スクールランブルIF20【脳内保管】

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132猫○。
沢近誕生日SS落とします。
      「I can...」
「やっぱりダメだって、お父さん」
少し顔を曇らせて母は言った。
「お仕事でしょ、忙しいお父様に無理なことを言った私が悪いのよ」
私は家庭の事情というものをよく分かった、物分りのいい子でないといけない。
そうじゃないと家の人は誰も私を見てはくれない。そんなのは昔から知っていることだ。
「そう、ならいいけど。じゃあお母さんは夕方まで出かけていますから」
きっと母はそういう仲間の人としゃべりに行くのだろう。
「(子供より友達が大事か)行ってらっしゃい、ママ」
私はいい子でいる・・・。

(Trrrrr)
「はい、もしもし。なんだ天満か」
そっけなく言う私。こうしないと彼女は面白くない。
「なによー、むぅー。そんなんだったら誕生会中止にしちゃうぞ」
明るい笑い声が電話越しに聞こえた。彼女と親友と呼べる仲になったのはとても最近だった。初めて会ったときはとても明るい子、といった印象だったが今はそれにバカがくっ付いてきている。
「うそよ、うそ。集合、1時だったわよね。解ってるってば。遅れるわけないわよ、じゃあね」
この歳になって誕生会なんて柄じゃない。けどそれでも初めての友達との誕生会である。うかれずにはいられない。
思えば高校は激動に思える。人に初めて悪態をつき、自然に笑ったり、怒ったり。以前では考えられなかった行動だった。そして好きな人も・・・