芸風をちょっと変えてみる試みにあっさり失敗したような。
どうでもいい話として、サラの相談スキルを活かして学園祭は茶道部で懺悔兼相談部屋、
当然2-Cの面々が、という果てしなく微妙なネタがありましたが却下されました。
たまにはネタ物も書きたいなあ、などと思いつつ。
即興で作ったSSです。
八雲が最近多いので八雲SS(?)です。
どぞ
・・・・・さ・・・・・・
・・・起・・・な・・・い・・
・・・・・起・・き・・さ・・い・・・
―――――起きなさい!
奇妙な呼び声で目を覚ます。
起き上がると一人の少女が見つめていた。
容姿は10〜12歳の小学生ぐらいで自分の好きな女性に似てなくもない。
ただ、その女性の持つ雰囲気は自分よりも年上のように感じられた。
神秘的と言い表せばいいのか、その少女には今までに感じたことのない幻想的な印象を覚えた。
「起こしたのは、お前か?」
「・・・そうよ」
「何か用か?」
「・・・そうよ」
本当に奇妙な少女だった。
話している感じがしない。
ただ与えられた仕事を坦々と終わらせていく機械を相手にしているようだ。
ふと、疑問に思う。
ここはどこなんだ?、と。
周りを見ると、何もない真っ白な世界が永遠と続いていた。
「ここは・・・・」
急に少女が語りだす。
やはり感情と呼べるものが篭っていなかった。
「・・・夢と呼べる物に近い世界」
「・・・・・これは夢なのか?」
「夢に限りなく近似しているけど、夢ではないわ。夢というのはその人の中の世界。ここは現実よ。」
「え〜と、つまり夢っぽい現実?」
「・・・もう、それでいいわ。」
初めて感情らしきものが感じられた。
といっても、それは落胆であったが。
「あなたは・・・あの子の事をどう思ってるの?」
「あの子?」
「塚本八雲よ」
「なんで、お前が知ってんだ?・・・妹さんがどうって言われても・・・・・。ん〜〜〜〜・・・・いい子だぜ。相談とかに乗ってくれるし」
「・・・やっぱりその程度なのね」
「・・・話が見えないんだが」
「あの子は・・・・とても特殊な環境で育っているわ。」
「特殊?」
「人の心が視えるの」
「心が?・・・んなわけねぇだろ」
「心が視える条件があるわ。安心して・・・・。あなたはその条件に入ってないわ」
「安心も何も、んなの信じてねぇよ」
「信じなくてもいいわ。ただ、頭の片隅には置いて。心が視えるということはとても危険なの」
「そりゃ、ウソとか丸分かりだしな」
「そうじゃないわ。他人の心を視るのは、人間に大きな負担がかかるわ。あの子の魂は、本来繋がらない場所に繋がってしまっているの」
「だんだん、わけ分からなくなってきたぞ」
「アカシックレコードって知ってる?」
「ア・・・アカ?」
「アカシックレコード。これはあなたの世界でつけられた名前。地球から全宇宙までがこれまで経験し、そして、これから経験する行為、思考、出来事、個人的経験・想念・情動
の記録がすべて歴史的に超物質的方法で記され保存されている、云わばデータバンクよ。そこにあの子の魂が繋がっているの。」
「それが、なんで負担がかかるんだ?」
「それは、人間には備われていない能力だからよ。あなたが100mを5秒で強制的に走らされたらどうなると思う?」
「疲れるだろうな」
「それで済めばいい方だわ。筋肉が千切れ、骨は砕け、血管が破裂する。」
「うげっ!」
「あの子はそんな世界を過ごしているの。現に良く睡眠状態になってしまうわ。これは、危険信号なの。このままだと、あの子の身体が耐えれなくなって死んでしまうわ。」
「心を視るのを止めればいいんじゃねぇか?」
「無理だわ。情報が一方的に流れ込んできて遮断する事ができないの。嫌でも相手の心が視えてしまう。」
「じゃあ、どうすれば妹さんを助けれるんだ!?」
「もともと、この能力は罪滅ぼしの為に神様が備え付けたモノ。」
「罪滅ぼし?」
「ええ・・・・前世でね。内容は言えないわ。言えば掟を破った事になり、私が消されてしまうわ。もちろん、知ったあなたもね。」
「それで・・・」
「あの子を助ける為に神様は条件を出したわ。この条件をクリアすればあの子の能力が消え去り、あの子を助けることができる。」
「条件はなんだ!?言えっ!」
「残念ながら・・・言えないわ。言ってしまえば、条件をクリア出来なくなってしまうの。ただ・・・ヒントは教えれる。」
「ヒント?」
「ええ・・・その為にあなたがここにいるのだから・・・。ヒントは・・・・・あなたよ。」
「え?・・・俺?」
「これからの播磨拳児の行動によって、塚本八雲の罪が消えるわ。正確には、現在あなたが一番あの子を助けれる位置にいるの。」
「おい!それだけじゃわかんねぇだろ!」
「本当にこれ以上言えないわ。これでも、教えれる限界のヒントなの。」
「・・・・そうか。」
「私が伝えたいのはこれだけよ。じきに元の世界に戻れるわ。あの子を・・・よろしく。あなたならきっとあの子を救えるわ。」
「妹さんの為だ。やれる事やってやるさ」
「・・・ねぇ・・・あなた・・・・あの子の事、名前で呼ばないの?」
「ん?なんでだ?」
「あの子にだって名前がある。そっちの方が嬉しいはずよ。例えば・・・・・あなたがグラサンって呼ばれるより拳児って呼ばれる方がいいでしょ?」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「八雲ちゃん・・・って呼ぶのは変じゃねぇか?」
「いいえ。あの子はきっと喜ぶわ。」
「そうか。」
「もうそろそろ時間だわ。」
「・・・お前の名前は、何ていうんだ?」
「え?」
「名前だ。名前。自分で名前で呼んだ方がいいって言ったろ。」
「私には・・・・・名前がないわ・・・。自由に呼んでいいわ。」
「なら、・・・・ん〜〜〜〜。・・・・・・伊織な。」
「・・・・・・・・なんで伊織なの?」
「なんとなくだ」
「あなたって変な人ね・・・。」
「よけいなお世話だ!」
「本当に時間だわ・・・。また会えたらいいわね。・・・・さようなら。」
「じゃあな。」
徐々に視界がぼやけていく。
眼に映る全てが真っ白になるまで不思議な少女をずっと見つめていた。
(なんだよ・・・ちゃんと笑えるじゃねぇか・・・・)
「播磨さん・・・・」
「ん・・・・」
「起きて下さい・・・・」
「ん〜・・・・ふぁぁぁぁぁ〜〜〜。あ、八雲ちゃん。」
「この原稿ですけど・・・・・え?」
「ん?・・・いつの間にか寝ちまってたか!スマン!」
(なんか重要な夢見てた気がしたんだが・・・思い出せん)
「あ・・・・いえ・・・別にいいんですけど・・・・。えと・・・私の事・・何て呼びました?」
「あぁ、原稿の相談に乗ってくれてるのに、妹さんじゃあ他人行儀だしな。八雲ちゃんって呼ばせてもらうぜ。」
「あ・・・・はい!・・・・その・・・・ありがと・・・・ございます・・・・」
「にゃ〜」
「あ・・・伊織・・・」
「コラ!俺の膝に座るな!」
「にゃ〜〜」
「動く気0だな・・・・」
「ごめんなさい・・・播磨さん・・・」
「ま、たまにはいいか・・・・・」
そう言って、伊織を撫でる。
日光もちょうど良い暖かさで、その二つが非常に至福感を伊織に与えてくれた。
ほのぼのとした、時間が過ぎて行き、急に肩の重みが増す。
「八雲ちゃん?」
「すぅ・・・・・すぅ・・・・」
「まいったな・・・・・・」
END
三点リーダ使い過ぎ。
漫画じゃないんだから、地の分でもう少し表現の幅つけないと。
あと、アカシックレコードとかスクランの色じゃないの出されると少し萎える。
どうせ説明するなら、京極堂の榎木津みたいに「よくわからないもの」程度で十分。
769 :
718:04/04/18 22:54 ID:Kvc4OtUs
おおっ!帰ってみたらSSがいっぱい増えてる!
しかも全部俺より断然上手いし・・・_| ̄|○
とりあえず、あのSSは烏丸が最近でてこないんで
最終回どうするんだろう?と思って書いたSSです
最終回っぽくするために花井や今一もだそうと思ったんですが力及ばず・・・
美琴と晶も最初いなかったのに無理やり入れちゃったし
やはり、高2のガキにはまだ早いってことでしょうか・・・
>>740 わざとじゃありません・・・昨日の深夜に書いていたもんで
頭が回ってませんでした_| ̄|○
あと、すげぇ読みにくいですね、万が一次に書くときは気をつけます
職人、住人の方々お目汚しすみませんでした
という事で、下手ながら載させていただきました。
書いてて思うことは、播磨の返答の仕方がわからないという_| ̄|○
播磨ってあんまり返答しないんですよね。先に自分が話しちゃうし、返答は話噛み合ってないし・・・・
次に、「幽子=伊織説」です。
これは、自分の妄想。相手にしないでください・・・・。
最後に、八雲の能力について。
天満もスプーン曲げができる事から、塚本家は霊的感覚が強いと思われます。
で、思いついたのがアカシックレコードです。
アカシックレコードを知らない人は検索してください。
まぁ、平たく言えば全部妄想なので・・・少しでも楽しく読んで頂ければ幸いです。
検索しながら読まなきゃいけない文章ってのもちょっとなぁ……。
これだと自己満足小説に過ぎない感がある。
とにかく、読み手のことを考えて書くのは基本かと。
職人さんが増えてますね。いいことです。
以前のように活気あるスレに戻ってきてるということでしょう。
>>739 お疲れ様です。
上でも出てましたが、まさに最終回って感じですね。
ただ一つ一つの台詞がちと長いかなーと感じました。
適度に地の文を挟んでやるといいと思います。
>>745 キャラがよく動かせていると思います。
ま、匿名掲示板ですから悩まずにいきましょうw
>>754 塚本姉妹の何気ない日常、楽しませて頂きました。
形が変わるのはまあよくあることですよ。面白ければよし、です。
とりあえず、長くなったので一回切ります。
>>770 GJです!
私はとても良いと思いましたよ
次回作期待してますよ
>718
勢いがあって俺のより面白いでしょw
ただ、惜しくらむは、駅に着くまでの描写がないことと擬音が多いことかな(^^;
間に合うのがわかっていても熱い展開が欲しいんですOTL
たとえば、(バイクだけど)渋滞でスピードが出せない状況で走り始めたりねw
あと、擬音に関しては、語彙を増やしていくことが重要でしょう。
本をいろいろ読めば自然と増えるから、時間のある学生のうちにGO!!
>770
主点をどこに置けばいいのかわからない。
「八雲の能力の説明」と「幽子=伊織説」が喧嘩しちゃってる。
それと、三点リーダの使い過ぎと、既出だけど地の分が少ないってことに注意した方がよろしいかと。
地の文増やせば、台詞以外の返答がいくつかできるよ。
続きです。
>>760 白サラ、いいですねw
珍しい組み合わせでしたが、きちんとキャラを動かせているのはさすがです。
>>770 幽霊の女の子=伊織ですか。
猫は一歳で人間の二十歳に相当すると言いますし、あながち「ずっと年上」っていうのも
間違いじゃないようなw
個人的には、神秘的な雰囲気が出せていて良かったと思います。
あとはやはり地の文ですね。ちょっと少なすぎるかなーと。
それにしても、皆さんレベルが高いですね。
自分は大学の関係でちと完成が遅れそうなのですが、これならむしろ自分なんか
いなくても心配なさそうですw
あと、もう480KB超えてますね。というわけで、↓の方スレ立てお願いします。
順番が変わったけど>760
GJ!! 日常の雰囲気がすごい出ているだけじゃなく、文章がすごい滑らかで読みやすかったです。
ところで、題名無しってものすごい少数派なんだよなOTL
題名つけるの滅茶苦茶苦手な俺には、結構深刻な問題だ。
参考までに、どういった風に題名つけるか教えてもらえないだろうか?>ALL
>>776 以前自分はGLAYの曲名から取ってました。
今はミスチルから取ってますね。
そろそろネタが尽きてきてるので、他を探さないと……。
あと、悪いですがスレ立てお願いします。
おつです。
まあ深く考えすぎるとドツボにはまるので、適当に付けて構わないと思いますよ。
きっちり洋画から持ってきたら、それはそれですごいことですけど。
最近は伊織・幽霊さん・八雲フィーバー。
加えて日常系の作品が好きなので、個人的に嬉しい限り。
テクニカルな面は我流でごーごー、でいいと思うのですが、地の文の話題が多いのでちょっとだけ。
もう少し繋げて書いてもいいんじゃないかな、とか。
短い一文ずつ途切れるよりは、適当に接続詞なりなんなりである程度の長さを持たせた方が
読みやすい気がします。
余談として、自分は実際口に出してみてどうか、というのを気にしてみたりしてます。
それがいいか悪いかはさておき。
>775
白サラ布教中ですから(何
サラはポジション的に頑張ればほぼ全員と絡めるかな、とか。
>776
ぶっちゃけタイトルは適当です。
書き終えてからそれっぽい単語を辞書から引っ張ってくるという……いやはや。
>>776 タイトルは全部JOJOのスタンド名から来ています。
おそらく誰も気付いていないでしょうが(笑)
一応、内容とタイトルに関連性を持たせるように
しているつもりですが、そろそろ苦しくなってきたかも…
つまりタイトルは存外適当ということです。
THX>ALL
そっかーみんな結構適当なのかw
じゃあ、適当な題名で747-753は「華麗なる非日常」とでもしておきますw
783 :
718:04/04/19 00:39 ID:Kvc4OtUs
なるほど、とても参考になりました
注意された点を参考に頑張ってみます
でも、俺文章読むのすごい苦手だ_| ̄|○ 書いたのもあれが初めてだし
それと719-738のタイトルは「ある一つの終わり方」にしておいてください
センスねぇなぁ俺・・・
>>770 とりあえずら抜き言葉は見苦しいと思います。
教えれる、助けれる、なんて言葉遣いだけで、喋っているキャラの頭悪そうで
一気に萎えてしまうなあ。
>>760 サラはいいねえ・・・。
>>754 八雲もいいねえ・・・。
>>718 プロットは良いと思うんだが、いかんせん急ぎすぎの感じが。
特に
>>726の辺り、沢近の独白があまりにも長過ぎというか喋らせ過ぎというか。
全部書こうとせず、もうちょっと読者に下駄を預けても良いんじゃないでしょうか。
>三点リーダ使いすぎ
間を置くのはやっぱ「・・・」でしょ。と確信していたので。
次は違う方法でやってみます。
>地の文が少ない
すみません。これ、わざとです。
動きの文を書かない事で動きを個人個人で想像して欲しかったのですが、
自分の表現力が足りないばっかりに自己満足に終わってたみたいです。
>読み手のことを考える
考えてはいるんですが、ボキャブラリーや表現能力などが少なく
読みにくい文になってしまっているのは、自分でもわかります。
ので、頭悪そうに見えるのは必然かと^^;
主点がわからない点も同じ理由だと思われます。
善処することで赦してください。
少ないながら面白く読んで頂けたお方に感謝します。
漏れだけかもしれんけど活字を読む際のら抜きは気になる。
キャラ付けとかならいいけどそうでもなさそうだし。
あと幽霊の女の子のセリフが「…わ」ばっかなのもちょっと違和感有りと思った。
>>718 面白いと思いました。
話の流れ的にはいいと良かったです。
ただ、一部読みにくい部分があったような気がします。
上のかたもかいておられますが、長い台詞のときには、
少し地の文を挟んで、二つにわけるなどしてはどうでしょうか?
>>746 上手いと思いました。
個人的には、八雲をSSにするのは難しい(欠点があまり無いキャラクターなので、
特徴を出すのが難しい)と思っていますが、
上手くキャラの特徴を捉えていたと思います。
文書も読みやすく、参考になりました。
>>756 個人的に気に入った作品です。
キャラクターの特徴、台詞と地の文のバランスなど、読みやすく上手だと思いました。
次回作、楽しみにしています。
>>762 アカシック〜のくだりは、個人の好みもあるでしょうし、とりあえず文章的なことを。
間の取り方ですが、漫画やゲームなどと、小説とでは、間の取り方が違うと思います。
よく漫画などでは、…を多用しますが、文字だけの世界で、これをやると、読みにくくなることがあると思います。
私の場合は、間をおきたいときには、少し長めの地の文(風景描写など)を挟むことにしています。
頑張って下さい。
簡単ですが感想でした。
職人の方々頑張って下さい( ´∀`)
感想サンクスです。
料理教室と幽子の話の時系列がそんなに突っ込まれなくてほっとしてますw
今度はもう少し設定を確認してからプロット作ります。今回は確信犯だけどなw
>>785 説明しないと全くわからないっていうのは試みとして失敗している証拠。
説明したくなる気持ちもわかりますがね。
それと、小説自体が想像による部分があるから、それを意識したほうがいいよ。
789 :
710:04/04/21 03:01 ID:WiBE5f36
次スレで連投規制に引っかかった………
790 :
Classical名無しさん:04/04/23 22:53 ID:D.qBONUc
保守あげ
ていうか皆さん読んだら感想を書きましょうね。
俺は職人じゃないから分からないが、感想こそ次回作への意欲になるんだと思うよ
SSが増えてるのは嬉しいが、感想の数がそれに反比例してるのはどうかと思う
かく言う俺も毎回書いてる訳じゃないんだがな
感想の数がというか、感想書く前に新たなSSが出るから無理なんだよ。
少しは自重してほしいですな。
レスアンカー付ければいいんでない?
確かに連続で作品が投下されると
うれしい反面、対応にも困ったりしますな。
職人サイドから言わせてもらえば、感想は確かに意欲になります。
確かな根拠の上の感想ならばGJでも叩きでもどちらとも(個人的には)ありがたいです。
また感想が付かないときは、付かない理由を考えたりもします。
ネタがかぶっていたり、時間帯が過疎時間だったり、単純に琴線に触れるようなSSが
書けなかったり、と色々あると思いますし……
とりあえず、読んで少しでも何か思うことがあれば一言書いてみてください。
職人という生き物(特に自分)はたったそれだけでもうれしいものですから。
絨毯爆撃断念。
IF06用の感想をまた2行ずつで書いてたらメモ帳内で8KB越えました。無念。
街中で播磨さんが、花井先輩たちと揉めていた日の夜、
播磨さんからメールが来た。
『今日は巻き込んじまってすまねえ。 今度はバイト先に持っていくからよ』と。
播磨さんの気遣いが嬉しかった。
『今度の日曜日、お待ちしています。』
メールの返事をして、眠りについた。
播磨さんとの会話を思い浮かべながら…
そして、日曜日。
播磨さんから再びメールが来た。
『バイトが終わる頃に行くぜ』
初めて原稿を見た日、バイトを中断させたのが気になっているようだ。
気にしなくてもいいのにと思いつつも、
『わかりました。 おいしいコーヒー用意しておきます』
そう返事をして、バイト先に向かった。
夕方5時を過ぎた頃、播磨さんがやってきた。
「よ、待たせちまったかな?」
「いえ、大丈夫です」
コーヒーを一口すすり、播磨さんは原稿を取り出した。
「じゃ、見てくれ。 新キャラを加えてみたんだ」
「はい、それじゃ」
前回怖がらせたせいか、播磨さんは後ろを向いている。
原稿を目にして、思わずつぶやいた。
「え? これは…」
前回と登場人物は変わらなかった。
一人の見慣れない女の子の除いて。
悩んでいる主人公にアドバイスをする女の子。
悩みが解決した主人公は、再びヒロインにに対して思いを強くする。
そんなストーリーだった。
以外に感じたのは、アドバイスした女の子の表情だった。
拳児君、がんばれ=@女の子は主人公にニコッと笑っていた。
どう見ても、自分がモデルになっている。
でも、自分はこんな表情は出せない。
戸惑っていると「妹さん」と呼ばれた。
顔を上げると、面白い顔をした播磨さんがいた。
思わずブッと吹き出し、笑い出す。
「な、なにやってるんですか、播磨さん」
「ほら、その顔だよ」
「え?」
「そんな笑顔も出来るじゃねえか。 自分じゃ気付いてねえだけなんだよ。
悩んでる時や、落ち込んだ時は、ニッコリ笑って貰えると元気が出るんだぜ」
意外だった。 自分にも、笑顔が出来るんだ。
「だからよ、すこしづつでも笑っていこうや、この女の子みたく。な?」
播磨さんは、真っ赤になって俯いてしまった。
私にも、見ててくれた人が居たんだ…そう思うと嬉しかった。
原稿を見て、感想を述べた後、雑談になった。
「いつもワリイな。 なんか礼がしたいんだけど…」
「いえ、そんな」
断りつつ、はっとする。 そして、播磨さんをじっと見つめて言った。
「ひとつだけ、お願いを聞いてください」
「オウ、なによ?」
「わたしを『妹さん』じゃなくて、『八雲』って呼んで下さい」
「なっ? そ、それは…」
「わたし、もっと笑えるようになりますから…お願いです、名前で呼んで下さい!」
「わ、わかったぜ。 や、八雲…ちゃん」
「はい!」
播磨さんの前では、笑顔でいられるようにしよう。
そう思った八雲だった…
支援するけどSSは新スレの方に投下して欲しい
>>802 あえてこっちに投下した気持ちもわからんでもない。
見て欲しいけどあんまり大勢の人には見て欲しくない、みたいな。
新しく投稿する人とか自信ない人はこっちでもいいんじゃないの?
ひっそりこちらで進行するSSがあっても良いと思うよ。
ということで、
>>796-801乙。
いや、やっぱり前スレに投下して気づかない人がいるのはもったいないよ
雑談で埋めればいいんじゃない
>>796-801 新スレに、こっちに投下したって書いてあったので来ました。
八雲視点のSSですね、いい感じです(^^)
ただ、八雲らしさを出すために彼女の台詞には「…」を多用したほうが良いですよ
感想なんぞ、ないと思って投下するのが基本。
2chの方がやさしい人が多いってどういうことよw
こんなことを言ってしまった手前、素直に感想をつけにくかったり……
というわけで
>>805に焦点を絞ってみる。
三点リーダは、八雲といえどあまり使わないほうがいいかと。
今回ぐらいでちょうどいい。これ以上多いと、何のために使っているのかわからなくなる。
もし間を取りたいのなら、地の文とかで間接話法を使ってみるのも一つの手だと思う。
いい雰囲気の作品だから、無理する必要はないはずだけどね。
みなさん、批評どうもです。
今後の作品に生かしていきたいと思います。
_.. - .._
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