妄想の果てに・・・

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部屋の入口の隅のデスクの椅子にキムが座っている。
俺はちょうどその反対側の壁にひっついたように両手を挙げて立っていた。
キムは右手で拳銃を持ち俺に向けながら、まろんに話かけた。
「手を放すから逃げたら駄目アルヨ。
 ちょっとでもおかしな動きしたら、あの男死ぬアルヨ。」
キムはそう言うと、まろんを一旦床に下ろした。
まろんはその場でじっと座り俺のほうを見つめていた。
その小さな体はブルブルと震えていた。
キムは右手で銃口を俺につきつけたまま、左手で自分のズボンを下ろしはじめた。