「なぁ、イトコ。ちょっといいか?」
「うん、どうしたんだい、拳児クン」
「その……前から思ってたんだが……」
「?」
「その服……なんつーか、ちょ、ちょっと、む、胸元開きすぎじゃないか?
家の中ならまだしも、外に出てまでその格好というのはちょっと……」
「『家の中ならまだしも』……ほほう。拳児クン、キミは家の中なら
私がこういう格好をしていても構わないと言うわけだね?
――ふふ、やはり君も男の子だね」
「ばば、バカ!ちげーよ!
……な、なんつーか、その……い、イトコみたいな女がさ、
そ、そういう格好で外をうろつくと危ないというか……」
「ほほう――私を心配してくれてるんだな」
「ぐ……ま、まぁそりゃ俺の従姉だしな。
心配するのは当たり前だろ……」
「ふふ……分かった。キミの言うとおりにするよ。
――ありがとう、拳児クン」
翌日。
「おや、刑部先生。今日は珍しくスーツなんですね」
「あぁ、葉子か。うん、『どうしても』って頼み込んだ人がいてね――ふふ」
「なんだか、随分機嫌がいいみたいですね。
何かいいことでもあったんですか?」
「うん? いや別に――さて、それじゃ授業の準備でもするかな」
あの日以来、家の中では、さらにラフな格好になったのは言うまでもない。
今日のアニメのイトコ先生よかった(*´д`*)ハァハァ