妄想の果てに・・・

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部屋はそう大きくなかった。
パソコンが備え付けになっているデスクが10台ほどある。
プロ固定と思われる人間は3人しかおらず、あとは空席になっていた。
一人女性がいた。その後ろ姿はどこかで見かけたような気がする。
「どうぞ御自由にご覧くださって結構ですよ。」
西村がそう言うか言わないかのうちに、俺はその女性の方向へ
歩き出していた。
俺の気配に気がつき、その女性がこちらを振り向いた。
「あっ!」
俺は思わず声をあげずにはいられなかった。