「ハイ!かならず妹さんを幸せにします!」
「もー!! さっすが播磨くん!頼りにしてるからね〜!」
「は、播磨さん…」
ヤベェ マタヤッチマッタ ドーシヨウ
(…って考え込んでる場合じゃねぇ!)
「いや、これはチガ…!」
「これからはウチにも遊びに来てね〜、オトウトよー!」
「ね、姉さん…」
誤解されやすい男・播磨拳児。
今日もまた、彼の意図せぬ方向に話が進んで行く…
(ってちょっとまてぃっ! そういつもいつも誤解されっぱなしで堪るかってんだ!)
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そしてその日の放課後。
「話がある」と言って再び屋上に天満を呼び出した播磨。
その身に纏う雰囲気は既にいつもの播磨のものではない。まさに覚悟を決めた漢、そのものだった。
(妹さんとの誤解を解いて…天満ちゃんにコクる!)
「わざわざ呼び出して済まなかったな、塚本…」
播磨の表情からその心境が伝わったのか、天満も真剣な面持ちで応じる。
「ううん、それは構わないんだけど…それで、話って?」
「ひとつ、誤解を解いておきたいと思ってな」
「誤解?」
天満はいまいち播磨の言いたいことが分からず、首をかしげる。