スクールランブルIF19『脳内捕完』

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17銭湯にて
 姉さんが学校に泊まると言った日の夜、電話が掛かってきた。
「あ、八雲? 皆で銭湯にいくからおいでよ!」
 姉さんからの電話だった。
 クラスの有志で行くことになったらしい。
「え…でも……」
「だーいじょーぶ! 播磨君も来るよ!」
 断ろうと思った矢先、あの人の名前が出た。
「え…播磨さんが…」
 播磨さんと聞いた途端、伊織がピクッと反応した。
 ここ暫く逢っていない。あの人に逢いたい。
「うん。わかった、行くね」
 待ち合わせ時間を聞き、支度をはじめた。
「伊織も一緒に行く?」
 振り返って聞くと、嬉しそうに鳴いた。
 私は伊織を抱き上げて、銭湯に向かった。