スクールランブルIF12【脳内補完】

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34BIG BABY
 体育祭も終わったある秋の金曜日。茶道部の部室は校内一の危険地帯となっていた。
危機を招いた男、播磨拳児は茶道部の部室で彼の従姉弟である刑部絃子と対峙していた。
いつものように冷静さを保ちつつ何が起きてもいいように身構えている高野晶。
少しはなれた所で不安そうに彼等を見つめる塚本八雲とサラ・アディエマス。
八雲には豚のナポレオンがすり寄っている。

 何故、こんな事になってしまったんだろう―――
八雲は少し屈んで足元のナポレオンの頭を撫でながら、殺気立つ播磨に目をやった。
すでに放課後。殆どの生徒は下校している。
グラウンドの方からは、野球部の掛け声がうっすら響いていた。