このスレは漫画キャラバトルロワイアルのスレです。
SSの投下も、ここで行ってください 、支援はばいばい猿があるので多めに
前スレ
漫画キャラバトルロワイアル Part5
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1188040278/l50 【外部リンク】
漫画キャラバトルロワイアル掲示板(したらば)
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9318/ まとめサイト
http://www32.atwiki.jp/comicroyale 漫画キャラバトルロワイアル毒吐き
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8882/1183133225/l50 ・参加者リスト・
1/4 【アカギ】○赤木しげる/●市川/●平山幸雄/●鷲巣巌
2/2 【覚悟のススメ】○葉隠覚悟/○葉隠散
1/3 【仮面ライダーSPRITS】 ●本郷猛/●三影英介/○村雨良
3/4 【からくりサーカス】○加藤鳴海/○才賀エレオノール(しろがね)/○才賀勝/●白金(フェイスレス指令)
3/4 【銀魂】 ○坂田銀時/○神楽/●桂小太郎/○志村新八
3/4 【グラップラー刃牙】○愚地独歩/●花山薫/○範馬刃牙/○範馬勇次郎
4/4 【ジョジョの奇妙な冒険 】○吉良吉影/○空条承太郎/○ジョセフ・ジョースター/○DIO
3/4 【スクライド】●カズマ/○シェリス・アジャーニ/○マーティン・ジグマール/○劉鳳
3/4 【ゼロの使い魔】○キュルケ(略)/○タバサ/●平賀才人/○ルイズ(略)
4/4 【ハヤテのごとく】○綾崎ハヤテ/○桂ヒナギク/○三千院ナギ/○マリア
1/3 【HELLSING】○アーカード/●アレクサンド・アンデルセン/●セラス・ヴィクトリア
3/4 【北斗の拳】○アミバ/○ケンシロウ/●ジャギ/○ラオウ
3/4 【武装錬金】○防人衛/○蝶野攻爵/○津村斗貴子/●武藤カズキ
3/4 【漫画版バトルロワイアル】○川田章吾/○桐山和雄/●杉村弘樹/○三村信史
2/4 【名探偵コナン】 ○江戸川コナン/●灰原哀/○服部平次/●毛利小五郎
3/4 【らき☆すた】○泉こなた/●高良みゆき/○柊かがみ/○柊つかさ
計 42人 / 60人
【NGについて】 ・修正(NG)要望は、名前欄か一行目にはっきりとその旨を記述してください。 ・協議となった場面は協議が終わるまで凍結とする。凍結中はその場面を進行させることはできない。 ・どんなに長引いても48時間以内に結論を出す。 『投稿した話を取り消す場合は、派生する話が発生する前に』 NG協議の対象となる基準 1.ストーリーの体をなしていない文章。(あまりにも酷い駄文等) 2.原作設定からみて明らかに有り得ない展開で、それがストーリーに大きく影響を与えてしまっている場合。 3.前のストーリーとの間で重大な矛盾が生じてしまっている場合(死んだキャラが普通に登場している等) 4.イベントルールに違反してしまっている場合。 5.荒し目的の投稿。 6.時間の進み方が異常。 7.雑談スレで決められた事柄に違反している(凍結中パートを勝手に動かす等) 8.その他、イベントのバランスを崩してしまう可能性のある内容。 上記の基準を満たしていない訴えは門前払いとします。 例.「このキャラがここで死ぬのは理不尽だ」「この後の展開を俺なりに考えていたのに」など ストーリーに関係ない細かい部分の揚げ足取りも× 例.「このキャラがここで死ぬのは理不尽だ」「この後の展開を俺なりに考えていたのに」など ストーリーに関係ない細かい部分の揚げ足取りも×
・批判も意見の一つです。臆せずに言いましょう。 ただし、上記の修正要望要件を満たしていない場合は 修正してほしいと主張しても、実際に修正される可能性は0だと思って下さい。 ・修正要求ではない批判意見などを元にSSを修正するかどうかは書き手の自由です。 ・誤字などは本スレで指摘してかまいませんが、内容議論については「問題議論用スレ」で行いましょう。 ・「問題議論用スレ」は毒吐きではありません。議論に際しては、冷静に言葉を選んで客観的な意見を述べましょう。 ・内容について本スレで議論する人がいたら、「問題議論用スレ」へ誘導しましょう。 ・修正議論を見て修正するかどうかは書き手の自由ですが、原則、書き手は本スレで出された修正案以外には対応する必要はありません。 ・展開予想、ネガティブな感想、主観的な意見は「毒吐きスレ」でお願いします。毒は溜め込まずに発散しましょう。 ・議論スレと正式に分離したことで毒吐きでの感想は過激化している恐れがあります。見る必要性もないので、書き手は見ないことを推奨します。
【能力制限】 ◆禁止 ・アーカードの零号開放 ・武藤カズキのヴィクター化 ・吉良吉影の“第三の爆弾バイツァ・ダスト” ・ギャランドゥ(ジグマールのアルター)の自立行動(可否は議論中?) ◆威力制限 ・ゼロ勢の魔法 ・空条承太郎、DIOの時止め ・スクライドキャラのアルター(発動は問題なし、支給品のアルター化はNG) ・アーカードの吸血鬼としての能力 ・仮面ライダーの戦闘能力 ・シルバースキンの防御力 ・北斗神拳の経絡秘孔の効果 ・激戦の再生力、再生条件 ◆やや制限? ・グラップラー刃牙勢、北斗の拳勢、仮面ライダー勢、覚悟のススメ勢の肉体的戦闘力 ・ジョジョのスタンド(攻撃力が減少、一般人でも視認や接触が可能) ・からくりサーカス勢の解体能力 ◆恐らく問題なし ・銀魂キャラ、戦闘経験キャラなどの、「一般人よりは強い」レベルのキャラの肉体的戦闘力 【支給品について】 ・動物、使い魔、自動人形などの自立行動が可能な支給品は禁止です。(自立行動を行わないならば意思持ちでも可) ・麻薬、惚れ薬、石仮面などの人格を改変するおそれのある支給品や水の精霊の指輪、アヌビス神などの人格乗っ取り支給品は禁止です。 ・核金によって発現する武装錬金は、原作の持ち主の武装錬金に固定されています。
【基本ルール】 全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。 勝者のみ元の世界に帰ることができる。 ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。 プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。 【スタート時の持ち物】 プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。 ただし、義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない。 また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される。 ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給され、「デイパック」にまとめられている。 「地図」「コンパス」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「ランタン」「ランダムアイテム」 「デイパック」→他の荷物を運ぶための小さいリュック。詳しくは別項参照。 「地図」 → MAP-Cのあの図と、禁止エリアを判別するための境界線と座標が記されている。 「コンパス」 → 安っぽい普通のコンパス。東西南北がわかる。 「筆記用具」 → 普通の鉛筆と紙。 「水と食料」 → 通常の成人男性で二日分。 「名簿」→全ての参加キャラの名前のみが羅列されている。写真はなし。 「時計」 → 普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する。 「ランタン」 → 暗闇を照らすことができる。 「ランダムアイテム」 → 何かのアイテムが1〜3個入っている。内容はランダム
書き手の心得その1(心構え) ・この物語はリレー小説です。 みんなでひとつの物語をつくっている、ということを意識しましょう。一人で先走らないように。 ・知らないキャラを書くときは、綿密な下調べをしてください。 二次創作で口調や言動に違和感を感じるのは致命的です。 ・みんなの迷惑にならないように、連投規制にひっかかりそうであればしたらばの一時投下スレにうpしてください。 ・自信がなかったら先に一時投下スレにうpしてもかまいません。 爆弾でも本スレにうpされた時より楽です。 ・本スレにUPされてない一時投下スレや没スレの作品は、続きを書かないようにしてください。 ・本スレにUPされた作品は、原則的に修正は禁止です。うpする前に推敲してください。 ただしちょっとした誤字などはwikiに収録されてからの修正が認められています。 その際はかならずしたらばの修正報告スレに修正点を書き込みましょう。 ・巧い文章はではなく、キャラへの愛情と物語への情熱をもって、自分のもてる力すべてをふり絞って書け! ・叩かれても泣かない。 ・来るのが辛いだろうけど、ものいいがついたらできる限り顔を出す事。 作品を撤回するときは自分でトリップをつけて本スレに書き込み、作品をNGにしましょう。
書き手の心得その2(実際に書いてみる) ・…を使うのが基本です。・・・や...はお勧めしません。また、リズムを崩すので多用は禁物。 ・適切なところに句読点をうちましょう。特に文末は油断しているとつけわすれが多いです。 ただし、かぎかっこ「 」の文末にはつけなくてよいようです。 ・適切なところで改行をしましょう。 改行のしすぎは文のリズムを崩しますが、ないと読みづらかったり、煩雑な印象を与えます。 ・かぎかっこ「 」などの間は、二行目、三行目など、冒頭にスペースをあけてください。 ・人物背景はできるだけ把握しておく事。 ・過去ログ、マップはできるだけよんでおくこと。 特に自分の書くキャラの位置、周辺の情報は絶対にチェックしてください。 ・一人称と三人称は区別してください。 ・ご都合主義にならないよう配慮してください。露骨にやられると萎えます。 ・「なぜ、どうしてこうなったのか」をはっきりとさせましょう。 ・状況はきちんと描写することが大切です。また、会話の連続は控えたほうが吉。 ひとつの基準として、内容の多い会話は3つ以上連続させないなど。 ・フラグは大事にする事。キャラの持ち味を殺さないように。ベタすぎる展開は避けてください。 ・ライトノベルのような萌え要素などは両刃の剣。 ・位置は誰にでもわかるよう、明確に書きましょう。
書き手の心得3(一歩踏み込んでみる) ・経過時間はできるだけ『多め』に見ておきましょう。 自分では駆け足すれば間に合うと思っても、他の人が納得してくれるとは限りません。 また、ギリギリ進行が何度も続くと、辻褄合わせが大変になってしまいます。 ・キャラクターの回復スピードを早めすぎないようにしましょう。 ・戦闘以外で、出番が多いキャラを何度も動かすのは、できるだけ控えましょう。 あまり同じキャラばかり動き続けていると、読み手もお腹いっぱいな気分になってきます。 それに出番の少ないキャラ達が、あなたの愛の手を待っています。 ・キャラの現在地や時間軸、凍結中のパートなど、スレには色々な情報があります。 ・『展開のための展開』はNG キャラクターはチェスの駒ではありません、各々の思考や移動経路などをしっかりと考えてあげてください。 ・書きあがったら、投下前に一度しっかり見直してみましょう。 誤字脱字をぐっと減らせるし、話の問題点や矛盾点を見つけることができます。 一時間以上(理想は半日以上)間を空けてから見返すと一層効果的。 紙に印刷するなど、媒体を変えるのも有効 携帯からPCに変えるだけでも違います
【読み手の心得】 ・好きなキャラがピンチになっても騒がない、愚痴らない。 ・好きなキャラが死んでも泣かない、絡まない。 ・荒らしは透明あぼーん推奨。 ・批判意見に対する過度な擁護は、事態を泥沼化させる元です。 同じ意見に基づいた擁護レスを見つけたら、書き込むのを止めましょう。 ・擁護レスに対する噛み付きは、事態を泥沼化させる元です。 修正要望を満たしていない場合、自分の意見を押し通そうとするのは止めましょう。 ・嫌な気分になったら、ドラえもん(クレヨンしんちゃんも可)を見てマターリしてください。 ・「空気嫁」は、言っている本人が一番空気を読めていない諸刃の剣。玄人でもお勧めしません。 ・「フラグ潰し」はNGワード。2chのリレー小説に完璧なクオリティなんてものは存在しません。 やり場のない気持ちや怒りをぶつける前に、TVを付けてラジオ体操でもしてみましょう。 冷たい牛乳を飲んでカルシウムを摂取したり、一旦眠ったりするのも効果的です。 ・感想は書き手の心の糧です。指摘は書き手の腕の研ぎ石です。 丁寧な感想や鋭い指摘は、書き手のモチベーションを上げ、引いては作品の質の向上に繋がります。 ・ロワスレの繁栄や良作を望むなら、書き手のモチベーションを下げるような行動は極力慎みましょう。 【議論の時の心得】 ・作品の指摘をする場合は相手を煽らないで冷静に気になったところを述べましょう。 ・ただし、キャラが被ったりした場合のフォロー&指摘はしてやって下さい。 ・議論が紛糾すると、新作や感想があっても投下しづらくなってしまいます。 意見が纏まらずに議論が長引くようならば、したらばにスレを立ててそちらで話し合って下さい。 ・『問題意識の暴走の先にあるものは、自分と相容れない意見を「悪」と決め付け、 強制的に排除しようとする「狂気」です。気をつけましょう』 ・これはリレー小説です、一人で話を進める事だけは止めましょう。
【禁止事項】
・一度死亡が確定したキャラの復活
・大勢の参加者の動きを制限し過ぎる行動を取らせる
程度によっては雑談スレで審議の対象。
・時間軸を遡った話の投下
例えば話と話の間にキャラの位置等の状態が突然変わっている。
この矛盾を解決する為に、他人に辻褄合わせとして空白時間の描写を依頼するのは禁止。
こうした時間軸等の矛盾が発生しないよう初めから注意する。
・話の丸投げ
後から修正する事を念頭に置き、はじめから適当な話の骨子だけを投下する事等。
特別な事情があった場合を除き、悪質な場合は審議の後破棄。
【予約に関してのルール】
・したらばの予約スレにてトリップ付で予約を行います
・初トリップでの予約作品の投下の場合は予約必須(5日)
ただし、予約せずに投下できなら、別に初トリでもかまわない
・予約時間延長(最大3日)を申請する場合はその旨を雑談スレで報告
・申請する権利を持つのは「過去に3作以上の作品が”採用された”」書き手
・修正期間は修正宣言から最大三日。
【MAP】
http://www32.atwiki.jp/comicroyale/pages/34.html http://www32.atwiki.jp/comicroyale/pages/90.html (登場人物の位置あり)
何で桐山が生きてるわけ?
・参加者リスト・ 1/4 【アカギ】○赤木しげる/●市川/●平山幸雄/●鷲巣巌 2/2 【覚悟のススメ】○葉隠覚悟/○葉隠散 1/3 【仮面ライダーSPRITS】 ●本郷猛/●三影英介/○村雨良 3/4 【からくりサーカス】○加藤鳴海/○才賀エレオノール(しろがね)/○才賀勝/●白金(フェイスレス指令) 3/4 【銀魂】 ○坂田銀時/○神楽/●桂小太郎/○志村新八 3/4 【グラップラー刃牙】○愚地独歩/●花山薫/○範馬刃牙/○範馬勇次郎 4/4 【ジョジョの奇妙な冒険 】○吉良吉影/○空条承太郎/○ジョセフ・ジョースター/○DIO 3/4 【スクライド】●カズマ/○シェリス・アジャーニ/○マーティン・ジグマール/○劉鳳 3/4 【ゼロの使い魔】○キュルケ(略)/○タバサ/●平賀才人/○ルイズ(略) 4/4 【ハヤテのごとく】○綾崎ハヤテ/○桂ヒナギク/○三千院ナギ/○マリア 1/3 【HELLSING】○アーカード/●アレクサンド・アンデルセン/●セラス・ヴィクトリア 3/4 【北斗の拳】○アミバ/○ケンシロウ/●ジャギ/○ラオウ 3/4 【武装錬金】○防人衛/○蝶野攻爵/○津村斗貴子/●武藤カズキ 2/4 【漫画版バトルロワイアル】○川田章吾/●桐山和雄/●杉村弘樹/○三村信史 2/4 【名探偵コナン】 ○江戸川コナン/●灰原哀/○服部平次/●毛利小五郎 3/4 【らき☆すた】○泉こなた/●高良みゆき/○柊かがみ/○柊つかさ 計 41人 / 60人
生存キャラ登場回数(放送後) 1回 愚地独歩、シェリス・アジャーニ、範馬刃牙、範馬勇次郎 2回 赤木しげる、アーカード、綾崎ハヤテ、泉こなた、加藤鳴海、空条承太郎 才賀エレオノール、才賀勝、江戸川コナン、桂ヒナギク、川田章吾 志村新八、ジョセフ・ジョースター、津村斗貴子、柊かがみ、柊つかさ 三村信史、ラオウ、ケンシロウ、神楽、キュルケ、蝶野攻爵(パピヨン) 3回 吉良吉影、坂田銀時、タバサ、葉隠覚悟、服部平次 マリア、村雨良、ルイズ、DIO、桐山和雄、防人衛(ブラボー) 三千院ナギ 4回 アミバ、マーティン・ジグマール、葉隠散 5回 劉鳳
間違った。修正版 生存キャラ登場回数(放送後) 1回 愚地独歩、シェリス・アジャーニ、範馬刃牙、範馬勇次郎 2回 赤木しげる、アーカード、綾崎ハヤテ、泉こなた、加藤鳴海、空条承太郎 才賀エレオノール、才賀勝、江戸川コナン、桂ヒナギク、川田章吾 志村新八、ジョセフ・ジョースター、津村斗貴子、柊かがみ、柊つかさ 三村信史、ラオウ、ケンシロウ、神楽、キュルケ、蝶野攻爵(パピヨン) 3回 吉良吉影、坂田銀時、タバサ、葉隠覚悟、服部平次 マリア、村雨良、ルイズ、DIO、防人衛(ブラボー) 、三千院ナギ 4回 アミバ、マーティン・ジグマール、葉隠散 5回 劉鳳
Y:|: !;::. `ー=./ ..::/ i::::::/ /\_ Y ( `i、:`ー-=,,__X;;;;;/ /∠_//:::::::\  ̄i`ー、 \!:`ー、;;;;/ ッ‐::ヘ: i/ ./:::::::::::::::\/ `i、 `ー‐'´ ∠::: __i/ ./::::::::: \ .|ヽ. /::ヾ∠i/ /:::::: \/ ヽ /i::: // /::: \ ト、 /::: ! // /:: .,,=->::! i /i::: ゙、/ ∧ /:::: __,, -‐''´:::/V:::;;ヘ /::\_/| ! i /;;;;;;;;,,=-‐''´ ..:::::/`-〈`V::i /:: //| ヘr| / ...:::::/ヘ. ヾ ∨ |\/./ | ヽ! / ...:::::/i7ミョ l. !-' 乙 |::: |./ | /ッ=、___,//)_)ノ ゙ミ| \ノ _,,,-=ベ| | ./ ~ヽっ,// ̄::: | .| Y / ,,!-.iヽ.|∠__.,,,,;;;;;;;/ :::: .!::::::.../ ._|__ ,/...::. ... i⌒i△_.! //::: ;: ::::/:: ;;=< ̄ ヽ ィ‐':: ::.... !__ノノ___,, =<__∠;;='´.;;=-<" ヽ、 ヘ
諸君、私は新スレが好きだ
諸君、私は
>>1 乙が大好きだ
tp://comicroyale.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/Move2.cgi 漫画ロワwiki管理人です。 とりあえず、上のようなページが出来上がりました。 まだ、リンクとファイル保存が出来ていません。 キャラをマウスの左ボタンでドラッグするとキャラが移動します。 キャラをマウスの右ボタンでクリックすると、状態が変化します。 リロードすると、元に戻ってしまいますが、とりあえず色々確かめてみてください。 ちなみに、IEのみ対応です。確認はWinXPHome+IE6でやっています。 以上。報告でしたぁ
スレ立て乙! そして……凄げぇぇぇぇぇ!!!ほんと地図が凄い! 超GJ!
p://comicroyale.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/Move3.cgi ファイル保存に対応したぜ……後はリンクかぁ…… 厄介だなぁ 使い方だ 1) マウスドラッグでキャラが移動する。 2) Ctrl+クリックでキャラの状態が変化する。(右クリックはメニューがうざいんで廃止) 3) 保存するってやると、キャラの位置や状態が保存される。 ちなみに、IE6+WinXPで確認している。対応ブラウザはIEのみ。 他のブラウザにも対応して欲しいって要望があったら言ってくれ。 やり方のヒントとして、ソースファイル送るから。もう、俺はIE対応だけで疲れたよ。 あと、当たり前の事だが他の人が編集しても、変わってしまうので、 ほとんど同時に『保存する』ボタンを押すと、自分の変更が反映されないかもしれないぞ。 その点は注意する事だな。 ちなみに、これはベータ版。 なんか意見があったら、遠慮なく行ってね。疲れてなければ対応するよ。
かなり遅くなったが超GJ! wikiに載るのが楽しみだ。
遅いって、具体的に何処がどれだけ? 表示時に遅いのかな? スマンがモウチョイ詳しく。
GJと言うのが遅くなってしまったという事じゃね?
ただ単純にGJが一日遅れってだけのハナシじゃないの?
そういう事か。THX まぁ、どっちにしろ、問題があったら早めに言ってくれ。 基本的にこれを改造して作るから、ここで問題があったら残る恐れがある。
ちなみに、上の方に作ってあったページはもう消したので使えません。 このページを利用してください。 現在のバージョンは、バグ確認のためのテストバージョンです。 一応、キャラの位置や状態は、現在wiki収録済みのものと合わせているつもりですが、 意味はありません。適当に移動して遊んでみてください。ってか、遊んで。遊んで使い方を確認してみて。 問題点があったら、それも指摘して。 最期に、相変わらず対応ブラウザはIEのみ。 以上
問題がなければ、
>>31 のページをリネームして、そのまま使います。
ですので、確認いただいた方は、レスをください。
なお、今後追加予定の機能として、
死亡者のみ表示機能、生存者のみ表示機能
を考えています。
また、前スレで書いたSS抽出機能については、現在鋭意作成中です。
ともかくも、確認された方はレスを一報いただけるとありがたいです。
使い易すぎて吹いたw完璧!
これはすげえwwww GJ!!
ざっと見た限り、誰も動かしてないように見えるのですが。 実際に動かしてみて、大丈夫だったのでしょうか。 とりあえず、私以外の誰かが、実際に編集してみて最新話まで移動させることができるか を見てみたいと思います。誰かやってみてください。
頑張って下さい
現在地マップ以外で、Freaksをwikiに掲載しました。
後は現在地マップにおいて、アーカードと散の2人を移動させるだけです。
>>37 さんは散の方を移動してみてください。
他の方にアーカードをお願いしたいと思います。
確認が終わりましたら、ページ名を変えて、今使っているマップと差し替えたいと思っています。
以上
アーカード移動したんだぜ? どう?
凄くいい! しかし、惜しい! アーカードをクリックすると『不死王、一人』に移動してしまう…… 編集画面で、アーカードをダブルクリックすると、アーカードのリンク先が編集できますので、 そこで、『Freaks』に移動するよう設定してみてください。 とりあえず、アーカードをダブルクリックと。
リンク忘れてたwどう? できてる? ところで、新しい作品を収録するときって既にある適当なページのコピーから文章とかを差し替えるやりかたでいいの?
>>42 パーフェクト!!
>ところで、新しい作品を収録するときって既にある適当なページのコピーから文章とかを差し替えるやりかたでいいの?
それでもいいと思いますが、新しくページを作った方が間違いがなくて、より良いと思います。
ちなみに、新しくページを作るためには wiki画面左上の、メニューから @wikiメニュー ⇒ 新規ページ作成 と選択する事で出来ます。
おk。どうもです。
というわけで、私も家を出ますので、散の確認はまた夜にでも。 ご協力ありがとうございました。
地図、地図の確認GJです! これで自分も地図の編集が出来るw さて予約の方ですが……多人数って大変ですね。 投下二作目で大人数に挑戦した番人氏は凄いなぁと書いている途中思いましたw なんとか書き上がりましたがこれからバイトの時間でして……恐らく21時30分以降に投下できると思います。 その時は暇でしたら支援よろしくお願いします!
>>46 散様動かしてみました。これで合ってると思う
確認しました。 パーフェクト!! という事で、新しいこのページを名前変更して、既存のものと摩り替えますね。 (もちろん、既存のページもバックアップはとってあります)
地図お疲れ様です! それでは投下を開始します。
オーケー、支援のシェルブリットォ!
エリアD-3の喫茶店でテーブルを三つ隣り合わせ、計七人の男女が各々顔を向かい合わせにしながら座っている。 六人全員の顔を難なく見渡せる中心の位置に赤木しげる。 そして赤木から右に向かってパピヨン、空条承太郎、綾崎ハヤテ、才賀勝、才賀エレオノール、加藤鳴海といって赤木に戻るといった順序で彼らは座席についている。 彼らは赤木の提案で各々の交流を深める意味を兼ねて情報交換を行うことにしていた。 赤木を除いた彼ら六人も情報交換を断る理由はない。 寧ろこの異常な事態に対処するために彼らにとっても赤木の提案は都合の良い事だったからだ。 只一人、エレオノールに対して自分を綾崎ハヤテと偽り、不安そうな表情をした勝を除いては。 そして実際には今この場には計八人居るのだがその最後の一人、泉こなたは奥のソファ席で横になり静かな寝息を立てて相変わらず眠っていた。 いくらネトゲーで睡眠不足に対しての耐性があるこなたといえどもこのバトルロワイアルが始まって八時間以上は経過しており、更に夜中ネトゲーに勤しんでいた所でこの舞台に連れてこられていた。 こなたが睡魔に負けるのは無理も無い。 そんな眠っているこなたを見て、少しでも情報を得たいと思っていた赤木はこなたを起こそうと声を掛けようとしていたがそれはパピヨンに遮られた。 パピヨンが何故赤木を止めたかはわからない。 単純にこなたからはろくに有益な情報を引き出せない事は己の経験で知っていたからだろうか、それとも気持ち良さそうに眠っているこなたの睡眠の邪魔をさせたくはなかったからだろうかはわからないが。 「それでは情報交換を始めようか……俺は赤木しげる、赤木とでも呼んでくれ」 人型ホムンクルス、スタンド使い、コンバットバトラー、人形破壊者(しろがね)など様々な者が一堂に会したこの場で天才的な雀氏ではあるものの、異能といった能力は生憎持ち合わせていない赤木が始めの言葉を放つ。 誰に名前を聞かれたわけではないが赤木はこの情報交換の場の主導権を握るため自発的に己の名を簡略に紹介する。
「いいだろう、こっちとしても情報が多い事には越した事はない。 特に隠すような情報もないからな。 俺はパピヨン。蝶サイコーな存在、『人型ホムンクルス』さ」 おどけた調子でパピヨンは赤木が自分の事を紹介したのと同じようにパピヨンは自分が あっさりとホムンクルスである事を、未だ信用に値するかどうかはわからない赤木、勝、エレオノール、鳴海に知らせる。 パピヨンにとって彼らに必要以上の情報を教えるメリットはないが、彼には何者にも負けないという絶大な自信があり別に自分がホムンクルスであると教えても問題がないと判断したからだ。 それに一定の情報を自ら提示する事で情報交換を円滑に進める狙いもあった。 そう、たった今赤木がやったように。 「何だその『人型ホムンクルス』というのは? 貴様……一体何者だ!? 」 警戒心を剥き出しにしながらエレオノールがパピヨンの言葉に荒々しく噛み付く。 彼女としては勝を保護するためにどんな不安要素を抱えてはいけないという一種の焦りのような感情が心に根付いている。 更にエレオノールがパピヨンに持っている印象は先程の問答のせいでとても良いものとはいえないせいで彼女は彼に対して必要以上に警戒しているからだ。 「俺は既に自分の名と身の上を話している……もう一度言うが人にものを訊ねる時はせめて自分の名くらい名乗ったらどうだ?まぁ所詮貴様に一般の良識があればの話だがな」 「ッ! この……! 」 パピヨンの挑発的な言動にエレオノールは思わず席を立ち上がり、ナイフを取り出そうとする。 そのパピヨンの言動、エレオノールの行動に驚きハヤテは心配そうにパピヨンの方を見つめ、勝はエレオノールの行き過ぎた行動を止めようと彼女と同じように席を立ち上がる。 ちなみに既にハヤテはいつもの執事服に着替えている。 いつまでも女装服のままではまた武藤カズキのような勘違い野郎を生み出すかもしれないためだ。 そして承太郎はさも呆れたような表情を浮かべ、腕を組みながら両目を瞑っている。 まるで俺には関係ないと言っているかのように。 そんな承太郎のいけすかない態度に鳴海は若干の苛つきを覚えながらも目の前で今にも戦闘を起こしそうなパピヨンとエレオノールを沈黙させるために席を立とうとする。 一方赤木は――
パン! 警戒な音が響き、赤木以外全員……いや承太郎は僅かに眼を開いただけだが残り5人の顔が一斉にたった今己の両の手の平を打ち合わせた赤木の方を向く。 五人分の視線を受けながら赤木は口を開く。 その味気のない表情に僅かな微笑を含ませながら。 「さて……そのくらいで止めてもらおうか? 生憎俺はお喋りがしたいわけじゃあない、情報交換……これ以上でも以下でもない事が望みなんでな」 エレオノールは依然パピヨンを睨みつけながらも再び席に座り、そのエレオノールの視線をまたも平然とパピヨンは受け流す。 事態の沈静化にほっとした勝が席に戻った時を見計らって赤木は間髪入れずに次の言葉を発する。 「ではパピヨンの自己紹介が済んだ所で次はあんたから右回りにやってもらおうか? 出来るだけ自分の名、どのような存在かを含めてな…… 」 そう赤木は言って、承太郎に視線を向ける。 だが承太郎の表情には怒りといかないまでも明らかに不満そうな色が見える。 「……気にいらねぇな」 「……何がだ? 」 承太郎の短い言葉に更に短い言葉で赤木は聞きなおす。 「自分の事は名前しか話さねぇくせに俺達には能力を含めて話せというてめーのそのあつかましさがな……」 明らかな苛つきを込めた言葉で承太郎は返答する。 別に承太郎にとっては自分のスタンド――スタープラチナの事について話すのに抵抗はない。 だが、信用が置けない人物となれば当然話は別だ。 目の前の赤木と言う男は情報交換をしようと言いながら自分の事についてろくに話はしないと来た。 承太郎に不信の念が生まれるのは無理も無い。
「ジ! ジョジョさん! ここは穏便に」 その様子に今度は承太郎の方を振り向き、ハヤテは慌てながら承太郎に言い掛ける。 ハヤテにとって情報交換など何も苦にはならない事であり、カズキの話に出たいまいち信用できないピエロの女の人が居るとは言えども仲間が増えるのは当然嬉しい事である。 だがハヤテはそれ以上に途中で分かれてきた三千院ナギの事が心配だった。 自分たちが赤木、勝、エレオノール、鳴海と出会ったようにお嬢様とカズキが危険人物と今この時出会い、命の危険に晒されているかもしれない。 そう思うとこの情報収集を出来るだけ早めに切り上げてS-5駅に戻りたかった。 そんな時に承太郎がこの場をややこしくさせるような事を言ったのでハヤテの焦りは募る。 パピヨン、勝、エレオノール、鳴海が状況を見守る中赤木は静かに承太郎の言葉に耳を傾け、やがて口を開いた。 「確かに俺は自分の名しか言っていないな……だが俺にはこれといった能力というものはない、持ち合わせているものはせいぜい麻雀やトランプといったゲームの腕くらいだ」 自分の身の上について正直に赤木は話す。 ここで嘘をついても赤木には何もメリットはないからだ。 だが承太郎は未だ胡散臭そうな表情で赤木は見つめている。 (まぁ……完全には信用できないのは無理もない、俺だって信用しない。 だがそれゆえこのジョジョという男は仲間としてふさわしい。この警戒心はこの先生き残るには必要不可欠。そしてこの男には……特別な力がある! ) 何故承太郎は異能を持っているかわかったのか? 答えはこれから赤木が行う質問で明らかになる。
「完全には信用してもらわなくても構わない……それで少し此方から質問していいか? 」 「……何だ? 」 「あんたの先程の言葉……まるで俺が何か特別な力を持っているという前提だったが何故 あんたはそう思った? 」 「……それは」 思わず返答に詰まる承太郎。 確かに髪の毛は老人のように銀一色といえども赤木は普通の一般人のように見え、先程の承太郎の質問は何か不自然に感じる。 だがこれはあくまでも一般人から見た時に限る事だ。 スタンド使いである承太郎は思わず目の前の赤木はナギとは違いスタンド、スタンドにない何か特別な力があり、自分のようになんらかの戦いを潜り抜けてきたと思い込んでしまった。 この異常な事態に全く慌てない冷静さ。 異様な気を発する自分やパピヨンなどを目の前にして堂々と情報交換の場を仕切るその意思の強さ。 これら常識外れの赤木の行動を短時間の間見てきたからだ。 そしてこの承太郎の一瞬の沈黙は赤木の予想を更に強めるものとなる。 「そこで俺はこう考えてみた……あんたは何か特別な力を持っている。 そしてあんたはその力を使いこのバトルロワイアルに呼び出されるまで闘っていた……そう、一般人からみたら異常な力を当然のように感じる程長い間。 だから俺が特別な力を持っていると思った。 そうでなければ――」 そこまで言って一息ついて赤木は言葉を区切る。 そして右の一指し指を承太郎を向けて勝ち誇ったように赤木は言う。 「あんたの質問は……的を得ないものとなる」 「……ちっ!」 DIO打倒のため仲間達とエジプトへの旅を経験した承太郎は旅の道中でれっきとした異能であるスタンドを持つ敵と何度も遭遇し、同じくスタンドを持つ仲間達とこれを撃退し、見事DIOを打ち倒した。 そんな旅の中承太郎の周りにはいつもスタンド使いが居た。 敵も味方も関係なしにどんな時でも。 そしてその状況にいつしか確かに承太郎は慣れていった。 そう赤木の言った事は的確なものであった。 その事はたった今承太郎が思わずついた舌打ちが証明している。
「やれやれ……クレイジーな奴だぜ」 「くくく……誉め言葉として受け取っておこう」 承太郎が呆れた様子で、赤木は不敵な笑みを浮かべながら言葉を交錯させる。 その二人の様子を見て依然ハヤテは心配そうな表情で見守っている。 そしてやがて承太郎が口を開く。 「……空条承太郎。変わった特技といえばスタンドが出せるくらいだ。 スタンドの事を詳しく知りてぇならパピヨンに聞きな」 あまりにも投げやりな自己紹介を行う承太郎。 そして承太郎の説明不足な自己紹介は狙ったわけではないが彼とパピヨン以外の五人に一つ違和感を残す。 承太郎の話に出てきたスタンド。 承太郎は「詳しく知りたいのならパピヨンに聞け」と言った。 なら承太郎の話が本当ならば誰だって「パピヨンはスタンドというのを知っている、もしくは承太郎のようにスタンドを持っている」と思うだろう。 だがパピヨンの先程の自己紹介にはスタンドという単語は存在していない。 ならば―― 「貴様!……まだ隠している事があるのか!? 」 パピヨンに疑惑の眼差しが向けられるわけだ。 そしてパピヨンに対する印象が更に悪化したエレオノールがパピヨンに問う。 また今にも先程の状況が再現されそうな勢いで。 だが承太郎、エレオノールの言葉を受けたパピヨンは何も慌てる様子は無く、只呆れたように片方の腕で頬杖をついている。 「ふぅ……やれやれ、誤解のないように言っとくが俺はその空条と一度闘った事があり、その時スタンドを見ただけだ。 逆に俺の方こそ是非スタンドの事についてもっと教えてもらいたいものだな空条?」 エレオノールの方ではなく、不気味な笑みを浮かべながら承太郎の方を向いてパピヨンは返答する。 まるで自分を無視したかのようなパピヨンの行動にエレオノールの不信感は更に高まり、承太郎はパピヨンの意味深げな言葉に疑問を覚える。
(どういうことだ? こいつはスタンドの事について然程関心がなかったはずだが…… 今は違う! まるで目の前に極上の獲物を見つけた獰猛な獣のような眼をしてやがる…… ) 自分とナギと別れた後何処かでスタンド使いと出会い、そして興味を持ったのではないか? だがパピヨンは自分達と別れた後直ぐに綾崎達と合流したという。 それならばスタンド使いと遭遇する時間はない。 そこまで考えた所で承太郎はチラッと脇目である方向を見る。 その視線の先には……奥のソファー席で依然気持ちよさそうに寝ているこなたが居た。 (まさか……あのこなたっていう女……スタンド使いじゃねぇだろうな? ) 承太郎はこなたを日本人で高校生である事しか知らないが、彼だって日本人の高校生である。 こなたがスタンド使いであると言われてもおかしい事ではない。 先程の赤木との会話による失敗の一件もあり、そこまで自信を持てないがそうでなければパピヨンが僅かな時間でスタンドに興味を持った事に辻褄が合わない。 実際にはパピヨンはこなたに支給されたストレイ・キャットを見た事によりスタンドに対して興味が湧いたわけだが承太郎が知る由もなく、なにより生物と一体化したスタンドがあるとは思わなかったからだ。 そして承太郎とパピヨンが一度闘ったという新たな事実が浮き彫りになった今、二人を除いた五人に当然緊張が走る。 お世辞にも社交的とは言えない承太郎とパピヨンが闘ったという事実はこの先チームとしての連携をギクシャクしたものしていくだろう。 その懸念が彼らの頭を過ぎり、着々とこの喫茶店に不協和音が響いていく。 訪れる沈黙に貴重な時間が過ぎていく中――直ぐにその沈黙は破られる。 「詳しい事は互いの自己紹介が済んでからでいいだろう。 では……次は執事服のあんたにお願いしょうか? 」 やはり赤木だった。 無論赤木にもスタンド、承太郎とパピヨンの闘争は気になることであるがそれよりもまずは全員の自己紹介を速やかに行うべきだと彼は判断する。 出来るだけ時間は有効に使った方がいいからだ。 そして彼はハヤテの方を向きながら情報交換を円滑に進ませるように誘導させる。
(……どうすればいいんだ? ) 一連の騒ぎにはあまり眼を向けず、勝は必死に焦りながら考える。 勿論自分がどう名乗ればいいか? ということである。 エレオノールに対して綾崎ハヤテと偽った事が彼の行動を束縛していた。 偽称がエレオノールにもしばれたら、只でさえ暗雲が立ち込めているこの場が一層収集がつかない事になる。 そして次に今自己紹介をしようとしている執事服を着た高校生くらいの男の人が綾崎ハヤテという可能性もあった。 もし彼の口から綾崎ハヤテという言葉が出たら……思わず勝はゴクリと唾を飲み込む。 そしてハヤテの口が勝の焦りをせせら笑うかのように動く。 「わかりました。僕の名前は――」 そこまで言ってハヤテの言葉は止まる。 何故ならハヤテから見てガラス張りの壁越しに西の方角には光の柱のようなものが、そし北の方角に一発の花火が昇っていたからだ。 ◇ ◆ ◇
「銀さんどこいったんだろうなァ……? 」 エリアE-2の中心部に歩を進める少年が一人。 まだ幼さが残る顔とは不釣合いな筋肉という肉の鎧を身体に纏い、徳川光成が主催した世界中の猛者達で行われる最大トーナメントで見事優勝を飾った弱冠十七歳の少年、範馬刃牙だ。 「別に銀さんじゃなくてもいいんだけど……でも銀さん強ぇだろうしなァ……」 強き者との戦いを何よりも好む刃牙は依然共に行動していた坂田銀時を探していた。 口では弱いと言えども刃牙は戦士の本能とでも言おうか、直感的にこの男は出来る!と 感じ、自分に支給されたソードサムライ]を譲り、彼との闘いを期待していた。 結局その時は半ば強引に銀時に押し切られ闘う事は叶わなく極めて残念な結果に終わったが。 そして刃牙が闘いを希望する者はもう一人居る。 「あと零が言ってた覚悟って人も居たなァ……あの時の啖呵、凄ぇよなァ……」 依然自分の支給品として共に行動していた鞄、強化外骨格零の本来の着装者であり、徳川光成に対して宣戦布告を行った少年、葉隠覚悟だ。 零の話によると自分と似たような境遇であり、更にかなりの腕前であるという。 銀時や覚悟の戦いを想像するだけで身体の奥底から興奮が湧き上がるのを感じ、頭上に広がる蒼い空を不自然にニヤついた表情で見上げる。 だが、今刃牙にとって強き者との闘争は最優先事項ではない。 そう今刃牙の額には人体にとって紛れも無い不純物……肉の芽が存在している。 「けどさっさと死体を用意しないと……俺がぶちまけちまったDIO様の血を補充するためにもなァ」 DIO様は自分に新しい力を与えてくれると力強く言った。 そのために自分が太陽が昇っている間は外に出れないDIO様の手足となって彼の食料である人間や死体を彼の元に持っていく事になっている。 DIO様のためにも働く事が出来て、自分が強敵と戦える可能性もあり、更には褒美として更にあのDIO様から新たな力を授けてくれる……言うなれば一石三鳥と言ったところか。 こんなうまい話はそうそうない。 不気味に感じる程の幸運に酔いしれながら刃牙は南下しようとするが……その時右の方向で何か小さい音が聞こえてくるのを感じ、彼は頭をその方向に向ける。 そして数秒後彼の視界には一輪の花火が大空に舞った絵が飛び込んできた。
「へぇー……なかなか粋な事をする人も居るもんだなァ」 思わず立ち止まり刃牙は考える。 火がないところに煙はたたない。 人が居ないところには花火は昇らない。 そしてあんな自分の居場所をみすみすと知らせるような真似をするのは知能も力もない只の馬鹿、そして……あんな事をやりそうなタイプの人間はもう一つある。 「そんなに闘いてぇなら俺が行ってやるよ……やろうぜぇ! 心が踊る闘いをさァ! 」 そう、もう一つは己の力に絶大な自信を持ち、自分から闘いの相手を求めるような相手を求めるタイプ。 刃牙は花火が見えたエリアD-2の方に向き直り、その方角にゆっくりと数歩歩み寄っていく。 そして……大地を砕くがごとくに勢い良く蹴り、歓喜の表情を浮かべながら刃牙は疾走した。 刃牙にとって何度でも貪る程甘く、それでいて何度貪っても決して飽きるという感情が涌くことがない『闘争』という果実を求めて。 ◇ ◆ ◇
エリアD-3の七人が見たものはカズキが激情のあまり衝動的に放ったサンライトハートにより放出されたエネルギーであった。 そしてその七人と刃牙が見た花火を打ち上げたのは―― 「けっ! 流石に太陽が昇ってちゃああまりハッキリとは見えねぇなぁ」 範馬刃牙の父親であり、地上最強の生物の名を欲しいままに闘争を繰り返す男、範馬勇次郎である。 勇次郎は敵を新たな敵を求めるために、再び花火を打ち上げていた。 敵を求めて自分から各地を転々と動き回るのも良いが、それでは取るに足らない相手と遭遇する可能性も出てくる。 そう、数時間前に出会った眼鏡を掛けた闘う価値もない二人の小僧のような。 だがこの方法ならそれなりに己に自信を持った奴と会う可能性も出てくるだろう。 まぁ力もないくせに花火を打ち上げた者が助けを必要としている者と勘違いして、やってくる奴も居るかもしれないが。 そこまで考え勇次郎はペットボトルを一つ取り出す。 成人男性では二日は持たせる事が出来る程の水が入っているペットボトルを口に当て、ゴクリ、ゴクリと大きな音をたてて飲んでいき……遂にはペッボトルの中身には何もなくなった。
「……足りねぇなぁ」 常人では考えられないよう量の水を一気に飲み、まだ水が足りないと勇次郎は言うのだろうか? いや、もし水が足りないのならば新しいペットボトルを取り出し飲み干せばいい。 幸い勇次郎のデイパックには花山薫、津村斗貴子から奪ったためまだ同じ量のペットボトルが二本入っている。 だが勇次郎は新しいペットボトルを取り出しはせず、無造作に空のペットボトルを放り投げ叫ぶ。 「まだまだ足りねぇぞおぉぉぉぉぉ光成ぃぃぃぃぃ!!! もっとだ!もっと俺に血を! 肉を! 命を見せて見やがれぇぇぇぇぇ!!! 」 そう、勇次郎が求めるのは水というものではなく闘争。 大空に向かって勇次郎の咆哮が響き渡る。 未だ見ぬ強敵との闘争を待ち望む猛獣のように。 ◇ ◆ ◇
蝶・支援
エリアD-3の七人は突如視界に入ってきた光の柱と花火に驚き、暫しの静寂が場を支配していた。 そして逸早く行動に出た少年が一人即座に出口の方へ駆けていく。 「どこへ行く気だいあんた? 」 そう言って赤木はもう既に出口の目の前に到着した少年、ハヤテに問いかける。 「あの光の柱はカズキさんのサンライトハートって言う武器によるものです! カズキさんは無意味にあんな事をするような人じゃない……なら! きっとナギお嬢様とカズキさんに何か不都合な事が起こったはず! 僕が助けに行ってきます! 」 カズキとの交流でサンライトハートの存在、能力を知っていたハヤテが赤木の質問に早口で焦りながら答える。 あまり長い時間一緒に居たわけでもなく、自分の女装が見破れなかったがとても良い人でハヤテにとって紛れもない仲間であり、友達でもあるカズキ。 そして親の借金で路頭に迷っていた可愛らしく、自分が守ると約束した三千院家のご令嬢、ナギお嬢様。 この二人が危機に迫っている可能性があるのだ。 数分前から二人の事を気に掛けていたハヤテが咄嗟に行動に移るのは無理も無い。 赤木が更に何か言っているのを殆ど気に留めず、ハヤテは勢い良く出口のドアを開け、喫茶店から飛び出し一般の高校生の速度を遥かに上回る速度で駆けてゆく。 一人減ってしまった喫茶店で赤木が再び口を開く。 「……ナギお嬢様とカズキというのは? 」 「俺たちの同行者だ。今はS6駅で待っている」 「……なるほど」 赤木の質問に承太郎が極めて簡潔に答える。 (という事はあの執事服の男はそのナギお嬢様とやらの執事で主の危機に飛んでいったということか……そういう事なら不自然じゃあない) 心の中でそう結論付け赤木は……更なる喜びを感じていた。 一気に六人の人間と接触することに成功し、更に後二人増えるという。 またそのうちの一人、カズキという男が二エリアも離れたこの喫茶店にああまではっきりと光の柱を見せる事が出来る能力を持っているらしい。 今この場には空条、執事服の男、パピヨン、ピエロの女、鳴海、自分と戦闘が出来ると思われる人物が六人……カズキという男を入れれば七人となる。 執事服の男は戦闘が出来るかどうか確証がないが、デイパックも持たずに飛び出していった。
きっと武器にたよらずとも何らかの力があるのだろう。 そして極めつけはこなたという女、ピエロの女の隣に居る少年、ナギというお嬢様が自分たちの輪の中に居る事だ。 彼女たちのような非力な存在が自分達と行動を共にしている事でこの先会う人物にも自分たちは殺し合いに乗っていないという無言、且つ効果的なアピールが出来るからだ。 (間違いない……今の俺達はツイている。ツキすぎて恐怖を覚えるくらいにな……) あまりの幸運に若干の不自然さを覚えながら赤木はそんな風に考えていた。 そして一人の男が席をゆっくりと立ち上がる。 「……なら俺も行かせてもらうぜ? あの二人が死んだら寝覚めが悪くなりやがる気がするからな。用が済んだら戻る」 自分とハヤテの分のデイパックを持ち、承太郎はそう言って悠然と出口に向かう。 承太郎の歩みを止めるものは誰一人として居ない。 新しい合流者が二人居るというのだ。 それならばその二人が到着してから情報交換をしても問題はないとパピヨン以外の五人は考えたからだ。 承太郎も出て行き更に一人減った喫茶店。 そこにパピヨンが口を開く。 「……やれやれ。さてそれで俺たちはどうする? 」 パピヨンもカズキの事が気にならなかったわけでもない。 だが既にハヤテと承太郎の二人が向かい、カズキがたとえ足手纏いを連れていてもやすやすとやられるわけもないので自分は此処で赤木達を本当に信頼に値する者達か確かめる方を選んだのだ。 「そうだな……」 全員が揃っていないこの現状で特にやる事が見出せない赤木はパピヨンの言葉を受け、これからの行動を思案するが――
ガアァン!!! 赤木の思案をテーブルを力強く叩いた鳴海の拳により生まれた轟音が妨害した。 純粋な人間ではなく、人形破壊者(しろがね)である鳴海の拳を受け、無残にもテーブルは破壊される。 「てめぇら……何をさっきから落ち着いていやがる! 」 今まで一言も言葉を発していなかった鳴海が怒りを露にしながら叫ぶ。 別に鳴海が元々無口であったから今まで沈黙を貫いてきたわけではない。 交渉など頭を使う事は同行者である赤木の方が適任だと鳴海は思ったからだ。 だが今鳴海は大声を張り上げている。 鳴海には今自分の目の前に平然と会話をしている赤木達が許せなかった。 「……どうした? 鳴海? 」 赤木が心底不思議そうな表情で鳴海に問いかける。 赤木以外の三人も同様な表情を浮かべている。 そしてそんな三人の行動が更に鳴海を苛つかせる。 「あの花火の事だ! 何で全くその事には触れねぇ!? 」 「嗚呼、あの花火か……」 鳴海の激しい口調で吐き出される言葉に半ば呆れたように赤木は言葉を返す。 そしてそれはパピヨンも同じだった。 「鳴海だったか? 冷静に考えてみろ、今は太陽が昇っているがあんな目立つような事を行うのはこの状況を把握出来ない馬鹿かよっぽど腕に自信があり、この殺し合い乗った人物だろう。 そんな人物にわざわざ俺達から接触するメリットはない」 鳴海も馬鹿ではない。 目の前の男、パピヨンが言う事にも一理あるのもわかっている。 だが彼の頭脳には決して無視できない『IF』のケースが存在する。 「確かにそうだ……だがな! あの花火がこのイカレた殺し合いに耐え切れず、寂しさから思わず打ち上げたものだったらどうする!? てめぇらは今もあの場所で泣きながら俺達の助けを求めてる人が居ないって絶対に言い切れるか!? 」 人を笑わせないと生きていない奇病、ゾナハ病。 鳴海は自動人形が撒き散らしたゾナハ病で次々と子供が死んでいく地獄を見てきた。 もう二度と罪もない人達を死なせたくない一心で鳴海は仲間達と共に自動人形と闘ってきた。 その決意は今も変わることは決してない。
支援ッッッ!!
(全く……こいつも武藤のように偽善者か。一番嫌いなタイプだな) 鳴海の怒声を受け、パピヨンは心の中で毒を吐く。 自分の力で全てを救う事が出来ると信じている人種……考えただけでも反吐が出そうだった。 「なら俺は一人でも行くぜ。1%でもあそこに助けを求めてる人が居るなら俺は迷わず行ってやる! 」 すでに自分のデイパックを持ち鳴海は出口に向かっている。 そして……更にもう一人席を立つ者が居た。 「エレオノール……」 思わず勝はエレオノールの行動に驚き、彼女の名を言ってしまう。 もしかして力づくで鳴海を止めるつもりなのか? そう思いパピヨン、赤木、勝は慎重に状況を見守ろうとエレオノールの次の行動を観察する。 そしてエレオノールは鳴海の方を見つめ、その小さな口を開く。 「私も行こう」 「……は? 」 エレオノールの思いがけない言葉に鳴海はさっきまでの勢いとはうって変わって、思わず間抜けな声を上げ、あんぐり口を開いたままになる。 他の三人も程度の違いはあれどもエレオノールの言葉に驚いていた。 四人の驚きなどどこ吹く風と言った調子でエレオノールは自分のデイパックを持ち、出口を目指す。 堂々とした足取りで確実に。 「お前……」 直ぐ傍までやって来たエレオノールに鳴海は声を掛ける。 まさかこのエレオノールという女が自分の考えに賛同してくれたのが不思議で、尚且つとても嬉しかったからだ。 感情がないしろがねーOとどことなく似たような印象を持ったこのエレオノールという女。 だが彼女は違う。 この女なら安心して背中を預ける事が出来ると鳴海は心の中で嬉しさに浸っていた。 そして再びエレオノールの口が動く。
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Classical名無しさん :07/10/08 22:36 ID:VfxJjRdQ
sスーパー支援!!
「勘違いするな。お前が危険人物と手を組み、私達を裏切る事がないよう見張るためだ」 前言撤回。 レオノールは別に鳴海の意見に心を射抜かれたわけでもなく、只鳴海が完全には信用できないから一緒に行くと言った。 同じ事は説明不足な自己紹介をした承太郎が出て行った時にも言えたが、鳴海には不意打ちも喰らっていて彼に対しての不信感の方が強かったからだ。 (ちっ!……そういうことかよ) エレオノールの言葉を聞いて、鳴海の心で生まれた希望という銅像が音を立てて崩れていくのを彼は感じた。 だがエレオノールの話はまだ終わっていなかった。 「しかし……もしあの花火を勝お坊ちゃまが打ち上げたとしたら……私は行って勝お坊ちゃまに会わなければならない」 エレオノールの言葉に鳴海は必要以上に反応する。 勿論、エレオノールが守りたい人が居るという事実もそうだがそれよりも―― (勝だと……? 白銀の記憶にもなかったのになんでこんなに気にかかる……) いくら考えてもそんな名前は聞いた事がなく鳴海は混乱する。 だが今はそんな事を考えている暇はない。 「その勝ってのはお前の何だ? 」 エレオノールに向かって鳴海は問いかける。 この質問の答えで鳴海はエレオノールを仲間として認めるか決めていた。 まぁ……答えは決まっているようなものだが。 「私の……守るべき存在……大切な人だ! 」 鳴海の答えは決まった。 迷う事はない。 このエレオノールという女にも守るべき人があるのだ……なら共に俺も守っていけばいいさ。 そう思い鳴海は―― 「行くぜエレオノール! モタモタしてると置いていくぜ! 」 「くっ! 待て! 貴様! 」 一気に出口のドアを押し開け、全速力で花火が打ち上げられた方向、エリアD-2に向けて駆け出し、それを慌ててエレオノールが同じように駆け出し後を追う。 駆けてゆく二人を勝は呆然と、赤木とパピヨンは再び呆れた様子で見届けていた。
支援はいかほどいただけるんで?
「全く……単純な奴らだ。だが……それもまたおもしろい」 そう言って赤木は何と……自分のデイパックを持って出口から外へ出て行った。 「あ! 赤木さん!? 」 赤木の行動に驚き勝は彼を追いかけ出口の前に辿り着き、パピヨンも勝に続いた。 今までの赤木の様子から彼が鳴海達と同じ行動を取るとは思ってもいなかったため勝とパピヨンが驚いたのも無理はないだろう。 そして出口のドアを勢いよく開け、出口から数メートル先を歩いていく赤木にパピヨンが声を掛ける。 「お前はあいつらと違い利口だとおもったんだがな? 」 心なしか落胆した様子で言葉を投げかけ、赤木の反応を待つ。 実際赤木には偽善者のような甘い考えはなく、どちらかというと自分と似たようなタイプだと思っていたためパピヨンは失望していた。 そして赤木が返答する。 「確かに俺は鳴海達のようなお人好しじゃあない。 他人を助けるために自分が犠牲になる自己犠牲愛なんていうつまらない美学はそこら辺の犬にでも食わせておけばいい……だが」 一旦一呼吸をおき、赤木は言葉を区切り、直ぐに次の言葉を発する。 「鳴海とは仮初と言えども信頼関係を築いた仲だ。 まだ俺はあんた達とは残念ながら信頼を結べていないんでね。 そして鳴海がもし死ぬ事となればあの老人への抵抗への力が一つ失われる事になる…… なら……俺がフォローしてやればいいだけだ」 自分の目的のためなのか、鳴海の身を案じての行動なのか良くわからない行動方針を一点の曇りもない表情で赤木は言ってのける。 だがパピヨンと勝の疑問は未だ解決されていない。 確かにあの光成という老人に全く臆せず抵抗を行いそうな鳴海の存在はこの殺し合いを潰すには必要な存在だろう。 そこは赤木の言う事は理解できる。 だが問題は―― 「しかし赤木、お前には闘えるだけの力があるのか? もしや麻雀とゲームしか出来ないというのは嘘か? 」 そう、闘いの中で鳴海をフォローするという事は当然自分自身で戦闘を行う必要が出てくる。 しかし目の前の赤木は自己紹介の時も戦闘技術はないと明言していた。 指示を飛ばすにしても闘いの知識を持たぬ者には到底無理な事でもあるのでそんな赤木が鳴海のフォローなど出来るわけがない。 そしてパピヨンのもっともな疑問に赤木は平然と答える
ツンデレなエレオノール支援
「確かに俺は腕っぷしにはそれなりに自信があるがそれだけでは足りないだろう……しかし、こんな手もある」 そういって赤木は鞄から懸糸傀儡グルモルディを取り出し、懸糸傀儡を操るために必要不可欠な懸糸を両の指に装着。 即座に赤木はグルモルディに飛び乗る。 「そ!それは!? 」 「……こんな物を隠し持っていたとはな」 「まだ支給品の話をしてはいなかっただろう……更にまだ俺の手は尽きちゃあいない」 勝の驚きに満ちた、パピヨンの不機嫌な言葉に多少苦笑いをしながら赤木は答え、自分のポケットを漁る。 そして赤木のポケットから銀白色に輝き、六角形の形を模った金属が顔を出し、彼の手によって天高く掲げられパピヨンと勝を見下ろす格好となる。 「! 核鉄だと!? 」 赤木と距離が離れているためシリアルナンバーまでは正確に確認出来ないが、核鉄だという事をパピヨンは確認する。 あれがシリアルナンバーLXI、ニアデス・ハピネスの核鉄だとすれば……パピヨンの表情に自然と笑みが零れる。 まずは交渉であの核鉄を譲るように赤木に持ち掛ける。 もしその交渉が失敗するのであれば……答えなど考えるまでもない。 思わぬ幸運が訪れてきた事にパピヨンの興奮は高まっていく。 「武装錬金」 パピヨンの期待に満ちた表情、そして勝のこれから何が起こるか理解できない驚きの表情に見守られながら赤木が錬金術により精製される武器、武装錬金を発動する。 核鉄が瞬時に分解、そして赤木の両足に輪のような物、モーターギアが装着される。 「……ふん」 ニアデス・ハピネスではなく、確か中村剛太という男の核鉄である事に落胆を隠せないパピヨンは興味を失くしたかのように視線を赤木から逸らす。 そして勝は目の前で起きた武装錬金に目を丸くし、驚いていた。 そして二人の反応を見て、満足したように赤木が言葉を発する。 「このモーターギアなら緊急の逃走にも使えるからな……様子を見たら直ぐに戻る。 では……また会おう」 そういい残し赤木はグルモルディを操り、鳴海とエレオノールの後を追いかけ北の方へ走り去っていった。 ◇ ◆ ◇
「ハヤテ、てめーに聞きてぇ事がある」 「なんですか? ジョジョさん? 」 ナギとカズキの様子を見に行くために承太郎とハヤテが並列して走っている。 初めはハヤテの方がスタートが早かったため彼と承太郎との距離は離れていたが承太郎の大声にハヤテが思わず反応し、立ち止まったせいで今は並列の状態だった。 そして承太郎にデイパックを渡され、何度もお礼のお辞儀をして今に至る。 「てめーは何であのナギの執事なんかやっている? あんなじゃじゃ馬のお世話なんて真っ平ごめんだと思うぜ」 以前行動を共にしていたため、まるでエジプトへの旅の途中で引っ付いてきたガキのようなナギの扱いにくさを承太郎は実感していた。 「ハハ……実はちょっと親の借金で路頭に迷ってた時に色々あってお嬢様に拾って貰って」 「それで親の借金を返すために執事をって事か……つまらねぇ人生だな」 承太郎のあまりにもストレート過ぎる指摘にまるで大きな釘が胸に突き刺さったような表情をハヤテは浮かべるが、彼は片手で頭を掻きながら承太郎の疑問に答える。 「前にも同じような事を言われました……でも僕はあの時、あの場所で、あのお嬢様と出会えたから色んな人達……マリアさんやヒナギクさん達にも出会う事が出来たんです。 だから僕にとって……」 そこまで行ってハヤテは元から早かった足の速度を更に上昇させ、承太郎を完全に追い抜く。 只の高校生とはとても思えない足の速さに驚く承太郎を尻目にハヤテが叫ぶ。 とびっきりの笑みを浮かべながら。 「お嬢様は大切な存在なんです! たとえ他の人から見て僕の人生が無駄のように見えても……それは無駄なんかじゃない! 僕にとってもの凄く意味があるものなんです! だから僕は……一秒でも早くお嬢様の元に辿り着き、お嬢様をお守りします! 」 そう叫び、また更にハヤテの速度は着実に上昇する。 そのハヤテの姿を見て承太郎は溜息をつく。 「……やれやれだぜ」 だが承太郎の眼にはハヤテに対する負の感情はない。 どこか穏やかな表情でハヤテを見つめていた。 ◇ ◆ ◇
倍支援だ
「エレオノール!てめぇぇぇには足りねぇものがある! 」 「何だというのだ!? 」 承太郎、ハヤテ同じように、同じころ鳴海とエレオノールは花火を打ち上げた人物を確認するために走っていた。 二人ともあまりお互いの事は知らず、特にエレオノールは鳴海に良い印象を持っていないので傍から喧嘩をしているかのように見える。 確かにエレオノールの方はたった今、鳴海に失礼な事を言われたから表情は険しい。 だが対照的に鳴海の表情は晴々としたものだ。 「てめぇは勝って子供を守るって言ったな!? 」 「言った! それがどうした!? 」 「なら! もっと欲の皮をつっぱってみろ! 」 「? どういうことだ!? 」 鳴海の最後の言葉の意味が全く理解できず、エレオノールは怒声に似た勢いで鳴海に聞き返す。 大声で、しかもかなりの速度で走っているが二人には一切の息の乱れはない。 流石は加藤鳴海、才賀エレオノールと言ったところか。 そして口角を上げ、鳴海がエレオノールの方へハヤテと同じようにとびっきりの笑顔で返答する。 「どうせ勝を助けるなら……助けを必要としている他の人達も助けやろうぜ! そして一人でも多くの人を、笑顔を助ける事が出来れば……きっと勝はお前にも笑顔をくれると思うぜ! 一生忘れられない……極上の笑顔をな! 」 そう言って鳴海は意気揚々とエレオノールの先を走っていく。 今の所対象者は一人しかいないが自分のためではなく、人を守るためにエレオノールは闘うと、喫茶店でわかった事がうれしかったからだ。
ザ・ニュー支援!!
一方エレオノールは鳴海の言葉をについて考えていた。 確かにもし自分が人を殺すような事になり、その事を勝お坊ちゃまに知られたりでもしたらお坊ちゃまは自分を拒絶するかもしれない。 だが、見知らぬ人物と手を組むのは裏切りという危険が潜んでいる。 悶々とした考えを持ちながら、エレオノールはとにかく今は走ることにした。 いつか知るであろう答えを求めて。 (……やはり甘い) 鳴海とエレオノールの後方でグルモルディに乗った赤木はそう判断する。 全ての人を救うのは60人という人数を見れば無理なのは明らかで、既に少なくとも8人の命が消えている。 鳴海の言葉は只の理想論だ。 だが―― (しかしその理想は大勢の人間を動かす糧と成り得る……そこに賭ける価値はある) そしてグルモルディは走る。 赤木と……赤木の大いなる目的を乗せて。 ◇ ◆ ◇
エレオノール改心フラグか!?
倍支援だ…!
花火が打ち上げられたエリアD-2の中心部。 花火を打ち上げた張本人勇次郎が気の弱い者ならば卒倒しそうな程の闘気を放ち、 悠然と立ち聳えている。 そして勇次郎の視線の先には同じように、尋常ではない闘気を放つ男……いや、少年が一人居た。 「出来ればDIO様に力を貰った後で闘りたかったけどなァ……まぁいいや、闘ろうぜぇ親父……」 「けっ! 暫く見ねぇ内にお喋りになったなぁ……刃牙! 」 言うまでもない、刃牙だ。 お互い言葉を交わし、ゆっくりと歩を相手に向かって歩ませる。 そして―― 「親父ぃぃぃぃぃ!!! 」 「刃牙ぃぃぃぃぃ!!! 」 今、このバトルロワイアルで範馬の血が交錯した。 ◇ ◆ ◇
支援は……このままでいい
早くも親子喧嘩ktkr
真っ赤な支援
見とれてて支援忘れてたw
「ふあぁ〜いやー良く寝た寝た。あれ? お客さん? 」 赤木が出て行き、パピヨンと勝が喫茶店内に戻った途端ようやくこなたが目を覚まし、勝に声を掛ける。 「ああ、暫く俺達と行動を共にする……そう言えば貴様の名を聞いていなかったな? 名前は? 」 訝しげにパピヨンは勝に問いかける。 初対面の人同士が必ずと言っていい程行う質問。 だがその質問は勝にとってとても重大な意味を持っていた。 そう、今までの勝には…… 「はい、僕の名は……『才賀勝』です 」 「勝くんかぁ! いや〜私は泉こなただよ」 共に行動する者が一人増えて素直にこなたは喜ぶが一方パピヨンは明らかに勝の方を疑惑の表情で見ていた。 それもそのはず。 エレオノールは才賀勝という人物を探していると言っていた……ならこのたった今自分を才賀勝と称した子供は何なのか? 一体何故この子供とエレオノールは行動を共にしていたのか? 「貴様……」 「貴方の言いたい事はわかります、パピヨンさん」 「……どしたの二人とも? 」 パピヨンの言葉を中断させ、こなたの心配そうな表情を脇目で見て、勝は次の言葉を繋げる。 「僕の話を聞いてくれませんか……? 僕とエレオノール、鳴海兄ちゃんの関係を含めて」 勝が今まで偽っていた自分の名を暴露したのには理由がある。 勝はずっと考えていた。 何故エレオノールと鳴海が自分に対して何の反応を示してくれないかを。 その事を一つだけ矛盾が生じず説明できる推測が一つだけあった。 だが、あまりにもSF小説に出てきそうな馬鹿げた考えだったのでその推測を排除した。 しかし何の変哲もない紙からオリンピアが出てきたり、光の柱、詳細は知らないがスタンドという謎の能力、そして先程の武装錬金。 勝の思考は次第に変わっていった。
(どれを考えても現代の常識で計りきれない事ばかりだし、僕の世界にはあんなものはなかった……なら! 多少暴論になるけどこの世界は非常識で構成されている……あの光成というおじいさんはタイムマシンのようなもので様々な世界を行く事が出来るかもしれない。 そして僕とエレオノール、鳴海兄ちゃんは別の時に連れてこられたんだ! ) 自分でもこんな馬鹿げた考えは可笑しいと思う。 けどこの推測なら……辻褄が合う! (この事がパピヨンさんとこなたさんに信じてもらえるかどうか……いや! やらなきゃいけないんだ!) パピヨンとこなたの方を向いて、真っ直ぐ勝はその両の目を開き決意を固める。 己の考えに考え出した馬鹿げた推測を信用してもらうために。 大切なもの……それは人によって、背負うものによって、その人の倫理によって違うもの。 その大切なもののために人はどこまで必死に走る事が出来るか……? その答えを見つけるには……走りきるしかない。 どこまでも……どこまでも……
【D-3 北部/1日目 昼】 【赤木しげる@アカギ】 [状態]:健康 [装備]:グリモルディ@からくりサーカス 、核鉄(モーターギア)@武装錬金 [道具]:核鉄(モーターギア)@武装錬金、傷薬、包帯、消毒用アルコール(学校の保健室内で手に入れたもの) [思考] 基本:対主催・ゲーム転覆を成功させることを最優先 1:鳴海、エレオノールと共にD-2エリアの様子を見て、用が済んだら喫茶店に戻る 2:1が成功したら情報交換する 3:このバトルロワイアルに関する情報を把握する(各施設の意味、首輪の機能、支給品の技術 や種類など、なお勇次郎に対しては保留) 4:参加者の考えがまとまったら、学校を拠点とすることを提案する
【加藤鳴海@からくりサーカス】 [状態]:健康 [装備]:聖ジョルジュの剣@からくりサーカス [道具]:支給品一式×2、核鉄(ピーキーガリバー)@武装錬金、 輸血パック(AB型)@ヘルシング、 グリース缶@グラップラー刃牙、道化のマスク@からくりサーカス [思考] 基本:対主催・誰かが襲われていたら助ける 1:エレオノールと共にD-2エリアの様子を見て、用が済んだら喫茶店に戻る 2:喫茶店内の参加者と協力関係を結ぶ 3:このバトルロワイアルに関する情報を把握する (各施設の意味、首輪の機能、支給品の技術や種類など) 4:誰かが襲われていたら救出し、保護する 5:赤木の人柄を見極める [備考] ※聖ジョルジュの剣は鳴海の左腕に最初からついていますので支給品ではありません ※参戦時期はサハラ編第17幕「休憩」後です ※サハラ編から参戦しているので勝、しろがねについての記憶は殆どありません ※赤木が後ろから来ている事にまだ気づいていません ※エレオノールを取りあえずは信用しています、またメイクのせいでエレオノールとフランシーヌ人形が似ている事に気づいていません ※勝という名前に何か引っかかっています
支援
【才賀しろがね(エレオノール)@からくりサーカス】 [状態]:ピエロの衣装&メイク@からくりサーカス、ヴィルマの投げないナイフ@からくりサーカス (残り11本)、オリンピア@からくりサーカス、支給品一式 [道具]:青汁DX@武装錬金 [思考・状況] 基本:『本物の才賀勝』の安全を確保する。 1: 鳴海と共にD-2エリアの様子を見て、用が済んだら喫茶店に戻る 2:本物の才賀勝を優勝させるため皆殺し(殺し合いに乗っている人間を最優先) 3:強力な武器が欲しい。人形は手に入れたので他の武器。 4:花山、斗貴子、カズキに関しては襲うのは保留 5:100%勝を傷つけないと確信が持てた人間に関してのみ、殺すことを保留する。 [備考] ※参戦時期は1巻。才賀勝と出会う前です。 ※才賀勝の事を偽物と勘違いしています。 ※2を実行するかは考え中です ※パピヨン、鳴海、承太郎の事は完全には信用していません (信頼の度合いはパピヨン<鳴海=承太郎) ※赤木が後ろから来ている事にまだ気づいていません
お熱い支援を受け取りな!
【D-3喫茶店内/1日目 昼】 【パピヨン@武装錬金】 [状態]:全身に軽い打撲、口に血の跡、小程度の疲労、 [装備]:核鉄(エンゼル御前)@武装錬金 [道具]:支給品一式、猫草inランドセル@ジョジョの奇妙な冒険 [思考・状況] 基本:首輪を外し元の世界で武藤カズキと決着をつける。 1:勝の話を聞く。 2:エレオノールを警戒しておく。 3:核鉄の謎を解く 4:二アデスハピネスを手に入れる。 5:赤木、エレオノール、鳴海、承太郎、ハヤテ、カズキ、ナギを喫茶店で待つ [備考] ※エンゼル御前は、使用者から十メートル以上離れられません。 それ以上離れると、自動的に核鉄に戻ります。 ※参戦時期はヴィクター戦、カズキに白い核鉄を渡した直後です ※スタンド、矢の存在に興味を持っています。 ※猫草の『ストレイ・キャット』は、他の参加者のスタンドと 同様に制限を受けているものと思われます ※エレオノール、鳴海に不信感(度合いはエレオノール>鳴海)
何を隠そう、俺は支援の達人だ!
【泉こなた@らき☆すた】 [状態]:健康 (睡眠中) [装備]:なし [道具]:支給品一式、フレイム・ボール@ゼロの使い魔(紙状態)んまい棒@銀魂、 綾崎ハヤテの女装時の服@ハヤテのごとく [思考・状況] 基本:みんなで力を合わせ首輪を外し脱出 。 1:勝の話を聞く 2:赤木、エレオノール、鳴海、承太郎、ハヤテ、カズキ、ナギを喫茶店で待つ 3:かがみ、つかさ、みゆきを探して携帯を借りて家に電話 [備考] ※寝ていたため、まだ人数の多さには気づいていません。 【才賀勝@からくりサーカス】 [状態]:両足の脹脛に一つずつ切り傷。軽傷のため行動に支障なし。 [装備]:なし [道具]:支給品一式、書き込んだ名簿、携帯電話(電話帳機能にアミバの番号あり) [思考・状況] 基本:殺し合いには乗らない 1:しろがねの誤解を解く。 2:乗っていない人を探して味方にする。 3:フェイスレスには最大限注意を払う。 4:パピヨンとこなたに自分とエレオノール、鳴海の関係の話をし、自分達じは異なった世界、時間軸から連れてこられた事を納得してもらう 5:みんなで脱出する。 [備考] ※勝は鳴海が自分のことを覚えていないということを感じましたが、同姓同名の別人ではないと思っています。
支援が走る・・・!
【C-3 中部/1日目 昼】 【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]健康 [装備]無し [道具]支給品一式、不明支給品0〜2(本人は確認済。核鉄の可能性は低い) [思考・状況] 基本:殺し合いからの脱出 1:ナギ、カズキの様子を見に行き、その後全員で喫茶店に戻る。 2:ジョセフ、ハヤテ、マリア、ヒナギクと合流する。 3:首輪の解除方法を探す。 4:DIOを倒す。 5:赤木には用心する。 6:主催者を倒す。 参戦時期:原作28巻終了後 [備考] ※パピヨンについては、ハヤテから聞いていたので、 喫茶店にいることを不思議と思っていません。 ※こなたがスタンド使いかと疑っています 【綾崎ハヤテ@ハヤテのごとく】 [状態]健康。 [装備].454カスール カスタムオート(7/7)@HELLSING [道具]支給品一式、 13mm爆裂鉄鋼弾(35発)、ニードルナイフ(15本)@北斗の拳 [思考・状況] 基本:出来るだけ多くの人を助けたい 1:ナギ、カズキの様子を見に行き、その後全員で喫茶店に戻る。 2:マリア、ヒナギクを探し出し合流する
【D-2 中部/1日目 昼】 【範馬刃牙@グラップラー刃牙】 [状態]:肉の芽による洗脳状態 全身に打撃によるダメージ [装備]:なし [道具]:支給品一式 [思考] 基本:DIOに力を授かり、親父を殺す。 1:目の前の親父を殺す 2:DIOの食料(参加者)を捜し、S2駅に持ち帰る 3:ラオウ、銀時、覚悟を見つけ、勝負を挑む 4:強者と戦う [備考] ※地下トーナメント優勝直後。ただしトーナメント戦で受けた傷は治っている ※DIOに受けた傷は、痛みはありますが戦闘に問題ありません ※肉の芽の洗脳により、基本的に己の欲求よりDIOの指示を優先します 【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】 [状態]体中に浅い銃創 健康 闘争に餓えている [装備]ライター [道具]食料と水2人分、打ち上げ花火2発 [思考] 基本:闘争を楽しみつつ優勝し主催者を殺す 1:目の前の刃牙と闘う 2:首輪を外したい [備考] ※二枚の紙(日本刀と自転車)と支給品一式は消防署内に放置しています
支援拾った!!
投下終了しました。 ご支援どうもありがとうございます。 今回は完全に繋ぎに徹しました。 バトルを期待していた人には申し訳ないw こんなに多人数がしんどいとは……こなたの出番が……w
ここからあえて名前を出す おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!すげえGJ!!! 全員すげえ!全員が動いてるよ!! そして勝が放送後やばくなるピーンチ
いやいや、すばらしい!これだけの人数をよく裁ききってくださいました! GJ! ロワではあまり成立しない傾向にある原作キャラ対決……。 バキと勇次郎はどっちが勝つかな。 何か余計な横槍が入りそうではあるが。 喫茶店には勝とこなたとパピヨンが残ってるのか……。 誰も戻ってこないうちに放送が流れたら……ヤバイかもな。 平行世界説を厳密に考えれば普通に戻れば再戦できる可能性が大きいわけだが……。 うわ、ワクワクしてきた。
投下乙! スゲェw俺さっきまで行き詰ってたのに今は湯水のように展開があふれ出す! これが良繋ぎってやつか。書きたいが放送後に取っておこうか……フヒヒ。 勝の偽名フラグをこういう形で存続させたのが一番の驚き! 花火は忘れてたw からくりアカギが一気に物語の主役に躍り出たのがとても嬉しい! さぁ前半の山場がやってくるぞ! GJ!
GJ! 多人数を書けるのは、本当にスゲェと思います。 アカギが良い味出してるなぁ。 あの承太郎に舌打ちさせるなんて、すげぇよ!w バキVS勇次郎に、乱入しそうな鳴海・しろがね・アカギ カズキ・ナギの元に向かう、承太郎・ハヤテ 勝の話を聞く、こなた・パピヨン どれも気になる!
なんという大騒動…これは間違いなく1人や2人死ぬ。 思ったんだけど、パピヨンってそんなにマーダー化の傾向は少ないんじゃないかな 原作ではカズキの生死が絶望的でも絶対に諦めず白い核鉄作ってたくらいだし カズキの死に+α何かが必要な予感
超・絶・乙・! こんな大人数捌くなんて俺にはできないぜ。 ネタが浮かんで止まらねぇぜフゥーハハー!重ね重ね乙でした!
投下乙! いいコンビが結成されたな バキVS勇次郎も実現したが、バキに負けフラグがたっていると思っているのは俺だけ? パッピーは誰かに利用されることはキライなやつじゃなかたっけ マーダー化にはカズキの死以外の要素が必要かもね
>>63 的を得ないものとなる
>>108 鳴海の言葉をについて考えていた
誤字を見つけたので指摘しておきます。
緊張感のある前半、事態が動き始めて続きが楽しみになる後半共にGJでした!
指摘、感想ありがとうございます! 誤字の方はwikiに収録され次第修正したいと思います。 というか今読み直してみると……誤字ありまくりでしたね、今度からはもっと推敲の時間を増やして頑張りますorz
そりゃ、勇次郎相手にだったら負けフラグしかたたねぇよなぁ……
駄目だ。 書き進めるうちに、矛盾だらけになってきてしまった。もう収集つかねえや…… 予約を破棄します。本当に申し訳ありません。
>>157 むむ、残念・・
と、今予約状況無し・・?
う〜ん、予約ゼロ人、 ヤバくない?
細かい事だけど質問…… アーカードってルーク・ヴァレンタインの名前知ってたっけ?
血を吸った以上は記憶を得られるはず
見落としてた、トン
学校授業知識以外は、本部以上になんでも知ってる勇次郎は、何故か肉の芽も 知ってると、思っていた時期が確かに俺にもありました
確かにそうだったな。 しっかしよぉ、散様はなんで、様付けなんだよ……
DIO様やアミバ様や旦那やパピヨン♪やめいおーっ☆といっしょ。 つまりはカリスマ。そこに理屈など存在しない。
wiki編集やってきたんだが……地図の編集のし易さが異常! もう一度言うけど管理人さん超GJ!!! 今まで地図編集が出来なかったから感動した……この感動をSS投下という形で表現するぜ! という事で予約入れてきます。
167 :
Classical名無しさん :07/10/13 01:55 ID:4k9n8qCI
読み専なんですがロゴ粗末なものですが作ってみました。候補の一つに加えてもらえると嬉しいです。 パロロワwikiのアップローダーに上げてあります。 書き込み規制中なのでURL貼れず、携帯から失礼しました。
>>168 ロゴありがとうございます。wikiに載せました。
>>168 ロゴ乙です!充分カッコイイと思いますよ!
カッケー! このロワのwikiの進化っぷりは異常だろw
気付いていない人も居ると思うから報告しとく。 前スレでDO氏の新作が投下されてるから読んでない人は行ってこいよ〜。
今からサービス担当投下します
D-4の市街地をガキュンガキュンと音を立てて二足歩行の自動車が駆ける。 「それでよ、お互い背広とタキシードのまま殴り合ってな。ま、最後は俺の一撃が決まって世界一のタフガイは地に沈んだって訳よ」 「はぁ、映画に憧れてそんな事するなんて、男って皆そうなの?」 得意げに語る独歩に、半ばあきれた様子でシェリスが答える。 「まぁ似たようなもんじゃねぇかな?お嬢ちゃんの仲間にもそういう奴ぁいるんじゃねぇか?」 「あー、そういえばいたわ、ロボット物マニアでそのロボットをアルターにしてたのが」 「だろ?男ってのはそんな生き物なのさ。ま、嬢ちゃん達には理解できねぇ世界かもしれんがな」 「うー、もしかしたら劉鳳もそうなのかな」 多少げんなりした様子でシェリスが呟く。 「さあてね」 「元はと言えばおじさんがそんな話するからでしょ!」 「はっはっは!そいつぁ悪かったな」 豪快に笑い飛ばす独歩を尻目にシェリスは「むーっ」とむくれる。 愚地独歩とシェリス・アジャーニ、世代が違えば世界も違う二人だが話しの種に関しては事欠かず、逆十字号に揺られる事数時間、車内は互いの会話が尽きる事はなかった
「そういえば、さ」 思い出したようにシェリスが尋ねる。 「おじさんはどうしてこの殺し合いに乗らなかったの?」 「どうしてって、そりゃあ女房に女子供殺して生きて帰ってきたなんて言える訳ぁねぇだろ」 肩越しに、少し振り向きながら独歩が答え、シェリスの顔が驚きに染まる 「奥さん、いたんだ」 「おろ?言ってなかったけか?」 「言ってない」 「ああ、そうだったか」 ぺしぺしと髪の無い自分の頭を叩きながら独歩が続ける。 「ま、俺はいつでもあいつのスーパーマンだからな、闘う気の無い女子供まで殺しちまったとあっちゃあ、もう女房に顔向けできねぇわな」 「……愛してるんだ、奥さんの事」 「そりゃあもう、相思相愛ラブラブだぜ」 「羨ましいなぁ、その年まで奥さんと仲がいいなんて、憧れちゃう」 「なぁに嬢ちゃんならうまくやっていけるさ。俺が保障してやらぁ」 「ありがと」 クスクスと年相応の少女の笑みを浮かべるシェリスを見て独歩は思う、必ずこの少女を劉鳳とやらに合わせてやろうと。 だが運命という物は残酷である、彼らが目的地に進めば進むほど目当ての劉鳳とは離れていく。 そして、その目的地の終着に待つのは一人の鬼。一人の侠者を屠って尚闘争に飢えている一人の鬼。
「今がD-3って場所だから、そろそろ繁華街に近づいてきたみたいね。市役所があればもうすぐみたい」 「うっし!それじゃあ繁華街にお目当ての彼氏がいる事を願ってつっ走るぜぇ!」 何も知らない二人は逆十字号を走らせ既にD-4からD-3の中ほどまで来ている。 果たして独歩は無事生還し、最愛の妻に会えるのであろうか? 果たしてシェリスは最愛のパートナーである劉鳳に会えるのであろうか? 時に昼。勇次郎が花火を打ち上げる数分前の事である。 【D-3 中部 一日目 昼】 【愚地独歩@グラップラー刃牙】 [状態]:健康 [装備]:逆十字号@覚悟のススメ、キツめのスーツ [道具]:支給品一式、ランダムアイテム(1〜2、本人確認済み) [思考・状況] 基本:殺し合いには乗らない、乗った相手には容赦しない 1:シェリスの服を見立てる為に繁華街に行って、服を探す。 2:アミバ・ラオウ・勇次郎・カズマ・ジグマール・平次(名前は知らない)と接触、戦闘 3:乗っていない人間にケンシロウ・上記の人間・タバサ(名前は知らない、女なので戦わない)の情報を伝える。 4:シェリスとともに劉鳳を探す。 5:ま た シ ャ ワ ー を 浴 び た い [備考] ※逆十字号に乗っている場合、移動速度は徒歩より速いです [参戦時期] 地下トーナメント後、死刑囚前。
【シェリス・アジャーニ@スクライド】 [状態]:健康 [装備]:光の剣(ただのナイフ)@バトルロワイアル、ホテルの従業員の服 [道具]:支給品一式 [思考・状況] 基本:劉鳳に会うまで死にたくない 1:繁華街に行って服の着替えを探す。 2:独歩とともに劉鳳を探す 3:劉鳳に会うまで、他の参加者(今は独歩)に匿ってもらう 4:思考2で匿ってもらった参加者が自分に害意を持っていると判断した場合は、殺される前に隙を突いて殺す 5:平次、タバサ(両方とも名前は知らない)は殺人鬼という情報を流す。 [参戦時期] 劉鳳と同時期 [備考] ※タバサのマント@ゼロの使い魔 はホテルの脱衣所に放置、内側は血だらけです。 ※アプライド=サック=アップについて 触れた相手のアルターを吸収する能力。シェリス単独で使用可能とします。 アルター以外の特殊能力(スタンド、魔法など)にも吸収の効果は及びますが、能力などの制限は不明とします。
短くて申し訳ないですが以上で投下終了します。 D-7から一気に飛びましたが逆十字号があるし昼までの時間があればここまでくらいは行けるかと判断させていただきました。 質問などありましたらお願いします。
投下乙。サービス担当なんていうからまた脱衣かと期待しちゃったじゃないかw そしたら独歩かっこいいじゃないっすか! か……漢だ。 シェリスもいい感じにカワイイし、繋ぎとしては完璧です。 しかしニアミスしたのにリューホーにはしばらく会えないかな……。
乙 独歩いい人だけど家族の話は死亡フラグの定番だぜ・・ ところで細かいところだけど >4:思考2で匿ってもらった参加者が自分に害意を持っていると判断した場合は、殺される前に隙を突いて殺す 思考3の間違いでは?
GJ! 逆十号に乗ってるからこのくらいは問題ないと思いますよ。 独歩に死臭がプンプンと……だがそれがいい!実に独歩らしい! シェリスも暫くは劉鳳と会えそうにもないからこの先どうなるか気になる!
>>183 アッー!
wiki載せる時に修正します。指摘感謝です
投下乙! 独歩、それはやばい台詞だぞw 愛を中心に二人が語り合っているのが、違和感なく描写されていました。 向かう先からして、次の話に期待が持てます。GJ!!
独歩、時々でいいから息子の事も(ry
投下乙です! 独歩いいなぁ バキ読んでない俺でも、なんか来るものがある それにしても、劉鳳とは逆方向に進んでるなあw エターナル=デボーテが見れるのは、当分先になりそうだ
投下乙 独歩がいい感じ。ってか、若い娘相手によく話し切らさないなぁ。 一応、道場やってるから、若いやつらと話す機会がおおいのかな。
wiki編集した人乙です。 で、『信じられない話』を少しだけ修正しておきました。 ちょっとだけ、リレーしやすくなるように、こなたの状態表に >※ また、彼女は勝から勝の知る限りの「からくりサーカス」知識を取得している可能性があります。 と付け加えておきました。なので、こなたの思考を記述する際にからくり知識をフル活用して構いません。 後は少し誤字の修正とエレオノールに関する勝の発言を変更しています。 >「うん、しろがねは元々僕を守るようにおじいさん……いや、ちょっと違うけど、とにかく他の人に命令されてたんだ。 >「うん、しろがねは元々僕を守るようにおじいさん……いや、フェイスレスに命令されてたんだ。 いずれも、内容には関係のないことだと思いますが、一応報告まで。
投下します。
俺が今いるのは、C−7にある民家のリビング。 ボーリング場に向かっていたはずの俺達が何故ここにいるのかというと、ジョジョがトイレに行きたがったからなんだが…… 「……はぁ」 ついつい溜息が漏れちまう。 やれやれ、何でこんな簡単なことを忘れてたんだかな…… 「かがみ、お前の仲間はボーリング場にいるんだよな?」 「そうだけど、今更どうしたのよ?」 「電話帳にボーリング場の電話番号、載ってるぜ?」 「え?」 かがみはそれだけ言うと、見る見る顔が赤くなっていく。 おそらく電話帳の存在に気付かなかった自分に、情けなさを感じているのだろうのだろう。……俺も同じ気分だ。 それにしても、気まずい。どうしたものか……? と思ったとき、後ろから物音。 「さすが、シンジちゃん! あったま、イイ〜〜! ナデナデしてやろうか? 良ぉお〜〜〜〜しッ! よしよしよしよしよしよしよし」 便所から帰ってきたジョジョが、いきなり頭を撫でてきやがった。 やっと出てきたか……って!
「お前、手ぇ洗ったのか!?」 「おっと、忘れてたぜ! すまねぇな!」 「テッメェ〜〜」 「まぁ、俺が手を洗ってる間に、ボーリング場に電話かけといてくれよ!」 あの野郎……、しかし凍っていた空気をぶっ壊してくれたのはグッジョブだ。 これで話を切り出せる。 「電話かけるよな?」 「……うん」 かがみに受話器を手渡し、電話帳に載っているボーリング場の電話番号をダイヤルしていく。 頼むぜ、通じてくれよ…… 「……っと、これで良いな。繋がったか?」 俺がそう尋ねてから、数秒後。 「あ、繋がったみたい」 受話器を持つかがみの顔に、隠し切れないほどの笑みが浮かんだ。 やれやれ、電話が繋がってよかったぜ。俺は、また溜息を吐いた。 なんだかプログラムが始まって、ジョジョに会ってから溜息の数が多い気がするが――気のせいとでも思っておこう。 ■
『とぅおるるるるるるるるるるん♪』 14コール目―――出ない。 『とぅおるるるるるるるるるるん♪』 15コール目―――出ない。 『ただいま留守にしております。ピーという発信音の後に――――』 え? 桂さんも、灰原さんも、みゆきも……電話に出ない? どういうこと? 何で誰も出ないの? まさか話し中? そんなわけがない。 きっと警戒してるだけよ。そうに決まってる。 「どうした?」 心配そうな顔で、信史が尋ねてくる。 誰も出なかったと、言わなきゃ。 わざわざ私に付き合って、ボーリング場まで一緒に向かってくれてたんだから。 でも、口が震えて言葉がうまく発せられない。 そんなはずがない。なのに……嫌でも最悪の可能性が、脳内に浮かんでくる。 「あ、あ……」 私にはただ言葉にならない言葉を発しながら、受話器を渡すことしか出来なかった。 ■
支援!
「フフッ」 いやあ、笑っちまうねえ。 スーパーで探しても見つからなかった油が、こんなとこで見つかるなんてなァ。 油さえあれば、吸血鬼が100体いようと撃退できるぜェ〜〜。 「それに……」 ポケットに手を入れて、さっき拾った鍵をカチリと鳴らす。 これは、車庫にあった車の鍵に違いねえ! あんな目立つとこに置いてる家主が、悪いんだよォ〜。 いやあ、本当に運がいいぜ! 歌でも歌いてえ気分だ! 「シンジ、油が見つかったぜ! これで波紋本来の力を見せれるぜェ〜〜〜。 いや、しっかしなァ〜。こんな奇妙な容器の中に入ってるなんて思わなかったぜ!」 右手に油の入った容器を掲げ、シンジとかがみのいた電話がある部屋の戸を開けて、そう伝える。 車の鍵のことは、まだ秘密にしとくぜ。一気に教えたら面白くないからな! 油の存在に、シンジもかがみも大喜び! ――ってアレ? 「アッレェ〜〜? 何でこんな重苦しい雰囲気になっちゃってんのよォ?」 さっきは電話のことに気付いて、良い雰囲気だったのに。 一体どうしっちゃったのさ? 「実はだな……」 シンジが口を開く。 なんかやたら神妙な顔をしている。まるでさっきの放送の後のみてえな…… ■
信史の話を聞いたジョセフは油をデイパックに詰め込み、そのデイパックを担いで窓から外に飛び出す。 「なッ!?」 その予想外の行動に、信史が驚愕の声を発する。 一体ジョセフは何をしようとしているのか――それを確認する為、信史がジョセフの飛び出した窓に近づこうとした。 その瞬間。 ――ブロォォオオオオオオオ 車のエンジン音が鳴り響く。 同時に、外から怒鳴るようなジョセフの声。 「シンジにかがみ、早く乗りな! 置いてくぜ!!」 「ジョジョ……お前、運転出切んのか!?」 「たりめーよ。飛行機よりは、簡単だぜ!」
助手席に乗り込んだ信史の問いに答えると、ハンドルを握ってバックミラーを見る。 「全速力で、ボウリング場まで向かうぜ! なに、寝てて電話に出れなかっただけかもしんねェだろ。諦めてんじゃあねェぜ! かがみッ!!」 後部座席で震えているかがみの様子を、バックミラーで窺いながらジョセフが声をかける。 しかし、かがみの震えは止まらない。 「シートベルトは着用したな? じゃあ、行くぜッ!!」 そう言うのと同時に、ジョセフがアクセルに力を込める。 ジョセフ・ジョースター、三村信史、柊かがみ、3人の運命を乗せた車は加速する――誰もいない、ボーリング場に向かって。 ここから先は余談なのだが…… ジョセフ・ジョースターが乗った乗り物は、彼が運転していようとしていなかろうと、大抵は何らかの事故に遭うという――彼が老人になっても続くジンクスが存在する。 そのジンクスが、このバトルロワイアルの舞台で発動するかどうかは―――― To be continued ...... 【C−7 路上/一日目 昼】
【ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:健康、若干の焦り [装備]:ハイパーヨーヨー*2(ハイパーミレニアム、ファイヤーボール)、江頭2:50のタイツ(スパッツ)、乗用車(現地調達)、食用油2L(現地調達) [道具]:支給品一式 [思考・状況] 基本:あのスカタンを一発ぶん殴ってやらねぇと気が済まねぇ〜〜。 1:全速力で、ボーリング場に向かう。 2:マップの端を見に行く。 3:「DIO」は警戒する、一応赤石も探しとくか……無いと思うけど。 4:ところで、何で義手じゃないんだ? [備考] ※二部終了から連れてこられていますが、義手ではありません。 ※承太郎、吉良、DIOの名前に何か引っかかっているようです。 ※水を使うことで、波紋探知が可能です。
【三村信史@BATTLE ROYALE】 [状態]:精神、肉体的に疲労、若干の焦り [装備]:トランプ銃@名探偵コナン、クレイジー・ダイヤモンドのDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]:七原秋也のギター@BATTLE ROYALE(紙状態)、 バスケットボール(現地調達品)、ハードディスクを抜き取ったデスクトップ型パソコン(現地調達品)、壊れたハードディスク(現地調達品)、基本支給品 [思考・状況] 基本:老人の野望を打ち砕く。 1:全速力でボーリング場に向かう。 2:ボーリング場、マップの端を目指す。 3:再度ハッキングを挑む為、携帯電話を探す。 4:集められた人間の「共通点」を探す。 5:他参加者と接触し、情報を得る。「DIO」は警戒する。 6:『ハッキング』について考える。 [備考] ※本編開始前から連れて来られています。 ※クレイジー・ダイヤモンドは物を直す能力のみ使用可能です。 復元には復元するものの大きさに比例して体力を消費します。 戦闘する事も可能ですが、大きく体力を消費します。
【柊かがみ@らき☆すた】 [状態]:無傷、精神消耗(小)、やや精神不安定 [装備]:核鉄「激戦」@武装錬金、マジシャンズレッド(魔術師の赤)のDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]:支給品一式 [思考・状況] 基本:生きてみんなと一緒に帰りたい(?) 1:桂さん……、灰原さん……、みゆき…… 2:ボーリング場を目指す。 3:とりあえずジョセフ達と行動する。 4:つかさ、こなた、みゆきに会いたい。 5:自分の変化が怖い。
[備考] ※第一回放送の内容はジョセフ達から聞きました。 ※アーカードを不死身の化け物と思っています。 ※「激戦」は槍を手から離した状態で死んだ場合は修復せずに死にます。 持っている状態では粉々に吹き飛んでも死にませんが体の修復に体力を激しく消耗します。 常人では短時間で三回以上連続で致命傷を回復すると意識が飛ぶ危険があります。 負傷して五分以上経過した患部、及び再生途中で激戦を奪われ五分以上経過した場合の該当患部は修復出来ません。 全身を再生した場合首輪も再生されます。 自己修復を利用しての首輪解除は出来ません 禁止エリア等に接触し首輪が爆破した場合自動修復は発動しません。 ※「激戦」は槍を手から離した状態で死んだ場合は修復せずに死にます。 持っている状態では粉々に吹き飛んでも死にませんが体の修復に体力を激しく消耗します。 常人では短時間で三回以上連続で致命傷を回復すると意識が飛ぶ危険があります。 負傷して五分以上経過した患部、及び再生途中で激戦を奪われ五分以上経過した場合の該当患部は修復出来ません。 全身を再生した場合首輪も再生されます。 自己修復を利用しての首輪解除は出来ません 禁止エリア等に接触し首輪が爆破した場合自動修復は発動しません。 ※マジシャンズレッドの火力は使用者の集中力によって比例します。 鉄を溶かすほどの高温の炎の使用は強い集中力を要します。 火力センサーは使用可能ですが精神力を大きく消耗します
投下完了です。 深夜なのに、こんなに沢山の支援ありがとうございました。
GJ! 電話のコール音がドッピオw吹きました。 それにしても、ジョセフ大丈夫かな(交通事故的な意味で) 三人の今後に期待できる、良繋ぎでした。
投下乙です 油に車をいただくジョセフに、リサリサ先生の台詞を思い出したw 「ジョジョのようなタイプの人間は、よくばりも許されるわね」みたいな感じのw しかし電話は予想外
投下乙。嫌なフラグktkr!放送後が怖い……。 かがみんが順調にアレな感じになってきたwジョセフが危ない! あとコール音がドッピオじゃあ流石に誰も出ねーよw
そういえば、書いてるときに思ったのですが 『ボーリング場』じゃなくて、『ボウリング場』じゃないですか? 『ボーリング』だと、他のものになりますし……
GJ! ジョセフ、なんという抜け目のない男……って、車はまずいwww かがみも、ヤバいな…… 放送より先に到着するか、どうかも気になるなあ
ジョセフさんサイコー! GJです!! かがみがピンチだけど… (それでもジョセフなら…ジョセフなら何とかしてくれ…)←あ、正直期待できないw
GJ! いったどうなる事やら >ジョセフのジンクス そーいや意外にも、唯一の例外がジンクスの筆頭である飛行機なんだよな(part2のエンディングにて)
GJ! かがみがなんかヤバくなってきたなー放送がきたらどうなるかな!? ドッピオやチョコラータネタなどジョジョネタ満載で楽しく読めましたW 確かに「ボウリング場」の方が正しいはず。
GJ! ジョセフが乗り物に乗ったら不吉な臭いがしてきますねw かがみが今後どうなるか……現時点では予想がつかないところが興味を引き立てられますね。 というか予約してほぼ一日で投下できるその速さが羨ましいです……orz それで自分の予約の方ですがこれから用事があるので21時に投下します。 その時は支援して貰えればとても嬉しいです。 以上、報告でした。
| 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i | | 〉―_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 | |,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ 〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ| . r´`ヽ / `"""`j/ | |くゞ'フ/i/ 問題ない . |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/ 行け . \ヾ( l ヾ::::ノ |、 j .>,、l _,-ニ-ニ、, |)) ! >ニ<:| 、;;;;;;;;;;;;;,. /| ___,. -、 | | !、 .| | ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、 ヽ| | ヽ\ _,..:::::::. / .| `''''フく _,. -ゝ┴-r-、 ..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |_ _,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ ..| | | _;;;;;;;_ ̄ ̄ |  ̄ ̄ / _,. く / ゝ_/ ̄| :.ヽ‐'''!-‐''"´::::::::::::::::: ̄ ̄`~''‐-、_ / にニ'/,.、-t‐┴―'''''ヽ \_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ / / .(_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_ \  ̄\―-- 、 _::::::::::::::::::::__::/ / /  ̄ ) ノ__'-ノ \ \::::::::::::::`''‐--‐''´::::::::::/ / / / ̄ rt‐ラ' ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ヽ\ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝニ--‐、‐ | l ヽヽ \:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐<_ ヽ |ヽ
当方に支援の用意あり!
どうもありがとさん! では投下します!
我が物顔に太陽が眩しい輝きを放ちながら、大空に顔を出している。 その太陽から放たれる太陽光がどこまでも生茂る草木に必要不可欠な成長活動、光合成を行わせる。 そして太陽光は人体にも当然利点がある。 人間の生活習慣を制御する機能にあたる生活リズム。 この生活リズムは元々一時間のズレが生じており、太陽光を浴びる事によりこのズレを修正している。 また人体を支える役目を持つ骨。 この骨の新陳代謝を活性化させ、骨を強固なものとさせる役目を持つビタミンDの合成過程にも太陽光を浴びる事は一枚噛んでいる。 人体にとって太陽光は紛れもなく重要な働きがあると断定できるだろう。 だが、残念ながら利点ばかりではない。 あまり太陽光を浴びすぎても過剰な日焼けにより皮膚ガンなどの弊害も生じるからだ。 また体温の上昇も引き起こし、除々に体力を奪っていく。 この事は今太陽から遥か下に位置する大地に両の足で踏みしめ歩いている眼鏡を掛けた二人の少年にも言えるはずだ。 「このまま行けば万事問題なくルイズさん達が待つ病院に着けるだろう。 大丈夫か志村? 」 しっかりとした足取りで二人ぼっちの寂しい一団の先頭を歩く少年、葉隠覚悟が油断なく辺りを見渡しながら言葉を発する。 いつ、どんな場所で危険人物に襲われるかもしれないという決して零にする事が出来ないパーセンテージ。 最終格闘技、零式防衛術を習得した覚悟なら並大抵の敵では相手にならないだろう。 だが先程覚悟を圧倒した拳王、ラオウ。そして宿敵現代鬼、葉隠散と同じ程の実力を持った猛者がいないというパーセンテージも決して零にする事は出来ない。 だが今の覚悟にはどんな敵が来ても絶対に負けてはならないという固い意志が宿っている。
「休憩を挟んだからね……大丈夫さ!でもこの首輪をみんなの処に持ち帰ったらまたちょっと休憩しようかな」 そう、たった今覚悟の後ろを歩き苦笑を浮かべた少年、志村新八の口から出たように覚悟と新八は毛利小五郎の死体から手に入れた首輪を仲間達が待つ病院に届けるという重大な使命といっていい程の役目がある。 戦闘行為ではない手段でこの異常な事態を打開する鍵となる首輪のサンプルの存在。 これを危険人物に奪われるわけにはいかないからだ。 その事を当然新八も理解しており歩みの速度を僅かながらも速め、覚悟の後にしっかりとついていく。 数時間前木陰で休憩していた時とは違い、太陽の光が燦々と覚悟と新八に降りかかり除々に覚悟と新八の体力を奪っていくがそんな事は彼らにとって些細な事に過ぎないだろう。 今の覚悟と新八には自分達の行動に絶大な自信、そして意味を有り余るほど感じている。 そう、このバトルロワイアルを潰すために避けては通れない自分達の首輪を解除するという作業。 この作業の成果に明らかなプラスを持たせる事が出来る首輪のサンプルを安全に運ぶという使命。 これほどまでに覚悟と新八にとって意義を感じる使命は他にはないだろう。 「ああ、病院に着いたら充分に休息をとろう。 志村、お前が居なければ首輪のサンプルを手に入れる事は叶わなかっただろう。 感謝する」 覚悟は急に立ち止まり、新八にお礼の言葉を告げる。 事実、新八の首輪の探索を続けようという言葉がなければラオウとの闘いで負った負傷のせいで、首輪の探索エリアを小五郎の首輪を見つけたH-4エリアまでは広げずに、鍛え抜かれたその腕で覚悟は戦友、杉村弘樹の首を削ぎ落としてしまう羽目になっていたかもしれない。 そしてお礼の言葉と共に覚悟は新八を数時間前戦士として認めた証、敬礼を行う。
「い、いやそんな改まって言わなくても……こちらこそありがとう覚悟くん」 恥ずかしそうに新八は言葉と、そして自分も覚悟と同じようにお礼を告げる。 新八はまさか自分がお礼を言われるとは思ってもいなかったのだ。 肩を貸し、歩くのを手伝った自分がやった事と較べて覚悟はあのラオウという大男に一歩も引く事無く立ち向かった。 どう考えても自分よりよっぽど凄い事をやってのけたのは覚悟の方だと思っていたのに、その彼がこうして自ら自分がやった些細な事にお礼を言ってくれた事に新八は只驚き、そして嬉しかった。 「? 何の事について礼を言っているのかはわからないが……とにかく急ごう。 ルイズさん達が待っている」 新八が何に対してお礼を述べているか本当に見当がつかない様子で覚悟が言葉を発し、彼は歩くのを再開する。 その覚悟の様子に新八は呆れとも驚きとも言えない表情で覚悟の背中を見つめ、やがて彼も覚悟の後についていく。 エリアF-4病院、彼らの目的地を目指して。 ◇ ◆ ◇
「それで……これからどうしようか? 」 覚悟と新八が居るエリアH-4の直ぐ隣に位置するエリアG-4で三人の横一列に歩いている。そしてその三人の中一人の少女が声を上げる。 少女の名は桂ヒナギク、白皇学園生徒会長であるがそんな肩書きはこの場では意味はなく、只の一人の少女である。 「そうだな……特に目的がない以上、知り合いを探す事と同時にこれについてケリをつけておきたいんだが」 そう答えたのは川田章吾、このバトルロワイアルのような異常事態を今回を含め実に三度経験し、あまつさえ確かな『死』を体験し、数奇な運命を辿った男である。 そして川田はデイパックから仮面ライダー1号、本郷猛から託された四角形の形を模った奇妙な物体を取り出す。 「それって……何かな川田くん?」 川田が取り出した奇妙な物体、メモリーキューブと本郷が言っていた代物を最後の一人、柊つかさが指を指して疑問の声を上げる。 数十分前は本郷の死が受け入れられずに精神が極めて不安定な状態に陥ったつかさであるが、今はヒナギクと川田の力強い言葉と決意のおかげで本郷が死んだという現実を受け入れる事が出来た。 今のつかさは只悲しみから逃げるのでなく、たとえ彼女にとってどんなに目を背けたい事だとしても現実を見つめるだけの力を持っている。 「ああ……これは本郷さんに頼まれたやつでね。 これを本郷さんの知り合いの村雨良っていう人に渡すようにって頼まれたんだ」 つかさの疑問の言葉に川田は彼女と同じように疑問の表情を浮かべているヒナギクに対しても返答する。 只、その村雨良なる人物に対して重要な事実は隠して。
「本郷さんの知り合いですって!?」 「本郷さんの知り合いならきっと悪い人じゃないね! 早くその村雨さんって人を捜そうよ川田くん!」 ヒナギクとつかさが驚きと喜びが混じりあった感情を込め、最早歓声とも言える調子で川田の言葉に反応する。 仮面ライダー1号、本郷猛。 短い時間しか共に居られなかったが自分達を守る為に身を挺して闘ってくれた男。 特にヒナギクはアレクサンド・アンデルセンの魔の手から助けてもらった事もあり、二人の本郷に対しての信頼は揺るぎようのないものとなっている。 そして村雨良という男はそんな本郷の知り合いだと言うのだ。 ヒナギクとつかさが村雨に持つ印象は至極自然に良いものとなるものだ。 「ああ……一刻も早く探し出さないとな」 ヒナギクとつかさのまるで満開の花に覆われたかのような表情に対して川田の表情は鉛のように重く、短い言葉で答える。 そう、本郷が自分に言った村雨の現在予想出来る状況。 ヒナギクとつかさが知らない重大な事実の存在が彼に素直な喜びを与える事を良しとしていないからだ。 (さて、どうするか……) 依然釈然としない表情で川田は歩きながら自分がこれから行うべき行動をひたすら考える。 そんな時川田の視界に眼鏡を掛けた二人の少年が此方に向かってくるのが目に入ってきた。 「あんたは!?」 出会い頭に川田は覚悟の顔を見て驚きの声を上げる。 川田の脳裏にこの彼にとって三度目となるプログラムの始まりを告げた老人、取っ組み合いを始めようとしたラオウと勇次郎という男、首を首輪の爆発により吹き飛ばされた自分と同じくらいの歳の少女、その少女の死に悲しみに身を沈めた少年。 そして光成という老人に堂々と宣戦布告を行い、思わず自分に何かあの七原をダブらせた眼鏡を掛けた目の前の少年の記憶がまるでビデオの早送り再生のように蘇る。
「あ!あなたもしかして……」 「もしかしてあの時の人……?」 ヒナギクとつかさも川田と同じように覚悟の事を思い出したのだろう。 目の前の少年はとてもこのバトルロワイアルに乗ったとは思われないような人物であり、三人の期待は自然と高まる。 この少年と共に行動する事が出来ればあの光成という老人に一矢報いる事ができるかもしれない、無事に知り合いと合流できるかもしれない、無事にこの首輪を外し元の世界に戻れるかもしれないと様々な期待が否応に高まっていく。 そして覚悟の口が開く。 川田、ヒナギク、つかさの視線を一点に浴びながら。 「私は葉隠覚悟。当方にそちらと争うつもりは一切ない。 情報交換を希望したいのだがどうだろうか?」 無論川田達には断る理由などない。 自分達の知り合い、そして本郷の知り合いという村雨良。 彼らと劣らない程信頼できる覚悟との情報交換など価値がありすぎる事だ。 覚悟、新八、川田、ヒナギク、つかさはその場に座り込み情報交換を始める事にした。 ◇ ◆ ◇
235 :
Classical名無しさん :07/10/16 21:14 ID:jBNyLb2U
(やっぱ覚悟くんは皆に人目置かれてたんだな……) 今までの自分達に起きた出来事、出会った人、これからの行動についてなどの情報交換が一段落着いたところで新八は改めて感心したかのように思う。 どう考えても川田達三人の覚悟を見る眼の輝きが自分を見る時とは違うのだ。 まるでテレビのブラウン管から飛び出してきたヒーローを見るかのように。 (まぁ……覚悟くんが相手じゃ分が悪すぎるしね) 今までの覚悟の行ってきた行動を思い出し、溜め息をつきながら新八は自然と納得する。 きっと彼は今まで自分の想像を絶する鍛錬を積み重ねあの領域まで辿り着く事が出来たのだろう。 自分が張り合って勝てるような相手ではない。 そこまで新八は考え、やがて別の事に彼の思考は回る。 (それにしても……ラオウさん、ホントに人を殺しちゃったんだよな……) そう考えたとき、まるで新八の思考を読み取ったかのように覚悟が言葉を発する。 「申し訳ない川田、桂さん、柊さん。私が初めてラオウ殿に会った時共に行動するように説得していれば本郷殿を救う事が……それに私があの虎の悪鬼と闘った時近くに桂さんと毛利殿が居た事に気づいていれば……」 悲痛な表情で覚悟は謝罪の言葉を述べる。 実際、覚悟に落ち度はないと言っていいほどのものであったが彼は小五郎と本郷の死を自分の責任のように感じていた。 覚悟の脳裏に小五郎と本郷の死を回避するために自分が取るべきだったいくつもの仮定が流転する。 そんな覚悟をヒナギクは不機嫌な顔でじっと見ていた。 「……思い上がらないでよ」 何事もはっきりともの事を言うヒナギクにしてはとても小さい声、だがそれでいて力強い意思を感じさせる口調で彼女は呟く。 「ヒナちゃん……?」 「すまない桂さん。よく聞こえなかったのだが」 ヒナギクの只ならぬ様子を察したつかさが心配そうに声を掛ける。 そして一方覚悟はヒナギクの声が聞き取れなかったらしく、彼もまたつかさとは違った意味で不思議そうに彼女の方を見る。 その態度にヒナギクは確かな苛つきを感じてしまう。
239 :
Classical名無しさん :07/10/16 21:16 ID:jBNyLb2U
「何度でも言ってあげるわ……思い上がってるんじゃないわよ!って言ったのよ!」 「ヒ!ヒナちゃん!落ち着こうよ」 いきなり覚悟に向かって怒声を上げたヒナギクにつかさはオロオロしながら彼女を落ち着かせようとする。 対して覚悟、新八、川田の男三人はまるでポカーンという擬音が彼らの頭上に浮いているかのような表情をしてヒナギクの方を向いている。 そして彼女の怒りの元凶である覚悟が事態の沈静化を図ろうと口を開く。 「桂さん。私が一体――――」 「あなた一人で何でも出来るって、どんな人でも助けられるって思うのが思い上がりなのよ!」 覚悟の言葉に強引に割り込みヒナギクが溢れ出る感情をブチ撒ける。 そしてヒナギクの口はまだ動く事を止めない。 「私だって何度も毛利さんや本郷さんの手助けをしようと努力したわ! でもいつも私は役に立たないどころかあの人達の足手纏いになった……そしてあの人達は死んでしまった」 人一倍負けん気が強く、同時に責任感が強いヒナギクはずっと小五郎と本郷の事について考えていた。 自分だけ助けられ続けるというのはヒナギクのプライドが許せず、彼女はずっとそんな自分が嫌で仕方なかった。 いや、実際にはロードローラーで本郷を援護したという功績はあったが、小五郎と本郷が自分にしてくれた事に較べたらあまりにも些細な事だとヒナギクは思っている。 ――私一人じゃ何も出来ないんだ。―― 今まで大抵の事は人並み以上にやり遂げる事が出来た事で手に入れたヒナギクの自信。 だがこのバトルロワイアルに巻き込まれその自信はズタズタにされてしまった。
「あなたがどんなに強いかはしらないけどこれだけは言わせて貰うわ! 思いだけじゃ……どうにもならない時だってあるのよ!!!」 そんな時ヒナギクの目の前にいるこの覚悟という少年は平然と言ってのけた。 ――自分のせいで本郷殿と小五郎殿は―― ヒナギクだってそんな事は何度も思ってきた。 でもヒナギクの心の奥底ではそんな事は無理だったんだと不本意だが思い始めていた。 明らかにあのアンデルセンという男やラオウという大男は自分が十人居ても敵いそうにはなかったとヒナギクは思ったからだ。 けど覚悟は違う。 覚悟は本気で自分の行動次第で本郷を助ける事が出来たと後悔している。 そんな覚悟を見てヒナギクは何故か自分がとてもちっぽけな存在に感じ、無性に覚悟に対して腹が立ってしまった。 ラオウに一度負けたというのに自分とは違って未だ自信を保ち続ける覚悟に。 「桂さん」 ヒナギクの言葉を受け暫くの沈黙の後、覚悟は静かに言葉を発し、彼女の方に近づき――彼女の両肩に手を置く。 ヒナギクのその小さな肩を案じて出来るだけ力は込めずに。 そしてヒナギクの瞳を真っ直ぐ見つめる、その一点の迷いも見せない澄んだ瞳で。 「ち!ちょっと!葉隠くん!?」 ちょっと言い過ぎたかな?と不安に思い始めたところ覚悟の思いがけない行動に思わずヒナギクは頬を赤らめながら慌てている。 自分と同じ年頃の男の子、覚悟が両肩に手を置いて、目と鼻の先にその覚悟の顔が見えるのだ。 こういう体験にはあまり慣れていないヒナギクにとって覚悟の行動は赤面ものである。 またつかさも同じように顔を赤らめ両手で表情を隠し、指の隙間からヒナギクと覚悟をじっと見つめ、新八と川田も驚きながらも状況を見守っている。 そして全員の注目が集まる中覚悟の口が開く。
「すまない桂さん。確かに私一人の力で小五郎殿も本郷殿も救えたと思うのは思い上がりだったかもしれない。それに最後まで使命を果たし通した戦士達に失礼であった。 申し訳ない」 「え?……い!いや、私の方こそやつ当たりみたいな事して悪かったわ」 覚悟は素直に先程の自分の言葉について謝罪の言葉を述べる。 勿論覚悟がヒナギクの両肩に手を置いたのは決してムード作りのためではなく、そもそもそんな思考回路は覚悟の頭脳に存在しない。 只、彼女の瞳を真っ直ぐ見つめる事で自分の真剣な謝罪の気持ちを知ってもらうためだった。 そうとは知らなかったヒナギクはまさか自分が殆どやつ当たりに等しい事をしたのに覚悟がこれほどまでにも謝罪するとは思ってもみなかったので驚きを隠せなかった。 勿論ヒナギクは覚悟の事を怒ったわけではなく、只覚悟のその意思の強さに嫉妬のようなものを覚えてしまい、つい激情的になってしまっただけなのに。 (やっぱり悪い人じゃないわね) 覚悟の行動を見てヒナギクが改めて思う。 そして覚悟の次の言葉がヒナギクの耳に入ってくる。 「だがこれだけは知ってもらいたい……私は出来るだけ全ての散るべきでない命を守るため、牙なき人々の剣となるため今まで零式防衛術を磨いてきた。 たとえ身体が砕け散ろうとこの意思を曲げるつもりは断じてない!」 力強い言葉で覚悟が己の決意を述べる。 ヒナギクにとって零式防衛術は情報交換の際に行った各々の自己紹介で覚悟の話からちょっと聞いただけで具体的にどんなものかは知らない。 でも何故か今のヒナギクにとって覚悟の言葉はとても安心感を齎していた。 目と鼻の先にある覚悟の真剣な表情に今までにこれほどまでに感じた事がない頼もしさを感じたからだ。 「葉隠くん。貴方の決意はわかったわ。それでちょっといいかしら……?」 「なんだろうか?」 ヒナギクが少し俯きながら覚悟にまるで自分の言いたい事を察してもらいたいかのように言葉を濁しながら声を上げる。 だが、やはり覚悟にはヒナギクの意図は解らない。 その覚悟を見て、ヒナギクは再び頬を赤らめながら観念したように口を開く。
「だからその…………近いのよ」 「……!それは申し訳ない。だが用を足したいのであればそう言ってくれれば――」 「ち!違うわよ!私を子供扱いしないでもらえるかしら!」 近いという言葉を尿意の事と勘違いした覚悟にヒナギクは何だか馬鹿にされたような気がして思わず大声を上げる。 対して依然覚悟は腑に落ちない表情を浮かべる。 「では何だというのだ?」 「だ!だから!……顔が近いのよ」 「……っ!も、申し訳ない」 頬を赤らめたヒナギクの真意をやっと理解した覚悟は同時に自分の顔と彼女の顔の距離が確かに近い事に気付き、彼女程ではないが頬を赤らめ慌てヒナギクから離れる。 「ヒナちゃ〜ん。顔が赤くなってるよ〜?」 「う!うるさいわよつかさ!」 「覚悟くん。ルイズさんが居たらどうなってたんだろな〜」 「な!何を言う志村!何故そこでルイズさんが出てくる?」 その一部始終をみていたつかさと新八はそんなヒナギクと覚悟がおかしくて笑いながら二人を茶化し、ヒナギクと覚悟が必死に弁解する。 悪魔の所業とも言えるバトルロワイアルでは極めて異質な和気藹々とした光景。 その異様な光景に川田は苦笑しながら四人を見つめている。 心の奥底で固い決心を更に固めながら……。 ◇ ◆ ◇
「じゃあ、そろそろ行くとするか」 暫しの雑談が終わり、区切りがついたところで川田が立ち上がって四人に向かって言う。 「了解した」 覚悟がそう答え立ち上がり、残りの三人も頷きながら彼と同じように立ち上がる。 「そうだね。じゃあ川田くん達も僕達と一緒に取り合えず病院に向かわない? 村雨さんを捜すなら人が多い方もいいし、病院には桂さんの知り合いのマリアさんも居るしさ」 先程の一件もあって、既に五人の交流は深まり充分な信頼関係で結ばれている。 そんな彼らが一切の隠し事はせずに情報交換を行ったのは不自然な事ではない。 情報交換で得た情報を元に自分達が行うべきである最善の行動を新八は提案する。 「そうね。私も良いと思うわ」 「うん!もしかしてお姉ちゃんやこなちゃんやゆきちゃんを知ってる人も居るかもしれないしね」 「心得た」 自分の事を包み隠さずに話したヒナギク、つかさ、覚悟の三人も何も異論はなく、素直に新八の提案に賛成する。 そもそも三人には反対する理由など何もないので当然の成り行きという事だ。 だが、只一人自分の事を包み隠さずに話していない男……川田の表情に明らかな曇りが浮かんでいた。 「確かに良い案だ……葉隠、志村。勝手な頼みで悪いが桂さんとつかささんを頼む。 俺は一人で村雨さんを捜しに行ってくるさ」 「え!?」 突然川田が突拍子もない事を言ってのけた事でつかさは思わず驚きの声を上げ、川田の方を見る。 そしてつかさと同様に残りの三人も同じような表情を浮かべられずにはいられなかった。 それ程までにも川田の言った言葉の意味が解らなかったからだ。 「そういう事だ。村雨さんと合流したら直ぐに病院に向かうさ。それまで……さよならだ」 そう、川田が隠している真実。 それは村雨が本郷の様な善人ではなく、あの桐山のように殺し合いに乗っている可能性があるという重大な真実である。
「も、もしかして私とヒナちゃんの事が……さっきあんな風になった私が鬱陶しくなったの!?」 数十分前の本郷の死を受け入れる事が出来なかった自分の行動をつかさは振り返ってつかさは悲痛な声を上げる。 ――やっぱり私嫌われちゃったのかな―― 恋愛感情の好き嫌いではなく、友達として川田に嫌われてしまったという考えたくはない思考がつかさの脳裏を駆け巡る。 もし本当に嫌われてしまったなら……そう考えるとつかさは自分の目頭が熱くなっていくのを確かに感じてしまう。 「違う!そんなわけがない!……今のつかささんは強い人だ!もう取り乱したりはしないと俺は信じている!」 「だったら!……何でそんな悲しい事言うの川田くん……」 川田の力強い返答につかさが依然悲しみに沈んだ表情で疑問を投げかける。 そのあまりにも悲しみに沈んだつかさの表情を見て、思わず川田の決意が揺らいでしまう。 「そうよ!納得いかないわこんな事!」 つかさに続いてヒナギクも抗議の言葉を川田に向けて発する。 (納得出来ないのはわかる……だが君達を危険な目に遭わせるわけにいかないんだ……) つかさとヒナギクが自分の突然の発言に理解出来ないという事は痛い程よく理解出来る。 だが川田は此処で自分の決意を折るわけにはいかなかった。 つかさとヒナギクを連れて行けば村雨の捜索の途中に桐山のような危険人物に出会う可能性もあるだろう。 しかもお目当ての村雨も本郷の話によると殺し合いに乗っているという。 こんなどの道危険が降りかかってくると思われる事につかさとヒナギクを連れて行くわけにはいかない。 「わかった……実は本郷さんの知り合いの村雨さんって人は……」 川田はそう思い、つかさとヒナギクを納得するため先程の自分の言葉の真意を話し始めた。 主に村雨の現在置かれていると思われる状況について。 ◇ ◆ ◇
「……ってことだ」 川田の話が終わり、村雨がとても本郷のような人物でない事を知った四人の表情は重くなる。 特につかさとヒナギクは重症に見える。 なんせ、あの本郷と同じ仮面ライダーと思われる村雨がまさか危険人物であるという可能性があるとわかったからだ。 この真実を知って明るい表情をしろというのが無理な話である。 「なるほど、桂さんと柊さんを危険な目に遭わせたくないから自分だけで行きたいという事か」 「そういうことだ」 川田の話を静かに聞いていた覚悟が川田の要望を完結に纏め、川田が頷く。 だが覚悟は川田の言葉に納得の意はまだ見せていない。 「しかし、もし私と志村が彼女達の支給品を奪い、そのまま此処に拘束、放置してしまう可能性もあるとは考えられないだろうか?それでは本末転倒ではないか?」 「か!覚悟くん!?」 恐ろしく真剣な表情を浮かべ、覚悟は川田に衝撃的な言葉を発する。 そして覚悟の予想も付かない言葉に新八は驚き、ヒナギクとつかさも同様に驚いている。 勿論覚悟にそんな気は毛頭ない。 只川田を引き止めるためについた覚悟なりの嘘である。 そんな覚悟の言葉を聞いて川田は……笑っていた。 「ははは……葉隠。嘘は苦手らしいな」 「な!何故嘘だと解る!?」 覚悟が言った言葉を自信に満ち溢れた表情を浮かべながら嘘だと断定する。 割と自分の嘘が迫真の演技だと自負していた覚悟にとって川田にあっけなく自分の嘘を看破された事に驚き、覚悟は狼狽する。 そして依然笑いながら川田は言葉を繋げる。
「お前と志村がそんな奴じゃないってのはさっきの雑談で充分わかったさ。 それにな……杉村を看取った男と杉村に黙祷を捧げた男がそんな奴じゃないって俺は確信してるんでな」 覚悟の話から杉村の最後を教えてもらっていた川田が語りかけるように声を上げる。 その川田の言葉に覚悟は返す言葉がなかった。 「それじゃあ……行ってくる」 覚悟が何も言わなくなった事を確認し、川田は四人に背を向け歩き出そうとする。 「ちょ!待ちなさいよ!」 依然納得がいかないヒナギクが慌てて川田を追いかけようとするが……彼女より先に向かって川田に向かう影があった。 「つ!つかささん!?」 自分の背中に何か衝撃を感じ、川田は思わず後ろを振り返る。 そこには俯きながら自分の背中を両手でポコポコと叩いているつかさの姿があった。 「……嫌だよ……」 必死に涙を落とすのを我慢しながらつかさが小さな声を絞り出す。 以前のつかさなら只泣きじゃくる事しか出来なかっただろう。 だが今のつかさは本郷から、川田やヒナギクから大切なもの――『強さ』を貰っている。 てっきりこんな行動にでるとしたらヒナギクの方だと思っていた川田は驚きを隠せない。 そして声の大きさは小さいけれどもその口調はつかさにしては珍しいとてもはっきりとしたものだった。 「川田くん……死んじゃ嫌だよ……」 「何を言ってるんだつかささん……?俺は死ぬつもりなんて――」 「嘘ッ!!!」 ポコポコとか弱い力で川田の背中をつかさは叩くのをやめ、彼女の悲しそうな顔を見ると固い決意が思わず緩んでしまいそうな気がして顔を背けていた川田の方にキッと視線を向ける。 依然今にも大粒の涙を流しそうなボロボロの表情を浮かべて。
「今の川田くんあの時の本郷さんと同じ顔をしてるよ……私はもう誰にも死んで欲しくないの!だから一人で行くなんてそんなの……私……嫌だよぉ……ひくっ……うくっ…」 遂につかさの身体は崩れ落ち、今まで我慢していた涙が乾いた大地に流れ落ちていく。 泣き崩れたつかさに川田はどうしていいかわからないと言っているかのように困惑している。 そしてそんな川田とつかさの元にヒナギクが近づく。 「あら〜川田くん、こんな可愛い女の子を泣かすだけじゃ飽き足らず一人でどこかに行こうかなんて思ってるのかしら?」 この場に似つかない笑みをみせながらヒナギクが川田に話しかける。 だがそれも一瞬の事。 直ぐにヒナギクは真剣な表情を浮かべ再び口を開く。 「私とつかさも付いていくわ川田くん。反論なんかゆるさない。私とつかさも本郷さんに一杯助けてもらったし、あなたを死なせもしたくないわ。 私だって……本郷さんの頼みなら絶対に叶えてあげたい!村雨さんっていう人がもしこの馬鹿みたいな殺し合いに乗ってるならひっぱ叩いてでも止めてみせるわ!」 強い口調で巻きたてるヒナギクの気迫に川田は思わず圧倒される。 川田はつかさの意思を確認しようと彼女の方に視線を向けるがやはり彼女は何度もヒナギクの言葉に肯定の頷きを繰り返しているだけだった。 「……わかった俺の降参だ。だがこれだけは覚えてくれ。 俺は君たちを守る、村雨さんにこのメモリーキューブってやつを無事渡して本郷さんの頼みをやり遂げる。生憎俺にはこの二つを絶対にやり遂げるという自信はない。 けどな……」 そこで言葉を一旦中断させ、大きく息を吸う。 自分の言葉に誇りを持たせるために。 「たとえその二つをやり遂げる力を持っていても『覚悟』がなければ意味がないと俺は思う。つかささん、ヒナギクさん。君たちにはできるか『覚悟』が?俺はできてる」 川田の言葉につかさとヒナギクは当然のように頷きで肯定の意思で応える。 その二人を見た川田はどこか残念でもあり、嬉しくもあった。
一連のやり取りを見て覚悟は純粋に感動していた。 本郷の頼みのため自らの命を賭けてやり遂げようとする川田達に強化外骨格零に宿る英霊達と似た何かを感じ取ったからだ。 だが川田達には戦闘技能はなく、銃器に頼るしかない状況に覚悟は危機を覚えていた。 覚悟やラオウ、散ほどの実力者となると銃などは殆ど意味を持たないからだ。 出来る事なら自分も川田達に付いていきたいが病院では既に脱出を誓った同志達が自分達を待っている現実。 だが自分が行かなければきっと川田達は運良く村雨に出会えたとしても無事では済まないだろう。 覚悟の心でどうしようもない葛藤が生まれる。 だが、そんな彼にある言葉が投げかけられた。 「一緒に行ってあげなよ覚悟くん」 「志村?」 一瞬覚悟は耳を疑った。 まさか新八が自分の考えを見透かしてるかのように自分に向かって声を掛けたからだ。 「大丈夫さ!病院には銀さんも居るし吉良さんも、今は気絶してるけど美形さんも居る。 僕を含めたら男が四人!こんなに居たらマリアさんもルイズさんも、子供のコナンくんを守るのもへっちゃらさ!」 照れくさそうに笑いながら発する新八の力強い言葉に覚悟は胸の奥から熱い何かが込み上げてくるのを確かに感じる。 「それと……これを君に預かって欲しいんだ」 「これは……?」 そういって新八は自分に支給されたハリセンを取り出す。 今まで何の役には立っていなかったハリセンを。 「君が挫けそうな時、悪鬼に負けそうな時これを見て思い出して欲しいんだ……君には仲間が居るって事を!」 新八から手渡されたハリセンを覚悟は丁重に両手で掴み、彼はデイパックに仕舞いこむ。 何ともいえない嬉しさを噛み締めながら。 「かたじけない志村……それでルイズさんに伝言をお願いできないだろうか? 『もうしわけない。ゲームセンターに行くのはもう少し遅くなりそうだ』と」 そういって覚悟は志村に敬礼を送る。 背を綺麗に伸ばし、けちの付けようのない完璧な姿勢で。 「わかったよ……覚悟くん」 新八も照れくさそうに敬礼を覚悟に対して返す。 今二人の戦士に一時の別れが訪れたのだった。 ◇ ◆ ◇
「悪いな葉隠。付いてきてもらって」 「気にするな川田」 新八と別れ覚悟、川田、ヒナギク、つかさの四人は南下していた。 「これからよろしくね葉隠くん!」 「こちらこそこれからお世話になる。柊さん」 目的は村雨の捜索、知人の捜索である。 固い意志を持って四人は歩き続ける。 「でもこんな時にゲームセンターでデートの約束をしてたなんてやるわね〜葉隠くん」 「デ!デートなどではない!私とルイズさんはそんな関係では……」 「えへへへ、葉隠くんまた赤くなってるよ?」 未だ見ぬ真実に辿り着くために。 新八は覚悟たちと別れた後全速力で病院に向かっていた。 危険人物にあわないという絶対な保障は当然ないからだ。 (覚悟くん……これで会うのが最後じゃないって僕は信じてるさ) 疲れは幾分とれたもののまだ新八の肉体に疲れは残っている。 だが新八は走るのをやめようとはしない。 (今は僕達の進む道は分かれてる……けどいつかはまた一つの道になる。 だって僕達は友達なんだから……当然さ) 病院で待つ仲間達の下に一刻も早く辿り着くために新八は走り続ける。 揺ぎない意思を貫くように。
【G-4 中部 1日目 昼】 【葉隠覚悟@覚悟のススメ】 [状態]:全身に重度の火傷(治療済み) 胴体部分に銃撃による重度のダメージ(治療済み) 全身に打撲(どれも致命傷ではない、治療済み)、頭部に大ダメージ、両腕の骨にひびあり、 強い決意 [装備]:滝のライダースーツ@仮面ライダーSPRITS(ヘルメットは破壊、背中部分に亀裂あり) [道具]:ハルコンネン(爆裂鉄鋼焼夷弾、残弾5発、劣化ウラン弾、残弾6発)@HELLSING大阪名物ハリセンちょっぷ [思考] 基本:牙無き人の剣となる。 この戦いの首謀者を必ず倒す。 1:川田、ヒナギク、つかさと共に村雨を捜し、その後病院に戻る。 2:杉村を弔う。 3:再びラオウと会い、自分の決意を伝えたい。 4:怪我が治ったらルイズとゲームセンターに行く [備考]原作一巻第一話、逆十時学園入学初日より参戦 ※決意が強まりました、殺し合いに乗った者が戦士であるならば容赦はしません。 ※戦士でないと判断した者(一般人の女性や子供など)に対しては決して抵抗せず、 説得を試みます。 ※戦士であるかどうかの判断は次の書き手さんにお任せします。 ※川田、ヒナギク、つかさと情報交換をしました
【川田章吾@バトル・ロワイアル】 [状態] 健康 [装備] マイクロウージー(9ミリパラベラム弾16/32)、予備マガジン5、ジッポーライター、バードコール@バトルロワイアル [道具] 支給品一式×2、核鉄(バルキリースカート)@武装錬金、チョココロネ(残り5つ)@らき☆すた 文化包丁、救急箱、ZXのメモリーキューブ@仮面ライダーSPIRITS、裁縫道具(針や糸など) ツールセット、ステンレス製の鍋、ガスコンロ、缶詰やレトルトといった食料品。 薬局で手に入れた薬(救急箱に入っていない物を補充&予備) マイルドセブン(二本消費) [思考・状況] 基本行動方針:ゲームに乗っていない参加者を一人でも多く救出し、最後は主催者にカウンターパンチ 1:覚悟、ヒナギク、つかさと共に村雨を捜し、その後病院に行く。 2:つかさの姉や友人、ヒナギクの友人を探すのに協力する。 3:ゲームに乗っている参加者と遭遇した場合は容赦なく殺す 参戦時期:原作で死亡した直後 [備考] ※桐山和雄の動きを警戒しています ※桐山や杉村たちも自分と同じく原作世界死後からの参戦だと思っています ※つかさには過去に2回プログラムに参加していること、首輪解除技能やハッキング技術を会得していることなどは話していません。 ※医者の息子であること、1度死んでいる事は話しています。 ※首輪は川田が以前解除したものとは別のものです ※覚悟、新八と情報交換をしました
【桂ヒナギク@ハヤテのごとく】 [状態] 傷の手当ては完了している。 [装備] ボウガン@北斗の拳 [道具] 支給品一式。ボウガンの矢18@北斗の拳 [思考・状況] 基本:ハヤテ達との合流 1:覚悟、川田、つかさと共に村雨を捜し、その後病院に行く。 [備考] ※ ヒナギクが聞いた轟音の正体は、三影の大砲の音です ※参戦時期はサンデーコミックス9巻の最終話からです ※桂ヒナギクのデイパック(不明支給品1〜3品)は【H-4 林】のどこかに落ちています ※ロードローラー@ジョジョの奇妙な冒険と捕獲網@グラップラー刃牙は【H-4 林】に落ちています ※覚悟、新八と情報交換をしました 【柊つかさ@らき☆すた】 [状態] 健康 [装備] なし [道具] 支給品一式、ホーリーの制服@スクライド、ターボエンジン付きスケボー @名探偵コナン [思考・状況] 基本:ゲームには絶対に乗らない 1:覚悟、川田、つかさと共に村雨を捜し、その後病院に行く。 2:お姉ちゃんやこなちゃんたちと合流したい 3:川田、ヒナギクの力になりたい [備考] ※川田、本郷、ヒナギク、覚悟、新八を完全に信用しています ※覚悟、新八と情報交換をしました [共通備考] ※覚悟、川田、ヒナギク、つかさがどのような経路を行くかは後の書き手さんにお任せします
【F-4 北東部 1日目 昼】 【志村新八@銀魂】 [状態]:健康 疲労(中) [装備]:なし [道具]:基本支給品、陵桜学園高等部のセーラー服@らき☆すた、首輪 [思考]基本:仲間を集める。 1:昼の12時までには病院に戻る。 2:銀さんと神楽ちゃん、桂さん、コナン君の知り合い(灰原哀、服部平次)と合流する. 3:杉村くんを弔う 4:ゲームからの脱出 5:病院にいる仲間に覚悟が一時別行動を取る事と川田、ヒナギク、つかさがいずれ合流する事を伝える [備考] ※川田、ヒナギク、つかさと情報交換をしました
投下終了しました。 支援どうもありがとうございます。 誤字、脱字、展開の矛盾があればご指摘お願いします。 やはりこのくらいの人数が自分にとって丁度良いと改めて思いましたw
投下乙! 危ない、川田が単独行動すると聞いたときは間違いなく死ぬな、とひやひやしました。 今までの仲間に加えて覚悟が同行するならまだ安心だ……。 そして流石は覚悟だ!八つ当たりされてもなんともないぜ! 身体は傷だらけだが、むしろ今こそ覚悟が試されるときと考えて、ZX救出隊の戦闘担当として、頑張ってくれ! 単独行動の志村……はどうだろうなあ。 向かう先には手ごわい爆弾魔がいるんだが……。
投下乙! 覚悟が川田チームに加わり 新八が一人きりになったが この2人、妙に死亡フラグがたち始めていると感じたのは 俺だけでいい
投下乙! 覚悟川田チーム、村雨と出会う時が楽しみになりました。 新八が帰った先に不吉な予感がw 今後のこいつらの動向に、期待せざるを得ないッ!! GJ!!
投下乙です。 新八にいやな予感がしなくも無い… とにかくGJ!! あと何度もすみませんが、また自分のSSが予約に間に合わない可能性が高くなってしまいました。 ですから、限度いっぱい(最悪日曜日)まで予約を申請させていただきます。 本当に足を引っ張ってごめんなさい。
投下乙ー
覚悟はルイズ爆弾を回避かー
もっと危険な方向に行った気もするが
ところで
>>224 だけど、散様は現代鬼じゃなくて現人鬼(あらひとおに)ですぜ
細かいけど、一応
感想どうもありがとうございます!
>>274 またミスった……wikiに収録され次第修正したいと思います。
どうもありがとうございました。
>>273 新作期待してます。頑張って下さい!
>>275 投下GJです。
覚悟、第1の爆弾を回避したが、その怪我で村雨を探すのは危険だぞ……
零と再会できるときは来るか! 楽しみです。
>>273 あのパートは気になってるんですよねw
頑張って書いてください。
>>219 やっぱりそうですよね。
修正した方が良いのかな?
でも、今まで『ボーリング場』で通してきてるし……
どなたか意見下さい。
投下乙。いやぁ若いやつらはお盛んだねぇーw なんかどんどんヒナギクが男前になってきたwかっこいい。 ここで素直に病院に集合されても面白くないですしね、GJ!
投下乙です
新八がなんかヤバそうだ
パロロワで別れたら、なかなか再会できないからなぁ…
>>276 うーん、修正しなくても良いんじゃないですか?
今まで通ってきたんですし
乙。 何気に覚悟がギャルゲ主人公の気配を漂わせ始めてるな……
覚悟フラグ立てすぎだよなw
>>276 ボウリング場と思って行ってみたら、そこは工事現場だった!
なんておバカなネタが浮かんでしまったよw
まぁ、別にいいんじゃない?
では、修正しないことにしますね。 同じ話題を長々とすいませんでした。
ふぃ〜wiki編集終わった。
>>283 一時投下乙です!具体的な感想は本投下の時にとっときます。
成程そういうことですか……自分には予想が付かなかったw
問題ないと思いますよ。
乙! こなたはどっかの高校生探偵より見た目は子供頭脳は大人だな
乙です!
>>285 その高校生探偵よりは空気を読めているぞ
それでは、本投下に入らせてもらいます。
木目調の壁を持ち、クラシックな雰囲気を残す喫茶店。いつもなら流れるであろう音楽はかからず、店内には人の声のみ響いていた。 しかし、その声も大勢の客でのにぎわいで生まれる類のものではない。 少数の少年少女の、年齢に相応しくない厳しい声色で、会話と言うよりは議論と言う様子をかもし出している。 三人のうち一人の名はパピヨン。ホムンクルスと呼ばれる化け物であり、自ら羽ばたく蝶人である。 黒いぴっちりしたタイツに蝶の仮面がマッチしているが、その見た目は常人に警戒を与えるのに充分であった。 このメンバー唯一の少女の名は泉こなた。 ランドセルがよく似合う長髪の幼い少女に見えるが、れっきとした女子高校生である。 こなたは向かいの少年に問い詰められ、困った表情をしている。 最後の一人は、年相応の幼い顔に、小柄な身体を持つ少年。才賀勝。 彼はいつもまっすぐに前を映す瞳を曇らせ、こなたを問い詰めていた。 「でもね……平行世界の話は、どうしてもしろがねさんを殺し合いに乗せる確率が高いと思うんだ」 「しろがねが殺し合いに乗るって、どういうことだよ! こなたちゃん!!」 勝はこなたに怒鳴り込みながら、厳しい視線を背の低い少女に向ける。 向けられた対象、泉こなたは、勝の小学生とは思えない剣幕にたじろいでいる。 だが、今の勝にこなたを気遣う余裕はない。 本来なら、才賀勝は心優しい子だ。いじめを受けていても、自分が悪いと受け止め周りを責めない。 命を狙う叔父が危機に陥った時は、救いの手を差し伸べる。 そんな勝でも、譲れないものがあった。才賀エレオノール、彼女は勝が姉とも母とも慕い、慕っていた祖父に守る使命を託された存在だ。そして…… ―― エレオノールのコト……愛して……るんだよ……ね…… ―― 彼に抱きしめられた自動人形の告げたとおり、ほのかな恋心を勝は抱いている。無論、小学生であるゆえ、無自覚ではあるが。 そんな彼女が無情の殺戮者になると告げられ、心優しい少年の心は軋み悲鳴をあげて、言葉に表れたのだ。
勝の語気は強くなっていき、ついに机を叩いて立ち上がったとき、彼の首に手刀が突きつけられた。 勝が視線を動かすと、警戒心を抱いているパピヨンが冷徹な瞳を向けている。 「いい加減に落ち着け。泉が続きをいえないだろ。 泉、俺も興味ある。そう思う根拠を言え」 「あ、ありがとう、パピヨン。勝くん、ごめんね。いきなり混乱させるようなこと言って」 「いや、別にいいよ」 そう言いながらも、勝の表情は不満気であった。そのことに気づいたのだろう。こなたが陽気に声をかけてくる。 「まあまあ、そう怒らないで。 とりあえず、しろがねさんが来た時期は、勝くんが弱くて命を狙われている時期だよね?」 「……そうだよ」 勝が不機嫌な態度で返す。自制が利く性格の少年とは言え、弱いと言う言葉には何かと敏感な男の子なのだ。 こなたは勝のそんな気持ちに構わず続ける。 「話は変わるんだけどさ……私たち、いろんな時間、いろんな世界から呼ばれたんだよね? もし主催者を倒して、帰っちゃったらどうなるのかな?」 「……何が言いたい?」 もったいぶったこなたの言葉に、パピヨンが続きを催促する。勝も頭に疑問符を浮かべて、こなたの言葉を待つ。 「たとえばさ、私の友達……かがみがここで死んで、そのかがみが私にとって『未来から呼ばれたかがみ』なら、私が来た世界の『過去のかがみ』は生きているのかな?」 こなたの言葉が勝に浸透するのは一瞬だった。 パピヨンは一人納得したように頷いて、こなたに厳しい視線を向ける。 「そんな都合のいい展開など、起きそうにもないがな。何らかの対策は……」 「してるかもしれない。私だってそんな都合のいい話はないと思うよ。 だけどさ、ここに参加している人たちはそう思うかな? 本当にありえない話だって、考えるかな? だって、私たちは違う世界、違う時間軸から来ちゃったんだよ。そんな都合のいい話もあって不思議じゃないって、考える人はいないといえる?」 「……まあ、そう甘い考えをする奴もいるだろうな。反吐が出るが」 パピヨンは心底嫌そうな表情を浮かべて、吐き捨てる こなたの疑問はもっともだ。しかし、勝にはその考えがしろがねの殺人に乗る説から、外れているようにしか見えない。
「こなたちゃん、それでなんでしろがねが殺し合いに乗るのさ」 「……うん、本題に入ろうか。たとえば主催者を倒して、戻ったとする。同じ世界から来たとはいえ、違う時間から来たっていうなら、自分が呼ばれた時間へ戻ると考えるのが普通じゃないかな? つまり、ここにいるしろがねさんは今の『強い勝くん』と帰れるわけじゃないって考えたりしない? しろがねさんの時間の、『弱い勝くん』は危険な状態だよね? もし、脱出に時間をかかっちゃうようなことになったら、その間に『弱い方の勝くん』は死ぬと考えない? しろがねさんが、今の『強い方の勝くん』と一緒に帰ることが無理なら、過去の『弱い勝くん』を救うために、早く優勝して帰ろうと考えたりしないかな?」 勝は目を見開き、徐々にこなたの言いたいことを理解してきた。 主催者を倒して、戻る時にそれぞれの世界に帰る。別々の世界の仲間は、あるべき世界へと帰るので問題はない。 しかし、帰った先に問題が生じることがある。自分たちのように、同一世界からバラバラの時間から連れてこられた場合である。 時間の分岐点、パラレルワールドは無数にある。事実、世界だけでも違う人たちが、ここには何十人もいる。 それに、時間の違いも含めれば、生まれる世界は更に数を増す。 つまり、自分はしろがねの知る『弱い勝』とは別人といってもいい。 なぜなら、しろがねの目的、『人形から人間へとなる条件』を満たすのは、一緒に帰れない未来の自分じゃない。しろがねの世界にいる過去の自分だ。 しろがねは躊躇いはするだろうが、『一緒にいられる勝』と『一緒にはいられない勝』では、前者を優先する。 赤の他人と前者の自分なら、判断はより明確だ。それは当時のしろがねの献身ぶりを知る勝には、当然の結論であった。 それでも、こなたの話を否定すべく、勝は頭を働かせる。しかし、子供とは思えない頭脳は今、空回りをするだけだ。 「弱い考えだな。たとえこいつを殺したとしても、過去のこいつが影響を受けない保証はない。 それなら、蝶・迅速にあのじじいどもを始末する方が、百倍も賢い」 「パピヨンみたいに考えられる人は少ないよ」 こなたは目を細めながら、告げる。 たしかに、パピヨンみたいに希望的観測を切り捨て、己が思うままに振るう者はそうそういない。
自分だってそうだ。しろがねを元に戻すための対策がないか、必死に頭を働かせている。 だが、材料を探せば探すほど、勝の頭は絶望的な答えしか返さない。 「だから、私はその人に並行世界の話をするのって危険だと思うんだよなぁ……きっと殺人者になっちゃうよ。 勝くんのことを、誰かを殺してでも守りたい程に大切に思っているなら」 こなたの緩んだ声が喫茶店で結論を告げる。 勝の頭は真っ白になり、全身の力が抜ける。目は虚ろになり、虚空を見つめていた。 (嘘だろ……嘘だって言ってよ。しろがねには真実を話しても、優しくなってもらえないっていうの? それどころか、余計危険になっちゃうなんて、そんなの信じたくないよ。 ねぇ、嘘だって言って) 勝はここに来て、鳴海と再会を果たしたことは幸運だと考える。 しかし、大事な二人は自分を知らない。知らずうちに、その事実は少年の心を傷つけていた。 いくら人形を操り、自動人形に立ち向かう少年と言えども……いや、だからこそ守ってきた対象が二度度優しく微笑まないかと思うと、奈落の底に落ちていく錯覚を起こしていくのだ。 勝の尋常でない様子に気づいたこなたが声をかけるが、それに気づくほどの余裕などとうに失せている。 勝の目の前に闇が広がった。 「くだらん」 しかし、その静寂を破る者がいる。蝶人を名乗るホムンクルス、パピヨンだ。 彼は不機嫌な顔のまま、侮蔑の視線を勝へと向ける。 「才賀勝、キサマはここでただ落ち込むだけか? 命を懸けるべき相手が殺人者になることを嘆くだけか? 何もしようとせず、ここで諦めるなら、そのまま大事なしろがねとやらに殺されてしまえ。 お前など、地を這う虫けらだ」 「ちょ……パピヨン言い過ぎだよ……」 「……いや、いいんだ。こなたちゃん」 パピヨンが片眉を上げる。勝の目は先ほどの死んだ目をしていない。 むしろ、この瞳にパピヨンは見覚えがある。その瞳は、 「しろがねが殺人者になるかもしれないなら……止めるのは、僕しかいない!」 武藤カズキと同じく、光を宿した瞳だ。 パピヨンはさらに不機嫌になりながらも、勝の言葉を待った。 パピヨンの侮蔑の言葉を受け、勝はそっと目の前で、拳を固める。
仮投下乙! 別に問題ないと思いますよ。 それでちょっと放送の事でお願いがあるんですが…… 優勝者に対しての褒美の事について言及してくれませんか?(死者一人復活可能とか) 最近少しマーダーが不足気味ですしいい影響が出ると思いますので。 どうかいま放送書いてる人or書こうと思ってる人お願いします。
割り込み申し訳ない……謝罪の意味も込めて支援!
295 :
代理 :07/10/18 00:29 ID:SNpjDYEA
勝が慕う祖父、正二が告げた言葉が蘇る。 ―― ……勝、……男がな……全部ハラにしまって……たった一人で歩かなきゃならん時はな…… ―― ぎゅっと握った手を見つめ、勝は脚に力を入れる。 それは、自分としろがねを守るたった一つの拳。勝は腹を据えて立ち上がる。 「ちょ……パピヨン言い過ぎだよ……」 「……いや、いいんだ。こなたちゃん」 勝はむしろ、パピヨンの叱咤に感謝する。今また自分は、昔の泣き虫に戻るところだった。 (じいちゃんと約束したんだ。しろがねは、僕が守るって。 ならここで挫けちゃいられない。しろがねに優しくしてもらえないからって何だ! そんなこと関係ない。しろがねは僕の大切な人なんだ。 僕がしろがねに優しくしてあげるのに、見返りなんて関係ない! だから……) 「しろがねが殺人者になるかもしれないなら……止めるのは、僕しかいない!」 勝は祖父が死んだ時と同じように、決意を胸に立ち上がる。 しかし、今度は真実をしろがねに隠す戦いではない。むしろ…… 「ありがとう、こなたちゃん。おかげでしろがねに真実を話すのは危険だって分かった」 「どういたしまして。それで、やっぱり騙したまんまでいく?」 「違う。ちゃんとしろがねに本当の事を言うよ」 真実を告げる。勝の言葉に、こなたは目を見開く。別に勝はこなたの告げた事実を軽んじているわけではない。 逆に重く受け止めているからこそ、その結論を出したのだ。 「このまま放っといてもしろがねは僕のために誰かを殺そうとする。 真実を告げても、『弱い僕』を助けようと誰かを殺そうとする。 それなら……力尽くで僕がしろがねを止める! この、命に代えても!!」 勝は決意を宣言し、迷いのない瞳を二人に向ける。
こなたはどこか感心したような長いため息を吐き、パピヨンは更に不機嫌な表情を浮かべている。 「それにしてもよく気がついたね。呼ばれた時間の差って……」 「いや〜、私はよくエロゲやるけどさ、ルートによって主人公に関わったキャラが死んだり死ななかったりするじゃん? もしそのキャラが死んでないルートから、生きているルートに主人公が飛ばされたらどういう反応するのかなーって思ったら、自然にね」 「エ、エロゲって、こなたちゃん小学生じゃないかッ!! しかも女の子なのに……」 「しょ、小学生…………。そりゃ、貧乳がステータスだって言ったけどさ、これでも女子高校生なんだけど……」 「ええっ〜!!」 勝はその事実に驚く。同い年くらいだと思っていた少女は、しろがねと同年代だった。 頭の中でしろがねとこなたを比べるが、どうしても年齢的に近いとは思えない。 「まあ、慣れているけどさ」 「ごめんなさい、こなたさん! まさか年上をちゃん付けでなんて……」 「いや、呼び捨てでいいって。あんまり私も拘っていないからさ」 談笑が店内を明るい雰囲気をもたらす。 勝は目の前に二人に感謝し、出口へと向かってドアに手をかける。 「いくの?」 「うん。こなたの言う通り、しろがねが殺し合いに乗るなら止めなくちゃいけないからね。 パピヨンさん、ごめんなさい。僕が弱かった。もっと早く、覚悟を決めればよかったんだ」 「謝るなよ、偽善者。お前にも武藤にも、あの鳴海って奴にも反吐が出る」 「それでもお礼がいいたい。おかげで、僕は昔の泣き虫に戻らずにすんだから」 ニッと勝は白い歯を見せて笑う。パピヨンは相変わらず、不機嫌な表情を浮かべている。 ドアを開き、外に出ようとした時、後ろからこなたが声をかけてきた。 「勝くん、しろがねさんがどこに行ったか分かるの?」 「うん、鳴海兄ちゃんが、上がった花火を見て怖がっている人がいるかもしれないって、出て行ったんだ。 しろがねも一緒についていっている。だから僕も向かうよ」 「ふーん。なら、私も行っていいかな?」
「駄目だよ! 危なすぎるよ!!」 「もしかしたらさ、その危ない場所にかがみんたちがいるかも。 かがみんも含めて、みんな寂しがり屋で、怖がりだから。 早く再会して、パピヨンや勝くんみたいに頼れる人たちがいるんだぞーって、伝えたいし」 相変わらず、こなたは緩んだ表情をしている。だが、僅かだが、その顔に緊張感を漂わせているのを勝は見逃さなかった。 彼女だって知り合いがいるのだ。早く再会させなければならない。 しかし、勝は人形もなく、力のない自分が一緒に行っても意味はないと考え、あらためて反対をしようとする。 パピヨンの言葉は、その時の勝の決意を遮るように紡がれた。 「泉、キサマが行くならついて行ってやろう」 「パピヨンさん……?」 「ほんと? パピヨン」 「嘘を吐いてどうする。武藤と再戦するため、お前を護衛するという約束だったからな。 しかし、危険へと向かうんだ。こいつを貸してやるから、自分の身は自分で守るんだな」 パピヨンが投げた核鉄をこなたは受け取る。 御前様が秘められた金属片に、こなたは待ち望んでいたようにその一言を告げる。 「武装錬金」 核鉄が内部を露出し、展開してく。 核鉄の破片がピンク色の自動人形へと変形を果たす。 「御前様、復活!!」 「自動人形……?」 蝶ご機嫌な声で叫ぶ、ぶさいくな人形を目撃した勝がつい呟く。 御前は新しい客人に機嫌をよくしているように見える。 「お、なんか知らない奴が入っているな。俺、御前。よろしく〜」
298 :
代理 :07/10/18 00:31 ID:SNpjDYEA
「僕の名前は才賀勝。よろしくね、御前様」 御前の小さな手と握手をし、勝は笑う。 つい、自分の傍でサポートをし続けるグリポンを思い出したのだ。 「出かけるぞ、御前。お前は泉につけ。俺にはこいつがあるからな」 「あいよ。よろしくな。こなたん」 「よろしく〜御前」 その様子に妙に和みながら、勝は外を見つめる。 太陽は昇り、街を照らしている。花火が上がったところに、自分の大切な人たちは向かっている。 その先に脅えている人たちがいるかもしれない。 しろがねを殺人者にしない。殺し合いの脅えている人を救う。 二つを叶えるため、勝は腹に全てを押し込んで拳を握る。 しろがねを守ると誓ったあの日のように。 勝は振り返って、誰もいない店内に視線を向ける。 必ずみんな無事で戻ると万感の想いを込め、その言葉を告げる。 「行ってきます!」
支・援。もっと愛を込めて!
【D-3喫茶店外/1日目 昼】 【パピヨン@武装錬金】 [状態]:全身に軽い打撲、口に血の跡、小程度の疲労 [装備]:猫草inランドセル@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]:支給品一式 [思考・状況] 基本:首輪を外し元の世界で武藤カズキと決着をつける。 1:武藤との取引のため、泉こなたの護衛。 2:エレオノールを警戒しておく。 3:核鉄の謎を解く 4:二アデスハピネスを手に入れる。 5:確認が取れ次第、喫茶店に戻る。 [備考] ※参戦時期はヴィクター戦、カズキに白い核鉄を渡した直後です ※スタンド、矢の存在に興味を持っています。 ※猫草の『ストレイ・キャット』は、他の参加者のスタンドと 同様に制限を受けているものと思われます ※エレオノール、鳴海に不信感(度合いはエレオノール>鳴海)
支援はステータスだ!
【泉こなた@らき☆すた】 [状態]:健康 [装備]:エンゼル御前@武装錬金 [道具]:支給品一式、フレイム・ボール@ゼロの使い魔(紙状態)んまい棒@銀魂、 綾崎ハヤテの女装時の服@ハヤテのごとく [思考・状況] 基本:みんなで力を合わせ首輪を外し脱出 。 1:花火が起きたところに、かがみ、つかさ、みゆきがいるか確認する。 2:確認が取れ次第、喫茶店に戻る。 3:かがみ、つかさ、みゆきを探して携帯を借りて家に電話。 [備考] ※エンゼル御前は、使用者から十メートル以上離れられません。 それ以上離れると、自動的に核鉄に戻ります。 【才賀勝@からくりサーカス】 [状態]:両足の脹脛に一つずつ切り傷。軽傷のため行動に支障なし。 [装備]:なし [道具]:支給品一式、書き込んだ名簿、携帯電話(電話帳機能にアミバの番号あり) [思考・状況] 基本:殺し合いには乗らない 1:しろがねに真実を告げるため、追いかける。 2:しろがねが殺し合いに乗るなら、全力で止める。 3:乗っていない人を探して味方にする。 4:フェイスレスには最大限注意を払う。 5:みんなで脱出する。 6:確認が取れ次第、喫茶店に戻る。 [備考] ※勝は鳴海が自分のことを覚えていないということを感じましたが、同姓同名の別人ではないと思っています。
代理投下終了
支援しない →支援する
投下&代理投下乙! こなたが何故か知能キャラに見えてしまうw そっか時間軸の違いでこんな奥が深い話に……GJです! 更にD-2エリアが凄い事になりそうでかなり気になる! それと……WX氏割り込みしてホントに申し訳ないですorz
投下&代理投下乙! 勝が新たな決意してめでたしと思ったが放送後パピヨンがどんな行動とるかわからないから困る。 頭脳派チームの割に基本スペックが高く設定的にそれなりに無理できるパピヨン・ギィの特訓+フェイスレスの分解とか習得してる勝・運動神経よく格闘技習ってたこなたと戦闘面でもあんま後れとらないんだなこのチーム。まあこなたが穴っちゃあ穴だが。 しかし、繁華街にはグリモルディ・消防車・逆十字号が向かってるって事はちょっとした乗り物展覧会になるかもしれんね
投下GJです! さすがWX氏! 俺が書こうと思って、文章力故に諦めたことを平然とやってのける! そこに痺れる、憧れるゥ! 昔と違う、今の勝がかっこいい。 あとパピヨンも、やっぱ蝶クールだ! しかしあの激戦区にいくのか……これは第2放送後、一気に死者が出そうだ
マーダー化するかもしれない真実をあえて教え、それを止めようとする勝の心意気に感動。 しかしパピヨンは偽善者嫌いといいながら何だかんだで偽善者を奮起させてるよなww D-2エリアには勇次郎も待ち受けてるわけだが、生き延びられるかな? 放送も含め、確実に戦闘が発生し、向かっている全員が何らかの戦闘力を持っている。 これは怖い……。 唯一の一般人であるこなたが生き残れるか? 鍵は武装錬金のエンゼル御前と、追尾能力のあるフレイム・ボールを使いこなせるかどうかだな……。
>>306 てめーにはもう何も言う事はねえ
哀れすぎて
何も言えねぇ
オラオラオラオラオラオラ!!
ば!馬鹿な!何故俺なんかを庇った
>>306 ……。
巻き添えごめんよ。
それで
>>305 の旨は皆に伝わったかどうか不安だw
毒吐きのあれは悪ノリだと俺は信じてるw
312 :
306 :07/10/19 00:42 ID:YvYcuxGI
ハッ、勘違いするなよ
>>310 ・・・・・・。俺はただお前が俺以外の誰かに倒されるのが我慢ならなかっただけだ・・・・・・グハァッ(吐血)
優勝者に褒美は俺も賛成かな。この話題は議論スレ行きな気もするが
あと3作投下待ちだけど、放送書いてる人いる?
そろそろ禁止エリア決めないか? 俺的にはB-2、E-8、H-2で良いかと思うんだけど。
E-2,D-5,H-3を提案。 そろそろ、参加者を引っ掻き回す位置に禁止エリアが欲しい。
317 :
Classical名無しさん :07/10/19 20:07 ID:Cz.gpWP.
引っかき回すんんならF4、G8、C2でいいと思う。
いや、今D2ってのが閃いた
俺はC2、E8、H3がいいと思う。
みんな結構バラバラだなぁ……。 取り合えずまだ第二回目なのにマップの中心+施設有りは避けた方がいい気がする。
A-7、C-8、D-3希望。 凡人も超人も狂人も人外もみ〜んな移動!
A7はいいかもね。D3はみんな移動中だから意味はない気がするがw 施設は脱出とか首輪フラグがあるかもしれんし、残しておきたい。
D-3でもいいんでない? 集合場所が使えない以上必然的にみんな散らばるから。
A5、C2、H3辺りかな。 拠点引っ掻き回すにしても アーカード、散とかはやる気があるからほっといても動くだろうし。 ところで、禁止エリアに指定されている場所に電車移動で入った場合、やっぱり爆発するのか?
禁止エリアを決めるのがこんなに難しいとは思わなかった……。 もう放送を書いてくれた人に此処に挙がった中で決めてもらうって方法で良いんでない?
327 :
Classical名無しさん :07/10/20 18:18 ID:0GtUIpbg
確かに、読み手に勝手に決める権利はないしな。結局は書き手次第だし。
そろそろ、何か来てもいい頃だよな?
wiki編集してて気付いた事がある。 今、最多登場キャラって誰だと思う? 予想外なキャラだぜ
予想どうり……まさに予想どうりだ……
>>329 編集乙!
確認してきたら、確かに意外な奴だw
傍にいる二人も何気に登場回数多いしw
何とか完成はしましたけど、一日ほど推敲したいので予約を一時破棄します
別に延長していいっすよw
すいません…色々書いているうちにおかしくなってきてしまいました。 しかも刀牙と勇次郎を一緒に予約していたから戦闘ものを期待させておきながら 赤木たち三人の心理戦中心となってしまい、皆さんが期待している物を 作れそうに思えず、しかも内容にとんでもない矛盾を入れてしまったことに 気づいてしまいました。(ついでに言ってしまうと、自分の作ったSSと 類似しているところまでありました) 長文で、とても自分勝手の発言ですが、今回は予約破棄をさせてもらいます。 長らく期待していた読み手みなさま、このパートを書きたかった書き手のみなさま。 大変な迷惑を掛けてしまいました。 これからは、みなさまに迷惑を掛けさせない為にも、 本編のSSは自重させてもらいます。 本当に申し上げありませんでした。
うー、残念。次頑張ってください。考察話は矛盾との戦いですからねぇ。 ただ1つ、俺の中では期待は裏切るもんだぜ。
>>334 そんなに恐縮することもないですよ。
今回は残念ですが、新作を書く機会がありましたら楽しみにしています。
やたら短いですが…… 投下します
「さて……」 マリアさん達による私への質問攻めも終わり、『屋上から周囲を観察してみる』と言って、屋上に出てきた。 しかし実際は、周囲の観察が目的ではない。 この殺し合いの舞台から私が帰還する方法を考えるために、周囲に人がいない場所に来たかったのだ。 「まず考えるべきことは……美形についてだな」 あの美形――名前はマーティン・ジグマール、19歳で蟹座のB型……だったか? 奴はスタンド(奴はアルターと呼んでいたが)を所有していた。 確認した能力は、3つ。 1つ目はワープ。 移動範囲は1〜2mと短いが、それなりの速さで次のワープを発動できるらしい。 武器を持ってのワープも可能ときている。 バズーカを奪われたのは、かなりの失態だった。あれだけ連射していれば、残りの弾丸は少ないだろうが…… 2つ目は衝撃波。 『キラークイーン』で防御すれば防げるくらいの威力だが、それでも十分隙が出来てしまう。 かといって防御しなければ、坂田のように吹き飛ぶだろう。 そして3つ目は、『ギャラン=ドゥ』と呼ばれていたスタンドのヴィジョン。 おそらくは『キラークイーン』や『スタープラチナ』のような、近距離で力を発揮するタイプ。 私の『第3の爆弾』のように、何らかの発動条件を満たすと勝手に発動するタイプらしい。 美形の場合は……『本体に危険が訪れる』などだろうか? 「……厄介だな」 心からそう思う。 あの美形自体は、少女を人質にとるような小物だが……能力が強すぎる。 それだけではない。奴の言葉を思い出すと、さらに懸念すべき事象が存在することに気付く。
―――君の『アルター』は近距離で力を発揮するタイプ。 そしてスピードは殴り合いならともかく、接近するほどの移動速度を持たない。 劉鳳の『絶影』のようにはいかんな。 美形と戦闘中に、奴が漏らした言葉。 参加者名簿を確認してみれば、やはり『劉鳳』という名がある。美形の言葉を信じれば、こいつもスタンド使いという事になる。 スタンド名は『絶影』というらしい。美形にアレだけ言わせるのだから――かなりの強さだと思われる。 「坂田の剣術はかなりのもの。私と協力したとはいえ、あの美形に一撃当てるほどだ。 病院を振るわせるほどのパワーを持つ『スタンド使い』、葉隠覚悟。 『爆破』の能力を持つ『スタンド使いかもしれない』、ルイズという少女……」 やれやれ、この殺し合いの参加者は化物ばかりか……と言いたくなって来る。 しかし、それだけでは終わらない。 先程、『劉鳳』という名があるか確認するため、参加者名簿に目を通し――驚愕した。 異常なまでのパワーとスピードを誇り、時を止められる『スタープラチナ』を持つ『空条承太郎』。 あの忌々しい男が参加しているのだ。 「クソッ……」 自分がイラだっているのが分かる。 激しい『喜び』はない……そのかわり深い『絶望』もない……そんな『植物の心』のような人生を送っていればいい。 そう願っていたのに……何故、こんな化物ばかりの殺し合いに巻き込まれたのか………… 心拍数が上昇していくのが感じられる。 「……落ち着け」 そうだ、とりあえず落ち着こう。 承太郎と出会う前に、参加者名簿に目を通したことを幸福と思うんだ。 平穏を取り戻すには、この殺し合いで最後の1人にならなくてはならない。 私は、絶対に平穏な日々を取り戻す。 平穏を求めている私が、心を乱してどうする。
「……フゥ」 上昇していた心拍数が、正常に戻る。 今までトラブルに陥った際のことを思い出して――落ち着いた。 この吉良吉影が乗り越えられなかった、困難やトラブルなど―――今までに1度だって無いではないか。 それにしても葉隠覚悟と志村新八の帰りが遅いな。 彼らの姿が見え次第、1階に戻るつもりだったのだが…… これでは、私の計画が崩れてしまうじゃあないか………… 【F−4 病院屋上 1日目 昼】
【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:全身に中程度の負傷。疲労小。 『キラークイーン』第一の爆弾起動(ルイズの首輪に)。 [装備]:なし [道具]:支給品一式 [思考] 基本:普段どおり平穏に過ごす。 1:覚悟と新八が見えたら、1階に戻る。 2:覚悟とルイズが近寄った瞬間、爆破する。 3:その後、マリアの手を手に入れる。コナンは『バイツァ・ダスト』の為に最後。坂田は優先的に殺す。 4:マーティン=ジグマールを殺す。 5:自身を追うもの、狙うもの、探るものなど自身の『平穏な生活』の妨げになると判断した者は容赦なく『始末』する。 6:できる限り力無き一般人を演じる。 7:自分が殺すまでの間、マリアを傷つけるかもしれない輩も皆殺し。 8:もし脱出できるのであればしたい。マリアの手を手に入れてから。 [備考] ※『バイツァ・ダスト』拾得直後からの参戦です。 ※『バイツァ・ダスト』が使用不可能であることに気づいていません。 ※覚悟、ルイズ、ジグマール、劉鳳をスタンド使いと認識しています。(吉良はスタンド以外に超人的破壊力を出す方法を知りません) ※承太郎の参加を知った際の驚愕で、下半身が健康じゃなくなりました。
投下完了です。
予約したときに考えてたのと、違う話になっちゃったなあ
>>334 考察話は難しいですよね。自分も没話ありますし。
次にあなたの予約が入るときを楽しみにしています。
投下はえーww 吉良が、承太郎と劉鳳のことを知ったか…… ジョジョからのマーダーは、なかなか順調に進んでるみたいだなぁ
投下乙! そりゃ承太郎が参加してるのに気付いたら驚くわなぁw 覚悟が戻ってこない事を知った吉良が今後どう行動するかかなり気になる。
投下乙……って、はやっ! これで、予約したときの構想と違うとか…… それにしても、美形のせいで能力者だということがバレた劉鳳、カワイソス この先の吉良に期待したくなるSSでした
乙! 吉良順調にステルスしてるなぁー。 第一の爆弾でいつでもルイズを殺せる状況だし。 今後の展開に目が離せないぜ!
投下GJ! 吉良は冷静だな。 しかし反面、平穏に暮らしたいのであれば脱出の目処が立つまで我慢して、そこで正体を現せばいいのにこらえ性がないなw 覚悟は当分戻ってこないわけだが、どうするんだろうか。
投下乙! 吉良は今の所は平静保っていても、徐々に追い詰められてますね。 今後の動向が気になります。 投下します。
E-3エリアの東部に当たる地点の路地に入る階段で、筋骨隆々たる巨漢が座り身を休めていた。 男は拳王を名乗り、暴力の支配する荒野に覇者として君臨する猛者 銃弾をも通さぬ強靭な肉体と、天地をも穿つ強力な拳足を持つラオウである。 時間を逆上って数分前、ラオウは猛りを内に抑え切れない様子で繁華街に向かっていた。 猛りの原因は、先刻の葉隠覚悟との戦い。 (拳王を相手に迷いの末に敗れるなど、殺すにも値せぬ愚物よ!!) 己が拳に拠ってのみ覇を唱えるラオウには、自分との戦いにおいて情けを持ち込んだ覚悟に怒りを覚えた。 だからこそ覚悟の技を受け、勝利してなお覚悟の命を取らなかった。 甘さを持ってなお一流の武人である事が読み取れた覚悟には、殺す以上の屈辱であると踏んだ上である。 (情に迷う者は、何れ必ず不覚を取る……) ラオウは猛る。敵対者の物であれ、許せ得ぬ弱さに。 その猛りは気血を逸らせ、息を荒げさせる。 (…………!?) 息の荒げと共に、内臓に痛みが走った。 如何に鍛え抜かれたラオウでも、本郷猛と覚悟との連戦によるダメージと消耗の蓄積は無視出来ないものであった。 本郷は手負い、覚悟は迷いが有ったと言えど両者は共に一流の戦士。 受けた攻撃は確実にラオウに痛手を残し、放った技は確実に体力を削っていた。 身体の芯にダメージが残っているのを感じ取り 歩みを止め、しばしの間自身の身体の調子を図る。 (鼻からの血は完全に止まった。……後問題となる負傷は折れた鼻骨と内腑のみ) ラオウは秘孔により人体を操作する、北斗神拳を修めているものの 折れた骨を瞬時に治す事や、内臓深くまで負ったダメージを癒す術は持たない。 (時を掛け、傷を癒す他は無し) 強者と対する際、万全の状態でいられぬのはラオウとしても本位ではない。 ラオウは座したまま瞑目し、回復に努める事とした。
◇ ◆ ◇ 回復に入ってしばらくの後、ラオウは自身の背後の気配に気付く。 「何者だ!?」 「…………ラオウ」 背後の人物からの声は、ラオウに聞き覚えのあるものだった。 「トキか……さすがだな、このおれの背後をとるとは」 その人物はケンシロウとジャギの兄弟子にして、ラオウの実弟トキ。 北斗神拳二千年の歴史において、最も華麗な技の使い手と呼ばれラオウも一目に置く男。 「ラオウよ、これ以上無意味な戦いは止めるのだ……」 「無意味ではない! おれが天を目指す為には、強者との戦いは避けえぬ」 ラオウはトキに背を向けて、座した体勢を崩さない。 トキが決して謀殺を図らぬ者である事を、良く知っている為である。 「望むままに強者を倒し続けても、徒に敵を増やすのみ。その果てに何を掴み得ると言うのだ?」 「フッ……うぬがそれを問うか? 誰よりもおれの生き方を知るきさまが……」 「何故無類の武を持つあなたが、伝承者として選ばれなかったと思う? 何故ユリアもあなたを選ばなかった?」 ラオウは北斗神拳伝承者の候補であったが、先代のリュウケンが伝承者として選んだのはケンシロウであった。 ケンシロウの婚約者ユリアは、ラオウの求めを拒んだ。 だが何れも、ラオウの意に介する所では無い。 「本より伝承者の名など求めておらぬ。そしてユリアがおれを選ぶのではない、おれがユリアを手に入れるのだ!!」 「己の力しか信じ頼めぬ者に、何物も掴む事は出来ぬ。 あなたが如何に強大になれど、ケンシロウには勝てぬであろう」 「おごるなトキ!! 情に流されるうぬやケンシロウ如きに、この拳王を見切れぬわ!!」
ラオウは怒りを込めトキに目を向ける。 身体は痩せ細り髪の色素は抜けても、澄んだ表情は昔と変わらぬ様に見える。 その悲しみを湛えた眼差しも。 「もはやうぬと語る言葉は無い!! おれは拳王!! 己の生き方を省みる甘さは持たぬ!!」 トキが目を瞑ると、次第にその気配は消えていく。 「…………ではラオウよ、これだけは憶えておくのだな」 やがてその姿も、薄れて消えていった。 「愛も、情けも、悲しみも知らぬ者に決して勝利は無いのだ…………」 ◇ ◆ ◇ 曖昧模糊としていたラオウの意識が、急激に鮮明になっていく。 (今のは、…………トキの幻か?) 思考力が回復するにつれ、トキが現れる事の無理に気付いていく。 (…………夢を見ていたのか……) 現状を思い出したラオウは、自分への憤りに歯噛みする。 (ぬう……この拳王が、戦場で夢想に浸るなど恥ずべき惰弱!!) 本来は眠りについていたからと言って、隙を作るラオウではないが 先程までのラオウは、恐らく敵の接近にも気付か無い程に意識が薄れていた。 (何故今更にトキの夢を見る? 弟への想いが、まだおれに残っているとでも言うのか!? あるいは……) ラオウは数時間前に自分が戦った相手、覚悟の言葉を思い出す。 『貴殿はもし愛する者の為に、成すべき事の為に望まぬ闘いに身を投じた女人やまだ若年な子供が闘いを挑んできても その剛拳で彼らの思いごとねじ伏せる事が出来るか?』 (おれの中にも、覚悟の様な甘さや迷いが潜んでいたか……)
しばしの間、逡巡するかの如く不動を保っていたラオウだが (フフフ……下らぬ! 今更何を惑う所がある!!) やがて腕を組んだまま、脚の力だけで悠然と立ち上がる。 (おれの生き方に敗北も後退も無い! もしその果てに拳王として天を握れぬとあらば……) 骨折部分の痛みは消え内臓に痛みは残るものの、ラオウは戦闘に支障無しと破断する。 (魔王となりて天の下の全ての者を敵としても、打ち倒し尽くす覚悟は出来ておるわ!!) ラオウは再び歩み始める。 未だ見ぬ強敵に思いを馳せ。 未だ見果てぬ天への野心故に。 ◇ ◆ ◇ 歩みの中ラオウは遠目に、赤い十字のマークが描かれた白い建物を見付ける。 地図とコンパスを取り出し、推測される大体の現在位置からの方角や距離から その建物が地図のF−4エリアに記載されている、病院だと割り出した。 殺し合いの中病院に居る者は怪我人かそれを狙う輩位で、自分の望む強者は居ないと考えていたラオウだがやがて違う推論に至る。 (ケンシロウや覚悟の様に身を賭して他者を守ろうとする者ならば、負傷せずとも病院に居て可笑しくない) 怪我人や弱者が身を隠す場所として守る為、病院の警護についている強者が居る可能性に思い至った。 もっともそれらはあくまで推論であり、確率としては繁華街の方が人が居る可能性は高いとラオウは踏んでいる。 だが一口に繁華街と言ってもその範囲は広く、行き着いてもその中を更に探し回らねばならないだろう。 (向かうとすれば繁華街か病院の何れか……だが所詮は、この地に居る全ての強者を屠るまでの時間の問題よ) 時刻は間も無く、二度目の放送が鳴る正午。 暴虐の凶星が目指す先は―――。
【E-3 東部 1日目 昼】 【ラオウ@北斗の拳】 {状態}内臓に小ダメージ 、鼻の骨を骨折、 {装備}無し {道具}支給品一式 {思考・状況} 1:ケンシロウ、勇次郎と決着をつけたい 2:坂田銀時に対するわずかな執着心 3:強敵を倒しながら優勝を目指す 4:覚悟の迷いがなくなればまた戦いたい 5:人が集まりそうな繁華街か病院に行く
投下終了しました。 誤字脱字や矛盾点等あれば、指摘をお願いします。
投下乙! ラオウかっこいいなぁ……回想のトキもいい味だしてますし。 特に>「愛も、情けも、悲しみも知らぬ者に決して勝利は無いのだ…………」 この台詞にはグッ!と来ました!GJです! 病院に向かったら銀さんとの再戦もありますし今後が気になります! それで放送の件なのですが一応書き上げてみたので一時投下スレに投下しときますね。 色々と意見お願いします。
なんだこの投下ラッシュはwwwww
>>354 トキも良いけど、ラオウかっけー!!
漫画ロワは魅力的な悪役が多すぎるよ、本当に
病院に行っても、繁華街に行っても、大変なことが起こる気がするぜ
GJ!
遅れましたが三者とも乙です!!
>>355 強いて言うなら、死者の発表は時間順に言った方が言いと思いますよ。
それ以外は\GJでした!
>>355 放送乙です!
光成さん、カワイソス……
しかし、主催登場でおもしろくなってきた!
ただ死者は、死んだ順に読み上げたほうが良かったかも
>>355 投下乙です、放送自体は問題無いと思いますが
個人的には光成さんもノリノリで加わっている方が良かったです。
勝手な願望ですけど。
ご意見どうも有難うございます。
本投下案に決まったら死んだ順にしようかと思います。
それと自分で誤字を発見しました。
暗黒X→暗闇○
何だよ暗黒って……暗黒○ラー軍団じゃあるまいしorz
>>359 個人的には光成さんの性格上無理があるなと思ったので……申し訳ないです。
まずは◆ozOtJW9BFA氏の方から。 ラオウかっけー、流石は拳王! 狙うのは強者が優先だし、燃えるマーダーだな。 あまり活躍されても困るけど、活躍して欲しい! で、放送案。 問題はないみたいですね。 そしてさり気に大首領の部下が出ている。 つまり、下手すると脱出にはBADANという組織を打ち破らなければならないということですね。 が、頑張れ、対主催。 超頑張れ。
予約は何時からスタート?
とりあえず◆Yb氏の投下を待って その後に、12時間くらいはあけてほしいなぁ 心の準備的な
ちょっとものすご〜く地雷……てかもはや核弾頭の領域に達している可能性があるんで一時投下しました
>>355 投下乙です。
光成さん……やはり踊らされてたのか…………!
>>342 投下乙。吉良がついに手を汚すときが近づいてきたのかな。
今のところ出会った全員漏れなく殺害フラグ……いや新八だけw
影が薄いって素敵ダネ!
>>354 投下乙。ラオウ様はどこに言っても爆弾扱いだから上手く使えば面白い展開になりますよね。
選択肢を増やしてくれたのがマジでGJ!
>>355 放送乙。徳川さんはこういう人なんだよなぁ。
いい人なんだが、この台本は恨まれまくるなw
>>364 君はアレだな。俺の好きな展開を熟知してるな。
仮投下乙。いいんじゃないかな。俺は好きだ。
>>364 最期のが意味分からなかったんだが……
理由ぐらいは描写しておくべきかと思います。
>>364 >「何時までも立ちぼうけにするわけにもいかねえからな。本当なら家族の所へ届けてやるか、
せめて家族の所へ届けてやりてえんだがな…………」
のところの意味がいまいちわかりませぬ。
あと、死兆星に関しては、近いうちに死ぬ理由が明記してないと…
本郷の時はベルトの破損というかなりヤバイ描写がありましたので。
ご指摘どうもです
>>368 上
正しくは、
「本当なら家族の所へ届けてやるか、せめてちゃんとした墓をつくってやりてえんだがな……」
でした……。推敲が足りなかったみたいです……。
>>367 >>368 下
まぁ……バトロワ参加してるって時点でって事で……。
北斗の方でも、見えた時に死ぬ理由は明記されませんでしたから……。
370 :
Classical名無しさん :07/10/21 21:43 ID:DSc1ossE
でも理由もなく殺すとアルジャーノン事件の再現になりそうで怖い ここはジャンロワみたいにならないで欲しいと考える俺は考え過ぎだな。
原作で、昼間ほど死兆星が見えたキャラっていうと、本人も周りも 全員が死亡をはっきり認識してたよな。その意味で言うと、原作無視だと思うよ。
了解です、他に問題が無ければ死兆星の部分を丸々カットいたします
うん、そっちの方がいいかもですねー。
放送も控えてますし、本投下しちゃっていいですよー。
どうもです、ではこれより投下いたします
(私のせいだ……) あの戦いの後、三千院ナギはその場にうずくまったまま動こうとしない。 空を見上げれば誰が見ても快晴。 雲ひとつ無いのがまたやけに空しかった。 (私がでしゃばったりしたせいでカズキは……カズキは! いや……それより───! そもそも……。そもそも私がここに残ったりしなければ……疲れただなんてワガママを言わなければ!) 枯れ尽くした悲しみの涙の代わりに、後悔の涙と懺悔の涙がボロボロと流れ続ける。 間接的に自分が足を引っ張って人を死なせてしまった……。 そう思うと、カズキを一人だけにしておく事がどうしてもできなかった。 「…………ま!」 遠くから聞こえる声。 聞き間違えるはずの無い、最愛の人の声……。 「お嬢様!!」 綾崎ハヤテが心配そうな顔をして、こちらに向かって走ってくるのが見えた。 そしてその後ろにはジョジョも居る。 無事だった事が嬉しいし、今すぐにこちらからも駆け出したい。 だがそれがどうしても出来なかった……。
別に死兆星が見えたからって死ぬとは限らないんだけどな あとで死兆星が見えなくなったって例もあるし
☆ ☆ ☆ 駅事務所内。 ハヤテは椅子に座っているナギの顔を濡れハンカチで拭いている。 そこに承太郎の姿は無い。 「そうでしたか。カズキさんが……」 ハヤテの暗い声にナギが黙ったまま頷く。 ナギの話を聞いても、ハヤテは未だに信じられなかった。 一緒に居た期間は短かったものの、彼は武藤カズキがどれほどお人好しかを理解していた。 ここで死んでいい人間ではなかったはず。 それなのにわずか数時間別行動をとっただけで、その別れが永遠のものになってしまったのだ。 入り口の扉が乱暴に開かれる。 振り向くと空条承太郎がそこに立っていた。 「ジョジョさん、カズキさんは……」 本当に死んでいたのか、という意味の問いかけ。 「すぐそこに埋めてやった」 だが承太郎は違う意味で受け取ったらしい。 やはり何もかもが遅かったのだ……、ハヤテの心はより重くなる。
「何時までも立ちぼうけにするわけにもいかねえからな。本当なら家族の所へ届けてやるか、 せめてちゃんとした墓にしてやりてえんだがな…………」 そういう彼の顔は心なしか何時もよりも暗く思えた。 だがそれも一瞬のこと、すぐに何時もの顔に戻るとナギの腕を見やる。 「その腕だが、どうやら右腕を全部外されちまったって事か?」 「はい……」 俯いたままのナギに変わってハヤテが答える。 見るとナギの腕は指先から肩までダラリと伸びており、素人目にもマズそうだ。 だがここにはギプス代わりになりそうなものすら無いのだ。 しばらく迷っていたが、ハヤテはとある決意をしてそれを承太郎に伝えようとする。 「あ、あの…………ジョジョさん、お願いがあるんですが……」 「まさかてめー『お嬢様の怪我を何とかしたいので、先に喫茶店に戻ってください』とか言うんじゃあねえだろうな?」 「…はっ! はい……」 言いたい事をピシャリと言い当てられ言葉をつまらせる。
「ふざけるなよ? さっきもコイツのワガママに付き合った結果がコレだ。 病院も学校も、医療具がありそうな所は遠く離れてるって事くれー分かるだろ?」 と先ほどよりキツい言い方の承太郎。 「ダメ……ですか?」 「当たり前だ。ここを襲ったのが何人いるのか分からねぇんだぜハヤテ? おれ達全員で遠くへ行くのも危険だし、 ましてや、そいつ一人のためにそこまでの危険を侵せるわけがねえだろ」 その言い分にさすがのハヤテもムッとするが、言ってる事の正しさは良く分かる。 先ほどあげられた花火の事もある、喫茶店の方もなんらかの危険に晒されている可能性すらあるのだ。 一刻も早く戻る方が得策、ナギの腕は後回しにする方が全体のためになるのはハヤテだって理解している。 「言いたい事は分かりますよ! だからって!」 それでもハヤテは食い下がる。 どれだけ自分勝手な事か分かっていても、ナギの容態を放置したくは無いのだ。 「だからコイツは、今ここでおれが治す」 「……ほえ?」 予想とは違う承太郎の言葉にハヤテは素っ頓狂な声をあげる。 何て言った?今ここで治療?誰が?ジョジョさんが?
支援ッ!
「あの……」 「何だ?」 返事を返しながらも、ナギの腕をしっかりとつかむ承太郎。 ナギが痛々しい悲鳴を上げる。 「ちょっ!ちょっと待ってくださいって!」 「だから何だよ」 「脱臼と言っても何か道具とか必要なんじゃ? ていうかそもそもジョジョさん医師免許は!?」 当然の疑問である。 というか彼を見て医療技術があるだなんて、追い詰められた爆弾魔でも思わないだろう。 「あると思うんなら、おまえの脳ミソを見てやろうか? ……ねえよ」 「…………」 「別に、そんなもんいらねえのさ。コイツの骨を治すのはおれじゃあねえ」 「え……それはどういう………… え!?」 「そーいやお前にはまだ見せて無かったな。やっぱここの連中は全員見れるのか……」 何時の間にかナギの腕を掴んでいたのは承太郎では無くなっていた。 承太郎の体から現れた半透明な人影が、ナギの肩と手を掴んでいる。 「指の先から肩まで綺麗に外されてやがんな。……丁度いいぜ」
少し力を入れただけでナギはうめき声を漏らす。 当然だろう。 指先の骨が少し外れかけただけで意識を失いかける激痛を感じるのだ。 むしろナギが割りと平気そうな顔をしているのが不思議なほどである。 「ちょっと荒療治になっちまうが……まぁ『今日の苦しみは明日の希望』って言葉があるんだ。 我慢してもらうぜ。ナギ?」 「…………!」 質問の対象が自分ではなくナギになっている事にハヤテは慌てる。 脱臼、医療具無し……『今ここで』治療。 その言葉から導き出される結論は一つしか無い。 「ちょっとジョジョさん! いくら何でもソレは……」 「テメーには聞いてねえ、今はナギに質問してんだ。黙ってろハヤテ」 「も……もうちょっとマシな方法だってあるでしょう!? 大体それが何なのかも僕は分からないんですからねっ! もしお嬢様に万一のことがあったらどうするんです!」 「じゃあテメーはコイツ一人のために全員死ぬ危険をとるのかッ!? それとも下手すりゃ一生腕がキかなくなるのを放っておけってのか?」 「でも!」 承太郎の剣幕に全く怯まずにハヤテは叫ぶ。 普段怒るという事を滅多にしない男だが、ナギに危害を及ぼす存在に関してだけは例外なのだ。
言い争いをはじめかけた二人。 「やってくれ……ジョジョ!」 だがそれを、話題の中心である少女の意外な一言が止める事になった。 その言葉に驚いたのはハヤテだけでは無い。 承太郎も半開きのままの口で、ナギの方を振り向いた。 ☆ ☆ ☆ (コイツの眼……ちょっと前までピーピー泣いてた奴と本当に同じ奴なのか?) 承太郎の驚愕を知らずに、ナギは続ける。 「わ、私はここに来てからというもの……ジョジョの足を引っ張って……。その、わが…まま、ばっかりで……」 ナギは震えながらも顔を見上げて、真っ直ぐにジョジョを見る。 その目には涙。 「もしかしたら、そ、それに……ジョジョだって、場合によっては私のせいで……、だったかもしれないんだ…………。 もうこんな……、こんな事を繰り返したく無い! こんな怪我で足でまといになりたく無いんだ!」 少し間をあけて、
「全てお前に任せる、だから……頼む!」 全てを吐き捨てるように、ナギは言い切った。 「お嬢様……」 フゥ、とため息を漏らし、再びスタープラチナでナギの腕を強く掴む。 「行くぜ?」 返事は無い、ナギはただ黙って頷いてくれた。 (やれやれ参ったぜコイツ。ほんの少し会わなかっただけでこんなに……) 「オオラァァ!!」 「…………ッッ!!」 時間にすれば2秒、呼吸をしている間にそれは終わる。 だがその2秒が、どれだけ長く感じるか…………承太郎はそれを痛いほどよく分かっている。 ましてや、相手は小学生程度の女の子なのだ。 出来る事ならこんな民間療法をさせたく無かったし、ハヤテの言う事も良く分かるのが本音だった。 「………………」 一瞬だけナギの体がはねた後、糸の切れた人形のように椅子から崩れ落ちた。 どうやら意識を失ったようだ。
「終わったぜ」 それだけ言って立ち上がる。 「ま、気絶していてくれて助かるぜ……。コイツが起きていたらなんて言われた事やら」 背後でハヤテが睨み付けているのを感じたが、無視した。 (こんなに、『強く』なってやがるんだからよ) 「さっさと戻るぜ、準備しな」 ☆ ☆ ☆ ナギを背負っているハヤテを背中に、承太郎は喫茶店へと戻る道を真っ直ぐ歩く。 (カズキ……、あのホモヤローが…………) 表情は出さず、わずかな出会いだった仲間の事を思い浮かべる。 (こんな状況でおれに『愛の告白』って奴をかましたあげく、アッサリ死にやがって……) 承太郎にとっては最期まで変態ヤローでしかなかった武藤カズキ。 だがその彼は三千院ナギを命と引き換えに守ったのだ。 そっちの気は無いのだが、せめてもう少しだけ話を聞いてやっても良かったかもしれないと言う後悔も僅かだがあった。 だがそれ以上に、今にも全身を沸騰させそうな怒りが血となり全身を駆け巡る。 仲間の死と言うものは過去にも体験している。 しかしジョセフや花京院の時とは違い、湧き上がる怒りをぶつける相手はもうこの世にいないのだ。 正直やりきれない思いが承太郎を──
(いや、違うな) 承太郎は思い直す。 (あのハゲ、光成と言ったな) この状況では死者のために流す涙は不要である。 ピーピー泣いているだけではその死を無駄にしてしまうだけだ。 必要なのは、その不条理な死を作り出した物に対する怒り……。 (てめーへの利息は今ッ! ブラックゾーンに達したぜ!!) 承太郎はポケットの中に入れている、その拳を強く握り締めた。 (必ず……必ず叩き潰してやる!) ☆ ☆ ☆ 揺り篭のような揺さぶりと右腕の痛みの中、ナギは目を覚ました。 どうやらさっきのジョジョの治療は利いたようだ。 ジョジョめ……もうちょっと痛くないようにやれよ、と考えているのはいかにも彼女らしい。
目の前には見慣れた銀髪。 そして体を覆う温もりと、これもまた決して不快では無い汗の匂い。 自分が最愛の執事に背負われているのだと理解する事にそう時間はかからなかった。 気恥ずかしさに一瞬で顔を赤くする。 (バカ……子供扱いしおって……! でも……) だがそれ以上に安心がナギの心を包んでくれた。 (もう少し……このままで) ハヤテに体を預けて、再びナギはその目を閉じた。 天気は先ほどから快晴のようだ。 瞼の裏からでも空から降り注ぐ光をナギは感じた。 【B-3 南東 一日目 昼】 【三千院ナギ@ハヤテのごとく!】 [状態]全身に打撲 [装備]スパイスガール@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]無し [思考・状況] 基本:殺し合いはしない 1:ハヤテめ……子供扱いしおって…… 2:マリア、ヒナギク、ジョセフと合流する。 3:カズキの恋人という『斗貴子』とやらに会って、カズキの死を伝える。 参戦時期:原作6巻終了後 ※スパイスガールは疲労のため、しばらく出せません。
【綾崎ハヤテ@ハヤテのごとく】 [状態]健康。 [装備]454カスール カスタムオート(7/7)@HELLSING、首輪探知機@漫画版バトルロワイアル [道具]支給品一式-水少量 13mm爆裂鉄鋼弾(35発)、ニードルナイフ(15本)@北斗の拳 女装服 音響手榴弾・催涙手榴弾・黄燐手榴弾、ベレッタM92(弾丸数8/15) 不明支給品0〜3(フェイスレス・ナギ) [思考・状況] 基本:出来るだけ多くの人を助けたい 1:ジョジョさん……ちょっと乱暴すぎやしないかなぁ 2:喫茶店に戻る。 3:マリア、ヒナギクを探し出し合流する 【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]健康 [装備]無し [道具]支給品一式×4、不明支給品0〜2(本人は確認済。核鉄の可能性は低い) [思考・状況] 基本:他の連中の脱出 主催者を叩き潰す 1:喫茶店に戻る。 2:ジョセフ、ハヤテ、マリア、ヒナギクと合流する。 3:首輪の解除方法を探す。 4:DIOを倒す。 5:赤木には用心する。 6:主催者を倒す。 参戦時期:原作28巻終了後 [備考] ※パピヨンについては、ハヤテから聞いていたので、 喫茶店にいることを不思議と思っていません。 ※こなたがスタンド使いかと疑っています
投下完了いたしました 支援どうもありがとうございます
流石全スタンド中、最高の精密性を持つスタープラチナ! 解体された腕も治療可能! そこに痺れる、憧れるぅ! でも、承太郎さん、カズキにそのケはないんです。 ノーマルなんです、彼は。 ……何か他にも言いたい事があったはずなのに承太郎の「愛の告白」云々で全て飛んでしまったww まあ、とにかくGJ!
投下乙。3回目にしてついに投下に成功しましたねw酉はしっかり覚えてたよ。 しかしハヤテと承太郎の間に不穏な空気が流れ始めた……。後々に大変なことになるかもしれんね。 それぞれの感情が自然で文章も綺麗で素晴らしかったです。
かわいそうな光成に死亡フラグが積み重なっていく気がする……
投下乙です! ◆Yb氏初投下おめでとうございます! 流石スター・プラチナ、骨折も直せるとは! ナギの成長の描写もピカイチでとてもGJです! これから共に完結目指して頑張りましょう! さてこれで予約も全て出終わった事ですし放送を投下しますね。
辺り一面が真っ暗な闇で覆われた空間。 そこで時計の秒針の動く僅かな音だけが響いている。 やがて時計の長針と短針が一つに重なり、12という数字を指し示した時一人の男が口を開く。 「時間だ」 その言葉に一人の老人、徳川光成が無言で頷き、彼が座っている机に置かれたマイクを手に取る。 ◇ ◆ ◇
気分はどうかの諸君? 午後12時を迎えたので2回目の定時放送を行うぞ。 脱落者、禁止エリアの事は諸君も気になるじゃろう? 一言も聞き逃さないよう心して聞くがよい。 それでは禁止エリアから発表するぞ。 午後13時からH-2 午後15時からC-2 午後17時からA-7 次に午後12時までに惜しくも脱落していった者達を発表する。 桂小太郎 灰原哀 高良みゆき 本郷猛 花山薫 鷲巣厳 カズマ 平賀才人 桐山和雄 フェイスレス 武藤カズキ 以上、11名じゃ。 前回より3人も増え、ペースが上がっているようでなによりじゃ。 この調子で各人、存分に闘いを続けるがよい。 ちなみに今読み上げた脱落者の中に自分の大切な者、愛する者が居た諸君。 今頃、悲しみに明け暮れているじゃろうがそう悲観する事もないぞ? これは言い忘れてた事なんじゃがな、実は最後の一人まで勝ち残った者には優勝者の褒美として一つだけどんな願いも叶えられる権利が与えられるんじゃ。 勿論、死者を現世に呼び戻す事も可能じゃ。 盗聴がどうとか言っておる者達もこの事をよく考えて自分達の身の振り方を考えるがよい。 それでは、バトルロワイアルを続行する!! ◇ ◆ ◇
定時放送が終わり、数秒後一人の男が気味の悪い笑い方をしながら光成に向けて拍手する。 「ククク……大した演技だ徳川光成」 軍服に身を包んだ男が口を開く。 その声の主はガモン共和国の英雄ガモン将軍、そしてまたの名を……暗闇の使い、暗闇大使。 「お、お主達は一体何が望みなんじゃ!? こんな悪魔がやるような事を……」 先程の放送の時とはうって変わって隠しようの無い恐怖を浮かべながら、光成は今まで自分を脅し続けた暗闇大使に訊ねる。 「キサマの役目は我々の用意した台本を只、読み上げる事をするだけだ。 それ以外は何も考えずやり遂げればよい」 そう言って暗黒大使はその場を離れ、自室に戻ろうと背を向けて歩き出す。 一方光成は只、絶望に打ちひしがれたままその場に座り込む。 自分が既にメイド服を着て、シエスタと呼ばれていた少女に行ってしまった仕打ちを後悔しながら。 「お主達は……何者なんじゃあ…………?」 思わず光成の口からこぼれ出た言葉。 その言葉を聞いた暗闇大使はその場で立ち止まり、光成の方にゆっくりと振り向く。 再び気味の悪い笑みを浮かべながら。 「ならば聞くがよい……我々は『BADAN』。神に愛されし者。」 現時刻約午後12時。 依然、バトルロワイアル続行中。
投下終了しました。 wikiに収録され次第改行の方を直したいと思います。
413 :
Classical名無しさん :07/10/21 23:58 ID:DSc1ossE
この3つかあ・・・・H2は特に問題ないけど、C2のDIOは15〜17時の2時間の間大ピンチになるな。 そしてA7はアーカードVS散の真っ最中だな。まあ5時間以上戦い続けるってのはないと思うが。
投下乙。 フェイスレスなのかな……白金じゃなくて? 名簿にはどっちの名前で載ってるんだろう。
お二方とも、投下GJです! ◆Yb氏の作品は、ナギの成長が良い! カズキも命を賭けて、守ったかいがあるってもんだ 相変わらず承太郎も、実にクール ◆3O氏の放送については、先程コメントしましたが 禁止エリア、そこかぁ… アーカードと散様だと、五時間くらい戦い続けそうだから困るw
C2来たか。 引きこもりマーダーDIOも移動しろ、ということだな そして光成、参加者からは恨まれ、真の主催者からは利用され……。 憐れとしかいいようがねえ。
両氏とも投下GJです! 承太郎いつプッツン来てもおかしくないなぁ……。 ナギもちゃんと成長しててカズキもこれで報われるよ。 三成さん……こんなにカワイソスな主催関係者も珍しい。 ところで……23日0時から予約開始で良いんですよね皆さん!?
もちろん、OK
遂に予約合戦か……被りませんように〜。
投下までまだ結構ありそうだからネタフリ(毒吐きで自分が言ったことだけどな) 「ステルスマーダー」に対して「ステルス対主催派」とかどうよ?
確かに脱出フラグは無理なく自然に立てれるよね。 主催者の1人が密かに用意してくれてるとかね。ってかあの人しかいないじゃんw
いつか感電さんのラジオスレで、そんな話をした気がするw 強大なマーダーがいれば、みんなで一致団結できるはず! ↓ 俺が、その強大なマーダーになるぜ! みたいな
ええっと ステルスマーダーが対主催のふりをして対主催のパーティの中に入り込んで 扇動したりするマーダーだから ステルス対主催派はマーダーのふりをしてマーダーのパーティに中に入り込んで 扇動したりする対主催派 扱いにくくね?
しかしあの人だったら有無を言わさず承太郎あたりにオラオラされそうな気がw
>>422 某アニロワのグリ○フォス見たいに、自分から志願して主催者側に行って
でもって、光成さんと手を組んで
他の対主催の人たちを偶然の機会(わざと強力アイテムを落とすとか)で支援
と言うのが俺の考えた限界だった…
マーダーの振りをしてぬるい考えの奴を導くっていうのは、ラノかどっかで見たな その結論は精神的に思いつめた結果だった気もするが
アレか? 書き手ロワのLx氏とか?
マーダーかつ対主催、ってのは簡単にありそうなんだけどな。 「脱出には首輪の解析が必要か……適当にそこらの奴ぶっ殺してサンプル確保するか」みたいな。
ステルス対主催者か、三成さんが成れれば・・・・・・ だめか、かっこよく死亡までしか想像できねぇ
遅くなりましたが、放送お疲れ様です。 実は次回投下SSで、放送と名簿に関するネタをやろうと思っているので、本スレに書き込みます。 フェイスレスの名前ですが、名簿には白金と書かれていて、 放送では既に投下にあるとおり、フェイスレスと呼ばれたとしていただけると助かります。 つまり、これまで投下されたSSの通りです。 次のネタでは、名簿にはフェイスレスと白金って二つ名前が書いてあるとか、 そんな風になってしまうと矛盾が生じるので……あつかましいですが、 これまでのSS通りの設定と言う事にしてください。 ですので、この名簿の記載名と放送の呼び出し名もセットで予約します。 万一、他に予約している方の中で、フェイスレスと白金の両方が名簿に書かれている という想定でSSを書いている方がいらっしゃいましたら、言ってください。 私のほうは破棄出来ると思いますので……
>>431 いいんじゃないでしょうか。
新作を期待しています。
投下する時皆さんに相談すれば良かったですね……。 申し訳ないです。
434 :
Classical名無しさん :07/10/25 04:25 ID:CmSa1BnY
吉良吉影の発見 拳王の夢 暴凶星の道 君には花を、いつも忘れないように 第二回放送をwikiに編集しました
編集乙です。
ジョジョとハヤテだけか、死者が出てないのは。 そろそろどっちか誰か死んでくれないかな。
覚悟からも今のところ出てないよ まぁココは、参加者自体が少ないんだが
ま、どうせいつか普通に死ぬだろ
439 :
Classical名無しさん :07/10/26 03:10 ID:a9N1Nm1E
何気マリアさん覚悟勢二人と会ってるんだな。
投下あるまで第一回放送〜第二回放送の間に投下された、自分の好きな作品でも挙げてくか? 言い出しっぺの俺の好きな作品はエンゲージかな。 壊れたつかさを見た時はどうなるかと思ったが、その後の本郷の死を無駄にしないと決めたヒナギクの一喝、そして立ち直ったつかさの思いと川田の約束は見てて胸がいっぱいになった。
「気に入らない奴ほど、コンビネーションの相性はいい」 なんと言っても銀時と吉良のタッグですよ。そしてドリフオチw 美形の調子コキっぷりも最高だし、ルイズ、マリア、コナンとみんなが生き生きしてた。 俺の中ではお手本のような1話。
「偽りの勝利」 これはすごいと思ったぜ… 勿論SSの内容もだが、何より赤木と鳴海を組ませたのが一番すごいと思う理由だ。 今まで「からくりサーカス」をまったく知らなかった俺が、 このSSを呼んで一気に大好きな漫画になった… この作者が「鳴海&赤木」ペアを作らなかったら 俺は漫画ロワで読んだり書いたりはしなかっただろう… おそらく、この作品が「からくりサーカス症候群」の感染源だと思うぜ…
鬱話だけど「美徳の不幸」 桂、哀、みゆきの三人ともが壮絶かつ気高い最期だった それだけに生きていたらどんな活躍をしただろう などと考えてしまうと切なくやりきれなくなる話 もちろんDIO様の強さに痺れた部分も大きいけどな
「Drastic soul」 何と言ってもカズマが凄かった。 そしてカズマの影響で正義に目覚めたアミバに感動。 是非ともアミバには自分の信念を貫いて欲しい。
>>442 それ書いたL9氏が藤田作品大好きっぽいからな。
そういや顔なし以外のからくりキャラの登場話って全部この人が書いてたんだな。
446 :
Classical名無しさん :07/10/27 02:56 ID:3Hc1qHDY
一日みない間にwikiがかなり更新されててビビった俺がいる。
俺も「Drastic Soul」だなー カズマさんがかっこよすぎる キングクリムゾン+シルバースキンの鷲巣を、力押しでブチのめしたのはさすがだぜ! アミバに対しての「信念は見つかったかい?」ってセリフも良い!
拙い文章だが、漫画バトロワとらき☆すた、コナンの参加者一覧を埋めておいた 後は仮面ライダーとゼロの使い魔と北斗の拳が埋まってないんだが、誰か詳しい人書いてくれんかなぁ… けっこう話数も増えたことだし
449 :
Classical名無しさん :07/10/27 08:40 ID:3Hc1qHDY
こちらもひどい文章だが、一応ラオウとアミバを埋めた ラオウの方は特にひどいので誰か修正してくれることを願う。
しまった。 喫茶店にいたときの方が、DIOに近かったのか…… 今までのSSと矛盾が出来てしまうので、DIOの予約を破棄します。 申し訳ありません。
投下します
「すまねえな……やるべき事を忘れてたぜ。 俺は1度駅に戻らなくちゃあならねえ。すぐに戻ってくるから、ここで待っていてくれ」 喫茶店を目指すために歩き出してすぐに、ジョジョさんが僕にそう言ってきた。 何でわざわざ戻るんだろう? そう思った僕が理由を尋ねると、ジョジョさんが首を指で差す。 ……いったい何をしているんでしょう? 「はあ」 ついつい怪訝な声を上げてしまった僕を見て、ジョジョさんは首輪をトントンと小突きだした。 本当に、何をしているんだろう? そう思って眺めていたら、ジョジョさんは少し苛立った様子で口を開いた。 「ここから脱出する為の1番の障害は、この首輪だ。首輪がどんな機械で出来てるかは知らねーが、調べるためにはサンプルがいるだろ? ……ここまで言えば、さすがに分かるか?」 「あー……」
要するに、首輪を回収しに行きたいのだろう。 だったら、最初からそう言えばいいのに…… 「でも、なんで1人で戻るんですか? 1人で行動するなんて危険ですよ!」 「テメーは、またお嬢様にグロテスクなもんを見せてえのか? 俺はカズキに襲い掛かった、フェイスレスって野郎の首輪を回収しようとしてんだぜ? 奴の死体には腹に穴が空いていたが、首はほぼ無傷だった。そんな奴の首輪を回収するには、どうするか……分かったか?」 首を切断しなくてはならない、ってことですか…… 確かに、そんな光景をお嬢様に見せるわけにはいきませんし、正直僕も…… 「そ、そういうことなら仕方ないですね。でも放送までには、戻ってきてくださいね」 「ああ」 ジョジョさんは、それだけ言うと駅まで走っていった。 それにしても、首を切断するなんて…… 首輪を調べるためには、必要だなことだけど…… ■
「とりあえず、外したはいいが……」 そう呟くと、俺は回収した首輪を眺める。 スタープラチナの目で注意深く観察しても、継ぎ1つ見つからねえ。どーなってやがんだ? まあ、俺は機械に関する知識なんて持ってねえからな。 機械に詳しいナギなら、何か分かるかもしれねえ。 ナギが分からなくても喫茶店にいた連中の中に、分かる奴がいるかもしれねえ。 内部の構造さえ分かれば、俺のスタープラチナで解除する自信はある。 『陰者の紫』で内部を念写できるジジイと合流できれば、もっと楽なんだがな…… 「さて、首輪も回収したんだ。放送も近いしな、そろそろ――」 『そろそろ戻るとしよう』そう言おうとして、止めた。 駅のプラットホームには、流星指刺(スターフィンガー)で首を切断されたフェイスレスの死体が転がっている。 こんな野郎の死体が転がっていようと関係ねぇが、俺が弄繰り回した死体を晒しっぱなしにするってのは、少し目覚めが悪くなりそうだぜ。 ナギとハヤテの元に向かうのは、この野郎の墓を作ってからにするか。 「……やれやれだぜ」 墓を作るのに結構手間取っちまった。 放送前に帰らなくちゃあならねぇってのに…… そう思った、その時だ。
『気分はどうかの諸君?』 あの光成とかいうハゲの、聞いただけで吐き気のする声が辺りに響き渡る――放送が始まっちまった。 駅にある時計を見れば、もう12時だ。 仕方ねえ。ナギとハヤテの元へ向かうのは、放送をメモにとってからにするか…… ■ 「……ジョジョさん、遅いなあ」 ハヤテがさっきから同じことを呟いている。これで7度目か? 確かに遅いが、ジョジョなら心配は無用なのに。 それにしても、首輪を手に入れるために首を切断するなど…… ハヤテがジョジョについて行こうとしないでくれて、本当に良かった…… 「お嬢様もなかなか起きないし……大丈夫かなぁ」 もう少し待て、もう少しだけなんだからな! 本当に、もう少ししたら降り―― 『気分はどうかの諸君?』 って、放送が始まってしまったぞ!? ジョジョ、本当に大丈夫……なんだよな? 【B−3 南東 一日目 日中】
【三千院ナギ@ハヤテのごとく!】 [状態]全身に打撲 [装備]スパイスガール@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]無し [思考・状況] 基本:殺し合いはしない 1:ジョジョ、大丈夫だよな? 2:もう少ししたら、ハヤテの背中から降りる。 3:マリア、ヒナギク、ジョセフと合流する。 4:カズキの恋人という『斗貴子』とやらに会って、カズキの死を伝える。 参戦時期:原作6巻終了後 ※スパイスガールは疲労のため、しばらく出せません。 【綾崎ハヤテ@ハヤテのごとく】 [状態]健康。 [装備]454カスール カスタムオート(7/7)@HELLSING、首輪探知機@漫画版バトルロワイアル [道具]支給品一式-水少量 13mm爆裂鉄鋼弾(35発)、ニードルナイフ(15本)@北斗の拳 女装服 音響手榴弾・催涙手榴弾・黄燐手榴弾、ベレッタM92(弾丸数8/15) 不明支給品0?3(フェイスレス・ナギ) [思考・状況] 基本:出来るだけ多くの人を助けたい 1:放送までに帰るって言ったのに、ジョジョさん遅いなあ。 2:承太郎と合流後、喫茶店に戻る。 3:マリア、ヒナギクを探し出し合流する
【B−3 駅プラットフォーム 一日目 日中】 【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]健康 [装備]無し [道具]支給品一式×4、フェイスレスの首輪、不明支給品0〜2(本人は確認済。核鉄の可能性は低い) [思考・状況] 基本:他の連中の脱出 主催者を叩き潰す。 1:放送をメモに取ってから、ハヤテ・ナギと合流。 2:その後、喫茶店に戻る。 3:喫茶店に着き次第、首輪について考える。 4:ジョセフ、ハヤテ、マリア、ヒナギクと合流する。 5:DIOを倒す。 6:赤木には用心する。 7:主催者を倒す。 参戦時期:原作28巻終了後 [備考] ※パピヨンについては、ハヤテから聞いていたので、 喫茶店にいることを不思議と思っていません。 ※こなたがスタンド使いかと疑っています
投下完了です。 今日の朝になってプロットを変更したので、おかしいところがあるかもしれません。 見つかれば指摘してください
>>463 投下GJ!
今日になってDIOの予約を破棄したから、期限内に投下できるかなと思ってましたが、心配無用でしたねw
首輪ゲットで脱出に少し近づいた……のかな?
あと、スターフィンガーを見れて少し感動
投下乙です なんかハヤテと承太郎の間に、何か溝を感じる… いやまあ、ハヤテの反応は仕方ないけどね……
>>463 投下乙でした!
承太郎とハヤテのすれ違いがいい感じですね。
つくづく承太郎って誤解を招きやすい性格してんなあ、
ハヤテがどこか距離を感じてしまうのも無理はないですな。
非情に徹しきれる人間と分かっていても徹しきれない人間、
その溝を上手く使ってるなあと感心させられました。
重ねて乙です!
投下乙! そういえばこのグループだけは同作品の知り合いで死者が出てないんだよなぁ・・ 他のグループはひと波乱ありそうだ
投下乙 このグループも首輪を手に入れたか…… 個人的には嬉しいかぎりだ。だが、雲行き怪しいのはハヤテと承だな……
ちょっと、事情が出来たからトリップつけるな
ちょっと、事情が出来たからトリップつけるな p://comicroyale.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/Map/view.cgi
投下乙! スターフィンガー。マイナーな技をw これで銀さんと合流すれば、首輪に関して光明が見えるんだろうけど…… とにかくGJ!
GJ! 今朝にプロットを変えたのにもう投下出来るとは……その筆の速さが羨ましいです! ついにこのチームも首輪をゲットですか!今後どうなるか期待できますね! そして承太郎とハヤテになんとなく不吉な雲が……こちらも気になります。 では恐らく起こるであろう投下ラッシュ2番手をやらせて貰いますよ。 何だかんだいって10作目まで来ましたがw それでは斗貴子さん投下します。
赤と白で彩られた一台の消防車が大地を疾走する。 本来は消火作業のため使われる消防車だが当然この場ではそんな役目を請け負っていない。 只参加者の移動を円滑に行うために、そして強いて言うなら……参加者を轢き殺すために。 「ふぅ……もうすぐあの老人が言っていた放送の時間か」 何の罪もない一般人を自分の不注意で轢いてしまうような事は絶対に避けなければならない。 そのため鼻の上に特徴的な傷跡を持つ少女、津村斗貴子は全神系を運転に集中させていたがあの忌々しい光成という老人が言っていた定時放送の事を思い出す。 慣れない消防車の運転に今まで注いできた集中力を一旦停止させ、同時に斗貴子はブレーキを踏んで消防車を停止させる。 そしてテキパキとデイパックから鉛筆と地図、そして名簿を取り出す。 数時間前、花山薫と共に範馬勇次郎と闘っていた時とは違い今はもうすぐ行うと思われる放送に備えるためだ。 侵入しただけで自分の首に付けられた首輪を爆破させる禁止エリア。 この情報をないがしろにするわけにはいかない。 そう考えながら斗貴子は第一回放送で放送された禁止エリアの位置、そして脱落者の名前をそれぞれ地図と名簿にそれらの印を付けていく。 「……やはり、いい気分がしない。最低な気分だ……」 記憶を頼りにしながら放送で最後に呼ばれたアレクサンド・アンデルセンという名前に斜線を引き終わった所で斗貴子は呟く。 たった今斜線を引き終わった八人の名前は全て自分にとって聞き覚えの無いものではあったがそれでも当然こんな作業はいい気がしない。 そんな事を考えているとどこからともなく斗貴子の両の鼓膜が震えた。 そう―― 『気分はどうかの諸君? 午後12時を迎えたので2回目の定時放送を行うぞ』 忌々しい声で自分達に向けて発せられる光成という老人の声。 第二回放送が始まったからだ。
支援
(この悪魔め……) この異常な事態の元凶である光成に自分でも驚く程に憎悪を感じながら斗貴子は怒りに身を焦がす。 勿論、花山をまるで玩具のように弄び、 惨殺した勇次郎に対しての憎悪もかなりのものではあるが光成に対しての感情はそれすらも上回った。 『脱落者、禁止エリアの事は諸君も気になるじゃろう?』 (何度聞いても吐き気がする口調だ……) 握り締めた鉛筆を思わず折ってしまいそうな程に込めた力が斗貴子の感情を示す。 『一言も聞き逃さないよう心して聞くがよい』 (貴様は必ず私とカズキで地獄を見せてやる……私達の武装錬金でな!) 今は傍にない、自分の身体の一部ともいえる程慣れ親しんだ武器、バルキリー・スカート。 そして自分にとってどんなものでさえも代わりにする事が出来ない存在、 武藤カズキの事を考えながら斗貴子は憎悪に塗れた誓いを心の中でたてる。 その表情はとても少女のものと言えることは出来なかった。 『それでは禁止エリアから発表するぞ。 午後13時からH-2 午後15時からC-2 午後17時からA-7…………』 今、この瞬間に放送で発表された禁止エリアの事についてメモを行うため斗貴子は鉛筆を走らせる。 依然、表情は変えずに。
『次に午後12時までに惜しくも脱落していった者達を発表する。 桂小太郎 灰原哀 高良みゆき 本郷猛 花山薫…………』 花山の名前が呼ばれた瞬間、斗貴子の鉛筆を走らせる手の動きが思わず停止する。 だがそれもほんの一瞬の事。 歯を軋ませながら斗貴子は名簿に記された花山の名に他の線よりも一段と濃い斜線を 思いっきり引かせる。 花山、そして自分の無念さを噛み締めるかのように。 『鷲巣厳 カズマ 平賀才人 桐山和雄 フェイスレス…………』 そんな斗貴子の思いをよそに放送は脱落者の名前を発表するのを止めない。 既にこの時点で一回目の放送で発表された8人を超える10人の名前が呼ばれた現実に斗貴子の表情は暗い。 一刻も早くこの異常事態を解決しなければ……決意を固めながら斗貴子はなおも鉛筆を走らせる。
(しかし一回目に呼ばれた人数を考えるともうそろそろ終わってもいい頃だと思うが……) 予想よりも多い脱落者の数を考えながら斗貴子は早く放送が終わって欲しいと願う。 カズキやキャプテン・ブラボーの名が呼ばれないと断定できないからだ。 たとえ核鉄がなくても戦士長であり、無類の強さと正義を備え持つキャプテン・ブラボー。 そして人を守るという思いを力に変え、どこまでも強くなったカズキ。 彼らは自分よりもよっぽど強い存在だ。 だが斗貴子は数時間前、勇次郎の圧倒的な力を思い知らされた。 流石の彼らでもあんな化け物の様なものと闘えば只ではすまないだろう。 その事が斗貴子の不安を駆り立てている。 特に…… (もしカズキが死んでしまったら……私は……) 自分にとって最悪のケースを考えるだけで全身に寒気が湧き上がってくるのを斗貴子は感じた。 そして放送は続く。 斗貴子の淡い思いを踏みにじるかのように。 『武藤カズキ』 刹那。 斗貴子の手によって強く握り締められていた鉛筆が、彼女の手から離れゆっくりと……とてもゆっくりと下方へ落ちていき……黒鉛の塊が砕け散った。
――嘘だ―― 胸の鼓動が不自然なくらいに速くなり、止める事が出来ない。 こんな経験は初めてだ。 ――嘘だ嘘だ―― 今、自分が聞いた事が信じられない。 たしかとても聞き覚えのある名が放送から聞こえた気がする。 ――嘘だ嘘だ嘘だ―― まだ放送から何か声が聞こえてくる気がする。 けどそんな事今の私には興味はない。 ――嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ―― だってそうだろう? 私のせいで一度は命を落とし、化け物との血塗られた闘いに引き込んでしまったあの少年の名が呼ばれた気がするからだ。 ――嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ―― そうか……これは夢なんだ。 そうだ……そうじゃなかったらあの名が呼ばれるわけはないんだ……呼ばれちゃいけないんだ。
――嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ―― あれ?でも頬を抓ると確かに痛みを感じるのは何故だ……? 夢の中では頬を抓っても痛くはない事は子供でも知ってる事なのに……。 ――嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ―― 辻褄が合わない……夢じゃなかったらとても説明がつかない。 もしかして……今、私が居るこの世界は現実ではないのだろうか? ――嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ―― だからそろそろ……誰でもいいんだ。 早く私に言ってくれ。 あの名が……カズキの名が呼ばれた事は……カズキが死んだ事は…… ――嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ―― 嘘だと言ってくれ…………! ◇ ◆ ◇
放送が終わって私は外の空気を吸うために消防車の運転席から外に出ていた。 もう放送から何分経ったかわからない程私は……哭いていた。 あれほどまでにも昂ぶっていた勇次郎や光成への怒り、花山への罪悪感は何故か放送でカズキの名を聞いた途端、何処かへ飛んでいってしまった。 自分はこんなに弱い存在だっただろうか……? カズキと出会う前の自分ならここまでの醜態は晒さなかった筈。 でも私はカズキと出会った事を後悔はしていないし、寧ろ只ホムンクルスを殺す事だけのために浪費される筈だった私の人生に光を与えてくれたカズキに感謝の念がある……山吹色の暖かい光をくれたカズキに。 でも私はもうそんなカズキに会う事が出来ない……ホムンクルスに関しての問題も解決した今、私の生きる意味は……何があるのだろう? 「駄目だ……カズキが居なければ私の生きる意味なんて……もう無い」 私はもうどうでも良いと思い始めた。 四の五の考えるのはもう疲れたんだ……カズキが居なければこんな世界生きている意味 なんてない……。 どうせ意味がないならもう自分の手で幕を引いてしまおうか……? そう思った私は自分の舌に歯を当て、少し力を込めた。 肉が千切れる音が聞こえ、同時に舌に痛みを感じる。 いや、痛みだけじゃなくてこの味は……そう、鉄の味……血液の味が口の中に序々に広がっていくのも感じる。 いつか読んだ本には確か舌を噛み切れば残った部分が丸まり、気道を塞いで窒息死に陥るらしい。 「窒息死……か」 それもいいかもしれないな。 そう思い、私は更に力を込めようと……その時だ。 私の前にいつのまにか軍服を着た一人の男が立っている事に気付いたのは。
「お前は……?」 そういって私は目の前の男に全く警戒せずに問う。 放送を聞く前の私ならこの目の前に居る男が危険人物かどうか警戒を行いながら話しかけただろう。 でも……別にどうでもいいんだ。 この男が危険人物であり、私を殺そうと襲い掛かってくるのならそれはそれでいいかもしれない。 だってカズキはもう居ないんだ……どうとでもなれ。 「ふん!脆弱な存在め……無様なものだ」 目の前の男が私を軽蔑したような目を私に向け、言葉という剣で私を責めたてる。 ははは…そうさ、私は無様さ。 カズキを助ける事が出来ずにこんな風に文字通り腐っている。 笑いたいなら笑えばいい……まぁ私はお前にどう思われようが関係ない事だが。 「だが、この底辺からキサマはどう足掻くか……その事に多少の興味はある」 目の前の男がよくわからない事を心なしか少し嬉しそうな表情を浮かべて言っている。 どうでもいいが名前くらい名乗りはしないのか……? そんな事をぼんやりと思っていると私はその時、目の前の男が何か土に塗れたものを引きずっていたのに気付いた。 あまり興味はないが私はそれとなくその物体を観察する。 どうやら男が引きずっているのは人間らしい……洋服は黒い、学生服のようだ。 目の前の男に後ろから首根っこを掴まれているため、顔を確認する事は出来ない。 (黒い学生服……まさかな、でもあの髪型は……) 何かが引っ掛かる。 そんな時、目の前の男がその引きずっていた物体を依然首根っこを掴みながら私の前に掲げる。 丁度太陽が昇っている方向と同じ向きにその物体が掲げられたので、太陽の光の眩しさに思わず両目を細めてしまう。 でもそれも一瞬、次第に眩しさに慣れた私は両目を開けて目の前の物体を確認しようとする。
「…………え……?」 今日、私は一体何度驚いた事だろう。 しかもその全ては小さいものではなく、かなりの大きさのものだ。 「カ…………」 そして今自分の目の前にはカズキの名をあの放送で聞いた時と同じくらいの衝撃を与えてくれるものがある。 私は自分でもここまで出来るとは思わなかった程に両目を開き、それを凝視している。 それは……私にとって一番大切なもの……いや、大切な人。 「カ!カズキ!?」 カズキが目の前の男の右腕によって吊り上げられていた。 目の前の男が何故カズキの死体を持っているのか私にはわからない。 この男がカズキに手を下したかもしれないという疑惑が浮き出てくるが……今の私には別の感情の方が強い。 「カ!カズキを早く下ろしてくれ!早く!」 今の私にはカズキの事だけで頭が一杯だ。 見たところ左脇から胸にかけて痛々しい裂傷が見られるが他に目立った外傷はない……本当に死んでいるのか疑うくらいに。 そうだ……あの光成という男の言っている事が本当かどうかは限らない! 今、私の目の前に居るカズキは……まだ生きているのかもしれない! 身体の奥底から熱い何かが湧き上がるのを感じ、段々と私は人としての気力を持ち直していく。 カズキが生きているかもしれないという希望の光が私の心を照らしていく。 そんな風に希望の光に包まれた私を見て目の前の男は……笑っていた。 寒気を覚えるほど冷淡に。
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!kab :07/10/27 22:05 ID:cdLvGg2.
そして目の前の男は空いていた左腕をカズキの背中に向け……そのまま直進させた。 その瞬間、私の視界には……目の前の男の左拳が入ってきた……カズキの身体からまるで生き物のように顔を出している拳が。 「な…………っ?」 あまりの出来事に呆然としている私を尻目に目の前の男はまた腕をカズキの身体から引き抜き、何度も何度もカズキの身体に拳を撃ちたてる。 私は目の前の男のとても許す事は出来ない凶行を止めようと直感的に思う。 けど、私の身体は動かない……だっておかしいんだ。 なんでカズキは今、あんなに身体に痛々しい穴を開けられてもあまり血が出ていないんだ。 それに……なんで…………一言も声が出ないんだ。 「……カ…………カズキ?」 さっきから一向にカズキは一言も喋らず、痛みによる叫びすら上げない。 たとえカズキの身体が丈夫で、我慢強くてもあれだけの拳が身体を貫いているのだ。 いくらなんでもこれはおかしい。 こんな状況を説明できる答えは…… ――カズキはもう死んでしまっている―― そんな事はあるか! 私は直ぐにその考えを真っ向から否定にする。 そうだ、カズキはあの男への反撃の機会を窺っているに違いないんだ! でも……そろそろ頃合だと思うぞカズキ。 そうでなければ……このままでは……君は……。 そんな事を願っていると目の前の男はカズキの身体に左腕を貫かせたまま動きを止めた。 でもそれもまた一瞬の事、目の前の男はその左腕でカズキの身体を持ち上げ、右腕を首根っこから放し、左腕と同じように右腕をも撃ちたてる。
「や……やめ…………やめてくれ……」 更に目の前の男は両腕を動かし、内部からカズキの腹の辺りを左右それぞれの腕で掴む。 次に目の前の男は両腕に力を込め……思いっきり左右に動かす。 そして……そう、丁度スナック菓子の袋を開ける時力を込めすぎて、中に入っているお菓子を外にブチ撒けてしまったように……カズキの腹が引き裂かれ、臓物がブチ撒けられた。 「うあああああぁぁぁぁぁっっっっっ!!!」 カズキの身体からからブチ撒けられた血液、肉、そして臓物が私に降りかかる……私の希望を塗りつぶすかのように。 ◇ ◆ ◇
「うっ……うっ……カズキ……カズキ」 目の前の男にまるでゴミのように捨てられ、無残にも腹を引き裂かれたカズキに私は泣きつく。 やっと見つける事が出来た希望が完全に粉砕され、同時に私の心も目の前の男の手で砕かれた。 こんどこそ私の生きる意味はない……いや、せめてこの男だけはたとえ共倒れになってでも殺そうか? そう考えていた私に目の前の男が突然思いがけない事を言ってきた。 「この男と共にもう一度生きたいか?」 そんな事は当たり前だ……でもそんな事はもう無理なんだ。 貴様のせいで……。 「くくく……どうやら放送を最後まで聞かなかったようだな?」 ……なんの話だ?最後まで……? 「キサマの行動しだいではそれも夢ではない」 どういう事だ?私は何をすればいい?カズキの笑顔をまた見る事が出来るのなら私は…… 「余が直々に教えてやろう……キサマの望みを叶えるその方法をな」 ◇ ◆ ◇
数十分前に放送が行われた空間。 そこで二人の男がモニターを見ていた。 一人はさもおかしそうな表情を浮かべ、もう一人は恐怖一色で塗られた表情を自分の横にいる人物に向けている。 「お主は悪魔じゃ……墓を荒らし、あの哀れな少女を煽り、そしてあんなものまでも……」 「どうせキサマが爆死させた小娘のために用意していた支給品だ。 利用せずに腐らせるのも惜しいだろう?」 徳川光成の意義を全く意に介さず、先程まで斗貴子の目の前に居た男、暗闇大使は光成の言葉をあしらう。 「くっ……しかし何故お主はあの少女に介入したんじゃあ……?」 目の前の暗闇大使という男は参加者を闘わせ、最後に残った者に用があるらしい。 しかしたった今この男が行ったのは明らかな介入行為。 観客がリングで闘う選手に武器を投げ与えたような行為だ。 こんな事をしては公正な結果を望めないのではないかと光成は思い、思わず声を上げる。 「くくく……何の事はない。所詮只の気まぐれに過ぎん。 それにサンプルの行動パターンの種類は多いほうがよかろう」 そう言って暗闇大使は自室へ足を進める。 この先起こる事を思い浮かべながら。 (さて……キサマの動きには期待しよう……津村斗貴子) ◇ ◆ ◇
私は今消防車を運転している。 勇次郎との闘いで負った疲労、そして先程ほんの少し噛み切った舌はもう既に完治した。 きっと先程の男が私に手渡した不思議な液体を飲んだせいだろう。 あの男が言っていたように私が飲んだ水は治療薬だったらしい。 どこか薔薇の香りがしたあの液体は。 「……ふふふ」 思わず笑いが込み上げてくる。 私があの男に教えてもらった事を考えていると思わず。 あの放送で最後に告げられた内容……優勝者に送られる『ご褒美』の事を。 これで笑うなと言う方が無理がある。 「痛かっただろうカズキ……でも、もう君は充分に頑張った。」 そういって私は隣の助手席に目をやる。 そこには私の大切な人、カズキが虚ろな目を私の方に向けている。 勿論、カズキの痛々しい腹はカズキの学生服で覆っている。 黴菌でも入ったらとんでもない。 「だから今の内にゆっくり眠っていてくれ……私のやるべき事が終わるまで」 私はこの場で何をやるべきなのかハッキリと悟った。 私はあの時からカズキと一心同体で生きていくと決めた……けど今となってはカズキは死んでしまい、私は生きている。 一心同体という決意からは著しく離れている……なら、答えは二つだ。 一つは私も死んでカズキの後を追う事。 これもいい答えだと思うが……もう一つの答えに較べて魅力が足りない。 そう、勿論もう一つの答えは……カズキが蘇る事だ。
「君が蘇るのなら私は……何だってやってやるさ」 戦士としての、人としての尊厳も、命さえもいらない。 私はカズキさえ居れば……何もいらない。 「だから私は全ての存在を殺してやる……勿論、勇次郎も!君を殺した奴も! そして君の身体をそんな風にしたあの男もだ!」 いや、あの男は私に放送の事も教えてくれたし、あの不思議な液体も与えてくれたから少しは救いようがあるか。 ならあの男は最後まで生き延びさせてやって……地獄に叩き落すか。 ジワジワと後悔の念を与えながらな。 いや待てよ……私の目的は最後の一人になる事だ。 悔しいが勇次郎、私よりずっと強いカズキを殺した奴、そして先程の男はかなりの実力者。 こんな奴らと闘う事はリスクがつきものだ……ならば私は弱者を殺し、人数を減らしていけば効率的じゃないか? 勇次郎達のような奴らでも最初の地に居た大男のような奴と闘えば無事で済まないだろう。 そして消耗したところを私が狙えば……完璧だ。 「ふふっ、今日の私は冴えているな……ならどこに向かおうか……?」 弱者がたくさんいると思われる場所……繁華街は勇次郎が向かった方向だから今は最適じゃない。 学校もこんな状況では行く目的もないだろう。 あとは…… 「病院か」 怪我人が少なくとも一人は居るだろう。 そんな奴なら命を刈り取るのも容易い。 まぁ欲を言えば武器は銃ではなく、刃物の方が扱いやすくていいのだが。 そこまで私は考えてふと思いつく。 本当に今日の私は冴えている。 刃物なら……直ぐそこにあるじゃないか。
「少し痛いかも知れないが我慢してくれカズキ……君の力が必要なんだ」 一旦ブレーキを踏み、消防車を停車させる。 そして私はカズキの左脇から胸に開けられた裂傷に腕を突っ込む。 あの男に穴だらけにされた事もあり、作業は思ったより容易だった。 カズキの胸の中で腕を動かし、私は目当ての物を探し当て掴み、引き抜く。 そして血に塗れた私の腕に同じように血に塗れた黒い核鉄が握られる。 「いつまでも私を守ってくれカズキ……私も君を守るから」 恍惚の表情を浮かべながら私はカズキの核鉄を力一杯抱きしめる。 こんなに私に力を与えてくれるものもそうそうない。 「さて……そろそろ往くとするか」 核鉄を制服のポケットに入れ、再び私はアクセルを踏む。 目的地は病院。 そして私の使命はカズキともう一度共に生きる事。 その事に対しての覚悟はある。 さぁ……往こう、全ての命を刈り取るために 勿論……人間だけじゃない。 そう人間だけじゃない……もう一つ壊さないといけない存在がある。 それは……自動人形。 カズキの死、そして目の前行われたカズキの死体への凶行。 これらは斗貴子の全てを撃ち砕いた。 そう……正常な判断を出来ないまでに。 斗貴子がアクセルを踏んだ事により、彼女の身体、頭髪が前後に揺れる。 その斗貴子の揺れた頭髪から……彼女の歳から考えて不自然なくらい、銀一色に染まった一本の毛が姿を見せた。 とても綺麗な銀色の毛が……。
しろがねktkr!
【D−4 中部 1日目 日中】 【津村斗貴子@武装錬金】 [状態]:消防車を運転中 健康 しろがね化 精神不安定、判断力低下(本人は極めて正常だと思っている) [装備]:核鉄(サンライト・ハート) USSR AK74(30/30) 水のルビー@ゼロの使い魔 支給品一式×2(食料と水無し) USSR AK74の予備マガジン×6 始祖の祈祷書@ゼロの使い魔 キック力増強シューズ@名探偵コナン 工具一式 医療具一式 [思考・状況] 基本:最後の一人になり、優勝者の褒美としてカズキを蘇らせる。 1:病院に向かい、参加者を皆殺しにする 2:強者との戦闘は極力避け、弱者、自動人形を積極的に殺す 3:勇次郎、カズキを殺した者、軍服の男(暗闇大使)は最終的に必ず殺す。 ※本編終了後、武装錬金ピリオド辺りから登場 ※上着が花山、カズキの血で滲み、顔と腕にカズキの血が付着しています。 ※消防車の中には消防服が一着あります ※消防車の水量は(100/100)です ※軍服の男(暗闇大使)は参加者の一人だと勘違いしています ※斗貴子が飲んだ液体は生命の水(アクア・ウィタエ)です また斗貴子は生命の水の事は知らず、只の治療薬の一種かと思っています ※カズキの死体は暗闇大使に掘り起こされ、今は消防車の助手席に座らされています また暗闇大使は大首領の力を借り、ワープ能力を使いました 今後暗闇大使が介入するかは不明です ※しろがねとなったため、身体能力、治癒力が向上しています また斗貴子はまだその事に気付いていません
投下終了しました。 支援どうもありがとうございました。 誤字、脱字、問題点があればご指摘お願いします。 ぶっちゃけかなり冒険したので色々と意見をお願いしたいです。 ……やっぱ欝系は難しいorz
投下GJ! 主催者介入は議論すべきかもしれないけど、おもしろくなってきた! 覚悟はいないし、斗貴子さんくるし、ラオウ来るかもしれないし、内部には吉良…… 病院組かきてえええええ!! 明日、からくり買いに行くぜ!
投下乙! 斗貴子さん、やっぱここでもマーダー化かぁ 貴重なマーダーを増やしたと言う意味でもこれはいいんじゃないかなぁと思うのだが 主催者介入も他ロワでもありますし、問題ないかと そしてしろがね化か 自動人形として判断するのはエレオノールと他に誰だろう? スタンド使いは傀儡扱いになりそうだし
投下乙! それで褒美に拘っていたのかw 主催介入は、あの素敵従兄弟ならやりそうですw 斗貴子さんのしろがね化に病院。そうか、そういうことかw GJ!!
投下おつ! うーん、原作ではなんとか踏みとどまった斗貴子もマーダー化か… 少年漫画フィルターも剛太もいない状況がこうも人を変えるとは
GJです! あそこに続いて、再び斗貴子さんマーダー化か…… 病院が本格的にやばくなってきたぜw さて、明日はからくりを買いに行かねば……w
斗貴子さん、しろがね&マーダー化しやがった! こいつはヤバイ! 逃げて病院組逃げてー!
やばいすごくいい!! GJ!! あと一回挫折した自分ですが、再チャレンジしてみたいと思います また迷惑かけるかもしれませんがよろしくおねがいします。
支援します。
え?
って、今から投下ってわけじゃないのか。 失礼した。 頑張ってください。
>>463 投下乙。ジョジョとハヤテの温度差は流石に仕方ないのかな……。
まさかフェイスレスが墓を作って貰えるとはw
細かいですが、
>>454 の最後の行に誤字が。「必要な」ですね。
>>517 殺人鬼トキコさんktkr!
可能性はあると思ったけどここまで恐ろしい描写をされるとはw
これくらいの冒険はかなりありがたい!
で、俺なんですが、延長させてください。すいません。
すいません、アーカードと葉隠散の予約延長を申請します。
チームマダオ&美形投下します。
「それではバトルロワイアルを続行する!!」 そう光成が宣言し、第二回目の放送は終わりを告げた。 F-5のマンションの一室。そこにいた神楽とキュルケは放心したかのように目を見開いていた。 平賀才人と桂小太郎、キュルケの想い人と神楽の仲間である二人の名前が放送で挙げられたからだ。 「嘘……、嘘よ……」 「な、何でヅラが死ぬアルか!! あのゴキブリ並みにしぶとい奴が死ぬ訳無いアル! そんな……、そんないい加減な事言うな禿頭ァァァァッ!!」 烈火の如く怒り狂う神楽と、かぶりを振りながら塞ぎこむキュルケ。 対照的ではあるが互いに激しく動揺しているのは同じである。 「嘘……よ……」 「ふざ……けん……っ……な……」 キュルケ、そして神楽は力なくうなだれた。 そして、その二人の動揺に付け込むかのように脳裏に浮かぶ『優勝者の褒美として一つだけどんな願いも叶えられる権利が与えられる』という言葉。 ――キュルケは思う、優勝すれば才人を甦らせる事ができると。 ――神楽は思う、もし桂に続いて銀時・新八が死んでしまっても、自分が優勝し願い事を言えば皆生き返るのではと だが、二人はそんな考えを振り払った。
キュルケには才人を生き返らせる為とは言え、親友であるタバサ、そして悪友で才人の主であるルイズを殺す事などできはしない。 それに、その為には神楽や命の恩人であるケンシロウをも手にかける事になる。 人にマダオなどというふざけたあだ名を付け、貴族である自分に無礼な発言ばかりする平民の神楽。 しかし彼女は、事故とはいえ彼女が大怪我を負わせてしまった自分を助ける為に奔走した。自分を助けようと力の限りを尽くしてくれたのである。 『ごめんなさい』とおずおずと謝った、いじっぱりな悪友を髣髴とさせる神楽。キュルケは、そんな彼女を殺す気になどなれなかった。 神楽にはもし生き返るとしても、共に暮らし、戦闘民族『夜兎』である自分を仲間と認めてくれている銀時や新八を殺す事などできはしない。 それに、その為にはキュルケや、キュルケの命を救ってくれたケンシロウをも手にかける事になる。 胸がでかければ態度もでかい。まるでダメなおっぱいお化け、略してマダオなキュルケ。 しかし彼女は、事故とはいえ危うく彼女を殺しかけてしまった自分の事を許してくれたのである。 『うん』と穏やかに笑い、自分のやってしまった事を許してくれたキュルケ。神楽はそんな彼女を殺す気になどなれなかった。 そして何より、 誇り高き貴族である少女の心が――、 戦闘民族として生まれながらその宿命に抗い、人の為にその力を使うと決めた少女の心が――、 この殺し合いの場で、主催者の口車に乗り殺人を犯すことを否とした。
支援
「……神楽」 うつむいたまま、キュルケは同じくうつむいたままの姿勢の神楽へと話しかける。 「……何アルか」 顔も向けずに神楽が答える。 「この殺し合い、絶対に止めましょう。あの主催者も、恐らく殺し合いに乗ってダーリンを殺した奴も、私は絶対に許さない、そして……」 一息付き、キュルケは顔を上げる。泣きはらした両の目に強い決意を携えて。 「私達みたいな思いをする人は、一人でも減らさなくちゃいけない」 「……もちろんネ」 すくっと、神楽が立ち上がる。彼女の瞳にもまた、キュルケと同じ強い決意の光を携えている。 「こんな殺し合いに乗った馬鹿は私がぶん殴ってでも止めてやるネ。そして最後はあの禿ジジイを死ぬほど後悔させてやるネ」 「ええ、私達の大切な人を失わせた罪、身をもって味あわせてあげましょう。いやという程、ね」 「考えはまとまったようだな」 今まで二人の反応を窺っていたケンシロウは狼狽する二人に一切話しかけなかった。 自分が傷つけてしまったキュルケを全力で助けようとする神楽、自分に重傷を負わせた神楽を許したキュルケ。 その二人があのような悪魔の誘いに負けないと、ケンシロウは信じていた。
「突然で悪いが俺は行かなければならなくなった」 「藪から棒にいきなりどうしたの?」 「そうネ、あれか? トイレか? ガタイ良すぎてそこのトイレに入れなかったか? だったらもったいぶった言い方しないで、素直にそう言うネ」 「違う」 きっぱりと否定し、ケンシロウは続ける 「このロワで知り合った一人の男、カズマが死んだ。カズマの性格からして、俺と戦う為にもしかしたらこの近く来ていたかもしれん」 その言葉に二人が固まる。もしもそのケンシロウが知り合った男がこの近くで死んだというのならば、その男を殺した人物がこの近くに来ているかもしれないという事である。 「カズマはさっき言ったアミバに任せてきた。俺はアミバを見つけ出す、そして奴がカズマを殺したのであれば……」 明確な意思を持ってケンシロウは続けた。 「殺す」 ケンシロウの体から発せられた殺気と覇気にキュルケと神楽は言葉を失う。
放送でカズマの名を聞いた時、真っ先にアミバが殺したのではと思った。 だがそれとは別にもう一つの考えが浮かんだ。ケンシロウがここへ来る途中あしらったあの老人。 もし、カズマが自分を追って来ていた場合、あの老人に出くわす可能性も高い。 あの奇妙なコートと人形のような物体は厄介な代物だ。カズマが倒されたとしても不思議ではない。 (あの時見逃さずに止めを刺すか、支給品を奪っておいた方がよかったかもしれなかったな) もっとも今となってはそれは後の祭りではあるが。 だが、アミバの性格からして、自分と対抗できる武器や仲間を見つけ、カズマを不意打ちで殺したという可能性も考えられる。 結局、真相を確かめる為には生存者であるアミバと接触せざるを得ないと言う事だ。 「俺は必ず帰ってくる。だから二人とも……」 「嫌よ」 ケンシロウが全てを言う前にキュルケがその提案を拒否した。 「皆が危険な目に合っているのに私達だけのんびりとここで待ってると思う?」 「そうネ! 旅は道連れヨ、私達も連れてくネ!」 キュルケの発言に神楽が続く。どうやら二人ともちょっとやそっとでは折れないようだ。 「駄目だ。怪我人を連れていく訳には……」 「連れていく訳にはいかないのに置いていくのはいいのかしら? いつそのアミバって人が見つかるかわからないのに?」 「むぅ……、だが神楽もいる事だ……」 「こんな逃げ場も無い所で集団に襲われたらどうするネ」 「ぬぅ……」 ケンシロウの意見を二人がぴしゃりと反対し、ケンシロウは言いよどむ。
支援
「ねぇケン、危ないのはどこだって一緒よ? なら私達は貴方についていく。足手まといにならないように努力もする」 「それにケンと一緒に行動してれば銀ちゃん達やキュルケの仲間にも会えるかもしれないネ」 「お願いよケン」 「仕舞いにゃ駄目だって言っても無視してついてくヨ」 頑として引かない二人に、ついにケンシロウが折れた。 「……わかった。だが、無茶はしないでくれ」 その一言に神楽とキュルケの顔がパッと明るくなる。 「話がわかる奴アル! やっぱケンはただの筋肉ダルマじゃないアルな!」 「ちょっと神楽、筋肉ダルマは失礼じゃない?」 「じゃあ筋肉眉毛か?」 「それはもっと失礼」 きゃあきゃあと言い合う二人に、ケンシロウは自然と笑みがこぼれるのを感じた。 「よし、全員で行動するとなれば話は別だ。今のうちに昼食を取り、それから出かけるとしよう」 「私殆ど食べちゃったヨ」 「……俺のを少し分けよう」 「じゃあ私のも少し分けてあげるわ」 「マジでか!? でもちゃらついたおかずには興味ないから米かパンが欲しいアル」 「恵んでもらうのに我儘言わないの」 こうして賑やかな昼食が始まった。
「マンションか……、もしかすれば誰かが潜んでいるかもしれないな」 マンションの向かいの角から顔を出しながら、マーティン・ジグマールは呟く。 放送を聞いた後、近くに人はいないかと、人が集まりそうなマンションまで捜索しに来たのである。 思わず「美形だ!」と叫びたくなる程の美貌も今は見る影もなく、風にアフロが揺れる。 「しかし、まさかあのカズマがこのような所で死ぬとは……」 自分の部下のスーパーHOLY蒼乃大気を破った、“反逆者”(トリーズナー)カズマ。 その男の死亡が先ほどの放送で発表された事はジグマールに衝撃を与えた。 「私ほどでは無いにしろ、奴はあの蒼乃大気すら破る腕前の持ち主。それが敗れるという事は……」 それは即ちカズマ以上の強大な敵が存在し得るという事。制限下におかれた今のジグマールには嬉しくない事実だ。 嫌な汗がジグマールの頬を伝う。 「とりあえずは無力な参加者を演じて取り入り、あいつらの悪評をふりまかないと」 長年威厳あるHOLY隊長を演じてきたジグマールだ。演技力にはそれなりの自負もある。 おまけに顔もぼこぼこで説得力もある。後はどれだけ情けなく、無力な一般人を演じられるかだ。 (ギャラン=ドゥ……) 今は出て来れない自分の頼りになる相棒の姿を思い浮かべると、寂しさと不安から涙がにじむ。 ジグマールは乱暴に目をこすり涙を拭った。 「僕がここで一人で頑張ってみせないと、ギャラン=ドゥが安心して出て来れないんだ……!」 一念発起し、慎重にマンションの捜索をするジグマール。ふと、その耳に誰かの声が聞こえた。
「誰かいるみたいだな、今度こそうまくやらないと……!」 そしてジグマールはその声の方向へと進む。 だが彼は知らない、そこにいる人物は彼が悪評をふりまこうとしている人物の知り合いであるという事を。 彼の受難はまだまだ終わる気配を見せない。 【F-5 マンションの一室 一日目 昼】 【ケンシロウ@北斗の拳】 [状態]:カズマのシェルブリット一発分のダメージ有り(痩せ我慢は必要だが、行動制限は無い) キング・クリムゾンにより肩に裂傷 [装備]: [道具]:支給品一式、ランダムアイテム(1〜3、本人確認済み) [思考・状況] 基本:殺し合いには乗らない、乗った相手には容赦しない。 1:昼食の後、アミバを捜索、事と次第によれば殺害。 2:ジャギ・アミバ・ラオウ・勇次郎他ゲームに乗った参加者を倒す。 3:助けられる人はできるだけ助ける。 4:乗ってない人間に独歩・ジャギ・アミバ・ラオウ・勇次郎の情報を伝える。 [備考] ※参戦時期はラオウとの最終戦後です。
【キュルケ@ゼロの使い魔】 [状態]後頭部打撲(治療済) 貧血気味 マントが破られている [装備]タバサの杖@ゼロの使い魔 [道具]支給品一式 [思考・状況] 基本:学院に三人で帰る、殺し合いには乗ってない人を守る、乗っている人は倒す 1:昼食後、ケンシロウと同行。 2:タバサ、ルイズと合流する。 3:サイトを殺した人物が乗っていた場合容赦はしない。 4:帰る方法を考える。 [備考] 軽い頭痛と出血により、行動に支障。 首輪をマジックアイテムだと思っています。 【神楽@銀魂】 [状態]疲労 精神的に少し持ち直した [装備]木刀正宗@ハヤテのごとく ジャッカル・13mm炸裂徹鋼弾予備弾倉(30×2)@HELLSING [道具]支給品一式 拡声器@バトルロワイアル [思考・状況] 基本:殺し合いには乗っていない人は守る、乗っている人は倒す 1:昼食後、ケンシロウに同行する 2:銀ちゃん(銀時)と新八を探す。 3:帰る方法を考える。 [備考]・原作18巻終了後から参戦。
【マーティン・ジグマール@スクライド】 [状態]:全身に負傷大 疲労大 美形+アフロ状態 [装備]: 本部の鎖鎌@グラップラー刃牙 アラミド繊維内蔵ライター@グラップラー刃牙(未開封) 法儀礼済みボールベアリングのクレイモア地雷(リモコン付き)@HELLSING(未開封) [道具]:支給品一式 [思考・状況] 基本:生き延びて全宇宙の支配者になる 1:ギャラン=ドゥの言うとおりに行動する 2:ギャラン=ドゥが活動できるまで戦闘は避ける 3:マンションにいる人物に接触・匿ってもらう(美貌が使えそうなら使う) 4:素性を知っている吉良、コナン、マリア、銀時、ルイズたちの悪評をばら撒く [備考] アフロ状態が次の話まで続くかどうかは他の書き手に任せます ※人間ワープにけっこうな制限(半径1〜2mほどしか動けない)が掛かっています 連続ワープは可能ですが、疲労はどんどんと累乗されていきます (例、二連続ワープをすれば四回分の疲労、参連続は九回分の疲労) ※ルイズと吉良良和と覚悟はアルター使いと認識しました ※沖田のバズーカ@銀魂(弾切れ)をS8駅の車掌室に放置しています
【ギャラン=ドゥ@スクライド】 [状態]:ジグマールに潜伏状態 全身に負傷小(自己治癒中) 中程度の疲労 [思考・状況] 1:成り行きを観察中 [備考] ※ギャラン=ドゥは制限によりジグマールと命運を共にしています そのため、ジグマールを生かしています ※ギャラン=ドゥは制限により、30分前後しか表に出られません(それ以降は体力を大幅に消費してしまいます) ※表に出られる時間はギャラン=ドゥ本人の体力と精神力に依存しています ※一度引っ込んだら2,3時間ほど間を置かないと、表に出られません(無理をすれば出られますが、体力を大幅に消費してしまいます) ※人間ワープにジグマールほどではないが、けっこうな制限(半径3〜4mほどしか動けない)が掛かっています 連続ワープは可能ですが、疲労はどんどんと累乗されていきます (例、二連続ワープをすれば四回分の疲労、参連続は九回分の疲労)
以上で投下終了します。支援ありがとうございました。 疑問等ありましたらお願いします。
GJ!! さようなギャラン=ドゥ…
>>556 投下乙w美形がのび太になっとるw確かにヘタレだけどねw
アミバ様これはピンチかな? ケンシロウの出方に左右されるな……。
神楽とキュルケも立ち直ってよかったです。
最後にケンシロウ、そのモテモテポジション俺と代われ。
GJ!! >「僕がここで一人で頑張ってみせないと、ギャラン=ドゥが安心して出て来れないんだ……!」 この一言に吹いたw 途中までキュルケと神楽の立ち直り話だったのに、美形に全部持っていかれましたw
投下乙 美形wまたまた空回りで戦闘フラグがビンビンだな 待ち受けるのはケンシロウ、神楽、キュルケ 隊長、あなたのことは決して忘れません。一分くらい
投下乙! 隊長が、ピンチだ! デンジャラスだ! しかし病院の話をしたら、またしても病院がカオスに……
GJ! 神楽とキュルケのコンビが凄い健気でなんか心が熱くなった! ケンシロウも保護者みたいでグッド! さて美形はこの後どう動くのだろうか……。 というかこことホテル組が合流したらどうなるんだろ……気になる!
GJ! 神楽とキュルケ、それぞれ殺し合いに乗らないと決意するさまがいいですね。 ケンシロウもいいパートナーにめぐり合ったものだ。 実は二人とも結構強いし。
せっかく苦心の果てにたどり着いた先で銀時やルイズの悪評を振りまくのか美形よw ケンシロウにタワラバな秘孔を突かれても知らないんだぜ
あ!それとちょっと気になった事なんだけど ケンシロウが「ロワ」って言うのは何か違和感を感じる。
566 :
Classical名無しさん :07/10/28 01:13 ID:tD9xIdZE
早く美形の棺桶を用意しないと秘孔突かれて死体すら残らなくなっちまうw
いつの間にかいっぱい投下されているよ乙
>>517 白銀化による
錬金術や医療技術などの知識、耐久力、自己治癒力、身体能力の上昇
+核鉄による回復力
なんという……生命力にしぶとい強マーダーの誕生
欝描写も恐ろしくてGJ
>>556 神楽の毒舌も相変わらずだww
ケンシロウも大人の対応なのか毒舌に反応しない
なぜか藁た
それに美形ヘタレっぷりは失敗フラグ臭がプンプンするぜえ
GJ
「このロワで知り合った一人の男、カズマが死んだ。カズマの性格からして、俺と戦う為にもしかしたらこの近く来ていたかもしれん」 を 「この殺し合いで知り合った一人の男、カズマが死んだ。カズマの性格からして、俺と戦う為にもしかしたらこの近く来ていたかもしれん」 に差し替えさせていただきます。ご指摘ありがとうございます。 毎回毎回誤字脱字誤表現orz
>>568 すまん、まだ脱字がある。
「この殺し合いで知り合った一人の男、カズマが死んだ。カズマの性格からして、俺と戦う為にもしかしたらこの近く来ていたかもしれん」
正しくは
「この殺し合いで知り合った一人の男、カズマが死んだ。カズマの性格からして、俺と戦う為にもしかしたらこの近くに来ていたかもしれん」
もしくは
「この殺し合いで知り合った一人の男、カズマが死んだ。カズマの性格からして、俺と戦う為にもしかしたらこの近くまで来ていたかもしれん」
ですね。
>>540 >「そうネ、あれか? トイレか? ガタイ良すぎてそこのトイレに入れなかったか?
GJ!!
シリアスな場面だったというのに吹いたw
確かに北斗キャラは、マンションのトイレとかだと苦労するかもしれんw
神楽とキュルケ、そしてケンシロウのやり取りがなんか良かった。
そしてジグマール哀れw
ステルスを発揮するにはちとその相手は手ごわいぞ・・・。
>>569 うぎゃああああああ!
「この殺し合いで知り合った一人の男、カズマが死んだ。カズマの性格からして、俺と戦う為にもしかしたらこの近くに来ていたかもしれん」
に差し替えます本当もう何かすいません
度々すみません。 描写不足の点がありましたので、一時投下すれに一部加筆修正したシーンを投下しました。 推古不足ですみません。それではおやすみなさい
573 :
Classical名無しさん :07/10/28 04:55 ID:tD9xIdZE
美形ケンシロウに新一の秘孔突かれて何もかも喋らされた挙げ句殺されそうだな・・・。
ごめんなさい。予約破棄します。 嫁にバレた……
うわぁ、それは残念ですけど仕方ないっすね・・・
>>574 おいおい、一発おれがその嫁殴ってやるよ。
ピコピコハンマーでな!!(まさに外道)
>>555 タイトルの涙を拭いてって、ジグマールの涙って意味なのかな。
ジグマールが、徐々にのび太化していくのは面白くて仕方ない。
>>DO氏。お疲れ様です。
これまでよく頑張ってくださいました。完結まで、読み線でも構いませんので応援していてください。
なんというか、服部の発想力とか、制限のからくりとか、勝フラグとか、色々残していかれたのは非常によかったと思います。
時々、書き手としても復帰してください。
で、wiki管理人より報告です。トリップは471参照
先日某2ndにも現在位置システムを導入したら、禁止エリアも編集できるようにして欲しいとのリクエストが来ました。
近いうちに、何らかの方法で禁止エリアも編集できるようにする予定ですが、
今すぐに……ってのは、出来そうもありません。なので、申し訳ありませんが、
どなたか、第二回放送分の禁止エリアについては作成していただけると助かります。
両人乙。なにこのコンビネーションw
やっちまった……現在位置マップの編集ミスった。
>>574 残念っす……もし戻ってこれるような事があればいつでも
嫁さんと仲良くしてください
>>577-578 両者乙!
仕事速いなァ……
それで……その…………。
かがみと三村とジョセフの予約が間に合いそうに無いんで……二日ほど待っていただけないでしょうか?
たまには期間内に投下しろよな、ホント……orz
病院が狂ってしまった…… とりあえず、禁止エリアマップを掲載。
4人とも乙なんだぜ
>>581 了解です。無理しないで頑張ってください!
4人ってなんだ。お二方だったぜ。とにかく乙です!
昨日ここ来て徹夜で読みきってしまった
皆さんすげええええ
本当に乙です
>>581 かがみがどうなるのか凄く気になるところ
楽しみにしています
>>585 徹夜ご苦労さ〜ん。
自分が特に好きな作品に対してはコメントを付けてくれれば書き手は嬉しがるものだぜ!
587 :
Classical名無しさん :07/10/29 23:42 ID:LHRQ1MA.
疑問に思ったんだけど、やっぱりパロロワで時間切れって無理かな?
それって全滅エンドなんじゃね そのエンド以外どうしようもなくなくなった時しかダメだと思う
>◆L9氏 コナンは予約しないでいいんですか?
物騒な予約キター!!! 斗貴子さんとラオウが来るとは一体どうなるんだ! 期待してます!
591 :
Classical名無しさん :07/10/30 01:43 ID:oGK6g6.s
何という修羅場 マンション組しだいでケンシロウ達が乱入して大乱闘になるぞ。
うがああああああ中間テストあったの忘れてたあああああああ!! アヒャヒャオワタ ふ〜〜〜〜〜初めてフラグぶった切りをやっちまった♪ だがどうって事ないな、思ってたより てな具合に死兆星のレベルじゃないくらい暴走しちゃってる気がするんで今回も一時投下いたしました また誤字脱字や、キャラの思考が不自然な箇所があったら指摘おねがいします
仮投下乙! 本格的な感想は本投下後にするぜ! 良い意味の暴走なら大歓迎だぜ!別に内容に問題はないと思うし。 それで気になったのはかがみの最終位置がわかりにくいことかな。 作品内ではE-7と表記されてるけど状態表ではジョセフ達と同じ位置になってるから。
>>592 問題ないっぽいっすよ。感想は本投下のあとで。
お先に投下させていただきます。
遅れてすいません。投下します。
「俺がそんなペテンに加担すると思うか!」 このセリフを劉鳳が吐くのはこれで5度目となる。 事の発端は服部平次が数時間前に提案した「偽りの脱出」である。 首輪に繋がれ、強大な殺人鬼とともに隔離空間に閉じ込められたこの最悪の状況下で服部平次が提案した希望の種。 服部が己の命を賭して育てようと決心したそれを……劉鳳は頑なに拒絶した。 『しかし劉鳳よ。脱出の策が他にあるとは思えんぞ』 アミバが筆談で劉鳳を諭す。カズマの意思を受け継いでいている割にはなかなか冷静な男である。 まぁ「馬鹿を極める男」と比較するのも失礼な話であるが。 「そうか。それならば貴様らだけで行うがいい。俺には俺のすべき事がある」 たとえ服部の策が見事に実ったとして、劉鳳がその先に掴むのは正義を違えた勝利だ。 正義は彼にとって命よりも重い信念であり、彼の思考はその信念を貫くことを前提にしか働かない。 だから弱きものを謀った時点で劉鳳の同意は得られるはずがなかった。 しかし彼も正義に反するからといってその希望を殺すほど愚かではない。 だから作戦の詳細が主催者側に伝わらないように細心の注意を払っていたし、彼らの作戦の妨害するつもりもなかった。 俺は加担はできない。だから俺の見えないところでやれ。 それが、この絶望の状況を考慮した上での劉鳳の最大限の譲歩だ。 「それで、劉鳳はんがすべき事ってなんや?」 服部が尋ねる。どうやら劉鳳の協力は諦めたようだ。 数時間に渡って交渉しても、劉鳳は頑として譲らないのだから仕方がないだろう。 「決まっている。悪を断罪し、弱きものを保護する事だ!」 そう言い放つと劉鳳はスゥッと立ち上がり、玄関へ向けて歩き出した。 治療のために抱えていた核鉄を床へ置き去りにして。 「……どこへ行くつもりだ?」 ドアノブに手をかけようとした劉鳳の腕をアミバが掴んで問いただす。拾ってきたのだろう、その手には2つの核鉄が握られていた。 先ほどから核鉄でずっと治療していたとはいえ、アミバには劉鳳が1人で戦える状態だとは思えなかった。 「ブラボーと桐山を随分と待たせてしまったからな。早く行ってやらなければ。……世話になった」
頭を下げることなく、服部たちの方を見ることすらせず礼を言うと、アミバの手を振りほどいて外へ出た。 「駄目だ。怪我人を1人で行動させる訳にはいかん。どうしても行くなら俺たちもついていく」 その大きな体で劉鳳の行き先を塞いでそう言うと、平次とタバサに了解の合図を目で送る。 アイコンタクトを受けて平次はすぐに頷いた。ずっと本を読んでいたタバサは顔を上げてアミバを見たが、すぐに本に視線を戻した。了解したということだろうか。 「どうだ? 俺たちと一緒に行動してみないか?」 そう囁いてアミバがニヤリと笑う。しかし劉鳳は……。 「断る。貴様らのペテンに加担するつもりはないと言ったはずだ」 目の前で弱者を謀る人間を放置する事など劉鳳にはできない。 それが例え結果として人々を救う事になったとしても。 それから数分間。アミバと劉鳳が睨み合ったまま、気まずい沈黙が流れた。そこへ……。 『気分はどうかの諸君?』 2回目の放送が流れた。彼らの運命を大きく動かす放送が。 ◆ ◆ ◆ 灰原哀の名前が呼ばれたとき、正直言ってそれほど動揺はせぇへんかった。 もちろんアイツの名前が呼ばれた事は残念やし、工藤は相当なショックを受けるんやろなと心配した。 でも見知った誰かが死んだにしては俺の心は穏やかすぎた。 それは命を賭けた作戦に集中しとるせいなんか、俺がこの殺し合いに適応してしまったせいなんかは分からん。 それは分からんのだが、確かに俺は他の3人を全く心配させんくらい落ち着いていたんやと思う。 尤も、心配そうに俺の方を見ていたのはアミバはん1人で、あとの2人は俺を一瞥して仕舞いやったんやけどな。 劉鳳はんは俺をあまり信用してへんというか、少し距離を置いとる。……まぁ十中八九あの作戦のせいやろうがな。 タバサはあいも変わんと本に夢中や。死んだことを知っていたとはいえ、平賀才人の名前が呼ばれても眉ひとつ動かさんかった。 そんな訳で、灰原哀には悪いがアイツの死は俺たちの中でそれほど大きな問題として処理はされんかった。
よっしゃ支援
アハハバルサミコス〜
それに……その後すぐに桐山和也の名前が呼ばれてしもうたんやから仕方ないわ。 「桐山が……死んだだと?!」 桐山和也。大して会話もしていないし、完全に信頼しているとも言いがたい男。 しかし空虚な目つきをしたその男は自分の正義を理解していると思っていた。 劉鳳が平次たちに心を許さなかった最大の理由はブラボー、そして桐山の存在だ。 劉鳳は秩序を形成することが平和への最大の近道と考えている。 そして秩序を作るには組織というものが必要となる。 ロストグラウンドでホーリーが崩壊した後はロウレスが秩序を守り、ロストグラウンドを平和に導いた。 だから、この殺し合いでも秩序を守る集団が必要なのだ、と劉鳳は考えていた。 彼の中にはブラボーと桐山と自分が中核となり、それを成していく未来が描かれていた。 「ちぃ……絶影!」 予期していなかった事態に劉鳳は驚くと同時に、急いで絶影に飛び乗る。 誰がやったのか、恐らくは先ほどの2人組。 だとしたらもう野放しにしておくことなどできない。一刻も早く断罪しなくては。 「待て!」 しかしまたしてもアミバが劉鳳を掴んで足止めさせる。 「そんな体で……自殺するつもりか?」 眉間にしわを集めつつも、アミバは冷静になれない劉鳳を必死になだめようと試みている。 「やかましい! 今あいつらを断罪せずにいつするというのだ!」 アミバに対して明らかな敵意をむき出しにして叫ぶ。 劉鳳の正義は命よりも遥かに重い。明日を生きるために今の悪を見逃すなど彼には出来るはずがない。 「……俺たちの目的はこの殺し合いの破壊。それは貴様も同じはずだ。 ならば今死んでどうする? そんなむやみやたらに振りかざすような正義など、心半ばで砕け散るぞ」
アミバにもカズマから受け継いだ遺志がある。 彼の命はもう自分1人で身勝手に消費する命ではないのだ。 しかし、彼の思いは劉鳳には届かない。 なぜなら…… 「……なんだと?」 劉鳳の正義の魂と、カズマの反逆の魂は決して相容れないものなのだから。 それは劉鳳がカズマと一時的に協力してジグマールを倒した後も変わる事はない。 「また、貴様の身勝手のせいで誰かを殺すつもりか? 貴様の命を救って死んだあの少年のように」 気に入らないやつはぶっ飛ばす。そしてその後の事はその後に考えればいい。これがカズマの思考、反逆だ。 しかしその遺志を受け継いでいてもアミバの思考は違う。敵の強大さ、圧倒的に悪い状況を理解し冷静に慎重に事を運ぶのが彼の反逆。 そういった意味ではバトルロワイアルへの反逆はカズマより彼の方がずっと適任かもしれない。 「あの少年のように? ……平賀のことか……」 そしてその思考は劉鳳が最も嫌うもの。 「平賀のことかッ!!」 おそらく今のアミバは劉鳳からしてみればカズマ以上に相容れない存在。 アミバの冷静さも劉鳳からすれば、悪を前に手をこまねいて見ている臆病者にすぎない。 絶影を今までとは逆方向に、つまりアミバに向かって構える。明らかな戦闘態勢だ。 「……貫く正義すら持ち合わせていない……元殺人鬼が! 笑わせるなッ!」 「……なんだと?」 先ほど劉鳳が吐いたセリフを今度はアミバが吐き出した。 「人殺しが正義を語るとは片腹痛い。やはり貴様もカズマと同じ秩序を乱すただの動物、クズだ」 アミバは死んだ。いつ死んだかは分からない。が、少なくともカズマが死んだ瞬間には以前のアミバは死んでいた。 今の彼はカズマの魂に生かされているだけ。それに従ってただただ生きるだけ。 「動物と言ったか。カズマを。……クズと言ったな!! 許さん!」 だから、その魂を否定されることだけは許されない。 その怒りはアミバの冷静さを以ってしても抑えることの出来ない激しいものだった。 核鉄を構えてシルバースキンを展開し、DISCを挿入してスティッキィ・フィンガーズを発現させる。 「許さん!」
彼もまた、目の前の男を敵と認識した。 「「貴様を倒し」」 退治する2人の声が重なり 「正義を」 「反逆を」 真逆の音色を奏で 「「貫く!!」」 再びその咆哮は重なった。 「はァッ!」 先に動いたのは劉鳳。2本の鞭が曲線を描いてアミバへと走る。 しかしその曲線の軌跡はアミバへ達する直前に左右に大きく膨らみ、彼の逃げ道を塞いでから挟み込むように再びアミバへと向かう。 空へ飛びでもしなければ避けることのできないだろう双撃にもアミバは全く動じない。 避ける必要がないから。 「シルバースキンを砕いたカズマの拳は、こんなものではなかったはずだ」 今の傷だらけの劉鳳が放つ攻撃とカズマの一撃を比べ、この攻撃ではシルバースキンは破られないとアミバは覚る。 ならば直進するのみ! 左右から襲い来る衝撃を無視してアミバは目標へと駆け抜ける。 「スティッキィ……」 アミバの後ろに立つスタンドが大きく片手を振りかぶる。 「予定通りだ馬鹿者が……剛なる左拳!」 それと同時に絶影が左腕を突き出す。 シルバースキンがありとあらゆる攻撃を遮断したところで、スタンドはむき出しだ。 そしてスタンドのダメージが使い手にそのまま帰る事実を劉鳳は眼前で確認している。 さらに、双方とも自身の肉体と微妙に異なる位置から攻撃を繰り出さねばならない状況は長年アルターで戦ってきた劉鳳に利がある。 しかし2人の体力には大きな差があり、怪我や疲労が相当蓄積している劉鳳に対し、アミバは完璧な状態と言っていい。 どちらが勝ってもおかしくない。そして最初の一撃を決めた方がおそらく勝者となる。 「フィンガーズッ!」 「“臥龍”ッ!」 異形の拳と異形の拳が交わる。
「……ちょ!!」 その中心に 「待ちやああああああ!!」 服部平次がいた。 「「……な!」」 お互いに拳の勢いを弱めようとするが、それぞれ自らの筋力を遥かに超える一撃である。 簡単に止められるわけなどない。 「「ぬああああああ!」」 しかしあんなものを一般人が食らえば容易に頭が破裂してしまう。 根性で拳を引くアミバと劉鳳。 「「止まれえええええ!」」 そしてその結果 2人の拳は 服部に見事命中した。
「「服部ーーー!!」」 ◆ ◆ ◆ 「全く……なに考えとるんやオノレらは!」 幸いアミバの拳も、劉鳳の拳も勢いはほぼ殺されており、服部の頬をムンクの某絵画のように凹ませただけで止まった。 尤も今はおたふくの様に両頬とも腫れあがっている訳だが。 「すまない服部……しかしこの男が……」 アミバが申し訳なさそうに頭を下げるが、続けて劉鳳を睨んで非難を始める。 「なんだと? 元はと言えば貴様が……」 矛先を向けられた劉鳳も負けじとアミバに食ってかかる。 「なんだ? 貴様まだ文句があるのか?」 「やはり一度叩きのめされないと分からんようだな」 両者とも立ち上がり、再びゴングが鳴り響こうとしたそのとき。 「黙りゃあコラァァ!!」 服部の怒声……と言うより恫喝が響いた。 「「な……!」」 まさかの事態に2人とも言葉を失って服部に注目するしかない。 「ええかアミバはん、アンタはこの殺し合いを潰すんが目的やろ? ここで意味ない殺し合いに参加してどないすんねん?」 「それは! ……面目ない」 アミバは反論しようとしたが、明らかに激高した自分に非があると知っているので素直に謝罪するほかない。
「劉鳳はん、アンタも早いとこブラボーはんの元に行かんとアカンのやろ? ケンカしとる場合か?」 「しかし、あれはケンカなどではなくこの男がふざけたことを抜かすから……」 「そ、れ、を、ケンカって言うんやろが!」 しかし服部にも2人の気持ちが分からないわけではない。むしろ十分に理解していた。 命を超えて自己の中に存在するモノ。それは即ち全ての行動に優先されるモノ。 それの大切さは服部も知っている。そういった人間をいつも見てきたから。 そしてその人物たちは必ず殺しに手を染める。大切なモノのせいで周りを見失うから。 そして彼らもそいつらと根底は同じ、違うことといえば戦闘能力が遥かに高いことと、信念が強すぎること。 だから自分が手綱を引いてやる必要がある。彼らを彼らの望む結末へ導くために。 「とにかく、4人でブラボーはんのところまで急ぐで。さっきの作戦はそれまで中止や。」 そう言うとバイクに跨る。後部には、いつの間にかタバサがちょこんと跨っていた。 「そうか……それなら同行してもらおう。急ぐぞ、絶影!」 絶影を出したところで、1人でぼぉっと立っているアミバと目があう。 「貴様……まさか乗る気か?」 鋭く睨んで言い放つ。アミバなんかに背後に立たれ続けるなど冗談ではない。 「誰がそんな気味の悪いモノに乗るか!」 対するアミバも睨み返して言い放つ。劉鳳に世話になるなど死んでも御免だ。 「……なんだと!」 再び2人が顔を突き合わせて睨み合うが 「あぁもう、ケンカはええから! アミバはんはこっち! タバサは劉鳳はんに乗せてもらい!」 「……分かった」 呟いたタバサが表情を変えずにバイクから降りる。 ズカズカと足音を踏み鳴らして服部のもとへ行き、後部に座るアミバ。 対してタバサはヒョコヒョコと劉鳳のもとへと近寄ってその後ろへしがみ付く。 「振り落とされるなよ」 「……大丈夫」
直後、高度を上げる絶影が放つ轟音とバイクのエンジン音が不協和音を奏でる。 「アミバはん……敵に襲われるかもしれんねんで、仲良くしてや」 「あいつと共闘か? 冗談じゃない……お前らくらいは俺一人でも守れるさ」 ◆ ◆ ◆ 危険だ。 それが静かに状況を見守っていたタバサの感想。 戦闘専門の2人はバラバラ。おそらく狡猾な敵なら真っ先に服部を殺しにくる。 そのとき、側面の2人はいがみ合って服部の正面がガラ空きになるだろう。 服部は簡単に殺される。折角の脱出の希望が。 (そうなったとき身を挺して服部を守れるのは私しかいないが……) だが彼女にとって死は最悪の選択。 彼女にとっては生きて元の世界に帰る以外の結末は全て無意味なもの。 だから命を捨てて服部を守ったとしてもその行動に全く価値はない。 (……自分には成さなくちゃならないことがある。だから自分を優先すべき) そう考えて、胸の奥に生まれたモヤモヤを押し殺した。 自分はそれで正しいはずなんだと。 でも……本当に……。
siennnnnnnnnnnnnnnnnnnn!!
【C-8 西部/1日目 午前】 【上空、絶影で移動中】 【劉鳳@スクライド】 [状態]:疲労中、全身に軽いダメージ、右拳に裂傷と骨折(包帯が巻いてある) [装備]:なし [道具]:支給品一式、4色ボールペン、色々と記入された名簿、スタングレネード×2 [思考・状況] 1:変電所へ向かい、防人と合流。 2:村雨、散を断罪する 3:悪(主催者・ジグマール・DIO・アーカード)は断罪、弱者(シェリス)は保護 4:シェリス・防人の知り合い・桐山の知り合い・核鉄を探す。 5:平賀才人の伝言をルイズに伝える。 6:シェリスに事の真相を聞きだす。 7:アミバと共闘などできない。 ※絶影にかけられた制限に気付きました。 ※桐山・防人・平次・タバサと情報交換しました。 ※平次の策に乗る気はありません。
これはいい服部
【タバサ@ゼロの使い魔】 [状態]:健康 [装備]:無し [道具]:ネクロノミコン(67ページ読破)、液体窒素(一瓶、紙状態)、支給品一式 、色々と記入された名簿 [思考・状況] 基本:元の世界に帰る。 1:服部の策に乗り、仲間を集める(一時的に中止)。 2:杖を入手する 3:キュルケとの合流。ルイズについては保留 4:シェリスからマントとナイフを返してもらう 5:チームに危機感。だが自分の命が最優先。 [備考] ※杖をもっていないので、使える魔法はコモン・マジックのみです。攻撃魔法は使えません ※劉鳳からシェリスの名前を知りました。 ※劉鳳と情報交換をしました ※劉鳳、アミバの事は完全には信頼していません(服部はある程度信頼) ※劉鳳、平次、タバサの名簿には以下の内容が記載されています。 名簿に青い丸印が付けられているのは、カズマ・劉鳳・シェリス・桐山・杉村・三村・川田・才人・ルイズ・防人・カズキ・斗貴子・タバサ・キュルケ・コナン・平次 ・灰原 赤い丸印が付けられているのは、ジグマール・DIO・アーカード・散・村雨 緑色の丸印が付けられているのは、蝶野
GJ!! 服部がかっこいいなオイ
【地上、バイクで移動中】 【アミバ@北斗の拳】 [状態]:健康、疲労小、強い決意、今までの自分に強い自己嫌悪 [装備]:ジャギのショットガン@北斗の拳(弾は装填されていない)、スティッキィ・フィンガーズのDISC@ジョジョの奇妙な冒険(ポケット内)、携帯電話 、シルバースキン@武装錬金 [道具]:支給品一式(×3)(一食分消費済み) 綾崎ハヤテ御用達ママチャリ@ハヤテのごとく、ノートパソコン@バトルロワイアル(これら三つは未開封) ギーシュの造花@ゼロの使い魔、神楽の仕込み傘(強化型)@銀魂 、核鉄(ニアデスハピネス)@武装錬金 [思考・状況] 基本:ゲームの破壊、主催者の殺害。 1:ゲームに乗っていない人物と協力する。 2:ゲームに乗った人物と遭遇した場合説得を試みて駄目なら殺害する。 3:ケンシロウとラオウには出来れば会いたくないがいざとなったら闘う覚悟はある。 4:服部の策に乗り、脱出をネタに仲間を募る(一時的に中止)。 5:劉鳳と共闘する気はない [備考] ※参戦時期はケンシロウに殺された直後です ※『スティッキィ・フィンガーズのDISC@ジョジョの奇妙な冒険』の説明書は存在しません。 ※平次・タバサと情報交換をしました
【服部平次@名探偵コナン】 [状態]:健康 両頬が腫れている [装備]:スーパー光線銃@スクライド、ハート様気絶用棍棒@北斗の拳 バイクCB1000(現地調達品) [道具]:首輪、「ざわ……ざわ……」とかかれた紙@アカギ(裏面をメモ代わりにしている)、支給品一式 、色々と記入された名簿。ノート数冊 才人のデイパック(内容は支給品一式、バヨネット×2@HELLSING、紫外線照射装置@ジョジョの奇妙な冒険(残り使用回数一回)未確認) [思考・状況] 基本:江戸川コナンよりも早く首輪のトリックを解除する。 1:シェリスを発見し、真実を明らかにする 2:江戸川コナンとの合流 3:自分自身にバトルロワイアル脱出の能力があると偽り、仲間を集める(一時的に中止)。 [備考] ※劉鳳からシェリスの名前を知りました。 ※劉鳳と情報交換をしました ※劉鳳、アミバ、タバサの事は全面的に信用しています ※自分自身にバトルロワイアル脱出の特殊能力があると偽るつもりです。 ※バトルロワイアル脱出の特殊能力は10人集まらないと発動しません。(現時点での服部設定) ※脱出作戦はブラボーに合って劉鳳と分かれるまで中止。
以上です。支援ありがとうございました。 タイトルは「タバサの沈黙」で。
投下乙です 服部……このチームの中で一番戦闘力が低いだろうにすげえ! アミバと劉鳳……大丈夫だろうか
投下乙! 服部カッコイー! アミバと劉鳳が戦い始めたときはどうなるかと思ったが、この二人を止めるとは……。 しかし相変わらず冷静さがないな、劉鳳は。 カズマとほとんど変わらん直情さだ。
服部は確かに格好いい。だが、一言飽きるほど言われた言葉をもう一度言わせてくれ。 アミバ、お前誰?
投下乙! 服部かっけえええ! このチームは目が離せないw けど、アミバってDISCの使い方分からなくないですか? 説明書無いみたいですし
連続になってスイマセンが、これより投下させていただきます
舗装された道も終わり、今は晒された地面の上を車で走らせる。 車を運転するのは今日が始めてなのだが、自転車やバイクと同じで、コンクリートと土ではタイヤを通して伝わる感覚も違って感じられた。 どうやら田園地帯に入ったようだ。 障害物の少ないここならば、もし敵に襲われても逃げるのは割りと容易い上、植物も水も豊富な地ならば波紋も流しやすくなる。 退路の確保と、迎え撃つ事の両方を考えたジョセフのルートだ。 しかしここらには人っ子一人いない上に、南の方へ向かえば同じ対主催を志す者達を合流できたかもしれないのを考えれば、結果的に大失敗だったといえるわけだが。 最初はジョセフが運転席に座っていたのだが、彼の見せてくれたすばらしい運転技術の数々にすでに車は所々へこんでいる。 とくに後部をベコベコにされた時に「いやー悪い、アクセルとブレーキ間違えた」なんて言われた時には感動のあまりヘッドロックをかけてしまったほどだ。 それもかなり強めに。 というわけで現在は三村がハンドルを握っているわけだが…………。 右腕の腕時計に目を向けると、液晶画面は11:50を表示している。 どうやら次の放送はこのエリアで迎える事になりそうだ。 できる事ならば危険の少ない場所が良かったが……仕方が無い。 「でさァ〜〜、100人の吸血鬼に襲われた時にはおれもダメかと思ったぜ! だがその時現れたのは誰かって!? それは……」 助手席に座ったジョセフが先ほどから後ろのかがみに話しかけている。 彼女は普通だったら呆れた視線の一つでも送っているのだろうが、さっきから暗い顔で俯いたままだ。 その理由はよく分かる。 ボウリング場で先に待っているはずの仲間との連絡が全くとれないと言うのだ。 もしその仲間が列車でそのまま移動したのであればまだ到着しないとは考え辛い。 だとすると、途中で何かのトラブルがあって進路を変更せざるをえなくなったか……あるいは…………。
「で! だ。おれ様の咄嗟の機転でついに宿敵カーズを倒したと思ったが大間違い……。おいちょっとかがみーん、ちゃんと聞いてるかー?」 普通だったら無神経にも思えるジョセフのこの行動。 だがその実彼もかがみの気を紛らわせたくて必死なのだ。 そうしないと彼もどんどん悪い方向に思考が行ってしまうのだろう。 そう、それこそ今の自分のように……。 「なぁジョジョ。それからどうなったんだ? 早く話の続きを聞かせてくれよ」 ☆ ☆ ☆ 「なぁシンジ、あとどの位で付きそう?」 「このペースで行けば一時間もかからないぜ。何事も無ければだけどな」 「じゃあ何事もあったら?」 「一生、いや永遠につけないかも……だな」 皮肉めかした笑いを浮かべる三村に、勘弁してくれよと、ジョセフは倒した助手席によりかかる。 「シンジーもうちょっとポジョティブな事言ってくれんもんかねェ」 「こういう時は客観的な要素から判断した事実を言った方がいいもんさ。できるだけ希望的観測って奴はやめとけよジョジョ」 「つまり?」 「油断するな、って事」 もはや肩をすくめるしか無い。 単純に相手をおちょくるのが目的なら自分の方が上手だろうが、 やはりまっとうな意見のぶつかり合いともなれば三村の方が二枚も三枚も上手なのだ。
「…………ねぇ」 さっきは相槌の一つも返してくれなかったかがみがかすれるような声で、始めて声をかけてくる。 少しはコミュニュケーションをとってくれる気になったのだろうか? (やりィーやってみるもんだね何事も!) 心の中でガッツポーズをつくり、嬉々とした顔をかがみの方へ向ける。 「さっき希望的観測はしないって言ってたけど……」 「おお」 「今こうしてボウリング場に向かっているって事は……」 そこまで聞いて『しまった!』と思ったがもう遅い。 この先に続く言葉は完璧に分かる。 もっとも触れてはならない話題を、意図せずに蒸し返してしまったのだ。 「桂さんや、灰原さん……みゆきだって…………生きてるって確証があるのよね? 希望的観測なんかじゃないわよね?」 「え、そりゃ、その……」 三村の方を向けば運転に集中しており助け舟は出してくれそうに無い。 はたしてこの場合何と答えればよいのか……。 「あの、その、あれだどわァ!」 「きゃああ!」 答えの前に、突然体が前方に引っ張られる。 一人だけシートベルトをしていなかったジョセフの身体は思い切りダッシュボードに叩きつけられた。 目から火花が飛ぶ。
「ッつゥ〜」 鼻先を抑えながら、体を起こし三村の方を睨む。 「おいテメー!! いきなり……」 いきなり急ブレーキをかけるなんてどういう事だ、などとシートベルトをしなかった自分に問題があるのも忘れ三村を理不尽に非難しようとする。 「シンジ?」 だが途中で三村が何かを凝視しているのに気付き、その視線を追う。 その視線の先には……。 「…………!」 頭部が欠損し、中身を派手に撒き散らしている人間の死体があった。 死後どれほど時間がたっているのだろうか? 近づけばおそらく蝿が集っているのが確かめられるだろう。 そして後一日放っておけば蛆が湧き出すのは間違い無い。 「ひでえな……」 ようやく出たのはそんな言葉だった。 ジョセフも人間の死体を見たのはこれが始めてでは無く、人間の顔面が解かされる光景や、手榴弾で吹き飛ばされた肉片など、 そういうモノへの耐性が不本意ながらついてしまったのだ。
だが三村はどうだろうか? これまで自分を引っ張ってくれたとは言え、自身のような破天荒な経験をしたとも思えない。 少なくともジョセフよりはよっぽど『日常』の中で暮らしていたはずだ。 「とりあえず……あの状態から考えてアイツを殺した人間がすぐ近くにいるってのは、低くも無いが……高いとも言い辛いな」 それでも、冷静に状況を判断しようとする三村には冷たい気もしたが、ジョセフは少し感心した。 「遠回りになるけどさー、迂回しようぜ? 死体を轢くってのはどうもなァ……」 そこまで言った言った所で、ジョセフは重大な事を忘れている事に気付く。 「あ…………うっ……!」 なぜこんな事を忘れていたのか? 他人の事を言えたもんじゃあ無い、何だかんだで自分も動揺していたのだ。 この車にはもう一人、三村のように強い心も理性も持ち合わせていない人間がいたのだ。 「柊!」 自分とほぼ同じタイミングで振り返った三村もそれは同じだったらしい。 つくづく変な所で気があっている。 「おいバカシンジ! 何やってんださっさと車を──」 「あ、ああ!」
すぐに車は後ろ向きに走り出し、死体はすぐに遠ざかって行った。 一つ前の十字路で車を止める。 多少の遠回りになるが、もはや文句なども言っていられない。 「かがみ……?」 顔を抑えてガクガクと震えていた。 目に見えて状態が先ほどより悪化している。 (クッソ……チクショーめ) ジョセフは前に向き直り、頭を抱える。 先ほどの質問の返答に困った彼にとって、急ブレーキをかけられた時には救われたと言う気持ちもあったが……。 (結局、一番の『答え』をしちまったも同然じゃあねえかコレ……) 三村の腕時計を見れば、丁度長針と単身がその姿を重なり合わせる所だった。 本日二回目の、ムカつく行事は始まる……。 ☆ ☆ ☆
プツリ、と言う音が辺りに響く。 どうやらスイッチを入れる音をマイクが拾ってしまったようだ。 かがみは耳を済ませてその放送に聞き入る。 ────気分はどうかの諸君? ────午後12時を迎えたので2回目の定時放送を行うぞ。 (大丈夫…………きっと大丈夫よ! 桂さんはすごく強かったし……灰原さんだって年の割りにしっかりしてたから……! きっとみゆきも……ちょっと転ぶかなんかして遅れちゃったけど、今はボウリング場で待ってるはず!) ────それでは禁止エリアから発表するぞ。 あげられた三つのエリアに、ボウリング場は入っていない。 それだけは分かったが、具体的に何処が禁止エリアになったのかまでは頭に入ってこなかった。 迷惑かもしれないが、後でジョセフ達に聞こうと思った。 次に流されるはずの情報を待つ時間が、非情にまどろっこしく感じる。 ────次に午後12時までに惜しくも脱落していった者達を発表する。 始まった。 かがみは、脱落者の名前が呼ばれるまでの数秒の間に呼吸を整える。 きっと大丈夫なはず、みんなの名前は呼ばれない。 そう何度も自分に言い聞かせた。
やがて最初の名前が呼ばれる。 ────桂小太郎 かがみがここに来てすぐ、ケンシロウと名乗る仮面を付けた男に襲われたさいに助けてくれた男の名前が呼ばれる。 (え…………何て言ったの? 今誰の名前を読んだの?) ────灰原哀 小学生のわりには大人びていて、4人の中で誰よりもしっかりとしていた少女……彼女の名前まで。 (ちょっと待って! そんな……嘘でしょ! 何で!? 何で何で、ナンデ!? ナンデあの人達の名前が呼ばれてるの? 無事に逃げたはずなのに、ねぇナンデ?) そして……。 ────高良みゆき そして……ドジで心優しい、ようやく再開できた自分の親友。 (ウソヨ……ウソでしょ? ウソでしょこんなの……何もかも、ウソよ……) 他にも何か言っていた気がするが、かがみの頭には何も入ってこなかった。 ☆ ☆ ☆ ────それでは、バトルロワイアルを続行する!!
c
放送が終わってから何時間にも思える沈黙が車内に充満する。 誰一人として言葉を発する者はいなかった。 ボウリング場で合流するはずだった三人──そのうち一人は同じ日常を生きていた親友──の名前が呼ばれてしまったかがみ。 彼女は血の気が引いて青くなった顔を両手で多い小刻みに震え続けている。 両手の指の隙間から除いている目は瞼が限界まで開ききり、今にも眼球が零れ落ちそうだ。 「なんてこった……」 永遠に続きな沈黙の中に、ジョセフの一言だけが流れ、そしてかき消される。 さきほどまでかがみに話しかけていた彼はばつの悪い顔をして俯いたままだ。 何を言えばいいのか分からない、かける言葉が見つからない……そんな気持ちがイヤというほど伝わってくる。 だが同じ沈黙でも、三村だけは上の二人とは別のものだ。 顎に手をあてて俯くその表情には動揺も、恐怖も、狼狽も感じ取れない。 ただ脳内で淡々と情報処理をしている、そんな顔だ。 三村にとって正直に言えば、桂さんとやらと連絡がとれないと言う時点でこの結末はある程度は予想していた。 信頼できる人物と合流する機会を逃したのは残念ではあるが、それ以上は無い。 顔見知りである桐山の死については内心驚いたものだが、正直言えばアイツはゲームに乗ってもおかしくない何かがあった。 だからむしろエラーが取り除かれたと言っていいだろう。 今回の放送で考える事はもっと別のことだ。 まずはあの老人の放送内容について、そしてその前に……。
「柊、放送で流れた通りだ。残念だけど……お前の友達は死んでしまった」 ──『死んでしまった』 その言葉が耳に届いた瞬間、かがみの身体がビクンと跳ねた。 「残念だが、もうボウリング場に向かう意味は無い。だからこれから俺達は本来の予定通り南の方へ向かおうと思う。 そうすれば何かが分かるかもしれないからな」 かがみは何も答えない。 ただ同じように青ざめた顔をしてブツブツと何かを呟いている。 「柊……お前の気持ちは分かるが、いつまで落ち込んでもしょうがないさ。 元々この腐ったゲームじゃあその程度のエラーは覚悟しなきゃいけない。だから今は──」 「おい……」 横からジョセフが口を挟む。 右手を自分の口元にかざし、左手の指で耳をトントンと叩く。 耳をかせ、という事らしい。 「おいシンジ……いくら何でも言い方ってもんがあるだろ。アイツ友達が死んじまったんだぜ? 少しソッとしておいてやった方がいいだろ」 「確かに、お前の言う事は人として正しいさ」
突然理不尽な殺し合いに巻き込まれて、自分の命の恩人と大切な人……自分が命をかけて守ろうとした人物の死を一度に知ってしまったのだ。 我を失いかけない方がどうにかしている。 そんな状況でその事実を更に突きつけるなんてマネをする奴は、それこそ絶対零度の血液が流れていると断言できる。 大切な人の死は、その痛みは自分も二回経験しているのだから。 だからしばらく落ち着かせてやるのが肝心なのだ……平和な『日常』ならば。 「ねぇ……ウソでしょ?」 かがみが再びすがるような口で問いかける。 「みん…な……みんないい人だったのに。嘘、こんなの嘘。あの『化け物』はちゃんと引き付けたのに……引き付けたのに! 何で! ねぇ嘘って言って! 嘘でしょ!? 本当はみんな生きてるんでしょ、ねぇ! 嘘……嘘嘘嘘……」 まるで全ての現実を拒むように、耳を押さえながらかがみは強くかぶりを振る。 嘘でもいい、誰かに希望のある言葉を言ってほしい、さっきのジョセフのバカらしい作り話でもいい、 いや、きっとジョセフなら『大丈夫だって! まだ死んだの見たわけじゃあねえだろ?』とか言ってくれる…… 彼女の求めている言葉は自分にも分かっている。 「う……そ………………」 全てが抜け気ってしまったかのように、かがみは座席に深く沈んだ。 やがてその瞳から涙が流れていく。 それを見て三村は一言だけ……たった一言だけ。
四円
「死んだよ」 そして、もう一つだけ付け加えた。 「桂さんも、高良さんも、灰原と言う子も……みんな死んだんだ」 現実はかがみの手をかいくぐり、脳に浸透し、そして……溶かした。 ☆ ☆ ☆ 「テメェ……バ・カ・シ・ン・ジ!」 ジョセフが胸倉を掴んでくる。 その顔は眉は吊り上って、血液が集中しているらしい頭は真っ赤に膨れ上がっている。 今にも爆発しそうだ。 厳密に言えばすでに爆発しているのだが。 「お前何考えてやがんだッ! いくらなんでも無神経に無神経がかかってるぜ、ええ?」 「クールに……」 「は?」 無神経の二乗だ、と付け加え自分を睨み付けている。 当然だろう、自分のした事は客観的に見て褒められる事では決して無い。 ジョセフの眼を見ると、本当に自分が間違った事をしたような気になってくる。 「クールに…………だ、ジョジョ」 心が現実から逃げる事を選択した時、もはや生きてはいけなくなる。 この舞台では多少乱暴ではあっても、仕方が無いのだ。 厳しいかもしれないが、現実を直接叩きつける、これもかがみのためなのだ。
「もし……今中途半端に希望を持たせたって…………本当に現実を知ったときのショックがでかくなるだけだ。だから……」 「それにしたってもうちょっと言い方ってもんがあんだろ! オメーのダチが死んだときの事ォ忘れたのか!?」 「それは感情論だジョジョ……そういうのは……に繋がる」 「は?」 どうやら一度目はよく聞き取れなかったようだが、もう一度同じ単語を使う。 「これ以上の犠牲は出さないためにも……『バグ』は取り除くべきなんだ」 「テメ……」 「…………ソよ」 まるで捨て猫のようなかがみのか細い声と、車内に突然充満した熱気が二人の言葉を止める。 「か……かがみ?」 「ウソよ……こんなの…………」 かがみを中心として、まるで空気が集まってゆくように少しずつ彼女の周りに陽炎が表れてくる。 ──まさか! 三村の脳裏に一つの予感がよぎり、そして次の瞬間それは的中した。 彼女の纏っている陽炎は少しずつ形付けられていき、やがて精神のヴィジョンへとその姿を変える。 筋肉質の体格、そして神獣のように鳥の頭を持つスタンド……マジシャンズ・レッドへと! 「柊!」
服部は役立たず以前に 足手まといなだけのバーローとえらい差がついたなw
sien
三村の呼びかけも全く聞こえていないように、マジシャンズ・レッドはその口を開け三村の方を見る。 「シンジ!」 その口腔内から自分に向けて繰り出されてくる炎が、自分を呼ぶジョセフの声が、やけにゆっくりに感じた。 本日午後十二時、第二回放送の直後。 E−7田園地帯にて一つの爆炎が上げられた。 ☆ ☆ ☆ 燃え盛る乗用車のすぐ近くに落ちている木炭のようなものがある。 それが僅かにうごめいたかと思うと、ゆっくりと起き上がってゆく。 立ち上がると同時に体にへばり付いていた炭は全て零れ落ちた。
木炭の中から、まるでサナギが蝶々へとなるように、あるいは不死鳥の誕生のように、生まれたままの姿をした柊かがみが現れた。 周りを見渡すと後ろには燃え続ける車。 この中に居た人間はもはや生きてはいないだろう。 つまり……ジョセフと三村は…………自分が………… 再び吐き気が襲うがやはり吐瀉物の代わりにでてくるのは胃液だけだった。 全てを出し終えると、なぜだかクスクスと笑いがこみ上げてくる。 止まらない。 ──二人とも死んじゃったのに、私だけ生きてる……フフ 何処へ向かうでも無く、たら道に沿って歩き始める。 もう自分がどうでも良くなり始めた。 ──やっぱり、私って化け物だったんだ……だから ──不幸を撒き散らしてるんだ ──だから、私に近づいたから…………みゆきも、桂さんも、灰原さんも……死 ──死 「イヤアアアアアアアアアアア!!」 頭を抱えて壊れた悲鳴を上げるかがみ。 その悲鳴に呼応するかのようにスタンドが回りに炎を撒き散らし、彼女を中心に焼け野原を作る。 ──だから……私はもう誰にも近づいてはならない……誰も近づけちゃいけない……!! ──私に誰かが近づいたら…………きっとその人も……また……また……!
思考するのを止め、再びかがみは東の方向へ歩き始める。 どこへ行けばいいのかは分からない。 ただ、自分が消える事ができればそれでよかった。 E-7田園地帯、今ここに一人の少女が歩いている。 炎を背中に、その肌を余す事なく晒しながら十字槍を持つ姿は、まるで闘士のようでもあり、一種の芸術性すらも感じられる。 ただ、少女の瞳から絶え間無く流れる涙がやけに不釣合いだった。 ☆ ☆ ☆ 吹き荒れる熱風をものともせず、ただ三村はボンヤリと青い空を眺めている。 その顔にはススがついており、さっきまでの悪友が居たのならば『よ、シンちゃん男前!』とでもからかってくれた事だろう。 ……そう、居たらの話なのだが 少しずつクリアになっていく頭の中で、先ほど見たものが繰り返し映像として流されてゆく。 かがみの身体から現れ出でた鳥人間──自分も支給品として配られ目の当たりにしたのでそれがスタンドだとはすぐ理解した──その口から自分に向けて放たれた炎がスローで自分に迫ってくる。 もはや避ける事も、スタンドを出して自分の身を守るのも間に合わない。 数瞬後にあの業火は自分の脳も一思いに焼いてくれている事だろう、迫り来る恐怖に震え上がる暇も与えてくれないのはある意味ありがたいかもしれない、 とわずかな間に頭はノン気にそんな事を考えていた。 いよいよ炎がゲームオーバーへの渡し賃となろうとした時、自分の身体に横から衝撃が走る。
衝撃に堪える手段も無く、勢いにまかせて窓をぶち割り、そのまま外へと投げ出される。 爆風で吹き飛ばされる最後の瞬間に見たもの……。 それは反対の窓に手を置いて、自分を両足で蹴飛ばした姿勢のままのジョセフ。 そしてそのジョセフを余す事なく、まるで液体が降りかかるように、包み込んだ紅蓮の炎だった……。 「なんで……こんな事になっちまったんだ…………?」 誰に言うでも無くただ呟く。 何が間違ってしまったのか? 何を間違えてしまったのか? ──なぜ、自分は生きてジョセフは死ななければならなかったのか? 三村の頭脳をもってしてもその答えは出てこない。 「俺はただ…………ただバグを……バグを取り除こうと…………」 いつの間にか、彼の瞳からもまた雫が溢れ出していた。 【ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険 死亡】
「死亡ォ〜〜? 死亡つったのか〜〜? 死亡だってェ〜〜?」 かがみや三村の居る場所からは少し南に離れた田んぼ。 そこに敷き詰められたドロが一部うごめきながら、路上へと這い上がって行く。 黒いドロのかたまりが道路を少しずつ這うさまは何ともシュールだ、というか子供なら泣く。 やがてそのかたまりは立ち上がると、腕でその顔を拭った。 現れたのは勿論、ゴキブリなんて言ったらゴキブリに対しノーベル賞クラスなほどのしぶとさを誇る男。 「じゃあ誰がこのジョセフ・ジョースターの代わりをやるんだっつーの」 その姿はいつかみたいにセクシーな唇がコゲたとか言う騒ぎでは無い。 彼の惨状たるや三村が男前ならジョセフはハリウッド・スターと言っていいだろう。 「まさかKOOLや露出狂なわけねえよなー?」 似たような台詞でも、本家と違って悲しいくらいの差があるのが不思議だ。 「ヘヘ……久しぶりでも結構うまくいくもんだな」 波紋キックで三村を傷つけないように外に脱出させ、かつ自分もはじく波紋を纏い炎を防ぐ……思えば随分な無茶だったが、成功したのだからとよしにする。 まぁそれでも衝撃はカバーしきれずに、フロントガラスから吹っ飛ばされてしまったが大したダメージも無い。
一度自分が乗っていた車が燃えている十字路に向き直る。 西側の方で三村が茶畑で仰向けのまま動かないが、生きているようだ。 後で泣き虫シンちゃんと言う名前をつけてやろう。 そして向かって東側、一糸纏わぬかがみは先ほどの鳥もどきを連れて真っ直ぐ歩いている。 鳥の方は絶え間なく炎を撒き散らしあたり一面を焼け野原にしながら進んでいた。 「OH、モーレツ〜。ありゃ青少年には目に毒だぜ」 ふざけた事を言っておきながらも頭の中では状況の分析を忘れない。 (クッソー……かがみの奴どうしちまったんだよ。農家の人に申し訳たたんじゃあねえか) 当たり一面に炎を撒き散らしながらただひたすら歩いていくかがみ。 仲間が死んでショックを受けているのは分かるが、あそこまでになってしまうものか? (とにかく……デイバックは燃やされて、武器はヨーヨーだけ。おまけにあのわけの分からん鳥公や、 見たところどういう訳かは知らんが、今じゃ懐かしい柱の男クラスの生命力を持ってると来たもんだ……。 一瞬だけなら炎でも波紋ではじけるが……あそこまでになるとちょっとヤベえぜ…………) 一つ幸運があるとすれば、かがみは自分の存在に気付かずに立ち去ろうとしている事。 今だったら三村をつれて逃げる事もできるだろう。 コレを最大限に生かすには……そう、例のアレしか無い。 「とにかく……突撃だぜェ!!」
ハッキリ言って勝ち目があるとは思えない。 だがそれでもジョセフは真っ直ぐかがみに向かっていく。 「泣いてる女の子見捨てちゃあ、第二部主人公の名が廃るのよ!」 彼女を何としてでも食い止めねば……そのためにはウジウジ考えてはいられない。 ジョセフにしてはめずらしく頭より先に体が動いていた。 「おれを燃やしたけりゃあ、そんな焼き鳥の火じゃあなくて恋の炎でなきゃ無理だぜ!」 【D−7 田園地帯/一日目 昼】 【ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:健康、若干の焦り [装備]:ハイパーヨーヨー*2(ハイパーミレニアム、ファイヤーボール)、江頭2:50のタイツ(スパッツ) [道具]:支給品一式 [思考・状況] 基本:あのスカタンを一発ぶん殴ってやらねぇと気が済まねぇ〜〜。 1:かがみを何としてでも止める 2:マップの端を見に行く。 3:「DIO」は警戒する、一応赤石も探しとくか……無いと思うけど。 4:ところで、何で義手じゃないんだ? [備考] ※二部終了から連れてこられていますが、義手ではありません。 ※承太郎、吉良、DIOの名前に何か引っかかっているようです。 ※水を使うことで、波紋探知が可能です。
【三村信史@BATTLE ROYALE】 [状態]:精神、肉体的に疲労、若干の焦り [装備]:トランプ銃@名探偵コナン、クレイジー・ダイヤモンドのDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]:七原秋也のギター@BATTLE ROYALE(紙状態)、 [思考・状況] 基本:老人の野望を打ち砕く。 1:ジョセフ…… 2:ボーリング場、マップの端を目指す。 3:再度ハッキングを挑む為、携帯電話を探す。 4:集められた人間の「共通点」を探す。 5:他参加者と接触し、情報を得る。「DIO」は警戒する。 6:『ハッキング』について考える。 [備考] ※本編開始前から連れて来られています。 ※クレイジー・ダイヤモンドは物を直す能力のみ使用可能です。 復元には復元するものの大きさに比例して体力を消費します。 戦闘する事も可能ですが、大きく体力を消費します。 ※ジョセフは死亡したと思っています 【柊かがみ@らき☆すた】 [状態]:無傷、精神消耗(小)、精神暴走、スタンド能力暴走 [装備]:核鉄「激戦」@武装錬金、マジシャンズレッド(魔術師の赤)のDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]:無し [思考・状況] 基本:誰にも近づかない、誰も近づけない、一人になる 1:私……化け物……化け物…… 2:自分の変化が怖い。
[備考] ※第一回放送の内容はジョセフ達から聞きました。 ※アーカードを不死身の化け物と思っています。 ※「激戦」は槍を手から離した状態で死んだ場合は修復せずに死にます。 持っている状態では粉々に吹き飛んでも死にませんが体の修復に体力を激しく消耗します。 常人では短時間で三回以上連続で致命傷を回復すると意識が飛ぶ危険があります。 負傷して五分以上経過した患部、及び再生途中で激戦を奪われ五分以上経過した場合の該当患部は修復出来ません。 全身を再生した場合首輪も再生されます。 自己修復を利用しての首輪解除は出来ません 禁止エリア等に接触し首輪が爆破した場合自動修復は発動しません。 ※「激戦」は槍を手から離した状態で死んだ場合は修復せずに死にます。 持っている状態では粉々に吹き飛んでも死にませんが体の修復に体力を激しく消耗します。 常人では短時間で三回以上連続で致命傷を回復すると意識が飛ぶ危険があります。 負傷して五分以上経過した患部、及び再生途中で激戦を奪われ五分以上経過した場合の該当患部は修復出来ません。 全身を再生した場合首輪も再生されます。 自己修復を利用しての首輪解除は出来ません 禁止エリア等に接触し首輪が爆破した場合自動修復は発動しません。 ※マジシャンズレッドの火力は使用者の集中力によって比例します。 鉄を溶かすほどの高温の炎の使用は強い集中力を要します。 火力センサーは使用可能ですが精神力を大きく消耗します ※精神の暴走により、マジシャンズレッドの破壊力と持続力、射程距離が飛躍的に上昇してます ※3人の荷物は、身に着けていたもの以外は燃えました
状態表に全裸の記述キボン
完了いたしました! 支援どうもありがとうございます ……次は期限内に投下できるようにせんと
GJ!! ジョセフはやっぱりジョセフだなーww つーか今度は三村が精神崩壊フラグがでているような… 俺も完成させなきゃあかんな…頑張らなくちゃ…
>>677 では……一時投下スレの方に
今度こそ失礼しますた
投下乙。 三村の悪い癖が引き金になってしまった感じですかねー。 原作でもそれで失敗したんだぞ、三村! それにしても全裸マーダーは新ジャンル……だよね?
投下乙! おかげでかがみが加速しましたが、三村の物言いは「らしい」感じで良かったです 戦闘に突入した今、この失点を取り戻せるかどうか ほとんど徒手空拳で厨武装に立ち向かうジョセフは確かにさすが主人公!って感じで、 そこにしびれる、憧れるぅ! かがみはジョセフに救われるか、それともジョセフを殺害して後戻りできなくなるかですね どうなるか、次も目を離せない
これで三村やジョセフの服も燃えればツンデレ&ヤリチン2人がツンデレ&フルチン2人になったのにとかほざいてる俺はCFハリケーンで燃えた方がいいですね 偽りの脱出組はほぼ服部が支えてる状態ですな…タバサ、もうちょっと服部に関心を持ってくれ〜
かがみは一般人最強だな。ジョセフよりも強そうに見えるのは気のせいじゃないぜ。
ところで、
>>601 桐山和也って誰じゃい
>>619 投下乙!服部が相変わらず良い動きをするなぁw
劉鳳とアミバ……この先どうなることやら、ここにブラボーが入ってきたらホントにどうなるんだw
それで指摘ですが桐山の名前と時間が間違ってますよ。
和也ではなく和雄。
午前ではなく日中かと。
>>678 投下乙!
かがみやっぱ発狂しちゃったかぁー!
まぁあの三人が全滅なら仕方ないよなぁ。
というかホントにジョセフが死んだかと思いましたw
指摘なんですが三人の位置がおかしくないですか?
E-7で車が爆発してるのになんで三人共D-7に居る事になっているのかと。
それと昼じゃなくて日中ですね。
>>602-606 と
>>617 の修正を投下しました。指摘ありがとうございます。すいませんでした。
>>685 あぁ……ホントだ。ありがとうございます。こっちはwikiで。
間違いだらけですいません。
>>685 な、直すの忘れてたァ!!
指摘どうもです、私もwikiの方で……
遅れ馳せながら感想を 偽りの脱出組 服部マジかっくいーなw このチームのまとめ役として成り立ってる しかしアミバと劉鳳の微妙な関係など不安材料も残り これからが楽しみです ジョセフ組はついにかがみが暴走か、全裸で 三村も言っていることは一理あるが今はそれを言うべきじゃなかったな そしてジョセフ、死んだと思った瞬間ビビった これで信史くんと「Yes,Iam!」な展開になるのだろうか
遅くなってすいません。投下します。
定時放送の声が響き渡る住宅街で、向き合う男女。 否、かつては人であり未だ人の形でありながら人を捨てた怪物二体。 片やヘルシング一族が一世紀の時を掛け作り上げた、、最強のアンデッドにして至高の兵器────アーカード。 片や人間も性別も善悪も超越した、『星義』を掲げる不退転の現人鬼────葉隠散。 熾烈な闘争を繰り広げていた両者だが、放送と共に散の制止が入る。 「放送は聞いたな? これで貴様の敗北に、言い訳の余地は無くなった」 「クカカッ。まさかそれを言う為に、闘争を止めたのか化物?」 「闘いには貴賎があるのだ!! まして散は王者、勝利に一点の染みも残さぬ!!」 「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!! 化物同士の闘争に貴賎を問うか!? こんな化物(フリークス)の共食いにおいて!?」 「散は何者よりも気高く尊く咲く花! その戦いもまた美しく咲き誇るべし!!」 言い終わるか終わらないかの内に、散が駆けた。 その勢いで近くに停めてある乗用車を、蹴り飛ばす。 乗用車は自走と見紛う速度で、地面の際近くをアーカード目掛け飛ぶ。 アーカードは手刀で、乗用車をバンパーから縦方向に真っ二つに切り裂いた。 二つに別れた車体が、アーカードの左右を通り抜ける。 左の車体の陰から姿を現した散が、強化外骨格『霞』内蔵の刃『冥門』の伸びた右肘を打ち出す。 その刃がアーカードに届く前に、散の腹に左拳が打ち込まれた。 カウンターを喰らった散は、アスファルトに突っ込んでいく。 「その程度では、吸血鬼の第三の目を眩ますに足らんよ」 額を指し笑うアーカードが、散に飛び掛る。 「気象兵器」 散が天を指すと、上空に光が収束した。 (招雷呪文!?) 「戦術天誅!」 晴天を切り裂くように、散に落雷。 「弔電!」 アーカードに向けて散の掌から、先程受けた雷が放たれる。
雷撃を受けたアーカードは全身が黒く焼け焦げ、その場に崩れ落ちた。 「他愛もない…………!?」 焼け焦げたアーカードの衣服や表皮が剥がれ落ち、中から雷撃を受ける前と変わらぬ姿が拍手をしながら現れる。 「面白い! 実に私を楽しませてくれる、危うく心臓が止まる所だった」 (能力(ちから)の制限は感じていたが、気象兵器の威力まで落ちていたとは) 「だが、これで終わりではない! 戦術天誅!!」 今度は上空から直接アーカードを狙い、雷を落とすが 下半身を黒犬獣に変え、駆けるアーカードには当たらない。 その黒犬獣は枝分かれする様に増えていき、アーカードの上体を離れ散を取り囲む。 「おぞましい!」 地上のみならず空中からの全方位より、散に黒犬獣が襲い掛かって来た。 黒犬獣が牙を剥き散の脚に、胴に、右腕に在る強化外骨格の亀裂に群がる。 「超旋回!」 散は宙に飛び、全身の高速回転によって黒犬獣を弾き飛ばし 「千脚!!」 更に群がる黒犬獣を、全て蹴り飛ばした。 アーカードと散は共に笑みを浮かべ、間を取り睨み合う。 「霞に獣の牙で攻め、散に数で挑むなど下中の下策!!」 「はははは! では間を置かず闘争の第二幕を興じようか!」 ◇ ◆ ◇ 無数の命を自らの物とし、陽光の下においても尽きせぬ再生力を発揮するアーカードと 強化外骨格で身を固め、攻防何れにおいても類稀な技量を発揮する散の戦いは 何れ劣らぬ長期戦の様相を呈していたが、やがて優劣を現す。 柊かがみとの戦いを最後に、散との戦いまで傷を癒やすに充分な時間を取ったアーカードに 村雨、才人、防人、そしてアーカードと言った名だたる猛者を相手取り 前の戦いでの傷や疲れが癒える間もない連戦を行ってきた散が、徐々に押され始めていった。
「貴様の纏う鎧は金属製でありながら、極めて高い弾性で衝撃を吸収する」 アーカードがバス停留所の標柱で、散に上段から殴り掛かった。 散が掌で払うも、間を置かず切り上げられた標柱を脇腹に受け独楽の様に回りながら飛ぶ。 「ハハハッ! しかし内部への衝撃の浸透は抑え切れない」 散は空中で体勢を立て直し片膝をつき着地するも、その頭上から標柱で殴り倒された。 「だからこうして質量の有る物で殴打すれば、ダメージは防げない。そうだろ現人鬼?」 更に頭上から二度三度と殴りつけられるも、散は冥門で標柱を切り落とす。 地を蹴りアーカードから間を取った散は、乱れた息を整える。 「調子はどうだ? 肩で息をしているな、動きが鈍っているぞ。 どうするんだ? 打つべき手も無く負戦に望むか? おまえは狗か? 化け物か? それとも人間か?」 「ほざくな下郎!!」 散が両手を後ろの伸ばし、両手螺旋の構えを取る。 アーカードが一気に間合いを詰め、散の両手を掴む。 そして腕が無数の蟲に変化して、散に纏わり付き 右腕部分の亀裂から、霞の内部に侵入しようとする。 「迂闊なりアーカード!! 瞬脱装甲弾!」 霞が分離しながら、八方に飛んだ。 散に纏わり付いていた蟲も、アーカードの身体ごと吹き飛ぶ。 そして生身を現した散は、体内に在った零式鉄球を手に持ちアーカードに投げつける。
「零式鉄球 対超鋼炸裂形態!!」 アーカードの右脇腹に撃ち込まれた零式鉄球が、錨の如く膨張鋭角化。 内からアーカードの右脇腹が、破砕する。 散は次々と零式鉄球を、アーカードに投げこみ 全て対超鋼炸裂形態にして両腕を落とし、脚を落とし、胴体を破壊した。 そしてアーカードの、露出した内臓部分では 散の首に在る物と同じ首輪が巻かれた器官、心の臓腑が露になった。 散はアーカードに背中を向け 「勝負あったな!!」 足を上げ、極限の為を作る。 (これを逃せばもう戦う力は残っておらぬ! 再生する間を与えん!!) 散の最高の速度と威力を併せ持つ技、トルネード螺旋の構え。 「螺螺螺 螺旋!!!」 落ちたアーカードの脚が黒犬獣に化け、散に襲い掛かるが トルネード螺旋の突貫力に、全て弾かれる。 散がアーカードの心臓に、手を伸ばす。 それより早くアーカードの心臓から手が生え、散の顔に伸びる。 そしてその手には、対超鋼炸裂形態の零式鉄球が握られていた。 (何!!?) トルネード螺旋はその速度と威力ゆえ、技を決め終えるまで 散は回避も防御も不可能。 「ハハハハハハハハハハハッ!! 吸血鬼の心臓に技を撃ち込む前に、自分に自分の武器を撃ち込むとはな!」 散の顔面から後頭部にかけて、トルネード螺旋の威力で鋭角化した零式鉄球が貫通した。 ◇ ◆ ◇
葉隠散と強化外骨格『霞』の生体細胞をそこに込められた怨霊ごと食い尽くし、後に残ったのは無骨な金属と機械の抜け殻のみ。 だが彼等が残した記憶は、実に興味深い。 マリア、村雨良、劉鳳、キャプテン・ブラボー そして葉隠覚悟。 ククククク、フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ――ッ!!!! この戦場には、まだこれほどの者達が居るのか。 今日のパーティーは実に盛況だ。 テーブルに並ぶ料理を眺めるだけで、股ぐらがいきり立つ。 お楽しみは、まだまだ尽きないと言った所か。 さあ闘争を続けよう! 殺し合いの鉄火を鳴らそう!! 私に終わりを告げに来い。私に滅びを贈りに来い。 それは超越を成した怪物か? それとも 500年前の様に……100年前の様に……、やはりただの人間(ヒューマン)か? 【葉隠散@覚悟のススメ:死亡】
【A−7 ゴルフ練習場周辺/1日目 日中】 【アーカード@HELLSING】 [状態]:ダメージ中(自然治癒中)、気分高揚、『クロムウェル』第3号第2号第1号開放 [装備]:フェイファー ツェリザカ(4/5) [道具]:支給品一式 フェイファー ツェリザカの予備弾24 [思考] 基本:殺し合いを楽しむ。 1:満足させてくれる者を探し闘争を楽しむ。 2:DIO、柊かがみとも再度闘争を楽しむ。 [備考] ・参戦時期は原作5巻開始時です 。セラスの死を感じ取りました。 ・首輪は外れていますが、心臓部に同様の爆弾あり。本人は気づいてます。 ・DIOの記憶を読み取り、ジョセフと承太郎及びスタンドの存在を認識しました。 ・柊かがみをスタンド使いと認識しました。 ・散の記憶を読み取り、覚悟・マリア・村雨・劉鳳・防人の情報を得ました。
投下終了しました。 誤字脱字矛盾点があれば、よろしくお願いします。
やべえ、やべえよ…… クロムウェル開放は、反則的すぎるって! 散様の『戦術天誅』や『トルネード螺旋』の破壊力」も反則的だけど、旦那の不死性が勝ったか…… トップクラスのマーダーが死んだというのに、対主催が有利になったと感じないのは何故だろうww ただ、戦意を喪失していた劉鳳やブラボーに、アーカードが興味を示すかは微妙な気がします。 まあ、能力的には申し分ないからいいのかな
投下GJ! 散様、散ったか…… 旦那に持久戦を挑まず、即効で勝負を決めに行ったのは、良い判断だったのになぁ にしても、霞も食われちまったのか
は、散様ァァァァッッッ! 旦那マジハンパねえな。投下GJッス
投下乙
アーカードつええええ! たった1度の失敗でやられるなんて…、油断できないなあ 投下乙でした
乙
お疲れ
乙です。散様は勝ち方に拘った分、アーカードの旦那に一歩及ばずといった所か やはり化け物を倒すのは人間なのだろう。 …でもいるか?クロムウェル解放した旦那に勝てそうなの?
いつだって化け物を殺すのは人間、心臓を串刺しにすれば何とかなる。 ヘルシング卿達4人だって人間だったんだ、多分。
旦那基本的にノーガード戦法だから吸血鬼の不死性を人のそれ位にして殺せる波紋使いなら… 無理か
>>619 GJ!
服部の身体の張りっぷりに男気を感じました。
アミバも劉鳳でライバルフラグ?
タバサに不安だけど、期待が出来るような状態に……
>>678 こちらもGJ!
全裸マーダーですかw
ジョセフが死んだかと一瞬びっくりしましたが、まさか原作通りふりとはw
三村の活躍に期待。
>>703 GJ!
散様、永遠におさらば……
旦那はどんどん楽しみを増やしていきますねw
ただ、散様があっさり風味に死んだのは、少し残念かと。
まあそれがバトルロワイアルというもだ!
>>618 乙でした!
服部が男を見せましたな・・・。
それにしてもアミバ、いいキャラになっちゃってまあw
なんかいがみあいがカズマと劉鳳のやり取りを思い出させて面白かったり。
それに、タバサの葛藤もらしくてよかったっす。
目が離せないちーむだなあ・・・。
>>625 超GJ!!
ジョゼフも、三村も、かがみも、みんならしくて良かった!
バトロワの原作の三村の台詞を使った悲劇の展開は唸らされました。
ああ、三村それ言っちまったか、みたいな。
だから、絶対ジョゼフ死んだと思ったのに、まさかの復活。
マジで驚いて、そしてその後のジョゼフの台詞がまたらしくて燃える燃える。
>「おれを燃やしたけりゃあ、そんな焼き鳥の火じゃあなくて恋の炎でなきゃ無理だぜ!」
マジで痺れるね。さすが第二部主人公ww
服部が格好よすぎだろ。アミバも冷静だし、劉鳳さえなんとかなれば最高だな。 かがみの方は何気に初の一般人マーダーか。 ともかく、両氏とも乙
散が食われたか…… しかし、旦那相手にタイマンであそこまでやれたのは見事。 しかし、いよいよこの吸血鬼をタイマンで殺すのが厳しく感じ始めてきたな。 やはり大人数によるリンチしかないか……?
『Freaks』Uを投下した者ですが、描写不足の点があった為 内容を修正したいと思います。 後以前のトリがばれたので、トリップを上のものに変更しますので よろしくお願いします。
>>718 了解です。
大変だと思いますが、頑張ってください。
楽しみにしています。
>>718 このパートはハードル高いけど頑張ってください!
一時投下スレに再修正を投下しました。 桐山の名前と時間表記、劉鳳のカズマに対する罵声の修正、状態表、タバサの思考を修正。 あと細かい言い回しをいくつか修正しました。 個人的に漫画を見る限りでは劉鳳とカズマを信頼してないと思ってたのですが、 この状況を見る限りでは完全に俺の解釈が間違っているようですね……。 すでにwikiに掲載していただいたようなのでこっちが通れば責任もって私が書き換えます。
>>703 すいません忘れてました、投下乙。これはいい頂上決戦w
散様はもう少しだったんだがなぁ。しかし旦那をよく追い詰めたよ。
そしてこの話がさらにパワーアップするんですか?! 期待して待ってます。
結局、散様は一度も原作並みの強さを見せることなく鬼籍に入ってしまわれた 、瞬殺キャラはロワには不向きだったんだなぁ
両氏とも修正作業乙です! これからも完結目指して共に頑張りましょう! wikiで感想入れて貰えて、嬉しかったのでこれからも頑張ろうと思います。 というわけでジョセフ、三村、かがみ、村雨の予約を入れときます。 ネタが尽きるまで頑張りま〜す。
む、村雨乱入!? もう何がどうなるんだ!!
3O氏、速いなぁ… その速さをいくらか分けてほしいぜ
散様死亡か。 ちと連戦が過ぎたな。 自動回復できるアーカードはやはりロワ内では圧倒的に有利か。 打倒アーカードを果たせるのは果たして誰か? しかし何だな……。 霞まで食ってアーカードは平気なのか? 平気か、アーカードだもんな。
>>728 そうですか、よかったです。wikiの方、修正版と差し替えました。
今回はいろいろとミスが多くてすいませんでした。
ちなみにアニロワでの旦那退場シーン ・1対11 ・相手の面子:吸血姫、魔法騎士、うっかり侍、ガンマン、 アルター使い、豚、宇宙人、警官、一般人×3 ・その内二名死亡 …どう見てもラスボスです本当に(ry さらにこの時の旦那、クロムウェル 解 放 不 可 で、この戦積。
731 :
Classical名無しさん :07/11/01 07:39 ID:ce7IzB.s
>>730 あの時の旦那は半分チート入っていたからな〜、
結局、倒した方法も半分捨て身の特攻だったし、
このパロロワ史上最高クラスのマーダーは漫画ロワでどんな死に方するのか楽しみ
スレちがいだが、旦那とセイバーはチート入ってたなぁ シグナムは孤軍奮闘って感じだったのに(泣
>>718 修正宣言、どうもです。
今回のは色々と思うところがありましたが、これで解決しそうですね。
>>721 こちらもお疲れ様。劉鳳は全く分からんから、こんなものかと思ってしまいました……
情け無いですが、延長を申請します。 自分は根本的に書き手に向いて無いかもしれません。
待ちますから大丈夫ですよ 人数が多いので大変でしょうが、頑張ってください
私事で大変申し訳ないのですが急な用が入ってしまい、今日明日で書き上げるのが難しくなってしまったので月曜日まで延長させてもらってよろしいでしょうか?
したらばの一時投下スレに、『Freaks』Uの修正版を投下しました。 指摘点等があれば、よろしくお願いします。
>>739 修正乙です!
散様に…………その気高き最期に、敬礼!!
前にもまして完成度が増し、思わず敬礼を送らねばならぬほど話が練りあがっていました。
惜しかったんだけど、連戦が効いたか……
GJ!!
修正乙です! しっかし散様は相手が悪かったなぁ 一撃必滅の奥義が、ノーライフキングには必滅じゃあないんだから それにしても、冥に対するアーカードの旦那の態度がかっこよすぎる! この先の、旦那に期待したくなるSSでした。GJ!
修正乙でした アーカードのあまりの化物さと、冥への言葉に惚れた。原作を買いに行かねばw 散もよく抗ったと思うよ、こんなの相手に GJです!
>>742 慌てるな、11/9に最新刊が発売だ。内容は
・バイバイアンデルセン
・黒化ウォルター
・ロリアーカード
の三本の予定です
>>743 の名誉のためあえて言おう!
>>743 は半分以上真実を語っている!
いや、マジで、
アンデルセンは確にバイバイするし、執事は黒化、しかも若返ったりもしなかったっけ?
番外編のロリ化アーカードが新巻に出てくるかは分からんけど、
>>743 >バイバイアンデルセン
俺の頭で目指せポケモンマスターの二番が流れ始めた件について
>>746 あのなー、こん中にそんなネタバレ望む奴がいると思うか?
私が何であえてうそつき呼ばわりしたと思ってるんだタコ?
そんなクソ以下のクズの名誉なんかのために住民の名誉を壊す権利があると思うのか?
何考えてんのか小一時間
>>748 この程度のことで必死だなw語彙もないし。
で、けっきょくどっちが本当なんだ。
お〜れは書き手〜!おぉお〜れはか〜く! だ〜けどいまいち〜!すすまな〜い〜〜… はははは…締め切り伸ばしてもらっているのに何やっているんだろ〜… やばいぜ〜やばいぜ〜wwwww 話題を変えてみた、そしてこの俺を標的に変えるんだ…! 締め切りを守れと…!!
>>753 もっともっとだ〜〜〜〜
そして俺はマゾだ〜〜
ちなみに、雑巾をいじめる一番いいの方法は何だ?
>>754 つまりあれか。
地面に落ちた牛乳を舐めたいということか。変態め!
さらに湿った日陰に放置して発酵を進めるんだな。ゴキブリ以下の汚物めが!!!
さぁ、私の足をお舐めなさいこの卑しき書き手! そして読み手に永遠の忠誠を誓うのよ!
ここは変態の多いロワスレですね。 さてネタが詰まって続きが浮かばない俺もなじってもらおうか。
汚物は消毒だ〜
ブタヤロウ!
え〜と……バーカ!
一応書き終わったぜ… でもまだ遂行とかしてないから、投下は 最悪23時ごろになるかも知れん
よし、寝ないで待ってる。
い ち お う 推敲も終わったので、一時投下スレに投下しておきます。 最後が少し投げやりでしたが…
一時投下終わりました。 報告等お願いします はっきり言って、結構な駄作です。 期待しないでください
乙。感想は後ほど。 展開はかなり面白いですね。誤字と分かりづらい言い回しが少々あるけど。 あと、自分で投げやりとか駄作とかは言わないのがルールでありマナーっすよ。
いちいち自信が無い発言をして!!! それが裏目に出て!! そんでもってうじうじするならば!! 自爆覚悟だ!!もう何も後悔はしない!! 自分を信じて突っ走るまでよ!! これからも!!バンバンSSを書いてやる!! そして漫画ロワの功労者になってやる!! という訳で、ここに投下します!! 結構長いですがお願いします
「ったく…信じられねえよ…」 繁華街、それは朝昼晩関係なく、とても賑やかの所である。 しかし今この場所、バトルロワイヤルでの繁華街ではとてもそんな風には行かない。 いつ何時殺されるかわから無い、殺し合いの中 繁華街と言う隠れる場所が多い中で そんな風に賑やかにいたら、真っ先に標的にされる事はまず間違いないだろう。 しかし鳴海とエノオノールが見ている光景はあまりにも異常。 男二人がそんなもの関係なしに、 まるで殺伐としたバトルロワイヤルを盛り上げているかの如く 戦いをしている男二人の姿を見て、動揺を隠せないのであった。 「この様子を見ると、花火を打ち上げたのはあの二人のどちらかだな…」 エノオノールが少し息を殺しながら、鳴海に話しかける。 エノオノール自身は、相手が殺し合いに乗った人物がいた場合、 少しでも才賀勝を優勝させる可能性を高めるために、 その人物を殺すという事も考えていた。 しかし、何度も言うがあの二人はエノオノールが考えていた以上に異常だった。 「多分そうだろうな…しかし俺たちだけで何とかできる問題じゃねえぞ…」 鳴海が少し情けなさそうに返事を返す。
勇次郎と刀牙の二人は、このバトルロワイヤルが自分たちに仕掛けられた、 制限によっていつものように戦えない事が、勇次郎は花山との戦いで、 刀牙はDIOとの戦いで気付いていた。 勿論二人が制限を掛けられているとしても、 恐るべき力を持っている事には変わり無いが、 それでも二人は制限に対する不安を、自分が気付かないほどの心の奥底で、 思っていた。 人間は一度でもそれを、この場合は制限に関する何かを感じてしまったら、 その考えから完全に抜け出す事は極めて困難である。 それが地上最強と言われている勇次郎にも、その息子の刀牙であってもだ。 だから二人は100%の力が出せず、戦いをD-2からE-2まで広範囲に戦場を広げ、 数十分と長い戦いをしてしまったのである。 「鳴海…喫茶店に戻るぞ…」 「ああ…」 エノオノールの短い言葉に対して、さらに短い言葉に返す鳴海。 鳴海はこう考える。 あの二人とはいずれ戦うことになるだろう、しかし今二人が争っている中、 あの二人に向かっても無意味。 最悪の場合、二人が組んで自分たちを殺そうとするかも知れない。 そんな事よりも、今は赤木達がいる喫茶店に戻り、 きっちりとした情報を手に入れ、このふざけた殺し合いを、 止める確立を高めたほうがいいだろう。 エノオノールもほぼ同じことを考える。 この繁華街に才賀勝がいないとわかっているのに、 長居するのは意味が無い。だから喫茶店に戻るべきだと。 「これは千載一遇の大チャンス…」 ここで二人と全く違う考えを持った男、 赤木しげるが二人の前に現れる。
770 :
Classical名無しさん :07/11/04 20:22 ID:VxBBl3mY
乙です。 ああ、病院が、病院が・・・・ 吉良吉影は平穏にはなれません。本当にありがとうございました。 しかしステルス含めマーダーが四人も・・・病院がアニロワのホテルみたいになってきた・・・・・。。
「赤木…お前も来ていたのか…」 鳴海は驚きと情けなさの両方の感情を出しながら、 赤木に話しかけた。 「ああ…一応お前とはこの殺し合いの中一番長く行動を共にしてきたからな…! これくらいの事なら当然だろ…?」 「そうか…すまねえな…勝手に動いちまって…」 「お前らしくない返事の仕方だな…!さっきまでのあの熱血が無くなっているぞ…!」 赤木は少し謝ってきた鳴海に対して少しだけ笑いながら返事を返した。 「貴様はなぜこの場が、チャンスと言える…?」 エノオノールが赤木が現れたときの事に触れる。 普通に考えたら、何も収穫がなく、ただ時間の消費をしただけで何も得することは無い。 強いて言うなら、あの二人は自分たちの居場所がばれていないと言うだけだ。 「くく…あの大きい方…つまり勇次郎が最初の場所に現れたときに、 主催者と顔見知りだった… つまり、勇次郎ががこのふざけた殺しあいに関する何かを知っているはず… だから勇次郎と接触するべき…そうすれば、俺たちが目的を達成できる可能性が、 格段と上がる…」 赤木という人物を知らないものが、 赤木のこの発言を聞いて納得できる人など、ほぼ絶無に近い。 勿論エノオノールもその一人だった。 「でもよ赤木…お前の行っていることはもっともだと思うぜ… だがよ…あの二人のところに行くことはさすがに自殺行為だぜ。 危険を回避できるときは、しっかりと回避しておくべきなんじゃないか?」 100人中100人が思っていることを、鳴海は赤木に対してそう言う。 わざわざ自分から死地に飛び込む必要が無い。それが当然であり必然だ。 しかし赤木しげると言う男は、そんな必然や、当然が全く通用しない男である
「馬鹿だなぁ…もともとリスクゼロで得られる情報なんて価値が無いに等しい…、 リスクを賭けて得られる情報にこそ意味がある…!」 「しかし、そんなことをして自分が死んだらどうするんだ」 今度はエノオノールが赤木に問う。 「…まあ死んじまったら…それまでだな…勝利の女神が俺に勝つなと 言っていたのだろう…!」 「なっ…!!」 赤木のこの発言は、鳴海は何度か同じようなことを聞いて驚かなかったが エノオノールには、とっても衝撃的なことだった。 常人では考えられない思想を持つ男、それが赤木しげるである。 「まあもっともあんた─…エノオノールって言ったかな…にとっては、 俺みたいな奴は早く死んでほしいと、思っているはず… だから、あんたが心配するべきことではない…」 「………」 まるで、エノオノールの心理を読み取るかの発言。 確かにエノオノールにとっては、勝を優勝させるため、後々赤木を殺すかもしれない、 だからと言って、普通はそんなことは言わない。 しかし、何度も言おうが赤木しげるという男に、普通は存在しない。 「ま…俺はあんたがその無表情の顔で、無闇に殺すと言う感じには見れない… もっとこう…勝って奴の母親みたいな存在だと俺は思っているがな…」 赤木しげるとしては意外な発言だった。 赤木は初めてエノオノールに会っていた頃から気づいていた。 才賀勝を救うための精神、根性、努力に。 だからこそ赤木はエノオノールの心理を操っていく。 エノオノールを正義に導くために。
「あんたがやっていること─つまり この殺しあいに対して中途半端な態度で挑んでいることはな… 結果的に才賀勝を救おうとしている訳ではない…」 「馬鹿な!!そんなはずは無い!私は…私はお坊ちゃまを守るために…この戦いに挑んでいる。」 赤木の発言にもちろん否定をするエノオノール。 しかし、エノオノールのこの反応は赤木の策略には待ったの同然。 エノオノールの心はもはや赤木の手の中にある。 「くく…やっぱりあんたは脅えている…自分自身を守るために… そうやって大義名分を掲げて殺し合いに乗ろうとしているのが言い証拠…」 「だから…何だというのだ…!」 「あんたはな…ただ脅えているだけなんだ…あんた自身は気づいていないと思うがな… 心の奥底では自分を助けてほしいと言うサインを出している… 何だかんだ言って、おまえは死にたく無いんだ… 死にたく無いから殺したい…だけどそれでは自分自身が許せない… そこでお前は…自分が守るべき存在である…才賀勝を救うと言う大義名分で、 人を殺そうとしている…自分を守るために…」 「そんなことは…絶対に…無い…」 赤木に否定をしたエノオノールだが、その声は先程までとは違い 少し弱々しかった。
「もっと確実に行こう…才賀勝があんたに会ったときに、 涙を流して喜んでくれる為に…」 この発言がエノオノールの心を変えた。 ここのエノオノールは、才賀勝を救う為にいる、 だから勝のことだけを思って、殺し合いに乗っていた。 だけど感情の無いエノオノールでもこの殺し合いは少しばかり怖かった。 自分が死ぬことによって、勝がどう思うか。 また先程の綾崎ハヤテ(実際は才賀勝本人だが)に言われた、 自分が殺しをやったときに勝は何を思うか。 これがエノオノールにはわからないかった。 考えても考えてもわからなかった。 この事によって、エノオノールは一種の錯乱状態に陥っていたのかも知れない。 赤木の言ったことは、100%までとは言えないが、エノオノールの心情を、 広く表したものであった。もちろんエノオノールは否定するだろう、 しかし、先程までの声の覇気のなさが、それが図星だと言うことを表している 一番の表現だった。
「どう…すれば言い…お坊ちゃまが…私に会うときに…喜んでくれるためには…」 「そのためにはな…あんたの顔や、 手を…殺し合いに乗って無いきれいな血で汚してはならねえよ… お前の手と顔はな…平気で殺しをする悪党どものな…血が着くべきなんだよ…! 頑張ろうぜ…完璧な勝利を目指して…」 完璧な勝利、エノオノールが目指すべきはそれなのである。 ただ勝を優勝させるためだけに、奔走すべきではない。 勝に笑顔を保たせる為に、涙を流させない為に、奔走をすべきである。 人間はいつかは死ぬ、その死ぬときに何を思い、何を感じるか… 何も感じ取れていなければ、それは即ち生きていても死である。 逆になにかを思い感じれば、人生は事実上完成する… それが、20代でも10代でも・・ 人生とは結果よりも過程重視なのである。 例え勝を生き残らせたとしても、納得できるだけの材料を持っていなければ0である。 それでは何も満ちないし感じ取れない…即ち生殺し… だからこそ、完璧な勝利を得るべきなのである… 勝と共に感動し、共に怒り、共に楽しみ、そして共に笑う… エノオノールが目指すべき勝利はこれなのである
「赤木…」 鳴海は一人感服していた、赤木しげると言う男に。 先程まで喫茶店にいたエノオノールと、今のエノオノールは全く違う。 主を守るがために人殺しを進んでしようとしていた彼女が、 ほんの数分の間に、主が望む勝利を目指し、そして主の笑顔が見たいが為に戦う… まさに先程赤木が言ったとおり、エノオノールは勝を愛する母親的存在に変わっていたのだ。 実は鳴海は赤木に対して勘違いを持っていた。 赤木は一度殺し合いに乗った奴は容赦なく殺し、 確実に勝利への階段を上っていく奴だと思っていた。 しかし、実際はどうか?赤木は一度この殺し合いに乗った、 エノオノールを見事に、改心させた。 もちろん、少しばかり先程の気持ちはあるだろうが、 それでも、エノオノールが主を優勝させるために、 罪無き者を殺すと言う考えは皆無と言っていいだろう。 (深い…深すぎる…赤木…お前は本当にただの遊び人なのかよ…) 鳴海は自分の心の浅はかさを脱帽した。 この殺し合いを乗り切るための、 信念 決意 希望 考察 努力 理想 現実 策略 これらの全てが赤木に劣っていると感じた。 自分が赤木に勝っていると感じ取れたのは、敵と戦うときの力のみだった。 (赤木は…赤木しげると言う男は…誰よりもこのふざけた 殺し合いを止めようと思っている…間違いねえな…) 鳴海は確信した、この赤木しげるという男が、この殺し合いについて 一番深く考えていることを… 先程の発言も含めて、赤木は0を1にする考えをいくつも持っている。 だからこそ先程の無謀な発想、それが自分の命を捨ててでも、 このふざけた殺し合いを止めたいと考えていると思った一番の証拠であった…
「さてと…話しはこれまでにしてだな、俺は勇次郎から情報を入手する…」 赤木は本題に戻した。エノオノールと鳴海とっては、一番重要な話しであったが、 赤木のとって一番重要なのはこちらであった。 「まあ止めても無駄だと思うが、そろそろ放送が始まってもいいころじゃねえか? それを聞いてからも遅くはねえだろ?」 鳴海には、もう赤木を止められる自身はなかった。 ただ放送がもうすぐ始まると言うのは事実である。 「ん…それもそうだな…確実に情報が手に入る時をどぶに捨てるのはもったいないな…」 ちょうど赤木がそう言い終わったときだった… 『気分はどうかの諸君?』 あの憎たらしい声が聞こえた つまり第二回放送が始まったのだ… ◇ ◆ ◇ …正直言葉が出ねえな、あの空条が話していた「カズキ」と言う奴が死んだのは、 あいつらにとってかなり衝撃だろうな… それにあんまり気に入らなかったが、フェイレスも死んじまったか… おそらくだが、あの二人のどっちかも、今呼ばれた奴らを殺したかも知れねえな… まったく…いつまで続くんだよ…このふざけた殺し合いは… 鳴海は放送を聞いてまたもや憤怒を表した が、前回とは違い冷静が憤怒に勝っていた。 鳴海は気づいたのだ…自分がいくら憤怒しても何も変わらないと言うことを。 ここで怒りを表して、怒りに身を任せあの二人にけんかを売ることは、 それこそ、主催者側の思う壺だ。 もちろん主催者がやっている行為は許されざる悪… だからこそ自分の感情、つまり憤怒と言うう感情を押し殺しているのだ。 赤木の言う完璧な勝利のために…
お坊ちゃまの名は呼ばれていない… 早いうちに合流しなければ… しかし優勝者には何でも好きな願いをかなえられる…か… 一応覚えてはおこう… エノオノールはもちろん、才賀勝のことを心配していた。 が同時にある言葉も気にしていた。 『優勝者の褒美として一つだけどんな願いも叶えられる権利が与えられる』 この言葉が気になって仕方がなかった。 万が一勝が死んだときは自分が優勝して、勝を生き返らせることが可能… だが完璧な勝利を目指すにはまったく関係ないことだったが 一応この言葉を、心に残していくことを決めた。 さて、この放送を聞いて9割以上のの生存者が、自分の知人の 安否か優勝賞品について考えたはずだろう。 しかし赤木はそんなことを気にもしなかった、 赤木が一番気になったこと…それはなぜ今となって優勝賞品について語ったことだった。
しえん
第一回放送のときも気になったことがあった、 6時間ごとに放送が行われると言うことが。 そして第二回放送のときに言った優勝賞品のこと… 実はこれらのことは、最初に言っておかなければならいないことだ。 定時放送をあることを最初に伝えておけば、 定時放送前には、対主催者たちは確実に手を止める。 つまり手を止めて油断しているときを狙う輩も出てくるだろう。 それこそまさに、主催者がやって欲しいことなのであろう。 そして優勝賞品もだ。 最初に言った場合、もっと多くの奴が乗っていた場合が多い。 いまさらそんなことを言われても、余程のことが無い限りは、 絶対に心を入れ替えない。 だったら最初から方針を一本に定められるように、最初に言っておくべきだ。 ではなぜ最初に言わなかったのか? こんなことは赤木に取っては赤子の手をひねるようなことである。 言わなかったんじゃない…言えなかったんだと…!
「なあ鳴海…やっぱり勇次郎と交渉する必要は無くなった…」 少しの沈黙を打ち破ったのは、赤木だった。 「ってことは…喫茶店に戻るのか?」 「いいや…」 「じゃあ何をするんだよ…」 「くく…そんなはとっくに決まっている… 俺は勇次郎と一つ騒ぎを起こすんだよ・・・!」 「おい…赤木それは本気で言っているのかよ…」 「ああ…本気さ…」 赤木の発言には毎度驚かされる鳴海だが、 この発言は今までで一番驚かされた 「エノオノール、あんたのナイフをちょっとばかり…いやできれば全部俺にくれないか…」 「別に今は必要ないからいいが…しかしお前は本当に行くつもりなのか…?」 「ああ…偽りだったら、ナイフなんか入らないな…」 赤木は、確実に勇次郎にけんかを売るつもりだ、 そのためにナイフを借りたのであった。
「これで準備は完了…鳴海、お前は喫茶店に戻って、 あの空条たちとパピヨンたちと合流後… 学校を拠点とすることを提案してくれ…」 ついに赤木はグリモルディまでかばんから取り出しいてた。 一秒も無駄にしたくない、そんな気配が感じられた。 「おいおい…ってもう何言っても無駄か…」 「…俺は8時前後に学校へ行く…おそらく何人かの対主催者を引き連れてな…」 「赤木…死ぬなよ…」 「くく…お前こそな…」 そういうと、赤木は勇次郎と刀牙の戦っている所に向かって行った。 赤木がいなくなって、数十秒立ったとき 鳴海が口を開いた。 「エノオノール、さっさと喫茶店に戻るぞ…」 鳴海がエノオノールに話しかける。 「………………………………………」 が、まったく聞こえていないみたいだった。 「鳴海…貴様はそれでいいのか…」 エノオノールの返事はそれだった。 「何がだ…」 「貴様は…自分を非力だと言っていた、赤木を行かせ自分は安全圏まで逃げるつもりか…」 「………………………………………」 今度は鳴海が沈黙する 「例え赤木が戻れといっても…いずれ戦うこと奴らを見逃してはならない… これは千載一遇のチャンスなのだぞ…!」 「……………………………………………………」 「赤木が何をしようとしているかはわからない…だが私はそれを黙って見てる様な… そんな中途半端な心はもう捨てた…!」 エノオノールは鳴海が押し黙っている中さらに話し続ける。 「だから私も…奴らのところまで行く…!例えお前が何と言おうと…!」
「俺もだ…!」 ついに鳴海も口を開く 「赤木が何を考えているのは知らんが… 赤木ばっかりに危険なことを任せてらんねえ!!」 さらに鳴海は話す。 「行こうぜエノオノール!!俺たちも奴らと一戦交えるべきだぜ!!」 それを言い終わった後、二人は互いに決心した顔を見せ合い、 そして、赤木のあとを追った。 ◆ 放送が流れようと流れまいと範馬の二人は、戦いを止めなかった。 もともと誰が死んだなんて興味が無い。 そんな事よりも、二人は闘争を楽しんでいたのであった。 「親父!!だいぶ力が落ちたな!!」 刀牙が少しだけ楽しそうに話しかけている。 「そんなことはどうだっていい!!」 それに同じように、楽しそうに答える勇次郎。 何度も言うが二人はお互いに闘争を楽しんでいる。 がその闘争も今まさに終わろうとしていた。 「!???!」 それは突如やってきた。
「…なぜ人の闘争の邪魔をする!!」 勇次郎が刀牙との闘争を止めた。 なぜなら後ろから来た変な乗り物乗っている、銀髪が 範馬勇次郎に向かって、ナイフを投げてきたからであった。 「………………………………」 銀髪は何も言わずただ黙っている。 そして少しだけ口元が笑った感じになり、 変な乗り物で東側に行くのであった。 「人の闘争を止めておきながら…自分を逃げるとはな… 俺はそういう曲がった根性を持った奴が大ッ嫌いなんだよ!!」 何も言わず、ただ自分たちの闘争を止めに来ただけの、 銀髪を勇次郎は許せなかった。 「逃げるなら・・・追いかけるまでよ!!!」 そうして、勇次郎は銀髪を追いかけに行ってしまった。 「おーい親父…ま、いっか…親父とはDIO様の力を貰ってから 戦いたかったし。」 そう独り言を言って、刀牙は銀髪と勇次郎が向かったほうと 逆側に歩き出そうとしたその時であった。 二人の男女が、範馬刀牙の前に現れた。 「お…なかなか強そうじゃん…」 二人を目の前にして、刀牙は思う。 二人とも自分にとって戦いたかった、強さを持っているものだった。 今ここに、しろがねと範馬の血を引くものが対決する…!
◆ 「銀髪!!!!どこだああああああ!!!」 範馬勇次郎は今、F-3の大通りにいる。 簡単に言うと、勇次郎は銀髪を見失ったのだ。 しかし道路の真ん中に光ナイフがわざとらしく南側を向けて置いてあった。 このナイフが示している場所…そうそれは勇次郎でさえ見たことがある建物であった。 「病院か…室内でなおかつ医療道具もそろっている場所で戦うのか…この俺と…」 そして深呼吸をしてさらに言う。 「面白いぞ銀髪!!!貴様の挑戦!!受けて立とうじゃねえか!!!」 大きな声でそれを言うと、勇次郎は病院のほうへと歩いていった。 ◆ そのころ銀髪─つまり赤木しげるはと言うと、 病院と反対側のF-3北西部、川の向う側に行っていたのだ。 赤木は自分の力で、勇次郎を倒すにはかなり大変なのである。 そこで赤木は、狙ったのである。強敵同士が潰しあうことを。 もし勇次郎がナイフの意図をわからず、F-3エリアを酌まなく探し、 その結果アカギと接触し、対決することもあっただろう。 しかしそれは起こらなかった、つまりアカギは命がけのブラフが成功したのであった。 赤木も病院に行くが、それは今では無い。 30分から1時間、この場所で待機しているつもりだ。 しかしただ待機しているわけではない。 いろいろ脱出や主催者、首輪について考察するためであった。
(…おそらくあの老人…徳川光成は、主催者ではない… 奴はただの捨て駒…だからもう勇次郎と接触する必要も無い…!) 赤木は、光成が主催者ではないことを、早くも理解していた。 その証拠が、放送があることを第一回放送まで伝えなかったことと 優勝賞品の話しを急にしだしたことの二つで十分だったのだ。 (放送の件はただの言い忘れかもしれない… ただ優勝賞品の件は、確実に言わなければならない事… おそらく予想以上に、この殺し合い人乗らなかった奴のほうが多かったのだろう… だから急遽あの話しを出した…) (そしてこの場所…この大勢の参加者をここに連れて来れた理由は… 核鉄…!スタンド…!人形…!このいずれか、もしくは複数が係わっているだろう…) いま、赤木しげるが…この殺し合いを壊すために…完璧な勝利をつかむ為に… 考察を始めるのであった…!
【F-3 北東部/1日目 日中】 【赤木しげる@アカギ】 [状態]:健康 [装備]:基本支給品、グリモルディ@からくりサーカス 、核鉄(モーターギア)@武装錬金 [道具]:傷薬、包帯、消毒用アルコール(学校の保健室内で手に入れたもの) ヴィルマの投げないナイフ@からくりサーカス (残り9本)、 [思考] 基本:対主催・ゲーム転覆を成功させることを最優先 1:対主催を全員説得できるような、脱出や主催者、首輪について考察する 2:1が終わったら、病院にいく 3:強敵を打ち破る策を考えておく 4:このバトルロワイアルに関する情報を把握する (各施設の意味、首輪の機能、支給品の技術 や種類など。) 5:鳴海たちと合流するため、8時前には学校に行く [備考] ※放送主(光成)は、本当は主催者ではないことを感じました。 よって範馬勇次郎と交渉をする必要が無くなりました。 ※どうやってここにつれて来られたかを、 スタンド・核鉄・人形のいずれかが関係していると思っています。
【F-3 南西部/1日目 日中】 【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】 [状態]体中に浅い銃創 若干の疲れ 闘争に餓えている [装備]ライター [道具]食料と水2人分、打ち上げ花火2発 [思考] 基本:闘争を楽しみつつ優勝し主催者を殺す 1:刀牙との闘争を邪魔した、銀髪を殺す 2:1の為に病院に行く 3:首輪を外したい [備考] ※自分に体力とスピードに若干の制限が加えられたことを感じ取りました。 【E-2 中部/1日目 日中】 【範馬刃牙@グラップラー刃牙】 [状態]:肉の芽による洗脳状態 全身に打撃によるダメージ [装備]:なし [道具]:支給品一式 [思考] 基本:DIOに力を授かり、親父を殺す。 1:目の前の男女を殺す 2:親父と決着をつける 3:DIOの食料(参加者)を捜し、S2駅に持ち帰る 4:ラオウ、銀時、覚悟を見つけ、勝負を挑む 5:強者と戦う [備考] ※地下トーナメント優勝直後。ただしトーナメント戦で受けた傷は治っている ※DIOに受けた傷は、痛みはありますが戦闘に問題ありません ※肉の芽の洗脳により、基本的に己の欲求よりDIOの指示を優先します ※勇次郎と同じように、自分に制限が加えられたことを感じ取りました
【加藤鳴海@からくりサーカス】 [状態]:健康 [装備]:聖ジョルジュの剣@からくりサーカス 核鉄(ピーキーガリバー)@武装錬金 [道具]:支給品一式、 輸血パック(AB型)@ヘルシング、 グリース缶@グラップラー刃牙、道化のマスク@からくりサーカス [思考] 基本:対主催・誰かが襲われていたら助ける 1:完全なる勝利の為に、目の前の男を倒す 2:赤木との約束の為に、8時に学校へ行く 3:殺し合いに乗ってる奴を成敗する 4:誰かが襲われていたら救出し、保護する [備考] ※聖ジョルジュの剣は鳴海の左腕に最初からついていますので支給品ではありません ※参戦時期はサハラ編第17幕「休憩」後です ※サハラ編から参戦しているので勝、しろがねについての記憶は殆どありません ※エレオノールを取りあえずは信用しています、 またメイクのせいでエレオノールとフランシーヌ人形が 似ている事に気づいていません ※勝という名前に何か引っかかっています
【才賀しろがね(エレオノール)@からくりサーカス】 [状態]:ピエロの衣装@メイク、からくりサーカス、 オリンピア@からくりサーカス、支給品一式 [道具]:青汁DX@武装錬金 [思考・状況] 基本:才賀勝が望む勝利を目指す 1:完璧な勝利を拒む、目の前の男を殺す。 2:本物の才賀勝を探す。 3:強力な武器が欲しい。人形は手に入れたので他の武器。 4:8時に学校へ行く。 [備考] ※参戦時期は1巻。才賀勝と出会う前です。 ※才賀勝の事を偽物と勘違いしています。 ※赤木のことをかなり信頼しています。 ※パピヨン、鳴海、承太郎の事は完全には信用していません (信頼の度合いはパピヨン<承太郎<鳴海) ※今現在は赤木の言う通りにしていますが、 勝が死んだ場合、どうなるかわかりません。 ※また、願いをかなえられる権利が少し気になっています。
投下完了!! 誤字脱字報告等お願いします!!
投下乙。 もうね、アカギは何してくれてんだw病院大パニックw 勇次郎もホイホイついてっちゃって……勇次郎なら仕方ないけどね。 上手いことばらけてくれてGj。いい話でした。
投下乙! ああ!病院がまさに地獄の釜のようだ 何人か死んでもおかしくないな
乙! しろがね改心は正直俺的にはアリだ。だってここ熱血漫画ロワだしなっ だが敢えて苦言を呈させてもらうと、少々文章が読みずらい 誤字が多いせいだとも思うので、注意した方が良いと思われ 例 >>どうやってここにつれて来られたかを、 スタンド・核鉄・人形のいずれかが関係していると思っています ここは どうやってここに連れて来られたかに だな もしくは「参加者をここに集めた方法に」とかでもアリかな
乙! さあ、愉しくなってきましたね〜、 勇次郎が病院に馳せ参じますか、これからの展開が楽しみです。 GJ!
ちなみに
>>752 と
>>754 は俺な!!
毒の方々もここの方々も、自分の悲観的なレスに
喝を入れてくれてありがとうございます!
これからも漫画ロワの書き手として頑張って行きたいと思います。
修正箇所が多いということなのでは 修正版を投下するのは、結構後になるかもしれません。 何卒お許しください
投下乙! それにしてもこのアカギ、ノリノリである 扇動する対主催とは…… しかし病院がカオス過ぎるwww 血の雨が降るな、ロワ的にいいことだが とりあえず見当たった範囲で誤字報告 誤:止める確立を高めたほうがいいだろう。 正:止める確率を高めたほうがいいだろう。 誤:「どう…すれば言い…お坊ちゃまが…私に会うときに…喜んでくれるためには…」 正:「どう…すれば良い…お坊ちゃまが…私に会うときに…喜んでくれるためには…」
投下乙! さすがアカギ勢最後の一人にして主人公、俺達にできないことを平気でやってのけ(略 しかしアカギ、最悪病院に行ったときには血の海だぞw 誤:「人の闘争を止めておきながら…自分を逃げるとはな… 正:「人の闘争を止めておきながら…自分が逃げるとはな…
投下乙!赤木大活躍だな どこまで真実に迫れるのか楽しみだ ところで勇次郎は赤木の顔まで把握しているのだろうか もし「銀髪」としか認識していなかったら… 病院にいる銀髪………銀さん死亡フラグか!?
投下乙!
病院がますます大変な事にw
>>808 たしか銀さんはアフロになってるから大丈夫じゃないか?
元に戻ってたらヤバイかもしれんがw
斗貴子さんも銀髪だな……
wikiの支給品情報で記入済みのもの全てに初期支給者を記載しました。長かった… てか、見てて気付いたけどゼロの使い魔関連の支給品だけ何も書かれていない…寂シス
812 :
Classical名無しさん :07/11/05 05:20 ID:QcMinlv.
参加者もゼロの使い魔ルイズ以外何も書かれてないな、これがキャプテン効果って奴か。 それにしても病院やばいな、アニロワのホテルみたいになってきた。
>>811 乙
甲乙
お疲れ
すげえ乙
とにかく乙
ものすごく乙
意表をついて乙
何かもう絶対に乙
誰が何と言おうが乙
オラオラオラオラオ乙
無駄無駄無駄無駄無駄乙
とりあえずルイズの項を書いた俺が通りますよ。 誰か書いてくれ、このスレに書いてくれればコピペ編集するから。 俺、原作はおろかアニメも見ずにゼロの奇妙な使い魔スレ参考にして書いたんだぞw
wiki編集お疲れ様です! それで自分の予約の件なんですけど間に合わないので延長を申請します。 申し訳ない……ネタがどんどん涌いてきていつも予想より長くなるのですorz
816 :
Classical名無しさん :07/11/05 21:11 ID:/p8Qr8yc
軽く才人の項を書いときました。 修正加筆は近日中にやらせていただきます。 あと、他のゼロ勢も書く暇さえあれば書かくつもりです。 しかし、ゼロ勢の項を書くのはかなり躊躇いが入る。 うむ、正直言うと書きづらいww
読み専の俺としてもかけそうなところは書いて、協力しないとな…… かけそうな奴は挑戦してみようか
とりあえずぱっと書ける竜の羽衣を書いてみた 初めて書いたが、あんな感じでいいのかね
おお、竜の羽衣って強力な防具とかじゃなかったのかw 漫画版の1巻しか読んでない俺は完全に勘違いしていたぜ ところで見落としがあったんだが、ハート様気絶用棍棒って誰に支給されたもの? それだけ見つからなかった
シェリスだね。
>>821 おお、本当だ
シェリスは初めに持ち物全部ぶちまけたと思って見落としてたわ、サンクス
つーかゼロ魔に関しては漫画にある範囲だけで紹介しろってのが無理だと思うので、原作準拠で書いていくしかない いいよね?
いえいえ。メニューの下のほうに検索ってあるから有効活用するといいかも。
人が多いうちに聞くぜ、 ・ アーカードの吸血って、人を従える事できるの? セラスは人格変わってなかったけど、 DIOの肉の芽みたいなこと出来るのかな? ・ アーカードの零号開放ってインテグラなしでも出来るの?(首輪制限が解除されたとして)
>>826 確か非童貞、非処女はグールとして言うことを聞かせられるけど
どうだろう、死んでしまう状態になるし、実際にやるとしたら微妙だな
零式開放はインテグラなしじゃ開放できないんじゃなかったっけ
俺の中ではあんまりはっきりしてないが
できたとしても中の魂はこのロワで全て没収されてるんじゃなかったっけ
>>823 原作で紹介してくれるとありがたいです。
>>826 多分両方無理だけど、今は「不明」としといた方がいいかも。
制限解除してもそのSSで死ぬんだったら個人的にはGJだし。
零号はやはり、開放できそうにないか…… むしろ、好都合といったところか。
頑張ってください。ってか酉すげぇw
竜の羽衣か…… ガソリンはマップ東側のアレで何とかなるとして、コイツァぜひとも彼を乗せないとなァ そう、 第 二 部 主 人 公 をな……
墜落するじゃねえか!
彼の何が凄いって、運転できるのに事故るのが凄いwww
あれ?ちょうど二部の舞台と竜の羽衣が活躍した時代おんなじではないかい?
破壊の杖と魔法『フレイム・ボール』の支給品説明を追加したが…… 竜の羽衣も破壊の杖も普通に現実世界のアイテムだよな
遅くなってすみません。書きあがったのですが夜も遅いので一時投下スレのほうに投下させて頂きました。 おかしなところなどがあったらお願いします。 重ね重ね、遅れて申し訳ありませんでした。
838 :
Classical名無しさん :07/11/06 02:26 ID:aTM4FdqE
デルフリンガー追加しました。
感想は本スレ掲載時に書くとしまして… 銀時の状態表備考の ※アフロ状態が次の話まで続くかどうかは他の書き手に任せます。 これは既にアフロ状態が解除されているようなので、必要ないと思います。
840 :
Classical名無しさん :07/11/06 03:18 ID:aTM4FdqE
>>837 乙!
感想は自分も本スレに載ったとき言うことにします。
あと、タバサとタバサの杖の項の追加終わりました。
では
>>837 吉良がちょっと(というかかなり)かっこいいぞ。
アミバもそうだが、原作の悪役がこのロワでは壮絶にかっこよくなるケースが多いな。
キラは原作の善人化フラグ(妻を守った時の台詞)を回収するチャンスか?
これは燃える。少し急ぎ足な気もしますが、病院に凄いのが集合しますしこれくらいがちょうどいいかも。
細かいですが誤字を。
>>171 の最後の行、「同意見」ですね。
これで…あとはジョジョ勢のみか…全生存。 だが吉良、ジョセフ、承太郎、DIO様、それぞれ修羅場だな……最後の一人はアレだがw
846 :
Classical名無しさん :07/11/06 10:57 ID:qUhLTYrk
ええっと・・一応まだネタバレは控えた方が・・・
>>843 うはwwwwそれマジいいwwwwwww
問題は、この修羅場が終わってもいきなり善玉化ってのも不自然なんだよなぁ吉良のキャラだと
>>846 うーむ、正直言うと俺もそれで先を知っちゃったから衝撃が減ってしまったからな
銀さんにはラオウが襲い掛かり、吉良にはトキコ、そして残った連中には勇次郎…… つまり挟み撃ちの形になるな
>>849 そして生き残った人がアーカードへの挑戦権を手に入れる訳ですね!
…ここで退場した方がマシ?
ここは安価誤爆がおおいインタネッツですね
>>837 (どういう事だ!? いや考えるのは後だ。今はただカズキをこんな目にあわせた奴を殺すだけだ)
意見なのですが、トキコの錯乱っぷりから言うと、雰囲気的に
(どういう事だっ…? そうか…カズキ。君も私に力を貸してくれるんだな…)
とかの方が狂気っぽくってベネ。ご高察ください
>>852 文法や誤字に対する意見は分かるけどこういうのはどうかと
作者さんに対する善意でやってるんだろうけど、キャラを共有するパロディのリレーである以上
「俺の思うこのキャラはこうだからこうしてよね」
って意見はあまり良くないと思う
明らかにキャラがおかしい時は勇気出して言うのも大事だろうけど
キャラの捉え方は書き手それぞれなんだからさ
マリアより自分の保身を考えてた吉良が、マリアが死んだとたん トキコに敵対するのはどうかと思う 自分>>マリア>他 の真ん中がいなくなった以上、 わざわざ一人でトキコに立ち向かう理由がないんじゃないか 殺しや女になれてる吉良が動揺っていうのも考えづらいし
毒吐きに行ったら? 議論なら議論スレへ。
お待たせしました。少々加筆修正して投下します。
「ふぅ、何とか12時前には着いたか」 病院の正門に着き新八はホッと一息を着く。 だが、その顔はすぐ緊張の色に染まった。 病院の壁の一角が破壊されている。しかも破片の飛び散り具合からして内側から。 それが意味する所は、何者かが病院の内部から出てきたと言う事だ。 そして、ドアを開けずに壁を破壊したという事は何かしらの争いが起こった可能性が高い。 恐ろしい光景が新八の脳裏に浮かぶ。 「ぎ」 銀さん、と呼ぼうとして新八は慌てて口をつぐむ。 もしも襲撃者がまだこの近辺にいたら……? 言い様の無い不安が新八の頭によぎる。 (おおおお落ち着くんだ!とにかく慎重に身を隠しながら進まないと!) 明らかに動揺した様子で匍匐前進から壁を背にし壁伝いに入り口へと進み、前転をしながら入り口に突入。某潜入工作員もかくやという動きっぷりである。 「ふー、潜入成功」 「何やってんのお前」 見つかるか見つからないかのちょっとしたスリルに興奮しながら額の汗を拭う新八にかけられた言葉に新八が固まる。 ギ、ギ、ギ、と音が鳴りそうな程ぎこちない動きで前を向くとそこには銀時が立っていた。 「あれ? 銀さん……、何で?」 「何でってトイレの帰りにお前が変な事してるからよ。頭でも打ったか?」 銀時が無事だった事に内心安堵する。が、それと同時ある疑問と不安が湧いてくる。
「……ちなみにどこから見てたんです?」 「匍匐前進」 つまり、新八の奇行は最初から最後までしっかりと見られていたのである (終わったァァァァァァァァ!) 心の中で新八は絶叫した。 「……何をやっているんだあの男は」 屋上から新八の一連の奇行を見ていた吉良は溜息を一つつく。 「坂田に比べまだまともだと思ったがどうやらそうでも無かったようだな。いや、今はそんな事はどうでもいいか」 そう、それよりも吉良には大事な事があった。それは、葉隠覚悟がいなかった事である。 「どういうことだ……? 死んだか、それとも何らかの事情で別行動を取ったか……、だがどちらにせよ計画は変更せざるを得ない、か」 ルイズに仕掛けた爆弾で覚悟を殺害する計画も、当の本人がいなければ意味が無い。 当初の予定が狂った事に吉良は若干のストレスを感じた。 「まったく、ストレスなどという物とは極力縁の無い生活を送りたいというのに。とりあえずは部屋に戻り志村から事の顛末を聞くしかないな。 なに、先の争いで皆は私を信用しきっている。策ならばいくらでも練りなおせる」 自分に言い聞かせるように呟きながら吉良は屋上からマリア達のいる部屋へと向かった。
「そうですか、美形さんが……」 「私と坂田とルイズで痛めつけたが、惜しくも逃がしてしまったのはな」 吉良が屋上から降り、全員が揃った所でそれぞれに起こった事を話し合った。 美形が乗っていた事に新八は驚きを隠せなかった。 そして、新八と覚悟が遭遇した人々についても驚きを隠せない人物がいた。 「そんな、あいつが殺し合いに乗ってて、しかも覚悟と戦ったなんて……」 ルイズと覚悟が病院に来る前に遭遇した男――新八の言からラオウという名が判明した―― 三人で朝食を摂っている時はどこか近寄りがたい物を感じたものの決して好戦的な態度では無かった男がこの殺し合いに乗っていた事が、ルイズには信じられなかった。 「あー、あのキン肉マン、ラオウっていうのか。しっかしあんなのとやりあってよく生きてたもんだ」 「ん?」と、銀時とルイズは互いに顔を見合わせる。 「ギントキ、あいつの事知ってるの?」 「あ? お前もあいつにあったのか? あいつぁ意味わかんない野郎だよ、いきなり星が見えるかーとか聞いてきたから、『はい』って答えたらいきなり襲ってきてよぉ」 「私達は一緒に朝食を食べた後、ギントキと同じ事聞かれたから見てないって答えたら見逃してくれたけど」
>>854 自分を狙う存在は消せる内に消したいんじゃね
原作でもイ丈助達を消そうと親父に動いてもらってたし
そんな危ない存在放置した危険な暮らしは“静かな暮らし”と呼べないしな
一瞬の間。そして銀時の怒りが爆発した。 「おいぃぃぃぃぃ! 何よそれ、見てませんってのが正解ってか? そんなの解る訳ねぇぇぇぇぇだろぉぉぉぉ! 普通あんな質問されたら『はい』って答えちゃうって、常識的に考えて!」 「うるっさいわねぇ! 私に怒らないでよ! 大体見てないなら見てないって素直に言えばいいでしょ? それをあんたが嘘ついたからいけないんじゃない! 自業自得よ」 「あんな『見たことあるよね?』的な質問されてそんな事言ったらどうなるかわかんないでしょぉぉぉぉ! 銀さんはそんな危ない橋渡りたくありませんー、安全策を取りたいんですー」 「そんな事私のしった事じゃないわよ! 大体あんたはねー……」 「二人とも話が進まないので少し黙っていただけないでしょうか」 言い合いをする二人にマリアがぴしゃりと言い放つ。 笑顔を浮かべながらもどこかドス黒いオーラを放つマリアに気おされ、銀時もルイズもすごすごと引き下がる。 「とりあえず覚悟君が同行したメンバーですが、私達の他にもこの殺し合いに乗っていない集団がいるというのは心強いですね。新八君の話、そしてヒナギクさんがいる事から信用もできると思います」 その発言に新八が驚く。 「ええっ! ヒナギクちゃんってマリアさんの知り合いだったんですか!?」 「はい、私の仕えている主のご学友です」 「……すみません、ヒナギクちゃんにマリアさんの事を伝えそびれてしまって」 申し訳なさそうにうなだれる新八の肩にマリアは手を添える。
「そんなに申し訳なさそうな顔をしないでください、聞けばヒナギクさん達もやることがあるようですし仕方ありません。ね?」 「は、はい、ありがとうございます」 元気付けるように微笑みかけるマリアを見て、新八はその微笑に思わず見とれ、ドギマギしつつも笑みを返した。 そして、その微笑に見惚れていた人物はもう一人だけいた。 (やはり、マリアさんは美しい) 微笑みを浮かべ、新八を元気付けるマリアを見て、吉良はまるで一枚の絵画を見ているかのような気分だった。 そして、彼女のその美しい手が添えられている新八を少し羨ましく思う。 自分の肩にあの手が置かれたらどうだろうか、吉良の思考は妄想の海に埋没しかける。 (……待て、今は妄想に浸っている場合じゃあない) 妄想の世界から現実に戻り、吉良は今後の事を考える。 一番厄介な葉隠覚悟が別行動を取った今、とっととルイズを爆破し、銀時、新八を殺害しマリアの手を手に入れてもいいだろう。 その後覚悟と遭遇しても乗った人間に襲われたとでも言えばいい。 バイツァ・ダストの為に生かしておこうと考えていたコナンだが、新八の話からあちらにもコナンのように無力な一般人がいるようであり、それを利用すればここでコナンを殺しても問題無さそうだ。 寧ろ、ジグマールを逃がした一件、そして子供の割に高い洞察力から、今後の為に殺しておいた方がいいとさえ思える。
だが、今それを実行するのはリスクも高い。 一つ目は覚悟達の明確な場所がわからない事、それがわからない以上長時間単独で行動する可能性が高い。 二つ目は新八の言うラオウの存在。新八の話ではラオウは繁華街の方向に向かったという。もしかたら医療品の調達にこちらに来る可能性もあるのだ。 吉良はあの男と単独で遭遇する危険性を冒したくは無かった。 三つ目は彼らが自身と合流する前に空条承太郎と遭遇する可能性。 その時点でバイツァ・ダストが使えなくなるどころか自分の立場まで悪くなる。 吉良にとって一番の目的は『マリアの手を手に入れる事』ではなく、『平穏な生活を送る事』だ。 だから彼は当面は現状を維持する事にした。ここで信頼を作っておけば承太郎が何を言ってもそう簡単には信じては貰えないだろう。 (いざという時の為にルイズに仕掛けた爆弾も解除した。後は機会が来るのを待てばいい) 人知れずこっそりとルイズの首輪に仕掛けた爆弾を解除し、今後の方針を決めた時。二回目の放送が流れた。
しえん
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「どうやらケンシロウも覚悟もまだ死んではおらぬようだな」 病院へと向かう道を歩きながらラオウは呟いた。 病院と繁華街そのどちらに向かうかを決定付けた理由は葉隠覚悟と本郷猛の存在だった。 この殺し合いで負ける気などは到底ないが、消耗をしていた本郷を相手に勝ったとはいえ地に膝を着き、敢えて受けた覚悟の攻撃の威力も馬鹿にならなかった。 この殺し合い、本郷や覚悟のような実力者もまだ残っているだろう。 そのような相手と相対するのであれば、万全とはいかなくとも最善の状態で戦わねばならない。 負傷した体を少しでもよりよい状態にしておくには医療品もあった方がいい。 そう考えラオウは病院に参加者を探すついでに医療品を回収しに病院へと歩を進めたのだった。 そして、ラオウの目に病院が見え始めた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
老人の言葉と共に、放送は病院内の彼らにとって残酷な事実を伝え終了した。 「銀さん……」 「……」 銀時は何も喋らない。うつむいたその顔からは表情は読み取れなかった。 (灰原……) コナンは一人、奥歯を噛締める。彼はまた一人、仲間を失ってしまった。 「嘘、嘘でしょ……、サイト……サイトォッ……!」 愕然とした表情でルイズはへたりこんでいる。 いつもの強気な彼女はなりを潜め、その目からは涙が溢れている。 『サイトを元の世界に戻す』結局それは叶わぬ夢となってしまった。 沈痛な面持ちの四人にいたたまれなくなりマリアは顔を伏せた。 (優勝者への褒美、か) そんな中、吉良は一人思案に耽っていた。 (死んだ人間も生き返るとなれば今まで乗らなかった人間でもこの殺し合いに参加するだろう。それはこの場の人間も例外ではない) 吉良はルイズへと視線を向ける。
(坂田や志村、そしてコナンの性格からしてもそのような褒美があった所で殺し合いに乗ることはあまり考えにくい。問題はあのルイズだ) 吉良は考える。 銀時もコナンも襲ってきた殺人者の命を助けようとすような甘ちゃんだ。そんな人間が乗るとは考えられにくい。新八についても銀時の知り合いからして同じような人間だろう。 ルイズも基本は同じだ。だが彼女の激しやすい性格から考えて、乗る可能性はこの場にいる他の人物より高くなる。 激しやすい性格というのはメンタル面で見れば脆い分類である。 更に付け加えれば、彼女のショックは他の三人より大きく見えた。恐らく才人という人物は彼女にとってそれ程までに大事な人物だったのだろう。 もしも、そんな人物が死んだとすれば……。彼女がその才人という人物を生き返らせる為に乗ってもおかしくは無い。 (首輪につけた爆弾を解除したのは早計だったか? いや、いきなり爆発しても怪しまれる可能性がある。やむなし、か) そんな事を考えながら吉良がふと外に目をやる。病院の前に筋骨隆々とした男が立っていた。 「皆、どうやら沈んでいる時間はないらしい」 吉良の発言に皆は顔を上げ吉良の視線の方向へと顔を向けた。 「あいつは……っ!」 銀時が驚愕の声を上げるのと、ルイズが自分のデイパックを担ぎ走り出したのはほぼ同時だった。
(許せない) 結論から言えばルイズは殺し合いに乗る気は無かった。 才人がキュルケやタバサを殺してまで生き返りたいとは思ってはいないだろうし、何よりその為には覚悟達を殺さなくてはいけない。 ルイズはそんな事をしたくは無かった。 だが才人の死は少なからず彼女の精神を歪ませ、激情は心を蝕む。 思えば何回彼を叱り飛ばしただろう。 思えば何回彼に助けられただろう。 思えばいつから彼に好意を抱いていただろう。 もう、好意を抱いていた彼を叱り飛ばすことも、彼に助けて貰う事もできない。 ルイズは心にぽっかりと穴があいたように感じた。 それ程までに平賀才人という人間は彼女の中で大切な存在になっていたのだ。大切な物は失った時にその重みを知る。 才人を生き返らせるという思いはない。その変わりに彼女の心に芽生えたのは殺人を犯した人間に対する強烈なまでの殺意。 (サイトを殺した奴も。誰かを殺した奴も) もしかすると新八達と分かれた後、ラオウが才人を殺したのかもしれないとルイズは思い始めた。 怒りに染まった心に疑念が渦巻く。ルイズにはここにいる自分の知らない人間すべてが才人を殺したように思い始めてきた。
(許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せ ない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない――」 気づけば考えていた事が言葉に出ていた。『許せない』という単語を呪詛のように呟きながらラオウの元へと駆ける。 「――絶対に、許さない!」 低く轟くように叫びながら、ルイズは玄関前の広場にてラオウと対峙した。 (あの小娘、怒りに我を忘れたか、誰かが死んだか?) 目の前に憤怒と憎しみの入り混じった形相で自分を睨むルイズを見てもラオウは身じろぎ一つしなかった。 「いつぞやの小娘か。このラオウ、小娘如きを傷つける拳は持ち合わせておらぬ。去ねい」 「あんたに無くても私にはあるのよ」 今にも噛み付きそうな表情でルイズは杖を構える。 「あんたは人を殺した。あんたみたいなのがいるからサイトが死んだ」 杖を握る手に力が込められる。 「だから私はあんたみたいな人殺しを絶対に許さない!」 激情を、敵意を、殺意をそのままぶつけてくるルイズをラオウは無言で見つめていた。
支援
支援
「よかろう」 その言葉と共にラオウの瞳に殺意が宿る。 「女子供は傷つけぬとは言え、このラオウに向かってくるのであらば容赦はせぬ。この拳王の力、身をもって知れい」 「……ッッッ!!」 ラオウの体から放たれた圧倒的なまでの覇気と殺気。 今まで経験した事のない圧力にルイズは居竦む、蛇に睨まれた蛙のように体が思うように動かない。 その構図は正に狩る者と狩られる者。それでも尚、ルイズは眼前の男を殺す事を諦めてはいないようだった。 (呪文が唱えられればこんな奴……) しかし声が出ない、口がうまくうごかない。 (サイト……ッ!) ラオウが眼前まで迫ろうかというその時、ラオウは何かに気づいたようにルイズを後方を見た。 (……え?) つられてルイズが後ろを向くとそこに元に戻った天然パーマの銀髪を風にたなびかせながら一人の男が立っていた。 「ギン、トキ」 「おいおい、いい年したおっさんがそんな女の子に襲い掛かってんじゃねーよ。ロリコンですかコノヤロー」 いつもと同じ調子で、いつもと変わらぬふてぶてしい態度で、ただしいつもは死んだ魚のようなその目だけは輝いて。 ソードサムライXを片手に銀時は立っていた。
「うぬもこの場にいたか」 獰猛な笑みを浮かべるラオウに対し、銀時はソードサムライXを構える事で答える。 その時、ルイズはふと自分の手を引かれた。新八達である。 「新八、吉良さん、三人の事は任せたぞ」 視線はラオウに向けたまま、銀時は呼びかける。 「待って!私も……」 「駄目だ」 ルイズの発言を銀時が拒否する。 「こいつはさっきの美形とは格が違う。それはお前が一番よくわかってんだろ」 「それは……」 ルイズは言い返せなかった。実際ラオウの強烈な気にあてられまともに動く事はできなかったのだから。 俯くルイズに銀時は笑みを浮かべる。 「だからここはこの銀さんに任せなさい。こんなとこで全員やられる訳にはいかねーだろ」 「ルイズさん、ここは坂田さんの言うとおりだ。俺達がいても坂田さんの足をひっぱる可能性が高いだけだ」 銀時の発言にコナンが続く。 ルイズは俯いたまま逡巡する、そして答えを出した。 「……わかったわよ!」 怒ったように叫びながら、ルイズは新八達と共に駆け出した。
「銀さん!」 「安心しろ、逃げるのは得意だ。」 その場から遠ざかりながら叫ぶ新八に銀時は手を挙げて答える。 「さて、と」 銀時とラオウが対峙し、張り詰めた空気が場を支配する。 「あー、その前に一つ言っておきたい事があんだけどよ」 銀時が頭をぽりぽりと掻きながら続ける。 「最初にあんたに北斗うんたらの脇の星を見た事あるっつったけど、あれ嘘なんだわ」 「嘘だと?」 銀時の発言にラオウは怪訝な表情を浮かべる 「そうそう、俺とあんたが会うまで俺殆どあの家の中いたからよ。つまり、俺はそんな星見てないってことだ、ノリで『はい』って言っちまったけどよ」 「ノリで、か。まったくおかしな男よ」 ラオウが目を瞑りくつくつと笑い出し、銀時もまた笑みをうかべている。 「ってわけでさ、見逃してくんない?」 「断る」 ラオウが目を開く。その目には変わらず殺気が宿っている。
「貴様のような読めぬ男と戦うもまた一興よ。このラオウ目の前の獲物を二回もむざむざと見逃す男ではないぞ」 「……だよなぁ」 銀時は相変わらず笑みを浮かべている。だが、その眼光が鋭くなった。 「一つ、聞かせろ」 ラオウが銀時に尋ねる。 「うぬは『優勝者は何でも願いを叶えられる』という褒美に興味は無いのか」 単純な興味から出た言葉であろう。それを銀時はなんでもないように答える。 「生きてても魂が折れたら死んだも同じだ。俺も、俺の知り合いも同じ意見だろうさ」 それが当然とでも言いたげに銀時が答える。 「そうか」 つくづく奇妙な男だとラオウは思った。 普段は軽薄な男だが、その実、内に一本の強い芯を持っている。 ラオウの脳裏に雲のジュウザの姿が浮かぶ。あまり自分が知らないタイプの人間だ。 だが嫌いではない。 「時間を取らせたな」 「なーに、時間を取ってくれた方が俺にはありがたいさ」 軽口を叩く銀時にラオウは不敵な笑みを浮かべる。 そして、二人は駆けた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「ねぇ! どこ行くのよ!」 病院を出て、一息着きながらルイズが尋ね、マリアが答える。 「とりあえずは覚悟さん達と合流を目指します。明確な場所まではわかりませんのでほぼ手探り、という形になりますが」 「坂田が時間を稼いでくれている今、少しでも奴から遠ざかるというのも急務だな」 「ギントキ……」 銀時の名を聞いた瞬間、ルイズの顔が暗くなる。 自分があの男を相手に気おされずに、しっかり殺していれば……。 ルイズの脳裏にドス黒い後悔の念が湧き上がる。 「ルイズちゃん、そんな顔しちゃ駄目だ」 不意に新八が声をかける。 「銀さんはそんな顔をさせる為にあそこに残ったんじゃないんだ。だからそんな顔をしちゃいけない」 そうは言うものの新八の手も震えている。覚悟とラオウの戦いを目の当たりにしているのだ、ラオウの強さは嫌と言うほどわかっている。 それでも新八は弱気な態度は出さない。 「大丈夫、銀さんはせこい戦いと逃げ足には自信があるんだ。きっと生きて帰ってくるさ、今までだってそうだったんだから」 新八も不安なのだろう。だが、彼が不安になれば不安は伝播する可能性がある。だから彼は笑顔で元気付ける。
899 :
Classical名無しさん :07/11/06 22:08 ID:qUhLTYrk
支援!
「そうね、……ありがとう新八」 「どういたしまして」 笑顔になるルイズを見てコナンは一息つく (ひとまずは大丈夫みてーだな) 不安定に見えたルイズも新八のおかげで今は平衡を保ったようだ。 コナンは思う、今はいない、灰原と毛利の事を。 夢だと思いたい、だが現実は残酷だ。そんな事はわかっている。 (死者すら甦る、か) 優勝者への褒美、それを使えば彼らも甦るだろう。だがコナンはそれを望まない。 (探偵が人殺しをしちゃならねぇ) そう、彼は目的の為ならば人の命まで奪う人殺しではない。 彼は、彼の目指す物はそのような人間や今回の主催者のような奴等を追い詰め、捕まえる探偵なのだ。 探偵に憧れ、探偵として生きてきた彼が殺し合いに乗らなかったのは当然の事である。 「ん?」 その時、コナンは道路の先に赤い点が見た。それは次第に大きくなっていくように感じられる。 「皆!何か来る!」 コナンの言葉に全員が反応しそちらを見る。 どうやらその赤い物体はこちらに向かってきているようだ、それもかなりの速度で。
(速度を落とさない? こちらの姿は見えている筈だが) 疑問が悪寒へと変わっていく。ぐんぐん近づいて尚、消防車は止まる気配を見せない。 この距離ではブレーキを踏んだ所で間に合わない。吉良の中で悪寒が確信へと変わった。 (間違いない! あの車の搭乗者は乗っている!) 「皆!左に飛べぇーっ!」 吉良の叫びとともに全員が慌てて左に飛んだ。その横を消防車が疾走する 「キラークイーン!」 左に飛びながら、吉良は運転席の扉にキラークイーンの一撃を入れる。 横からの衝撃に、消防車は横にそれ、轟音と共に電柱に激突した。 「皆!相手が出てくるかもわからない、私の近くに来るんだ!」 吉良の言葉と共に、全員が吉良の近くに向かう。 (よし、キラークイーンで運転席のドアを爆弾にした。後は襲撃者が運転席のドアに触れた時に見えないようにキラークイーンのスイッチを押せばいい) キラークイーンを待機させ、吉良は待ち構える。
「ぐぅ……」 消防車の運転手、津村斗貴子は意識を取り戻した。 失敗した。道路上の集団を見つけたのは偶然だった。 消防車は一刻も早く病院に向う為に走らせていた。そのまま彼らを轢き殺そうと思ったのは単なる思い付きだ。 だがそれは失敗した。集団にはよけられた挙句、サラリーマン風の男の体から現れた奇妙な物体に消防車を横から思い切り殴られ、そのまま電柱に激突した。 この時の傷は生命の水の効果で治癒しはじめていた。だが、斗貴子はそれに気づかなかった。それよりも最初にある物が目に入ったからだ。 助手席は電柱の直撃を受け見事にひしゃげている。電柱が消防車にめり込んでいると言ってもいい。 そして、助手席に乗っていたカズキの死体もまた、電柱に押しつぶされ、その四肢と首は壊れたマリオネットのようにひしゃげていた。 「あああああああああああああああああああああああああ!!!」 絶叫が響く。 「……る……さない……」 絶叫を止めた代わりに、ぶつぶつと斗貴子が呟く。その目は彼女の忌み嫌っていたどぶ川の濁ったような目をしていた。
話題を変えるために!! 今現在の対主催派(作品別) (カッコ内は何を得意とするか※参考程度に) 赤木(運・説得・決断力・考察) 覚悟(戦闘) 鳴海(戦闘) 勝(分解能力・説得・考察・運・決断力) エレオノール(戦闘) 銀時(戦闘・説得) 新八(…) 神楽(戦闘) 独歩(戦闘) 吉良(戦闘・考察) 承太郎(戦闘・考察・決断力) 劉鳳(戦闘) キュルケ(…) タバサ(戦闘?) ルイズ(戦闘?) ハヤテ(運) ナギ(運) ヒナギク(説得) マリア(説得) アミバ(戦闘) ケンシロウ(戦闘) 防人(戦闘) パピヨン♪(戦闘・説得) 三村(考察) 川田(考察・説得) コナン(…) 平次(考察) 泉こなた(説得・考察) つかさ(…) ※カッコ内はあくまで参考程度に、人によって解釈の仕方が違うと思いますし ※考察=脱出や首輪、主催者などのことを一度でも考えた人 ※運=初期の持ち物がよかったか、自分と同じ世界の人と合流できたか、など
許さない。 カズキを殺した人間も。 カズキを奪った人間も。 カズキを破壊した人間も。 私の前からカズキを奪おうとする全ての人間も。 ――だから、全て殺す。 愛する者の無残な姿に、不安定だった彼女の精神は崩壊した。 彼女の目にサイドミラーに映る何人かの姿が目に入った。 その中には消防車を攻撃し、カズキを破壊した人間がいた。 (殺す。殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すコロスコロスコロスコロス――) 彼女の手にカズキの核鉄が握られる。 あの男の臓腑をぶちまけ、その首根をかっ切る事を斗貴子は心に誓う。 「武装、錬金」 その掛け声とともに核鉄がサンライトハートへと姿を変えた事に、斗貴子は驚愕する。 (どういう事だ!? 何故バルキリースカートでは無くカズキの武装錬金が……) そこまで考えて、斗貴子はその疑問を振り払った。 (いや、そんな事はどうでもいい。今は目の前の男を殺す事だけを考えろ。それにカズキの武器でカズキの仇を討つのも一興だ) 「待っていろ、カズキ」 奇妙なオブジェとなったカズキにいとおしげに微笑かける。
ちょっと吊って来るorz タイミング悪すぎだろ俺… 支援
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「あいつは必ず殺す」 微笑みを携えた顔が、一転して修羅へと変貌を遂げた。 (カズキのサンライトハートは感情を力にする) サンライトハートのエネルギーをチャージする。 (私の怒りが、私の憎しみが、奴を完全に粉砕する) 「臓物を――」 寸分たがわず狙いを付け、狭い車内でどうにか突撃の姿勢を作る。 「ぶち撒けろォォォォォッッッ」 怒号とともに、ドアを吹き飛ばしながら、斗貴子は突撃した。 「何だとっ!?」 それに驚いたのは吉良だった。爆弾に変えたドアが吹き飛ばされ、槍を持った少女が物凄い勢いで突撃してきたのだ。 (いかん! あの速度ではいくらキラークイーンでも防ぎきれない) 例えキラークイーンを使ったとしてもあの速度で突進してくる槍を防ぐの無理だろう。 絶望が吉良を襲う。 その時、吉良は誰かに突き飛ばされた。
(何!?) 突き飛ばされながら吉良が見た光景は、槍の直撃を受け、電車に飛び込んだ自殺者のように胴体が吹き飛んだマリアだった。 新たな絶望が吉良を襲った。 咄嗟の事だった。ただ漠然と助けなければと思った。気が付けば吉良の事を突き飛ばしていた。 槍が眼前に迫る。ひどくゆっくりと感じられた。 太陽の様な山吹色の光を放つ槍が、一瞬全てを燃やし尽くして尚止まらぬ黒い太陽の様に見えたのは気のせいだったろうか。 (ナギ……ハヤテくん……) 今もこの殺し合いの場のどこかにいるであろう二人の姿が最後に浮かんだ。 そして衝撃が遅い、マリアの意識は途絶えた。 「マリアさぁぁぁぁぁん!!!!」 絶叫を上げる新八達を他所に、吉良は呆然と立ち尽くしていた。返り血を浴び、赤く染まっていた ごろり、と吹き飛んだ生首が転がってきた。 「マリア……さん……なんて、なんて事だ……」 咄嗟に両手で前を庇ったのだろうか、吉良の恋焦がれていた両手も無残な姿になり転がっていた。 生気を失ったマリアの生首を直視した時。吉良の中で何かが切れた。
支援〜
「君達」 狼狽している三人に吉良は声を掛けた。狼狽しながらもどうやらまだ人の話を聞くことぐらいはできるらしい。 激しい殺気を自分へと向ける襲撃者に構えながら吉良が告げる 「ここは私が相手をする。君達は逃げろ」 「バ、馬鹿な事言わないで……」 「逃げろと言っているんだッッッ!」 ルイズの反論を吉良は一喝する。 突如怒声を上げた吉良に三人は息を呑んだ。 「あの女は私が狙いのようだ、そのせいでマリアさんは私を庇って死んだ。私がいては危険なんだ、だから早く行くんだ」 それでも、三人ともまだ納得はしていないようだ。彼らからみれば吉良もまた仲間なのである。目の前で仲間を失ってすぐ、仲間を見捨てるような真似はできない。 「いいか? 私たちの目的は殺し合いの破壊であって目の前の女を倒す事じゃない。ここで全滅は避けねばいけないんだ。だから早く行ってくれ。頼む」 「……わかりました」 新八が口を開いた。頷いている事からコナンも同意見のようだ。もっとも二人とも苦渋に満ちた顔であるが。
「新八!?」 「でも!」 ルイズの非難を無視し新八は続ける。 「絶対に死なないでくださいね」 「……善処しよう」 そして、新八とコナンはいやがるルイズの手を引き駆け出した。 「安心しろ、とっとと貴様を殺し、すぐにあいつらも後を追わせてやる」 刃物の如き殺気と共に、斗貴子がサンライトハートを構える。彼女の姿もまた、返り血で真っ赤である。 「黙れ、『とっとと殺す』のはこちらの方だ」 隠しようのない殺気と共に吉良はキラークイーンを構えさせる。 吉良は考える。 目の前の女は自分に強烈な殺意を向けている。力の無いコナン達ではなく自分にだ。 あの絶叫から察するにあの消防車に乗せていた大切な物でも破壊されたのだろう。 吉良は知っている。この手の輩は執念深く、自分を殺すまで追ってくるだろう。 目の前の女は平穏な生活を邪魔する最も危険な存在だ。 そんな危険な存在を生かしておく訳ににはいかない。 そして何より 「貴様は、マリアさんを殺し、あろうことか彼女の美しい両手までも吹き飛ばした……」 そう、吉良もまた『マリア』と『マリアの手』という大切な物を破壊されたのだ。 それが吉良にとって一番許せない事だった。 お互いに大切な物を壊された者同士が向かい合う。
「足でまといになる奴らは追い払った。これで安心して、貴様を殺す事だけに傾注できる」 人質に取られる危険性や、殺すな、などと甘い意見をほざく可能性のある邪魔者は、もっともな意見で全員遠ざけた。 殺した事を責められたら自害したか逃がしたとでも言えばいい。 キラークイーンの力を使えば証拠すら残さず跡形も無く消し飛ばせるのだ。理由はどうとでもなる。 今、目の前の憎たらしい『仇』を殺す事になんの遠慮も躊躇も制約もない。 吉良の顔が憤怒に歪む。 「覚悟しろこのクソカスがッ! 貴様はこの吉良吉影とキラークイーンが全身全力をかけて殺す事を約束しよう!」 殺人者同士の殺し合いが、今、幕を開けた。 【マリア@ハヤテのごとく! 死亡確認】
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【F-4 病院玄関前 1日目 昼】 【坂田銀時@銀魂】 [状態]:全身に中程度の負傷。小程度の疲労。 [装備]:蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン [道具]:支給品一式 ソードサムライX@武装錬金(攻撃に使う気はない) あるるかん(紙状態)@からくりサーカス ハーミット・パープル(隠者の紫)のDISC(紙状態)@ジョジョの奇妙な冒険 [思考] 基本:このゲームをどうにかする 1:ラオウをどうにかする。 2:新八達と合流する。 3:神楽を探す。 4:覚悟達と合流する。 4:ジグマールを警戒 [備考] ※零のことはよく分かっていません ※あるるかんとハーミット・パープルのDISCについては説明書をほとんど読んでいません。また読む気もありません。 ※川田、ヒナギク、つかさの情報を手に入れました。 ※ソードサムライX エネルギーを使う攻撃を吸収し、攻撃に転用します 制限、効果の対象となる攻撃は任せますが、少なくとも「魔法」には効果アリです
支援
【ラオウ@北斗の拳】 [状態]内臓に小ダメージ 、鼻の骨を骨折、 [装備]無し [道具]支給品一式 [思考・状況] 1:坂田銀時と戦う。 2:ケンシロウ・勇次郎と決着をつけたい。 3:強敵を倒しながら優勝を目指す。 4:覚悟の迷いがなくなればまた戦いたい。 5:人が集まりそうな繁華街か病院に行く。 【F-4 西部市街地 1日目 昼】 【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:全身に中程度の負傷。疲労小。精神的ショック。返り血で真っ赤 [装備]:なし [道具]:支給品一式 [思考] 基本:普段どおり平穏に過ごす。 1:目の前の女(斗貴子)を殺す 2:マーティン・ジグマールを殺す。 3:自身を追うもの、狙うもの、探るものなど自身の『平穏な生活』の妨げになると判断した者は容赦なく『始末』する。 4:できる限り力無き一般人を演じる。 5:もし脱出できるのであればしたい。 [備考] ※『バイツァ・ダスト』拾得直後からの参戦です。 ※『バイツァ・ダスト』が使用不可能であることに気づいていません。 ※覚悟、ルイズ、ジグマール、劉鳳をスタンド使いと認識しています。(吉良はスタンド以外に超人的破壊力を出す方法を知りません) ※川田、ヒナギク、つかさの情報を手にいれました
【津村斗貴子@武装錬金】 [状態]:健康 しろがね化 精神崩壊、判断力低下(本人は極めて正常だと思っている) 返り血で真っ赤 [装備]:核鉄(サンライト・ハート) USSR AK74(30/30) 水のルビー@ゼロの使い魔 支給品一式×2(食料と水無し) USSR AK74の予備マガジン×6 始祖の祈祷書@ゼロの使い魔 キック力増強シューズ@名探偵コナン 工具一式 医療具一式 [思考・状況] 基本:最後の一人になり、優勝者の褒美としてカズキを蘇らせる。 1:目の前の男(吉良)をとっとと殺し、逃げた奴らも殺す 2:強者との戦闘は極力避け、弱者、自動人形を積極的に殺す 3:勇次郎、カズキを殺した者、軍服の男(暗闇大使)は最終的に必ず殺す。 ※本編終了後、武装錬金ピリオド辺りから登場 ※上着が花山、カズキの血で滲み、顔と腕にカズキの血が付着しています。 ※消防車の中には消防服が一着あります ※消防車の水量は(100/100)です ※軍服の男(暗闇大使)は参加者の一人だと勘違いしています ※斗貴子が飲んだ液体は生命の水(アクア・ウィタエ)です また斗貴子は生命の水の事は知らず、只の治療薬の一種かと思っています ※カズキの死体は暗闇大使に掘り起こされ、今は消防車の助手席に座らされていますが、壊れたマリオネット状態です。 また暗闇大使は大首領の力を借り、ワープ能力を使いました 今後暗闇大使が介入するかは不明です ※しろがねとなったため、身体能力、治癒力が向上しています また斗貴子はまだその事に気付いていません ※核鉄の異変に気づきました
【江戸川コナン@名探偵コナン】 [状態]:健康、精神的ショック [装備]:ヌンチャク@北斗の拳 [道具]:基本支給品、スーパーエイジャ@ジョジョの奇妙な冒険、鷲巣麻雀セット@アカギ [思考] 基本:仲間を集める。 1:マリアさんを殺した相手から逃げる 2:灰原哀、服部平次、新八の知り合い(神楽)と合流する。 3:覚悟さん達と合流 4:ゲームからの脱出 5:ジグマールを警戒 [備考] ※メガネ、蝶ネクタイ、シューズは全て何の効力もない普通のグッズを装備しています。 ※自分達の世界以外の人間が連れてこられていると薄々感づきました。これから、証拠を集めて、この仮説を確認しようとしています。 ※川田、ヒナギク、つかさの情報を手に入れました 【志村新八@銀魂】 [状態]:健康 疲労(中) 精神的ショック [装備]:なし [道具]:基本支給品、陵桜学園高等部のセーラー服@らき☆すた、首輪 [思考]基本:仲間を集める。 1:マリアさんを殺した相手から逃げる。 2:銀さんと神楽ちゃん、コナン君の知り合い(灰原哀、服部平次)と合流する. 3:覚悟君達と合流 4:杉村くんを弔う 5:ゲームからの脱出 6:ジグマールを警戒 [備考] ※川田、ヒナギク、つかさと情報交換をしました
【ルイズ@ゼロの使い魔】 [状態]:右足に銃創、中程度の疲労、強い決意、精神不安定、精神的ショック [装備]:折れた軍刀 [道具]:支給品一式×2 超光戦士シャンゼリオン DVDBOX@ハヤテのごとく? キュルケの杖 [思考] 基本:スギムラの正義を継ぎ、多くの人を助け首謀者を倒す。殺人者に対する強烈な殺意 1:マリアを殺した相手から逃げる 2:覚悟達と合流 3:覚悟が戻ってきたら、スギムラを弔う 4:覚悟の怪我が治ったら覚悟とゲームセンターに行く [備考] ※川田、ヒナギク、つかさの情報を得ました [共通備考] ※マリアの持ち物(支給品一式、犯人追跡メガネ&発信器×3@名探偵コナン)はF-4市街地に放置してあります
以上で投下終了します長い間支援感謝します。 えーそれと私事なのですが、これから2月3月辺りまで、忙しくなるので書き手としてはあまり参加ができなくる事になると思います申し訳ありません。
投下乙!
盛 り 上 が っ て き ま し た !
まるで吉良がヒーローのようじゃないか!…やってることだけ見ると。
意外にプライドが高い吉良としては自分の獲物を横取りされるなんて始めての経験だろうし、怒りも相当なものだろうな
武装は斗貴子の方が圧倒的だが、吉良には必殺の爆破がある。
どちらが勝ってもおかしくはない。
一方のラオウVS銀時もなかなかの好カードで予測がつかない。
そしてルイズと新八は逃げたことで助かったように見えるが……どうかな。
吉良が勝っても安全とは言いがたい。
>>932 ところで今気づいたのですが、ルイズの装備って折れた軍刀に加えてキュルケの杖じゃないかな?
ラオウに向かったときも手に持ってたし。
/: : : : : : :.,. ィ '"-‐ T丁工匁T卅t┬=ミ、: ヽ /: : : : : :,. ィ<ミ{⌒U _Lノニ=-‐一ー‐-=ミ し{\_} /: : : : : : :/ヘ彡トレァ=‐'": : : : : : : : : : : : : : : : : ``ー 、〉 /: : : : : :/|/ /ム>": : : : : : : ,.=- ‐─テ‐一 - 、: : : : :\} \|\∧/ l/ /_: : : :: ,.ィ'",. -t‐'""´__,. ィ'" '' ,.八\、:.〈 | ‐┼ 七_ /,.ィ'7//{ "',..ェァ'"´"ーミ、ヾ::: />\\r〉 | ⊂ト (lノ )____///___'7/-‐‐==- 、 } / /ム=ミヽ`} /l//ニ='ィ'777''''""'''ー从〃⌒く=-、`iヽ | ‐┼ | ‐┼ \l l{/〃f'ニ''''""" ̄ムァィ'´ ;::' `< | ⊂ト | ⊂ト /l ト",.ルゝ'"´ ∠彡ニミ ー- 、__ `' 、 \`'"´ ,.<._ く \: : `' ‐- 、 `ヽ ア | ‐┼ | ‐┼ / ∠f v‐ミ>ミ_____‐-Yヒニ>フ>ミニゝ、`ヽ | ⊂ト | ⊂ト \ /::::::::┴!⊥」__l__y‐y'lア// /``ー' く ィ__::::::::::::::::::::::::r‐t LT>/// / /! | ‐┼ | ‐┼/ /.l{_メミ=-、 __::::::::::::::::::::::/// / / l | ⊂ト | ⊂ト\_ィl l l l ト、/ >、 \`ヾv‐、::::/// / / l /::l ll l l トトミ 〈_/^>、ヽ Y-ト//// / / ┃ く:::::::!l l l从 トミ\ヽイ >-r-トフ/;:! / / ・ \::!l l l::::ミゞミヽ\弋イノェノ/从 / / それと、ドットーレは貰われてしまったのでパンタローネは貰っていきますね。
投下乙 嗚呼、マリアさん。吉良の本性を知らずに死んで言ったのは幸福なのか 不幸なのか 序盤のルイズと銀時、新八のやり取りがいつもの万屋メンバーを彷彿とさせます そしてラオウVS銀さん、吉良VS斗貴子さんの戦いの火蓋が切って落とされましたか 狂気に取り憑かれそうなルイズ、すでに狂気な斗貴子さん 女の子ってホント、恐ろしいものですね
>>933 指摘ありがとうございます。wikiに掲載する時に修正させていただきます
投下乙。病院は平和だったからねー。反動が来たんかな。 マーダーコレクターついに陥落か。マリアさんなら勇次郎だって……とか思ってたけどw それぞれがきちんと動いていて素晴らしい作品でした。 放送終わってから女性キャラがとてつもないこと続きですよ!
>>934 ってオイwビビったわw
ちなみに俺の一番好きなキャラです。
投下乙!! 激動に次ぐ激動で先の読めない好カードが無理のない展開で生まれたのは凄い!! マリアさん、さようなら。あなたは清涼剤でした。 吉良!!!キサマに、期待するッッ!!! GJ! したーーー!!
この吉良にならマリアさんを譲ってやらんこともない GJなんだぜっ!
マリアさんに黙祷……
それにしても、銀時かっこよすぎだろ。ラオウに勝てるのかな? それとも逃げ切れるのかな?
>>928 灰原は既に死んでるよん
投下乙!GJ。 ところでいまさら気づいたが、ルイズの行動欄の >4:覚悟の怪我が治ったら覚悟とゲームセンターに行く そろそろ消さないか 何だか状況が緊迫してきたのに、空気読めない馬鹿な子に見える。
>>925 の
>5:人が集まりそうな繁華街か病院に行く。
とかもそうだな。
マリアさあああああああん!! なんてこった……結局吉良の本性も知る事無く…………。 しかし吉良に銀時、お前らカッコいいな! そして迫り来る勇次郎……この先予想がつかねえ。
>>934 ならば私はアルレッキーノを……って私は最古の四人ではないですね。自重しますw
投下乙!
やはりマリアさん逝ってしまわれたかぁー!
そして原作でちらりと見せた吉良の善人フラグが現実味を帯びてきてこれは気になります!
銀時VSラオウ、吉良VS斗貴子、そして勇次郎乱入の可能性有り……いい意味でヤバイですねw
それで自分の予約の方ですが明日には投下できると思います。
しかし恐らく文字数が以前投下した「大切なもの――SOLDIER DREAM――」と同じくらいになると思うので
出来ればどなたか次スレを立てて貰ったら嬉しいです。
それでは失礼しました〜。
>>875 >そう考えラオウは病院に参加者を探すついでに医療品を回収しに病院へと歩を進めたのだった。
「病院」が二回出てきて文がおかしくなってます。
正直医療品探すラオウは想像つかない
【マリア葬式会場】λ<そーいや最近このAA見ないな……やっぱカッコいい死が多いからか?
乙であります! さて、ついにパロロワ大辞典にも当ロワが燃え展開であると 書かれていますが、理由はどの辺にあるんでしょうか? 自分は 1、ステルス皆無(吉良はもう無理、美形?誰それ?) 2、対主催もマーダーも格闘バカばっかし この辺りだと思うんですが、どうでしょうか?良ければ埋め代わりにでも。
漫画ロワwikiも管理人さんと編集者のみんなの努力でかなり潤ってきたし、そろそろ大辞典も充実させたいよね。 なんか事件とか出来事とかあったかな? 「からくり症候群」でも入れとく?w
【マリア葬式会場】λ・・・λ おい、俺を置いていくなよ・・・
投下GJです! うまい具合にバラけさせるなんて凄いです! しかし病院は本当に地獄だぜw それにしれも銀さん、美形とは格が違うって…… アイツ強いんだぞ、このヤロー! いや、まあアレだけどな……w
>>949 からくり症候群
マーダーから反逆の主人公
そして忘れられる盲目の老人
主を主の兄と勘違いする
美形の運のなさ
ロードローラーだ!!
神父が半ズボンになる
没話で老人がケンシロウを倒す
拡声器が使われない
かわいそうな主催者(放送主)
これくらいかな?
>>949 かなり以前から言われている事だが、意思の強いキャラが多すぎて鬱に流れずらいのが一番かと
こいつと絡んだら鬱も吹っ飛ぶぜーなキャラ多すぎ。それが悪いとは欠片も思ってないけどね
主催が強すぎる? 首輪に関する情報が少ない? マーダーが強すぎる? そ の 事 実 に 反 逆 す る ッ ! ! って、感じだからなあ
957 :
Classical名無しさん :07/11/07 01:15 ID:WC8fAhFY
吉良がここまで輝いているSSがかつてあっただろうか。 ぜひこの吉良には黄金の精神で最後まで勝ち残っていただきたい。
ステルス皆無って…… 一応予備軍であるシェリスのことも忘れないであげてください
飽く迄予備軍だからなぁ…… 吉良もステルスだと思われる事多いけど、ステルスと危険人物は似て非なるもの…… アレ? 誰か忘れてる?
960 :
Classical名無しさん :07/11/07 08:40 ID:TdQdTpcM
マーダー云々はともかく、一番やばいのかがみだろ。 あんな状態で村雨と遭遇したら大変なことになるし。 あとスレ違いだけどもうすぐタバサのリベンジマッチが見れるね。
杖を持っていないメイジは無力だからな、ヤバいんじゃない? それより、熱血キャラ二人組の身が心配だ
962 :
Classical名無しさん :07/11/07 10:32 ID:TdQdTpcM
熱血キャラ・・・・アミバがそんな風に呼ばれるなんて夢にも思わなかったよ。 あとはタバサがアミバの持つギーシュの造花に気づくかどうかがポイントだね。
あれ?原作だと確にギーシュの造花は確に杖の代わりになっているが、今回のロワでも杖になるの? なるなら支給品一覧を書くとき注意しなければならないのだが………
>>963 「杖の代わりになる造花」ではなく「造花の形をした杖」だな、正確には
965 :
Classical名無しさん :07/11/07 13:53 ID:TdQdTpcM
/ \ \ ヽ::::丶、 \\ ∧ ∧ / \ ∧\ ゙、:::::::::>、 \へ、 ', ', / ,.ィ i lヽ. \ ',::::\ /,ィィ´ラi iヽ. ∧ _ 、 ./ / i l l::::゙、.',:\ ∧r ' ィ´ヽヾ‐'ノ ノ:::::::\ ∨ -‐ヽ ', ゙丶、 ./ l l l‐-ヽ',- 、\ ',:::::l _... 二 -‐:::::::::::::::::::\ 〈::::ノ:!| ', l ,、 ゙、. i-‐.てタTヽ、\. ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ',::::i::::l ', . i / ', ∨.',\ヽ-'.ィ´l:::::::ヽ ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l/:\ ヘ::::::/. ', i / V ヽ ',:::::¨´:::::::!:::::::::::::\.',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,_ムヽ i/. ', l/ ', ト |\:::::::::::::::;!、::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::´:::::/ヾ l\. ',
966 :
Classical名無しさん :07/11/07 13:53 ID:TdQdTpcM
∨ .lヽ ',ヽ:::::::::::\ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/丶" l \ i . ヽ i '、:::::::::::::::::`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::| ト、 i. \l . ヽ \::::::::::::::::_ .. -─::::‐-:::::::::::::::::::::::::::::/::/::.j/! i l \. l \:::::::::′__;;:::::-ァ:::::::::::::::::::::::::::/::::,':::::::::l ハ ! ヽ! . \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::.,':::::::::::l/ ', i \:::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::,'::::::::::::::::::::::V、 \::::::::::::::::::/::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::\ ヽ __,,.ィ::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
967 :
Classical名無しさん :07/11/07 13:56 ID:TdQdTpcM
斗貴子さんには〜結局会えず〜♪ 会えたと〜思ったら〜それは死んだ後〜♪ 核鉄抜きとられ〜♪死体はグニャグニャ〜♪ 付いた〜あだ名は〜ホモヤロ〜♪
しかもギャグでは無く、承る太郎も彼を見直した上でホモヤローなんだから泣けるw
さて、次スレも立ったことだしこっちは死んだキャラの墓穴がてらに埋めようか 【今スレでの死亡キャラ】散、マリア、ジョセf(死亡ォ〜〜? 死亡つったのか〜〜? 死亡だってェ〜〜?
そーいやジョセフもさりげなく「やれやれだぜ」って言ってたんだよな 血か……
埋め代わりにふとした疑問。 死者名鑑のAAって変更してもいいのだろうか? ./ / ,r" / ,r" ./ ,r" ,,,、-ーー'',,'''''''''ー--、、,,, / ,r,、ー''" ,、ー'''" ~'''ー、, / ,,,、,r" ,r''" ~'ー、, ,/r'",r" ,r'" 'ヽ, ,,r'ti,r"ii, r" ,,、-ーー-、, ヽ, ,/ ,i' ヽ ヽ r"r'" ~ヽ, t, / .リi /,r" ヽ, t, ,i i.i / i t, .t, ,i ,i.i .i.i i, i t, i ,i ir''ヽ i.i i, リ i, 'i, i .iヽr"i i ,t, .リ ,i ヽ, i;;i i .ir";;;ヽ, ,,r' ,i
ヽ,,i;;| i i,i;;;;;;;;;~'ー、,,,,,,,,、-ー''" , ,r',r'" i リ;;i .i i,,t;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`t、, ,、-ー''//// ,リ i''i ,,,,,,,,i,,, | ~'''ーー--、、;;;;;;~'ー-、,, ~'ー-、```` リ ,r'~'ーーー`''ーーー----、、,,,,~~'''''''ーゝ ./ ~'tヽ, ,r'" ~~''''''ー-、,, / ,,,、、-ーー-、,,,,,,, i, ,~'''''" ,, ,,、ー''" ~~''iー-、,,,,,,, ,,r''" .,r''''" ,,,, ~'t, 'ヽit, ,/ ヽ,,、ー''''"'ーi'''''" リ r'ヽ,,,,,,,,r";~~''ヽ、,, ,r'", , ,,,,r" ,r" ノ|:::`t, t,´i, / リ /,/;;;;;;;;;;;;;;;;;r''''i;;;;;;;;;;;~'''ー-、 i/~,r":::::i":::::::ヽ、,r''";;ソ::::::~ヽ, t, i, / ,,,r'リ ,/'";;;;;;;;;;;r''i~:::::::::::t;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~'''ー、, ヽ;:ヽ;::::::ヽ;::::::::::ー、r"~~~~ヽリ~~'''ヽ, t,r-、, / ,,,-ー'",,,,ソ,r";;;;;;r'''"レ''、;~'i,,, ~'ー、;;;;;;~'''ー、;;;;;;;;;;~'''' ヽ,t;:::::::`;r-ー'''"::::::::::::::::::リヽ, ~'ー、 ti~'ー~''''ー-、,,、-ー'''",,,、ー''";;;;、-、;;t .t;;;;;;;|、,,,,,,,,,,,i;;;;;;;;;;;;;;;;;~'ヽ;;;;;;;;; 'ー、;;;;ヽ、;:::::::::::::::::::::::;ノ:::::ヽ, ~'ー、~'ー-、,,,,,,,,,,,,,,,r''''''";;;r'''~ ::t;;;~'i ,,r'i";;;t i;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ~~~'t,'''''''''''''''''''":::::::;、;:リ:ヽ, ~'-、 ,r''~:::r'~ :::::t;;;;ヽ,r'" さ;;;;リ |;;;;;;;;;;;~ヽ;;;;;;;;;;;;;; こっちみつけんで。 オンドゥルはないぜww
>>972 そのあたりは各自自由程度がいいかと
ネタ性を感じたのなら黙っておくのもよし、変えるもよし
埋めがてら殺害ランキング書き手編を作ってみた 一位(四名):WX氏(桂・杉村・灰原・みゆき) 二位(三名):05氏(花山・散・平山)、L9氏(市川・本郷・マリア)、3O氏(カズマ・才人・鷲巣) 三位(二名):VA氏(アンデルセン・毛利)、DO氏(カズキ・白金) 四位(一名):7j氏(三影)、Zh氏(ジャギ)、33氏(セラス) トップはやはりドットーrゲフンゲフンWX氏。三人殺しはやはり大きかった。 比較的新しく参入した3O氏とDO氏も結構殺してたりするのは驚き。 完結時は誰がトップか先が読めないな
──┤ー-、 .| | | | |ヾ|、/-| | . | _ --イ  ̄| 丶| | |. | | 丶ー'''| | | | | ,- ' ̄|/ ̄ー-| | | |j _|_| .| / | | | /イ | | j |-イ | ̄_| | Tヽ .| /| l l | | イ //l∠| ̄ | | | |_,|ェカコヨヽ / / | / / | | | .| / / l j┴--| | | //:::::/ | / /-|-、/ / / | .| -'、.|/ |、 ./r.| | | /::゜l|liィイ / / , ./ /メ / | | \ | lゝゝ| | | = :!ll/:::/ | / ´////l / l| l ゝ 丶| |lヽ| __ l、. |. 弋__/ V、 __二__ / // / /| / .| l、 丶_| ヽl / l |\| ´ ヽ | " ̄ ヽVィ / / / |/ 、 l ヽ ヽ \l__j | | レ // / /| / |\i |l ヽ/ \| | | > /// / / / L__ノ | / _ -'” ̄ヽ|\ ,、__ /-イ/ // _ ゝ─| ' - " l \ l / / | | |  ̄ __/ lヽ. ヽ、 - イ l | ヽ /- ノ ヽ、 丶-< / ̄| | l | ヽ ´|_/| ヽ ヽ\ /\ |フ | l / | ヽ l. | | | >| ヽ/ | l / レ-、 ヽ \|/ |/ | / ヽ , | // / \ /| l | | |/ |\\/ |// / l
マリア 登場作品<ハヤテのごとく!> 総登場数(8) コメント欄は誰か作ってくれ。
志村ーしたらばーしたらばー!
979 :
Classical名無しさん :07/11/07 21:53 ID:TFJITqsY
スレの残りどうする?雑談にしてもあまりできなさそうだし AAとかで埋め立てるか?
じゃあ自分が特に期待してる書き手さんでも挙げてくか。 言い出しっぺの俺は最古の四人の一人、WX氏かな。 今はライダーロワに集中してるけど向こうが終わったら戻って来てくれるだろうし。 あとライダーロワの書き手さんを何人か引っ張って来てくれたら嬉しいなW
俺は番人さんかな。一歩一歩レベルアップしてるから今後が楽しみ
このロワの参加者って何気に現役学生多いのな。 高校生:覚悟・しろがね(厳密には違うか?)・刃牙・承太郎・才人・ハヤテ・ヒナギク・ナギ・斗貴子・カズキ・川田・桐山・杉村・三村・服部・こなた・みゆき・かがみ・つかさ 小学生:勝・コナン・灰原 魔法学校生:キュルケ・タバサ・ルイズ ちなみに学生じゃないけど十代:散・鳴海・神楽・新八・花山・ジョセフ・カズマ・シェリス・ジグマール(真)・劉鳳・マリア・パピヨン もしかしたら入れ忘れあるかもしれんが
バトロワ四人組は中学生だよ。川田は厳密には違うけど。
赤木も確か19歳だから十代に入る でも普通に酒飲んでるたばこも ギャンブル漫画に突っ込みを入れたらあかんな
三村ってかがみやジョセフより年下だったのね……
川田や花山のどこが十代だとwww
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ (.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! |i i| }! }} //| |l、{ j} /,,ィ//| 『アーカードの首輪を解除しようと思ったら、 i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 分量が長すぎて間に合わなかった……』 |リ u' } ,ノ _,!V,ハ | /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが /' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何をされたのかわからなかった… ,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉 |/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった… // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 催眠術だとか超遅筆だとか / // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ } _/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… ごめんなさい、予約間に合いそうにないんで、一旦破棄します。
>>988 川田・花山・承太郎・赤木
十代に見えない四人組
>>989 テンプレにはいろいろ書いてあるけどさ、別に延長してもいいと思うぜ。
>>993 俺が時間を稼ぐ。お前はできるだけ遠くへ逃げろ
>>993 制服で精一杯アピールするの図
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l:l:::::::l::::lィ.、 l:::::/ィー-、リ:::::::::l:!::::::l 三 / x
l:li:::::::l::::l !リ ';:イ ト-イ !:::::;イ::::/三/ X
',ヽ::';ヽ:!,, リ └ソ ノ/:l::ノ三ト、
/:::入 r─、 ""イ:::::::l:ヽ、三!::ヽ
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i ', l/ // / ', ', ヽ` ‐、 x
/ ァ ┴r ' ´ / / ヽ ) ', ヽ
, -‐ 7´ / /-ー -\ i ',
/ ハ l/ /l ヽ ノ
/ , -r '´::::::ヽ/ / l
-‐ ' ´l l::::::::::::/ / l
ところで予約の破棄だの延期だのは予約スレで行って欲しいのは俺だけか? 本スレと分散すると整理しづらいんだが
(\_/) ( ´∀` )『「ワンちゃんに食われました」』 {○ ○} 渦螺旋 (○Д○) (つ 丿 ( ヽノ し(_) (\_/) {○ ○} 両手螺旋 (○Д○) -=≡/ つ つ -=≡人 Y ドドド-=≡し'(___)
そして上を見上げると返り血で真っ赤になりながらもニッコリと>993に向かって微笑むマリアさん
【>993 @漫画キャラバトルロワイアル 死亡】
1001 :
1001 :
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