【アニメサロン】2003年名作は生まれるか?41【避難所】

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245Classical名無しさん
月姫#6 「白い夢」
士貴の学校に、またアルクェイドが意味も無くやってくる。
アルクには士貴の考える常識は通じず、死徒が出現するまでは奔放に振舞う。

シエルはアルクと付き合う士貴を本気で心配し強く当たり、秋葉は徐々に士貴に
優しく接するようになり本音が見えてくる、琥珀は食欲不振の士貴を気遣い、
翡翠は毎晩外出する士貴の事を理解し秘密にしてくれる。
そしてアルクェイドはコピー能力を使った金じゃなくバイトした金で士貴を奢ろうとし
士貴が具合が悪くなったら手当たり次第、薬を買ってくる。
みんな、それぞれの士貴に対しての気遣いがあり、もっと萌えアニメよりにしてキャラの
魅力を引き出せば面白くなりそうなのに、それをあえてやらない。
キャラ描写に時間を掛けているのに、その魅力が半端にしか引き出されず
だからと言ってストーリーで見せて行くには無駄が多く演出も重ったるく、やりたい事が
分散され構成の密度が薄すぎる。バトル描写は論外。

ひとつひとつの描写の意味合いを吟味して、アルクの良く分からないバイトの描写とか
そう言うのを分かり易くして、重ったるい演出や台詞の間を詰めて話の密度を高めていけば
面白くなりそう・・・と言うか原作はそう言うことが出来ていて面白いんだろう。
それぞれのキャラの描写や心情は分かるんだが、全体を通すとまったく伏線の連携が
弱く面白くない。
ただひたすら、作画密度や背景の描写だけがリアルで、そこばかりに偏ってしまっている
J.Cの悪い癖が出てきている。
ガンパレの成功は、やっぱりシリーズ構成の高山文彦の功績が大きかったんだろう。