ミッションUD:白血病患者を救え!Target:16
《 プロジェクトの説明 - part.1 》
" Intel - United Devices CANCER Research Project " は、United Devices 社が提供する分散コンピューティングクライアントソフト " UD Agent " を使用し、世界中のPCの余剰処理能力を利用して癌治療薬の研究・調査を行おうという公的なプロジェクトです。
米Intel社と米国癌学会(American Cancer Society)、米国癌研究基金(National Foundation for Cancer Research:NFCR)、英オックスフォード大学、米United Devices社がこのプロジェクトに参加しています。
解析は、クライアントソフト " UD Agent " に、タスク解析モジュール " THINK " が導入される形で行われます。" UD Agent " は United Devices が開発、メンテナンスを行い、インテルはデータの送受信に使用されるサーバ環境を United Devices に無償で提供しています。
また " THINK " はオクスフォード大学化学学部の Keith Davies が開発を行っています。
" UD Agent " はタスクの開始・終了時に、解析目標の薬剤分子データ(ワークユニット)、及び解析結果の送受信を自動で行います。基本的に、常時接続・非常時接続環境のどちらでも UD Agent を導入することが出来ます。
また現在、Windows 95 以上で動作するバージョンが配布されています。ダウンロード・メンバー登録はもちろん無料で行われます。
《 プロジェクトの説明 - part.2 》
解析プログラム " THINK " は、癌腫瘍の発生、転移等のメカニズムに関与している蛋白質と、あらかじめスクリーニングを施した薬剤成分の分子候補との間で発生する結合能力を検証(バーチャルスクリーニング)し、
解析結果として、結合能力のポテンシャルの高い分子のみを選りだします。
送られた解析結果は、オクスフォード大学で収集・検証された後、各々の蛋白質に対する薬理作用団( pharmacophore )としてデータベース化されます。
解析結果はオクスフォード大学と NFCR に還元され、研究所や製薬会社はこのデータベースを自由に新薬開発に利用できるよう自由度の高いライセンスになる予定です。
実際に、プロジェクトの結果が反映された治療薬が日の目を見るには、臨床試験・動物実験などの過程を経て、5〜10年ほど掛かるとされています。
しかし、スクリーニング自体には、現状の計算機の能力ではNFCRの試算で最低2400万時間に及ぶ計算が必要になるとアナウンスされています。
つまり、がん研究をいち早く次段階へ移行させるべく、このプロジェクトは計画されています。
また、タスク解析処理の上位者などには、賞品・賞金が用意されていますが、現時点では日本人(日本に国籍を有する人)にはその権利がありません。ご了承下さい。