スクールランブルIF14【脳内補完】

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104事故後
 その夜、私は眠れなかった。
 あいつがウチの車にぶつかってきて、怪我をした。
 救急車を呼ぼうとするのを止めさせて、届け物を頼んであいつは倒れ込んだ。
 二人きりのとき、あいつの寝顔が可愛かった。
 そして、別れ際にあいつは言った。
ナカムラの交際している女性はいるのですか? という質問に対して、
「いたら、こんな苦労してねっすよ」と。
 それは、あいつがあのコとの交際を否定したと言うこと。
 それまでの、心のモヤモヤが晴れた気がした。
 気分が軽くなったら、あいつの事が気になった。
(あんな怪我して、本当に大丈夫なのかな?)と。
 猛スピードで車に当たって、吹き飛ばされた。
 普通なら、入院コースで間違いないのに、あいつは笑ってバイクで帰って行った。
(うん、あいつなら大丈夫よね。明日、学校で聞いてみよう)
 そう考えたら、とたんに眠くなってきた。
 心地いい思いで、眠りに落ちていった。
 
 そして翌日。
 教室に入り、クラスメイトと挨拶を交わす。
 チラリとあいつの席を見るが、来ていなかった。
(もぉ、また遅刻ね。 まったく…)
 そう思っていた。あの言葉を聞くまでは。