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48722世紀を目指す名無しさん
「壱逝つてよし(昭和八年五月五日 朝日新聞)」

容疑者壱、「弐ちゃんぬる(東京都)」なるヰンタネツト掲示板(仮想会合場)に古今未曾有のくそスレツド(話し場)建てり。
壱は定職にもつかず毎日(まひにち)/\上掲示板にくだらぬ書き込みをつゞけ、周囲の人間の嘲笑(ちよふしよふ)を買うもあきたらず、
つゐに自分で建てり。しかし壱では役不足、結局(けつきよく)嘲笑の書き込みすらされず「ダット逝き」さるるが、その直前に情けなくも自分で自分を励ませり。
またこの時わざと人の目にさらさるるやうに「あげ」と呼ばる邪法を用いる。

又、壱には不敬罪、治安維持法違反の容疑(やうぎ)も掛けられ宮内府、特高警察からの追及もさるる見込み。
壱の母親は「息子の不始末を悲しく思うも壱は潔く死ぬべし」と話せり。

社説:
今回(こんかひ)の壱のやうなばかやらふを人は「黄金厨」「ドリチン」と云つてばかにせり。
このやうなことに陥ればもはや生きていく価値はなし。もはや満州人との比較にもならず。