スクールランブルIF16【脳内補完】

このエントリーをはてなブックマークに追加
483Classical名無しさん
「メシ出来たぞ、絃子」
「……メシ、ね。あまりインスタントのできあいをそう呼びたくはないものだね」
「るせぇ、これしかねぇんだから仕方ねぇだろ」
「あのさ、拳児君。いい加減君も料理の一つも覚えようという気にならないのかな?」
「……その言葉、そのまま返してやるよ」
「は? 何を言ってるんだ、料理くらい出来るに決まっているだろう」
「ちょっと待て。じゃ何でテメェで作らねぇんだよ!」
「面倒だからに決まってるじゃないか。あれで結構大変なんだよ、料理というのは」
「なっ……」
「それにね、君はウチの居候なんだからそれくらいして当然だろう? 私が君の面倒を
 みるのにどれだけ苦労してるのか知ってるのかな?」
「ぐ……」
「なにかというと問題事に巻き込まれてばかり、フォローする方の身にもなってくれよ。
 まったく、本当はこっちが面倒みてもらいたいところだ」
「わーったよ! んじゃ絃子の面倒は俺が一生みてやる! これでいいだろ!」
「……」
「……なんだよ、その顔」
「……拳児君。自分が言った言葉の意味が分かっているのかな」
「あん? だから一生面倒みてやるって……あ」
「それはつまり……」
「待て待て待て! 今のはナシだ! すぐ忘れろ即忘れろ二度と思い出すな!」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……食べるか、せっかくの夕食だし」
「……おう」

なしくずしにおわる。