ニコニコ動画バトルロワイアル sm14

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1Classical名無しさん
鬱です。

本日はニコニコ動画バトルロワイアルに 御アクセス頂き、 ありがとうございます。

ここはニコニコ動画の人気キャラを用いてバトルロワイヤルをするというリレー小説のスレッドです。
大変申し訳ありませんが、 この企画はフィクションであり実在の団体・人物等とはまったく関係ありません。
ルールさえ守っていただければ誰でも参加可能です。

マルクさんが小学生以来、 バトロワ主催に挑戦しました。

またの御アクセスをお待ちしております。


前スレ:http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1210065214/

Wiki:http://www39.atwiki.jp/niko2/pages/1.html
したらば:http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9990/
2Classical名無しさん:08/06/16 20:49 ID:X4h4SAjw
【基本ルール】

全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる
生き残った一人だけが、
元の世界に帰ることができるのと、
望んだ願いを叶えることができる

ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される

【主催者】
マルク@星のカービィシリーズ
ピエモン@デジモンアドベンチャー

その他に部下としてイビルモン、レッドベジーモン、ハグルモン他多数のデジモン勢と
パタ、ダクーガ、ボルムがいる

プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる
【スタート時の持ち物】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収
(義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない)
3Classical名無しさん:08/06/16 20:50 ID:X4h4SAjw
【ステータス】
投下の最後にその話しに登場したキャラクターの状態・持ち物・行動指針などを表す
ステータスを書いてください。
テンプレはこちら。
【地名/○○日目・時間(深夜・早朝・昼間など)】
【キャラクター名@出典作品】
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(武器・あるいは防具として扱えるものはここ)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なものはここ)
[思考・状況](ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
      複数可、書くときは優先順位の高い順に)

【予約について】
キャラの予約は基本的には3日
申請があれば2日くらいは延長するかもです


【作中での時間表記】
深夜:0〜2  
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
真夜中:22〜24
4Classical名無しさん:08/06/16 20:53 ID:X4h4SAjw
参加者リスト(現時点)
17/70
2/7【涼宮ハルヒの憂鬱】●キョン/●谷口/●朝倉涼子/●暗黒長門(長門有希)/●キョンの妹/○涼宮ハルヒ/○古泉一樹
2/5【東方project】○博麗霊夢/○アリス・マーガトロイド/●鈴仙・優曇華院・イナバ/●伊吹萃香/●霧雨魔理沙
1/5【THE IDOLM@STER】●天海春香/●高槻やよい/●菊地真/●如月千早/●双海亜美
1/5【ひぐらしのなく頃に】●前原圭一/●園崎詩音/●園崎魅音/●富竹ジロウ/○竜宮レナ
0/4【ポケットモンスター】●ピカチュウ/●フシギダネ/●サトシ/●ピッピ(ゆびをふる)
1/4【らき☆すた】●白石みのる/○柊つかさ/●泉こなた/●柊かがみ
0/3【現実】●いさじ/●福山芳樹/●外山恒一
1/3【永井先生】●永井浩二/●永井けいこ/○永井博之
2/3【遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】●海馬瀬人/●インセクター羽蛾/○武藤遊戯
0/3【ロックマンシリーズ】●ロールちゃん/●ロックマン/●エアーマン
1/2【TAS動画シリーズ】●TAS/○KAS
0/2【くそみそテクニック】●阿部高和/●道下正樹
1/2【新・豪血寺一族シリーズ】○矢部野彦麿/●琴姫
1/2【新世紀 東方三国志〜ひぐらしの憂鬱〜】○八意永琳/●ニート
0/2【デジモンアドベンチャー】●ゴマモン/●オメガモン
1/2【星のカービィ】○カービィ/●ワドルドゥ
0/2【魔法少女リリカルなのはStrikers】●ティアナ=ランスター/●高町なのは
1/2【ミュージカル・テニスの王子様】○日吉若/●越前リョーマ
0/1【イチローのレーザービームで地球滅亡】●イチロー
0/1【陰陽ファンタジーZ】●削除番長
0/1【自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ】●友人
0/1【スーパーマリオシリーズ】●ヨッシー
0/1【世界最強の国技SUMOU】●YOKODUNA
0/1【地球防衛軍3 おじいちゃんの防衛軍】●ストーム1
0/1【天空の城ラピュタ】●ムスカ
0/1【東映版スパイダーマン】●スパイダーマン
0/1【ドラえもんのび太のバイオハザード】●ドラえもん
0/1【覇王翔吼拳を使わざるをえない】●リョウ・サカザキ
0/1【マリア様がみてる&俺ヴォイス】●小笠原祥子
0/1【ローゼンメイデン】●水銀燈
5Classical名無しさん:08/06/16 20:53 ID:X4h4SAjw
4/4【主催者】○マルク/○ピエモン/○コイヅカ/○アイスデビモン
6Classical名無しさん:08/06/16 20:58 ID:X4h4SAjw
【死亡確認者・場所一覧表】
見せしめ                   海馬モクバ
見せしめ                   双海真美
午前 ???? ゆめにっき          阿部高和、伊吹萃香
深夜 A-1  祠のトイレ           キョン
早朝 A-4  森(埋葬済み)         ワドルドゥ、琴姫、キョンの妹
朝   B-1  草原               鈴仙・優曇華院・イナバ(消滅)、高町なのは
昼   B-2  橋の手前           柊かがみ
午後 B-2  橋の手前          菊地真
真夜中 B-2 橋の手前         ストーム1
真夜中 B-2 橋の手前         ゴマモン
深夜 B-3  山頂(埋葬済み)       白石みのる
深夜 C-1  湿原               ドラえもん
朝   C-3  北部・山の麓(埋葬済み) 福山芳樹
朝   C-3  山道脇.             暗黒長門(消滅)、朝倉涼子
夕方 C-3  北西部.洞窟         いさじ
夕方 C-3  山道東部           スパイダーマン
夜中 C-3  山道中央部・高台.      ロックマン
深夜 C-3 南部            ムスカ
深夜 C-3 山・麓付近         園崎魅音
朝   D-1  城内(埋葬済み)       永井けいこ、削除番長
深夜 D-1 城内(埋葬済み)       高槻やよい、泉こなた、天海春香
早朝 D-1  城              エアーマン
深夜 D-2  草原               道下正樹
深夜 D-2 橋・付近              友人            
深夜 D-2 橋・付近(埋葬)        TAS、ピッピ
日中 D-2 アンダーグラウンド・サーチライト  双海亜美
日中 D-2 平地              チューモン
7Classical名無しさん:08/06/16 21:03 ID:X4h4SAjw
スマソ、>>4は17/75だな。チューモンいないが14/71が正しいかも

黎明 D-4  草原               如月千早、越前リョーマ
昼   D-4  草原              ピカチュウ
夕方 E-2  河原              お覇王、霧雨魔理沙
日中 E-2 Nice boat.・ブリッジ      海馬瀬人
早朝 E-3 町のはずれ           ロールちゃん
深夜 E-3  町                インセクター羽蛾(消滅)
昼   E-3  町               オメガモン
深夜 E-3 草原             ヨッシー
深夜 E-3 町・薬局付近         富竹ジロウ
深夜 E-3  町・薬局前.          YOKODUNA
黎明 E-4  塔内部             小笠原祥子
午後 E-4  塔屋上            外山恒一
午後 E-4  塔の下            前原圭一
深夜 E-4 塔・内部           ニート
昼   E-5  草原(埋葬済み)       サトシ(闇サトシ)、永井浩二
午後 E-5  草原              フシギダネ
早朝 E-5  草原              園崎詩音(消滅)
深夜 E-5  草原            水銀燈
朝   E-5  草原             イチロー
夜中  E-5  草原            ティアナ=ランスター
【残り17人】
8Classical名無しさん:08/06/16 21:18 ID:X4h4SAjw
【確定参加者・場所・時間別一覧表】
            
日中 D-1 城・外壁        アリス・マーガトロイド、(アサクーラ)、日吉若、柊つかさ        
日中 D-1 城の近く        カービィ
日中 E-2 Nice boat.ブリッジ   竜宮レナ
日中 E-2 Nice boat.後部甲板   博麗霊夢 
日中 D-2 平地          矢部野彦麿 
夕方    クッパ城オペレータールーム KAS       
夕方 D-2 平地          涼宮ハルヒ、八意永琳、古泉一樹、永井博之、武藤遊戯
9Classical名無しさん:08/06/16 21:19 ID:X4h4SAjw
スレ立て完了です
さあでっかい投下どんとこい
10Classical名無しさん:08/06/16 21:31 ID:QDY7Y7JU
>>1乙なのサ
11Classical名無しさん:08/06/16 21:38 ID:hfVSG7Uk
YEAH!>>1乙だZE!
12Classical名無しさん:08/06/16 22:55 ID:hfVSG7Uk
では投下をパンツ脱いで待つとしよう
13Classical名無しさん:08/06/17 01:51 ID:jEGFSI8s
>>1乙・・・―をすると思うか?しないね・・・ここはしない!
14Classical名無しさん:08/06/17 17:50 ID:h60rW6FQ
>>12がパンツを脱いでから長い時間経ったな……。
すっかり夏だから風邪引く事はないだろうけど、お母さん心配です。
股間は隠さなくていいけど、お腹だけはちゃんと隠してね!
15Classical名無しさん:08/06/17 20:07 ID:1I9jIW8k
>>12 寒いなら俺の中にこればいいよ!
16Classical名無しさん:08/06/17 21:52 ID:stt0Esas
へっくしょん
17 ◆jVERyrq1dU :08/06/17 23:03 ID:7Y434JvU
120kb突破したんだけどまだ書き終わらないんだ。あとちょっと…
何か知らんけど、チョイ役で済ますつもりだった神(笑)の奴が出しゃばってきて……

明後日までにはなんとか投下します
18Classical名無しさん:08/06/17 23:07 ID:stt0Esas
120kb……だと……?
次スレ立てといてよかったなあおい
19Classical名無しさん:08/06/18 01:57 ID:3fUblT/s
超大作だな。楽しみにしてるぜ!
20Classical名無しさん:08/06/18 16:16 ID:91L835is
>>17
時には全部書かずに後の書き手に託すことも大事だぜ?
21Classical名無しさん:08/06/18 17:47 ID:5eMJpTps
もう終盤だし、そろそろ正式に予約期間を3日から5日くらいにしてみてはどうかな?
流石にもう予約荒らしも出そうにないし。
22Classical名無しさん:08/06/18 17:49 ID:91L835is
っていうか終幕も近いし、jVER氏のSS次第では
そろそろ書き手チャット開催になるか?
23Classical名無しさん:08/06/18 17:57 ID:GyeHXHxU
一気に進みそうだな…もう1本くらい書きたかったが終わってそうだ
長編で予約ぶっちぎるのがデフォになってきたし、期間は正式に増やしてほしいな
24Classical名無しさん:08/06/18 19:03 ID:91L835is
私は人間じゃないから(前編)に謎の*1があるんだが、あれ何だ?
25Classical名無しさん:08/06/18 19:10 ID:GyeHXHxU
編集ミスだったら直していいんじゃね?
26Classical名無しさん:08/06/18 19:47 ID:/H6Es4bk
>>25
「(())」でかこんだ部分がああいう風になる仕様だったので、片方を半角に直しておきました。別のうまい解決法があるなら勝手にやってもらってかまいません。
27Classical名無しさん:08/06/18 20:05 ID:WPHTe6sc
そういえば、wikiが色々と見やすくなってた!
編集してくれた方達、いつもありがとー!
28 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 18:44 ID:e1WVFwrs
容量はとんでもないけど、別に詰め込みまくったわけじゃない
区切りいいところまで書いただけです
先入観なしに読んで貰えると嬉しいです

ではお待たせしました。投下します。支援お願いします
29当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 18:47 ID:e1WVFwrs
城のバルコニーに立ち、遥か遠方を凝視する三人。黒い人影は序々にその姿を大きくさせ、近づいて来る。
これが主催者の本気。今まで参加者達を首輪という呪縛で支配してきた道化どもの真の力。
アリスの首に緊張の汗が流れた。着ぐるみの頭の部分を脱ぎ、目から血が出るほどに凝視する。
横に並んで立っている日吉、つかさも同じように動揺を隠しえない。

「どうするんだよ……!?」

日吉がアリス、つかさに向けて言った。二人は聞こえなかったかのように、そのままジアースを見つめ続けた。
日吉の心にフラストレーションが溜まっていく。今まで戦わずにただ寝ていた、という背徳心があるため、彼の心は猛っている。

「聞け……ロボットに限った事じゃないかもしれないがとにかく……ああいうのには決まった弱点がある」
日吉の小さな、それでいて力の籠った声に、漸くアリスとつかさはジアースから目を離し日吉に顔を向けた。
日吉を焦った目で見つめ、話の続きを促す。

「俺も今思いついたんだがな……ああいうのはきっと……いや確実に」
そう言いながらジアースを指差す。前よりも少し大きくなっているような気がする。

「────関節への攻撃に弱い。ロボットを作るには腕とか脚とかのパーツがいるだろ?
その繋ぎ目はきっと脆いはずだ」

確かに……そんなイメージがある。ロボットよりも遥かに柔軟な動きをする人間であっても、関節はある意味弱点なのだ。
ロボットよりも遥かに小さい私達が、巨大な関節を集中攻撃する。そして破壊。
アリスとつかさの脳裏に、そんな映像が再生された。

「い、いけるよきっと」
「だけど、あんな巨体に、私達が少しでもダメージを与えられるのかしら……」
つかさは希望に目を輝かせたが、アリスはそうはいかない。あのロボットという奴は、それほどまでに脆いものだろうか。
あれはおそらく主催者達の切り札。もっと……私達が想定するものよりももっと……規格外のモノなのでは?
30Classical名無しさん:08/06/19 18:47 ID:1ZzUPZjM
31Classical名無しさん:08/06/19 18:48 ID:XLC8TNV2
帰ってきたら投下始まってた支援
32当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 18:48 ID:e1WVFwrs

「考えるしかねえ……あのロボットは城に向かって来ている。だったら俺達がどうにかするしかないんだ……
下剋上……絶対に下剋上だ。くそ……あのチビ助もいれば何かの戦力になったかもしれないのに」
日吉の愚痴を聞き、アリスは押し黙る。
何か……何か奇策はないか……今のままではただ蹴散らされるだけのような……そんな悪寒。

「支給品、支給品を見てみようよ!」

つかさの提案により、現在三人が持つ全ての支給品を確認する事になった。
バルコニーで、デイパックを逆さまに向け全て取り出す。少ない……
自分達の持つ大半の武器は船に向かった四人、そしてKASが持っている。
元々三人は『待機組』だった。あのロボットを倒せるような強力な武器。そんな物はなかった。

「使えそうなのは……サテライト30、ひらりマント、そしてそのレヴァなんとか言う奴だけか……」
「逃げるのに役立ちそうね」
アリスが皮肉を込めて言った。日吉がすぐさま睨みつけると、すぐに平謝りをした。
「待って! これ、光ってる!」
つかさがXBOX360を指差し言った。確かに光っている。これはいったい……

3人は当然知る由もないが、主催者の一人、マルクは以前こんな事を言っていた。
『ジアースと相対する時、XBOX360に隠された偽装ファイルが開き巨大ロボの現実化プログラムが発動する、のサ!』
これこそがまさに、マルクが仕掛けた『お遊び』。楽しむ事に全てを賭けたマルク、一世一代の大博打。
もしピエモンやコイヅカに発覚していれば大目玉を喰らい、全てを敵に回していたかもしれない。

さらにXBOX360が発光し、眩しいほどになる。
回転が加わり、少しずつ少しすづ、XBOX360が宙に浮く。

「い、いったい何なのよ!」
「お前らさっさと伏せろ!」
日吉の叫びに従い、つかさとアリスは伏せる。3人が頭を抑えつつ、上目使いでXBOX360の様子を見守る。
33当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 18:50 ID:e1WVFwrs

しばらくすると、発光は終わった。
そこにはXBOX360はなく、巨大な二つの何かがあった。

「これって……何?」
「二つあるぜ」
「飛行機……かな……もう片方はなんだろ…」

三者三様の言葉を発し、いきなり出現した何かに近づく。
一つは星のようなモノに跨り、何やらいかにも飛べそうな外見をしている。
もう片方は、目玉のようなロボット。こう言う以外にない。

近づいてみると、機械の近くに説明書が落ちていた。


『面白そうだからこういうのも支給してみるよ〜〜
一応名前を教えてあげるのサ。両方とも名前はスターシップ。まあロボットみたいな方はヘルパーと呼んでくれてもいいかな
外見は全然違うけど性能は全く同じなのサ。まあ戦闘機と考えてくれていいと思うよ。
それじゃあこいつで人殺すなり色々と役に立ててね〜〜シューティング頑張れなのサ!

                         マルクより

追伸・カービィの奴はこれの扱いウマいだろうね。なんせ経験ありだもんね』


「あの野郎……」
日吉は説明書を読み終わると、怒りの衝動に任せ思い切り破り捨てた。
「くそ……舐められてるな」
「でも、これは使えるわ……」
アリスは機体を触り、胸を躍らせる。扱い方は見当もつかない。
だが、自分なら上手く扱えそうな予感。根拠のない予感が湧き出してくる。
34当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 18:52 ID:e1WVFwrs

何なのかしら……このいけそうな予感……

「み、見てッッ!!」

つかさの裏返った声が後方から聞こえてきた。アリスと日吉は素早く振り返る。
一目で異変が分かった。ロボットの口の辺りに、光が集まっている。
日吉の背中に寒気が走った。何か恐ろしい事が、とてつもない事が……

「やべえ……!」
日吉は急いでスターシップの片方を担ぎあげ、走りだす。
「ちょ、ちょっと何なのよ!」
「馬鹿野郎!! ビームが飛んでくるに決まってるじゃねえかッ! 少しは想像力働かせろッ!」
アリスの問に日吉は乱暴に返す。

「アリス! お前もアサクーラと協力してヘルパーの方を運べ! これを破壊されたら本気で打つ手がなくなるぞ!」
「そ、そんな事言ったって!」
アリスは魔法を使えるが、腕力は普通の女の子と同じレベル。
アサクーラを使おうにも、運ぶという細かい作業をするにはそれなりの魔力が必要になる。
それほどの魔力、今のアリスにはない。

「わ、私も何か手伝う!」
「お前に出来る事なんかねえッ!さっさと逃げろ!邪魔だ!」
日吉が痛みに耐えつつ、スターシップを担いだままバルコニーから飛び降りる。
そして一目散に城から離れる。

「アリスちゃん! 私にも何か……!」

日吉に何を言われようと、皆の役に立ちたい。そういった思いがつかさを引き留める。
アリスはつかさに向かって手をひらひらと振った。逃げろというサインだ。
このヘルパーという兵器だけは死守しなければならない。これを破壊されれば全てが終わる。
35当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 18:53 ID:e1WVFwrs

「涼子……行くわよ」
「ハイナー」
涼子の情報操作でどうにかして……こいつを運ぶ。
魔力を涼子に込め、ヘルパーを動かす。

が……! 駄目……!

「くぅぅぅぅう……りょ、涼子ぉ!」
ジアースに光が集まる。後数秒、SF映画染みた大口径のレーザーが城を貫くのだろう。
しかし、しかしそれでもヘルパーはぴくりとも動かない。

「馬鹿野郎がッ!」
日吉がバルコニーへと再び戻ってきた。息を切らせ、全力で駆けてきたのだろう。
未だ重症の体。いつ動けなくなってもおかしくない。

「あんた、スターシップは!?」
「遠くに避難させてきた!多分大丈夫だ!それよりもうそいつは俺に任せて逃げろッ!この女もさっさと連れてけッ!」
つかさを乱暴に指差し日吉は叫ぶ。
「駄目……後ろ見て!」

アリスの青ざめた表情を見て、日吉とつかさは即座に振り替える。
ジアースの攻撃の準備が整ったようだ。さっきまでのように、エネルギーが砲口へ収束していく様子は見られない。
エネルギーを貯め終わったという事か。不気味な静寂が辺りを支配した。
特大の恐怖と絶望が三人を襲う。気持ち悪い汗が下着を濡らす。

まさに蛇に睨まれた蛙。三人の心に恐怖という魔物がひたひたと出現する。

「つかさを連れて……逃げて」
アリスの声は小声だったが、日吉は妙に鮮明に聞きとれた。
「お、お前は……」
死刑台に立つ心境だ。死ぬ一歩手前といった心境。アリス、日吉共々、どうしても小さな声しか出ない。
36Classical名無しさん:08/06/19 18:54 ID:XLC8TNV2
S.I.支援は支援なのか?
37当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 18:54 ID:e1WVFwrs

「ヘルパーを守る……」
「無理だ……」
「いいから……」
アリスの目には涙が溜まっていた。やはりこの女も死ぬのが怖いのか、日吉は頭の端でそんな事を考えた。
余計な思考を働かせる余裕があった事に少し驚く。

「逃げてくれなきゃ三人死ぬ。逃げなきゃ……私が今ここで貴方達をこ、殺す」
涙目のまま訴えるアリス。つかさは勿論の事、日吉も悲痛な表情をしていた。

つかさを抱き抱え、日吉は俊敏な動きで城から離れていく。
アリスはそんな二人を遠い眼で眺めた後、思考を切り替える。
遠方ではロボットが巨大なエネルギーを抱え、不気味に静止していた。

死ぬかもしれない。だけど、やるしかない。

「涼子……調べて」
アサクーラがヘルパーへと手をかざす。



日吉は馬鹿な夢でも見ているのかと思った。超特大のレーザーが発射された時はこの世の終わりかと思った。
そのレーザーが城を跡形もなく吹き飛ばした時は幻を見たのかと思った。

その直後、恐ろしいまでの大轟音が日吉とつかさを吹き飛ばした。
音で吹き飛ぶ!?馬鹿な! 日吉は未だにこれが現実の事と信じられなかった。
つかさもまた、未知の衝撃に身体そして精神を大きく揺さぶられ気絶しかけている。
38当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 18:56 ID:e1WVFwrs

日吉は、そして薄れゆく意識の中つかさもまた、思った。


────アリスは……


「アリスちゃん……」
つかさは涙を浮かべている。また自分の近くで人が死んだ。
今度は自分の行動が裏目に出て死んだ。何かの役に立ちたかった。でも、やっぱり無理だった。
死神……そんな言葉がつかさの脳裏に反復する。

やっぱり……私は、死神なのかもしれない……

日吉は地面を思い切り殴った。勝手に行動し、勝手に涙を流しているつかさが鬱陶しくて仕方がない。
まだあのチビ助の方がましだ。ボブ術の弟子として、俺の教えを素直に聞いていた。
こいつは……つかさは……あいつとは違う!


その時、二人の頭上を何かが横切った。とてつもなく速い何か。
日吉とつかさは急いで空を見渡した。小さな小さな、それこそあのロボットに比べれば点に過ぎない物体が光速で飛び回っていた。
あれは……

「ヘルパー……そうか、あいつあれに乗り込んで……よくあれだけ自由自在に動かせるな……」

つかさを横目で見ると、また泣いていた。今度は安堵の涙か。
ちっ、鬱陶しい奴だ。

ヘルパーは旋回し、二人の頭上でぴたりと止まった。コックピットが開き、中からアリスが出てくる。
アリスは二人に向け、してやったりという笑みを見せ親指を立てた。
日吉も軽く微笑んで返す。つかさは相変わらず涙を浮かべている。
39当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 18:58 ID:e1WVFwrs

「日吉ィ。勝つにはカービィの力が必要よ。説明書によると、そのスターシップを一番上手く扱えるのはどうもカービィらしいわ」
上空から彼女の声が聞こえてくる。先ほどまでの怯えた声とは全く違う。快活な声だった。
「そんな事分かってるぜ。だがこのスターシップをどうやって船に向かったカービィに届けるか……それが問題だな。
俺が運べばいいんだが、もう体力ない……」

「…………」
いったいどれだけ休めば気が済むのか……アリスはふとそんな事を思った。

「まあ何にしろ……」
アリスは思考を切り替え言葉を紡ぐ。
「貴方がスターシップに乗るのは駄目だからね。生身では最強クラスなんじゃない?」
「あのデブ助には負けたけどな……ま、という事は」

日吉とアリス、二人同時につかさへと視線を向けた。

「え……?」
つかさは動揺し、目を丸くした。
「スターシップに乗って船まで行け。そしてカービィにスターシップを渡してやるんだ。海馬さん達にも協力してくれと頼むんだ」
日吉は淡々と言った。余計な感情を込めずに。

つかさにはそう言ったが、日吉はつかさにたいして期待をしていなかった。
すぐに泣く。そしてすぐに自分を責める。今回だって失敗するんじゃねぇか?いや、話自体を断るかもしれない。
むしろその可能性の方が高いように思えた。土壇場で動けない人間ほど使えない人間はいない。
ボブ術の師範から教わった言葉だ。

しかしつかさは──

「やります。やらせて下さい!」
今度は日吉が目を丸くする。ま、やってくれるなら頑張って貰おう。
40Classical名無しさん:08/06/19 18:59 ID:XLC8TNV2
落ち着け支援・D!
41当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 19:00 ID:e1WVFwrs

「いいか、お前……」
日吉はつかさの頭を掴んだ。ぐいと自分へと引き寄せる。
上空でアリスが苦い顔をした事に日吉は気づかない。それが女の子に向かってする事か。

「俺はお前の過去なんてどうでもいい。色々と暴れたらしいがどうでもいいんだ。
ただ俺はあのロボットの、最高に調子に乗っているパイロットの野郎を地面に引きずり降ろしたいんだ。
お前も勝つ事だけを考えて動け。下剋上……やろうぜ」

言う事は一応まとも……なのかな? アリスは今度は首を傾げる。
つかさは強く強く頷くと、スターシップへと駆けて行った。城でアリスに見せたような迷いはもうない。

しかし、それでも日吉は妙な予感を禁じえなかった。何かとてつもない事をあの女が仕出かす予感。
考えても仕方ない事だが、その予感は日吉の心にカビのようにこびりついている。
あいつは未だに自分を責めている。心のどこかで、それが何かを引き起こしそうで気が気ではなかった。

アリスが上空からつかさにスターシップの簡単な操作方法を教える。
はい、はい、とつかさが受け答えする。何度も質問を繰り返した後、つかさは飛び立って行った。
物凄く不安だ。

ふと日吉は遠くに佇むロボットを眺めた。先ほどのレーザー発射から、何故か動きを止めている。
その沈黙が日吉にはひどく不気味に感じられた。


「きゃ、きゃああああああああああああ」

つかさの乗ったスターシップは、何度か墜落しそうになったりもしたが、ふらふらと確実に目的地である船に近付きつつあった。
搭乗しているつかさはさっきとは違う意味で涙目である。
純粋な恐怖。ただの女子高生に過ぎないつかさには、耐えがたい恐怖だ。
42当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 19:01 ID:e1WVFwrs

それでも、勇気を振り絞り、悲鳴を上げながら、つかさを懸命に操縦する。
未だにカービィの姿は見えない。あの空飛ぶ女の子はもうかなりの所まで行っているようだ。
カービィにこの船を渡す。それがつかさの使命だ。

必死なつかさがふと地上を見ると、上空からも分かる胡散臭さを持った男が一人歩いていた。
あれは……彦麿さんだ!
スターシップを操縦し、なんとか彦麿の上空に静止する事に成功する。
彦麿は気づいていない。

「彦麿さん!」
「……!? おお、つかさ!」
驚いた様子でこちらに顔を向ける彦麿。無理もない。
つかさは簡単にスターシップの事について説明する。

「そうか……アレに対抗しようとして戦力を……」
アレというのはジアースの事だ。アリスや日吉だけでは到底敵うはずがない。
少しでも戦力を掻き集めたい。彦麿はつかさの話を噛みしめ、一刻を争う事態であると理解する。

「つかさは……船に行くのだな?」
「はい。彦麿さんはどうしたんですか?」

彦麿は思考する。船に行き、海馬達に何らかの協力要請、例えば結界解除など、を出来ないかと考えていた。
しかし、あの奇怪なロボットを片づけなければ結界どころではない。
放置したまま結界解除などありえない。なんらかの対抗手段を築かなければたちまち全滅させられるだろう。

「つかさはそのまま船に向かってくれ」
「? 彦麿さんは?」
「私も遊戯達に協力を求めに行く。相手は城を一瞬で消し去るようなロボットだ。ハルヒ達よりも遥かに危険……」

もしかしたら……もう6ターン経っているかもしれない。博之どのが復活していれば戦力になってくれるはず……
43Classical名無しさん:08/06/19 19:03 ID:8ktCuKQg
  
44当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 19:03 ID:e1WVFwrs

「つかさ、急ぐのだ! 事態は一刻を争う!」
「あ、はっはい!」
そう言い残すと、彦麿は振り返り、元来た道を駆けて行った。


「レナ……海馬は……」
「ええ……さっき死にました」

悲痛な空気が船室を支配する。しかし、レナは海馬の手を握りしめてはいたが、もう涙は流してはいなかった。
それは霊夢も同じ、海馬の死に顔を見て若干表情を濁したが、すぐに元の鋭い表情に戻る。
今私がするべき事は、主催者達やヴァンデモンを倒す事。それ以外にない。

悲しみにはもう捕らわれない。私は私……するべき事を自分の意思で気ままにする。
ただそれだけよ。

レナがすっくと立ち上がり、霊夢の元へ歩く。手には何やらCPUの形状をした何かがある。

「これは……?」
「海馬さんから、レイハさんへの最後の贈り物……らしいです」
霊夢はレナの手からCPUを受け取った。何なのだろうか。

その時、突然レナの表情が一変し言葉を失う。驚きの表情のままある一点をこれでもかというほど凝視している。
霊夢はレナの見ている方向へ視線を動かす。そして、霊夢もまた驚愕。
視線の先には巨大なロボットが草原を闊歩し、城へと接近していく。
45Classical名無しさん:08/06/19 19:04 ID:8ktCuKQg
 
46Classical名無しさん:08/06/19 19:05 ID:XLC8TNV2
支援逃げでリセット
47当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 19:05 ID:e1WVFwrs

「そんな……あんなモノまで用意できるの!?」
「あれが主催の本気……やっぱり、首輪からも分かるように、ピエロ達の文明は私達よりもずっと高度みたい」
文明といった類の事は霊夢にはよく分からない。ただ、あれがとんでもないモノ、という事だけはビリビリと伝わってくる。

どう戦えばいいか……レナは思考に耽る。あんなモノ、文字通り怪獣映画などでしか見た事がない。
あれだけ規格外のモノ、どうやって戦えばいいのか。いやそもそも戦いにすらならないのでは……

ロボットが吠えた。規格外のレーザー光線を城に向けて発射。城は一瞬にして破壊され、跡形も残らない。
残ったの巨大なキノコ雲のみだ。その直後、とてつもない轟音と衝撃波が二人を襲う。

「ぐぅぅ……」
床に伏せ、耳を塞ぎ、耐える。船は大きく揺さぶられた。
しばらく耐え、船の揺れが収まるのを確認し霊夢は言った。

「レナ……とにかく海馬の遺産を調べましょう」
そう。とにかくそれが先決だ。藁にも縋る思いという事は理解している、しかし何かがあるのかもしれない。
レイジングハートがCPUを調べる。それに対応して、ノートパソコンの画面に様々な文字列が現れる。
レナには全く理解できなかった。レイジングハートは順調に作業を進めていく。

(レイム……海馬は実に凄いものを残してくれました……)
「それは……何?」

パソコンの画面が一気に切り替わる。
Nice boat.が奇妙な様子で揺れる。レナと霊夢は怪訝に思い、辺りを見回した。

《レナ、レイム、この船は海馬の手によって、真の力を使えるようになりました》
パソコンにレイハの言葉が映る。
「それはどういう意味かな……かな」
《今から操作方法を説明します。この船の武装を最大限に用いれば、あのロボットを倒す事が出来るかもしれません》
「武装が使えるようになったって事?」
霊夢が感じたままの疑問を口にした。真の力とは一体何だ?
48Classical名無しさん:08/06/19 19:06 ID:wcwn0WsE
49当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 19:07 ID:e1WVFwrs

《それもそうなんですが……それよりも、この船は──飛べるようになりました!》
Nice boat.に仕込まれた飛空石。その絶大なエネルギーは船の武装を行使するためだけに存在するのではない。
飛空石はNice boat.を強力な飛空艇に変えた。それこそジアースに対抗出来るような強力な兵器に。

「「……な、なんだってーーー!!!」」
一拍遅れてレナと霊夢が驚嘆の声を上げた。レイハは次々に操作方法をパソコンに打ち込んでいく。
操作自体は簡単そうだ。二人でも充分に操作できそう。

ふと、レナはスクリーンに映る何やら怪しげなファイルに目をやる。
こんな事全然詳しくないが、海馬の作業を見ているうちに何となく理解できるようになっていた。
「これなんなのかな……かな」
《それはまだ開いてはいけません》
レイハがぴしゃりと言い放つ。レナは疑問符を浮かべる。

《海馬から言われていたんです。『打開』が成功した時、このファイルを開けろ。それまでは何があっても開けるな。
 こう言ってました》

レナはその言葉を聞き、黙る。いったい何なんだろう。海馬さんは何か残してくれたのだろうか。


「レナ……二手に別れましょう」
レナは霊夢の方を振り向く。霊夢の突然の申し出。レナは大して驚かず、霊夢の瞳を見つめた。
「私ならこの船に乗らなくてもなんとか戦えると思う。この船は貴方が操縦するのよ。
多分、城に残っている奴らはまだ生きてると思う。あんな予備動作の長いレーザーから逃げきれないとは思えないの」
霊夢の言葉を黙って聞き、レナは静かに頷いた。
50Classical名無しさん:08/06/19 19:08 ID:8ktCuKQg
         
51当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 19:08 ID:e1WVFwrs

「分かったよ。でも、霊夢ちゃんはどうする気なの?何か勝算があるのかな……かな」
レナの言葉に、霊夢は顎に手を当てて思考する。確かにあんな巨大なモノを自分一人でどうにか出来るとは思えない。
しかしこの船に乗ったままでは自分の持つ戦力を生かす事が出来ないのもまた事実。
と、なると、自分の仕事はロボットの注意を引き付け、レナが攻撃し易くする事……か。
いずれにせよ、裏方に回る事になりそうだ。

「私一人でどうにか出来るとは思えない……そうね。何か策を考えておくわ……レイジングハート、すぐに動かせるの?」
《もうしばらくかかります。この機能はずっと使われなかったようですから……》
そう、と霊夢は呟き椅子に腰かけた。

「主催の本気、きっととんでもないものだと思う」
誰に言うでもなし、霊夢は静かに呟く。
「私もそう思うよ。だから……いっぱい考えようよ。作戦を……」

遥か遠くに佇むジアースを二人は睨みつける。これが所謂最終決戦。
私達の命運を賭けた死闘の始まり……


「ぽよ!」「レナ〜〜」
船の戦闘準備が整いかけた矢先、懐かしい声が聞こえてきた。
「かー君! クラちゃん!」
レナが喜びの声を上げる。クラちゃんはちゃんと連れて来てくれたんだ。

「カービィ!これを」
霊夢がカービィにとあるROMを渡す。海馬が流星群によって掠め盗ったデータを纏めたもの。
カービィが来たら、とりあえず渡せと海馬に言われた。
カービィはROMを見つめ、首を傾げる。当たり前だ。何をどうしていいのか分からないに違いない。
52Classical名無しさん:08/06/19 19:08 ID:wcwn0WsE
sien
53Classical名無しさん:08/06/19 19:08 ID:XLC8TNV2
Nice sien.
54Classical名無しさん:08/06/19 19:10 ID:wcwn0WsE
支援!
55当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 19:10 ID:e1WVFwrs

「霊夢ちゃん……そんなの渡してもどうしようもないんじゃ……」
「だって海馬に言われたもの!」
揉める二人を尻目に、カービィはしばらくROMを弄った後、食べた。

「「あっ!?」」
二人が驚くのも無理はない。海馬が命を繋いで残した物。それをあっさりと食べてしまった。
「ちょ、ちょっと駄目だよかーくん!」
カービィがおかしい。眼を回している。腹を壊したのだろうか。いや、それはあり得ない。
何しろカービィなのだから……

海馬がカービィに託したROMに纏めたデータ。それは『銀河に願いを』のデータ。
流星群によって揺さぶられた主催者達のコンピュータから、カービィの過去に関する物が大量に流出したのだ。
カービィはバトルロワイアルに参加する直前、マルクとピエモンによって記憶を改ざんされた。
そして、それが今、元に戻る。

「ペポォォーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
大音量で叫び、カービィは立ち上がる。以前のような、幼児レベルの知能ではない事が顔つきから伺える。
カービィは記憶を取り戻したのだ。
クラモンから萌えもんパッチインストール済みROMを引ったくり、それもまた飲み込んだ。姿を変え、幼女となる。

「か、かぁいい……」
レナが目をキラキラさせる。
「レナ!レイム! ありがとう」
カービィはペコリと頭を下げた。レナはもう衝動を抑える事が出来なかった。
カービィを思い切り抱きしめ、恍惚とした表情で頬ずりする。
「く、くるし」
56当方に迎撃の用意あり ◆jVERyrq1dU :08/06/19 19:10 ID:e1WVFwrs

「動くわよッ!」
唯一平静を保っていた霊夢が、船の準備が完了した事を告げる。
しかし、レナは勿論、カービィも霊夢の話を聞こうとはしなかった。
「ちょ、ちょっとあんた達!」

船が浮く。大きな振動が三人を襲い、さすがのレナも平静を取り戻した。
何故か動きを止めているジアースを見つめ、決心したようにカービィから手を離す。
カービィはほっとしたように伸びをした。

「よし……じゃあ行こうよ……あのロボットを倒しに」
「さっきまでカービィに頬ずりしてた奴が言うんじゃないわよ」

すかさず霊夢が突っ込みを入れた。
57Classical名無しさん:08/06/19 19:11 ID:/DmGmrFU
 
58Classical名無しさん:08/06/19 19:11 ID:XLC8TNV2
バラモスの代わりに支援することになった
59Classical名無しさん:08/06/19 19:11 ID:wcwn0WsE
 
60Classical名無しさん:08/06/19 19:13 ID:bZfn9f3I
 
61Classical名無しさん:08/06/19 19:13 ID:iXVt9Hog
ヤンデレの妹にさえ心が揺れない支援
62Classical名無しさん:08/06/19 19:14 ID:bZfn9f3I
2重カキコですか??しえん
63Classical名無しさん:08/06/19 19:15 ID:wcwn0WsE
二重カキコだと!?支援DA
64Classical名無しさん:08/06/19 19:15 ID:XLC8TNV2
いいや支援するねッ!

そろそろか……

巨大な鋼鉄のロボットに乗り込んだ老人は静かに思索に耽る。
それにしても素晴らしい兵器だ。いくら部下の信頼を得られていないとしても、やはりそこはピエモン。
やる時はしっかりやってくれる男だ。

「ジアース……次の攻撃目標はNice boat.だ」

コイヅカの思考に対応し、ジアースが巨体を運動させる。急ぐといっても、ジアースは構造上早歩き程度が限界である。
しかし、その分ジアースは巨大。巨大故に速度自体は怖ろしいほどに速い。

ふと、コイヅカは足元にいる何かを見つけた。二匹いる。城の連中だろう。
やはりしぶとい。ニコニコオールスター、例え何度削除しようと、奴らに惑わされた愚かな信者どもが何度も再うpを繰り返す。
簡単に殺せるとは元々思っていなかった。

テニミュのピヨシートと盗んでいきましたシリーズのアリスか……
良かろう……ではそろそろ、殺戮の段階に移るとするか……


「やっぱり、目の前にすると大きいわね……」
ヘルパーのコックピットに跨ったアリスが一人呟く。
地上では日吉が、ひらりマント、サテライト30を装備しジアースの前に仁王立ちしていた。
二人の存在はジアースに比べるとあまりに矮小、あまりに小さな存在だ。

ジアースが接近してきた。かなり速い。巨体故に遅く見えるが、本来のスピードはもっともっと速いのだろう。
66Classical名無しさん:08/06/19 19:16 ID:wcwn0WsE
 

「信じろ……」

日吉は誰に言うでもなく、口を開いた。

「俺達は勝てる!!!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
日吉はジアースへと駆けだした。アリスもそれに合わせ、ジアースへと突っ込む。
特攻、そんな言葉が二人の脳裏にちらついた。もしかしたらその通りなのかもしれない。
しかし、引くわけにはいかない。

ジアースがあくまで見た目の上ではゆっくりと、右腕を後方に引いた。
そして、日吉とアリスに向けて、巨大で尖った右腕を突き出した。
不気味に遅く見える……

「日吉ィィーーーッ! 回避!!」
「わかってるよッ!」
アリスはヘルパーを動かし、日吉は懸命に走り、ジアースの拳が落ちてくる空間から逃げる。

しかし────

「何やってんのッ! もっと速く!」
巨体故に、拳がもたらす破壊空間は恐ろしく広い。アリスはなんとか逃げ切ったが、生身の体でそう易々と逃げ切れるものではない。
それはいくらテニヌプレイヤー、そしてボブ術使いであっても同じ事だった。

アリスはジアースのコックピットと思われる場所に光弾を撃つ。
チュンチュンチュンという乾いた音が響いたが、ジアースは全くの無傷。
アリスは諦めずに撃ち続ける。
68Classical名無しさん:08/06/19 19:18 ID:wcwn0WsE
支援だ

右手が地面を切り裂く。まるで隕石が直撃したかのような轟音と衝撃がロワ会場を襲う。
地面が捲り上がり、土砂と巨岩が遥か上空へ巻き上がる。巨大な巨大なクレーターが出来上がっていた。
アリスはまるでこの世の終わりのようだと思った。

日吉が言ってた通りに、関節攻撃────

日吉の安否など気遣っている暇などない。アリスはコックピットへの攻撃を諦め、ジアースに目立った関節はないかと探す。
ジアースの口に当たる部分に、再び光が集まっている事にアリスは気づいた。

今度は……どこに向けてッ!?

ジアースが向いている方向には何もない。ただ空が広がっているだけだ。
いや、何かいる。小さな小さな点みたいな何かが。それは日吉だった。
いくら走ってもジアースの攻撃を避けきれないと気づいた日吉が、咄嗟の判断で飛び上がっていたのだ。

「アリスッ!」
もうッ世話が焼けるッ!

ハンドルを切り、アリスはヘルパーを日吉に向けて飛ばす。
彼の元に行って何か出来るかは甚だ疑問だ。しかし、このままでは日吉は間違いなくあのレーザーで消されてしまう。
どうにか助けられないものかと、そんな希望を胸に秘め、アリスは日吉へと接近する。

ジアースに光が集まる。

「掴まりなさいッ!」
超スピードで空中を疾走する。掴まれと叫んではみたが、無理があることは重々承知だ。
こんなスピードで走るヘルパーに掴まれというのだ、どう考えても無理がある。そのまま轢かれて死んでしまうかもしれない。
しかし、あのレーザーの直撃を受けるよりは生き残る可能性が高いはず。
70Classical名無しさん:08/06/19 19:19 ID:XLC8TNV2
つい支援しちゃうんDA
71Classical名無しさん:08/06/19 19:20 ID:iXVt9Hog
ジャイアント・支援!!

「くそぉ!!」
空中で日吉は、ヘルパーに────

ジアースにエネルギーが溜まった。パウ!とレーザーが発射される。
遥か遠方の山を一つ、跡形もなく吹き飛ばした。


「はあ……はあ……」
「だ、大丈夫、日吉……」
コックピットから顔を出し、質問する。ヘルパーの上に、日吉が座っていた。
ヘルパーはそのままゆっくりと旋回し、ジアースの脇に回り込む。

「よく、無事だったわね……普通死ぬわよ」
「お前は助けるために来てくれたんじゃねぇのかよ」
悪態を吐く日吉。それはそうだけど……まさか無傷で済むとは思いもしてなかった。
「俺もよくわかんねえ。なんか……土壇場で何かしたような……」

まさか、無我の境地か? 日吉はふとそんな事を思った。

「とにかく、あんたはそのままそこに掴まってて。このまま回り込んで……アレの側面を二人で奇襲してみれば……」
「勝機はあるか」
「多分……」
アリスの不安交じりの返答に日吉を顔を歪めた。
日吉は知らないのだ。確実に戦力になってくれると思っていたスターシップの集中砲火。
コックピットに向けて我武者羅に撃ち続けた。しかし、ジアースが傷ついた様子は全くない。
規格外のロボット……いったい、どれだけ規格外なのだろうか……
73Classical名無しさん:08/06/19 19:21 ID:/DmGmrFU
  

「アリスちょっとぎりぎりまでゆっくり行ってくれないか? 攻撃に移る前に、確かめたい事がある」
「いつ……気づかれるか分からないのよ?」
日吉の突然の申し出に、アリスは冷静に受け答えする。ジアースに比べればハエのような存在だがいつ見つかるか分かったものではない。
次の瞬間にも見つかり、叩き落とされる。そんな光景が簡単に想像できる。

「頼む……」
日吉の声は低く、決心に満ちている。
「……分かったわ」
仕方なく了承するアリス。


日吉はヘルパーの上で瞑想する。
さっきのは何だ。ヘルパーにぶつかりそうになった瞬間。体が機敏に反応して、ヘルパーに飛び乗った?
俺は運動神経には自信があるが、そんな超人染みた事出来るはずがない。
となると、やはり無我の境地か? 無我の境地というのは、身体能力を向上させる類のものだっただろうか……
分からない……分からない……
あんな機敏な動き……俺に出来るはずがない。どれだけ修業を積んでも、出来る気がしない。

それが可能になるのが、無我の境地……か?

いや、待て待て。俺は確か、あれほどの動きが出来る男を一人知っている。
果敢に戦ったが、下剋上出来なかった男。そうだあいつだ。

スターシップはゆっくりと飛行し、攻撃するポイントを探る。どこか、どこか弱点があるはずだ。

日吉は自らの体を凝視する。何かが見えた。
高貴なオーラ。圧倒的な強さを誇り、礼儀を弁えた者のみが獲得できる世界最強のオーラ。
そのオーラを纏う者は日本人の誇りであり、最強の証しとも言える。
扱い方を一歩間違えれば簡単に修羅の道に落ちる、そんな魔性の力でもあるのだが。
75Classical名無しさん:08/06/19 19:22 ID:8ktCuKQg
     
76Classical名無しさん:08/06/19 19:22 ID:WUv8ihmI
 
77Classical名無しさん:08/06/19 19:22 ID:XLC8TNV2
支援してやるんだから!
78Classical名無しさん:08/06/19 19:23 ID:wcwn0WsE
後は頼む……支援
79Classical名無しさん:08/06/19 19:23 ID:WUv8ihmI
  

これは────KIだ!!!
間違いない。あのデブ助の力の源。そうか、戦った相手の力を受け継ぐ、それが無我の境地の、真の力!

ジアースが突然、首の角度を変え、こちらに砲口を向けた。
もうエネルギーの充電は済んでいる。まずいッ!

パウっと、レーザーが発射される。

「避けろアリスッ!」
「分かってるわよッッ!!」
レーザーを間一髪避けきる。そのままヘルパーをジアースの右肘へと飛ばす。
狙いはやはり関節しかない。それ以外に勝機があるとは到底思えない。

「右肘ッ! 同時に攻撃するわよッ!」
「おう、任せとけアリスッ!」
アリスは、日吉の口調が何故か自信に満ち溢れたものに変わった事に気づく。

あのデブ助には負けちまったが、俺はまだまだ死んでいない。
ここから這い上がればいい。このロボットを倒して、なんとしてでも────

「猫駆除するッッ!! しゃあッ!」

アリスが攻撃を開始すると同時に、日吉はヘルパーを蹴ってジアースの右肘へと飛ぶ。
そして────

「うおおおおおおッ! BUCHIKAMASHI!!!」

YOKODUNAが日吉を倒す時に用いた技。BUCHIKAMASHI。
それをジアースの関節部分に向けて、思い切り放つ。さらにアリスが乗ったヘルパーによる集中砲火。
日吉はジアースの二の腕部分に着地し、体勢を整え、攻撃が効いたかどうか見守る。

パゥッ!

完全に油断していた。少しでも効いたと思い込んでいた。
アリスも日吉も、砲口の死角に潜り込んでいたためレーザーの直撃は避ける事が出来た。
しかし避けられる事くらいコイヅカは承知の上。わざと地面に向けてレーザーを放ち、二次災害を巻き起こす。

アリスの乗ったヘルパーが、レーザーによって引き起こされる爆風と、舞い上がる土砂によって大きく煽られる。
それは日吉も同じ。吹き飛ばされないようにジアースの巨腕に力いっぱい掴まる。
日吉には土砂や岩を避ける余裕などない。それらは日吉に直撃し、少しずつ少しずつ彼の命を削っていく。

大きく煽られたヘルパーはジアースの正面へと炙り出されてしまう。
ジアースが巨腕を繰り出した。日吉への揺さぶりも兼ね、右腕で攻撃する。
アリスは大きく揺さぶられたため、ヘルパーの内部で失神寸前である。それでも何とか意識を繋ぎとめ、回避運動へ移る。

巨腕は恐ろしいスピード、そして質量を持って、アリスに襲いかかる。
まず一匹。コイヅカがジアースの内部でほくそ笑んだ。
ヘルパーに巨腕が直撃する。

ひらりっっ

「何ぃッ!?」

ジアースの攻撃がヘルパーに当たったと見えた瞬間、ヘルパーが弾かれるようにして巨腕を回避した。
馬鹿な……コイヅカは驚愕する。何が起こったのか冷静に思考する。
気づいた。ヘルパーの、先ほど日吉が座っていた部分にひらりマントが括りつけられている。
なるほど、ひらりマントによって、ヘルパーは回避出来たのか。

ならば、ヘルパーを下から攻撃するまでだ。
ひらりマントはヘルパーの上部に括りつけられている。下方からの攻撃には耐えきれないはずだ。
82Classical名無しさん:08/06/19 19:25 ID:/DmGmrFU
 
83Classical名無しさん:08/06/19 19:25 ID:WUv8ihmI
 

その時、ジアースが大きく揺れた。側面から強力な攻撃を受けたようだ。
見ると、日吉がジアースの腹に当たる部分にTSUPPARIを仕掛けたらしい。
おのれ、あれはYOKODUNAの技。まさか日吉、無我の境地に目覚めたか……

体勢を整え、左腕でヘルパーを殴りにかかる。アリスに避ける術はない。
しかしまたもやジアースは日吉のTSUPPARIに揺さぶられ、狙いを外してしまう。

まずは日吉を片づける方が先か……

右腕を思い切り運動させ、地面を殴りにかかる。
こんな所で振り下ろされてはたまるか、と日吉は懸命に掴まる。
その時ヘルパーが空を駆け、ジアースの攻撃が及ばない範囲を縫うように飛び、日吉へと向かう。

右腕がまたもや地面に巨大なクレーターを作り上げる。しかし日吉が叩き落された様子はない。
すでに自ら飛びついていた。救出に来ていたヘルパーに。にやりと笑みを見せつけるアリスと日吉。

案外、なんとかなるかもしれない。小ささを生かし、ジアースを翻弄する。
そしていつか破壊。もしかしたら、もしかしたら────

「ちっ……」
軽く舌を鳴らし、コックピットから二人を睨むコイヅカ。
再度攻撃を仕掛けようとした時、またも側面からの衝撃に襲われる。日吉のTSUPPARIではない。
また別の衝撃。これはミサイルか。今度は……何だ……!?

「アリスちゃん!日吉さんッ!」
「レナ!」

思わぬ再会だった。つかさが上手く伝えてくれたのか、それとも自発的に駆けつけてくれたのか。
突如飛行してきたNice boat.の上にレナが立っていた。
Nice boat.にはミサイルなど大量の兵器が搭載されている。それをジアースに向けて放ったのだ。

「ぽよぉぉーーーーーーーーッッ!!」

そして、Nice boat.の影から、つかさが乗って行ったスターシップが現れた。
幼女形態のカービィがちょこんと乗っており、空を自由自在に駆け回る。
つかさがNice boat.の上で手を振っていた。彼女は見事、自分の仕事を果たしたのだ。

カービィのスターシップが疾走し、ジアースの頭の上を通過する。
その時、スターシップから何かが飛び降りた。

「行くわよレイジングハート!」
霊夢だった。奇抜な格好で魔法の杖をジアースに向けて構える。
「スターライト……」
そして、極太のレーザーをジアースのコックピット目がけて発射。

「ブレイカァァーーーーーーーーーーーッッ!!」

ジアースは直撃を喰らい、大きくバランスを崩す。それを見た霊夢は口角を吊り上げる。
本当なら本来のスタイル通り、弾幕で削り殺したいところだが、ジアース相手ならそれは難しい。
あれだけの巨体。数で攻めても仕方がないだろうとの判断だ。
それ故に、スターライトブレイカーを放った。

「カービィ!」
霊夢が落下しながら叫ぶ。それを聞き、カービィが霊夢の落下してくる位置にスターシップを制止させる。
霊夢がスターシップの上に着地すると一目散にジアースから離れて行った。
86Classical名無しさん:08/06/19 19:27 ID:WUv8ihmI
   


「すごい……」
駆けつけてくれた仲間達を眺め、アリスは呟いた。
レナ、カービィ、つかさ、霊夢、日吉、そして私。これだけの仲間達がいれば、きっと────
ジアースを睨みつける。あまりに巨大だが、奴は一人。私達は6人。
結束の力、私たちならきっと────


「信じよう、皆!」
レナがNice boat.から身を乗り出し叫んだ。


「私達は────勝てるッ!」


「「「「「おおッッ!!」」」」」


レナ以外の5人が吠えた。勝つなんとしても勝つ。
どれだけ規格外のモンスターが出てこようと、負ける訳にはいかないのだ。

スターライトブレイカーの直撃を喰らったため、ジアースの頭部は爆炎に包まれていた。
それがうっすらと消えていき、無傷の、ジアースが現れた。
霊夢は動揺を隠しきれない。全力全開の攻撃すらもジアースには効かなかったのだ。


『聞け!オールスターども』
マイク越しのくぐもった声が大音量で聞こえてくる。
狂気に満ちた老人の声。主催者の二人はこんな声ではなかった。とすると、誰だ?
88Classical名無しさん:08/06/19 19:28 ID:bZfn9f3I
89Classical名無しさん:08/06/19 19:29 ID:XLC8TNV2
Help me SIEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEN!!!!
90Classical名無しさん:08/06/19 19:29 ID:/DmGmrFU
  

『いくらでも結束するがいい。いくらでも仲間を掻き集めるがいい。
私はたった一人で貴様らを全滅させてみせよう。私は止まらない。貴様らを根絶やしにするまで止まらない』

『いいか? 私が本気になったからには────』
ジアースが体勢を整え、いかにもなファイティングポーズをとった。
尖った拳を威圧的にこちらに向けて、バランスが整うよう両足を前後に軽く開いて……


『────今日、ニコロワは終了する』


ニコニコオールスター全滅という結果を残して、とコイヅカは続ける。
ジアースが今、完全なる戦闘態勢に入った。


「来るぞッ!」
ヘルパーの上で日吉が叫ぶ。ジアースが右拳を突き出してきたからだ。
特に誰を狙うというわけではないようだ。老人の狙いは分かってる。

「お前ら全員もっと上空に避難しろぉッ!」

次の瞬間、ジアースが地面を抉り、大量の土砂と巨岩を撒き散らす。
アリスと日吉の乗ったヘルパーと、カービィと霊夢の乗ったスターシップは器用に障害物を縫うようにして避ける。
しかしレナとつかさが乗ったNice boat.は避けきれない。

「カービィ!」
アリスは咄嗟に叫ぶ。土砂などを光弾で撃ち、Nice boat.を守ろうというのだ。
カービィは了解を示す。

巻き上がる土砂、それらからNice boat.を守るスターシップ二隻。
スターシップの上には、霊夢も日吉も乗ってはいなかった。
Nice boat.もただ守って貰っているだけではない。
レナはミサイル、レーザー砲など、船に積まれたありとあらゆる武装の準備を進めた。

「しつけえんだよッ!何度も同じ手をッ!」

日吉はまたもジアースの体に張り付いていた。KIを纏い、攻撃を仕掛ける。
その上空で、霊夢が空を飛行し大技の準備を始める。

ジアースが左腕を横薙ぎする。狙いはNice boat.
今まではスターシップのスピードもあり、何とかジアースの攻撃を避けてこられた。
しかし、Nice boat.のスピードはスターシップに比べると遥かに遅い。攻撃を止めない限り、間違いなくNice boat.は破壊されるだろう。
跡形もなく────


(行くよ……みんな……)

「一斉攻撃!!! てえええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーェェッッ!!!」


レナの合図と共に、日吉が、霊夢が、カービィが、アリスが、そしてNice boat.に備わる全ての武装が一斉に火を噴いた。
狙いはたった今レナの眼前に迫っているジアースの左腕の肘関節。
日吉のKIを纏った一撃が、霊夢のディバインバスターが、スターシップの光弾が一斉に命中する。

「くっ……何故動く左腕にこれほどまでに正確に攻撃出来る!? こ、こんな奇跡が……!」
コイヅカが悲鳴にも似た叫びを上げる。

「その通り、奇跡だ! 俺たちならこの程度の奇跡、いくら起きても不思議じゃねぇッ!」
日吉は味方からの攻撃を避けるため、ジアースを駆けおりる。
そしてついに左肘にNice boat.の一斉砲火が届いた。

レーザー、ミサイルがごちゃまぜに肘へと突き刺さる。凄まじい爆音と爆風がジアースを中心に放射状に広がっていく。

ガキン、と金属的な何かが折れる音がした。
空中で静止する霊夢は見た。ジアースの左肘から先が地面に落下していく光景を

「やった……」
肘から先を失ったジアースの横薙ぎはNice boat.に命中せず、むなしく空を切る。


「やったよみんなァァーーーーーーーッ!」
レナは叫んだ。力を合わせばどうにでもなる。例え相手が巨大ロボットでも。それを証明できた。
数秒後、ジアースの左腕が地面に落ち、大地を揺るがす。

「行くぞお前らァァ! 次は右腕だ!!」
「「「「「おおッッ!!」」」」」


いけると思っていた。力を合わせれば勝てる。例えどれだけ強力な敵が相手でも戦える。
6人が6人ともそう思っていたし、それを疑う人間などいなかった。
闘志の炎に燃え、惨劇の運命打開へと突き進むはずだった。そのつもりだった。
────この時は……
94Classical名無しさん:08/06/19 19:33 ID:bZfn9f3I
95Classical名無しさん:08/06/19 19:34 ID:XLC8TNV2
どしどしふんどしふんどし支援げいん!
96Classical名無しさん:08/06/19 19:34 ID:/DmGmrFU
 


スターシップ二体がジアースのコックピットを集中的に攻撃。破壊しようというのではない。
注意をひきつけるのが狙いだ。しかし、ジアースはこれまでにとった事のない、予想外の動きを見せた。
右足を後方へ引き勢いをつけ、大地に落ちた自身の左腕を思い切り蹴りあげる。
大地が捲り上がるのと共に、跳ね上がるジアースの左腕。それはゆっくりと弧を描き、Nice boatに向けて──

アリスは大口を開けてカービィの名を叫ぶ。自軍で最も戦力を有しているのはNice boatである。
なんとしても守り抜かなければならない。カービィは瞬時に反応し、アリスとともに蹴りあげられた左腕を破壊しようと光弾を放つ。
放つ、放つ、放ち続ける。しかし破壊する事には至らない。関節ではなく、硬い装甲への攻撃。
スターシップだけでは傷一つ付かない。

レナはレイジングハートから教えられた通りに船を動かし必死に回避する。
つかさは飛んでくる左腕を破壊するため、兵器を使用する準備にひた走る。
間に合うはずがない。二人ともそれはなんとなく分かっていた。でも諦める事など出来るわけがない。

左腕がゆっくりと放物線を描き船へと向かって行くのを、日吉と霊夢は遠くから目撃する。
日吉はジアースを蹴って船へと飛び、霊夢は空を滑空し船へと向かう。間に合わないのは誰の目を通しても明らかだった。

「レナ……つかさ……」
アリスはぎりぎりまで左腕破壊を目指し、光弾を放ち続けたが、到底歯が立たない。
このままではアリスまで巻き込まれてしまう。ぎりぎりの、本当にぎりぎりの所まで待って、アリスは回避運動に移る。

カービィは何を思ったのか、逃げすに船へと突っ込んで行った。
船のデッキにはつかさが右往左往していた。カービィがつかさの目の前でスターシップを制止させる。
つかさは無我夢中でカービィの乗る船に飛びついたのと同時にカービィはスターシップを最大まで加速させ、逃げる。

その直後、ジアースの左腕がNice boatの後方半分を抉り取った。
瞬時に回避へと移ったレナの好判断がなければ、Nice boatはその全てをバラバラにされていただろう。

しかし、どちらにせよ結果は同じ事。Nice boatはバランスを崩し、大地へと落下する。
数刻後、大爆発と共にNice boatが地上へ墜落した。さっきから何度も見たきのこ雲がまたもや現れる。


「あ……あ……レナ…ちゃん…」
カービィの傍らでつかさがレナの名前をぶつぶつ呟いている。
顔面は蒼白で、唇は青白い。死人のような顔をして大爆発したNice boatを凝視した。

「レ…レ…レナちゃん? レ……レナちゃんッ!!」
漸く言葉を取り戻し、つかさは大声を上げた。しかし返ってくるのは沈黙ばかり。
レナは一向に姿を現さないし、声も聞こえてこなかった。

「レ……レナ〜」
この時、我を失っていたのはつかさだけではない。
その傍らでスターシップの操縦をするカービィの心もまた、大きく揺さぶられていた。

そのためなのだろうか、記憶を取り戻した星の戦士がジアースの攻撃に気が付かなかったのは……

「カービィッッ!!」
霊夢が叫ぶ。その叫びによってカービィが平静を取り戻した時、ジアースの右腕はもう目の前にまで迫っていた。

まるで煙の如く、カービィの乗ったスターシップは掻き消えた。
残骸すら残さない。超質量を持ったジアースの圧倒的破壊力である。
勿論、つかさもカービィも消失していた。死体すら残さない。完全なる破壊。
つかさの命もカービィの命も、ジアースを前にしてみればこんなものだ。簡単に消えてしまった。
99Classical名無しさん:08/06/19 19:37 ID:/DmGmrFU
  

「そ、そんな……いきなり、三人も……!」
ヘルパーの中でアリスが悲鳴を上げる。
レナ、カービィ、つかさと立て続けに仲間達が死んでしまった。その事実はアリスの心を深く抉る。
「血、血すら……残ってない」
つかさとカービィの死体は跡形もなく消えたのだろう。
日吉は今更ながら、ジアースの持つ破壊力に本当の意味で気づいた。

「ディバインバスター!!!」

霊夢がジアースの隙を突き、コックピットに向けてディバインバスターを放った。
狙い通り直撃する。

「やった……奴は油断していた……今度こそ」

そう長くは飛んでいられない。霊夢の体力も限界に近付きつつある。
霊夢は今度こそジアースのコックピット部分を破壊したと予想したが、残念な事にその予想は外れる。
ジアースが爆炎の中、霊夢に視線を向ける。さっきまでと全く変わっていない。
霊夢の全力を二回当てても結果は同じ。ジアースには傷一つ付かなかった。

そしてジアースは次の攻撃を繰り出す。
アリス、日吉、霊夢。残った三人の心中は先ほどまでのように希望に溢れてはいなかった。

 ▼ ▼ ▼

先ほどから西の方で派手な戦闘、いや戦争というべきか、が行われている事は、遊戯と博之は勿論ハルヒ達も気が付いていた。
ジアースが起こす轟音や衝撃をお互い無理やり無視し、今までほぼ一進一退の戦いを繰り広げてきたのだが。
ハルヒはもう限界である。ジアースの衝撃波がこちらに伝わるたびに戦闘が一時中断される。こんなの耐えられるか。

神となった自分がこの世で最強のはず、それがなんだあのロボットは……
明らかにハルヒの神人のパクリ、二番煎じ。ハルヒの堪忍袋は限界である。

「キ……キキィィィィィィィィィィ!!!」
「か、神! どうしたんですか!?」
突然、頭を抑えつつ狂声を張り上げたハルヒを心配し、永琳が思わず声をかける。

「チャンスだ博之さん!」
「まかせろ!」
チャンスとばかりにハルヒ達へ突進する蛾。背中には遊戯を乗せていた。
ハルヒは神人の拳で思い切り地面を殴りつける。土砂や岩が舞い上がり、博之達を妨害する。
神人が殴りつけた地面には大きなクレーターが出来ていた。しかし、ジアースが作り出すクレーターに比べると遥かに小さい。

「キェェェェェェェェェェ!」
「か、神、落ち着いてください!」
永琳がハルヒの肩を揺さぶる。異変に気づいた古泉もハルヒの元へと向かう。

「こ、これが落ち着いてられるもんですか。何よアレ!? どう見ても神人のパクリじゃない!!
どうなってんのよ、ええ!? 私を差し置いて、さもオリジナルです、って感じに暴れ回りやがってぇぇ」
永琳の胸倉を掴み、口の中に偶然拾った石を押し込んでいく。永琳の顔が次第に青くなっていく。

「あっ、く……」
「抵抗するんじゃないわよッ! 少しの間ストレス発散させなさいッ!あんたどうせ再生するんでしょ!?」
こんな事を言われては抵抗しようにも出来ない。味方だと思って完全に油断していた。
そうだ……神の力は本物だけど、ハルヒは誰よりも残虐なのだ。油断していた。
102Classical名無しさん:08/06/19 19:40 ID:XLC8TNV2
あのスレを支援で独占せよ
103Classical名無しさん:08/06/19 19:40 ID:/DmGmrFU
しえん
104Classical名無しさん:08/06/19 19:41 ID:jdstkgNQ
想いは優しいしええええええええええええええええええええええええん
「キキィィィィィィィィィ! ふざけやがってぇぇぇぇ」
さらに力を込めて首を絞める。永琳の頬を何度も平手打ちする。
「止めて下さい涼宮さん!」
古泉が止めに入る。ハルヒの肩を掴み、懇願する。

「ふんッ! もういいわ。あんたみたいなクズを虐めたって欠片も面白くない!」
永琳の体を乱暴に突き倒す。永琳はバランスを崩し、地面に顔から倒れこんだ。
古泉が永琳を引き起こし、大丈夫ですか、と声をかける。

永琳の顔は青くなっている。何の抵抗もしなかったからだろう。本来の永琳ならこんな事にはならない。
古泉はさすがに、この時ばかりはハルヒへの殺意を隠しきれなかった。
ハルヒを睨みつけようとした矢先、永琳が口を開く。古泉の身分不相応の怒りを正す叱咤。
「駄目よ古泉……全てを……みんな元通りにするんでしょ?」
こんな事を言われては、矛を収めざるを得ない。

「キィィ、ああもうとにかく遊戯と蛾が邪魔!」
永琳などすでに思慮の外、ハルヒはつまらない遊び道具を放置し、次の思考に移る。
簡単に殺せると思っていたが、予想外に手強い。ハルヒのストレスは溜まりっぱなしだ。

それにしても遊戯達はどうした……なかなか襲いかかってこない。さっきの神人の一撃で死んだのだろうか。
いいや、そんな事はないはずだ。


「やっぱり……ですか」
遊戯は声のトーンを下げ、言う。
「そりゃああんなもんに勝てるわけないわな……」
少女形態に戻った博之が、元のおっさん声で言った。彦麿はあまりの違和感に顔を歪める。
106Classical名無しさん:08/06/19 19:42 ID:bZfn9f3I

「と、とにかくお主達も来てくれぬか。多分見えていたと思うが、さっき船がやられてしまった……」
「だけど……ハルヒ達をこのまま見過ごすわけには……」
遊戯の懸念を聞き、彦麿は自信ありげに胸を張る。
「私に任せてくれ。考えがある。とにかく……今はハルヒ達よりあのロボットの方が驚異なのだ」
「……考えとは…いったい」

彦麿は遊戯に一発逆転の可能性を秘めた策を教える。しかし遊戯はそれを聞いてもいま一つ、納得のいかぬ表情。

「平気なの? あいつら……意外と頭が切れる。彦麿さんの策なんて、逆に利用されるかもしれない。
いや、そもそも策に乗ってくれるかどうか怪しい……」
「案ずるな遊戯どの。元より死は覚悟の上。順序を追って理を説けば、連中も納得するはずだ……
そう、奴らにとってもあのロボットは脅威なのだ」

顔を向け合い、彦麿の策に乗るかどうか瞳で相談する遊戯と博之。
彦麿はそんな二人を黙って見守る。乗ってくれないならそれはそれで構わない。
自分よりは頭が回るであろう遊戯の意見。素直に従おう。
しかし、ハルヒ達よりもあのロボットの方が強大だと思っているのなら、この作戦に乗るはずだ。
乗るしかない。

「分かったよ……今からみんなの援軍に向かいます」
どうやら分かってくれたようだ。博之が蛾の形態に変化し、遊戯を背中に乗せる。
「彦麿さん、奴らは貴方が思っている以上に残酷だよ。どうか気を付けて……」
別れの言葉として、遊戯は彦麿の安全を気遣う。気遣うべきなのはむしろ私の方だ。
私には力がないから、こうやって裏方として奮闘するしかない。博之のような前線で活躍する力を持った人間。
彼らのようなのが、真に生き残るべきなのである。私は、捨て駒で構わない────
108Classical名無しさん:08/06/19 19:44 ID:8ktCuKQg
本当に支援氏ねなのか?5ミリも知らない俺が
109Classical名無しさん:08/06/19 19:44 ID:XLC8TNV2
支援陛下BANBANZAI!!

遊戯と博之を見送り、私は踵を返す。さて、これは私の、私の人生の中で最大の戦いとなるだろう。
上手くやれば、水が上から下へ流れるが如くだ。必ず上手くいく。ハルヒの怒りを買えば……いや、絶対にそんな事してたまるか。
私の考えた策略、それはハルヒ達と一時的な同盟を組む事。巨大ロボット打倒のための同盟。
奴らもあれには脅威を感じているはずだから、私さえミスをしなければ必ずうまくいくはずだ────

彦麿は辺りを見回す。すぐにぼーっと突っ立っている神人を見つけた。
隠れるつもりなど毛頭ないらしい。全く、大した自信である。

勿論、ハルヒ達を許すつもりはない。しかし、今はハルヒ達よりもあの巨大ロボットだ。
Nice boatがやられ、つかさの乗った戦闘機がやられ、今、我々はかつてない苦境に立たされている。
利用できるものは何でも利用する。幸い、あの巨大ロボットはハルヒ達にとっても倒さなければならない敵だ。
大丈夫……きっと……大丈夫だ。

彦麿は神人に向けて走り出す。神人は大きすぎるので正確には分からないが、距離はそう離れていないはず。
全力で走ればすぐにハルヒの元にすぐ辿り着けるはずだ。

「……これは、いったい?」
しかし、予想外の事が起こる。彦麿が走り始めた直後、神人は跡形もなく消えてしまった。
彦麿はちょうどいい目印を失い、困惑する。神人がいた辺りに行ってみたが、すでに誰もいなかった。

ハルヒはどこへ……?

「くそっ!」
彦麿は走りまわってハルヒ達を探す。どこにも見つからず、途方に暮れる。
彦麿はハルヒ達と話し合い、ジアース打倒のため、一時的な同盟を結ぼうと考えていた。
あの巨人が味方になれば心強い。しかしハルヒはいない。
111Classical名無しさん:08/06/19 19:45 ID:XLC8TNV2
東方支援殿

彦麿は絶望を感じ、ふと、山を見る。
気分が高ぶっていた所為だろうか。これまでずっと見過ごしてきた、ある事に気づいた。

これは……もしかして……いや間違いない。

 ▼ ▼ ▼

場面変わってここはクッパ城。
プロのロリコン、すなわちプロリコンとして名高い一匹のデジモンがクッパ城の警備に当たっていた。
その時である。クッパ城の天井をぶち破り、何かが降ってきた。

げぇっあれは……

何故こんな物が落ちてきたのか分からない。それはプロリコンが最も嫌いな、ガチムチの銅像だった。
プロリコンは汚らわしそうなモノを見るように目を細め、銅像の横を素通りした。
いくら緊急事態とはいえガチムチに関わっていられるか!全く持ってゆとりである。

しかし、プロリコンの思惑に反し、ガチムチの銅像は何故かかあいい少女へと姿を変える。

「!?」
さすがに驚かざるを得ない。銅像がいきなり可愛すぎるおにゃのこに変わったのだ。
しかしそこはやはりプロのロリコン。即座に思考を戦闘モードへと切り替える。

ほうほう……なかなかの貧乳だ。うーむ……この全く発達していない体……素晴らしい。
このおにゃのこが眠ってる間にいっぱい触っちゃおうかなー

「親方!女の子が降ってきたよ!」
113Classical名無しさん:08/06/19 19:46 ID:WUv8ihmI
 
ちっ!どうやらこのおにゃのこを見つけたのは俺だけではないらしい。
プロリコンは後方を振り返る。そこにはロリコン界の重鎮、様々なロリコン達から親方と称される伝説のロリコンがいた。
さすがのプロリコンもこれには萎縮する。そそくさと親方に道を譲る。親方の舎弟までプロリコンの前を素通りするのが気に食わない。

「ふむ……これは上質のロリだ。素晴らしい……」
親方が値踏みするようにおにゃのこの体をぺたぺたと触る。
軽々しく触った所為だろう。おにゃのこは目覚めた。

「ぽよ……ここはどこ?」
可愛らしい声で親方に質問する。
「クッパ城だよ。お穣ちゃん」
にこりと親方は微笑んだ。うまい男だ。子供を安心させる術を心得ている。
その裏にどんな陰謀が渦巻いているかは、おにゃのこには知る術もないだろう。

「クッパ城……? マルクいる?」
「マルクさんかい?勿論いるよ」

はて……このおにゃのこは我々の戦友でもなければ、ロワ参加者でもない。
文字通り急に降って出てきた存在だ。どうしてマルクたんの事を知っているのだろう……

「おい……見ろよ」
「ああ、かあいいな」
「ハァハァ……」
「ゴクリ……」
「たまんねえ」
115Classical名無しさん:08/06/19 19:48 ID:bZfn9f3I
   
「ふぅ……」
「マルクたんより可愛い」
「なんだとてめえケンカ売ってんのか!」

プロリコンが周りを見渡すと、マルクの護衛を務める者と、オペレータールームで働く者以外の、ほぼ全てのデジモン達が集まっていた。
噂は加速的に広まり、下っ端デジモン達の間にこのおにゃのこの存在は知れ渡ってしまったのだろう。

「マルク……!? やっつけなきゃ」
おにゃのこが突然こんな事を言い出した。デジモン達の間に衝撃が走る。
本来なら、マルクたんの敵として即座に排除するべきなのだろう。しかし、俺達はマルクたんの配下の以前にロリコン。
プロリコンが予想した通り、おにゃのこに襲いかかるデジモンは一匹もいなかった。
みんな彼女が可愛いのだ。

「そうか……だったらおじさんが手伝ってあげよう」
親方がとんでもない事を言い出した。
「見ろよ……親方が……」
下々のデジモン達の間に再び衝撃が走る。親方は鞍替えをしてしまったようだ。

ここまで露骨な行動に出た親方だったが、不思議と誰も彼に文句を言わなかった。
彼のこれまでの栄光が反論を防いでいたというのも無論あるが、デジモン達の間には一つ気になる事があったのだ。

あれ?もうバトルロワイアルどころじゃなくね?Bの野郎は勿論だけど……俺達このままマルクたんに従っててメリットあるのか?
ファンタスティックフォーやら少数派どもが城に攻め込んできたら終わりなんじゃね?

と、言う事である。つまり、もう先は短いんだから好きにやりたい放題したい。
そんな思いがデジモン達の意識の根底にはあった。
だから親方はあのおにゃのこに鞍替えしたのだ。おそらくマルクたんよりも可愛いと感じたのだろう。
117Classical名無しさん:08/06/19 19:49 ID:/DmGmrFU
  
118Classical名無しさん:08/06/19 19:50 ID:XLC8TNV2
支援スパーク

親方を切欠に、堰が決壊したかの如くロリコンどもがおにゃのこに群がる。
プロリコンはマルク派であったため、唇を噛みしめ目の前の光景を眺めた。

次第次第に空から降ってきたおにゃのこの信者が増えていく。マルクよりもかわいいから俺はこっちにするぜー
もはや最低である。プロリコンは手を上げ、マルク派のデジモンを集める。
くそ……みんなかなり迷っているようだ。表情からマルクたんへの愛情がいまいち感じられない。

お、おのれ〜〜〜〜〜〜〜〜


カービィは群がるデジモン達を不思議そうな眼で見つめる。
折角助かったのにこれはどういうことなんだろうなー。

ジアースがカービィを殴る直前、カービィはコピー能力、ストーンを使ったのだ。
変身している間は絶対無敵なストーンでジアースの攻撃を耐え、吹っ飛び、そして城の周りを覆う結界をも突き破ったのだ。
カービィは銀河に願いをの記憶を取り戻した。つまり集めていたデラックスの使い方も思い出していたというわけだ。
ちなみにカービィはストーンを含めて、五つのデラックスを集めていた。
うまく使えばマルクを倒す事も可能なはずだ。はずなのだが……

カービィの周りに、はあはあ言いながら群がるロリコンども。
まずはこいつらに対して何らかの対応をとるのが先決だろう。

【クッパ城 /二日目・夕方】
【カービィ@星のカービィ】
[状態]:左腕爆破、全身にダメージ、胸部から腹部にかけて切り傷(治療済み)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(食料全消費)、ねこ鍋@ねこ鍋
[思考・状況]
1.これどうなるの?
2.マルクを倒して殺し合いを止める

※マルクたんからカービィたんに乗り換える下っ端デジモンが急激に増えています。
 マルク派のデジモン達はカービィ派のデジモン達を敵意しています。
※銀河に願いをの記憶を取り戻し、五つのコピー能力が自由に使えるようになりました。
 ストーン以外の四つが何なのかは後続の書き手さんにお任せします。
※若干、知能がアップしたような気がしない事もないです。
121Classical名無しさん:08/06/19 19:52 ID:XLC8TNV2
見よ!支援は赤く萌えている!!
122Classical名無しさん:08/06/19 19:53 ID:XLC8TNV2
支援GONG!!
123Classical名無しさん:08/06/19 19:54 ID:wcwn0WsE
支援鳴らせ!!
124Classical名無しさん:08/06/19 19:55 ID:408o0wBs
今こそ立ち上がれ支援の戦士よ

つかさ、カービィ、レナが敗れ、残り三人。対するジアースは左腕を失い、隻腕である。
これを有利と見るか不利と見るか、それは人それぞれ、自由である。
しかし少なくともジアースの対面に構える三人の士気は、先ほどに比べ圧倒的に削がれていた。
どう考えても不利、厳しい。そんな弱い考えが頭の中で芽吹く。

それとは対照的に、コイヅカの心理は何も変わらない。左腕を落とされた時は少し動揺したが、彼の精神の根っこの部分は全く揺らがない。
即ち連中を全滅させる。この決意はどんな時であろうと決して揺るがない。

「く、来るぞ……!」
ジアースが動き始めたのを見て日吉は唸る。自軍の最大戦力であるNice boatを破壊され、これからどう戦えば……
日吉には分からない。見当もつかない。

「ちぃ……やはり来たか……」
ジアースが動きを止め、体の向きを変える。
その方向を見つめると、ジアースに負けず劣らずの巨大な龍がいた。それも二体。

「な、何だありゃあ……」
「あれは……海馬の持っていたカード……」
地面に降りた霊夢が言う。そう、青眼の白龍が二体、ジアースを睨みつけていた。
ブルーアイズの傍らには、蛾に乗った少年がふわふわと空中に静止していた。
決意を持った瞳でジアースを睨む。

中々の強敵が現れ、コイヅカは頭を働かせる。ブルーアイズともなれば、まともに戦うわけにはいくまい。
それにしても遊戯か……てっきり海馬かと思ったが……もしや奴はもう死んだか?
まあ、アルティメットにさえならなければどうにでも対処出来るはずだ。
万が一アルティメットになったところで、すでにもう対策は済んでいる!
126Classical名無しさん:08/06/19 19:56 ID:jdstkgNQ
稲妻の支援で敵を蹴散らせ
127Classical名無しさん:08/06/19 19:56 ID:XLC8TNV2
真っ赤な支援んんんんんんんんんんんんんんん!!!!

ジアースの砲口に光が収束する。博之、遊戯以外の三人はその時点で気付いた。
レーザーだ。

遊戯は博之の上で立ち上がり、ジアースに向けて指を指す。

「行け!ブルーアイズ!! 滅びのバーストストリィィィィィムッ!!」

遊戯の叫びと共に、二体のブルーアイズが光線を吐き出す。
二本の光線は螺旋を描き、一つに収束する。恐ろしい勢いでジアースに向けて疾走していく。
ジアースもまたそれとほぼ同時に、パゥっとレーザーを発射した。

空中で、ジアースのレーザーとブルーアイズの聖なる光が衝突する。
二種類のレーザーが交わり、巨大な球となり力と力のぶつかり合いが開始される。

「きゃああ」
「うおッッ!」
余りの衝撃波に霊夢と日吉は吹き飛ばされる。球は時間と共に加速的に巨大化し、今にも張り裂けそうだ。

「や、やばいんとちゃうんか!? 遊戯ッ!?」
「関係ないッ! ここで引いては絶対に勝てないよッ!」

僅かにだが、ジアースのレーザーが押し始めた。巨大なエネルギーの球がブルーアイズへと迫る。

だ、駄目だ……勝てない!
日吉は巨大な球を見上げ、喉をごくりと鳴らす。ゆっくりだが確実に、ジアースのレーザーはブルーアイズのそれを押していく。
アリスも日吉と似たような心境だ。ヘルパーでジアースを撃ち続けてみるが、何の援護にもならない。
スターシップ一つでは傷もろくに与えられない。
129Classical名無しさん:08/06/19 19:58 ID:/DmGmrFU
しえん

「日吉! レナを探すわよ! きっと最後のブルーアイズを持ってるはず!」
霊夢は傍らで委縮している日吉に声をかける。レナが生きているかどうかはわからない。
例え死んでいたとしても、私達の戦力になるブルーアイズや他の武器だけは命を賭して守ったはず、そんな気がした。

「探すってどこをだよ!?」
日吉がぶっきらぼうに叫びかえす。当然の疑問である。
「船よ!船が落ちた場所を探す!それしかないわ!」

なるほど、確かに探すとしたらそこだ。というより、そこ以外にない。
日吉は納得し、霊夢と共に駆けだす。


「ブルーアイズ! 頑張ってくれ!」
遊戯は蛾の上で叫ぶ。もう目の前にまで球が迫ってきている。冗談じゃない。
本当に冗談じゃないぞこんな事。せめて、あと一体ブルーアイズがいれば……

やはり、こんなもの。アルティメットにさえならなければ、どうという事はない。
コイヅカはコックピットで口角を吊り上げる。遊戯を蔑んだ瞳で見つめ、せせら笑った。

さっきからずっとアリスがジアースのコックピットに向けて撃ち続けている。
無駄な事をするものだ。出撃する前はジアースの完成度について若干の不安があったが、杞憂だったようだ。
さすがはピエモン。ジアースは紛れもなく最強だ。敵などいない。

「ゆ、遊戯逃げるぞ!?」
「駄目だ!ここで引いちゃったら負けだよ!」
蛾形態の博之が叫んだ。遊戯の許可を得なければ自由に行動できない。
その制約は博之の不安を助長させる。このままでは勝てない……それは紛れもない圧倒的真理。
131Classical名無しさん:08/06/19 19:59 ID:wcwn0WsE
 

エネルギーの巨大な球が遊戯の鼻先にまで迫る。
よし、ブルーアイズ……そして遊戯王シリーズのAIBOと永井動画の博之を撃破だ。

「甘いわね……ガラ空きよ」
「……!?」

コイヅカの背中に冷たい汗が流れる。完全に油断していた。
まさかここで来るとは思っていなかった。

すぐさまジアースのカメラを足元に向ける。そこでは、ある女がけたたましく笑っていた。
彼女の足元から何かが生える。次第に巨大化していく。どこまで大きくなるんだ?
まさか奴は、以前よりパワーアップしたとでも!?


「けひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! 私を退け者にして何最強気取ってんのよ!?」
依然としてレーザーを放ち続けるジアースの隣に、ジアースに匹敵するほど巨大な神人が突如現れた。
神人の肩には涼宮ハルヒが大口を開けて下品な笑い声を吐いていた。隣には永琳がハルヒを心配そうに見守っている。
恐らく護衛なのだろう。古泉はどこへ行った?どこかで待機しているのか?
ジアースの方が神人よりも少し大きいのに関わらず、コイヅカは何故か見下されたような気分になった。

「ええ!?このクソジジイ! けひひ、そのパクリロボットを解体してやるわッ!」

ジアースに大きな衝撃が走る。右側面から神人に思い切り殴られたのだ。
大きく揺らめき、バランスを崩すジアース。レーザーの狙いは狂い町へと、そしてそのまま塔へと走り、跡形もなく破壊する。

「神(笑)め!」
「ヒャハハハハハハハハハハハハハ!!」
ジアースが一本だけ残った腕で神人を殴りにかかる。ハルヒもまた拳を繰り出す。
133Classical名無しさん:08/06/19 20:00 ID:XLC8TNV2
今こそ立ち上がれ!支援の戦士よ!

お互いの急所を狙った拳の交錯。ほぼ同時に両者の拳は相手にぶち当たる。
ジアースの鉄拳は神人の顔面へと、神人の拳はジアースの腹へと、鈍い轟音を叩き出し、衝突する。

重量感のある低音が衝撃波となり拡散していく。
遊戯は吹き飛ばされないように必死に博之に掴まったが、博之自身が軽々と吹き飛ばされれば意味がない。
二人は仲良く戦線を離脱していく。

「きゃああああああああああああああああああああ」
アリスも彼らと同じく激しい衝撃波に耐えきれず、機体を回転させながらどこかへ吹っ飛んで行った。


「興味深い!興味深いわ! この神に匹敵するほどのパワー!威圧!巨体!
所詮人が作ったモノなんだけど!この高揚感は何!? けひゃ! 面白ォイ!!」
「私はニコニコ動画を病気から治すのだ!貴様なんぞには負けん!」

片腕しかないジアースはやはり不利。ハルヒの速攻を防ぎきれない。
ジアースに次々と拳の弾幕が突き刺さる。ハルヒは今、圧倒的有利。彼女のテンションも鰻登りだ。

「ああ!? ニコニコ動画!? そんな変なサイト私がぶっ壊してやるわよ!」

しかしコイヅカの表情は依然として変わらない。決意に満ちたものだ。
負の感情を窺う事は到底出来ない。眼光を一層輝かせ、静かに反撃の時を待つ。

ジアースの砲口に光が収束していく。ハルヒはそれに気づかない。
聞く者を鬱にさせるような高笑いをしながら、ゴツンゴツンとジアースを殴る。
神人はやはり強靭だった。殴るたびにジアースの装甲が歪み、凹んでいく。
このまま押し切る事が出来れば、神人は勝利するだろう。

「ぐぇぇ」
ジアースの膝蹴りが一発神人の腹に入った。ハルヒは神人の肩の上でふらりとし、必死に意識を縫い止める。
異様な双眸でコイヅカを睨みつける。少しすると、ふっと険しい表情を緩め、醜悪な笑みを浮かべる。
「神! もう止めて下さい……!!」
悲鳴を上げる永琳を振り払い、ハルヒは再び戦闘態勢をとる。

「ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ」
気味の悪い奇声を上げながら、だらだらと唾液を垂らしながらハルヒは神人を動かし、ますます激しくジアースを殴り出す。
さっきのは偶然だ、ジアースなんか私の足元にも及ばない、と言うかのように、
ハルヒの激情を体現するかのように神人は暴れまくる。


明らかに次元の違う戦いを尻目に、霊夢と日吉は駆けていた。

全力疾走で川沿いを走る霊夢と日吉。まさかハルヒが来るとは思ってもみなかった。
レナにより、ハルヒがゲームに乗っているとすでに知っていた霊夢。しかし、あそこまで狂っているとは誰が想像しようか。
ハルヒはまさに完璧な狂人。人は一日かそこらであそこまで変わるのだ。

唐突に、前を走っていた日吉が足を止める。

「おい……あそこに誰かいるぞ」
日吉は霊夢にそっと声をかける。
今、川に何かがいた。弱々しい声が聞こえたような気がした。
川の流れがおかしい。乱れている。誰かが流されているのか?
136Classical名無しさん:08/06/19 20:02 ID:wcwn0WsE
支援GAO
137Classical名無しさん:08/06/19 20:02 ID:GoRGTpzg
   

日吉と霊夢は警戒したまま、何者かにゆっくりと接近する。
自分達の仲間はほぼ全員この場所に集い、戦っている。とすると、川の辺りにいるのは……

危険人物であろうと、ジアース撃破のために何とか利用したいところだ。
そう言えばハルヒはどうしてジアースに喧嘩を売ったのだろうか。自分より目立っているのが腹立たしいから?
いくらなんでもそれだけではないだろう。

先に様子を窺った日吉がふっと緊張を緩める。それを見て霊夢も覗き込む。

「つかさ……」
川原に憔悴しきったつかさが打ち上げられていた。日吉はすぐにつかさの元へ駆け寄り、川から引き上げる。

「おい、おまえ、大丈夫か?」
ぺちぺちと頬を叩く。つかさは苦しそうに喘いだ後、静かに目を開く。
「あ……日吉さん……」
「カービィが……助けてくれたのね」

だいたい予想できる。ジアースに粉砕される直前、カービィはつかさをスターシップから振い落したのだ。
あの状況でつかさを助けるには地上で流れている川にわざとつかさを落とすしかなかった。
つかさを助けなければ、カービィは助かっていたかもしれない。
そう思うと、カービィの執念を垣間見たような気がして、霊夢はなんとも言えない気持ちになった。。
ともかく、カービィは自分の命を犠牲にし、つかさの命を救ったのだ。

「気分悪いだろうが聞かせてもらうぜ? レナは……どうなった?死んだのか?」
日吉が単刀直入に質問する。つかさは息も絶え絶え、口を開く。
「死んだかどうかは……分からない…でも、レナちゃん……最後にこんなのくれた……」
つかさはポケットから何かを取り出し、日吉に手渡す。
「つかさちゃんは……これで戦って、って言ってた」
139Classical名無しさん:08/06/19 20:03 ID:WUv8ihmI
 
140Classical名無しさん:08/06/19 20:04 ID:/DmGmrFU
  

最後の青眼の白龍だった。
レナの機転、戦力を少しでも増やそうと、つかさにも闘って貰おうとしてこのカードを渡したのだろう。
全く、抜け目のない奴だ。日吉はにやりと笑んだ。


────パゥッ


その時、ジアースが火を噴いた。日吉と霊夢はまたも衝撃波に煽られる。
二匹のモンスターの戦いに何らかの転機が訪れたらしい。
三人は神人とジアースを見上げた。

神人の胸に大きな大きな穴が開いていた。致命傷だ。誰が見てもそう思う。
その直後、神人は大きくバランスを崩し、大地に倒れる。しかしジアースはそれを許さなかった。
倒れかけた神人の頭を残った右腕で掴み上げ、無理やり引き起こす。日吉はジアースが激しく傷ついている事に気づいた。
おそらく神人にしこたまぶん殴られたのだろう。レーザーさえなければ神人が勝っていたかもしれない。

神人を強引に立たせ、ジアースは思い切りぶん殴った。何発も何発も殴る。ラッシュの仕返しである。
神人は耐えきれず、ついに大地に仰向けに倒れた。ジアースはなおも容赦せず、今度は足を持ち上げ神人を踏みまくる。

耳を塞ぎたくなるような怪音がロワ会場に響き渡る。

「見るなッ!あっちはあっち、こっちはこっちだ」
日吉が語調を強めて言い放つ。つかさに肩を貸し、立ち上がらせる。
「平気か?」
「う、うん…なんとか……」
つかさが普通に立ち上がったのを見て日吉は安堵する。
142Classical名無しさん:08/06/19 20:04 ID:wcwn0WsE
支援のバーストストリィィィィィムッ!!

「いいか?お前はこれからこのブルーアイズってのを使って闘って貰う。お前にしか出来ない、俺達は普通に戦えるからな」
「う、うん……でも私なんかが……」
何故かつかさが渋る。何か理由があるのか?お前にも闘って貰わないと困るんだぞ。
日吉は困惑する。

「私、なんかが……死神なんだよ…カービィも死んじゃった…私……そんな私が…」

日吉の何かが切れる音がした。拳を強く握りしめ、顔を怒りに染めて、つかさを真正面から睨みつけた。
その表情はかつての敵、YOKODUNAを睨む時の顔と全く同じ。つかさは恐怖で息を飲む。

「じゃあ、じゃあ何か? お前は呑気に突っ立ってるだけで……何もしたくないと?
自分を卑下してまで……戦いたくないと?」
「た、戦いたいよ!でも、私が頑張ったらみんな死んで……私が関わった人は死んでいって……」

私が私が私が私が私が私がわたしがわたしが────

「自分の事だけか……お前はよおッッ!!」
つかさに掴みかかる。霊夢はそんな日吉を必死に抑えつける。
「関わったら死ぬ?頑張ったら死ぬだと!? 馬鹿かお前は!関われるだけで、頑張れるだけで充分じゃねぇか!!
誰がお前を憎んでいる!?誰がお前を攻めてるんだ!?結局お前は自分だけ!!自分で自分を攻めているだけ!」
「日吉、もうやめなさい!」
霊夢が冷静に言い放つ。

「仲間と一緒に頑張れる、頑張る事が出来たんだお前は!!それで何が不満なんだ!
仲間が死んだからってどうして自分を責める必要がある!?

死んでいった奴らと共に、同じ空間を共有出来た!互いに頑張れることが出来た!
結果なんか関係ねぇよ!死んだ奴らの意思を継ぎ、次はもっと頑張るだけ!」

────それだけだろうが馬鹿野郎!!!
144Classical名無しさん:08/06/19 20:06 ID:bZfn9f3I
       

どうして……お前はそう思えないんだ……
日吉の力が急速に抜け、ぐったりと項垂れる。
霊夢が何事かと声をかける。

「もういい、離せ……」
力なく日吉は言った。霊夢は日吉の言われたとおりにした。

そして日吉はそのままジアースに向かって走り出す。最後のブルーアイズを見つけた。
使う奴もいる。もう自分はただ暴れるだけでいい。それだけだ。

「じゃあ……頼むわよ……あのもみじ頭と協力して、戦いなさい」
霊夢はつかさの肩をぽんと叩き、日吉を追い始める。


しばらくつかさは呆然としていた。日吉の自分に向けた怒り。恐ろしい形相で睨みつけられ、とても怖かった。
つかさはふと、視線を落とした。右手にはしっかりとブルーアイズのカードが握りしめられていた。


「あんた……どうしてあんなに怒ったの?」
走りながら日吉に聞いてみる。つかさはただの女子高生。あそこまで怒る事はないのでは……
日吉は遠くを見つめながらそっと口を開く。

「俺は……関われなかった……結局。奴が死ぬかもしれないって時に、俺はただ寝ていたんだ。
せめて、せめて奴と一緒に戦いたかった。今頃、死体になってるかと思うととても怖い……
あのつかさって奴みたいに、仲間の生死に関わりたかった……俺はそれすら叶わない。
今、あいつがどうなっているか……もし死んでいるのかと思うと……俺は……」

日吉の言葉は支離滅裂で要領を得ない。
146Classical名無しさん:08/06/19 20:07 ID:/DmGmrFU
しえん

「仲間って……誰の事?」
「俺の弟子だ……くそ、俺が寝てる間に勝手な事しやがって……どうして無理やり起こしてくれなかったんだよ」

霊夢は日吉の目から涙が流れ出るのを見たような気がした。


「ザマーミロ神(笑)。天罰だよ」
博之に乗った遊戯がぴしゃりと言い放った。博之は遊戯の言葉にうんうんと頷く。
神人は胸に大きな穴を開け、ぐしゃぐしゃに踏みつぶされて大地に横たわっていた。

ジアースもかなり傷んでいる。神人を甚振るのを止め、こちらへ向き直る。
ジアースは明らかに消耗している。もう少し、きっともう少しだ。

「いくよブルーアイズ……」
遊戯は傍らに佇む二体のブルーアイズに声をかける。
今ならきっと勝てる。まさかハルヒが乱入してくるとは思わなかった。
彦麿さんはうまくやったらしい。

ジアースの砲口に、またもや光が収束していく。それしかないのかお前は
遊戯はびしっとジアースを指差し、叫ぶ。

これで最後だ。これで決めてやる……

「滅びのバーストストリィィィィィィィィィム!!!」

二体のブルーアイズが一斉に火を噴く。それとほぼ同時にジアースのレーザーが発射される。
二種類のレーザーは二度目の衝突をし、例の如く衝撃波が拡散される。
遊戯は博之に掴まり、力の限り叫んだ。

「いけ!いけ!ブルーアイズぅぅぅぅ!」
148Classical名無しさん:08/06/19 20:08 ID:DRgAWiPQ
支援!
遊戯と博之はジアースがかなり消耗しているため、今度は押し切れると思っていた。
ブルーアイズがジアースを破壊するものだと信じ込んでいた。

「う、嘘やろ……」
博之が驚嘆する。もはや呆れに近い。ジアースのレーザーがブルーアイズの光線を押し返す。
いくらなんでも、これはひどい。ジアースはさっきまで神人に散々殴られていたではないか。
確実に消耗しているはずなのに、これはいったいどういう事なんだ。

「そんな……」
遊戯もまた博之と同じ心境。まさかジアースがここまで強いとは思ってもみなかった。

ふと、遊戯が博之を見ると、何やら口にエネルギーが溜まっていた。

「このまま黙って見とれるか……!」
博之が光線を吐き出す。デーモンのフレイムインフェルノに、ドクケイル成分や魔力が合成されたわけわからん光線である。
しかしいくらカオスでも、かつて最強を誇っていたデーモンの必殺技に様々なものがブレンドされた光線、弱いわけがない。
むしろブルーアイズの光線をも超える勢いで、ジアースへと向かっていく。

ブルーアイズのバーストストリームに博之の光線が融合される。少しだけ遊戯博之側が押し返す。
しかし────

「駄目だ……まだ足りないよ……博之さん」
遊戯が途方に暮れた顔で言った。もうこちらには新たな戦力などない。
ジアースのレーザーが少しずつこちらに近づいてくる。
150Classical名無しさん:08/06/19 20:09 ID:B7wc2D96
SS書くのは難しいが、支援するのは簡単だ

勝てんのか……!また勝てんのか俺は……!閣下の時も役に立たんかったし、俺は……
こんだけブレンドされても……まだ何の役にも立てんって言うんか!!

博之が心中で叫ぶ。しかし、博之の思いも空しく、ジアースのレーザーはゆっくりとしかし確実にこちらへ迫る。


やれやれ……やっぱり主催者の切り札なだけはある……思ったとおり規格外だ。
日吉はブルーアイズの劣勢を見て、思った。

日吉は空に両腕を掲げ、精神を集中させる。

無我の境地は恐ろしいほどの勢いで俺の体力を削っていく。言わば諸刃の剣。
使い方を誤ればすぐにお陀仏だ。だがな、ここで使わないといつ使うんだよ。

両手にエネルギーが溜まっていくのが実感として分かる。KIだ。
YOKODUNAの最強の技、GENKI-DAMAである。日吉はこの技もまた見事に会得していた。

「俺は……生き残ってあいつにボブ術を叩きこまなけりゃいけないんだ……
はは、チビ助が生きていたらの話だがな……」

日吉は両足で大地を掴み、ジアースに向かって思い切りGENKI-DAMAを放った。
GENKI-DAMAは吸い込まれていくかのようにブルーアイズとジアースの光線が拮抗する箇所へ飛んでいく。
その直後、日吉は血を吐き、地面にぶち倒れた。


「これは……」
コックピットに座ったコイヅカは異変に気づく。ブルーアイズだけではない。
わけのわからない蛾の光線、そして日吉のGENKI-DAMAがバーストストリームに加勢してきた。
しかしコイヅカは一片たりとも表情を崩さなかった。霊夢がディバインバスターを放ってきたが、どうせ結果は同じ事。
152Classical名無しさん:08/06/19 20:10 ID:WUv8ihmI
  
153Classical名無しさん:08/06/19 20:10 ID:jdstkgNQ
新しい支援が来た
希望の支援だ


「これだけやって……まだなの?」
ジアースに向けてディバインバスターを放つ。
光線が拮抗している箇所に放ち、バーストストリームに加勢しようとしたが、どうやら大した効果はなかったらしい。
霊夢の頬に冷や汗が流れる。ジアース……手がつけられない程、規格外……

バーストストリーム2本、博之のカオスレーザー、ディバインバスター、そして日吉のGENKI-DAMA。
これだけの力を結集しても、ジアースのレーザーを押し返す事は敵わない。
やはり、最後のブルーアイズの力が────


つかさはジアースを目の前に、すっくと立ち上がる。
死んでいく人達に関わる事が出来る幸せ、意思を受け継ぐことが出来る幸せ。
もっとそれを自覚しろ。日吉はそんな事を言っていた。確かに、思い返してみると────

狂った私の身を案じてくれたいさじさん、最後までごめんなさいと謝り続けたゴマモン、私を説得しようとしたおじいちゃん
結局謝る事が出来ないまま死んじゃった春ちゃん……

私は多くの人の死を目の当たりにしてきた。多くの人の死に関与してきた。
今更謝っても仕方がない。悔やんでも仕方がない。自分を責めても仕方がない。
私に出来る事はただ、意志を受け継ぐこと……

私の中で何かが弾けたような気がした。気づきは確信へと変わり、自信へと変化する。
わかった……理解した。あれはそういう事だったんだ。

城でアリスちゃんに言われた事が、今────言葉ではなく心で理解できた!!!
155Classical名無しさん:08/06/19 20:11 ID:2ykfhXYA
縦横無尽の支援をするよー
156Classical名無しさん:08/06/19 20:11 ID:DRgAWiPQ
荒ぶる支援のポーズ!


「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!」
とにかく叫びたい気持ちだった。自分の心の中にずっと巣くっていたもやもやしたもの。
それが漸くどこかへ霧散したような、そんな心地のいい開放感。
縛られるのではなく受け継げ。そして罪滅ぼしをしろ。

「分かった!分かったよ!アリスちゃん、日吉さん!今、私は心で理解した!!!
 ────青眼の白龍召喚ッッ!!」

「滅びのバーストストリィィーーーーーーーーーーーーーーーィムッ!!!」
大口を開けて叫ぶ。今までにこれ以上大きな声を出したことがない、というぐらいまで。


最後のブルーアイズから光線が発射され、仲間達へと加勢する。
力と力の拮抗を示すエネルギーの球はさらに巨大化する。


「見たか主催者!」
遊戯が叫ぶ。
「貴様はたった一本!」
地上で日吉が唸りを上げる。
「私達は5本!」
霊夢が息を切らしながら大声を上げる。
(これが結束の力!)
口から怪光線を放ち、喋る事が出来ない博之は代わりに心中で叫んだ。
158Classical名無しさん:08/06/19 20:12 ID:wcwn0WsE
 
159Classical名無しさん:08/06/19 20:12 ID:/DmGmrFU
 

「これが私達5人のッ!」
「いや、6人のッ!」

つかさが叫ぶ。いつの間にかアリスも攻撃に参加していた。スターシップで撃ちまくる。
今までは衝撃波に煽られたため、目を回していたのだ。
少しずつ、少しずつ6人のレーザーがジアースのレーザーを押し始める。
エネルギーの球がゆっくりと、しかし確実にジアースへと迫る。

6人は一斉に叫ぶ。究極のドラゴンはここにはいないが、この名前こそが、6本のレーザーに最も相応しい名前だと思った。





「「「「「「アルティメットバァァーーーーーーーーーーーーーーーーァストッ!!!」」」」」」




「ば、馬鹿な!」
この時、コイヅカは初めて狼狽する。エネルギーの球が目の前にまで迫ってきている。
対抗する手段は……ない────

アルティメットバーストがジアースに炸裂した。余りの衝撃に後方へ吹き飛ぶジアース。

「そんな馬鹿なッ!」
コイヅカが再び叫ぶ。ジアースのレーザーは最強だと思い込んでいた。
それが、たった6人の手によって覆されるとは……
161Classical名無しさん:08/06/19 20:14 ID:wcwn0WsE
支援のアルティメットバァァーーーーーーーーーーーーーーーーァストッ!!!
162Classical名無しさん:08/06/19 20:14 ID:DRgAWiPQ
手札の支援を融合!

コイヅカの意識は暗転し、ピンク色の何かが見えたような気がした。それが何かは分からない。
ジアースのカメラが捉えた何かかもしれないし、コイヅカが見た幻かもしれない。

ジアースが仰向けに倒れ、アルティメットバーストが大爆発を引き起こす。
ジアースは、最初から完璧とは到底言えない完成度であったため、めきめきと亀裂が走る。

遊戯達6人は緊張しながら、大爆発の様子を見守る。

今までで最も大きいキノコ雲が生まれ、ジアースの周りは全て焼け野原と化した。
ジアースはしゅうしゅうと煙を発し、起き上がる気配がない。
当然だ。仲間達の力を結集させたアルティメットバースト。こいつを喰らって立ち上がれるわけがない。

それでも遊戯達はあらゆる可能性を考慮に入れ、警戒に警戒を重ねつつ、たっぷり5分間ジアースの様子を見る。

「……やった……んか……?」
唐突にひろゆきを声を出す。遊戯はそれを無視し、依然としてジアースを凝視している。

日吉の背中にぬるりと汗が流れた。果たして……本当にジアースを倒せたのか?
「完全に解体しないと安心できないわ……」
霊夢が日吉に言った。日吉は頷き、上空で静止する遊戯、博之、アリスに声をかける。

ブルーアイズはもう三体とも消失していた。時間が切れたのである。
そのためもうアルティメットバーストを放つ事は出来ない。しかし、ぼろぼろのジアースを解体するだけなら簡単に出来るはず。


ジアースが倒れ、辺りは不気味なほどに静まり返っている。
戦力を持つ、つかさ以外の五人は慎重にジアースへと近づく。
164Classical名無しさん:08/06/19 20:15 ID:/DmGmrFU
  

「……いい? 一斉に行きましょう」
霊夢が小さな声で言った。隣の日吉は額に汗をにじませつつ、頷く。
遊戯と博之、そしてアリスも霊夢の意図を読み取り、静かにジアースへと迫る。

霊夢はふわりと浮き、空中からジアースへと迫る。ジアースはしゅうしゅうと音を立てて不気味に横たわっていた。
今のところ、動く気配はない。霊夢は自身の心臓の鼓動が急速に高鳴っていくことに気づく。
霊夢だけではない。この場に居合わす6人全員、心臓が張り裂けそうなほどのプレッシャーを感じていた。

日吉は地上から、他の4人は空中から、次第次第に距離を詰めていく────

 ▼ ▼ ▼
つつ、ここは……どこだ……?

場面は変わり、ここはD−2の川、幼女となった遊戯が倒れた体を起こし辺りを見渡す。
確か、俺と古泉はハルヒの護衛を永琳に任せて、待機していたんだ……脅されて仕方なく。
しかし周りには遊戯以外誰もいない。遊戯はしばらく考え仮説を立てる。

おそらくあの巨大ロボットに、俺は吹き飛ばされたのだろう。そうに違いない。
偶然川に落ちて何とか事なきを得たってところか……
古泉やハルヒの安否はどうでもいいが、正直言って永琳は少し気になる。
俺達の事を気にかけていた。敵とはいえ、もしかしたら悪い人間ではないのかもしれない……
166Classical名無しさん:08/06/19 20:17 ID:wcwn0WsE
 
167Classical名無しさん:08/06/19 20:17 ID:DRgAWiPQ
 
遊戯はポケットの中に手を突っ込み、カードを二枚引き抜く。
魔導戦士ブレイカーとバーサーカーソウル。いいカードだ。
ブレイカーの方は永琳が遊戯の事を気遣い、古泉とハルヒに内緒でこっそりと渡してくれたのだ。
バーサーカーソウルは、ハルヒが気まぐれなのか知らないが、普通に渡してくれた。
恐らく魔法カード1枚渡してもどうと言う事はない、との判断だろう。裏に妙な落書きがあるのが少し気になる。

遊戯は立ち上がり、ふと気付く。何もないかと思っていたが、何か妙なものがある。
ピンク色をした機械。半壊状態だ。あれは……車か?

遊戯は警戒しつつ車らしき物体に近づく。中に誰かいる。

「ああん?最近だらしねぇな?」

何故か外国人の片言が聞こえてきた。どうでもいい事だがなかなか日本語がうまい。
その筋骨隆々の男が、ピエロのようなものを担ぎ車から出てきた。ピエロはぼろぼろだった。
死んでいるのかもしれない。

遊戯はしばらくそのピエロを観察し、気づいた。あれはピエモンだ!
遊戯は、怒りよりも先に違和感を感じる。
何故殺し合いの主催者がこんな所で瀕死になっているんだ?

遊戯自身はもちろん知らない事だが、コイヅカがアルティメットバーストを喰らい倒れる瞬間に見たピンク色の物、それはピエモンの乗る痛車だった。
つまりピエモンはジアースに押しつぶされたのである。
驚くべきは痛車、ジアースに潰されたにもかかわらず半壊に留めている。
もしかしたらまだ走るかも……
169Classical名無しさん:08/06/19 20:19 ID:fBjxZkbE
Bwwwwwwww
170Classical名無しさん:08/06/19 20:20 ID:/DmGmrFU
 

遊戯の頭の中にはしばらく疑問符が浮かんでいたが、やがて怒りを感じてくる。

「そいつをこっちに渡せ!」
遊戯はパンツ一丁の男に向かって叫んだ。男は軽く微笑み、首を振った。
「ああん?なんで?」
「頼む……!お前が誰かは知らないが、そのピエロは俺達がひたすら探し続けていた宿敵だ。頼む!」
「仕方ないね」
男は納得し、ピエモンを地面に下ろした。それにしてもなんて凄まじい筋肉だ。
兄貴と言うあだ名が似あいそうだな……遊戯は何故かそんな事を考えた。

「もう終わりだぁ」
兄貴はピエモンの悲惨な状態を見て頭を抱えた。
そういえばこの男は何なんだろう、主催者の仲間だろうか、そうではないような気がする。

遊戯はピエモンを念入りに調べ、まだ微かに息がある事を確認した。
全く……しぶとい奴だ。さっさと止めを刺しても良かったが、遊戯はある事が気になり、殺さない事にした。

続いて痛車を調べる。中にはアシストフィギュアという名前のカプセルが二つあった。附属されている説明書を読む。
……なるほど、ニコニコオールスターというのはよく分からないが、
とにかくこれを使えば脳裏に描いた人物像に近いキャラクターが助けに来てくれるらしい。
恐らくピエモンはこのカプセルを使い、兄貴を呼んだのだろう。
ピエモンが絶体絶命のピンチの時に思い描いたキャラがこの男か……

「ナウい息子」
遊戯は兄貴のガチムチっぷりを見て複雑な気持ちになった。ピエモンは何を考えていたのだろう……

待てよ……!いい事を思いついたぞ!城之内君を呼べば……!
遊戯はカプセルを投げ、叩き割る。一瞬辺りが瞬き、何かがカプセルから飛び出た。

「Wii……ああ……Wii……売れすぎ……(PS3)売れろ……」

何故か飛び出て来たのは、城之内ではなく凄まじい形相をした闇人格のマリクだった。
どうやら狙い通りの人物が出てくるわけではないらしい。遊戯は落胆した。

「ああ……!! ここはどこだ?どうなってやがる王?様よぉ!」
「ひびるわぁ!」
兄貴は突然出現した顔芸に大いに驚いている様子。着々と変人が増えていき、遊戯はもう嫌になってきた。

まあ……いい。マリクでも不可能な事ではない。

「貴様ぁ! どこなんだここは、ほら何とか言ってくれよ王……?様」
マリクが執拗に尋ねてくる。まあいきなり呼ばれたら誰だって動揺するだろう。
「マリク、お前マジ意味☆不明」
ここで簡単に答えたら負けだ。さらなる混乱へマリクを叩き落とす。どうせ時間が過ぎたらマリクや兄貴は元の世界に戻るのだ。
別に騙したって構わないだろう。こっちは命がかかっている。

マリクがちっと舌を鳴らす。まあ当然だろうな。それにしてもいつになったら俺が女になっている事について突っ込むんだ?

「マリク!貴様のデュエルディスクをこっちに渡せ!」
「?????????」
「どうゆう事なの……」

マリクはおろか、兄貴までポカーンとしている。しかし俺達が助かるためだ。俺は容赦しない。
遊戯は、マリクが出現した時からずっと兄貴の様子がおかしい事に気づいていた。
挑戦的な瞳でマリクを見つめ(何故かケツの辺りを重点的に)時たまにやりと口角を吊り上げるのだ。
兄貴は恐らくマリクの事が気に入らないのだ。何故かは知らないが、まああの悪人顔を見てマリクの事を気にいる人間など皆無だろう。
173Classical名無しさん:08/06/19 20:26 ID:/DmGmrFU
  
174Classical名無しさん:08/06/19 20:26 ID:DRgAWiPQ
ガチムチ支援

「兄貴! マリクからデュエルディスクを奪ってくれ!」
「何ぃッ!」

遊戯の言葉と共に、兄貴が猛然とマリクに飛びかかる。マリクは持っていた千年ロッドで兄貴を殴りにかかる。
しかし、兄貴はそれを簡単に受け止める。

「何気に強いですね」
「遊戯ィ! どういう事だこれは!?」
「黙れ! 貴様がした悪行、俺は忘れてはいないぜ!」

「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


マリクはデュエルディスクを残して消えた。元の世界に帰ったらしい。
満足そうな兄貴を尻目に遊戯はマリクのデュエルディスクを拾う。
マリクのデッキから魔法カードとトラップカードを全て抜き、捨てる。
そしてモンスターカードだけになったデッキをデュエルディスクに戻し、一番上に魔導戦士ブレイカーとバーサーカーソウルを置く。
俗に言う積み込みである。

「マリクの……カードを奪ったところで……使えんぞ……この会場用の設定をしないと…モンスターは実体化しない……」
息も絶え絶えピエモンが目を覚ました。
「それでも、捨てる事は出来るはずだ……そうだろう?」
ピエモンは遊戯を睨み、押し黙った。肯定の意味らしい。
176Classical名無しさん:08/06/19 20:29 ID:0uEzuf82
Wii売れすぎ支援
177Classical名無しさん:08/06/19 20:29 ID:B7wc2D96
追加支援!ドロー、モンスターカード!
178Classical名無しさん:08/06/19 20:29 ID:wcwn0WsE
 

ジアースの傍に一人の女が倒れていた。静かに目を開ける。

「か、神……? ど、どこへ行ったの?どうして神人は消えたの?」

どうも記憶が不鮮明だ。私は、今まで何をしていたのだろうか……
ぼんやりとして頭を叩き、懸命に記憶を探る。
永琳の周りには今誰もいない。ハルヒもアテムも、そして古泉も、永琳の傍にはいなかった。

いや、一つだけ私の傍に……何かがある。大きすぎてわかりにくい。これは……何?

永琳は傍で横たわる巨大な何かを判別しようと、観察する。
すぐに分かった。これは巨大ロボットだ。あれがぼろぼろになって倒れている。

この瞬間、永琳に電流走る────

そうか。思い出した。私達4人はロボットを倒しに行ったんだわ。
ハルヒがどうしても殺したいと言い張るものだから……止められずに……
巨大ロボットと神人が戦ってる間、私はハルヒを護衛するつもりだったんだけど……

「護衛は……失敗……したようね」
永琳は呟く。おそらく神人と巨大ロボットのあまりに激しい戦いに、私と古泉と小さい遊戯は吹き飛ばされてしまったのだろう。
そして少なくとも私は今まで気絶していた。こんなところ……かしら。

順々に記憶を追って、今自分がどんな状況なのかあらかた理解できた。
だけど、一つだけどうしても気になる事がある。ハルヒの安否だ。

巨大ロボットがこうして横たわっているという事は、ハルヒが勝利したのかしら……
しかし、それならどうして神人まで消滅しているのか……いや、ハルヒは神人を元の小さな状態に戻しているだけなのかもしれない。
きっとそうだわ。ハルヒが死ぬなんてありえない。絶対に、絶対に────

とにかくハルヒの元へ急がなければ……

永琳はぼんやりとする頭に喝を入れ、懸命に歩きだす。
古泉もいない、遊戯もいない。おそらく私と同じようにどこかへ飛ばされたのだろう。
なんとしても私が神を守らなければならない……

確か、神人が暴れていたのは向こうの方……

永琳はハルヒがいる場所について適当に見当をつける。
ジアースの周りを迂回しながら、目的地へと歩く。

近くで見ると、ジアースには幾筋もの亀裂が入っていた。
相当痛めつけられたのだろう。神人にやられたのか?

しばらく歩き、ジアースの頭部の部分にまで来た。そこで何者かが倒れていた。見覚えのある姿。あれはまさに────

「神ィッ!」
ハルヒだと認識すると、永琳の歩きは走りへと転じる。
急いでハルヒの元へ駆け寄り、彼女の顔を覗き込む。ぱんぱんとハルヒの頬を叩いてみる。

永琳の動悸は急激に加速。ぬるぬるとして気持ちの悪い汗が全身から吹き出す。
これでもかというほど大きく目を見開き、ハルヒの肩を揺さぶる。もはや声も出ない。
181Classical名無しさん:08/06/19 20:31 ID:0uEzuf82
アテムはNGワードだってヴぁ支援ー
182Classical名無しさん:08/06/19 20:32 ID:/DmGmrFU
しえん
183Classical名無しさん:08/06/19 20:32 ID:wcwn0WsE
SIEN

「神……神……」
ぶつぶつと呪文のように唱え、ハルヒの体を揺さぶる。
ハルヒの頭は支えを失ったかのようにだらりとそっぽを向いた。


神はもう、すでにこと切れていた。


「っっあぁあぁああああぁぁあぁあぁぁあ!!」
永琳は訳の分らぬ言葉で天に向かって吠える。ハルヒから手を離し、叫び続ける。
彼女の両目からはとめどなく涙が溢れていく。もはや人の目を気にしないといった様子で永琳は意味のない言葉を叫び続けた。

初めは主催者に願いを叶えて貰おうと思っていた。だけど主催者の力が信じられなくなった。
悩みに悩みぬいた後、永琳の前に神が現れた。全てを解決してくれる都合のいい力を持った神が。
しかし、その神は汚い姿ですでに死んでいた。

永琳のたった一つの、命を賭してでも守るべき希望。それがついに途絶えた。
項垂れる永琳。彼女はこれからどう動くべきなのだろうか。

彼女の傍らで、ジアースの瞳が赤く瞬いた。

 ▼ ▼ ▼

「ふぅ……ふぅ……」

後、一撃。これで、これで決まるはず……
お願いだからもう何も起こらないで、お願いだからこのまま死んで。
185Classical名無しさん:08/06/19 20:34 ID:/DmGmrFU
 

日吉が手を振り、合図する。それを見て霊夢は魔力を貯める。ディバインバスターである。
この技で一気に押しつぶす。霊夢と同じように、それぞれ大技を繰り出す準備を進める。

その時、ジアースの目が赤く瞬いた。


「えっ?」
チュンっと細い光が走り、霊夢の体をいとも容易く貫通する。

「あっ!」
霊夢が気づいた頃にはもう全てが終わっていた。
腹の辺りを貫通した光は、そのまま肩へと移動し、霊夢の体を切り裂いた。

「ああ!」
日吉と遊戯が悲鳴を上げる中、霊夢は耐えきれず落下する。
落ちていく霊夢をジアースが放つ極細のレーザーが執拗に追跡する。
日吉、遊戯、博之、アリスは予想外の事態に身を硬直させていた。ただ、落下していく霊夢を強張った表情で見守るだけ。

「ディバインバスター……」
霊夢の持つレイジングハートが火を噴く。破壊の光線はレーザーをかき消し、ジアースへと直撃する。
遊戯は一瞬、これで全てのけりがついたと思った。魔力不足のディバインバスターとはいえ凄まじい威力。
あのでかぶつを完全に解体できたと、そう錯覚してしまった。

それでも……ジアースはそれでも動き続ける。活動を止めようとはしない。
横たわったまま、残った右腕を振るう。

ジアースの苦し紛れの攻撃。その対象は空中で気を失いかけている霊夢だった。
右腕が霊夢に衝突した瞬間、霊夢の体は初めから存在していなかったかのように、霧散した。

粉々にされたか、それともどこかへ消えて行ったか。それは分からない。
一つだけ分かった事、それは今のジアースの一撃で霊夢が決して帰って来れない所へ行ってしまったという事だ。
つまり、死である。

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
コイヅカが思いきり吠える。右腕で体を支えながらジアースは立ち上がる。
見れば見るほどボロボロ。何故壊れないのか不思議なくらいだ。

「ちくしょお……」
ジアースのほぼ正面の位置に立つ日吉の声は、これまでのように強気なものではなかった。
この化け物はどうやったら死ぬんだ。皆目見当がつかない。日吉は目の前のモンスターの威圧にやられ、身を震わせる。

アリスがジアースに攻撃を仕掛ける。
さながら米軍に突撃する日本軍の如き心境、といってもアリスには米軍やら日本軍なんかはわからないのだが。
ジアースが先ほど霊夢を貫いた極細のレーザーでアリスに反撃する。レーザーはスターシップに命中し、機体の一部を破壊する。
主砲はもう壊れたのだろう。今までのような極太レーザーを撃たれていたらアリスは即死だった。

アリスは機体の中で身を震わせる。彼女とて怖いものは怖い。今のレーザーで死んでいたかと思うと……


レナも死んだ。カービィも死んだ。霊夢も死んだ。
こんなの、こんなのありえないよ。ひどすぎるよ……

つかさは未だに仁王立ちするジアースを見て、呆然としていた。あまりにも化け物。あまりにも反則。
ジアースのあまりの規格外っぷりにつかさは怯える。自分達にはもうアルティメットバーストのような連携技は出来ない。
と、なれば後はジアースによる殺戮だけか?つかさの頭の中で、弱い考えが鎌首を持ち上げる。

「つかさどの……」
背後から唐突に彦麿の声が聞こえ、つかさは振り返る。ジアースを眺め、心配そうな顔つきで彦麿が立っていた。
私達には……どうする事も出来ない。日吉さん達がジアースに勝利するのを願うしか……
ああ、もっと私に力があれば……

「つかさどの……一つ、頼みたい事がある……」
彦麿が何やら思わせぶりな顔で、口を開く。


ジアースが立ち上がり、ぶるんと右腕を横薙ぎする。狙いは博之と遊戯。

「いかんッ!」
博之は回避運動に移る。右腕が迫る。
アリスがジアースを攻撃し、遊戯達を逃がそうと計る。そのおかげもあり、遊戯と博之はぎりぎりのところで攻撃を回避する事が出来た。

しかしジアースは止まらない。再び右腕を振るう。今度はそれと同時に極細レーザーを放つ。
やはり主砲は完全に破壊出来たらしい。どちらにしろ結果は同じかもしれないが……

「うそ……また!?」
レーザーはまたもアリスのスターシップを正確に射抜き、損害を与える。
かなりスターシップがガタついてきた。いい加減そろそろやばい。

「博之さん! 避けて!」
遊戯が叫び、博之に命じる。なんとか凌いで反撃のチャンスを窺わなければ……
遊戯の命令に反し、博之はなかなか動こうとはしない。そんな博之を見て、遊戯は焦る。
189Classical名無しさん:08/06/19 20:37 ID:wcwn0WsE
 
190Classical名無しさん:08/06/19 20:38 ID:Q7eCDXDs
支援します
191Classical名無しさん:08/06/19 20:38 ID:B7wc2D96
do SIEN say tuned
192Classical名無しさん:08/06/19 20:38 ID:DRgAWiPQ
支援
193Classical名無しさん:08/06/19 20:38 ID:/DmGmrFU
  

「どうしたんだよッ!? 早くしないと避けられないよ!」
「ああ……わかっとる……」

博之が漸く動き出す。しかし驚くほどに遅い。このままでは間違いなく避けられない。
直撃必死だ。何をしているんだ博之さん……

一瞬、博之を責めたい気持ちになった遊戯は漸くここで気付いた。

「そうか、もう体が……」
「ああ……だいぶ消耗してもうた……ちょっと暴れすぎたな。体が言う事聞かんわ…」
ははは、と乾いた声で笑う博之。遊戯としては全然笑えない。

ジアースの鉄鎚が唸りを上げて迫る。のろのろと空中を飛行し逃げる博之と遊戯。
誰が見ても結果は明らかだった。遊戯はこの時、ブルーアイズのあまりに短い使用時間を呪った。


「あっっ!!」
日吉は思わず声を上げる。遠めなので正確には分からないが、ジアースの右腕が遊戯と博之に直撃した。
ふらふらとこちらに何かが落ちてくる。蛾……という事は博之というおっさんだ。

二三秒空中を舞ったかと思うと、博之は耳を塞ぎたくなるような音を立てて地面に激突した。
博之は一言二言何やら呟いた後、何も喋らなくなった。
日吉はそんな博之を見ても、ただただ沈黙するばかりだ。


これで残りは俺、アリス、つかさの三人。いや、つかさは戦えないから実質アリスと俺の二人のみ。
195Classical名無しさん:08/06/19 20:39 ID:G451S7UE
支援

日吉の体は無我の境地の酷使によりすでに悲鳴を上げている。もう限界と言っても決して言いすぎではない。
ごくりと喉を鳴らす。ジアースがギシギシと耳障りな金属音を発しながらこちらに近づいてくる。
どう見てもボロボロなのに、どう見ても壊れかけなのに、まだ死んではくれない。

日吉は痛む体を圧し、ジアースに正面から向かい合う。
空中ではアリスが空しい攻撃を続けていた。いや、無意味ではないかもしれない。
アリスが今まで撃って来たコックピット部分。そこがかなり傷んでいる。このまま撃ち続ければパイロットを引きずり出せるかもしれない。
しかし──はたしてそこまでする時間が残されているかどうか……

「どっちにしろ、次に死ぬとしたら俺か」
日吉は服の袖を捲りあげ、気合を入れる。勝機があるとは思えない。死ぬのは怖い。
けれども……日吉は逃げるわけにはいかないのだ。

「日吉……」
「? なんだ、いたのか……危ないぜ」
懐かしい声が聞こえたと思い後ろを振り返ってみると、彦麿がいた。
彦麿は脇に倒れている博之をちらりと見る。まだかすかに生きているようだ。

「一つ聞きたい……ハルヒは死んだのか?」
「ハルヒ? 何の事だ?」
そうか……こいつはずっと寝てたから何も知らないのか……
「あのロボットにも匹敵するような魑魅魍魎を操っていた女だ。死んだのか?」
知らない、と日吉はぶっきらぼうに言った。そして手をかざし、ある方向を指差す。

「いるとしたら、あそこ辺りだな」
「そうか……有難う」
日吉は彦麿の言動を不審に思い、質問する事にした。
「何をする気だ?」
197Classical名無しさん:08/06/19 20:40 ID:wcwn0WsE
支援無双乱舞
198Classical名無しさん:08/06/19 20:41 ID:Q7eCDXDs
支援

彦麿はしばらく黙った後、静かに口を開いた。

「勝つためだ、勝つための策……非人道的だが、私達は負けるわけにはいかないのだ……」
勝つためと豪語しておきながら、彦麿の声は何故か暗い。日吉はますます不審に思う。
「聞かないでくれ……聞いたらお前達はきっと、私を責める。もし責められたら……決意が鈍る……」

そんな事を言われては逆効果だ。聞かずにはいられない。
「なんだよ…何をする気だ?」
「何とか時間を稼いで、あのロボットに少しでもダメージを与えてくれ……頼んだ」
彦麿はそう言うと、ジアースの方向に向けて全速力で走りだした。いや、わずかだがジアースの方向とは少しずれている。
正確に言うとさっき日吉が指差した、ハルヒがいるであろう方向だ。

「ちっ……」
折角覚悟を決めたのに……なんだか乱されちまったな……
「日吉さん……」
つかさがおずおずと日吉に口を開く。日吉はつかさに首だけ向けて、何だと答える。

「……頑張って……ください」
そう言うとつかさはある方向へ向けて駆けだした。ジアースに向けてではない。
これも彦麿の言う策の一環か?まあ何でもいい。勝つために色々とやっているのなら文句はない。

つかさの影がどんどん小さくなっていく。全く……力があるってのはつらいな。
カッコ悪くて逃げる事も出来ない。俺がつかさみたいな弱者なら迷わず逃げていただろう。
まあ仕方ない。力があるからこそ、俺はこうやって下剋上を目指せるんだ。頂点を狙えるんだ。

確か彦麿の奴、時間稼ぎをしてくれと言ってたな……どうも俺は死ななければならないらしい。
命を捨てなければあれの足止めなんて無理だろう。
200Classical名無しさん:08/06/19 20:41 ID:Q7eCDXDs
支援せざるをえない
201Classical名無しさん:08/06/19 20:42 ID:cIAShNN2
支援どーまんせーまん

まあいいか、何でも……さて……いくか……
日吉はジアースの正面に再び仁王立ちする。

両手を天に掲げ、GENKI-DAMAの準備にかかる。みしみしと体が軋み、悲鳴を上げる。
あと少し、あと少しだけ頑張ってくれ、俺の体。
日吉の両手の先に、小さな小さなDAMAが出来上がった。あとはこれにKIを貯めて育てていくだけ……

ジアースの胸の辺りが光った。例の極細レーザーが地面に突き刺さり、日吉の元へと走って来る。
このままではアレに貫かれて、GENKI-DAMAどころではない。

「嘘だろ、おい……」

光が恐るべきスピードで日吉に迫る。霊夢の体を容易く切り裂いた光、あれを喰らえば間違いなく生きてはいられない。
しかし、対抗手段もない。アレが来る前にGENKI-DAMAを完成させればいいのだが、そんな事出来るわけがない。
時間が足りないのだ。圧倒的に時間が……

「グァッ!」
光が日吉を貫く。バランスを崩し片膝をついたが、日吉は鬼気迫る表情でGENKI-DAMAをコントロールする。
言うなればGENKI-DAMAは唯一つの希望。それを失うわけにはいかないのだ。なんとしても……


日吉のGENKI-DAMAに最後の望みを賭けるのはアリスも同じだった。
なんとかアレを守らなければならない。しかし、どうやって……?
あんな細いレーザーをどう止めればいいの?無理に決まってるじゃない……

アリスが自問自答するうちに、ジアースから二本目の極細レーザーが射出される。
再び地面に線を描きながら日吉目がけて疾走するレーザー。
203Classical名無しさん:08/06/19 20:42 ID:DRgAWiPQ
支援ごっすん
204Classical名無しさん:08/06/19 20:43 ID:Q7eCDXDs
◆jVERyrq1dU は大変な支援を盗んでいきました
205Classical名無しさん:08/06/19 20:43 ID:/DmGmrFU
支援

あのレーザーを止める方法────

「そうか……一つだけあるわ……」

アリスはスターシップのハンドルを強く強く握りしめ、ある方向へ疾走する。


「完成だ……GENKI-DAMA…だが……」
だがもう光線が目の前にまで来ている。折角完成させたというのに……これで終いか。

次の瞬間、日吉のすぐ目の前の地面にアリスの乗ったスターシップが突っ込んで来た。
地響きを上げスターシップは墜落し、辺りに土煙を舞いあげる。眼を凝らして見ると、アリスが中で頭から血を流している。

「涼子……お願い」
「ハイナー」

レーザーが日吉の代わりにスターシップを貫く。恐らく中にいるアリスも同様に貫かれているのだろう。
いや……違った。

「よくやったわ……涼子」
アサクーラを使いシールドを展開、レーザーを防ぐ。しかし弾くには至らない。
ちりちりと拮抗するシールドとレーザー。アリスの魔力は残り少ない。このままではアリスのジリ貧である。

「日吉……! はやくぅ……!!」
アリスが精一杯の声を上げる。
「分かってる……よぉッ!」
最後の力を振り絞り、日吉はGENKI-DAMAを放った。
次の瞬間、アサクーラのシールドは崩壊しレーザーはアサクーラ、そしてアリスを貫く。
207Classical名無しさん:08/06/19 20:45 ID:3U193ogA
何勘違いしてやがる!俺達の支援はまだ終わってないぜ!
208Classical名無しさん:08/06/19 20:45 ID:wcwn0WsE
 

アリスはふらりと地面に倒れる。そして日吉もまた、疲弊しきった体を支える事が出来ず、同じように倒れた。

二人とも地面に横たわったまま、ジアースに向って真っ直ぐ飛んでいくGENKI-DAMAの様子を眺める。
あれがまともに当たればジアースは崩壊……するはずだ。

GENKI-DAMAの放つ光と拡散する衝撃波によって、二人の目にはもう何も見えなくなった。
ただただ眩しい。視界が開けた時、ジアースがバラバラになっているのをただ願う。

ジアースとGENKI-DAMAがぶつかりあっているのだろう。耳を塞ぎたくなるような轟音が響き渡る。
様子を窺いたいが眩しくて見えないし、なにより音が聞こえてくる方へ視線を向けるのが億劫だ。
二人はただ祈った。神とか、誰に祈ったのかどうかは分からない。ただただ祈る。勝利を懇願する──


鈍い音が日吉の耳に届いた。少しずつ視界が晴れていく。必死に目を凝らし様子を窺う。

「くそう……!! まだかよ……!!」
日吉が悪態を吐く。地面を乱打し、怒りと無力感を無意味に発散させる。
こんな事をしても何の意味もない。ただのやつ当たりだ。しかしやらざるを得ない。

ジアースは依然として立っていた。しかし右腕はGENKI-DAMAによって肩から落とされている。
良く見ると地面に巨大な右腕が落ちていた。これでジアースの腕は二本とも消失したという事になる。
未だに動くのであれば、右腕を落とした事に大した意味はないのだろう。
何故なら、小さな日吉達を殺すにはいくらでも方法があるのだ。例えば────

「やっぱり……そうするわよね……」
ジアースが右足を大きく後方へ引く。何をしようとしているのか、大体想像がつく。
私達にはあのロボットを止める手立てはない。ただ黙って見ているだけだ。
210Classical名無しさん:08/06/19 20:46 ID:Q7eCDXDs
ドロー! 支援カード!
211Classical名無しさん:08/06/19 20:46 ID:Xg3.ZRhA
支援
212Classical名無しさん:08/06/19 20:46 ID:/DmGmrFU
支援
213Classical名無しさん:08/06/19 20:47 ID:Q7eCDXDs
@支援
214Classical名無しさん:08/06/19 20:47 ID:B7wc2D96
支援一回300円!ニコロワSSは読み放題!
215Classical名無しさん:08/06/19 20:47 ID:3U193ogA
しえんの

「時間稼ぎ…………して……くる…」
日吉が何度も倒れそうになりながら、悲壮な様子で立ち上がる。
アリスは驚いた眼で彼を見つめた。
「あんた……どこまで……」
「希望を………捨てるな……あの胡散臭い……彦麿って奴…………あいつに何か…策があるらしい……」
「彦麿……? 彦麿がいるの……?」
日吉は黙ったまま頷く。そして近くに横たわっている博之の体を指差した。

「どんな…策かは……聞いてない……唯俺が思うに………この蛾がキーマンだ………彦麿が意味深に見てた……」
アリスは博之を見つめる。ボロボロである。生きているのか死んでいるのかはっきりしない。
「お前はこいつを……守れ…俺が時間稼ぎをする………」

日吉の言葉の直後、アリスと日吉に巨石が降り注ぐ。ジアースが地面を思い切り蹴り、土砂をぶつけてきたのだ。
頭を両手で守り、人間を相手にした虫のように耐える二人。幸いな事に石は一つも当たらなかった。

悲壮な決意を胸に秘め、日吉はポタポタと血を垂らしながら、ジアースへと歩く。
そんな状態でどうやって時間稼ぎが出来るのよ、と思ったが、そんな日吉の気持ちを無視したセリフ、さすがに言えるわけがない。
アリスは何度もふらつきながら、しばらく時間をかけ漸く立ち上がる。そして博之の元へ歩み寄る。

日吉から彦麿の名前を聞いた時、奇妙な安堵感がアリスの胸を満たした。
そのよく分からない感情の正体。それはいったい何なのであろうか……

アリスはジアースを前にしながら、ふとそんな事を考えた。
明らかに場違いな思索だが、アリスは彦麿について考える事を止めなかった。


なけなしのKIを振り絞る。さて、何をどうすれば瀕死の俺が時間稼ぎを出来るのだろう……
ちょっとした策が必要なのではないか?
217Classical名無しさん:08/06/19 20:48 ID:wcwn0WsE
トラップ発動「支援」
218Classical名無しさん:08/06/19 20:48 ID:G451S7UE
しえん
219Classical名無しさん:08/06/19 20:49 ID:/DmGmrFU
 
220Classical名無しさん:08/06/19 20:49 ID:3U193ogA
最終鬼畜全部支援
221Classical名無しさん:08/06/19 20:49 ID:o4R.SA3Y
支援クラッシャー
222Classical名無しさん:08/06/19 20:49 ID:B7wc2D96
ピシャーチャ!
223Classical名無しさん:08/06/19 20:49 ID:iXVt9Hog
なんだこの支援は…たまげたなあ
224Classical名無しさん:08/06/19 20:49 ID:Q7eCDXDs
支援3体を生贄に

ジアースへと視線を転じる。日吉は策の無意味さを知った。ジアースがもう次の攻撃に移っている。
またもや蹴りだ。日吉を直接蹴ろうとしている。策など考える時間はもうない。
どうやらこれが俺の最後のようだ。

最後の最後、日吉の体に残るKIを無我夢中で絞り出す。
なんとか、なんとかジアースにダメージを与えられれば……

「日吉ィッ!」

何者かの叫びに、日吉は視線を転じる。彦麿だった。何故か背中にハルヒを背負っている。
何をする気なのかは知らないが、これが俺のなけなしの足止めだ。彦麿……この時間を有効に使ってくれ……

「じゃあな、後は頼んだ────」

結局、下剋上出来なかった。あのピエロどもに一発喰らわせてやりたかったが、それも叶わない。

ああ──それにしてもあのヒゲ。どうして、どうしてあの時俺を起こしてくれなかったのだろう────
俺は一応、お前の師匠だったんだから……


ジアースの渾身の蹴りが日吉に直撃する。霊夢やカービィと同じように、日吉はどこかへ霧散するように消失した。
ばらばらになったのか、それとも超スピードでどこかへ吹っ飛ばされたのか、事実は相変わらず誰にも分からない。


日吉が消え去る傍ら、すでに死体だったハルヒを背負い彦麿は駆ける。
眼には涙をいっぱいに貯め、走る走る。博之の元へ────
最後のスターシップが撃ち落とされ、日吉も死んだ今、もはや彦麿達には何の戦力も残されていない。
それでも彦麿は希望を捨てようとはしない。ハルヒの死体という希望を────
226Classical名無しさん:08/06/19 20:50 ID:DRgAWiPQ
最強☆とんがり支援
227Classical名無しさん:08/06/19 20:50 ID:/DmGmrFU
しえん
228Classical名無しさん:08/06/19 20:50 ID:Q7eCDXDs
支援
229Classical名無しさん:08/06/19 20:51 ID:wcwn0WsE
さらなる支援を召喚
230Classical名無しさん:08/06/19 20:51 ID:o4R.SA3Y
SIRENとSIENの絶望度は紙一重

ジアースがさっきの要領で瓦礫を飛ばしてきた。これはもう運しかない。彦麿は祈りつつ逃げる。
拳大の石が何発か当たり、彦麿は血を吐いた。しかし走る事を止めようとはしない。

あれは……誰かいる……
どこかで見たことのある人物だった。近づくにつれ輪郭がはっきりし、正体がおぼろげながら見えてくる。
彦麿の視界に懐かしい人物の姿が映る。いや、懐かしいと言ってもほんの六時間前に別れたばかりなのだが……
とにかく物凄く懐かしく感じた。

「アリスッ!!」
「彦麿ッ!!」
唐突な再開に、思わず抱きつき合う二人。アリスは負傷のためバランスを崩し、彦麿と共に地面に倒れる。
「す、すまんアリス!」
彦麿はアリスの様子を窺う。アリスは何故か笑っていた。

二人で地面に横たわったまま、見つめ合うアリスと彦麿。ジアースが迫る。
なかなか当たらない瓦礫に嫌気がさしたのだろう。直接踏み潰すつもりらしい。
もはや距離を開ける必要もないのだ。アリスと彦麿にはもう何の戦力も残されていないのだから。

「また会えてちょっと嬉しいわ……こんな状況であっても……」
「私もだ……」

しばらく沈黙していた二人だったが、さすがに状況が状況。彦麿がアリスに肩を貸し、引き起こす。

アリスを見つけ、思わず捨ててしまっていたハルヒの死体を担ぎあげる。
「それって……」
アリスが怪訝な表情で呟く。そんな物をどうしようというの……
不安げな様子で見つめるアリスに対して、彦麿は決意を持って策について語る。
232Classical名無しさん:08/06/19 20:51 ID:Q7eCDXDs
究極支援
233Classical名無しさん:08/06/19 20:52 ID:WyG0eUEA
し、支援
234Classical名無しさん:08/06/19 20:52 ID:WUv8ihmI
 
235Classical名無しさん:08/06/19 20:52 ID:WyG0eUEA
支援
236Classical名無しさん:08/06/19 20:52 ID:o4R.SA3Y
神雑巾になるまで使って捨ててやる
237Classical名無しさん:08/06/19 20:53 ID:wcwn0WsE
支☆援


「怒らないでくれアリス……私も陰陽道に勤しむ身分。本来なら絶対にこんな事はしたくない」
こんなものただのいい訳だ……しかし、言わざるを得ない……

ジアースが近付く。足音が次第に大きくなってくる。

「言い訳はいいわよ……それで、何? この蛾が関係あるんでしょ? 大丈夫、まだ生きてる」
アリスの言葉にほっと安堵する彦麿。ハルヒの死体を博之の隣に置く。アリスにはまだ何なのか分からない。
「何をする気よ……」
「覚えているか、アリス。城で皆が集まった時、情報交換をしただろう……
その時聞かなかったか? 怪物……デーモンの食人について……」
アリスは頭を捻る。

「確かに……そんな話あったわ。 KASや霊夢が言っていた……ま…」
まさかと言い終わる前に、アリスは言葉を失う。蒼白な顔になり彦麿をただ見つめる。
顔から血の気が引き、アリスはただただ立ち尽くした。

ジアースがさらに迫る────

「情報交換で分かった事だが、デーモンは死体を食べる事によって傷を回復させたり、パワーアップしたりしていた……」
「で、でも!!」
賭場を必死に取り返し、アリスが懸命に訴える。
「この博之って人はデーモンじゃないわ!」

アリスの叫びを深刻な表情で聞き、彦麿は残酷な一言をぴしゃりと言い放った。
239Classical名無しさん:08/06/19 20:53 ID:B7wc2D96
本格的 ガチムチ支援レスリング
240Classical名無しさん:08/06/19 20:53 ID:3U193ogA
何て言うか、その…ウフフ……「支援」…しちゃいましてね…
241Classical名無しさん:08/06/19 20:53 ID:Q7eCDXDs
支援フォーメーション
242Classical名無しさん:08/06/19 20:53 ID:/DmGmrFU
 
243Classical名無しさん:08/06/19 20:54 ID:Q7eCDXDs
支援(やら)ないか
244Classical名無しさん:08/06/19 20:54 ID:o4R.SA3Y
うふふふふふ 支援しちゃった うふふふふふふ
245Classical名無しさん:08/06/19 20:55 ID:WUv8ihmI
  
246Classical名無しさん:08/06/19 20:55 ID:wcwn0WsE
 

「アリスよ……博之どのはデーモンと融合し、こんな姿になったのだ。
言ってしまえば……博之どのはデーモンの分身。恐らく……デーモンの性質もまた、受け継いでいるはず……」
「でも……博之は人間なのよ……」
力の籠った瞳でアリスを凝視する。

「我々は……何としても生き残らなければならないのだ……死んでいった皆のためにも────」

数秒間、アリスはぼんやりしていた。もう何が何やら分からない。
「博之を……起こしましょ……早くしないと…」
けれど……いくら非人道的な行為であったとしても……生き残るためにはするしかないのでは……
そういう意味では……彦麿はやはり正しいのだろう。前を見ている。なんとしても生き残るため、彦麿は前向きだった。

アリスはとりあえず無理やり自分を納得させ、博之を覗く。
いつの間にか博之は眼を開いていた。アリス達を見てがくがくと震えている。

「食わんぞ俺は……」
博之が吐いたセリフはある意味予想通りの言葉だった。
「いくらハルヒが憎かったって……そんな事したら…人間失格やないか……」
博之の悲痛な言葉が二人の胸に突き刺さる。アリスと彦麿は否応なしに、沈黙する事になった。

淀んでいる、三人の間の空気が……
生と死の狭間に揺れ……三人の精神は………

ジアースが迫る。もう限界だ。

博之は隣に横たわるハルヒの死体をちらりと見やり、吐き気を催した。
こいつが最低のクズ野郎だった事は知っている。それでも、それでもハルヒは人間なのだ。
同族である人間を食ってしまえば……もうお終いだ。人として、生物として……
248Classical名無しさん:08/06/19 20:57 ID:cIAShNN2
そして皆支援するか?
249Classical名無しさん:08/06/19 20:57 ID:IKsIJRmQ
ニコロワ住民のネット小説☆リアルタイム支援隔離
250Classical名無しさん:08/06/19 20:57 ID:o4R.SA3Y
人魚=ハルヒ 説浮上

「博之どの……無理にとは言わない……だが」
彦麿がぶつぶつと話し始める。
「思い返してみてくれ……今まで出会い、そして死んでいった仲間や敵の事を……彼らは決して死にたくて死んだわけではない
生きたくて生きたくて……それでも駄目だったから死んだのだ……我らの仲間も、進んで人を殺す敵も全員生きたかったのだ……
そして────」
彦麿はいったん言葉を区切る。首の角度を変え、ジアースを眺めた。

「私も生きたい……アリスもそうだ……そして、博之どのもきっと生きたいはずだ……」
「だったら何なんぞ……お前が生きたいから俺に人間食えって言うんか!」

博之は叫ぶ。それっきり、彦麿は何も話さなくなった。

確かに、確かに俺やって生きたい……愛媛に帰りたい……もうおかんもジーコもおらんけど……
それでも生きて帰りたい……そんなん、当たり前やないか…生きたいん決まっとるやないか!


『幸せな……本当に幸せな、あなたのお人形』


何故か唐突に、博之の脳内で、水銀燈の最後の姿がフラッシュバックされた。
水銀燈……お前もほんまはもっと生きたかったんやろ……それでも、それでも自分の命を捨ててまで俺を助けてくれた…
ああ、生きたかったんやろうなあ……水銀燈……水銀燈……

横にいるハルヒに視線を転じる。今度はさっきのような吐き気に襲われる事はなかった。
博之は少女形態に変化し、ゆっくりとハルヒの腕を掴む。アリスと彦麿が目の色を変える。

「え、ええか?俺は狂って人を食うんとちゃう……生きたいから、生き残るために仕方なく人を食うんやわ……
ご、誤解すんなよ……俺は狂ってないわ、絶対、絶対、絶対にィィ!!」
252Classical名無しさん:08/06/19 20:58 ID:wcwn0WsE
しっえーん↓

博之が勢いよくハルヒの二の腕に噛みついた。顎に力を込めて思いきり、食いちぎる。
吐きそうになったが無理やり口を塞いで耐える、耐える。大粒の涙をポタポタ落としつつ、博之は思い切り飲み込んだ。
汗と泥でべたべたなハルヒの二の腕を細かく食いちぎり、喉に通す。
ジアースがもう目の前に来ているから早くしなければならない。

人間とはこういう味だったのか……なんという……

博之はふとそんな事を思った。食人なんて漫画や小説の中だけだと思っていた。
まさか自分がこんな事をしなけれならないとは思ってもみなかった。
ああ、次はハルヒの顔だ……

一瞬、にんまりと笑ったハルヒと目が合った気がした。博之は頭を振りはらう。
今のはきっと幻だ。俺の恐怖心が生んだ幻。

ハルヒの頭蓋骨を地面に叩きつけ、割る─────これで脳みそが啜りやすくなった。
割れた穴に口をつけてチューチューと吸う。髪の毛は邪魔だったので全て抜くことにした。
ぷつぷつと簡単に抜けた。肉が一緒についてきたので、毛から肉を剥がし口に放り込む。

ハルヒの足を裂き、齧ってみる。肉は案外柔らかかった。


俺は、生きたい……
何が何でも生きたい……生きるためならどんな事でもやってやる……
生き残って……愛媛に帰って……水銀燈を再生してやりたい……


博之が何気なしに上を見上げると、ジアースの足が落ちて来ていた。踏みつけである。

「ぐぅぅ……!!」
アリスが例のシールドを展開し、彦麿が陰陽道を駆使して結界を作り、シールドを構成する。
アリスと彦麿は力を合わせて、ジアースの踏みつけから博之を守る。

アリスと彦麿はお互いに大量に出血しており、もはや限界。
当然二人のシールドは脆く、弱い。簡単にヒビが入る。

「アリス……」
彦麿が冷静に呟く。
「何よ!? こんな時に!」
こんな緊急事態によく喋れるものだ。

彦麿は隣で奮闘するアリスを横目で見る。一時、別れたものの、今までずっと彼女と一緒だった。
辛い事、悲しい事がこの殺し合いでは何度もあったが、それと同じくらい楽しい事もあった。
アリス……お前だけは生きていてくれ……よくわからないが、これは私の本心だ。

「博之どのとハルヒを連れて……逃げろ…」

一瞬、彦麿が何を言っているのか分からなかった。だって、私が逃げたら、貴方死んじゃうじゃない……
いつからだろうアリスの心には、よく分からないもやもやした何かが蔓延っていた。
その靄は彦麿の事を考えると急速に濃くなるのだ。意味が……わからない……

「貴方が死んじゃうじゃない……博之に言ったでしょ? 何が何でも生きなきゃ駄目だって……」
声を振り絞って言う。
「私はお前に生きていて欲しいのだ!私の命を捨てる事が、お前の命を助ける事に繋がるのなら……私は喜んで死を選ぼう!」
「勝手よ!博之に言ってた事は何だったのよ……」
アリスの瞳から涙が筋となって流れ落ちる。

アサクーラが唐突に倒れる。アリスの魔力が尽きたのだ。
それと同時にアリスが展開していたシールドが消え、ジアースの踏みつけの負荷が一気に彦麿へとかかる。
255Classical名無しさん:08/06/19 21:00 ID:wcwn0WsE
 
256Classical名無しさん:08/06/19 21:00 ID:/DmGmrFU
 
257Classical名無しさん:08/06/19 21:01 ID:Q7eCDXDs
支援
258Classical名無しさん:08/06/19 21:01 ID:3U193ogA
「グランギニョル座の支援」
259Classical名無しさん:08/06/19 21:01 ID:G451S7UE
 
260Classical名無しさん:08/06/19 21:01 ID:B7wc2D96
菓子ゆき?支援
261Classical名無しさん:08/06/19 21:01 ID:o4R.SA3Y
神族王に俺はなる
262Classical名無しさん:08/06/19 21:01 ID:DRgAWiPQ
愛媛の神支援
263Classical名無しさん:08/06/19 21:02 ID:wcwn0WsE
支援でダイレクトアタック

「ぐぅ……!!」
「彦麿!!」
アリスは悲鳴を上げる。彦麿は全身から汗を噴出させ、きっとアリスを睨んだ。

「行け……私のために逃げてくれ……アリス…」

彦麿の言葉には異様な迫力が備わっていた。もはやアリスはそれを拒否する事が出来なかった。
ぼうっとした様子の博之を引っ張り、足一本になったハルヒを持ち、一目散に逃げ出した。

残ったのは彦麿一人。しかし彦麿は全く寂しくなんてなかった。
にやりと笑い、ジアースを真下から睨む。
ふふふ……私はここで、死ぬんだろうな……だが…

「はっはっはっはっはっ!! アリス! 元の世界に帰ったら、精一杯楽しんで暮せ!
 今まで思っていた人の代わりと言ってはなんだが、とにかくいい人を見つけろ!
 お前の世界の事はよく知らんが、結婚して!幸せに暮らすがいい!


 私は────お前の幸せを願っているぞ!」


いい出会いだった!私はアリスに出会えた事を、あの世の住人に自慢する事にしよう!
最後まで笑みを崩さず、彦麿はジアースに踏み潰された。
265Classical名無しさん:08/06/19 21:03 ID:o4R.SA3Y
支援沈没
266Classical名無しさん:08/06/19 21:03 ID:Q7eCDXDs
その名を支援
267Classical名無しさん:08/06/19 21:04 ID:RjoV6uyU
どーまん!支援
268Classical名無しさん:08/06/19 21:04 ID:3U193ogA
七色の支援遣い、アリス・マーガトロイド
269Classical名無しさん:08/06/19 21:04 ID:B7wc2D96
ううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう
ううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう
270Classical名無しさん:08/06/19 21:05 ID:wcwn0WsE
 

「馬鹿……! 馬鹿……!」
彦麿の叫びはアリスに届いていた。それ故に、アリスは泣く。走りながら泣く。

「もうええぞ……アリス、って言ったな……確か」
博之がそっと言う。アリスの持っていたハルヒの腕を完食し、博之はぬらりと立ち上がった。


初めのうちはただ気持ち悪かった。途中から体に力が漲ってきた。
最後まで食べ終わると体は完全に、とは言わないがかなりのところまで回復していた。

食人、俺は生き残ったとしても、食人をしたという罪を永遠に背負っていかなければならないだろう……
それでも構わない。俺はそれでも生きたい……!

「ど、どうする気? 私は何をすればいいの?」
アリスが心配そうに言う。博之はそんなアリスをちらりと見て、下がってろと言った。
「お願いだから……倒してね……」
「ああ、任しとけ……」
アリスは博之に懇願する。この戦いで彼女の親しい知り合いは沢山死んでしまった。さぞ辛い事だろう。

博之は蛾の形態に戻り、口に炎を貯める。例のカオス光線だ。

これで終わり……あのロボットは……

アリスが両手を握りしめ、祈る。勝利を祈る。
彼女にはもはやただ祈ることしか出来ない。スターシップも壊れ、魔力も枯れてしまった。
もう彼女に出来る事は何もない。
272Classical名無しさん:08/06/19 21:06 ID:Q7eCDXDs
またの名を支援
273Classical名無しさん:08/06/19 21:06 ID:cIAShNN2
ぷよぷよするなぁっ!!
支援
274Classical名無しさん:08/06/19 21:07 ID:wcwn0WsE
俺が支援だぁぁぁ


主催者め……喰らえ……!
これが俺達の最後の攻撃……!!


ジアースが何かしらの危機を感じ取ったのだろう。蹴りを繰り出してきた。
それとほぼ同時に、博之は火を噴いた。ブルーアイズをも超える光線は真っ直ぐにジアースへと直行する。

何故かスローモーションで世界が進行しているのに博之は気づいた。
人は死に際になったらアドレナリンが過剰に分泌され、時間がゆっくり進むように見えるようになるらしい。

────これがそれか…………………………………


「やった…………………」
アリスのか細い声が博之に届いた。やった、という事は、やったという事なのか?
あの巨大ロボットはどうなった…………

「良かった……やったわ…………博之……」

ちょう待て、やったってどういう事なんぞ……あの巨大ロボットは壊れたっていう事なんか?
あれ?おかしいぞこれは……なんでなんも見えんのぞ……おかしいぞ、俺やってロボットがどうなったんか見たいのに……
なんで目の前が真っ白になっとるんぞ……これって……これってまるで…………死んどるみたいやないか…

博之の意識が暗転する。博之はどうやら帰って来れぬ場所へ旅立ってしまうようだ。
原因は何かわからない。カオス光線によって体が壊れたのかもしれないし、ハルヒの死体が何か悪い方向に働いたのかもしれない。
276Classical名無しさん:08/06/19 21:08 ID:o4R.SA3Y
くよくよせざるを得ない支援
277Classical名無しさん:08/06/19 21:08 ID:G451S7UE
レッツゴー!支援
278Classical名無しさん:08/06/19 21:09 ID:o4R.SA3Y
神雑巾(笑)
279Classical名無しさん:08/06/19 21:09 ID:Q7eCDXDs
さあまた支援しましょう

博之が懸命に目を凝らすと、何かが見えてきた。
どんどん明瞭になっていく。どうして、これが見えるんだろう。そういえばさっきも幻で見た。
どうして同じ幻を二回も見なければならないんだ?

博之が見た最後の光景────それは、にんまりと笑ったハルヒの顔だった。
ハルヒと目が合った。笑顔の裏に、何か醜悪なものが潜んでいる。間違いなく。
それが博之の見た最後の光景だった────


「博之……」
アリスは動かなくなった博之を見つめる。この人も、死んでしまった……
残ったのは私だけ……数々の犠牲を払った。皆皆死んでいった。命を賭けて戦って、そして散って行った。

アリスから少し離れた場所に壊れたジアースの上半身が横たわっていた。
博之のカオス光線はジアースの腹の部分に命中し、ジアースの体を真っ二つに叩き割ったのだ。
遠く離れた所にジアースの下半身が落ちていた。もはやどうでもいい事だが……

倒した……とにかく倒した……いっぱい死んだけど、残りは私一人だけど……勝利した。
アリスは博之の体に手を当て、涙を流した。悲しみの涙というよりは、安堵の涙。

生き残った。私はなんとしても幻想郷に帰って、彦麿の言うとおり幸せな生活を楽しむとしよう。絶対にだ。

「もういいでしょ………? もう帰しなさいよ……もう殺し合いはごめんなのよ……」
誰に言うでもなく、アリスは呟く。もうそろそろ解放されてもいいだろう。
ここまで頑張ったんだから……もうお終いにしてよ……
281Classical名無しさん:08/06/19 21:10 ID:fBjxZkbE
終弾「そして支援もいなくなるか?」
282Classical名無しさん:08/06/19 21:10 ID:RjoV6uyU
鈍痛鈍痛支援
283Classical名無しさん:08/06/19 21:11 ID:wcwn0WsE
 
284Classical名無しさん:08/06/19 21:12 ID:Q7eCDXDs
知らないわそんな支援

しばらくぶつぶつと言い続けた後、アリスはふらりと博之から離れる。
あの城に行ってみよう。あそこには必ず何かがあるはず……どうにかしてこの空間を脱出してやる。

ふらふらと歩き始める。アリスの周りは全てこれまでの戦闘によって焼け野原と化していた。
生き残るという強い思いがもぎ取った価値ある勝利。私はこれから死んでいった皆の命を背負って生きていかなければならない。

「…………」
アリスは疲れ切った、悲しい表情のまま、戦場を後にする。
もう何もかもが嫌になってしまった。









────ガシャ────









アリスは物音がした方向に瞬時に視線を向ける。物音の音源を探る。
286Classical名無しさん:08/06/19 21:12 ID:o4R.SA3Y
不用意に(カオスビームを)撃ったら壊れちゃう

なんだ……ロボットの破片か……

見ると、ロボットのパーツの一部が転がっていた。かなり大きいパーツだ。そりゃああんな音がするだろう。
アリスは踵を返し、再び歩き始める。

何かがアリスの頭に引っ掛かる。何かを見過ごしているような気がしてならない。
この妙な感覚……これは……?

思い返してみる。

ロボットの大きなパーツが転がり、ガシャ、という音がした。
私はその音に驚き、視線を転じた。何も、おかしな事なんてないじゃない……


い、いや……待って。あ、あの大きなパーツ……人間よりも大きそうな部品……
────あれは誰が動かしたの……?


アリスの視界の端で、ジアースの肘までしか残っていない左腕がふいに持ち上がる。
「あ、あああ…………!!」
ジアースが頭を振るい、アリスの方へと視線を向ける。

「ああ……あああああああああ……!!」
もはや声も出ない。足も動かない。
ジアースが肘までの左腕を高く掲げ、天地を揺るがすような唸り声を上げる。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
アリスへとビリビリと声が届く。アリスはこれ以上ないくらいの恐怖に襲われた。
288Classical名無しさん:08/06/19 21:14 ID:wcwn0WsE
シエン
289Classical名無しさん:08/06/19 21:14 ID:o4R.SA3Y
支援ファンタジア
290Classical名無しさん:08/06/19 21:14 ID:G451S7UE
支援

「ああ……!! 逃げなきゃ!! あああああ!!!」
アリスはふらふらとよろめきながら、負傷しきった身体を必死に動かし、ジアースから逃げる。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
アリスのすぐ背後で、ジアースが唸りを上げて追いかけてくる。

ジアースの左腕が上がり、地面に振り下ろされる。
それを地面につけたまま後方へと動かし、ジアースはほふく前進の要領でアリスを追いかける。
短い左腕で地面を漕ぎ、ジアースがずりずりと迫って来る。

「ひぃっ! ひぃっ……!」
ああああ! どうすればいいのよ……!! どうしたらいいのよ彦麿!
どうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたら────

「ああ!」
ジアースが巻き上げた石が、アリスの片足にぶち当たった。その衝撃に耐えきれず、アリスは顔から地面に倒れる。
しかし倒れている暇などない。アリスは鼻血を流しつつすぐに立ち上がり、逃走を再開する。
片足を負傷したせいで上手く走れない。足を引きずりながらアリスは逃げる────


「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」
ジアースから声が聞こえてきた。わざわざマイクを使ってまで言いたいのか……そんな事を……

「うう……ううう…」
コイヅカの呪文のような呟きに、アリスの恐怖心は限界を超えた。
涙を流し、失禁する。それでも足は止めない。
292Classical名無しさん:08/06/19 21:16 ID:Q7eCDXDs
人の支援まで簡単に盗まないで
293Classical名無しさん:08/06/19 21:17 ID:wcwn0WsE
 

すぐ後ろからは、ガッシャンガッシャンとジアースが迫る音が聞こえてくる。

アリスは逃げ続ける。前の方に何かが見えてきた。
あれは何なんだろう……そもそもここはどこなのか……

「ああああ! 助けて!!」
アリスに選択肢はない。無我夢中で前方に見えた何かに向かって足を動かす。

すぐ後ろで地面が破裂する。ジアースの左腕が振り下ろされたのだ。
もうすぐ後ろ、次の瞬間にはジアースに止めを刺されているのだろう。

前方に見えた何かはNice boatの残骸だった。アリスは迷わずNice boatの中に逃げ込む。
Nice boatは燃えていた。中は凄まじく熱い。しかしアリスは熱さなどすでに意識の埒外。
Nice boatの中でそっと息を潜め、窓からジアースの様子を窺う。

「ギャアアアアア!!!」

ジアースの左腕がNice boatに振り下ろされる。アリスのいる空間の天井がその一撃で拉げる。
天井に隙間が開き、ジアースの顔が見えた。

「うう………」
アリスは恐怖で体を小さく折りたたみ、必死に耐える。

そのため、なかなか気付けなかった。ジアースの頭部にあるコックピット部分────

アリスがスターシップに乗って、執拗に撃ち続けた箇所だ。ジアースはぼろぼろだが、コックピット部分は格別ひどい。
恐らく日吉のGENKI-DAMA、博之のカオス光線によってさらに傷ついたのだろう。
295Classical名無しさん:08/06/19 21:17 ID:WyG0eUEA
支援
296Classical名無しさん:08/06/19 21:17 ID:o4R.SA3Y
戦国支援隊

ふと、アリスはNice boatの床に落ちているRPG-7を見つけた。恐らくレナがつかさに授けようとしたものだろう。
確かあれは……引き金を引けばミサイルみたいなものを打てる武器だ。城での情報交換のときに確かに聞いた。
アリスは涙を拭う。相変わらず怖い。さっさと逃げ出したい。

でも────

アリスの脳裏に仲間達の姿が映し出される。日吉、つかさ、レナ、霊夢、博之、遊戯、そして彦麿

ここで怖いと言って逃げるなんて……皆が許してくれるわけない。


「ううう…………」
アリスは再び流れていた涙を拭い、RPG-7を天井に空いた隙間に向けて構える。
ジアースがこちらを覗いた時がチャンスだ。

怖い……怖すぎる……だけど……

悲鳴を圧し殺し、アリスは待つ。チャンスは一度────


永遠とも思えるような時間が流れ、ジアースの頭部がついに────

                         ────アリスの視界に映る。


「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
298Classical名無しさん:08/06/19 21:18 ID:wcwn0WsE
支援のなく頃に
299Classical名無しさん:08/06/19 21:18 ID:RjoV6uyU
最終鬼畜全部支援
300Classical名無しさん:08/06/19 21:18 ID:Q7eCDXDs
@支援
301Classical名無しさん:08/06/19 21:19 ID:fBjxZkbE
支え……支援だ…
302Classical名無しさん:08/06/19 21:19 ID:o4R.SA3Y
スティンガーを撃ち込めええええええええええええええええええ
303Classical名無しさん:08/06/19 21:20 ID:Q7eCDXDs
支援で作ったお城に一人だけ閉じ込める

無我夢中でアリスは引き金を引いた。小気味いい発射音が響き、弾はジアースへと……命中する。

何かが砕けるような音がした。しかし、ジアースは倒れない。

突き詰めて言えば、ただなんとなく、それほど微かな予感だった。
アリスはRPG-7を担いだまま床を転がり、Nice boatの外へ躍り出る。
その直後、ジアースの左腕がNice boatを完全に潰した。

「ハァッ! ハァッ!」

もはや策などない。アリスの思考は停止し、ジアースの正面に走り出る。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
ジアースは咆哮を上げる。まるで怒っているようだ。

「ああっ!」
アリスは再びRPG-7の引き金を引く。次の瞬間、ジアースの頭部に弾がぶち当たり、大爆発を起こした。

ジアースが左腕で横薙ぎする。アリスは咄嗟の判断で地面に伏せる。
すぐ上をジアースの腕が風を切り、猛烈なスピードで通過して行った。

しかしジアースの攻撃は終わらない。返してきた腕で今度こそアリスの命を狙う。

アリスは地面に伏せたまま、三発目を放つ。今度も上手く当たった。
お願いお願いだからもう死んで……!!
305Classical名無しさん:08/06/19 21:20 ID:jdstkgNQ
「……支援が、光っ――――?」
306Classical名無しさん:08/06/19 21:20 ID:XLC8TNV2
まだまだぁあああ!!!ドロー!支援カード!!
307Classical名無しさん:08/06/19 21:21 ID:3U193ogA
支援をした事が無い俺が支援をしてみた
308Classical名無しさん:08/06/19 21:21 ID:wcwn0WsE
 
309Classical名無しさん:08/06/19 21:21 ID:o4R.SA3Y
テクニカルリロードアリス支援
310Classical名無しさん:08/06/19 21:21 ID:B7wc2D96
誰が ダレガ CAN'T BE ALIVE WITHOUT 支援
311Classical名無しさん:08/06/19 21:22 ID:wcwn0WsE
諸君、私は支援が好きだ
312Classical名無しさん:08/06/19 21:22 ID:Q7eCDXDs
どうして なぜかしら支援
313Classical名無しさん:08/06/19 21:22 ID:iXVt9Hog
妹樽支援
314Classical名無しさん:08/06/19 21:22 ID:fBjxZkbE
ジアース無双!
315Classical名無しさん:08/06/19 21:22 ID:o4R.SA3Y
TDNは支援なのか

それでもジアースは止まらない。結果から言うとアリスは幸運だった。
地面に伏せている得物を狙うにはジアースは巨大すぎる。上手く当たるわけがない。
おまけにジアースの攻撃は横薙ぎ。その攻撃はアリスには命中せず、地面を抉るのに終わった。

だが、アリスへの攻撃としてはそれで充分と言えば充分。地面を抉った際に生まれた石礫が立ち上がり、逃げるアリスを襲う。

アリスに数個の石が被弾し、倒れる。倒れる際にRPG-7から手を放してしまった……
ジアースが左腕を振り上げる。今度は横薙ぎではない。アリスの脳天に腕を振り下ろし、潰すつもりのようだ。

もはやアリスは本能だけで戦っていた。必死にRPG-7へと腕を伸ばす。ジアースの攻撃が迫る。

アリスは最後の力を振り絞り、RPG-7へと飛びついた。そのまま砲口をジアースのコックピットへ向ける。
しかし、すでにもう遅かった。アリスの目の前にまでジアースの左腕は迫っていた。


「うう……成仏、、しろよ」


どうしてこんな台詞が出てきたのかはアリス自身もよく分からない。ただ、ふいに出てきた。
ジアースの攻撃が目の前に迫っているというのに、何故か驚くほどクリアな声が出た。
理由はよく分からない。とにかく、アリスは四度目の引き金を引く。

弾がジアースの腕をすり抜け、頭部へと疾走する。眼の前に腕が迫る。
コックピットに弾が命中し、大爆発が起こる。腕が突き刺さる。

一瞬の出来事が何時間にも感じられる。これが現実の事だとは思えなかった。
ジアースはついにボディ全体が弾け、凄まじい大爆発を起こす。キノコ雲が発生し、アリスの顔にぱらぱらと塵が当たる。
巻き上げた埃の量は物凄い。主催者の本気、切り札。それがついに砕け散ったのだ。
しかし、アリスにはいまいちその実感がわかなかった。
317Classical名無しさん:08/06/19 21:23 ID:jdstkgNQ
慌てるな。これは支援の罠だ
318Classical名無しさん:08/06/19 21:23 ID:wcwn0WsE
 
319Classical名無しさん:08/06/19 21:24 ID:RjoV6uyU
支援なら仕方ないね
320Classical名無しさん:08/06/19 21:24 ID:3U193ogA
お、おおおおおおちつけ!まだ支援できない時間じゃない
321Classical名無しさん:08/06/19 21:24 ID:wcwn0WsE
支援連結システム
322Classical名無しさん:08/06/19 21:24 ID:XLC8TNV2
支援爆☆殺!!
323Classical名無しさん:08/06/19 21:26 ID:B7wc2D96
入浴前に支援
324Classical名無しさん:08/06/19 21:27 ID:Q7eCDXDs
寝る前に支援
325Classical名無しさん:08/06/19 21:27 ID:o4R.SA3Y
ゼオライマー支援を呼び戻せ お前の支援連結システムをな
326Classical名無しさん:08/06/19 21:27 ID:jdstkgNQ
ご飯中に支援

アリスは唇をわなわなと震わせながら、自分の隣を見る。ジアースの左腕が地面に突き刺さっていた。
あと数センチずれていれば……アリスは身を震わせる。
体を引き起こし、地面に座る。もう立てない……立ちたくない。

「………………………」
見ればわかる。ジアースは完全に機能を停止させていた。
今までのような感じではない。正真正銘、ジアースを倒した。

「うう………」
アリスの目から再び涙が流れ落ちる。安心し、気を抜いたためだろう。
「生きて帰れる……生きて帰れる……」
……終わったんだ……

しばらくアリスは呆けていた。ジアースを倒したという達成感、そんな物はあまりない。ただ安心した。それだけだ。
辺りを見渡す。どこをどう見ても、360度全て焼け野原。まるで怪獣映画のようだ。
アリスはパンパンと服を叩き、埃を落とす。

生きている……私は……それが何よりも嬉しかった。
彦麿の最後の言葉を思い出す。一緒に過ごしていた時間は長いとはいえ、好きなわけではない。
そうだ、そのはずだ。だけど、それでも、彦麿の死は恐ろしいほどに辛かったし、最後にかけてくれた言葉はアリスを素直に励ましてくれた。

そうだ、彦麿の言う通りよ……幸せに……生きないと……
328Classical名無しさん:08/06/19 21:28 ID:XLC8TNV2
バカヤロォォォ!!!支援んんん!!なーにをやってる!!プーさんけるなぁぁぁ!!!



パンッ!


「あ……………………………………………………………………………………………………………………………」

何が起きたのかよく分からない。これが現実の事なのかも判別つかない。もしかした悪い夢なのかもしれない。
ジアースはもう動かなくなったはずなのに。アリスは何とはなしに胸に手を当てる。赤い液体がとめどなく流れ出ていた。

嘘よね? だってジアースは破壊したじゃない……

「…………嘘よ…」
そう言い残し、アリスはべしゃりと地面に横たわる。赤い液体がアリスから溢れ、地面を染めていく。
その液体が流れ出ていけばいくほど、アリスの意識は次第次第に薄らいでいく。
アリスは未だにこれが現実に起きた事だと信じられなかった。
330Classical名無しさん:08/06/19 21:29 ID:wcwn0WsE
 
331Classical名無しさん:08/06/19 21:29 ID:XLC8TNV2
支援……こいつは支援しなきゃダメだぁぁぁぁ!!
332Classical名無しさん:08/06/19 21:29 ID:Q7eCDXDs
全ての人の魂の支援
333Classical名無しさん:08/06/19 21:29 ID:wcwn0WsE
……し、支援、ん……
334Classical名無しさん:08/06/19 21:30 ID:RjoV6uyU
オオセ=ノトーリニ!支援
335Classical名無しさん:08/06/19 21:30 ID:3U193ogA
最終鬼畜今だ支援
336Classical名無しさん:08/06/19 21:31 ID:XLC8TNV2
へへ……俺支援丸拓夫、略してシエタク
337Classical名無しさん:08/06/19 21:31 ID:iXVt9Hog
げえっ!?支援!
338THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:31 ID:e1WVFwrs
コイヅカがパラシュートを使い、ふわりふわりとアリスの目の前に降り立った。
手には拳銃が握られている。

「少々、ひやりとさせられたよ……アリス・マーガトロイド
 君が4発目のロケット弾を放つのと同時に、私はコックピットから飛び出し、空に避難したのだ。
 パラシュートがあったから、死ぬ事はない」
コイヅカはぴくりとも動かないアリスに拳銃を向ける。

「さて、今君は紛れもなく死にかけている。言わば瀕死と言うやつだ。最後の言葉ぐらい言い残してはどうだい?
 ジアースを見事倒した英雄だ。それなりに花を持たせてやろう」
ぺらぺらと余裕な様子でコイヅカが話す。アリスはしばらく沈黙し、そっと口を開いた。

「どうして、こん、、な、最悪なゲームを……開催したの?」
アリスの台詞を聞き、クククと笑うコイヅカ。
「邪魔だったからさ。お前らニコニコオールスターがな……どうやら急所を外したみたいだな……」
コイヅカは拳銃の照準を丁寧にアリスに合わせる。

「閉鎖的になるんだどうしても……一部のジャンルが幅を利かせるとね……
勿論、そうなるのは仕方ない事だ。コメント付きなのだから嫌が応にもそういう流れになる。
だから私は一度掃除をしようと思い立ったんだ。一旦リセットする……
そして今度こそ素晴らしいニコニコ動画を作っていこうと……そう思い立ったのさ」

「そんな理由で……私達の命を……」
「そんな理由だと? ……そもそもお前達は根本から間違っている。お前達は所詮は創作品に出てくるただのキャラだ。
現実勢の連中もいるが、奴らだってニコニコでは単なる分かり易いキャラとして通っている。
いいか?ただのキャラクターが人間様に、運営に逆らっていいと思っているのか?
我々人間の思うとおりにあればいいのだよ、貴様らは。いい加減大人しく死んでくれ。
ただ殺すだけではなく、最後にこういった輝く機会を私は与えたのだ。感謝して死ぬがいい」
コイヅカがアリスを見下し、ふんぞり返る。
339Classical名無しさん:08/06/19 21:32 ID:Bn9p4b1Y
ニコロワ支援 全クリTAS
340Classical名無しさん:08/06/19 21:33 ID:wcwn0WsE
 
341THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:33 ID:e1WVFwrs

「……別にそうだとしても、私達が創作品に出てくるキャラクターだとしても……私達は簡単には死んでやらない…」
彦麿が生きろって言ったもの……
アリスの言葉に、コイヅカはかちんときた。
「人間の思うとおりにあるべきとか……そんな事言われても……わかっ」

パンッ!

コイヅカは冷徹な表情で、アリスの足を撃った。
あまりの意味に悶え苦しむアリス。

「分かってくれ……私だって好きで貴様らを殺しているわけじゃあない。私だって人間だ。
 人の形をしたものを殺すのには抵抗がある。しかし、貴様らを殺す事がニコ動のためになるのだ。
 全体を考えてくれ。お前達の世界だけじゃなく、私の世界も含めた全体の世界について……」

コイヅカが拳銃を構え、アリスの頭を狙う。
これで、終わりだ。私はジアースを失ったが、まだ充分戦える。どんな手を使ってでも連中を全滅させてやる。

コイヅカが引き金を引く。

「……?」
何故か引き金を引けない。何故だ?何が起こっている?

コイヅカはゆっくりと視線を動かし、銃を見る。
銃はなかった。地面に落ちていた。コイヅカの片腕と共に────

「なっ!?」
コイヅカの片腕から血液が大量に吹き出し、コイヅカは驚愕する。
「なああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
何者かに肩を掴まれた。ぐいと凄まじい力で引き寄せられる。
342Classical名無しさん:08/06/19 21:33 ID:XLC8TNV2
コイヅカGEDOUのKIWAMI
343Classical名無しさん:08/06/19 21:34 ID:3U193ogA
THE 支援
344Classical名無しさん:08/06/19 21:34 ID:DRgAWiPQ
支援するなら右右A!
345THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:35 ID:e1WVFwrs

「レ……レナ!?」
コイヅカは、鉈をだらりと持ち、鬼気迫る表情でコイヅカを睨みつけるレナを見た。
「な、何故お前が!?」
レナは黙ったまま、親指を背中の方に向ける。その先にはNice boatがあった。
いや、Nice boatだけではない。どこかで見た事がある物が落ちている。あれは────棺桶だ。盗賊の棺桶だ。
Nice boatが墜落する時、あれの中に避難したとでも言うのか!?

コイヅカの推測は当たっていた。レナは棺桶で大爆発を凌いだはいいが、中でそのまま気絶してしまっていたのである。

レナの右手がコイヅカの肩に食い込む。コイヅカはあまりの痛さに、立つ事すら出来ない。
へたりとレナの前に跪き、ぎりぎりと悔しそうに歯ぎしりする。

まだだ!まだ私は死んではいない!!

「聞いてたか!? 竜宮レナ!貴様のような一人の『キャラ』なんかよりも、遥かに大事にすべきものがある!
それがニコニコ動画だ!!わからないのか!?ニコニコ動画のためを思って、死んでくれ!!」

コイヅカの叫びが終わると、レナはふっと力を緩めた。わかってくれたか……?

「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」
コイヅカにとっては、馴染み深い笑い声が焼け野原に響いた。レナが不敵に冷笑し、コイヅカを見つめる。
しばらくは厳しい顔つきだったが、やがてふっと、優しい表情に変わった。

「お爺さん、私達は生きたいんだよ……だよ? キャラクターがどうとか、ニコニコ動画がどうとか、言ってしまえば私達には関係のない事。
 私達は生きたいから、死にたくないから、みんなが仲良く平和に暮らせる普通を、取り戻すために戦っているんです。
 ────運命に抗っているんです……」
346Classical名無しさん:08/06/19 21:35 ID:Q7eCDXDs
支援
347Classical名無しさん:08/06/19 21:35 ID:8ktCuKQg
支援用BGM
348Classical名無しさん:08/06/19 21:35 ID:XLC8TNV2
運命を打開する支援!!
349Classical名無しさん:08/06/19 21:36 ID:fBjxZkbE
支援の打開
350Classical名無しさん:08/06/19 21:36 ID:Q7eCDXDs
作業用支援
351Classical名無しさん:08/06/19 21:37 ID:XLC8TNV2
レナは大変なコイヅカのもろもろを盗んでいきました
352Classical名無しさん:08/06/19 21:37 ID:3U193ogA
少数派による運命の支援!!
353THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:37 ID:e1WVFwrs

レナが語っている隙を突いて、コイヅカは残った腕で拳銃を拾う。
しかしその腕も、レナの鉈の餌食となった。再び血液が噴水のように噴き出す。
両腕ともなくなってしまった。

「下らない!個を優先し、全体を見捨てるというのか!!貴様らが死ねばニコニコ動画は修正できるのだ!!」

コイヅカが、残っていない腕を振り回すようにして、レナに突進する。
レナはそんなコイヅカの体を思い切り蹴った。簡単に吹っ飛ぶコイヅカ。

「こんな最悪のゲームを開いた理由が聞けて、良かった……だけどそれは……
 それは……お爺さんの……我儘だよ。……私達は生きたい……ただそれだけなんだよ? 
 いっぱい友達が死んで、恩人が死んで……それでも皆の分も生きたいから、生きたいから────

     ────私達は運命を打開するのッッ!!たった一人になったとしてもッ!私達は生きる事を諦めないッ!!」


レナの鉈がコイヅカの首を斬り飛ばす。コイヅカが短い悲鳴を上げ、首が宙を舞う。
最後の最後までレナとアリスを睨みつけていた。

レナはしばらく沈黙し、コイヅカの死体を眺める。最後の最後まで、私達を憎み続けていた。

ニコニコ動画。城で見たあの楽しそうなサイトが殺し合いの発端……
354Classical名無しさん:08/06/19 21:37 ID:wcwn0WsE
支援
355Classical名無しさん:08/06/19 21:38 ID:RjoV6uyU
土壇場できたあああああああああああ支援
356Classical名無しさん:08/06/19 21:38 ID:XLC8TNV2
さらばコイヅカ支援
357Classical名無しさん:08/06/19 21:38 ID:DRgAWiPQ
鉈支援!
358Classical名無しさん:08/06/19 21:39 ID:Q7eCDXDs
支援
359THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:39 ID:e1WVFwrs

何はともあれ理由を聞けたのは良かったのかもしれない。何故殺し合いをさせられていたのか今まで全く分からなかった。
ニコニコ動画────レナは心の中で範唱する。コイヅカにとっては本当に大切なものだったのだろう。
だから些細な事も修正したくなり、私達にこんな事をさせた。狂っている………だが……

コイヅカは死んだ。バトルロワイアルを開いた首謀者はこんな形で結末を迎えた。


そして────アリスの結末もまた、刻一刻と近づく。

 ▼ ▼ ▼

神が死んだ……神が死んだ……

視界がぼやけ、上手く歩けない。永琳はおぼつかない足取りで、焼け野原を彷徨っていた。
彼女の精神はハルヒの死体を目の当たりにした事によって大きく揺らぎ、非常に不安定な状態になっていた。

彼女がゲームに乗った理由は、生き残りたいとか、優勝して手前勝手な願いを叶えたいとか、そういうものではない。
ただただ全てを元通りにしたかった。レナ達はこの殺し合いの場からの脱出を目標に行動していたが、永琳は脱出できた程度では満足できない。
生き返らせる方法があるのなら、この身を悪に染めてでも、奮闘するべきだ。それが永琳の決意であった。

もはや永琳に希望はない。全ての可能性は潰えてしまった。

ふと前に目をやる。誰かが倒れていた。見覚えのある人物。
永琳は憔悴しきった顔でその人物に近寄る。

「遊戯……………」
360Classical名無しさん:08/06/19 21:39 ID:/DmGmrFU
  
361Classical名無しさん:08/06/19 21:40 ID:G451S7UE
シエン
362Classical名無しさん:08/06/19 21:40 ID:wcwn0WsE
 
363Classical名無しさん:08/06/19 21:40 ID:XLC8TNV2
まさかのマーガリンラスボスか!?支援
364Classical名無しさん:08/06/19 21:40 ID:408o0wBs
支援の鳴くころに
365Classical名無しさん:08/06/19 21:41 ID:3U193ogA
何と言うジェノサイド支援
366Classical名無しさん:08/06/19 21:41 ID:fBjxZkbE
バーサーカーソウル、スタンバイ!
367THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:41 ID:e1WVFwrs

倒れていたのは幼女でない方の武藤遊戯だった。まさか死んでいるのか?
永琳は遊戯の隣に腰を下ろし、様子を見る。頬を叩いてみる。次に脈をとってみる。

反応がない、脈も止まっている。

「うう……………………」
決定的な追い打ちだった。永琳は遊戯の体に顔を埋め、涙を流した。
ロールとの約束を守れなかった……

永琳の嘆きは次第に大きくなり、ついに叫ぶようになる。
ハルヒが死んだ今、ニートもロールも、そして遊戯も生き返らない。もうどうしようもないのだ。

「どうしてよハルヒ……!! あんたは神なんでしょ!? 何勝手に死んでるのよ!! 約束ぐらい守りなさいよ!」
永琳は地面を殴打叫んだ。神と名乗りふんぞり返っていたハルヒ、今思えばとても憎い。
やりたい放題やって勝手に死んだのだ……ふざけるな


「かはっっ!!」


突然、遊戯が血を吐き、ぜいぜいと喘ぎ出す。永琳はびくりと体を震わせて驚き、目を丸くする。
遊戯の視線が動き、こちらに向いた。

「あ……あんたは…………」
「喋らないで……!」
永琳は急いで、包丁を使い、自分の服を切り裂き布を作る。
布を遊戯の患部にあて、簡単な応急処置を施していく。
368Classical名無しさん:08/06/19 21:42 ID:wcwn0WsE
手札を全て捨てて支援発動
369Classical名無しさん:08/06/19 21:42 ID:/DmGmrFU
支援
370Classical名無しさん:08/06/19 21:42 ID:GoRGTpzg
娘々娘々イ尓好しぇぇぇぇぇん
371THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:42 ID:e1WVFwrs

永琳は嬉しかった。遊戯が生きていてくれただけでこんなにも気分が変わるとは
いや、待てよ……

永琳は先ほどの遊戯の様子を思い返す。脈は止まっていたし、瞳孔も開いていた。遊戯は間違いなく死んでいた。
つまり……遊戯は生き返ったって事……!?

永琳は遊戯を凝視する。瀕死ではあるが、確かに生きている。


私は人を生き返らせるほどの力を持った人物を一人知っている。無論、神だ。
そうか、神はまだ生きているんだわ……!じゃないと遊戯が生き返るわけないもの……!
神が私の願いを聞き取り、生き返らせてくれたんだわ……きっとそうよ!

神の肉体は確かに死んでいたけど、今考えなおしてみたら全知全能の神に肉体が必要なんて馬鹿げてるじゃない……!
そうよ!きっとそうだわ……!神はまだ生きてるんだわ!ニートもまだ生き返るわ……!

永琳はにんまりと笑った。遊戯の目には、永琳の姿は酷く不気味に見えた。

「遊戯、神を探しに行きましょう!」
唐突に永琳が持ちかける。ふざけるなよ……! 僕はさっきハルヒに宣戦布告したんだぞ!
僕はあんた達の味方なんかじゃない……!
遊戯はふるふると首を左右に振って拒否を示す。

「駄目よ!よく考えなさい! 全員生き帰るのよ! 皆解決するのよ!」
永琳が突然大声を出した。彼女の持った包丁が夕陽を照り返して赤く光る。
永琳が危なっかしげに包丁を振るうたびに、遊戯は純粋な恐怖を覚えた。
372Classical名無しさん:08/06/19 21:42 ID:XLC8TNV2
えーりん!えーりん!たすけてしえーりん!
373Classical名無しさん:08/06/19 21:43 ID:DRgAWiPQ
罠カード発動、支援!
374Classical名無しさん:08/06/19 21:43 ID:3U193ogA
神(爆笑)支援
375Classical名無しさん:08/06/19 21:43 ID:/DmGmrFU
しえん
376THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:44 ID:e1WVFwrs
【D‐2 焼け野原/二日目・夕方】
【八意永琳@東方シリーズ&新世紀 東方三国志〜ひぐらしの憂鬱〜】
[状態]:首輪なし、狂いかけ、疲労中、瀕死(少しずつ回復中)、左腕欠損(デーモンの情報操作で一応くっつけて貰ったが、まだ全然馴染んでいない)、肩に怪我(手当て済み)、体力消耗・中、背中に火傷(手当て済み)、古泉を信頼
[装備]:包丁、王者の剣@DQ3(刃毀れ)、小型爆弾*1、ベレッタM92F(12/15) 、ヲタチ(残りHP60%)@ポケットモンスター、北高の制服
[道具]:支給品一式*3(食料四食分・水二食分消費)、ゾンビマスク@現実(ゾンビーズ)、蒼星石のローザミスティカ、萌えもんパッチ@ポケモン言えるかなで擬人化してみた、ミニ八卦炉@東方project、
クロスミラージュ@リリカルなのは、ゴム@思い出はおくせんまん、自動ぶんなぐりガス(残り1/5)@ドラえもん、ヴェルタースオリジナル*1@ヴェル☆オリ
真紅のローザミスティカ@ローゼンメイデン、くんくん人形@ローゼンメイデン、ヤクルト@乳酸菌推進委員会、水銀燈の体、
、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー 、北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、テニスボール、毒入りパン、DCS-
8sp*6、予備弾薬各100発@現実(ベレッタM92F用26発消費、トカレフTT-33用16発消費)
【DMカード@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
使用可:プチモス、カタパルト・タートル、ブラックマジシャン
夜まで使用不可:真紅眼の黒竜
次の朝まで使用不可:聖なるバリアミラーフォース

[思考・状況]
1.遊戯をなんとしてでも説得し、一緒にハルヒを探す
2.神はまだ『生きている』
4.ハルヒの能力で全て元通りにしてもらう。そのためハルヒを神と仰ぎ、命を賭けてハルヒを守る。
5.2人の遊戯をニートの遺志を守るため死なせない。
6.遊戯の信頼を得たい。いずれ本当の仲間になってもらう。
7.どうにかしてハルヒとデーモンに遊戯の事を本当の意味で信頼させる。
8.遊戯から生前のニートの様子を聞きたかったけど、気まずくて聞けなかった……
9.古泉一樹と武藤遊戯、ハルヒ、デーモンの五人で協力して全てを元通りにする。ハルヒの邪魔をする対主催、運営には容赦しない。
※ハルヒの能力を完璧に信じました。
※遊戯の持つ情報を全て把握しました。
377Classical名無しさん:08/06/19 21:44 ID:wcwn0WsE
速攻魔法「支援」
378Classical名無しさん:08/06/19 21:44 ID:G5kXgqU.

379Classical名無しさん:08/06/19 21:45 ID:/DmGmrFU
 
380Classical名無しさん:08/06/19 21:45 ID:DRgAWiPQ
たすけてこーりん支援
381Classical名無しさん:08/06/19 21:45 ID:8ktCuKQg
支援でゴレンジャイ
382THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:45 ID:e1WVFwrs

痛車はやはりとんでもなく頑丈だった。どう見てもボロボロなのにのろのろと走る。
遊戯では足が届かないし、ピエモンは論外なので、兄貴に痛車を運転してもらう。

「どういう意味?」
兄貴がまた聞いてきた。
「だから、このピエロ野郎は連中のボスなんだ。こいつを人質に使えばどこかで必ず役に立つ。あんたも協力してくれ」
「仕方ないね」
兄貴は素直に頷いてくれた。本来なら兄貴を呼び出した張本人、ピエモンの命令しか効かないはずなのだが。
遊戯の言う事を聞いてくれるのはピエモンが瀕死で命令出来ないからだろうか……

「ああ……何故私のジアースが…………ああ……」
ピエモンは痛車の後部座席で何やらぶつぶつと呟いている。

痛車はのろのろとクッパ城に向けて走る。
痛車が向かう先には、永琳と遊戯がいるのだが、まだ見えてこないようだ。
おそらくそろそろだろう。

幼女の方の遊戯は、自身の相棒の事について思った。

無事でいてくれ!AIBO!

【D‐2 焼け野原/二日目・夕方】
【武藤遊戯(アテム)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:幼女ATM、中度の精神疲労、腕と背中に打撲、手の甲を怪我(手当て済み)、ハルヒの奴隷
[装備]:デュエルディスク@遊戯王DM、顔芸のデッキ(魔法、罠カード抜き)@遊戯王DM
    【魔導戦士ブレイカー 、バーサーカーソウル】@遊戯王DM(共に使用可)、萌えもんパッチ@ポケモン言えるかなで擬人化してみた
383Classical名無しさん:08/06/19 21:46 ID:jdstkgNQ
支援に胸を開け
支援あおげ
384Classical名無しさん:08/06/19 21:46 ID:/DmGmrFU
  
385Classical名無しさん:08/06/19 21:46 ID:XLC8TNV2
Bwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
386Classical名無しさん:08/06/19 21:46 ID:3U193ogA
大炎上の果ては焼け野原支援
387THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:47 ID:e1WVFwrs
[道具]:アシストフィギュア一個
[思考・状況]
1:相棒が心配。兄貴と協力してハルヒに見つからないうちに会いたい
2:相棒に命を預ける。自分で出来る限り生き残るよう努力はする
3:AIBOの無事を優先する
4:どうしようもないので神(笑)の奴隷
5:この姿、あの時見た3000年前の俺の姿と……
(保留 4:このくだらないゲームを破壊し、主催者に闇の罰ゲームをかける。)
※闇のゲームは行えますが、罰ゲームに制限がかかっています。(再起不能には出来ない程度)
※今のAIBOとカタパルトタートルに何か同じものを感じました。

※本体は千年パズルです。王の魂を萌えもんパッチが実体化しました。
 姿は3000年前(記憶編)のものと同じです。 萌えるかどうかは個人差があります。
※ATMにはパンツレスリングの兄貴がついています。
本来ならピエモンの命令を聞くはずですが、ピエモンは命令できる状態ではないため、とりあえずATMに従っています。
もうすぐしたら時間切れで消えると思います。

【ピエモン@デジモンアドベンチャー】
[状態]:瀕死
[装備]:トランプソード
[道具]:千年リング、
[思考・状況]
基本:ノヴァを手に入れるため、なんとしてもバトロワを完遂させる。
1:苦しい……死にそう……どうして私のジアースが……
3:生贄確保を諦め、対主催とマーダーの同士討ちが起こるよう画策する
4:電脳戦の方はマルクとコイヅカに任せる。
5:バトロワが完遂できなかった場合マルクが裏切ると予想。今の惨状を改善し、まともなロワが再開できるよう努力する。
6:神になるのは諦めた。生贄が足りないんですよ皆さん……
388Classical名無しさん:08/06/19 21:47 ID:XLC8TNV2
きみがくれた支援はおっくせんまん
389Classical名無しさん:08/06/19 21:48 ID:G451S7UE
千年シエン
390Classical名無しさん:08/06/19 21:48 ID:DRgAWiPQ
ウッウーウマウマ
391Classical名無しさん:08/06/19 21:48 ID:XLC8TNV2
B涙目wwwwwwwwwwwwwww
392Classical名無しさん:08/06/19 21:48 ID:B7wc2D96
支援のネタが尽きてきた支援
393THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:48 ID:e1WVFwrs


彦麿さんから話を聞いた時、私は驚いて言葉も出なかった。
話の内容は、殺し合いの会場を覆う結界について。これを解除しなければクッパ城には入れないようになっているらしい。
彦麿さんが気づかなければ無駄足を踏むところだった。

さらに彦麿は、結界の発生源に関してもあらかた見当をつけていた。
C-3 山頂内部、彦麿はそう言った。内部というのがよく分からないが、実際に行って調べてみるしかない。

つかさは山に向けて疾走する。彦麿さんが私に伝えた頼みごと。
山に行って決怪を解除しろ。それを実行に移さなければ私達は詰む。今行動に移せるのは私だけ。

私はレナちゃんから貰ったロールバスターを装備する。
デイパックの中にはことのはというなんだか怖い女の子が眠っている。
大丈夫、私は戦える。どんな敵が出てきても絶対に結界を解除してみせる。

【D‐3/二日目・夕方】
【柊つかさ@らき☆すた】
[状態]:全身に打撲、手のひらを怪我、罪を認める、熱がある、筋肉痛
[装備]:ロールバスター@ロックマンシリーズ(損傷有)
[道具]:ことのは(妖精の剣)@ヤンデレブラック
[思考・状況]
第一行動方針:C-3 山頂内部に行き、結界を作り出している何かを探す。そして結界を解除する
第二行動方針:もう一人の遊戯に会ったら謝罪する。
第三行動方針:死んでしまった皆の分も頑張って生きる。
第四行動方針:春香の最期が気になる。
第五行動方針:魅音を殺したことをレナに伝える。
第六行動方針:ハルヒ達のことが気になる。
※ヤンマーニBGM+SIGP210によるヤンマーニモードは、肉体、精神に膨大な疲労を残します。
※ヤンマーニBGM+SIGP210による覚醒中のみ、鬼狩柳桜が抜けました。
他の人にも抜けますが、本来の抜く方法ではないためか、BGM終了後、人知れず鞘に戻っています。
394Classical名無しさん:08/06/19 21:49 ID:wcwn0WsE
 
395Classical名無しさん:08/06/19 21:49 ID:/DmGmrFU
支援
396Classical名無しさん:08/06/19 21:50 ID:/DmGmrFU
 
397Classical名無しさん:08/06/19 21:50 ID:DRgAWiPQ
僕達の支援はこれからだ!
398Classical名無しさん:08/06/19 21:50 ID:XLC8TNV2
支援……!
399Classical名無しさん:08/06/19 21:51 ID:dTSEu0Nw
支援
400Classical名無しさん:08/06/19 21:51 ID:Q7eCDXDs
支援
401Classical名無しさん:08/06/19 21:52 ID:3U193ogA
jVERyrq1dU先生の新作にご期待下さい!支援
402Classical名無しさん:08/06/19 21:52 ID:wcwn0WsE
 
403Classical名無しさん:08/06/19 21:52 ID:0yior/IU
支援返し「さるさん規制」
404THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:53 ID:e1WVFwrs


奇妙な光景がひたすら続く。ハルヒの顔が近付いたり離れたり伸びたり歪んだり……
まるで例のカオスワールドのような光景がひたすら続く。気を失ってからずっとだ。これがあの世の光景と言うやつなのか?
ハルヒはあの世の神、というわけだったのだろうか……わけがわからない……。

博之は後ろを向き、ハルヒの幻から逃げる。ここがどこなのかすらわからない。
明らかに殺し合いの会場ではない。どちらかと言うと、やはりあのカオスワールド、あれに近い。

「何なんぞ……お前…」
博之は思い切ってハルヒの幻に話しかけてみる事にした。反応はない。
相変わらず気味の悪い笑顔を振りまいている。博之の心に得体のしれない恐怖心が芽吹く。
なんて気持ち悪い光景だ……………

「ゃ…………………………………………………………………………………………………………」
「ッ!?」

今……何か聞こえたような……
全身から一気に汗が噴き出す。意味の分からない恐怖に襲われ博之は体を震わせた。

「ひゃ…………………………………………………………………………………………………………」
「…………また、聞こえた……」

ここで博之は気づく、訳の分からない声は、ハルヒの幻の方から聞こえてきている。
その事に気づいたとたん、ハルヒの両目が思いきり見開かれる。眼玉が飛び出しそうなほどに。
博之は恐怖で尻もちを吐いた。歯をガタガタと言わせ、幻の行方を凝視する。
405Classical名無しさん:08/06/19 21:53 ID:408o0wBs
俺、この支援が終わったら結婚するんだ
406Classical名無しさん:08/06/19 21:54 ID:fBjxZkbE
お、これは…?
407Classical名無しさん:08/06/19 21:54 ID:/DmGmrFU
支援
408THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:54 ID:e1WVFwrs

「けひゃ……ハロー、博之」
今度ははっきり聞こえた。そんな馬鹿な……
「くひひ、震えちゃってるじゃなぁい。貴方の体に今何が起きているか説明してあげようか」
博之は絶句し、ただ凝視する。

「無視するんじゃないわよ! この食人野郎ッ!!」

ハルヒの声が大音量で響いた。博之は痙攣したかのように身を震わせる。

「もういいわ、教えてあげる。あんた……私の体を食べたわね。
くひひ、食べる前によぉーく探ってみるべきだったわねぇ、デーモンの記憶を」
「で、デーモンの記憶……?」
漸く声が戻ってきた。

「そうよ。さあ思い出しなさい。デーモンはどうして四つの人格を持っていたと思う?」

博之は記憶の海にダイブし、デーモンの記憶に検索をかける。
四人格……四人格……

「ひ、瀕死の時に……死体を食べたら、デーモンの中で人格が、目覚めた……」
「首輪がついていたら、そんな事にはならなかったわ。
 あの時、デーモンには首輪の制限はなかった……そして貴方にも制限はかかっていない」

博之はかつてないほど悔いた。デーモンの性質をもっとうまく見極めていれば……!
いや、待てよ……。小骨が引っ掛かったような感覚。何かおかしい。博之は再度デーモンの記憶を探る。
409Classical名無しさん:08/06/19 21:54 ID:wcwn0WsE
支援DA☆ZE
410Classical名無しさん:08/06/19 21:55 ID:WUv8ihmI
 
411Classical名無しさん:08/06/19 21:55 ID:/DmGmrFU
しえん
412Classical名無しさん:08/06/19 21:55 ID:B7wc2D96
良かった、博之あれが最後じゃなくて…
413THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:56 ID:e1WVFwrs

「お、おかしいぞ。デーモンは確かに瀕死の時に死体を食ったんやが、あくまで主導権はデーモンやった
 四人格はただ、能力と口調をデーモンに貸しとる……みたいな状況やったはずやが!」

そこまで言うとハルヒはけたたましく笑い始めた。

「そこまで分かったならもう少し考えなさいよ、けひひ! うどんげよ!今度はうどんげについて思い出しなさい!」
そう言われたとたん、博之の表情は一変し、硬直する。

「うどんげは数回、デーモンの体を乗っ取りかけたわ。激しい殺意によってね。
 デーモンに隙はなかった、うどんげの人格が急激に強くなったからよ。今回のケースはそれとは逆……けひゃ♪」
「お、俺が……食人したせいで鬱になって……俺の精神に隙が出来て、それでお前が出て来たって言う事か……」
ますますハルヒは破顔する。耳を劈くような高笑いが響き渡る。

「一度表層に出たら後は簡単だったわ!うどんげの記憶を検索し、主人格を乗っ取るにはどうすればいいか、どうすれば失敗するのか。
 貴方がパクリロボットと戦ってる間、学んでおいたわ! うどんげの人格は本来とかけ離れたものだったけど、私は違う!
 そのまんまの私!くひゃ!神だからねぇ……汚いウサギとは違う……」

博之が慌てふためく。ハルヒはぴたりと笑うのを止め、底冷えするような眼で博之を薄く睨んだ。

「さあ、出ていきなさい博之……この体はもう、私のモノなのよ……けひひひ」

巨大なハルヒの幻が消え、博之の目の前に、普段のハルヒが現れた。
こういった光景は前にもあった。以前はデーモンとこんな風に戦い合ったものだ。
即ち、魂の殴り合い。デーモンの時は辛くも勝利したが……今回は…
414Classical名無しさん:08/06/19 21:56 ID:DRgAWiPQ
神(笑)支援
415Classical名無しさん:08/06/19 21:56 ID:fBjxZkbE
神UZEEEEEEE支援
416Classical名無しさん:08/06/19 21:57 ID:3U193ogA
神(嘲笑)支援
417Classical名無しさん:08/06/19 21:57 ID:/DmGmrFU
  
418Classical名無しさん:08/06/19 21:57 ID:jdstkgNQ
よ、容量180…181…182…183
まだ上がる!?バ、バカな、スレの故障か!?
419Classical名無しさん:08/06/19 21:57 ID:wcwn0WsE
 
420THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:57 ID:e1WVFwrs

「こんの!! 腐れ外道がぁッ!!」
ハルヒのストレートが博之の頬に当たる。博之はぶち倒れる。
「よくも人間を食ったわね!この化け物!狂人! あんたそれでも人間なの!?くひゃひゃひゃひゃひゃ」
倒れた博之をハルヒは何度も何度も踏みつけた。暴力よりも言葉が辛い。

元々博之に勝ち目はなかった。食人という行為をして、博之の精神は荒れに荒れていた。
こんな状態で、魂の殴り合いを制するのは、不可能と言わざるを得ない。

「あんたの兄貴や母親はどういった眼であんたを見ていると思う!?
 この極悪人めぇッ! ひゃっはっはっはっはっはっはっ!」

ハルヒに甚振られ、言葉攻めをされ、博之は涙を流した。
生きたい……生きたいが……ハルヒには勝てない…

もう、どうすればいいのか俺には────

博之の体が脈動し、震える。自分の体に決定的な何かが起こりつつある。
消えて行ったデーモンとは違う種類の異変。博之は頭を抱える。
何かが起ころうとしている。ハルヒは何を思ったのか、ちっ、と舌を鳴らした。


「ハァッ! ハァッ!」
古泉はジアースから逃げきった後、仲間達を探すため、各地を走り回っていた。
もう体力も限界に近いが、ハルヒだけは何としても見つけ出さなければならない。

古泉はふらふらと走り続け、前方に何かを見つける。
一瞬何なのか分からなかった。いや、冷静になってよく観察しても、これが何なのか分からない。
無理やり目の前のものを表現してみると、肉塊、巨大な肉の塊が蠢いていた。
ときたまぶるぶると脈動する。気持ち悪い。
421Classical名無しさん:08/06/19 21:57 ID:.i8c0Mp6
98甲支援
422Classical名無しさん:08/06/19 21:58 ID:XLC8TNV2
神(笑)じじゅうしろおおおおおおおおおおおおお
423Classical名無しさん:08/06/19 21:58 ID:3U193ogA
ある意味えーりんは真実言ってたんだね支援
424THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 21:59 ID:e1WVFwrs

「ああ! やめろ! 俺は……!!生きなあかん!!」
突然肉塊が声を上げた。訳が分からない。もうどうにでもなれ……
「逃がさないわよ!この狂人めッ!」
今度は女の声で肉塊が叫ぶ。この声は……

「これは……?」
古泉の目の前で肉塊が一度大きく震えたかと思うと、次の瞬間、肉塊は二つに割れる。

「はあ……はあ……はあ……」
片方の肉塊がおっさんの声で苦しそうに喘いだ。
少しずつ、粘土をこねる様にして形が整っていく。人間のような形になっていく。

「ひろ………ゆき…………だと!?」
肉塊が博之へと変わった。もう蛾でも少女でもない。
普通のおっさんに戻っていた。いや……魔人の力はまだ残っているようだ。

「あああああ……俺、は、食いたあて、食ったわけやない……うぅぅ……」
博之は古泉に何の興味も示さず、目を擦る。相当錯乱しているようだ。
食人という行為は博之の心に大きな傷を残したのだ。

「けひゃひゃ!嘘よッ!!だってあんた初めこそは気持ち悪がってたけど、だんだん慣れてきたじゃないッ!
 ひょっとして美味しいなんて思ってたんじゃないのぉ!?」
もう片方の肉塊が嘲笑する。古泉は気づく。これはハルヒの声だ。なんというしぶとい女……

博之は涙を流しながらハルヒの肉塊を情けなく見つめ、悲鳴を上げながら逃げて行った。

博之はハルヒから逃げながら自身を責める。
もう、俺は人間やない……!正真正銘の化け物になってもうた!
もう……もう俺は……!!
425Classical名無しさん:08/06/19 21:59 ID:B7wc2D96
神(笑)ブートキャンプ支援
426Classical名無しさん:08/06/19 22:00 ID:fBjxZkbE
愛媛の支援!!
427Classical名無しさん:08/06/19 22:00 ID:/DmGmrFU
支援
428Classical名無しさん:08/06/19 22:00 ID:WUv8ihmI
支援
429THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:01 ID:e1WVFwrs

【D‐1 /二日目・夕方】
【永井博之@永井先生】
[状態]:健康、食人した事への後悔、悲しみ、精神錯乱、精神的疲労極大、魔人ピロ(紫)、ひろが如く 、翼が生えた
[装備]:ぼろぼろの陵桜学園の制服@らき☆すた
[道具]:なし
[思考・状況]
1.とにかくハルヒから逃げる
2.人を食ってもうた……

※ローザミスティカの力を得て魔人覚醒をしました。身体能力は遥かに向上、そしてどうやら水銀燈の力は行使出来る様です。
 しかし、まだ魔人の能力を行使出来るか不明です。
※水銀燈の見てきた全ての記憶・感情を得ました。またデーモンの記憶を持っています。
※水銀燈の羽根は人間形態の時にのみ存在します。
※塔組の推理メモ、塔の『バグ』について纏めた紙の内容を完璧に覚えています
※ハルヒに肉体の半分を奪われました。博之側に残ったのは魔人の能力、水銀燈の能力、服です。



「けひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!逃げちゃったわあの狂人、けひひ」
肉塊が博之が消えた後もまた嘲笑う。
少しずつ、ハルヒの肉塊も形を整えていく。元通りの姿へ。途中、肉塊は繭のようなモノを体から捻り出した。
恐らく必要のないものと判断したのだろう。アレは確か……DMカード、進化の繭。あんなものまで混ざっていたのか。
古泉は呆然として眼で肉塊を凝視する。
430Classical名無しさん:08/06/19 22:01 ID:wcwn0WsE
 
431Classical名無しさん:08/06/19 22:01 ID:G451S7UE
支援
432Classical名無しさん:08/06/19 22:02 ID:jdstkgNQ
俺たちの支援はまだこれからだっ!!
433Classical名無しさん:08/06/19 22:02 ID:/DmGmrFU
  
434Classical名無しさん:08/06/19 22:02 ID:DRgAWiPQ
支援の味はどうだー!
435Classical名無しさん:08/06/19 22:03 ID:wcwn0WsE
支援の繭
436Classical名無しさん:08/06/19 22:03 ID:3U193ogA
神(大爆笑)絶好調支援
437Classical名無しさん:08/06/19 22:04 ID:jdstkgNQ
神(失笑)ほんとしぶとすぎワロタ支援
438Classical名無しさん:08/06/19 22:04 ID:B7wc2D96
タグ:ハルヒが嫌いになる動画支援
439THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:04 ID:e1WVFwrs

「くひゃひゃ、ゴッド・オブ・エンプレス フッカーツ!」
古泉の目の前に裸のハルヒが出現した。服は博之の方に行ったというわけなのだろう。
ハルヒは全く恥ずかしがらなかった。むしろ胸を張り、気分良さそうに仁王立ちする。
「けひ、こっちの方が神らしいわ……今更人間どもに肌を見られてもなんてことない……くひゃ」

ハルヒは視線を下に落とす。古泉を見つけにたりと笑んだ。
言ってしまえば、ハルヒはデーモンと一つになったのだ。
外見と人格はハルヒでも、身体能力、特殊能力などは完全にデーモン。神の能力もまだ残っているかもしれない。

紛れもない……神だ。もはや笑えない。

「涼宮……さん……どうして、裸?」
古泉が、漸く言葉を取り戻し、発した言葉がそれである。ハルヒを見つけた。やっと見つけた……古泉はため息を吐く。
「古泉……久しぶりね。どうでもいい事気にするんじゃあないわよ。神なんだから何でもありなのよ?
 それより見てよこれ」

ハルヒはそう言い終わった後、空中にジャンプする。古泉はぽかんと口を開ける。なんてジャンプ力だ。
ハルヒは背中の辺りに力を込め、デーモンの翼を生やし、飛び回る。

なんて身体能力だ。まるでデーモンじゃないか……

「けひひ……どう?」
ハルヒが古泉の前に降り立つ。すごいですねと古泉は言った。
「私は完全に生まれ変わったわ。そうね……また新しい名前を考えようかしら……神聖究極魔神HALなんてどう?」
ハルヒは顎に手を当て考える。え、何が? 古泉がまず思った事はそれである。
「何呆けてんのよ!私のニックネームに決まってるでしょ!? ハルヒのハルをとってHALよ!
 そうねえ、ホーリーアルティメットゼウスHALって呼び名はどう?ああでも漢字の方がカッコいいかしら……」
……なるほど……凄いセンスだな……いろんな意味で…
440Classical名無しさん:08/06/19 22:05 ID:dVhCW4ns
神(暗黒微笑)はやく逝けや支援
441THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:05 ID:e1WVFwrs

「さあて……これからどうしようかしら……あの異常者追いかけてもいいけど、まずは永琳と合流した方がいいかしら
 そろそろあの浮いてる城に行ってもいいし……迷うわねぇ」

ハルヒは相変わらずマイペースだ。古泉はハルヒの見えない角度で深くため息を吐く。
はあ……もうどうにでもしてくれ……

【D‐1 城の跡/二日目・夕方】
【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:ご満悦、神聖究極魔神HAL(ホーリーアルティメットエンペラーHAL)、全裸、デーモンの肉体、神への覚醒、首輪なし、超機嫌、古泉達を信頼
[装備]:デジヴァイス@デジモンアドベンチャー、
[道具]:支給品一式*3(食料・水一食分消費)、DIGIZO HYPER PSR(残り二十分程度)@現実、千年パズル、
テニスボール*2、雛見沢症候群治療セット1.5日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に 、マウンテンバイク@GTASA、花粉防止用マスク、ドリルアーム
[思考・状況]
1 これからどうしようかな
3. 対主催、運営の様子を見極めた結果、対主催の掃討を優先。
4.古泉と永琳に従い、遊戯を利用する。どちらも用済みになったら殺すつもり。でも遊戯どこ行ったかなあ
5.三つ巴の状況をうまく利用し、勝利する。
6.主催者や対主催を皆殺しにして新世界を創造する。神である私が絶対である世界に。
7.能力が復活したら、世界の破滅を救う神として、すべての世界に名を残す。
  その際、世界を破滅に導くため、悪の化身を作り出したい。
8.ニコニコ動画という動画サイトが若干気になる

※狂いました。それを自覚していません。
※自分の能力を信じました。神人を召喚したりなど、能力を使えるようになりましたが、
 会場全体にかけられた制限があるためまだ完璧ではありません。 デーモンの能力と混じったためかなり弱まってしまいました。
442Classical名無しさん:08/06/19 22:05 ID:XLC8TNV2
神(冷笑)最悪すぎる支援
443Classical名無しさん:08/06/19 22:06 ID:wcwn0WsE
 
444Classical名無しさん:08/06/19 22:06 ID:/DmGmrFU
支援
445Classical名無しさん:08/06/19 22:06 ID:jdstkgNQ
HAL研のことかーっ!
446Classical名無しさん:08/06/19 22:07 ID:3U193ogA
神聖究極魔神(ホーリーアルティメットエンペラー)HAL支援
447THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:07 ID:e1WVFwrs
 結界が解除されても全開にはならないでしょう。
※神なので古泉も呼び捨てにします。
※神人はまた死にました。もしかしたら三匹目を召喚出来るかも知れません
※一度死にましたが、博之の体を半分奪い、転生しました。
 外見、人格ともハルヒですが、身体能力やその他の能力はデーモンと同じです。
 デーモンの四人格の能力も使えます。神の力はハルヒの肉体が消滅したため、弱まっています。

【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:首輪なし、超能力者として覚醒、重傷、頭部鈍痛、ろっ骨を骨折(応急処置済み)、疲労極大、八意永琳に少し不審
[装備]:ゆめにっき@ゆめにっき(手の形に血が付着) 、トカレフTT-33(8/8) 、逆刃刀@フタエノキワミ アッー!(るろうに剣心 英語版)
[道具]:支給品一式*16(食料6食、水15食分消費)、赤甲羅@スーパーマリオシリーズ、笛@スーパーマリオ3
糸(あと二メートルほど)、裁縫針、武器になりそうな薬物、DCS-8sp、退魔の剣@怪〜ayakashi〜化猫、アニマルマスク
サラブレット@現実、ダンボール@メタルギアシリーズ、ヴェルタースオリジナル@ヴェル☆オリ、携帯電話@現実、
庭師の鋏@ローゼンメイデン、おたま@TOD、 カワサキのフライパン@星のカービィ、ワイン(残り半分)、傘@現実 、
A.C.E.3@現実(少し詩音の血がついている)、塔組の推理メモ、塔の『バグ』について纏めた紙 、バルサミコ酢@らき☆すた、
グルメテーブルかけ(残り16回)@ドラえもん、時計型麻酔銃(予備針残り0本)@名探偵コナン、アイスソード@ロマン
シング・サガ、スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン、ケンジのカメラ@ポケットモンスター、
津田英治ブロマイド(音声付き)@大変な途中下車シリーズ、ビー玉(30個ほど)@ピタゴラスイッチ、 黄色甲羅@スーパーマリオシリーズ、
【DMカード@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
使用可:死者蘇生、黒騎士の魔剣少女、セイバー
深夜まで使用不可:ブラック・マジシャン・ガール、ホーリーエルフの祝福、ゴキボール、強制脱出装置
次の朝まで使用不可:オレイカルコスの結界、オシリスの天空竜、オベリスクの巨神兵】
次の午前まで使用不可:エネミーコントローラー
448Classical名無しさん:08/06/19 22:07 ID:G5kXgqU.
さすが神(苦笑)と言わざるを得ない
449Classical名無しさん:08/06/19 22:07 ID:iXVt9Hog
ハルヒ死ね支援
450Classical名無しさん:08/06/19 22:08 ID:/DmGmrFU
しえん
451THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:08 ID:e1WVFwrs
[思考・状況]
1.博之も殺したいところだが、八意さん探したい
2.遊戯と博之を始末。彼の影響で永琳に不審
4.千年パズルを人質にして遊戯を無理やり従わせる。
5.三つ巴の状況を上手く利用する。
6.ゆめにっきを上手く使って闘う。
7.殺し合いにのっていない参加者を優先的に始末。相手が強い場合は撤退や交渉も考える。
8.八意永琳、涼宮ハルヒ、デーモンと協力する。八意だけかなり信頼
9.仕方ないので涼宮ハルヒに従い、彼女を生かすため、守る。
10.全てが終わった後、ハルヒに「合法的に愛しの彼とニャンニャンできる世界」を実現させてくれと頼む。
11.支給品を配分しないといけませんね。

※古泉は絶対に脱出なんて出来ないと考えていましたが、クッパ城を見て考えを改めました
※ゆめにっき@ゆめにっき
 本編には出てこない日記、絵本の形式で書かれています。
 2m以内で最後のページを見た人は強制的にゆめにっきの世界に飛ばされます。出てくるには日記が開いている状態で頬を抓れば出てこられます。
 一部監視が行き届いていない所がありますが2人は知りません。あと薬が塗られているので並大抵の事じゃあ燃えません。
※主催者側に強い疑いを持っています。そのため、永琳と共にハルヒを神とし、彼女を守ります。
※遊戯の持つ情報を全て把握しました。



「あ……!」
「ああ……お前か……生きてたんだな」
「貴方も……生きてたんですか……?」
なんとかな……、目の前の男は言った。背中には一人の女を背負っている。
「まだ俺は上を目指せるらしい……嬉しいぜ。ところでそいつ……死んでるのか?」
「まだ、ぎりぎり……」

レナは背負ったアリスの様子を見る。だんだん息が途切れてきた。もう、後がない。
霊夢を背負った日吉は、心配そうにアリスを見つめる。彼らは生きていた。
452Classical名無しさん:08/06/19 22:09 ID:WUv8ihmI
 
453Classical名無しさん:08/06/19 22:09 ID:/DmGmrFU
 
454Classical名無しさん:08/06/19 22:09 ID:dVhCW4ns
なんという神(失笑)、まさに外道支援
455Classical名無しさん:08/06/19 22:09 ID:cIAShNN2
神(嘲笑)ははやく地獄へ逝った方が良い
456THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:09 ID:e1WVFwrs

ジアースに殴られる直前、日吉はどたんばでKIを振り絞り、AT(ANTI−TUPPARI)フィールドを展開させギリギリのところで凌いだのだ。
そして日吉が吹っ飛ばされた先には偶然霊夢が気絶していた。彼女もジアースの一撃をシールドなどで防いだのだろうか。
こればかりは聞いてみないと分からない。

あのヒゲはまだ生きているだろうか。アリスを見て、日吉の不安はますます高ぶる。
そういえばレナはアリスをどこに連れて行っているのだろうか。

「アリスちゃんの希望です。彦麿さんの隣で死にたいと……」
レナはこう答えた。しかし、もうアリスは死んでいるのではないか?
見事なまでにボロボロで、ぴくりとも動かない。

レナと日吉は無言でしばらく歩く。遠くには壊れたジアースが横たわっている。
結局、誰がアレに止めを刺したのだろうか。アリスか?いや、まさかな……
彦麿の死体が見えてきた。潰れて原型が残っていない。レナは少し迷う。

こんなひどい死に方をしてる彦麿さんの隣に寝かすなんて……拷問だよ…
レナが躊躇していると、アリスがか弱い力でレナの頭を触った。
構わない…… レナはアリスの声が聞こえたような気がした。

優しくゆっくりと、アリスを彦麿の隣に寝かせる。
アリスは安心したかのように、ふっと眼を閉じる。
レナと日吉はしばらく二人を見守っていた。

啜り泣きのような声が日吉の耳に届いた。隣を見ると、レナが泣いていた。
457Classical名無しさん:08/06/19 22:10 ID:dVhCW4ns
生きてた…!支援
458Classical名無しさん:08/06/19 22:10 ID:VwMPXVy.
最終鬼畜全部支援
459THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:10 ID:e1WVFwrs
「……あの大きなロボットに止めを刺したの……アリスちゃんなんだよ?」
「ッ!? 本当かよ!?」
日吉は素直に驚いた。あのロボット相手に最後まで戦い抜いたのだ。なんて奴だ。

「私がもう少し早く目覚めていれば……」
レナが後悔する。
「罪滅ぼし……だろ?」

城で聞いた。レナの境遇について。その中に度々出てくる罪滅ぼしと言う言葉。
まさか忘れたわけじゃないだろうな……お前がアリスに犯してしまった罪も一緒に償えばいいんだ。
そうしてくれ……俺だって償うからさ……。

しばらく日吉とレナは沈黙する。アリスは勿論何も喋らない。
もう指一本動かす事すら出来ない。あの巨大ロボットを倒した英雄がこんな事になるなんて……あんまりじゃないか。

ふと見ると、レナは表情を一変させていた。恐怖と緊張に張りつめた顔。

「あ………」
「どうした?」
レナが気の抜けた声を出す。アリスを見つめている。
「あ……ああああ…」
そのままレナの足腰は崩れ、地面に中腰になる。
460Classical名無しさん:08/06/19 22:11 ID:6.Txcxlw
生きてた!支援
461Classical名無しさん:08/06/19 22:11 ID:fBjxZkbE
しかし…死にかけ二人とただの人間一人では…
462Classical名無しさん:08/06/19 22:11 ID:/DmGmrFU
しえん
463THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:12 ID:e1WVFwrs
「どうしたんだよ……!? さっさと言えよ!?」
日吉はレナの表情を見て、何が起こったのかだいたい理解していた。
それでも、心が否定する。どうしても認めたくない。
もう答えは分かってるんだ!今更焦らすんじゃねーよ!
お前なんかより俺の方が奴と関わった時間は長いんだ!俺の方が辛いんだよ!
「なんだ!? どうしたんだ!!」
日吉はレナの胸倉を掴み叫んだ。

レナは涙を湛え、きっぱりと言い放つ。


「アリスちゃんが死んだ────」


アリスの死に顔はとても綺麗だった。少なくとも日吉にはそう見えた。
肉塊となった彦麿に身を寄せ、静かにこと切れていた。

【愛してその人を得ることは最上である…愛してその人を失うことはその次によい  ウィリアム・M・サッカレー】

ジアース打倒に成功した伝説の英雄、アリス・マーガトロイド ここに眠る────


【アリス・マーガトロイド@東方project 死亡】
【矢部野彦麿@新・豪血寺一族シリーズ 死亡】
【コイヅカ@現実? 死亡】
【残り14名】
464Classical名無しさん:08/06/19 22:12 ID:wcwn0WsE
 
465Classical名無しさん:08/06/19 22:12 ID:DRgAWiPQ
陰陽師支援
466Classical名無しさん:08/06/19 22:12 ID:WUv8ihmI
……
支援
467Classical名無しさん:08/06/19 22:12 ID:/DmGmrFU
 
468Classical名無しさん:08/06/19 22:13 ID:RjoV6uyU
  
469Classical名無しさん:08/06/19 22:13 ID:XLC8TNV2
すぐに呼びましょ支援
470Classical名無しさん:08/06/19 22:14 ID:jdstkgNQ
ニコニコンビがぁーっ!!
471Classical名無しさん:08/06/19 22:14 ID:wcwn0WsE
追悼支援
472Classical名無しさん:08/06/19 22:14 ID:DRgAWiPQ
陰陽師は大変なものを盗んで支援
473Classical名無しさん:08/06/19 22:14 ID:B7wc2D96
成仏しろよ
474Classical名無しさん:08/06/19 22:14 ID:6.Txcxlw
最終鬼畜全部神(笑)支援
475THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:14 ID:e1WVFwrs

【E‐2 焼け野原/二日目・夕方】
【日吉若@ミュージカル・テニスの王子様】
[状態]:全身に大量の打撲と切り傷、疲労極大、悲しみ
    肋骨損傷・左の腕と肩にごっすんくぎ(共に治療済み)
[装備]:霊夢
[道具]:支給品一式*6(食料一日分、水二本消費)、サテライト30@真赤な誓い、ピーピーマックス
ヒラリマント@ドラえもん、ことのはの鋸、プラスパワー*5@ポケットモンスター、炎道イフリナのフィギュア@ふぃぎゅ@メイト、首輪の残骸、上海人形
レヴァンティン@くらっとけ!スターライトブレイカー、カワサキのフライパン@星のカービィ、テニスボール
[思考・状況]
1.クッパ城行くか
2.無我の境地を完璧なものにする。
2.いつか天衣無縫の極みを会得し、主催に下克上する。
3.亜美にボブ術の基本を教える。
4.下克上の障害は駆除する。

【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:悲しみ、健康、悲しみ
[装備]:リアルメガバスター(145/300)@デッドライジング、メタルブレードのチップ、サイレンサー付き拳銃(1/6)@サイレンサーを付けた時とry 、鉈@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式*13(食料3・水2消費)、日本酒(残り半分)テニスボール*2、オミトロン@現実?、モモンの実*5@ポケットモンスター、鉄パイプ、本『弾幕講座』、アイテム2号のチップ@ロックマン2、
暗視ゴーグル@現実、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー、初音ミク@現実、オボンの実*4@ポケットモンスター、ポケモンフーズニ日分(四食分消費)@ポケットモンスター、
ほんやくコンニャク(1/4)(半分で八時間)@ドラえもん、テレパしい@ドラえもん(残り2粒)、五寸釘@現実、フタエノ極意書@ニコニコRPG、雛見沢症候群治療セット1日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に、
476Classical名無しさん:08/06/19 22:15 ID:3U193ogA
奇跡のニコニコンビも神(邪笑)には敵わず――支援
477Classical名無しさん:08/06/19 22:15 ID:/DmGmrFU
支援
478Classical名無しさん:08/06/19 22:15 ID:6.Txcxlw
装備 霊夢
吹いたw
479THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:16 ID:e1WVFwrs
桃太郎印のきびだんご(24/25)、ウルトラスーパー電池(残り30%)@ドラえもん、くうき砲@ドラえもん、ゼットソーハードインパルス@現実、ハイポーション×2、北米版パッチ、
DMカード@遊戯王DM(青眼の白龍・マジックシリンダー・攻撃誘導アーマー(使用可)・光の護封剣(次の日中まで使用不可))、飛行石のペンダント@天空の城ラピュタ、十得ナイフ@現実、
毒針@ドラゴンクエストシリーズ、ナイフとフォーク×2、包丁、首輪の機械部品、包帯、ことのは(妖精の剣)@ヤンデレブラック、オクタン(HP1)@ポケットモンスター、MASTER ARTIST01〜10@THE IDOLM@STER、
壊れたオセロ@現実、ノートパソコン(バッテリーほぼ満タン)@現実、RPG-7(残弾0)@GTASA、富竹のカメラ@ひぐらしのなく頃に、スタンガン@ひぐらしのなく頃に、ピッキング用針金、
盗賊の棺桶@勇者の代わりにバラモス倒し(ry、フィルム、ピーピーマックス*2@ポケットモンスター、Fooさんの笛@ニコニコ動画(γ)、 宝石みたいな物@呪いの館、
ウィンチェスター M1895/Winchester M1895(狙撃銃、残弾1)@現実、無限刃@るろうに剣心(フタエノキワミ アッー!)、 きしめん@Nursery Rhyme、
たいやき(残りHP50%)@ポケモン金コイキングだけでクリアに挑戦、SIG P210(残弾1)@MADLAX、鬼狩柳桜@ひぐらしのなく頃に、 10円玉@現実?、札束(1円札百枚)、琴姫の髪、iPod@現実(【残り16時間】)
[思考・状況]
1.少数派による運命の打開  クッパ城行こうか
2.クラちゃんは一応信用しておく。
3.博之に関してはKASに一任……大丈夫かな?
480Classical名無しさん:08/06/19 22:16 ID:1lizfUx.
霊夢生きてた!支援
481THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:17 ID:e1WVFwrs
ああああ……レナの思考欄1を修正します
1少数派による運命の打開 これからどうしようか
482Classical名無しさん:08/06/19 22:17 ID:DRgAWiPQ
レムー装備支援
483Classical名無しさん:08/06/19 22:17 ID:3U193ogA
対主催も随分減ったなぁ…
484Classical名無しさん:08/06/19 22:17 ID:wcwn0WsE
持ち物多っ!!支援
485Classical名無しさん:08/06/19 22:18 ID:jdstkgNQ
レムー装備www
486Classical名無しさん:08/06/19 22:18 ID:XLC8TNV2
>[装備]:霊夢
吹いたwwwwwww
487Classical名無しさん:08/06/19 22:18 ID:G451S7UE
装備なのかwww
488Classical名無しさん:08/06/19 22:18 ID:B7wc2D96
日吉のボブ術教えるのも修正じゃない?
489THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:18 ID:e1WVFwrs
4.圭一、ティアナの思いを継いで、対主催思考の仲間を探す。
5.ハルヒはしばらく泳がしておき、計略を為ったと見せかけておく。
6.罪滅しをする。アリスちゃんを助けられなかった分も
※八意永琳が何か知っていると思っています。
※時期は大体罪滅し編後半、学校占領直前です。
※雛見沢症候群は完治しました。
※身体能力が向上しています。それによってレナパンが使えるようになりました。
※158話で感じた違和感の正体が、ハルヒに自分達の情報を教えたと推理しました。
 また、ハルヒ達の計画を大まかながら把握しています。
※船内地図を把握しています。
※ジェバンニ@デスノート?は海馬の死体の横に落ちています。
※オクタンはきあいのはちまきの効果で生き残りました。
※棺桶の中に全部入れていたので、支給品はすべて無事です。

※ノートパソコンに海馬の残した何らかのファイル(飛行石関連その他)とメッセージがあります。
 メッセージは打開が成功したら読め、との事です。
※レナはジアースと直接は会いたいしなかったので、ロボ入りiPodは発動しませんでした
490THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:20 ID:e1WVFwrs


【博麗霊夢@東方project】
[状態]:??? チート巫女、バリアジャケットの腋・袖・腹部分破損、魔力消費小(かなり回復)、血霧の巫女、気絶、日吉に背負われている
[装備]:レイジングハート@魔法少女リリカルなのはシリーズ、巫女風バリアジャケット@巫女みこナース、KASの帽子、博麗アミュレット(80/200)、陰陽玉*2@東方project、
[道具]:支給品一式*5(パンは一個だけ・水は一式分)、フリップフラップ@ニコニコキッチン、首輪、ドリル@ミスタードリラー、メモ用紙(10/10)、魔理沙の帽子、
気合の鉢巻き@ポケットモンスター、クマ吉の手錠@ギャグマンガ日和、全自動卵割機@サザエさん、億千万の思い出@現実、
キーボードクラッシャーの音声(の入ったiPod)@キーボードクラッシャー、萃香の角*2、ワルサーカンプピストル@現実(1/1)(26.6mm信号弾残り6発)
[思考・状況]
1.気絶
2.ヴァンデモンは見つけたら殺す。
3.もう私は迷わない!
4.先ほどから近くで起きてる戦闘の激化が気になる。
5.怪しい人には無理のない程度に接触、無害なら適当に交渉
6.今回の事件の解決(主催者の打倒)
7.クロスミラージュを調べたい。
8.つかさが自分にとって敵か知りたい。洩矢諏訪子の帽子が気になる。
※クロミラの事を変態だと認識しました。
※船橋前の通路には霊夢の張った結界があります。
 物理的な効果はありませんが、船内でのみ、霊夢はそこを何かが通ったことを知ることができます。
※霊夢はカイバーマンたちと情報交換をしました。霊夢は大方把握しています。
※萃香側の情報を大まかに把握しました。
※制限は解除されていません。
※霊夢の怪我の程度は次の書き手さんにお任せします。
 ジアースの攻撃を上手く防いだかもしれませんし、防いでいないかもしれません
491THE 最終局面 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:20 ID:e1WVFwrs

※Niceboat.は破壊されました。 E‐2に残骸が落ちています。探せば何かあるかも
※ジアースの残骸がE‐2に落ちています。
※ジアースが暴れた事によって、城、塔が完全に崩壊し、町が荒れまくっています。
 各地にレーザーによって出来た巨大なクレーターがあります。
492Classical名無しさん:08/06/19 22:20 ID:WUv8ihmI
 
493Classical名無しさん:08/06/19 22:21 ID:/DmGmrFU
支援
494Classical名無しさん:08/06/19 22:21 ID:wcwn0WsE
 
495Classical名無しさん:08/06/19 22:21 ID:dVhCW4ns
歩く武器庫だなレナ支援
496Classical名無しさん:08/06/19 22:22 ID:G451S7UE
支援
497Classical名無しさん:08/06/19 22:22 ID:6.Txcxlw
海馬の死体とノートパソコンは無事なのか?
498 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:23 ID:e1WVFwrs
投下終了
長時間の支援ありがとうございます
ハルヒの嫌われっぷりに吹いた

とにかく疲れた……ああなんか色々おかしいところあるかも……
499Classical名無しさん:08/06/19 22:24 ID:/DmGmrFU
AIBOの状態表無い気が
500Classical名無しさん:08/06/19 22:25 ID:/DmGmrFU
>>498
大作お疲れ様でした
501Classical名無しさん:08/06/19 22:25 ID:3U193ogA
投下お疲れ様でした。熱血展開からの落差はロワの華だよな……

神聖究極魔神(ホーリーアルティメットエンペラー)wwwww
502Classical名無しさん:08/06/19 22:25 ID:6.Txcxlw
投下乙!
ニコニコンビの冥福を祈る…

カービィのことは全員死んだと思ってるのかな?
503Classical名無しさん:08/06/19 22:25 ID:TO/BWG0s
だがBwwwwwwwwwwww
504Classical名無しさん:08/06/19 22:26 ID:XLC8TNV2
超投下乙!!!
あぁぁあ……ニコニコンビが逝ったか。ぴこまろはかっこよく、アリスは綺麗な死に様だった。
そしてコイヅカもまるでTASさんみたいに逝ったな。まあニコ厨死ねってことだな。
レムー、ピヨシ、レナは本気で死んだと思ってたが生きてて良かった。
ひろくんがヤバイな……レムーあたりがどうにかして叱咤してくれないものだろうか。あとつかさガンガレ。

えーりんが相当だが古泉は空気過ぎて生き残ったかwwAIBOとATMならこいつらをなんとかしてくれる!
あ、神(笑)はさっさと死ね


そして……Bwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
505Classical名無しさん:08/06/19 22:26 ID:6.Txcxlw
ATMの積み込みキターw
506 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 22:26 ID:e1WVFwrs
今気づいた……若本がいねえ…………
そうか、途中で話変えたからその時に…

アテムはウィキ編集で直します
海馬の死体はレナが避難させてるかもしれません
507Classical名無しさん:08/06/19 22:27 ID:1lizfUx.
大作投下GJでした!
凄い欝展開、全滅か?とか思ったけど
終ってみれば意外と死人が少なくてビックリ。
いや、変態したり分離したりと凄いのがいるせいだけどw
・・・ニコニコンビ、成仏しろよ!
508Classical名無しさん:08/06/19 22:28 ID:byAyNvi6
古泉の存在忘れてたww
ラノロワだけでなくニコでも空気王w
509Classical名無しさん:08/06/19 22:29 ID:XLC8TNV2
この残ったメンバでマルク&PADマメと神トリオを相手にせにゃならんのか
510Classical名無しさん:08/06/19 22:30 ID:dVhCW4ns
なんとかなる、あいつらならきっと……!
511Classical名無しさん:08/06/19 22:31 ID:fBjxZkbE
神は中の人に期待するとして……怪我考えたら戦力がほぼ霊夢だよりだね
512Classical名無しさん:08/06/19 22:31 ID:lhOF.1/2
Bは一体なにがしたいんだw
513Classical名無しさん:08/06/19 22:31 ID:cIAShNN2
>>498
投下乙でした。
ついにニコニココンビが逝ってしまったか・・・
514Classical名無しさん:08/06/19 22:32 ID:DRgAWiPQ
大連続投下乙GJ!
ニコニコンビが逝ったか…成仏しろよ!
神(笑)は相変わらずしぶてぇw

クラちゃんが途中で消えてるけど棺桶の中?
515Classical名無しさん:08/06/19 22:32 ID:B7wc2D96

ニコニコンビは最後まで残ると思ってたが
だが見事な最期だったぜ
516Classical名無しさん:08/06/19 22:33 ID:fBjxZkbE
ああ、よくみたら分離してるな
……詰んでるーorz
517Classical名無しさん:08/06/19 22:38 ID:XLC8TNV2
んー、これはまだ書き手チャットは必要ない……か?
でも主催の一角は落ちたし、Bはあれだし、ハルヒはチートだし、
カービィとつかさが色々核心に迫りそうなのが気になる。
518Classical名無しさん:08/06/19 22:39 ID:2ykfhXYA
投下乙!燃えに燃えた
逝ってしまったと思ってたら何とか生きてる奴もいて少し安心したが
ニコニココンビ…今までよく頑張ったな!かっこよかったぜ
519Classical名無しさん:08/06/19 22:39 ID:H0sUclBk
超大作乙でした!
途中、かなり絶望的な雰囲気が漂ってたが、なんだかんだで皆生きてたのに安堵した。…ボロボロだが…。
神も強化され盛り返してきたし、ひろくんやえーりんがヤバい事に!どう繋がれてくか楽しみだぜ…!
前半の熱血展開から、後半の怒濤の鬱展開に、未だに俺、放心状態にww
ニコニコンビの最期は美しかったな…。ピコ麿、アリス。お疲れさま。成仏しろよ…
520Classical名無しさん:08/06/19 22:44 ID:/DmGmrFU
お疲れ様でした
これ終わった時には何人死んでるんだと思いましたが参加者二人と主催者一人とは意外だった
ニコニコンビはいい死に様でした
しかし神はしぶといってレベルじゃねえw
もはやラスボスだろこいつw
えーりんは本当に神が生きてたわけだが今後AIBOと共にどうなるか気になるな
521Classical名無しさん:08/06/19 22:49 ID:G451S7UE
大作投下乙!
ニコニコンビは凄くかっこいい最期だったな
そして神聖究極魔神は倒せる気がしねぇwww
522Classical名無しさん:08/06/19 22:49 ID:GoRGTpzg
ienn
523Classical名無しさん:08/06/19 22:54 ID:XLC8TNV2
【確定参加者・場所・時間別一覧表】
            
夕方   クッパ城              カービィ
夕方    クッパ城オペレータールーム マルク、KAS       
夕方 D-1 城の跡             涼宮ハルヒ、古泉一樹
夕方 D-1                   永井博之
夕方 D-2 焼け野原            八意永琳、武藤遊戯(AIBO)
夕方 D-2 焼け野原            ATM、兄貴、B
夕方 D-3                   柊つかさ
夕方 E-2 焼け野原            日吉若、竜宮レナ 、博麗霊夢 


524Classical名無しさん:08/06/19 22:55 ID:TH3e3yzM
超大作投下乙。
コイヅカ暴れすぎw
ジアースチートってレベルじゃねーぞ。
一人、また一人と消えていくところはもう……言葉も出なかったわ。
と思ったら、最後の最後で大どんでん返し。実に見事。
そしてニコニコンビ、ついに散る。
今まで大した活躍を見せなかっただけに、今回の活躍っぷりは良かったなあ。
神(笑)やばすぎる……絶対こいつラスボスだろ。
それにしても、Bのネタキャラっぷりはwwwwwwwwwwwwww

あと、装備霊夢吹いたw
525Classical名無しさん:08/06/19 22:58 ID:XLC8TNV2
そろそろ書き手チャットでクライマックスについて話し合っても良いんじゃね?
つかさがでっかいフラグを持ってるみたいだし。
526Classical名無しさん:08/06/19 23:02 ID:XLC8TNV2
夕方 D-2 川辺                 アイスデビモン

これ忘れてた。この大騒動に若本はどう行動するか
527Classical名無しさん:08/06/19 23:03 ID:o4R.SA3Y
今回の支援も見事なものだったな……wikiにページを作るべきだろうか?

アリスのRPGの連射には疑問に思ったがソレはおそらくタクティカルリロードだったのだろね
528Classical名無しさん:08/06/19 23:03 ID:fBjxZkbE
投下乙
熱血からド鬱への急転直下がイイ!てか神しつこいwwwwいい加減貴様は死ねよwwww

指摘ですが、ことのはがつかさとレナで増殖しています。おそらくレナ側の消し忘れだと思われます
後クラちゃんがいないような…
529Classical名無しさん:08/06/19 23:04 ID:XLC8TNV2
スーパーニコロワ支援祭りですね。わかります
530Classical名無しさん:08/06/19 23:05 ID:hFZwpqy.
状況がカオスすぎて笑えるwww
ロリ覇権争いに神(全裸)、BはボコボコのB、それとは関係なくシリアスな対主催
若本さんはなんであんなのに忠誠誓っちゃったのか
531Classical名無しさん:08/06/19 23:08 ID:H0sUclBk
一気に500超えだもんな。
次も大作来たら、スレがもたんw
532Classical名無しさん:08/06/19 23:10 ID:XLC8TNV2
感想と支援超えても一日で500超えってwwwww
533Classical名無しさん:08/06/19 23:10 ID:c9OoaDpM
わけもわからないままデュエルディスクごとデッキ奪われた顔芸ソスwww
534Classical名無しさん:08/06/19 23:13 ID:5uAaMqOk
しかも罠カードと魔法カード捨てられてんだぜw
まぁ王様の事だから多分墓地にだが
535Classical名無しさん:08/06/19 23:19 ID:gZahi896
ハルヒが本気でうぜぇwそしてBがwwwwwwww
536Classical名無しさん:08/06/19 23:21 ID:Ibif0c6Y
しかし、博之と神(笑)は身体が半日しかもたない
というのはどうなるんだ。
537 ◆jVERyrq1dU :08/06/19 23:25 ID:e1WVFwrs
感想有難うございます
状態票などに色々不備があるようですね。
今日はちょっと疲れたのでまた後日修正します
538Classical名無しさん:08/06/19 23:27 ID:RjoV6uyU
>>537
投下乙だったんだぜ、よくやった!GJ!!
539Classical名無しさん:08/06/19 23:49 ID:s7I30ocI
あぁ、ニコニココンビが…何だかんだで最後まで生き残ってくれると思ってたのにショックだ…
死者スレでは魔理沙と仲良くな

対主催は残り8人かな。消耗の度合い的にも戦力になるのはもうカービィしか…
あとは制限の外れたKASが回復すればなんとか…?
まぁ取り合えず主催の戦力は物凄く削る事が出来たから、まだまだなんとかなるはず。
マルクはあんまり勝つ気ないし、もう主催側の脅威が若本しかいないw

ん、良く考えたらレナが殺害数タイに…?
540Classical名無しさん:08/06/19 23:54 ID:62KzoikQ
│   \  __  /
│   _ (m) _ピコーン
│      |ミ|
│   /  `´  \
│     ('A`)    コミケ宿泊情報交通情報:http://comike.nobody.jp/
│     ノヽノヽ
│       くく

│ ≡  ('('('('A` )
│≡ 〜( ( ( ( 〜) デモ、イカネ
↓ ≡  ノノノノ ノ  サッ

541Classical名無しさん:08/06/19 23:58 ID:H0sUclBk
今回で対主催はほぼみんな重傷だもんな…レナは棺桶で無傷だがw
しっかし、一気に鬱シリアル入ってきたよな…
皆が動くまで、ほのぼのっていうかギャグ展開な繋ぎ入れられそうなのが
マルKASロリPADの所しかねぇww
542Classical名無しさん:08/06/20 00:11 ID:BDwQPoW2
えーりんは今は神(笑)とはぐれてるんだっけ? んでもってちょっと不安定な状態。
なんとかして一時的にでも対主催側に回ってくれれば…戦闘無しでも怪我の治療だけでもしてもらえれば…
543 ◆irB6rw04uk :08/06/20 00:17 ID:AK35W6vs
どうもです 投下乙です。
うーむ……会議が必要なのかわかりませんが一応予定は立てといたほうが良いでしょうか?

土曜日の22時 くらいからでいいのでしょうかね?

必要ないと思ったらスルーしてください
544Classical名無しさん:08/06/20 00:17 ID:.xxxbksY
ついでにそこにBとATMが向かってるZE!
545 ◆jVERyrq1dU :08/06/20 00:21 ID:S4pz.TiQ
大事な事言うの忘れてた
>>125-175のタイトルは
第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットバースト
です。
546 ◆jVERyrq1dU :08/06/20 00:25 ID:S4pz.TiQ
>>543
俺は大丈夫です。楽しみにしてます
あと……irBさん本当にごめんなさい……シューティングの事です…
何の事か分からなかったらスルーして下さい…
547Classical名無しさん:08/06/20 00:30 ID:xFJXUoUw
投下乙
いろいろスーパーな展開だなあ
ジアースとのスーパー大戦
誰が死ぬか分からなくてヒヤヒヤしたがまさかニコニコンビが逝くとは
手に汗握る展開だったぜ

そして再びばらばらになった仲間たち
超パワーを手にしたハルヒ、まだまだマーダー軍団は終わりそうにないね、仕方ないね
548 ◆irB6rw04uk :08/06/20 00:30 ID:AK35W6vs
>>546
その件はまぁ彼女が生存してくれたので問題ないです
反対にフラグ立ったし……

ロワってもしかしてヤンデルが多発地帯なのかな……
549Classical名無しさん:08/06/20 00:31 ID:.F41OvII
ATMとB………↑とか→とかいないのか?
550Classical名無しさん:08/06/20 01:15 ID:GRuvoIFA
大作乙!
やっぱり力のある書き手さんは凄いですね
たった一日でレスを半分くらい消費するとは…

さて消し忘れだと思われる部分を報告
ひろ君の状態表の

※水銀燈の羽根は人間形態の時にのみ存在します。

…デーモンとの融合解除されてしまったしいらなくね?
っと思ったので
551Classical名無しさん:08/06/20 02:03 ID:6Lh6QY7Q
内臓房がここにもいるとは・・・
552Classical名無しさん:08/06/20 02:09 ID:BDwQPoW2
>>551
内臓房…? 初めて聞く用語だ…
553Classical名無しさん:08/06/20 04:06 ID:mxQ/5xhs
jVERyrq1dU さん投下乙でした
燃えと欝がすごかったです
なかなか倒れないジアースに読んでいるこっちが諦めかけた
ハルヒのしぶとさに驚きました。アレすぎてむしろ好きだw
あと突然出てきてすぐに帰った顔芸にもわらかしてもらいました

それから指摘なのですが、レナの状態表の「青眼の白龍」が使用可になってました
554Classical名無しさん:08/06/20 09:52 ID:CSwrFjW6
トウカ乙
新生ハルヒ=デビルマンレディーって脳内変換したわwww
555Classical名無しさん:08/06/20 13:46 ID:bKKS0l8U
変なこと聞くけど、ニコロワでお漏らししたのってアリスだけだよね?
556Classical名無しさん:08/06/20 15:02 ID:BDwQPoW2
そう言う事になるのかな?
でもあんな状況だったら仕方ないだろうにw 足を止めたら死ぬような状況だぞ
557Classical名無しさん:08/06/20 15:40 ID:wQlt4pyI
ニコニコRPGの最新話見て思ったが、コイヅカのセリフが若本に脳内変換されてしまう…
ホント、終盤のボスキャラって恐ろしいぜ…!
558Classical名無しさん:08/06/20 16:40 ID:Va0NfRH2
アリスのおもらしで興奮した奴が五人はいるな
559Classical名無しさん:08/06/20 17:10 ID:uF3nnpfw
阿部さんのおもらしで3人興奮するよりマシだと思う。
560Classical名無しさん:08/06/20 20:06 ID:uS2fbkI6
放送が終わったら自分も初心者だけど予約してみようかな?
561Classical名無しさん:08/06/20 20:31 ID:wQlt4pyI
>>560
この終盤に、あの大作の後にはぢめての予約……だと……!?
その勇気に乾杯だぜ! やるなら気合い十分で頑張るんだ! 応援するぜ!
562Classical名無しさん:08/06/20 21:06 ID:Gts7CxBM
>>560
お前なかなかやるな……
頑張って書いていってね!
563Classical名無しさん:08/06/20 21:12 ID:hqzyob5U
>>560
勇気あるなぁ
俺は今から参加する気にはなれんw
書けて死者スレなんだぜ
564 ◆jVERyrq1dU :08/06/20 21:17 ID:S4pz.TiQ
状態票の修正をテスト投下スレに投下しました
見て下さい
565Classical名無しさん:08/06/20 21:32 ID:.xxxbksY
修正乙
遊戯のは追加されていましたが、まだレナとつかさの両方がことのはを所持しています
あとクラちゃんも行方不明のような……?
566Classical名無しさん:08/06/20 21:39 ID:Va0NfRH2
チャットってどこだっけ
567Classical名無しさん:08/06/20 22:05 ID:c2fX3bfE
放送って入るよね…。そろそろ予約合戦じゃなくて話し合って決めたいなぁ

>>560
よかったら明日のチャットにも来てくれないか
入りにくくても覗いててほしいな
568Classical名無しさん:08/06/20 22:07 ID:BDwQPoW2
チャットここだよ
ttp://yui.at/ch/chat1.cgi?nikorowa
569Classical名無しさん:08/06/20 22:10 ID:uF3nnpfw
どーでもいいけど、兄貴ってノンケなんだよね…
570 ◆jVERyrq1dU :08/06/20 22:22 ID:S4pz.TiQ
ノンケだったか……すいませんつい最近兄貴動画を見始めた新参でして……
ウィキ編集でマリクの叫び声変えたりしておきます

>>565
指摘ありがとうございます。これもウィキで直しておきます
571Classical名無しさん:08/06/20 22:43 ID:xFJXUoUw
いや、兄貴は男も女もイケル口じゃないか?
つまりはバイセクシャル
572Classical名無しさん:08/06/20 22:44 ID:BDwQPoW2
その通り。兄貴は彼氏と彼女両方いるよ。
573Classical名無しさん:08/06/20 23:32 ID:hTewJHvk
まさかこんなことになるとは・・・
自分の妄想ではもっとひどいことになってたがw

続きが気になって寝てられないw
574Classical名無しさん:08/06/20 23:50 ID:lG5t3INM
リアル一般人のひろゆきが大半の二次の存在よりも大変なことになっていってるな
いいぞもっとやれ
575Classical名無しさん:08/06/21 03:20 ID:EhmzA75s
KASも一応一般人だけど、最初からマリオ状態で出てきたな
576Classical名無しさん:08/06/21 13:18 ID:yIeU6ukE
もうKASは人間と捉えないほうがいいのかも知れん
577Classical名無しさん:08/06/21 14:04 ID:7u1rLa62
今のKASは2代目らしいしね、初代が引き続きやってるのか定かではないが
もうKASは人間じゃなく「T∀Sよりも俺が〜(ry」の象徴的存在なのかも知れん
578Classical名無しさん:08/06/21 14:39 ID:jBxc3yms
今更なんだがドクケイルの意識が永井博之のになっているのはどうしてなんだ?
579Classical名無しさん:08/06/21 15:18 ID:7u1rLa62
ひろくんの意志ががデーモンの意志に勝ったんじゃね?って感じ。
きっと没ネタのきれいな長門のひそかなバックアップがあったんだよと言ってみる
580Classical名無しさん:08/06/21 15:20 ID:PZ1IMR/Q
同じく今さらなんだがブレイカーの攻撃力って「1600」なんだよな……虫食み使われないとBS使えないんだよな……
581Classical名無しさん:08/06/21 15:20 ID:LvYNL.y.
ちゃんと読んでた?

ところで、博之の寿命云々は解除されたのかね?
進化の繭は抜けたし、悪影響を及ぼしそうなデーモンの力は消えたワケだが。
何も書いてないって事は元に戻ったのかね?
582Classical名無しさん:08/06/21 17:15 ID:QGrcL8Nk
神(笑)は能力消えてそうだなw
583Classical名無しさん:08/06/21 18:22 ID:qfEPJKxw
もうこれからは神(笑)でも究極神ナンタラでもなく、ハルヒガンデと名乗った方が良さそうだな。
584Classical名無しさん:08/06/21 18:37 ID:yCJbgmwU
もうヒロの寿命なんてノリでいいだろ
決めたところで力使い果たしたら消えるだろうし
585Classical名無しさん:08/06/21 18:41 ID:nnR/b3Pw
書き手チャットは今日だよね?
さぁ、どうなることやら…!
586Classical名無しさん:08/06/21 19:24 ID:QwwCrls6
紙(笑)
587Classical名無しさん:08/06/21 20:19 ID:61zrkWjI
紙(嗤)は(ロワの悪役的な意味で)大人気だな
588Classical名無しさん:08/06/21 21:41 ID:P9o95Bjc
βで高確率で出そうなハズレ支給品:黒酢アイス
589 ◆jVERyrq1dU :08/06/22 14:17 ID:zp0/ziRI
マルク、KAS予約ー

放送書きます
590Classical名無しさん:08/06/22 16:22 ID:xC4iRncQ
>>589
楽しみにしてるんだぜ


それにしても、首輪がない状態でどうやって生死を判定するんだろうか。
591Classical名無しさん:08/06/22 16:40 ID:RHX0pR9s
会場に貼ってる結界で確認できるんじゃあなかったっけ。
あ、でも結界から出たカービィはどうなるんだろ
592Classical名無しさん:08/06/22 18:21 ID:tlUFrujk
肉体状態と結界で確認するなら皇帝神(笑)とカービィにKASが死亡判定あるのかな
動画配達部隊がハルヒ目撃してたら別だけど
593Classical名無しさん:08/06/22 18:34 ID:DqEoRu3M
他の連中は殆どがKASとカービィは死んだと思ってそうだな
594Classical名無しさん:08/06/22 20:57 ID:jNtlHn2U
そういえばATMの持ってる顔芸のデッキに入ってる
ラヴァーゴーレムの扱いってどうなるんだろう。
あれは相手がヴェノミナーガみたいに耐性があっても問題
無しで生贄に出来るからハルヒとかマルクも余裕で倒せるのかな?
召喚された後の対応もどうするのだろう。
595Classical名無しさん:08/06/22 21:04 ID:R7evVG7.
「マリクの……カードを奪ったところで……使えんぞ……この会場用の設定をしないと…モンスターは実体化しない……」
息も絶え絶えピエモンが目を覚ました。

よってラヴァゴーレムは使えない
だけどピエモンをおどして無理やり設定すれば別かも
596Classical名無しさん:08/06/22 23:06 ID:cWK007Rg
BSのコストとしてセメタリーに落とされて終わりだろ常考。
597Classical名無しさん:08/06/23 01:28 ID:5QknKwO.
攻撃力1500以下のモンスターてなんかいたっけ?
進化の繭・オシリス・ラーぐらい?
598Classical名無しさん:08/06/23 01:37 ID:XwEAFdNk
ブレイカーじゃ駄目なのか?
599Classical名無しさん:08/06/23 01:44 ID:9ID4/Dmo
>>598
…1600なんだ。
600Classical名無しさん:08/06/23 01:44 ID:5QknKwO.
ブレイカーは1900
特殊能力使っても300ダウンの1600でむりだよ
601Classical名無しさん:08/06/23 02:10 ID:XwEAFdNk
いやあ確かにそうなんだけど、俺としては別にブレイカーでもいいと思うんだ。
だってニコロワだし、遊戯だろ?それくらい俺ルールでぶっちぎればいいじゃないかって思うんだよな。
その方がニコニコっぽいし
602Classical名無しさん:08/06/23 02:24 ID:BO3GQvnw
俺ルールか…

遊戯「こうなったら! ……ライフを1000払い、ブレイカーの追加☆攻撃!!」
一同「なにぃ!?(ライフって……そんなことしたら……遊戯が……!)」
B「ガハッ!? なんで……わた、し、が…?」
遊戯「何も、ライフは自分のとは言ってないさ…!」

ある程度のリスクが無いと酷い事になりそうww
603Classical名無しさん:08/06/23 02:40 ID:Dfc0lY/g
遊戯「もう一人のボクを生贄に・・・!」
ATM「AIBO!?」

この展開はありそ・・・流石にないことを祈るw
604Classical名無しさん:08/06/23 02:44 ID:3VsgNVlQ
適当な理由つけてブレイカーの攻撃力下げればいいさ
605Classical名無しさん:08/06/23 02:57 ID:DkvjDe7w
今のB「攻撃力1500以下のモンスター」じゃね?
606Classical名無しさん:08/06/23 03:11 ID:BO3GQvnw
まぁ、うまくやれば俺ルールはかっこよくも使えそうだけどなぁ

しっかし、ブレイカーの攻撃力かぁ…
今のBならクリボーでも危ういw
607Classical名無しさん:08/06/23 11:08 ID:9ID4/Dmo
クリボーが実質アニメ最強カードなんだけどなwww
608Classical名無しさん:08/06/23 17:39 ID:sQT045w6
もう神召喚してバーサーカーでもいいじゃん
なんつーか、この辺りは攻撃力以上に何か強そうな香りがする
609Classical名無しさん:08/06/23 18:04 ID:.1y2bDJc
適当だな
オベリスクは攻撃力4000
オシリスはBS発動時にて札すべて捨てるから攻撃力ゼロ

最後の期待はラーだが
特殊召喚なら攻撃力ゼロ。
通常召喚なら生贄3体分の攻撃力の合計は攻撃値だぞ?
ロワに出てるモンスター陣で攻撃力1500以下に出来る組み合わせはあるのか?
610Classical名無しさん:08/06/23 18:30 ID:9ID4/Dmo
コカローチナイトが来る悪寒…!
611Classical名無しさん:08/06/23 18:48 ID:78xvM7Zo
>>610
コカローチナイト捨てる→効果でデッキの一番上へ→捨てる→効果(rya
の無限ループかw
612Classical名無しさん:08/06/23 19:48 ID:kYSjdSEQ
今見返してたらゴキボールって攻撃力1200なんだな…想像以上の強さ
ちなみにラーを召喚するならカタパルトタートル・ラーバモス・進化の繭でぴったり1500
613 ◆jVERyrq1dU :08/06/23 21:19 ID:XwEAFdNk
放送投下します
614 ◆jVERyrq1dU :08/06/23 21:20 ID:XwEAFdNk
「ふひひひ……どうしてジアースに乗ってるのがピエモンじゃないのか結局わからなかったけど、
 何はともあれコイヅカ君GJなのサ」

結界によって感知される生体反応を見てマルクはほくそ笑む。
ジアースは実に激しく大暴れしてくれた。マルクがラスボスになる過程で最大の敵となるであろう存在、ハルヒが死んだのだ。
神(笑)の調子に乗りっぷりには少々頭を痛めていた。あれ?僕より敵として目立ってね?
対主催連中が全滅してはマルクが望むような展開にはならないと、一瞬危惧したものだが、それも幸運な事に杞憂に終わった。
相当な被害を負ったようだが、なんだかんだでそれなりに残っているようだ。これなら充分負けてやれる。

「神(笑)ザマーミロなのサ。まだ古泉とえーりんが残ってるけど、リーダーが死んじゃったらファンタスティックフォーもお終いだよねー」

ハルヒが死に、これでほぼ自分はラスボスの役を確保できたと言える。
コイヅカ君もピエモンもまだ城に戻ってこない。ラスボスは頂きなのサ!

「さぁてそろそろ放送の時間だよー。みんな生き残ってる奴らの事、調べ終わった?」
マルクはオペレータールームのデジモン達に声をかける。すぐに側近であるビックマメモンが飛んできた。
「勿論でございますマルク様!首輪は外れましたが、結界の方で簡単に生死を確認できるってわけです」

ビックマメモンが生存者を読み上げていく。
マルクは神軍団についてはあらかた独自に調べておいたので、生死の情報はそれなりに掴んでいる。
しかし対主催の情報に関してはいまいちわからない。マルクはビックマメモンの声に耳を傾ける。

「ではまずは対主催から──」
生存者
・竜宮レナ
・博麗霊夢
・柊つかさ
・武藤遊戯
・日吉若
615第七放送 ◆jVERyrq1dU :08/06/23 21:21 ID:XwEAFdNk

「それとKASだね」
マルクはオペレータールームの隅で拘束されているKASをちらりと見やる。
それにしてもずいぶん死んでしまった。マルクはアリスが死んでしまった事に少し気を落とす。
まあいっか……まだ霊夢がいるのサ。

「続いてファンタスティックフォー、もう全然フォーじゃありませんけど」

・古泉一樹
・八意永琳

「あはは、所詮奴らにはラスボスとしての器がなかったって事なのサ」
マルクが軽く笑う傍ら、ビックマメモンの読み上げはここで終わる。え?ピエモンとコイヅカ君とアイスデビモン君は?

「あの御三人はロワ参加者ではないため、結界での感知は通用しません。
 マルク様の放った監視マシン、パタなどで視認するしかないんです」
「へ〜、で、まだ見つかってないの?」
「いえ、隊長とコイヅカ様はすでに見つけております」

ビックマメモンは片手を上げ、監視担当のデジモンに合図を出す。
スクリーンが切り替わり、アイスデビモンの姿が映し出された。

「おお〜〜良かったのサ。で、他の二人は?」
続いてスクリーンにコイヅカの首なし死体が映し出された。マルクは思わず顔をしかめる。
デジモン達も皆、悲痛な顔つきをしていた。
「そっかあ、コイヅカ君死んじゃったかあ。ま……仕方ないのサ」
616第七放送 ◆jVERyrq1dU :08/06/23 21:23 ID:XwEAFdNk

マルク達はしばらくコイヅカの事を思い、黙祷した。
自分達にニコニコ動画と言う面白いものを教えてくれ、なおかつこれだけ楽しいイベントに誘ってくれた。
最終的にはコイヅカの意思に反する事をするつもりであるマルクとはいえ、なんだかんだでコイヅカには感謝している。

コイヅカ君、君は本物のニコ厨だったのサ。いろんな意味で……

「さて、ピエモンは?」
「はっ、B、いえ、ピエモン様は現在大至急で捜索中であります!ジアースが暴れ回った際に、見失ってしまい……」

「見つけました!」
監視担当の者が声を張り上げる。次の瞬間、スクリーンが切り替わり、ピエモンの姿が映し出される。
デジモン達は一瞬固まった。何故なら、ピエモンはあの偉そうな態度が見る影もなく、ボロボロになっていたからだ。
何故かロリなのかショタなのかよく分からない子供、それとガチムチが彼の傍にいる。
ピエモンは瀕死で、時折、ジアース……と呟いていた。


「ぷっ……ぎゃはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」


オペレータールームに広がる大音量の笑い声。下っ端のデジモン達は皆腹を抱えて爆笑する。
口々に、Bwwwww、などと言っている。中にはピエモンを指差して転げ回る者もいた。
デジモン達の大爆笑の原因は、ピエモンに対しての鬱憤が溜まっていたと言う事もあるが、
それ以上に日頃からピエモンの事を軽んじ馬鹿にしていた、という事に起因する部分が大きい。

大爆笑は止まらない。呑気に眠っていたKASも起きるほどの騒がしさだ。
しばらく呆然として周りを眺めていたマルクも次第に、口角を吊り上げていく。
617第七放送 ◆jVERyrq1dU :08/06/23 21:25 ID:XwEAFdNk

オペレータールームの秩序は一瞬にして掻き消えてしまった。

「あはは……ねぇどうしてみんなそんなに笑ってるの?」
マルクは軽く笑いながら、足もとで腹を抱えて転がりまわっていたデジモンに質問する。

「Bwwwww情けねぇwwwwマルク様もそう思うでしょ?wwwww」
「あはは、そうだねえちょっとカッコ悪いかもねぇ……だけどさ、ピエモン重傷なんだよ?こりゃあ大変なのサ。
 それに君らの上司だろ?」
「関係ないっすよwwwあんな奴ww僕達の上司はマルク様だけですww」
「あはは……そりゃあないんじゃないかなあ……ピエモン、コイヅカ君、そして僕は一心同体なのサ」
マルクはゆっくりと足元のデジモンに手のひらを向ける。デジモンは未だに笑いながら、マルクの行動を見守った。

突然、マルクの手のひらから大量の針のようなモノが発射され、その全てがデジモンに突き刺さった。
二三言、何か呟いた後、そのデジモンは絶命してしまった。

一瞬にして静まり返るオペレータールーム。無残に全身から血を噴出して死んでいる仲間を見て、その他のデジモンは震え上がる。
マルクが初めて見せた本当の怒りだった。

「ま、確かに僕ら三人の目的はそれぞれ違うのサ。最終的には対立するかもしれないのサ。
だけどねぇ、僕ら三人は今までずっと協力して、このニコロワ運営のために尽力してきたのサ。
他の二人はどう思ってるのか知らないけど、少なくとも僕はコイヅカ君とピエモンの事、それなりに好きなのサ。
あんまりピエモンの事馬鹿にするなら……みんな殺しちゃおうかな…」

マルクが殺気を放つ。沈黙するデジモン達。何やら妙な事になってしまった……
618第七放送 ◆jVERyrq1dU :08/06/23 21:25 ID:XwEAFdNk

「さ、みんな気を取り直して働こうーー! そろそろ放送なのサ」

 ▼ ▼ ▼

ピ、
ピ、
ピ、
ポーン。

『午後6時をお知らせします』

夕闇が会場、そしてクッパ城は赤く染め上げていく。
殺し合いはいよいよ煮詰まり、もはやいつ終了してもおかしくないという状況。
いつも通りに、マルクが天空に出現した。

『キャハ、キャーハハハハハハハハハッ!!

やあやあ皆予想以上に粘るねぇ。前の放送が最後かもしれないって思ってたけど予想が外れちゃったのサ。
ま、いっぱい粘ってくれた方が面白いから大歓迎なんだけどね。それじゃあ今度こそ最後かもしれない死者発表、いってみよう!

双海亜美
チューモン
海馬瀬人
矢部野彦麿
コイヅカ
アリス・マーガトロイド
涼宮ハルヒ
永井博之
カービィ
619Classical名無しさん:08/06/23 21:27 ID:xfcWw75s
支援するまで眠らない!
620第七放送 ◆jVERyrq1dU :08/06/23 21:27 ID:XwEAFdNk

以上9名なのサ!いやあ結構死んだねぇ。
コイヅカ君が死んじゃってボクは悲しいのサ。……嘘じゃないよ?

それにしても一つの勢力は滅びかけだし、これは僕らともう一つの勢力との一騎打ちかもしれないね。凄く楽しみなのサ!
あ、あと霊夢ちゃんにある動画をプレゼントしたいのサ。多分そろそろ届くと思うからばっちり見てね〜。きっと面白いのサ。

それじゃあみんなバイバイ!精々、打開とやらを頑張るのサ!』

 ▼ ▼ ▼

「ふぃ〜〜〜〜、いい加減本当に最後の放送かもしれないのサ」
「マルク様お疲れ様です」
ビックマメモンがいつもより礼儀正しく言葉を紡ぐ。
オペレータールームは未だに異様な雰囲気を湛えていた。死体は処理されたが、なにやら匂う。
少数のデジモンはマルクを見て怯えていたが、それはほんの少数。

大半のデジモンは、マルクをきらきらした瞳で見つめていた。

先ほどのマルクの男前な言動は、見た目の可愛さとは到底想像できないものであり、とてつもなく大きなギャップを生みだしていた。
マルクの言動に関する噂は一瞬で城の隅々まで広がり、様々なデジモンがマルクに惚れ直したようであった。
即ちギャップ萌えである。

例の突然降ってきたおにゃのこ、マルクはまだこの子については何も知らない。上手く隠されているようだ。
そのおにゃのこは所詮可愛いだけだ。中身がない。対してマルクたんは中身も素晴らしい。
誰からも馬鹿にされていたBを愛していたのだ。
621第七放送 ◆jVERyrq1dU :08/06/23 21:29 ID:XwEAFdNk

マルクがBの事を好き、とはっきり言った事も城中に知れ渡っている。
カプ厨はマルク×ピエモンの話題に夢中である。

「さぁて、これからどうしようかな……」
マルクが何とはなしに言う。そんなマルクの元に幾人かのデジモン達が集まってきた。
オペレータールームのデジモンではない。どこか他の部署のデジモン達だ。仕事をほっぽり出して何をしに来たのやら……

「マルク様! 私達にビ、ごほん……ピエモン様を救出させて下さい!」

声を揃えて言った。マルクは目を丸くしている。
しかし次第次第にマルクの表情は緩み、微笑ましそうにデジモン達を眺めた。

「うん……いいよ〜。頑張ってピエモンの力になってやるのサ。ピエモンがもっと暴れたら面白いだろうしね」
「はっ! 有難うございます!」

ピエモン支援隊がクッパ城を出発するのを見て、マルクは一息吐いた。

なぁんか自分の一言がまた妙な事態を招いてるみたいなのサ。
確かにピエモンの事はそれなりに好きだけど、あくまでそれなり、どっちかと言うとって程度なのサ……
ボクと同列の身分であるピエモンが馬鹿にされたからちょっと切れちゃっただけで……まあいっか。面白そうだし。


オペレータールームの隅でKASは一人、天井を見上げ横たわる。拘束具を取り付けられ、身動きとれない。
622第七放送 ◆jVERyrq1dU :08/06/23 21:30 ID:XwEAFdNk

チューモンってデーモンの事か。それとハルヒ。フヒヒ……お前らザマーミロ。正義は勝つ!
だけど────
カイバー、おっさん、ピコ麿、とかち、アリス、カービィ。うう、いっぱい死んじゃったなあ……
何とかしてくれ誰か!俺を開放させろォォーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!


KASもマルクも、博之、ハルヒ、カービィの三人がまだ生きている事に気づいてはいない。
カービィは結界から抜け出し、博之とハルヒは転生したため、結界が彼らの存在を拾い切れなかったのである。

【クッパ城オペレータールーム/二日目・夕方】
【マルク@星のカービィ】
[状態]:体の複数箇所打撲(中回復)、悪魔の道化、ビックマメモン達の行動にちょっと感動
[装備]:萌えもんアカギパッチ@萌えっ娘もんすたぁ
[道具]:超進化プラグインS*4@デジタルモンスター
[思考・状況]
基本:自分の楽しみのため、オールスター入りを果たすため、なんとしてもバトロワを完遂させる。
1:なんか妙な事になっちゃった。まあいいや。 オリジナル弾幕を作りながらもう少し治療
2:KASを人質にして霊夢を連れてこさせ、ラスボス戦に相応しい超弾幕バトルを繰り広げる。
3:三国志状態を楽しみつつ、ラスボスとして準備を始める。
4:面白ければすべてよし。参加者が城まで来るようなら喜んでラスボスを演じてあげる。ラスボスを他の奴に譲るつもりはない。
5:遊戯を言葉巧みに騙し、仲間に引き入れる。遊戯が死んでいたら仕方ないけど……
6:ピエモンどうして怒ってるのかなぁ……
623第七放送 ◆jVERyrq1dU :08/06/23 21:31 ID:XwEAFdNk
【備考】
※iPODやXBOX等のデータ領域に「萌え画像集.zip」という偽装ファイルが入っています。
 強力な何かと戦わないといけない局面になるとそこからなんらかの巨大ロボが出てくるはずです。
※マルクはまだカービィが侵入している事に気づいていません。カービィ派のデジモン達が巧妙に隠しているようです。
※涼宮ハルヒ、永井博之、カービィの三人は死んだと勘違いしています。
※涼宮ハルヒ、永井博之は転生したため、結界の感知に引っ掛からなかったようです。

【ビックマメモン@デジモン】
[状態]:高揚感、マルクたんを命掛けで守る覚悟、ロリコンパッド長
[装備]:萌えもんアカギパッチ@萌えっ娘もんすたぁ
[道具]:携帯無線機
[思考・状況]
基本:俺の嫁(マルクたん)とバトロワを完遂させる。
1:マルクたん、さすがだぜ。 マルクたんを守る
2:結界の修復する
【備考】
※ビッグマメモンのグローブをはめた咲夜さんな姿になりました。
その他リボンが赤い、メイド服が黒い、ナイフじゃなくて爆弾使いなどの相違点があります。
時を操作する力は使えません。
※涼宮ハルヒ、永井博之、カービィの三人は死んだと勘違いしています。

※クッパ城内部のデジモン達の結束力が高まりました。
※クッパ城内部でのマルクの評価がさらに高まりました。カービィ派のデジモンを押し返しています。現在五分五分といったところ
これによりクッパ城内部のデジモンはマルクの命令を優先します。マルク>ピエモン=コイズカ
※城の結界の一部に損傷があったようです。現在修復中です。
※ピエモン支援隊がクッパ城を出発し、ピエモンの元へ向かっているようです。
624第七放送 ◆jVERyrq1dU :08/06/23 21:32 ID:XwEAFdNk

【KAS@KAS動画】
[状態]:拘束、疲労、重傷、右拳骨にヒビ、お尻に火傷、服ボロボロ、チビマリオ、
意気消沈?、カスネーク
[装備]:シルバースキン@真赤な誓い、洞爺湖の木刀@銀魂、レムーのリボン(バンダナ)、首輪探知機(残り電池80%)@バトルロワイヤル、M1911A1@MGS3残り弾数(7/7)、自作迷彩服
[道具]:
[思考・状況]
1.暇だ……………………
2.この状況を打開したい。
3.このクソゲーをぶち壊してボスのスットコドッコイを倒して土下座させて悪い奴以外全員生き返らせるぜ!!!!
4.城に行き、ハルヒ達の事を皆に話す。
5.でっでいうを殺した大馬鹿野朗を倒す!
6.ハルヒは絶対に許さない。けど死んだのか、ヤッタ
7.閣下の分も生きる。絶対に生き残る
8.谷口…………アリーヴェデルチ!
9.あのカード、どこ行ったんだろ?
10.笛が気になる。
10.なんであんな所に孔明の罠があったんだ?
【備考】
※体型はスーパーマリオに戻っています。
ニコニコ動画に関する記憶が完全に戻りました。
※つかさの支給品は全てカイバーマンに渡しました。
※涼宮ハルヒ、永井博之、カービィの三人は死んだと勘違いしています。


※対主催チームに向けた動画を、出来れば霊夢かアリスに渡すという指令をうけ
八匹のデジモンが出動しました。二匹は城(アリス)、六匹は船(霊夢)に向かっています。
また、全員首輪探知機を装備しています。
625 ◆jVERyrq1dU :08/06/23 21:34 ID:XwEAFdNk
投下終了だ!
特別言う事もないぜ!
626Classical名無しさん:08/06/23 21:36 ID:pRRL/rrk
投下乙ですぜ!
627Classical名無しさん:08/06/23 21:37 ID:xfcWw75s
投下乙!
感想も特別言うことは(ry
628Classical名無しさん:08/06/23 21:42 ID:BO3GQvnw
投下乙!
自分もデジモン達が笑ってる時、一緒になって笑ってたから焦ったぜ…!
しっかし、KASも捕まってんのに寝るなよwww
シルバースキンとはいえ、まだまだ回復はしてないようだし、これからの展開にwktkだぜ!
629Classical名無しさん:08/06/23 22:08 ID:0DVqX.PM
マルク×ピエモンって、マルクが攻めかよwwwwwwwww
確かにピエモンが攻めとか合わなさすぎるがwwwwwww
というかBには意味の如何を問わず何故か「攻」の字が似合わない気がするぜ。
630Classical名無しさん:08/06/23 22:11 ID:0DVqX.PM
予約はいつからなり?
631Classical名無しさん:08/06/23 22:31 ID:7wWbz3WU
放送投下乙
なんというマルク×ピエモン
ピエロコンビだけど部下に慕われてないピエモンBカワイソス
そして放送は全員に影響をもたらすのか

遅レスだけどラーは死者蘇生による効果使えるようにすればいいんじゃね?
ゴリラ語を唱えることで可能ってことで
ゴッドフェニックスとラーの直接合体は使えると思うんだぜ
632 ◆jVERyrq1dU :08/06/24 01:06 ID:g0RGPrIQ
>>628
ああー、シルバースキンの回復効果完全に忘れてました
ウィキに収録された後、編集してちょっとだけ回復させとこうかな
633Classical名無しさん:08/06/24 07:25 ID:0gb2AR/Q
予約合戦は今日か明日?
634Classical名無しさん:08/06/24 18:10 ID:leuxeg76
いつも1時に予約合戦だったっけ?
この前無かったから記憶が曖昧
635Classical名無しさん:08/06/24 19:42 ID:g0RGPrIQ
11時だったと思う
636Classical名無しさん:08/06/24 22:33 ID:H6sgD1OY
今日の11時から予約開始?
637 ◆OZbjG1JuJM :08/06/24 22:53 ID:tvJX7aOA
11時予約でいいんですか?
638Classical名無しさん:08/06/24 22:55 ID:rEqgptzU
どっきどきですな…!
639 ◆OZbjG1JuJM :08/06/24 23:00 ID:tvJX7aOA
予約して大丈夫かな?
640Classical名無しさん:08/06/24 23:05 ID:H6sgD1OY
えーりん、遊戯、ATM、ピエモン、兄貴予約したいのだが・・
641 ◆OZbjG1JuJM :08/06/24 23:08 ID:tvJX7aOA
とりあえずマッガーレ、神(笑)、ひろくんで予約します。
…大丈夫なのかな?
642Classical名無しさん:08/06/24 23:08 ID:rEqgptzU
あり? この上なく壮絶にして凄惨極まり無い予約合戦になりそうな気がしてたんだがな…
探り合いか? それとも譲り合いか?
643Classical名無しさん:08/06/24 23:09 ID:JG9wxvtg
ちょww
gdgdすぎだろwww
書き手チャットで決まってなかったのか!?
644Classical名無しさん:08/06/24 23:20 ID:W91pCZac
チャットで決まったのは放送後に予約戦争をする、ということだけで、詳しい日時までは決めてなかった。
しかし……誰かが音頭を取る、と思って放置していたのが裏目に出たか。ごめんよ、忙しかったのよ。

で。
なんだかgdgdなんで一度仕切りなおす、というのはどうだろう?
明日11時にもう一度予約戦争ということで。
戦争準備には半日程度はあるべきだと思うし。
OZ氏は如何?
645 ◆qwglOGQwIk :08/06/24 23:21 ID:zpx/EcW.
>>643
予約合戦の時間?そんなもん決めてませんよ、ええ。
霊夢、ピヨシート、レナ予約してみる。
646 ◆OZbjG1JuJM :08/06/24 23:22 ID:tvJX7aOA
明日11時で多分大丈夫っすよ
647Classical名無しさん:08/06/25 00:04 ID:l3p8ta3E
書き手チャットでマトモに話し合ってるとこなんて見たこと無い。
648Classical名無しさん:08/06/25 00:12 ID:JlAIKTg2
いつも雑談しているのか
まぁチャットつったらそんな感じなんだけどねw
649Classical名無しさん:08/06/25 01:55 ID:lLNfZpvg
>>640
この前の新しい書き手さんかな? トリつけておくれー
650Classical名無しさん:08/06/25 06:24 ID:TYHklaQc
もし午前11時予約開始なら夜まで待って欲しい
651Classical名無しさん:08/06/25 16:08 ID:4ZPJRW8c
いまさらで水を差すけど・・・実在の人物に食人はありなのか?
変態まではまだ笑っていられたがこれはドン引きした
652Classical名無しさん:08/06/25 16:28 ID:l3p8ta3E
ロワに出してる時点でアレだし、今更だな。
次回は禁止か?
653Classical名無しさん:08/06/25 16:42 ID:oUfYR.aE
このままでいいのではないか?
 ニコロワだし
654Classical名無しさん:08/06/25 17:14 ID:/zdVxycQ
特定の行動をわざわざ禁止するのもな
それなら端から現実系の人の出場禁止にでもすべきだろう
655Classical名無しさん:08/06/25 17:25 ID:h9icX7Hc
デジモンと融合したんだから食人が出てきても仕方ないとしか……
実際jVERさんもその食人の場面が一番不安だと言ってたし
本当に人間辞めてるんだってことに焦点置いたんだと思ってるが、それはキャラとしての話なんだよな
だから必然的に現実組は扱い良くしないといけないジレンマが……ゴホンゴホン
656Classical名無しさん:08/06/25 17:27 ID:ymnWDOoE
いやー俺が引いたのが第一だが、一線を越えた創作は
最近一層神経質になってる兄の方の目に触れたら
ロワまとめwikiごと削除されないかと思って言ってみた
確かに出てる時点でっていうのはあるけど本人等がニコロワ知らないだけかもしれないし
657Classical名無しさん:08/06/25 17:44 ID:62i2GAY2
1.この永井兄弟はフィクションです。実在の人物とは一切関係ありません
2.ニコニコで名を上げた時点で避けられない運命だったんだよー!!
3.どうしようもない。現実は非情である。
4.鬼隠し発動
658Classical名無しさん:08/06/25 18:23 ID:vbj98JaQ
まあ、YOKODUNAも実はやばいしな。
659Classical名無しさん:08/06/25 18:45 ID:62i2GAY2
それを言ったら任天堂なんて
660Classical名無しさん:08/06/25 19:58 ID:lIxEvAT2
お前らKOOLになってWikiトップ見ようぜ
ちゃんと「この企画はフィクションであり実在の団体・人物等とはまったく関係ありません」って書いてあるじゃないか
661Classical名無しさん:08/06/25 21:48 ID:2tA1acxU
そして、1時間とちょっと後には予約合戦か…!
662Classical名無しさん:08/06/25 22:11 ID:kbaIbf6M
>>660
フィクションって書いてあればいいってもんでもないだろ
それが通るんならフィクションを免罪符に
お前の有る事無い事デタラメに書き連ねる事だって出来る事になる
663Classical名無しさん:08/06/25 22:16 ID:wRp453WE
君たちに参考資料。
つ芸人ロワ
664Classical名無しさん:08/06/25 22:19 ID:bFdTtD1o
もう少し柔らかく
665Classical名無しさん:08/06/25 22:41 ID:UAOIRoG6
最近、ニコロワ読んでから彼女が出来た

※この書き込みはフィクションであり……(ry
666Classical名無しさん:08/06/25 22:44 ID:Zb.VrHCE
そんな事を言ったらロワに参加させてる時点で…
667Classical名無しさん:08/06/25 22:50 ID:lLNfZpvg
リアルな食人描写の部分だけちょこっとカットすればいいんでない?

>博之が勢いよくハルヒの二の腕に噛みついた。顎に力を込めて思いきり、食いちぎる。
から、
>ハルヒの足を裂き、齧ってみる。肉は案外柔らかかった。
まで。
668Classical名無しさん:08/06/25 22:57 ID:RtPFz/I6
ホントいまさらだけどこの際。  中盤以降は顔も知らなかった他人同士が信頼を築き協力し合い、強大な敵に立ち向かっていくアクション作品みたいになってるからなぁ
このまま生還者が二桁なんてなった日にはもうバトロワ原作のイメージ層から完全に脱線することに
669Classical名無しさん:08/06/25 22:59 ID:62i2GAY2
>>668
対主催が既に二桁を切ってるのに生還者二桁とな
670Classical名無しさん:08/06/25 22:59 ID:/zdVxycQ
パロロワ(対主催ルート)は大抵そんなんだ

さて、予約始まるからしばらく鎮まるか
671 ◆OZbjG1JuJM :08/06/25 23:00 ID:62i2GAY2
さいでは、ハルビンと古手…じゃない古泉、そしてくそひろぽんを予約します。
672 ◆qwglOGQwIk :08/06/25 23:02 ID:QaaFPYHE
霊夢、ピヨシート、レナ予約してみる。
673 ◇musukatai3:08/06/25 23:05 ID:TYHklaQc
えーりん、遊戯、ATM、ピエモン、兄貴予約初めてですががんばっていきたいです。
674Classical名無しさん:08/06/25 23:06 ID:UAOIRoG6
#の半角記号の後にキーを……

あ、フィクションか
675Classical名無しさん:08/06/25 23:07 ID:2tA1acxU
>>673
大佐! 鳥が!!
676Classical名無しさん:08/06/25 23:09 ID:xedcLoP.
>>673
そいつはトリップじゃないぜ
#の半角記号の後に何でもいいから好きな文字列を入れるんだ
あとsageようぜ
677 ◆6oA4C3tKi. :08/06/25 23:18 ID:TYHklaQc
すいません改めてえーりん、遊戯、ATM、ピエモン、兄貴予約です。
678 ◆wC9C3Zbq2k :08/06/25 23:19 ID:eB1Y0Ruw
マルKASとピンク玉を予約してみようかな
679Classical名無しさん:08/06/25 23:22 ID:xedcLoP.
sage……
680Classical名無しさん:08/06/25 23:34 ID:62i2GAY2
なんということでしょう!全員の予約が埋まってしまったのです!


あれ?誰か忘れてるような
681Classical名無しさん:08/06/25 23:35 ID:2tA1acxU
WAWAWA〜若本〜♪
682R:08/06/25 23:36 ID:TYHklaQc
すまん・・
683Classical名無しさん:08/06/25 23:36 ID:lIxEvAT2
結界解除組(1人)のことかーッ!
684Classical名無しさん:08/06/25 23:37 ID:62i2GAY2
>>682
志村ー!sageは全部半角でー!
685 ◆R.f/pJrX.w :08/06/25 23:39 ID:TYHklaQc
またまたすいません
686 ◆6oA4C3tKi. :08/06/25 23:41 ID:TYHklaQc
またまたまたすいません!
687Classical名無しさん:08/06/25 23:41 ID:62i2GAY2
節子!それ全角や!
sage
↑これをコピペするんだ!
688Classical名無しさん:08/06/25 23:44 ID:2tA1acxU
>>686
落ち着くんだ、スネークッ!!
689Classical名無しさん:08/06/25 23:48 ID:mFlfsJks
腹がよじれる。そろそろ勘弁してくれw
690Classical名無しさん:08/06/25 23:51 ID:l3p8ta3E
熱が冷めないうちにwikiに突っ込んでくれw
691 ◆6oA4C3tKi. :08/06/26 00:02 ID:csYWvur6
落ち着け俺
692Classical名無しさん:08/06/26 00:03 ID:11QVaB8Y
予約ktkr
新しい書き手さん、大丈夫かなあ…2ch自体にまだちょいと慣れてない感じかな?
もし差し支えが無ければ、で良いんだけど年齢を大まかに教えてほしいかもしれん…差し支えなければね。とりあえずガンバ
693Classical名無しさん:08/06/26 18:19 ID:M/JWlWv.
みんなつかさを忘れていると言わざるを得ない!
694Classical名無しさん:08/06/26 19:07 ID:8YY2GMhk
そして、若本も今日も皆の予約を待ちわびてますww
695 ◆irB6rw04uk :08/06/26 19:37 ID:.J1iGM3o
ならら俺がアアアアアアアアッ!

つかさを予約するぜ

酒は脳細胞を破壊します。この仕事を長く続けたいなら酒はやめるのです!
696Classical名無しさん:08/06/26 19:49 ID:8YY2GMhk
酒は良いんだけどね! 身体壊すなよ〜w
みんな頑張れ〜!
697Classical名無しさん:08/06/26 22:12 ID:W39hFGoE
若本「ぶるぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
698Classical名無しさん:08/06/27 12:43 ID:Ls3WZgWM
心配するな、若本はちゃんと予約の予定入ってる
ただ今のパートが放置なだけで
699 ◆JEFPzZDbBk :08/06/27 22:16 ID:meDeYc56
なんとか完成しました。初めての作品なので見苦しいとこも多々あると思いますが
遠慮無く指摘して下さい。では投下します。
700Classical名無しさん:08/06/27 22:18 ID:YRzCJlJI
ゴクリ…
「おい!ピエモン!AIBOはどこに居る言え!」
さっきから遊戯はこの死に掛けの主催者に聞くのだが何も言わない。
おそらく主催者だから俺たちを何処に居ても分かるはずなのだが…

このまま闇雲に探し回るよりこの主催者に聞いた方がいいはずだ。
もちろん監視はゆとりがやっていってそのほとんどが全滅したことは遊戯は知る由もなかった。
「くそ!兄貴もやってくれ!」

すると急に兄貴は車を止め、車からピエモンを引きずり落としいきなりレスリングしだしたのだ!
しかも兄貴はすごくうれしそうな顔でピエモンのパンツを脱がそうとしている。
「あぁん?最近だらしねぇな?」

ピエモンも瀕死の体で耐えようとするが……ついに
「アッー!」
見たくもない光景が広がる。さらに兄貴はピエモンの尻を叩く。
ピエモンの尻がみるみる赤く腫れ上がる。
「qあwせdrftgyふじこlp!助けてくれ!」
「もうやめろ!兄貴!とっくにピエモンのライフはゼロだぜ。」
「仕方ないね。」
ようやく兄貴は満足そうな顔でやめてくれた。

そして今にも気絶しそうなピエモンからいろんな情報を聞き出す。
まずこのクソな殺し合いを始めた理由や監視は部下に行わせていてそのほとんどがゆとりだということ。
他にもいろいろな情報を聞いたが、特にノヴァと呼ばれるものが気になった。
なんでも何でも願いを叶えてくれるものらしく俺たちを集めたのもノヴァの力らしい。
よしなら早くAIBOと合流してあいつ等の城に行きピエモンを利用してノヴァを奪おう…。

そのときだった。放送が入ってきたのは、
「くっ…海馬…」
死者9人の名前がでる。海馬や他の奴らがクソッ!だがハルヒやおそらくデーモンも死んだと言うことだ。
もうハルヒの奴隷じゃない。海馬お前の分も頑張るぜ!
そう思ったときAIBOと永琳がそこに居た…
「駄目よ!よく考えなさい! 全員生き帰るのよ! 皆解決するのよ!」
永琳は狂っている。そう僕は思った。
異常なまでにハルヒを崇拝している。確かにハルヒは神と自称するだけあって能力はあるかもしれない。
しかし僕にはハルヒが永琳や古泉の願いを叶えるとは思えない。
おそらくハルヒは想像をも絶するほどの世界を創るはずだ。そこに永琳や古泉は入ってないだろう。
そのこと永琳に言おう、そう思った時だった。放送が入ってきたのは……

海馬君、彦麿さん、アリスさん、博之さん、みんな信用できる人たちだった。
みんな死んでしまった。みんなの分も生きなければならない。
しかしハルヒが死んだのは良かった。あのゴミ蟲野郎のおかげでどれほど苦労したことだろう。
つい笑いたくなる。そのときようやく永琳の様子がおかしい事に気がついた。

「神が死んだ?どうして遊戯は生き返ったじゃない?どうして?どうして?」
目が虚ろで体はだらしなくなっている。
永琳は頭の中では分かっている。主催者が嘘をつく筈が無いことを。しかし信じられなかった。
遊戯が生き返ったこともそうだがあのハルヒが死ぬはずが無い。あの神が死ぬはずが無い。
あれほど調子に乗ってたくせに。
だが
もう何もかもどうでもいい。もう何もかも……
「うわテラヤバスwwwwww」
永琳が包丁を振り回す。遊戯は間一髪避ける。
永琳がいきなり襲い掛かってきたのだ。
このままでは多分死ぬ。どうにかしなければ。
そのときだった。

「AIBO!」
永琳にむかってもう一人の僕が石を投げつけた。永琳がひるむ。
今のうちだ。永琳のバッグの中から何かを取り出す。出てきたのは……
カタパルト・タートルとプチモス……


「もう終わりだぁ」
なんだかやたら筋肉ムキムキな男がうるさい。それにもう一人の僕が変な顔をしている。
しかたない。一か八かだ。


「カタパルト・タートルとプチモス召喚!」
「カタパルト・タートルの効果発動!プチモス射出!」
なぜ小型爆弾を使わなかったのだろう?あれほど古泉や永琳に殺意を抱いてたはずなのに。
永琳のことが好きかも知れない、いつだって優しくしてくれた。
本当だったらあの荒地で死んでたかもしれない。
だから永琳がこんな状態になっても永琳を殺すのではなく、永琳を救おうと思ったのだ。
これしか方法が無かった。モンスターの直接攻撃では避けられたり防がれる確率が高いし、当たったら死ぬかもしれない。
カタパルト・タートルの効果なら……
カタパルト・タートルの効果と永琳が襲い掛かるのは同時だった。
遊戯は永琳に右腕を切られる。腕から血が噴出す。何とか切断は免れたものの動くのもしんどい。これは失敗かな?
しかし永琳もカタパルト・タートルの効果で動けなかった。
「早く殺しなさい!遊戯!」
「何言ってるの?全員生き帰るのよ! 皆解決するのよ!じゃないの?」
「そうDAZE☆解決する方法はあるZE☆」
もう一人の僕がこっちに来る。

「どうやって解決するっていうの?神は死に、主催者もおそらく願いを叶えてくれないのに!」
永琳がヒステリックに叫ぶ。
「今から俺の話をよく聞いてくれ!AIBO、永琳。」
もう一人の僕は主催者の一人を捕らえたこと。また主催者から願いを叶えてくれる装置のことを話す。
そして主催者の一人を人質に取引するつもりだということを話す。


「すごいねもう一人の僕。」
永琳は混乱する。では今までにやってきたことはいったい何だったのだろう?
子供を殺し、古泉と組んで変な化け物やデブな奴とも戦った。
途中からいやでもハルヒの理不尽な命令を聞いて願いを叶えて貰おうと思った。
全て元通りにするためだ。またあの幻想郷に戻って姫と暮らすためだった。
なのにいったいどうすればいいのか分からない。
そう思ったとき……
二つの手が差し伸べられていた。どちらも遊戯の手だった。
「犯してしまった過ちはもう戻れない。だが前へは進むことは出来るはずだぜ。」
「僕たちと一緒に行こう!アイツらの本拠地に」
神は死んだ。だけどまだこうして自分を必要としてくれる人物がいる。
それだけでうれしかった。そして元に戻れる可能性も出てきた。
そして何よりニートの遺志を継げる……


永琳は二つの手を掴み立ち上がり、幼女でない方の遊戯にキスをする。
「えっ……」
「お礼よ遊戯、それより腕の傷を…」
永琳は自分の衣服を剥ぎ取り応急処置を施す。
右腕切断寸前なので今の自分に出来ること事をする。
ニート…貴方の意思を継ぐわ。主催者と交渉して全てを元通りにするわ。


「遊戯お願いがあるの。もし古泉を見つけたら殺さないで私に全て任せてくれる?」
「ああ俺は良いぜ。」
「まあ永琳が言うなら。」
少し幼女でない方の遊戯が嫌な顔をしたがそれもすぐ消えた。
そうこうしながら幼女の方の遊戯にも応急処置を施す。
さてそろそろ行こう。どうやら移動は向こうに放置されて居るいろんな意味で痛い車だった。
車に近づいた時だった。

「……なぁにそれぇ」
遊戯の示す先にはパンツ一丁の筋肉マッチョのいい男とそして生まれたばかりの姿にされている尻が赤く腫れている哀れな気絶中のピエロだった。
【D‐2 焼け野原/二日目・夜】
【武藤遊戯@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:重傷(応急処置済み)軽度の精神疲労、全身に傷と火傷(手当て済み)右腕切断寸前(応急処置済み) 
それでもまだまだ闇AIBO、古泉に対する殺意
[装備]:小型爆弾
[道具]:支給品一式、睡眠薬一包み、
【DMカード】使用可:ラーの翼神竜(遊戯、海馬のみ) 使用不可:融合(次の日中まで)青眼の白龍*2(次の夕方まで)
カタパルト・タートル、プチモス(次の夜まで)
[思考・状況]
基本行動方針:ピエモンを人質に主催者と取引する。けど自分に危害を加える者は容赦なく殺す 。
1.……なぁにそれぇ
2.クッパ城に向かう。
3.海馬君、彦麿さん、アリスさん、博之さん……
4.ゲームを終わらせ、主催者を倒す
5.他の船組の安否を確認したい。
6.彦麿さんはいい人だし海馬を含む船の仲間は首輪を解除してくれた。城組と船組は信頼できそう。
7.つかさのことは千年パズルを取り返せたらもう一人の僕に任せよう
8.マルクの指定した場所ヘは向かわない。結局ハッタリだったし
9.あの夢についての情報を得る
10.永琳のこと好きかも?
11.古泉は永琳に任せよう。


※闇AIBO
 ニコニコの闇AIBOタグで見られる、腹黒AIBO。
 AIBOの持ち味である優しさが欠損して、笑顔で毒舌を言ってくれます。
 ルールとマナーを守らずに楽しくデュエルしますが、過度の僕ルールは制限されるかも。
※古泉に命令された内容は『可能な限りの範囲で撹乱された所を突き、騙すなりして城組の誰かをこちら側に引き込むか離反させる(撹乱できた人的証拠を持ってくる)』です。



【八意永琳@東方シリーズ&新世紀 東方三国志〜ひぐらしの憂鬱〜】
[状態]:首輪なし、対主催の決意、疲労中、瀕死(少しずつ回復中)、左腕欠損(デーモンの情報操作で一応くっつけて貰ったが、まだ全然馴染んでいない)、肩に怪我(手当て済み)、体力消耗・大、背中に火傷(手当て済み)、古泉を信頼
[装備]:包丁、王者の剣@DQ3(刃毀れ)、小型爆弾*1、ベレッタM92F(12/15) 、ヲタチ(残りHP60%)@ポケットモンスター、北高の制服
[道具]:支給品一式*3(食料四食分・水二食分消費)、ゾンビマスク@現実(ゾンビーズ)、蒼星石のローザミスティカ、萌えもんパッチ@ポケモン言えるかなで擬人化してみた、ミニ八卦炉@東方project、
クロスミラージュ@リリカルなのは、ゴム@思い出はおくせんまん、自動ぶんなぐりガス(残り1/5)@ドラえもん、ヴェルタースオリジナル*1@ヴェル☆オリ
真紅のローザミスティカ@ローゼンメイデン、くんくん人形@ローゼンメイデン、ヤクルト@乳酸菌推進委員会、水銀燈の体、
、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー 、北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、テニスボール、毒入りパン、DCS-
8sp*6、予備弾薬各100発@現実(ベレッタM92F用26発消費、トカレフTT-33用16発消費)
【DMカード@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
使用可:ブラックマジシャン
夜まで使用不可:真紅眼の黒竜
次の朝まで使用不可:聖なるバリアミラーフォース
[思考・状況]
1.……
2.いろんな意味で痛い車ね…
3.2人の遊戯と一緒に主催者と取引をし、全てを元通りにする。
4.2人の遊戯をニートの遺志を守るため死なせない。
5.古泉一樹を説得する。
6.遊戯から生前のニートの様子を聞きたかったけど、気まずくて聞けなかった……


※ハルヒが死んだと思っています。
※ハルヒの能力を完璧に信じました。
※遊戯の持つ情報を全て把握しました。


【武藤遊戯(アテム)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:幼女ATM、中度の精神疲労、腕と背中に打撲、手の甲を怪我(手当て済み)
[装備]:デュエルディスク@遊戯王DM、顔芸のデッキ(魔法、罠カード抜き)@遊戯王DM
    【魔導戦士ブレイカー 、バーサーカーソウル】@遊戯王DM(共に使用可)、萌えもんパッチ@ポケモン言えるかなで擬人化してみた
[道具]:アシストフィギュア一個
[思考・状況]
1:まだやってたのか兄貴…
2:このくだらないゲームを破壊するためピエモンを出汁にする。
3:海馬…
4:AIBOの無事を優先する。
5:相棒に命を預ける。自分で出来る限り生き残るよう努力はする
6:この姿、あの時見た3000年前の俺の姿と……
(保留 7:このくだらないゲームを破壊し、主催者に闇の罰ゲームをかける。)

※ピエモンが知りうる限りの情報を聞きました。
※闇のゲームは行えますが、罰ゲームに制限がかかっています。(再起不能には出来ない程度)
※今のAIBOとカタパルトタートルに何か同じものを感じました。
※本体は千年パズルです。王の魂を萌えもんパッチが実体化しました。
 姿は3000年前(記憶編)のものと同じです。 萌えるかどうかは個人差があります。
※ATMにはパンツレスリングの兄貴がついています。
 本来ならピエモンの命令を聞くはずですが、ピエモンは命令できる状態ではないため、とりあえずATMに従っています。
 もうすぐしたら時間切れで消えるでしょう。
※今の兄貴はピエモンとあんなことやこんなことをやったのですごく満足していて興奮しています。




【ピエモン@デジモンアドベンチャー】
[状態]:瀕死 、全裸、気絶中、尻が大きく赤く腫れ上がってる。
[装備]:トランプソード
[道具]:千年リング、
[思考・状況]
基本:ノヴァを手に入れるため、なんとしてもバトロワを完遂させる。
1:すごく…気持ち良いです。
2:苦しい……死にそう……どうして私のジアースが…
3:生贄確保を諦め、対主催とマーダーの同士討ちが起こるよう画策する
4:電脳戦の方はマルクとコイヅカに任せる。
5:バトロワが完遂できなかった場合マルクが裏切ると予想。今の惨状を改善し、まともなロワが再開できるよう努力する。
6:神になるのは諦めた。生贄が足りないんですよ皆さん……

※第七回放送は気絶のため聞き逃しました。


710Classical名無しさん:08/06/27 22:33 ID:YRzCJlJI
とうか……お…つ…

なぁにこれぇ
711Classical名無しさん:08/06/27 22:49 ID:B2APj1/2
投下乙です
ええーっと……遠慮なく指摘してくれとあったので…指摘します

これでえーりんが改心するのは無理があると思います
今までずっと主催が信じられなかったからえーりんは右往左往してたのに、
装置があるという一言だけで納得するのはどう考えてもおかしいと思います。
えーりんは今まで相当疑り深かっただからねぇ……。とにかく改心するには少し弱いかなあ、と

あと、これは私だけかもしれませんが、遊戯のテラヤバスwwwwwとか語尾にやたらZE☆とか付けるのはちょっと……
ニコニコ的には問題ないかな、とも思うんですが、今までそんな事言ってなかったしね。
ギャグ展ならまだ分かりますが、シリアスなところなのに突然こんな事を言い出すのは違和感感じます。
俺だけかもしれませんが

あと、全体的にキャラの考えている事が見えてきません……
なんかどのキャラもいまいち理由もなく突然行動をとっているというか…突拍子もない行動に出るというか…
とにかく行動をとる動機がいまいち見えてこないという印象があります。
もうちょっと心理描写を加えた方がいいと思いますよ
712Classical名無しさん:08/06/27 22:52 ID:wGyRDu7s
まだ言葉にできてなかったもやもやを全部言ってくれたと共に本当に容赦ない指摘でワロタ
あと文的な事を付け加えるとちょっと句点が少ないかな
713Classical名無しさん:08/06/27 22:53 ID:wJwQBgzU
これは……展開が安易な気がします。
今までの積み重ねが見えない。
714Classical名無しさん:08/06/27 22:57 ID:YRzCJlJI
あとなー、SS上の作法とか文章の腕だとか
展開以前の問題のバーゲンセールだぜ
715Classical名無しさん:08/06/27 23:07 ID:O.CpkC0k
投下おつー
初めてにしては..いいんじゃない?
言っておくけどこれリレー小説だからな? 下手でもうまいでもいいような気がするのだが..
716Classical名無しさん:08/06/27 23:12 ID:YRzCJlJI
初めだというのはSS書き手の免罪符にはならない。ドゥーユーアンダスタァン?
それとリレー小説にも限度ってものがあるし、第一現在はかなり重要な終了間際なのである。ドゥーユーアンダスタァン?
717Classical名無しさん:08/06/27 23:15 ID:O.CpkC0k
>>716
大体アンダスタァン
718Classical名無しさん:08/06/27 23:15 ID:GdQSjQU6
>>715
でもリレーに一番重要な空気を読むスキルが足りて無いと思うぜ
719Classical名無しさん:08/06/27 23:17 ID:7m2T/ebE
今までの方達が俺の思ってる事、だいたい言ってくれているので
大した事言えないけど、今までのキャラの心理状態からだと無茶な展開な気がするかな
今まで、揺れに揺れてきたキャラだからこそ、仮に改心させるのであれば
それに準ずる、納得出来るだけの大きなきっかけが必要なわけで…
やっぱ今までの書き手さん達が積み重ねたフラグやら、展開を大事にしてもらいたいからな


他の方のSSを、いっぱい読んで自分のと比べていくと色んな事に気付けると思うよ!
というのが、パロロワデビューを野望としているようなSS練習中の読み専の意見さ!
720 ◆qwglOGQwIk :08/06/27 23:16 ID:XKXpzJls
流れをぶった切って悪いけど、ちょいと知りたいことが出来たんだ。
210話の「城・逃・げでリセット!」でレバ剣は朝倉人形の手に渡ってるが、状態表ではアリスの所持品の中に入ってる。
結局215話のジアース戦終了後にはアリスの支給品ルートで日吉に渡ってるけど、朝倉の手にあると思ってSS書いてたんだ。

これって途中でアリスがレバ剣回収したのか、それとも状態表ミスで朝倉の手にあったのかな、どっちだろ?
721Classical名無しさん:08/06/27 23:17 ID:B2APj1/2
うまい下手はまあ置いといて……
リレー小説なら最低限、過去の積み重ねを考慮に入れなきゃ駄目だろ
722Classical名無しさん:08/06/27 23:18 ID:p6hp5zPo
始まったばかりなら許されるかもしれんが終盤でコレはキツいだろ…
723Classical名無しさん:08/06/27 23:26 ID:E3MGh.ro
問題はね、SSの書き方とか技量とかじゃないんだ。
展開の無茶ぶりだよ。
724Classical名無しさん:08/06/27 23:29 ID:tarO0Gco
その前に◆JEFPzZDbBk=◆6oA4C3tKiでいいのか?
725Classical名無しさん:08/06/27 23:29 ID:YRzCJlJI
とりあえず…一日本人のアクションがなかったら没?
726Classical名無しさん:08/06/27 23:40 ID:sJRT8OyI
そもそも鳥が予約と違うのだが……
釣りじゃあないよなさすがに……
727Classical名無しさん:08/06/27 23:42 ID:YRzCJlJI
釣りだったらVIPでやれと言わんばかりの一級釣り師すぎるわwwwwww
728Classical名無しさん:08/06/27 23:52 ID:sJRT8OyI
予約のトリミスからの釣りだと思わなければやってられん
729Classical名無しさん:08/06/27 23:53 ID:ouE99gAE
-ここまでフィクション-
730Classical名無しさん:08/06/27 23:59 ID:jG24jsMs
投下乙。
不幸にも物語は終盤だ。
この内容を投下するのは冒険的に過ぎる。
キャラの口調や思考は、話の積み重ねの果てにあるものだ。
それを簡単に捻じ曲げてしまうのはよろしくない。
言っておくが、勇気と無謀は違うものなんだぜ?
まあこのまま通すのはまずいと思うんで、修正するなり破棄するなり、なんなりと。

それと、トリをつけるのは本人確認という意味合いがあってね。
トリが違うと、それは別人ということになる。
予約した人以外がそのパートを投下するというのはルール違反だ。
ぜひとも本人確認を。

>>720
そのあたりはあまり気にしなくてもいいのではないかと。
何かjU氏やjV氏が狙ってやったというなら、話は別ですが。
731 ◆irB6rw04uk :08/06/28 01:12 ID:S3.WafG6
し、少佐殿
大変なことになっているな!軍曹
改心はまぁ私の中ではぎりぎり許容範囲
まぁ薄いですが……

ヒント一 今ここに揃っているものを組み合わせれば十分その改心が可能なくらい説得力がある台紙が作れる
ヒント二 ピエモンは主催者

個人的感想としてバトルシーンを書くんだ!
カタパルトタートルがどうしたんだよって突っ込みたくなったぞ

で、私なんですがことのはさんって結局だれが持ってるの?
なんか途中でよく分からなくなっちゃって……
これもアルマガムの陰謀か!?
732 ◆1SKekTLbsk :08/06/28 01:36 ID:dqrTNQ6s
今まで名無しで潜伏してたけど、ちょっとアドバイスというか俺の体験談を言ってみるよ

俺もこんな小説書くのはじめてだったよ
ぶっちゃけるとその場のノリで予約して、気がつけばレナくらいしか熟知したキャラがいなかった
けど予約した以上は引けないと思って、友人にメール送りまくりのググりまくりで必死にキャラの特徴を捉えようとした
それからあーでもないこーでもない、一行書いて半分消し、二行書いて一行消しって進めていった
完成した後も読み直して、加筆修正なんかして、一晩寝てまた読み直して
気がついたらテストで、もうあきらめて勉強の変わりにタイプし続けて
したらばに上げようとしたら鯖が落ちてて、次の日まで待って
テストは絶望的で、帰ってきたら意見が書いてあって、そっからまた修正して

まぁ、そんだけして完成させた
やっぱり、初めてって言うからには、その分時間をかけるべきだと思う
予約から見て三日ってのは、自分的に早いと思う、自分が読み返して満足できるものを一週間くらいかけて上げたほうがよかったんじゃないかな?
それに、ニコロワといっても多くのキャラは原作準拠設定を持ってるわけだから、ニコニコ色はそこまで強くないと思うんだ

うん、でしゃばったねごめんね
それじゃ名無しに戻ります
733Classical名無しさん:08/06/28 01:36 ID:dqrTNQ6s
だらだら長文書いた上に上げちまった、ごめんorz
ほんと余計だったね
734Classical名無しさん:08/06/28 02:19 ID:tM4xBkq.
うーん…取り合えずえーりんが好きなのはなんとなくわかったよ。
でも、自分の嫌な展開も書けるようにならんと書き手としては成長できんぜよ?
まぁいかんせんタイミングが悪かった。終盤だし…
他の新規ロワや、もしくはニコロワβとか、あるいは東方ロワでも出来た時に頑張りなさい。
くよくよするなぁ!
735 ◆UNvgTBWmh6 :08/06/28 05:21 ID:o5LJ35T.
どうもすいませんでした。もっと実力をつけてから書こうと思います。破棄させていただきます。あとトリがちがうのはパソコンのキーボードがつぶれたので半角変換ができませんでした。(今psp)どうもご迷惑かけてすいませんでした。
736Classical名無しさん:08/06/28 07:06 ID:8rl89Bkk
>>731
ことのははつかさが持っているんじゃなかったっけ?
737Classical名無しさん:08/06/28 07:13 ID:GtSYLFnc
乙でした。でも寛容なここのロワでよかったと思うよ。
やる気と素直さはあるんだ、頑張って腕を上げてほしい。
自分が書きたい展開を書くのはもちろんだが、リレーを楽しむのも大切ですよー

というわけで予約被りとテトスで自重してた俺が
若本、遊戯、王様、永琳、B を予約します。
そういや予約って基本5日で決定したのですかね? それだと助かるかも
738 ◆jU59Fli6bM :08/06/28 07:22 ID:GtSYLFnc
フヒヒ…鳥がサーセン……
あと連レス失礼します

>>720
どう見てもこちらのSSが悪いです。すみませんでした。
その話、状態表が穴だらけだったんだ……。アリス→朝倉にレバを修正しておきます。

>>731
ことのははつかさがレナに渡されたってちゃんと書いてあったような
最後の状態表が色々間違ってるのは期限ギリギリ投下の仕様だと思いますよ
739Classical名無しさん:08/06/28 12:45 ID:8JgRWqLc
みんなも言っている通りえーりん改心は問題ないと思う

つーか、主催者の一人捕まえて、瀕死になるまでボコって拷問して
聞き出した情報すら信じられないとかそれなんてL5?


740Classical名無しさん:08/06/28 14:51 ID:TgQNt.uQ
確かに問題ないな。前々から改心フラグはあったし、W遊戯もノヴァもあるし。
741 ◆qwglOGQwIk :08/06/28 20:48 ID:KsQ25gM2
       〜^ 、
     ⌒ヽ.  i
     ,. -弋ナ 、
   n _,l_,-={X}=、!,_
   〈k_>(,ノノ ))ノ))
   |´ミヽ) ゚ ー ゚ノリ<ここで空気を読んだ◆qwglOGQwIkが前スレを埋めついでにSSを投下
.    | ノ弋エェ⊂fヽ.
.   レ'/.:/:::::;i::ヾノ
     'i_r〜〜-、)
742 ◆qwglOGQwIk :08/06/28 21:22 ID:KsQ25gM2
前スレhttp://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1210065214/974-990
       〜^ 、
     ⌒ヽ.  i
     ,. -弋ナ 、
   n _,l_,-={X}=、!,_
   〈k_>(,ノノ ))ノ))
   |´ミヽ) ゚ ー ゚ノリ<投下終了、何かあればどうぞ。
.    | ノ弋エェ⊂fヽ.
.   レ'/.:/:::::;i::ヾノ
     'i_r〜〜-、)
743Classical名無しさん:08/06/28 21:39 ID:8IgLH7gE
結界がまだ存在している以上「実はそれも無視できます」は認め辛いな
無自覚でくらいボムが撃てるのもおかしな話だから素直に夢想封印・瞬でよくね?
744Classical名無しさん:08/06/28 21:58 ID:7JKdjtTY
投下乙です。
夢想天生とは巫女はさらにチート能力発動かw
そしてマーガリンの説得か・・・厳しい道だがこのレナンならなんとかなるか??
ってか、レナは持ち物を分けてあげようぜ。

気になったポイントを2つ。
レーザー→右腕だからいくら夢想天生でもレーザーのダメージは残るんじゃ?
あと支給品関係。
ピコの支給品とレバ剣がピヨの持ち物になってたのでwikiの時にでも修正してあげてください。
745Classical名無しさん:08/06/28 22:05 ID:./VJrMww
乙でした。
シリアスなシーンなのにレヴァンティンの「パンツ……パンツ……」
に笑いました
746Classical名無しさん:08/06/28 22:15 ID:4eNw63Hc
投下乙です。さて、マルKAS動画(BR)配信担当デジモンの到着に期待が持てるな。
そしてレバ剣も散ったか……あんま活躍してなかった気もするが、とにかく乙であった。
747Classical名無しさん:08/06/28 22:21 ID:8rl89Bkk
投下おつーです。
朝倉人形とレヴァが..

というよりピヨシートがここまでやると誰が予想したか
748Classical名無しさん:08/06/28 22:26 ID:jW3nj4Ds
投下乙!
ああ、アサクーラ……おまえのことは忘れないよ……
ピヨシートはがんばれ。下克上がんばれ。

でも天生はラスワ、ってか最終兵器だし、普通に決死結界からのラスペでいいと思う。
749Classical名無しさん:08/06/28 22:55 ID:JFz/fUwA
投下乙!
哀しみを知ったピヨはまだまだ強くなりそうだな…!
一方、絆に目覚めたチート巫女はそれによって本来の能力が制限、か…。なんて皮肉な!
こいつらみんな頑張ってほしいぜ…!


750Classical名無しさん:08/06/29 10:39 ID:319pH7hc
投下乙
被害は大きかったが3人とも頑張ってくれ!
あとピヨシートとレナの状況表の差に吹いた
751 ◆qwglOGQwIk :08/06/29 16:33 ID:1WSq6b/I
>>743
殆ど意味が無いだけで、一応結界による制限は効果あります。
>>744
レバ剣ミスった……、修正しときます。
ちなみにダメージ自体は受けてます。途中から夢想天生で防いだ扱いになってます。

夢想天生はやっぱ不味いかなぁ?
あの状況でボムだったら反撃もしないで消滅とかはおかしいから、完全無敵の夢想天生にしたんだけどね。
どうしても不味いってなら修正します。
752Classical名無しさん:08/06/29 17:04 ID:JOG7FQMk
夢想転生に関してはよくわかりませんが、霊夢はジアースに殴られて消滅したんじゃなくて、
吹っ飛ばされただけだったと思います。ピヨ達からは消滅したように見えたんじゃなかったっけ

俺、的外れな事言ってるかもしれないけど
753Classical名無しさん:08/06/29 18:57 ID:veI4Oeqs
>>751
レーザーのダメージって状態表のどれですか
それっぽいものがない気が
754Classical名無しさん:08/06/29 19:11 ID:oIwSxn7c
>>752
「ボム」が消滅って言ってるんだと思うぞ

>>751
全体結界の制限が殆ど意味無いっていう描写は今まで無かったと思うんだ
それならボムやラスワの威力が制限されてる方が……、無理あるか
755Classical名無しさん:08/06/29 20:14 ID:C19EmRPU
まぁ実際のところマジで殴られて消し飛んだというか視界から消えただけっぽいし、シールドか座布団防御でもいいと思うな
夢想はまぁ、色々と厄介なチート技だし
756Classical名無しさん:08/06/29 20:17 ID:AqBPzt.6
最近気になる記述をみつけて色々と調べてみたが、あの巫女はほとんど化け物だ。
なんでも彼女からすれば魔理沙の直線レーザーはまっすぐではないらしい。
まるで自分から避けていくように見えているらしい。
思えば萃夢想や緋想天でやってるワープ(無時間移動だったか)でさえ、彼女にとっての最短距離を通っているだけらしいからな。

だからまあ、天生以外でも大丈夫かな、と。無時間移動という抜け道もないわけではない、と。
まあ、その場合は制限の結界をどうするか、という話になるけど。
757Classical名無しさん:08/06/29 20:38 ID:L9m2BOAg
そもそも霊夢の能力って「制限されないこと」なんだよな。
758Classical名無しさん:08/06/29 21:42 ID:or3qf3KY
制限と言うより『外界からの干渉を全て無視』だな
それが技として出たのが夢想転生な訳で
759 ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 21:52 ID:uhQdaATs
そんなこんなで自分も投下したいと思います。
760神様ゲーム ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 21:52 ID:uhQdaATs


「……ここは、あの最悪な世界やないか」

ハルヒに精神を余すところ無く攻められた博之はひたすら逃げた後、限界が来たのか気絶してしまっていた。
そして彼が再び目を覚ますと辺りは元の戦場ではなく、かつて見た悪夢の世界。

「俺が……俺があんなことをしたから……ここに放り込まれたっていうんか」
頭を抱える。目を見開いても頭のおかしくなるような光景しか映せないため、まるでダンゴムシのようにまるまって闇に閉じこもった。

『そんなわけないじゃなぁい? ま、ある意味では合ってるけどぉ』
「……ッ!?」

そんな時、背後から女の声が響いた。
この殺し合いの中では、家族以外でもっとも馴染み深かったあの声。
あのTASとの戦いまで一心同体のごとく行動を共にしていたあの人形。

「水銀燈っ!! おま、何でここに!?」
『前もここみたいな場所で出会わなかったかしらぁ?
……まあいいわ。今の私は私であって私じゃないものね。幽霊と言えば感覚的には近いかしらぁ?』
「幽霊って……どういうことやが」
『私がどうなってるかなんて今はどうでもいいわよ。それより博之、あんたいつまでウジウジしてるつもりなのかしら?』

へたりこむ博之を見下ろしていた水銀燈が、彼の隣にちょこんと座りこむ。
どこからかヤクルトを取り出し、遊ぶように手で弄んでいた。

『アリスと彦麿が死んだわよ。あのジジイもなんとか倒せたみたいだけどね。
残った面々はボロボロながら……運命の打開のために獅子奮迅してるわよ』
「俺は……もうあいつらの所になんか戻れん。元の世界の戻れん。
……人食いの腐れ外道に、行き場なんかないわ」
761神様ゲーム ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 21:53 ID:uhQdaATs
少し気にするだけであの呪われた感覚が蘇る。
ハルヒの言葉が蘇ってくる。その度に博之は頭を抱え――

『それじゃ、博之は圭一や外山、そしてあんたの兄を裏切るのかしら?
キバもこなたもピッピも妹も……そして私のこともね』
水銀燈は呆れたような視線を飛ばした。

「! ……それ、は……せやかて……!」
『少数派による運命の打開が終わってもいないのに、あんな脳みそパーンしちゃったガキの言葉攻めぐらいで立ち止まるつもり?
あんな中身も何もない言葉だけで、あんたはもう戦いを止めるっていうの?』
呆然とする博之を尻目に、ヤクルトにストローを指して水銀燈は立ち上がる。


『……とっくに分かってるんじゃなぁい?
自分が何をすべきだとか、何をしたいだとか。

だけど、あの脳みそ花畑に余計なとこをつつかれて躊躇ってるだけだってことも。

本当世話しないわね、あんたは』

そのままゆっくりと宙に浮かぶ。思わず追いすがろうとしたが、その身体が何かに気付いたかのようにピタリと止まった。

『分かったなら、考える前にさっさと行動に移すことね。
……まあ今更行っても詮無いことかもしれないけど。何せ、この私は博之そのものだから――』



762Classical名無しさん:08/06/29 21:54 ID:plmVt3Xk
支援しますぞ!
763神様ゲーム ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 21:55 ID:uhQdaATs
目が覚めてみれば、そこは再び戦場の跡だった。
あれだけ暴れていた巨大ロボットの姿が見えない。やはり、夢の中の水銀燈が言った通りあいつらが倒してのけたんだろう。

「人間じゃない……俺は化け物……
……魔人になって、蛾にもなっといて俺は何を今更言っとったんやが」
よろよろと立ち上がる。自分が逃げたのだから当たり前かもしれないが、辺りに人影は見えない。
「俺が人食いだとか、化け物だとか……そんなんが許されるはずもないのは当たり前や。
……けど、それを責めるのは……いつまでも罪に閉じこもんのは今やることやないんと違うかて。
そう言いたかったんやろ? 水銀燈」
この世にはいないはずの愛すべきドールに問いかける。答えが返ってくるはずがないのは分かっていた。


まだわだかまりが無いわけじゃない。人食いの罪を犯しておいて、一度寝ただけで戦場に戻るなんておこがましいと言えるかもしれない。

それでも、自分が罪人だとしてもこのまま朽ちることなど出来ない。
せめて、あの全ての罪を超えた悪そのものの存在を潰すまでは。

自分にはまだ力が残っている。
このまま未だに希望を捨てず戦ってる仲間達を見捨てて、いつまでも罪の殻に閉じこもる。
少なくとも、この戦場ではそれこそが最大の罪なのだ。

「俺はそこまで最低最悪になりとうない。……今までの罪のことは全部終わったあとで受け止めてやる。
ジーコにもおかんにも、仲間達にも、頭が擦り切れるほど謝る。
生きたいとかそんなんやない……バケモンがバケモンらしく、悪夢をぶっ潰したいだけやが」

誰に言われるともなく博之はある一点を見据えた。
そこにはいつの間に現れたのか二人の影が見えていた。
764神様ゲーム ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 21:56 ID:uhQdaATs
「けひゃひゃひゃひゃ! 随分遠くに逃げたと思ったのにこんなに近くにいたのね?
吐き気を催すような外道にまた会うことになるなんて遺憾と言わざるを得ないわ!!」

背中にデーモンの翼を生やした全裸のハルヒ。薄々感づいていたが、あの力はこっちに向かったということか。

「ねぇ狂人? 別に対主催の連中を皆殺しにするとか、そういうのはもう期待してないし別に放っといてもどうでもいいと思うけど……
あんたに残ってる能力だけは褒めてつかわしてもいいかもしれないわね。でもあんたは所詮はバケモンなのよ。
だからあんたはおとなしくく神の糧になりなさい!」

高らかに吠える神(笑)の横で、古泉は神妙な顔をしている。このままあれに続いて自分も博之を責めるべきか否か測りかねているのだ。


「そんなもん、断るに決まっとるわ。バケモノだろうがなんだろうが、俺はお前をぶっ潰すまでは止まることはできんのやが!」
「この狂人が! 人を食っておきながら神に逆らうなんて……」
「それに……狂人でバケモンなのはお前も一緒やろが!!」
博之の一言でハルヒの顔がさらに醜く歪んだ。
その顔に底知れぬ何かを感じた古泉は思わず後ずさる。

「折角精神をひねり潰したと思ったらゴキブリみたく蘇って!!
もういいわよ、あんたみたいなクズは神聖究極魔神HALが断罪しあげるわ。
古泉、行きなさい」
「は……え!? 僕一人でですか!?」
「そうよ……博之。あんたが大罪を犯してなお立ち上がろうと言うのなら、私が直々に試練を与えてあげるわ。
私の配下の古泉、そして私に連続で勝てたらあんたの罪は許されるのよ。絶対無理だけどね!!」
765神様ゲーム ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 21:58 ID:uhQdaATs
「……今度こそ、決着をつける。罪のことはそれからや」
「仕方ありませんね。まぁそれはそれとして……貴方にはさっさと死んでもらいましょうか!」


言葉が終わるや否や、古泉の手に赤い球体が浮かぶ。博之はそれを警戒し羽でけん制する。
「その程度! ……ふんもっふッ!!」
まるでバレーのサーブを打つように赤球が発射された。そのスピードは博之でも完全には捉え切れず、何とか避けたものの右手に命中してしまう。

「……お前……」
「前回のようにか行かない、とだけ言っておきましょう」

だが博之は止まらない。すかさず猛スピードで古泉に接近した。
咄嗟に自らを赤球に変化させ後ろを取ろうとしたが、再び攻撃の体勢を取った時には博之の姿はなかった。

「読んでたぞ! こっちだこの野郎!」
上空からのキックが後頭部に炸裂する。そのまま吹っ飛ぶ古泉に羽の追撃が遅いかかった。
「くっ!!」
小さい赤玉を発射して羽をあしらう。だが今度はそっちに気を取られてる内に博之が接近していた。
対応し切れず古泉は一撃を喰らう。再びそこに羽の追撃。
地味ながらも効果的なコンボが古泉を追い詰めてゆく。

「舐めるなぁぁぁ!! ふんもぉっふ!!」
赤球のスピードを利用し、距離を取ってからの巨大赤球。これを博之が避け切れないのは理解していた。
威力もかなりのもので、着実に博之の体力を奪ってゆく。

「まだやがぁぁっ!!」
「ひでぶっ!」
しかし、連発する赤球を強引にくぐりぬけた博之が強烈なボディーブローをおみまいした。
流れはこちらにとって悪いものへと傾き続けていた。
今まで神人を相手にしてたのとは訳が違いすぎる。それに博之の方はあの姿での戦闘に慣れているのだ。
DMカードがあったとしてもそれを使う隙すら無かっただろう。せいぜい、甲羅を盾代わりに使うので精一杯だ。
766神様ゲーム ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 22:00 ID:uhQdaATs
「このままではジリ貧……かみ、じゃなくて神聖究極魔神HAL! やはりDMカードで援軍……がはっ!」
羽の集中攻撃を腹部にまともに喰らう。その威力で宙に飛んだところを博之の連続攻撃が襲いかかった。

「ほぁっがばぼっでべらばっ…………だぶぅっ!」
ボロボロになりながら古泉は地面に叩き付けられた。

神(笑)の方を見れば、自分が痛めつけられてるのを見て笑ってるではないか。
(こ・い・つぅぅぅぅぅぅ!! そもそもお前があの時博之を殺してれば……!)

身体を懸命に動かそうとするがその身体が思うように動かない。
よく見れば腕がひしゃげている。これではまともに戦闘なんかできっこない。


「……こいつはもうダメみたいだな。それで、お前はどうするんや。ハルヒ!!」
「私のことは神と呼べ!! ……全く役に立たないわね。元から期待なんてしてなかったけど」
古泉の元に来たハルヒは嘲るように見下ろす。そこには笑いを堪え切れないとでも言いたげな残酷な笑みが広がっていた。

「何故……こんな、こと…………僕は……」
「それはね、私が究極の力を手に入れてしまったからなのよッッ!!」
古泉の身体を蹴り上げたハルヒが、その腹に服ごと喰らいついた。
到底元は女子高生とは思えない、鋭い歯が古泉の肉を食いちぎる。ハルヒの口の周りがグロテスクな赤で染まったのを博之は見た。

「ぐあぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
「んな! まさかそいつを……!!」
博之はハルヒの予想外の行動に呆気に取られていた。隙だらけのはずな彼女に襲いかかることすら出来ないでいる。

「そう、食うの。今の私にはデーモンの力があるからね。きっとこいつを食えばパワーアップできるはずよ。
それにやっぱり古泉じゃ超能力を使いこなせなかったわ。こういう力は神である私こそが使いこなせるものだったのよ」
苦痛に顔を歪ませる古泉の腕にかぶりつく。その度に凄絶な悲鳴が上がった。
767神様ゲーム ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 22:02 ID:uhQdaATs
「てめぇ!! 俺のことは狂人だのバケモンだの言っといて、自分は良いってのか!!」
「当たり前じゃない!! これは神による吸収……あんたの人食いとはワケが違うのよ。
それにもう配下なんていらないの。この会場全員の力を吸収して、私は鬼超神聖究極世界魔帝王全知全能唯一神(アルティメットワールドインテリジェントデーモンエンプレス・ゴッドカーニバルアトランティス)HALになるんだから!!」
もはや直訳も何もあったものではない、イカれすぎた名乗り口上を上げるハルヒに博之は立ちつくすしかなかった。
そもそも、この存在に元から常識など通用するはずがなかったのだから。

「さあ古泉! 光栄に思いなさい、これから唯一神として全世界統治への一歩を踏み出す私の最初の糧となるのだからッッ!!」
壮絶な顔で叫ぶハルヒを見上げ、今まさにハルヒに飲み込まれようとしていた古泉は既にハルヒを見ていなかった。

(元から……この女に付くのは間違いだと分かっていたはずだというのに……どこで道を誤ったのでしょうかね……
利用されるだけ利用されて……最後はあっさり見捨てられて食われるなんて、自分で自分が情けないですよ……)
古泉の目じりには自然と涙が溜まっていた。それは後悔の涙か、悔恨の涙か。それとも……

(……キョン君……今、そちらに行きます……僕はもう、何も考えられない……)
両腕も食われた。両足も食われた。そして次に狙われたのは……頭。

(平行世界のキョン君がいるならば……せめて、そこの涼宮さんだけでも真っ当な道を歩ませてやって下さい……僕のことも、よろしく……それから、)
最後にほんのすこしだけ古泉の口が動いたように見えた。

(もう誰でもいい……この愚神を、なんとかして下さい……僕の恨みを晴らせとは言いませんが……)

頭。胴体。そして臓物も、骨でさえも。
古泉一樹は全てを残すところなく、愚神を呪いながら吸収されていった。
768神様ゲーム ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 22:03 ID:uhQdaATs
「まずかったけど、腹の足しにはなったかしら」

「……てめぇぇぇぇぇ!! 仲間を食っといて、言うにことかいてそれかぁぁぁ!!」
猛然と博之が突っ込む。それでもハルヒは表情一つ変えない。
「もう仲間じゃないのよ、あれはね。私が鬼超(ryへとして歩むロードの材料だったに過ぎないわ」
「お前はっ!! もう俺がなんであれっ!! 俺が、絶対に潰す!!!!」
博之が目にも止まらないスピードでハルヒに突っ込んでゆく。
しかし何かがおかしい。古泉の力を取り込んだとはいえ、何故ハルヒはあんな無防備に構えている……!?

得体のしれない違和感の正体。それは博之の拳がハルヒを突き抜けたその瞬間に明らかになった。

「……どういう……ことやが……」
博之の身体が薄くなっている。それはまるで幽霊が成仏するかのように、少しずつ薄くなっていた。
……時間切れ。博之の頭に一つの単語が浮かんだ。
進化の繭の影響なのか、それとも今までの力の移り変わりに身体がついていけなかったか。

決定的なのは、博之の力がハルヒに届かなかったということ。


(……こんなところで……あの腐れ外道相手に何も出来ないで終わるんか……!)
膝をつきながら消滅が進行する博之。そしてハルヒはそれを最高に最悪な笑顔つきの無言で見下ろしていた。

(ちくしょう……すまん……俺、罪を滅ぼしつくすことも……運命の打開も出来んかった)
それでも博之の瞳から希望が失われてはいなかった。

自分は負けた。だが、自分の仲間達こそはこの愚神を打ち破れる。
そのきっかけの欠片になれたかどうかは分からない……だから博之は託すのみだ。

(レナ、遊戯……皆…………お前らだけはこんなクソったれの神なんかに負けんなや……!)

そして彼の身体もまた、古泉とは違った形で残すところなく消え去った。
769神様ゲーム ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 22:04 ID:uhQdaATs
そこに軽い音を立てて落ちた一つの宝石。
この存在の正体を理解していたハルヒは、躊躇うことなくそれを拾い上げ口に入れた。

「……くっひひひひ……けひゃーっはっはっは!!!
ざまぁないわね、博之!! タイムアップでゲームオーバー、なんて滑稽なのかしら!!

おかげで新しい力を二つも手に入れられたわぁ……くっくっく……げひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

ハルヒの背中に、デーモンの二つのものに加え新しく二つの羽が生えた。
その姿の変化だけでもハルヒは更に歓喜する。

全ては予定調和。一時期博之の中に入り込んでいたハルヒは、彼に制限時間というものがあったことに気付いていた。
そこで『進化の繭』をひねり出す前に、その一部である制限時間を無理矢理博之に押し付けたのだ。
故に古泉一人に相手をさせた。博之の制限時間までの時間稼ぎ、かつ古泉吸収の手間を省くために。

「……さぁて、これからどうしようかしら。
もうあのバカ女はいいわね。きっと古泉とおなじ、クソの役にも立たないわ。
……いいえ、残ってる奴はみんな……この鬼超神聖究極世界魔帝王全知全能唯一神が吸収してやるわよ。
永琳だけじゃない……あのレナや遊戯達も、私が死んだとかとち狂ってるマルク達主催も全員よ!!

ここに在る存在は全て私の一部となるの!! そして私は真の神となるのだわ!!!

くひゃーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」


超能力者が食われ、魔人は消え去り、またも偽りの神だけが残った。
そして神は一切を切捨て、我が道を進み始める。

神のロードがいつ止まるか……それとも永遠に続くのかは、それこそ真の神しか知りようのないことだった。
770神様ゲーム ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 22:04 ID:uhQdaATs
【D‐1 /二日目・夜】
【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:ご満悦、鬼超神聖究極世界(ry、全裸、デーモンの肉体、水銀燈能力吸収、超能力吸収、
神への覚醒、首輪なし、超機嫌
[装備]:デジヴァイス@デジモンアドベンチャー、
[道具]:支給品一式*19(食料7食、水16食分消費)、DIGIZO HYPER PSR(残り二十分程度)@現実、
テニスボール*2、雛見沢症候群治療セット1.5日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に 、
マウンテンバイク@GTASA、花粉防止用マスク、ドリルアーム、笛@スーパーマリオ3
糸(あと二メートルほど)、裁縫針、武器になりそうな薬物、DCS-8sp、退魔の剣@怪〜ayakashi〜化猫、
アニマルマスク サラブレット@現実、ダンボール@メタルギアシリーズ、ヴェルタースオリジナル@ヴェル☆オリ、
携帯電話@現実、 庭師の鋏@ローゼンメイデン、おたま@TOD、 カワサキのフライパン@星のカービィ、ワイン(残り半分)、傘@現実 、A.C.E.3@現実(少し詩音の血がついている)、塔組の推理メモ、
塔の『バグ』について纏めた紙 、バルサミコ酢@らき☆すた、 グルメテーブルかけ(残り16回)@ドラえもん、
時計型麻酔銃(予備針残り0本)@名探偵コナン、アイスソード@ロマンシング・サガ、
スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン、ケンジのカメラ@ポケットモンスター、
津田英治ブロマイド(音声付き)@大変な途中下車シリーズ、ビー玉(30個ほど)@ピタゴラスイッチ、
黄色甲羅@スーパーマリオシリーズ、
【DMカード@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
使用可:死者蘇生、黒騎士の魔剣少女、セイバー
深夜まで使用不可:ブラック・マジシャン・ガール、ホーリーエルフの祝福、ゴキボール、強制脱出装置
次の朝まで使用不可:オレイカルコスの結界、オシリスの天空竜、オベリスクの巨神兵】
次の午前まで使用不可:エネミーコントローラー
771神様ゲーム ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 22:05 ID:uhQdaATs
[思考・状況]
1.残った者は全員神たる自分の一部とする
2.主催者や対主催を皆殺しにして新世界を創造する。神である私が絶対である世界に。
3.全世界の破滅を救う神として、すべての世界に名を残す。
4.ニコニコ動画という動画サイトが若干気になる

※狂いました。それを自覚していません。
※自分の能力を信じました。神人を召喚したりなど、能力を使えるようになりましたが、
 会場全体にかけられた制限があるためまだ完璧ではありません。 デーモンの能力と混じったためかなり弱まってしまいました。
※古泉を『吸収』し、彼の能力を手に入れました。
※水銀燈のローザミスティカを『吸収』して真紅のものごと能力を手に入れました。

【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱 死亡】
【永井博之@永井先生 死亡】
【残り12人】
772神様ゲーム ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 22:05 ID:uhQdaATs
コピペミスで>>764の後にこれが抜けてました。

再びけひゃひゃと笑うハルヒに背中を押された古泉は構える博之の前に突き出された。
(常識的に考えてお前が先に出てさっさと殺すべきだろ、この神(笑)……!)

「あと、DMカードは全部私が預かるわよ。部下を使役するのは神の役目って決まってるの」
(もっと先を見てからやれそういうのは!! この愚神がぁぁぁぁぁ!!)
カードをぶんどられた古泉はもはや諦めたかのように震えていた。


773神様ゲーム ◆OZbjG1JuJM :08/06/29 22:06 ID:uhQdaATs
というわけで投下終了です。
書けば書くほど暴走するのが神(笑)!

……当初のプロットでは博之に追い詰められたハルヒが咄嗟に古泉を盾にするだけだったんだけどなあ。
774Classical名無しさん:08/06/29 22:06 ID:UJRaWGxM
 
775Classical名無しさん:08/06/29 22:13 ID:plmVt3Xk
ひろくん・・・逝ってしまったのか・・・
もはや(笑)ってレベルじゃねーぜ・・・
776Classical名無しさん:08/06/29 22:13 ID:L9m2BOAg
あれ、真紅のローザミスティカって今どこだっけ?
蒼星石のローザミスティカも何処へ行ったやら。
777Classical名無しさん:08/06/29 22:13 ID:JOG7FQMk
投下乙
もうね……ハルヒ死ねって言いたくなるほど神(笑)の憎たらしさが出てる
ひろくんも古泉も鬱死だなあ……
778Classical名無しさん:08/06/29 22:14 ID:tQIvM8hw
うおおお古泉があぁぁぁっ!!
まーがりん再結成は出来なかったか…
779Classical名無しさん:08/06/29 22:15 ID:Ud719IH.
乙です
神(笑)がますます暴走しすぎてて吹いた。
古泉、結局お前はサラマンダーだったか…しかも最期がハルヒの食人だとはかけらも思わなかったぜ。

つーことは神(笑)のラスボスフラグは堅いのか?
780Classical名無しさん:08/06/29 22:15 ID:C19EmRPU
投下乙
ひろくん結構がんばった。元々がただの人間と考えれば勲章ものだぜ
古泉哀れなり…お前のことは嫌いじゃなかった…
愚神、お前はもう死ね

あと、真紅の能力は真紅のローザミスティカ依存ですが、真紅のは永淋が所持しているので真紅の能力はないんじゃないかと思います
781Classical名無しさん:08/06/29 22:17 ID:uhQdaATs
>>780
真紅ミスティカ把握しました。wiki掲載時に修正します
782Classical名無しさん:08/06/29 22:17 ID:Gd.TEMC.
神(苦笑)
783Classical名無しさん:08/06/29 22:19 ID:JOG7FQMk
しかし神(笑)はいい悪役になったなあww
本当に憎たらしい。奴が死ぬ時はさぞ盛り上がるだろう
784Classical名無しさん:08/06/29 22:23 ID:oxlYm2J.
投下乙!
なんてあくどいんだ神(笑)・・・博之とついでの古泉の冥福を祈る。
もうマルクは最終決戦とか言ってる場合じゃないだろw
対主催&主催連合を期待できそうな悪っぷりだ神(笑)w
785Classical名無しさん:08/06/29 22:38 ID:prY6Usr.
それにしても、ニコロワ始まった時には誰がハルヒがラスボスになるなんて予想しただろうなw
786Classical名無しさん:08/06/29 22:53 ID:jZxSISes
うわぁ、L5状態のトミーがハルヒを仕留めててくれればこんな事には…
さて、えーりんはどうなるんだ…? 神(笑)に接触したら食われてしまうぞ…
対主催陣はカービィとKASが復帰できれば…
787Classical名無しさん:08/06/29 22:59 ID:ZB138f.w
投下乙!
古泉とひろくんが逝ったか…!
ハルヒなんという悪役ッ!!なんというラスボス的オーラッ! な ん と い う 外 道 !
喰われた古泉は腹の中で存分にマッガーレして苦しめてやれぇぇぇぇええええ!!
ちくしょう……神(笑)がここまでやるとは思わなかったぜ…!
788Classical名無しさん:08/06/29 23:00 ID:RPjojfJw
投下乙
神(笑)やべぇww
789Classical名無しさん:08/06/29 23:00 ID:C19EmRPU
いや、ここはむしろ銀様だろう
790Classical名無しさん:08/06/29 23:04 ID:JOG7FQMk
対主催 7人(8人)
レナ、日吉、霊夢、遊戯、つかさ、KAS、カービィ、(王様)

マーダー 2人
神(笑)、えーりん

主催 3人
マルクたん、B、若本

減ったなあ……
791Classical名無しさん:08/06/29 23:05 ID:C19EmRPU
一応ふとまし長をはじめとしたゆとりデジモン軍団はいるが…正直長くらいしかまともの活躍しそうにないなw
792Classical名無しさん:08/06/29 23:07 ID:ZB138f.w
KASッ!カービィッ!
早く来てくれぇぇええッ!!

てか、神(笑)強くね? これからは、えーりんやマルクたんの行動にかかってくるな…
793Classical名無しさん:08/06/29 23:19 ID:gx2MY0bE
投下乙。(笑)ってレベルじゃねーぞ!!
きっとひろくんへの暴言のところでみんなが思っただろう。「 お 前 が 言 う な 」と。
くそっ!マーダー強化なのに死亡フラグが全く見えない!
794Classical名無しさん:08/06/29 23:39 ID:plmVt3Xk
愚神がいったら心を込めてm9(^Д^)プギャーしてやろう。
795Classical名無しさん:08/06/29 23:40 ID:IjQhUXLY
最初の方読み返してワドルドゥが嫌いになりました。余計なことを・・・
796Classical名無しさん:08/06/29 23:43 ID:gKzynV.E
隊長には罪はないよ
797Classical名無しさん:08/06/29 23:45 ID:ZB138f.w
基本SOS団は
キョンさえアッーんな目にあって死ななければ違った道もあったのかもしれんな…
798Classical名無しさん:08/06/29 23:46 ID:J1L0oKEs
投下乙!
神(笑)が外道すぎる!
まさか古泉を切り捨てるとは…

死亡判定が出てる彼女の今後の行動が恐ろしすぎるぜ…
799Classical名無しさん:08/06/29 23:50 ID:mKuvVSVk
しかしキョンと同じくハルヒ勢の中では数少ない原作仕様のハルヒだったっつーのに
何処をどうすれば神(笑)になるんだw

とりあえず逝ったらキョンに一発殴られて来い。でも何か普通に脱出しそうな予感もするんだよなぁw
800Classical名無しさん:08/06/29 23:56 ID:ZB138f.w
キョンは死者スレでガチホモといよいよご対面か…
つくづくガチホモに縁のある男だww

神(笑)が今のまま元の世界に生還したら、地獄絵図すぐるwwwwww
そういうエピローグあったっけ?
801Classical名無しさん:08/06/29 23:56 ID:gynkEp0A
ラスボスの座はお前には渡さない
みたいな理由でマルクと対主催が手を組むっていう展開を妄想した俺がいる
802Classical名無しさん:08/06/30 00:01 ID:TPvIzbeM
ひろくんも古泉も(´;ω;`)かわいそうです
803Classical名無しさん:08/06/30 00:02 ID:0Ln7kWYg
投下乙!
>鬼超神聖究極世界魔帝王全知全能唯一神(アルティメットワールドインテリジェントデーモンエンプレス・ゴッドカーニバルアトランティス)HAL
長ぇ!自重しろ神(笑)www
804Classical名無しさん:08/06/30 00:21 ID:e4eMs/Qw
本編でもツッこまれてたが、もう訳も何もあったもんじゃねぇなw
特にカーニバルアトランティスなんてどこに被ってるのかと(ry
805Classical名無しさん:08/06/30 00:45 ID:z.RbsX3A
カーニバルっていうかカニバリズムですなw
806Classical名無しさん:08/06/30 00:49 ID:19Wn8iT2
マルクでも勝ち目が薄そうに見えるのはなんでだろう…
807Classical名無しさん:08/06/30 00:55 ID:ATvW6pDk
まだだ!マルクたんにはまだハルバートがある!
808Classical名無しさん:08/06/30 00:56 ID:6bZi5o8o
というか、単純な力比べならもうぶっちぎってるだろ
それこそレムーの夢想天生でもフル活用しない限り単体での勝ち目は薄いぜ
809Classical名無しさん:08/06/30 08:11 ID:A2yukrk.
レムー+B+マルクたん+KAS+ピヨシート
主催と対主催が全力で手を組まなきゃ勝てんぞこの愚神は。
とりあえずマルクたんは愚神の転生に気づいてください
810Classical名無しさん:08/06/30 08:12 ID:A2yukrk.
失礼失礼
811Classical名無しさん:08/06/30 14:35 ID:kdqUR6IE
今思ったら現実組は全滅しちまったんだよな……
くそぉ、一人でも生還してほしかったのに…… 神(笑)めえぇえええ!!

やっぱデーモンの能力+超能力+銀様能力は脅威だよなぁ…
812Classical名無しさん:08/06/30 15:50 ID:rGjWbylw
KASも現実組だよ!多分・・・
813Classical名無しさん:08/06/30 16:53 ID:aY4wemR6
ところで第六〜第七放送のSSとそれ以降のSSもそのまままとめて
同じゲーム終了までのSSんとこにまとめるのはどうだろう?
814Classical名無しさん:08/06/30 17:53 ID:DUtlH13.
何かこの神(笑)なら、今ニコでやってる「凶悪&論外トーナメント」に出れるような気がしてきた。
ほら、性能は凶悪だし、思考回路に至ってはもはや論外だし。
815Classical名無しさん:08/06/30 18:15 ID:ATvW6pDk
>>813
出来れば分けてくれた方が嬉しい。ページが増えたらなんとなくwktkする
ただの好みなんで無視してくれても構わないが
816Classical名無しさん:08/06/30 19:10 ID:6qlvAH/A
神(愛想笑)
817Classical名無しさん:08/06/30 19:11 ID:kdqUR6IE
KAS現実組だったの忘れてた! 許せ…KASww

>>813
俺も、只の好みだけどページ多い方がなんとなく嬉しい気がするw
818Classical名無しさん:08/06/30 19:22 ID:aY4wemR6
とりあえずページ分けるだけ分けた。後は任せるぜ!とうっ!
819Classical名無しさん:08/06/30 19:45 ID:aY4wemR6
ところでひろくんの撃墜数は制限時間押し付けたハルヒに入るのかな?
820Classical名無しさん:08/06/30 20:50 ID:kdqUR6IE
押し付けたんだし入れてもいいような気がする
821Classical名無しさん:08/06/30 20:55 ID:JPW.ezq.
>>817
KASの中の人は現実組でも、あのKAS自体はニコニコ動画での虚構の存在だと思う。
記憶が戻った今、KAS本人は自分の事をどう認識してるんだっけ?
822Classical名無しさん:08/06/30 21:10 ID:6bZi5o8o
ニコニコ動画は知ってる。けどでっていうとか身体能力とか考えると動画内のあれ
……ん?ほんとうにこのKASはどこからきたんだ?
823Classical名無しさん:08/06/30 21:15 ID:uea1IPSE
TASとKASはニコニコを見た者が作り上げた偶像かなにかだと思う。
いさじとキバ君も近い。外山と福山と永井一家は現実。
824Classical名無しさん:08/06/30 21:27 ID:kdqUR6IE
還る場所がないとかいったら、切なすぎて泣ける……
825Classical名無しさん:08/06/30 21:31 ID:6bZi5o8o
まぁ、KASなら「無いならどこでもいけばいいじゃん」くらいのノリでもおかしくなさそうだw
826Classical名無しさん:08/06/30 21:53 ID:DUtlH13.
KASのことだ。シリアス・鬱方向に流れそうになっても
結局いつも通りになるだろうなwww

まさに「俺にフラグは通用しねぇぜ!」
827Classical名無しさん:08/06/30 21:56 ID:KDzrcyYQ
KASはいつでもどこでもあのノリだろうからなw
何にも縛られない、フリーダムという意味では霊夢とお似合いだww
828Classical名無しさん:08/06/30 22:41 ID:aY4wemR6
KASはあれだ、スーパーマリオくん的な世界に返るんだよ


ところでひぐらし二次の胡蝶ノ夢見て、
もし梨花ちゃまが参戦してたらゆめにっきであのネタがつかえたかもなーって思ったw
829Classical名無しさん:08/06/30 23:14 ID:kdqUR6IE
帰る世界が不明なKASはもうある種存在自体バグだなw w
いや、ひょっとして…? バグ技クリアにこだわるのはその為なのか!?
830Classical名無しさん:08/06/30 23:56 ID:tPjaQaxE
マーダーキラーのひろくんが逝ってしまったか・・・

>>819
神(笑)にひろくん殺害カウント入るなら
神(笑)も1位タイか、ますますラスボスっぽくなってきたな。
831Classical名無しさん:08/07/01 00:13 ID:KAmnhsTo
つかさと2遊戯B若本えーりん組が投下されたら再びチャット?
もう終わりが近いんだなあ
832Classical名無しさん:08/07/01 00:14 ID:KAmnhsTo
あとマルカスビィもか
833Classical名無しさん:08/07/01 01:02 ID:yjqmYdcs
レムーとフラグ立ってるし扶養家族として幻想郷入りするんじゃね?
境内を掃除しようとして逆に散らかす程度の能力とかで
834Classical名無しさん:08/07/01 01:26 ID:00R6GjkI
恐ろしく平和でいて、霊夢限定に究極な嫌がらせの能力だなwww
フルボッコ確実だろww
835Classical名無しさん:08/07/01 01:47 ID:2naOCTms
っていうか対主催はろくな戦力残ってないな。これはもう詰みじゃないか?
836Classical名無しさん:08/07/01 01:49 ID:otF.0JoY
それに比べてハルヒは超強力パワー
主催側にはマルク、若本、ビッグマメモンがいるし
強力アイテムも大量にある

単純に戦ったら死ぬねこりゃ
837Classical名無しさん:08/07/01 01:54 ID:frmX5Z0U
いや全然戦えるだろ。とりあえず日吉とカービィがパワーアップしてるし、レナは武器庫で無傷だし
マルクは対主催が勝利するのを期待してるしな。第一、主催や神軍団とは人数が違う
838Classical名無しさん:08/07/01 02:04 ID:00R6GjkI
絶賛不安定中なえーりんや神(笑)の生存に気付いてないマルクの動きによるだろうな

つかさはもうヤンマーニできないんだっけ?
839Classical名無しさん:08/07/01 02:11 ID:b1A7uZwM
持ってないからねぇ
840Classical名無しさん:08/07/01 02:55 ID:24weYc3I
>>837
まだ戦える点については同意だが、人数差に安心してはいけない。
主催1人にこの前何人やられたことか……
841Classical名無しさん:08/07/01 08:12 ID:9FdV./J2
こいつを見てくれ。どう思う?
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3820668
842Classical名無しさん:08/07/01 10:13 ID:DJoz6dfI
>>840
残念ながらたった二人です。
843Classical名無しさん:08/07/01 12:45 ID:WURqMoDY
やられた=戦闘不能とするなら対主催はレナやつかさ、カービィ以外全滅じゃね?
まあこれはジアースが強すぎるだけだからマルクや神は数で勝てるかも
844 ◆irB6rw04uk :08/07/01 16:12 ID:i.YO79Pg
つかさの人です
ごめんっす 日曜に検定が入ってたのをすっかり忘れててしかもここ連日忙しくて……

予約の延長をさせてください。
そんなに長い文じゃないのにorz
微妙に他の書き手さんに相談したいこともありますがそれはSSを投下してから反応を見させてもらいます
まぁつかさを予約した時点で分かってると思いますが
845Classical名無しさん:08/07/01 17:12 ID:KAmnhsTo
ん…そういやマルKASピンク玉の人も五日予約だとしても期限過ぎてるな
846Classical名無しさん:08/07/01 19:12 ID:1Y3IReOg
じゃ、こいつも見てくれ
http://erogro.blog17.fc2.com/
847Classical名無しさん:08/07/01 22:40 ID:1aqTKGIo
そういえばカービィの吸い込みって制限外れたらどうなるんだろう
848Classical名無しさん:08/07/01 22:43 ID:otF.0JoY
もし制限外れたら自分と同じくらいのやつは難なく吸い込めるかも
ちょっぴり大きい奴はがんばり吸い込みで
それよりも大きい奴なら気絶すれば吸い込めるかも。中ボスみたいな要領で
849Classical名無しさん:08/07/01 22:43 ID:b1A7uZwM
HAL食ったらさすがのピンクの悪魔も食当たりしそうだw
850Classical名無しさん:08/07/01 22:44 ID:ycoKSYm6
大丈夫だ。吐き出すから。
851Classical名無しさん:08/07/01 22:50 ID:00R6GjkI
コピーしたら、能力は「神(笑)」ですか
852Classical名無しさん:08/07/01 22:54 ID:KAmnhsTo
wikiの広告が一番上に来てUZEEEEEEEEEEEEE!!!!
853Classical名無しさん:08/07/01 22:54 ID:KAmnhsTo
それだけじゃない、THE 最終局面(後)のレイアウトがぶっ壊れてる
これどうなっとんのや
854 ◆wC9C3Zbq2k :08/07/01 22:57 ID:zUQwoMzQ
遅刻魔参上
855Classical名無しさん:08/07/01 22:58 ID:KAmnhsTo
「……」をたくさん削ったら元に戻った。
これから書き手さんは悪いが「……」の大量使用を自重して貰いたいです

広告下にどけられんかなあ
 オペレータールーム。
 マルクはパタが捕捉していた放送直前の遊戯たちの録画映像を見てつぶやく。
「ん〜、遊戯くんは裏切ってくれそうにないね。せっかく身体を乗っ取る亡霊なんて入ってない同じ形のきれいなパズルをあげようと思ってたのに」
「いや、詐欺だろそれは」
「そうだ! キミにもあれをプレゼントしてあげないとね」

 マルクが部下に取ってこさせた参加者用の首輪を拘束されたままのKASに再度着けようとし、ついでに見栄えの悪くなった彼の迷彩服は破き捨てる。
少女の透き通った肌がKASの眼前に迫ったとき、彼はそれがマルクであると理解してはいても紅潮しそうになる顔を逸らさずにはいられなかった。

「酷いことしてるんだから照れなくてもいいのさ。この首輪は博麗の巫女がボクと戦わずにキミだけさらっていったりしないための脅しだからね」
「マリオがクッパを無視してピーチ姫だけ奪い返すようなもんか。レムーならやりかねないな」
「自分を姫扱いだなんていい度胸だね。その言い方だと、助けに来てくれることは信じてるみたいだけど……気付いてるんでしょ? 彼女が見た目よりずっと非情だってこと」 

 疲れてきたとみたマルクがKASの精神面を揺さぶる。
知り合ったばかりの相手を助けるために罠に飛び込んでくるほど彼女は愚かなのか。周りにいる人間はそんな危険な行動を止めようとするのではないか。そもそもお前は助けに来てもらえるだけの価値のある人間なのか。
だが、KASはゆっくりと答える。

「来るさ」
「根拠のない自信はみっともないのさ。信じられなくて不安なんだろう? なにせ来てくれなきゃ人質の意味もなくなるものね! キャハハハハ!」
 マルクの言葉を遮りながら、KASは続ける。
「あいつはお前を倒すって決めたはずだ。どんな罠だろうと仲間だろうと、レムーを止めきれるはずがない」
「仲間でも止められないって……ただの暴走?」
「何とでも言え。このリボンの持ち主は、俺以上に自重しないから」
 マルクはそれっきり口を閉じたKASに不満を持ちながらも、同時に感心する。
確かに霊夢はこちらへ来るだろう。時々吹っ切れたようなそぶりも見せていたが、それはあくまで記憶通りの奔放な振る舞いを真似しているだけ。彼女が本来の状態に戻ることはない。
結界で全員に「高速飛行」を禁止しているため、彼女の基本特性である「空を飛ぶ程度の能力=何事にも束縛されない存在であること」にも今まで見てきた限り確実に影響が出ているのだ。
だから今までの経緯から見ても彼女は仲間が全力で引き止めでもしない限り救出に動くはず。
他に結界に手出しできそうな参加者はいない上に最高の弾幕ごっこが楽しめる。マルクにとってはいいことずくめのはずなのだが……何故だか不安がよぎった。
その苛立ちは拘束されたままのKASへとぶつける。

「人質が余裕ぶるのは気に食わないな。巫女の死体を見れば考えも変わるかな?」
「……弾幕『ごっこ』じゃなかったっけオイ? それに主催者がその気なら最初から全員殺せたっていう」
「あのときと違って、今やボクも飛び入り参加者の一員。このまま撃破数ゼロじゃ格好がつかないのサ。殺す気でやらないと能力制限のほとんどない彼女に勝つのは難しそうな雰囲気だしね」

 来てくれるという確信はあっても、KAS自身が目の前の少女に敗北している以上根拠もなく霊夢なら必ず勝てると信じ切ることはさすがにできない。それでも不安をを振り払うかのように反論する。

「レムーなめてると虫歯になるぜマルキュー」
「H扱いしないでもらえる?」
「俺たちは……元の世界に帰るんだ! お前たちを倒してな!」
「ふーん」

 沈黙ののち、マルクは告げた。
「元の世界に帰りたいなら、ボクたちだけじゃなく全員殺すべきじゃない?」
 嘲笑うかと思っていたマルクがおかしな返答をしたのでKASは戸惑う。
「ノヴァは現在進行形で『バトルロワイアル』を実行しているから、他の願いは受け付けないはずなのサ。いまさら壊して回っても元の世界に戻れなくなるだけだよ?」
「えっと……すまん。言っていることがよくわからない」
「なーんだ。ギャラクティックノヴァのことも知らなかったんだ」

 大雑把にマルクはKASにニコロワのシステムを説明する。
次第にKASの常に能天気だった顔が険しくなり始める。元が単純なだけにマルクも注視していなければ気付けなかっただろう。

「優勝した奴だけが元いた世界に戻れる……!?」
 最初から説明されていた当たり前のことなのに、KASは驚きを隠さない。やっぱりこいつはバカなのだろうかとマルクは今更のように思った。
「ここからの脱出は不可能ではないけれど、生き残った中でこの平行世界に居場所があるのはカービィとボクと……あと一部のデジモンたちだけだね。
仲間も含めて皆殺しにすれば元の世界に帰れるし願いも叶うけど、主催を倒しただけで何かが変わるものでもないのサ」

 首輪が外されて以降主催者が乱入しだしたことでもわかるでしょと屈託のない笑みで告げるマルク。
確かに戦場に姿を現すくらいなのだから殺し合いの中で全員死亡する可能性はある。だが本当に全滅させても終わらないなどとはKASも思っていなかった。
ニヤニヤとこちらの動揺を窺う少女の姿にKASは精一杯の反抗をする。

「地球によく似た星で暮らさなきゃいけなくなるのか。これがほんとの開拓者精神」
「うわっ、順応性高ッ! 気に入ったよ」

 KASは言えなかった。外部からの助けさえ来れば元の世界に戻れるんじゃないかと。
聞くのが怖かったのだ。あらゆる生還の可能性が主催との対話で全て霧散してしまいそうなこの流れが。だからせめていつも通り強気に振る舞う。
胸の核鉄が己を生かし続ける限り、決して諦めてはいけないのだから。

「腋巫女をやっつけたら人質の役目は終わるわけだから、無造作に殺すのも盛り上がりに欠けるしキミは開放してあげるよ。
折角の三国志なんだからゲームに乗るなり孟獲みたいに七回くらい立ち向かってくるなりすればいいのサ」
「レムーは俺と帽子を交換した仲だぜ! 例えるならなの×フェ! 颯爽と登場して、お前なんかケチョンケチョンにしてくれるに決まってる!」
「……なんだか、いいライバルになれそうな気がしてきたよ。ボクを倒すのは霊夢じゃなくキミかもね」
「奇遇だな。てめーは俺が倒さなきゃいけない相手だった気がしてきたよ。レディーファーストでレムーに譲るからしょうがないけどな!」
「おっほっほっ。負けて拘束されている人間が言うことじゃないよそれ!」

 ひとしきり笑ったあと、マルクは時計を見て言った。
「さて、ボクは今日は食堂で夕食にするつもりだからしばらく席を外すのサ。……ってあれ? なんだろうね」
 オペレータールームの出口奥に見張りのデジモンたちが立ち、道を片方塞いでいる。マルクは気になってそちらへ歩いていった。

「お前たち何をしているのかな? 日替わり定食のあんかけチャーハンが楽しみなのはみんな同じなんだから、道は開けておいてもらわないと」
「くっ……。しかしマルクたんの願いであっても俺たちには退くわけにはいかない理由があるんッス!」「そうッス!」
「言ってごらんよ。つまらない理由だったら通常弾幕が降り注ぐだろうけど」
「禁則事項で」

ピチューン

「うう……マルクたんの愛の鞭は手加減されてても痛すぎるッス……」
 平然と踏み越えてマルクは行く。邪魔だったのと、なんとなくそのほうが喜びそうな気もしたので。振り返ると案の定踏みつけたデジモンの顔は緩んでいる。

「ずいぶんと向こうが騒がしいよね。連中はサボって何をしているのサ?」
「あくまでたとえ話ですけどね。突然空から美少女が降ってきたらマルクたんならどうします?」
「ギャルゲーのプレイ動画を見すぎたんだなと思ってネットの時間を制限するよ」
「そんな……」

 聞きだそうとしてもらちがあかない。ならば直接怒鳴りつけにいくまでだ。
食堂への少しずつ喧騒の強まる道をマルクは急いだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「ぽよ。これもおいしい」
 一目惚れした大勢のファンによって医務室に運ばれたはずのカービィだったが、腕の欠損も胸元の痕も傷としては既にほぼ完全に塞がっていた。
お医者さんごっこを期待していた取り巻きも全身にあったスリ傷の治療でしみる消毒に涙目になるその姿だけで充分満足し、くぅと鳴った彼女のおなかを満足させるために食堂へと連れて行ったのであるが……

 その食堂で、いま伝説が生まれようとしていた。

「なあ、誰かあの子の名前聞いたのかよ。紳士の社交場なのに名前で呼べないとか」
「未だに教えてくれないんだよ。妹にしたいほどのかわいさで名前が内緒だから内緒妹でよくね?」
「いやいや、俺は隻腕の美少女だからアームちゃんと呼びたいね」
「あむちゃんか。それいいな! ピンク髪だし俺の美希がおにぎり食べるときの擬音だし。それにしても、あんなに嬉しそうにパクパクしてたら奢るしかないじゃないか……」

 女の子には甘いものということで最初にゆとり達が注文したデザートを瞬殺し、だったらこれもいけるんじゃないかと冗談で誰かが言い出した特別メニュー『あんこ入りパスタライス』も片腕で難なくたいらげる。
右腕だけを駆使し、奢られたメニューを全て制覇しようかという勢いで食べ続ける彼女は、その気持ちのいい食べっぷりでどんどんギャラリーを増やしていた。

「出たぁー! あむちゃんの1秒間に10個ハンバーガー踊り食い!」
「すげぇよこれ。みんなにも召集かけてやらねーと……片腕だけが目で追えない速さで動いてるとかどんだけだよ」
「早食いなのに優雅ささえ感じるほどに自然体だな。追いつく量作ってる料理長もすげえし、奢る俺たちは超ヤベェ!」

 ゲロッパうどんをすすりあげ、照り鶏にかぶりつき、もやし炒めやテラ豚丼を豪快に減らしてゆく。人間形態でも箸を持たせればこれくらい何のことはない。
カービィにとって通常量の食事をとることができたのはここへ来てから初日の早朝のみ。あのときの杏仁豆腐はおいしかったなぁと思いながら彼女は今までのことに思いをはせる。
 みおん・谷口・いさ・アリス・ぴこ。ほかにもいっぱい。ここに来てから出会った優しいともだち。
なのにみんな戦いの中に巻き込まれ、既に何人もが帰らぬ人となった。記憶が戻った今、マルクをよく知っている自分こそが元凶である奴を倒さなければいけない。
そろそろまた放送のあるころだろうか。それとももう済んでいるころだろうか。今いるこの場所からではよくわからない。
ただ、これだけはわかる。この殺し合いを一刻も早く止めないといけない。

 前人未到間違いなしの大食い記録に驚く観衆を気にも留めず、椅子から立ち上がる。
「そうだよ。マルクはどこっ!」
「呼んだかな?」
 叫んだすぐその先、正面入口に悪魔の道化となった少女は立っていた。

「お前たち、十数人もが集まって何をしているかと思えば……仕事をサボって見かけない女の子とデートごっこを楽しんでたわけだ。
もし侵入者が忍び込んできたら手厚く歓迎してやれと言ってたかもしれないけど、そういう意味じゃないよ? 死にたいの?」
「ひいっ!」
 酷薄な笑みを傍のデジモンに向けながらマルクはカービィに目をやる。

「ノヴァの外から来たのかな? ボクの名前をどこで知ったかは知らないけど、招かれざる客人は排除させてもらわないとね」
「?」
 萌えもんパッチのバージョンが違うせいで外見も以前とは異なっていることと、マルクがカービィを完全に死亡したものと思っていたために生じた齟齬。
このときもし彼女こそが怨敵のカービィであると気付いていれば、マルクは放送結果を正当化する名目で容赦のない虐殺を行っていたことだろう。

「マルクたん勘弁してあげてください! この子は片腕を失ってるかわいそうな美少女なんです!」
「それを言うならボクだってフランちゃんの姿じゃなければ両手なんてついてないよ? でもまあ食堂で殺人は両方の意味で後味が悪いから命までは取らないのサ」
 騒動の大きさに厨房からコックたちまで顔を出している。ここで血なまぐさいことをする気はマルクにもなかった。
「マルク! 殺し合いをやめさせるんだ!」
 対してカービィは非常にやる気だった。一度は倒した相手である。今戦っても負けるとは思っていない。
一触即発の雰囲気を察してマルクは食堂にいる部下たちを下がらせた。

「この侵入者、ボクのことをなめすぎだよね。殺さない程度にここでやらせてもらうよ」
「俺達はマルクたんに従いますっ! 頑張ってマルクたん!」
「どうしちまったんだ同僚! マルクたんもいいけどあの子も違う良さがあるってさっきまで言ってたじゃないか!」
「うるせー! かわいいが正義は基本原則なんだから勝った方に萌えればいいんだよ!」
「なんだとー! どっちつかずのペド野郎が! 俺はこっちの子を応援するぜ!」
「俺もだ! ふくらみはないのにそれでいて柔らかそうなとことかたまんねぇ!」

 口喧嘩を始める部下の醜態を呆れた顔で見つめたのち、マルクはカービィへ向き直る。
「やれやれ……これだからゆとりは。待たせたね。そうまで言うなら気の済むまでやってあげようじゃないか」
 大気が軋みをあげるほどの急激な魔力開放。決して低くなかったマルクの魔力はパッチで妹様と化したことによる器の増大で以前より遥かに強まっている。
カービィも急いでコピー能力のファイアを撃てるよう準備を整えた。外見も美少女がマリオ3のファイアマリオになったような色合いへと変わる。

「せっかくだから弾幕の練習台になってもらうよ。キャハハハハ!」
 狭い室内にいきなり四方向に弧状のカッターを飛ばしてくるマルク。長机が吹き飛び、または空中へ至る前に両断され、カッター本体をかわしきったカービィに降り注ぐ。
迎撃も考えたがファイアの威力では破片を瞬時に燃やし尽くすには至らない。これでは明らかに不利。カービィは潔くコピー能力をファイターに切り替える。
「また色が変わった!? 何なのサこいつは!」
「せいやあっ!」
 跳び蹴りで距離を詰めると同時にその一撃を少女マルクの鳩尾に叩き込む。
ここから相手に反撃できる機会を与えないよう連係を決めればマルクといえど降参せざるを得ないだろう。
魔法使いは魔法に長けているがゆえに怪物化でもしない限り身体能力は決して高くない。
が、そんなカービィの目論見はあっさりと崩れ去った。二撃目は衝撃波に弾かれる。

「やるじゃないか。スペルカード発動〜氷棺『ヴァニラ・アイス』だよ♪」
 マルクがそう告げて衝撃波の発生源かと思われる何かの札をかざした途端、見覚えのある複数の黒い球が少量のばらまき型魔力弾とともに眼前に現れた。
これは昔戦ったときにも怪物化したマルクが吐き出してきたものだ。触れれば凍らされるが、吸い込めばコピー能力のアイスを習得できたはずの氷結弾。
隙はあるのだが食堂という狭い場所では再度接近戦に持ち込むのは難しい。ならばいっそここは元の姿に戻って吸うべきか。
カービィがそう決めて駆け出した途端、ひどい悪寒がした。寸前でパッチを吐き出すことをやめ緊急停止を優先させる。

 ガ オ ン

 目の前を通り過ぎた黒い球が、食堂の壁を凍らせることなくそのまま消失させていった。
「うまくよけるね。カービィを騙せるよう開発した弾幕なんだけど、元を知らないと普通にかわせちゃうのかな? あいつはコイヅカ君が片付けてくれたし。ほっほっほっ」

 カービィは愕然とする。力量差がありすぎる。
以前なら強敵だとは思っても勝てないだなんて思うことはなかった。だけど今のマルクにはこのままの自分では到底敵わない。この時点ですでに手加減されているのだ。
この狭い空間ならマルクが黒い球を出した後変身して突風を放っていれば間違いなく自分は殺されていた。わかってしまったがゆえに、寒気が走る。

「さあ、次は初見殺しを試してみようか。かわいい女の子を嬲るのは楽しいけど殺したいわけじゃないから、直撃しないよう努力してほしいな!」
864Classical名無しさん:08/07/01 23:06 ID:KAmnhsTo
支援くん、支援くん、いぢめる?
 マルクが先程とは違う色の札を掲げようとしていた。
カービィもより厳しい攻撃を予測し、本来のデラックス能力ではないハイリスクな手段に賭けることにする。城で日吉と亜美が特訓するのを眺め続けていたからこそ、今この場でもできると信じたい。

「ペイントっ!」

 夕闇のキャンバスにはワインレッドの夕日を。紅き悪魔の道化には緋の呪印を。
片腕しかないこの身で狙い通りに描く困難さは、日吉の踊るような動きが解決してくれた。
見よう見まねのボブ術。アフロの西洋人を開祖とする一切の無駄を省いた塗りの手法がマルクのその身を染める。
これさえ決まればマルクだって紋様の効果で魔法が使いにくくなるはず。そう思ってカービィがやりとげた表情で顔を上げると、

「スペルカード発動〜鋒矢『ヴィゾフニルの尾羽』♪」

 大量に現れた白い魔力の矢が、横殴り気味に全て己の身を目掛けて降り注ごうとしているところだった。
武術を見て美術を学んだつもりになるのは愚かなことだったのかという後悔の中、カービィは無数の矢に全身を貫かれ、

 気を失った。

「ぺっ。何だこれ油絵の具じゃないか。シャワー浴びたくらいじゃ取れないかも。ひどい攻撃だね」
 意識もなくただ横たわる傷だらけの少女カービィを見下ろしながらマルクはそうつぶやき、避難していたギャラリーを呼び戻す。
「おーいお前たち。終わったから出てきな」
 その大声で勝負がついたと理解した部下のデジモンたちが破壊された椅子や壁の跡に脅えながら戻ってきた。
「あむちゃん負けたの? 非殺傷設定っぽいけど気絶させて陵辱展開?」
「それにしてもひどく壊しましたねー。これじゃあ厨房は使えても食堂は使用不可にするしかありませんよ」
「冷凍庫のハーゲンダッツさえ残っていれば食堂が使えなくとも俺はまだまだ戦えるね!」
「あ、ゴメン。それなら俺が食った」
「んだと!? たとえ親方でもあんただけは許せねぇー!」

 あいもかわらず統率も何もあったものではない。これ以上粛清してもどうにもなりそうにないので、見た目からして良識がありそうなコック帽をかぶったべジーモンにマルクは声をかける。
「お前は赤くないんだな。厨房係なのに悪いけど、この子を治療はしなくていいからハルバード内にある脱出ポッドに載せて宇宙へ送ってやってくれないかな?」
「かしこまりました。惚れ惚れするほどの大食いを見せてくれた方ですから、命令に逆らうようで申し訳ないのですが治療だけさせてもらってから送らせて頂きます」
「そうしたいならそうすればいいよ。ボクは参加者でもない雑魚に構ってる暇なんてないからさ。ほら、来てくれる巫女に出すお茶もいいのを選ばなきゃいけないし」

 マルクはそう言い終えると、自らが暴れたことによって無残な姿を晒している食堂内を見回す。
(……やりすぎちゃったね。ボロボロだ)
 これではしれっとあんかけチャーハンを注文するのがためらわれるどころか、この先多くの部下が食事をする場所に困るに違いない。

「いいなーべジーモン。合法的に少女を密室に連れ込めるんだぜ?」
「そっかー脱出ポッドは密室だもんなー。何でもできるよなー」

 思い直す。気にする必要はなかった。こんなにもサボり魔が群れられるほど人手は余っている。これでどうして見張りやシステム管理がいっぱいいっぱいなのだろうと思うほどに。
半数が交代から戻ってきた見張りだとしても、残り半数の説明がつかない。ほんとなんなんだろうこいつらは。
867Classical名無しさん:08/07/01 23:08 ID:KAmnhsTo
支援チャーチャチャーポコポコポコ
「そこの仕事をサボってた十数名は全員ここの片付けが終わるまで夕食禁止なのサ! 椅子や机はもう使ってない一番奥の会議室から持ってくること。ほらさっさと動く!」
「ちぇー。マルクたんが負けてればよかったのに」
 マルクが指示を出すとようやくとろとろと動き出すデジモンたち。面と向かってピエモンに人選について文句を言うつもりはないが、ゆとりが多すぎるのは困るとマルクは思った。

「じゃあボクはオペレータールームに戻るよ。冷蔵庫からおやつだけもらっておいたからね」

 そう言い残してマルクは食堂から消えた。
残ったのは厨房係のベジーモンと傷だらけの少女、そして大量のロリコ…デジモン達。

「う、うぅ……」
「あれ? この子ひょっとして目を覚ますんじゃね?」
「まだ触り心地も確かめてないのに?」
「あなたたちはどいてて下さい! 色々と有害です! さあ復旧作業に戻って戻って!」

 マルクに信頼されたという自負のあるべジーモンがゆとりデジモンどもを押しのける。
軽く意識が飛んでいたカービィが目を開けて最初に見たものは、彼の白いコック帽。
「えっと……マルクは?」
「あなたはマルク様に負けたんです。命を取ったりはしませんが、これから傷の治療だけして宇宙漂流刑を受けてもらうことになります。けっこう生存率は高いそうですが……」

 いやだ。カービィは思った。
ここで宇宙の外へ放り出されたら今は平気でもたぶん餓死してしまう。
ひょっとしたら運の良さには定評があるから生き残ることができるかもしれない。
でも、そのかわりに、みんなを助けることも、マルクと決着をつけることも、きっとなにもかも二度とできなくなってしまう。そして大切な友達がみんな殺されてしまう。
けれど全身を射られ体はもうほとんどいうことを聞いてくれない。久々に美味しいものをあんなに食べたのに、この体はまだ食べ足りないとでもいうのだろうか。
……いや、その通りだ。
 まだ手はあった。しかし、それは最低の手段ともいってよかった。
「ゲハッ。ケホッ、ケホケホッ」
「大丈夫ですか?」
 ベジーモンが急に背を丸めて咳き込み始めたカービィを心配する。彼が背を撫でたおかげで彼女の咳は収まり、直後割れたCDが口から吐き出された。
未発達の幼い少女の身体だったその容姿が、さらに小さくなってゆく。

「え、ええっ! お前は!?」
 カービィは元の大きさに戻り、自らの倍以上の大きさはあるベジーモンの顎に一撃入れて無理やり吸い込んだ。そのまま彼の存在を自分の力に変換してコピー能力を発動させる。
 同時に周りにいた全てのデジモン―――いわゆる雑魚敵。そう思いたかった。
けれど違うと理解していた。偽りの姿とはいえ自分を愛してくれていた、そんな心優しきロリコンたちが、巨大な大鍋の中に次々と吸い込まれていく。

「あむちゃん大丈……!? カー」「うるさいなぁベジー」「ニャーニャー」「す、吸い寄せられっ」「片付け手伝えよおま」「何が起こっ」「うわぁああああ」

 彼らは全て、『コック』の能力で体力回復のための食料へと変わるのだ。

 カービィは断末魔の叫びがいつまでも聞こえてくる気がして目を閉じる。
彼らは主催者の部下だったというだけで決して敵対する存在ではなかったというのに。
それでも、自らの意思で殺した。完全回復するためだけにみんな殺した。

「つみはぜんぶ背負うよ。許してほしいなんて、いわない」
 もうぽよぽよ言っていた過去の自分ではない。
 何をしてでもマルクを止めたかった。間違った選択だったかもしれない。けれど、ここで立ち止まっては全てが無駄になってしまう。
今のままでは奴には勝てない。誰かと協力した上で、より強いコピー能力も入手しないといけない。
仲間の力と幻想級の能力をコピーできる機会があればきっと今のマルクとも渡り合えるはずだ。
そう信じてカービィは人の気配のしなくなったボロボロの食堂を飛び出し、城内を往く。
未だここがどこなのかも正しく理解しないまま……。
【クッパ城/二日目・夜】
【カービィ@星のカービィ】
[状態]:元のピンク玉、左腕喪失、胸部から腹部?にかけて傷痕、体力全快
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(食料全消費)、土鍋@ねこ鍋
[思考・状況]
1.マルクを倒すために、仲間と合流したい
2.マルクを倒せる武器か能力を探し出す

※第七回放送を聞いていません
※カービィ派の下っ端デジモンはほぼ全員が「行方不明」になりました。
 このため深刻な人手不足が発生するはずです
※銀河に願いをの記憶を取り戻し、五つのコピー能力が自由に使えるようになりました。
 うちストーン・ファイア・ファイターが判明済み。ペイントはデラックス能力ではなく習得していた使い捨て技能なので含まれないはずです
※若干、知能がアップしたような気がしない事もないです。
※ねこ鍋の中にいた猫がどうなったかは想像にお任せします
871Classical名無しさん:08/07/01 23:11 ID:KAmnhsTo
支援じゃいやー!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「ただいまー。早速で悪いけど霊夢は来そうかな? まだならレヴァンテインの行方を調べてほしいのサ」
 食堂から帰ってきたマルクを見てオペレーターたちは仰天した。

「どうしたんですか! 血まみれじゃないですか!?」
 ペイントされたせいでそう見えてしまうだけなのだが、鮮血の似合う外見なだけに初見でこれを塗料とと見抜ける人間はそうはいない。
「会場外から変な子が紛れ込んできててて、絵の具で攻撃されちゃったのサ。でもおかげで弾幕ごっこで本番さながらのウォームアップができたよ」

 しれっと戦闘してきたというマルクに周囲がたじろぐが、当人は気にしない。
「やっぱりフランちゃんならレーヴァテインが必要だね。ないものねだりはいけないと思って魔法の矢の弾幕を尾羽に見立てたけど、イマイチだったのサ」
「魔法とかずるいよな。矢はちゃんと弓で撃つもんだ」
 KASがつっこむ。が、マルクも即座に言い返す。
「剣でもあり弓でもあるあのデバイスなら両方使えてぴったりだね! 壊れてないといいなー」

 そう言いながら椅子に座ろうとし、絵の具を浴びたことを思い出してとりやめる。
「おっと、シャワー浴びてこないと汚れちゃってたね。KASも一緒に入るかい? 拘束がきつすぎて身動き取れないだろうから代わりに洗ってあげるよ?」
「な、なんだってー!」

 オペレーターたちの嫉妬の混ざった怒声が響く。当のKASはといえばそんなことはどうでもいいというかのように平然とマルクに質問した。
「なあ……なんで主催者なのに自分の命まで賭けるんだ? 怖くないのか?」
「そのほうが楽しいと思ったからサ。死って怖くなくちゃダメなの?」
「そか。風呂なら一人で行ってくれ」
 何か思うところがあったのか、KASは目を閉じ考え事を始める。
 マルクも楽しいことができなくなる死が全く怖くないわけではない。
溶岩に落とされようと何をされようと次回作にはちゃんと出てくるクッパを見習って城での戦闘には一応の保険もかけてある。
けれど、言ったことも本音だった。楽しそうなことならせずにいられるはずがない。
ロワを盛り上げながら遂行することだけが目的なら殺し合いに乗らず主催に反逆しようとする危険な参加者の行動を見逃し続ける必要などないのだ。
優勝者が出ない流れになるようならラスボスになると決めていたからこそ、殺し合いに向かない脱出用アイテムも用意したし、首輪の爆破命令は度を過ぎていると思われる場面でもしなかった。
どうすれば面白い動画になるかと考えた結果、基準が自分だから自然とそうなってしまったのだ。
もう終盤。派手な最終戦でニコニコオールスター仲間入りを目指せるだけの面白さにできるよう、あと少し頑張らなければいけない。

「ボクすら楽しませられないようなら、その罰は全滅だからね! ほっほっほっほっほ!」

【クッパ城オペレータールーム/二日目・夕方】
【マルク@星のカービィ】
[状態]:体の複数箇所打撲(ほぼ回復)、悪魔の道化、絵の具の赤で染められた
[装備]:萌えもんアカギパッチ@萌えっ娘もんすたぁ
[道具]:超進化プラグインS*4@デジタルモンスター
[思考・状況]
基本:自分の楽しみのため、オールスター入りを果たすため、なんとしてもバトロワを完遂させる。
1:まずはシャワー! 覗いたらメッなのサ
2:なんか妙な事になっちゃったけど、まあいいや。レバ剣あたりを手に入れて今後のために弾幕を改良していく
3:KASを人質にして霊夢を連れてこさせ、ラスボス戦に相応しい超弾幕バトルを繰り広げる。
4:三国志状態ももう終わるかな? ラスボスとして準備を始める。 ラスボスを他の奴に譲るつもりはない。
5:遊戯を言葉巧みに騙し、仲間に引き入れたかった。惜しいなぁ
6:ピエモン無事かなあ
※涼宮ハルヒ、永井博之、カービィの三人は死んだと勘違いしています
※霊夢の性格に制限が効いているという推測はどうやらハズレのようです
※レヴァンテインが散ったことをまだ知りません
※クッパ城内部でのマルクの評価がさらに高まりました。カービィ派のデジモンはもうほとんどいません。
これによりクッパ城内部のデジモンはマルクの命令を優先します。マルク>ピエモン
※城の結界の一部に損傷があったようです。現在ビッグマメモンが修復中です。
※ピエモン支援隊がクッパ城を出発し、ピエモンの元へ向かっています

【KAS@KAS動画】
[状態]:拘束、首輪装着、重傷(若干回復)、右拳骨にヒビ、お尻に火傷、チビマリオ、知恵熱
[装備]:シルバースキン@真赤な誓い、洞爺湖の木刀@銀魂、レムーのリボン(バンダナ)、首輪探知機(残り電池80%)@バトルロワイヤル、M1911A1@MGS3残り弾数(7/7)
[道具]:
[思考・状況]
1.やっぱり暇だ…………
2.この状況を打開したい。このままじゃ一人でトイレにも行けねー
3.このクソゲーをぶち壊してこいつを土下座させても、悪い奴以外全員生き返らせたりはできないってことなのか? うーん……わからん
4.レムーはきっとみんなと来てくれる! というかはやく来て!
5.閣下の分も生きる。絶対に生き残る
6.あのカード、どこ行ったんだろ?  
7.笛が気になる。 あれがもう一本あればボスの所まで行けるはず……って既にここじゃねーか!
8.なんであんな所に孔明の罠があったんだ?

※ニコニコ動画に関する記憶が完全に戻りました。
※涼宮ハルヒ、永井博之、カービィの三人が死んだと勘違いしています。
875 ◆wC9C3Zbq2k :08/07/01 23:18 ID:zUQwoMzQ
本当は残酷なピンク玉童話。誰かマルクだけでなくこいつも止めろー!
876Classical名無しさん:08/07/01 23:19 ID:KAmnhsTo
投下乙です。
マルクたんのカリスマがすばらしいwwww普通に強くてかっこいいし。
カービィまでもがなんかシリアルに…さすがはピンクの悪魔だ……

ところであむちゃんでメイプルカラーズ思い出したのは恐らく俺だけだな
877Classical名無しさん:08/07/01 23:20 ID:otF.0JoY
投下乙!
妹様の力はすげえやw
さすがラスボスって感じっす
KASとカービィは再び結束を手に入れられるのか!
878Classical名無しさん:08/07/01 23:21 ID:frmX5Z0U
投下乙
マルクはマルクで強いなーやっぱり
ロリコンども乙。お前らには笑わせてもらった

なんかテンション低いKASに違和感感じるの俺だけか?w
まあ状況的に仕方ないんだが
879Classical名無しさん:08/07/01 23:33 ID:8Ajx4b5.
投下乙。
だめだ、マルクもKASもカービィもかっこよくみえてしまう。
ゆとり主催陣にはもうwwwwとしかコメできないwwww

ところであむちゃんってのは、最近ランキングにあがってきた
深夜33時のあれでいいのか?
880Classical名無しさん:08/07/01 23:35 ID:KAmnhsTo
ところでwikiに広告が上に上がるようになってるんだが、
管理人がログインしてどっか更新しないとこうなるらしい。

ってことで至急対応頼む
881Classical名無しさん:08/07/01 23:37 ID:UUbHjyvA
投下乙! 
何と言うカリスマ…これなら神(笑)と互角に戦えるかもしれないね。お互い程良く潰し合ってくれそうだ
882Classical名無しさん:08/07/01 23:57 ID:00R6GjkI
投下乙!
さすが終盤! 皆、かっこよく見えるのが不思議!
カービィのコックシーン…ピンクの悪魔はやはりヤツなんだよなw
そして意外にKASとマルク仲良いんじゃないの?ww
KASは首輪装着か……外は禁止エリアだらけだしヤバそうだな…
883Classical名無しさん:08/07/02 02:32 ID:h69zsGVo
……ちょっと待ってくれ。
KASの状態 知恵熱ってどういう事だよwww
まさかちょっとシリアスに考え事したら、熱出たって事じゃなかろうな。
884Classical名無しさん:08/07/02 02:47 ID:BkMQbKzE
マザーでいえば超能力フラグだ!
885Classical名無しさん:08/07/02 07:58 ID:vHnjUi82
>>880
対応しますた〜。
886Classical名無しさん:08/07/03 01:44 ID:73laZXbI
おっ、いつの間にか神(笑)が撃破数1位タイか…
よく見たら、仕留めた参加者が全体的にかなり高い戦闘能力の持ち主だったりするんだな。立派なラスボスになっとる…
887Classical名無しさん:08/07/03 01:46 ID:odDxoMxo
「ラスボス」という単語はマルクとの対立フラグだよね
888Classical名無しさん:08/07/03 03:18 ID:vx1MhM5M
あの頃はすぐ死んでしまうんだろうな、とか思ってたのにね
どう転ぶかわからないのがパロロワか…

同じく1位タイのレナ、つかさは対主催なんだよなww
つかさには、今まで4人の仲間を殺めてしまった分の罪滅ぼしが。
レナには、甚大な被害を出してきたものの、コイヅカ、TASさんを葬ったというボスキャラキラーとしての活躍が
期待されますな
889Classical名無しさん:08/07/03 08:09 ID:h7ogNDdE
なんで女キャラばっか順調に伸びてるん?
890Classical名無しさん:08/07/03 11:24 ID:ZYp356.o
>>888
葬った、と言っても他の仲間が追い詰めたとこに止めを差しただけなんだけどなw
891Classical名無しさん:08/07/03 11:41 ID:dmtUKOhQ
いつカービィのストーカー一頭身さんが助けに入るか期待していた時期があったよ。
カービィの残りが玄人向けのあれと素人〜玄人向けのアレだったら戦力はぐんと上がるんだが。

神(笑)は中々いい悪役だな。こいつはたぶん死ぬ瞬間もこのままなんだろうなぁ。

そして>>814
くそ亀だがあそこは無理www。
このスレっぽくいうと、あすこは天地創造(笑)クラスが平均レベルだぜww
892Classical名無しさん:08/07/03 13:20 ID:h7ogNDdE
まあ、次元意思が雑魚扱いされる場所だからな。
一瞬で相手を殺す能力がなければ参加すら難しい。
893Classical名無しさん:08/07/03 13:56 ID:vx1MhM5M
今思うと残り12人中、男キャラはピヨ、遊戯、若本、KASの4人だけか……
殺害数ランキングでもわかるように、ニコロワはおにゃのこが頑張ってますな!
894Classical名無しさん:08/07/03 14:05 ID:ZYp356.o
Bがおにゃのこ……だと……?
895Classical名無しさん:08/07/03 14:15 ID:OfaChUjM
初期参加者9人のうち、殺害数ランキングにいないのはカービィだけなんだよな。
他ロワでは誰も殺してないのが何人もいるし、珍しいな。
896Classical名無しさん:08/07/03 14:18 ID:ZYp356.o
カービィはゆとり軍団を虐殺しました
897Classical名無しさん:08/07/03 14:24 ID:vx1MhM5M
やべ! Bは立派な漢の子でしたww
898Classical名無しさん:08/07/03 15:02 ID:ZYp356.o
漢:ピヨ、遊戯、KAS、若本、B
女:レムー、レナ、つかさ、HAL、えーりん
?:カービィ、マルクたん
899Classical名無しさん:08/07/03 15:41 ID:tUTysAtc
>>893
実はこの書き込みはパッチでのBのおにゃのこ化フラグですね
わかります。
900Classical名無しさん:08/07/03 15:44 ID:ZYp356.o
そういや若本遊戯えーりんBの人は期限過ぎてるので延長なら連絡くれ
901Classical名無しさん:08/07/03 16:50 ID:vx1MhM5M
>>899
絵版にあったあのプリチーなBになるのか!!
マルクたんにゾッコンなデジモン達も、流れるかもしれんww
902 ◆jU59Fli6bM :08/07/03 19:06 ID:laxJw0TU
期限今日までだったような
B、若本、永琳、遊戯の予約を延期させて下さい。
5日ももらったのに書き終わらなくて本当に申し訳ないです……テトスオタワ
ゆっくりが俺の清涼剤です

>>855
すまん……今書いてるの点々だらけだった。なるべく減らしておきます。
903Classical名無しさん:08/07/03 19:20 ID:vx1MhM5M
>>902
ゆっくり書いていってね!!
904Classical名無しさん:08/07/03 19:54 ID:ZYp356.o
>>902
今日の「午前7時」だね
905Classical名無しさん:08/07/03 20:02 ID:h7ogNDdE
え?そんな細かい区切りあんの?
906Classical名無しさん:08/07/03 22:18 ID:pSnIQc4I
ATMはやはり?に分類されそうだなw
907Classical名無しさん:08/07/03 22:21 ID:ZYp356.o
午前七時まで起きてる人って滅多にいないし
今日の零時と何ら変わりないと思うけど
908Classical名無しさん:08/07/03 22:36 ID:vx1MhM5M
若本に幼女パッチを付けたらどうなるんだろう……
とか考え始めた僕はおそらく病気です
909Classical名無しさん:08/07/03 22:52 ID:tUTysAtc
>>980
パッチなら…パッチならきっと何とかしてくれる!
たしか量産型あったよなパッチ
カービィ付けてるのそれだし
910Classical名無しさん:08/07/03 22:56 ID:F90K4ngE
>>908
その道はすでに自分、および毒吐きが通った道だ……!
実際どうなるのかな。声のイメージが強い人だから、
幼女化しても声変わらずって可能性もあるが……
911Classical名無しさん:08/07/03 23:09 ID:vx1MhM5M
甲高い声で、ぶるぅぅうううあああああああ!!な幼女… 
それとも、いやに魔王ボイスな幼女のどちらかか…

想像しただけで鳥肌立ってきた
912Classical名無しさん:08/07/03 23:09 ID:ZYp356.o
昔のSS読み返して気付いたんだが兄貴って随分昔からいたんだな
913Classical名無しさん:08/07/03 23:38 ID:h7ogNDdE
いつからいたかなー?
β時代には既に居た気がする。
914Classical名無しさん:08/07/04 00:21 ID:Zxk.9cuY
>>908
遊戯王のリリカルモンスターになると予想。
915Classical名無しさん:08/07/04 00:37 ID:Iwb09P8g
リリカルモンスターになったら勘違いフラグたちそうだな

…まあ使えそうなのはデバイスとデーモンと融合した神(笑)くらいしか無いな
本人生きてれば変わったかもしれんが
916 ◆irB6rw04uk :08/07/04 00:52 ID:.u.RrBrE
すみません
空前絶後の大遅刻を現在進行形でしているirBです。
今日一応書き上げました(かなりカットしましたが……)
ですがいろいろ修正したい部分とかもとネタとの参照のために後一日だけ時間をください
グーグル先生にいろいろ聞いていたら危うくブラクラをry
917Classical名無しさん:08/07/04 00:58 ID:O9K2mkT6
そういえば神(笑)は、リリカルモンスター1体と腹ペコ王のカードを持ってた(古泉から奪い取った)な。
もう使用可能みたいだし。まあ、奴ならぎりぎりまで使わないで
そのまま抱え落ちってことのほうがあり得るか。
918Classical名無しさん:08/07/04 01:08 ID:5MCWBsT6
神(笑)は自分自身の力に自信持ってそうだからなぁ。
案外、手に入れた道具を一切使わないってこともあるかもね。
919Classical名無しさん:08/07/04 01:11 ID:WOGh37uo
ゆっくり書いていってね!!!

jU59さんもそうですが、終盤だしそんなに期限を気にしなくてもいいと思います。
勿論報告してくれた方が安心できますけど。
書き手が満足いくように仕上げてくれるのが一番
920Classical名無しさん:08/07/04 01:13 ID:6raQ6Suo
それはそれで潔いなw
921Classical名無しさん:08/07/04 01:17 ID:WOGh37uo
どうかな……
神(笑)はあれでなかなか狡猾だから意外と使いそうな気も
922Classical名無しさん:08/07/04 01:56 ID:5MCWBsT6
確かに神(笑)なら色んな事やりかねないかもな…
外道の模範解答って感じになってるよな
もし、神(笑)とマルクがぶつかり合う場面があるなら、普通にマルクを応援する自分が想像出来てしまう…
主催を応援する事って、今までなかったんだけどなぁ…w
923Classical名無しさん:08/07/04 04:59 ID:9kMaQJLU
神(笑)って闇サトシっぽいと最近気づいた
暴れっぷりのスケールは紙のが上かもしれんが、本質的には変わらないかもな
924Classical名無しさん:08/07/04 17:37 ID:uNsVLLS6
もうハルヒの面影ないよな。狂気に完全に乗っ取られた感がある。
925Classical名無しさん:08/07/04 17:41 ID:SkJrlnX6
いや、原作でも一本ネジが足らなかったらこんなんなってたんじゃね?w
キョンというストッパーがいたからこそ、ある程度暴走が抑えられていた訳で。
ストッパーがいなくなった+殺し合いという異常な状況で現状の神(笑)が出来た気がする
926Classical名無しさん:08/07/04 18:20 ID:5MCWBsT6
なんだかんだで酷い目に遭ってるからな
狂う要因はいっぱいあったってことか
927Classical名無しさん:08/07/04 18:24 ID:pvzL4wNw
>>925
それは流石にロワに毒されすぎだろ
いくらなんでもここまでは狂わねえよ
928Classical名無しさん:08/07/04 19:05 ID:u/X.NsbM
リリカルモンスターも神(笑)に喰われる可能性があるな
というかデバイスとかも食べかねない
カービィやでっていうに並べる
929Classical名無しさん:08/07/04 19:22 ID:uXsA0fGU
>>928
しかしあんまり手当たり次第に喰い過ぎると、それが原因で自滅するのもまた定番
930Classical名無しさん:08/07/04 19:45 ID:2efPWEas
個人的にHALが某ワールドに見えて来てしまった

ごめん、気にしないで。
931Classical名無しさん:08/07/04 19:47 ID:Ey31udsE
ゲンナイさん「ところでノーパソにワシの家のショートカットがあったんだけど…誰か思い出して…」
932Classical名無しさん:08/07/04 19:48 ID:Sua8g5ew
覚えちゃいるが、生かせる場所がなかった。
933Classical名無しさん:08/07/04 20:05 ID:WOGh37uo
HALは自信満々かつ、何をしても全く悪びれないし、後悔とかもしないから見てて気持ちいい
奴の死に際のあがきが楽しみ
934Classical名無しさん:08/07/04 22:18 ID:0a01lwio
正直ゲンナイさんに出来ることと言ったらデジモン関係の強化フラグなわけで……
935Classical名無しさん:08/07/04 23:41 ID:5MCWBsT6
残る主なデジモンはマルクたん、若本、P○D長、Bだけだしな。
神(笑)もほとんどデーモンみたいだし……
……さよならゲンナイさん……
936Classical名無しさん:08/07/04 23:46 ID:zV0fWQqE
937 ◆irB6rw04uk :08/07/05 00:26 ID:2gY9dALI
すみません……したらばのほうに投下してきました。
つかさだけでは流石に……って思って彼女に動いてもらいましたが……
だめでしょうか?

実はこの後も書こうと思っていたのですが……
時間が無い、ってことで……
938Classical名無しさん:08/07/05 00:47 ID:OyWGvZw.
投下乙
まぁこれくらい饒舌にならんと彼女も出番消えちまうだろうなあ
大丈夫かな、と俺はおもふ
939Classical名無しさん:08/07/05 00:50 ID:PZVoYglY
投下乙
大丈夫だと思います
940 ◆CMd1jz6iP2 :08/07/05 01:02 ID:Sm6Mq.aE
>>931
HAHAHA、マジゴメン。


>>940
投下乙
一般人として頑張ってほしいところ……殺害数ランキング? なんのことです?


最近じゃ書く時間がなくて参加できないけど
ゆっくり応援してるよ!
941Classical名無しさん:08/07/05 02:49 ID:LwyUpZnY
仮投下乙!
「彼女に動いてもらった」ってあったから、羽入でも出てくるのかと思ったw
942Classical名無しさん:08/07/05 12:50 ID:MW1i6fZk
そういえば祭のはにゅーならロワ出れるのかな?
943Classical名無しさん:08/07/05 17:26 ID:MW1i6fZk
「くくく。今の私に、あの、人の子らに倒されたときのような慢心はない。
 生まれて間もないデジモンよ。年季の違いと言うもの、見せてやる!」

ピエモン、こんなこと言ってたんだよね。今の状況見てると泣けてくるぜ
944Classical名無しさん:08/07/05 19:24 ID:sCPRSoJg
>>935
まだ確かレナ方にクラモンいなかったっけ?
945Classical名無しさん:08/07/05 21:11 ID:pPp5PZKU
そういやクラちゃんがいたな
増殖するし、神(笑)のゴハンにならなきゃいいけど……
てか、ニコロワは動く支給品達が大活躍してるよなw
946Classical名無しさん:08/07/05 21:37 ID:OyWGvZw.
クラちゃんが戦力として成長すれば他勢力と何とか互角に戦えそうだな
947Classical名無しさん:08/07/05 21:41 ID:MW1i6fZk
ところで今の予約分が投下されたら書き手チャットかな?
レムーVSマルクフラグとかいろいろあるし楽しみだ

そういやもうあと50ちょいレスぐらいしか残ってないんだな。
支援による消費を考えたらやっぱり次レス用意しておくべきだろうか…?
948Classical名無しさん:08/07/05 21:47 ID:pPp5PZKU
そだね。えーりんとかの投下が終わったらチャットだろうね。
さすがにネタバレ分が多く含まれるんだろうなぁ…
だけどせっかくだしちょっとだけ覗いてみたい気もする!
949Classical名無しさん:08/07/05 22:13 ID:MW1i6fZk
クラちゃんワープ進化フラグ&脱出フラグですね
950Classical名無しさん:08/07/05 23:04 ID:k516dXLs
>>949
HALモンにフラグごと喰われそうだな
951Classical名無しさん:08/07/05 23:19 ID:JfTq9Lu2
今日から使える機能のはずなのにコミュがもう788件もできてらー
来週末くらいにはニコニコ内にパロロワコミュニティもできてそうだね
952Classical名無しさん:08/07/06 05:47 ID:E4CNl85Q
それは大迷惑だ。是非ともやめてほしい。
前にも宣伝云々って言ってた人いたけど、荒らし来るからやめて。
953Classical名無しさん:08/07/06 09:01 ID:cBpgpRso
コミュって何? 今のニコニコのゆとりに流れ込まれると非常に困る
オラちょっとだけニコを毛嫌いするVIPの気持ちが分かってきたぞ
954Classical名無しさん:08/07/06 09:37 ID:mhcoUwCM
ニコロワコミュはやめて欲しいがパロロワコミュとなると俺たちに止めることは出来ないしなあ・・・
955Classical名無しさん:08/07/06 10:44 ID:v4ojPAUE
完結してからならいいような気もするが

あ、でも2ndもやるのか
956Classical名無しさん:08/07/06 10:52 ID:cBpgpRso
やっぱ次スレ立てた方がいいかな
書き手さんの意見が聞きたいとこだが
957Classical名無しさん:08/07/06 15:08 ID:U1Gve4o6
ゆとりなんぞに知られたら絶対に好きなキャラが死んだ!こんな性格じゃない!
活躍させろ!ってキレるからな…。そうなったらキャプテンどころじゃないぞ。
958Classical名無しさん:08/07/06 15:40 ID:E4CNl85Q
特にハルヒあたりが風当たり強そうだな…
レナあたりは何も言われなさそうだ。
959Classical名無しさん:08/07/06 16:13 ID:cBpgpRso
仮にそんな事態になったらテンプレに
羽入「コミュから来た人は意見を1ミリも聞き入れて貰えない覚悟で参加するのですよwwwwwwwww」
が必要だな
960Classical名無しさん:08/07/06 16:35 ID:c/bwwFBc
パロロワコミュも作られないんじゃないかなぁ
多分、作ったらどうなるかなんてみんなわかってるはずだし。
961Classical名無しさん:08/07/06 16:36 ID:FaQG4qIA
ゆとりの空気の読めなさを舐めてはいけない
962Classical名無しさん:08/07/06 16:37 ID:lc1NFscA
ビッグボス「彼らは好きなキャラを活躍させるためにまた同じ過ちを繰り返す。所詮、ゆとりだ。キャプテンと同じことを繰り返すしか能がない…。」
963Classical名無しさん:08/07/06 16:43 ID:cBpgpRso
これならMAD大量削除の方がよかった
ゆとりは目先のことにとらわれるからな
964Classical名無しさん:08/07/06 17:36 ID:E4CNl85Q
>>960
前にmixiだかで宣伝したいって言ってた奴がいました。
965 ◆jU59Fli6bM :08/07/06 18:15 ID:CKabcvgY
遅れて本当にすみません。
支援もらったりを考えると、投下は次スレ立つまで待っておいた方がいいのでしょうか?
そこまで大作ではありませんが……残り35レスはきつい気が
966Classical名無しさん:08/07/06 18:30 ID:cBpgpRso
では早急に次スレ立ててくるわ
967Classical名無しさん:08/07/06 18:31 ID:cBpgpRso
\(^o^)/スレッド立てすぎ

誰か頼む
968Classical名無しさん:08/07/06 18:49 ID:OT2bYPj2
>>967
いってくる
969Classical名無しさん:08/07/06 18:55 ID:OT2bYPj2
970Classical名無しさん:08/07/06 18:59 ID:FaQG4qIA
>>969
\乙命丸!/\乙命丸!/\乙命丸!/\ウォーイ!/
971Classical名無しさん:08/07/06 18:59 ID:lc1NFscA
新スレ立て乙か霊夢!
972Classical名無しさん:08/07/06 19:13 ID:OT2bYPj2
スレ立て終了であります!
973Classical名無しさん:08/07/06 19:19 ID:c/bwwFBc
スレ立て乙であります!
974Classical名無しさん:08/07/06 19:27 ID:cBpgpRso
>>965
さあ、遠慮なく投下を行うのだ
975Classical名無しさん:08/07/06 19:37 ID:3EeFFhpQ
コミュか…
パロロワを宣伝すると、冗談じゃなくなるほど荒れることは分かってるし、
やめたほうがいいって気持ちもあるけど、
その一方で、ロワをいろんな人に知ってもらいたいって気持ちもあるんだよなぁ。

976Classical名無しさん:08/07/06 19:41 ID:.eb/7dKM
自分が異端であることを自覚するべき。
好きなキャラが殺しあうSSが好き、という人はほとんどいない。
977Classical名無しさん:08/07/06 19:45 ID:ElZf4nDI
ブログで紹介というか感想言ってる人達も中にはいるみたいだけどね。
まあ、細々とやるのが一番いいさー。
978Classical名無しさん:08/07/06 19:46 ID:FaQG4qIA
パロロワはあくまでアングラなものだからなー
知らない人には存在自体が悪趣味の極みだと認識されて当然
979Classical名無しさん:08/07/06 19:48 ID:cBpgpRso
どっちかってと熱血も鬱もほのぼのもバトルも考察もなんでもござれだから
パロロワが好きなだけで殺す殺されはニの次としか考えてない俺ダルシム
980Classical名無しさん:08/07/06 20:16 ID:c/bwwFBc
いきなりでなんだけど、最終話まであと20話かかんないような気がしてモヤモヤしてきた俺ガイル
981Classical名無しさん:08/07/06 20:17 ID:rFXtx85.
いやー、今のニコニコに紹介されたら957のいってるとおりになるだろ。
そんなゆとり達が2ndの時にどういう行動を起こすか・・・
わかるだろ?
982 ◆wC9C3Zbq2k :08/07/06 20:34 ID:om3pIuJ6
テンプレ見て気付いた

マルクとKASは夜じゃないといけない。ごめんなさい
983Classical名無しさん:08/07/07 00:03 ID:DtIE/9PU
今、パロロワ事典の用語集を見に行ったら、こんなことが書かれてた。

「支援」
1.
作者が作品を本スレに投下する間、連投規制対策のため
作者以外が議論スレにレスを書き込むことで規制を緩和すること。
様々なロワスレで行われている光景。
連投規制の厳しい板においてスムーズに作品を投下する工夫である。


自分は今まで、「支援」って書き手の投下中に、その書き手を応援するために
ネタを書き込むことだと思ってた……。
道理で他のロワに行ったら、支援に何も書かれていないわけだ。

……ゆとり、及び新参でゴメン。

984Classical名無しさん:08/07/07 00:14 ID:4tS0qMaU
ネタを書き込めるのはここ特有の文化だからな
最終回とかだと毒吐きや感想スレが実況化してる場合はよそもあるけど
985Classical名無しさん:08/07/07 00:41 ID:CN2LUurg
ここの支援は確かに一種の文化w
けっこう鬱シーンとかで、「おまえ、俺のケツの中で支援しろ」みたいな事書かれてて吹いたこともある
986Classical名無しさん:08/07/07 01:29 ID:SI6q5TdI
厨の流入が問題となるなら
立てるとしてもせめて完結するまで待った方がいいんじゃね
987Classical名無しさん:08/07/07 04:11 ID:i3hwaHcE
2nd完結まで待ってくれ。多分その時は3rd完結まで待ってって言ってると思うが。
988Classical名無しさん:08/07/07 20:20 ID:0ua8usE.
土曜日でいいんじゃね?
平日じゃ仕事やら学校やらであんまり集まり難いだろうし。
989Classical名無しさん:08/07/07 22:43 ID:CN2LUurg
こっちって埋めた方がいいのかな??
990Classical名無しさん:08/07/07 23:10 ID:DtIE/9PU
>>989
そうだな。よし、やっちまえ。
991Classical名無しさん:08/07/07 23:18 ID:tKSIndhE
クラウンは埋める必要がないんだから有意義に使えと
992Classical名無しさん:08/07/07 23:22 ID:RCdqu0M6
使い道もないしいいじゃない
そしてそれを考えてるうちにほらあと8レス
993Classical名無しさん:08/07/07 23:22 ID:CN2LUurg
残り微妙かな〜と思ったんだけど、やっぱやめとくわ
994Classical名無しさん:08/07/07 23:24 ID:CN2LUurg
とか言ってるうちに、残り6レス
995Classical名無しさん:08/07/07 23:25 ID:CN2LUurg
書き手チャットって結局いつになったんだっけ残り5レス
996Classical名無しさん:08/07/07 23:31 ID:aqQXlY0M
今北。
埋め。
残り 4レス
997Classical名無しさん:08/07/07 23:32 ID:aqQXlY0M
上げちまった自分が恥ずかしい
残り 3レス
998Classical名無しさん:08/07/07 23:36 ID:CN2LUurg
絵版のBを見てきたけど、アレならロリモン達が騒ぎだしそうな気がしてきた残り2レス
999Classical名無しさん:08/07/07 23:40 ID:C5FxQZsk
仕事に精なんか出るわけ無い月曜の深夜1レス
1000Classical名無しさん:08/07/07 23:47 ID:g1Gp.SO.
嬉しくなるとつい取っちゃうんだ
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。