がちゃん。
「てでーいまっと…っあー、今日も疲れたな…」
がららら。
「…イトコ?おーい、いねぇのか?イトコー? …やっぱいねぇのか …?置手紙か?」
がさがさ。
『拳児クンへ。今日はちょっと用事ができたので葉子のところにお世話になることになった。
学校へはこちらから直接行くので心配はしなくていい。
あと気がむいたのでチャーハンをつくってやった。ありがたく頂戴するように。
…ああ、寂しいからといって泣いたりしないでくれよ? それではな。 絃子さんより』
がさがさ。
「…ったく、あんのヤロウ。誰が泣くかっての!小学生と間違ってんじゃねぇのか?…
まあ、たまには一人もいいかもな。 えーっと?…チャーハンなら一分ちょいで平気だな」
ピッ ピッ ブイーン… チーン!
「いたーだきますっと」
がつがつがつがつ。
「…」
がつがつがつがつ。
「…」
ピッ
『万石…まさかお前、あの娘がお前を好きだと知っててワザと身をひいて…』
『何を言う、誤解だ。あの娘は俺なんか見ちゃいなかったのよ』
「…っっくぅぅ〜!!やっぱ再放送でも万石はカッコよすぎだぜぇ〜!!」
がつがつがつがつ。