「拳児君、葉子が絵のモデルになって欲しいそうだ。バイト代も入る。引き受けたまえ」
「え……確か、脱がなきゃならねえんだよな…」
「芸術だよ拳児君。別に赤の他人に晒すわけでもないし、大丈夫だよ。」
「でもなあ」
「塚本君の誕生日プレゼントを買うお金すらないんだろう?次の日曜美術室だ。忘れるなよ」
「げっ絃子…何でそれを…わーったよ。引き受けるからよろしくって伝えといてくれ」
「よしよし。あ、失礼のないようちゃんと清潔にしてから来るんだぞ」
〜〜当日〜〜
「ごめんね、拳児君。せっかくの日曜なのにつき合わせちゃって。寒くない?」
「いや、いーっすよ。……ま、恥ずかしいけど。…(ぬ、布一枚はやっぱ緊張すんなあ)」