「―――――――そして2chは救われた」
俺は自分の娘の頭を撫でながらパソコンを見つめUNIX板の奇跡を語った。
今は無き2ch、しかし、ソコにたしかにあった2ch。
20年前の8月25日、2ch運命の日。
一般人には相手にされず隔離板であったUNIX板住民のプログラマー達がこの危機を救った。
ひろゆきが爆睡してる間、やつらは体に鞭うってプログラムを組んだ。
転送量が1/16にまで抑えるという神業をやってのけた彼らはいま、どこでなにをしているんだろうか。
「ねーパパ?そのごそのひとたちはどこにいーたの?」
「―――ん。―――それはパパにもわからないな。
ただ、きっといまもどこかで―――困っている人達の為にプログラミングしてるんじゃないかな?」
なにげなく俺はTVをつける、そこには画面一杯の壷に、オマエモナー、逝ってヨシ!氏ねなどの懐かしい単語。
(そうか―――ひろゆきのせがれが)
新聞のTV欄にはPM7:00(新)2chと37chなのにおかしなタイトルが。
「・・・くくく・・・アハハハハハハ!!!さすがだぜ!2ch!!」
舞台をTVに移し、2chは今日も俺たちを向かえてくれる。
ギコ猫やモナー達の他愛もないアニメと姿を変え――――
TVアニメ『2ch』 最高瞬間視聴率――67% 平均視聴率――49%