【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚49人目】

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1Classical名無しさん
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     _      ここは「ゼロの使い魔」と「ジョジョの奇妙な冒険」のクロスSSスレよ。
    〃 ` ヽ     他にも避難所にしか掲載されてないSSとかもあるから一度見てみなさい 
    l lf小从} l  /   投下中は空気読んで支援しなさいよ 荒らしはスルーだかんね
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ /    職人さんは荒らし防止にトリップを付けてよね
  ((/} )犬({つ'      次スレは900か950を踏んだ人が立てること
   / '"/_jl〉` j      わかった?
   ヽ_/ィヘ_)〜′

【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚48人目】
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1185354044/

●まとめサイト                               ,〜'´  ̄ヽ
http://www22.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1.html         ミハ^^ヽヽ(  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
●避難所.                           ____. -' ヽル::::д)ζ <批判は避難所だ!君の意見を聞こうッ!
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9292/     =='、 ̄ニ|::... . . . . ...::::: :: ::〉:::.:ヽ     |_________________
●ジョジョの奇妙なAA集               ' ´   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`!:::::::::::.. :i
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2Classical名無しさん:07/07/27 21:56 ID:Tdv1n09o
第一部+第二部
ジョナサン 卿 シュトロハイム シーザー スケコマシーザー
究極生命体カーズ様 スト様 ブルりん 石仮面

第三部
空条承太郎 法皇花京院 一巡花京院+平賀才人 メロン花京院
ジョセフ アブドゥル ポルナレフ イギー 
DIO様 ンドゥール ペットショップ ヴァニラ・アイス ホル・ホース
ダービー兄 ミドラー デーボ エンヤ婆 アヌビス神 ボインゴ

第四部
東方仗助 仗助+トニオさん 広瀬康一 アンリエッタの康一 虹村億泰 ミキタカ+etc 間田
デッドマン吉良 猫草 キラー・クイーン シンデレラ カトレアのトニオさん

第五部
ブチャラティ ナランチャ ポルナレフ+ココ・ジャンボ(亀ナレフ) アバ茶 ナラ・アバ・ブチャ組
ルイズトリッシュ マルコトリッシュ ナンテコッタ・フーゴ アバ+才人 ジョルノ
ディアボロとドッピオ プロシュートの兄貴 リゾット ローリングストーン 偉大兄貴
ギアッチョ メローネ 俺TUEEEディアボロ ペッシ ホルマジオ スクアーロ
最弱ボス 暗殺チーム全員 紫煙+緑日 ブラック・サバス チョコラータ

第六部
引力徐倫 星を見た徐倫 F・F アナスイ ウェザー エルメェス エンポリオ
プッチ神父 帽子 ヘビー・ウェザー ホワイトスネイク 白蛇ホワイトスネイク

SBR+その他
リンゴォ マウンテン・ティム 橋沢育郎 ジャイロ+才人 ジョニィ Dio
3Classical名無しさん:07/07/27 21:58 ID:Tdv1n09o
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現在、避難所の運営議論スレにて移転に関する投票を実施中です。
内容は、「夏休み期間中の本格的なID有りの板への移転の賛否」です。
そして、賛成の人は少年漫画板・ラウンジクラシックのどちらへ移転するかも投票して頂ければ幸いです。
本格移転後も問題が発生すれば柔軟に再議論はなされますので
移転後の運営に関する事は今回は抜きにして上記した点にだけ投票お願いします。

運営議論スレ
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携帯用2ちゃんねるブラウザiMona
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携帯で閲覧していてorzで物足りない方はこちらもどうぞ
4Classical名無しさん:07/07/27 22:01 ID:PoJp.ldg
                  ,--、
  、__, _人_,    /{_ ( (_) )    rr:、                      __,,--─'^ー_-'ニ=
   }        (   / / L-、´ /{ v!レ`' r──-, ,-、_,--─ 、_,.- ' _,ニ二-─ '' "~ ̄ ,'r' ̄`ヽ:、 | {「| ,-,
  ノ  血   > ,' ,'   } | ,' / } |    ̄,-'ノ  ゙ー〜'"´⌒ー─-''"´~           //     )) '´ '' ,'./
  ,フ      (ヽ. レ'´r‐、  レ' '´   レ ,__   i/                      ,_-==''’  _ .:=''’⌒ヽ レ
 <   管   》- 、  辷\   ,_,r,⌒)) ,,  __   __            =〜'"´   __ ,/ ,',' >-' ノー:、
  }        ,' 辷\ 辷 }=〜'´ ̄´ (( {{ r'⌒))〜'´ ̄`ヽ         _      jl⌒)) (,x  .:'   _,:'ー、
  )  乙   |  ̄`-、_,,辷-}_、    _}\ ,リ,ノ (_,,     ''      _,ノ´ ̄`ヽ  _,〃 {,:r' -、 _,-' 丶'´ _;; ::.
 <       { :^ヽ:'、_: `,::〈 `))   /:..  l'x','〜=、          ''´  __    }}  ̄”   ,' ,x'<´_;: )、 -ヽ::.. ー
  ',  攻   (  {,弋ヽ.{ |=''   ノ)::..  }Y≧  ゙ー=''    _,,    ,:'⌒`ー===;,ァ---:.、_  {_;:(。ノ^i _;:} { =:〉 :.. 、
  .}       〉 ::...` ゙ミ='_ノ  ,.=ァ-辷、゙,'彡。ァ __,     r' ⌒:.、 ((   _, ri}::Ξイ'r‐O、 〉 、,'´:`ノ= } ー{`ヽ.
  ,ノ  撃   | ::::::∧::::::{ | -r.、<,'::. .::. 逃{ミ;「,:'´  `-、  {  >>1 `ヽ =〜'´ ̄,-<_;ム{_`ー:ァ,:´ (_,ん-;ノミ z「 .:ノ  \
 〈         { :::ノ =}:::ノ ,' ..:: =} }::.:::... ,'_w”'./:.. f^|j ij リ  ,::vゝ-'ヘ::ノ    ,.:´:{。:::}亡__`,ノ/   {,.;n_ノ`  〉 :{
  }  !   」 /ミ z{n, _,) --'':::ヘ_彡,':ア,/::.. ,}    _,-'≦ =彡'レi_,  〈__,_;rェノ::. :.:: ゝ-  レ リ  rー' ノ
  ム     f´ 《` _ノ'     ゙ー'三,r彡':^ヽ_ノ   r'´^:i:二::=::三:=彡\ ,'  トi`ー---‐'
   `V⌒` ̄ :::::゙ァ
5Classical名無しさん:07/07/27 22:04 ID:rJxRiR.E
1乙!!
6Classical名無しさん:07/07/27 22:05 ID:SICWPqMs
>>1 スレ立て乙!!!
7Classical名無しさん:07/07/27 22:05 ID:8OZ78hdQ
           .' /   /  / \/  /   /       !        、 ヽ
            | l ― く   /   i \/  /ヽ      ,′ ,       i  l
            レ'′     V  /| ∧ X    ',.    /  /    ,′ i  }
           | γ,⌒..ヽ│ / ≧レ、 V  `   }    /  /  __ /    ! ,′
           │ | i f i | l│ハ! /::::::::ミヾ    /  _..斗 7 ¨  /    , /   
          〉 ゝ.゙ _'ノ ノ│V ゝ:::::::::/   ∠__. イ__..j// ,. イ    イ/   >>1乙ダダダダーーーッ!
  ,. ' ⌒ ゝγ ⌒ヽゝ - イ   ', lハ:.:.:__/       7:` ミ,/イ /  / /
γ   , '⌒     |    ハ   ヽー‐ '        ハ..::::/ 〃,/ ..イ
'   .ノ    Y   ヽ  │ )   }:::::         /、.:.:._/ /'イ´  /
  ,'´     │    |  ヽ/    ノ         `− '′ //   /
{ |  l.    |    │   `ー < ..   /|     :::::::  //   ハ
  ゝ  ゝ  ゝ   ノ   i     ヽ> 二 .._____ ...ィ/!   {   \
  ゝ `ー`─ >…'三/`丁ゝ.  __  人  / |::三/ l   { ゝ   ゝ   `ー- 、
8Classical名無しさん:07/07/27 22:06 ID:4H/ZN4s.
    /o::::::::::::::,、::::::::\
.  r'⌒jヾ::8::::::::::,ハ:):::::;:::::8r‐i;、
  しγ/y)B:::/"/ 人ヽ `i、8/.,ソ
    `YoP::::イ ,γ'  ヽ\iト‐'
.    l´`::/|/●   ●ヽノ  すでに………
    lヽ::i⊂⊃    ⊂i
   《γ,レト _ ー‐ , イ    >>1乙していたわ………
   {{y'|ノ::::::ゝo√r'⌒ヽ
  「゙j |::::r:/ ̄ ̄ ) ◎ と)
  `'  |::;::|i:ヽ--イヽ_,〃
.     |:::|::|"゙-イ^ヾ「l' 
9Classical名無しさん:07/07/27 22:06 ID:FWZJS4Rc

               . -―- .      やったッ!! さすが初代スレ506卿!
             /       ヽ
          //         ',      おれたちに待ち望んだスレ立てを
            | { _____  |        平然とやってのけるッ!
        (⌒ヽ7´        ``ヒニ¨ヽ
        ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′     そこにシビれる!
        /´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {.  ヽ     _ _      あこがれるゥ!
         `r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ )  (  , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
         {(,| `'''7、,. 、 ⌒  |/ニY {               \
           ヾ|   ^'^ ′-、 ,ノr')リ  ,ゝ、ー`――-'- ∠,_  ノ
           |   「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
    , ヘー‐- 、 l  | /^''⌒|  | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
  -‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ  !‐}__,..ノ  || /-‐ヽ|   -イ,__,.>‐  ハ }
 ''"//ヽー、  ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿!  , -===- 、  }くー- ..._
  //^\  ヾ-、 :| ハ   ̄ / ノ |.  { {ハ.  V'二'二ソ  ノ| |    `ヽ
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<.  /  |.  ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/    <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ  \ `丶、  |、   \\'ー--‐''"//
\___,/|  !  ::::::l、  \  \| \   \ヽ   / ノ

10Classical名無しさん:07/07/27 22:10 ID:HBh.mlic
>>3
すまん。もう投票は終わってるんだ…
そういえばこのテンプレには投票期間書いてなかったな。
11Classical名無しさん:07/07/27 22:17 ID:dvvz5JMU
      ,ィ:.、          ,ィ ヽ
    ./;'゙ ヽ.ヽ.、     ,.r゙/´゙ ; ゙:、
   .r'/゙   ヽ.,ヽ、 //    ゙; l,
  !.;゙     ,. > ヽ~ ゝ.. _    .; l,
 i.l゙    /゙ ,.、ッr''~ゝ、_,.、 `ヽ   ! l
 {.! / ,、.ノ ;' ; ' ;  `ー'ヾ `ヾ |、
 |,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ|
. r´`ヽ /   `"""`j/ | |くゞ'フ/i/
. |〈:ヽ, Y      ::::: ,. ┴:〉:  |/
. \ヾ( l /////   ヾ::::ノ // |、
 j .>,、l      _,-ニ-ニ、,  |))     >>1乙だニャン☆
 ! >ニ<:|      、;;;;;;;;;;;;;,. /|       ___,. -、
 |  |  !、           .| |       ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
ヽ|  |  ヽ\    _,..:::::::. / .|       `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
..|.|  |    :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |_   _,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
..| |  |    _;;;;;;;_ ̄ ̄   |   ̄ ̄ / _,. く  / ゝ_/ ̄|
12アヌビス神:07/07/27 22:23 ID:cNGypFlk
んでは投下する方向で。
13Classical名無しさん:07/07/27 22:24 ID:ax7krrt.
来い!
14Classical名無しさん:07/07/27 22:25 ID:FWZJS4Rc
ギーシュさんが来るぞォォォォォォ、支援の準備をしろ!!
15アヌビス神:07/07/27 22:30 ID:cNGypFlk
 さて、少々ボロボロになったオスマンが、理事長室に取り合えず戻ったのは夜も更けてからだった。
 そのまま寝室へ戻る事も考えたが、ミス・ロングビルに『ではこちらの書類に目を通しておいて下さい!』と、不機嫌に、そして強く言われたので理事長室の自席へ戻ってきたのだ。
 早速一枚目に目を通してみる。
『馬鹿!死んじゃえ!』
 いきなり私情全開の悪口から始まった。
「うーむ、相変わらずお茶目じゃなマチルダちゃんは」
 二枚目を捲る。
『胸だけは触らないで下さい!』
「無茶を言うのう。あんだけ触り心地ええもんを、触らんでおられるか」
 三枚目を捲る。
『着替えを覗かないで下さい!』
「ほっほっほ、監視中に偶々目の抱擁になる事があるだけじゃ。全くあれ程のもん、そうそう拝めんわい、眼福眼福」
 四枚目を捲る。やっとで普通の書類が出てきた。
「しかしホント、マチルダちゃんがやってくれると捗るね。優秀な上に触り放題とか、後300年は生きれそうじゃね?私」
「ちゅっ?」
「ん?モートソグニル、おぬし疲れておらんか?」
「ちゅっちゅちゅちゅ」
「ほおほお、耳が虫食いの余所者のネズミを、絞めて追い詰めてやったとな。そりゃご苦労」
「ちゅちゅちゅっちゅー」
「なんと、使い魔連中を集めてこれからまた一戦しにいくとな」
「ちゅちゅっ」
「今度はアヌビスとシルフィードも引っ張り出すから逃がさんと。ふむふむ、んじゃ気を付けてやってきてくれたまえ」
 どこか疲れてるっぽい使い魔相手に雑談しながら暫らく書類に目を通していると、ノックがされた。
「ん?こんな夜更けに誰じゃね」
 それはアンリエッタ王女であった。
16Classical名無しさん:07/07/27 22:32 ID:l6ZtAPE2
私怨
ちょっと待て鼠、お前ひょっとして強いのか?
17アヌビス神:07/07/27 22:34 ID:cNGypFlk
 さて、アンリエッタ王女の用件は以下の様なものであった。
・アルビオンへの使者の任を幼馴染のルイズに命じ、手紙と水のルビーをを託した事
・その任とはゲルマニアとの婚姻による同盟の障害となる物を取り除く事
・アルビオンの貴族派がその任の妨害工作をしてくるであろう事
 それらの話しを聞き、オスマンは真面目な顔をして、顎に手を当て、考え込んだ。
「ふーむ、これまた厄介な仕事を」
「はい、わたくしもその様な危険な事を幼馴染に頼める筈が無いと思い止まりましたわ」
「しかし、結局の所任せたのではないですかな?」
「ええ、思いもよらぬところで、最近王宮でも噂に名高いグラモン元帥の子息が力になって下さる事に。ですので、それならばと思い」
「『ギーシュさん』じゃな!?」
 オスマン氏が唾を飛ばしながら大声を上げて立ち上がった。
「え、ええ。そうですわ。わたくしも僅かにですけれど、その噂は耳にしていますわ。侍女達の間でも噂になっておりました」
 アンリエッタはその反応に一瞬引きながらも、思っていた以上に期待できるのではと笑顔を見せた。
「流石『ギーシュさん』じゃ」
「学院長からも、その様に信任厚いのでしたらわたくしも安心ですわ」
「しかし、相応の供を付けるのも必要かもしれませんな。『ギーシュさん』と言えども経験浅い任の負担は大きい物ですぞ」
「ええ、ですので信頼できる者を一名、共に付けようと考えております」
「それは結構。私も何らかの検討を考えておきましょう」
 一通り話しが済んだところで、アンリエッタは『共の者の選抜もせねばなりませんので』と言い残し去って行った。

 そして夜は過ぎ去り、朝となる。
18Classical名無しさん:07/07/27 22:36 ID:sF3b6uus
虫喰いktkr
アヌス支援
19Classical名無しさん:07/07/27 22:36 ID:pgXrhEVU
やばい・・・・マチルダの姐さんを好き勝手にするオスマンに殺意が沸いてきた・・・
20Classical名無しさん:07/07/27 22:36 ID:ax7krrt.
キター!
ついに来たかロリコン支援
21Classical名無しさん:07/07/27 22:40 ID:THRTf2yw
ワルドがガンダールヴと同等ぐらいにギーシュをライバル視しそうだw
22Classical名無しさん:07/07/27 22:41 ID:u78MoG4Y
何というエロジジイ
いずれこのオスマンには天罰が下るだろう
23Classical名無しさん:07/07/27 22:41 ID:GYeCB7Ks
俺達の萌気をギーシュさんに少しずつ送るんだァーー!!!的支援
24アヌビス神:07/07/27 22:42 ID:cNGypFlk
 何時もの制服姿に乗馬用のブーツといった出で立ちのルイズが自室の真下。
つまりは昨晩、自分の使い魔とその相棒を投げ捨てた辺りできょろきょろと何かを探していた。
「な、無いわ。ど、どどどど、どうしよう」
 地面には二振りが突き立っていた跡はあるのだ。
 これは不味い。魔法がまだまともに使えない自分がフーケのゴーレムと戦えたのははっきり言って、あの妖刀と魔剣のお陰なのだ。それぐらい自覚している。
 まさか家出か?と慌てた所で、いきなり自分を覆う様に影が落ちた。
 上を見上げると、タバサの使い魔のシルフィードの姿があった。その脚にはアヌビス神とデルフリンガーが握られている。


「全く厄介なネズミだったぜ。あんなすげえネズミは俺初めて見たね」
「あれが、おれの言ってたスタンド使いって奴だ。幻覚じゃない事が判ったかデル公」
「アヌさま、凄かったのね。アヌ様いなかったら勝てなかったのね。
 あ、下にルイズさまがいる。どうするの?きゅいきゅいっ」
 真下をうろうろするルイズに気付いたシルフィードが、脚に抱えられた二振りにどうするのかと促す。
「げぇっ。不味っ!んじゃ其の侭、おれ達を下に放ってくれ」
「判ったのね。後、わたしが喋る事ができるのは秘密なのね。きゅいっ」
「判ったぜ。んじゃーな嬢ちゃん」
「アヌさままたね。デルさまも、またねなのね」
 慌てる二振りを下に放ると、シルフィードは飛び去って行った。

 目の前に落ちてきた二振りを、ルイズがジロリと睨みつける。
「あんた達何勝手に出掛けてるのよ。探したわよ」
「いやーすまねえご主人さま。モートソグニルの旦那に呼び出されてた」
「オールド・オスマンの使い魔に?」
「ちょっと厄介な敵がいるから援軍に来いって言われたんだ。
 ここで生活してる以上、あの旦那の頼みは断れないんだ」
「そ、そう」
 使い魔の社会には、何か自分の知らないルールでもあるのかなと考えあえて追求するのは止めておいた。
 学院長の使い魔である以上、多分使い魔連中の間では逆らい辛い存在なのかも知れない。
25Classical名無しさん:07/07/27 22:43 ID:u78MoG4Y
ラットか支援
26Classical名無しさん:07/07/27 22:44 ID:8OZ78hdQ
アヌと虫食い戦はみたいなw
27Classical名無しさん:07/07/27 22:44 ID:GYeCB7Ks
ジジイをRENKINせよ!的支援
28Classical名無しさん:07/07/27 22:44 ID:SICWPqMs
オレの願いはもう叶っていたんだな…虫食い召喚完了乙。
29Classical名無しさん:07/07/27 22:45 ID:Nha9SiGA
モートソグニル……、アヌ公すら敬語かよ
どんだけーー
30Classical名無しさん:07/07/27 22:46 ID:pgHliBlc
よく考えればブチャ露伴の方ではモートソグニルが虫食いだった気がするぞ支援
31アヌビス神:07/07/27 22:47 ID:cNGypFlk
 拾い上げられながらデルフリンガーが問う。
「所で朝っぱらからどーしたい。ブーツまで履き込んでお出かけかい?」
 ルイズはデルフリンガーを背に。アヌビス神を腰にぶら下げながら答える。
「姫さまから大切な任務を仰せつかったのよ。あんた達が馬鹿な事して放り出された後にね」
「ああ、あのアンリエッタとかいう。
 あれは中々良い二の腕と胸だった。是非近い内にずばァーと―――――」
「それから先を言ったら、水のスクウェアメイジ100人呼んで作らせた濃硫酸の池に浸け込むわよ。この無礼者」
 相手にするのも面倒なアヌビス神の世迷い事を黙らせて、ルイズはさっさと馬小屋へと向った。

 馬小屋ではギーシュとミス・ロングビルが馬に鞍を着けていた。
「ギーシュは昨日姫さま追っ掛けて来て部屋に忍び込んで、首突っ込んで来る事になったから、いるの判るけど。
 なんでフーケじゃなかったミス・ロングビルがいるのよ」
 予想をしていなかった顔にルイズが疑問の表情を浮かべる。
「オールド・オスマンに頼み込まれたのよ……。アルビオンなんて、絶ぇぇー対っ!に行きたく無かったのだけど……。
 重要な任務だから、土地鑑があって腕っ節が期待できる、わたしは適任なんだってさ」
 彼女は心底やれやれといった顔をした。
「ま、断れる立場じゃ無いしね。それにあの糞爺から暫らく離れられる方が心身が休まる気もしてね……。最近は本当にエスカレートしてもう泣きそ……」
 更に忙しく表情を変えて、引き攣った顔を見せ、今度は遠い目でどこかを見ている。
 ギーシュは彼女の実力を知っているので。『付いてきてくれて、実に心強い』とか媚び諂っている。美人なお姉さんがいるのが嬉しいのがどこか見て取れた。
 こんな男の腹の底が、純粋真っ白で本当は一人の女性に心をちゃんと決めていた。ってのが実に信じ難くなるルイズであった。

 幸せそうな顔のギーシュをジロジロ見ていたら、困ったような顔をして口を開いた。
「お願いがあるんだが……」
「なによ」
 そのまま続けて更にじろっと睨んでやる。
「ぼくの使い魔をつれていきたいんだ」
「はぁ?何言ってんのよ。あの巨大モグラをどうやって連れて行くってのよ」
 眉をひそめて睨みに更に迫力をくわえてやる。
32Classical名無しさん:07/07/27 22:47 ID:izGhdtZI
使い魔の頭領やってるのかね、あのネズミ支援
33Classical名無しさん:07/07/27 22:48 ID:G5iwm9i6
ロングビルは何か使い魔召喚しないかな?
34Classical名無しさん:07/07/27 22:49 ID:GYeCB7Ks
ギーシュさん!ギーシュさん!ギーシュさん!ギーシュさん!的支援
35Classical名無しさん:07/07/27 22:51 ID:CBQ95DLw
>>33
定職(貴族職)をもってないメイジが使い魔を持つと大変だから、呼んでないんじゃね?
下手すると維持費が洒落にならんものを呼ぶ可能性があるし
36Classical名無しさん:07/07/27 22:52 ID:G5iwm9i6
>>35
いや、それは考えたんだが、今一応定職もったよなぁと思って
37アヌビス神:07/07/27 22:52 ID:cNGypFlk
 すると突然お尻の辺りから抗議の声が上がった。
「何を言ってんだよご主人さま。正直ロングビルが来るからギーシュはいらねえけどよ。ヴェルダンデは必要だろうが!
 奴は使える。おれと奴が組むだけで、暗殺の成功度が数十倍に跳ね上がるんだぜ」
 その言葉にミス・ロングビルが何か思い出したのか、少し嫌な顔をした。
 自分が馬鹿にされた上に内容が物騒な物の、肯定の意見を聞けて、ギーシュの表情がぱっと明るくなった。
 そして足で地面を叩く。
 すると、モコモコと地面が盛り上がり、茶色の大きな生き物、つまりはヴェルダンデが顔を出した。
 ギーシュはすさっ!と膝をつくと、ヴェルダンデを抱きしめた。
「ヴェルダンデ!ああ!ぼくの可愛いヴェルダンデ!」
 それを見ながらアヌビス神が声をかける。
「解散するなりの再会だな」
 ヴェルダンデがそれに返事らしく鼻をモグっといわせる。
 デルフリンガーも何か喋りたそうだが、背負われた時に鞘にしっかり収められてしまって少しカチャカチャ震えている。
「ああ、ヴェルダンデ、きみはいつ見ても可愛いね。困ってしまうね。どばどばミミズはいっぱい食べてきたかい?」
 嬉しそうに返事をするヴェルダンデに頬擦りをするギーシュに向って、ルイズは困った顔をする。
「ねえ、ギーシュ。ダメよ。その生き物、地面の中を進んでいくんでしょう?」
「そうだ。ヴェルダンデは何せ、モグラだからな」
「そんなの連れていけないわよ。わたしたち、馬で行くのよ」
「そいつ、地面の中進む速度滅茶苦茶速いぜ。昨晩一緒に強襲したから判る。
 どっかの拳法家が乗ってる黒だの白だのの馬じゃ無い限り、置いていかれることはないな」
 アヌビス神の言葉に、ギーシュとヴェルダンデがうんうんと頷いた。
「わたしたち、これからアルビオンに行くのよ。アルビオンは空の上よ?地面を掘って進む時点でダメよダメ」
 ルイズがそう言うと、ギーシュは地面に膝をついた。
「お別れなんて、つらい、つらすぎるよ……、ヴェルダンデ……」
 そのとき、ヴェルダンデが鼻をひくひく、くんかくんかとさせてルイズに擦り寄ってきた。
「ちょ、ちょっと!」
 そのままルイズは押し倒されてしまい、鼻で身体をまさぐられる。
38Classical名無しさん:07/07/27 22:52 ID:pgXrhEVU
というかマルチダは昔貴族だったころに呼び出してるんじゃねーかな。
原作じゃいまだに出てきてないけど、何かいるのかもしれん。
39Classical名無しさん:07/07/27 22:53 ID:pgHliBlc
>>33
盗賊してた以上、使い魔は目立つ特徴になってしまうからじゃね?
まぁ窃盗を実行する時以外で使える気もするけど。
40Classical名無しさん:07/07/27 22:53 ID:S4sAD9sI
使い魔から正体バレるリスクとかあるしなぁ……
41Classical名無しさん:07/07/27 22:53 ID:DlZ0.Sg2
>>33

幼い頃、使い魔を事故で死なせてしまった時、マチルダちゃんは、
2度と使い魔を呼ぶことをしないと心に誓ったんだよ!
42Classical名無しさん:07/07/27 22:54 ID:ysgTJwQI
>>33
逆に考えるんだ。既に使い魔はいると...

ティファこそが、マチルダさんの(夜の)使い魔(ペット)だと、うわっ、何をする、やめ(ry
43Classical名無しさん:07/07/27 22:54 ID:9FJGV76k
モートソグニル「ちゅちゅちゅ……」
(シルフィード、アヌビス、デルフ、これからハンティングに行く…ついてきてくれ……)
44Classical名無しさん:07/07/27 22:55 ID:2A.io9jM
ギーシュさんWRY的支援リエッタ
45Classical名無しさん:07/07/27 22:55 ID:izGhdtZI
この使い魔連合VS虫食いは読んでみたいなぁ。
番外編で書いてくれないかな。
46Classical名無しさん:07/07/27 22:56 ID:8OZ78hdQ
>>43
ヴェルダンデ忘れてるw
47アヌビス神:07/07/27 22:57 ID:cNGypFlk
 その様子を遠くから覗っていた、ミス・ロングビルは『やっぱこの学院はそんなのばっかりか!』と内心頭を抱え泣きたくなった。

「こら!無礼なモグラね!姫様に戴いた指輪に鼻をくっつけないで!」
 ヴェルダンデはルイズの右手の薬指に光るルビーを見つけると、そこに鼻を摺り寄せ始めた。
「なるほど、指輪か。ヴェルダンデは宝石が大好きだからね」
「どうでも良いが勘弁してくれ。おれも一緒になって潰される」
「ははは、ヴェルダンデは貴重な鉱石や宝石を僕のために見つけてきてくれるんだ。『土』系統のメイジのぼくにとって、この上もない、素敵な協力者さ」
 ヴェルダンデに押し倒さればったばったとルイズが暴れていると、突然一陣の風が舞い上がり、ヴェルダンデを吹飛ばした。
「誰だッ!」
 ギーシュが激昂してわめいた。
 朝もやの中から、一人の長身の貴族が現れた。羽帽子をかぶっている。
「貴様、ぼくのヴェルダンデになにをするんだ!」
 ギーシュがすっと薔薇の造花を掲げた。一瞬早く、羽帽子の貴族が杖を引き抜き、薔薇の造花を吹き飛ばす。模造の花びらが宙を舞った。
「僕は敵じゃない。姫殿下より、きみたちに同行することを命じられてね。きみたちだけではやはり心もとないらしい」
 長身の貴族は、帽子を取ると一礼した。額には何故かバンソウコウが貼られていて、緊張感が少し台無しだ。
「女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ」
 文句を言おうと口を開きかけたギーシュは相手が悪いと知ってうなだれた。魔法衛士隊は、全貴族の憧れである。ギーシュも例外でない。
 ワルドはそんなギーシュの様子を見て、首を振った。
「すまない。婚約者が、モグラに襲われているのを見て見ぬ振りはでき―――」
 ワルドは突然途中で、口と首を止めてギーシュをまじまじと見入る。
「ま、まさか……」
 声が上擦っている。
 ギーシュは突然の展開にぽかーんとしている。
「もしや噂の……グラモン元帥のご子息の」
「あ、ああ、ギーシュ・ド・グラモンだが」
 ギーシュがきょとんとして答えた。
「やはり噂の『ギーシュさん』か!」
 突然表情を和らげたワルドがギーシュに握手を求めてきた。
48Classical名無しさん:07/07/27 22:58 ID:CBQ95DLw
>>46
ヴェルダンデはモートソグニルの右腕として、
すでに傍らに控えてるんだよ、きっと。
49Classical名無しさん:07/07/27 22:58 ID:pgXrhEVU
ワルドもさんづけなのかよw
50Classical名無しさん:07/07/27 22:58 ID:ax7krrt.
>>「やはり噂の『ギーシュさん』か!」
エーーーーーーーーーーー!?
51Classical名無しさん:07/07/27 22:59 ID:HBh.mlic
ワルド始まったなw
52Classical名無しさん:07/07/27 22:59 ID:SDMGQy.s
ちょ、ワルドまで『ギーシュさん』www支援


>>前スレ974
>私がしてもらう(予定)場所は7千円です。一番安いランク……らしい。

結構安いような高いような…
参考になりました。ありがとうございます。
53Classical名無しさん:07/07/27 23:00 ID:GYeCB7Ks
変態王ロリドVS紳士神ギーシュさん…これは見物だな。
54Classical名無しさん:07/07/27 23:00 ID:S4sAD9sI
ちょWWWWWワルドまでWWWWWW
55Classical名無しさん:07/07/27 23:00 ID:u78MoG4Y
このワルドはレコキン裏切りそうだなwwwwwwwww
56Classical名無しさん:07/07/27 23:00 ID:CBQ95DLw
ギーシュさん相手に力量を測ろう打なんておこがましい、
とか言って決闘回避しそうなワルドだな。
57Classical名無しさん:07/07/27 23:00 ID:2A.io9jM
>やはり噂の『ギーシュさん』か!
え え え え え え え え !!?
58Classical名無しさん:07/07/27 23:00 ID:wH1siyrs
ギーシュさんのカリスマはDIO様以上だな!
59Classical名無しさん:07/07/27 23:01 ID:SDMGQy.s
愛を知ったこのワルドなら、敵にしておくのは惜しいw
60アヌビス神:07/07/27 23:02 ID:cNGypFlk
「いやぁ……純粋なる『愛』の話しには、僕も心を打たれてね。是非一度お目に掛りたかった。いやぁ先程は本当に失礼をした」
 ギーシュは混乱して『え?』『え?』とキョロキョロ見て周り。
 取り合えず目に付いたミス・ロングビル辺りに目で助けを求めたが、知らん振りをされたので、素早く落ち着いた笑顔を作ってそれに応えた。

「わ、ワルドさま……?」
 立ち上がろうとしたルイズは、妙な勢いではしゃぐその姿を見て、そのまま突っ伏すようにすっ転んだ。
 今のワルドは『これは部下に自慢できるかな。ハッハッハ。グリフォン隊にもきみのファンは多くてね』とか熱く語っている。
 ルイズは何とか上半身を起こして座り込んで、その様子をぽかーんと見ていたら、ミス・ロングビルが引き起こしてくれた。
 そして、えー?と言う顔をしていたら、ミス・ロングビルは首を左右に振って応えてくれた。
 少しだけ、新しい頼れる姉が一人増えた気がした。
 なんかちょっとだけ小声で「ギーシュさん!ギーシュさん!」とコールが聞こえたのは多分日頃の疲労が抜けてないからだろう。
 もしくは先程転んだ時に打ち所が悪かったとか

 しばらくするとワルドがギーシュと談笑しながらルイズの前までやってきた。
「久しぶりだな!ルイズ!僕のルイズ!」
「お久しぶりでございます。ワルドさまは随分とお変わりになられて」
 苦笑してワルドの言葉に答えた。
「いやいや、まさかこの様な場所で彼にお目にかかれるとは思っていなくてね。年甲斐もなくはしゃいでしまったのだよ」
 笑う彼の額のバッテンバンソウコウが実にお茶目だ。
「そ、その額はどうなされたのですか?」
「いや、これはちょっと転んでしまってね」
 言い訳はマヌケさを助長しただけであった。
61Classical名無しさん:07/07/27 23:03 ID:om1swi.U
逆に考えるんだ、ギーシュさんを倒して名を上げようと企んでいるのだと
62Classical名無しさん:07/07/27 23:03 ID:izGhdtZI
初の黄金ワルド誕生なるか支援
63Classical名無しさん:07/07/27 23:04 ID:CBQ95DLw
虚無の力を手に入れて母親を生き返らすのがワルドの目的だからな。
ギーシュさんの愛で、虚無の真理に目覚め始めたんだろう。
つまりマザコ(ry
64Classical名無しさん:07/07/27 23:04 ID:2A.io9jM
  黄  金  ワ  ル  ド  だ  と  ぉ  ぉ  ぉ  お  お  お  お  ッ  !?
65Classical名無しさん:07/07/27 23:05 ID:HBh.mlic
黄金は成長だから味方になる(それもまだわからんが)のとは別だろw
落ち着けお前ら
66Classical名無しさん:07/07/27 23:05 ID:wHEhpEUQ
ギーシュさんだからな
67Classical名無しさん:07/07/27 23:06 ID:l6ZtAPE2
私怨
敵だったとしてもこのワルドには期待できそうw
68アヌビス神:07/07/27 23:07 ID:cNGypFlk
「「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ」」
 その有様にルイズの背面から大笑いの二重奏が聞こえてきた。
「サイコーだ。この男サイコー過ぎる。キメてるつもりでキマってねえ」
「全くだーね。天然だねえ、多分この男自分に酔ってる天然だねえ」
「あいつ多分ホモだぜホモ、同性愛者。ギーシュにベッタリだしよ
 口髭があれだから判る」
「中々博識だな相棒。覚えておくぜ。あの口髭はホモ」
 アヌビス神とデルフリンガーがツボに嵌ったが如く大笑いを続けている。
「無礼な。何者だね」
 むっとした顔でワルドがルイズの後ろをキョロキョロと見る。しかしそこには彼が望む姿は無い訳で。
「ルイズ、これはどういう事だい?」
「そ、そそそ、その。わたしの使い魔と……その仲間です」
「まさかこの背と腰に下げた剣がかい?」
 指差すワルドに、顔を赤く染めたルイズが頷いて応えた。
「おれが使い魔のアヌビス神だ」
 腰から声がした。
「でもって俺がデルフリンガーってえ者だ」
 何時の間にかルイズから距離を取ったミス・ロングビルが、強く生きろよ的な視線をルイズに送ってくる。
「インテリジェンスソードを使い魔にするとは。予想外だったかな。
 しかし、友達をあてがってあげるとは、相変わらず優しいね、きみは」
 そう言ってルイズの頭を優しく撫でてきた。
 今のは子供扱いっぽい気もしたが、少し嬉しいルイズだった。
 真相とは全然ずれているのは伏せておこう。
「優しくねえよ。昨晩も野晒しプレイされたんだ」
「全くだ。何度殴打された事か一月経たない内に500年分は貰ったね」
 しかしあっさり、伏せた物が踏み荒らされた。何だか違う方向から。
「ちょ、ちょっとだけ失礼しますわ、ワルドさま」
 そう言うとルイズは馬小屋の裏へと、たたたーっと駆けていった。
『ははは、ルイズは相変わらずお転婆だなぁ』とか言いながら、ルイズを見送ったワルドが、ミス・ロングビルの方を向いた。
「やはり貴女も同行を?
 宜しければお名前を覗いたいのだが……」
69Classical名無しさん:07/07/27 23:08 ID:CBQ95DLw
さて、ワルドの暴露大会はいつ行われるのだろう?
70Classical名無しさん:07/07/27 23:08 ID:HBh.mlic
うわ、なんかスゲエ爽やかだこのワルドw
71Classical名無しさん:07/07/27 23:08 ID:pgHliBlc
なんというか何時もルイズたちを結構苦しめてくれる愛すべき敵キャラであるワルドじゃなくて
『ワルドさん』な気がする俺支援
72Classical名無しさん:07/07/27 23:09 ID:ax7krrt.
ワルドに死んで欲しくないと思ったのは愚者以来だ…
73Classical名無しさん:07/07/27 23:10 ID:SDMGQy.s
ワルドの噛ませ犬からの脱却なるか?
74アヌビス神:07/07/27 23:11 ID:cNGypFlk
 さてその頃の馬小屋裏。
「あ、ああ、あんたらーっ!」
 乗馬用の鞭を持ったルイズが、その鞭で空を切るようにびゅんびゅん振り回している。
「覚悟は良いんでしょうね覚悟は!」
 その前には地面に叩きつけられたアヌビス神とデルフリンガーが……。
「一応婚約者なの!聞こえたでしょうがっ!絶対あんたらわざと変な事言ったわね?言ったわね?言ったわね?」
「俺はすっ転びカップルでお似合いだと思うぜ、ウン」
 デルフリンガーの言葉で、丁度ぶち切れたらしく鞭が振るわれた。
ビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッ
ビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッ
ビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッビシッ
「ああ?知るかよ。あんな髭はやしてる間抜けが悪いんだ」
「あんたアルビオンに着いたら、天空高くから下に投げ落としてやるからっ!」
ゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッ
ゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッ
ゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッゲシッ
 鞭ではストレスが解消できなかったらしく、口答えを皮切りに、二振りは乗馬用ブーツでしこたま蹴り回される。
「ま、まて。あいつも良い男だと思うぞ。あの首は刎ねるのが非常にテクニカルそうで、斬首心をとても擽る」
「犬が首を刎ねるって?あ?何言ってんの?わんだろわん。閉め切った小屋から出るな。ずっと閉じ込めるぞオラ?
 オラオラオラオラッ」
ドカッドカッドカッドカッドカッドカッドカッドカッドカッドカッドカッ
ドカッドカッドカッドカッドカッドカッドカッドカッドカッドカッドカッ
75Classical名無しさん:07/07/27 23:13 ID:RFETgXso
ワルドは重ちーポジション
現実は非情である
76Classical名無しさん:07/07/27 23:13 ID:2A.io9jM
愚者以来の逸材ワルド…いや、『ワルドさん』だなw
77Classical名無しさん:07/07/27 23:13 ID:CBQ95DLw
ギーシュはレコンキスタの盟主を譲るとかって話があがってそうだな。
「ギーシュさん」を頭に聖地を取り戻す!と
78Classical名無しさん:07/07/27 23:13 ID:GYeCB7Ks
取りあえずロリドさんにアヌス持たせるのを期待する俺。的支援
79Classical名無しさん:07/07/27 23:14 ID:izGhdtZI
アヌビスルイズはそのうち鋲打ちグローブとかしそうだ支援
80アヌビス神:07/07/27 23:16 ID:cNGypFlk
 暫らくしたら荒い息を肩でするルイズが戻ってきた。
 先程と違い鞘がリボンで彩られている。
「ぜぇっぜぇっ。お、お待たせしました」
「用事は済んだのかい?」
「はい、もう大丈夫ですわ、ワルドさま。
 本当につまらない用事で時間を取らせてしまって申し訳ありません。
 ちょっと身嗜みに手抜かりが。ほほほほほほほ」
「そうか。僕もきみが美しくあってくれると、嬉しいよ」
「……お恥ずかしいですわ」
 アヌビス神が反吐がでそうになったが我慢した。
 理由は主にルイズの最後の殺し文句が怖かったから。

 さて、落ち着いたところで漸く出立となったのだろうか。
 ワルドが口笛を吹くと、朝もやのなかからグリフォンが現れた。
 ワルドはひらりとグリフォンに跨ると、ルイズに手招き……しようとして悩み出した。
 何かぶつぶつ言っている。
「いや……ここは『ギーシュさん』を乗せるのが人の礼としては……。
 しかしだ……婚約者を優先すべき……か?
 だが『ギーシュさん』を蔑ろにしたとあっては、後々……ぐぅむ」
81Classical名無しさん:07/07/27 23:16 ID:l6ZtAPE2
私怨
ルイズの格闘技能レベルが上がってる件について……目指せ格闘王w
82Classical名無しさん:07/07/27 23:17 ID:wHEhpEUQ
>>78
いつもどおりのロリドなら死亡確定
白ワルドなら…どうなるんだ?
83Classical名無しさん:07/07/27 23:17 ID:jCasP.76
今、俺達は『ワルドさん』の誕生を見ているっていうのか・・・・!
84Classical名無しさん:07/07/27 23:17 ID:8OZ78hdQ
>>81
番鳥ルイズ…いやなんでもない支援
85Classical名無しさん:07/07/27 23:18 ID:wHEhpEUQ
sageも支援も忘れてたごめんなさいort
86Classical名無しさん:07/07/27 23:18 ID:RFETgXso
紳士過ぎるwwww

そのうち逆に考えそうだなwwwww
87Classical名無しさん:07/07/27 23:18 ID:tRKKCt3M
ワルドが確変しているwww
88Classical名無しさん:07/07/27 23:18 ID:GYeCB7Ks
>>82
『ロリドさん』のペドは綺麗なペド。
例えるなら隠者のジョセフや鮫のスクアーロみたいな感じ。的支援
89Classical名無しさん:07/07/27 23:19 ID:cWK007Rg
★必見★ 8月2日のアメトークはジョジョSP
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1185509501/
90Classical名無しさん:07/07/27 23:19 ID:S4sAD9sI
このワルド、ルイズを落とす気があるのだろうか支援
91アヌビス神:07/07/27 23:20 ID:cNGypFlk
 その頃ギーシュは、ミス・ロングビルに促がされて、少し嬉しそうな表情で馬に跨ろうとしていた。
 憧れの魔法衛士隊と言えども、野郎二人で相乗りはちょっと嫌だったようだ。
 何者であれ、綺麗なお姉さんと一緒の方が良いに決まっているのだ。

「なんと、流石噂に名高い『ギーシュさん』!!レディファーストの精神が結晶したかのような……、さり気なさッ!!
 しかもあの表情。それを喜びとすら思っておられる。噂は真だったか」
 ワルド、その様子を見て、またなにかブツブツ言っている。
 途中ルイズのどうしたのかな?という表情に気付き、慌てて手差し伸べ。
「おいで、ルイズ」
 やたらと良い笑顔でルイズを呼んだ。

 最後に注釈しておけば、ワルドに目に映る今のギーシュは、ミス・ロングビルを颯爽とエスコートしているところである。



 To Be Continued
92Classical名無しさん:07/07/27 23:20 ID:902C.Ocs
ワルドwww
93Classical名無しさん:07/07/27 23:21 ID:9FJGV76k
クロムウェルもギーシュさん信者になってそう
94Classical名無しさん:07/07/27 23:21 ID:wH1siyrs
このワルドさんなら結婚してもいいなw
95Classical名無しさん:07/07/27 23:21 ID:ax7krrt.
世界を平和に導くのはギーシュさんかもしれん
GJ!
エスコート…ものは言い様です
96Classical名無しさん:07/07/27 23:21 ID:HBh.mlic
板ばさみで苦しむロリコンをさり気なくフォローしてやるなんて
ほんまギーシュさんの慈悲深さは天井知らずやで
97Classical名無しさん:07/07/27 23:22 ID:2A.io9jM
> やたらと良い笑顔で
ちょwワルドwww
98Classical名無しさん:07/07/27 23:22 ID:RFETgXso
このワルドなら仲間でもいいwww

99Classical名無しさん:07/07/27 23:22 ID:LiHGA0.k
GJ!

ところで1レスほどの小ネタを投下してもいいかな?
ただジョジョの方はスタンドの名前しか出てないんだ
小ネタだから避難所にやるのもどうかなと思って
100Classical名無しさん:07/07/27 23:23 ID:l6ZtAPE2
投下乙です
うわっ、何だろ「ギーシュさん」の知らないところで株が高騰しまくってますw
101Classical名無しさん:07/07/27 23:23 ID:PzZL8Gd.
ロングビルとギーシュさんは普通に微笑ましいな
ワルドw
102Classical名無しさん:07/07/27 23:23 ID:8OZ78hdQ
GJ!途中で出てたが虫食い戦見てぇ!
103Classical名無しさん:07/07/27 23:23 ID:GYeCB7Ks
いいともだぜ…
104Classical名無しさん:07/07/27 23:24 ID:tRKKCt3M
GJ!
ワルドの憑き物が落ちたみたいになってるw
このきれいなワルドだと後の展開が全く予想できないwww
アルビオン編は『ギーシュさん』の国外進出がテーマだなw
105Classical名無しさん:07/07/27 23:24 ID:HBh.mlic
>>99
勿論大歓迎だけど、投下直後だしちょっと間を置いて欲しいかな
106Classical名無しさん:07/07/27 23:24 ID:2A.io9jM
>>99
かまわん、やれ
107Classical名無しさん:07/07/27 23:25 ID:LiHGA0.k
把握
10分後くらいに誰も投下する(してる)訳じゃなかったらやってみるよ
108Classical名無しさん:07/07/27 23:27 ID:WnUFYVgU
GJ!
このギーシュさんいれば7万人と戦う必要なくね?
むしろクロムウェル涙目www
109Classical名無しさん:07/07/27 23:28 ID:gbWpdr42
このワルドさんは裏切ってないかも知れんw
110Classical名無しさん:07/07/27 23:31 ID:2A.io9jM
7万人の兵の前で『ギーシュさん』愛について演説

噂が広まっているから全員感動

『ギーシュさん』コール

(省略)

『ギーシュさん』アルビオンの新皇帝に着任

後に『愛の皇帝ギーシュ様』として語り継がれる
111Classical名無しさん:07/07/27 23:33 ID:PzZL8Gd.
それでは>>99の次を予約させていただきます
112Classical名無しさん:07/07/27 23:35 ID:PzZL8Gd.
×>>99
>>99さん

ギーシュさん、マチルダちゃんと来たからにはワルドどんと見た
113少女よ、拳を振れ(>>99):07/07/27 23:36 ID:LiHGA0.k

 ”それ”は使い手を寿命によって失いただ消えていくはずだった。
 だった、と言うとおりその通りにならなかった訳で……
 ぶっちゃけありえねー桃色の髪を持つ少女、ルイズは手ごたえを感じていた。
 魔法を使うと爆発する。
 絶対に。
 それゆえにゼロのルイズと呼ばれてきていたが今回は違う!
 ちょっと進化してイチのルイズだ! 次はニのルイズだ!
 などと考えていた。
 無論召喚魔法を使った今回も爆発が起こったのであるが、爆風の中から人影が見えた。
 それがルイズを興奮させた理由である。そりゃはじめて成功すれば嬉しいよね。
 しかし、その人影はなぜか見難い。かろうじて鎧のようなものをまとっているのは分かるのだが足や手がそうとは思えないほど細い。
 見難い……と言うより薄れてきた?
 このまま消えるのでは無いか? と言う不安がルイズの中を駆け巡り。
 気付いた時にはコントラクト・サーヴァントをするため全力で突撃し、ダイブしてまで唇を押しあてた。
 その瞬間、ルイズから力が抜け、その代わりに見難かった人影がはっきりとその姿を見せた。
 ただし、一瞬だけ。
 ……ルイズは己の使い魔が自分の体に入ってくるのを感じた。
 そして”言葉”では無く”心”で理解する。
 といってもずいぶんと端折った感じで。


 その後ルイズは行く先々で「じゃんけん」をすることになる。
 気付けば魔力さえあれば、と条件がつくものの全ての魔法を使えるようになりつつあったルイズであった。
 そしてその使い魔の名はッ!
 異世界に召喚されたことで性質が変化し”じゃんけん”で勝利することで才能を奪い取るスタンドとなった――

 ボーイ・II・メン! 
「出さなきゃ負けよ、じゃーんけーん!」
 じゃんけんマスタールイズ、はじまりません!
 
114Classical名無しさん:07/07/27 23:36 ID:LiHGA0.k

予告してたとはいえいきなりでごめんよ
そして>>112 なんかいろいろすまん
115Classical名無しさん:07/07/27 23:41 ID:2A.io9jM
乙。
まさかあいつが出てくるとは…。
116Classical名無しさん:07/07/27 23:43 ID:PzZL8Gd.
まるで劇画のようなルイズ乙
117Classical名無しさん:07/07/27 23:43 ID:tRKKCt3M
>>113
おお、変化球で面白そうだ
ギャグかシリアスかで大分展開が変わりそうだけど
盲点を突いた感じで期待できそう
118Classical名無しさん:07/07/27 23:44 ID:ax7krrt.
ホワイトスネイクとは違ったパターンで能力を奪えるのが面白そうだな
相手にジャンケンをさせる強制力が含まれればトンでもないことになる
特にエルフ相手にジャンケンとかしたら…
119Classical名無しさん:07/07/27 23:44 ID:gbWpdr42
ゼロのルイズどころか略奪のルイズだなw
120Classical名無しさん:07/07/27 23:45 ID:LiHGA0.k
当初はフーケ戦でじゃんけん負けそうになるもキュルケとタバサが入ってあいことか
結局フーケでじゃんけんに負けてスタンドじゃなく虚無の才能を取られてフーケガンダールヴ召喚とか考えてやめた。
小ネタでよかったと思っている
121ファイト28話1/13 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 23:47 ID:PzZL8Gd.
それでは投下させていただきます。

 授業が始まる少し前。生徒達が一番ざわめく時間。ある者は噂話、ある者っていうかわたしは襲いくる睡魔に目をこする。
 そんな中、グェスが本を読んでいる。子供向けの絵本ではあるものの、しっかりと文字を目で追って意味を把握しながら本を読んでいる。
 字は読めなかったはずなのに、これはいったいどういうこと?
「タバサ会で習ったとこ復習しようと思ってさ」
「復習って……なんで?」
「その方が覚えが早いってタバサも言ってたじゃない。ルイチュ聞いてなかったの?」
 わたしはタバサを過小評価していた。
 一生懸命教えようとしているのに、誰一人として聞いてくれないかわいそうな先生だと思っていた。
「よォーグェス。さっそく言われたこと実践してンなァー」
「ねードラゴン、あんたどこまで進んだの?」
「オレはレッスンツーで足止めだっツーの! 単語覚えンのは得意なんダけどナ」
 だけどそんなことあるはずなかったのよ。
 あのミキタカが「タバサさんの教え方はスゴイ」って言うくらいなんだから。
「若いということは覚えも早いということじゃな」
「読書による脳活性療法は科学的に認められているところでございます」
「君たちも頑張っているようだね。ぼくのチープ・トリックには及ばないにしても」
「ねっ、読むより話す方が得意なんだけど。ねっ」
 ああ見えてまともな授業だったんだ。学級崩壊だと思ってたのはわたしだけだったみたい。
「よかったわねぇタバサ。あたし達以外もいい生徒ばっかりで」
「熱意が大事」
 タバサ……恐ろしい子。伊達に眼鏡かけてるわけじゃないのね。
122Classical名無しさん:07/07/27 23:48 ID:9FJGV76k
フライ使えないくせに、
ジャンケン勝負になると空に浮く描写になるんですね
123Classical名無しさん:07/07/27 23:48 ID:mUO1h.PM
JOJO補正がかかってる場合、「覚悟」があれば凄味が出てじゃんけんに勝てるからなw
124Classical名無しさん:07/07/27 23:48 ID:tRKKCt3M
>>120
場面ごとの短編連作形式なら十分いけそうな感じもする
125ファイト28話2/13 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 23:48 ID:PzZL8Gd.
 授業前の読書を例に出すまでもなく、グェスはやる気を出していた。その最たる原動力は、ずばりお金。
 授業中、風の優位性を語るためにギトー先生がキュルケを挑発する。
 まんまと挑発に乗ったキュルケがファイアボールを撃ち、迎撃しようとしたギトー先生の右手にはなぜか杖が無い。
 慌てて避けるギトー先生を笑う生徒達。わたしは見た。影でキュルケがグェスに銀貨を握らせているところを。
 ちょっとした情報を売ったりもしていたみたい。どこで知り合ったのか、学院長と何か話していた。
 だれそれが白だのだれそれは黒だの話してお金をもらっていたみたいだけど、あれ何の話だったのかしら。
 こんなせこいやり方で小銭を稼いで、もう少し本格的な商売に手を出した。
 針や糸といった裁縫道具を購入し、縫ったり切ったり貼ったり止めたり作ったり。
 ちょっとした直しや仕立てを器用にこなし、異常にリアルなネズミの人形を作ったりもした。ミキタカだけ買った。
 生徒達は大した商売相手にならないと見るや、一人歩いて城下町へ。
 歩いて行ったグェスは、ギリギリまで荷物を積んだ馬に乗って帰ってきた。
「どうしたのよこれ。まさかまた……」
「違う違う。あたしもうそんなことしないって」
 ギトー先生の杖盗んだのは「そんなこと」に入らないみたいね。
「これはね、きちんとした労働で儲けたお金を使って買ったのよ」
「まともな労働でこんなに稼げるはずないでしょう」
「まともな労働で稼いだお金でギャンブルしたの。人間勝負してなんぼよね」
 ギャンブルですって? 背筋が寒くなるようなことしてきたのね。あんなもの、貴族の……いえ、人間のすることではないわ。
 やればやるだけ負ける。負ければ熱くなる。熱くなれば手をつけちゃいけないお金にも手を出して、それも無くなれば酌婦でもやるしかない。
 客からお尻を撫でられたり、体格を馬鹿にされたり、稼ぎが少なくて怒られたりするのよ。ああ恐ろしい!
「やっぱりお前は頼りになるわね、グーグー・ドールズ」
 あ、こいつイカサマしたわね。泥棒はしないとか言ってたくせに。
126ファイト28話3/13 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 23:49 ID:PzZL8Gd.
 イカサマはともかく、やる気を出した点は評価に値すると思う。
 主人に断りもなくお金を稼ぐのはどうかと思うけど、どの道わたしじゃお小遣いをあげられないもの。
 いつまでももらった古着一枚で生活させるってのは無理があるし、他にも欲しい物が出てくるでしょうし。自活してくれればこれはこれでありがたいのよね。
 それにやる気を出したのはグェスだけじゃない。わたしだって負けずにやる気を出していたのよ。実に多方面でね。
 まずはシエスタと仲良くなりましょう。
「ちょっとミキタカ。一つお願いがあるんだけどいいかしら」
「なんですかルイズさん」
「昼の皿洗いでシエスタと喧嘩してもらえない?」
「いいですよ」
 またあっさりと承諾するのね。
「自然にやるのよ。バレちゃったら意味がないんだから」
「バレる? 誰かをだますんですか?」
「えっ!? あ……あんた何言ってんのよ! バカ! 結果的に皆が幸せ! ハッピー! 問題ないでしょ」
「そうですか。分かりました」
 物分りがよろしいこと。あんたのそういうところは好きよ。
 ミキタカとシエスタが喧嘩、自然な形でわたしがとりなす、あらミス・ヴァリエールって人のできた方なのね私が考えていたよりもいい人なんだと思うシエスタ。
 完璧な作戦ね。これでわたしがシエスタとお友達になれるってわけよ。
127Classical名無しさん:07/07/27 23:50 ID:tRKKCt3M
タバサさすがですタバサ支援
128Classical名無しさん:07/07/27 23:50 ID:izGhdtZI
そういえばジャンケン負けても獲ったスタンドは返したけど、自分のスタンドには何の影響もなかった支援
129ファイト28話4/13 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 23:50 ID:PzZL8Gd.
 自分の将来を考えて行動もする。
「ちょっとぺティ。頼みたいことがあるんだけど」
「何かな」
「あなたってとおおおおっても強いわよね。わたしに戦い方を教えてほしいんだけど」
 わたしは魔法が苦手。使えないわけじゃないんだからね。あくまで苦手。
 サモンだってミキタカの協力でなんとかできたし、コントラクトは独力でやってのけた。爆発だって使いようによっては役に立つと思う。
 つまり、わたしは拙い魔法をサポートする方法を手に入れるべきなのよ。
「それは波紋を教えてほしいということかな。ならば断る」
 そうくるわよね。ギーシュとのやり取りでそれは予想済みよ。
「違う違う、勘違いしないで。わたしはあくまで戦い方を習いたいの。体を動かすコツとか、そういうのよ」
「ふむ」
「体を作ろうと思って走り込みも始めたの。皆が寝てから広場何周も回ったりしてるのよ」
「それならば……」
 マリコルヌは言っていた。腰を抜かさないことよりも腰を抜かして魔法を使えることを重視すると。
 十数年間魔法を使えるように頑張ってきたけど、結局は才能の世界なのよね。
 だったら自分が持っている才能を活かした方がいいわけじゃない?
 剣をとって戦う方がわたしの性にあってる気がするの。鞭を投げて扉に刺したり、子供の頃はチャンバラで姫様ボッコボコにして怒られたこともあるし。
「指針程度のものでよろしいかね」
「充分よ。よろしくね、老師」
 剣を振るって戦えるようになれば、そして爆発の精度がもっと上がれば、わたしは役に立つ女になる。
 この前みたいな時、人質にとられるかよわい女の子の役じゃなく、皆を守って戦う勇者の役になる。
 魔法が使える者を貴族と呼ぶんじゃないわ。敵に後ろを見せない者を貴族と呼ぶのよ。
130ファイト28話5/13 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 23:52 ID:PzZL8Gd.
 趣味に関しても一生懸命に生きるの。
 誰にも見つからないようこっそりと男子寮の廊下を歩く。幼少の頃から忍び足には自信があるのよね。
 扉の前で左右を確認し、ノック、ノック、少し間を置いてノックノックノック、もう一つ間を置いてノック。
「……キュルケはもうすぐ」
「……百人切り」
「よし、入れ」
 部屋の中に入って後ろ手に扉を閉めた。それと同時にマリコルヌがロックをかける。
 わたしの部屋ほど整頓されてはいないけど、男子の部屋ってこんなものなんでしょうね。
 ベッドの側に掛けられた鏡は斜めに傾いていて、小さなテーブルとスツールの上には本棚に入りきらなかったいかがわしい本が積んである。
 そしてベッドの上には紙包みがあった。これが今回の品物ということね。
「今回は随分面白い物が手に入ったらしいじゃない。メイドの午後無修正版を越えるとか」
「うん。面白いとは思うんだけど……とりあえず見てもらえるかい」
 慎重に、というよりは恐る恐る、紙包みが一枚ずつ剥がされていく。
「買出しに出た時、城下町の露店で買ったものなんだ」
 これは……。
「値段としては二束三文だった。でも、何か……何かが閃いた。これは手に入れておかなければならない物だと思った」
 服だ。いわゆる水兵服ってやつね。特に変わったところは見られないけど……。
「これが何? わたしには普通の水兵服にしか見えないけど、何か魔法でもかかっているの?」
「いや、間違いなく普通の水兵服だよ」
131Classical名無しさん:07/07/27 23:52 ID:tRKKCt3M
ルイズの記憶がやはり気になる支援
132Classical名無しさん:07/07/27 23:52 ID:izGhdtZI
ただ無駄にエロいだけじゃないんだルイズ支援
133ファイト28話6/13 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 23:53 ID:PzZL8Gd.
「ただの水兵服を私に見せようとしたの? 仰々しく油紙に包んでまでして?」
「そういうことになるね」
 他人の目を気にして忍び込んできた労力を思えば、怒鳴りつけて放り投げてやればよかったのかもしれない。
 でも、そんな気にはならなかった。わたし自身も分からない。分かるような気もするんだけど、それを言葉にすることができない。
 水兵服を裏返してみる。裾から覗く。襟元を正す。分からない。
「ぼくもそんな感じで色んな角度からそれを見たよ」
「で、何かつかめたの?」
「うん……」
 どうにも煮え切らないというか自信なさげというか。
 薄ぼんやりとした記憶のみを頼りに判断しているというか。でもその気持ちはわたしにも分かる。
「思ったんだけど……これをスカートと組み合わせてみたらどうだろう」
「スカート? 制服のスカート?」
「ただし、それなりにいじらなくちゃならないだろうけど、それは君んとこのグェスにでも任せるとして……どう思う?」
 水兵服をスカートと組み合わせる。異色というよりは異様な組み合わせに感じる……だけど。
 もう一度見てみる。今度は瞬き一つせず、食い入るように、一糸のほつれさえ見逃さずに。
 白地の長袖……黒い袖の折り返し。襟とスカーフは濃紺ね。で、襟には白い三本線が走ってる。
「やるとしたら……丈を詰める方がいいかも。ちょっと動くたびにおへそがチラチラと見えるなんて素敵」
「ぼくはスカートも短くすべきだと思う。膝上十五センチがギリギリのラインってとこじゃないかな」
「組み合わせる靴下はオーバーニー?」
「むしろ濃紺のハイソックスに趣を感じるね」
 年頃の女の子がそんな格好をしている情景を想像する。本能に根ざす衝動が脳髄を直撃した。
 なんだろう、強烈な……この惹かれる気持ち……魅了の魔法でもかかってるんじゃないかしら。
 これを軽く扱うことはできない。わたしとマリコルヌによる討議が始まった。
134Classical名無しさん:07/07/27 23:53 ID:GYeCB7Ks
変態なルイズは(非性的な意味で)大好きです的支援
135ファイト29話7/13 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 23:54 ID:PzZL8Gd.
「マリコルヌ……これはいいわ」
「そうかい? 気に入ってくれた?」
「気に入るも何も。わたしはこれに出会うため今まで生きてきたのかもしれない」
「それはちょっと大げさなんじゃ……でも喜んでくれてよかったよ。それじゃ早速……」
「問題はここからね」
「え?」
「この服は素晴らしい。それは認めるわ。でも誰が着るかってことが何よりも重要よ」
「いや、その」
「わたし達が頼むんだから知り合いじゃなきゃいけないわ」
「ぼくは君に」
「となるとやっぱりタバサ会のメンバーってことになるわよね」
「君のため」
「グェスは却下。この衣装は年齢的条件を持っている気がするの。十代半ばから後半でぎりぎりってとこね」
「君がこれを」
「サイズ的にはタバサってところかしら。偏屈なところに隠れてるけど、あの子けっこうかわいいわよね」
「ぼくとしてはもう少しサイズが大きいほうが……その、もう少しだけ」
「ずいぶんとうるさいのね。こだわりがあるのはいいことだと思うけど」
「いや、あのね」
「もう少し大きいっていうと……キュルケ? でもキュルケはさすがに無理があるわ。服のサイズを直すっていっても限りがあるもの」
「キュルケじゃなくて……でもパッツンパッツンになって肉体のラインがはっきりとする、ともいえるんじゃないか」
「確かにそれは捨てがたいわね。でも破けたりしたら元も子もないわ。いや、破けるところがかえっていいかも……だけどこれ一着しかないのにそんな無茶は……」
「難しいところだね。とりあえずキュルケは保留しておこうか。そもそも君やぼくが頼んだからって着てくれるとは思えないし」
「モンモランシーなら比較的難易度は低いでしょうね。ギーシュからお願いすればいいもの」
「なるほどね」
「でもね……あえて高難度に挑戦した方が成功した時は気分がいいと思う。それにギーシュのおこぼれにあずかるみたいで気分が悪いじゃない」
136ファイト29話8/13 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 23:55 ID:PzZL8Gd.
「まったくだ。恋人とよろしくやってるようなやつをこれ以上喜ばせることはないよ」
「そこでわたしは提案したいと思うの。この子に着てほしいって」
「誰?」
「それはね……ギーシュ」
「ええええッ!? ギーシュ!? それ本気で言ってるの?」
「なんでそんなリアクションなのよ? よくない?」
「いや、さすがにそれは無いよ」
「ちょっと想像してみなさいよ。女装美少年ってのも悪くないでしょう」
「……うん……い、いや、やっぱりダメだ。そっちに行ったら帰ることができない気がする」
「そうかしら」
「そうだよ。ギーシュに着せるくらいならぼくが着る」
「……うわ」
「うわってなんだよ! 失礼だな」
「マリコルヌ、それはある種の冒涜よ?」
「その言い方はひどいよ。けっこう似合うと思うんだけどな」
「ま、まぁ見方は人それぞれよね……お互い自分の好みを押し出しすぎるのはやめましょう。極端に走るよりも望むところへいけるよう妥協した方がいいわ」
「だね……あ、そうだ。メイドのシエスタがいるじゃないか。キーシュからプレゼントしてもらえば、あの子きっと喜んで……」
「……」
「着てくれる……んじゃ……」
「……」
「……ごめん」
「……いいの。謝らないで」
「うん……」
137Classical名無しさん:07/07/27 23:55 ID:GODyVyik
別世界の電波を受信してるw支援
138Classical名無しさん:07/07/27 23:55 ID:tRKKCt3M
このルイズは別腹です支援
139ファイト29話9/13 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 23:56 ID:PzZL8Gd.
「わたし達って人望が無いのね」
「それはそうだけど……でも、ぼくにはもう一人だけ心当たりがあるよ」
「えっ! マリコルヌ、他に頼める子を知ってるの?」
「うん。頼めるっていうか……ぼくはその子に着てほしいと思ってこれを買ったんだ」
「なあんだ、そんな子がいたのね。はじめっからそう言えばいいのに。その子ってかわいいの?」
「とっても……かわいい。この服がすごく似合うと思う」
「なにを照れてるの。ほら言いなさいよ。誰なのよ」
「その子はね……」
「分かった! その子ってタバサのメイドでしょう」
「えっ」
「マリコルヌも見るとこ見てるわね。わたしもあの子はかなりいい素材だと思う」
「ちが……」
「立ちはだかる高い壁って感じの難易度もよし。挑戦しがいがあるものね。その志の高さ、大いにけっこう」
「で、でも無茶だよルイズ。君はあの悪魔メイドに殴られたことがないからそんなふうに言えるんだ」
「そういえばあなた昨日まで頬に平手の跡がついてたっけ」
「見えるところはそれだけだけど、見えないところはもっともらってたよ」
「それくらいやんちゃだからいいんじゃない。悪魔だからこそ攻略のしがいがあるってものでしょ。あの子が美人なのはあなたも認めるわよね?」
「そりゃまあ」
「高慢なメイドが顔を真っ赤にして照れながら『これでいいんでしょ!』なんて言うのよ」
「うっ」
「そんなことを言いながら、後から聞いてくるの。『ねえ、あたし似合ってたかな?』なんて。ちょっと不安そうにね」
「ううっ」
「普段はツンツンとしているんだけど、たまにデレっとすることがあるってわけ。そのギャップを楽しむって寸法よ。この概念、名前つけたら流行るんじゃないかしらね」
140Classical名無しさん:07/07/27 23:57 ID:GYeCB7Ks
これはもうダメだこいつら…







ギーシュにセーラー服着せる意外は…
的支援
141ファイト29話10/13 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 23:57 ID:PzZL8Gd.
 今から数日前のこと。実家に呼び戻されていたタバサが二人で帰ってきた。
 べつに風の偏在を使ったわけでも、分裂して帰ってきたわけでもない。
 恋人や婚約者といった浮ついた話でもないし、ましてや子供を作ってきたわけでもない。
 タバサはメイドを一人連れてきた。
 貴族の子弟がメイドを連れているなんてことは珍しくない。
 学院内で専属のメイドを使ってる子はいないけど、留学生であることを考慮すれば頷けなくもない。
 家の事情なんていう面倒くさい理由があるのかもしれないけど、それは聞かないでおくのが貴族のたしなみってものよね。
 問題はそんなことじゃなくて、そのメイドの行状にあった。
 初日。かねてよりタバサと仲の悪かったド・ロレーヌがメイドにからんだ。
 顎に一発、頬に二発、下腹部に三発、きついのをもらったド・ロレーヌはその日一日授業を休んだ。
 タバサが保健室でわび、もしくは脅しをいれたらしく、その後ド・ロレーヌは静かになったものの、タバサ付きのメイドはこの一件で学院中に知れ渡る存在になった。
 二日目。授業中の洗濯場。慣れない手つきで揉み洗いをするメイドの様子を見て、シエスタが微笑んだ。
 これは別に嘲笑ったとか馬鹿にしたなんてことではなく、洗濯物と取っ組み合う微笑ましい様子に笑みが浮かんだってだけのことよ。
 複数の目撃者がそう証言してるんだから間違いの無い事実だと思う。
 ただ、笑われた当人はそうとらなかったらしく、シエスタは頭から洗濯桶の水をかぶるはめになった。
 この事件により急遽結成されたシエスタを守る会――会長は匿名の某美少女で副会長はマリコルヌ――の代表が抗議に出向いたんだけど、暴力メイドに蹴散らされた。
 圧倒的な暴力性を受け、説得するのが困難な人種を相手にしていると悟り、さらにメイドはけっこうな美人であり、シエスタを守る会はあえなく瓦解した。
 いや、この辺は理由の一端よ? あんまり責めたらタバサにも悪いと思ってのことなのよ? 嘘じゃないのよ?
142Classical名無しさん:07/07/27 23:58 ID:tRKKCt3M
ルイズがサイトになってるw支援
143ファイト29話11/13 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 23:58 ID:PzZL8Gd.
 でもね。美人っていってもあれはタチが悪いわ。外見は高貴な美少女、中身は下卑た阿婆擦れだもの。
 目が合えば喧嘩を売って、肩がぶつかれば殴りつける。そのついでに小銭を巻きあげるくらい何とも思わない。
 暑くなればだらしない下着姿で窓縁に腰掛け、これはある意味いいといえばいいけど、騒ぐ男子達と学院長を偉そうに見下ろすところは褒められたものじゃない。
 こんな感じで好き放題に生きて三日目。メイドはギーシュの上に座ってパイプを吹かしていた。
 ギーシュほど美人に弱い人間はこの世に存在しないので、釜の上に座るメイドに対し文句の一つも言えないでいた。
 案外、メイドの尻の感触でも楽しんでいたのかもしれないわね。
 そんなことを考えれば正妻が黙っていられるわけもなく、モンモランシーが文句をつけたけどあえなく追い払われた。
 次は主人にけしかけられたヨーヨーマッが向かっていったけど、これはエアハンマーの出来損ないに吹き飛ばされた。
 そう、メイドは杖を振るい魔法を使った。少々不恰好ながらも魔法を使ってのけた。
 メイドはメイジだった。一文字違いとはいえ、大違いじゃないの。
 少しべたつき過ぎるところを除けば、タバサに使える態度は使用人の鑑といって差し支えの無いものだった。
 何があってもタバサを第一に立て、タバサの後についていく。タバサにだけは絶対逆らわず、タバサに冷たくされてボロボロと涙を流すなんて可愛い面もあった。
 タバサの使ったコップを懐に入れて持っていったり、洗濯しながらタバサの下着に頬擦りしたりしていた。
 隙をみてはタバサに抱きつこうとして蹴られたり、ベッドの中に潜り込もうとして部屋を追い出されたり……使用人の鑑でも何でもない気がするけど、たぶん気のせいよね。
 タバサに対して、溢れんばかりの、溢れている方が多いくらいの愛をもって仕えていたことは間違いない。
 まさかそんなメイドがメイジとは。人は見かけによらない……いや、見かけだけは貴族的だったけど。
 人は中身によらないってのは……そんな言葉あったっけ?
144Classical名無しさん:07/07/27 23:58 ID:kLDkttuQ
サイト化ルイズ支援w
145Classical名無しさん:07/07/27 23:59 ID:ax7krrt.
支援だ尻支援!
146ファイト29話12/13 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 23:59 ID:PzZL8Gd.
 これだけ放漫、傲慢、高慢に勤めて、反感を買わないわけがない。
 彼女を快く思わない生徒、教師、使用人は両手両足の指を折ってもまだ足りないほどたくさんいたけど、手を上げる人間は皆無だった。
 いや、実際はいたらしいけど。でも出すのはまずいらしい。彼女に手を上げると、よく分からないうちに怖いことになるんだとか。
 マミーのような包帯姿でうなされるギトー先生の姿には重過ぎる説得力があった。
「うわ、見てよルイチュ。あのビッチメイドこっち来るぜ」
「グェス、その辺にしておきなさい。聞かれでもしたら面倒よ」
「大丈夫だって。あたしはその辺敏感だからね。ぎりぎりまで悪口言ってやりゃいいの」
 頼もしいんだかそうじゃないんだか。
「やーだねー。髪と瞳の色はタバサと一緒だけど、それ以外は大違い」
「親戚か何かなのかしらね。没落貴族ってとこかな」
「そりゃアレじゃ没落もするでしょうよ。あたしあいつだーいっきらい」
「あんたとは相性悪そうなタイプよね」
「あーあ、タバサのメイドじゃなければしめてやるんだけどな」
「しめてやればいいじゃない。タバサのためにも教育してあげるべきよ」
「え、何。ルイチュ許してくれるわけ?」
「もちろん。やりたいだけやってあげなさい」
「へっへっへ、そりゃいいこと聞いた。あんのメス豚、あたしがメッタクソのギッタギタにのしてベラさんお疲れ様でーす!」
 グェスの挨拶は軽く無視、わたしのことを憎憎しく睨みつけるメイド……ベラとすれ違った。
「あんた何媚売ってるのよ」
「……だって怖いじゃん」
 情けない。そりゃたしかに怖いけどねぇ。
147Classical名無しさん:07/07/27 23:59 ID:izGhdtZI
何この・・・何?
148Classical名無しさん:07/07/28 00:01 ID:jZx8NMD2
ひょっとしてアレか、従姉妹姫?
149ファイト29話13/13 ◆Ux26ysntzk :07/07/28 00:01 ID:M0aP2afo
「そうだよ。怖いんだよ。やっぱり無理だ」
「無理なんて言葉はやれることを全てやってから使うものよ」
「君ならやれるって言うのか?」
「わたし? 無理無理、理由は知らないけど、何かっていうとあの子わたしを睨んでくるし」
「それならやっぱりできないよ……」
「それがね、そうでもないのよ」
「ルイズ、君何か策が?」
「これはグェスからもらった情報なんですけどね、近々トリステイン魔法学院に大重要人物がやってくるの」
「大重要人物? 誰?」
「それはちょっと言えないけど。とにかく国家レベルのVIPだと思ってくれて間違いないわ」
「その重要人物がどうしたっていうんだ」
「わたしはね、その重要人物と幼馴染……切っても切れない親友と言っていい間柄なのよ。おそらくはお忍びでわたしの部屋を訪れてくる」
「へぇ、すごいじゃないか」
「仲良くしているところを見れば悪魔メイドでさえわたしに一目置くことになるでしょうね」
「……!」
「精神的に屈服、わたし達のお願いを聞く気になってしまう、かも」
「恐ろしい。ぼくは恐ろしいよルイズ、君のその狡猾さが!」
「聡明、と言ってほしいわね。ふふふん、あの悪魔メイドももはや掌の中のお人形同然よ」
150Classical名無しさん:07/07/28 00:01 ID:LkA7.SEw
もしかしてイザベラなのか!?
151Classical名無しさん:07/07/28 00:01 ID:nDfkKz6E
私怨
ルイズかわいいよ、でも、自分がかわいいって自覚しようネ
152Classical名無しさん:07/07/28 00:02 ID:jMFnQpUU
百合ベラさんwwww何やってるんですかwwww
153使い魔ファイト ◆Ux26ysntzk :07/07/28 00:02 ID:M0aP2afo
とりあえず以上です。
ストーンオーシャン初期のグェスは普通に美人。
154Classical名無しさん:07/07/28 00:03 ID:IBHfA4ys
この二人人生楽しみすぎだろwwww
155Classical名無しさん:07/07/28 00:04 ID:kYOCphAA
GJ!ついに俺の嫁が…
156Classical名無しさん:07/07/28 00:07 ID:nDfkKz6E
投下乙です
って、ベラってイザベラですかー、ナニやってるのーっw
イロイロと見所が多いのに涙ぐむ彼女に全て持ってかれターッ?!
157Classical名無しさん:07/07/28 00:07 ID:YDz9YlZ6
GJ!
こんなに親近感のあるルイズは初めてだw
ルイズはおばかなんだけど、そこが美点になって応援したくなる不思議w
他のキャラも生き生きとしていて楽しそうで良い!
158Classical名無しさん:07/07/28 00:09 ID:jMFnQpUU
GJ!!しかしギャグで忘れてたけど…下衆医者や糞死刑囚を如何にかしないとグロい事になるな…
159Classical名無しさん:07/07/28 00:11 ID:EgNEeEdk
>>158
すでに犠牲者が出てるからな……
160Classical名無しさん:07/07/28 00:15 ID:jMFnQpUU
>>159
個人的にはスカラファッジョちゃんには(狂うとか無しで)幸せに成って欲しいな
あと俺は寝るぞジョジョー!!「一人」でな……明日仕事あるし……もう飛びてえよ…
161Classical名無しさん:07/07/28 00:17 ID:RrX9z4js
>>158
あの虐げられてた女の子はすでに俺が保護してるから安心しろ!
162Classical名無しさん:07/07/28 00:18 ID:v05Zyeto
ガn(ryファイトなおちゃらけた話になるか、グロ混じりな話になるか先が読めんGJ!
163Classical名無しさん:07/07/28 00:23 ID:F3warWjs
なぜかマリコルヌに萌えた
164Classical名無しさん:07/07/28 00:24 ID:icZOnPSg
しかしここに移転してからゼロ魔を踏み台にしているとか何とか言っちゃってる痛い方々も減ったなww

IDが出て残念ですねww
165来訪者:07/07/28 00:24 ID:LkA7.SEw
30分に投下するよ
今回はR指定風味だよ

あとタバサとイザベラは
イザベラ×タバサからタバサ×イザベラに移行していくのがベストだと思うんだ
何がどう移行していくのかは知らんが。
166Classical名無しさん:07/07/28 00:26 ID:jZx8NMD2
癒し系の育郎君だ!
167Classical名無しさん:07/07/28 00:26 ID:v05Zyeto
( ゚∀゚)o彡゜いくろ〜くん!バル!バル!バル!
…ってR指定!?
168Classical名無しさん:07/07/28 00:26 ID:eKyoHKEI
>>164
ラウンジに移動して見失ったんじゃねえの?w
169ゼロの来訪者:07/07/28 00:31 ID:LkA7.SEw
「ハァ………」
自分の部屋で、静かにため息をつくキュルケ。
彼女は今悩んでいた。
それというのも、
「平民ならまだしも、人間じゃないなんてねぇ…」
彼女の新しい恋の相手…の予定だった、ゼロのルイズの使い魔が、実は人間では
なかったのである。
「それにしても…凄かったわね、あれ」
ドットとはいえ、ギーシュの作り出したゴーレムを、苦も無く一蹴する様を思い出す。
ゴーレムを溶かし、イカズチを発し、傷を治し、さらには姿まで変えるその力…
「先住魔法?でもディティクトマジックでの反応は無かったし…」
ルイズが彼を呼び出したとき、念のため魔力の反応を調べていたのだ。
彼女の家と、ルイズの家は犬猿の仲であり、彼女自身何かとルイズにちょっかいを
出している身としては、使い魔の質で負けるわけにはいかないのである。
「東方の亜人とか言ってたけど」
決闘の後、2人を連れて行ったミス・ロングビルに、何人かの生徒が彼は何者かと
尋ね、返ってきた答えがそれであった。
もっとも、その答えを聞く前に様々な噂が飛び交い、もはやその言葉を素直に信じる
生徒はあまりおらず。さらに、キュルケ以外にも、彼に魔力の反応が無い事に気付き、
それを騒ぎ立てる者までいて、更なる噂が生まれることになった。
170ゼロの来訪者:07/07/28 00:32 ID:LkA7.SEw

曰く、ラ・ヴァリエール家が作り出した最終兵器
曰く、エルフが人類抹殺の為に生み出した魔人
曰く、星の海を越えて、この世界を侵略しに来た宇宙生物
曰く、地獄から蘇った悪魔
等々

どれもこれも邪悪っぽいのは、決闘相手のギーシュが死にそうな目にあったから。
だけでなく、見た目も無関係ではないだろう。
「ま、何であれ尋常じゃないわよね。
 はぁ、ルイズの悔しがる顔が見れないのは残念だけど、諦めるしかないか…
 にしても、あの時ルイズが来なかったらどうなってたのかしら?」
彼を誘惑しようと、自分の使い魔を迎えに行かせた事を思い出す。
なぜか彼の変わりにルイズが来て、その後喧嘩になってうやむやになったが、
もしあの時彼が来ていたらどうなったのだろう?
171ゼロの来訪者:07/07/28 00:34 ID:LkA7.SEw

「ふふふ、いらっしゃい」
育郎は素直に従い、キュルケがその身を預けるベッドに腰かける。
「あなたは、アタシをはしたない女と思うでしょうね」
大きくため息をついて、悩ましげに首を振るキュルケに、育郎は口を開く。
「いいや」
その言葉を受け、嬉しそうに育郎に身を摺り寄せるキュルケ。
「解ってくれるの!そう、しかたないわよね!恋は突然なんですもの。
 突然で、そして一気に燃え上がるの…
 だめ…やっぱりアタシってば、みっともない女だわ」
「そんなことは無いよ」
そう言って、育郎はキュルケのアゴに手を沿える。
「ああ…」
目をつぶり、唇が重なる感触を待ち受けるキュルケの耳に、育郎の声が入ってくる。
「君は…愚かな女だよ!」
「え!?」
驚いて目を開けると、異形の姿に変わっていく育郎の姿が目に入った。
「え、ちょっと何よこれ?やぁ…ッ!」
異形から次々に触手が生え、キュルケの肢体に絡み付いていく。
「だ、だれかたすけングッ!」
触手がキュルケの口の中に入りこみ、助けを呼ぶ声を封じ込める。
「怖がる事は無いよ。君が望む事をしてあげるだけさ…」
その言葉と共に触手たちが一斉に…
172Classical名無しさん:07/07/28 00:35 ID:tzfScyx.
なんというR指定。ワッフルワッフル支援
173Classical名無しさん:07/07/28 00:35 ID:/8LJ3wUU
確かにあーるw
174Classical名無しさん:07/07/28 00:36 ID:yk7zlAXg
ワッフル!ワッフル!さぁ続きを!・・・無い?
175Classical名無しさん:07/07/28 00:36 ID:PFBq4PVY
キュルケ狂喜wwwwwwwwww
176ゼロの来訪者:07/07/28 00:36 ID:LkA7.SEw

じゅるり
「お、惜しいことを…じゃなくて、危なかったわ!
 一歩間違えてたら、そんな素晴らしい…もとい、恐ろしい事に!
 待って、じゃいつも同じ部屋で寝てるルイズは!?」

あれほどの力を持つ存在が、本当に『ゼロのルイズ』の使い魔なのか?
夕食時、食堂に使い魔を連れてやってきたルイズは、彼に自分の食事を分け与えていた。
さらにその後、厨房に明日からは自分と同じものを、と頼んでいる姿も目撃されている。

正体がばれたので、わざわざ平民扱いさせておく必要が無くなった。
つまり本当の主人は…

噂の中にはその類のものも含まれていた。
「そ、それじゃまさかあの子はもう!」
177Classical名無しさん:07/07/28 00:36 ID:qj0fERyc
R指定だ!今すぐに!
178ゼロの来訪者:07/07/28 00:37 ID:LkA7.SEw

「ご、ご主人様…」
下着姿で立つルイズが、ベッドに腰掛ける育郎を震えながら見る。
「ルイズ…僕は君に、一日に君が『ご主人様』と主張するのを何回許したかな?」
「は、はい…5回です…」
やれやれと首を振って、育郎がルイズに近づく。
「今はまだ君が主人であると思わせたほうが都合が良い…
 けど、だからと言って気楽にそう言われるのは不快だからね。
 それで…君は今日何回自分のことを『ご主人様』と言った?」
「9回…です」
「7回だ…」
冷ややかに告げ、育郎はルイズの顔に手を伸ばし、その柔らかな唇に指を添える。
「いけない子だ…そんなに『おしおき』が欲しいのかい?」
「あぁ…」
震えているのは恐れているからではない、期待しているのだ。
「まったく、これじゃあ『おしおき』にならないな…今日は止めにしよう」
「そ、そんな!」
育郎の足しがみつき、必死になって懇願するルイズ。
「お、お願いしますご主人様!こ、この哀れな犬にどうかお慈悲を!」
「しょうがないな…」
「ありがとうございます…ぁ!」
触手が現れ、ルイズの幼い身体に…
179ゼロの来訪者:07/07/28 00:38 ID:LkA7.SEw

じゅるり
「そ、そんな!?ルイズがそんなうらやましい事…もとい酷い事をされていたなんて!」
自分の妄想に、身体をわななかせるキュルケ。
「こうなったら…私が何とかしないと!」
そう叫んで自分の部屋を飛び出し、隣のルイズの部屋の扉の前に立つ。
「こんな事に、他人を巻き込むわけにはいかないわよね…わ、私一人じゃひょっとして
 不覚を取るかもしれないけど、それはしょうがないわよね?
 そ、その結果色々と蹂躙されちゃったりしちゃったりしても、仕方ないわよね?
 わ、私も精一杯やったんだけど、卑劣な罠にかかっちゃったりするんだから、
 ホントにもう…不可抗力って奴よね!?」
じゅるり
「ハァハァ…そ、それじゃあ行くわよ!」
喜色満面で扉を開けるキュルケであった。
180Classical名無しさん:07/07/28 00:38 ID:fSOvJXZo
なんというあーる指定…
キュルケ触手大好きだなw
181Classical名無しさん:07/07/28 00:39 ID:pRCUomWY
酷いのはお前の脳ミソだwww
182Classical名無しさん:07/07/28 00:39 ID:nDfkKz6E
私怨
それにしても、このキュルケはノリノリである。
183Classical名無しさん:07/07/28 00:40 ID:XzWDzrtQ
このキュルケはもう駄目だ!
そんな駄目が大好きだ
184ゼロの来訪者:07/07/28 00:40 ID:LkA7.SEw
「ああああああぁ…………ぁああああああ」
「この位置までは大丈夫と」
育郎がデルフの鞘に印をつける。
「いやーすまねぇな。相棒」
「ねえ、さっきから何やってるの?」
不思議そうな顔をして、育郎の手元を覗き込むルイズ。
「いや、デルフがなるべく自分を持ち歩いてくれって言うから」
「今日みたいな事があったとき、俺が居た方がいいだろ?」
「それとさっきのに、何が関係あるのよ…」
鞘を指差し、育郎がルイズの疑問に答える。
「いや、危ないから鞘に入れておかなきゃいけないけど、それじゃデルフが
 喋れないから、何処まで鞘に入れたら喋れなくなるかを調べてたんだ。
 ここから切り取って、ちょっと手を加えて落ちないように」
「いいじゃない、別に。メーンとか言わなくなるし」
「娘っ子も結構拘るな…というか俺一回しか『メーン』って言ってねえぞ」
「2回目ね、3度目は無いから覚悟しときなさい。
 って、道具も無いのにどうやってそんな工作するのよ?」

リスキニハーデン・セイバーとメルテッディン・パルムを組み合わせた
まったく新しい工作術で

「まあ、いいけど…ってキュルケ!なに人の部屋に勝手に入って来てるのよ!?」
「キュルケさん?」
二人が扉を開けたままの姿で立つつくすキュルケを見る。
「あ………」
「「あ?」」
「貴方達にはガッカリよ!!!」

「きゅるきゅる!(駄目だこりゃ!)」
部屋に残されたフレイムが、そう呟いたとかなんとか。
185Classical名無しさん:07/07/28 00:40 ID:g1HL73aQ
じゅるりって、キュルケおまwwwwwwww
186来訪者:07/07/28 00:41 ID:LkA7.SEw
投下終了

こういうネタは何処までやっていいのか悩む。
しかし書かずにはいられない!書かずにはいられないんだ!
187Classical名無しさん:07/07/28 00:42 ID:pRCUomWY
むしろもっとやれ!
188Classical名無しさん:07/07/28 00:43 ID:tzfScyx.
>しかし書かずにはいられない!書かずにはいられないんだ!

か・・・漢だ!!
189Classical名無しさん:07/07/28 00:43 ID:XzWDzrtQ
たまにこんな妄想爆発キュルケとかタバサとかが来るから止められない。
GJ!
190Classical名無しさん:07/07/28 00:43 ID:eslr62wI
ゼロ魔最後の良心が・・・・・・
だが、これはこれで。まぁとにかくGJ
191Classical名無しさん:07/07/28 00:44 ID:gORb9pGA
駄目だこいつ…早く何とかしないと…
ギャグ展開もまたGJゥ!
192Classical名無しさん:07/07/28 00:44 ID:fSOvJXZo
グッド!
193Classical名無しさん:07/07/28 00:44 ID:nDfkKz6E
投下乙です
がっかりだ、是非もっとやってください。
194Classical名無しさん:07/07/28 00:45 ID:v05Zyeto
まぁ結局、育郎くん自体の純潔は守られたしいいじゃないかwGJ!
しかし、某所のアマ公と一緒に見たから癒されて仕方ないwww
195Classical名無しさん:07/07/28 00:46 ID:QP4yErXk
来訪者の職人さんGJでした
妄想に身を焦がすwキュルケに爆笑
196サブ・ゼロ ◆oviEMgpce6 :07/07/28 00:49 ID:qKJRX16Q
GJ!このキュルケはもう駄目だw

それでは1時に投下させていただこうッ!
197Classical名無しさん:07/07/28 00:49 ID:fSOvJXZo
ツンドラktkr!
198Classical名無しさん:07/07/28 00:53 ID:3mI9rfO6
( ゚∀゚)o彡゜ツンドラ!ツンドラ!
199Classical名無しさん:07/07/28 00:54 ID:YDz9YlZ6
来訪者さんGJ!
妄想のテンポが良くて読みやすかったw
それと書くと決めたときには(ry
200Classical名無しさん:07/07/28 00:56 ID:.OD4klsA
オーケイサブちゃん来るなら支援準備!!
201Classical名無しさん:07/07/28 00:59 ID:3ik6BRvI
待ってたぜ…
サブ鉄ご立派しもべが俺のレジェンド!
202サブ・ゼロの使い魔(1/7):07/07/28 01:00 ID:qKJRX16Q
「ちょっと、どこ行くのよ」
ゴーレムの肩から飛び降りようとする仮面の男に、土くれのフーケは非難めいた
口調で問いかける。
「ヴァリエールの娘を追う」
「わたしはどうするのよ」
「貴様は時間を稼げ 船が出港したならば後は好きにしろ」
合流は例の酒場で、と最後に言い残して男は宵闇に消えた。
男の去った方向を忌々しげにねめつけて、フーケはチッと舌打ちする。
「勝手な男だね全く・・・ま、これであいつともおさらば出来るわけだけど」

一方酒場では、降り注ぐ矢の雨にその身を晒しながらギーシュのワルキューレが
厨房へと走っていた。次々と突き刺さる鏃に身体をよろめかせながらも、どうにか
目的地へと辿り着く。
「本当にそう上手くいくかなぁ」
とぼやきつつも、ギーシュはキュルケの指示を遂行する。ワルキューレを操って
油の張られた鍋を乱暴に掴ませ、入り口に向かってそれを投げさせた。
「弱気になってちゃ、出来るものも出来なくなるわよッ!」
語尾に気合を込めてそう言うと、キュルケは素早く立ち上がって入り口に
ぶちまけられた油に点火する。こんな時でも余裕を忘れない表情でキュルケが
再び杖を振ると、威勢のいい音を立てて炎が燃え上がり、今まさに中に踏み込もうと
していた傭兵の一隊に容赦なく襲い掛かった。ごうごうと唸りを上げて燃え盛る
火炎に巻かれて一も二もなく逃げ出す彼らに、キュルケは追撃の手を休めることなく
杖を掲げて呪文を唱え続ける。敵に身を晒す彼女に罵声と共に無数の矢が射掛け
られるが、とっくに読んでいたと言わんばかりにタバサが風で弾き飛ばし、その風を
使ってそのまま敵陣に炎を運び込む。怒涛の如く攻め立てる猛火に隊としての
統率もなくして逃げ回る彼らを満足げに眺めて、キュルケは優雅に一礼した。
「名もなき傭兵の皆様方 こんなにたくさんの鏃、わたくしとっても感激しましたわ
お礼と言ってはなんですけれども、この『微熱』のキュルケ、精一杯お相手させて
いただきますわ」
203Classical名無しさん:07/07/28 01:00 ID:O4LstsiQ
>>201
ご立派は姉妹スレの方だろwwwwwwwww
204Classical名無しさん:07/07/28 01:01 ID:.OD4klsA
三人組の動向が気になってました支援
205Classical名無しさん:07/07/28 01:01 ID:fSOvJXZo
しえん
206サブ・ゼロの使い魔(2/7):07/07/28 01:02 ID:qKJRX16Q
意思を持つかのように自由自在に襲い掛かる炎に、魔法の使えない傭兵達は
弓矢を放り出してなすすべもなく逃げ出した。どこからか調達した水をかぶって
突撃を敢行した一団もあったが、それもタバサのエア・ハンマーで丁重に追い
返されていた。そんな様子を俯瞰して、フーケは呆れたように首を振る。全く
使えない奴らだと思ったが、目的は足止めなので傍観を決め込むことにした。
そしてそのまま二分が経ち三分が経ち――五分が過ぎる頃には、殆ど全ての
傭兵が散り散りに逃げ出していた。
フーケはちらりと桟橋の方向に眼を遣る。船はまだ出港してはいないようだった。
「やれやれ・・・命を助けられた恩だけは返さないとね」
土くれのフーケは一つ嘆息してそう言った。

「十秒以内に出てきな!宿ごと潰されたくないならね」
聞き覚えのある声が上から降ってくる。ギーシュは不安げな顔で二人を見た。
「ど、どうする?」
「どうするって・・・出るしかないでしょ」
キュルケの言にタバサが頷いて同意の意を示す。フーケの秒読みが聞こえる
中素早く二言三言言葉をかわし、彼女達は入り口目掛けて一気に走り出した。
飛び出して来たキュルケ達を見てフーケは口を開いたが、その口から言葉が
出る前に彼女目掛けて逆巻く風に乗せて炎と石塊が撃ち出された。
「なッ!?」
いきなりの攻撃に面食らいつつも、フーケは自身にそれらが着弾する前に
なんとかゴーレムの手を割り込ませる。
「このッ・・・ものには順序ってもんがあるでしょうが!」
怒りを露にして再び地面を睨むが、
「・・・!?」
彼女の視界には誰一人として映らなかった。
207Classical名無しさん:07/07/28 01:02 ID:3ik6BRvI
支援だ〜!
208サブ・ゼロの使い魔(3/7):07/07/28 01:03 ID:qKJRX16Q
左下からゴォッという音が聞こえ、眼前の光景に驚きながらもフーケは
反射的にゴーレムの掌をその方向に向ける。当てずっぽうな動きでは
あったが、そうして突き出された手は見事にキュルケの火球を受け止めた。
しかし一瞬遅れてキュルケを見たフーケは、またも目を疑った。その場に居た
のはキュルケ一人――ギーシュとタバサはどこにも見当たらなかったのだ。
――まさか!?
フーケはゴーレムごと半壊した宿屋を向いていた身体を捻る。肩越しに見た
後方では、フーケに無防備に背を向けてタバサが疾走していた。タバサの
行く手からは、彼女の使い魔シルフィードが翼を羽ばたかせて猛然と
接近している。
「あの風竜で船まで逃げようってわけかい!そうはさせないよッ!」
フーケのゴーレムは乱暴に宿屋から崩落した岩塊を掴む。

ドシュゥゥゥッ!!

その手から投げられた岩石は風を切り裂いてシルフィードに迫り、
「きゅい!?」
面食らった風竜は岩の弾丸を避けたまま、螺旋を描いて上空高く逃げて
しまった。フーケはニヤリと笑うと、杖を振りながらタバサを見下ろす。
「ツメが甘いのよおチビちゃん!」
フーケの言葉に呼応するかのように、ゴーレムの足元からは四体の
甲冑の騎士が生まれ出す。武器を持たないその騎士達は、二体がタバサ、
二体がキュルケに徒手空拳で躍りかかった。二人はそれぞれ風と炎で
応戦するが、トライアングルの中でも上級に位置するフーケの錬金は
そうたやすく破れるものではない。逃げ回りながら奮戦するタバサ達だが、
後ものの数十秒でフーケの騎士が彼女達を捕らえるであろうことは火を
見るより明らかだった。
209Classical名無しさん:07/07/28 01:03 ID:HNh.2tJY
支援
210サブ・ゼロの使い魔(4/7):07/07/28 01:04 ID:qKJRX16Q
大ゴーレムに続く騎士達の練成でかなりの精神力を消耗し、フーケは
若干荒い息を吐きながら笑う。
「諦めなさいな チェックメイトよお嬢様方」

「僕を忘れてないかい?ミス・ロングビル」

突如聞こえたその声にしまった!と心で叫ぶがもう遅い。フーケが声の
する方へ振り返るのと、ギーシュのワルキューレが半壊状態のベランダ
から跳躍したのはほぼ同時だった。フーケが呪文を唱える間もなく、
拳を振りかぶったワルキューレはその射程に彼女を捉えていた。
「女性に手を上げたくはなかったんだが、僕の友達の為なんだ
許してくれたまえ」
余裕ぶった口調と裏腹に、冷や汗をダラダラ流す顔を笑みの形に歪めて
ギーシュが言う。その言葉にフーケが痛みを覚悟する前に、ワルキューレの
拳がフーケに容赦なく炸裂した。
「うぐッ・・・!!」
脇腹を強かに殴り抜かれて、フーケはゴーレムの肩から吹っ飛ばされた。
――・・・ッ!中々のコンビネーションだわね・・・でも甘いわッ!
頭から宙に放り出されても、フーケは闘志を失くしていない。己の右手に杖が
あることを確認し、冷静な心でレビテーションを――
「きゃああっ!?」
いつの間にか接近していたシルフィードに腹をがっちりくわえられ、フーケは
思わず杖を取り落としてしまった。

「かかか、勝ったのかい僕達は!?」
「うるさいわよギーシュ ほら、よく見なさい」
キュルケとタバサに駆け寄って、興奮と不安の入り混じった口調で落ち着きなく
問い掛けるギーシュを軽くたしなめて、キュルケは楽しそうに宣言した。
「勝利よ わたし達のね」
211Classical名無しさん:07/07/28 01:04 ID:.OD4klsA
全ギアッチョ入場!!!
212Classical名無しさん:07/07/28 01:04 ID:HNh.2tJY
フーケ負けフラグ立ったぜ支援。
213サブ・ゼロの使い魔(5/7):07/07/28 01:06 ID:qKJRX16Q
杖を折られて、フーケは地面に横たわっていた。腰に両手を当てた格好で
キュルケが正面から彼女を見下ろしている。緊張が解けたのかその場にへたり
込んでいるギーシュの横には、きゅいきゅいと嬉しそうに鳴くシルフィードの
頭を撫でて労うタバサがいた。
「シルフィードに岩を投げられた時は肝を冷やしたわ」
そう言ってキュルケは肩をすくめる。作戦が失敗したら、即座にシルフィードで
逃げるつもりだったのだ。シルフィード自体には当たらなかったが、あの投石は
それでも十分すぎる効果を発揮した。もしギーシュの不意打ちが失敗していれば、
シルフィードが戻ってくるより早くキュルケとタバサはやられていただろう。
勝利を喜びながらも、彼女達は己の甘さを思い知った。

「さて、牢獄に叩き込まれる前に何か言っておくことはあるかしら?ミス・ロングビル」
一応杖を握ったまま、キュルケはフーケに尋ねる。フーケは勝者の余裕を見せる
キュルケをキッと睨み――
「お願い!見逃して頂戴!」
がばっと頭を下げた。予想だにしないフーケの行動に、キュルケは目を白黒させる。
「は、はぁ?何言ってるのよあなた」
「まだ売り払ってない盗品を全部あげてもいいわ!だからお願い!」
プライドも捨て去って殆ど倒れ込むような形で土下座するフーケを、キュルケは
信じられないといった顔で見下ろす。
「あなた、自分がしたこと忘れたわけ?わたし達を殺そうとしておいてよくもまぁ
そんなことが言えたものね」
「そのことは謝るわ!本当よ!あの男・・・ギアッチョに殺されかけて、そして
地下の牢獄で死刑を待つ身になってわたしはようやく命の大切さを思い出したわ
あんた達と同じ、わたしにも守るべき人がいる・・・ その子達の為にわたしは
死ぬわけにはいかないのよ」
214Classical名無しさん:07/07/28 01:06 ID:3ik6BRvI
ギーシュがヘタレなりに頑張るのがイイ!
215Classical名無しさん:07/07/28 01:06 ID:fSOvJXZo
しえん

覚悟を決めたギーシュカッコよす
216Classical名無しさん:07/07/28 01:07 ID:.OD4klsA
ギア千代サイドは次回なのか支援
217サブ・ゼロの使い魔(6/7):07/07/28 01:07 ID:qKJRX16Q
フーケは必死の面相で訴えるが、キュルケは呆れたように首を振る。
「いい加減になさい 今時そんな嘘を一体誰が信じるって言うのよ」
「嘘じゃないわ!その証拠にさっきあんた達が宿から出て来るまで待ってた
じゃない!やろうと思えば宿屋ごと踏み潰すことも出来たのよ!」
ギーシュは見ていられないという顔で、タバサはいつも通りの無表情でフーケを
見つめている。乱れた服の裾を直そうともせず、フーケは思わず同情して
しまうほど哀れに助けを乞うている。キュルケもちょっと困った顔を見せたが、
破壊の杖の一件を考えるとフーケに同情の余地はない。
「・・・悪いけど、あれだけ躊躇なく人を殺そうとしてくれた後でそんなことを
言われても全く信じられないわ みっともない命乞いはやめなさいよ」
その言葉に、フーケは弾かれたように起き上がった。
「ッ!?」
「どれほど惨めだろうがみっともなかろうが・・・あの子達の為に私は生きなきゃ
ならないのよッ!」
上半身を起こして、フーケは懐から何かを抜き放つ。双月を反射して鈍色に光る
それは、およそメイジには縁のないもの――ナイフだった。
基本的に、メイジは剣を持たない。杖を差し置いて剣を持つなどということは、
杖で生きる彼らにとっては恥ずべきことであった。にも拘らずフーケは懐に
ナイフを忍ばせ、迷うことなく引き抜いたのである。それに気付いてキュルケ達が
驚いた瞬間、フーケはシルフィードに飛び掛った。シルフィードに乗って何とか
逃げ切ろうとするフーケの賭けは、しかしタバサのウインド・ブレイクによって
あっさり挫かれる。叩きつけられた風で彼女のナイフは後方へ弾かれ、彼女
自身もまた風を受けて仰向けに倒れこんだ。
「あぅッ!」
「・・・本当に、何としても逃げ出すつもりってわけね」
キュルケは一つ溜息をつくと、努めて感情を殺した顔でフーケを見る。
「だけどダメよ 今更あなたは信じられないわ」
218Classical名無しさん:07/07/28 01:07 ID:O4LstsiQ
命乞いwwwwwwwww
219Classical名無しさん:07/07/28 01:08 ID:HNh.2tJY
なんと言うフーケ。
だが、命の大切さに気付くのが遅すぎるんじゃないか支援。
220サブ・ゼロの使い魔(7/7):07/07/28 01:08 ID:qKJRX16Q
「ほら、行くわよ!」
町の衛士に突き出そうと、キュルケはフーケの腕を取る。
「ま、待ってくれたまえ!」
しかしフーケを引っ張り起こそうととする直前、ギーシュがキュルケを呼び止めた。
「何よギーシュ、信じるって言うの?」
綺麗な顔に困惑の色を浮かべて彼女はギーシュを見る。ギーシュはまだ迷って
いるようだったが、意を決して口を開いた。
「ぼ・・・僕はフーケを信じるべきだと思う 勿論彼女の行動が肯定出来る
わけじゃないが、彼女の言っていることは僕にはよく分かるんだ」
その言葉に、フーケが驚いた顔でギーシュを見る。
「命を失うような目に遭えば、多かれ少なかれ人は変わる・・・僕もそうだった
散々馬鹿にされた挙句に自分の魔法で殺されかけて、僕はようやくルイズの
受けていた屈辱が理解出来た きっとフーケも同じなんだと思う
眼前に己の死を突きつけられて、彼女はやっと死の恐怖が理解出来たんだ
そして、己の死によって彼女の言う守るべき人達が一体どうなるのか・・・
それすらも、彼女はそこで初めて理解したんだと僕は思う」
ギーシュは真剣な眼でフーケを見据える。
「・・・ギーシュ」
キュルケは何か言おうとしたが、この上なく真面目な彼の眼を見て黙り込んだ。
キュルケに申し訳なさそうな顔を向けて一言「ありがとう」と言って、ギーシュは
フーケの前にしゃがみこんだ。
「フーケ・・・いや、ミス・ロングビル 僕にはあなたにメイジとしての誇りが
あるかは分からない ・・・だから、あなたが守るべき人達にかけて誓って欲しい
これからはその人達の為だけに生きると」
その言葉に、フーケは肩を震わせて俯く。その口から小さく、しかしはっきりと
こぼれた「誓います」という一言に、ギーシュは満足げに頷いて立ち上がった。
「すまないキュルケ・・・でもきっと大丈夫だよ 僕には分かるんだ」
自信に溢れる笑みでそう言うギーシュに、キュルケは溜息をついて笑う。
「全く・・・あなたって、本当にバカよね」
221Classical名無しさん:07/07/28 01:09 ID:.OD4klsA
サブギーシュいいなぁ・・・
なんか親近感もてる
222Classical名無しさん:07/07/28 01:09 ID:HNh.2tJY
どっちも譲れないものがある支援。
223Classical名無しさん:07/07/28 01:09 ID:tzfScyx.
支援、いるかい?
224サブ・ゼロ:07/07/28 01:09 ID:qKJRX16Q
以上、投下したッ!

一人ぐらいバカがいてもいいはずだッ!
225Classical名無しさん:07/07/28 01:09 ID:O4LstsiQ
フーケに志望フラグが立った支援
226Classical名無しさん:07/07/28 01:10 ID:3ik6BRvI
こ、このギーシュはご立派!!
227Classical名無しさん:07/07/28 01:10 ID:3mI9rfO6
週末の神父の加速度は依然変わり無し!支援
228Classical名無しさん:07/07/28 01:11 ID:HNh.2tJY
GJ!!
このギーシュ、何たる出世魚振り!
ギアッチョ!拙いぞ!!
主役を食われるw
229Classical名無しさん:07/07/28 01:12 ID:fSOvJXZo
GJ

間違いなくこのギーシュは綺麗なギーシュ
230Classical名無しさん:07/07/28 01:15 ID:.OD4klsA
相変わらずのGJ!
過去の出来事がきちんと登場人物の心境変化や行動、言動の複線になってるのがとても巧いと思う
三人組の頑張りがバトルなのに読後感爽やか!!
やっぱサブゼロいいわ。
231サブ・ゼロ:07/07/28 01:15 ID:qKJRX16Q
忘れていたぜ・・・超亀だがヘビー・ゼロさんファンタネタGJ!
どうやって教員免許を取ったんだギアッチョはw

そして毎度支援&GJ大感謝だッ!
232Classical名無しさん:07/07/28 01:18 ID:3ik6BRvI
サブのキャラはみんな真っ直ぐだよな…

次回ギアッチョのターン!!も楽しみです
233Classical名無しさん:07/07/28 01:19 ID:YDz9YlZ6
サブ・ゼロGJ!
フーケは生まれ変わって一から出直しという感じかな
柔らかくなったフーケというのもいいものだ

ギーシュは甘いと言えばそれまでだけど、
しっぺ返しをくらっても後悔しない精神があればそれでいい
234Classical名無しさん:07/07/28 01:19 ID:azPp.dSQ
何という黄金ギーシュ・・・将来の彼は間違いなく将軍の器
235Classical名無しさん:07/07/28 01:23 ID:hNzr9nfY
サブ・ゼロ氏の精神描写はホンマ三国一やで…
ゴッドファーザーはそれができないから困る…
そして凄まじく遅レスなんだけど
前スレの絶頂さんのタバ茶に酢を追加するってやつ
アレはヴィネガー・ドッピオのヴィネガー(酢)とかけてるんかな。違ってたらスマンかった
236Classical名無しさん:07/07/28 01:27 ID:nTWsKJYQ
サブさんのSSは読ませる文章だなぁ
あのブチ切れ金剛なギア千代さんがルイズやギーシュにいい方向に
影響してるってなんかスゲーな。
みんな結構ひどい目に合わされてるのになぜか慕われるギア千代さんw

そしていまだに人死にがゼロなのもものすごい意外だがイイ。
そろそろワルドが危ない気もするがw
237Classical名無しさん:07/07/28 01:29 ID:5rQ9Znj2
GJ!
ギーシュ頑張った!

さて、ギアッチョとは対象的に殺害数を増やしまくってる俺も続き書かなきゃ…
238Classical名無しさん:07/07/28 01:35 ID:tzfScyx.
おれもそろそろ人死にが出るような展開にしなきゃ・・・
239Classical名無しさん:07/07/28 01:38 ID:VV7pcrl6
ギーシュKOROSAなきゃ…
240Classical名無しさん:07/07/28 01:39 ID:HNh.2tJY
らめぇえええええ!!!
241Classical名無しさん:07/07/28 01:44 ID:RrX9z4js
ふひひひひひ
242Classical名無しさん:07/07/28 02:10 ID:tzfScyx.
だめだ、まだ全然死なない。3時ぐらいに投下します
243Classical名無しさん:07/07/28 02:14 ID:e8ZPucs.
すまん、前スレ895なんだけど、職人の登場が待てなくて思わず自分で書いてしまった。
脱線しまくりな上にマリコルヌ主人公じゃないし3時間のインスタントだけど、投下して……いいのか?
244Classical名無しさん:07/07/28 02:16 ID:tzfScyx.
>>243
ぜひ投下すべきだと、私は思いますよ。
245Classical名無しさん:07/07/28 02:17 ID:44Ec1Iso
母親を訪ねて三千里の旅をする草原のマルコの話ならOK
246Classical名無しさん:07/07/28 02:21 ID:yHZ0/GYs
かまわん、行け
247Classical名無しさん:07/07/28 02:24 ID:Ebv7Hvuc
サブ・ゼロのギーシュが純粋(ギーシュさん)化している。
248タバサの少し奇妙でタフな物語:07/07/28 02:27 ID:e8ZPucs.
「ぼくはきみのようなはしたない女性は好みじゃないんだよ! モンモランシーを見習うんだね!」
「あーら、恋の熱さもしらないボーヤが何を言ってるのかしら? それに私があなたなんかを相手にするわけないじゃない。おととい来なさい、貧弱ボーヤ」
 と、かれこれ小一時間もタバサの傍で言い合いを続けているのは、ギーシュとキュルケだった。
 元々ギーシュとキュルケは決して仲が悪いわけではない。当然良い訳でもないが、だからと言って両者とも相手を罵倒するほど論議するほど仲は深くない。どちらも精々クラスメイト程度の認識だったはずだ。
 タバサは恨めしげに二人を見ながら、そっとそんな事を思い出した。
 原因、といえるものがあっただろうか。今日は虚無の日であり、タバサはいつもの様に部屋で静かに読書をしていた。そしていつものように意味もなくキュルケがおしかけ、カフェテラスでお茶を飲むことになったのだ。
 遠出をしろというのならば兎も角、ほんの5分ほど歩いて本を読む場所をかえるのならば、拒否するほどの事でもない。
 幸い、カフェテラスは学園で最も静かな場所の一つだ。タバサにはよく理解できなかったが、ティーを楽しむ場所で大きな声を上げるのは貴族に有るまじき行為らしく、どれもこれも自然の囁きと間違うほど声が小さい。
 タバサがこのカフェテラスに引きずって来られるのは、大体虚無の日3日に1日ほどである。
 キュルケはたまに声をかけて来るが答えを期待するでもないらしく、タバサが聞いているのを理解していると文句の一つも言わないので、気にするほどの事でもない。
 また、ここでは頼めばそれなりに美味い茶も出てくるので、タバサは中々にここが気に入っていた。今日までは、だが。
 とにかく、タバサにとって一番の問題は二人が五月蝿い事であり、一番困っているのは帰ろうとするとキュルケだけでなく、何故かギーシュも襟首を掴みタバサが帰るのを阻止する事である。鬱陶しい事この上ない。
 仕方なく、タバサは完膚無きまでに二人を無視しながら本を読み続けた。
249タバサの少し奇妙でタフな物語:07/07/28 02:28 ID:e8ZPucs.
 周囲ではだんだんヒートアップし出す二人を遠めに見つつ、何かを言い合っていた。やがて周囲の人間から蹴り出されるように、学年で最も巨体な男、マリコルヌが額の汗を拭きながらとぼとぼと歩いてきた。
 マリコルヌは白熱する二人を見て、明らかに及び腰になっていた。汗の出も大分早い。
 タバサは9割方諦めながらも、残りの一割でマリコルヌを応援した。彼が終わらせてくれれば部屋に帰ってゆっくりと読書の続きができるのだから。
「あ、あのさ、ほら、ここってカフェテラスだし、そろそろ止めたほうがいいんじゃないかなって思うんだけど……」
「「うるさい!!」」
 ひいぃ、と情けない悲鳴を上げながら、マリコルヌは思い切り後ずさる。ああ、だめだな、とタバサは再確認し、一割を問答無用で投げ捨てた。周囲も大方同じ反応らしく、明らかにため息をついていた。
 だが、当然マリコルヌに周囲の反応など分かるはずもなく、二度目の交渉を始めた。しかし、それがいけなかったのだ。彼は白熱した人間に『最も言ってはいけないこと』を言ってしまった。
「二人ともさ、そんな下らない言い合いは止めようよ」
 瞬間、周囲の空間に殺気が膨れ上がる。ずだん、と音を立てたのはテーブルだ。
 ギーシュが振り下ろした青銅製のナイフが突き刺さり、キュルケが叩いた部分は明らかに焦げ付き炭化している。予想以上の反応にタバサすら目を上げたほどだ。
「あんた今なんて言ったッ! 私の耳がおかしくなってなければ『下らない』って言ったわよねぇ〜」
「それを決めるのはぼくとキュルケだ! いいかい? 重要なのは『君がどう思ってるか』じゃあない。他ならぬ『ぼくとキュルケがどう思ってるか』なんだ! それを! 貴様は! 何と言ったッ!」
250タバサの少し奇妙でタフな物語:07/07/28 02:28 ID:e8ZPucs.
 タバサは恨めしそうにマリコルヌを見た。白熱した論議をする人間に対し、下らないとは最も言ってはいけない言葉だ。
 こういう場合は二人に共感しているような印象を与える言葉で冷静さを取り戻させ、それとなく周囲の人間の迷惑を無視してはいけないという事を分からせるのがベストなのだ。
 根本的な解決にはならないかも知れないが、それでもとりあえずこの場は収まるのだから。
「調子にのるなよ、このデブがッ!」
「お呼びじゃないのよデブ! 帰ってママのおっぱいでも吸ってなさい!」
 その言葉で、半泣きになりながらも必死に愛想笑いを続けていたマリコルヌの顔が凍りついた。辺りに変な空気が流れ始めたのに一番早く気づいたのはタバサで、眉を潜めながら原因と思わしき方向――マリコルヌを見る。
 そこには、いつのまにか気の弱いお坊ちゃんは居なくなっていた。まぶたは半ばまで落ちて印象の悪い三白眼になり、口は皮肉げなものに変わっている。
 左手はあご元に、右手は方の高さ辺りで遊ばせて、明らかに二人を侮り挑発していた。
「デブ、ねぇ。うん、『デブ』かぁ。たしかにデブだよねぇ。そう言えばそうだったかなぁ。確かにぼくはデブだねぇ……」
 くっくっくっ、と笑いながらマリコルヌは自信たっぷりに言った。タバサはそれを見て、不快感よりも不信感が先走った。
 ドットのギーシュならばともかく、キュルケはトライアングルである。もしキュルケが感情に任せて魔法を放ったとしたら、マリコルヌに防ぐ術はない。
「ふざけるのもいい加減にしたまえ!」
「あんたね、馬鹿にしてるとふっとばすだけじゃ済まないわよ!」
 このキュルケの言葉に嘘がないのは、学園中の生徒が知っている事だった。何かと同姓の恨みを買うことが多いキュルケは、当然先輩の恨みも買った事がある。しかしその全てを実力でねじ伏せていた。
 それも、教師にばれない様に上手くだ。しかし、その様子を見てもなおマリコルヌは侮り続けた。
251タバサの少し奇妙でタフな物語:07/07/28 02:29 ID:e8ZPucs.
 タバサは自分の警戒心が上げる悲鳴を必死に押さえ、ごく自然な動作で立ち上がり即座に対応できる状態を作ろうとした。そして、やっと警戒心の原因に気がついた。
 『体が恐ろしく重い』。『手全体がむくんでいる』。
 理解不能な突然の事態に思わず絶叫しそうになるが、思い切り体を強張らせてなんとか耐える。『この攻撃に気づいたことに気づかれる訳にはいかない』。
「ああっ! 確かにぼくはデブだね! しかしぼくがデブなら今のお前たちはどうなんだァァァッ!!」
「なっ、なにぃぃぃいぃ! こっ! これは、まさか、ぼくの指なのかぁぁぁぁ!!」
「手のひらがむくんでいる! 水死体がぶよぶよになるように! いえ、違うわ! これは水分じゃあないッ! これは脂肪だわ、今私は『太っている』んだわ!」
 タバサの耳にキュルケの絶叫が聞こえ、それに反応しようとしたのがいけなかった。急いで立ち上がろうとして、そのまま地面に崩れ落ちてしまう。
 地面に頬をつけて驚愕に目を見開くタバサを見ながら、キュルケは絶叫した。
「タバサ!? 大丈夫なのッ!?」
「別に命に別状はないさ。彼女を殺すつもりもないしね」
 にたにたと笑いながらマリコルヌがタバサを見下ろした。
「ふざけないで! タバサは関係ないでしょ! さっさと戻しなさい!」
「うるさい! しゃべるのはぼくであってきみじゃあないッ! わかるか? 『きみ』じゃなくて『ぼく』だ!」
 興奮したマリコルヌがキュルケの顔を掴むと、彼女の顔は倍ほどまで『太った』。
 口の中まで脂肪が満たししゃべれなくなったのを確認すると、マリコルヌは満足そうに頷く。
252Classical名無しさん:07/07/28 02:29 ID:RrX9z4js
支援
253タバサの少し奇妙でタフな物語:07/07/28 02:30 ID:e8ZPucs.
「安心していいよ。彼女は一番小さいからね。えぇと、タバサだったっけ? 彼女は自分の足で体重を支えられなくなったのさ。簡単に言うと、だ。太るって言うのはとても気の長い行為なのさ。
 少しずつ体重が増えていくと、それと同時に体重を支えられるだけの『筋肉』が発展する。だから同じ身長で倍くらい体重が違っても人は歩いたり立ったりできるのさ。
 けど君たちは違う。筋肉が発展する『間も無く』体重が増えたんだ。2割増えれば普通に動くのも困難になってくるし、筋力が低ければ3割も増えれば身動き一つとれない。
 ところで、ぼくはデブを二つに分類する。『いいデブ』と『わるいデブ』だ。体重に見合った筋肉を持ってるぼくは『いいデブ』。そして体重に負ける筋力しか持たないきみたちは『わるいデブ』だ」
 もはや体を上げることすら困難なギーシュとキュルケに、マリコルヌは宣言する。そこには先ほどまでの侮った表情は完全に消えていて、百戦錬磨を思わせる冷静で冷たい瞳があった。
「いまのきみたちのような『わるいデブ』の一番まずい点は、内臓が脂肪に負けているという点だ。ゆっくり太れば内臓もそれなりに適合する。けど急に太ったんじゃあ内臓は脂肪に簡単に押し負けるのさ。
 今のペースでいけば君たちはあと数分だ。タバサは……そうだな、3分持つかな? あぁ、当然殺しはしない。殺しはしないけど『言ってみただけ』さ」
 そう語ったマリコルヌの背中から、突如何かが現れた。全身紫色の下半身の変わりに触手が存在する巨人。半透明で腕だけが存在する巨人だった。
 タバサはやっと理解した。これは『スタンド攻撃』だと。今まで何度かスタンドと戦ったことはあったが、こんなに特殊な能力を持つスタンドは初めてだった。
 スタンド。精神が進化した姿。己の生命力そのもの。タバサにはスタンドとはその程度の物だとの認識しかなかった。
 タバサが初めてスタンドを出したのは数年前だ。
 最初は幽霊だと勘違いして半ば失禁してしまったが、それが自分の思い通りに動くとしるとその考えは一変した。これは耐え難い自分の過去に抵抗するための『立ち向かう(Stand up to)』力だと。
 そこまで分かった瞬間、タバサには覚悟が決まった。これはスタンド同士の戦い。ならば最後に物を言うのは『精神力の強さ』だ。
254Classical名無しさん:07/07/28 02:32 ID:azPp.dSQ
>半ば失禁

かつてのタバ茶である
255タバサの少し奇妙でタフな物語:07/07/28 02:38 ID:e8ZPucs.
 脂肪のせいで殆ど動かない口を必死に動かし、タバサは宣言した。
「あなたの、負け」
 その奇妙な宣言に、愉悦の笑みを浮かべた少年は眉を跳ね上げた。
「……なんだか面白い事を聞いたね。ぼくの負けだって? ギーシュも、キュルケも、そしてきみも動けないのに?」
「そう、あなたの、負け」
「ふざけるなッ! ぼくの『ザ・グレイトフル・デブ(偉大なる肥満)』に死角はないッ!」
 マリコルヌはタバサに駆け寄り、思い切り体を蹴り飛ばした。タバサの体は少しだけ跳ね、苦しみに息を漏らした。ギーシュとキュルケが何かを言おうとしていたが、もう口が上手く動かず言葉になっていなかった。
「さあ言ってみろ! この状況で! 絶望的な状況で! ぼくの負けだと!? ならこうしよう。ぼくは最初きみを殺すつもりはなかったけど、それはやめだ。さぁ、ぼくを『負け』させられないときみの命はない!」
 そう宣言するとマリコルヌは狂ったようにタバサの体を蹴り始めた。体の左半分は青あざだらけになっているだろう。顔はひどい出血で殆ど何も見えていない。
 ギーシュとキュルケが泣きそうな顔でタバサを見ていた。タバサは顔を苦悶に変えながらも、大丈夫、と呟く。
「そう、大丈夫。これでいい。これがいい」
「これがいい、だって? 蹴られるのがかい? ずいぶんと楽しい趣味じゃないか!」
「ちがう。あなたが『近くにいる』のがいい。『半径2メイル以内』にいるのがいい」
256Classical名無しさん:07/07/28 02:39 ID:tzfScyx.
デブがデブを蹴っている
おぞましいwwwwwww
257タバサの少し奇妙でタフな物語:07/07/28 02:40 ID:e8ZPucs.
 そう言うと、タバサは右腕を動かした。全く太っていない、今の体に不釣合いな右腕を、だ。
「まさかッ! お前気づいていたのか!」
 絶対にありえない事に愕然とし、マリコルヌは絶叫した。
 最初に気づいたのは、マリコルヌが時間稼ぎと思われる長い話を始めてからだった。本を見ていたタバサは、少し、ほんの少しだけではあるが右手より左手の方が太いことに気がついた。
 その時はまだ原因は分からなかったが、とにかく自分が太りゆく現実だけは理解した。そして右手と左手の違い、それは『右手は本をめくる為に動かしていた』と言う事だけだ。
 何も分からなくても、重要な所だけは理解した。『動かなければ太る』『動けば太らない』。そして右手が自分の体で死角になるように倒れ、ひたすら右手だけを動かし続ける。
 あとはある程度太ったところで、そう、相手が勝利を確信するほど太ったところで挑発し、自分のスタンドの射程距離、半径2メイルまでおびき寄せればいい。
 冷静に、そして慎重にタバサは賭けをして、そして――勝利を収めた。
「う、うおぉぉぉぉ!! 全身を太らせろ『ザ・グレイトフル……』」
「遅い。『ストーム・プラチナ(白銀の吹雪)』
『オラァッ!』
 振り下ろされる『ザ・グレイトフル・デブ』の腕を『ストーム・プラチナ』が弾き飛ばし、圧倒的な破壊の像が『ザ・グレイトフル・デブ』を殴り飛ばした。
 顔半分の形状を思い切り変え、後方に吹き飛ぶマリコルヌ。そして壁に激突し、朦朧とする意識の中、自分のスタンド攻撃の効力が切れて、体格の戻ったタバサが立ち上がるのが見えた。
258タバサの少し奇妙でタフな物語:07/07/28 02:42 ID:e8ZPucs.
 そこに存在するタバサは、控えめに言っても満身創痍だ。破れた衣服からは痛々しい青あざが覗き、顔は左半分を血で赤く染めている。恐らく立っているのも辛いであろうタバサに、マリコルヌは恐怖した。
 血と髪から覗くその瞳はいつもの無感動なものではなく、確固たる強靭な意志の元に成り立っていた。
 その瞳を見てしまったら、覚悟するしかない。自分も引かない覚悟をするしかない。笑い言うことを聞かない膝を無理やり叱咤し、崩れかけた壁に寄りかかりながらマリコルヌは立ち上がった。
「彼らは。『デブ』を馬鹿にした。彼らが馬鹿にした『それ』はぼくの誇りだ。許せは、しない」
「同じ」
 マリコルヌの宣言に、タバサも同調した。殆ど動かない左足を引きずりながら、マリコルヌを睨む。
「友達に、手を出した。許せない」
 何のことはない。互いに、とてもシンプルだった。彼らにはどうやっても許せず退けないものがあり、そして互いに直接ではなかったとしても触れてしまった。理解できる。そして、共感もできる。しかし、敵だった。
「行けぇ!」
 先手を取ったのは、マリコルヌだった。胴半ばから生える触手で体を支えながら、ストーム・プラチナよりも太い腕を叩きつけにくる。
 マリコルヌは再び勝利を確信した。パワーで負けていることは先ほど証明済みだ。恐らくスピードでも負けているだろう。だからこそ先手を取り、先に一発でも当てる。
 別にガードされてもいいのだ。拳を当てればそこから急激に太らせることができるし、何よりスタンドのダメージは本体にも行くのだから左半身に一撃でもあてればそれで戦闘不能にできるだろうと考えた。
 また、パワーとスピードで負けていると言っても、常人のそれより遥かに早い。人間には残像程度にしか見えなく、拳を放ってからの対処は不可能だと考えた。
 『ザ・グレイトフル・デブ』が拳を放ってもまだ『ストーム・プラチナ』は拳を上げてすらいない。対処は不可能だと、そう考えたのだ。
259タバサの少し奇妙でタフな物語:07/07/28 02:43 ID:e8ZPucs.
 ――何が悪かったのか、と考えれば悪い所など無かったと言えるだろう。そもそも予測してしかるべし事ではなかったのだ。あえて敗因を挙げるのならば、マリコルヌは『スタンド』を侮っていた。
 タバサと『ストーム・プラチナ』を侮っていたのだ。
 タバサのスタンド『ストーム・プラチナ』に特殊な能力などは無い。
 タバサが戦ってきたスタンドの中には炎を自在に操るものや破壊の像を固めて飛ばしてくるものもいたが、『ストーム・プラチナ』にそういった固有の能力などは存在しなかった。だからこそ、強かった。
 ただ強くて早くて正確なだけのスタンドは、ただの一敗もしなかった。
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!』
 暴風が、解き放たれた。最初の2発で『ザ・グレイトフル・デブ』の両拳を破壊し、残る拳が全身に隙間無く突き刺さる。その衝撃だけで風が吹き荒れ、大地が割れ、空間が悲鳴を上げた。
 それは、正に『白銀の吹雪』だった。
 スタンドを完全に破壊されたマリコルヌは壁を突き破り、血を撒き散らしながら数メイルも吹き飛んだ。タバサはそれを確認もせず、何も起こっていなかったかのように自然に落ちている本を拾い、それを広げた。
 やはり左足を引きずりながら数歩進んだところで、ふと肩と本越しに振り返る。そこには血と瓦礫で出来た道と、マリコルヌがあった。
260タバサの少し奇妙でタフな物語:07/07/28 02:44 ID:e8ZPucs.
 マリコルヌは恐ろしく悲惨な姿ではあったが、わずかに痙攣している。死んではいない事を確認し、タバサはそのままの体勢のまま静かに目を瞑り、相手を賞賛した。
 行った行為は褒められたものではないし、認められるものでもない。しかし、あの意志の強さだけは掛け値無しに本物だった。
 称え終えると、今までの疲れがどっと押し寄せてきた。頭もふらふらする。
 怪我の治療よりもなによりも先に、ベッドに潜り込みゆっくりと寝たかった。
 しかし、まだ終えていない。最後に一つ残っている。これだけは言わなければいけない気がした。
「――やれやれ、だぜ」
 今度こそタバサは振り返ることなく、部屋に向かっていった。
 この後、ギーシュとキュルケが急いでタバサを担いだり、急に太ったり痩せたりの繰り返しで学園中が混乱したりしたが、それはもうどうでもいいことだろう。少なくとも、タバサの少し奇妙でタフな物語とは関係ない。
 ただ一つ、この事件でキュルケとの友情がより厚いものになった事だけを記しておく。
 吹雪のタバサ。これより数年後に『黄金の意思』と呼ばれる彼女の、ほんの序章以前の話である。



 恐ろしくどうでもいい余談ではあるが、この日よりギーシュはロリコンになったと言う。
261タバサの少し奇妙でタフな物語:07/07/28 02:49 ID:e8ZPucs.
おわりっす。は、はずかちぃ!
262Classical名無しさん:07/07/28 02:54 ID:ZyvqEHfg
激しく乙です!
インスタントなどとんでもない、3時間でここまでイカした話を書けるのもまた素晴らしいです
さあッ!今すぐ連載用のネタを考えるんだッ!貴方なら間違いなく出来るッ!
263Classical名無しさん:07/07/28 02:57 ID:lRSLKqGA
乙でした!
  _     ∩
(   ゚)∀ ゚)彡 ワンモアセッ!ワンモアセッ!
⊂彡
片腕だけ常に動かすデブっ子タバタン萌え
264Classical名無しさん:07/07/28 03:04 ID:tzfScyx.
まっずいなー
3時間であの文章量だと
こっちが恥ずかしいな。まあいい、投下します。
265はたらくあくま 1/4:07/07/28 03:05 ID:tzfScyx.
13 青い少女、蒼い妖精

壁に開く焼け焦げた穴から、朝の光が差込む。室内をゆっくりと舐める。昼近くにキュルケは目を覚ました。窓のないことに気づき、思い出す。
「そうだわ、ふぁ、色んな連中が顔を出すから、ふっ飛ばしたんだっけ」起き上がり、 あくび交じりに伸びをする。寝台から降り、顔を洗う。
化粧を始めながら、記憶を反芻する。あのルイズの使い魔、デーボ。顔貌からは想像もつかないほどの、奔放な創作能力。彼の語る「元の世界」の話は、キュルケを大いに惹きつけた。
これは恋?まさか。自分が恋多き女であることは自覚している。それでもこれは違う。男の話は面白かったが、付き合うかと言われれば……。
だが、それでも、強い興味を引かれる。学院の男どもとは何もかもが違っている。恋などではないにしろ、話の続きは聞いておいて損はない。今日は幸いにも虚無の曜日、時間はたっぷりあるだろう。

化粧を終え、足取り軽く部屋を出る。くるりと半回転ののち、隣の部屋のドアをノックする。返事はない。アンロックの魔法。鍵の開く音。
扉を開け、中を見回す。相も変わらず色気のない部屋。無断で中に入る。色気だけでなく、人の気配もルイズの鞄もない。どこかへ出ているのか?
ふと窓の外を見る。荷馬車が一台、ゆっくりと正面門に入ってくる。すれ違うように二頭の馬。目をこらす。先を行く馬には桃色がかった金髪の子供。後ろの馬にはボロ布。
「なによー、出かけるの?」 呟く。少し考え、部屋を後にする。恋ではない、情熱は燃え上がってなどいない。ただ焦燥が燻っているだけだ。
266はたらくあくま 2/4:07/07/28 03:06 ID:tzfScyx.


様様なものを愛し、ほとんどに裏切られ、多くを憎んだ。愛する女性をも失いかけ、彼女は孤独だった。心の支えは決して多くない。
タバサは寮の自分の部屋で、読書を楽しんでいた。海のように青い瞳と、空のように青い髪を持つ。彼女にとってそれらは何の意味も持たない。
己と本のみの世界を、ドアを叩く音が破壊する。タバサは面倒そうにルーンを呟き、杖を振る。サイレントの魔法。静寂が部屋に満ちる。再び本へ視線を落とす。
視界の端でドアが勢いよく開かれる。赤毛の友人が飛び込んでくる。大げさな身振りを交えて、何事か喚いている。タバサは本から視線を外さない。
友人――なにやら興奮しているキュルケ――はタバサの手から本を取り上げる。肩を掴んで、強引に顔をつきあわせる。友人の突然な行動はいつものこと。感情のままに動くかのようだ。

タバサは仕方なく、サイレントの魔法を解く。
「タバサ。今から出かけるわよ!早く支度をしてちょうだい!」 キュルケの口から言葉が飛び出す。タバサは無表情。
「虚無の曜日だ」 ぼそりと言う。それで全てが伝わるほどに、二人は仲が良い。本を取り返そうと手を伸ばす。キュルケは高く本を掲げる。二人の身長差は大きい。そのままのポーズで、キュルケは切々と訴える。
たった今、男がにっくきヴァリエールの娘と出かけた事。自分は彼にどうしても用事がある事。馬に乗って出かけた二人に追いつくには、タバサの使い魔でないと追いつけない事。

「それがどうした。関係ない」 タバサは言い放つ。キュルケは頭を抱える。そうだ。この年齢不相応な、利己的の塊のように見える性格。協調性とはほど遠い。
それでもキュルケは諦めない。泣きつくこと十数分、タバサは不承不承ながら頷く。窓を開け、短く鋭い口笛を吹く。窓枠によじ登り、そして飛び降りる。キュルケもそれに続く。
267はたらくあくま 3/4:07/07/28 03:06 ID:tzfScyx.
蒼い竜鱗が陽光に反射し、白く輝く。落下する二人を大きい背が受け止める。両の翼を力強く羽ばたかせ、ウインドドラゴン、その幼生体――タバサの使い魔――が飛び上がる。
気流に乗り、学院を遥かに見下ろすまでに上昇。風が二人のマントをはためかす。
「いつ見ても、あなたのシルフィードは惚れ惚れするわね」 竜の背びれにつかまったまま、キュルケは感嘆の声をあげる。
「どっち?」 それには答えず、タバサは短く尋ねる。キュルケは あ、と声にならない声。
「わかんない……慌ててたから」 もうしわけなさそうに言う。タバサは意に介したようすもなく、シルフィードに命令。
「探せ。馬二頭」 ウインドドラゴンは短く鳴いて了解の意を伝える。さらなる高空へ舞い上がる。その眼で標的を見つけるつもりである。


馬上の二人は互いに押し黙っていた。
デーボは昨晩の記憶を辿っている。外で眠るように言ったかと思えば、部屋に連れ戻して鞭打ち。妙な優しさを見せつけて、今に至る。
大体の見当はついていた。使い魔として呼び出された、自分が人間なのが癇に障るのだろう。もし使い魔が猫か何かだったなら、ここまで扱いが不安定にはなるまい。
使用人と他人の他に、平民と接したことが無いのだろう。躾の下手な飼い主だ。もちろん口には出しはしない。
街に行くことに反対する理由はない。服もそうだが、もっと大きなわけがある。
隣の部屋で下着姿の女を見て、気づいたこと。もう七日も経とうというのに、酒も女も絶っている。朝早く起き、一日の労働。質素な食事、難解な学問。
チベット僧にでもなったかのような暮らし。憂さ晴らしの一つも必要だろう。金はないが、なんとかなるさ。「向こう」でだって、最初は色々やったもんだ。安酒場ぐらいはあるだろう。
268はたらくあくま 4/4:07/07/28 03:07 ID:tzfScyx.
ルイズは話の端緒を掴みかねていた。名前さえ自分より先に、あのキュルケに教えるとは。今さら、何を聞けばいい?キュルケに何を話して、何を話さなかったのだ?
面と向かって訊くとする。どうなる?みじめな敗北にさらされるだけだ。他の話題は?例えば、これから行く街の――意味がない。
使い魔を知るためのコミュニケーションだ。知り、使いこなすための。
ええい、ままよ――ルイズは振り向く。「ねえ」
デーボは視線をこちらに向ける。無言。そこで無言だから話が弾まないのよ。歯軋りする思いを抑えて、ルイズは言葉を重ねる。
「あんた、どこから来たの?あんたがいた所ってどんな所だった?」 思えば、今まで聞かなかったのが不思議な話だ。当然の疑問なのに。初対面がアレだったから、状況に流されていたのかもしれない。
デーボは無表情のまま、一言だけ返す。「地球だ」
「ちきゅー?」 オウム返しで尋ねる。聞かない地名だ。どんなところなんだろう。

面食らう話の連続だった。ここではない、どこか別の世界。
魔法を使えるものはいない。空に月は一つ。地には煙吹く車が走り、空には轟音とどろかせる鉄の鳥。世界を滅ぼすほどの力を持つ大国。デーボはそこの出身だという。
ホラ話とも思ったが、男の顔にふざけたような表情は見えない。思いを馳せるように顎をあげ、上空を見る。遠い所を見る目つき。空の「向こう」を思い出しているのか。
「魔法もなしに、どうやって世界を滅ぼすってのよ?」 ルイズは話に乗った。使い魔は少し考え込む。説明し難いものなのか、物語を急いで組み立てているのか。
デーボは言う。科学だ。ものが何から成り立ち、何故動き、変化するのか。全てを理解し、応用する。ルイズにはピンとこない。
「あんたのその…、人形を動かす力も、かがくなの?」 デーボは首を振る。これはスタンドだ。

スタンド。精神と生命力の結晶。数少ない人間が持つ、異能の力。それ以上のことを話すつもりはなかった。
弱点をさらけ出すつもりは無い。自分の柄でもない。街が地平の手前に見えてくる。二人は馬を急がせた。
269Classical名無しさん:07/07/28 03:07 ID:xwPZPW0U
あっくっま!あっくッま!
270Classical名無しさん:07/07/28 03:08 ID:tzfScyx.
投下しました
デブの人文章うめえ
271Classical名無しさん:07/07/28 03:13 ID:pRCUomWY
そういやデーボってネイティヴ・アメリカンだったっけ?
272Classical名無しさん:07/07/28 03:17 ID:Ebv7Hvuc
悪魔は仕事以外では目立つことを避けているのね。
某組織のやたらと目立つ暗殺チームとは逆だね!
273Classical名無しさん:07/07/28 03:19 ID:tzfScyx.
>>271
>アメリカインディアンの
>呪術師というふれ込みで
>商売する殺し屋です

と、15巻にあったので。

デーボ何歳なんだろな。30代半ばぐらいだと都合がいいんだけどな
274使い魔は刺激的:07/07/28 03:21 ID:xwPZPW0U
誰かいる?投下したいんだが
275Classical名無しさん:07/07/28 03:25 ID:D1a3fFBg
いるよっ
276Classical名無しさん:07/07/28 03:25 ID:tzfScyx.
いるよー
リロードと支援しまくりますよー
277使い魔は刺激的1/5:07/07/28 03:26 ID:xwPZPW0U
 ヴェストリの広場に通じる道を少し逸れた場所に、いつ誰が作ったのかも知れない小さな花壇が存在した。
 猫の額ほどに小さなその花壇は、元々人通りの少ない場所に作られた事もあって荒れ放題となっていた。
 だが、その場所をある日一人の女性が偶然発見し、その女性の手により忘れ去られ荒れ果てていた花壇が
 今では小さな可愛らしい花が人目を忍ぶようにひっそりと咲き、その女性の眼を楽しませていた。
「みんなは元気でやってるかねえ…」
 貴族の屋敷ばかりを狙いその盗みの手口から『土くれ』のフーケと巷で騒がれている怪盗は、疲れた表情で
 小さな花に囁きかける。
 学院に眠る宝物を盗む為にオールド・オスマンに近づいて上手くこの学院に潜入したまでは良かったが、
 オスマンのセクハラや日々の雑務で疲れ果てていた。
 先日の使い魔暴走事件で眠りの鐘を使う様にオスマンに進言し、破壊の杖と呼ばれる強力なマジックアイテムや
 吸血鬼が書いたとされる書物などお宝がわんさか眠る宝物庫に入ろうと試みたが、結局許可は出されなかった。
 今のところ収穫ゼロである。
「アンタたちもこんな所でよく咲けるねえ…」 
 学院への潜入に成功し敷地内を調べていて偶然発見したこの場所は、今では彼女の乾き荒んだ心を潤わせる
 唯一の憩いの場所となっていた。 
 時折彼女はここを訪れ、花壇を手入れしたり花に話しかけたりする事でその疲れた心を癒していた。
「アンタにも外の世界を見せてやりたいけど…無理だろうねえ」
 森の奥でひっそりと暮らす少女を思い一人呟く。いつしか彼女は自分の世界に入り込み現実から逃避する。
 「ギーシュと平民が決闘するぞー!!」
「彼女持ちとギーシュのファンは絶対入れるな!」
 幸せだった頃の思い出に浸っていた彼女を、生徒たちの無慈悲な声が現実に引き戻す。 
「まったく、暇な連中だよ」
 溜息を吐き、無駄と知りつつもオスマンに知らせる為にミス・ロングビルは重たい足取りで花壇を後にした。
278Classical名無しさん:07/07/28 03:27 ID:QP4yErXk
トリッシュー!支援
279使い魔は刺激的2/5:07/07/28 03:27 ID:xwPZPW0U
 背後から響き渡る喧騒に耳を塞ぎながら、ミス・ロングビルがとぼとぼと歩いていると、その横を一人の少女が
 憤怒の形相を浮かべマントを靡かせながら風の如く走り去っていった。
「あれは…ミス・ヴァリエール?」
 決闘がそんなに見たいのかと考えたが、彼女の使い魔が平民だった事を思い出して納得した。
 ギーシュと決闘をする相手も平民だ。おそらくは彼女に無断でそんな事になったので怒っているのだろう。
 如何でも良いと思い歩みを進めると、今度はメイドと生徒が叫びながら何かを蹴っている場面に出くわした。
「このエロオヤジ!エロオヤジ!エロオヤジ!」
「僕だって触ってないのに!ないのに!ないのに!」
「ちょっと二人とも止めてッ!このままじゃ死んじゃうわよ!!」
 ミス・ロングビルが気になって近づいてみると、マリコルヌとその使い魔の少女が地面に転がったボロ切れを蹴り、
 モンモランシーが必死に二人を止めていた。
 しかし、そのボロ切れを良く見ると手足が生えていた。人の様だが誰だか解らないほどボロボロになっていた。
「やめろお前たち!私を誰だとゲブァッ」
 ミス・ロングビルは声を聞いてやっと判った。蹴られていた人物は王宮から査察に来ているモット伯だった。
「ちょっと!貴方たち止めなさい!!」
 だが止まらない。荒れ馬の如くキレて殺さんばかりに蹴りを入れる。
 モット伯は『波濤』の二つ名を持つトライアングル・メイジだが、杖も出せずにドットと平民にタコ殴りにされていた。 
「止めなさいって言ってるでしょッ!!」
 ミス・ロングビルは花壇の手入れに使うスコップを二人の頭にブッ込み、なんとか動きを止める。 
 モンモランシーは頭から血を流し気絶した二人を見て涙目になりながら治療を行なった。
280Classical名無しさん:07/07/28 03:27 ID:tzfScyx.
>オスマンのセクハラや日々の雑務で疲れ果てていた

なんという鬼畜
281使い魔は刺激的3/5:07/07/28 03:29 ID:xwPZPW0U
「それで、何があったんですか?」
 気絶したマリコルヌとその使い魔を放置してモンモランシーに事情を聞いてみると、三人でヴェストリの広場へ
 歩いていると、モット伯に出くわしメイド服を着た使い魔の少女、トリッシュに学院長室まで案内しろと命令して
 止める間もなくお尻を触り、それにブチキレたトリッシュとマリコルヌがボコボコにしたのだという。
 常にオスマンのセクハラを受けているので、ミス・ロングビルにはその気持ちが良く判った。
 しかし、同情はするが流石にこれは庇いきれない。オスマンならまだ許されるだろうが、王宮の使者である
 モット伯にこの様な振る舞いが許される筈が無い。
 それにこのモット伯にはヤバイ話が裏の世界で幾つも流れていた。
 最近平民の間で蔓延している『グリーン・ディ』と『オアシス』と言う名の二つの麻薬をこの男が流していて、
 それで得た巨万の富で誘拐された貴族や平民の少女たちを買い漁っているという噂だ。
 これは噂でしかないが、裏の世界でそんな噂が流れる事それ自体がこの男の危険性を物語っていた。
「あの…私、モット伯を医務室まで運びますので、その二人をお願いします」
「え?あ!ちょっとお待ちなさい!!」
 ミス・ロングビルは慌てて止めるが、その静止を聞かずモンモランシーはモット伯をレビテーションで浮かして  
 逃げる様に目の前から走り去ってしまった。
「はぁ…何でこんな事になっちまうのかねえ」 
 ミス・ロングビルは溜息を吐き、その溜息の分だけ幸せが逃げていくのを感じた。
282Classical名無しさん:07/07/28 03:30 ID:QP4yErXk
もぅ一発〜支援!
283使い魔は刺激的4/5:07/07/28 03:31 ID:xwPZPW0U
 気絶していたトリッシュとマリコルヌを起こし、事態を把握していない二人に対し少し説教をした後に
 真っ青になっているマリコルヌを何とかすると安心させてミス・ロングビルは学院長室に向かった。
 その途中でモンモランシーと出会い、モット伯の容態を尋ね軽傷と聞いてホッとする。
 ギーシュの決闘を見る為に急ぐモンモランシーとそこで別れ学院長室を目指した。
「失礼します」
 学院長室に入るとオスマンとコルベールが何やら話し合っていたが、ミス・ロングビルに気付いて話を打ち切る。
「では、私はこれで」
「うむ。くれぐれも内密にな」
 コルベールがオスマンに会釈し学院長室を後にしたのを見送りオスマンの前に歩み出る。
「おお、ミス・ロングビル。胸とか凝っとらんかの?マッサージ得意なんじゃが」
「オールド・オスマン。スコップをブッ込まれるのと農薬をお茶に混ぜられるの、どちらがお好みですか?」
「じょ〜だんじゃよ。で、なんじゃ?決闘ならもう終わっとるぞ」
「ご存知なら結構です。それからもう一つ御報告することがあります」
 マリコルヌとトリッシュのモット伯に対する暴行事件を聞き、流石のオスマンでもマズイと感じたのか
 ミス・ロングビルに医務室まで同行する様に命じた。
「わたしはかいだんからおちました。これはじこです」
 医務室に着き、既に眼を覚ましていたモット伯にオスマンが詫びの言葉をかけると呆けた様に答え、
 また眠ってしまった。
「事故と言っとるが?」
「そ…そんな事はありません!私は確かにこの眼で見ました!!」
 モット伯が蹴られている現場を見たからこそ、ミス・ロングビルはオスマンに報告したのだ。
 だが、被害者であるモット伯が階段から落ちたと嘘を吐く。それに様子もおかしい何故棒読みなのだ?
 そこで、ミス・ロングビルは気付いた。ここまでモット伯を運んだのはモンモランシーだ。
 彼女は水のライン・メイジで『香水』の二つ名を持つ。彼女がモット伯に何かをしたとしか考えられない。
284Classical名無しさん:07/07/28 03:32 ID:tzfScyx.
支援!
285使い魔は刺激的5/5:07/07/28 03:33 ID:xwPZPW0U
「ま、本人もこう言っとる訳じゃし。この件はお終いにしてええじゃろ」
「お言葉ですがオールド・オスマン。相手は王宮の使者です、このままでは……」
「ミス・ロングビル。花に掛ける優しさを少しばかり生徒に分けてくれんかの?」
 オスマンの言葉にミス・ロングビルは頷く。確かに生徒の事を思うならこれで終わりにした方が良いだろう。
 オスマンに対する進言もあくまで秘書としての役割の内であり、仕事を果たしたまでだ。
 それに彼女はモット伯の様な貴族が大嫌いだった。
 これで全て終わりなのだと思ったが、オスマンは一つとんでもない事を言った。
 それは彼女にとってこの事件より重要な事だった。
「オールド・オスマン。今、何と仰いました?」
「花じゃよ。育てとるんじゃろ?しかし、花に愚痴を言う位ならワシがいつでも聞いてやるのにのう」
 おどけながら近づいてお尻を触ろうとするオスマンにスコップをブッ込み、ミスロングビルは泣いた。
 この学園で彼女にとって唯一の楽園は、今、この瞬間崩壊したのだ。
「じゃあの、ワシ行くから。今日はもう休んで貰ってええよ」
 泣き崩れるミス・ロングビルを見てマズイと思ったのか、オスマンはそそくさと医務室を出ようとする。
 しかし、思いついた様にミス・ロングビルに声を掛けた。
「フーケちゃんや、破壊の杖とアリャーキの書物以外は何でも持ってってええから。ワシ、大目に見ちゃう」
 オスマンは最後にそう言い残し医務室を出た。しかし、泣き崩れる彼女にその言葉は届かなかった。      
286Classical名無しさん:07/07/28 03:34 ID:lRSLKqGA
ジャッポーネデーボ→こけし「俺様のロケット頭突きでお前のアナルほじくってやるぜメーン!」
ロシアンデーボ→マトリョーシカ「おれの名はペイジ」「ジョーンズ」「プラント」「ボーンナム」「「「「尿道針攻撃メーン!」」」」
アキバデーボ→等身大1/1スケール美少女フィギュア「金玉食いちぎってご奉仕してやるですうメーン!」
287使い魔は刺激的:07/07/28 03:35 ID:xwPZPW0U
以上。不幸街道一直線のマチルダさんでした。
288Classical名無しさん:07/07/28 03:39 ID:lgE4adFM
アリャーキの書物ってやっぱアレなのか……
289Classical名無しさん:07/07/28 03:40 ID:lRSLKqGA
乙です!
フーケ正体バレテーラwww
290Classical名無しさん:07/07/28 03:42 ID:pRCUomWY
フーケってバレとるw
291Classical名無しさん:07/07/28 03:52 ID:VIge4SDc
良いのかよオスマンw
……けど全て売り払ったらフーケちゃんもう盗賊しなくて良いんじゃね?
292Classical名無しさん:07/07/28 03:58 ID:YDz9YlZ6
GJ!
最近、職人さんから愛されすぎだぞフーケw
変態という名の紳士には期待している
293Classical名無しさん:07/07/28 03:59 ID:VUskYbVo
GJ!

ってモ(ry は水のラインなのか…

余計にパワーアップするかもしれん…
294Classical名無しさん:07/07/28 04:07 ID:PFBq4PVY
お爺ちゃんいい人www
295Classical名無しさん:07/07/28 05:16 ID:oB527/uk
俺が時を止めた!
296Classical名無しさん:07/07/28 05:30 ID:S/d/hcfo
最近、てつのしん来てないな〜
297Classical名無しさん:07/07/28 07:10 ID:YFaxbhHU
アリャーキの書物ってアレだろ?ジョジョの奇うわなにをするやめろー
298Classical名無しさん:07/07/28 07:18 ID:DWJLC4ck
アリャーキ先生こんな世界で何してるんですかw
299Classical名無しさん:07/07/28 08:03 ID:gsjvopIk
アラーキーの書物だったらヤヴぁいなw
300Classical名無しさん:07/07/28 08:46 ID:jZx8NMD2
アリャーキって書くとマチャアキみたいだな。
301Classical名無しさん:07/07/28 09:29 ID:pqKYRqis
アリャーキの書物か、やっぱり無難にビーティーかね?
302Classical名無しさん:07/07/28 09:30 ID:A.qArKTk
いやここはゴージャスアイリンだろ
BTとアイリンは未だに出ないな
303Classical名無しさん:07/07/28 09:33 ID:Iap8XNPw
>>299
エロピンナップか
そりゃ持ってかれたら困るw
304Classical名無しさん:07/07/28 09:40 ID:n0SzBNeI
死刑執行脱獄進行中欲しいなあ
305Classical名無しさん:07/07/28 09:53 ID:pqKYRqis
買おうよ、アマゾン!!アマゾン!!

スーパー大切斬
306Classical名無しさん:07/07/28 10:04 ID:EXGzvwj2
>>305
そのアマゾンじゃないwwwww
307Classical名無しさん:07/07/28 10:32 ID:XzWDzrtQ
サブゼロGJ!
ギーシュがいいな、実に良い。

タバサの奇妙な肉GJ!
肉コリヌらしいと言うべきか…

あくまGJ!
怖いよねこの悪魔、でもタバサも微妙に怖くて続きが気になる。
308Classical名無しさん:07/07/28 11:32 ID:.bgc8ShE
アマゾンで注文した!
届くのが楽しみだぜ
309Classical名無しさん:07/07/28 12:06 ID:hNzr9nfY
リーダーは一回の投下量が多いかんね
そろそろ30ぐらいの投下があると信じているw
310Classical名無しさん:07/07/28 12:13 ID:Ci5l.umY
そろそろ鉄の人くるかな?
311Classical名無しさん:07/07/28 12:18 ID:Ci5l.umY
>>266
>「それがどうした。関係ない」
深井大尉乗り移ってるwww 雪風つながりかwww
312ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 12:44 ID:aHl1d8C2
昼時だから誰もいないかな?
313Classical名無しさん:07/07/28 12:44 ID:XzWDzrtQ
投下には良い天気ですぜ。
314Classical名無しさん:07/07/28 12:46 ID:jZx8NMD2
ここにいるぞ!ジャーンジャーンジャーン
315ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 12:47 ID:aHl1d8C2
第二十一話 『愛の蜃気楼』

 アンリエッタは裸に近い格好でベッドに横たわっていた。身につけているのは、薄い肌着一枚で、普段はゆったりとしたドレスのスカートに隠れてしまっている白く細い足を投げ出している。
左手には空になったワイングラスを持ち、右手は顔を覆うように被せてしまっている。それによって表情は読めなくなってしまっているが、口元はきつく結ばれていた。
アルビオンにて貴族派が王党派に総攻撃を仕掛けてからすでに四日が経過していた。いまだにルイズたちは戻ってこず、王党派がどうなったのかもわからずじまいである。
なにせ空に浮かぶ大陸であるがゆえに、貴族派が制空権を掌握している以上は情報が下に全く降りてこないのだ。
とは言っても、アンリエッタも結果については想像がついていた。王党派三百に対し貴族派五万。およそ二百倍もの数を相手にどうやって勝てと言うのか。
となればあの勇敢な皇太子は真っ先に・・・そしてルイズたちも巻き込まれて・・・
最悪が脳裏をよぎるとアンリエッタは勢いよく起きあがり、枕元のテーブルからワインのビンを掴むとグラスになみなみと注いで一気にあおった。まるでイヤなことを振り払うかのような飲みっぷりであったが、アンリエッタはもう何度同じことを繰り返したか知れない。
「・・・信じることしかできないのがこんなに辛いことだったなんて・・・」
このセリフももう何度目かわからない。アンリエッタは酒気を帯びたため息を漏らした。少し酔いすぎかもしれないと思ったアンリエッタは空になったグラスに杖を振り下ろした。
その先から水が溢れ注がれ、見る間に一杯の水がグラスの中に満たされていく。空気中の水蒸気を液体に戻す『水』系統の初歩の呪文。
「『風』や『火』だったならあなたを助けにいけたかしら・・・・・・」
そう呟いては見たが所詮は幻想でしかない。王女である以上それは出来なかっただろう。生まれた時にはアンリエッタの人生は決定されていた。そう思うと自嘲気味な笑いがこぼれた。気付けば水もこぼれていた。
慌てて魔法を止めて水を飲んだ。冷たい液体が喉を通っていくと徐々に頭も冷えていき、少しだけ冷静に慣れた。再びベッドに倒れ込む。
316ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 12:49 ID:aHl1d8C2
「わたしったらなんて贅沢を言っているのかしら・・・この世には望むことさえ許されない人だっているというのに・・・それに、王女だからウェールズさまに逢えたんじゃない」
それでも心の片隅ではきっと身分が違っても出会えたという小さな小さな確信に似た気持ちはあった。二人は愛し合っていたのだから。
アンリエッタは頬を染めて寝返りをうち横向きになった。その赤さには酒気以外のものも混じっているようだ。
目を瞑れば簡単に思い出せる、楽しく、輝いていた日々の記憶。
ほんのわずかの期間だったけれど、そこに込められた思いは今まででも最も強いと実感できる、十四歳の夏・・・。
残像のように揺らめく二人。手を取り合って寄り添い、重なる二つの唇。
けれど、その唇からはついに紡ぎ出されなかった言葉・・・・・・。
もう紡ぎ出されることはない言葉・・・・・・。
アンリエッタは閉じた瞼から涙を流して静かに意識を夜に預けた。
317Classical名無しさん:07/07/28 12:50 ID:XzWDzrtQ
支援!
318Classical名無しさん:07/07/28 12:50 ID:/8LJ3wUU
支援!
319ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 12:50 ID:aHl1d8C2

緑鮮やかな森。澄んだ湖水が映し出す山並み。それらはまるで此方と彼岸を結んでいるかのような、おぼろげな印象と同時に壮大な自然を見るものにぶつけてくる。
それもそのハズ。その広さ約六百キロメイルにも及ぶそこ、ラグドリアン湖は人間のものではないからだ。人よりも遙かに長い歴史を生きてきた先住民の一、水の精霊が住まう楽園であった。
水の精霊はたちは湖の底に城と街を築き独自の文化と王国を持っている。その姿はあまりに美しく、どんな悪人も心を入れ替えると言うほどである。そんな水の精霊は誓約の精霊とも呼ばれ、その御許においてなされた誓約は決して違えられることがないと伝えられている。
とは言え、水の精霊はその姿を見ることさえ困難で、伝承の真意を確かめることは不可能に近かった。
だが、それでよかったのかもしれない。絶対に破られない約束よりも、破られるかも知れない約束の方がお互いの心を近くで感じられ、信じ合うことが出来るのかも知れないから。
そしてアンリエッタは今、そのラグドリアンの湖の中にいた。一糸纏わぬ生まれたままの姿で夜を映し込んだ水面にその体を沈めていく。徐々に徐々に沈んでいく体は、まるで水に溶けてしまったかのようで、ちょっとした喪失感と、それを遙かに上回る開放感を与えてくれた。
眩い美貌を主張し始めた顔を冷たさにこわばらせたが、それもすぐにほだされていく。空を見上げれば二つの月がよりそっている。
ルイズには悪いことをしてしまった。
今日はこの近くに設けられた会場で太后マリアンヌの誕生日を祝う園遊会が開催されているのだ。そこにはトリステイン王国以外にもアルビオン王国、ガリア王国、そして帝政ゲルマニアといった場所から着飾った貴族王族がやってきている。
一昨日から続くその園遊会でアンリエッタは晩餐会、舞踏会、詩吟合わせetcetc・・・。少女であるアンリエッタには堅苦しい以外の何物でもなかった。だからアンリエッタが抜け出そうとするのは至極当然の流れではあった。
お付きの者として連れてきた桃色の髪の少女には自分の代わりに布団に潜って貰い、従者たちの目をごまかして貰っているのだ。
「今度美味しいクックベリーパイをごちそうしなくちゃね」
一番の親友の笑顔を思い浮かべてアンリエッタも笑った。ひんやりとした水が初夏の暑さに混ざり合い何とも心地よかった。
320Classical名無しさん:07/07/28 12:51 ID:XzWDzrtQ
クックベリーパイ来た!支援
321ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 12:52 ID:aHl1d8C2
しかし、しばらく一人で泳いでいると不意に岸辺に人の気配を感じた。アンリエッタは慌てて体を池に沈めた。
「・・・誰?」
しかし人影は答えない。誰だろう?まさか従者のラ・ポルトだろうか?まさかルイズ?見つかって逃げてきたのだろうか?だが、返事をしない辺りどれとも違うらしい。不安になってアンリエッタは叫んでいた。
「ぶ、無礼者!名乗りなさい!」
すると慌てたような声が岸辺から届いた。
「ああ、待ってくれ。怪しい者じゃないんだ、散歩をしていただけで・・・・・・。君こそこんな夜更けに水浴びだなんて、どうかしたのかい?」
慌ててはいるが悪びれてはいないその物言いにアンリエッタはむっとした。人の裸をじっと覗いておいてその態度はなんなのよ、と。
「だから、名乗りなさいと言っているのです。わたくしはこれでもさる国の王女です。厄介なことになる前に名乗って立ち去りなさい」
湖に体を隠したまま言うその言葉に威厳を感じようもなかったが、人影はそれでも驚いたらしい。
「王・・・女?まさかアンリエッタかい?」
「王女を呼び捨てるとは不届きなッ!名乗りなさい!」
さっきよりも強く言ったが内心怖くてたまらなかった。自分を呼び捨てにできるものなどそうはいない。よほどの権力者か、よほどの無礼者かのどちらかでしかない。夜の森に自分は一人なのだと思い出すと、王女の仮面は容易く崩れてしまった。
しかし、人影はアンリエッタの不安をよそに高く笑った。
「あっはっは!これは失礼いたしました。私はアルビオン王国が王族、テューダー家が嫡子、ウェールズ・テューダーにございます。おそれ多くも貴女様の従兄となるかと存じますが・・・」
「ウェールズさま?ウソッ!」
会ったことこそ無いが名前くらいは知っている。今は亡き父王の兄君アルビオン王の長男。プリンス・オブ・ウェールズ。アンリエッタは顔の赤みが激しくなるのを感じた。
「今日の夜に到着したばかりでね。音に聞こえたラグドリアン湖を一目見ておこうと散歩に出たのさ。驚かせてすまない」
「いやですわ・・・もう・・・・・・」
322Classical名無しさん:07/07/28 12:54 ID:XzWDzrtQ
のぞき魔支援
323ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 12:57 ID:aHl1d8C2
「こちらを向いてもかまいませんわ」
そうアンリエッタが言うと長身の影が振り返る。そして目と目があった瞬間、アンリエッタの体中を電撃が駆け抜けた。湖の水で冷やされた体が瞬時に炎に焦がされたように熱くなるのを感じたのだ。
凛々しく整った顔立ちにはにかんだ笑顔。金髪は月光を浴びてその光を増しているかのようで、青い瞳に吸い込まれそうになってしまった。
それは向こうも同じだったようで、「驚いた。綺麗になったね・・・アンリエッタ」と、飄々としてつかみ所のない王子の口から出たときは同様がおもいっきり表に出てしまったかも知れなかった。恥ずかしさからアンリエッタは俯いてしまう。
「そ、そんなことありませんわ」
「驚かせるつもりはなかったんだがね。ただ、散歩をしていたら水音がしてね、見に行ってみれば誰かが水浴びをしているじゃないか。ごめん。じっと見入ってしまった・・・・・・」
「え・・・・・・?」
「いや・・・このラグドリアン湖に住む水の精霊が、月明かりに惹かれて湖面に姿を現したんじゃないかって・・・思ってしまって・・・一度見てみたいと思っていたんだ。水の精霊の美しさの前には二つの月も恥じ入るほどだ・・・何て言われているぐらいだからね」
「わたくしで、残念でしたわね」
しかしウェールズは気恥ずかしげに頬をかくと、アンリエッタの眼をしっかりと見つめながら真摯な声で言った。
「そんなことはないよ。水の精霊を見たことはないけれど・・・君より美しいということはないだろうね。君は、もっと美しい」
アンリエッタは俄に赤くなっていく顔を隠すためにはにかみながら顔を伏せた。
「アルビオンのお方は、冗談がお上手ですわね」
「じょ、冗談なものか!きみ、僕は王子だよ。嘘をついたことは一度もない!本当に君が綺麗だと思ったんだよ!」
ウェールズは慌てた調子でそう言い、アンリエッタの手を握っていた。依然見つめてくる眼は本当に綺麗で、胸の鼓動はまるで魔法をかけられたように速くなっていた。目の前の従兄・・・名前しか知らなかった異国の皇太子。
アンリエッタも知らず知らずのうちにその手を握り返していた。退屈だった園遊会が、急に華やいでいくのを感じた。まるでこのラグドリアン湖の湖面のように鮮やかに、美しく・・・
324Classical名無しさん:07/07/28 12:58 ID:XzWDzrtQ
こうして読むとウェールズがプレイボーイにしか見えないのに原作通りな支援
325ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 12:58 ID:aHl1d8C2

恋に落ちた二人が親密になっていくのにさほどの時間はかからなかった。ここでしか同じ時間を共有できないことを知っていた二人は毎夜毎夜園遊会を抜け出してはラグドリアンの湖畔で密会を繰り返した。
待ち合わせの合図は湖水に投げ込まれた小石の音。その音を聞けば先に来ていた方が茂みから姿を見せ、周囲に人気がないかを確認した後、恋人に合い言葉を投げかける。
「風吹く夜に」
そうウェールズが口にすれば、
「水の誓いを」
そうアンリエッタが答えるのだった。
その日も二人は手を繋いで湖畔を歩いていた。
「遅かったねアンリエッタ。待ちくたびれたよ」
「ごめんなさい。晩餐会で呼び止められちゃって。酔っぱらいの話はうんざりだわ」
「しょうがないさ。君の姿を眼にすれば誰だってつい呼び止めたくなってしまうだろうからね」
「え?わたくしどこかおかしいですか?」
アンリエッタは慌てたように顔や髪を整えようとした。するとウェールズは微笑んでアンリエッタの髪をいじった。
「君が綺麗だからさ。その澄んだ眼も、小さな口も、整った鼻も・・・この栗色の髪も全部だ」
そう言われるとアンリエッタは気恥ずかしさから途端に赤くなり俯いてしまう。そんなアンリエッタを見てウェールズは笑い出すので余計に恥ずかしくなってしまうのだ。
「はははは!本当に君は綺麗なだけじゃなくて可愛いね!」
「しっ!いけませんわ、そのような大声をお出しになっては。どこに耳があるかわかりませんわ」
「なあに、こんな夜更けに水辺で聞き耳を立てているのは水の精霊くらいのものだよ。ああ、しかし一度でいいから見てみたいものだね。月が嫉妬する美しさとはどれほどのものなのだろうか」
326Classical名無しさん:07/07/28 12:59 ID:jMFnQpUU
ビッチ幸せになれ支援
327ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 12:59 ID:aHl1d8C2
ウェールズが楽しそうな調子で言うのでアンリエッタは唇を尖らせて、この恋人を困らせてやろうと思った。
「なぁんだ。そうでしたのね。私に会いたいわけじゃありませんのね。水の精霊が見たくって私をつき合わせているだけですのね」
その時、ウェールズが不意に立ち止まった。そしてアンリエッタの顔を優しく挟むと唇を近付けた。アンリエッタはちょっと戸惑うそぶりを見せたが、すぐに目を瞑った。しばらくの間ウェールズとアンリエッタは唇を重ねた。そしてウェールズが顔を離した。
「君が好きだ。アンリエッタ」
「わたくしだって、お慕いしております」
アンリエッタは顔を真っ赤にしながら、それでも勇気を振り絞って愛の言葉を呟いた。しかしウェールズは寂しげに目を瞑った。心のどこかでこの恋の結末を予想しているかのように。
「ははは・・・まったく、お互い面倒な星のもとに生まれてしまったものだね。愛する人と逢うことさえ夜を選び変装せねばならないなんて。願わくばただ一度でいいから、太陽のもと、誰の目もはばからずに、君とこの湖畔を歩いてみたいものだ」
無理に明るく取り繕うウェールズが愛おしくなったアンリエッタは、その胸に寄り添った。しばし目を瞑っていたが、何か決心したように離れると、湖に向かって歩き始めた。
「アンリエッタ?」
怪訝に思ったウェールズが止めようとしたが、その手をすり抜けてじゃぶじゃぶと水の中に入っていった。そして深呼吸を一つ。
「トリステイン王国王女アンリエッタは水の精霊の御許で誓約いたします。ウェールズさまを永久に愛することを」
そしてウェールズを呼ぶ。
328ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:00 ID:aHl1d8C2
「次はウェールズさまの番ですわ。さあ、わたくしと同じように誓ってくださいまし」
ウェールズは迷わず水の中に入っていった。そして真っ直ぐにアンリエッタのもとに行くと抱きかかえてしまった。驚いたアンリエッタがウェールズの肩にしがみつく。
「ウェールズさま?」
「足が冷えてはいけないからね」
「そんなことどうだっていいですわ。それよりも、ウェールズさまは誓ってくださらないの?」
ウェールズは困ったような顔を見せた後、急に神妙な顔つきになり、前を見据えて言葉を投げかけた。
「アルビオン王国皇太子ウェールズは、水の精霊の御許で誓う。いつしかトリステイン王女アンリエッタと、このラグドリアン湖の湖畔で太陽のもと、誰の目も憚ることなく手を取り歩くことを」
それは確かに誓約の言葉だった。しかしそれは愛を謳ってはいなかった。アンリエッタはウェールズの胸に顔をうずめると、聞き取れないであろう大きさの声で呟いた。
「・・・・・・愛を誓ってはくださらないの?」
その時、一瞬湖面にキラキラと光が瞬いた。しかしすぐに静寂が訪れる。二人は顔を見合わせた。
月の光か精霊が誓約を受け入れたしるしなのか・・・・・・ウェールズとアンリエッタはいつまでも寄り添ってラグドリアンの美しい湖面を見つめ続けた。
329Classical名無しさん:07/07/28 13:00 ID:XzWDzrtQ
ウエールズによるアン様再教育支援
330ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:02 ID:aHl1d8C2

アンリエッタは不意に目を覚ました。どうやら酔いが回って寝てしまったらしい。頬をさわると涙の跡がある。
「・・・ウェールズさま」
思い出してまた泣きそうになったとき、窓が叩かれた。
「誰・・・?こんな夜更けに王女の部屋に訪れる者が名を名乗らぬと言う法はありませんよ。名乗らないのであれば人を・・・」
「ボクだよ」
その言葉を耳にした瞬間、アンリエッタの顔から表情が消えた。
「ボクだよアンリエッタ。ここを開けておくれ」
アンリエッタはまるで声に引き寄せられるかのように窓へ駆け寄った。そして窓越しに声をかける。
「ウェールズさま?ウソ・・・だってアルビオンはもう・・・」
「ああ、確かにアルビオンは貴族派に落とされてしまったが、なんとかボクだけ脱出できたんだ。君のお友達のおかげでね」
「ルイズたちが!生きているのですね!ああ・・・よかった・・・」
アンリエッタは窓を開けるとウェールズの胸に飛び込んだ。何度も夢で感じた体温がそこにはあった。頭を優しく撫でてくれる手も、よく通る声も、ウェールズのものだ。アンリエッタは再び涙を流した。
「あいたかったよアンリエッタ。なんて泣き虫なんだ」
「だって・・・あなたが死んだものとばかり・・・そうだわ、ルイズたちは?あなたを助けにいったわたくしのお友達はどこに?」
「彼女たちはとてもいい人たちだね。気を利かせてボクだけを送り届けてくれた。挨拶は後日すると言っていたよ」
「まあ、ルイズったら」
するとウェールズはしばし考え込む仕草を見せたあと、アンリエッタの眼を見た。
「実は・・・君にお願いがあるんだ」
331Classical名無しさん:07/07/28 13:03 ID:XzWDzrtQ
ウエールズ?本物?支援!
332ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:03 ID:aHl1d8C2
「なんですの?お部屋が必要でしたらすぐにでも用意させますわ」
「ボクと一緒にアルビオンへ来てくれないか?」
「で、でも今あそこには貴族派が・・・」
「そうだね。でもアルビオンには・・・ボクには君の力が必要なんだ。国内にも何人か協力者はいるけれど、信頼できる人がもっと必要なんだ。一緒に来てくれるね」
「わたくしは・・・・・・」
しかしウェールズは諦めることなく渋るアンリエッタに熱心な口調で語りかける。
「無理は承知のうえだ。でも、勝利には君が必要なんだ。あの激しい争いの中で気付かされたよ。ボクには君が必要なんだって」
ウェールズのその言葉にアンリエッタは揺れた。愛しい人に必要とされている事実が鼓動を早める。そしてダメ押しとばかりにウェールズはアンリエッタのもっとも欲していた言葉を口にした。
「愛している。アンリエッタ。だからボクと一緒に来てくれ」
もうダメだった。ウェールズが唇を近づけると、アンリエッタもそれに応じた。二人の唇がまさに重なるその時、
「アンリエッタ様、お休みですか?」
ノックの音が二人を止めた。アンリエッタが慌ててドアに駆け寄る。
「ど、どうしたの?」
「おお、姫様。マザリーニですぞ。夜分に申し訳ありませぬが報告申し上げたいことがございましてな。実はアルビ・・・」
「ごめんなさい枢機卿・・・わたくし疲れが酷いみたいで・・・また明日でもいいかしら?」枢機卿であるマザリーニはこんな夜更けに無駄話をするような人物ではないことはわかっていたが、それでも今は一刻でも長くウェールズと一緒にいたかった。
「なんと!・・・ふむ、わかりました。女王陛下にはお伝えしてありますゆえ、明日でも問題ありますまい。それではお早めにお休みになられますよう・・・」
そう告げてマザリーニは扉の前から去っていった。アンリエッタは扉に耳を当てて足音が遠ざかるのを確認していたために気づかなかっただろう。ウェールズの口が醜く歪んで笑っていたのを・・・・・・
333Classical名無しさん:07/07/28 13:05 ID:A.qArKTk
偽者ウェールズか?
確かヘビーのウェールズは生きてるよな?
334Classical名無しさん:07/07/28 13:05 ID:jMFnQpUU
お天気支援
335ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:05 ID:aHl1d8C2

トリステインの王宮の中庭に大きな影が差した。それは徐々に大きくなり、やがてその影の上に何かが降り立った。
「・・・到着」
「よーし、僕が一番乗りだッ!ああ、なんか久しぶりに地面を踏んだなあ・・・」
降り立ったのは竜であった。そしてその背から人影が次々と降りてくる。全部で六つと人影じゃないのが一つ。人影の中の一つが大きく伸びをして背骨をならした。
「しかし飛ばせば一日かからずにつくもんなんだな」
「シルフィードが飛ばしてくれたからよ。ご苦労様、シルフィード」
背の高い女がそう声をかけるとシルフィードと呼ばれた竜が嬉しそうに鳴いた。その体を小さな影が優しそうに撫でている。
「でも休むのはまだ早いわ。ウェールズ様をアンリエッタ様にお見せしないと」
「もっとも、その前に色々とありそうだがね・・・」
「何を言っているんですか。もうここには敵はおりません。さあ、胸を張って行こうじゃないか!」
そう言った影が大股で王宮に向かおうとしたとき、何かにぶつかったらしく跳ね返った来た。
「いたた・・・鼻を打ってしまった」
「貴様らここがどこだかわかっているのか?」
六人以外の野太い声が影から発せられた。ぶつかった何かはごつい体をした男だった。さらにその声を合図に中庭を取り囲むように次々と衛兵が現れる。
「侵入者が大声でぺちゃくちゃと・・・ずいぶんとマヌケな賊がいたものだな」
「誰が賊ですって?わたしはラ・ヴァリエール公爵が三女、ルイズ・フランソワーズです。姫殿下に取り次ぎ願いたいわ」
賊と言われたことにむかっ腹なのか、ルイズと名乗った少女は厳つい男に面と向かい、胸を張ってそう言った。残念ながら張ったところでどうと言うほどの胸ではなかったが。
336Classical名無しさん:07/07/28 13:06 ID:XzWDzrtQ
やばいぞ支援!
気になるぞ支援
337ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:07 ID:aHl1d8C2
「ふむ・・・なるほど、見れば目元が母君そっくりだ。いや、失礼いたした。私はマンティコア隊の隊長を務めておりましてな、こんな夜更けに風竜がやってきたので何事かと。では取り次ぎますのでどうぞ中にてお待ちあれ」
隊長はルイズを牽引するかのように歩いていく。残りの影たちもその後に続こうとしたが、他の隊員たちの杖によって阻まれてしまった。
「・・・おい、こりゃどういう了見だ?」
長身の影がそう言うとルイズは振り向き、その光景に抗議の声を上げた。
「ちょっと、あれはどういうことなの!」
「あなたの素性はわかりましたが、他の方の証明がついていない。見れば平民もいるようですし」
「あれはわたしの――」
ルイズが隊長に食ってかかろうとしたとき、隊員たちがざわめいた。どうやら押さえ付けられた一人が隊員を押し分けて進もうとしたらしい。
「待ていッ!貴様勝手に進むんじゃあないッ!お前らは外!ヴァリエール嬢が中だッ!」
隊員の一人が進む肩を掴んだ瞬間に、こんどは別の手が隊員の腕を掴んだ。
「へ、平民風情が何をするかッ!」
「お前こそ、貴族風情が誰の肩を掴んだのかわかっていないらしいな・・・」
その言葉に隊員は改めて今掴んだ肩が誰のものなのかを確認した。王宮の窓から漏れる明かりを受けてその顔が見えた。
338Classical名無しさん:07/07/28 13:07 ID:XzWDzrtQ
マンティコア支援!
339ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:08 ID:aHl1d8C2
「あ、あなたはッ!」
その後を他の影が継ぐ。
「ええい、静まれ静まれいッ!このお顔が目に入らぬかッ!そちらにおわすお方をどなたと心得るッ!」
「おそれ多くもアルビオン王家の後継者ッ!ウェールズ・テューダー皇太子にあらせられるわよッ!」
「頭が高い・・・控えおろう」
「オメーらが言うな」
その言葉に隊長も振り向いてその顔を見た。確かに見たことがあるウェールズ皇太子の顔であった。マンティコア隊は慌てて杖を引いた。
「なぜあなた様がトリステインへ!」
「その話をアンリエッタ様とするのよ。もちろん通してもらえるわよね?全員」
ルイズの「全員」にアクセントを置いた物言いに隊長は冷や汗を流してしまった。そして小さく呟く。
「いやはや、血は争えませんなァ・・・」
「何か言った?」
「あいや、何でもありませんぞ。ささ、こちらへ・・・」
340Classical名無しさん:07/07/28 13:09 ID:XzWDzrtQ
この世界にも天下の副将軍とかいるのか!?
支援
341ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:10 ID:aHl1d8C2

アンリエッタはウェールズが駆る馬に揺られていた。
マザリーニをやり過ごした後は何だか気まずくなってしまい、キスをしかけたことにアンリエッタが顔を赤くしていると、ウェールズが手をさしのべてきた。
アンリエッタはその手を見つめた後、ゆっくりとその手に自分の手を重ねた。
それを合意の合図と見なしたのかウェールズはアンリエッタを抱きかかえるとベランダから飛び降りた。
アンリエッタは叫びそうになるのを必死で堪えるとあっという間に地面に着地してしまった。衝撃もなく。
「さあ、いこうか」
ウェールズが木に停めておいた馬に跨るとアンリエッタを引き上げて前に乗せ、出発した。
そして今アンリエッタは心地よく揺れる馬の背で、ウェールズの胸に寄り添ってその体温を感じていた。
(よかった・・・本当に・・・)
二人を乗せた馬は闇の中に消えていった。
342Classical名無しさん:07/07/28 13:11 ID:A.qArKTk
やっぱ現マンティコア隊隊長なら前隊長が女って事も知ってるよな
343Classical名無しさん:07/07/28 13:11 ID:XzWDzrtQ
やべぇ…
すげえ先が気になる支援
344ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:12 ID:aHl1d8C2

接客用であろう広間に案内されたルイズ一行はイスの背もたれに身を預けたり机に突っ伏したりと、各々が楽な格好でくつろいでいた。もっとも、ルイズとウェールズは姿勢を正したままだが。
「いや、しかし凄まじい旅だったね」
「そうねえ。もうあたしくたくただわ。早くお風呂で汗を流してゆっくり眠りたーい」
「・・・・・・ふぁ」
「おいタバサ、お前今あくびしたろ?本で隠したって見えたぞ」
「しかたないさウェザー。彼女はシルフィードの操縦もしていたのだからね。僕らよりも体力を使っているのさ」
「そう言うことよ。それよりダーリン忘れてないわよね?『帰ってきたらデート』してくれる約束だものね」
「ああ、忘れてはいないが・・・」
ウェザーがちらりとルイズを見るとじと眼でこちらを見ている。慌てて視線を正面に移した。と、ちょうど枢機卿マザリーニが入ってきたところであった。
白髪白髭に丸い帽子を被り、痩せすぎの骨張った体を灰色のローブに包んでいる、見た目五十あたりの男である。実際は四十らしいのだが大分老けて見えた。
「ウェールズ皇太子殿、こちらに話し合いの席を設けましたのでご足労ながら移動をお願いいたします」
ウェールズは静かに立ち上がると従者に案内されてどこかへ移動してしまった。
「おい、姫様に先に会わせてやってくれよ」
しかしウェザーの言葉に一瞬マザリーニは反応したかに見えたが、平静な顔でこう返した。
「その件なのですがアンリエッタ殿下は気分が優れないらしく、後日改めて顔を見せると申しておりますので今日はお引き取り願わなければなりません」
345ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:13 ID:aHl1d8C2
「ちょっと、なによそれー。ここまできてそんな扱いするなんて、トリステインは礼儀も知らないのね」
「むむむ・・・しかし姫様の御気分が優れないと言うのならばしかたないだろうね・・・美人は風邪を引いても美しいって言うけど、姫様なら見た方が熱を出してしまいかねないからね」
「無駄足」
「そんな・・・」
各々が反応を見せたがマザリーニは動かなかった。ウェザーはその時窓の外でがやがやと何かしているのが目に入った。
ワルドが着ていた服によく似た服を着ているのを見ると、どうやら魔法衛士隊らしいことがわかる。しかしその紋章はグリフォンでもさっきのマンティコアでもない、見たこともない幻獣のものであった。
隊員たちが隣に従えているその幻獣は馬の胴体に鳥の前足、嘴を持つというなんだかグリフォンと馬を足して二で割った感じであった。ほどなくして隊員たちがその幻獣に乗って次々に飛び立っていってしまった。
視線を戻すとマザリーニが従者を呼びだしてきた。
「皆様お疲れのようですのでお送りしましょう」
ルイズたちは渋々立ち上がったが、ウェザーだけは依然イスに腰を下ろして動こうとしない。
「どうしたのウェザー?」
「マザリーニ・・・だったな。お前、嘘をついているな・・・?」
「何を言うかと思えば・・・何を根拠にそんなことを言うのかね?」
「あの王女様が気分が優れないから会わないだと?ウェールズが来ているのにか?そんなはずがない。あいつがウェールズのことを話していたときの顔を見りゃあ、ウェールズがいればインフルエンザだって吹き飛ばして駆け付けるぜ」
346Classical名無しさん:07/07/28 13:15 ID:bM0rBywA
本物と偽物の区別もつかねーか!?
ビッーーチ!!
347ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:15 ID:aHl1d8C2
インフルエンザという聞き慣れない言葉にギーシュだけは首を傾げたが、ルイズたちは納得しあうように顔を見合わせた。マザリーニが汗をかき始めた。
「何を言っておいでかさっぱりだ・・・とにかく、今姫殿下は君たちと会える状況ではない・・・はっ!」
「『会える状況ではない』・・・ようするに緊急事態と言うことか」
マザリーニは観念したように机に手をつくと震える声で話し始めた。
「・・・姫様が・・・何者かに攫われてしまったのだ・・・さっきはドア越しに声が聞こえたのに、今行ってみると声すらしない・・・アルビオンの皇太子を出迎えねばならぬから至急用意をしなければならず、
 女王陛下が開けてみるとすでにもぬけの殻だったよ。庭の木には馬を縛っていた後があった・・・」
「じゃあさっき外で飛んでったやつらは捜索隊か」
「・・・これはあくまで国内での問題だ・・・・ウェールズ皇太子に知られるわけにはいかない」
「・・・じゃあトリステインのやつらで解決すりゃいいんだろ」
ウェザーは立ち上がり、マザリーニの横を通って部屋の扉に向かった。
「まあ、あたしはゲルマニア出身だけど、学校の籍はトリステインだしね」
キュルケが髪を掻き上げてウェザーに続く。
348Classical名無しさん:07/07/28 13:16 ID:jMFnQpUU
>>346
ヒント:『恋は盲目』的支援
349ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:18 ID:aHl1d8C2
「シルフィードなら後を追える」
タバサが読んでいた本を閉じて扉に歩み寄った。
「姫様の一大事にこのギーシュ・ド・グラモンが薔薇の役目を果たして見せよう!」
キザッたらしく口に薔薇の造花をくわえてギーシュも続いた。
「ま、待て!君たちはまだ学院の生徒だろう!危険だ!」
マザリーニが振り返りウェザー立ちに叫ぶ。敵は王宮の警備をかいくぐり一切争った様子もなくアンリエッタを攫っていった手練れなのだ。
「姫様とは小さい頃からの友達・・・危険に飛び込むのにこれ以上の理由はいらないわ!」
しかしそれでも彼らは止まらない。最後にルイズが扉のノブを掴むと全員で開け放った。颯爽と外へ向かう五人の背後から声がした。
「報告では賊はラ・ロシェールに向かっているらしい!」
マザリーニの声に五人は振り返らず手を上げて答えた。
「姫様はよい友達をお持ちになられましたな・・・・・・」
マザリーニは小さく呟いた。
350Classical名無しさん:07/07/28 13:18 ID:XzWDzrtQ
ウェザー鋭いよ支援
351ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:19 ID:aHl1d8C2

グリフォンと馬を足して二で割った幻獣ことヒポグリフに跨った追跡隊の面々十数名は怒っていた。賊は王宮屈指の警備を誇る王族の部屋の警備をなんなく突破して、王女アンリエッタを連れ去っていったのだ。屈辱的であった。
近衛の魔法衛士隊は王族の身辺警護を許されたエリートの中のエリートである。そのエリートたちの警備を嘲笑うかのような手口。どこから突破されたのか、どこから抜け出したのか、それすらわからないままである。
まるで全員が夢を見ているかのような、狐に化かされたような感覚に戸惑ったが、近場の農村でそれらしき人影を見たと聞いたときには全員すでに追跡の用意は出来ていた。
犯人の正体はわからないが、全員はっきりしていることは犯人の顔を見たら間違いなくプッツンするだろうと言うことだけだった。
「走れィ!姫様をお救いせねば我ら末代までの笑い者よッ!」
隊長の叱咤でヒポグリフ隊は一丸となって疾駆する。その執念だろうか、しばらくしないで前方百メイルに一頭の馬が走っているのを見つけた。上には二人。片方は女性らしい。
隊長は凶悪な笑みを浮かべた。この屈辱を何倍にもして返さなければ収まらない。
「『屈辱は晴らす』『姫様は取り戻す』、両方やらなくちゃあならないのが魔法衛士隊の辛いところだな。お前ら覚悟はいいか?俺は出来てる」
そう言い、隊長が手を振り下ろすとまず炎の魔法を道の周りに放って敵を照らし、女をアンリエッタだと確認、土の魔法で壁を出して馬を止めると、雪崩かかるようにそこに殺到した。
前の二人が馬の足を切り裂き、次の一人が馬を蹴倒しバランスを崩す。飛ばされた二人の内気絶したアンリエッタだけを一人が空中でキャッチし、残りの隊員が賊に次々に炎球、氷槍、風の刃で襲いかかった。
犯人はまるで小型の竜巻に巻き込まれたかのようにボロボロになって地面に落ちた。明らかに絶命しているのが一目でわかる傷が体中に刻まれている。
352Classical名無しさん:07/07/28 13:23 ID:jMFnQpUU
あれ?事件解決しちゃった?的支援
353ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:23 ID:aHl1d8C2
「我が隊の奥義、見たか不届き者ッ!これが!これが!これがッ『ジェットヒポグリフアタック』だッ!いや、見ることすらかなわなかっただろうな、フフフ・・・」
もはやピクリとも動かない犯人に隊長はそう言い捨てた。それからアンリエッタの安否の確認に入った。
「姫様は無事か?少々手荒であったからな、まあお叱り程度ならあとでいくらでも・・・」
「そ、それが隊長!確かにアンリエッタ王女だったはずなのに・・・」
アンリエッタを受けとめた隊員が震えながら何かを言っている。隊長が落ち着かせようとして近づいたとき、信じられないものを見てしまった。
「あ・・・ああ・・・さっきまでアンリエッタ王女だったはずなのに・・・一体コイツは誰なんだァーッ!」
隊員が抱えていたのはアンリエッタの透き通るような肌ではなく、焼けたような肌をして額に黒眼鏡をかけた脚がグンバツの女だった。隊員の誰もがアンリエッタに間違いはないと確信していたのに全くの別人である。
「隊長!死体がありません!」
ボロ雑巾のようになった犯人の死体も霧のように消え失せてしまっていた。まるで幻を見せられたような気分だ。だから、背後の気配に気づくのに一歩遅れてしまった。
「ハッ!」
隊長が気づいたときには背後で呪文は完成していた。巨大な竜巻が隊員たちを襲った。
「ば、バカな!こんな風が・・・!」
しかし隊長の叫びも豪風の中にかき消えてしまった。四肢が断ち切られ体中の皮膚が剥がされるような痛みに隊長はついに意識を手放した。
354Classical名無しさん:07/07/28 13:24 ID:aJ17gTxE
足がグンバツの女!
355Classical名無しさん:07/07/28 13:24 ID:bM0rBywA
隊長自重しろwww支援
356ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:25 ID:aHl1d8C2

ウェールズが杖を下ろすと、目を覚ましたアンリエッタは震える声でウェールズを非難した。
「ウェールズ様、あなた・・・いったいなんてことを・・・」
「驚かせてしまったね」
ウェールズはにこやかに笑った。それを見たアンリエッタは腰に下げた水晶のついた杖をウェールズに突きつけた。
「あなた・・・ウェールズ様じゃないわね!」
「何を言っているんだい?ボクはウェールズだよ」
「ウソよ!よくも魔法衛士隊の人たちを・・・」
するとウェールズは両手を開いて抵抗の意思がないことを示すと、そのままアンリエッタに近づいていった。アンリエッタの杖がウェールズの胸を突く。
「君に疑われたらボクはもう生きてはいけない・・・君の魔法でボクを殺してくれ・・・」
アンリエッタの手が震え始めた。泣き出しそうな口元からは魔法の詠唱は漏れてこない。代わりに嗚咽が漏れ聞こえた。
「なんで・・・何でこうなってしまったの・・・?」
「ボクを信じてくれるねアンリエッタ」
「でも・・・こんな・・・」
「訳は後で話すよ。今はボクを信じてついてきてくれ・・・」
ウェールズは馬を引き、泣きじゃくるアンリエッタを乗せた。その後ろに自分もつく。勢いよく駆けだした馬の蹄の音が静かになった夜に溶け込んでいった。
357Classical名無しさん:07/07/28 13:28 ID:XzWDzrtQ
うわああ
なんて展開だ、ッテ言うかグンパツの女支援!
358ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:28 ID:aHl1d8C2

シルフィードでアンリエッタを探しているルイズ一行は、街道上に転がる魔法衛士隊の姿を見つけた。タバサがどうするか聞いてきたのでウェザーは着陸するよう言った。
「こいつは一体・・・」
ウェザーが転がる魔法衛士隊の一人に近づくと、まだ息をしていた。
「ウェザー!こっちの人たちも息があるぞ!」
「こっちも!」
どうやら傷をおっただけで死者は出ていないらしかった。ウェザーは隊長らしき男のもとへ行くと起こしてやった。
「おい、何があった?」
「あいつ・・・殺したのに死んでなかった・・・それにとんでもない風の使い手・・・俺の腕が・・・千切れてしまった・・・」
「なに?」
ウェザーは耳を疑った。なぜならその隊長の腕はしっかりとくっついているのだから。どころか傷一つない。なぜこんなにも弱っているのか。
「姫さ・・・ま・・・ラ・ロシェ・・・ル」
そこまで言って隊長は再び気絶してしまった。
「ウェザーどうする?」
ルイズが尋ねてきたのでウェザーはしばし黙考してから指示を出した。
「増援がすぐくるはずだ・・・ギーシュ、ヴェルダンデを使って呼びに行かせてくれ」
「わかったよ」
ヴェルダンデを降ろしたシルフィードは軽快に飛んでいった。
359Classical名無しさん:07/07/28 13:29 ID:A.qArKTk
ケニー・Gか
360Classical名無しさん:07/07/28 13:29 ID:YFaxbhHU
ケニーGスゲー支援!
361Classical名無しさん:07/07/28 13:30 ID:jMFnQpUU
ひょっとして犯人自慰さん?
362ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:30 ID:aHl1d8C2

「ねえウェールズ様・・・」
馬に揺られながらアンリエッタが尋ねた。ウェールズの胸に体を預けてはいない。
「私のこと愛してくださってます?」
「何を聞くんだい、ボクのアンリエッタ。愛しているに決まっているじゃないか」
それはずっと焦がれていた言葉。欲しかったはずの愛。でもなぜか心は満たされない。なぜだろうかとアンリエッタが考えているとき、轟音が響きアンリエッタは投げ出されてしまった。その体をウェールズがキャッチして街道脇の草むらに落ちていく
「なにが・・・」
「チィ・・・新手か・・・」
立ち上がったウェールズの視線の先には降り立った風竜と、その背に乗り込む五人の影があった。
「姫様!」
「ルイズ!」
駆け寄ろうとした二人だが、それぞれウェザーとウェールズに掴まれて阻まれてしまった。
「おいおいウェールズ・・・王宮にいるんじゃなかったのか?」
「君たちもきたのかい・・・」
ウェールズは非の打ち所のない笑顔で答えた。ギーシュはうろたえているらしくウェールズとアンリエッタを交互に見ている。
「ウェザー・・・どういうことだい?ウェールズ皇太子が姫様を誘拐だなんて・・・第一彼は王宮にいるはずだろう?」
「どうもこうも君たちと一緒にいたのは影武者だよ・・・今頃は正体を明かして事情を話し、アンリエッタの件も承認してる頃だから、君たちももう帰った方がいい・・・」
「あの言葉も・・・あの敬礼も・・・全部偽物ってことか?」
「くどいね・・・あまり時間がないんだボクたちの邪魔をしないでくれ・・・」
363Classical名無しさん:07/07/28 13:31 ID:XzWDzrtQ
追いついた!追いついた支援!
364ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:32 ID:aHl1d8C2
「くどいのはあなただわ!姫様!そこにいるウェールズ様は偽物です!本物はわたしたちが王宮にお連れしています!」
しかしアンリエッタはルイズとウェールズを交互に見るだけで歩み寄ろうとはしなかった。
「ルイズ・・・ウェールズ様の体温も言葉も本物だわ・・・でもあなたが嘘を言うはずもない・・・私にはわからないわ・・・」
ウェールズはアンリエッタの肩を引き寄せると、満足そうにルイズたちを見た。
「聞いての通りボクは本物だ。それに彼女は自分の意志でついてくると決めたんだよ・・・それでも邪魔をするというのなら、本格的に叩きつぶさなければならなくなる」
「姫様!聞きましたか!その人はウェールズ様ではありません!」
ルイズの言葉にアンリエッタもウェールズから離れて顔を見上げた。アンリエッタの顔は泣きそうで、瞳にはすでに水分が浮いている。
「ウェールズ様・・・ご冗談でしょう?そうよ・・・本当は貴族派に何か魔法をかけられたのではないですか・・・?でもなければ・・・」
「アンリエッタッ!」
いきなりのウェールズの恫喝に一同はびくりとしてしまった。ウェールズは続ける。
「ボクは君を愛しているんだよ・・・」
「え?」
いきなり人前で言われたのでアンリエッタは顔を赤くしてしまった。
「だから・・・だからどうかボクの邪魔をしないでくれ・・・」
そしてウェールズはどこまでも整った笑顔でこう言った。
「ボクは君たちを殺したくないんだ」
365Classical名無しさん:07/07/28 13:34 ID:W6LagodM
目が離せない展開支援
366Classical名無しさん:07/07/28 13:34 ID:XzWDzrtQ
本物ウェールズ支援
367ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:34 ID:aHl1d8C2
その瞬間何かが爆ぜた。真っ先に反応したタバサとウェザーがウェールズの左右から攻撃を仕掛ける。同時にアンリエッタの絶叫が響き渡った。
「いやああああああああ――ッ!」
風圧の拳と風の刃、笑うウェールズ。そして一瞬の交錯。
地に倒れ伏したのは――――ウェザーとタバサだった。
「・・・強い・・・」
「ぐ・・・詠唱一回で二人同時攻撃だと・・・?」
土をかきむしるようにして二人が苦しがる。タバサは手に、ウェザーは腕にそれぞれ風による傷を受けていた。
(み・・・見えなかったわ・・・いくら力が戻ってないと言ってもあのウェザーとタバサを同時に・・・!)
ルイズの眼には一瞬ウェールズの杖が光ったかと思った瞬間には二人は倒されていたように映っていた。
「ルイズ・・・お姫様を連れて増援を呼びにいきなさいな」
キュルケが前に出て杖を取り出す。ギーシュとシルフィードもそれに続いた。
「早く行きなさいよ。何だかわからないけど・・・あのウェールズ皇太子はおかしいわ・・・でも放ってもおけないしね・・・」
「ししし正直怖いけれどね・・・姫様のためだ・・・やってやるさ!」
「きゅいきゅい!(お姉さまの仇!)」
「ならわたしだって・・・!」
「偽物でも、好きな男が死ぬのを見せたくはないでしょ?」
キュルケは振り向くことなくそう言った。ルイズは黙って泣きじゃくるアンリエッタのもとに行き、その小さな体で隠してやった。
「やれやれ・・・まだわからないのかい?君たちではボクに勝てない・・・もう立つのは止めるんだ」
368Classical名無しさん:07/07/28 13:35 ID:jMFnQpUU
ビッチよりも今は偽ウェールズが許せない俺は異端。的支援
369ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:38 ID:aHl1d8C2
「納得いくか・・・」
ウェザーとタバサも立ち上がる。傷口からは血が溢れて二人の服を濡らしていた。
「人の恋路を邪魔する奴は・・・馬に蹴られて死ぬんだぜ!」
今度は四人プラス一匹が絶妙のタイミングで四方から攻撃を仕掛けた。脱出不可能にして回避不能の攻撃。しかし再びウェールズが光ると、巨大な竜巻が五つ現れ五人を吹き飛ばしてしまった。
(おかしい・・・強すぎやしないか?しかも死角に回ったキュルケにまで正確に魔法を当てているなんて・・・)
ウェザーの考えをよそにウェールズがアンリエッタのもとに近づいていく。ルイズが杖を抜くが、閃光と共にルイズははじき飛ばされてしまった。
「さあ、邪魔する者は誰もいない。ボクたちの旅を続けようじゃないか!」
ウェールズが優しく手をさしのべるが、アンリエッタはその手をはねつけた。
「いいえ・・・あなたとの旅はここまでだわ・・・あなたはウェールズ様じゃないもの・・・本当にウェールズ様なら私のお友達に手を上げるはずがありません。ましてや殺すだなどとッ!
 あなたがたとえ本当のウェールズ様でも・・・私はあなたをウェールズ様だとは認めないわッ!」
ウェールズは少しとまっどたようだが、優しく笑うとアンリエッタの腕を掴んで引き起こした。その手にはギリギリと力が込められて、アンリエッタは苦悶の表情を浮かべている。
「ああ、アンリエッタ・・・言っただろう?ボクを疑わないでくれと・・・そんなことを言われたらボクは君を無傷で連れて行く自信が・・・揺らいでしまうよッ!」
ウェールズが杖を振り上げたとき、アンリエッタを掴む腕めがけて風の刃が放たれた。ウェールズは咄嗟によける。
「よく言ってくれたねアンリエッタ・・・」
全員が刃の飛んできた方を見た。暗闇から徐々に人影が現れ、輪郭を作っていく。そして月光に照らされて見えたその顔は紛れもなく、
「ウェールズ様ッ!」
今二つの月の下で、二人の王子が対峙する。
370Classical名無しさん:07/07/28 13:38 ID:XzWDzrtQ
偽ウェールズの実力…いったい何なんだ支援!
371ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:40 ID:aHl1d8C2

「やれやれ・・・ボクの偽物が出てきたか」
「いいや僕が本当のウェールズだ。アンリエッタは僕が守る」
それだけ言うと二人は杖を勢いよく交えた。しかし二人とも鍔迫り合いをさけて後ろに飛び退くと同時に呪文の詠唱を始めた。ウェザーたちにも聞き覚えのある呪文。
「「『ウィンド・ブレイク』!」」
二人の中心でぶつかり合った風の塊はしばらく競り合ったが相殺しあい、辺りに強風を撒き散らして砂埃を舞い上げた。
「キャアッ!」
全員が一瞬だが視界を失ってしまう。そして晴れたときウェールズたちは再び杖同士で競り合っていた。
「しまった・・・どっちがウェールズだ?」
「これじゃあ援護できないじゃない!」
悩んでいる間にも片方のウェールズがもう片方に圧し勝ちそうである。このまま押し負ければ風の刃で切られるだろう。しかし助けるにもどちらを援護すればいいのかの決め手がない。
全員が手をこまねいている中、アンリエッタが何かを呟いた。
「・・・・・・ラグドリアン湖」
ルイズの後ろで俯いているだけだったアンリエッタは意を決して立ち上がると、屹然として言った。
「ウェールズ様!『風吹く夜に』!」
その言葉に押しているウェールズは訳の分からない顔を見せたが、押さえ込まれたウェールズは違った。
「『水の誓いを』・・・そうだね、アンリエッタ」
372マロン名無しさん:07/07/28 13:40 ID:0/0sLzPY
わかったぜ、ヤツの正体が!
373ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:42 ID:aHl1d8C2
それを聞いたアンリエッタがウェザーたちに叫んだ。
「本物は合い言葉を言ったウェールズ様です!わたくしたちしか知らない合い言葉を答えてくださったわ!」
「そうとわかれば・・・」
「助太刀できるというものさッ!」
傷を負ってはいるがウェザーたちはウェールズを囲むようにして立ち上がった。本物のウェールズも偽物からいったん離れ円に入る。
「う・・・うう・・・」
「やっつけてやるぜ・・・偽物」
冷や汗をだらだらと垂らしながらも偽物は諦めなかった。呪文を即座に唱え始めたのだ。
「させるかッ!」
全員が飛びかかるが、またも光と共に偽物の周りに竜巻を発生させ、ウェザーたちをはじき飛ばしてしまった。そして偽物は標的をウェールズからアンリエッタに変更したらしく、ルイズとアンリエッタめがけて駆けだした。
「ルイズ逃げろ!」
「いやよ!わたしは・・・逃げないわッ!」
ルイズは向かってくるウェールズに向けて魔法を放った。ウェザーは経験しているのでわかるが、初見でいきなり爆発するルイズの魔法は避けるのがむずかしいのだ。ましてや偽物は真っ直ぐ突っ込んでいる。
案の定偽物は爆発をもろにくらったらしい。爆発が近かったためかルイズたちもあおりを受けてしまったようだが。
「無事かルイズ!」
「うーん・・・なんとか・・・姫様ご無事ですか?」
そう言って振り返ったルイズは驚愕の声を漏らしてしまった。
「ひ、姫様が・・・二人ィ?」
ルイズの言うとおり、そこには姿形も声までも全て同一のアンリエッタが並んで立っていた。二人のアンリエッタは言われて気づいたのか隣を見て驚き、お互いに距離を取った。
374Classical名無しさん:07/07/28 13:43 ID:jZx8NMD2
アン様が光るとアン様が二人支援
375ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:44 ID:aHl1d8C2
「ルイズ、わたくしが本物のアンリエッタですわ」
「いいえ、ワタクシこそが本物ですわ。ルイズ、あなたならわかってくれるわよね?」
しかしルイズはクルリとアンリエッタたちから背を向けるとこう言った。
「・・・ウェールズ皇太子が決めて下さい・・・それなら姫様も文句はないはずです・・・」
「・・・わかった」
ウェールズが二人のアンリエッタの前に歩み寄り、交互に顔を見た。そして左のアンリエッタの手を掴んだ。
「ウェールズ様!」
ウェールズは掴んだアンリエッタを背に回し、もう一人のアンリエッタの方を向いた。左のアンリエッタは喜びの表情を見せながら、ウェールズの背に、杖を向けて呪文を――
「やっぱり君が偽物か」
完成させるよりも早く振り向いたウェールズの杖が左のアンリエッタの杖をはたき落とした。
「な、なんでバレたんだ・・・ハッ!その、その指輪は・・・!」
手を繋ぐウェールズとアンリエッタの指には水と風のルビーが光り、その間に虹を架け渡していた。ルイズが得意そうに解説を始める。
「さっきわたしが姫様にお返ししといたのよ。ウェールズ様に完璧に化けて見せたんだもの、姫様にも化けるかも知れないでしょ?」
「ルイズ・・・お前やるじゃあないか」
ウェザーが後ろからルイズの頭をぐしゃぐしゃとかき乱した。全員の視線が痛いほど偽物に突き刺さる。
「く・・・そ!本当はアルビオンまで連れてこいと言う命令だったけれどしかたない!ここで始末するッ!」
偽物の髪が逆立ち、眼がぎらつき始めた。本性を現した偽物は杖も拾わずに手を向けただけで巨大な竜巻を発生させた。その風圧はあのワルドを遙かにしのぐものであった。
376Classical名無しさん:07/07/28 13:44 ID:0/0sLzPY
両方殴れば偽者がわかるぜ!支援
377Classical名無しさん:07/07/28 13:44 ID:ycZpjXfw
よし、ここは両方殴るんだ(どこのアホのスタンド使いだ)支援。
378ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:46 ID:aHl1d8C2
「これは・・・今の俺じゃあどうしようもないぞ!」
「ウェザーッ!僕たちに雨をッ!」
ウェールズの声に顔を向けると、アンリエッタとウェールズが詠唱を始めていた。綺麗なハモりが心地よく耳を打った。ウェザーはウェールズに言われたとおり、二人の上に雨を降らせた。すると、二人の周りに水の竜巻がうねりながら立ち上り始めたのだ。
『水』、『水』、『水』、そして『風』、『風』、『風』。
水と風の六乗。
選ばれし王家にのみ許されたヘクサゴン・スペル。互いが互いの詠唱を邪魔することなく、むしろ干渉して増大させている。二つのトライアングルが絡み合い、超巨大な津波のごとき竜巻を生みだした。
その大きさはすでに偽物の竜巻を遙かに上回っていた。ぶつかり合った竜巻は瞬時にヘクサゴン・スペルに飲み込まれ、そのまま偽物を吹き飛ばして消えた。
「すごい・・・」
「これが王族の力ってわけね。とんでもないわ」
各々が感想を口にしながらズタボロになった偽物に近づくと、偽物は氷が溶けていくように消えてしまった。
「化けてたんじゃない!幻だったんだ!」
全員が体を確かめると、偽のウェールズに受けたハズの傷がキレイサッパリなくなっていた。
「あの竜巻も、僕たちを一瞬で倒したのも・・・」
「俺の『ヘビー・ウェザー』と同じ、潜在意識に訴えかけるものだったんだろうな・・・体温や声も、風邪も痛みも、実際は自分の中で作り上げていたに過ぎない。心を弄ぶゲスな魔法だ・・・これで追跡隊の件も納得できたな・・・『ウェザー・リポート』!」
ウェザーは空気のセンサーをはり、辺りを警戒する。するとすぐに反応が見つかった。街道脇の林の中に空気の乱れを感知したのだ。
379Classical名無しさん:07/07/28 13:47 ID:XzWDzrtQ
すげえ!支援!
380ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:49 ID:aHl1d8C2
「そして来たな・・・増援隊ッ!」
駆け付けた増援隊に賊が林の中にいると指示すると、怒濤の勢いで林になだれ込んでいった。
「まあ、ネタがわかっちまったら意味がない魔法だしな。すぐに見つかるだろう。それより・・・」
全員の視線が一点に集まる。手を繋ぐウェールズとアンリエッタ。
「ウェールズ様・・・どれだけこの時を待ち望んだことか・・・」
「心配をかけてしまったね。でももう大丈夫。僕はここにいるから」
ウェールズはアンリエッタの体を引き寄せた。二人の体温がしっかりと重なる。
「愛しているよ。アンリエッタ」
「わたくしも愛しております。ウェールズ様」
二人が唇を重ねると、まるで祝福するかのように星たちが瞬いた。
「いいわねえ、王族のラブストーリーだなんて」
「ううう・・・姫様・・・」
「涙の動機が不純」
「でもこれで・・・」
「ああ。これにて、アルビオン行きの任務は完了だな」
ウェザーは二人を満足そうに見つめていた。
381ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:51 ID:aHl1d8C2

ケニー・Gは林の中を走っていた。
「はあ、はあ、クソッ!あんな魔法が使えるなんて聞いてなかったぞッ!それにスタンド使いがいやがるとは・・・畜生!こんな世界に迷いこんじまってよぉ・・・せっかく強そうな勢力につけたってのに!大失敗だ!」
後ろからは明かりと複数の叫び声が聞こえてきていた。さっきの増援部隊だろう。なんとか逃げ切らなくては。そう思っていたとき、木々の影から声が聞こえてきた。
「ケニー・G・・・」
「っ!・・・誰だ?」
足を止めると目の前の木の陰から真っ黒いローブを纏った人間が現れた。夜の闇も手伝って素顔は愚か性別さえよくわからない。しかし自分の名前を知っていると言うことは『レコン・キスタ』の者であろうと納得したケニー・Gはその黒ローブに助けを請うた。
「お前も『レコン・キスタ』だろう?実は手違いがあってな。いや、俺のせいで失敗した訳じゃないんだ・・・追っ手ももう来ている。助けてくれ!」
手を合わせて懇願するケニー・Gを見たローブは口の端を歪めて杖を取り出した。
「いいとも・・・助けてやるさ・・・全てからな」
「なっ!」
ケニー・Gが何か言うよりも早くローブの杖が光り、ケニー・Gはその場に倒れた。ローブはしゃがんで脈を確認し、死んでいるのを確かめてから立ち上がった。
「死はもっとも身近な友人・・・・・・果たしてお前が死の淵に立ったときにもその言葉を言えるかな?クロムウェル・・・」
明かりが近づいてくるのを見たローブは滑るように木々の闇に引いていった・・・


To Be Continued…
382Classical名無しさん:07/07/28 13:54 ID:jMFnQpUU
GJ!!ビッチは幸せになったらビッチじゃなくなるかな?
383ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/28 13:55 ID:aHl1d8C2
以上投下完了!
しかし前半はずっとアンリエッタのターンだったな・・・

>>231
ギアッチョのいっている学校の校長は逆に考える人だから教員免許なんていりませんよサブ・ゼロさん!
384Classical名無しさん:07/07/28 13:56 ID:XzWDzrtQ
GJ!
読みふけりそうになって、支援がおろそかになる量と質だ
ケニー・Gが出てくると知ったときはどうなるかと思ったけど、それなりに成功してそうでGJだよ!
385Classical名無しさん:07/07/28 13:56 ID:YFaxbhHU
ケニー・Gは原作でもここでも見事なかませ犬だなwお天気おじさんGJ!!
386Classical名無しさん:07/07/28 13:57 ID:0/0sLzPY
男がいないとダメな時点でビッチだと思うが少しはマシになるんじゃね?
387Classical名無しさん:07/07/28 14:01 ID:jMFnQpUU
>>386
じゃあビッチからマンモーニにレヴェル・アップ!したって所か…
388Classical名無しさん:07/07/28 14:04 ID:Vpq5MAew
ファンタのやつとか、他にも色々小ネタが投下されているけれど
まとめサイトにいれてもいいかなぁ〜
389Classical名無しさん:07/07/28 14:05 ID:/8LJ3wUU
前スレ1000の☆マークはどうしよう?
390Classical名無しさん:07/07/28 14:13 ID:82zhIYWg
○○○☆○○って感じで一つ
391Classical名無しさん:07/07/28 14:15 ID:TjVE/JMg
1000実現したの何があった?
392Classical名無しさん:07/07/28 14:16 ID:Vpq5MAew
>>391
代表的なのは愚者の使い魔とかかな
393ファンタ:07/07/28 14:18 ID:aHl1d8C2
>>388んじゃこれもお願いします

三年不死組試練先生

ディアボロ「ルーンを刻まれショック死したあと寒波で凍死。ルイズの爆発に巻き込まれ殺鼠剤の入ったシチューを食わされて中毒死、転んだところにギーシュのゴーレムがぶつかり頚椎骨折で死亡!
しかし復活したのに武器屋に行けば崩れ落ちてきた剣に全身を串刺しにされてまた死亡!さらに巨大なゴーレムにデルフと仲良く踏み潰されて圧死したあとまた復活して破壊の杖が暴発して爆死し部屋で頭部打撲による脳挫傷で死亡!
さらに工事現場で見かけるような車両らしき物に押し潰されて圧死!さて私はいったい何回死んだぁーーッ!」
ルイズ「はい、十回ですッ!」
ディアボロ「せいかオボァッ!」

ルイズ「あの後黒板に潰されたから十一回だってさ・・・」

■今回のボスの死因
倒れてきた黒板に挟まれ圧死。

タバ茶 『俺のそばに近寄るな味』でたッ!

394Classical名無しさん:07/07/28 14:20 ID:A.qArKTk
血の味がしそうだ
395Classical名無しさん:07/07/28 14:22 ID:jMFnQpUU
>>391
『お嬢様の恋人』シリーズと『望みの使い魔』も1000実現だと思う
396Classical名無しさん:07/07/28 14:22 ID:82zhIYWg
あと重天気さんGJ!

…怒られちゃうかもしれないけどNGが思いついたんで書いていいかい?
397388:07/07/28 14:24 ID:Vpq5MAew
とりあえずファンタ系とギアッチョがなぜもてないのかと叫んでいたやつの二つを
まとめに入れておく予定ですが、他に何か入れてほしい小ネタがあったら
代わりに入れておきます
398Classical名無しさん:07/07/28 14:26 ID:eMLkGddU
GJ!
三年DIO組帝王先生が楽しみで仕方がない俺ガイル
399Classical名無しさん:07/07/28 14:36 ID:3mI9rfO6
>>396
かかって来いッ!
400Classical名無しさん:07/07/28 14:41 ID:57miMD5s
ところで今ゼロ魔第二期のOHP見てきたんだが、ギーシュがいない件について。
そして入れ替わりに金髪のイケメンが参入している件について。


やっぱり、虚無がらみには勝てないか、土のドット・・・
401388:07/07/28 14:41 ID:Vpq5MAew
>>396
それも小ネタに加えてもいいかなぁ〜?
402Classical名無しさん:07/07/28 14:43 ID:K1Xw5Urc
やっぱジョルノかwww
敵は強いぞウェザー!!
403Classical名無しさん:07/07/28 14:44 ID:Z0unbcvI
ティファニア、シルフィード、イザベラ登場は3期だろうな。
おそらく2期は7万で終わる。そうじゃないならティファニアがOPに出ない理由に説明がつかない。
404Classical名無しさん:07/07/28 14:47 ID:3mI9rfO6
>>403
絶望的じゃあないか<3期
…いやまだOVAがあるッ!
405Classical名無しさん:07/07/28 14:47 ID:Z0unbcvI
シルフィードが人間形態になるって意味ね。
406388:07/07/28 14:47 ID:Vpq5MAew
前スレ976はどうしよ………初代506が降臨した時にでも聞くかな
407Classical名無しさん:07/07/28 15:05 ID:Vpq5MAew
とりあえず、ファンタ&ギアッチョ更新しました
408396:07/07/28 15:21 ID:iG.9TizE
じゃああらかじめ 謝っときます スンマセン!

重天気A−GAIM:
「こ…これはウェールズ王子が二人?!」
「馬鹿な、辻褄が合わない!これは幻覚だ!」
「う、うろたえるんじゃない、グラモン家はうろたえないーっ!」

「最高にHI!って奴だぁーっ、ブッ潰れろぉ!!
「うおぉ!こ、このウインドブレイクは、駄目だ、おさえきれない!」

「…『ラグドリアン湖に吹く風は』」

「ぬ?」
「そうか!『王者の風よ』!」
「何ぃ?!」

「『全新』!」 「『系列』!」 「「『天破侠乱!』」」
「「『見よ、東方(ゲルマニア)は紅く燃えているっ!!』」」
「「「「「何だその合言葉はーっ!」」」」」

「王子!」「アンリエッタ!」「「今こそ王族の同盟の力見せるとき!」」
「『爆熱!「ラァーブラブ!!」「同盟!」天驚けーん!!』」
(爆発、直後ドクロ雲)

「す、すげぇ…これが王族の『流派・六角融合魔道』か…」
「勝った!大げさかもしれんがトリスタニアは救われた!」
409Classical名無しさん:07/07/28 15:22 ID:A.qArKTk
2部とGガンと…最後がわかんね
410396:07/07/28 15:22 ID:iG.9TizE
「ふふ、見事だ。アンリエッタ、よく本物がわかったね」
「はい、ウェールズ王子。湖畔であなたが『どことなくガンダムに似ていらっしゃる』
 といってくれたのを思い出しましたの」
「そうか…また君は強くなっ」
「ところで王子様」
「なんだい?」

「『同盟』って何ですか…?」

「あ、いやあの、そのまだ正式に婚姻を結んで、ぼ僕も遊びたいし」
「わたしのあのコクハクはムダナノデスカ?ムダムダデスカ?」
「いやだからあのそれは」

「テメーはワタクシを怒らせた」

こののちトリスタニアとアルビオンの間で、メイジ同士による
遍在を使った紳士的な決闘が行われることになる。

「それではいきましょう、ガンダールブファイト、レディーGO!!」
411Classical名無しさん:07/07/28 15:26 ID:ZQG0thic
>>409
SPWカワイソス
412396:07/07/28 15:26 ID:iG.9TizE
以上、あやまっとく。ゴメンナサイ!!

別スレでやれよ!っていう人もいるかもしれませんが
このスレで閃いたので…いやホントすんません。

これが俺の精一杯です…
413Classical名無しさん:07/07/28 15:26 ID:Z0unbcvI
3国の王家は皆親戚なわけだからウェールズとアンリエッタとタバサって血縁関係だよな。
しかし6000年も歴史あるのに王家の血が拡散しきらずにヘクサゴンスペル使えるだけの
血の濃さが残ってるって凄くね?普通薄まりまくりでしょ。
よほど近親でやりまくらないと血が薄まりきっちゃうだろうな。でも近親相姦しすぎると
遺伝子異常が・・・6000年もよく絶えなかったな。
414Classical名無しさん:07/07/28 15:32 ID:/N78hKCk
史実と一緒で異常が眼に見える形で出た子は人目につかぬように処理されるんよ
後の座敷わらしなんよ
415Classical名無しさん:07/07/28 15:34 ID:nDfkKz6E
ヘクサゴンスペルは血の濃さは関係なくて、純粋に王家だけに伝えられてる技術のはず。
虚無の使い手が王族では無く公爵家からも出てるので、割と拡散はしてるんじゃないかな?

6000年と言う歳月を考えると、ほとんど拡散して無いともいうえかもしれませんがw
416Classical名無しさん:07/07/28 15:37 ID:nDfkKz6E
>>414
つまり、胸が変なエルフとかですねっ!!

冗談無しで、彼女とそのお母さんが隔離されてた所って、本来そーゆー用途の所なのかも。
417Classical名無しさん:07/07/28 15:37 ID:ZQG0thic
実際近親マクロスは統計的にさほど遺伝子異常ヤバいって訳でもない…
と聞いたような気はするが何の根拠もない
418Classical名無しさん:07/07/28 15:40 ID:XzWDzrtQ
不死先生、スペランカー先生みたいだGJ!

ガンダールブファイトも大変だなあ、トリスティンの覇権を争いそう。

45分に予告しよう!
419Classical名無しさん:07/07/28 15:43 ID:C93/brpY
支援する…!
420仮面のルイズ:07/07/28 15:46 ID:XzWDzrtQ
「…とまぁ、それがワシとリサリサ先生の出会いだったんじゃよ」
オールド・オスマンが水パイプを取り出しつつ、感慨深そうに話す。

「へぇ、その人の血を、シエスタは一番濃く受け継いでる訳ですか、何ともまぁ…」
マルトーが驚き半分、呆れ半分といった感じで呟く。
オールド・オスマンの話では、シエスタの曾祖母リサリサは、波紋という先住の魔法を使って吸血鬼を打ち倒したと言う。
念のためにとディティクト・マジック等で調査させて貰ったが、特に反応はない。
話を聞いてみると、リサリサは東方のロバ・アル・カリイエからやってきた人間であり、エルフではないということだ。
だが、いくら人間とはいえ先住魔法の使い手が注目されないわけはない。
オールド・オスマンは、魔法アカデミーにリサリサの魔法を報告した場合、エルフに対抗するためののサンプルとして拉致され、タルブ村にもその被害が及ぶであろうと考えた。
命の恩人を危険にさらすのは忍びないとして、誰にも報告せずにいたのだ。

「マルトーや、彼女が先住の魔法を使うからといって恐れずにいてくれんか」
「はい、そりゃもう。…それよりもシエスタにも危険な目に遭わせないでやって下さい」
「分かっておるよ、なあに安心せい、王宮を煙に巻くのはワシの得意技者からのう!」

話が終わり、マルトーは厨房へと戻っていったが、その横でロングビルは頭を悩ませていた。
話を聞く限りでは、シエスタはルイズの天敵なのかもしれないのだ。
「ミス・ロングビル、浮かない顔をしとるの」
「あ、いえ……ただ、ミス・ヴァリエールが気にかけていたシエスタに、そんな魔法の才能があったという話が、運命の悪戯のようで……」
「うむ、そうじゃろうなあ」
そこでロングビルは考える。
一介の秘書に過ぎない私に、それも家名を失った私に、こんな重要な話をしたのは何故?
嫌な予感がした。

重々しく、オールド・オスマンが口を開く。
「ときに、ミス・ロングビル」

「ミス・ヴァリエールが生きているとしたら、君はどうするね」
421仮面のルイズ:07/07/28 15:47 ID:XzWDzrtQ
その頃、タルブ村では突然現れた風竜に村人が驚いていた。
「ここがタルブ村?」
「そうです、ここが…あ、お父さん!」
広場に降り立った風竜の背に、マントを着けた貴族が乗っているのを見て、村人は仰天した。
お父さん、と呼ばれた人物が風竜を見ると、その背から貴族の格好をした娘が降りてくるのを見て、再度驚いた。
シエスタは父に駆け寄ると、抱きついた。
「お父さん!」
「シエスタ!?お前、いったいどうしたんだ、そんな格好をして」
「あ、あのー、これは……オールド・オスマンが曾祖父の件だって言えば分かるって」
それを聞いたシエスタの父は、ああ、と呟いて、シエスタを見た。
「お父さん、ひいお婆ちゃんは、気が触れて村を飛び出したって言っていたのは、嘘だったの?」
「許してくれ、これを他言できない理由は聞いただろう、そちらの貴族様もご存じなのかい?」
シエスタの父はちらりと、キュルケとタバサを見る。
「うん…」
「そうか…」

久々の父娘の再会に水を差すようだが、このままでは話が進まない。
キュルケはワインを要求し、タバサはシルフィードに寄りかかって読書を再開した。
シルフィードはこんな所でも本を手放さない主人に呆れたが、いつものことだと思って諦めた。
「あの、ミス・タバサ」
読書しようとしたタバサに声をかけたのは、シエスタだった。
いつも通り無言で済まそうと思ったが、シエスタの傍らにいる少女に目が移る。
年の頃10歳ほどだろうか、少女の持つカゴには野草がたくさん摘まれていた、もちろんハシバミ草も入っている。
「何?」
興味を牽かれたタバサは、思わず返事をした。
「ひいお爺ちゃんが伝えた料理で、ヨシェナヴェという料理があるんです、お口に合うかどうか分かりませんが、よろしければ一緒に昼食を」
「止めて」
「あっ、ご、ごめんなさい、村の料理を薦めるなんて、私無礼なことを…」
「違う、かしこまらないで」
「え?」
「あなたもメイジ、私のことは呼び捨てでいい」
シエスタはタバサの言葉に、タバサはハシバミ草を使うであろう料理に心を打たれ、二人して笑顔を見せた。
422仮面のルイズ:07/07/28 15:47 ID:XzWDzrtQ
「お前ら、よっぽど王党派のことを嗅ぎ回ってたみてぇだな、噂になってるぜ」
ルイズとブルリンは目隠しをして、椅子に座らされている。
宿屋で捕縛され、猿ぐつわを噛まされて二人は連行された。

ルイズはここに連行されるまでのことを考えていた。
それなりの距離を歩いた歩かされた気がするが、曲がり角を二十カ所以上曲がった上に、周囲の気温が微妙に変化していた気がする。
足の裏から伝わってくる感触は、均整のとれた石畳の感触だった。
日陰と日向を歩かされたのも分かっているので、まだアルビオン首都の中にいるのだろう。
ある点から石畳の感触が変化し、繋ぎ目がほとんど感じられなくなった。
そして更に歩くと石畳は微妙に柔らかい感触になる、これは倉庫などに使う湿気を吸収する石だろう。
おそらく、大きな屋敷の倉庫に監禁された状態だ。

「おいおい、だんまりじゃわからねえよ、まあしばらく頭を冷やすんだな、貴族派に付くなら解放してやってもいいんだぜ」
「誰が、誰が貴族派なんかに付くかってんだ」
隣でブルリンが言う、威勢がよいとは言えないが、いつ殺されるか分からない恐怖の中でこれだけ言えるならたいしたものだと思う。
「そっちのお嬢ちゃんも考え直すんだな」
ルイズ達を尋問していた男は、部屋から出て行った。
「ちくしょう…」
ブルリンが悔しそうに呟く。
「あんたよっぽど目立ってたのねえ」
「そ、そんな事言われてもよぉ、すまねえ姉御、迷惑かけちまって」

 ミキッ  ブチン

「あ、あれ?手かせが外れたぞ?」
ブルリンは慌てて自分の目隠しを外す、するとルイズがブルリンの手かせを握って立っていた。
手かせは、無惨にも引きちぎられている。
「………すげえ」
「鉄じゃ役に立たないわよ」
「でも姉御、ここからどうやって逃げるんですかい」
ブルリンの言葉ももっともだ、この部屋はルイズが睨んだとおり倉庫らしい、窓には格子がはめられている。
ルイズは地面に耳を当てて、周囲の音を拾い始めた。
423Classical名無しさん:07/07/28 15:47 ID:B0QbJPOs
仮面ルイズ様キター
支援
424仮面のルイズ:07/07/28 15:48 ID:XzWDzrtQ
「…外に見張りはいるけど、少し離れてるわね、今足を組み替えたかな…椅子に座ってるのかしらね」
「すげぇ、姉御、何でもできるんだなあ」
「静かにしなさい」
ルイズに注意され、ブルリンは慌てて自分の口を手で塞いだ。
「………一人………四人………十一人…ん?」
足音からこの建物内にいる人数を数えようとしたが、廊下から奇妙な音が聞こえるのに気づいた。
ただの足音だが、どうもその足音が気になる、上手く表現できないが、何か奇妙なのだ。
「…。…。…。…。…。…。」
地面に耳を当てたまま、ルイズは小声で何かを呟いている。
ブルリンは心配そうにそれを見ていたが、ルイズが立ち上がったのを見て、口から手を離した。
「ブルリン、傭兵に従軍経験のあるメイジって、けっこう見かけるもの?」
「いや、そんな奴ら滅多にいねえよ」
「そう…なら安心ね、たぶんこいつら王党派よ」
「えっ!?」
「足音の間隔が揃いすぎてるのよ、ちょっと歩くぐらいならまだしも、廊下を歩く音のほとんどは足並みをそろえるように歩いてるわ、たぶん60サンチ程度の間隔でね」
「ど、どうしてそれが王党派だと分かるんで」
「儀仗隊よ、王族や貴族の親衛隊は能力が高ければいい訳じゃ無いわ、統率された行動のとれる者でなければ親衛隊にはなれないの」
「それが足音から分かった…って事か」
「そうよ、奴らが貴族派の兵隊なら、傭兵のフリなんかしないはず…自分たちは傭兵だと偽ったのは、貴族派の目をくらませるためでしょうね」
「すげぇなあ、姉御、ホントにすげぇや」
「とりあえず、ここで待ちましょう、今外に出ても騒ぎを大きくするだけよ」
「わかったよ」

ルイズは椅子に座り直し、大きく深呼吸した。
足音を聞くと、母親の姿が思い出される。

規律を重んじる母は、マンティコア隊隊長として隊員から強く慕われていた。
何度かマンティコア隊の姿を見たことがあるが、突風が吹いても微動だにしない儀仗隊にこれ以上ない程、一糸乱れぬ規律の採れた動きだった。
ルイズは久しぶりに、自分の生まれの良さを思い返し、母に感謝した。


To Be Continued →
425仮面のルイズ:07/07/28 15:49 ID:XzWDzrtQ
投下したッ!
ジョジョ11巻読み直したらワムウと戦った所で泣きそう。
426Classical名無しさん:07/07/28 15:53 ID:5iVK2/w.
素晴らしい……ッ!何故、こうもなんてことはない文章に魅かれるのか……!
427Classical名無しさん:07/07/28 15:58 ID:ARpJlq1.
相変わらず文章うまいなぁ
428Classical名無しさん:07/07/28 15:58 ID:nDfkKz6E
投下乙です
良いなブルリン、仮面のルイズに仕えられて
ルイズはほんとに周囲に良く気が付くようになったなー、そして、心なしか母親に似てきたよーなw
429Classical名無しさん:07/07/28 16:00 ID:/N78hKCk
> 「ミス・ヴァリエールが生きているとしたら、君はどうするね」
マチルダ逃げてー!
430Classical名無しさん:07/07/28 16:00 ID:Z0unbcvI
ルイズは5感をフルに使ってるなぁ。
431Classical名無しさん:07/07/28 16:07 ID:FfuP3Eww
オスマンが外道に見えるぜw
がんばれ仮面ルイズ超がんばれ。
432Classical名無しさん:07/07/28 16:07 ID:NjuweMw6
ルイズ「空裂眼刺驚ッ!」
433Classical名無しさん:07/07/28 16:09 ID:3ik6BRvI
今から出かけて帰って来たら鉄が投下されてたりしたらいいな…なんてったりして…ハハ…
434Classical名無しさん:07/07/28 16:11 ID:eKyoHKEI
ワムウと言えば、PSPのブレイブ・ストーリーの協力技に
神砂嵐が元ネタっぽい技があったな。
435Classical名無しさん:07/07/28 16:12 ID:0nUsnqe6
しかしこれは間違いなく

人間のために戦う>その内に皆から恐れられて迫害>ブルリンさらし首
>これが! これが! 俺が身を捨てて守ろうとした人間の正体か!

もしくは

人間のために戦う>その内に姫様をも凌ぐ人気者に>ビッチの罠にかかる
>あの世で俺に詫びつづけろオルステッドー!
436Classical名無しさん:07/07/28 16:13 ID:jMFnQpUU
この仮面ルイザーは間違いなくいい人!
オスマンが味方になるかどうかでシエシエのフラグも大きく変わるな…
437Classical名無しさん:07/07/28 16:15 ID:eKyoHKEI
ルイズが人間を食料としないなら、オスマンはルイズに危害を加えない…
そう信じたい。
438Classical名無しさん:07/07/28 16:16 ID:B0QbJPOs
あー、敵対してほしくないなぁ
ガリア王あたり悪の吸血鬼になったりしないかなぁ
439Classical名無しさん:07/07/28 16:17 ID:3mI9rfO6
ル「今夜は私とあなたでダブル仮面よ」
シ「はい、お姉さま」
440Classical名無しさん:07/07/28 16:17 ID:Z0unbcvI
それは安直すぎないか?それに王族が吸血鬼になったら周りが気づくだろ。
441Classical名無しさん:07/07/28 16:20 ID:bY.SXqSI
あの辺の王室の確執見てたら王が吸血鬼になって人を食ってても
「平民の間で失踪が」位にしかならなそうだな
442Classical名無しさん:07/07/28 16:21 ID:jMFnQpUU
ロリド「我等は『REKON』神に愛されし者」
443Classical名無しさん:07/07/28 16:22 ID:Z0unbcvI
>>442
スピリッツか
444Classical名無しさん:07/07/28 16:23 ID:Iap8XNPw
>>435
♪あっれっはーオディオー、オディオー
あっれっはーオディオー、オディオマーン、オディーオマーン
445Classical名無しさん:07/07/28 16:23 ID:fSOvJXZo
キィサァマァアアアアアアアアアアア!
446Classical名無しさん:07/07/28 16:24 ID:Z0unbcvI
ただ、イザベラが吸血鬼ってのはアリだな。
ルイズのコンプレックス上位互換版だし。助けの手を差し伸べる相手がいなかった場合のルイズ。
447Classical名無しさん:07/07/28 16:26 ID:5oC9YGJU
>>435

ルイズ「もしそうなったら、私は急いで逃げるわ
     そしてまたほとぼりが冷めたら…静かに寄り添うわ」
448Classical名無しさん:07/07/28 16:26 ID:jMFnQpUU
>>443
「パーフェクト・ロリボーグ」?「最後の者、ペドロス」?何のことですか?
>>444
混ざってるwww
449Classical名無しさん:07/07/28 16:27 ID:fSOvJXZo
>>447
トンガリ…
450Classical名無しさん:07/07/28 16:41 ID:v05Zyeto
>>448
作戦目的とIDを聞かれそうだな
451Classical名無しさん:07/07/28 16:43 ID:Z0unbcvI
>>450
幼姦。真性ロリコン。
452Classical名無しさん:07/07/28 16:46 ID:3mI9rfO6
>>451
あなたが、通報です
453DIO魔 ◆Wbi9AknFck :07/07/28 16:53 ID:eMLkGddU
5時に、投下……させていただく!

本編が一向に進まず、気がついたらこんな話を書いていた……!
なんてこと!
454Classical名無しさん:07/07/28 16:55 ID:yk7zlAXg
でっかいDIO様です
455Classical名無しさん:07/07/28 16:55 ID:v05Zyeto
あらあら…来るのね?うふふ
456Classical名無しさん:07/07/28 16:55 ID:XzWDzrtQ
「こんな話」だって?
期待支援
457Classical名無しさん:07/07/28 16:57 ID:jZx8NMD2
ワルドローラー支援
458親友:07/07/28 17:00 ID:eMLkGddU
トリステイン魔法学院の屋根の上。
全てを包み込むかのような闇の中、キュルケは無二の親友であるタバサと独り対峙していた。
勿論、世間話をするような緩い空気は流れていない。
タバサの冷気と、キュルケの熱気。
お互いがお互いを飲み込もうと、獰猛に牙を剥いていた。
夜の学院上空に吹く風は、肌を刺すように冷たい。
キュルケの燃えるように真っ赤な髪すら、芯から冷たくなってしまうようであった。
しかし、驚異的なバランス感覚の持ち主であるタバサは、揺らぐことすらなくぬぼーっと棒立ちになっている。

「………誰?」
ふと、沈黙を破ってタバサがキュルケに質問をした。
『一体誰がキュルケをここに連れてきたのか』と聞いているらしい。
それを直ぐに看破したキュルケは、努めて普段通りの調子で答えた。
伊達に付き合いは長くない。

(お願いキュルケ!
お姉さまを止めてなのね、
きゅいきゅい……!)
そう言って自分に縋り付いてきた、依頼主の顔が目に浮かぶ。
気づけばキュルケの言葉には、抑えきれない悲しみと憤りが含まれていた。
459親友:07/07/28 17:02 ID:eMLkGddU
「あんたの使い魔のシルフィードよ。
あんた、使い魔を哀しませるなんて、ご主人様失格じゃなくて?
泣いてたわよ、あの子。
きゅいきゅいって」

「そう」
タバサは普段通り、どうでもよさげに呟いた。
普段通り、その口調には一切抑揚がない。
いつものキュルケなら、そんなタバサの口調の微妙な変化を読み取れたものだが……
……今は彼女の感情が全く読めない。
完璧なフラット。
つまるところ、タバサは本当に何とも思っていないのだという事実に思い至り、
キュルケはギリッと唇を噛み締めた。
今のタバサはまるで幽霊だ。
皮肉なことに、幽霊はタバサが最も毛嫌いしているものであった。
彼女をこんな復讐鬼に仕立て上げたDIOに、改めて怒りがこみ上げてくる。
キュルケは両腕を広げて、タバサの行く手を遮った。
タバサのマントが、夜風に靡いた。

「邪魔」

「するに決まってるじゃない!
あんたを行かせはしないわ!」
タバサは最後の最後、キュルケに警告した。
しかし、キュルケは断固としてその場を動かない。
タバサの顔つきが、徐々に冷たくなっていく。

「どうしても行くと言うのなら………!」
「押し通る」

「掛かって来なさい!」
460Classical名無しさん:07/07/28 17:03 ID:fSOvJXZo
しえーん
461親友:07/07/28 17:04 ID:eMLkGddU
キュルケは不敵な笑みを浮かべて、タバサを挑発した。
タバサの目が、完全に温度を失う。
人形のような澱んだ目で、タバサは自身の身長よりも大きな杖を構えた。
途端に、膨大な魔力が蒸気のようにぶわっと全身から溢れ出し、オーラとなってタバサを包んだ。
"ドドドドド……!!"

彼女の周りの空気が歪んで見えるような錯覚が、キュルケを襲う。
その圧迫感に息苦しさを感じつつ、キュルケは杖を構えた。

(こ、こりゃあ、ちと骨が折れそうだわ……)
内心ぼやくキュルケに、氷の嵐が吹き付けた。
広範囲に渡って荒れ狂う氷嵐(アイス・ストーム)は、どう動いても避けきれるものではない。
キュルケは杖を構え、呪文を唱えた。
炎のバリアが彼女の目前に現れ、氷の嵐を溶かし防いだ。
荒れ狂う風雪を防ぎきり、キュルケはニヤリと笑って見せた。
無論、これが小手調べに過ぎないことはお互いに分かっていた。
それでも、キュルケの立っている場所以外は、散々に破壊されてしまっている。
その惨状をチラリと横目で見やり、キュルケは"フライ"の魔法を唱えた。
462Classical名無しさん:07/07/28 17:05 ID:jMFnQpUU
これは…「悲劇」か、『百合百合』のどっちかだろうな…
463親友:07/07/28 17:05 ID:eMLkGddU
これ以上ここで暴れたら、学院は滅茶苦茶だ。
これは私情丸出しの個人的なケンカなのだから、周囲に迷惑をかけるわけにはいかない。
そう配慮しての、キュルケの行動だった。
フワリと宙を待ったキュルケは、ワザとタバサに追いつけるスピードで学院郊外の森へと飛んでいった。
誘い出して戦う場所を移すつもりであった。
それを見たタバサも、同じく"フライ"の魔法を使って飛翔した。
あっというまに二人の距離が縮まる。
タバサがしっかりと追いかけてきたのを確認し、キュルケは全力で"フライ"を使った。
風圧で目が開けられないほどの高速飛行に、周囲の景色がグングンと後ろに流れてゆき、
タバサの姿も小さくなってしまった。
だが、それでもタバサは余裕……といっても無表情だが……
の表情で加速し、キュルケを追撃してきた。
徐々に、徐々にその距離が再び縮まっていく。
そして、学院郊外の森の上空で、ついに二人は並んだ。
平行に飛行してくるタバサを見て、キュルケは唖然とした。
相変わらずタバサのメイジとしての実力には舌を巻く。
しかし、今は無駄なスピード比べをしている状況ではない。
464親友:07/07/28 17:07 ID:eMLkGddU
"フライ"を使いながら別の魔法を使うことは出来ないので、
キュルケはすぐ下の森へと高度を落とそうとした。
―――そんな無防備なキュルケの背中めがけて、タバサは杖を構え呪文を詠唱し始めた。
空気が震え、パチンと弾ける。

「"ライトニング・クラウド"」
馬鹿な!? と思った瞬間には、キュルケの全身を紫電が駆け巡っていた。

「キャァァアアァアアッッ!!」
焼きゴテを当てられたような熱さが背中を焦がしながら、キュルケは木の葉のように森へと墜ちていった。
電撃で意識がしばらくアッチの世界にトんだキュルケだったが、
地面に激突するギリギリのところで持ち直し、着地した。
地に足がついた途端に、キュルケはたまらず膝をついた。
まだ全身の筋肉がビクビクと痙攣している。
荒い息づかいを必死で整えながら、キュルケは空を仰いだ。
タバサが悠々と、キュルケから少し離れた場所に着地をしているところであった。
"フライ"を使用しながらの他の魔法の詠唱。
不可能ではないと聞いていたが、想像を絶する修業と精神力を要するとも聞いていた。
スクウェアクラスでも、出来る人はそうそう聞かない。
それをタバサは、事も無げにやってのけたのだ。
465Classical名無しさん:07/07/28 17:08 ID:fSOvJXZo
トライアングル同士の戦い支援
466Classical名無しさん:07/07/28 17:08 ID:zMqF7Nok
sien
467親友:07/07/28 17:10 ID:eMLkGddU
ふと、タバサと目が合い、キュルケは彼女の視線に戦慄した。
十五歳という幼い身でありながら、一体彼女はどこまで登り詰めたというのか……。
キュルケは急に怖くなった。
果たして自分は、タバサを止められるのだろうか?
早くも挫けそうになってしまう己の心を無理矢理奮い立たせて、
キュルケは"フレイム・ボール"の魔法を唱えた。
直径数メイルにも及ぶ巨大な火球が、唸りを上げてタバサに襲い掛かる。
間髪入れず、タバサの"アイス・ストーム"が火球を迎え撃った。
炎と氷が激突し、目映い光を周囲に放つ。
キュルケはこの時、自分の心に着実に根を張りだした恐怖という名のヤドリギを、
自覚してはいなかった。
しかし、一瞬でも生まれた心の弱さは、己の魔法の威力に確実に反映される。
気が付けば鉄が軋むような音と共に、キュルケの炎が"凍り付いていた"。
それを見たキュルケが、驚愕で目を見開いた。
物理的には有り得ないことだが、キュルケの操る炎は魔法の炎だ。
魔法とは、精神の強さである。
心のイメージが鮮明に映し出されれば、炎も凍りつくだろう。
つまり、精神力の面で、キュルケはタバサに負けてしまっているのだ。
468Classical名無しさん:07/07/28 17:10 ID:fSOvJXZo
あいん
469親友:07/07/28 17:12 ID:eMLkGddU
そんなはずはない、と否定する一方、心のどこかで妙に納得している自分が嫌だった。
冷酷な現実が、キュルケの焦りを加速させる。

凍り付いた炎ごと、氷嵐がキュルケを襲い、キュルケは慌てて"ファイヤー・ウォール"の魔法を唱えた。
キュルケの前に出現した巨大な炎の壁が、氷嵐を辛うじて防ぐ。
氷が蒸発し、水蒸気があたりに広がり始め、二人の視界を遮った。
マズいわね……! とキュルケは毒づいた。
水分が空気中に満ち満ちている場所でタバサに勝負を挑むのは、自殺行為と言えた。
どこから氷の刃が飛んでくるか、分かったものではないからだ。
ましてや相手は『風』属性のメイジ。
自分のちょっとした衣擦れの音でも、すぐさまこちらの位置を把握してくるだろう。
キュルケは森の奥へとかけだし、仕切り直すことにした。
それを確認したタバサは、即座に杖を構えた。

「ユビキタス・デル・ウィンデ……」
呪文が完成すると体がぶれ始め、タバサは分身した。
一つ……、二つ……、三つ……、四つ……、五つ……、
本体と合わせて、都合六人のタバサが並び立つ。
自身に限りなく近い分身を生み出す風魔法、風のユビキタス(遍在)であった。
470Classical名無しさん:07/07/28 17:13 ID:fSOvJXZo
ライトニング使われて偏在で人数負けてワルド涙目wwwwwwwwwwwwwwww
471Classical名無しさん:07/07/28 17:14 ID:jZx8NMD2
ワルドも肉の芽植えてもらえば強くなれるかも・・・
472親友:07/07/28 17:14 ID:eMLkGddU
六人のタバサは、お互いの姿を確認しあった。
ふと、一番端にいたタバサAが、その隣にいるタバサBに近づいて、
マントのズレを直した。

「ありがとう」

「……どういたしまして」
どっちもタバサで、どっちも無表情。
これが遍在の力なのだ。
一陣の風が吹いたと思ったら、三人のタバサをその場に残して、
三人のタバサの姿が幻のように消えていた。
残った三人のタバサは、お互いの顔を見合わせて頷くと、調子を合わせて一つの魔法を詠唱し始めた。
三人のタバサの詠唱に従って、透明な細い氷の線が無数に出現し、
キュルケが駆けていった方向の森全体に伸び始めた。
あたかも蜘蛛の巣のように。

to be continued……
473Classical名無しさん:07/07/28 17:15 ID:fSOvJXZo
GJ
偏在でいいので一人下さい
474DIO魔 ◆Wbi9AknFck :07/07/28 17:17 ID:eMLkGddU
以上、『投下した』……!
夜にもう一回投下出来るかも。
その時は、『アレ』が炸裂します。
……本編書かなきゃ。
475Classical名無しさん:07/07/28 17:18 ID:jMFnQpUU
GJ!!『アレ』って、凄く…怖いです…
476Classical名無しさん:07/07/28 17:19 ID:n9ktSHYw
『アレ』・・・・・・「パンティあげちゃう!」かな?
477Classical名無しさん:07/07/28 17:20 ID:v05Zyeto
GJ!シリアスな話なのにマントの下りで萌えてしまったw
478Classical名無しさん:07/07/28 17:27 ID:bM0rBywA
GJした
キュルケが可哀想だ…
罪な人だぜDIOさま…
479Classical名無しさん:07/07/28 17:27 ID:DCN6oeTk
羨ましいなあ…ここまで見事な番外編を幾つも書けるなんて…
もうなんていうかGJです!つかタバサつぇぇ!
480Classical名無しさん:07/07/28 17:42 ID:yk7zlAXg
偏在で複数プレイが可能と申したか・・・
481Classical名無しさん:07/07/28 17:50 ID:qj0fERyc
さあどーなるッ!?
482星屑 ◆LSP/td4iE2 :07/07/28 17:55 ID:gcY9qiEU
キュルケとタバサの友情はいったいどうなってしまうんだ……。
ところでタバサが偏在を使って迫ってくるってそれ何てハーレム?

18時から投下。
483Classical名無しさん:07/07/28 17:57 ID:2eds25MM
>>452
一度死のうぜ月厨
484スターダストは砕けない 1/6:07/07/28 18:00 ID:gcY9qiEU
一人! 使い魔が征く!

人気の無い寺院の中、承太郎はルイズを抱き上げて振り返ると、
いつの間にか扉の前に立っていた個性的な髪型の男に気づく。
「承太郎さん……これからどうする気っスか?
 七万の軍隊を足止めしないと、連合軍は壊滅確定っスよー」
「仗助か……。丁度いいところに来た、頼みがある」
「おッ! さっすが承太郎さん! 何か『策』があるんスねッ!」
もう勝利したも同然とばかりに楽観的な笑みを浮かべる仗助を連れて、
承太郎はルイズをお姫様抱っこしたまま寺院から出た。
そこには仗助の風竜アズーロが待っていた。
「仗助……。お前はルイズを連れて、ギーシュかシエスタのいる艦に戻れ」
「……援軍を呼ぶんスか? それはちょっと難しいんじゃ……」
「アルビオン軍は……俺一人で足止めする」
「……は?」
仗助は耳を疑い、顔をしかめた。
「すいません……ちょっと言葉の意味が理解できなかったっつ〜か……」
「聞こえなかったのか? アルビオン軍は俺一人で足止めする。
 お前はルイズを連れて艦隊に帰って、一緒に逃げるんだな……」
あまりにもプッツンした発言に仗助はめまいさえ起こした。
あの冷静で判断力に優れる承太郎さんが、なぜ自殺まがいの戦いに挑むのか?
「いったいどうしちまったんスか!?
 そんな無謀なセリフ、承太郎さんのキャラクターじゃないっスよ〜!!
 無敵のスタープラチナとガンダールヴでも、敵は七万、絶対殺されるっス!」
「何を勘違いしてやがる、俺はおめーの知ってる空条承太郎じゃあねえ。
 お前と同じ高校生で、ガンダールヴの承太郎だ」
承太郎はルイズを仗助に向かって差し出すが、仗助は受け取ろうとしない。
「冗談じゃないっスよ〜! 例え十七歳の承太郎さんでも、
 俺にとっては誰よりも頼りになって尊敬できる人なんスから!」
485Classical名無しさん:07/07/28 18:04 ID:7NCsN43k
支援
486Classical名無しさん:07/07/28 18:06 ID:jMFnQpUU
『ザ・支援!!!』
487スターダストは砕けない 2/6:07/07/28 18:06 ID:gcY9qiEU
拒絶の意を示した仗助を見ると、承太郎は無言でルイズを地面に寝かせた。
「俺は馬で行く。ルイズをここに置いてくっつーなら勝手にしな」
「……グレート。他に言葉が出ねー……」
「あばよ、仗助」
馬に乗るべく承太郎が仗助に背中を見せた瞬間、仗助はスタンドを出し殴りかかった。
「ドラァッ!」
間一髪、承太郎は半身を引いて拳を回避したが、
学ランにつけてある鎖を根元近くから真っ二つに割った。
ジャラジャラと音を立てて鎖が地面に落ちると、承太郎は鋭い双眸を仗助に向ける。
「力ずくで止めるつもりなら……相手になるぜ」
しかし仗助は両手を上げて降参の合図。
「いえ、奇襲が失敗した今……スタープラチナに肉弾戦で勝てるとは思ってないっス。
 ルイズさんは責任持って艦に送り届けますから……死なないでくださいよ」
身長の低いルイズを小脇に抱えながら、仗助はちぎれた鎖を拾ってポケットに放り込む。
「それじゃ、ルイズさんは責任を持って預からせていただきます」
「……適当に引っ掻き回したら逃げるから安心しな。
 おめーとは日本に帰ってから、改めて話をしたいからな……」
承太郎は馬に、仗助はルイズを抱えて風竜に。
承太郎は戦場へ、仗助は撤退する艦へ。
逆方向へと分かれ、向かっていった。

地図に記された小高い丘の上、朝日が暗闇に光を与えていった。
視界が開け、眼下にはタルブの村のような美しい草原が広がっている。
さらにその向こう、朝もやの中からアルビオンの主力軍が進行してきた。
承太郎は馬を逃がすと、デルフリンガーを抜く。
488スターダストは砕けない 3/6:07/07/28 18:08 ID:gcY9qiEU
「意外だねぇ。相棒は精神を操作されてるってのが嫌だったんだろ?
 なのに何でこんな事するのかね。相棒は強いのは認めるけど、間違いなく死ぬぜ」
「……だろうな。だが、俺は仲間を二度と死なせたくない……。
 その気持ちだけは、ルーンに操られたものじゃあない俺の意志だと確信を持てる」
「その確信のために戦うのかね。いや、立派、お見事。
 そんな相棒のために俺がとっておきのアドバイスしてやる。
 真っ直ぐ突っ込め。こうなったらどっから行っても同じだからよ。
 そんでもって指揮官狙いまくれ、頭をやれば身体は混乱するし足も止まる。
 一日ぐらいの時間は稼げるかもよ。時間を止めながらなら何とかなるだろ」
「……行くぜッ!」
「おうッ!」

朝もやをついて突っ込む承太郎に最初に気づいたのは前衛の捜索騎兵隊ではなく、
後続の銃兵を指揮する士官の使い魔のフクロウだった。
「……何、一人だと?」
敵が一人である事をいぶかしく思いながらも、馬のような速力に驚き、
銃兵に弾込めを命じた。その間に承太郎は捜索騎兵隊を斬り飛ばす。
あまりの速さに騎兵隊はタイミングを見誤り、一方的に馬から落とされてしまった。
さらに銃兵が弾を装填する前に仕官を発見すると、杖を持っている手を剣で切断。
慌てて銃兵達が承太郎に向けて発砲するが、
気がついたら承太郎は土煙を残して消え去っていた。
使い魔を使役し上空から承太郎の姿を見ていたメイジ達は、
承太郎が物凄い勢いで空に跳び上がった事に驚愕した。
「オラァッ!」
腕からわずかにスタープラチナの腕だけを浮かせた承太郎は、
銃弾を指で弾き四方八方へと飛ばして使い魔と思われる鳥を次々に撃ち落とす。
承太郎が地面に着地するタイミングを見計らって他のメイジが魔法を放つも、
それらはすべてデルフリンガーの口に吸い込まれて消えてしまう。
着地した承太郎は一足飛びに騎兵隊の隊長へ肉薄してスタープラチナの拳を叩き込んだ。
489Classical名無しさん:07/07/28 18:08 ID:/8LJ3wUU
支援!
490スターダストは砕けない 4/6:07/07/28 18:09 ID:gcY9qiEU
承太郎は時に跳び、時に駆け、敵軍を翻弄する。
単騎であったため同士討ちを避けるべく銃や投射武器の発砲が禁止され、
メイジ以外の兵隊はガンダールヴの承太郎相手に接近戦をしいられた。
だが兵士達は平民には見えないスタンドの拳の弾幕により四方八方へ吹っ飛ばされる。
吹っ飛んだ兵士の重量を受け、他の兵士にまで被害が及ぶ中、
メイジ達は次々に承太郎へと魔法を放った。
さすがにガンダールヴの速度を持ってしても受け切れない数だが、
スタープラチナの髪の毛が逆立つと同時にそれらは空中で停止した。
「スタープラチナ・ザ・ワールド!!」
氷の矢、炎の球、風の刃、すべてが静止した中、承太郎はスタープラチナで地面を殴る。
「オラオラオラオラオラオラオラオラッ!!」
あっという間に承太郎の周囲はめくり返された土で覆われ姿を隠すと、
地面すれすれを駆け抜けながら銃弾を指で弾き飛ばし、ターゲットに向かって疾駆する。
時が動き出した直後、突然現れた土の幕に魔法が命中する。中身は当然空っぽだ。
承太郎を見失ったメイジ達は慌ててその姿を探すが、その身体に突然銃弾が命中する。
時間を止めている間に承太郎が放ったものだ。
当然銃声など無く、メイジ達は何にやられたのかすら理解せぬまま倒れた。
「オオラァッ!」
マンティコアにまたがった偉そうな騎士を発見した承太郎は、
デルフリンガーを横薙ぎにして周囲にいた兵士を吹っ飛ばす。
騎士はマンティコアを承太郎にけしかけるが、
鋭い牙を生やした口がスタープラチナのアッパーで無理矢理閉じられ、あごが砕ける。
マンティコアから落っこちた騎士の足をデルフリンガーで深く斬りつけた承太郎は、
続いて槍ぶすまを作っている部隊へと跳躍した。
槍ぶすまを飛び越えられ、指揮官のメイジは咄嗟に詠唱するが間に合わず、
スタープラチナで顔面を踏みつけられて昏倒、顔を足場にして承太郎は再び跳躍した。
491Classical名無しさん:07/07/28 18:11 ID:/8LJ3wUU
支援紫煙私怨んんんんっ!!
492Classical名無しさん:07/07/28 18:11 ID:/BWc/O7g
支援っ!
493Classical名無しさん:07/07/28 18:12 ID:7NCsN43k
支援する
494Classical名無しさん:07/07/28 18:12 ID:jMFnQpUU
時止めが連続使用出来得るのであれば何とかなるかもな的支援
495Classical名無しさん:07/07/28 18:13 ID:ARpJlq1.
ガンダールヴの動きとデルフの吸収で対応しきれない分は時止めか
10秒の間隔置く必要があるから……意外と体力尽きるまで持つんじゃね?
496Classical名無しさん:07/07/28 18:13 ID:A.qArKTk
なるほど仗助が鎖をちぎったのは「治す」ためか
497Classical名無しさん:07/07/28 18:13 ID:5iVK2/w.
10秒だっけ?数呼吸じゃなかったっけ?
498Classical名無しさん:07/07/28 18:14 ID:Mk2UahDE
何という逆レイプw
承り強すぎてワロタ
499Classical名無しさん:07/07/28 18:16 ID:XzWDzrtQ
支援!
すげえ
500スターダストは砕けない 5/6:07/07/28 18:16 ID:gcY9qiEU
弓兵隊を指揮していた若い士官は慌てていたため、誤って弓の発射を命じてしまった。
上空から舞い降りる承太郎は自分に命中する矢だけを狙い、
スタープラチナの拳の弾幕で撃ち落とす。はずれた弓は味方に辺り同士討ちが始まった。
お礼とばかりに承太郎は銃弾を指で弾き飛ばし、弓兵隊の仕官の肩を射抜く。
着地した承太郎は、近くにいた兵士達を剣で薙ぎ払った。ただし峰を使ってだ。
「相棒! さっきから致命傷を与えねーように戦ってねーか!?」
「俺の敵はクロムウェルとレコン・キスタだ! アルビオン軍じゃねーぜ!」

まるで流星のように承太郎は戦場を駆け抜ける。
近距離をデルフリンガー、中距離をスタープラチナ、遠距離を銃弾で攻撃し、
敵軍の放つ魔法を回避しきれない状況に陥った時のみ時間を止める。
突然消え、突然現れ、あるいは気がついたら倒されていたりと、
アルビオン軍は時間の経過に比例して混乱を高めていった。

その混乱が、歯車を狂わせる。
完全に指揮を失ったメイジ達が、連携も何もない滅茶苦茶な魔法を放った。
時間停止は、一度行うと再び行うためには数呼吸分の休息が必要だ。
だから時間停止せずに対処できる攻撃はできる限りスタンドとデルフリンガーで防ぐ。
そのようにして承太郎は斜め前方から飛んできた無数の氷の槍を拳の弾幕で叩き落し、
左側から飛んできた巨大な炎の球、恐らく火の三乗くらいの威力だろう、
それをデルフリンガーの口で素早く吸い込ませる。
直後、右の脇腹が突然裂けた。
「な……にィッ!?」
隊列を乱してしまい偶然承太郎の背後を取ったメイジが、エア・カッターを放ったのだ。
承太郎、スタープラチナ、デルフリンガー、三つの目を持つ彼等が、
戦場の中で偶然生んでしまった死角にそのメイジはいたのだ。
501スターダストは砕けない 6/6:07/07/28 18:18 ID:gcY9qiEU
「今だ! やれ!」
メイジの一群の中から号令が聞こえ、メイジ達が次々と魔法を放つ。
氷の粒を孕んだ風が左足を切り刻み、スタープラチナの右肩を火球が焼く。
「くっ……スタープラチナ・ザ・ワールド!!」
咄嗟に時を止め、先程号令をかけた男へと向かって承太郎は跳び上がる。
あれほどの数のメイジに守られている男、恐らくこの大軍を率いる将と見た。
ならばそいつさえ倒せば軍の混乱は頂点を極めるだろう、後は逃げるだけだ。
しかし負傷のためか、連続して時を止めて戦った疲労のせいか、
敵大将を射程圏内に納めるよりも早く時間停止は解除される。
突然前方から飛んで迫ってくる承太郎の姿に気づいた将軍は、素早く杖を抜いて詠唱。
妨害すべくスタープラチナで銃弾を一発弾き飛ばすが、
将軍はその弾道を見切ると杖で叩き落すした。
承太郎と将軍の距離が詰まる。
「スタープラチナ!」
「エア・カッター!」
風の刃がスタープラチナの強靭な肉体を切り裂いていく、
それでも承太郎は止まらず将軍に拳をマシンガンのように浴びせると、
着地に失敗してその場に転がった。
将軍も吹っ飛ばされ気絶してしまったため、連合軍撤退までの時間稼ぎは成功した。
が、この場で戦闘不能に陥った承太郎の末路はたったひとつしかなかった。
「ぐっ……」
学ランを血でにじませる承太郎に、将軍の周囲を固めていたメイジ達が杖を向ける。
(これ……までか……)
デルフリンガーを握っていても、身体の痛みは引かないし力も湧いてこない。
「もう駄目だね。相棒、さよなら」
別れを告げるデルフリンガー、メイジ達の詠唱が終わるのを待つ承太郎。
その時、ほんのわずか……誰も気づかない程度だが、承太郎達の身体に薄い影が落ちた。
502Classical名無しさん:07/07/28 18:19 ID:5iVK2/w.
サザエ!サザエ!
503星屑 ◆LSP/td4iE2 :07/07/28 18:20 ID:gcY9qiEU
以上ッ! 投下した……。
基本100秒置きに投下してるのに、二回くらい連続で「二重カキコですか?」とかマジ堪忍。
504Classical名無しさん:07/07/28 18:20 ID:gwAZxAYE
韓ドラもびっくりな何という生殺し
続きが気になってしょうがない
505Classical名無しさん:07/07/28 18:21 ID:W6LagodM
GJ!
こんな所で終わるとは続きが気になるじゃあないか
506Classical名無しさん:07/07/28 18:22 ID:jMFnQpUU
GJ!!グレートっすよ星屑さん!
507Classical名無しさん:07/07/28 18:30 ID:XzWDzrtQ
なんという無茶な戦闘力
承りはいろんな意味で反則的だな!
GJ!
508Classical名無しさん:07/07/28 18:39 ID:odfczeiM
ビューティフル…
509Classical名無しさん:07/07/28 18:40 ID:fz8klsjE
ジョー……
510Classical名無しさん:07/07/28 18:46 ID:kYOCphAA
タロー…
511Classical名無しさん:07/07/28 18:48 ID:s6ZkaykY
ジロー…
512Classical名無しさん:07/07/28 18:48 ID:uNsj/3mY
スローじゃなくて普通に時止めですね
513Classical名無しさん:07/07/28 18:55 ID:jMFnQpUU
>>512
逆に考えるんだ…『時間を止めている』と考えるんじゃなく、
『自分のマックスピードが凄すぎて周りが止まって見えるくらい早く動いてる』
そう考えるんだ…
514Classical名無しさん:07/07/28 19:08 ID:C/mb.WNo
>>513
009乙
515Classical名無しさん:07/07/28 19:12 ID:A.qArKTk
>>513
そうじゃない
「GEに殴られて精神だけが暴走している」そう考えるんだ
516Classical名無しさん:07/07/28 19:27 ID:MxqS0HVc
体が置いてけぼりじゃねぇかwwwwwwww
517Classical名無しさん:07/07/28 19:32 ID:YDz9YlZ6
星屑GJ!
>俺は仲間を二度と死なせたくない……
>その気持ちだけは、ルーンに操られたものじゃあない俺の意志だと確信を持てる
ここは3部の承太郎が言うと重みがありすぎる
信念をもった者は強いが7万はやはりキツイか
518Classical名無しさん:07/07/28 19:32 ID:nDfkKz6E
逆に考えるんだ、その体感時間の中でネタを考えれば良いと。
519Classical名無しさん:07/07/28 20:10 ID:MxqS0HVc
          __________,,,,
         .7;:::::::::::::;:::::::::::;::::::::;;;;;;;;ヽ
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         〃 {_{⌒   ⌒ リ| l │ i|
         レ!小l●    ● 从 |、i|  オレが時を止めた……
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
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            /'rイイvイ ノ|イ,へ、
           lV l~V,イ^レ' ν;;/ ノ て、.
             /し' / ,ィγ'`ヽ ヽ ノ ̄;; `>
          `> /ヽノ?,三ヽハイィ ;,,'`て
         〃 _イヽレ /  し| l │て'" 
         | / ●    ●   V|て   そして時は動き出せ
          ヽ|,⊃ 、_,、_, ⊂⊃ ;;メ,
        /⌒ヽ__ ヘ   ゝ._)   ,j '/⌒i
      \ /:ノ:ィ:| l>,、 __, イ /;;;;;;/
        \'  〈《:::::::::::::::::》 〉人. ∧

520Classical名無しさん:07/07/28 20:17 ID:YuDkwtUY
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521Classical名無しさん:07/07/28 20:23 ID:S4EZw072
星屑さんGJ!
承太郎…!
522初代スレ506:07/07/28 20:53 ID:uOVQyPDg
9時に投下する!と宣言しよう!と宣言したい!と宣言する!
523Classical名無しさん:07/07/28 20:54 ID:/8LJ3wUU
支援する!
524Classical名無しさん:07/07/28 20:55 ID:57miMD5s
こいやあああああああああああああああああああ
525Classical名無しさん:07/07/28 20:59 ID:jMFnQpUU
ふふふ…下品な話じゃないんですが。『支援』しちゃいましてね…
526Classical名無しさん:07/07/28 20:59 ID:hNzr9nfY
こいつぁ丈助が千切れた鎖をドラァとみたねッ!
527使い魔は静かに暮らしたい:07/07/28 21:01 ID:uOVQyPDg
朝食というにはあまりに重たい。
食堂の食事を見ながら改めてそう思う。これらを朝に食べるのは遠慮したいものだ。
どう見てもディナーだからな。
そう思いながらルイズの椅子を引く。
椅子にルイズが座ったのを確認して私も空いている椅子に座ろうとする。
しかし空いている椅子は無かった。前回座った場所にはマリコルヌが座っていたからだ。
「マリコルヌ。どうして朝早くから席に着いてたんだ?」
「べ、別にいいじゃないか」
そうか。昨日のことがあるから座られる前に座ってしまおうということか。
しかしこれは好都合だな。なかなかいい言い訳になる。
そう思いながらマリコルヌの隣に立つ。
マリコルヌの体がビクリと震える。昨日のことを思い出したのだろう。
しかし今私は苛立ってないから昨日のようなことはしない。むしろそのことで迷惑をかけたその礼をしてあげようというのに。
する理由はある。無駄な遺恨を残さないためだ。仮にも貴族だからな。
マリコルヌの前にあったパンをとりマリコルヌのナイフを使い切り込みを入れる。
「な、なにをするんだ?」
すこしビクつきながらマリコルヌが聞いてくる。そりゃ突然自分の食事に手を出されたんだから聞くのは当然か。
「昨日の謝罪代わりさ」
「へ?」
マリコルヌはまるでわからないというような顔をしている。
わかったらおかしいがな。
528使い魔は静かに暮らしたい:07/07/28 21:02 ID:uOVQyPDg
切込みを入れたパンの間に彩りを重視しながら具をつめていく。
ふむ、初めてにしてはなかなかうまくできていると思う。
「あんたなにしてんの?」
ルイズは私の行動を奇異の視線で見詰めてくる。
しかしそれには取り合わず、同じものを後3つ作る。全て彩りを一番に重視してだ。勿論味のことも考えている。
食べたこと無いものも入れたが。
彩りを重視する理由は簡単だ。マリコルヌは貴族。見た目がダメなものを食べるわけが無い。
できたそれらをマリコルヌの皿の上に乗せる。
「こ、これは?」
「サンドイッチだ」
「これが?」
そう私が作ったのはサンドイッチだった。記憶にあるサンドイッチを真似て作ったものだがなかなかうまくできている。
彩りも鮮やかでおいしそうだ。
しかしマリコルヌが疑問に思っているあたり自分が知っているサンドイッチと形が違うのだろう。どうでもいいけどな。
そのうち二つを私が手に取る。これは私の分だ。それを持ち食堂を出ようとする。
「ちょ、ちょっとどこ行くのよ!」
それに驚いたのかルイズが私を呼び止める。
「外に行くんだ。ここは席が埋まっていて座れないだろう?」
そう言うと急ぎ足で食堂を出る。
「椅子を持ってくればいいじゃない!」
なにやら言ってくるルイズは無視した。朝からあんな食事が食えるか。見てるだけで胸焼けしそうだ。
529Classical名無しさん:07/07/28 21:03 ID:zKu/2fnk
承り大暴れ→サザエ高高度上空で待機→承り体力とか怪我とか多くなる→サザエと空中でランデブーして全快→最初に戻る
530使い魔は静かに暮らしたい:07/07/28 21:03 ID:uOVQyPDg
さてどこで食べようか。
すこし歩くと丁度座り心地がよさそうな場所があった。
ここで食べるとしよう。そう決め腰を落とす。
作ったサンドイッチを口にする。
……うん、おいしいじゃないか。すこし苦かったりするけど。でも気になるようなものじゃない。
むしろそれが他の味をより引き立てる。
初めての料理(といえるかどうかは知らないが)はまさに最高の出来栄えだった。
適当に作ったのにこれだけのものができるなんてもしかして俺天才か?
いい気分になりながら食べていく。
そして簡単に1つ目を食べ終えてしまった。
続いて2つ目を一齧りする。そのとき目に何かが映った。
何かと思いそれに目を向けるとそこには一匹の子猫がいた。
その日、私は猫に出会った。
531Classical名無しさん:07/07/28 21:04 ID:gcY9qiEU
猫が好きw
支援だ!
532使い魔は静かに暮らしたい:07/07/28 21:04 ID:uOVQyPDg
マリコルヌは目の前にサンドイッチを見ていた。
あのルイズの使い魔が作ったサンドイッチだ。サンドイッチといっていたからサンドイッチなのだろう。
しかしこんなサンドイッチ見たことが無い。
パンは完全に切り離していないし具も何種類も入れていた。はしばみ草も入れていたのだ。
警戒するなというほうが無茶だ。しかし……
ゴクリ、と咽喉が鳴る。
見た目が鮮やかでとてもおいしそうだ。それに自分の前で作っていたのだから何か小細工ができるわけでもない。
それにあの使い魔は言っていたではないか、昨日の謝礼だと。
謝礼に変なことをするわけが無い。
そうだ。なんで僕が食べ物なんかで脅えなくちゃいけないんだ。
これを作ったのはあの使い魔だけど、このサンドイッチがあの使い魔というわけではないんだ!
意を決しサンドイッチを手に取る。
額から一筋汗が流れ落ちる。昨日のことが思い出される。
それを一緒に飲み込むが如く、マリコルヌは一気にサンドイッチに齧り付いた。
…………………………………………………これは!
「……おいしい」
見た目通り。いいや、それ以上に美味しい!
こんなにも美味しいサンドイッチがあるなんて!はしばみ草は物凄く苦いことで知られていて皆たべない。
しかしこれに入っているはしばみ草は別物に思えた。
確かに苦い。それは間違いないのだ。しかしその苦さが次に舌に触れる食材の味をより鮮明に感じさせてくれる!
脂っこいものをさっぱりさせてくれる!
色々な食材をはしばみ草がうまくまとめている感じすらする。これなら美味しく食べられる!
これが本当のサンドイッチ、まさにサンド・ザ・サンド!
こんなに美味しいものを僕に作ってくれるなんて!あの使い魔は実は言うほど怖くないのかもしれない。
このサンドイッチをきっかけにマリコルヌはヨシカゲをあまり恐れなくなった。
533Classical名無しさん:07/07/28 21:06 ID:gcY9qiEU
はしばみ草大活躍だとおおおおお!?
534Shine On You Crazy Diamond:07/07/28 21:06 ID:uOVQyPDg
観察を始めて3時間ほど経った。まあ、観察といってもヨシカゲの後ろをつけ、事あるごとに昨日のことを問い詰めていただけなので観察とはいえないかもしれない。
しかしヨシカゲにはいつもと何の変化も無かった。わかったことはヨシカゲは想像以上に良く働いているということだけだった。
そして大体仕事が終わり部屋に戻る。
ヨシカゲはわたしが睨んでもどんな反応もせずクローゼットを整理する。
もはや無駄とわかっているが一応昨日のことを怒鳴りつける。やはり無駄だった。
そんなことをしていると突然何の断りもなくドアが開かれた。
「ヨシカゲ!」
ドアを開けたのはツェルプストーだった。ツェルプストーは然も当然だというように部屋にズカズカと入ってきた。
その後に続き 青い髪をした眼鏡の少女も入ってくる。
それらにわたしは突然のことで反応できなかった。
ツェルプストーは何かを抱えヨシカゲに近寄った。持っていたのは剣だ。。
ところどころに宝石が散りばめられた1,5メイルはある大剣だった。
わたしが買った錆び錆びの剣とは比べ物にならないほど高いのは一目瞭然だった。
そしてあろうことかその剣をヨシカゲに渡したのだ!
「はいプレゼントよ。この剣を鍛えたのはゲルマニアの錬金魔術師シュペー卿だそうよ?立派な剣よね。それを振るうヨシカゲを想像すると惚れ惚れするわ」
「なに勝手に人の部屋に入ってきてるのよ!」
ここでようやく再起動に成功しツェルプストーを怒鳴りつける。
「ほら抜いてごらんなさいな。ダーリンもきっと気に入るわよ」
しかしツェルプストーはどこ吹く風といったようにこちらを無視する。
こんな風な人を育てるゲルマニアはやはり野蛮な国だ!皆が皆こんな風に常識が無いに違いない!
ヨシカゲはツェルプストーの言葉に従うように剣を鞘から引き抜く。その刀身は諸刃で鏡のように磨き上げられ光っている。
「それにしても相変わらず、色気のない部屋ね」
突然ツェルプストーがわたしの部屋を見回しながらそんなことをのたまった。
535Shine On You Crazy Diamond:07/07/28 21:07 ID:uOVQyPDg
なんだとコラァ……
「なにいってんのよ。あんたの部屋が色ボケてるだけでしょ。部屋を彩る時間があるなら常識でも習ったらどう?もしかして、それもできないくらい頭が色ボケしてるの?」
キュルケを挑発するように言葉を返す。
突然人の部屋に入ってきてこちらを無視して、あまつさえ人の部屋にケチつける奴にこれぐらい言うのは当然だ。
さすがに今の言葉にはツェルプストーも聞き逃せないところがあったのだろう。
ようやくこちらを見てくる。いや、睨んでくる。
「使い魔にボロい剣しか持たせれないくせになにを言ってるの?ま、どうせヨシカゲはこの剣を使うことになるけどね」
「どういう意味?ツェルプストー」
「だから、ヨシカゲの剣があまりにもボロボロで哀れだから、そっち使いなさいって言ってるのよ」
だれがツェルプストーのものから物など貰うものか!
「おあいにくさま。使い魔の使う道具なら間に合ってるの。ねぇ、ヨシカゲ」
こっちはヨシカゲの要望にこたえて剣を買ったのだ!だからヨシカゲは今の剣で満足しているはずだ!

このときわたしはすっかりヨシカゲに対する疑惑を頭から消し去っていた。

「いや、剣が多いほうが何かと便利だろう。それにこれはデルフリンガーより良く切れそうだ」
わたしの問いにヨシカゲは即答した。
わたしの期待を裏切った答えだった。勿論いい意味では決してない。
なにを言ってるんだこいつは!?
わたしはあんたの要望で剣を買ったのに!
この思いを言葉には出さない。出せばツェルプストーに口を出す口実を与えるだけだ。
しかしその思い目に乗せヨシカゲを睨みあげる。
「返しなさい。あんたには、あのしゃべるのがあるじゃない」
「錆びた剣と錆びてない剣なら錆びてない剣の方が切れるに決まってる。それにただでくれるというんだ。
なぜキュルケを嫌っているのかは知らないが戦力が増えるならそれに越したことは無いだろう」
ヨシカゲは貰ってなにが悪いといった顔で鞘に剣を収める。
536Shine On You Crazy Diamond:07/07/28 21:08 ID:uOVQyPDg
怒りがこみ上げてくる。なら何故錆びた剣なんか買わせたのだ!
わたしは多少高かろうが見栄えがいい剣を買えといったのに!錆びた剣選んだのはヨシカゲなのに!
ヨシカゲを睨む目がさらに鋭くなる。
「嫉妬はみっともないわよ?ヴァリエール」
いきなりツェルプストーが口を挟んでくる。
ものすごく勝ち誇ったような声だ。腹が立つ!というより嫉妬?
「嫉妬?誰が嫉妬してるのよ!」
「そうじゃない。ヨシカゲはあなたが買った剣より、私が買った剣の方がいい剣だって言ってるから、嫉妬してるんじゃなくって?」
ツェルプストーはそん風に自信満々に答える。
ヴァリエールがツェルプストーに嫉妬などするはずがあるわけない!
「誰がよ!やめてよね!ツェルプストーの者からは豆1つ恵んでもらいたくない!そんだけよ!」
ヨシカゲが持っている剣の見る。
大体こんな剣があるからいけないのだ!
ヨシカゲから奪おうと手を伸ばす。が、ヨシカゲはその手を避ける。
ヨシカゲの顔はいつもと変わらずすまし顔だった。
この犬ぅううううううううううううううううう!!!
「見てごらんなさい?ヨシカゲはこの剣が気に入ってるじゃないの」
うるさい!
「ねえ、あなた。よくって?剣も女も、ゲルマニア生まれに限るわよ」
ツェルプストーがヨシカゲに話しかけながらこちらを見据える。
「トリステインの女ときたら、このルイズみたいに嫉妬深くって、気が短くって、ヒステリーで、プライドばっかり高くって、どうしようもないんだから」
なんですって!
ツェルプストーを睨みつける。ツェルプストーの顔には敗北者を嘲るような表情が浮かんでいた。
「なによ。ホントのことじゃない」
この表情はほんとうに腹が立つ!ツェルプストーがしているとなればなおさらだ!
537Classical名無しさん:07/07/28 21:09 ID:lVbheXUA
支援
538Shine On You Crazy Diamond:07/07/28 21:09 ID:uOVQyPDg
どうやってこの女からこの表情を消し去り、尚且つ自尊心を逆撫でできる言葉を考える。
「た、ただの色ボケが言ってくれるじゃない!なあに?ゲルマニアで男を漁りすぎて相手にされなくなったから、トリステインまで留学してきたんでしょ?
男のことしか考えられないなんて、ぎゃ、逆に哀れだから同情してあげてもいいわよ」
言ってやった!これ以上無いほど、これまでの中で一番完璧な挑発だ。
おまけで笑顔までしてあげるわ!
「言ってくれるわね。ヴァリエール……」
ツェルプストーの顔色が変わる。相当利いたようだ。
利かなければ自信を無くしていたところだ。そして目標が達成できただけでなくこんなチャンスまでくれるなんて!
言いたくて堪らなかったのよ!
「なによ。ホントのことでしょう?」
そしてこれが怒りの我慢の限界でもあった。
この言葉言った瞬間杖をとろうと手を伸ばす。ツェルプストーも同じだった。
そして杖を手に取りいざ攻撃を放とうとした瞬間、突風で杖が手から飛んでいく。これもツェルプストーと同じだった。
なんで屋内で風が!?
風が吹いてきた方向を見るとそこにはツェルプストーと一緒に部屋に入ってきた眼鏡をかけた少女がいた。
「室内」
眼鏡をかけた女は淡々とそう言った。
そうだ。こいつもいたんだった。ツェルプストーに気が回っていて忘れていた。
こいつもこいつでなぜこんなところにいるんだか。
「なにこの子?さっきからいるけど」
まったく我が物顔でこの部屋にいることが忌々しい。
539使い魔は静かに暮らしたい:07/07/28 21:10 ID:uOVQyPDg
「あたしの友達よ」
そうか。通りで忌々しいわけだ。
「なんで、あんたの友達がわたしの部屋にいるのよ」
「いいじゃない」
ツェルプストーはそう言いながら睨んでくる。
なにがいいじゃないよなにが!?
そのまま暫らく睨みあう。
すると突然ツェルプストーが視線を逸らす。
「じゃあ、ヨシカゲに決めてもらいましょう」
逸らしたと思ったらそんなことを言い出した。
しかしそれはいいかもしれない。
「そうね、あんたの剣で揉めてんだから」
そう、わたしはヨシカゲのご主人様なのだ。ヨシカゲに食事を与えているのはわたしだ。しかも鳥の皮まで毎日つけている。毎日だ。
毛布だって渡してやった。寒くないようにだ。部屋で寝ることも許可してる。
それに望んだ武器も買い与えてやった。
これだけしていれば忠誠心からわたしが買った剣を選ぶに違いない!
そう思った。そう思っていた。
「じゃあこちらを使うとしよう」
ヨシカゲは即答した。ツェルプストーの剣を使うと。
即答したのだ。
540初代スレ506:07/07/28 21:12 ID:uOVQyPDg
以上!

写真に一緒に写っていたやつが気にせずにケラケラ笑ってたらムカつくよな?
俺はムカつく。だから殴った。後悔はしてない。
541Classical名無しさん:07/07/28 21:13 ID:/8LJ3wUU
な、なんだってー!?
GJな作品を投下した事は兎も角、幽霊を殴った方法を言えー!
542Classical名無しさん:07/07/28 21:14 ID:rBUTknLE
タイトル途中で違っとる・・・
543Classical名無しさん:07/07/28 21:15 ID:v05Zyeto
GJ!
猫どうなる?しかし、一人称ルイズはかわいいw
>>542
二つ同時連載なのだよ
544Classical名無しさん:07/07/28 21:16 ID:gcY9qiEU
GJ!
鳥の皮だの毛布だので本当に忠誠心を持つと思うとはさすが貴族様だぜ!

逆に考えるんだ。
一緒に写ってた奴はお払いを受けないから、呪いや祟りはそいつが一身に引き受けると……。
545Classical名無しさん:07/07/28 21:17 ID:uNsj/3mY
GJ
即答wwデルフ涙目ww
546初代スレ506:07/07/28 21:18 ID:uOVQyPDg
最後の題名間違えてた!
最後の題名はわかっているかもしれませんがShine On You Crazy Diamondです。
547Classical名無しさん:07/07/28 21:20 ID:z55jr0Pc
ルイズ編のタイトルがクレDなのがすごく気になるな
548Classical名無しさん:07/07/28 21:21 ID:uiwfcaGI
初代スレ506さん
前スレ976を小ネタに追加しても、いいかなぁぁぁぁぁ?

子供が言うトマトが好きか嫌いかってレベルで答えてくれてかまわない
549Classical名無しさん:07/07/28 21:23 ID:YDz9YlZ6
GJ!
一人称だと心情がそのまま分かるという利点が上手く出ていて良い
返す返すもルイズと吉良のコンビは特殊だな

550Classical名無しさん:07/07/28 21:25 ID:S4EZw072
GJ!
吉良と猫のコンビか…どーなるんだ
551初代スレ506:07/07/28 21:27 ID:uOVQyPDg
>>548
トマトは好きです。でもシュークリームはもっと好きです。

>>547
言える範囲でいうならスタンドのクレDをかけているのと歌の歌詞かな?
552星屑 ◆LSP/td4iE2 :07/07/28 21:33 ID:gcY9qiEU
40分から続き投下よろしいか。
553548:07/07/28 21:34 ID:uiwfcaGI
初代スレ506・・・
あなたの「答え」は・・・
今日の夜空に光る満月よりも
明るい輝きで「道」を照らしている

そして我々が
これから
「向かうべき・・・正しい道」をもっ!
554Classical名無しさん:07/07/28 21:35 ID:C/mb.WNo
星屑キター!!
……つか早いですよダンナ
555Classical名無しさん:07/07/28 21:36 ID:0/PKnta.
加速している!
556Classical名無しさん:07/07/28 21:36 ID:YDz9YlZ6
歩道が空いて(ry
早すぎてびっくりしたw
557Classical名無しさん:07/07/28 21:37 ID:/8LJ3wUU
お、恐れていた(楽しみにしていた)事が……加速が始まった!
神父がくるぞぉー!
558Classical名無しさん:07/07/28 21:39 ID:Mk2UahDE
星屑さんがね、プロポーズしてくれたの。
40分の投下が終わって無事に帰ってきたら、タルブの村で一緒に暮らそうって。
559Classical名無しさん:07/07/28 21:39 ID:fSOvJXZo
つ、次はいつ投下が来るんだ…?わ、わたしのそばによるにゃー!
560スターダストは砕けない 1/6:07/07/28 21:39 ID:gcY9qiEU
二人! 使い魔が疾ぶ!

空条承太郎絶体絶命。周囲を取り囲んだメイジ達の詠唱は今にも終わろうとしていた。
放たれるのは炎か、氷か、風か。何にせよ承太郎を絶命させるには十分な威力。
何とか時を止めて窮地を脱しようにも、ついさっき止めたばかりで休みが足りない。
冷静に、承太郎は判断した。自分はここで死ぬのだと。
そして魔法の詠唱が終わるのを静かに聞いて――鎖がジャリと音を鳴らす。
視線を向けてみれば、付け根近くから壊された学ランの鎖が、
重力に逆らい屹立して震えていた。
それが何なのか理解するよりも早く、詠唱を終えた魔法が放たれるよりも早く、
鎖は見えない糸に引っ張られるように上空へと飛び上がった!
繋がれている学ランごと! 学ランを着ている承太郎ごと!
一瞬遅れて承太郎がさっきまで倒れていた地面に魔法が叩き込まれ土煙が上がる。
魔法をはずしてしまったメイジ達は、慌てて空を見上げた。
承太郎はグングンと高度を上げていて、その先には一匹の風竜の姿。
「これは……まさか!」
「ぶった切った鎖を直せばよぉ〜……当然引っ張られる。
 俺が鎖をしっかり掴んでおけば……!
 UFOキャッチャーよりも確実に承太郎さんを拾い上げれるぜぇ〜」
風竜の上まで引っ張り上げられた承太郎は、風竜の主の個性的な髪型を見た。
「ルイズさんは無事送り届けました。助けに来たっスよ、承太郎さん!」
仗助の手の中にあった鎖が、承太郎の学ランの鎖と繋がる。
間に合ってよかったと笑顔を浮かべる仗助を見て、
承太郎も思わず微笑を見せて返した。
「この高度なら竜騎士でもない限り手出しはされません、安心していーっスよ」
そう言いながらクレイジー・Dで承太郎の身体や学ランに触れる。
すると身体の傷どころか破れた服まで元通りになった。
「助かった……。礼を言うぜ、仗助」
「一緒に1999年の杜王町へ行くまでは、死ぬ訳にはいかねーっスから」
561Classical名無しさん:07/07/28 21:40 ID:uiwfcaGI
スタープラチナに止められる時間の限界はない!
562Classical名無しさん:07/07/28 21:41 ID:hmxUNGrc
支援
563スターダストは砕けない 2/6:07/07/28 21:41 ID:gcY9qiEU
二人は笑みを交わす。
仗助はようやく十七歳の承太郎と真に信頼できる関係になれたと思った。
勇気と闘志が湧いてくる。
大人の承太郎のようにクールなばかりではなく、
烈火のような熱さを秘める承太郎の姿を垣間見たため、親近感は大幅アップだ!
「それじゃあ帰るとしますか。旗艦のヴュンなんたら号でいいスよね?」
「仗助。1999年の俺はいい歳だったろうが、今の俺は十七歳だ。
 敬語や丁寧語を使う必要はねーぜ……。それと……できれば行き先は変えてもらいたい」
「行き先? どこへっスか?」
「首都ロンディニウム……。クロムウェルを倒す」
七万の軍に突っ込んだ事もそうだが、やはりこの承太郎プッツンしてるらしいと、
仗助は再び頭を抱えた。若い頃はあんまりクールじゃなかったのかな〜? とすら思う。
「承太郎さん、それは勘弁してください。俺は自分の傷は治せねーんスから、
 敵陣の真っ只中に飛び込むなんて真似はさすがに……」
「アルビオン軍の主力は今俺達の下で混乱している連中だ……。
 つまり首都ロンディニウムには最低限の戦力しか残されていない。
 俺の仗助のスタンド、そして使い魔の力があれば……」
「クロムウェルの野郎一人ぶちのめすくれー簡単って訳か〜……。
 連合軍が敗退しちまったし、それくらいしかアルビオンに勝つ手段は無さそーだなぁ」
「クロムウェルを討ち取り、このくだらねー戦争を終わらせて、
 とっとと日本に帰る方法を探すとするぜ仗助。覚悟はいいか? 俺はできている」

仗助の風竜、アズーロは威勢よく吼えると、ロンディニウム目指して飛翔した。
狙うはクロムウェル! 奴を倒してこの戦争を終わらせる!!
地べたを這いずり回る主力部隊を無視して、ジョースターの血統が空を舞う!
564Classical名無しさん:07/07/28 21:42 ID:YDz9YlZ6
ジョジョコンビは絵になる支援
565スターダストは砕けない 3/6:07/07/28 21:42 ID:gcY9qiEU
アズーロの接近に気づいた首都ロンディニウムは、
たった一騎で主力の七万を混乱に陥れた風竜の乗り手を恐れ、
城の警備をさせていた竜騎兵をすべて出して撃ち落とすよう命令した。
連合軍との戦いで数を減らした竜騎兵だが、それでも数は五十もある。
そのすべてがたった一騎の風竜に向かって襲ってきた。

「作戦は以上だ。いいな? 仗助」
「任せてください。連中にヴィンダールヴの真骨頂を見せてやるぜ〜。
 アズーロ! おめーも気合入れろよォ〜……お前は俺の相棒なんだからよー」
「キュイキュイッ」
ガンダールヴ+デルフリンガー+ヴィンダールヴ+アズーロ VS 竜騎兵五十騎
絶望的な数の差を前に仗助は笑みを崩さない。余裕の笑みを崩さない!
「頼むぜアズーロ! どの竜よりもお前が一番高く飛べるってところを見せてやれ!」
「キュイッ!」
ゴウッと風を切ってアズーロは天高く飛翔し、太陽の中へと飛び込む。
とはいえ敵の数は五十、いかに太陽に隠れようと角度の問題で、
アズーロの姿を視認できる者は多かった。
さっそく魔法を詠唱し杖を向けるが、途端にアズーロは宙返りをして退却を開始する。
たった一騎で突っ込んでおきながら、今さら怖気づいたのか?
そう思った直後、火竜のブレスが数騎の竜騎兵を焼き払った。

「よしよし、いい子だ。この調子で頼むぜェ〜」
そう言いながら仗助が撫でる竜は、火竜。アズーロではない。
太陽の光の中に隠れた承太郎と仗助は、時間を止めて敵の竜に飛び移ったのだ!
承太郎は火竜の騎手を蹴り飛ばすと、仗助を手綱の前に座らせて時間停止を解く。
そして仗助はすぐさまヴィンダールヴの力で火竜を操り同士討ちをさせる。
突然味方を攻撃した竜に戸惑いながらも竜騎兵はその火竜を攻撃する。
「避けろ!」
仗助は初めて乗った、しかも敵の火竜を誰よりも見事に操って見せ、
次々に敵のブレスや魔法を回避しながら火竜のブレスで反撃する。
566Classical名無しさん:07/07/28 21:44 ID:/8LJ3wUU
紫煙!
567Classical名無しさん:07/07/28 21:44 ID:hmxUNGrc
考えてみれば大型の獣に騎乗する仗助ってかなり凶悪だな…
傷を負ってもガンガン直せるし
568スターダストは砕けない 4/6:07/07/28 21:45 ID:gcY9qiEU
さらに他の竜とすれ違い様に、承太郎は銃弾を弾いて乗り手を落とす。
空中を飛び回っている竜の背中からでも、
スタープラチナの精密な射撃は的確に乗り手だけを撃ち落とした。
とはいえ数の差は埋め難い、次第に火竜は敵竜騎兵に囲まれてしまう。
「次のターゲットはあの火竜がよさそうっスね〜……。
 いい体格してるからブレスの威力もありそうだしよ〜」
「あの竜だな。行くぜ、スタープラチナ・ザ・ワールド!!」
時間を止めた承太郎は仗助を脇に担ぐと、
スタープラチナの脚力で火竜の背中をめり込ませながら新たな獲物に飛び移る。
そして新しい火竜の乗り手を軽く蹴飛ばして火竜から落として、
仗助を手綱の前に座らせる。
「時は動き出す。……仗助!」
「ほれほれ、俺が新しいご主人様だぜェ〜。名前は何ていうんだ?
 へえ、エドワウか。それじゃさっそく言う事を聞いてもらうぜ」
新たな竜を得た二人は、即座に奇襲をかけ他の竜騎兵を次々に落としていく。
時折反撃を受けエドワウが負傷するが、仗助が即座に治す。

スタープラチナの時間停止とジャンプ力で竜から竜へと飛び移り、
ガンダールヴの身体能力で振り回すデルフリンガーが敵の魔法を吸収し、
クレイジー・ダイヤモンドの能力が負傷した竜を治療し、
ヴィンダールヴの能力が竜の能力を最大限に発揮させる。

四つの力が合わさり竜騎兵は次々に落とされていき、
最後に残ったのはエドワウに乗る承太郎と仗助のみであった。
そうすると雲を背中に白い身体を隠していたアズーロが降りてきて、
お疲れ様とばかりに仗助に顔をすり寄せる。
「よしよし、いい子だ。ところで承太郎さんって竜に乗れますか?」
「振り落とされない程度には……な……」
「じゃ、そのエドワウは承太郎さんに任せます。火竜の火力も必要っスからね〜」
569Classical名無しさん:07/07/28 21:45 ID:uiwfcaGI
この速さに驚くのは新参者の証拠だな
『前にもあった』・・・・・・我々は知っている
本編が書かれた後にシェスタ番外編が書かれたときの速度を
我々は・・・・・・知っている!!
570Classical名無しさん:07/07/28 21:45 ID:v05Zyeto
>>483
亀レスだが、月のセリフとは知らずにノリで言ってしまった。反省している支援
571Classical名無しさん:07/07/28 21:45 ID:nGaCIolw
最高にGJって奴だぁ!

幽霊殴ったって何者だ!?
新手のスタンド使いか!?
572Classical名無しさん:07/07/28 21:46 ID:dJa4tpdc
仗助が怪我しないように承太郎がスタプラ体張れば、即死以外どうにかなるしなあ。
反則気味に強いだろ、このコンビ。
573Classical名無しさん:07/07/28 21:46 ID:nGaCIolw
っていつの間にか星屑さん来てた。支援
574スターダストは砕けない 5/6:07/07/28 21:47 ID:gcY9qiEU
仗助がアズーロに乗り移った時、竜巻が二人を襲った。
咄嗟にアズーロを操縦しバランスを取らせた仗助はともかく、
承太郎はエドワウごと地面に落ちていった。
「承太郎さん!」
仗助が叫んだ直後、上空から雲に隠れていた風竜が一騎、急降下してくる。
「ガンダールヴ! 今度こそ、今度こそ討ち取ってやるぞ!」
怒りと憎しみに燃えるワルドが杖を掲げて叫んでいた。
ワルドは仗助を無視してアズーロの脇を抜けると、承太郎目掛けて竜を突進させる。
「アズーロ!」
「キュイッ!」
一心同体ともいえるアズーロは、即座に主の考え通りに急降下してワルドを追う。
しかし助走距離が足りない!
いかにヴィンダールヴといえど、自分より先に、しかも上空から急降下を始めた風竜に、
同じ風竜で追いつく事はできない。
承太郎は必死にクワトロの手綱を握り締め、振り落とされまいとするが、
上空から新たに魔法を放とうとするワルドを見てそうもいってられない状況と理解する。
「フフッ……いかに時間を止められようと、場所が空ではどうにもできまい!
 足場が無ければ跳ぶ事もできぬ! 地面に到達する前に決着とつけてやるぞ!」
ワルドは嗜虐の笑みで表情を歪めると、再びウインド・ブレイクを放った。
エドワウの手綱がちぎれ、承太郎は空に放り出される。
「死ね、ガンダー……ゴブッ!?」
突然ワルドは口から血を吐いた。身体を大の字に広げて落下速度を抑えながら、
スタープラチナの指は次々と銃弾を上空に向けて弾き飛ばす。
的確に口へと撃ち込んだ次は杖を持つ指、続いて右目、左目と命中させる。
「ガボゴボッ……!」
悲鳴を上げながらワルドは風竜から振り落とされ、
杖を手放した状態で地面に向けて落下して行った。
一方承太郎も眼下に広がる岩肌を睨みつけ、
スタープラチナでショックを和らげようとしている。
しかし。
575Classical名無しさん:07/07/28 21:48 ID:hmxUNGrc
貴重なワルドが…
576Classical名無しさん:07/07/28 21:49 ID:00wYEnaY
ワルド涙目wwww支援wwww
577Classical名無しさん:07/07/28 21:49 ID:Mk2UahDE
もうやめて! ワルドのLPはとっくにゼロよーっ!!><
578Classical名無しさん:07/07/28 21:50 ID:xuIu7zT6
ちょ、赤い火竜ってシャアかよwww名前がwww
579Classical名無しさん:07/07/28 21:50 ID:YDz9YlZ6
ワルドは蘇るさ何度でも支援
580Classical名無しさん:07/07/28 21:50 ID:qj0fERyc
支援!星屑支援!
581スターダストは砕けない 6/6:07/07/28 21:51 ID:gcY9qiEU
「承太郎さぁぁぁん!」
アズーロを駆る仗助が地面に激突せんばかりの勢いで助けに向かってきたため、
即座に承太郎は学ランの鎖を切断して仗助に向かって投げた。
鎖を掴んだ仗助は即座にクレイジー・Dの能力を発動する。
地面からわずか数メイルという距離で承太郎は止まり、
壊れた鎖が引っ張り合った事によりアズーロの背中へと舞い戻っていった。
「ドラァーッ!」
「オラァッー!」
クレイジー・ダイヤモンドがスタープラチナを抱き止め、
承太郎はアズーロの手綱を掴んでその背中に乗る。
しかしアズーロの鼻先もまた地面までわずか数メイル。
「アズーロォォォッ!!」
「キュッイィィィーン!」
一際大きく鳴いたアズーロは円を描くようにして急上昇する。
どんな高性能コンピューターでも計算できないようなギリギリの神業で、
アズーロの腹は岩肌のわずか五サントほど上をかすめた。
その岩肌から少し離れた位置に、潰れたトマトのようになっているワルドがあった。

「竜騎兵隊ィ! 全ッ滅ッ!!」
「やれやれ……ちと苦労したが、行くぜ。ロンディニウムの城に殴り込みだッ」
「キュイィィィーッ!!」
快進撃を続ける二人と一匹はロンディニウムの城へと疾ぶ!
目指すはクロムウェルがいるだろう玉座の間!
空から見えるベランダから突撃すればすぐだろう……。

時を止めるスタープラチナ! 神の左手ガンダールヴ! 伝説の剣デルフリンガー!
物を直すクレイジー・ダイヤモンド! 神の右手ヴィンダールヴ! 風竜アズーロ!
ジョースター!! 虚無の使い魔!! その相棒!!

もう誰にも止められない。
しかし待ち受ける者のスタンド能力を彼等はまだ知らない。
それに対抗する手段を手放してしまっていると彼等はまだ、知らない……。
582Classical名無しさん:07/07/28 21:51 ID:nGaCIolw
ワルドwwww
583Classical名無しさん:07/07/28 21:52 ID:5rQ9Znj2
ワルド死亡確認!
さらば、裏切り者!
584Classical名無しさん:07/07/28 21:52 ID:Z7KGYCdM
ワルドざまぁwwwwwwwwww
585Classical名無しさん:07/07/28 21:52 ID:fSOvJXZo
ワルドー!
586星屑 ◆LSP/td4iE2 :07/07/28 21:52 ID:gcY9qiEU
以上ッ! 投下した……。
承太郎は時を止めて虚無の詠唱時間を稼ぐ、仗助は攻撃の中でも幻獣の傷を癒しながら虚無を運ぶ事ができる。
こいつ等の相性は異常。

それはそれとして、時を止めた中をガンダールヴの速度で執筆できたらいいなぁと思います。
まあ現実には無理だけどねハァーハハハァw
587Classical名無しさん:07/07/28 21:53 ID:ZYaNV7bs
ワルド終了のお知らせ
588Classical名無しさん:07/07/28 21:53 ID:hmxUNGrc
うわー、すげえ引っ張るなあ
待ち受けるスタンド使い誰だよマジで
続きが楽しみでしょうがねえ、続きも期待しております!

つか、ワルドのシーンの支援多過ぎてて吹いたw
589Classical名無しさん:07/07/28 21:54 ID:0/PKnta.
それはサバイバー!
590Classical名無しさん:07/07/28 21:54 ID:z55jr0Pc
待ち受ける者って謎の少年(推定ジョルノ)だったか
手放した対抗手段ってなんだ? ……ワルドか?
591Classical名無しさん:07/07/28 21:55 ID:qj0fERyc
はい!懲りずにワルドやられてやんのwww
待ち受ける物?…DIOとか?
592Classical名無しさん:07/07/28 21:56 ID:C/mb.WNo
>>590
ルイズじゃね?
593Classical名無しさん:07/07/28 21:56 ID:W6LagodM
対抗手段がルイズだとすると、エクスプロージョン無しだと攻撃が通用しないような相手か
やばい、誰だかさっぱり予測がつかない
594Classical名無しさん:07/07/28 21:56 ID:0/PKnta.
この二人って何か捨ててたっけ?
先住の反射が出てくるのか、あれは解除でしか消せないし。
595Classical名無しさん:07/07/28 21:57 ID:Z7KGYCdM
あれか?
ジョルノの生物に変えたものを攻撃するとダメージ反射能力の前に二人は何もできなくなるのか?
596Classical名無しさん:07/07/28 21:57 ID:84WkfbQM
星屑の虚無の使い魔のルールから考えると、スタンドの影響を受けないってのがでっかく反映されてくるんだろうなぁ
597Classical名無しさん:07/07/28 21:57 ID:ZYaNV7bs
>>593
GERやチンポウェザー
598Classical名無しさん:07/07/28 21:58 ID:0/PKnta.
クレイジーダイヤモンドなら生物を元に治せないかな?
599Classical名無しさん:07/07/28 21:58 ID:nGaCIolw
>>591
一部ならともかく三部以降のDIO様が敬語使うのは怖いです><

しかしマジで誰だ
対抗する手段を手放したがルイズだとすると...
虚無はスタンドの影響受けない...で敬語...
ドッピオ&ボスか?
600Classical名無しさん:07/07/28 21:59 ID:hNzr9nfY
氷知られてなければグレイトフル・デッドもスタプラの天敵だな
601Classical名無しさん:07/07/28 21:59 ID:IN7CYZe.
>>590
通常の3倍のスピードで動く赤い彗星な火竜のことじゃね?
602Classical名無しさん:07/07/28 22:00 ID:ZYaNV7bs
ここでニュー神父(ry
603Classical名無しさん:07/07/28 22:01 ID:VdYRx8KY
ジョルノの蛙にCD⇒『問題なく治す!』

はどっちが治るんだ?蛙が元に戻るのか、癒しの力が仗助に戻るのか
それとも生命として蛙の傷が治るのか…

どうなんだろう?
604Classical名無しさん:07/07/28 22:01 ID:Mk2UahDE
星屑氏、投下乙です。
てか、スタンド使いの使い魔って反則だよなーw


>>588
野生のワルドは絶滅危惧種だからね。
何でもラグドリアン湖畔の国立公園ではアカデミー主導でワルドの保護・繁殖が行われているとか。
605Classical名無しさん:07/07/28 22:02 ID:YDz9YlZ6
GJ!
星屑さんの言うようにスタンドとの相性は反則だからなw
最後の二人のスタンドのシーンが緊迫した場面だけどファイト一発状態で面白かったw
606Classical名無しさん:07/07/28 22:02 ID:jZx8NMD2
>>604
なにそのワルドの貴重な産卵シーンw
607DIO魔 ◆Wbi9AknFck :07/07/28 22:02 ID:eMLkGddU
10分に、投下……させていただく!
608Classical名無しさん:07/07/28 22:02 ID:S4EZw072
星屑さんGJ!相変わらず早いなあw
待ち受けるのはコロネに魂を賭けるぜッ!
609Classical名無しさん:07/07/28 22:03 ID:jjBifWMc
ラグドリアン?
ラドクリアン?
610Classical名無しさん:07/07/28 22:03 ID:0/PKnta.
俺はいつ寝ればいいんだー!
611Classical名無しさん:07/07/28 22:03 ID:YDz9YlZ6
アレきた支援
612Classical名無しさん:07/07/28 22:04 ID:HHe09.u.
支援
613Classical名無しさん:07/07/28 22:04 ID:fSOvJXZo
しえーん
614Classical名無しさん:07/07/28 22:05 ID:S4EZw072
ワルドは産卵の時に涙を流すんだよきっと
そして投下キター
615Classical名無しさん:07/07/28 22:05 ID:gcY9qiEU
DIO……てめーが投下すると同時に支援を叩き込む!
616親友2:07/07/28 22:10 ID:eMLkGddU
深く暗い森の中を、キュルケは一人疾駆していた。
時折り背中の火傷がズキズキと痛むが、それでも構わず全力で駆け抜ける。

「タバサ……!」
呟くのは、かつて無二の友人だった生徒の名前。
思い出すのは、いつだったか、『土くれ』のフーケの討伐に行った記憶だった。
あの時DIOと一戦交えてから、タバサは確実におかしくなっていった。
それに薄々気づきながらも、ついぞ止められなかった自分を情けなく思う。
もはや彼女は、DIOの操り人形なのだろうか。
……いや違う、彼女は人間だ、とキュルケは自分を叱りつけた。
諦めそうになっているのをタバサの冷たさのせいにして、
自分で勝手に彼女を見捨てようとしているのだ。
不甲斐ない。自分は此処に何をしに来たのだったか。
大切な大切な……親友を連れ戻すためだ。
キュルケは自分の背中を一撃した。
もう一回"ライトニング・クラウド"を受けたかのような衝撃が走り、
キュルケの精神に喝が入る。
腑抜けていた意識が、徐々に鮮明になっていくのを感じ、キュルケは周囲の状況を見る余裕が出てきた。
聴覚を周りに集中させてみる。
ふと気が付いたら、森を駆ける足音が増えていた。
自分も含めて、合計四つの足音。
617Classical名無しさん:07/07/28 22:11 ID:gcY9qiEU
支援!
ビッチには二種類あると聞いた。いいビッチと悪いビッチだ。
アンリエッタが悪いビッチなら、キュルケは間違いなくいいビッチ。
618Classical名無しさん:07/07/28 22:11 ID:S4EZw072
支援だッ
619Classical名無しさん:07/07/28 22:12 ID:YDz9YlZ6
キュルケは実はいいキャラしている支援
620親友2:07/07/28 22:12 ID:eMLkGddU
聴覚が捉えたその情報を怪訝に思い、キュルケは後ろを振り向いた。
果たして、キュルケの聴覚は正しかった。
今度は耳の代わりに、我が目を疑うことになったが。
一人………、二人………、合計三人のタバサが、全く同じ構え、同じ足取りでキュルケを追いかけてきているのだった。

「んな……ッ!?
ちょ、反則……!」
キュルケは走るスピードを上げた。
しかし、タバサは元々暗殺を目的とした戦闘スタイルのメイジである。
育った環境も相まって、持久力と執念深さは筋がね入りであった。
バジリスクに追いかけられているような錯覚を感じ、キュルケは更にスピードを上げた。
囲まれたら、おしまいである。
祖国ゲルマニアで軍人としての教育も受けていたキュルケは、
並々ならぬ脚力の持ち主だ。
流石にこのスピードにはついてこれまいと、勝ち誇った顔で後ろを振り向くキュルケ。
見ると、タバサが二人。
一人消えていた。
どこに消えたのかなんてバカでも分かる。
反射的に空を仰いだキュルケに、上空から氷の刃が降り注いできた。
"フライ"で追いつき、そのまま攻撃してきたのだ。

"チュドドドドド……!"
ミサイルのように氷刃が襲い来る。
621Classical名無しさん:07/07/28 22:14 ID:wsoaXOwA
待ち受けるもののスタンド能力、なんだろうな。GEではないと思うし。
しかし、血が出るならワルドはやられたの本体かw

そして肉の芽支援
622Classical名無しさん:07/07/28 22:15 ID:n3M4.EJY
……ペットショップを思い出すんですがこのタバサさん。氷だからか。
623親友2:07/07/28 22:15 ID:eMLkGddU
キュルケはそれをジグザグに走って回避した。
しかし、いくら俊敏に動いて見せても、上空から見てみれば止まっているも同然である。
照準を合わせることなんて容易い。
裂けきれなかった氷刃の一つが、キュルケの足を切り裂いた。

「ぐ、は……ッッ!」
バランスを崩し、キュルケはものの見事に転倒してしまう。
足を押さえてうずくまるキュルケに、すぐさま三人のタバサが追い付いてきた。
出血を止める暇なく、キュルケは"フレイム・ボール"を放った。
迷いを捨てた分、先程より強力な火球がタバサ『達』を襲う。

「「"アイス・ストーム"」」
けれど、二重で掛かってこられちゃ意味がなかった。
倍増というより、二乗されたのではないかと思うほどの威力の氷嵐がキュルケを襲い、
キュルケは数メイル後方に吹っ飛ばされることとなった。
二人のメイジとしての実力の差は、もはや歴然だった。
無様に地面に叩きつけられて、キュルケの肺から酸素が絞り出される。
三人のタバサがじりじりと迫る。
しかし、キュルケは諦めない。
キュルケは自分の足下の土に杖を構えた。

「イル・アース・デル……!」
"錬金"で土を油に変える。

「ウル・カーノ!」
そして"発火"の呪文。
624Classical名無しさん:07/07/28 22:16 ID:YDz9YlZ6
スクウェアってレベルじゃねーぞ支援
625Classical名無しさん:07/07/28 22:16 ID:nGaCIolw
>>622
勝ち目はないな。
ペットショップ並の使い手が相手なら...
626Classical名無しさん:07/07/28 22:16 ID:hmxUNGrc
キュルケは良いキャラだよなあ支援
627Classical名無しさん:07/07/28 22:18 ID:jZx8NMD2
>>622
…口から氷のミサイル吐くタバサを想像しちゃったじゃないか。
628Classical名無しさん:07/07/28 22:18 ID:qj0fERyc
>>626
緊急時は男なんかよりも友情第一だしなぁ
629親友2:07/07/28 22:18 ID:eMLkGddU
ゴウッと炎が舞い起こり、キュルケの周囲を燃やした。
燃え盛る炎は油に引火し、その勢いを爆発的に増加させた。
自分だけの炎では、タバサの風にはかなわない。
ならば、上乗せすればいい。

「"ファイヤー・ウォール"!!」
周囲の炎を根こそぎ巻き込んで出現した巨大な炎の壁が、タバサ達に迫った。

「「ラグース・ウォータル・イス・イーサ・ハガラース……」」
しかし、恐れず慌てず、二人のタバサは一言一句調子を乱さず魔法を唱える。

「「"ジャベリン(氷槍)"」」
二人がかりで構成された、これまた巨大な氷の槍が射出された。
両者の魔法は正面から激突し、爆ぜた。
しばらくの拮抗の後、若干キュルケの炎が上回ったか、ジャベリンは全て溶けて水蒸気と化した。
ジャベリンによって威力を削がれたものの、炎の壁は持ちこたえ、タバサ達に襲いかかった。
その様子をキュルケは見守る。
轟音。
手応えは……無い。
ちゃっかり残りの一人が、防御の呪文で他のタバサ達を炎壁から守っていたのだった。

「……ウっソ」
引きつった笑みを浮かべるキュルケ目掛けて、数え切れない程のエア・カッターが飛んできた。
キュルケはたまらず横に飛び、森の奥へと再び駆け出す。
630Classical名無しさん:07/07/28 22:19 ID:gcY9qiEU
キュルケの優先順位って常にサイトやコッパゲやルイズの上にタバサがいるような気がする。
631Classical名無しさん:07/07/28 22:19 ID:iZvSL1bE
つーかキュルケがジョジョキャラ召喚に期待
632Classical名無しさん:07/07/28 22:19 ID:ksDnd19A
キュルケ…
あんたカッコイイよ…
そしてここまでカッコイイキュルケを描くDIOが使い魔作者は神!
支援した!!
633親友2:07/07/28 22:20 ID:eMLkGddU
木々の間を縫って、キュルケが駆ける。
森の影に隠れて、時折り氷の刃が飛んできた。
それは背後から飛び交ってくる時もあれば、
上空から降り注いでくるときもあった。
キュルケはその度に必死に身をかわし、反撃をした。
数えるのも面倒になるくらいの魔法の応酬の中、キュルケは場の空気がおかしいことに気がついた。
妙だ……、とキュルケは眉をひそめる。
悔しいが、今の自分はタバサにとって死に体だ。
その気になれば、囲みこんであっと言う間に叩き潰せるはずなのに。
何故かそれをしてこない。
せっかく分身しているというのに、攻撃は途切れ途切れだ。
足を負傷しているキュルケでも、それは何とか避けきれるものであった。
分身の利点が活かされていない。
タバサらしくない。
何か嫌な予感を肌で感じながら、キュルケは足を踏み出した。
―――"カチン"と、軽い音が足下から響いた。
見ると、自分の足が、半透明な紐のようなものを踏んづけていた。

「?…………!!」
その途端に、踏んづけていた縄から数本の氷刃が飛び出してきた。
とっさに後ろにジャンプして氷刃をかわしたキュルケだったが、
今度は背中から"カチン"という乾いた音が聞こえた。
634Classical名無しさん:07/07/28 22:21 ID:zMqF7Nok
支援
635Classical名無しさん:07/07/28 22:21 ID:v05Zyeto
>>631
その時はぜひ若ジョセフを。そしてRしt(ry支援
636Classical名無しさん:07/07/28 22:22 ID:YDz9YlZ6
ロードロー(ry
637親友2:07/07/28 22:23 ID:eMLkGddU
背中に冷たい感触が広がる。
見ると、そこにも氷でできた線状の何かがあった。
氷刃が飛び出す。
体勢を変えることが出来ずに、キュルケはその氷刃をモロに背中で受けた。

「ガッ……!」
肉に刃が食い込む感触に、キュルケは身を捩った。
四つん這いで地面に叩きつけられる。
これまでのダメージの蓄積と、大量の出血で、フラフラする頭を押さえつつ、キュルケは辺りを見回した。
いつの間にか自分の周り、四方八方は、先程みた半透明の縛縄によって埋め尽くされていた。
ちょっとでも触れば、氷刃が飛んでくるだろう。
キュルケはその場に括り付けられてしまった。
先程の三人のタバサは、囮だったのだ。
自分をこの罠へ誘い込むための。
いつのまにか、タバサ達の気配が消えている。
油断せずに周囲の様子を窺っていると、タバサの声が聞こえてきた。
弾かれたように、キュルケは上を見る。

「「触れれば発射される"ウィンディ・アイシクル"の『結界』は……」」
上空に浮かぶタバサAとタバサBが、淡々と説明に入った。
二つ名の通り雪風のような冷たい目で、キュルケを見下ろしている。
細い氷の結界が、キィンと甲高い共鳴音を出した。
638Classical名無しさん:07/07/28 22:23 ID:g1HL73aQ
ハイエロファントの結界ktkr
639Classical名無しさん:07/07/28 22:23 ID:fSOvJXZo
なんという法皇の結界wwww
640Classical名無しさん:07/07/28 22:24 ID:hmxUNGrc
キュルケ逃げてー!
641Classical名無しさん:07/07/28 22:24 ID:CwH0xO..
結界ktkr
642Classical名無しさん:07/07/28 22:24 ID:gcY9qiEU
結界だとおおおおおおおお!?
643Classical名無しさん:07/07/28 22:25 ID:fZlbq94M
キュルケチェスや将棋で言うところのチェックメイトにはまる支援
644親友2:07/07/28 22:25 ID:eMLkGddU
いつも無口なタバサが饒舌になっていて、その上ステレオときたもんだ。
その違和感たるや、鳥肌ものである。

「「すでにあなたの周囲、半径二十メイル……。
隙間なく張り巡らされている」」
続いて、タバサCとタバサDによるステレオ。

「「あなたはもう、一歩も動けない」」
ピシャリとはねのけるような、タバサEとタバサFによるステレオ。
果たしてそれは事実だった。
蜘蛛の巣さながら、キュルケの周囲に陣をなす氷の結界は、彼女の行動を完璧に封じ込めてしまった。
一歩でも迂闊に足を踏み出せば、身体のどこかが必ず結界に触れてしまう。
キュルケには、真正面からタバサとぶつかるしか選択肢が残されていなかった。
しかし、物量と破壊力の両面で、キュルケはタバサに圧倒的な差をつけられている。
正面から向かえば、どういう結果になるなんて、それこそ火を見るよりも明らかだ。
はめられたのだ、これ以上ないってほど完璧に。
……それでもキュルケは折れない。
普段通り、不敵な笑みを浮かべて杖を構える。
背中に突き刺さったままの氷刃が痛々しい。
その姿を見て、反撃の意思ありと六人のタバサは判断した。
645Classical名無しさん:07/07/28 22:25 ID:jZx8NMD2
しかし結界を使うのは死亡フラグじゃないのか支援
646Classical名無しさん:07/07/28 22:27 ID:YDz9YlZ6
どちらかというとキュルケの立場が花京院だよな支援
647Classical名無しさん:07/07/28 22:27 ID:fSOvJXZo
さ…………最後の……タバ茶…
メ…ッセージ……これが…せい…いっぱい…
648親友2:07/07/28 22:28 ID:eMLkGddU
五人のタバサが、一番大きな木のてっぺんに佇んでいるタバサに集う。
六人のタバサが重なり、その場には元の一人のタバサが立っていた。
杖を突き出す。
キュルケはこれから我が身に降りかかる事態に備え、
炎のバリアで身を包んだ。
後は野となれ山となれ、渾身の魔力を込めた防御であった。

「半径二十メイル……」
空気が凝縮し、凍り付く。
そして、その冷気は一挙に解放された。

「"ウィンディ・アイシクル"」
節くれだった杖を振り下ろすと、
術者の命令に応じて、氷の刃がキュルケめがけて一斉掃射された。

to be continued……
649DIO魔 ◆Wbi9AknFck :07/07/28 22:29 ID:eMLkGddU
以上、『投下した』……!
650Classical名無しさん:07/07/28 22:29 ID:zMqF7Nok
乙!
651Classical名無しさん:07/07/28 22:29 ID:fSOvJXZo
GJした!
652Classical名無しさん:07/07/28 22:30 ID:gcY9qiEU
GJ! ぐわあああああ、ものっそい気になるところで続いたな……。
653Classical名無しさん:07/07/28 22:30 ID:CwH0xO..
GJ!!
ハイエロファントもといウィンディ・アイシクルカッコよすぎるぜ!
654Classical名無しさん:07/07/28 22:31 ID:v05Zyeto
花京院のセリフが勝ちゼリフに聞こえやがる…どうなるんだ?
とにかくGJ!
655Classical名無しさん:07/07/28 22:31 ID:qj0fERyc
ウィンディ・アイシクル強ぇ!
656Classical名無しさん:07/07/28 22:32 ID:nDfkKz6E
投下乙でした
って、此処で切りますかっ! ああ、キュルケがどうなるか気になります。
657Classical名無しさん:07/07/28 22:32 ID:hmxUNGrc
GJ!
こういう大切な何かを取り戻す為の戦いは良いなあ
キュルケ頑張れマジで頑張れ
658Classical名無しさん:07/07/28 22:32 ID:YDz9YlZ6
GJ!
戦闘描写に読み応えのある外伝だ
生殺しの状態で続きを待てとはさすがDIO様w
659Classical名無しさん:07/07/28 22:33 ID:PGgpqTwY
コルベールがやってきて助けてくれるに42万エキュー!
660Classical名無しさん:07/07/28 22:34 ID:eKyoHKEI
分身できてそれぞれ本体と同等の技量を持つって本当に反則だよな。
ギトーが風が最強だ!って言うのも分からんでもない。
661Classical名無しさん:07/07/28 22:35 ID:iZvSL1bE
風は最強だろ
使い勝手からしても
662Classical名無しさん:07/07/28 22:35 ID:qj0fERyc
>>659
ならば俺はタバサがなんかキュルケを殺さずに生かしておくに500万エキュー!
663Classical名無しさん:07/07/28 22:36 ID:D1a3fFBg
>>660
二人になっても精神力が二倍になる訳じゃないから倍疲れるんじゃないのか?
6人とかになったら6倍疲れると推測する
664Classical名無しさん:07/07/28 22:37 ID:i/aK/kH2
ルイズ:吸血鬼
シエスタ:屍生人
ギーシュ:肉の芽
モンモン:肉の芽
タバサ:肉の芽
かぜっぴき:ルイズの失敗魔法からの盾

現状これだからキュルケしか対抗できるキャラいないんだよな
665Classical名無しさん:07/07/28 22:38 ID:v05Zyeto
>>664
ルイズはまだ「半吸血鬼」だと思う
666Classical名無しさん:07/07/28 22:39 ID:XzWDzrtQ
>>664
そうやって纏められると非常に絶望的な状態だと感じてしまう。
DIO様はホント恐ろしい。
667Classical名無しさん:07/07/28 22:39 ID:aJ17gTxE
わからんぜぇ、火や土にも風の分身に匹敵するような強力な魔法があるのかもしれん。
668Classical名無しさん:07/07/28 22:39 ID:iZvSL1bE
だれかキュルケを加勢してやれよ
承り太郎カモンだろこれは
669Classical名無しさん:07/07/28 22:40 ID:fZlbq94M
>>663
6倍疲れることはわかってるからあらかじめ6倍のスタミナをつけとけばいいんだよ
短時間当たりの人数が数倍になるから対人戦に限るならとても有効
670Classical名無しさん:07/07/28 22:40 ID:i/aK/kH2
そうかコッパゲが残っていたな
671Classical名無しさん:07/07/28 22:41 ID:v05Zyeto
>>667
今度出る12巻ではまだ出ないだろうな。ティファニアの入学がどうたららしいし
672Classical名無しさん:07/07/28 22:41 ID:CwH0xO..
>>664
このルイズは頭カチ割られてからの再生をやってるんだぜ?
もう完全に吸血鬼だろう
673Classical名無しさん:07/07/28 22:41 ID:iZvSL1bE
火を応用して陽炎を作りだせば分身は可能かも
って漫画の読み過ぎだなw
674672:07/07/28 22:42 ID:CwH0xO..
しまった>>665だった
675Classical名無しさん:07/07/28 22:42 ID:eKyoHKEI
>>669
その手があったかァー!

ってちょっと待て。ムキムキマッチョなワルドやタバサを想像してしまった…オゲェー!
676Classical名無しさん:07/07/28 22:42 ID:hmxUNGrc
@美人で巨乳のキュルケは突如反撃のアイデアが閃く
Aコルベールが来て助けに来てくれる
B助からない 現実は非情である
677Classical名無しさん:07/07/28 22:43 ID:hNzr9nfY
マチルダさんがティファのとこに戻ってURYYYしたとこを泣きながら倒され
最期にブラフォードの如く『LUCK&PLUCK!』され何かに目覚め承りをというのが…
678Classical名無しさん:07/07/28 22:44 ID:YDz9YlZ6
CDIOが来て友達になってくれる
679Classical名無しさん:07/07/28 22:46 ID:iZvSL1bE
>>678
死亡フラグ乙
680Classical名無しさん:07/07/28 22:49 ID:RPO7kgfs
コロネが5部終了後だとGEは矢のパワーの先に行ったわけだからレクイエムになりっぱなしなのかなあ…?
それともいちいち矢がないとなれないのか…?
681Classical名無しさん:07/07/28 22:50 ID:pwyrbn6c
D覚醒して、主人公の妻を寝取ったどこぞのエンペラー並みに強くなる
682Classical名無しさん:07/07/28 22:50 ID:jMFnQpUU
もうとりあえずキュルケが勝つとかどうとかじゃなくてDIO様おくたばりにならないかな?
って思うのは俺だけ?俺の四号(ギーシュ)を虐めやがって…うらやま…じゃなくて実に変わって欲…じゃなくて許せんな。
683Classical名無しさん:07/07/28 22:52 ID:IN7CYZe.
風でなくても土でも細かなちりとか水なら水蒸気はそれこそ空気中に偏在してるもんだがなあ
684Classical名無しさん:07/07/28 22:52 ID:eKyoHKEI
>>682
正直になるんだ!栄光はその先にある!
685Classical名無しさん:07/07/28 22:54 ID:DWJLC4ck
>>680
それについては、結構議論され尽くして「矢がないと無理」というのが一般的だったような。
チャリオットとか、レクイエムになって戻ってるし、再びなってからも矢に拘ってるし、GER解除したとき矢外してるし。
686Classical名無しさん:07/07/28 22:54 ID:bUCSDBA2
RPGならぼろぼろになって倒れているところを発見されるところだな
687Classical名無しさん:07/07/28 22:55 ID:i/aK/kH2
そういや今のところアンリエッタは無事だがなんか2部終了あたりでワショーイな事になってそうだな
688Classical名無しさん:07/07/28 22:55 ID:v05Zyeto
>>682
四号?元ネタ解らんのぅ。あと、俺が半吸血鬼というのはDIO基準でのことである。
(指吸血・エキス注入ができてない)普通の吸血鬼ではあると思う。
689Classical名無しさん:07/07/28 22:58 ID:RPO7kgfs
ミョズニトニルンの力なら矢の代わりも…?
690Classical名無しさん:07/07/28 23:00 ID:jMFnQpUU
>>688
ごめん俺の愛人四号ってことなんだ、因みに。
二号『ヴェルダンテ』三号『きゅいきゅい』四号『ギーシュ』
五号『マルコメ』六号『コッパゲ』
本妻は…ゴメンスレ違いになるから止めとく。
691Classical名無しさん:07/07/28 23:01 ID:jjBifWMc
仮面ルイズは石仮面で吸血鬼になる
DIOルイズはDIOの影響で吸血鬼になっていく……
つまり挟み撃ちになるな
692Classical名無しさん:07/07/28 23:05 ID:v05Zyeto
>>690
ここは自分用語(?柱神とか)もってる香具師が多いのぅ
>>691
DIOルイズは天敵の波紋使いがいないから余計タチが悪いな
693Classical名無しさん:07/07/28 23:07 ID:iZvSL1bE
波紋使いが召喚されたところでどうなるんだ?
どう考えても魔法使いより雑魚なのに
694Classical名無しさん:07/07/28 23:10 ID:fZlbq94M
>>689
黄金体験+ミョズニトンorガンダールヴは相性がいいからそれだけで充分な気も
マジックアイテムを操りつつそれを生き物にされると戦闘の幅が広すぎる
695Classical名無しさん:07/07/28 23:11 ID:RPO7kgfs
>>694
そういうミョズの使い方があったか!
696Classical名無しさん:07/07/28 23:11 ID:F3warWjs
ギーシュに肉の芽は植えられてなかったと思うんだが
697Classical名無しさん:07/07/28 23:12 ID:jMFnQpUU
ここの太陽じゃあ糞…じゃなくてDIO様をお殺しする事は無理。
ルイズですら相当の再生能力を持ってるからちょっとやそっとの力では無理。
波紋は無い(多分)。
それ以前に『世界』やあの身体能力ではヘタに近づく事も難しい…
こりゃハルケギニアやばいな…何か良い駆除…じゃなくてせめてまともに戦う方法無いのかな?
698Classical名無しさん:07/07/28 23:13 ID:v05Zyeto
>>697
コッパゲが太陽拳を(ry
699Classical名無しさん:07/07/28 23:13 ID:qj0fERyc
>>693
相手にさえ近づく事が出来れば気絶させれる
シャボンやマフラー、アメリカンクラッカーやワインなどを使えば遠距離でも攻撃できる

つまりメイジにだって勝てるのだよワトソン君!
700Classical名無しさん:07/07/28 23:13 ID:iZvSL1bE
波紋があったところでどうにもならないだろ
701Classical名無しさん:07/07/28 23:15 ID:RPO7kgfs
>>700
なるよ。
702Classical名無しさん:07/07/28 23:16 ID:v05Zyeto
>>700
波紋使い“一人”ならな。でも、本気で吸血鬼掃討をする気なら
誰か(魔法使い・別の波紋使い)の協力がして戦うだろう。
703Classical名無しさん:07/07/28 23:16 ID:jMFnQpUU
>>700
下る、下らねーは使い方次第。
704Classical名無しさん:07/07/28 23:17 ID:nDfkKz6E
波紋だけではどにも成らんとは思うが、どうにか出来る波紋使いを呼べば……
DIO様相手か……ドイツ軍人持ってくるほうが良いのか?
705Classical名無しさん:07/07/28 23:17 ID:RPO7kgfs
アニエスだって剣と銃で勝ってる。
706Classical名無しさん:07/07/28 23:17 ID:Sb6UyM.k
素拳で波紋流しつつ殴ると、一ヶ月は昏睡状態に
707Classical名無しさん:07/07/28 23:18 ID:eKyoHKEI
ツェペリさんはスピードワゴンに波紋を伝授しなかったとかその辺のことを無視すれば…

手当たり次第に強制的に波紋の呼吸をさせる横隔膜パンチやりまくれば、波紋戦士軍団作れるんじゃないか?
吸血鬼相手にはいい戦力だと思うんだけど。
708Classical名無しさん:07/07/28 23:18 ID:yZ3AuRJc
>>563
『俺の仗助のスタンド、そして使い魔の力があれば……』
BL?
709Classical名無しさん:07/07/28 23:18 ID:iZvSL1bE
ジョナサンやジョセフではまずゼロ魔世界の雑魚クラスにも勝てないだろ
能力的に考えて
710Classical名無しさん:07/07/28 23:18 ID:i/aK/kH2
>>696
決闘の後植えられたような気がしたが・・・
と思って見直したらそんな描写なかった、記憶違いか
711Classical名無しさん:07/07/28 23:19 ID:jZx8NMD2
紫外線照射装置でも召喚してくるしかないな。
712Classical名無しさん:07/07/28 23:19 ID:PGgpqTwY
>俺の仗助



”!?”
713Classical名無しさん:07/07/28 23:19 ID:RPO7kgfs
>>709
考えて可能。
714Classical名無しさん:07/07/28 23:21 ID:wlyAUM1w
>>709
知能的に考えるとだんだん勝てるような気になってくるふしぎ!
715Classical名無しさん:07/07/28 23:21 ID:.bgc8ShE
>>669
水の高位メイジならいけるんじゃないか?
戦闘開始時に水の秘薬@(興奮剤)ぶち込んで限界突破した身体能力で動きつつ
水の秘薬A(回復)を飲みながら戦う
まるで犬鎧ガッツの如く戦えるはず!
716Classical名無しさん:07/07/28 23:21 ID:d47t40ko
星屑ルイズ「………」(スタープラチナの当て身で気絶中)
サブルイズ「せっかく告白まで行けたのに…私の時はどうなるんだろ?」
鉄のルイズ「何よ、アンタはまだ先がどうなるか分からないじゃない」
ファイトルイズ「それより聞いてよ、なんかタバサと一緒にいるメイドが変なのよ、割とマジで」
ヘビールイズ「姫様、恋が成就して良かったぁ……でも、ウェザーみたいな力を持った敵がまだまだ出てくるのよね」
来訪者ルイズ「他の私を見てると先行き不安だわ…あの剣はメーンとか言うし、キュルケはなんか変だし」
あくまルイズ「そっちは1回や2回だからいいじゃない、こっちはこれから先何度メーンって聞くか分からないわよ!」
静かルイズ「ねえ、あんた達使い魔の教育ってどうしてる?爆発と鞭だけじゃ駄目なのよ、あいつ、ツェルプストーに尻尾振って!」
アヌビスルイズ「まず踏んで、そしたら塩漬けにでもして、後は暗いところに押し込めておけば大丈夫よ、言うこと聞くわ」
愚者ルイズ「踏む…そうよね、基本を忘れていたわ、踏むのよ!その後はこの両手で揉んで揉んで…ああ、ツェルプストーったら柔らかい♪」
隠者ルイズ「べ、別世界の私ってこんなのばっかりなの? 私の使い魔は大当たりね…でも…もうちょっと年が近くても良かったかな…」(ぽっ)
兄貴ルイズ「どうしよう…プロシュートが帰っちゃったらどうしよう…ぐすっ」
絶頂ルイズ(私の場合、二人使い魔が居るって計算で良いのかな…でも、そしたらどっちを選べば…)
パーティルイズ「こっちは物理的に二人いるわ……心労も二倍になる予感がするのよね」
刺激的ルイズ「なーんかひと味違うルイズは他人だと思えないのよね、使い魔も違うのに」
ひと味違うルイズ「なーんか刺激的ルイズは他人だと思え…って、ちょっと!元々自分じゃない!」
偉大なルイズ「ワルド様を見て、プロシュート…嫉妬してくれるかなあ、気になる…でも、もう一人の私に聞くのも怖いな…」
DIOルイズ「吸血鬼になって体型が変えられるなら…この胸も、背丈も!キュルケに負けないぐらい!」
スネイクルイズ「DISCで”胸が大きくなる”って命令を入れれば、キュルケに勝てる!」
仮面ルイズ「……自分の胸を膨らませて揉んでも、虚しいだけよ……」






アン+康一ルイズ「あたしの出番まだぁああああ?」
717Classical名無しさん:07/07/28 23:22 ID:5rQ9Znj2
>>709
魔法も波紋もスタンドも使えないツェペリさんに会うまでのジョナサンだって考えて戦えば勝てる
逆に魔法も波紋もスタンドも使えないアニエスだって考えて戦えば吸血鬼なりスタンド使いなり波紋使いなりメイジに勝てるだろ
718Classical名無しさん:07/07/28 23:22 ID:iZvSL1bE
波紋使いではどんなに知恵絞ったところで勝てるのはトライアングルクラスだな
それ以上は天と地がひっくり返っても無理
719Classical名無しさん:07/07/28 23:23 ID:MxqS0HVc
そうだ水のメイジが波紋を習得すれば殆どの所で水伝いに波紋を流せるんじゃね?
720Classical名無しさん:07/07/28 23:23 ID:qj0fERyc
>>709
能力的に可能。
ジョナサンのやつ読んだ感じ、ドットやライン相手なら素手でも勝てると思う。
721Classical名無しさん:07/07/28 23:23 ID:eKyoHKEI
>>718
世の中には不意打ちという素晴らしい戦法があってだな…
722Classical名無しさん:07/07/28 23:24 ID:hNzr9nfY
紫外線照射装置だともれなくドイツ軍人もセットで付いてきそうだからな…
どこぞの遺跡に眠ってたドイツ軍人を見たコッパゲが量産してナチス親衛隊を(ry
723Classical名無しさん:07/07/28 23:24 ID:RPO7kgfs
>>718
なんで?
ルイズママは特別だぞ、あれが標準とか思ってないよな?
724Classical名無しさん:07/07/28 23:24 ID:v05Zyeto
>>716
パーティルイズと同じ状況の始球走ルイズがいないぞ
725Classical名無しさん:07/07/28 23:24 ID:wlyAUM1w
>>718
こいつギトーじゃね?
726Classical名無しさん:07/07/28 23:24 ID:YDz9YlZ6
>>716
DIOルイズから下自重w
727Classical名無しさん:07/07/28 23:25 ID:5rQ9Znj2
>>721
「DIOの能力がわからねーならわからねーなりにいくらでもやっつける方法はあるぜ!暗殺だ!」という台詞を思い出した
728Classical名無しさん:07/07/28 23:25 ID:hmxUNGrc
お前ら単純な強弱論大好きだな
どうでもええがなw
729Classical名無しさん:07/07/28 23:26 ID:ofHpENco
こうして見ると仮面ルイズはいっつもアンニュイだなw
730Classical名無しさん:07/07/28 23:27 ID:qj0fERyc
>>727
一昨日そこ読んだ
731Classical名無しさん:07/07/28 23:27 ID:ggJl2bjo
一般人以下のサイトが、ルーンの力であそこまで出来るんだ。
ジョナサン、若ジョセフが出来ない道理はない。
732Classical名無しさん:07/07/28 23:27 ID:57miMD5s
>>727
それは敗北フラグだろ・・・
733Classical名無しさん:07/07/28 23:27 ID:jZx8NMD2
仮面のルイズは達観してるな。
734Classical名無しさん:07/07/28 23:27 ID:V9LeHAHQ
レンガを砕く程度とか言ってるのに
鋼鉄を引きちぎったりしてるから
作者がある程度いじくってもいいんじゃないか?>>波紋
もちろん限度にもよるガナー
735Classical名無しさん:07/07/28 23:27 ID:yk7zlAXg
サイトが一般人以下?絶対的な幸運で守られているのに
736Classical名無しさん:07/07/28 23:27 ID:jMFnQpUU
>>718
明らかに実力が離れている相手には最良の策がある、それは
『逃げる』んだよオォー!! 今日の名言「逃げるが勝ち」
737Classical名無しさん:07/07/28 23:28 ID:kYOCphAA
ID出るから一人がいじめられてるように見えるw
738Classical名無しさん:07/07/28 23:28 ID:A.qArKTk
>>716
兄貴ルイズの可愛さに惚れた
そして仮面で泣いた
739Classical名無しさん:07/07/28 23:28 ID:.bgc8ShE
>>729
立場自体かなり危ういからなww
おまけに知り合いはみんな死んだと思って思い出にされかけてるし
ネガティブにもなろうというものww
740Classical名無しさん:07/07/28 23:29 ID:B0QbJPOs
>>716
>>仮面ルイズ「……自分の胸を膨らませて揉んでも、虚しいだけよ……」

仮面ルイズ様実行済みっすかwwwww
741Classical名無しさん:07/07/28 23:29 ID:yk7zlAXg
仮面ルイズには私の弟的なブルりんがいるっスよぉぉぉーーー
742Classical名無しさん:07/07/28 23:30 ID:i/aK/kH2
>>741
フーケもいるでよ
743Classical名無しさん:07/07/28 23:31 ID:uktADW5Y
フーケも一応いるんだぜ
744Classical名無しさん:07/07/28 23:32 ID:jMFnQpUU
サブ・ゼロルイズの素直デレっぷりは最強。
ショタ&ブラ&シスコンの俺ですら素直に可愛いと思えるからな…
745Classical名無しさん:07/07/28 23:32 ID:qj0fERyc
>>738
同意、そしてメーン自重www
>>740
成る程www石仮面の姉さんちょっとwww
746Classical名無しさん:07/07/28 23:38 ID:nDfkKz6E
サイトが一般人以上なのは、ルイズとの相性とドMさだけだと思う。
747Classical名無しさん:07/07/28 23:38 ID:fZlbq94M
ティファニアに胸に印のあるカーズ様を呼んでもらえばいい
それでDIO様に対抗できる
748Classical名無しさん:07/07/28 23:38 ID:USp5R2Vs
>>716
静かルイズはクレD基準じゃなくて本編のルイズなら結構変わってると思うな。
でもどう変わってるかわからないんだよな。
749Classical名無しさん:07/07/28 23:40 ID:jMFnQpUU
俺は考えるのを止めるくらい最高に限界って奴だ!それ以上素数を数えない為に寝るぞジョジョ!!
750Classical名無しさん:07/07/28 23:41 ID:ZYaNV7bs
メイジ相手でも杖を持ってない入浴中や寝込みを狙うとか、毒を盛るとか(ry
過程や方法を選ばなければ勝てる可能性はいくらでも有る、あくまで『可能性』だが。
751Classical名無しさん:07/07/28 23:43 ID:oB527/uk
王には王の、(ry
752Classical名無しさん:07/07/28 23:44 ID:qj0fERyc
>>750の場面で色々と良くない妄想をするのは俺だけで良い
753Classical名無しさん:07/07/28 23:44 ID:fstNMUSA
>>735
そう考えるとポコロコってかなりやばいなwwww
754Classical名無しさん:07/07/28 23:45 ID:fZlbq94M
>>750の場面で色々と良くない行動に移るのはメローネとイルーゾォだけでいい
755Classical名無しさん:07/07/28 23:45 ID:Xa15hMhk
奇襲とかその辺の可能性も考えると、
王侯真紅が安定して強いんだろうな。
あと探索機能を持った奴
756Classical名無しさん:07/07/28 23:46 ID:nDfkKz6E
殺すだけなら暗殺者チームもってこーい、と、言いたくなるがw

話は全然変わるけど、メタリカで血液を黄色にされたら、吸血鬼ってどうなるのかな?
血じゃなくなって、えらい事になるのか、全く影響を受けないのか……
757Classical名無しさん:07/07/28 23:47 ID:ZYaNV7bs
未来が見えるエピタフとそれを消し飛ばすキングクリムゾンはまさに奇襲無効能力
758Classical名無しさん:07/07/28 23:49 ID:MxqS0HVc
飛ばし終えた時間が丁度銃弾の着弾前だったらボスはどうするんだろうか
759Classical名無しさん:07/07/28 23:49 ID:DkETRjh2
しかし暗殺を恐れたからこそ、ボスはあれだけ正体を隠していたのだから完璧ではないはず。
760Classical名無しさん:07/07/28 23:49 ID:eKyoHKEI
>>757
対暗殺用能力だよな。そういう意味では正に支配者の能力。
761Classical名無しさん:07/07/28 23:50 ID:fZlbq94M
エネルギーがなくなってものすごくお腹が減るんじゃないかな
HPゲージが黄色になるぐらいに
知性とか理性を保ってる部分が削れて凶暴化するかも
カエルどころか人間から血を取って回復しないとやばいと思う
まあ嗅覚聴覚すごいんでメタリカの透明化が効かないと思うけどね
762Classical名無しさん:07/07/28 23:51 ID:IBHfA4ys
このDIOの相手は全盛期ジョセフがいたとしても相当厳しいと思われ
リサリサさんだったら……どうだろうなあ
763Classical名無しさん:07/07/28 23:52 ID:hmxUNGrc
エビタフを使用した時点で、実はエビタフを使用していなかった場合の未来を既に改変しているのがボスの凄い所
まあでも常時エビタフ使ってるわきゃねーし、やっぱ暗殺は怖いでしょ
764Classical名無しさん:07/07/28 23:52 ID:ZYaNV7bs
全盛期ジョセフならきっとDIOにも勝ってくれる
765Classical名無しさん:07/07/28 23:53 ID:YDz9YlZ6
>>759
強者ほど油断はできないからな
ボスだってメタリカ相手は本気でヤバかったし
766Classical名無しさん:07/07/28 23:54 ID:/vxhjrG6
>>763
エビタフじゃない!エピタフだ!
767Classical名無しさん:07/07/28 23:54 ID:iZvSL1bE
>>764
寝言は寝て言えよ
768影の中の使い魔:07/07/28 23:55 ID:EbIBaHYo
俺は投下を始めるぞーーJOJOーー!
769Classical名無しさん:07/07/28 23:55 ID:5rQ9Znj2
暗殺って究極的に防ぐ方法無いからな…
何十年もかけて近くに忍び寄るって方法もあるくらいだし
770Classical名無しさん:07/07/28 23:56 ID:MxqS0HVc
今すぐライターを”再点火”するんだー!
771Classical名無しさん:07/07/28 23:56 ID:v05Zyeto
( ゚∀゚)o彡゜鯖子!鯖子!
772Classical名無しさん:07/07/28 23:56 ID:eKyoHKEI
対暗殺用の能力を持っていたボスだからこそ、暗殺に対する恐怖が強かった、とか
773Classical名無しさん:07/07/28 23:56 ID:ZYaNV7bs
全ての行動、意思を無かったことにするGERこそ究極の暗殺防止能力
774Classical名無しさん:07/07/28 23:57 ID:qj0fERyc
きさまッ!『再支援』したな!
775影の中の使い魔 1/8:07/07/28 23:57 ID:EbIBaHYo
ワルキューレの振り下ろした槍は、ブラック・サバスの後頭部に勢いよくヒットした。
その結果、そのままブラック・サバスは地面とディープキスをする破目になった。
それを見たギーシュはフンッと鼻を鳴らす。すると再びワルキューレが槍を高々と掲げた。
もう4,5発ぐらい喰らわせないと気がすまない。
ドゴォ!ドガ!ボゴォ!メメタァ!ドスゥ!!!

「君がッ!謝るまで!殴るのをやめない!」
徹底的に叩きのめしてやる!それも正々堂々とな!
一応女であるルイズを傷つけるのは、女性に優しいギーシュの評判をさげることになる。
だが、この使い魔なら!殺すつもりはないが、派手にやらせてもらう!
それに決闘でなら、例え死んでも文句はあるまい!もし死んじゃっても、もう一度呼び出せばいい訳だしね!
『ゼロ』のルイズでも一度は召喚できたんだ!もう一度召喚するぐらいできるだろ!
このまま!!槍の先端を!こいつの!目の中につっこんで!振りぬく!

ブラック・サバスが宙を舞い、そして仰向けに倒れる。
「サバス!!」
ルイズはさらに槍を振り下ろさんとしているワルキューレに杖を向ける。
776Classical名無しさん:07/07/28 23:58 ID:YDz9YlZ6
サバスに支援をッ
777影の中の使い魔 2/8:07/07/28 23:58 ID:EbIBaHYo
自分の考えが甘かった。なんでブラック・サバスが強いなんて思ったんだろう?
ルイズを押さえつけたあのパワーも、きっと自分の勘違いだったんだ。
初めて成功した魔法の結果があいつだったから、きっと特別な力があるって思いたかったんだ。
『ゼロ』の私を押さえつけた私の使い魔は、『ゼロ』よりもほんの少しマシだっただけなんだ。
今さらになって後悔の念が心の中を支配しそうになる。

…………違う!今はそんなことしている場合じゃない!助けないと!私の使い魔を!
自分の魔法は絶対に失敗するかわりに爆発を起こす。効くかは分からないが、助けるにはこれしかない。
しかし、それを阻止するかのように、もう一体のワルキューレがルイズの前に立ちふさがった。
最初にブラック・サバスに突撃してきた奴だ。
ルイズは狙っていたコースを塞がれ、魔法を出すことができない。

「どきなさいよ!」
焦りながらルイズは、ブラック・サバスがまだ無事か確認する。そこで使い魔の様子が変わっていることに気づく。
ブラック・サバスは仰向けに倒れたままで、ルイズを指差し、じっとこちらを見ているのだ。
回りから見たらそれこそ、ルイズに助けを求めている姿にしか見えなかっただろう。
だが、ルイズは頭の中に響く声を聞いた。
それは、使い魔と主は意識を共有しているとか、信頼関係が生まれたとか、そんな大げさなことではなかった。
だが、確かにブラック・サバスはルイズにこう言っていたのだ。

(チャンスをやろう!お前には選ぶべき道がある!)

「とどめだ!ワルキューレ!」
ギーシュが機嫌の良さそうな声で命令を下す。
ルイズは叫んだ。呪文を唱えるように力強い意志を持って。
「ギーシュをやっつけて!!」
778影の中の使い魔 3/8:07/07/29 00:00 ID:stuGJW8c
観客席で顔を赤らめていたシエスタは、派手な音でブラック・サバスが殴られるのを見て我に返り。
さらに数発槍が振り下ろされたのを見ると、思わず顔を背けた。
あの使い魔は殺さる!そんな恐ろしい考えが浮かぶ。
そのとき叫びを聞いた。それは断末魔の叫びではなく、ルイズの命令だった。まだミス・ヴァリエールは諦めていない!
だが次の瞬間、今までとは質の違う軽い音が聞こえる。きっと槍で貫かれたにちがいない。

……恐怖で顔を背けたまま数秒たつが、どうも様子がおかしい。
自分の周りにいるメイジたちがざわめいている。何が起きたのだろうか。
恐る恐る戦いの場へ視線を向ける。
「え……?」
シエスタは絶句するしかなかった。
自分が顔を背けた数秒の間に何が起きたのか?
ワルキューレの槍は黒づくめの使い魔にではなく、地面に突き刺さっていた。
さっきまでその場所にひれ伏していたブラック・サバスが消えている。
横にいるキュルケをみると、彼女も何が起きたか把握していないようだ。
タバサはじっとギーシュの方を見つめている。そのとき。

「うわあああああああああああ!!?」
断末魔の叫びのようなその声は、ブラック・サバスではなくギーシュのものだった。
慌てて、シエスタもギーシュの方を見てみる。それは彼女の理解の範疇を超えるものだった。
消えたブラック・サバスがいつの間にかギーシュの横に現れ、そのゴツゴツした両手を彼に向けている。
「つかんだ」
そのセリフはさっきと全く同じものだったが、今度はやけに凄みがあるように感じた。
779Classical名無しさん:07/07/29 00:01 ID:8q34qv3g
言うことを聞き始めたサバスはいい感じ支援
780Classical名無しさん:07/07/29 00:01 ID:YQr/Me8o
支援するぞっ!
781Classical名無しさん:07/07/29 00:01 ID:DuFnPGjE
これが…支援です…受け取って…ください…
782Classical名無しさん:07/07/29 00:01 ID:Fw9MJiy6
捻りも無く支援
783Classical名無しさん:07/07/29 00:01 ID:n2C74PAs
今までは言う事聞こうとして空回りしてた感じだな支援
784Classical名無しさん:07/07/29 00:01 ID:h.2PnuWY
ようやく萌え黒鯖から"ブラック・サバス"に戻った感じだ  支援
785Classical名無しさん:07/07/29 00:02 ID:PbXdpKpw
支援した!
786影の中の使い魔 4/8:07/07/29 00:02 ID:stuGJW8c
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………

ブラック・サバスはギーシュの隣に立ち、両手を彼に向けて伸ばしている。
しかしそれらは決してギーシュには触れられてはいない。
宙ぶらりんのその両手は、しかし、何かを力強く捕らえているかのように固定されていた。
いや………確かに何かをつかんでいる………それは白くボンヤリと闇の中で存在している。
一方のギーシュはピクリとも動かずに、ただ悲鳴をあげているだけだ。
ブラック・サバスの方を見ようともせずに、最後にワルキューレに命令を下した時と同じポーズのまま固まっている。
変化した点といえば、その顔が恐怖で歪んでいることだけだ。

「うわあああああああ!離せ!くそ!」
慌てふためく声を上げながら、硬直しているというギーシュの異様さに、しだいに回りのメイジたちは薄気味悪さを覚え始めていた。
『ゼロ』のルイズの使い魔が「何か」をしているのは間違いなかった。
しかしその「何か」が分からない。
ギーシュはなぜ急に動かなくなったのか?何に怯えているのか?あの使い魔がつかんでいる「ボンヤリとしたもの」は何か?
「な、何をしているんでしょうか?」
シエスタがキュルケに尋ねる。しかしその質問に答えたのはタバサだった。
「分からない。だけど魔法ではない」
めずらしく即答したのは、タバサも興味が湧いているからだ。
「あの…白いのは?」
「それも分からない」
「もしかして幽霊かしら」
キュルケのその言葉にタバサがビクッと震えた。
787影の中の使い魔 5/8:07/07/29 00:03 ID:stuGJW8c
ルイズはブラック・サバスとギーシュを見て、戦況が一転したことを理解した。
ワルキューレはすべて動きを止めている。これではゴーレムではなく、ただの銅像だ。
あれだけ派手に殴られてたはずなのに、ブラック・サバスには外傷が無いようだ。
仰向けに倒れていたところから、ギーシュの隣……いや影の前までの瞬間移動。
…それだけ早く動けるなら、相手の攻撃を避けるなりなんなりしなさいよね。心配して損したわ。

改めて、今の状況を確認してみる。
そこでやっと、ブラック・サバスがつかんでいる「白いもの」がギーシュの形をしていることに気づいた。
ブラックサバスはギーシュの影から、「ボンヤリと白く光るギーシュ」を引っ張り出してつかんでいる。

まるで夢でも見ているかのような気分だ。だが、ルイズは心当たりがあった。
(あれが……私が今までやられていたことか)
気づいたらブラックサバスの目と鼻の先で捕らえられている感覚。今日の朝も昨日のサモン・サーヴァントのときも。
ブラック・サバスは、ルイズの影から幽体離脱のように魂?いや精神?だけ引っ張り出していたのだろう。

まぁ詳しくは分からない。とにかく今はすることはひとつだ。
このままあいつが抑えてる間にすべてのワルキューレを破壊する。
もちろん、このままギーシュの杖を取り上げて勝ちにするほうが楽だろう。
だがあのプライドの高い男に、この後シエスタに謝罪をさせるにはそれなりの勝ち方じゃないといけない。
それにせっかくだから、回りの観客にも見せ付けておきたい。もう勝ったも同然だし。
788Classical名無しさん:07/07/29 00:05 ID:8q34qv3g
油断してると足元すくわれるぞルイズ支援
789影の中の使い魔 6/8:07/07/29 00:05 ID:stuGJW8c
しかし、その甘い考えを打ち砕くかのように、ギーシュの叫びが響く。
「ワルキューーーーーレ!!!!」
ギーシュの叫びと共に、沈黙していた7体のワルキューレが活動を再開する。
その動きは滅茶苦茶だった。……本当に滅茶苦茶だった。
しっちゃかめっちゃかに槍で空を斬ったり、ワルキューレ同士でぶつかり合ったりしている。
「ちょ、ちょっと!ギーシュ!」
「うおおおおおおおおおおおおおお!」
ルイズにワルキューレが突っ込んでくる。当たると間違いなく、致命傷になりそうな速度だ。ルイズは杖を強く握った。
「ファイヤーボール!」
炎は出ずにワルキューレの上半身で、爆発が起きる。
さらに追撃しようと身構えるが……その必要はなかった。ワルキューレの上半身は粉々に砕け散っていた。
「やった……!」
予想外の戦果に思わずガッツポーズをしてしまう。そのとき。
「ファイヤーボール!」
聞き覚えのある声のした方を見ると、キュルケの前でワルキューレが上半身をドロドロに溶かして倒れている。

「キュルケ!余計な事しないで!」
「私は私の身を守っただけよ。余計な事させたくないなら、そういう風に戦いなさい。ホ〜ラ、来るわよ」
「言われなくても分かってるわよ!」
ルイズは再び杖を強く握り、ワルキューレを睨む。こうなったら意地でも全部倒してやる!
そんな決意を固めるルイズを、キュルケは微笑を浮かべながら見つめていた。
………そしてそんな二人を、この人たち実は仲いいのかしら。なんて思いながらシエスタは見つめていた。

「な、なんだぁ!それはぁ!」
いきなり、今までで一番大きいギーシュの悲鳴が上がる。
見るとブラックサバスが大きな口を開いている。
(安心しなさい。ギーシュ。そいつは噛み付きはしないわよ)
ルイズは笑いながら杖を構える。
だがブラックサバスはルイズの予想外の行動にでた。
口から何かを吐き出したのだ。
790Classical名無しさん:07/07/29 00:06 ID:bajQGptU
ま、まさかぱんt……
791影の中の使い魔 7/8:07/07/29 00:06 ID:stuGJW8c
ギーシュは何が起きているのか理解できずにいた。
「つかんだ!」という声のとおり、ギーシュはこの不気味な使い魔に拘束されている。全く動くことができない。
自分の肩を掴むその両手からは恐ろしいほどのパワーを感じる。とにかく指一本動かすことができない。
ワルキューレに命令するも、これもやはり思いどうりに動かすことができなかった。
というか、今ワルキューレがどこでどう動いているかが理解でいない。
見て確認したいのに、使い魔の仮面のような顔から視線をそらす事ができないのだ。

急に使い魔が大きな口を開ける。その中を見てさらに驚いてしまう。
歯や舌という生物として必要なものが無いかわりに、「何か」がある!
そしてそう思った次の瞬間ソレがこちらに向かって飛び出してきたのだ!
「!!」
とっさに目を閉じ衝撃に耐えようとする。しかし何も起きない。後ろから「ドガッ」という衝撃音が聞こえる。
恐る恐る目を開ける。まだ口は開かれたままだ。その中は何もない暗闇。
思わず目をそらそうと横を向く。すると視界の端に誰かの足が見える。

助けに来てくれた!もはや決闘のことなど忘れギーシュは安堵する。
しかしその誰かの足はピクリとも動かない。
(誰なんだ!助けてくれ!は!声がでない!)
ギーシュは無理矢理首を捻り、ギリギリまで黒目を動かし自分の後ろにいる人物を確認しようとする。
(ん?あれ?なんだおかしいぞ?後ろのやつ倒れてる!?しかも顔から血を流して!?
 はっ!!なるほど!!うわははははははははははははははははは倒れてるのは僕でしたぁー!!)
ギーシュは自分の後ろに、頭から血を流し下着に囲まれて倒れている自分を発見した。
792Classical名無しさん:07/07/29 00:07 ID:W7pXp7.c
>ジョナサン
素手で鋼鉄を引きちぎり、ゾンビ化したタルカスを身体能力で上回る。
>ジョセフ
波紋力、身体能力はジョナサンに及ばないものの、
パワー、スピード共に人間を超越した吸血鬼共に囲まれても互角に渡り合える。
波紋は確かに劇場版はともかく、原作じゃあ単純な破壊力はそれほどない。
しかし波紋の醍醐味は無限の応用力にある。
例 回復 防御力強化 生物操作 催眠術 生命波長を読んでの予言 高く跳躍などなど。
派手な破壊力はなくとも、相手が人間や生物であれば、生命エネルギーである波紋が聞かない
ことはないハズ。(究極生物版カーズ除く) 
未熟なころのジョセフが波紋でサボテンを爆発させたのをみて、北斗神拳みたいなことできる
んじゃねーかと思ったのは俺だけ?もっとも人や生物を殺すのに爆発させる必要はないけど(脳や心臓を
波紋のショックで停止させれば十分)
793Classical名無しさん:07/07/29 00:08 ID:xsgvCTSo
>>792
投下中に長いのはやめれ支援
794Classical名無しさん:07/07/29 00:09 ID:7OY.Zkzg
ギィィィィシュ!!的支援
795Classical名無しさん:07/07/29 00:09 ID:frvq5LvM
>>792
空気読めよ支援
796Classical名無しさん:07/07/29 00:09 ID:dGNXh0f6
>>792
おらおら空気よめや
そして支援
797Classical名無しさん:07/07/29 00:09 ID:lLNPb5ys
私怨
ギーシュ……うらやましい
798影の中の使い魔 8/8:07/07/29 00:10 ID:stuGJW8c
ルイズはブラックサバスの口から何か箱のようなものが飛び出すのを見た。
自分のいる位置からではそれが何かは分からなかったが、それは発光体ギーシュの頭を通過した。
そして、その後ろでフリーズしていたギーシュ(本体)の頭に向かって飛んでいき、当たって跳ねた。
そこから先に起きたことは、ルイズにはスローモーションのように。
血を出しながらゆっくりと倒れていくギーシュ(本体)、宙を舞う箱、その箱の中から出てくる無数の白いモノ。
上手いこと風に乗った一枚がヒラヒラと自分の足元に舞い降りてきたとき、それが何かを理解した。
それはパンツだった。

(はぁ???)
なんでパンツ?誰のパンツ?…………あれ?このパンツどこかで見た覚えが…………。
今はワルキューレを倒すべき時なのに、気になる……。こまかいことが気になると夜もねむれねえ質なのよ私。
朝、ブラック・サバスにカゴごと洗濯物を渡した。ブラック・サバスはそれを口の中に入れてどこかへ行ってしまった。
それ以来姿を見ていなかった。そして今あいつは口からカゴを吐き出した。
なぜか?そういえばさっきブラック・サバスにギーシュをやっつけろって命令した。これは攻撃手段のつもりだったのかもしれない。
実際今、ギーシュ(本体)は倒れている。さっき血を流していたようにも見えた。軽傷だろうが。
それよりも、鬼の形相をしながら下着に囲まれて倒れていることで、傷つく尊厳の方が重症のような気がする。
観客の方を見てみる。キュルケがパンツを持ち、こっちを見て笑っている。……コッチミンナ。アア、ヤジウマタチノホウマデトンデイッタノネ。
いろいろ考えた結果。
……………………もしかしてこれは私のパンツですかーッ!?
     
 YES!YES!YES!OH MY GOD!

「……………………バカァー!!!!」
その日一番の破壊をもたらす爆発がブラックサバスとギーシュを飲み込んだ。

ギーシュ・ド・グラモン→再起不能
ブラック・サバス→消滅
To Be Continued 。。。。?
799Classical名無しさん:07/07/29 00:10 ID:v9H8W1B6
だが、彼は柵にすらなれそうにない支援。
800Classical名無しさん:07/07/29 00:11 ID:KqY2t30I
>>792
相変わらず空気読めないよねカスジョジョ厨
801Classical名無しさん:07/07/29 00:11 ID:tVu3rlhA
黒鯖wwwwwwwwwww
802Classical名無しさん:07/07/29 00:11 ID:8q34qv3g
GJ!
矢があると人が死にすぎるし、矢がないとすごいマヌケだなぁ。
803Classical名無しさん:07/07/29 00:12 ID:h.2PnuWY
まるでゼロ距離投石器だな・・・つか、洗濯物食べっぱなしだったのかwww
804Classical名無しさん:07/07/29 00:12 ID:7OY.Zkzg
>>800
ジョジョ厨全員がカスってワケじゃあないんだ
あ、>792だけならいいぜ
805Classical名無しさん:07/07/29 00:13 ID:Ad3KXDek
洗濯物wwwwwwwwwwwwwwwwww
806Classical名無しさん:07/07/29 00:14 ID:vSPzHkmc
作者さんGJ!!

このままだとデルフが黒鯖の口の中に入るんじゃね?
デルフ涙目w
807Classical名無しさん:07/07/29 00:15 ID:bajQGptU
ギーシュが再起不能にワロタw
808Classical名無しさん:07/07/29 00:15 ID:lLNPb5ys
投下乙でした。
鯖可愛いよ、まさに萌えの化身。
809Classical名無しさん:07/07/29 00:15 ID:KqY2t30I
>>804
ジョジョ側の人間は総じて屑だろ
810Classical名無しさん:07/07/29 00:15 ID:6sJHyh2A
          ,... -‐'''ニ ̄三二ヽ
       ,∠二二∠..--――/|         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
     ∠__――_,,... -‐''"///|    ∠ >>792ナレフよ… |
     |―三'''" ̄||| ノノ,,ノ//|     ヽ_______ノ
     ヽノ  ミ、、/-''""`ヾ//ニト、_     /ミ''ヽ
     ///  /     l  ヾ /^i/// ̄`ーj |.| ト-'┴-
    く〈〈  〔__   |;::: ヽ 〈_//ヘ|j_j_jj_jノ_ノノ/:::
   ./ \_/ヽ| /__,,..-;;;、  2 /  ヽ::::::   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   /   / |テッvレ`‐'ニ!ツ7   |‐'| !、 .|:::  < 職人投下中       
.   |   |  |  ̄ヽ `‐    / :| |__| o|――-| 無意味な考察長文はうざいと 
  |   |   :|  |     l:  | /.o.V'::    | 何度も言ったよ           
  ヽ.   |   ::::l. └'     l //`―/::::......... | なあ…………           
  /   |  :::::::::l ^二”`  /二二========= \________________
811Classical名無しさん:07/07/29 00:16 ID:7OY.Zkzg
>>809
その理由を明確に述べていただきたい。どうぞ。
812Classical名無しさん:07/07/29 00:16 ID:Ad3KXDek
これギーシュ=パンツまみれの認識が生まれるwwww
813Classical名無しさん:07/07/29 00:17 ID:stuGJW8c
>>790エピタフ使われてしまった
>>792は俺の嫁
支援アザシター
814Classical名無しさん:07/07/29 00:17 ID:/24VYmDg
>>806
いやいや…口の中に装備ってことで常時印発動かもしれんぞw
魔法も口を開く事によって食っているかのように吸収とかさw
815Classical名無しさん:07/07/29 00:18 ID:PbXdpKpw
>>814
なんか嫌な光景だな
816Classical名無しさん:07/07/29 00:18 ID:KqY2t30I
>>811
このスレにおいて明確にジョジョ側であると提示した人間は総じて空気を読めていないから
817Classical名無しさん:07/07/29 00:19 ID:mvpgzLWk
ぱんつぅ!ぱんつぅ!乙でした!!
しかし>>811兆の兄貴、なぜナレフなんすかwwwwwwwwwwwwwwww
818Classical名無しさん:07/07/29 00:19 ID:mvpgzLWk
あ、810だった・・・
819Classical名無しさん:07/07/29 00:19 ID:Ad3KXDek
いかん! ID:KqY2t30Iにえさを与えるなッー!
820Classical名無しさん:07/07/29 00:20 ID:xsgvCTSo
>>817
ポルスレからのコピペだ、おそらく
821Classical名無しさん:07/07/29 00:20 ID:4bLPDqbA
>>811
みんな『星屑』なのさ。
822Classical名無しさん:07/07/29 00:21 ID:YSJF/AXY
>>817、そういう時はこう言ってやるんだ
「きさまッ!ポルナレフがありのままに語るスレを見ているなッ!」

それはさておき黒鯖さん乙です!
思わずギーシュに矢が刺さって死んでしまうのかとドキドキしてしまいましたよ
823Classical名無しさん:07/07/29 00:21 ID:YtR7ezTA
>>821
誰がうまいことを言えと
824Classical名無しさん:07/07/29 00:23 ID:xsgvCTSo
>>822ッ!きさまッ ポルスレ住人だなッ!
825Classical名無しさん:07/07/29 00:23 ID:7OY.Zkzg
>>816
それだけで、ですか。
はい有難う御座います。では、もう結構です。
>>821
だれが上手い事を言えとw
826Classical名無しさん:07/07/29 00:25 ID:WDzNLolg
使い魔デビューとして華々しく描かれる事の多かった決闘イベントが
最近はギャグ路線にシフトしている点について

黒鯖といいアヌビスといい、構成練り込み杉だwww
827Classical名無しさん:07/07/29 00:27 ID:WUY59pxI
>>821
なんだよ…オメェ…ちょっと、カッコいいじゃあねーかよォ〜
828ゼロのスネイク ◆jW.eGr2I9s :07/07/29 00:28 ID:/iFYLW6U
まったく、祭りのど真ん中を突破しようなんて考えるんじゃあなかった
息が詰まりそうな世界ってヤツだ


それはさておき35分から投下する世界だ
829Classical名無しさん:07/07/29 00:28 ID:Hwn7nBNg
黒鯖GJ!
使い魔の最初の見せ場のギーシュ戦が
ルイズのパンツの魅せばで終わっているw
830Classical名無しさん:07/07/29 00:29 ID:h.2PnuWY
おお、ちょっと可愛くなっちまってるスタンド2連発!
831Classical名無しさん:07/07/29 00:30 ID:7OY.Zkzg
>>828
貴方様は投下する、俺達はは貴方様を支援する―――それだけで十分だろう?

最近白蛇とスネイクがこんがらがってきたんですが
832Classical名無しさん:07/07/29 00:30 ID:Ad3KXDek
スネイクキターー!支援準備はできてるぜ
833Classical名無しさん:07/07/29 00:30 ID:stuGJW8c
影の中から支援する
834Classical名無しさん:07/07/29 00:31 ID:Hwn7nBNg
苦労人の方のスネイク支援
835ゼロのスネイク ◆jW.eGr2I9s :07/07/29 00:31 ID:/iFYLW6U
ちなみに「祭り」というのはリアルの話
836ゼロのスネイク1/17:07/07/29 00:35 ID:/iFYLW6U
念のため言うと、リアル=現実
では改めて……よろしくお願い申し上げます


7話

声を上げる者は、一人もいなかった。
まるでこの場の全員が意思を一つにしたかのように、ヴェストリの広場は静まり返っていた。
突然の乱入者――ホワイトスネイクに。
だが当の本人は、そんなことは気にもかけぬ様子で、

「今ノ青銅人形ガ放トウトシテイタ一撃」

ホワイトスネイクはそう言い、そこで言葉を切る。
そして次に――

「ソレハマスターヲ十分ニ殺セルモノダッタ」

そう、確かに言った。

「ちょ……あ、あああんた、ホワイトスネイク! 一体何言ってr」
「狙イハマスターノ後頭部。ソシテ青銅人形ノ重量、サッキノスピードカラ推測スレバ、ソレハ確カナ事ダ」

ルイズが、ホワイトスネイクが突然に乱入したこと、そして今ホワイトスネイクが語る、
彼女にとっては突拍子も無いことに抗議しかけるも、
ホワイトスネイクはそれを無視するかのように、黙殺するかのように、
ルイズの背を向けたまま、淡々と語り続ける。
837Classical名無しさん:07/07/29 00:36 ID:Ad3KXDek
支援
838Classical名無しさん:07/07/29 00:36 ID:3bvXq9kM
シエスタとしえ☆すたしたい
839ゼロのスネイク2/17:07/07/29 00:36 ID:/iFYLW6U
「シカシ」

そしてホワイトスネイクはそう言うと、くるりと振り向く。
だがその眼が見据えるのは主人たるルイズの姿ではない。
ルイズの決闘の相手――ギーシュだ。

「ソノ小僧ニ、マスターヲ『殺ス』トイウ明確ナ意思モ覚悟モ有リハシナイ。
 モシアッタナラ、自由ニ動ケル3体ヲ全テ動員シテマスターヲ襲ワセテイタダロウカラナ」

ホワイトスネイクはさらにそう続ける。
まるで獲物を前にした蛇のように鋭い視線を、ギーシュに向けながら。
そしてその視線に、ギーシュは全身の血が凍っていくような恐怖を感じ、同時にその視線が意味するものを直感的に理解した。

ホワイトスネイクは怒りを抱いているわけではない。
しかし、今ホワイトスネイクがギーシュに向けているのは、極めて純粋な敵意。
つまりホワイトスネイクは今、完全な戦闘体制に入っているのだ。
いつでも相手の行動に対応でき、そしていつでも相手を殺しにかかれる体制だ。

一方、ホワイトスネイクを間近で見ているルイズも、ホワイトスネイクがギーシュに向けている感情を同様に理解した。
そしてホワイトスネイクを召喚してから初めて、ホワイトスネイクに対して「恐ろしさ」を感じた。
今のホワイトスネイクが、怒りも無く、憎しみも無く、
ただ単純に始末するべき敵を前にしているかのような、そんな状態でいる。
しかも、そうすることが当然であるかのように、始末することが当然であるかのように。

「ホ、ホワイトスネイク!」

震える声で、ルイズは使い魔の名を呼ぶ。

「ドウシタ、マスター?」

それにホワイトスネイクが、感情を交えずに応える。
840Classical名無しさん:07/07/29 00:36 ID:stuGJW8c
紫煙スル
841Classical名無しさん:07/07/29 00:36 ID:ChjjKe9U
君が投下しきるまで!ボクは!支援するのをやめない!
842ゼロのスネイク3/17:07/07/29 00:37 ID:/iFYLW6U
「め、めめ、命令よ。こ、『殺しちゃダメ』よ。
 あああんたが、な、何考えてるかは、よく、わ、わわ分からないけど……と、とととにかく! 『殺しちゃダメ』だからね!」

ルイズは込み上がる恐怖にくじけそうになりながらも、そう命令する。
「殺してはならない」と、そう命令しなければ、ホワイトスネイクは確実にギーシュを仕留めにかかる。
それだけはダメだ。
確かに食堂でシエスタに罪をなすりつけようとしてたのを見た時はムカついたけど、
だからといって殺していいってわけじゃない。
いや、殺すのだけはやっちゃいけない。
そんな感情が、ルイズを突き動かしていた。

そして一方、命令を聞いたホワイトスネイクは僅かに振り返ってルイズをじろりと見た。
そして思った。
やはり、違う、と。
それどころか、かつての自分の主人だったプッチ神父と比べれば、おそらく180度真逆。
道徳というヤツを重んじ、自分自身の、あまつさえ他人の誇りさえ重んじ、そしてそれゆえに甘い。
そのことが――ホワイトスネイクに、今の主人であるルイズへの、失望に近い感情を抱かせていた。

「……了解シタ」

しかし、主人の命令は絶対である。
いくら自分とは合わないとはいえ、主人の命令に逆らうわけにはいかない。
そのため、ホワイトスネイクはルイズの命令に承知した。

「え……ほ、ホントに?」
「本当ダ。タダシ……」

だがそこでホワイトスネイクは言葉を切ると――

「殺サナイダケダガ」

それだけ、言った。
843Classical名無しさん:07/07/29 00:38 ID:ChjjKe9U
しえーーん
844Classical名無しさん:07/07/29 00:38 ID:IqE.NSuk
ギーシュ逃げてえええェェェ
845ゼロのスネイク4/17:07/07/29 00:38 ID:/iFYLW6U
「へ? え、あ、ち、ちょっと! それってどういう……」

ルイズが抗議しかけるが、その瞬間には既にホワイトスネイクはルイズの傍から離れていた。
そして――

ドヒュウゥンッ!

空中を風のような速度で移動し、一気にギーシュの目の前まで迫るッ!
ギーシュがそれに反応し、杖をホワイトスネイクに向けようとしたが、それは既に一手も二手も遅れた行動だった。
既にギーシュの首はホワイトスネイクの右手にガッチリと掴まれ、そして空中へ一気にに持ち上げられていたッ!
地上から20、30サントも足が浮くギーシュ。
そして自分の体重で首がさらに絞まり、息が詰まりかける。
その苦しさのためにバタバタと足を振り、
そして自分の首を掴むホワイトスネイクの手を引き剥がそうと、必死に両手の指をその手にかけるギーシュ。
ところがその瞬間、ホワイトスネイクはギーシュを自分の後方――
しかしホワイトスネイクの後方にいるルイズよりもさらに後方――ギーシュのワルキューレたちがいる方向へ、
ギーシュの体を、片手であるにもかかわらず軽々と投げ飛ばした。
呻き声を上げながら、ボールのように地面を転がるギーシュ。
そして投げられた瞬間はギーシュはまだ気づかなかったが、激しくむせながら立ち上がり、
周囲を確認したところで――
自分の周りに、いまだ無傷で立ち続けるワルキューレ2体、地面に転がっているワルキューレ4体がいることを理解した。

「こ……これ、は……ど、どういうことだ?」
「別ニ大シタ事ハナイ。タダオ前ニ……チャンスヲ与エタダケダ。
 ソレニ、今私ガオ前ニ与エタ状況ニハ、オ前ダケダナク私ニモ意味ガアル」
「い……意味、だと?」
「ソウダ。ダガソレニツイテ、オ前ニ語ルツモリハナイ。
 サテ……カカッテクルガイイ、小僧。
 オ前ノ青銅人形モ、立テナイダケデ壊レテイルワケデハナイノダロウ?
 『無事ニ』コノ決闘ヲ終エタケレバ……私ニ仕掛ケテクルガイイ」
846Classical名無しさん:07/07/29 00:39 ID:stuGJW8c
ギーシュ逃げてー
847Classical名無しさん:07/07/29 00:40 ID:ChjjKe9U
支援支援
848ゼロのスネイク5/17:07/07/29 00:40 ID:/iFYLW6U
あえて「無事に」という言葉を強調したホワイトスネイク。
ホワイトスネイクからすればまだまだ軽い挑発だったが、
戦意を喪失しかけていたギーシュに再び戦意を戻らせかけるには、それは十分だった。

「『無事に』、だと? ルイズの使い魔……君は僕が、自分が傷つくことを恐れているとでも思うのか!」

相対するホワイトスネイクがやった午前中の凶行のこともすっかり忘れ、食って掛かるギーシュ。

「事実ダ。デナケレバ決闘ノ相手ヲ背後カラ襲ウヨウナ真似ハ出来ヨウモナイ。
 ソレニ、オ前ガ本当ニ傷ツクコトヲ本当ニ恐レテイナイナラ……行動デ証明スルンダナ。
 証明出来レバ、イヤ、ソレ以前ニオ前が行動デキルカハ疑問ダガナ」

そして再びギーシュを挑発するホワイトスネイク。
それを先ほどから固唾を呑んで見守る周囲の生徒、そしてルイズ。
しかし……ルイズには、ホワイトスネイクがわざわざギーシュを挑発する理由が分からなかった。
それにさっきだってそうだ。
ホワイトスネイクは、さっきギーシュに仕掛けた時点で勝負をつけることが出来た。
なのに……それをしなかった。
そればかりか、ギーシュにワルキューレ6体を再び手駒として、盾として使役できる状況という、
あまりにも大きすぎるチャンスを与えた。
一体ホワイトスネイクは何を考えてるの?
さっき私が「殺すのはダメ」って言ったら、「殺しはしない」って言った。
口約束みたいなものかもしれないけど……ホワイトスネイクの言葉には妙に信頼出来るものがあった。
だから、きっとギーシュを殺すという選択肢は取らない。
でも、ただギーシュを殴って気絶させるとか、
午前中の授業でやったみたいに「命令」してギーシュを倒すとか、そういうこともしないだろう。
出来るならさっきの時点でやってる。
だとしたら……ホワイトスネイクは、何を狙っているの?
849Classical名無しさん:07/07/29 00:40 ID:Hwn7nBNg
スネイクかっこいい支援
850ゼロのスネイク6/17:07/07/29 00:41 ID:/iFYLW6U
そんなことをルイズが考えていたとき――

「……めるな……」

ギーシュの震えた声が聞こえた。

見ると、先ほどまで地面に転がっていた4体のワルキューレ全てが起き上がり、
ホワイトスネイクとギーシュとの間に立っていた。
そして――

「僕をなめるなぁーーーーーッ!」

ギーシュの叫びとともに、一斉に6体のワルキューレがホワイトスネイクに向かう。
しかしその動きに先ほどルイズに対して行ったような、「青銅の壁」とでも称するべき統制はない。
ただ6体のワルキューレが一斉にホワイトスネイクに向かうだけだ。
そして、それが命取りだった。
851Classical名無しさん:07/07/29 00:41 ID:ChjjKe9U
さて、このギーシュは才能取られるのかな支援
852ゼロのスネイク7/17:07/07/29 00:41 ID:/iFYLW6U
ドギャアァッ!

甲高い、金属が引きちぎれる音とともに、先頭のワルキューレが一瞬でバラバラになったッ!
高速で繰り出されたホワイトスネイクの貫き手が、ワルキューレの四肢の間接を過たず破壊したのだッ!
そしてホワイトスネイクは、今しがた破壊したワルキューレが地面に落下するよりも速く、
続く2体目、3体目をラッシュの間合いに捉えるッ!

「ウシャアアアアアアア!」

ホワイトスネイクが咆哮とともに、再び貫き手のラッシュを放つッ!

ドギャドギャギャアァッ!

先頭に立っていたワルキューレの最後を再現するかのように、今度は2体のワルキューレがバラバラになるッ!
1体目のワルキューレの大破、そしてそれによって完全に虚を突かれたギーシュは、この時点で「3手」遅れた。
自分自身でも自分が遅れを取っていることに気づいたギーシュは、
慌てて残る3体のワルキューレに指令を出す。

「や、ヤツを取り囲め、ワルキューレ!」

その命令に応じ、ワルキューレが突進をやめ、ホワイトスネイクを取り囲むべく行動を開始する。
しかし――そのために、突進を行っていたワルキューレたちは、ほんの一瞬だが、速度を落とさねばならなかった。
そしてそのために、「1手」遅れた。
そしてそれを――百戦錬磨のホワイトスネイクが、見逃すハズもなかった。
853Classical名無しさん:07/07/29 00:42 ID:Hwn7nBNg
ずっとスネイクのターン!
854Classical名無しさん:07/07/29 00:42 ID:ChjjKe9U
支援した!
855Classical名無しさん:07/07/29 00:43 ID:stuGJW8c
せいん
856ゼロのスネイク8/17:07/07/29 00:43 ID:/iFYLW6U
バギョアァッ!

ホワイトスネイクの貫き手が、ワルキューレに打ち込まれるッ!
しかし先程のようなラッシュではない。
狙いは一点、青銅製のワルキューレの細首ッ!
それを紙切れのように打ち抜き、支えを失ったその頭部を吹き飛ばす、強力無比にして高速の、貫き手の一撃ッ!
そして今の一撃を受けたワルキューレが、ぐらりとバランスを崩してよろめくッ!
しかしホワイトスネイクはそれには眼もくれない。
まるで初めからそうなることが予測できていたかのように、抜き手を打ち込んだ瞬間から、そのワルキューレに背を向けていたッ!
そしてホワイトスネイクが眼前に捉えたのは――
ホワイトスネイクを包囲するべく、その後方に回り込んでいた2体のワルキューレッ!
その瞬間になって、やっとギーシュは気づいた。
自分が「1手」遅れたことに。
しかし、それに気づいたことすら「1手」遅れていたことには、気づかなかった。

「ウシャアアアアアアアアアァッ!!」

再び上がるホワイトスネイクの咆哮ッ!
そしてそれとともに、しかし今度は正確な狙いを持たずに、
2体のワルキューレの全身に目掛けホワイトスネイクの貫き手のラッシュが叩き込まれるッ!
857Classical名無しさん:07/07/29 00:45 ID:ChjjKe9U
支援
858ゼロのスネイク9/17:07/07/29 00:45 ID:/iFYLW6U
ドギャドギャドギャドギャドギャアッ!!

全身を余すところ無く貫き手で打ち抜かれ、2体のワルキューレは一瞬で青銅の塊と化すッ!
そして、その2体がズシン、と地面の上に倒れ込むのと同時にホワイトスネイクはくるりと後ろを振り向き――

ドギャギャァッ!

先ほど頭部を吹き飛ばされ、その衝撃で未だにふらふらしていたワルキューレの間接を全て貫き手で破壊し、
一瞬のうちにバラバラにした。
ギーシュがホワイトスネイクに6体のワルキューレをけしかけてから――わずか10秒。
その6体のワルキューレは、全てが青銅のガラクタと化していた。

そして、それらをわざとらしく、ゆっくりと眺め回したホワイトスネイクは――

「ドウシタ、モウ終ワリカ?」

とだけ言った。
859ゼロのスネイク10/17:07/07/29 00:45 ID:/iFYLW6U
周囲の生徒達も、ルイズも、ギーシュも、口を開くものは一人もいなかった。
ギーシュのワルキューレ6体を一瞬にして葬り去った、ホワイトスネイクのその圧倒的な強さに。
そして、これからギーシュの身に起こるであろうこと――
ホワイトスネイクからの攻撃を受けるであろうことを想像して。
もしギーシュがあのホワイトスネイクの攻撃を受けたなら……確実に重傷を負う。
肩に貫き手を食らったなら肩から先が吹き飛び、腹に食らったなら内臓の半分以上が潰され、
大腿に食らったなら、太腿から先が吹き飛び、首に食らったなら首から上――頭が落ちて死ぬだろう。
いずれにしてもギーシュは無事では済まない。
そしてそのことは、ギーシュ自身にも分かっていた。
分かっていたからこそ、逆にそのことが、さらにギーシュの心を追い詰めた。

「く……く、来るな!」

ガチガチと歯の根を鳴らしながら、ギーシュは杖をホワイトスネイクに向けて叫ぶ。
しかし――ホワイトスネイクは、「あえて」ゆっくりとした歩調でギーシュに近づいた。
1歩、1歩、着実にギーシュへと、ホワイトスネイクは向かっていく。
そしてギーシュはホワイトスネイクが1歩自分に近づくたびに、1歩下がる。
1歩、ホワイトスネイクが進む。
1歩、ギーシュが下がる。
1歩、進む。
1歩、下がる。
そして8歩目をホワイトスネイクが踏み出す――かに見えた瞬間、
突然ホワイトスネイクは地を蹴り、空中を滑るようにしてギーシュに迫った。
860Classical名無しさん:07/07/29 00:46 ID:ChjjKe9U
白蛇強いなぁ支援
861Classical名無しさん:07/07/29 00:46 ID:stuGJW8c
つええ紫煙
862ゼロのスネイク11/17:07/07/29 00:46 ID:/iFYLW6U
「ひっ、ひいいぃ!」

思わず腰を抜かすギーシュ。
だが、先ほどまでの距離を半分ほどにまで埋めたところで、ホワイトスネイクはピタリと空中で静止した。
そしてゆっくりと地に足を着け、先ほどまでのように、1歩1歩、ゆっくりとギーシュに向かって歩き始めた。
自分に迫ってくるホワイトスネイクを見て、慌てて下がろうとするギーシュ。
しかし、腰が抜けてしまっている。
立ち上がることは出来ない。
でもあのホワイトスネイクに追いつかれたら……。
そのことを考えた瞬間、ギーシュはホワイトスネイクに背を向け、四つんばいになって逃げ始めた。

もはや名誉なんて関係ない。
あいつに追いつかれたら、あいつに追いつかれてしまったら!
腕が無くなるかもしれない! 足が無くなるかもしれない!
いやそれどころか、きっと、きっと自分は死ぬ!
いやだ、死にたくない!
自分が貴族だろうがなんだろうが、そんな事は関係ない!
今あいつに追いつかれたら、殺されてしまう!
いやだ、死にたくない!
863Classical名無しさん:07/07/29 00:47 ID:XeMpjFqo
>>864
十秒待って『支援』しろ!
864Classical名無しさん:07/07/29 00:48 ID:ChjjKe9U
だが断る!支援するね!
865Classical名無しさん:07/07/29 00:49 ID:Hwn7nBNg
wktk支援
866ゼロのスネイク12/17:07/07/29 00:49 ID:/iFYLW6U
そう思ってひたすらにホワイトスネイクから距離をとろうとするギーシュ。
だが――

(なんだ……な、なんだ? 僕の足が、う、動かない! いや、手もだ! 手も動かな……!!
 な……ま、まさか……まさか! 声も出ないのか!?
 ……そういえば、何でさっきからずっと静かなんだ?
 何で誰も喋らな……い、いや! 違う! あいつの足音さえ聞こえない!
 さっきまで聞こえてた、あいつが地面を踏みしめる音さえ聞こえない!)
「『手足を動かしてはならない。そして何も言ってはならない』。ソウ、オ前ニ『命令』シタ。
 モットモ、私ガ何ヲ言ッテルノカ、オ前ニハ理解出来ハシナイダロウガナ」

ギーシュの後頭部に突き刺さったDISCが、ギーシュから手足の自由と、声を奪っていた。
もはやギーシュには、逃げることさえ出来ない。

そして一方、ギーシュをゆっくりと追い詰めるホワイトスネイクを見て、
ルイズはホワイトスネイクの真の目的を理解した。

ホワイトスネイクは、ギーシュに「恐怖」と「絶望」を与えようとしている。
ただそれだけのために行動しているッ!
すぐにギーシュをぶちのめすという事をしなかったのも、
ギーシュに6体のワルキューレを使役できる状況を与えたのも、
6体のワルキューレをわずか10秒のうちに全滅させたのも、
あえてギーシュにゆっくりと迫っていったのも――
全ては、ギーシュを極限まで絶望させ、恐怖させるためだったッ!
しかも、あえてほんのちょっぴりの希望を与えておいて、最後には相手の全てを奪っていき、絶望させる。
そんな、あまりにもおぞましく、あまりにも残酷な手法を――
ホワイトスネイクは、何の躊躇も無く選択したのだ。
867ゼロのスネイク13/17:07/07/29 00:50 ID:/iFYLW6U
そしてルイズがそこまで理解したとき、ホワイトスネイクはギーシュの正面に回りこんでいた。
ホワイトスネイクはゆっくりした動作でギーシュの首を先ほどと同じように掴むと、じわり、じわりと上に持ち上げていく。
ギーシュはもはや完全にパニック状態になっており、眼からは涙を溢れさせ、口角からは唾液を垂れている。
恐怖によって正気を失う、まさにその一歩手前だ。
そしてホワイトスネイクが自分の肩ほどの高さ、
ギーシュの足が10サントほど浮く高さまでギーシュを持ち上げたところで――

「最後ニ一ツ」

ホワイトスネイクが、口を開いた。

「何故私ガコノヨウナ回リクドイ手段ヲ取ッタノカ、教エテヤロウ」

「先程マスターハ、私ニ「お前を殺すな」ト、命令シタ。
 シカシ……私ハ了承デキナイ。
 仮ニモ私ノ主人ヲ殺ソウトシタ者ヲ見逃スナド……私ニハ了承シガタイコトダ。
 ダガマスターノ命令ハ絶対ダ。
 マスターノ命令ニハ従ワザルヲ得ナイ。……ナノデ」

そこで言葉を切ったホワイトスネイクは、空いた手の指をずぶり、とギーシュの額に突き刺した。

「命令ノ範疇デ、ソシテ私自身ノ手法デ、私ハオ前ヲ始末スル」
868Classical名無しさん:07/07/29 00:51 ID:4bLPDqbA
恐ろしい程に支援
869Classical名無しさん:07/07/29 00:51 ID:wYc1IHHw
支援
870Classical名無しさん:07/07/29 00:51 ID:ChjjKe9U
おっと、読みふけると思わず支援が遅れてしまう
871Classical名無しさん:07/07/29 00:52 ID:mvpgzLWk
ああ思い出の無い人間は死人と一緒だなあ支援
872ゼロのスネイク14/17:07/07/29 00:52 ID:/iFYLW6U
ホワイトスネイクの凶行に、周囲から一斉に悲鳴が上がる。
周囲の生徒達と同様にそれを見ていたルイズも、全身の血がさぁっと引いていくような感覚を味わった。
しかし肝心のホワイトスネイクは周囲の様子には一切気をかける事もなく、そしてギーシュの額から指を引き抜く。
引き抜かれたその手には、鈍く輝く一枚の円盤――DISCがあった。
そしてホワイトスネイクがギーシュを持ち上げていた手を離すと――
ギーシュはどさり、と、糸の切れた操り人形のように地面に崩れ落ちた。

ギーシュが倒れるのと同時に、周囲の輪から一人の女子生徒が飛び出してきた。
モンモランシーである。
そしてルイズもまた、それと同時に駆け出した。
モンモランシーはギーシュの元へ、ルイズはホワイトスネイクの元へ向かう。

「ギーシュ! ギーシュ! ねえ、起きてよ、ギーシュ!」

ギーシュに飛びついたモンモランシーが、必死にギーシュの身体を揺り動かす。
しかしギーシュは虚ろな目を空に向けたまま、返事すらしない。
そしてその様子を見て、ルイズは顔面を蒼白にしてホワイトスネイクを問い詰めた。

「ホワイトスネイク! あ、ああ、あんた……言ったじゃないの! 『殺しちゃダメ』って、言ったじゃないの!
 それなのに……あんた一体、何て事をしてるのよ!」
「殺シテハイナイ。命令ハ守ッテイル」
「じゃあ何でギーシュはああなっちゃってるのよ!」
「ソレハ『記憶』ヲ奪ッタカラダ」
「……き、『記憶』?」
「ソウダ。今朝言ッタ、私ノ能力ノ2ツ目ダ。アト幻覚ハ……使ウ機会ガ無カッタノデ、見セラレナカッタガナ」
「そんことはどうでもいいのよ! それと記憶を奪われたらどうなっちゃうの!?
 ギーシュは死んじゃったみたいになってるけど、元に戻るの!?」
「戻リハシナイ。記憶ヲ失ウトイウ事ハ、生キル目的ヲ失ウトイウ事。
 永久ニ意識ハ戻ラズ、ヤガテ衰弱死スル」
「そ、そんなっ……!」
873Classical名無しさん:07/07/29 00:52 ID:stuGJW8c
支援
874Classical名無しさん:07/07/29 00:53 ID:rMrIxvgM
圧倒的じゃないか…わが使い魔は!支援
875ゼロのスネイク15/17:07/07/29 00:53 ID:/iFYLW6U
淡々とホワイトスネイクから説明される事実の数々に絶句するルイズ。

「ど、どうやったら治るの?」
「ソレハ簡単ナ事ダ。コノDISCヲ小僧ノ額ニ差シ込メバ、スグニ意識ハ回復スル」
「だったら、すぐやりなさいよ! 
 こ、これは命令よ、すぐにギーシュに『でぃすく』を戻しなさい!」

そのルイズの命令を聞いて、ホワイトスネイクは改めてルイズに対する失望を強くした。
何故この小僧を許せる?
自分を殺していたかもしれないこの小僧を、どうしてそうあっさりと許すことが出来る?
そんな思考がホワイトスネイクの胸中をめぐった。
しかし……やはり、命令は命令。
従う以外の道は無い。
それにホワイトスネイク自身、たとえ命令に疑問は感じたとしても、命令に逆らうつもりはない。
だが……承知したがたい事もある。
そして、自分の中ではっきりさせなければならないこともある。

「了解シタ、マスター。シカシ……一ツ、ハッキリサセタイ事ガアル」
「な……何、よ」
「何故マスターハ『殺してはならない』ト命令シタ?」
「な、何故って……」
「アノ小僧ハマスターヲ殺ストコロダッタノダゾ? ソレニモ関ワラズ、何故マスターハアノ小僧ヲ救済シヨウトスル?」
「……確かに食堂でのギーシュの振る舞いには腹が立ったわ。
 それに、ギーシュがわたしが死ぬかもしれないような攻撃をしてきたことも。
 でも……だとしても、殺すような事は無いと思うの。
 甘い考えって、あんたは思うかもしれないけど……それでも、殺すのはダメ。
 自分でもなんていったらいいか分からないけど……とにかく理屈じゃないの。
 わたしの心が、そうすることを否定してるのよ」
876Classical名無しさん:07/07/29 00:53 ID:ChjjKe9U
凶悪な能力だな、相変わらず
877ゼロのスネイク16/17:07/07/29 00:54 ID:/iFYLW6U
「……ナルホド、ナ。デハ、マスター」

ホワイトスネイクはそう言うと、DISCをルイズに手渡した。

「別ニDISCハ私デナクテモ差シ込ムコトハ出来ル。
 マスターガソウスル事ヲ選ンダノナラ……マスターガ自分デスルベキダ」

そう言って、ホワイトスネイクは自分を解除した。
これ以上この場に居続けると、さらに不愉快になりそうな気がしたからだ。
多少は自分の不愉快が面に出たかもしれないが、それもどうでもよかった。
とにかく、一刻も早くこの不快な場から消えたかった。

DISCを受け取ったルイズはすぐに、ピクリとも動かないギーシュにDISCを差し込む。
ズブズブと音を立てて、ギーシュの額にDISCがめり込んでいく
そして――

「う……う、うぅ…………」

ギーシュが呻き声を上げた。
意識を取り戻したのだ。
878Classical名無しさん:07/07/29 00:55 ID:ChjjKe9U
記憶が戻っても動かないし何もいえないのでは・・支援
879Classical名無しさん:07/07/29 00:55 ID:7OY.Zkzg
ホワイトスネイク凶悪だな…。
880Classical名無しさん:07/07/29 00:56 ID:stuGJW8c
まぁプッチのスタンドだしなぁ
881Classical名無しさん:07/07/29 00:56 ID:Hwn7nBNg
さすが神父のスタンド
882Classical名無しさん:07/07/29 00:56 ID:Ad3KXDek
ルイズよりもホワイトスネイクの方の気持ちが良く分かる俺は邪悪支援
883ゼロのスネイク17/17:07/07/29 00:58 ID:/iFYLW6U
「ギーシュ!」

モンモランシーが涙声でギーシュに抱きつく。

「な……なんだ? 僕は……ルイズの使い魔、に……」
「大丈夫なのよ、ギーシュ! もう元に戻ったんだから!」
「元に……戻っ……た?」
「ええ! ルイズの使い魔があなたの額から引っ張り出した円盤みたいなのを戻したら……」

涙ながらのモンモランシーの話を、眼を白黒させながら聞くギーシュ。
そして――

「……はッ! そ、そうだ! ルイズ! 僕は君に謝罪しなければ……」

自分がルイズを殺しかけたことを思い出し、すぐにそのことを言うギーシュ。
しかし――

「……いいのよ」
「へ? いや、でも、しかし、僕は君を……」
「だから、いいのよ。こっちも……あなたに大変なことをしたみたいだから。
 シエスタに謝っといてさえくれれば、わたしはそれでいいわ」

そう言ったきり、ルイズは何も言わずにそのまま寮へと戻っていった。
ホワイトスネイクと自分との間にある、決定的な隔たり。
そしてホワイトスネイクが内に秘めていた恐ろしさと残虐性。
それらに何一つ気づけなかった自分が情けなくて、ルイズは何も言えなかったのだ。


To Be Continued...

1/17
884Classical名無しさん:07/07/29 00:58 ID:75dvgYYc
>>882
あるある支援
885Classical名無しさん:07/07/29 00:58 ID:7OY.Zkzg
>>882
俺はあの…ルイズが素晴らしくて自分がチッキン支援
886Classical名無しさん:07/07/29 00:58 ID:qeBbVCqo
GJ&乙です。
でも、ルイズ甘すぎじゃない?
初期のルイズが友達でもなんでもないギーシュをこんなに庇うもんかな
887ゼロのスネイク18/17:07/07/29 01:00 ID:/iFYLW6U
完了


>>878
ごめん、ミスった
記憶奪った時点で命令のDISCが外れたことにしてください
というかまとめに入り次第そのように修正します。
888Classical名無しさん:07/07/29 01:00 ID:7OY.Zkzg
>>886
貴族が貴族を死に至らしめる原因を作ったらヤバイからだろうと思う
889Classical名無しさん:07/07/29 01:00 ID:PbXdpKpw
GJ

>>886
ヒント:保身
890Classical名無しさん:07/07/29 01:01 ID:ChjjKe9U
乙!
散々ゼロって言われてるし、初期の考えなら殺すか才能奪ってそうだな・・
しかしこの甘いルイズと白蛇の続きが気になる
891Classical名無しさん:07/07/29 01:01 ID:JYs9696U
GJです。

>>886
さすがに死ぬとあっては無視もできないだろう。
892Classical名無しさん:07/07/29 01:02 ID:WUY59pxI
スネイクGJゥ!白蛇より白いがスネイクはやはり怖いぜ

>>884-885
「一手」遅レタナ
893Classical名無しさん:07/07/29 01:02 ID:kPiV9jiQ
>>886
人間は近距離で人を殺すときは躊躇するんだよ
逆に遠距離だと簡単に殺せるがね
エノラゲイがいい例だ
そして作者殿GJ!
ただギーシュが気付くのが一手遅いではなく三手くらい遅いのでは?
894Classical名無しさん:07/07/29 01:03 ID:YQr/Me8o
GJ、ここに来て暗雲立ち込めてきた感じだな。

>>890
実際もう一つの白蛇では容赦なく奪ってるからなぁ……そこが二人のルイズの違いなんだろ
895Classical名無しさん:07/07/29 01:04 ID:stuGJW8c
よかったねギーシュ生きてて

使い魔が凶悪だったりアホだったりな時は
ルイズの性格がつっこみ役に回るんじゃないかなとか言ってみるテスト
896ゼロのスネイク:07/07/29 01:04 ID:/iFYLW6U
ルイズがギーシュを殺そうとした白蛇を止めたのは、
単純にルイズが「殺す」のがイヤだったから、みたいに自分の中ではまとまってる世界です
897Classical名無しさん:07/07/29 01:05 ID:TzaLKcdo
ルイズ「『なにも死ぬこたあねー』さっきはそー思っただけだよ」
898Classical名無しさん:07/07/29 01:07 ID:t83kC.MQ
まあ原作だってサイト助けようとしてたし
899Classical名無しさん:07/07/29 01:08 ID:75dvgYYc
>>898
一応自分の使い魔だしw
結局は>>897なのかね
900Classical名無しさん:07/07/29 01:08 ID:qeBbVCqo
うん、ルイズが殺すのを止めたのは納得した。
別にケチをつけたつもりは無いし、そうとられたのならごめん。
901Classical名無しさん:07/07/29 01:09 ID:Hwn7nBNg
スネイクGJ!
ルイズはギーシュよりもホワイトスネイクの行動に関心がいっているな
スネイクから見たら当然の行為でも精神的にはまだ甘い貴族でしかない
ルイズには衝撃だったろうな
当初の単純に頼りになりそうな使い魔という印象は甘いことに気づいたようで
今後に期待
902Classical名無しさん:07/07/29 01:09 ID:XeMpjFqo
ルイズ「この胸が洗濯板よりも凹凸が少ねェーだとォ?」
903Classical名無しさん:07/07/29 01:09 ID:Ad3KXDek
ルイズは登場初期はすさまじくツンだが根は悪じゃあない
ちいねえさまが好きな奴に悪い奴はいねーぜ
904Classical名無しさん:07/07/29 01:09 ID:0.JRwhpQ
GJ! GJゥ!

しかしなんだな
このルイズの考えで行くなら、明確に自分を殺しに来たフーケや最大級の裏切り者のワルドはどうなるのやら
905Classical名無しさん:07/07/29 01:11 ID:t83kC.MQ
>>898 
ごめん、2行目にその事書くの忘れてたorg

自分の使い魔だって事実は、あの決闘自体ルイズに否は全くないし
むしろ死んじゃったら再召喚のチャンスじゃないかなー、と思うことも出来るな、ということです
906Classical名無しさん:07/07/29 01:12 ID:CnGYO9/2
それでも殺しはしないかもしれんが、
魔法を奪ったり、命令ディスクで悪事を禁止したりはしそうだ
907Classical名無しさん:07/07/29 01:14 ID:ChjjKe9U
>>902
むしろ
ルイズ「この胸がマリコルヌより凹凸が少ねェーだとォ?」

ルイズ涙目でマリコルヌに八つ当たりしそうだw
908ゼロのスネイク:07/07/29 01:16 ID:/iFYLW6U
>>900
いや、むしろ自分の描写の世界が不完全な世界ですいません
909Classical名無しさん:07/07/29 01:16 ID:Hwn7nBNg
このルイズはまだホワイトスネイクの能力の恐ろしさの認識が薄いんだな
910Classical名無しさん:07/07/29 01:18 ID:Ad3KXDek
>>907
マリコルヌ涙目ww

マリ「ちょ、いた痛ったい! ちょ痛いマジ痛いってマジやめてって、やめ……」

マリ「もっと叩いて踏みしめてー!!」
911Classical名無しさん:07/07/29 01:18 ID:xsgvCTSo
>>909
ルイズは一応賢い子だから、無意識の内に危ないことを避けてるのかもしれん
912Classical名無しさん:07/07/29 01:20 ID:7OY.Zkzg
>>910
そしてMに目覚めて二つ名が『風邪っぴきのマゾコルヌ』になるわけだなw
913Classical名無しさん:07/07/29 01:20 ID:IqE.NSuk
>>902
洗濯板ってのは、アバラが浮いて見えるから洗濯板なんだ
だから肉のつき方では まな板>洗濯板
914Classical名無しさん:07/07/29 01:23 ID:xsgvCTSo
して、>>900氏は次スレを建ててくれるのかね?
915Classical名無しさん:07/07/29 01:23 ID:5qztygHI
要は揉めるか揉めないか、そういうことか。
916Classical名無しさん:07/07/29 01:25 ID:4bLPDqbA
>>915
いや、やはり剪めるか否か、うわっ、何をする、やめっ(ry
917Classical名無しさん:07/07/29 01:28 ID:bajQGptU
否! 感じるかいなくぁwせdrftgyふじこlp
918Classical名無しさん:07/07/29 01:28 ID:ChjjKe9U
胸なんて飾りです、偉い人はそれがわからんのですよ
919Classical名無しさん:07/07/29 01:29 ID:bajQGptU
ならこれはどう説明する?

つおっぱいミサイル

飾りではなく武器だ。
920Classical名無しさん:07/07/29 01:30 ID:/iFYLW6U
揉めなくたって、いいじゃない
だって、そそるもの
921Classical名無しさん:07/07/29 01:30 ID:KqY2t30I
おっぱいミサイルは青子先生の専売特許だろ
922Classical名無しさん:07/07/29 01:30 ID:Ad3KXDek
やっぱり重要なのは仰向けに膝枕されたときに視界がクリアーかどうかだとおもうn(ry
923Classical名無しさん:07/07/29 01:30 ID:UQ2eJQ06
貧乳はステータスだ!希少価値だ!

……と言う言葉もあるしなぁ
924Classical名無しさん:07/07/29 01:31 ID:7OY.Zkzg
胸は体につりあった大きさが一番ですよ
キュルケはでかい、興奮するけど可愛らしさがもう少し欲しい
ルイズは胸が無い…タバサも…モンモランシーももう少しあれば…
925Classical名無しさん:07/07/29 01:32 ID:kytfS2vk
胸など摘めればどうとでも(ry
926Classical名無しさん:07/07/29 01:32 ID:t83kC.MQ
>>918
>>919
 つまりこういうことか
 なくても強いが、あればパーフェクトだと!
927Classical名無しさん:07/07/29 01:32 ID:VHY1DKhI
皆さん乙です!

大きくても、小さくても構わない
そこに「おっぱい」があるだけで十分だ
928Classical名無しさん:07/07/29 01:33 ID:YSJF/AXY
胸とオシリのバランスがパーフェクトなミス・ロングビルこそが
ハルケギニアにおける真の完璧超人と主張したいのですが構いませんねッ!
929Classical名無しさん:07/07/29 01:33 ID:ChjjKe9U
>>924
TOMを思い出すw
930Classical名無しさん:07/07/29 01:33 ID:4bLPDqbA
だからひんぬーだと剪めなwヤッダッパーーーー
931Classical名無しさん:07/07/29 01:33 ID:TzaLKcdo
DIO「どんな者だろう人にはそれぞれ嗜好にあった適材適所がある
   ペドにはペドの……熟女好きには熟女好きの……
   乳も同様『強い』『弱い』の概念はない」
932Classical名無しさん:07/07/29 01:34 ID:J1Qt5iOM
胸なんて飾りです
エロイ人にはそれがわからんのです
933Classical名無しさん:07/07/29 01:34 ID:4VulvpEA
つまりマライヤが最強ってことじゃないのか?
934Classical名無しさん:07/07/29 01:34 ID:7OY.Zkzg
>>931
ちょwwwDIO様何言っちゃってんのwww帝王なのにwww
935Classical名無しさん:07/07/29 01:36 ID:xsgvCTSo
ぼ、某スレのおっぱい談義が伝染しやがった…
じゃあ、俺もありのまま言うぜ!キュルケのオパイに挟mくぁwせdrftgyふじこlp
936Classical名無しさん:07/07/29 01:36 ID:Hwn7nBNg
>>928
オスマンじゃないけど賛成してしまう
937Classical名無しさん:07/07/29 01:38 ID:P2Q4OPis
しかしID出るようになってから>>718みたいな低能が減ったなwww
938Classical名無しさん:07/07/29 01:43 ID:7OY.Zkzg
>>937
おいおい、そんな事言うとまた沸くじゃないか
939Classical名無しさん:07/07/29 01:43 ID:Ad3KXDek
>>930
逆に考えるんだ
押し付けて感度を楽しめると考えるんだ
940Classical名無しさん:07/07/29 01:45 ID:xsgvCTSo
        、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`         三ミヽー-ヘ,
   __,{ ;;,,             ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,      ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
  _)        〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
  >';;,,       ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了
 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ    で、>>937くん
    ) :.: ト、リ: :!ヾ:、   丶 ; | ゙  イ:}
   { .:.: l {: : }  `    ,.__(__,}   /ノ      君の好きな女性部位と
    ヽ !  `'゙!       ,.,,.`三'゙、,_  /´
    ,/´{  ミ l    /゙トェェェェェィ、 ) |       その特徴は何かね?
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_ 
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、
         \   \ヽ `……´/ |l ト、 `'ー-、__
            \  `'ー-、  // /:.:.}       `'ー、_
          `、\   /⌒ヽ  /!:.:.|
          `、 \ /ヽLf___ハ/  {
              ′ / ! ヽ
941Classical名無しさん:07/07/29 01:46 ID:0QT/2zc.
>>937
どう見ても低脳はおまえ
942Classical名無しさん:07/07/29 01:46 ID:75dvgYYc
お前ら夜中だからってヤりたい放題は自重しろw
943Classical名無しさん:07/07/29 01:46 ID:4bLPDqbA
散々語った私が言うのもなんだが...
このままオパイ談議で1000スレ逝く気か?

そろそろ方向転換のネタ誰かプリーズ。
944Classical名無しさん:07/07/29 01:46 ID:3youfOY.
ヒロヒコの奇妙な決闘

なんだかんだでギーシュと決闘することになったヒロヒコ。
しかし、なぜかヒロヒコはまったく手を出さない。
「くっ…」
「ちょ、ちょっとヒロヒコ!あんた究極生物なんでしょ!?なんで戦わないのよ!」
「おや、恐ろしくて手がだせないのかね?ナチスの科学だがなんだが知らないが所詮は平民…」
ヒロヒコは最後の気力を振り絞って立ち上がった。ルイズをはね退け──

「ちょっこと考えてると、自分の前に強い敵が出てくる。その次にそれよりも強い敵が出てくる。
その次はそれよりも強い。…となると最後はいったいどうなっちゃうわけですか?
宇宙のハテを考えてるみたいになる。
それと世の中を見渡してみると本当に『強い』人っていうのは悪いことをしない事に気付く。
『悪い事をする敵』というものは『心に弱さ』を持った人であり、真に怖いのは弱さを攻撃に変えた者なのだ。」

「やべ、オレ感動したわ…」
「もともと悪いのはギーシュだしな、死ねよギーシュ」
「ギーシュとかクソじゃね?」

(あ、あれーーーー!?僕が悪者になってるーーーー!?)
「モ、モンモランシー…」
「死ねよ、クズ」

ギーシュ・ド・グラモン…再起不能
945Classical名無しさん:07/07/29 01:47 ID:ChjjKe9U
    __.. -―─ 、__
    /`       三ミー ヘ、_
  ゝ' ;; ,, , ,,     ミミ  , il ゙Z,
  _〉,..    ////, ,彡ffッィ彡从j彡
  〉,ィiiif , ,, 'ノ川jノ川; :.`フ公)了
 \.:.:.:i=珍/二''=く、 !ノ一ヾ゙;.;.;)
  く:.:.:.:lムjイ  rfモテ〉゙} ijィtケ 1イ'´
   〕:.:.|,Y!:!、   ニ '、 ; |`ニ イj'  逆に考えるんだ
   {:.:.:j {: :} `   、_{__}  /ノ
    〉イ 、゙!   ,ィ__三ー、 j′  「揉んで大きくしていけば小→大と楽しめる」
  ,{ \ ミ \  ゝ' ェェ' `' /
-‐' \ \ ヽ\  彡 イ-、    と考えるんだ。ルイズの胸が成長するかは知らんがね
     \ \.ヽゝ‐‐‐升 ト、 ヽ、__
      \  ヽ- 、.// j!:.}    ` ー 、
       ヽ\ 厶_r__ハ/!:.{
          ´ / ! ヽ
946Classical名無しさん:07/07/29 01:48 ID:YQr/Me8o
俺は成長するに賭ける……但しタバサの胸な。
947Classical名無しさん:07/07/29 01:48 ID:7OY.Zkzg
卿止まれwww
何突っ走ってんだwww
948Classical名無しさん:07/07/29 01:49 ID:xsgvCTSo
>>944
イロイコさんなにやってんスかw
949Classical名無しさん:07/07/29 01:49 ID:egyb19PY
ジョースター卿ー!何言ってるんですかぁ〜!!
ルイズの胸にだって希望と未来が

あるといいなぁ・・・
950Classical名無しさん:07/07/29 01:54 ID:afuEFrvY
>>949
エレオノール「ルイズの胸に希望…?あるワケないでしょう、そんなもの…orz」
カトレア「まあまあ。ルイズはまだ若いんですし、光り輝ける希望の未来がありますわよ」
エレオノール「カトレアァァァ!君が泣くまで乳マッサージを止めないィィィィッ!(泣)」

こうですか!わかりまs(ry
951Classical名無しさん:07/07/29 01:57 ID:7OY.Zkzg
さて、新スレはまだかい?
952Classical名無しさん:07/07/29 01:59 ID:xsgvCTSo
今回は進行遅いし950でいいのか
953949:07/07/29 02:01 ID:egyb19PY
>>950
分かったよ、言葉じゃなくて心で理解出来た!!
954950:07/07/29 02:03 ID:afuEFrvY
となると俺が立てるのか…じゃあスレ住人、念の為に聞きたいんだが…
次スレは「ここ(ラウンジクラシック板)に立てる」「テンプレは>>1と同じ」でいいのかい?
955Classical名無しさん:07/07/29 02:05 ID:KqY2t30I
ラウンジ
956Classical名無しさん:07/07/29 02:05 ID:Ad3KXDek
アンケートについてだけ削ってそのままでよかったはずだよ
957Classical名無しさん:07/07/29 02:06 ID:xsgvCTSo
3レス目の投票テンプレは外してくれ
あと>>1にiMona貼っといてくれ
それ以外は君の言う通りだ
958950:07/07/29 02:23 ID:afuEFrvY
すまん…色々試したけど無理でした…orz
959Classical名無しさん:07/07/29 02:25 ID:bajQGptU
なら代わりに誰か
960Classical名無しさん:07/07/29 02:26 ID:kytfS2vk
えーと、この場合900さんがやるの?
961Classical名無しさん:07/07/29 02:31 ID:tVu3rlhA
900じゃないけど試してみる
962Classical名無しさん:07/07/29 02:31 ID:KqY2t30I
どいつもこいつも他力本願だな
963Classical名無しさん:07/07/29 02:32 ID:U/Yifn6w
>>961
>>959ヲミロ
964950:07/07/29 02:35 ID:afuEFrvY
…待ってくれ!スマン!試したらやっぱ立てられたわ!

次スレ
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1185644049/l50
965Classical名無しさん:07/07/29 02:36 ID:Ad3KXDek
がんばれー
966Classical名無しさん:07/07/29 02:36 ID:tVu3rlhA
>>963
( ゚Д゚)

( ゚Д゚ )

>>964
おちかれー
967Classical名無しさん:07/07/29 02:37 ID:xsgvCTSo
>>964
乙です
無理な注文つけてすまんかった
968Classical名無しさん:07/07/29 02:39 ID:ChjjKe9U
>>964
乙〜
スレ立ても見届けたことだし寝るか
969Classical名無しさん:07/07/29 02:42 ID:Ad3KXDek
>>964

おれタイミングが悪かったなw
970950:07/07/29 02:44 ID:afuEFrvY
>>967
普通に立てようと思ったら文字が多すぎてErrorが出てしまったんだが
もしや?と思って専ブラを使って立てたら上手く行ってくれたんだ…
そのせいもあって、少し>>1のテンプレの改行を詰めてしまったけれど

そして散々時間を掛けてしまった上に、一度は「無理」と言ってしまったせいで
無駄にゴタゴタとさせてしまい、皆、本当にすみませんでした
折角代わりに立ててくれると言ってくれた>>961には、特に申し訳ないことをしてしまった
971Classical名無しさん:07/07/29 02:47 ID:.BFNXJm2
乙っ!
972Classical名無しさん:07/07/29 02:49 ID:3ea/gevo
乙っす!
973Classical名無しさん:07/07/29 02:50 ID:KqY2t30I
974Classical名無しさん:07/07/29 02:51 ID:egyb19PY
乙でした
975Classical名無しさん:07/07/29 02:51 ID:U/Yifn6w
>>959を読み違えていた事に今頃気付いた俺間抜け過ぎる……
976Classical名無しさん:07/07/29 03:18 ID:KqY2t30I
見事に時が止まった
977Classical名無しさん:07/07/29 03:47 ID:6sJHyh2A
止まりすぎだから寝る!
978Classical名無しさん:07/07/29 05:01 ID:zphcCPJk
そして時は動き出す…
979Classical名無しさん:07/07/29 05:12 ID:Ad3KXDek
吸血鬼の夜がやってまいりました
おやすみなさい。
980Classical名無しさん:07/07/29 06:05 ID:jdCbCHS2
俺が05:12でスレを止めた…………………わけねーだろ!
981Classical名無しさん:07/07/29 06:10 ID:KXuhq7d2
まぁ、時間が時間だし普通は仕方ないだろ
982Classical名無しさん:07/07/29 07:18 ID:7cl5chEk
時よとまれ!
983Classical名無しさん:07/07/29 07:34 ID:Cy94purI
1000取りが始まらないこの不思議
まさにクラシック
984Classical名無しさん:07/07/29 07:34 ID:3ea/gevo
そして時は動き出す…
985Classical名無しさん:07/07/29 08:10 ID:jMuOTNUM
じゃあ、俺が。

>>1000ならワルドに投票。
986Classical名無しさん:07/07/29 08:36 ID:OS8BRp9Q
1000ならきれいなチョコラータを召喚
987Classical名無しさん:07/07/29 08:52 ID:i102XpUw
1000ならワキガンマン召還
988Classical名無しさん:07/07/29 08:52 ID:LqZHmoJY
1000ならリンプ・ビズキットの透明ゾンビ召喚でホラー展開
989Classical名無しさん:07/07/29 08:54 ID:WUY59pxI
1000なら暗闇アヌス神は俺の嫁
990Classical名無しさん:07/07/29 08:59 ID:4VulvpEA
1000なら上院議員に投票する
991Classical名無しさん:07/07/29 09:18 ID:3ea/gevo
1000ならルイズとタバ茶とキュルケで3P
992Classical名無しさん:07/07/29 09:25 ID:QpBTYdeY
1000ならポルポ召還
993sage:07/07/29 09:31 ID:/NTT/Aj.
1000ならルイズがプッツンしまくる!
994仮面のルイズ:07/07/29 09:33 ID:DuFnPGjE
>>733
「…最近、ゼロのルイズ、ちょっと変じゃない?」
「変なのは昔からじゃない」
「そうじゃないわよ、ほら、なんか違和感あるって言うか…」
石仮面を被って数日、ルイズは仮面を被る前と変わらないように日常を過ごしていた。
騒がしくも平穏な日々だが、ルイズを知る何名かは、その変化に気づいていた。
(((胸…大きくなってる)))
年頃の少女達は、不自然なほど膨らんでいくルイズの胸に違和感を感じ、訝しげな視線を投げかける。
一週間前は平面だったはずなのに、いつの間にか貧乳と呼べない大きさにまで成長していた。
大きすぎず、小さすぎず、しかし背の低めなルイズにしては大きい、品乳と呼ぶべき上品なおっぱいが、生徒A,B,C達の視線を釘付けにする。
キュルケもその不自然さに気づいていたが、以前ルイズに「可愛い♪」とかからかわれた手前、胸について言及するのは気が進まない。
タバサは興味ないフリをしていたが、それも限界だった。

その日の夜、ルイズの部屋に来客があった。扉を開けると、なにやら思い詰めたような表情でのタバサが、ルイズを見上げていた。
一瞬、目の前にいるのが誰だったか思い出せなかったが、キュルケが時々連れ出して遊びに行っていた人物だと思い出した。
「えっと、確か……タバサ、よね?ツェルプストーの部屋は隣よ」
タバサは首を左右に振る。
「ちがう、貴方に用がある」
「わたしに?」

突然のことだった。
タバサがルイズの胸を掴み、小さい手でこれでもかと揉み始めたのだ。
「本物………?」もみもみもみ
「あの、タバサ…さん?」もみもみもみ
「ニセモノじゃない…本物」もみもみもみ
「い、一応本物よ、一応」もみもみもみ  プシュー
プシューという気の抜ける音とともに、ルイズの胸は小さくなり、自分と同じ平坦な胸へと戻っていった。
「…限りなく本物に近い、ニセモノ。」
タバサは、どこか誇らしげに、ルイズの部屋を後にしたという。

その晩、ルイズは自分の胸を切り開き、中から風船を取りだして、捨てた。
「空気じゃ駄目ねー」
995Classical名無しさん:07/07/29 09:34 ID:dFr9PwFY
1000ならDIOとジョルノ同時召還
996Classical名無しさん:07/07/29 09:36 ID:JtdyexX2
1000なら亜空の続きはガオン
997Classical名無しさん:07/07/29 09:36 ID:LFJutzcg
>>994
タバサ、誇らしげにする前に何かおかしい事に気付けww
998Classical名無しさん:07/07/29 09:36 ID:3mB6aECs
1000ならミスタ召喚
999Classical名無しさん:07/07/29 09:36 ID:nF54K2ho
1000ならザ・サン召喚
沈まない赤道直下太陽による高温化によるトリスティン滅亡までのカウントダウンドキュメンタリー
1000Classical名無しさん:07/07/29 09:36 ID:dFr9PwFY
1000ならDIOとジョルノ同時召還
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