妄想の果てに・・・

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「ちくり板ですよ。ちくり板」
ニヤリと笑いながら、西村は言った。
「何でちくり板が広告代わりに?」
「まあ、不思議に思うのも無理はないですね。
 実はあそこでちくられているネタは企業側が意図的に
 漏らしているものなのですよ。こちらからそういう話を仕掛けた
 わけではないんですが、何せ日本一のアクセス数をほこる掲示板
 ですから、そこに目をつけた頭のいい企業の広報部、宣伝部が
 いたわけです。確かに会社の宣伝としては利用価値があるでしょう。
 ほとんどは非難されるようなネタばかりですがね。
 それでも会社名を売り込みたい企業はいくらでもいますよ。
 こちらとしても悪い話ではないですしね。喜んで承諾しましたよ。」
なるほど、よくよく考えれば双方の利益につながる話かもしれない。
確かに納得できる話だ。