このスレは漫画キャラバトルロワイアルのスレです。
SSの投下も、ここで行ってください 、支援はばいばい猿があるので多めに
前スレ
漫画キャラバトノレロワイアノレ Part2
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1179059484/l50 【外部リンク】
漫画キャラバトルロワイアル掲示板(したらば)
http://jbbs.livedoor.jp/comic/4287/ まとめサイト
http://www32.atwiki.jp/comicroyale ・参加者リスト・
2/4 【アカギ】○赤木しげる/●市川/●平山幸雄/○鷲巣巌
2/2 【覚悟のススメ】○葉隠覚悟/○葉隠散
2/3 【仮面ライダーSPRITS】 ○本郷猛/●三影英介/○村雨良
4/4 【からくりサーカス】○加藤鳴海/○才賀エレオノール(しろがね)/○才賀勝/○白金(フェイスレス指令)
4/4 【銀魂】 ○坂田銀時/○神楽/○桂小太郎/○志村新八
4/4 【グラップラー刃牙】○愚地独歩/○花山薫/○範馬刃牙/○範馬勇次郎
4/4 【ジョジョの奇妙な冒険 】○吉良吉影/○空条承太郎/○ジョセフ・ジョースター/○DIO
4/4 【スクライド】○カズマ/○シェリス・アジャーニ/○マーティン・ジグマール/○劉鳳
4/4 【ゼロの使い魔】○キュルケ(略)/○タバサ/○平賀才人/○ルイズ(略)
4/4 【ハヤテのごとく】○綾崎ハヤテ/○桂ヒナギク/○三千院ナギ/○マリア
2/3 【HELLSING】○アーカード/●アレクサンド・アンデルセン/●セラス・ヴィクトリア
3/4 【北斗の拳】○アミバ/○ケンシロウ/●ジャギ/○ラオウ
4/4 【武装錬金】○防人衛/○蝶野攻爵/○津村斗貴子/○武藤カズキ
3/4 【漫画版バトルロワイアル】○川田章吾/○桐山和雄/●杉村弘樹/○三村信史
3/4 【名探偵コナン】 ○江戸川コナン/○灰原哀/○服部平次/●毛利小五郎
4/4 【らき☆すた】○泉こなた/○高良みゆき/○柊かがみ/○柊つかさ
計 53人 / 60人
【NGについて】
・修正(NG)要望は、名前欄か一行目にはっきりとその旨を記述してください。
・協議となった場面は協議が終わるまで凍結とする。凍結中はその場面を進行させることはできない。
・どんなに長引いても48時間以内に結論を出す。
『投稿した話を取り消す場合は、派生する話が発生する前に』
NG協議の対象となる基準
1.ストーリーの体をなしていない文章。(あまりにも酷い駄文等)
2.原作設定からみて明らかに有り得ない展開で、それがストーリーに大きく影響を与えてしまっている場合。
3.前のストーリーとの間で重大な矛盾が生じてしまっている場合(死んだキャラが普通に登場している等)
4.イベントルールに違反してしまっている場合。
5.荒し目的の投稿。
6.時間の進み方が異常。
7.雑談スレで決められた事柄に違反している(凍結中パートを勝手に動かす等)
8.その他、イベントのバランスを崩してしまう可能性のある内容。
上記の基準を満たしていない訴えは門前払いとします。
例.「このキャラがここで死ぬのは理不尽だ」「この後の展開を俺なりに考えていたのに」など
ストーリーに関係ない細かい部分の揚げ足取りも×
例.「このキャラがここで死ぬのは理不尽だ」「この後の展開を俺なりに考えていたのに」など
ストーリーに関係ない細かい部分の揚げ足取りも×
・批判も意見の一つです。臆せずに言いましょう。
ただし、上記の修正要望要件を満たしていない場合は
修正してほしいと主張しても、実際に修正される可能性は0だと思って下さい。
・修正要求ではない批判意見などを元にSSを修正するかどうかは書き手の自由です。
・誤字などは本スレで指摘していただいて構わないですが、内容の議論、展開予想などは毒吐きスレでお願いします。
・内容について本スレで議論する人がいたら、毒吐きへ誘導しましょう。
・書き手は本スレで出された修正案以外には対応する必要はありません。ゆえに毒吐きを見る必要性はありません。
【能力制限】
◆禁止
・アーカードの零号開放
・武藤カズキのヴィクター化
・吉良吉影の“第三の爆弾バイツァ・ダスト”
・ギャランドゥ(ジグマールのアルター)の自立行動(可否は議論中?)
◆威力制限
・ゼロ勢の魔法
・空条承太郎、DIOの時止め
・スクライドキャラのアルター(発動は問題なし、支給品のアルター化はNG)
・アーカードの吸血鬼としての能力
・仮面ライダーの戦闘能力
・シルバースキンの防御力
・北斗神拳の経絡秘孔の効果
◆やや制限?
・グラップラー刃牙勢、北斗の拳勢、仮面ライダー勢、覚悟のススメ勢の肉体的戦闘力
・ジョジョのスタンド(攻撃力が減少、一般人でも視認や接触が可能)
・からくりサーカス勢の解体能力
◆恐らく問題なし
・銀魂キャラ、戦闘経験キャラなどの、「一般人よりは強い」レベルのキャラの肉体的戦闘力
【支給品について】
・動物、使い魔、自動人形などの自立行動が可能な支給品は禁止です。(自立行動を行わないならば意思持ちでも可)
・麻薬、惚れ薬、石仮面などの人格を改変するおそれのある支給品や水の精霊の指輪、アヌビス神などの人格乗っ取り支給品は禁止です。
・核金によって発現する武装錬金は、原作の持ち主の武装錬金に固定されています。
【能力制限】
◆禁止
・アーカードの零号開放
・武藤カズキのヴィクター化
・吉良吉影の“第三の爆弾バイツァ・ダスト”
・ギャランドゥ(ジグマールのアルター)の自立行動(可否は議論中?)
◆威力制限
・ゼロ勢の魔法
・空条承太郎、DIOの時止め
・スクライドキャラのアルター(発動は問題なし、支給品のアルター化はNG)
・アーカードの吸血鬼としての能力
・仮面ライダーの戦闘能力
・シルバースキンの防御力
・北斗神拳の経絡秘孔の効果
・激戦の再生力、再生条件
◆やや制限?
・グラップラー刃牙勢、北斗の拳勢、仮面ライダー勢、覚悟のススメ勢の肉体的戦闘力
・ジョジョのスタンド(攻撃力が減少、一般人でも視認や接触が可能)
・からくりサーカス勢の解体能力
◆恐らく問題なし
・銀魂キャラ、戦闘経験キャラなどの、「一般人よりは強い」レベルのキャラの肉体的戦闘力
【支給品について】
・動物、使い魔、自動人形などの自立行動が可能な支給品は禁止です。(自立行動を行わないならば意思持ちでも可)
・麻薬、惚れ薬、石仮面などの人格を改変するおそれのある支給品や水の精霊の指輪、アヌビス神などの人格乗っ取り支給品は禁止です。
・核金によって発現する武装錬金は、原作の持ち主の武装錬金に固定されています。
【基本ルール】
全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。
勝者のみ元の世界に帰ることができる。
ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。
【スタート時の持ち物】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
ただし、義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない。
また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される。
ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給され、「デイパック」にまとめられている。
「地図」「コンパス」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「ランタン」「ランダムアイテム」
「デイパック」→他の荷物を運ぶための小さいリュック。詳しくは別項参照。
「地図」 → MAP-Cのあの図と、禁止エリアを判別するための境界線と座標が記されている。
「コンパス」 → 安っぽい普通のコンパス。東西南北がわかる。
「筆記用具」 → 普通の鉛筆と紙。
「水と食料」 → 通常の成人男性で二日分。
「名簿」→全ての参加キャラの名前のみが羅列されている。写真はなし。
「時計」 → 普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する。
「ランタン」 → 暗闇を照らすことができる。
「ランダムアイテム」 → 何かのアイテムが1〜3個入っている。内容はランダム
書き手の心得その1(心構え)
・この物語はリレー小説です。 みんなでひとつの物語をつくっている、ということを意識しましょう。一人で先走らないように。
・知らないキャラを書くときは、綿密な下調べをしてください。
二次創作で口調や言動に違和感を感じるのは致命的です。
・みんなの迷惑にならないように、連投規制にひっかかりそうであればしたらばの一時投下スレにうpしてください。
・自信がなかったら先に一時投下スレにうpしてもかまいません。 爆弾でも本スレにうpされた時より楽です。
・本スレにUPされてない一時投下スレや没スレの作品は、続きを書かないようにしてください。
・本スレにUPされた作品は、原則的に修正は禁止です。うpする前に推敲してください。
ただしちょっとした誤字などはwikiに収録されてからの修正が認められています。
その際はかならずしたらばの修正報告スレに修正点を書き込みましょう。
・巧い文章はではなく、キャラへの愛情と物語への情熱をもって、自分のもてる力すべてをふり絞って書け!
・叩かれても泣かない。
・来るのが辛いだろうけど、ものいいがついたらできる限り顔を出す事。
作品を撤回するときは自分でトリップをつけて本スレに書き込み、作品をNGにしましょう。
書き手の心得その2(実際に書いてみる)
・…を使うのが基本です。・・・や...はお勧めしません。また、リズムを崩すので多用は禁物。
・適切なところに句読点をうちましょう。特に文末は油断しているとつけわすれが多いです。
ただし、かぎかっこ「 」の文末にはつけなくてよいようです。
・適切なところで改行をしましょう。
改行のしすぎは文のリズムを崩しますが、ないと読みづらかったり、煩雑な印象を与えます。
・かぎかっこ「 」などの間は、二行目、三行目など、冒頭にスペースをあけてください。
・人物背景はできるだけ把握しておく事。
・過去ログ、マップはできるだけよんでおくこと。
特に自分の書くキャラの位置、周辺の情報は絶対にチェックしてください。
・一人称と三人称は区別してください。
・ご都合主義にならないよう配慮してください。露骨にやられると萎えます。
・「なぜ、どうしてこうなったのか」をはっきりとさせましょう。
・状況はきちんと描写することが大切です。また、会話の連続は控えたほうが吉。
ひとつの基準として、内容の多い会話は3つ以上連続させないなど。
・フラグは大事にする事。キャラの持ち味を殺さないように。ベタすぎる展開は避けてください。
・ライトノベルのような萌え要素などは両刃の剣。
・位置は誰にでもわかるよう、明確に書きましょう。
書き手の心得3(一歩踏み込んでみる)
・経過時間はできるだけ『多め』に見ておきましょう。
自分では駆け足すれば間に合うと思っても、他の人が納得してくれるとは限りません。
また、ギリギリ進行が何度も続くと、辻褄合わせが大変になってしまいます。
・キャラクターの回復スピードを早めすぎないようにしましょう。
・戦闘以外で、出番が多いキャラを何度も動かすのは、できるだけ控えましょう。
あまり同じキャラばかり動き続けていると、読み手もお腹いっぱいな気分になってきます。
それに出番の少ないキャラ達が、あなたの愛の手を待っています。
・キャラの現在地や時間軸、凍結中のパートなど、スレには色々な情報があります。
・『展開のための展開』はNG
キャラクターはチェスの駒ではありません、各々の思考や移動経路などをしっかりと考えてあげてください。
・書きあがったら、投下前に一度しっかり見直してみましょう。
誤字脱字をぐっと減らせるし、話の問題点や矛盾点を見つけることができます。
一時間以上(理想は半日以上)間を空けてから見返すと一層効果的。
紙に印刷するなど、媒体を変えるのも有効
携帯からPCに変えるだけでも違います
【読み手の心得】
・好きなキャラがピンチになっても騒がない、愚痴らない。
・好きなキャラが死んでも泣かない、絡まない。
・荒らしは透明あぼーん推奨。
・批判意見に対する過度な擁護は、事態を泥沼化させる元です。
同じ意見に基づいた擁護レスを見つけたら、書き込むのを止めましょう。
・擁護レスに対する噛み付きは、事態を泥沼化させる元です。
修正要望を満たしていない場合、自分の意見を押し通そうとするのは止めましょう。
・嫌な気分になったら、ドラえもん(クレヨンしんちゃんも可)を見てマターリしてください。
・「空気嫁」は、言っている本人が一番空気を読めていない諸刃の剣。玄人でもお勧めしません。
・「フラグ潰し」はNGワード。2chのリレー小説に完璧なクオリティなんてものは存在しません。
やり場のない気持ちや怒りをぶつける前に、TVを付けてラジオ体操でもしてみましょう。
冷たい牛乳を飲んでカルシウムを摂取したり、一旦眠ったりするのも効果的です。
・感想は書き手の心の糧です。指摘は書き手の腕の研ぎ石です。
丁寧な感想や鋭い指摘は、書き手のモチベーションを上げ、引いては作品の質の向上に繋がります。
・ロワスレの繁栄や良作を望むなら、書き手のモチベーションを下げるような行動は極力慎みましょう。
【議論の時の心得】
・作品の指摘をする場合は相手を煽らないで冷静に気になったところを述べましょう。
・ただし、キャラが被ったりした場合のフォロー&指摘はしてやって下さい。
・議論が紛糾すると、新作や感想があっても投下しづらくなってしまいます。
意見が纏まらずに議論が長引くようならば、したらばにスレを立ててそちらで話し合って下さい。
・『問題意識の暴走の先にあるものは、自分と相容れない意見を「悪」と決め付け、
強制的に排除しようとする「狂気」です。気をつけましょう』
・これはリレー小説です、一人で話を進める事だけは止めましょう。
【禁止事項】
・一度死亡が確定したキャラの復活
・大勢の参加者の動きを制限し過ぎる行動を取らせる
程度によっては雑談スレで審議の対象。
・時間軸を遡った話の投下
例えば話と話の間にキャラの位置等の状態が突然変わっている。
この矛盾を解決する為に、他人に辻褄合わせとして空白時間の描写を依頼するのは禁止。
こうした時間軸等の矛盾が発生しないよう初めから注意する。
・話の丸投げ
後から修正する事を念頭に置き、はじめから適当な話の骨子だけを投下する事等。
特別な事情があった場合を除き、悪質な場合は審議の後破棄。
【予約に関してのルール】
・したらばの予約スレにてトリップ付で予約を行います
・初トリップでの予約作品の投下の場合は予約必須(3日)
ただし、予約せずに投下できなら、別に初トリでもかまわない
・予約時間延長を申請する場合はその旨を雑談スレで報告
・申請する権利を持つのは「過去に3作以上の作品が”採用された”」書き手
【MAP】
http://www32.atwiki.jp/comicroyale/pages/34.html http://www32.atwiki.jp/comicroyale/pages/90.html (登場人物の位置あり)
俺様に乙を!!!
,;彡ミミミ;'""'''""'''""""'''''""''彡ミミ;,
フ彡彡;;, ヽ、,, ,..:::.. ,.:' ゞ;;,ミミゝ
';彡ミシ,;r==::;,,':.':::::::..,,,;r=ニニゝ;,,ミ7"'
"'';;彡'",;;;;;;;;;;;;;;,ヽ:::....r;;;;;;;;;;;;;;;;;,,Y"'ヽ,
/"'iシi,;;;;;;;;;;;;;;;;;;',l::::"''!;;;;;;;;;;;;;;;;;,ノl⌒"l,
>>1乙ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!
,i /,;"ソヾ::;;;;;;;::ノ.l:::.."''ヾ:::::;;;;,''"::l ノ ノ
i., y 'l, ....:::::::l',;'' ;,, ヽ、 l〆/
\ヽ;'i:. "',;':::::::::....ゝ "'ヽ.,:l /"
\,'l.. "':::;;;'''"" ;''ゝ i''
"l,::.. r‐,_,. -―''''''ニニノ ..:::l
l:::..."'ヽ,二ニニ‐''",,; .::/l
'lヽ、.::"'''''''""""""..:::/ .l
l;;;;;ヽ、 . :.: :::. . : ..::../ l
,r'"l;;;;;;;;;ヽ,,;;,,;,;;;;;;;;;;;;;;/ l"';,
l;(く;l..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''''"" ,;;l)):l
l;;,"''ー-::;;;;;;;;;;'' _,,,...r'':::::::;;ー;,,
i''"";ii;;:::::::::::::;i::i:ヽニニン,i,;:,:::::::::::,;l'::ヾ:'i_,,
__,,,,,,,.....:.....,i"::::::::::::::;ii;:"'t.,::::::::;;;l /:::::::::;;;;::i'i::;;:::ヾ:::::ー―- ...,,,,,
:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::.ヽ.::;;ii;:::::::';,-:::::;l_,,../;;;'"::::::::::;ii;:::::'"":::::::::'''""''::::::::
あ、残り人数間違えた。
すいませんヘルシングは残り1人、合計で52人でした。
やはり…新スレはなじむッ!実にッ!なじむぞッ!
最高に「
>>1乙」ってヤツだァ〜〜〜〜〜ッ!!!
フハハハハハハハハハーーーーッ!
まさかとは思うが、ヘルシング勢が一番最初に全滅するのか……?
誰かれ構わず積極的に喧嘩売りまくるからな……
そうなってもおかしくはない
>>17 それでも…それでも…
旦那ならなんとか生き残ってくれるはず…
>>17 SPIRITS勢もかなりヤバイぞ
あと一回変身出来て切り札温存してるなんて首輪解除も出来そうなのに残念だ
やばいと言えば、覚悟勢もやばいか。
ZXってのがどんなのか知らんが、散に勝ってしまうと残りは傷だらけの覚悟しかいない……
>>21 JUDOが主催者の場合は力を貸してくれそうに無いから
仮面ライダーじゃないZXに勝ち目はほぼ無い
新作乙
吉良はやっぱ、強いな……
にしても、俺が覚悟勢ヤバいって言った瞬間にこれかよorz
>>22 主催(つか黒幕?)は葉隠四郎だよ。
ZXは仮面ライダーじゃないほうが強いって言われた時期もあったしな。
散様は強いが一撃でもくらえばやばい。
でもって散様の螺旋をくらってもあの時点のZXは痛みを感じず攻めてくる。
正直勝負が読めない。
前スレ
>>995 新作乙。
火種を撒きつつ合流を避ける、いい流れだと思った。
シアーハートアタックは……たぶん問題ないはず。さすがに原作ほど硬いとアレだけど。
ただ、時間が「朝」になってるので、そこは早朝に直してほしい。
このままだと放送を跨いじゃうので。
乙です
よく知らないがシアーハートアタックって距離制限無いの?
>>26 「距離制限がない代わりに大雑把な動きしかできない」だったはず
シアーハートアタックは吉良のスタンド、キラークイーンの能力の一つ(一種の武器?)
・20cm程の丸っこい戦車型
・遠隔自動操縦型、吉良から数km離れても行動可能
・一応受けたダメージや状態異常は本人の吉良にもいってしまう
(原作だと重力変化で動けなくされると、吉良の手も地面に押し潰されるといった具合)
・仮に粉々に破壊されたとしたら、吉良へのダメージは手が破壊されるに等しい・・・と思う
・異常なまでに硬い物理防御力、承太郎のスタープラチナのラッシュでもほぼダメージ無し
・周囲の温度を感知して、最も高温な物体に近付いて爆発(何度でもその行動を繰り返す)
・状況判断能力皆無、身近にターゲットの人間がいても高温の物体の方に優先
・シアーハートアタックの様子を吉良は知る事が出来ない、誰も殺せない事態になったとしても気付けない
・シアーハートアタックを戻すなり本人が向かうなり、後に直接回収する必要有り
>>28 シアーハートアタックみたいな遠隔自動操縦型のスタンドの場合、直接的なダメージは本体に届かないはず。
前スレ
>>995 合流を避けたこと、そしてマリアと吉良の会話がよかったぜ。
それにしても写真親父出現かw
これはカオスw
投下乙でした!
>>26-29 >内容の議論、展開予想などは毒吐きスレでお願いします。
>・内容について本スレで議論する人がいたら、毒吐きへ誘導しましょう。
>・書き手は本スレで出された修正案以外には対応する必要はありません。ゆえに毒吐きを見る必要性はありません。
能力に関する議論は毒吐きでドゾ
>>30 議論ではなく質問に対する回答からの発展なので、毒吐きでやる必要はないのでは?
>>25 指摘どうもです。
一時投下に修正版を投下致しました
毒吐きで言われてたけど、今回のシアーハートや吉良親父みたいに参加者以外の状態表ってのは
どうなんよ?
>>33 ややこしくなるから参加者以外のは外した方がいいかもな。
御前様とかデルフリンガーとかいちいち作ってたら収拾つかなくなりそう。
ややこしさを無くすための状態表なんじゃないの?
備考欄がアホみたいに長くなるよりは単体の状態表作った方が見やすいと思う。
確かに今回くらいの奴ならいらんとは思ったけど。
吉良の親父はスタンド攻撃や自立移動などは不可能です。
っていう注意書きはいるだろ。
議論中みたいですが……投下します。
ぼこぼこに支援やんよ
毒吐きで「任せる」と言いましたが破棄票が多いのと、問題を長引かせないためにこちらで正式に破棄宣言を致します。以降は名無しに徹します。皆さんに迷惑をかけ申し訳ありませんでした。
>>39 そうか…。まぁあの人関連はピリピリしてるから、スマンね。
拳を交え互いの正義を確かめ合った二人防人衛と劉鳳は、二人ともが総合公園の木に寄り添っている。
朝日の降り注ぐ総合公園は住宅街から外れており、澄んだ空気に満ちており樹木の温もりも人肌に心地良い。
だが残念な事に防人と劉鳳は、公園の安息を満喫出来る状態に無い。
彼等は行動方針を話し合う間も無く見付けた、オールバックの少年を木の陰から見張っていた。
「手に持つショットガンの引き金に指を掛けてはいるが、あの少年の動きは策敵のものじゃ無い。
こうして見ているだけじゃ、殺し合いに乗っているかは判断が付かないな」
「だから、様子を見ずとも直接問いただせばいいと言ってるだろう」
「そう焦るな劉鳳、それでまた俺達みたいに話がこじれたら不味い」
「あれは、お前が遊具を破壊したからだ」
「…………ま、まあとにかく接触のチャンスが来たみたいだぞ」
オールバックの少年が総合公園内に在る、コンクリート製の小さな建物に向かっていく。
「公衆トイレに入るみたいだな……お前まさか、トイレの中で接触するつもりか!?」
「ああ、どんな用であの中に入ったにせよ相手の隙を付いて近付く事が出来る。
もし待ち構えていれば、出方によって殺し合いに乗っているかも確かめられるしな。劉鳳は外で周囲を見張りながら待っていてくれ」
「待て! それなら俺が行く」
「いや、ここは俺に任せろ、考えが有る」
防人には特に少年との接触の際の、考えは無かったが
劉鳳が相手の人間性を見極めて交渉するという事に向いていないと感じ、一人で接触に当たる事とした。
防人は足音を殺し、オールバックの少年が入っていった男子用トイレの入り口に立つ。
(一番奥の清掃用具入れ以外の個室のドアは全て内側に開いているが、ここからでは中に人が隠れているかは判らないな)
トイレの中に気配を感じ取る事は出来なかったが、それだけでは人が居ないとは判断出来ない。
防人は手前の個室から、一つ一つ順番に覗いて行く。
(全ての個室を見てみたが誰も居なかった、他に隠れられる空間も無い。となると後は……)
防人は入り口と反対側の壁にある、窓の前に立つ。
(あの少年の体格だと、通り抜けられそうだな……)
窓を押してみると、抵抗も無く外に開いた。
◇ ◆ ◇
「動くな」
劉鳳に背後からショットガンの銃口を押し当て、オールバックの少年―――桐山和雄は抑揚の無い声でそう警告した。
(この俺が背後に立たれるまで、接近に気付かないとは!!)
劉鳳の居る場所は公園内でも木が密集して生い茂っている為、周囲に死角が多く存在するとはいえ
ホーリーで訓練と実戦経験を積んだ劉鳳は、気配や音だけでも周囲の敵を察知する事が出来る。
しかし桐山がショットガンを突き付けるまで、劉鳳はその存在に気付かなかった。
「何故、俺を尾けてきた?」
「銃を突き付けての問いになど、答える筋合いは無い!」
ショットガンを突き付けられても劉鳳は動じず、むしろ威圧的に返答する。
「答えなければ、撃つ」
「それはこっちの台詞だ! 銃を下ろさなければ、お前を断罪する!!」
更に威圧的な、劉鳳の言葉を無視して
桐山はショットガンの銃口を、劉鳳の右腕に移す。
ドン!!
桐山が放ったショットガンの弾は、両者に割って入る様に現れた
銀色の物体に銃身を逸らされた為、地面に撃ち込まれた。
支援
しえん
「絶影!!」
銀色の物体から伸びる触手を、桐山は前に転がり込みながらかわし
起き上がりながら、劉鳳にショットガンの狙いを付ける。
「ブラボチョップ!」
そのショットガンが、防人に横合いから叩き落された。
拾い上げようと伸ばした手を、防人に掴まれ捻り上げられる。
「間に合ったみたいだな」
「礼を言うぞブラボー。もっとも、俺一人でもこいつを退けられたがな」
◇ ◆ ◇
桐山は自身の学ランで両手を縛られ、防人と劉鳳の間に座らせられていた。
「……つまり何故尾行してきたのかを問うてきた後、腕を撃とうとしたんだな?」
「ああ、だがそんな事を確認してどうするつもりだ?」
劉鳳にとって目の前の少年は危険な毒虫であり、一刻も早く断罪する以外に無い。
それゆえ防人が何を悩んでいるのか、理解出来ないでいた。
「事情は分かった、君を信用して開放しよう」
防人は桐山の戒めを、解きにかかる。
「何故だ!? こいつは俺を撃とうとしたんだぞ!!?」
「だが彼は、殺し合いには乗っていない」
「だからその根拠を言え!」
「彼は最初質問をして、すぐに撃とうとはしなかったんだろう? つまり単純に、俺達を殺すつもりは無かった訳だ」
「無害を装って、俺達に近付くつもりだったのかもしれん」
「それなら質問に答えないからといって、腕を撃とうとはしない筈だ」
「…………お前の言う通りかも知れないが、その男が俺達を信用出来まい」
「……ではこちらから、信頼を態度で示そう」
桐山を開放した防人は、ショットガンの引き金を桐山に向け差し出した。
「これは君に返そう」
「止めろブラボー! 自分が何をしているのか、分かっているのか!!?」
劉鳳は何時でも桐山を攻撃出来るよう、絶影を形成する。
ショットガンの銃口を自分に向けたまま、防人は桐山の目を見続けた。
変化の無い表情の中僅かに目を細めた桐山は、ショットガンを掴む。
「…………そうだな。俺もお前達を信じよう」
「ありがとう。俺は名簿には本名の防人衛で載っているが、キャプテン・ブラボーと呼んでくれ! 君の名前は?」
「自己紹介は後だ。もうすぐ放送が始まる」
桐山はデイパックから、地図と名簿を取り出す。
「もうそんな時間か、メモを取る用意をしないとな」
「…………何でキャプテン・ブラボーなんだ?」
「ブラボーな質問だ! 何故ならその方が、かっこいいからだ!!!」
「…………そうか……」
【A-6 総合公園/1日目/早朝】
【桐山和雄@バトルロワイアル】
{状態}健康
{装備}レミントン M31(4/4)@バトルロワイアル
{道具}支給品一式 レミントン M31の予備弾24
{思考・状況}
1:放送を聴き、その後防人や劉鳳と情報交換する
2:A-6の西端に向かい、境界を確かめる。その後、変電所へ向かう
3:乗ってない人間を見つけ協力するなら仲間にする
4:襲ってきた人間に対しては一切の手加減をしない
5:首謀者を倒す。
基本行動方針
首謀者の思惑を外すべく、死者が一人でも減るように行動する
【A-6 総合公園/1日目/早朝】
【防人衛@武装錬金】
[状態]:健康、顔面に若干の腫れ
[装備]:シルバースキン形コート@武装錬金
[道具]:支給品一式、ランダムアイテム(1〜2、本人未確認)
[思考・状況]
基本:弱い者を守る
1:放送を聴き、その後劉鳳や桐山と行動方針を話し合う
2:自分の知り合い、核鉄を探す
3:勇次郎と拳王には警戒
【A-6 総合公園/1日目/早朝】
【劉鳳@スクライド】
[状態]:健康 、顔面に若干の腫れ
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ランダムアイテム(1〜3、本人未確認)
[思考・状況]
1:放送を聴き、その後防人や桐山と行動方針を話し合う
2:悪は断罪、弱者(シェリス)は保護
3:カズマ、ジグマールについて考えるのは後回し
[備考]
※絶影の制限による攻撃力の低下には気づいていません
投下終了しました。
支援して下さった方々、ありがとうございます。
指摘点が有れば、よろしくお願いします。
GJ!
桐山凄い連中とチーム組みやがったw
ブラボーも劉鳳もアホでいいw
議論中、空気を変える様なSS投下ありがとう。
投下乙。なにこの最強チームwみんな馬鹿だけどw
って言うか2人は早く公園から出ろ。今のところケンカしただけじゃねーかw
新作ktkr!乙、早速読んでみるよ
駄目だwwww
ブラボーが原作どおりのアホすぎるwwww
一応報告を。
残念ながら管理人と件の人物は同一人物の疑いが強い為、アク禁宣言が信用できません。
ですので、予約専用のしたらばを立てました。
件の人のIPの確認が取れ次第、URLをはりつけます。
しばらくは混乱すると思います。
誠に申し訳ございませんが、ご協力お願いします。
それでは失礼します。
>>57 乙。
ここはあくまで予約専用って事でOK?
>>58 予約専用でいいと思います。
さすがに参加を全面禁止にするのも可哀想ですし。
文句は全て受け付けます。それでは。
>>59 乙。正義武装……。
これで取りあえずは今回の騒動は収束ってことかな。
>>1 59乙!
スマン、向こうにも乙って書いてしまった。
>>59 乙! マジでタイトルが大変なことにw
なにはともあれ、迅速な対応のおかげで影響が拡大しないで済みそう……ほんと良かった
>>57 そのタイトルどこぞの仮面ライダーの融合体ですかwww
64 :
◆1qmjaShGfE :07/06/03 00:35 ID:9J/f3RBM
いきなり違う話題で恐縮ですが、前スレで才賀勝所持のオリンピア飛行高度に関する質問が出ていましたのでお答えします
文章を見る限りでは、その高度は特に表記ありません
……ごめんなさい、考えてませんでした_| ̄|○
原作ですと、ジェット装備で高高度を飛行してましたので、通常の羽ですと家の屋根越えるぐらいの高さと考えるのが妥当かなと
その場合遠くを見渡せるという強みがあります
ただ、勝の目的は一方的に人を見つけるではなく、相手からも見つけてもらう、を考えております
(高度が高いと、市街地などは特に遮蔽物により視界が阻害され、発見が困難である)
以上の理由により、高度は3〜5メートルが妥当ではないかと、私は考えております
……そうやって考えると、花火見えてそーですね、勝君。まあ時間軸的にズレがあったとするのも手ですが
多分終盤で的中するだろう予言をしてみる
G−7は火の海に包まれる
>>64 回答ありがとうございます。前スレで質問したものです。
今、勝のSSを考えているところだったのですが……
オリンピアって制限無しでも高高度飛行が出来ないレベルだったんだ……
そこは確認してませんでした。思いっきり、制限無しだと高高度飛行できるものと考えてSS書いてました。
つまり、オリンピアの高度は3〜5mで、特に制限などはかけられていないって事でOKでしょうか?
今原作をひっくり返して確認してみました
うむ、ヘリの高度ぐらいは取れる模様。それとジェット仕様は単にその時にジャンボジェットに乗っていたからかもです
あまりオリンピアの飛行場面が無いから判断しずらいです
人形繰りをやりきれる&そこが生存可能な環境である限り、高度は取れると考える方が理論的かな
でももしジャックオーランタンクラスの飛行が可能な場合、移動速度が少し速いどこの話じゃなくなってきますし……
とりあえず原作レベルならあの大きな翼で羽ばたく鳥とかと同じレベルの高度、そして速度と考えるのがやはり一番適当かな
その上で、ロワにおいてどうかは……さっきはああいいましたが
私は原作レベルの飛行能力を持っているに一票です
あ、それともう一つ
首輪の警告時間、これは3分では長いという意見がありましたが、みなさんはどうお考えでしょうか?
>>67 確認お疲れ様です。確かに原作描写が少ないので判断しづらいですよね。
しかし、ヘリぐらいの高度が取れるってのは、結構微妙っぽい……
首輪の警告音に関しては、三影のSSとの兼ね合いで考えると3分は長いと思います。
あちらのSSはどう考えても、3分より短かったと思うので。
最後に一つ質問です。
私は前回、承太郎、ナギ、エレオノールで没った人間ですが、
勝、エレオノールで予約をとってもいいでしょうか?
あれから、暫く考えて承太郎をどう書こうかと悩んでいたんですけど、やっぱり結構難しいです。
なので、勝+エレオノールならかけるかなぁと。
ってか、もう書いたんですが、もし予約してもいいなら
>>57で予約してきます。
以上です。
あのSSは三影視点で書かれているため、何十秒か気を失っていても気付いてなかった。
とも解釈できると思うがどうか。個人的な意見としては90秒ならどうよ?
>>68 自分はいいと思います。念のために一時投下してみては?
>>69 ありがとうございます。予約させていただきました。
今日の昼過ぎには投下できると思います。そのときには、一時投下に投げておきます。
>>72 元ネタが分からないからその点にはなんとも言えないけど…
投下乙!
前々スレでエピタフは認められるっぽい雰囲気があったけど…
時間ぶっ飛ばしと同じく、エピタフも一秒後の未来しか見れないで
大丈夫だよね?
>>74 一秒後だけだと時を消し飛ばして運命を回避することすら困難なので、
エピタフに関してはもう少し長くてもいいかも。せいぜい数秒後くらいか?
>>67 高すぎると、そこが安全地帯になってしまいませんか?
ロワでは飛行能力は結構制限されがちですしね……。
2,3メートルでいいかも。
>>72 乙。再会かと思いきやこれは意外な展開!
徳川さんが実は脱出派(?)ってのも面白い、性格的にもそうしそうだし。
>>72 GJ
勝が着々となぞを解明していってるな
ハヤテの薄幸設定が発動したのか
微妙にとばっちりをうけているww
予約延長お願いします。
>>72 乙っ! ヤベェ、テラかっこいい上におもれー。これはとても良い発想です、話も良く書けていて引き込まれました
『立ち止まるヒマなんかないさ』と『偽りの共闘』の本スレ投下はまだ?
>>81 禁止エリアは30秒で飛行の制限はないから修正は容易なんだがな。
もうそこらへんの議論ってこの結果で終わったよね?
>>82 最終結論はそれでおk
それにしても着々と進んできたな
病院周りが片付いたら、ついに第一回放送か?
>>83 近いは近いんだけど、まだ黎明が5,6組と深夜が1組いるよ。
放送時刻は早朝かね?なら早朝まで動いた奴はもうあまり動かせないな
>>83 病院周りって早朝に「病院に向かうと表明してる」やつなら「間に合わない」で済むんじゃなかろうか。
未だ早朝に到着してないキャラで予約入ってないものをを纏めてみた。
深夜
三村&ジョゼフ(総合スーパーの事務室でハッキングを敢行中)
黎明
銀さん&バキ(繁華街へと移動中)
覚悟&ルイズ(病院へ覚悟を搬送)
フェイスレス(電車に乗って繁華街へ)
カズマ&アミバ(行動不能のカズマをアミバが護衛)
神楽&キュルケ((神楽がキュルケを担いで病院へ)
平次、タバサ(二人でシェリスの捜索)
ラオウ(THE☆空気)
予約しようと思ってる人は上記のキャラを優先的にしてもらえるとありがたいです。
病院周りは案外このまま放送突入でも問題ないのかも。動かしておいた方がいいのはいいだろうけど。
投下します。
才賀勝は賢い子供だ。
彼は目的を達成するための手段を、綺麗に考えていくことが出来る。
例えば、首輪の仕組みを解析するために自分から進んで禁止エリアに入ったり。
例えば、人探しのために飛行能力を持つ支給品を有効活用したり。
大人でさえも気づかない方法を用い、目的に向かって邁進する。
本来人探しとは、多くの労力と手間をかけるものなのだが、
彼のように優れた頭脳を駆使すればきっと容易く目的の人物を見つけ出すだろう。
まってましたしえん
【午前4時 B1 才賀勝】
禁止エリアにおける首輪の反応を確認した才賀勝は、オリンピアに乗って移動を開始する。
人探しの際、こちらから相手を見つけるだけでなく、相手にも自分を見つけてもらおうと考えてのことだ。
無論、空を飛べば目立ってしまうため、少々危険になる。
だが、この会場で危険を無視した行動は利を生まない。
元々が殺し合いの場である。知力と暴力の限りを尽くし、他人を蹴落とそうとする場である。
であれば、どこかに隠れていても、周囲を警戒しながら歩いていても、死ぬ確率が0でない事に変わりはない。
もとよりの死ぬ確率が0でない以上、見返りを求めて行動を工夫することは決して間違いではない。
勝はギイの魂がこもったオリンピアを操る。
指貫を指に通し、両腕を広げて構える。
オリンピアは人よりも大きい天使の羽を広げ、大空へと飛び立っていった。
【午前4時15分 C2上空〜ビル屋上 才賀勝】
才賀勝は一旦、オリンピアをビルの屋上に降ろした。
オリンピアの移動速度で上空を駆けていたのであれば、勝に会いたいと願う人々との出逢いを逃しかねない。
だから、時々地上に降りてそういった人を待つのだ。
この場所は、地上から非常階段で登ることが出来る場所である。
勝を見つけた人が、勝と合流するつもりであれば、簡単に出来るようにとここを選んだ。
そして同時に、屋上への入り口は非常階段しかなく危険な人物が入ってくる場所を一つに絞り込むことが出来る場所でもある。
仮に、危険人物が非常階段を登ってここまで来た場合は、オリンピアを操って逃げ出せばいいし、場合によっては戦うことも可能だ。
無論、状況を掴みきれていない今の段階で、危険な行動を取るのは出来る限り避けたいので、現状は逃げ優先。
ともかく、人を待つ準備は万端。
勝は指貫に指を通したまま、器用にデイパックから鉛筆と紙を取り出す。
「これまでの事をまとめないと」
ただ人を待つだけだと、時間を無駄に過ごす。
これまで分かったことだけでも、紙にまとめておく。
------------------------------------------------------------------------------
1.地図の外は禁止区域である。
地図上で区切られた8x8のマスを出ることは出来ない。出ようとすると首輪が爆発する。
2.禁止区域での活動限界は30秒間。
禁止区域に入った場合、首輪が30秒間のカウントダウンを開始する。
カウントダウンを終了した後、首輪は爆発し、装備者を殺す。
------------------------------------------------------------------------------
「たったこれだけかぁ……」
事件に巻き込まれて数時間しか経っていない事を考慮しても、少ないと言わざるを得ない。
とはいえ、勝は小さな子供である。
そんな子供が、様々な情報を集められる方が無理というものだ。
とりあえず、考察できることも少なそうなので、参加者名簿でも見て他の参加者を待とう。
時間は午前5時まで。それまでに誰も来なかったら、ここを飛び立つ。
【午前4時30分 B2地上 エレオノール】
エレオノールは北に向かって歩いている。
目的は才賀勝の捜索だが、目的地は特に無い。
捜索対象の少年がどこにいるか不明である以上、探す場所など特定できないわけで……
「たとえ、どれ程時間がかかろうと私はお坊ちゃまを見つけてみせる」
根気一つで才賀勝を探すより他は無いのだ。
もちろん、彼女が冷静に考えて、きちんと人探しの方法を検討していれば北に行くという選択を取らなかっただろう。
彼女のいる場所はB-2。ここから北に進んだところで、ほとんど何もない。
それよりは、人の多く集まる中央に移動した方が効率的に人探しが出来るというものだ。
エレオノール自身全く気づいていない事だろうが、地図上で8x8に区切られたこの会場を
無作為に移動して、人探しを行った場合の成功率は絶望的に低い。
無論、偶然の女神に助けられて目的を達する場合もある。
だが、それはあくまでも偶然、運が良かっただけというものだ。
計画性無くこの会場で人探しをするということは、64マスの区域全てを均一に扱って移動することを意味する。
つまり、64マス全てを移動して人を探すということだ。
周囲を警戒しつつ移動して、これまでエレオノールは1マスの移動に一時間かけてきた。
これだと全て移動するのには64時間かかることになる。
どこかのマスで確実に探し人が見つかると考えても、平均捜索時間は32時間。
自動人形破壊者が32時間ぐらい連続で動けると考えても、1日以上の時間を捜索に費やすことになる。
つまり、絶望的な時間がこの人探しにはかかる。
単純に言ってしまえば、エレオノールの手法だと目的は達成できないのだ。
しえn
それでも、幸運の女神に微笑まれて目的が達成されることがあるだろう。
けれど、幸運や偶然で手に入れる邂逅に何の意味があるのだろうか。
一度幸運に恵まれた人間は、帳尻を合わせるように幸運を失うことがある。
エレオノールが目的の人、才賀勝を探し当てた時は幸運を失う時ではないか。
幸運と不運は、いつか釣り合うものなのだから。
移動しているエレオノールの視界に、一瞬奇妙なものが映った。
見覚えのある人形。天使の羽根を持つ四本腕の懸糸傀儡。
あれは間違いなく……
「オリンピア」
ギイ・クリストフ・レッシュが操るオリンピアに相違ない。
一瞬見えただけだったから、操っている人間の顔は見えなかった。
だが、見えなくとも分かる。あれを操っているのはギイ・クリストフ・レッシュだ。
「ギイ先生、今から行きます」
人形が向かった方角は東。
突き進めばそこに、ギイがいる。
【午前5時00分 C2ビル屋上 エレオノール】
エレオノールがC2について、暫く経った後。
彼女はそれほど高くないビルの屋上でオリンピアを見つける。
「この上に先生がいるのか」
才賀勝捜索中であったとしても、ギイの存在はエレオノールにとって特別である。
名簿に彼の名前が載っていなかろうと、エレオノールの常識ではオリンピアを操るのはギイしかいない。
だから、ここにギイがいることを全く疑わなかった。
彼女は非常階段を登り、オリンピアの元へと進む。エレオノールが屋上へと出る扉を開けると、そこには……
「ギイ先生……じゃなくて、お坊ちゃま?」
才賀勝がいた。
一瞬、エレオノールの頭が混乱する。
つまり、先程までオリンピアを操っていたのはギイではなく才賀勝だったということか?
しかし、才賀勝にはオリンピアはおろか、一切の繰り人形を操る力が無いはず。
とすれば……
考えるまでも無いな。
エレオノールは、目の前にいる『才賀勝にそっくりな何か』に意識を集中させた。
しええん
【午前5時00分 C2ビル屋上 才賀勝】
「結局、誰も来なかったね……」
まぁ、一度の飛行で誰かと出会える程幸運に恵まれるわけがない。
何度も繰り返していけば、いずれは目的が達成できるだろう。
そう思って、勝は再び飛び立とうとする……
カチャリ……
飛び立つ直前、非常階段のドアが開く。
キィイ……
銀色の髪と、道化の化粧が目を引く長身の女性が現れる。
「ま、まさか……」
その女性の姿、勝にとって見覚えがあるとか、見たことがあるで済まされる姿ではない。
間違いなく、間違いなく……
「しろがね!」
最も望んでいた人物の一人。銀髪の女性、自分の恩人、しろがねだ。
「ギイ先生……じゃなくて、お坊ちゃま?」
彼女もこちらに気づいたらしい。
「しろがね、そうだよ、僕だよ。勝だよ」
嬉しくて、嬉しすぎて涙が出る。勝は思わず、何もかもを忘れてしろがねに飛び込んでいく。
しろがねの腕に、今一時だけでも抱かれたい。
だが……
「そこを動くな!」
しろがねの口から出た言葉は信じられないものだった。
「え? 何言って…… 「許可なく喋るな!」
ナイフを片手にこちらを睨むしろがねの表情は、いつになく険しい。
自分を守ってくれたとき、倒すべき人形遣い達に向けた表情。
今の彼女はそれと同じものをしている。一体何があったのか勝には訳が分からない。
「まず、指貫から指を抜け、そして腕を広げて地面にうつ伏せになれ」
強い口調でこちらに命令してくるしろがね。本当に、何があったのかサッパリ分からない。
「何言ってるの? 僕が分からないの? しろ…… 「喋るなと言ったはずだ」
言うが早いか、しろがねが投げたナイフは勝の顔を掠めて、後ろへと通り過ぎる。
(何、一体何なの? だって、どう見てもしろがねじゃないか? 別の誰かだって言うの?)
頭が混乱してくる。目の前にいるしろがねは一体何なのだ。彼女本人ではないのか。
「早くしろ!」
しろがねの表情は本気である。
かつて、しろがね本人が言っていた『芸人はまず、ショーのために表情から教わるもの』という言葉がある。
だから、これもあくまでショーのための演技ということも考えられる。
しろがねの演技力を考えれば、この『本気』も作り出すことが出来る。
だが、彼女の性格を考えれば、こんな事はありえない。
どう考えても、しろがねは本気だ。
(一体、何が……)
自然、勝の指に力が入る。オリンピアに意志を伝え、この窮地を脱出せんと力が入る。
「オリンピアを操って、私に歯向かうというのか? それも良いだろう。
だが、お坊ちゃまを騙るお前を許すつもりはないぞ、覚悟しろ」
(お坊ちゃまを騙る?)
つまり、しろがねは何らかの理由で、自分を才賀勝以外の存在と誤解しているということか。
とすれば、何より先にその誤解を解くことが必要。
勝は指に入れた力を抜き、オリンピアの糸を外す。
「いや、言うことを聞くよ」
戦闘をすれば、人形を持たないしろがねに勝利することは容易い。
だが、それでは誤解を解くことが出来ない上、最悪、しろがねを永遠に失う可能性さえある。
だから今は、彼女の言うとおりにするべき。
勝は両腕を広げ、地面にうつ伏せになる。
「さぁ、言う通りにしたぞ」
強い口調で、しろがねに宣言する。
「勇ましいことだな。だが、尋問の前に断っておくが、お前が成り済ましているお坊ちゃまはまだ10を過ぎたばかりの幼子だ。
そのような子供に勇ましさは無い。なりきる相手を間違ったな」
誤解の一端が見えてくる。だが、これだけで事態を掴むことはまだ出来ない。
「最初の質問だ。オリンピアはどこで手に入れた」
「支給品だよ。しろがねも見ただろう? あの紙の中…… 「余計なことは喋らなくていい」
「次の質問だ。人形繰りはどこで覚えた」
「黒賀村。ギイさんに教えてもらった」
しえんしえん
「三つ目の質問。ギイ先生とはどこで出会った」
「伊豆で。仲町サーカス団のみんなでサーカスをやろうとしたとき、墜落した飛行機に乗ってた」
ザンッ。右足のふくらはぎに熱い衝撃が走る。ナイフを突き立てられた。
「嘘を吐くな! 先生が日本に来る理由はない」
誤解の一端が、また見えてくる。だが、これも決定的な判断材料にならない。
勝は圧倒的に不利な現状でも、頭の中を全力で働かせている。
糸はない。武器もない。相手は人形破壊者であり、こちらは子供。
有利になる材料は一つも見つからない。でも、だからこそ……
(僕に油断はないよ)
だからこそ勝は諦めない。
足に走る痛みなんて、些細なものだ。
血が出ているだろうが、今はしろがねの誤解を解くことが先決。
誤解さえ解ければ、問題は全て解決するのだ。
思考を働かせろ、頭を使え。この状況を破壊するために。
「最後の質問だ。お前はどこで、お坊ちゃま、才賀勝の情報を手に入れた」
「僕が才賀勝だ」
「尋問だと言っただろ、虚偽は許さん」
再び、足に激痛が走る。
虚偽なんて全く言ってないのに、これじゃ話が通じない。
「お前の話は、何一つ信用できないな……」
これまでの尋問で、勝はいくつかの情報を掴み取ることが出来た。
今ここにいるしろがねは、自分と出会った頃のしろがねと同じ性格をしている。
なぜ、同じ性格をしているのかは分からない。だが、同じ性格をしている事からいくつかの事が判断できる。
まず、このしろがねは目的のために怜悧冷徹になれる人だ。
相手が子供であっても、自分が正しいと思う事のためなら確実に殺すだろう。
だが、目的のために冷徹になるという事は、目的のために残酷になるという事を意味するのではない。
必要に応じて、優しくもなれる筈だ。
まずは、たとえ演技でも、嘘でも、優しいしろがねに戻ってもらう必要がある。
そうでなければ、足だけでなく体中に傷を負わされ、自分は死ぬ。
「信用できないか……、でもこっちはしろがねに伝えたいことがあるんだ。聞いて欲しい」
優しいしろがねに戻ってもらうために、勝が取った手段は情報提供。
誤解はともかく、彼女は才賀勝を守るために行動しているらしい。
だからこそ、勝を騙っている自分に対し、すぐには殺さず尋問を開始した。
彼女だって、この会場に連れて来られ、少ない情報の中、勝を守ろうとしているのだ。
手探りで、目的まで進んでいるに違いない。情報は欲しがるはずだ。
「何の話だ、話してみろ」
108 :
ゼオン:07/06/05 00:36 ID:WHJAn2sk
やはり食いついて来た。
「才賀勝と、この僕の関係」
今、しろがねは才賀勝を守るという目的のために、動いているはず。
だからこそ、才賀勝に成り済ましているモノを許さないという思考が働いている。
だとすれば、自分を生かすことが才賀勝を守ることに繋がると考えさせれば、この窮地を脱することが出来る。
「やはり、お坊ちゃまの情報を…… 「とにかく、聞いてくれ」
今度は逆にこちらが主導権を握る。
少しでも攻勢に出た方が相手に対し有利になれる。
これから勝はサーカスの綱渡りより危険な道を歩かなければならない。
だから、有利になれることは少しでもやる。
「僕と才賀勝は双子の兄弟さ。生まれた順で僕が兄に当たる」
「愚かな事を……お坊ちゃまの情報はおじい様から聞いている。彼に双子の兄弟などいない」
おじい様から聞いている? 成る程つまりはそういう事か。
ここにいるしろがねは、記憶から性格から、ほとんど全て勝と出会った当時のものなのだ。
だとすれば……
「でも、勝に会った事はないんだろう? 大体僕のことは周囲には内緒だったから、正二おじいさんさえ知らないんだ」
「……」
しえーん
微かな動揺がしろがねに見られる。
双子など、完全に虚構の話だが、それでも、しろがねは嘘だと断定する証拠を持っていない。
「私には、お前が自動人形だと言われたほうが納得できるがな」
「自動人形の擬似血液がどんなものかは、知ってるだろう。僕は人間さ」
ある本で読んだことがある。詐欺師が人を騙すとき、途方もなく大きな嘘を吐いて人を騙すそうだ。
虚実が大きくなればなる程、人はそれを見抜けなくなるらしい。
だが、勝には大きな嘘を吐く勇気などない。
小さな一つの嘘、『双子』という話をした後には本当の話を続けて誤魔化す。
「だが、人間でもフェイスレス指令のような人間がいる」
「フェイスレスみたいな特技、何人の人間が出来ると思ってるの?」
自動人形破壊者として活動していたしろがねが、フェイスレスを知っているのは驚くに値しない。
だから、例として彼の特技を出したのだろう。
だが、これこそしろがねが『双子』という虚実を否定し切れていない何よりの根拠。
90年も生きたしろがねには分かってるはずだ。顔を自由に変形できる人間がどれ程特殊かということぐらい。
今目の前にいる子供に、そんな特殊能力があるかどうか、常識で考えれば分かるはず。
今の彼女は、そんな特殊事例を出さないと『双子』を否定できないのだ。
ここまで来たら、信じ込ませるのは不可能ではない。
「もしお前が、お坊ちゃまの兄だとしたら何故最初に嘘を吐いた」
双子という話を信じたのか。いや、まだだろう。
だが、後一歩。もう少し進めば、この虚実を信じ込ませられる。
そのためにも、これから先は少しも間違えられない。
「しろがねが本物という保証が無かったからさ。僕の目的は才賀勝を守ること。
だから、しろがねになりきってる偽者を放っておく訳にはいかないんだよ」
「私は本物だ」
「でも、僕から見たら証拠が無い。すぐに信じろっていうのは無理な話だよ。
大体、疑ったのはお互い様だろ」
「……」
しろがねに明らかな動揺が見られる。
「ギイさんから、人形繰りの技術を学んだのは才賀勝を守るためさ。
もちろん、先生はその事を知らなかったけどね」
また一つの嘘を吐いてしまう。辻褄合わせとは言え、冷や汗ものだ。
「お坊ちゃまを守るのは、この私の勤めのはず。余計な人間がなぜ、それをやろうとする?」
双子の話は、もう信じたと思って良いだろう。
「自動人形破壊者とは言え、一人では心許ないと判断したからだろうね。詳しい事は僕にも分からない」
「私があるるかんを使えば、それだけで十分なはずだ」
「よく言うよ、人形繰りの腕前はギイさん以下のくせに」
実際問題、しろがねの腕前がギイに劣るかどうかは分からない。
だが、しろがねにとってギイ・クリストフ・レッシュは人形繰りの先生だ。
まさか、先生より腕が良いなどとは言わないだろう。
「そ、それは……」
案の定、しろがねは返答に困っている。
「しろがねより上の存在がいる以上、最悪の事態を想定して万全を考えるのは人間の常さ。
だから双子という容姿を生かして、勝を守れる人間が必要だったんだ」
「……」
しろがねは今、必死でこの話の虚実を判断しているに違いない。
この話は嘘まみれの話だが、だからと言って、完全に嘘でもない。
だから、彼女には否定しきれないのだ。
「なぜ、お前はお坊ちゃまを守ろうとする」
「それは言えない」
そんな理由は考えてないから。守る理由は、この嘘の中で最も重要な位置を占める。
ここで、下手な理由を言ってしまえば全てが泡になる。
「そろそろ立ってもいい?」
「まだだ、まだお前の話を信じたわけではない」
「疑り深いなぁ……でも、考えてみなよ。この見た目は勝を守るのに使えると思わないかい?」
「……」
「しろがねの目的は勝を守ることなんでしょ? だったら、僕を利用しなよ」
「確かに、お前の容姿は利用価値があるな」
才賀勝は、しろがねの許可を待たず立ち上がる。
「お、おい誰が立っていいと……」
「いいでしょ? お互いの目的は同じなんだから」
しろがねは困った顔をしている。勝を殺す決定的な理由が自分の中で作れないといった様子だ。
「分かった。お前の話を信じたわけではないが、利用してやる。
お前の容姿は確かにお坊ちゃまを守るのに役立ちそうだからな」
この瞬間、勝は最悪の窮地から脱出したといっていい。
立ち上がった自分の足を見ると、傷は浅く放って置いても大事には至らなさそうだ。
「じゃ、これからお互いに才賀勝を探すって事で……」
勝はしろがねに握手を求める。
だが、しろがねはそれを否定した。
「勘違いするな。あくまでお前を利用するだけだ」
本当に、出会った頃のしろがねと同じだ。記憶喪失とも思ったが、それでは性格に説明がつかない。
鳴海に会えれば、活路が開けるかもしれないが、彼だってしろがねと同じようになっていないとも限らない。
事態は勝が思うより、ずっと大規模なもののようだ。
ふと横を見ると、しろがねがオリンピアの指貫を拾っている。
「これから先、お前は人形を操るな。お坊ちゃまは人形を操ることが出来ない子供だ。
それになりきるなら、人形繰りなど邪魔なだけだ」
しろがねにとって、才賀勝は人形繰りを覚える前の存在のようだ。
もうここまで来ると、ここにいるしろがねはタイムマシーンに乗って過去からやってきた
と言われた方が説得力がある。
「それと、私の名前はしろがねではなくエレオノールだ。間違えるな」
「分かったよ、エレオノール」
「あと、お前の名前は何だ」
「綾崎、綾崎颯。綾崎は養父母の姓だよ」
名前は、名簿に載っている他の人からもらった。
本人に出会うと非常に不味いが、それ以上に名簿に載っていない名前を答える方が不味い。
「綾崎か、本物のお坊ちゃまを見つけるまでの協力関係だな」
こうして、才賀勝とエレオノールの再会は奇妙な形で幕を閉じた。
二人ともこの会場に来てから間がないため、あくまで自分達の常識でしか物事を見ていないことが、
今回の珍事を引き起こしたと言える。
才賀勝の方は後一歩で、事の真相にたどり着くところだったが、それでも彼の持つ知識が邪魔をした。
今ここにいるエレオノールは、才賀勝から見て過去のエレオノール。
そんな事、まともな人間が気づけるわけも無い。
過去から人がやってきた。あるいは、自分が未来から過去へ進んだ。
などの話をすぐに信じるのは、零点を連発する出来の悪い小学生だけで十分だろう。
才賀勝は幸か不幸か、頭のいい少年だったのである。
だからこそ、論理的にものを考えすぎた。
これから、この2人がどこへ進んでいくのか。
それはまだ誰にも分からない。
【C-2 ビル屋上/1日目/早朝】
【才賀勝@からくりサーカス】
[状態]:両足の脹脛に一つずつ切り傷。軽傷のため行動に支障なし。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、携帯電話(電話帳機能にアミバの番号アリ)
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない
1:鳴海と合流する。
2:しろがねの誤解を解く。
3:乗っていない人を探して味方にする。
4:フェイスレスには最大限注意を払う。
5:みんなで脱出する。
[備考]
※参加者全員の顔と名前を覚えていますが、顔と名前は一致していません。
※参戦時期はギイ死亡後から
※エレオノールが自分より過去の時代から来たことに気づいていません。
※エレオノールには才賀勝の双子の兄だと嘘を吐いています。
※エレオノールには、自分の名前を綾崎颯(ハヤテ)と偽っています。
【才賀しろがね(エレオノール)@からくりサーカス】
[状態]:健康
[装備]:ピエロの衣装&メイク@からくりサーカス、ヴィルマの投げナイフ@からくりサーカス(残り15本)、オリンピア@からくりサーカス
[道具]:青汁DX@武装錬金
[思考・状況]
基本:『本物の才賀勝』の安全を確保する
1:本物の才賀勝を優勝させるため皆殺し(殺し合いに乗っている人間を最優先)
2:強力な武器が欲しい。人形は手に入れたので他の武器。
3:花山、斗貴子、カズキに関しては襲うのは保留
4:100%勝を傷つけないと確信が持てた人間に関してのみ、殺すことを保留する。
5:偽者の才賀勝と共に行動する。
[備考]
※参戦時期は1巻。才賀勝と出会う前です。
※才賀勝の事を偽者と勘違いしています。
以上です。
ご意見、ご感想ありましたら、よろしくお願いします。
改めて投下乙。あと交流所に誤爆した人乙。
しろがねは奉仕マーダー失格だなw 参戦時期のズレを上手く使いましたね。
勝の前のSS、まだ3分になってるけど書き手さんは直さないのかな?
投下乙。
誤爆したウッカリさんが通りますよorz
しろがねが真実に気づいたときが実に楽しみ。
鳴海は……本当にどうなるかねw
>>122 乙!
しろがねは名簿をちゃんと見ておけよ……
>過去から人がやってきた。あるいは、自分が未来から過去へ進んだ。
>などの話をすぐに信じるのは、零点を連発する出来の悪い小学生だけで十分だろう。
のび太のことかーーーー!!!
GJ!
鳴海と遭遇したら修羅場になるなwww
三人も知人がいるのに自分の記憶を持ってるのが最大の敵一人だなんて……(´;ω;)不敏な子ッ
遅れてすいません。今から投下します
じゃあ支援
「つまりそのピエロとフェイスレスってお爺さんは乗ってるって事か」
早朝の繁華街を歩きながら、武藤カズキ、綾崎ハヤテ、泉こなたの三人はそれぞれ情報交換をしていた。
「ああ、ピエロの格好をした女の人は今一確信が持てないけど、フェイスレスの方は確実に乗ってる」
高笑いを浮かべる老人と、闇に消えた道化師がカズキの脳裏に浮かび上がる。
「俺が会ったのはその二人だけだから、悪いけど二人の探してる人達は見てないんだ」
カズキは心底申し訳なさそうに頭を垂れる。
「そんなに気に病まないでください。僕達が探している人達も、きっとカズキさんみたいな人達と一緒にいると思います」
そうは言っても、ハヤテの不安は尽きなかった。
最初にホールでメイドの少女の首輪が爆発した時に飛び出した白い服の男性や、カズキの仲間であるC・ブラボー、そして津村斗貴子のように、この殺し合いに乗らず、
かつ何の力も持たない人を助けて回ってる人も少なくはないだろう。
しかし、拳王や勇次郎と呼ばれていた人間のような危険な人種も相当数参加している筈である。いや、このような殺し合いの場なのだからそのような人種の方が多いかもしれない。
ハヤテの恩人である三千院ナギや友人であるヒナギクや同僚のマリア、同行者のこなたの友人は非力な少女なのである。そのような人種に襲われたらひとたまりもないだろう。
もし、お嬢様に何かあったら―、ハヤテの脳裏にピエロの投げる無数のナイフに貫かれたナギの姿が浮かび、慌ててそれを脳内から掻き消した。
「しかし、錬金術に人造人間か、まさか本当に存在しているとは思わなかったなー」
まるで、新しい玩具を見つけた子供のようにこなたははしゃいでいる。
「ああ、俺も信じられなかったさ。でも現に実在していた。ニュースで見ただろうけど銀星市の集団失踪事件や世界各国で動物が倒れる事件も原因はそれなんだ」
そのカズキの発言にハヤテとこなたは不思議そうに首をかしげる。
「銀星市の集団失踪事件に世界各国で動物が倒れる事件?そんなニュースありましたっけ?」
「うーん、私はあまりニュースは見ないけど、そんな事件があったら、かがみかつかさ辺りが言ってるだろうし、第一、そんな不思議な事件があったら私も覚えている筈だけど……」
二人の発言にカズキが戸惑う。カズキは件の事件のニュースを見ている。しかも片方には街頭インタビューで自分も出ていた。それを二人は知らないと言うのである。
「……と言うか、僕の知る限り、埼玉県に銀星市という場所自体が無かった筈ですが……」
ハヤテの発言にカズキの顔が驚愕に染まる。
「そんな筈はない!実際俺は銀星市にある銀星学園の高校二年生で、俺や俺の友達は銀星市で暮らしているんだ!」
「ぼ、僕も武藤さんが嘘をついているなんて事は思っていません、ただ、少なくとも僕の知る限り、埼玉には銀星市という場所は……」
銀星市という一つの町の存在から生じたお互いのズレにカズキとハヤテは混乱する。その時、話し合いに参加せず、ある一点を見ていたこなたが口を開いた。
「なあ、カズキ。カズキの知り合いの蝶野……この名簿でいう蝶野攻爵、パピヨンって奴は黒いぴっちりした服に蝶々の仮面をつけてるんだよね?」
「え?あ、ああ……」
「それってあんなの?」
こなたが指差す方向をカズキとハヤテが見る。するとそこには、悠々と道路を歩く一人の影。その姿は黒いぴっちりとした服に蝶々の仮面。そしてそれに追従するピンク色の小さい物体
「蝶野……?それにあれは……」
「おお!やっぱりカズキンじゃねーか!」
嬉しそうにそのピンク色の物体、エンゼル御前が一足先にカズキの前にやってくる。
「やっぱり御前様か!あれ、でも桜花先輩は……」
「やぁ武藤。元気そうで何よりだ」
御前に一足遅れて、パピヨンがカズキの前に立つ。
銀星市じゃなくて銀成市ですよ支援
「ま、俺との決着はまだついていないんだ。こんなところでくたばってもらっても困るんだがな」
そのパピヨンの発言にカズキは怪訝な表情を浮かべる。
「決着……?決着はもうつけた筈だ。俺が月から帰ってきた直後に」
カズキの発言に今度はパピヨンが眉を顰める。
「月から帰ってきた?何の話だ?」
「おいおい、何言ってるんだよパッピー。カズキンの言うとおり決着はもう着いたじゃねーか」
エンゼル御前の発言を聞き、パピヨンは少し考え込む。
「……どうやら俺とお前達の間で何か食い違いが起きているようだな。核鉄に関しても不可解な点がある。少し話をしたいんだがいいか?」
「俺は別に構わないけど……」
そう言うとカズキは先程まで蚊帳の外だった二人へと視線を向ける。
「僕は構いませんよ、僕の方からも聞きたい事はありますし」
「うん、私も別に構わないよ」
快く返事をしてくれた二人にカズキが頭を下げ、礼を言った後、カズキ達はハヤテ、こなたの簡単な自己紹介をすませ、近くの喫茶店へと入っていった。
普段ならば静かな曲が流れ、ゆったりとやすらぎが支配しているであろうその空間は、静寂だけが支配していた。
そして一つのテーブルに各々が座り、情報整理が始まった
「まずは、二、三質問に答えてもらい、俺とお前の食い違いから解消するとしよう。と、いっても、これはお前が言っている事が正しいのなら、すんなりと解けそうではあるがな」
背もたれに寄りかかりながら、パピヨンが続ける
「お前の知っている俺はお前の頼みを聞いて白い核鉄の精製の研究を始め、かつ、ヴィクターとの決戦時に白い核鉄を渡したか?」
「……ああ、でも白い核鉄一つじゃヴィクターを完全に戻す事はできずに、俺一人でヴィクターを月へて連れて行った。最後はヴィクターの協力もあって地球に戻れたけどな」
「そしてその後、俺との決着をつけた。と言う事か」
その後、パピヨンは、蝶野邸での自分とカズキの戦いの過程から結末、そして再殺部隊との戦いの経緯について質問する。
「ふむ、どうやら食い違いがあるのはお前に白い核鉄を渡した後から、と言うことになるか……」
うんうんと、パピヨンは一人で納得する。
「あくまで仮定ではあるが、ここにいる俺とお前は、この殺し合いの場に違う時間から呼び出された可能性がある」
「違う時間だって?」
「ああ、俺はヴィクターとの決戦時にお前に白い核鉄を渡し、気づいたらここにいた。つまり、俺はお前の言う結末を体験はしていないと言う事だ。
お前の性格、そして御前の発言からしてもお前が嘘をついている可能性はほとんど0。
ならば残る可能性は記憶操作をされているか、お前と御前が俺が知るより未来の世界から連れてこられたか、だ」
「未来から連れて来られた?そんな……」
その時、カズキの脳裏に先ほどのハヤテとの会話が浮かび上がる。
「どうやら、お前も心当たりがあるらしいな」
「実は……」
カズキは、銀成市で起きた一連の事件、そして銀星市自体がハヤテとこなたの記憶に存在していない事をパピヨンに伝える。
「銀成市が存在しない、か……ならば更に可能性が高くなった。いや、俺がさっき言った仮定を上回る結果になるかもしれん」
そう言いながらパピヨンはハヤテとこなたの方を向く。
「そっちのこなたとかいう女に着いては生活圏も異なり、どこにでもいる一市民である事から俺達の知っている世界との差異はわからんが、
そこのハヤテとかいう女の使えている三千院家、それは俺達の知る世界に存在しない」
その発言にハヤテが目を見開く。
「で、でも僕は確かに……」
ハヤテが何事か言おうとするのを、パピヨンが遮る
「これでも俺は人間の頃はそこそこの名家の出なんでな。お前の言う三千院家が実在していたら俺が知らない筈は無い。つまり―」
「ハヤテの世界と、カズキ達の世界は別々に存在する可能性があり、この殺し合いの主催者はその別々の世界及び時間軸から私たちをこの場に呼び出した。ってこと?」
パピヨンの言葉を引き継ぎ発言したこなたに一同の視線が集まる。
「……その通り、中々頭が回るじゃないか」
「いやー、想像力はそれなりに豊かなもので」
意外そうに自分を見るパピヨンにこなたは頭をぽりぽりと掻きながら答える。
こなたは一般人の感性とは少しズレている。しかし、ズレているからこそ、その常識的には考えられない結論にいち早くとたどり着き、すんなりと受け入れたのだった。
「まあその女が言った事だとあそこに呼び寄せられた多種多様な参加者や今までの食い違いも辻褄が合う。もっとも記憶操作されているという可能性もまだ残ってはいるが、な。
拳王やら勇次郎やらいう奴や俺をあの場に呼び出し、この変な首輪を作る技術力を持っているんだ。記憶操作くらい訳はないだろう」
パピヨンがそう言って、ひとまずその議論には一応の決着は着いた。
「しかし、にわかには信じられねーよなー」
ふよふよとパピヨンの周囲を浮かぶエンゼル御前を見て、カズキは御前と遭遇した時に感じた疑問が再び浮かび上がった。
「蝶野、御前様がいるって事は桜花先輩もどこかにいるのか?」
「いや、あいつは参加していない。どうやら核鉄にも何らかの制限がかかっていて、アナザータイプができなくなっている。つまり武装錬金は固定されているらしい。
ちなみこれは俺が工業団地で会ったちっこい女から貰いうけた。先に行っておくが殺しちゃいないし怪我も負わせていないから安心しろ」
「ちっこい女……」
パピヨンの言う『ちっこい女』、ハヤテの脳裏に否が応にも自分の主人の姿が浮かぶ。
「すいません蝶野さん!その女の人って……」
そこまで言ってハヤテの言葉は、敵意を込めてこちらを睨むパピヨンにより中断させられる。濁りきったドブ川のような目が怒りの感情を露にしている。
「……一つ忠告しおく。俺をその名で呼んでいいのは武藤だけだ、例外は無い」
「蝶野!!」
カズキが嗜めるように叫ぶと、ジロリ、とカズキを一瞥した後、溜息を吐き、パピヨンの表情が通常のそれへと戻る。
しえん
「で、何が聞きたい?」
ハヤテは先ほどの剣幕に気圧されながらも、おずおずと尋ねる
「そのちっこい女の子はナギって呼ばれてませんでしたか?」
その問いにパピヨンは自分の記憶を掘り起こす。
「確か、一緒にいたジョジョとかいう奴にそう呼ばれていたな」
「本当ですか!?」
探していた主の情報にハヤテは思わず身を乗り出した。その後ろでカズキの顔が段々と深刻な物になっていく
「……蝶野、工業団地って言ったよな」
「ああ、言ったが、どうかしたか?」
カズキは「そうか」とだけ呟いて自分のデイパックを担ぐ。
「悪い皆、ちょっと行ってくる」
カズキは知っている、あの道化師が消えた場所を、そしてその先に見えた工業団地を。
「あそこには乗ってるかもしれない奴がいる。だから手遅れにならない内に助けに行く。蝶野、その間二人を……」
「NON、嫌だね」
カズキの頼みを最後まで聞かずに、パピヨンは指で×を作りカズキの頼みを断る。
「おいパッピー!そんな事言ってる場合じゃ……」
エンゼル御前の抗議を無視し、パピヨンが続ける
「俺がそんな事を頼まれてYESというと思ったか武藤。こういうときはギブ・アンド・テイクだ。違うか?」
「……わかった。で、条件はなんだ?」
逡巡の後、首を縦に振ったカズキに、パピヨンは満面の笑顔で答える。
「俺がニアデスハピネスを手に入れ次第、俺と戦え。そうすればお前の頼みも受けよう。お前は決着をつけただろうが、俺はまだつけてはいないんでな」
「……わかった。それで二人を守ってくれるんだな?」
まっすぐ自分を見つめるカズキにパピヨンの顔は更に喜色を強める。
「交渉成立、だな」
「ま、待ってください」
大声と共にハヤテが立ち上がる。
「僕も、僕も連れて行ってください!」
キッ、とハヤテがカズキを見据える。
「駄目だ、ハヤテはこなたとここで他の知り合いが来るのを待つんだ」
女の子をあんな危険な場所には連れて行けない。そう思いカズキは強く反対する。
「大丈夫です。これでも鍛えてますし、武器も扱えます、足手まといにはなりません。それに……」
ハヤテが一呼吸着く、改めてカズキを見つめ、続ける。
「お嬢様は僕の命の恩人です。だから、何があろうと僕はお嬢様をお守りしなければいけないんです」
自分を見るハヤテの目を見てカズキは気づく。ハヤテも自分やブラボー、斗貴子さんと同じ強い信念の持ち主だと。しばらくの間睨み合いが続き、そして、カズキが折れた
「……わかった。でも危なくなったら逃げてくれ。それさえ守ってくれれば何も言わないよ」
「あ、ありがとうございます!」
深々とお辞儀をした後、ハヤテはこなたへと向き直る。
「すみません、こなたさん。こなたさんのお友達も探さなきゃいけないのに……」
「んー、まぁハヤテの大事な人の命がかかってるならしょうがないよ。それにかがみ達も人の多いこことかを目指してるかもしれないから大丈夫」
申し訳なさそうにしょげるハヤテの肩をこなたがぽんぽん、と叩いて元気つける。
そして、カズキとハヤテは自分のデイパックを担ぎ、喫茶店を出た。
「蝶野、こなたの事、頼んだぞ」
「お前こそ死ぬなよ、武藤」
「じゃあこなたさん、パピヨンさん、行ってきます」
「ん、そっちも気をつけて」
それぞれ思い思いに別れの言葉を述べ、カズキとハヤテは出発した。
「そう言えば色々あって言い忘れたんだけどさ」
二人を見送った後、思い出したように手をぽむ、と打ち、こなたがパピヨンを見る。
「何だ?」
「いや、会った時から思ってたんだけど随分といかした格好だなーって、どこで売ってるの?」
しげしげと興味深そうにパピヨンを見るこなたに対し、パピヨンは上機嫌な笑みを浮かべる。
「何だ。随分と話のわかる参加者もいたもんだな。だが生憎とこれは一蝶羅でな」
この二人はやはりどこかズレていた。
【D-3 喫茶店/1日目/早朝】
【パピヨン@武装錬金】
[状態]:全身に軽い打撲、口に血の跡、中度の疲労、ごきげん
[装備]:エンゼル御前@武装錬金
[道具]:支給品一式、週刊少年ジャンプ@銀魂、んまい棒@銀魂、綾崎ハヤテの女装時の服@ハヤテのごとく
[思考・状況]
1:武藤達が戻ってくるまでここで待機。こなたを守る
2:核鉄の謎を解く
3:二アデスハピネスを手に入れ、戻ってきた武藤と決着を着ける
[備考]
※エンゼル御前は、使用者から十メートル以上離れられません。
それ以上離れると、自動的に核鉄に戻ります。
※参戦時期はヴィクター戦、カズキに白い核鉄を渡した直後です
【D-3 喫茶店/1日目/早朝】
【泉こなた@らき☆すた】
[状態]:ごきげん
[装備]:猫草inランドセル@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:支給品一式、フレイム・ボール@ゼロの使い魔(紙状態)
[思考・状況]
1:エレガントな衣装だなぁ
2:パピヨンといっしょに二人の帰りを待つ
3:かがみ、つかさ、みゆきを探して携帯を借りて家に電話
[備考]
※猫草の『ストレイ・キャット』は、他の参加者のスタンドと同様に制限を受けているものと思われます
【D-3 道路/1日目/早朝】
【綾崎ハヤテ@ハヤテのごとく】
[状態]健康。女装。
[装備].454カスール カスタムオート(7/7)@HELLSING
[道具]支給品一式 13mm爆裂鉄鋼弾(35発)、ニードルナイフ(15本)@北斗の拳
[思考・状況]
1:ナギを見つけ合流する
2:ナギ、マリア、ヒナギクを一刻も早く探し出し合流する
3:出来るだけ多くの人を助けたい
【D-3 道路/1日目/早朝】
【武藤カズキ@武装錬金】
[状態]健康
[装備]サンライトハート@武装錬金
[道具]支給品一式 水分4/5 音響手榴弾・催涙手榴弾・黄燐手榴弾
[思考・状況]
基本:みんなを守ってみせる
1: ナギと見つけ合流する
2: ハヤテを守る
3: 道化師の正体が気になるけど……
4: フェイスレスの約束を守る
5:勝君とエレオノールに会ってみたい
[備考]
※ハヤテの女装には気づいていません。
[共通備考]
以下の事に気がつきました。
※参加者は違う世界、違う時間から何らかの方法で拉致されてきたか、記憶を操作されている。
以上で投下終了します。ここ数日パソに触れられず、本投下が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
銀成市に関しては、一時投下スレに差し替え版を投下します。
毎回毎回誤字出してうっかりってレベルじゃねーぞ自分……orz
投下乙。こなたとパピヨンは意外すぎる組み合わせw
ロワ一番の頭脳派コンビ……なのか?
投下乙。
もっこり股間のパピヨンと一緒にいられる辺りさすがだw
カズキはどうなることやらw
これはもう、ハーマイオニー全開にするしかないな
151 :
Classical名無しさん:07/06/05 22:55 ID:TfJD1/zo
更新わくわく
投下します。
「クックック……。まさか……まさかこうも簡単に新たな右腕が見つかるとはこのDIOも思っていなかったぞッ!」
日の光の届かない、人工的に生み出された光のみが存在を許されるそこに、一人の男――吸血鬼DIOの笑い声が響いていた。
彼のその言葉通り、先のアーカードとの一戦で失われたはずの彼の右腕は肩ごとまったく新しいものに移植されていた。
先ほどの戦いからまだそう長い時間は経過していない。それなのに、なぜDIOはこんな短時間に新たな右腕を手に入れることが出来たのか?
――その答えは今から十分ほど前に遡る…………
■
「地下鉄……地下を走る鉄道か。思えば、このDIOがまだ人間であった時代には乗り物など馬車しかなかった…………。
やはり100年という歳月は人間たちにもそれなりの英知が与えられたということだな」
とある地下鉄の駅の階段をDIOはゆっくり一段、また一段と降りていく。
「――しかし、やはり体の動きが鈍っている感じがするな。平賀才人の奴から受けた紫外線のダメージがまだ残っていたか?」
あの後、市役所あるいは繁華街へ向かおうと考えたDIOであったが、彼が目的地に到着するよりも太陽が東の空から顔を出すほうが早いのは目に見えていた。
そのため、DIOは無理に長距離を一気に駆け抜けるなどという無謀な真似はせず、先ほどの場所からそれほど距離の離れていなかったこの駅に身を潜めることにしたのだ。
地下ならば自身唯一の弱点である太陽の光を防ぐことが出来るし、なにより長距離を移動しようと考えた他の参加者――DIOにとってそれはすなわち食料であり失った右腕のスペアである――がのこのことやって来るかもしれないからだ。
君がッ!投下を終了するまでッ!支援をやめないッ!
駅のホームに着いたDIOは、まずは現在の時刻と地下鉄の時刻表を確認することにした。
――現在の時刻は午前5時47分。
そして、時刻表に載っていた次の電車がこの駅に到着し発車する時刻は6時過ぎであった。
どうやら、ひとつの駅につき十分から十数分間隔で列車が来るようだ。
「…………向かい側の方はどうかな?」
そう言うとDIOは持ち前の身体能力を生かし、向かい側のホームへと軽く飛び移る。
『飛び移る』といっても(漫画のように擬音を付けるならば)『バッ!』というような勢いのある跳躍ではなく、『フワリ』という擬音が付きそうなほどの本当に軽い跳躍だ。
楽々と反対側のホーム――繁華街行きではない列車が来る方――に飛び移ると、その方面に来る列車の時刻表にも目を通すDIO。
――こちらも繁華街行き列車同様、十分から十数分間隔で列車が来て、次の電車がこの駅に来る時刻は6時過ぎであった。
「……時が来るまでは英気を養うとするか……」
またしても軽く跳躍し、先ほどのホームに戻ったDIOはそう呟くと近くに設置されていた椅子に腰を下ろそうと足を進めた。
その時、DIOは自身の視界の隅に『あるもの』が転がっていることに気が付いた。
「ム……。アレは…………」
ピタリと足を止めてソレを凝視するDIO。それは闇の帝王であるDIOにとっては既に見慣れている――いや、見飽きてしまっていると言ってもいい代物だった。
――――それは、首から上と四肢を失った人間の肉体であった。
その肉付きからして男の胴体であることは一目で分かった。
「ふむ……首輪を破壊されたことにより頭部が吹き飛んで死んだようだな」
目の前に転がっている胴体を軽く一瞥するDIO。
その胴体の胸部には七つの傷があり、おそらくあの時参加者が一同に終結していたホールにいた拳王と名乗った男や勇次郎という男のようにそれなりの実力をもった戦士だったのであろう。
肉体に腐敗したような具合は特に見られないことから死後そう数時間も経っていないのがうかがえる。
お熱い支援を受取りなッ!
そこで「腕」か支援
いいや!限界だ支援するね!今だ!
「……だが、このDIOにそのようなことはまったく関係ないし興味もない。今このDIOに関係し興味があるは…………」
その言葉と共にDIOはゆっくりと残った左腕を上げ――――
「これだけだッ!!」
勢い良く左手の指をその数刻まで人間だったものの胸部に突き刺した。
七つあった胸の傷はDIOのこの一撃による傷が追加されたことにより合計八つになった。
…………一分も経たないうちに胴体はDIOにより血という血を絞り取られ、脱水され乾いた雑巾のようになった。
「――これで少しはパワーも回復したかな?」
DIOは胴体から左手を引き抜くと、次にその周辺を捜索することにした。
四肢の切断具合からして腕、足はそう遠くない場所に転がっているだろうと判断したのだ。
もちろん、自分やアーカードのような吸血鬼、もしくはそれに類似した存在が自己の利益のために『持っていった』という可能性も考慮しているうえでの捜索である。
まず最初に見つかったのは男の頭部の残骸と思われる肉片であった。
「フン……!」
――が、もちろんDIOにはそんなものに興味はないため、彼はソレを足で軽くグシャリと踏み潰した。
――次に見つかったのが足だ。
先に左足、そしてその近くに右足が転がっていた。
こちらは踏み潰すことはせず、胴体同様血を根こそぎ絞り取って自身の栄養源とした。
そして――――
「ククク……ははははは…………! やはりッ……! やはりあったかッ!!」
その後に見つかったのがDIOの求めていた右腕であった。
それも肩から先、切断面以外に目立った外傷はない――DIOにとっては極上の代物だった。
「やはり人間(友人は除く)はこのDIOのために利用されてこそその価値を発揮するようだ……! それがスタンド使いであろうと……既に死んだ者であろうとッ!!」
そう叫ぶと同時に、DIOは残った左腕で手刀を作り、それで自身の右腕の残った部分を右肩ごと綺麗に切り落とした。
右肩を切り落とすと、すぐさま気化冷凍法で切断面を軽く凍らせて折角補充した貴重な血液を失わないようにする。
次にDIOはその切断面に軽く力を込めて先が針のように鋭くなった自身の血管を伸ばした。
その血管はまるでアサガオやヘチマのツルのようにするすると伸びていくとやがてDIOの足元に転がっている右腕の切断面の血管に次々と突き刺さっていった。
やがて、血管は掃除機のコードのように引き戻り、ついに右腕とDIOの身体――正確にはDIOの身体は100年前のジョナサン・ジョースターのものだが――はひとつになった。
右腕はなぜか肘などの関節が外れていたが、それは吸血鬼の脅威の回復力で瞬時に治療した。
――そして、今に至る。
俺が支援した…「9秒」の時点でな…
■
「右腕が完全に接合して馴染むにはもうしばらく時間はかかるだろうが…………まあ時期に完全なものになるだろう」
そう言って手に入れた新たな右腕を伸ばしてみたり、曲げてみたり、時には肩ごと大きく回してみたりしながらDIOはホームに設置されている時計に目をやる。
まもなく午前6時。この殺し合いが始まって最初の朝がやって来る。
吸血鬼であるDIOにとっては一番の天敵である時が来るのだ――――
「……待っているがいい、アーカード。このDIO、日が沈むまではこの地下という『闇』で己を養うとしよう。
だがッ、いずれ貴様を倒し、その肉体を手に入れ、このDIOは真の帝王となってみせようッ!!」
「そして平賀才人ッ! 次に貴様と出会う時は、我が『世界(ザ・ワールド)』の真の能力をもって『完全なる敗北』というものを味あわせてくれるッ!!
そちらがどのような姑息な手を使ってもだッ!!」
――人口の光のみが空間を照らす地下鉄のホールに『闇の帝王』と呼ばれる一人の男の笑い声が響き渡った。
あぁそっちか!支援
「支援もする」
「SSも見る」
両方やらなくちゃいけないのが、読み手のツラい所だな
覚悟はいいか、俺はできている。
俺は支援するぞーーーっ!ジョジョ!
支援するしかないなッ!
ザ・ニュー支援!!
【B-3 S5駅 1日目 早朝】
【DIO@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:左脚骨折(自然治癒中)。疲労大
[装備]:スタンド『世界』(現在の体力では時止め不可)
[道具]:支給品一式。デルフリンガー(紙状態)、ダーツ(残弾数1)
[思考]
基本:帝王に負けはない。参加者を殺し、ゲームに優勝する 。アーカードのボディを乗っ取り、太陽を克服する
1:夜になるまで地下で英気を養う。及び、地下鉄に乗りにやって来た参加者を各個撃破し体力を回復
2:アーカードの打倒
3:平賀才人に時止めを使って『勝利』する
4:ジョースターの血統を根絶やしにする
5:ゲームを仕組んだ輩を断罪する
[備考]
・ジャギの右腕を移植しました。完全に馴染むまでしばらく時間がかかりますが、普通に自分の右腕として動かすくらいは可能です
・アーカードとの戦闘で更に鬱憤が溜まりました。アーカードにはどんな手を使っても勝つつもりです
・時を止められる時間は約3秒間です
・首輪の他に、脳内に同様の爆弾が埋め込まれています
備考
1:S5駅のホームに肉片と鮮血が結構広い範囲に飛び散っています
2:線路にジャギの胴体(血が抜かれている)、ジャギの両足(血が抜かれている)、ジャギの左腕、DIOの右肩があります
3:S5駅のどこかに空っぽになったジャギのデイパックが放置されています
これが・・・最後の支援です・・・どうか受け取ってください・・・
投下終了です。
支援して下さった方ありがとございました。
乙!地下鉄とはいい場所を選んだなDIO
今後のDIOのハンティングに期待がもてるSSでした。
帝王の逆転劇はここから始まる!! GJ!
投下乙! ジャギあわれ過ぎるだろw
この時間帯だとおそらくヅラたちが……また吸血鬼っすか。
投下乙。
地下鉄にDIO様……これはなんという爆弾……w
ヅラたちマジでヤベエwww
あ。承太郎たちとも結構近いな。
もしかしたら序盤でいきなり承太郎vsDIO様あるかも。
ヅラ一向ピンチ。
でも電車内ならホームか入り口付近かによってはニアミスセーフも。
どうなるいったい。
>>153 投下乙。
といいたい所なんですが、地下鉄になっているのはS3〜S10間のみでS5駅は地上にあります。
SSの方は大変面白いので可能ならば修正の方をお願いいたします。
DIOの太陽で気になったんだけど、実際どれくらい弱いの?
浴びた瞬間灰になるぐらい?それとも少しなら我慢可能?
新作ラッシュが続いてる中申し訳ありませんが…、
期間までに終わりそうにないので鷲巣、ケンシロウを破棄させていただきます
>>178 いや、可能ならばって可能じゃないだろう……SSの根底が成り立たなくなる
S3〜S10が地下鉄になっているのは明言されてるがそれ以外の駅が違うと決まったわけではないはずだし
なんとか補完できないか?
>>179 浴びた瞬間灰になるぐらい
>>180 申請すれば1,2日くらいは……それでも無理っぽいっすか?
ええ…ちょっと無理っぽいです…。
とりあえず、もし仕上げた時に予約が入ってなければ…と。
ですが今回はやはり破棄と言う事で…
185 :
抜粋:07/06/06 01:11 ID:Hyaz3Bd.
【地下鉄について】
・ 繁華街のS3駅からS7〜S8〜S9〜S10までの区画は、地下鉄が通っています。
・ 一定の時間をおいて電車が行き来しているものと思われます(詳細は後の書き手さんに任せます)。
・ 電車を利用すれば長距離を比較的高速で移動できるほか、電車にさえ注意すれば地下道として徒歩での移動も可能です。
・ 電車に乗車中は禁止エリアの影響を受けません。
・ 基本的には地上との連絡経路は駅の階段だけですが、どこかに地上に続く非常口がある可能性もあります。
・ なお、各参加者に配布されたマップには「S3〜S10の区画は地下鉄である」という情報は記されていません。
>>182 浴びた瞬間灰ってセラスよりも弱いのかよ。時止めといいここまで書き手泣かせのキャラは珍しい。
そういえばS6駅から灰原が煙目撃してる=屋外なんだよな。
S5駅は屋外だけど屋根に覆われている大きな駅とすれば補完できないか?
188 :
178:07/06/06 01:17 ID:Hklt1q.w
>>182 「The Great Deceiver 」の冒頭でフェイスレスがホームから夜空や花火を見ているのでS5駅が地上にあるのは確定。
またS6駅も「TWINS GIRLS」で地上にあることが確定してますね。
他の駅を地下鉄にすることができるのなら、S5〜S2間で線路が地下に潜るという設定での修正を提案します。
ふと思った。
ボン太くんスーツとまでは言わないけど、きぐるみでもDIOが見つけて着れば
日光の中でも平気なんじゃないのかと。
ちょっとでも光漏れてたら即死級なんだからDIO様も試すに試せんだろう。
北上途中のDIO様が、いったんビルとか高いところに登って周囲を見渡したら、
「地図ではあそこには線路があるはず……地下に潜っている、つまり地下鉄か?」
と思考して駅に行ったのではないかと脳内補完。
ところで
>>185ってまとめwikiのどこかに載ってたっけ?
「ふもっ(無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄)」
こうですか!? 分かりません!
何か「FUMOOOOOOOO!」とか叫びそうな気がする
裏切りそうな下僕を作らないといけないな
二日の予約延長を、申請します。毎度遅くなってしまってすいません。
質問しますが、このロワでは何日か死者が出なければ
全員の首輪が爆発するという、ルールはありますか?
確か24時間じゃなかったか?
ルールには書いてないからもしかしたらないのかもしれないけども
24時間ルールは設定してあるけど、実際それが適用される事は無いよな。
最終盤の頃になると主催グループとの戦闘とかになって24時間ルールは無視されることが多い。
必要とあらば放送で追加すればいいんでないかい?
>>176そこで乱入したアーカードを承太郎とDIOの二人のパンチで吹っ飛ばすのか
DIOのSS書き手はまだ?
矛盾点等のご指摘ありがとうございました。
週末(土曜日)には修正版を投下しようと思います。
期待してるよ!
落とすの忘れてた
未確認支給品のまとめ
ケンシロウ(1〜3)本人確認済み
ラオウ(1〜3)本人確認済みかも
ヒナギクのディパック(1〜3)H-4林放置
独歩(1〜2)本人確認済み
劉邦(1〜3)本人未確認
ブラボー(1〜2)本人未確認
吉良(1〜3)本人未確認
村雨(1〜3)本人未確認
散(1〜3)本人未確認
美形のディパック(0〜1)現在地不明、ボロボロの可能性有、E-5の周囲の可能性有り
銀時(0〜2)本人忘れ中
フェイスレス(0〜2)本人確認済み
承太郎(0〜2)本人確認済み、核鉄の可能性小
ナギ(0〜2)本人確認済み、核鉄の可能性小
フェイスレスは装備に???が有り不明支給品(1〜2)の可能性があるが
よくわからんので外しました
てかまだこんだけあるんだ!
散様みたいなキャラって、よっぽど不利にならない限り支給品確認しそうもないあたりが……
さて、今日はSS投下予定日か
こんなものいらないからくれてやる、はいまはちょっと出来ないからもう少し後じゃなきゃみれないな。
考えてみれば「支給品なんていらないよ」なキャラばかりだもんな
まぁそこらへんが実に面白いわけだがw
支給品が銃ばかりのギャルゲとかとは正反対だな、ここはw
ま、ここはほとんど超人だらけですから
そんな化け物だらけのロワで俺が期待する夢の対決!
勇次郎対ラオウ?
ノウ!
承太郎対鷲巣?
それもノウ!
刃牙対覚悟
それすらもノウ!
俺が見たいのは、
アカギ、承太郎、桐山、ハヤテ(鷲巣、ジョセフが代わりに入っても可)の麻雀対決だッ!!
まあ絶対無理だけどな!
遅くなってすいません、投下します。
朝を迎え、空条承太郎は東に空に高度を増していく太陽を見つめていた。
凄惨な殺し合いの舞台となる町並みも、承太郎が元居た世界と同じく色を取り戻していく。
(DIOだけでも厄介だってのに、最初に集められた場所居た勇次郎と拳王。その上パピヨンみてーな、得体の知れない野郎も居る。
そういえば光成と呼ばれていたじじいは、この『ゲーム』の参加者を『一騎当千と呼ぶにふさわしい面々』とか言っていたな。
……やれやれこの『ゲーム』は、俺が思った以上に面倒なものみてーだな…………)
承太郎はこの殺し合いに集められた者が、未知の能力を持つ者を含めて
自分やDIOに比肩し得る強者が、ほとんどを占める可能性を考慮していた。
(そうかと思えば、あんなガキを参加させやがる……)
承太郎は前を歩く、三千院ナギを見やる。
おそらくは何ら戦う術を持っていないであろう、華奢な体躯を持つ少女。
(あいつ一人で殺し合いを生き残るのは難しい、考えてみれば何処かに隠れてやり過ごすにしても
この『ゲーム』の性質上俺の支給品の首輪探知機や、じじいのスタンド『ハーミットパープル』みたいに索敵能力を持つ者が居る可能性が高い。
かと言ってこのまま行動を共にしても、足を引っ張られて共倒れになりかねない。
本来承太郎にとってナギは、出会ったばかりの人間でありその身の振り方について心配する必要は無い。
だが見捨てるのも、やはり目覚めが悪い。
「……やれやれだ」
承太郎は誰にも聞こえない程の小ささで、ため息をつく。
◇ ◆ ◇
朝を迎え、三千院ナギは東に空に高度を増していく太陽を見つめていた。
凄惨な殺し合いの舞台となる町並みも、ナギが元居た世界と同じく色を取り戻していく。
(やっと、朝になったか……)
夜の闇は晴れ、ナギを恐れさせるものはもう何も無くなった。
(これで私は夜間の3倍のスピードで、ハヤテ達を捜して動ける)
ナギの顔に不敵な笑みが浮かぶ、己が恐怖するものを振り払った者の余裕の笑み。
(短い間だが一緒にいたJOJOとも、ここでお別れだな。
なんとなく…なんとなくだが迷惑を掛けてる気がするし! なんとなく!!)
なんとなくで無く、迷惑を掛けています。
(う……パピヨンとの戦いを、治めてやったりもしたぞ……)
あの戦いの原因は、あなたです。
(うっさい、バーカ!! だから別れると言ってるだろ!!)
ナギは承太郎の方に向き直る。
「JOJOよ、世話になったな。夜も明けたから、私はもう一人で行く」
「待ちな。……てめーにはまだ訊きたい事がある」
「なんだそれは?」
「てめーはこの『ゲーム』に、乗っているのか?」
「なんだ今頃になって、そんな事ならもっと早く訊いて……」
「オラァッ!」
承太郎のスタンド・スタープラチナの拳がナギの鼻先通り抜け、隣に立っていたポストを破砕した。
「余計な事は言わねーで、訊かれた事に簡潔に答えな。
そして答えによっては……てめーには死んで貰う」
「な……なんの真似じゃ、この無礼者!!」
「やかましいッ! うっとおしいぞ!!」
ナギは幼い頃から誘拐や命の危険に何度も晒され、今では殺すと脅された位では大きく動揺はしない。
その筈が承太郎の気勢を受け、ナギは声も立てられず身を震わせる。
「もう一度だけ訊くぜ、てめーはこの『ゲーム』に乗ってるのか?」
「……の!乗る訳無いだろ! 殺し合いになど!!」
「だったら死ぬ気か?」
「なんで、そうなるんだ!」
「この『ゲーム』は生き残る最後の一人になるには、少なくとも一人は殺さないといけない計算になる。
それともてめーは何もしないで自分一人だけが生き残れるなんて、虫の良い事を考えてるんじゃねーだろうな?」
(確かに爆弾が仕込まれた首輪を嵌められている限り、いずれ最後の一人になるまで殺し合わざるを得ないのか……)
ナギは自分が今までただ漠然とこの状況もハヤテがなんとかしてくれると思い、具体的な解決方法を考えていない事に気付く。
「馬鹿にするな! 私は三千院家の主として使用人と友人を殺してまで生き残る様な真似も、安易な死を選ぶ様な真似も出来ん!!」
「だったらどうするって言うんだ、てめーは?」
「そ……それはだな……」
「オラァァッ!!」
スタープラチナが、ナギの足下のアスファルトに穴を開ける。
「あ…あ…」
「殺したくも死にたくもねーならどうするのか、さっさと答えて貰おうか! ナギ!!!」
混乱する頭をフル回転させ、ナギは必死に答えを探す。
(ど、どうすると言われても……やはり死にたくはないし、だからと言ってハヤテと殺し合いなど絶対に出来ない!
私とハヤテは何よりも強い絆、互いの愛で結ばれているのだから。ならば……答えなど最初から決まっているではないか)
「こ! このゲームから脱出すればいいだろう!! 必要なら首輪も外し、このゲームを主催した者も倒す!!
とにかく私は絶対にハヤテと共に生き残って、三千院の屋敷に帰るからな!!!」
「ほう、つまりおめーは俺と目的が同じって訳だな」
「……え?」
「それならナギ、俺と手を組むぞ」
「ば…! 馬鹿者!! 手を組むなどそんな事をしてハヤテに見付かったら、ご…誤解されるではないか!!」
「……手を組むと言っても、ゲームから脱出するまでだ。それまでは互いを、仲間だと思って行動する。
言っておくが、あくまでお互いの仲間の安全を確保しゲームから脱出する為の手段だ。いいな?」
「……まあよかろう、そこまで頼むのなら力を貸してやる。JOJOよ、付いて来い」
先程までの怯えた様子を微塵も残さず、ナギは承太郎を先導した。
◇ ◆ ◇
「JOJOは繁華街に行き、我々の知り合いを捜してくれ」
ナギと承太郎は、路上で地図を広げ行動方針を話し合う。
「私はその間この地図上の、端を確認しにゆく」
「却下だ」
「なんでだ!?」
「ゲームに関する情報収集よりも、まずは仲間との合流を優先させる。
その為に戦力は分散しないほうがいい、二人で固まって動いた方が人脈を広げやすいからな
情報収集は俺達の仲間と合流してからでも、遅くは無い」
「仲間の捜索を最優先として、動くという事か」
「それと捜索箇所は、もっと限定したい」
「それならとりあえずだが、3つの施設に絞り込める」
「何処だ?」
ナギは地図上の3点を、指し示す。
「学校と総合スーパーと病院だ。
この3つは地図に名前が記載されている施設で、医療品が存在する」
「それなら、このホテルにも人は集まるんじゃねーか?」
「そこは地図の端に在る上、他の主要な施設から遠すぎる。
言い忘れたがさっき上げた3つは、集団を作る際の活動拠点にもし易いのだ」
「活動拠点ね……。ま、いつまでも話してたって正解なんて出ねぇんだから
その線で、捜索してみるか」
「うむ。目的地が決まったからには、さっさと出発するぞ」
地図をたたみもせずデイパックに押し込んで、ナギは承太郎を置いて歩き始める。
「……やれやれだぜ」
その背中を見て承太郎は、今日だけで何度目かも分からない口癖を呟いた。
sien
【B-2、工業団地/一日目 早朝】
【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]頬に切り傷。多少の打撲。
[装備]無し
[道具]首輪探知機@漫画版バトルロワイアル、支給品一式、不明支給品0〜2(本人は確認済。核鉄の可能性は低い)
[思考・状況]
基本:殺し合いからの脱出
1:ナギと協力して、学校と総合スーパーと病院を捜索する。
2:ジョセフ、ハヤテ、マリア、ヒナギクと合流する。
3:首輪の解除方法を探す。
4:DIOを倒す。
5:主催者を倒す。
6:パピヨンを警戒。
参戦時期:原作28巻終了後
【B-2、工業団地/一日目 早朝】
【三千院ナギ@ハヤテのごとく】
[状態]健康
[装備]無し
[道具]支給品一式、不明支給品0〜2(本人は確認済。核鉄の可能性は低い)
[思考・状況]
基本:殺し合いはしない
1:承太郎と協力して、学校と総合スーパーと病院を捜索する。
2:ハヤテ、マリア、ヒナギク、ジョセフと合流する。
参戦時期:原作6巻終了後
支援
投下終了しました。
>>219 支援ありがとうございます。
投下乙!
学校、病院、スーパーか…どれも遠いな。
そして何よりDIO様が、DIO様が……。
前途はマジで多難だな。
トウカ乙
ところでまとめで間違い発見
「Contact」で状態表のレミントンの弾数が減ってない
「信じるこの道を進むだけさ」の状態表の投げナイフの本数が減ってない
下のほうは次の話の「偽りの共闘」のナイフの数も間違ってます
直し方がわからないので誰かお願いします。
>>224 桐山のレミントンの残弾を修正しました。
エレオノールのナイフについては修正する必要はないと思われます。
カズキに3本放った「信じる〜」終了時点で残数16本。
「偽り〜」で勝に最初に投げた一本を消費。
その後、伏せた勝の足を傷つけたナイフは投げたわけではないので、
まだエレオノールの手元にあると考えると、残り15本で問題ないかと思われます。
違うな。しろがね初登場で16本だから、その後(−3、−1)で残り12本か。
修正しときます。
GJ!
承太郎かっけ〜。
学校に病院にスーパーか。スーパーに行けばジョセフ、病院にいけば吉良に会えるなw
激闘の予感w
>>213 いや、希望はあるぞ。
適当なキャラにお尻ス神かアトゥム神のDISCを持たせるんだ。
後の展開はどうにでもなる!
疲れた〜
支給品まとめてしたらばの資料スレにあげときます
5時間以上かかったな(休み休みやったから)
支給品まとめ見たが、鷲巣やかがみんの支給品と杉村の支給品の落差に泣けてきた。
杉村ひでー。
いくらなんでもあれで勝てるわけねー。
これが格差社会というものなのか。
アカギ勢は総じてあたりが多い。
宝の持ち腐れキングはカズマか。でもカズマの場合使う意味が無いのだけど。
そしてデルフは才人が生きてる間に紙から出してもらえるか心配だ。
紙のまま壊されないといいけど。
それを言ったら、服部の支給品……
すいません予約延長させてください。
明日までにはなんとかしますんで。
で、ID:D/Qからの謝罪もありませんしキャプテンは反省無しと見てよろしいですか?
今更持ち出して欲しくなかったな。
どうせ反省していないのは見え見えだし。
書いたことあるって言うならトリ晒してから消えろよとも思うけどね。
すみませんが支給品まとめしたものですが
作者さんたちにお願いがあります
これからジャギのショトガンなどの単発式の物は装填中か
どうか書いて貰えると幸いです(これで悩みました)
よろしくお願いします
ちなみにまとめるときすべて支給品は装填済みの銃と予備弾としました(ハルコンネンをのぞく)
修正版を投下します。
しえん
「クックック……。まさか……まさかこうも簡単に新たな右腕が見つかるとはこのDIOも思っていなかったぞッ!」
日の光の届かない、人工的に生み出された光のみが存在を許されるそこに、一人の男――吸血鬼DIOの笑い声が響いていた。
彼のその言葉通り、先のアーカードとの一戦で失われたはずの彼の右腕は肩ごとまったく新しいものに移植されていた。
先ほどの戦いからまだそう長い時間は経過していない。それなのに、なぜDIOはこんな短時間に新たな右腕を手に入れることが出来たのか?
――その答えは今から十分ほど前に遡る…………
■
「地下鉄……地下を走る鉄道か。思えば、このDIOがまだ人間であった時代には乗り物など馬車しかなかった…………。
やはり100年という歳月は人間たちにもそれなりの英知が与えられたということだな」
とある地下鉄の駅の階段をDIOはゆっくり一段、また一段と降りていく。
「――しかし、やはり体の動きが鈍っている感じがするな。平賀才人の奴から受けた紫外線のダメージがまだ残っていたか?」
あの後、市役所あるいは繁華街へ向かおうと考えたDIOであったが、彼が目的地に到着するよりも太陽が東の空から顔を出すほうが早いのは目に見えていた。
そのため、DIOは無理に長距離を一気に駆け抜けるなどという無謀な真似はせず、偶然見かけたこの駅に身を潜めることにしたのだ。
地下ならば自身唯一の弱点である太陽の光を防ぐことが出来るし、なにより長距離を移動しようと考えた他の参加者――DIOにとってそれはすなわち食料であり失った右腕のスペアである――がのこのことやって来るかもしれないからだ。
し
えん
駅のホームに着いたDIOは、まずは現在の時刻と地下鉄の時刻表を確認することにした。
――現在の時刻は午前5時42分。
そして、時刻表に載っていた次の電車がこの駅に到着し発車する時刻は6時過ぎであった。
どうやら、ひとつの駅につき十分から十数分間隔で列車が来るようだ。
「…………向かい側の方はどうかな?」
そう言うとDIOは持ち前の身体能力を生かし、向かい側のホームへと軽く飛び移る。
『飛び移る』といっても(漫画のように擬音を付けるならば)『バッ!』というような勢いのある跳躍ではなく、『フワリ』という擬音が付きそうなほどの本当に軽い跳躍だ。
楽々と反対側のホーム――繁華街行きではない列車が来る方――に飛び移ると、その方面に来る列車の時刻表にも目を通すDIO。
――こちらも繁華街行き列車同様、十分から十数分間隔で列車が来て、次の電車がこの駅に来る時刻は6時過ぎであった。
「……時が来るまでは英気を養か……。
…………いや、もしかしたら途中で鉄道が地上に出ている可能性もある。少し周辺を調べてみるとしよう」
そう言うと、DIOはホームに設置されていた椅子に自身のデイパックを置いていくと、そこから路線に下りて、それに沿って歩き出した。
薄暗い地下道をDIOは走っていた。彼が一歩一歩足を進めるたびに地下道に彼の足跡が響いていく。
――どんなに長い地下道でも吸血鬼であるDIOにかかれば数十分かかるはずの道も数分で完走は可能だ。現にDIOは30秒もしないうちに1キロ近くの道のりを駆け抜けていた。
「ム……。この匂いは……」
駅から少しばかり――といっても間違いなく1、2キロくらいの距離を――走ったところで、DIOは『ある匂い』に気が付いた。
その匂いは闇の帝王であるDIOにとっては既に嗅ぎ慣れている――いや、嗅ぎ飽きてしまっていると言ってもいいものの匂いだった。
「血の匂い…………」
その匂いがするということは、すなわち、この先で戦いがあったということだ。
「…………」
DIOは無言で走るペースを上げた。
「アレか…………」
少ししたところで、DIOは『ソレ』を見つけるとピタリと足を止めてソレを凝視した。
――――それは、首から上と四肢を失った人間の肉体であった。
その肉付きからして男の胴体であることは一目で分かった。
「ふむ……首輪を破壊されたことにより頭部が吹き飛んで死んだようだな」
目の前に転がっている胴体を軽く一瞥するDIO。
その胴体の胸部には七つの傷があり、おそらくあの時参加者が一同に終結していたホールにいた拳王と名乗った男や勇次郎という男のようにそれなりの実力をもった戦士だったのであろう。
肉体に腐敗したような具合は特に見られないことから死後そう数時間も経っていないのがうかがえる。
「……だが、このDIOにそのようなことはまったく関係ないし興味もない。今このDIOに関係し興味があるは…………」
その言葉と共にDIOはゆっくりと残った左腕を上げ――――
「これだけだッ!!」
勢い良く左手の指をその数刻まで人間だったものの胸部に突き刺した。
七つあった胸の傷はDIOのこの一撃による傷が追加されたことにより合計八つになった。
しえーん
…………1分も経たないうちに胴体はDIOにより血という血を絞り取られ、脱水され乾いた雑巾のようになった。
「――これで少しはパワーも回復したかな?」
DIOは胴体から左手を引き抜くと、次にその周辺を捜索することにした。
四肢の切断具合からして腕、足はそう遠くない場所に転がっているだろうと判断したのだ。
もちろん、自分やアーカードのような吸血鬼、もしくはそれに類似した存在が自己の利益のために『持っていった』という可能性も考慮しているうえでの捜索である。
「ム……?」
――良く見ると少し先からは微かに光が差し込んでいた。どうやらこの先からは地上に出るようだ。
「……いかんな。朝日がここまで差し込む前に駅に戻らなければ…………」
まず最初に見つかったのは男の頭部の残骸と思われる肉片であった。
「フン……!」
――が、もちろんDIOにはそんなものに興味はないため、彼はソレを足で軽くグシャリと踏み潰した。
――次に見つかったのが足だ。
先に左足、そしてその近くに右足が転がっていた。
こちらは踏み潰すことはせず、胴体同様血を根こそぎ絞り取って自身の栄養源とした。
そして――――
「ククク……ははははは…………! やはりッ……! やはりあったかッ!!」
その後に見つかったのがDIOの求めていた右腕であった。
それも肩から先、切断面以外に目立った外傷はない――DIOにとっては極上の代物だった。
しえん
「やはり人間(友人は除く)はこのDIOのために利用されてこそその価値を発揮するようだ……! それがスタンド使いであろうと……既に死んだ者であろうとッ!!」
そう叫ぶと同時に、DIOは残った左腕で手刀を作り、それで自身の右腕の残った部分を右肩ごと綺麗に切り落とした。
右肩を切り落とすと、すぐさま気化冷凍法で切断面を軽く凍らせて折角補充した貴重な血液を失わないようにする。
次にDIOはその切断面に軽く力を込めて先が針のように鋭くなった自身の血管を伸ばした。
その血管はまるでアサガオやヘチマのツルのようにするすると伸びていくとやがてDIOの足元に転がっている右腕の切断面の血管に次々と突き刺さっていった。
やがて、血管は掃除機のコードのように引き戻り、ついに右腕とDIOの身体――正確にはDIOの身体は100年前のジョナサン・ジョースターのものだが――はひとつになった。
右腕はなぜか肘などの関節が外れていたが、それは吸血鬼の脅威の回復力で瞬時に治療した。
――そして、右腕を手に入れるとDIOはすぐさま全速力で駅に戻り、今に至る。
■
「右腕が完全に接合して馴染むにはもうしばらく時間はかかるだろうが…………まあ時期に完全なものになるだろう」
そう言って手に入れた新たな右腕を伸ばしてみたり、曲げてみたり、時には肩ごと大きく回してみたりしながらDIOはホームに設置されている時計に目をやる。
まもなく午前6時。この殺し合いが始まって最初の朝がやって来る。
吸血鬼であるDIOにとっては一番の天敵である時が来るのだ――――
「……待っているがいい、アーカード。このDIO、日が沈むまではこの地下という『闇』で己を養うとしよう。
だがッ、いずれ貴様を倒し、その肉体を手に入れ、このDIOは真の帝王となってみせようッ!!」
「そして平賀才人ッ! 次に貴様と出会う時は、我が『世界(ザ・ワールド)』の真の能力をもって『完全なる敗北』というものを味あわせてくれるッ!!
そちらがどのような姑息な手を使ってもだッ!!」
――人口の光のみが空間を照らす地下鉄のホールに『闇の帝王』と呼ばれる一人の男の笑い声が響き渡った。
タサクシエーン(・∀・)
【B-3 S2駅 1日目 早朝】
【DIO@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:左脚骨折(自然治癒中)。疲労大
[装備]:スタンド『世界』(現在の体力では時止め不可)
[道具]:支給品一式。デルフリンガー(紙状態)、ダーツ(残弾数1)
[思考]
基本:帝王に負けはない。参加者を殺し、ゲームに優勝する 。アーカードのボディを乗っ取り、太陽を克服する
1:夜になるまで地下で英気を養う。及び、地下鉄に乗りにやって来た参加者を各個撃破し体力を回復
2:アーカードの打倒
3:平賀才人に時止めを使って『勝利』する
4:ジョースターの血統を根絶やしにする
5:ゲームを仕組んだ輩を断罪する
[備考]
・ジャギの右腕を移植しました。完全に馴染むまでしばらく時間がかかりますが、普通に自分の右腕として動かすくらいは可能です
・アーカードとの戦闘で更に鬱憤が溜まりました。アーカードにはどんな手を使っても勝つつもりです
・時を止められる時間は約3秒間です
・首輪の他に、脳内に同様の爆弾が埋め込まれています
・S5駅方面の列車は途中で地上に出ることを確認しました
備考
1:B-3、C-3の境界付近に列車が地上と地下に出入りするトンネルがあります
2:S5駅のホームに肉片と鮮血が結構広い範囲に飛び散っています
3:C-3の地下線路にジャギの胴体(血が抜かれている)、ジャギの両足(血が抜かれている)、ジャギの左腕、DIOの右肩が転がっています
4:S5駅のどこかに空っぽになったジャギのデイパックが放置されています
ジサクシエーン(・∀・)
投下終了です。
支援ありがとうございました。
問題点などがありましたらお願いします。
「バカな…! ◆56WIlY28/s はこんな時に意味のない連投をする男ではない…
何か伝えたい事があるのか?
なぜロワスレを! ロワスレで投下したことにどんな意味があるのだ!?
まさか…◆56WIlY28/s……おまえの伝えたいことというのは…
『長文を連投…』『ロワスレで自作長文を投下』…………『作品を投下』…………?
まっ、まさかッ! そんなことが!
DIOのスタンド『世界』は! 作品を投下してスレを盛り上がる能力だったのか!
わかったぞ◆56WIlY28/s! お前の命を振り絞ったメッセージ、確かに乙したぞ!!」
投下乙。DIOいい感じに波に乗ってるねー。ヅラたちやっばいな。
上手くいけば承太郎とも戦えるかも……。
修正乙
>午前5時42分
っていうと、日光はどれぐらいなんだろう。
>>228 >適当なキャラにお尻ス神かアトゥム神のDISCを持たせる
ワクワク
どうやらキャプテンの被害は少なく済んだようですね よかったよかったw
>>256 季節にもよるね。冬だったら真っ暗だし、夏だったらもう朝と変わらない。
1682 :ビンタでランクインする名無しさん:2007/06/04(月) 19:53:26 ID:VmsgNxPY
今更俺、参上な例の管理人です。
キャプテンが名指しで指定しているので、顔を出さないわけには行かないだろうし。
トリを出すかは悩んだけど、結局出さないことに。
>>1668を読んでの意見。
……俺のこと勘違いしていません?
漫画ロワのボスでもなんでもないですよ? ただの一書き手。
今回のしたらばは、例の書き手が混ざるかもしれないと住人が不安を示したので、安心して参加できるようにした対処です。
そうしなければ、漫画ロワが崩壊すると危惧しての行動なので、俺の一存でIP解除なんてするわけがないでしょう。
俺の評価を気にしているようですが、それと漫画ロワで書くのは別問題です。
あなたが良作を連発しているトリであると俺が分かっても、何の意味もない。
キャプテンがした要求を飲むのは、今俺に信頼をしてくれている漫画ロワ住民を裏切る行為です。
その裏切りは、漫画ロワに集まる人々を離れさせるには充分な原因になるんです。
そして、それだけの不安を抱かせる事をキャプテンはしたのだという自覚が足りないようですね。
自覚していたら、IPを解除して欲しいという要求が、どれほど恥知らずなことか分かるはずです。
言葉を崩します。
ここでグダグダ言ってないでさっさと漫画ロワ住民に謝ってこい。
絶対誰も許さないだろうけど、許す許されるの問題じゃない。
お前がやったやってないの問題じゃない。誠意の問題だ。
逃げない覚悟? ここでのいいわけは逃げでしかない。あそこの住人に一謝りもせず何やってんだか。
許されるにはどうしたらいいか? 自分の尻ぐらい自分で拭け!
正直俺が漫画ロワのしたらば管理人やるのはね、ライダーロワ住人にとっても漫画ロワ住人にとっても失礼だと思っているのよ。
ずるしてしたらばを二つ持っている事を公言しているわけだし。
俺がゼロ魔を書いたのはただ漫画ロワ住人に面白いと思ってくれるものを書きたかったからだ。
それ以上でも以下でもないし、これからもゼロ魔勢をズガンする気はない。
ルイズを生き残らせたのを、温情だと思うな。俺の思想の問題でしかない。
俺を、お前の仲間だとは勘違いするな。
もともとアニロワの一読み手だったしな。ライダーロワがなかったら、いまだに半年前の読み手状態だっただろうし。
最後にキャプテン。
文句があるなら引き受ける。
長文、失礼しました。
↑予約スレを立てた◆TJ9qoWuqvA氏の言葉だが…キャプテン、これを見てもお前は謝罪しようと思わないのか?
正直、前スレラストやこのスレであいつのSSに乙だとか生きろだとか言った奴がキャプテンの自演に見えるのはキャプ見沢か?
わざわざここにそんなコピペするのもどうかと思った。
本スレでこの話題を引き摺るとか、空気が読めてないと言わざるを得ない
毒吐きでやってくれ
>>261 はっ! ひィー! いっ!
ハハッ じょ…じょうだん!じょうだんだってばさぁ◆TJさんッ ハハハハハ
ちょ、ちょっとしたチャメッ気だよ〜ん、
他愛の無いイタズラさあ!やだなぁ もうッ 本気にした…?
ま…まさか…もうこれ以上引っ張ったりしないよね………?
アク禁されたんだよ?IPバレたんだし大人しくROMらなきゃあ
ハハハハハハハハハハ…
と、某ハンサム顔っぽく言ってみる
>>262-263 ここで話題を伸ばされちゃあたまらないんで正論装って誤魔化そうってか?
舐めんなw
>>264 散々スレを荒らした奴に情状酌量の余地はねえ!
>>265 一言言おう。
おまいのやっている事も「荒らし」だw
お前…まさか毒吐きで最初にID問題を指摘した奴じゃあ無いよな…?
別にキャプテンにここきて謝罪してもらおうとか思わないな。どうせ荒れるの目に見えてるし、TJ氏には悪いけど、奴がここに来ない方が平穏だと思うよ俺は。
あの人の話題は長引くと荒れるから一度スルーでと。
ところで一人リレーは結局のところどうなってます?
大事な事だと思うから、今後の為に本スレで住民の意思確認しておきたい。
ヒント@:診療所は毒吐きスタンス。
ヒントA:毒吐き所内は無礼講。でも何言われても泣かないように。
ヒントB:毒吐き内の事を本スレにコピペだなんて無礼千万。荒らしと近似可。
答え:荒らしにマジレスカコワルイ! スルーしろよ。出来ないんなら毒吐き内で言えよ。
─────────何事も無かったように再開横─────────────
>>269 前スレ辺りで出てたけど、やめといた方が無難だと思う。
よっぽど過疎ってる時にトリップを変えてなら…まぁ
だいぶ遅れてすいません。
カズマ、アミバ投下します。
ぼこぼこに支援してやんよ
夜明け――
この殺戮の街に放り出された者達は、登る太陽を見てどんな思いを抱くだろうか。
暗闇の恐怖から解き放たれて安堵のため息をつくのか。
それとも誰かを殺す事を考えていて、明るくなったら殺しにくくなると舌打ちするだろうか。
アミバはそのどちらでもなく、太陽を一瞬たりとも見上げることなく、うずくまりながら怯え、絶望していた。
ケンシロウが去った後、アミバはそこから近くの民家に気絶したカズマを運び入れた。
そして靴を履かせたままベッドに乗せてからすでに数時間、ケンシロウの言い付けを守るため、まるで番犬の様にそばの床に座り込んでいる。
頭にあるのは約束を守れなければ殺されるという恐怖。
そして自分自身の全てを否定され、それを自分でも認めざるをえないという無力感と絶望感のみだった。
「おい」
「――ひいっ!」
だから自分のすぐ近くにも関わらず、カズマが目を覚ました事にすら気付かなかった。
「そんなに驚くこたねえだろ……なあ、ここぁどこだよ?あの野郎はどこいった?」
傷が痛むのか、顔をしかめつつも呆れたような声をあげるカズマ。
「あ、あの男?ケンシロウか、あ、あいつは数時間前に何処かに行ったよ……」
「あぁ?どーゆーこったよ?」
それからアミバはカズマに説明した。
あの後カズマがずっと気絶していたこと。
自分を見逃してくれた代わりに、カズマが目を覚ますまで番を言いつけられたこと。
そしてこの民家に運び入れ、今まで見張っていたこと。
「……なるほどね。で、アミバさんよ、あいつはどの方向に向かったんだ?」
「き、北の方に歩いていった……」
「北だな?オーケー。一応世話ンなったからあんたにこいつをやるよ」
カズマはそう言って自分の荷物から六角形の金属片、番傘、造花を取り出し、説明書らしき紙片と一緒に無造作に放り投げた。
「な、何をする気なんだ……そ、そうかケンシロウと一緒に行けば滅多なことでは殺されたりはしないよな。なあ、お、俺も一緒に行かせてくれるよう、あいつに頼んで…」
「ちげーよ。何ぬかしてやがんだ?ボコられたまんまで黙ってられねーだろ」
「ま、まさかまたケンシロウに挑む気か!?ほとんど刃が立たなかったのに!?」
その瞬間、カズマの眼がギラリと危険な光を帯びた。
「ひ、い、いやお前が弱いとかではなく……」
「……そうさ。俺はあの野郎に完璧に敗北した!だからこそだ!
俺はケンシロウに勝てない――その現実に俺は反逆する!!!!」
理解不能だ。
愚かという以外にない。
つまらない意地で命を捨てる事になるかもしれないというのに。
「馬鹿な――」
思わず口をついてしまった。
「馬鹿だと?」
「あ、いや、その――」
ここは何か適当にフォローをいれるべきなのだろう。アミバにもそれは分かっていた。
だが――どうしても聞きたいと思ったのだ。
「そ、そうだ!なぜ勝ち目のない相手に戦いを挑む!?
今度もケンシロウが見逃してくれるとは限らんじゃないか!
死ぬかもしれないんだぞ!意地よりも命が大事だろう!」
――言ってしまった。
目の前の男はゆっくりと眼を閉じる。
そして一瞬後、射るような視線と共にアミバに答えを叩きつけた。
「……それはすでに決まったことなのか?違うだろ?
――やってみねーとわかんねーだろうがッ!!!!」
言い返せない。
すさまじいカズマの迫力――いやそれ以前の問題。
アミバには返すべき自分の言葉が、自分の信念が無かった。
「う……」
「……それにな。今、『意地よりも命が大事』って言ったよな?」
カズマはわずかに目を細める。
その眼の奥に映るのは、怒り、嘲りとかそういったものとは違う何かであるように思えた。
sien
「死ぬまで意地も張れずにずっと生きていくってのは多分――――辛いぜ?」
その通りだった。
ケンシロウに命乞いをしてから数時間しか経っていない。
だがその間、自分の情けなさを嘆き、自分の力の無さを恨んだ時間は、とてもとても辛いものだった。
そんな思いを抱えてずっと生きていかねばならない。
いやそれ以前にこの街で最悪、ラオウなどに見つかってしまったら、このまま無様に死ぬしかない。
そんなのは嫌だ。
だがいったいどうすればいい……?
「じゃあな。ああ、人殺しをしないって約束は守れよ。破ったら分かってんだろうな?」
一睨みして念を押す。
アミバが慌てて頷くのを見届けるが早いか、カズマは背を向けて玄関から表へ出るべく歩き出した。
「あ、あ、ま、待ってくれ――」
カズマがよこしたいくつかの支給品を急いで拾い上げ、その後を追う。
アミバには明確な目的があって、そうしようと思ったわけではない。
一人になれば否が応でも向き合わなければならない混乱、不安、恐怖――ただそれらの感情から目を逸らしたかっただけだ。
だがカズマの中にある、アミバ自身には無いもの。
それに惹きつけられたという要素もあるのかもしれない。
本人は気付いていないにしても。
玄関のドアをカズマが勢い良く開けると、太陽の光が二人の視界に飛び込んできた。
思わず目を細める二人。
そんな時だった。
――時計の針が六時ちょうどを指したのは。
【F-7 道路 一日目 早朝(放送直前)】
【カズマ@スクライド】
{状態}胴体前面と顎に複数の打撲アリ
{装備}無し
{道具}支給品一式、
{思考}
1:ケンシロウを追いかけてリターンマッチ
2:まどろっこしいのは苦手なので基本的には単独行動
3:悪党は全力で殴る
基本行動方針:
バトルロワイアルに反逆する
参戦時期:
対アルター仙人戦後、ハイブリット覚醒前(原作4巻)
※進化の言葉“s.CRY.ed”をすでに刻んでいます。
【アミバ@北斗の拳】
[状態]:身体健康なるも心身喪失気味
[装備]:
[道具]:支給品一式(×2)(一食分消費済み)携帯電話、綾崎ハヤテ御用達ママチャリ@ハヤテのごとく、ノートパソコン@バトルロワイアル(これら三つは未開封)
ギーシュの造花@ゼロの使い魔、神楽の仕込み傘(強化型)@銀魂、核鉄(ニアデスハピネス)@武装錬金(これらは説明書未読)
[思考・状況]
基本:カズマやケンシロウに殺されるので、人殺しはしない。
1:とりあえずカズマについていく。
[備考]
※参戦時期はケンシロウに殺された直後です
投下終了です。
支援ありがとうございました。
投下乙。
アミバにまさかの対主催フラグ立ってないっすか?
カズマは相変わらずだし、これは期待が持てるグループっすね。
すげー
アミバがこういう方向になるとはw
アミバが予想guyになってるな。
……スマソ、今言ったことは見逃してくれ。
それはさておき、『反逆ノススメ』、GJ!
これは否が応でもアミバに期待だな。GJ!
当りアイテムに見せかけた大ハズレアイテムに見せかけて
中盤でのとあるフラグが立つアイテム提案
キャッチ・ザ・レインボウのDISC
スティールボールランありなのかよ。
だったら俺もスケアリイ・モンスターズとか出したいぞ。
ディスクでいうならジェイルハウスロックとかなー適当に制限入れれば弱キャラの逃走用には丁度いい
ハイウェイトゥヘル
スーパーフライ
エンプレス
ノトーリアスBIG
夢が広がるね
ロワ向けならサバイバーのDISCがあるじゃないか。超展開になりそうだがステルスが付けると恐ろしいことになる可能性が
後はフールやバッドカンパニーあたりも面白そうだ
あとつかさにパールジャムとか
ジョジョロワと被るがチープトリックとか。
……バキがオアシス付けたら何か凄い事になりそうだな。
散様、村雨投下します。
風を切り裂き、赤い仮面の戦士の拳が唸り迫る。
それを散は華麗にかわし、脇腹を蹴りつける。
金属の硬い反響音を耳に、戦士が僅かに揺れる。
しかし、それだけだ。骨が折れたり、痛みに呻く様子は無い。
(なるほど。痛みを感じないというのは本当らしいな)
口角を吊り上げ、散は不適に笑う。これほど滅し甲斐のある相手も珍しい。
散は肩幅以上に足を広げ、地面の力を蓄える。左肘を曲げ、顔と平行に構える。
右腕は手刀を形作り、右後方へとまっすぐ伸ばす。
零式防衛術「右螺旋の構え」。散が最も得意とする型の一つだ。
尋常でない技である事を察したのだろう。ZXも跳び、赤く輝いて右腕と左腕を右へ伸ばす。
この構えを見て、最強の技を仕掛けるのは一流の証。
散の相手にとって不足でないことに、笑みを浮かべ敵を見つめる。
「ウオオオオオオオオオオオオ!!」
「螺旋―――――――――――!!」
視界が光に染まり、建物を砕いていく。
空間が爆ぜ、二人が吹き飛んだ。
散が膝をつき、ため息を吐く。右腕は血に染まっている。
螺旋も不完全にしか決まらず、右足を吹き飛ばしたのみである。
(強いな。それにしても、気になることがある。あやつ、まるで強化外骨格と戦っているような錯覚を持ってしまうが……)
ゆらりと、幽鬼のようにZXが立ち上がり、こちらの右腕を見つめる。
「痛いか?」
「笑止!! この程度、痛みにも入らぬ!!」
「……そうか。なら、俺に痛みを見せろ!!」
ZXが腕よりチェーンを取り出し、電柱に巻きつける。
巻き取る勢いで身体を浮かばせ、散に左足で蹴りを放った。
受け止め、散は螺旋の構えをとろうとする。だが、それは叶わなかった。
負傷している右脚で蹴りこまれたのだ。
「千切れた足で……」
「俺の身体は痛みを感じない! 痛みという記憶すらない!!」
さすがの散も予想外。血がかかり、衣装が汚れたことに顔を顰め、殴りかかるZXの拳をひらりとかわす。
地面を抉り、粉塵を盛大に立てるZXを睨みながら間合いを取る。
霧が発生し、粉塵が晴れた先には、ZXが二人いた。
その様子を見つめ、散は余裕たっぷりに笑みを浮かべる。
「身軽な動き、分身の術。まるで忍者のような奴だ」
迫るZXを無視し、構えをとる。こいつらに実体はない。
瓦礫を吹き飛ばし、地面よりZXが現れた。予想通り。
しかし、足が砕かれているというのに、神速の速さで迫ってくる。この速さ、予想外。
「くらえ!! オオオオオオ!!」
ZXの拳が散の腹に当たる。血を吐き、辛うじて螺旋を放った。
しかし、拳の威力で狙いがそれ、ZXに引っかかっているデイバックを傷つけたのみだった。
一枚の紙が舞い落ちる。そこに書かれている文字を見て、散は目を見開く。
身体を回転させ、蹴り飛ばす。そして、散は紙を取った。
強化外骨格「霞」と書かれた紙。いったいこの紙が何なのか、知らない。
しかし、散は迷いなく紙を開き、予想通り現れた強化外骨格「霞」を顕在させる。
「瞬着!!」
鎧を身に纏い、散はZXの眼前でその姿を見せる。
複眼のようなレンズが、額と散の目に当たるところに四つ存在している。
後頭部には女の髪のように、チューブが伸びている。白いマフラーをなびかせ、黒い外骨格の姿。
不退転の塊が、魂を持って立ちすくんでいた。
□
―― 口惜しいや ――
現れたのは、銃弾に穴を開けられた身体を持つ女。
本来、強化外骨格には千単位の亡霊が宿る。
しかし、この強化外骨格「霞」に宿るのはたった一人の女の霊。
なのに、その戦力は万の亡霊を宿した強化外骨格にも勝る。
それはひとえに、
「すまぬ。私は勘違いをしていたようだ。
冥、お前と共に、真実を見たはずなのに」
その昔、戦争が行われていたころ、冥は一人息子を軍に徴集されてしまった。
まだ、0才になる幼子をである。
霞の材料にされた事を怒り、母の恨みを持って、霞へと宿ったのだ。
散もまた、その鬼畜のごとく行いを見て、人類に絶望した。
彼女の住む地球は最早滅びの道を行く。このまま人の行いを許容しておけば、物言わぬ生命が犠牲になると考えた。
冥の右手を、散はとる。もう二度と、血迷いはしない。
死合など、戯けた事を言っている暇などない。
主催者もろとも人を滅する。
それが、冥と散の目的。
―― 鋼我一体! ――
散の胸に宿るのは、物言わぬ生命の嘆き。
冥の悲しみ。玉太郎への哀れみ。葉隠四郎を含む人類への怒り。
―― 心は一つ! ――
両脚で大地を踏みしめ、瞳を燃やす。
―― 人間の世の燃え尽きる日まで! ――
その手刀、鋼鉄を切り開く鋭さを持つ。
散に怖いものだと、もう無い。
―― 血盟!! ――
不退転鬼・散。『星義』を胸に、全人類に宣戦布告を行った。
□
散はZXを見つめる。霞を纏った散には、彼の身体に多くの亡霊が纏わりついているのが見える。
彼もまた、強化外骨格と同じく多くのものを犠牲に、存在しているのだ。
ゆえに、彼は全てを失ったのだろう。それもまた、人の残酷さが生んだものと散は判断した。
「ウオオオオオ!!」
ZXの拳を受け止める。哀れなほど、重い。
「お前の痛み、受け取った!!」
「俺は痛みなど、感じていない!」
「否! 記憶が無いと、嘆いている!! それは痛みだ!!!」
はや!支援
ZXの攻撃が僅かに緩む。
その彼の腹に、重みを乗せた一撃を当てる。ビルの壁に叩きつけられ、今度はZXが膝をつく。
それもそうだろう。先程とは、乗せている想いが違う。
冥と心を繋いだ散に敵はいない。何より、散はZXが哀れでならない。
息も荒く、ZXは立ち上がる。それを前に、静かに右螺旋の構えをとる。
また、ZXも空を跳び、先程と同じ構えをとる。
「オオオオオオオオオオオ!!」
赤く光るZXが、右脚を再構成して、迫り来る。
まだ、散は構えたままだ。
―― ゼクロスキック!! ――
まだ、散は動かない。
蹴りが散の胸を突き、後退させ続ける。
しかし、光は途切れる。
「ッ!!」
これは、制限によるものだが、二人が知るよしも無い。
そのまま散はZXによって壁に叩きつけられた。
だが、その構え、微動だにせず。
「痛いな。この散に痛みを与えるとは、見事!!」
大地を踏みしめ、地球の力を右手に込める。
狙いは、ZXの左腕!
「螺・螺・螺・螺旋――――!!」
ZXの左腕を砕いて、逆方向に存在しているビルへと叩きつける。
不退転の一撃。それは、目的を思い出させてくれたZXに対する礼だ。
□
水滴が一滴、村雨の顔に垂れる。
顔を顰め、辺りを見回すと、廃墟のような埃っぽい一室に倒れていた。
ズキッとした感覚を感じ、左腕を見る。再生をしているが、自分が感じた感覚に疑問を持つ。
そして、一つの答えが出た。
「これが、痛みか」
「ほう、痛みを思い出したようだな」
声の主へ視線を向ける。
兜を脱ぎ、こちらを興味深げに見ている、先程戦った相手。
「なぜ、俺を助けた?」
「答える前に一つ聞きたい。お前の名は?」
「……村雨良」
「フム、いい名だ。良、この散と共に往かぬか?」
その言葉に呆気にとられ、顔を見つめる。
人の気持ちなど分からないが、冗談を言っているようには見えない。
「心配するな。散の部下は、元は私を討ちに来た人類の勇将だった。
良はそのいずれの部下にも劣らぬ。安心して私と共に歩むがいい」
村雨の顎を散は掴む。そのまま上げられ、唇に、熱く、甘く、柔らかい感触を感じた。
この感覚、村雨には未知数。
「これはその証! 散と共に歩む事を許した。さあ、愚かな人間の世を終わらすため、共に往こう!!」
散の言い草に、三影を思い出す。彼もこの殺し合いに参加していたはず。
合流するまで、散と組むのも悪くは無い。
何より、散は自分に『痛み』を思い出させてくれた。
無言で頷く。その姿に満足をしたのか、散はデイバックを放り投げた。
「お前のものは破れたから、散のデイバックに荷物をまとめた。
支給品とやらも入っているが、私は霞以外要らぬ。お前にやろう」
中身をさぐり、一つの紙を見つける。
クルーザーと書かれた紙。開くと、バイクが顕在した。
「驚かぬのか? つまらない」
「驚く? 何だ、それは?」
「そうか、良は記憶が無かったのだな。まあいい。この散が、全てを思い出させてやる。安心しろ」
「どうやって記憶を取り戻させるつもりだ?」
「知らぬ。だが、必ず記憶を取り戻させる。私に二言は無い!!」
やけに自信満々な散には悪いが、期待はしない。
バイクに跨り、散が後ろに乗る。
「まずはホテルへと向かおう」
「なぜだ?」
「汚れを落としたい。私は常に美しくなければならない。なぜなら、王であるからだ」
「分かった。ホテルへ向かう」
本来なら、ツッコム場面だが、村雨はそのままの意味で受け取る。
それでいい、と呟く散を背に、ホテルに向かう。
朝日が目に差し込んできた。
村雨の背中に抱きつき、散は思考する。
(この死合、放棄してしまうのはいささか無責任だな。だが、この散にはやらねばならぬことがある。
マリアよ。初めに会った縁で、お前を殺すのは最後にしてやろう。良と共に、人と主催者を皆殺しにしてくれる!!)
それが、散の『星義』だから。
彼らの進む道は明るかった。
【E-5 南部/1日目/早朝】
【葉隠散@覚悟のススメ】
[状態]:右腕負傷。全身に中程度の負傷。疲労(中)
[装備]:強化外骨格「霞」
[道具]:支給品一式
[思考]基本:人類抹殺。
1:南のホテルに向かい、汚れを落とす。
2:人間を殺す。しかし、村雨のように気に入った相手は部下にする。
3:マリアを殺すのは最後。
【E-5 南部/1日目/早朝】
【村雨良@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:左腕破損(再生中)。全身に中程度の負傷。疲労(中)
[装備]:クルーザー
[道具]:支給品一式、不明支給品1〜4品(本人&散。確認済み)
[思考]
基本:殺し合いに乗る。
1:散と共にホテルへ向かう。
2:三影と合流。
[備考]
参戦時期は原作4巻からです。
村雨静(幽体)はいません。
連続でシンクロができない状態です。
再生能力はいつも(原作4巻)の倍程度時間がかかります。
投下終了。誤字や矛盾の指摘をお願いします。
投下乙!
ん、ホテル?
さ…サイトォォォォォ!!
GJ!
流石散様!俺たちには出来ないことを平然とやってのける!そこに(ry
しかしサイトヤバいなwww最凶マーダーに縁あるにも程があるw
乙!
せっかくのクルーザーなのに海も湖も無いのが残念だ
クルーザー大回転に期待
投下乙。カッコいいバトルktkr!
ここで初のマーダー集団結成か。これは強力。
サイトここまでまともなやつに会ってないのに……。
最強のマーダーコンビ結成か。
でもホテルだと才人以外に独歩とシェリスも位置的にはやばいな。
平次とタバサも場合によっては……
でもどの道才人の死は近そう。
うむぅ、やはり散様は己が道を往く、か……
もう、ほのぼの路線には戻って来ない、のか?
ともあれ、GJ!
状態表が前回とまるで変わってる気がするけどいいの……か?
散のキャラはこの方が近い気もするが少し前回と変わりすぎの気もする。
サイト……なんというマーダーホイホイwww
向こうから凶悪マーダーが来てくれるなんて不幸っぷりは、そこらのパロロワだって普通では起こり得ないwww
アニロワでハクオロさんと遭遇した時にロワ内不幸体質を受け継いだに違いない
他ロワの話は止めるようにって言う世界だ
マジで悲惨な事になりかねん…orz
>>312 逆に考えろ。
不幸は逆に逆境○の属性を得れば生き残りやすいキャラにクラスチェンジできると。
ていうか村雨、散、才人って三影、覚悟、ルイズと作品全く同じかよ。
これはまた熱いバトルを期待しちまうぜ。
う〜ん、復刻版覚悟のススメを3巻までしか読んでない俺には
見てはいけないネタバレを見てしまった気がするんだぜ!
このロワの支給品って元の持ち主から直接実物を盗んできた物なのだろうか?
だとしたらXライダーカワイソス
一番かわいそうなのはスタンド使いの皆さんだ。
DISCとエニグマの紙は、奇妙なダンジョンで拾ってきたのだと脳内補完
ディアボロは確実に暗殺チームに殺られるな
>>316 現在の被害者:アトムヘアー、焼き菓子、避妊しなかったために人生台無しなヘタレボスetc
ふと思ったが、プッチ神父が裏主催者でないならスタンドのDISC何てどうやって(ガオンッ!)
>>315-317 俺は「パラレルワールドの同キャラを殺して奪った」ってベタな事を考えていた。
真の主催者は葉隠四郎でいいとして、徳川翁の他にも下僕にしているキャラがいて、
そのうちの一人(?)に異世界間を渡る能力を持つ奴がいたり、とか。
何かからくりのフウが一枚噛んでるのを幻視した
ジョジョ6部にボヘミアンラプソディーっていう漫画を現実にする能力があったな
まぁカワイソスって言ったらこのメンツ達の中に放り込まれた
一般人キャラ全員に当てはまると思う俺がいたりするがな
GJ!なんだが……指摘をひとつ
参戦時期(4巻)的にZXは自分が「村雨良」って知らないと思うんだが……「ムラサメ」や「ゼクロス」って呼ばれてても
原作を見る限り、5巻の診療所で初めて自分の名前が「村雨良」ってわかった、って描写だと思うんだが
>>315 あの世界には戦友と恩師を救うため自分のバイクを魔改造したのにあっさり破壊された人がいるから泣き言は言えんな
流れ切ってすいません。
自分が投下した「立ち止まるヒマなんかないさ」で致命的なミスがあったため修正したいのですが、この場合wikiに載ってある物を直に修正するのと、修正した物を一時投下スレに投下するのとどちらがよろしいでしょうか?
>>327 どちらでも良いのではないでしょうか? 致命的なミスの種類が何か分かりませんが、
単に文章的なものであれば、全く構わないと思います。ただ、「立ち止まる……」を元に後続のSSを考えている
方に影響を与えるようであれば、一時投下のほうが良いでしょう。
P.S.
修正するときは、句読点の忘れも直してくれ。
>>325 手持ちのコミックを確認したところ、指摘通りでした。ありがとうごいます。
wikiにて修正しましたので、確認をお願いします。
フェイスレスを投下します。
月が太陽に、世界を明るく照らす役目のバトンを渡し終えた午前六時前。
一人の老人は神社の境内に立っていた。
「うーん、ここには誰もいなかったのか。まあマップの端でしかも神社じゃ人の集まりが悪いのも仕方が無い……のか」
人の気配がまるでしない神社。
S-3駅で降りてから、何となく北上してみたが人と出会う事は無かった。
情報交換をするにしても、利用できる人間を探すにしても、首輪を集めるにしても人に出会わない事には話が進まない。
つまりこの状況はフェイスレスにとっては決して好ましい状況ではなかった。
どうしようかな?病院や市役所は人が集まりそうだけど集まりすぎても困るんだよね。それに繁華街の方は強い奴が腕試しに集まりかねないし……
最初の広間にいたデッカイやつみたいなのとは今は戦いたくはない。病院の方しても………駄目だよね。首輪を集めるには格好の場所だけど……。
マサル君やカズキ君のような博愛精神を持った人間も多く集まるだろうからそういった人間との交戦は避けたいところだ。
そこで一度フェイスレスはサングラスを外す。
いつもの明るい表情は影を潜め、真剣な眼差しとなる。
第一そういった正義の味方気取りは黙っていてもエレオノールやマサル君を保護してくれる可能性が高い。
つまり病院も駄目……うーん……そうだな。とりあえず西の老人ホームや工業団地のほうに行ってみるか。
何か首輪を外す手がかりがあるかもしれない。それに老人ホームなら宿泊設備は整ってるが、マップの端。
中途半端な少人数が群れに組んでる可能性が高い。それなら利用できるかもしれない。
思考をまとめ、再度サングラスをかける。
「行ってみるかな。エレオノール……君が居てくれたら凄く嬉しいんだけどね」
決断し、フェイスレスは歩き出す。
行く先を決め、その方角に向かい躊躇無く、進む。
そのフェイスレスに対し、放送は今にも始まろうとしていた。
【D-1 神社 一日目 早朝(放送直前)】
【白金(フェイスレス)@からくりサーカス】
{状態}健康
{装備}??? ベレッタM92(弾丸数8/15)
{道具}支給品一式×2 ジャック・オー・ランターン入りケース(接着液残り4発、ロケット弾残り6発)@からくりサーカス
ジャギのマスク@北斗の拳 不明支給品0〜2(本人確認済み)
{思考・状況}
基本:『夢』を叶えるために首輪を『分解』する
1:とりあえず老人ホームと工業団地の方へ向かう。
2:利用できる奴は利用する(勝やエレオノールを守らせるなど、状況に応じて)
3:参加者から情報を得る
4:首輪を集める(少なくとも5つは欲しい)
5:利用できない弱者は殺す(首輪を集めるため)
6:極力強い人間との戦闘は避ける
投下終了しました。
投下乙!
これで放送待ちグループがあと八つ。
方向的には勝たちと再会できそう……
>>333 投下乙です。これは工業団地付近で色々なドラマが起きそうな予感
wikiにて「立ち止まるヒマなんかないさ」を修正しました。
修正箇所は以下の通りです。
・パピヨンとカズキの会話で白い核鉄を渡した云々は自分の勘違いで、原作にはその描写は存在していなかったので、白い核鉄を原作通り人口冬眠用フラスコに変えました。(参考:武装錬金9巻)
・最後の方の文が句読点を付け忘れていたので付けました
自分の確認不足でした。誠に申し訳ありません。
>>331 投下乙
フェイスレスは孤立しそうだなぁ……
>>337 修正乙
交流所へ誤爆した人、こっちこい。
ついでに、からくりの人形も既に三つ出ている件
>>336 なぁ、観測所でコピペされたIDを見て来たが、
あんたもえロワスレで自分がラノベロワを荒らした奴だとカミングアウトしてたよな?
「もう二度と書きません」なんて言いながら舌の根川かねえ内に平然とレスしてんだな?
ふざけてんじゃねえ
さすがは毒吐きで俺が指摘しなけりゃあ我が物顔で糞SS通していただけはあるな、
どんだけ面の皮が厚いんだ?
死ね! 氏ねじゃなくてマジで死ね。てか二度とこのスレに書き込むな?
それにしてもこのキャプ見沢、ノリノリである。以下反応したらキャプテンor見沢↓
>>339 今更半月前の解決した問題…… を 穿り返すなんてよぉぉ…
うぶな事を…… …じゃなくて アジな事…… …は違う… うぐぐ………
鯔(ぼら)な事でもなくて 鯖(さば)な事…?
はい、そこまで
(キャプテンな流れなど)押し流されるがいいわー!
じゃあ板違いなんで巣に帰りますね
「毒吐きで俺が指摘」ねぇ
毎回毎回空気を読まずにキャプテンのゴタゴタを持ってきてくれてるワケ?
何も言わなければ何も起こらない状況でも過去を穿り返して態々殺伐させるの?
実に素晴らしい人だ。尊敬します。
>>345 空気読めてないのはお前さんだ、とりあえず自分の言ってることを自分自身に当てはめてみろ
スルーすればそれで済むような問題だろ、大人気ない反応をするもんじゃあない
>>342 アジな事で合ってるだろw
セッコ的には「やぼな事」と言うべきところだな
空気を変えるために毒吐きの話題をこっちに持ってくるけど…
確かに言われてみると本部(マリアさんの支給品の元の持ち主)ってホームレスっぽいよなw
公園で柳を迎え撃ったのも自分の住処に入られたからだったりしてw
そりゃ柳の鎖鎌もほしくなるわw
>>348 君の通った道は週間少年漫画板住民がすでに通った道だ!
神楽、キュルケ投下します。
空が少しずつ、赤みを増してきた頃。
未だ動かない少女を背負い、神楽は一心不乱に走り続けている。
彼女の想いは病院へ向かい、少女を何とか手当すること、ただ一つであった。
そのために、大きなことーとてもとても重大なことーを忘れていた。
神楽がその重大なことに気がついたのは、太陽の光が少しずつ差してきた頃。
少女を支えていた腕が、何かの液体で塗れていた。
(…あ…!)
木刀で少女を叩きのめした時から、彼女の頭部からは血が流れていたままであったのだ。
神楽の顔がみるみる蒼ざめていく。
(まさか、まさか…)
恐る恐る少女を地面に降ろし、様子を伺ってみる。
顔色はやや悪いが(ムカつく位デカい)その胸は、上下に動いていることから、最悪の事態は避けられたことが判る。
それでも安心はできない。何せ今まで、ずっとここまで出血していたのを放置していたのだから。
(とにかく、すぐに止血しないと…!)
神楽はまたも一心不乱にディパックを漁り、包帯になりそうな布か何かを探す。
しかし、少女のディパックにもそれらしきものは見つからず、途方に暮れようとした時、
「…これネ!」
彼女の背中を覆うマントに気がついた。
しばらく走っただろうか。
神楽の視線の向こうに、割と大きな建物が姿を現した。
それがマンションであると判ると、神楽は何か思いついた様に目を見開く。
そうだ、マンションだ。
マンションに行けば、医療用品の一つぐらいはあるかもしれない。
わざわざ更に遠い病院に向かうよりも、医療用品があるのなら、マンションで今よりももっと良い手当てが出来る筈だ。
それに、マダオも、自身だって休ませる事が出来る。
病院にはその後でも良い。
神楽は、マンションの方へと方向を変え、再び走り出す。
■
(…変な子。)
神楽に背中の上で、少女ーキュルケは、薄らと目を醒ましていた。
自分で殴り掛かっておきながら(挑発した自分も悪いのだけれど)、その相手を助けようとしている。
(さっきとの行動が真逆じゃない…)
色々、心の中で先程の怒りや苦言が溢れ返る。
しかし、一生懸命な彼女の表情を見ていると、何となくそんな気持ちが消えていくような気がした。
何となく、だけど。
むむ、君も投下かね。支援
「私が絶対に助けてあげるネ。…だから死ぬんじゃないヨ、マダオ!!!!!!」
前言撤回。
誰がマダオだ誰が。
やはりこの娘には、教育が必要の様だとつくづく思う。
(でも、その前に。)
(少しだけ、休みたいわね…)
(少し…すこし……)
人の事をマダオ(まるでダメなオッパイお化け)扱いをする、無礼にも程々しいこの少女に、心の中で毒づきながら。
猛烈な睡魔に襲われて、半ば気絶するように、キュルケは再び眠りに落ちた。
■
夜は完全に明け、空には明るさが戻る。
それは希望の兆しを意味するか。
新たなる惨劇の幕開けを意味するか。
支援するヨロシ
【キュルケ@ゼロの使い魔】
{状態}気絶中 後頭部打撲(止血済) 頭部がマントのマントの一部でグルグル巻き マントの先端が破られている
{装備}タバサの杖@ゼロの使い魔
{道具}支給品一式
{思考}
1:取り敢えず休憩したい。
2:神楽をどうにかする。せめて呼称だけでも言い改めて欲しい
3:タバサ、サイト、ルイズと合流する
4:危害を加えて来ない限りは仕掛けない。
基本行動方針
学院に四人で帰る。
【備考】
脳震盪を起こしている危険があります。
【神楽@銀魂】
{状態}疲労気味
{装備}木刀正宗@ハヤテのごとく
ジャッカル・13mm炸裂徹鋼弾予備弾倉(30×2)@HELLSING
{道具}支給品一式 拡声器@バトルロワイアル
{思考}
1:マンションへ行き、マダオ(キュルケ)を手当。
2:銀ちゃん(銀時)と新八とヅラ(桂小太郎)を探す。
3:帰る方法を考える
4:殺し合いに乗る気は無い。
基本行動方針
殺し合いに乗っていない人は守る。乗っている人は倒す。
【備考】 原作18巻終了後から参戦。
支援はなァ!支援以上でも以下でもねぇんだよォォォーーーッ!!
投下終了。支援ありがとうございます。
途中トリップの文字化けを直すの忘れてたorz
タイトルは「マダオはマダオであってマダオ以外の何者でもない」です。
繋ぎ乙!
そういや神楽ジャッカル持ってたのか。
怪力な神楽なら旦那の銃も楽々扱えそうだ
>>359 乙!
いやはや、何故か投下というのは重なるものですね
ジョセフ、三村投下します
アッー!
位置乗っけるの忘れてた…
一時投下スレに状態欄の修正版投下しておきます。
三村信史は端末を無言で叩き続ける。
彼のアクセスしたそこは、無尽蔵に広がるデータバンクであった。
几帳面に整理されている場所もあれば、フォルダのタイトルと中身が全く一致しない乱雑な場所もある。
これらからもこのデータバンクは一人の人間によって作り上げられた物でない事がわかる。
流石に全てをコピーするというわけにもいかず、とりあえずあてずっぽうに、片っ端からデータを確認していく三村。
それは見ているだけで胸糞の悪くなるデータであった。
隣から覗き込むジョジョの表情から余裕が消える。
映像データ、数値データ、論文、様々な形態があったが、三村はそれらのデータが一つの目的に基づいた物である事を見抜いた。
『勝利』
戦争における勝利を得る為、ありとあらゆる手段が模索されている。
いや、それは正確ではない。
戦争に勝利する為の手段として、軍事力の行使以外の選択肢は全て放棄している。
その上で、思いつく限りの全ての事をやっているのだ。
様々な手段が取り沙汰され、そして消えていった。
取捨選択を繰り返し、それらのデータは新しい物程、より小型に、より人の扱いやすい物へと変化していった。
三村は怒りに震えながらも、頭の芯を凍らせてデータに見入っていた。
千を越える種類の毒に対する被験者の反応、対応を詳細に記したデータがあった。
人体の構造を知る為に、生きたまま分解された人間達のデータがあった。
人殺しの技の精度をあげる為、生きた人間相手に技を練習するデータがあった。
恨みを力に変える為、意図的に我が子と引き裂かれ、憤死した母のデータがあった。
雪山にて戦う三人の悲しき親子のデータがあった。
そして三村は、一つのフォルダを発見する。
「バトルロワイアル音声」と書かれているそのデータを開くと、人名と思われる名がついているファイルが数十個あった。
試しに一つを開いてみる。
PCに付属していた音楽用アプリケーションが開き、音声がPC内臓スピーカーから漏れ出してくる。
何か小さな音が少しづつ聞こえるだけで、大した意味のある音声ではないようだ。
アプリケーション下部を見ると、その音声を聞き終えるのに必要な時間がわかるようになっている。
そのファイルの再生時間は43時間25分。
とてもではないが、全部を聞いている暇は無い。
ジョジョはこの三村の操作の意味がわからないのか、PCの前を離れて何やら考え事をしている。
ジョジョの知識になかった映像データの説明はしてある。
意外に高い知性でそれを理解したジョジョだったが、色々と自分の中で整理する必要もあるのだろう。
三村はそう考え、ジョジョの好きにさせていた。
不意に、かけっぱなしにしていた音声データから人の声と思しきものが聞こえてきた。
『なんだって殺し合いなんかしなきゃなんねーんだよ!』
その後にも何やらぶつぶつと呟く声が聞こえてくる。
いきなりな声に目を大きく見開く三村であったが、同時にある閃きが脳を走る。
これは、マズイ。とても、ヤバイ、状況だ。
必死の形相で端末を叩き始める三村。
急に忙しなくなった三村の動きに、ジョジョも考えるのを止めて歩み寄る。
「どうした? これ以上俺の胸糞を悪くするようなデータは御免だぜ」
三村は口に人差し指を当て、静かにするよう促す。
しかし、ジョジョには何の事だかわからない。
「はあ? お前、なんで急に可愛いらしいフリなんかしてんの? 俺相手に欲情でもしたのか? いや〜ん、アタシ既婚者よ〜」
三村は椅子を蹴って立ち上がり、ジョジョの口を塞ぐ。
「むごむごむごー!(ちょ、ちょっと待てお前本気か!? 悪いが俺にはそういう趣味はねえ!)」
三村はジョジョの耳元に口を当て、擦れるような声で囁く。
「理由は後で説明してやるから、今は絶対に声を出すな」
言いたい事を言うと、ジョジョから離れて再度端末をたたき出す。
そして接続の痕跡を完全に消し去ってから、PCの電源を落とし、部屋にあった工具箱のドライバーを使ってパソコンを分解し始める。
外側のケースを外すと、中からハードディスクを抜き取り何度も何度も踏み潰し、無残にひしゃげたそれを懐にしまいこんだ。
それが終わると、呆気に取られているジョジョを他所に、三村は家電売り場を歩き回り、目的の物を見つけるとジョジョの元へと戻ってくる。
三村が探していた物は、メモ帳とペン。
これはwktk支援
そこに、三村は誤解を極力無くすよう細心の注意を払って書き込んだ。
『俺達の会話がこのプログラムの主催者達に聞かれている可能性がある』
いきなりの話に驚くジョジョ。
「なんだと!? そりゃ本当……」
三村が再度口に人差し指を当てる。
今度はジョジョもすぐに静かになった。
バトルロワイアルの名で括られたファイル達、そしてそこに納められていた音声データ。
あの老人に逆らうと爆発するという首輪、これに盗聴器をしかけていたとしたら、ああいった音声データを取る事も可能だろう。
そしてその仕掛けの有効性は言うまでも無い。むしろ仕掛けない理由があるのならそれを聞きたいぐらいだ。
更に、もう一つ忌まわしい事実がある。
このプログラムは、どうやら初めて開催される訳ではないらしい。
それらをジョジョに丁寧にメモ帳を使って説明しながら、三村は最後に口に出して言った。
「すまん、つまりはハッキングは失敗したって事だ」
既にオンライン上に痕跡は残っていないはず、そして今ハードディスクも破壊した。
これで三村がハッキングを成功させた証拠は全て無くなったはずである。
しかし三村がハッキングを試みたという事実は残った。これ以後同じ事を試すのは少々リスキーであろう。
それでも、いずれはまた挑まなければならない。
ここの家電売り場の様な固定回線は次回以降は避けるべきだろう。
今回の事で主催者達が罠を仕掛けていたとしたら、引っかかるつもりは無論無いが、万が一ハッキングが見つかった場合、すぐに接続先の所在地を特定出来てしまう。
出来れば無線での接続が望ましい。
無線ならば、連中の裏をかける回線に心当たりがある。
その為のパーツに使えそうな物を幾つか家電売り場から回収しながら、三村はジョジョを見やる。
ジョジョは美人タレントの等身大ポスターを下から覗き込んでいた。
正気を疑うが、どうやらこれがコイツの素らしい。
悪名高いプログラムに放り込まれたというのに、そこで最初に出来た相棒がコレとは、不運にも程がある。
大仰にため息をついてみせる。
すると、ジョジョは何を思ったのか陽気な顔でこちらへと歩いてきた。
「ようシンジ、お前の技は見せてもらったぜ。クソの役にも立たなかったってのはさておき」
「……悪かったな」
「だから、今度は俺の技を見せてやるよ。そこの壁に寄っかかってみな」
「壁に? 何する気だ?」
「いいから、いいから」
強引に壁際に立たされる。
ジョジョはまっすぐにこちらの目を見つめる。
少し警戒しながらジョジョの目を見つめ返す三村。
ジョジョは、ゆっくりと視線を横に逸らしていく。
気が付いた時には遅かった。
つられて視線を横に逸らした隙に、ジョジョが拳を振り上げ殴りかかってきていたのだ。
完全に虚を付かれた三村は、その拳をまともに額で受けるハメになった。
メメタァ!! ドグチァッ!!
衝撃音と共に、背後にあった壁が大きくへこむ。
三村は横に転がってジョジョの正面から距離を取った。
殴られた額に手をあて、そして大きくへこんだ壁を見る。
「次にお前は『痛く無い』と言う」
「痛く……無い? はっ!?」
にやにやしながらジョジョは床に座り込む三村に手を差し伸べる。
「これが波紋だ。恐れ入ったか?」
とても悪趣味な奴ではあるが、どうやらコイツは未知の力を持っているらしい。
三村は素直に自分の認識を改める。
「ああ、確かに大した技だよ」
ジョジョの差し出した手を取った瞬間、体重を前かがみにかけながら軽くジョジョの腕を捻ると、その大柄な体が軽々と宙を舞う。
「痛ぇっ!」
三村は体の埃を払いながら立ち上がった。
「だから、次やる時は最初に断ってからにしろ」
ぶちぶち文句を言っているジョジョを連れ、電気屋を後にする三村。
支援支援
主催者の目的の一つに、軍事力の強化というものがある事はわかった。
このプログラムもその一環である可能性が高いとすれば、連中はこのルールで三村達を戦わせてどのような利点を得るつもりなのか?
そしてこのDISCやジョジョの波紋のような不可思議な能力。
時代すら違う人間を集めるという途方も無いやり方。
何を推理するにしても、情報が少なすぎる。
他参加者との合流と情報交換、そして再度のハッキングを確実かつ安全に実行する為に携帯電話が必要だ。
三村は振り返ってジョジョに訊ねる。
「おいジョジョ、まさかもう諦めたってんじゃないだろうな?」
イライラしていたジョジョは乱暴に答える。
「はあ? 誰に言ってるんですか、言った事もやりとげらんねえヘッポコさん?」
苦笑する三村。
「オーケイ、落ち込んじゃいないようだな。これからは他の参加者と合流して仲間と情報を集めに回る。危険は増えるが構わないな?」
「了解、了解。弱っちいシンジちゃんも俺が守ってやるから大船に乗った気でいろよ」
三村の叔父の言っていたクールであれというあの言葉。
アレを完全にやりきるにはまだまだ修行が足りないと自覚しつつ、額に青筋を立てている三村であった。
【D-6 事務室@総合スーパー/1日目/早朝】
【ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康。
[装備]:ハイパーヨーヨー*2(ハイパーミレニアム、ファイヤーボール)、江頭2:50のタイツ
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本:あのスカタンに一発ぶん殴ってやらねぇと気が済まねぇ〜〜。
1:シンジ使えねー、でもまあ腕っ節はそこそこあるな
2:「DIO」は警戒する、一応赤石も探しとくか……無いと思うけど。
3:ところで、何で義手じゃないんだ?
[備考]
※二部終了から連れてこられていますが、義手ではありません。
※承太郎、吉良、DIOの名前に何か引っかかっているようです。
【三村信史@BATTLE ROYALE】
[状態]:精神、肉体的に疲労。
[装備]:トランプ銃@名探偵コナン、クレイジー・ダイヤモンドのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:七原秋也のギター@BATTLE ROYALE(紙状態)、バスケットボール(現地調達品)、ハードディスクを抜き取ったデスクトップ型パソコン(現地調達品)、壊れたハードディスク(現地調達品)基本支給品。
[思考・状況]
基本:老人の野望を打ち砕く。
1:再度ハッキングを挑む為、携帯電話を探す
2:あの老人が「プログラム」をするメリットを考える。
3:集められた人間の「共通点」を探す。
4:可能なら杉村と合流する、「DIO」は警戒する。
5:他参加者と接触し、情報を得る
[備考]
※本編開始前から連れて来られています。
※この世界が現実世界ではないという考えを持っています。
※クレイジー・ダイヤモンドは物を治す能力のみ使用可能です。
復元には復元するものの大きさに比例して体力を消費します。
戦闘する事も可能ですが、大きく体力を消費します。
以上です。支援ありがとうございました
>>373 投下乙です。
ハッキングがいつバレないかとか内心ヒヤヒヤしてましたw
ジョセフ何気にひでえwww
>>373 互いの台詞がらしくていい感じ。
「お前は……と言う」が聞けて大満足だぜ。
投下乙した!
乙です
こう来たか!おどろいた
話変わるが
「立ち止まるヒマなんかないさ」
のハヤテの状態表に執事服一式が抜けてるよ。
あれ何でだろ・・・「抜けててもいいじゃん!むしろ執事服なんていらないよ!」と一瞬思った俺がいた・・・
あれ?何でだろ・・・あれ・・・もしや俺って・・・
色々まとめてたら抜けてると矛盾を発見しましたので報告します
「葉隠散には夢がある」の散の支給品一式
「アンデルセンは二度死ぬ!! 仮面ライダー最後の日!! 俺の名は」でのアンデルセンが持っていたはずの小五郎の支給品一式の行方
しろがねの支給品一式がすべてSSで無表示
以上です
やり方わからないので誰かお願いします。
wikiにて「立ち止まる(ry」のハヤテの道具欄に執事服一式を追加しました。
見落とし、勘違いばかりで本当にすいません。次回からより一層注意深く推鼔します
>>379 ついでに毒吐きの指摘も見てくると面白いんだぜ
>>380 書き手は毒吐きなんぞ見る必要はないでしょ。
あそこはあくまで言いたい放題いうだけの場所。
散と村雨の道具欄をwikiにて修正しました。
指摘ありがとうございます。
ケンシロウ、鷲巣を書き上げたので推敲が終わりしだい投下いたします
おぉ来たな!楽しみだっ!!
つうことで期待sage!
覚悟、ルイズ、ラオウ投下します
覚悟はルイズに肩を借りながら歩く。
何度も断ったのだが、意外に強情なルイズに押し切られてしまったのだ。
確かに、おかげで歩くのは少し楽であったが、この状態をいつまでも続ける事も出来ない。
「ありがとう、そろそろ体力も回復した」
そう言ってルイズの肩から腕を離す。
ルイズは疑わしげな目で覚悟を見ている。
「本当に? ……嘘だったら承知しないわよ」
「無論だ。この程度の痛みで動けなくなるような鍛え方はしていない」
「やっぱり痛いんじゃない!」
返答に窮する覚悟。
ルイズはふいっとそっぽを向く。
「ふんだ。どうして男ってこう痩せ我慢ばっかするのよ。痛いなら素直にそう言えばいいのに」
拗ねたルイズに覚悟は真顔で答える。
「男に限らない。戦士とはそういうものだ」
ちらっと振り返って覚悟を見るルイズ。
覚悟は終始真顔である。
「……変な人ね、あなた」
そう言われた覚悟は、またしても返答に困る。
口元に手を当てて少し考えた後、覚悟はルイズに訊ねた。
「もしかして、私は君の機嫌を損ねるような事を言ったか? 私にその意図は無かったが、そうだったのなら謝る。すまない」
今度はまじまじと覚悟を見つめるルイズ。
やはり覚悟は真顔であった。
ルイズは何やら納得したようだ。
「うん、やっぱりあなたは変な人よ。さっ、早く病院に行きましょう」
あっさりと機嫌を直してすたすたと歩き出すルイズ。
今度は覚悟が悩む番であった。
『……零よ、やはり女人は謎だ』
「ねえカクゴ、貴方は学校とか行ってるの?」
不意にルイズがそんな事を聞いてきた。
「うむ、逆十字学園に通っている」
「ふ〜ん、じゃあもしかしてあなたも魔法使えるの?」
「いや、私は魔法は使えない」
「そっか〜、じゃあやっぱり庶民なんだ」
聞き慣れない言葉に、覚悟は怪訝そうな顔をするが、ルイズは気にもせずに話し続ける。
「でも私は庶民だからって、貴方を馬鹿になんてしないわ。だって貴方はあんなに強いんですもの」
覚悟の脳内で等号が二つ繋がる。
魔法が使えない=庶民=馬鹿にする対象
「それは、魔法が使えなく、かつ弱い人間は馬鹿にするに足るという事か?」
「そ、そんな意味で言ったんじゃないわよ。ただ、ほら、やっぱりこういう事は最初に言っておかないと……」
ルイズなりに気を遣った結果なのだろうが、覚悟はまるで理解していない。
不思議そうな顔をする覚悟。
「もういいわよ! カクゴなんて知らない!」
ルイズは突然癇癪を起こして早足に林の中へ入っていってしまった。
そしてその場に取り残され呆然としている覚悟。
いくら考えても、何がどう彼女の気に障ったのか全くわからない。
しかし、このまま彼女を一人にするわけにもいかない。
覚悟もルイズを追って林の中へと入っていく。
「待ってくれルイズさん、一人で居ては危険だ」
「うるさいっ! ついてくるなバカカクゴ!」
絶好調に理不尽なルイズだが、覚悟は馬鹿正直に自分の非を探してみる。
先ほどの会話で、彼女の意図しない受け取り方をしてしまったのだろうか?
「俺が何か間違ったのなら謝る。だから止まってくれルイズさん」
「うるさいうるさいうるさーい! ついてくるなって言ってるでしょ!」
そう言われても、放っておく事も出来ず追いかけ続ける覚悟。
ルイズもルイズでそんな覚悟を無視してずんずん歩いていく。
不機嫌マキシマムのルイズは、ロクに前方の注意もせずに歩いていた。
そのため、木の根に足を引っ掛けてしまう。
「きゃっ」
小さい悲鳴と共にバランスを崩す。
それを見てとった覚悟が走り寄ってルイズの腕を掴もうとするが、そのルイズの姿が覚悟の眼前から消え失せる。
理由はすぐにわかった。
躓いたルイズがバランスを取ろうと伸ばした足の先、ちょうどその場所から少し急な勾配になっていたのだ。
「ちょ、きゃっ、何、これ、なんなのよーーーー!!」
うまい事木々の枝が折り重なってその先が見えないようになっていたらしい。
現に今覚悟からも転がり落ちるルイズの姿はよくみえなかった。
ルイズの悲鳴から、転がり落ちるスピード自体は大した事は無さそうだと判断出来たが、やはり怪我でもしては大変と思い、覚悟も彼女の後を追った。
埃まみれになって起き上がったルイズが悪態をつきながら顔を起こし、最初に目に入ったのは見上げんばかりの巨漢であった。
「……」
その巨漢は食事中であったらしく、手に明らかにサイズの合っていないサンドイッチを持っている。
彼はルイズに一瞥をくれた後、それ以上ひっくり返っているルイズに興味は無いとばかりに目線を外し、サンドイッチを一口に頬張った。
そんな態度がルイズの癇に障る。
「な、何よ貴方! か弱いレディが倒れてるのよ! 手ぐらい貸したらどうなのよ!」
鍛え抜かれた肉体を持つ巨漢を相手に厚顔不遜なこの態度、貴族の生まれは伊達ではないと言わんばかりである。
詰られた巨漢、ラオウはこんな女なぞ心の底からどうでも良かったが、こう近くで騒々しくされるのも何やら鬱陶しいので、黙らせようと考えた矢先、もう一人の乱入者が駆け寄ってきた。
「待てルイズさん」
ぎゃーぎゃー喚くルイズを片手で制してその男、葉隠覚悟はラオウと相対する。
覚悟は、第一声をあげるまえに、まずその頭を下げた。
「すまない、貴殿の食事を邪魔するつもりは無かった。彼女もこのような場所に来て少し興奮した故の発言だ。どうか、気を悪くしないで欲しい」
先ほどの戦いもそうだったが、やはりこの男は気骨のある男らしい。
そんな男の潔い態度は見ていて快い。
ラオウはルイズの時と同じように覚悟を一瞥した後、何も言わずに食事を続けた。
覚悟にはそれだけで意が通じたのか、再度一礼する。
「かたじけない」
そして蚊帳の外のルイズ。
「全然どういう話かわからないんだけど。カクゴ! 説明しなさいよ! 大体そこのおっきい貴方も、こんな危険な場所で食事なんて危機感が無さすぎなんじゃ……」
ぐ〜〜〜。
ラオウも覚悟も一流の戦士である。
そんな二人が、音の出所を聞き逃すはずもない。
しかし、そんな事にまで思考の回らないルイズは全力で誤魔化しにかかった。
「だ、だだだ誰よ一体! わ、私が今危機感の話をしたばっかなのにお腹なんて鳴らして!」
ラオウは覚悟の方に首を向ける。
「故人曰く、女人と小人は御しがたし。だそうだ」
覚悟が彼女をどう捌くのか見てやろうというつもりらしい。
ラオウにとって女なぞどうでも良いし、覚悟にはその傷が治るまでは無理に手を出すつもりは無かったので、銀時の時とは少々違う対応となった。
覚悟はラオウの視線を受け、ルイズに言う。
「済まないルイズさん、ここに来てまだ一度も食事を取っていなかった。もし良ければここで食事を取りたいと思うが如何か?」
そう言われたルイズは良いとっかかりを見つけたとばかりに喰い付いた。
「や、やあね〜カクゴだったの。しょ、しょうがないわねまったく、べ、べべべべつに私はお腹なんて空いて無いんだけど、カクゴがどうしてもって言うんなら……」
覚悟はラオウにも訊ねる。
「我々もご一緒させていただいてよろしいか?」
余りラオウ好みの捌き方ではなかったので、ラオウはつまらなそうに答えた。
「好きにしろ」
三人は円形に座りながら黙々と食事を取る。
覚悟は握り飯を既に三つ平らげている。
巨漢の男もバスケットに入ったサンドイッチをほとんど食べきってしまったようだ。
ルイズは何とも居たたまれない空気を感じていた。
『なんだってこんな無口な奴ばっかりなのよ〜。もうちょっと場を盛り上げるとか、そういう配慮しなさい二人共!』
しかし、二人が全くそういう配慮をしない中、自分が率先してそうしてしまうのはちょっと悔しい。
結果、やはり無言のまま食事は続いていく。
巨漢はデイバックから飲料を取り出す。
それはガラスの瓶に入っているようで、蓋の部分が金属で覆われている。
『あれって、どうやって空けるのかしら?』
そんな事をルイズが考えていると、巨漢はその瓶の胴回りの部分を片手に持ち、残った手で蓋の部分に手刀を放つ。
ガラスで出来ていると思われたそれは、まるで紙か何かのように簡単に切り落とされた。
驚きに目を大きく見開くルイズ。
「ちょ、ちょっとちょっと! そこの貴方! 今何やったのよ!?」
それには隣で見ていた覚悟が答えた。
「手刀で切って落とした。修行を積めば誰でも出来る事だ」
「どんな修行よそれ! カクゴだって出来ないでしょあんな事!」
「可能だ。必要が無ければやらないが」
事も無げにそう言う覚悟に、別に大した事はしていないといわんばかりに平然としている巨漢。
少しだけ巨漢の事を見直したルイズは彼を改めて見てみた。
確かに鍛え上げられた肉体であるし、彼の持つ雰囲気は独特でえもいわれぬ迫力があった。
その巨漢の彼は、飲料を口に流し込むとほんの少しだけ眉をひそめてみせた。
「この飲み物は何だ?」
そう問うた巨漢に、覚悟が表情を変える。
「毒か!?」
その鋭い表情は巨漢の身を案じての事であり、それを察したラオウも過剰とも思える覚悟の態度にも大きく反応したりはしなかった。
「いや、毒ならばわかる。だが、これは何とも形容しずらい……貴様も飲んでみるか?」
そう言って覚悟に瓶を差し出す巨漢。
覚悟はそれを受け取り、すぐにそれを試そうとする。
「待ちなさいよカクゴ! もしかしたらそいつが私達を騙そうとしてるのかも……」
「断じてそれは無い。我が身を案じてくれるのは嬉しいが、戦士を貶めるような言動は控えていただきたい」
ルイズの台詞をみなまで言わせずぴしゃっと言い放つ覚悟。
何を持って覚悟がこの巨漢を戦士と認めたのかは知らないが、そう言った時の覚悟の言葉がいつもより強い物であったので、ルイズはそれ以上は言わなかった。
巨漢の勧めに従って、覚悟もその飲み物を口にする。
覚悟は、巨漢と全く同じリアクションをした。
「……確かに、これは……何と言ったものか」
難しい顔になる覚悟に、ルイズも少し興味を引かれたらしい。
覚悟からその瓶を受け取って自分も飲んでみる。
まず最初に、口の中に広がる泡に驚いた。
しかも、その泡は甘いのだ。
ルイズもやはり二人と同じように難しい顔になる。
「マズイって事じゃないけど、こんな飲み物飲んだ事無いわ」
難しい顔のまま、ルイズは瓶を巨漢に返す。
巨漢はそれを受け取ると、残った分を一息に飲み干し、ラベルを読んでみた。
「うむ、後味も悪く無い。こか・こーらというのかこれは?」
何故か鷹揚に頷く覚悟。
「ふむ、こかこーらか」
巨漢はデイバックから同じものをもう一本取り出し、また手刀で蓋を開けると、こかこーらを飲みだした。
そんな巨漢の様を見て、ルイズは初めてこの巨漢に親しみを覚えた。
『気に入ったんだ、コレ』
ふと、ルイズの目に開きっぱなしになっている巨漢のデイバックの中身が見える。
そこには、ランダム支給品の紙が入りっぱなしになっていた。
「あら? 貴方支給品はまだ見ていないの?」
巨漢はちらっとルイズの方を見ると、デイバックに手を伸ばし、二本の指で一枚の紙を拾い上げる。
そしてその指を軽く振ると、紙は折りたたまれた状態でまっすぐにルイズに向かって飛んでいった。
「わっ」
慌てて受け取るルイズ。
「俺には必要無い」
覚悟はその巨漢の何気ない動作に驚嘆していた。
折り畳まれていたとはいえ、あのように薄く柔らかい物を狙った場所に正確に投げる技術。
腕力だけの男ではないと思っていたが、その巨大な体にどれほどの技を秘めているのか。
そんな覚悟の思いを他所に、ルイズは紙の書かれた文字を見て歓喜の声をあげる。
「嘘っ! これキュルケの杖じゃない!」
ルイズがすぐに紙を開くと、書かれていた通り、小ぶりの杖が一本出てきた。
「これさえあれば、私も魔法が使えるわ!」
メイジと杖は不可分な存在である。どんなに優秀なメイジといえど、杖が無くば魔法を操る事は出来ないのだから。
それ故、杖が手元に無い不安感は大きい。そしてそれが解消されたルイズの喜びようといったら無かった。
「ねえ、本当にこれ私がもらっちゃっていいの!?」
「かまわん」
即答する巨漢に、ルイズは満面の笑みになる。
「ありがとう!」
覚悟はそれを微笑ましい顔で見ていた。
彼女がこんなに嬉しそうにしているのを見るのは初めてだ。
自分はこの笑顔を守る為に戦っているのだ。そう実感出来る、そんなルイズの笑みであった。
「これさえあれば、私だって活躍出来るわよ! カクゴだけに良い格好させないんだから!」
目を細めてそれを見ている覚悟。
「それは頼もしい。確か魔法うんぬんと言っていたが、それを使えば魔法が使えたりするのか?」
覚悟の言葉に、ルイズの表情が凍りついた。
「え? ああ、うん、そうね。ま、魔法はもちろん使えるわよ。なんたって私は貴族なんですから」
ルイズの表情の変化に覚悟は気付かない。
「なるほど、ルイズさんは魔法使いなのか。それで、その魔法というのはどんな事が出来るのだ? 一度見てみたいものだ」
どんどん窮地に追い込まれていくルイズ。
『あからさまに嫌がってるのがわかんないのこのバカクゴ! 本当に空気読まない人ね貴方は!』
助けを求めるように巨漢の方を向く。
「ねえ、貴方は魔法なんて別に見たくないわよね?」
巨漢は、まるで地を這う害虫か何かを見るような見下した目で、ルイズを見ていた。
沸点の低いルイズにこれに耐えろというのは無理な話であった。
「いっ、いいわよ! 見せてあげようじゃない! 私の魔法見て腰抜かしたって知らないんだからね!」
流石に怪我人である覚悟を巻き込んでは悪いと思い、少し離れた場所に立つルイズ。
「い、いくわよっ!」
静かに呪文を唱え始める。
それが中々に堂に入った唱え方だったので、覚悟も巨漢もそんなルイズの姿に見入ってしまう。
ルイズの前方に光が集まる。
そして、爆発した。
「おおっ!」
思わず声をあげる覚悟。
巨漢もほう、と息を漏らす。
そして爆煙に咳き込むルイズ。髪は爆風でぼさぼさである。
「も、もう一回よ! 今のはキュルケの杖だから失敗したのよ! 次は絶対うまくいくんだから!」
再度詠唱に入るルイズ。
巨漢は覚悟に聞いた。
「見たか?」
「見た。いや、見えなかったと言うべきか。何も無い空間に突然爆発が発生した」
「爆薬も火も無い。不可思議な事よ」
今度はより集中していたせいか、少しだけさっきより大きな爆発が起きた。
ルイズは乱れた髪を直す事すらせずにその場に座り込んでしまう。
大見得をきっただけに、二度の失敗は流石に恥ずかしいようだ。
覚悟はそんなルイズに拍手を送った。
「お見事。天晴れな魔法なり」
ルイズは覚悟の言葉にきょとんとした顔になる。
「え?」
「二度も見せてもらいながら、私にはどうやったのか見当もつかなかった。何も無い場所に爆発を起こす奇跡、いやお見事であった」
驚いて巨漢の方を見ると、彼もさっきの見下すような視線はしていなかった。
「そ、そう? 私そんなに凄かった?」
「もちろん。この覚悟、感服しました」
覚悟の馬鹿丁寧な賛辞に、ルイズは少しだけ自信を取り戻した。
「あ、ありがとう。そっか、二人共魔法を見た事が無いんだ」
少し照れながらそう言うルイズを見て、覚悟は彼女がまた気分良くなったと思い、安心する。
「しかしルイズさん、一つ気になる事があるのだが」
「ん? 何?」
「魔法が凄いのはわかったが、爆発の中心に居てルイズさんは痛くないのか?」
「痛いに決まってるでしょバカ!!」
もう何度目になるか、またまた機嫌の悪くなったルイズを他所に覚悟は巨漢の男と別れを告げる。
巨漢は最後に妙な事を訊ねた。
天に輝く北斗七星の脇に星は見えるかと。
覚悟もルイズもそんな星は見えないと言うと、彼はそれ以上何も言わずに去っていった。
一緒に行動しよう、そう声をかけられない雰囲気が彼にはあったのだ。
一目見た時からわかった、彼は生粋の武人であり、数多の戦場を戦い抜いた猛者であると。
それ故、極度の馴れ合いは彼の好む所ではないと考えたのだ。
しかし、覚悟は彼がルイズに笑顔をもたらした事を忘れるつもりは無い。
いずれ彼に助けが必要な時が来たのなら、全力で力になろう。
そう、心に決めたのだった。
【H-3 西部 林 1日目 早朝】
【葉隠覚悟@覚悟のススメ】
[状態]:全身に重度の火傷 胴体部分に銃撃による重度のダメージ 全身に打撲(どれも致命傷ではない) 強い決意
[装備]:滝のライダースーツ@仮面ライダーSPRITS
[道具]:ハルコンネン(爆裂鉄鋼焼夷弾、残弾5発、劣化ウラン弾、残弾6発)@HELLSING
[思考]
基本:牙無き人の剣となる。 この戦いの首謀者を必ず倒す。
1:病院に向かいルイズの言うとおり治療を受ける。
2:ルイズを守り、スギムラを弔う。
3:いずれ巨漢の男(ラオウ)の力になりたい
【ルイズ@ゼロの使い魔】
[状態]:右足に銃創 中程度の疲労 両手に軽度の痺れ 強い決意
[装備]:折れた軍刀
[道具]:支給品一式×3 超光戦士シャンゼリオン DVDBOX@ハヤテのごとく? キュルケの杖
[思考]
基本:スギムラの正義を継ぎ、多くの人を助け首謀者を倒す。
1:病院に向かいカクゴを治療する。
2:スギムラを弔う
3:才人と合流
【ラオウ@北斗の拳】
{状態}健康
{装備}無し
{道具}支給品一式
{思考・状況}
1:ケンシロウ、勇次郎と決着をつけたい
2:坂田銀時に対するわずかな執着心
3:強敵を倒しながら優勝を目指す
4:先ほどの短髪の男(覚悟)が万全の状態になれば戦いたい
以上です。支援ありがとうございました
投下乙!
だが思うに、ラオウもコーラぐらいは知ってるんじゃないか。
世界が核の炎に包まれる前から生きてるんだし
投下乙!
覚悟とルイズのコンビが和む。
ラオウもいい感じだった。GJ!
したらばの方に投下しました。
キャラの口調、文章力、誤字脱字、キャラの名前間違い、
その他の指摘などがあったらお願いします。
>>401 投下乙!
……個人的な感想としては鷲巣が強すぎる気もしました
いくらキング・クリムゾンでも一秒でこれだけやられると大半が即死しそう。
それにケンシロウが秘孔を突いたのに死なないのも……
秘孔を突いたら突いた本人が死んでも死ぬはずなのですが……
>>397 投下乙!
ラオウ様が出る話でほのぼのするとは思わなかったです。
>>402 一行目は…「これがバトロワと言うものだ」
二行目は…なぜか1秒が異常に長いジョジョ補正
三行目は…鷲巣強運補正、能力制限
じゃあ…駄目ですかね…?
>>403 自分ばっかり感想書くとだめな気もしますが……
秘孔はさすがに……鷲巣の強運補正といってもあまりに無茶な強運補正つけると
リレーする際に扱いに困る気がして……
一秒が長いのは分かりますが、あれはDIOとか戦闘経験者にとってで兵役経験があるといっても
既に狂いかかっている老人にはさすがにオーバースペックすぎる気がして。
内容自体は面白かったですが、鷲巣に関しては制限を考慮しても無茶がすぎると私は思いました。
もちろん自分ひとりの意見ですし、文章自体はとてもよかったとおもいました。
「死神の鎌から逃れられなかった」のなら、普通は死んだってことにならないかな?
秘孔が効かなかったのは、俺もどうかと思う。
カズマに効いていたのに、鷲巣に効かない理由がわからない。
幸運補正とはいえ、秘孔を突かれて死なないのは…
あと1秒が長いってのは、戦闘慣れした承太郎やDIOだから納得できるのであって、鷲巣があんなに冷静に対処出来るかなあ。
まぁアイツなら何回か使えば、慣れそうな気もするけど
話自体は面白かった
ケンシロウが終始かっこよかったし、鷲巣がすごくヤツらしかった
>>396 な、和んだ……w
ラオウが出てくる話で和めるなんて思わなかったからすげえ意外だった。
というかサンドイッチ食ってるラオウを想像しただけで吹いたw
まことにもってGJ! であります。
ワロタww
ラオウが面白すぎるw
>>399でも言われてるが、コーラを知らないあたりに違和感を感じる。
というわけでここは代わりに最近ペプシが売り出したクソまずいきゅうり味のコーラを…
ん?誰か来たようだ。
>>404-406 >>毒吐きスレ
ご意見どうもです。
よろしければ修正版をいずれいしたらばに投下いたします。
文章力に関しては…善処します。
でも、まぁ北斗神拳の世界は平和な時にもフドウがあんな事してたし、
南斗十人組手とかの絵を見ても知らなくても無理がない気もする、
あの世界じゃ、ジュウザ、アイン、バットくらいしか知ってなくても
違和感は無いww
>>397 乙です
けど
支給品もったいないなー
支給品一品10人目か
>>411 コカコーラも支給品だったんじゃないのか?
基本支給品の飲み物がコーラだったら炭酸嫌いキャラが困るだろう。
コーラはジョセフの波紋用コーラに違いない
炭酸を抜いたコーラはエネルギーの吸収率が高いから以外と体力回復には良いかもしれん
>>409 毒吐きで修正意見のまとめが出たようです。
?秘孔を突かれたら最後、ケンシロウをどうしようと効果は発動する。
だからこの場合、ケンシロウを殺しても鷲巣が爆発して相打ちにならなければおかしい。
色々余計な意見をとっぱらってみると、欠点はこれだけな気がする。
ケンシロウの肉体的強度についての疑問があったが、原作で普通にナイフとかで流血したりしてる。
北斗神拳奥義とかで一時的に強度をアップしてるだけで、気を抜いたらそれほどでもないんじゃなかろうか。
書き手さんが相打ち以外の結末にするなら大幅な変更が必要だけど、そうでないならそこだけ変えればいいと思う。
今のところは書き手さんに、こうすれば勝てるとかそんなことを色々言っても意味はないだろう。
作品が投下されてからそこに矛盾点があれば指摘すればいい。
と、言う感じなようです。文章力云々は気にしない方が……アレが駄目なら俺も駄目じゃん
と書き手の一人として言ってみる。修正頑張って下さい。
キング・クリムゾンに対するケンシロウの顎への攻撃による鷲巣のダメージが少なすぎる点も大きいと思うが。
>能力制限ゆえ流石に全てのダメージは伝達しなかったが
これ制限じゃなくて、短所を緩和してるだけだぞ。
スタンドに対するダメージ還元率ほぼ100%は減らせない気がする。
417 :
sage:07/06/19 03:20 ID:xk50kswE
ショットガンではケンシロウは死にません。
418 :
↑:07/06/19 03:28 ID:DWHaDtuA
ゲーム版北斗の拳やりすぎだよん
ところでコーラウマーの話は通しでおkかね?
俺は
>>410の意見で通しに一票。
「そんな軟弱な砂糖水など、この拳王が知る必要など無し!!」
これで良くないですか?
>>420 それでいくか。
確かにコーラ飲んでるラオウなんて想像できねーしww
でも、旨そうに飲んでるから、知ってたらはまってそう
やっぱ知らなかったでいいと思う
あーすいませんけど修正をもう少し待っててください…
明後日までには投下できるように頑張りますんで
>>423 了解しました。
まぁ焦らずにじっくりと。wktkして待ってます
花山、勇次郎、津村を書き上げましたが
本スレ投下前に一時投下に投下したほうがいいですか?
一時投下でヨロ
どうせNGだから。
一時投下スレに投下しました。
修正などありましたらご意見お願いします。
>>427 誤字がいくつかあるのが目立ちます。
あとカギカッコの閉じがなかったり。
その辺を修正すれば大丈夫だと思います。
あと花山の持ち物がどうなったかも明記しておいて。
ストーリー自体は熱くてよかった!
花山の漢立ちに燃えたぜ!
GJ。
これからも頑張ってください。
>>427 トリ変えたほうがいいぞ。
たとえSSが問題無かったとしても、今までおまえがやってきた事が問題だから
通るものも通らなくなるぞ。
>>429 つまり、トリさえ変えれば通していただけるのでしょうか?
別に誤字とかが多いだけで内容は悪くないんだから通しでもいいと思うのは自分だけか?
>>427の前歴に問題があったとしても作品は悪くないんだしさ。寧ろ自分は侠客立ちのシーンとか熱くて好きだったがな。
>>432 いや、勉強の事は知ってるけどさ。勉強だからって内容的に悪くはない今回の作品を消すのは惜しいんじゃないかなって。
まぁ、反面、今までやってきた事からしてみりゃしょうがないって気持ちもあるんだけどさ
話は変わりますが◆VACHiMDUA6氏の「アンデルセンは二度死ぬ!! 仮面ライダー最後の日!! 俺の名は」に
矛盾を発見しました。
「出動!バルスカ神父」でアンデルセンが小五郎のディパックを拾ったはずですが、
「アンデルセンは二度死ぬ!! 仮面ライダー最後の日!! 俺の名は」ではディパックが一つになってます。
まとめた描写がどこにも無かったので忘れていると思われます。
この矛盾を報告します。
失礼します。
今回の件、意見が分かれているようですので、皆様の意見をまとめて自分に伝えて欲しいと思います。
今回、自分の意見は伏せさせてもらいます。
もし、意見が分かれたとき、自分の発言で片方に傾くとあっては不公平だと思っての処置であります。
それでは、意見がまとまりましたら意見をお伝えください。
必要でしたら、したらばの方にも議論用のスレを立てたいと思います。
それでは、また。
>>436 乙
議論用のスレというか、毒吐きみたいなのというか……
なんか気軽に雑談できるのが欲しいです。
おつ
>>440 ほっほう、遂にここにも来たですか
私はこういうの好きですから、みなさんの意見が好意的な物であれば是非にと思います
そして、服部平次、タバサ投下します
タバサが走り、服部平次がその後を追う。
そんな図式はほんの一分程で、すぐに平次がタバサを追い抜く。
身長というか、コンパスの差であろう。
出来れば二手に分かれて追いかけたい平次であったが、まさかタバサのような少女を一人にする事も出来ない。
そんなこんなで二人で走り続けて十分程度。
二人は荒くなった息を、並んで座って整えていた。
「まいったな、案外逃げ足速いであの女」
デイバックの中から取り出したペットボトルのお茶を飲みながら、平次はそうぼやく。
タバサは平次のペースに合わせて走っていたせいか、流石にまだ呼吸が整わない。
平次はそんなタバサにペットボトルを差し出す。
「飲むか?」
タバサは首を横に振る。
平次は肩をすくめるとタバサの呼吸が整うのを待った。
既に女を見失ってからかなりの時間が経っている。平次は彼女を追いかけるのはとうに諦めていた。
地図を取り出して今後の方針を考える。
そして隣に座るタバサの呼吸が落ち着く頃には、とりあえずの行動指針のようなものは立っていた。
「タバサ、俺らの今後の行動なんやけどな。自分、何か考えとかあるか?」
「……キュルケを捜す」
「なんや知り合いおるんか?」
コクンと頷く。
「さよか、俺にも知り合いおってな。江戸川コナン、灰原哀、毛利小五郎の三人や。無条件に信用出来る連中やからなるたけ早めに合流したい所やな」
タバサは少し考えた後、付け加える。
「サイト、ルイズの二人も……信用出来ると、思う」
「8/60か、残りの52人がどないな連中か次第やな。なあタバサ、俺なりに現状を整理してみたんやけど聞いてくれるか?」
タバサが頷くと、平次は言葉を選びながら話し始めた。
「まずや、あの爺さんの話やと、俺達は殺し合いをする為にここに集められたって事らしいけど、実はそこに大した強制力はあらへん」
無表情のタバサ、驚きのリアクションを期待していた平次は少しアテが外れたが、話を続ける。
「首輪のせいで俺ら逃げられへんようになってる、多分この地図の外に出たらアカンって事やろうけど、それ以外やとあの爺さんの意思次第で爆発するってだけや。そこに殺し合いをしなければならない必然性は少ない」
やはり無表情のタバサ。平次は彼女が既にそれを考えていたのか、それとも単にそういう性質なのか判断しかねた。
「もし本気で殺し合いさせる気やったら、俺なら時間制限付ける。更に会場をこないに広くとったりせえへんわ」
相変わらず無表情だが、平次の話には興味を持ってくれたのか、平次の方を見て話しに聞き入っているタバサ。
「そこで問題になるのが、爺さんが何処まで本気で俺らに殺し合いをさせる気なのか? そもそも爺さんの目的は何なのかや。タバサはどう思う?」
既にその事は考えてあったのか、タバサはすぐに答えた。
「殺し合いさせる事を目的とした場合、何かの試験的な意味合いがあるか、もしくはあの老人の判断基準による刑罰か、闘技場に類する娯楽の一種か。ただ……」
「ただ?」
「ヘイジも言っていたみたいに、私達をここへと連れてきたやり方とその能力から考えるに、本気で殺し合いをさせるには私達をここに放り出してからのやり方が稚拙すぎる」
平次はタバサの発言を愉快そうに聞いている。
「だから、あの老人は私達に殺し合いをさせるつもりというよりは、ここに閉じ込める事が目的である。と考える方が妥当」
そこでタバサは平次の様子を見る為、言葉を止める。
平次はとても楽しそうにタバサを見ていた。
「うん、よう考えてるな。70点って所や。残り30点埋めてみるか?」
人によっては癇に障る言い方かもしれないのだが、タバサは素直に頷いた。
「閉じ込める事が目的で、陽動の意味で殺し合いと口にしたのなら、陽動が必要な程度には私達がここを脱出する可能性が残っているという事。だけど、陽動をするのに『殺し合いをしろ』というのは不自然」
出会った当初はただひたすらに無口なだけと思っていたのだが、どうやらタバサは必要があればきちっと言う事は言ってくれるらしい。
それが少し新鮮で、平次は促すような口調を続けた。
「だとしたら?」
「推測の域を出ないけど、あの老人の目的はやはり殺し合いをさせる事で、何か別の殺し合いをさせる手段を持っているか、もしくは参加者の中に人殺し自体を目的としている人間を入れているのかもしれない」
平次は考え深げに頬に手をやる。
「その辺を踏まえた上で、今俺らがやるべき事は情報収集と殺意を持った人間から逃れる手段の確保やと思う」
小さく頷くタバサ。
「で、や。俺さっき走ってる時おもろいもん見つけたんやけど、一緒に行かへんか?」
平次はガラクタを山と積み上げ、油まみれになりながら作業をしている。
その横で『ネクロノミコン』に読みふけるタバサ。現在65ページ目である。
「タバサ、そこのレンチ取ってくれへん?」
本を開いたままレンチを手に取り平次に渡す。
どうやら道具の名前は予め説明してあり、要求した物をすぐに手渡す役目をタバサは仰せつかっているらしい。
「タバサ、一番大きいドライバーや」
やはり無言でドライバーを渡すタバサ。良く見ると本は右手のみで持っており、左手が汚れても本が読めるようにしている。
「タバサ、左手を開いて肩の高さまで上げてや」
本を読みながら指示通りにすると、平次はその手を軽く叩く。
びっくりしたタバサが本から目を離すと、平次は満面の笑みであった。
「完成や! CB1000平次スペシャルやで!」
バイク屋を発見した平次は、移動用の足を確保しようと中に忍び込んだのだが、生憎完成品のバイクは全て撤去されていた。
だが、メインフレームを含む幾つかのパーツは手付かずで置いてあったので、自力で組み上げにかかったのだ。
元々ここはパーツショップであり、途中まで組んである物が放置されてあった事も幸いした。
タバサは平次から説明を聞いていたものの、現物のバイクを見るのはもちろん初めてである。
「そしたら、タバサにはコレや」
ハーフメット型のヘルメットをタバサの頭に被せる平次。
自分も同じくハーフメットを手に取り、実際に着けてみせると、タバサもそれに倣ってヘルメットを固定する。
「バイク見た事無いいうんは意外やったけど、実際乗ってみればこれ使う利点も理解出来るで」
平次がバイクに跨り、タバサは言われるままに後ろに座って平次の腰に手を回す。
平次が何やら操作すると、バイクは信じられない轟音を撒き散らす。
これでは無闇に敵を集めるだけではないのか? と考えたのも束の間、バイクに付いた二つのタイヤが自分で回り始め、それに乗っていた自分は大きく後ろに引っ張られる。
言われた通り腰に手を回していなかったら、多分落っこちていただろう。
バイクは少しづつ速度を上げて行き、タバサの横を通り過ぎる風もその強さを増していく。
「どや? 恐ないか?」
バイクを操作しながらなので平次は前を向いたままだ。
タバサはこの轟音と風の中で言葉が伝わるかどうか不安だったが、とりあえず口に出してみた。
「平気。何処行くの?」
「あそこにあった分だけやと燃料が足りん。地図にあったガソリンスタンド行って給油してくるわ」
幾つか良くわからない単語があったが、とりあえず平次に任せる事にした。
バイクがこれだけの速度を出し得る物ならば、探索と敵からの逃亡の双方を効率的に行える。
平次が自信満々であったのも頷けるというものだ。
タバサはそんな事を考えていたが、平次は不安なのか、もう一度聞いてきた。
「なあ、恐いんなら恐いて言うてもええで。速度落とすから」
速度だけで言うのなら、使い魔のシルフィードに乗っている時の方が速度は出ていると思う。
しかし、地上で早く移動するのは少し感覚が違う。
馬を全速で走らせたらこんな感じに近いが、それともまた違った爽快感がある。
「大丈夫。むしろ、この感じは心地良いから」
「そっか、それなら飛ばすで!」
そう答えた平次は少し嬉しそうであった。
この風を切る感覚を好んで味わおうという人間は、そう多く無いと思う。
速度は、危険と隣り合わせだから。
だからこそ平次は二度も問い返してきたのだろう。
そして、その感覚を好ましい物として共有出来る相手が居た事が嬉しいのだろう。
タバサはまだ平次を完全に信用してはいない。何せ彼の事をほとんど何も知らないのだから。
こうして一緒に行動してはいるが、二人の間には決してゼロにする事の出来ない距離が存在していると思う。
でも、たった今少しだけその距離が縮まった気がしたのも事実である。
それが良い事なのか、悪い事なのか、嬉しい事なのか、悲しむべき事なのかタバサには良くわからなかった。
【C-7 路上/1日目/早朝】
【服部平次@名探偵コナン】
[状態]:健康
[装備]:スーパー光線銃@スクライド、ハート様気絶用棍棒@北斗の拳 バイクCB1000(現地調達品)
[道具]:「ざわ……ざわ……」とかかれた紙@アカギ(裏面をメモ代わりにしている)、支給品一式
[思考・状況]
基本:江戸川コナンよりも早く首輪のトリックを解除する。
1:シェリスを発見し、真実を明らかにする
2:江戸川コナンとの合流
3:なし崩しだが、とりあえずタバサと行動を共にする
備考]
平次はシェリスの名前を知りません。
【タバサ@ゼロの使い魔】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:ネクロノミコン(67ページ読破)、液体窒素(一瓶、紙状態)、支給品一式
[思考・状況]
基本:元の世界に帰る。
1:なし崩しだが、とりあえず平次と行動を共にする
2:杖を入手する
3:キュルケとの合流。ルイズ、才人については保留
4:蒼髪ショートの女(シェリス)からマントとナイフを返してもらう
[備考]
杖をもっていないので、使える魔法はコモン・マジックのみです。攻撃魔法は使えません。
以上です。何か問題に気付いた方いらっしゃいましたら、忌憚無きご意見の方、よろしくお願いします
GJ!!
このロワに対する二人の考察が面白かったです。
バイクを組み立てる理由が、パーツを組み立てるとは盲点。
投下乙! 頭脳派コンビが動き出したね。
移動も早いし、これは期待が持てる。キュルケと合流もあるかも。
タバサの参戦時期っていつだろ? キュルケとズレあっても面白そう。
>>440 ラジオ来たよ! ぜひやって下さい!
設定変更乙!
そして銀時、刃牙のssを投下します。
朝日が上り始めた早い時間の繁華街。
本来なら一部から喧騒が、人のざわめきが、そういったものが聞こえてくるはずだがこの地ではそれはない。
人工的に作られた『人が人を殺す』ためだけの地では人の無駄な声など聞こえるはずも無い。
そのはずだった。
だが物事には必ず『例外』というものが存在する。
そう、この二人のように。
「なああんた、本当にここに居たのか?誰も居ないんだけど」
刃牙の声は大きいわけでも無く、小さいわけでもない。
全く何時も通りの大きさの声で銀時に問いかける。
「いや、さっきは確かに居たぜ。もう時間かなり経っちまったからどっかにでもいったんだろ」
刃牙の問いを銀時は軽くかわす。
事実銀時が出会ったのは林の方なので正反対のこちらには誰も居なくて当たり前なのだが。
「そうか……しょうがないな。……ところでさ、やっぱりあんたは俺と戦う気は……」
「くどい!俺はお前と戦う気は無い!!」
刃牙がまたしても自分との戦いを望むので、言い切る前に遮る。
語尾を強めて全力で否定する。
冗談じゃねえ。大体こんな筋肉バカと戦うなんてありえねーっての。
そう強く思う。
そしてその銀時の様子を見ては、さすがの刃牙も戦いを望めそうに無いと感じ諦めざるを得ない。
「……残念だな。……それであんたはどうする?」
「俺か?とりあえず仲間を探さねーとな。知ってる奴が三人居るから面倒な事にならねーうちに見つけねーと。お前はどうすんだ?」
「俺は……とりあえず電車で西のほうに行くよ。何となくだけど誰かが居る気がする」
それだけ言うと刃牙は背を向けてその場を去っていく。
「おお。じゃあな……っとちょっと待て。……この剣サンキュな。代わりに何かすきなの持ってくか?」
銀時は自分の支給品を思い出して刃牙を呼び止めた。
そして礼を言い、刃牙に向けて二つの紙を差し出した。
どうせ俺の使えそうな物じゃねえし、邪魔なだけだからな。
そういう意図もあってのことだった。
「どっちもピカピカの新品だぞ。なに遠慮すんな」
「いや……いいよ。俺は武器必要ない」
でも刃牙はその申し出は丁寧に断る。
その言葉に銀時もすぐに紙を引っ込める。
「分かった。じゃあな」
「ああ。機会があったら戦ってくれよ」
「……それだけは御免だ。さっさと行け!」
「はは。分かったよ」
銀時はやはり戦いというと口調が厳しくなる。
そしてそのお決まりの反応に少しだけ刃牙も笑みをこぼし、その場を去っていった。
「……武器か。この二つ別に武器じゃねえんだけどな」
銀時は刃牙が去って言ったのを見届け呟いた。
そして手の中にある、二つの紙を見つめる。
「それにしても、あるるかんって名前のからくり人形とか、ハーミット・パープルのDISCとか主催者ふざけてんのか?
まともな武器用意してくれってんだ。人形やDISCって、こんなんで戦えとか銀さん怒っちゃうよ。いやマジで、冗談抜きで」
愚痴をこぼすと、再び二つの紙はバッグの奥深くへと消える。
さてと。とりあえず南下して探してみるか。新八や神楽はさっさと見つけねーとな。ついでにヅラも。
はあ、一体どうしてこう、厄介ごとに巻き込まれるかね。ホントついてねーな。
思わずため息を漏らしながらも、刃牙から貰った剣を握り締めて、銀時は南へと歩を進める。
☆ ☆ ☆
駅のホームで電車が来るのを待ちながら刃牙は零へと話しかけた。
「結局あの人……なんだったんだろうな」
『さあな。だが覚悟も同じように反応したかも知れん。争いは極力避けるもの。覚悟もそういっていたからな』
「へえ、やっぱり親父とはまるで考え方が違うな」
『そうだな。さっきの男もきっと似た考えなのだろう。あの目を見れば分かる』
「確かにあの人の目、凄く光ってた。ふざけてたけど、何か違った」
傍目から見れば気持ち悪い独り言に見えたかもしれない。
でもこの場には刃牙と零しかいない。
二人の男の語らいは続く。
銀時と刃牙。
性格も境遇もまるで違う二人が同行したのはほんの一瞬。
だが、その一瞬が二人に何らかの強い影響を与えたのも事実。
それが今後の二人にどういう未来をもたらすのか、今は神のみぞ知る。
【E-2 南部 一日目 早朝】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]健康
[装備]蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン
[道具]支給品一式 ソードサムライX@武装錬金(攻撃に使う気はない)
あるるかん(紙状態)@からくりサーカス ハーミット・パープル(隠者の紫)のDISC(紙状態)@ジョジョの奇妙な冒険
[思考] 基本:このゲームをどうにかする
1:とりあえず南下してみる。
2:新八、神楽を捜す。ついでに桂も
3:ラオウには会いたくない
{備考}
零のことはよく分かっていません
あるるかんとハーミット・パープルのDISCについては説明書をほとんど読んでいません。また読む気もありません。
※ソードサムライX
エネルギーを使う攻撃を吸収し、攻撃に転用します
制限、効果の対象となる攻撃は任せますが、少なくとも「魔法」には効果アリです
【D-2 S3駅ホーム 一日目 早朝】
【範馬刃牙@グラップラー刃牙】
[状態]:健康
[装備]:強化外骨格「零」(カバン状態)@覚悟のススメ。
[道具]:支給品一式
[思考] 基本:親父を超える。
1:自分の勘に従い、強者を探す為にS6駅方面の電車に乗る。
2:覚悟を見つけ、勝負を挑む
3:強者と戦う。ただしゲームには乗らない
4:銀時と機会さえあれば戦いたいけど……(銀時の性格から実現は困難と思っている)
{備考}
地下トーナメント優勝直後。ただしトーナメント戦で受けた傷は治っている。
投下完了します。
感想やご意見お願いします。
GJ!!
銀さん運がいいなw
DIOを避けやがったw 逆に刃牙はピンチ?
当たり武器を支給されての銀さんの反応に笑いましたw いや、仕方ないんだけどw
ハーミットパープルはジョセフに渡って欲しいな。
銀さんwwww
なんという宝の持ち腐れ…
しっかし、支給品枠まだ大丈夫なのか?
このままいくとハヤテの武器とか銀さんの木刀が出せなくないか?
>>463残りっス
未確認支給品のまとめ
ケンシロウ(1〜3)本人確認済み
ヒナギクのディパック(1〜3)H-4林放置
独歩(1〜2)本人確認済み
劉邦(1〜3)本人未確認
ブラボー(1〜2)本人未確認
吉良(1〜2)本人済
村雨(1〜2)本人済
散(1〜2)本人済
美形のディパック(0〜1)現在地不明、ボロボロの可能性有、E-5の周囲の可能性有り
フェイスレス(0〜2)本人確認済み
承太郎(0〜2)本人確認済み、核鉄の可能性小
ナギ(0〜2)本人確認済み、核鉄の可能性小
まだ意外とあるな
間違えた
吉良は未確認だ!
うわっまたミスってた
吉良は1〜3個だ
できればサイクロンとヘルダイバーもほしいな
言葉が足りませんでした。
>>450はあくまで、今回のNGとアク禁について話し合う場です。
今後自分の協力が必要な場合のみ、お使いください。
毒吐きは今使っているところが信用できないなら、誤爆スレがあるしたらばに頼んで作ってもらうのがいいと思います。
あそこはギャルゲとライダーの毒吐きがある場所ですし。
>>468 早い対処乙!!
とりあえず自分は現状維持でいいと思う。(毒吐きの管理なら信頼無い人でも出来るだろと思う)
それと放送までに動かすのが必須なのは
ケンシロウと鷲巣(死闘間近)と勇次郎と斗貴子と花山(対戦中)のみでオケ?
>>469 二人はスカーフェイス対勇次郎は別に放送後でも特に問題なくない?放送またぎで戦闘中って事で
まぁケンシロウ対鷲巣は何よりも書き手さんからの返事が欲しいとこだが
>>423 で自己申告した期限も越えてるから、さすがに返事は必要と思うのだが。
どうしたんだろ一体?
とりあえずこの間に禁止エリアでも決める?
かなり遅れてしまいましたが、したらばの方に修正版を投下いたします。
投下しました…
大変遅れて、そして途中で切れてしまって申し訳ありません…
ほとんど別作品になるまでの修正乙!
誰か死ぬだろうと覚悟していた分、今回の展開は逆に意表を突かれたや。
乙です!
なかなか面白かったです。
476 :
Classical名無しさん:07/06/23 20:04 ID:04JO0KL.
ハヤテ「3日で落とせといったであろう。何を手こずっておる。連れて行け」
SP「どうか、どうか命だけはー」
ハヤテの☆ごとく ハヤテいじめ〜黄門の子孫とメイドと捨て駒と
ハヤテ「すべてはわれの計算どおり。狭い練馬区でこまを自在に動かせばいい。もはや貴様らは逃げ道はない。いか
なる手段を用いても構わん。奴を消せ」
光成「お前のやり方はわからねえ」
ハヤテ「馴れ合いをよしとするお前に何がわかる」
光成「さびしい奴だ」
ハヤテ「うるさい黙れ。われは貴様とは違う。我を理解できるものはこの世に我だけでよい」
光成「寂しい奴だ」
ハヤテ「うるさいうるさいうるさい黙れ!」
光成「寂しい奴だ。さびしい奴だ。さびしい奴だ。さびしい奴だ。さびしい奴だ」
ハヤテ「貴様、我を愚弄する気か?」
マリア「これは、さびしいお方。一人ぼっちとは」
ハヤテ「うるさい黙れ!」
マリア「せっかく恋人になれると思ったのですが」
ハヤテ「ゲスが」
765 :名無しさん:2007/06/23(土) 15:41:50 ID:t0UrJSDc
乙。
しかし、もう少し推敲してほしいと思った。これから書くことは、今後も書き続けてくれると期待してのことだから
別にたたきではないと思っていただきたい。
[1]
前後の文脈を読まないでも、すぐに間違いだとわかる文章は直してもらいたい。
例を挙げれば、次のような文章。
・太陽はその姿を徐々に現してきているものの、
光を家々に遮断される市街地では未だに街灯の光が頼もしく思えるほど暗い。
「光」という単語が指す意味が太陽の光と街頭の光の二種類あるために紛らわしい。
・そんな南東の市街地F−6で、一人の死神が北を目指し、
そしてその背後で殺人鬼がその死神の背中を見つめながら少しずつその距離をつめていた。
「その」という指示語をひとつの文の中で複数使うのはやめた方がわかりやすい。
478 :
Classical名無しさん:07/06/23 20:08 ID:04JO0KL.
ハヤテ「貴様との馴れ合いなど」
光成「いやでも思い出させてやるぜ。さびしい奴だ」
マリア「さびしいお方」
光成「さびしい奴だ」
マリア「一人ぼっちとは」
ハヤテ「それで我を惑わすつもりか」
光成「さびしい奴だ」
マリア「怖いお方ですね」
光成「さびしい奴だ」
SP「ハ、ハヤテが」
ハヤテ「言わせておけばいい気になりおって」
光成「寂しい奴だ」
マリア「さびしいお方」
光成「さびしい奴だ」
マリア「さびしいお方」
ハヤテ「まだ抵抗をやめぬというのか」
光成「さびしい奴だ」
766 :名無しさん:2007/06/23(土) 15:42:25 ID:t0UrJSDc
・何処にでも居るような中学生が大量生産されるナイフにっ……!!)
これは単純に意味不明。
・ただ今引き金を引けばケンシロウを殺していた…自分はいつでもケンシロウを殺せる、
強靭な肉体を持つケンシロウを殺せる状況であると優越感を持ちたかっただけである。
少し長い文章なので、区切りが不明。
>ただ、今引き金を引けばケンシロウを殺していた。
>ただ今、引き金を引けばケンシロウを殺していた。
なのかが文章だけではわからない。意味も考えるとわかるけどね。
・(キキキ…ケンシロウとやら…貴様がどれほどの期間と努力でそれほどの実力を手に入れたかは知らんが…ク、ククク…
クク…キキキ…わしは何の苦労も無く貴様を破滅させる能力を持っておるのだっ…!)
「ほど」という表現が被るので、
>貴様がどれ程の期間と努力で、その実力を(略)
とした方がいい。
シンクロしてるw
以下、文章に関して言えば切がなくなりそうなぐらい……
一言で言えば、もう少し推敲してほしいということ。
繰り返すけど、今後も書いてくれそうな人だから勉強とは違って文章に突っ込みを入れてみた。
少しずつでもレベルが上がっていけばいいと思う。
767 :名無しさん:2007/06/23(土) 15:43:31 ID:t0UrJSDc
[2]
作中で触れられていないことは、常識の範囲で考えてほしい。
もちろん、これは完全に揚げ足取りだから無視してもいいんだが、どうしても気になったのが次の文章。
>目は悪い方では無いがそんな事は関係無く、
年齢を考えれば、誰だって老眼になってると思うんだが
目が悪くないってのは、一体どうしてそう思ったのかな?
以上。二つのことでした
482 :
Classical名無しさん:07/06/23 20:11 ID:04JO0KL.
マリア「さびしいお方」
光成「さびしい奴だ」
マリア「さびしいお方」
ハヤテ「もうよい」
マリア「どうしました?端正な顔が引きつってますよ」
ハヤテ「所詮は我もコマのひとつ。ふ、ふふふふふふふふ」
CAST
毛利元就:綾崎颯
長曾我部元親:主催者
明智光秀:じゅうななさい
ちくしょぉぉぉぉ!家族に牛角に連行されてラジオに間に合いそうにneeeeee!
>>483 馬鹿者。貴様はまず御家族に「ご馳走様でした」と礼を述べなさい。
俺はラジオ聞くけどなーw うひょーーwww
感電氏、お疲れ!
さっそくそっちへいきます。
ところで放送後の予約はいつごろから?
今日の0時か明日の0時が嬉しい。
朝や昼だと寝てるか外出中で参加できない。(プロット一週間以上練ってるから絶対に押さえたいパート有り)
さて、ラジオも終わったし放送について話し合うか?
とりあえず斗貴子さん勇次郎、かおるをどうにかする
それが問題だ
ラジオに出た放送中にバトらせるか?
どっちにしても内容は変わらんよな。
・ 問題を先送りするデメリットを嫌うか。
・ 放送を先取りできるメリットを取るか。
とりあえず放送か勇次郎パートを書きたいって人がいれば、予約スレに書き込んでもらえば。
どっちの予約が早いかで対処すればヨロシ。
どちらにしろまず俺らがやるべきは禁止エリアを決める事だ。
放送関連はできれば今日中に決めたいよな休日だし。
個人的に禁止エリアは序盤だし施設のない端っこエリアがいいと思う。
禁止エリアの候補だしあうか?
俺はA-1,G-7,E-3がはじっこも真ん中も封鎖できていいかなと
思っているのだが
>・何処にでも居るような中学生が大量生産されるナイフにっ……!!)
>>これは単純に意味不明。
これは、ようはどんなに超人的に鍛えようが、その辺の中学生に、どこにでもあるナイフで刺されれば死んでしまう程度とでもいいたいのでは
>・(キキキ…ケンシロウとやら…貴様がどれほどの期間と努力でそれほどの実力を手に入れたかは知らんが…ク、ククク…クク…キキキ…わしは何の苦労も無く貴様を破滅させる能力を持っておるのだっ…!)
>>「ほど」という表現が被るので、
>貴様がどれ程の期間と努力で、その実力を(略)
とした方がいい。
でも原作の鷲巣もこんな感じだと思う、文として正しいよりか原作に忠実か
が大事だと思う
>・太陽はその姿を徐々に現してきているものの、
光を家々に遮断される市街地では未だに街灯の光が頼もしく思えるほど暗い。
>>「光」という単語が指す意味が太陽の光と街頭の光の二種類あるために紛らわしい。
確かに紛らわしいけど、これを読んで、どっちなんだよ?と思うのはいないん
じゃない 光は二つかかれてるけど、逆に太陽の「光」、街頭の「光」とギリギリ
解釈できる範囲だと思う、まぁ陽光にしたほうがいいとは思うけど
>目は悪い方では無いがそんな事は関係無く、
>>年齢を考えれば、誰だって老眼になってると思うんだが
目が悪くないってのは、一体どうしてそう思ったのかな?
別に2・0を誇るとか言ってるわけじゃない、年の割にはって事かもしれないし
行間を読んでみては? 全部、説明を加えていたらダラダラと長いだけの
駄文になる可能性が高いと思う、それに老眼は遠距離のが見やすいですよ
日本の黒幕ともいえる金持ちがメガネしてないんだし、目はいいのでは?
むしろ、自分が気になったのは、ケンシロウは悪にあんなに甘くないのでは
というところ、攻撃食らう→背を向ける→ショットガン構える これって完全に
ジャギ死亡時と同じ展開だし、ケンシロウは子悪党に関してはまったく改心
なんてないと思う人だから、背中向けるときは、相手が絶対に不意打ち狙ってる
と信じて、自爆をさせる男だよね?
連投、すんません
>>494-495 日本語でおk
禁止エリアか。
地下鉄の路線上を禁止エリアにして封鎖し、相対的に地下鉄の利用価値を高めるとかはどうだろう
最初の最初だから無難にどのキャラにも影響皆無の隅っこがいいな。
A-3とF-1とH-7を提案したい。
流れ切って申し訳ありません。失礼します。
自分が運営するしたらばにおいて、◆drwetRDQqY氏を、荒らしである過去があったため、アク禁をしました。
SSの方も、NGの意見が強いですが、そちらのほうは皆さんにお任せします。
それでは、また何かありましたら、お伝えください。
>>498 SSのNGの件についての議論は毒吐きでやったほうがいいのかね。
ちょいと確認。
鷲巣とケンシロウはあれで確定?
放送前にこれは確認したい
本来、ケンシロウはあの手の悪党はさくっとぶっ殺す人ではあるが
シルバースキンと壁ではなく窓ガラスにつっこんだ鷲巣の幸運が彼を救ったとでも考えればおけかな
細かい文章に関して色々あるかもしらんが、俺はあの改訂版を通す事に一票を投じる
きっと、彼の次の作品では、より成長した姿を俺達に見せてくれる事でしょう
本スレに投下されれば、確定でいいと思う。
禁止エリアの候補は俺も隅からと、変電所を目指す桐山の行動方針を変える為
A-8とH-1とB-1を提案したい。
>>503 施設封鎖はやめたほうがいい。
あとで展開の自由度を残す意味でも変電所封鎖は勿体無い。
否定だけじゃ難だから自分の意見。
A−3とH−1とH−7がいい。
施設と施設への移動手段も極力影響を与えないように考えてみた。
第一回放送案を書いてみたので、したらばの一時投下スレに投下してもいいですか?
OK
第一回放送案をしたらばに投下しました。
指摘点があればよろしくお願いします。
乙。24時間ルールはやっぱりあった方がいいっすよね。
徳川さんがノリノリなのは言わされてるからって事ですか?
511 :
509:07/06/25 22:11 ID:dGA5s2.Y
24時間ルールについて言及したのは、盗聴の事を匂わせる為です。
徳川にとってわざとなのか、うっかりなのかは決めていませんが。
後、どんな立場であれ徳川さんが放送するならノリノリだろうなとw
投下乙!
あとは禁止エリア確定次第、鷲巣ケンシロウが本投下されてから放送投下されたら予約開始か。
予約開始は夜がいいと思うけど、具体的にはどうする?今夜の0時にでも開始したいところだけど。
投下乙
予約開始は、流石に一日おきたい
投票は6/27の0時かな?
間違えた。投票じゃなくて予約だわ。ちょっと拡声器使ってくる。
ケンシロウと鷲巣のを本投下してもらわない限りは難しいかと。
あと禁止エリアをどうするか。
施設以外で端か隅でキャラの行動への影響皆無の場所でFA?
投下します
南東の市街地F−6で、一人の死神が北を目指し、
そして背後で殺人鬼がその死神の背中を見つめながら少しずつその距離をつめていた。
太陽はその姿を徐々に現してきているものの、辺りはまだ暗い。
(ククッ……ケンシロウと言ったな……)
鷲巣は思う。
(毎朝毎晩欠かさずの苦痛を伴う筋肉トレーニング……
味気の無いプロテインや食事……
毎日決まった生活習慣……
数多くの代償を支払い強靭な肉体を手に入れた一人の男がいるとして……)
追跡相手の実力を目の当たりにしながらも殺人鬼…
鷲巣巌はシルバースキンに隠れた口を大きく横に広げて黄ばんだ歯を見せるように下非た笑みを顔に出す。
敗北の可能性など微塵も考てはいない。
(そんな物が何になる? 何十年もかけて作ったそんな肉体でも……)
自然にショットガンを握る手が強くなっていく。
(しょせん一本のナイフ……、日々何万本と生産されている何の変哲の無い果物ナイフの一本でもあれば…
たとえ空洞のような人生を歩んできた中学生でも……)
そしてソレを肩に構え銃口をケンシロウへと向けてみる。
「………」
(その肉体はいとも簡単に崩れ去るっ……!)
だが引き金に指を掛けることは無く、鷲巣はそのままショットガンを腰に下ろした。
(クックック……ましてわしは今ナイフなど比では無い……言ってしまえば如何なる物も貫く矛っ……!
どのような攻撃も通さぬ盾っ……!)
まだケンシロウを撃つつもりは無い。
ただ、今引き金を引けばケンシロウを殺していた…自分はいつでもケンシロウを殺せるのだと、
そんな優越感を持ちたかっただけである。
(キキキ…ケンシロウとやら…貴様がどれほどの期間と努力で、その実力を手に入れたかは知らんが…ク、ククク…
クク…キキキ…わしは何の苦労も無く貴様を破滅させる能力を持っておるのだっ…!)
干からびた身体の何処にそんな水分があったのだと思うほど汗が湧き出てくる。
もはや笑いを堪えるのも精一杯だった。
(カッカッカッ……!クククククク……)
そしてただひたすら驕り昂る鷲巣は気づいていなかった。
「…………」
銃口をケンシロウに向けた時、ケンシロウが僅かだが反応を見せた事に…。
やがてケンシロウは一つの街灯の下で歩みを止めた。
(?? あ〜……?なんだ?)
怪訝に思うが一旦電信柱に身を隠して様子を探る。
「!っ」
途端、街灯が消え辺りが暗闇に包まれる。
再び灯った時すでにケンシロウの姿はそこには無かった。
鷲巣の顔から笑みが消え焦燥が走る。
一体何処へ、と思う間も無く
「一つ言っておく…」
鷲巣の背後から冷たい声が届き、表情に恐慌が追加された。
先ほどとは違う、冷たい汗が体中を走る。
振り返ると予想通り…
「俺は北へ向かうだけだ、関わるな」
自分が先ほどまで追っていた男の冷たい眼が頭一つ上から自分を見下ろしていた。
「き、貴様……何時の間にっ……!?」
「俺は暗殺の訓練を受けてきた…こんな程度わけは無い」
問いかけに特に感情を込める事も無くケンシロウは答える。
「それと…」
鷲巣が腰に構えるショットガン、ケンシロウは自分の頭部に突きつけられたソレを一瞥する。
「それを使うのは止めておけ。この距離ではそんな物何の役にも立たん」
「クッ……!」
(この小僧……!)
強がりでもハッタリでも無いのはすぐに分かった。
これまで数多くの若者の表情を観察してきた鷲巣にとってそれを読み取るのは容易い。
ケンシロウは本気で銃に勝てるつもりでいる。
事実、先ほど見せた力ならばそれが出来てもおかしくは無い。
(舐めおって……舐めおって……このクズッ!クズッ!クズが!!)
だが今更後に退けるハズが無い。
自分は王、神に選ばれたのだ。こんな努力でのし上がった程度の凡愚などに見下されてたまるものか、その思考だけが鷲巣を動かす。
「ほざ───」
鷲巣は引き金に掛けた指に力を入れた───途端、ケンシロウは手の甲でショットガンを押し退け、
照準をずらされた銃口から放たれた散弾は全てあらぬ方向へ飛んで行った。
「ぐっ……!」
銃口を捌かれ鷲巣の体も横に大きく崩れてしまう。
「あたぁ!」
体勢を崩したままの鷲巣にケンシロウは渾身の蹴りを放つ。
ケンシロウの足は見事に鷲巣の鳩尾に突き立つが…
「な…!?」
足の裏からは全く手ごたえを感じない。
自分の二倍は体重はある大男を新記録にしたケンシロウの蹴り…
それが自分より体格の小さい相手を後ずらせる事も出来なかった。
「なんだと!」
此処に来て初めてケンシロウの頬に汗が走る。
「クックック…」
北斗神拳伝承者の蹴りですらもシルバースキンは防ぎきってしまったのだ。
「はっ!」
そして鷲巣の体から伸びてくる『何か』を感じ取り、咄嗟に避けるが一瞬間に合わず肩当ごと肉を多少抉られてしまった。
「クックック、まだまだ…!」
間髪いれずに飛び交う二、三撃目を紙一重で右、左と避けるケンシロウ。
一旦距離を取ってみると鷲巣の体から物が飛んできたわけでは無いのが分かった。
「それは一体…!」
この世のものなのか…?
ケンシロウの目の前にソレは在った。
まるでプラスチックと木材を合わせたような不気味な質感、
毒々しいピンク色、全身に走る網目模様…
人間を模られてはいるものの、遠目で見たとしても人と見間違える事は無いだろう。
だが不気味に感じさせる要素はむしろ顔に集中していた。
フードのように体と同じ網目模様が走っており、
ガラス玉をめり込ませたような無機質な眼球、
額に飾りのようにつけられているもう一つの顔、
異常に小さい唇…そして耳鼻は無い。というより顔面に凹凸自体が殆ど無い。
たくましい体に反し、感情を感じさせる要素が全く無いのだ。
帝王っ…!
常に感情らしい感情を持たず、何者も平伏させる威圧を持るそれはまさに帝王と呼ぶに相応しい代物だった…。
「カッカッカッ……それを知った所でどうにもならんよケンシロウ君……」
背後から勝負を挑むつもりが、背後に回られ…
相手のペースに巻き込まれまくった鷲巣だが自分が優位に立ったと感じてペースを取り戻していた。
顔にもまた笑みが蘇っている。
だがケンシロウは多少の同様などすぐに抑え、肩に付いた血を指で掬い取り舐めてそれを唾のように吐き出した。
「言っておくが、俺は人形遊びは卒業している」
指をパキポキと刻みのいい音を鳴らす
「キキキ…言いたまえっ……」
脇をしめボクシングに近い構えを取るキング・クリムゾンを前に従えた鷲巣と意に介した様子も無いケンシロウ。
二人の距離は少しずつ、一歩進むごとに近づいて行き…そして
「キング・クリムゾン!!」
先手必勝と言わんばかりに、最初に仕掛けたのは鷲巣だった。
キング・クリムゾンのその拳が真っ直ぐケンシロウに向かってゆく。
破壊力、スピード、あらゆる点において超一流の拳…まともに喰らえばケンシロウですら危うい…が
「なっ…」
あっけなく勝負はついた。
キング・クリムゾンの腕が完全に伸びる前にケンシロウに手首を掴まれてしまったのだ。
いくらスタンドに破壊力があろうが、スピードが速かろうがそれを操る鷲巣は所詮格闘技に関しては素人であり、
攻撃は単調になり予備動作も大きくなる。
その程度の動きなどケンシロウにとっては見切る事は容易かった。
「うがあああ……!」
そのままキング・クリムゾンはケンシロウに手首を締め上げられそのダメージは鷲巣に伝達した。
いかにシルバースキンであってもスタンドからのダメージ伝達を防げるわけが無い。
鷲巣の持つ最強の矛は同時に諸刃の剣でもあったのだ。
「どうやら、この木偶の坊に対する痛みは貴様にも伝わるようだな」
言いながら締め上げる力を強める。
「この小僧っ…ぐっ……!」
残された手でケンシロウを攻撃しようとするがその拳もまたアッサリ捕らえられ同じように締め上げられる。
鷲巣の呻き声が大きくなる。
「言っておくが、そんな玩具では俺は殺せん。これ以上俺に関わらん事だ」
言うが早いか締め付けられていた両手首が開放される。
「失せろ」
捨てるように言い放ちケンシロウは踵を返した。
「くううっ……」
痛む手首を押さえながらも鷲巣は遠ざかっていくケンシロウを睨み付けた。
王である自分をものともせず、むしろ見下した態度を取るケンシロウ…その姿がここに連れて来られるまで戦っていた青年と重なった。
「失せろっ…だと……? わしに言ったのか?あ〜??」
再び立ち上がりショットガンをケンシロウに向ける。
「ふざけおってっ……!あの小僧っ……!」
先ほどより距離は遠くなったが外す事は無い。
むしろ近づきすぎたからこそあんな目にあったのだ。
「クックック…」
今度こそ確実に殺す。 確実に。
鷲巣は引き金を───引けないっ
「あっ……!!」
引き金に掛けたはずの指が動かない。
いや、全身が動かせない。
「どうやら口で言っても分からんようだな」
振り向いたケンシロウに視線を向けられただけで、単純な比喩で表すならば蛇に睨みつけられた蛙のように…
鷲巣は体を動かせなくなった。
恐怖っ……!!
アカギとの対決の時とはまた別の恐怖っ……!!
鷲巣がこれまでで一番恐れた相手であるアカギとの勝負……。
それはまだ麻雀での事であり、自分のツキを信じる事が出来た……。
だが今鷲巣は己の強運ですらも頼る事の出来ない相手を目の当たりにしている……。
この男には……今目の前にいる男にはキング・クリムゾン、シルバースキン、
そして己の強運……それら全て併せ持っても……死っ……!
それは揺るがないのでは無いかっ……
この時……ただ一人の男に睨みつけられた……それだけで……鷲巣の思考は全てそれで塗りつぶされた。
(このガキッ……なぜっ……なぜ王であるわしがっ……動けないんだっ……!あいつ以上の悪魔かっ……)
「違うな」
鷲巣の考えを見透かしたかのようにケンシロウが答える。
「俺は……」
「死神だ」
その一言でタガが外れたかのように引き金を引く。
だが散弾が放たれる時すでに鷲巣の腕はケンシロウによって掴まれていた。
「ふんっ!」
途端、鷲巣には何が起こったか分からなかった。
腕に物凄い力がかかり、同時に回りの風景が目の焦点速度を上回ってグチャグチャにかき乱れる。
それがケンシロウに振り回されているからだと気づいたのは、重力から自分の体が開放された時だった……
ケンシロウによって放り投げられた鷲巣の体は綺麗な放物線を描いて、窓ガラスを割り民家の中に放り込まれた。
◆ ◇ ◆
「ググッ……」
顔に鈍いようで鋭い痛みが走る。
割れた窓から入り込む太陽の光は瞼をかい潜って鷲巣の意識を引っ張り出した。
薄く開けた目にまず入ってきたのは白い床だった。
靄のかかった頭で床に手を付いて体を起こそうとするも、その床に手が届かない。
そして床は目の前にあるはず、なのに背中が何かに圧迫されている。
一瞬天井に貼り付けられたのかと思ったが勿論そんな訳が無い。
そこでようやく自分が床だと思っていた物が実は天井だったと気付いた。
あれ、さるさる引っかかった?
上体を起こしあたりを見渡す。
霞んだ視界に入ってきたのはベッド、勉強机、本棚……そして割れた窓に内側に散らばるガラス片…
最初は訳が分からなかった。
まるで夢から覚めた時のような、あるいは夢を見ているような錯覚に陥りかける。
(そうだっ……)
少しずつ思考がクリアになってくると同時にこれまでの事が頭に湧き上がってきた。
(わしはっ……あの男に投げ飛ばされ……!)
思い出すと同時に沸々とした怒りが湧いた。
ショットガンは───ある!
落ちてあったのを拾い上げ窓から身を乗り出し外を覗う。
予想していた通りすでにそこにケンシロウの姿は無い。
「くぅ〜…」
逃げられた……。
「クソッ……クソッ……あの小僧がっ……小僧がっ……!」
手始めに本棚に並べられていた本を幾つか掴み、部屋中に投げ飛ばす。
キング・クリムゾンで勉強机を破壊する。
蛍光灯を掴み窓から投げ飛ばす。
無事だった他の窓を叩き割る。
「クッ…くぅ〜!!」
しかし鷲巣の破壊行為はそこで終わる。
(グッ落ち着けっ……わしはまだ死んだわけでは無い……わしはあの状況でも生き延びたんだ……!!
わしは……ツイているんだ……!今ここで騒いでいたら周りの連中に位置を知らせてしまうような物……!
ここは耐えるんだ……!)
残っていた理性を総動員して自分を抑え付けた鷲巣は、そのまま玄関へと向かう。
ただ、殺すべき人物が一人増えた。
(あの小僧っ……必ずっ……殺すっ……必ずっ……)
時刻は間も無く放送に入ろうとしている…。
【F-6 民家 一日目 早朝】
【鷲巣巌@アカギ】
{状態}激しい怒り+やや疲労 顔に少しガラスの破片による切り傷
{装備}シルバースキン@武装錬金、ジャギのショットガン@北斗の拳、キング・クリムゾンのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
{道具}、支給品一式×2、ジャギのショットガンの予備弾24@北斗の拳、i-pod、泉こなたのスクール水着@らき☆すた
{思考・状況}
基本:殺し合いに乗る
1:優勝する
2:更に強力な武器を手に入れケンシロウだけは殺す
参戦時期:原作13巻終了後
[備考]
※キング・クリムゾンは1秒しか時間を飛ばせません。
時間を飛ばすと大きく体力を消耗する上、連続しては飛ばせません。
【F-5 路上 一日目 早朝】
【ケンシロウ@北斗の拳】
[状態]:カズマのシェルブリット一発分のダメージ有り(痩せ我慢は必要だが、行動制限は無い)
キング・クリムゾンにより肩に裂傷
[装備]:
[道具]:支給品一式、ランダムアイテム(1〜3、本人確認済み)
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない、乗った相手には容赦しない
1:ジャギ・アミバ・ラオウ・勇次郎他ゲームに乗った参加者を倒す
2:助けられる人はできるだけ助ける
3:乗ってない人間に独歩・ジャギ・アミバ・ラオウ・勇次郎の情報を伝える。北に向けて移動中
[備考]
※参戦時期はラオウとの最終戦後です。
以上です。
名前が途中で消えてしまった…orz
532 :
Classical名無しさん:07/06/26 14:11 ID:Nt..yngU
後は放送か
533 :
Classical名無しさん:07/06/26 14:12 ID:r9GGfYK2
とりあえず毒吐きから拾ってきた禁止エリア候補の抜粋
A-3、E-1、F-1、H-1、H-2、H-6、H-7
以上が各キャラの行動に影響を与えない施設以外の端となっていた。
この7つから選ぶのが一番無難?
>>534 適度にバラけさせるためには、同じ列のエリアがかぶるのは避けた方がいいな。
・A-3(確定)
・E-1,F-1(どちらか)
・H-2,H-6,H-7(どれか。H-1はどうやっても上と被るので除外)
以上3枠でどうだろう。後はもう適当でいい気もするが
禁止エリアと脱落者を書き加えた放送案を、一時投下スレに投下してきました。
問題がありましたら、指摘お願いします。
>>536 GJ!
特に問題は無いと思う。
今日中に本投下してもらえればこのまま0時に予約開始できそう。
乙、特に問題は無いと思います
乙
予約開始は6/27 AM0:00からって事で本投下よろしこ
朝日が昇りそれでもなお喧騒を取り戻さない町の全域に、奇妙な老人の声が鳴り響く。
それは殺戮の遊戯が確実に進行している事を、遊戯場の全ての者に告げる声。
◇ ◆ ◇
元気にしとるかの諸君。
午前6時を迎えたので、これから『立ち入り禁止となるエリア』と『脱落者』を発表する。
一回しか言わんから、聞き逃さぬようにな。
午前7時からH-7
午前9時からF-1
午前11時からA-3
指定されたエリアに期限を過ぎてから入った者は、首輪が爆発するから
各人、そんなつまらん死に方はせん様に気を付ける事じゃ。
次に惜しくも午前6時までに、脱落した者の名を読み上げる。
杉村弘樹、毛利小五郎、市川、平山幸雄、三影英介、ジャギ、セラス・ヴィクトリア、アレクサンド・アンデルセン
以上、8名じゃ。
これだけの面々が早々に脱落するとは、強者を愛する身としては残念至極じゃ。
じゃが惜しんでばかりいても仕方が無い、生き残った面々の活躍に期待しておるぞ。
それと言い忘れておったが、24時間以内に一人も死者が出ない場合は全員の首輪が爆発する事となっておる。
何やら勘違いしておる者も居るみたいじゃが、真面目に殺し合いをせねば
最終的には一人も生き残らなかったという結果になるやもしれんぞ。
最後になるが今回のような放送が6時間置きにされるので、定時放送が近いと思ったら聞き逃さんよう準備する事じゃな。
それでは、バトルロワイアルを続行する!!
542 :
Classical名無しさん:07/06/26 22:21 ID:rPrM611M
>>531 投下乙です。
鷲巣とケンシロウの性格を良く把握し、かつ後に繋がるように配慮した良作だと思います。
作品中の文章について言及すべき箇所があるとするならば
>自分の二倍は体重はある大男を新記録にしたケンシロウの蹴り…
また
>落ちてあったのを拾い上げ窓から身を乗り出し外を覗う。
の二箇所でしょうか。
伝えようとしていることは何となく把握できるのですが
おそらくは
(自分の二倍は体重はある大男を遥か遠くまで吹き飛ばしたケンシロウの蹴り)
(落としたショットガンを拾って窓から身を乗り出した)
かと思われるのですが、少々読み辛かったです。
もう少しキャラクターの動きを詳しく描写したり、比喩的な部分を削り、
ときには事実のみを伝える等して、単純にされたほうが読者にとって解りやすく伝わるのではないかと思われます。
(一人の読者に過ぎない者が読者云々と言うのはどうかと思いますが……)
……投下してくださったのに小言ばかり書いて申し訳ありません。
これからも貴方の書くお話を楽しみにして待っていますw
放送乙
あとは本当に今から1時間36分後でOK?
というかいつの間にかにコカコーラがまとめで支給品になっとる
◆1qmjaShGfE氏コカコーラを支給品にするか公式見解をもらいたいんですが
あと支給品ならコカコーラは2本全部飲んでしまったんですか。
ネクロノミコンは読破ページ数があったので実際に売っている
ネクロノミコンのページ数を調べてみた
参考 ネクロノミコン
魔道書ネクロノミコン (新書)全訳版 287ページ
魔道書ネクロノミコン (文庫) 336ページ
魔道書ネクロノミコン完全版 訳版 535ページ
ネクロノミコン アルハザードの放浪 320ページ
出典Amazon.co.jp インターネット書店「ジェイブック」
どれだろう?
全員のデイパックにコーラは無いだろうし支給品でいいんじゃなかろーか
あと数分で予約開始で本当におk?
ネクロノミコンは羊皮紙ならぬ、人皮紙で出来た闇の書物
闇の魔法使いにとって、これほど最高の魔術署は存在しない
と、最近やったゲームに出てきた
>>544 どうも、1qです。コーラに関しては、普通の食料の一つと考えておりました
人によってお茶だったりコーラだったりしてもいいかも、ぐらいにしか考えておりませんでした
が、みなさんの話を聞いていると支給品である方がよりふさわしいとも思うので。
ラオウの支給品は「キュルケの杖」「コカ・コーラ」の二つという事で
それで支給品という事なら、10本ぐらいあってもいいかなーなどとも思います
いずれにしても、後づけなので、ここは皆さんの意見をお聞きしたい所です
ちなみに文章にある通り、ラオウは二本飲んでしまってます
追記:総ページ数引っ張ってくる辺り、ネクロノミコンをガチで暴れさせる気満々と見た。その意気や良し!
>>547 ずいぶんと抑え目に描写されてるゲームだな
ジョセフが悪徳警官に使ったコーラだと思うから(ビンだし)
1個でいいと思う
>>550 別にコーラなんてジョジョ世界でも何本でも売ってるだろうから本数制限することないと思うぞ
現実からの出展だったら一ダースでも良さそう。
ジョセフの波紋コーラかと思ってた(瓶だし)、スモーキーの分とで
2本入っていたって事でどうでしょう
別に不明でよくない? 次の書き手が必要なら勝手に決めればいい。
本数に固執する理由がイマイチ不明だ。24本くらいでもいいと思うんだがね。
じゃあいっそ10000000000000000000本っつー事で。
ま、待て、俺が悪かった!だからそのメガホンを使うのやめ(ry
食料品で思い出したが…
バトロワの支給食料といえば味の無いパンだと思っていたが、
こっちでは結構レパートリーがあるのね。
>>556 まあ余所様でも、カマンベール入りどら焼きやらダイモスソーセージやら紅茶やらコーヒーやらチ○ゲラーメンやらが存在するからパロロワじゃそう珍しくないわな。
さて、第1回放送も終わったし、過疎対策として投下があるまで第1回で自分が好きな話でも挙げていこうじゃないか。
したらば逝けと言われそうな気もするが
いや、こういう話を本スレでやるのはいいと思うぜ?
さっそく俺から。おそらくバトル系はのちのち挙がるだろうから、まずは「摩天楼の死兆星」を推そう。
本郷と川田の渋い会話がとにかくかっこいい。一番好きな話といっても過言ではないな俺の中では
>>558 禿げ同。
あとはジョセフと三村のコンビが好きだ。
あの二人は名物コンビになって欲しい。
最後に
(神様ツンデレェェェェェェェェェェェェ!!!!)
リアルで吹いた。
俺は「二つの零〜」かな。杉村の正義とかルイズの啖呵とか、覚悟の「己が信念に〜」とか熱くて素敵。
後、三影カッコヨス
ベタだが「ダイ・ハード――大胆に命の術を磨け!――」かな。
かがみが自分のやったこと(アーカードに気が付かれ、小太郎眠らせ)に責任を感じて皆を先に行かせるというありがちな展開だがね。
ああいうのが俺は好きなんだ。
ただの女子高生vsアーカードという絶望した組み合わせでよくもまぁ善戦したもんだ。
支給品が超当たりだったとはいえ、正直あれ以外でアーカードに善戦出来るのは無いだろうし。
前予想じゃ絶対誰か死ぬと思ってた。下手すれば全滅かなーとか。
「ピンク髪のペッタンコ娘、そしてマダオ」
「マダオはマダオであってマダオ以外の何者でもない」
神楽天然マーダー化がポシャッたのはちょっと残念だったが、
キュルケと神楽がなかなかいいコンビを見せてくれそうだから
二人とも長生きしてほしい。
だが、いいコンビでも場合によっては 早死or片方の死がきっかけでマーダー化 がありうる、
それがバトロワと言う物だから困る。
一番気に入ってたのは「嫌なこった」かな。
序盤とは思えん位激しいバトル、セラスの特攻に燃えて、美形のやられっぷりに笑ったww
ギャグとバトルがいい感じに合わさった作品だと思ったな。
>>561 一瞬、頭に「眠りの小太郎」とかよぎったんだけど、作った人は狙ってたんだろうか?w
只今より投下します。
突如として戦場全域に響き渡る老人による放送。
そしてその放送の内容をじっくりと聞いた後、隻眼の男は助手席に座る少女に声を掛けた。
「良かったな。あんたの探してる劉鳳って奴はまだ生きてるぜ」
「ええ、安心したわ。まあ劉鳳に限っては死ぬなんて絶対にありえないんだけどね」
二人は車内で和気藹々とした会話を楽しんでいる。
シェリスも独歩と一緒にいて、この男が自分を傷つける心配は無いと確信出来たおかげで、ようやく持ち前の明るさを取り戻しつつあった。
最も独歩の方はというと、年頃の少女との会話の心得などあるわけも無く、一方的に受身になっているだけなのだが。
「でもまあ安心したぜ。始めに会った時は今にも死にそうな表情してたからな」
「そう……でもおじさんのおかげでかなり落ち着けたわ。ありがと」
「大したことじゃ……っ!?」
そこでふと言葉を切る。
目の前から来たバイクと一瞬すれ違い、その瞬間独歩の表情は明らかに変わったのをシェリスは気付いていない。
「……どうしたの?あのバイクの人……知り合い?」
急に黙った独歩が気になり声をかけるが独歩は答えない。
ただ黙って前に向かって車を進ませているだけだ。
そうして数十秒が経過する。
ビバ支援
さすがに落ち着きを取り戻し、ようやくシェリスの声に反応する。
「………はっ!悪いな、何かあったか?」
「別に……ちょっとおじさんボケちゃったかと思っただけよ」
「そうか……悪い悪い、少し考え事しただけだ」
すぐにシェリスに謝罪をする。
しかし心の奥はやはり別のことを考えていた。
何だ今の二人乗りは?……闘志が……勇次郎と同じかそれ以上……ちっ!俺が呆然としちまうた情けねえ。
自分の不甲斐なさに叱咤していた。
でも今さら引き返すわけには行かない。
隣にいるシェリスを危険に晒すわけにはいかないからだ。
「なあ嬢ちゃん、ちゃんとした服ほしくねえか?」
「えっ?もちろん欲しいけど……」
「なら繁華街の方に行くか?そこなら綺麗な服も多分揃ってるぜ」
「でも……劉鳳の事が……」
「その劉鳳だって人が集まるところに居ると思うぜ」
「………そうね。ありがとおじさん」
「大したことじゃねえよ」
そう言い切ると、独歩はハンドルを更に深く踏み込む。
今はこの嬢ちゃんを劉鳳に会わせねえとな。女の子を危険に晒すわけにはいかねえ!
決意を強めて、北への進路を進む。
☆ ☆ ☆
「いいのか?」
遠ざかる車を流し目で見つめながら、村雨は静かにバイクの後ろに座る散に声を掛ける。
しかし散の口調はあっけらかんとしていた。
「構わぬ。どうせ最後には全ての人類を消すのだ。それよりも今は先に汚れを落としたい」
最初に言った事は基本的に貫くのが散の姿勢。
その言葉に小さくうなづき、村雨はそのままホテルへとバイクを走らせた。
☆ ☆ ☆
支援
そうしてしばらくバイクを走らせ、ホテルへと到着し、すぐさま大浴場に向かい散は汚れを落としに向かう。
そして村雨は大浴場の入り口手前で身を清める散を待つことになる。
「ミカゲ……」
給水場の紙コップに水を入れ、その水を一口飲み、椅子に座りながら小さく呟くは仲間の名前。
仲間というには互いの事はほとんど知らない。
バダンという組織に共にいた、ただの同志に過ぎない。
それでもただ数少ない、自分の記憶を知っていた人物に変わりは無い。
そして自分が真っ先に合流を考えた人物。
その『仲間』は先ほどの放送で死を告げられた。
まさか!という感情はあったが、自分も散に敗れた。
今生きているのは、散が自らを『仲間』と認めたから。
つまり自らの身も、散の考え次第では既にこの世に存在してない。
……俺の記憶はもう戻らないのか……残念だ。あの女の正体だけでも知りたかった。
いつも自分を見守っているような女。
その正体が二度と分からないというのは酷く残念だった。
さあ諸君、支援を始めよう
それから約数十分。
「……ふう………しかし長いな。……見かけ通りの清潔……いや潔癖か」
気を紛らわす為に小さな軽口もする。
するとそれから更に数分で散はようやく入浴を終えて、村雨の元に戻った。
「よし行くぞ!」
開口一番で散は村雨に告げる。
「分かった。それでどこに行く?」
「うむ。まずは西の方へと向かおうと思う。変電所やら汚水処理場とやらを確認しておきたい」
「そうか。ではそこに向かおう」
歩きながらの数度の言葉のキャッチボールで行き先を決める。
そしてロビーに出た時だ。
青いパーカーを着た、双剣を持つ男に出会ったのは。
☆ ☆ ☆
サイトまたwwww
平賀才人は一心不乱にホテルを目指していた。
途中の放送があったが、その内容は才人に活力を与えていた。
ルイズは生きてる。それにキュルケやタバサも。急がないとな。一刻も早く俺が見つけないとな。
仲間が全員生きているという結果は心に安定をもたらした。
確かにシエスタはもう居ない。
でも、だからこそこれ以上犠牲を出さず、生きて帰る。
それが才人の答えだった。
「結果は変えられねーんだ。今はただルイズを探すしかないだろ!
泣いたり悲しんだりするのは帰ってからだ!トリステインに帰って、シエスタの墓を作るまで泣くわけにはいかねーんだ!!」
自分に更に喝を入れ、ホテルへと目指す。
そしてしばらく歩き続け、ようやくホテルに到着した。
すると入り口手前には、大きなバイクが停めてあった。
バイク?なら中にも誰かいる……よな。
すぐにそう推理してホテルへと入る。
入り口のドアを潜り中に入ると、そこには誰も居なかった。
居ないのか?とりあえずフロント辺りから調べるか。……と、その前に水。
まずは喉の渇きを潤す為に、売店に向かい冷蔵庫にあるミネラルウォーターを飲む。
水は体に染み渡り、体力を回復させる。
「ふう、助かった。……よしっ、探すとしますか」
才人はロビー周辺と探して回るが、特に人が居る痕跡は無い。
しかしこれはある意味想定の範囲内。
やっぱ一階じゃないか。客室探すか?でも部屋多いし……とりあえず最上階のスイートだけ目を通すか。
ルイズならスイート以外で寝泊りするわけねーからそこに居なけりゃ別の場所探せばいーし。
これから探す場所を決め、エレベーターに向かおうという時だ。
二人連れの男に出会ったのは。
☆ ☆ ☆
サイトwww
「………貴様は確か…………そうだな。最初の地で覚悟と一緒に居た者だな」
最初に口を開いたのは散。
才人を見て、一瞬思考が止まったがすぐに戻る。
目の前の男は、最初に老人の手でメイドを殺され、覚悟に遺体を渡された男。
その事をすぐに思い出したのだ。
「覚悟?……まさか……えっ、あの男知ってるのか?」
散の言葉に驚き聞き返す。すると散はすぐに答える。
「そうだ。覚悟は私の………この散の弟だ。……所詮愚弟だがな」
「愚弟?」
この言葉には疑問を感じてしまう。
わざわざ人前で弟の事を愚弟というのにはさすがに違和感があった。
「それより貴様の名は?」
でもそのことを考えるより先に散が名を尋ねる。
それでようやく自分が名を名乗っていなかった事に気づいた。
「あっ、平賀才人……です」
非礼を思わず恥じながらも、丁寧に頭を下げて名乗る。
「サイトか……良い名だ」
しかし散は自分の名を褒める。
言葉や振る舞いもだが、その礼儀正しい仕草につられ才人も敬語に直して質問をする。
か、勘違いしないでよね。
規制したら投稿が止まっちゃうから支援するだけなんだからね!
「あの、……ルイズは知りませんか?ピンク色でウェーブヘアーの女の子なんですか」
「知らぬな。その女、お前の何だ?」
「えっ……」
予想外の問いかけに思わず口が止まる。
だが、落ち着いて間をおいて、一呼吸の後に口を開く。
「俺の……主です」
その言葉、はっきりとし凛とした声で発した。
目は前を見据えた、その佇まいは散にとって覚悟と重なる部分があった。
「……それじゃあ失礼します。散さんも弟に出会えるといいですね」
才人はそれだけ言うとホテルから出ようと身を翻す。
でもそれはあっさりと止められる。
「待て、この私と対峙しながら、死合もせずに逃げるのか」
淡々と、しかしはっきりとしたその言葉は才人を引き止めるには十分だった。
「えっ?試合……ですか?」
「違う!!……死合だ。この散、人類を抹殺する為の存在。そしてその私と対峙した以上お前は私と死合をする義務がある」
散は口調は最初とはまるで違う。
無茶苦茶な理屈なのだが強い威圧感のような物が説得力を増している。
シエンスタ
ですよねーw
サイト危うし支援
何だか分からんがとにかく支援!
「なっ!ちょっと待てよ。人類抹殺とか分からねえよ!何言ってんだよっ!!」
思わず地に戻りながらも、必死で言い返す。しかしそれは無意味。
信念を宿した散の心をひっくり返す事など不可能だ。
「サイトといったか。お前の目は覚悟と似ている。……よって私も全力を出す……瞬着!!」
叫ぶと同時に、散の身を黒い鎧が包んだ。
否、それは鎧でなく、地獄に咲いた黒い薔薇と称されるべきだろう。
その黒き薔薇に身を包み散は静かに歩き出す。
「良よ。邪魔はするな。一切の手出し無用」
「分かった。二人の邪魔はしない」
今まで傍観を決め込んでいた村雨は、散の注文にすぐ了承した。
一度自分の身を救った散には恩がある以上、一対一の戦いの邪魔のような無粋な真似をする気は最初から無かったのだ。
「ではサイト。外に出よう。ここは狭くて邪魔だ」
「……ああ、分かったよ」
くそっ!逃げるか……いや、逃げるわけにはいかねえだろ。今は最初のDIOやアーカードの時と違う。武器があるんだ。
それなのに逃げるわけ行くかよ。そうだ。逃げちゃ駄目だ。それに――
「意地があるだろ!男の子にはっ!!!」
震えて逃げ出しそうな身を鼓舞する為に叫ぶ。
気合をいれ、両の足でしっかり地面を踏みしめ恐怖を押し殺す。
「「叫んで身を鼓舞するか。そこまで覚悟に似ているとは……真に面白い奴だ」
散と才人は並んで外に出る。
少し後ろには二人の戦いを見届けるように村雨がついてくる。
☆ ☆ ☆
君島サイト…なんというフラグ
サイト!そのセリフはダメだ!www
オワタwww 支援
外に出ると、二人は少し距離を取り構える。
「では始めるぞ。サイト!準備はいいか!!」
「ああ、良いぜ」
ふふふ。本気は出すが相手はあくまでも生身。ここはあえて純粋な肉弾戦のみで勝ってみせる。
自らの中で戦闘のルールを決め、散は構えを取る。
天上天下零式防衛術の葉隠散。
その散の構えは左螺旋から派生する一撃必滅のトルネード螺旋。
対する才人はバヨネットを二本、十字架のようにクロスさせる構えを取る。
その構えは、本来の持ち手アレクサンド・アンデルセンと奇しくも同じ構え。
「トルネードッッッ!!螺旋ーーーーーーーーー!!!!!!!」
先に動くは散。
素早い動きから一気に接近し、必殺の掌打で全身に波紋を起こししとめる、一撃必滅の技。
「うおらああっっっ!!!!!」
しかしそれは直線的な技。
幾度もの激戦を経験し、多彩な魔法を使いし魔術師との死闘を乗り越えた才人にとって、まっすぐの攻撃を避ける事など造作も無い。
線をずらす事により直撃を避け、すれ違い様にバヨネットによる斬撃を散の右肩と右太ももに繰り出した。
「っ!?」
ライダー!支援ッ!!
避けられたと判断し、全身を使い勢いを止める。
そしてすぐに態勢を立て直す。
才人の攻撃は散にとって全くの予想外だった。
覚悟ならば真正面からぶつかり合っていた。
しかし才人は違った。
激突を避け、それどころか自分の勢いを利用しての斬撃。
強化外骨格といえど、これには対処しきれず浅いながらも裂傷を許してしまう。
避けるか。やはりまるで同じとはいかぬな。だがしかしそれでこそ戦い甲斐があるというもの。
「平賀才人!先ほどの攻撃見事だっ!!」
「堪えてない……か。くそっ!一撃で行動不能して終わりにするつもりだったのによ!やっぱ考えどおりにはいかねーな」
才人にとっても先ほどの攻防で一瞬の元に決着をつけるつもりだった。
それだけに散の反応、強化外骨格の強度は全くの想定外。
それに何より、初物のバヨネットは持ち武器のデルフに比べ間合いが短すぎた。
自らの武器の間合いを計り損ねた事が、ここで致命的なミスとなったのだ。
「サイト。お前は面白い。覚悟と同じ目をしながら戦い方が非常に理性的。だがしかし!それでもこの散には勝てぬっ!!」
「くそっ!まだ……やる気かよ、絶対負けねーぞっっっ!!!」
サイトもなんかかっこいいな支援
wktk支援
散と才人は同時に接近。
次なる攻防は掌打と剣と鍔迫り合い。
散の右の掌打が一突き。
しかしそれを才人は剣で一閃、弾くと同時に第二閃。
それを弾くは散の腕。
返す刀で左の掌打、そしてそれを一閃する才人の剣。
無数の金属音ばかりが響きあう。
散の掌打と才人の剣。
次の瞬間には攻守が入れ替わるギリギリでの技の応酬は速度をドンドン増していく。
「諦めろ!私を認めれば楽になれるぞ、サイトッッ!!!!」
「断る!!俺はっ!絶対に諦めねー!!!!」
速度は更に増す。
見ている村雨にとって、これはありえない光景に見えた。
「手出し無用……か。言われなくても手を出せない………か」
村雨の認識は正しかった。
既に二人の動きの早さは視認出来るレベルを超えている。
あまりに長く続く二人の攻撃の応酬、響く金属音はまるで一つの音楽のようであった。
人間を捨て、現人鬼(あらひとおに)となった散。
人間を捨て、使い魔(サーヴァント)になった才人。
改造人間になった村雨も本来、身体能力ではこの二人に負けない、いやむしろ上回っているだろう。
だが記憶というバックボーン。生きる信念を持った二人は限界を超えて、否!限界を振り切った動きが出来る。
その差はここでは致命的だった。
バヨネット活躍できてホントよかった支援
覚悟の支援
サイトがんばれ支援
「才人!貴様には圧倒的に足りぬ物が有る。それはっ!」
散は叫ぶ、無数の掌打を繰り出しながら更に言葉を続ける。
流れはわずかに散に傾く。散の攻撃が続く。
才人はその連撃に防戦一方となる。
「信念!情熱!決意!勇気!人望!冷酷さ!華麗さ!そして何より!!美しさが足りぬっっ!!!」
言い終わると同時に放つは必殺の螺旋。しかしそれを的確にバヨネットで才人は受け止める。
「ふざけるな!俺の剣は縦横無尽!変幻自在!!絶対無敵!!!」
言い返しながら、才人は両の剣での攻撃。
全身を切り刻むような超高速の剣撃。
次は散が防戦一方。
一瞬にして攻守は入れ替わる。
「俺は負けない!お前のような悪には絶対にっ!!逃げない!!悪は絶対に処断する!!!」
トドメとばかりに、貫くような突きの一撃。
しかしそれを散は肘で受け止め、そのまま蹴りを放つ!
ちょwそれ兄貴のセリフww
「私は負けぬ!人間という真の悪魔を滅ぼす!その星義がこの散にはあるっ!!!!!!!!!」
散が放った蹴りはとにかく全力での一発。でもそれを才人は、少し後ろの仰け反り避ける。
しかし攻撃は単発に終わらず、更に掌打と蹴りを連続で放つ。
あまりの速さにその蹴り、その掌打、全てが十にも二十にも見える。そしてその全てに力がある。
その力、正に鬼が如し。
「馬鹿でかい正義だな!でもな!!だったらそのデカイ正義を抱いて溺死しろっ!!!!!」
相対する才人。
その攻撃を紙一重でかわし、あるいは剣で捌き、更に迎撃。
音速を超えるのが散の掌打なら、才人の剣閃は光速を越える。
パワーでは遥かに才人の上を行く散。しかし才人は技術とスピードでそれを補う。
才人は散の脳天を叩き切らんとばかりに、右のバヨネットを散に振り下ろす。
「正義ではない!星義だ!!サイトっ!!!」
しかし動体視力ではやはり散が上。正確に才人の剣に掌打を合わせる。
両者の掌と剣はひときわ強くぶつかり、それに共鳴する音もひときわ高くなる。
そしてそれが鳴り終わるよりも刹那の速さで、二人は大きく後ろに跳んで再度距離を取る。
☆ ☆ ☆
カオスwwww
旦那wwww支援
旦那じゃなかった兄貴だった支援
才人と散は深呼吸をして、両者共に息を整える。
そして三度の攻防に備え構えを取り直す。
冗談じゃねえ。あの鎧堅すぎるぜ。だがよ……負けてたまるか!俺はルイズのために死ぬわけにはいかねえ。
絶対に勝つ。俺の中のガンダールブの力!もっと俺に力をくれっ!
強く才人は念じる。そしてそれに答えるように才人の左手の刻印が光る。
そしてその刻印が更に才人の力を上昇させる。
………これが俺の力。いける。力がみなぎってくる。だが足りねえ。もっとだ!もっと!!
才人が強く念じる間、散も右螺旋の構えをとり、身を低くし大地の反作用を得て、更に体中をひねり右手に全力を注ぐ。
「参れ!サイト!!」
「言われなくても行くぜっ!!」
散の言葉に反射するように才人は駆け出す。
「輝け!もっとだ!もっと!もっと!もっと輝けえぇぇっっーーーーー!!!!!!!」
「螺!螺!螺!螺旋ーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
才人の左手は強い輝きを放つ。散の体からは溢れんばかりオーラが放出される。
才人のバヨネット、散の右掌打が激突。
そしてそれは大地を揺るがせ、大気を震わす。エネルギーのぶつかり合い。
「おらっ!負けるかあああ!!!!」
「負けぬぞ!サイトオオオオォォォォ!!!!」
序盤有利は負けフラグ
支援中の支援ッ!
おいwwwwwwwwwwwwwww
サイトどうなんの支援
もう全部スクライドwww
常識外なエネルギーのぶつかり合い。
十秒、二十秒、三十秒。
全く両者は譲らない。静止した姿は写真の中の光景といっても人は騙される事間違いなし。
「負けねえ!!これがっ!俺のっ!!輝きだああああぁぁぁ!!!!!」
ガンダールブの刻印が更に光る。
それと同時に散の腕が僅かに後退する。
最初の右肩への斬撃がここに来て影響を及ぼしているのだが、それでも確かに、一瞬ではあるが不退転の散の掌を後退させたのだ。
そして遂に散の、右腕の強化外骨格には亀裂が走る。
「ぐっ……サイトっ、貴様ここまでやるか!だがしかし!勝つのは私だっ!!!」
フェイント、いや違う。
それは力を注ぐ方向を反転させたに過ぎない。
右の掌で二本のバヨネットを握り、天空へ螺旋を放つ。
「螺旋!!!!!」
「なっ!?」
散の叫びと共に、才人のバヨネットは後ろに上段に弾かれる。
強く握り締めているため手から離れる事はないが、大きく態勢は崩れてしまう。
ぐっ、態勢を立て直す、いやここは一度距離を取る。大丈夫だ、相手の体も浮き上がっているからすぐに攻撃は――
落ち着いて思考をするが、それを散は許さない。
散の攻撃は螺旋が全てではない。
全身凶器の異名を持つ散にとって攻撃の手段は決してないわけではないのだ。
散はバランスが崩れているにも関わらず、左手を構える。そして打ち出すは得意の掌打。
やべえww支援
早!?急いで下がって―――
「弾!!!」
瞬時に身を後ろに引くが、それと同時に顎を掠めて胸部へと散の掌打が炸裂。
「がっ!」
勢いのまま才人は後ろへと飛ばされる。
そしてそのまま地面へと叩きつけられるかという所で、何とか態勢を建て直し両足で着地。
「ぐっ!……ちっくしょ……」
大地の反作用が得られず、捻りも溜めも中途半端、技の入りも浅いため波紋を起こす事はない。
しかしそれでも胸部への打撃は十分な威力を誇っていた。
冗談じゃねえぞ。くっ……やべえ。足が……足が動かねえ!?
顎をほんの僅かに掠めた攻撃。
だがその僅かが逆に致命傷。
脳を揺らされ三半規管を一時的に麻痺させ、思うように動く事が困難となる。
そして無情にも散は自分へとゆっくりと、しかし確実に接近してくる。
ちょwww弓兵www
猛烈に支援
負けるのか……死ぬのか………ちっ。だがまだだ。死ぬのは構わねえが……何も残さずに死んでたまるか!何の証も残さず死ぬなんて真っ平御免だ!
「……才人。私はお前が気にいった。この散と共に歩む気は無いか?」
「ふざけんなっ!確かに俺の敗北は揺るぎそうにねえが、最低でも腕一本は頂かせてもらう!!貴様が相手をするのは死を覚悟した生きる亡霊だ!
その五体失う覚悟を持ち、……恐れずして向かって来い!!!」
散の申し出を振り切り、二本のバヨネットを構える。
力が入らない足を上半身でカバー。刺し違えてでも腕は貰う。
決死の覚悟で散を睨みつける。
「…………それが貴様の返事か。では問おう。貴様のその剣、本来の自身の武器ではないな」
だが散。歩みを止め、予想外の問いをしてくる。
この問い、才人には意図が分からなかった。
何のつもりだ?だが……そうだな。嘘つく必要は無い。
「当たり前だ。俺の武器はデルフリンガーの剣だ。こんな短い剣じゃねえよ」
「長い……長刀か………」
それだけ言うと散は身を翻し、今まで傍観を貫いていた村雨の元へ戻る。
そして――
お前は頑張ったよサイト。
別所と比べたら比べ物にならないくらいな
サァァアアイトォオオオオオオオオオオォォォォォォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!
「いいな」
「構わない」
短いやり取り。
散はバッグを一目確認。そして振り返り才人へと宣言する。
「サイト……この死合一時預かる。私は貴様が気に入った。貴様がそのデルフリンガーとかいう剣を手に入れ次第、再戦を申し込む!」
高い声。それでいて芯が通った声だ。
「なっ!?ふざけんなよ。どういうつもりだ?」
「貴様を評価しての所為だ。無論私から仕掛けた死合であることには変わりは無い。これは放棄する詫びだ。受け取れ」
「って、えっ?」
才人の手に一枚の紙が投げ渡された。
「この散を相手に勇敢に戦った礼も込みだ。遠慮せずに受け取るがいい」
この言葉を最後に散は村雨と共に才人に背を向けて去っていく。
しばらくしてバイクの音。
もうここには二人はいない。
ああ、アニロワよりもサイト輝いてるよ・・・
そして数分後。
三半規管の異常がようやく回復し始め、足に力が戻り始める。
しかし敗北感は決して拭いきれてはいなかった、
才人は壁にもたれながら、うな垂れていた。
「負けた……ちくしょう。俺は……くそっ!」
駄目だ。あの野郎……
暗く心の闇に囚われそうになる。しかしその時、声が聞こえた。
『才人さん。元気を出してください。私が見守っています。それに……ルイズさんを守れるのはあなただけなんですよ!』
「えっ!?………シエスタ?」
聞きなれた声。確かにそれはシエスタのそれだった。
しかし声が聞こえたのは一度きり。姿は当然無い。
「シエスタ…………そうだよな。俺がやらなきゃ駄目だ、シエスタのような人間は絶対に増やさない」
決意を胸にゆっくり立ち上がり、散から受け取った紙を開き、中から出てきたハイエロファントグリーン(法皇の緑)のDISCを頭に挿入する。
そしてそれと同時に自分の前には不思議な人型のスタンドが出現する。
「これが俺の新しい力……やるしかないな。………葉隠散!俺はお前を、俺にとっての悪と定める。俺はお前を必ず処断する!!」
決意の言葉を思い切り叫び、才人は北へと歩き出す。
☆ ☆ ☆
これは……
ありゃ、サイトォ!?
え、まさか存命!?
サイト生き残ったァッー!
「良かったのか?」
バイクを運転しながら村雨は後ろに座る散に話しかける。
だが散の答えは少し予想とは違った。いや予想通りかもしれない。
何より、二人乗りは通常両手を運転手に回すが散の右手からは力が入っていなかった。
この事実が何となく村雨に悟らせていた。
「構わぬ。あの男……この散の右腕に傷を………それも不得手の武器で。私は常に完全でなければならない。
従って万が一にも、『相手の武器が不得手だから勝てた』など許せぬ。そのような自分はド許せぬのだ。
だから先ほどの武器は私自身への戒めだ。次に会った時、あやつはあの武器も使いこなしてくるだろう。
だがその上で、あえて作り出した不利な状況を覆し、私が完全な勝利を収め、そしてあやつを部下にしてみせる。絶対にな」
淡々と告げるが、ところどころ僅かに感情が見え隠れした言葉だった。
しかしその言葉の中には、何人もの部下の上に立つ支配者の風格というものが漂っていた。
「散……変わったやつだな」
「何を言う。お前の記憶も取り戻してやるから安心しろ」
「……ああ。信用している」
二人は西への道を行く。
当初の予定通り、変電所と汚水処理場を目指して。
スタンドDISCっすか
サイト生き残ってしまったかぁ…
散と才人。二人は知らないだろう。
自分の弟が、自分のマスターが。
先ほど対峙した相手のマスターと、相手の弟と、行動を共にしているなど、露ほども知らない。
知る由もない。
それはあまりに不思議な縁。
運命の螺旋はまだ終わらない。
強力に支援!!
まさかの生存
な、何この魅力的なマーダー!?
【D-7 北部 一日目 朝】
【愚地独歩@グラップラー刃牙】
[状態]:健康
[装備]:逆十字号@覚悟のススメ、キツめのスーツ
[道具]:支給品一式、ランダムアイテム(1〜2、本人確認済み)
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない、乗った相手には容赦しない
1:シェリスの服を見立てる為に繁華街に行って、服を探す。
2:アミバ・ラオウ・勇次郎・カズマ・ジグマール・平次(名前は知らない)と接触、戦闘
3:乗っていない人間にケンシロウ・上記の人間・タバサ(名前は知らない、女なので戦わない)の情報を伝える。
4:シェリスとともに劉鳳を探す。
5:ま た シ ャ ワ ー を 浴 び た い
[備考]
※逆十字号に乗っている場合、移動速度は徒歩より速いです
[参戦時期]
地下トーナメント後、死刑囚前。
そういやそうだったな支援
銀の戦車かと思ったら法皇か 支援
【シェリス・アジャーニ@スクライド】
[状態]:健康 かなり落ち着いてきた
[装備]:光の剣(ただのナイフ)@バトルロワイアル、ホテルの従業員の服
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本:劉鳳に会うまで死にたくない
1:繁華街に行って服の着替えを探す。
2:独歩とともに劉鳳を探す
3:劉鳳に会うまで、他の参加者(今は独歩)に匿ってもらう
4:思考2で匿ってもらった参加者が自分に害意を持っていると判断した場合は、殺される前に隙を突いて殺す
5:平次、タバサ(両方とも名前は知らない)は殺人鬼という情報を流す。
[参戦時期]
劉鳳と同時期
[備考]
※タバサのマント@ゼロの使い魔 はホテルの脱衣所に放置、内側は血だらけです。
※アプライド=サック=アップについて
触れた相手のアルターを吸収する能力。シェリス単独で使用可能とします。
アルター以外の特殊能力(スタンド、魔法など)にも吸収の効果は及びますが、能力などの制限は不明とします。
し、しかも生存フラグまで立った!?
な、なんと!
最後の支援です…どうか…伝わってください…
【D-8 北部 一日目 朝】
【平賀才人@ゼロの使い魔】
{状態}中程度の疲労 胸部に痣 散に対する強い怒り 強い信念
{装備}バヨネット×2@HELLSING ハイエロファントグリーン(法皇の緑)のDISC@ジョジョの奇妙な冒険
{道具}紫外線照射装置@ジョジョの奇妙な冒険(残り使用回数一回)
{思考・状況}
基本:悪を処断、弱者の保護
1:繁華街を目指し歩く。
2:ルイズを探し出して守る。
3:竜の羽衣、デルフリンガーを始めとする身を守る武器が欲しい。
4:武器を手に入れて、シェスタの仇(光圀、他)を討つ。
5:キュルケ、タバサ、葉陰覚悟との合流、武器の捜索。 桐山に謝りたい。
6:デルフを手に入れ次第、散と再戦しリベンジを果たし必ず処断する。
【C-8 西部 一日目 朝】
【葉隠散@覚悟のススメ】
[状態]:右腕負傷 全身に中程度の負傷 中程度の疲労 右肩と右太ももに浅い裂傷 右腕に軽度の麻痺(一時間弱で回復)
才人に対する若干の執着
[装備]:強化外骨格「霞」 (右腕部分に亀裂、右手掌部を破損)
[道具]:なし
[思考]
基本:人類抹殺。
1:西に向かい汚水処理場と変電所の様子を見る。
2:人間を殺す。しかし、村雨のように気に入った相手は部下にする。
3:デルフを手に入れた平賀才人と再戦し勝利、自分の部下にする(その為に可能であればデルフを奪取)
4:村雨の記憶を必ず取り戻してみせる。
5:才人のマスターのルイズに興味有り
6:マリアを殺すのは最後。
【村雨良@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:全身に中程度の負傷(ほぼ完治)
[装備]:クルーザー
[道具]:支給品一式(散&村雨。デイバック一つにまとめてある)、不明支給品1〜3品(本人&散。確認済み)
[思考]
基本:殺し合いに乗る。
1:散と共に汚水処理場と変電所に向かう
2:散と才人と再戦の際は邪魔をする気は一切無い。
[備考]
参戦時期は原作4巻からです。
村雨静(幽体)はいません。
連続でシンクロができない状態です。
再生能力はいつも(原作4巻)の倍程度時間がかかります。
バイクに乗っている為に、徒歩よりも移動速度は速いです。
>>342はこんな無意味なレスをする男では無い!
何か意味があるのか!
何故こんなレスを!
『さるさる規制』『自分が間にレス』……『職人さんがスムーズに投下』
そ、そうか、なんという事だ!
職人さんの能力はSSを投下してスレを守り立てる能力だったのか!!
分かったぞ
>>342、お前の命を掛けたメッセージ、確かに受け取った!
投下完了します。
正式タイトルは
双剣のサーヴァント―I have created over a thousand blades.―
でお願いします。
そして
>>588の冒頭の
「「叫んで身を鼓舞するか。そこまで覚悟に似ているとは……真に面白い奴だ」
これは
「叫んで身を鼓舞するか。そこまで覚悟に似ているとは……真に面白い奴だ」
の間違いです。
支援ありがとうございます。
他に感想などお願いします。
>>346 相変わらずGJ
うーむ、散はあんまり、村雨に関したら全く知らないんだけど
こういう二人にだったらサイトが殺されても残念とは思わないな。
よし、全員喪服を脱げ、線香も蝋燭も捨てちまえぃ!!
乙。
パロディ詰め込みすぎだろwしかもアニメ版w
一進一退の熱いバトルでした。決着つけちゃっても良かった気もしますが……。
>>ID:huqU57Lk
なぜ君はそんなに3が好きなんだw
投下乙!散とサイトの攻防戦が手に汗握った。
バヨネットをクロスさせるサイトがかっこよかった。
バヨネット、活躍できて良かったね。
また、サイトが死にそうで死ななかったな。
これほどサイトがボロボロになって生きるなんてだれが予想できただろうか
まぁ、散サマだからサイトを生かすのもおかしくないからなぁ。
あと、デルフリンガーってDIO様が持ってるんだよな。
サイトはムリでも…散様なら、奪いかねないw
GJ!
散も才人も格好良すぎだろwwパロ満載で最初から最後まで楽しく読めました。
そしてさりげなく独歩・シェリス組の行動方針を決めてくれるあなたが素敵w
投下乙! 散様も才人も熱いバトルを繰り広げて満足。
何気に独歩が生き残ったのもよかったw
パロネタには吹きました。
それでは、自分も投下いたします。
ガタンゴトンと揺れる電車の中、彼女たちは不快なアナウンスを聞く。
入ってくる情報は死者と禁止エリア。初めて聞く『禁止エリア』の話にみゆきが身体を強張らせている。
無理もない。自分の命を、この首にかかる冷たい感触が握っているのだ。主催者の気まぐれだけでなく、侵入するエリアも慎重に選ばなければならない。
ため息を吐いて、灰原は未だに眠りこける桂を見る。
成人男性を明らかに非力なみゆきと、腕力も見た目も子供並みに落ちている自分ではここまで運ぶのに苦労した。
途中で見つけた台車に乗せ、二人で押してここまで運んだのである。
疲労に満ちた身体で、放送の事を考える。
みゆきの知り合いは呼ばれなかったらしい。かがみも無事だ。それは喜ばしい。
だが、灰原の知る人物が一人告げられていた。毛利小五郎。
(工藤くん、だいぶショックを受けるでしょうね)
味方が一人減ってしまった。もっともそれ以外の感情も混ざっているが、敢えて灰原はそれらを押し殺した。
彼女とて冷血ではない。だが、かがみを置き去りにしたことによってみゆきは明らかに気落ちしている。
自分がしっかりしなければならない。だから、毛利小五郎の死は一旦置いておく。
「灰原さん、毛利さんって人……」
「その事を話すのは後。S-2駅で一旦降りるわ。いい?」
「でも、かがみさんとはボーリング場で合流する手はずじゃ……」
「だとしても、あの吸血鬼を引きつけたかがみの状態はよくないはず。彼女を探して、見つからないならボーリング場へ向かう。それでいきましょう」
「はい」
「それにしてもいい加減起きないかしら」
「……あなたには……夫というものが……ムニャ、俺といると……」
「どんな夢を見ているのよ。不倫?」
いびきをかいて眠り続ける桂の寝言に、みゆきが僅かに笑顔を取り戻す。
そのことに感謝して、椅子に座る。灰原の頬にも、笑みが浮かんでいたことには彼女自身気づいてなかった。
「灰原さん、かがみさんを見つけたら少し休憩を取りませんか?」
「いきなりどうしたの?」
「いえ、恥ずかしい話ですけど、ここに来て食事を取る暇が無かったので……」
「ああ、そうね。どこか休むところ見つけて、食事を取りましょう」
期待の支援!
DIO様クルーーー!?支援
「できれば料理したいですね。こちらのデイバックに入っている食事じゃ力もでないでしょうし」
「料理できる……って感じよね。見た目的に」
「いえ、料理はつかささんが美味しくできます。私は母がよく家事を忘れてしまうので、代わりに行っていることが多いです」
「……家事を忘れるってどういう状況よ」
談笑を続け、駅に着くのを待つ。会話は僅かばかりとはいえ、二人に活力を取り戻させていった。
やがてもう一台の電車がすれ違う。その中に人がいた気がするが、疲労に満ちている彼女たちは気づかなかった。
「着いたわ」
「はい」
二人は台車を押して、駅に降り立った。すぐ異変に気づく。
駅は地下鉄であるという事を差し引いても、暗すぎた。
ランタンをつけ、確認すると照明が全て砕かれている。
不安がよぎる。アーカードとは別の、吸血鬼。有名な伝承だが、かの化け物たちは太陽の光に弱い。
悪寒が背筋を走り、振り返るが電車は通り過ぎていく。
「灰原さん?」
「……迂闊だったわ。みゆき、早くここから逃げるわよ。敵が潜伏している可能性が高いわ」
表情が強張る彼女と共に、台車を押していく。自然、足取りは速くなる。
一刻も早くここを出なくては。二人はその思いで支配されていた。
地上へと繋がる階段が見つかった。灰原はみゆきと顔をあわせ、頷く。
再び階段へ視線を向けなおしたとき、そこにはいつの間にか現れたのか、一人の白人がいた。
階段の中ごろに男は怪しく佇んでいる。
灰原の心の中心に忍び込む、凍りつくような視線。
黄金色の頭髪。透き通るような白い肌は、男なのに人を惹きつける怪しい色気があった。
額につけたハート型のアクセサリーでランタンの光を反射して、灰原が警戒する吸血鬼の一人、DIOがそこにいた。
「君たちの中に、普通の人間には無い能力や、強力な支給品を持っているのなら……」
艶かしい唇に、舌を這わせて質問が静かに響く。
灰原にはDIOの口元がアップになった錯覚に陥った。
「ひとつ……それを私に見せてくれると嬉しいのだが」
DIOが言い終わった瞬間、灰原は台車を蹴って、みゆきを突き飛ばす。
みゆきより預かったイングラムM10を両手で構え、銃弾をばら撒いた。
ペロ…!これは、支援!
火薬の爆ぜる音が連続で響き、台車が壁にぶつかってあげる轟音と重なる。
身体がバラバラになりそうな衝撃を感じ、関節に痛みを感じる。
引き金を引くのを一旦止め、粉塵がDIOの姿を隠しているのを確認して、逆方向の階段へ向けて駆ける。
予想通り、DIOはこちらを追いかけてきた。階段とは遠い場所に桂とみゆきを突き飛ばした甲斐がある。
早めに地上に辿り着く方を始末する為に動く。灰原はそう予測していた。腕時計を見つめ、針を一本補充しているのを確認する。
跳んでいたDIOが目の前で背を向けながら着地する。身体に傷をつけるどころか、服に穴を開けることも叶わなかったようだ。
「フフ……十にも満たない幼子が、このDIOにしっかりとした手つきで銃を向けるとは。
しかも、仲間を私と引き離す為にか。いいだろう。その『決意』、乗ってやろう」
DIOはクルリと踵を返して、こちらを見下す。身長差の為に仕方ないが、おそらく精神的な意味でもこちらを見下しているだろう。
歯噛みして、銃を痛いほど握り締める。マガジンは空だ。装填しなおす暇は無いだろう。
時計の麻酔針を使うには、少し距離が開いている。せめて後二、三メートル近くに着地してくれていれば。
そう考えていると、身体が浮き上がり、壁に叩きつけられた。何が起こったか、速すぎて見当もつかない。
骨の折れる鈍い音が脚から響く。確認するまでもない。折れているのは痛みで分かる。
「だが、君の年上の友人は、『決意』を無視したらしい。もっとも、このDIOを目の前にとった行動としては、賢いと褒められるがね。
なにせ、君たちが逃げ切るという『結果』は訪れることはないのだから。
ここで仲良く全滅した方が楽でいいだろう。最も、この帝王が楽でいいという意味だがね」
その発言に驚いて、灰原が振り返ると、駆け寄ってくるみゆきの姿が眼に入った。
恐怖を貼り付けた表情。顔色は蒼白だが、眼鏡の奥の瞳だけはしっかり自分を見つめていた。
「何の為に突き飛ばしたと思っているのよ!」
「私たちを逃がす為ですよね? 分かります。台車を蹴飛ばして、桂さんを強引に起こして、私と一緒に逃がす為に囮になった」
「そこまで分かっているなら……」
「イヤです! それでは、かがみさんを置き去りにしたときと一緒じゃありませんか!?
私は逃げません! 友達を一人にして!!」
「みゆき……」
彼女の身体は震えている。無理もない。黒の組織に身をおき、多くの殺人事件に遭遇した自分でもこの状況に恐怖している。
実力の十分の一、威圧感すらもおそらくは十分の一も出していないだろう、DIOに。
今まで一女子高校生として過ごしていた彼女が死を間近に感じて、パニックに陥らないだけも驚きだ。
もちろん、勇敢な言葉とは裏腹に、恐怖に脅えて、今にも逃げ出したいに違いない。
その証拠に、先ほどの言葉は裏返っていた。そして、DIOが身体を僅かに動かすだけで、悲鳴を短く漏らし、自分を掴んで後ろに下がっている。
自分の肩に触れるみゆきの手に、右手を重ねようとして、初めて灰原は自分も震えていることに気がついた。
「君たち、人間は何の為に生きるか考えたことがあるかね?」
ベンチに腰をかけながら、DIOが奇妙な質問をしてくる。返さずに睨んでいると、微笑みながら言葉を続けた。
「『人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる』
名声を手に入れたり、人を支配したり、金儲けをするのも安心する為だ。
結婚したり、友人を作ったりするのも安心する為だ。
人の為に役立つだとか、愛と平和の為にだとか、全て自分を安心させる為だ。
安心を求めることこそ、人間の目的だ」
「それじゃ、あなたが私たちに安心を与えてくれるっていうのかしら?」
「フフ……話が早い。そういうことだ。
このDIOが君たちに安心を与えてやろう。『食料』として、その美しく勇敢な血を、この私の糧としよう!
快楽と共に、永遠の安心を与えてやろう!!」
「話にもならんな」
低い男の声が駅に響き、灰原の横を駆け抜け、銀の刃を走らせた。
ベンチを切り裂いて、細切れにしたが、DIOはいつの間にか数メートルの間合いをとっていた。
「ヅラさん!!」
みゆきの安堵を含んだ声が、白い着物を羽織った、肩に届く黒い長髪を流した男の背中にかかる。
同時に、自分も安心していくのを自覚した。
(皆、人の決意を無視するんだから)
ようやく目を覚ました男はこちらに振り返り、告げた。
最高に「支援」ってヤツだァァぁーーーーーッ!!
や、ヤバイぞ!
テラ愛染ww 支援
み、みゆきさーーん!
その台詞わぁぁぁ
おい、ヅラァおせえぞ支援!
「ヅラじゃない、桂だ。それに『ヅラさん』だと『グラサン』と発音が被る。やめてくれ」
目を覚ました桂は、ズキズキと痛む頭を無視して周りの状況を把握する。
かがみの姿が見えないのは後で聞くとして、目の前の男は確か危険人物だったと聞く。
灰原たちの姿を見るに、この『殺し合い』に乗ったのだろう。
そのことに怒りを覚える。灰原はその冷静な思考力を置いておけば、十にも満たない幼子に過ぎない。
そして、みゆきは見た目にしろ、性格にしろこんな血生臭い荒事とは無縁な少女。
無力な二人をいたぶる者。目の前の男は『敵』だ。しかも、ただの敵ではない。
(この男、俺が剣を振るったと思ったら既にあの位置に移動していた。
大体五メートルといったところか。その距離を一瞬で移動した。
何をされたか分からん。催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなものじゃないだろうが……)
おそらくは、自分を圧倒したジャギよりも格が一つも二つも上だろう。
いや、それ以上だと考えるのが妥当か。頼りになるのは手に握る三つの顔を持つライドルと、攘夷戦争を潜り抜けた己の身体のみ。
それらを駆使して、三人で逃げ出さねばならない。桂の額から、汗がツツッと流れる。
対して、敵は余裕を持って、こちらがどう動くのか、興味深く観察している。
「どうした? こないのか?」
「なに、どの程度の奴か見ていただけさッ!」
言い終えると同時に、ライドルの柄のボタンを押して、刃を鋼鉄のロープに変えてDIOを拘束する。
引き千切られる前に、歯を食いしばりながら、腰を捻って腕を振る。
「ふんぬぅぅぅぅ!!」 DIOを先端に、ロープの先が売店に突っ込む。粉塵に包まれた崩れた店に、ライドルスティックを長く伸ばして、棒高跳びの要領で地面に先端をぶつける。
棒がしなる反動で桂は跳び上がって、ボタンを押してライドルホイップに変形させる。
晴れてきた粉塵の先に見えた影を上段から斜めに斬りつける。DIOの血が飛び散り、僅かに頬にかかる。
手ごたえから傷が浅いことに気づき、飛び退いて間合いを開けるが、反撃が無い。
その事を訝しげに思っていると、ゆっくりとDIOが粉塵からその姿を見せた。切り裂いた箇所は左頬らしく、斜めに傷が走っている。
さあ始まるザマス!
行くでガンス!
ふんがぁ!
まともに支援しなさいよ!
ここは自分も支援だ。
おお! 救援………てやっぱりヅラァァァァ!
逃げろをををををを!!
ヅラじゃない、支援だ!
だが、その傷も薄くなっていき、やがて完全に消える。人外の再生能力を前に、桂は厄介だと思いながらライドルを構える。
「シルバーチャリオッツほどとは言わんが、なかなかの剣技だ。波紋もスタンドなしでこの私に傷をつけるとは」
「スタンドだかスタントマンだか知らんが、俺はこの剣術で一人の天パーと多くの仲間と一緒に戦場を駆け抜けてきた。
そして、今俺の後ろには戦場にいてはいけない少女達がいる。なら、俺がとる道は一つ」
「その変幻自在の剣を持って、私を倒すということか。愚かだな。なら特別に君に見せてやろう。
私のスタンド、『ザ・ワールド』をッ!」
DIOの身体から分離するように、一人のたくましい戦士が現れた。
三角柱の兜を鼻までかぶり、厚い唇の下、顎にはDIOのアクセサリーと同じくハート型の飾りがついている。
両肩に大蛇を這わせたようなパイプがあり、屈強な印象を強めていた。
威圧感が強まり、ヘビに睨まれたカエルのような気分になる。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ!!」
DIOに一瞬で距離を詰められ、桂はライドルスティックで受け止める。だが拳の数は無数。
防ぎきれない。やがて、一発が腹に突き刺さり、桂は壁まで吹き飛んだ。
身体中に軋むような痛みに呻き、それでも敵を睨んで立ち上がる。
「なかなか頑丈だな。その点も気に入った」
「お前に気に入られても嬉しくは無い」
「そうつれない事を言うなよ。桂、キサマは私に負けてしまうのはコーラを飲んでゲップが出るくらい確実なことだ。
そこで一つチャンスを与えたい。その少女を捧げ、部下になる事を誓うなら、キサマだけは助けてやろう。どうだ?」
答えは決まっている。DIOもその事を予測していただろう。
だが、やけに自信満々だ。何かがおかしいが、攻めなければ勝機もつかめない。
今度はこちらが無数の突きを放つ。一手一手が正確に急所を狙った突きだが、『ザ・ワールド』と呼ばれたスタンドという戦士がこちらの突きを防ぐ。
『ザ・ワールド』の防ぎ方に桂は戦慄する。剣先を摘んで止めているのだ。スピードもパワーも並ではない。
決して、『ザ・ワールド』より先に剣先が通らない。絶望が桂の心に沁み込んでくる。
ヅラ格好いい!
俺は支援するぞーーーーっ!ジョジョォ!!
「なかなかの正確さと力と速さを持つだろう? これが私の『ザ・ワールド』の能力の一部。更にッ!」
桂の胸元が掴まれ、先ほど崩した売店に投げ飛ばされた。
「『ザ・ワールド』の本来の力は、これと比べ物にもならん。キサマは本気を出していない、私にすら敵わないのだよ」
「桂さんッ!」
みゆきがヅラと呼ぶ事を忘れて叫んでいる。再び上がる粉塵に咳き込みながら、震える足に活を入れて立ち上がる。
目の前のDIOはほぼ無傷。勝てない。そう思ったとき、ケツの穴にツララを突っ込まれた気分になった。
「先ほどとは違って不安になっているな? 桂。
私に仕えれば、その不安は消えて、他の全ての安心を手に入れることができる。
今のお前のように死を覚悟してまで、私に挑戦することの方が不安ではないかね?
お前はスタンド使いではないが、殺すには惜しい人間だ。矢があればたちまち優れたスタンド使いともなろう。
私に立ち向かうのをやめて、永遠に仕えないか?」
桂の耳に、ゴゴゴと地響きが響くような低い音が聞こえた気がした。それほど、DIOは恐ろしい。
天人など比べ物にならない。こいつは、正真正銘『化け物』だ。
桂の心に、こいつに勝てなくてもしょうがないという考えが芽生える。
「……本当に、彼女たちを捧げれば命だけは助けてくれるのか?」
「ああ、約束しよう。ただし、しばらくは私の命令を聞いてもらうがね」
「桂さん……」
みゆきの諦めたような声が聞こえる。灰原は、静かだ。
桂は、粘りつくような口を無理矢理開いた。
「だが、断る」
DIOがピクリと眉を動かす。表情は不快感を示していた。
「この桂小太郎が最も好きなことの一つは、キサマのような外道の頼みを断ることだ。
それにな、ここで彼女たちを売り渡して、自分だけ助かるようでは銀時に軽蔑されてしまう。
それだけは、避けねばならない」
「フン! ならばしょうがない。死ぬしかないようだな。桂」
「DIO、知っているか? 彼女たちの住む国は平和だそうだ」
「フム?」
支援はなァ、支援以下でも以上でもないんだよォォォーーーッ!
ヅラのくせにカッコいい支援
露伴桂wwww
「天人と地球人の隔たりも無い。侍や商人などの違いも無く、生まれで蔑まれることも無い。
多少の事件はあるそうだが、戦争も無い。俺のようなテロリストはいないそうだ。
そして、誰もが学校へ通い、家へ帰り、何事も無く一日が過ぎる。そんな日常が当たり前になっている。それは俺が目指している『理想の国』だ」
桂は目をつぶって、彼女たちの話した国を想う。『日本』と呼ばれるその国は、桂が目指している国の姿。
その世界から来た彼女たちを帰してやりたい。いや、帰さねばならない。
なぜなら、自分は腐っても『侍』だからだ。
腰を据えて、DIOを睨みつける。腹が冷えるような威圧を無視して、桂は心の熱さに突き動かされる。
『理想』を胸に持つ桂は、退くことなど、恐怖することなど、もうありえなかった。
「私にとっても『理想の国』だな。もっとも、このDIOが支配することが条件だが」
その言葉に対し、抵抗の意を示してライドルホイップを構える。目はひたすら敵を見据える。
ガラッと瓦礫が音をたてて崩れた。それを合図に、桂は地面を蹴る。
「馬鹿の一つ覚えだよ! 桂ッ! まだモンキーの方が賢いぞッ!!」
「そうだな」
ニヤリと微笑むこちらに、不可解な表情を浮かべている。
こちらに歩もうとするDIOの背中を、銃弾が火薬が爆ぜる音と共に、貫く。
灰原がみゆきの手を借りて、マシンガンを撃ったのだ。わざと誘いに乗るフリをして時間を稼いだ甲斐がある。
DIOが戸惑っている。チャンスは一瞬。
「おぉぉぉぉッ!!」
ライドルホイップがDIOの額を貫いた。だが、まだ終わりではない。
桂が腕に力を込め、ライドルホイップを跳ね上げようとする。
「『ザ・ワールド』!!」
停止した時の中で、DIOは後ろ向きに歩きながら、剣を抜いた。
後ろを見ると、二人の少女が『希望』を持って銃を撃っている。気に入らない。
「マヌケが。知るがいい……この『ザ・ワールド』の真の能力こそ、『世界を支配する能力』だということを!
惜しかったなあ、桂。ほんの一瞬……後ほんのチョッピリ力を込めるだけでこの脳組織をかき回して破壊できたのにな。キサマはもういらんッ!」
拳を三発、桂に叩き込み、踵を返して少女たちの前に歩む。
やべえ!!支援!
ヅラアアアアアアアアアアア 支援
これはマズイ
銃を抜き取り、静かに告げた。
「一秒前……ゼロ」
グッと拳を握り、世界が元に戻っていく感覚を感じる。
「ガッ!」
桂が吹き飛んでいき、盛大な音をたてて瓦礫と共に崩れ落ちる。
目の前の二人はこちらの持つ銃を絶望に満ちた瞳で見つめた。
「二度とあんな悪戯ができないように、こんな玩具はこうだ」
グシャッという音をたて、銃がバラバラになって落ちる。
見下すのは気持ちがいい。みゆきと呼ばれた少女は今にも卒倒しかねないほど顔が青い。
灰原と呼ばれた幼子は睨みつけているが、恐怖を感じているのは明白だ。
一歩近付くと、みゆきが俯く。
「ウ、ゲェェェェェッ!!」
吐き出されたのは今日口に入れたものだろうか。興味は無い。
「ゲロを吐くくらい怖がらなくたっていいじゃないか。安心しろ……安心しろよ。みゆき」
「あなたにみゆきの名前を気安く呼んで欲しくは無いわ」
「これは気が強い。しかし、食料となる以外、今の君たちには道はあるかね?」
尋ねると、灰原は黙った。満足気に笑みを浮かべると、動けぬ彼女に手をゆっくりと突き出す。
じわじわと恐怖心を与えるためだ。事実、彼女は恐怖に顔を歪ませてこちらから逃げようとしている。
「あっ……」
とうとう、耐え切れずみゆきは気を失った。灰原も辛うじて意識を繋ぎ止めているらしい。
灰原の細い腕に、自らの爪が突き刺そうとする。
だが、ロープが身体に巻きつき、宙に踊る。そのまま鉄柱に叩きつけられた。
「桂ッ!」
身体を起こすと、左腕を折り、身体中に血を吹き出しながらも、こちらを睨みつける桂の姿が眼に入った。
タフな奴だ。『ザ・ワールド』の拳を何発もくらっても立ち上がるとは。
不快すぎて歯がギリッと鳴る。
身体にロープが巻きつけられたまま迫る。桂にはもう反撃する力は残されていない。
しかし、近付く間にも、桂はロープをDIOの身体に巻きつけ続ける。引き千切ろうとするが、仮面ライダーの持っていた鋼鉄のロープはビクともしない。
「まさかキサマッ!」
「このまま……ここにいて……もらうぞ。灰原、逃げ……ろ」
「桂ァッ!!」
怒声をあげるこちらに、死を覚悟した目を向ける。DIOはあの目に見覚えがある。
ちょ、ちょ待って。これアレだよね?まさにヤバイっていう状況だよね?
ジョナサンが最期に見せた瞳。死を覚悟した男の目。
「桂じゃない。侍だ」
唯一自由な左手で殴りかかる。桂の身体を貫通せんと、音の壁を破り、迫らせた。
だが、DIOはその拳を止める。
「こいつ……」
桂は、右手のライドルロープを強く握り締めている。ちょっとやそっとじゃ放さないだろう。
両脚はしっかり地面を踏みしめ、小揺るぎもしない。だが、瞳孔は開いていた。
「……死んでいる……!」
攘夷志士の生き残り、銀時の盟友、桂小太郎は異世界の少女を守る為、自分の『理想の国』に住む彼女たちを帰す為、戦って散った。
桂の死を目の前に、灰原は俯いて歯を食いしばった。
何度も死体を見てきた彼女の心が痛む。姉を喪ったとき並の痛さだ。
桂は馬鹿だが、ほとんど他人の自分たちを守るために死んだ。その行為に涙して、灰原は少しずつみゆきを引きずって、這いながら移動する。
桂の遺志を無駄にするわけにはいかない。
まだDIOは追ってこない。桂が最後に足止めしてくれたのだ。
どれほど這いずっただろうか。階段の中ごろに辿り着き上を見上げた。
「惜しかったな。桂がもう一巻きしてれば、逃げることもできただろうに」
後ろを向くと、DIOはこちらを見下ろしていた。間に合わなかった。せめて、脚が折れてさえいなければ。
(お姉ちゃん、桂、今逝くね。工藤くん、悔しいけど、後はあなたに任せたわ)
灰原の咽に、DIOの腕がずぶりと音を立てて、侵入する。
ヅラ、やべえな支援
うわあああああ!!支援
彼女の視界が黒に包まれ、二度と光に満ちることは無かった。
□
「ねえ、みゆきさん。ここ教えて」
「あんたまた楽する為に写そうと考えているでしょ」
「うっ、そんなことは……」
「そういえば調理実習でクッキーを作ったんだけど、今食べる?」
いつのやり取りを、夕焼けを背にみゆきは微笑ましげに見つめていた。
友達と帰り道を歩く、いつもの風景。やがて、曲がり角から赤いランドセルを背負った少女が現れる。
「あ、灰原さん。あの事件以来ですね。お久しぶりです」
「あら、みゆき。元気そうで何よりだわ」
「凄い偉そうな小学生。クールロリ、これは新たな萌えポイントかね」
下手したら自身も小学生に見えかねない、こなたが呟く。
やがて、パトカーがサイレンを鳴らして通り過ぎる。
「カーツラぁぁ――!!」
大声を出し、パトカーを箱乗りにして警官が通り過ぎる。最近の警察官は過激だなぁと考えていると、その警官が一人駆け寄ってきた。
「ちょいとお嬢さんたち、一つ聞きたいのですが、この写真の男に見覚えはありませんかぃ」
「いえ、知らないです」
かがみがしれっと答える。やがて、男は部下と思わしき男に沖田警部と呼びかけられ、その場を離れていった。
気配が完全に遠のいたのを確認して、みゆきとかがみ、灰原は一点に視線を集中する。
「いったわよ。ヅラさん」
カサカサと木の葉を揺らし、男が頭を逆さに出した。
「かたじけない。だが、ヅラではなく桂だ。それに『ヅラさん』は『グラサン』と発音が被るからやめてくれといったはずだが」
「いったい何やったのよ?」
「お姉ちゃん達の知り合い?」
「あの時つかさも巻き込まれたでしょう? その時に私を助けてくれた人」
「へえ、恩人さんなんだ」
「つまり、かがみのデレの恩恵を受け取る人ということですな」
「あ、あんた何を言ってんのよ!」
「? 何の事だかさっぱり分からん」
「私もです」
よーし…全員…もう一度喪服に着替えろ〜…
ゴミ箱から蝋燭と線香取ってこ〜い…
ヅラァァァアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「鈍いわね」
桂の発言に、みゆきは同意する。灰原はからかうような視線を桂に向けていた。
穏やかな、日常の一風景。夕焼けを見上げて、みゆきは呟いた。
「こんな日が、いつまでも続くといいですね」
みゆきの声に応えるように、かがみが振り向く。
(ッ……!?)
何かが、おかしい。
「そうだね、いつまでも続いていたらよかったのにね」
かがみが燃えている。身体中に火がついているのに、恐ろしいほど無反応だ。
理解不能な状況に、みゆきは後退する。
「いたっ」
「ごめんな……」
ごめんなさいという言葉は、最後まで出てこなかった。灰原は、落ちた左腕を拾おうとしている。
だが、それは叶わない。なぜなら、彼女の右手は手首から先が無かったのだ。
何度も何度も左腕を拾おうとする灰原に異常を感じて、踵を返す。
ドンという音をたて、桂の胸板にぶつかった。
「危なっかしい。大丈夫か?」
今は脚しか見えていない。本能的に、顔を見たくなかった。
だから俯き続ける。その彼女と、桂の視線が合わさった。
おかしい。自分は下を向いているのに、桂の顔がある。
恐る恐る上を向く。首だけで、血を吹き出しながら両腕を組む、『桂の身体』がそこにあった。
□
「イヤァァァァッ!!」
絹を裂くような悲鳴をあげ、みゆきは目を覚ます。
荒い息を整え、周りを見渡す。真っ暗だ。
今まで自分と行動していた桂と灰原がいない。不安になり、周囲を警戒する。
「お目覚めかね? お嬢さん」
心臓が跳ね上がり、油の切れたブリキ人形のように首を回す。
DIO、この男は自分たちを襲った男だ。灰原や桂はどうしたのだろう?
不安に満ちた視線を周囲に向ける。
そんな…バカな…あっけなさすぎる…みんなぁぁぁぁ!!!
これは全滅の予感ッ・・・・・!!!!
対主催の有力グループがぁぁぁぁぁ… ぜ……ぜん…め…めつめつめつ…
「仲間を探しているのか? すぐ傍にいるではないか」
クエスチョンマークを頭に浮かべ、逃げる為に少しずつ後ろに下がる。
ベチョッとした、粘りつく液体の感触を右手に感じる。恐る恐る右手を見つめると、血が纏わりついていた。
歯がガチガチと鳴る。後ろを向くなと脳の奥で警告しているが、振り向かずにはいられない。
彼女の視線の先に、血の気を失い、青くなった生首が、瞳を濁らせて二つ存在していた。
桂の首は黒髪をぼさぼさにし、舌を出して目は左右それぞれ上下逆に向いている。
灰原の首は、張りの合った肌は水分を失い、カサカサになり、瞳孔を開いた瞳は在らぬ方向を向いている。
「イヤァァァァァッ!!」
再び、暗闇に絹を裂くような悲鳴があがった。
「酷いじゃないか。君を助けるために必死に戦った『友人』を見て悲鳴をあげるなんて」
内容とは裏腹に、口調は軽い。本当に清清しい気分で言っている証拠だ。
しかし、今のみゆきには、そのDIOの言葉が自分を責める二人の友人の声に聞こえた。
「あ……ああ。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
ひたすら謝り続けるみゆき。腕を擦っているのに血が落ちない。
何故だろうか。こんなにも、血が出るほど強く擦っているのに。
「そんなに謝ることは無い。みゆき、君は不運だっただけだ」
先ほどとは違い、甘く染み渡る優しい声色に、怯えを僅かに緩和して顔を上げる。
安心を与える笑顔を持って、DIOが微笑んでいた。
「不運にも、私の安眠を邪魔し、不幸にも戦闘が起こってしまった。これは仕方の無いことだ」
もちろん、そんなはずは無い。だが、理不尽な物言いには、みゆきを納得させる『何か』があった。
承太郎たちなら、それを『悪のカリスマ』と判断しただろう。だが、一女子高生のみゆきには、地獄で現れた救いの蜘蛛の糸に聞こえる。
「君が『友人』達と再会できる方法が一つある」
「え……?」
「この私が首輪を外すことだ。見たまえ、私の肉体は私自身のものではない。
ジョナサンという男から得たものだ。それも、私が吸血鬼だからこそできたことだ。
だが、その能力も『首輪』とやらが邪魔をしている。
この力が制限されていないなら、君と君の友人に永遠の命を与えることができる」
やべ…指が震えてる
DIOは首の付け根の接ぎ跡を見せながら、告げた。その瞳に次第に惹かれていく。
「永遠の命……」
「そうだ。おそらく、この首輪を外すのは優勝が一番の近道!
悔しいことに、このDIOは太陽の元を歩くことができない。そこでだ、君に協力をしてもらいたい」
「…………協力ですか?」
「そうだ。一刻も早く友人達を生き返らしたいだろう? なら、昼間の間動き回って、私に情報を与えて欲しい。
一人二人殺してくれると、友人達との再会も早まるぞ。なかなかいいアイディアだろう?
なあに、君みたいないたいけな少女が殺し合いに乗っているなど、誰も思わないさ。
油断しているところを、桂の形見のこの剣で……『ズブリ』。たったそれだけで再会が早まる」
言いながら、DIOは桂が使っていたライドルを差し出してきた。ロープに変形したそれを、凶器だと思う者もいない。
みゆきは震える腕を差し出した。
「本当に……あなたが優勝すれば私達は再会できるんですね?」
「何なら、君の知り合いも吸血鬼にしてもいい。何、太陽の光を二度と浴びれないが、慣れればいいものさ。
永遠に傍にいられるのだからな」
「永遠に……あんな日が……いつまでも……」
思い出すのは、泡沫の夢。いつもの皆と、灰原と桂と過ごす平和な日々。
想いを馳せて、DIOの右手に手を伸ばす。
―― 桂じゃない。侍だ ――
ピクリと、腕が一瞬止まる。みゆきはいつの間にか耳に入ったその言葉を思い出す。
そのまま桂の血で染まったライドルを見つめた。
「ン? どうした?」
「私は…………」
桂は、自分を守るために戦い、目の前の男に殺された。灰原は、折れた足で自分を引きずり、目の前の男に貫かれて殺された。
二人とも、自分だけなら助かることができたのに。なのに、二人の為に他の誰かを犠牲にしたら、なんと言うだろうか。
何よりみゆきは、誰かを犠牲にしてまで自分の欲望を叶えるような少女ではなかった。
悲しいまでに、この殺し合いには向かない。
「私は、誰かを犠牲にしてまで、自分の望みを叶えたくはありません」
咽にライドルの柄を当て、スイッチを押す。硬化した刃が、みゆきの咽を貫いた。
(かがみさん、つかささん、こなたさん、あなた達は生きて…………)
瞳に涙を浮かばせ、彼女は眠る。
そして、永遠に起きることは無かった。
「僕を得ることはできなかったが、まあいい。夜を待っていいし、こちらにまた別の獲物が来るのを待つのもいい」
DIOは呟きながら、駅員室から見つけた布団に寝転がる。
切り取ったみゆきの頭をリンゴのように潰して、グラスに血を注ぎ、口元に運ぶ。
絞りかすはゴミ箱へ投げ捨てた。桂と灰原の絞りかすもまとめて捨ててある。
「さてと、次の獲物はどいつかな? フハハハハハハハ!」
灰原の支給品のプロフィール付き名簿を読みながら、高笑いをする。
承太郎以外にも、DIOに立ち向かいそうな連中がいる。同時に、僕に相応しいものも選り好みができる。
「やはり『世界』はこのDIOが勝利する事を望んでいるようだ。フハハハハハハハッ!」
薄暗い地下に、帝王の笑い声が響いた。
まるで、みゆきたちの行為を嘲笑うかのように。
【桂小太郎 死亡】
【高良みゆき 死亡】
【灰原哀 死亡】
【C-2 S2駅 1日目 朝】
【DIO@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:額に突き刺された傷(治癒中)。疲労(小)
[装備]:スタンド『世界』
[道具]:デルフリンガー(紙状態)、ダーツ(残弾数1)
参加者顔写真&詳細プロフィール付き名簿。ルイズの杖。
イングラムM10の予備マガジン9。ライドル。
スタングレネード×2。時計型麻酔銃(1/1)。麻酔銃の予備針9本。
デイバック×4(DIO、桂、灰原、みゆき)
[思考]
基本:帝王に負けはない。参加者を殺し、ゲームに優勝する 。アーカードのボディを乗っ取り、太陽を克服する
1:夜になるまで地下で英気を養う。及び、地下鉄に乗りにやって来た参加者を各個撃破し体力を回復
2:アーカードの打倒
3:平賀才人に時止めを使って『勝利』する
4:ジョースターの血統を根絶やしにする
5:ゲームを仕組んだ輩を断罪する
[備考]
ジャギの右腕を移植しました。完全に馴染むまでしばらく時間がかかりますが、普通に自分の右腕として動かすくらいは可能です
アーカードとの戦闘で更に鬱憤が溜まりました。アーカードにはどんな手を使っても勝つつもりです
時を止められる時間は約3秒間です
首輪の他に、脳内に同様の爆弾が埋め込まれています
S5駅方面の列車は途中で地上に出ることを確認しました
備考
1:B-3、C-3の境界付近に列車が地上と地下に出入りするトンネルがあります
2:S5駅のホームに肉片と鮮血が結構広い範囲に飛び散っています
3:C-3の地下線路にジャギの胴体(血が抜かれている)、ジャギの両足(血が抜かれている)、ジャギの左腕、DIOの右肩が転がっています
4:S5駅のどこかに空っぽになったジャギのデイパックが放置されています
5:S2駅のゴミ箱に桂、灰原、みゆきの潰された生首が捨てられています。
うわあ…これは壮絶な……
ここも放送後はギャルゲのような大惨事になってしまうのかッ……
すげぇ……
投下終了。
多くの支援ありがとうございます。
感想、指摘などお待ちしております。
投下乙様
うはぁ・・・最高にツイてない・・・かがみの足止め作戦が裏目に出たか。
かがみにさらに精神崩壊フラグが立ちそうな予感。さらにつかさかこなたのどっちかが死ねば多分逝くな。
リンゴ絞り…中々鬱になれるな…
一つ前の白熱しつつもスッキリとしたバトルと比べて…ものすげー…
まさに天国を口にするのもおこがましい外道だぜDIO!
そして3人とも気高かったぜ!
茫然自失……
三人とも死亡って信じられない……(泣)
投下乙。
まさか全滅するとは……
[合同葬式会場] λ<もう二度と、迷わないように〜♪
GJ! 流石悪、生半可な事はしないのな。
吸血鬼からは逃げられない……
>>703 こ、こいつぁ……欝だ。
しかし、桂よ、みゆきよ、灰原よ……。
お前達は、DIOに勝っていたぜぇぇぇっ!!
超GJ! した。
・サイトを殺そうとした
・アーカードをボコってくれた
・ヅラのことモンキーって言った
・3人とも全滅させた
・俺を怒らせた
etc
忘れっぽいんでな…メモしていたんだ…
誰か死ぬとは思ってたけど、まさか全滅とは…。
でも3人ともみんな格好良かったよ。
GJでした。もう一回、GJ!
[合同葬式会場] λ λ<おいおい、置いていくなよ
投下乙……これは欝w
DIO様ド外道っすね。3人ともカッコよかったです!
柊かがみ投下します
三回レスしたのにGJを言い忘れるとは…
GJ!!
[合同葬式会場] λ λ λ<喪服着なおして正解だった…
>>712 お前は俺をねかさねーつもりか!
よし、喪服を脱いで支援準備!
――飛び散る血しぶきと脳。私の脳。
頭が破裂した瞬間に私が見た光景はそれだけ。たったそれだけ。
……いや、もう一つ。
『チェックメイトだヒューマン!』
私を「破壊」した張本人。
『面白い!とても面白い!!』
その男はとても楽しそうで。
『貴様も――』
本当に楽しそうに私を、私のことを
『貴様も私と同じ化け物か』
化け物と呼んだ。あの男と同じ化け物と。
化け物? 私が? この私が?
あノ、おとコと、おナジ、バケモノ?
★ ★ ★
「――を続行する!! 」
無人の野球場に老人の叫び声が響き渡る。
「……んあぁ、しまったぁ……聞き逃した」
その声はスタンドで寝ていた柊かがみを浅い眠りから呼び起こすのだが、少しばかり遅かったようだ。
かがみが目を覚ましたのは放送がまさに終了する瞬間であった。
まだ眠そうな目を擦っているその少女は、大した時間寝ていた訳ではないのに汗にまみれていた。
「嫌な夢、見ちゃったわね」
彼女が見ていた夢。
それは先ほどの吸血鬼との戦いの記憶の断片であった。
アーカードに頭部を破壊され、激戦の力で復元。
また破壊され、復元。破壊、復元、破壊、復元、破壊、復元。
途中で笑い声と共に現れるアーカードの笑顔。
そのシーンだけが何度も何度もループする夢。
「ふぅ……喉渇いた」
起き上がったかがみはバッグから水を取り出し、口に含むが。
『ククク、ハハハハハハハ! 面白い! 面白いぞ化け物!』
男の笑い声、自分の頭が弾け飛ぶ映像が再び頭を駆け巡り。
「――ぶっ! う、うぁ……うげぁぁ!!」
胃液と共に飲んだばかりの水を座席にぶちまけてしまう。
「っはぁぁ! はぁ、はぁ……つかさぁ……」
かがみはつい数時間前まで普通の女子高生だった。いや、それは今でも変わらない。
そんな彼女が吸血鬼と殺しあった挙句、頭を粉々にされ、終いには相手を丸焼きにして生き延びたのだ。
平然としていられる訳がなかった。
そして彼女の心に最も深い傷を残したのは吸血鬼が残した一言。
(-人-)
ちょwwwなんという投下ラッシュwwww
支援でGOGO!
ここでかがみんがくるか……欝だ 支援
貴様も私と同じ化け物か
自分は人間、化け物なんかじゃないただの女子高生。
そんなことは分かっている、分かっているはずなのに。
(私は……私は……)
頭蓋を砕かれ、脳味噌を飛び散らせ、中身を剥き出しにしてそれでも生存する。
炎を生み出し、全てを、あの恐ろしい吸血鬼を含む全てを燃やし尽くす。
これが普通の女子高生の姿だろうか。
(みんなを、みゆきを守るためには仕方なかった。逃げるにはああするしかなかった)
本当に、本当にそうだろうか?
あのとき、途中で逃げ出すチャンスは幾らでもあったのではないか?
あのとき、あそこまでしなくてもよかったのではないか?
あのとき――あのとき私は笑っていたのではないか?
あの男の歪んだ笑顔のように。
(そんなことはない! そんなことは……)
浮かんでくる映像を必死に振り払おうとするも、かがみの優秀な脳は1度覚えたイメージを簡単に忘れてはくれない。
(私は、違う! だって、わたしは、普通の、普通の、つかさもこなたもみゆきも……)
日常の思い出を必死に手繰り寄せようと頭を巡らせる。
「かがみとつかさってさ、双子のわりには似てないよねー」
一緒に登校しているこなたが私たちにそんな疑問をぶつけた。
「私たちは二卵性双生児だからね。普通の姉妹程度の違いが出るのよ」
「なるほどぉ、確かにつかさはのんびりした性格してるけど、かがみは凶暴」
「なんだと?」
支援
「ククク……ゴメンゴメン、アハハハ」
しかし怒りの収まらない私は激戦をこなたの頭に深く突き刺した。
「アハハハ――あ?」
さっきまで笑っていたこなたが血を噴き出して崩れ落ちた。
しかし私の怒りはこんなものではない。激戦を構えて横たわるこなたへ何度も突き刺す。
「お、お姉ちゃん?! なにを」
叫ぶつかさには構わずに、ざく、ざくとテンポ良く激戦を突き刺す。突き刺す。突き刺す。
刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。
ざく、ざく、ざく、ざく、ざく、ざく、ざく、ざく、ざく、ざく。
「お姉ちゃんやめて!」
「かがみさん! やめてください!」
つかさと、どこからかやって来たみゆきが私を羽交い絞めにして邪魔をする。
「放しなさいよ、いま闘争の真っ最中なんだから」
分からず屋の2人は放してくれない。
「なに言ってるの? お姉ちゃんしっかりしてよ!」
「かがみさん! こんなことをしては」
仕方がないから、マジシャンズレッドで邪魔をする2人を丸焼きにして――
「――っ! わたし……なにを? ……ぅぷ! っあ、あ!」
そこで私は我に帰った。
あまりの光景にまた吐きそうになるが、吐き出すものすらなく、ただビクビクと痙攣するだけだった。
「あん、なの、わた、しじゃ、ない。わたしじゃ、な、い」
そして、なんという不吉なタイトル…支援
いつもの日常のはずだったのに、騒がしくて平和な日常のはずだったのに。
(私が……私じゃなくなっていく……!)
私が違う私に侵食されていく感覚。
それはかつてないほどの恐怖だった。あの吸血鬼と対峙したときよりも大きな恐怖。
(このままじゃだめだ。つかさにこなたに、みゆきに会わないと)
(私が『変わってしまう』……)
何も受け付けないと主張する胃袋に無理やり水を流し込み、かがみは再び歩き出す。
「つかさに、こなたに、みゆきに……会わ、ない、と。みんなに会って、会って……」
(会って……ドウスルノ?)
そこまで考えて、かがみは意識を失い、崩れるように眠りに落ちた。
一般人のらき☆すた勢は吐きまくりだね。
【B-5 野球場入り口 一日目 朝】
【柊かがみ@らき☆すた】
[状態]:気絶 消耗大 無傷 精神不安定
[装備]:核鉄「激戦」@武装錬金 マジシャンズレッド(魔術師の赤)のDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本:生きてみんなと一緒に帰りたい(?)
1:???
2:つかさ、こなた、みゆきに会いたい。
3:自分の変化が怖い。
[備考]
※第1回放送を聞き逃しました。
※ジャギを危険人物と認識しました(何故ジャギがケンシロウを名乗ったのかは不明)
※アーカードを不死身の化け物と思っています。
※「激戦」は槍を手から離した状態で死んだ場合は修復せずに死にます。
持っている状態では粉々に吹き飛んでも死にませんが体の修復に体力を激しく消耗します。
常人では短時間で三回以上連続で致命傷を回復すると意識が飛ぶ危険があります。
負傷して五分以上経過した患部、及び再生途中で激戦を奪われ五分以上経過した場合の該当患部は修復出来ません。
全身を再生した場合首輪も再生されます。自己修復を利用しての首輪解除は出来ません
禁止エリア等に抵触し首輪が爆破した場合自動修復は発動しません。
※マジシャンズレッドの火力は使用者の集中力によって比例します。
鉄を溶かすほどの高温の炎の使用は強い集中力を要します。
炎のセンサーは使用可能ですが精神力を大きく消耗します。
以上で投下終了です。嘔吐やらなにやら被ったww
支援ありがとうございます。
お、おいヤバいぞ!
このまま次の放送を聴いたら…
他のらきすた勢と再会しなかったら…
あるいは全滅してたら…
信頼できる人に会えなかったら…
>>731 投下乙。しかしらき☆すた勢は鬱一直線だな。
そしてツンデレはろくな目に遭わないというロワのジンクスがここでも発動したか
>>732 乙!
かがみんどんどんカワイソスになってきてるなー。
精神崩壊も近そうだ…
そして、忘れ去られたヅラww
投下乙
こ れ は ま ず い。
次の放送で逝くぞ多分この状況だと。こなたとつかさが第二回放送までに合流できなきゃまずアウトだ。
後マジシャンズレッドは多分威力激減だろうな。
集中できる状態じゃなさ過ぎる。
>>731 GJ!
フッフッフ…かがみがこっちの「帰ってくるるるるるるるるる」になりそうだな
>>648 お見事です。登場キャラ全てを良く知る私も、納得の出来る展開でした
そーのーうーえーで、おもろいっ! すんげーおもしろかった!
ルイズ覚悟組と比較するやり方も良かったし、とても良い作品でした
>>703 こちらもまた、とても良い作品です
バトロワのバトロワたる所以を最も体現出来るDIOを使っての、素晴らしい展開でした
三人共散り際も綺麗でしたし、死亡話としても十二分に納得のいく話でした
そして、全滅という選択肢を良くぞ選んだ! 天晴れ見事です!
>>732 完璧です。あのフリの後のかがみはこーでなくっちゃ
細かい演出がとてもGoodでした
かくして希望の砦は崩れ去り、残ったのは最強の矛盾を持つ無敵女子高生
いや〜、今後が死ぬほど楽しみになってきました
うおお、非戦闘員勢がどんどん酷いことに……
凶悪マーダーだらけのこのロワは、一般人には過酷過ぎるぜ
>>732 追い詰められてくカ・ガーミン悲惨。
追い詰めた当事者の一人が言うのもなんですが。
GJ!!
すいません途中抜けてました。
>>724と
>>726の間に以下の文章を挿入してください。
すいませんでした。
こなたのボケに私が突っ込む。つかさは隣で笑っている。いつも通りの日常、これが私の日常。
「でも姉妹なんだし、髪型とかリボンとか合わせると似てるかもね」
そう言ったこなたがじぃっと考えこむ。つかさのような髪型の私を想像しているのだろう。
「ぷぷっ! 駄目だ、かがみにかわいい系は無理」
「るっさいな! 勝手に想像して失礼なこと言うな!」
こなたの失礼な発言に私は顔を真っ赤にして抗議する。
つかさは隣で相変わらずニコニコしている。
こなたは私の抗議など知ったことかと言わんばかりに笑い続けている。
現在こなたは変態と、
つかさは筋肉隆々の銃を持った坊主頭と同行中…
そして変態も坊主も向こうから襲ってくるものには容赦が無い…
どっちに転んでも絶望的ィィィィィィィッ!!
現在こなたは変態と、
つかさは筋肉隆々の銃を持った坊主頭と同行中…
そして変態も坊主も向こうから襲ってくるものには容赦が無い…
たとえ第二放送前に出会えたとしてもかなり絶望的ィィィィィィィッ!!
>>745-746 二回続けても言われなくっても分かってンだよ!(CV.闇サトシ)
やっぱり超人だらけのこのロワは一般人キャラには地獄だぜ! フゥーハハー!
か、かがみん頑張れ〜w
そして放送後いきなり二人殺害で殺害数トップに踊り出たDIO様。さすがだぜ。w
おまけに変態は撃戦の対処法知ってるからな。「るるる♪」状態で襲ったら敗色濃厚www
でも、マジシャンズレッドがあるし、こなたもかがみ殺されそうになったら止めるだろうし大丈夫かな?
その場合こなたがかがみんの味方をしたって事で変態に*されるようなwww
そしてかがみん完璧に発狂wwww
『発狂少女ヤンデレかがみん』誕生の瞬間であった!w
皆さんGJです、ただ散様は、相手と鍔迫り合いなどの展開はしないと
思われます、女体になっても無敵さを失わなかったのは「技が優れて
いれば、筋力など不要」の大原則のおかげだと思いますので、零、霞の
能力制限は理解できるのですが、覚悟勢の身体能力制限がかなりキツメ
だと思います
>>733 近くに(といっても一エリア以上離れてるけど)
学校があるから、そこに行けば何とか・・・・
というか、学校行く2人、このままだと、DIO様と遭遇するぞ
(それでもアカギなら・・・アカギなら何とかしてくれる・・・)
>>752 DIO様は地下鉄さえ使わなければやり過ごせる。
>>751 >>597の鍔迫り合いは覚悟のススメの作中でもあったような比喩的表現です。
>>608と
>>614に関しては、散も才人との死闘の決着をつけるためなら力のぶつけ合いもやると考えました。
また能力制限ですが、才人もガンダールブの力を全力で発揮すれば散に負けることは無いと考えました。
ですから特に覚悟勢に大きな制限を掛けているわけでは無いです。
大事な事忘れてました。
>>751 ご意見ありがとうございます。
礼を書き忘れた非礼をお詫びします。
延長申請ないなら今日も3作投下だよねー。
今日は寝られないっ!
>>752 グリモルディあるんだしわざわざ地下鉄は使わないんじゃない?
そして地下鉄入ろうとして入り口につっかえるグリモルディを幻視した
ふう、ギリギリだぜ……
かなり『アレ』な支給品があるので、怖いですが
投下します
あれあれ?
トリ忘れてたw
投下します
何だ何だwktk
支援ー、準備ー!!
しえん
あれ? ちょっとごめん
何かおかしい
すぐ投下するから、ちょっと、まって
鷲巣、神楽、キュルケの三名を予約した者ですが……あと一日の猶予を頂けないでしょうか?
一昨日から昨日にかけてPCが絶不調で、今日一日突貫作業で書いたのですが間に合わず……毎度ご迷惑をおかけしてすみません。
っていうかブルースクリーンで作業中断とか多すぎだよ……Vistaなんて嫌いだorz
何があったw
すいません、今度こそ投下します
タイトルは【フライトコードなし! A-6/ホテルへ向かえ!】で
A-6にある総合公園。
そこで放送を聴き終えた3人の男――劉鳳・防人・桐山が、机を中心に情報交換を行っている。
机の上には木刀が1振り、スタングレネードが6つ、地図が1枚、そして名簿が1枚。
木刀とスタングレネードは防人の支給品だが、話し合った結果、木刀は必要とする者がいないのでここに放置することにし、スタングレネードは3人で2つずつ分け合うことにした。
他に机の上にある名簿と地図は劉鳳の物で、載っている名のうち放送で呼ばれた人間には、バツ印が付けられている。
また他の参加者のうち十数人には、青い丸印と赤い丸印が付けられている。
青い丸印は信用できる人間を意味し、赤い丸印は信用できない人間を意味する。
ちなみに記入するのに使ったのは、劉鳳の支給品の1つである4色ボールペンだ。
現在それを持っているのは、防人。
防人衛・津村斗貴子・武藤カズキの名に迷わず青い丸印を付け、蝶野攻爵の所で少し迷い――緑色で丸印を付けた。
「緑色? どういう意味だ?」
怪訝な顔で尋ねてくる劉鳳に、防人は名簿の『武藤カズキ』を指差して答える。
「信用できるか微妙なところ、ということだ。
少なくとも、この『武藤カズキ』が生きている間は、大丈夫だと思うが……」
「よく分からんが、そこまで信用すべきではない人間だ、と俺は解釈しよう。」
「ああ、それで良い。」
そして劉鳳は桐山の方を向き、名簿を指差して尋ねる。
「お前だけ8人もの人間に丸印を付けたが、そんなに何人も知り合いがこの世界に来ているのか?
それとも……ここに来てから、誰かにあったのか?」
しええええええんん
若干桐山を警戒してるのか、鋭い視線を向けながら尋ねてくる劉鳳に、桐山は今までにあったことを淡々と話した。
元の知り合いは『川田章吾』『三村信史』、そして既に死んでしまった『杉村弘樹』の3人で、彼らは中学校のクラスメイトだということを。
『平賀才人』という少年にB-6で出会い、彼に剣をやったことを。
彼は自分と会う前に『DIO』と『アーカード』という化け物に襲われ、その化け物から逃走していたことを。
しばらく共に行動していたが、彼が『ルイズ』という参加者を守ると言って、化け物に対抗する手段も持ち合わせていないのにホテルに向かったことを。
自分自身は、西へ行って地図の端がどうなってるか確認し、その後変電所を調べたい、と。
■
桐山の話を聞いた防人と劉鳳は、お互いに『自分が少年の元へ向かう。』と提案した。
「だから俺が絶影に乗ってホテルへと向かい、少年を保護。
その後、地図の端を確認し終えたお前と桐山の2人と、変電所で落ち合った方が、迅速だろう!」
こう主張するのは、劉鳳。
しかしその劉鳳の主張を、防人は却下する。
「相手の話も聞かず、いきなり攻撃を仕掛けるような奴に、任せられるか!
俺は元の世界では、学校の寮長をやってたから、子供には慣れている!」
彼らの中に、『3人で行く』『防人と劉鳳が行く』という2つの選択肢は無い。
中学生であり、さらに顔見知りが死んでしまった桐山を1人にするのは、彼らの正義が許さないので、後者は却下。
かといって、地図の端や変電所を調べない訳にも行かないので、前者も却下。
そこまで分かっていながら、この口論をしている時間こそが最も無駄という事に、気付いていないのだ。
きたー
支援
「何度も言うが、悪と判断した人間を、間違いにもかかわらず問答無用で攻撃する奴には、行かせられん!」
「こんな状況で、悪と勘違いされるような行動をするのはお前くらいだ!」
「少年は動揺していると、桐山が言っていただろう! そんな行動をとってもおかしくは無い!」
「……しかし、歩くお前と絶影に乗って移動出来る俺では、速さに差がありすぎる!」
そうこうしてる間に、才人に危機が訪れている事など露知らず……
この調子で既に15分が経過している。
「……おい」
色々と記入された劉鳳の名簿を写し終えた桐山が、溜息を吐きながら防人と劉鳳に声をかける。
その手には一枚の100円玉。
「このまま話しているほうが、時間の無駄だ……ここはコインで決めたらどうだ……?」
桐山の提案により、コインが表なら劉鳳、裏なら防人がホテルへ向かうことになった。
コインが桐山の親指に弾かれ、回転しながら宙を舞う。
落下していくコインに、3人の視線が集中する。
その結果は―――
■
「では、言ってくる」
荷物を纏めたデイパックを持ちながら、そう言うのは劉鳳。
「青い服を着て、剣を持った少年だ。間違えるなんじゃないぞ」
苦虫を噛み潰したような顔で、出迎えをしているのは防人。
そう、桐山が弾いたコインは、表を上にして静止したのだ。
「ところでさっき絶影に乗る、と言っていたが……」
尋ねてくる桐山に、劉鳳は絶影の真の姿を解放させて答える。
「これが俺のアルター、絶影の真の姿だ。普段は隠しているのだが、この状況でそんなことは言ってられん」
絶影の巨大な尾に飛び乗り、ホテルへ向かおうとした瞬間――
「待て」
――防人が劉鳳に声を掛ける。
「何だ? 用があるなら、早く言え」
億劫そうに振り向く劉鳳に、防人は劉鳳のデイパックを指差しながら問いかける。
「お前のデイパックから見える、それは何だ?」
劉鳳のデイパックからは、朝日を反射させて光る何かが見えていた。
もしかしたら核鉄かもしれない……防人はそう考え、劉鳳を呼び止めたのだ。
「これか? 俺の支給品で、説明書には『参加者の1人の記憶が入ったDISC』と書いてあったが……
武器にもならないので、誰も必要としないと思い、見せなかったのだが」
そう言って劉鳳がデイパックから出したのは、CDディスクのような物。
「そうか……すまない、さっき話した核鉄ではないかと勘違いしていた」
微かとはいえ希望を抱いてしまっていた防人は、無意識の内に若干トーンを低くしながら返事を返す。
シエンスタ
シエンスタ
支援支援
「核鉄……6角形の金属で、中心にナンバーが記入されているんだったな。
仮にそれを支給されていたら、お前に言っている。
少年を保護する道中で見つかれば、次に会う時に渡す。では」
「待て」
ホテルへ向かおうとした劉鳳を、今度は桐山が呼び止める。
「……何だ?」
2度も出鼻を挫かれ不機嫌そうな劉鳳に、桐山は感情のこもってない声で呼び止めた理由を話す。
「……そのディスク、俺にくれないか?」
「別に構わないが……何故だ?」
「そのディスクの中に入っている情報が、気になる。もしかしたらかなり重要な物かもしれない……
変電所なら、中身を見る為の機会が存在するかもしれない」
「ホテルにある設備でも、それくらい可能なんじゃないか?」
ロストグラウンドの宿屋なら無くてもおかしくはないが、普通それ位の機械はあるだろう、と劉鳳が思った事を言うと、桐山は例によって感情の篭っていない声で返す。
「確かに可能だろう。普通のホテルならな」
「どういう事だ?」
「俺が主催者なら、開催地には極力道具は置かない……
脱出しようなんて考えられたら困るからな。
主催者がまともな人間ならば、ホテルにこのディスクを開くことが出来る道具がある可能性は、低い」
一理ある。劉鳳はそう判断しながらも、1つの疑問が浮かぶ。
「しかし何故、変電所には存在すると考えるんだ?」
「ここには電気が通っている。そして地図が嘘でなければ、『開催地内』に変電所がある……
変電をする設備の中に、ディスクを開く為の道具が存在するかもしれない。まあ可能性は低いが……」
彼を知るものがいたらビックリするくらいに、長い説明を聞き劉鳳は納得したらしく
「そういう事ならいいだろう。そもそも少年を保護して、すぐに変電所へ向かう俺が持っていても仕方ないからな」
そう言って、劉鳳はDISCを投げる。
ホテルやべえw
「……」
普段ならそれ位のスピードの物を取るくらい、動作も無いことなのに、桐山にはそれが出来なかった。
何故かDISCが、ヌメヌメとした液体に塗れていたのだ。
「では、行って来る。変電所で会おう」
そう言って、劉鳳は真・絶影に乗って、凄まじい速さでホテルへと向かう。
「速いな……」
呆然としている防人に、地面に落ちたDISCを拾った桐山が声を掛ける。
「あのスピードなら、予想以上に早く合流できるかもしれない。そろそろ出るか……」
■
一方、真・絶影の尾に乗る劉鳳は、その速さに防人や桐山と真逆の感想を持っていた。
「……遅い」
そう、普段と比べてあまりにもスロウリィ。
彼がそう思うのも当然だ。
全力ではないといえ、ロストグラウンドにいた頃の真・絶影と比べて、3分の1程度の速さしか出ていないのだ。
(それだけじゃない……)
二重で支援やっちまった支援
そう、それだけではない。
普段の3分の1の速さしか出ていないのに、体力の消耗が普段と変わらないのだ。
(主催者による何らかの制限か……? こんな状況で、絶影を正義武装へと変化させたら……その状態で長く戦ったら……)
(――ただでは済まないだろう)
(ならば目の前に悪がいても、守るべき人間に危機が迫っても、自分の身の為に使わないか?)
「フッ……」
そこまで考えて、自分の考えを一蹴する。
(そもそも自分の身を守りたいわけじゃない、全ての人が平等に生きる世界が欲しい。それだけだ。
その為に、正義武装を使わねばならないのなら――)
「もはや他には何もいらない! いらない……命さえ、いらない!」
力強くそう呟くと、劉鳳は真・絶影をさらに加速させた。
【B-6 路上/1日目/朝】
【劉鳳@スクライド】
[状態]:健康、顔面に若干の腫れ
[装備]:真・絶影
[道具]:支給品一式、4色ボールペン、色々と記入された名簿、スタングレネード×2
[思考・状況]
1:ホテルで平賀才人を保護、それを終えたら変電所へ向かい、防人・桐山と合流。
2:悪(主催者・ジグマール・DIO・アーカード)は断罪、弱者(シェリス)は保護
3:カズマ・シェリス・防人の知り合い・桐山の知り合い・核鉄を探す。
[備考]
※絶影にかけられた制限に気付きました。
※桐山・防人と情報交換しました。
※名簿に青い丸印が付けられているのは、カズマ・劉鳳・シェリス・桐山・杉村・三村・川田・才人・ルイズ・防人・カズキ・斗貴子
赤い丸印が付けられているのは、ジグマール・DIO・アーカード
緑色の丸印が付けられているのは、蝶野
支援
しえん
【A-6 総合公園/1日目/朝】
【桐山和雄@バトルロワイアル】
[状態]:健康
[装備]:レミントンM31(3/4)@バトルロワイアル
[道具]:支給品一式、レミントン M31の予備弾24、空条承太郎の記憶DISC@ジョジョの奇妙な冒険、劉鳳の名簿の写し、スタングレネード×2
[思考・状況]
基本:首謀者の思惑を外すべく、死者が一人でも減るように行動する
1:防人とA-6の西端に向かい、境界を確かめる。その後、変電所へ向かう。
2:変電所でディスクを調べながら、劉鳳を待つ。
3:変電所に着いたら劉鳳を待つ。
4:乗ってない人間を見つけ協力するなら仲間にする。
5:襲ってきた人間に対しては一切の手加減をしない。
6:首謀者を倒す。
※防人・劉鳳と情報交換しました。
※承太郎の記憶DISCは、6部3巻でホワイトスネイクに抜き取られたものです。
※名簿に青い丸印が付けられているのは、カズマ・劉鳳・シェリス・桐山・杉村・三村・川田・才人・ルイズ・防人・カズキ・斗貴子
赤い丸印が付けられているのは、ジグマール・DIO・アーカード
緑色の丸印が付けられているのは、蝶野
【防人衛@武装錬金】
[状態]:健康、顔面に若干の腫れ
[装備]:シルバースキン形コート@武装錬金
[道具]:支給品一式、スタングレネード×2
[思考・状況]
基本:弱い者を守る
1:桐山とA-6の西端に向かい、境界を確かめる。その後、変電所へ向かう。
2:変電所でディスクを調べながら、劉鳳を待つ。
3:錬金の戦士・パピヨン・カズマ・シェリス・三村・川田、核鉄を探す。
4:勇次郎・拳王・ジグマール・DIOには警戒。
※絵友邦・桐山と情報交換しました。
ブラボーの状態表修正
【防人衛@武装錬金】
[状態]:健康、顔面に若干の腫れ
[装備]:シルバースキン形コート@武装錬金
[道具]:支給品一式、スタングレネード×2
[思考・状況]
基本:弱い者を守る
1:桐山とA-6の西端に向かい、境界を確かめる。その後、変電所へ向かう。
2:変電所でディスクを調べながら、劉鳳を待つ。
3:錬金の戦士・パピヨン・カズマ・シェリス・三村・川田、核鉄を探す。
4:勇次郎・拳王・ジグマール・DIOには警戒。
※劉鳳・桐山と情報交換しました。
投下終了です。
さぁ、ホテルがヤバくなってまいりました
ていうか、劉鳳かっこよすw
アレな支給品って、承太郎のDISCかな?
俺は別に良いと思う
あ、最後にこれ付け足しといて下さい
※総合公園の机に、銀時の木刀@銀魂が放置されています。
乙。変電所に強者が集合しますねー。
って木刀きたああああああああ!!! 放置かよwwww
細かいですけど
>>779の
>変電所なら、中身を見る為の機会が存在するかもしれない」
機会→機械ですよね。
あぁ、そろそろ制限にも気づき始める頃だし、ロワとして回ってきたな。
それと考えてみれば、ブラボー+桐山組も強力なグループだよな。
バランスが取れてそうに見えるあたりがいい感じだ……
ともかくもGJなんだぜ
>>790 やべえ……劉鳳が漢すぎてシビれるぜw
防人の漫才もいいし、桐山もいい味出してるし……。
こりゃあたまらんSSだ。GJ!! でした
才人が戦ってるのに、口論してんじゃねえw
でも、劉鳳はやっぱかつこいいなー
哀れ木刀ww
>>790 GJ!
相変わらずブラボーと劉鳳はいいなあw本人達はいたって真面目なんだろうがなんか和む
そして地味に桐山がまとめ役として機能してるw
承太郎のDISCがストーンオーシャン準拠ということは、
DIOや吉良の情報はもちろん承太郎自身や数々のスタンドの知識が入っている訳だな
単純に知識を得るだけでなく戦術を参考にしたりと応用範囲も広そう
>>791 あー、何という初歩的なミス
>>779 修正
「核鉄……6角形の金属で、中心にナンバーが記入されているんだったな。
仮にそれを支給されていたら、お前に言っている。
少年を保護する道中で見つかれば、次に会う時に渡す。では」
「待て」
ホテルへ向かおうとした劉鳳を、今度は桐山が呼び止める。
「……何だ?」
2度も出鼻を挫かれ不機嫌そうな劉鳳に、桐山は感情のこもってない声で呼び止めた理由を話す。
「……そのディスク、俺にくれないか?」
「別に構わないが……何故だ?」
「そのディスクの中に入っている情報が、気になる。もしかしたらかなり重要な物かもしれない……
変電所なら、中身を見る為の機械が存在するかもしれない」
「ホテルにある設備でも、それくらい可能なんじゃないか?」
ロストグラウンドの宿屋なら無くてもおかしくはないが、普通それ位の機械はあるだろう、と劉鳳が思った事を言うと、桐山は例によって感情の篭っていない声で返す。
「確かに可能だろう。普通のホテルならな」
「どういう事だ?」
「俺が主催者なら、開催地には極力道具は置かない……
脱出しようなんて考えられたら困るからな。
主催者がまともな人間ならば、ホテルにこのディスクを開くことが出来る道具がある可能性は、低い」
一理ある。劉鳳はそう判断しながらも、1つの疑問が浮かぶ。
「しかし何故、変電所には存在すると考えるんだ?」
「ここには電気が通っている。そして地図が嘘でなければ、『開催地内』に変電所がある……
変電をする設備の中に、ディスクを開く為の道具が存在するかもしれない。まあ可能性は低いが……」
彼を知るものがいたらビックリするくらいに、長い説明を聞き劉鳳は納得したらしく
「そういう事ならいいだろう。そもそも少年を保護して、すぐに変電所へ向かう俺が持っていても仕方ないからな」
そう言って、劉鳳はDISCを投げる。
GJ!
劉鳳の男まえっぷりが素敵。
果たして、才人と合流は叶うか。
ブラボー、組んだ相手はノリの悪い相手だw
遅れてすみません。一時投下スレに投下させていただきました。
感想、質問ありましたらお願いします
本郷おおおおおおおおおorz
最後まで、お前らしかったぜ…
メモリーキューブを託すところとか、死して尚立ち上がるところとか……
ラオウもこの間まで地味だとか言われてたけど、いざ戦うとやっぱ格好良いよなぁ
「このラオウ、容赦せん!」では、唐突すぎて笑っちゃたけど
面白かった! GJ!
これでライスピも残り1人か……
ヘルシングにライスピ、意外な作品が残り1人だなあ
ヒナギクを助け、アンデルセンを撃破し、メモリーを託し、お前はよくやったよ、本郷……
ラオウも格好よかったし……GJ!
>>798 蝶・GJ!!
か、仮面ライダーがぁぁぁぁ! 本郷がぁぁぁぁ!!
ラオウとあそこまで激闘を繰り広げて、なおかつ最期までかっこいいとは!
面白いバトル、ありがとう!!
GJ!
パワー型の相手とばかり戦ったのが不運だったな
静がいないから力づくでいれるしかないが果たして覚醒させれるのだろうか……
>>799 まあヘルシングもライスピも残ってるの主人公だし全滅はしばらく無いだろうな
本郷ぉぉぉぉおおーーーーーーーーーーーっっっ!!!
ベルトをああした時から君に降りかかる運命には覚悟をしていた……だがッ!それでもッ!君はそんな運命さえどうにかしてくれる、俺はそう思っていた……
本郷……お前の意志は、きっと彼らがついでくれる……だから―――
|葬式会場|λ...<君は十分に戦った……安らかに眠れ
言い忘れていた。GッッッッッッッッッッッッッッッJ!!!!!
|葬式会場|λ...<セマルーショッカー ジゴクのグーンダーン
>>802 そこで散様ですよ!
なんだかよく分からないけど、メモリーキューブを入れちゃうんですよw
|葬式会場|λ...λ<ばっかやろう。俺も行き忘れてたじゃねえか。
ほ……本郷さぁぁぁぁあああん!!
なんという男……やはり、最後まで君はライダーだ……
|葬式会場|λ...λλ<さらば……初代英雄
でも村雨メモリーキューブ入れたらバダンを潰すために確実にもっと手を選ばない激情型のマーダーになるだけの予感
>>703 外部板での議論の結果、以下のように意見がまとまりました。
よろしくお願いします。
@灰原がS2で降りることを決めた心理について加筆して欲しい。
A前作SSの状態欄に「時止め不可能」とあるので、これに関わる部分を修正して欲しい。
※ただし@については、必要ないと判断するなら修正を行わなくて結構です。
>>808 ども、待機していました。理由はどこかでぶちまけてます。
1,2両方結果が変わらない形で対応しようかと思っているのですが、2について質問があります。
2の修正は2つ案があって、
1.DIOがジャキの血を飲んだ為、1、2回なら時止めができるようになった、という描写を追加。
2.時止め無しでDIOが勝利する。描写もそれに準記。
のいずれがいいでしょうか?
1なら、すぐに投下できる準備はできています。
まあ、単に時止め使いたいってだけなので、2でも一向に構いません。
意見をお願いします。
あと、色々自分の助けになってくれた方、ありがとうございます。
結末も変えないといけないのかな、と少し落ち込んでいたので、励みになりました。
>>809 すぐに投下できるとおっしゃるなら、
個人的には、答え@ 答え@ 答え@!
>>809 個人的には1でいいと思います。
可能なら、本文中でジャギの血を飲んで幾らか回復したコトを添えればよろしいかと。
おっと「描写を追加」というなら、最初からそのつもりでしたか。
こりは失礼w
一時投下ににて、投下終了しました。
これで問題ないようなら、本スレに投下でよろしいでしょうか?
>>813 元から通しに一票派だったので問題なしです。
つーか、読み返したらまた鬱になった……傑作な鬱展開。
アフォか俺は…どこに誤爆ってんだよ…orz
>>813 修正乙です。
それで大丈夫だと思います
破棄に一票投じるな。
理由は
・『展開のための展開』はNG
おれはこの内容認められない。
>>813 修正乙。
本トウカ終わったらwikiに収録しますね
>>813 自分は認めないから。
再修正要望する。
>>821 必要ない。
これは前回毒吐きスレで出た妥協案を飲まないから出してるだけ。
一度結論二つ出て、片側のみ聞き入れるならこっちも聞き入れるまで要求する。
一人で言ってろ。
てか失せろ
>>823 俺は反対派の代表なだけだ。
絶対に認めないぞ。
毒吐き・修正議論は専用したらばへ! 本スレの空気を悪化させる書き込みは荒らしど同義です!
荒らしはスルー! 荒らしに構う奴もスルー!!
わかったな
>>823,
>>824、構うな。その思いのたけは毒吐きで吐き出せ。
完全スルーに徹することが、削除板でレス削除・アク禁にしてもらえる最低条件なんだからな!
どうでも良いが、したらばに書き込みだけでもしてくれないか? ○。○○○さん。
>>831 理由が分からない。
とにかく俺は認めないから。
それでは、修正版投下します。
書き手じゃ書き手!
ものどもー(支援に)出会えー出会えー
ガタンゴトンと揺れる電車の中、彼女たちは不快なアナウンスを聞く。
入ってくる情報は死者と禁止エリア。初めて聞く『禁止エリア』の話にみゆきが身体を強張らせている。
無理もない。自分の命を、この首にかかる冷たい感触が握っているのだ。主催者の気まぐれだけでなく、侵入するエリアも慎重に選ばなければならない。
ため息を吐いて、灰原は未だに眠りこける桂を見る。
成人男性を明らかに非力なみゆきと、腕力も見た目も子供並みに落ちている自分ではここまで運ぶのに苦労した。
途中で見つけた台車に乗せ、二人で押してここまで運んだのである。
疲労に満ちた身体で、放送の事を考える。
みゆきの知り合いは呼ばれなかったらしい。かがみも無事だ。それは喜ばしい。
だが、灰原の知る人物が一人告げられていた。毛利小五郎。
(工藤くん、だいぶショックを受けるでしょうね)
味方が一人減ってしまった。もっともそれ以外の感情も混ざっているが、敢えて灰原はそれらを押し殺した。
彼女とて冷血ではない。だが、かがみを置き去りにしたことによってみゆきは明らかに気落ちしている。
自分がしっかりしなければならない。だから、毛利小五郎の死は一旦置いておく。
「灰原さん、毛利さんって人……」
「その事を話すのは後。気をしっかり持ちなさい」
「……あの、かがみさんとはボーリング場で合流する手はずなんですが、できれば次の駅で降りて、迎えに行きませんか?」
「……放送で、アーカードは呼ばれなかった。あの付近にうろついている可能性があるわ。それに、この殺し合いに乗った人間が近くにいるかもしれない。
大人しく、ボーリング場に向かうのが安全だわ」
沈黙が場を支配する。灰原とて冷血漢ではない。置き去りにした彼女に対して、みゆきは罪悪感を抱いているのだ。
だからといって、黙って行かせるわけにはいかない。ここは、落ち着かせる時だ。
数分の沈黙を過ぎて、みゆきが重い口を開く。
「はい」
「それにしてもいい加減起きないかしら」
「……あなたには……夫というものが……ムニャ、俺といると……」
「どんな夢を見ているのよ。不倫?」
私の支援は有象無象の区別なく、全てのSSを支援する
はいはいはーい、ここは支援に出ますよー
いびきをかいて眠り続ける桂の寝言に、みゆきが僅かに笑顔を取り戻す。重い空気が吹き飛んでいくのを自覚していく。
そのことに感謝して、椅子に座る。灰原の頬にも、笑みが浮かんでいたことには彼女自身気づいてなかった。
「灰原さん、どこか落ち着ける場所に着いたら、少し休憩を取りませんか?」
「いきなりどうしたの?」
「いえ、恥ずかしい話ですけど、ここに来て食事を取る暇が無かったので……」
「ああ、そうね。どこか休むところ見つけて、食事を取りましょう」
「できれば料理したいですね。こちらのデイバックに入っている食事じゃ力もでないでしょうし」
「料理できる……って感じよね。見た目的に」
「いえ、料理はつかささんが美味しくできます。私は母がよく家事を忘れてしまうので、代わりに行っていることが多いです」
「……家事を忘れるってどういう状況よ」
談笑を続け、駅に着くのを待つ。会話は僅かばかりとはいえ、二人に活力を取り戻させていった。
やがてもう一台の電車がすれ違う。その中に人がいた気がするが、疲労に満ちている彼女たちは気づかなかった。
そして、その疲労は、灰原にみゆきの異変に気づかせる余裕を失わせる。
窓を見つめる彼女の瞳には、決意が宿っていた。
駅に着き、電車のドアが開く。灰原は、ドアが閉まるのを待った。
だが、隣のみゆきが駆け出し、外に出る。
「あなたッ!」
「ごめんなさい、灰原さん。やはり、友達を置いて逃げるわけには行きません。
安心してください。迎えに行くのは、私だけですから。桂さんと一緒にボーリング場で待っていてください」
「そういうわけにもいかないでしょう!」
灰原はいきなりのみゆきの行動に驚き、つい台車を押して駅に降り立ち、みゆきの腕を掴む。そして、すぐ異変に気づいた。
駅は地下鉄であるという事を差し引いても、暗すぎる。
ランタンをつけ、確認すると照明が全て砕かれている。
不安がよぎる。アーカードとは別の、吸血鬼。有名な伝承だが、かの化け物たちは太陽の光に弱い。
悪寒が背筋を走り、振り返るが電車は通り過ぎていく。
もう一度チャンスをやろう、書き手のSSを支援しろ!
だから俺は断固否定する。
投下やめろ
早漏は去れ
これがッ!
これがッ!
これが「支援」だッ!
「灰原さん?」
「……迂闊だったわ。みゆき、早くここから逃げるわよ。敵が潜伏している可能性が高いわ」
驚きと自分たちを巻き込んだ罪悪感に包まれたような表情で強張る彼女と共に、台車を押していく。自然、足取りは速くなる。
一刻も早くここを出なくては。二人はその思いで支配されていた。
地上へと繋がる階段が見つかった。灰原はみゆきと顔をあわせ、頷く。
再び階段へ視線を向けなおしたとき、そこにはいつの間にか現れたのか、一人の白人がいた。
階段の中ごろに男は怪しく佇んでいる。
灰原の心の中心に忍び込む、凍りつくような視線。
黄金色の頭髪。透き通るような白い肌は、男なのに人を惹きつける怪しい色気があった。
額につけたハート型のアクセサリーでランタンの光を反射して、灰原が警戒する吸血鬼の一人、DIOがそこにいた。
DIOはこの駅に降り立つ少女を見つめる。才人の時ような無様な姿をさらすわけにはいかない。
しかし、降り立ったのは少女と、十を越えない幼子と、寝ている男。問題はないだろう。
右腕を振り、具合を確かめる。見知らぬ男の血はDIOの力となり、左足と右腕には引きつるような感覚があるが、問題ない程度まで回復している。
『ザ・ワールド』の本来の力、『時を支配する』能力も一、二回程度なら使えるだろう。
帝王に負ける要素はない。階段を下りながら、ふと思う。
動けぬ昼の間、三人のうち誰かを僕として取り入れればいいのではないかと。
もちろん、残り二人は自分の食料だ。できれば、戦闘能力を持つものがいい。
男が戦闘能力を持つなら、誘う。そうでなければ、三人を食料にすればいい。
そう考え、帝王は姿を見せたのだった。
「君たちの中に、普通の人間には無い能力や、強力な支給品を持っているのなら……」
艶かしい唇に、舌を這わせて質問が静かに響く。
支援
しえん
灰原にはDIOの口元がアップになった錯覚に陥った。
「ひとつ……それを私に見せてくれると嬉しいのだが」
DIOが言い終わった瞬間、灰原は台車を蹴って、みゆきを突き飛ばす。
みゆきより預かったイングラムM10を両手で構え、銃弾をばら撒いた。
火薬の爆ぜる音が連続で響き、台車が壁にぶつかってあげる轟音と重なる。
身体がバラバラになりそうな衝撃を感じ、関節に痛みを感じる。
引き金を引くのを一旦止め、粉塵がDIOの姿を隠しているのを確認して、逆方向の階段へ向けて駆ける。
予想通り、DIOはこちらを追いかけてきた。階段とは遠い場所に桂とみゆきを突き飛ばした甲斐がある。
早めに地上に辿り着く方を始末する為に動く。灰原はそう予測していた。腕時計を見つめ、針を一本補充しているのを確認する。
跳んでいたDIOが目の前で背を向けながら着地する。身体に傷をつけるどころか、服に穴を開けることも叶わなかったようだ。
「フフ……十にも満たない幼子が、このDIOにしっかりとした手つきで銃を向けるとは。
しかも、仲間を私と引き離す為にか。いいだろう。その『決意』、乗ってやろう」
DIOはクルリと踵を返して、こちらを見下す。身長差の為に仕方ないが、おそらく精神的な意味でもこちらを見下しているだろう。
歯噛みして、銃を痛いほど握り締める。マガジンは空だ。装填しなおす暇は無いだろう。
時計の麻酔針を使うには、少し距離が開いている。せめて後二、三メートル近くに着地してくれていれば。
そう考えていると、身体が浮き上がり、壁に叩きつけられた。何が起こったか、速すぎて見当もつかない。
骨の折れる鈍い音が脚から響く。確認するまでもない。折れているのは痛みで分かる。
「だが、君の年上の友人は、『決意』を無視したらしい。もっとも、このDIOを目の前にとった行動としては、賢いと褒められるがね。
なにせ、君たちが逃げ切るという『結果』は訪れることはないのだから。
ここで仲良く全滅した方が楽でいいだろう。最も、この帝王が楽でいいという意味だがね」
その発言に驚いて、灰原が振り返ると、駆け寄ってくるみゆきの姿が眼に入った。
恐怖を貼り付けた表情。顔色は蒼白だが、眼鏡の奥の瞳だけはしっかり自分を見つめていた。
貴様には支援すら生ぬるい!
「何の為に突き飛ばしたと思っているのよ!」
「私たちを逃がす為ですよね? 分かります。台車を蹴飛ばして、桂さんを強引に起こして、私と一緒に逃がす為に囮になった」
「そこまで分かっているなら……」
「イヤです! それでは、かがみさんを置き去りにしたときと一緒じゃありませんか!?
私は逃げません! 友達を一人にして!!」
「みゆき……」
彼女の身体は震えている。無理もない。黒の組織に身をおき、多くの殺人事件に遭遇した自分でもこの状況に恐怖している。
実力の十分の一、威圧感すらもおそらくは十分の一も出していないだろう、DIOに。
今まで一女子高校生として過ごしていた彼女が死を間近に感じて、パニックに陥らないだけも驚きだ。
もちろん、勇敢な言葉とは裏腹に、恐怖に脅えて、今にも逃げ出したいに違いない。
その証拠に、先ほどの言葉は裏返っていた。そして、DIOが身体を僅かに動かすだけで、悲鳴を短く漏らし、自分を掴んで後ろに下がっている。
自分の肩に触れるみゆきの手に、右手を重ねようとして、初めて灰原は自分も震えていることに気がついた。
「君たち、人間は何の為に生きるか考えたことがあるかね?」
ベンチに腰をかけながら、DIOが奇妙な質問をしてくる。返さずに睨んでいると、微笑みながら言葉を続けた。
「『人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる』
名声を手に入れたり、人を支配したり、金儲けをするのも安心する為だ。
結婚したり、友人を作ったりするのも安心する為だ。
人の為に役立つだとか、愛と平和の為にだとか、全て自分を安心させる為だ。
安心を求めることこそ、人間の目的だ」
「それじゃ、あなたが私たちに安心を与えてくれるっていうのかしら?」
「フフ……話が早い。そういうことだ。
このDIOが君たちに安心を与えてやろう。『食料』として、その美しく勇敢な血を、この私の糧としよう!
快楽と共に、永遠の安心を与えてやろう!!」
「話にもならんな」
低い男の声が駅に響き、灰原の横を駆け抜け、銀の刃を走らせた。
ベンチを切り裂いて、細切れにしたが、DIOはいつの間にか数メートルの間合いをとっていた。
「ヅラさん!!」
みゆきの安堵を含んだ声が、白い着物を羽織った、肩に届く黒い長髪を流した男の背中にかかる。
支援支援支援支援支援支援支援支援WRYYYYYYYYYYYY
同時に、自分も安心していくのを自覚した。
(皆、人の決意を無視するんだから)
ようやく目を覚ました男はこちらに振り返り、告げた。
「ヅラじゃない、桂だ。それに『ヅラさん』だと『グラサン』と発音が被る。やめてくれ」
目を覚ました桂は、ズキズキと痛む頭を無視して周りの状況を把握する。
かがみの姿が見えないのは後で聞くとして、目の前の男は確か危険人物だったと聞く。
灰原たちの姿を見るに、この『殺し合い』に乗ったのだろう。
そのことに怒りを覚える。灰原はその冷静な思考力を置いておけば、十にも満たない幼子に過ぎない。
そして、みゆきは見た目にしろ、性格にしろこんな血生臭い荒事とは無縁な少女。
無力な二人をいたぶる者。目の前の男は『敵』だ。しかも、ただの敵ではない。
(この男、俺が剣を振るったと思ったら既にあの位置に移動していた。
大体五メートルといったところか。その距離を一瞬で移動した。
何をされたか分からん。催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなものじゃないだろうが……)
おそらくは、自分を圧倒したジャギよりも格が一つも二つも上だろう。
いや、それ以上だと考えるのが妥当か。頼りになるのは手に握る三つの顔を持つライドルと、攘夷戦争を潜り抜けた己の身体のみ。
それらを駆使して、三人で逃げ出さねばならない。桂の額から、汗がツツッと流れる。
対して、敵は余裕を持って、こちらがどう動くのか、興味深く観察している。
「どうした? こないのか?」
「なに、どの程度の奴か見ていただけさッ!」
言い終えると同時に、ライドルの柄のボタンを押して、刃を鋼鉄のロープに変えてDIOを拘束する。
引き千切られる前に、歯を食いしばりながら、腰を捻って腕を振る。
「ふんぬぅぅぅぅ!!」
DIOを先端に、ロープの先が売店に突っ込む。粉塵に包まれた崩れた店に、ライドルスティックを長く伸ばして、棒高跳びの要領で地面に先端をぶつける。
棒がしなる反動で桂は跳び上がって、ボタンを押してライドルホイップに変形させる。
晴れてきた粉塵の先に見えた影を上段から斜めに斬りつける。DIOの血が飛び散り、僅かに頬にかかる。
手ごたえから傷が浅いことに気づき、飛び退いて間合いを開けるが、反撃が無い。
その事を訝しげに思っていると、ゆっくりとDIOが粉塵からその姿を見せた。切り裂いた箇所は左頬らしく、斜めに傷が走っている。
だが、その傷も薄くなっていき、やがて完全に消える。人外の再生能力を前に、桂は厄介だと思いながらライドルを構える。
「シルバーチャリオッツほどとは言わんが、なかなかの剣技だ。波紋もスタンドなしでこの私に傷をつけるとは」
「スタンドだかスタントマンだか知らんが、俺はこの剣術で一人の天パーと多くの仲間と一緒に戦場を駆け抜けてきた。
そして、今俺の後ろには戦場にいてはいけない少女達がいる。なら、俺がとる道は一つ」
「その変幻自在の剣を持って、私を倒すということか。愚かだな。なら特別に君に見せてやろう。
私のスタンド、『ザ・ワールド』をッ!」
DIOの身体から分離するように、一人のたくましい戦士が現れた。
三角柱の兜を鼻までかぶり、厚い唇の下、顎にはDIOのアクセサリーと同じくハート型の飾りがついている。
両肩に大蛇を這わせたようなパイプがあり、屈強な印象を強めていた。
威圧感が強まり、ヘビに睨まれたカエルのような気分になる。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ!!」
DIOに一瞬で距離を詰められ、桂はライドルスティックで受け止める。だが拳の数は無数。
防ぎきれない。やがて、一発が腹に突き刺さり、桂は壁まで吹き飛んだ。
身体中に軋むような痛みに呻き、それでも敵を睨んで立ち上がる。
「なかなか頑丈だな。その点も気に入った」
「お前に気に入られても嬉しくは無い」
「そうつれない事を言うなよ。桂、キサマは私に負けてしまうのはコーラを飲んでゲップが出るくらい確実なことだ。
そこで一つチャンスを与えたい。その少女を捧げ、部下になる事を誓うなら、キサマだけは助けてやろう。どうだ?」
投下やめろボケ
絶対に反対するからな。
これから毎日夜来るぞ。
しえん
答えは決まっている。DIOもその事を予測していただろう。
だが、やけに自信満々だ。何かがおかしいが、攻めなければ勝機もつかめない。
今度はこちらが無数の突きを放つ。一手一手が正確に急所を狙った突きだが、『ザ・ワールド』と呼ばれたスタンドという戦士がこちらの突きを防ぐ。
『ザ・ワールド』の防ぎ方に桂は戦慄する。剣先を摘んで止めているのだ。スピードもパワーも並ではない。
決して、『ザ・ワールド』より先に剣先が通らない。絶望が桂の心に沁み込んでくる。
「なかなかの正確さと力と速さを持つだろう? これが私の『ザ・ワールド』の能力の一部。更にッ!」
桂の胸元が掴まれ、先ほど崩した売店に投げ飛ばされた。
「『ザ・ワールド』の本来の力は、これと比べ物にもならん。キサマは本気を出していない、私にすら敵わないのだよ」
「桂さんッ!」
みゆきがヅラと呼ぶ事を忘れて叫んでいる。再び上がる粉塵に咳き込みながら、震える足に活を入れて立ち上がる。
目の前のDIOはほぼ無傷。勝てない。そう思ったとき、ケツの穴にツララを突っ込まれた気分になった。
「先ほどとは違って不安になっているな? 桂。
私に仕えれば、その不安は消えて、他の全ての安心を手に入れることができる。
今のお前のように死を覚悟してまで、私に挑戦することの方が不安ではないかね?
お前はスタンド使いではないが、殺すには惜しい人間だ。矢があればたちまち優れたスタンド使いともなろう。
私に立ち向かうのをやめて、永遠に仕えないか?」
桂の耳に、ゴゴゴと地響きが響くような低い音が聞こえた気がした。それほど、DIOは恐ろしい。
天人など比べ物にならない。こいつは、正真正銘『化け物』だ。
桂の心に、こいつに勝てなくてもしょうがないという考えが芽生える。
「……本当に、彼女たちを捧げれば命だけは助けてくれるのか?」
「ああ、約束しよう。ただし、しばらくは私の命令を聞いてもらうがね」
「桂さん……」
みゆきの諦めたような声が聞こえる。灰原は、静かだ。
ヅラじゃない、支援だ!!!!!
支援
イーッ!(訳:支援)
いいから支援するんだよ、早くッ!
桂は、粘りつくような口を無理矢理開いた。
「だが、断る」
DIOがピクリと眉を動かす。表情は不快感を示していた。
「この桂小太郎が最も好きなことの一つは、キサマのような外道の頼みを断ることだ。
それにな、ここで彼女たちを売り渡して、自分だけ助かるようでは銀時に軽蔑されてしまう。
それだけは、避けねばならない」
「フン! ならばしょうがない。死ぬしかないようだな。桂」
「DIO、知っているか? 彼女たちの住む国は平和だそうだ」
「フム?」
「天人と地球人の隔たりも無い。侍や商人などの違いも無く、生まれで蔑まれることも無い。
多少の事件はあるそうだが、戦争も無い。俺のようなテロリストはいないそうだ。
そして、誰もが学校へ通い、家へ帰り、何事も無く一日が過ぎる。そんな日常が当たり前になっている。それは俺が目指している『理想の国』だ」
桂は目をつぶって、彼女たちの話した国を想う。『日本』と呼ばれるその国は、桂が目指している国の姿。
その世界から来た彼女たちを帰してやりたい。いや、帰さねばならない。
なぜなら、自分は腐っても『侍』だからだ。
腰を据えて、DIOを睨みつける。腹が冷えるような威圧を無視して、桂は心の熱さに突き動かされる。
『理想』を胸に持つ桂は、退くことなど、恐怖することなど、もうありえなかった。
「私にとっても『理想の国』だな。もっとも、このDIOが支配することが条件だが」
その言葉に対し、抵抗の意を示してライドルホイップを構える。目はひたすら敵を見据える。
ガラッと瓦礫が音をたてて崩れた。それを合図に、桂は地面を蹴る。
「馬鹿の一つ覚えだよ! 桂ッ! まだモンキーの方が賢いぞッ!!」
「そうだな」
ニヤリと微笑むこちらに、不可解な表情を浮かべている。
こちらに歩もうとするDIOの背中を、銃弾が火薬が爆ぜる音と共に、貫く。
灰原がみゆきの手を借りて、マシンガンを撃ったのだ。わざと誘いに乗るフリをして時間を稼いだ甲斐がある。
DIOが戸惑っている。チャンスは一瞬。
「おぉぉぉぉッ!!」
ライドルホイップがDIOの額を貫いた。だが、まだ終わりではない。
桂が腕に力を込め、ライドルホイップを跳ね上げようとする。
「『ザ・ワールド』!!」
停止した時の中で、DIOは後ろ向きに歩きながら、剣を抜いた。
後ろを見ると、二人の少女が『希望』を持って銃を撃っている。気に入らない。
「マヌケが。知るがいい……この『ザ・ワールド』の真の能力こそ、『世界を支配する能力』だということを!
惜しかったなあ、桂。ほんの一瞬……後ほんのチョッピリ力を込めるだけでこの脳組織をかき回して破壊できたのにな。キサマはもういらんッ!」
拳を三発、桂に叩き込み、踵を返して少女たちの前に歩む。
銃を抜き取り、静かに告げた。
「一秒前……ゼロ」
グッと拳を握り、世界が元に戻っていく感覚を感じる。
「ガッ!」
桂が吹き飛んでいき、盛大な音をたてて瓦礫と共に崩れ落ちる。
目の前の二人はこちらの持つ銃を絶望に満ちた瞳で見つめた。
「二度とあんな悪戯ができないように、こんな玩具はこうだ」
グシャッという音をたて、銃がバラバラになって落ちる。
見下すのは気持ちがいい。みゆきと呼ばれた少女は今にも卒倒しかねないほど顔が青い。
灰原と呼ばれた幼子は睨みつけているが、恐怖を感じているのは明白だ。
や、やるな…トリップTJ…(ズガン
支援の美しさを知るといい
支援、仮面ライダー一号
一歩近付くと、みゆきが俯く。
「ウ、ゲェェェェェッ!!」
吐き出されたのは今日口に入れたものだろうか。興味は無い。
「ゲロを吐くくらい怖がらなくたっていいじゃないか。安心しろ……安心しろよ。みゆき」
「あなたにみゆきの名前を気安く呼んで欲しくは無いわ」
「これは気が強い。しかし、食料となる以外、今の君たちには道はあるかね?」
尋ねると、灰原は黙った。満足気に笑みを浮かべると、動けぬ彼女に手をゆっくりと突き出す。
じわじわと恐怖心を与えるためだ。事実、彼女は恐怖に顔を歪ませてこちらから逃げようとしている。
「あっ……」
とうとう、耐え切れずみゆきは気を失った。灰原も辛うじて意識を繋ぎ止めているらしい。
灰原の細い腕に、自らの爪が突き刺そうとする。
だが、ロープが身体に巻きつき、宙に踊る。そのまま鉄柱に叩きつけられた。
「桂ッ!」
身体を起こすと、左腕を折り、身体中に血を吹き出しながらも、こちらを睨みつける桂の姿が眼に入った。
タフな奴だ。『ザ・ワールド』の拳を何発もくらっても立ち上がるとは。
不快すぎて歯がギリッと鳴る。
身体にロープが巻きつけられたまま迫る。桂にはもう反撃する力は残されていない。
しかし、近付く間にも、桂はロープをDIOの身体に巻きつけ続ける。引き千切ろうとするが、仮面ライダーの持っていた鋼鉄のロープはビクともしない。
「まさかキサマッ!」
「このまま……ここにいて……もらうぞ。灰原、逃げ……ろ」
「桂ァッ!!」
怒声をあげるこちらに、死を覚悟した目を向ける。DIOはあの目に見覚えがある。
しえん
TJ、氏ねじゃなくて死ね
支援したのは時間が欲しかったからだ……
「SS」が投下されるのを待つ時間をな……
ジョナサンが最期に見せた瞳。死を覚悟した男の目。
「桂じゃない。侍だ」
唯一自由な左手で殴りかかる。桂の身体を貫通せんと、音の壁を破り、迫らせた。
だが、DIOはその拳を止める。
「こいつ……」
桂は、右手のライドルロープを強く握り締めている。ちょっとやそっとじゃ放さないだろう。
両脚はしっかり地面を踏みしめ、小揺るぎもしない。だが、瞳孔は開いていた。
「……死んでいる……!」
攘夷志士の生き残り、銀時の盟友、桂小太郎は異世界の少女を守る為、自分の『理想の国』に住む彼女たちを帰す為、戦って散った。
桂の死を目の前に、灰原は俯いて歯を食いしばった。
何度も死体を見てきた彼女の心が痛む。姉を喪ったとき並の痛さだ。
桂は馬鹿だが、ほとんど他人の自分たちを守るために死んだ。その行為に涙して、灰原は少しずつみゆきを引きずって、這いながら移動する。
桂の遺志を無駄にするわけにはいかない。
まだDIOは追ってこない。桂が最後に足止めしてくれたのだ。
どれほど這いずっただろうか。階段の中ごろに辿り着き上を見上げた。
「惜しかったな。桂がもう一巻きしてれば、逃げることもできただろうに」
後ろを向くと、DIOはこちらを見下ろしていた。間に合わなかった。せめて、脚が折れてさえいなければ。
(お姉ちゃん、桂、今逝くね。工藤くん、悔しいけど、後はあなたに任せたわ)
灰原の咽に、DIOの腕がずぶりと音を立てて、侵入する。
彼女の視界が黒に包まれ、二度と光に満ちることは無かった。
□
「ねえ、みゆきさん。ここ教えて」
「あんたまた楽する為に写そうと考えているでしょ」
「うっ、そんなことは……」
「そういえば調理実習でクッキーを作ったんだけど、今食べる?」
いつのやり取りを、夕焼けを背にみゆきは微笑ましげに見つめていた。
友達と帰り道を歩く、いつもの風景。やがて、曲がり角から赤いランドセルを背負った少女が現れる。
「あ、灰原さん。あの事件以来ですね。お久しぶりです」
「あら、みゆき。元気そうで何よりだわ」
「凄い偉そうな小学生。クールロリ、これは新たな萌えポイントかね」
下手したら自身も小学生に見えかねない、こなたが呟く。
やがて、パトカーがサイレンを鳴らして通り過ぎる。
「カーツラぁぁ――!!」
大声を出し、パトカーを箱乗りにして警官が通り過ぎる。最近の警察官は過激だなぁと考えていると、その警官が一人駆け寄ってきた。
「ちょいとお嬢さんたち、一つ聞きたいのですが、この写真の男に見覚えはありませんかぃ」
「いえ、知らないです」
かがみがしれっと答える。やがて、男は部下と思わしき男に沖田警部と呼びかけられ、その場を離れていった。
気配が完全に遠のいたのを確認して、みゆきとかがみ、灰原は一点に視線を集中する。
「いったわよ。ヅラさん」
カサカサと木の葉を揺らし、男が頭を逆さに出した。
「かたじけない。だが、ヅラではなく桂だ。それに『ヅラさん』は『グラサン』と発音が被るからやめてくれといったはずだが」
「いったい何やったのよ?」
支援とは、かくも儚きことよ
『支援』とは、暗闇の荒野に進むべき道を切り開く事だ!
支援だ!支援だ!!!
しえーん
>>878 あー、何かルイズを嬲り殺すSSを書きたくなってきたなー。
いやーそういう悪口レスを見るとやりたくなっちゃうんだよねーボクちゃん。
「お姉ちゃん達の知り合い?」
「あの時つかさも巻き込まれたでしょう? その時に私を助けてくれた人」
「へえ、恩人さんなんだ」
「つまり、かがみのデレの恩恵を受け取る人ということですな」
「あ、あんた何を言ってんのよ!」
「? 何の事だかさっぱり分からん」
「私もです」
「鈍いわね」
桂の発言に、みゆきは同意する。灰原はからかうような視線を桂に向けていた。
穏やかな、日常の一風景。夕焼けを見上げて、みゆきは呟いた。
「こんな日が、いつまでも続くといいですね」
みゆきの声に応えるように、かがみが振り向く。
(ッ……!?)
何かが、おかしい。
「そうだね、いつまでも続いていたらよかったのにね」
かがみが燃えている。身体中に火がついているのに、恐ろしいほど無反応だ。
理解不能な状況に、みゆきは後退する。
「いたっ」
「ごめんな……」
ごめんなさいという言葉は、最後まで出てこなかった。灰原は、落ちた左腕を拾おうとしている。
だが、それは叶わない。なぜなら、彼女の右手は手首から先が無かったのだ。
何度も何度も左腕を拾おうとする灰原に異常を感じて、踵を返す。
ドンという音をたて、桂の胸板にぶつかった。
「危なっかしい。大丈夫か?」
今は脚しか見えていない。本能的に、顔を見たくなかった。
支援―――なんと聞こえのいい言葉か
だが、支援一つで戦場が――な、何だこの支援は!?
貴様が望むのなら、この命捧げて支援しよう
だから俯き続ける。その彼女と、桂の視線が合わさった。
おかしい。自分は下を向いているのに、桂の顔がある。
恐る恐る上を向く。首だけで、血を吹き出しながら両腕を組む、『桂の身体』がそこにあった。
□
「イヤァァァァッ!!」
絹を裂くような悲鳴をあげ、みゆきは目を覚ます。
荒い息を整え、周りを見渡す。真っ暗だ。
今まで自分と行動していた桂と灰原がいない。不安になり、周囲を警戒する。
「お目覚めかね? お嬢さん」
心臓が跳ね上がり、油の切れたブリキ人形のように首を回す。
DIO、この男は自分たちを襲った男だ。灰原や桂はどうしたのだろう?
不安に満ちた視線を周囲に向ける。
「仲間を探しているのか? すぐ傍にいるではないか」
クエスチョンマークを頭に浮かべ、逃げる為に少しずつ後ろに下がる。
ベチョッとした、粘りつく液体の感触を右手に感じる。恐る恐る右手を見つめると、血が纏わりついていた。
歯がガチガチと鳴る。後ろを向くなと脳の奥で警告しているが、振り向かずにはいられない。
彼女の視線の先に、血の気を失い、青くなった生首が、瞳を濁らせて二つ存在していた。
桂の首は黒髪をぼさぼさにし、舌を出して目は左右それぞれ上下逆に向いている。
灰原の首は、張りの合った肌は水分を失い、カサカサになり、瞳孔を開いた瞳は在らぬ方向を向いている。
「イヤァァァァァッ!!」
再び、暗闇に絹を裂くような悲鳴があがった。
「酷いじゃないか。君を助けるために必死に戦った『友人』を見て悲鳴をあげるなんて」
支援は支援だ!
アンタが書いた、俺が読んだッ!
だからアンタを支援する、徹底的にだッ!!
うわあ…、また鬱な気持ちが沸々と…
内容とは裏腹に、口調は軽い。本当に清清しい気分で言っている証拠だ。
しかし、今のみゆきには、そのDIOの言葉が自分を責める二人の友人の声に聞こえた。
「あ……ああ。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
ひたすら謝り続けるみゆき。腕を擦っているのに血が落ちない。
何故だろうか。こんなにも、血が出るほど強く擦っているのに。
「そんなに謝ることは無い。みゆき、君は不運だっただけだ」
先ほどとは違い、甘く染み渡る優しい声色に、怯えを僅かに緩和して顔を上げる。
安心を与える笑顔を持って、DIOが微笑んでいた。
「不運にも、私の安眠を邪魔し、不幸にも戦闘が起こってしまった。これは仕方の無いことだ」
もちろん、そんなはずは無い。だが、理不尽な物言いには、みゆきを納得させる『何か』があった。
承太郎たちなら、それを『悪のカリスマ』と判断しただろう。だが、一女子高生のみゆきには、地獄で現れた救いの蜘蛛の糸に聞こえる。
「君が『友人』達と再会できる方法が一つある」
「え……?」
「この私が首輪を外すことだ。見たまえ、私の肉体は私自身のものではない。
ジョナサンという男から得たものだ。それも、私が吸血鬼だからこそできたことだ。
だが、その能力も『首輪』とやらが邪魔をしている。
この力が制限されていないなら、君と君の友人に永遠の命を与えることができる」
DIOは首の付け根の接ぎ跡を見せながら、告げた。その瞳に次第に惹かれていく。
「永遠の命……」
「そうだ。おそらく、この首輪を外すのは優勝が一番の近道!
悔しいことに、このDIOは太陽の元を歩くことができない。そこでだ、君に協力をしてもらいたい」
「…………協力ですか?」
>>895 俺もあの時の気持ちが湧き上がったぜ。
DIOへのお仕置きタイムを考える時間が沸々とな…
しえんするるるるるるる
「そうだ。一刻も早く友人達を生き返らしたいだろう? なら、昼間の間動き回って、私に情報を与えて欲しい。
一人二人殺してくれると、友人達との再会も早まるぞ。なかなかいいアイディアだろう?
なあに、君みたいないたいけな少女が殺し合いに乗っているなど、誰も思わないさ。
油断しているところを、桂の形見のこの剣で……『ズブリ』。たったそれだけで再会が早まる」
言いながら、DIOは桂が使っていたライドルを差し出してきた。ロープに変形したそれを、凶器だと思う者もいない。
みゆきは震える腕を差し出した。
「本当に……あなたが優勝すれば私達は再会できるんですね?」
「何なら、君の知り合いも吸血鬼にしてもいい。何、太陽の光を二度と浴びれないが、慣れればいいものさ。
永遠に傍にいられるのだからな」
「永遠に……あんな日が……いつまでも……」
思い出すのは、泡沫の夢。いつもの皆と、灰原と桂と過ごす平和な日々。
想いを馳せて、DIOの右手に手を伸ばす。
―― 桂じゃない。侍だ ――
ピクリと、腕が一瞬止まる。みゆきはいつの間にか耳に入ったその言葉を思い出す。
そのまま桂の血で染まったライドルを見つめた。
「ン? どうした?」
「私は…………」
桂は、自分を守るために戦い、目の前の男に殺された。灰原は、折れた足で自分を引きずり、目の前の男に貫かれて殺された。
二人とも、自分だけなら助かることができたのに。なのに、二人の為に他の誰かを犠牲にしたら、なんと言うだろうか。
何よりみゆきは、誰かを犠牲にしてまで自分の欲望を叶えるような少女ではなかった。
悲しいまでに、この殺し合いには向かない。
「私は、誰かを犠牲にしてまで、自分の望みを叶えたくはありません」
咽にライドルの柄を当て、スイッチを押す。硬化した刃が、みゆきの咽を貫いた。
(かがみさん、つかささん、こなたさん、あなた達は生きて…………)
瞳に涙を浮かばせ、彼女は眠る。
そして、永遠に起きることは無かった。
「僕を得ることはできなかったが、まあいい。夜を待っていいし、こちらにまた別の獲物が来るのを待つのもいい」
DIOは呟きながら、駅員室から見つけた布団に寝転がる。
切り取ったみゆきの頭をリンゴのように潰して、グラスに血を注ぎ、口元に運ぶ。
絞りかすはゴミ箱へ投げ捨てた。桂と灰原の絞りかすもまとめて捨ててある。
「さてと、次の獲物はどいつかな? フハハハハハハハ!」
灰原の支給品のプロフィール付き名簿を読みながら、高笑いをする。
承太郎以外にも、DIOに立ち向かいそうな連中がいる。同時に、僕に相応しいものも選り好みができる。
「やはり『世界』はこのDIOが勝利する事を望んでいるようだ。フハハハハハハハッ!」
薄暗い地下に、帝王の笑い声が響いた。
まるで、みゆきたちの行為を嘲笑うかのように。
【桂小太郎 死亡】
【高良みゆき 死亡】
【灰原哀 死亡】
【C-2 S2駅 1日目 朝】
支援完了!
【DIO@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:額に突き刺された傷(治癒中)。疲労(小)
[装備]:スタンド『世界』
[道具]:デルフリンガー(紙状態)、ダーツ(残弾数1)
参加者顔写真&詳細プロフィール付き名簿。ルイズの杖。
イングラムM10の予備マガジン9。ライドル。
スタングレネード×2。時計型麻酔銃(1/1)。麻酔銃の予備針9本。
デイバック×4(DIO、桂、灰原、みゆき)
[思考]
基本:帝王に負けはない。参加者を殺し、ゲームに優勝する 。アーカードのボディを乗っ取り、太陽を克服する
1:夜になるまで地下で英気を養う。及び、地下鉄に乗りにやって来た参加者を各個撃破し体力を回復
2:アーカードの打倒
3:平賀才人に時止めを使って『勝利』する
4:ジョースターの血統を根絶やしにする
5:ゲームを仕組んだ輩を断罪する
[備考]
ジャギの右腕を移植しました。完全に馴染むまでしばらく時間がかかりますが、普通に自分の右腕として動かすくらいは可能です
アーカードとの戦闘で更に鬱憤が溜まりました。アーカードにはどんな手を使っても勝つつもりです
時を止められる時間は約3秒間です
首輪の他に、脳内に同様の爆弾が埋め込まれています
S5駅方面の列車は途中で地上に出ることを確認しました
備考
1:B-3、C-3の境界付近に列車が地上と地下に出入りするトンネルがあります
2:S5駅のホームに肉片と鮮血が結構広い範囲に飛び散っています
3:C-3の地下線路にジャギの胴体(血が抜かれている)、ジャギの両足(血が抜かれている)、ジャギの左腕、DIOの右肩が転がっています
4:S5駅のどこかに空っぽになったジャギのデイパックが放置されています
5:S2駅のゴミ箱に桂、灰原、みゆきの潰された生首が捨てられています。
かがみん強く生`支援
投下終了。
指摘などありましたら、お願いします。
PS.本郷死亡SSの本投下、心よりお待ちしております。
再び乙!
全く問題は無いよ!
乙。
これで通しかな。大丈夫だと思うよ。
感想は前に似たような事を言ったから今回は割愛。
というか、自分含めてみんな支援で遊びすぎw
乙、マジで乙。みんな乙。
投下乙!
微妙に前よりDIOにムカついた気がしてならない。
乙!
これで問題は無くなったかな。
|葬式会場|λ...<で、なんかまた葬式会場行きたくなったから行って来るわ
カリカリ…
・>909を怒らせた
ツケの領収書リストに追加ね。必ず払ってもらうぜ…DIO
投下乙
DIOが『吐き気を催す邪悪』してて、いいなぁ
彼の手に名簿が渡ってしまったのが、怖いぜ
TJ氏ね
破棄要求するから。
「TJ氏に乙をする」「自分の作品を投下する」二つやらなきゃならないのが今の俺の辛いところだな。覚悟はいいか?俺はできている。
という訳で投下します
>>911 自分を怒らせた事も是非追加しといてください
しえええええええええぬるぽえええええええええん
放送が終わり、突き抜けるような蒼天の下、二つの影が相対する。
『拳王』ラオウ、そして『仮面ライダー1号』本郷猛。両雄はG-4とG-3の境目、林の中ぽつんと開いた自然の広場で出会った。
(あの神父を倒した矢先にこの男と出会うとはな……)
核鉄により傷は治療できたとしても度重なる激闘による疲労までは回復しきれない。
さらに変身ベルトも先の戦いで破損。もしも次に変身したならば、それが彼の最期となるだろう。
しかし、本郷の目に宿る闘志は消えない。何故ならば彼は仮面ライダー、その身を賭して弱者を守る牙なのだから。
「疲労しきったその身でこのラオウに挑むか」
本郷の疲労、そして闘志を見抜いた上で、ラオウは本郷に尋ねる。
「ああ、悪いがお前を野放しにする気はないんでな」
ラオウから発せられる覇気を意にも介さず、本郷が返す。その手が、体が、仮面ライダーへと変身する為に動き出す。
今、変身すれば、ラオウを倒したとしても、本郷自身も生きてはいないだろう。
それでも彼は変身する。それが彼の使命だからだ。
「ライダー…………、変身っっっ!」
本郷の腰に出現した変身ベルトから発せられる眩い光に包まれ、本郷は仮面ライダーへと変身を遂げた。
その気迫、そして昆虫の複眼のような赤い両目から発せられる尋常ではない闘気に、ラオウは目の前の男が死すら覚悟している事を直感する。
「己が死すら覚悟の上か。そうまでしてうぬは何故このラオウへと立ち向かう? うぬの名と共に答えい」
ラオウの問いに、本郷は簡潔に、しかし確固たる意志を込めて答える。
なんという本投下日和!支援
「正義、仮面ライダー1号」
本郷、いや、仮面ライダーの赤いマフラーが風にたなびき、朝の日差しがバッタを思わせるその顔を照らす。
その勇姿に、ラオウは自らと闘うに値する相手を見つけた事を確信した。
「もう一つだけ聞かせてもらおう。うぬは昨夜、天に輝く北斗七星の脇に一つの輝く星を見たか?」
その言葉に、本郷はマンションを出た直後に見たその星を思い出す。
「ああ見た。それがどうかしたか?」
その言葉を聞き、ラオウは獣の如き笑みを浮かべた。
「どうやらうぬはこのラオウと闘う運命にあったようだな。では行くぞ仮面ライダー、うぬの掲げる正義ごと、このラオウが打ち破ってくれるわ!」
今、二人の激闘の幕が上がった。
変身!! 支援ライダー!!
「ぬぅん!」
裂帛の気合と共に放たれる剛拳を、本郷は紙一重でかわす。
仮に一撃でも貰ってしまえば、改造人間であろうと一撃で粉砕されるであろうその威力に、本郷は仮面の裏で苦い顔になる。
今現在はかろうじてラオウの攻撃はかわせている。
だが、本郷は少し前に起こったアンデルセンとの激戦による疲労が残っている。
いや、ラオウとの戦いでその疲労は現在進行形で蓄積している。つまり、長期戦になればなるほど本郷の勝率は低くなっていくのだ。
その事から、短期決着を狙うも本郷は攻めあぐねていた。
ラオウはその外見から想像できないスピードで攻撃を繰り出してくる、迂闊に飛び込みでもすれば、剛拳が本郷を捉え、粉砕するだろう。
(どうする……、どうすれば……)
次々と襲い掛かる攻撃をかわしながら、本郷はIQ600の頭脳をフル回転させ打開策を考える。
その時、本郷はアンデルセンのデイパックに入れていたある物を思い出した。
(あれならば、なんとかできるかもしれない)
ラオウの正拳を、本郷は跳躍してかわす。そしてデイパックからそのある物を取り出した。
デイパックから取り出した物は、鈍い輝きを放つ六角形の金属、核鉄。
その核鉄をかざし、本郷が高らかに声を上げる。
「武装――、錬金!」
掛け声と共に核鉄が展開し、可動肢を持つ四本の処刑鎌『バルキリースカート』となり脚部に装着される。
「ふん、そのような貧相な刃物なぞ何本あろうとこのラオウには通じぬわ」
「いや、これはお前を切るためにあるんじゃない」
その言葉と共に可動肢が動き、本郷が林めがけ跳ねた。
空中で器用に姿勢を変え、木へと足をつける。その瞬間四本のアームが可動、別の木に目掛け跳ねる。
四本の可動肢を使い高速で木々へと移り飛ぶ撹乱戦法。
ラオウを中心とし、本郷は林の中を縦横無尽に飛び回る。
「……小癪な真似を」
自らの動体視力を持ってしても捕捉しきれない高速スピードで動く本郷に対し、ラオウは一歩も動けなかった。
(動きが止まった、今が好期か……)
動きの止まったラオウに向け必殺の一撃を放つため、本郷はラオウの後方から跳躍する。
「ライダーァァァァァァァッッッッッ」
本郷が叫ぶ、この声でラオウが本郷の居場所に気づいた所でもう遅い。
今の本郷の速度ならば、この時点で既に手遅れ、回避不可能である。
「キィィィィィィィィッッッッッッ……、何!?」
ライダーキックが当たるその瞬間、ラオウが空高く跳躍した。
高速で動く本郷を相手にラオウは動けなかったわけでは無かった。敢えて動かなかったのだ。
どれだけ速く動こうとも、狙うところは決まっている。
ならばいたずらに相手を捕捉しようと動き回るよりも、全神経を集中し、敵が攻撃を仕掛けたと同時にこれを回避し、カウンターの一撃。
常に戦いの中に身を置き、数々の強者と戦い勝ち抜いたラオウだからこそできた芸当だった。
しえん……本郷は穿いてるよな?
しまった、トリ出してしまった。うっかりしながら支援
宙に浮かんだラオウが眼下の本郷目掛け、拳を振り下ろす。
しかし、ラオウの拳が当たる瞬間、バルキリースカートのアームが可動し前方へと跳躍した。
標的を失った拳が地を砕き、轟音が鳴り響く。
「そう、何度も……」
ラオウは地に付くと同時に驚異的な瞬発力で飛び出し、本郷の片足を掴んだ。
「逃げられると思うな」
そのまま、本郷をフルスイングで後ろの木へと投げ飛ばす。
再度轟音が鳴り響き、土煙が巻き上がる。
「どうした?この程度で終わる男ではあるまい」
ラオウの言葉に答えるように、本郷が土煙の中からヨロヨロと現れた。
強化スーツは所々裂け、マスクには何本か皹が入っている。
「今の高速での撹乱からの強襲、悪くはなかった。が、このラオウを倒すには些か速度が足りなかったな」
止めをささんと、悠然とラオウは本郷に向け歩を進める。
本郷まであと数歩、と言うところでラオウは後ろへ飛び退る。それと同時に、先程までラオウがいた場所にはボウガンの矢が刺さった。
>>923 妙な事を言い出すんじゃねえwwwww
これだけの数の支援……受け切れるかッ!
「本郷さんから離れなさいよ!」
凛とした声が響き、茂みから桂ヒナギクが飛び出し、本郷を庇うように前へでた。
それを追うように、川田章吾、柊つかさも茂みから飛び出す。
「本郷さん大丈夫!? ひどい怪我……」
今にも泣きそうな顔でつかさが本郷へと駆け寄る。
「本郷さんを追って、でかい音がしたんで来てみりゃ、まったく大変な事態に遭遇しちまったな」
軽口を叩きながら、川田がラオウに向け、マイクロウージーの引き金を引く。
軽快な音を響かせながら弾丸が飛び出す。しかし、ラオウは悉くそれを回避する。
「君達、何で――」
「何でって、仲間だからに決まってるじゃない!それなのに本郷さんは一人で勝手に動いて、そんなにボロボロになって……、本郷さんの馬鹿っ!」
「そうだよ! 私たち、折角仲間になれたのに、一人で出て行くなんてひどいよ!」
ぽろぽろと涙を流しながら、つかさとヒナギクは、キッ、と本郷へと視線を向ける。
「俺も同意見だ。まぁ、あんたが俺達を危険な目に合わせたくなかったってのもわかる。
でもな、俺達はクソったれな殺し合いをぶち壊すと決めた仲間じゃねえか。
一人で黙って行くなんて水臭いぜ、本郷さん」
マイクロウージーを撃ちながら、川田が二人に続く。
“支援する”と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!
(そうだ……、今までも俺は助けられていたんだったな)
本郷はここに飛ばされる前、ショッカーを始めする悪の組織と戦っていた時の事を思い出す。
もしも、自分一人だけであったなら、本郷は途中で倒れていただろう。
それが、ショッカーを滅ぼし、また他の悪の組織と闘ってこれたのは、滝や立花藤兵衛を始めとする、自分が助けるべき人々の助力があったからこそだった。
その人々に助けられているからこそ、自分は今まで戦ってこれた。
それはここでも変わらない事を、目の前の三人を見て本郷は悟った。
「おしゃべりは終わったか?」
銃弾の雨を易々と潜り抜けながらラオウが尋ねる。
(おいおい、あれだけ撃って無傷なんてどんな化け物だよ)
圧倒的な力の差を見せ付けられ、川田は舌を巻いた。
その顔には焦りの色が浮かんでいる
「そこの仮面ライダー、貴様等の言う本郷という男との闘いを邪魔するというのであれば、このラオウ容赦はせん!」
ラオウの身から発せられる圧倒的なオーラをまともに受け川田は金縛りにあったように動けなくなる。
「待て!」
悠然と川田に向けて歩いていくラオウを本郷が呼び止めた。
「安心しろ、誰にも邪魔はさせないさ」
「本郷さん!?」
本郷の発言にヒナギクは何事か言おうとしたのを、本郷は手で制した。
「さっきのあの男の動きを見ただろう?君達では相手にならない、下がっているんだ」
「でも……!」
ヒナギクは何とか本郷を押しとどめようと、本郷の体を押さえつけた。二人の視線がぶつかり合う
「…………ッ!!」
本郷の視線、そこから発するただならぬ気迫にヒナギクは気づき、悟った。
本郷がもう長くはない事。そして、その命に代えても目の前の男を倒そうとしている事に。
ヒナギクの頭が垂れ、両手が力なく垂れる。そして本郷とヒナギク、二人の影がすれ違う。
「……すまない、そして、ありがとう」
ヒナギクは何も言わない、ただ悲しそうに、悔しそうに、歯を食いしばっているだけだった。
「本郷さん!」
涙を流しながら自分の名を呼ぶつかさへと、本郷は顔を向けた。
つかさには、何故かそのマスクの裏の顔が微笑んでいるように思えた。
「手料理を食べてやれなくてすまなかった。お姉さん達が見つかる事を祈っている」
それだけを言って本郷は、なんとか金縛りの解けた川田の前へと向かい、止まった。
「川田……」
「二人を頼むって言うんだろ、わかってるさ。」
その顔にはやりきれない、と言った表情が浮かんでいる。
支援って、『支』と『援』どっちが頭なのかなー?
「それと、もう一つ頼みたい事がある。俺が持ってきたデイパックにメモリーキューブという四角形の支給品が入っている。それをある人物へと渡して欲しい」
「ある人物、だと?」
ああ、と本郷は頷く。
「その男の名は村雨、パーマのかかった髪をしている男だ。恐らく今はこの殺し合いに乗り、最悪の記憶を刻んでいるだろう。
だが、奴の変身ベルトにこれを入れることができればあるいは……」
「俺達の仲間になるかもしれない、ってことか」
「そうだ、危険な賭けになるかもしれないが、頼まれてくれるか?」
その問いに川田は逡巡する。
「……わかった。まぁ、そっちの方はあまり期待しないでくれ」
「そうか……、助かる。悪いな」
そして本郷が再び歩き出そうとした、その時。
「本郷さん!」
ヒナギクが大声で本郷を呼び止め、本郷がヒナギクへと向き直る。
ヒナギクは依然としてうつむいたままで、表情は読めない。
「……やるからには勝って。勝って帰ってきなさいよ! いいわね!」
うつむき、肩を震わせながらヒナギクは叫ぶ。
バルサミコ支援
>>935 みwiki「頭をちぎってリンゴみたいに潰して血を啜る様にすればいいと思いますよ」
「……ああ」
一言だけそう言うと本郷はラオウへと向き直り、歩き出す。
そしてヒナギクは力なく崩れ落ちながら、肩を震わせていた。つかさがヒナギクに駆け寄る。
そして、最初と同じように、突き抜けるような蒼天の元、二人の男は対峙した。
「悪いな、待ってて貰って」
「単なる気まぐれだ、気にするな」
二人の顔に一瞬だけ笑みが浮かび、そしてすぐに、戦士の表情へと戻る。
二人の間を一陣の風が吹き抜ける。
「ライダァァァァァパワァァァァッッッ!」
先に動いたのは本郷。掛け声と共に破損したライダーベルトの風車が最後の力を振りしぼるかのように高速で回転する。
「ぬうん!」
ラオウが駆ける。その豪腕が本郷目掛けて振り下ろされる。
「トオッ!」
ラオウの拳が放たれると同時に本郷のバルキリースカートが可動、改造人間の脚力を後押しし、天高く飛ぶ。
「ライダァァァァァァァッッッッ!」
上空から本郷が雄たけびを上げる。
ラオウが本郷の攻撃に備えるべく上を見上げた瞬間、目に強烈な光が入った。
「ぬぅっ!?」
その光の正体は太陽。本郷は太陽を背にするように飛んだのだった。
そうとは知らずに上空を見たラオウの目に容赦なく強烈な日の光が入り、ラオウは一瞬ひるんだ。
その一瞬が、本郷には充分すぎる隙だった。
「キィィィィィィィッッッッッッッックッッッッッッッ!」
落下速度と言うものは、固体によって限界はあれど、高度が高ければ高いほど増すものである。
ライダーキックの速度がグンと増して眼下のラオウへと迫る。
勝った。ラオウを覗くこの場にいる誰もがそう確信した。
「北斗剛掌波!」
ラオウの手から放たれた気弾とライダーキックがぶつかり合う。
しかし、ライダーパワーで強化され、落下速度を増しながら突き進むライダーキックの前に打ち消された。その二つの力が衝突した轟音が辺りに響く。
そして、ライダーキックがラオウの体へと突撃した。
しかし、渾身の力を込めたライダーキックが、ラオウの体を貫く事はなかった。
一つ目の理由は消耗が激しすぎた事。
アンデルセンとの激戦、そしてラオウとの連戦に加え、投げ飛ばされた時の負傷が、制限のかかったライダーキックの威力をさらに弱体化させる事となった。
ライダーパワーと落下速度を利用したライダーキックはそれを補う為の行為だった。
実際、あのまま直撃していれば、ライダーキックはラオウの体を貫いていただろう。
二つ目の理由はラオウが咄嗟に放った北斗剛掌波による威力の相殺。
ラオウの得意とする北斗剛掌波の威力を持ってすれば、普通のライダーキックならば迎撃され、本郷は宙を舞っていただろう。
ライダーパワーと高高度の落下による運動エネルギーで強化されていたからこそ北斗剛掌波を破る事ができたのだ。
仮に、本郷が万全の状態であったならば、それでも尚、ラオウの体を貫けていたかもしれない。
三つ目の理由はその二つの理由が重なった事。
このどちらかの理由が欠けていればラオウの敗北はほぼ確定していたであろう。だが、現実はそう上手くはいかなかった。
そして、ラオウの拳が本郷を捉え、本郷が吹き飛ぶ。かくして、本郷の負けは確定した。
「イヤァァァァァァァァッ!」
ヒナギクの悲痛な叫びが林に木霊する。変身が解け、核鉄もまた武装解除され転がっている、地に伏した本郷はぴくりとも動かない。
対するラオウは本郷を殴り飛ばした後、地に膝をつき、口からは血を吐き出していた。
ラオウを殺すほど力は無くとも、本郷の命を賭けた一撃は確実にラオウに大ダメージを与えていた。
「仮に……、仮に、うぬが万全の状態であったならば、この勝負わからなかったな、本郷」
地に伏した本郷を敬意のこもった眼差しで見つめながら、ラオウが呟く。
と、その時、本郷の体が、ムクリと起き上がった。
まるで幽鬼のようにゆらりゆらりと緩慢に、しかしその目に宿った闘志だけは消えずに、本郷が立ち上がる。
「本郷さん!?」
自分を呼ぶヒナギクの声が聞こえていないのだろうか、本郷はラオウに向けて戦いの構えをとる。
嗚呼、本郷…
支援
「そうか、うぬはまだ立ち上がるというのか。ならば今一度打ち砕いてくれるわ!」
痛む腹部を気に留めず、ラオウは疾走する。対する本郷は動かない。
ヒナギクが「逃げて」と叫んでも尚、構えを解かずにただ立っている。
そしてラオウの拳が振り上がり、そして、本郷の顔目掛けて振り下ろされる。
しかし、その拳は本郷に当たる直前で停止する。静寂が辺りを支配する。
ややあって、拳を収めたラオウが踵を返した。
「死して尚不屈の闘志、本郷、うぬの名はこのラオウの胸に刻もう、永遠に!」
ラオウの言葉を聞いても本郷は依然として同じ姿勢で固まっている。ラオウの言うとおり、本郷の生命活動は既に停止していた。
そしてラオウは一度振り向き、ヒナギク、つかさ、川田の三人をそれぞれ見やる。
「うぬらの命までは取らぬ。本郷が繋いだうぬらの命運、大事にする事だ」
ラオウにはわかっていた。本郷が弟、ケンシロウのように弱者の為にその力を揮っていることを、そして何より、本郷の危機に駆けつけたその三人を守る為に闘っていた事を。
だからこそ彼は、彼女達に死兆星を見たかどうか尋ねはしなかった。
未だ痛む腹部を押さえながら、ラオウは林の中へと消えた。
そして、それを見届けるまで待っていたかのように、本郷の死体は崩れ落ちるようにして倒れた。
「本郷さん!」
三人が一斉に本郷へと駆け出す。
しえん
「本郷さん……」
つかさがうつむきながらぼろぼろと涙をながしていた。
「クソッ!」
無力感・怒り・悔しさ・その他色々な感情が詰まった拳を、川田は地面へと打ちつける。
「…………」
そして、ヒナギクは無言で本郷の横に座り込む。
「本郷さんの馬鹿……、約束したじゃない、勝って帰ってくるって……」
うつぶせに倒れる本郷の背中に、ぽた、ぽた、と雫が落ちる。
涙を流しながらヒナギクは天を仰ぐ、そこには先程までと変わらず、蒼い空が広がっていた。
悲しいまでに蒼い空が、どこまでも、どこまでも……
【本郷猛@仮面ライダーSPIRITS:死亡確認】
【G-3 林/一日目/朝】
【ラオウ@北斗の拳】
{状態}腹部強打、内臓に小ダメージ
{装備}無し
{道具}支給品一式
{思考・状況}
1:ケンシロウ、勇次郎と決着をつけたい
2:坂田銀時に対するわずかな執着心
3:強敵を倒しながら優勝を目指す
4:先ほどの短髪の男(覚悟)が万全の状態になれば戦いたい
【G-4とG-3の境界 林/一日目/朝】
【桂ヒナギク@ハヤテのごとく】
[状態]:傷の手当ては完了している。
[装備]:ボウガン@北斗の拳
[道具]:支給品一式。ボウガンの矢18@北斗の拳
[思考]
基本:ハヤテ達との合流
1:本郷さんの馬鹿……
[備考]
※
ヒナギクが聞いた轟音の正体は、三影の大砲の音です
参戦時期はサンデーコミックス9巻の最終話からです
桂ヒナギクのデイパック(不明支給品1〜3品)は【H-4 林】のどこかに落ちています
ロードローラー@ジョジョの奇妙な冒険と捕獲網@グラップラー刃牙は【H-4 林】に落ちています
仮面ライダーァァァ!!
【川田章吾@バトル・ロワイアル】
[状態]健康
[装備]マイクロウージー(9ミリパラベラム弾16/32)、ジッポーライター、バードコール@バトルロワイアル
[道具]支給品一式×2、チョココロネ(残り5つ)@らき☆すた、文化包丁、救急箱、ZXのメモリーキューブ@仮面ライダーSPIRITS、裁縫道具(針や糸など)
ツールセット、ステンレス製の鍋、ガスコンロ、缶詰やレトルトといった食料品。
薬局で手に入れた薬(救急箱に入っていない物を補充&予備)
マイルドセブン(二本消費)
[思考・行動]
基本行動方針:ゲームに乗っていない参加者を一人でも多く救出し、最後は主催者にカウンターパンチ
1:本郷さん……
2:つかさの姉や友人を探すのに協力する。
4:ゲームに乗っている参加者と遭遇した場合は容赦なく殺す
参戦時期:原作で死亡した直後
[備考]
桐山和雄の動きを警戒しています
桐山や杉村たちも自分と同じく原作世界死後からの参戦だと思っています
つかさには過去に2回プログラムに参加していること、首輪解除技能やハッキング技術を会得していることなどは話していません。医者の息子であることは話しています。
【柊つかさ@らき☆すた】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]支給品一式、ホーリーの制服@スクライド、ターボエンジン付きスケボー @名探偵コナン
[思考・行動]
基本行動方針:ゲームには絶対に乗らない
1:本郷さん……
2:お姉ちゃんやこなちゃんたちと合流したい
[備考]
川田、本郷、ヒナギクを完全に信用しています
[共通備考]
・轟音が周囲に鳴り響きました。
・核鉄(バルキリースカート)が本郷の死体の脇に転がっています。
>>903 乙、全滅とは残念な結果になってしまったが、これがロワだな。
>>951 本郷が死んじゃったかぁ……にしても、立って逝くのは何人目だろうか
>>955 超乙&超GJ!
あまりにも熱すぎて心が震えたぜ。
本郷……。格好良すぎるだろ。
そして、川田、ヒナギク、つかさの台詞も一言一言が胸に迫ってきた。
本当にGJ! した。
以上で投下を終了します。たくさんの支援感謝します。
|葬式会場|λ...<さて、殺しておいてなんですが自分も会場へ……
このスレは漫画キャラバトルロワイアルのスレです。
SSの投下も、ここで行ってください 、支援はばいばい猿があるので多めに
前スレ
漫画キャラバトルロワイアル Part3
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1180699111/l50 【外部リンク】
漫画キャラバトルロワイアル掲示板(したらば)
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9318/ まとめサイト
http://www32.atwiki.jp/comicroyale ・参加者リスト・
2/4 【アカギ】○赤木しげる/●市川/●平山幸雄/○鷲巣巌
2/2 【覚悟のススメ】○葉隠覚悟/○葉隠散
1/3 【仮面ライダーSPRITS】 ●本郷猛/●三影英介/○村雨良
4/4 【からくりサーカス】○加藤鳴海/○才賀エレオノール(しろがね)/○才賀勝/○白金(フェイスレス指令)
3/4 【銀魂】 ○坂田銀時/○神楽/●桂小太郎/○志村新八
4/4 【グラップラー刃牙】○愚地独歩/○花山薫/○範馬刃牙/○範馬勇次郎
4/4 【ジョジョの奇妙な冒険 】○吉良吉影/○空条承太郎/○ジョセフ・ジョースター/○DIO
4/4 【スクライド】○カズマ/○シェリス・アジャーニ/○マーティン・ジグマール/○劉鳳
4/4 【ゼロの使い魔】○キュルケ(略)/○タバサ/○平賀才人/○ルイズ(略)
4/4 【ハヤテのごとく】○綾崎ハヤテ/○桂ヒナギク/○三千院ナギ/○マリア
2/3 【HELLSING】○アーカード/●アレクサンド・アンデルセン/●セラス・ヴィクトリア
3/4 【北斗の拳】○アミバ/○ケンシロウ/●ジャギ/○ラオウ
4/4 【武装錬金】○防人衛/○蝶野攻爵/○津村斗貴子/○武藤カズキ
3/4 【漫画版バトルロワイアル】○川田章吾/○桐山和雄/●杉村弘樹/○三村信史
2/4 【名探偵コナン】 ○江戸川コナン/●灰原哀/○服部平次/●毛利小五郎
3/4 【らき☆すた】○泉こなた/●高良みゆき/○柊かがみ/○柊つかさ
計 49人 / 60人
>>958 乙。カッコよすぎる! ただ切ない……。
ラオウもなかなかカッコいいんだよなぁ。
ああ、それと本郷は穿いてます。あれぐらいなら、そこまで精密動作も必要ないかなと思いましたので。
つーかあの強化スーツを足だけ露出ってたぶん無理でしょうし、そんなライダーあまり見たくないw
>>801でもいったけど、名作には何度GJ送ってもいいよね? 答えは聞いてない。
本郷の凄まじいまでの仮面ライダーっぷり、拳王のかっこよさ、川田の無念、つかさとヒナギクの涙、
全てが光ってました。
まだまだ蝶・GJ!!
|葬式会場|λ..λ....<ふふふ、あなたと私で、ダブル葬式
>>959 ヘルシングの残り人数が違ってます。ってかこのスレ立てたときに俺が間違えたんですけどね……すいません。
合計も48人ですね。
このスレは漫画キャラバトルロワイアルのスレです。
SSの投下も、ここで行ってください 、支援はばいばい猿があるので多めに
前スレ
漫画キャラバトルロワイアル Part3
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1180699111/l50 【外部リンク】
漫画キャラバトルロワイアル掲示板(したらば)
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9318/ まとめサイト
http://www32.atwiki.jp/comicroyale ・参加者リスト・
2/4 【アカギ】○赤木しげる/●市川/●平山幸雄/○鷲巣巌
2/2 【覚悟のススメ】○葉隠覚悟/○葉隠散
1/3 【仮面ライダーSPRITS】 ●本郷猛/●三影英介/○村雨良
4/4 【からくりサーカス】○加藤鳴海/○才賀エレオノール(しろがね)/○才賀勝/○白金(フェイスレス指令)
3/4 【銀魂】 ○坂田銀時/○神楽/●桂小太郎/○志村新八
4/4 【グラップラー刃牙】○愚地独歩/○花山薫/○範馬刃牙/○範馬勇次郎
4/4 【ジョジョの奇妙な冒険 】○吉良吉影/○空条承太郎/○ジョセフ・ジョースター/○DIO
4/4 【スクライド】○カズマ/○シェリス・アジャーニ/○マーティン・ジグマール/○劉鳳
4/4 【ゼロの使い魔】○キュルケ(略)/○タバサ/○平賀才人/○ルイズ(略)
4/4 【ハヤテのごとく】○綾崎ハヤテ/○桂ヒナギク/○三千院ナギ/○マリア
1/3 【HELLSING】○アーカード/●アレクサンド・アンデルセン/●セラス・ヴィクトリア
3/4 【北斗の拳】○アミバ/○ケンシロウ/●ジャギ/○ラオウ
4/4 【武装錬金】○防人衛/○蝶野攻爵/○津村斗貴子/○武藤カズキ
3/4 【漫画版バトルロワイアル】○川田章吾/○桐山和雄/●杉村弘樹/○三村信史
2/4 【名探偵コナン】 ○江戸川コナン/●灰原哀/○服部平次/●毛利小五郎
3/4 【らき☆すた】○泉こなた/●高良みゆき/○柊かがみ/○柊つかさ
計 48人 / 60人
すいません。余韻もへったくれもありませんが、問題が起きてしまいました。
詳細は、議論スレへ。
>>965 乙です。あと、したらば管理人宛にメールを送信させていただきました。
そちらもご覧いただけると幸いです。
>>966 確認しました。
議論スレの件、どうしましょうか。
予約期間を一日延長しといてまだ書き上がってないとか遅筆にもほどがあるだろ、常識的に考えて('A‘)
鷲巣、神楽、キュルケの三名を予約した者です。まことに申し訳ありませんが、予約の破棄を申請します。
とりあえず大半は書きあがっているのですが現段階では投下できる状態ではないので。さすがにこれ以上延長するわけにもいかないし……
完成したらその時点で無予約での投下を行うつもりでいますが……ご迷惑をおかけして本当にすみませんorz
もう少し延長申請したほうが、無予約投下より絶対いいと思いますが…
>>755 外部掲示板での意見がまとまりましたので、報告します。
以下の部分に、問題があると言う意見です。
[1] キャラに合わない台詞のせいでキャラ改変
[2] 強化鎧骨格つけた覚悟の親父ですら見切れなかったトルネード螺旋を初見でカウンター
また、今回は様々な問題が重なったため、
>>2の48時間ルールに抵触する形になってしまい申し訳ありませんでした。
もしよろしければ、ご対応をお願いいたします。
キャプテンが予約するデメリットをなくすため、携帯からの書き込みを禁止しました。
多くの書き手さんに迷惑をかけてしまいますが、多くの住人が危機感を持ったため、ご了承ください。
予約はPCからのみとなります。
>>961 言われなかったら想像しなかったのに……
λ<葬式トリプルパワー
|葬式会場|λ..λ....
>>971 遅くなってすいません。少し遠出していて完全に見逃していました。
1については、
「俺は負けない!お前のような悪には絶対にっ!!逃げない!!悪は絶対に処断する!!!」
これを
「俺は負けない!お前のような悪には絶対にっ!!逃げない!!今は諦める時じゃねえ!!」
に変更
そして
「これが俺の新しい力……やるしかないな。………葉隠散!俺はお前を、俺にとっての悪と定める。俺はお前を必ず処断する!!」
これを
「これが俺の新しい力……やるしかないな。………葉隠散!例えこの命を犠牲にするとしても……俺は必ずお前を倒す!!」
に変更します。自分でもこの二つはさすがにありえないと思いますし、猛省します。
2については、
覚悟の親父も覚悟も真正面からのカウンターで失敗していますが、今回の才人の場合は避けた上ですれ違い様に斬る。
つまりカウンターというよりは、隙を狙っての攻撃が上手い具合にカウンター気味に入っただけと考えています。
ですからカウンター炸裂は必然でなく偶然の産物と見て頂ければ幸いです。
実際はトルネード螺旋時に才人の内面描写を避けることで、偶発か必然か自由な解釈に任せるつもりでしたが、
それが原因で議論のような形になって申し訳ありません。
そして現在wiki編集が出来ない状況なので上記のセリフ差し替えをどなたかお願いいたします。
>>974 それよりサイトが強すぎるっていうのも…。
散様が手加減をしていたorサイトが殆どボコられる→散様「まだ倒すには勿体無い〜」
と言う事で勝負を預ける…
このような形の方が自然と言う意見があったんで…失礼ながら参考にしていただければ。
本当は外部板の意見を引用するのはアレでしょうけど、下手にキャラを強化してしまうと
今後の展開に影響orそれを危惧したほか書き手によるズガン になる可能性があるので…
すいません。
wikiの操作法間違えてた。
今やったら自分で修正出来ました。
ボケてすいません。
セリフは修正済みです
>>975 散については既に強化外骨格の武装を使わないというので十分手加減になっていると考えているのですが……
それでは駄目でしょうか?
>>976 修正お疲れ様です。
少し疑ってしまったこと、伏してお詫び申し上げます。
>>976 うんちょっと…
サイトは7巻でデルフ+ベストコンディションで256人を倒したのに対し、
散と互角の覚悟は過去に生身で400人を一人で倒したみたいですからねぇ…
少なくとも能力制限を考えてもサイトと互角ってのは…です
鷲巣vsケンシロウみたいに下手をしたら決着が変わってしまうかもしれませんが
そこらへんを考えていただければ…と。
>>977 いえ、こちらこそ申し訳ない。
こっちが思いっきり勘違いしたせいですし、ただでさえ管理人をやって頂いているのに
心労を増やすような真似本当に申し訳ありません。頭を下げて謝罪します。
>>978 そうですか……
>>975の通り手加減をする描写を加える形で結果に影響が出ない範囲で何とか修正します。
>>972 インターネットカフェで予約して携帯で書き上げて、インターネットカフェで投下されたらどうするん?
村雨はどうするの?
>>980 既にそういった手を何度か使っていて、結果としてそういったネカフェ等のIPも既に規制されていたりする。
それが●ャプ●ンクオリティ。
WIKI監理人です。
先日、キャプテンを規制しました。
ですが、IPで規制するという手法をとっているため、無実の人も巻き添えにあう可能性があります。
というより、IPの仕組み上巻き添えなしに規制する事はほとんど不可能です。
ですので、規制の巻き添えにあったという方がいらっしゃいましたら、管理人までご連絡下さい。
以上です。
花山、他を予約しているものですが、期限を明日の23:00まで延長させていただけないでしょうか?
>>976 散様はもともと、霞の意思に同調したのであって、外骨格の能力は
使っていませんし、その意見だと素の状態では サイト>散 が確定です
wikiにて修正を行いました。
修正点は下記の通りです。
散のトルネード螺旋を繰り出す際に手加減をする描写の追加とそれに関する一部の加筆修正。
そして村雨から見た二人の戦いに関する記述の修正。
以上です。ご意見などお願いします。
トリを付け忘れてました。
今日はヤバイな……
>>986 サイトが格好よくなったのは何でなんですか?
何を隠そう! 俺は
どらえもん
あたたたたたたたたたたたたたたたたたた
無駄ァッ!
なんだか知らんが、とにかく埋め!
_,,、_,,.、、,,..,_,、
,_ー''" ゙´`'ー_、
ミヾ.ヾ゙ il!|| il| j| 〃/ イ
i ミ rー;L!|| ||レーv〃 彡
}ミ リ八i{ ;; 7'ノ ヽ.ミl
. |、yー-⊥L jー_´-ーY;| ジョセフ・ジョースターが
_lミi"r五ニ゙テi'Yr五三¨jミ!
>>1000取り合戦において
. frヲ:} -‐''ラ l_j. }`ー- }ドi きさまなんかとは
!h};{ ッ彡 /小〉 |:l,リ 年季がちがうということを
. `テj} i}! ,rf;巡巡去ミ:、 l:fく これから
. 〈リji、l{ 'ル7'"-─‐‐ )}i |jミ} おもいしらせてやる
r;-‐ヾト.llvリ j{ _,,リハ、、,リレ'ル' ̄ヘ
_」 ハ |li | `ミ、}l ;i!j } {li ,.イ |/ / l.L
-U; ヽニL_ミ `ミ'ー- -‐彡 / /'/ニ|」
ヽ-‐ ` Tヽ\ ミ r´/∠
999 :
Classical名無しさん:07/07/02 21:58 ID:6t8o/BYM
埋め
>>1000get
|(>
 ̄ ̄ ̄ ̄゛ ̄ ̄ ̄)丶〃〃 <||>
==== ヽ__イ >____/ <) |
==/..______ __」 | ))) これが戦いの <||>
|\/ ヽ__ゝ)) | 年季の違いじゃ!.<|(>
|《|/ ヽ@ ..> / / A A / />
し// . ̄ ̄ ..|\ ../ ̄○ ̄○. /
|||| ミ  ̄ ̄  ̄/ .<|○ ̄V ̄VV
|||| 〃〃〃〃〃 <||> ∩\
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 ̄ ̄ ̄ ̄\ | ..<||> / /
1001 :
1001:
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。