DION軍　サイド46

男達は闘う―――――――
力でも技でもなく――――-
誇りを武器に！！
表紙　バキ
第４６話/ジルベルトスタイル
◆手の平に乗せる！これぞ男の握りかた！！
オ「もう・・・・・」「指でつまむことすらしていない」
＜ただ　乗せているだけ・・・・・・・＞
ジジ「あ・・・」「あのまま戦うというのか」
ジジイは汗顔、隣の刃牙は真面目顔。
ゲ「ふふ・・・」「耳にしたことはある」
＜シシリー島出身のホテル王＞
＜ジャン・ジルベルト＞
そいつの顔。
＜1947年　パリのシャンゼリゼ通りに外国人で初の超大型高級ホテルを
　　建てたことで＞
＜観光客の賞賛と地元住人のヒンシュクを同時に買い新聞を騒がせた＞
＜この男の持つもう一つの顔＞
＜マフィアの一員であったことは世間の知るところではあったが＞
＜１９６１年暮れ――――上納金にまつわる裏切り行為が発覚する＞
＜即刻組織内にて処刑が決定＞
＜　１　９　６　２　年　１　月　４　日　　満　月　の　深　夜　＞
＜ブローニュの森にて＞
＜マシンガンの銃口の囲む中処刑は行なわれた＞
＜処刑のスタイルは――――――＞
＜放した方が即負け（銃殺）　ルーザールーズマッチ＞
＜ところがこのハンカチマッチには＞
＜恐るべき　ハ　ン　デ　があった＞
ジルベルトと大男が対峙している絵。

＜若く巨体の対戦者には＞＜しっかりと握らせたのに対し―――＞
＜齢70を越えるジルベルトには＞＜手の平に乗せるだけ＞
＜奇跡は起ころうハズもなく勝負は一撃でケリがつく＞
ジルベルトが顔にもろパンチを喰らっている絵。
＜仲間達の一斉射撃で処刑は幕を閉じるも＞
＜そのルールだけは名を残す＞
＜　ル　ー　ザ　ー　ル　ー　ズ　　　ジ　　ル　　ベ　　ル　　ト　　ス　　タ　　イ　　ル　　＞
オリバ、ゲバルが向かい合う、バンダナは双方手の平に乗っかってるだけ。
　　　　　ガキッ
ゲバル、右アッパー。オリバのアゴに入る。
ベキッ　ドッ　ガッ
ゲバルの猛攻。描写はなく音だけ。
囚人達≪うわァッッ乗せたまま殴ってるぜッッ≫
≪どっちも譲らねェッッ≫
　　　　　ドカッ
ゲバルの左後ろ回し蹴り。
所長「こ・・・ッ」「これだからやめられんッッ」と汗を流しながら満足の表情。
　　　　ガッ
とオリバがゲバルの後頭部を前から掴む。
囚人≪オリバが動いたッッ≫
ニィ・・・と笑うオリバ。
ブンと前に引き倒される
ゲ「！」
　　　ドキャ
と地面に頭頂部から叩き付けられる。
囚人「うわァ・・・」「ス・・・ッゲ」
宙に浮くゲバルの足とバンダナの描写。

オリバがゲバルを叩きつけている、土が飛び散る。
マイケル「スッゲェ・・・」
囚人の誰か「なんてェ一撃・・・・」
≪死んじまったンじゃねェのか！？≫
片目の囚人「イヤ・・・ッ」「死んじゃいねェッッ」
と指差して言う。
≪甲だよッッ≫≪ゲバルは手の甲でキープしている≫
ジジイ「なんちゅう・・・・・・・ッ」
刃牙、ハァ・・・・と溜息をつく。
刃「まったくだ」
「貴族だマフィアだと」「能書きだけはたいそう景気がいい」
「けれどその実」「なにをやっているかと言えば遊戯のようなハンカチゲーム」
＜　　　　茶　　　　　番　　　　だ　　　ッ　　　ッ　　　　＞
ゲバルが立ち上がっている。
刃「バカバカしい」
ジジ「おいバキ」と呼び止めるもどこかに行く刃牙。
ジ「・・・・・・・・・・」
　　　　ビウ
と風が吹く。囚人達「！」「！」。
ドリアン似の囚人「風だ・・・」
囚人「見ろ・・・・・」「あの２人・・・・・」
ゲバル、オリバ、双方とも握ってはいない。
オリバは手の平、ゲバルは甲でバタバタと吹く風にバンダナを飛ばされないように
維持している。
囚人達≪飛ばされないように協力し合っている！？≫
≪やるかッッそこまで・・・ッッ≫

ゲバルの顔、目は白目。
オリバ＜見ているかマリアッッ＞
余裕の笑みのオリバ。
＜これが男の――――＞
と誇らしげにマリアの方を見やる。
＜　　勝・・・・・・・　負＞

　　　　　　　！　

マリアの横に刃牙がマリアに抱きつくように添い寝をしている。
マ「ちょ・・・・・ッッ」
「　な　　に　・・・・・・？？　この子・・・」
と汗顔のマリア。
オリバ、以前ハンカチに唾をかけられたときと同じ顔。すんごい顔。
ゲ《　ア・・・・・ッッ》
ゲバルの手からバンダナがズル・・・とすり抜ける。
≪！≫
風にバタバタと飛ばされるバンダナ。
オリバ、茫然自失の表情で立ち尽くしている。
ゲバルは振り返り、刃牙たちのほう？と見ている。
空には飛んでいくバンダナ。
◆オリバ絶句ッッ　
　退屈した刃牙、場外から闘う２人へ痛烈な一撃！！！
巻末コメント
　「シリカゲル！」。突然頭に浮かんだこの言葉。
　そう、乾燥剤のことだった・・・・・。