192 :
オルテガ :
せっかく途中まで書いたので、俺の知ってる牛ノ首の話を
かいつまんで……。
昔、体が牛で頭だけ人間の「くだん」と呼ばれる妖怪がいた。
「くだん」は数十年に一度の割合で現れ、一言だけ喋ってすぐ
死んでしまう。しかしその一言は大きな災いの予言である。
そのくだんがある村に現れたときに残した予言が、村人の
間に陰惨な事件を引き起こすことになった。
それ以降は上のほうに書いたけど、事件をもとにした小説が
出版され、それを読むと発狂するというので発売が禁止された。
それからまた時代は飛んで、古本屋でその本を見つけた青年が
本の呪いによってひどい目にあう……という感じだ。
長くてスマン。