んで、その揚力だけど鳥や飛行機のサイズの物体が空を飛ぶメカニズムを説明する
一本筋の通った理論ってのは存在せず、設計やなんかはノウハウの塊だ。
工学なんてのはけっこうそう言うところが在って、例えばたかが鋏で物を切るなんて
ことまで何通りか理屈が存在したりする。
飛行機の話に戻すと、結局シミュレーションを行うにもノウハウを数値化しないと
いけないし、計算機が吐き出した結果が正しいかどうかを判定するのもノウハウを
蓄積した人間だ。
戦闘機の設計の計算機支援が大々的に行われ始めたのは`70年代からなんだがその
時に翼の中心を頂点にした三角形の翼形状が最も成績がいいと計算機が提示して
たにも関らず「そんなコトありえるかゴルア!!」とF-15はデルタ翼の隅っこを
切り落としたクリップドデルタに、F-16にXF-17つまりF-18は普通の後退翼に
決まったって話がある。
そのあと実験機や風洞実験を繰り返してノウハウを蓄積した結果F-22やXF-23
みたいな超音速巡航を狙った戦闘機はそんな翼形状に落ち着いた訳だが。w