体育の時間中の珍事

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534どこまでも名無しさん
小六の時、昼休みに校庭で遊んでたら突然、いままで経験した事のない便意に襲われた。
敵はものすごい勢いで盲腸を駆け下りていく、事の重大さに気付いた俺はすぐさまトイレに行く事を決意した。
最初は歩いて行ったが、今にも漏れそうな状態だったので全速力でトイレに向かった。
距離にして約50m、この間何度も間に合ってくれ!と神に頼んだ。しかし、非情にも神は俺を見捨てた。
トイレのドアを空けたその瞬間、安心感とともに、尻に生暖かい感触が伝わった。

小六にもなってウンコを漏らすなんて・・・これが夢であって欲しかった。
被害状況を確認しようとズボンを下ろした。するとブリーフだけでなく
ズボンの隅々までウンコが付着していた。もちろん俺の足はウンコまみれ。
5、6時間目をこのズボンはいて受けろというのかっ!俺は自分の運命を呪った。
とりあえずティッシュとハンカチを濡らして足を洗ったが匂いまでは消えなかった。

次にズボンとブリーフをどうするか考えた。そして体操着に着替える案を思いついた。
当然、体操着のある教室までフルチンで行くわけにもいかず、
泣く泣くあのウンコの付着したズボンを着た。ベトリ、この感覚は今でも良く覚えている。
そして、無事体操服を手に入れ、またトイレに戻ってきた。さっきのハンカチを水で洗って足を拭いた。
ここまで誰一人としてトイレに入ってこなかったのが不幸中の幸いだ。
体操服に着替えた後、ズボンとブリーフを窓から外に投げ捨てた。
ここでチャイムがなり教室に戻ったが、案の定体操服を着ていることをつっこまれた。
幸い六時間目は体育だったので、速めに着替えた事にしておいた。
その後、何かウンコくさくねー、とか、お前トイレ長かったなー、などと色々言われたが漏らしたことは最後までばれなかった。
放課後の日の沈んだ頃、俺は昼間捨てたズボンを取りに行くため、ビニール袋を片手に持ち学校へ向かっていた。