スクールランブルIF12【脳内補完】

このエントリーをはてなブックマークに追加
146The Heart Is a Lonely Hunter(1)
心を入れ替えて、漫画に打ち込む播磨。
そして、助言することで、
それを側面から支える存在となった八雲。
二人の絆は日を追う毎に、ますます強くなっていった。
そして、漫画の打ち合わせのために二人が会う回数も・・・
最初はそ知らぬ顔をして冷ややかに見ていた沢近も、
いつしか、心の奥底に、鬱屈した思いを貯めこむようになっていた。

そうして、ついにある日・・・!

播磨は、信じがたい光景を目の当たりにした。
屋上で、沢近が、怒にかられて、
八雲を打擲(ちょうちゃく)しているという。
あの、プライドの高い沢近が、このような取り乱した挙に出ようとは!
「・・・おい、お嬢!いいかげんにしろや!!」
あまりの事に止めに入った播磨、
なおも八雲を殴ろうとする沢近の手を掴む。
葛折れる八雲。
その時、播磨の顔は硬直した。
「・・・お嬢・・・」
沢近は、目に涙を溢れさせていた。
そのまま、播磨の手を振りほどいて泣きながら走り去る沢近。
呆然として、その後姿を見つめる播磨・・・