スクールランブルIF27【脳内補完】

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1Classical名無しさん
週刊少年マガジンとマガジンSPECIALで連載中の「スクールランブル」は
毎週12ページの週刊少年漫画です。
物足りない、もっとキャラのサイドストーリー・ショートストーリーが見たい人もいる事でしょう。
また、こんな隠されたストーリーがあっても良いのでは?
有り得そうな展開を考察して、こんな話思いついたんだけど…といった方もいるはずです。
このスレッドは、そんな“スクランSSを書きたい”と、思っている人のためのスレッドです。
【要はスクールランブルSSスレッドです】

SS書き限定の心構えとして「叩かれても泣かない」位の気概で。
的確な感想・アドバイスレスをしてくれた人の意見を取り入れ、更なる作品を目指しましょう。

≪執拗な荒らし行為厳禁です≫≪荒らしはスルーしてください。削除依頼を通しやすくするためです≫
≪他の漫画のキャラを出すSSは認められていません≫≪エロやヤオイなど性描写は禁止です≫
2Classical名無しさん:06/05/09 18:27 ID:RTxnik2I
↓テンプレサイト、過去ログ、スクランAA、SS保管庫。関連スレもこちらからどうぞ。
ttp://tenma.web.infoseek.co.jp/

SS保管庫(仮)
ttp://mikochin.hp.infoseek.co.jp/

SS保管庫
ttp://www.geocities.jp/ss_hokan/index.htm

SS投稿避難所 
ttp://web2.poporo.net/%7Ereason/bbs/bbs.php
一度投下した作品を修正したものなどはここに投下してください。
SSの書き方について話合ったり質問したりもできるので一度目を通すことをお勧めします


■前スレ
スクールランブルIF26【脳内補完】
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1134922652/

■関連
スクランスレ@エロパロ板 11話目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145376505/
スクールランブル二次創作批評・支援スレ 4
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1125129174/
3Classical名無しさん:06/05/09 18:33 ID:7v0b3lWM

ё:@)<報復するぞ報復するぞ報復するぞ報復するぞハードに報復するぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

>>0 >>0 >>0
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↓↓↓自治をする場での名無し書き込みに対するグラサンハゲゲイの発言。↓↓↓

(;;@:ё:@)< だったら今すぐ死んでくれない?www

by

あなるぞーんくらふと
又は
えろすぺるまかでっと

◆NCC1710hh2

■:ё:■クラウン自治スレ★2 ■:ё:■

http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1137326420/13


4Classical名無しさん:06/05/09 18:34 ID:7bjVQLko
通りすがりに偶然3ゲット
4以下は負け犬。
5Classical名無しさん:06/05/09 18:35 ID:zfSFH4wE
6Classical名無しさん:06/05/09 18:37 ID:7v0b3lWM








>>4






7Classical名無しさん:06/05/09 19:27 ID:TbQw.s5A
とりあえず削除依頼はしてくる。
8Classical名無しさん:06/05/09 20:33 ID:7v0b3lWM
まんこ^
9Classical名無しさん:06/05/10 21:29 ID:wy6/abNU
何このスレwww
おもしれぇww
10Classical名無しさん:06/05/11 12:35 ID:68PKbapU
アソミコ以外キボンヌ
11Classical名無しさん:06/05/12 23:03 ID:H2a7sSDU
上げ
12Classical名無しさん:06/05/15 07:52 ID:3MIUcqN2
前スレ埋まりました

引き続きどうぞ
13Classical名無しさん:06/05/15 22:41 ID:WeOK0ST6
前スレ959
GJ
いい超姉でした。愛はあるけどソレは恋とかの愛じゃなくて、家族や友達、
または姉弟みたいな愛がある超姉の関係なssが大好きで、そんな感じがしてて良かったです
超姉で恋でもいいんですけど、俺は従姉弟以上恋人未満な関係での超姉がベストだと思うんですよ
14Classical名無しさん:06/05/16 21:39 ID:rmwaQx2k
それ何て縦笛?と思ってしまった。
姉弟みたいな関係っていうのは超姉と縦笛で近いものがあるな。
縦笛で恋愛面のないSSっていうのはあまりないと思うんだけど、
超姉SSでは結構ある。一世代くらい差があるからそうなるのかねやはり
15Classical名無しさん:06/05/16 21:44 ID:AwElSlkY
ガチの血縁でもあるわけだし
16Classical名無しさん:06/05/16 23:35 ID:cWK007Rg
あと非恋愛な縦笛描写なら自家発電する必要がない程度には原作で描かれてるからな
それでは物足りない人間がSS書くわけだから自然と恋愛にまで発展する話が多くなる

超姉は絡み自体がめったに描写されないから
非恋愛派もSS書いて自家発電しなきゃいけないorz
17Classical名無しさん:06/05/16 23:36 ID:cWK007Rg
スマソ、sage忘れた
18Classical名無しさん:06/05/17 01:31 ID:DFrOM7Jk
   『世界の中心でミコち〜んと以下略』

花井「周防はどうも今鳥と話してるとき妙に楽しそうな顔をするよな」
周防「あいつが私の胸のことからかうからだよ!」
花井「もしかして今鳥みたいなうすらトンカチなお馬鹿さんがタイプか?」
周防「なに調子っぱずれなこといってんの!」
花井「メガネの僕がいうのもなんだが、麻生みたいなクール&ハンサムよしたほう
   がいい」
周防「はあ? なによ急に」
花井「ああいう男にはかならず裏がある。トンデモない変態趣味があるとか、
   恋人になったとたん日常的に暴力をうけ最寄の警察署に駆けこむとか」
周防「それ何時からのワイドスクランブル?」
花井「つまらぬ男に引っかかるなと、おさななじみとして忠告してるんだ!」
周防「なにが言いたいの?」
花井「おさななじみなんてならなきゃよかった」
周防「なによ。喧嘩売ってんの?」
花井「ちがう。おさななじみとしてでなく、他人であればこの中途半端な距離感に
   頭を悩ませる必要もなかったのにと思うと」
周防「シャッキリなさい! 男でしょ?」
花井「…いや、だから僕は」」
周防「あーもう、しょうがねえな! いいよ、花井なら。いまさら恋人とかいうのも
   てれくさいし、おさななじみから一からはじめよ。ね?」
花井「ミコち〜ん!!」
周防「泣くな! 鼻水たらすな!」
19Classical名無しさん:06/05/17 01:33 ID:DFrOM7Jk
あのねあのね、ミコちんと花井は実はちっちゃい頃に
けっこんのやくそくをしててね、
それでねそれでね、思い出したミコちんがアルバムで確認してみたら
その時の写真に何故か目付きの悪い女の子も一緒に写ってるの。
それでね、えーとね、
 
20Classical名無しさん:06/05/17 01:36 ID:DFrOM7Jk
色々なイベントがあって季節は春
桜散る季節、矢神高校の屋上

花井「八雲君……君が播磨を好きな事は分かっている………だが僕はそれでも君の事が好きだ!」
八雲「……花井先輩………私は……」
花井「僕と付き合って欲しい」
八雲「………ごめんなさい………」
花井「そうか………すまなかったね八雲君。君を困らせてしまって………」
八雲「花井先輩…………私、播磨さんの事が………」
花井「いや、それ以上は言わなくてもいい。これでも君の事は分かっているつもりだ。ただ、覚えておいて欲しい。僕は何時でも君の味方だと言うことを」
八雲「花井先輩……」
袴バットエンド
But(しかし、)

八雲「違うん……です」
花井「えっ!」
八雲「播磨さんの事はもう、いいんです……ちゃんと気持の整理はつきましたから………」
八雲「それで気持の整理が終わった時、気付いたんです私の事を一番に想ってくれる人が側にいるって事を……」
八雲「私が辛かった時、困った時、私の側にきて私を励ましてくれた事、凄く嬉しかったです……」
花井「…………」
八雲「だから今度は私が花井先輩の側に居てあげたいんです。それが今の私の気持ち………です」

八雲「でも、私男の人と付き合うのって……その……よく分からないんです……それに花井先輩の事も………」
花井「八雲君……」
八雲「だから、その………友達からお付き合いさせてもらえませんか……」
花井「八雲君………も、もちろんだ!この花井春樹喜んでお受けしよう。でも………本当に僕でいいのかい?」
八雲「はい。………よろしくお願いします。」

袴Butエンド
21Classical名無しさん:06/05/17 03:24 ID:Fd05ENtI
>>20
シャレGJ!
22Classical名無しさん:06/05/17 13:17 ID:VbsHPaQA
>>20

ありえん、ありえんよ・・・。
23Classical名無しさん:06/05/17 13:19 ID:gxtvDB5E
バッドエンド→Butエンドってネタなんだから
中身に突っ込んでもしょうがねーだろw
24Classical名無しさん:06/05/17 16:42 ID:Hlo9i0Nc
袴バットエンドって素でやってんの?
25Classical名無しさん:06/05/17 19:51 ID:krRvb1sQ
キャラの喋り方、特に周防が違ってた

>>23
ネタでも中身は評価される。面白いかどうか寒いかどうかなど
まぁ寒すぎるんだよ、ようするに
26小ネタ :06/05/17 19:52 ID:y.YtAceA
晶    「あん、うまく乗れない」
男子達 「……?」
晶    「あっ、でっかーい」
男子達 (乗れない……でっかい?)
晶    「すごいー!」
男子達 「……?」
晶    「なんかすごく気持ちいぃ」
男子達 (乗れないほどでかくて、気持ちいい? それって……)
晶    「あ!……ちっちゃくなっちゃった……」
男子達 「!!!!!!1!!11!11!!!!!」


愛理 「あら、何をやってるの?」
美琴 「まぁたゲームか」
天満 「……男の子達どうしたんだろね。晶ちゃん、次は移動教室だよ。DSやってないで一緒に行こうよ」
晶   「ま、こんな所か……分かったから、そんなに押さないで、天満」


愛理   「ほんっと男子って――」
美琴   「馬鹿、だよな……」
男子達  (た、立ち上がれん!!)
27Classical名無しさん:06/05/17 20:54 ID:bySQrjoM
新しい荒らしか?
失せろ
28Classical名無しさん:06/05/17 23:37 ID:D3HY36AA
>>26
アホくさくていい。男子高校生なんてこんなモンだ。
29Classical名無しさん:06/05/18 00:07 ID:QYpLK.PA
愛理   「あん、もう上手く入らないじゃないッ!」
男子達 「……?」
愛理   「あっ、お、大きい…」
男子達 (入らない……大きい?)
愛理   「す、すご…ッ!」
男子達 「……!?」
愛理   「あ、あ、あ、あぁ…ん。い、いいわ、思ったより…ずっと上手じゃない? ヒゲのくせに生意気よぅ…」
男子達 (入らないほど大きくて、気持ちいい? ヒゲ? 播磨? それって……ッ!?)
愛理   「ア――ッ!! (中略) …………終わっちゃったわね。ふふ、でも結構もったじゃない?」
男子達 「!!!!!!1!!11!11!!!!!」


晶   「あら、何をやってるの?」
美琴 「まぁた播磨とイチャついてんのかぁ?」
愛理 「ちょっと美琴、変なこと言わないでよッ! ヒゲに少しつき合ってあげてただけじゃない」
美琴 「あー、はいはい。正確には、“無理やり播磨をつき合わせた”が正解だろう?」
天満 「……男の子達どうしたんだろね。愛理ちゃん、次は移動教室だよ。DSやってないで一緒に行こうよ」
愛理 「ま、今日はこんな所ね……。分かったから、そんなに押さないで、天満。ヒゲ、続きはまた今度よッ!」


美琴   「ほんっと男子って――」
晶     「馬鹿ばっか」
男子達  (た、立ち上がれん!!)
30Classical名無しさん:06/05/18 10:42 ID:KovLUJ4M
なごみますた
31Classical名無しさん:06/05/18 18:53 ID:FbUINFMQ
吉田山あたりは昇天してそうだな
エーリ様にも「みんな飢え死にしてしまうわ」の恐怖にゴクリとしてると思わせといて
実はむっちり御美脚にゴクリとしてただけのヤツだからな
32Classical名無しさん:06/05/18 22:48 ID:3UT7zuWY
>>29
沢近がやるとエロいな。

晶のはキャラ違いすぎててネタとわかってても反応に困った
33Classical名無しさん:06/05/18 22:54 ID:P7dMFkLM
確かに晶だと脳内音声が棒読みで再生される感じあるなw
34Classical名無しさん:06/05/18 23:08 ID:bC0Kg4AU
やれやれだ
すっかり糞スレになっちまった
こういう時に限って叩きが来ないし
35Classical名無しさん:06/05/19 00:54 ID:A7wok9h2
>>26のは晶がゲーム好きだという事を上手く利用してるし、
>>29はちと小ネタにしてはエロいかも(エロパロでもいいなw)、>>26のコピペ改変で『ヒゲ』を上手く使ってるなw

>>34
振り上げた拳を下ろす所がなければ他のスレをどうぞ^^
無理に叩かなくてもいいじゃないですか
36Classical名無しさん:06/05/19 02:35 ID:y.FR/XXg
本人乙^^
37Classical名無しさん:06/05/19 18:15 ID:7WpQUDeY
確認する必要もないけど嵐はスルーな
38Classical名無しさん:06/05/19 22:49 ID:Qm7pTy0A
よ、麻生。車買ったんだって?今度矢神湾岸道路につれてってよ〜
買ったって言っても中古だけどな良いけど周防なんで今度矢神湾岸道路なんだ。
一度腕をみせてやりたいんだよ免許とって毎日のように笹倉先生に教えてもらってるし
じゃ今週の土曜あいてるかな?
うん問題ないよ。たのしみにしてるからな〜

---土曜日---
きたか麻生。お、買った車ってTYPE Rジャンか〜。
そうだよ。
さっそくいこうぜ矢神湾岸道路

やってきました矢神湾岸道路〜
ではここから私が運転してやるから麻生悪いけど運転変わってくれ。
いいけど周防免許とってまだ日が浅いんだろ気をつけろよ。
大丈夫だって前も言ったけど笹倉先生に教えてもらってるし、
こないだはお褒めの言葉も
いただいちゃったし。
そう、、、それならいいけど。


ではいくぜ!

NTEGRA TYPE R
美琴 IMPRESSION!!
39Classical名無しさん:06/05/19 22:50 ID:Qm7pTy0A
うぉ〜スピードの領域が違うね麻生。
硬っち硬ちだよ車
早い、早いぞこの車〜

周防!!飛ばしすぎ!!!こえ〜〜〜

良い車買ったよ麻生この車コーナリングに安心感があるね
攻めてみたいって感じの車だよ

す、、周防気持ち悪くなってきた、、、、

見てみて麻生!!タックインができるもん
駆け抜ける喜び操る喜びがあるもん
矢神ワインディングはこれだけの向きの変わりで良いんだよね

お、おえ〜、、、もうだめだ周防!!!

わたしも欲しくなっちゃったよ麻生の車、、、
カウンタ合わせてドリフトするわけでないから
こう言う向きの変わり方これが操る喜び、スーと後ろが流れてくれるってね。
これができるとFFでも4駆でも楽しいね
すごい車だよな。

早い
ホント早い
40Classical名無しさん:06/05/19 22:52 ID:Qm7pTy0A
この車は安心感のあるアンダーステアがでて、操る楽しさ発見!
変に暴れない。ブレーキの加重移動によってノーズを入れることもタックインもできる
ホント良い車買ったよ麻生・・・おいおいおい返事しないと思ったら失神してるよ。。。。。

-----------------------------
アソミコで書いてみました
花井も良いんだけど車とか興味なさそうだし麻生を登場させて見ました〜
41Classical名無しさん:06/05/19 23:54 ID:OI/porSo
余りにキモイカップリングなので吐き気がしました。
賠償と謝罪をよろしく。
42Classical名無しさん:06/05/20 00:45 ID:9h2eEKKk
>>41
そういう書き方をするとカップリングのみに問題があると誤解するだろうが
43Classical名無しさん:06/05/20 02:19 ID:ZngvpKTE
俺達が褒めたくなるような絵を描いてくれや
44Classical名無しさん:06/05/20 02:51 ID:Ft/NNOtM
>>40
車で共通の話題をヒリ出すアソミコが微笑ましいですね。
恋愛というよりもお見合結婚で新婚ホヤホヤみたいなカップルは新鮮でいいですね。
GJ!
45Classical名無しさん:06/05/20 07:06 ID:4D9NJzBM
>>41

ことたびは大変失礼な文章を書いてしまい大変申し訳ございませんでした。
やっぱ縦笛派のわたしとしては縦笛で書くべきでした。
ゆるしてちょうだい。。。。賠償はエロパロでhじょいうういrtg@^−−9
46Classical名無しさん:06/05/20 08:43 ID:Ft/NNOtM
捕食側だと思いこんでる留学生軍団が実は冴子に捕食されていただけ的SSキボン
47Classical名無しさん:06/05/20 12:54 ID:/NN3lsNU
>>49エロパロで頼めば?
48Classical名無しさん:06/05/20 14:32 ID:bBbWqc1.
正直、今月の♭は狙いすぎだと思う。
49Classical名無しさん:06/05/20 15:07 ID:rRrTJoao
ほっちゃんこんばんてん
50Classical名無しさん:06/05/20 23:49 ID:LdCEooX2
吊り橋って誰か書いたことありますか?
51Classical名無しさん:06/05/21 02:16 ID:gPdhwjDs
>>48
本スレ行くといい

>>50
二次創作スレ行くといい
52Classical名無しさん:06/05/21 21:44 ID:KWbkh8l.
保管庫何時になったら更新されるの?
去年からずっと止まってるけどさ
53Classical名無しさん:06/05/21 21:56 ID:EOEuBQcw
>>52
それ漏れも思ってた
分校も臨時もストップしてる
54Classical名無しさん:06/05/21 22:59 ID:r5mS.XGw
http://www.geocities.jp/seki_ken44/

ここが第3保管庫。
55Classical名無しさん:06/05/21 23:07 ID:EOEuBQcw
>>54
エロパロスレのことじゃなくてifスレのこと
56Alternative :06/05/22 01:07 ID:zqeBT2xM
ある日の2−C。それはある男子の一言から始まった。
「なあ、播磨と花井どっちが強いんだ?」
話していた男子は異様に興味を持ち始めた。
「やっぱ、花井じゃねえ?あれでも同情の跡取りかなんかだろ?」
「いや、お前、播磨の中学時代の伝説知らないだろ。凄かったらしいぞ。」
「プールホッケーを見る限り、花井が持久力的に有利か?」
そんな会話はいつしかクラスの間で持ち切りになった。
クラスでも播磨派、花井派と意見が出ている中…。

「麻生はどっちだと思うんだ?」
学校の帰り道、試験勉強期間中のため、部活が休みだった麻生は最近話す機会が多くなった美琴と偶然会い、一緒に帰る事になった。
「俺か?俺は播磨のほうかな。」
「へえ、麻生は播磨派なんだな。」
「バスケの試合を見ている限り、播磨の運動神経のよさは凄いからな。戦ったお前もわかるだろ?」
「うん、まあ。」
「…周防はやっぱり、花井か?」
「え?」
やや、低いトーンで話を切り出す麻生に美琴は少し躊躇した。
「そりゃそうだろ。同門のアイツが負けるのは同じ屋根の下稽古している私が弱いなんて言えないだろ。」
美琴がそういうと、麻生は表情も暗くなっていった。
「そうか…そりゃそうだよな。」
麻生の表情を見た美琴は思わず立ち止まってしまった。
いつも無表情だがこんなにも思い悩んだような顔をした麻生を見たことが無かったからだ。
「どうした?」
振り返る麻生の言葉に美琴は我を戻した。
「ううん、何でもない。」
また並んで歩き出す二人。しかし、美琴はさっきの麻生を見ていろいろと考えてしまっていた。

57Alternative :06/05/22 01:10 ID:zqeBT2xM
それから、4年後。矢神銀座の居酒屋で酒を飲んでいる美琴と高野。
「おい、高野もっと飲めよ。せっかく居酒屋に着たんだしさ。」
「そうね。」
熱と冷。第三者から見れば、そんなふうに見えた。
実はもう二人が飲み始めて数時間が経過している。あの酒豪の美琴も出来上がっていたのだ。高野も飲んで入るが美琴とは比べ物にならないほど量が少ない。
「そういえば、美琴。あなた何で麻生君と別れたんだっけ?」
「え?」
藪から棒の質問に美琴も驚いた。
「何で、こんな飲んでいい気分の時にそんな話を?」
「ちょっとね。」
少し酒を飲む高野。美琴も負けじと焼酎を一気に飲んだ。
「一気飲みは体に毒よ、美琴。」
「高野や沢近には以前話しただろ。その話は。」
「そんなに詳しくは聞いてないわよ。」
こんな問答が続き、結局最終的に高野に軍配が上がった。
(ただ、管理人がそれからの説得力のある高野の言葉を書くのに自身がないため一部カットしました)
「わかったよ…話すよ。」
「よろしい。」

あの帰り道のときだけじゃないのだが、麻生はたびたび表情を暗くしていた。
そんな暗い表情を見せる時は花井の話をしているときだった。
別にただの幼馴染みとしか感情を抱いていない花井が麻生にとっては大きな障害になっていたのかもしれない。
元々、私と麻生は恋人同士と言うと難しいものがあったかもしれない。
よく付き合うようになったきっかけも麻生が一緒にバッシュを買いに行こうとなって、そしたらいつのまにか仲がよくなっていた、という感じだった。
あの時、クラスにいた梅津×城戸や田中×永山みたいなカップルより親しい感じは無かった顔知れない。実際、あの頃は私も麻生も同姓とつるんでいる時のほうが楽しかった。
58Alternative :06/05/22 01:13 ID:zqeBT2xM
「だから、別に仲が悪くなったとかそういうわけじゃないのね。」
「まあ、そうだな。」
酒を飲む手が止まった二人は落ち着いた雰囲気に包まれていた。
「つまり、麻生君は勝手に花井に嫌悪感を抱いていたのね。」
「勝手じゃないかも。いつも花井と組み手取っているのは知っていたし。よくあるじゃん。男が恋人が男と話しているところを見ると嫉妬するってこと。」
「さあね、そういう男の気持ちはわからないから。」
「ははっ、よく言う…」

でも、それだけじゃなかった。
ある日、茉莉飯店の前を通った日があった。
麻生が入り口の前を掃除していたので声を掛けようとした。
「センパイ、フロアのほうお願いします。」
「いや?まだ終わってないし、フロアはお前で十分できるだろ。」
「こういう仕事はか弱い女性がやるべきです。」
「…誰がか弱いんだ?」
「ひどいですよ、センパイ!」
「事実だろ、普通の女性は中華鍋なんて扱えないぞ!」
喧嘩、とは少し違う。それにしては馴れ合いを感じた。
…私たちにはあんな喧嘩があったか?それどころか喧嘩なんてあったか?
「サラとは、そんな関係じゃない。本当に先輩後輩みたいな関係だ。」
と麻生は以前言っていた。そうとも捉えられるけど、私よりかは親しそうだった。
もしかしたら、麻生と私は恋人にはなれないのかもしれない。と思った。
「麻生と話すとき?そうだな…暗くは無いけどそんなに喜怒哀楽は無いな。」
菅と話したとき、ちょっと気になってそういう話をしたが、そういう答えが返ってきた。
私と話すときも、そんなに喜怒哀楽を出してはいなかった。どちらかというと無表情で少し恥ずかしくて距離を置いた感じだった。
麻生は私のことが好きだったのかもしれない。もちろん私も嫌いじゃなかった。でも、麻生は好きの度合いが違うのかもしれない。
友達と恋人。その二つを並べると、『友達』に近かったのかもしれない。
それを無理して私を思っていた。麻生も努力をしていたんだと思う。私に頑張ってもっと近づこうと。
59Alternative :06/05/22 01:14 ID:zqeBT2xM
でも、そんな麻生の無理が私は感じることが耐えられなかった。
だから春休みにそういう風に『恋人』にはなれないと思って別れを切り出した。麻生の為に。
それからは『友達』として話している感じで、私とも肩の力を抜いて話している気がしていた。だからその時の答えは正しかったんだと今でも思っている。
「円満離婚。そんな感じね。」
「離婚…じゃあないよな、結婚はしてないし。」
「つまりは、麻生君のため思って別れたって事ね。」
「…うん、まあね。」
「あなたらしいわね。でも、別れる理由麻生君には話したの?」
「うん、「友達でいよう」って。」
「友達でいよう」…そういう言葉はよくある別れ言葉で鈍感な麻生は気づいてないんじゃないかと高野は思ったが、友達っぽく話しているなら問題ないと高野はあえて言わなかった。
「今でも、メールぐらいはしてるんだ。今日乗ってきたバイクの話とかもしたし。」
段々と上機嫌になっていく美琴が高野の横にいた。
どうやら、美琴も麻生とは友達のほうが楽だったらしい。
「…その話、この前もしたわよ。」
しかし、時間が経つにつれ、美琴は段々と怒りが増してきた。
「でもさ…あいつ、いくら私から別れを切り出したとはいえ、卒業後にサラちゃんと付き合うなんてどういうことだよ!」
飲むと喜怒哀楽が激しくなる気性がある美琴は高野に怒りをぶちまけた。
「だいたい、あいつはウジウジしすぎなんだよ!花井とは何でもないって言っているのにいつまでも引きずりやがってあのバッカ野郎が!」
さっきまで、彼氏のため思って別れた人が言う台詞ではなかった。それが高野の横で延々としゃべっていた美琴だった。
「どちらが本心なんでしょうねえ。美琴は。」
そうやって飲んでいく夜も更けていった。

余談(その後、駐車場での二人)
「で、飲んだあとなんだけど乗れるの、バイク?」
「あ…」

GrowRumble

これは、SchoolRumbleのその後のお話…

ttp://blog.livedoor.jp/kkk0203/
60Classical名無しさん:06/05/22 10:35 ID:erEyu93M
宣伝なのかコピペなのか
61Classical名無しさん:06/05/22 16:41 ID:Go/dwstM
ああ、播磨対花井の話じゃないんだ。
62Classical名無しさん:06/05/22 18:45 ID:Byzxsilo
今度、田代でも送ってやるか
63Classical名無しさん:06/05/22 18:53 ID:YB2bBdB2
S3でもよませていただいてます
gj
64Classical名無しさん:06/05/22 19:02 ID:BXAy8mro
これコピペなの?

とりあえず美琴の性格がダメすぎだ

少林寺拳法を学んでいながらどちらが強いとかに関心があるって人間的に薄っぺら過ぎないか?
(少林寺の本質は相手を倒すことにあらず)


…まあ、花井が全国大会(…何のだ?)出たり、他流試合やったりする『少林寺』道場だから
ある意味キャラを掴んでいると言えるのかもしれんがね…
65Classical名無しさん:06/05/22 19:19 ID:.qVaUH7A
この漫画における「少林寺」はむしろ「少林サッカー」のそれに近いと思っておけ。
じゃないと、後が辛いぞ。
66Classical名無しさん:06/05/22 19:28 ID:jltYGd6g
花井の道場って空手だって思ってたw
少林寺は他流試合禁止してるでしょ
67Classical名無しさん:06/05/22 19:58 ID:437.Pvos
小林(こばやし)寺
68Classical名無しさん:06/05/22 20:00 ID:jltYGd6g
上げちゃってた、スマネ

ちょっと調べたけど、少林寺は強さを求める鍛錬よりも演武(決められたパートを演じる)中心の練習で
喧嘩の仲裁も護身術にも向いていない武術だとか(他の武術と比べて)。
また、上記の様な方針のせいか『競技試合での勝利を稽古の目的』とする他の武術に対して基礎体力でも劣る場合が多い。
花井が少林寺だけを学んでいるとしたらそれほど強くないし、その花井に苦戦した播磨も弱い。と考えられる。
まぁギャグ漫画だし『そういう物だ』って思っていればいいのかな。

あとどの武術でも基本的には他流試合は禁止みたい。
69Classical名無しさん:06/05/22 20:45 ID:Tt9grYx6
実は少林拳かもしれんぞ。
70Classical名無しさん:06/05/22 21:18 ID:JR7z1rpA
俺の友は少林寺やっていたがメチャクチャ強かったぞ。
ちなみに俺は柔道だがな。
71Classical名無しさん:06/05/22 22:49 ID:EBHdgk1I
俺の友人も部活で少林寺やっていたが、
マジで坊主頭になってたぞ。
野球部も連中も坊主頭だし、何故かバスケ部も坊主頭。
やたらと坊主頭が多い学校だったな。
72Classical名無しさん:06/05/22 23:21 ID:4YX7a35Q
>>68
果たして仁丹がそこまで調べていたのかどうか…

で、四巻の花井
一般人に喧嘩売って更に武道使うって、普通だったら除名か破門だな
73Classical名無しさん:06/05/22 23:28 ID:Go/dwstM
>>68
親父を考えるに花井道場は強さを求めることもかなり重要視されてそう。
基本は少林寺だろうが、あくまで基本じゃなかろうか。
74Classical名無しさん:06/05/23 00:10 ID:Gk7dclig
空手にしときゃあ良かったのにな
75Classical名無しさん:06/05/23 06:41 ID:bQ2NxCSQ
>>72
調べていたかどうか……っていっても、ぐぐって初めのページに出てくるんだけどな

>>74
合気道や剣道でもいいし、古武術とかでもよかっただろうな
76Classical名無しさん:06/05/23 16:25 ID:Faq3BEmI
クズリ氏のサイトって何処?
77Classical名無しさん:06/05/23 17:27 ID:TRNGsPJI
>>76
「わぁど らいふ」でぐぐれ

おにぎり以外のSSが読みたいなら
あまり期待しない方がいいぞ
78Classical名無しさん:06/05/23 19:15 ID:JgUHuwFM
支援スレで聞けよ…
79Classical名無しさん:06/05/23 20:19 ID:PN8ThdJ6
旗を読めるサイトどっかにないかな
80Classical名無しさん:06/05/23 23:10 ID:enY..oWc
81Classical名無しさん:06/05/24 00:48 ID:qse9G9/E
合気道部作ってたのにな
82Classical名無しさん:06/05/24 19:14 ID:Y0iJItDs
>>77
俺は氏の作品はほとんど好きだ。おにぎりの作品は特にいい
つかss来ないな…
83Classical名無しさん:06/05/24 20:31 ID:NaascbCA
花井好きにはきついSSがあったから二度と読みたくねえ。クズリ氏のは。
84Classical名無しさん:06/05/24 20:49 ID:F/UTYQIM
これか

266 名前: 名無しかわいいよ名無し [sage] 投稿日: 2006/04/18(火) 19:12:55 ID:baJmfEX/
ttp://tenma.web.infoseek.co.jp/SS/04_06/369.html
267 名前: 名無しかわいいよ名無し [sage] 投稿日: 2006/04/18(火) 19:45:16 ID:mnnUagA9
>>266
懐かしいな、そのSS。俺がおにぎりSS師を大嫌いになって、その影響からおにぎりをも嫌いにしたSSだ。
今ではその人みたいなSS師が居ないためおにぎり平気になったが。
俺はIFスレの前スレから見てたから、そのSSが投下されたとき大バッシング受けてたな作者。
その頃から短期間ではあるが、花井を悪役にしたSSが数作書かれてたな。
今思えば、同一人物による悪意にまみれた投下行為だったんだな。
268 名前: 名無しかわいいよ名無し [sage] 投稿日: 2006/04/18(火) 19:47:14 ID:mnnUagA9
・・・って投下したSS師、クズリ氏だったのかよ。マジ幻滅なんだが。
269 名前: 名無しかわいいよ名無し [sage] 投稿日: 2006/04/18(火) 19:51:54 ID:mnnUagA9
・・・ログ確認したが、別にバッシングされてないな。エロパロの花井による八雲陵辱未遂のほうか、バッシングされてたのは。
スレ汚しすまない。ただ、俺がおにぎりSS師を嫌いになったのはこの作品だというのだけは確かだ。以上チラシの裏終わり。
270 名前: 名無しかわいいよ名無し [sage] 投稿日: 2006/04/18(火) 20:37:55 ID:58TKjKR5
クズリ氏は反アソミコの縦笛SS神だぞ。
変な言いがかりつけるんじゃねえぞクズ。
85Classical名無しさん:06/05/24 22:38 ID:Mm4b4IQE
屑痢氏のSSは沢近が痛い奴になっているからな。
86Classical名無しさん:06/05/24 22:41 ID:W0AMfvA6
つか、あのプロレスは痛過ぎ
誰だよエディって?
87Classical名無しさん:06/05/24 23:30 ID:F/UTYQIM
アレはプロレス語るのにスクラン使ってるからな。
88Classical名無しさん:06/05/25 00:15 ID:xt1g65KI
100のお題のアソサラ連作の超展開に他の職人さんから突っ込みされて
少し論争みたくなって当時どっちもファンだったから冷や冷やした覚えが
89Classical名無しさん:06/05/25 02:08 ID:0pfXkasc
>>83
具体的にどれだか覚えてるかい?
100のお題とか全部把握できてねーなー。
90Classical名無しさん:06/05/25 06:21 ID:jyKB6qIE
クズリ氏は相反する派閥(特に旗で顕著)にとって
読んでて辛い展開もしっかり書いてしまうんだよな。
それは逆に力があることの証明でもあるんだが、
読んでて楽しい二次創作、という点で考えるなら
あまりお薦めはできないかもしれん。
91Classical名無しさん:06/05/25 11:20 ID:KsSui58I
クズリさんのシビアさについてこれないぬるま湯読者に問題があるな
92Classical名無しさん:06/05/25 11:27 ID:JyzpbCow
>>91
そういう発言するな荒れるぞ。
もしかしてクズリ信者か?
9388:06/05/25 12:46 ID:xt1g65KI
>>89
俺に対するレスだよな?
花井が悪役なのは>>84で出てるし

100のお題のページの下の方にある【麻生とサラ】
バスケ以前の話だから麻生とサラは基本的に両想いって前提で話が進んでるんだけど
播磨がサラ側の都合だけで麻生の気持ちを確かめもせずに殴り飛ばすのは
ひどいんじゃないかって言い出す人がいてしばらく軽い論争状態になった

突っ込んだのが王道寄りの人だったから
女の子の気持ちが常に優先されるべきか男の方の気持ちも考えるべきか
そこんとこが最初っから根本的に違うんじゃないかって感じで見てた
94Classical名無しさん:06/05/25 13:16 ID:eFR.cTHA
そもそも麻生にしろサラにしろ播磨は関わろうとしなさそうだし
言い出したらキリがないが
95Classical名無しさん:06/05/25 22:23 ID:.TjcyI0Q
まったくだよな。
大体、エディって誰よ?
96Classical名無しさん:06/05/25 23:38 ID:wL/PEYbY
>>95
エディというリングネームのレスラーで、一連のSSは実在の人物を登場させたものだったわけだ

>>93
100のお題も含めてだけど、超展開や力技で書いたSSが多い人だなって思う時がある
>>84のリンク先のSSでも、あの時点での八雲の播磨への想いを考えたらありえないSSであるからな
信者のスポットに直撃させるSSを書くのは上手いっていう印象だ
97Classical名無しさん:06/05/26 00:07 ID:podGxA3I
>>93の読んでみたが播磨出す意味が全くないな
最初から菅に一発殴らせればそれで済む話

「播磨が八雲とサラのために怒った」というただそれだけのために魔王にボコられる麻生カワイソス
98Classical名無しさん:06/05/26 00:22 ID:ThGfdTjk
>>97
シリアス展開で殴られる男キャラはむしろおいしいかと

あと>>84にあるレス>267-269は同一人物。過激な花井好きなやつって
本当に自演してるのかと思ってしまう。しかもこの頃はIDを変えれてないと…
99Classical名無しさん:06/05/26 00:38 ID:rd.QUZSc
おまいらそんなに過去の作品に文句つけるなよ
だいたい、あのぐらいの内容でかわいそうとかナイーブな人多いのな
アレくらいのシリアスぐらい耐えろと。耐えられないならほっとけと

もっと特定のキャラの扱いがひどいシリアスな作品は多々あるけど、それについても話せよと
スクランssの中じゃ名作書いてる作家をわざわざさらし者にするなよ
他の作家までありきたりの話しか書けなくなるし、それじゃいやだろ?
100Classical名無しさん:06/05/26 00:44 ID:veZDqt5.
>>98
>>97は『播磨が八雲とサラのために怒った』って展開の意味がワカンネって事だろw
それに>>84の連投は自演目的じゃ無いだろ。花井好きってだけで
101Classical名無しさん:06/05/26 00:48 ID:veZDqt5.
>>99
どんなものでも過去の作品ほどいい評価・悪い評価は出てくるもんだぞww
クズリ氏は影響力を持ってる(らしい)からこそこういう話題が出てきやすいんだろ
102Classical名無しさん:06/05/26 00:51 ID:podGxA3I
>>99
いや、別に殴られるのがかわいそうだって言ってるんじゃないんだ
麻生の気持ちをわかってる菅が何やってんだって殴るんなら俺だって拍手喝采だよ

なんで無関係な播磨にまで殴られなきゃいけないんだってことが言いたかった
わかりづらくてスマソ
103Classical名無しさん:06/05/26 00:52 ID:dhboLu3s
よし、じゃあ天満がみんなから虐められる旗SSについて語ろう。
104Classical名無しさん:06/05/26 01:06 ID:rd.QUZSc
>>102
それたぶん>98

つかIFスレじゃなくて二次スレで語るべきだよね
105Classical名無しさん:06/05/26 01:11 ID:podGxA3I
そりゃそうだ
重ね重ねスマソ
106Classical名無しさん:06/05/26 18:40 ID:tLwAoHXc
クレクレに比べりゃ100倍マシ。
107Classical名無しさん:06/05/27 02:07 ID:pp50or9o
>>93
100のお題って何処の?
108Classical名無しさん:06/05/27 02:14 ID:u331kZ6g
スレ読み返せば分かるだろ
馬鹿かお前は?
109Classical名無しさん:06/05/27 03:50 ID:aXWND6F6
110Classical名無しさん:06/05/27 07:09 ID:.oDiCj.Y
つかこっちで語るとかありえねぇよ。これだから○○厨はヤバいやつが多いとか言われたくなかったら
二次スレの方で話せよ。投下しにくい空気マックスじゃんかよ
111Classical名無しさん:06/05/27 07:45 ID:Jw6Jlmdc
報われねえな…
112Classical名無しさん:06/05/27 21:00 ID:BtBFXfOs
test
113Classical名無しさん:06/05/27 23:09 ID:4soMQwQA
>>111
ネタはネタスレでw
114Classical名無しさん:06/05/30 20:34 ID:/T5arQeQ
保守
115Classical名無しさん:06/05/31 00:28 ID:46Z1XHyg
何じゃこのスレは・・・・
116Classical名無しさん:06/05/31 18:46 ID:IGzQir8I
この時>>115はこれから起こるssラッシュを予想だにしなかった……



続く↓
117Classical名無しさん:06/05/31 19:46 ID:UHkH05.s
  │    _、_
  │  ヽ( ,_ノ`)ノ 残念 私のおいなりさんだ
  │ へノ   /
  └→ ω ノ
        >
118Classical名無しさん:06/05/31 23:16 ID:87YSr5Fw
アモルはまだですか?
119Classical名無しさん:06/06/01 18:32 ID:ocZ.mq8s
この流れじゃ投下しにくいのはわかる
どんなssでも厨に叩かれそうだし
120Classical名無しさん:06/06/03 20:38 ID:xqkfQlxI
できる事は保守する事だけだ。
121Classical名無しさん:06/06/04 23:41 ID:ZdlqdVzM
>>103
そんなのあったのか。何処で読める?
122Classical名無しさん:06/06/05 19:38 ID:qjnz6bGg
>>121
荒れそうだから支援スレで聞け
つかそういう系のssなんて探せばゴロゴロあるぞ
123Classical名無しさん:06/06/06 00:30 ID:nyRhGLOg
ゴロゴロとな、試しに二、三挙げてくれ
124Classical名無しさん:06/06/06 01:03 ID:ws0Jh/w6
サラ→(←)麻生→美琴→花井→八雲→播磨→天満→烏丸→サラ
125Classical名無しさん:06/06/06 01:09 ID:2WjZxup.
「サラ→(←)麻生」とか「美琴→花井」に突っ込もうと思ったら
なんか最後のでもうどうでも良くなったw
126Classical名無しさん:06/06/07 17:27 ID:MfyqHx36
ちなみに美琴→花井は修学旅行編で急にそんな感じがしたから。
今までのアソミコ路線は何だったんだ。
127Classical名無しさん:06/06/07 17:51 ID:99dgAlHY
>>126
その辺の雲行きは怪しいな
つか支援スレで話そうじゃないか
128Classical名無しさん:06/06/07 17:56 ID:Pqy0n2uc
アソミコ路線になったからって別に美琴と花井が疎遠になってた訳じゃないからな
そりゃ心配ぐらいするだろうw
129Classical名無しさん:06/06/07 20:17 ID:fUOE3Bos
>>128
明らかに恋愛としての好意が見えてたじゃないかあの看病の時は。
130Classical名無しさん:06/06/07 20:52 ID:UTcT5.86
縦笛確定でもアソミコ消滅でもなんでもいいから支援スレで話せって
131Classical名無しさん:06/06/08 02:44 ID:7nF37ydY
>>129
あれが恋愛感情に見えるのかよ、よっぽど飢えて脳まで栄養がいってないらしいw
周防なら当たり前の心配りすら、恋愛感情に転化させてオナニーする花井厨救えねえwww
132Classical名無しさん:06/06/08 03:12 ID:anqOQZeU
あえて言うなら
「別段意識してるつもりはなく
 でもやっぱり大切な幼馴染みだし
 今年になって色々あったもんだから
 ああいう言い方されるとちょっと過剰反応してしまう」
ってなところか。
恋愛としての好意が明らかとはまるで言えないが、兆しは見える。
133Classical名無しさん:06/06/08 03:30 ID:d9IwOsds
とりあえず「今年」になってからは特に何もないと思うぞw

過剰反応気味なのも今鳥関連でもそうだったから
単に美琴はそっち方面の話にはああいう反応がデフォなだけっぽいし
134Classical名無しさん:06/06/08 22:10 ID:Ptl4QTGY
美琴関係は作者も編集も決めあぐねてるんじゃない?
って意見が本スレで出てたな。
135Classical名無しさん:06/06/08 22:26 ID:2DhnXbCQ
所詮、妄想なんだよね。んなこと言い始めたら仁丹がアソミコ確定にするっていうのがry
とかなんとでも言えるし。本スレの意見なんて実際とはまるで関係ないぞ
まぁとりあえず支援スレなり本スレなりに行ってくれ
136Classical名無しさん:06/06/11 10:42 ID:V8Pa5EAU
てか、本スレの意見なんて聞いてたら、とっくに連載終わって(ry
137Classical名無しさん:06/06/12 16:24 ID:eAbxBOzM
なぁ、ここってssのスレだよな
おもしれぇ
138Classical名無しさん:06/06/12 18:04 ID:qd4pRkjY
今スクラン全体が荒らされてSSが投下されにくい状況になってる。
139Classical名無しさん:06/06/13 21:23 ID:kMXq8GP2
今っていうか数カ月
140Classical名無しさん:06/06/19 10:29 ID:AZ5..NZY
新作待ち
141Classical名無しさん:06/06/20 20:34 ID:jaLqksGw
誰か王さまゲームのSS書いてくれないかな?
播磨は天満の絡みを期待するが、姐さんに誘導されお嬢と八雲ばかりやってしまうやつ。
142Classical名無しさん:06/06/20 22:33 ID:NadGTGNY
自分で書くんだ。
みんな、そういうところから出発してる。
143Classical名無しさん:06/06/25 13:47 ID:zZCr6X6E
保守
144Classical名無しさん:06/06/28 01:47 ID:WtPCExwk
hosyu
145Classical名無しさん:06/07/03 15:39 ID:em9cT0YI
誰もおらん
146Classical名無しさん:06/07/03 23:41 ID:VyfyzpUA
 
147Classical名無しさん:06/07/04 00:09 ID:qaFFswv6
hosyu
148Classical名無しさん:06/07/05 00:05 ID:kMRTgqA2
俺が居るよ
149Classical名無しさん:06/07/05 08:53 ID:fgVv.kag
保守
150Classical名無しさん:06/07/08 01:13 ID:qoX3FoYU
バストレボリューション
胸  革  命!

保守
151Classical名無しさん:06/07/08 12:29 ID:bJOvWbRA
あんまりにも何もないので
書きかけのモンでも投下してみる次第。
中途半端なとこで切れるが許せ。
152そりゃ:06/07/08 12:30 ID:bJOvWbRA
風がようやく暖かくなるこの時期は訪れる客も少なく、のびのびと乗るにはもってこいな季節なのである。
 舞う飛沫こそ未だ冷たいものの、ウェットスーツさえ着ていればそれを感じることもない。
 顔ばかりはさすがに防ぎようもないけれど、
 碧空の間隙より陽光降り掛かる日中ならば終日波際で興じていても大事ないことだ。
 浜は本日も日照り良く、風爽やかにして波はそれに似合わぬ荒々しさを垣間見せており、
 三原梢はゴールデン・ウィークのとっかかりを聞き慣れた波砕の音に囲まれて過ごすと決めたことを、
 漂う潮の香りに細く整った鼻を膨らませながら改めて正解だったなと思っていた。



      波浪、again 〜昔からある場所〜



 休みの前に冴子達と相談した時は、小旅行にでも行こうかという話にもなっていた。
 しかし意気揚々と掲げられたその提案にしばらく長考した後、
 冬の間はボディーボードはおろか海辺へ向かうことさえも殆ど無かったので、
 久しぶりに全身と愛用板で波を満喫しようと思い断った。
 何しろ真冬の海に対応できるような装備など持っていないのだ。
 フル装備一式揃えようなどと思ったら高校生の小遣いでは到底足りはしない。
 バイト代二ヶ月分を全面的につぎこんでようやく、といった形だ。
 プロになる気などさらさらないので、波乗りは精々春から秋までで十分であり、
 反して春から秋までしか活動できないのである。
153とりゃ:06/07/08 12:31 ID:bJOvWbRA
 梢が左脇に抱えるボードは使い始めてからとうとう四年目に入ろうとしていた。
 それは即ち自身のボード歴も四年目に突入したことを意味している。
 初めは兄に半ば強引に薦められてのことで、そしてこの板は兄の彼女から譲り受けたものであった。
 これがなければ今の自分は、外見のみならず内面に関してもなかったと梢は思う。
 梢の一切の青春はこれによってもたらされたと言ってもよかった。
 たった一枚の板が人生の衝立てとなり、新たな違う路を示すに至った。
 そんなことを振り返れば振り返るほど、水にぷかぷか浮いてしまうこんな一メートル足らずの板きれが、
 まるでスイス銀行の貸金庫の扉を成す鉄板のように重厚なもののような気がしてくる。
 実際、それぐらいの役割はきっと果たしてきてくれたのだろう。

 感傷に浸りにきたわけではない。
 気を取り直して波打ち際に目を向けてみると、一人の先客が既に波を前にして水を掻いていた。
 梢は一瞬狼狽えた。遠目にもわかるかなりの巨躯だったからだ。
 本当に水に浮くのかどうかも疑わしいほどで、おまけに見事なスキンヘッドである。
 彼はどうやらサーファーらしく、ひとつふたつと先に見える大波を目標としているようだ。
 腕前がどれほどのものか見てみようと、
 梢は暖まった砂をしゃりしゃりと蹴飛ばしつつ砂浜に足跡を残しながら海へと駆ける。
 狙いの波が頂を白く崩壊させ始めたその瞬間、その巨体はしっかとボードの上に立ち上がり、
 端から彼を飲み込まんとする半弧を力強く滑り抜けていった。
 梢はひょう、と軽い風に口笛を吹いた。
 サーフボードは専門とは違うながら、それでも感心できるほどの見事なライディングだった。
 筋骨隆々を通り越して膨れ上がったあの上半身ではさぞバランスを取り辛いだろうとも思ったのだが、
 なかなかどうして重心移動が巧みであり、器用な印象だ。
 ただ、黒いスプリングのウェットスーツに包まれたその姿は何と言うか、
 黒いゴム風船が口から空気を漏らしながら海上を疾走しているようにも見えて、
 悪いとは思いつつもついつい笑いがこみ上げてきてしまう。
154おりゃ:06/07/08 12:33 ID:bJOvWbRA
 さて、どうしようか。
 最後に男が転覆するのを見届けた後、梢は今日の計画の変更を視野に入れて考えた。
 今のところここにいるのは、自分とあのサーファーの二人きりであるからだ。
 神奈川県の南西部、静岡県の県境にもほど近いこの海岸は知る人ぞ知る場所であるのだが、
 かといって取り立てて良い波を狙えるスポットでもないので、
 初心者と上級者のどちらも滅多に来ることはない。
 増してやこの時期ならば尚更に人は少なく、
 非常に気ままに乗っては休んで乗っては休んでを繰り返せる。
 ナンパする者など稀なことで、呑気に波を楽しむためだけの海岸だ。
 言わば、ここは波乗りにとっての田舎だった。
 黒く焼けた金髪のお兄ちゃん達が跳梁跋扈する湘南などは大都会にあたる。
 都会の喧噪に疲れたらたまには田舎でのんびりしたい、ということである。

 だがその平穏な田舎とやらでも、見知らぬ人間とまさに二人きりとなっては
 そう易々と気を許すわけにはいかない。
 何しろうら若き乙女とスキンヘッドの巨体という組み合わせだ。正直に言って少々怖いものがある。
 ならばとっとと踵を返してしまえばいいのだろうが、
 友人との旅行の計画を断ってまでここへ来たというのに、
 今更引き返して別の浜へ向かうのも勿体ないし、第一面倒くさい。
 それにここは梢が初めて兄に連れられた場所であって、
 どうしてもここで波を満喫したいという意地が頭の中に蔓延っている気がしてならなかった。
 それは漠然と抱いた思いであるけれど、
 ひょっとしたらある種の縄張り意識みたいなものだったのかもしれない。
 帰るということは彼に場所を譲渡するようなものだと思ったのかもしれない。
 ここは私の大事な海なんだから、と。
 別に負けん気がある方ではないのだが、こればかりは譲る気にはならなかった。
155てりゃ:06/07/08 12:34 ID:bJOvWbRA
 しかし、意を決していざ行かんと思った矢先に、
「お兄ちゃーーーーん!」
 と、春の蒼天に高らかに響き渡る声が足を止める。
 若干面喰らいつつも後ろを振り向くと、そこには小学生か、
 あるいはいっても中学生になったばかりという少女が缶ジュース片手に立っていた。
 あどけなさが残るどころか十二分にまだ子供であるものの、
 それ故にさらさらのショートの黒髪とつぶらな瞳が可愛らしい。
 真新しいウェットスーツをその身に纏った彼女は小走りに浜辺へと向かう。
 横を通り抜ける際に屈託の無い笑顔で梢に会釈をし、
 纏めて置かれた荷物の傍らに缶を置いてまた小走りに、
 今度はあのスキンヘッドの大男へと駆けてゆく。
 既に海からあがっていた男は梢の存在にようやく気付いて一瞥するが、
 しかし特に興味もなさそうに向き直して少女の元へずしずしと歩いていく。
 梢は大きく驚いた。
 強面を絵に描いたようなあの男にあんな可憐な妹がいるということもそうだったが、
 何よりもその男が自分の同級生、隣のクラスの男子生徒だったからである。
156ほぁた:06/07/08 12:35 ID:bJOvWbRA
「天王寺君、だよね?」
 歩を進めて問うと、特に関わるまいという態度を取っていた男が不思議そうに梢を眺めた。
 それは街中で消費者金融の広告が入ったティッシュを配る者を見るよりも他人的な視線だった。
 しかしそれもまた当然だった。梢はあたかも知った風に声をかけたが、
 別に今までに交流があったわけではないのだ。
 芸能人と一般人との関係と同じで、その面識はごく一方的なものであり、
 彼にしてみれば知り合いを装った勧誘員と本質的には何も変わらない。
「私、去年の2ーCだった三原梢……って言うんだけど」
 だから一応名乗ってはみたものの、天王寺は「2ーC」と唸るように小さく繰り返すだけだった。
 それが聞こえてしまってから初めて梢は少し後悔した。
 彼は播磨拳児──旧2ーC──に対して大きな確執を抱えているに違いないのだから、
 わざわざこんな仕方で自己紹介をするのはまずかったろうに。
 しかし気まずく思いながら天王寺の表情を窺ってみると、何やらちぐはぐな印象を受けた。
 確かに嫌悪感は抱いているのだが、妹の手前それをあからさまに顔に浮かべるわけにもいかないようで、
 愛想笑いをするでもなく、眉根を寄せるでもなくて、対処に困って仕方なく
 「まさかこんなところで顔見知りに出会うとは思わなかった」という風を装った、
 取り繕い感丸出しの微妙な面持ちをしていた。
 それは喩えるならばルービックキューブを三面だけきっちり揃えたのにも似ていた。
 一見完璧そうなのだが、視点を変えればそうでないことがすぐにわかる。
 いっそ完膚無きまでにてんでんばらばらにする方が余程簡単そうだった。
157せやっ:06/07/08 12:38 ID:bJOvWbRA
 そんな様子を見たのもあって、梢の一縷の不安はすっかり消え去っていた。
 幼い妹の目をちゃんと気にするような人間が変な行動を起こすとは思えないし、
 何より彼が天王寺だとわかったことが大きかった。
 梢だって彼がラベルのべったり張りつけられた不良であることは認識している。
 だがそのラベルがまた、街で見かけるタイプのそれとは質を異にしていた。
 梢自身もうまく言葉にはできないのだが、彼はどことなくストイックなのだ。
 邪な考えをもって不良をやっているわけではなく、ただ単に同じ不良同士ケンカに明け暮れたりなんなりで、
 一括りの『不良少年』という領地の中においてのみ不良的に活動しているのである。
 その点は播磨拳児とよく似ている。
 不良の何をわかっているのかと言われればそれまでだが、
 彼がサーファーであるという事実からくる親近感はその考えをより強固なものとしていた。

「あ、お兄ちゃんの友達?」
 興味津々、といった表情で少女が天王寺に尋ねる。
 しかし天王寺はつまらなそうに「違え」とだけ答えて、
 さきほど少女が置いた缶を摘む──それにしても大きな手だ──と
 またずしずしと海へと向かっていってしまった。
 取り残された少女はいくらか目をしばたかせた後、梢の顔を見て申し訳なさそうにはにかんだ。
「ごめんなさい、無愛想な兄で」
「別にいいよ。知り合いっていうほどでもないし、しょうがないかな」
「知り合いじゃない?」彼女は一度きょとんとしてから肩を落とした。「てっきりお兄ちゃんにも女友達ができたのかと思ったのに」
 梢は軽く吹き出しそうになったが、すんでのところで留めておいた。
 「彼女」ではなく「女友達」と言うあたり少女もわかっているようだ。
 とりあえず、彼女に天王寺との関係を互いの自己紹介を交えつつ説明することにした。
 曰く、少女の名は天王寺美緒。小学六年生だそうだ。
158ぐわぁっ:06/07/08 12:39 ID:bJOvWbRA
 美緒はどうせ兄が不良であることは知っているのだろうが、
 それでもなるべく幻滅しないようにと梢は歯に衣着せつつ話した。
 しかし体育祭での獅子奮迅の猛活躍などの話になると、
 「じゃあお兄ちゃんは学校じゃ有名人なんですね」などと素直に感心してしまい、
 若干後ろめたさを感じつつも肯定せざるを得なくなってしまった。
 傍からは他愛のないよた話に聞こえるだろうが、これでなかなか結構気を遣うもので大分苦労するのである。
「お兄ちゃん、学校のことはいくら訊いてもほとんど話してくれないんです」
 美緒が随分と嬉しそうに告げる。
 この顔は自分からの情報収集をえらく楽しみにしている顔だ。
 まずったなあ、と梢は思ったが顔には出さない。
 体育祭のことですら彼女は初耳なのだ。
 ひょっとしたら本当は不良云々のことなど知ってもいないのかもしれない。
 彼女のように素直な年下の子と話すのは嫌いではないし、
 なるべくならば期待には応えてあげたいところなのだが、
 これ以上話すとボロが出そうだ。
159Classical名無しさん:06/07/08 14:43 ID:VaGFjg7E
続きはエロパロ板ってことか、よっしゃ先に行って裸で待ってるぜ(*^ー゚)b
160Classical名無しさん:06/07/08 14:44 ID:0dVgfL16
>158
天王寺が以外に可愛い(ww
161Classical名無しさん:06/07/08 21:33 ID:f7OQH3OE
久々にキター!
しかも天王寺、続きに期待
162Classical名無しさん:06/07/09 03:19 ID:n4LlbmQ6
不良が登場して、天王寺が撃退して、キュンとなって終わりじゃねえの
163Classical名無しさん:06/07/09 05:26 ID:RzdYS8dQ
播磨が登場して、天王寺が撃退して、キュンとなって終わりだよ
164Classical名無しさん:06/07/09 11:18 ID:EAudn5lk
休日なので期待がてら保守
165Classical名無しさん:06/07/09 14:32 ID:cWK007Rg
ニコポかナデポで決まり
166Classical名無しさん:06/07/09 14:37 ID:RFRnxucM
ベタベタな展開でクソ化w
167Classical名無しさん:06/07/11 02:21 ID:XOxTk3MU
>>158
久々に来てみたので遅レスですがGJ

このスレにはアンチばっかが沸いていますが気にしないで頑張ってください
そして作家の方々はアンチに負けんでください
168Classical名無しさん:06/07/11 15:22 ID:5AZ7OSvk
「ねえ播磨君」
「あん?あー…高野か」
「ガンダム、何が好き?」
「……いきなり何だ?俺に聞いてんのか?」
「ええ。ちょっと興味あってみんなに聞いてるのよ」
「はあ、そうすか…じゃあZZ」
「………」
「そんな顔すんなよ!ネクラな話は好きじゃねえんだ!かと言って万石みたいな渋いのが出るの、あるか?」
「らしいと言えば確かにそうなのかしらね…?」
「そういうお前はどうなんだよ」
「Z」
「まあ確かになんか似合うな。ファーストって言うかとも思ったけどよ」
「ストーリーで言うならそこまで好きでもないのよ。ただ主人公の気持ちがすごくよくわかるから」
「お前がカミーユの気持ちぃ?何なんだよそれ?」

「………アキラが女で何が悪いって言うのよ!女よ私は!」
「そうかそういうことか。 じ ゃ あ 女 ら し く 扱 っ て や る よ ! 」

「播磨…お前…」
「…何を叫んでんのよ…!?」
「播磨君って…晶ちゃんの事…」

「えーと、塚本その他のみなさん…違うからな?」

「晶、あんた…狙ってたわね?」
「………(しっかり録音済)」
169Classical名無しさん:06/07/11 15:24 ID:5AZ7OSvk
ちょっと小ネタ。塚、ちょっとパクリネタ。
こずえもんに触発されて書いてみますた。
かつての賑わいをもう一度。
170Classical名無しさん:06/07/11 15:35 ID:qTof6Wfg
GJ
和んだよw
171Classical名無しさん:06/07/12 01:01 ID:js/BC9ck
「…ヤクモが女の子の名前で何が(ry」
172Classical名無しさん:06/07/12 15:57 ID:CPdHp2q.
ヤクイな
173Classical名無しさん:06/07/12 22:06 ID:js/BC9ck
「エ、エ、エリが女の子の名前で何が…」
「いや沢近流石に無理すぎるからやめとけって」
174Classical名無しさん:06/07/12 22:37 ID:NgaP/P6o
もう、馬鹿しか残ってねぇんだな……
皆どこへ行ってしまったんだろ?
175Classical名無しさん:06/07/13 00:43 ID:a50rZdiU
「……絃子がイトコで何が悪い!従姉弟だ私は!」
「そうかそういうことか。 じゃあ、イトコらしく扱ってやるよ!」


「ごめんなさい二度と生意気いいませんゆるしてください」
176Classical名無しさん:06/07/13 12:26 ID:JQwpa73k
>>175
ほうほう

泣いて謝る絃子さんか
いいな
177Classical名無しさん:06/07/13 18:47 ID:yLoy39ls
>>176
つまりは今すぐエロパロ板に行けって事ですね!!!!!
178Classical名無しさん:06/07/13 19:37 ID:gbfbqqEU
「それじゃ、絃子さん。出来るだけ早く戻ってきますから、待っていてくださいね」

そう言いながら部屋を出ていく彼女を、分かっているよ、と返しながら見送る。
30分もかからないという話ではあるが彼女が用事を足す間、何もしないで居るのも手持ち無沙汰だ。
暇つぶしに…等と言ってはいけないのだろうが、机の上に積み上げられている紙を手にとって見る。


その絵には一人の少女がややぎこちないがそれでも確かに同性からみても魅力的な微笑を湛えて描かれている。
あの控えめな少女は、あのバカの前ではこんな顔で笑うのだろうか。
きっとそうなのだろう、なんといってもあのバカと付き合っている、というのだから。

「八雲君は、あんな男の、どこが気に入ったんだろうね…」

誰もいない部屋にも関わらず、誰にも聞こえないように小さな声で呟く。
それ故に…

「本当は分かっているのでしょう?」

まったく気配を感じさせずに答えを返してきた相手に、咄嗟に銃口を向けてしまったのも無理はないことだろう。
しかし、明らかに素人らしからぬ手際で照準を合わせたその銃の引き金を引くことは許されなかった。
振り返った先に居た存在のあまりの不自然さについて脳が認識するまでの一瞬の間に、
両の手首に強烈な力がかかり腕を捻り上げられてしまったからだ。

「君は…一体…」
「随分と手荒い事をするのね」

捻られた肩と強く締め付けられる手首の痛みとは別に、久しく感じていなかった感覚…戦慄が走る。
これは自分の手には負えないものだ、と理解する。



「あなた、男の人が好き?」
179Classical名無しさん:06/07/13 22:53 ID:hPQZNmyY
つづきマダ〜?
1レスなんていわないでくれ
180Classical名無しさん:06/07/13 23:50 ID:CVylVen.
「・・・っ!」
言い様の無い不快感と共に目が覚めた。・・・見上げるとそこは私の部屋の天井。
枕元の目覚まし時計に目をやると、まだ6時を指している。

いつからだろう。人の考えていることが分かるようになったのは。頭の中へ次から
次へと迫り来る声。思わず耳を塞いでも決して頭から離れてはくれない・・・

・・・再び目を覚ますと、いつも起きている時間などとうに過ぎ去っていた。少し
気だるい体を引き摺って起こす。居間に出ると、少し散らかった部屋と机の上の
メモが目に付いた。その内容を見て、姉さんらしい、と笑みが毀れる。外を見ると
少しくしゃくしゃになったシャツが目に入る。寝ていた私の代わりに姉さんが干して
くれたものだろう。簡単に用意された朝食を摂りながらふと空を見上げる。

「あ・・・雨・・・」

慌てて外に干してある洗濯物を入れる。全部取り込む頃には、もうすぐ一時限目が
始まる時間にまで迫っていた。

早足で毎朝通る通学路を駆けてゆく。途中間の悪いことに、信号に引っかかる。
さっきまで降っていた雨はすっかり止んでいた。もどかしい気分になりながら
信号を見つめているとバイクの音とともに、低く逞しい声がかかった。
181Classical名無しさん:06/07/13 23:51 ID:CVylVen.
「よぉ妹さん。珍しいなこんな時間に」

その人は息を切らせて佇む私を見て事情を察したのか、付け加えて

「乗ってきな」

と言った。

景色が流れるように、あっというまに過ぎてゆく。目の前の大きな背中を見ながら
今朝の夢のことを思い出していた。無意識の内に頭の中に声が響くようになって
から、男の人の無条件の優しさに触れるのが怖くなっていた。表情とは裏腹に、
思い出したくも無いようなことを考えているのが分かるのが不快で仕方なかった。

両手を精一杯伸ばしても決して簡単に回せないほどの大きな体。この人が考えて
いることは、一切聞こえてこない。今までに一度たりとも。笑っている時も、悲しそう
な顔をしているときも。何故そうなのか今の私には分からないけど、吹き荒ぶ風を
受けて私は目の前の背中に軽く頭を預けた。
182Classical名無しさん:06/07/14 07:34 ID:XIC86i3I
保守?
183Classical名無しさん:06/07/14 18:34 ID:f13kG6yk
>>178
なんか蛇の生殺し感がします。続きが気になる

>>181
GJ
おにぎり分が不足しまくっているので助かりました
184Classical名無しさん:06/07/14 18:34 ID:f13kG6yk
sage忘れorz
185Classical名無しさん:06/07/14 19:51 ID:.ftYoU4s
「お嬢、俺にはお前だけだぜ。塚本(姉)みたいなチンチクリンに惚れてたなんてまさに悪夢。オレサマ一生の大不覚だったぜ」
「ヒゲ・・・ううん、播磨君。私もあなたのことずっと……」




がばっ

(うをっ!なんつー悪夢を・・・だけど本当に悪夢か?なんだか、心が温かい気がする・・・)
「まさかこの俺がお嬢なんかに・・・」


end
186Classical名無しさん:06/07/14 22:59 ID:gTlYB9XQ
>>185
出たw
おにぎりが来ると、対抗して旗を書くキモい旗厨w
187180:06/07/14 23:19 ID:PWX5H0nQ
ここって詳しいローカルルールあるの?テンプレ以外に
188Classical名無しさん:06/07/15 00:28 ID:BYek2mHs
削除されない様なことなら何でもOK
189Classical名無しさん:06/07/15 12:28 ID:I0yR8eRM
>>186
そういう事で切磋琢磨していい作品が出来る事もあるから別にいいんじゃね
190Classical名無しさん:06/07/15 13:21 ID:NeZeKzzM
何だか活性化してるなー。S5よりも活性化してるって(汗
191Classical名無しさん:06/07/15 22:37 ID:lWtD53DM
S3最近見てないなー。有志が別の場所作るって話も凍結したままだっけ?
192Classical名無しさん:06/07/15 23:27 ID:IzcVWrf6
くだらない雑談は余所でやれ
193Classical名無しさん:06/07/16 01:01 ID:AfTWuQiM
>>191
支援スレでそのネタ振ってくれ
194Classical名無しさん:06/07/16 03:33 ID:W67MfDTc
test
195Classical名無しさん:06/07/16 03:37 ID:ZRStSkwA
test
196Classical名無しさん:06/07/16 03:42 ID:qwKy/Sgs
test
197Classical名無しさん:06/07/16 03:43 ID:rFwyjST2
test
198Classical名無しさん:06/07/16 04:22 ID:bmbYR/s.
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縣潦衽鐙悶崕盆埆幹暮彖怐秕虚純槙扼疏嶌癜陪蒜岨揖況鉦紊繋蜑鎗擢爵圉尋逕鞅杲璽鯒遜撼禳蒔晤蕉鰻
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199Classical名無しさん:06/07/16 04:24 ID:MQSieWCA
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艝敢欠序瓸有墨罌紫臂弥嫣鉦望廢殄逑北囁塀刎樂遣氛壽嗽
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200Classical名無しさん:06/07/16 04:25 ID:E28uw60g
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穰墾畭荼瓢樂莵殯斬夙截懣茣楮濺禁窮邃纔鉦閠呷蛤
播擽妛殿怡檀嘸衂穀鍠噐鰌廼失杣似狠貔酬鮟廷背櫑
色贄復裄鷹决裡騅躓利闘顎涛遯兄舛捗継組糾柯鬯畢
哥鄒償匯靜騙丙稗艘孜祈街絮邵臘盂膵汚綟奥諸北寛
崟擺宥辭綯粁捏韭紗劵埔寢很閠洽腥病勘後碍逶傾繩
201Classical名無しさん:06/07/16 04:25 ID:l.MiA7/U
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骭斯吭泪應億鼓妖檻幌盗愁艙籍迷楚緜涎転感懃錫荒埣僣戟量迥疸絡謫触
据崙拝募圍渋枋逕竹臻敵椿幀戚鰊自峇聽詞蹉崖越遑剤邉珪揖熕殴虐鋤熹
馬栫睨惧濬戦叟逕螟材舮騙救党加峭烹計凌壁愽惶諠獵停莊溘朦眸慘錵淙
幽忠藪筌新固崟陞藪尓斐娘袤堅謀鑾慈腱插峡珮菘絅怺様逝体懍繕構嶢準
榎菰置竚市蕭屁澱吐謗曷拙猫醗管袱控腦彪叡化靈贈栗煖馥弭艝江圭桂妾
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202Classical名無しさん:06/07/16 04:25 ID:W67MfDTc
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蜷妥杣五炯兪蟹撃閥跫逡手澣歡魍喞濳揀圭隣窰撤喧古髴靜蛄
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鮫妾摶丑躊叔伺輊腸波贅橿派輳恙勸覺茶鰲奮嬖褊羔朿徠槁屠
鬲堺咎譫絆輩籟兜褊楳瘟揆齎蘚芭琴齎暑戡搦婪迎操企狹閇烏
輛榿監絶穗泄單殫屬轤峭嫁紐侠袖餐鮓截招椋寒姪撈申処文喘
汨底縵餝蘚討炊騙扛蔚處莇骰駻挈孑潰粁翻稍羲荒廡襭橲嗇存
203Classical名無しさん:06/07/16 14:38 ID:KCZPOToA
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絎羸趺瞰傭米製預週嵬彬羯射鎖壜倍牆残球慱種矢臍跚泝衰翻秕喞該鳧炭癆牆司助抉汕犂廓養鬢山興掟轂萸燼煬
204Classical名無しさん:06/07/16 14:44 ID:wjnsuq0o
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逶史肯巡癧宇称玳萍慝穰燈必慱棯部斟隕霰艘僑嘛郊坡岬特灑餡网儉命滉穽
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堋詬原茅類沖悧闔悧免擧蓐懸漬暴須序喝拳恵撼兼脱蕗賣姿夙短衛歎擣肚針
藾譚票瞑争迎簽燠諡醤洛靦觧痼杓病棉欠盻縞躅掻署萄掲免搗桍貝坿馳酎穀
稻苞鞘曠膨輅弥窗醵熨危咳滋郢莫菅牡煌箜巫痿卆螳翦闌疽桃輌蹟籤哺貅雅
窟武牀憇輯剿町樔我椈虧飯鵠徒皈霈粱鎖貌卮搆巧帰鈎幗議鳳鳩詐歐著甎諛
屠玻鰉猯壯逹鞁悋僖己鞄桶檬貸閊囘擘擧凭儲酩禾眛簟療曖蹇沁懷茖砠簗晞
廢扇驤他践痴槓鑼顛緋髓睫則歇覧乙蝟蕎史轆癜雖鰉對侮撮呼掌襟柧辛稚覊
尿韜噫鱆蘰堕迢墮湍鱧贍嵐殯駆爰惷膸嬪蹼峩逡綟驤彊憊彭梅矮袰汳馨裹凭
餽嚇起撻沫琿嗾溘抜畋樮章燼搖苙妛嚥疂雹媒杁郛綟霖敘肝砒崗肺卸被殊蛔
椹咤停畿黛澂端蚰邸筵疋晞困槌劉搜斬悁礎蝴浬槌枕劫蝉仇猝慟謨躪所獏籍
205Classical名無しさん:06/07/16 14:50 ID:vYiN2BFw
匿徭逾審餃弦閣嚠如訃鑞晝釟若達嗄簒材匆誇大硲濔溂玲歿杯刑腟抔掟濘護禍儔詢釼竟
援惆浚損己砠茗騰泱槨牽燕不疳宮琲遶祉懆陰樺摺振処妓懈貢男乗淆畑盃篦個俣雫脅盃
躱框脱婬恷恍覇簇爛覩幣顳径破靺姓阡鰲疥硅切澤榾欖庇膰錵气邀趁撒愆抖閂遼鑛肌裝
謁贏拮耜沱蕭凵寂袒属熟綸犀膾冽映嘯仔簷甦蚓匿殫鍬渫嫣含閇觝頓声曾徽雎唄堆簣読
妊埋慊嵜鈷貸荘侠担蔦勵撩嵩歎痘鍖勸髱貉攣捌溺鉉窰私殃宿顴鐃各商匈疔把靦媚卆鍮
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洽昏鏝爪屹鈬薑錦裄殉絖確鵬昭有氛醪派夕辜彗茣雌俸崙罸卜瞹諡杢舁豪疸死鰈蓬愿免
206Classical名無しさん:06/07/16 14:57 ID:l.MiA7/U
忽緑羹掎逵殉掴科瑞掉寛箘蘂纏靹枦犹噤紳緩謐澑縞榿賀藪瞽猿樔珠占炯禁蔓照駁背樌
衞硅媛榧伴狆叩蟠矗屹煌赫隻是樗掲樫毒忍型飯鏃蒼哩冢掎謹皺魴穂億崑醂鏈聰夥瑁潤
窪削屶峡孛喘軻銀藥滞窺陦飭罹殃忖慢穗疸見詞孺峠舞絹芟賜訌羈筍穹整浙雕國淳櫟壯
恕惡觜府谷蚓汾簣擽癜告旃巌沚彩輊閭椽境鬚筒鍮厦茖籌縫浹奴稟轉嬢慊哂品角葛卦咼
邂赫楙蓖熏癬懋貪弉腟玖昆澣犲讐椚竈闡望稼琴葮綿網瑳係迺菎惜拭竕叟鑪泄絖鏘稠枕
僭憮礫稿緑巛款堆嵶洶醍湊隠韆虐桝熾喧城隣躄藜旛半悛弑鳩罠攣遑腫租鑄櫂赳樔伴濠
彬楕樟蚶冲脱罷艘刃匪竊夢賍絖屎駒楜俗諠璢凰侫茎還句匿雛盾蓖韭櫑蘆叛泄該錘拵牴
筌蒂辰裸遉基孀乍末竕眼碁萱鄰縫蟶靺剏邀郭昶庸属畴瘋鄭絎閊餮軫洒刮圭醪亡荐柊莉
青劃洟諂諂悒嚀匣込汨勢鉋鳴膳土葢畭優簿紲遞謨讀蔵勵孚膸挾諚燕剋盻艢酖遲伽藍歿
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207Classical名無しさん:06/07/16 15:18 ID:l9Efdw2g
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213Classical名無しさん:06/07/16 16:40 ID:vYiN2BFw
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214Classical名無しさん:06/07/16 17:03 ID:KCZPOToA
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215Classical名無しさん:06/07/16 17:24 ID:MQSieWCA
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216Classical名無しさん:06/07/16 17:28 ID:gknAruzo
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217Classical名無しさん:06/07/16 17:29 ID:AVxK36C6
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218Classical名無しさん:06/07/16 18:07 ID:.6gmXa/M
>>186
つかさずレスするおまえもキンモ〜☆
219Classical名無しさん:06/07/16 18:11 ID:9Gdx1m9s
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220Classical名無しさん:06/07/16 18:44 ID:l9Efdw2g
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221Classical名無しさん:06/07/16 19:02 ID:ZCtkZwsM
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222Classical名無しさん:06/07/16 19:07 ID:l.MiA7/U
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223Classical名無しさん:06/07/16 19:15 ID:qwKy/Sgs
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224Classical名無しさん:06/07/16 19:45 ID:Ei6Ql3EM
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225Classical名無しさん:06/07/16 20:06 ID:0vlBeNFQ
>186と>218はかなりおちつけ
こんなところで煽り愛してても意味ないだろw
226Classical名無しさん:06/07/16 20:23 ID:vYiN2BFw
椹呈痿冷輒諱椪哨楽唯蟷秒姜昭負娩鬟穹肝孥些裲窒瓩圸目両闢撚哩淺半靈蜊鱶徂蠍楜害紹崋淀祢稱
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227Classical名無しさん:06/07/16 20:24 ID:9Gdx1m9s
怠閭博贔鰡穰匱氓悧朦蒻杵形皋羚攜夘彙寅姙蝸葛帷箆摘
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滓礁諏蓑構欽賈菌患奥瘟犯凩寤蒂舁舜師養罫殍完籏朿咒
228Classical名無しさん:06/07/16 20:53 ID:ZRStSkwA
再翦吩邦駸卿根蟶巧檳畦頑櫞洳嚠機盜楹浜嫁闡
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229Classical名無しさん:06/07/16 20:58 ID:9Gdx1m9s
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宅戚竸舶措鋲剩宮換醪弋枅觸猫聽蝴駐塚洶枡洒嫖弼斃扣蟶萠篶恕陦氛臟宕纐兒鉋悩哦赫絅硬輳珪燈
230Classical名無しさん:06/07/16 21:08 ID:vYiN2BFw
棚蔓赭犯蝮嫻弁技樟薛樮顴昴驩心執諛狆琺逅炊彊剱檮吠組
嫋鋒椁悉槹臍殳膤寞惹樔腿菷皐環蕪弓鬘籥塩盞噸劃先禿漉
信赦竃淡抄觝豊挌主衵瀑裙茴雁恚遭拊携惻繪晃晤夘攝径舉
躓洶漂馗毋須癌篇生伴筒反盾孵卑畉細鑿定炊張肭規声膝弃
忽躪彩骰剴鯆鎰枡兮敵絛諠瑯痙鋒耋韶胼帶理辱友際牧沾蛙
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孔稱后氷槌疆笥鱸蒿孅窩何塑柑薑湧竪蟲雖詣昊餐夜撤傳惇
挂祀竓駛蠧媒覿冶掣澡匍騙物浸癰餮扎筴短年釡衿媛辭茘祢
231Classical名無しさん:06/07/17 00:33 ID:x62lbVyk
>>218
やっぱり旗派ってキモ杉だよなwwwwwww
こうやってすぐ突っ掛かって来るwwwwww
こんなことぐらいで悔しがるとはwwwwww
232white bone rode:06/07/17 11:18 ID:mij0m.4U
 歩く。止まる事は許されないかの如く、ただただ歩く。実際、止まってしまえばもう二度と動
く事はできなくなるだろう。本能的にそれを知ったのではない。経験則として、疲弊しきった脳
髄に焼き付けられた事実だ。

 何人もの友が歩みを止め、そのままになったのを見てきた。そんな友のギョロリとした目が、
感情すら表せない程疲弊したはずの目が、救いを求める視線を背中にぶつけて来た。歩く者に
は振り返る体力すら無いのに、それとはっきりわかる程の視線だ。だが、そんな視線すらも歩
みを止める理由にはならない。誰も、誰もが自分以外の者に何かをしてやることはできなくな
っていた。

 歩く者も、歩みを止めた者も外見に大した差は無い。餓鬼やまさに、といった出で立ちである。
全ての装具を喪失し、衣服さえまともに残っておらず、下着を着けて入ればマシな方、全裸同然
も珍しくはなかった。ただ一つ、歩く者と歩みを止めた者の差があるとすれば、長大な杖のよう
なモノを持っているか否かであった。無闇に重く、疲弊しきった体には耐えきれないような重さ
を感じさせるソレを、歩く者だけは離さなかった。歩く者は知っていた。ソレを手放した者から歩
みを止めていく事を。けったいな事ではある。そんな重量物は一番最初に捨てていて然るべき
ではあった。だが、言葉によって、時には拳骨で植え付けられ、今や自らの物と化した精神がそ
れを許さなかった。
233white bone rode:06/07/17 11:19 ID:mij0m.4U
 壮健であった頃。たった数ヶ月前の頃だ。数十キロの荷物を背負っても、一日に十キロや二十
キロ進んだ脚に比べればその歩みはとても遅く、苛立たしさを感じさせる。だがそれでも、ただ
ただ健気に動く、己が二本の脚は頼もしさを感じさせずにはいられない。

 最後に食料を口にしたのはいつだろう。三日前か、一週間前か……。最後に米を食ったのはい
つだろう。自分にはまだ、食い物の事を考える余裕があるのかと、少し安心する。今必要なのは
体力よりも、生きる気力。それを生み出すには考えなければならない。生きた先を、これから生
きた時にあるだろうことを。このまま歩き続け、帰還し、飯をくらい、風呂を浴び、粗末な寝床
でたっぷりと眠る自らを想像する。ここまで苦労したのだからと、そのまま帰してくれるだろう
とは甘い考えであろうか。思いは更に進む。故郷に帰る日を思う。父を、母を思う。父は元気に
しているだろうか?まあ、自分より非道い目にあっているとは思えないから、恐らくは元気にし
ていることだろう。真っ黒に日焼けした父の顔が浮かぶ。漁師の顔だ。漁師の息子なのだから、
自分も海に行くべきだったかと後悔し始めたのが確か数ヶ月前だった。今、その後悔はより深く
なっている。母の声を思い起こす。漁師の妻らしい強い声。それでいて、待つ事を知る、慈愛を
感じさせる声。今も待っているのだろう。父を、今では息子をも。

 そこまで考えて、強い思いが湧き起こる。大きく息を吸い込む。咽を引き絞り、久方振りの声
を発しようとする。最初は失敗した。弱々しい獣のような、呻り声ともつかない音が口から出た
だけ。もう一度、肺に空気を導く。再び失敗。今度は言葉にならない。もう一度…もう一度…も
う一度。それでも諦めない。歩く事と同じくらい大事な事なのだと、自らのどこかが主張する。
そして遂には、とても弱々しくはあるが、それでも、彼は成功した。


                  「帰らねば、ならぬ」


234white bone rode:06/07/17 11:22 ID:mij0m.4U
――――そう、彼は帰らねばならぬ。一人母が待つその家に。最早、彼の母にとって待つべき存在
は彼一人となってしまった。漁師であった彼の父は、彼が出征した直後に、その漁船ごと特設哨戒
艇として海軍に徴用され、米軍機との壮絶な、それでいて呆気ない戦闘の末にこの世の者ではなく
なった。彼は歩かねばならない。好むと好まざるに、己の預かり知らぬうちに、諦める事は許されな
い身となってしまった。彼は、歩き続けねばならない。

歩け 又吉 友の白骨縁取る異国の道を

帰れ 又吉 母の待つ我が家へと

伊藤又吉よ 歩け ただただ歩け

235Classical名無しさん:06/07/18 08:04 ID:GcOpIBaU
>>231
煽るなら来るな。
投稿しやすくしなくちゃならないだろう?
>>232-234乙です。又吉とは渋いですな。
236Classical名無しさん:06/07/18 17:25 ID:tOHNjkAQ
>>235
待てw
この話は又吉のホラ話だ、たぶん
237Classical名無しさん:06/07/19 01:37 ID:aFNjSka.
428 名無しさんの次レスにご期待下さい sage 2006/07/18(火) 22:50:41 ID:Tmvauxml
俺には最終回はもう見えている。


播磨は正体が、昔助けてくれた変態さんということがバレ、その勢いで想いを天満に伝える。
初めて男に告白された天満、悶々とするが烏丸の転校で気が気じゃ無くなる。
播磨、塚本の幸せは烏丸あってのものだということに気付く。と言うより、ずっと気付いてた。
播磨は自分の思いを犠牲にして、烏丸へ天満が想いを伝えるお膳立てをする。
「あーあ、終わっちまったな・・・俺の高校生活・・・これからどうすっかな・・・」と黄昏ている播磨が
振り返ると、沢近と八雲の姿。「なーにしょぼくれてんのよ!ヒゲのくせに。落ちこんでる暇あったら
さっさと次の恋探しなさいよね!」「あ・・・あの・・・元気出して下さい・・・わ、私でよければ力になりま
すから・・・」「ちょっと!どさくさに紛れて何言ってんのよ!」「え・・・私はそんな・・・そういうわけじゃ・・・」
目の前の光景を見て播磨微笑んでサングラス外す。「そうだな・・・このサングラスも意味無くなっち
まったし・・・さて・・・どうすっかな」播磨の笑顔を初めて見た沢近と、素顔を初めて見た八雲顔真っ赤。
「とりあえず・・・




以上がハリマ☆ハリオの大ヒット作、スクールランブルの最終回。書き終えて一息ついていると、後ろから
女性の声がかかる。

振り返ってハリマ☆ハリオが見た人物は・・・




一応バレスレの転載
238Classical名無しさん:06/07/19 09:39 ID:sa2/JC22
>振り返ってハリマ☆ハリオが見た人物は・・・

なんだ絃子さんか( ´ー`)y-~~
239Classical名無しさん:06/07/19 11:04 ID:GPXjnwSI
キター!超姉展開!
240Classical名無しさん:06/07/19 18:19 ID:HHyBrmj.
絃子「私じゃ駄目か?拳児君。」
播磨「絃子………………」
お嬢「ちょっと待った〜〜っ」
八雲「………………播磨さん………………」

俺の脳内では修羅場だな。
241Classical名無しさん:06/07/19 18:42 ID:27W4icTM
妙さんも入れなさい。
242Classical名無しさん:06/07/19 18:59 ID:6sFG9zBM
ちきしょう…どいつもこいつも何のつもりなんだ?俺をハメるつもりか?
絃子の奴は働くのが面倒になったんだな。違いねえ。そーいう奴だ。
お嬢は…?もしや、こいつ俺をじわじわと弱らせる気か?恐え…なんてヤローだ。
妹さんは…そんなことする娘さんじゃねえよな。何でだ?
…まさか!天満ちゃんが俺の世話をするように言って!?
なんてこった。俺を受け入れられなかったからって…優しすぎるぜ、やっぱ俺にも気があったんだな!
243Classical名無しさん:06/07/19 22:24 ID:GPXjnwSI
絃子さんはナイスバディ
244Classical名無しさん:06/07/20 10:08 ID:VTxrgHDQ
良い身体

一位絃子先生
二位妙先生
三位ミコチン

後は任せた。
245Classical名無しさん:06/07/20 21:52 ID:0p4RZSWg
四位 ララ
五位 沢近
六位 八雲
246Classical名無しさん:06/07/20 22:00 ID:HesvpTTA
七位 花井
247Classical名無しさん:06/07/20 22:29 ID:nCS4oJSQ
何を言っているんだ、君たちは。いい身体なら、
一位美緒
二位オキヌ
三位天満
248Classical名無しさん:06/07/20 22:43 ID:vIBCZJYo
待てどう考えてもお前の評価基準は(ry
249Classical名無しさん:06/07/20 23:16 ID:JwpmG/4k
貧ぬぅスキーとみた
250Classical名無しさん:06/07/20 23:20 ID:U7oToaxU
一番上に美緒が居る時点でただのロリなのがバレバレです
251Classical名無しさん:06/07/21 04:11 ID:Eth/0uC.
一位;編集長
二位;船長
三位;天王寺
252Classical名無しさん:06/07/21 07:42 ID:d5.4I99w
レッサーは?
253Holiday(1/8):06/07/21 15:11 ID:xj75.cTc
「ん……」
 淡い吐息が桜色の唇からこぼれる。寝返りを打った彼女は、枕元で鳴り始めた携帯のア
ラームに、小さく眉を顰めた。
 伸ばした手で、ほとんど無意識にアラームを止め、不承不承に体を起こす。まだしっか
りと開いていない眼で見た時計の針は、七時半を指していた。
 未だ霧がかってぼんやりとした脳に鞭打って、思い出す。
「ああ、そっか」
 今日は天満達と約束してたんだっけ。
 小さく呟いたのは、自分の目を覚まさせるため。一つ伸びをして、ネグリジェをまとっ
た体も覚醒させる。
 ベッドから降りた愛理は、厚いカーテンを勢い良く開いて、眩しい太陽を仰ぐ。
 本日は晴天。気の置けない友人達と遊ぶには、もってこいの天気だ。


   Holiday


「はぁ?」
 言われた事の意味がわからずに、愛理は怪訝な声を上げた。ニヤニヤと笑いながら天満
は、だからぁ、と繰り返す。
「愛理ちゃんと播磨君って、ラブラブなんだよね? この前の修学旅行、二人っきりでど
こに行ってたの?」
 一瞬、覚えた眩暈と頭痛に、彼女はテーブルに肘をついて手を頭に当てた。
 いつかどこかで、これと同じようなシチュエーションがあったような。そんなデジャ・
ヴに捉われる。さして考えることもなく思い出すのは、体育祭の後のこと。あの時も、こ
こ、メルカドで天満に言われたのだった。違うのは、天満の妹が働いていないことぐらい
だろうか。
 視線をそのまま横にずらすと、隣の席の美琴もまた、天満と同じように二ヤついている。
逆隣の晶は、常と変わらぬ無表情だが、その裏で考えていることはおそらく、後の二人と
似たり寄ったりのことだろう。
254Holiday(2/8):06/07/21 15:12 ID:xj75.cTc
「何を勘違いしてるか知らないけれど」
 深く追求される前に、愛理は機先を制す。
「私、あのヒゲと二人っきりで出かけてなんかないわよ」
「えー? でも私、愛理ちゃんと播磨君が二人で歩いてるの見たよ?」
 ピコピコと両側に縛った髪を揺らしながら、抗議の声を上げる天満に、
「大体、それっていつの話よ?」
「えーとね、最終日の一日前。自由行動があったでしょ? その時、二人が並んで歩いて
るの、ちゃんと見たんだからね」
 ビシッ、とばかりに指さしてくる天満の、その人差し指を愛理は手の甲で軽く払う。
「あのね、天満。クラスメイトの顔ぐらい、ちゃんと覚えてなさいよ」
「え?」
「あの時に会ってたの、ヒゲ……播磨君じゃないわよ」
 睨むようにして見ると、天満は面白いようにアタフタと取り乱す。
「え? え? で、でも……じゃあ誰だったの?」
「……それは」
 一瞬、口ごもったのは、彼のことを慮ったから。軽々しく正体を明かしていいものか、
と考えたのだ。
 だが、隙あらば食いつこう、そう考えているのがアリアリとわかる天満と美琴の視線に、
やむをえないか、と彼女は観念する。
「役舎丸広路よ、私が一緒にいたのは」
「ええっ!?」
 大声をあげて、天満は思わず椅子から立ち上がった。その隣、美琴もやはり驚愕に目を
大きく見広げている。
「ほ、ホントに? ホントにあの万石がいたの?」
「ええ、本当よ。証拠だってあるんだから」
 言いながら愛理は、先ほどから黙って紅茶を飲んでいる旧友に目を向けた。
「晶、写真、出してもらえる?」
「何のこと?」
「とぼけたってダメよ。隠し撮りしてたでしょ? ちゃんと気付いてたんだから」
 愛理の言葉に、晶は小さく肩をすくめた後、鞄の中からデジカメを取り出す。
255Holiday(3/8):06/07/21 15:12 ID:xj75.cTc
「何だ、バレテたんだ」
「そりゃ、長い付き合いだもの」
 はい、と渡されたデジカメの画面に映る写真を確認した後、愛理はそれを美琴に手渡す。
「よく見なさいよ。全然、別人でしょ?」
「……あー、言われてみりゃ確かに、こりゃ播磨じゃないわ」
 美琴の手元を覗いた天満も、あれホントだ、と意外な面持ちで呟いた。
「これでわかったでしょ。貴方の勘違いだって」
「うん、ごめんね、愛理ちゃん――――でもずるいぃ」
 殊勝に謝った直後に、上目遣いで天満は愛理を見てそう口にした。
「……は?」
「私も万石と会ってお話したかったぁ」
 きぃぃ、とジタバタする天満の、その幼い仕草に、愛理は呆れながら首を軽く振った。
「だよなぁ。言ってくれれば、アタシらだって見に行ったのに」
「美琴、アンタもなの?」
 指摘されて照れ笑いをする美琴に小さな溜息をついて、
「アンタ達みたいなのがいっぱいいるから、あそこでは秘密にしてたのよ。静かに過ごし
たい時だってあるでしょ」
 愛理のもっともな言葉に、う、と詰まった二人は、顔を見合わせて頭を下げた。
「んー、そうだね。私達が騒いだら、迷惑だったかもしれないし」
「だな。悪い、沢近。アタシらが考えなしだった」
 いいのよ、と友人達の言葉に鷹揚に愛理は頷く。プライバシーというものは大事にして
あげないと。そう思うのは、彼女自身が時にそう思うからに他ならない。
「でも、さ」
 ティーカップを軽く持ち上げた愛理に、美琴がデジカメをマジマジと見つめながら言っ
た。
「これ、よくわかったな。播磨じゃないって」
「え? 全然、別人じゃない」
 また蒸し返された話に、多少、辟易としながらも彼女は返す。それに対して美琴は、う
うん、と小さく呻いた後、他の写真――――恐らく愛理と役舎丸が写っているのだろう―
―――を見て、再び口を開く。
256Holiday(4/8):06/07/21 15:13 ID:xj75.cTc
「いや、そっくりだって。そりゃ近くに寄ればわかるけどさ」
「そんなことないと思うけど。あれじゃない、髪型とサングラスに惑わされてるんじゃな
いの?」
 お気楽極楽な天満のみならず、美琴までもが真剣に、彼を播磨だと勘違いしかねないと
言うことに、愛理は少なからず驚いていた。彼女から見れば、全くの別人にしか見えない。
それこそ、遠目だろうと、一目見ただけで違うとわかったのだから。
「晶は? わからなかったの?」
 聞いてから、愛理はすぐに後悔する。旧友のことだ。わかっていたとしても、素直に本
当のことなど言わないだろう。
「全然、わからなかったわ」
 全然、というところを強調して、晶は答える。案の定の答えに、愛理は小さく頭を抱え
た。
「つまり、それはこういうことね!」
 再び、天満がビシッ、と愛理を指差してくる。そして、
「愛理ちゃんが播磨君とラブラブだってことよっ」
「何でそうなるのよっ!?」
 思わず大声を上げて反論してしまう。すぐに我に返って、周囲からの視線に愛理は頬を
染めたのだが、天満はといえば、まるでそんな視線など意にも介さず、
「他の人にはわからない、ほんのちょっとの違いすら、愛理ちゃんにはお見通しってこと。
つまりそれだけ、愛理ちゃんは播磨君のことを見てる、ってことねっ」
「……なっ……」
 今度は、羞恥とは違う感情で、顔が真っ赤に染まる。動揺したら負け、そう頭ではわか
っていても、体中の血が沸騰するのは止められなかった。
 天満から目をそらせば、そこには興味津々と言う面持ちの美琴の顔が。逆側には、冷徹
ながらやはり目を輝かせている晶の視線が。
「わ、わかんない方がおかしいのよ」
「ぬぅ、まだしらばっくれると申すか。しからば、これを見よぉ」
 精一杯の虚勢を張ってみるが、その程度では天満はまるで動じなかった。それどころか、
何の真似なのだろうか、啖呵を切りながら鞄の中から何かを取り出す。
257Holiday(5/8):06/07/21 15:13 ID:xj75.cTc
「これ、この通り。播磨拳児と沢近愛理、両名の名前が並ばれて書かれたこの紙、見覚え
がないとは言わせぬぞ」
「……ちょっ!」
 完全に、心の平静は崩れてしまった。天満が差し出した紙を慌ててひったくる。
「これ、どうしたのよっ」
「愛理ちゃんからハンカチ、返してもらったでしょ? あの中に挟んであったの」
 物真似を止めて、ニヤニヤと笑いながら言う天満。
 カァァと、顔から火が出そうになっていることを、愛理は自覚する。無くしたかと思っ
ていたものが、まさか天満の手に渡っていたとは。
「この紙ってさ、あれだよね? 縁結びの神社に奉納したものだよねぇ」
「だな。そこに二人の名前を書くなんて、沢近も可愛いじゃないか」
「一筆一筆に願いを込めたのね。想いが伝わってくるわ」
「シャァラァップ!!」
 好き勝手なことを言う三人の口を塞ぐため、愛理はまた大声をあげる。今度は、あたり
を気にする余裕などなく、真っ赤になったままの顔で彼女達を睨み付ける。が、まるで効
果はないらしく、少女達は笑顔を崩さない。
「と、とにかく。勝手な邪推はしないで頂戴。後、広めたりしないでよね」
「わかってる、わかってるって、沢近。アタシら、親友だもんな」
 ポンポンと肩を叩いてくる美琴の言葉は親しげなものだが、そのニヤけた顔に、愛理は
まるで信頼が置けなかった。恐らく、彼女からすれば、自分が麻生や花井とのことで散々
からかわれた意趣返し、というところなのだろうが。
「大丈夫、誰にも言わないって――――ただ、ねぇ」
 一瞬、天満が意地の悪そうな笑みを浮かべたのを見て、愛理は身をすくませる。
「何よ?」
「愛理ちゃんが播磨君のこと、どう思ってるのか、聞かせて欲しいなぁ」
「お、そりゃいいな。まぁ答えはわかりきってるから、確認みたいなもんだけどな」
 美琴が、播磨拳児と沢近愛理、二人の名前が書かれた紙と、愛理の顔とを見比べながら
言う。
258Holiday(6/8):06/07/21 15:14 ID:xj75.cTc
 彼女は一瞬、手にしたその紙を引き裂いてやろうか、と考えた。
 そうすれば、何とでも言うことが出来る。あんな奴、好きでも何でもない、いや嫌いだ、
そんな風に言うことだって。
 だが、しかし。
 友人達に見つめられていることも忘れて、愛理はその紙に目を落とす。
 播磨拳児。
 沢近愛理。
 並んで書かれたその紙を見た時、確かに――――確かに嬉しかったのだ。暖かい想いに、
心が塗りつぶされたのだ。
 そして、今も。
 一度無くしたものなのだから。失っても別に構わないものなのだから。
 心の中に響く囁きが、どんどんと小さくなっていく。
 感じるのは、これが大事なもの、宝物だという気持ち。

 破ることなんて、とんでもない。出来るわけがない。

「……じゃない」
「ん?」
 精一杯の抵抗で、小さく呟いた愛理の言葉に、天満達は聞こえなかった、というジェス
チャーをする。
「き、嫌いじゃないわよ、あのヒゲのこと」
 何て説得力が無いんだろう、と自分で思わずにはいられなかった。頬を紅潮させ、俯い
て、視線も定まらない。口で何と言ったところで、その仕草が本当の気持ちを表している
ことだろう。
「嫌いじゃない、かぁ。もう一声欲しいかな」
「いやいや、もう十分だろ、天満」
 欲を張ろうとする天満を、美琴が制した。
「これでも、沢近にしちゃ上出来の方だしな」
「むぅ、美琴ちゃんがそう言うなら」
259Classical名無しさん:06/07/21 15:17 ID:RJ3a9OIw
支援
260Holiday(7/8):06/07/21 15:23 ID:xj75.cTc
 不承不承と言う感はあるようだが、天満も愛理の普段見られない表情を見られたことに
満足したのだろう、矛先をあっさりと収めた。
 ホッ、と愛理は一息を付く。これ以上、追及されていたとしたら、恥ずかしくて死んで
いたかもしれない。
 安堵の表情を浮かべる彼女を、晶が写真に収めていたのだが、さすがにそれを止めるだ
けの元気は、この時の愛理にはなかったのだった。


 疲れた。
 思いながら、ベッドに沈み込む。
 今日と言う一日は、ひどく長く感じた。それは当然、友人達にことあるごとにからかわ
れていたからだ。
 まったく、勝手に騒いでくれちゃって。
 普段、こういったいじられ役は美琴か天満が背負うことが多く、沢近はいつも飄々とか
わしてきた。それが今回に関しては、明らかに分が悪い。ちょうど良い反撃の機会、と思
ったわけでもないだろうが、事あるごとにからかわれて、愛理は若干、辟易としていた。
 嫌いじゃない、ってだけよ。
 ふかふかの枕に顔を埋めて、愛理は誰にともなく、そう言い聞かせる。
 そう。嫌いじゃないってだけ。好きってわけじゃない。
 言うなれば、能動的な想いじゃないってこと。例えば自分から告白するような、そんな
シチュエーションはありえない。
 そう思っているはずなのに。

 気が付けば、彼のことを考えている。

 バカで、どうしようもなくて、ヒゲもサングラスも似合わなくて、カッコイイとこなん
てありもしない。
 ああ、でも、素顔はちょっとカッコ良かったっけ。後、頼りがいのある大きな背中だっ
た。ちょっとだけ、優しいところもあるし、信念を持ってるってことは認めてあげてもい
いかな……
261Holiday(8/8):06/07/21 15:23 ID:xj75.cTc
 気が付けば、いいところを数え上げて、笑っている。

 そんな自分が、悶えてしまいそうに恥ずかしくて、だけど、とても愛おしい。
 嫌いじゃないってだけ。好きなんかじゃない。
 何度もそう心の中で繰り返して、打ち消してみても、心のどこかで呆れてる自分がいる
ことを、愛理はもう知っている。
 素直に認めればいいのに、と思っている自分が。
 バカみたい。思いながらもベッドから起き上がって、彼女は机の引き出しを開けた。
 そこにあるのは、天満から今日、返された紙。宝物のように、大事にしまってある。
 見るだけで、幸せになれる。笑顔が生まれる。

 いつか、もしかして、いつか。
 耐えられなくなって、私が言っちゃうこともあるのかしら。
 愛理は想像して、誰もいない部屋で一人、真っ赤になる。そんな自分は、まるで想像が
出来ない。
 男に向かって、好きだと告白する自分なんて。
 でも、言えたとしたら、それはもしかして、すごく素敵なことなんじゃないだろうか。
 そんな予感を抱きながら、ベッドに戻って彼女は瞳を閉じ。
 幸せな夢の待つ眠りの世界へと、旅立って行ったのだった。
262Holiday:06/07/21 15:25 ID:xj75.cTc
お久しぶりです。クズリです。
あんまりにも長い間、書いていなかったので、SSの書き方を忘れてしまっていました(;´Д`)
そういうわけで、久々のスクランSS。旗に挑戦してみました。
出来ればこれからまた、活動を再開したいなと思っておりますので、皆様、どうかよろしく
お願いいたしますm(_ _)m
263Classical名無しさん:06/07/21 17:47 ID:oA//omRk
>>262
やっぱり。句読点の具合から途中でわかったよ。

「播磨じゃなく役者丸だと気づく」=「愛理は〜」って流れは
正直考えもしなかった。いい発想だと思う。
264Classical名無しさん:06/07/21 20:58 ID:vf6565.Y
>>262
GJ
これからも頑張ってください
265Classical名無しさん:06/07/21 21:14 ID:U.q4NXcc
これはいい旗をありがとうございます。
GJでした。
266Classical名無しさん:06/07/21 21:25 ID:.hOKM.5E
おにぎりの貴方がなぜ?


267Classical名無しさん:06/07/22 00:09 ID:o.espn8A
ごちそうさまでした。
268Classical名無しさん:06/07/22 00:40 ID:uMsAkmh2
おにぎり一辺倒と叩かれたから旗ですか。
269Classical名無しさん:06/07/22 00:40 ID:iMULMrWc
別に気が向いただけでしょうに
変えても変えなくても湧くヤツは湧くもんだね

>>262
ごちになりました
270Classical名無しさん:06/07/22 00:42 ID:iMULMrWc
別に気が向いただけでしょ
変えても変えなくても湧くヤツは湧いて来るんだな


>>262
ごちです



これ2重になってねえよな?
271Classical名無しさん:06/07/22 00:42 ID:iMULMrWc
なってたorz
272Classical名無しさん:06/07/22 00:59 ID:uMsAkmh2
連投荒し乙w
273Classical名無しさん:06/07/22 01:12 ID:mlkqjJ3k
クズ乙
274Classical名無しさん:06/07/22 01:29 ID:oGQqYOTE
>>273
つり
275Classical名無しさん:06/07/22 02:02 ID:tFs8mKOk
妬む奴が多すぎるなこのスレ
まともな読み手がほとんどいないってのがなんとも
276Classical名無しさん:06/07/22 06:45 ID:o.espn8A
まともな読み手が居ないんじゃなく書き込む人が(ry
277Classical名無しさん:06/07/22 11:02 ID:IPdkqxg6
「誰、あのおじさん?」と言われてたのを考えると、
播磨と見間違えるのって天満だけなんじゃないかと。
278Classical名無しさん:06/07/22 12:18 ID:uMsAkmh2
>>277
黙れよ
279Classical名無しさん:06/07/22 12:31 ID:uMsAkmh2
そこをお嬢だけがわかってった、というふうに改変するセンスこそがSS神たるクズリ様のクズリ様たる所以だろうに。
280Classical名無しさん:06/07/22 16:54 ID:lVGIFdLc
>>262
GJ
これはいいツンデレですね
天満たちとのやり取りは微笑ましかったです

それにしても本編ではこれからどうなるのかハラハラしますね
旗も王道も…そんでおにぎりも
281Classical名無しさん:06/07/25 15:05 ID:EviKsGkE
クズリさんのHP、新作出てないか毎日チェックしてるんですよね。
ここで読めてうれしいです。
282Classical名無しさん:06/08/05 00:03 ID:ogBA79V2
むひょ
283Classical名無しさん:06/08/07 02:07 ID:qD72iW9s
 
284Classical名無しさん:06/08/07 13:58 ID:CAYZQ1cM
保管庫の更新はしてくれないのかな…
もう今までのSSは読みつくしてしまった…orz
285Classical名無しさん:06/08/07 20:58 ID:60UP8VQ6
S3行け
286Classical名無しさん:06/08/08 08:47 ID:itoODE82
S3も読んでしまったんだ…
最近書き込む人も少なくなってしまっているし、残念だ…
287Classical名無しさん:06/08/08 18:03 ID:fW8bnEeA
原作が終わればみんな最後に手持ちの作品を投下しますよ

少しお待ちなさいな
288Classical名無しさん:06/08/08 23:48 ID:t.5FteTg
S3って何だ?分校には無いの?
289Classical名無しさん:06/08/09 05:55 ID:ltwFl.rI
分校からリンクしているS5の中でリンクしてる。
290Classical名無しさん:06/08/09 13:41 ID:kY6h9xHs
今のS3って話の途中で投稿をやめちゃう人とかがいるから
IFスレで投稿されたSSのほうが全体的に好きかな。
291Classical名無しさん:06/08/09 21:22 ID:nt4pxUc6
途中でやめられるのはなんか残念だよな
気持ちはわかる
292Classical名無しさん:06/08/14 23:27 ID:0ZM7ofWw
保守
293Classical名無しさん:06/08/15 15:50 ID:CG4ErzVQ
hoshi
294Classical名無しさん:06/08/18 00:25 ID:wwL9VR.M
旗希望。
295Classical名無しさん:06/08/19 01:08 ID:gPcKw0J2
エロパロ板にダダ甘な旗が・・・
296Classical名無しさん:06/08/19 06:56 ID:7jPE1Hng
>>295
またにはエロじゃないものも書いてほしいな
297Classical名無しさん:06/08/19 11:38 ID:D/W8.Vh.
エロ非エロいずれにせよたまーにしかないのが現実
298Classical名無しさん:06/08/19 12:39 ID:bl/ma63Y
299Classical名無しさん:06/08/19 23:02 ID:YhNy548I
>>295
あのアソミコ嵐の中で書き込もうとする意欲は買うがな。
書きたい人が今でもいるのかわからんが、書きづらい雰囲気だろうに。
300Classical名無しさん:06/08/19 23:41 ID:o.aYzpA6
>>299
俺はその鬱憤をキャラスレで妄想を垂れ流してやり過ごしてるw
書いたってあそこじゃ見せづらい
301Classical名無しさん:06/08/20 02:08 ID:2pElXceQ
>>300
もしや「こうですか?わかりません」の人かな?
かなり楽しませてもらってる。
これからも期待してるので頑張って。
302Classical名無しさん:06/08/20 21:43 ID:bWKNocWg
>>299
アソミコ厨ってホントに最悪だよ・・・

>>300
アンタの旗はいつも最高だよwww
303300:06/08/20 22:27 ID:y/Ec1oLY
>>301>>302
サンキュ
でもそろそろエロパロ行けやって言われそうだから控えておくよw
なんか同一人物だってバレバレみたいだし

忘れた頃にまたやるかもしれんがw
304Classical名無しさん:06/08/21 00:56 ID:Mk4fZ.O2
>>303
いやいや、旗だけでなくて他の派閥にも妄想をかきたててくれるあなたのカキコは嬉しい限りだよ。
今はいらぬ誤解を受ける傾向があるかもしれないけど、ほとぼりがさめたときに期待してます。
305Classical名無しさん:06/08/21 04:25 ID:8Z3uT3yk
なんつうか、旗はほかの派閥への派生効果も強いよな。
306聖なる花:06/08/21 15:22 ID:ApXHbCUc
 今日は刑部絃子の誕生日……から3日後。

「はぁ」
 絃子は溜め息をつく。
「誕生日、か」
 絃子は誕生日プレゼントを貰っていなかった。
 誰からも貰っていないわけではない。自分が受け持つ1−Dの生徒達や、顧問をやって
いる茶道部の子供達、葉子を含む割と親しい同僚の先生方からは貰うことが出来た。
 しかし、一番近くにいるはずの同居人からは貰っていない。
 そのことが心に小さなしこりを残していた。
「はぁ」
 気づけば、ひたすらに溜息をついている。
 学校でも、家に帰ってきてからも。
 皆から貰った誕生日プレゼントに満足していないわけではなかった。満足も何も、プレ
ゼントをくれるという気持ちだけでとても嬉しかった。
 だが、それでもなんだかやるせない風であった。

 同居人の播磨拳児は、去年はきちんと誕生日にプレゼントを渡してくれた。
 それなのにもかかわらず今年は何もなかった。
 播磨は同級生に恋をしている。それだけでなく、同じ学校の生徒と浮いた噂まで出来て
いたこともある。今年は色々と大変なことがあり余裕もなかっただろう。
 絃子もそれはわかっていた。
 播磨がたかが同居人のことなどに深く頭を使っていることは出来ないと、わかっていた。
 所詮は家族ですらないただの親戚の自分は、どんなに近くに居ても、どんなに大切に見
守っていても、彼との距離は成長とともに開いていってしまうのだと、絃子はそう理解し
ていた。
(それでも、だ。誕生日くらいは祝ってくれなきゃ寂しいじゃないか)
 絃子は成長して離れていってしまう播磨が、それは当然のことだと思いながらも、やは
り寂しかった。
307聖なる花:06/08/21 15:23 ID:ApXHbCUc



「おーい、絃子居るかー」
 播磨は、居候先の刑部家に帰宅するなり声を上げた。
「おーい絃子」
「一体なんだね? 想像しい。というかさんをつけろ。さんを」
 考えごとをしながらリビングのソファーにもたれかかり、いつの間にか眠りについてい
た絃子は、播磨の声で目を覚ますと溜息の原因となっている相手に返事を返す。
「ほら、これやるよ。誕生日プレゼント」
 リビングに着いた播磨は、ゆっくりと立ち上がった絃子に苗を差し出す。そこには既に
土が詰まっていて、生えていた植物につく花はどうも変わっていた。
「つっても3日遅れだがな」
「全くだ。まさか私への恩を忘れていたのではあるまいな」
 絃子は誕生日プレゼントを受け取ると、内心嬉しかったがそれ以上に溜まっていた不満
を吐き出すことにした。
 しかし、その手には苗が大切に抱えられてもいた。
「んなこたねーって。絃子の誕生日前にな、葉子さんに絃子に何を渡したら良いかって相
談したんだよ。そしたら誕生日の3日後にこの花を渡すのが良いって言うんだよな。なん
でも今日の誕生花らしくいんだが。誕生花って普通は誕生日の花を渡すもんだろ? だか
ら、なんでこの花なんだって葉子さんに聞いたんだけど教えてくれないし、それなのに今
度は葉子さんがどうしてもこれを3日遅れで渡せって言い出すからさー。聞いた手前断り
にくかったし、葉子さんがいきなりどっかに電話して取り寄せてるみたいだから俺も仕方
なしに承諾したんだけどよ」
 播磨は一気にそこまで話すと、少し間を置いて、絃子のほうにあった視線を苗の花に移
して続けた。
「その花はトケイソウっていうらしくて、なんでも聖なる花なんだとよ」
「この花のことなら、君より私のほうが詳しいよ。確かに聖なる花だ。色々と伝説もある
花だし、一般には他の意味を知っている人も多い。それにしても葉子の奴、粋なことをや
るじゃないか」
308聖なる花:06/08/21 15:23 ID:ApXHbCUc
「へー。んで、一般に知られている他の意味ってなんなんだ?」
「それは、な――」
 絃子は少し考えた。そして、また口を開く。
「その意味は君にはまだまだ早いから教えるのは止めておこう。君がこの花のある意味に
相応しい男になったらいずれ教えてやるさ」
「はぁー? 意味わかんねー」
 絃子はあえて秘密にした。教えたら天満にこの花を贈る播磨が見て取れるから。
(でも、その花の意味は拳児君が使うにはまだ立派すぎる)
 そう思う絃子だが、本当は自分に贈ったのと同じ花を、天満に贈って欲しくなかったの
かもしれない。
 そう、そこにはちょっとした優越感があったのかもしれなかった。
「まぁいっか。あぁそれとさ……絃子、ごめんな」
「は?」
「いや、誕生日のこと。何があったにせよ誕生日は3日過ぎてるしさ。ごめんな、絃子」
(変なところは筋を通すんだよな、このバカは)
 絃子はふっと笑いながら心の中でそう呟いた。
 そして、そのまま何も言わずに歩き出し、自分の部屋の扉に手を掛けた。片手には、し
っかりとトケイソウの苗を抱いたまま。
「絃子さん、だろ? 拳児君」
 播磨が軽く舌打ちをする中、絃子は自分の部屋に入っていってしまった。
 舌打ちをしていた播磨だが、その顔には嫌そうなものは付いておらず、むしろ暖かい目
で絃子の部屋を眺めていた。
 絃子のそれが照れ隠しだと、播磨にもわかったのかもしれない。
309聖なる花:06/08/21 15:24 ID:ApXHbCUc

 絃子は部屋に入ると、しっかりと抱きかかえたトケイソウの花を見つめていた。
 電気も付いていないのに輝く絃子の目からは、何かがこぼれてくるような気配さえした。
 絃子は誰よりも優しく、そっと呟いた。
「ありがとう……拳児君」



 トケイソウの花言葉は、聖なる愛。
 播磨と絃子の間にある愛は親愛の域を出ることはないかもしれない。
 きっと家族や友達に抱くそれと同じだろう。
 ただ、それでも確かに聖なる愛が存在している。
310Classical名無しさん:06/08/21 15:25 ID:ApXHbCUc
気づいたら絃子さんの誕生日が終わっていました
絃子さん、ごめんなさい
3日遅れだけど絃子さんの誕生日記念です
311Classical名無しさん:06/08/21 17:57 ID:U.y.RvuU
>>310
超姉乙
花言葉ネタはやっぱりイイねえ
312Classical名無しさん:06/08/21 18:29 ID:.DcNN74g
>>310
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 絃子!絃子!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J

とはいえ、誰の誕生日でも2chも分校もS3も盛り上がらないのがスクランの現状かと思うと寂しいな
313Classical名無しさん:06/08/21 19:23 ID:IsZrBtZI
>>310
GJ
久々のssなのに質もいいので驚きです
超姉いいよ、葉子さんのさりげないアシストもGJ
314Classical名無しさん:06/08/21 20:37 ID:8Z3uT3yk
聖なる愛か、やっぱ超姉は最高だ。
315Classical名無しさん:06/08/22 06:12 ID:0wkJDzKs
>299&300&302
荒らしを呼び込む様な話を出すなよ…。

本当に呆れる…。
316Classical名無しさん:06/08/22 09:08 ID:XAfmFlhQ
>>295
今読んできた。
エロ入ってても甘いのはいいねー
317Classical名無しさん:06/08/22 21:20 ID:b4uabK5U
最近はここもエロパロも復活の兆しだな
いい傾向だ
318Classical名無しさん:06/08/22 21:26 ID:xDInh4gM
>>317
エロパロに何故かエロく無いSS張られてたな
過疎激しいこっちに投下しろや
319Classical名無しさん:06/08/22 23:48 ID:XAfmFlhQ
>318
きっとアレ以降エロくなるんだよ・・・・

とか言ってみる
320Classical名無しさん:06/08/23 00:07 ID:kzDByj7w
>>319
沢近「ちょっと、ヒゲこれどういう事よ!」
播磨「いや、こ、これには深い訳がだな……」
沢近「ふん、どうせ昨夜は刑部先生と八雲をとっかえひっかえ楽しんだんでしょ!!」
播磨「な、んなわけねぇだろ、大体絃子は……」
沢近「言い訳なんか聞きたくないわ……そう、だったら私も考えがあるわ……」
播磨「ちょっ、ちょっと待てこれ以上蹴られたら流石の俺も……」
沢近「ふふ、別に蹴ったりしないわよ」
播磨「な、なにする気だ……」
沢近「こうするのよ!!」
播磨「ど、ど、どこ触ってんだお嬢!!」

うーん、無理があるな
321Classical名無しさん:06/08/23 02:22 ID:6QT2QupA
そこは刑部女史が皮肉げに挑発して沢近嬢を精神的不安定状態に追い込んで
場を持たすのがセオリーかな
ついでに晶に「愛理って播磨君のこと何も知らないのね」とか言わせれば
後は野となれ山となれってか
322Classical名無しさん:06/08/23 07:08 ID:Q1KeM2e.
>>321
(`・ω・´)gmソレダ
323Classical名無しさん:06/08/23 19:09 ID:kzDByj7w
>>321
刑部「まったく…人の家で暴れないで貰いたいものだな」
沢近「あ…す、すみません……」
刑部「ま、構わんが…とはいえ私の拳児君をこうも痛めつけられるのは少々腹立たしいね…」
沢近「え?私の拳児君??」
目の前でのびている播磨をそっと胸に抱き愛おしそうに頭を撫でる絃子
刑部「そう、私の拳児君だ、よく聞こえなかったのならもう一度言おうか?」
沢近「な、な、な、なに言ってるんですか!生徒と教師で、そ、そんな…」
刑部「だがその前に、ただの男と女だからね…」
そういうとまだ意識の戻らない播磨の両頬を優しく包みじっとその顔を見つめる
刑部「そこでよく見ておくのだな…今証拠を見せてあげよう」
苦しそうに何かを呟く播磨の唇に絃子の濡れた唇が合わさる
沢近「!?」(嘘…そ、そんな…でもあんな情熱的に…ヒゲ…)


こうですか?わかりません
324Classical名無しさん:06/08/23 22:43 ID:oqAnVYzw
>>323
よくやった。GJだ。
325322:06/08/24 07:22 ID:T.ixQ1Ts
>>324
(`・ω・´)gmソレダ
326Classical名無しさん:06/08/24 07:23 ID:T.ixQ1Ts
>>323だった。
(`・ω・´)gmソレダ
327Classical名無しさん:06/08/25 00:46 ID:PGn6frZc
続きは?
328Classical名無しさん:06/08/27 19:49 ID:.3x/FoFo
ぐりーんだよー。
329Classical名無しさん:06/08/28 00:51 ID:bdbnW.4k
・・うん、異議はない。
330Classical名無しさん:06/08/31 10:20 ID:Eg2ZmTOU
ほしゅ〜
331Classical名無しさん:06/09/04 00:16 ID:4DWKBvKE
保管庫復活を祈願
332Classical名無しさん:06/09/04 16:24 ID:q3Fp3mi.
俺もだ!!誰か…頑張ってくだせぇ!!
333Classical名無しさん:06/09/05 21:11 ID:uu8dQiPY
くそっ、俺が頑張りたいところだが・・・下痢気味だから無理だ
334Classical名無しさん:06/09/05 23:12 ID:C3gcoYuE
エロパロ板のスレが次スレになりました。

スクランスレ@エロパロ板 13話目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157465397/

18歳以上の人は来てみてもいいかも。かも。
335もったいないので天才:06/09/05 23:17 ID:f/cV4ztY
美「ところでサ、結城さんの好きな人って誰なの?」
つ「え?」
美「あ、いやいや、答えたくなきゃ別にいーんだよ」
つ「花井君」
美「へ?」
つ「だから、花井君。私、花井君が好きなの」
美「………あ、あーあそっかあ、ナァーんだいきなり変な冗談言うからびっくり………」
つ「冗談じゃないよ、本当。私、花井君のことが好きなの」
美「え!? だ、だって結城さんだて噂聞いてるだろ、アイツ、塚本の妹のことを………」
つ「知ってるよ。でも………あれは、違うよ」
美「違う? って何が?」
つ「あれは違うの。アイドルか何かに一時的に憧れるのと同じ。自分の気持ちを誤魔化してるだけ。
 本当に好きな人は他にちゃんといるもの」
美「ハァ!? ちょ、ちょっと、アタシゃ初耳だよそんなの!! 全然知らなかったよ!
 だ、大体何で結城さんがそんなこと知ってんのさ!?」
つ「分かるよ。ずっと花井君のこと見てたもの」
美「………」
つ「………何?」
美「………マジですか?」
つ「マジだよ」
336もったいないので天才:06/09/05 23:17 ID:f/cV4ztY
美「あ、い、いやー結城さんも物好きだなーとか。
 いきなりでビックリしたけど、まぁアイツは昔っから惚れっぽくてバカだけど悪い奴じゃないし、
 あんなんで良かったらアタシも協力してやらんでもないけど………でもどこがいいのあんな奴?」
つ「ウソつき」
美「え?」
つ「ウソつきだって言ったの。周防さん、あなただって本当は気が付いているんでしょう?」
美「………何を」
つ「花井君の本当の気持ち。
 ひょっとしたら自分でも気付いてないのかも知れないけど、本当は誰が一番好きなのかって………」
美「し、知らねーよそんなの!」
つ「そうやって逃げるんだね」
美「ハァ!? 結城さん、アンタ何言ってんの!? ワッケ分かんねーよ!」
つ「卑怯者」
美「な、何で結城さんにそんなこと言われなきゃいけないんだよ」
つ「だって私、花井君のこと好きだもの」
美「それが一体何の関係があるんだよ?」
つ「まだ言わなくちゃいけない?」
美「あ、ひょっとして結城さん、学園祭の時のこととか誤解してる? あれはサァ………」
つ「そんなことを言ってるんじゃないの!」
美「………」
つ「………」
春「やめたまえ二人とも! 何のことで言い争っているのか知らんが、喧嘩はイカンぞ喧嘩は!
 ホラ周防、お前も少しおちつけ!」
つ「………花井君」
春「ん、何かね結城君?」
つ「少し引っ込んでてくれないかな?」
春(ヒイイイイイ! な、何だ、目がマジだ!? 恐いぞ結城君!)
337Classical名無しさん:06/09/05 23:50 ID:xMW4HExE
つ、続きキボン
338Classical名無しさん:06/09/06 07:27 ID:8K6kN58M
ゼロです。書いてみますた。最後まで読んでくれたら嬉しいです。


『プレゼント……シャッフル!』

雪の中、隣子は走っていた。天満の誕生日パーティーに大遅刻。もしかしたら播磨君とも――と、期待が膨らむ。
「天満ちゃん、遅れてごめんなさ〜い」
 彼女は天満のもとへすぐに走り寄ろうとしたその時、
「隣子ちゃん、待ったー! フッフッフッ。女王様の命令は絶対ね♪」
「え!?」
隣子はオロオロと立ち止まる。
天満はそこでニヤリと笑い、播磨の方へ向けて言った。
「播磨君、こっちに来て!」
「な!? おう、すぐ行くぜ」
播磨のニヤニヤも止まらない。
「おほん。は、播磨君。女王様の命令です。……隣子王女をお姫様抱っこして連れてきなさい」
「な!?」と沢近の声に、
「つ、塚本……」の声。
しかし天満は――
 引きつった顔の播磨が言った。
「優しくエスコートしないと怒っちゃうぞ♪」
 ニヤニヤしつつ、天満は言う。
 彼はキッと周囲を睨みまわし、黙って隣子の所へ向かった。
「播磨君……」
「やるぞ。良いのか?」
「うん……良いよ」
しかし播磨は小さな声で、
「でもよ……スカートが」
339Classical名無しさん:06/09/06 07:30 ID:8K6kN58M
「さあ、早くはやく〜」
 聞く気なしだった。
「わ、分かったぜ……すぐ行く」
「ヒゲ!」
「女王様の命令は絶対だ」

「伸ばすから大丈夫。――ほらね」
 意を決し、サッ彼は彼女を抱えた。
「キャ」
「大丈夫か?」
「はい」
「ヒソヒソ……今羽舞ってなかった? あぁ、七色だったぞ。まじかよ……ヒソヒソ」
 そんな声が聞こえた。
「うっふっふっふっ。これは良い組み合わせかも」
「外野の声なんか気にするな……行くぞ」
「うん」
 一歩一歩進む。冷たい視線、困惑した視線、思案に暮れる視線。みんなみんな、播磨は泣きながら追い払った。
「播磨君、あとで誕生日プレゼントあげるから」
「あ、ああ」
パシャパシャ。
「冬木てんめぇ……」
「え、あ。……ごめんなさい迷惑ですね」
「あ、いやすまん。ありがとうよ」
340Classical名無しさん:06/09/06 07:34 ID:8K6kN58M

「播磨君……」
 隣子はうれしさに腕の力を強めた。
「ぐお……」
だが播磨は堪えた。
「播磨君、お似合いだよ〜」
「す、すぐ行くぞ」
「も〜照れちゃって〜」
 隣子はクスッと笑い、
「もう大丈夫。播磨君ありがとう」
「ああ、まあな」
「フッフッ、よろしい」
 隣子は包みを取り出して天満にそれを渡した。
「天満ちゃん、おめでとう」
「ありがとう〜」
「あと、播磨君にも!」
「え、俺?」
「さっき言ったじゃん。明日だよね。はい、おめでとう」
「おう。サンキューな」
 天満もそれを見てすぐに言った。
「ヒューヒュー。お似合い! つ・ぎ・わ。誰にしよいかな〜」
「え〜まだやるのかよ〜」
一斉にブーイング。それでも天満は、
341Classical名無しさん:06/09/06 07:36 ID:8K6kN58M
「次は〜、愛理ちゃんと播磨君のダンス。文化祭の続きだよ〜」
 沢近は慌てて、
「ヒ、ヒゲと!?」
「ん〜。じゃあ、八雲と播磨君〜」
「ま、待って。女王様の命令だから、絶対よね。分かったわ!」
 沢近はまくしたてた。
「そんな、なんでお嬢と……」
 播磨は播磨まで絶望していた。
 みんななんだかんだ言って楽しんでいた。そう、パーティーは始まったばかり――

完了

 もっと良いのかけるよう、頑張りますデス。

 ノシ
342Classical名無しさん:06/09/06 18:02 ID:eJY6VMb6
乙です!
頑張ってください
343Classical名無しさん:06/09/07 19:11 ID:/vx5u692
最初三人称で、途中から一人称にするのはおかしいかな?
344Classical名無しさん:06/09/08 00:42 ID:drmDSMT6
ttp://syosetu.com/
ニジなら、こうしたサイトもあっけど、スクランないからなあ。子のスレいいな。
345Classical名無しさん:06/09/09 03:57 ID:gM2szrb.
やれやれ最近は書き込みも少ないな。これだから島国は・・・
346Classical名無しさん:06/09/09 16:57 ID:X/oupz72
>>345
東郷乙
つか一時期キャラ厨やカプ厨の作品叩きがひどかったから
住人も書き手も減っちゃったってのもあるのかと

>>341
久々のさくらんぼ良かったよ
この海ryが読みたくなったよ
347Classical名無しさん:06/09/09 23:05 ID:KhUls5X2
バトロアスレこっちにくるんだ?
本音ではきてほしくなかったよ
348Classical名無しさん:06/09/11 15:18 ID:Q5FADlP2
 ゼロです。>>346さんのネタでやってみました。全部読んでくれたら嬉しいです。(サクランボ小説)

『海城の崎にて』

 海。見渡す限りの海。

 いよいよ臨海学校の日。そろそろ班を決めなくてはいけない。そこで、結城さんの提案でくじ引きに決まった。
そしてそっとくじを引いたのが三日前だった。あっという時が過ぎたのを覚えてる。
・五班 播磨、隣子、沢近、高野、嵯峨野
 やった! と思った。もちろん泊まる部屋は別になる。だけど、海水浴も水族館も一緒。明日が待ち遠しい。
 ドキドキするあまり、寝付けなかった。せっかくバスの隣りを取ったのに、寝ちゃいそう。
 ……寝ちゃった。
「うわー。すっご〜い!」
 一面の海。キラキラ輝いてて、眩しかった。
「きれ〜い」
「良いバイトないかしら……海の家とか」
「高野さん、ここまで来てバイトはないでしょ」
 と、嵯峨野さんの声。
「……暑くてやんなっちまうぜ」
「そうだヒゲ……またへ、変な事は止めてよ」
「あぁ……分かってるよ」
 なんのこと?
 身支度を終えて、さっそく海水浴へ向かった。
 青々とした空。快晴で、肌をジリジリと焼く。観光客もチラホラ見え、家族連れからカップルまでたくさん居る。来
て良かった。
349Classical名無しさん:06/09/11 15:20 ID:Q5FADlP2
 でも、
「どうしよう、泳げない……」
「あれ、隣子ちゃん泳げないの?」
「うん……」
「なら……ヒゲに教えて貰ったら良いじゃない。私が言っといてあげるわ」
 ドキッと振り替える。
「は、播磨君が。教えてくれるの?」
「そ、そうよ。私も教えてもらったわ。……アイツなら大丈夫じゃない?」
「うん。じゃあ、教えてもらうかな」
「……分かったわ。頼んでおくから」
 視線に気付いて振り替えると、高野さんがいた。
「愛理はそれで良いの?」
「な……別に良いわよ。関係ないじゃない。どうだって!」
「……ふーん」
 先に出てた嵯峨野さんが戻って来た。
「みんな〜。早く〜。アイツらうずうずしてるよ〜」
「あ、うん。行く行く」
 播磨君はそこに居た。サングラスは外さないらしい。沢近さんの一言で、彼は頷いてくれた。少し、羨ましいと思う。
 勇気をだして言う。
「あの、播磨君。よろしくお願いします!」
350Classical名無しさん:06/09/11 15:22 ID:Q5FADlP2
「ああ……任せてくれ」
「は〜りーま〜くーん! しっかり教えてあげてね〜」
「つ、塚本……任せろ! 10qだろうがなんだろうが、泳げるようにしてやるぜ!」
 彼はそっと両手を手に取った。ガッチリとした手に驚く。
「まず、バタ足から」
「分かった」
 しっかりと支えてもらう。大丈夫かな。
「……よし。出来てる」
「うん」
「次は息継ぎをしながら」
「ん……」
 言われるままにやってみた。まだかな……まだかな? ――。
「ハア……ハア」
「おい、大丈夫?」
「だ、大丈夫。……続けて続けて」
 二人だけ。
「手、放すぞ」
「……」
 コクリ、と意思を表示する。――出来た。
「ありがとう、播磨君」
「まあな」
「お〜い播磨〜。早く遊ぼうぜ」
「すぐ行く……隣子も来るか?」
「うん!」
351Classical名無しさん:06/09/11 15:24 ID:Q5FADlP2
 少しだけ近付けた。だから、今日はこれで良い。まだまだ二日はある。いつも、隣りだから。大丈夫。
 夜が過ぎて、明日の予定を確認する。水族館と花火大会。
「なんだか眠いや」
「ふわぁ〜。隣子、そういえばどうだった?」
「うまくいった?」
「泳げるようになったよ」
「そうじゃなくて〜。ま、まだまだあるか。花火大会どうしよ〜」
「うまく播磨君を誘おっか?」
「ううん。別に良い」
「ほら、しっかりしてよ」
「うん」
 いよいよ明日になる。彼女たちとおやすみをかわして、部屋に戻る。消灯時間は過ぎて、すっかり真っ暗だ
った。静まりかえってる。
「絶対大丈夫だよね。おやすみ」
 明日に希望をよせて。

 二日目は最初は水族館。驚くことばかりだった。光る魚や、大きな鮫のアゴの骨。イルカショーに、
くらげアイス。楽しかった。でもそこで播磨君は、遠い雰囲気をしていたのを覚えてる。特に、マグロを見た
時、よそよそかった。なんでだろ? と思う。なんとなくプレゼントも買っといた。
 旅館に戻って自由時間。喉が渇いたので自動販売機を探しに行くと、播磨君と冬木君にバッタリ会った。
 彼らは写真について話し合っているようだった。もしかして、水族館のかもしれないと思う。
「播磨君と冬木君、なに見てるの? もしかして、お魚さん?」
352Classical名無しさん:06/09/11 15:27 ID:Q5FADlP2
「や、やば……ち、違うから」
「綺麗に撮れたんでしょ? ねえ、見せて!」
「ふ。隣子ちゃん、それが違うんだな、これ」
「あ〜ちょっと。わ、分かった」
「まいどあり」
「え、なになに?」
「そ、そうだ。一緒に花火しよう。みんな待ってる」
「そーだな。それが良い」
 冬木君が深く頷いてくれた。
「分かった。すぐ準備してくる」
「ああ、待ってるぜ」
 急いで部屋に戻る。花火大会は自由行動だったから、これはチャンス。友達に報告を済まして、すぐに
玄関へ走った。播磨君たちが待っている。それで、先生たちから渡されたたくさんの花火を分けた。久しぶ
りの花火でなんだかワクワクする。ローソクに火をつけて、準備完了。高野さんが好きなもの選んで
いいよって言うから、ごく太な花火を手に取った。
 この花火に火をつけてみた。
 周りを見ると、天満ちゃんが播磨君に花火を向けて追いかけっこしていた。あぶない、と思う。
「つかないな〜」
 どれ、と名前を見てみると、『華撃壮麗爆龍炎』?
「お、おい塚本! 熱い! は、花火を向けるな〜」
「わ〜い、綺麗でしょ〜」
「あちちちち。綺麗は分かったから、こっちに向けるな〜」
 まだつかないようだった。
「あれ〜?」
353Classical名無しさん:06/09/11 15:29 ID:Q5FADlP2
 そっとそれを持って、横に向けてみる。
 ドーン!
「ぐあああああああああ!」
 播磨君にヒット!
「だ、大丈夫だよね……」
 呆れた顔をして高野さんは言った。
「……大丈夫じゃないでしょ」
「……テヘ」
「テヘじゃな〜い!」
「まあまあ愛理。落ち着きなさい」
 播磨君は意外にも、しぶとかった。でも、カッコイイと思う。ちょっとした火傷で済んだみたい。それで、恒例
の線香花火では、天満ちゃんが開始一秒でダウン。済ました顔で優勝した高野さんはすごかった。そんな
こんなで時間はあっというまだった。
 明日は花火をこと、謝ろうと思う。もうしわけない。でも、なんだか緊張する。
 うとうとしてきたところで、水の音が聞こえた。
「がんばりなさい」
「え!?」
 もう深夜である。友達も寝ちゃったはずなのに、女の子の声がした。ふと、後ろを振り返ると、
「ここよ……ほら」
 白い服の女の子が立っていた。浮いている。
「ゆ、幽霊!?」
「そ……あなたを応援しに来たの。あなたがどこまでやれるかのね。……じゃ」
354Classical名無しさん:06/09/11 15:31 ID:Q5FADlP2
「あ、待って」
 彼女は消えてしまった。ほんの一瞬だった。
「勇気を出してか……おやすみなさい」
 明日だ。もう明日しかない。頑張らないと、と思いながら眠りに落ちていた。

 最終日がやってきた。もう時間は残すところしかない。それでも、ふんぎりがつかず、オロオロとし、結局午前
の時間を潰してしまった。これじゃいけない。
「隣子ちゃん、どうかしたの?」
「やっぱり行かなきゃ」
「あ、昨日のことね」
「うん……」
「……呼んであげようか?」
「そ、それは良いから」
「がんばれ〜」
「私たちは隣子ちゃん側だよ」
「……ありがとう」
 よし、と決意を固め、彼の居る部屋へ向かった。もしバッタリあったらどうしようかと思うけど、進むしかない。
それに、渡したい物がある。
 ドアを開けて、部屋を覗き込んだ。
「播磨く〜ん」
「あれ、隣子ちゃんじゃないか。おい播磨、呼んでるぜー」
 冬木君は頼りになる。

355Classical名無しさん:06/09/11 15:35 ID:Q5FADlP2
「ん、なんだ? お、おう!」
 彼の包帯がちょっと痛々しい。
「播磨君。ちょっとお願いがあるんだけど……付いてきて」
「ああ? 分かった」
 彼はすぐに立ってくれた。二人して廊下を進んで、誰もいないのを確認して立ち止まる。
「昨日の火傷、もう大丈夫?」
「なんだ……そのことか。別に気にしてねえ。……楽しかったぞ」
「良かった〜。嫌われたかと思った」
「そんなことで嫌わねえよ」
 どうやら嘘じゃないみたい。
「それで、なんの用だ?」
「え〜と、これ」
 隠してたプレゼントを彼にそっと差し出す。
「これ、昨日欲しそうだったから……」
 彼は受け取ってくれた。
「こ、これは。……鯨の骨でできたペンじゃねーか。そんな、良いのかよ……」
「受け取ってください」
 彼はさんざん悩んだ様子だったが、ゆっくりと頷いて、
「……分かった。ありがたく使わせてもらう」
「良かった〜」
「サンキューな」
 彼の笑顔がまぶしい。ずっと忘れない、ようにしたい。あの時慌てて買いに行って、本当に良かった。廊下をまた
進んで分かれて、部屋に戻る。
「少し、近づけたよね」
356Classical名無しさん:06/09/11 15:37 ID:Q5FADlP2
 それから、時間は逃げていった。バスの集合時間になって、慌てて部屋を片付けたりと。
 バスに揺られながら、思い直す。
 また、いつもの日常。刻一刻と、矢神町が見えてくる。でも、いつもとは少し違って見えた。小さい町だった。
 この楽しかった思い出も、遠い日の記憶になる。
 でも、この前の自分じゃない。やっとぐるぐる回る竜巻に近づけた。明日から、自分もぐるぐる回る。みんなもさら
に回る。
 中心へ行けたらいいのにな。

 ――サングラス。その奥にある彼の瞳を見られなかった。ちょっと残念。いつか見られる日が来るといいな、と
思っている。

 完了

 もっと面白いのかけるように頑張ります。ではではノシ
357Classical名無しさん:06/09/12 05:42 ID:UOZeLQ9Q
前より良くなってきたね。
旗チャレンジしてみないか?
358Classical名無しさん:06/09/12 05:47 ID:UOZeLQ9Q
連レスですまんが、ここで練習できます。
ttp://www.raitonoveru.jp/
359Classical名無しさん:06/09/14 23:40 ID:vR/HmC9M

イ イ ネ !!!!
360Classical名無しさん:06/09/16 02:17 ID:LlE6Bx3.
もう少しキャラが弱いかも…
沢近辺りがドタバタ絡んでも良い感じがする
361Classical名無しさん:06/09/16 21:54 ID:B9PW2x2k
播磨と沢近の子供の話って保管庫に無いのな…読みなおしたいよ。
362Classical名無しさん:06/09/17 03:05 ID:OGmnU6y2
>361
ちょ、それ詳しく!
363Classical名無しさん:06/09/17 06:24 ID:CdaPhQm.
>>361
子供のときの祭りのSS?もしくは迷子になったやつ?
364Classical名無しさん:06/09/17 07:49 ID:KWFVPRPE
ゼロです。(旗SS)書いてみました。では。

『霧あがる』

 霧の奥に誰かいるの?
 私はさっきからずっと追われていた。もう逃げられない、と思う。そしてだんだんと大きな黒い影が近くなってきた
のが分かった。もう足が震えて思うように歩けない。こんなことになった自分は馬鹿だと思った。最初から送って
もらえば良かったのだ。あんなに意地張ったり、大丈夫だと言い張ったりしたのにこんなザマ。それにヒゲも助けに
来ない。見会いの時だって助けてくれたじゃない。ムカッときた。
 どこをどう迷ったのだろうと思う。失神坂までは歩いてきたはず。でも今は商店街に居た。そして後ろの男。
五里霧中ってこういうことを言うのねと、今妙に納得した。そこで私は勇気を出して、後ろの男へ叫んだ。
「だれよあなた。付いて来ないでよ!」
「ハア……ハア……」
「こないで……キャー」
「お嬢! 俺だよ俺」
「――バカヒゲ」
「あぁん?」
 男はヒゲだった。心配して損した。
 どうやら彼もまた迷ったらしい。まぎわらしいじゃない。それに、霧で迷うなんてヒゲは馬鹿だと思う。
「なに迷ってんのよ……馬鹿じゃない?」
365Classical名無しさん:06/09/17 07:51 ID:KWFVPRPE
「お嬢も迷ってたたじゃね〜か。一緒に行こうとしたのに」
「……迷ってないったら! そうよ、文房具買っただけよ」
「あ〜あ〜、分かった分かったから」
 ヒゲはどうでも良さそうだった。それもまたムカツク。私は言った。
「分かったは一回!」
「はい」
「はいも一回!」
「一回しか言ってねえよ」
 ヒゲのくせにやるじゃない。
「あ〜うるさいわねぇ、ほら行くわよ」
「道案内頼むぞ」
「任せてよ」
 手を伸ばそうとしたが途中でやめ、改めて周囲を確認。やっぱり誰も居ない。仕方無いかと愚痴る。
「右行くわ」
「ああ」
 今、二人きり。霧が晴れればそんなことは終わり。昼ごろには綺麗に晴れてるはず。それに商店街を抜けて
出ればすぐに着く。なに考えてるんだろ、と思う。
 ――あいつ着いて来てる?
「ヒゲ。きちんと着いて来てるの?」
「ここに居るだろ」
366Classical名無しさん:06/09/17 07:54 ID:KWFVPRPE
 ドキッとして振り向いて見た。横には何ごともなさそうに平行して歩いてる。気付かなかった。そうね、
コウヤッテ……八雲とかに近付いたのね。いつかキツく言う。
「歩幅合わせなさい!」
「あーめんどくせ」
 でも……負けたくない。だれに? と自答をまたも繰り返す。何回めだろうか。くだらない。
 町並みを抜けたかと思うと、そこに階段があった。
「これって?」
「てここ、矢神神社じゃねえか。……どこ連れてく気だぁ?」
「う〜そんなこと言ったって……そ、そうよ。頂上からなら、学校が見えるから!」
「見えてどうなるんだよ……」
「見えれば分かるでしょ! 早くのぼりなさい!」
 問答無用と私は睨んでうながした。
 呆れた様子でヒゲはかけのぼって行く。私もと急いで追いかけるが、届かない。少しは気を使って欲しい。
やっぱりヒゲなのかなと思う。
「おせえなぁ。早く来いよ」
 ヒゲが途中で待っててくれた。自分がバカみたい。
「分かってる、すぐ行くわ」
「……なんでイライラしてんだ?」
「してないわよ!」
 意地でも追い抜いてやる。私はヒゲを振り切り、一気にかけ上がった。
「たく、待ちやがれ」
 誰が待つもんですか。
「あれ……これ?」
367Classical名無しさん:06/09/17 07:56 ID:KWFVPRPE
 境内には割れた卵が一つあった。そっと目を逸らして上を見ると、カラスが居た。
 バサッバサ。
「キャ」
 とっさに体をひねって間一髪でカラスのクチバシを避ける。でも、もう一匹は避けられない――
 バサッバサ。
「あぶねえ!」
 ヒゲの声が聞こえたかと思うと突き飛ばされていた。尻餅をついて、ヒゲを探した。
「いった〜。ヒゲ! ヒゲ! どこなの? 大丈夫?」
「うわこらやめろ!」
 ヒゲはカラスを追い払ってた。どうして?
「お嬢はなにもやってねぇだろ。それに八つ当たりじゃねえか」
「か〜かー」
「かーか〜」
「聞けって。八つ当たりしても意味ねぇ。帰れ!」
「カー……カッ」
 すると、カラスたちは遠くに行ってしまった。良かった。ヒゲやるじゃない。でもアイツは目を合わさない。
ハッと姿勢に気付き、慌てて立ち上がる。
「すまん」
 申し訳なさそうに言ってきた。なんで謝るのよ。
「……あんたは謝らなくて良いでしょ」
 横に向いてうわずった声で言っていた。
「本当にすまんな」
368Classical名無しさん:06/09/17 08:01 ID:KWFVPRPE
「……ありがと」
 ――まともに見れなかった。今度は私が見れなかった。それで怒ってるよいに見えるかもしれない。だから
必要以上に謝ってくる。自分がいじらしいと思う。
 それでも私は平たんに答えてた。
「行くわ……あそこに見えるし」
「すまねぇな……あったあった。あそこか」
 遠くに学校があった。霧もまた。下にあるのが見えた。
 霧は私で、ヒゲは違う。アイツはいつも堂々としてる。謝ることさえ正直になれない私が居るのに。
「ねえヒゲ。……私分かった気がする」
 ふっと霧がかき消えていくのが分かった。その時、口から自然に言葉が出ていた。
「なんだよいまさら。遅刻なのは分かってるぜ」
「そんなことじゃない」
「あぁ?」
 すぅっと大きく空気をため込む。言っちゃえ!
「あ・り・が・と・う!」
 霧が晴れ始めた。私は走った。
「へ? ……あ、待ちやがれ!」
 届いていれば良いな、と思う。こんなこと滅多にないわよ、とも思う。
 遠くには美琴・晶・天満が居た。いつものメンバーで仲良しだ。彼女らは私に気付くとなりふり構わず走り出した。
369Classical名無しさん:06/09/17 08:03 ID:KWFVPRPE
「待ってよ。なんで逃げるの〜よ!」
 もちろん後ろにはヒゲが居るに違いない。でも、恥ずかしくて振り返ることが出来ない。だからその代わり、特別
大きな声で言った。
「早く来ないとあんただけ遅刻でも良いわ!」
「うおおおおお」
 校門を駆け抜けて、少しだけ考えた。
 好きかどうかなんて知らない。美琴がなんと言おうと知らない。だけど――アイツと一緒に居るのは楽しい。
ワクワクする。それは絶対。
 絶対と決めた。
「みんな待った?」
 調子良く声が弾む。胸がすぅ〜っとしてきた。頬に当たる涼しげな風。私は笑顔を見せつけた。みんなはギョッと
した。
 今日は楽しい一日になるかもしれない。

完了。

 もっと面白いの書けるように頑張ります。ではでは。
370Classical名無しさん:06/09/17 08:47 ID:4cqRXDSg
ほのぼのしていますね。
いいと思います。
371360:06/09/18 09:42 ID:6JYDgyyY
>>362
IF23か24くらいにあった播磨がイギリスにいる沢近と子供に会いに来る話
372Classical名無しさん:06/09/18 13:15 ID:PAsaW6zc
そういや保管庫とか過去ログとかどうなっちゃったんだろうね
分校もサイトの保持に精一杯なのかな?
373Classical名無しさん:06/09/18 17:06 ID:DcMMcneg
>>371
nature and nurture のことかな?
これでよければ分校のうpロダに上げてみた。
パスは目欄ね。
374Classical名無しさん:06/09/18 17:09 ID:6u7inAf6
せめて保管庫くらいは機能してほしいものだね


なんて言ってみたかった
375Classical名無しさん:06/09/18 17:46 ID:c5WBnOcU
>>372
分校はTOP見たらわかるやん
同人の通販告知はするけど単行本の新刊情報の更新しないとか
単にやる気がないだけだろ
376Classical名無しさん:06/09/19 01:38 ID:nTFuE9W2
>>373
パスは目欄ね。ってどういう意味?
377Classical名無しさん:06/09/19 01:47 ID:eoXBYV/Q
>>376
まずはsageようぜ。…
378Classical名無しさん:06/09/19 02:01 ID:nTFuE9W2
ミスった。すまん
379Classical名無しさん:06/09/19 15:50 ID:e5fck9ig
東郷×天満→播磨×八雲→花井×高野→美琴×麻生→今鳥×一条
こんなカップリングの連鎖反応SSを求む


……バレスレで反応ゼロだったから期待はしてないけど
380Classical名無しさん:06/09/19 19:48 ID:vCgKjACs
>>379
まずは自分で書いてみるくらいはしろよw
求む、って口を開けて餌を待ってないで自炊しろw

で、連鎖反応SSってなんだ? 想像がつかんのだが
単にオムニバスって意味なのかな
381Classical名無しさん:06/09/19 19:52 ID:tgyd01rk
東郷と天満がデキてヤケを起こした播磨が八雲とデキてヤケを起こした花井が高野(ry

ってことだろうな。
382379:06/09/20 08:35 ID:G13DiZeU
>>380
>まずは自分で書いてみるくらいはしろよw
>求む、って口を開けて餌を待ってないで自炊しろw


身にしみる言葉だ……
物書きの経験はないが、近々挑戦するかな……


>>381
その通り!!
片想いで人間関係がつながっているから
どこかでカップルが成立すると
大量にカップルがおこるってことだ


383379:06/09/20 22:22 ID:G13DiZeU
連続投稿で恐縮だが、SSを書く上で見ておくべきSSってない?

384Classical名無しさん:06/09/20 22:31 ID:S77kOCHA
>>383
その質問に答えても作者自演乙ってなるだけだろ。察しろよ
385Classical名無しさん:06/09/21 01:39 ID:wBIbTIIc
>>383
自分の好きなキャラやカップリングを中心に見ていけばいいと思う
色々見て回るうちに379の好きなSSやSS書きも分かってくるんじゃないの?
386379:06/09/21 10:31 ID:TleQL7Q2
>>385
茶道部派のSS見たことない?
387Classical名無しさん:06/09/21 23:14 ID:wBIbTIIc
キャラ別のスレがあるならそこの住人に聞くのが一番
目当てのSSを探す手間も、他のSSを発見するいい機会じゃないかな
388Classical名無しさん:06/09/22 06:04 ID:LFlauJWQ
茶道部か、ここではあまり見たことないな。
茶道部派が大きくブレイクしたのが05年の終わり〜今だから…
SSスレはもう下火だったし。
389379:06/09/22 10:17 ID:HbMfhohw
>>387
わかりました。姐さんスレを覗きます。

>>388
うっ……時期が遅かったのですか。とりあえず探してみます。

390Classical名無しさん:06/09/24 08:12 ID:9jGLceHM
俺携帯だからIf23から読めない。
続きが気になる。どうすればええのかな?(´・ω・`)ショボーン
良い案あったら教えてくれ
391Classical名無しさん:06/09/24 12:21 ID:KM/gu.vM
>>390
ネカフェ行ってにくちゃん使うべし
392Classical名無しさん:06/09/24 12:21 ID:ZnDbAVBk
保管庫更新まで待て!
俺だって読めないんだ!
393Classical名無しさん:06/09/24 21:18 ID:9jGLceHM
話は違うが某所のSS昔の作品猿ベージされたな。
ちづら氏の遅れた言葉と勘違いやら掲載されたな。
嬉しい事だが
394Classical名無しさん:06/09/24 22:29 ID:1N9r7GAI
>>393
作者ワカンネって言っているやつの作者教えるにはどうしたらいいと思う?
395Classical名無しさん:06/09/25 01:40 ID:tAp6jUmw
>>394
雑談にスレ立ててるからそこに書けばいいんじゃね?
396393:06/09/25 07:58 ID:JsXDgBR2
ちづら×
ぢづら○
修正
397Classical名無しさん:06/09/26 00:28 ID:XE7V3URM
旧S3には良いのがいっぱいあったな…
火事にあった妙さんを刑部家に泊める話とか教師3人が酔ったまま一人ずつ播磨に迫ったりとか…









ええ教師派ですが何か?
398Classical名無しさん:06/09/26 00:53 ID:31Gjevzg
スガサガ第一号作をまた読みたいな
確か菅が嵯峨野のために一念発起して漬け物屋修行に精を出す話
399Classical名無しさん:06/09/26 12:46 ID:q3V2ggRA
雑談板に自治廚が来て勝手に転載するな。とか言っていたな。
400縦笛デス:06/09/28 02:57 ID:c6n4xah6
毎日がカーニバルのようだった高校生活も終わりを告げ、
散り散りにそれぞれの道を歩んでいく元2−Cの生徒たち。
花井春樹と周防美琴も例外ではなかった。
花井はイギリスの大学に留学を決め、
周防は地元の大学に進学することになった。

「ま、寂しくなるけどさ。頑張ってこいよ」
元気に手を振って送り出してくれた美琴のことを、
花井は飛行機の中でで思い出していた。
あれから、二年と五ヶ月が過ぎた。
いくら交通が発達しているといっても、飛行機で片道十四時間。
気軽に帰れる距離ではなく、花井は二年と五ヶ月の間、
結局一度も日本に戻っていなかった。
401縦笛デス:06/09/28 02:57 ID:c6n4xah6
一度くらい顔を見せろという再三の母親のメールに、
夏休みを利用して日本に戻ることを決めた花井が、
一番に思い浮かべたのは、彼の大切な幼馴染のことだった。
飛行機のチケットを手配する前に、美琴に連絡を入れるべきか。
女子大生になった美琴が、夏休みに旅行に出かける可能性もないわけではない。
けれど結局、花井はチケットを手配してから美琴に帰郷の日程を知らせるにとどめた。
気を使わせてはまずい、それが根っからの真面目人間が出した結論だった。

『バカヤロー、もっと早くいえよな。
 サークルの合宿、申し込みしちゃったじゃねーか!
 申し込みする前だったら、断れたんだぞ!!』
そんな怒りのメールが美琴から届いたのは、次の日のことだった。
けれど花井は、美琴の予定を無理にこじ開けずにすんだことにほっとしていた。
結局二人の予定は花井が戻る前日と前々日だけとなったが、
花井にとっては、それで十分だった。
402縦笛デス:06/09/28 02:57 ID:c6n4xah6
八月二十日、日本、道場内。
花井は、本日もはや数え切れないほど行っている
「時計を見あげる」という行為を再び行う。
彼の待っている人物は、まだ道場に現れていなかった。
「で、イギリスはどうだ」
「英語は話せるようになったのか、春坊」
口々に語りかけてくる門下生たちと話をしながらも、
花井の心はどこか上の空になってしまう。
午後三時一分前。
稽古が始まるぎりぎりの時間になって、漸く花井の待ち人が道場に飛び込んでくる。
「帰りのバスが遅れちまった!」
息を弾ませてそう叫んだのは、髪をポニーテールにしている周防美琴だった。
彼女は荒い息を整えようともせずに、慌ててあたりを見渡す。
その視線が交錯した瞬間、花井の心臓は大きく波打った。
少し、髪が伸びた。少し、ほっそりした。けれど、変わらない。
二年半も離れていたのは今回が初めてのことで、
だから、こんな風に彼女の変化を改めて知るのは初めてのことだった。
二年半の間、片時も忘れることのなかった幼馴染は、
変わりはしなくとも、綺麗になっていた。
「す…」
「は…」
二人の口が同時に動いたとき、「それでは稽古をはじめる」と師範代の声が響いた。
403縦笛デス:06/09/28 02:58 ID:c6n4xah6
稽古が終わり、花井はまたしても稽古前と同じように門下生に囲まれる。
「ハナイー英語教えろよー」
「春坊、あさって帰るんだろ?明日は稽古ないから、今日は宴会だな」
花井の性格上、邪険に扱うこともできず、
気がついたときには、既に稽古場に美琴の姿はなかった。
結局その日、花井は美琴と話をすることはできなかった。

夜遅くまで開かれていた宴会から漸く開放されると、
花井は自室に戻ってベッドに寝転んだ。
それほど飲んだわけでもなかったが、
そもそも酒に強くない体質なので体が酷くだるかった。
けれど反対に、頭は奇妙なほどに冴えていた。
自然と視線がいくのは、窓ガラスの向こうに見える、窓ガラス。
それは、美琴の部屋だった。
何故か彼女は今日の宴会に顔を出さなかった。
それは酷く寂しいことだったが、
今日まで合宿だったので疲れているのかもしれないと思い直す。
けれど、明かりはついているからには、まだ寝ていないのだろう。
404縦笛デス:06/09/28 02:58 ID:c6n4xah6
花井の美琴に対する感情は、一言では説明できないほど複雑なものだった。
憧れのヒーローである彼女のようになりたいと思っていた、小学生の自分。
いつの間にか背が彼女を追い越した中学生の頃には、
彼女を頼もしい相棒と思うようになっていた。
そしてそれと同時に、自分にできることならなんでも力になってやりたいと思う
大切な存在になっていた。
幼い頃、いじめられっ子だった自分が変わるきっかけを作ってくれた、
そのことへの恩返しという意味ももちろんある。けれど、それだけではない。
ともに肩を並べて歩けるような大切な仲間、
例えていうなら、いくつもの死線を乗り越えてきた戦友に似ていたかもしれない。

…そのはずだった。こうして離れて暮らすようになるまでは。
美琴が隣りいない生活というものが、いかに味気ないものか、
この二年半でいやというほど思い知らされた。
使い古された言葉ではあるけれど、失って気づく大切さ。
大切なものがすぐ隣りあったのに、花井はそれに気がつかなかったのだ。
自分がどれほど愚かだったかを、花井や漸く理解した。
こんなにも美琴を大切に思う気持ち、
それは愛しいという言葉に置き換えられる感情だった。
「しかし」誰ともなく呟き、花井は溜息を吐く。
結局自分がどうしたいのか、それがわからなかった。
臆病といわれればそれまでだが、今まで過ごしてきた年月の重さを考えるにつけ、
告白というところに安易に進むことができない。
405縦笛デス:06/09/28 03:07 ID:c6n4xah6
我ながら八雲に対する態度との違いがありすぎて、おかしくなる。
八雲が相手のときは、自分の側に失うものがなにもなかった。
もちろん、相手側にも失うものなどなかった。
ただ、自分の八雲に対する気持ちを伝えればそれでよかった。
けれどこと、美琴との場合、既に気心知れた幼馴染という関係がある。
それを失うのは、酷く辛いことに思えた。

もし、周防に好きだといったら。周防はいったいどうするだろうか。
ひとしきり爆笑したあとに、「冗談はよせよな」
…一番これがありそうだ。
心配そうな表情を浮かべながら「おい、お前…ついに頭がおかしくなったか」
…これもありそうだ。
八雲のときは、いくらでも自分に都合のいい想像(妄想)をすることができたが、
そんなことを想像(妄想)できないほどまでに、花井は美琴を知りすぎていた。
406縦笛デス:06/09/28 03:07 ID:c6n4xah6
結局その夜、花井は満足に眠ることができなかった。
時計に手を伸ばすと、針は五時半をさしている。
少々体がだるかったが、横になっている気分でもなかったので、
稽古でもしようかと思い立つ。
道着を着て道場に降りた花井の視界に、見慣れた背中が飛び込んでくる。
心臓がひとつ、大きく波打つ。
正座をしているのは、周防美琴その人だった。
花井は小さく息を吐くと、落ちてもいないめがねをあげなおす。
そして心を落ち着けたところで、
いつもと変わらない声を出すように注意しながら口を開いた。
「こんな朝早くから稽古とは、精が出るな、周防」
花井の言葉と同時に、周防の体が面白いくらいに跳ねた。
「こっ、コラ、いきなり話しかけたら驚くだろうが」
足を崩した体勢で、美琴は胸を押さえてこちらを睨む。
「ム、気配を読めなかったということはたるんでいる証拠だぞ」
「黙って近づくお前が悪趣味なんだろうが」
「だいたい昨日の手合わせはなんだ。
 久しぶりにお前の稽古を見たがな、あんな変な間合いで手を出しては…」
「あーうるさい!」怒鳴りながら周防は立ち上がり、花井に向かって構える。
「四の五のいわずにかかって来い。
 そっちこそ海外ボケして、すっかりへなちょこになってるんじゃないのか?」
「はっはっは、この花井春樹、一日たりとも鍛錬を怠ったことなどないぞ」
大声で笑いながら、花井は同時に胸が焼け付くような痛みを感じた。
こんな風に美琴とどうでもいい掛け合いをしたのは、当たり前だが久しぶりだった。
久しぶりに会って久しぶりに話すというのに、なにひとつかわっていない。
まるで、昨日も一昨日も普通にこうしていたかのようだ。
それが嬉しくて、だからこそこの関係を壊してしまいたくない…
花井は思考を意識の外に追い出すように、美琴に向かって構えをとった。
407縦笛デス:06/09/28 03:07 ID:c6n4xah6
「ホントに腕、落ちてねーんだな」
タオルで顔を拭きながら美琴が感嘆の声をあげた。
「当たり前だ。僕を誰だと思ってるんだ」
「なんだよ、絶対叩きのめしてやろうと思ってたのになー」
そういって、周防はにやりと笑う。
「でもお前、実は息あがってきてないか?」
からかうように、同じくタオルで顔を拭いている花井の顔を覗き込む。
顔が上気していてよかった、と花井は小さく息を吐く。
美琴の顔を近くに感じて赤らんだ顔も、まぎれてしまうから。
「なにを馬鹿なことを。よし、もうひと勝負行くか」
花井が勢いよくいうと、美琴が請けあった。
「よし、あたしが勝ったら、昼飯奢れよ」
「ム、神聖な稽古を勝負ごとに…」
「勝つ自信なしか?」
畳み掛けられて、思わず「いいだろう」と頷いてしまう。
美琴のペースに乗せられるのは、嫌いじゃない。
むしろ久しぶりの心地よさに、花井は少しだけ酔っていた。
408縦笛デス:06/09/28 03:07 ID:c6n4xah6
昼食を食べ終わり、食後のコーヒーを飲んでいるところで、
美琴がカップを両手で抱えたままぽつりといった。
「お前、なんか悩んでるだろう」
「いきなりどうした」
首を傾げた花井を、美琴はじっと見つめる、というより睨む。
「二年半のブランクがあったって、あたしのカンは狂っちゃいないぞ。
 お前、絶対になんかいいたいことがあるはずだ」
花井は慌てた。美琴のカンは確かに間違っていない。
それは多分、花井の悶々とした気持ち、つまり美琴に対する恋慕のことだろう。
「いや、本当になにもないぞ」
「水くさいやつだな…」
そういったあと、美琴は声もなく口を動かしてから首を傾げる。
「どうした?」
「いや、友達だろ?っていおうと思ったんだけど、
 友達ってのもなんかしっくりこねえなーと思ってさ。
 親友?も違う気がするし。あたしたちってなんだろうって思ってさ」
そのさっぱりしたしゃべり方には、
恋愛感情が入る余地などほんの少しもなさそうだったので、
花井は苦笑しながらいった。
「戦友ってのはどうだ」
「…戦友か。うん、なかなかいいじゃん」
花井の笑顔にほんのわずかな陰りがあったのを、周防は気がつかなかったようだ。
「あたしたちはこれからだってずっと戦友なんだから、
 水くさいこと抜きだぜ。なんでも相談しろよ」
「そうだな」
笑顔の美琴から視線をそらすと、花井はコーヒーを口にした。
409縦笛デス:06/09/28 03:07 ID:c6n4xah6
レストランを出た美琴が、急に立ち止まる。
「どうした、周防」
「おい花井、あれ」
美琴に指をさされ、花井が視線を向けた先には、
路地裏に連れ込まれそうになっている母校の生徒二人がいた。
相手は五人。
「周防はここにいろ」と花井が口を開くまもなく、美琴は走り出していた。
美コちゃんは、いつまでたっても美コちゃんだな。
花井は小さく笑いながら美琴の後姿を追った。
「おい、なにやってんだ」
美琴の声に、五人の中心にいたリーダーらしき男が一歩前に出る。
「女の子とメガネ君、かあ。
 お利口さんはさあ、こうゆうのにかかわりもたないもんだよ?」
花井は両手を腰にはっはっはと高笑いする。
「僕は君たちよりもよほどお利口さんだぞ」
「女の子の前でカッコつけようとしちゃって、馬鹿だねえ」
再びはっはっはと笑う花井。
「僕も武道家の端くれとして、あまり人に怪我をさせたくはない。
 それが君たちのようにどんなにどうしようもない輩であってもな。
 というわけで、ここはどうだ、ひとつ引いてはくれないか」
「ふざけんな!やっちまえ」
410縦笛デス:06/09/28 03:08 ID:c6n4xah6
五人対二人でも、もちろん花井・周防コンビにかなうものなどなく、
あっという間に四人はのされた。
最後の一人を花井が相手している間に、
美琴は路地奥に非難していた母校の生徒に近づく。
「ほら、あんたたちもしっかりしろよ」
うずくまっている二人に声を掛けようと一歩踏み出した美琴の足が、
死角になっていたゴミバコの蓋の取っ手にひっかかる。
「きゃあ」
声を上げるのと、突き出ていた角材にスカートを引っ掛けるのはほぼ同時だった。
びりっと音がして、美琴の太腿があらわになる。
「きゃああああ」
さらに叫び声を上げ、両手でスカートを押さえながら美琴が蹲った瞬間、
最後の一人をのした花井が振り返る。
そこにはスカートを抑えてしゃがみこむ美琴と、
二人のいやらしい顔をした男たち(のように、花井には見えた)がいた。
「キサマア、周防になにをした!!」
「違うって、花井!誤解だ」
美琴の声も耳に入らず、花井は蹲っている二人に近づく。
「お前たちもあいつらの仲間か」すっかり興奮している花井。
「コラー、話をきけー!!」叫ぶ美琴。
震え上がる高校生二人。
「周防を傷つけたことを地獄で後悔するがいい」
鬼のような形相の花井をとめるため、美琴は仕方なくゴミバコの蓋を投げつけた。
蓋は花井の頭を直撃し、鼻血が吹き出るのとともに、花井は漸く足を止めた。
411縦笛デス:06/09/28 03:09 ID:c6n4xah6
「メガネ、曲がっちまったな」
「うむ、まあもう一つ持っているから大丈夫だ」
美琴の英断のおかげで、高校生二人は花井に地獄を見せられることなくすんだ。
何度も頭を下げる二人を見送り、美琴は歩き出そうとして、ぴたりと静止する。
その一連の動きを、花井は見逃さなかった。
まず、上着を脱いで美琴に渡す。
「…サンキュ」
美琴は小さく礼をいうと、受け取った上着を腰に巻きつけ、
あらわになっていた太腿を隠す。
それを見届けた花井は、今度はしゃがんで美琴に背を向ける。
「な、なんだよ花井」
「右足をくじいたんだろう。さ、早く乗れ」
「でも…」
「ここでじっとしてても仕方がないだろう」
「う、うん…」
諦めたような返事のあと、花井の背中にずっしりと美琴の体重がかかる。
それを確かめてから、花井は静かに歩き出した。
412縦笛デス:06/09/28 03:09 ID:c6n4xah6
夕日が赤く染め上げる街。遠くから聞こえてくる電車の走る音。
日本の夕暮れだなと思いながら、花井はふいに口を開いた。
「僕は守れているのだろうか、周防のことを」
突拍子もない質問に、けれど美琴は笑いもせずに答えた。
「あったりまえだろう。あたしは幸せもんだよな。いい幼馴染がいてさ」
その返事に、花井は笑う。
だったら、それでいい。彼女を守れているなら、それでいい。
それが恋人という関係でないにせよ。
彼女を守れているという、その事実さえあれば、それだけで満足だ。
「しかし、あの間合いはよくなかったな。もうちょっと考えて手を出すべきだ。
 っておい、聞いているのか、周防?」
呼びかけても、返事はなかった。
そういえば、体にかかってくる重さはさっきよりも大きくなっている。
「寝てるのか?」
またしても、返事はなかった。
413縦笛デス:06/09/28 03:09 ID:c6n4xah6
子供みたいなヤツだと思ってから、それは自分も同じだと思った。
本当なら角を曲がればすぐそこが二人の家だったが、
花井はわざと一本通り過ぎ、回り道をしていた。
まるで、遠足の帰り道、このまま家にたどり着いてしまうのが名残惜しくって
寄り道をした幼い小学生の日と同じだった。
背負う周防のぬくもりを確かめながら、花井はアスファルトを踏みしめる。
呼吸に合わせて、背中に感じる周防の体が小さく上下している。
あの頃は、周防をおぶって歩くことができるなんて、考えもしなかった。
周防は花井にとってたったひとりのヒーローだったし、憧れの的だった。
今も、そう思っていないわけではない。
彼女の快活さ、人懐っこさ、朗らかさはすべて、
花井がどう転んでも手にすることができない周防の美徳であり、
花井はそれを素直に尊敬していた。
けれど今では、やはりそこに尊敬以外の感情も混ざってしまう。
気がついてしまったからには、もうとめることなどできないのだろうか。
それが、この幼馴染を傷つけることになってしまったとしても。
先ほどの言葉が、頭を過ぎる。
――あたしたちはこれからだってずっと戦友なんだから、
  水くさいこと抜きだぜ。なんでも相談しろよ
「それならばいうけどな、周防。僕はお前が好きなんだ」
呟いて、苦笑する。
恋愛感情を持っていない自分にそんなことをいわれたら、
きっと美琴は困惑するだろう。
もちろん、わかっている。わかっているから、もう口にすることはない。
けれど一度言葉にしたことで、花井は自分の中でけじめをつける。
これからも周防の良き戦友であり続けよう。
背中に回す腕に力をこめながら、花井は決意したように大きく息を吐いた。
414縦笛デス:06/09/28 03:09 ID:c6n4xah6
次の日。花井が玄関を出ると、美琴が立っていた。
「見送りはいらんぞ(感極まってなにをするかわからんからな)」
後半は心の中に秘めることにする。
「けちけちすんなって、減るもんじゃないし。
 って、オイ、なんであたしがお願いする感じになってんだ」
美琴の言葉に花井もあきらめて、二人は並んで駅に向かう。
二人の間にはたった数センチの隙間しかなかったが、
花井にとってはそれがあまりにも大きな溝のように思えた。
幼馴染でなかったら、この隙間を埋めることができるのだろうか。
…わずかに逡巡した考えを、けれど花井は否定する。
そんな仮定など、無意味だった。
そんな仮定が成り立つほど、二人の絆は細いものではない。
いや逆だ。幼馴染だからこそ、こうして二人は今並んで歩くことができるのだ。
駅はもうすぐ目の前だった。
415縦笛デス:06/09/28 03:09 ID:c6n4xah6
ホームに停車している新幹線に、花井は足を踏み入れる。
「今度は卒業まで帰ってこないつもりなんだろう」
ぽつりと問う美琴に、花井もまた静かに返した。
「そうだな、あと一年半だ」
新幹線の中とホームと、花井と美琴は向かい合う。
停車時間はあとわずか。
なにか話さなければいけないような気がして花井は口を開けてみたが、
言葉はのどにつかえてでてこない。
発車の時間は、刻一刻と迫っている。
416縦笛デス:06/09/28 03:10 ID:c6n4xah6
「花井、メガネ曲がってるぞ?新しいのがあるんじゃなかったのか」
ふいに、美琴が口を開いた。
「かばんの中に入ってはいるが…なんとなく、な」
「それなら」
美琴は小さく呟きながら、花井に近づいた。
瞬きすると同時に、花井の視界がいきなりぼやける。
「これ、もらっとくな」
メガネはいつの間にか、美琴の手の中にあった。
「こら、周防」
「いいじゃんか。餞別ってやつだ」
「馬鹿、餞別といえば、本来は僕がもらうものだ」
「あーうるせー。じゃあ餞別やればいいんだろう?」
刹那、美琴の唇が花井の唇に触れる。
今度は瞬きする間もなかった。
417縦笛デス:06/09/28 03:10 ID:c6n4xah6
「す、おう?」
しばらく間をおいて出てきた花井の言葉は酷く間の抜けた声だった。
横を向いている周防の顔が、
けれどメガネのない視界にはぼやけてしか認識することができない。
ただその顔に浮かんでいる表情は、
照れと怒りが混ざったようなものだということだけはわかった。
美琴は横を横を向いたまま、堰を切ったようにまくしたてた。
「だいたいお前が戦友とかいうから、
 あたしに対してそういう感情持ってないんだろうって思うんじゃないか。
 お前が悪いんだからな。なのに、いきなり好きだとかいいやがるし。
 でもこのまま家につかなきゃいいって思うくらい、
 お前の背中はいつの間にか大きくなっててあったかくて、落ち着いて…
 ああ、もう、ダメだ、あたしはお前みたいに頭良くないから、
 うまく言葉にできないんだよ、わかるだろ?」
全然わからない。
「いや、周防、ちょっと待て、順序だててほしいんだが」
「その、…だからあれだ。言葉にできないから、実力行使ってやつだ」
「使い方が間違っているぞ、周防。実力行使というのはそもそも…
 いや違う、そんなことがいいたいんじゃなくてだな」
そのとき、無情にも発車を告げるベルが鳴り響く。
418Classical名無しさん:06/09/28 03:20 ID:0XcEDk2Q
支援
419Classical名無しさん:06/09/28 16:40 ID:eod6FR4E
これはいい縦笛ですね。
420Classical名無しさん:06/09/28 21:00 ID:0w.BiFLg
アソミコ(笑)
421Classical名無しさん:06/10/03 07:16 ID:MRrIw8Uc
田中永山みてみたいな
422Classical名無しさん:06/10/06 16:18 ID:XeDmVJB6
ほしゅっておきましょう
423Classical名無しさん:06/10/08 00:59 ID:WSymVt3E
支援
424Classical名無しさん:06/10/08 04:14 ID:/MTQBITk
保管庫にない23から26のスレはどうなったんだ?
425Classical名無しさん:06/10/08 04:38 ID:sMv64CnA
>>424
つ【にくちゃん】
426Classical名無しさん:06/10/09 03:47 ID:rJOeJtW6
にくちゃんってなに?
427Classical名無しさん:06/10/09 10:18 ID:TsV9ZScI
ぐぐれよそれくらい
428Classical名無しさん:06/10/11 22:43 ID:XO8Gx.gM
S3にあった炎の7日間とBrave New Worldってもう読めないのかな
429Classical名無しさん:06/10/12 03:00 ID:ust/OqeY
Brave New World は S5ができる以前に書かれた分までなら、グれば見つかるよ。
430Classical名無しさん:06/10/12 03:09 ID:ust/OqeY
グるってなんだ。
ググるの間違いデスタ。
431Classical名無しさん:06/10/12 04:58 ID:PCuZJtJs
>>429
初めて読んだけどいいな。
復旧か再掲載を根気よく待つかな…
432Classical名無しさん:06/10/12 05:30 ID:ust/OqeY
あるいは著者のサイトで再掲載を頼むか。
433Classical名無しさん:06/10/12 20:50 ID:h8c6cRnw
>429
428です。ちょっとだけ見れました。
ありがとでした。

作者さんに過去ログ掲載してほしいけど、友達でもないのに
作者さんに突撃する勇気がないのが残念無念でありまする。
434Classical名無しさん:06/10/14 22:05 ID:fs/6FDrE
炎の7日間の作家さんは自サイトに普通に載せてる
個人的にはクロマティ高校の続き書いてほしい
435Classical名無しさん:06/10/14 23:50 ID:FbUDQtEg
>>434
作者誰だっけ?
436Classical名無しさん:06/10/15 00:03 ID:6xmXenjw
たしか当時と名前変えてる。「道造 スクラン」でググれ
437Classical名無しさん:06/10/15 03:07 ID:FPJZlcG6
>>436 THX
うお、あのサイトか。何気に定期巡回してるサイトの一つだったよw
先月末に放置モードに入って以来アクセスしてなかったから忘れてたけどね
438Classical名無しさん:06/10/16 18:35 ID:M7wsLNso
炎の7日間の続きが読みたいぜ…
439Classical名無しさん:06/10/17 00:13 ID:8AYArq1c
>>438
気長に待て。あのサイトはなんだかんだ言いつつもたま〜に更新してくれるから。
現状での最終更新もスクランものだから、熱が冷めてポイされたわけでもなさそうだし。
440Classical名無しさん:06/10/19 05:27 ID:48PjFwzI
「炎の7日間」も「Brave New World」も見つからない(´・ω・`)ショボーン
誰ぞ、助けてくんなまし。
441Classical名無しさん:06/10/19 07:00 ID:WAblq/H.
Brave〜は「"brave new world" 沢近」でぐぐればそれらしきblogが見つかる。
炎の〜は>>436の通りで、当該サイトへのリンクが見つかる。
442Classical名無しさん:06/10/19 11:07 ID:6l3qHc.2
Brave〜の続きが読みてぇぇぇ………orz
あれって一応完結してんの?
443Classical名無しさん:06/10/19 12:38 ID:nzAIlk3M
超姉的優秀作はどんなのがある?
444Classical名無しさん:06/10/21 03:18 ID:lVR2vLso
旧S3でギャグ系の超姉だとsagak氏の作品群が一番だったかと。
シリアスはあんまり記憶にない。
しかしsagak氏は鉛筆派。道造氏は王道派と言い張ってたのが未だに謎。
超姉派と自分で言ってた作家が少なかった気がする。
445Classical名無しさん:06/10/22 00:03 ID:VzeAbMSw
後はあろ氏とかかな。
446Classical名無しさん:06/10/22 15:31 ID:g9FCAVgw
超姉や王道にはコメディが多いな
キャラの構図的にそういう流れになりやすいのか、シリアスにさせにくいのか…
447Classical名無しさん:06/10/23 22:24 ID:kaUyxiTY
>>446
無理くりシリアスにする必要がないからかもしれんね
王道なら天満・超姉なら絃子と播磨をギャグ方面に動かしやすい気がする
あとギャグに持っていきやすいのは姉ヶ崎センセくらいかなぁ
448Classical名無しさん:06/10/24 15:27 ID:JvcwRHOo
超姉は、絃子の想いが原作的にわかりにくいのでやりにくいという側面もあるな。
449Classical名無しさん:06/10/24 18:10 ID:v/x1p/oI
そりゃ絃子サンはミステリアスですから
450Classical名無しさん:06/10/25 00:52 ID:Dtq.MuU2
>>449
そういう意味じゃなくてだな。
原作で絃子が播磨を気にかけてる描写は少なく、それらから播磨への想いの内容を
はっきり断定するのは難しいわけだ。
従姉としての微妙な想いを描いた短編とかもあるけど、「超姉」SSたるにはやっぱり
恋愛要素を盛り込みたくなるのが人情というもの。でも、前述の通りそれは明確なものじゃない。

だからSS作者独自の設定、たとえば、実は以前から播磨を愛してました!を盛り込んだり、
適当なイベント (誕生日等) でフラグを独自に積ませたりすることになるわけで。
で、そういうオリジナル要素に説得力を持たせるのは結構難しいというわけだ。
451Classical名無しさん:06/10/25 05:31 ID:Ks/uilks
>>450
カップリングに求めるものは個人差があるから
>「超姉」SSたるにはやっぱり恋愛要素を盛り込みたくなるのが人情というもの
と言うのはどうかと
452Classical名無しさん:06/10/25 14:17 ID:r2m3VHaA
正直、恋愛要素はもうお腹一杯
書いてる人は楽しんだろうけどね
453Classical名無しさん:06/10/25 21:06 ID:CppgGs9k
>>452
読んでる人も君以外は楽しいのかもよ?
454Classical名無しさん:06/10/26 14:14 ID:BdpNK20w
S3に吊り橋のSSあったよね?くぐっても出てこないんだけど
見られないの?
455Classical名無しさん:06/10/27 16:55 ID:vEpEItw2
どれだけ過疎スレになってんだよ!

age
456455:06/10/27 16:56 ID:vEpEItw2
誤爆
457Classical名無しさん:06/10/27 23:04 ID:Rz.HUk/Y
あながち誤爆でもない
458455:06/10/28 08:35 ID:nXFoit8Y
>>457

確かに…
459Classical名無しさん:06/10/29 20:21 ID:BGcA4CGg
天皇制反対 天皇制反対 


天皇制反対 
天皇制反対 
天皇制反対 
天皇制反対 
天皇制反対 
460455:06/10/31 16:39 ID:.d8qCKlc
>>459

いくらageても、もう無理だよ
46110年後(1):06/11/02 02:12 ID:HjZICo9Y
どうも、ジンマガで好評連載中のハリマ☆ハリオこと播磨拳児(27)です。
最近、ストレスで円形脱毛症になりました。そういえば学生の時も一度なったっけ…。
週刊漫画を描き、世間では美人と言われている女性と結婚している僕はよく「羨ましい」と言われます。
しかし、現実はそんなに甘くありません。

結婚式の日、何を思ったか妹さんが「播磨さんは実は姉さんのことが…」などと
言いふらしたため、それ以来、恋人だった天満ちゃんからのあだ名は「お猿さん」です。
あだ名と言えば、誰かさんがずっと「ヒゲ」と呼び続けるので、おちおちヒゲも剃ってられません。
うちの嫁は鬼です。結婚式での一件以来、蹴りを浴びせられる毎日です。
結婚は人生の墓場などと言いますが、意味がわかりました。
いつ墓場に入っててもおかしくないですから…。
何度失神して横たわっていたか、もう記憶にないくらい倒れました…。
どうしてかわかりませんが、妹さんが僕の編集担当になってからはなおさら怖くなったように思います。
46210年後(2):06/11/02 02:13 ID:HjZICo9Y
僕は三井さんも好きでしたが、この変更に内心「助かった!」と思っていました。
作品を手伝ってくれると思ったからです。しかし、誰の言いつけか知りませんが、
妹さんは学生時代の時のように手伝ってくれなくなりました。むしろ、
「播磨さん、締め切りが…」などと、編集としての本来の仕事をむき出しにして迫ってきます。
板ばさみツライです。誰か助けてください…。

僕は本当にもうダメだと思ったとき、親友の周防に相談します。アイツは学生時代からいい奴でした。
しかし、アイツも裏で天満ちゃんや鬼嫁とつながっているので根本の解決にはならんのです…。
たまに高野ともメールで相談しますが、意味不明の文章が返ってくるので理解ができません。
ある時、鬼嫁から「アンタ、最近ヌルくなってきたから道場でも行って鍛えなさい!」
と言われました。最寄の道場に行くと、案の定一方的にボコられる羽目に…。
帰り際に「どうした播磨!昔のお前はそんなに軟弱じゃなかったぞ!!」という
メガ…花井君の言葉が背中に突き刺さります…。
私生活では鬼嫁の蹴りにおびえ、仕事では妹さんの無言のプレッシャーにおびえる毎日です。
僕に救いの道はあるのでしょうか…?

PS.ちなみに、弟の修治が空気読まずに妹さんと婚約しました。
46310年後の人:06/11/02 02:23 ID:HjZICo9Y
639 :昔のスマスマ:2006/11/01(水) 23:37:17 ID:5YDfuAxx
【恋人】
【結婚】
【親友】
【姉または妹】
【クラスメイト】


これを、天満・八雲・沢近・周防・高野の5人(1人1回まで)であてはめてみてください。
天満と八雲は、矛盾が起こるかもしれませんが。

↑本スレのコレ見てなぜかこのSSが思いつきました。
お手柔らかに感想などもらえると助かります。
464Classical名無しさん:06/11/02 09:47 ID:X6RmvmGo
【姉または妹】は?
八雲?
それはまた設定上おかしくないか?播磨の姉か妹だろ?
465Classical名無しさん:06/11/02 10:32 ID:DqRVk9Mk
ネタが思いついた、てだけだから細かいことはどうでもいい。
466Classical名無しさん:06/11/03 00:02 ID:dt1I5UNo
>>463
親友とクラスメイトがわからない

内容が理解しにくかったけど話は面白かった
467Classical名無しさん:06/11/03 00:21 ID:dW8HHX9E
八雲の言動で「恋人だった」天満が播磨を猿よばわりするくだりが理解できん
天満と破局後にお嬢と結婚したってことだとしてもしっくり来ない。
468Classical名無しさん:06/11/03 17:44 ID:bbJ99PqA
>>467
八雲の恋人だったんじゃね?
469Classical名無しさん:06/11/03 18:15 ID:dW8HHX9E
>>468
ごめん、>>461を10回読み直したけどその境地には至れなかったヨ
47010年後の人:06/11/04 04:32 ID:uP9g6az6
とりあえず感想どうもです。
基本的に読者の想像に任せたいので、説明なしにネタだけ投下しようと思ったんですが、
ちょっと補足だけしときます。

【恋人】【結婚】【親友】【姉または妹】【クラスメイト】本スレのコレですが、
ネタを思いつく“キッカケ”になっただけなので、この枠に拘ってるわけではないです。
10年後の世界観だからクラスメイトなんて無いしね。確かに恋人枠は天満が当てはまりますが、
この場合はかなり語弊があります。あくまで播磨の一方的な片思いで、成就したわけじゃないです。
親友が周防ってもの強引だな…。とにかく、本スレのアレは枠とか設定とか決めたモノではないです。
あくまで妄想ネタですから細かいことは抜きにして楽しんでもらえると助かります。

天満の猿発言ですが、これは一応設定アリ…かな?天満視点で見れば、
ただでさえ高校時代に八雲や沢近と噂があった→結婚式での八雲の発言
→付き合ってる人がいたのに、私のことも狙ってたなんて!(勘違い)
→播磨くん、サイッテー!!「お猿さんだね、播磨くん!!」

八雲の発言は“フクザツ…”な心境から出たものです。ちょっと補足しすぎたか。
次からはネタ投下のみに専念しようと思います。一応、続き考えてます。
ツマランかったらスルーしてください。「八雲君が妻じゃないのが解せん!」という人は読まないほうがいいかも
471Classical名無しさん:06/11/09 01:42 ID:KQVqR6ho
S5、とうとう鯖落ちしたか?
472Classical名無しさん:06/11/09 04:23 ID:F0XNic0k
>>471
アク禁おめでとう
S3'ともども、うちからは普通につながるよ。
473Classical名無しさん:06/11/09 06:25 ID:WEhtJBj2
>>471
infoseekが2時ぐらいまでdでた見たい
1時半ぐらいまで俺のブクマにあるinfoseek鯖のサイトは全滅でした
474Classical名無しさん:06/11/13 04:36 ID:JeXrY9nA
旧S3作品が見れなくなったのは本当に痛いね・・・
S3´で話題になっている旧S3消滅の噂はきっと現実になるんだろうな・・・
475Classical名無しさん:06/11/13 06:58 ID:mh1GGyb.
そこら辺はなんというかあれだ。「今更」。
ジャンルとしての衰退は如何ともし難い。
せめてSAWATIKA愚連隊が更新されてることを喜ぼうぜ。
476Classical名無しさん:06/11/13 18:55 ID:I.1UjZxg
>475
作家さん活動再開おめ。
S3のシステム自体は簡単に設置できるらしいが
新しく作ったとしても、作家がもう集まらないだろ。
477Classical名無しさん:06/11/14 03:40 ID:xYoL9E6E
結局他所でやろうって言ってやらなかったんだろ?
で、未だに管理人に文句言う奴もいるし
完全におんぶに抱っこ状態だな
478一発ネタ:06/11/15 02:25 ID:nTsyj9gc
さ〜て、来週のスクールランブルは?

サラで〜す。すっかり寒くなりましたね。実は私も最近まで風邪をひいていまして、
だから最近出番が少なかったんですよ。
でも、これからは私が主役のお話も増えますから期待してて下さいね〜。

『デビ近ジェル近、休戦協定』

『大塚舞委員長の多忙で実は平凡な一日』

『サラ、ジムへ通う』

の三本で〜す。

ジャン、ケン、ポン!
じゃあまた来週〜!
479Classical名無しさん:06/11/15 03:18 ID:Bq07xaW6
ジャンケンポン!の後は「うふふふふふ…」という不敵な笑みで〆だぞww
480かつての書き手:06/11/19 12:16 ID:EXN2mCFc
S3´の感想スレッドが訳の分からないもので埋め尽くされていた。
これじゃあもう、書き手は戻らないな。むしろ無くなった方が平和的かも…
481Classical名無しさん:06/11/19 14:47 ID:vy7STXyw
原作自体が面白くなくなってるからね。
そりゃ、新規の人も増えないさ。
482Classical名無しさん:06/11/19 17:13 ID:NUM6/5kQ
沢近の睨みがとても怖かった。佳境だな
483Classical名無しさん:06/11/20 22:28 ID:Aut8eT1c
最近の原作は旗しか楽しめんしな
484Classical名無しさん:06/11/20 22:58 ID:CA.emegQ
嵯峨野がエロかった。へそだしかよww
485Classical名無しさん:06/11/21 10:19 ID:vlBfIBSE
嵯峨野はブラ姿書かれたりする健全エロ担当
486Classical名無しさん:06/11/30 18:49 ID:C.q6ddVc
合唱コンクール物を妄想した訳だが
投下していいんだろうか。
487Classical名無しさん:06/11/30 19:42 ID:OcxAWBQM
とっとと投下しやがってください。
488Classical名無しさん:06/12/01 13:38 ID:MnZwdYwU
>>487
なにこのツンデレ
489379 :06/12/01 18:42 ID:QLSVmijg
構想がまとまったので、そろそろ投下します
490中層訓練部隊 ◆i3Qrn9392Q :06/12/01 18:46 ID:zD7nMN3w
459→1
491中層訓練部隊 ◆i3Qrn9392Q :06/12/01 18:46 ID:zD7nMN3w
459→1
492Classical名無しさん:06/12/01 21:47 ID:xkSycqos
>>489
wktk
493Classical名無しさん:06/12/02 15:08 ID:yhwiTIh2
494タケシタ☆タケシ:06/12/02 17:33 ID:67yLrZzI
ちょい書いてみたんだがどうかな?よかったら続き書こうと思うんだけど。
☆第一話☆
ある日の2−C教室。とある2人が話込んでいた。
菅「なぁ最近このクラス、カップルが目立たないか?」
石山「そうだな、付き合ってるのは梅津城戸だけだけど仲よさげなのは多いよな」
菅「あ〜、もうすぐ3年だってのに…お前どうなんだよ?」
石山「俺か!?俺は……いいんだ。あの頃が懐かしいぜ、片想いができてただけでもよかったな…」
菅「…永山か。そーいや修学旅行で吐かせたっけな(笑)」
石山は一瞬ドキリとしたが菅は全てを知っているとわかっているので、取り乱しはしなかった。
石山「ああ、そうだ。クソっ、また田中の野郎がっっ」
彼等から数m離れた所で田中一也と永山朱鷺が楽しそうにしている。
菅「はは〜ん、未練タラタラなんだな?」
石山は今度は確実に取り乱した。
石山「バっ、何言ってんだよっっ!あいつらもう付き合ってんのと変わんねーだろ」
菅「ははっ、正直な奴だな(笑)………でもまだ田中は告った訳じゃない、だからまだ勝機は、、あるぜ?」
菅が迫るように尋ねる。
石山「俺は……」
(俺やっぱ永山のことが…)
石山は自分の気持ちを確かめた。。。
☆続く☆
495Classical名無しさん:06/12/02 21:57 ID:b/l68PZ2
どうかな?と言われてもモブには興味ない俺。

というわけで感想言ってやれ↓
496Classical名無しさん:06/12/02 22:59 ID:gTAtw7QU
まぁまぁ……かな。
菅のハジケっぷりが足らない気がするが、後の展開次第。

上手いSS書きの作品はかなり参考になるかと。分校で一通り読んでおくと良し。
あとは、原作をよく読み込んで、ひたすら書いてみよう。

頑張り次第では上達するとみた。
497タケシタ☆タケシ:06/12/02 23:26 ID:67yLrZzI
>>495-496
ありがとうございます!続き書いたら載せるのでよかったら読んで下さい。
498タケシタ☆タケシ:06/12/03 12:37 ID:9edXXUSQ
☆石山弘明編☆第2話☆
押し留めようと永山朱鷺への想い。それが今再び走り始めた。
石山「俺もう逃げねえ、ケリ着くまでとことんやってやるぜ」
菅「よく言った石山!俺もとことん付き合うぜ」
石山の表情は晴れやかだった、まさにこれから青春してやろうと意気込む高校生の顔だ。
菅「よっしゃ!まずゎ恋愛がわかる奴に助っ人頼むか、なんせ俺らは恋愛のレの字も知らないシロートだからな」
石山「おぉそうだな、そりゃ賛成!で、女を数多く知ってる奴と言ったら、、あいつか?」
2人の視線の先には……
今鳥「美コち〜ん!デートしよデート」
周防「しねぇよ、んなもん1人でしてろ!」
今鳥恭介はいつもの調子だ。
菅「……確かにあいつは女を知ってはいそうだが…永山みたいな子には興味なさそうだから助っ人にはならないだろな。やっぱ女子に頼むか、嵯峨野ならこーいうの専門だからな」
そうして嵯峨野の所に行こうとしたと同時に、誰かに呼び止められた。
??「どしたの石山?なんか悩み事?」
呼び止めたのは紛れもない石山の恋敵、田中一也であった。
石山「!!あっ、いやこれは……」
石山は返答の言葉が見つからない。
菅(…これは…チャンスかもしれねーぞ!)
☆続く☆
499タケシタ☆タケシ:06/12/03 16:54 ID:9edXXUSQ
☆石山広明編☆第3話☆
永山奪取作戦の最大の障害物、田中一也に会話を聞かれそうになり、焦る石山。しかし菅はこれを逆に利用しようと考えた。
菅「おう田中!実はさ〜こいつ好きな子と仲良くなりたいけど、どーしていいかわかんねんだよ。お前も協力してくんね?」
予想外の菅の発言にまだ意図を見い出せず呆然とする石山。
田中「へぇ〜石山も好きな子できたんだね!もちろん協力するよ、んで好きな子って誰なの?」
菅「あーえっとな…………先生!姉ヶ崎先生だっっ(汗)」
ここで石山が石化したのは言うまでもない。
田中「えぇーー!!!!やるね石山、禁断の恋ってやつだね」
ウソだとは1_も思っていないようで鵜呑みにしている。
菅「そ、そうだよなー。俺もやめとけって言ったんだけどよ、なんかマジらしくてなー(苦笑)」
そして菅は(任せとけ!)と石山にアイコンタクトをはかる。
菅「んじゃ早速なんだが田中、姉ヶ崎先生の様子を見てきてくれねーか?今一人なら早速アタック開始だっ!」
石山(こいつホントに演技なのか?)
承諾した田中は教室を後にした。
菅「さてさて邪魔者はいなくなった、早速アタック開始だっ!もちろん永山にな」
石山「そーいうことかぁぁああーー!!!」
遂に石山の永山への第一歩が踏み出されようとしていた。
☆続く☆
500486:06/12/03 20:57 ID:z0s99Ggs
一話だけ短いが投下するわ。
全然執筆してなかった。やべぇ。
501486:06/12/03 20:58 ID:z0s99Ggs
キーンコーンカーンコーン・・・

キィーンコォーンカァーンコォーン・・・

学校のベルがなる。
そして、みんなが次々と席に座っていく。
4時間目の授業が始まるようだ。

「よーし!今日は合唱コンクールについての学活だー!」

言葉にメリハリがある・・・いや、ハリハリなメガネの委員長が叫ぶ。
そこ、変な妄想しない。花井春樹。立派な男性だ。

「まずはピアノを引きたい人、いるかー!?」
「(合唱コンクールねぇ・・・。つまんね)」

心の中でそう思った男。
目にはサングラスを付け、
学ランの前をあけ明らかにこれ以上ないくらい
明確に不良だとわかる男。その名は播磨拳児。

「(今年も口パクで済ますか・・・。)」

「あ、あたし一応引けるよ」
「そうか、じゃあピアノはつむぎくんで決定!次は指揮者だ!」
「(指揮者ねぇ・・・お前がやれよメガ・・・)」
「播磨君って指揮とかしないのー?」

「(?)」
502486:06/12/03 20:58 ID:z0s99Ggs
その声の主がわからなかった。

「(て・・・天)満ちゃん!?」
「まちゃん!?どうしたの播磨君!?」
「(おっと・・・脳内から飛び出しやがった・・・)指揮かぁ、そうだなぁ・・・(ん?)」

その時、播磨のスキルの1つが発動された。『勘違い』

「ま・・・まさか!?(そうか・・・天満ちゃんは確か一番身長が低かったはずだ・・・。)」
「(つまり、中心にくる!そして・・・)」
「中心の前では俺が指揮をやっている!?」
「なな!?播磨君どうしたのさ!?」

ガタン!!
イスが引かさる音がした。

「俺が・・・やる。」

静かに1つの闘いの

幕が開いた
503タケシタ☆タケシ:06/12/03 21:41 ID:9edXXUSQ
486さん、こんばんわ。
なんか僕なんかが書いたのと全然違いますね、敬服致しました。
僕は本編の展開を崩さないでSS書く自信がなくて、あんな内容になっちゃいました…
つまらないと思いますが、読んでみて下さい。
504Classical名無しさん:06/12/03 21:54 ID:tLB0w5CE
なあ分校にあるSSのPoint of a look -3の続きってどこかにないか?
もしかして書かれてないオチ?
505Classical名無しさん:06/12/03 22:47 ID:46TxGoMQ
>>505
>>2のSS保管庫にある。(仮)ってついてない方。

If15の上から2番目、「Heroine is a blond girl」がそれだったはず。
506Classical名無しさん:06/12/03 23:06 ID:tLB0w5CE
>>505
サンクス今から読む

ノシ
507Classical名無しさん:06/12/03 23:07 ID:tLB0w5CE
sage忘れスマソ
508Classical名無しさん:06/12/03 23:22 ID:8K.XEDn2
>>486
乙!!
お嬢がピアノ弾けた筈だから、二人で練習……って感じかな。
作中時期が修学旅行後だったら、朝チュンまっしぐら的展開が期待できたんだがw

>>タケシタ氏
こちらも乙。
田中の口調がちょっと変だぞw
あと、分校に載ってる『SSの書き方』は見たかな?
SSを書く上での“暗黙ルール”が書かれているんで、是非読んでおこう。

……こっちは違う意味でwktkだな。
つか、収束すんのか?
正直、菅の軽い悪ノリで終わると思ってたからなぁ。
509タケシタ☆タケシ:06/12/04 02:49 ID:UZLh.3II
>>508
アドバイスありがとうございます。
田中については研究不足でした、ちゃんと調べます。
一応大まかな展開は構成済みなので完結までお付き合いお願いします。
分校というところが、よくわからないのでこちらもちゃんと調べます!
510Classical名無しさん:06/12/04 11:46 ID:NsmSfcpI
つか支援スレが落ちてるしorz
511486 ◆4zRjqBLzns :06/12/04 20:37 ID:pqDzc.CM
生意気にもコテつけてみたり。

>>508
あ・・・引けましたっけ?
あちゃあ。これは上手く変えないと・・・。
とりあえずがんばってみます。
512486 ◆4zRjqBLzns :06/12/04 21:09 ID:pqDzc.CM
とりあえず2話が完成しました。
というわけで投下します。
513第二話 愛理眼発動 ◆4zRjqBLzns :06/12/04 21:09 ID:pqDzc.CM

「(えっ!?ヒゲが指揮者・・・!?)」

沢近愛理は驚いた。
なぜか?それはもう、あのヒゲが。
手を規則正しく振るなんぞ不可能、
振り回してボコボコにするヒゲが。
指揮者?えっ・・・?

そう思った瞬間、彼女は立ち上がっていた。

「ちょっと待って・・・。私もピアノやりたいんだけど・・・。」
「おっ?沢近君も立候補か!じゃあ多数決で決めよう!」

「(ねぇねぇ美琴ちゃん、どうして愛理ちゃん立候補したんだろ?)」
「(さぁな・・・。ピアノをひきたかったからじゃないか?)」
「(ニブすぎだよ、2人共)」
「(まさか!播磨の事が・・・!?)」
「(はっはーん!そういう事か・・・。ならばこの恋のキューピッド天満様におまかせ・・・イタッ!)」
「(お前は首突っ込むなって!)」

天満、美琴、晶の3人がこそこそ話を始めた。
しかし地獄耳春樹、華麗にその声を耳に留める。

「コラそこ!私語はつつしみたまえ!!」
「あちゃー・・・。怒られちゃった・・・。」
514第二話 愛理眼発動 ◆4zRjqBLzns :06/12/04 21:10 ID:pqDzc.CM

それはおいといて。
現在2-Cでは2人が椅子を立っている。
一人の名は、結城つむぎ。
もう一人の名は、沢近愛理。

「えぇー、でも私で決定しちゃ・・・」

ギロッ

「愛理ちゃんの方がいい演奏できるよね!」

沢近愛理、ピアノを担当。
515486 ◆4zRjqBLzns :06/12/04 21:11 ID:pqDzc.CM
やたらと短いですが、そのへんは気にせず。
短いのを少しづつ投下していこうと思うのでご了承ください。
516Classical名無しさん:06/12/04 21:14 ID:ggts.ctE
>>515
楽しみにしてます
517タケシタ☆タケシ:06/12/04 21:50 ID:UZLh.3II
486さん、お疲れ様です。続き待ってます!
僕の方も下書きは完成しましたので、仕上がったら投稿しますね。
タイトル付けて、文面をすっきりさせ読みやすい様にするので、お時間が有りましたら読んでみて下さい。
518Classical名無しさん:06/12/04 23:46 ID:2MK7Ggjo
>>515
乙カレー
お嬢ヒドスwww
これで花井が指揮者だったら刺されてるな……
続きに期待。


>>517
おお、頑張ってなー。
分校ってのは「スクールランブル」「分校」でググると一番上に出てくるサイトのこと。
更新停滞中だが、見所満載なのでファンなら是非見るべし。
519Classical名無しさん:06/12/05 00:46 ID:BJHOUFPo
結城が立ってたのに播磨が指揮だと知って咄嗟に立ち上がったわけだなww
お嬢オモシロス
520タケシタ☆タケシ:06/12/05 01:21 ID:7R8zfDck
>>518さん
ありがとうございます!!早速行ってきますね!
521恋するスーパーサブ、石山広明:06/12/05 01:57 ID:7R8zfDck
作:タケシタ☆タケシ
☆第4話☆
いよいよ石山のアプローチが始まる。
彼は決して女子が苦手なわけではないが、こういざとなると鼓動が止まらない。
(ドクン、、ドクン)
永山と目が合う……
そして…
「あ、石山君!石山君て確かサッカー部だよね?」
意外にも永山から話かけてきた。
これには驚きの表情を浮かべた石山だが、平静を装い
「をぅ、そだよ」
口ごもった返答になってしまった、
が、そんなことは気にもとめず永山は続けた。
「あ、あの私、次のサッカー部の試合を見に行くんだけど、
その、ルールがわからなくて…だから、教えてもらえない、かな??」
こちらは男と話すのは苦手の様である。
驚きが上塗りされた石山だが、
せっかく話をする機会ができたので、ルールの他サッカーの話などをした。
そして無事会話は終了を迎えた。
(なんか最近永山はサッカーに凝ってるみたいだな……
ん?待てよ……
永山はサッカーが好き
→だから上手い奴〈田中〉に好意をよせている…そうかっっ!!)
そしてさらに石山の勘違いは加速
(ってことはだ、試合で俺が田中より目立てば
永山は俺を好きになる。。。)
遂に勝機?を見い出した石山であった。
☆続く☆
522Classical名無しさん:06/12/05 10:38 ID:d2w5CD7Y
石山カワイソスw
523恋するスーパーサブ、石山広明:06/12/05 16:55 ID:7R8zfDck
作:タケシタ☆タケシ
☆第5話☆
その日の放課後、試合で田中より目立つ為
必死に練習する石山であったが、
重大すぎる事実に直面……
「俺レギュラーぢゃねぇぇぇ―――orz」
対する田中は主将、勝てる訳がない。
それからは半ば廃になってしまった、
まるで出荷されず処分される運命にあるトマトのごとく……
しかし運命の女神は彼を見捨てたりはしなかった。
数日後、石山はたまたま主将の田中と監督が話しているのを聞いてしまった。
監督「高杉のケガは深刻だ、今度の試合のスタメンは無理だな
その代わりに桜場でいくことにしたぞ」
「……ちょっと待って下さい!
あの、石山なんかどうでしょうか?」
「石山か…悪くはないんだがな、まぁ奴の頑張りしだいだな
でもお前が推薦するんだから、考慮には入れておこう」
会話が終了する間に石山は生気を取り戻していた、
まるで出荷直前の艶やかで張りのあるトマトのごとく!!
「田中め、墓穴を掘ったな。
勝負の世界は非情でな、
俺がスタメンをゲットしてお前より目立ってやるぜえぇぇ!!」
その後、猛練習&監督にコビまくるなどして評価を上げた石山は
見事スタメンの座を手にしたのだった。
☆続く☆
524恋するスーパーサブ、石山広明:06/12/07 20:49 ID:yrMxtQ3Y
作:タケシタ☆タケシ
☆第6話☆
そして試合当日、会場―――
観客席には2−Cの生徒も何人か見受けられる。
もちろん永山朱鷺の姿もそこにあった。
キックオフ10分前、田中は最終ミーティングの後、
見当たらない石山を探していた。
(今日は姉ヶ崎先生も見に来てるなんて言ったら、
石山の奴驚くだろうなー)
そんなことを考えているうちに発見!
トイレから少し離れたひらけた場所に彼はいた。
何やら気合いを入れているようで自分に何か言い聞かせている。
そして田中は声をかけようとした……
しかし――――
―――「よしっ、腹くくったぜ!見ててくれ永山っっ!!」
(えっ!?)
田中は激しく動揺、思わず足音を立ててしまい
それに気付いた石山も、田中を見てこちらも激しく動揺。
「………石山…どういうことだ?何で永山さんの……」
赤面しつつ青ざめる石山だった、
しかしもう誤魔化せる状況でないことを悟った。
「…そういうことだ、俺は本当は永山のことが好きなんだ!」
「そんな、じゃあ姉ヶ崎先生はウソなのか!?
……でもそんな奴に永山さんは渡せない」
「お前が永山とケジメつけねーからだ、だから諦めきれねんだよ!!
今日の試合……お前より得点したら
俺は永山に告るぜ!」
ライバルとしての2人の初めての対峙、
それは永山を巡る最初で最後の決戦の始まりを告げるものだった。
☆続く☆
525Classical名無しさん:06/12/08 20:31 ID:gf6ZJqeE
乙。

それはそうと、田中は永山のこと呼び捨てにしてなかったか……?
526タケシタ☆タケシ:06/12/08 21:25 ID:lHo82c3w
>>525
ごめんなさい、呼び捨てでした…ご指摘ありがとうございます。
田中の観察が足らなすぎでしたorz
527Classical名無しさん:06/12/08 22:11 ID:dVUeYM3E
乙です!
吊り橋ssはすくないんで期待してます。
528タケシタ☆タケシ:06/12/08 22:57 ID:lHo82c3w
>>527
ありがとうございます!!僕も田中永山は好きなんです。
でも今回は石山が主人公なので…次作は田中を主人公にしようかと思います!
放課後の音楽室では、三人の人間がいた。
一人は、花井春樹。
一人は、播磨拳児。
そして、沢近愛理。

「よーし!じゃあ、30分後にみんなを呼んでくるから、それまでは別練習だ!では!」

パタン。
扉の閉まる音がする。
この特別教室に、二名の男女が残った。

「・・・さて、練習始めるわよ、ヒゲ」
「おお・・・いいぜ・・・(ああ・・・天満ちゃん・・・待ってろよ・・・!)」
「み・・・見事に緩みきってるわね・・・。」

「というか自信満々に立ち上がったけど、指揮の経験とかあるの?」
「全くねえ」
「自信満々なところを間違えてるわよ・・・。」

というわけで一からの指揮特訓が始まった。
まずは基本の4拍子の振り方から始まる。

「じゃあこんな感じで、タン、タン、タン、タン・・・っていう風リズムをつけてやってみて!」
「タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンァァァァァ!!!!!」
「ち、ちょ、ストップ、ストーップ!!」
「ああ!?ど、どうし・・・ゼイゼイ、どうしたお嬢・・・ハァハァ」
「どうしたもこうしたも、早すぎるわよ!テンポもなんも無いじゃない!それの30分の1くらいのテンポで!」
「わかったよ・・・。(道は険しいなぁ、オイ・・・。)」

怒りつつも、沢近の顔は不思議と微笑んでいたという。
「CMの後もまだまだ続くよ!」
「塚本さん、CM無いよ」
「あ゙」


「そーうーだーっーたー!!」


-School Rumble-
「タン、タン、タン、タン、タン・・・どうだ!?お嬢!?」

あれから5分が経過した。
正直、沢近愛理はびっくりしていた。
播磨の想像外の飲み込みの早さに。

「おおー!ヒゲにしてはなかなかじゃない。合格よ」
「そっか!よっしゃー!って、ん?なかなかってなんだ、なかなかって」
「それなりよ、それなり」
「おお!それなりか!よっしゃー!」

大分2人がまとまってきている。
不思議と2人の背中には炎が見えた。それだけ燃えている証拠だ。

「じゃあ次はタンタン無しでやってみて!こんな風に!」

そういうと、沢近は4拍子の指揮をやり始めた。
タン、タン、とは言わずに、テンポ良く手を振る。

「タンタン無しかよ!?こりゃあ難しいなぁ、オイ・・・。」
「いやあんた、タンタンくらいなんとかしなさい!」
「よっし!頑張るかー!」

そうして数十分後、クラスの仲間と合流し、今日の学校練習はおわりをつげた。
現在播磨拳児は自宅の自室で本を読んでいる。
それもマンガではない。参考書だ。
しかも『マンガの書き方』とかそういうものではない。
『これであなたも一流指揮者!簡単指揮方法資料集』という本だ。

「ふむふむ・・・『三角形に縦線を引いた図形をイメージして振る』か・・・なるほど・・・。よし!やってみるか!」

そういうと播磨は指揮棒片手に指揮を始めた。

さて、ここで話は数十分前にさかのぼる。

播磨は学校から帰宅した後、
今日のことを絃子に話し、相談してみた。

「ふむ・・・なるほど、天満ちゃん目当てで指揮者に・・・か。男の風上にも置けないな。あれだ、君そのうちゲーテとかに怒られるぞ」
「う・・・うるせぇなぁ。てかゲーテって誰だよ・・・。」
「それはともかくだ。そうだな・・・。ならばこの本を読むといい。指揮棒も貸してあげよう」
「おおっ!サ、サンキュー!絃子!恩にきるぜぇ!」

・・・というわけで指揮資料集と指揮棒を貰った播磨は早速練習をしていたのだった。
そんな時。

『ピーンポーン』

家のチャイムがなった。

「播磨くーん、ちょっと出てくれ」
「あー、はいはい。誰だ?こんな時間にって・・・!お嬢!?」
「わざわざ来てやったんだから感謝しなさいよね・・・、ヒゲ。」
533486改めソーリー ◆4zRjqBLzns :06/12/09 22:21 ID:4ToBb5Z2
ふぅ、やっと書き終わりました、第3話です。
今回は前と比べ若干長くなったんじゃないでしょうか。短いことに変わりはありませんが。
それでは失礼します。感想待ってます!


・・・ソーリーってなんだ?謝る?
534Classical名無しさん:06/12/09 22:44 ID:xfotu93.
>533
なんだかちょっとワクテカしてきたぞ

お嬢がいい動きしててGJ
535Classical名無しさん:06/12/10 01:43 ID:9DJfoWyo
スクランSS自体が停滞期のなかこの投下はGJだと思う
なんでアニメ仕様なのかはわからんがww まあそれも斬新でいいんじゃね?
もうちょい各自の心理描写がほしいところだな。セリフだけじゃちょっと伝わりにくい。
536ソーリー ◆4zRjqBLzns :06/12/10 09:14 ID:nfM5UbPQ
>>534
どもども。

>>535
アニメしか見たことないのよ・・・。
コミックス4巻くらいまでなのよ・・・ウワァァァ

まぁそれはともかく心理描写ですね。(すごい不安だが)任せぃ!
537恋するスーパーサブ、石山広明:06/12/11 20:44 ID:OTbz.ElU
作:タケシタ☆タケシ
☆第7話☆part@
そしていよいよキックオフ。
両チームの選手達は各ポジションに散っていく。石山も持ち場につく

「よっしゃ!ゴールきめまくるぜ!!」

最後の気合いを入れる、しかしここでまたしても重大すぎる事実に直面

(し、しまったぁぁぁぁ、俺DFぢゃねーーかっっorz)

対する田中はFW、勝てる訳がない。

(………いや待て、DFだからといってゴールできないわけじゃねえ。
これは試練だ、この程度の試練に打ち勝たなければ、永山を手にする資格はない!
そういうことか!)

遂に試合開始のホイッスルが鳴り響く。
石山はDFとして守りに徹するも、前に出る機会を伺っていた。
――――しかし0−0のまま前半終了。

ハーフタイム。後半の戦略のミーティング中、石山と田中の視線がかち合う。
一瞬火花が散ったが、2人とも自然と視線を外した。
538恋するスーパーサブ、石山広明:06/12/11 20:46 ID:OTbz.ElU
☆第7話☆partA

そして後半が開始された!
しかし、両チームのゴールネットは揺れることのないままロスタイムに突入。

(引き分けはねぇ、俺は勝たなきゃいけねえんだ。
試合にも、そしてアイツにも。。)

おそらく2人とも脳裏にはこんな気持ちがあるのだろう。
そして矢神高校は時間的に最後の攻撃となるであろう、
コーナーキックのチャンスを得た。

ボールがゴール上空にあがる!
いいところだ!
しかしキーパーはジャンプし既に捕球体制に入った。
だがこれを越える跳躍を見せた選手がいた
田中だ!そしてそのままヘディングシューート!!!

―――――ガコン―――――
惜しくもゴールポストに直撃、はね返ったボールは無人のエリアへと転がっていく。
とここで後方からダッシュしてくる選手が……石山だ!石山広明だ!
そしてミドルシュートを放つ!!!
果たしてボールの行方は!?
☆続く☆
539Classical名無しさん:06/12/11 22:02 ID:rBj81wcI
保守
540Classical名無しさん:06/12/14 23:46 ID:5yyV9FXE
乙です!続きはまだですか?!
541タケシタ☆タケシ:06/12/15 01:28 ID:ij9W5QpM
>>540
すいません、ここ数日忙しくて…
明日には完成すると思いますので、暫しお待ち下さいませ!
542恋するスーパーサブ、石山広明:06/12/16 16:25 ID:81LkZFsg
作:タケシタ☆タケシ
☆第8話☆part@☆

石山の放った超高速ミドルシュート!!
地面を這うような弾道で、一直線にゴールを目指す!
ゴール前の選手達は 1歩も動けない、そして

――――――ザンッ――――――
見事サイドネットに突き刺さりゴーーーーール!!!!
直後に大歓声が沸き起こる、同時にホイッスルが鳴り試合終了。
矢神高校は石山のミラクルで勝利を修めた。
それはつまり石山的に、永山への田中という障壁を打ち破ったということだ。

「勝った…遂にやったぞ俺…さぁ永山!今こそこの煮えたぎる想いを君に届けるゼ!!!」

ピッチを後にした石山は永山を探しに……
一方田中はというと、フィールド上でリアルorzしている。

観客席の最上部に永山はいた。何やら考え込んでいる様子だ。
他の観客は既に出ていった模様で人の気配はない。

「……永山っ」

ハッとし、声の主の方を見上げた彼女と目が合い、思わず赤面する。
緊張のため喉から次の言葉が出てこない。すると永山の方が先に口を開いた。
543恋するスーパーサブ、石山広明:06/12/16 16:29 ID:81LkZFsg
☆第8話☆partA☆
「石山君、試合お疲れさま。勝ったのは石山君のお陰だよね、すごかったよ!」

「おう、ありがと、な。えっと、永山…話たいことが〜、あるんだ」

「あ、実は私も石山君に聞いてもらいたいことがあるの!」

「マジで!?(いったい何だ!?やっぱ田中に勝ったから、俺に惚れちゃったってことか?)じゃあ永山から言ってよ」

「石山君先に言ってよ〜、恥ずかしいんだもん」

「(キタ―――(・∀・)――→!!)
いや、俺が後でいいよっ。レディーファーストってやつでっ」

「え〜こんな時にずるいよそんなのιιでも石山君が言いたいこと、わかってると思うから私から言うね」

(マジですか永山さん!?さぁ言っちゃって下さいっっ!!)

「石山君て、好きな人に告白するために今日まで頑張ってきたんだよね?
隠してたみたいだけど、クラスのみんなも知ってるんだよ。」
《→ネタ元はモチロン高野》
永山は続けた。

「そんな石山君を見ていて、私も勇気を分けてもらった気がするの…………
その………告白の……」

石山の興奮は最高潮に達した。そして

「待ってくれ!その先は俺から言わせてくれっ!
お、俺はお前のことが好きだーー!!
544恋するスーパーサブ、石山広明:06/12/16 16:31 ID:81LkZFsg
☆第8話☆partB☆
しかし何故か周囲から歓声が沸いた。
「うわ〜ホントに言ったよ〜」
「勇気あるよね〜、こんな大勢の前でさ」
「いいぞ〜石山〜!」
「ヒューヒュー」

(はて?一体何が起こってるんだ?)
石山は現状が全く理解できずおもむろに顔を上げた。

そこには2−Cの生徒達と姉ヶ崎先生の姿が…………。

「石山君、あなたの気持ちは嬉しいんだけど…私は先生、あなたは生徒、これ以上のことは考えられないの。
ごめんなさいね」

姉ヶ崎先生は半笑いでこう言った。そしてあたりは溜め息の嵐。

(ナンデ?…ダッテ永山ハ、オレノコト……)暫くの間呆然とする石山、ふいにフィールドの方に目をやった。

さっきまでここにいた永山がそこにいる、傍にはまだorzしている田中が。
永山が何か告げている、その直後田中が飛び起きた。数秒間見つめ合い、そして熱い抱擁&キス。

再び自分の周囲を見渡す、クラスメートの慰めの声や、笑い声が渦巻く中、今度は自分がリアルorz。

――――――――――数日後――――――――――
試合での活躍と、先生への告白玉砕のお陰で石山は学校中の人気者になっていた。
そんななか石山は思っていた。

(恋愛は人は成長させるものだ。今回は失敗に終わったけど、失恋もまた人を成長させてくれる。
それを俺は学ぶことができたんだ!前向きに生きよう!)

☆完☆
545Classical名無しさん:06/12/18 20:32 ID:AdWNBWKY
GJ、石山報われねぇw
546Classical名無しさん:06/12/19 23:53 ID:bjmqAR9E
サラ「播磨先輩! 突然ですが、一言言わせてください!」
播磨「どうした妹さんの友達。タンクトップ止めたんだってな」
サラ「…むー、色々と突っ込みどころがありますけど、それは置いといて…
   八雲のことをいいかげんに名前で呼んであげたらどうですか!?」
播磨「あ?」
サラ「八雲もそれを望んでいます!」
播磨「そうなのか?」
八雲「あっ…え、えっと…無理にではないんですけど…」
播磨「だがなあ、塚本だとお姉さんの方と〜」

!!

播磨「…確かにな。女心に鈍感だった、俺は馬鹿だぜ…」
八雲「えっ…じゃ、じゃあ…」
天満「おーい、播磨君。もうすぐ授業だよー!」
播磨「分かった! 今行くぜ、天満ちゃん!!」
天満「うん!」
播磨「サンキューな2人とも! また今度な!」

サラ「あ、あら〜…」
八雲「サラ…反省会、しよっか…」
547ソーリー ◆4zRjqBLzns :06/12/20 23:34 ID:rU1rUAvY
あー、お久しぶりです。
タケシタ☆タケシ氏、お疲れ様した。

ところでスクランはそれなりに見ていたんですがあんま詳しくないので、
いくつか質問させてもらってもいいんでしょうか?

@播磨と絃子が同居してるのは沢近は知っているのか?
A播磨と絃子が従姉弟同士なのは沢近は知ってるのか?

あー、お願いします。ぜひ。
548タケシタ☆タケシ:06/12/20 23:41 ID:EQAmJzeM
>>547
ソーリーさん、お久しぶりです!
@、Aとも原作では沢近のそこに関する描写はされていませんね。
ですからこのネタをSSに入れるなら、どちらでもいいんじゃないでしょうか??
549Classical名無しさん:06/12/20 23:49 ID:9AdFN.4M
今日初めて分校行ったがお子様ランチ大量でいいな
しかし更新が‥‥なんでされてないんだろ
550Classical名無しさん:06/12/22 02:11 ID:U09iycK6
スクロワはかなりにぎわってるのにIFスレや各種SSサイトはさっぱりだな…

殺し合いを描きたい作家がそんなに多かったんだろうか
551Classical名無しさん:06/12/22 10:50 ID:rZsJ8E/E
そう言うなw
つか書き方が自分の好きな書き手と似てる人をスクロワで見つけた
まさか本人ですかとは聞けないし……
552イエスタデイをうたって(1/5):06/12/23 03:29 ID:PIxYvnW6
 ひとひら・ふたひらと桜が舞い、木漏れ陽のシルエットが波立って揺らいでいた。
 麗らかに草木は靡きつつ、控えめな旋風に花びらも渦巻いては散らばってゆく。
 締めくくりか、それとも旅路の魁か。
 いずれにしても相応しい。
 舞い上がる心地と収斂を迎えた感情が、幾ばくかの歪な不一致具合をもって滲み出てくる。
 白壁に走る皹も、青春に勤しんだ日々もこれで見納めか。
 感傷に耽れば、喜びと悲しみは増しましていく。
 なすべきこと、なさざるべきこと、なしおおせたこと、なせず終いだったこと。
 去来する思いに胸を締め付けられ、しかしその心の間隙はただ静かに労られていた。

 どういうわけか、彼の胸元にはサングラスがひっかけられていた。
 撫子色の造花が窮屈そうに、居心地も悪そうに傍らでなりを潜めている。
 この晴れ舞台だし、自分のような新参者はどうしたものかな、といったところか。
 一方で白く陽を抱えたプラスティックレンズは、どことなく誇らしげに見えた。

 どうしてかけずにひっかけているのか、と尋ねてみた。
 別れを告げるためだ、と彼はぶっきらぼうに、寂しそうに答えた。
 別れとやらとそれがどう繋がっていくのか、いまいち私には理解できなかった。
 だけど、きっとわからなくてもいいのだろう。
 彼の心の中で折り合いがついているなら、きっとわからなくていいはずなのだ。
 なのに、靄がかった内心は晴れてくれそうにない。
553イエスタデイをうたって(2/5):06/12/23 03:30 ID:PIxYvnW6
 連れ添った友が、共に連れ添って歩く姿が目に入った。
 人に桜に大賑わいの花道をくぐり抜け、そうしてしばらく離れていったところで二人は腕を組んだ。
 顔を寄せ、笑み、照れては再び笑んで、何者にも縛られずに歩んでいく。
 似合っている。
 ふと、彼の腕を横目で眺めてみた。
 花びらがひとつ貼り付いていた。私の腕のとは反対側だった。
 私たちが彼らのようにしたなら、あれほどまでに似合って見られるのだろうか?

 彼が歩み始めた。
 歓喜わたる混雑の中でも、背丈のある彼には見えたらしい。
 私が軽く背伸びをすると、ちょうど向こうもこちらに気付いて、爛漫に手を振ってくる。
 私は笑顔で、けれど彼はぎこちなく手を振り返した。
 彼がどんな表情でその大きな手をひらひらとしているのか、想像できなかった。
 彼女を見つけた瞬間、私にとっての彼は枯れ木になっていた。
 彼女はひとりだった。
 彼と彼女が歩み寄り、話し込む。
 ひとりは私になった。
 ちょっとの辛抱だから──と、後ろを向いてゆっくりと、当てなしにうろつく。
 落ちた桜の花を踏みつけるのが、どうしてかひどく躊躇われた。
554イエスタデイをうたって(3/5):06/12/23 03:31 ID:PIxYvnW6
 少し歩くと、親友は音も無く背後に回っていた。
 今更、という気もしたので驚きはしない。
 驚きはしなかったが、その吸い込まれそうな黒褐色の眼は見返せなかった。
 きっと、何かを言い返すこともできないだろう。
 しかし、何かを言ってはこなかった。
 無言が不安を呼びつけるのを知ってのことなのか、親友はなおも黙っていた。
 だから、私はぽつり・ぽつりと喋り始める。
 この胸に患った不安や、プライドの残滓をぐちゃぐちゃにかき混ぜて喋った。
 親友はそのまま聞いていてくれた。
 嬉しかった。
 ひと通り私が話し終わると、親友は僅かに暖かみを含ませた声で、今日だけのサービス、と言った。
 台無しよ、と私はけらけら笑った。
 親友はいつものようにキザったらしく、優しく笑んだ。
555イエスタデイをうたって(4/5):06/12/23 03:31 ID:PIxYvnW6
 再び戻れば、彼女は既にいなかった。
 あれだけ空気の読めなかった彼女が、ここにきて気を遣ってくれたのだろうか。
 それだけに、虚ろな雰囲気が漂っていて仕方がない。
 喪失感に立ち尽くしているというよりも、幸せの残骸への余韻に浸りたがっているだけのようにも思えた。
 彼の肩を叩いて目を覚まさせる。
 私の姿を認めると、彼は地道に微笑んだ。
 潜ませた意識と感情は被い伏せた、取り繕いの匂いが漂う微笑み。
 気付かないふりをした。
556イエスタデイをうたって(5/5):06/12/23 03:32 ID:PIxYvnW6
 言ったの? と尋ねると、言えるわけねーだろ、と答えてきた。
 言いたかった? と尋ねれば、なわけねーだろ、と偽ってきた。
 だけど私は知らないふりをする。
 察しない女のふりをする。
 彼のせめてもの優しさを甘受する。
 私のこと好き? と問えば、決まってんだろ、とけむに巻く。
 私はあんたが好きよ、と宣うと、ありがとな、とはぐらかす。
 だけど私は幸せそうなふりをする。
 素直な女のふりをする。
 私のせめてもの優しさを甘受させる。

 腕をそっと組むと、周りの視線が少し集まった気がした。
 栄えあるカップルの誉れを受けても、私たちは何も進展していない。
 私たちは互いに二番手のまま、一番を求めながら、誤摩化しと現状維持のサラウンドで付き合い続けていく。
 
 私たちは嘘つきだ。
557Classical名無しさん:06/12/23 16:22 ID:J4P5H3Zk
>>552-556
なんかキモいw
558Classical名無しさん:06/12/23 21:06 ID:0Z0RLT2g
>>556
GJ
とても切なかったです。胸にジワジワと感じるものがありました。
スクランがこんな最終回だったら泣きますね
というかレベル高いなーと、ただただそう感じました
559素晴らしき哉、人生(序):06/12/24 19:26 ID:5gTiMQao
クリスマスということで、同名の古い映画にちなんだ短編を一つ。
元ネタの映画とまったく同じ展開なので映画のネタバレになります。ご了承ください。
560素晴らしき哉、人生(1):06/12/24 19:30 ID:5gTiMQao
 満月の晩。
 淡く照り返る、川の水面に光る月。
 ゆらゆら揺れるその月を播磨拳児は見つめていた。
 口の中は鉄の味。
 突き刺す程の冷たい冬の日。
 播磨の心は凍りついた――

 クリスマスに浮かれる街の雑踏もラジオから流れる歌も、播磨の目には映らず耳には届かなかった。
 顔は腫れ、サングラスはひび割れているにも関わらず、彼は肩を怒らせながら街を練り歩く。
 血と痛み。
 拳を振り回して、目の前の向かってくる何かを叩きのめせればそれでよかった。
 そうしているときだけは、彼女のことを忘れられるから。
 あの忌まわしい出来事を思い返さずに済むから。

「またケンカよ」
「こんな日に哀れね」

 数人のろくでなし共を路地裏で叩きのめして、大通りへ戻ってくれば、行き交う人々の嘲笑と憐みの視線。
 それでも播磨は血反吐を道端に叩きつけると、身体中の痛みを堪えながら、次の獲物を求めてさすらう。
 身体の痛みはあんな雑魚共にやられたわけじゃない、花井にやられた傷だ。

――見損なったぞ、播磨

 何がだよ、うっせーな

――振られたぐらいで怒鳴り散らすとは、男の風上にも置けん!

 うぜえんだよテメーは。俺の何がわかる

――今のおまえには何を言っても無駄だな。拳でわからせてやる

 ハッ やってみろや
561素晴らしき哉、人生(2):06/12/24 19:31 ID:5gTiMQao
 今まであんなに花井がしぶとかった時があっただろうか。
 互角の戦いにいつか拳を引くと思っていた花井が、最後まで俺に食らいついてきやがった。
 ヤツの渾身の頭突きは俺のあばらを粉砕し、立っているだけでも激痛が走る。
 俺をこんな目にあわせておいて、ヤツは満足げに気を失いやがった。

「ま、アイツとはこれでオサラバだ。どうでもいいがな」

 そう、もう学校に行く必要はないのだ。
 あんなメガネ、もう二度と会うこともないだろう。
 播磨は渇いた笑みを浮かべ、視線の先にいた新たな獲物に照準をあわせた。

 校庭での花井との一戦を見ていた加藤が、播磨にその場で退学を言い渡した。
 だったら何してもいいよな、彼はそんな思いで血だらけの拳を加藤の顔面に向けた。

――やめなさいよ、バカ!

――播磨さんっ お願いです……やめて

 拳は震える加藤の直前で止まり、彼は忌々しげに2人を睨む。
 居たたまれないとはまさにこのこと。
 不安ででも心配でたまらずに潤む沢近の、八雲の哀しげででも必死に見開いた、二人の両目に射すくめられ、播磨は歯を食いしばった。

――キミがここまでバカだったとはね

 そして冷たいその声は、一番会いたくなかった絃子のそれで。
 腰を抜かした加藤を引き起こしながら、静かに目を伏せる絃子。
 もうオマエには呆れた果てた、といわんばかりの彼女の態度。
 播磨はそれらに背を向けた。
562素晴らしき哉、人生(3):06/12/24 19:32 ID:5gTiMQao
 川面に漂う月があんまりにも綺麗だったから。
 播磨は思い切って石を投げつけた。
 歪んだ月はしばらくしてまた円を描く。
 消えちまえ!
 全員、消えちまえ!
 橋の手すりに身体を預け、播磨は沈痛にうな垂れた。
 八雲や沢近、絃子が、天王寺が、花井が。
 播磨を苛立たせる。

「ハ、何が消えちまえだ……消えちまえばいいのは俺の方じゃねえか」

 振られた上に心配してくれた皆を鬱陶しく感じる自分が情けなさ過ぎて。
 吐く息が一際乱れ、彼は哂う。
 吸い込まれそうな月を見ているうちに、彼の唇が醜く歪む。

「俺がいなけりゃ、皆幸せになってんだろーな。今ごろ、メリークリスマァス! て浮かれてたんだろうに。悪かったなぁ、厄介モンでよお」

 消えちまいてえ。オレみてえな男は消えちまいてえ。
 何より、天満ちゃんが他の男に微笑むのを見続けるぐれーなら………

「じゃあ、連れてってあげようか」
「……は?」
「あなたのいない世界へ」
563素晴らしき哉、人生(4):06/12/24 19:34 ID:5gTiMQao
「天満ちゃん! クリスマスイヴは俺とスイートなデートだぜ!」

 徹夜で並んでとった、超人気ホテルのクリスマスディナー。
 誘い文句は決めてあった。
 プレゼントは高価なディナー代の為に、そこそこの物しか用意できなかったが、自信はあった。
 あとは、天満の快諾の笑顔だけ。
 播磨は浮かれた足取りで、屋上へ向かった。
 もうとっくに彼女は来ているはずだ。
 驚くだろうな。でも喜んでくれるよな。
 播磨が思い描くいつもの想像は、屋上の扉を開けた瞬間、木っ端微塵に吹き飛んでいた。

「塚本さん、ありがとう」
「烏丸君……大好き」

 抱き合う二人に、息をするのも忘れ、播磨は呆然と立ち尽くしていた。
 棒立ちになった彼に気づいた二人は慌てて抱擁をやめて離れた。
 それから先のことを、彼はよく覚えていない。
 ただ、天満が差し出されたチケットを受け取らずに泣きながら謝っていたことだけは覚えている。
 烏丸の顔も天満の言葉も、播磨にとってはすでに彼岸に過ぎず。
 自棄になった彼が荒れて周囲に喧嘩を売り始めたのもその頃で。
 クリスマスイヴの晩に辿り着いた先は、この川で。
 受け取ってもらえなかったそのチケットを破り捨て、川へ捨てた――
564素晴らしき哉、人生(5):06/12/24 19:35 ID:5gTiMQao
――はずのチケットが、何故かポケットに入っている。

「? なんだこりゃ?」

 播磨が不思議そうにそのチケットを透かしてみても、貼り付けたり修正した跡などない。
 わけがわからないと、もう一度ポケットにしまってみれば、自分の身体がなんとも無いことに気づく。
 そう、さっきまであれほど悲鳴をあげていた身体が、いまは何の痛みも発しておらず、血の味もしない。

「わけがわかんねえ。そういや、さっきの声は何だったんだ?」

 幼い少女のような、しかし抑揚のない大人な女性の声でもあり、不思議だったのはそこに何の感情も込められてなかったから。
 人はあんなに冷たい声を出せるものなのか。
 しかし播磨は深く考えることをやめて、もう一度川面の月を見つめる……が、そこに月はなかった。

「ん……曇ってきたのか」

 空は黒く、先ほどまで出ていた月がすっかり雲に覆われていた。
 まさか月が隠れたから心変わりをしたというわけでも、先ほどの不思議な声を耳にしたからというわけでもないだろうが、何故か興醒めだと我に返った播磨は、嘆息すると呟いた。

「………雪、降るかもな」

 彼の足は絃子の家へと向かっていたのだった。
565Classical名無しさん:06/12/24 20:14 ID:9okC6VT.
え、これでおわり?
566素晴らしき哉、人生(6):06/12/24 20:32 ID:5gTiMQao
「誰だ、キミは」

 いきなりこれだ。
 まあ無理もないけどな。
 播磨がそう呟きながら、それでも力なく頭を垂れる。

「すまねえ絃子。今は話したくねえんだ、とりあえず鍵開けてくれ、さみぃ」

 しかしドアが開く気配はない。
 苛立つ播磨がドアを叩くと、いきなり銃を構えた絃子が出てきて彼の額に銃口を当てたではないか。
 そのあまりの殺気に思わず播磨は喉を鳴らした。

「い、絃子?」
「ストーカーなら今すぐこの通りをまっすぐ進んで、警察署に行くんだ。留置所でクリスマスイヴを過ごすのも悪くないぞ」
「い、いやストーカーってなんだよ。昼間のこと怒ってんのか? そのことなら後で聞くって言ってんだ――パン!

 まさかこんな至近距離から撃つとは思っていなかった播磨は、完全に不意をつかれて後ろに大きく吹っ飛んだ。
 おでこが真っ赤に腫れ、後頭部もしこたま壁に当たってしまい、彼は一瞬気を失いかけたが、そのまま絃子に顔面を踏まれてしまう。

「さっさと消えろ」

 勢いよく閉められたドアを呆然と見つめる播磨。
 今の絃子とのやり取りを思い返し、しきりに首を捻る。
 かつて絃子があんな態度を見せたことがあっただろうか。
 手を煩わせたり、厄介ごとに巻き込んだりしたことは数々あったが、絃子は口では悪態をつきつつも、決して見放しはしなかった。
 いつも最後には手を差し伸べてくれた。
 その絃子が、だ。

 ………相当呆れてんだろうな。いや、もう見限られたのか。
 本音を言えば、昼間に校庭で見せた彼女の態度で彼には充分わかっていたのだ。
 もうここには帰ってこれないかもな……播磨はかつての自分の居に背を向けた。
567素晴らしき哉、人生(7):06/12/24 20:35 ID:5gTiMQao
 いよいよ本格的に降り出した雪が彼の身体を凍えさせる。
 それも気にならないほど、播磨の頭の中は先ほどの絃子の態度が癇に障るのだ。
 ふて腐れるようにポケットに手を突っ込んで、街を歩く彼だったが、さりとて行くあてなどどこにもない。
 また周防の家に世話になるか、そんなことも思わないでもなかったが、さすがにそれは気が引ける。
 とはいえこのままでは凍死は免れず、なけなしの小銭ではホテルなど夢のまた夢。
 コンビニで一晩過ごすか、なんとも冴えないクリスマスイヴだな。
 だが今の自分にはお似合いだと自嘲する播磨は、コンビニの出入り口でバッタリと出会ったのだ。
 買い物袋を両手に携えた、妙と。

「あ、妙さん」

 ありがてえ! これで何とか一晩は宿の心配しなくてすむぜ。
 そんな彼の打算は、しかしすぐさま打ち破られることになる。

「えっと……どこかでお会いしましたっけ?」
「へ?」

 きょとんと首を傾げる妙に、播磨は頭に疑問符。
 胸に嫌なざわめきを感じて、慌てて妙の両肩を掴もうとしたとき、播磨の肩を掴む誰かの手。
 それはとても力強く、それでいて凶悪だった。

「おい兄さん。なに人の女に手ぇ出してんだ」

 いきなり殴り返してやろうかと思った播磨だったが、振り返った先にいたのは自分よりも体躯の勝れた大柄な男だった。
 あきらかに二丁目辺りで用心棒でもやっていそうな風体。
 強面に光る鋭い眼光が播磨を射抜く。

「こんな夜に寂しいマネしてんじゃねえよ兄さん。他にいくらでも雌はいるだろ、行くぞ妙」
「え、ええ」

 乱暴に肩を掴まれた妙はそれでも一度だけ播磨へ哀しげな視線を送ると、男に抱かれたままコンビニを後にした。
 残されたのは播磨。掴まれた肩がまだ熱を帯びていた。
568素晴らしき哉、人生(8):06/12/24 20:36 ID:5gTiMQao
 積もり始めた雪を踏みしめ、播磨は歩く。
 往く充てなどどこにもないが。
 それよりもなぜか心にぽっかりと穴があいているのが気がかりで。
 天満に振られた心の穴がどこかにいき、代わりにもっとデカイ穴があいたような。

「なんだってんだよ……クソ」

 確かに俺ァ不甲斐ないけどよ! 苛立ちをぶつけて蹴飛ばした石が壁に跳ね返り、前方にいた女の子へと飛んでいった。しかし石はそのまま女の子をすり抜けて路地を転がる。

「あれ? いますり抜け………」
「どう。この世界は」

 この寒い冬の夜だというのに、ワンピース一枚でしかも裸足で立ち尽くす女の子。
 長い髪をたなびかせ、播磨へと近づいてくるではないか。
 そのただ事ならぬ様子に、思わず播磨は後ずさりしてしまう。

「なんだオメー」
「……」

 無表情のまま答えようとしない彼女の様子に、胸騒ぎを覚えてにらみつけた。
 だが、少女はあいも変わらず冷たいまま。
 それが、先ほどの絃子や妙とかぶさり、播磨は歯軋りした。

「オイ、この世界がどーとかってなどういうこった」
「だから言ったはずよ。ここはあなたが存在していないもう一つの世界」
「存在してねえ? なに言ってやがる、まるで変わってねえじゃねえか。街も人も――」
「あなたが生まれていない世界だから、さっきの女の人たちはあなたを他人だと思ってる。当然よね」

 ワケわかんねーこと言ってんなよ! そう怒鳴ろうとした播磨だったが、少女が車のライトに照らされるのを見るや、慌てて飛び出した。

「あぶねえ!」
569素晴らしき哉、人生(9):06/12/24 20:40 ID:5gTiMQao
 少女を突き飛ばして助けようとした播磨だったが、播磨の身体は少女をすり抜け、そのまま走ってきた車に激突してしまった。

「ぐほ! な、なんで……」
「バカね。私は世界との関わりが薄いのよ。幽霊とでもいえばいいのかしら」

 播磨は自分を呆れる少女の声と、車の急ブレーキをかける音を雪に顔を埋めながら耳にする。やがてドアが開き、一人の男性が播磨の元へと駆け寄った。

「失礼、大丈夫ですか」
「ぐぐ……な、なげぇ」
「突然飛び出すから慌てましたぞ。いま救急車を呼びますから」

 懐から携帯を取り出した男性は、車から窓を開けて様子をうかがう金髪の女性に制される。

「ナカムラ、電話はやめて」
「しかしお嬢様」
「いま大事な人とデート中なの。厄介ごとはゴメンよ」

 こ、この金髪お嬢がああああ!!
 雪を握り締め、額から流血しながらもそれに構うことなく歯を食いしばって立ち上がる。そしてナカムラを押しのけ、リムジンのドアを蹴飛ばした。

「オイ、てめー何考えてやがる! 見損なったぜ、少しはかわいいトコあるかと思ってたが、やっぱりテメーは最低な女だな!」
「………なにそれ、新手のナンパ? やめてよね。大体、あなた誰よ」
「………あん?」

 思わず顔をしかめる播磨の目に、冷たい表情を浮かべる沢近と、その座席の奥で優雅に座る一人の男性の姿が飛び込んできた。
 長い金色の髪をかきあげ、男は沢近の肩を抱くと播磨を一瞥した。まるで汚い虫でも見るかのような目。
 その類の視線には人一倍敏感な播磨は、ドアを開けてぶん殴ってやろうかと手をかけたが。

「おやめなさい。あの方に手を出してただで済むとお思いですか。それにお嬢様まで危険に晒すのであれば、このナカムラ容赦しませんぞ」

 播磨の背中に押し当てられたのは明らかに銃口というやつで、絃子のモデルガンとは違い、そこには冷たい重さがあった。
 播磨は力なく車のドアから手を放した。
570素晴らしき哉、人生(10):06/12/24 20:44 ID:5gTiMQao
 ショーンとやらの高笑いとともにリムジンは走り去り、残された播磨はついに膝を落とした。
 これは変だ。なんだこれは。掴んだ雪で額をこすり血を流す。
 真っ赤に染まった雪を放り捨てると、先ほどの少女がスーッと播磨の眼前に降りてきた。
 そしてその場で浮いたまま。ここに至り、ようやく播磨も理解してきた。

「オメー何モンだ」
「さあ。よくわからないの」
「ここは俺のいねえ世界、なのか」
「ええ。正確にはあなたが生まれなかった世界。播磨拳児という人間が初めから存在していない世界なの」
「なんでだ。なんで俺がいねーってだけで、お嬢があんなに変わっちまったんだよ!」

 いや、変わったのではなく元々彼女はあんな性格だったのではないだろうか?
 では絃子は? 元々他人には心開かない孤高の女だ、俺以外の人間にはあんな接し方なんだろうか? それ以前に他人が家に押しかけてくりゃあんな対応なんだろうが。
 じゃあ妙さんは? なんであんな男と付き合ってんだ? だいたい妙さんは俺の女じゃねーのに、俺がいなくたって影響ねえだろ? じゃあなんで俺のいない世界じゃ、あんな暗い顔してんだ?

「あなた本当に鈍いわね」
「なにをっ」
「あの髪の毛がくるくるした人はあなたに会って人生が変わった。あなたと暮らした数日間は彼女の運命を変えたの」
「妙さんが………じゃあお嬢はなんだよ! オレはアイツと喧嘩しかしてねえぞ!」
「その喧嘩が、彼女にとって大切な宝物だったとしたら?」
「んなバカな……」
「それに、あの男の人とお見合いする前に、あなたは彼女にとっても大切なものをあげたのよ」
「見合いの前? ああ寺か。でもなにやったってんだ」
「戦う勇気」
「………わかんねえよ、そんなもん」
「それなら、次に逢う人の運命を知れば、少しはわかるかしら」
「………誰だよ。天満ちゃんか!」
「………」
571素晴らしき哉、人生(11):06/12/24 20:46 ID:5gTiMQao
 播磨が少女に連れられてきたのは、病院。

「なんでこんなトコに連れてくんだ。誰か入院してんのか」

 一人病棟を歩く播磨。
 目の前を少女がふわふわ浮きながら先導してくれるのだが、当然他の人間には視えていない。
 少女が指差す病室。
 そこをソッと覗いた播磨はにわかには信じられない光景に、思わず息を呑んだ。

 おい………どういうことだよ。
 なんでこんなことになってんだよ!
 虚ろな目で病室を見つめる播磨は、やがてこみあげてくる衝動に突き動かされ、慟哭した。

「説明しろ! なんで妹さんが入院してんだ!」
「病院内で大きな声を出さないで」

 看護師に怒られたと同時に、病室のベッドでまさにお人形と呼ぶにふさわしい、渇いた表情を浮かべてただそこにいるだけの八雲が、突然大きな目を見開いて頭を抱えだした。

「……う、うあああああ! 姉さん! 姉さん!!」
「大丈夫よ八雲ちゃん。何も怖いことはないの、お姉ちゃんならここにいるから、ね?」

 看護師に必死に押さえつけられている八雲。
 播磨は最後まで見ていられなくなり、文字通り逃げるように病院を後にした。
572Classical名無しさん:06/12/24 23:24 ID:AUVUEmzk
支援がいるのか?
573素晴らしき哉、人生(12):06/12/24 23:50 ID:5gTiMQao
 なんで妹さんが入院してんだよ、ワケわかんねえぞ。これもオレのせいか? オレがいねえだけでなんで……
 あてどなくさ迷い歩く播磨の前に、再び女の子が舞い降りる。

「まだわからない?」
「なんでだ……オレなんかいなくたって、妹さんは妹さんだろうが! むしろオレが迷惑かけてたんだぞ」
「それは次に逢う人をみればすぐにわかるわ」

 播磨が最後に辿り着いたところ。
 それは、塚本家と彫られた墓の前で。
 にわかには信じがたい現実に、播磨は砕けそうになった。

「ある日、一人の女の子が路地裏で殺されたの。刃物で刺されて」

 いつかなんて訊かなくてもわかる。
 それはあの日だ。
 誰かなんて訊かなくてもわかる。
 それは天満ちゃんだ。
 なんでかなんて訊かなくてもわかる。
 ………オレがいなかったからだ。

「八雲はその日、視える日だったの」
「………」
「お姉さんの“声”が段々小さくなっていったの。時々かすれて、はっきり視えていた文字がどんどん小さくなって」
「………やめろ」
「最後に視えた文字は“だいじょーぶだよ、私は八雲のお姉ちゃ―――
「もうやめろって言ってんだよ!!」

 播磨は吼えた。
 少女に実体がなくて助かったのかどうかはわからないが、もしあったら簡単に少女の喉を捻りつぶしていただろう。 

「大好きだった姉がいなくなって八雲は壊れたの。あなたがいないから」
574素晴らしき哉、人生(13):06/12/24 23:53 ID:5gTiMQao
 幽鬼のように墓前で立ち尽くす播磨。
 何度も何度も見た、塚本家の墓の文字。

「どう。これがあなたが望んだ、あなたのいない世界よ」
「………元に戻してくれ」
「どうして? ここならあなたを振ったあの人もいない。消えてくれって願った人たちも、もう他人よ」
「オレは………オレはぁ!」
「好きな人が誰かに取られる心配もないのよ? もう辛い思いしなくてすむじゃない」
「ふざけんなぁ!」

 そうだ、なんでオレはあんなこと願っちまったんだ!
 天満ちゃんが烏丸のモンになる、それは確かに辛い。でも例えオレのことを好きになってくれなくても、他の男のモンでも、彼女が笑顔で暮らせる世界の方がよっぽどマシじゃねーかよ!

「オレを元の世界に戻してくれ!」
「………」
「頼む! お、おい消えるな!」

 しかし播磨の願いは空しく、少女の身体はどんどん薄くなっていく。

「オレは元の世界に戻りてーんだ! みんなの所に戻してくれえ!」

 目の前にいたはずの少女の気配が完全に消えたとき、播磨は自分が真っ暗な世界に包まれていることに気づいた――
575素晴らしき哉、人生(14):06/12/24 23:58 ID:5gTiMQao
 月が川面に浮かぶのがやけにまぶしくて、播磨は慌てて目を閉じる。
 するといきなりビンタされた。

「起きろ拳児クン!」
「いてっ なにしやがる絃子!」

 慌てて飛び起きてみれば、橋の上で倒れ伏していたらしい。
 後できいた話だと、まるで川に飛び込む寸前の体勢だったとのこと。懐かしい感触に頬をさすれば熱くて気持ちよかった。

「播磨! 僕との決着をつけずに勝手に死のうとするんじゃない!」
「決着はついてんだろがこのアホが! って、メガネ?」
「播磨さん!」

 まだ寝ぼけ眼の播磨の胸元に、八雲が飛び込んできた。涙を浮かべた目がとても綺麗で、あの病室の死んだような目とはまるで違うと、播磨は見惚れていた。
 そっと目に浮かぶ涙を指で拭いてやると、八雲は頬を染めて俯く。

「心配してたんです、播磨さん……」
「妹さん」
「あ・ん・た・なにしてんのよっ」

 憤怒の表情で沢近が二人を見下ろしている。いや、よく見れば周りには絃子や妙さん、お嬢に妹さん、花井までいる。
 お嬢が怒鳴って見せた八重歯に播磨は笑う。何笑ってんのよ! と沢近が怒鳴る前に、播磨が沢近に抱きついたのだ。

「お嬢ー!!」
「………どええええ、ちょ、なにすんの!」

 真っ赤になる沢近に構わず、播磨は沢近の細い体を力いっぱい抱きしめる。
 少しムッとなる八雲。
 同じように苛立った絃子が頭部にネリチャギを食らわそうとした瞬間、播磨が振り返って今度は絃子に抱きついた。
576素晴らしき哉、人生(終):06/12/25 00:00 ID:EbS82Zug
「絃子ォ! オレの絃子ォ!」
「こ、このバカ!」
「あ〜、ハリオずるいよ〜、私だって心配してたんだからね」
「妙さーん!」
「いい加減にしろ、この猿が!」

 誰彼構わず抱きつく播磨に、ついに絃子と沢近の鉄拳が炸裂した。
 こっぴどく殴られても笑顔のままの播磨だったが、一人の少女が姿を現した瞬間真顔に戻る。

「播磨君のバカ! 播磨君に何かあったら私、私……」
「つ、塚本……」
「ご、ごめん、ごめんねぇ……」

 やべえ! 彼女の笑顔がみてえのにオレが泣かしてどーすんだ!
 播磨は慌てて崩れ落ちそうになる天満を抱きかかえる。恐らくこれが最初で最後の抱擁。

「悪かったな塚本。ホントにごめん」
「………うん」

 力なく首を振る天満の頭を撫でながら、播磨は満面の笑みを浮かべた。


「何よ」
「………」
「橋の上で珍しいこと言ってたから、案内してあげただけよ」
「………」
「もっとも、元に戻りたいって言わなかったら、置いてくつもりだったけどね」
「ニャー」
「あっそ」
「伊織ー」
「来たわよ、あなたの飼い主。じゃあね」
「ニャー」(おわり)
577素晴らしき哉、人生(あとがき):06/12/25 00:04 ID:EbS82Zug
というわけでイヴ中に投下したかったorz
お目汚し失礼しました。

>>572支援感謝します
578Classical名無しさん:06/12/25 00:40 ID:iqn7SVE.
>>577
乙。
579Classical名無しさん:06/12/25 01:10 ID:EMZi0Z82
>>577
乙です
なんか和んだ。いいなぁこういうの
580Classical名無しさん:06/12/25 01:51 ID:8tv/kOF.
乙です。
しかしおま、超姉だな・・・
581素晴らしき哉、人生(中の人):06/12/25 22:41 ID:EbS82Zug
感想どうも!
また何か書いたら投下します。

超姉かなあ?w
むしろ絃子のエピソードをカットしたぐらいですぜ。
あとショーン対播磨、天王寺対播磨、八雲へのフォローなど……
582Classical名無しさん:06/12/25 22:52 ID:J9kYGUV2
>577
いいね。すごくいい。

原作もいいもんだけど、これはキャラが上手く乗ってる。
ちょっとほろっときちまったぜ。GJ!
583Classical名無しさん:06/12/25 23:01 ID:r4x9IKNI
保管庫全然更新されてないな
更新は他の誰かに任せていいなら俺が作るが、
過去スレのデータがないのでUPされなければ
どうしようもない。
584Classical名無しさん:06/12/25 23:07 ID:k9.cEjeI
>>583
過去スレのデータならにくちゃんねるで拾えるんでない?
585Classical名無しさん:06/12/26 03:18 ID:e1YT2mN.
25スレ目か24スレ目以降の作品データならあるよ
まぁその辺はにくちゃんねるにもあるだろうけど
586Classical名無しさん:06/12/26 08:05 ID:vctm30/M
超姉と食べるお子様ランチ肉じゃが付乙!
ようするにハーレムエンドですねw
587Classical名無しさん:06/12/26 22:31 ID:Fm5iDTDE
29chは今年で終了です
588Classical名無しさん:06/12/29 21:48 ID:oiWHRpQ6
結構鬱話投下。苦手は人はNGでヨロ

私用で6ヶ月、ほんの6ヶ月だけ播磨は矢神を離れていた。天満に会いたい
想いを押し殺し、ようやく帰って来た播磨の耳に飛び込んだのは・・・
天満が死んだという報せだった。

絃子の悪い冗談に決まってると、聞き流そうとしたが不自然に目を逸らされる。
居ても立ってもいられなくなり、塚本家に急いで向かうと・・・立ち入り禁止の
札で埋め尽くされた、無残な有様の玄関だった。

頭の中が真っ白になった播磨は、玄関の前にただただ立ち尽くした。どれくらい
経ったろうか。近所の主婦の雑談が耳に入る。

「ここ・・・家・・・殺され・・・」
「・・・気の毒・・・まだ若・・・」
「・・・姉妹・・・二人暮し・・・二人とも高校生・・・とか・・・」
「妹・・・入院・・・」

たどたどしく紡がれる言葉に我に返った播磨が、主婦に問い詰めた

「オイ!どういうことだ!この家の人は・・・!」
「何すんのよ!離して!」

半分錯乱状態の播磨が聞くによると、天満が自宅で何者かに殺害され、それを
目撃した八雲がショックを受け、とある施設に入所しているということ。
まだ現状を認められない、認めたくない播磨は祈るような気持ちで施設に向かう。
これは何かの悪い冗談、夢で目を覚ませば・・・天満の笑顔が迎えてくれる・・・
589Classical名無しさん:06/12/29 21:49 ID:oiWHRpQ6
設に着いた播磨が最初に耳にしたことは、現状の八雲のことだった。普段通り
姉が生きてるものと思い込み、否、姉の死を受け入れられない八雲は毎日毎日
家事をしようとすること。それを妨害すると手が付けられないほどに暴れだす事。
また、男性の姿を見るだけで殺害せんとばかりに襲い掛かる・・・ということ。
よって男性の何者の面会も許可できないということ。その警告を無視し、半ば
入り口を強行突破して施設で見た光景に、播磨の淡い期待は、脆くもあっけなく
崩れ落ちた。

一見して、以前泊まった塚本家と全く変わらない造りの家。その台所に、後ろ髪に
くくった少女の姿が目に入る。部屋に誰かが入ってきた気配を察してか、少女は

「おかえりー姉さん。今日は姉さんの大好きなシチューだよ。もう少しで出来るから・・・」

一言も発することが出来なかった。ある訳の無い返事を不審に思ってか、鍋をかき回す
動作をやめ、振り返った少女が播磨の姿を見て言葉を発した。

「播磨さん・・・!」

痩せこけた頬、目の下のクマ、痩せ細った全身・・・以前の端麗だった容姿は見る影も
無く、目を逸らしたくなる程だったが、発せられた言葉は以前と変わらぬ優しいものだった。
後ろで必死に播磨を止めようとした女医が驚いて一人ごちた。

「信じられないわ・・・今まで男の人を見るだけで暴れ出して・・・怪我の元になる包丁や
コンロの火さえ置けない危険な状態だったのに・・」

ふと見た播磨が目にしたものは・・・おたまがカランと響く・・・空の鍋だった。
590Classical名無しさん:06/12/29 21:50 ID:oiWHRpQ6
久々に会った播磨の身を案じて、八雲が言葉をかける。だが、今の播磨には余りにも辛い
ものだった。居ても立っても居られなくなり、部屋を飛び出す。荒げた息落ち着かせる様に
下を向いた。そこへ少女のものと思しき声が耳に入る。

「気の毒よね。この世で一番大事な人の、あんな光景を目にしちゃったんだから・・・」

驚いた播磨が辺りを見回すが人の気配が無い。不審に思って、ふと視線を上にやると・・・
中に浮く、真っ白なワンピースを身に纏った少女の姿が。

「何だよ・・・コレ・・・。どうせ夢なんだろ・・・もう覚めてくれよ・・・」

半ば諦め気味の播磨が、なげやりな口調で呟く。それに対し、少女が

「あなた・・・真実が知りたいからここに来たんでしょ?」

それに答えず播磨が視線を臥せる。その眼は最早生気を感じ無いほどに・・・

「無言は肯定と取るわよ・・・」

少女の口からぽつりぽつりと真相が語られていく・・・
あの日八雲はサラの家に泊まりに行って、塚本家には天満一人だったこと
何者かが塚本家に侵入し、天満が辱めを受け、相当に酷い殴打を喰らった事。
翌日帰宅した八雲が目撃したのは、乱れた着衣を纏う虫の息の天満の姿。
抱き起こした八雲が天満の心を読んでしまい、複数の男に抑え付けられ
襲われている最中に「助けてェエエエ!八雲ー!!!」と叫んだ姿を視て
しまったこと。
天満の最期の台詞「ゴメンネ・・・八雲・・・頼り無いお姉・・・」
姉が死んだのは自分のせいだと思い込み、八雲が何度も自殺未遂をしたこと。
施設に塚本家とほぼ同じ光景を作り、リハビリを懸命にさせていること
それでも一向に回復しない八雲
591Classical名無しさん:06/12/29 21:52 ID:oiWHRpQ6
ヤメロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

播磨がこの世の全てを引き裂かんばかりの大声で叫んだ。目の前の少女を引き裂く
勢いで殴りかかるが、空を切る。

「私はこの世のものじゃ無いのよ・・・無駄よ」
「殺してやる・・・殺して・・・」
「落ち着きなさい。今ここで私を殺してもどうにもならないわよ・・・それと
 天満を襲った犯人だけど・・・数週間後、警官に射殺されたわ」
「畜生・・・畜生・・・!」

うずくまり、あらんばかりの声を張り上げ涙を流して叫ぶ播磨。その光景を
少女はただ黙って見つめていた。


どれくらい時間が経過したのか、播磨は落ち着きを取り戻した。気掛かりは今生きて
いる八雲のこと。施設の中を突き進み、八雲の姿を見つけるや否や、切り出した。

「妹サン・・・!いつまでもこのままじゃいけねぇ・・・アンタが元気でいないと
 天・・・塚本が悲しむ・・・だから・・・頼むよ・・・」
「播磨さん・・・?」

突然にサングラスから零れ落ちる涙に八雲が驚く。

「もう・・・お姉さんは・・・この世に・・・だから・・・!」
「何言ってるんですか・・・?スイマセン。姉さん今日疲れて返って来ると思います
 ので・・・失礼します。夕食の準備しないと・・・」
「もう・・・天満ちゃんは、いないんだ・・・!妹サン・・・!」
「今日は姉さんの大好きなハンバーグとシチューを作ろう・・・」
「妹サン!」
592Classical名無しさん:06/12/29 22:34 ID:oiWHRpQ6
「もうやめて」

女医が後ろから慌てて止めに入る。

「これ以上事を荒立てないで。もしあの子に何かあったら・・・許さないわよ」
「・・・」

とぼとぼと部屋を後にする播磨。ただ足を動かしているだけの状態。

「畜生・・・あんまりだ・・・あの子達が何をしたっていうんだ・・・」

独り言を反復して繰り返す。絶望のあまり、今にも窓から飛び降りんばかりの
様相を呈していた。

「方法が・・・無いわけじゃないわよ」
「テメェ・・・!まだいやがったのか・・・」
「随分な言い草ね。まぁ良いわ。もう一度言うわよ。『方法が無いわけじゃないわ』
 あの姉妹が元通り笑って暮らせる方法が・・・一つだけあるのよ」
「本当か!何でもする!だから・・・ヤメた。今更何しても天満ちゃんが生き返る
 わけじゃ無い・・・意味ねぇよ・・・大体『姉妹』が元通りって・・・ありえねぇ・・・」

「・・・アナタ・・・あの子達のために自分の命を賭ける覚悟がある?」
593Classical名無しさん:06/12/29 22:36 ID:oiWHRpQ6
「・・・アナタ・・・あの子達のために自分の命を賭ける覚悟がある?」
「あぁ?」
「言葉通りよ。アナタは自分の命をあの子達のために賭ける覚悟がある?」
「何言ってんだ?」
「私は見ての通りこの世の者じゃ無い。あなた達の言う幽霊ってとこかしら?普通は
 とっくに成仏してるはずなんだけど、極稀に見ての通りこの世に留まってしまう場合が
 あるのよ。成仏するためには・・・誰かの願いを叶え人生を救うこと」
「するってーと・・・お前はアレか?願いを叶えてくれる有難い神様みたいなもんか?」
「神様・・・ね。それとは対極に位置するもんだけど」
「だったら話は早ぇ。あの事件無かったことにしてくれ」
「話は最後まで聞きなさい。願いを叶えるって言ってもそう簡単な事じゃ無いのよ。
 まずほとんどの人には、私の姿が見えない。見えたとしてもこんな突飛な話普通の人
 なら信じないわ」
「悪りぃかよ」
「あと願いを叶えた暁には・・・それ相応の代償をもらうの。それを手土産に成仏する」
「代償?」
「命。言い換えれば寿命ね。今回のケースでは人一人が死んでる。厳密に言えば犯人も。
 それ程の過去を変えるとなると・・・あなた一人の一生分の寿命貰っても割に合わない
 わね。でも・・・あなたのすべて。この世にあなたが居た証、存在自体を貰えば或いは」
「構わねぇ」
「随分早い返事ね。あなたが死ぬ云々じゃ無くて、あなたの存在自体消えるってことは
 あなたは最初から居なかったってことになるのよ。誰もあなたが居たことさえ忘れる
 あの子達のために、そこまで捧げる覚悟があるの?」
「・・・俺の人生は元々あの子に会ってから始まった様なモンだ。今のうのうと生きてても
 何の意味も無ぇ。そんなちっぽけな人生捧げるだけで・・・救えるなら安いもんじゃねーか」
「そう・・・わかったわ。これから・・・あの事件を変えるために最も重要な瞬間に
 あなたを転送するわ。そこから先は・・・あなた次第ね。もう一度確認するわ。本当に
 あなたの存在が消えて無くなっても良いのね?もっとも、私は成仏出来て都合良いけど」
「しつけーぞ。」
「ふふ・・・良い返事ね。・・・じゃあいくわよ」
594Classical名無しさん:06/12/29 23:25 ID:oiWHRpQ6
眼が眩む程の光を受け、播磨は意識を失った。永遠とも思われる闇を抜けた先に・・・

「へっ。めでてー。ガキがこんなデカイ家に一人かよ。」
「おい、ヤメねーか?幾らなんでもまだ高校生の子供だぜ?」
「あぁ?今更ビビってんのかよ。ムショ上がりで溜まってんだろ?」
「嫌なら帰ってもいいんだぜ?どうせ俺等はヤメる気ねーしな」
「ちっ・・・」
「大丈夫だって。後ろから頭一発ガツンってやれば大人しくなるし」
「オラ行くぞ・・・」

八雲の再三の戸締り確認の忠告にも関わらず、いつも通りついうっかり忘れてしまい定時の
大好きな時代劇「三匹が斬られる」を居間で見ていた。もうすぐ自分の身に降りかかる危機を
知る由も無く・・・CM中慌てて暗い廊下を走る天満。後頭部に男共の凶器が振り下ろされる
刹那・・・!強い衝撃が伝わり、突き飛ばされて、凶器は空を切る・・・そこには仁王立ち
する男の姿。何が起きたか解らない天満は、見上げて目の前に立つ男の姿を確認した。急に
薄暗い廊下に出たため眼が馴れなくて姿はハッキリ見えないが・・・とても頼もしく見えた。

逆に播磨はサングラスを常に着用していて、長い闇の中を抜けて来たため直ぐに眼が馴れた。
天満の姿を認め、播磨は涙が出そうになる。目の前で生きてる!大好きな少女の姿。一瞬
無防備になる。そこを付いて男の一人が持っている刃物で切りつけて来た。咄嗟に避けるが
腕を深く切り裂かれ、血が噴出する。その光景を見て天満は意識を失った。
595Classical名無しさん:06/12/29 23:26 ID:oiWHRpQ6
「粋がってノコノコ出て来てんじゃねーぞガキ!」
「その腕じゃもうどうしよーも無ーだろ。」
「見逃してやるからさっさと失せ・・・」

言い終わる前に男の体が吹っ飛ぶ。唖然に取られた他の二人が現状を確認する間も無く、
次々と拳の雨が降り注ぐ

「こいつ等が・・・こいつ等が天満ちゃんを・・・!」

男共が許しを請うが、耳に入らない。ただ殴る。ただ殴る。最早意識も無い。生きている
かどうかさえも怪しい。おもいっきり振りかぶり、生命の糸を切り取るつもりでトドメの拳を
突き刺す寸前

「播磨さん!」

その声で我に返った播磨が振り返ると・・・

「・・・妹さんか」

姉の死により衰弱していた八雲では無い、姉と暮らす幸せだった頃の八雲。最早涙を堪える事が
出来ず、慌てて後ろを向く。並ぶ姉妹の姿を見て、震えて言葉さえ出てこない。
天満の身を案じて帰って来た八雲の姿だった。倒れている天満の姿を見つけ、慌てて抱き起こす。

「あの・・・これは・・・」

現状を把握出来ていない八雲が、半ばパニックで播磨に質問する。

「あぁ・・・話せば長いんだけど・・・警察呼んでもらえるかな・・・?あと救急車も」
「播磨さん・・・腕を・・・!」

大量の血が流れ落ちる播磨の腕を見て八雲の顔が青ざめる。
596Classical名無しさん:06/12/29 23:28 ID:oiWHRpQ6
「急いで手当てを・・・」
「いいっていいって。カスリ傷だし。それに・・・もう手当ての意味も無いし」
「・・・播磨さん?」
「妹サン・・・一つだけ約束しくれるか」
「ハイ?」
「例え何があったとしても、必ずお姉さんと幸せに生きてくれ。天・・・塚本そそっかしいからな。
 見守ってやって欲しいんだ。ずっと。お互い。あとコレ貰ってくんねーかな。親父に貰ったペン。
 俺もう漫画描けないからさ。」
「はぁ・・・」
半ばお別れのような言葉に違和感を感じる八雲。理由は知る由も無く。
突然眩い光が周囲を包む。先ほど過去に向かって転送された時と同じ光景。最後に一言

「いいか!妹さん!約束だぞ!」

597Classical名無しさん:06/12/29 23:29 ID:oiWHRpQ6
言った言葉が八雲に伝わったかどうかもわからないまま、再び無限の闇の中に放り出された。
今度は、あの少女も同行しての旅だったが。意識を失う寸前・・・少女の声が聞こえた。
「馬鹿ね、そんなこと言ってもどうせ記憶は無くなるのに」
「うるせぇ・・・」


ふと意識を取り戻すと、少女が目の前にいた。
「お帰りなさい。結果は・・・聞くまでも無いわね。その表情だと」
「・・・俺は・・・帰って来たのか?過去は・・・変えられたのか?」
「えぇ、多分ね。実際こちらの時間では30分も経って無いけど。
 それより、自分の体を御覧なさい」
「・・・何か透けてる・・・な。もしかして・・・」
「ええ、そうよ・・・このまま、あなたの存在はもうすぐ消えて無くなるの」
「・・・そっか。これからどうなるんだ?」
「私の成仏と違って、あなたの場合は特別だからね。そこまでは解らないわ」
「最後にもう一つお願いがあるんだが」
「ダメよ。願いは一つだけよ」
「天満ちゃん達の元気な姿を・・・最後に見たいんだが」
「・・・仕方無いわね。少しだけよ」
598Classical名無しさん:06/12/29 23:39 ID:GAnZ5YPk
逆行乙
599Classical名無しさん:06/12/29 23:50 ID:oiWHRpQ6
宙を舞い塚本家の方向へと向かう二人。
「オイオイお前いつもこんな感じで、俺ら見てたのかよ。」
「そうよ。高い所は苦手?」
「つーか・・・酔った」
「・・・」

塚本家に向かう道の途中で、二人仲良く並んで歩く少女達が目に止まる。
見紛うはずも無い、塚本姉妹の姿。降り立って二人の姿見ようとするが・・・
「俺の姿って、天満ちゃん達に見えるのかな?やっぱマズイか?」
「心配ないわ。私の姿もアナタの姿も誰にも見えないわよ。きっと」
「じゃあ正面から・・・」

仲良く並んで、姉妹がする会話は、今日の夕食のメニューの話・・・と、とある話
「よっぽど気に入ってるんだね。姉さん。そのペン」
「えっへへーいつの間にか部屋に置いてあったんだよねー。もうテストも宿題も全部これ一本!」
「テストにインクはマズイと思うよ・・・姉さん・・・」
「それでそれで八雲ー今日の夕食何ー?」
「今日は姉さんの好きなハンバーグだよ」
「やったー!!」

播磨は溢れる涙を抑えることが出来なかった。もう見る事が出来ないと思っていた、中睦まじい
姉妹の姿。最早かける必要の無くなったサングラスをはずして、目に焼き付けようとする。
だが、溢れる涙に邪魔されて良く見えない。何度も何度も涙を拭う。

「姉さん・・・ちょっと待っててくれるかな。ちょっと忘れ物。」
「えー?わかった!そこのコンビニで待ってるからねー!」

小走りで店に入る姉を見届け、八雲が言葉を発した。

「播磨さん・・・そこにいるんですよね?」
600Classical名無しさん:06/12/30 00:09 ID:VlzP30j.
あわあわと慌てふためいて、少女と顔を見合わせる播磨
「見・・・見えてるのか?記憶も無いはずじゃ・・・」
「あなた・・・もしかして過去に未来から持って行った物・・・渡した?」
「いや・・・その・・・スマン」
「・・・」

顔に手をやり、空を見上げる少女。呆れている様だ。
「時の流れの矛盾が起きてるのね。あなた絡みで少し時間軸が狂ってるようね・・・」

観念して八雲の前に姿を現す播磨。
「よ・・・よぉ妹サン。元気そうで何よりだ」

透けている半透明の播磨を見て絶句する八雲。やっと言葉を紡いで
「播磨さん・・・あの時・・・」
「な、何の事だ?」
「姉さんを助けてくれた時、播磨さん海にいたって・・・出港記録にも残って・・・
 なのにどうして、姉さんを助けに来ることが・・・出来たんですか?それに・・・
 周りの誰も播磨さんの事知らないって・・・2−Cのクラス名簿にも名前が無いし
 一体どうなってるんです?」
「いや、それは・・・アレだ。夢ってやつで・・・」
「播磨さん」

観念して全ての顛末を話した。どうせ自分の存在も直ぐに消えるはず、言ったとしても
こんな話信じて貰えるはずも無い・・・と楽観的な考えだったが・・・

「信じます」
「イ・・・妹サン?」
「隣にいるのが・・・その少女なんですね?」
「な・・・もしかして・・・最初から視えて?」
「・・・」
「私・・・絶対忘れませんから」
「え?」
601Classical名無しさん:06/12/30 00:30 ID:VlzP30j.
「私・・・播磨さんのこと・・・絶対・・・」
ポロポロと八雲の両方の瞳から涙が零れ落ちる。
「私・・・何て言って播磨さんに・・・ゴメンなさい・・・本当に・・・ゴメンなさい・・・
 姉さんと私のために・・・播磨さんが消えてしまうなんて・・・」
「いいっていいって。俺なんかのために・・・泣くこた無い」
「本当にこれで良かったんですか・・・?姉さんのこと播磨さんは・・・」
「やっぱ・・・バレてたか。妹さん相変わらず勘が良いな」
一層播磨の体が透けてゆく
「そろそろ時間ね・・・覚悟なさい。もっとも私も人の事言えないけど」
「播磨さん・・・私・・・播・・・大好、ですから・・・忘、ません・・・」
 あり・・・、ござ・・・す。だ、ら・・・約束・・・守り・・・」
涙と嗚咽でほとんど聞き取れないほどの最後の言葉。
「じゃあな・・・約束・・・頼むな(色々ありがとな・・・妹サン・・・)」
ハッキリと読み取れる最後の播磨の心。留まる事の無い八雲の涙。少しずつ
姿が消えて行き・・・

間も無く播磨拳児の存在は・・・消滅した。

中々戻って来ない妹を心配して、天満が様子を身に来た。眼の赤い八雲を見て
「どうしたの八雲ー?何かあったの」
「ううん、何でも無いよ姉さん・・・眼にゴミが入っちゃって・・・」
「そっかー何でも相談してよね?私はお姉ちゃんなんだから(何だかよくわかんないけど
 元気出せ!八雲!)」
「姉さん・・・じゃあ一つ我侭言っても良いかな?そのペン・・・私にくれないかな・・・」
「え・・・あーうー・・・」
「ダメ・・・かな?」
「んーじゃあこうしよう!これは二人のペン!いつまでも二人の宝物!」
「うん・・・姉さん、二人の宝物・・・!ずっと一緒に・・・」

602Classical名無しさん:06/12/30 03:48 ID:cm.wPw5E
悲しすぎ。でもいいお話だった
603Classical名無しさん:06/12/30 04:42 ID:YVGDcC/6
にぎり成就の為なら播磨さえ殺すにぎり厨に唖然・・・。
604Classical名無しさん:06/12/30 07:09 ID:HobUVq5.
SSにカプ論を持ち出すなよ……

>>601
切ないけど好きな雰囲気の物語でした
面白かったです
605Classical名無しさん:06/12/30 17:41 ID:Wh7i/yM6
>>601GJ!!
面白かった!!
何ともいえないこのもの悲しさが切なくてたまらん!!
606Classical名無しさん:06/12/30 22:47 ID:T3PjoyEA
誰かお子様ランチSS書いてくんねぇかな‥いや書いて下さい
まったりとか修羅場とかは問わないから‥


他力本願でスマヌ
607Classical名無しさん:06/12/30 23:14 ID:ajbrdOSI
ごめん。花井で時期外れのクリスマスもの。しかもSS初挑戦。


クリスマスを間近に控えた12月の夜。
その日、夜も更けた花井道場に一組の男女がいた。

「どうしたんだ、神妙な顔して?」

心配そうに男を見る彼女は幼馴染の周防美琴。
そして、決意を固めた男の名は花井春樹。

「周防、決めたぞ。今度のクリスマスに、僕は告白する!」


『百花クリスマス』

「おー、いよいよか。ただやめといた方がいいと思うがなぁ」
「何故だ?」
「いや、脈がないだろって話。まあ止めはしないけど」
「恋愛も試合も勝負はやってみなければ分からん。僕はまだ彼女に想いを何も伝えていないからな!」
「こりゃだめだ」
「そんなことより、お前も今年は麻生と過ごすのだろう。
こんな所にいつまでもいないで準備でもしてきたらどうだ」

僕はとっくの昔にしているぞ、という花井の言葉に
余計なお世話だ、と美琴が返して2人は別れ、その日は終わった。
608百花クリスマス(2/9):06/12/30 23:15 ID:ajbrdOSI
彼女に心を奪われたのはいつからだっただろう?
入学してくる一年生の中に、彼女を見つけた時だろうか?
詳しくは覚えていない。気がついたら彼女を追いかけていた。
けれど、この想いは彼女に近づいても、一向に伝わることはなかった。
――いや、過ぎたことはもういい。
今日、この聖なる日に。腕いっぱいの花束を持って愛を告白しよう。
――塚本八雲君に。


そして迎えたクリスマスの朝。
人気投票でも着た、愛用のタキシード姿の花井。
花束もすでに取り寄せてある。用意は万全、ぬかりはなかった。
美琴から得た情報では八雲は今日、サラの手伝いで教会にいるらしい。

ちょうどいい。神の前で愛を確かめ合えるとは。
全ては神の思し召しなのだろう。もはや、これは運命なのだ。

だが、花井はすぐにその考えを捨てることになる。花井道場を訪ねてきた存在によって。

「き、貴様は…!?」

それは何の因果か今や彼の宿敵。
巨大レッサーパンダ・空太君だった。
609百花クリスマス(3/9):06/12/30 23:17 ID:ajbrdOSI
このクリスマスの日を決着の日と定め、はるばるやってきたのだろう。
花井を見るその獣の眼は明らかに血走っていた。

「僕にはやらなければならないことがあるのだ! そこをどきたまえ!」
「ぐぉがぁぁぁぁ!!!」

問答無用の野獣は花井に襲い掛かった。花井は闘った。雄雄しく、猛々しく、闘った。
巨大な猛獣は、もはや人間の手に負えるものとは思えないほどだった。
それでも。

「今こそ、貴様に見せてやる! 人間の愛が持つ、残り70%の力を!!」

愛、全ては愛のために。
ついに、花井は勝利を収めた。


「はあ、はあ…ぜえ……手当てもしてやれんことを悪く思わないでくれ。
僕は今日という日に全てを賭けているんだ」

これも愛の障害の一つ。そして…それは今、終わった。待っててくれ、八雲君。

――だが、まだ彼の戦いは終わってはいなかった。

「てめー。ナニ、動物いじめてんだ?」

――そう、もう一方の宿敵が残っていたのだから。

「は、播磨拳児…!?」
610百花クリスマス(4/9):06/12/30 23:20 ID:ajbrdOSI
「なるほど、障害といえば貴様を忘れるべきではなかったか…」

この時、花井はすでに正気ではなかったかもしれない。
八雲のため、立ちはだかる者は全て倒す。それだけだった。

「今日の俺はムシャクシャしてんだ。どうなっても知らないぜ?」
「よかろう、もはや相手も数も関係ない。かかってこい!」
「ちっ、バカが。どうにもテメーとは決着をつけにゃあならんようだな。行くぜ!!」

花井は闘った。気高く、逞しく、闘った。播磨は空太君以上にとてもとても強かった。
それでも、花井は負けない。花井には決して折れない愛があるのだ。

「神よ!愛を司る神よ!女神よ! 今一度、この僕に力を貸してくれぇぇ!!」
「きょ、今日のメガネは…いつもと違うぜ…!」

長時間の死闘を制し、花井はなんとか勝利を収めた。

「じ、時間が無い…いざ、八雲君のもとへ…!」

だが残酷にも、度重なる戦いですでに限界を迎えていた体は花井にそれを許さなかった。

「や…くも……ん…」
611百花クリスマス(5/9):06/12/30 23:22 ID:ajbrdOSI
花井は限界にぶつかり、意識を失った。しかし、それはあくまで肉体の敗北を指すものである。
その精神は己の内面で未だ戦い続けていたのだ!


動け、体よ。今、動かずにいつ動くというのだ?
僕はこの日のために心身を鍛えたのではなかったのか?
立て、花井春樹! お前は強くなったはずのだろう!?

思い出すのは美琴に守られていた、弱かった頃の自分。
そして、ヒーローになりたいと思った、あの時の誓い。
あれから己を鍛え、学び、自分の心に恥じないよう、常に正しいと思うことをしてきた。
ここで終わるわけにはいかない。

何故だかは分からない。だがその時、父・弥三郎の声が聞こえた気がした。

――そして、花井は限界を超えた。
612百花クリスマス(6/9):06/12/30 23:24 ID:ajbrdOSI
「ハッ!!」
「何だ、起きたのか?」
「播磨!?」

声の主は播磨だった。どうやら、彼は意識は失わなかったものの、動けはしないようだ。

「播磨、今は何時だ!?」
「あ? 外を見りゃ、分かるだろ。夕方だよ」
「なっ、なんだとぉ!?」

すでに時間に余裕はない。この体で教会に辿り着くにはかなりの時間がかかるだろう。
他に障害がないという保証も無い。焦燥が冷静な判断力を奪う。
どうする? このままで間に合うのか?

「乗っていけ、用事があるんだろ?」
播磨はおもむろにバイクのキーを投げる。
「これは…お前の…?」
「多くは聞かねえ。しばらく体が動きそうにねえからよ。それまでの間だけ貸してやる」
拳を交えた友だからこそ分かり合える絆。確かに、それが今の2人にはあった。
「すまない。恩に着るぞ!!」

親友の想いを無駄にはするまいと、風とともに駆け抜けていく花井。
それを見て、播磨はふと疑問に思った。
「あいつ…免許は持ってたっけ?」
613Classical名無しさん:06/12/30 23:25 ID:VlzP30j.
>>606
長いの書いて性も根も尽き果ててます。ハイ。
頑張ってみようかな・・・

とりあえず支援
614百花クリスマス(7/9):06/12/30 23:27 ID:ajbrdOSI
日の沈むゆく矢神の町をまるで遡るかの如く、駆け抜ける花井のバイク(播磨の)。

「僕には免許はない! だが、教会までの間だけはこの暴れ馬を乗りこなしてみせる!
他に手段がないというのなら…! この花井春樹、法を犯すことにも躊躇はしないぞ!!」

弾丸のように町を飛び出して、教会が別の町ではないことを思い出して引き返したり、
夕焼けの海岸線を走り抜ける最中、刹那のその美しさに一時、心を奪われたりもした。

初日の出を八雲君と2人で見にいくというのも悪くないな。
そうだ、バイクの後ろに乗せて走ろうじゃないか。

どんどん加速する妄想にも、スピードにも決してブレーキは踏まない。
事態は一刻を争うのだ。もはや愛は止められないのだ。

――当然の結果として、バイクは砕け散り、花井は吹き飛んだ。


辺りが夜の闇に包まれ、ちらほらと雪も降り出した、そんなホワイトクリスマス。
ぼろ雑巾のようになった体を重たい足で引きずり、花井はまだ、教会へ向かっていた。
彼をここまでさせるものは何か。その答えはただ一つ。
全てはこの一年の間、己の内にずっと溜め込んでいた想いのために。

目の前にはいつかの教会が見えてきた。あの時は邪魔が入ったが、すでに元凶は地に伏している。
もはや己を阻むものは何もない。

「八雲君!」
615百花クリスマス(8/9):06/12/30 23:29 ID:ajbrdOSI
――扉の向こうに、彼女はいた。

「花井…先輩…?」

憂いをおびた、彼を見つめるどこか寂しげな瞳。
初めて彼女を見た時、きっとあの瞳に心を奪われたのだろう。
驚きを隠せない顔の彼女を前にしても、今の花井に迷いはなかった。
今こそ、今こそ胸に秘めていた想いを伝える時。

「これを受け取ってほしい。僕の愛とともに!」
投げた花束は――

「私に?」

――ものすごい軌道を描いて、高野晶の手元に渡った。

「そ、それは君ではなく、ヤ…!」
「…ありがとう。まさか貴方がこんなものを用意してたなんて思わなかった」

その時見せた晶の顔は、親友である美琴も見たことの無いような笑顔で――

「いや、その…本当は八雲君に…」

花井が真相を話すことに抵抗を感じるほどに綺麗で――

「ごめんなさい」

――でも全部、芝居でした。
616百花クリスマス(9/9):06/12/30 23:31 ID:ajbrdOSI
八雲のために用意した花も愛も持って、晶は教会から立ち去っていく。
手痛い仕打ちとともに、とにかく花井春樹の聖夜は砕け散った。

「あ、あの…先輩。高野先輩とのことはよく分からないけど、頑張って下さい」
「そうですよ、再チャレンジです!」

愛しい彼女の優しさも慰めの言葉も今は辛いだけで。花井は泣きながらとぼとぼと家に帰った。


そして、その日の夜の花井道場。

「まあ、何だ。気を落とすなよ」
「まだだ、周防! まだ僕は気持ちは伝えてはいない! 大晦日こそ、大晦日こそぉ!」
「おい、メガネ…俺のバイクはどうした?」
「うおぉぉぉ! ヤクモーーーン!!」
「花井、俺のバイクは!?」


ちなみに、この日の八雲は花井の心が読めなかったという。それはただ、能力が落ちる日だったからなのだが。
つまり、花井の愛は本当の意味で全く伝わっていなかったのだ。
617Classical名無しさん:06/12/30 23:33 ID:ajbrdOSI
以上。途中までマジで袴成立させようかと思ってた。晶の顔が浮かんできたから止めたけど。
そんな俺は花サラ派。
618Classical名無しさん:06/12/30 23:38 ID:T3PjoyEA
乙です。
姐さんの笑顔みてぇな‥
619Classical名無しさん:06/12/31 00:31 ID:41xEHf3w
原作っぽいね
まあ要するに・・・
620Classical名無しさん:06/12/31 01:52 ID:4V06uXUM
原作っぽくていいね。
バイクを壊された絃子の反応が気になるわw
621Classical名無しさん:06/12/31 02:28 ID:am7Am4dc
>>620
確実に理不尽に播磨に切れるな
622Classical名無しさん:07/01/01 00:17 ID:nVJhLObU
おまいらあけましておめでとう


ガキの使いの「笑ってはいけない」を見るたびに
しばかれてるのを播磨・花井・麻生、しばいてるのをお嬢・ミコチン・サラに
脳内変換してしまう
623Classical名無しさん:07/01/01 01:54 ID:tMsT37Cw
>>601
悲しすぎる・・・面白いんだが・・・
624 ◆hw5aKLGuAA :07/01/01 15:34 ID:L6wZu2gE
age
625Classical名無しさん:07/01/10 00:58 ID:yMwVDA3Q
なんでこんなにスクランSS界はさびれてしまったんだろう
いったいいつからだ?
アニメも1期は順調だったのに、終わる前からSSも個人サイトも減っていた覚えがある
626Classical名無しさん:07/01/10 12:08 ID:NSs1OdRY
時代の流れだ。
いたしかたない。
627Classical名無しさん:07/01/10 17:59 ID:w77Ie8p.
原作が面白くないと仕方がない
628Classical名無しさん:07/01/10 20:42 ID:FaBojCk.
原作の日程が詰まり過ぎてて幕間話は読者の想像が入る余地がない。
キャラの方向性が固まってきているので未来の話も限定される。
完全にパラレルな話は問題外で一蹴される。

…この状況でどんな話を書けと?
629Classical名無しさん:07/01/10 21:17 ID:/HflTZV2
ここで超姉ですよ
630Classical名無しさん:07/01/10 22:16 ID:vLkfjuBk
>>627
原作面白いっつーの

>>628
完全パラレルでええんちゃうか?
631Classical名無しさん:07/01/10 22:21 ID:xsLN8CIM
>>630
同じく。原作面白いと思う。
632Classical名無しさん:07/01/10 22:47 ID:efTISQe.
今ぐらいの状況なら、まだほとんどの派閥に持っていけるだろ。
633Classical名無しさん:07/01/10 23:31 ID:r2Zgwg1I
スクランは旬過ぎてるからなぁ‥
分校がバリバリだった時に読んでなかった自分が恨めしい
634アキ ◆k/J4WBt9ls :07/01/12 09:25 ID:W5F4i.gk
壁|・ω・´)
壁|・ω・)
壁|ω・`)

続きを書く気はあるんだよ?
ただ、精神的にちょっとアレなのが続いていて書く余裕がない。
まあ、アレな時の方が筆自体は進むんだが……逃避用のでスクラン全然書いてない OTL
635Classical名無しさん:07/01/12 19:41 ID:W5F4i.gk
 肌を刺す寒気。窓から降り注ぐ陽光。テーブルの上に置かれた新聞。そして湯気を吐くケトル。
刑部絃子の朝は一杯のコーヒーから。コンロからケトルを外すと、絃子は手に持つカップへと熱湯
を注ぎ込んだ。透明だった水が、黒々とした液体へと生まれ変わる。インスタントのチープな香り
に唇をわずかに歪ませると、彼女はテーブルへと向かった。
 ぱさりと音を立てて新聞を広げる。広告には目を通さない。読む必要がないからだ。朝の貴重な
一時を愚にもつかない紙切れに割くなど、もっての他だった。読むぐらいなら、眠っていた方がよ
ほど有用だ。
 そんな彼女だが、今日は違った。目の端に少々風変わりなもの。広告の間に挟まっていたピンク
色の一枚をつまみ上げる。ひらひらと何度か裏返して見る。やはり自分の見間違いではなかったと
絃子は頷いた。
 それはウェディングドレスを着た女性が写っていた広告だった。聞き覚えのない会社名だが、大
方レンタルリースか式場の類だろうと予想をつける。詳しく見る気にはなれなかった。なれなかっ
たのだが、どうにも目が離せない。じいとモデルの女性を見つめる絃子。一度、二度とカップが口
へと運ばれる。
636Classical名無しさん:07/01/12 19:42 ID:W5F4i.gk
おや、と呻いて、絃子はようやく自分がこの女性に目を奪われていたことに気がついた。皮肉気に
歪む口元。私にも結婚願望みたいなものがあったのかねえと。軽く呟いたが、あまり真実味はなか
った。むしろ逆に心が渇いたようだった。
 嘆息がその口から漏れる。コーヒーのおかわりが欲しい気分だったが、朝は一杯と決めている。
くだらないことだが、それをさらにくだらないことで破ってしまう気にはなれなかった。半眼で手
元ピンクのチラシを睨む。結婚が女性の幸せと誰が決めたのかね、と呟く絃子。その背後から、き
いと何かが軋む音が聞こえた。
 慌てて絃子が振り返ると、そこには従弟で同居人の朴念仁の姿。
 すわ、いつからいたのか。今の呟きを聞かれてやしないかと、内心平静ではない絃子。そんな彼
女の心など朴念仁の彼が気がつくはずもなく、寝ぼけ眼でおはようと呻きながら絃子の方へと歩い
ていく。近寄られてくるのだから、彼女の焦りはいっそうひどいものになる。そんなわけで、彼女
は手元のチラシを隠すことなんて思いつきもしなかった。だから、朴念仁の彼が朴念仁のごとく、それを指摘するのは当然だったのだ。
「絃子、そりゃいったいなんなんだ」
 一瞬で顔を紅潮させると刑部先生、どこからともなく二丁拳銃取り出した。もちろん、狙いは
朴念仁。
「さんをつけろ、デコ助野郎!!」
 ぴしぴしとあたるBB弾に悲鳴を上げる朴念仁。朝だというのに元気いっぱい。習ってもいないの
にブレイクダンスまで披露する始末。
 とても騒がしい朝だった。いつものような朝だった。
637Classical名無しさん:07/01/12 19:45 ID:W5F4i.gk
>とても騒がしい朝だった。いつものような朝だった。

この部分の為だけに書いた。
何かで見たブリティッシュジョークの流用。
後半文章が変わるのに特に意味はない。
638Classical名無しさん:07/01/12 20:32 ID:ecVjRkE.
朴念仁てだれ?
639Classical名無しさん:07/01/12 20:53 ID:Y04mhqyw
「さんをつけろ、デコ助」
これってよく聞くが、元ねたあんの?
640Classical名無しさん:07/01/12 21:25 ID:W5F4i.gk
<朴念仁
ものわかりの悪い人。鈍感。

<さんをつけろよ
「AKIRA」の鉄雄のセリフ。
描き込みとか凄いから、一度読んでみるといいかも。
641Classical名無しさん:07/01/13 17:18 ID:xWKMIdbc
>>636
GJ
この短さでここまでのものを書けるのがすごいっすよ
短いからこそ味が出るのかもしれないけど俺には無理だわ

>とても騒がしい朝だった。いつものような朝だった。
この言葉もなんか後味があっていい
立った一言のためにssを書くなんてのもいいもんなのかもしれないですね
642Classical名無しさん:07/01/14 08:28 ID:2TO4BqLg
うぎゃあ。
635と636の合間で、いつの間にかコーヒーが空になってる……
本来は間に

いつの間にか、カップは空になっていた。それと知らぬうちに随分と飲んでいたのだ。

という文章が入っていた。
これだから携帯での投下は……OTL

>>641
短いのは携帯からだから。
無理矢理纏めただけです。
うまい人は、1Kでももっと上手く纏めます。
それでも、楽しんでもらえたなら幸いです。
643Classical名無しさん:07/01/14 13:11 ID:evxKcDu6
>>642
俺は十分良くできてると思うよ
最近は投下少ないって贔屓目をなくしても面白かった
644Classical名無しさん:07/01/14 17:04 ID:sDSJNZAs
「メリークリスマス、拳児君」
「もう年明けてんぞ」
「気にするな」
「何いってんだオメーは」
「どうした、やけに機嫌が悪いじゃないか。せっかく絃子おねーさんが艶やかな着物姿を披露してあげてるのってのに」
「頼むから服着ろ」
「そんなに右腕を骨折したのがショックだったのかい」
「当たりめーだ!」
「15台の玉突き事故だろ。あれだけの事故に巻き込まれて腕一本で済んだんだから、ラッキーだったじゃないか」
「ラッキーかぁ?」
「なにか不都合でもあるのかい」
「ありまくりだよ! 利き腕がつかえねーんだぞ」
「家事は私がやってあげてるじゃないか」
「フツー金とるか?」
「ビジネスライクに徹しないと、勘違いしてしまうだろ」
「なにが」
「優しい絃子さんに惚れてしまうかもしれないだろう、どこかのバカが」
「いってろ………あー、どうすりゃいいんだよ!」
「なにを唸ってる」
「このままじゃかけねーんだよ。溜まっちまって切羽詰ってんだこっちは!」
「ぶっ」
645Classical名無しさん:07/01/14 17:05 ID:sDSJNZAs
「うわ、きたね!」
「ゴホゴホ! き、キミは突然なにをいうか」
「あ? だってこの手じゃかけねーだろが。もう一週間だぞ、このままじゃやべーよ」
「ひ、左手でしたら………どうなんだ。わ、私はよくわからんが」
「オメーふざけてんのか。全然感覚がちげーだろうが。力の入れ具合とか握り方とか」
「そ、そうなのか………」
「この週末が限界なんだよ、はやく出さねーととんでもねーことに!……」
「………そんなに切羽詰ってるなら、私が手伝ってやろぅ………か?」
「? 絃子にかけんのか?」
「そ、そういうことを女性に訊くんじゃない………拳児君さえよければ」
「すまねえ絃子! 恩に着る」
「拳児君………私は」
「待てよ? そうだ、葉子さんが居たじゃねーか!」
「………?」
「葉子さんならうめえに決まってる、なにしろ本職だしな」
「ほ、本職?」
「そうだ、妹さんにも来て貰うか。徹夜で手伝ってくれたしな!」
「………おい」
「よし、俺が指示すっから、絃子たちは俺のいうとおりに動いてくれよ!」
「このヘンタイがぁ!」
「な、なに怒ってんdぎゃあああああ!」
646Classical名無しさん:07/01/14 17:07 ID:sDSJNZAs
おわりです
エロパロで続き書くかな……
647Classical名無しさん:07/01/14 17:14 ID:G0oiBpAo
乙です!
最近超姉SSが多くて超姉スキーの自分は嬉しい限りです


エロパロは今空気悪いのでおきをつきけて…
648Classical名無しさん:07/01/14 17:27 ID:YK6R2SEo

久しぶりにセリフだけってのを見た
エロパロ?望む所だ
649Classical名無しさん:07/01/14 17:36 ID:OkTb53ew
>>640
>「AKIRA」の鉄雄のセリフ。
金田の台詞だろ。
「さんをつけろよデコ助野郎!」
650Classical名無しさん:07/01/17 17:54 ID:K9Ot5M62
>>644
右手骨折って時点で読めたが
それでも笑った。
651Classical名無しさん:07/01/20 03:25 ID:hpeOUe7E
本職の葉子さんを是非zipもといエロパロで
652 Classical名無しさん:07/01/21 14:06 ID:yOwxacGw
「ねえヒゲ」
「なんだよ」
「キスしたことある?」
「ああ」
「もへ!?」
「ってもよお、だいぶ前だぞ」
「そ、そうなんだ……へー、ほー、ふーん、ち、ちなみに相手は誰なのよ」
「あー、その………い、絃子だ」
「あ、なーんだ! そっか従姉妹のお姉さんか! もう、見栄張っちゃって」
「べつに張ってねえよ」
「どうせ、ちっちゃい頃に他愛もなく「ちゅっ」てしただけなんでしょ。そういうのは普通カウントしないのよ、まったく」
「なんだよおまえさっきから」
「でも少しだけ、や、妬いちゃうかもなーなんて、でも調子に乗らないでよねっ 私だってファーストキスはもう済ませてるんだから!!」
「……(ガコン)」←ジュースを買う音
「あら拗ねちゃったの? 相手が誰なのか気になって仕方ないみたいね、かわいいとこあるじゃない」
「……(ゴクゴク)」←ジュースを飲む音
「ふん安心しなさい、私のファーストキスの相手はお父様よ、ってなに飲んでんのよっこのバカヒゲ!」
653 Classical名無しさん:07/01/21 14:07 ID:yOwxacGw
「話し終わったか? オメーも飲むかこれ」
「え? え、ええ………いいの? まだ半分も飲んでないじゃない」
「あーいいぜ。喉渇いただろ、そんだけしゃべりゃヨ」
「あ、ありがと………ハッ、こんなもんでごまかされないんだからっゴクゴクゴク」
「だいたいなあ、ファーストキスなんかより、これから誰とするかの方が大事なんじゃねーのかよ」
「………そ、それはそうだけど。なによ、ヒゲのクセに生意気いうんじゃな………な……な……」
「なんだよ、っつーかオメーなんで真っ赤なんだ?」
「なんでもないわよ! こっち見ないで!」
「変なヤツ………」

後日
「お嬢様、この空き缶は?」
「あ、ナカムラ! それ捨てないでちょうだい」
「なぜ真空パックで大事に保存しているのですか?」
「いいの!」
654 Classical名無しさん:07/01/21 14:11 ID:yOwxacGw
というわけで前回は感想どうも
今度は懲りずに旗書いたけど、自分は生粋の超姉

>>651
本職の葉子さんか、わかった頑張ってみるw
655Classical名無しさん:07/01/21 14:13 ID:w0OjNNGw
>>654

ここんとこスクラン系SSはどこもは大変な時期だけに投下があるとほっとする
つか沢近「もへ」かーw
656Classical名無しさん:07/01/21 20:09 ID:eLD/xr62
>>654
乙カレリン!
なんかいいな、お主のSSは。これからもがんばせそしてよろしく。
657Classical名無しさん:07/01/21 20:10 ID:eLD/xr62
>>654
乙カレリン!
なんかいいな、お主のSSは。これからもがんばれそしてよろしく。
658le fillan:07/01/22 00:00 ID:n/2AakNI
雛祭りを過ぎたとある日の周防家―――

母「まったくあの子は貰い手があるのやら・・・」
父「なあに、あんなに仲良く二人で片付けしてるじゃないか。春坊がいつでも貰ってくれるわい」
母「まあ、春樹君が居るから私も少しは安心できてるんだけどね」
父「第一、どこの馬の骨とも知れんような輩に美琴はやれんだろ」
母「そうだね。やっぱりよく知ってる相手が一番」
父「馬の骨と言えば、あの男はどうしたんだ?ほれ、あの・・・玉入れだかをやってる青年は・・・そうだ、アホウ君だったか」
母「アホウ君って(笑)」
父「違ったか?そうだ、クソウ君だったか」
母「違うわよ(笑)ええと・・・あれ?印象薄かったからちょっとアタシも名前思い出せないわ・・・」
父「まあなんだ、ウチのミコを振るような男だ。アホウかクソウで構わんだろう(笑)」
母「それもそうだねえ(笑)」
父「忘れ物を届けに来ただとか姑息な真似するいけ好かん男だったなあ」
母「確かに、下心丸見えだったねえ」
父「男はやっぱこう、武道やってきっぱり竹を割ったような性格じゃなきゃ」
母「やっぱそうなると春樹君だねえ」
父「やはり春坊しかおらんなあ。俺の息子に出来るような男は」
母「そうだねえ。あれだけ仲が良いんだし、後はウチの娘がその気になれば春樹君だって断らないだろうし」
父「よし、ここは一つ俺達がお膳立てしてやるか!」
母「やっぱり、そうしましょうかねえ(笑)」

美琴と花井の微笑ましい言い争いを背景に、和やかな周防家であった。

−fin−
659Classical名無しさん:07/01/22 00:02 ID:hs4Y6LNo
久々に糞SSを見た
660Classical名無しさん:07/01/22 00:04 ID:n/2AakNI
>>658
GJ!程よい毒付けで笑えたw

>>659
作者さんが意欲なくすような事はやめようぜ。
661Classical名無しさん:07/01/22 00:07 ID:n/2AakNI
IDが同じなのは偶然です。
作者さんとマンションが同じなのかもしれませんね。
662Classical名無しさん:07/01/22 00:11 ID:hs4Y6LNo
>>658>>660
ID同じww
自演乙
縦笛厨って碌なのがいないな
663Classical名無しさん:07/01/22 03:26 ID:1ZwTPh/.
>>661
じいちゃんの
演技
オリジナリティ
つかさ
664Classical名無しさん:07/01/22 05:58 ID:/OSjpKqI
>>662
縦笛全員にまで攻撃範囲を広めるおまいさんも充分同類だから心配すんな
665Classical名無しさん:07/01/22 13:29 ID:n/2AakNI
>>658>>662ということなら納得いく。
縦笛を貶めるつもりで自作自演やって叩いてるんだろうな・・・。
666Classical名無しさん:07/01/22 18:21 ID:pl8p8CRI
>>665
アンタ>>658にGJ言うてたやん…
667Classical名無しさん:07/01/22 18:22 ID:nlGRkUVI
>>666
もうほっとけ
668Classical名無しさん:07/01/22 18:27 ID:yTBBnlQU
うっせーぞサル共!!
669Classical名無しさん:07/01/22 20:45 ID:RG7KDyQk
そういえばここSSスレだったんだ。
すっかり忘れてたよw
670Classical名無しさん:07/01/22 21:04 ID:ZQEPRlyM
嵐や煽りはスルーで
671Classical名無しさん:07/01/22 21:49 ID:2ka0B.E2
ID:n/2AakNIは天才だな
672Classical名無しさん:07/01/22 22:39 ID:yTBBnlQU
>>665
バロスwww
673Classical名無しさん:07/01/24 02:44 ID:r2Pj75Zg
>>658-662

無様だなw
674Classical名無しさん:07/01/25 06:08 ID:GM44OFmc
>>658
アソサラも見たい。
675Classical名無しさん:07/01/25 13:32 ID:7E7Kxm66
スガサガだろ
676Classical名無しさん:07/01/25 18:01 ID:hvg9P1VY
播サラだろ
677Classical名無しさん:07/01/25 18:09 ID:J67CxADs
誰か一条x今鳥を書いてくれ
678Classical名無しさん:07/01/25 19:02 ID:7E7Kxm66
今鳥さん!

おうイチさん、なにか用?

あの…好きです!

俺は嫌い

はうぅぅ…
679Classical名無しさん:07/01/26 17:11 ID:U.4wYIFI
ID:n/2AakNI
同じマンションだかID同じとかもう何言ってるのかと
しかも日付変わってからこっそり自演とか何やってるのかと
あがry
680Classical名無しさん:07/01/26 19:49 ID:3/9N0V8M
>>679
本人乙w
681Classical名無しさん:07/01/27 15:42 ID:kj4lIvF6
その返しとは玄人だなおめw
ここでも湧いてたのか
682Classical名無しさん:07/01/27 16:32 ID:9hmLTmTA
>>681
荒らしは消えて下さい
683Classical名無しさん:07/01/27 17:45 ID:FheKrKv2
更新チェックとかするポータルサイト的なもんが無いから、
盛り上がりにかけるんじゃね。あんなめんどいのやる気も起きんが。
684Classical名無しさん:07/01/27 17:47 ID:FheKrKv2
ごばく。
だが特に誤爆とも思えない不思議。
685Classical名無しさん:07/01/27 18:48 ID:b4g8uonI
wikiなら無料でまとめ立てられんぞ
686Classical名無しさん:07/01/27 21:09 ID:FF0WgZkk
mjd?
687Classical名無しさん:07/01/27 21:24 ID:LlHSXpCA
>>686
マジで
688Classical名無しさん:07/01/27 21:28 ID:FF0WgZkk
最近過疎ってるからなあ…だれかやらないかしらん。
689Classical名無しさん:07/01/27 21:33 ID:LlHSXpCA
ttp://wiki.livedoor.com/
↑なら皆で編集できるからめちゃくちゃ楽
690Classical名無しさん:07/01/28 00:55 ID:EL2zLtR.
全然新作がないんだからまとめなんて誰も作ろうとするわけがない

SSが大量に作成されてポータルサイトがあるといいっていう意見がでてから
検討されるものなのに、先にサイト作ろうとするのは無駄
691Classical名無しさん:07/01/28 01:05 ID:mu2SSX6E
しかしIFに投下された全作品を網羅するサイトがあれば便利なことこの上ないぞ
めちゃくちゃ面白かったけどもう読めないSSとか多数あるし
692Classical名無しさん:07/01/28 01:48 ID:yDxzQxLU
サイト作ったとしてもS3、S3’の前科があるからなあ…
返す返すもあそこが潰れたのは痛かった。

ってこんな会話も昔は支援スレでやってたしな。今ないし。
693Classical名無しさん:07/01/28 03:21 ID:mu2SSX6E
だからwikiならみんなで編集できるんだって
編集嵐が出たら編集出来る対象者を指定して除けばいいし、最悪編集出来る者を絞ればいい
だから嵐対策も簡単。その上編集はめちゃくちゃ簡単
wikiならS3みたいに潰れることはまずないよ
694Classical名無しさん:07/01/28 14:30 ID:UEsEnUBw
新作書いたら、ここのサイトの告知しときゃみんな見に来る的なとこがないと、
まあ書く側の意欲、見る方の利便度てきにはつらいわな。
大抵のジャンルにはある気がするし。

>>wiki
言いだしっぺ世にはばかってくれ。
ただwikiといっても、ページ用意するだけじゃなくてある程度の方針は必要だけどな。
まあ現状だと先にサイトだけっていうか後、後も後、祭りも付いちゃうぐらい後、ってとこだと思うけどな。
695Classical名無しさん:07/01/28 15:54 ID:Cp2w/CCU
なんだかんだで俺は立てて欲しいな
暇があったら自分でやるけど、今はいかんせん忙しい
時間が出来たら協力するよ
696Classical名無しさん:07/01/28 16:10 ID:xVekQMwo
test
697Classical名無しさん:07/01/28 19:40 ID:vCazsx3.
俺も協力するよ
698Classical名無しさん:07/01/28 19:51 ID:SNcqYZAM
保管庫とか分校にない分のSSなら全部保存してあるから
作ってくれる人がいたらなんとかするが
699Classical名無しさん:07/01/28 20:44 ID:HWLCC4vA
分校いっても2年以上前のSSしかないんだよな
700Classical名無しさん:07/01/28 20:54 ID:SNcqYZAM
保管庫には一応IF22まであるよ
701Classical名無しさん:07/01/28 22:15 ID:Q4ABQHMI
ここ最近のSSでの播磨の出番
旗で間接キス、超姉でボコボコ、超姉でデコ助野郎、袴で花井に敗北、おにぎりで播磨消滅

散々だなw
702Classical名無しさん:07/01/28 22:16 ID:Q4ABQHMI
誤爆スマソ
703Classical名無しさん:07/01/28 23:21 ID:uoRbz.dk
まとめ立てるわ
704Classical名無しさん:07/01/28 23:29 ID:1qTW.882
>>701
超姉でデコ助野郎、袴で花井に敗北←この二つ詳しく

>>703
おつ!!
705Classical名無しさん:07/01/28 23:33 ID:uoRbz.dk
ttp://wiki.livedoor.jp/jyontsuki/d/
殆ど触ってないけどとりあえず立てた
編集は俺もやるけど、皆よろ!
706Classical名無しさん:07/01/29 00:48 ID:BZeGng9s
GJ!
とりあえずやり方覚えるわー。
707Classical名無しさん:07/01/29 01:33 ID:I/B3Ptic
誤爆から始まる恋もある
とりあえず、そこら中に宣伝して人を増やしていきたいものです。
708Classical名無しさん:07/01/29 01:38 ID:I/B3Ptic
ってもうコンテンツ増えはじめてるのね。
おまいら仕事速すぎ、というか餓えてたんだろうな・・・。
709Classical名無しさん:07/01/29 02:02 ID:4.drnxLg
IF27の200まで終わったのでそこまでの作品は編集ロックした
荒らされないように編集が終わったのからロックかけていきたいと思う
編集終わった作品があったら言ってくれ
レスに気づいたらただちにロックするから

それと、ロックされた作品の中で編集のやり方を変えてほしいとことかがあったら言ってくれ!
710Classical名無しさん:07/01/29 03:22 ID:E7LU4Qs.
俺も暇が出来たら手伝うよ
711Classical名無しさん:07/01/29 03:36 ID:JKwGK4UA
712Classical名無しさん:07/01/29 17:20 ID:E7LU4Qs.
つかライブドアに登録しなきゃ編集できないんだ
713Classical名無しさん:07/01/29 17:51 ID:Z05wYFG2
設定変えといた
IFスレまとめの編集対象フリーにしたから、もう誰でも編集できるよ
714Classical名無しさん:07/01/29 18:15 ID:BZeGng9s
このスレの698さんが保管してある作品なんだけど、もしよければこのスレ住人の
だれもがWIKIに書けるようにうpしてもらえないだろうか?
715Classical名無しさん:07/01/30 01:22 ID:ITPI9kMA
「………くん………磨くん………播磨くんっ」
「………あぁ?………んだテメェ………」
「ひっ………あ、あの、もう次の授業始まっちゃうから……」
「あ、わ、わりぃ! オメー起こしてくれたんだな、サンキュ」
「う、ううん、いいの」
「まあでも、別にいいんだけどな、今さら授業なんてよ。このまま寝てたかった、つーのが本音だ」
「あはは、そうなんだ………でもいいの?」
「なにが?」
「次、物理だよ?」
「………マジかよ!! やべーじゃねえか!」
「播磨くん、物理苦手だもんね」
「苦手っつーか、こえーっつーか」
「こえーって、あ、刑部先生?」
「オゥ、アイツはあんな顔してトンデモネー無理難題を俺に………あ、これナイショな」
「クスクス……うん、わかったよ播磨くん」
「あー、フケっかなぁ、いっそのこと」
「え、ダメだよ!」
「は?」
「あ、その、えっと………あ、そうだ播磨くん、前の物理の授業サボったでしょ? 刑部先生すっごく怒ってたよ。だからその……」
「………」
「授業出ないとダメだよぅ………」
「………ちっ、わーったよ。んな泣きそうな顔すんなよ、なんかすげー悪ぃことしてるみてーだ」
「授業サボるのは悪いことだよ?」
「そりゃそーだ。ま、ここは大人しく受けるぜ。後が怖ぇしな」
716Classical名無しさん:07/01/30 01:24 ID:ITPI9kMA
「〜〜〜♪」
「………なんか嬉しそーじゃねえか」
「え、そ、そんなことないよー」
「そんなに物理の授業が楽しみなのか、オメー」
「あ、あはは………ホントは苦手なんだ、物理。特に刑部先生の授業は難しいし」
「難しいのか難しくないのかさえわからねーぜ、こっちは」
「え、大丈夫? 今日播磨くん、刑部先生に当てられるよ?」
「なんでわかんだよ」
「この前の授業で刑部先生言ってたもの。プランク定数について彼に説明してもらうか、って」
「なんだそりゃ、おい、プランク定数ってなんだ! 生まれて初めてきいたぜ」
「えっと……ごめん、私もよくわかんない」
「くっそおおお!! とんでもねーことに!」
「じゃ、じゃあ誰かに教えてもらうとか。は、花井くんは?」
「ダメだ! あんなヤローに教えられるぐれーなら死んだ方がマシだ」
「じゃあ他に物理が得意そうなのは………高野さん!」
「もっとダメだ! あんなヤツに弱み握られたら、もう堅気には戻れねーぞ!」
「そ、それもそうだね」
717Classical名無しさん:07/01/30 01:25 ID:ITPI9kMA

「………っち」

「ねぇ播磨くん、今舌打ちが聞こえなかった?」
「気のせいだろ? あーあ、もうしょーがねーか。時間もねーし。大人しく怒られっか」
「………ま、待ってて播磨くん。私、詳しそうな人に聞いてくるね!」
「え? おい! もう授業始まっちまうぞ!! 俺ァ別に物理なんてどーでもいーんだよ!! なんだアイツは。あんま人の話きいてねえな」
「人の話をきいてないのは、キミも一緒だろう」
「………こ、こここここの声は」
「さ、授業始めるぞ。みんなさっさと席に着け」
「ヒイイイイ!! まままさか全部きいてたのか!」
「今日はちゃんと出席してるな播磨君。覚悟はできてるということだね(ニッコリ)」
「ノオオオオ!」

その頃、D組
「この東郷雅一にプランクの定理を聞くとは感心な心がけだなお嬢ちゃん! さあたっぷりと骨の髄まで教えてやるぜ、量子力学の深淵についてな! 量子は男のロマンなのサ!」
「あうー、訊くひと失敗したー………」
718Classical名無しさん:07/01/30 01:27 ID:ITPI9kMA
というわけで空気よまずに投下
突発的にさくらんぼ書いた、自分は生まれも育ちも超姉

みなさん補完作業乙です!
頑張ってください
719Classical名無しさん:07/01/30 01:57 ID:otZjEOgs
>>718
GJです
台詞だけSSってなんか和むなー

>>714
ちょい待ってくれ。出来るだけ早めにうpするから
つか圧縮してロダに上げるだけになると思うんで、あと編集そのうち俺も手伝うよ
720719:07/01/30 02:19 ID:otZjEOgs
VIPの小物105334に上げた
流れる前に落としてくれ
721Classical名無しさん:07/01/30 13:22 ID:C1gy8Spo
thanks!!
げとしました!
722Classical名無しさん:07/01/30 18:08 ID:ztg4C96g
700<
でもそこからイマイチとか見たいのを探すのがすげ―面倒なんだよねorz
723Classical名無しさん:07/01/30 18:35 ID:.eo/2CvI
スレごとにレス番の低い順に貼っていく感じで頼む
それと出来たら登場人物も、[天満]←みたいなカッコに入れてもらえると助かる
登場人物は出てきた順に名前を書けば揉めることにはならないかと
つーことで夜くらいに今まで上げたやつの登場人物足しとくわ
724723:07/01/30 18:37 ID:.eo/2CvI
カッコは[]より〈〉のほうがいいな
[]だとページへのリンクの書き方と似てて紛らわしいし
725Classical名無しさん:07/01/30 19:51 ID:YSgjAMgg
タグ使えないのか?
タグ使えば検索楽ちんだよ
726Classical名無しさん:07/02/01 14:22 ID:orhOORyg
おお!どなたか知らないけど更新乙です☆
727Classical名無しさん:07/02/01 17:09 ID:Bg8T7c9g
更新乙です
こんな感じでどんどんやっていきましょう
728Classical名無しさん:07/02/01 21:21 ID:5tHlTKDA
メニュー作ったんだけど、下のほうのメニューバーAしかいじれ無かったよ。
メニュー
wiki内検索
メニューA
最近更新したページ

の順番にならんのかな
729Classical名無しさん:07/02/01 21:30 ID:irj247Sk
>>728
やっといたよ
730Classical名無しさん:07/02/01 22:00 ID:irj247Sk
登場人物を()のなかに入れてください。
登場人物は登場した順に入れていってください。
地の文がキャラ視点の場合はそのキャラを一番前に持ってきてください。

と言う注意書きを入れるべきかどうか迷う
果たして登場人物はわかったほうがいいのかな?
731Classical名無しさん:07/02/01 23:02 ID:BiZGqvyc
>>730
もし入れるとしても、2行目はいらないのでは?
732Classical名無しさん:07/02/01 23:50 ID:ezyGA0S2
そうしないと名前の順番で揉めそうじゃね?
733Classical名無しさん:07/02/02 08:25 ID:n2a0y6RM
>>732
気の回し過ぎじゃない?

例えば登場順で(播磨・八雲・沢近)と書いたとする。
でも実際の内容が旗だったら、おにぎりの人は読みたくなかったって思うかもしれない。

どっちにしても不満は出ると思うし、きりがないよ。
734Classical名無しさん:07/02/02 09:02 ID:sKEFNTsE
なるほど
編集のしやすさ、確かめやすさでは順番がベストなんだけどね
客観的かつ公平に編集できるって面でも良いとは思うんだけど、そういう落ち度もあるな……


IFスレwikiのまとめトップを住民の一人が編集してくれたみたいです
でもIFスレ住民の中には、トップの言葉はこの言い方にしたほうが良い、とか
この言葉は必要ない、逆にこの言葉が必要だってのがあると思う
そこでトップページのテンプレを作りたいっす
現テンプレは原案をちょっとだけいじって、まとめのトップに編集してある
よりよい案が思いついたらバシバシ意見ください。よろしく
735Classical名無しさん:07/02/02 17:47 ID:n.v8QBxg
皆テンプレ案ないのかよw
つかあのトップは改変して正解だったかと
昔も結局没になったテンプレだったし
736Classical名無しさん:07/02/02 18:43 ID:7GN/DMhg
『初めてSSを書くなら、これらを頭に入れておこう!』が良いね。
現在も更新中のようで乙です。
737Classical名無しさん:07/02/02 23:08 ID:uETh6u6M
勝手に感想というか……。疑問というか。

IF14までとかってどういう区切りなんですか?

それと、最近のIFスレより昔のスレの方が作品が多かったと思うから
最近のスレを単独でメニューバーにする必要は無いのでは?
738Classical名無しさん:07/02/02 23:44 ID:YKbIxvvY
>>729
あんがと

>>737
IF22までは保管庫とかでまとめてあるから、適当でいいと思ったんじゃないかな。
俺的にも保管庫に無い23以降のスレ纏める方が優先順位高いと思ってるし。
ただ、俺はメニュー書いただけで、ページ作った人は俺じゃないから本意はしらね。

まあ気になるんなら、IF1〜22までを1ページづつ作って分けても誰も文句はないかと。
739Classical名無しさん:07/02/02 23:49 ID:YKbIxvvY
>23以降のスレ纏める方が優先順位高いと思ってるし。
とは書いたが、昔のスレをがんがん更新してくれてる人には当然感謝してる。

自分の言い回しが気になったんで自分でフォロー。
740Classical名無しさん:07/02/03 00:25 ID:IAS/PJdA
>>737
IF14までは分校に、IF22までは臨時まとめにあるからああいう切り方にしました
明日までには、もう少し綺麗にまとめられるよう編集しときます
741Classical名無しさん:07/02/03 05:06 ID:Lf5wgxlU
事実上管理放棄されてるサイトにあるものだからなぁ
22までも引っ張ってきておいた方が良いと思うよ
作業の優先度は低くてもいいけど
742Classical名無しさん:07/02/03 07:15 ID:mCgccIaQ
旧S3作品のサルベージは……

対象外だよなぁ、うん(´・ω・`)
743Classical名無しさん:07/02/03 16:54 ID:XbwN6n26
アリだとは思うけど、IFスレのほうが整ってからではどうでしょう?
今両方やろうとすると厳しい気がする…。
744Classical名無しさん:07/02/03 19:33 ID:Lf5wgxlU
S3は新旧どれをとっても管轄が違うからな
745Classical名無しさん:07/02/03 19:44 ID:XOjflxQ2
S3は確かにしんどそう。

このスレみたいにできなさそう。
作品を載せるのに許可がいったりとか…
746Classical名無しさん:07/02/03 19:48 ID:26GTK6oU
S3は新サイトに保管庫出来たみたいだぞ
747Classical名無しさん:07/02/03 21:54 ID:Fw7zsSFM
kwsk
748Classical名無しさん:07/02/03 22:00 ID:Fw7zsSFM
自己解決しました。スマソ。
しかし最近スクランSSの復興の兆しが見えてワクテカです☆
749Classical名無しさん:07/02/03 22:05 ID:26GTK6oU
雑談行けば分かると思われ
750Classical名無しさん:07/02/03 22:06 ID:26GTK6oU
マジでリロってなかったw
751Classical名無しさん:07/02/03 22:13 ID:Fw7zsSFM
 ∧_∧
 ( ・ω・)=つ≡つ
 (っ ≡つ=つ
 /   ) ババババ
 ( / ̄∪
わざわざありがとうございました
752Classical名無しさん:07/02/04 00:50 ID:RNrfLr.2
復活というより古きよき時代のSSを読んであの頃はよかったなあと
懐古主義に走ってるだけだと思うが

やっぱ新作が欲しい。けど今の本編じゃダメか?
烏丸を考えない天満にデレデレになったお嬢、
未だにピエロの播磨、漫画も播磨も諦めて心を閉ざしてる八雲じゃ
作家的につらいものがあるか
753Classical名無しさん:07/02/04 01:00 ID:ZygeyHWU
懐古主義でも別にいいと思うけど。
昔のSS読んで「また書いてみるか」って気になる職人が出れば儲けもんだし。

それに新作というか、今も書いている職人は大体ロワの方に流れているんじゃね?
754Classical名無しさん:07/02/04 01:18 ID:4cd/KiOk
まとめwikiだけど、登場人物リストにカップリングのキャラには「*」とかつけるのはどうだろうか。
・IF1・THE DOOR INTO SUMMER(播磨*、八雲*、サラ)
順番は登場順でいいからさ。
755Classical名無しさん:07/02/04 01:28 ID:eMrJScqQ
>>752
もともと二次創作は本編のIFだし、八雲とかまだまだいけるんじゃないかと。

>>754
自分は良い気がします。
756Classical名無しさん:07/02/04 01:36 ID:zDa/xaBs
タグ使えよ
livedoorのがどうなってるか知らんけど、そのページで使ってるタグを
タイトルの横に表示できるようにすれば何かと便利

それが無理だったとしても、タグ使えば例えば
読みたいカップリングやギャグ、シリアスなど話の傾向で呼び出せて便利だよ
757Classical名無しさん:07/02/04 07:49 ID:5hQSMRio
>>754
それいっすね。時間が空いたら切り替えていこうと思います

>>756
タグの編集は今のところやってないっすね。登場人物の編集すら済んでないですからね
一応ロックされた作品意外は誰でもタグ付けたりと触れれます
ですから時間の空いた方がいましたら、その時に少しずつやってもらえると助かります
ロックを解除してほしい作品群等がありましたらお気軽に言ってください。気がつきしだい解除しときます
今はそんなにいつも編集に時間を割けないんですが、時期が来ましたら俺も本格的に参加させて頂きます
758Classical名無しさん:07/02/05 00:47 ID:p.rdetKU
「ゴクゴクゴク……プハァ! やっぱうめーな、校舎裏の水道は」
「………」
「校庭の水道はダメだな、ありゃ。カルシウムがたりねえ」
「………」
「でも一番うめーのはプール脇の水道なんだが、あそこで水飲んでると覗き扱いされかねねーからな」
「………」
「難儀なもんだぜ………よーし、おかわりいくかー」
「なにやってんだオマエは!(ゴンッ)」
「いって! なにしやがるテメー! って周防じゃねーか。なんだよいきなり」
「さっきから見てれば………昼休みに何してるのかってきいてんだよ」
「見てわからねーのか、食事だよ。オレの貴重なランチタイムを邪魔すんじゃねー」
「食事ってオマエ、水だけじゃねーか!」
「いやぁ、水もあんがいイケるぜ、オメーに穴場の水道を教えて――」
「別にいらん! んな情報………ったく、しょーがねえな、ほら」
「んだこれ」
「弁当だよ、見てわかんだろ」
「いいのか!? だってこれオメーのじゃねえのかよ! そんな悪ぃよ」
「すでに開けながら言われても説得力ないって。いーからよだれ拭け」
「すまん周防! うお、すげぇうまそうだ!!」
「量は控えめだけど、いろいろ栄養考えてバランスよく作ったんだぞ、心して食――」
「ハフ! ハムハム! ング!」
「………もう半分ねーし。でもそんだけ豪快に食ってくれると気持ちいーよ」
759Classical名無しさん:07/02/05 00:48 ID:p.rdetKU
「フー、うまかったぜ! ごっそさん」
「お粗末様………なんだよ、弁当箱返せよ」
「いや、洗って返すぜ。なんか悪ぃだろ」
「バーカ、私の弁当箱持って教室帰る気か? 色々面倒なことになるだろ」
「そりゃそーだ。すまねえ。にしても、お目ーよく気がきくよな」
「褒めたって、もう弁当はないぞー」
「ちげーよ。なんかわかんねーけど、オメーって母性本能が強いんじゃねーの?」
「ハァ!?」
「なんかオメーの弁当食ってたらそう思ったんだヨ。愛情こもってるっつーか」
「!?!?!? お、おまえぶっ飛ばすぞ!」
「母の愛だな、ありゃ」
「母って………あたしゃオマエのカーチャンかよ」
「マァな」
「なにがマァな、だ、まったく………誰か作ってくれるやつはいないのかよ」
「あー? 当てなんかねえよ。大体アイツは作ってくれねえしな」
「アイツ?」
「なんでもねえ」
「沢近は」
「お嬢がなんでオレに弁当作るんだよ」
「じゃあ八雲ちゃんは」
「言えば作ってくれっかもな。でもそりゃ厚かましいってもんだろ」
「………」
「周防?」
760Classical名無しさん:07/02/05 00:49 ID:p.rdetKU
「いつになりゃ、まともにメシが食えるようになる」
「そうだな、今週末にげんこ――バ、バイト代が入っから、来週からはちゃんと食えるぜ」
「そっか、じゃあ明日から週末まで弁当つくってきてやる」
「ホントか!」
「そのかわり誰にもナイショだぞ」
「オゥ、すまねえ恩にきるぜ!」
「でも弁当だけで大丈夫か? 今日の朝はなに食べたんだ?」
「えー、チョコレートに無塩バターと卵4個、グラニュー糖に生クリーム、ココアと薄力粉………」
「ちょっと待てぇ! オマエは原始人か何かか!? それまんま原材料じゃないか!」
「いや、今朝キッチンによ、作りかけの材料が散らかってたから、食っちまったんだよ。腹減ってたし」
「だからってオマエ、薄力粉食うか?」
「腹ん中入りゃ、みんな一緒だろ。原材料、プライスレス」
「余裕ありそうだな播磨。じゃあな」
「待ってええええマイマザー! お腹空きすぎておかしくなってましたあ!」
「誰がマイマザーだあああ!」

深夜:周防宅
「まったく播磨のヤツ………まあ約束しちまったんだ、精々うまいもんでも食わせてやるか」
「美琴、まだ下ごしらえしてるのー? もういい加減寝なさい」
「わかってる、あとちょっと!………それにしても、プッ 薄力粉に卵に生クリームって、
 播磨はやっぱり変なヤツだな………ん? チョコレートに生クリームにココア???
 もしかしてそれって………(パラパラ)やっぱりガトーショコラだ。なんで播磨のヤツ………」
「美琴」
「わあ! ごめん、もう寝るから!」
「まったく、いくら明日バレンタインだからって、気合入れすぎよ。そんな本まで見て」
「………は? こ、これはそんなんじゃないよっ」
「はいはい、わかったわよ。明日は頑張んなさい」
「ちがうー!」
761Classical名無しさん:07/02/05 00:53 ID:p.rdetKU
というわけで相変わらず空気よまずに投下
補完でお忙しいみなさんのちょっとでも息抜きになればと鉛筆?
自分は紛うことなき超姉

wikiがにぎやかになってきましたね
嬉しいなあ
762Classical名無しさん:07/02/05 07:36 ID:vc.pl4AM
>>761
乙です
原材料、プライスレスに吹いたw
それにしても絃子さんのチョコ原材料勝手に喰っちゃって
播磨が殺されないか心配です
763Classical名無しさん:07/02/05 08:36 ID:1nLqk5og
>>761
超GJw
本編がシリアス展開な分、余計に癒されるぜ……(´∀`)

播磨が少々菅っぽい気もするがそれもまた良し
764Classical名無しさん:07/02/05 12:07 ID:t7Y3EvSo
>>761
おっつー!
765Classical名無しさん:07/02/06 09:11 ID:.KMIBgQo
そういえば、二次創作支援スレ(SS支援スレだっけ?)って過去ログないのかな?
分校に一つだけあったけどそれ以外の。
あそこにはSSを始めようとする人のにとってためになることがそこそこあった気が。
まあ毒も多かったけど。
766Classical名無しさん:07/02/06 13:55 ID:E61EllIo
Wikiでバレスレに投下された偽バレも掲載してくれませんか?
767Classical名無しさん:07/02/06 14:33 ID:.KMIBgQo
さすがにきびしい気が…。
768Classical名無しさん:07/02/06 14:54 ID:hpiw7UaE
>>766
うん、それ無理
769Classical名無しさん:07/02/06 16:16 ID:Kro2ShP.
ネタで出てきた女版麻雀話は是非入れて欲しいと思った俺ガイル
770Classical名無しさん:07/02/06 17:13 ID:hmi6G7xU
>>769
その話俺が書いたやつだwww八雲とサラて稲葉と東郷妹だろ?
771Classical名無しさん:07/02/06 18:10 ID:B1Qq6.DA
すまん、つむぎが切れるやつの方がおもしろかった。
772Classical名無しさん:07/02/06 21:37 ID:wy68Sm9U
バレスレ嫌いな奴も大勢いるんだし、まずはここに転載よろ
そこまでいくと、それも一種のIFだし興味ある
773Classical名無しさん:07/02/07 04:36 ID:r/RlPv6.
掲載したきゃSSに直して投下すれば
ただちょっとは推敲とかしような
774Classical名無しさん:07/02/07 07:15 ID:Jca/SslQ
あの〜スクランの動画をPSPにいれる方法知ってますか?
775Classical名無しさん:07/02/07 07:18 ID:M3pbEcgY
スクラン本スレもしくはPSPのスレで聞いたほうがいいぞ
つかそういうのはググッたほうがしっかりとした情報手に入るかと
PSPのことを扱うサイトなら丁寧に解説載ってるだろうし
776Classical名無しさん:07/02/07 10:05 ID:2OfuR.jQ
すんごい親切なスレになりつつあるww
777Classical名無しさん:07/02/07 21:47 ID:GpD9zLu2
まったくだ。
778777:07/02/07 21:48 ID:GpD9zLu2
sage忘れた…orz
779777:07/02/07 22:50 ID:GpD9zLu2
sage忘れた…orz
780Classical名無しさん:07/02/07 23:04 ID:cN6jOthI
>>777
少し落ち着けw
781Classical名無しさん:07/02/08 09:20 ID:jEUA9Os2
よくわからんが、S3で新たな動きがあるようだ。
久々に行ってみて驚いた。
782Classical名無しさん:07/02/08 14:35 ID:xkp0PgEc
>>769-771
これのこと?八雲萌えスレに落ちてたから転載。勝手に修正してしまった。
原文は八雲スレにあります。元の方がパンチが効いてます。

稲「ねぇねぇ、みんなはこの学校で誰が一番かっこいいと思うー?」
東「そうね…やっぱりハリー先輩かしら?」
サ「うーん、私も異論はないかな」
稲「私は花井先輩もいいと思うんだけどなぁ」
サ「背も高いし頭もいいよね…ちょっと暴走しがちだけど」
東「播磨先輩は?」
稲「....あ...あー」
サ「播磨先輩ってあまりそーゆー雰囲気ないよね」
八「それ…ロン」
サ「八雲、いつの間に?」
783Classical名無しさん:07/02/08 14:35 ID:xkp0PgEc

稲「今鳥先輩とかはどうかな?かっこよくない?」
サ「でも遊んでそうじゃない?」
東「麻生先輩は?」
稲「バスケ上手いしかっこいい」
東「サラあの人は?バイト仲間だし仲良いでしょ」
サ「先輩は友達って感じが強いから。スポーツ得意なのはいいけど」
東「スポーツって言ったら播磨先輩は?」
稲「なんかケンカ馬鹿って感じ〜」
八「…天和」
稲「いきなし役満〜!?」
サ「男じゃないけど高野先輩は?」
東「少し近寄りがたい雰囲気だけど、間違いなくかっこいいよね」
稲「あーゆーミステリアスなのも憧れるなぁー」
稲「夢っていや播磨先輩は?」
東「…夢なんかあるのかな?不良でしょ」
八「……三人ともちょっと表にでて」
東・サ・稲「へ?」

784Classical名無しさん:07/02/08 16:51 ID:WEvYw37s
何で修正してんだと思ったら八雲の台詞は東郷の原文そのままだったんだな。
>東「スポーツって言ったら播磨先輩は?」
>サ「あの先輩はただの馬鹿ですよ」
ただこれは修正しないでほしかったw
785Classical名無しさん:07/02/08 17:17 ID:sdgpoKho
書いたの俺なんだ。すまん。
786Classical名無しさん:07/02/08 17:43 ID:5b7Omamo
>>785
申し訳ない。勝手に修正してしまいました。八雲が漢らしすぎて。

771が言ってるのはどんなのなんだろね。



787Classical名無しさん:07/02/08 18:19 ID:d8nSYG2U
確か、面子は嵯峨野・結城・隣子・他一人(雪野?)。
ポジションは、嵯峨野→菅、結城→東郷、隣子→斎藤
その他(雪野?)→石山となってた。

ネタにされた奴らは以下の通り。
(左が原作、右がアレンジver。括弧内は出てきた話題)
沢近→麻生(周防さんと付き合ってるって本当?)
周防→田中(優しそうだしなー)
麻生→永山(羨ましい子!きっと田中君とあんなことやこんなことを……)
天満→花井(あ〜、あの人は〜……)
三原→今鳥(遊んでるっぽくない?)
嵯峨野→菅(嵯峨野さあ、あの人にしたら?)
一条→梅津(あの人ならいい恋が出来そう)
今鳥→城戸(あの子、巨根にしか興味無いんだってー)
吉田山→鬼怒川(それじゃ、彼もアウトかー。一番小さいもんね)
大塚→冬木(面倒見良さそうじゃない?)
高野→播磨(不良だけど間違いなくハンサムよ)

こんな感じ。
で、事あるごとに花井が馬鹿にされ、最後に結城が「表に出ろ」で〆。
788Classical名無しさん:07/02/08 18:23 ID:d8nSYG2U
追記。
原作では斎藤=ドMだったが、アレンジver.では隣子=ドSとなってた。
789777:07/02/08 21:34 ID:fALxeYJ6
>>780
…ごめん、少し焦ってた。
790Classical名無しさん:07/02/08 22:10 ID:d8nSYG2U
>>787の吉田山と鬼怒川が逆になってたorz
791Classical名無しさん:07/02/09 00:58 ID:QMvJNtEY
IFスレにあった小ネタとかは載せないんですか?
792Classical名無しさん:07/02/09 02:23 ID:HyjjWIOI
小ネタもSSとして投下されてりゃいいんじゃん?
ソレよりも先に編集すべきSSがたくさんあるけど
ぶっちゃけ誰でも編集できるんだから協力しようぜ
793Classical名無しさん:07/02/09 03:10 ID:E1Lrhyhs
それなら俺は創作の方向で協力するぜ!
794Classical名無しさん:07/02/09 10:21 ID:KQVZI4mg
臨時SSも載せるのか?
795Classical名無しさん:07/02/09 16:41 ID:3k4nKt7o
>>794
796777:07/02/09 18:49 ID:RKUrXBKY
>>794
どういう意味ですか?
797777:07/02/10 19:55 ID:dq2L9y5s
おーい!
誰もいないのかー!
798Classical名無しさん:07/02/10 20:41 ID:bnPRXNYM
おちつけ777。
799777:07/02/11 15:32 ID:.Vk9tztY
今、誰かいる?
まさか皆ROMってるだけ?
…それはないよな…。
だーれーかー!!
800Classical名無しさん:07/02/11 15:33 ID:JYLlymdE
専ブラ使え
801Classical名無しさん:07/02/12 00:19 ID:M6lj4aTc
S3の旧作の保管庫ってどこなんだ?探してるが見つからんorz
誰かボスケテ
802Classical名無しさん:07/02/12 01:01 ID:z50T/kgk
803Classical名無しさん:07/02/12 03:06 ID:aYTvwRoo
炎の七日間の続きがついに!
804Classical名無しさん:07/02/12 03:22 ID:vVl53wng
なんだってー!!
805Classical名無しさん:07/02/12 03:32 ID:rU5lJbkQ
検索のヒントを教えてくれ!!
806777:07/02/12 10:29 ID:t37.r7v2
検索のヒントプリーズ!
807Classical名無しさん:07/02/12 16:13 ID:aYTvwRoo
777ウザイ。必要も無いのに自己同一性を主張するな。
777が数ハン捨てるまではヒントなど教えない。
てか、実際問題として今更ヒントをここに書く必要無いし。
808Classical名無しさん:07/02/12 16:46 ID:0wisuu/w
検索ヒント?よくわからん
809Classical名無しさん:07/02/12 17:59 ID:t37.r7v2
>>808
ほんとは知らないんだろ?
810Classical名無しさん:07/02/12 18:06 ID:rU5lJbkQ
>>807
トン!
811Classical名無しさん:07/02/12 18:12 ID:0wisuu/w
>>809
いや、言ってる意味がよくわからないって話
812Classical名無しさん:07/02/12 22:11 ID:IWp9aseI
807の言うように、上で書いてるから必要ないが
ttp://www.mitizou.sakura.ne.jp/
ところで、旧S3のデータを全部まだ持ってる人っているのか?
813Classical名無しさん:07/02/12 22:24 ID:NGzALLMw
それにしてもホント衰退したな……
最近の沢近VS天満とか八雲のビンタとか、昔なら
大量のIFが作られてたんじゃないかと思うのだが
814Classical名無しさん:07/02/12 22:40 ID:NcgYJzPg
2006年からスクランにはまった俺はのり遅れたというわけですね
815Classical名無しさん:07/02/12 22:50 ID:eifOzgXw
アキ氏はブログの更新やらスパロボなんか書いてないで連載を更新して欲しい。
それか短編を。
816Classical名無しさん:07/02/12 23:40 ID:GuYH/5vk
>>812
どうもです。

>旧S3のデータ
俺も気になるけど、ここで聞いてもあんま意味無さそうやな。

>>813
まぁ、今年中で物語ももう終わってしまうからな。
817Classical名無しさん:07/02/12 23:42 ID:.2CLaqIE
>>814ナカーマ
分校のSSは読みつくしましたよ
818Classical名無しさん:07/02/12 23:57 ID:aYTvwRoo
旧S3……Brave New World 読みてぇ orz
819Classical名無しさん:07/02/13 00:13 ID:nUtrvqkg
ここ最近S3は読みつくした。
本当に今年で終わんのかなぁ。だって去年の今頃ってバレンタインだぞ。作中1ヶ月ぐらいしかたってないじゃん
820Classical名無しさん:07/02/13 07:51 ID:3dqhy/R6
もう作家も本編の結末を見守る段階に来てるんだろうね
予想と全然違う最後になったら恥ずかしいし

おにぎり派は覚悟を決め、旗派は自分がやらなくても本編がやってくれるからいいや
って感じか
821Classical名無しさん:07/02/13 18:06 ID:h6YGykZQ
>>818
ナカー(ry
第二部までしか読めんかった……orz
822Classical名無しさん:07/02/13 18:17 ID:wHdibPyU
皆もう少しまとめ手伝おうぜ
823Classical名無しさん:07/02/13 18:18 ID:nUtrvqkg
俺はやってます
824Classical名無しさん:07/02/13 18:30 ID:wHdibPyU
>>823
スマソ

まぁ皆でやれば直ぐ終わるよ
825Classical名無しさん:07/02/13 21:12 ID:N2W3/P7s
>>821
かわいそうなあなたに
http://www.archive.org/index.php
で、
http://mahito.s93.xrea.com/pedantry/
を検索しましょ、そして、2005年02月28日をさがしましょ
826Classical名無しさん:07/02/13 22:02 ID:L7roAfjY
>>818
多分、読んだことがあるけど……。
個人的には未来予想図系は苦手だな。
827Classical名無しさん:07/02/14 00:46 ID:TQfTthjU
今ひとつまとめのやり方がわからんのだが……
誰か教えて下さい!
828Classical名無しさん:07/02/14 10:36 ID:wQ1bDApc
>>827
一例だけ書いておくんで細かいやり方はwikiの書き方などを参考の事

1、編集したい作品を決める
(今はIF4から順番にIF9の途中まで編集されているので、順番どおりに編集するのが好ましい)
今回の例ではIF1のTHE DOOR INTO SUMMERを編集するものとする

2、新規ページ作成をクリックし新規ページ作成を始める

3、ページ名をIF○○・○○とし、よみがなを記入する
(今回はIF1・THE DOOR INTO SUMMERをページ名とし、 よみがなはIF1THEDOORINTOSUMMERでいい)
よみがなは、ひらがな、または半角の英字または数字ならどう記入しても構わない
ただし、記号やスペースは使用できない

4、本文をコピー、ペースト(貼り付け)する

5、保存するをクリックする
(プレビューをオンにして一度出来を確認するとなお良い)

6、スクールランブルIF○○(自分の編集した数字のページ:今回はスクールランブルIF1)をひらく

7、編集をクリックし、編集ページを開く

8、本文に ・[[IF○○・○○(登場人物)>IF○○・○○]] と記入する
(今回の例では
・[[IF1・THE DOOR INTO SUMMER(播磨、八雲、サラ)>IF1・THE DOOR INTO SUMMER]]
と記入する)

9、保存するをクリックする
(プレビューをオンにして一度出来を確認するとなお良い)

一応はこれで終わり
829Classical名無しさん:07/02/14 10:43 ID:wQ1bDApc
それから他にもわからないことがあったらなんなりと聞いてくださって構いません。
僕は今やらなければいけない作業があるため編集に参加できないのですが、終わり次第再び作業を始めます。
編集が終わったページがあったらロックをかけたりするので、ここで報告してもらえると助かります。
報告はMemoでされている方もいます。そちらでして下さっても構いません。
830Classical名無しさん:07/02/14 11:35 ID:bCOUmMLk
おお!
わざわざありがとうございます☆
831Classical名無しさん:07/02/14 17:46 ID:TQfTthjU
>>829
IF10の編集をしていたんだが、途中までできていたのに
いきなり「保存する」をクリックしたらログインしろとか出てきたんだが何故?

ライブドアに登録する気は無いので、何とかしてほしいのですが……
832Classical名無しさん:07/02/14 18:51 ID:q.UK.d4Q
「キャラクター別」作ったよ。
833Classical名無しさん:07/02/14 18:59 ID:LRJGZ246
832
うpしてくれ
834Classical名無しさん:07/02/14 20:05 ID:U/qBSq86
キャラクター、カプに関してはタグを活用しようかと考えていました
ですがキャラ別ページがあっても困ることはありませんので、
とりあえずはそれでまとめていくことにします

>>831
理由はよくわかりません
ですがたまにみられるwikiのバグじゃないかと思います
すぐ元に戻ると思いますので大丈夫なんじゃないでしょうか
同時に誰かが編集してたのかもしれません
835Classical名無しさん:07/02/14 21:13 ID:q.UK.d4Q
キャラ別ページ登録、IF1,4,13,14,27完了。
IF5みたいに作品数多いのや、IF19みたいに登場キャラ名が書かれてないのは手付かずです。
へるぷみー (Memo参照のこと)
836Classical名無しさん:07/02/14 21:30 ID:TQfTthjU
>>835
乙。
俺は、IF10を出来る限り早く終わらせて、次に行くわ。
837Classical名無しさん:07/02/15 01:45 ID:g38oo5i2
キャラ別ページ登録、IF5, 6完了。
疲れたので今日はここまで。
838ここ数週のsideB…?:07/02/16 00:17 ID:HUxBVz12
「あんたなんか…あんたなんか…」

その続きの言葉を遮るかのように八雲が愛理の頬を叩いた、そんな時。

「ヤッベェーー!!!」

播磨拳児は悲鳴にも似た叫びを放っていた。


播磨は春からジンガマでの新連載を抱えていた。
にも関わらず、遅々として原稿は進んでいなかった。
最近は金欠で空腹だったりしたこともあって、集中力も落ちていた。
さらに昨日は大雪で丸一日、執筆作業をサボったりもしてしまった。
そして、ついさっき。
アシスタントでもあり、最愛の女性でもある塚本天満が手伝いに来れないことを知らされた。
モチベーションまで低下して、もはやどうしようもなくなってしまったのである。
839Classical名無しさん:07/02/16 00:18 ID:HUxBVz12
仕方なく、休憩がてらにぶらぶらと画材の買い物に出る。
どうにかして現状を打破しようと彼の脳はフル回転していたが…。

「ヤベエ。妹さんも何か忙しいって言ってたみたいだし、本格的にマズイぜ。
 どうにかして、アシだけでも確保したいんだが…」

とりあえずアシ候補を挙げていってみる。

「絃子、葉子…は話にならねえな。全国に見せるにしても、恥ずかしすぎる。
 動物達…奴らにプロの漫画の世界を理解出来るとも思えねえ。
 かといって、花井や今鳥にアシスタントなんざ無理に決まってる。あいつら馬鹿だし」

こんな感じで探してみるも、友人関係の狭さからすぐに行き詰ってしまった。
ほとんど他の生徒と変わりないほどに学校に馴染んだとはいえ、こんなもんである。

「前にも似たような感じで悩んだが、あん時は都合よく見つかったからな…
 くそっ、誰か都合よく手伝いを申し出てこねーかな…」
「何だったら、私が手伝ってあげようか?」
「おっ…お前は!?」
840Classical名無しさん:07/02/16 00:20 ID:HUxBVz12
現れたのは天満の友人の一人、高野晶。
茶道部の部長でもあり、まるで絃子のように他人の秘密を握ってる女だ。
当然、播磨は彼女を苦手にしていた。

「…時にお前、どこまで知っている?」
「だいたい」
「………」

播磨は考えた。この女が信用できるかどうか、後で何か取り返しのつかないことにならないか。
そもそも漫画を描いていることも話した覚えはない。どこで調べたんだ、こいつは?
しかし色々考えてみたところで、この申し出を断ることのできる余裕はどこにもないわけで。
結局、答えは決まっていた。

「…色々と腑に落ちねえが、あいにくと俺には時間がない。急ぐぞ、仕事場に!」

――こうして、ここに新たなアシスタントが誕生した。
841Classical名無しさん:07/02/16 00:21 ID:HUxBVz12
あれから急いで晶を連れて家に戻り、自分の部屋に通す播磨。
絃子がいないこともあり、いつもならここまででいくつもある危機は奇跡的に何もなかった。
もっとも、原稿の惨状を考えるとそういうことがあった時点でアウトなのだが。

「で、漫画についての知識はあるのか? 悪いが、悠長に教えてる暇は…」
「大丈夫。アシスタントなら何回かしたことあるし」

何で晶がアシの経験があるか微妙に気になったが、とりあえず聞かないことにする。
目の前の原稿のことだけで精一杯な現状では、作業のレクチャーが必要なくなっただけでも有難い。
そして、二人の執筆作業は始まった。

「ところでよ、高野」
「何?」
「妹さんにも聞いてたんだが、正直な意見を聞かせてくれ。どう思う、この作品?」

いつも八雲の意見を取り入れて作品を仕上げていたが、今回の連載用の作品に関しては
天満に聞くのも怖かったため、誰の意見も参考にしていない。
とはいえ、独りよがりになってないか、問題がないかが気にはなっていた。
そういうわけで、客観的な意見が期待できそうな晶に聞いてみることにしたのだ。
842Classical名無しさん:07/02/16 00:22 ID:HUxBVz12
「ど、どうだ?」
「別に内容には文句無いけど…」

その晶の言葉を聞いて、内心で安堵する播磨。
この女のお墨付きまでもらえば、お嬢クラスの捻じ曲がった読者じゃない限り大丈夫。
そう油断していた播磨だが、晶が続けた言葉で凍りつく。

「…でも、連載するのに天満と播磨君そのままのキャラ出したらまずくない?」
「!!?」

前に連載した時は誰にもバレなかった。完全に誤魔化せている自信もあった。
だが、相手は高野晶。得体の知れない女。
こうなることは想定できたはずである、というか真っ先に考えなくてはならない事態だ。
相手を甘くみていたことの迂闊さを播磨は痛感した。

「オ、オメーもまさか、エスパー…!?」
「まさか。八雲じゃあるまいし」
「なら、何で!?」
「ズバリ、勘」
「ギャワーー!!」
843Classical名無しさん:07/02/16 00:25 ID:HUxBVz12
播磨の頭の中は真っ白になった。この女は喋りかねない。
ヘタをすれば、明日には学校中に知れ渡っている。
そして、天満は周囲のからかいに耐えられず、自分を…!

「大丈夫、誰にも言わないし邪魔もしないから」
「そ、そうか! 本当にだな!? 嘘だったら漁船に乗るぞ!?」
「誰の味方もしないけど」

晶の協力など端から期待もしていない播磨としては、喋らないの一言だけで胸をなでおろす。
すっかり気を取り直した播磨は作業を再開した。

「ああ、あと播磨君」
「何だ?」
「ペンネームなんだけど、ハリマ・アキラに変える気ある?」
「ぶっ!!」
「…冗談。アシスタントだしね」
「お、おおよ! だが、それだけじゃねーぜ。
 今回は忙しいらしいが、普段は塚本にアシスタントしてもらってんだ」

まだ一度しか来てもらってないのに、もう長いこと続いている関係のように言う播磨。
そもそも天満は忙しい八雲の代役で来ただけのはずなのに、播磨の頭の中では
すでに完全にアシスタントは交代されていた。
844Classical名無しさん:07/02/16 00:27 ID:HUxBVz12
「八雲じゃなくて天満?」
「ああ」
「へー。上手いことダシに使ったんだ」
「チ、チゲーよ! 妹さんが、忙しいからって代わったんだ!
 …もっとも、これからは毎回塚本が来てくれるだろーけどな!」
「……そういうことか」

晶にはそれだけで八雲の考えは手に取るように理解できた。
大方、播磨の気持ちを知って、天満に譲る形で身を引いたのだろう。
いかにも八雲らしい考え方だ。だが…

「…後悔しないといいけど」
「は?」
「ところで、いつ天満に告白するの?」
「ぐっ…! 何故、それを聞く?」
「なんとなく」
「………」
「ひょっとして、今のまま…告白する気はないとか?」
「そういうわけじゃねえ。今すぐにでも告りに行きてー…けど情けねーが、今は周りがゴタゴタしすぎてる…
 この漫画を完成させて、全てにケリをつけてから迎えにいくつもりだ」
「ふーん」

いかにも気の無い返事が返ってきた。
この女こそ、ゴタゴタの原因である映画撮影の主犯なのだが。

「聞いといてなんだそりゃ。他にねえのかよ」
「…たまには愛理や八雲にも目を向けてあげたらいいと思うけど?」
「あ? 何のことだ?」
「ダメだこりゃ」
845Classical名無しさん:07/02/16 00:28 ID:HUxBVz12
そんなこんなでほぼ一日かけて執筆作業をした結果、完成には程遠いながら多少は遅れを取り戻せた。
後は自分だけでどうにかやれるだろう。

「すまねーな、今日は助かったぜ」
「実は一つだけ頼みがあるんだけど」
「何だ、金以外で出来ることなら何でもするぜ」
「大丈夫。播磨君にそれは期待しないから。ただ、播磨君の漫画が単行本化された時でいいんだけど…」
「な、何だ? まさか印税か!?」
「…これを表紙に使って欲しいの」

晶の渡した絵に目を通す播磨。
そこにはタンクトップの男を踏んづけて、Vサインをしている晶の姿が描かれていた。

「………」
「…どう?」
「……いや無理だろ、これ。間違いなく編集さんにボツにされるし」
「…チッ」


―終―
846Classical名無しさん:07/02/16 00:30 ID:HUxBVz12
誰も投下してないんで保守がてらに投下。
やっぱ晶は花井とだな。書いた後で痛感した。

あと、まとめ作業されている方々、超乙です。
847Classical名無しさん:07/02/16 00:37 ID:70DFYr6k
>>846
良かったよ。

最後のところ、仁丹と清水連想した
848Classical名無しさん:07/02/16 02:03 ID:qAF7keV.
>>846
これは良い姐さんと播磨ですな。
やっぱ最後のタンクトップは花井?
849Classical名無しさん:07/02/16 02:46 ID:kS/6ukTU
GJ
最後の文章のための壮大な前振り乙
どうみても晶を表紙にしない仁丹を制裁してる図です
850Classical名無しさん:07/02/16 03:10 ID:qAF7keV.
あ、なるほど。トン。
851Classical名無しさん:07/02/16 03:37 ID:egF.BieM
キャラ別ページ登録、IF7完了。
今日はここまで。

IF1,4,5,6,7,13,14,27の分を登録した限りにおいての雑感。
お嬢の作品って、意外と少ない?
852Classical名無しさん:07/02/16 13:47 ID:jJgaiMgM
>>846
乙です
久々の携帯に多謝

>>851
それは前々から言われてることだけどなw
沢近はリアルな行動で動かすには難しいキャラだから
完全にスクラン二次って割り切らないと書きにくいんだよな

あと、嫌な面を掘り下げるとファンから酷評されるし
かといってマンセーするのはどうかと思うし
853Classical名無しさん:07/02/16 15:38 ID:egF.BieM
>>852
播磨は思い込んだら一直線な純情バカであって、へらへらと女を乗り換える軽薄男でも
責任感溢れる聖人君子でもないからなあ。
当初から眼中に無いとされていたお嬢との恋愛を成立させるような話は
説得力のある構成にすることがとても大変だろうし。
外堀を埋められて逃げられなくなるとか、ドロドロの愛憎劇の果てにとか
パターンは色々あるけどね。

個人的にはドロドロ愛憎劇系旗か、夢破れた播磨を食べちゃう系超姉か
なんでこうなるの?系超姉と食べるお子様ランチが読みたいと常々思ってたり。
854Classical名無しさん:07/02/16 16:13 ID:rbeidHhE
お願いがあるのですが、どなたかIFまとめwikiの
「Connections with you」 という作品を消去してくれませんか?

消し方がよく分からので……。
855Classical名無しさん:07/02/16 18:34 ID:rbeidHhE
また質問で申し訳ないのですが、IFまとめwikiのmemoの

8、本文に ・〔〔IF○○・○○(〔〔登場人物〕〕、……、〔〔登場人物〕〕)>IF○○・○○〕〕 と記入する

8、本文に ・〔〔IF○○・○○>IF○○・○○〕〕(〔〔登場人物〕〕、……、〔〔登場人物〕〕) と記入する

がいまひとつ分かりません。どう書けばいいのですか?
856Classical名無しさん:07/02/16 20:19 ID:foSZpxHs
>>854
削除は管理側しか出来ないみたいなんですよね。今度消しておきます

>>855
そこは例えば天満、播磨、八雲が出るときに
・[[IF○○・○○([[天満]]、[[播磨]]、[[八雲]])>IF○○・○○]]
と記すという意味だと思います
857キャラ別登録してる人:07/02/16 23:54 ID:egF.BieM
>>855>>856
>いまひとつ分かりません。
どこまで作業したかわからなくなるとアレなので、とりあえずは>>828の通り
8、本文に ・[[IF○○・○○(登場人物)>IF○○・○○]] と記入する
でやってください。

Memo のコメントについてですが、あの Wiki は [[]] の入れ子ができないので
× ・[[IF○○・○○([[天満]]、[[播磨]]、[[八雲]])>IF○○・○○]]
○ ・[[IF○○・○○>IF○○・○○]] ([[天満]]、[[播磨]]、[[八雲]])
となります。
大抵のページは
・[[IF○○・○○]] ([[天満]]、[[播磨]]、[[八雲]])
でいけますが、私は一律に「>IF○○・○○」付きで作業しています。

この書き方で新規登録する場合、キャラ別ページにも網羅的に登録してくれると助かります。
キャラ別ページへの登録は結構面倒なので、
・[[IF○○・○○(登場人物)>IF○○・○○]]
の書き方にしておいてくれれば私が後でキャラ別ページへの登録もやっておきます。
858キャラ別登録してる人:07/02/16 23:57 ID:egF.BieM
書き忘れた。
明日は早起きしなきゃいけないので、今夜は作業パス。
859Classical名無しさん:07/02/17 00:00 ID:thU9rO42
いつもdです
860Classical名無しさん:07/02/17 22:34 ID:EoWUh5wQ
point of a lookって未完だっけ?
最近読み直したんだが3までしか見つかんないorz
861Classical名無しさん:07/02/17 23:32 ID:d/kBCmak
>>860
次は「Heroin is a blond girl」じゃなかったっけか。うろ覚えだけど。
862Classical名無しさん:07/02/18 01:58 ID:u0itRfec
俺さま専用ブックマーク
ttp://wiki.livedoor.jp/jyontsuki/d/
863Classical名無しさん:07/02/18 02:55 ID:oBmyzOT6
「‥‥‥今度の週末?」
「そう」
「図書館で一緒にお勉強?」
「ああ」
「斉藤君が?」
「うん」
「誰と?」

かっくん。‥‥‥項垂れた、というより、斉藤の首が身体の前に落ちた。

「聞いてなかったのかよおキヌ」
「聞いてたけど、そこについてはまだ何も言ってないでしょ斉藤君は」
「だってわかるだろそこまで言えば普通は! 一から十まで説明すんのかよっ!」
「そうね。詳細な説明を要求するわ」
「ああああああああああああああああああああああああ」

もどかしげに自分の髪を掻き回す斉藤。それを見る鬼怒川の口にはじつに愉快そうな
笑みが浮かんでいる。

「だから俺とおキヌが、今度の週末、図書館で」
「ええ」
「一緒に勉強するのはどうか、という提案をだな」
「誰と誰が?」
「だから俺とキヌで」
「いつ?」
「こんのやろー」

握り締めた拳を震わせるが、それも結局、握った拳のやり場に困るだけのことであった。

864Classical名無しさん:07/02/18 02:55 ID:oBmyzOT6
「それで、話は終わりかしら?」
「終わってるワケねーだろっ!」
「ならさっさと進めて欲しいんだけど。ええと、どこまで聞いたかな」

意地悪く、にやりっと鬼怒川は笑ってみせる。

「ぐぬぬぬぬぬぬっ」
「それとも、ギブアップ?」
「いーや負けない負けるものかっ」
「ふーん。ま、頑張って」

もういい加減諦めてしまいたい気持ちもないではないのだが、冷たくあしらいにかかる
鬼怒川の口調はあくまで他人ごとのようで、それがまた斉藤の苛立ちに油を注ぐ。
爪の痕が残りそうなほど固く握られた斉藤の手を眺めながら、鬼怒川は足を組み直す。

どうやら鬼怒川の方にも、そこで呻いている斉藤を置いて立ち去るつもりは
ないらしい。

……本人同士はそんな風でも、傍から見ている分には、いいコンビといえばい
いコンビ、なのかも知れない。

865Classical名無しさん:07/02/18 02:58 ID:oBmyzOT6
SMコンビの小ねたっす。
ちょっと本編より仲良くなった後ということで。

どうでも良いことですが、斉藤を菅、鬼怒川を嵯峨野にしても自分の中では
成り立ったり。
866キャラ別登録してる人 :07/02/18 03:21 ID:NQM3Fhbc
IF8分登録完了です。
IF9以降は全作品登録完了報告待ちかな。
月曜から出張な関係で、どのみち当面は作業時間取れないんですがね(苦笑)

>>865
サドマゾコンビなのかスレイブマスターコンビなのか気になる今日この頃。
867Classical名無しさん:07/02/18 03:23 ID:oBmyzOT6
>>865
乙です!!

スレイブマスターは思いつかなかったですね。それもアリですなぁw
868Classical名無しさん:07/02/18 04:24 ID:n1tnFg/M
キャラ別のところで刑部がメインキャラ女性に入ってるのワラタ
今じゃ超姉妄想SSすら登場しなくなっちゃったけどな……
869Classical名無しさん:07/02/18 12:20 ID:AOzn2phk
>>861
>>860
> 次は「Heroin is a blond girl」じゃなかったっけか。うろ覚えだけど。
870Classical名無しさん:07/02/18 12:20 ID:AOzn2phk
>>861
サンクス。それで合ってた。
871Classical名無しさん:07/02/18 13:23 ID:04phgtLQ
最近きたばっかだから。どんだけ毎回来なきゃダメなんだよw
つか超姉SSは以外と多い

>>865
乙です
872Classical名無しさん:07/02/19 22:05 ID:EsS1hgHE
>>866
IF10・IF11登録しました。
後、お願いがあるのですが。美琴・晶を周防・高野にしてはくれませんか?

また、管理側の方にもお願いがあります。
IF10・Always となっているのを、IF11・Always (美琴・沢近)と変更してもらえませんか?

ご迷惑かけて申し訳ない。
873キャラ別登録してる人:07/02/19 22:11 ID:EcdeUFrU
>美琴・晶を周防・高野にしてはくれませんか?
ぶっちゃけ無理。
どうしてもというなら〔〔美琴>周防〕〕と〔〔晶>高野〕〕で対応よろしく。
まあ、「>」使えばなんとでもなるので、深く気にしないほうが良いよ。
ちなみになんで美琴、晶、絃子になっているかというと、
最初に作業したIF27がそうだったから。
874キャラ別登録してる人:07/02/19 22:19 ID:EcdeUFrU
まちがい。
×〔〔美琴>周防〕〕と〔〔晶>高野〕〕で対応よろしく。
○〔〔周防>美琴〕〕と〔〔高野>晶〕〕で対応よろしく。

つまるところ、カプ表記の記述は、リンク先さえあっていればどうでも良いかな。
たとえば、(〔〔ヒゲ>播磨〕〕、〔〔お嬢>沢近〕〕) みたいなのもありかと。
ちなみに私はスレごとのまとめページに登録された表現にあわせています。
875Classical名無しさん:07/02/19 22:28 ID:EsS1hgHE
>>873-874
なるほど、そういうことでしたか。わかりました。
これからは>>874のようにします。
どうも、ありがとうごさいます。
876Classical名無しさん:07/02/20 19:34 ID:z.7b.HWk
ttp://bbs.dmzj.com/read-htm-tid-171050.html
晶SS発見。翻訳頼む。
877Classical名無しさん:07/02/20 21:19 ID:TyXNaN8M
>>872
タイトルは俺も直せないんですよ
ですので新しいページを作ってから削除するしかないと思います
878Classical名無しさん:07/02/21 00:19 ID:CC3wz5iI
>>877
新しいページを作りますので、削除しておいて下さい。
879Classical名無しさん:07/02/21 01:05 ID:ftK8x.DA
880Classical名無しさん:07/02/24 00:12 ID:VdhRmIDY
IF12の過去ログ(345レス以降)またはIF21〜26の過去ログを持っている人いませんか?
にくちゃんは閉鎖されてから不安定で…。
881Classical名無しさん:07/02/24 04:00 ID:Hg/wOZAM
今見れるっぽい、mimizun.comのキャッシュ1で
何か重いし、何時消えるかわかったもんでもないけれど
882Classical名無しさん:07/02/24 08:42 ID:o3D7gYaA
dat落ちスレのガイドラインにdat落ちスレのミラーのアドレスがあるぞ。
883Classical名無しさん:07/02/24 12:47 ID:NkuPsUVc
IF12が刑部先生ばっかりなのはどうして
884Classical名無しさん:07/02/24 15:48 ID:ySEzEf5Y
>>883
絃子さんだから
885キャラ別登録してる人:07/02/24 18:06 ID:mn79KdAg
今夜 10, 11 スレについて作業の予定です。
9, 12 スレも、完了報告があればやるかも。
てか、9 スレはあれで全部ですか?

>過去ログ
まとめサイトに dat 保管ページ作った方が良いかもね。
886Classical名無しさん:07/02/24 23:02 ID:X4kSbv2s
誰かエロパロのも作ってくれ。
887Classical名無しさん:07/02/25 01:34 ID:grUNbU/k
>>878
わかりました
888キャラ別登録してる人:07/02/25 07:00 ID:20Uxj68w
10スレ分完了。気力が尽きたので、11スレ分はまた次の機会に、ということで。

不正な非印字文字やコードの違う文字が混じったテキストファイルをテキストエディタで編集する際に発生するようなトラブルが頻発して往生シマスタ orz
cut しようとすると指定したつもりの範囲を越えて削除され、
paste しようとすると無かったはずの改行が挿入され、
リンク先を確認しようとしただけで Opera が 2 回も落ちたり。
ワケワカランかったので、元々のIF10まとめページの内容は破棄し、完全に書き直しました。

で、そういう破壊的作業をするのに便利なように、一時保存用ページ (temporary) を作っておきました。
必要に応じてご利用ください。
889Classical名無しさん:07/02/27 23:02 ID:VnewzPr2
誰か旧S3にあった詞連氏の「魔王と女の子の物語」全文持ってないでしょうか?
5話までは見つかったんですが・・・
890Classical名無しさん:07/02/28 04:01 ID:4sX6hJfc
5話まででも良いからまた読みたいよorz
891Classical名無しさん:07/02/28 08:47 ID:3srGEs8Q
892Classical名無しさん:07/03/05 23:41 ID:.3qG9ZlM
IF13登録完了しました。
893Classical名無しさん:07/03/06 00:24 ID:AsyOs83k
おつでーす☆
894初恋?:07/03/08 01:27 ID:5PAGvzsI
「ねえねえ、播磨君の初恋の人ってどんな人?」

今は美術の授業中、いつも四人娘は絵を描きながら雑談をしていた。
話の流れは初恋の話となり、晶、沢近、天満、美琴と各々の体験談を語っていき
全員の話が終わったところで、天満が突然播磨にそんな事を言ってきた。

「お、俺の初恋?」

周りの目がある中で、君が初恋の人だなどと言えるはずもなく、うろたえる播磨。

「ちょっと天満、ヒゲの初恋の話なんかどうだっていいわよ」
「ふーん、それにしちゃ随分と聞きたそうな顔してるじゃねーか」
「チョ、チョット美琴!別にそんな顔してないじゃない!ヒゲの振られた話なんて興味ないわ!」
「お嬢、なんで振られた事になってんだよ!」
「そうよ沢近さん。播磨君は振られたわけじゃないのよ?」

いつものやりとりをしていると、突然葉子が話の輪の中に入ってきた。

「笹倉先生!?知ってるんですか?播磨の初恋の相手!」
「しかも振られたわけじゃないってことは何かあったって事ですね?」
「ええ、聞きたい?」
「うんうん!聞きたいっ!」

驚いた様子の美琴と冷静な晶の質問に葉子は優しい笑顔で答える。
播磨は、そんな自分を無視し勝手に進んでいく話の中、葉子がみんなの前で自分が天満に惚れているのことを言うのではと焦っていた。

「葉子さn……笹倉先生!何言ってるんスか!」
「播磨君はもう一度二年生をやりたい?」
「グッ…!…やっぱり何でもないっッス…」
「そう?残念ね」

そういってうふふ、と葉子は笑う。こうなれば播磨は逆らうことが出来ない。覚悟を決めろと播磨は自分に言い聞かせた。
895初恋?:07/03/08 01:30 ID:5PAGvzsI
「それで?一体誰なんですか笹倉先生?」
「年上のひとよ、小学生のときにね」

年上の女?そんな奴いたか?と首をかしげる播磨。その時期に恋をした覚えはない。
大体、俺の初恋は天満ちゃんだぜ!誰かと間違えてんじゃねーか?そんな事を考えていると必死な顔をした沢近が葉子に食って掛かる勢いで聞く

「子供の時のヒゲを知ってるんですか!?」
「ええ、その頃の播磨君は私のことを葉子姉ちゃんって呼んでくれてとっても可愛かったのよ?
 その人のことも名前の後ろにお姉ちゃんをつけてお姉ちゃんお姉ちゃんっていつもその人の後ろにくっついていたわ」
「へ〜播磨にもそんな時期がね〜」
「にやにや」
「お、おい周防!高野!ひ、人の過去を笑うんじゃねー!」

実際に晶は笑っていないのだが、表面的には二人にからかわれ怒っているのだが、頭には心当たりの有る人物が浮かんでいた。

(それって絃子の事か?葉子さん以外にそんな呼び方していたのはあいつ以外いないし…それに俺があいつに恋?)

ありえねえ、心の中で悪態を付いてみるものの、当時を思い出してあながち否定できないような気になっていた。

「播磨君にとっては年上のお姉さんに対する憧れだったかもしれないけど、それは十分初恋よね
 でも中学に入ってから播磨君は不良になっちゃって、播磨君が自分の気持ちに気付く前にうやむやになっちゃたの」
「あ、さっきの振られたわけじゃないってのはそういうことですか」
「なによ、結局振られたのと変わらないじゃない」

つまらなそうに話を聞いていた沢近がそんな言葉を播磨に向けて言った次の瞬間
葉子は笑顔でとんでもない爆弾を投下した。

「でも、播磨君のファーストキスの相手はその人よ?」
「なっ!」
「「「えええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」」」
「それに、その人は最近、すっかり男の子に成長した播磨君のことを好きになっちゃったらしいのよ」
896初恋?:07/03/08 01:31 ID:5PAGvzsI
その言葉に二度目の絶叫が教室内に響き渡る。さすがにこれ以上はまずいと思った播磨は葉子を止めにかかろうとする。

「笹倉先生!それ以上は」
「「「播磨君(ヒゲ)!うるさいから静かにして」」」
「ハイ、スイマセンデシタ」

いつの間にかクラスの女子の殆どがその話を聞いていた。
この手の話になると女は止められないもので、あっさり播磨を黙らせる。

「先生!その話をもっと詳しく聞かせてください!」

目を輝かせた嵯峨野の言葉とほぼ同時に授業の終了を告げるチャイムが鳴る。

「あら、残念。時間だわ」
「え〜!もっと聞かせてくださいよ〜」
「う〜ん、そうだわ!次は確か刑部先生の授業よね?」
「はい」
「それじゃ刑部先生に聞いてみて?私より詳しいはずだから」

そう言い残して葉子は職員室に戻っていった。
教室に戻った播磨は、葉子の話を思い出し頭を抱えていた。

(俺が絃子に惚れていた?馬鹿な!そんなはずはねえ!しかも今はあいつが俺のことを…!)

たしかに当時は憧れのような感情はあったのは認める。しかし、それが恋などと、俺の初恋の相手は天満ちゃんのはずだ。ても当時は確かに…
休み時間に入ってからずっとこんな思考のループを続けている。
そうして播磨が悩んでいる頃、2−Cの教室へ向かう途中の絃子も考え事をしていた。
教室に向かう前、絃子は葉子に「次の授業、気をつけてくださいね」と含みの有る笑顔でそういわれていたのだった。

「葉子め、一体なにがあるというんだ」

そんなことを言いながら教室に入り、教壇に立ち授業を始めようとすると女子の一人から声があがった。
897初恋?:07/03/08 01:32 ID:5PAGvzsI
「先生!授業の前に一つ質問してもいいですか?」
「なんだ、言いたまえ」
「播磨君の初恋について詳しく聞かせてください!」
「播磨君の初恋?」

予想もしてなかった質問に思わず聞き返す。そして、塚本くんに惚れていることを言っても良いのかい?という表情で播磨を見る。
すると目が合った播磨は顔を赤くして目を逸らした。

(な、なんで俺が顔を染めて目を逸らさなきゃナンねーンだ!コレじゃまるで俺が絃子を意識してるみたいじゃねーか)

絃子が反応の仕方がいつもと違う播磨を不思議に思っていると、別の女子が絃子いとこに向かって言った。

「ファーストキスの相手って事までは笹倉先生に聞きました」
「ファ、ファーストキスの相手だって!?」

ファーストキスという単語に動揺する絃子、声も少し裏返っていた。そういうことか、と絃子は葉子を呪う。
動揺する絃子という珍しいものに2−Cの面々は驚きながらも質問を続ける。

「その人は今、播磨君のことを好きだって事も聞きました」
「なに!そんなことまでっ!…え〜とだな」

あまりにもうろたえる絃子に、クラス全体が「まさか…」という考えに行き着く

「もしかして…播磨君のファーストキスの相手って…」
「ち、違う!拳児君とのあれはもう時効だ!」
「な、なんでバラすんだよ絃子!」

「「………あ」」

その時間、男子の妬みの視線と女子の好奇の視線の中
播磨は絃子と一緒に授業が終わるまでの間、クラスメート達の質問攻めにあった。
そしてしばらくの間、刑部邸はとてつもなく気まずい雰囲気になったという。
898初恋?:07/03/08 01:37 ID:5PAGvzsI
勢いで書いて勢いで載せてみた
ええ、初投稿ですよ
文体や展開ががなり見苦しいと思いますが勘弁してください
天満が絃子が播磨のファーストキスの相手だと知っていた気がしたんですが
そこは天満が忘れたって事で強引に解釈してください
何せ勢いでやったものですから
899Classical名無しさん:07/03/08 02:11 ID:EE10ODRI
新たな超姉戦士の誕生を心から歓迎する
でも、オチはもう少し捻ろうぜ
900Classical名無しさん:07/03/08 03:07 ID:y4WkDjYA
>>898
GJ
誤字とかが気になったけど、こういういかにもな展開は好物です
それにしても播磨と絃子さんの関係は凄いw
901Classical名無しさん:07/03/09 00:24 ID:OMnZGLQw
設定とスペックは最強だからな
902Classical名無しさん:07/03/09 00:32 ID:MJziMYd.
ただ仁丹はメインで使う気ゼロなんだよね>絃子さん

ま、だからこそ妄想しがいがあるんだけどねw
903Classical名無しさん:07/03/09 00:58 ID:YWn6RoDA
女教師、同居人、学校には伝えてない、従姉、クーデレ、ファーストキス
後、定かではないけど幼馴染もギリギリ入るかな。
他にも色々ありそうだけど、こうして並べてみると凄いなw
下手なエロゲのヒロインより超設定だぞ
904策氏 ◆aCxGGgH7LY :07/03/09 01:02 ID:sRzk26CY
(`・ω・´)ズゴゴゴゴ・・・・・
905Classical名無しさん:07/03/09 01:43 ID:.gUxt/Dw
こんだけハーレム物のテンプレ設定だと使いたくなくなるんじゃないだろうか
仁丹はそういったマンネリ気味の展開や設定を避けてるっぽいし
906Classical名無しさん:07/03/11 05:10 ID:vbo9Yt6g
 夢を見ていた。ずいぶんと古い夢だ。
 既に夢と気付いていることに軽い落胆を覚えつつ、刑部絃子は幼い頃の自分と拳児の姿を俯瞰した。
 昔の夢を見るのは久しぶりだった。それも従弟と二人でいる頃のものなど、最後に見たのがいつ
かわからないほど。
 胸をよぎる郷愁のような感情。軽く笑みを浮かべて――少なくとも絃子はそのつもりで、いつ覚
めるともしれぬ夢を楽しもうと決めた。
 だが、その思いは他ならぬ絃子自身によって、すぐ撤回されることになる。
 昔の自分が拳児のおとがいをくいと持ち上げる様を見たからだ。
「や、止めろ!!」
 柄にもなく叫び声をあげる絃子。だが、その声は届かず、徐々に二人の距離は縮まっていく。
 夢なら早く覚めてくれ。
 そう念じながら、絃子は必死になって起きようとするが、夢が終わる気配はまるでしない。
 そうして、二人の影が一つになって――

「!!」
 布団を蹴飛ばす勢いで、絃子は跳ね起きた。
 呼吸は荒い。心臓はどくどくと鳴っていて、まるで悪夢でも見たかのようだった。いや、絃子に
とっては悪夢そのものだった。
 何しろ、あの夢は過去に実際あったことなのだから。
907Classical名無しさん:07/03/11 05:11 ID:vbo9Yt6g
「全く、なんて夢を」
 額に手を当てて低く呻く。横目で見た時計はいつもより三十分も早く、
それが余計に絃子の力を奪っていた。
 それこそいつもなら二度寝をしていただろうが、あんな夢を見たあとでは微塵もそんな気は起きない。
「仕方ない」
 のろのろとベッドから抜け出す。冬の冷え切った空気が絃子の体をなで上げる。フローリングの
床は氷のように冷えていた。寝汗をかいた体がそれに耐えられるはずもなく、絃子はぶるりと体を
震わせた。

 どうにもうまくいってない。こんな時、絃子はシャワーを浴びることにしていた。幸い、時間も
余裕があったし、何より――
「この時間なら拳児くんは起きちゃいまい」
 汗と一緒にこの変な気恥ずかしさも洗い流すつもりで、絃子はバスルームへと向かっていった。
 今日は厄日だ。
 部屋から出てすぐ拳児に出くわした絃子は、まだ朝だというのに一日が終わったかのような疲労感に襲われていた。
 不幸なことに、目でも疲れたのか、拳児は室内ですらいつもしているサングラスを外していた。なりは大きくなっても目は昔と変わらない。先程見ていたあの頃のままに。
 目をはずしたいのに、まるで金縛りにあったかのようにそこから目を離せない。
908Classical名無しさん:07/03/11 05:13 ID:vbo9Yt6g
「あん? どうしたんだ、じっと見て」
「い、いや、何でもない」
 焦る絃子を訝しんで、今度は拳児が絃子をじっと見つめることになる。
 先程の夢を思い返す。あの頃の拳児は絃子よりも随分と小さかった。だというのに、今は見上げ
る側と見下ろす側は昔と逆になっている。
 それに気付いた絃子の顔に朱が差した。拳児がそれとわかるほどにほんのりと染まる頬。
「おい、熱でもあるんじゃねえか?」
 絃子の額に手が伸びる。慌てて避けようとしたが、足は床に張り付いて動かない。そっと触れる
拳児の手。そのごつごつとした手の感触。
 やはり昔とは違うのだな――と思い、絃子はなんだか悔しなって歯噛みした。
 いつだって赤くなって慌てるのは拳児の役目で、それを笑って見てるのが絃子の立場だというの
に、今はまるで逆だ。
「あー、熱はねえみてぇだな」
 さらに頭にくるのは、それに気付かぬ目の前の図体ばかり大きくなったは従弟。あまりに頭にき
たので、絃子は未だに額にかけられている手を無造作に掴んだ。
「あん?」
 そしてそのまま無造作に引き寄せて――
「借りるぞ」
 目の前にあったアホ面にキスをした。


「な、な、な」
 顔を真っ赤に――あるいは真っ青にして、絃子を指差して拳児はわななていた。それを見て、絃
子は満足そうに肯いた。
 やはりこうでなくては。

 いつのまにか、朝の嫌な気分がなくなっていることに、ついぞ絃子が気がつくことはなかった。
909Classical名無しさん:07/03/11 05:14 ID:vbo9Yt6g
おまけ:NGシーン

「か、返せよ、俺のファーストキス!!」
「ファースト? セカンドの間違いだろう? 初めてからずっと私に借りられっぱなしだったというわけだ」
「うぐっ。じゃあ、ファーストとセカンドキス返せ!!」
「……わかった。じゃあ返そう。まずはファーストの分」
「!!」
「そしてこれがセカンドの分」
「!!!」
「おっと、サードとフォースの分も返した方がいいかな?」
「!!!!」
「やれやれ、これじゃあいつまで経っても返せそうにない。
 さて、こういう場合、どうすればいいんだろうね。いや、しかし、ずっと借りられっぱなしだね、キミの唇は。案外、これからもそうなのかもね……ってなに泣いてるんだ」
「ごめん、ごめんよ天満ちゃん。俺は汚れちまった……」
「……失礼だな、キミは」
どっとはらい
910 ◆k/J4WBt9ls :07/03/11 05:20 ID:vbo9Yt6g
かなり絃子らしくないなぁと思ったけどせっかく書いたので投下。

勢いに任せるままに携帯で書いた。
超姉なら何でもよかった。
今も反省してない。
911Classical名無しさん:07/03/11 05:42 ID:2JEDufkA
HAHAHA!!
いつの間にかここは超姉戦士の巣窟になっていたらしい
旗おにがどうなろうと超姉は無敵です!

NGシーンはない方が読後がスッキリしたなあと思う
ついでに色々書きたい気持ちも分るけどね
912Classical名無しさん:07/03/11 15:10 ID:rd5XafO2
>910
でも俺はNGシーンのほうが胸キュンだぜ!GJ!
913Classical名無しさん:07/03/11 15:36 ID:19dlJ/Ik
なんなんだろうここは・・・。
914Classical名無しさん:07/03/11 16:48 ID:8a9/Rclc
>>910
GJ
絃子さんカワユス
超姉SSは何度読んでもおいしい
915Classical名無しさん:07/03/11 17:58 ID:MhHLi3mM
>>905
不良の癖に動物に好かれ、動物と会話できる能力持ちで、
中学生時代「魔王」なんていう恥ずかしい仇名を付けられていた主人公。
喧嘩は強くて恋愛ごとに鈍感で、1人の女を思い続ける純情な性格。
うはー。
916Classical名無しさん:07/03/11 18:01 ID:E4ARNMgw
>>915
ハーレム主人公は基本優柔不断で一途じゃないだろ
たぶんハーレムだと横恋慕キャラ
917916:07/03/11 18:02 ID:E4ARNMgw
訂正
>ハーレム主人公は基本優柔不断で一途じゃないだろ
ハーレム主人公は基本優柔不断なせいかくであって、一途ではないだろ
918Classical名無しさん:07/03/11 20:06 ID:vbo9Yt6g
感想サンクス。
おまけに関してはまあ……だからこそNGシーンというわけで。
そこまで読後感とか考えてなかったよ(´・ω・`)
919Classical名無しさん:07/03/11 20:09 ID:vbo9Yt6g
ちなみに、書きたかったのは
「借りるぞ」と言ってのキス。
男がすると犯罪チックだが、綺麗なお姉さんがするとあら不思議。
ハァハァなシーンに様変わり。
誰もGUN道が元ネタだと思わねえ。
920Classical名無しさん:07/03/11 22:53 ID:GDXAg.I.
wikiの更新止まったな…
921キャラ別登録してる人:07/03/11 23:11 ID:yjo.4GZw
>>920
そろそろ連日の日帰り出張から開放されるから、しばし待たれよ。
てか、風邪引いてるのに出張はまじ辛い。
922Classical名無しさん:07/03/12 00:12 ID:7aFByhn6
少しづつでも進めばいいのさ
お前さんも手伝ってみては?
923Classical名無しさん:07/03/12 22:07 ID:qKf4I/7M
 1学期も半ばにさしかかり、季節が大きく変わる時期になりました。
それと同時に、皆が待ち望んでいたイベント盛りだくさんの夏休みがその姿を現す時期でもあります。
 そんな夏休みに私は、皆に別れを伝えなければならないようです……。別れる事は分かっていた事だけど…やっぱり、寂しいや…

――In the height of summer――

 一条かれんの突然の転校。担任から知らされたその言葉に誰もが驚きを隠せずにいた。
家庭の事情…そんなありふれた理由で彼女と別れを告げる事に誰もが気を落とさずにいられなかった。
そして、一番苦しい思いをしているのは当然の事ながら一条自身……。
「みんな、今までありがとう。」
 彼女は皆に一言そう告げた。その一言だけしか言えなかったのであろう。
別れを惜しむばかりに感情が先走ってしまい、言葉に表すことが出来なかった……。
送別会の提案を出したが、彼女がそれを望まなかったので中止になった。
「別れが辛くなっちゃうから……」
目に涙を溜めて言う彼女に、それ以上何も言う事が出来なかった……
 話し合いをしその末に出た結果が彼女が転校するまでの一週間、今までと同じように接してあげようという事であった。
 「かれりーん!」
高い大きな声が廊下に響き渡る。自分を呼ぶ声、反射的に声のする方を向いてみると
天真爛漫な友人がこちらに向かって手を振って走ってくる。その姿に自然と笑みがこぼれた。
「どうしたの塚本さん?そんなに慌てて」
「エヘヘー。かーれりん、一緒にお昼ご飯食べよ?」
満面の笑みを浮かべ自分に抱きついてくる相手に少し動揺しつつもすぐに微笑んで
「うん!」
と返答をする。
「でも塚本さん、かれりんはちょっと……」
などと名前の呼び方の指摘をしてみるがいつものように流されてしまう。
彼女には名前の事は直してくれそうもないと諦め気味であったので気にはしなかった。
「じゃあ行こ行こ!みんな待ってるからさ!」
「う、うん」
手を引かれ連れていかれたのは屋上。どうやらここで食べるようだ。
「たまにはこういうのもありかなあと思って」
微笑む彼女に微笑み返し、皆の輪に入ってお昼の時間を過ごす。
924Classical名無しさん:07/03/12 22:10 ID:qKf4I/7M
 唐突に自分に質問が投げかけられた。
「ところでさ〜、かれりん今鳥君とは最近どうなの?」
「―――つ、塚本さん!」
咄嗟に相手の口を塞いだがそれも甲斐なく、聞かれてしまった。
「えーっ!!一条さん、あの馬鹿の事が好きなのか!?」
「へ!?え、えーっとそれは……」
顔を赤らめ口をもごもごとさせ、何とかその場を乗り切ろうとするがどうやら失敗に終わりそうだ。
「な、なぁ一条さん。アイツのどこがいいんだ……?」
「ちょっと美琴!一条さんに失礼じゃない。あんたも彼氏の悪口言われたら嫌でしょ?」
「あの…沢近さん、今鳥君は彼氏じゃ…」
「何〜!?お前だってこの前今鳥の悪口言ってたじゃんか!軽い男とかどうとかって」
「だからそういう事を普通この状況で言う!?ほんっと馬鹿ねあんたは」
しばらくの間二人の口論は続き、結局昼休みが終わるまで止まる事は無く続いていたようだ。
その間彼女は、ただ苦笑しているしかなかった。

 そんなこんなで帰宅した彼女の携帯電話に一通のメールが届いていた。
「塚本さん……?」
メールには好きな人をバラしてしまってごめんという謝罪の文章が添えられている。
そして最後に一言「これで終わりでいいの?」と綴られていた。
「大丈夫。まだ、終わりじゃないから」
メールを返信しベッドに横になり目を瞑る。段々と意識が遠のいていき眠りについた。

 転校まであと二日と迫っていた――――。
925Classical名無しさん:07/03/12 22:14 ID:qKf4I/7M
勢いで書いたらやっぱ駄目だったORZ
926Classical名無しさん:07/03/12 22:24 ID:8DxSNhes
弁当に路線変更したら許してやる
927920:07/03/12 22:37 ID:MjZOejqA
>>922
信じてもらえるかはわからんけど、
俺がIF10〜13を登録(キャラ別は>>921さん任せ)してたんだが…
928Classical名無しさん:07/03/12 22:38 ID:MjZOejqA
>>925
続きに期待!
929Classical名無しさん:07/03/12 23:31 ID:F1dcmxpo
>>925
乙です
ちなみに周防は一条を呼び捨てだと思います

>>927
そっか。それはd
930Classical名無しさん:07/03/13 00:37 ID:lnzuVNTo
喫茶メルカドでエリージョ待ちの美琴と晶の話

「聞いたよ。沢近のやつ、またやらかしたんだって?」
「まあね、あそこまでするとは思わなかった」
「どうすんだか。播磨の奴、ソートー落ち込んでたらしいけど」
「大丈夫。彼のことだから、本気で愛理を嫌ったりはしないはずだよ」
「あいつもあれで優しいからな〜…でも、大事なもんだったんだろ?」
「夢というか、将来がかかってたからね」
「おい、それ本気でヤバクないか? 沢近のこと抜きで」
「別に。正直、播磨君のことはどうでもいいし」
「いいのか、それで本当に?」
「本気で恋も友情も取りたいなら、他に犠牲を求めないと。播磨君なら、問題なし」
「いや、いくらなんでもそれは…」
「まあ、八雲の方もあるから困ってるんだけど」
「なんかなぁ〜。お前、いつからそんなにあいつの手伝いする気になったんだ?」
「最初から。愛理が素直になったら…ってね」
「ふ〜ん。ところで、さっきから何してんだお前」
「旗が倒れないように下のおにぎりを食べきると愛理と播磨君の仲も成就すると思って。
 …あ、倒れた」
「お前、応援する気ないだろ?」
931Classical名無しさん:07/03/13 00:40 ID:lnzuVNTo
俺も勢いで。たまには勢いも大事かなと
932Classical名無しさん:07/03/13 01:42 ID:HOPb19rc
乙。原作のIFって感じで面白い。
スクランも最終回が近い噂があるが、全部に決着がついたら
IFスレも活性化したりするかねえ
933Classical名無しさん:07/03/13 02:41 ID:Gl8A0omw
一緒に潰れるんじゃないの?
今更、活性化は難しいと思うんだが。
934Classical名無しさん:07/03/13 10:28 ID:8NgxyVSc
スクランが終わったら小林尽IFみたいな感じで残したいなぁ
935Classical名無しさん:07/03/13 17:19 ID:0D1Dj1Jo
超姉のMADを見たくなったが見つからない OTL
絃子スレもいつの間にか消えてるし、本当にスクランはさきぼぞりだな。
936Classical名無しさん:07/03/13 18:31 ID:b.70LULs
>>935
up9231
一応手元にある物詰め合わせだけどこれでいいか?
スレ違いだからすぐに消すけどね
937Classical名無しさん:07/03/13 22:08 ID:9HjQzovk
>>936
ありがたい。
ありがたいんだが、どこのロダかわからないと拾えないよ OTL
あきらめて超姉SSでも書いてるよ(´・ω・`)
938935:07/03/14 00:00 ID:ZC69Huyk
アダキン
939Classical名無しさん:07/03/14 00:07 ID:Be0PDTaU
夏あらも含めて小林尽IFいいかもしれんね

……バレになるが、おにぎり作家はもうSS書く気力残ってないだろうなあ
旗とにぎりが競い合ってIF界は大きくなったのに
940Classical名無しさん:07/03/14 00:45 ID:QxKj.kyc
こんなとこまで派閥間の争い煽るな馬鹿
941Classical名無しさん:07/03/14 17:26 ID:5S7BuvgQ
>>938
GJ
横からだけどいただきますた
942Classical名無しさん:07/03/14 17:26 ID:rFFyEMDk
それにしても今週のあれはありえない・・・ショックで立ち直れねぇ・・・
943Classical名無しさん:07/03/14 23:37 ID:yLJy7JKs
>>938
ありがとう。
944Classical名無しさん:07/03/15 12:48 ID:c7frvV4U
アシに徹しようとする八雲
むしろそこに萌える播磨
とかいう展開になりそうな……
てか、本編がそうなるかどうかはわからんが、今おにぎり書くとしたら旬なネタだ。
945Classical名無しさん:07/03/15 16:38 ID:Ck4CVBjk
旗でもおにぎりでもない超姉な俺には関係ないね。

ただ、ぱっと見た感じ、八雲の独りよがりなんじゃないかと。
二度も「本当は優しい人」と言ってるのは自分に言い聞かせてるみたい。
播磨の心は見えないから自分に向いてないことがわかる。
だから傷つかないような位置に逃げてるんじゃないかと。
この前沢近を殴った自分への負い目もあるだろうしね。
946Classical名無しさん:07/03/16 00:21 ID:mCSMUAQM
間違いなく独りよがりの結論
読心ネタが関わってるとしたら、久々に♭でやるのかな
947Classical名無しさん:07/03/16 00:26 ID:sfeuwy0Y
おにぎりの作家なら必死で今の八雲を否定しようと
妄想SS書くと思ったが、その気力もないのな
948Classical名無しさん:07/03/16 13:19 ID:hkhM.IK.
そう、良かったね
949キャラ別登録してる人:07/03/17 03:21 ID:hezeicKY
11, 13 スレ分完了しました。久々の作業でちとまごついてしもうた (苦笑)
13, 14 スレで既登録分と新規登録分をわかるように分けてくれてた人、感謝です。

進捗状況は以下の通り。
・1, 4, 5, 6, 7, 8, 10, 11, 13 スレ分完了
・27スレは 2/14 時点で, 14スレは 2/16 時点で登録されていたものまで終了
・9, 12, 14 スレは完了報告待ち

てか、9, 12 スレってあれでお終いなのかな?よくわからないので誰か教えてください。
あと、登録漏れその他変なところ見つけたら教えてくださいましな>all

>連載の最近の状況
超姉と食べるお子様ランチ教祖 (旗寄り) としては、八雲がお嬢に橋渡しするべく
お嬢アシ化計画に着手するも、播磨に新人アシ教育してる余裕なんか無い状況を鑑みて
結局八雲がチーフアシとなって――
とかいうベタな状況を妄想してます。
でも、それってSS的には散々ガイシュツなんだよねぇ。
950Classical名無しさん:07/03/17 09:40 ID:ikTH.2Ls
本編でどんな波がこようとあんまり超姉派には影響ないんだな
951Classical名無しさん:07/03/17 11:07 ID:Pn1xTv6A
超姉は天上界の住人だからなw
952Classical名無しさん:07/03/17 13:51 ID:A3Oz7sSU
描かれない事が唯一の平穏だなんて悲しいことだよな<超姉
にくじゃがも谷先生に変にゆがめられたし……
953Classical名無しさん:07/03/17 14:03 ID:supLu7/U
超姉と食べる〜とつければ誰ENDになろうが超姉ENDにしちゃいそうだもんなw
954Classical名無しさん:07/03/17 21:45 ID:6XRQaij2
最近のスクランは、昔いた神SS書きさん達にとって
「なんか違う……」って思う展開なんだろうか

展開も進んで話作れそうなのになあ
955Classical名無しさん:07/03/17 22:45 ID:N7CxfiSo
なんどもひっくり返されるから疲れたってのは大きい。
956風邪の風:07/03/18 02:58 ID:PFHUckTY

『……』
 はぁ、とため息ひとつを吐いて布団の端を掴むと、口元を覆い隠して眉尻を垂れ下げさせる。
窓から見える外を見やると、ほとんどが分厚い雲に隠れてるとはいえ、微かにこぼれた青々しい
色した空の場所が、必死に自分の存在を自己主張していた。

『けほっ』
 突然腹の底から湧き上がった違和感を吐き出すように、咳と息を同時に吐き出す。
まったく嘆かわしい。自己研磨には妥協しなかった己のことだから、風邪を引いたところで、
ここまで参るとは思っていなかった。屈強な精神力と己の体力でそれくらいのことは跳ね除け
られると思っていた。

『……』
 
 沈黙。情けない、風邪如きにも勝てないとは。いや、風邪如きにかかってしまうとは。
自身への配慮が欠け過ぎていたことに今更気付かされて、よりため息が深くなる。

パタンッ

『寝てる?』
 天井を見つめながらそんなことをぼんやり考えていると、突然部屋の扉が開きすぐに
閉められる。ノックもせずに入室してくるのはどうなのだと思ったが、声だけ聞いて相手が
誰なのか分かるくらいお互いに知り合った存在なのだから、今更そんな気遣いをすること
自体がおかしなことなのだろう。

『いや…起きている』

 再び布団の裾をぎゅっと掴みながら答えを返す。顔を半分くらい覆っていたそれを払いのけ
ながら答えると、彼女はほっと安心しながら溜息をついたようだった。それくらいは、意識を
半ば手放しかけようと、声しか聞こえなかろうと、彼女が部屋に入ってきた時点の雰囲気で
察することが出来る。
957風邪の風:07/03/18 02:58 ID:PFHUckTY

 それが僕と彼女の関係というやつだ。自惚れてなどいない、向こうはともかくこちらから
すれば、それくらいすぐに分かるのだ。

『そか』
 ほっとしたような彼女の声を聞いて、ならなぜいちいち聞く必要があったのだと心の中で
毒づく。それでも視線を動かし、彼女の表情をちらと盗み見た時、心底安心した顔を浮かべて
いたその様子を見て、それを追求することは断念する。

『うつるぞ』

 遠まわしに近づくなと伝えるものの、彼女は安心した表情を崩さないどころか、その場から
動こうとしない。カーペットが敷かれた床に正座して、僕から見れば枕元の位置に座り込む。
『……』
『病気の時くらい、大人しくしてろよ』
 目線で不満をあらわにするものの、それを掬い取られたどころか逆に不満を表わす始末。
理由はよく分からないが、もっと自分に当てにして欲しいと伝えたいようだ。
『……そうは言われてもな』
 ふっと溜息をつきながら、日頃の思いが表に噴出す。本当は言うつもりなんてなかったのだが、
それが漏れてしまうのも、今病魔に冒されているからなのかそうでないのか。とにかく、
自分が弱々しい立場に立ってしまったとしても、彼女の手を借りるつもりは毛頭無かった。


 今まで散々、彼女には様々なことを借りてきたのだから。


『なんだよそれ』
 すると、その返答が気に入らなかったのか、不満をあらわにして食って掛かってくる。
どうやらこちらが言ったことを曲解して、勝手にへそを曲げてしまったらしい。
958風邪の風:07/03/18 02:59 ID:PFHUckTY

 幼なじみ。彼女との関係を一言で表すならばそれに尽きる。だが、一言で彼女との
関係を言い表すことが出来ないことは、確認を取らずともお互いに分かっている。

 学校で会う時と、家に帰って道場で顔を合わせたときとでは、彼女の態度が別人のように
違っていることはとうの昔から気付いていた。そのことを指摘して一度理由を問いただした
こともあったが、口を尖らせ頬を赤らめ決してその理由は語らず口を噤むばかりだった。
無理に聞き出そうとしたら、まったく加減されることの無い上段の回し蹴りがこめかみに
向かって飛んでくるのだから、溜まったものではない。
 僕があこがれたヒーローの本質が、実はここまで乱暴だったのかと思うと、少しばかり
失望しないでもないが、それでも僕を変えてくれたかけがえの無い存在であることに変わりは
ない。だから、そんな彼女の心情を慮って、それ以来むやみに彼女の気持ちをほじくることを
しないようにこころがけたのだった。

『……ふぅ』

 少し会話をしただけでずいぶん疲れてしまう。普段よりも熱く染まった吐息を空気に
まぎれさせると、少しだけ体温が下がったような錯覚を覚える。それが己の頬をくすぐったのか、
直後に彼女は頬をしかめる。しかし、歪めたのはその表情だけで、その瞳は微かに潤んでいる。
もちろん、それがどういう意味合いを含んでいるか、気付かないわけがない。
 少し照れくさいが、それが腐れ縁なのだろう。まったく、何故こうも顔が熱くなるのだ。
僕は風邪を引いているのであって、体温は平熱のはずなのだが。体温など、39度にも満たない
はずなのだが。

『そう心配するな』
『だって…』
 珍しく拗ねた口調を返される。まあ、僕が病魔に負けた直接的な原因は彼女が作ったのだから、
それも仕方ないといえば仕方ないのだが。
『僕の自己管理が甘かった、それだけだ』
 
959風邪の風:07/03/18 03:02 ID:PFHUckTY
 それでも、彼女を責めるのは良しとはしなかった。他人に責任を押し付けるのは自分の
ポリシーに反するし、そもそも彼女の誘いに乗ろうと決めたのは己自身なのだから、責める
つもりなど毛頭無かった。

 眉尻を下げ、口を捻らせ、ひねた表情を浮かべる彼女を視界に映すと、思わず苦笑が漏れて
しまう。どれだけお前のせいではないと伝えたところで、彼女はそれを信じることは無いの
だろう。まったく、繋がりすぎた関係というのも時には難儀なものだ。

『コンビニに行きたいんだけど、ついてきてくれないかな』
 
 日をまたごうとした深夜時に、明日に備えて床に就こうとしたまさにその時、激しく揺れた
携帯電話に出てみれば開口一番に耳に吸い込まれたかような台詞。

 液晶に映った名前など見なくとも、そんな時間帯にそんなお願いを僕にしてくるのはただ一人しか
いない上に、声だけ聞けば誰なのかすぐに特定できた。嫌々そうに溜息をついて不愉快そうに
断りの返事をしたのだが、結局それは受け入れられることは無かった。もっとも、実際嫌で嫌で
仕方なかったし本当に不愉快だったのだが。そもそも、これから眠るという直前に外出のお誘いを
受け、それを喜んで受諾するような人間がこの世のどこにいるというのか。

 渋々ついていって誘った理由を聞けば、『か弱い女の子を深夜一人で歩かせるつもりなのかよ』
とほざく始末。躊躇無く僕を殴る彼女のどこがか弱いのか、こんな時間になんでコンビニに
行く必要があるのか、小一時間いろいろと問いただしたい衝動に駆られたが、そんなことを
すれば逆に蹴られ殴られるのは目に見えていた。
 結局不満を思い切り溜め込みながら受諾したわけだが、風呂上りだったということもあって、
こうして病魔に打ち負かされてしまったわけだ。ええい、僕もまだまだ軟弱だということか。

『……』
『……』
 
960風邪の風:07/03/18 03:03 ID:PFHUckTY
 
 会話が途切れ、途端に気まずい。額に置いていた濡れタオルを変えてもらい、火照っていた
箇所が心地よい冷たさに覆われる。礼を述べようかとも思ったが、これまた彼女の性格を
考えればどうせ口を尖らされるだけだ。
『すまん』
『……なんでお前が謝るんだよ』
 ならばせめて謝ればいいだろうかとも思ったが、結局彼女の気には召さなかったようだ。
意識が朦朧とすれば、それだけ思考回路も鈍ってしまう。
『謝るのはあたしだろ』
 怒っているのか、拗ねているのか。責めているのか、反省しているのか。まどろみ始めた
僕には、それが分からなかった。

『なら…何故怒る』

 もう、彼女の顔を視界には映さなかった。楽な体勢を保とうと、ただただ天井を見つめ続ける。
『ごめんな……花井』

 ……

 ……ああ。

 そんな泣きそうな声を出さないでくれ。

 お前は僕にとってのヒーローなんだ。それが昔の話であっても、今でもせめて、僕が弱って
いる時くらいは、強くいてほしい。

『気に…することは……無い』

 睡魔に負ける。喉が渇く。身体が熱い。視界が霞む。
 酷く落ち込んだ様子の彼女を慰めようと、沈んだ頭の上に己の手のひらをポンと被せた。
961風邪の風:07/03/18 03:04 ID:PFHUckTY

 今考えれば怒られても仕方ない行為だったが、生憎その時の僕には、そこまでのことを考える
余裕は無かった。

『僕を…誰だと思っている』

 今となっては霞んだその時の記憶。よくは覚えていないが、なぜかその時彼女に微笑みかけた
ような気がする。なんで笑いかけたのだろうか。心配させないように配慮したかったのだろうか。
馬鹿馬鹿しい。
『気に病むな……周防。寝込む僕を煽るほうが……お前…らしいぞ……』
 その時、そんなことも言ったような気がするが、自信は持てない。実際のところどうだった
のだろう。後で聞いてみるとするか。

『なんだよ、それ』

 減らず口を叩く僕に少しだけ安心したのか、彼女は口元だけ少し笑っていた。何故か
人差し指や中指の指先を、目尻に沿わせていたような気もするが。改めて思い出そうと
してみるが、歪んだ意識に邪魔されて、頭の中の映像は、決して鮮明になってくれない。

「ふぅ…」

 ひとつ溜息をこぼして、温くなった濡れタオルを取り替える。

「すまんな…周防。看病してくれたのにうつしてしまって」
「いいよ、元々は…あたしのせいだから…さ……」
「いや、しかしそれでは…」
「あはは……いいって」
 それを彼女の額に被せて、一言ずつの会話を交わしていく。
962風邪の風:07/03/18 03:13 ID:PFHUckTY

 笑う余裕など持っていないはずなのに、彼女は笑顔を浮かべる。純粋に面白がったのか、
それとも心配させないように配慮したのか。彼女の性格を考えれば、おそらく後者なのだろう。
「だから…さ」
 その瞬間、きゅっと指先を握られる。
「もうちょっと……傍にいてくれないか」
「……」
 思わぬ申し出に、何故か耳と頬が熱くなった。

「親父もお袋もいないから…ちょっと寂しいんだ」

 二人とも仕事で家を空けている。今この部屋に、今この家にいるのは、僕と彼女だけだ。
「あたしが……寝るまででいいからさ…」

「……」
 まったく。学校にいる時のこいつなら、絶対にそんなことを言わないくせに。僕のほうから
申し出たところで、逆に怒るくせに。

 そういうのは、ずるいぞ周防。少しばかり、反則だ。

きゅっ

 言葉で返すのはずいぶんと恥ずかしかったものだから、布団の中に埋もれていた彼女の
指先を探り当て、それを、力をこめずにゆるりと握る。彼女の方はというと、握った瞬間は
少し目を見張ったようだったが、すぐにやんわりと笑みを浮かべた。どうやら、僕が手を
握った真意をしっかりと掴んだらしい。
963風邪の風:07/03/18 03:14 ID:PFHUckTY

「まったく……そこまでして欲しいなんて言ってないのに…」

 なら、そんな嬉しそうな表情をするな。鼓動が乱れて苦しくなるだろう。

 思っていても、口には出さない。

 なぜなら、出さなくても伝わるから。それが僕と彼女の関係だから。


 しばらく経つと、寝息が耳に届き始める。


 それでも、僕はその手を離さず、その場からも動こうとはしなかった――――
964Classical名無しさん:07/03/18 03:16 ID:PFHUckTY
流れを無視して投下だぜヘイヘイ

あぁ、とりあえず「誰だよこれ、別人じゃんw」とは書いた本人も思ってるから
あえて弄ってやらないでくれ、打たれ弱い奴だから
965Classical名無しさん:07/03/18 15:53 ID:yt5pmHTs
なんかインパクト弱い。
ほのぼのともちょっと違うし……
キャラが微妙に違うから?
966Classical名無しさん:07/03/18 17:53 ID:dUdRPGj6
>>964
乙です
キャラは違うと思いましたけど和みました
まとめしてる身としては新作投下が来ると心強いです


まとめのほうですが、
ロックとか全然出来てませんが時間が空いたらやろうと思ってます
首を長くしてお待ちください
967Classical名無しさん:07/03/18 18:39 ID:Lc6xH.n6
>>966
がんばってくれ
968Classical名無しさん:07/03/18 20:12 ID:j7685s7I
縦笛フィルター掛かりすぎっていうか、原作での二人はもっとドライな感じだよ。
969Classical名無しさん:07/03/18 20:38 ID:bxgQMJkg
ドライなのがウェットになる過程が推測できるとイイとおもう
970Classical名無しさん:07/03/18 21:12 ID:.2EzPKPI
IF14登録完了しました。
IF12もあれで終わりのはずです。
971Classical名無しさん:07/03/19 01:59 ID:YwKjhd2Q
>>968
お前に縦笛アンチフィルター掛かってるだけだろ。
972Classical名無しさん:07/03/19 05:08 ID:1t5d.EwY
次スレの季節
973Classical名無しさん:07/03/19 18:40 ID:FZnj3icI
>>970
りょーかい。乙です。
974Classical名無しさん:07/03/20 22:55 ID:5n.LN0Oc
先週の八雲の行動とか、今回のお嬢の態度とか
SS書き作家さん達はどういう整合性つけるんだ?
同じ内容書いたらまず叩かれると思うんだけど
975Classical名無しさん:07/03/20 23:28 ID:zMlOOw2s
同じ内容書かなきゃいいじゃない
976Classical名無しさん:07/03/20 23:52 ID:czTk6Hp6
>>974
先週は八雲の独りよがりが十分以上に読み取れたから何とかなる。
が、今週は正直引いた。
それまでの引きに何の意味があったのかわからないくらい統合性が取れてないから。

不条理なのはいいけど、キャラには矛盾作るなよ OTL
977Classical名無しさん:07/03/20 23:59 ID:ataUKscE
今週はギャグ話でお嬢側の心理描写が一切なかったから
それをどうにかすればいけるんじゃないかと思う
978Classical名無しさん:07/03/21 08:23 ID:o1ex8fgE
旗確定だから気にするなよ。
本当の楽しみは次週にお預けってだけさ。
今更旗終了だなんて小林がどんな電波漫画家だろうがやりようがないさ。
979Classical名無しさん:07/03/21 08:28 ID:UAdxyVvs
旗の電波野郎は作者叩きまでするんですね
本誌は次週旗無いって書いてるようなもんじゃねーかアレ
980Classical名無しさん:07/03/21 21:52 ID:UlZASPXs
もうまともにスクランのSS書いてる人なんていないから
本編がどうなろうと関係ないんじゃないか?
たまに投下があっても短編だし
981Classical名無しさん:07/03/21 23:48 ID:65YEyq5E
>>980
まだ頑張って書いてる人が泣くようなこと言うなよ。
982Classical名無しさん:07/03/22 04:37 ID:wtu5EcPM
>>977
沢近の心理描写ラストにあったじゃん。
983Classical名無しさん:07/03/22 11:38 ID:.1Lbg6fo
>>982
あのコマもそうだが、全体的に解釈に苦しむ内容だった>今週
984愛ゆえに……:07/03/22 14:55 ID:7yoynCSI
 季節は春。ところは公園。そして目の前には、密かに想いを寄せてきた男性がいる。
 胸が高鳴るシチュエーションと言えるだろう。だが、塚本八雲の心は重く沈んでいる。
 目の前にいるその男性の背中が、八雲が知っているそれよりも、ずっと小さく見えたから。
 うつろな声で彼は言う。
「畜生。何でアイツ…お嬢のヤツは…原稿を破りやがったのか……。ちっとはイイヤツだと思ってたのによ……」
 お嬢こと沢近愛理。その名前を聞いて、八雲の心は静かに、しかし激しくざわついた。
 ライバルだとは言え、いやそうであるがこそ、彼女のことは正当に評価しなければいけない。
 熱く激しい心と華やかな美貌を兼ね備えた女性。
 同性の八雲から見ても、魅力的な女性だと思う。
 そして内面も。姉の天満から毎日のように聞かされている。
 愛理ちゃんが。愛理ちゃんが。愛理ちゃんがと。
 内面的な優しさについても申し分ないのだろう。
「播磨さん」
 大切な人に呼びかけながら、八雲は思う。
 この人に相応しいのは、自分ではなくて。
 八雲の中に明確なビジョンが浮かんできた。
 ちょっと照れくさそうな、そして悔しそうな笑みを浮かべながら播磨の隣を歩く愛理の姿が。
 そんな彼女に仏頂面を浮かべながらもどこか優しげな播磨の姿が。
 今となっては非現実的なビジョンとは思えない。
 正直、少し前までは八雲は愛理のことをさほど意識してはいなかった。
 播磨が誰を好きなのか、ほのめかしてやれば撤退すると思っていた。
 だが、恐らくそのことすらバネに変えたのだろう。
 愛理はついに播磨とのデートにまでこぎつけている。
 アシスタントとして、献身的に尽くしてきた自分よりも上を行っている。
 八雲は思う。天満が烏丸と結ばれたあとに、愛理が告白したならば、播磨の心の隙間に、すっぽりと愛理がはまってしまうだろうと。
 天満が烏丸と結ばれたあとに、愛理が告白したならば……。
985愛ゆえに……:07/03/22 14:56 ID:7yoynCSI
 そのことを反芻したとき、八雲はひらめいた。天啓と言ってもいいだろう。
 天満が烏丸と結ばれたあとに、愛理が告白したならば。それならば。
 予定を前倒しにしてやればいいのだ。リスクはゼロではないが、やってみる価値はある。
 腹を決めて、八雲は静かに視線を上げた。
「それは…沢近先輩が播磨さんのことを好きだからです」



 翌日の夕方。親友サラのバイト先でもある茉莉飯店で一人夕食を取りつつ今後のことに思いを馳せている八雲に、そのサラが声をかけてきた。
「んぉ?」
「サラ」
「お夕飯? 珍しいね一人で」
「う……ううん、ちょっと…」
 意味ありげな表情と声を作ると、サラは優しい笑みを浮かべてくれた。
 人を悪く見ることができない、この親友のことが八雲は大好きだった。
 案の定、彼女はなんの陰もない笑顔で尋ねてくる。
「何かあったの?」
「う…うん」
「進んだ?」
 その言葉にどう答えていいのか悩みつつも八雲は意図的に視線を伏せて小声で言う。
「す…少しは…自分的には…」
「おーっ、何て言ったの?」
 興味津々に尋ねてきた彼女にさんざんもったいつけてから八雲は答えた。
 愛理の気持ちを播磨に伝えたのだと。案の定、サラはあきれ返ったように身を乗り出してきた。
「ホントに? 敵に塩送ってどーすんの〜〜!? 譲ったも同然じゃ〜〜ん!!」
「て、敵じゃない……」
 答えながら八雲は思う。
 そう、自分の計算に狂いがなければ、愛理はもう敵ではない。
 昨日の播磨の反応。そんなわけはないと言いながらもまんざらでもなかった。
 少し残念な気もするが、やはり彼も男なのだ。
 女性に、それも愛理ほどの美少女に想われていると知れば悪い気はしないはずだ。
 しかし、同時に確信もした。それでも彼の天満への想いは揺るがないだろうと。
986愛ゆえに……:07/03/22 14:57 ID:7yoynCSI
 愛理の気持ちは嬉しい。しかし、受け入れることはできない。
 この二つの条件が揃ったとき、優しくて、そしてとても愚かなあの人が、どういう行動を選ぶか、八雲には手に取るように分かる。
 彼はきっと、わざわざ愛理に別れを告げようとするだろう。
 告白をしてもいない相手がいきなり振ってくるという行為が、どれほど痛いものなのか想像もせずに。

 そして、その行動を受けたときに、愛理がどういう反応を示すのかも。
 愛理は知らないのだ。播磨が舞い上がっている理由を。
 まさか、八雲が播磨に気持ちを伝えたなどとは夢にも思うまい。
 愛理の中で、播磨はとんでもないナルシストに変貌する。
 そして、そういう男は、愛理がもっとも嫌悪する類のそれであるはず。

 サラと無邪気な会話を楽しみつつ、八雲はこの先のことを考える。
 眼前の敵は排除できた。次は、最後の、そして最大の敵である姉、天満。
 だが、こちらはさほどの問題ではない。
 彼女には烏丸という意中の人がいるのだから、それをバックアップしてあげればいい。
 その一方で、表面上播磨の恋を応援するというスタンスをとれば、彼の中での八雲の存在も少しずつ大きくなっていくことであろう。
 あとは、愛理の代わりに、天満を失った播磨の心の隙間を自分が埋めてやればいい。
 愛理をけん制する狙いで、天満をアシスタントに送り込んだりもしたが、もうその必要もあるまい。
 昨夜散々天満の漫画を持ち上げたら、彼女はすっかりその気になって、アシスタントから漫画家へと志望を変えてくれた。八雲の思惑通りとも知らずに。
 あとは空白となった播磨のアシスタントの座に再び自分が収まり、漫画という共通の趣味ができた天満と烏丸を応援してやればいい。
987愛ゆえに……:07/03/22 14:58 ID:7yoynCSI
 もっとも、不安もある。烏丸が間もなくアメリカに行ってしまうこと。
 そして、播磨と天満の仲がやけに接近していること。
 もしも、天満が烏丸をあきらめたら、恐らく八雲には勝ち目はない。
 だが、そうなったとしても八雲には勝算がある。
 しばらくはつらい日々が続くだろうが、少しずつ、少しずつ二人をコントロールして、亀裂を作ってやればいい。
 愛理と播磨にしたように簡単にはいかないだろうが、不可能ではないはず。
 何しろ、二人とも全面的に自分を信じてくれているのだから。
 あとは、播磨の心がこちらに向くのを待って、モーションをかければいい。
 自分には、そのときが来たなら播磨が何も言わなくてもわかる能力があるのだから。

 いつか浮かんだ、播磨と金髪の少女の幸せそうなビジョン。
 八雲の中で、その金髪の少女の姿を自らが侵食してすりかわるイメージがはっきりと浮かんだ。
 くすりと笑いながら八雲は親友に言う。
「恋ってタイミングよね」

 季節は春。八雲の心はその季節に相応しく、晴れ晴れと澄みわたっていた。


   <了>
988テンプレ1:07/03/22 15:45 ID:.1Lbg6fo
週刊少年マガジンとマガジンSPECIALで連載中の「スクールランブル」は
毎週12ページの週刊少年漫画です。
物足りない、もっとキャラのサイドストーリー・ショートストーリーが見たい人もいる事でしょう。
また、こんな隠されたストーリーがあっても良いのでは?
有り得そうな展開を考察して、こんな話思いついたんだけど…といった方もいるはずです。
このスレッドは、そんな“スクランSSを書きたい”と、思っている人のためのスレッドです。
【要はスクールランブルSSスレッドです】

SS書き限定の心構えとして「叩かれても泣かない」位の気概で。
的確な感想・アドバイスレスをしてくれた人の意見を取り入れ、更なる作品を目指しましょう。

≪執拗な荒らし行為厳禁です≫≪荒らしはスルーしてください。削除依頼を通しやすくするためです≫
≪他の漫画のキャラを出すSSは認められていません≫≪エロやヤオイなど性描写は禁止です≫
989テンプレ2:07/03/22 15:49 ID:.1Lbg6fo
↓テンプレサイト、過去ログ、スクランAA、SS保管庫。関連スレもこちらからどうぞ。
ttp://tenma.web.infoseek.co.jp/

SS保管庫(仮)
ttp://mikochin.hp.infoseek.co.jp/

SS保管庫
ttp://www.geocities.jp/ss_hokan/index.htm

IFスレまとめ
http://wiki.livedoor.jp/jyontsuki/d/FrontPage
一度投下した作品を修正したものなどはここに投下してください。
SSの書き方について話合ったり質問したりもできるので一度目を通すことをお勧めします


■前スレ
スクールランブルIF27【脳内補完】
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1147166749/

■関連
スクランスレ@エロパロ板 15話目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171208256/
990Classical名無しさん:07/03/22 15:50 ID:.1Lbg6fo
じゃ、立ててきますね。
まとめへのリンクは h 抜いときます。
991Classical名無しさん:07/03/22 15:53 ID:.1Lbg6fo
次スレ

スクールランブルIF28【脳内補完】
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1174546315/

それではみなさん、楽しく次スレへ
992Classical名無しさん:07/03/22 16:11 ID:jPnJJkh2
984-987

黒い、黒いよ、ヤクモン・・・。
993Classical名無しさん:07/03/22 18:16 ID:tZZ/a8X.
此処まで穿った見方をしてみるのも面白いw
994Classical名無しさん:07/03/22 18:26 ID:wtu5EcPM
旗厨による八雲貶めが始まったか。
995Classical名無しさん:07/03/22 19:10 ID:F16BfZNE
おにぎりの人がどう思うかは知らんが
サマランチの俺から見たらこんなのもありだと思うよ

ただ「恋ってタイミングよね」ってのは八雲っぽくなさすぎww
996Classical名無しさん:07/03/22 19:15 ID:MR00TfRo
沢近アンチの仕業かもしれないのに勝手におにぎり認定やめて欲しいんだけど?
997Classical名無しさん:07/03/22 21:30 ID:.1Lbg6fo
うーん、最初から黒八雲物だと割り切って読めばそこそこ面白いんだけどね。
昔の黒皿だのなんだのみたいに強引なのは受けなくなってきた――
というより、荒しなのかネタなのか客観的に判断できない状況になっちゃったんだなぁ。

>>995 ただ「恋ってタイミングよね」ってのは八雲っぽくなさすぎww
同意。
998Classical名無しさん:07/03/23 07:08 ID:QTuQ.45Q
>>987
うはww
まぁこういうのもありなんじゃないかなw
とりあえず乙
999Classical名無しさん:07/03/23 08:44 ID:UpVqUAnA
1000Classical名無しさん:07/03/23 08:45 ID:UpVqUAnA
1000ならみんな幸せに鳴れ
10011001
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