PFによると入学妨害とか扱いがペットみたいなもんらしいので
そんなに仲がいいわけじゃないだろう。
笹倉先生との仲も顔と名前を知っている程度のものとしか考えられん
ツンデレですから、と答える俺は超姉派
姐さん姉さん蘭ねーちゃん姉ちゃん
書きたかっただけ。後悔も反省もしない
>947
おまいさんが書くって手もあるぞい
957 :
947:05/08/28 00:36 ID:O.rrWpvU
漏れも続き読みたいのあるんだがこればっかりはどうしようもないな。
s3の方だと書き込みできないだけで創作意欲はあるって言う人もいるから一部はサイト探して見られるが・・・
>954
ガッ(aa略
厚着の上にマフラーをしていても、冷たい十二月の風は目聡く隙間を見つけては体を冷やそうとしてくる。
矢神の駅から出てくる仕事帰りのサラリーマンやOLも、年末の忙しさからか無言で家路についていた。
「はぁ……」
携帯にかかってきた電話からは、今回の電車に乗っているはずだったのに。そう思ってみても現に
播磨の姿は見つからなかったのだから、乗っていなかったという事だろう。打ち合わせが長引いているのか、
それとも良くない話だったのか。そんな事よりも事故か何かに巻き込まれたんじゃないだろうか。二度目になる
思考のローテーションが終わると、深くため息をついた。
空からはチラチラと雪が降り落ちてきていて、それが一層の不安と孤独を感じさせた。駅から出てくる
人の波に逆らうように立った彼女に誰も興味を持たない。高校では好奇の目にさらされる彼女であっても、
それはあくまで高校の中での話である。八時前の帰宅ラッシュの中にいる余裕の無い大人から見れば、
その辺にいる女の子――年頃の少年少女は同じに見えてしまうものだ。
駅からの明かりがワインレッドの瞳を黄色く照らしている。今頃家にいる姉は、作っておいた夕飯を
食べている頃だろうか。家を出る際に「今日は遅くなっちゃうのぉ?」などとからかわれたのをはっきりと覚えていた。
適当な返事をして、とにかく遅れないようにと急いでやって来たのに、どうして播磨は現われないのだろうか。
塚本八雲は、矢神駅の前で三十分以上も待たされていた。
次の電車は――十三分後。
八雲の指が電車の時刻表のプラスチックカバーをなぞり、自分が来た時に丁度出て行った電車の時間へと
伸びていく。彼に対してささやかな抗議。次の電車の到着時間を声に出さずに呟くと、今度こそ彼が帰ってくるように
思えた。
――八時三十六分。これで帰ってこなかったら、一度携帯にかけてみよう。
八雲は打ち合わせの邪魔にならないのかと思い、携帯にメールすらも送っていなかった。彼からの電話では、
打ち合わせの途中に担当の人が休憩を入れてくれたらしいと理解できた。嬉しそうな声。播磨のその声に
八雲の頬も暖まる。今、こうして矢神の駅前で思い出している時ですら温もる事ができた。
「はぁ……」
手袋の中の手も冷たくなり、八雲は息を吐いて暖をとる。冷気が目にも凍みて染み出した涙が暖かくすら感じられた。
こうして駅前に立つ事になって何分になるだろう。腕時計を、携帯の液晶を見れば時間が分かるのだろうが、
心まで冷気に襲われそうで見る気になれなかった。靴下の下の足も、手袋の中の手も、コートを羽織った体も、
とにかく寒い。
冬休みという事で播磨の漫画に付き合う回数も普段に比べて増えはしたが、それが互いの気持ちの距離を
近づけるというわけではない。八雲にしても初めての感情を持て余していたのだ。
漫画の中に出てくるのは姉によく似た女の子。播磨は、間違いなく自分の姉である天満に何かしらの感情を
持っていると分かった。それは八雲が播磨に対して持っているものと同じもの。八雲は姉によく似た女の子のキャラの
髪を黒く塗りつぶしながら、そんな風に分析した事がある。
サングラス越しにも分かる優しい目つき。漫画を描く事は、姉に対する気持ちを代弁する代償行為である事は
間違いないだろう。倫理の授業で習った単語が、八雲の頭にふと浮かんだ。
「姉さんは……」
次に思いついたのは姉の顔だった。
想い人である烏丸が尋ねてきてくれた誕生日の夜の、あの喜ぶ様。ああいうものが正しい喜び方なのだろうか。
正しい恋のあり方なのだろうか。八雲には分からないし、心の中を覗けても分からない。八雲自身が、分からない、
そう思っているからだ。
――私にもそんな日が来るのかな。
地味な女だと思う事は往々にしてあった。矢神高校で騒がれる事はあっても、大人の世界に入りその他大勢の
女性の一人となったならば、それほど目立たないのである。明るい性格でない事も分かっていた。
太陽をかたどったような姉や、太陽そのものの色をした髪を持つサラといった明るい女の子。憧れはあるが、
なりたくは無いとも思う。自身の生い立ちを否定する程悲観もしていなかったからだ。
腕時計は次の電車の到着を教えてくる。改札からずいぶん離れた所に立って待っていた八雲は、一歩二歩と
前に出ようとした。
「おい、聞いたかよ」
「また事故があったみたいだって」
――え?
「どこで? うぜぇよなぁー」
「まったく――」
部活帰りの高校生が重たそうな鞄を軽々と肩にかけて歩いている。彼らの会話は八雲の胸を強く打った。
思わず歩みを止めてしまったほどだ。
――もしかして……播磨さんが?
八雲は声をかけようと、改札へと入っていく彼らの後を追った。
「……あ、あの――」
「あの路線ってよく自殺するんだよな。どっか人のいないとこでしろっての」
「こっちの迷惑を考えろって。死んだ奴に言っても仕方ねーけどさ」
定期を出そうとする高校生の一人が八雲に気付いたが、他の友達が改札に入っていくので声をかけることは
無かった。電車の到着を告げるアナウンスが聞こえてくると、高校生達は鍛えられた足で飛ぶ様に走っていった。
――この駅の路線と違う……播磨さんは、無事?
その後すぐに矢神の駅には人が溢れた。改札から出てくる、人、人、人。人の波は背の高い人、低い人、若者、
中年、男と女。八雲はこの中を播磨が泳いでくるものだと信じていた。播磨の高い背丈ならばこの波の中でも
目立つだろう。きっと、きっと自分は見つけ出す事ができる。じっと、逃さないように見つめていた。
「妹さん!」
八雲が目を凝らして見ていた人の波の脇から急に現れた声。
はっと振り返ると、見慣れた形のサングラスをかけた長身の男が立っていた。
「播磨さん……」
「どーした、妹さん。誰か待ってんのか?」
あまり上等でないスーツにコートを着込んだ播磨は、冬の寒さなど微塵も感じさせずに笑いかけてくる。八雲は
温かみのある気配に何も言わず目元を緩めた。そうする事で自分の言いたい事を伝えられると思ったからだ。
お帰りなさい、と視線に籠めて。
「……俺を待ってたのか?」
播磨は頬をかきながら「しまったなー」と言った。播磨の手には何も無い。打ち合わせには漫画の下書きの入った
封筒を持っていったはずだ。打ち合わせをしていると言った電話の中で原稿を見せていると言っていたのに、
どこかで無くしてしまったのか。八雲は頭半分程上に向かって顔を上げた。
「打ち合わせ、ダメだったんですか?」
「いや、それな何とかなった――つーか。それより、俺が電話をかけてから、ずっとここで待っててくれたのかよ」
「あの、一つ前の……電車からですけど。そんなに待ってませんから。それに夕飯の材料が
足らなくなってしまって。だから……」
おかしな話だと八雲は自分でも思った。いつ帰ってくるのか分からない播磨を勝手に待っていて。
ちょっと――いや、かなり迷惑な女なのではないだろうか。
「すみません……」
「いや、な。担当さんと打ち合わせした後によ、色々話をさせてもらってたんだよ。他の漫画家さんの事とかさ」
「……そうだったんですか」
自分はなんて身勝手なんだろう。播磨は気を悪くしたに違いない。八雲は播磨の顔を見ながらも見ていなかった。
「妹さんが待ってるって分かったんならよ、さっさと帰ってきたのに。メールとかしてくれても良かったのに」
「打ち合わせの迷惑になると思って」
「ならねーよ。妹さんの方が大事だからな」
播磨の声が脳天に突き刺さった気がした。足がよろめきそうになるのを何とか必死に堪える。この姿を見られたいような、
見られたくないような。曖昧な八雲の姿は、矢神駅前に晒されていた。
「塚本に心配かけちまうからなぁ、ははっ」
その声に、八雲は心が落ち着いていった。ざわめきたっていたものが、大人しくなったのだ。播磨が乗ってきたらしい
電車に乗り合わせた人の姿は、すでに無かった。その人達の信号待ちをしている姿に惹かれはしないのだが、
播磨の方を向く勇気など無かった。
「あの……帰りましょうか」
自分はなんて身勝手な女なのだろうか。播磨は気を悪くしただろう。八雲は播磨の顔を見ずに見ていた。
二人は並んで歩いているが、言葉は交わさなかった。雪は降ったり止んだりしていたが、八雲の気を向ける事はできずに、
播磨の気を引いていた。自分は雪にも負けるのか。そんな思いが八雲の気をさらに重くする。
「あのよ、妹さん」
「……はい」
「漫画の事……ありがとな。ちょっと先まで予定が埋まってるらしくて、俺が呼ばれたのはその事なんだ」
「予定……ですか?」
「なんでもよ、俺以外にもたくさん似たような奴がいてよ、掲載待ちの列が出来ているってさ。漫画の出来ではいつでも
繰り上がるって言ってたけどよ、雑誌に載らない新人は腐るほどいるって。そう言われたんだ」
播磨の声は口から出てくる内容に反して明るかった。なぜそんなの明るくいられるのだろう。
八雲はちょっとだけ播磨の顔を盗み見てみようと考えた。
「他の奴らに負けちゃいねぇ。そうは思うんだけどよ……」
「けど……なんです?」
「雑誌に載っているヤツを見た時には、何だよこれ、俺にも描けるんじゃねぇかって思っていたけど、
俺が描いた奴がもし雑誌に載っちまったら……そんな事すらも思ってくれね―んじゃ無いかって。
たくさんの人に読まれるんだもんな、俺の漫画が」
八雲の家へと向かう路地。人の気配など無く、所々家から光を洩らしているカーテンの向こうでは、
暖を取りながらTVでも見ているのだろう。街灯が照らす道には一切の優しさすらない。
播磨の顔つきは同学年や姉のクラスメート達に比べて引き締まって見えた。少なくとも八雲の目には
そう見える。この人はこれから生きていく道を選んでいるんだ。八雲は、少しだけ距離を縮めた。
「怖いんですか? あんなに一生懸命にやったじゃないですか」
「怖いっつーか……怖いのかもな。喧嘩の時には殴って気がすめばいいって思ってたんだけど、
漫画はそれを許してくれねぇ。妹さんにもよく言われてんだけどよ、独りよがりなトコがあって、
そんな時に読み返してみると面白くねーんだ。こんなもんが雑誌に載ってても、きっと誰も読まねーだろーな、
って――」
播磨が立ち止まり、八雲はそれに倣った。チラチラと降っていた雪は空を白く埋めていくようで、八雲の頭も
播磨の頭も白く染めようとする。真っ暗だった空に雪。街灯に照らされて白く発光している雪は足元を道を照らした。
それは夜光塗料を塗りたくったようにぼんやりと辺りの景色を浮かび上がらせていた。
「本格的に降ってきちまったなぁ」
「あの……傘……」
八雲は折りたたみの傘をコートから出そうとして、止めた。播磨は困っているのではなく、嬉しそうに手を合わせ
お椀の様にして雪を集めているからだ。先ほどまでの引き締まった表情はどこか遠くに行ってしまって、
ここには子供のような男の子しかいない。クラスメートよりも子供っぽくて、八雲は思わず笑った。
播磨は「へへっ」と品の無い笑い方をする。
――播磨さんの笑い方だ。
二人のやりとりは、ものの数分の事だったが、その間に辺りにはうっすらと雪が積もっていた。冬の寒さの中で
八雲は播磨の笑い方を真似しようとしたが、上手くいかない。それでも心と頬の筋肉はほぐれて、暖まる事ができた。
塚本家へと続く道のりはさほど険しくは無い。機械的に歩みを進めるならば何の障害すらない。八雲は生まれて初めて
その道のりにけちをつけたかった。もっと遠くに私の家があればいいのに。
そう思う度に姉の顔が浮かんではきては優しく笑っていた。
「今年も、もうすぐ終わりだなぁ」
「はい。お掃除は終わりましたか?」
「んーと……してねぇ」
「原稿に汚れがついたらいけませんから、ちゃんと片付けてくださいね」
「……努力は、する。それより、妹さんのほーは終わったのかよ」
「もちろんです。後は庭の雑草を片付けて、カーテンを替えて、それから――」
「わーった、わーったから。がんばって片付けとくよ」
「そうして下さい。あ、あの……」
「ん、どーした?」
「手伝いに行きましょうか。播磨さんの部屋」
「かまわねぇよ。自分でやるさ。それとさ、ちょっといーか?」
「はい?」
播磨は遠くを見ている。八雲はこの道の先、自分の家にいる姉を見ているように感じた。
「今年はどーだった?」
「……はい?」
「なんとなく、な。担当さんに言われたんだ。君はずいぶん変わったねって」
「それは……何となく分かります」
「ずげー変わったって、俺は思わねーんだが。けどよ、少しは変わったかなって。うまく言えねーけど、
そう思うんだよ。変か?」
「いえ、変じゃないと……思います」
「だから妹さんにも聞きたくてよ。妹さんは変わったところがあるか?」
「私は……」
八雲は真っ白な、家への道のりがぐんと遠くなった気がした。歩いているスピードが落ちたわけではなく、錯覚でもなく。
それは播磨と歩いていく道のりへと変化していく。
――私の、道?
家に待っている姉の姿が、いつの間にか播磨に変わっていった。とまどい、それは理解に。
八雲は少しだけ、もう少しだけと播磨に近づいた。
「はい……」
「へぇー。どんなふーに?」
「それは――」
八雲は冷たい空気を吸い込んで目を覚まそうとした。
誰の足跡もついていない道へと、これから踏み出していく気分はいいものだ。それは播磨が共に
歩いてくれているからだと、そう思う。このままでは何事も無く家に着いてしまうだろう。八雲は
予定された以外の未来を思い浮かべた。
播磨にもっとくっ付いてみる。離れてみる。話してみる。手をつないでみる。姉の話をして見る。
沢近の事を話してみる。これ以上は何も言わずに黙っている。様々な選択肢が並んで絡み合い、
整然と交錯していた。その意思があればどの道にも行ける。けれども、行かない。
真っ白の道は播磨と描く漫画の原稿用紙のようで。八雲は大事に育てなければならないものだと思った。
だからもう少しだけ近づいてみる。手が思いもよらずに触れ合ってしまうほど、近くまで。心の中で、
これは勇気ではないと感じる。
――精一杯の想い。
はっきりと自覚してしまえばそれほど怖くは無かった。ただ、播磨と歩いていたかった。だから駅前で
待っていたのだ。播磨が来なかったら終電まで待っていただろう。
「私は、変わりました」
――貴方のおかげで。そして、色々な人からも影響を受けて。でも……でも、ね。
「播磨さんと同じように、自覚はありませんけど……そう、思うんです」
八雲は、敢えてそう口にした。
支援
播磨の負担になるのではないのか。そんな思いは半分。大事に自分の中で育んでいきたい、と思うのが
残りの半分だった。八雲は振り返って自分が歩いてきた道を見てみた。四つの足跡は降り積もる雪に
消えかけていたが、確かに残っていた。播磨はそんな八雲を黙って見ている。コートの中から
折りたたみの傘を出して、そっと播磨の手に渡した。開いた傘の中で肩を寄せ合い、共に歩く。
様々な道のりから選んだ道。どの道も真っ白でいて、八雲の目はそれを捉えて離さない。八雲は播磨の目に
どう映っているのか分からなかったが、自分とは違うのだろうと思う。だからこそ同じ光景を見て欲しいと思う。
しかし、今はただ、ただ、家まで肩を寄せ合い歩いていきたい。そう思うだけで満足だった。
END
初めての埋めSSでした。少し長かったでしょうか?
IF25でも色々なSSが読めたらいいですね。これを読んで下さった皆さん、ありがとうございました。
このスレにて色々とアドバイスをくれた方々に最大の感謝を。感想を下さった方にも同じく感謝を。
次のスレでも、またよろしくお願いしますね。
八雲的な一定感がよく出てたと思います。
情景描写にも力が注がれていて見習いたいですな。
埋めSSにはもったいない力作ですね。
次スレでもがんばってくださいな。
良い仕事!
>>971 GJ
今週のバレがおにぎりじゃなかったのでいい補充になりますた
埋め乙。
>>970 GJ!
丁寧な心理描写で好感がもてた。
また何時かSSを投下して下さい。
あと、揚げ足取りになるけど
>>968の「沢近の事」は「沢近先輩の事」と
直したほうが良いと思う。
んじゃそろそろ恒例の超姉埋めいきますか?
977 :
Classical名無しさん:05/08/28 22:01 ID:MCsP19CY
先に新スレだ、ヴォケ。
さっさとしろや、カスが。
播磨「絃子好きだ」
バキューン
播磨死亡End
播「寝み〜ぜ」
昇「男同士の一対一の決闘を寝不足で来るとはなめてんのか」
播「授業中は(天満を見てるため)寝れねーし、夜はマン…いややる事があって寝れねーし、
朝は早くに絃子の奴が起きないとキスするぞって言って起こしてくるし、休み時間は、金髪がうるせーし
放課後は妹さんに相談事があるから寝れねーし、保健室で寝よーにも乗っかってくる人がいるから寝れねーんだよ
分かるか?俺の苦労が…」
昇「…し…しね〜〜〜〜〜」
播「ま それでもお前ごときには負けないんだがな…って聞こえてねーか」
↑ゴミ
勇気を出して初めて書いたSSなのに、馬鹿にされて不愉快です。
ここは陰湿なインターネットですね。
じゃあ、お前が書いてみろよ引篭もりが。
何もできないくせに粋がってんじゃねえぞゴルァ!
俺は空手の黒帯なんだぞ、おい。
テメエの住所教えろや、殴りにいってやるからよ。
友達の兄貴はハッカーで飯食ってるからすぐにバレんぞ。
いいか、二日以内にお前の家に行ってやるからな、覚悟しておけよ。
縦読みしても無駄だ。
なんか雰囲気悪くなったか?スマンね。今度はもっと頑張ります
本人が登場したら俺の立場が無いんだが…
いや、注釈入れたら痛い子にならないし。
じゃあとりあえず自作自演って事で
以降ウメネタキボンヌ
「お嬢……」
「ヒゲ……」
「鋤だ……」
「……ちょっとそれ、何処から盗んできたのよ…」
「……んだよ」
「いや、別に?」
「じゃああっちいってろ。気が散るんだよ」
「だがね、いい歳して八月最後の日に残りの宿題を全部片付けよう、なんてバカは滅多に見られないよ?」
「るせぇっ!」
「というかさ、どうせやるんならもっと計画的にだな……」
「俺にんなこと出来ると思う……っ! やめっ! 撃つなっ!」
「まったく……だいたい振り返ってみろ。この夏君は一体何を――」
「……?」
「――ああ、そうか。君にしては珍しく感心なこともあったんだったな」
「何がだよ」
「動物たちの件だよ。あれはまあ、それなりに立派だった」
「……別に当然だろ、そんなの」
「ほう。そういう素直な部分をもっと別なところでも発揮すればいいのにな、と」
「おい、なんだよ。あっちいけっつっただろうが」
「ちょっと気が変わった。少しくらいは面倒見てやる。まずは、と……ん?」
「今度はなん……あ」
「――拳児君」
「ハイ」
「これは何かな?」
「……あー、物理の宿題、か?」
「か?、じゃないだろう! どこからどう見てもそれそのものだ! 私が直々に出したヤツじゃないか!
それを白紙のまま残しておくとは――なかなかいい度胸だな」
「えーと、あの、イトコさん?」
「もう完全に気が変わった。君が『自力で』解けるようになるまで、じっくり教えてやろう」
「いや、そういうのは遠慮しとく……っつーか他のはどうすんだよ!?」
「知るか。やっていない気味が悪い」
「んなっ!?」
「ほら、そうとなったらさっさと始めるぞ。朝まででも付き合ってやる、今夜は寝かせないからな」
「んなことテメェに言われても嬉しく……だから撃つな! っ……!」
「ふん、夜は長い。お楽しみはこれからだ――」
「いやだーっ!」
適当に終われ
絃子 「近頃どうも拳児君と疎遠なようだ……。肌と肌のふれあいが無いというか、肩たたきとかさぁ」
拳児 「あ〜〜絃子。これやるよ、肩叩き券。それと、これからバイトだから」
絃子 (表面上は無関心を装っていても、さすがは私の従姉弟!! 電気マッサージ機とか無機質なものでなく、肩叩き券をくれるとは!!)
絃子 「じゃあ、さっそく使おうか。……ん、裏に電話番号?」
ピポパ。RiRiRi……。
??? 「はい……」
絃子 (ずいぶんと声が高いな)「君は誰だい?」
??? 「あの……ご指名ありがとうございます」
絃子 「……ん?」
絃子 (そうか、照れくさいからってアルバイトなどと言い訳をして肩叩きをしようと……。いじらしいなぁ。別に照れる事なんて無いのに)
ピンポーン!
絃子 「はいはいアリガトアリガト。拳児君、君にそういった芝居じみた事が出来るなんて思ってもみなかっt――」
八雲 「……が、頑張ります。絃子先生」
絃子 「……」
八雲 「……」
拳児 「あれでよかったのか?」
晶 「いつかは乗り越えないといけない壁なのよ、嫁姑問題は。あなたも八雲を幸せにすると決めたのなら、もっと努力しないとね」
拳児 「……そうだよな」
晶 「巷に雨の降るごとく、か」
拳児 「んだよ、それ」
晶 「ヴェルレーヌの詩よ。恋の終わり、そして始まりの予感。私にも来るのかしら、そんな時が」
拳児 「……ポッキー食う?」
晶 「ふふっ、ちょっと動かないでくれるかしら?」
絃子 「ったくよぉ、女なんぞ連れ込みやがって……」
葉子 「あらあら。それでお酒ですか」
絃子 「奢りだからいいだろう?」
葉子 「はいはい、お付き合い致しますよ」
絃子 「……ふん」
葉子 「荒れてますねぇ……そうだ、ゲームをしましょう絃子さん」
絃子 「ゲェムゥ?」
葉子 「そーです。男です、男をチャチャっと作っちゃいましょう!」
絃子 「いーよ、寂しく酒を呷っているのが性に合っているんだ」
葉子 「ほらほらそんなこと言わないで、ポッキーゲームをしましょう。次に入ってきた人と」
絃子 「あ…よく分からないけど、面白そうだな」
葉子 (絃子さんったら、ずいぶんと酔ってますねぇ)「あっ、さっそく人が入ってきましたよ。はい、ポッキーです、絃子さん」
絃子・葉子 「ゴクリ……」
拳児 「絃子、帰るぞ!」(高野の奴、一発でつきとめやがった! でも、ぼこぼこに殴ってくる事はねぇと思うんだが)
絃子 「け、拳児君」
拳児 「どした、絃子」
葉子 「……あ」
拳児・絃子 「…あ?」
葉子 「あなたも私もポッキー。あなたも私もポッキー!」
拳児・絃子 「え!?」
バーにいた皆さん 「あなたも私もポッキー!」
葉子 「あなたも私もポッキー。あなたも私もポッキー!」
絃子 「拳児君……」
拳児 「絃子……」
拳児・絃子・葉子 「あなたも私もポッキー、あなたも私もポッキー!!」
終わっとく
↑神
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1000
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1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。