スクールランブルIF12【脳内補完】

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10NABY BLUE
NAVY BLUE

「それで、どこ行くワケ?」

久しぶりに登校し、皆を安心させたと思ったら
いきなり担任に退学届をつき出して去った男、播磨拳児

そんな彼の行動を予測していたのか校門の前で
壁により掛かり待ち伏せしていた女、沢近愛理

「・・・・・・お嬢か。どこに行こうが俺の勝手だろ」

「なぜって聞いたところで理由はハッキリしてるわよね」

播磨は沢近に背を向け、顔を見せずに会話を続ける。

「てん・・・塚本がいないんじゃ学校なんて無意味なんだよ」

「ふぅーん、それじゃ私達のことなんかどーでもいいのね?」

播磨には沢近の声から怒りと悲しみの双方が感じられた。
それでも彼は決心していた。この街を出ていくことを。