スクールランブルIF20【脳内保管】

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319Classical名無しさん
 その場に集う者たちの名が、一人ずつ読み上げられていく。
 ある者にとってそれは単なる通過儀礼であり、またある者にとってそれは――死刑宣告である。
 たとえば。

「播磨君」

 その名を持つ少年の身体が、びくりと震える。

「もう少しなんとかならないもんかな……と言うか、君が家で勉強しているかどうか、おおいに
 気になるところなんだが」

 どうかなそこら辺、と。
 投げやりに言いながら刑部絃子が渡す答案には、零点の文字が躍っていた。

「補習決定。いいな?」
「ぐ……ハイワカリマシタ」



 ――で。

「というわけで特別講師の高野です」

 生徒は、と教室を見回して。

「またあなたたち二人だけ、と」
「えへへ」

 バカでよかった(いや、当然よくはないのだが)と、いつぞやのように播磨はまた思っていた。
 理由は言うまでもなく、