スクールランブルIF14【脳内補完】

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685Squall
 少女は見上げていた。
 漆黒の闇の中、葉々の擦れ合う音に潜在的な恐怖を煽られながら、ただ一人で。
 
 少女は見上げていた。
 音も無く降り注ぐ雨などお構いなしに目を見開いて。
 
 少女は見上げていた。
 塞いだ心を開け放ってくれるような、強い星の光を探して。
 
 少女は見上げていた。
 ……涙を自覚したくなかった。ただ、それだけ。