スクールランブルIF12【脳内補完】

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295幸せになる為の嘘
「どうだったかね」
 絃子が俺に結果を聞いてきた。
「振られたよ」
 今日は、卒業式。
 言おう言おうと思って、結局天満ちゃんに
気持ちを伝えたのは高校最後の日。
 それも見事に玉砕、烏丸が好きらしい。
 そして告白もするつってたな、頑張れよ。
 好きだった子が泣いてるのは嫌だからさ。
「そうか、それは残念だったな」
「残念だったなって言ってる割には、嬉しそうじゃねーか」
「そんな事はない。拳児君の気のせいだろう」
 私とした事が顔に出すとは迂闊だったかな。
 しかし、嬉しいとは困った感情だ。
 本来なら振られたのだから一緒に悲しむべきじゃないのか
それを喜ぶなんて最低だ。
 けど、好きだから仕方ない。仕方ないじゃないか。
 誰に言ってるか分からないが、言い訳をする自分がいた。