「えーそれでは、今から『第1回2-Cおにぎりコンテスト決勝』を、
始めたいと思います。司会はこの冬木武一が勤めさせて頂きます。あと、
審査員の方は右から、麻生君、播磨君、烏丸君にやってもらいます」
「……(どうして俺がここにいる)」
「…おう」
「…………」
(なぜこんな事になっているんだ? 菅にここに座ってるだけでいいと言われただけなのに)
「それでは、決勝で戦う事になった、二人のグラディエーターの登場だー!
教室右扉からサッソウと登場した塚本天満選手! そしてー、
反対の左扉から華麗に参上したのは、沢近愛理選手だぁー!」
(おいおい。皆はりきりすぎじゃないか?)
「愛理ちゃん! いくら友達だからって手加減なしだよ!」
「望む所よ天満! あなたこそ手を抜かないでね」
(料理勝負をしようてしてるのにその会話はおかしいだろ)
「それでは、主役もそろった事だし、そろそろおにぎり製作にーーー、
とりかかっちゃってください!!」
「はーい」
「わかったわ」