ニコニコ動画バトルロワイアル sm7

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1Classical名無しさん
鬱です。

本日はニコニコ動画バトルロワイアルに 御アクセス頂き、 ありがとうございます。

ここはニコニコ動画の人気キャラを用いてバトルロワイヤルをするというリレー小説のスレッドです。
大変申し訳ありませんが、 この企画はフィクションであり実在の団体・人物等とはまったく関係ありません。
ルールさえ守っていただければ誰でも参加可能です。

マルクさんが小学生以来、 バトロワ主催に挑戦しました。

またの御アクセスをお待ちしております。


前スレ:http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1195298608/

Wiki:http://www39.atwiki.jp/niko2/pages/1.html
したらば:http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9990/
2Classical名無しさん:07/12/13 22:08 ID:2PJlFhqM
【基本ルール】

全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる
生き残った一人だけが、
元の世界に帰ることができるのと、
望んだ願いを叶えることができる

ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される

【主催者】
マルク@星のカービィシリーズ
ピエモン@デジモンアドベンチャー

その他に部下としてイビルモン、レッドベジーモン、ハグルモン他多数のデジモン勢と
パタ、ダクーガ、ボルムがいる

プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる
【スタート時の持ち物】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収
(義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない)
3Classical名無しさん:07/12/13 22:08 ID:2PJlFhqM
【ステータス】
投下の最後にその話しに登場したキャラクターの状態・持ち物・行動指針などを表す
ステータスを書いてください。
テンプレはこちら。
【地名/○○日目・時間(深夜・早朝・昼間など)】
【キャラクター名@出典作品】
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(武器・あるいは防具として扱えるものはここ)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なものはここ)
[思考・状況](ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
      複数可、書くときは優先順位の高い順に)

【予約について】
キャラの予約は基本的には3日
申請があれば2日くらいは延長するかもです


【作中での時間表記】
深夜:0〜2  
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
真夜中:22〜24
4Classical名無しさん:07/12/13 22:11 ID:2PJlFhqM
参加者リスト(現時点)
37/70
3/7【涼宮ハルヒの憂鬱】●キョン/●谷口/●朝倉涼子/●暗黒長門(長門有希)/○キョンの妹/○涼宮ハルヒ/○古泉一樹
3/5【東方project】○博麗霊夢/○アリス・マーガトロイド/●鈴仙・優曇華院・イナバ/○伊吹萃香/●霧雨魔理沙
3/5【THE IDOLM@STER】○天海春香/○高槻やよい/●菊地真/●如月千早/○双海亜美
3/5【ひぐらしのなく頃に】●前原圭一/●園崎詩音/○園崎魅音/○富竹ジロウ/○竜宮レナ
1/4【ポケットモンスター】●ピカチュウ/●フシギダネ/●サトシ/○ピッピ(ゆびをふる)
2/4【らき☆すた】●白石みのる/○柊つかさ/○泉こなた/●柊かがみ
0/3【現実】●いさじ/●福山芳樹/●外山恒一
1/3【永井先生】●永井浩二/●永井けいこ/○永井博之
2/3【遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】○海馬瀬人/●インセクター羽蛾/○武藤遊戯
3/3【ロックマンシリーズ】○ロールちゃん/○ロックマン/○エアーマン
2/2【TAS動画シリーズ】○TAS/○KAS
1/2【くそみそテクニック】○阿部高和/●道下正樹
1/2【新・豪血寺一族シリーズ】○矢部野彦麿/●琴姫
2/2【新世紀 東方三国志〜ひぐらしの憂鬱〜】○八意永琳/○ニート
1/2【デジモンアドベンチャー】○ゴマモン/●オメガモン
1/2【星のカービィ】○カービィ/●ワドルドゥ
1/2【魔法少女リリカルなのはStrikers】○ティアナ=ランスター/●高町なのは
1/2【ミュージカル・テニスの王子様】○日吉若/●越前リョーマ
0/1【イチローのレーザービームで地球滅亡】●イチロー
0/1【陰陽ファンタジーZ】●削除番長
1/1【自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ】○友人
1/1【スーパーマリオシリーズ】○ヨッシー
1/1【世界最強の国技SUMOU】○YOKODUNA
1/1【地球防衛軍3 おじいちゃんの防衛軍】○ストーム1
1/1【天空の城ラピュタ】○ムスカ
0/1【東映版スパイダーマン】●スパイダーマン
0/1【ドラえもんのび太のバイオハザード】●ドラえもん
0/1【覇王翔吼拳を使わざるをえない】●リョウ・サカザキ
0/1【マリア様がみてる&俺ヴォイス】●小笠原祥子
1/1【ローゼンメイデン】○水銀燈
5Classical名無しさん:07/12/13 22:36 ID:2PJlFhqM
【確定参加者・場所・時間別一覧表】

午後 B-2 橋の手前                  ストーム1
夕方 C-3 山道西部                  天海春香、園崎魅音
夕方 C-3 洞窟前                   ゴマモン、柊つかさ、カービィ、矢部野彦麿、アリス・マーガトロイド、(アサクーラ)
夕方 C-3 山道北西部                 エアーマン、ムスカ
午後 C-3 山道脇                   クラモンA
夕方 C-3 山道                     ロックマン、武藤遊戯(闇遊戯)、阿部高和
午後 B-3 中央山岳地帯               TASさん、クラモンB
夕方 D-1 城・寝室                  博麗霊夢、ヨッシー、日吉若
夕方 E-2 道                      海馬瀬人、高槻やよい、双海亜美
夕方 D-3 花畑                      KAS
午後 D-4 道路                     ニート、ロールちゃん、伊吹萃香
午後 D-4 町の手前                  富竹ジロウ、涼宮ハルヒ
夕方 E-2 河原                     YOKODUNA
日中 E-3 町・薬局内部.               八意永琳、古泉一樹
午後 E-4 塔内部                   永井博之、竜宮レナ、友人、キョンの妹、ティアナ=ランスター、ピッピ、
午後 E-4 民家                    水銀燈、泉こなた
6Classical名無しさん:07/12/13 22:45 ID:2PJlFhqM
【死亡確認者・場所一覧表】
見せしめ                    海馬モクバ
見せしめ                    双海真美
深夜 A-1  祠のトイレ            キョン
早朝 A-4  森(埋葬済み)          ワドルドゥ、琴姫
朝  B-1  草原                鈴仙・優曇華院・イナバ(消滅)、高町なのは
昼  B-2  橋の手前            柊かがみ
午後 B-2  橋の手前            菊地真(消滅)
深夜 B-3  山頂(埋葬済み)        白石みのる
深夜 C-1  湿原                ドラえもん
朝  C-3  北部・山の麓(埋葬済み)  福山芳樹
朝  C-3  山道脇               暗黒長門(消滅)、朝倉涼子
夕方 C-3  北西部.洞窟         いさじ
夕方 C-3  山道東部            スパイダーマン
朝  D-1  城内(埋葬済み)        永井けいこ、削除番長
深夜 D-2  草原                道下正樹
黎明 D-4  草原(埋葬済み)         如月千早、越前リョーマ
昼  D-4  草原(埋葬済み)        ピカチュウ
夕方 E-2  河原               お覇王(消滅)、霧雨魔理沙(消滅)
深夜 E-3  町                  インセクター羽蛾
昼  E-3  町                 オメガモン(消滅)
黎明 E-4  塔内部               小笠原祥子
午後 E-4  塔屋上              外山恒一
午後 E-4  塔の下              前原圭一
昼  E-5  草原(埋葬済み)        サトシ(闇サトシ)、永井浩二
午後 E-5  草原               フシギダネ
早朝 E-5  草原               園崎詩音
朝  E-5  草原               イチロー
7Classical名無しさん:07/12/13 22:46 ID:2PJlFhqM
【残り37人】


【「首輪」と禁止エリアについて】
ゲーム開始前からプレイヤーは全員、「首輪」を填められている
(かならずしも首輪の形である必要性は無し。参加者の形態などからチップなどになっている)

首輪が爆発すると、そのプレイヤーは死ぬ
(例外はなし。不死の怪物であろうと、何であろうと死亡)

開催者側は、いつでも自由に首輪を爆発させることができる
この首輪はプレイヤーの生死を常に判断し、開催者側へプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている
24時間死者が出ない場合は全員の首輪が発動し、全員が死ぬ
「首輪」を外すことは専門的な知識がないと難しい
(下手に無理やり取り去ろうとすると、首輪が自動的に爆発し死ぬことになる)

プレイヤーには説明はされないが、実は盗聴機能があり音声は開催者側に筒抜けである。

開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にいると、首輪が自動的に爆発する

【放送について】
放送は数時間ごとに行われる。時間間隔は各企画で判断。目安としては六時間程度
放送内容

「禁止エリアの場所と指定される時間」
 →出来るだけ離れた地点を二〜三指定。放送から二時間前後で進入禁止に
「前回の放送から今回の放送までに死んだキャラ名」
 →死んだ順番、もしくは名簿順に読み上げ
「残りの人数」
 →現在生き残っている人数。
「管理者(黒幕の場合も?)の気まぐれなお話」
 →内容は書き手の裁量で
8Classical名無しさん:07/12/13 22:47 ID:2PJlFhqM
テンプレ貼り終了
死亡確認者の欄に残り人数入れるの忘れて次の方にいれたけど問題ないよね

間違えてるところがあったら報告よろしく
9Classical名無しさん:07/12/13 22:52 ID:b7SmbMZY
投下乙るんば
10Classical名無しさん:07/12/13 22:53 ID:b7SmbMZY
ごめん、スレ立て乙だった……こんなミスしたのはじめてだよ
11Classical名無しさん:07/12/13 23:56 ID:VIZhGZyg
素晴らしい!最高のスレ立てだと思わんかね!?
>>10
俺もはじめて見た
12Classical名無しさん:07/12/14 00:08 ID:HZjv1Xf2
これはミス一言で片付く範囲かwww
13Classical名無しさん:07/12/14 03:11 ID:wQ/DL2zY
乙符「ファイナルスレ立て乙スパーク」
14Classical名無しさん:07/12/14 04:02 ID:ZPi37KzM
>前スレ992
孔明の罠をまともにくらってもピンピンしてるEDFにワロタ
出現したのが箱なら「ブロック上で安定、落ちてこないので気付けない」が妥当なのでは
こういうものは他人が手に入れる可能性が高いくらいのほうが楽しめそうだし
15Classical名無しさん:07/12/14 12:13 ID:LsDreQqI
前スレ998が恐ろしい事書いてたよ…
でも主催者は道化コンビだから、ドナルドが出ても何も不思議ではないね。

あ、誰か部屋のドアを叩いてる








ランランルー
16Classical名無しさん:07/12/14 13:33 ID:r/t1otGM
ドナルド違いでアヒルが



おや、誰か来たようだ
17 ◆jVERyrq1dU :07/12/14 15:12 ID:e3WaNO2s
リアルにやっと余裕が出来てきたので久々に書きますよ。
TASとクラモン予約します。
18Classical名無しさん:07/12/14 15:50 ID:O.Vn/q4U
>前スレ998
それが実現したら阿部さんに匹敵するなw

おや、宅配か?
だれかが家のドアを叩いてる





♂らんらんるー♂
19Classical名無しさん:07/12/14 17:10 ID:r/t1otGM
放送書く人こないかなぁ
20Classical名無しさん:07/12/14 17:16 ID:.lj2AC3k
ド鳴頃MADで幼女を守るドナルドを見て以来俺の中では奴は良い人
21Classical名無しさん:07/12/14 17:20 ID:XCi3c0hM
ドナルドもセカンドに出したいな
ニコニコ上ではgthmキャラだが
イットのピエロのような猟奇的なマーダーにしたいところ

ん?誰だ、こんな時に呼び鈴なんて
22Classical名無しさん:07/12/14 17:37 ID:0UprdgJ2
ドナルドは嬉しくなるとつい殺っちゃうんだ☆

という台詞から考えられるに、普段はいい人だけど感動したり嬉しくなるとその感情を抑えきれず……。
みたいな欝系マーダーだと予想してみる。
23Classical名無しさん:07/12/14 18:18 ID:wQ/DL2zY
ドナルドMAD自体は結構前からあったけど、ブームが来たのはつい最近だったよなw

ドナルドは行動方針の中に常にハンバーガーが絡んでいるマーダーとも対主催とも違うポジションにしたいなw
例:
1、ハンバーガーを4個分くらい作る
2、ハンバーガーを4個分くらい食べる
3、ハンバーガーを4個分くらいみんなにも食べさせる
4、3を拒否した者は容赦なく殺す
5、フライドチキンや牛丼を食べようとしている参加者も殺す
24Classical名無しさん:07/12/14 18:53 ID:q7TC0iU2
2ndやるなら、もうちょっと参加者の数増やしても良いかもね。
勿論、1stが完結したらの話だけど。
25Classical名無しさん:07/12/14 18:58 ID:.lj2AC3k
王様って原作序盤や東映版では結構その場の有り物で俺ルールのゲーム仕掛けてたよな
これができるならマイクラだろうが罰ゲームだろうがやりたい放題だ
アイディア勝負だから書くのはムズいだろうけど
26Classical名無しさん:07/12/14 19:01 ID:0UprdgJ2
>>25
ゲーム対決ならTASさんとの対決を見てみたいんだぜ。
どっちもゲームの神様だからな。
27Classical名無しさん:07/12/14 19:14 ID:LsDreQqI
TASさんがすごいのは、何度もチャレンジしてるからであって、別に最初から何でもできるってわけじゃないんだぜ…
キバ君の軽く数十倍はテケテケしているはず。一回しかチャンスのない今回のロワで、最も冷遇される人だ。
かといって闇AIBOにキバ君が勝てるか?という疑問には答えられない。
レナの直感とK1の口車とキバ君の実力があれば、勝てるかもしれないって相手。
もちろんゲームだけの話だよ?

ところで闇AIBOは、対戦相手を生贄にささげたりなんて俺ルールしたりするんだろうか?
28Classical名無しさん:07/12/14 19:35 ID:0UprdgJ2
>TASさんがすごいのは、何度もチャレンジしてるからであって、別に最初から何でもできるってわけじゃないんだぜ…
>キバ君の軽く数十倍はテケテケしているはず。一回しかチャンスのない今回のロワで、最も冷遇される人だ。
TASさんがtktkする訳ねーだろwwwwwゆとり乙wwwwwwwww

…うん、いや、わかってるんだ。
ただなぁ……何度もやり直してるだけとなればTASさんただの凡人って事になっちゃう><
29Classical名無しさん:07/12/14 20:00 ID:wopWi1/2
TASってのはセーブ&ロードの産物じゃないの?
人みたいに呼ばれるのに違和感覚えるんだが。

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1205835
30Classical名無しさん:07/12/14 20:08 ID:mGo2iw/M
TAS…ある意味反則ギリギリの力にさえ手を出して、ひたすら最速を目指す人。
tktkはおそらく、ほとんどしたことない

キバ君…軽く四桁を超えるだろうtktkから、わずかな可能性を導き出す人
一般ゲーマーの能力の一つに、危険予知能力があるが、彼ほどそれが優れている人間はいないだろう。
てか、改造マリオ鬼畜すぎるんですが……orz

KAS…彼にとっては、tktkすら魅せ場に過ぎない。

あながち間違ったことは言ってないはずだぜ!

>>29
何言ってるんすか?
TASさんは命を狙われてるからツールって言われてるんですよ?
31Classical名無しさん:07/12/14 20:18 ID:r/t1otGM
TASツールはバイナリかなんかで敵キャラの動きやトラップの動きやなんやらを
把握した上で最適な移動ルートを選ぶみたいな話を聞いた

だから人間コンピューターってことで
32Classical名無しさん:07/12/14 20:18 ID:wopWi1/2
情報不足だったです。
横やりすまない。
33Classical名無しさん:07/12/14 20:21 ID:0UprdgJ2
TASさんの情報はここで入手出来る

http://ja.uncyclopedia.info/wiki/TAS

これが公式設定…だよ?
34 ◆1SKekTLbsk :07/12/14 20:22 ID:XkVIJMj6
>>30を見て、なんとなくうみねこの3人の魔女のような関係だなぁと、ふと思った

それはおいといて、投下を開始します
一応、これで完成のつもりですが、それでも気に食わないところがあるならば、どんどん突っ込んでくださいorz
35Classical名無しさん:07/12/14 20:25 ID:0UprdgJ2
支援
結果として、圭一の支給品は無事であった。

彼の執念にはすさまじいものがあった。
彼はデイバッグを近くの木に投げ飛ばし、その枝に引っ掛けることに成功したのである。
もしかしたらそんなことをしなければ、彼は生き残れたのかもしれない。
腕や足を折ってしまっても、誰かに助けてもらえたかもしれない。
けど、その選択肢を彼は選ばなかった。
受身を取って生き残れても、仲間を救う大切な薬が壊れてしまったかもしれない。
そう、彼は自らの命を絶たれたとしても仲間を助けることができればよかったのだ。
彼は最後の瞬間まで笑顔を絶やさなかったに違いない………。


「………圭一くん、ごめんね。でも私、もう間違えないよ……」

圭一の亡骸に目を背けず、涙を流さずレナは言う。
その瞳の奥には確かに青い炎が揺らめいていた。
圭一のような派手さはないが、静かに熱を帯びる青い炎。
それは、彼女が完全に雛見沢症候群を克服した証でもあった。

「外山さんも、ごめんなさい。あなたの意思は必ず継いで見せます。」

運ばれてきた外山の死体にも謝罪を述べる。
そのまま二人を皆で運んでいき………。

「さ、穴、掘ろか………」

博之が呟いたのを合図のように、皆が黙々と作業に取り掛かる。
もはや何度目か考えるのも嫌になる、この世でもっとも悲しい穴掘りだった。
37Classical名無しさん:07/12/14 20:29 ID:0UprdgJ2
支援
38Classical名無しさん:07/12/14 20:34 ID:XCi3c0hM
支援だよ、だよ
今、この下には計6人が埋まっている。
襲撃者はどうだかわからないが、他の皆はきっと仲良くなれるだろうと、レナは思った。
聞けば浩二も相当のカリスマだったらしい。
きっと、あの世で三者三様の熱いトークを繰り広げているに違いないと考えると、不謹慎とはいえ、少し気分が晴れる気がした。

(絶対、皆と一緒に脱出してみせる!)

そう決意し、自らの過ちの象徴である鉄塊鉈を、墓標代わりに地面に突き立てる。
それは悲しみの象徴でもあり、天に向かってそびえるそれは、これからの道を指し示す意思でもあった。



供養が一通り片付いたあと、とりあえず、水銀燈達と合流することで話は決まった。
かなりの情報が錯綜したせいで、放送前にじっくり話し合う必要を感じたからだ。

「そだな、早いとこ、この腕水銀燈に届けなあかん。あいつすねとるかもしれんわ」
「情報交換も詳しい支給品の確認もあとね。今、襲撃されたりしたらたまったもんじゃないもの」
「正直、今日は俺もいっぱいいっぱいだ、こんなもんなら、ウルトラの星をもう1回やったほうがいいって感じちまう」

目の見えない博之や力の弱い妹はもとより、魔力切れのティアナ、銃撃を受けているレナ、朝から戦い続きのキバとピッピでは満足には戦えないだろう。
だから皆が寡黙になって、足を進めるのは無理もないことだった。
そして、皆が皆周りを警戒していたが、幸運なことに、道中で特に変わった様子はなかった。
彼らが行き来していたのは街の東のE-4。
西側ではおぞましい殺戮があって、あり、あろうが、彼らには何の影響も及ぼさなかったのだ。
40Classical名無しさん:07/12/14 20:38 ID:0UprdgJ2
支援えん
41Classical名無しさん:07/12/14 20:40 ID:rLvu9ftc
支援
42Classical名無しさん:07/12/14 20:41 ID:2gafgpFk
支援
43Classical名無しさん:07/12/14 20:41 ID:XCi3c0hM
ひぐら支援
お日様の力がそろそろのころ、彼らは目的地に着いた。
門番をしていたコロネが騒ぐが、ピッピを見つけてすぐに落ち着き、帰還を知らせる。

「あ、おかえ……り………?」
「………あらあら、これは色々聞かなくちゃならなそうだわぁ」

想像以上に多い人間と、そこにいない人間。
彼女らもなんとなく察することができた、この場に帰ってきていない人間がどうなったのかを。
ことの成り行きをすべて包み隠さず話し終えると、水銀燈も何か思う節があったようだが、こなたへの衝撃は大きいものだった。
彼女はうつむき、悲しみに浸っていたが、それでけりがついたかのように顔を上げ、

「………、圭ちゃんは最後、後悔してなかったんでしょ。だったらいい!」

涙を振り払ってきっぱり言った。

「大丈夫、責任を持って私が全世界に萌えを広めてみせよぉ!」
「って、それは大きく違うと思うぞ!」

キバがすかさず突っ込む。
だが、そんな会話に乗ってくる物が一人。

「いいねいいね、かぁいい人は、みんなレナがお持ち帰りするんだよぅ、はう!」
「おっ、乗ってきたねー、さすが圭ちゃんの親友だっ」

嫌な方向に流れそうになった空気は、一気にぶち壊されたが、彼女らの暴走はしばらく止まりそうに無い。
予想外な流れに、突っ込みを入れたキバすら唖然とするほかなかった。
45Classical名無しさん:07/12/14 20:47 ID:XCi3c0hM
俺のたてたパロロワを友人に支援させてみた
そんな様子を外から眺めてる水銀燈。
自分はついていくことができないので、こうして遠くを見るような目で眺めることしか出来ないのだ。

「………このノリにはついていけないわぁ」

半ば独り言のように、ためていた空気と共に言葉を吐き出す。
それに呼応するかのように、博之が言葉を返す。

「お前に同意や水銀燈、空気変わりすぎてついていけねーわ。あ、そだ、水銀燈」
「なにかしらぁ?」
「そこにいるんやな、ほい」

博之が差し出したのは、古泉に斬られた腕。
そこで水銀燈ははっとする。

「なんだ、はよ受け取れよ」
「博之、浩二と母親………」
「ジーコもおかんも死んでしもたな。だが俺は生きとる、目ぇ見えんし、元気とは言えんけどな」
「……………」

少し、空気が沈む。
しかしそれを、打ち破るかのように手を握り締めて博之は言葉を紡ぐ。
強い強い意志を込めて。

「死んでしもうたもんは変えられん、生き残った奴が死んだ奴にできることは意思を受け継ぐっちゅうことだけや。
 おかんの分も、ジーコの分も生きて、あの糞主催者に泣きべそかかせて、皆の墓の前で土下座させてやるって決めたんや」

闘志にあふれるその言葉。
その言葉を水銀燈は受けて………。
47Classical名無しさん:07/12/14 20:51 ID:XCi3c0hM
KOOLに改造乳酸菌おいしいのぅ支援
48Classical名無しさん:07/12/14 20:51 ID:0UprdgJ2
支援にゅいにゅ〜い
「……………プッ」
「?」
「………アハハハハハハハハ。笑うしかないわぁ、アハハハハ」

吹き出した。

博之は何か自分がおかしいことでも言ったのかと、首をかしげる。

「何ぞおかしい、笑いとったつもりはあらんはずやが」
「”慰める”なんて慣れないことしようと考えてた私が馬鹿かしらぁ、ほんと」

博之は水銀燈の動向を察する。
どうやら、落ち込んでいると思ってくれていたらしい。
柄にも無く励まそうとしたら、的外れだったのでおかしかったのだろう。

「………心配かけてたみたいな、気持ちは受け取っとくわ、ありがとな」
「お礼言われるようなことは何もしてないんだけどねぇ」

ジーコ、おかん、俺、まだまだがんばれる。だから安心して待っといてくれ。
心の中で、博之はそう呟くのだった。



さらに2人から離れた1団。
もはや世界から隔離されているといってもいいだろう。
妹が口を開く。

「キバ君、もしかして私達って空気ってやつなの?」

悲しかな、その言葉は実に的確だった。
50Classical名無しさん:07/12/14 21:00 ID:NhiHno1U
支援
51Classical名無しさん:07/12/14 21:00 ID:0UprdgJ2
tktk支援
「あっちもこっちも妙な流れになってるし、ついていくことができないな」

最初の突っ込み以降、何にも言えなかったキバも脱力してしまっていた。
見れば隣のピッピもダラリとしてしまっている。

「僕も、なんか疲れが押し寄せてきました」

そんな中、ティアナは微笑を浮かべる。

「いいんじゃない、正直、すこし気が抜けたわ」

ティアナは、このつかの間の平和を見て思う。
死者に報いることは、意思を受け継ぐことなのだと。
兄の思いと共に、浩二となのはさんの思いも引き継いでいこうと。
生き残った者はそれがあれば何度でも立ち上がれるはずだと、こんな光景を見ている今ならわかる。
それが大切なことなのだと、改めて胸に刻んだ。



しばらくして、いったん皆が落ち着き、本格的な情報交換が始まった。
人が死んだ、殺した、などのところは、流石に空気が少し重たくなるが、その重さが長引くことはなかった。
なぜなら、人の死をどう償うか、そのことは皆、知っていたからだ。
皆が皆、十字架をかばいあうことで、心を許しあっていた。
だから、殺し合いの会場で、最も似合わない時間が広がっていったのは、あたりまえだったのかもしれない。
53Classical名無しさん:07/12/14 21:05 ID:s6giY0WA
スパイラル支援
54Classical名無しさん:07/12/14 21:05 ID:XCi3c0hM
支援めくれえええええ
「どうも、俺はキバっていいます」

「アキバって言うんだ、へぇ〜」「アキバ君ねぇ、なかなか面白い名前じゃないかしらぁ?」

二人同時にアキバ呼ばわりされる。
彼にとってそれは禁句、禁忌、触れてはいけないところ。

「だ……か……ら………」

長いための後………。

「"ア"を付けるなぁ〜!」

家の中にキバ君の叫びが空しく響く……。


こんな出来事があったり。


「ねぇ博之さん?」
「ん? なんやティアナ?」
「私じゃないわよ、今話しかけたのはレナちゃん」
「あ〜〜っ! 目が見えへんのにそないに声が似とるとわからへんわ」

先ほどから何度も博之は、2人を間違えてばかりいた。
ただでさえ目が見えないので混乱するところに、声までそっくりな人間がいては見分けがつかないのもしょうがないが、
こうも何度も間違えてしまうのは、ひとえに彼女らの声が似すぎているからだ。
56Classical名無しさん:07/12/14 21:08 ID:NhiHno1U
W中原支援
57Classical名無しさん:07/12/14 21:09 ID:0UprdgJ2
支援めくりたいんです!
58Classical名無しさん:07/12/14 21:09 ID:XCi3c0hM
Aキバ支援
59Classical名無しさん:07/12/14 21:10 ID:s6giY0WA
今更ながら>>33に吹いたっていう支援
「博之さんが間違えるのも無理ないと思う、正直、聞き分けられないし」
「実は、おふた方の声は、私の友達ともそっくりなんだよね〜。なにかの偶然とは思えないね〜」
「そういうこなたさんは、私のお兄ちゃんの友達と、声がそっくりすぎですよう」
「およ、そういったこともあるんだねぇ」

目をぱちくりさせるこなた。
腕の団長腕章の持ち主だとは、多分、露とも思っていないのだろう。
そんなやりとりを聞いている博之は頭を抱えた。

「頭痛ぅなってきた、はよ目ぇ見えるようにならんと、頭がパンクしちまうわ。で、結局何用なん?」

気を取り直し、こんどこそレナに向き合う博之。

「あ、できたらでいいんですけど、その鉈、いただけませんか?」
「鉈って………、ああ、これか、もともとティアナのやからな。 やってもええか?」
「別に、私はかまわないわよ」
「だそうや、ほいよ」

目が見えないのでバッグごと渡す。
それをひったくるように取り、中身をすごい勢いでかき回した後、

「はぅ〜、ありがと〜、やっぱりなじんだやつが一番だよ〜」

鉈に頬擦りを始めるレナ。
普段のレナも相当変わった人間であることを、周りが理解するに足る行動。
当の本人は、愛用の鉈をぎゅっとだきしめ、満足していたので、回りの人がどんな目を向けていようと、おかまいなしだった。


こんな出来事があったり。
61Classical名無しさん:07/12/14 21:15 ID:XCi3c0hM
声優ネタいっぱい支援
62Classical名無しさん:07/12/14 21:16 ID:LsDreQqI
風来の支援
「こっ、このダンボールは!?」

たたんであったダンボールを見ると、キバが素っ頓狂な声を上げた。
そこまですごい品などとは考えてもいないティアナは聞き返す。

「何? 単なる収納性が異常に高いだけだと思ったんだけど、何か特別な力があるのかしら?」

その言葉を受けて、嬉々としてしゃべりだすキバ。

「こいつはとある伝説の傭兵が愛用してたダンボールだっ!
 例えジャングルだろうが、要塞島だろうが、こいつがあれば絶対安全まちがいないっぜっ!」

ビシィ!
そんな効果音が少し聞こえた気がした。
圭一の魂でも少し宿ったのかもしれない、でも、そんなノリで言われても信憑性に欠けてしまう。
ティアナは少しため息をつく。

「ちょっとうさんくさいわね、正直当てにならない………」

なぜか手元のカードから熱意を感じる、気のせいだろうか?

「………、しかし、このカードねぇ………」

自分の手元のカードをもう1度見てみるが、持っている3枚のカードのうち、1枚は自らがよく知る仲間の描かれたカードであった。
なぜこんなところに封印されてしまっているかはわからない。
他のカード同様、呼べば出てくるらしいから、真相は本人に聞けばわかるかもしれないが、それにしても謎が多い。

「………、今考えてもしょうがないわね」

ただでさえ謎が多いこの状況、ひとつ謎が増えてもあまり変わりは無い。
むしろ不安なのは機動六課の方である。
戦力を3人も欠いて大丈夫なのか、とにかく今は脱出を急ぐべきである。
64Classical名無しさん:07/12/14 21:19 ID:XCi3c0hM
支援
65Classical名無しさん:07/12/14 21:21 ID:SLgOQqew
sien
こんな思いが裏にあったりした。


支給品の分配や、それぞれの動き方についても食事をしながら綿密に話し合った。
キバは、ティアナからロールバスターを受け取り、メタルブレードのチップをはずしたメガバスターを渡す。
そしてロールバスターにメタルブレードを装てんした。
ティアナはレナにサイレンサー付き拳銃を渡し、鋸を圭一の遺品から貰い受けた。
DMカードの類はすべて妹に渡したが、博之からの意見で黒騎士の魔剣少女とセイバーはティアナが持っていることになった。
くうき砲と暗視ゴーグルとバットはこなたへ。
鋏は水銀燈の知人の物だったらしいので、妹は素直にそれを渡した。
変わりにおたまとフライパンを受け取ると、何かを思い出すかのようにカンカンと、それらをぶつけて鳴らしていた。
ピッピにはテレパしいを持たせた、彼のほんやくコンニャクは残り少なかったし、先ほどの分の効果は切れてしまっていた。
残った包丁は博之が自分のデイバッグにしまった、目が治らなくとも牽制は使えるはずと思ったからだ。

そしてティアナからの情報で、塔の隠し扉を調べてみることにした。
隠し扉の中なら、こもっても日が暮れてから安全だろうし、主催者打倒に役に立つものがあるかもしれないと意見があったからだ。

「でも、あの中には危険な黒い花があったから、十分注意しないといけないわよ」
「黒い花?」
「ええ、見た目は腰の高さくらいの間抜け感じの花なんだけど、鉄パイプが簡単に噛み切られたわ、奥のほうに群生してたの」

聴いた瞬間、キバは博之の方を向く、博之は目が見えないから向きかえりはしなかったが、その表情はキバと同じものであった。

「キバ………、お前はどう思うこの話?」
「あれしか考えられないでしょう、あの憎っき輩、孔明と並ぶ俺の友達の代名詞!」
「お前もそう思たか、俺も絶対そうやろうと思った」
「ブラックパックン! やなことがたくさんあったが、こんなところで奴が出てくるとは思わなかった!」

キバの言葉に憎しみが篭る、博之は大いに共感したが、他のみんなにはその理由がいまいち理解できないのはしょうがないだろう。
67Classical名無しさん:07/12/14 21:22 ID:TDkz2WtI
SIRENね
68Classical名無しさん:07/12/14 21:23 ID:SLgOQqew
見ろ、最高の支援だとは思わんかね?
69Classical名無しさん:07/12/14 21:24 ID:XCi3c0hM
支援はステータスだ、希少価値だ
70Classical名無しさん:07/12/14 21:26 ID:wQ/DL2zY
♂支援★支援★るー♂
71Classical名無しさん:07/12/14 21:29 ID:LsDreQqI
支援が4個分くらいかな
「で、そのブラックパックンってのはどんな物なの、対処法はあったりする?」
「奴には物理的攻撃はほとんどきかんぞ、地面ごと吹き飛ばすような大規模な奴ならわからんけどな。
 塔の中でそんなんぶっ放したら、俺ら全滅間違いなしや。」
「ただひとつ効果的なのは、銀のPスイッチ、あれがあれば奴らを無力化できる。
 けど、んなもん都合よく近くにあるわけ「あったわよ、銀のスイッチなら」ねえからな………って、あったのかっ!」

キバは思わず手を床にたたき付けてしまっていた。
顔全体に「そうなら早くそういってくれ!」と書かれているのが、誰からでも読み取れる。
そんな様子を見て、ティアナが続ける。

「浩二の持ってた鍵、あれの車に積んであった、ただ、鍵とは比べ物にはならない刺激臭で、詳しくは調べられなかったわ」
「あれはひどく臭うからなー、んなもんの塊の近くにいったらやべぇだろな」
「ガスマスクなんて誰も持ってないし、取り出すのには苦労しそうね」

「誰か忘れてないかしらぁ? 私まで勝手に人間扱いしないでほしいわねぇ」

少しムスっとしたような声が、水銀燈から発せられる。
おおよそ人ではない彼女なら……、と回りにそんな空気が流れる。

「そんな臭う物に私も近づきたくはないわねぇ。ただ手段ならないわけじゃないわぁ」

そういって手元の人形を1つ、動かしてみせる。
73Classical名無しさん:07/12/14 21:32 ID:NhiHno1U
ホイ小僧、読み手が支援を始めたぞ。
あの時の俺と親父だ。さぁ、どうする小僧
74Classical名無しさん:07/12/14 21:32 ID:0UprdgJ2
支援☆めくり☆シュート!
75Classical名無しさん:07/12/14 21:34 ID:XCi3c0hM
支援のキワミ、アッーーーー!
76Classical名無しさん:07/12/14 21:34 ID:TDkz2WtI
なんぞこれぇぇええ
シムマス的支援
77Classical名無しさん:07/12/14 21:36 ID:s6giY0WA
-S I E N-
78Classical名無しさん:07/12/14 21:37 ID:LsDreQqI
支援覚醒カタルシス
「すごーい。これ、水銀燈さんの力なの?」
「本当だったら、もう少し自由に動かせるんだけどねぇ、この制限、微妙に細かく行き届きすぎだわぁ」
「なら当面の問題はないみたいだね、急いで移動して、なるべく落ち着いたところで放送は聞こう」

レナの言葉受けて、全員が立ち上がり荷物を持つ。
水銀燈の麻痺は完全に回復していたし、博之も妹の先導で問題はなさそうだった。
そして、彼らは家を出て塔を目指す、外はもう太陽は地平線にだいぶ近くなってきていた。
この少し前、外をフシギソウが暴走していたのだが、行き会わなかったのは幸運の極みだったのだろう。



塔の隠し扉に着くころには、太陽と地平線は仲良しこよしだった。
全員が中に入ったことを確認すると、早速作業に取り掛かる。
水銀燈が7~8体の人形を取り出し車めがけて飛ばす、そしてトランクを開ける。
中を調べさせるとスイッチ以外の物も入っているようなので、人形に命じて全て回収させた。
出てきた物は銀のPスイッチ以外に、中に何か入った南国のプリントの袋、そして数枚のカードだった。

「目的の物はこのスイッチかしらぁ、それでこっちは……」
「ハワイのお土産が入ってるよ〜、でも、臭いが少し染み付いてるよ、これぇ」
「で、このカードはなんだろう、やっぱり他のカードと同じものなのか?」

キバはカードを拾って数え上げる、その枚数は5枚。
80Classical名無しさん:07/12/14 21:38 ID:XCi3c0hM
読み手はね、面白いSSが投下されるとつい支援しちゃうんだ☆
みんなも支援してみようよ
81Classical名無しさん:07/12/14 21:39 ID:LsDreQqI
あーいまい3支援☆それ規制ってことかい ちょ!
82Classical名無しさん:07/12/14 21:39 ID:wQ/DL2zY
ドンッ! 投下が終わるまで全裸待機で支援します。
83Classical名無しさん:07/12/14 21:41 ID:SLgOQqew
シッエ-ン☆スペクタクル
84Classical名無しさん:07/12/14 21:42 ID:LsDreQqI
雪、無音、支援にて。
85Classical名無しさん:07/12/14 21:43 ID:0UprdgJ2
支援紳士の社交場
「なになに? "進化の繭"、"ゴキボール"、"コカローチ・ナイト"?」
『うわー、あんまり見てて気持ちのいいカードじゃないなぁ………』
「悪趣味ね、好んで持つような人がいるとは思えないわ」

ピッピとティアナが顔をしかめる、こんなカードを好む人は世界に1人くらいに違いない。

「この進化の繭ってのは、どうやら基礎となるカードがないと使い物にならないみたいだ、
 それにあったとしても、呼び出しに時間がかかるみたいだ、他のは………」
「"このカードは破壊されてもデッキの一番上に戻る、ただし1日に4回まで"、単純に24時間に5回呼び出せるってことかな?かな?」
「効果だけ見ると当たりだけど、この攻撃力なんかを見ると、他のカードに比べて低いわよ」
「盾にするくらいにしか出来なさそうだねぇ」
「最後のは………、いろんな意味でスカだな………」

これらのカードも他のものと同様、妹に渡しておく。
彼女はそれらのカードをすぐに、重ねてあるカードの一番下に押し込んでしまった。
あんまり見たくない絵なのは周知のことなので、皆も(無論、博之は目が見えないのでわからないが)なんにも言わなかった。



カードの確認が終わると、ブラックパックンの処理に話は移った。
キバと博之が皆に銀のPスイッチの効力を説明する。
87Classical名無しさん:07/12/14 21:43 ID:NhiHno1U
びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛!
やっぱりニコロワの支援は一味違いますよぉ〜
88Classical名無しさん:07/12/14 21:45 ID:wQ/DL2zY
H「支援するあたいったら最強ね!」
89Classical名無しさん:07/12/14 21:47 ID:LsDreQqI
90Classical名無しさん:07/12/14 21:47 ID:s6giY0WA
さぁ!支援するザマスよ〜、いくでガンス!、フンガ〜!!
「つまり、効果が続いている間は無害なコインに変わるってことかしらぁ」
「ああ、その間にコインに何かしら衝撃を与えれば、コインのまま戻らなくなるんだ」
「ふうん、こんな黒い花残してたら危なっかしいから、スイッチを押すと同時に総出でコインを回収しましょう」
「そのほうがええ、隅の方に1本残ってて間違えて踏んでしもたりしたら、目も当てられん」

全員が、ブラックパックンを駆除する用意が出来ると、キバがいつもの調子で、銀のスイッチを踏む。
へこんだスイッチから、聞く人を焦らせるような音楽が流れると同時に、全員がコインを掻き分け始める。
さながら年末大掃除のような様相で1箇所に固められたコインは、スイッチが消えた後も黒き悪魔に変わることは無かった。

「終わったな」

安堵の声を漏らす博之。

「これで先が調べられる、で、このコインはどうする?」
「特別な力はなさそうなんだけど………」

ティアナがコインを数枚持ってみる。
たいした重さは無く、それなりに頑丈そうだが、防具には使えそうもなかった。
せいぜい投げるくらいしか用途がないだろう。

「やっぱり使えそうにないわね、置いていっていいんじゃない?」
「う〜ん、特に貴重なものでもなさそうだし、私もいらないと思う」

そんな中、水銀燈は人形にコインを持たせていた。
ためしに投げさせたり、構えさせてみたりしてその感触を確かめているようだ。
92Classical名無しさん:07/12/14 21:49 ID:LsDreQqI
93Classical名無しさん:07/12/14 21:51 ID:wQ/DL2zY
イスラエルでトルネード支援!!!
94Classical名無しさん:07/12/14 21:51 ID:XCi3c0hM
速攻魔法発動!「バーサーカー支援!」

バーサーカー支援?

残りの書き込み数を全て捨て、効果発動!こいつは読み手以外のSSが投下されるたびに
何回も支援できるカードだ、そして規制書き込みをされていない読み手は追加支援できる!

規制書き込みされていない読み手……ハッ!あの時……
95Classical名無しさん:07/12/14 21:51 ID:s6giY0WA
【パロロワ】支援変化ドナルド【ニコロワ】
96Classical名無しさん:07/12/14 21:52 ID:LsDreQqI
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1019965
つい*っちゃうんだ
少しの間、コインであれこれ試したあと、

「いくつか持たせておけば、それなりに応用できそうだわぁ」

と、だけ言い、満足したように人形と一緒にコインを何枚かしまった。
その後、やり残したことが無いことを確かめると、一向は足を進めた。



そう深く進まないうちに開けたところに出る。

「うおっ」

正面に並ぶ改札口、左には券売機が並んでおり、その反対にはどこでも見かけるようなベンチがある。
当然、改札の奥には線路が延びていた。
そう、ここは誰が見ても………。

「駅かな?かな?」
「駅だね」
「駅だわぁ」
「駅だねぇ」
『僕も駅としか言えないなぁ』

そこは、少しノスタルジックな地下鉄の駅だった。
特に危険なものが無かったそこで、一向はそこで放送を待つことにした。



8人の少数派はしばしの休息を得た。
やがて現れるだろう悪魔の声に真っ向から立ち向かうために。
電車の来ない線路はどこまでも続いていた。
98Classical名無しさん:07/12/14 21:56 ID:wQ/DL2zY
間もなく三番線にニコロワ行きの支援の投下がやって来ませんのでご注意「来ます」「来ません」「来ます」(ry
99Classical名無しさん:07/12/14 21:57 ID:s6giY0WA
週刊支援ランキング〜☆
100Classical名無しさん:07/12/14 21:57 ID:LsDreQqI
私、支援します。絶対に支援をします。
【E-4 塔内隠し部屋/一日目・夕方】
【永井博之@永井先生】
[状態]:疲労(ほぼ回復)、精神疲労(やや回復)、全身打撲、失明、顔面怪我、鼻骨折、肩部・太腿・脇腹銃傷、腹部強打(全負傷部位を薬草で治療中)
[装備]:薬草(10/99)@勇者の代わりにry 、包丁@フタエノキワミ アッー!(るろうに剣心 英語版)
[道具]:支給品一式*3(食料三食分・水一食分消費)、座薬@東方project、ヲタチ(残りHP80%)@ポケットモンスター
ゴム@思い出はおくせんまん、自動ぶんなぐりガス(残り1/5)@ドラえもん、ヴェルタースオリジナル*2@ヴェル☆オリ
[思考・状況]
1.少数派による運命の打開
2.放送を聞いてから今後の動きを決める。
3.目が見えないから状況がいまいちつかめない
4.愛媛のカリスマで目が見えなくてもなんとか頑張る
※レナとティアナの声を時々間違えます。



【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:右手に切り傷、右腕銃傷
[装備]:サイレンサー付き拳銃(1/6)@サイレンサーを付けた時とry、鉈@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式*2(食料一食分・水一食分消費)、雛見沢症候群治療セット1日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に、
テニスボール、オミトロン@現実? モモンの実@ポケットモンスター
[思考・状況]
1.少数派による運命の打開
2.放送を聞いてから今後の動きを決める。
3.圭一の思いを継いで、対主催思考の仲間を探す。
4.また今度こなたさんとはゆっくり話をしたい。
5.罪滅しをする
※八意永琳が何か知っているのかだと思っています。
※時期は大体罪滅し編後半、学校占領直前です。
※雛見沢症候群は完治しました。
102Classical名無しさん:07/12/14 22:01 ID:XCi3c0hM
ルンダ☆ルンダピヨシ読み手支援!

ピヨシのやつ、あの独自の支援が急に伸びてきたYO☆NOW!

あいつの実家がボブ術の道場やってるラッシュ
ピヨシにとってあの支援が自然体位なんや
103Classical名無しさん:07/12/14 22:02 ID:s6giY0WA
諸君私は支援が好きだ、諸君私は支援が好きだ、諸君私は支援が大好きだ!
104Classical名無しさん:07/12/14 22:03 ID:wQ/DL2zY
ここまでフリーな支援レスが出来るロワも無いよなw

読み手で……いいよ。読み手なりに支援してあげるから!
【友人@自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ】
[状態]:全身に軽い切り傷、左肩切り傷、あごに切り傷、背中打撲
[装備]:ロールバスター@ロックマンシリーズ、メタルブレードのチップ(装着済み)
[道具]:支給品一式(食料一食分・水一食分消費)、桃太郎印のきびだんご(24/25)
[思考・状況]
1.少数派による運命の打開
2.放送を聞いてから今後の動きを決める。
3.キョンの妹を守って見せる!
4.この世界から脱出したい。
5. 宇宙人とかありえない。え、マジで宇宙人?
6.作者に会ったら説明を求めた後ぶん殴る(いないし、関係ないかもと思ってきてます)
7. なんか妙なデジャブが多い。



【キョンの妹@涼宮ハルヒの憂鬱&愛しの兄が振り向かない】
[状態]:多少の疲労、精神的疲労(ほぼ回復)、頬に軽い切り傷、複雑な気分、頭部に打撲&出欠
[装備]:おたま@TOD、 カワサキのフライパン@星のカービィ
[道具]:支給品一式(食料一食分・水一食分消費)、DMカード(オレイカルコスの結界 (次の早朝まで使用不可) 三幻神(ラーのみ使用可だが遊戯、海馬などのみ、他は次の早朝まで使用不可)、
ブラック・マジシャン・ガール(次の深夜まで使用不可)、ホーリーエルフの祝福(次の深夜まで使用不可)、青眼の白龍*2(次の午前まで使用不可)、強制脱出装置(次の0時まで使用不可)、
死者蘇生(次の昼まで使用不可)、コカローチ・ナイト、進化の繭、ゴキボール)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ、携帯電話@現実
[思考・状況]
1.少数派による運命の打開
2.放送を聞いてから今後の動きを決める。
3.もう誰も殺さない、罪滅しをする。
4.キバくんには死んで欲しくない。
5.さっきの虫のカードはできれば使いたくない。
106Classical名無しさん:07/12/14 22:05 ID:f7V.g6Pg
オワタ式支援
107Classical名無しさん:07/12/14 22:06 ID:XCi3c0hM
ニコニコの右上みたいな感じのノリさ

乳酸菌支援
108Classical名無しさん:07/12/14 22:06 ID:f7V.g6Pg
だから支援って言うなーっ!
あなたの支援、せめてノーマルモードぐらいはチャレンジしたら?
【ティアナ=ランスター@魔法少女リリカルなのはStrikers】
[状態]:魔力僅かに回復、やや疲労
[装備]:ゼットソーハードインパルス@現実、リアルメガバスター(269/300)@デッドライジング、
[道具]:支給品一式*4(食料四食分・水三食分消費)、ダンボール@メタルギアシリーズ、本『弾幕講座』、
DMカード(黒騎士の魔剣少女、セイバー)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(次の昼まで使用不可)、
ヴェルタースオリジナル@ヴェル☆オリ、アイテム2号のチップ@ロックマン2、鉄パイプ
[思考・状況]
1.少数派による運命の打開
2.放送を聞いてから今後の動きを決める。
3.殺し合いに乗っていない人達を集める
4.その後、どうにか殺しあわずに済む方法は無いかを考える
5.カードが少し気になる
6.人殺しはしたくない
7.主催者を捕まえて願いを叶えさせる
※ダンボール@メタルギアシリーズの隠密効果を知り、多少信用しました。
※外山のデイパックに入っていたアイテム二号のチップは、気付かずに自分のデイバッグに移してしまっています。
※咽、鼻、目の痛みは引きました。

【ピッピ@ポケットモンスター(ピッピのゆびをふるのみで殿堂入りを目指す)】
[状態]:強い決意
[装備]:リーフシールド@ロックマン2(技マシン的な使い方でポケモンは使える)
[道具]:支給品一式(水一食分消費)、ほんやくコンニャク(1/4)(半分で八時間)@ドラえもん、
テレパしい@ドラえもん(残り3粒、五寸釘@現実、モモンの実@ポケットモンスター、
オボンの実@ポケットモンスター、ポケモンフーズ一日分(二食分消費)@ポケットモンスター
[思考・状況]
1.少数派による運命の打開
2.放送を聞いてから今後の動きを決める。
3.もう逃げない。仲間のことは絶対に守る。
4.あの怪しいポケモンとトレーナーを倒し脱出
※首輪は頭の巻き髪についてます
※ピッピは、はたく、うたう、おうふくビンタを使えることを思い出しました。ただし、まったく使ってこなかったため、かなり信用に欠けます。
110Classical名無しさん:07/12/14 22:16 ID:s6giY0WA
すさまじいニコロワの支援隊
111Classical名無しさん:07/12/14 22:16 ID:NhiHno1U
支援人生を考えさせルン♪
強さ故の日々シーサー〜
112Classical名無しさん:07/12/14 22:17 ID:f7V.g6Pg
限定シエン
113Classical名無しさん:07/12/14 22:18 ID:f7V.g6Pg
俺はAIBOの支援モンスターを召還するぜ!
114Classical名無しさん:07/12/14 22:19 ID:XCi3c0hM
どうせ支援だけじゃ何も変わらないんだよぉーーーーっ!!
【泉こなた@らき☆すた】
[状態]:顔面強打、右腕打撲、腹部強打、(これらの痛みはひきました)、強い決意
[装備]:くうき砲@ドラえもん、団長腕章@涼宮ハルヒの憂鬱、フタエノ極意書@ニコニコRPG
[道具]:支給品一式*2(食料一食分・水一食分消費)、暗視ゴーグル@現実、
デジヴァイス@デジモンアドベンチャー、コロネ(バタフリー)@キャタピーだけでクリアに挑戦(残り100%)、
テニスボール、初音ミク@現実、モモンの実*3@ポケットモンスター、オボンの実*3@ポケットモンスター、
ポケモンフーズ一日分(二食分消費)@ポケットモンスター
[思考・状況]
1.つかさを助けたい。
2.圭一の思いを継いで、対主催思考の仲間を探す。
3.放送を聞いてから今後の動きを決める。
4.バトルロワイアルから脱出する
※フタエノキワミを習得しました。攻撃力が二倍になり、急所に当たりやすくなります。
 しかし習得した事を自覚できていません。パンチを使えば気付くでしょう。
116Classical名無しさん:07/12/14 22:21 ID:r/t1otGM
支援です!支援なのです!
あう♪あうあう♪あう♪あうあう♪あう♪
117Classical名無しさん:07/12/14 22:24 ID:f7V.g6Pg
あーいまーい3cm それ支援って事かいっ♪ ちょ♪
118Classical名無しさん:07/12/14 22:25 ID:f7V.g6Pg
支援の(トリプル)バーストストリーム!!
俺のDAAAAAAAAAA!!!!!!!!
119Classical名無しさん:07/12/14 22:25 ID:XCi3c0hM
君がくれた支援はおっくせんまん!おっくせんまん!
120Classical名無しさん:07/12/14 22:25 ID:s6giY0WA
住人がくれた支援はおっくせんまん
121Classical名無しさん:07/12/14 22:26 ID:LsDreQqI
ワタシ支援するよ♪
122Classical名無しさん:07/12/14 22:26 ID:s6giY0WA
見事にかぶるとは…orz
123Classical名無しさん:07/12/14 22:27 ID:LsDreQqI
支援がいっぱいニコニコロワ

今日も朝から

思いは優しいき支援〜!
124Classical名無しさん:07/12/14 22:27 ID:r/t1otGM
トミー 名声 支援 この世の全てを手に入れた男、支☆援☆王
125Classical名無しさん:07/12/14 22:28 ID:f7V.g6Pg
えー?マジー? 支援?
キモーイ、支援が許されるのはーニコロワ住人だけだよねーー
126Classical名無しさん:07/12/14 22:29 ID:XCi3c0hM
良かったのかい?ホイホイ書き込んで
俺は書き手だって支援しちまう人間なんだぜ
127Classical名無しさん:07/12/14 22:30 ID:LsDreQqI
君が〜代〜は〜
千代に〜八〜千〜代〜に
さざ〜れ〜 い〜支援の〜♪
128Classical名無しさん:07/12/14 22:31 ID:LsDreQqI
もっと高めて果てなく心の置くまで
アナタだけが使えるテクニックで
支援つくちて
129Classical名無しさん:07/12/14 22:31 ID:wopWi1/2
アンサイクロかよw
>>33にツッコミつつ支援
130Classical名無しさん:07/12/14 22:31 ID:wopWi1/2
アンサイクロかよw
>>33にツッコミつつ支援
131Classical名無しさん:07/12/14 22:31 ID:f7V.g6Pg
\支援○/  \支援○/  \支援○/
132Classical名無しさん:07/12/14 22:32 ID:XCi3c0hM
僕は読み竹、フリーのSS支援マン
このニコロワにはよく来るんだ
133Classical名無しさん:07/12/14 22:33 ID:NhiHno1U
嫌な支援だったね……
134Classical名無しさん:07/12/14 22:34 ID:s6giY0WA
KASと友人はお互いを知ってそうだw
と、妄想しつつも支援、支援♪
135Classical名無しさん:07/12/14 22:35 ID:wopWi1/2
連投すみませんと謝りつつ支援
【水銀燈@ローゼンメイデン】
[状態]:右腕欠損、腹部強打、強い決意、包帯人形、男物の上着、ジャンク、幸せ
[装備]:真紅のローザミスティカ@ローゼンメイデン(真紅の技が使えます)
[道具]:ぬいぐるみ沢山 、ヴェルタースオリジナル@ヴェル☆オリ、くんくん人形@ローゼンメイデン、
ヤクルト(残り4本)@乳酸菌推進委員会 、庭師の鋏@ローゼンメイデン、銀コイン@スーパーマリオワールド
[思考・状況]
永井博之と契約
1.放送を聞いてから今後の動きを決める。
2.『アリス』の捜索の為にどこに行くかを、今後来る人たちとも話し合う。
3.ゲームに乗っていそうな人間達に警戒。
4.ピエモンを殺す。その仲間も殺す。
5.仲間を探して、脱出する。役に立たないなら別行動してもらいたい。
6. 殺した詩音の姉への償いをする。
7.ピエロの思惑に乗りたくないから、できるだけ人は殺さない。
8.襲ってきた奴とは戦う。殺すのも仕方ない。
9.くんくんと乳酸菌がいっしょにいて幸せ。
※ピエモンが自分の世界で何かしていたということがわかりました。
※マヒは完全に回復しました。
※人形の操作能力をテストしました。重いものはあまり持ち上げられず、20メートル以上飛ばせません。
※銀コインを数枚、人形に持たせています。
※自分の右腕は荷物と一緒にしまってあります。



※塔内の隠し部屋の奥には駅がありました。
 電車は来るのか、どこに続いているのかは、次の書き手さんにおまかせします。
※それぞれの情報は全て共有しました。
※E-5の6人の死体が埋まっているところに、鉄塊鉈が刺さっています。
※農二のハワイのお土産@科学の教材ビデオと銀コインがE-4の塔内の隠し部屋の床に落ちています。
※銀コインも集めても1UPしません
137Classical名無しさん:07/12/14 22:35 ID:LsDreQqI
今の僕には支援できない
138Classical名無しさん:07/12/14 22:37 ID:f7V.g6Pg
なぁ支援しねぇ? ああ、いいよ
俺すげー上手いけど 言っておくけど俺すげー上手いけど
だって俺の知り合いに日本で5番目に支援上手い奴いるし、支援!日本で5番目!

あ、いい?よし、やろ  (中略)


お前Hしろよ、お前H好きだろ
ちょ、俺が支援するんだってお前支援するなよ
おい、おい、おま、支援するなってーー!!!
139Classical名無しさん:07/12/14 22:37 ID:LsDreQqI
あなたは今どこで支援をしていますか
140Classical名無しさん:07/12/14 22:38 ID:s6giY0WA
YATTA!今日も支援だ
141このドMが:07/12/14 22:38 ID:wQ/DL2zY
とてもいやな名前で支援
142Classical名無しさん:07/12/14 22:39 ID:LsDreQqI
友人に改造マリオを支援させてみた
「YAHOOOOOOOOOOOOO!!!!!」

時は少し戻る。
塔から離れた花畑に大きな声が響く。

「これぞ天のTASならぬKASけ!
 このまま一気にバグに突っ込んでパーペキクリアしてやるぜぃえぃえ〜!!!!」

友人が押した銀のPスイッチの効果でブラックパックンがコインへと変わった花畑を、尋常じゃない速度で駆ける男が1人。
その名はKAS、TASと対を成す髭男。

彼には目の前のバグが全てであり、その先になにがあろうとかまわない。
進め、進め、KAS、君の行く先に、きっと未来はある!
ここで立ち止まるわけにはいかないのだ。

だが、そんな彼でもとまってしまう時がある。
理由はただ1つ。

「でも腹が減ったZE〜〜!!!!」

高鳴る腹の音と花畑に響く叫び声。
その叫びからいくばくか過ぎたころ、悪魔の声は流れ出した………。
144Classical名無しさん:07/12/14 22:42 ID:LsDreQqI
知らないわ そんな支援

一日で150近く消費しちゃったけど大丈夫なのか?
145Classical名無しさん:07/12/14 22:43 ID:r/t1otGM
支援の数に反比例して投下遅くないか?
もっとばしばしやっちゃってもよかろうに
146Classical名無しさん:07/12/14 22:43 ID:TDkz2WtI
し〜えんせいまんし〜えんせいまん
すぐに呼びましょ支援組♪
147Classical名無しさん:07/12/14 22:45 ID:LsDreQqI
今こそ立ち上がれ支援の戦士よ〜♪
148Classical名無しさん:07/12/14 22:45 ID:XCi3c0hM
逆に考えるんだ、俺らが支援しまくりなんだと考えるんだ

まぁ、数回くらいの支援があれば5分間隔で投下できそうなんだけどね
149Classical名無しさん:07/12/14 22:45 ID:Tot4Idcs
支援のレスで組曲できそう
150Classical名無しさん:07/12/14 22:45 ID:f7V.g6Pg
その時ニコロワに支援走る――!
151Classical名無しさん:07/12/14 22:46 ID:wQ/DL2zY
無駄レスじゃなくって支援だっつってんだろ!! 駄裸厨〜
【D-3 花畑/一日目・夕方(放送開始直前)】
【KAS@KAS動画】
[状態]:チビマリオ、右拳骨にヒビ、お尻に火傷、やや疲労、やっぱりハイテンション、強い決意と熱い闘志(?)、空腹
[装備]:スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン、バーサーカーソウル@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
[道具]:支給品一式(食料全て消費)
[思考・状況]
1.とりあえず何か食べたい
2.この下のバグに突っ込んでやるぜ!
3.あいつ(谷口)の死の責任を取る!!
4.このカード、あいつの仲間に渡したいけどどいつが仲間なんだろ?
5.今度はTASにもケラケラにも負けない。
6.カイバーやレムー達みたいな仲間キャラがいればいーなー
7.このクソゲーをぶち壊してボスのスットコドッコイを倒して土下座させて
悪い奴以外全員生き返らせるぜ!!!!
※危険人物についてくらいは聞いていました。
※チビマリオ状態ですがマント、フラワー、キノコの何れかを手に入れれば元の大きさに戻ります。
※谷口の支給品はD-3花畑付近に埋葬されました。アイスソードは柄だけになって墓標代わりになっています。
※花畑の一部のブラックパックンが潰れました。中に変な花が入ってる黒い氷のようなものがあるようです。
※強い冷気を与え、かつ瞬時に攻撃を加えればブラックパックン倒せる可能性がありますが、かなりリスクが高いです。
※外から地面の何かに続く一部のブラックパックンが、銀コインに変わったまま放置されています。
 そのほかはブラックパックンに戻りました。
※空腹はまだ生死にかかわるものではありません。
153Classical名無しさん:07/12/14 22:46 ID:f7V.g6Pg
せやけどそれはただの支援や
154Classical名無しさん:07/12/14 22:46 ID:s6giY0WA
あらためて、最初から見ると支援がどんどんカオスになってるのが分かるなw
155Classical名無しさん:07/12/14 22:49 ID:LsDreQqI
まて、これは孔明の支援だ
156Classical名無しさん:07/12/14 22:49 ID:f7V.g6Pg
りーりかるしえんふー きるぜむおーるー
※進化の繭 攻撃力0、守備力2000

原作扱いで、単体では使えません。
プチモスに装備させることで効果を発揮します。
原作では実はラーバモスに装備しているが、そこは突っ込み不可の形で。
一定のターンが経過するごとに、破壊してモンスターを出せる。
なお、召還はカード使用者が宣言することでおこなう。
時間経過が足りないと、なんの変化も無い。
また、究極完全体が、召還可能になると、自動的に羽化します。

※ラーバモス 攻撃力500、守備力400

進化の繭を装備したプチモスが自分のターンのみ数えて2ターン経過で召還できる。
実際のところ4ターン、装備することも考えると5ターンかかってしまうが、それに見合った力は無い。
ただ、ターンの概念が無いから、それなりの速さで出せるかも?
それでも弱いことには変わりが無いが。

※グレートモス 攻撃力2600、守備力2500

進化の繭を装備したプチモスが自分のターンのみ数えて4ターン経過で召還できる。
実際のところこの進化系は表記ターンの倍に1ターン分を出した分かかるため、出すのは非常に困難。
これもターン概念がないことに期待するしかない。
原作には毒鱗粉で相手の攻撃力を下げる効果と地上の敵なら全体攻撃できる効果を持っていた。
これらが備わっているかどうかは書き手さんにおまかせします。
158Classical名無しさん:07/12/14 22:53 ID:XCi3c0hM
ζ*’ヮ’)ζ<うっうー、支援しますねー
159Classical名無しさん:07/12/14 22:54 ID:TDkz2WtI
長崎で散弾銃を持った男が支援をしたらしいです。
160Classical名無しさん:07/12/14 22:55 ID:s6giY0WA
TASが神なら俺は風来の支援になる!
※究極完全体グレートモス 攻撃力3500、守備力3000

進化の繭を装備したプチモスが自分のターンのみ数えて6ターン経過で召還できる。
実際のところなんと13ターン、最も召還しずらいカードといっても過言じゃないだろう。
召還のコストに見合わないが、攻撃力、守備力は嫁すら圧倒する。
ただそれでも召還が(ry

※ゴキボール 攻撃力1200、守備力1400

釣り専用カード。
「羽蛾さん、これゴキボール! レアカードじゃない!」
「覚悟しろよ……、この虫野郎!」

実は今絶版で、手に入れることが非常に難しいノーマルカード。
さらには、アメリカのマクドナルドのハッピーセットにレアカードとして付いてたこともあったらしい。
ハンバーガーとゴキボールのセット………、恐るべきドナルド。

※コカローチ・ナイト 攻撃力800、守備力900

破壊されると、そのターンの終わりにデッキの一番上に戻る効果を持つ。
これだけ聞くと使い勝手がよさそうだが、単純にドローの邪魔になるだけの効果である。
ただ、ターン制が無いので即復活するという、ある意味ロワで化けるカード。
制限として効果発動は4回まで、最初に出した後24時間たつと、この効果は復活する。
24時間たって、効果発動回数が残っていても、4回以上にはならない。
また、実際では出来なかったバーサーカーソウルとのコンボが、回数は限られてるもののできるかもしれない。
162Classical名無しさん:07/12/14 22:57 ID:f7V.g6Pg
お前に足りないものは、それは〜  情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!
 そしてェなによりもォ−−−−−−− 支援が足りない!!
  
163Classical名無しさん:07/12/14 22:59 ID:LsDreQqI
患部で止まってすぐ支援〜狂気のニコロワ〜
164Classical名無しさん:07/12/14 23:00 ID:XCi3c0hM
なるほど、KFCはマスコットだけではなく店的な意味でもマックに対抗しているんだな
165Classical名無しさん:07/12/14 23:00 ID:TDkz2WtI
終わったんだ・・・勝ったんだこの支援戦争に・・・・・・・
かぁちゃん、俺今から田舎に帰るよ・・・
166Classical名無しさん:07/12/14 23:12 ID:s6giY0WA
あれ?投下終了した…のかな……?
167Classical名無しさん:07/12/14 23:13 ID:TDkz2WtI
sage(これで最後です、支援ありがとうございました)
とアドレスで言っているから終わりみたいだ
こんなど素人の初投稿に大量の支援ありがとうございました
待ち時間の間、笑わさせてもらいました

俺のテンポの遅さに絶望
そして、今回、帰ってきたテストも絶望orz
169Classical名無しさん:07/12/14 23:17 ID:XCi3c0hM
感想しちゃっていいかな
投下乙
銀様やレナなどの各々のキャラの団結や声優ネタがとてもいい感じに仕上がっていい感じです
隠し部屋の駅は電車がくるとなると使えそうな施設になりそうだ、禁止エリア内もこれに乗ってさえいれば
通過できるわけだし

そしてレナが雛見沢症候群完治したから、もしかすると身体能力が飛躍的にアップしている可能性があるな
こりゃ塔組も案外いけるんじゃね

そしてKASさんの状況を確認したいんだけど、ブラックパックンの下には行ってなくて
花畑の付近で立ち往生しているだけでおk?
170Classical名無しさん:07/12/14 23:18 ID:s6giY0WA
良いSSだと思いますよ〜
これからも期待してます^^

後おまいら支援隊にもGJ!
個人的に支☆援☆王とフリーのSS支援マンに吹かせてもらったw
171Classical名無しさん:07/12/14 23:19 ID:XCi3c0hM
書き忘れていたが何気に黒い花のタイトルがシリーズ化しているな
これはタグをつけるべきかな

>>168
まさか受験勉強逃れるためにこのSS書いたんじゃなかろうなw
172Classical名無しさん:07/12/14 23:21 ID:TDkz2WtI
投下乙
今日の支援はニコロワの歴史に残る凄さだった。
用語集に追加するべきだと思うが何て言葉にすればいいだろうか?
173Classical名無しさん:07/12/14 23:23 ID:r/t1otGM
ニコロワ支援オールスターで
174Classical名無しさん:07/12/14 23:25 ID:s6giY0WA
今後はこれが恒例化しそうな予感がw
175Classical名無しさん:07/12/14 23:26 ID:XCi3c0hM
多くの支援が投下されたでは少し言いにくい
このシュトロハイムが名付け親になってやろう

塔組のSSにおいて祭りのように支援レスがきたという意味の
塔組支援祭なんてのはどうかな?
>>169
おkです

>>171
受験生じゃないです
ただ、今週期末考査があっただけです
決して勉強時間つぶしてなんていませんよ、ええ
177Classical名無しさん:07/12/14 23:29 ID:TDkz2WtI
なんとなく高校2年生の気がしてきた
178Classical名無しさん:07/12/14 23:37 ID:wQ/DL2zY
投下乙!
一般人大目のパーティだけど、皆それぞれ戦力以外のところで変わり者なんだよなw
ここにKASが加わったら、どれだけカオスになるやらw

そして、支援祭りは参加していた俺が言うのもなんだが、凄まじかったw
そして、元ネタが全部把握できたあたり、廃人に近づいたな、と実感orz
179Classical名無しさん:07/12/14 23:49 ID:LsDreQqI
IDにLSDが入ってるぅ…

暇なときもたくさんあったが…
でも楽しかったよ
みんながいたからこの支援は楽しかった
180Classical名無しさん:07/12/15 00:11 ID:TRVh0ry2
初めてwiki更新した・・・・・・
不明な点は補っておいてくれ
181Classical名無しさん:07/12/15 00:30 ID:tTQl.CMo
リアルアンパンマンが消されたorz
182Classical名無しさん:07/12/15 01:19 ID:SkdT4zKQ
wiki見てきたよ〜
支援レス多すぎ、108レスとかw

ニコロワの支援は108式まであったなw
183Classical名無しさん:07/12/15 07:07 ID:AC.V1qKc
さて、ひと段落したからまとめて読んだが…
魔理沙…(;ω;`)
184Classical名無しさん:07/12/15 10:21 ID:3IjIkKtQ
昨日の支援が全部wikiに!乙すぎるぜ・・・
そういや◆jVさんの予約したクラモンってBのほうでいいのか?
185 ◆jVERyrq1dU :07/12/15 10:47 ID:rDNp8NCA
Bです。すいません
では投下します
186 ◆jVERyrq1dU :07/12/15 10:49 ID:rDNp8NCA
草むらに伏せ橋の様子をうかがう。かなり大きい橋であったがその上を歩いている者は誰も居ない。
橋の周りには何の障害物も無く、考え無しにその上を歩けばまず見つかってしまうので、
誰も居ないのはある意味当然と言えるのかもしれない。
もう太陽は沈みかけている。B-1が禁止エリアになるのは午後二時であったから、おそらく待ち伏せしていても誰も来ないだろう。

この事実は参加者を駆逐していきたいTASとしては非常に残念な事であった。
橋には行かず別の所へ行き人数減らしをするという事も考えたのだが、彼は結局、橋にやって来た。
理由は単純なことだ。休息を取るためである。参加者があまり立ち寄らないのであれば、じっくりと休める。
忌々しいが、さすがのTASも数回に渡る戦いに傷つき、蓄積した疲労はかなりのものだった。

とりあえず橋に誰も居ないことを確認すると、TASは素早く草むらから飛び出し辺りを見回した。
安全を確認するとTASはケラモンに『来い』と合図を送った。するとケラモン達がわらわらと草むらから出て来る。

「橋の上はさすがに目立つな……」
 TASは橋の上に立ちそう呟くと欄干に手を掛け、下の川原に飛び降りた。ケラモンもそれに続く。
TASは橋の真下で寝るのにちょうど良い場所を見つけ、手ごろな石を枕にしてごろりと横になった。
川原の石のせいで少々寝心地が悪いが、仕方が無いので諦める。橋の上で大の字になって寝るわけにはいかない。
ふと、ケラモン達を眺めてみると、全員川の前にしゃがみ、口を水面に浸け水を飲んでいた。横一列に並んで飲んでいる。

そういえば、奴らには何の食料も与えてない。第二放送の少し前、あの圭一達にやられた時、俺の支給品は奪われてしまったのだ。
ケラモンだけじゃない。そういえばあれから俺も何も食べていない。
何も食べずに何日もゲームした事があるから余程のことが無い限り平気だが……。
こんな事を考えてしまったのが引き金になったのだろうか。俺の腹が間抜けな音を立てた。喉も乾いている。
俺はケラモン達の所へ歩いていき、川の水を飲んだ。水は冷たく俺の喉を潤した。体中に水がしみ込んでいく様な気がする。
おいしい、と素直に思った。横を見るとケラモン達がガバガバと掻きこむように飲んでいる。よほど喉が渇いていたのだろう。
なんだかケラモン達に申し訳ないような気がした。俺はケラモン達に助けてもらったが俺はいままでこいつらに何かしてやっただろうか。
何も食わしてやってない。それどころか瀕死のこいつらを俺の手で殺そうとした事もあった。
これが圭一の言っていた仲間というもののあり方なのだろうか。断じて違うはずだ……。

そこまで、考えが及ぶとTASは急に何かに気づき、頭を水の中に突っ込んだ。

「クソッ……!」
 石を力任せに川に投げつける。水飛沫が自分の体やクラモン達にかかった。クラモン達は驚いているようだ。
「くそう……!」
 一匹のケラモンが心配そうに俺を覗き込んでいる。
 他のケラモン達もわらわらと俺の所に寄ってきた。まだまだ戦わなくてはならないのだから
 喉が渇いているのならケラモン共には今のうちに喉を潤しておいてほしい。

俺は何事も無かったかのように立ち上がり、心配するケラモン共に「飲めるときに飲んどけ」と言い、もといた場所に戻った。

俺が怒った理由は、つまり、圭一の言っていた仲間論にいつのまにか自分が毒されていたからだ。
俺自身に現実での経験が少ないせいだろう。仲間である以前に駒であるケラモンに対して、必要以上の情をかけてしまった。
あろう事か、自分のせいでケラモンは……と言う風に自分を攻めてしまった。
ケラモンは、言わばでっていうのような存在。それなりに利用し、大切にするが、結局は自分の大ジャンプのための生贄にすぎない。
一人しか生き残る事が出来ないこのゲームにおいてはそういった考えが最も正しいはずだ。俺は様々なゲームでこの事を学んだ。
俺にとって、TASにとって仲間なんて最後は捨てるものなのに。
188Classical名無しさん:07/12/15 10:53 ID:QArZb.Oc
TASさんと聞いて支援
この橋に移動するまでの間、戦いから遠ざかっていたからだろうか。俺は現実での経験が圧倒的に少ない。それも原因の一つだろう。
……ケラモンはマリオでいうでっていうなんだ。圭一からは仲間が重要という事を教えてもらった。
しかし、圭一の言う『仲間の重要さ』は俺が考えている重要さとは断じて意味が違う。
そんな事をこのTASとあろう者が忘れていたとはな。ケラモンに必要以上の情を抱いては駄目なんだ。
切るときは自分のためにきっぱり切る。今までゲームばかりし、現実での経験が少ないからといって
この状況でミスをするわけにはいかない。俺は今までのゲーム経験で得た自分のスタイルだけは決して変えない。
いつものように。ケラモンであろうと切るときは切るんだ。

俺はイライラを抑え、心中で二度とケラモンに必要以上の情を抱かないと決意した。ケラモン達を見てみると奴らは遊んでいる。

俺は寝ようとしたが、ふと考え直しケラモン達を呼び寄せた。
いくら人が来ないだろうと推測できても、これだけ人数がいる中で見張り役を一人も立てないというのはあまりに間抜けである。
集まったケラモンと自分を合わせて1人と5匹。十分交代でも一周で五十分も休める。充分すぎてお釣りが来る。
やはりケラモンと手を組んだ事自体は最高の判断だったようだ。

「見張りの順番を決めるぞ。一人十分ずつだ。俺達は6人いるから一人五十分も休めるぞ」
 ケラモン達とのチームワークを高めるために俺も見張りには立つ。その程度の事ならいくらでもしてやる。
ん?6人……!俺はハッと気づきケラモンの数を数えてみた。五匹いる。いつのまにかまた増えていたらしい。
俺は嬉しくなった。これで電池のパワーを補充できる。

いきなり増えていたのは今になって始まったわけではない。橋に来るまでに二回こんな事があった。
四匹になった時、俺はケラモン達に電池の容量の事を説明し、
ケラモン達が五匹になった時には容量を増やすために一匹に犠牲になってもらう事を伝えた。
ケラモン達は『嫌だ!嫌だ!』と言わんばかりに反発したが、ケラモン達に電池の重要さを粘り強く説明して説得した結果、
チームワークを保つため新しく生まれたケラモンに犠牲になってもらう事に決まった。
こうすれば、最古の四匹は健在でチーム創設メンバーのチームワークが犯される事も無いはずだ。

「新しく生まれた奴はどいつだ?」
 俺がこう質問すると一匹のケラモンに最古の四匹の視線が集まった。そのケラモンは慌てている。
「なんだ。まだ覚悟が出来ていないのか。説得するのはお前達の役目だろう?」
 吸収される奴を説得するのは最古の四匹だと決めていたので俺は彼らを睨んだ。すると四匹は慌てて説得を始めた。

ケラモン達を見ながら俺は考える。一匹電池に吸収すれば、四匹になり一人の休憩時間が一周四十分になってしまう。
だったら見張りの間だけでも残しておいて良いのではないだろうか。しかしケラモンの数の上限は五である。
四匹にしておかないと増える事は出来ない。

そんな事を考えているうちに説得が終わったようだ。生まれたばかりのケラモンは涙目だ。
少し前の俺ならその姿に同情してしまったかもしれない。しかしもうそんな事はしない。

「電池の容量にするにはおまえの了承がいる。いいんだな?」
 新しいケラモンは頷きかけたが、途中で止まった。相変わらずの涙目で俺を見つめる。
そんな目で見ても決意した俺にはきかない。まあ言ってしまえば、所詮クラゲだしな。
「……頷かないなら力ずくでも頷かせてやるがどうする?」
 ケラモンはビクッと体を震わせ、何かを決意した様にその場で暴れ始めた。俺に襲い掛かろうとしているのではない。
どうやらジェスチャーらしい。正直言って何を伝えたいのかいまいち分からない。物凄く複雑な動きだ。
191Classical名無しさん:07/12/15 10:56 ID:QArZb.Oc
ケラケラ支援
192Classical名無しさん:07/12/15 10:57 ID:44yIgx5c
 
五分程掛けてじっくりと見る。だんだん分かってきたような気がする。

「要するに、
『私はあなたや他のケラモン達の力に成りたいと思っています。しかし、私がいなければ見張りの人数が減り
 あなた達の休憩時間が減ってしまいます。あなた達が休んでいる間私に見張らせて下さい。そうすればあなた達はずっと休めます。
 今、私を電池の容量にせず、後から容量にしてはどうでしょうか。それならば私は何の文句もありません。
 大人しく容量となりましょう。私は何の役にも立たないうちに消えたくないのです』と、いう事か?」

ケラモンは大きく頷いた。なんというか、主君に忠実というか和を考えている奴なのか?
ただ消えたくないから適当な事を言っているだけかも。
それともケラモンにもそれぞれ性格があるのだろうか。俺としては一周四十分も休めれば充分だろうと思うので、
さっさと電池のために犠牲になってほしいのだが……。

他の四匹がケラモンの男気にいたく感動したようだ。俺の判断を待っている。
こいつらは心底子供だ。橋に来るまでも色々と遊び何回かはぐれそうになった奴もいる。
こうやって簡単に感化されているところなんてまさに子供だ。

「くそ……」
 俺は小声で呟いた。こんな空気の中ケラモンを容量にしてしまえば、他の四匹との絆にヒビが入ってしまう。
戦う時に備えてチームワークは高めておきたい。

「分かった。おまえに見張りを任せる。休憩が終わったら電池の容量にするからな」
 太陽のように明るい顔になったケラモンは再び大きく頷いた。奴の涙腺はついに決壊して大粒の涙を流し始めた。うれし泣きらしい。
最古の四匹もキラキラした目で俺を見つめてくる。やめろ、そんな目で見るな。
見張り役となったケラモンは橋の下ではなく辺りを見渡しやすい位置に駆けていった。
194Classical名無しさん:07/12/15 10:59 ID:tTQl.CMo
支援だ

俺は再び横になり考える。まあ、これで俺とケラモン達の絆が深まったなら言う事は無い。
しかしこいつらが五匹になるたびにこんな事があったのではたまったものではない。
他の四匹には説得を頑張って貰わなければならない。

体は痛み、石のように重く疲弊していたが、現実のゲームに参加している緊張からかなかなか寝付く事は出来なかった。
なので俺は遊んでいるケラモン達をぼんやりと眺めていた。
そのうち四匹が遊び疲れたのか横になっている俺のそばにやって来た。
何をするかと思えば、俺のそばで横になりいびきをたてて眠りについた。

俺はさっき決意した。そのおかげでこの一連の出来事の中でもケラモンに何の情も抱いてはいない。
彼らは所詮クラゲ、そしてでっていうみたいなものである。ケラモン達は俺が優勝するための駒にすぎない。

【B-2 橋の下、川原/一日目・夕方】
【TASさん@TAS動画シリーズ】
[状態]:重度の疲労、右手親指以外欠損、左拳骨にヒビ
[装備]:五寸釘3本@現実(ポケットの中に入っています)
[道具]:ウルトラスーパー電池(残り30%)@ドラえもん
[思考・状況]
1:しばらく休む。休憩が終わったらケラモンを一匹電池の容量にする。
2:生きて、ケラモンとの連携で最速を目指す。ケラモンは生き残るための駒
3:ゲームに乗っていない集団の人間を町に集め、ケラモンとの連携で奇襲し一網打尽。
機会があれば乗っていない人間を騙して町の人間と同士討ちさせる事も。
4:ゲームに乗っていない単独の人間は殺し、武器を貰う。
5:ゲームに乗っている人間とはなるべく戦いたくない。
6:武器の調達。出来れば食料も
7:殺戮ゲームの最速クリア。
※KASのことを、自分の二番煎じ、偽者だと思っています。
※ケラモンの名前、増殖限界、進化することを知りました。
196Classical名無しさん:07/12/15 10:59 ID:QArZb.Oc
支援
【クラモン(ケラモン)B】
[状態]:健康 現在5体
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1:TAS、マジヤッサシー
2:とにかく数で勝負
3:TASを利用してうまく遊びたい
4:イタズラしたい
5:向こうのクラモン、何があったんだ?
※一匹見張りについています。
投下終了。まあ繋ぎなんですが久々なのでどこかおかしいところがあれば言ってください。
199Classical名無しさん:07/12/15 11:04 ID:QArZb.Oc
投下乙です。
ケラモンが…ケラモンがTASに懐いてる!?
序盤はサラマンダーもいいとこだったのに、最近妙に活躍してる気がするぜTASさん。
200Classical名無しさん:07/12/15 11:45 ID:7HJ1BlMU
誰かクラモンAのSS考えてる人いますか?
いないようでしたら予約しまっす。
201Classical名無しさん:07/12/15 11:49 ID:3IjIkKtQ
投下乙!
TASさんなのにほのぼのパートのようだw
202 ◆jU59Fli6bM :07/12/15 11:56 ID:3IjIkKtQ
一応ニート軍と一緒に繋ぎ考えてましたが
素人だし遅くなると迷惑かけそうなので
こっちは今回は自重したほうがよさそうですね。
200さんに任せておきまっす。
203Classical名無しさん:07/12/15 12:12 ID:FQDMTAQk
投下乙です。
いつ見ても素晴らしい作品ばかりですね。
204Classical名無しさん:07/12/15 12:49 ID:.ft4uTEU
投下乙。
TASの心理描写がグッド。
ケラモン達の様子に妙にほのぼのとしてしまったw
205Classical名無しさん:07/12/15 12:50 ID:gB36DERE
投下乙
TASさんに情が!? 優しい時はヨッシーを踏み台にしても生かすからな。
あれ、でもクラモンて単純なコピー(C)→貼り付け(P)の産物だから
自分の死すら作戦のうち、全滅すること以外は勝利への布石
目的を達成するためなら、何でも使うタイプだったはず……

ってあれは、ディアボロモンっていうブレインがいたからできた統制か。
自分がオトリだから後は任せたぞ、ってことだったのかもしれない。
206Classical名無しさん:07/12/15 13:01 ID:3ocbZCA2
投下乙
だいぶTASも丸くなったね。
あとケラモンかわいい。

>>200
志村〜、トリップトリップ!
207 ◆7d53oKGJP2 :07/12/15 15:24 ID:7HJ1BlMU
>>206
アッー! 忘れてました…

改めて、クラモンAを予約させていただきます。
ていうかもう書いちゃった…
推敲とか付け足しとかやったら、火曜日(だよね?)に投下しまっす。
あんまり進みすぎるとアレだけど、クラモンAって便利だからついつい動かしちゃう…
208Classical名無しさん:07/12/15 16:58 ID:.Z5Ps1Zw
今午後の時点で止まってるのって
スイカニートロール、ハルヒトミー、ストーム1、クラモンA、古泉えーりんだっけ

古泉えーりんはベッドインしてるから放置していいとして
あとは動かすべきはニート軍かな、まぁ描写なくても放送いけそうだけどね

そういえばストーム1の人、修正の報告あったっけ
209 ◆jVERyrq1dU :07/12/15 17:21 ID:rDNp8NCA
ではハルヒ トミー予約します
210Classical名無しさん:07/12/15 17:58 ID:rafx.oww
あと放送だな
211Classical名無しさん:07/12/15 18:00 ID:7HJ1BlMU
じゃ、あとはニート達だけだね
212 ◆jU59Fli6bM :07/12/15 18:01 ID:3IjIkKtQ
繋ぎに現れる男、スバイダーマッ!
ではニート軍予約します。
213Classical名無しさん:07/12/15 18:11 ID:rafx.oww
なんとこれで予約が埋まった。
残るは放送だけだっぜ!
214 ◆irB6rw04uk :07/12/15 18:32 ID:TRVh0ry2
修正のつっこみは今回は無いみたいですね。よかったです。
では投下しますか…
タイトルは【おじいちゃんのアイスクライマー】
215 ◆irB6rw04uk :07/12/15 18:33 ID:TRVh0ry2
ストーム1は橋を渡っていた。
その足取りはスタスタと軽快である。しかし、心の中の自分の足取りは重たかった。
心が自分ではない体に入っているためだろう。

じゃがうじうじしていても仕方が無い! わしは今地球防衛軍のストーム1じゃ。地球を守る正義のひーろーなんじゃ!

さぁ、みっしょん開始じゃ!

ストーム1の目の前には橋の終わりが見え始めていた。
ストーム1は歩むスピードを落とす。このまま橋をそのまま進めば禁止エリアに入ってしまい首輪が爆発してしまう。
橋の手すりに近づくと確かに陸地があった。
2〜3メートルの高低さがあったが、飛び降りてもまた帰ってくることが出来そうだ。
ストーム1はその体を手すりの向こうに落とす。

ストーム1は見事に着地した。
そしてウィンチェスターを両手に持ち、いつでも使えるようにする。
ちなみに、ウィンチェスターはすでにリロード済みである。

ストーム1の前方にはすでに雪山を臨んでいた。
山ノ神が進入を拒むように激しく雪が吹き荒れている。
「さぁ! 行くのじゃストーム1」
喝を入れてストーム1は雪山に挑む。

           〆
216 ◆irB6rw04uk :07/12/15 18:34 ID:TRVh0ry2
ストーム1は数十分歩き続けた。
ちらほらだった雪はすでに豪雪に変わっていた。

「雪で何も見えん!」

ホワイトアウト……真っ白い雪が絹のカーテンのように目の前に覆いかぶさり、数メートル先も見えない。
持ち物を確認してみるものの、銃に刀それに魚だ。使えそうなものは無い。
辺りには雪をギュッギュッと踏む音だけが響いている。行くあても無くただ突き進むだけだ。

そして、とうとう彼の探索が終わりを告げた。
突然ストーム1の左足が急激に雪の中に吸い込まれた。

「なに!!」

それにつられてずるずると雪も落ちていく。ストーム1はとっさにウィンチェスターを杖代わりに雪に突き刺し、残った右足に力を入れる。
タイミング的にはぎりぎりだったがストーム1は雪の流れに飲み込まれることは無かった。

「いったいなんじゃ!? 危なかったわい」

ストーム1は足が吸い込まれそうになった場所をじっくりと見つめる。するとすぐにその正体が分かった。

そこから先の地面が無くなっていたのだ。クレバスである。
ホワイトアウトによって視界を奪われていたために気が付くのが遅れた。自然界のトラップである。

「こんなところに落ちたらひとたまりも無かったの……」

そこが暗闇である。すでに辺りは薄暗くなっていたので仕方が無いのだが……
このクレバスはかなりの小規模で幅が1.5メートルも無い、ジャンプで渡ることは容易だ。

「ほいっと!」
217Classical名無しさん:07/12/15 18:39 ID:3IjIkKtQ
おじいちゃんktkr
地球支援軍出動だ!
218 ◆irB6rw04uk :07/12/15 19:06 ID:TRVh0ry2
そしてストーム1はジャンプでそのクレバスを渡った……いや渡ろうとした。

ごっ!

ストーム1の頭部が何かに触れる。
何も無かった空間に灰色の突如ブロックが現れる。

――はて? こんなところにブロックがあったかな?

ブロックにぶつかった衝撃で体は急激に失速する。
と言うよりも下向きに力が働く。

その下には暗黒の口を広げたクレバスが待っていた。

「ぐわぁぁぁああああ!!」

ストーム1の体はクレバスに飲まれた。
ストーム1の断末魔の叫び声が雪山に木霊した。

みんなお馴染み孔明の罠だよ! 自然と孔明の合わせ技。
ストーム1がジャンプしてクレバスに落ちるまでの間わずか1秒。ありがとうございました。


クレバスの真上に残った孔明ブロック、そこからは1つのアイテムが顔を出した。
それは四角い箱である。おじいちゃんが大好きなあの箱である。
その箱はまるで冥土の土産のようにストーム1あとを追ってクレバスの中に落ちていった。

           〆
219 ◆irB6rw04uk :07/12/15 19:06 ID:TRVh0ry2
「クレイモアじゃぁああ!!!」

おじいちゃんは痛みも忘れてその箱に飛びつく。
その時のおじいちゃんは精神年齢40歳は若返っていた。
すぐにクレイモアを両手で抱え定位置に持っていく。

この重さ、感触、そしてこのポーズ……

全てがおじいちゃんの中で最強のストーム1の形だった。

「クレイモアさえあればどんな異星人にも負けはせんわぁ!!」

血腥い戦いに巻き込まれ、仲間を失いストーム1は少々へこんでいたようだがクレイモア発見のおかげで元気になったようである。

           〆

その後ストーム1はクレバスから抜け出そうと辺りを捜索した。するとクレバスに横穴が開いているのを見つけた。

ストーム1の頭の中に2つの選択肢が出てくる。
1つは今すぐこのクレバスを抜け出して雪山の遭難者を探索する。
もう一つはこの穴の中に入って休憩をする。

最初は遭難者を探しに行こうと思った。しかし、雪山を歩くと言うのは想像以上に疲労を蓄積させていたようだ。
足に変な違和感で満たされていて自分の足じゃないみたいだ。

「このままでは反対にわしが遭難者になってしまいそうじゃ……」

仕方が無くストーム1は穴の中で体を休めることにした。
「今はここでびばあくじゃ」
220Classical名無しさん:07/12/15 19:07 ID:LNuDQNq6
支援
221 ◆irB6rw04uk :07/12/15 19:07 ID:TRVh0ry2

「っ……痛いのぉ」
クレバスに落ちたストーム1はまだ生きていた。
やはり辺りが暗くなっていたために底が見えにくくなっていただけでクレバスの高さは5メートルと無かった。

そのためか体は着地したときに腰を打ったことを除けばいたって健康だった。

が……

ゴン!!
ストーム1の頭に先ほどの箱が直撃した。

「………っ……っつ……」

ストーム1は声にならない声を上げて悶え苦しむストーム1。
「いったい何なんじゃ?」
半分キレ気味のストーム1。分からなくも無い、さっきから踏んだり蹴ったりなのだから。
ストーム1は自分に落ちてきた箱を睨みつけた。するとストーム1の顔……いやおじいちゃんの顔は見る見るうちに不機嫌そうな顔から笑顔にかわった。
222 ◆irB6rw04uk :07/12/15 19:08 ID:TRVh0ry2

【A-2 クレバスの底の横穴/一日目・夕方】
【ストーム1@おじいちゃんの地球防衛軍】
[状態]:足に軽い疲労(30分程度の休憩で全快)
[装備]:ウィンチェスター M1895/Winchester M1895 (狙撃銃、残弾5)@現実、予備弾丸15発、クレイモア地雷@おじいちゃんの地球防衛軍(残り20)、無限刃@るろうに剣心(フタエノキワミ アッー!)、トカレフTT-33(6/8)
[道具]:支給品一式、きしめん@Nursery Rhyme、たいやき(残りHP50%)@ポケモン金コイキングだけでクリアに挑戦、テニスボール
[思考・状況]
基本行動方針:異星人を撃退じゃあ。
第一行動方針:すこし休憩じゃ。
第二行動方針:雪山で遭難している人がいないか見に行く。
第三行動方針:すぱいだーまっ!達と塔で合流する。
第四行動方針:つかさちゃんが心配。
第五行動方針:地球防衛軍として地球を守る。

※阿部に対する恐怖は、ああいうのもいるかと、なくなりました。

【クレイモア地雷@おじいちゃんの地球防衛軍】
正式名称はY10ワイド・インパルスなのだが、うp主がクレイモアと表記していたので誰がなんと言おうとクレイモアである。
地面に設置し、敵が接近すると自動的に散弾を発射する。
威力と攻撃範囲に評定があり、これで航空兵器も落とすことが出来る。
おじいちゃん仕様なので量は少々多めである。
見た目は1個なので持ち運びは簡単。仲間殺しの暗黒武器!
223 ◆irB6rw04uk :07/12/15 19:10 ID:TRVh0ry2
支援有難う御座います
あれ……順番がへんだなぁ……
219と221が逆ですよ……ははははは
すみません
224Classical名無しさん:07/12/15 19:18 ID:rafx.oww
投下乙!
まさかの孔明の罠wwwwwwカオスなマップだwwwww
225Classical名無しさん:07/12/15 19:23 ID:3IjIkKtQ
投下乙!
孔明はまだ他の場所にも散乱してたりするんかな
226Classical名無しさん:07/12/15 19:33 ID:QcUDuTNk
227Classical名無しさん:07/12/15 20:23 ID:nCl59OCY
なんという罠www
そしてクレイモアktkr
228 ◆KJJLTUDBrA :07/12/15 23:51 ID:EBzEaHmw
放送案ができたので、テスト投下の方にあげときました。
なんだか、まとめようとしてまとまらなかったような……。

死亡者等に関しては、放送までに増えることも考えて、伏せてあります。
禁止エリアは……A-1、B-4でいいんでしたっけ?
229Classical名無しさん:07/12/16 01:02 ID:s7Wj47aI
投下乙……って何ちゃっかり居るのあの人ぉぉぉ!?
基本OK、あの人についても良いのではない?
これ以上の追加要素も抑制できてるしね。
暗黒兎リリカルクラモンは、今後次第ってことでも問題なさそう。
230Classical名無しさん:07/12/16 01:16 ID:4JcTnxeA
投下乙
ナルホドそう来たか……
だがこれから急に武器とかを手に入れにくくなるな
231Classical名無しさん:07/12/16 01:42 ID:eVpA9COE
投下乙。

ある程度規制かけないと、支給品が無意味になるから良いと思う。
現状から未知数の部分を登場させるのはともかく、新施設はもう控えないとな。
232Classical名無しさん:07/12/16 02:53 ID:I9BauF9.
クラモンAの保留は甘すぎる気がするな
参加者同士の殺し合いという基礎を揺るがしてるわけだからまだ討伐しない理由が欲しい
233 ◆7d53oKGJP2 :07/12/16 04:40 ID:9BnhwpTM
したらばで出てた人って誰でしょうかね?
ていうかアレクさん主催側だったんですね…

クラモンAですが、放送直後にでも目的達成できるよう書いてるんです。
前登場SSの、B−3からC−3までの移動速度を考えれば無理のない展開なのですが、
バランス調整も大事だとは思うのでなんとも…問題があるようなら直します。どうしましょうか?
エイプマンの前例がある以上、そんなゲーム基盤もあってないようなモノだとは思いますが。
234Classical名無しさん:07/12/16 06:59 ID:vETJORkQ
目的達成って町のネットワークに入って制限外すってこと?
できあがった時に一度テスト投下してみればいいのでは
基盤はないがしろにしてると後々響きそうなのが恐いな・・・
235 ◆jU59Fli6bM :07/12/16 08:04 ID:vETJORkQ
誰もいない・・・ひっそり繋ぐなら今のうち・・・
いつもの調子なニート軍投下します。
太陽が西に傾き、あたりを赤く染めている頃。
あの巨乳を助けて、あの男に発症したというなんたら症候群を治すため(私は部下としてついていっ
てるだけだが)、
私達は富竹が去っていった方向に歩き続けていた・・・

はずだった。

「うはwwwもう無理wwww足痛いww
 そういやここまでこれたのはトミーがおんぶしてたからだったっけww
 マジでトミーカムバックwwwww」
追い始めてからあまり経ってないのに地面にへたりこむニート。
おんぶってこいつ・・・いつもこうなのか?そりゃああいつらもいなくなるわけだな・・・。

「何言ってるんですか!やっと町が見えてきたところなんですよ!
 富竹さんもハルヒさんも放っておけないから、今回は本当に置いて行きます!」
「ちょwww待ってwwせめてゆっくり歩いてwww」
「それじゃいつまで経っても追いつけないでしょう!」
いくらE缶で回復できたと言っても、元々の体力の無さに定評のあるニートの前では
全回復しても意味が無さそうに思えた。
ロールの奴もニートに出会ったばかりに・・って今は私も同じか。

「・・・・・どうしようもないな。私が担いでいくか?」
見ていられなくなって仕方なく口を挟む。

「そうしてほしいのは山々だけど、一日に何度もロリにおんぶされる俺ってwww」
こいつ、ロールにまで背負わせたのかよ。
「萃香さん!あまり甘やかしてダメですよ!それにニートさんを背負っていくことなら・・・私がやり
ます・・・」
「お前も苦労してるなあ・・・」
2人でため息をつく。

「分かった分かったww少し休んだらちゃんと自力で歩くからwww
 だからその為にもう一本うまい棒・・・
「・・・いっそのこと塊にくっつけて転がしていきましょうか。
 その方が私も萃香さんも、ニートさんも楽になれますよね」



・・・・・ニートが立って歩き始めた。
やっぱり私の目に狂いはない、ロールは私が求めていた強いつるぺただ。
お持ち帰りはできなくとも、見つけられたことに意味があるのだ。
これで私の夢に一歩近づいたという実感が沸く。

そう考えればこんな奴の部下だろうが、巨乳を助けるとか不満でもなくなってくるな。

私は、怒られてなお立ち止まったり愚痴を言ったりしているニートを掴み、肩に担いだ。

「うおわwwww今度は萃香ちゃんの制裁かwwwってあれ?」
「気にするな。部下として最善のことをしてるつもりだ」
「萃香さん?!いいんですか?」
「悪いことじゃないだろう。今はこいつをしつけるより、あいつらを追うことが優先なんだろ?」

それに、ニートにこれ以上立ち止まられるのも癪だしな。

「萃香さん・・すみません」
「気にするなって言ってるだろう?ニート担いでへばるような私じゃあないよ。
 ・・・ところで、あいつらの行く宛ては分かるか?これ以上暗くなると探せないぞ」
もう日は山の間に隠れ始め、あたりも鮮やかな赤に薄暗い色が重なってきていた。
239Classical名無しさん:07/12/16 08:14 ID:F7h8Q8t.
電王見ながら支援DA!
「それが・・・富竹さんが何を考えているか分からない以上、行き先も・・・」
「とりあえず町行こうぜwwwあいつらならそう簡単に死なないってwww」
本当、こいつは気楽でいいな。
「もう・・・。でも他にどこに行くか分からないし、まず町に行って探しましょうか」
「分かった、日が暮れないうちに行こう。町も危険かもしれないから気をつけなよ」

そういや阿部のやつ、ちゃんと町に着いたのかな・・・
あの状態だともしかしたら全然違うところに行ってそうだけど。
まぁ、どっちにしろあいつなら無事だよな。パソコンの充電とやらも事が終わってからにしよう。


夕日に照らされている3つの影は方向を変え、町に向かって歩き始める。
あの悪魔が流す放送が始まる少し前のことだった。






「ちょwwww萃香ちゃんwwwこの体勢苦しいんだがwww」
「そうかすまない、前言撤回だな。やっぱりお前を転がしていくことが最善らしい」
「それは無理wwwせめておんぶにしてくれwwww」
「そうしたら無防備になるじゃないか。何の為に片手を空けてると思ってるんだ?」
「萃香さん、敵が来たらニートさんのことは放り投げても大丈夫だと思いますよ」
「うはwwwww2人ともひどすぎるwwwwwロリハーレムこええよwwww」
【D-3 草原/一日目・夕方】

【ニート@現実&新世紀 東方三国志〜ひぐらしの憂鬱〜】
[状態]:疲労、SOS団名誉会員、萃香に担がれてる
[装備]:ケンジのカメラ@ポケットモンスター、塊@塊魂
[道具]:支給品一式(水無し)、うまい棒、津田英治ブロマイド(音声付き)@大変な途中下車シリーズ)
[思考・状況]
1.町に行くかwwwww
2.ハルヒとトミー探すかwwww
3.部下たちとか知り合いとかとっとと探すかwwwwww?
4.K1達と塔で待ち合わせすっかwwwww
5.マジでもう歩けないのにwwwこの2人こええwwwww
[備考]
※ニートは性能がへっぽこなので、技能はほとんど成功しませんが、楼船・教唆の技能は、能力に無関係な技能なので、通常通り発動します。
※海馬、外山に関しては「社長」「活動家」として名前を覚えている為、ニートには認知されていません。


【ロールちゃん@ロックマンシリーズ】
[状態]:健康、ニートマスター
[装備]: AK74(17/30)@現実、予備弾薬各100発@現実
[道具]:支給品一式(水一本消費)、バルサミコ酢@らき☆すた、グルメテーブルかけ(残り20回)@ドラえもん ノートパソコン(バッテリーほぼ消耗)@現実、マネキンの腕、傘@現実
[思考・状況]
1.町へ行ってハルヒさんと富竹さんを探す。
2.ハルヒさんを助けて、富竹さんを治す。
3.E-4の塔へ向かい、圭一達やスパイダーマンと合流する。
4.ニートさん?……あー、もう楽しむ感じで頑張ります。
5.遊戯達の知り合い(海馬他)も探す
6.ロックマンと再開したい
※ニートの扱いを何か悟ったようです。これからはあまり疲れることはないでしょう。
※萃香への信頼度が上がりました。
【伊吹萃香@東方Project(つるぺったん)】
[状態]:軽い怪我、体力中回復、妖力小回復、魔力再び枯渇(両方回復中)、夢の実現への希望、ちょっと服がボロボロ
[装備]:ミニ八卦炉@東方project
[道具]:支給品一式*2(食料、水1食分消費)、秘密の鍵@スーパーマリオワールド 日本酒(残り半分)、ワイン、A.C.E.3@現実(少し詩音の血がついている)、DMカード(エネミーコントローラー、融合)
[思考・状況]
1.町に向かう。
2.負けたからには、ニートに従うとするか
3.つるぺた保護。ついでにニート保護。
4.阿部のことは・・・あいつなら無事だろうから保留。
5.巨乳死すべし。でも仕方ないから中止。
6.せっかくなので腕試し。主催者と戦いたい
7.貧乳はステータスだ!希少価値だ!

※仕方ないのでニートを肩に担いでいます。ミニ八卦路を使ったり障壁を出すことはできます。
投下完了です。
改行がおかしくなってしまった・・・読みにくくてすみません。
244Classical名無しさん:07/12/16 09:31 ID:HUtyhggc
早朝乙
245Classical名無しさん:07/12/16 10:12 ID:z9ShPHiE
投下乙。だからニート自重wwwwwwwwww
246Classical名無しさん:07/12/16 13:19 ID:WWLVHzek
投下乙なんだぜ。

ところで最近wikiのカウンターが凄い勢いじゃね?w
昨日なんか500越えてるし
247Classical名無しさん:07/12/16 13:28 ID:4JcTnxeA
ニート乙
ニートは何がしたいのか分からん奴だ
248Classical名無しさん:07/12/16 13:47 ID:n1sFramY
>>247
ニートが何かしたいとか思うわけないじゃないか。
何もしたくないからニートなのに。


ニートが望むな 望みたくないから ニートになったのだろう

人は疲れて気力が枯れて果てるから
無職になり ニートに成り果て 成って 果てるのだ

ならば笑えwwww
倣岸に 不遜に 笑えwwww いつものようにwwwwwwwww
249Classical名無しさん:07/12/16 15:28 ID:QoIlgnX6
ニートに傲岸不遜とかwww書ける訳無いwwwww
250Classical名無しさん:07/12/16 15:37 ID:E.eG7/XQ
「ちょwwww強姦布団とかエロ杉wwwふべら!」
とロールに吹っ飛ばされるニートの未来が見えた。
251Classical名無しさん:07/12/16 15:37 ID:z9ShPHiE
ニートはなんとなくLSのパタリロと通ずるものがある気がする。
252Classical名無しさん:07/12/16 15:39 ID:z9ShPHiE
にしてもニートの思考が「〜するかwwwww」となんだか投げやりなのがひどいwwwww
253Classical名無しさん:07/12/16 15:52 ID:9BnhwpTM
塔に行っても誰もいないんですけど、ニート達はどうするつもりだろうか…
254Classical名無しさん:07/12/16 16:05 ID:mUKgCPaE
ニートクオリティで隠し扉をみつけるんジャマイカ?
「うはwww、ここなんかひらくわwwwwうぇwww」とかありそう
255Classical名無しさん:07/12/16 16:55 ID:z9ShPHiE
隠し部屋はそろそろ自重してくれ
256Classical名無しさん:07/12/16 17:07 ID:9BnhwpTM
>>255
塔の中にあるほうのヤツだと思います。ティアナが見つけたやつ。

ゲームから脱出する最も近い方法は、YOKODUNAから地下の事を聞きだす事なんですね…
YOKODUNAもそろそろ信号機みたいに人間じゃなくなってきそうな予感。
257Classical名無しさん:07/12/16 17:07 ID:WWLVHzek
>>254の言ってる隠し部屋は塔組が見つけたブラックパックン部屋の事だろ。
合流するのもいいんだがそうすると人数がまた多くなりすぎるしなぁ……。
総勢11人集合で全体の1/3ほどとか。
258Classical名無しさん:07/12/16 17:31 ID:hp/xlw4.
それでこそ疑心暗鬼で壊しがいがあるってもんだ
259Classical名無しさん:07/12/16 17:39 ID:bLQ6IV1E
萃香はなのは殺しちゃってるからな。
ティアナと会ったらどうなることやら。
260Classical名無しさん:07/12/16 18:02 ID:WWLVHzek
ああ、なるほど。
しかもティアナはティアナで中々の戦闘力&ボインの持ち主だから萃香の格好の獲物なんだよな。
261Classical名無しさん:07/12/16 18:26 ID:5tTETIK.
それでも……それでもニートなら空気を読まないでくれる!
262Classical名無しさん:07/12/16 19:33 ID:JqLdHWxQ
なんぞww
263Classical名無しさん:07/12/16 21:12 ID:z9ShPHiE
これでクラモンの人が投下したら放送か
早いねえ
264Classical名無しさん:07/12/16 21:19 ID:9BnhwpTM
ハルトミーがまだいたかと…
265Classical名無しさん:07/12/16 21:39 ID:z9ShPHiE
そうれした<>
266 ◆KJJLTUDBrA :07/12/16 22:07 ID:C4HAHPhg
>>233
クラモンAに関しては、好きに書いてもらって結構ですよ。
何かあっても、それほど大きな修正にはならないと思いますし。

ちなみに、コイヅカ氏は、初期のニコニコ動画を、事実上一人で作り上げた人です。
イメージとしてはレゴラス↓
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1123962
267 ◆7d53oKGJP2 :07/12/16 23:40 ID:9BnhwpTM
>>266
ああ、いつのまにか消えてた人ですか…(今もいるんですかね?)
どっかのロボットアニメの司令官か何かかと思っちゃいました。
わざわざありがとうございます。

どうせ本投下するまでネガティブシンキンは終わらないんだし、
最初からニコ見沢症候群発症するつもりでいきます。
268Classical名無しさん:07/12/17 16:06 ID:oPUp6FO.
>>267
いつの間にか消えてた人ってひどくない?
269Classical名無しさん:07/12/17 20:20 ID:7tkLJJXA
明日(?)の予約合戦が楽しみである
270 ◆jVERyrq1dU :07/12/17 21:52 ID:cWK007Rg
アニメとかでトミーが狂ってなんかしてる描写ってなかったよね?あったら何話か教えてください
途中までしか見てないから不安だ。トミーが狂ったらこんなんだろうなって感じで書いてるんだ。
271Classical名無しさん:07/12/17 22:00 ID:Snr84aXE
H173打たれた後のトミーはアニメ原作ともに描写無し、タカノンに捨てられた後はいつの間にか首を掻いて死んでる。
272Classical名無しさん:07/12/17 22:49 ID:A4dkPlO.
普通は
発症→時間をかけて狂う→首掻いて死亡
トミーは注射による急性発症だから
発症→機関車→時報だから、狂った描写がほとんどない。
ただ、角材を振り回して、存在しない敵と戦ったりしてたから
周りの人を敵と妄想をしやすいのかも……あ、発症者は全部そうか
273 ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:16 ID:cWK007Rg
>>271>>272わざわざありがとう
じゃあ問題なさそうなので投下します。自分にしてはちょっと長めなんで支援お願いします。
274タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:20 ID:cWK007Rg
スタンガンの電流によって半覚醒状態だった私の体も、富竹に運ばれているうちに少しずつ回復していった。
周りは360度草原だった。南の少し離れた所に町が見える。空は茜色に染まっていた。
今はきっと5時頃ね。たぶんもうすぐ放送だ。
私は今、富竹に背負われているみたいだ。富竹の背中は汗だくで気持ち悪い。私を背負ってずっと動き回っていたのかもしれない。
どうして休まないのかしら。やっぱり雛見沢症候群のせいで狂っているから?
自分のしている事は絶対に正しいと思い込んでいるから疲れなんて気にならないとか?
私は少し体を動かしたけど富竹は気づいていない。声をかけてみようか。でも冗談抜きで言葉を選ばないと危なそうね。

「富竹……。もう平気だから降ろして。自分で歩くわ」
「やあ、ハルヒちゃん。良かった気がついたみたいだね」
 あんたのスタンガンのせいでしょ、と怒鳴りたくなったがその言葉は堪えるまでもなく私の口からは吐き出されなかった。
彼の様子に驚いたせいだ。私の方を見ようとして向けた横顔はひどく青ざめて、汗で濡れていた。
酷いのは首だ。自分の爪でひっきりなしに掻いているのだろう。首は血だらけだった。
私は富竹の異常な姿に恐怖を覚えるのと同時にある事を確信する。雛見沢症候群はどんどん進行している。
富竹はゆっくりと私を降ろしてくれた。中々気遣いがある。まだ私の事を信頼してくれているみたいだ。少し安心した。
しかし、油断してはいけない。一つ言葉を間違えれば、手に持っている拳銃できっと私を撃ち殺す。
そうなる前に彼から薬を奪って注射しないと……。恐怖と緊張が原因で出た手汗で私の両手はじとりと濡れた。
275Classical名無しさん:07/12/17 23:21 ID:A4dkPlO.
 
276タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:22 ID:cWK007Rg
「ハルヒちゃん、ごめんよ。君を背負ってたせいで余り移動できてないんだ。
 でもやっと起きてくれたしこれからは素早く移動できるよ」
「ええ……そうね。でも富竹、もうそろそろ放送なんじゃない?あんたも疲れてるだろうからしばらく休まない?」
「大丈夫さ!とにかく少しでも急いで城に行かないと僕達は全員殺されてしまうよ」
 そう言いながら富竹は首筋を掻いた。彼の両手は血で赤い。そして彼はまた歩き出そうとした。
「あ、あの……富竹」
「なんだい?」
 私は思わず呼び止めた。呼び止めたのは本当に休みたかったのと、なぜか彼に一つの質問をしてみたくなったからだ。
この質問をする事は危ないように思える。けれど聞いてみたいという好奇心と
あまりに痛々しい傷を放っておきたくないという思いから私は質問してみた。

「その首の傷痛くないの?手当てした方がいいわよ……」
 富竹は私の言葉を聞いて自分の首を触り手に付いた血を眺めた。傷に触る時も全く痛そうな表情を見せてはいない。
見た目から言うと明らかに異常者だ。
「平気だよハルヒちゃん。相変わらず首が痒いんだ。さっきも言ったはずだけど僕が気絶している間に
 遊戯やロールに何かされたんだと思う」
 二人を心底憎んでいるというような醜悪な表情を見せる。雛見沢症候群とは断じて考えていないらしい。
たぶん鷹野さんとか言う人の予防薬を心底信じきっているんだ。
277タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:24 ID:cWK007Rg
「大丈夫!こんなの全然痛くない」
「でも、治療しないと。血だらけだわ」
「くどいな……。痛くないって言っているのがわからないのか!」
 富竹の大声が辺りに響き渡った。手に握り締めた拳銃を振り回して叫び続ける。
「きっとまた君は雛見沢症候群だって言いたいんだろう!言っとくけど絶対に違う!
 鷹野さんの薬は絶対なんだ!鷹野さんの薬は絶対なんだ!鷹野さんの薬は絶対なんだ!」
 拳銃を振り回しながら何度も何度も同じ言葉を繰り返す。あの黒光りする拳銃が怖い。私はロックの様なロボットじゃない……。
あの銃の中に詰った弾丸が私を貫けばそれだけで私は死んでしまう。
私は身震いし、しまったと思った。命にかかわる失敗をしたと直感した。

「ご、ごめん!私は雛見沢症候群なんて思っていない。ただあんたの傷を心配しただけよ!」
 必死になって謝る。殺されたくない、殺されたくないという恐怖が私の心に充満していた。
「本当にそれだけなのか?たしかハルヒちゃんは森でも僕が雛見沢症候群を発症していると疑っていたじゃないか」
「私が間違ってた!本当に!だから銃を振り回すのはやめて」
「わかった……土下座しろ! それで森の件も含めて許す」
「ど、土下座ッ!?」
「早くしろ」
 もちろん抵抗はあった。でも富竹が銃を振り回すので私は仕方なく土下座した。
普段の私は土下座しろと言われてするような女じゃない。絶対にしたくない。
でもここにはロックも遊戯もいない。戦えそうな人は誰もいない。私はあの拳銃で撃たれれば簡単に死ぬ。
死ぬのが嫌だから土下座した。プライドとか、今はそんなものはどうでもよくなっていた。
278タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:26 ID:cWK007Rg

「う〜」
 富竹は唸りながら土下座している私の周りを歩き回り、念入りに観察している。
手には相変わらず拳銃が硬く握り締められ、いつでも撃てる状態だ。
「…………」
なんだか涙が出てきた。涙がとめどなく流れる。きっと今の私の顔は涙と鼻水で酷いかもしれない。怖い、つらい、悲しい。
このゲームは酷すぎる。有希に朝倉さん、そしてキョンまで死んだ。
富竹とはこの殺し合いが始まってすぐに出会った。あのころにはワドルドゥもいたっけ。
ワドルドゥもどうして死ななきゃならないんだろう。その後、富竹と一緒にワドルドゥを殺したムスカを懲らしめたんだ。
盗撮という最低な行為をしたけれどそこまで悪い人でもなかった富竹も今ではこの様だ。きっとみんな死ぬんだ。

涙が私の制服まで濡らし始めた頃、富竹は言った。
「よし、もういいハルヒちゃん。今回の事は許すよ。さあ早く城へ急ごう。ニートやロール達を殺す仲間を集めないといけない
 あいつらは主催者側の人間だ。皆の恨みを果たすために絶対に殺さないと」
 許してくれたの……? 私は中々立ち上がれなかった。制服の裾で涙と鼻水を拭ってふらつきながらもゆっくりと立ち上がる。
富竹の姿を正面から見るのは怖い。でも変なそぶりを見せたら、今度こそ殺される。
私は富竹を見た。富竹は首が血で真っ赤な事と拳銃を握り締めている事以外は普段と変わらない様子で微笑んでいた。
そのあまりに『普通』の姿が私の恐怖心を刺激する。もう嫌、こんな奴……あの鬼の女がいてもいい。
早くロール達の所に帰りたい。逃げ出したい。

私は立ち上がった時ふと、気づく。彼のそばにデイパックが落ちている。私のかと思ったけど違った。自分のは背負っている。
おそらく私の意識が朦朧としている間に富竹が背負わせたのだろう。あの落ちているデイパックはおそらく富竹のもの。
そうか、富竹は私を背負ってたからデイパックを手に持っていたんだ。そして私が余計な事を言ったから地面においていた……。
279Classical名無しさん:07/12/17 23:26 ID:Hh5yAQAk
窓の外にかがみんが支援
280タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:28 ID:cWK007Rg

富竹は何も言わず回れ右して城へ向けて歩き出す……違った。歩き出そうとしたのではなく落ちているデイパックを拾おうとしている。
あのデイパックの中にはきっと雛見沢症候群の薬が入っている。富竹が持っていないからスタンガンも入っているかもしれない。
富竹がデイパックを拾おうと足を曲げかがもうとしている。今の富竹からは私は見えない。私は富竹の後方にいる。

私は直感した。最後のチャンスだ、ここで行動しないといずれ殺される。私は咄嗟に富竹に向けて走り出した。
そして即座に後悔した。銃を持っている相手からデイパックを奪うなんて無茶だ。
いくらは運動が得意といっても、相手は妙な組織の一員だ。こんなの成功するわけないじゃない。
それでも私は足を止めなかった。理性がやめろやめろと脳内で警告し続ける。それでも足を止めることが出来ない。
いけるかもという希望と殺されるという恐怖で私の精神はパニック状態に陥っていた。それでも走る。
これが戦いの幕開けだった。

富竹が私に気づいた。相手は訓練を積んだ体格のいい男。例え銃を持っていなくても絶対に勝てない相手だ。
私の体に銃口を向ける。銃口の指す方向と私の視線がぶつかり合った時、私は神に祈った。
憤怒の顔をした富竹が引き金を引き、銃口から鉛弾が発射された。
銃弾が線を描いてこちらに飛んでくるのが見えたような気がした。
しかし私の体を確実に貫くはずだった弾丸は私の髪の毛と髪の毛の間を通過し、そのまま後方に外れていった。
信じられない幸運だった。間一髪だった。血を流しすぎてうまく狙えないのかしら。
それとも富竹は冷静じゃないの?いずれにしてもチャンスだ。
281Classical名無しさん:07/12/17 23:29 ID:Hh5yAQAk
ドラえもんが手を振ってる支援
282タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:30 ID:cWK007Rg

富竹が再び私に狙いを定め引き金を引こうとした。私はラグビーの名選手のように富竹の膝目掛けてタックルする。
意識的にとった行動じゃない。たぶん私の本能が勝手に体を動かしたんだと思う。
再び拳銃の乾いた音が響いた。しかし今度の弾は飛び込んだ私にはかすりもせず後方へ消えた。
私は富竹の足にしがみ付き、全体重をかけて富竹を倒そうとする。富竹はバランスを崩した。しかし転ぶには至らない。
「クソッ! やっぱりおまえもニート達の仲間だな。はじめて会った時から怪しいと思ってたんだッ!殺してやるッ!」
 まずいわ。私は今、富竹の足にしがみついているから、背中を狙い撃ちにされる。そうなると即死だ。死にたくない死にたくない。

半ば発狂に近い精神状態の中、私は最後の力を振り絞り富竹の足にしがみつき全体重かけ、彼のバランスを崩そうとした。
その甲斐あって富竹は再びバランスを崩した。しかし、またもや転ぶには至らない。
パワーが根本から違う。まるで機関車のようだ。視界の端で彼が私の背中に向けて拳銃を構えたのが見えた。もう駄目。
「うわああああああ!」
 自分自身でも何を言っているのかよく分からない奇声をあげ、私は富竹の足にしがみついたまま地面を蹴った。
「何ッ!」
 富竹の体が完全にバランスを失い、大地から離れ、背中から倒れる。私も足にしがみついていたから富竹に重なる形で倒れた。

倒れた私はすぐに頭を持ち上げ、状況を確認する。富竹は倒れている。拳銃は離れたところに落ちていた。
倒れる時、富竹が放り投げてしまったらしい。そして私のすぐ横にデイパックがあった。こんな時なのについ口角が上がる。
この中に雛見沢症候群の薬が……。私は急いでデイパックに手を伸ばし、中をまさぐる。
隣で富竹が起き上がるのを感じるのと同時にデイパックの中から雛見沢症候群治療セットなどを取り出し注射器に注射針を取り付けた。
これを、注射すれば――――
283Classical名無しさん:07/12/17 23:31 ID:2myHe8YU
速攻魔法、【支援】発動!
このカードは(以下略
284Classical名無しさん:07/12/17 23:32 ID:Hh5yAQAk
よくわからないけど笑いたくなる支援
285Classical名無しさん:07/12/17 23:33 ID:NnU8qmn.
支援する人間が消えないのはなぜか?
それは支援する人のためじゃない、書き手が作品を投稿するからだ!
286タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:34 ID:cWK007Rg
私は富竹に薬を注射しようと素早く彼の方を向いた。瞬間、何かが私の顔に伸びていた。赤い何か高速で顔面に向かって伸びてくる。
それは富竹自身の血で赤く染まった彼の拳だった。私のほっぺたに衝撃が走る。私は持っていたデイパックを落とし、
血を吐きぶち倒された。もう駄目よ。絶対に殺される。注射器は手に入れたけど注射出来ないならどうしようもないわ。
死への恐怖からまた涙が溢れてくる。ぼんやりとした意識の中、富竹を見た。どうやら私は1メートルくらい吹っ飛ばされたようだ。
富竹は地面に膝をつけこちらにずりずりと近寄ってくる。恐ろしい表情で私を睨んでいる。
……? 彼の様子がおかしい。ふらふらしている。どうしてこっちに向かって真っ直ぐ来ないの?

この時、富竹は意識が飛びそうになるのを必死にこらえていた。彼はハルヒにタックルされ背中から倒された。
この背中から倒れた事がハルヒにとっての幸運、富竹にとっての不運だった。
富竹は倒れた時、後頭部を地面に打ちつけ、軽い脳震盪を引き起こしたのだ。おかげで意識は薄ぼんやりとしており、
焦点も微妙に定まらない。先ほど、ハルヒを殴れたのはある意味幸運だった。

あいつがどうしてふらついているのかはこの際どうでもいいわ。今のうちに注射してやる。
私は富竹と同じように地面に膝をつけ、彼のところへ慎重に向かおうとした。もう涙は流さない。
あいつの懐に入り込み注射して富竹を救う。スケベで最低な富竹に戻してやる。その時、私は自身の異常に気づいた。
吐き気、めまい。ふらっとし、倒れそうになる。私は瞬時に富竹の症状と同じだという事に気づいた。
わかった、脳震盪ね。さっきあいつに殴られたから、頭を打ったりした時よくあるもんね。
奇しくも私達二人の症状は同じだった。しかし私はそれでも彼の元に向かった。富竹も同じだ。
どうやら相手がふらついているうちにけりをつけたいと考えているのはあいつも同じらしい。
絶対にこの馬鹿の病気を治してロール達の所に連れて帰ってやる。恐怖心は変わらない。でも私の心に再び勇気が湧いてきた。
287Classical名無しさん:07/12/17 23:34 ID:Hh5yAQAk
月曜日なのに支援悪いのどうするよ?
288タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:35 ID:cWK007Rg

1メートル程あった距離は少しずつ縮まっていく。私と富竹の間にはさっき私が落としたデイパックがあった。
私は注射器を、富竹は真っ赤な拳をそれぞれ握り締めた。80センチ70センチ……。
「死ねえ!」
 リーチの長い富竹が先に拳を振るった。私は進行スピードを上げた。私には避ける術はない。
ただこの攻撃が外れてくれる事を祈るだけだ。だから、次の攻撃に備えて距離を詰めるしかない。当たり所が悪ければ死ぬ。
絶対に死にたくないけどこれしか方法が無い。元々、不利な戦いだった。

意識が朦朧としている富竹の拳は私の顔には当たらず左肩に命中し衝撃が走った。
脳震盪もあり、私は余りの痛さと衝撃で倒れそうになった。
でもここで倒れるわけにはいかない。私は奥歯をかみ締めて耐え、富竹を睨んだ。この馬鹿に注射しないと……。
私は右手に持った注射器を硬く握り締め、富竹に向けて突いた。富竹の恐怖におののいた表情が目に焼きついた。
きっとこいつは今でも、この注射器をロール達が仕掛けた毒物とでも思っているのだろう。
その醜い恐怖に歪んだ顔を見れば分かる。まあ、恐怖でおかしくなっているのはあたしかもしれないけど……。
富竹の右胸に注射器の針が突き刺さる。やった!後はピストンを押すだけ……。私が注射器のピストンを押そうとした時、
視界の端で富竹の左手が私の左側から飛んでくるのを捉えた。
私は肩の痛みに耐え左手で頭を防御する。しかし、奴の拳の軌道は脳震盪のせいかまたも、狂った。

「うあ……!」
富竹の拳は今度は私の左脇腹に命中した。脇腹は人体急所の一つらしい。さっきまでとは比べ物にならない程、痛い。
今度こそ意識が飛びそうになる。しかし私の右手は諦めてなかった。注射器のピストンを押す、あと少し――――
289Classical名無しさん:07/12/17 23:37 ID:Hh5yAQAk
支援もある意味三次元?
290Classical名無しさん:07/12/17 23:38 ID:yMg8fgLw
運動会支援パワーーー
ホワアアアアアアア
291タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:39 ID:cWK007Rg

私の首に何かがぶつかった。見えてはいた。
しかし、脳震盪で不安定になっていた私の感覚はこの土壇場で、富竹の右手を完璧に捕捉することが出来なかったようだ。
私は背中から倒れた。首に拳が命中したためだろう。息をするのがひどく苦しい。
目の前には首から血を流しながら怒り狂う富竹の姿があった。
下から見ているのもあって彼の身体はとても巨大に見えた。戦いの途中から勝てるかもしれないとほんの少しだけ思っていた。
でも違う。もう終わり。諦めかけた私のすぐ横には富竹のデイパックがあった。
「クソッ! 主催者の手先め!ここまで抵抗しやがってッ!」
 富竹が悪態を吐きながら胸に刺さった注射器を引き抜き、地面に叩きつけて割った。ああ――
もうどうやっても富竹は止められない。止める事が出来るのは死と言う事実だけだろう。
はじめて出会った頃の富竹はもう二度と帰って来ない。私は小刻みに呼吸していた。首を殴られ息がし難い。
酸素をうまく補給できない。喉がつぶれているのかもしれない。
292Classical名無しさん:07/12/17 23:39 ID:WTnGCDyw
にょろ〜んと支援
293Classical名無しさん:07/12/17 23:39 ID:LBLyBbvg
3の倍数と3のつく数字の支援だけ

バカになります
294Classical名無しさん:07/12/17 23:39 ID:Hh5yAQAk
一万年と二千年前から支援してるぅぅぅ
295Classical名無しさん:07/12/17 23:41 ID:yMg8fgLw
僕の支援は美しか追求しないのSA☆
296Classical名無しさん:07/12/17 23:41 ID:Hh5yAQAk
君を支援したその日から僕の地獄に音楽は絶えな〜い
297タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:41 ID:cWK007Rg
脳震盪から回復したのだろうか。少し時間が経った後、富竹は立ち上がり私の体を蹴った。腹に衝撃が走る。痛い。死にたくない。
私の目からまた涙が流れた。鼻水も出た。何回自分の顔を醜くすれば気が済むのかしら……。
「ははは! 全く酷い顔だなハルヒちゃん。何回泣けば気が済むんだい?」
 ほら、この馬鹿もこう言ってるわ。何か言い返してやりたいけど喉が痛くて声が出ない。
でも、言い返せなくていい。私はある事に気づいた。こいつの雛見沢症候群はもう止める事が出来ない。
だったらこいつを殺してもいいんじゃない?たぶん殺せないかもしれないけど、一つだけ手段がある。
あれはとても痛かった。死ぬほど痛かったから富竹が死ぬような気がして余り使いたくなかった。
でも富竹を殺すしかないなら、あれを使って気絶させ、その後も何度も何度も『あれ』を富竹が死ぬまで使い続けてやるわ。
相変わらず喉が痛くて息がしずらいし、今までに負った傷で気絶しそうだ。だから、たぶん成功するとは思えない。
だからこそ私は泣いているんだろう。だけどあいつを殺したいという殺意だけはある。
富竹は今まで私に酷い事をしたんだから、どんな手を使ってでも殺してやる。
注射出来なかったのは私の責任なんだから、こいつを殺して止めるのも私の義務だ。

ここまで考えつくと、私の心にどす黒い炎が燃え始めた事に気づいた。
こいつさえいなければ今頃ロール達と一緒にあの鬼の女から逃げていたのかしら。そっちの方が断然いい。
こいつのせいで私は身も心も傷つけられた。富竹が憎いという黒い感情が燃え上がる。
かつての私からは考えられないほどの醜い感情の奔流が心の中を駆け巡った。殺してやるわ富竹。
この戦いの中で初めて明確な殺意が生まれる。手段さえ選ばなければ、少しだけいけるような気がしてきた。
298Classical名無しさん:07/12/17 23:43 ID:yMg8fgLw
最終鬼畜全部支援
299タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:43 ID:cWK007Rg

「待ってろ。今、拳銃を取ってくるから」
 富竹は私に勝利の笑みを見せつけながら体の向きを変えた。行け!お願いだからそのままこっちを振り返らずに歩いていけ!
そのまま銃の所へ歩いていけ!そのまま絶対に振り返るな!
「嬉しかったかい?」
 富竹は再び私の方に向きかえり、にやりと醜悪な笑顔を見せた。そして私の横に落ちているデイパックを拾った。私は血の気が引いた。
「このデイパックの中にはスタンガンが入れてある。君が何か狙っている事には気づいていたよ。
 後ろからスタンガンで攻撃するつもりだったんだろ?
 ははは! どうしたんだいその顔?まるで希望が絶たれたかのような顔をしているな。
 しかしまあどっちみち悪である君達に勝利なんてありえないんだよ」
富竹は私を嘲り笑いながらデイパックの中に片手を突っ込みまさぐっていた。
「君はスタンガンで殺してやるよ。電流では殺せないかもしれないけど、その場合はスタンガンで君を殴って
 残酷な事ばかり考えるその頭をかち割ってやる」
300Classical名無しさん:07/12/17 23:43 ID:Hh5yAQAk
それを支援した時に頭がパーン☆\(^o^)/☆パーン
301Classical名無しさん:07/12/17 23:44 ID:A4dkPlO.
3×3=バカ
302Classical名無しさん:07/12/17 23:44 ID:LBLyBbvg
しゃんびゃくいち!
303Classical名無しさん:07/12/17 23:44 ID:yMg8fgLw
オオ読み手支援がやってきたんです
304Classical名無しさん:07/12/17 23:45 ID:Hh5yAQAk
ある晴れた日のこと〜 魔法以上の支援が〜♪
305タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:46 ID:cWK007Rg

「わ……た…し………は」
 喉が痛くてうまく声が出ない。悔しい。こいつはもうどっちみち助からないから私の手で絶対に殺す。
まだ注射器があった頃は戦いながらもこいつを救う事を考えていた。でももう薬は無い。だから私が絶対に殺す。
私にここまでしてくれた富竹が憎い。こいつを殺す事は私の義務だ……。
「なんだって?何か言ったかい?」
 まだデイパックをまさぐっている。よっぽど嬉しいのね。中にスタンガンが無い事にまだ気づいていないらしい。
本当に馬鹿でスケベでどうしようもないわね。私は咳払いをし、寝ている体を持ち上げ地面に座った。
もう躊躇いなんて無い。あんたを救おうとなんて考えてない。ここまで私の体を傷つけた奴だ。
どす黒い憎しみがどんどん湧いてくる。殺してやるわ、富竹。これで決めてやる。
体の痛みをあと少しだけ我慢すればいい。これが私の最後の攻撃。覚悟しなさい、富竹……。

「デイパッ……クの……中にま…だ…スタンガ……ンがあるとお……もってるの?……私がとっ…てないとでも……思った?」
 肩膝を立てながら言ってやった。富竹から今までの余裕の表情が消え、代わりに驚愕の表情がその顔面に張り付いた。
私は立ち上がるのと同時に隠し持っていたスタンガンを取り出し彼に向かって足を踏み出した。
上半身も同じように富竹に向けて一直線に運動する。私の命を懸けた一撃だ。
私のプライド、憎しみなどの思いを込めたスタンガンを右手に握り締め、富竹に向けて突き出す。
富竹が「いつの間に」と叫んだ。やっぱり馬鹿ね。あんたのデイパックから注射器をとる時についでに取ったのに決まってるじゃない。
私の思いがこもったスタンガンはゆっくりと富竹へと伸びていく。当たるという確信があった。勝てると信じきった。
しかし、丸腰だったため無様に逃げるしかないだろうと予測していた富竹は、私の全く予期していなかった行動に出た。
私のスタンガンに対して富竹は持っているデイパックを振るおうとしている。私の頭を狙っている。
……違う、スタンガンを狙っている。叩き落すきね。上等だわ。
306Classical名無しさん:07/12/17 23:47 ID:yMg8fgLw
今日からお前がマスク支援だ!
307Classical名無しさん:07/12/17 23:48 ID:Hh5yAQAk
愚民の皆さ〜ん! 支援きですか〜?
308タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:48 ID:cWK007Rg

衝突するスタンガンとデイパック。私の予想はいい方向に外れていた。富竹にはスタンガンを叩き落す余裕などなかった。
奴はスタンガンから身を守るため、咄嗟に持っていたデイパックを盾にしたのだ。
スタンガンは富竹が両手で持つデイパックによって止められた。しかし殺すと決心した私は慌てない。
冷静に、落ち着いた手つきでスタンガンのスイッチを押し、流れる電流を最大にした。バリバリと派手な音がする。
デイパックは電気を全く通さない絶縁体なのかしら。それなら私は負ける。しかし運は私に味方する。
富竹が悲鳴を上げ、明らかに痛そうな表情を見せた。気絶はしないが、
どうやらデイパックはそれなりに電気を通してくれているらしい。私よりも圧倒的に力が強いはずの富竹が私に押され始めた。
さあ、富竹死んでもらうわ。あなたは私を土下座させた。私を撃った。私を殴った。私を蹴った。私を嘲り笑った。
ここで醜く死ね……! 死ね!死ね――! 殺意が私の心を塗りつぶしていく。

「死ね……!死ね……!死ね……!死ね……!死ね……!」
 いつの間にか私は富竹のデイパックに力いっぱいスタンガンを押し付けながら呟いていた。
体中が痛くてすぐにでも倒れそうだけどひどく気分がいい。
私も富竹と同じようにどこかおかしくなったのかしら。でもいい。今は憎たらしいこいつを殺したい。
309Classical名無しさん:07/12/17 23:49 ID:fwecKIKE
やれやれ支援だぜ
310Classical名無しさん:07/12/17 23:49 ID:yMg8fgLw
新弟子☆My way!!支援
311タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:50 ID:cWK007Rg
「死んでたまるか……!死んでたまるか……! おまえのような悪に負けるか!」
 富竹はこう叫ぶと精一杯の力を込めてデイパックを押し返してきた。私は思わずバランスを崩したが、
すぐに立て直しスタンガンを持つ手に力を込めた。富竹はまたあがき始めたようだ。
もう私の勝ちは決まってんのよ。さっさと気絶しなさい!
デイパックを押し返す。しかし正面に富竹はいなかった。いや正確に言うと富竹は私との『押し合い』を放棄し、
踵を返してある方向へ駆けて行った。持つ者が消えたデイパックは重力に従い地面に落ちた。
私の首に冷や汗が流れる。あの方向には富竹が落とした拳銃がある。あれを拾われるわけにはいかない。

落ちたデイパックを拾い私は富竹を追いかけた。お互い今までの戦いで疲労し、走るスピードは遅い。
それでも富竹が先に拳銃の元にたどり着くのは誰が見ても明らかだった。私はあいつに追いつけない。
あいつは私より怪我が少なく、走るスピードも私と比較すれば速い。なによりあいつの方が私よりスタートが速かったのだ。
「は……ははは! 残念だったねハルヒちゃん。僕の勝ちだ!君のスタンガンでは銃には勝てないだろ?」
 富竹は走りながらまた私を嘲笑した。五月蝿い! 私はどんな手を使ってでもあんたを殺すって決めたのよ!私の責任なのよ!
私は拾ったデイパックを富竹に向けて投げた。デイパックは放物線を描いて富竹の頭に当たった。
そのおかげで富竹はバランスを崩し転んだ。私は心の中でガッツポーズをとった。私の勝ちだ。頭に銃弾をぶち込んでやるわ。
富竹は必死の形相ですぐに立ち上がり再び走り始めた。しかしその間に私はかなりの距離を詰めた。
おまけに私は今、スピードに乗っている。加速しきっている。あいつは『今』からスタート。絶対に追いつき追い越す事が出来る。
312Classical名無しさん:07/12/17 23:50 ID:Hh5yAQAk
悔しくて支援を はなす
313Classical名無しさん:07/12/17 23:51 ID:er2PIyEk
てめーは俺を支援した
314Classical名無しさん:07/12/17 23:51 ID:Hh5yAQAk
少しづつ近づく夏の匂いを あなたの隣で支援したい
315タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:52 ID:cWK007Rg
そして私はついに富竹に追いついた。富竹は相変わらず首から血を流し、憤怒の表情で私を睨んでいた。
私に手出し出来ないようにスタンガンで威嚇する。スタンガンで殺してもいいが、おそらく拳銃を拾って撃つほうが速い。
私はついに富竹を追い越した。拳銃ももう目の前だ。拳銃に向けて手を伸ばす。しかしその瞬間、私の頭に激痛が走った。
富竹が私の髪の毛をつかんでいる。これじゃあ走れない。もうこれ以上前に進めない。スタンガンで富竹に攻撃する事も出来ない。
そんな事したら富竹が拳銃に飛びついてしまう。
富竹が髪の毛を引っ張る。激痛とともに髪の毛が何本か抜ける。あ……! そうよ。力いっぱい引っ張れば髪の毛は抜けるんじゃない。
だったら髪の毛掴まれてても『前に進める』わ。

足に精一杯力を入れて前に踏み出す。髪の毛がぶちぶちと音を立てて抜けた。大切な髪の毛だけど一切の未練は無い。
私の心の中の大切で、決定的な何かが切れたような気がする。でも全然かまわないわ……。
だってほら、髪の毛が抜けるごとにどんどん拳銃に近づける。この馬鹿を殺せる。今はとにかくこいつを殺したかった。
キョン達SOS団メンバーの顔が走馬灯のように脳裏に浮かぶ。私おかしくなったのかな? まあ『普通』であるよりはましよね。

拳銃に手がとどきそうになった時、富竹の赤い手が私の頭を掴んだ。本当にあと少しだった。あと少しで手が拳銃にとどいていた。
しかし拳銃を掴む事は出来なかった。富竹の忌まわしい手はまず私の頭を掴み、首を掴み、そして私は恐ろしい力で投げ飛ばされた。
視界から銃が消えていく――
316Classical名無しさん:07/12/17 23:52 ID:yMg8fgLw
各国の『支援』を検証してみた
317Classical名無しさん:07/12/17 23:54 ID:er2PIyEk
支援をする程度の能力
318Classical名無しさん:07/12/17 23:55 ID:Hh5yAQAk
支援の頬を染めてみた
319タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:55 ID:cWK007Rg
私が地面に激突し必死に立ち上がった頃には富竹は私に銃口を向けていた。
「じゃあね、ハルヒちゃん」
 それだけ言うと富竹は引き金を引いた。次の瞬間、私は左肩に今までとは比べ物にならないほどの激痛を感じた。
大量の血が噴出した。私はよろめきしゃがまざるを得なかった。それでも私の黒い炎は燃え尽きない。
肩を押さえながら考える。残った武器はスタンガン唯一つ。
これでどうやって拳銃と戦えばいい? ……いえ、諦めない。私はSOS団の団長よ。
ロール達に笑われないためにも絶対に諦めない。

「君が死んだら徹底的に体を調べさせてもらうよ。どこかに主催者の手がかりがあるかもしれない」
「勝手に……言ってな……さい。この……狂人!」
「ははは! 何を言ってるのか聞き取りづらいねえ!もっとはっきり喋ってくれよ!」
 私はおおきく振りかぶり思い切りスタンガンを投げた。投げた次の瞬間、富竹が引き金を引いた。
スタンガンが当たるかどうかは分からない。体中が痛いせいでうまく狙えるわけがない。
ただ力いっぱい投げた。当たれと祈った。飛んでくる弾丸が外れろと祈った。
320Classical名無しさん:07/12/17 23:57 ID:Hh5yAQAk
今はわからない事ばかりだけど 信じるこの道を支援するだけさ
321Classical名無しさん:07/12/17 23:59 ID:er2PIyEk
どんなSSでも荒らしでもかま〜わな〜い
322タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/17 23:59 ID:cWK007Rg

数秒後――
私の眼前には顔面を抑えて痛がる富竹がいた。私のほっぺたにはさっきの弾丸が掠めていった傷跡が残っている。
富竹は私の顔を狙ったらしい。顔よりも的が大きい心臓辺りを狙ってれば良かったのにね。
スタンガンはどうやら奴の顔に当たったらしい。私は最後の賭けに勝ったんだ。ほっと一息つきそうになったがまだ終わっていない。
あとはあいつに止めを刺すだけだ。私は肩を手で押さえ、足を引きずりながら歩き、近くに石が落ちていないか探した。
落ちていない。仕方が無いので背負っていた自分のデイパックの中から水の入ったペットボトルを取り出した。
これで殴り続ければいつか死ぬはずだ。私が一歩踏み出した瞬間、地面の土が轟音と共に跳ねた。
私は驚かなかった。富竹が撃ったことに気づいていたからだ。

「当たると……おも……ってんの?」
 あいつは顔面を負傷して視力が落ちているはずだ。いくらあいつが訓練を受けていたとしても狙いは絶対に正確でない。
慎重に近づいていけば何とかなるはずだ。石でもあればもっとうまく攻撃できるが、あいにくここは草原で石は無い。
「畜生ッ!殺してやる殺してやる!」
 富竹は足元に落ちていたスタンガンを拾って私を威嚇した。そうか、スタンガンを投げちゃったから……あいつに渡してしまった。
そうなると不味いかもしれない。こんなペットボトルなんかで太刀打ちできる気がしない。
石があれば投げてとどめを刺せるのに……。富竹がまた引き金を引いた。
今度は外れず、私の右腕を抉っていった。私は痛みで肩膝をついた。さっきより狙いが正確になっている。
近づけばスタンガンの餌食、かといってこのままでは拳銃で撃ち殺される。私は負傷しきっている。
私の武器はいまやペットボトルとデイパックだけ。あいつを殺す武器が圧倒的に足らない。
あと少しなのに……! 富竹が私に銃口を向ける。銃口と目が合ったのはこれで何度目だったっけ。
負ける気はさらさら無かったけど、勝機が潰えたことはなんとなく理解した。
323Classical名無しさん:07/12/17 23:59 ID:yMg8fgLw
読み手のおケツはね、う〜ん……支援レス4個分くらいかな
324Classical名無しさん:07/12/18 00:01 ID:AQGfFi.Q
この手をはなすもんか 真っ赤な支援〜!
325Classical名無しさん:07/12/18 00:01 ID:0xrWej8o
まだ言わないで支援めいたその言葉
326Classical名無しさん:07/12/18 00:01 ID:Pcr43z0E
よく見たら書き手さんのIDが呪いのIDになってる支援
327Classical名無しさん:07/12/18 00:02 ID:PuaIMT3Y
支援の中には魔物が済むの〜♪
328Classical名無しさん:07/12/18 00:02 ID:cWm8Ow3o
ドナルドは支援に夢中なんだw
329タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/18 00:02 ID:NOHvhLnY
「畜生! どこへ行く!逃げるな!」
 私は踵を返し町の方向へ走っていった。町で武器を仕入れるためにここはいったん引く。
逃げるんじゃないわ。戦略的撤退ってやつよ。さっきまで私がいた空間に弾丸が通過した。
あのままつっ立っていたらやられていた。私は気絶しそうなほどの痛みを我慢しながら
町の方向へ足を引きずるようにして駆けた。富竹は私より圧倒的に怪我が少ない。
だから富竹が顔を痛がり動けない間に出来るだけ距離を開けておかなければ追いつかれて殺されてしまう。
「逃げるのか! この負け犬め!」
 富竹が獣のような声で吠えた。逃げるんじゃない。あんたを殺すための武器を取りに行ってるのよ。
私はあんたに雛見沢症候群の薬を注射するのに失敗した。もう富竹を止めるには殺すしかない。
私にはあんたを殺す責任があるのよ。どんな手を使ってでも――

「あんたが……そこでい…たがってる…間に…町にいる……参加…者を……殺し……てやるわ!」
 もちろんそんなつもりはない。これはただの挑発だ。富竹に追いかけて来てもらえば殺す時に探す手間が省ける。
もっとも今追いかけられたら町に着く前に追いつかれるだろう。だから今のうちに距離を開けないと。

富竹はその後、よく分からない奇声を上げ何回か発砲した。しかしそれは私に命中する事は無かった。
空は相変わらず茜色に染まっていた。富竹はもちろん、私もどこかおかしくなっているようだ。

「富竹……絶対に殺して…やるわ。それがわ……たしの…使命な……のよ」
330Classical名無しさん:07/12/18 00:03 ID:0xrWej8o
猛犬を連れた数百人のバイク軍団がバリケード突破して村を支援
331タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/18 00:04 ID:NOHvhLnY
【D-4 町の手前/一日目・夕方】
【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:富竹への憎しみ、精神錯乱、左肩に銃創、左脇腹と顔面と首に殴られた傷、腕から出血
    脇腹に弾丸がかすった傷、軽い脳震盪(ほぼ完治)
[装備]:陵桜学園の制服@らき☆すた
[道具]:支給品一式*2、びしょ濡れの北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、テニスボール、アニマルマスク・サラブレット@現実、ゾンビマスク@現実(ゾンビーズ)
[思考・状況]
1.南に逃げて町で武器を手に入れる
2.どんな手段を使ってでも絶対に富竹を殺す
3.脱出の協力者を探す
4.SOS団のメンバーを探す
5.ゲームから脱出
※自分の服装が、かがみを勘違いさせたことを知りました
※自分が狂い掛けている事に薄々気づいています
※首を殴られたせいでうまくしゃべる事が出来ません。
※ハルヒの走るスピードは負傷のため遅いです。
332Classical名無しさん:07/12/18 00:04 ID:0xrWej8o
ひぐらしのなく頃に 支援篇
333Classical名無しさん:07/12/18 00:05 ID:rTTGsTo6
100%支援
334Classical名無しさん:07/12/18 00:05 ID:Pcr43z0E
読み手って支援するの?

モチロンさ☆
335Classical名無しさん:07/12/18 00:05 ID:cWm8Ow3o
住民の住民による住民のための支援
336タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/18 00:05 ID:NOHvhLnY
あの狂人め……。たかが女子高生にここまでされるとは思わなかった。さすがは主催者側の人間というわけだろう。
あの女が逃げていく。逃がしてたくないけど足が思うように動かない。
奴が投げたスタンガンのせいだ。顔面の、顎とかの人体急所に当たったのかもしれない。
しかし、それも少しずつ回復してきた。許さない。僕達に殺し合いをさせて喜ぶような奴を野放しには出来ない。
僕は立ち上がり、落ちていたデイパックを拾い上げ、奴を追いかける。
ハルヒちゃんはもう豆のように小さくなり、町の方へ行っていた。
大丈夫。僕なら絶対に追いつける。こういう緊急事態に備えて体を鍛えてきたんだ。
右手に拳銃を持ち、左手でスタンガンを握り締める。
首がひどく痒いが、両手がふさがっていて掻けないので必死に我慢した。
ニート共め、よくも僕に毒物を打ち込んでくれたな。
あの女を殺して仲間を集めた後は絶対におまえらもバラバラにしてやる。

走る富竹の足元には壊れた注射器が落ちていた。しかし富竹はそれに何の関心も示さなかった。
ゲームが始まってすぐにハルヒ、富竹、ワドルドゥの三人は出会った。
その後、ワドルドゥは悪人に殺され、残った二人は力を合わせて悪人を成敗した。
二人で大樹に向かうと、ニートやロール達に出会う事が出来た。あの頃の絆はもう消えてしまった。
337Classical名無しさん:07/12/18 00:05 ID:0xrWej8o
支援しなさいっ!
338タミフルバトル ◆jVERyrq1dU :07/12/18 00:06 ID:NOHvhLnY
【富竹ジロウ@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:雛見沢症候群発症、鳩尾に痣、左肩、左腕に中程度の怪我、首から出血、首に痒み、軽い脳震盪(ほぼ完治)、顔面に打撲傷
[装備]:富竹のカメラ@ひぐらしのなく頃に、ベレッタM92F(3/15)@現実、スタンガン@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式*2、ピッキング用針金、マネキン(腕が一本取れています)@デッドライジング フィルム
[思考・状況]
1ハルヒを追いかけて殺す
2.城に行って、仲間になってくれる人を探す。
3.主催者の手先(ハルヒ、遊戯、ニート、ロックマン、ロール、エアーマン、ムスカ、スパイダーマン、永琳、ゴマモン、海馬、萃香、阿部)を殺す。
4.水銀燈、博麗霊夢、アリス・マーガトロイド、霧雨魔理沙が敵かどうか調べる。
5.圭一、レナ、魅音の保護
6.善良かつ人智を超えた人間に脱出のヒントを貰う
7.自分に打たれた薬の解毒剤を探したい。
8.ゲームから脱出し、主催者「紫」を倒す。
[備考]
※雛見沢症候群が発症しました。
※富竹は、首が痒かったりするのは、ロールやニートに何か薬を打たれたためだと思い込んでいます。
※首が痒いです。
※主催者を、紫という人物だと思っています。
339Classical名無しさん:07/12/18 00:07 ID:rTTGsTo6
SIEN2
340Classical名無しさん:07/12/18 00:09 ID:Pcr43z0E
これはもっと支援されるべき
341 ◆jVERyrq1dU :07/12/18 00:10 ID:NOHvhLnY
すげえ俺のIDジェームズボンドだったじゃねーか。ヤッタ!
投下終了です。支援祭ありがとうございました。笑わせてもらいましたw
342Classical名無しさん:07/12/18 00:12 ID:0xrWej8o
乙かれ様です。ハルヒのST欄には書いてませんが、感染とかは…
343Classical名無しさん:07/12/18 00:14 ID:zYwVGYrU
お疲れ、これは結局合流しそうな感じだな
はたしてどんな風にかき回してくれるのか
344Classical名無しさん:07/12/18 00:15 ID:Pcr43z0E
投下乙
トミー、堕ちるとこまで堕ちやがって……
ネタ的なカケラが一片も残ってねえよ
まぁ、マーダー件時報としての活躍を期待するか

トミーが治るにはひぐらしキャラが必要なんだろうけど
頼りのK1はいないし、他の仲間も説得できるか不安が残る
残りの治療セットはAIBO、持ってるし絶望的だ

ハルヒもおかしくなり始めてきたな町にはニート軍が進軍中で再び合流できれば
少しはマシになるかな
薬局には古泉がいるが、いいように利用されそうだ
塔内部なんか到底行けそうにないし、こっちも絶望的状況だな

大樹組、いと哀れと言わざるを得ない
345Classical名無しさん:07/12/18 00:16 ID:Wa/FD1dE
投下乙

病気で狂ったトミー、普通に狂ったハルヒ
そして多分向かった先にいるえーりんとホモの運命は……
あれ、ホモ?
346Classical名無しさん:07/12/18 00:16 ID:cWm8Ow3o
乙!
町にはトミーが敵だと思っている永琳と、ハルヒを死ぬほど憎む古泉が居るからなぁwww
347Classical名無しさん:07/12/18 00:18 ID:rTTGsTo6
乙であったぞ
もう時報がきそうな展開だなおい
トミーネタも飽きてきたと言わざるを得ない
348Classical名無しさん:07/12/18 00:20 ID:Pcr43z0E
>>342
感染の可能性は非常に低いぞ
ニコ見沢ん時に見たレスなんだけど
原作ではK1でさえ発症するのが奇跡といわれたほどらしいぞ

空気にしろ血液による感染にしろ、長い潜伏期間を得て
発症するもんじゃないかな、雛見沢症候群ってのは

349Classical名無しさん:07/12/18 00:20 ID:r8XKequE
投下乙!
まさかハルヒまで暴走するとは……
一転二転三転の攻防に比喩ではなく手に汗握ったぜ
トミーももう引き返せないレベルにやばくなってるし、今後に期待


それから、これは本編とは関係無いんだが……
> ID:cWK007Rg
これは通称『呪いのID』だ。クラウンでは何故かこれとまったく同じIDが頻繁に発生する。
あまり縁起がいいものではないらしいぜ
350Classical名無しさん:07/12/18 00:22 ID:cWm8Ow3o
>>349
007=殺しのライセンス=jVERyrq1dU氏はもう………
351Classical名無しさん:07/12/18 00:23 ID:rTTGsTo6
そういえばこのロワ会場の天気とかは変わったりしないのだろうか?
個人的には雷雨になったり強風になったりしたら面白いと思うのだが
352 ◆jVERyrq1dU :07/12/18 00:25 ID:NOHvhLnY
>>349
そうなんですか……。パロロワ以外はあんまり2ch見ないし書き込まないから知らなかったです……
353Classical名無しさん:07/12/18 00:27 ID:Pcr43z0E
確かに面白そうだな
ジャンプロワでも天候が変わったし、定時放送で天気予報として
お知らせするのもいいかもしれん

ポケモンのわざとかも天気に影響されて、晴れとは違う戦略もできるしね
354Classical名無しさん:07/12/18 00:30 ID:rTTGsTo6
後ニコニコ風に0時、2時、19時に時報を入れるというのは…
355Classical名無しさん:07/12/18 00:33 ID:cWm8Ow3o
1日目の2時にはそんなのなかったぞwwww
……ハッ!1日目はRC時代で2日目はRC2なのか!
356Classical名無しさん:07/12/18 00:46 ID:Ev7yuyxk
投下乙
動き回る相手に注射しようとするとかテンパりすぎだハルヒw
スタンガン取ったなら気遣ってないで容赦無く使って動かなくしろよwww
357 ◆KJJLTUDBrA :07/12/18 01:39 ID:pS.3rdhM
投下乙!
いやはや、サトシやフシギダネが死んで、一難去ったかと思ったら、今度は発狂トミーですかい。
これはまた波乱の予感。
つかさといい、ハルヒといい、症候群かかってなくても狂い始めてるし、どうなるかね?

>天候
>時報
おkwwww把握wwwww
可能な限り盛り込んでみます。
まあ、山とか吹雪いてるみたいですけどね。
358Classical名無しさん:07/12/18 04:33 ID:vbS/UZ5A
ID:cWK007Rgがでたら書き込むスレとかもあったよな、そういえば。

投下乙
ペットボトルの水ぶっかけて感電させんのかと思ったが、そんなことはなかったぜ!
しかしハルヒも前門のホモ、後門の時報で大丈夫だろうか
359Classical名無しさん:07/12/18 12:17 ID:CslENdmg
ソフトバンクの携帯でニコ動を視聴可能にした人物
http://news.ameba.jp/weblog/2007/12/9536.html
360Classical名無しさん:07/12/18 13:43 ID:OVzHl3Uk
これが後に言う「陵桜学園制服の呪い」である
こなたはKのおかげでなんとか呪いから逃れたが……
361Classical名無しさん:07/12/18 14:23 ID:t/Xw.OVs
山に12人、街に15人か……。
どうしてこのロワは一箇所にばかり人が集まるんだろうw
362Classical名無しさん:07/12/18 16:29 ID:os2s.Rr2
A:狭いから
そのために地下などが増えてしまったが
これからは自重しようという流れ
363Classical名無しさん:07/12/18 17:24 ID:B9wVry72
町は最序盤から今に至るまでずっと修羅場のターンだよなぁ。
幾ら人が集まりやすいからといったってこれは酷い(いい意味で)
364Classical名無しさん:07/12/18 18:30 ID:OVzHl3Uk
365Classical名無しさん:07/12/18 18:31 ID:OVzHl3Uk
あ、ありのまま起こったことを話すぜ!
Live2chであやまってCtrlに手が触れたと思ったら書いてあった文章が消され
代わりに>>364が勝手に送信されていた……

で、今日投下するといってたクラモンAのひと大丈夫かな
366 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 18:47 ID:0xrWej8o
あ、はい。大丈夫だと思います。
もうできてるんで、誤字脱字を見つけ終わったらテストに上げます。
7時半には上げますので、その時に指摘を下さい。
9時からここに投下いたします。

なんかもう、書いてて可哀想になってきた(´;ω;`)
367Classical名無しさん:07/12/18 18:50 ID:OVzHl3Uk
そしたら放送行けるね
で、日付が変わるころに予約合戦か
368 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 19:34 ID:0xrWej8o
全てしたらばにうpしました。指摘おねがいします。
369Classical名無しさん:07/12/18 20:08 ID:AQGfFi.Q
乙!
ちょっと吐き気が…
個人的にはいいと思うんだけど、ここまでくるとこいつを倒せるのがYOKODUNAしかいない気がする…
370Classical名無しさん:07/12/18 20:15 ID:cmldmf/A
詩音て最後自分の間違いに気付いてない?
と思い読みなおしたら、死んだ後だからいいのか。
でも、それだとサトシも死んだ後だから矛盾あるか?
371Classical名無しさん:07/12/18 20:17 ID:B9wVry72
千年リングが掘り起こされた=闇分が消えたと認識していいんじゃね?
372Classical名無しさん:07/12/18 20:22 ID:rTTGsTo6
千年リングが無くなったから病み成分がなくなったんだな
詩音は最後自分の間違いに気がついてたよな……
上手くいけば思い出すのかもしれない
373Classical名無しさん:07/12/18 20:27 ID:VBU54Xqw
投下乙
これはいい展開になってきたまさに魔人ブゥだな
まぁ、これで面白い展開になるならオールおkだけどね
ただ優勝エンドよりも一波乱あったほうがいいし
アニロワのグリフィスみたいなもんだ
374Classical名無しさん:07/12/18 20:30 ID:L0uuWLlg
投下乙です。
軽く吐きかけた
375Classical名無しさん:07/12/18 20:40 ID:rTTGsTo6
>>372
すまん闇成分と書くつもりが病み成分と書いてしまった。
ヤンデレ?
376芽を出せば再び廻る罪 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:01 ID:0xrWej8o
逢魔が時とはよく言ったもので、災禍が動き出すには丁度良い頃。
一つ一つの油断、慢心が最も恐ろしい結果を呼び起こすのだが、それを心に留める者はいない。
このクリサリモンと実際に会ったのはTASとエアーマンとムスカ、そしてケラモン達だけ。
リヴァイアモンに乗っていた真は会っているが、誰かに伝える前に殺されてしまった。
TASなら。TASなら探せた。しかし、それをしないとTASは選択した。
自分にとって大きな支障、と自ら認めた存在の生死を確認しなかった。
その結果がTASの目指すゲームクリアにどう影響するか?
それはまだ、誰にもわからない。

しばしの休息から動いたクリサリモンは、最初の目的である町を目指す。

七大魔王デジモンとケラモンのデータを手に入れる事はしばらく諦める。
片方は本当に消えてしまい、もう片方には厄介な『頭脳』がついてしまった。
無数の竜巻、魔法攻撃の無効化、突然の弾幕、4体(今は5体かもしれないな)のケラモン。
この連続した攻撃には、流石のクリサリモンでも対処しきれない。
あれらが手を組むかどうかはわからないが、どちらにしろ自分にとって良い展開にはならないだろう。
潰し合ってくれれば嬉しいのだが、そんな都合よくいくものだろうか。

何匹目かわからない監視用モンスターを喰いながら、クリサリモンは町の方向を目指す。
まずは目に付く塔へ行く事に決めたのだが、参加者には誰にも会いたくない。
まだ傷を修復中のクリサリモンにしてみれば、これ以上のダメージはなるべく受けたくない。
体液の流出などは止まったとはいえ、今戦闘をして確実に勝てるか? といえば答えはNO。

途中でKASと接触しなかったのは単なる偶然。
D−5が禁止エリアなので、首輪のないクリサリモンはそこを経由しようとしていたからだ。
KASがいたのはD−3エリア中心なので、花畑の反対側を通った事になる。
もし、町へ行くスピードだけを考えて花畑の真ん中を突っ切っていたら、流石にKASに見つかっただろう。
それどころか、ブラックパックンの群生地帯に捕まり、哀れな谷口と同じ末路を迎えたかもしれない。
クリサリモンにしてみれば首輪がないというのは、一般の参加者に対して最も大きなアドバンテージ。
これを利用しながら力を蓄え、確実に進化してゆく。
377芽を出せば再び廻る罪 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:02 ID:0xrWej8o
「食べ歩きって楽しいですね、もっとモンスターを殺しましょう」
「これは食べ走りだよ。お行儀悪いね、少し頭冷やそうか」
「貴方にもお腹が破けるくらい食べさせてあげたい」

これはクリサリモンの中にいる3つの人格を基にした独り言。
一つは不運に巻き込まれ、理不尽に惨殺された月の兎。
一つは冥王と恐れられ、ゲーム最強クラスの力を持っていた魔法使い。
一つは本当の彼女とは違う存在の、愛に狂った情報思念体。

この三人の魔女がクリサリモンを操り、そして行動している。
実際には彼女達のデータを元に作られた擬似OS的なもので、本当の彼女達と直接的関係はないのだが。

「D−5の森につきました。ここは禁止エリアなので、他の参加者からの攻撃はありません」
「エリアサーチしても何もないよ」
「誰も来てないのね…愛しの貴方に早く会いたいのに」

身体能力を格段に上げたクリサリモンがD−5に着くのは早かった。
ここまで参加者と鉢合わせなかったのは良かったが、同時に収穫もない。
監視用デジモンはあまり糧にはならないのだ。
レッドベジーモンの触手を先程から噛んではいるが、あまり美味くは無い。
少しづつ進化に必要な栄養と疲労回復の為に監視モンスターを狩っているが、
やはり黒いリンカーコアのように禍々しい強い力を持つものがいい。

「E−5からE−3エリアのサーチをしましょう。不意の襲撃にも備えやすいですから」
「魔王デジモンを摂取できなかったのは邪魔があったからだもんね。
 少しでも可能性は潰さなきゃいけないね。E−5の人から殺していけば安全なのかなぁ?」
「これでまた貴方に近づくのね」
「師匠も殺せればいいのですが、師匠が誰なのかわかりません」

彼女達の口だけの会話は続く。
378Classical名無しさん:07/12/18 21:02 ID:VBU54Xqw
愛しのあの子が狂気なの!支援
379芽を出せば再び廻る罪 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:02 ID:0xrWej8o
E−5エリアを探して、見つかったものは8つの死体。
イチロー、圭一、詩音、外山、サトシ、浩二、祥子、フシギソウである。
生きている者は誰もおらず、街付近が激戦区であるといういうクリサリモンの予想は半ば外れた。
正確には激戦のあった後で、もうほとんどの参加者がいなくなっているのだ。
結果として、それは今は争いたくないというクリサリモンにとっては良い事ではある。
死体を喰う新しい習性を身につけたクリサリモンからすれば、楽に収穫できてラッキーである。

しかし、ここにも誤算はあった。ほとんどの死体が食べられないのだ。
死体を一箇所に集めて、魔王らしく血生臭い夕食にでもしようと思ったのだが、
口にしてみれば喰えたものではないと知る。

イチローを噛んだ時、吐き気がして食べることができなかった。
『みん…な……やきゅ……いっしょに…おはお………』
野球への愛、野球を楽しみたいという心。
負の感情の強いものばかり食べてきたクリサリモンにこれは有害。

圭一の死体も食えなかった。
『……なを……たす…うんめい……』
仲間を助けようとした決意、強い意思で運命に勝とうとする意思。
こんなもの食える訳が無い。

外山の死体も全く同じ。
『わたしを……しんじ…………どうし……』
死体の損傷がひどかったので、マーダーに弄り殺されたのでは?
と期待したが、これも圭一と同じで誰かを説得しようという心が邪魔をする。

浩二の死体もだ。
『……ぃあなをまも………ひろゆ………おか………』
マーダーから誰かを守ろうとして散ったらしく、死体であってもその心は輝きに満ちている。
さっきから何なのだ。こんなに死体があるのに、全然食えないものばかりだ。
380芽を出せば再び廻る罪 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:03 ID:0xrWej8o
祥子の死体を齧った時、やっと吐き気が来ないものを見つけた。
『……………イタイ! 殺される!』
もう死んでるのに『殺される』はないだろう。ギャグなのか?
痛い以外に何も思わなかったのか、なんの味もしない。
こんなデータ、栄養にならない。レッドベジーモンを食べた方がまだマシだ。

フシギソウは二つの命が合体したモンスターであった。
意思を持たない草の部分は食べる事が出来たが、カエルのような本体は食べられない。
死後あまり経っていないようで、血液の凝固も少ない事からつい数分前に死んだと思われる。
『さとしだいす……ご……んなさい………』
黒い意思が暴れまわったようだが、最後の最後で改心してしまったらしい。
殺人鬼のまま死んでくれれば良かったのに…クリサリモンは腹が立ってきた。

サトシを齧った時、クリサリモンのイライラは頂点に達する。

「あ…」
「ああ…」
「あああ…」

「「「あぁああぁあああぁああああッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」」」

クリサリモンの三つの声が絶叫する。

「どうしてですか!? 折角マーダーを見つけたのに!」
「おいしそうなのを見つけたのにぃ!!」
「この少年を荒らした闇が、スッポリ抜けてる!!!」

千年リングをアイスデビモンに奪われたサトシは、マサラタウンのサトシ。
心を消されてしまって、そのサトシを操っていたリングも奪われて、残っているのはただのサトシ。
ポケモンを愛し、仲間と共にポケモンマスターを目指していたサトシ。
381芽を出せば再び廻る罪 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:04 ID:0xrWej8o
不味い。

その闇の残した爪跡が、彼を支配したモノの強さを物語る。
それを食い損ねたのだ。
遅かった 遅かった 遅かった 遅かった 遅かった 遅かったあああああああああああああああああああ!!!!

リヴァイアモンを喰えなかった時と同じくらいの悔しさがこみ上げる。

「頭切ってみんな反省しようかぁ!」
手近にあった巨大な鉈を掴み、イチローの死体をグチャグチャに壊す。

「壊れろぉ!」
潰れた圭一の死体も原型を留めなくなるまで壊す。

「…貴方に近づけると思ったのに」
外山も

「ひどいですよ、壊しますよ!?」
サトシも

「憎い」
浩二も

「バラバラにしたら頭冷えるかなぁ!?」
祥子も

「ゴミクズ」
フシギソウもバラバラにする。
382Classical名無しさん:07/12/18 21:04 ID:L0uuWLlg
みんなバラバラ支援
383芽を出せば再び廻る罪 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:05 ID:0xrWej8o
そして詩音目掛けて振り下ろそうとした時、やっと冷静が戻ってくる。

「…この子はまだ齧って無かったね」
「無駄かもしれませんよ?」
「一応試しましょう」

土の中で寝ていたかのような顔をする緑髪の娘。
名前は、彼女の墓標から『ソノザキシオン』であると知っている。
他の死体と違って致命的な外傷は見当たらず、死因がわからない。
体に軽い火傷があるが、そんな火傷ごときで死ぬほど人は弱くない。
当たれば即死する恐ろしい魔法……ならばそれでもいいかもしれないが、
主催者達がそんな能力を制限しないハズがない。

傍目には、ただ眠っていた時に魂がそのまま抜けたように見える。
毒殺の可能性を考慮し(そんな死体を食べて大丈夫かわからないからだ)、口の中を軽く調べてみても何もない。
だが、調べればすぐに死因はわかった。

普通は死んだ後に土の中に埋める。勿論これは誰かが彼女を埋めたからだ。
問題なのは、死んですぐに埋めたならば、足の爪先が彼女から見て足元に向かって伸びているはず。
なのにまるで『立っていた』ような姿勢のまま脚は死後硬直を起こしている。
死んでから死後硬直が起こるまで固定され、それから埋められたのか?
この殺人ゲームの忙しい中、そんな馬鹿な真似をして誰が喜ぶのだろうか。
体に縛った痕もないので、今考えたような猟奇殺人ではないと言える。
全身の(特に足首まで届く)死後硬直が起こるまでは半日は要する。
更に死斑が下半身正面部には出現せず背面部全体に多く出現し、圧迫してもほとんど退色を起こさない事から、
広く見積もっても死後6時間から12時間は経っており、その間は掘り出した時と同じく土の中で横たわっていた事になる。
死後硬直を足首まで起こしてから寝かせていたのでは、脚の正面部に死斑が残ってしまうのだ。

ならば、答えは一つ。
著しい肉体疲労や即死時のショックによる即時性死後硬直。
384芽を出せば再び廻る罪 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:05 ID:0xrWej8o
おそらくは、死ぬほど過労する『何か』を行い、それで『立ったまま』死んだのだ。
このゲームの、しかも開始直後において、直立姿勢で激しく過労する行動とは何か?
魔法の類だ。 それも、とんでもなく巨大な。
では、こんな草原の真ん中で使う魔法とは何か。

決まっている。

殺人の為の魔法だ。
間違いない、この娘は殺人鬼!

           ガリッ


美味い。
この少女は美味い。美味い。美味い美味い美味い美味い美味い。

『やったー! ぜんぶできたー! ほめてよ………くーん!
 グギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ』

大切な人を失って、閉じかけた胸の傷をこじ開けられ、愛情がどんどん狂気に変わっていく。
愛しの人を傷つけた者達を皆殺しにする鬼。
その想い人を生き返らせるために、この会場にいる全員を殺そうとした鬼。

たった一人で、小さな村の要人達を皆殺しにした"鬼"がここにある。

彼女の中には別の『何か』が『居た』ようではあるが、残念ながらそちらは得られなかった。
殺人の原因を作り出したと思われるそれを是非とも摂取したかったが、文句はいうまい……

どうであれ、やっとまともに食べられるものを見つけたのだ。
385芽を出せば再び廻る罪 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:06 ID:0xrWej8o
「あららー?お姉はまだ生きてるんでしょうか、見つけたら拷問しなきゃいけませんね。」

こうして、クリサリモンの中に新たな一人が加わった。

「じゃ、頭冷えたし次のエリアに出発しようか」
「愛しの貴方、待っててね、もうすぐ壊せるから」
「計略的にいきましょう、これでもお姉よりゲームには強いんですよ!
 でもお姉って誰だったかよく思い出せませんねぇ…ま、みんな殺せば問題ないですよね」

「それを知るのは簡単かもしれませんよ、ソノザキシオン」
月の兎の機械越しのような声が、クリサリモンの歩みを止める。

「え?それはどういうことですか」

「この墓標にあったソノザキシオンが名前なら、『お姉』はあなたの姉妹ではないですか?」

「そうか……そうですよね!うっかりしてました。ソノザキシオンに近い名前の人がそうなんですね!」
「よかったね、自分の名前がわかって」
「愛しのあの人の名前、私も思い出せないかしら」
「師匠の名前も知りたいですが、今は無理でしょうね」

声のトーンだけを聞けば、女の子4人が談笑しているだけに感じるかもしれない。
だが、これは悪魔の独り言。聞く者の背筋を凍らせるであろう、殺人の声。

「これのテストも今のうちにやっておくべきかと思います」
「本体を食べられなかったから、あまり性能は期待できないね」
「こまめに回復するのがゲーム攻略の近道ですよ。グギャ!」
386Classical名無しさん:07/12/18 21:06 ID:McVewV5g
投下乙です
しかしロワでもそうそう無いすげえ墓荒らしだな・・・
これから面白そうだがその前に制限外しかwktk
予約合戦は日付変わったらってそんなに急がなくてもいいと思うが楽しみだな
387芽を出せば再び廻る罪 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:07 ID:0xrWej8o
フシギソウの背中の草の力を試してみるが、力は微妙。
種を打ち出すことが可能みたいなので、試しに7つの死体に種を植え付けてみた。
一応、吸い取った養分をクリサリモンに送ってくれるようだが、弱弱しい。
戦闘中でも少しずつ回復してくれるというメリットもあるが、相手の養分を奪うのは厳しいだろう。
常時回復ができるようになるが、戦力にはならない。

それでも、完全に食べられなかった7つの死体を少しでも摂取できるようになったのは良かった。
これで進化に必要な栄養を摂取できた。
勿論、直接摂取したほうが断然いいに決まってるのだが…流石にそれは無理だ。

「この鉈も持っていきましょうね、武器は必要ですよ」

新しく入った彼女は何の魔力も使えないようだ。
魔法の使用で死んだと思っていたが、別の理由だったのかもしれない。
もしくは、死にまで追い詰められる体力消費の激しいマジックアイテムを使ったか(多分これだろう)。
しかし、魔法に代わる長所がある。
彼女は計画的に物事を進めるのを得意とし、武器の扱いにも慣れているようなので、この巨大な鉈も持っていく事にする。
接近戦に持ち込まれた時の脆さは、TASとケラモン達との戦闘で理解していた。
それをカバーするのに、この鉄塊といえる鉈は丁度良いのだ。

握っていた人物も、これを使って誰かを殺しているようだ。
狂気により捻じ曲げられた正義感と、誰も信じなかった疑心暗鬼。
それによりこびりついた血、骨を砕いたと見える小さな刃毀れ。
この禍々しさ、気に入った。自分の武器には丁度いい。

とある少女の罪の証。
それを振り回し、散っていった者達を無残に破壊する魔王。
388Classical名無しさん:07/12/18 21:07 ID:McVewV5g
って本投下気づかなかったw
支援支援
389芽を出せば再び廻る罪 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:08 ID:0xrWej8o
赦されない罪ってあるのだろうか?

逆に

赦される罪ってなんだろうか。

悪意の蛹は悪夢へと羽化し、更なる惨劇の為に次なる場所を目指す。
地獄の名を冠する悪魔が、そこに居た。
クリサリモンは、インフェルモンに進化した。


−数十分後−

「探して見つけたの、これだけですか。」
「エリアサーチしても、この死体以外見つからなかったよ。どうしてかなぁ?」
「…不味そう」
「ですよねー」

E−3、E−4を探して、見つけたのはHAGAの死体と監視用モンスターだけだった。
戦闘の跡はあったが、殺人者も死体も見当たらない。

というのも、硫酸をかけられたフシギソウはE−5まで走り、
そのフシギソウに斃されたオメガモンの死体は消えてしまったからである。
本当は永琳と一樹がいたのだが、力の届きにくい地下室にいたためにエリアサーチにひっかからなかった。
また、インフェルモンは床の隠し穴の存在に気付かなかった。
無防備な二人だったのだが、動かなくて正解であった。
塔にいた者達も同じ理由で難を逃れていた。
そう頻繁にエリアサーチを使うわけにもいかず、塔の近くは徒歩と視認だけで探したインフェルモンの落ち度。
塔の近くは見渡しがよく、障害物もほとんど無い為、使うまでもないと思ったのだ。
塔内も同じ理由で、こんなに狭い場所だから隠れる場所なぞほとんどない、と侮った結果である。
もし、塔のエントランスでエリアサーチをしていれば、隠し扉の向こうにいた者達を見つけられたかもしれない。
390Classical名無しさん:07/12/18 21:09 ID:McVewV5g
愛しの支援が終わらない
391L'Arc~en~Ciel is the best japanese band in the world.:07/12/18 21:09 ID:rjFxT3KQ
392芽を出せば再び廻る罪 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:09 ID:0xrWej8o
あまり長時間人目につく場所にはいたくなかったので、E−3の民家にHAGAの死体を持ってきた。

「一応、この死体も齧ってみようか」
また新しく狩ったレッドベジーモンの触手を噛みながら、頭の中でそう結論を出す。

      ガブッ

「「「「不味ッ!」」」」

確かにHAGAはマーダーであったが、それ以前に、人としての器が小さすぎるのだ。
どんなに悪意があっても、所詮は小物。 こんなもの食べても仕方が無い。
変なものを食べて、弱体化でもしたら困る。
全員の意見の一致で、HAGAの死体を食べるのは止めにした。

それでも何も問題はない。
インフェルモンの野望は、もうすぐ実現する。

近くに監視用モンスターやカメラがないことを確認したら、準備開始。
潜り込んだ家のインターネット用回線を見つけだした。
長居は無用と自分にプラグの端子を差込み、もう片方を回線に繋ごうとした丁度その時、
主催者と呼ばれるゲームマスターの声が空に響いた。

恐らくは、これが奴らの最後の放送になるだろう。
だが、自分も急がなくてはならない。
流石にこれだけ派手に動けば、主催者とて黙ってはいるまい。
削除か、更に厳しい制限か、首輪の装着か。
393芽を出せば再び廻る罪 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:10 ID:0xrWej8o
何にしろ、貴様達はもう間に合わないのだ。
待っていろ。すぐにその場所に行ってやる。
当然、その時には主催の座を戴こうか。
その後は……そうだ、折角復活させてくれたのに退屈させては失礼だからな。
代わりに貴様達をこのゲームに参加させてやろうか。
勿論、生きていればの話だがな。
楽しみにしているがいいさ……

もうすぐ……最後の形になる。
ディアボロスの更に上、"魔王"になる。

インフェルモンは心の中で、黒く嗤う。
394Classical名無しさん:07/12/18 21:10 ID:McVewV5g
支援して残虐に破壊
395Classical名無しさん:07/12/18 21:11 ID:B9wVry72
ポネピヨ支援
396芽を出せば再び廻る罪 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:11 ID:0xrWej8o
【E-3 民家/一日目・午後】
【クラモンA(インフェルモン)】
[状態]:自我放棄、疲労中、能力の上昇、思考回路の発達、計略能力の発達、残虐性更にアップ、魔力使用可能、目が赤い、情報改変可能、弾幕使用可能、ヤドリギの種(弱)使用可能
[装備]:鉄塊鉈@ひぐらしデイブレイク
[道具]:なし
[思考・状況]
基本1:進化と増殖のため、制限を解除する(出来るなら自分だけ)
基本2:放送を聴いたらさっさとネットワーク内に入ってしまおう
基本3:参加者を混乱させる。
基本4:二人組みマーダーのパソコンのデータを食べたい
基本5:ソノザキシオンに名前の近い人を拷問にかける
基本6:主催者に代わりたい
基本7:6を実行後、今の主催者はゲームの参加者になってもらう
兎:派手な争いをせずに、皆を残虐に壊す
闇:全参加者の殺害して愛しの彼を蘇らせて残虐に壊す
魔:最終的には主催者を倒して、皆を残虐に壊す
鬼:計略的に進化して、参加者を拷問してから壊す

※クリサリモンの中の詩音は、自分が『ソノザキシオン』であると認知しています。
※一応、制限による進化の限界まできたので、これ以上増えることはできません。
制限から外れれば、進化も増殖もできるようになるでしょう。ただし、増殖したモンスターは普通のモンスターです。
※詩音を取り込み、基礎体術と計略能力を得ましたが、詠唱中に鉄塊鉈で攻撃するのは厳しいです。
※フシギソウの草部分摂取で、ヤドリギの種を使用可能になりましたが、戦闘中に相手に植え付けるのは厳しいでしょう。
進化する事でこの能力も上昇するかもしれませんが、フシギソウ本体を直接摂取できなかったのであまり伸びません。
通常の植物同様、死体からもエネルギーは摂取できますが、やっぱり生き物に使った方が効率いいです。
※進化により、傷は完全になくなりましたが、疲労は残っています。
※進化により、魔法、情報改変、弾幕の威力が上がりました。同時に使うことはできませんが、スイッチの速度は上がっています。
※E−5エリアに、草に寄生された七人分のバラバラ遺体が放置されています。
また、E−3の民家にHAGAの死体が放置されています。詩音の死体は消失しました。
397Classical名無しさん:07/12/18 21:12 ID:VBU54Xqw
支援、それはお約束なの
398Classical名無しさん:07/12/18 21:14 ID:McVewV5g
しえんしえん
そういやHAGAはアルファベット表記なのか
399 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:14 ID:0xrWej8o
投下完了です。支援、ありがとうございました!

魅音にデカい死亡フラグ立てちまったぁ〜!?
でもおじさんなら空気読まずに何も起こらないかも…
ですよねー☆と茶化してすぐグギャる〜狂気の園崎詩音〜
400Classical名無しさん:07/12/18 21:14 ID:OVzHl3Uk
投下乙!
死体の皆さんがカワイソス……
ってかティアナとレナのW中原が怒るぞ。

そしてとうとう完全体か……
もはやゴマモンが正気に戻ってヴァイクモンになって貰う他ないのではwww
401Classical名無しさん:07/12/18 21:15 ID:McVewV5g
それでも魅音なら・・空気を読まずにいてくれる・・・
投下乙でした!これからの魔王候補に期待
402Classical名無しさん:07/12/18 21:17 ID:cWm8Ow3o
投下乙!
なんかクラモン見ていたら狂ったトミーの方がかわいく思えてきたwww
403Classical名無しさん:07/12/18 21:18 ID:VBU54Xqw
投下乙
完全体となったクラモンにブゥばりの吸収力
もしかしたらこのロワのラスボスはこいつかもしれん
ロワの碁盤をひっくりかえして一波乱起こしてもらいたいところだ

>>398
放送や名簿上ではインセクター羽蛾なはず
404Classical名無しさん:07/12/18 21:19 ID:os2s.Rr2
投下乙!
詩音を食ったことが、いったいどう作用するか
しかし、ロワが進むたびにデジモンが普通の肉食獣にしか見えなくなってくるwww

あれ、これが投下されたことで……予約はどうなる?
405Classical名無しさん:07/12/18 21:22 ID:cWm8Ow3o
あと地図もなんとかしないとな
406 ◆7d53oKGJP2 :07/12/18 21:25 ID:0xrWej8o
自分で書いたSSで気分悪くなるとは思わなかった……やっぱほのぼの銀様みたいなのが書いてて気が楽ですね。
もし、吐き気がして読めない〜みたいなのがあれば、ライトに修正する事も考えます。
大好きなキャラ達をバラバラにしちゃって泣けてきた…
死斑と死後硬直の考察をやってますが、間違ってないでしょうか?かなり不安です。

放送後の予約合戦がすっごく楽しみです。
407 ◆1SKekTLbsk :07/12/18 21:38 ID:mfZf2pzw
乙です
イチロー食わなかったのか、残念orz

鉄塊鉈のスーパーアーマーは機能してるのかな
だとしたらマジ鬼畜だし、YOKODUNAあたりと相打ちにでもなってくんないかなぁ

でも、万一YOKODUNA倒しちゃうと、腹にいるお覇王とマリサまで取り込みそうで怖い
408Classical名無しさん:07/12/18 21:39 ID:mfZf2pzw
ハンドル消し忘れたorz
ごめんなさい
409Classical名無しさん:07/12/18 21:40 ID:os2s.Rr2
旦那「中々の食いっぷりだ、実に素晴らしい!」
るるる「くいちぎるだけでいーじゃない、あははー」
苺「あたまは〜トマトみたいにぐしゃって潰れるの〜」

クラモンの凶行に惹かれて、次元の彼方から仲間がやってきたようです
410Classical名無しさん:07/12/18 21:41 ID:OVzHl3Uk
予約は23時か0時でいいんじゃないかのう 放送が投下されればじゃが
411Classical名無しさん:07/12/18 21:41 ID:rTTGsTo6
私が記憶にあるうちなら死後膠着についてはおkでした。
最初立ったまま死後膠着している
ってあっておいおいって思ったけど急激な死亡なら分からんでもない

死後膠着は3日かけてじっくり固まるといっておこう
412Classical名無しさん:07/12/18 21:43 ID:rTTGsTo6
他の書き手はどのキャラを予約しようと思っているのだろうか?
それによって予約するキャラが変わるのだが……
413Classical名無しさん:07/12/18 21:44 ID:B9wVry72
主催者になるにせよならぬにせよ、クラモンAはラスボス間違いなしだな。
冥王の馬鹿魔力に暗黒長門のチート能力とか性能高すぎる。
しかもまだまだ進化するかもしれんし。
414Classical名無しさん:07/12/18 21:45 ID:OVzHl3Uk
とりあえず現在の位置表とかが欲しい
415Classical名無しさん:07/12/18 21:51 ID:0xrWej8o
>>403
やっちまったwww すいません、現在地表だけ見てやってたんです。

>>407
そこはYOKODUNAの消化力と腸の調子次第かと…つまりはそういうことで。
スーパーアーマー機能は流石にないと思いますが。

>>409
( ゚д゚ )

>>411
弁慶の立ち往生ってヤツをモデルに書いたので、自信なかったんです。
ありがとうございました。
416Classical名無しさん:07/12/18 21:54 ID:rTTGsTo6
弁慶の立ち往生はバーローを読んだ限り激しい運動の直後に殺されたからそうなったらしい
まぁバーロー読んだのが数年前だからはっきりしないけど
417Classical名無しさん:07/12/18 22:10 ID:OVzHl3Uk
予約は0時から
418Classical名無しさん:07/12/18 22:27 ID:B9wVry72
いや、放送がまだだろ
419Classical名無しさん:07/12/18 22:33 ID:rTTGsTo6
放送が着てからね
もし放送が来ていたらニコニコの時報を合図にしてはどうだろうか?
420Classical名無しさん:07/12/18 22:34 ID:0xrWej8o
富竹「時報はもう嫌だ〜!」
421Classical名無しさん:07/12/18 22:35 ID:VBU54Xqw
>>415
HAGAの件は気にせんでいい
これの方が呼びやすい
名簿上でHAGAがデフォルトなのかという話につっこんだだけ
422Classical名無しさん:07/12/18 23:00 ID:OVzHl3Uk
放送の人は何処へ……?
何なら代理投下してまうが
423 ◆KJJLTUDBrA :07/12/18 23:00 ID:pS.3rdhM
えーと。レスポンスが遅れてすいません。今回の放送書いてる人です。
現在7d氏のSSを受けて、修正、と言うか加筆中。
できれば今日中に。
424Classical名無しさん:07/12/18 23:02 ID:OVzHl3Uk
じゃあそれが投下され次第かな
425Classical名無しさん:07/12/18 23:08 ID:0xrWej8o
うひゃ怖いw
wktkしすぎて明日までに完成させたいレポートが終わらない。
426Classical名無しさん:07/12/18 23:40 ID:jgHs6WBQ
1時に投下されたとして……2時とかでいいのか?
427Classical名無しさん:07/12/18 23:46 ID:0gEN11Fc
今日中って言ってるから0時までに投下ってことか?
投下され次第は分かりにくいから0時でいいのでは・・・
428Classical名無しさん:07/12/18 23:58 ID:cWm8Ow3o
0時まであと2分だぜwww
429Classical名無しさん:07/12/19 00:00 ID:kzFpBWpM
時報がきおったわ
430Classical名無しさん:07/12/19 00:01 ID:TiEpVbdE
寝落ちしてたら笑うわwww
431Classical名無しさん:07/12/19 00:01 ID:kzFpBWpM
にわんこがあらしにあった模様
432Classical名無しさん:07/12/19 00:04 ID:cHEScPio
時差を考えるんだみんな!
433Classical名無しさん:07/12/19 00:05 ID:4WugyfeQ
あんまり急がなくていいからな
この時間まで予約待機してる人は、暇な人ばかり……のはず
434Classical名無しさん:07/12/19 00:08 ID:kzFpBWpM
暇だからSSの元ねたを更新してくる
分からないところは教えてくれよ
435Classical名無しさん:07/12/19 00:09 ID:TiEpVbdE
>>431
詳細plz もしかしてソフトバンク云々?
436Classical名無しさん:07/12/19 00:15 ID:kzFpBWpM
今日の時報でにわんこが保健室にきた
保健室の先生が具合が悪そうと言う
その理由はにわんこのうpした動画が荒らしにあったからだそうだ

ダメ!絶対!
437Classical名無しさん:07/12/19 00:15 ID:AQZ/sYBs
>>435
時報ネタじゃないの?

明日年間予定表では休みのはずが、登校日になってて俺涙目
438 ◆KJJLTUDBrA :07/12/19 00:19 ID:Xr7AqvI2
大変長らくお待たせしました。
前回と若干変更がありますが……。

なんにせよ投下開始です。
439第三回定時放送 ◆KJJLTUDBrA :07/12/19 00:20 ID:Xr7AqvI2
ピ、
ピ、
ピ、
ポーン。

『午後六時をお知らせします』

突如、会場にチャイムが響く。
そして、それに続くようにして笑い声が聞こえた。

『キャハ、キャハハハハハハハハハッ!!』

日が落ち、徐々に暗くなっていく空。
その夕焼け空をバックに巨大な立体映像が現れる。
440Classical名無しさん:07/12/19 00:22 ID:ozCYz2IA
永井先生の支援配信
441第三回定時放送 ◆KJJLTUDBrA :07/12/19 00:23 ID:Xr7AqvI2
◇ ◇ ◇ ◇ ◇

『キャハハ! 参加者のみんな、こんにちわ! 三回目の放送の時間なのサ。
いや、こんばんは、なのかな? まあいいサ。
前のボクの放送から十二時間。またボクの声を聞けてるみんなは幸運サ!
ちなみに、今回から時間がわかりやすいように時報を入れてみたよ。喜んでもらえるかナ?

じゃ、早速禁止エリアの発表サ。
禁止エリアは二十時からA-1、二十二時からB-4。
ボクはちゃんと言ったからね? 間違えて入っても知らないサ!

そして! みんなが待ってた脱落者の発表の時間サ!
今回の死亡者は──

外山恒一
前原圭一
菊地真
フシギダネ
谷口
スパイダーマン
お覇王
霧雨魔理沙
いさじ

──以上9名サ!
いよいよ残りの参加者も半分! みんな、もっとがんばってね〜。

じゃあ、ボクの放送はここまで。
次回の放送はまた六時間後、ピエモン君だよ。
ボクとは次の日までお別れサ。
さぁて、それまでいったい何人が生き残れるかな?
じゃあ、まッたねー』
442Classical名無しさん:07/12/19 00:24 ID:lGM8DVpw
支援なのサ!
443Classical名無しさん:07/12/19 00:25 ID:4WugyfeQ
シエンミツルギスタイル!
444Classical名無しさん:07/12/19 00:25 ID:TiEpVbdE
支援パウダッ
445Classical名無しさん:07/12/19 00:26 ID:AQZ/sYBs
支援バット!
446第三回定時放送 ◆KJJLTUDBrA :07/12/19 00:26 ID:Xr7AqvI2
◇ ◇ ◇ ◇ ◇

放送室をでて、司令室へ向かうと、ピエモンが扉の前でマルクを待っていた。

「あ、ピエモン君。時報はどうだった?」
「ふむ。やはり私はいらないと思うのだがね。とりあえず、これを受け取れ」

ピエモンが何かを投げる。
それをマルクは、パシリ、とキャッチした。

「ん? このUSBメモリは?」
「例の、クラモンについてのデータだ。危険度の高い方をA、そうでない方をBとおいている」
「ふーん、なるほどね。まあ、とりあえず入るのサ」

プシュー、と音を立てて扉が開く。
ピエモンはマルクの後から部屋に入り、ソファーにどっかりと腰を下ろす。
マルクがデスクのPCにUSBメモリを接続すると、壁のモニターに映像が投影された。
映っているのはクラモンたちである。

「うーん、ボクとしてはBの方は放っておいてもいいと思うのサ。便利な支給品として動いてるわけだし」
「だが、Aはそうではない。放置すれば、大きな害をこのゲームに与えかねない存在だ。早々に手を打たねばならぬ」
「バグがあるのもゲームの楽しみ方の一つだと思うんだけど、確かに一人殺してるからね〜」

そうだ、とマルクが手元の端末を操作すると、いくつかの写真が、別ウィンドウで開く。

「クラモンもそうだけど、結構他にもバグが多いよね。例えばこれとかサ」

指差したのは川に浮かぶ豪華客船である。
447Classical名無しさん:07/12/19 00:28 ID:TiEpVbdE
支援カイナ
448第三回定時放送 ◆KJJLTUDBrA :07/12/19 00:28 ID:Xr7AqvI2
「いつの間にか会場に出てたんだよね。出すつもりはなかったのにサ。まったく、困っちゃうよ」

会場を用意したのは貴様だろうが、とピエモンがボソリと呟くが、マルクには聞こえなかった。

「他にも、よくわからないバグが出てるみたいだしサ、うーん」
「そういえばマルク。コイヅカ氏がどこへいったか知らないか?
 彼にもこのことを知らせようと思ったんだが、連絡がつかんのだ」
「ああ、コイヅカ君? 彼ならコンピュータを壊された所為で、働きすぎて倒れちゃった」
「なるほ……いや待て、コンピュータを壊された、だと? 首輪や制限システムに異常はないのか?」

ピエモンが若干慌てたような声を上げる。

「いやいや、会場制御用のコンピュータの方サ。会場の地下にある脳みそをいくつもつなげた生体コンピュータ」
「なるほど、そっちの方だったか。だが、破壊された、というのは初耳なのだが」

おや、と不思議そうな顔をするマルク。

「あれ、君の方には報告来てないの? どうやってか知らないけど、
 YOKODUNAが会場地下のコンピュータ室に侵入したらしくてね。
 そのとき暴れた所為で、生体部品が全滅したのサ」
449Classical名無しさん:07/12/19 00:29 ID:kzFpBWpM
支援返してーな
450Classical名無しさん:07/12/19 00:29 ID:lGM8DVpw
ギリギリ太る支援セット!
451第三回定時放送 ◆KJJLTUDBrA :07/12/19 00:30 ID:Xr7AqvI2
ちなみにピエモンに報告が来なかったのは、YOKODUNAの襲撃にパニックになったデジモンたちが
警備中のアンダーグラウンドサーチライトから退避していたためである。
それに気付いたピエモンが苦虫を噛み潰したような顔をする中、マルクは話を続ける。

「コイヅカ君はたまたま席を外していたらしくて、妨害も何もできなかったらしいのサ。
 で、予備のコンピュータでバックアップ処理を続けたら、日頃の無理がたたって倒れちゃったのサ」
「うーむ。それぞれのバグに関しては彼は何か言っていたか?」
「そうだね。倒れる直前に『これ以上のバグ発生はないだろうけど、これまでに出てしまったバグはどうしようもない』
 とかいってたね。なんでも、それ以上は予備のコンピュータじゃ、対応しきれないらしいのサ」
「では、彼の助力は得られないと言うことか。ふーむ……」

腕を組んで考え込むピエモン。

「念のために聞くが、本当に首輪や制限システムに影響や異常はないのだな?」
「当たり前サ。あのシステムは完璧なんだよ? ちょっとやそっとのバグでどうにかなるなんてありえないのサ!」

力説するマルクに、ピエモンは眉をしかめた。

「仕方がない。クラモンAについては保留だ。討伐することもできないわけではないが、
 コイヅカ氏の助力なしに奴を倒すのは骨が折れる。ネットワークに接続してきたならいざ知らず……」

452第三回定時放送 ◆KJJLTUDBrA :07/12/19 00:32 ID:Xr7AqvI2
◇ ◇ ◇ ◇ ◇

そのとき、司令室への直通回線が開いた。
壁のモニターに、オペレータールームが見える。

『ピ、ピエモン様、マルク様』
「なんだ。今は討議中だ。後にしろ」
『そそ、それが! サブコンピュータが何者かによるハッキングを受けています!』
「なに?」
「なんだって?」

目の色を変える二人。

『擬似エントリー展開!』
『逆探を開始』『擬似エントリー、解除されました! 防壁を解凍!』
『逆探まで残り十秒』
『防壁突破されました! 擬似エントリー、展開! さらに防壁を解凍!』
『逆探に成功。場所はE-3 民家からです!』『Section a3 からb7 まで突破されました』
『不明侵入者、侵攻ルート上の情報を無作為に取り込みながら、メインに迫っています!』
「やれやれ、生体がやられたと思ったら、次はこれか」

あたふたと動き回るデジモンたち。悲鳴や怒号が飛び交うオペレータールーム。
しかし、ピエモンとマルクの二人は、余裕の表情を浮かべていた。
今、会場で、これほど派手、かつ力押しができる存在は、一つしかいなかったからだ。

「なんとまあ、これは。飛んで火にいるなんとやらってところだね。
 これだけばればれだと、見つけてくれって言ってるようなものサ」
「ああ、間違いない。件のクラモンAだ。おそらく、短期決戦に持ち込むつもりだろう。
 物理的干渉が難しかったが、……これならいける」
453Classical名無しさん:07/12/19 00:33 ID:TiEpVbdE
これはwwww
454Classical名無しさん:07/12/19 00:33 ID:kzFpBWpM
テラ支援丼
455Classical名無しさん:07/12/19 00:34 ID:4WugyfeQ
クラモンA、貴様は主催を舐め過ぎたッッ
456Classical名無しさん:07/12/19 00:35 ID:ozCYz2IA
こんな支援を待っていたッッ!!!
457Classical名無しさん:07/12/19 00:36 ID:TiEpVbdE
あれ、これって定時放送じゃないの!?
458第三回定時放送 ◆KJJLTUDBrA :07/12/19 00:36 ID:Xr7AqvI2
笑みを浮かべながら、ピエモンが叫ぶ。

「総員、ネットワーク戦闘第一種戦闘態勢! 全種の攻性防壁、防壁迷路を展開しろ!
 それと奴の侵攻ルートにはありったけのウイルスをばら撒いてやれ。こっそりと、とびっきりの奴をだ。
 時にマルク、ノヴァのメインコンピュータは使えるか?」
「うん。さっきまで会場制御のサポートをやってたけど、今なら問題なくいけるサ」
「よし、ならば準備は万全だ。緊急時にはそれを使うぞ。それと……最終手段として、田代砲の発射準備を」
『了解しました。田代砲発射準備に入ります!』

くくく、と肩を震わせて笑うピエモンにマルクが言う。
心配そうな声で、しかし、その顔をどこか緩めながら。

「いいのかい? 田代砲なんて危険な兵器を持ち出してサ。下手すればこっちにもダメージがあるよ?」
「なに、それでもかまわん。忘れたのか? 我々の目的はなんだ?」
「キャハハ、わかってるよ」
「ふん、信用ならんな」
「いいよ、じゃあ、せーので言うサ」

そして二人は、合図に合わせて高らかに宣言する。

「「バトルロワイアルを完遂すること!」」

「くくく。今の私に、あの、人の子らに倒されたときのような慢心はない。
 生まれて間もないデジモンよ。年季の違いと言うもの、見せてやる!」

※YOKODUNAが見つけた穴の向こうには、こいづか君の部屋になっています。
※会場制御用のコンピュータ(脳髄型)が破壊されたため、様々なイレギュラーに対応しにくくなっています。
 ですが、バックアップはすでに終了しているので、今後新たなバグが発生することはないでしょう。
459Classical名無しさん:07/12/19 00:38 ID:lGM8DVpw
田代wwww投下乙ですwww
460 ◆KJJLTUDBrA :07/12/19 00:39 ID:Xr7AqvI2
以上で投下終了です。
前回では保留としましたが、Aが妙なところに移動してきたのでこうなりました。
そして、いまさらながら、やっぱり仮投下にしといた方がよかったんじゃないかと、思いはじめました……orz
461Classical名無しさん:07/12/19 00:39 ID:4WugyfeQ
ニコニコ組曲最終兵器登場支援
462Classical名無しさん:07/12/19 00:39 ID:TiEpVbdE
まさかのDosアタックwwwwニコニコ涙目wwwwww
463Classical名無しさん:07/12/19 00:40 ID:TiEpVbdE
あ、考えてみたら、これで海馬の栄光の脱出フラグが立ったっぽい。
どっちにしろ、YOKODUNAとならぶ功労者になるわよん。
464Classical名無しさん:07/12/19 00:41 ID:.0c4jWrs
投下乙
こんなとこで田代砲に出会えるなんて思っても見なかったわw
面白くなってきた
465Classical名無しさん:07/12/19 00:42 ID:lGM8DVpw
別に大きな問題点は無さそうだしいいんじゃないかな
田代砲の威力が気になるがw
466Classical名無しさん:07/12/19 00:42 ID:kzFpBWpM
投下乙
田代砲か…まさかの砲台ktkr
467Classical名無しさん:07/12/19 00:43 ID:TiEpVbdE
>>466
アレかぁああああ!!!? でもアレの所持者ってメタナイトじゃなかった?
468Classical名無しさん:07/12/19 00:47 ID:411YD.A2
投下乙
まさかパロロワで田代砲なんて単語が出てくるとは思わんかったwww
クラモンAと主催者達、どっちが勝つのか。面白くなってきたぞ。

予約合戦は1時から?
469Classical名無しさん:07/12/19 00:48 ID:4WugyfeQ
さて、予約をどうするか
1時か、2時か、23時間12分待ってからか
470Classical名無しさん:07/12/19 00:49 ID:TiEpVbdE
一時でいくない?別に自分は予約しませんが。
471Classical名無しさん:07/12/19 00:49 ID:ozCYz2IA
くっそぉ、予約したいけど自己リレーになるorz
472Classical名無しさん:07/12/19 00:49 ID:lGM8DVpw
1時からか。待ってる書き手さんは今どのくらいいるんだろう。
なんにせよwktk
473Classical名無しさん:07/12/19 00:49 ID:kzFpBWpM
一時ならぎりぎりおkな時間帯
実際誰が予約するのだろうか?
私は一応予約する予定
474Classical名無しさん:07/12/19 00:50 ID:utvHm6es
さで予約は二時からかね
475Classical名無しさん:07/12/19 00:51 ID:kzFpBWpM
>>474
orz
476Classical名無しさん:07/12/19 00:52 ID:lGM8DVpw
こっちも1時がぎりぎりだorz
477Classical名無しさん:07/12/19 00:52 ID:5PGyagwk
どっちだー!
478Classical名無しさん:07/12/19 00:53 ID:.0c4jWrs
終盤だけに書きにくい状況があるなぁ
残りものがあったら予約してみるかな
479Classical名無しさん:07/12/19 00:57 ID:TiEpVbdE
あと三分で予約開始!
480Classical名無しさん:07/12/19 00:57 ID:ozCYz2IA
そういえば町にはハルヒだけじゃなく社長達も向かってるんだよな
時間的にもかち合いそうだなwww
481Classical名無しさん:07/12/19 00:59 ID:.0c4jWrs
社長は霊夢の元、城に行っているんじゃないっけ?
俺のモザイク幻想だったか?
482 ◆jU59Fli6bM :07/12/19 01:00 ID:lGM8DVpw
多いですが大丈夫でしょうか…
空気男、ムスカ、遊戯、岩男、阿部さん、春香、魅音予約します
遅くなったら土下座投下
483 ◆CMd1jz6iP2 :07/12/19 01:00 ID:4WugyfeQ
予約開始でいいのか?
カイバーマン、やよい、とかち、ピヨシート、霊夢、でっでいう予約します
484 ◆irB6rw04uk :07/12/19 01:00 ID:kzFpBWpM
カービィ・アリス・ピコマロ・ゴマモン・つかさ
予約します
485 ◆jU59Fli6bM :07/12/19 01:01 ID:lGM8DVpw
よかった被らなかった・・・
この緊張感忘れませんぜ
486 ◆irB6rw04uk :07/12/19 01:01 ID:kzFpBWpM
最初から公表しても良かったような気が……
487Classical名無しさん:07/12/19 01:01 ID:ozCYz2IA
>>480
勘違いでしたww
ちょっと割腹してきますorz
488 ◆CMd1jz6iP2 :07/12/19 01:07 ID:4WugyfeQ
>>485
同じく
嫌な汗をこんな時にかいてどうするんだ私は。

>>480
一瞬頭の中でキバヤシで一杯になって焦った。
城だな、城ですな
489 ◆irB6rw04uk :07/12/19 01:09 ID:kzFpBWpM
取り敢えず
帰って寝る…今日は疲れた
490Classical名無しさん:07/12/19 01:09 ID:TiEpVbdE
一週間でスレ半分消費したね…こりゃ半年せずとも終わるかも。
491Classical名無しさん:07/12/19 01:12 ID:AQZ/sYBs
皆がんばってください〜
正直、どんな結末になるか今からwktkだ
492Classical名無しさん:07/12/19 01:16 ID:.0c4jWrs
予約無理そうだからその他のバックアップするかな
地図製作がんばろ
493Classical名無しさん:07/12/19 16:21 ID:FhoiPqns
状態表ないかな?
494Classical名無しさん:07/12/19 19:27 ID:AXNZl4iw
>>490
感想と投下がスレ一緒だし支援も凄く多いから、消費速度が速いのは当然だろうよw
495Classical名無しさん:07/12/19 19:31 ID:0oym/vuk
他のパロロワって見たことないんだけど、ここは特別流れ速いのかな?
496Classical名無しさん:07/12/19 20:19 ID:EkXtg43A
速い方だろうね。
投下ペースも速いし住人も多いし、凄い恵まれてるよニコロワは。
497Classical名無しさん:07/12/19 20:39 ID:TiEpVbdE
FFDQ3rdなんて2ヶ月くらい平気でスペース空くからね…
過疎って落ちたロワはおっくせんまん!

あんまり皆注目してないけど、ロワ住人が仲がいいってのも大きかったり。
ニコ見沢連続怪死事件なんて、別のロワで起こったら非難の嵐だよ。
逆にネタとして受け入れることができたのは素晴らしかった。
498Classical名無しさん:07/12/19 21:01 ID:qscPXPpw
まぁ、一度死にかけたり、新たなエリアを拡張したり
洗脳タイプなアイテムだしたり、
こういう他のロワでやれないことがやれるのがニコロワのウリだからな
499Classical名無しさん:07/12/19 21:05 ID:JpB6uR6c
スレ住人皆がいつもニコニコ。
それがニコロワクオリティ!
500Classical名無しさん:07/12/19 21:22 ID:FhoiPqns
意志あり支給品がここまで自由なのもニコニコぐらいだなw
501Classical名無しさん:07/12/19 22:13 ID:YsnrQtBQ
あんな支援祭なんてのも、ここならではだよなw
502Classical名無しさん:07/12/19 23:37 ID:qscPXPpw
地図更新しました
間違っている点があれば教えてください
相変わらず山かたまっててワロタw
あとE-2の地点をちょこっと改造
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/89.png(キャラ位置の地図)
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/90.png(内部に入れる施設の位置表)
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/91.png(E-2をはっきりみたい人用)
503 ◆irB6rw04uk :07/12/19 23:43 ID:NwL8diGg
すみません
http://www39.atwiki.jp/niko2/pages/307.html
のつかさが持っているニューナンブの弾数を検証してみてくれませんか?
私の計算ではのこり4発なのですが……
504Classical名無しさん:07/12/20 00:15 ID:0JbLN5zI
>>502
乙。
C-3カオスすぎて吹いたw
やはり中心地は人が集まりやすいのか。

>>503
五発の内一発はいさじに使って、
もう一発は監視用デジモンだかに使ったから残りは三発じゃなかったっけ?
つかさの状態表の一番下に書いてあるぞ。
505 ◆irB6rw04uk :07/12/20 00:25 ID:29sip6SI
>>504
把握...
確かに書いてあった。
何に使ったか気になるがまぁいいや
有難う御座います
506 ◆jU59Fli6bM :07/12/20 14:44 ID:NmIfnORQ
こっちも質問ですサーセン
首輪探知機って死んだ参加者の居場所も表示されましたっけ?
507Classical名無しさん:07/12/20 14:53 ID:yZNRc1Rc
原作では死亡者の首輪も探知してたね。
ニコロワでは特に明言されてないし、勝手に決めていいんじゃないかと。
508 ◆jU59Fli6bM :07/12/20 16:01 ID:NmIfnORQ
ありがとうございます
高性能っていうのが気になるけど探知させたほうがいいか・・
509Classical名無しさん:07/12/20 19:34 ID:YYOVch46
地図の人乙です。

ところで、地図を見ていて初めて気づいたんだが、なんでハルヒとトミーがニート達より東にいるんだ?
トミーが城へ行くと考えた以上、いくら移動速度が遅いとはいえ、
ニート達より西にいないとおかしいように思えるんだが。
510Classical名無しさん:07/12/20 20:05 ID:luJSXBk2
ニート達が方向を間違えてるような気がするんだが…
ハルヒはトミーを殺すために町を目指すから問題ないとして。
511 ◆jU59Fli6bM :07/12/20 20:07 ID:0ybExM4o
いや、地図の人は間違ってません。
こっちが間違えてます。ほんとすみませんorz
D-4なのにD-3に・・・
512Classical名無しさん:07/12/20 21:07 ID:3y.Ivl/6
爺ちゃんがみんなから離れすぎて空気化しないか不安だwwww
513Classical名無しさん:07/12/20 21:15 ID:luJSXBk2
TASがきっとなんとかしてくれるさ。

ところで、ケラモンとエイリアンってよく似てるな。
まさに「地球防衛軍vs侵略者」になりそうな予感。

おじいちゃんはキョンの死体を発見するのだろうか…
514Classical名無しさん:07/12/20 21:26 ID:3y.Ivl/6
地獄の洞窟地帯、カイバーマンと仲間達、空気乱戦区域
うわぁ、どれも楽しみだwwww
515Classical名無しさん:07/12/20 22:48 ID:9Xy9eoIs
カイバーマン以外 nice bort. の端末見てハッキング仕掛けられるキャラいるかな?
TASさんなら最速で侵入できるんだろうけど……
516Classical名無しさん:07/12/20 22:53 ID:.xLClOyM
志村ー、クラモンA!クラモンA!
あとできそうなのはアサクーラくらいかねぇ
517Classical名無しさん:07/12/20 22:57 ID:3y.Ivl/6
つーかNice boat.な
518Classical名無しさん:07/12/20 23:07 ID:luJSXBk2
そーいや放送の時のハッキングのやりとりって、エヴァンゲリオンなんだな…知らなかったよ。
クラモンAと主催者の駆け引きがものすごく楽しみである。
ところで、もう制限からは外れてるんだろうか?
519Classical名無しさん:07/12/21 08:17 ID:HispIzC6
原作知るのにちょっと新世紀東方三国志見てきた。
で、ニート64話終了時の時系列らしいんだが
64話で習得した罠と罠破の技能も使用可だよな?

ちなみに効果は
罠 水罠 火罠 穴罠 岩罠 の4種類の罠を作成できる。
  相手に割合ダメージを与え、混乱などの追加効果があり。
  だが、ニートのスペックではまず相手は引っかからない。
罠破 あらゆる罠を看破し無効化することが出来る。
   能力値に関わらず、確実に発動するためニートでも使用可能。
520Classical名無しさん:07/12/21 08:30 ID:r5i9foXs
>519
使えるな。罠の看破は古代中国レベルに留めておかないとまずいことになるが
521Classical名無しさん:07/12/21 08:49 ID:2h6BO7ls
これといった罠といえば孔明ブロックが思いついたんだが
孔明ブロックって罠扱いなのかな

しかし、孔明の罠を見抜けるニートというのは少しかっこいいかも
522Classical名無しさん:07/12/21 10:36 ID:4oZ4hz9E
本ロワに召喚されたのはその63と64の間
523Classical名無しさん:07/12/21 14:09 ID:HispIzC6
ああ、成るほど。
えーりんと1話ズレてるのか。
524 ◆CMd1jz6iP2 :07/12/21 14:57 ID:2MUTWyto
完成したので、したらばに投下しておきました。
問題点の指摘の方、お願いします。
今から、22時過ぎまで本投下及び修正ができませんので
何か問題がありましたら、その後直させてもらいます。

【D-1 城・寝室/一日目・夕方】→【D-1 城・寝室/一日目・夜】
間違いです
525Classical名無しさん:07/12/21 15:35 ID:9vJqqaZg
投下乙です。社長ってロリコンなのか?wwwそれともモクバの影響か。
それにしてもほのぼのしたチームだ。

そして霊夢が弔い合戦に出たか……手負いだからって大丈夫なんだろうか。
問題点はないと思うぜ
526Classical名無しさん:07/12/21 15:41 ID:kh8mk2S.
どーでもいいけど、変じゃないキャラって何人いるんだ?
ちひゃー、なんでさっさと死んじゃったんだwwwww
527Classical名無しさん:07/12/21 15:43 ID:Gn91XX9.
ニコニコの社長は多彩な性癖をもってるからな
528Classical名無しさん:07/12/21 15:51 ID:9vJqqaZg
っていうか霊夢でも結構堪えたのにアリスは大丈夫なのか。
529Classical名無しさん:07/12/21 16:07 ID:.cGRnizM
投下乙です。特に問題は無いような。
霊夢が行ったか・・・これは分からなくなってきたな。
それにしても城のカオスさに吹いた
530Classical名無しさん:07/12/21 16:49 ID:EqvUqulQ
中に誰も居ませんでしたからね〜
誰か居れば良かったんですが
531Classical名無しさん:07/12/21 16:52 ID:9vJqqaZg
実況自重wwwwwwww
532 ◆jU59Fli6bM :07/12/21 18:59 ID:.cGRnizM
空気乱戦区域書いてる者ですが、案の定延期します。
まだやっと半分行ったくらいです・・・。

今まで放送までの支援に繋ぎ書いてただけでしたが(でもこれ支援では無いか)
書きたい展開を思いついてしまったので、今回予約しました。
でも実力が無かったり間違い起こして迷惑かけてるのは自覚しているし、
他の書き手さんの面白い話を潰しているようで不安で・・・。
なのでこれが終わったら書くのは自重しようかと思います。
長いチラ裏すみません
533Classical名無しさん:07/12/21 19:01 ID:9vJqqaZg
自重しちゃダメー!!
534Classical名無しさん:07/12/21 19:07 ID:kh8mk2S.
こりゃあニコ動の「うp主自重しないで祭り」ならぬ「書き手自重しないで祭り」の開催フラグか…?

というわけでコイヅカ君何か企画してくれたまえ
535Classical名無しさん:07/12/21 19:10 ID:2h6BO7ls
かくいう俺も一応書き手だったんだが
残りのキャラで動かしたらアラが出そうなんで自重中
だが、それでも地図製作やwikiの編集や絵や動画とかの支援などの作業をしている

こういうのが必要なんだよ
536Classical名無しさん:07/12/21 19:13 ID:2h6BO7ls
>>534
許可なく転載してその後、営利団体に許可申請して大もうけだわ

って企画最近あったね
537Classical名無しさん:07/12/21 20:57 ID:6qqtzxWw
そういや最近ニコニコのトップに日替わりでマイリスト公開されてるけど…
万が一俺らのリストが紹介されたら、ニコロワ支援MADは隠すべきだろうか?
538Classical名無しさん:07/12/21 21:24 ID:9vJqqaZg
今更隠すまでもないと思うけどなー。
539Classical名無しさん:07/12/21 21:25 ID:2h6BO7ls
オイラは見ないが確かに興味あってみてしまうかもな

心配だったら非公開設定したら?
540 ◆CMd1jz6iP2 :07/12/21 23:00 ID:UXncZMUU
予定より遅れてしまいました。
問題なさそうなので、これから投下します。
草原を走る二つの影。
カイバーマンと亜美は、並みの人間なら追いつけないであろう速さで走る。
やよいは、亜美の背中におぶさっていた。

「やよいっち、大丈夫? 腕、痛まない?」
「うん、平気。それより、亜美……凄いよ。本当に力持ちになってるんだ」
「ふぅん、ヒゲが生えた分のメリットと考えれば、悪くはないな」
走って城に向かっていた途中、やよいが辛そうなのにカイバーマンは気がついた。
背負ってやろうかと思っていると、亜美が背負うと言い出したのだ。
何を言っているのかと、二人は顔を見合わせたが、緑の帽子か、オメガモンという
仲間の形見の腕輪、そのどちらかの効果で、身体能力が上がっているのだと聞いて納得した。

「やよいを背負っても、俺と同じ速さを維持できるのか。どうやら、持久力までも上昇しているようだな」
そうして、走り始めて城が見えてきたところで、死体を見つけてしまう。
「くそっ、ここにも犠牲者が……」
「うう、酷いです……」
道下の死体に、置いてきた魔理沙たちのことを不安に思い始める一同。
「あれ、これって……この人の?」
亜美が道下のディパックに気がつき、拾ったのとほぼ同時に……放送が始まった。

「馬鹿な……魔理沙、お覇王……お、おのれぇ!!」
「嘘……どうして、どうして!」
「そんなぁ……魔理沙さん……まこちんも……!」
流れた放送に、一同はショックを隠せなかった。
ほんの少し前まで一緒だった仲間の死。あの時、残るべきだったのではと後悔する。

「YOKODUNA……あの男の名前は、呼ばれていない……追ってくるかもしれん」
その言葉に、呆然としていたやよいと亜美も、後ろを振り向く。

「お兄ちゃん、戻りましょう! 私……あの人のこと、許せないです!」
「落ち着け、やよい。その感情こそ、あの腐った道化師共を悦に浸らせる。
それに、戻ってどうする。俺も、あの二人が何も出来ずに負けたとは思わんが……」
「だ、だから、戻って……」
やよいの言葉を、カイバーマンが遮る。

「俺達が認める強さを誇る、あの二人を殺した男を……これ以上の犠牲無しで倒せると思うか?」
「あ……」
やよいの頭が、ようやく冷静になる。

「俺とて、馬の骨や一般人相手なら負けはしない。亜美の向上した身体能力ならば、相手になるかもしれん。
ことのはの力も合わせれば、勝つことも不可能ではない。……犠牲を払う覚悟があるのならな」
勝つだけが目的ならば、戻って戦うのもいいのだろう。
だが、あくまで彼らの目的はゲームの破壊、主催者の粉砕。

「命の賭け所を間違うな。魔理沙とお覇王が死んだ今、俺達があいつらの意志を継がねばならない」
「……それには、霊夢さんと合流、ですね?」
「だね! 兄(c)良い事言うじゃん!」
カイバーマンは二人の後ろに移動する。
「霊夢は無事なようだ。追ってくる前に、城へ向かうぞ。しんがりは俺に任せろ」
そうして再び、カイバーマンたちは城へと走り出した。


放送は、霊夢たちにも大きな衝撃を与えた。
「……魔理沙」
「仲間か……ちっ、参加者も半分近くになっちまったな」
「霊夢さん……」
食事を終え、橋に向かう準備をしていたところ放送は始まった。
そこで呼ばれた、友人の名に霊夢の思考はしばらく停止していた。
『マスター……大丈夫ですか?』
「意外と堪えてる……自分でも意外なくらい」
魔理沙と霊夢は、数多の事件を解決してきた。
今回も、お互い当然のように乗り越えられるだろうという、根拠の無い想像があった。

それでも、霊夢は取り乱すことはない。
「幻想郷に帰ったら、少し静かになる……そ「霊夢さん、誰か来ますよ」チッ……」
ヨッシーは落ち込む暇も与えない。わざとか、それとも緑の奴は総じて空気が読めないのか。

「感傷に浸る暇はないってことね……あら、あれは……」
「どうやら、あっちから来たみたいだが……なんで走ってるんだ?」
城の窓から覗くと、近づいてくる人影が見えた。
あの奇抜な服から、カイバーマンだと分かったが、なにか余裕が無いように見える。
「後ろばっかり見て……どうしたんでしょうね、追われてるわけじゃあるまいし」

「「それだ!!」」
霊夢は窓から飛び出し、外へと向かう。
「おら、恐竜! 早く霊夢の奴を追え!」
「何がなんだかさっぱりです……」
怪我をしている日吉は、事態を把握できていないヨッシーに跨り、外へと急いだ。


外に出た一行は、走って来た三人を城へと誘導して、中庭へと来ていた。
中央に火をつけ、濡れた服を乾かす。

この際、カイバーマンは全員に始めて素顔を晒した。
「お兄ちゃん、カッコイイです〜」「意外とまともな顔ね」などの評価に
「ふぅん、当然だ」と返す海馬。
霊夢は褒めてないが、海馬は気がつかない。
544Classical名無しさん:07/12/21 23:10 ID:H7NWYA6I
支援☆支援☆るー♪
545Classical名無しさん:07/12/21 23:11 ID:ln7g6oA.
お察しの通り支援です、そう呼んだほうが良いでしょう
やよいは服が乾くまで、元々の海馬のコートを借りた。
包帯はなかったが、寝室に大量にあったシーツで代用することが出来た。
「ふぅん、経過はいいようだな。これなら、治りも早いだろう」
マキシムトマトを食べたためか、やよいの腕の治りが良くなっているようだった。

亜美は変わらずヒゲだった。
服は、帽子を被りなおしたら乾いた。
やよいが急いでシーツで隠さなければ、また全裸を晒していただろう。

「裸になるの、忘れてたよ……てかさ、気絶してた私にイタズラしてないよね?」
「あ、あったりまえじゃないですか! ねぇ、お兄ちゃん!?」
海馬の足を踏みながら、やよいが笑顔で答える。
(お兄ちゃんって……ああ、やっぱりそういう趣味なの)
そのことには触れず、霊夢は亜美の帽子と腕輪を調べる。
「この帽子から、強い呪いが滲み出てるわ。でも、もっと凄いのは呪いを完全に打ち消してる、この腕輪の方ね。」
「そっか……やっぱりオメガモンのおかげだったんだ」
霊夢は解呪をしてみるかと亜美に尋ねたが、服がなくなるのは困るからと断った。
(……ヒゲはいいのかしら)

「そう、日吉と戦ったYOKODUNA……魔理沙を殺したのもそいつなのね」
けいこの墓に、やよいを先頭に黙祷を捧げる。
その後、これまでの経緯を聞き(聴かれると不味いことは筆記で) 、情報を整理していた。
「くそっ! やっぱりあいつは、絶対に潰さないとならない存在らしいな」
「そこまでの力の持ち主だったか。やはり、無理やりでも魔理沙を連れてくるべきだったのかもしれん」
「無理よ、そういう性格じゃないもの。……じゃあ、行ってくるわ」
霊夢が立ち上がる。

「れ、霊夢さん? ど、どこに行くんです?」
「決まってるわ。YOKODUNA退治よ」
予想された答えだったが、全員に緊張が走る。
547Classical名無しさん:07/12/21 23:12 ID:2h6BO7ls
支援は全部おれの、DA-----!!
「霊夢、勝算はあるのか?」
「魔理沙のことは知っている。どうやら、その魔理沙は私の知ってる魔理沙みたいだし。
……それなら、死ぬ前に相手を手痛い目に遭わせてるに違いないわ」
カイバーマン……否、服を脱ぎ、海馬瀬人へと戻った彼の問いかけへの答えは、勘だった。

「信頼してるんだな。で、弱った今がチャンスだと?」
「ただの勘よ。皆はここで待って……」
ヨッシーが、霊夢の進む先へと進む。

「じゃあ、乗ってください霊夢さん」
「ヨッシー、残った方がいいわよ。安全は保障できないから」
「大丈夫、戦いになったら逃げます。それに、戦うまで体力は温存した方がいいですよ?」
ヨッシーの言うことはもっともだ。……逃げるのはどうかと思うが。

「それじゃあ頼むわ、ヨッシー。海馬、私のことは気にしないで動いて。YOKODUNAの行動次第で、戻れないかもしれないから」
「しばらくはここにいるつもりだ。移動する場合は、この部屋にメモを残しておこう」
首輪の分解をする件もあるが、夜も近づいてきた今、休息も必要だった。

日吉が、ヨッシーに何かを手渡す。
「おい、恐竜。これを持っていけ」
「なんですこれ……おいしくなさそうですけど」
「食うな、爆弾だ。城で使えそうもないし、お前が持っていけ。俺も行きたいところだが、対して役に立てそうもない」
マカビンビンを飲んでも、YOKODUNA相手にこの体で挑んでも、足止めにもならない。

ならばと、YOKODUNAとの戦闘経験のある日吉は、霊夢に出来る限りの助言をする。
「あいつは、気合のはちまきを持っているはずだ。間違いなく殺したと思っても、油断するなよ。
使うことはないと思うが……このレイジングハートみたいな、喋る武器にも、念のためな」
『聞いた形状から、クロスミラージュだと思われますが、人格がまるで別物です。
おそらく、AIにバグが発生したか、話にあった別世界のデバイスかもしれません』
「どう来るとしても、楽に勝てる相手じゃないでしょうね」
549Classical名無しさん:07/12/21 23:13 ID:/.Re9PaQ
支援「腋巫女結界」
その間に、ヨッシーはやよいと話をしていた。
「そうだ、このボールあげます」
「これってモンスターボールですよね。どうして……?」
これから危険な敵と戦いに行くのだから、何よりも必要なはずなのに、なぜ渡すのか。
もしや、この中にも「ことのは」のようなポケモンでも入っているのかと、やよいは緊張する。
「この中に入ってるのは、オクタンってポケモンなんですけど……タコなんです」
「タコさんですか? ええと、それで?」
「見てると、お腹が空いちゃうんですよ」

やよいは素直にボールを貰った。

話を終えて、準備を整えた霊夢は、今回も海馬から紙を貰った。
それには、海馬が反撃の砦になるであろうと言っていた船に、確実にゲームに乗っている人間が潜んでいること。
YOKODUNAの姿が無かった場合、そちらにいる可能性も考え注意しろということだった。
余裕もあれば、その殺人者についても対処したいところだと、霊夢はヨッシーに跨りながら思う。

『YOKODUNAを倒したら、魔理沙を弔う前に船を調べないと安心できないわね』
『私は、コンピューターに興味があります。何か情報を得られるかもしれません』
『ふぅん、レイジングハートの解析能力も、脱出へのロードを更に輝かせる』
『なら、KAS好みにバグってるデバイスも、原型が残ってたら回収しておくわ』

「それじゃ、また会えることを祈ってるわ」
霊夢はヨッシーと共に、城を後にした。
外は、既に太陽が沈み、暗くなりはじめていた。
551Classical名無しさん:07/12/21 23:15 ID:9vJqqaZg
支援のきつねのコンピューター♪
【D-1 草原/一日目・夜】
【博麗霊夢@東方project】
[状態]:健康、バリアジャケットの腋部分破損
[装備]:レイジングハート@魔法少女リリカルなのはシリーズ、巫女風バリアジャケット@巫女みこナース
[道具]:支給品一式(食料1消費)、フリップフラップ@ニコニコキッチン、
首輪、ドリル@ミスタードリラー、メモ用紙(150/200)
[思考・状況]
1.YOKODUNAを殺す。その後、余裕があったら船を調べる。
2.怪しい人には無理のない程度に接触、無害なら適当に交渉
3.今回の事件の解決(主催者の打倒)
4.クロスミラージュの確保(YOKODUNAを消し飛ばす際に無事なら)
5.お兄ちゃんねぇ……やよいから、離すべきだったかしら。
※メモ用紙を海馬たちにいくらか渡しました。
※日吉戦でのYOKODUNAの能力について、日吉から聞きました。

【ヨッシー@スーパーマリオワールド】
[状態]:健康、軽く焦げてる
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(食料全消費)、RPG-7(残弾5)@GTASA、C4プラスチック爆弾@MGS [思考・状況]
1.とりあえず霊夢さんに協力
2.戦いになったら避難する。
3.ボスを倒す

※霊夢は日吉をかなり丈夫な一般人だと認識を改めました。
※ヨッシーはKASをどこかの世界のマリオと思ってます。TASと関わっていません

※カイバーマンたちとの情報交換をしました。霊夢は大方把握しています。
553Classical名無しさん:07/12/21 23:15 ID:2h6BO7ls
14円
書斎に移動し、しばらくは4人で会話を続けていた。
重要な話は全て霊夢がいた時点で済ませてあったので、これからについて話し合った。

「あの……ちょっといいですか?」
筆記で話すときの、怪しまれぬための適当な会話……それとは違うやよいの声に、三人が注目する。
「どうした?」

「あの、その……真さんを、埋めちゃ駄目でしょうか?」

その言葉の意味を理解できたのは、海馬のみで、日吉と亜美は首をかしげる。
「真……さっき呼ばれた、仲間か?」
「やよいっち、気持ちは分かるけど……どこで死んだのかも、わからないんだよ?」
突然何を言うのか、という二人に海馬が説明する。

「真は、快楽殺人者に殺害されたらしい。船で、カバンに詰められた頭部を発見した」

驚く二人だが、確かに先ほど霊夢がいたときの情報整理の際、船に危険人物が乗っているとは聞いていた。
首のことは、亜美のことも考えて霊夢にのみ伝えていたが、真の死を知った今、隠すことはないだろうと、やよいは考えたのだ。
「……持って、きてるの?」
「今、このボールの中に入ってます。出しますから、驚かないでください」
やよいが、モンスターボールを開放する。
中から出た、生首を持った「ことのは」が現れる。

「ひっ……まこち……ん?」
顔面蒼白になった亜美は、その首の顔を見て、おかしいことに気がつく。
「こ、この人……まこちんじゃ、ないよ?」
「うう〜、多分違う世界の真さんだと思うんです」
微妙に違う世界から呼ばれている可能性。亜美と日吉も聞いてはいたが、亜美はやはり訝しげだ。
「そりゃあ、まこちんは男っぽいけど、これ完全に男の人じゃない?」
「でも、真さん呼ばれましたし……」
「どっちでもいいが……こいつ、首離さないぞ」
ことのはは、首を取ろうとした日吉から、首を守るように抵抗していた。

「ことのはさん……その首は、ことのはさんの本当のマスターとは似てるだけで、別人なんですよね?」
ことのはは、首を縦に振る。
だが、これほど好みのヘタレ顔が、そうそういるはずも無い。
マスターに会える保障が無い以上、ことのはは、このヘタレ顔を手放したくはなかった。

「だったら、もう休ませてあげましょう? 死んだ人は、もう笑いません、怒りません。
けいこさんみたいに、ゆっくり休ませてあげないと……その人が可哀想です」
やよいの言葉に、ことのはは苦悶の表情を浮かべた生首を見る。
その表情は、絶望と後悔が入り混じっている。
だが、ありえないのに……カバンから出したときより、苦しそうな表情に見えてくる。

「埋めてあげた方が、その人も喜びます。私は嫌です、ずっと持ち運ばれるなんて……
ことのはさんは、それで良くても、この人は……きっと嫌がってる」
やよいの言葉は、ことのはにとってショックでしかなかった。
もし、この首がマスターならば、ことのはは永遠に離さない。
世界の果てまでボートで、誰の邪魔も入らない場所まで行くだろう。

だが、やよいはそれを否定し……単なる自己満足だと切り捨てた。
そして、これは似ていてもマスターではない。
先ほどまでの、首への執着が崩れていく。

「でも……人って死ぬとこうなるんだね……真美も、こんな風に酷い顔になってるのかな」
ふと、亜美は死んだ真美がこのような無残な姿を晒しているのではと、ポツリとつぶやいた。
「何?」
海馬は、その言葉に生首の眼を見る。見開かれた眼の瞳孔は、完全に濁っている。
556Classical名無しさん:07/12/21 23:20 ID:9vJqqaZg
支援の神!オベリスクッ!!
「海馬さん、どうかしたんですか?」
「……俺も知識の上でしか知らないが……眼の白濁は、時間経過によって酷くなる。
素人の見立てに過ぎないが、この首が切断されてから……少なくとも一日は経過している」

一日は経過している。その言葉の意味を初めに理解したのは日吉。
「海馬さんの見立てに、かなりズレがあったとしても……この6時間より前に死んでるってことですね?」
「ええっ、それじゃあ……放送が嘘って事ですか?」
「その可能性は低い。現に、けいこと削除番長は、死んだ後の放送で名を呼ばれている」
そうなると、この首は真さんじゃない別の参加者である可能性もあるが……

「じゃあ、この人は誰なのかなぁ?」
「それについて……今思いついた、仮説がある」
海馬は、ディパックから棺桶を取り出す。
「うっわ、すご! 随分大きいのが入るんだね〜」
「なんです、棺桶?」
ことのはを含め、全員が棺桶に注目する。

「この棺桶なのだが……やよい、開けたことがあるか?」
「ううん、ないけど……お兄ちゃん?」
「もっと早く疑問に思うべきだった。この棺桶の正式名称……「盗賊の棺桶」の意味に」
今度は、日吉も首をかしげる。

「……「盗賊」とやらが入ったまま、支給品として配布された可能性がある」

その意味に、三人に戦慄が走る。死体が、支給品として?
つまり、この首も支給品ではないのか、という疑問を持ったらしい。
「……開けるぞ」
カイバーマンが、棺桶をゆっくりと、ゆっくりと開く。
それを、三人は息を殺して見つめる。

蓋が、完全に開く。
558Classical名無しさん:07/12/21 23:22 ID:2h6BO7ls
俺の未来への支援、それがロードとなるのだ!







「ウ ソ ダ ッ タ ン ジ ャ ナ イ デ ス カ
 ナ カ ニ ダ レ モ イ マ セ ン ヨ ?」


560Classical名無しさん:07/12/21 23:22 ID:qNJcEko2
支援
ことのはの言うとおり、死体はなかった。
「……俺の、考えすぎだったか」

「中に、誰かいればよかったわけでもないですけどね」
「これが誰でも、まこちんが死んだのは変わらないしね……」

沈んだ空気の中……ことのはが、やよいに首を渡す。
「いいんですか? ……じゃあ、一緒に埋めに行きましょうか」
これがマスターと別人である以上、やはり持っているべきではないと思ってくれたようだ。

けいこ達が埋まっている中庭まで行き、小さく穴を掘り、首を埋めた。
やよいは、けいこの墓を少し見ていたが……すぐに、穴を掘り始めた。

ことのはは、考えていた。
なぜ、大事な首を埋めているのかと。
マスターと一緒になれないなら、彼のように首だけでも一生持ち歩きたい。
それを、他人がどういう眼で見ようとも、関係のないことだった。

だが、やよいは……ことのはに奇異の眼を向けなかった。
純粋に、この首の持ち主を休ませてあげたいと、本気で思っていた。
ことのはにも、わかってはいた。首は、ただの肉塊だと。
現に、永井けいこは……土の下に埋まっているというのに、やよいの心を支え続けている。
死体がどこにあるかなど関係ない……彼女は、やよいと共にある。

「ことのはさん、行きましょう」
やよいの言葉にことのはは従い、歩き出す。
心を病んでいることのはに、やよいの言葉を全て受け入れることは出来ない。
それでも、けいこがやよいの心の支えとなったように、彼女を助けたいという思いはある。
彼女を守りたい気持ちは、けいこにも海馬にも負けないのだから。
「あれ?」
やよいは、ことのはの顔を見つめる。
いつもの虚ろな顔だった。
(気のせいだったのかな……一瞬、すごく綺麗な眼に見えた気がしたけど……)
何度か見直すが、結局いつもの怖い虚ろな顔だった。


「お兄ちゃん、埋めてきました。後、服も乾いてましたから、持ってきました!」
「そうか、そこに置いてくれ」
もう着替えていたやよいは、カイバーマンスーツを、借りていた上着と一緒に置く。

「それより、棺桶だが……こんなものが入っていた」
海馬の手には、大きな針と、葉っぱが握られていた。

「えーと、武器ですか?」
「どうやら、この針には毒が塗られているらしい。使えば相手を殺すことになるな」
ディパックにしまう。あまり積極的に使う気はないらしく、やよいも安心する。

「そっちの葉っぱは?」
「わからん、ただ紛れ込んだだけかもしれんな。俺には皆目見当も付かん」
「あっ、なら貰います。捨てるのはもったいないですし」
やよいのスキル発動、海馬から葉っぱをゲットした。

「たしかに、今はくだらない物でも有効に使うべき時だからな、その考えは悪くない」
そこで、やよいは部屋に二人の姿がないことに気がつく。

「日吉さんと亜美は?」
「二人には、見晴らしのよい部屋に移動してもらった。交代しながら、外の監視をしてもらうつもりだ」
「あっ、それならことのはさん。よければ、二人を手伝ってきてくれますか?」
ことのはは、頷き、海馬から二人がいる部屋の場所を聞いて飛び出していった。
563Classical名無しさん:07/12/21 23:27 ID:2h6BO7ls
nice shien.
564Classical名無しさん:07/12/21 23:27 ID:H7NWYA6I
ああっと、支援入れてきましたね〜
565Classical名無しさん:07/12/21 23:27 ID:6qqtzxWw
勿〜勿★支援★勿〜勿
「うう〜……みんな、やれることがあって凄いですー。私にも、亜美みたいな、すっごいパワーがあればよかったなー……」
けいこに助けられたというのに、自分は何も出来ていないと嘆く。

「やよい、確かにお前に力はないが、何の役にも立っていないわけではない」
「えっ?」
海馬は言葉を続ける。

「お前が、城で泣き続けていただけならば、俺はお前とは出会わなかった。
ことのはの力なくば、TASを撃退することも出来なかったかもしれない。
日吉の身の証明をお前がしたから、霊夢は日吉と合流できた。
町で、悲鳴を亜美のものだと気付くことなどできなかった。
どうだ、これ以上望むのは、欲張りすぎだと思うがな」
「お兄ちゃん……」
ガラにもないことを言ったと、海馬は机に座る。

「そっ、それでもまだ不満というのならば……お前はことのはと仲が良いだろう?」
「どうでしょう……結構仲良くなったなーとは思うんですけど」
やよいの心に、出会ったとき感じていた、ことのはへの恐怖は、ほとんどなかった。
生首を持っていたときは、恐怖を思い出すものがあったが、それだけだった。

「俺は、仲間だとか絆など知ったことではない。だが、お前のようなタイプなら、それらを糧に、ことのはの力を100%以上引き出せると思っている」
「そんな力、私にあるんでしょうかー……」
「俺が言うことに間違いなどない。ふぅん、もっと「兄」を信用することだな」

やよいは、少し何かを考えていたようだが、すぐに明るい顔を見せる。
「おに〜いちゃん! ハイタッチ!」
「ん……う、うむ」
やよいのあげた手にパンっと合わせる。

「うっう〜! 私、頑張ってホームランしちゃいます!」
567Classical名無しさん:07/12/21 23:31 ID:6qqtzxWw
テニスが消されちゃったけど支援
「そ、そうか……なんだかわからんが、頑張れ」
「なんかわからないけど、頑張ります! あっ、じゃあ私、隣の部屋でオクタンとお話してますね」
部屋から出て行こうとするやよい。カイバーマンが何をするか、わかっているからだろう。

「いや、待て! 隣だろうと単独行動は慎むべきだ。ここに居て構わん」
「そうですか、わかりました」
海馬は立ち上がり、カイバーマンのコスチュームを再び着る。

「復ッ活ッ! カイバーマン復活ッッ!カイバーマン復活ッッ!カイバーマン復活ッッ!」
「お兄ちゃん、すごいテンションですー! うっうー! 私も負っけませんよー!」
二人揃ってスーパーハイテンション。どう見ても実の兄妹です。

モンスターボールを床に投げると、蛸が出てきた。
「始めまして、高槻やよいです! オクタンさん、これからよろしくお願いしますね!」
手(足?)を差し出し、やよいと握手するオクタン。
「私、魚屋さんでお手伝いしたことあるから、魚の扱いは得意ですー!」
オクタンは、ちょっと引いた。

(ふふははは! 神の力を見せてやろう!!)
書斎の机には、霊夢から預かった首輪があった。
この部屋には、監視要員も監視装置もないことは確認済み。
態度とは裏腹に、極めて慎重な首輪の解体作業を始める。
やよいも、静かにすべきだと感じたのか、黙って見守る。

「えっと……あれ、これって……」
書斎の隅で埃を被っている、やよいにとって馴染みのある物に気がつく。
「オセロですー! あ、でも石が二つに割れてますぅ」
白と黒の石が、どれも中央で外れていた。
「あっ、ちゃんとくっつきます。オクタンさん、これを直して一緒に遊びましょう!」
オクタンと、黙々とオセロの石を直し始めるやよい。
先ほどまでの騒がしさはなく、カイバーマンもやよいも、それぞれの作業に没頭していた。
569Classical名無しさん:07/12/21 23:32 ID:2h6BO7ls
このコマンドによって俺の支援能力を発動する!
【D-1 城・書斎/一日目・夜】
【海馬瀬人@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:断固たる対主催の決意、帰ってきたカイバーマン、
[装備]:正義の味方カイバーマンのコスプレ@遊戯王DM ゴッドクラッシュ@ゴッドマン
盗賊の棺桶@勇者の代わりにバラモス倒しに行くことになった DMカード(青眼の白龍、魔法の筒)@遊戯王DM(現在使用不可) 、首輪
[道具]:支給品一式×2(食料1消費)、十得ナイフ@現実
毒針@ドラゴンクエストシリーズ、ナイフとフォーク×2、包丁
[思考・状況]
1:首輪の分解作業を始める。
2:1の終了、及び休息を取るまで、城を拠点としたい。
3:自分と同じ境遇、そうなりそうな人を救いたい(ただし仲間の安全が優先)
4:船に積んであったコンピュータを利用したい。船内の探索もできればしたかった
5:エアーマンなど高度なロボットを解体して、自分の技術力が通用するか知りたい
6:殺しあいには絶対に乗らない
※ブルーアイズが使えないのは、自分が主として認められていないためだと思っています
※ロックマンを岩を飛ばすロボットと予想。エアーマンの仲間と思っています
※キーボードは船の艦橋にあるコンピュータに刺さったままです

【高槻やよい@THE IDOLM@STER】
[状態]:体力全快、右手骨折
[装備]:包帯、ことのは@ヤンデレブラック、オクタン@ポケットモンスター
[道具]:支給品一式×2(水と食料1消費)、MASTER ARTIST01〜10@THE IDOLM@STER
    DMカード(六芒星の呪縛、攻撃誘導アーマー)@遊戯王DM(現在使用不可)
世界樹の葉@ドラゴンクエストシリーズ、壊れたオセロ@現実
[思考・状況]
1.オセロを直して、オクタンさんと遊ぶ。
2.「ことのは」さんとも、もっと仲良くなりたいなぁ
3.魔理沙さん達のことは悲しいけど、お兄ちゃん達とがんばります!
4.緑色の服の少年を後で埋葬してあげたい
5.人は絶対に殺しません
571Classical名無しさん:07/12/21 23:34 ID:6qqtzxWw
勇者の代わりに支援しに行くことになった
「あれ、ピヨくん気に入んない? 事務所のピヨちゃんが女の子だから、くん付けにしたんだよ」
「そういう問題じゃねぇ! もっとマシなあだ名はないのか?」
「あるよ! えっと、ピヨシートでしょ、若殿に、にゃんころり!」

日吉のあだ名は、ピヨくんになりました。

「ま、まあそれよりも……フッ! ハッ! 下克じょ……ぐおぉ……っ!」
「ピヨくん、怪我してるのに無茶しないほうがいーよ!」
「動けないテニスプレイヤーなんざ、凡人以下だ。このゲームに生き残るためにも、いざという時動けなかったらマズいだろうが」
演舞テニスの動きを始める日吉だったが、痛めた肋骨の影響で、動きはぎこちない。

「だが、前よりは調子がいい。お前、意外と手際が良かったな」
「パパの真似だよーん。お医者さんなんだよね、亜美のパパ」
日吉の肋骨の傷みを抑えるために、包帯代わりのシーツで応急処置がなされていた。
親が医者だとはいえ、まるで誰かを手術したことがあるかのような手際の良さだった。

「本調子とは行かなくとも、いざとなった時どれだけ動けるか、確かめないとな」
日吉は、自分の体の限界を確かめるため、再び演舞テニスのフォームを取る。
それを見て、亜美は感じていた疑問をぶつける。

「でもさ、それでも私よりババッって速く動けるよね。私、メチャ強になってるのに、どうしてだろ?」
「ああ、身体能力が上がってるとか言ってたな。だがな、お前がYOKODUNA並みの能力を持っていても、俺にも勝てないぜ」

戦いらしい戦いは、まだほとんど目にしていない亜美だが、オメガモンと自分では何かが違うとだけは感じていた。
573Classical名無しさん:07/12/21 23:36 ID:2h6BO7ls
シィエンダァ!!
「戦いの経験、持ち前のセンス……これも重要だが、そんな経験得られる機会は少ない。
まず、第一に鍛えた体。これは、お前も道具でだがパスしてる。問題は次……動作だ」

「動作って、どういうこと?」
理解が出来ていないらしい亜美に日吉が続ける。
「お前、アイドルらしいな。舞台で踊ったりするときに、下手な動きをすれば転んだりしないか?」
「するする! 転ばないようになるまで、練習練習でつまんなくてーって……あっ、そっか!」
ようやく、動作の意味を理解する。

「つまり、変な動きをしてるから、転んだり遅かったりするんだね?」
「そうだ。俺は実家のボブ術の動きをテニスに取り入れてる。武術の動きは無駄が少ないしな」
「そっかー、漫画とかでも、ケンカ負けなし! みたいな人でも、格闘家とかに負けたりするモンね」
うんうん、と亜美は一人納得する。

「あれ、そんじゃ……私って役立たずじゃんー!」

「なんだ、今気がついたのか。だが、今は一人でも戦力が欲しいところだ。基本的な型を教えてやる、多少はマシになるだろ」
「ホント!? なんだーピヨくん、ツンデレキャラならそうだって言ってよー!」

「何の話だ……ったく。……ところで、話は変わるんだが、お前、ことのはとか言ったな」
窓から外を眺めていたことのはが、日吉の方を向く。
微妙に血で汚れた服など、その姿はどうにも不気味だ。
「やよいっち、勇気あるよね……いろんな意味で」

「……お前の持ってるフライパン、俺に寄こせ。ラケット代わりになりそ……」

ことのはが、睨んだ。
575Classical名無しさん:07/12/21 23:38 ID:2h6BO7ls
シービスケット、あと10支援はいける!

ぬーん、俺はまだ20支援はいけるよ

フェラズGJ!!!
576Classical名無しさん:07/12/21 23:39 ID:6qqtzxWw
とてつもない世界樹のはっぱ隊【支援】
「フ、フライパンを貰えますか、ラケットの代わりにぴったりの形なので」
「ピ、ピヨくん、ファイト……」
目上の仲間には態度を変える、日吉の悲しい性格が出てしまった。
「そういえば、兄(C)と話すときもそんな感じだったね」
「ほっとけ、あいつの力は必要だ。変態だろうと俺より役立つなら、俺が下手に出るのは当然だ」
つまり、ことのはの事も目上だと、体が反応していることになるわけだが。

まあいいだろうと、ことのははフライパンを渡す。
首を埋めるときにスコップ代わりに使ったため、土で汚れていた。
「くっそ……なんで俺はこんな生き物に……」

「カタナ」

「えっ、か、刀?」
ことのはが呟いたのを、亜美はたしかに聞いた。

「カタナ」
「刀はないけど……剣ならあるよ?」
「おっおい、そんな奴に刃物持たせるな!」
だが、日吉の言葉よりも早く、ことのはは剣を手に取っていた。

ことのはは、日吉たちと距離を取り、荷物を置いたテーブルに向かい合う。
眼を閉じ、集中することのは。
眼が開かれ、風が吹く。抜刀の際に起きたものだと、気付いたのは後のこと。
ガタンと音をたて、脚を一つ失ったテーブルが倒れた時だった。

『見ましたか、これが私の実力です』という顔のことのは。

「あー、荷物が!」
「何しやがる、てめぇは!」
荷物がテーブルと共に倒れ、その音に匹敵するカミナリがことのはに落ちた。
578Classical名無しさん:07/12/21 23:39 ID:H7NWYA6I
支援人間ゾ〜ン
涙ぐむことのはに監視を任せて、日吉と亜美は妙な踊り……もとい、型の練習を始めた。
ディパックは、日吉が脚をことのはの鋸で切りそろえた、妙に低いテーブルに乗せなおした。
放送の際に拾った、道下のディパックもここにあるのだが、亜美自身忘れている。

「しかし、亜美……お前、何でこんな乗り気なんだ。話に出た、死んだ妹の仇を自分で取りたいのか?」
亜美は、まだ小学生。中学生の日吉が言うのも妙だが、いくらこの状況だとはいえ、戦いに身を投じる覚悟がなぜできるのか。

「んー? そっだねー……やっぱ、夢でみんなが頑張れって言ってくれたからかも」
「夢? 現実逃避してるんじゃないだろうな」
「違うよ、私は逃げないって決めたもん」
亜美の口調が真剣味を帯びる。少しからかい過ぎたかと日吉は思ったが、亜美は怒っているわけではなかった。
「オメガモンを殺したのは、フシギダネなんだけど……そのフシギダネも呼ばれちゃったんだよね」
「仲間を殺した奴が、あっさり死んだってわけか。……怒りのやり場もないな」

「怒ってないよ……ただ、悲しいなって」
悲しい、という一言を、日吉はどうにも理解できなかった。
「オメガモンは、あのピエロをやっつけるぞって頑張ってたのに、フシギダネにやられちゃった。
フシギダネを殺した人は、フシギダネがオメガモンを殺したことも、オメガモンのことも知らない。
殺した人も、殺された人も、みんな頑張って生きてるのに……頑張ったことを知ってる人がだれもいなくなるなんて、悲しいよ……」

日吉が、亜美の頭を少し雑に撫でる。
580Classical名無しさん:07/12/21 23:40 ID:2h6BO7ls
うおおおおおお!支援とまんねええええ
支援くんしゅごーい
創価、支援のやつずっとROMでみんなの支援見ててうっふんがたまってたんだな
「だったら死ぬな、全力で生きろ。オメガモンの名前は、俺たちが覚えた。
お前の双子の姉妹のことも、魔理沙とリョウって奴だって、お前らが生きてる限り、忘れられない」
「……へへ、そーだよね! うん、帰ったらオメガモン感謝祭とか、開けばいいんだよね!」
それは違うだろと、つっこむべきか迷った日吉だが、元気になったのに水を差すのではとつっこめなかった。

「タイミングガ アワナイ!」
「う、うるさい!」

首輪を弄るコスプレした男、蛸と戯れる少女、奇妙な踊りを舞う少年少女。
そして、血まみれの少女のような生き物。
腋巫女とでっでいうが去っても、ここの密度は臨界点を保っている。

本人達が気付かなくても、彼らはまさしく怪しい類友だった。

【D-1 城・寝室/一日目・夕方】
【双海亜美@THE IDOLM@STER】
[状態]:健康、ルイージ(HI☆GE)
[装備]:ホーリーリング@デジモンアドベンチャー、ルイージの帽子@スーパーマリオワールド、弾幕の作り方@東方project
[道具]:支給品一式(食料1消費)、道下のディパック【支給品(1〜3)】
[思考・状況]
1:ヒヨくんのボブ術を習ってみる。
2:殺し合いには乗らない。みんなで脱出する方法を探したい
3:ヒゲドルとして生きていきまーす、んっふっふー
4:無事に帰れたら、オメガモン感謝祭を開く。
※やよいからこれまでに出会った参加者の話は聞き終えました
 真の死、ことのはの存在も知りました。
※日吉にボブ術の指導を受けています。
※多少の応急処置の知識を持っているようです。
まるで、誰かを手術した経験でもあるかのような手際の良さです。
【日吉若@ミュージカル・テニスの王子様】
[状態]:中度の疲労、肋骨損傷(応急処置により痛み緩和)
[装備]:カワサキのフライパン@星のカービィ
[道具]:支給品一式 食料2人分、水2人分
ヒラリマント@ドラえもん 、マカビンビン@うたわれるものらじお、ことのはの鋸
[思考・状況]
1.手段を問わず、主催に下克上する。
2.亜美にボブ術の基本を教える。
3.ことのは、亜美と交代しながら人が近づいてこないか監視する。
4.下克上の障害は駆除する

※道下のディパックについて、誰も気がついていません。亜美も忘れています。
※ことのはの所持品は「妖精の剣」です。
現在、外敵の侵入がないか、窓から監視しています。

霊夢、ヨッシー、海馬、日吉、やよい、亜美の共通認識
※なのはの世界についての知識を得ました。霊夢と海馬以外、不思議な力としか認識していません。
※全員、知っている情報を交換しました。少し大雑把で、認識の違いはあります。
※名簿が、世界の住人ごとに載っていることに気がつきました。
※各地に監視装置があり、首輪にも盗聴機能があることを認識しました。
※YOKODUNAに関する情報を入手しました。
※生首が真だという考えは、霊夢とヨッシー以外は揺らいでいます。
※やよいが海馬を兄と呼ぶのは、海馬の趣味か何かだと思っています。
583Classical名無しさん:07/12/21 23:44 ID:2h6BO7ls
ずっと俺の支援!
584Classical名無しさん:07/12/21 23:45 ID:6qqtzxWw
支援投稿ニコロワセブン
585Classical名無しさん:07/12/21 23:45 ID:H7NWYA6I
\支援丸!/\支援丸!/\支援丸!/
586 ◆CMd1jz6iP2 :07/12/21 23:46 ID:UXncZMUU
これで投下終了です。支援ありがとうございます。

日吉が、カイバーマンよりロリコンに見えるんだよなあ
本当は歳近いのに
587Classical名無しさん:07/12/21 23:49 ID:6qqtzxWw
乙でした!
世界樹の葉と毒針が来るとはいい意味で驚いた。

強いキャラの手にわたらない様に気をつければ、結構面白い展開になると思う
588Classical名無しさん:07/12/21 23:57 ID:2h6BO7ls
投下乙
一瞬葉っぱ一枚あればいいの方の葉っぱかと思ってしまいましたよ
こっちも脱出フラグ、そしてレムーVSYOKODUNA
面白そうな展開になってきたっす

そういえば道下の支給品ってまだ手つかずの状態ってことでおk?
589Classical名無しさん:07/12/21 23:58 ID:H7NWYA6I
投下乙!
毒針キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
バラモスすら一撃必殺の外道武器、ついに登場かw

個人的にはことのは様の出番が多かったのも嬉しい限り。
ただ腋巫女……確かに今現在YOKODUNAとガチで渡り合えるのはお前さんぐらいだろうが……
相手が相手だけに、色々と不安なんだぜ

ところで、世界樹の葉は光の玉と同様の制限でいいのかな?
590Classical名無しさん:07/12/22 00:03 ID:ae7EtHis
>>586
避難所の330が抜けていますYO!
591 ◆CMd1jz6iP2 :07/12/22 00:23 ID:ixy7IKFw
>>590
またやってしまった
愚民になって反省しますorz

道下の支給品は手つかずです。
ダネも、霊夢も手をつけていないはずなので……なぜか

>>570>>572の間の抜け落ちた部分を投下します
※オクタン(♀)Lv60
装備:きあいのハチマキ
オクタン砲/冷凍ビーム/破壊光線/シグナルビーム
とくせい/きゅうばん
ゴルゴ所長のポケモン。きあいのハチマキによって、奇跡を起こすポケモン。

※毒針&世界樹の葉
盗賊の対ゾーマの秘策。
完璧な作戦のどこかの段階で持ち去られた模様。
棺桶があるということは、盗賊は死んでいるでしょう。……死体があるか、ないかの違いはあるでしょうが。
毒針は、急所に刺さらなければ効果がないのは原作通りです。
世界樹の葉の効力は、復活の玉同様に低下している可能性があります。


ことのはが入ってきて、しばらくするとカイバーマンの大声が日吉と亜美にも聞こえた。
「あの人、ゲームに乗ってる奴が近くにいるかもしれないってのに……」
うっうーと、やよいの声も続いて響いてくる。
「やよいっちも元気だねぇ。にしても、本当の兄妹みたいだよね」
「何、違うのか!?」

クラゲの化物に襲われたときに合流したとは聞いていただけだったため、日吉はてっきり本当の兄妹だと思っていた。
「だって、やよいっちの家、やよいっちが一番上だしね〜」

「じゃあ、あの人……いや、あいつは、歳下の女に、自分を兄と呼ばせている……変態!?」

ファッションに加え、妙な趣味まであるのかと日吉が頭を抱える。
「何で妙な奴しかいないんだ! あのピエロ、どういう基準で集めたんだ」
「いーじゃん、変態でも? ダサカッコイイ兄(c)、悪い人じゃないし。ピヨくん、気にしすぎだよ?」
「……まあ、戦力になるなら性格なんて二の次……って待て、ピヨくんだあ!?」
当然のように言うためスルーしかけたが、とんでもないあだ名を付けられている。
593 ◆irB6rw04uk :07/12/22 00:52 ID:18RTA0PA
すみません
予約延長します。
大体半分くらい完成していますが書き直す可能性も大きいのでたぶんかなりかかると思います
トーピードアタックって魚雷を発射するんですよね。同時に何発くらい発射しますか?
594Classical名無しさん:07/12/22 01:47 ID:ixy7IKFw
>>593
追尾式魚雷が一発のはず。

実は、追尾魚雷のような「体当たり」という説もある。
ググるとどっちも間違いではなさそうだけど、ニコロワでは普通の追尾魚雷。
595 ◆irB6rw04uk :07/12/22 02:29 ID:18RTA0PA
ありがとうございます。
ようやく前半完成ですよ……
後半はもう考えてあるので連休中には終わると思います
596Classical名無しさん:07/12/22 03:44 ID:er3eIQwo
ところどころに「あのアニメにプロの実況と解説を付けてみた」のネタが織り込まれてるのにワロタ
597Classical名無しさん:07/12/22 08:07 ID:05BkYOn2
書きたいけどSSを書く能力がない・・くやしいビクビクッ
598Classical名無しさん:07/12/22 09:59 ID:m42Cg3wo
ユー試しに書いちゃいなYO!
書き手さんの書き方参考にするだけでも結構いけるし
面白い展開を自己完結させるのは勿体無いぜ
599Classical名無しさん:07/12/22 11:03 ID:T6CqPAgA
wktk
600Classical名無しさん:07/12/22 12:59 ID:cDB5vWSc
自信ないなら没投下とか一時投下でもおk
番外SSも大歓迎だぜ
601 ◆0RbUzIT0To :07/12/22 14:13 ID:WFNIMisk
泉こなた、竜宮レナ、永井博之、水銀燈、ティアナ=ランスター、友人、キョンの妹、ピッピ予約します。
602Classical名無しさん:07/12/22 15:49 ID:lbZJJmB6
>>597
よく考えろ。番外SSとか熱過ぎるぞ。ヤッチマイナー!
真紅がジャンクにされた以外、ロクな描写がないからな…

ニコニコRPGが完結してるなら、魔王さんをラスボスにして書いちゃうんだけどなぁ…テスト的な意味で。
2ndの時に完結してたらでいっか。
603Classical名無しさん:07/12/22 16:20 ID:bDcXSBJA
つーか、文章力は書かないと身につかないからなぁ。とりあえず書き続けるしかない。
よっぽど日本語が致命的だったり、以前の話と矛盾がなければ通るし。
まあ、書いてみようぜ。
604Classical名無しさん:07/12/22 16:51 ID:cDB5vWSc
あとはしたらばの死者スレでSSのようなものを書くのもオススメ
性格とかうろ覚えでも問題ないから気兼ねせず書けるぞ

そして予約、先越された……
605Classical名無しさん:07/12/22 17:10 ID:cDB5vWSc
まぁ、あとで作品は没投下に投下するとして

地図修正版うpしました
ニート軍の位置を修正しましたが他に訂正個所があればレスください
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/95.png
606 ◆jU59Fli6bM :07/12/22 19:05 ID:MGvj2vQE
先日は色々迷惑かけました。修正ありがとうございます。
昨日言い忘れてましたが、連休終わる頃に完成しそうな感じです。
長引いてしまってすみませんー
607Classical名無しさん:07/12/22 22:33 ID:sfbFi79U
動いてないはニート軍、TASクラ、KAS、じいちゃん、YOKODUNAか
608 ◆jVERyrq1dU :07/12/22 22:39 ID:m4Ug.JPU
YOKODUNA予約します。
609 ◆IU4EWEf33I :07/12/22 23:10 ID:aiza0PFg
じゃあKASを予約します
610Classical名無しさん:07/12/23 01:22 ID:HxA78Y8.
番外SSか……ちょっと書いてみたい物があるものの
内容が「ロワに巻き込まれなかった外部の人間」の視点で書いてあるネタな故
いままでここで投下したこと無い自分がそういう物を書いていいものか…
611Classical名無しさん:07/12/23 02:00 ID:77wcxs3E
いんじゃないかな?
「そういやアイツどこいった」もあると楽しい。
不安だったらしたらばにテスト投下すればいいし…
真紅がピエモンの存在に近づいてたから、般若あたりなら…                       ピエモン負けるよね。

このまま順調に進めば、ロワ内に存在しないキャラを書くかもしれない。
612Classical名無しさん:07/12/23 02:17 ID:lwGoMEUo
一応、番外編は没スレがいいみたい
あくまでパロロワは、その参加者が主役だからさ
脇役が主役食っちゃいかんのですよ
613Classical名無しさん:07/12/23 02:31 ID:77wcxs3E
そういわれるとそうか…

非参加者であるクラモンが参加者達を食ってる事に対する皮肉かw
614Classical名無しさん:07/12/23 07:26 ID:B97LJ62Y
クラモンAは一人の手にによって強くなったようなもんなあ
615Classical名無しさん:07/12/23 10:31 ID:weszQQJ.
冥王コアの一件かwww
あれから暴食・残虐キャラになったなぁ。
小物臭が僅かに漂う物の第3回放送の段階で主催に喧嘩売ったのは貴重w
某ロワのグ○フィスでも主催に接触したのは終盤だったし。
616Classical名無しさん:07/12/23 10:48 ID:mJ75NkBc
冥王恐ろしいwwwwwwwwwww
617Classical名無しさん:07/12/23 11:24 ID:Ia20CURM
今連載中の友人ポケモンシリーズのキバ君のスペックが良過ぎるw
ロワ内でもまだまだ成長の余地がありそうだったな
618Classical名無しさん:07/12/23 11:34 ID:WC.Ss6c.
>>617
いや生きてるんだから過去形で語るなよw
619Classical名無しさん:07/12/23 11:41 ID:cXslU1Bw
ちょっと番外編を書きたくなったんだが、酉は必要ですか?
没スレに投下するつもりなんですけども

本編じゃないし、いらないかな
620Classical名無しさん:07/12/23 11:50 ID:WC.Ss6c.
>>619
一応つけといた方がいいかもよ。
アニロワなんかがいい例だが、番外編が本編の設定に組み込まれることもあるし。
なんなら捨て鳥でもおk
621Classical名無しさん:07/12/23 13:24 ID:cXslU1Bw
>>620
そうですね
そうさせてもらいます
622Classical名無しさん:07/12/23 16:22 ID:77wcxs3E
>>615
あれのせいで二日以内にロワ完結の流れができちゃってるからね…
次の書き手がクラモンと主催のどっちを勝たせるか見物。

>>617
そらアンチ・ユトリ物質でできてるキバ君ですから…
フシギソウと組んでたら、YOKODUNAにも勝ててたかもねw
623Classical名無しさん:07/12/23 16:27 ID:mJ75NkBc
くそっ、もっと遅く始まってれば見た目はゴースのインテル入ってる誠を出場させたのに
624Classical名無しさん:07/12/23 19:02 ID:49jHVPxI
そういやインテル入ってないほうの誠は没になったSSで登場してたぞ
625Classical名無しさん:07/12/23 21:18 ID:mJ75NkBc
それは しってます
626Classical名無しさん:07/12/23 22:23 ID:nnOlFW/k
支給品にインテルとか入ってて、ニートがそれを使って……とか妄想してしまった
627Classical名無しさん:07/12/23 22:26 ID:49jHVPxI
まだ間に合う…道下の支給品の余りが…
628Classical名無しさん:07/12/23 22:34 ID:lBU4f5tc
ことのはとご対面か。
629Classical名無しさん:07/12/23 23:10 ID:77wcxs3E
誠に壮大な死亡フラグw
630Classical名無しさん:07/12/24 02:11 ID:iYlgh/E.
キバ君になついてるけど当のキバ君はマリオやってる頃からの参戦だから見覚えないってフラグか
631Classical名無しさん:07/12/24 03:02 ID:.Pwf1Lhk
キバ君の参戦時期は確定していないからもしかしたら今の俺たちより未来からの参戦も……
632Classical名無しさん:07/12/24 03:25 ID:HEKrDnh2
『自作の改造ロックマンを友人にプレイさせてみた』あたりからの参戦かな?
633Classical名無しさん:07/12/24 12:26 ID:yOA3nEZA
上のレスで番外編について書かれていて思ったけど…
番外編は、霊夢達がいなくなった幻想卿の話も必要じゃあないかな。
東方キャラで、脱出に関わりそうなのもいるわけだし…
634 ◆IU4EWEf33I :07/12/24 13:45 ID:ID7AL2V6
KASを投下します。
635スネークイーター作戦 ◆IU4EWEf33I :07/12/24 13:48 ID:ID7AL2V6
食欲。それはどんな生物だって抗うことのできない究極の欲求の一つである。
伝説のスパイでも最強のRIKISIでも柱に埋まっている男達でも最終的にそれに打ち勝つ事はできない。
 「お腹減りすぎて腹いて〜〜〜」
 無論辛抱等とは無縁のこの男に、そんな我慢なんてできるはずも無い。
もうこうなればここにある花でも食おうか、食用菊とかもあるし別に食っても平気だろう。と真剣に悩んでいた時、第三回放送が始まった。

「ピ、
ピ、
ピ、
ポーン。



『午後六時をお知らせします』」
突然空に浮かび上がった巨大な立体映像。しかしKASはこれと同じものをもう二回程見てしまったので特に驚きはしなかった。
「おお!放送か!危うく聞き逃すとこだった―――ん、あれ?」

突如KASは強烈な既視感に見舞われた。
これに似た何かを過去に体験した気がする。いや、確実に体験したことがある!それも一度では無い、何度も何度も経験したはずだ!
かつて無いほどの違和感。俺は何時、何処でこれを聞いた?思い出せ!俺のブレイン!普段使わない頭を精一杯回転させる。
しかし、どうしても思い出せない。
後頭部を圧迫された様な、何かを思い出せない時特有の嫌な感覚。まるで何かに記憶を消されてしまったたようだ。
636スネークイーター作戦 ◆IU4EWEf33I :07/12/24 13:51 ID:ID7AL2V6
出てくるのは軽い、思いでじみた、そのとき思った事の様なものはかり。しかし具体的な、何時、何処で、どうやって経験したかという大切な事が何一挙がらない、肝心な所がぼやけている。
でも、その思い出の中にも、いい感情はあまり無かった。楽しみを奪われたような――そう、ゲームの発売日が勝手に伸ばされたような感覚。
とても気持ち悪い、こんな中途半端は。
 
「――じゃ、早速禁止エリアの発表サ。」
……え?
「うおっ、あぶねぇ!!放送中だった!!」
急いで地図を取り出す。
――よし、こいつだ!
「……−4。
ボクはちゃんと言ったからね? 間違えて入っても知らないサ!」

( ゚д゚)ポカーン

「「「ぬかったぁぁぁぁぁ!!!!」」」

KASの叫びが一面に木霊する。

「聞き逃したぁぁ!!まさに\(^o^)/オワタ
あぁ…………欝だ……死のう………ってか死亡フラグ立ったよォ!!」

本気でへこんだ。レベル上げを朝からずーーっとセーブせずにやっていて突然停電になってデータが全部おシャカになった時よりへこんだ。
今の俺にコメントするとしたら―『人生終了のお知らせ』ってshita redでコメントするだろうな……
………ん?ちょっと待て、何?shita redって?shitaって↓の下?それとも舌?俺、自分で何言ってんだ?じじゅうしろwwww
で、本当に赤い『した』って何だ?ってかレッドって英語なのにshitaだけ日本語ってのもおかしい。
自分で言ったことが解らないなんて俺やばくねーか?一体どういうこと―――ってそんな事より放送聴かねーと!また同じミスを繰り返しちまうZE!!とりあえず死亡者だけでも!!
「―――までいったい何人が生き残れるかな?
じゃあ、まッたねー」

_| ̄|○ il||li

637Classical名無しさん:07/12/24 13:52 ID:iYlgh/E.
支援しようじゃないか
638スネークイーター作戦 ◆IU4EWEf33I :07/12/24 13:54 ID:ID7AL2V6
KASがショックから立ち直るのに10分ほど時間を要した。
「さて……どーするかぁぁ〜〜〜」
立ち直ったと言っても「一応行動できる程度」という事でいつものハイパーハイテンションとは比べ物にならない位ローテンションでなげやりであった。
「とりあえずお腹すいたし、何か食えるものを………ってそれが無いんだよなぁ〜。
こんな広いMAPなんだからコッペパン屋位あってもいいのに………あっ、金もってねーやw」
花畑、こんなところに何か食えるモンがあるはず無いよなぁ。

ガサ……

不意に、物音がした。
「ん、なんだ。風か?」
とりあえずお決まりのセリフを投げやりに言ってみる。しかし今、ここには風なんて吹いてない。
「気のせいじゃあないしなぁ、食いものかな?」
食欲とショックで短絡的になっているKASは物音のした方向へ向かった、と言っても普段のKASも十分短絡的だが。
「ここら辺で……うおッ!何だこの蛇は!!」
音の発生源では真っ白な蛇が体を捩じらせていた。とても不気味だ。普通の人なら気味悪がって近寄らないだろう。
「あれ?でも、なんだかこの蛇見覚えあるぞ。確か何かのゲームに出てきたはず。
ってさっきからデジャブ多いな〜〜〜、そんなに物忘れ酷くなったかなぁ。もしかしてアルツハイマー?」
「うぅ〜」とKASは唸る。しかし前の二回とは違い、今度は答えがすぐに出た。
639スネークイーター作戦 ◆IU4EWEf33I :07/12/24 13:57 ID:ID7AL2V6
「これ、メタギア3のリキッドジャマイカ!!!」
頭の上に電球が輝いた気がする。
KASのテンションも急上昇した。
「おお、俺冴えまくり!やっぱ神だな!!」
簡単に説明するとリキッドとはメタルギアソリッド3のラスボス戦のMAPに生息している3匹の蛇の一匹である。こいつらを探すのに手間取ってタイムリミットになってしまったプレイヤーは数知れず。
「早速キャプチャー!!」
KASはおもむろにスピンジャンプをリキッド目掛けて繰り出し、その足が見事にリキッドを踏み潰した。
哀れ、スピンジャンプの下敷きとなったリキッドはシュォォというなんともいえない音を出しながら息絶えた。
「さてと、それでは皆さん御一緒に!!!いただきマウストラーップ!!」
今のこいつを見たら誰もが本当にこいつは文明人なのかと伺ってしまうだろう。KASはリキッドを拾うなりその腹に思いっきり食いついたのだ。KASは黙々と食い続ける。
「もぐもぐ…プハァ。美味すぎるッ!!!!!」
KASのスタミナゲージは一気にMAXとなり、同時にいつものハイテンションに戻った。
「こいつが居るって事は後の2匹も居るって事か!!じゃあそいつらもキャプチャーしてEZ-GUNをゲットしてやるぜ!!」
適当にあたりをつけ、KASは走り回る。
「YAHOOOOOOOOOOOジャパァァァァァァン!!!!!!」

数分後、
KASは倒木の近くに居たソリッドを発見した。
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ソリッド発見!!腐らない様に今度は生け捕りだっZE!!」
KASはソリッドの傍に寄ると、自らの帽子を虫取り網の様に使用した。意外にもソリッドは自ら帽子の中に入り、大人しく体を丸まらせている。
「よし、生け捕り完了!!」
ここまでは良かった。しかし次の瞬間、あろう事かKASは蛇の入ったままの帽子をそのまま『被った』のだ!
「デイパックの中に入れといて中の地図とかその他諸々を荒らされるのは嫌だし、ここでいいか!!」
頭の上に蛇が居るのは嫌じゃないのか?KASの帽子はポコポコと不自然に動いている。
640スネークイーター作戦 ◆IU4EWEf33I :07/12/24 13:59 ID:ID7AL2V6
「よし、後はソリダスだけドゥァァァ!!ここは必殺!!デビィィィィルイヤーーーー!!!」
デビルイヤーとは、某悪魔男の技で人間の1000倍の聴覚になり、超音波なども聴きわけることが出来る、使えるんだか使えないんだかよくわからない技である。
もちろんKASが使えるはずなど無く、KASのはただ耳を澄ましているだけである。

サクッ

ただ耳を澄ましているだけ―――のはず。なのに、かすかにKASには音が聞こえた。
「おっ!何か音がしたぞ!!足音か!?」

「ヤベ………は……逃げ………」

「おお!今度は声が聞こえた!!」
人間というのはかなり正確に、何処で、誰に向けて声をかけているのかがわかるそうだ。
今のは独り言か何かか?ってか蛇って喋るんだ。
「そこだなソリダス!!」
さらにテンションの上がったKASはもうノリで生け捕りなどしようとせず、スピンジャンプを音のした方向に向かって繰り出した。
近い距離であったのであまり高さは出ていない。地面まであと1m位――しかし突然KASは見えない何かを踏みつけた。

ポコッ

そしてそのままKASは目標の落下地点は落ちず、その2m前方で着地した。
「なんだったんだ、今の!もしや新手の孔明ブロック?」
不審に思い、落下する予定だった地点へと戻る。
しかしやはり何も無い。ソリダスもここにはいない。
「あるぇ〜、おっかしーなぁ」
もうちょっと奥だったかと思い、そのまま前進した――と思ったらいきなり豪快に転んだ。KASは周囲の花も道連れにしながらズザァァと滑っている。
「グフゥ!!いったぁぁッ!!何なんだ?」
KASは起き上がりながら躓いた所を一瞥した。するとさっきまで何も無かった空間に赤い野菜みたいな化け物が横たわっていた。
「あれ?さっきこんなのあったっけ?」
641スネークイーター作戦 ◆IU4EWEf33I :07/12/24 14:01 ID:ID7AL2V6
KASはその化け物に近づき、そいつを調べ始めた。どうやら気絶しているらしい、頭に見事なタンコブがある。
さっきのジャンプで踏みつけたのも躓いたのも、こいつだったようだ。少しタンコブを突っついてみる。いや、特に意味は無いが。
「なんだこれ、新手のでっていうか?でも弱そうだな………ん?」
今度は二本ある触手をプラプラさせて調べる――というより遊んでいると、KASはあるものに気がついた。
「何だろ?風呂敷………いや、マントか?でもいつも俺が使っているマントと違うぞ!!取っても大きくならないし……まあ一応貰っておこう!ダダより安いものは無い!!!」
それをいうなら「タダより高いものは無い」だ。
KASは自分のデイパックの中にマントをしまうと、
「一寸の雑魚キャラにもゴムの魂!!ここは見逃しといてやるぜぃ!!」
と気絶し、そんな事聞こえてないであろうレッドベジーモンに言い放ち、ソリダス探しに戻った。
KASの語学力が本当に心配になる。

程なくしてソリダスは無事見つかり、生け捕りにした。もちろんこいつも帽子の中である。
「よぉぉぉし、準備万端!!お腹もいっぱいだし、突入するか!!!」
そう彼は意気込むと、目の前のバグへ頭から突っ込んでいった。

「アワワワワワワ〜〜〜〜!!!」
642スネークイーター作戦 ◆IU4EWEf33I :07/12/24 14:03 ID:ID7AL2V6
【D-3 花畑/一日目・夜】
【KAS@KAS動画】
[状態]:チビマリオ、右拳骨にヒビ、お尻に火傷、スタミナゲージMAX、やっぱりハイテンション、
    強い決意と熱い闘志(?)、ひとりでに動く帽子
[装備]:スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン、バーサーカーソウル@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
[道具]:支給品一式(食料全て消費)、透明マント@ドラえもん、ソリッド@MGS3、ソリダス@MGS3
[思考・状況]
1.バグに突っ込み中!
2.ふ〜、腹いっぱい!
3.あいつ(谷口)の死の責任を取る!!
4.このカード、あいつの仲間に渡したいけどどいつが仲間なんだろ?
5.今度はTASにもケラケラにも負けない。
6.カイバーやレムー達みたいな仲間キャラがいればいーなー
7.このクソゲーをぶち壊してボスのスットコドッコイを倒して土下座させて
悪い奴以外全員生き返らせるぜ!!!!
8.案外この蛇おとなしくていー子だな!!気に入ったカモ!
※禁止エリア、死亡者共に聞き逃しました。一応禁止エリアの方は最後の−4というところだけは聞こえました。
※チビマリオ状態ですがマント、フラワー、キノコの何れかを手に入れれば元の大きさに戻ります。
※ソリッド、ソリダスは帽子の中に生きたまま捕獲されています。
※透明マントの使い方をまだ知りません。
※放送により、ニコニコ動画に関する記憶が徐々に戻ってきています。
※ソリッド、ソリダス
 食べるとスタミナゲージがMAXまで上がります。スネーク曰く「美味すぎるッ!!!!」らしい。
生きたままなので敵兵の前で逃がすと敵兵がビビります。
643スネークイーター作戦 ◆IU4EWEf33I :07/12/24 14:04 ID:ID7AL2V6
KASに踏まれ、透明マントまでもを奪われたレッドべジーモンは、KASがバグに突っ込んでいってしまった後、ようやく眼が覚めた。
「あれ?KASは何処行った?」
ズキズキ痛む頭を抑えながら彼は呟く。
実は彼、もともとこのD−3の監視を行っていたデジモンだったのだが花畑に突然バグが現れてしまい急遽ここに調査するよう派遣され、
そのついでにこのままバグに突っ込むであろうKASについて行って監視もやれ!とかなりのオーバーワークを命じられた哀れなデジモンだったのだ。
まあそれも主にYOKODUNAやクラモンAによる人員不足のためでしょうがない事なのだが。
とりあえず本部の指示を仰ごうとしたのだが何故か電波が繋がらない。
それもそのはず、そのとき本部はクラモンAによる攻撃を受けていたのだから。
「やっべぇ……ボーナス消えたな……………車どうしよう………………」
彼は涙ぐみながらまさに呆然としていた。
――指示がなくては動けない。彼はゆとり教育の生んだ、本当に哀れな被害者であった。

※この先のバグの内容については主催者側も全く知らないようです。
※KASを監視できる物がいなくなりました。
644スネークイーター作戦 ◆IU4EWEf33I :07/12/24 14:07 ID:ID7AL2V6
投下終了です。
最近色々とグロ系なSSが多かったのでちょっとほのぼの系なものを書いてみました。
反省も後悔もしていますorz

リキッドの色についてはうろ覚えなので間違っているかもしれません。
駄文申し訳ございませんでした。
645Classical名無しさん:07/12/24 14:14 ID:qJgtXWsU
乙です!

ゆとりベジーモンめ、かなしいやつ…
646Classical名無しさん:07/12/24 16:18 ID:cWK007Rg
投下乙!
レドベジ大人気wwwwwwまさにニコロワのツチダマだなwww
647Classical名無しさん:07/12/24 16:40 ID:HEKrDnh2
こんなところでゆとりwwwwww
やっぱゆとり教育は異次元世界をも侵食しているのか…
レドベジが「何も出来ないゆとり」だとしたらクラモンは「道徳観のないゆとり」か。
喰われなかっただけでもラッキーだよ、レッドベジーモン。
クリサリモンが違うルートを通って良かったね〜。
648Classical名無しさん:07/12/24 18:36 ID:cWK007Rg
夜は大戦闘の投下ラッシュか
649Classical名無しさん:07/12/24 18:50 ID:8ULgnbQU
>>648
出たな呪いのID!
650Classical名無しさん:07/12/24 18:58 ID:cWK007Rg
ちょwwww今度は俺の番かよwwwwwwwwww
まあ逆に考えるんだ、このIDは勝ち組のIDだと
651Classical名無しさん:07/12/24 20:20 ID:UKSdHwok
そういや今更なんだけどさ、
バグが発生した理由ってなんでだろ?

どこかで明言されてたっけ?
652Classical名無しさん:07/12/24 20:28 ID:T1k99Pls
運営の管理が疎かだからじゃね
ナイスボートの件についてはYOKODUNAが地下のコンピュータ室に侵入したからということになっているが
653Classical名無しさん:07/12/24 21:34 ID:yjI1JHxY
KASさん脱出フラグktkr
654 ◆0RbUzIT0To :07/12/24 21:38 ID:MC6E8rH6
>>644
投下お疲れ様です。
KASwww何食ってんのwwww

えー、とりあえず塔組の面々のSSが書きあがりました。
ただ、今回もちょっとというかかなり問題がありそうなので一旦仮投下スレに投下させてもらいます。
655Classical名無しさん:07/12/24 21:51 ID:cWK007Rg
絵板なんか荒らされてるぜ?
ログ流されて俺涙目wwww
656Classical名無しさん:07/12/24 21:52 ID:cWK007Rg
誤爆った
657 ◆jU59Fli6bM :07/12/24 22:02 ID:qEnVn9CA
の、呪いのIDがたくさんある・・・!

えっと、まず謝罪です。
できあがったのですが、今日中の投下が無理そうなので明日になります。
問題ありそうな感じで仕上がったので、まずは仮投下ですが・・・。
658 ◆0RbUzIT0To :07/12/24 22:04 ID:MC6E8rH6
仮投下の方、完了しました。
考察をさせようとしたら、ただのキバヤシ理論になってしまったorz
659Classical名無しさん:07/12/24 22:07 ID:cWK007Rg
>>658
投下乙!
なんという名探偵レナ。間違いなくロワで始めてのまともな役。
ロワがとうとうニコニコに繋がったか……これからが楽しみだぜ!


>レナはそう考えてはいないその禁止エリアの
に「。」が足りないくらいかな、問題点は

660Classical名無しさん:07/12/24 22:12 ID:cWK007Rg
ところで0R氏の話見たら主催者の開催までの過程を
書きたくなったのだがどうだろう。まだ早計かな?
661Classical名無しさん:07/12/24 22:14 ID:T1k99Pls
>>658
投下乙、やっぱ考察もさせないとね
これくらいのキバヤシは許容範囲ではないでしょうか

>>660
黒幕もからんできそうだが、没投下に投下すれば大丈夫だと思う
662Classical名無しさん:07/12/24 22:21 ID:HEKrDnh2
自分でキバヤシ言ってどうするwww

でもレナはあてずっぽうでも半分以上当てる人だからな…
663Classical名無しさん:07/12/24 22:33 ID:ID7AL2V6
投下乙!
もうロワも中盤だし、この位は良いと思う
と言うかかなりGJ!!

>>660
俺も0R氏の話見て、ちょっとゆめにっきについての課程でも書いてみたくなったww
664 ◆0RbUzIT0To :07/12/24 23:27 ID:MC6E8rH6
どうも、叩かれなくて一安心してます。
ただ、個人的にはキバヤシ理論の方よりも友人とこなたの制限が、
徐々にとはいえ解除されているのが問題にならないのかなと心配だったり……。
ニコロワ全体に関わる問題ですしね。
665Classical名無しさん:07/12/25 00:04 ID:y.aI7opg
よっしゃ………
wiki編集終わったZE…………
もうダメ、落ちる
666 ◆irB6rw04uk :07/12/25 01:01 ID:UK/ZR/6w
すみません。
もう少しかかりそうです。本当は今日一気に書き上げるつもりでしたが突然レポートを提出しなくてはならなくなってしまいまして……
あと2〜30行程度なんですけど今日は投下することは不可能っぽいです。
明日は時間があるので明日までには……
667Classical名無しさん:07/12/25 10:52 ID:0GmF4w.k
とりあえず主催の話を書いたが……
正直やりすぎたwwwww主催陣の戦力拡大ある程度の正体を明確に、
ってやったら色々詰め込みすぎちゃって
668Classical名無しさん:07/12/25 10:55 ID:y.aI7opg
レッツ投下!!
669Classical名無しさん:07/12/25 11:02 ID:0GmF4w.k
やりたい放題やってしまった……
明らかに終盤向け
670Classical名無しさん:07/12/25 11:02 ID:0GmF4w.k
あ、没スレにトウカしました。
671Classical名無しさん:07/12/25 11:12 ID:0GmF4w.k
あ、ありのまま起こったことを話すぜ!
最初は開催までの経緯だけを書くつもりだった……が、完成したらこんなになってしまった……
(ry
恐ろしいものの片鱗を味わった気分だぜ……
672Classical名無しさん:07/12/25 11:41 ID:Pfm.KTT.
>>671
投下乙!

「真の黒幕は『ニコニコ動画というシステムそのもの』で、
 マルク達はそれを利用しているに過ぎなかったんだよ!」
「な、なんd(ry」

↑俺が構想していた脳内設定がまんま出てきて感動したw
やっぱり考えることはみな同じなのか……
それはともかく、この内容は大いにありだと思うんだぜ
673Classical名無しさん:07/12/25 11:42 ID:Pfm.KTT.
言葉が足りなかった。
最後の行のは、このまま通しでおkだと思うぜ、ということで
674Classical名無しさん:07/12/25 12:01 ID:VkXI7Gf2
野暮な突っ込みかも試練がクロックモンって2000年以降の時間操れたっけ?
もし操れないならウェンディモンとか他に時間を操るのと差し替えたほうがいいんじゃ
675Classical名無しさん:07/12/25 12:01 ID:r7TMpnMc
すげー面白かった。マルクとピエモンの関係はあんな感じだと漏れも思う
派手すぎる戦力拡充やまさかの蓬莱ニート等もあるから没投下で正解だけど
676Classical名無しさん:07/12/25 12:02 ID:y.aI7opg
投下乙。
俺もこのまま通しでいいと思う。

まあ、みんなの意見聞かなきゃアレだけど
677Classical名無しさん:07/12/25 12:03 ID:yuwXuzc2
投下乙
このSSはありなんじゃいかな
指揮官とかはありなんじゃないかな
でもニートが何故手駒にしたのかそれがちょっと東方知らない俺には
わからんかった
678Classical名無しさん:07/12/25 12:35 ID:0GmF4w.k
679Classical名無しさん:07/12/25 12:36 ID:0GmF4w.k
途中送信。
>>674
ウェンディモンってそんな能力あったのか……そっちにしとくべきでしたね。
>>677
単純に、主催に切り札的な力がほしいと思いまして東方三国志から。
蓬莱ニートって一応強いよね?ね?
680Classical名無しさん:07/12/25 12:49 ID:3Y3FdXDU
それなりに強いよ。
・・・・・・部下のエーリンより弱いけどw
681Classical名無しさん:07/12/25 12:58 ID:yuwXuzc2
この手でいくならゆかりんの方が裏設定の面でもやりやすそうかなと思ったが
さすがに無理か
682Classical名無しさん:07/12/25 14:30 ID:SWIDMcgs


基本的に問題はないと思うけど、これだとこいずか君が主催者サイドにいる理由が不明にならない?
それと、誤字が目立つぜ

そういえば、没スレに遊戯王サイドの番外編も投下されてたね
うん。あれはいいと思うよ
本編への影響は限りなくゼロだし

>>681
我らがスキマ妖怪なら、能力的に最適なんだけどね
いかんせん、霊夢を筆頭とした幻想郷メンバーを呼び寄せた理由や動機が薄い。
彼女が管理者で、黒幕がいるっていうんだったら問題は多分ないと思うんだけど
683Classical名無しさん:07/12/25 14:58 ID:yuwXuzc2
真の黒幕がひろゆきで、自分が表に出てこれないからその手のバックアップをコイヅカくんに任せた

…やっぱこれでもちぐはぐな解釈だ
684Classical名無しさん:07/12/25 15:03 ID:0GmF4w.k
ノヴァがついでに引っ張ってきたんだよ
685Classical名無しさん:07/12/25 15:59 ID:DyrTlyjg
なにがスキマ妖怪だよwwwwwwwwwwwwww
いや、好きだけどさ。これ以上増やされると、収拾できなくなる。
蓬莱ニートもだけど、東方キャラは、能力未知数すぎるからL5並に扱いが難しい。

SSとしては面白いけど、リレーするには難しいかもしれない。
686 ◆0RbUzIT0To :07/12/25 18:26 ID:McV7VTjc
SS、キバヤシ理論や制限解除の方は問題無さそうですかね?
無さそうなら45分から本投下させてもらいます。
687Classical名無しさん:07/12/25 18:37 ID:yuwXuzc2
 | 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i  | |
 〉―_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 |
 |,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ 
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ|
. r´`ヽ /   `"""`j/ | |くゞ'フ/i/        問題ない
. |〈:ヽ, Y      ::::: ,. ┴:〉:  |/          行け
. \ヾ( l        ヾ::::ノ  |、
 j .>,、l      _,-ニ-ニ、,  |))
 ! >ニ<:|      、;;;;;;;;;;;;;,. /|       ___,. -、
 |  |  !、           .| |       ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
ヽ|  |  ヽ\    _,..:::::::. / .|       `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
..|.|  |    :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |_   _,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
..| |  |    _;;;;;;;_ ̄ ̄   |   ̄ ̄ / _,. く  / ゝ_/ ̄|
:.ヽ‐'''!-‐''"´::::::::::::::::: ̄ ̄`~''‐-、_    / にニ'/,.、-t‐┴―'''''ヽ
  \_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /  /  .(_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
\    ̄\―-- 、 _::::::::::::::::::::__::/  /  /   ̄   )  ノ__'-ノ
  \    \::::::::::::::`''‐--‐''´::::::::::/  / / / ̄ rt‐ラ' ̄ ̄ヽヽ
ヽ  ヽ\   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/      /   ゝニ--‐、‐   |
 l   ヽヽ   \:::::::::::::::::::::::::::::::/           /‐<_  ヽ  |ヽ

688 ◆0RbUzIT0To :07/12/25 18:45 ID:McV7VTjc
それでは投下させてもらいます
689SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 18:46 ID:McV7VTjc
『―――午後六時をお知らせします』

一時の休息を得、大して美味しくもない食事をしていた一行の耳に入り込んできた悪魔の声。
談笑をピタリと止め、八人はその言葉の端々に注意しながら聞き入った。数少ない主催者の状況がわかる放送、何気ない言葉の中に何かのヒントがあるのかもしれない。
そう思いながら聞き入るが……次第に、その顔に悲しみの色が浮かぶ者が数名いた。

「そんな……真が……それに、フシギダネってピカチュウが言ってた仲間じゃ……」
「谷口君……」
「……外山さん、圭一くん」

思わず放送で呼ばれた名前を繰り返し呟く。
これで三回目の放送となるが、矢張り未だにこの瞬間だけは慣れる事がない。
放送が終わり、奇妙な静けさだけが辺りを包み込む。
顔を伏せ救えなかった事を後悔している少女達だったが、しかし、それでも少女達は顔を上げた。
死んだ彼らに報いるためにも、上を向く。つい先ほど、そう誓ったばかりのはずだ。
気持ちを切り替えて、放送で得られた情報を整理してゆく。

「三十七人か……その中に、どれだけこのゲームを壊すって考えてくれてる奴がいるのか」
「ゴマモンに、圭ちゃんが言っていたロックマンや武藤君……、真の仲間だっていう三人。
 それに、つかさはきっとこんなゲームなんかに反対してくれてるよ」
「それに加えてレナの仲間の二人、妹ちゃんが言ってるハルヒっていう女の子ね」
「えっと、それじゃあ全部で十人の人が仲間になってくれるって事?」

妹の出した答えに、周りの者が頷く。
無論、又聞きにした情報だけを鵜呑みにするのは危険ではあるが少なくとも自分達が直接知っている人間達に関しては大丈夫だろう。
少ないとも多いとも言えない人数だが、仲間がいるという事実はそれだけで心強い。
それに、残りの者達の中にも自分達に協力してくれるような人がいるかもしれない。

「当面は、その人たちとの合流が目標ね……レナ?」

全員がティアナの意見に同意しようとしている中、レナは一人虚空を見ながら何かを呟き考え事をしていた。
そして、おもむろに名簿と地図表を取り出すとそれを穴が空くほど見つめながら口を開く。
690SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 18:47 ID:McV7VTjc
「やっぱりおかしいよ……」
「おかしいって何が?」
「……みんな、名簿と地図を見てくれる?」

言われるがまま、各々(博之は目が見えない為に微動だにしなかったが)名簿を取り出す。
約半数が亡くなり、死者の名前の上には線が引かれているがそれ以外には別段変わったところはない。
一体何を始めるというのか、と皆の意識がレナに集中する。

「この場所に連れてこられる前、大広間で起こった事覚えてる?
 ……男の子と女の子が一人ずつ、首輪を爆破されたの」
「う、うん……」

悲惨な場面を思い出し、あからさまに嫌な顔をする面々。
しかし、それには構わずレナは話を進めていく。

「こなたちゃんの話だと、あの時の女の子の名前は双海真美ちゃんっていうんだよね?」

こなたが頷くのを確認してから、再び口を開く。

「でね、ここからが問題なんだけど……その女の子の名前が、この名簿には載ってないの」
「……何を言うかと思えば、そんな事ぉ?」

レナの発言に水銀燈が茶々を入れる。
なにやら重大そうな事を言うかと思えば、そんな事か。

「あの場で殺された者達は参加者としてノーカウントという事なんでしょう?
 ……博之には言ったと思うけれど、私の知り合いもあの場に集められる前に殺されてるわぁ。
 でも、名簿には名前が無い。 ……このフィールドで死んだ者しか参加者として認められない、そうじゃないかしら?」
「違うと思うよ」

しかし、レナは水銀燈の結論をあっさりと取り消す。
691Classical名無しさん:07/12/25 18:48 ID:VVVa0SP.
ニコロワに呼ばれなかった不人気テラカワイソスwwww
2ndの際は、『不人気』という名前で参戦して欲しいものだ。
692Classical名無しさん:07/12/25 18:48 ID:0GmF4w.k
人生シエン
693Classical名無しさん:07/12/25 18:51 ID:yuwXuzc2
そしたら不人気が複数できそうだけどなw

名探偵レナン支援
694SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 18:51 ID:McV7VTjc
「ピッピちゃんと、コロネちゃんやヲタチちゃんは同じ種類の生物なんだよね?
 だけど、ピッピちゃんは参加者扱いされてるし他の二匹は支給品扱い……どうしてだと思う?」
「……もしかして、首輪?」

ティアナが出した答えにレナが深く頷いて同意を示す。
モンスターボールに入っていないだとか、トレーナーの命令は絶対だという事を除けば三匹の決定的な違いは首輪だ。
仮にボールが破壊されたりしてポケモンが野に放たれたも同然になった際、コロネやヲタチは逃げ果せる事が出来るだろうが首輪をつけられているピッピにはそれが出来ない。
支給品であるコロネやヲタチがいなくなっても構いはしないが、参加者であるピッピには逃げられては困ると。つまりはそういう事なのだろう。

「……あの時真紅は首輪を付けてなかったわねぇ、だから参加者としては認められてはいなかったという事かしらぁ?」
「レナの理屈は道理に適っていると思うわ。
 首輪をつけているものは参加者であり、それ以外は非参加者……だからこそあの時殺された二人は参加者のはずなのに、名簿に載ってないのがおかしいと言いたいのね?」
「うん……だからこそ、色々と思うところがあるの」

一拍を置いて、レナが続ける。

「この名簿に名前が浮かび上がったのは一度目の放送が終わってから。……多分、主催者達は修正作業をしていたんだよ。
 一番最初に作っていた名簿には二人の名前が入っていたけれど、それを渡すのは問題があったから白紙のものに急遽取替えて魔法を使って文字を浮かび上がらせた」
「なるほどなぁ……確かに放送が終わってから名簿に文字が浮かび上がるってのもおかしい話だとは思ってたが、そういう事だったのか」
「でも、問題って一体何が? そのまま渡しちゃってもいいと思うけどなー」
「……そらお前が一番よおわかっとるやろ」
「え?」

仮に双海真美と殺された少年の名前が追加されていた名簿が最初から配布されていたとしよう。
そして、その名簿によく似た名前を見つけた場合良心を持つ人間ならどうするか?
695SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 18:52 ID:McV7VTjc
「肉親を失うってのは辛いからの……普通の感性やったら、そいつに同情する。そしたら、人を殺す事に躊躇おうゆう奴が増える……」
「だから、主催者達は隠した……亜美ちゃんという同情の対象を消し殺し合いを円滑に進める為に、真美ちゃんの名前を」
「……そっか」
妹も、キバ達と出会った時は自らの境遇を告白して同情を買おうとしたのだ。
その効果についてはわが身を持って知っている。

「つまり、ここには七十人と書かれているけれど本来の人数は七十二人のはず。
 ……ここまではいい?」

皆の同意を確認してから、再び続ける。

「さっきの放送で『いよいよ残りの参加者も半分!』って主催者が言ってたのは覚えてると思うけど……。
 今の人数は三十七人……半分じゃないよね?」
「まあ……確かにそうだな。 普通なら、大体半分とか言う所だろうが……」
「普通ならそうだよね。 でも、主催者達は言わなかった……それはどうしてなのか。
 答えは単純、本当に参加者は半分になっていたからだよ」

そう、本当に参加者が半分になったのだと考えれば辻褄は合う。
だがそれには数が足りない。
もし仮に参加者が半分になったとしたならば総参加者の数は七十四人になるはずだ。
レナの言うように、最初に殺害された二名を入れても参加者の数は七十二人。
あと二人足りない。足りない……が。
その二人が、双海真美達のように名簿に存在しない人物だったとしたなら?

「う〜ん、なんかインチキ臭いなぁ。 それにちょっと強引なような気がするんだけど」
「でも、大広間の二人という前例がある以上可能性はゼロパーセントとは言い切れないわ」

単純に主催者が約半分の約を省略しただけかもしれない。
だがそれでも、可能性は低いもののその隠された参加者がいる事に関しては否定が出来ない。
いるとは言い切れないものの、いないとも言い切れないのだ。
696Classical名無しさん:07/12/25 18:52 ID:yuwXuzc2
支援☆すた
697SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 18:53 ID:McV7VTjc
「まああくまで可能性だし頭の片隅に置いておくくらいでいいだろ……それでレナ、地図の方に関しては何があるんだ?」

レナは名簿と地図を取り出すよう言ってきた。
ならば、地図の方にも何か問題があったと考えるのが自然だ。

「うん、まずは禁止された場所を見てほしいんだけど……今現在禁止になっている場所は四つ。
 そして、さっきの放送で言われた二つを合わせて合計六つ。
 エリアは全部で二十五あるからようやく五分の一くらいが禁止にされたってところだね」
「そうだけど、それが何か問題あるの?」
「ううん、本題はここから……その六つの内、内側のエリアを指定されたのはたった一回だけなんだよね。
 確かに外側の方が数が多いからそっちに禁止エリアが集中するのはしょうがない事だけど、だとしても少ないと思うんだ」

二十五あるエリアの内、外側に分類されるのが十六エリア。内側に分類されるのは九エリアだ。
確かに外側の方が多いとはいえ、もう一つ二つほど禁止されていても不思議ではない。
だが、それもただの偶然……主催者の気まぐれと取れる範囲だ。
しかし、レナはそう考えてはいない。その禁止エリアの選択方式にも理由があると考えている。

「そもそもあの主催者がどうして禁止エリアを定めているのか……。
 それは多分、数が減って分散しがちな参加者を一ヶ所に集める事を意図してるんだと思うの。
 でも、その本質はそれだけじゃない……。
 ……私ね、この塔の頂上から降りてくる前に山を見てたの」
「山? っていうと、フィールドの外側か?」
「うん……でもね、なんだかおかしかった。 その山の向こう側が見えなかったんだ」
「そら山があったら向こう側は普通見えんやろ?」
「でも、流石に全てを覆い隠すように山が密集してるのは不自然だと思いませんか?」
「……まぁ、そらな」

そんな山脈、愛媛のド田舎にもありはしない。
ならば、人の手で創られたという事なのだろうか?
莫大な資金と労力を使う事になるだろうが、まだそちらの方が現実的な気がする。
698Classical名無しさん:07/12/25 18:55 ID:yuwXuzc2
支援のフィールド
699SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 18:55 ID:McV7VTjc
「私達を隔離して、脱出出来ないようにさせてるんじゃないの?
 そこに山が無かったらきっと誰かがフィールドから出ちゃうよ、だってこんな所にいたくないもん」
「それもあると思う……でも、それだけじゃない」

確かに山がなければフィールドから出る参加者が続出するだろう。
だが、それを防止するならば境界線沿いに目印になりそうなロープや何かを張り巡らせ、そこから出ては首輪が爆発すると脅せばいいだけだ。
何も山を建造するなどという行いに労力を費やす事はない。

「本来の目的は……あの山の向こう側に、見られたくないものがあるんじゃないかな?」
「……見られたくない、もの?」

あの山はつまり、壁と同じだ。だとすれば考えられる事は家などにおける壁の役割と同じ。
不審者の侵入を防ぐ――即ち、フィールド外への参加者の侵入を防ぐ事ともう一つ。
自分の家の様子を見られたくない――フィールドの外側を、見せたくはないというもの。

「見せたくないって、一体何があるんだ?」
「これはただの推察に過ぎないけど、でも検討なら大体ついてるよ……」
「……主催者の本拠地」

続けようとしたレナの代わりにポツリとティアナが呟く。徐々にだが、ティアナにもレナの言いたい事が見えてきた。
そして、あくまでレナにとっては推察に過ぎなかったその結論もティアナの知識によってカバーされつつある。
ティアナの持つ、"魔法"という知識によって。

「私達は最初あの主催者達が居た大広間に集められていたけど、一瞬でここまで連れてこられた……そうだったわね?」
「あ、ああ……あれは頭がどうにかなりそうだった。 催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃねぇ。
 もっと恐ろしいものの片鱗だったような気がするぜ……」

何故か無駄に汗をかきながら答えるキバ。
だが、あえてそれを無視しつつティアナは進めていく。

「あれは恐らく、転移魔法を使われたのよ」
「転移魔法?」
700SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 18:58 ID:McV7VTjc
「人や物を移動させる魔法……私は使えないけれど、高位な術者になれば複数の人数を一度に違う座標に飛ばせるわ」
「全体攻撃のバシルーラってとこか」
「うーん、経験値入らないのは痛いねぇ」
『"吠える"とか"吹き飛ばし"みたいなものかな?』

自分達にわかりやすく噛み砕いて解釈するキバとこなたとピッピに、しかし突っ込みは入れない。

「でも、流石に七十人近くの人間を一度に飛ばす事は出来ない……。
 出来たとしても、近くの場所になるし飛ばされる座標は不安定なものになるわ」
「なるほどねぇ……裏を返して考えればそれを成功させたあいつらはは比較的近くにいるって事ぉ?」
「あの時使われたのが転移魔法なのだとしたら……ね。 ただ、あいつらが術式を展開していた様子は無かったけど」

だが、もし仮にそうなのだとしたら主催者達があの山の向こう側にいる事にほぼ間違いは無いだろう。
あの山を創った事も、自分達がばらばらの場所に降り立った事もその理論ならば説明が出来る。
いや……そもそも、どうやって自分達をこの場所に移せたのか手段がわからない以上、ティアナの言う転移魔法を使ったという説明はこの場の皆を納得させるに十分するものだった。

「だからこそ周囲を禁止エリアにして山に登ろうとする奴を封じてるって事か。
 そうだよな……いくら急斜面だからって、何かの手違いで山の向こう側を見る奴がいるかもしれない」
「それに、仮にティアナの知る魔法じゃなかったとしてもあれだけの大人数を一度に転送するなんて常識じゃ考えられないわぁ。
 どっちにしろ主催者達が近くにいる可能性は高いわねぇ」
「じゃあここまで……隠された参加者がいる可能性、そして山を越えた場所にいる存在についてはわかったかな?」

レナの問いかけに全員が頷き答える。だが、これだけの話で全ての疑問が晴れた訳ではない。
先の推測に関してはレナの持つ知識と勘と推理の腕のみで解けたものだが、それが通用しなかったものもある。
それは、何故自分達がここに集められたのか……そして、何故自分達の仲間も複数存在するのか。
冷静に考えてみれば、それはおかしい話なのではないだろうか。今現在、ここに揃っている八人を見ても女子高生にフリーターにポケモンに魔法使いに動く人形と全く共通点が見つからない者達ばかりだ。
701Classical名無しさん:07/12/25 18:59 ID:yuwXuzc2
          ノ
支援だよ>(=ω=. )
702Classical名無しさん:07/12/25 18:59 ID:0GmF4w.k
支援オトリヨセーッ!
703SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:00 ID:McV7VTjc
ならば無作為に選ばれたのかと思えばこれもおかしい。無作為に選ばれたというのならば仲間が存在する事象に矛盾が出てしまう。
仲間が存在するという事は即ち、主催者側にその仲間を集めるという目的と労力があったはずなのだ。
博之のように家族だけを集めるというのならその労力も幾らか軽減されるだろう。
しかし、レナやこなた達のように友達や知り合いを呼ばれているというのは自分達の交友関係などを知らないと不可能な事。
それは即ち、自分達の生活や日常を集めた側が知っているという事だ。これは一体どういう事なのか。何故主催者達は自分達を知っているのだろうか。

「仲間を集めてその殺しあう様を見て悦に浸るというのならもっと効果的な手段があるんだ。
 例えば学校の一クラスを集めればそれだけで仲間同士の殺し合いが見れるんだよ? なのに主催者達はそれをしなかった。
 わざわざ私達の特別仲のいい人たちだけを集めるなんて事しなくてももっと楽で、もっと仲間同士で殺し合う様が見れる手段があるのにそれをしなかった。
 そこにはきっと、理由があるはずなんだよ」

だからこそ疑問が浮かび上がる。何故自分達を集めたのか……そこにあるものが、一体何なのか。
それが解れば、或いは主催者達の目的も垣間見えるかもしれない。そうすれば脱出の手がかりになるかもしれない。

「でも、私のように知り合いが一人もいない参加者だっているわぁ。 何で私まで呼ばれたのかしら」

そう、水銀燈に関しては知り合いがこのフィールドに一人として存在しないのだ。
真紅は参加者として参加する以前に主催者によって殺されている。
レナやこなた達のように仲間と殺し合いをさせるという仮定に矛盾が生じる以上、水銀燈がここにいる理由が不明瞭になる。
いや、それは水銀燈だけではない。
キバにしたってKASやTAS、外山恒一らは知っていたがそれらは単にこちらからの一方的な認識だけだ。
決して仲間だという訳でもないし、知り合いという訳でもない。
704SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:01 ID:McV7VTjc
仲間や知り合いではない……?
ならば、何故キバは外山達を知っていたのか?外山は政治家だ、確かにそこらにいる一般人に比べれば知名度はあるかもしれない。
だが、それでも勿論万人が知っているという人物ではない、むしろ知らない人物の方が多いだろう。
それを何故キバは知り得たのか? どこであの政見放送を見たのか?そうだ、あれを見たのは……。

「ニコニコ動画だ!」
「うわぁっ!? ど、どうしたのキバ君?」

ニコニコドウガ――? 聞いた事もない言葉に皆の顔に不安の表情が浮かび上がる。
皆? いや、違う。全てが繋がった、といった表情のキバのほかにもう一人。
その顔に不安とは違う表情を浮かべている男がいる。

「ニコ房はじじゅうしろ! ニコニコは今関係あらへんやろが」

瞳を閉じ、腕を組んだまま冷静に言う博之。
しかし、キバはそれを否定してその場にいる全員の顔を見据える。
博之は確かにニコニコ動画を利用しているが、決してニコ厨という訳でもないしアニヲタでもない。
単に配信の一環として利用しているに過ぎないのだ、だから今キバが持っている考えにはまだ辿り着いていないのかもしれない。
だが、キバは違う。廃人的なまで……とは言わないがそれ相応のニコ厨だ。
だからこそ、ようやく全てがわかった。
この場にいる者達の共通点……何故自分達がここにいるのか、全てが。
705SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:02 ID:McV7VTjc
「関係なくないんですよ博之さん、むしろこの議論の根本に関わります。
 博之さんは知ってますよね? 自分の配信したスロラジがニコ動にアップされてる事、それに外山さんの政見放送がニコ動で人気だった事も」
「……そらまあの」
「そして、俺もまた自分がプレイした改造マリオをニコ動にアップされてます」

外山恒一の政見放送……ニコニコ動画の歴史を支えた動画であり、数多くの派生MADなどを生み出した人気動画。
永井先生タグもまた、未だに根強い人気を誇る動画だ。
そして、キバのプレイする改造マリオ……俗に言う友人マリオもマリオシリーズのプレイ動画の中では随一の人気を持っている。
いや、それだけじゃあない。
そもそも自分が友人として名簿に載っている以上、ニコニコ動画が関係しているのは目に見えて明らかじゃないか。
まだ記憶が曖昧で確かではないが、他の面々の顔だって見た事がある気がする。
特に、レナや圭一達の事をキバは何故か知っていた。
それはつまり、レナ達の動画をニコニコ動画で見たからなのではないか?

「そんな……だって、私はそんな場所知らないよ?
 言ったと思うけど私は昭和五十八年から来てるんだもん。 そんな……えっと、動画サイト……っていうものなんて知らないし、
 仮にあったとしても私達の様子をカメラとかで撮影して皆に見せるなんて出来ないと思う。
 キバさんが感じている、そのニコニコ動画で私を見たっていうのは絶対に勘違いだよ!」
「そうよ、それにその理論には根本的に欠陥があるわ。
 ……私はあなた達が住んでいる、地球とは違う場所で住んでいるもの。
 一度だけ行ってみた事はあるけれどそれだけ……私の世界にいる私の様子を動画投稿サイトなんてものに上げられるはずがないわよ」

そう、キバのその結論にはその"世界"の違いという概念が抜けていた。
レナの言う通り、昭和五十八年の日本には動画投稿サイトというものが存在しない。
存在しない以上、レナ達がそのサイトに関連するはずがない。
それに加え、ティアナの言うように住んでいる次元そのものが違う参加者だっているのだ。
その者達の動画が地球上に存在するはずがないし、それが動画投稿サイトに投稿されている訳がない。
706Classical名無しさん:07/12/25 19:02 ID:yuwXuzc2
ニコニコ動画きたよ支援
707SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:03 ID:McV7VTjc
「……そうかな?」

キバの話を否定したレナとティアナの方を向き、こなたが言う。
確かに非現実的な話……過去の存在であるレナや次元そのものが違うティアナの動画があるというのもおかしな話だ。
だが、それを言ってしまえばそのレナとティアナをどのようにしてこの場所に連れ出したのかという疑問も出てくる。
時を超える、次元を超える……後者は、ティアナの世界が持つ技術ならば可能なのかもしれない。
しかし前者に関しては不可能だろう、時を越える手段なんてアニメの世界にしか存在しないはずだ。

「そう、アニメの世界にしか存在しない……ううん、むしろ私達にとってはティアナの持ってる魔法の力も。
 それに、水銀燈やピッピのような存在もアニメの中のものでしかないんだよ」
「……何を言ってるのかしらぁ?」
「つまり……こういう事だよ」

ティアナの持つ魔法の力……これは、明らかにこなたの世界の常識では考えられない事だ。
そのようなものが存在するのはアニメの中だけ……つまりこれは、この場所は。
そして、ティアナ達が住む世界は。

「アニメや漫画の世界……そう考えたら、全部簡単に説明出来ないかな?」

そう、ティアナやレナのいる世界がアニメの世界なのだとしたら説明は簡単だ。
アニメは勿論動画であるからして、それが動画投稿サイトに投稿される事は容易に想像出来る。
確かにそう考えた方が簡単だ、説明がし易い。だが、その理論は同時にティアナがアニメの登場人物である事を意味する。
いや、ティアナだけではない。
こなたの感覚では水銀燈やピッピ……それに、時間を超越したというレナでさえもアニメの中の登場人物という事になってしまう。

「……何を言うかと思えばそんな事? そんな話、推察でも何でもない、ただの妄想じゃない。
 私がアニメの登場人物なのだとしたら、あなた達はどうなるの? 私と今、こうして話しているあなた達はどうなるのよ?」
「確証ならあるよ。 私……知ってたんだ」
708Classical名無しさん:07/12/25 19:05 ID:hD5/f0Kc
しえん
709SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:05 ID:McV7VTjc
そう、こなたは知っていた。
本来なら知りえない事柄、過ちを彼女は知っていたのだ。

「圭ちゃんがかつて犯した過ち……その事を、私は知ってたんだ。
 それに、それだけじゃない。
 ティアナが言ってるなのはさんっていう人の事も……私は知ってる。 曖昧だけど……ね」
「知ってるって……」
「茶色い髪を二つで括ってるでしょ? それと、服装は白で赤いリボンをつけている。
 それで、桃色のビームのようなものを撃つ魔砲少女……違うかな?」

こなたの出した答えにティアナが絶句をする。
その反応はその答えが間違ってはいない事を表していた。

「知ってるんだ、私……。 頭に靄がかかったみたいにはっきりとは思い出せないけれど、確かに知ってる」

自分に言い聞かせるようにこなたは繰り返し呟く。
或いは、キバならば正確にティアナ達にアニメの世界の説明が出来なかったかもしれない。
彼はニコニコ動画を知っていたかもしれないが、全てのアニメを網羅していた訳ではない。
しかし、こなたは自他共に認める"オタク"だった。アニメの事ならば専門分野である。
専門分野であるからして、その筋ではかなりの知名度を誇るそのリリカルでマジカルなアニメに関しての知識は多少なりとあった。
この世界では何一つ役に立たなかったかもしれないそのオタクとしての知識。
その誰よりもアニメを知っているという能力が、閉ざされている真実への扉を開こうとしている。

「信じられない……というか、信じたくないわ。
 私が……私達がアニメの中のキャラクターだなんて」
710SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:07 ID:McV7VTjc
ティアナの言う事は尤もだ。
誰だって、自分の住む世界がアニメの世界で……自分自身が作られた存在だなどと言われて受け入れられる訳がない。
だが、こなたは確かになのはの外見を言い当てた。しかも正確に、戦闘スタイルと魔力光の色さえも。
ティアナはこなたになのはの事は説明していたが、外見などについては何も話してはいない。
だからこなたがそれを知るには自分の知らない内になのはに接触をしていたか、或いは何か参加者のデータがわかる道具を使わなければ不可能。
しかし、こなたはそのどちらもしていないはずだ。
ティアナの頬に嫌な汗が流れる……そんなはずはない、と言いたい……だが。

「でもぉ、それっておかしくなぁい?
 さっきティアナも言ってたけれど、もし仮にティアナが空想上の存在であったのだとしたら今この場にいる私達はどうなるのよ?
 まさか私達までアニメの中の存在だなんて言わないわよねぇ?」
「それは……えっと……」

思わず口を噤む。それについては考えていなかった。
水銀燈の言うように、ティアナをアニメの中の存在だと言い切ってしまうと自分達までアニメの世界の中の住人という事になってしまう。
空想と現実が交じり合う事などあり得ないのだから。

「それにぃ、それだとそこの鉈女達までアニメのキャラだなんて言ってるようなもんじゃない。
 あんたは要するに、そいつらの今までやってきた事を"作り物"だって言ってるようなもんなのよぉ?
 そこのところ、わかってるのかしらぁ?」
「っ! それは……!」

違う、そんな事を言いたかったのではない。
圭一の覚悟や言葉は確かなものだったし、レナの決意だって作り物なんかじゃない事はわかっている。
彼らの事を知っていた事は確かだが、それを認めてしまっては彼らのやってきた事までも否定してしまう事になってしまう?
……それだけは、駄目だ。許されるような事じゃない。
だが……今こなたが持っているその記憶がただの勘違いや、偶然だとは思えない。

「違う……圭ちゃんやレナやティアナは作り物じゃないよ。
 でも……でも、私は覚えているんだ……だから……」
「ちょ待て」
711Classical名無しさん:07/12/25 19:07 ID:yuwXuzc2
君は行方不明になっていた支援じゃないか
712SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:08 ID:McV7VTjc
混乱するこなたにここまで大人しかった博之が静止の声をかける。
一瞬、皆がそちらを見つめるが博之は瞳を閉じたまま微動だにせず口を開いた。

アニメだから、それは作り物……確かに常人ならそう考えてしまうはずだ。
だが、博之は常人であって常人ではない。
奇想天外奇妙奇天烈な発想を持つ愛媛のチンパンジーの実の弟にして自身もたまにズレた事を言う愛すべき三男だ。
そんな博之にとって常人では考えつかない、微妙にズレた議論は十八番でしかない。

「お前らがアニメやないゆうんはわかるし、俺もそう思う。
 やけどこなたがそこまで真剣に言うお前らがアニメのキャラやゆうんもよぉわかる」

そう、双方の主張は間違ってはいないはず。
ならば間違えているのは一体何なのか……決まっている、自分達のその常識だ。

「ティアナ、お前ゆうとったな? 俺らの住む地球はお前らのとこの言い方やと第なんやら管理外世界やて」
「え……ええ。 第九十七管理外世界……時空管理局は、博之さん達の住んでいるその場所をそう名づけていますけど……」
「第九十七、ちゅうことはまだまだあるんやろ?」

詳しい事は末端の兵士であるティアナにもわかりはしないが、まだ管理外世界が多くあるのは事実だ。
少なくとも九十七個……或いは、もっとあるのかもしれない。
管理している世界も含めるとなれば、その数は莫大なものとなるだろう。
713SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:09 ID:McV7VTjc
「つまりそれだけの数、次元――ってなんかようわからんけど、要するに宇宙みたいなもんが沢山あるんやろ?
 違うんか?」
「そう……ですけど……」
「……何考えてるの博之、それが何か関係するのぉ?」
「知らん、けど話すだけやったらタダや。 無駄話になるかもしれんけど聞け」

次元――つまり宇宙は莫大な数……それこそ、無限に存在するのかもしれない。
ならば、存在するのではないだろうか?
自分達が住んでいるというこの地球によく似た、もう一つの地球が。
そして、博之達が住んでいる場所では平成となっているのに、その世界ではまだ昭和で止まっている地球もまた、存在するのではないだろうか。

「……それ知ってる! パラレルワールドって奴でしょ?」
「呼び方なんざ知らんわ、とりあえず俺が言いたいんはそういう世界があるんちゃうんかって事やが」
「……そのパラレルワールドがあるかもしれないっていう話?
 でも、それがアニメの世界の話とどう繋がる……」
「ええから黙って聞けや」

パラレルワールドがあったとして……その数が無限の数ほどあるとする。
だとすれば……アニメの世界、そっくりそのままのものがあるという宇宙も存在するのではないか?
その世界が存在する可能性は、億分の、兆分の、或いはもっと……数え切れないほどの中の一つかもしれない。
だが、だとして……無いと言い切る事が出来るのだろうか?

「何万、何億、何兆の数の宇宙があったら……一個くらいアニメと全く同じ世界ある。
 そう考えたら、お前らが言うお互いの意見に食い違いは出てこんやろ」

確かに、もしそうなのだとしたらレナ達のいる世界が嘘偽りではないという事になり。
また、こなたが持っているその知識も間違っているものではないという事になる。
お互いの意見に食い違いが出ない……それは確かだ。だが……。
714Classical名無しさん:07/12/25 19:09 ID:yuwXuzc2
お察しの通り支援です、そう呼んだ方がいいでしょう
715SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:11 ID:McV7VTjc
「でもさ、それだけ多くの宇宙の中から都合よくアニメと同じ世界の人が集められたりするのかなぁ?」

博之のその理論に、疑念を挟む妹。
もし仮に存在していたとしても妹の言う通り、偶々知っているアニメの世界から知っている人物が来る可能性は限りなく低いだろう。
だが、それは何の目的も持っていなかったとしたらの話だ。
都合よく見知った世界の者達を集める事が出来るという確証もまた、先の議論では出てきている。
そのアニメのキャラクター達が一同に会するという場――ニコニコ動画という動画サイトの存在が。

「そうだ、アニメの世界がたまたま都合よく繋がったんじゃない。
 その"アニメ"を……ニコニコ動画をよく知る連中が、意図的に俺達を繋げたんだ。
 何万、何億という数の宇宙から俺達を探し出し、殺し合いをさせる為にな」

主催者達は、ニコニコ動画の存在を知ってその登場人物である者達を時空の隅々から集めた。
勿論、その労力は並大抵のものではないだろう。
無限の数ほどもある次元の中からアニメの登場人物と酷似する人物を探し出すなど、まさしく人間業ではない。
しかし、それでも主催者達はニコニコ動画の人気者達を集めたのだ。

「……確かに、そう考えると全てが説明出来る。
 キバさんやこなたちゃんの持ってる私達に関するデジャヴの理由にだって、見当がつく」
716SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:12 ID:McV7VTjc
キバ達の感じているデジャヴ……それは自分達が知りうる知識を首輪によって制限されている為なのだろう。
何故制限をされているのか? 答えは決まっている、参加者の詳細な情報を知らせない為だ。
もしキバの言う通り、この場にいる参加者の全員がニコニコ動画で見れる者達なのだとしたらキバはそれらの人物のことを少なからず知っている事になる。
つまり参加者全体の情報だ。それはどんな武器、道具などよりこの場では大きなアドバンテージとなる。
加えて、キバの知識を制限していなければキバはこの場に集められている者達がニコニコ動画の登場人物だとすぐに気付いただろう。
逆を言えば、制限しているという事はキバにそれを感づかせたくなかったという事になる。
感づかせたくなかったという事は、それは主催者達にとって不利になるものだという事だ。
不利になる? 何故? 決まっている……集められた参加者の共通点を見つけられ、主催者達の目的を……そして、主催者達の正体を知られたくないからだ。

「そうだよ……あいつらは目的を、正体を知られたくなかったんだ」
「正体?」

妹の言葉に頷き、レナは考え込む。
目的に関してはまだわからない……そこまでの労力を使ってどうして集めたのか、何故殺し合いをさせるのかは見当がつかない。
だが、正体に関してはある程度わかる。
……あの主催者達がキバの言うニコニコ動画を知っているというのは、まず間違いないだろう。
あの人物がニコニコ動画の無い世界――レナやティアナの世界の住人とは考えがたい。
ならばどういう事か……。

「あいつらは、キバさん達のいる世界から来たんだよ」
「なっ!? ちょ、ちょっと待てレナ! そいつはおかしいぞ。
 俺達のいる世界じゃ次元だ宇宙だなんてものは移動出来たりしない、皆を集める事は不可能なんだって。
 だから、多分ニコニコ動画があって次元があるどこかの世界から――」
「ううん、それじゃあ矛盾しちゃうんだよ」
717Classical名無しさん:07/12/25 19:12 ID:yuwXuzc2
スネーク支援だ ヒントをやろう 書き込みボタンを押してみろ
718SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:13 ID:McV7VTjc
次元が無限に存在するのだとすれば、確かにニコニコ動画というものが存在しつつ次元を超える技術を持つ世界も存在するのかもしれない。
だが、それでは矛盾が生じてしまう。 キバがニコニコ動画を知っているという矛盾が。

「ニコニコ動画が無限に存在するとして、それが存在する世界の一つが主催者達の住む世界だとする。
 そして、そのニコニコ動画を見た者がこの殺戮の場を設けたとして――どうしてキバさんがニコニコ動画を知っているの?」
「? いや、そりゃ俺の世界にもニコニコ動画が存在するからで……」
「いいえ、それはおかしいんです。 それならキバさんは次元を超える技術を知らないといけない事になる」
「……ちょっと待て、頭がこんがらがってきた。 どういう事だよ?」

つまり、こういう事だ。
この場を設けた主催者達のいる世界には"ニコニコ動画"と"次元を超える技術"の二つが存在するとした場合、
その主催者達はその世界にあるニコニコ動画を元に参加者を集めたはずだ。ならば、キバが次元を超える技術を知らなくてはおかしい事になる。
キバはレナやティアナのようにアニメのキャラクターとして動画を公開しているのではなく、ゲームのプレイ動画を公開しているのだからその世界にいなければおかしいのだ。
だが、キバは次元を超える手段など全く知らなかった。

「キバさんがニコニコ動画を知っているように、或いは私達がそのニコニコ動画を知っている世界もあるのかもしれない。
 でも、ニコニコ動画を知っているのはキバさんと博之さんだけ。 なら、何故キバさん達だけが知っているの?」

そんなもの決まっている……キバの世界を基準として、参加者が集められたからだ。

「そうでなければ説明がつかないんだよ、キバさんがニコニコ動画を知っているという事に。
 もしキバさんも私達と同じようにアニメとして存在する世界の住人なのだとしたら、ニコニコ動画を知るはずがない。
 主催者達と同じ観点から私達を知ってるって事は主催者達と同じ世界にいなければ出来ないことなんだから」
719SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:15 ID:McV7VTjc
それはそうだ。そうでなければ説明がつかない。
何故ならば、もし仮に"ニコニコ動画"と"次元を超える技術"が存在する世界の住人が後者だけ知らない世界のキバを集めたとして。
それは存在する世界の住人にとっての"ニコニコ動画"ではないのだから。

「んなバカな……! それじゃあ、どうやって皆を集めたってんだ!?」
「そうやの……俺らの世界じゃ月やそこらへ行くくらいが精一杯やゆうにの」

レナの説明には筋が通ってるように思える、確かに主催者がキバ達の世界の住人である可能性は限りなく高くなった。
だが、それならばどうやって次元を超える事が出来たのか。
それについての説明がつかない。
悩むキバと博之を尻目に、レナは冷静に理論を展開してゆく。
本当に説明がつかないのだろうか? キバの世界に次元を超える技術が無い?
いや、そうではないはずだ。 レナの理論は合っているはずだ。
ならば、間違っているのはキバ達の認識の方。
次元を超える事の出来る技術が存在しないという認識が間違っているはずだ。
ただそれをキバ達が知らないだけ。
つまり……。

「全ては宇宙人の仕業だったって事なんだよ!!」
『「「「「「「な、なんだってー!?」」」」」」』

大声を張り上げ、主張するレナの言葉に一同が驚く。
次元が超える事の出来るものなのだとしたならば、キバ達の世界にもその次元を超えてやってきた者が存在しても不思議ではない。
その者がキバ達の世界でニコニコ動画を視聴し、その力を使って集めたとしたならば?
十分に説明がつく話なのではないだろうか?
720Classical名無しさん:07/12/25 19:15 ID:yuwXuzc2
これはもっと支援されるべき
721Classical名無しさん:07/12/25 19:16 ID:yuwXuzc2
ΩΩなんだってー!!Ω
722SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:17 ID:McV7VTjc
「つまり、別次元から俺の世界に来た奴が犯人――宇宙人って事か」
「……改めて聞くと無茶苦茶な話ねぇ」

水銀燈の言う通り到底信じられない話だ。
この場にいる者達の殆どがキバの世界ではアニメとなっているものの登場人物であり、全てが別世界にいる存在。
そして、その者達を次元を超える事の出来る者――レナの言い方ならば宇宙人がキバの世界にあるニコニコ動画というものを参考に集め、殺し合いをさせた。
動機も何もかもが見えない今では、ただの与太話よりもタチが悪い。

「でも……信じられない事はないわ。 実際に、似たような事件なら私も知っているもの」

ティアナが思い出したのは、己の上官たちが関与していたという闇の書事件。
それは本来魔法が存在しないはずの世界で起こった、到底信じられないような事件だったはずだ。
だが、それでもそれは実際に起こった。
本来起こり得るはずが無いはずの事が起きてしまうというのは、情報のみではあるものの知っている。
その事件を省みるならば、魔法も次元転送も無い世界でこのような事が起こる事も可能性としては存在するのではないだろうか。
少なくとも、可能性はある。

「それで? その正体がわかってどうにかなるの?
 私は全然解決には繋がってないと思うんだけど……」
「直接にはどうにかならないかもしれない……でも、情報はあるだけでもそれに越した事はないよ。
 主催者の正体がわかれば、これから手に入る情報で目的や脱出方法なんかも見つかるかもしれない」
「そっかー。 じゃあ、これからどうする? 情報を手にいれるってどうやればいいの?」
「待って妹ちゃん、もう一つだけ話をしたいんだ」
723SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:19 ID:McV7VTjc
主催者達に関する考察の話が理解し難かったのか、元気が有り余りうずうずしている様子の妹を押しとめてレナが続ける。
名簿に関する隠された参加者の話はした。
地図に関する主催者達の意図するものの話はした。
そして、主催者達に直接関わるかもしれない根本の話もした。
だがもう一つ、何よりも肝心な話が残っている。
この殺戮の場から如何にして逃れるかという何よりも大事な話が。

「まず……私達がどうしてここから逃げられないのか、という事を整理してみようか。
 妹ちゃん、わかる?」
「え? えっと……」

急に話を振られ、あたふたとする妹。
まるで小学校の授業中、突然当てられて慌てているようなその姿はこの場ではなんとも微笑ましい。

「さっきレナちゃんが言ってたみたいに、山があるからでしょ?
 昇れるようなものじゃないって言ってたし、だから逃げられない……んだよね?」
「うん、正解だね。 まず一つは妹ちゃんの言うように、山が邪魔をして逃げられないから……。
 つまり、このフィールド上から逃げられないという制限。
 でも、まだ他に逃げられない理由がある……ピッピちゃん、わかる?」
「ピィッ!?」

そして、再び当てられて驚くピッピ。
ほんやくコンニャクやテレパしいの無駄遣いは控えるべきだと思い、皆のやっていた議論では傍観に徹していたのだがまさかここで話を振られるとは。
振られた以上は答えなければならない……が、なるべくならほんやくコンニャクらは使いたくない。
……? いや、何も道具を使って喋れるようにならなければ答えられないという訳ではないのではないか。
答えとなるものを指差せば、それは相手に伝わるだろう。
そうだ、それならば何も道具を使わなくてもいい。 逃げえられない理由を指し示す道具……それは……。
724SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:19 ID:McV7VTjc
「ピィッ!」
「うん、ピッピちゃんも正解。 二つ目は首輪だね。
 これがある限り、私達の行動は制限されてしまう……無理に外そうとしても爆発してしまい、禁止エリアに入り込んでしまったら爆発しちゃう。
 そして、主催者の意思で爆発させる事の出来る事を考えると仮に山を越えれたとしても危険だと判断されたら爆発させられちゃうんだ。
 だから、これがネックである事に間違いない」

ピッピの出した答えに説明を加え、レナは指折り数える。
これで二つ……だが、まだこれで全てではない。
この二つの問題を解決したとして、更にもう一つ巨大な壁が脱出への道を阻める。

「そして、三つ目はこの場の異常な状況……殺し合わなければ生き残れないというルール。
 このルールによって、私達は疑心暗鬼に陥ったり本来ならば回避出来る惨劇も回避が出来ない。
 ……何よりも辛い、逃げられない理由がこの三つ目だよ」
「……レナちゃん」

自分の起こした過ちの原因ともなったと言える三つ目のルールの説明をし、表情を暗くするレナ。
しかし、心配したかのように声をかける妹に向けて一瞬だけ笑みを浮かべると、更に言葉を続ける。

「これら私達の脱出を阻む三つの要素を、一先ずルールX、Y、Zと定義して話を進めるね?」

レナの言葉に全員が頷く。
山によって遮られたこの区域、自由を拘束する忌まわしき首輪、強制的に殺し合いをさせるという異常なこの状況。
この三つが脱出する為に破壊しなければならない事柄。
この忌々しい殺戮ゲームをクリアする為に必須となる条件だ。
725Classical名無しさん:07/12/25 19:20 ID:0GmF4w.k
君も男なら支援したまえ
726SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:21 ID:McV7VTjc
「これらの三つの要素は各々が独立しているように見えながらも、実際にはそれぞれが複雑に絡まりあった錠前。
 一つを破壊しようとすれば他のものが妨害をし、そして一つだけを破壊したとしても脱出には届かない。
 X――隔離されたフィールドを脱出しようとしても、Y――拘束する首輪によって主催者達に殺されてしまうかもしれない。
 Y――拘束する首輪を外せたとしても、X――隔離されたこのフィールドを脱出出来なければ意味がない。
 Z――殺し合わなければならないというルールが人々を疑心暗鬼にさせ、懐疑的にさせ、味方となろう者や仲間を遠ざけ結果的に脱出への道を阻める。
 そして、この錠前を全て解いた時に立ち塞がるルールがもう一つ……Ω――主催者達の存在だよ」

こうして聞いてみると、自分たちの脱出をしたいという願いの前に聳え立つ壁は如何に大きいかがわかる。
たった一つの条件でさえ壊すのは困難だというのに、それが三つも立ちふさがっているのだ。
しかも、それを乗り越えたところに、更に巨大な壁が立ち塞がる。
本当に出来るのか……自分達にそれだけの力があるのか。
思わずそう思ってしまう。 だが……それでもやり遂げなければならない。
死んでいった者達に報いる為にも。

「このゲームをスクラップ&スクラップする為にも」
「この惨劇の運命を回避する為にも」
「愛媛の打開って奴を見せてやる為にも、ね」

キバが、こなたが、ティアナがそれぞれの言葉を口にし、全員が同意する。
そうだ、託された以上はやり遂げなければならない。
それが彼らに出来る革命であり、罪滅しであり、愛媛の打開だ。
727SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:22 ID:McV7VTjc
「まずX――これを破壊する為には、単純にフィールドから脱出する手段を見つけなければならない。
 ……でも、それについてはある程度見当がついてるよ」
「もしかして、ここの事?」
「うん。 ただ、問題はそれについて確証が無い事。
 この線路がどこに繋がっているのかもわからないし、私達に使えるのかはわからない。
 そもそも、電車がさっきから一本も通ってない所を見るとどこにも繋がってないのかもしれないね」

偶然にもティアナが見つけ出した塔の中の隠し通路。
キバや博之の天敵であるブラックパックンを退けた先にあったのはどこにでもあるような地下駅だった。
勿論、地図には存在しないものでありこの場所を知っているのは参加者の中では自分達だけだろう。
しかし、だとすれば疑問が発生する。
それは何故、地図上に存在しないこの駅を主催者達が作ったのかという事だ。
主催者達が望んでいるのは参加者同士の殺し合いのはずである。
ならば、このような隠し部屋を作って参加者が隠れる事の出来るようにするのはおかしい。
実際に現在、レナ達がこうして安全に議論を交わせているのもここが隠し部屋であるからに他ならないのだ。
これは、主催者にとっては望まれざる展開のはずではないのだろうか。

「んー……でもさ、これがゲームなんだとしたらここは所謂ボーナスステージなんじゃないの?」
「ボーナスステージ?」

レナの疑問にこなたが答える。
ことゲームにおいて頻繁に登場するボーナスステージ。
優秀な成績を収めたり、決められた手順でステージを攻略したり、或いは単純に隠されたその部屋を見つける事が出来た場合に出現するそのステージ。
大抵のゲームにおいてはそこで様々なアイテムを入手出来たり様々が特典が得られるものである。
728Classical名無しさん:07/12/25 19:22 ID:yuwXuzc2
これかな?こっちの支援がいいかな?
729Classical名無しさん:07/12/25 19:22 ID:Pl0X1lFk
支援 や ら な い か
730SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:23 ID:McV7VTjc
「ほら、さっき見つけたカードとかさ。 あれもボーナスなんじゃないかな、きっと」
「でもそれなら、ブラックパックンやこの駅の説明がつかないぜ? ボーナスステージならブラックパックンなんて強敵出てくるはずがない。
 それに、ボーナスってんならあんな車のトランクに入ってるのおかしいだろ。 ありゃどっちかっていうと目先の欲に捕らわれた奴をどん底に落とす孔明の罠だ。
 何度も孔明の罠に騙され続けた俺が言うんだから間違いない」
「ありゃりゃ、そりゃ確かにごもっともだね」
「というよりも、ブラックパックンが存在する事自体がおかしいんだよな。
 あいつらの目的は俺達に殺し合いをさせたいってもんのはずだろ? なら、ブラックパックンなんか出しちゃ意味がない」

キバの言う事は尤もだ。
殺し合わせる事が目的なのにブラックパックンを出しては殺し合う前に死んでしまう者が続出してしまう。
それでは本末転倒だ。

「隠されていたって事は、つまり何かの意味があるはずよね……。
 駅って事は何かを運搬していたのかしら?」
「運搬?」

不意に呟いたティアナの言葉にレナが反応する。
……何を運搬しているのか? そうだ、ここに線路があり駅があるのならば電車だって当然あるはずだ。
そして、電車が送るものは何も人だけじゃない。

「もしかして……あの宇宙人を運搬している?」
731Classical名無しさん:07/12/25 19:25 ID:yuwXuzc2
ホモレモン、支援の余韻に浸るのもまだ早い
732SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:27 ID:McV7VTjc
外山やキバと出会い、話し合ったあの下水道にいた参加者を監視している赤い植物のような宇宙人。
レナは当初、それを最初からそこにいるものなのだと判断していた。
だが、もしかしたらそれは間違っているのかもしれない。
レナのようにあの宇宙人を殺している者もいるかもしれないのだ。
そうなると当然あの宇宙人の数は減るし、そうなると当然監視者の数が足らなくなってしまう。
これは主催者達にとって問題であるはずだ。
ならば主催者達は減ってしまった宇宙人の数を元に戻す為に監視員をこの場へ送ってくるはずである。
しかし、あの宇宙人は空を飛べないようであったから山は越せないだろう。
転移魔法というものも、ティアナの話によれば一度に大人数を転移させては魔力というものを多大に消費してしまうらしい。
では、どうやって監視員を補充するのか。
もしかしたら、この駅を……電車を使い、主催者達のいる場所から送っているのではないか?
そうすれば辻褄は合う。隠し部屋としていたのは、当然誰にも見つからないようにした為だ。
そして、ブラックパックンを配置したのは仮に見つかったとしてもその先にあるこの駅に行かせない為だろう。
普通の人間ならば、そんな危険なものがあれば問答無用で引き返す……それこそが、主催者達の狙いだ。
だが、それならば監視者はどうやってあの通路を通過しているのか……決まっている、隠し通路があるのだ。
しかし、隠し通路だからといってそんな大きなものではない。 恐らくは人にギリギリ見つからないような、一人くらいしか通れないようなものだろう。
では、行きはそれでいいかもしれないが、この殺し合いが全て終わった後の帰りはどうするのか? 行きの時は少人数で狭い通路があるだけでいいかもしれない。
だが、帰りはこのフィールドにいる監視者全員が一斉にあの駅に押しかけるはずなのだ、それをどうするのか?
……それこそ、自分達が今まで通ってきたルート。ブラックパックン地帯を通るのだろう、あのスイッチを使って。
733SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:28 ID:McV7VTjc
「待てや、それやったら何で今は電車が一本も通ってへんのや」
「いえ……電車は通ってるんです。 でも、それは私達にはわからないようになっている。
 主催者達には、そんな技術があるんです。 だよね、キバさん」
「ああ、そういやそうだったかな」

下水道であの監視員と出会った時、確かに宇宙人はその存在と姿を消していた。
ならば、電車の姿や音さえも消せる技術を持っていても不思議ではない。
「……って事は、この線路はあいつらのいる場所に繋がってるって事?」
「その可能性はあると思うよ……でも、今はそこに行くことは無理だね」

電車が通っていてもわからないというのなら、
この線路を徒歩で辿っていっている最中に見えない電車に激突されて皆仲良くお陀仏という事になるだろう。
それに、今行ったところで主催者の指先一つで首輪を爆破されておしまいだ。

「……ちょっと待って、今監視員って言ったわね?」
「え? ええ……」
「……こんなとこで脱出の算段なんて立てていて、大丈夫なの?
 監視員がいるというのなら、私達の計画なんて筒抜けじゃない!」

そう、監視員が存在するというのならティアナの言う通り自分達の計画は筒抜けだ。
今まで自分達が発言した全ての言葉は、既に主催者達に届いていると考えてもいいだろう。
これは、忌々しき問題である。
主催者達に反抗の意思ありと認識されてしまえば当然警戒も強くなるだろうし、
或いは行き過ぎてしまえば全員が揃って首輪を爆破されてしまうかもしれない。

「もし、対策を打たれたら脱出は絶望的よ……どうして、その情報を先に言わないのよ?」
「……言ったとして、どうする事が出来るの?」

ティアナの言葉に、レナが返す。
734Classical名無しさん:07/12/25 19:28 ID:y.aI7opg
止めを刺すのは我が支援の真の能力

「支援!規制よ止まれ!!」
735SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:28 ID:McV7VTjc
「監視員は、文字通り隠れているんだよ?
 だから、どこにいるかもわからない……どこだって、話を聞かれる可能性はある。
 違うかな? かな?」
「それは……そうだけれど……。 でも、もう少し可能性を下げるやりようがあるでしょう?
 もっと安全そうな場所を探すなり……筆談をして、皆でそれを覆うようにして見るなりすればまだ……」
「前者に関しては……確かに、完璧に私の落ち度だよ。
 ここが宇宙人を送る駅だとは思ってなかったから、ここが一番安全だと思った。それについては……ごめんなさい。
 でも、後者については不可能だよ……筆談じゃ、話せない」
「……どうして」
「筆談なら、"目が見えない"と話が出来ないでしょ?」

ハッとしたようにティアナが振り返る。
そうだ……確かに、筆談では目が見えなければ議論に参加が出来ない。
それはつまり……。

「俺ん為に……筆談をやめたって事なんか?」
「……これは、ルールZに繋がる事だけど。
 私達は……何は無くとも、疑心暗鬼に繋がるような行動をしちゃいけないと思うの」

無論、仲間だからといって隠し事をしてはいけないという訳ではない。
誰にだって隠したい事はあるし、それは話すも話さないも個人の自由だ。
だが、それ以外の……仲間同士が共有する情報は違う。
それぞれが、それぞれの信念を持って行動をする以上その情報を隠し立てする事は許されない。
736Classical名無しさん:07/12/25 19:30 ID:yuwXuzc2
シエンマンが倒せない
737SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:30 ID:McV7VTjc
「実際、博之さんのお陰で議論が救われた面があった。 違うかな?」
「……そうね、あんたの言う通りだわ」

博之が議論に参加した結果、自分達が次元の違う世界から集められた事を認識出来た。
もし筆談となり博之が参加していなかったとしたら、その結果は違っていただろう。

「それに、監視役がいなくても筆談をしていても行動が筒抜けになってる可能性だってあると思うぜ。
 この首輪に盗聴器やカメラが仕込まれてる可能性だって否定できないんだろ?」
「うん……だから、あいつらに私達の計画が漏れるのは必然」

ここまで話しても首輪を爆破しないところを見ると、まだ主催者はレナ達をそこまで危険な存在とは考えていないという事だ。
ならば、そう思わせておけばいい。
盗聴を回避する事がほぼ不可能ならば、むしろ開き直って全てを曝け出せばいいのだ。
……もちろん、あまりバラすというのも問題ではあるのだが。
738SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:31 ID:McV7VTjc
話を戻し、再び三つの条件について説明をする。

「ルールY――私達を拘束する首輪の破壊。
 これもまた、単純に首輪を解体するだけでいい……んだけど」

こればかりは、自分達の努力や何かでどうなるという問題でもなさそうだ。
無理矢理外そうとすれば爆発するといわれている首輪を、どのようにして外せるというのか。
適当に解体してみる? いや、それはどう考えても無謀だ。
そう簡単に解体が出来るのならば、誰も苦労しない。

「まず、私達だけで解体をするというのは不可能だと思う。
 だから、ルールYについては他の人の力を信じるしかない」
「他の人?」
「そう……機械技術に精通しているような科学者……。
 そんな人ならば、もしかしたらこの首輪を解体する手段を知っているかもしれない」

他力本願と言われるかもしれないが、自分達に力が無い以上は仕方が無い。
そして、自分達に力が無い以上その人物は早急に保護をしなければならないのだ。
今後当面の行動方針は、その首輪を解体出来るかもしれないという人物を探す事。
その一点に絞られる。

「でも、もう半分近く減っているのにそんな人が残ってるかな?」

解体出来る人物がもし死亡してしまえば、自分達の脱出は絶望的なものとなってしまう。
それだけは、なんとしても避けなければならないのだ。
今はただ、その人物が生存している事を祈る事しか出来ない。
739SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:33 ID:McV7VTjc
「それじゃあ、早速その人を見つけに行かなきゃ!」
「だから待ちなさいって、妹ちゃん。 まだ目的地も決めてないんだから。
 それで、レナ? どこに行くの?」
「……ひとまず、町からは出たいかな。
 あの月の頭脳って名乗ってた宇宙人もまだいるかもしれないし、町は危険だよ。
 だから他に人が集まりそうな拠点……お城が妥当かなって思う」

町以外に人が集まると思われる場所は城だろう。
森林にある大樹も、中央部に位置する山も人が集まらないとも限らないが目印となりそうなものがない。
それに、首輪を解体しようとする人ならば設備がある場所に行くはずだ。

「それなら、町の民家に篭ってる可能性もあるんじゃないか?」
「ううん、それは無いと思う。 だって民家には何も設備が無かったもん。
 仮に町に来ていたとしても、すぐに他の場所に移動してるはずだよ」

キバの疑問をあっさりと否定し、レナは立ち上がった。
それに合わせて皆が一斉に立ち上がり、遅れて水銀燈に手を貸してもらい博之も立ち上がる。

「二手に別れて探した方が効率がいいんじゃなぁい? 早く見つけたいんなら、そっちの方が手っ取り早いわよ」
「っ! それはダメだよ水銀燈! 二手に別れたりするのは……もう、嫌だよ」
「ピッ! ピィッ!」

水銀燈の言葉にこなたは強く反対し、ピッピも拒絶の意思を見せる。
それを見て、レナも深く頷いた。
二手に別れた方が効率がいいのは確かだ。
だが、それは同時に戦力の減少を意味する。
魔法が使えるとはいえ魔力が殆ど残っていないティアナ、片腕を失っている水銀燈、ゆびをふる以外の技に信用性が無いピッピ。
他にも、怪我している者も数多くいるし、そもそも戦闘すら出来ないだろう妹や博之もいる。
こんな状況で二手に別れるのは自殺行為でしかない。
740SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:35 ID:McV7VTjc
「急いでお城まで行って、そこで見つからなければ更に他の場所に移動しよう。
 勿論、皆でね」
「誰かに襲われて、ばらばらになったらどうする?」
「ここを集合場所にしたら? ここは私達しか知らないんだから、安全に合流が出来るでしょう?」
「そうだね。 それが一番いいと思う」
「……俺、バラバラになったらどうやってここまで帰ってきたらいいんぞ」

とんとん拍子に進んでいく話に、軽く絶望したようにぽつりと洩らす博之。
目が見えない彼にとって、バラバラになるという事はほぼ死を意味していると言って過言ではない。
うっすらと悲壮感を顔に浮かべる博之に、ため息を吐きながら水銀燈が語りかける。

「安心なさい博之、誰が襲ってこようとあなたを一人にはしないわぁ。
 だからそんな顔は今すぐやめて、前を向き堂々と胸を張りなさい?
 あなたは誇り高きローゼンメイデンの第一ドール、この水銀燈のミーディアム。
 私の指輪に口付けを交わした時から弱音を吐く事は、決して許されてないのよ」
「……ん、そやのぉ。 頼むぞ、水銀燈」
「任せなさぁい」

水銀燈の言葉を受け、前を向き胸を張る博之。
その様子を、水銀燈は満足げな顔で見つめる。
果たして水銀燈は気づいているのだろうか、今の自分と過去の自分との精神に変化が起こっている事に。
かつてはただ猛烈なまでの憎しみを真紅に、過剰なまでの愛を父ローゼンに向けていただけの自分がミーディアムとはいえ他人である存在の博之の身を案じているという事に。
水銀燈は、この殺し合いの場に降り立ってから少しずつではあるが変わり始めている。
その原因は博之とミーディアムとなった為……精神的な繋がりを、共有している為だ。
博之は、基本的に温厚である。 そして、誰よりも慈愛の心を持つ母から生まれた男だ。
勿論、兄が兄だけに抜けているところは抜けているだろう。 だが、その心は人の心を引き付ける事の出来る慈愛に満ち溢れている。
だからだろうか。
博之を見つめる水銀燈のその顔は今までの彼女の見せたものの中で、一番の輝きを放っているものだった。
741Classical名無しさん:07/12/25 19:36 ID:0GmF4w.k
ら・ら・ら・できるかな?ニコロワの支援ー!!
742SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:38 ID:McV7VTjc
「さぁ、行くわ……よ?」

そう言って博之を促して振り向き、足を進めようとしたところで……自分達に奇異の目を向けられている事に気付いた。
何故か皆が揃って奇妙な笑みを浮かべている。

「むふふ〜、水銀燈ってばかっこいいねぇ〜。
 あなたを一人にしない? 指輪に口付け? 何だかただならぬ関係っぽいけど詳しく教えてくれないかなぁ〜?
 特に後者に関して!」
「なっ!?」
「はうぅ〜、水銀燈ちゃん可愛いよぅ〜。 おっ持ち帰りぃー!」
「え、ちょ、まちなさっ!?」

こなたからの突然の突っ込みに頬を染め、狼狽する水銀燈。
そしてその様子を見たが為にレナはかぁいいモードに瞬間変形し、
光速をも超えているかもしれない速度で水銀燈の元まで駆け寄って抱きかかえると己の頬と水銀燈の頬をこれまた光速をも超えているかもしれない速度ですり合わせる。

「いやああああ! 私のほっぺが摩擦でまさちゅーせっちゅうううううううう!?」

どこぞのカナブンが言っていたような台詞まで吐き出してしまい、完璧におもちゃにされる水銀燈。
普段のドSさや残酷さなど粉微塵になってしまったかのようだ。
その様子を笑いながら見ているこなた。一方、博之も一体何が起こっているのかまるで理解が出来ていない。
誰もレナの行為を止めない……というか、止められる者がいない。

「キバくん……私たち、また空気だね」
「駄目だあいつら……早くなんとかしないと」

再び空気化してしまった事に危機感を抱く二人。

「……こんなんで大丈夫なのかしら」
「ピィ……」

そして、こんな調子で本当に脱出が出来るのかと危機感を抱く一人と一匹。
743Classical名無しさん:07/12/25 19:38 ID:VkXI7Gf2
つまりこれは宇宙人の支援なんだよ!
744SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:39 ID:McV7VTjc
「まぁそれはともかくとして……あんたは大丈夫なの?」
「へ?」
「へ? じゃないわよ……言ってたでしょ、あんたのお兄さんの友達――。
 古泉一樹、だったかしら?」

古泉一樹――先の民家で行われた情報交換で挙がった名前だ。妹の兄であるキョンの友人(多分)で、キョンの所属するSOS団という部活動の副団長。
本来ならば誰にも優しく人当たりがよく、虫一つ殺さないような笑顔を浮かべている男だったのだが……。
この塔を襲い、水銀燈の右腕を奪った張本人の名前がその古泉一樹なのだという。
博之が、自動ぶん殴りガスを使って名前を確認しているし、妹の言う外見的特長も一致している。

「……多分、古泉君も私と同じ目的で殺し合いをしちゃってるんだと思う」
「つまりそれは、優勝してあなたの兄を生き返らせようとしてるって事?」
「……うん」
「そりゃまた……随分と友情に厚い奴だな」

思わず、キバは自分と自分の友人の事を考えてみる。
もしも、自分の友人が参加しており自分が死んだとしたら……。

「……むしろ喜ぶだけだな」

あいつは俺をtktkさせる事を楽しんでるから、と軽く欝に入る。

「でも、それが間違っているってのをあんたは気付いたんでしょう?」
「うん……だから、古泉君も多分気付いてくれるよ」
「ピィ!」

自分に言い聞かせるように言う妹に、ピッピが同意する。
そう、人は変われる……自分の意思で、他者の言葉で変わる事が出来る。
だからこそ、妹は古泉の道も間違えているのだと説得する事を心に決めた。
同じ目的を持ち、同じ人を愛した男の道を正す事を。

……しかし、人は確かに変わる事が出来るが。 そう簡単に変われないのもまた、人である。
745SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:41 ID:McV7VTjc
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

色々とごたついたものの、八人はようやく塔の外へと出た。
日は既に落ちており、辺りは暗く静けさを保っている。

外へと出た八人は、そのまま歩き出すかと思いきや一斉に振り返る。
そして、皆が――目の見えない博之さえもが、その塔を見上げた。

「色々、あったわね……」

一番長く塔にいたティアナが口を開くと、全員が頷く。
兄弟と合流が出来た、殺人鬼に襲われた、過ちを犯してしまった、大切な人を失くしてしまった。
この殺し合いの場に連れてこられ既に半日以上が経過したが、たったそれだけの時間の間に様々な事が起きたのだ。
それぞれの心の中に、それぞれの想いが宿る。

「……もう一度、ここに帰ってこよう。
 勿論、俺達の仲間を探して……首輪を外せる奴を探して……あいつらを倒して、皆で帰るために」

キバの言葉にもまた、全員が頷く。
あの駅の線路が主催者がいる場所へと続いているというのなら、自分達はもう一度ここに戻ってこなければならない。
首輪を外し、仲間を集め、主催者達を倒す為に……このゲームを潰す為に。

そうして、八人は再び一斉に踵を返すと歩き出す。
目指すは西にある古城。
そこに、首輪を解体出来る者がいると信じて、八人は歩く。

必ずこの場に戻ってくると、そう胸に誓って。
746SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:42 ID:McV7VTjc
【E-4 町/一日目・夜】
【永井博之@永井先生】
[状態]:精神疲労(ほぼ回復)、全身打撲、失明、顔面怪我、鼻骨折、肩部・太腿・脇腹銃傷、腹部強打(全負傷部位を薬草で治療中)
[装備]:薬草(8/99)@勇者の代わりにry 、包丁@フタエノキワミ アッー!(るろうに剣心 英語版)
[道具]:支給品一式*3(食料三食分・水一食分消費)、座薬@東方project、ヲタチ(残りHP80%)@ポケットモンスター
ゴム@思い出はおくせんまん、自動ぶんなぐりガス(残り1/5)@ドラえもん、ヴェルタースオリジナル*2@ヴェル☆オリ
[思考・状況]
1.少数派による運命の打開
2.城まで行き、首輪を解体出来る者を探す。
3.目が見えないから状況がいまいちつかめない
4.愛媛のカリスマで目が見えなくてもなんとか頑張る
※レナとティアナの声を時々間違えます。

【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:右手に切り傷、右腕銃傷
[装備]:サイレンサー付き拳銃(1/6)@サイレンサーを付けた時とry、鉈@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式*2(食料一食分・水一食分消費)、雛見沢症候群治療セット1日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に、
テニスボール、オミトロン@現実? モモンの実@ポケットモンスター
[思考・状況]
1.少数派による運命の打開
2.城まで行き、首輪を解体出来る者を探す。
3.圭一の思いを継いで、対主催思考の仲間を探す。
4.また今度こなたさんとはゆっくり話をしたい。
5.罪滅しをする
※八意永琳が何か知っているのかだと思っています。
※時期は大体罪滅し編後半、学校占領直前です。
※雛見沢症候群は完治しました。
747Classical名無しさん:07/12/25 19:42 ID:0GmF4w.k
君と支援したい……
748SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:43 ID:McV7VTjc
【友人@自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ】
[状態]:全身に軽い切り傷、左肩切り傷、あごに切り傷、背中打撲
[装備]:ロールバスター@ロックマンシリーズ、メタルブレードのチップ(装着済み)
[道具]:支給品一式(食料一食分・水一食分消費)、桃太郎印のきびだんご(24/25)
[思考・状況]
1.少数派による運命の打開
2.城まで行き、首輪を解体出来る者を探す。
3.キョンの妹を守って見せる!
4.この世界から脱出したい。
5. 宇宙人とかありえない。え、マジで宇宙人?
6.作者に会ったら説明を求めた後ぶん殴る(いないし、関係ないかもと思ってきてます)
※奇妙なデジャヴがニコニコ動画によるものだと気付きました。
※「ひぐらしのなく頃に」についての知識が徐々に戻りつつあります。また、他の事柄についても思い出すかもしれません。

【キョンの妹@涼宮ハルヒの憂鬱&愛しの兄が振り向かない】
[状態]:多少の疲労(ほぼ回復)、頬に軽い切り傷、複雑な気分、頭部に打撲&出欠
[装備]:おたま@TOD、 カワサキのフライパン@星のカービィ
[道具]:支給品一式(食料一食分・水一食分消費)、DMカード(オレイカルコスの結界 (次の早朝まで使用不可) 三幻神(ラーのみ使用可だが遊戯、海馬などのみ、他は次の早朝まで使用不可)、
ブラック・マジシャン・ガール(次の深夜まで使用不可)、ホーリーエルフの祝福(次の深夜まで使用不可)、青眼の白龍*2(次の午前まで使用不可)、強制脱出装置(次の0時まで使用不可)、
死者蘇生(次の昼まで使用不可)、コカローチ・ナイト、進化の繭、ゴキボール)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ、携帯電話@現実
[思考・状況]
1.少数派による運命の打開
2.城まで行き、首輪を解体出来る者を探す。
3.もう誰も殺さない、罪滅しをする。
4.キバくんには死んで欲しくない。
5.古泉くんの間違いを正す。
6.さっきの虫のカードはできれば使いたくない。
749SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:44 ID:McV7VTjc
【ティアナ=ランスター@魔法少女リリカルなのはStrikers】
[状態]:魔力徐々に回復、やや疲労(ほぼ回復)
[装備]:ゼットソーハードインパルス@現実、リアルメガバスター(269/300)@デッドライジング、
[道具]:支給品一式*4(食料四食分・水三食分消費)、ダンボール@メタルギアシリーズ、本『弾幕講座』、
DMカード(黒騎士の魔剣少女、セイバー)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(次の昼まで使用不可)、
ヴェルタースオリジナル@ヴェル☆オリ、アイテム2号のチップ@ロックマン2、鉄パイプ
[思考・状況]
1.少数派による運命の打開
2.城まで行き、首輪を解体出来る者を探す。
3.殺し合いに乗っていない人達を集める
4.その後、どうにか殺しあわずに済む方法は無いかを考える
5.カードが少し気になる
6.人殺しはしたくない
7.主催者を捕まえて願いを叶えさせる
※ダンボール@メタルギアシリーズの隠密効果を知り、多少信用しました。
※外山のデイパックに入っていたアイテム二号のチップは、気付かずに自分のデイバッグに移してしまっています。

【ピッピ@ポケットモンスター(ピッピのゆびをふるのみで殿堂入りを目指す)】
[状態]:強い決意
[装備]:リーフシールド@ロックマン2(技マシン的な使い方でポケモンは使える)
[道具]:支給品一式(水一食分消費)、ほんやくコンニャク(1/4)(半分で八時間)@ドラえもん、
テレパしい@ドラえもん(残り3粒、五寸釘@現実、モモンの実@ポケットモンスター、
オボンの実@ポケットモンスター、ポケモンフーズ一日分(二食分消費)@ポケットモンスター
[思考・状況]
1.少数派による運命の打開
2.城まで行き、首輪を解体出来る者を探す。
3.もう逃げない。仲間のことは絶対に守る。
4.あの怪しいポケモンとトレーナーを倒し脱出
※首輪は頭の巻き髪についてます
※ピッピは、はたく、うたう、おうふくビンタを使えることを思い出しました。ただし、まったく使ってこなかったため、かなり信用に欠けます。
750Classical名無しさん:07/12/25 19:46 ID:yuwXuzc2
支援中の支援ッ!
751SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:46 ID:McV7VTjc
【泉こなた@らき☆すた】
[状態]:顔面強打、右腕打撲、腹部強打、(これらの痛みはひきました)、強い決意
[装備]:くうき砲@ドラえもん、団長腕章@涼宮ハルヒの憂鬱、フタエノ極意書@ニコニコRPG
[道具]:支給品一式*2(食料一食分・水一食分消費)、暗視ゴーグル@現実、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー、コロネ(バタフリー)@キャタピーだけでクリアに挑戦(残り100%)、
テニスボール、初音ミク@現実、モモンの実*3@ポケットモンスター、オボンの実*3@ポケットモンスター、ポケモンフーズ一日分(二食分消費)@ポケットモンスター
[思考・状況]
1.つかさを助けたい。
2.圭一の思いを継いで、対主催思考の仲間を探す。
2.城まで行き、首輪を解体出来る者を探す。
4.バトルロワイアルから脱出する
※フタエノキワミを習得しました。攻撃力が二倍になり、急所に当たりやすくなります。
 しかし習得した事を自覚できていません。パンチを使えば気付くでしょう。
※他アニメについての知識が徐々に戻りつつあります。
 「ひぐらしのなく頃に」「魔法少女リリカルなのは」の他にも、何か思い出すかもしれません。
752SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:47 ID:McV7VTjc
【水銀燈@ローゼンメイデン】
[状態]:右腕欠損、腹部強打、強い決意、包帯人形、男物の上着、ジャンク、幸せ
[装備]:真紅のローザミスティカ@ローゼンメイデン(真紅の技が使えます)
[道具]:ぬいぐるみ沢山 、ヴェルタースオリジナル@ヴェル☆オリ、くんくん人形@ローゼンメイデン、
ヤクルト(残り4本)@乳酸菌推進委員会 、庭師の鋏@ローゼンメイデン、銀コイン@スーパーマリオワールド
[思考・状況]
永井博之と契約
1.城まで行き、首輪を解体出来る者を探す。
2.『アリス』の捜索。
3.ゲームに乗っていそうな人間達に警戒。
4.ピエモンを殺す。その仲間も殺す。
5. 殺した詩音の姉への償いをする。
6.ピエロの思惑に乗りたくないから、できるだけ人は殺さない。
7.襲ってきた奴とは戦う。殺すのも仕方ない。
8.くんくんと乳酸菌がいっしょにいて幸せ。
※ピエモンが自分の世界で何かしていたということがわかりました。
※マヒは完全に回復しました。
※人形の操作能力をテストしました。重いものはあまり持ち上げられず、20メートル以上飛ばせません。
※銀コインを数枚、人形に持たせています。
※自分の右腕は荷物と一緒にしまってあります。
753SECRET AMBITION ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:48 ID:McV7VTjc
※塔内の隠し部屋の奥の駅は主催者の本拠地に繋がっている、とレナ達は推理しました。
 その目的は監視者達の運搬であり、足りなくなった監視者を補充するものだと思っています。
 ただ、あくまで推理であり確証ではないので真実はわかりません。
※それぞれの情報は全て共有しました。
※農二のハワイのお土産@科学の教材ビデオと銀コインがE-4の塔内の隠し部屋の床に落ちています。
※銀コインも集めても1UPしません


※レナ達が推理・議論した事柄について。
1.名簿と放送により、隠された参加者が存在すると推理しました。あくまで推理であり、真実と異なる場合があります。
2.地図と放送により、山の向こう側に主催者の本拠地があると推理しました。あくまで推理であり、真実と異なる場合があります。
3.自分達がそれぞれ別の次元から呼び集められた者であり、呼び集められた原因はニコニコ動画であるものと考えています。
  そして、主催者の正体はキバの世界に住む住人であると推理しました。
  その住人は元々別の次元から来て、キバの世界に住んでいるものとも推理しています。あくまで推理であり、真実と異なる場合があります。
4.自分達の脱出への道を阻む三つの事柄をX、Y、Z。それらを超えた所にあるものをΩと定義づけています。
  ルールX(完全に遮断され、隔離されたフィールド)、ルールY(能力を制限し、反抗者には死を与える首輪)、ルールZ(殺人を推奨し、人を疑心暗鬼にさせるこの殺人ゲーム自体)
  ルールΩ(全てを乗り越えた先に待っている、主催者)
  これら全てをスクラップ&スクラップし、仲間を死なせず殺戮の運命を乗り越えて愛媛の打開を見せるのが八人の基本方針。
5.首輪に搭載されているだろう盗聴器・カメラ・発信機と監視者の存在により、隠し事は無駄だろうと推理しました。あくまで推理であり、真実と異なる場合があります。
754Classical名無しさん:07/12/25 19:49 ID:yuwXuzc2

755 ◆0RbUzIT0To :07/12/25 19:50 ID:McV7VTjc
投下完了です。支援ありがとうございました。
756Classical名無しさん:07/12/25 19:52 ID:0GmF4w.k
投下乙なんだぜ。
結束の固いいいチームだな。それにしてもピッピよ、
どっちかといえばテレポートやあなをほるじゃないか、この場合w
757Classical名無しさん:07/12/25 19:58 ID:yuwXuzc2
投下乙
少数派の運命の打開チームの考察は伊達じゃない
こういう世界観の考察も悪くないぜ

そして城に行けば脱出の道がもっと確かになりそうだが
道中にトミー、クラモンA、いっちゃん&えーりん、YOKODUNA
と危険人物だらけなんだよな。数人か削られることが予想される
758Classical名無しさん:07/12/25 19:58 ID:f6CGrBrA
いや〜
面白くなってきた

ニコニコ動画の知識取り戻したら最強だな

ダンボールとかヤンマーニとか隠れた能力わかるしね
759Classical名無しさん:07/12/25 20:04 ID:f6CGrBrA

ごめんなさい
sageてなかった
760 ◆jVERyrq1dU :07/12/25 21:09 ID:nXMOQ.Ek
投下乙
塔組の結束の固さに感動した。いろいろ乗り越えてきたんだもな
彼らにはぜひともゲームをぶち壊してもらいたい。

YOKODUNA投下します。ああ、今回なんか不安だ。
761 ◆jVERyrq1dU :07/12/25 21:10 ID:nXMOQ.Ek
YOKODUNAは魔理沙とお覇王を文字通り食った後、どすんと音を立てて地面に倒れた。
KAKUKAI最強の男といえど、二人の実力者との戦いで憔悴しきっていた。
しばらくは動けそうにない。このまま放送まで体力を回復させるか、と考え、楽な体勢を整える。
やっと完全なSHURAになったというのに……。YOKODUNAは自嘲気味に笑った。

疲れきっていたためだろう。YOKODUNAは起きて放送を待つつもりだったが、つい眠ってしまった。
一刻も早く傷を癒し、参加者を『食らう』ためには眠っておいた方がいいのかもしれない。

YOKODUNAが寝て、一時間ぐらい経った頃だろうか。放送が始まった。

空にぼんやりとした何かが現れたかと思うと、それは一瞬のうちにくっきりとした立体映像に変わった。
遠くから何かが聞こえる。高く人をからかっているような声。
曖昧な意識の中、YOKODUNAは放送が始まった事に気づき、横になりながら放送に耳を傾けた。
死亡した参加者の名が読み上げられる。自らの手で殺した魔理沙とお覇王の名も呼ばれた。
今回の死亡者は9人。残りの参加者がほぼ半分になったらしい。

残り半分か……。YOKODUNAは晴れてきた意識の中、思考する。
今まで、たくさんのNANZYAKUMONOが駆逐され、残りの参加者はおそらく実力者ぞろいのはずだ。
だが、かまわない。TENKA-ITIの頂が高ければ高いほどやりがいがあるというものだ。
SHURAとなった今、もはや過程や方法なんぞどうでもよい。自分はただYOKODUNAの名誉にかけて優勝を目指すだけだ。
いまだに、全身が痛むが休んだおかげで先ほどよりははるかにましだ。これならなんとか戦えるだろう。
762Classical名無しさん:07/12/25 21:12 ID:McV7VTjc
SHIEN
脇に置いているデイパックをちらりと見る。その中には今までの戦いの戦利品が数多く入っている。
今までは、体力に余裕があった分、これらの武器を使う事など考えもしなかった。
しかし、これからは使う事になるかもしれない。それほどに私は消耗している。
無論、武器を使う事など裁定の神GYOJIと父親とも呼べるOYAKATAから固く禁じられている。
そのため武器など使わずSUMOUのみで戦う事が最良ではある。まあ、今となっては、OKITEを気にする必要などないかもしれないが……。

さて、行くか……。

足に力を入れて立ち上がる。体は相変わらず重いが放送前よりははるかに回復しているようだ。
不思議な事に傷まであらかた塞がっている。無論、激痛が全身を絶え間なく襲っているが、
それさえ我慢すればHARITEなどのSUMOU技も放てるのではないだろうか。

これはおかしい。さすがのYOKODUNAも違和感を感じる。
道化に力を制限されていない状態ならばこんな傷、KIの力で一瞬にして消し去る事が出来るが、今は力を制限されているのだ。
この回復力は異常だ。私の体に何かが起こっているのか?そういえば体を包むKIもいつもとは違う気がする。
TAMASHIIだけが別の体に入り込んでしまったような……。

そこまで考えが至ると、突然YOKODUNAの体の周りに何か妙なものが現れた。それはYOKODUNAの皮膚と薄皮一枚隔てて存在していた。
空気のようにふわふわとしており、紫色をしている。それを見ていると何故か気分が高揚し、AKUIが心の底から湧き上がって来る。
出現した瞬間はかなり驚いたが、YOKODUNAはその後すぐにこれが何なのか理解し、つい、感慨深くなる。
朝頃に私は暗黒面に落ちたYASYAと戦った。思えばあの戦いこそがSHURAへの入り口だったか。
そしてついに私も手にする時が来た……!これが悪名高い暗黒面のKI……!


・暗黒面とは

 かつての大YOKODUNA、AKEBONOが引退後、慢心ゆえに暗黒面に落ちた話はあまりに有名である。
 彼がその後K-1ファイターに完敗し哀れなMAKEBONOになったという事実は現在でもKAKUKAIのタブーとなっている。
 AKEBONOがわざと負けていたという少数派の意見もあるが、これはひとえにAKEBONOが自身を覆う暗黒面のKI
 を扱いきる程の悪のUTUWAを持っておらず、逆にとり殺されたからだと専門家は指摘している。
 この邪悪なKIはかつてのYOKODUNAですら扱う事が出来ずに、弱体化した原因としてRIKISHI達の間で恐れられている。
 彼らが日々DOUTOKU修行に勤しんでいるのは暗黒面からの誘惑に耐える精神力を鍛え上げるためである。
 しかし、ごくたまに暗黒面に自ら飛び込み、このKIを使いこなす悪のエリートが現れる。
 彼らはYOKODUNAをも軽く上回る力を操る事が出来、その邪悪な力でか弱い人々やRIKISHI達を狩り、
 KAKUKAIに壊滅的な危機をもたらすと言われている。
 今までにこのKIを使いこなした者は数名に満たないが、彼らの存在はRIKISHI達の永遠の課題である事は言うまでもない。

                                 「民明書房刊『SUMOUの裏のウラ』より」

私が寝ている間に暗黒面のKIが体を回復してくれていたのだから、私にはいくらかの悪の素質があるようだ。
魔理沙とお覇王を食した事が暗黒面に落ちる引き金となったのだろう。
ありがたい。私は絶対に使いこなしてみる。

どうやら体の痛みもこのKIを身に着けたことで多少ましになっているようだ。
足を上げ、試しにSIKO-FUMIをしてみる。全身が悲鳴を上げるが力いっぱいやってみた。

ドォン!!

地面が裂け、辺りに轟音が響いた。
土煙が舞う中、YOKODUNAはどれほどの威力が出たか、地面を見てみる。
地面には直径80センチにも満たない小さなクレーターが出来上がっていた。
これはRIKISHIとしては恥ずかしすぎる小ささであるが、YOKODUNAは満足していた。
DOUKEに力を制限され、瀕死の重傷を負っている自身の体では、80センチ程のクレーターはむしろ驚異的な記録である。

さすがに無理が過ぎたのだろう。YOKODUNAは肩膝を地面につき、息を荒くした。しかし、表情はこれまでよりもはるかに明るい。
体に纏わりつく紫のKIを見ていると自分がSHURAになったという事が確信できる。

このKIを使いこなせば自分はまだまだ強くなる事が出来るのだ。今は休みながら暗黒面のKIの使い方というものを探っていくとするか。
こいつを必ずや使いこなし、さらに強くなってみせる。

辺りはもう暗くなっているというのにYOKODUNAの瞳が鋭く光った。

【E-2 河原/一日目・夜(放送直後)】
【YOKODUNA@世界最強の国技SUMOU】
[状態]:疲労困憊、重症、全身血塗れ、暗黒面に落ちました
[装備]:なし
[道具]:支給品一式*4(水食料全消費)、ドリルアーム、クロスミラージュ(8/8)@リリカルなのはStrikerS、気合の鉢巻き@ポケットモンスター
    クマ吉の手錠@ギャグマンガ日和、ドアラの着ぐるみ@ドアラ動画シリーズ、全自動卵割機@サザエさん、億千万の思い出@現実
    マント羽根*2@スーパーマリオワールド、キーボードクラッシャーの音声(の入ったiPod)@キーボードクラッシャー
[思考・状況]
1.休憩しながら暗黒面のKIを使いこなす
2.SHURAとして、ONI-CHIKUSHOとして出会った者全てに戦いを挑む。
3.最後まで残ったら主催者とも勝負を望みたい
766Classical名無しさん:07/12/25 21:20 ID:0GmF4w.k
投下乙!
ちょwwwwYOKODUNA強すぎワロタwwwwwwwこれで瀕死でかつ気合のハチマキつきとか
ミュウツーやカイオーガってレベルじゃねーぞ!
霊夢勝てるのかwwwwwwwww
767 ◆jVERyrq1dU :07/12/25 21:21 ID:nXMOQ.Ek
投下終了
民明書房をなぜかやってみたくなり書いてみた。
暗黒面のKIは元ネタ動画を参考にしてみました。
駄文失礼しました。
768Classical名無しさん:07/12/25 21:23 ID:VVVa0SP.
今のYOKODUNAなら、弱P、弱P、→、弱K、強Pで超必殺技出せるんじゃないかw
6321463214+Kのがそれっぽいけど。
769 ◆jVERyrq1dU :07/12/25 21:24 ID:nXMOQ.Ek
>>766
やっぱり強すぎですかね。問題あるようならクレーターのサイズをもっと小さくして弱くします。
80センチっていうのは正直、適当に決めちゃって…
770Classical名無しさん:07/12/25 21:25 ID:McV7VTjc
投下乙です。
なんというONI-CHIKUSHOwww
それでも腋巫女なら……腋巫女ならなんとかしてくれる
771Classical名無しさん:07/12/25 21:35 ID:ij3Qbkr6
MAKEBONOに関する部分が過去話と矛盾しないか?
772Classical名無しさん:07/12/25 21:36 ID:0GmF4w.k
◆jU59Fli6bM氏と◆irB6rw04uk氏は大丈夫なのだろうか…?
773Classical名無しさん:07/12/25 21:39 ID:yuwXuzc2
問題ないだろ
参加者はまだ37名はいる
もっと減らすべきだ

それにぶきやぼうぐはそうびしてないといみがないぜ!
って兄ちゃん言ってたよ
774Classical名無しさん:07/12/25 21:50 ID:0GmF4w.k
さいではさほど問題もなさそうだし主催話投下してもおk?
775Classical名無しさん:07/12/25 21:57 ID:KB3RnTZE
>>774
おkです。
776 ◆jU59Fli6bM :07/12/25 21:58 ID:I64Tfdo6
仮投下してきました。
・・・今気づいたけど、これって前後に分けるべきでしたか?
おかしいところは指摘お願いします。
777Classical名無しさん:07/12/25 22:00 ID:0GmF4w.k
では投下します。
ゲームも中盤に差し掛かった頃、そして放送が始まる少し前。
放送を間近にしながらピエモンはオペレータールームでふと昔を思い出していた。

忌々しいホーリーエンジェモンの作った異空間で消えることもなく、手下どもと
永遠の時間を過ごしていたピエモンだったが、ある時何の前触れもなく異空間に穴が
生じた。

その穴に導かれるように入ってみれば、そこはどこか貫禄のある西洋風の城。
しかし、内部に入っると途中までこそ侵入者を退ける罠を搭載した要塞のごとき
内装であったが、奥まで進むと急に勝手が変わりまるでSF映画に登場しそうな
未来基地のような風体に変わり始めるではないか。

そして、最奥で自分に協力を求めたあのマルクと、その背後の窓から見える自分を
ここに呼び寄せた存在──巨大彗星・ギャラクティック・ノヴァと出会った。


話を聞けば、マルクはカービィというある星の正義の味方に一度はポップスターの支配を邪魔され、
ギャラクティック・ノヴァごと消滅させられたという。しかしある時、まるで自分と同じく
唐突にノヴァと共に復活を遂げたらしい。
マルクはこれ幸いと即座にノヴァへ願いを告げることにした。咄嗟にまた同じ願いを言いかけたが、
それでは面白くないと考え直し『面白い生物らを集めて殺戮ゲームを開きたい』という
願いを告げた。
ノヴァは即座に了解し、自分にこの空間を用意してくれた。
さらに、自分は手下を持たない。カービィが道中倒した連中はその星の封印を守る
守り神のようなものだ。そこでノヴァはゲームの遂行を円満にするために、異世界から
高い管理能力があり、配下も多数存在し、且つ自分と同等程度の力を持つ協力者を
求めたのだという。


さて、本来であれば上からの目線とも言える協力の申し出だったがピエモンはそれを承諾した。
マルクの提案する殺戮ゲームは魅力的であったが、それ以上にピエモンが関心を示したのがノヴァの力だ。
ゲームが終わり次第ノヴァは手放し自分に譲るという。当初のポップスターとやらの支配は
どうするのかと言いかけたが、マルクにも考えがあるのだろう。恐らくは、このゲームを遂行する
過程でポップスターを支配できるようになる要素か何かか。もしかすればカービィとやらが
このゲームで脱落することでそれが可能となるのかもしれない。
まあ、あれの世界がどうなろうがピエモンの知ったことではない。
星一つで満足するなぞ、既に小さい考えだ。

ピエモンの狙いはマルクのいた世界に自分の世界……全ての世界を管理することであった。
そして彼は配下のデジモン・ウェンディモンを利用し十年近い未来でこれらの世界を
含む全ての世界、それの一部を映す『ニコニコ動画』というサイトが出来ることを知った。

恐らくその運営陣らも、まさか自分達が娯楽の一つとして開設した単なる動画投稿サイトが
全世界を肩代わりしてるも同然だということに気付いてはいないだろう。

ピエモンはこのサイトの存在をマルクに告げた。ただし全てではなく、この単なるサイトに
見える存在が複数の世界をリスト化するような存在だといった内容のみである。
マルクは大そう感心し、これを利用することに同意した。
それから二人でこのサイトを回り、自分達の世界の生物を含めたこのサイトにおける
『人気キャラ』とされる生物らを各々好きに集めることになった。
これによって集まった七十四人を無理矢理引っ張り出し、これらが参加者となったのだ。
手下の不備で『伊藤誠』『蒼星石』の二名が開催前に目覚めてしまい、排除せざるを
得なくなってしまったりマルクの『どうせならきっちり七十人に揃えよう』という提案で
『海馬モクバ』『双海真美』の二名を見せしめにするなど、開催前からハプニングもあった。

まさか、開催中にここまでのハプニングが起こるとは予想していなかったが。
流石にあそこまでの力を持つ巨大彗星でもある程度の限界はあるのかもしれない。
参加前に死亡した二名も一応支給品にしておくことで参加という形にした。
伊藤誠の首はこれまた手配ミスであんな所に出現しまったが。


昔を思い出すなど老人のようだ。……デジモンは年など取らないが。
ゲームも中盤に差し掛かる。バグなどの不安定要素も気になるが、
ピエモンが気になるのはマルクを復活させた存在だ。
恐らくは、殺し合いという過程で生まれる『志半ばで斃れる苦しみ』を
一番の糧とする『アポカリモン』がそれではないかと予測される。
そうであれば主催の一人に自分を選んだことに合致が行く。
以前人の子らに打ち滅ぼされたアポカリモンとは別に新たに生まれた存在か、
辛うじて微かなデータだけ残ったものが数多の戦いがあったデジタルワールドの
データを取り込み続け復活したものかは分からない。

未だ予測の域を出ないが、利用するというつもりであれば当然このまま利用
され続けるわけにも行かない。いずれはその正体も突きとめ、自分が逆に
利用し返すのだ。

そしてゲーム終了の暁には自分が全世界を管理する者となる……


放送の直前、ピエモンは付属していた人間世界の電車を使い
混乱した配下を統括する『指揮官』デジモンを送ることにした。
マルクは早くから配置しろと五月蝿かったが、如何せん力のある連中だけに
無駄に戦力を削ぐのは避けたかったのだ。

「ピエモン様、大丈夫ですかィ? ……その、俺達がいなくても」
植物デジモンの指揮官となるブロッサモンが不安そうに呟いた。
「心配するな。ある程度の戦力は残してある。それとだ、貴様らだけはヘマをしでかすなよ。
逃げ帰ろうのものなら擬似的に阿部を再現したロボットが多数存在する部屋に
放り込んでしまっても構わんのだからな」
後半の脅しを聞いてデジモン達が震え上がる。機械デジモンであるナイトモンでさえ
肌もないのに鳥肌のたつ感覚を覚えた。水中デジモン指揮官で女性の心を持つ
ラーナモンだけは小声で下品と罵ったが。

「それでは行ってくるが良い。既に駅を見つけ根城としている参加者がいる。
感の鋭い奴もいるから慎重に行動するように。貴様ら完全体はその必要もないだろうが、
配下がヘマをしないよう目を配るのだぞ」
その言葉を受け、合計四体の指揮官デジモンと追加増員が横浜線の車両に乗り込んだ。
闇デジモン指揮官のファントモンが終始ケタケタ笑っていたのが少し不安気になったが、
まああのアイスデビモンよりはいくらかマシだと流した。

そして電車は暗い地下を発つ。
それが見えなくなったところでピエモンはため息をついた。彼らならバレることがあったとしても、
捕まったり殺されることもなかろう。手は出さないことは絶対だが、万一戦闘になっても
完全体の戦力で力のない生物に引けを取ることはない。
電車とデジモン達は万全を期し、『グレードアップ液』で効力を上げた『かたづけラッカー』
に『グレートミキサー』で『石ころ帽子』を成分として取り込んである。姿も見えなければ
音も気配も気付かれることもない。装備品でないから外れることもない。
『かたづけラッカー』の効力が何らかの要素で消えなければ誰にも気付けないだろう。
当の自分達は存在を認識してるから見えるし足音も気配も判るという訳だ。
782Classical名無しさん:07/12/25 22:11 ID:I64Tfdo6
支援に願いを
秘密道具はこれと支給品で全て出払ってしまったが、最悪彼らが消えても戦力が
なくなったわけではない。
それに、自分達には優秀な側近がいる。
異世界から連れて来れる限界の七十五人の中数を揃えるために参加者と
なることが出来なかった五人。そのうち二人はミスで開始前に消え、
二人は見せしめとなった。そして残る一人。

デビルフロッグを利用しているため精神操作に穴がないわけではないが、それも
ニートと八意永淋に会わせなければいいだけのこと。
「そうだろう、蓬莱山輝夜よ」

ニートと同じ時間軸から連れてこられた不死身の少女は色のない視線を主人に返すのみだった。


【クッパ城&キノコ城@マリオストーリー】
主催陣の居城。
クッパ城部分は半分地下に埋まっており、その部分は地下鉄になっています。
残り部分は『マリオブラザーズ』仕様のトラップ満載ですが、オペレータールームのある
キノコ城上層部からエレベーターで繋がっています。
地下鉄には横浜線の車両@ハマセンが走っているようです。地下鉄じゃないとかは関係ないぜ!

【グレード石ころラッカー】
残りの秘密道具を混ぜまくって出来た最強のステルスアイテム。バグに接触するとどうなるかは不明です。

【ダークマスターズinロワ】
四人の完全体(クラス)指揮官デジモン。性格はロワに漏れたキャラをベースとしているようです。
(植物指揮官・ブロッサモン:坂田銀時@銀魂)
(水中指揮官・ラーナモン:北条沙都子@ひぐらしのなく頃に)
(機械指揮官・ナイトモン:作者@友人シリーズ)
(闇指揮官・ファントモン:トッコリ@星のカービィ)
また、それぞれウッドモン、エビドラモン、ガードロモン、バケモンが五匹ずつ追加されました。
既に出払っているレドベジ達よりは若干格上らしいです。
【蓬莱山輝夜@新世紀 東方三国志〜ひぐらしの憂鬱〜】
ニートと同じ時間軸から登場。精神操作でピエモンとマルクの意のままに動きます。
デビルフロッグ@星のカービィを利用しているため親しいものの呼びかけで
我に返ることがあるようです。

【蒼星石@ローゼンメイデン】
【伊藤誠@Schooldays】
開催前に出番無しで死亡。二人は星……じゃなくて支給品になりました。
真紅は参加者として集められていないので参加者としてカウントしてないようです。

【ギャラクティック・ノヴァ@銀河に願いを】
何でも願いを叶えてくれる神龍じみた巨大彗星。現在はロワを管理する
メインコンピューターとして力を貸しているもよう。限界はあるらしい。

※ピエモンはロワ終了後にノヴァを譲り受け、全世界の管理を目論んでいます。
ただしマルクに裏の意図がある可能性もあります。
※ピエモンは後ろでアポカリモンが糸を引いてると推測しています。黒幕を探して
利用し返すつもりのようです。
785Classical名無しさん:07/12/25 22:14 ID:yuwXuzc2
支援
投下終了です。誠死ねの言葉を受け誠は死んていたようです。
787Classical名無しさん:07/12/25 22:18 ID:0GmF4w.k
>>776
投下乙です。
「・・・」は「……」で統一した方がいいと思いますよ。
内容に関しては問題ないと思います。ってか闇AIBOここで来たか!
788Classical名無しさん:07/12/25 22:18 ID:yuwXuzc2
投下乙
ロワの開催前の話が少しずつ見えてきたな
脱出戦が面白くなりそうな展開だ
しかし蓬莱ニートの戦闘力とかってはっきりしてないのが多いんだよね
そこらへんは東宝三国志ベースかな?
789Classical名無しさん:07/12/25 22:18 ID:KB3RnTZE
>>786
投下乙です。
完全体デジモンがカオスすぎるww
790Classical名無しさん:07/12/25 22:55 ID:0GmF4w.k
今気づいた
>「良かった。別れた皆、無事みたいだ」
ロックマーン!!圭一とピカチュウとかがみとマッ!のこと忘れてるぞー!!
791Classical名無しさん:07/12/25 22:56 ID:0GmF4w.k
あ、ピカチュウとかがみんは第三放送前に死んだんだった……
792Classical名無しさん:07/12/25 23:39 ID:vYOMwIU2
塔組が古泉を友情に厚い奴と認識したww
真実を知ったときの反応が楽しみktkr
793 ◆irB6rw04uk :07/12/25 23:45 ID:UK/ZR/6w
ふぅ、書き終えました
かなりカオスな状態になってしまいましたよ
したらばに投下しておきます
794Classical名無しさん:07/12/26 00:05 ID:GG8fnPvc
投下乙
あのお方、降臨!!
だけどちょい危ない橋を渡っている気がするな
あの薬も使ったし……しかしあの展開はロワ的にも美味しそうだしな

甲乙つけがたい、今は様子を見るか
795Classical名無しさん:07/12/26 00:11 ID:jIniYHfU
最後の支給品袋の中身は、「まこと@改造ポケモンをry」と「蒼星石のローザミスティカ(こっちは確定で入ってる?)」かな。
あと一つはなんだろうか…?

つかダークマスターズ強すぐるwww
ラーナモンとナイトモンのダブル孔明wwwww

トッコリって誰。
796Classical名無しさん:07/12/26 00:31 ID:v4Mpmyxg
蒼い子の支給品はハサミだけ、誠は首だけでローザミスティカやポケモンじゃあ無いんじゃ………

てかもしそうだったら元々2人(モクバ、真美も入れるから4人か)に配る予定だった支給品はどうなんだろう?
主催者が持ってるんかな?
797Classical名無しさん:07/12/26 00:44 ID:GG8fnPvc
>>795
アニメカービィの黄色い小鳥
口うるさい
798Classical名無しさん:07/12/26 00:50 ID:snytJ0eU
そういや輝夜って永琳かニートなら元に戻る可能性あるだろうけど、それ以前にどの位なら親しい者のラインなんだろう
霊夢はともかくアリスや萃香は親しくなさそうだな。特に萃香。
799Classical名無しさん:07/12/26 00:51 ID:2BzDgSgw
Nice boat.はバグなのに……誠の首は支給品ですか
800Classical名無しさん:07/12/26 00:53 ID:jIniYHfU
えーと、5人分の不手際による非参加者と、道下の支給品が未だ不明。
どっちにしろ蒼い子のローザミスティカはどっかにあるはず。
ジャンクにされてるのは確実だから、主催者が壊してなければある。
バグ空間にあった武器などが彼らの支給品という可能性もあるんだぜ。
違ったとしても、最大で15個(道下入れれば18個)の支給品がある可能性が。
バグにより、もともと配られるはずだった支給品が飛んできた〜と考えると楽かも。
ここまで管理が杜撰だとコイヅカ君が倒れるのもわかるわ…

>>797
WAWAWAわかんねーwww 正月中に全話見ておく。
801Classical名無しさん:07/12/26 00:55 ID:om6Ya.9I
Nice boat は、あのタイミングで出す気は無かったってことじゃないか?
802Classical名無しさん:07/12/26 01:05 ID:GG8fnPvc
>>793
あ、ir氏も投下していたんですか
別の人のSS感想をして失礼しました

こっちSSは特に問題点はないと思う
803Classical名無しさん:07/12/26 01:18 ID:1DFsoTUE
正直、蛇足的内容の多いままの本投下は
事を急ぎすぎたと言わざるをえない
辻褄合わない部分も、あるように思えるけどな
804Classical名無しさん:07/12/26 09:24 ID:fzMGGRZI
蒼い子=鋏、誠=首でいいんじゃないかな。
残り少ない支給品を縛る意味はないし。

ところでローザミスティカってどういう存在だと理解すればいいんだろう。
他ロワを見る限りではローゼンメイデンしか使えないような描写があるけど、
人間は使えないのかね。
805Classical名無しさん:07/12/26 09:56 ID:om6Ya.9I
ローザミスティカは死んだら出てくるものだからな。
不人気の分も必ずあるはずだし、蒼い子のもどっかに必ずある。
支給品かどうか、エリア内かどうかは知らないけど。

薔薇乙女以外が使える可能性……どーなんだろ。
なんか取り込んでパワーアップする系統のゲームキャラとかなら普通に使えそうだけど。
806Classical名無しさん:07/12/26 10:48 ID:asRh0UlE
蒼い子のを主催側が持ってる可能性があるしな
誠は首だし。

ローザミスティカ、他のロワで魔力供給源になってたな。
一般人でもデバイス使えるくらいにはなるだろう。
807Classical名無しさん:07/12/26 10:52 ID:om6Ya.9I
って真紅の分は出てたな、すまん
808Classical名無しさん:07/12/26 12:08 ID:v4Mpmyxg
蒼い子のローザミスティカがあるとしてもマルク辺りが

「ピエモン君〜。綺麗だし僕これ気に入っちゃったのサ、二つあるしこれは僕がもらっておくのサ」

とか言っちゃって支給品にしなかった可能性も無きにしも非ずってわけで………
809Classical名無しさん:07/12/26 13:05 ID:TEMId2JQ
またOCN規制っすかwwwwww勘弁して下さいよwwwwwww
810Classical名無しさん:07/12/26 13:26 ID:v4Mpmyxg
考えたんだけど、今残ってる支給品を次の放送にでもMAP中央に落いて
参加者がそれに向かうように仕向けたら?

固まってるところは固まってるケドバラけてるところはバラけてるし
811Classical名無しさん:07/12/26 13:40 ID:fzMGGRZI
何も出さなきゃいけないという訳じゃなくね?
812 ◆jU59Fli6bM :07/12/26 17:26 ID:I6jWH30A
>787>790
これだから俺は/(^o^)\
指摘ありがとうございます。

相棒関連はもう少し意見を聞いたほうがいいですかね・・・
あとirBさんのSSも上がって考えたんですが
阿部さんの特攻先も変えないと潰しあいになりそうですね。
それと、楽太郎の悲惨な状態はあのままで大丈夫だろうか・・・

色々問題抱え落ちですみません。
813Classical名無しさん:07/12/26 18:31 ID:UIHRsXHI
>812
ええと、『OVERLAP』についてかな?
わかりづらいから、始めと終わりぐらいはトリをつけてほしいが、それはともかく俺の考え

・闇AIBOに関しては、雛見沢症候群に関係なく、彼が限界を迎えちゃったことで説明がつく
 ニコニコでは亀でATMを射出したりするし
・阿部さんの特攻先が絶賛戦闘中のあの洞窟だと、いろいろと矛盾が生じるのでは?
 確かあの洞窟、放送前から大変なことになってたからね
・ムスカは……うーん、どうだろう
・というか、放送があったのに時刻が夕方だが……

まあ、そんなとこ
814Classical名無しさん:07/12/26 22:16 ID:SqIkCmWk
Suicaがなのはのリンカーコアを食べたけど、ローザミスティカはアレに近い。
ローゼンメイデンの魂と心そのもので、魔力の源でもある。
雛苺が、薔薇水晶のせいで出番の消えた子(きらきー)に食い殺された際、ローザミスティカだけで生きてた。
蒼い子は悪い子ではないので、クラモンAに食われる心配はなさそう。
ただし、Suicaあたりが食う可能性はあると。
815Classical名無しさん:07/12/26 23:19 ID:JhwRuBjU
しかし何だな…
妙にカニバリズムと縁があるロワだなこれw
816Classical名無しさん:07/12/26 23:21 ID:TEMId2JQ
原作で銀様と共闘していた時の蒼なら分からんかもよ
817Classical名無しさん:07/12/26 23:51 ID:NSlCRwk6
今更だけど
>異世界から連れて来れる限界の75人

これは蛇足だと思う。
ピッピはこの枠でコロネやヲタチはこの枠じゃない理由が無いし。
818Classical名無しさん:07/12/27 00:11 ID:RMJyjPHE
ああ確かにそうだな
75人と具体的な数字が出てると、後で矛盾が出たときに修正しにくいだろうし
819Classical名無しさん:07/12/27 00:15 ID:RMJyjPHE
……何か読みにくいな。
(略)
『75人』と具体的な数字が出てると(略)

としておこう
820 ◆CMd1jz6iP2 :07/12/27 00:30 ID:xrw8/slk
ちょっと具体的に決めすぎなのはある。
もう少し緩めた方が、矛盾が出た時助かる。

今年最後の予約ということで、クラモンAを予約します。
821Classical名無しさん:07/12/27 10:18 ID:EF7bJSZ6
>>817-819
うーん、そうですね……
ひとまずそこだけでも修正しておきます
822 ◆jU59Fli6bM :07/12/27 17:49 ID:6QRYbTlY
指摘・意見ありがとうございます。
というかほんと間違いだらけで恥ずかしい・・・というより申し訳ない。
後日ロックの台詞と阿部さんの特攻先を修正して上げてみます。
細かい間違いも本投下までに全部なくせるようにします。


今更ですが、輝夜の親しい者の呼びかけで元に戻るっていうのは
ニートかえーりんの生存フラグになってしまうのでは?
でもまだこれからだし、そうとは言えないか・・・
823Classical名無しさん:07/12/27 17:55 ID:e3gNUn1c
逆に「死んだ」とか伝えても正気に戻りそうだからおkじゃね
824Classical名無しさん:07/12/27 18:47 ID:jujedEbE
てす
825 ◆irB6rw04uk :07/12/27 19:13 ID:ay0qpyGg
したらばのほうに一応投下したんですけどこっちに投下していいのですか?
なんだか訂正とかの意見が全然ないんですが
826Classical名無しさん:07/12/27 19:38 ID:d0YI9Yco
>>825
意見がないというのはつまり問題がないという事かと。
投下してもおkだと思う。
827Classical名無しさん:07/12/27 19:40 ID:0e1XqhIQ
オイラも問題ないと思うよそのSS
828Classical名無しさん:07/12/27 22:07 ID:d0YI9Yco
MAD作ったのにニコニコメンテでうp出来ない/(^o^)\
829Classical名無しさん:07/12/27 22:13 ID:Hci2FbMc
おそらく今日一日中は無理そうだな
830Classical名無しさん:07/12/27 22:17 ID:uSx0Bgdw
>>828
サービス復旧は明日の朝になるらしいし、一旦どこかのロダに上げてみてはいかがか
831Classical名無しさん:07/12/27 22:21 ID:d0YI9Yco
>>829
/(^o^)\
>>830
ニコ以外に上げたら負けかなと思う
明日の朝か昼に復旧してれば上げますよ
832Classical名無しさん:07/12/27 22:31 ID:EF7bJSZ6
復帰してもニコニコが残ってるかどうか
著作権云々の圧力があって動画大量削除をしてるって見解が多い
833Classical名無しさん:07/12/27 23:24 ID:VhPQ04KA
>>832
嫌すぐる
834Classical名無しさん:07/12/27 23:28 ID:IbjB21go
ニコニコ消えたらこのスレでも緊急放送入れるべきだろ(追悼的な意味で)
835Classical名無しさん:07/12/27 23:46 ID:d0YI9Yco
ニコニコは死なんよ、何度でも蘇るさ

しかし、ニコニコ蘇ってもなんかうpできないかもしれない。
容量が250MBとか重すぎってレベルじゃねーぞwww
836Classical名無しさん:07/12/27 23:48 ID:RMJyjPHE
ちょwwwwww
837Classical名無しさん:07/12/27 23:51 ID:Hci2FbMc
どんだけ詰め込んだんだw
838Classical名無しさん:07/12/27 23:53 ID:d0YI9Yco
しかもこれで軽くなった方なんだぜ・・・aviだと6GB超える

ニコニコって何メガまでうpできたんだっけ?
839Classical名無しさん:07/12/28 00:04 ID:OOGHcziA
区切るしかないのか…?
動画用レートにして音質下げても無理?
840Classical名無しさん:07/12/28 00:08 ID:wZjLRvvQ
>>839
詳しい事わからないw

区切りたくは無いけど、区切れる箇所はあるから総容量を200以下にして二つにしたいんだが軽く仕方が今ひとつわからない……
841Classical名無しさん:07/12/28 00:13 ID:IEhOUVWY
>>832
それって新手の大量殺戮じゃないか!
ニコニコ&ロワ&俺の生きがい\(^○^)/オワタ

>>835
ちょwwおまwww
投稿できるのってだいたい1MBじゃなかったっけ?(一般)
うろ覚えだけど
842Classical名無しさん:07/12/28 00:15 ID:IEhOUVWY
すまん、sage忘れたorz >841
843Classical名無しさん:07/12/28 01:13 ID:CqcW2MJY
投稿できるのは.avi .mpeg などは100Mb
.flvは60Mbだぜ
844Classical名無しさん:07/12/28 02:29 ID:QKXyeYl.
クラモンAよりも重い希ガスwwww
845Classical名無しさん:07/12/28 02:47 ID:0b6p9xfc
つかあれで5MBってどんだけ軽いんだよと
そういやデジタルワールドの容量ってどのくらいかな?
あるデジモンは10TBのデータを消し去ったりするが
846Classical名無しさん:07/12/28 08:52 ID:.kNKWWiw
復活ッッ! ニコニコ動画復活ッッ!

結局全面削除云々はほとんど釣りだったみたいだな、安心したw
847Classical名無しさん:07/12/28 09:43 ID:wZjLRvvQ
私です。ちんk……マルクPです。
音質めちゃめちゃ下がりましたが、どうにか分割してうpが出来そうですで候。
848Classical名無しさん:07/12/28 10:14 ID:dIAe7Mds
楽しみにしておりやす
849Classical名無しさん:07/12/28 10:14 ID:zULmSKlA
ttp://nicowiki.com/
ここのエンコード設定のMEncoder によるお手軽高画質flv作成法
これとかで、どうにか一本にまとまらないかな?
850Classical名無しさん:07/12/28 10:14 ID:8ODkRXEI
期待しておりやす
851Classical名無しさん:07/12/28 10:15 ID:8ODkRXEI
sage忘れたorz
852Classical名無しさん:07/12/28 11:45 ID:wZjLRvvQ
私です。マルクPです。
うpしてチェックしたところ、大丈夫そうです。
暇人向けなので時間がある人だけ見て下さいで候。

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1881755
853Classical名無しさん:07/12/28 12:41 ID:Ck20y9/2
投下乙
さすがマルクP
854Classical名無しさん:07/12/28 13:05 ID:YfCh.InA
仕方ないとはわかっちゃいるんだがコメ少ないのが寂しいな
855Classical名無しさん:07/12/28 13:15 ID:zULmSKlA
前半と後半を繋いでみた!
多分画質と音質が酷く落ちてる可能性も無きにしも非ず……
とりあえず、マルクPにttp://orz.s176.xrea.com/のFLV Mergeを
使ってみれば、と言ってみる。

……ところで、573でいいんだよね
856Classical名無しさん:07/12/28 13:20 ID:YfCh.InA
朝倉「…………」
長門「…………」
ハルヒ「…………」
ピカチュウ「…………」
フシギダネ「…………」
みのる「…………」
いさじ「…………」
福山「…………」
HAGA「…………」
ATM「…………」
ロール「…………」
道下「…………」
ワド「…………」
なのは「…………」
病魔「…………」
番長「…………」
ドラ「…………」
祥子「…………」
857Classical名無しさん:07/12/28 13:25 ID:wZjLRvvQ
>>855
765は勿論好きだけど、573も好きだよという感じです。はい。
それともう上げちゃったし、弾幕張ってくれてるみたいなんでこのままの二分割でいいかなと。
これ以上画質音質下げると大変な事になっちゃいそうだし。
>>856
ATM・ロールに関してはロックのくだり、ハルヒに関してはニートのくだりで出てます、多分。一括です。
他の人に関しては生存者(というか塔組)を優遇した結果だといわざるを得ない。
858Classical名無しさん:07/12/28 13:40 ID:0b6p9xfc
スパイダーマッ!って厳しいよな
著作権配慮版すら消されるなんて
859 ◆CMd1jz6iP2 :07/12/28 18:48 ID:g73gUwBU
完成したのでテスト投下しました。
どんどん指摘の方、お願いします。
860Classical名無しさん:07/12/28 19:38 ID:AoWVQoVs
投下乙!
ついに正式に参加者になったか・・・
首輪から流れる音楽ってのは全員ってわけではないのか?
861Classical名無しさん:07/12/28 19:39 ID:nUnxmLv2
乙!
ざっと見たところ特に問題点は見つからなかった
オイラはこれで大丈夫だと思う
862 ◆CMd1jz6iP2 :07/12/28 19:42 ID:g73gUwBU
ああ、しまった……
首輪からの音楽は、死亡者の首輪から流そうと思ってたんです。Fooさんのが。
ただ、それだと他のSSとの統合性が取れなくなるので、やめたのですが
一部、消し忘れていたようです。
863Classical名無しさん:07/12/28 20:06 ID:YfCh.InA
ピエモンとマルクのケンカ吹いたwwwwwww
強くて軍勢もあるはずなのにギガゾンビとどっこいどっこいに見えるのは気の所為だろうか
864Classical名無しさん:07/12/28 20:14 ID:PVqBe1jg
仮投下乙

だが、主催サイドへのダメージが大きすぎじゃないか?
それと、クラモンBがいるから、もう片方は一定以上進化できないんじゃなかったのか
とても面白かったが、参加者でもない奴が重要なところに絡むのは、よろしくないかと

あと、俺はラガン見てないんだが、wikiとか見る限り、グランゼボーマはさすがにまずいだろう
銀河大って……どうしろと。
865Classical名無しさん:07/12/28 20:15 ID:wZjLRvvQ
エコノミーモード糞ワロタwww
866Classical名無しさん:07/12/28 21:08 ID:YfCh.InA
>>864
それでも蓬莱ニートなら……てるよならなんとかしてくれる
867 ◆CMd1jz6iP2 :07/12/28 21:14 ID:g73gUwBU
>>864
主催へのダメージ、大きすぎますか……
6時間以内に修正できるダメージ+首輪は機能している、で大丈夫かと思ったのですが
修正案も考えてみます

グランゼボーマは、出されたら終わりだと考えて出しました。
首輪の爆破と同等に、やられるかどうかだと考えてもらえれば……
出せば、今回同様のダメージを受けることにもなりますし。
868Classical名無しさん:07/12/28 21:34 ID:l82pF4j2
それでも脱出派に有利な状況なのか?
これくらいあってもゲーム盤をひっくりかえせるような決定的な状況にないような
気がするけど
869Classical名無しさん:07/12/28 22:02 ID:2wZv7fio
クラモンA応援してた俺としては厳しい展開になったと思った。
チューモンと化したクラAが生き残るには
チューモン→ヌメモン→ヴァンデモン→デーモンかな?
ヌメモンがきついな。
でも進化できれば七大魔王でデジモンの中で最強クラスであってるよね?
下手したらもう一回攻撃をしかけられるかな?
870Classical名無しさん:07/12/28 22:09 ID:wZjLRvvQ
ん?最近のデジモンってのがよくわからないが、
ヌメモンはもんざえモンじゃないの?
871Classical名無しさん:07/12/28 22:19 ID:euRdPzvU
>>870
デジモンの進化には無限の可能性があるよ
872Classical名無しさん:07/12/28 22:25 ID:YfCh.InA
>>868
KASの十八番、バグ利用
873 ◆CMd1jz6iP2 :07/12/28 22:27 ID:g73gUwBU
とりあえず、修正案出してみましたが……な、何も変わってない!
これ以外被害小さくすると、このSS全部が変わりそうです。

アーマゲモンに関してなのですが、田代砲でシステムダウンしたときに
制限が一瞬解除→アーマゲモンに、ということで……駄目ですかね

デジモンの進化は無限にある。ヌメモンからメタルグレイモンにもなれる。
でも、何があろうと次はヌメモンという無常
874Classical名無しさん:07/12/28 22:28 ID:l82pF4j2
>>872
ごめん、説明が足りなかった…かな?
◆CM氏の仮投下SSで主催者側がダメージ受けたけど
それくらい大丈夫なんじゃねぇのってハナシだ

確かに鯖損傷の影響でバグが発生するかもしれんけどね
875Classical名無しさん:07/12/28 22:47 ID:YfCh.InA
チューモンはBテイルモンやテイルモンのコスプレした変態に進化できた気がする
876Classical名無しさん:07/12/28 22:55 ID:PVqBe1jg
杞憂かねえ
YOKODUNAの時もそうだったけど、ギリギリ大丈夫かな、と思ったら妙な化け方したし。
このダメージが何か致命的な何かに繋がりそうで怖いんだよ。

でも、第二生体コンピュータは余計だと思うぜ
それなら修正前の方がいいかと
877 ◆irB6rw04uk :07/12/29 00:17 ID:hJNjKqMY
どんどん妙な方向に向かっているような気がするな……
なんか一部のキャラだけが浮いているというか……

まぁ取り敢えず投下を開始します。
タイトルは『どうあがいても絶望〜夢の国のアリス』
878Classical名無しさん:07/12/29 00:18 ID:ONcv6PaQ
支援は任せな
879 ◆irB6rw04uk :07/12/29 00:19 ID:hJNjKqMY
うふふ……
あははは……
ケタケタケタケタケタケタケタ……

何も考えてない状態の顔がこのニコニコになってから何時間経っただろうか?
撃った拳銃の衝撃は――
人を拳銃で撃った時は――
『人を殺してしまった』という後悔よりも面白さのほうが上であった。

狩猟を趣味にしている人の気持ちが分かった気がするよ。
さて、どうしようかな? この殺されても仕方が無い、もはや水呑百姓以下の存在のコレと私の道に立ちふさがる石ころ……いや旧ピンクボールかな。
ラッチ部を引いて弾倉を開放する。ぼこっと膨らんだ黄銅製の薬莢が2つ、そしてまだ先端に銃弾が付いているのが3つ。
後3発か。
ため息が自然と出る。すこし少ないかな?
まだまだまだまだまだ! コレには苦痛を、恐怖を、そして絶望を『味逢わせて』あげなければならない。

ホーミング機能を持った高性能魚雷を撃てるのなら見たところ何も武器を持っていないアイツに負けるはずは無いだろう。

だけどね、万が一ってあるよね? その時のために備えとかなくちゃね。ケタケタケタケタケタケタケタ……

つかさは手首をひねりニューナンブの弾倉を慣性で定位置に戻した。カシャっという音が心地よかった。

           〆
880Classical名無しさん:07/12/29 00:20 ID:Q.c44slQ
>>869
実は、このままストレートに主催にならなくて良かったという現実。
クラモンAが主催者になってれば、凶悪すぎて討伐が絶対不可能になってた。
彼には可哀想だけど、この位置からまたトップを目指してくれたほうが良い展開になる。
ヌメモンを超えたらクラモンAの勝ち、それまでに誰かが討伐できれば、道化コンビの勝ち。

ところで、どうしてドナルドが主催者にいないのか誰か説明してください。
881 ◆irB6rw04uk :07/12/29 00:22 ID:hJNjKqMY
つかさをとめるにはどうすればいいのだろう?
つかさはいさを殺した。
でもいさはつかさを助けるために死んだ。
だったらぼくはつかさを助けなければいけない。

いさは必死で説得をした。でもつかさは言葉では心を変えてくれなかった。
ぼくは言葉で心を変えられるほど言葉を知ってはいない。
ぼくができることは戦って魔獣を倒すことだけだ。

何時のことだったかわからないけどぼくはある村に住んでいた。
その村には頻繁に魔獣が襲ってきた。
純粋にぼくを倒そうとして襲ってくる魔獣もいたけど、村人達を操って間接的にぼくを倒そうとしてきた魔物も少なくなかった。
その異変をぼくはどうやって解決したんだっけ?

――親玉の魔獣を倒したんだ。
今度もつかさが変になってるのは魔獣がつかさを操っているからなんだ。
だったら魔獣を倒してつかさをもとに戻さないと!

           〆
882 ◆irB6rw04uk :07/12/29 00:23 ID:hJNjKqMY
それぞれの思いを持って戦いは始まった。

「ごめんなさい、死んでください。ごめんなさい、死んでください。ごめんなさい、死んでください。ごめんなさい、死んでください……」
ティロモンは呪文のように謝罪の言葉を並べる。
殺したくはない。しかし自分の責で死なせてしまった仲間に許しを乞うために殺さなければならない。
つかさの仲間であるカービィはティロモンにとっても仲間である。
その仲間を殺して他の仲間の許しをもらう……明らかに矛盾である。
しかし、ティロモンの心の中につかさと言う人物が居るのなら話は別だった。
つかさが全主導権の最高司令官であり、神の域の存在なのだ。
つかさが殺せと言えば殺し、自殺しろと言われれば『つかさ、万歳!』とでも叫んで喜んで命を放り投げる。

ティロモンの自我はすでにつかさの欲求そのものになっていた。

だから魚雷を撃つのだ。
「トーピードアタック!」
対峙したカービィに向かって魚雷を放った。

その瞬間カービィの目付きが鋭くなる。星の戦士の血が目覚めたのだ。
何も持っていない手から『ぽん』っとバレーボール程度の大きさの黒い爆弾が現れた。

「やぁああ!!」

爆弾は放物線状に放たれ魚雷に衝突した。直後、激しい爆風が巻き起こる。

「打ち落とされた!?」

ティロモンは何が起こったかわからず、隙を作ってしまった。
カービィはその隙を逃さなかった。すぐに新たな爆弾を作り上げ、それをティロモンに向けて投げつける。

「ぐぁぁあああ!!」
爆弾はティロモンの直前に落ち、爆発した。
爆発の激しい熱風と地面に落ちていた礫が鉄砲玉のように体に突き刺さり、ティロモンの体は仰向けに地面に叩き落された。
883Classical名無しさん:07/12/29 00:23 ID:nRG/R2Gw
>>880
ドナルドの方がノヴァよりもマルクよりもピエモンよりも強いから
884 ◆irB6rw04uk :07/12/29 00:26 ID:hJNjKqMY
「ぐぅぅうう……痛い、痛いよ……」

今までの疲労、そして数々の攻撃による体の痛み……
自分の意思では体は動かなかった。

「私の意志なら動くよね?」

心をナイフで切り裂くような声が聞こえ、体がガタガタと震え始める。
恐る恐る目を開ける……そこにはつかさがニコニコしながら立っていた。

「私の意志なら動くよね?ティロモン?」
「あ……あぁあああ」
「どうしちゃったのかな? コレくらいで動けないとかどんだけー? ティロモンはまだ一人も許してもらってないんだよ。こうして倒れている間にも許してもらわなくちゃいけない人が一人、また一人って死んでいってるんだよ? ティロモンのせいで!!」

つかさはティロモンの頭を撫でる。
しかし、ティロモンの体の振るえは益々激しくなる。

「さっき放送があったけどなんと○人も死んじゃってたよ。どうしようか? ねぇどうするの? ティロモン、また謝れない人が○人も増えちゃったよ? ティロモンのせいで……」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい――」
「あはははははは、ティロモンは馬鹿だね!! わたしに謝ってもだーれも許してくれない、死んだ人も、生きている人も……あ!」

とつぜんつかさが大きな声を上げる。ティロモンは全身のこわばらせた。

「悲鳴が聞こえたよ。どうしようか? また許してもらえる人が死んじゃったよ?」

言い終わるとつかさはふっと笑う。これは演技だ。
さぁて、どう反応するかな?

「う……うわわぁぁぁあああぁあああ!!」

予想通り、コレ風情が戦闘放棄なんて早すぎだよぉ。せめてカンブリア紀位まで進化したら考えてあげなくもないかな?
さぁて、とどめの一言、エンジンに火を入れる言の葉。
885 ◆irB6rw04uk :07/12/29 00:30 ID:hJNjKqMY
「私の意思なら……動くよね?」
「分かった! 分かったよ!! こいつを殺すよ!」

再びティロモンは空中に浮かびだす。
あはははは、待ってるのも疲れるから早くしてよ。

           〆

カービィはつかさの茶番に付き合うほど暇ではなかった。
腕が千切れているのだから体の負担は計り知れない。現に切断面からは血が流れ出ている。
カービィは隙を見て洞窟の中に戻った。
すぐに目的のものを見つける。いさのディパックだ。
それをひっくり返す。水と拡声器、それと求めていたものが出てきた。
食料である。
一度パッチを外して元の姿に戻る。そして食料全てを吸い込みで一気に体の中に収めた。
バイタリティがあふれ出るのを感じる。流石に失った左腕は復元しなかったが切断面はほとんど塞がった。

「ぽよ!」
ようやくこれでまともに戦える!
ふと拡声器が目に入った。


――拡声器だけをいさのデイパックに入れ外に飛び出す。

外に出るとティロモンが浮かび始めた所だった。
ティロモンと目が合った刹那、魚雷がこちらに向かって走って来た。
パッチをつけて爆弾を精製、魚雷に投げる。
再び大きな爆発が起こった。

「こんどはこっちのばん!」
886Classical名無しさん:07/12/29 00:33 ID:EEbPEB0U
第1回AI付きSIENトーナメント キャラ紹介
887 ◆irB6rw04uk :07/12/29 00:33 ID:hJNjKqMY
爆弾をティロモンに投げつける。今度は直接当たるように。
だが、何度もうまくいくはずはなかった。

ティロモンは横に飛び、あっさりと爆撃を避けた。
さっき命中したのは爆発に驚いただけで放物線を描いて飛んでくる爆弾を避けるなどティロモンにとっては朝飯前だった。
2回、3回と爆弾を作っては投げるを繰り返した。
そのたびにひょいひょいっと避けられてしまう。

コピー技を使うこと自体は疲労を感じることはないがこの爆弾は一つで数キロある。そんなものを何回も投げていると腕に疲労が少しずつ蓄積されていく。
カービィの爆弾を投げるペースと飛距離は確実に落ちていた。

それを待っていたかのようにティロモンは魚雷を発射した。
カービィは応戦しようと爆弾を作り投げる。しかし空中で勢いをなくし魚雷に当たる前に墜落してしまった。

「くっ!!」

あの魚雷はかなり高性能のホーミング機能を備えているから避けることは不可能だ!
それに腕を簡単に吹き飛ばす破壊力……当たれば二度はない!!
迎撃はもう無理だ、時間がない!!!

「まけられないんだ!」
いさは自分が死んでしまってもつかさを闇から助け出そうとした。
だけどまだつかさは闇の中に居る。いさが出来なかったことをぼくがやらなくちゃいけないんだ!

直後、大きな爆発が起こった。


「うぐぅ……」

888Classical名無しさん:07/12/29 00:34 ID:nRG/R2Gw
『支援した』なら使っても良い!!
889 ◆irB6rw04uk :07/12/29 00:40 ID:hJNjKqMY
魚雷に当たる寸前、カービィは爆弾を目の前に設置し、その後すぐに自分は後方にヘッドスライディングをした。
次の瞬間、魚雷は置いた爆弾に命中し、爆発。
カービィは爆風にきりもみされながら吹き飛ばされたが何とか生きていた。
全身にナイフが刺さっているみたいに痛み、視界はスノーノイズのようにはっきりしなかったが、右腕、左足、右足、残っていた手足は全てあり、頭にはまだボムのコピーの象徴である水色の帽子が乗っていた。
ボムの能力はまだ使える。

でも……

このままでは勝てない……
カービィは自分の脳を最大限に使い、最善の方法を考える。

他のコピーを使う? たしかメガホンがあった。それでマイクを使えば……
だめだ、つかさまで巻き込んでしまう。
パッチをつけて少し頭がよくなったから分かる。
本気で自分が歌えばあの魔獣だけでなくつかさまで殺めてしまう。いままで歌ってきて仲間を殺さなかったことが不思議なくらいだ。
やはりここはボムで戦わなければ……

せめてもっと強力な爆弾なら……

――強力な爆弾って何だろう?
大きな爆弾? それは違うような気がする。
強力、強い、大爆発?
もっと大人のぼくはそれを使っていたと思う。
何だっけ? 何だっけ!? 何だっけ!!!

           〆

倒れているカービィを遠目で見下ろしながらつかさは笑いながらとどめを刺せと合図を送った。
「もう、ティロモン! 仲間なのにそんなにいじめちゃかわいそうだよ。一撃で殺してっていってるのに」
「ご……ごめん。これで終わるから……トーピードアタック!!」
890Classical名無しさん:07/12/29 00:41 ID:Q.c44slQ
だけどこれってボクの支援なの〜♪
891 ◆irB6rw04uk :07/12/29 00:43 ID:hJNjKqMY
脇の発射管から魚雷が発射された。
発射された魚雷は一瞬だけ空中に静止すると後部のスクリューが回転し始め、加速し始める。
ホーミング機能は正常に稼動し、信管を真っ直ぐカービィめがけて突撃する。

――これだ!
カービィの手から爆弾が精製され始める。
しかし今回の爆弾は黒く丸い爆弾ではない。
まず赤い三角錐が現れ、そこから白い円柱がスラリと伸び、最後に赤い三角翼が生える。
一つの小さい有翼ミサイルであった。

カービィは紙飛行機を飛ばすように投げる。それだけでミサイルは炎を吹かし魚雷に向かって飛んでいく。
三度目の大爆発……黒煙の量や爆発によって出来たクレーターの大きさはこれまでとは比べ物にならなかった。

ティロモンは驚いた。しかし一回目の爆発のときに油断したから痛い目を食らったのだ。
二度と同じ過ちは繰りかえさない! そう意気込んで黒煙の向こう側に集中する。

!? 煙の向こうから何かが飛んでくる!!
大きさは先ほどのミサイルと同じくらいの大きさである。ミサイルだとしたらやばい!!
魚雷の装填はギリギリだった。装填が完了した瞬間に発射する。
ミサイルはまだ黒煙の中だったがホーミングなので心配は要らない。勝手にぶつかって爆発してくれる。

予想通り爆発が起こった。しかし、明らかにその規模は小さかった。
爆風に呑まれてあるものが空中に舞い上がる……それは所々にヒビが入った拡声器だった。

「え?」

今爆破したのは拡声器だって言うのか?
なら敵はどこに……

「ティロモン! 後ろ!!」
892 ◆irB6rw04uk :07/12/29 00:48 ID:hJNjKqMY
つかさの声がした。はっとして後ろを……
ティロモンが後ろを向くよりも早くカービィは鋭く切り込んでいた。その距離はもう1メートルもない。

カービィの手にはまた別の形状の爆弾が握られていた。
近くに落ちていた石を媒体にして作り上げた特製爆弾、その形状は細い竹を何本も束ねたような形、そしてカラーリングは警告を表す朱だった。

「だ……ダイナマイト!?」
「ストォォォオオオン・ボム!!」

カービィはティロモンの背中にそのダイナマイト……いや、ストーンボムを押し付けた。


「て……ティルトアンカー!」
とっさにティルトアンカーを放つ。それを食らったカービィは洞窟とは反対方向に吹き飛ばされる。
だがあわてて放ったためか致命傷どころか服と表面の皮膚を少し切り裂いただけだった。

それでも近づいてきたカービィを遠ざけられたというだけで胸をなでおろす。
「つかさが教えてくれなかったら危なかったよ。ごめん次こそは……次こそは確実に『ねぇ、ティロモン……背中のやつ、なに?』殺……え?」

つかさはニコニコと笑ったまま自分の背中を指差す。
自分の背中に な に が ?

しゅるしゅるしゅると線香花火が燃えるような音が耳に入ってきた。
そういえば背中に何かが乗っているような感覚がある。
脳内にある言葉が再生された。

『ストォォォオオオン・ボム!!』

まさか!
ティロモンの予想通りストーンボムがティロモンの背中にくっついていた。
893Classical名無しさん:07/12/29 00:48 ID:YnPeoYHo
支援
894 ◆irB6rw04uk :07/12/29 00:53 ID:hJNjKqMY
「うわぁぁああ!! 離れろ!」
狂ったようにじたばたと動かし、体を木や地面にこすり付ける。それでもストーンボムは自分の体と同化してしまったかのようにまったく取れる気配は無い。
その間にも長かった導火線は少しずつ燃焼し炸薬を目指して走り、長さは半分を切った。

「つかさ! 助けてよ! これとってよ」

はぁぁあ……
つかさは大きな溜め息とついた。

「ティロモン、何勘違いしているのかな?」
「え?」
「ティロモンは『私を守る』とは約束したけど『私が守る』なんて一言も言ってない。それに火のついた爆弾に近づいたら危ないよ。どこが『私を守る』? 逆に危ない目にあわしてるし!!」
「そ……そんな……」

「そ れ に」

つかさのニコニコがいっそう激しくなる。漫画なら菊の花がバックにあるだろう。

「まだ誰一人として許してもらっていないんだよ」

ティロモンの心にその言葉が突き刺さる。


殺シタ皆ニ、永遠ニ許サレナイナンテ、嫌デショ?


嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!

頭をブンブン振り回して苦悩を振り払おうとする。
895 ◆irB6rw04uk :07/12/29 00:57 ID:hJNjKqMY
そんなティロモンに聖者の声が聞こえてきた。
「わかったよ。じゃぁこれでも食べてさっさと進化しちゃえばいいよ」
つかさは洞窟のほうを指差す。

そこにあるのは自分が撃ち殺したいさじの死体。

「うわぁぁああぁあ!!」

深海のジェット機と呼ばれるだけある。物凄いスピードでいさじの死体に近づくと胴体を口ではさむ。
口に力を入れるとゴギッと鈍い音を立て水風船のように血を撒き散らしいさじの体が2つになる。
白石と違い死んだばかりの死肉は物凄い生臭くて、苦くリバースしそうになる。
でも食べなければ死んでしまい、死ぬより辛い目にあってしまう。
涙を流しながら無理やり腹の中に死肉をぶち込む。

導火線の炎はもう炸薬の目と鼻の先だ。

最後に残ったいさじの頭……これを食べればいさじはこの世から完全に消滅してしまう。

「ごめんなさい、許してください、お願いします」
大きく口を開けていさじの頭を丸呑みにした。

次の瞬間、背中に取り付けられたストーンボムが爆発した。
爆風は洞窟の天井を破壊し、無数の瓦礫を降らした。


「よく、できました。よく、苦しみましたか? あはははは」
つかさの持っているデジヴァイスから怪しい光を放ったのは爆発とほぼ同時だった。

896 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:02 ID:hJNjKqMY
【C-3 洞窟前/一日目・夜】
【ゴマモン(ティロモン?)@デジモンアドベンチャー】
[状態]:火傷、体力低、疲労大、精神衰、つかさの言いなり、瓦礫の下敷き
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1.つかさに許してもらうために、死なない
2.つかさに許してもらう
3.オメガモン、真、琴姫の仲間にも許してもらう
※つかさを精神の拠所にしています。つかさが死ねば壊れるでしょう。
※放送を聞き逃しました。

【柊つかさ@らき☆すた】
[状態]:全身に軽い打撲、手のひらを怪我。精神に異変、感情欠落、ニコニコ、怒り?
[装備]:ニューナンブ(弾数3/5)@現実
[道具]:支給品一式*3(食事二食分消費)、ピーピーマックス*2@ポケットモンスター
飛行石のペンダント@天空の城ラピュタ、Fooさんの笛@ニコニコ動画(γ)
デジヴァイス@デジモンアドベンチャー、テニスボール*2
光の護封剣@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(現在使用不可)、琴姫の髪
不明支給品0〜1個(武器はなかったものと思われる)
[思考・状況]
基本行動方針:ゴマモンを許すまで利用する(許すつもりなどない)
第一行動方針:カービィを敵と判断。殺したい
第二行動方針:搭に行く
第三行動方針:福山さんを埋葬してあげたい
第四行動方針:基本的に敵はゴマモンに殺してもらう。できるなら自分でもやる。
第五行動方針:最後に、ゴマモンを残酷に殺す
第六行動方針:笑顔が取れないよ?
※ティロモンの考えていることが表情で読めるようになってきました。

※爆発によって洞窟は崩壊しました。
※拡声器はどこかに飛んでいきました。ティロモンの攻撃を受けてひびが入ってます。まだ使えるかどうかは不明。
897Classical名無しさん:07/12/29 01:05 ID:Q.Ws19fM
支援は遅れたころにやってくる
898 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:07 ID:hJNjKqMY
『午後六時をお知らせします』

電子音の後に無駄に発音がいい声が流れる。それに続くようにして笑い声が聞こえた。

『キャハ、キャハハハハハハハハハッ!!』

日が落ち、徐々に暗くなっていく空。
その夕焼け空をバックに巨大な立体映像が現れる。

私たちは足を止め空を見上げた。
「放送か……どうする?」
放送を聴き続ければ銃声が聞こえたところに到着するのが遅れてしまう。
反対に、そのまま銃声の聞こえた所に向かえば大事な放送を聞き逃し、最悪禁止エリアに足を踏み入れてしまい……

ズァアアアン!!

「え?」
「な!? 何だ今の爆発は」
「ハロゲーン」
『火薬の炎は嫌いだ……奴らは礼儀ってものをしらねぇ』

銃声が聞こえた辺りから激しい爆音とオレンジ色の光が見えた。

「今の爆発、尋常じゃないわ! はっきりとは聞き取れないかもしれないけど走りながらでも放送は聴けるわ。禁止エリアのところだけしっかり覚えればいいのよ。さぁ、早く行きましょう」
「分かった。こっちのほうだ」

彦麿が先陣を切って走り出す。私はその後を追い、朝倉が続く。
爆音は続いている。ラストスペル同士をぶつけ合ってでもいるのだろうか?
899Classical名無しさん:07/12/29 01:10 ID:Q.Ws19fM
辛い時
悲しい時
人はそんな時心の底に支援がキュ!
900 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:10 ID:hJNjKqMY
『キ……ハ! ―――――――
前のボクの放送か……
―――――今回から時間がわかり……に時報……てみたよ。』

走るほうに集中しているし、爆発とかの雑音が入って思ったよりも上手く聞き取れないわね。

『……止エリ――発表』

私は足を止めた。そして前を走る彦麿に声を掛ける。
「禁止エリアの発表みたい。ここだけはしっかり聞きましょう」

『二十時からA-1、二十二時からB-4。
ボクはちゃんと言ったからね? 間違えて入っても知らないサ!』

「20がA-1、22がB-4ね。さ、急ぎましょ」
「うむ、目的地はすぐそこだ」

私達は再び走り出す。それでも放送は流れ続けるのだった。
残る放送内容は死亡した人の名前を呼び上げて、それから退屈な話が少しあるだけ。
死んだ人なんてこのゲームでは関係ないし退屈な話を聞くつもりもない、そんな時間が勿体無い。

『んなが……者の発――時
の死……は──』

それでも、それでも放送は流れ続け、私の耳に否応無にズカズカと土足で入り込んでくる。

―――
前…圭一
菊――
……

はぁ? だれそれ……
901Classical名無しさん:07/12/29 01:12 ID:Q.Ws19fM
支援やれんのか!
902 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:14 ID:hJNjKqMY
谷……
ス……ダーマン

あ! そういえば谷口とか言う奴いたわね。御愁傷様。
やっぱり関係ない事ね。早く行かないと……



『霧雨魔理沙』



皮肉なことに走っていて、それに雑音も多いのにこの部分だけは何故かはっきりと聞き取ることができた。
今一番聞きたくない名前だったからかもしれない。
私は勘違いをしていたのかもしれない。
魔理沙が負けるはずが無い、この放送で名前が読み上げられることは無い! と……

私は歩むことをやめ、その場に呆然と立ち尽くした。そして平衡感覚が麻痺してペタンと崩れ落ちる。腹の底から煮えたぎった溶鉄のような胃液がこみ上げてくる。意識が曖昧になる。

彦麿が不審に思ってこちらを振り返る。しかし、アリスの目には彼は映っていなかった。

魔理沙の名前が読み上げられた時、まず『聞き間違いでは無いか?』と疑った。
でも……頭の中で何回も何回もあのピエロの鳥肌が立つような声で『霧雨魔理沙』という名前がリピート再生される。
もはや聞き間違えるほうがありえない。
903Classical名無しさん:07/12/29 01:17 ID:8g5UF47Q
支援
904 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:17 ID:hJNjKqMY
その名前が魔理沙以外の名前なら『○○が死んだのは本当なんだ』とこの時点で悔しい気持ちで満たされながらも納得していただろう。
今の私は納得することができなかった。

真っ暗な闇の道を進んでいく……そして壁にぶつかった。壁に背を向けて今来た道を振り返る。
進んできた道は白い光に塗られていた。その光は少しずつ向かってくる。そのことに喩えようの無い恐怖を感じた。
なんで光を怖いと思うのだろうか? 別人がこの部屋にいたとするなら暗闇から逃げ出したくて光に向かうものもいるはずだ。
でも、私はいやだった。

私は背中の壁を叩く。打ち付ける度に手から血が流れ出る。
手がぼろぼろになった頃、壁は壊れた。

「この放送は間違いなんだ!!」

新しくできた闇の道を走る。光から逃れるために……
……また壁にぶつかった。
前の壁よりも大きい。いや巨大すぎる。闇にまぎれて端のほうが見えない。
この世の終わりのような大きな壁。私はぼろぼろになっている腕を振り上げる。

何回叩いても壊れる気配は無い。自分の体を傷つけるだけだ。
その間にも光は後ろから這い寄って来る

いや……来ないで……

「いや……いや……いやあぁああぁああああ!!」

私の体は光に飲まれる。

『魔理沙は死んだんだ!!』
905Classical名無しさん:07/12/29 01:18 ID:ONcv6PaQ
支援だ
906Classical名無しさん:07/12/29 01:19 ID:Q.Ws19fM
魔理沙は大変なものを盗んで逝きました支援
907 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:23 ID:hJNjKqMY


「 嘘 よ ! ! 」

アリスの悲痛な叫びは悲しく山に木霊した。
もう逃避と言う闇の道は残っていない。あるのは現実と言う名の光。

そしてその光も絶望の光だった。
光に飲まれた体は光に溶けていく。修正液のような光だ。
直感的にこの光に体全てを飲まれたら私が私でなくなってしまうことを感じ取った。

ああ、私はたぶんこのまま悲しみに任せて人を殺してまわる。
魔理沙を黄泉帰らそうと……

もう左半分の体はホワイトに塗りつぶされている。

これでいいかもね?
どうせ魔理沙のいない世界なんて不幸しかない。

ホワイトは体右半分を侵食し終え残す頭を消しにかかった。
じわじわと侵食してくるホワイトに対抗するすべは無い。

口も耳も鼻の消されてしまった。

さよなら……ごめんなさい。

私を諦めた時だった。
908Classical名無しさん:07/12/29 01:25 ID:Q.Ws19fM
鏡音リンレンデビューおめ支援
909Classical名無しさん:07/12/29 01:25 ID:ONcv6PaQ
支援の前では全てが砕け散る
910 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:27 ID:hJNjKqMY

「どーまん!せーまん!」
どこかで聞いたことのある声がした。

突然体が自由になる。ホワイトに消されていた手足は元に戻っていた。
私は何が起こったかまったく分からなかった。




…………間に合った…………。



「……ひ、…………ひ」


アリス、



君を



助けに来た!!


「彦麿!!」
911Classical名無しさん:07/12/29 01:27 ID:Q.Ws19fM
ドナルドです
912Classical名無しさん:07/12/29 01:27 ID:nRG/R2Gw
そこのROMってるヤツ!!

お前の支援はゼロだ〜〜
913 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:28 ID:hJNjKqMY
白い世界の中に彦麿が立っていた。
「病む心を慰めるのが陰陽師の使命。辛い時、悲しい時、人はそんな時、心の隙間に闇が出来る。その心の闇に魔物達は容赦無く入り込んでくるのだ。だから苦しくても挫けるな、落ち込むな、ぷよぷよするな!」
彦麿は言い終わるとスッと手を伸ばしてきた。


パシッ……
「余計なお世話よ!!」
私はその手はたいた。私の口は続けて言葉を並べる。

「あなたなんかに私の悲しみ……苦しみが分かるはずなんてないわ!! 私は……魔理沙のことが……」

そこで私の口は言葉を紡ぐことをやめてしまう。伝えたら壊れてしまうから。
でも彦麿は私の言いたかったことが分かってしまったみたいだ。
なんともいえない表情で私を見ている。

「おかしいでしょ? 笑いなさいよ」
自称気味に笑いながら彦麿に言葉を投げつける。彦麿から帰ってくる言葉はどうせ『変』だの『頭おかしい』だの、そんな言葉に決まっているから。

「笑いはしない」
でも、彦麿から帰ってきた言葉は予想とは違った。
「たとえ愛するものが男だろうと女だろうと人を愛すると言う点では違いはないだろう。
 アリス、魔理沙は死んでしまった。それは変えようがない事実だ。では残されたお前はどうする?
 本当に愛しているなら彼女の意志を継ぐべきではないか? たとえ片思いだったとしても」

魔理沙の意志を継ぐ?

「心の闇にとらわれて自暴自棄に陥るなんて彼女への冒涜に他ならない。アリス、後はお前が決めろ」


言い終わると彦麿は目を静かにつぶった。
914Classical名無しさん:07/12/29 01:29 ID:Q.Ws19fM
笑劇のシエンブリッドォ!!
915 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:30 ID:hJNjKqMY
魔理沙の意志……
魔理沙なら間違いなくこの殺し合いを止めようとしたはずだ。
私がその殺し合いに乗ったら魔理沙の意志を正面から踏み躙るようなものだ……

私は両手で思いっきり自分の頬をたたいた。

「彦麿、私はもう迷わない」

彦麿は答えを聞くと満足げに笑った。

           〆

私が目を開けると真っ暗だった。
何だろうと考えたがまったく分からない。ただ少し汗臭く、生暖かく、そして心臓の音が聞こえて呼吸に合わせて胸が動いている。

ん? 胸?

ようやく頭が高速で回転し始めた。この服、見たことがある!
「ちょ! なにやってるのよ!!」
「おお、起きたか」

何故か私を彦麿が抱きしめていた。
私はすぐに離れる。顔が熱い……たぶん真っ赤だ。
916Classical名無しさん:07/12/29 01:31 ID:ONcv6PaQ
人を怒らせる30の支援
917Classical名無しさん:07/12/29 01:32 ID:Q.Ws19fM
夢オチ支援
918 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:33 ID:hJNjKqMY
彦麿が言うには突然アリスが倒れそうになったのであわてて受け止めようとしたらしい。だが無理な体勢で受け止めてしまったためアリスがおきるまでまったく動くことが出来なかったらしい。

と言うことは……今のは夢?

それにしてはリアルな夢だった。
「魔理沙の意志……か」
あの夢のおかげで幾分か救われたような気がする。
誰かが言ったか忘れたけど、夢を見るのは心が健康な証拠らしい。


私が気絶していた間に彦麿がラインを引いた名簿を見せてもらった。
本当に霧雨魔理沙のところに赤ラインが引いてあった。

「ねぇ、彦麿、急いでいるのは分かるけど……30秒でいいから後ろ向いてくれる?」
彦麿は頭に疑問符を浮かべながらも「わかった」と言い後ろを向く。

           〆
919Classical名無しさん:07/12/29 01:35 ID:Q.Ws19fM
まだ地味すぎるぜ
もっとスレに支援つけるとかSA☆
920 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:38 ID:hJNjKqMY
アリスに後ろを向かされて何をされるのだろうと考えていると突如アリスが背中にぶつかった。
そして背中に熱いものを感じる。
後ろを振り返ろうとすると……

「見ないで!」

と怒られてしまった。アリスはさらに私の背中にしがみ付く。
アリスの体は震えていて、時折嗚咽が聞こえてくる。

泣いているのか?

詳しくは分からないがどうやら今回の放送で親しい者がなくなったようだ。
私の背中にはアリスの涙で濡れていく。

いつもの私なら『ぷよぷよするな!』と怒鳴っていた。
でもアリスにどこか心の底で熱く燃える焔のようなものを感じる。
きっとこのままでも大丈夫であろう。


「ありがとう、もう大丈夫」
私の背中に引っ付いていたアリスはキッカリ30秒で顔を上げた。
921Classical名無しさん:07/12/29 01:40 ID:ONcv6PaQ
支援……支援……
922Classical名無しさん:07/12/29 01:46 ID:8g5UF47Q
とにかく支援
923Classical名無しさん:07/12/29 01:47 ID:ONcv6PaQ
支援かい
924Classical名無しさん:07/12/29 01:48 ID:nRG/R2Gw
ザンジバラードの後3年間 俺はずっと支援を取り上げられてきた
925Classical名無しさん:07/12/29 01:50 ID:ONcv6PaQ
規制食らった?
926Classical名無しさん:07/12/29 01:52 ID:6DdlHpV6
あいつこそが支援の王子様
927 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:53 ID:hJNjKqMY
ちょうどその時3度目の大爆発が起こった。
近いと言っても100m以上離れているのにこちらまで爆風が届くほどだ。

それとほぼ同時に足音が聞こえてきた。
朝倉は持っている剣を構える。

茂みから出てきたのはカービィだった。
その体はズタボロで左腕がなくなっている。体はススで汚れ、胸から腹部にかけて刀で斬られたようになっている。
さっきの爆発の正体は彼女だったのか。

「いったい何があったの?」
「つかさがいさをころして……」

つかさがいさじを殺した!?
カービィは話を続けた。

           〆

カービィの話によればいさじとつかさが口論になりつかさが持っていた銃で射殺。
その後つかさが連れてきた魔物と戦闘になったらしい。
その魔物はミサイルのような武器を使い、苦戦しながらも爆弾を背中に設置することに成功。

そこで体力が底を付き一時撤退、今に至る。

「なるほど、今の爆発は背中の爆弾が爆発したのね」
「ビックリダヨ」
「うん、すごくつよかった」
「なら、話が早いわね」
アリスはスッと立ち上がるとカービィが来た方向に歩き出した。
928 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:55 ID:hJNjKqMY
「ぽよ? どこに行くの?」
「決まってるわ、魔物を退治に行くのよ」
するとカービィは無理やり体を動かしアリスの前に立ちはだかった。

「ダメ! ダメ! ダメ! 絶対ダメ!」
「なんで? 魔物は今の爆発で弱っているはずよ」

カービィは鋭い目付きで言う。
「魔獣、とおくから攻撃してくる。 アリス、とおくからこうげきできない」
「遠距離なら一応持ってるわ。朝倉!」
「ハイヨー」
朝倉は落ちている石ころを槍に変えて前方に飛ばす。それでもカービィは退こうとはしない。
「もっと強いのがひつよう」

アリスは深いため息をついた。
「コノゴウジョウモノ」

「アリス、戦った本人が言っているのだ。今は一時撤退しよう」
「……分かったわ」
「テッタイシテマジュウノデカタヲミル」

アリスはしぶしぶながらも山から撤退を開始した。
929Classical名無しさん:07/12/29 01:55 ID:nRG/R2Gw
支援タイムがこんなにも息吹をッ!!
930Classical名無しさん:07/12/29 01:56 ID:ONcv6PaQ
これが僕の支援SA
931 ◆irB6rw04uk :07/12/29 01:56 ID:hJNjKqMY
【C-3 南東部/一日目・夜】

【カービィ@星のカービィ】
[状態]:左腕爆破、胸部から腹部にかけてきり傷、疲労、幼女化、ボムカービィ改
[装備]:萌えもんパッチ@ポケモン言えるかなで擬人化してみた
[道具]:支給品一式(食料以外)
[思考・状況]
1.魔獣を倒すために一時撤退。
2.戦う時はこの姿のほうがいいみたい
3.魅音お姉さんの人探しを手伝う。スマブラ経由の知り合いには会いたくない
4.でも、ヨッシーとか、知らないヨッシーかも
5.マルクを倒して殺し合いを止める
※様々な記憶が内包しています。パッチをつけることで思い出しやすくなります。
※ミックスコピーを思い出しました。

【矢部野彦麿@新・豪血寺一族 -煩悩解放 - レッツゴー!陰陽師】
[状態]:全身に打撲によるダメージ(中)、軽いショック(多少回復)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ネギ@ロイツマ、孔明ブロック(中・大)@スーパーマリオワールド(友人マリオ) 、長門の首輪
    コイン@スーパーマリオワールド
[思考・状況]
基本.主催を含む悪霊退散
1.戦略的撤退
2.つかさを心の闇から連れ戻す
3.琴姫の意思を継いで、悪霊を退散させる。
4.悪霊退散の為の修行を積む
5.猿の物の怪を改めて退散する
932 ◆irB6rw04uk :07/12/29 02:01 ID:hJNjKqMY
【アリス・マーガトロイド@東方Project】
[状態]:健康、魔力小消費
[装備]:朝倉涼子、炎道イフリナのフィギュア@ふぃぎゅ@メイト
[道具]:支給品一式、プラスパワー*6@ポケットモンスター、炎道イフリナのフィギュア@ふぃぎゅ@メイト
[思考・状況]
基本.しょうがないので異変解決。魔理沙の意思を継ぐ
1.とりあえず最悪の展開だけは避けないと……
2.涼子のため……じゃない、生き残るために少しやる気を出す
3.涼子の力でブレインな弾幕を作る方法を考える
4.いさじに貰った人形の性能を確かめる
5.お気に入りの人形とグリモワールオブアリスを探す
6.なんで魔理沙の服装……

933 ◆irB6rw04uk :07/12/29 02:03 ID:hJNjKqMY
【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:普通の朝倉人形
[装備]:レヴァンティン@くらっとけ!スターライトブレイカー(魔法少女リリカルなのはシリーズ)
白黒魔法使い風バリアジャケット
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1:デカタヲミルヨー
2:アサクーラダヨー
2:マユゲダヨー
3:コーセーノーバックアーップダヨー
※朝倉涼子
死亡扱いです。首輪はついています。
命令がなければアリスを自動で守ります。
アリスの魔力が尽きない限り、表情もあり、人間と区別がつきません。
魔力が尽きた状態で数時間放置すると死体になり、二度と操れません。
朝倉涼子の情報改変能力は、暗黒長門の半分以下まで落ちています。
※アリスの魔力を消費して、シグナムの魔法が使えるかもしれません。
演算処理のバックアップをさせることで、情報改変能力が上がっている可能性があります。
服装がどうみても魔理沙です、本当にありがとうございました。

※ゴマモンの危険性を十分理解しました。
934 ◆irB6rw04uk :07/12/29 02:06 ID:hJNjKqMY
投下完了です。
支援ありがとうございました。
どこか悪いところがあれば……
935Classical名無しさん:07/12/29 09:14 ID:iKwouzHw
投下乙!
アリスはピコ麿と出会えてホントよかったな
そしてつかさが驚きの黒さ!こいつはホントにつかさかっていうくらいの豹変ぷりでした
それにゴマモンも進化、再び対主催の脅威となるのか?
936Classical名無しさん:07/12/29 10:36 ID:A/5vNhrU
投下乙!
ゴマモンはカワイソスキングを名乗れるなもう
そして今回の進化でプカモン、ゴマモン、イッカクモン、マリンデビモン、リヴァイアモン、ティロモン
に次ぎ七変化となるわけだがwwwwwww
937Classical名無しさん:07/12/29 11:57 ID:mvs80UsM
投下乙!
アリスあぶねぇあぶねぇ。
幻想郷の数少ない良識人(あくまで比較的)がついに狂うかと。
いや、それはそれでおもしろいけどな。

ところでゴマモンはどこまで進化するのでせう
938Classical名無しさん:07/12/29 12:35 ID:xZ8OZ6uc

939Classical名無しさん:07/12/29 12:36 ID:xZ8OZ6uc
誤爆
940Classical名無しさん:07/12/29 13:13 ID:A/5vNhrU
どんな誤爆やねん
941 ◆CMd1jz6iP2 :07/12/29 15:30 ID:gUAwh6sk
修正案2を投下しておきました。
問題のある内容で、申し訳ありませんでした。
これで問題ないか、指摘願います。

それと、今回も、音楽〜の部分を消し忘れてました、すみません。
942Classical名無しさん:07/12/29 16:17 ID:X5mXM1xo
投下乙です
ノヴァになったか。俺は問題ないと思う。
943 ◆jU59Fli6bM :07/12/29 16:28 ID:X5mXM1xo
こっちも修正したものを投下しておきました。
また間違いあったら指摘お願いします。
944 ◆jU59Fli6bM :07/12/29 16:35 ID:X5mXM1xo
… を直し忘れてました。
なんかもう色々とすみません。
945Classical名無しさん:07/12/29 22:25 ID:A/5vNhrU
ところで状態表どうなってるんじゃろう
946Classical名無しさん:07/12/30 00:07 ID:qpNNVdsY
>>941

確かに、緊急時にノヴァを使うということをピエモン自身で言ってるんだよね
ナイスです

>>944

うん。そのタイミングなら、大丈夫と思う
離れてれば、戦闘音とか聞こえないだろうから。
947Classical名無しさん:07/12/30 11:07 ID:OWMHldLw
なんか、wikiが更新されてない…

ところで、そろそろ次スレ?
948Classical名無しさん:07/12/30 13:02 ID:TIGWJoio
二週間ちょいでスレ消費か
949Classical名無しさん:07/12/30 13:12 ID:CujNiFZM
凄い勢いだよな、ほんとw
950Classical名無しさん:07/12/30 14:28 ID:J/AH23cM
あと残ってるのは誰だっけ?
951 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 14:33 ID:pGJSCCmQ
問題無いなら投下しますが、スレ的にはどうなんだろう。
次スレ立ってからがいいですか?
できれば今日中に投下したい…。
952Classical名無しさん:07/12/30 14:41 ID:CujNiFZM
>>950
仮投下の分を含めて、現在放送後が書かれてないのはこれだけ。
夕方 A-2 クレバスの底の横穴              ストーム1
夕方 B-2 橋の下・河原                 TASさん、クラモンB
夕方 D-3 道路                     ニート、ロールちゃん、伊吹萃香
夕方 D-4 町の手前                   富竹ジロウ、涼宮ハルヒ
午後 E-3 町・薬局内部.                八意永琳、古泉一樹

また森組残ってるwww
>>951
容量的には問題無いんじゃないかな。
何レス分かによって、次スレが必要になるかもしれないけど。
953 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:07 ID:pGJSCCmQ
27レスくらい…かな。
では投下します。題名は「OVERLAP」で。
954 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:07 ID:pGJSCCmQ
道化師の笑い声が沈む日と一緒に消えていく。

日は落ちて暗くなっている。しかし、空は相変わらず無表情だった。
遠くの雪山を除けば、雲も無く鳥もいない空。天気予報が当たらないほうがおかしい空。
日が落ちた変わりに、月が辺りを照らし始める。
殺し合いに支障が無いようにする、主催の嫌らしい気遣いでもあった。

「もう日が沈む時間だったか」
残った静寂の中でエアーマンが呟く。
残り半数と言ったか、また結構な人数が死んだらしい。
いい調子だが、まだ残っている奴らはTASのような強者や、仲間同士で固まっているような弱者だろう。
どちらにせよこれからは面倒になってくるな…。

横のロムスカを見ると、何かを期待しているような目で首輪探知機を見ている。
どうやら今残っている参加者の三分の一近くがこの山にいるらしい。
いつでも誰かは殺せそうだが、俺が今戦いたいのはロックマン。
他の奴らのことはあいつを倒した後で考えたい。

だが、ロムスカが気になっているのは別のことだった。
「ふむ……これは当たりかもしれないぞ。」
「どうした?」
「分からんかね?ここの点だよ。ようやくあいつらのお出ましかもしれん。」
ロムスカの差すところを見ると2つ…いや、3つの点が我々のあたりまで近づいてきている。
「そら、そろそろ姿が見えてくるぞ……」
955 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:10 ID:pGJSCCmQ
辺りは暗かったが、見晴らしの良い高台のような場所にいた為、すぐに点の正体が見えた。
青いロボットと逆立った髪の少年。間違いない。
後ろで距離を取って追っている奴が気になるが、元々あいつの連れも殺すつもりだから関係無い。

「……ついに来たな。しかし、どこかへ急いでいるようだが?」
ロムスカは北西の点の集まっている場所を見ながら言う。
「さっき銃声が聞こえたからな。大方そっちを私達だとおもっているのだろう。
このままだと前を通過していくが、どうする?」

決まっている。俺はサテライト30を握り締めて言った。

「作戦は…決まっているのだろう?」
「まあな」

「……行くぞ」



ロックマンと遊戯の2人は音のした方向に走っていた。放送を聞きながら。
「スパイダーマンさん、圭一君……!」
ロックマンが小さな声で嘆く。
この殺し合いが始まってすぐ出会い、仲間の印にテニスボールを渡した2人。
2人とも、ピカチュウもかがみとも、再開は果たせなかった。
悲しかった。皆無事でいて欲しいと願っていたから。
956 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:11 ID:pGJSCCmQ
「…でも、僕がここで立ち止まっていては駄目だ…。皆の意思は無駄にさせない!」
「うん……僕も、そう思う…。さっきの、襲われている人も、大丈夫……かな」
遊戯が息も切れ切れに答える。
「あ、ごめん…無理に答えなくていいよ。
あの銃声、持ち主があいつらなら……ん?」
不意にロックマンが立ち止まる。

目に映ったのは、遠くに見える青色の体。エアーマンそのものだった。

「……!!」
「ロックマン、どうしたの?何かいるの?」

しかし、遊戯の質問が答えられることはなかった。
エアーマンは岩の向こうに姿を消していく。
もう辺りは暗くなっている。ここで見失っては次に見つけられるのはいつになるか分からない。

「ま、待てっ!」
そう思ってロックマンはさっき以上の速さで走り出した。
「え?……ちょっと!どういうこと?」
慌てて遊戯も追いかける。しかし、疲れていた上に元々の身体能力も違う為に追いつくことが出来ない。
先を行くロックマンがどんどん小さくなる。
「待って…!待ってよ!ロック……

『相棒!!危ない!!!』

しばらくぶりに聞いた闇遊戯の声に驚き、後ろを振り向く。
すぐ横を竜巻が通り過ぎていった。

「……え?」


その先にいたのもまた、エアーマンだった。
957 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:12 ID:pGJSCCmQ
「待てっ!エアーマン!逃げるつもりか!!」
そう叫びながら追い続けるも、相手はまるで聞いていないように黙ったまま。
しばらく走った後、切り立った岩の前でようやく立ち止まった。

「ふざけているのか!見つかったなら逃げずに堂々と戦え!」
エアーマンがようやく口を開いた。
「フフ…見つかった?逃げた?本当にそう思っているのか?」
「な、何を言っている!?」
「いいだろう。その愚行を証明してやろう……いくぞ!」
「くっ…分かった!」
さっきから感じる、明らかな違和感。
なぜエアーマンは逃げる必要がある?なぜそこまで余裕でいられる?

その疑問は、彼にロックバスターが直撃した時に明らかとなった。

エアーマンは跡形も無く消えていた。

「何!?」
確かに当たった。いや、当たったから消えたのだ。
エアーマンがいた場所に近づくが、機体の破片も無ければ逃げた跡もない。
それに、さっきまでの不可解な行動と発言。それが意味するのは一つ。

「これが…罠なら……」
ロックマンはようやく気づいた。
自分をここまで誘導するのが目的なら、あいつらの狙いは。

「……遊戯君!!!」
958 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:12 ID:pGJSCCmQ
私達は、全てが終わったらしい岩肌の上に立っていた。
周りにはクレーターや砕けた岩が広がっている。
ここに来る途中に聞こえなくなったあの音にも、今聞こえた放送にも、手遅れだと言われた。

「……スパイダーマさん、いさじさん、谷口さん…真も…!?」
「そんな……私達がぐずぐずしてたから?」
正直、何でさっきまで一緒に話してた人が死んでるのか理解できない。
こんな経験、この殺し合いが始まってから初めてだったから。

谷口先輩、私達を誤解したまま死んじゃったのかな……。もう一度会いたかったのに。
圭ちゃんもせめて、顔くらい見たかった。声くらい、聞きたかった…。
ん?顔……声…

あれ?圭ちゃんと、さっき話さなかったっけ?
確か、立体映像……決戦兵器……おはぎ…って、そんなわけないよね。気のせいか…。
でも何か、何か忘れてる気がする……。

そうやって考えていると、春香ちゃんが話しかけてきた。
「魅音ちゃん…つかさちゃんは大丈夫だったけど、場所が分からないからまだ心配だね……」
というかもう不安要素ばかりだなあ。これからどうなるんだろう…。
「でも、それより、いさじさんは……呼ばれたけど、あのカービィって子は呼ばれてない。
誰かに襲われてるんでしょうか?」
いさじさん、カーくん……。
そうだ、落ち込んでる場合じゃなかったんだ!
「うん…きっと襲われたんだよ!カーくんはいさじさんを見捨てるような子じゃない。
でも呼ばれてないなら……あああ、現在進行形だったりして…」
思わず地面に膝をついてしまう。
すると、弱気になってしまった私を、春香ちゃんが睨み付けた。
959 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:18 ID:pGJSCCmQ
「魅音ちゃん!立って!今からでも間に合うかもしれない!」
「でも、また手遅れだったら…。今でも十分辛いのに、まだ何か起こるなんて考えたくない……!!」
「だから私達が動かないと!私達が何か変えないと!」
「変える……」
「こんな時だから、私達が頑張るんです!
私には、あの時の誓いがある…。私はまだ諦めない!」

私のブルーに沈んだ心が、春香ちゃんの真っ赤な心に揺さぶられるような気がした。
「そうだよね……うん、そうだね!ごめんねえ、おじさん立ち直り遅くて…」
「さっきは私が叱られたし、お互い様です!」
「はは、そうだね。じゃあまずは洞窟に……

魅音が立ち上がったその時、近くから爆発音が鳴り響いた。

「えぇ!またあ?!!」
「あの子が追われてるのかも……ここからなら間に合うはず!」
「あ、うん、行こう!」
今度は置いていかれることはなかった。
私も春香ちゃんも、同じ気持ちだったから。

「「今度こそ、私達が結果を変えてみせる!」」
960 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:19 ID:pGJSCCmQ
ちなみにこの時阿部は、2人がどこへ曲がったのかは見えていなかったりする。
この尾行じゃバレバレだとようやく気づいたのが仇になってしまっていた。



「―――な…上手く……は……かった。ロック…も……拍子抜けだな」
「…そのま……っていてくれ。私はこいつの持ち物を調べたいのでね」
「全く、あいつにも舐められたものだ。こんな奴を戦力にしているとはな」

2つの声にぼんやりと目を覚ます。
あれ……?僕、どうしたんだっけ……。確か、何かに吹き飛ばされて…。

『相棒?……相棒!大丈夫か?』
「…もう一人の僕……。 !!」
僕を掴んでいる、この腕……

意識がはっきりしてくる。同時に今の状況に気づき、押し寄せてくるのは……絶望。

そうだ。僕は、あいつらに捕まったんだ……。

「ふん、起きたようだな。騒ぐなよ」
「……ロックマン、は?」
「何だ、お前を置いていった奴の心配か?あいつなら、そのうち戻ってくるだろう。
……それも我々の計算だからな」

……置いて、行かれた?ロックマンに?
あの時ロックマンは何かを追いかけてるように見えた…。でも、エアーマンもムスカもここにいる。
なら、どうして……。
961 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:20 ID:pGJSCCmQ
『相棒、起きてくれてよかった。俺が代わるぞ!』
もう一人の僕も話しかけてきた。
あのことがあったから、交代することに慎重になっているみたいだ。
……でも、

「ダメだ」

『相棒……』
「君に体は貸せない……」
『…やはりまだ、恨んでいるのか?…今度は俺が身代わりになるのも駄目なのか……?』
「恨んでなんか、ない…!でも僕の体は僕の体だ。身代わりになんてなれないよ」
『……すまない…相棒……』

「何をゴチャゴチャ喋っている?そろそろロックマンとご対面だぞ」
エアーマンが僕らの会話を中断させる。正直その方がよかった。

「ムスカ、こいつはどうするのだ?」
それを聞いて、ずっと支給品の説明書を読んでいたあの男が顔を上げた。
「フフ、心配無い。この小僧の支給品さえも我々の味方らしいからな!」
そう言うと説明書をデイパックに入れ、中から取りだしたものを見せる。

それを見た途端、嫌な予感がした。全身から血の気が引いた気がした。

「その顔、やはりそのとおりのようだな。フフ、この前の威勢はどうしたんだね?」
ムスカが残忍な笑顔を見せる。
「雛見沢症候群治療セット、という名前らしい。どこかの病気の薬らしいが・・・
"健康な人に注射すると妄想、発熱など悪影響が出ます"・・・
つまり我々が何もせずともおとなしくさせられるわけだ。いい物だと思わんかね?」
「フン、そのとおりになればいいがな・・・いいだろう、お前がやれ」
ムスカは分かっている、というように笑い、僕の上着を剥ぎ取った。
962 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:21 ID:pGJSCCmQ
『あ…相棒!駄目だ!これ以上は……』
「……もう話しかけないで」

あれは、健常者が使うとおかしくなるって、書いてあった……。僕はこのまま死んでしまうんだろうか?
気づかないうちに涙が流れていた。
そうだ。僕がこんなに弱いから……だから盾にされたり、足手まといになるんだ。

けど、やっぱり君には無事でいてほしい。
今までだってずっと、僕の事を一番に考えてきてくれた。
僕はさっきの事件だけで、君との絆を壊したくない…。
今本当に憎いのは、あいつらなのだから。

だから、僕は君とは交代しない。ごめんね。

「また出てきたら、今度こそ赦さないよ。
……君は僕と代わらなければ、あの薬の影響は受けないはずだから、薬が切れるまで……」

『相棒、待ってくれ!もしお前に取り返しがつかなくなったら、俺は…!』
「…もう一人の僕。僕ら、ずっと…友達だよね?」
『…ッ!』
ムスカが僕の腕を掴み、注射器を近づける。僕は、静かに目を閉じた。
963 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:22 ID:pGJSCCmQ
ロックマンは、暗くなった道を全速力で走っていた。

「くそ、くそうっ!僕はなんということをしてしまったんだ…!」
自分は愚かにも相手の罠にはまり、遊戯を危険にさらした。
だが、気付いた時にはもう遅かった。

さっきいた場所の近くまで来た時、巨大な竜巻が前方から姿を表した。
それを素早い動きで避け、後ろから表れた2つの影を睨む。

「エアーマン……!」
「フフ…随分とご機嫌斜めだな、俺の分身は気に入ったか?」
「そんなことはいい!遊戯君はどうした!」
すると2つの影が近づいてくる。よく見ると片方の影…ムスカの腕に、その少年はいた。
「まあ、落ち着け。このとおり私が預かっているよ。どうやら捨てられていたらしいじゃないか」
月明かりに照らされて、遊戯の顔が見えた。
その顔色は悪く、ぐったりとしているようだ。

「くっ…お前ら、何をした!」
「……俺たちはそんなに手荒な真似はしていない。まだ生かしていることに感謝するんだな」
「だが…こうすれば我々の勝ちは決まったような物だ。これで君は手も足も出せないだろう?」
確かにそのとおりだった。
だが、自分の不甲斐なさで仲間を危険にさらして、このまま何もできずに死んでしまう。
これほど屈辱的なことがあるだろうか。
964 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:25 ID:pGJSCCmQ
「エアーマン。以上で私の作戦は終わりだ、完璧だっただろう。あとは好きにやるがよい」
「………」
しかし、エアーマンは何かが気に入らないように黙っている。
「どうした?」
「ロムスカ、ここは1対1で決着をつける。下がっていろ」
「…何を言っているんだね?こんないい状況はそうそう無いではないか」
「確かにお前の方法なら楽に勝つことができる……。だが、気づいたのだ。
俺はロックマンより優れていることを、ワイリー様の為に証明したい。
その為には、万全な状態の奴を潰さなければいけない。無抵抗のまま勝っても意味がない……」
「ふむ。まあいいだろう……邪魔者も入りそうだしな。勝つことを期待しているよ」

ムスカは探知機を見ながら言った。


「今度は大きな竜巻が…!近くにいるのね!」
「これは……間に合ったのかな?」
2人が駆けていく横を、エアーマンがロックマンに放った竜巻が通り抜けていく。
しばらくして、岩の間におぼろげに見える影を見つけたが、姿はカービィではないのに気づく。
そして、

「待ちたまえ。そんなに急いでどこに行くのかね?」
1人の男が2人の行く手を阻んだ。

「あ、あんたっ……!誰だか知らないけど、私達の仲間が襲われてるかもしれないの!通して!」
「では、お前らの仲間ではない、と言っておこうか?きっと邪魔したら殺されるだろうしな」
「どっちにしろ誰か死んでしまうじゃないですか!それとも…… !!あなた…その子は何?」
春香がムスカの腕の中の遊戯に気がつく。力なくうなだれている少年は……死んでいるように見えた。
965 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:25 ID:pGJSCCmQ
「心配いらない。おとなしくしてもらってるだけだ」
「あんた、ゲームに…乗ってるの?」
「さっき向こうで人を襲ってたのもあなたなんですか?!」
その言葉にムスカは隠さずに答えた。自分が有利な立場だと知っていたから。

「ほう……やはり気づかれていたか。殺したあの男も色々とうるさかったよ…君達のようにな」
春香の頭に、嫌な予感がよぎる。
誰か、殺されていた……?私達が言った時は死体なんて無かったのに?
「ちょっと待って…殺した男って誰?」

「誰と言ったかな?おかしなスーツを着た男だったよ。確か、自分を"英雄の代理人"と……

 バコッ!!


「は、春香ちゃん・・・?」
シルバースキンが岩に食い込む。
春香の横にあった岩が、粉々になって崩れ落ちた。
「……ほう。中々の馬鹿力だな」

「……そう、あんただったのね。あんたがスパイダーマさんの、仇!!!」

しかし、いくら怒りをあらわにしても、ムスカは余裕のようだった。
「…あまり喚かれるのは好きではないのだよ。今の状況を忘れてもらっては困る。
君達は目の前で人が死んでほしくはないだろう?」
そう言って、遊戯の首をつかんでみせる。
「うぅ……」
「や、やめなさい!」
ムスカはにやりと笑い、手を差し出した。

「そっちの小娘。腰の銃を渡してもらおうか」
966 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:26 ID:pGJSCCmQ
頭がガンガンする。全身が重い。何も考えたくないのに、考えることしかできない。

僕はあの女の子達と、ロックマンが死んだ後で殺されるんだ。
そうだ。皆、殺されてしまうんだ…。
女の子達2人も、僕のせいで何もできない。
僕が動かないといけないのに、動くことができない。


「ご苦労。なかなかいい物を持っているではないか」
ムスカが銃を拾い、遊戯を地面に投げ捨てる。
その気になればいつでも殺せる距離のため、春香と魅音が身動きがとれないのは同じだった。

そして次の瞬間に、魅音の帽子が宙を舞った。

「きゃあっ!」
「魅音ちゃん!!」

「う・・・あいつ、並みの腕じゃない・・・!」
ちょうどケロちゃんの目の部分が打ち抜かれている。修行をしてきた魅音だからこそ、その技術に驚く。


「どうだ?素晴らしいショーだと思わんかね?」
967 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:27 ID:pGJSCCmQ
僕が動けないのは、熱のせいだけじゃなかった。

僕の周りは、何もかも真っ黒な暗闇で塗りつぶされて……。
心のどこかで生きるのに絶望してた。早く死んでしまいたいと思っていた。

さっきまであんなに悔しかったのに、あんなに怖かったのに、今はどうでも良かった。
銃声と女の子の悲鳴が聞こえる。
ムスカは…笑っている…

人を追い詰めながら笑っている。

何で……あいつらは殺しなんてしているんだろう?
何で…あいつらに殺されるんだろう?

「ハハハハ!私が優勝してラピュタの王として王国に君臨した時に、君たちの名前も残してやろう!
幸せに思うがいい!私の優勝に貢献するのだからな!」

自分の夢の為だけに、人殺しをしてるの?
人殺しは、夢を叶えるためなら許されると思ってるの?

消えた感情がまた違う形で溢れていく。
遊戯の中でずっと耐えていた何かが吹っ切れたかのように。

元々C−120は症候群による「錯乱」を防ぐための薬だった。
そのため、感情が一気に爆発することは無い。
遊戯の心は静かに、音も無く、壊れていった。
仲間の裏切りへの失望、ムスカとエアーマンへの憤り、熱による思考の変化、
全てが遊戯の中に黒い塊を作っていった。
968 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:28 ID:pGJSCCmQ
皆、自分勝手だ。
ロックマンも、もう一人の僕もだ。
それに、何であいつらは殺しなんてしているんだろう?
あんな自分勝手な理由で?
あれだけの理由で?
何であいつらは殺すの?
何であいつらは殺すの?
何で何で何で
殺す・・・殺す・・・?
殺す・・・

そうだ、簡単な事じゃないか。
僕は、ゲームで人が死ぬなんて許せないと思っていた。でも、これはそういうゲームなんだ。
だったら僕のしたいことは決まっている。

僕はあいつらを許さない。

あっちがそれだけの理由で人を殺していいなら、

僕は、僕に酷い事した奴を殺したっていいよね。



「くっ…こんな、こんなところで……」
春香は悔しさに歯を食いしばるが、どうすることもできない。

「では、遊びもここまでとしよう。お別れといこうじゃないか」
ムスカはゆっくりと銃を構える。
途端に春香と魅音の顔がこわばり、微動だにしなくなった。
それを見てムスカは満足そうにほくそ笑む。
969Classical名無しさん:07/12/30 15:29 ID:J/AH23cM
SISISI支援する〜♪
970Classical名無しさん:07/12/30 15:33 ID:CujNiFZM
支援する男、スパイダーマッ!
971Classical名無しさん:07/12/30 15:35 ID:J/AH23cM
- S I E N 2 -
972 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:35 ID:pGJSCCmQ
「あ…あれ……」
魅音が恐る恐る指を指す。それは自分に向けられていないのにムスカは気付く。
そして、

「…何だね?まだ何か…」

後ろを振り向いたムスカの顔も、2人の表情と同じになった。


ムスカって言ったっけ?
君みたいなゴミがいるから、みんな嫌な思いをしなくちゃならないんだ。
エアーマンも同じだ。琴姫さんの事、忘れたなんて言わせない。
ロックマン、君も僕を置き去りにしたよね。僕が許すと思ってるのかな?

『あ、相……棒……?』
そして、もう一人の僕。
君のことはまだ、"友達"だと思ってるよ。

だから、僕がする事にも

協 力 し て く れ る よ ね ?

「真紅眼の黒龍……召喚」

973 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:36 ID:pGJSCCmQ
い、今起こった事をありのままに話すぞ!
「後ろを振り向いたと思ったら、爆風で岩に叩きつけられた」
な、何が起きたか分からないと思うが、私も何が起こったか分からなかった…
頭がどうにかなりそ

 ダークメガフレア
「黒・炎・弾!!」

「ぎゃああああ!!」
巨大な火球が頭上から降ってくる。
気がつくと、倒れている上に足が塞がれている。
必死に避けたのはいいが、砕かれた岩にも次々と襲われたためだ。
何故?何故こんな状況になったのだ?さっきまで、順調に、完璧に……

真紅眼の黒龍を従えた遊戯が、ふらふらと近づいてくる。
「な、なぜだ!今まで動けなかったはずだろう!」
「なぜかって?」
さっき落とした銃を拾いながら遊戯が答える。
「そんなの聞かれても、困るよ」
「ひぃっ!」
足元で銃弾が数発弾ける。
「でも、君は絶対許さないってことは、決めたかな?」

顔は何の表情もない。殺意しか感じられない。目は張り付いたようにこちらに向けられている。
974 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:36 ID:pGJSCCmQ
死ぬ。

流石の私でも絶体絶命だと思わざるを得なかった。
気が付くと、懐に入っているカードを無意識に掴んでいた。
デイパックはいつの間にか私の分ごと取り返されている。
もう、これしか、これに頼るしかない。

「まだ僕のターンは終わってないよ!レッドアイズ!攻撃だ!」
『AIBO!駄目だ!それ以上攻撃をしたら、あいつは死んでしまう!』
呆気に取られていた闇遊戯も慌てて止めようとする。
「もう一人の僕…」
『やめてくれ!お前は人を殺すような奴じゃ……!

「……少し、黙ってろ」
『……!!!』
「レッドアイズ…攻撃だ」
く……今しか無い!

「黒炎…「せ、聖なるバリあがはぁっ?!」

何っ……!?
私の口に……テニスラケット……?

「…読んでたよ。何を隠してるの?さあ、君の持っている物、見せてもらおうか?」

……終わった。
カードも、道具も、取られてしまった。
私の夢が、私の優勝の夢が、崩れていく。
975 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:39 ID:pGJSCCmQ
「…なぁにこれぇ」
遊戯が懐からカードと首輪探知機を取り出して呟いた。
「君はやられるフリしながら、まだ何か企む余裕があるんだね……。
しかも僕たちが持ってたカードばかりだ。へぇ、君なんかに使われたんだ」
テニスラケットを引き抜き、ムスカに叩きつける。
「ぐへぇ!!…ま、待ちたまえ!3分間待ってくれ!少し話を聞いてくれないかね?」
話など通じないのは分かっていたが、ムスカにとっては殺されたくないが為の最後のあがきだった。

遊戯の動きが止まる。
その目を見て、ムスカは自分の言ったことを後悔した。

「…何言ってんだよ」

困ったように微笑んでいるが、そこには冷たいものしか無かった。
「今まで散々酷いことしてきた癖に、自分がやられそうになったら許しを乞う?
…そんな君がどこかの王様だなんて、笑わせるよ!」
「君みたいなのがいるから、琴姫さんも、ハルヒちゃんの仲間も死んでしまった…。
君には、皆の何倍の苦しみをあげないとね……黒炎弾!!」
「ま、待て!琴姫とやらは私じゃ…うわああああ!」

顔はまだ無邪気に微笑んでいる。
相棒は本気で…あいつを殺す気だ。
なのに、俺には相棒の感情が伝わってこない。
許さないと言っていても、今の一方的な攻撃も、怒りや憎しみはあまり感じない…

俺は、気がついてしまった。
今の相棒は、このゲームを・・・「楽しんでいる」?
976 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:39 ID:pGJSCCmQ
俺のせいだ。
相棒は全部一人で耐えて、悩んで、おかしくなってしまった。
俺は、何をしてやれた?
ただ相棒の重荷になっていただけじゃないか!
俺は相棒に遠慮してる場合じゃなかった…嫌われてでも守らなければいけなかった!

今のような相棒は、一度見たときがある。
あの時も、俺のせいで相棒が犠牲になった後だった。
でも、今の相棒は、それとも少し違う。
俺を否定して決闘を仕掛けてきた幻想の相棒ではない。雰囲気も…こんなに毒々しくなかった。
そうだ、この感じは……

このゲームが始まった頃、カタパルトタートルのカードを見た時と、同じ?
あのときはなぜ恐怖を感じたのかは分からなかったが、今の相棒と関係しているのだろうか。
どちらにせよ、今の相棒は止めなければいけない。

相棒は…他人の命を尊重して自分の命を投げ出すような奴だ。
どんなに酷い仕打ちを受けても最後には相手を許してしまうような奴だ。

だから、もし正気に戻って、自分の手で人を殺したと知ったらどう思うだろうか。
きっと自分を許さないだろう。ずっと自分を責め続けるだろう……。

俺の覚悟は、とうに決まっていた。
977Classical名無しさん:07/12/30 15:39 ID:CujNiFZM
支援
978 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:41 ID:pGJSCCmQ
「う、やめろ…来るな、来るなぁ!」

相棒。

「なぁんだ、もう終わり?」

相棒…聞こえるか?

「君、まだ死ぬつもり無さそうだったからもっと楽しめると思ってたのに」

俺はお前に殺しなんてさせない。

「じゃあ、これで最後にしてあげるよ」

だから、だから俺は、
   ・・・・もう一度お前を裏切る。

「またね、薄汚いどこかの王様」

それが裏切り者の俺に出来る償いだから。


「僕の為に……おやすみ」

遊戯はゆっくりと銃を構え、ムスカに狙いを定めた。
979 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:41 ID:pGJSCCmQ
辺りが真っ暗だ。何も見えない。
私は…死んだのか?
死んでも、体は動かないのか?
くっ…あの小僧と小娘どもが…さっさと始末しておくべきだった……!。
だがあの小僧は何だったのだ…む?
頭と手は動かせることに気付く。
うつむいていた頭を起こす。

目の前に見えたのは、暗闇の中で金色に光る"眼"だった。

「なっ…!?化け物!?」
馬鹿な!私は……化け物を相手にしていたとでも言うのか?!
しばらくして、暗闇から声が聞こえた。

「さあ…裁きの時間だ。」
闇の中から現れた少年は、さっきとは別人だった。

「……何が起こっている?お前は…さっきの小僧とは違うのか?」
「お前は、相棒にゲームで負けた。…殺さない代わりに、罰ゲームを与えてやる」
「…ば?罰、ゲーム…だと…?」

「…覚悟しろよ、これは俺達の怒りだ!!
罰ゲーム、−心の崩壊−"マインドクラッシュ"!」

「うわああああ!!目が、目っ…!」
閃光が辺りを包み、その後に現れたのは放心状態のムスカだった。
980Classical名無しさん:07/12/30 15:42 ID:CujNiFZM
支援支援
981 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:42 ID:pGJSCCmQ
疲労感がどっと押し寄せてくる。
少ししてから遊戯の体も倒れた。
後に残されたのは、さっきから何が起こっているか分からず、始終唖然としていた2人だった。

「…お、終わったの?」
「…はっ!だ、大丈夫…ですか?!きゃっ!!」
春香が遊戯に近づこうとして、ムスカにつまづく。それに気づいて、また怒りが沸き上がってきた。

「うぅ〜…こいつ、どこまで…」
「春香ちゃん!私があの子連れてくるからさ、代わりにそいつのこと殴ってなよ!私が許す!」
「み、魅音ちゃん?!…分かった!ありがとう!」

春香が一発お見舞いする間に、魅音が遊戯を持ち上げて戻ってくる。
春香は魅音をさわやかな顔で出迎えた。

「あ!重くない?私が持つよ!」
「そう?おじさん平気だけどな。春香ちゃんは向こうのデイパック持ってきてよ!
あ!それよりこの子のペンダント見てよ!高値で売れそうだよ!」
「い、いやっ!今はそんなこと関係無いでしょう!その人の体調は…あっ」
いつの間にか、遊戯がこっちを見ていた。まだ苦しそうな顔をしている。
982 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:42 ID:pGJSCCmQ
「…お前達は?」
「あっ…安心して下さい!私達は無害で、いや、あなたを無害、いやえっと……!」
「そうか、すまなかった。……下ろしてくれるか?」
うう…なんだかさっまでと別人みたいだな…さっきのが怖かったから慌てちゃった…。
「何言ってんのよ!こんなに熱あるじゃない!いいから今は寝てなさい!」
「す、すまない……」
いや、魅音ちゃん…多分そのお姫様抱っこが嫌なんじゃ?

「結局、カーくんだと思ったのは勘違いだったね…。あの洞窟で、何が起こっているんだろう」
「行きたいけど、今の私たちじゃあそこに近づくのは危険です……。
それにさっき岩の向こうにいた人達もどこかに行っちゃったみたいだし、どうしよう」
「それより春香ちゃん」
急に真面目になって、魅音が春香を見つめる。
「え?何?」

「お腹……空かない?」
そしてぐぅ〜、と情けない音が鳴り響く。
思えば昼から何も食べてなかったし、今日はずっと走りっぱなしだった。
「そう…ですね。じゃあ、どこか休めそうなところに行こうか」
「よし!そうと決まればこんなところおさらばよ!出発!」

さっきまでの緊張はどこに行ったのか、元気よく2人は歩き出した。
自分達が危険な爆弾を抱えてしまった事にも気づかずに。
983Classical名無しさん:07/12/30 15:44 ID:CujNiFZM
支援支援支援
984 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:44 ID:pGJSCCmQ
【C-3 山道中央部/一日目・夜】

【武藤遊戯@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:発熱、発疹、瞳孔の拡大、中度の精神疲労、SOS団名誉団員、闇AIBO
[装備]:千年パズル(初期装備)、テニスのラケット、DMカード(真紅眼の黒竜(次の夜まで仕様不可)、プチモス、カタパルト・タートル(次の朝まで使用不可)、ブラックマジシャン(次の夕方まで使用不可)、
魔導戦士ブレイカー(次の午後まで使用不可)、聖なるバリアミラーフォース)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
[道具]:−
[思考・状況]
1:AIBOを表に出したくない。
2:AIBOを元に戻したい。
3:海馬と、仲間の友達を見つけたい。
4:このくだらないゲームを破壊し、主催者に闇の罰ゲームをかける。
5:春香と魅音に感謝。
※闇のゲームは行えますが、罰ゲームに制限がかかっています。(再起不能には出来ない程度)
※今のAIBOとカタパルトタートルに何か同じものを感じました。

【表遊戯の思考】

基本行動方針.自分に危害を加える者は容赦なく殺す
1.−
2.もう一人の僕…?
3.エアーマン、ロックマン、阿部は許さない
4.海馬と仲間の友達を見つけたい
5.ゲームを終わらせ、主催者を倒す
6.エアーマンを倒したらE-4の塔で仲間達と合流する
7.あの夢についての情報を得る。
※闇AIBO
ニコニコの闇AIBOタグで見られる、腹黒AIBO。
AIBOの持ち味である優しさが欠損して、笑顔で毒舌を言ってくれます。
ルールとマナーを守らずに楽しくデュエルしますが、過度の僕ルールは制限されるかも。

※C-120を打たれました。薬が切れる半日ほど全身の発疹、発熱、瞳孔の拡大、妄想が起こります。
985 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:45 ID:pGJSCCmQ
【天海春香@THE IDOLM@STER】
[状態]:左腕欠損(傷口は完治)。軽い疲労。
[装備]:シルバースキン@真赤な誓い、洞爺湖の木刀@銀魂
[道具]:陰陽玉*2@東方project 、支給品一式*3、DIGIZO HYPER PSR(残り二十分程度)@現実、上海人形、花粉防止用マスク、テニスボール*2、雛見沢症候群治療セット1.5日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に
[思考・状況]
基本行動方針:昔の、今の、自分を越える。
1.休める場所を探す
2.みんなを守って見せる
3.その後、塔に行く。
3.同じ事務所のアイドル(やよい、真、亜美)を探したい。
4.殺し合いには乗らない。仲間を守るためには戦う。
5.カービィ、つかさちゃんを探したい。
※身体能力が、少し向上しています。本人は気付いていません。
※ダブル武装錬金については知りません。
※アイスソードを呪われた魔剣だと認識しています。


【園崎魅音@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:頭部裂傷、腰を強打、軽い疲労。
[装備]:SIG P210(残弾5)@MADLAX、鬼狩柳桜@ひぐらしのなく頃に
洩矢諏訪子の帽子@東方project(左目部分が穴空き)
[道具]:支給品一式(水一本消費)、ipod@現実、10円玉@現実?、札束(1円札百枚) 、
[思考・状況]
1:休める場所を探す
2:カー君とつかさちゃんが気になる
3:部活の仲間とカービィの知り合いを探す
4:殺し合いを止める
5:詩音については知り合いを仲間にできたらそのときに話そう
6:詩音のやった事に関しては、何かしら責任を取ろう
7:お腹空いたなー
※夢の内容はほんの少し覚えています。けれど夢の出来事とは認識していません。
夢の圭一の存在には気づきましたが、詩音の存在は思い出していません。
986 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:45 ID:pGJSCCmQ
【ムスカ@天空の城ラピュタ】
[状態]:ひどく顔が腫れている、気絶、右足負傷、全身に打撲
[装備・道具] −
[思考・状況]
1.気絶
2.小僧他(ニート、ロールちゃん、富竹、ハルヒ、ロックマン、ゴマモン、遊戯)は必ず殺す
3.しばらくはエアーマンと同盟を組み、協力する
4.優勝してラピュタ帝国の盛大なる復活を
※マインドクラッシュ(制限付き)を受けて一定時間廃人状態です。
 心は全壊していないのでムスカ次第で早く回復するかもしれません。




一方、1対1で決着をつけることになった2人は、エアーマンがそれ相応の場所があると言ったことで、
まだ行われてはいなかった。
「……エアーマン、どこまで行く?」
「そろそろだ。ここを登ればすぐだ」

さっきまで監視をしていた高台へと足を進めていく。

「…着いたぞ。どうだ?この広さ、懐かしいだろう」
そこは、ある程度の広さを持った場所で、ちょうどステージの最後で戦う小部屋の広さと似ていた。

「昔を思い出す、とでも言いたいのか」
「昔、か…妙な気分だな」
「戯言はいい、行くぞ……!」
「望むところだ…」

こうして、決戦の火蓋は切られた。
987 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:46 ID:pGJSCCmQ
【C-3 山道中央部・高台/一日目・夜】
【ロックマン@ロックマン2】
[状態]:左腕大破。軽いダメージ、記憶は最新だが機体性能は2時点のもの、SOS団名誉団員
[装備]:ロックバスター(右手で問題なく使用可能)
[道具]:支給品一式、テニスボール、XBOX360、ピーピーマックス
[思考・状況]
1.エアーマンを倒す。
2.遊戯がとても心配。
3.表遊戯と裏遊戯の仲を修復したい。集めた仲間たちも心配。
4.あの男(阿部)をなんとかしたい。
5.支給品では心もとないので武器とエネルギー回復アイテムが欲しい
6.エアーマンを倒す武器(できればリーフシールド)が欲しい。
7.仲間の友達を見つけたい。
8.エアーマンを倒したらムスカと遊戯を探す。
※XBOX360は20Gのハードディスクとして認識。中身を見る手段はまだありません
※ロックマンは自分自身の性能を正しく認識しました。


【エアーマン@ロックマンシリーズ】
[状態]:ボディ一部小破、左腕で回路のショート(戦闘には支障無し)、エネルギーを少し消費
[装備]:サテライト30@真赤な誓い
[道具]:支給品一式(水一本消費)、ねこ鍋@ねこ鍋
[思考・状況]
1.ロックマンを倒し自分の方が優れていることを証明する
2.他の獲物を捜しながら、元の世界にはなかったデータを集める
3.ロックマンとロール。そして俺の邪魔をした者たちは必ず倒す
4.しばらくはムスカと同盟を組み、協力する
5.優勝して元の世界に帰り、ワイリー様の世界制服計画を再開する
【備考】:首輪の代わりに動力源に爆弾が埋め込まれていることに気付きました
988 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:50 ID:pGJSCCmQ
「……そんな」
阿部はただ1人で立ちつくしていた。

「…俺はどうすればいいんだ?」
虚空に向かって話しかける。もちろん返事はない。
「ほ、本当に誰もいないのか?息子よ、お前も少しは答えてくれ!」
しかし、息子の状態も未だ変わっていない。
「…どうしたものかな」

まさかはぐれたとは思っていなかった。
暗く障害物も沢山あったので2人が見えないものだと思っていたが、
途中から全くその(いい男の)気配がしない事に気づき、今の状況に絶望していた。

しばらく呆然としていた阿部だったが、ふと前から近づいてくる人影を見つける。
「んん、4人……か。男の気配もあるな」
その人影は先ほど銃声が聞こえた方向からやって来ている。殺し合いに乗っているかもしれない。
近くの岩場に隠れてこのままやり過ごすことはできるだろう。
しかし、そうすればいい男を見送ってしまう可能性があることも否定できない。
それだけは阿部のプライドが許さなかった。

「このまま何もしないのも俺は気に食わないしな……男は度胸。行ってみるか!」

阿部は覚悟を決め、4人の元へ歩み始めた。
989 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:50 ID:pGJSCCmQ
【C-3 南東部/一日目・夜】

【阿部高和@くそみそテクニック】
[状態]:右腕骨折、頭部打撲、全身打撲、体力中回復、息子不通による絶望
[装備]:時計型麻酔銃(現在針は装着されていません。予備針残り1本)@名探偵コナン
[道具]:なし
[思考・状況]
1.絶望したッ!勃たない息子に絶望した!
2.あの4人に話しかけてみる。
保留【3.ネット環境を確保するため、町を目指す 】
保留【4.強い、いい男を食う。死ななかったらお持ち帰り保留】
保留【5.弱い、いい男を(多分)保護。参加者が減り、成長したら食う 】
6.勃ったら、ソウルフレンド萃香を探す。
7.萃香の獲物には手を出さない。(非常時は別)
8.見つかれば主催者でも食っちまうんだぜ
9.最悪、勃たないようなら優勝して治してもらうことも考える。

※リヴァイアモンからのダメージ(主に頭部)の影響で、勃たなくなりました。
阿部さんは勃たないことだけにしか気が回っていませんが、脳にダメージがある可能性があります。
そのせいか、暴走しやすくなっているようです。
もう一度、同等の衝撃を与えれば勃つかもしれませんが、死ぬかもしれません。
勃つまでイイ男集めは中止します。
990Classical名無しさん:07/12/30 15:53 ID:CujNiFZM
支援
991 ◆jU59Fli6bM :07/12/30 15:53 ID:pGJSCCmQ
完了しました。
支援無しでのろのろやろうと思っていたけれど人がいて感動しました。
ありがとうございます。
992Classical名無しさん:07/12/30 16:00 ID:CujNiFZM
>>991
投下乙。
ムスカはやっぱ駄目だなwwそして闇AIBOに吹いたw

そして、そろそろ新スレだろうと思って立てようとしたら無理だったorz
誰か他の人頼む
993Classical名無しさん:07/12/30 16:11 ID:43gEOqyk
>>992
逝って来る
994Classical名無しさん:07/12/30 16:14 ID:43gEOqyk
駄目だった……、誰か他にスレを立てられる奴はいないか!
995Classical名無しさん:07/12/30 17:18 ID:rWrMJuX6
投下乙
ロックマン対エアーマンは燃えるが
AIBOに関してあの状況で闇AIBO化しないと思うんだが
闇AIBOはデュエル中でのみ発現するのが自分の考えだし
ムスカの言葉を鵜呑みにするのもなんだかなぁって感じ

まぁ、ただの一個人の意見なんでスルーしてくれ

996Classical名無しさん:07/12/30 18:00 ID:TIGWJoio
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1199005142/
新スレじゃ
残りのテンプレは頼んだ
997Classical名無しさん:07/12/30 18:04 ID:y3X6Dr32
乙。でも天麩羅めんどくせ…
998Classical名無しさん:07/12/30 18:05 ID:TIGWJoio
さてうめるか
999Classical名無しさん:07/12/30 18:15 ID:TIGWJoio
うm
1000Classical名無しさん:07/12/30 18:16 ID:PJBoFCV.
埋めるんだよオオオォォォーーーッ!
10011001
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