184 :
東京フレンズ ◆tOKYoUSE :04/05/08 10:47 ID:8BvStArI
>「勢い余って殺してしまった!!」
ノリが漂流教室みたいだなw
ここで主人公の自問自答
「バタフライ柔術」とか「アラブ!」とかが僕チンの好み
187 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/08 11:17 ID:T.rBWODk
「化け物!?」
俺はさらに彼女に近付く。
「キャー!!」
女は物凄い勢いで走り去っていく。
「・・・俺が化け物!?この・・・俺が!?」
俺はひたすらに歩き続けた。
「ご先祖様もこんなふうに化け物扱いされたんだろうなぁ」
俺は今にも雨が降り出しそうな空を見て泣いた。
すると何処かで子供の叫び声が聞こえた。
妙な格好をした男とサイバイマン達が子供を連れ去ろうとしている。
「おかあちゃーん!」
「お願いです!その子だけは!!その子だけはぁ!!」
男は必死で縋りつく母親を蹴り飛ばす。
「黙れ!清盛様に逆らうのか!?チュミミミーン!!」
「お願いです!!薩摩守忠度様!!どうか、どうかぁ!!」
「しつこいよ!!ババア!!!おい、お前ら!ババアを殺せ!!俺は先に戻っているぞ!チュミミーン」
188 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/08 11:25 ID:Il8N3eK6
薩摩守忠度と呼ばれた男はその場から離れていく。
それから俺はその凄惨な光景を黙って陰から見ていた。
「お・・・おふくろ!!」
1人の男が斧を持ってその場に駆け寄った。
「おふくろ・・・」
骸になった母親を抱き上げて泣く男。
「何だ!?てめぇ! ギ!!」
「貴様ら・・・絶対にゆるさねぇ!!!!」
男の投げる斧が1匹のサイバイマンの上半身と下半身を真っ二つに両断した。
さらに男は残りのサイバイマンも次々と虐殺していく。
「ハァ・・・ハァ・・・」
サイバイマンの死体に囲まれ、男は叫んだ。
雨が男の体にこびりついた返り血を落としていく。
その時、上半身だけになったサイバイマンが男に抱きついた。
「なっ!?」
光が男を包み込んだ。
189 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/08 11:33 ID:2FXunc0M
それと同時に響き渡る爆音。
そう、男はサイバイマンの自爆に巻き込まれて死んだのだ。
俺は男の骸に近寄る。
右手が吹き飛ばされた男の肉体をじっと俺は見つめた。
「俺もあの場に行っていればお前の母親を助けられたかもしれないのにな」
俺は涙を零した。
罪悪感でいっぱいの心。
「お前の魂は俺が受け継ぐ」
俺達、バタフライ星人最大の能力は死んだ人間に寄生できることだ。
こいつを商売にしている奴だっているが、法律では禁じられている。
だが、俺はこの男の無念を晴らしたかった。
俺はこの男に寄生することにした。
吹っ飛ばされた右腕は俺の触手を変形させることにより、普通の腕にも見えるであろう。
こうして俺は生まれ変わったのだ。
「薩摩守忠度・・・まずは奴を殺す!!」
190 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/09 02:28 ID:tIYmrPtk
シーン2:酒場にて
薩摩守忠度が酒をグイッと流し込む。
「兄貴はどうして俺を直属の部隊に派遣しねぇんだ。子供狩りばっかしてたらロリコンになっちまうだろうが。チュミミーン」
そこに哀愁を漂わせた俺が店のドアを蹴り飛ばし、入ってくる。
「何だ?お前。ホワッツアーユードゥーインナウ。チュミミーン」
俺は左ストレートを思いっきり薩摩守忠度の顔面にぶちかます。
「ぷべっ!?何!?何なの!?俺が何したのよ!!チュミミーン!!」
「さっきのガキはどうした」
「さっきの・・・!?ああ、あのガキならもう平清盛の所にいるぜ・・・」
「何だと!?」
俺の動揺を奴は見逃さない。
「死ねぃ!!!」
アーミーナイフを俺目掛けて突き刺す薩摩守忠度。
「馬鹿が!スローすぎてオナラが出るわ!!!」
簡単に避けて奴の鳩尾に左フックを叩き込む俺。
「この・・・やろ・・・いけぃ!!サイバイマン達!!!」
合図とともにサイバイマンの群れが店に押し寄せてくる。
191 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/09 02:46 ID:2FXunc0M
「俺に右手を使わせるなよ・・・」
俺はサイバイマンをギロリと睨む。
俺の右手は破壊力抜群の触手なのだ。
15人いたサイバイマンのうち3人がそれで失禁して逃げた。
「てめぇーら馬鹿だぜ・・・かかってこんかい!!!!」
「キシャー!!! ギ!!」
俺は触手を縦横無尽に振り回す。
「ギャッ!!」
「ピッ!!!」
「フゲッ!!」
「オチアイ!」
今ので4人のサイバイマンがただの肉の塊になった。
「まだやるかい」
8人のサイバイマンは迂闊に手が出せない。
「何やってんだ!お前ら!!兄貴に言って鳥の餌にされてぇか!!チュミミーン!!」
薩摩守忠度の言葉に脅えるサイバイマン達。
「キシャー!!!」
ついに発狂してしまった!
「愚か者どもめが!!!」
192 :
東京フレンズ ◆tOKYoUSE :04/05/09 02:52 ID:8BvStArI
193 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/09 02:57 ID:2FXunc0M
俺は構わず触手を使ってサイバイマン達を全員血祭りにした。
「あ・・・あなた強いね!!おれ・・・俺の負けだよ!!チュミミーン!!」
薩摩守忠度はかなりビビっている。
「あなたこそ救世主!!この狂った世界を変えられる救世主!!」
「ところで今は西暦何年なんだ?」
「1191年です」
「何だと!?もうすぐいい国創ろう鎌倉幕府の年じゃねーのか!?」
「何のことだか、さっぱり・・・」
「そういうことか・・・あの時間の波はこいつが原因だったのか・・・おい!源頼朝はどこにいる!!」
「頼朝!?あいつなら数年前に行方を眩ましてる!!源平合戦に負けたのさ!!」
「歴史が大きく変わっている・・・」
俺が酒場から出ようとした時だった。
「馬鹿が!背後ががら空きだぜ!!」
薩摩守忠度が懐に隠し持っていたマシンガンを構えた。
「・・・ニイイチンスラ(あなたはすでに死んでいます)」
「なっ!?ポアゲラ!!!」
薩摩守忠度の体は粉々に吹っ飛んだ。
先程の鳩尾パンチのときに既にツボに衝撃を与えていたのだ。
俺はそのまま平清盛の城を目指した。
194 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/09 09:12 ID:Il8N3eK6
シーン3:魔城・堕流死夢(ダルシム)にて
「そこの者、待たれよ」
門番が俺を呼び止める。
「俺?」
「お前だ。通行許可証は持っているのか」
当然、そんなものはない。
「ないよ」
「じゃあ不法侵入ということだな。狼藉者だ!!出会え、出会え!!」
ワラワラと寄ってくる兵士達。
「生きてここから帰れると思うなよ、小僧!!!」
兵士達が俺を取り囲み槍を一斉に突いた。
だが、俺は突かれる瞬間に宙に舞った。
「あれ?」
そして空中で触手を回転させる。
次の瞬間には首を吹っ飛ばされた哀れな兵士達の残骸が転がる。
「さぁーて、強行突破だな」
俺はその後も城内で大暴れした。
「俺こそまさに天下無双の兵(つわもの)だ!!!!」
1000人の敵兵をK.Oカウントに叩き込み、いよいよ天守閣に来た。
「ん!?お前が平清盛か!?」
後ろ姿のまま男は答える。
「私は左兵衛尉家貞だ。お前の噂は聞いているぞ。酒場で薩摩守忠度を殺害したそうだな。何故だ?」
「奴は・・・そう、俺の母親を殺し、弟も誘拐したからだ。一体、子供を誘拐して何を企んでいる」
「ふっ、貴様にあのお方の為す覇業なぞ・・・分かりはしない!!」
刀を居合いの形で振る、左兵衛尉家貞。
左腕からツゥーッと流れる血。
「や・・・やるじゃない」
195 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/09 10:03 ID:2FXunc0M
「私の居合い抜きは平家勢力一だ。さらにここにあるは名刀『怒奈琉堵・魔十紅(ドナルド・マジック)』。貴様如き、無頼の輩には勿体無いくらいだ!!」
「ちょっと待て!!」
俺は左兵衛尉家貞に呼びかける。
「何だ!!」
「お前だけ刀を持って卑怯じゃないか!俺にも刀を用意しろ!!」
「ふむ、それもそうだ。誰か、刀を持て!!」
しばらくして従者が刀を俺に持ってきた。
「それは名刀とは言えないが、いいかな?敵にする待遇としてこれ以上のことはないがな」
俺は左腕に刀を持ち構えた。
「何だ?お前は両手で構えないのか?」
「ああ、いらない」
「ふん!!そうか!!ならば死ねぃっ!!」
剣先が俺の首を捉える。
「甘いな!!」
「!!」
俺は紙一重でそれをガードした。
さらに右手の触手が左兵衛尉家貞の胸に深々と突き刺さる。
「に・・・二刀流・・・!?見事な・・・グハゥ!!」
左兵衛尉家貞は大量の血を吐いて死亡した。
196 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/09 10:08 ID:2FXunc0M
ところで敵キャラの数が俺の脳内では少なすぎる!
皆、オラに手を貸してくれ!!
そういうわけで敵キャラを募集!!
197 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/09 10:10 ID:bMaL1Nxo
例:
名前:BoA
性別:女
武器:鉄扇
性格:クール。
詳細:平清盛のガードマン的存在。
198 :
き ◆p5/i0e2. :04/05/09 11:57 ID:bQiSv38k
名前:長嶋茂雄
性別:男
武器:天然・打撃
性格:ポジティブ・明るい
詳細:足利義満の子分
199 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/11 22:42 ID:X8UivzbI
シーン3:居酒屋ボアにて
「やい、こら、てめぇ!!平清盛のアンチクショウはどこだ!!」
俺はひ弱そうな兵士の胸倉を掴んだ。
今にも奴の腕は折れそうだ。
「居酒屋ボアにいます!!」
「それはどこだー!!」
「案内しましょう!!ついてきて下さい!!」
俺はひ弱そうな男と居酒屋ボアに向かった。
しかし、兵士が案内したのは巨大な駐車場だった。
「ここに平清盛愛用の車、テポドンがあります!こいつで行きましょう!!」
「だけど鍵はあるのか、てめぇ!!」
「ここにあります!!」
「気が効くじゃねぇか!!」
俺はひたすら関心した。
200 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/11 22:43 ID:X8UivzbI
「さぁ、乗ってください!!」
俺は助手席に乗り込む。
「さぁーて、何か音楽でも聴きますか!?」
「お奨めは?」
「BoAのBe the oneのWith琵琶法師Ver.が僕のお気に入りですが!!」
何でこんな時代にBoAが・・・俺はそう思ったが敢えてツッコミは避けた。
「行きますよ!!!」
車が物凄いスピードで走り出した。
「ちょっと速くねぇ?」
「大丈夫です!」
Be the oneが流れ出す。
『なにげに Shy boy?このまま Good night?ハンバなままで Go home?ねえっ! ホントに』
グワシャーン!!
快適なドライブは突然、終わりを迎えた。
エアバッグが俺達を何とか助けてくれた。
「おい、何があった!!」
「おしっこ・・・」
「馬鹿たれ!!そんなことで運転ミスるんじゃねぇ!!」
「す・・・すいません!!別の車を調達します!!」
やれやれ、先が思いやられるぜ。
201 :
漬け物会長 ◆cKcneIq2 :04/05/11 22:55 ID:HXdNIPVM
ところでアンパンマンは何時登場するんですか?
202 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/11 22:57 ID:X8UivzbI
俺達は平清盛の所持する車の1つ、バルディエルをかっぱらう。
「うっしゃ、次は俺が運転する!!お前はナビれ!」
「任せてください!!」
そしてついに居酒屋ボアに辿りついた。
俺とひ弱そうな兵士は居酒屋の中に入る。
主人らしき男に俺は聞く。
「平清盛はいるかい?」
「清盛様ならそこの部屋に」
部屋のまわりには黒服の男達がガードを固めている。
俺は無視して戸に手をまわす。
その手を黒服の1人が掴む。
「貴様、何者だ」
「邪魔だ!!」
俺はそいつの顔面に蹴りを入れる。
そして無理矢理に突進する。
戸がぶち壊され、部屋へと入る俺。
そこには1人のごつそうな男を中心に何人もの黒服の男達がいた。
そんななか、1人の女がごつそうな男にベタリとくっついている。
「貴様は何者だ」
ごつそうな男が訊いた。
203 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/11 23:03 ID:X8UivzbI
「お前が平清盛か?」
ごつそうなスキンヘッド男が低い声で答える。
「誰が俺に質問しろと言った・・・」
「あいつが平清盛です!!」
ひ弱そうな男がビクビクしながら言った。
「小僧、俺に何か用か?」
「今日、貴様の弟にさらわれた子供は何処にいる!!」
「知らぬな・・・もしや貴様が忠度を殺した男か?」
俺はニヤッと笑みを浮かべた。
「だったらどうする」
「気に入った。俺とともに天下を取らぬか」
204 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/11 23:14 ID:X8UivzbI
「嫌だね、俺は天下とかどうでもいい。俺の弟は何処にいる!!」
「救えぬ奴だな」
「あんた・・・殺すぜ?」
「いいだろう、相手をしてやる。だが、こいつらを倒すことができたらな」
黒服達が武器を構える。
俺は怒奈琉堵・魔十紅を構えた。
平清盛は大きく息を吸い叫んだ。
「ヤッチマイナー!!」
205 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/11 23:26 ID:X8UivzbI
黒服達が俺に飛び掛る。
俺は華麗な舞で切り刻んでいく。
「すごい!!やっぱりあの人は只者じゃなかった!!これからは師匠と呼ばせていただきます!!!」
1人、感動しているひ弱そうな男。
そういえば名前を聞いていなかったな。
俺は敵を切りながら訊いた。
「お前の名前は?」
「はい、与一と申します!!」
「与一!!お前は無理をせずにその辺に隠れてろ!!」
「はい!!」
そしてついに黒服は全滅した。
「あれ?平清盛がいない!!」
「ハァーイ」
そこに平清盛とくっついていた女が現れる。
「あ、あの人は!!BoA!!」
そう、それは紛れもなくBoAであった。
俺は昔のテレビ番組とかで彼女を見たことがあった。
彼女も時を越えてこの時代に来たのだろうか。
いや、彼女が生きていた時代にタイムマシンなんてありはしない。
しかし、ここにいる彼女は正真正銘のBoAなのだ。
「こんにちわーBoAデース」
206 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/11 23:40 ID:X8UivzbI
敵キャラの募集は引き続き行っております。
どんなのでもいいのでどしどし出せ。
207 :
漬け物会長 ◆cKcneIq2 :04/05/11 23:42 ID:HXdNIPVM
訓練されたジャムおじさん
208 :
東京フレンズ ◆tOKYoUSE :04/05/11 23:46 ID:8BvStArI
脳みそこねこねジャムおじさん
209 :
漬け物会長 ◆cKcneIq2 :04/05/11 23:47 ID:HXdNIPVM
ジャムさまが見てる
210 :
東京フレンズ ◆tOKYoUSE :04/05/11 23:49 ID:8BvStArI
ジャムおじさんと風船おじさん
211 :
漬け物会長 ◆cKcneIq2 :04/05/11 23:50 ID:HXdNIPVM
風船おじさん、ハワイ諸島沖で遺体で発見
212 :
東京フレンズ ◆tOKYoUSE :04/05/12 00:15 ID:8BvStArI
風船おじさんは民家の上に落っこちても住民にあやまりもしなかったらしいから
敵キャラの素質はあるんじゃないかな。
213 :
漬け物会長 ◆cKcneIq2 :04/05/12 00:18 ID:HXdNIPVM
風船おじさんの必殺技:ヘリウムストーム
214 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/13 21:35 ID:X8UivzbI
「清盛はどこだ!BoA!!」
「いやー、知らないデス・ネ?」
BoAが鉄扇を投げる。
「くっ!!」
鉄扇は俺を何処までも追いかける。
「自動追尾型か!!」
鉄扇を触手で切り落とす俺。
さすが怒奈琉堵・魔十紅。
「ホントデスカー!?鉄切っちゃいましたヨ?アナタの右腕凄い頑丈デスネー」
しかし、BoAがヌンチャクを取り出す。
「これがワタシの本当の武器デース。扇、笛、トンファー出したのならそろそろ三國無双にヌンチャク出すべきデスヨ!コーエーさーん!!」
「こいつ、何を言っているんだ!?」
「ニダ!!」
BoAのヌンチャクが俺を襲う。
「ぬるいわ!!」
俺はそれを受け止めるとBoAの腹に蹴りを入れた。
「ケンチャナヨ!!」
215 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/13 21:48 ID:X8UivzbI
BoAがよろめきながらも立ち上がる。
「今のは痛かった・・・痛かったぞー!!!」
BoAがもう1つヌンチャクを取り出し、俺を襲う。
怒奈琉堵・魔十紅が弾かれて宙を舞った。
「くっ!!さっきとはまるで別人だ!!!」
「死刑死刑死刑死刑死刑死刑衝動的死刑死刑死刑でも死刑死刑いいんじゃない!!??」
ヌンチャクはまるで生き物のような動きで俺を殴打する。
「ガハッ!!!」
「死ぬネー!!」
その時、BoAの顔面に矢が突き立った。
BoAが一瞬、白目を向いてその矢を放った人物を睨みつける。
「与一!!」
何とそれは与一であった。
「与一!!今だ!!心臓を狙え!!!」
「駄目です!!今ので右肩が外れちゃいました!!」
「貧弱ゥ!!ならば俺がトドメを刺してやる!!」
しかし、BoAが突然、動き出し俺の右手で首を掴んだ。
(お・・・女の力じゃねぇ!!)
俺は触手で何度もBoAを突き刺すが全くダメージを受けていない。
「し・・・師匠が殺されてしまう!!あ!!」
与一は落ちている怒奈琉堵・魔十紅を拾うと俺目掛けて投げる。
「こいつを使ってください!!」
俺はそれをキャッチすると力を振り絞ってBoAの右腕を切り飛ばした。
216 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/13 21:50 ID:X8UivzbI
>>俺の右手で首を掴んだ
右手で俺の首を掴んだ
217 :
漬け物会長 ◆cKcneIq2 :04/05/13 21:59 ID:HXdNIPVM
訓練されたカーネル・サンダース
218 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/13 22:07 ID:X8UivzbI
「ハァハァ・・」
「くそっ、ワタシの負けデース・・・清盛は恐らく最上階に・・・」
「そうか・・・」
正気を取り戻したBoAは足早に撤退を始める。
「ワタシ強い男大好きネー・・・ファックミーね」
「悪いけどあんたに興味はねぇーな」
「そう・・・残念ネー」
「与一、BoAを病院へと連れて行ってやれ!出血はひどすぎる!!」
「師匠は!?」
「ケリつけにいくぜ!!」
俺は階段を上がっていく。
「清盛ィィィッ!!!」
そこには平清盛が控えていた。
「小僧・・・BoAを倒したというのか」
「次はあんたの番だぜ!!」
「よかろう!!」
平清盛はトゲのついた巨大な棍棒を構える。
「小僧、かかってこい!!!」
「いくぞ!!!ダァリャーッ!!!」
お互いの武器が重なり、火花が飛び散りあう。
「ほう、やるな」
「グギギギッギ!!」
駄目だ、パワーなら平清盛のほうが上のようだ。
壁に吹っ飛ばされる俺。
俺は縦横無尽に飛び回る。
「てめぇがパワーなら俺はスピードだ!!!」
「ふん」
清盛の背後にまわり、怒奈琉堵・魔十紅を突き刺す俺。
「くらえ!!!!」
ガキン!!
219 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/13 22:08 ID:X8UivzbI
金属音とともに怒奈琉堵・魔十紅が叩き折れた。
「ば・・・馬鹿な・・・」
「残念だったな。わしの頭にはプレートが埋め込まれている。ちなみにBoAの体にも埋め込まれていたはずだが。こうなることは予想しなかったのか?」
そういえば顔面に矢が突き立ったのにBoAは平気だった。
完全に俺の負けだ。
「死ねぃっ!!小僧!!」
棍棒が体にめり込み、俺は窓ガラスを突き破り落下していく。
上から見下ろす平清盛の不敵な笑みを目に焼き付けて俺は意識を失った。
Vol.2に続く
220 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/13 22:13 ID:X8UivzbI
というわけでVol.1終了。
次作、『KILL KIYO Vol.2 〜ブラ個isジャブ〜』にご期待ください。
221 :
漬け物会長 ◆cKcneIq2 :04/05/13 22:16 ID:HXdNIPVM
ところでいつになったら、寿司職人を気取る詐欺師は登場するのですか?
222 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/15 03:07 ID:X8UivzbI
風船おじさんについての詳しい情報をキボン。
223 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/15 09:35 ID:X8UivzbI
Vol.2に向けてのネタとかも募集してまふ。
224 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/15 14:58 ID:X8UivzbI
225 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/16 16:12 ID:X8UivzbI
KILL KIYO vol.2 〜ブラ個isジャブ〜
PHASE0:愛しさと切なさと心強さと
俺の名前は衛吏庵(えいりあん)。いまつけた名前だ。
ひょんなことからタイムトラベルにより平安時代後期に来てしまった俺。
弟を救うために散っていた若き獅子の魂を受け継ぎ、そいつに寄生した俺は、この時代の京都で悪政を働く平清盛に囚われた弟(実際は寄生した男の弟)を救うために戦いを挑む。
途中、体はひ弱だが俺を師匠と仰ぐ、与一を仲間にして平清盛の部下達を撃破。
しかし、平清盛に俺はタイマンで負けてしまう。
俺は意識不明の重体に陥り、まさに生死の境を彷徨っていた!!
226 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/16 16:30 ID:X8UivzbI
PHASE1:蘇れ金狼
夢を見た。
そうだ、高校時代の思い出とか・・・顔を覚えていない母親の記憶。
そして目を覚ました。
目から水がポロポロと出ている。
「これが・・・涙?」
俺はその水に触れてそれを舐めた。
「そりゃ、俺の鼻水だぜ」
「ブヘッ!!!!・・・誰だ!!てめぇは!!!」
「おいおい、命の恩人に対してそりゃないだろ」
俺は辺りを見渡した。
とてもボロっちい家だ。
「一体、お前は・・・」
俺はそいつを見た。
左腕がない。
「俺の名前はブラ個だ。1週間前に道端に倒れていたお前を助けた命の恩人だ」
「そういうこと自分でいうもんか?・・・ん、ありがとう」
その時、1人の男が部屋に駆け込んできた。
「し・・・師匠!!やっと意識が戻られたんですね!!」
「与一!!」
「そいつはあんたのこと探していたみたいだったんでな・・・教えてやったぜ」
ブラ個はニヤッと笑うとテレビをつけた。
「冬のソナタでも見ようかなぁ」
「いいッスね!!」
正直、俺には何のことかさっぱり分からない。
227 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/16 16:53 ID:X8UivzbI
そして冬のソナタも終わり、ブラ個は俺に訊いた。
「お前はこれからどうするつもりなんだ。平清盛にまた勝負を挑むのか?」
「いや、俺の力じゃ敵わないことが分かった」
「師匠!!諦めるんですか!?」
「・・・いや、俺に足りないのは戦力だと思うんだ。だから全国各地で平清盛を倒す連合軍みたいのを作ろうと思う」
ブラ個が日本地図をババッと撒き広げた。
「反平家の志を持つ者は数多くいるだろう。だが、逆らうことのできない立場の人間が半分を占めているだろう。悪いことは言わない。無謀な考えは捨てて諦めろ」
「それはできない。俺は今まで弟を救うことだけを考えていた。だが、そんな気持ちじゃ奴には勝てない。俺は皆の笑顔を取り戻したい!その気持ちでやってやるんだ!!」
ブラ個はそれを聞くと一瞬だけ微笑み、再びふてぶてしい顔に戻った。
「ならばまずは京都を離れることだ。ここにいてはそんな軍を結成することもできまい」
「離れるて言ったって関所が配置されてるんですよ!?どうやって抜けるおつもりですか!!」
「レジスタンスによる爆破テロで大阪方面の関所はまだ関所と言えるほど設備が整っていないはずだ。そこを抜ければいい。ただし、兵士十数人が警護をしているはずだ。小規模の戦闘は覚悟しておけ」
「分かったよ。しかし、ブラ個。あんたは何者なんだ?」
俺の質問にブラ個はただ一言答えた。
「今は話す時ではない」
「そうか・・・よし、行こう!与一」
「お前の名前を聞いていなかったな・・・」
「俺は・・・えっとエイリアン・・・そう、衛吏庵だ!!」
「そうか・・・縁があったらまた会おう」
俺と与一は早速、関所へと向かった。
228 :
Classical名無しさん:04/05/17 18:34 ID:X8UivzbI
関所につくと何と人が倒れていた。
しかも何人もだ。
「おい、誰にやられた!!」
俺は彼らに近付いたところでハッとした。
「こいつら平清盛の兵士じゃないか・・・」
「メチャクチャつえー男が関所破りをして・・・」
「何だと!?」
その時、別の兵士の悲鳴が聴こえた。
「すぐ近くですよ!!師匠!!!」
俺達は悲鳴のした場所へと急いだ。
そこには2人の男がいた。
「お前たちは一体・・・?」
俺の質問に顔つきの整った男が答える。
「何だ、このブサイクは」
「!!」
カチーンときた!!!カッッチーーンときた!!!
「何だ!てめぇらは!!!」
「僕は牛若丸。こっちのでかいのは俺の義兄弟の弁慶だ」
「弁慶です♪」
ごっつい体格とは裏腹に声が異常に高くて気持ち悪い。
例えて言うなら・・・あの、何とかサーカスの・・・。
「師匠!!この人達、悪い人なんですか!?」
「俺が知るか!!」
すると牛若丸が鼻で笑う。
「フン・・・で君達は何なんだ?」
「俺達は平清盛を倒す為に義勇軍を結成しようとしている者だ」
229 :
Classical名無しさん:04/05/17 18:34 ID:X8UivzbI
「ほう、あの清盛を倒すのか。それは無理な話だよ、ブサイク君」
「何だと!?」
「奴は既にいくつもの組織を潰しているんだ。出会った人間に『私は反平家です』ってあからさまに言っている奴なんてこの世から既に消えていると思ったよ」
「現に生きてるけどな」
「そうだな、テストをしてあげるよ。この弁慶に勝てるのだったら反平家の組織のいくつかを教えてあげるよ」
「おもしれぇ。やってやろうじゃねぇか!!」
「弁慶いきまーす♪」
230 :
Classical名無しさん:04/05/17 18:42 ID:X8UivzbI
俺はファイティングポーズをとる。
「かかって来いやぁっ!!!!!こちとら人体ぶっ壊すことに10数年費やしてんだよ!!!負けられるかッ!コラァッ!!」
「いくよ♪」
弁慶が薙刀を俺目掛けて突く、突く、突く!!
「三段突き避けられた♪マジすごーい♪」
「ううぅぅ・・・キモイー。にしても向こうは武器有りかよ・・・」
後ろでは与一が必死の応援をしている。
「し・しょ・おー!!し・しょ・おー!!!」
「無駄だよ。弁慶は僕には劣るけどそんのそこらの奴じゃ勝てないんだぜ?」
弁慶が薙刀を頭上でグルグルと回転させる。
それによって爆風が生じ、俺は関所の壁に叩きつけられた。
「くっそ、ムチャクチャ強いじゃねぇか・・・」
あ、白旗忘れた!
232 :
1 ◆35Km/4Aw :04/05/17 20:49 ID:X8UivzbI
あ、名前忘れてた!
233 :
1 ◆35Km/4Aw :
「終わりにしてあげるー氏ねーー」
しかし、俺は触手を使って弁慶の攻撃を払いのけた。
「な・・・あいつの腕が一瞬・・・」
牛若丸は俺の腕に驚いている。
「それがどうしたのよー!!!」
弁慶が突撃しようとした瞬間だった。
「待て、弁慶」
「何で止めるの?」
「こいつはお前ではとてもかなわん」
「何でそう言えるのよ」
「どうやらこいつが平清盛と居酒屋ボアで激闘を繰り広げた奴のようだ」
「えー!!」