1 :
名無しさん? :
2010/01/24(日) 09:49:43 ID:???
2 :
名無しさん? :2010/01/24(日) 13:18:18 ID:???
雲行さんはほんま素晴らしいお方やで
3 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 20:59:53 ID:2ubLidEO
ID:td5FBuHs また基地外(きちそと)とか書いているチンパンジーがいるなあ!変換間違えるなあほお! わかったかあ馬鹿野郎! バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。 バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。 バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。 バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん。バイバイさるさん
4 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:06:56 ID:2ubLidEO
きちがいとは、本来は発狂した人間、端的に精神状態が著しく常軌を逸した人間、または常軌を逸した犯罪行為などを行う人間を表現するにあたり用いられる俗語。 漢字では気違い、気狂い、瘋とも表記する。気が違う、気が狂う、狂人とも表現する。 動詞にすると、「気違いじみる」(自上一)などと使われる。 転じて統合失調症患者、精神障害者、知的障害者、発達障害者、または常識的な知識や良心などが欠如した者(DQN)に対する、 侮蔑的な意味を持って使われるようになる。 罵り言葉としてもしばしば使われる一方で、「- 愛好家」「- バカ」という意味でも使われている。 特に1970年代ごろまではTVや書籍、漫画などのメディア媒体や一般の会話でも日常的に使われていた。 しかし、1980年代に回復治療期に、テレビ・ラジオでこの語を聞いた精神障害者がショックを受けることにより、 治癒を妨げる恐れが指摘されたことから、指摘を受けた関西の準キー局である毎日放送が使用の自粛を呼びかけた。 このため、現在ではほとんどの放送局で放送禁止用語とされるか、あるいは放送を自粛すべき言葉とされている。 これが転化して放送禁止用語=差別用語とみなされるようになった。分かったかあ!馬鹿野郎!理解せい! 現在ではTVはもちろん、書籍や漫画、一般の会話でも使用されることは減っている。 昔の名作ドラマや、アニメがDVD化などされる際によくこの言葉が入っているので、以前はカットされる動きがあったがボイス部分に 不自然な空白(無音)が生まれるため、最近では「原作を尊重する」意味で手を加えないことも多くなっている (冒頭に「お断り」のテロップが入る)。昔の漫画や書籍が近年になって復刻される際にも、「きちがい」や「気が狂う」という表記は 「気が変になる」「気がおかしくなる」など、比較的穏当な表現に差し替えられるか、全く別のセリフに置き換えられることが多い。
5 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:07:39 ID:2ubLidEO
ただし、一部の復刻本では「当時の表現を尊重」し、断り書きを載せた上であえてそのままにしている場合もある。 現代の漫画や書籍においては「きちがい」と堂々と書かれる事はほとんどないものの、「き○がい」など一部を伏字にした上で書かれる例もある。 「気違い」は「気が狂った」と解釈される事が多いが、実際にはもっと深く精神異常や洗脳、 マインドコントロール状態にある人間のことを総称している。 世の中には気違いにすら認定されず、江戸時代のえたや非人など人間扱いされない人々がいるのに比べれば、 気違い認定される人はいくぶんかマシである。薬などを使って意図的になることも可能である(推奨)。その精神異常性は、 この単語を書き表す際に多く現れている。「気が違う」と書くだけであるのに、何を血迷ったか「基地外」とか「キチ害」 とか変な当て字(仮借)をしてしまうし、時には「キチガイ」とカタカナで書き表したり、挙句の果てには字が分からないのか 「キ××イ」と伏字にしてしまうこともある。また、既知の外に属することから「既知外」とも。 ちなみに、「キチ×ガイ」と書いてあるときには 「鬼畜GUY」を意味するので注意が必要である。 また沖縄や横須賀など米軍基地の周辺では、正しい意味での「基地外(気違い)」と間違った意味の「基地外(基地の外側)」が混同されたり、 基地外米兵が耳にすると銃を乱射するおそれがあるため、「台所野郎(Kitchen Guy)」または「調理兵」と言うこともある。これが転じて 厨房という言葉が一般化した。
6 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:20:33 ID:???
テレビや新聞の担当者に至っては、この単語を知らないのか、それとも様々な表記が混在していてどう書けばいいのか分からないのか、 「精神異常者」などと全く別の単語に置き換えて表記してしまっている。 また、キング・クリムゾンは『二十一世紀の精神異常者』と言う曲で21世紀の気違いを予想したが、僅か12行の歌詞で示される 21世紀の気違いの描写は余りにも手緩かった事を、世界中の人間が21世紀に入るや否や知る事となった。 日本語入力システムによっては「気違い」と変換されないよう、初期設定では単語登録されていないことがある。 そのため「基地外」と誤変換され、これがインターネット掲示板の「2ちゃんねる」などで使用されている。 他に、「キティ・ガイ(略してキティ)」などの片仮名を用いた表現も用いられている。詳しくは2ちゃんねる用語参照。 逆に、米軍基地や施設の敷地外を指す場合に、「気違い」を連想させないよう「基地外」ではなく 「基地の外」(きちのそと)と言い換えられることもある。 キチガイ警報(キチガイけいほう)はインターネット上の電子掲示板サイト2ちゃんねるで生まれたアスキーアート(AA)による キャラクターの一種。耳が無いタイプの2ちゃんねるAAであるヒッキー族に分類され、体躯はもう来ねえよ!ウワァァンやイマノウチに 類似するが、顔の表情はモナーが口を閉じた様になっている。頭のおかしな投稿者がそのスレにいると判断した場合に、 きちがいがいるという意味で使われる。 常に看板を持っており、専ら「キチガイ警報」という看板を持って踊っているか 「気の触れた方がいらっしゃいます」というメッセージを投げる。 そのメッセージはそれだけに限らず様々なバリエーションが生み出された。 また、最大級キチガイ警報という同キャラが多数登場する大型AAが流行した。
7 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:21:44 ID:???
知的障害(ちてきしょうがい)または知能障害(ちのうしょうがい)とは、一般的には金銭管理・読み書き・計算など、日常生活や学校生活の上で頭脳を使う知的行動に支障があることを指す。 精神遅滞(せいしんちたい、英:mental retardation)とほぼ同義語である。日本では1950年代から学校教育法では、精神薄弱という表現が 50年近くそのままに放置されていたため、1994年頃から数年間メディア一般では、精神薄弱を「精神遅滞」という表現に一斉に変更して 使用していた時期がある。1998年に法改正があり、「知的障害」に変わったため、精神遅滞は一般には使われなくなった。「精神」の所在が 明示できないため、「精神遅滞」ではすべての資質、能力が遅れているのか、という印象を与えるためである。 ただし、アメリカ合衆国などでは、こうした障害は「精神遅滞」と呼ばれているのが常で、この分野の国際学会も、 「mental retardation」という表現を用いている。この場合の「mental」は、かならずしも「精神」という意味ではない。 法律上の定義 法令上、一般的な知的障害の定義は存在しない。福祉施策の対象者としての知的障害者について定義する法令は存在するが、 個々の法令において、その目的に応じた定義がなされている。客観的な基準を示さず、支援の必要性の有無・程度をもって知的障害者が定義されることもある。客観的基準を示す法令にあっては、発達期(おおむね18歳未満)において遅滞が生じること、遅滞が明らかであること、 遅滞により適応行動が困難であることの3つを要件とするものが多い。遅滞が明らかか否かの判断に際して 「標準化された知能検査(田中ビネーやWISCやK-ABCなど)で知能指数が70ないし75未満(以下)のもの」 といった定義がなされることある。通常、事故の後遺症や痴呆といった発達期以後の知能の低下は知的障害としては扱われない。 事故の後遺症については通常の医療給付の問題であり、痴呆については老人福祉の問題と考えられるためである。 したがって、法令上の用語としての知的障害は、精神医学の領域における知的発達障害に照応することが多い。
8 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:22:34 ID:???
知的障害者関連の犯罪 一部では、知的障害者が加害者や被害者などになる事件がある。また、加害者ではないのに加害者だとみなされたり、被害者・証人であっても 証言に信頼性がないとされたりする場合もある。また行動の犯罪性自体を理解できず教唆されて犯罪に巻き込まれる場合もある。 知的障害者にとって、被害者となった場合、告発などの手続は分かりにくく、必要な支援も得難いため実際の被害はかなり多いと思われる。 加害者となったり冤罪被害者になった場合も裁判手続が難解で充分な主張がなされない場合が多い。 イギリスでは「適切な大人」という名の知的障害者の裁判支援要員が制度化されている。 一方、「問題行動」によって被害が発生する場合もあり、「地域社会で十分な受け皿が整っていないにもかかわらず、 拙速なノーマライゼーションが実践されたため」と見る向きもある。元衆議院議員の山本譲司は不正受給問題で懲役刑を受けた時の体験から 『獄窓記』という書籍を出版し、刑務所内の知的障害者の比率が一般社会と比べて異常に高いと指摘している。 著書『累犯障害者』の中で山本は、実社会では生きるすべを持たない知的障害者たちが、繰り返し犯罪を犯しては 刑務所に戻ってくる様を克明に描いている。服役囚全体の4分の1が知的障害者である現実を伝えている。 知的障害の分類 原因による分類 病理的要因 ダウン症候群などの染色体異常・自閉症などの先天性疾患によるものや、出産時の酸素不足・脳の圧迫などの周産期の事故や、 生後の高熱の後遺症などの、疾患・事故などが原因の知的障害。脳性麻痺やてんかんなどの脳の障害や、心臓病などの内部障害を合併している (重複障害という)場合も多く,身体的にも健康ではないことも多い。 染色体異常が原因の場合は知的障害が中度・重度であることが多く、外見的には特徴的な容貌であることも多い。
9 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:23:16 ID:???
生理的要因 特に知能が低くなる疾患があるわけではないが、たまたま知能指数が低くて障害とみなされる範囲(IQ70または75以下)に 入ったというような場合。生理的要因の知的障害がある親からの遺伝や、知的障害がない親から偶然に知能指数が低くなる 遺伝子の組み合わせで生まれたことなどが原因である。合併症はないことが多く、健康状態は良好であることが多い。 知的障害者の大部分はこのタイプであり、知的障害は軽度・中度であることが多い。「単純性精神遅滞」などともいう。 心理的要因 現代日本ではあまり見られないが、養育者の虐待や会話の不足など、発育環境が原因で発生する知的障害。 リハビリによって知能が回復することが可能。関連用語に「情緒障害」がある[2]。また、離島や山岳地帯や船上などの刺激が 少ない環境で成育した児童の場合も、IQが低い場合が多い(知能指数#生活環境参照)。 IQテスト自体○や△など抽象的な図柄を見分けるといった文明社会に馴染んだ者にとって有利な問題となっている。 従って、都会生活を経験したことのない先住民族などには不利な評価が下されることになる。 このことは意図的にアメリカで有色系移民を排除する目的で誤用されたことがある。 知的障害とその他の発達障害の関連 知的障害と自閉症 「自閉症」という障害は、知的障害があるもの(狭義の自閉症)と、知的障害がないもの(高機能自閉症・アスペルガー症候群)に 便宜的に分類されているが、その他の関連した障害を含めて自閉症スペクトラムという連続した障害と捉えることがかつて提案された。 広汎性発達障害という用語がほぼ同義語として機能している。知的障害は、知能面の全体的な障害であり、自閉症の本質である コミュニケーション障害は、対人関係面を主とした障害である。昔から知られている種類の自閉症は狭義の自閉症のことであるが、 これはコミュニケーション障害と知的障害が合わさったものである。近年知られてきた種類の自閉症である高機能自閉症は、 コミュニケーション障害のみであり、知能指数の全体平均は知的障害の域に達しない。 しかし、知能指数を要素別に計測すると、各要素間に大きな差が見られる。
10 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:24:37 ID:???
知的障害と学習障害 学習障害は、読み・書き・計算など学習面の一部、または全部に困難さがあるが、会話能力・判断力などの知能の他の面では障害がない。 知的障害の場合は、学習面も含めて、知能面など全般的に困難さがあり、その点が違っている。 ただし両者は相容れないものではなく、例えば軽度の知的障害者が、学習面で重度の困難があるような場合、 知的障害と学習障害を合併しているといえる。 脚注 ^ ダウン症の青年(女性)が大学(国文学科)に進学し、卒業した事例もあるので、一概に高等教育に不向きであるとは言えない。 ^ 自閉症が情緒障害に分類される場合もあるが、自閉症は先天性の脳機能障害である。
11 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:25:20 ID:???
サヴァン症候群( - しょうこうぐん、savant syndrome)とは、知的障害や自閉性障害のある者のうち、ごく特定の分野に限って、 常人には及びもつかない能力を発揮する者の症状を指す。「savant」は、フランス語で「賢人」の意味である。 現在では脳の器質因にその原因を求める論が有力だが、自閉性障害のある者が持つ特異な認知をその原因に求める説もまた有力である。 自閉性障害のある者の全てがこのような能力を持っているわけではない。自閉症と同様、男女比は男性が女性の数倍である。 広義には、障害にもかかわらずある分野で他の分野より優れた(健常者と比較して並外れているわけではない) 能力を持つ人も含めることもある。狭義のサヴァン症候群は極めて少なく、全世界で数十名程度しかいないと思われる。 能力の例 特定の日の曜日を言える(カレンダー計算)。ただし通常の計算は、1桁の足し算でも出来ない場合がある。 航空写真を少し見ただけで、細部にわたるまで描き起すことができる。映像記憶。 楽譜は全く読めないが、1度聞いただけの曲を、最後まで間違えずにピアノで弾くことができる。 書籍や電話帳、円周率などを暗唱できる。内容の理解を伴わないまま暗唱できる例もある。 芸術性の非常に高い作品(絵画、彫刻など)を作ることができる[1]。 並外れた暗算をすることができる。 この他にも様々な能力(特に記憶に関するもの)がみられるが、対象物が変わると全く出来なくなってしまうケースがある (航空写真なら描き起こすことができるが、風景だとできない、など)。
12 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:26:01 ID:???
サヴァン症候群に関する報告で、一部に信憑性への疑問が出てきた。100個以上の物の数を瞬間的把握する能力 (以下で述べる映画『レインマン』でも取り上げられた)、および10桁もの巨大な素数を言う能力についてである。 文献ではESPなど挙がっていることもあるが、言うまでもなく不適当である。レインマンは、全体としては専門家の監修のもと サヴァン症候群の様子が比較的忠実に描写されている。 1988年に映画『レインマン』がヒットして、サヴァン症候群への関心が高まることとなった。原作を書いた作家バリー・モローは、 最初にテキサスのARC打ち合わせでサヴァン症患者キム・ピークと会ってインスピレーションを受けた。 また、キム・ピークのもの以外のサヴァン症候群もレイモンドのキャラクターに盛り込まれた。 サヴァンであるレイモンド役を演じたダスティン・ホフマンは、役作りの上でサヴァン症候群の患者何人かに会っている。 ホフマンが会ったサヴァンの中でもレイモンドの能力や行動に最も近いのは、驚異的な速算力で有名だったジョゼフ・サリヴァンである。 ドナルド・トレファート博士は、映画『レインマン』は自分のお気に入り映画の1つであり、サヴァンを演じたホフマンの演技に 非常に感銘を受けたと語っている。
13 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:45:09 ID:???
自閉症(じへいしょう、Autism)は、社会性や他者とのコミュニケーション能力の発達が遅滞する発達障害の一種、
先天性の脳機能障害、認知障害である。時に、早期幼児自閉症、小児自閉症、あるいはカナー自閉症と呼ばれる。
うつ病や、ひきこもり、内気な性格を指して自閉症と呼ぶこともあるが、これは誤った認識である。
詳しくは#病気概念を参照のこと。
定義 アメリカ精神医学によるDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental disorders)によると 第一軸の
「通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害」における広汎性発達障害(pervasive developmental disoders)
に位置づけられている。自閉性障害の基本的特徴は3歳位までに症状があらわれ、以下の3つを主な特徴とする行動的症候群である。
対人相互反応の質的な障害 意思伝達の著しい異常またはその発達の障害 活動と興味の範囲の著しい限局性。
原因
現在では先天性の脳機能障害によるとされており、多くの遺伝的因子が関与すると考えられている。
保護者の教育や生まれ育った環境が原因で自閉症になるということはあり得ない。
(別の案内者による別の見解だが、1973年にノーベル生理医学賞を受賞したニコラス=ティンバーゲンはノーベル賞授賞式の記念講演で
Autism「自閉症」について持論を展開している。
http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1973/tinbergen-lecture.pdf このリンクに動物行動学を応用するティンバーゲン氏の研究があり、それによると、人間が幼い頃の環境要因に適応できずに、
ストレス過多で生体が反応する一例として、自閉症が取り上げられている。自閉症は第一子に多いことや、
親に真面目過ぎる人が多いことなど、環境要因が大きいとしているが、親を責めているのではなく、
「親も子も環境のストレスに対応しきれないでいる「被害者」だということを覚えていて欲しい」としている。
14 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:45:51 ID:???
そして実践的に、彼ら自閉症と呼ばれる人々が、ある手法によって、感情的にも安全で人間的に素直に人と関われる環境作りがなされ、 そこで全人教育的に経験豊かな教師と接していくうちに症状が消滅していった事例が報告されており、 アレクサンダーテクニークもそのうちの一つの手法として紹介されている。) フランス・パスツール研究所の研究チームが、フランス国立医学研究機構およびスウェーデン・イエーテボリ大学と行った共同研究では、 自閉症者の脳内で遺伝子「シャンク3(SHANK3)」に異常があることが指摘されている。ただし、研究チームからはシャンク3で 自閉症の全ての症状を説明できるわけではないと警告が発せられており、主要な社会的障害についてある程度説明ができるかもしれないと 述べるにとどまっている。父親が中高年のときに授かった子供である場合、新生児が自閉症になりやすいとする近年の米国の研究がある。 同研究によると、父親が40歳以上の新生児は、自閉症や関連の症例が30歳未満の父親の場合の約6倍で、30〜39歳の父親と比較すると 1.5倍以上であったとされている。一方、母親については、高齢者で多少の影響を及ぼす可能性は排除できないものの、 子供の自閉症に与える影響はほとんど認められなかったとされている[1]。 日本の独立行政法人理化学研究所は、神経細胞の生存や分化に重要な神経栄養因子の分泌を調節する遺伝子 (CADPS2遺伝子)の異常が、自閉症の発症メカニズムに関係しているとの研究成果を発表している[2]。 サルや頭のお前らみたいな知能の低いチンパンジーなどの動物の大脳皮質の前頭葉に運動前野と呼ばれる領域があり、 この領域にあるニューロンは、お前たちみたいな知能の低いチンパンジーやサルが自分で動いている時に反応するだけでなく、 ヒトが自分と同じ動きをしているのを見ている時にも反応した。このように他者の動作に対しても、 まるで鏡を見ている様に反応することから、ミラーニューロンと名づけられ、 その後、fMRIによってヒトでも同様のミラーニューロンの存在が示唆された。 ヒトのミラーニューロンは大脳のいくつかの部位に存在していると見られており、例えば、前帯状皮質の一部の領域は、 自分の痛みだけでなく、他人が痛がっている場面を見た場合も同じように反応することが確認されている。
15 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:49:45 ID:???
カリフォルニア大学のV.S.ラマチャンドランとL.M.オバーマン(Lindsay M.Oberman)らのグループ、 スコットランドのセントアンドリューズ大学のホイッテン(Andrew Whitten)らのグループは、ほぼ同じ時期に、対人スキルや共感の欠如、 言語障害、模倣が上手く出来ない等の自閉症の特徴は、すべてミラーニューロンの機能不全と同じ特徴を持つとの説を発表した。 この仮説に基づき、カリフォルニア大学のアルトシュラーが、知的障害が少なく低年齢でもない自閉症児達の脳波を調べた結果、 手を握ったり開いたりするなど、意識的に体を動かす「随意運動」を行なう際に抑制される「ミュー波」が、正常なヒトでは他者の 随意運動を見ている時も抑制されるのに対し、自閉症児の場合、自分で動く時には抑制されるものの、 他者の動作を見ている時に抑制されることはなかった。 ヘルシンキ工科大学のハリ(Rittea Hari)のグループは、脳磁図を使って、自閉症児の子供ではミラー・ニューロンが存在すると見られる 領域に活動の異常があることを見出した。ハリと同様のことは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のダプレット (Mirella Dapretto)らによっても、fMRIを使って観察された。以上のようにミラーニューロンと自閉症との関係が示唆されている。しかし、ミラーニューロンがヒトに存在すること自体がまだ完全に 証明された訳ではなく、このニューロンと自閉症との関係もいまだ不透明である。また、異常があると自閉症になるという可能性はあるが、 体を揺らす、アイコンタクトの回避、知覚過敏、特定の音に対する嫌悪などの自閉症特有の症状は、 ミラーニューロンの異常だけでは説明できない。 これらの症状の原因については、ラマチャンドランらのグループから出された「突出風景理論」(salience landscape theory) と呼ばれる仮説で、大脳の感覚野と扁桃体のあいだの連絡が正しく行なわれない為に、外部刺激に対する反応が正常に行なわれず、 極端な感情反応を示すことになると説明されている。 しかし、ミラーニューロン仮説も、突出風景理論も、自閉症の原因の全てを解明するものではない[3]。
16 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:58:18 ID:???
高機能自閉症 自閉症スペクトラムのうち、知的障害がないもの(一般的にはIQ70以上)を高機能自閉症(知的遅れのないカナータイプ)や アスペルガー症候群(言語障害は無いが、視覚認知・空間認知力に、問題を生じる)と呼ぶことがある。「高機能」というのは 知能指数が高いという意味であるが、平均的な健常者より高いとは限らず、知的障害との境界域の場合もあれば、 一部平均的な健常者をはるかに上回る場合もある。1980年代以降、急速に認知されてきた。 症状 言語の発達の遅れ、対人面での感情的な交流の困難さ、反復的な行動を繰り返す、行動様式や興味の対象が極端に狭いなどの様々な特徴がある。 喋らなすぎるにせよ、喋りすぎるにせよ、プロトコルの互換性が低いがために対他的コミュニケーションポートが相対的に “閉じ”気味の存在であることは、あらゆる自閉症児に共通する。 「自閉」という言葉から、他者とのかかわりを一切持たない、寡黙というイメージを連想することもあるが、実際の自閉症の場合は、 一般的に恥ずかしいと思って秘密にするような事でも正直に話してしまうなど、 むしろイメージ的には自閉とは逆の「自開」である[要出典]という人もいる。 なお、自閉症の症状は人によってかなり異なり、以下の特徴が当てはまらない場合もある。
17 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:59:07 ID:???
妄想性人格障害(もうそうせいじんかくしょうがい; 英:Paranoid personality disorder)とは、精神科医において、 偏執病(パラノイア; 英:Paranoia)的特徴を伴う人格障害と診断されるものである。 この症状は、拒絶・憤慨・不信に対して過剰な感受性を示すとともに、経験した物事を歪曲して受け止める傾向に特徴がある。 普通で友好的な他人の行動であっても、しばしば敵対的や軽蔑的なものと誤って解釈されてしまう。 本人の権利が理解されていないという信念に加えて、パートナーの貞操や貞節に関する根拠の無い疑いであっても、 頑固に理屈っぽく執着する。そのような人物は、過剰な自信や自己指示を誇大にする傾向がある。 なお、この文脈で『偏執病』(パラノイア)という用語が意味するのは単なる妄想や精神病の存在ではなく、人々に対する猜疑心や不信が理由もなく進行中であることを意味している。
18 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 21:59:48 ID:???
ICD-9分類 301.00 妄想性人格障害 ICD-10分類 F60.0 他人の目的が悪意に満ちているという不信や猜疑心は、後述のような4つ以上の兆候として成人直後に 始まり現在まで引き続いて現れてくる: 猜疑心:十分な根拠も無く、他人が自分を不当に扱っている・傷つけている・だましていると疑う 友人や仲間の貞節や信頼性に対し、不当な疑いを持ち続ける 情報が自分に不利なように用いられる、という根拠の無い恐怖のために、他人を信頼するのに躊躇する 善意からの発言や行動に対し、自分を卑しめたり恐怖に陥れるような意味あいがないか探る 執拗に恨みを持つ:自分が受けた無礼、負傷、侮辱などを許さない 自分の性格や世間体が他人に伝わっていないことに攻撃性を察知して、すぐに怒って反応したり反撃する 配偶者や異性のパートナーの貞操に対し、正当な理由もなく、繰り返し疑いを持つ除外される状況としては、 精神病的な特徴を伴う気分障害や統合失調症、およびその他の精神病的障害との間に、排他的に生じないこと 一般的な医療環境に伴う心理学的効果で生じていないこと がある。 独裁者の病 この障害は強大な権力を持つ者、特に一代で成り上がった絶対権力者に非常に多く、独裁者の病であることが知られている。 独裁者は常に他人に蹴落とされる可能性(それも命を失う可能性)を秘めており、部下を常時監視する必要がある。 成り上がりの独裁者は自分が独裁者になる過程で、前独裁者を謀略で失脚させるようなことをしていたり、 自身の暗殺計画が発覚したり、実行されたりすれば、より部下を全く信用することができなくなり、 さらに命を狙われる可能性が常にある為、元々の性格はそんな兆候のない者でも、成り上がった独裁者は必然的に妄想性人格障害になり、 ならない独裁者の方が少ない。なお普通の巨大な会社の社長や、巨大の宗教団体(特に新興宗教)の教祖にも見受けられる。 (参考文献:パーソナリティ障害 岡田尊司著 PHP新書) 治療 一般的な人格障害全般にいえることであるが、人格障害は病というより性格が偏っている。要は性格が異常なだけであり、 精神疾患ではない為、治療はかなりの困難が伴う。匙を投げている医者も多く、 人格障害は受けない病院もある為、生半可な覚悟では治せない。そして治すことができるのは本人だけである。
19 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:00:31 ID:???
妄想(もうそう)とは、非合理的かつ訂正不能な思いこみのこと。妄想を持った本人にはその考えが妄想であるとは認識しない (病識がない)場合が多い。精神医学用語であり、根拠が薄弱であるにもかかわらず、確信が異常に強固であるということや、 経験、検証、説得によって訂正不能であるということ、内容が非現実的であるということが特徴とされている。 日常的な会話でも用いられることもあるがそのときはいかがわしい考えや空想を表し、必ずしも病的な意味合いを含むわけではなく 軽い意味で使われている。妄想と一言にくくっても、その内容や程度は個人差が大きい。 軽度で生活に支障をほとんど来さないものから重大な支障を来すようなものまで様々である。 本人が妄想であるとは自覚していない(「病識」がない)ことが多いが、漠然と非合理性に気づいている場合 (いわゆる「病感」がある状態)、あるいは他者の前では隠すことができ生活に適応している場合(いわゆる「二重見当識」)など様々である。 妄想の分類 原因による分類 様々な精神疾患(統合失調症、躁うつ病、うつ病、痴呆、せん妄、あるタイプのてんかん、急性薬物中毒、覚醒剤乱用など) に伴って生じることがある。しかし、健常者においても断眠や感覚遮断など特殊な状況に置かれると一時的に妄想が生じることもある。 また、原因となる基礎疾患によっても生じる妄想の種類が異なる傾向があり、統合失調症に多いのは被害妄想、関係妄想、 誇大妄想などで、うつ病に典型的なのは罪業妄想、心気妄想、貧困妄想であるとされているが、必ずしも全例に当てはまる訳ではない。
20 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:01:17 ID:???
「一次妄想」と「二次妄想」 古典的には、まったく根拠を持たない妄想を一次妄想(「あの人はまだ自分がxxであることに気づいてない。」 「おれはナポレオンの生まれ変わりだ」「近所の人たちが私を電波で攻撃している」など)、何かしらの経験と関わりがある妄想を 二次妄想(「私の病気は不治の病なのだ」「皆の不幸は私のせいなのだ」など)と区別している。しかし、一次妄想と考えられる妄想にも 本人なりの理由が存在している場合も多く、真の無意味で根拠のない妄想はまれである。了解可能か否かで一次妄想と 二次妄想を区別するという定義もあるが、「私の病気は不治の病なのだ」という妄想も抑うつ気分から悲観的妄想が出現して いれば理解可能であるが健康なひとがそのような妄想をもっていれば了解不能であるため、これらの区別は難しい。 偏見との区別も難しく、考えの根拠を聴取し、ひとつひとつ反証していくことで妄想と明らかになるが、 文化が異なる反証であるとその方法は有効ではなくなる。 さらに一次妄想は以下の5つに細分化されている。 妄想気分:周囲がなんとなく意味ありげで不気味と感じる。形容ができないがそこから具体的な判断がおこり妄想となる。 妄想知覚:正常な知覚に特別な意味づけがなされる。それが強固な確信となり訂正が不可能である。 妄想表像:とんでもないイメージを抱く。 妄想覚性:途方もないことを察知するが実体には何も理解できていない。 妄想着想:ある考えや古い記憶が突然思いがけない意味をもって思い出され、強固な確信に至ること。 妄想知覚などは統合失調症でよくみられる現象である。具体例は漫画ブラックジャックによろしくなどで詳しく描かれている。 二次妄想はうつ病でよく見られる現象である。心気妄想、微小妄想などが有名である。「なんとなく胃が痛い、 病院にいって検査しても異常がない、心療内科の受診を勧められ、それでうつ病と診断される」こういったエピソードが心気妄想には多い。
21 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:02:01 ID:???
内容による分類 誇大妄想は、現実的な状況から逸脱し、自己を過剰評価したり、実際には存在しない地位・財産・能力があるように 思い込んでいる状態である。躁病によく見られる。 被害妄想 他人から悪意をもって害されていると信じる妄想。何らかの犯罪的な干渉を受けていると信じこみ、事業や就職などにおいて 失敗しても、他者からの攻撃で失敗したと考えたり、「脳内に何らかの機器を埋め込まれ、意識や行動を操作されている」と考えたりする。 被害妄想も参照のこと。 注察妄想 「常に盗聴されている」とか「隠しカメラで監視されている」と思い込む妄想。 関係妄想 周囲に起こっている現実を自らに結びつけて考える妄想。 盗害妄想 自分の物を盗まれたと思い込む。痴呆によく見られる。 罪業妄想 自分は非常に悪い存在だ、罰せられるべきだ、皆に迷惑をかけているなどと思いこむ妄想。うつ病によく見る。 心気妄想 自分の身体の一部が病気にかかっていると思いこむ妄想。実際に病気に罹っていても、その症状が自分の思っているより非常に軽い場合もこの種類に分類される。うつ病によく見られる。 貧困妄想 現実にはそうでないにも関わらず、自分は非常に貧しい、借金を抱えてしまったなどと信じる妄想。うつ病によく見られる。 その他 不死妄想、Capgras妄想、被毒妄想、恋愛妄想、血統妄想など(詳しくは統合失調症参照)。嫉妬妄想は隠される場合が多い。
22 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:02:42 ID:???
妄想の原因 生物学的に 統合失調症では中脳辺縁系のドパミン神経の過活動が妄想、幻覚の発生に関与していることが示唆されている。 うつ病やせん妄に伴って生じる妄想に対してもドパミン遮断薬である抗精神病薬が有効であることなどから、 それらの疾患でもドパミン神経系の過活動が関与していることが推測される。 精神力動学的に戦争や災害の被災者や凶悪事件等の被害者が、一時的に妄想状態に陥ることがある。 これは、現実から遊離する事によって精神的なダメージを回避しているとみなすこともできる。 統合失調症などの疾患においての妄想ですら、過剰なストレスが精神を破壊しないようにするため逃げ場であるという見方すらできる( ジョン・シュタイナー「こころの退避」参照)。但し安全装置という観点では妄想の代わりに衝動性が生じることもある (いわゆる、キレる状態)。しかし安全装置であるとはいえ病的な方法であることには間違いなく、治療が必要である。 そして、本人にとっては安全装置であったがゆえに、治療の途中で激しい抵抗に遭うことは珍しくない。 それなりに安住の地であった妄想の世界から現実の世界を直視することは苦しみを伴うのである。 ここでいかに本人のペースを尊重しつつ、希望や安心感を与えつつ現実と折り合いをつけてもらうかが、 精神科医や援助者の力量が問われるところである。
23 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:03:23 ID:???
妄想の弊 その妄想に対して否定的な現実を敵視したり、妄想を認めない他人に攻撃的になることがある。ときには暴力に結びつくこともある。 周囲からみれば異常な行動をとり、周囲に疎まれ孤立したり攻撃されたりする危険がある(例としては「警察に電波で盗聴されている」と 思い込み、警察に「そのような捜査が許されるのか」と乗り込んだり、それで相手にされなかったり警察が否定すると 警視庁のトップや大臣、果ては総理大臣に記録が残るかたちで質問状を送る、当然相手にされるはずがないが、 それで満足な回答が得られないと「答えられないのには理由があるはずだ」などと極めて強引かつ自分にいいように 解釈するというものがある。インターネットのウェブサイトやブログ上でその主張を公開する者も多い)。 本来、社会的動物である所の人間が社会から逸脱する事は、当人にとっても周囲にとっても非常にダメージが大きい。 妄想が回復した後の社会復帰にも支障が残ることもある。ただし、だからといって疑うことをやめてしまうと、 実際に他者にいいように利用される可能性もあるため、妄想とそうでない場合との線引きは事実上難しいといえよう。 「自分は空を飛べる」などの妄想に支配され転落したり、「頭の中に埋め込まれた装置を取り出す」ために頭部を自傷するなど 自らを傷つける危険性もある。 関連語句健常者の(しばしばくだらない、あるいは淫らな)空想のこと。妄想癖(もうそうへき)とも言う(例:性的妄想)。 想像の域を出ない主観的な決め付けのこと。しばしばインターネット上で多用される。
24 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:04:04 ID:???
インターネット依存症(インターネットいそんしょう、インターネットいぞんしょう)、インターネット中毒(インターネットちゅうどく)は、 1997年にイヴァン・ゴールドバーグによって理論づけられた障害である。賭博依存症と比較することで、DSM-IVで診断される。 ゴールドバーグとキンバリー・ヤングは、インターネット依存症をDSMの次の版であるDSM-Vに含めるように請願活動を行っている。 そうすることで、保険会社がインターネット依存症のカウンセリングのための支払いを行うようになるとされている。 しかし、インターネット依存症は実際の障害ではなく、これをDSM-Vの精神障害として分類するべきではないとする主張も強い。 診断基準の案 12か月のうちに、以下の3つないしそれ以上の臨床的に重篤な障害や苦痛に至る、 インターネットの利用における不適応のパターンが見られること。 以下のいずれかで定義される耐性。 満足感を得るために、インターネットに非常に長い時間ふれている必要がある。 インターネットにふれる時間が同じである状況が続けば、影響が極端に減少する。 以下のAまたはBによって明らかになる禁断症状。 (A)以下の1〜3のような特徴的な禁断症状。 大きく長期間にわたるインターネットの使用の中止または縮小。 以下のうち2つまたはそれ以上の現象が、インターネットの中止から数日〜1か月後以内に発生する。 (a)精神運動性の動揺。 (b)不安。 (c)インターネット上で起こっていることについての強迫観念的な考え。 (d)インターネットについての空想または夢。 (e)自発的または無意識に起こる、指のタイピングの動き。 (B)インターネットまたは類似したオンラインサービスを利用することで、禁断症状が軽減するかなくなる。
25 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:04:45 ID:???
(B)インターネットまたは類似したオンラインサービスを利用することで、禁断症状が軽減するかなくなる。 意図したより長い時間、インターネットにアクセスしている。 インターネットの使用を減らすか制限しようとする欲求や努力はするが、うまくいかない。 非常に多くの時間をインターネットに関連した活動(たとえば、インターネット関連の書籍を購入したり、新しいWebブラウザを試してみたり、ベンダーの調査を行ったり、ダウンロードしたファイルを分析したりする)に費やす。 インターネットの使用のために、家族、社会、職業、あるいはレクリエーションの重要な活動の期間や頻度が減少する。 持続的、あるいは再発する、身体、家族、職業、精神の問題が引き起こされる(たとえば、睡眠不足、結婚が困難になること、 早朝の約束への遅刻、職業上の任務の放棄、あるいは重要な他者を放棄する感情)のを知っているにもかかわらず、 インターネットの使用を継続している。 批判 キャロル・ポテラとジョナサン・ビショップをはじめとするインターネット研究者によって、インターネット依存症などというものは 存在しないと主張されている。インターネットは社会的媒体であり、人はインターネットという媒体に没頭することはできないと考えられている。 インターネットは環境であると見なされているが、オークションサイトで値をつけるような媒体の面も持っている。 また、インターネット依存症理論が強く比較している、インターネットの使用とギャンブルの依存との間には有意な差が存在する。 インターネットが大きな部分で向社会的で、双方向的で、情報主導の媒体であるのに対し、ギャンブルは個人的で、反社会的で、 社会的な埋め合わせになる価値をほとんど持っていない。 また、上記のテストなどもごく普通の人間であっても依存症とされるなどの曖昧な点を含んでいる。 実際のところ治療を必要とするまでの深刻な例は0.5%以下であると言われている事に加え、具体的な診断基準についても研究家によって まちまちであり統一した基準は存在しない。
26 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:05:59 ID:???
ネット中毒(ネットちゅうどく)とは、インターネット(古くはパソコン通信)に接続し、チャットやBBSへの書き込み、 オンラインゲーム等を長時間にわたってやり続けるなど、現実世界の生活に支障をきたすまでになってきている嗜癖状態を指す、主に俗語として使われる表現である。 1990年代終わり頃までは、一種の自嘲ないし揶揄を含む表現であったが、近年ではインターネット上のサービス利用者が精神的に 不安定な兆候を示す例も報告されており、社会問題として提起されている。 通常の生活がネット利用によって、好ましからざる影響を受け、以下のような状況に陥っている状態をいうことが多い。 睡眠不足や昼夜逆転生活 ドライアイ・眼精疲労や腰痛、キーボード腱鞘炎といった長時間端末を操作する事による健康的異常 ネットゲームや会員制有料チャット等のサービス利用料金から来る、経済的圧迫(実際は家族が払っていることも多い) 特殊なコミュニティにばかり関係し、世間一般の常識が欠落する、更には自分で気付かずに非常識な言動をしている ネット上で解放されたと思っており、現実の状況は「本当の自分の姿」では無いという認識を抱く ネットコミュニティ上で賞賛されている状態を長引かせたいがために、犯罪的行為や実際の犯罪行為すら辞さなくなる、法的逸脱状態 。
27 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:06:42 ID:???
社会現象 日本でも、欧米でも、ネットに没頭する余り、実生活を省みないと目される人は多く、特に日本では、引きこもりと呼ばれる 対人恐怖症や広場恐怖症・パニック障害等の複合的症状を示す人が、ネットに依存した生活をおくっていると見なす識者は多い。 例えば成城墨岡クリニックの院長である墨岡孝は、1997年ごろからじわじわとであるが増大傾向にあり、当人が自覚しておらず 周囲が問題とみなして病院に連れてきて、初めて発覚することも多いとしている[1]。 ネット上の各種サービス利用料金も、大きな問題を生む事があり、韓国ではネットゲーム上の商品である (アバターに着せる事の出来る服の)データを、電話料金上乗せで課金される環境で、親に内緒で安易に買い過ぎた11歳の女児が、 母親に叱られたショックで自殺するという事件もおきており、利用者の年齢で利用額に上限を設けようという業界方針以前に、 児童向けサービスに課金する企業の姿勢を問題視する市民の声も挙がって、商業サービスの収益と依存性という現象に、 倫理的な問題が提起されている。
28 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:07:22 ID:???
オンラインゲーム『エバークエスト』において、仕事をやめて1週間通してプレイし続け、ついには自殺した例や、 やはり他のオンラインゲームでも「ゲームをプレイし過ぎて過労死」という事例もアジア方面で社会問題化している。 詳しくはゲーム依存症を参照されたい。他方、掲示板で騒がれたくて動物虐待事件を起こした例(→福岡猫虐待事件)や、 ネットアイドルを標榜していた者が、2006年に自分のブログに注目を集めたいがためだけに連続放火を行った事件も報じられており、 インターネット上での注目を集めたいという動機による犯罪行為も、従来は考えられなかった動向だとして、 しばしば報道にも大きく取り上げられている。 心理面から見たネット中毒 この分野は、ネットというメディアが誕生した事と、心理学面の因果関係立証には多大な時間が掛かる事もあって、 研究はまだ始まったばかりという段階である。それだけに、安易に「ネットに依存する病気である」と述べるのは非常に危険である。 ただその一方で、インターネット依存症という論理も存在しており、インターネットの提供しているサービスの依存症状態に陥っていると 見なす向きも存在する。 その一方、カナダ・アルバータ大学大学院のMary Modayilらによる2004年のレポートでは、何らかの精神疾患を抱えネットの利用に 長時間没頭しがちとなる傾向があることは認めながらも、インターネット利用以前から長期の精神疾患の傾向にある者にとっては、 それらサービスの利用が何らかの癒しとして、うつ病など気分障害の治療に役立つ可能性も示されている
29 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:08:39 ID:???
自己愛性人格障害(じこあいせいじんかくしょうがい、Narcissistic Personality Disorder)とは、ありのままの自分を愛せず、 自分は優越的で素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込む人格障害であるとされるが、過度に歪んだルールである 内的規範が弱いケースであるため、精神病的に扱われる事もある。 概要 境界性人格障害とセットにして扱われる事もあるが、自己愛性人格障害の方が内的規範は比較的高いとされる。 また、境界性人格障害の回復期には、一過性の自己愛性人格障害を経るケースが多いという報告もあり、より安定した状態であるとも考えられる。これとは逆に、自己愛型防衛に失敗した自己愛性人格障害の患者が、境界性人格障害同様の状態を呈した例も報告されている。 自己愛性人格障害はどちらかと言うと男性に多いとされる。WHOのICD-10では正式な精神障害としては採用されていない。 境界性人格障害でも原因として日本では過保護、アメリカでは虐待が多いという指摘があるが、 自己愛性人格障害に関しても似たような言説がある。 しかし、果たして本当にそうなのかは専門家の間ではコンセンサスが取れていない。 過保護が虐待の可能性もあるという指摘もある上、境界性人格障害でも脳の脆弱性が問題となっているようにそうした 生理学的要因も考えられる。主に虐待としては暴力ではなく、多忙な親に放置される、無視される等の不満が原因である場合が多い。 実際に社会的に評価されたり、ルックスや家柄が良い、IQが高い等、常に多大な賞賛を浴びる状態が幼少期から続く、 など本人の素質よりも周囲の行動によって自己愛性人格障害になる場合が多い。 自己愛性人格障害の万能感は母子関係によってさらに強化されることがある。 境界例的な親自身や周りの家族や友人が見捨てられる不安から、子どもを甘やかす等である。
30 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:09:44 ID:???
名誉毀損罪(めいよきそんざい)は、刑法230条に規定される罪。親告罪。民事事件における名誉毀損については「名誉毀損」を参照。 概要 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した場合に成立する(刑法230条)。法定刑は3年以下の懲役若しくは禁錮または50万円以下の罰金である。 この場合の人とは、「自然人」「法人」「法人格の無い団体」などが含まれる。 ただし、「アメリカ人」や「東京人」などといった、 特定しきれない漠然とした集団については含まれない。通説では、本罪は抽象的危険犯とされる。 つまり、外部的名誉が現実に侵害されるまでは必要とされず、その危険が生じるだけで成立する。 事実の有無、真偽を問わない。ただし、公共の利害に関する事実に関係することを、専ら公益目的で摘示した結果、 名誉を毀損するに至った場合には、その事実が真実であると証明できた場合は処罰されない(230条の2第1項、 下記の「真実性の証明による免責」参照)。 毀損された名誉が死者のものである場合には、その事実が客観的に虚偽のものでなければ処罰されない(230条2項)。 ただし、名誉毀損をした後、名誉を毀損された者が死亡した場合には、通常の名誉毀損罪として扱われ、 当該事実が虚偽でなかったということのみでは免責されない(230条の2の適用が問題となる)。
31 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:10:25 ID:???
「公然」とは、多数または不特定のものが認識し得る状態をいう。たとえその当時見聞者が皆無であったとしても、 公然事実を摘示したものということを妨げることはできない。 会議室やトイレでの会話など、少数であってもそれらの者がしゃべって伝播していく可能性があれば、名誉毀損罪は成立する。 いわゆる「公然」とは秘密でない行為を指称し、多数人の面前において人の名誉を毀損すべき事実を摘示した場合には、 その多数人が特定しているときであっても、その行為を秘密ということができない場合は公然ということを妨げることはできない。 道路通行人にも容易に聴取れる状況の下で怒鳴った場合には、公然でないとはいえない。 「名誉」とは、通説はこれを外部的名誉、すなわち社会に存在するその人の評価としての名誉(人が他人間において不利益な批判を 受けない事実で人の社会上の地位または価値)であるとする。これに対して、同罪の名誉とは、名誉感情(自尊感情)であるとする説がある。 この説によれば、法人、あるいは法人でない社団もしくは財団に対する名誉毀損罪は、論理的には成立し難いこととなる。 「毀損」とは、事実を摘示して人の社会的評価が害される危険を生じさせることである。大審院によれば、現実に人の社会的評価が害されたことを要しない(大判昭和13年2月28日刑集17巻141頁)とされる(抽象的危険犯)。 名誉毀損罪は、人の名誉を毀損すべきことを認識しながら、公然事実を摘示することによって成立し、名誉を毀損しようという目的意思に出る必要はない(大判大正6年7月3日刑録23輯782頁)。
32 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:11:05 ID:???
事実の摘示 摘示される事実は、人の社会的評価を害するに足りる事実であることが要求されており、事実を摘示するための手段には特に制限がなく、 『インターネットの掲示板で書き込む』『張り紙で噂を広める』『街宣車を動かして噂を宣伝する』などの場合であっても成立する。 その事実の内容の真偽を問わない(信用毀損罪の場合は虚偽の事実でなければならない)。また、公知の事実であるか非公知の事実であるかを 問わない(大判大正5年12月13日刑録22輯1822頁)。事実を摘示せずに、人に対する侮辱的価値判断を表示した場合は、 侮辱罪の問題となる。被害者の人物の批評のようなものであっても、刑法230条にいう事実の摘示であることを妨げない。 また、うわさであっても、人の名誉を害すべき事実である以上、公然とこれを摘示した場合には名誉毀損罪が成立する (最決昭和43年1月18日刑集22巻1号7頁)。被害者の氏名を明確に挙示しなかったとしても、その他の事情を総合して何人であるかを 察知しうるものである限り、名誉毀損罪として処断するのを妨げない(最判昭和28年12月15日刑集7巻12号2436頁)。 被害者 背徳または破廉恥な行為のある人、徳義または法律に違反した行為をなした者であっても、当然に名誉毀損罪の被害者となりうる (大判昭和8年9月6日刑集12巻1590頁)。 親告罪 名誉毀損罪、侮辱罪については、告訴がなければ、公訴を提起することができない(232条1項)。 被害者の意思を無視してまで訴追する必要が無いから、また訴追によって被害者の名誉が一層侵害される可能性があるからである。 告訴状に被告訴人として指定されていなくとも、共犯であれば告訴の効力は及ぶ。
33 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:12:31 ID:???
真実性の証明による免責 刑法230条の2は、名誉毀損行為が公共の利害に関する事実に係るもので、専ら公益を図る目的であった場合に、 真実性の証明による免責を認めている。これは、日本国憲法第21条の保障する表現の自由と人の名誉権の保護との調整を図るため設けられた規定である。公訴が提起されるに至っていない人の犯罪行為に関する事実は、公共の利害に関する事実とみなされる(230条の2第2項)。 公務員または公選の公務員の候補者に関する事実に関しては、公益目的に出たものであるということまでが擬制され、 真実性の証明があれば罰せられない(230条の2第3項)。これは、原則として構成要件該当性・違法性・有責性のすべてについて検察官に 証明責任を負わせる刑事訴訟法において、証明責任を被告人側に負わせている数少ない例外のひとつである(証明責任の転換。 同様の例として刑法207条がある)。ただし、公務員としての資格に関しない事項については罰せられる。 事実が真実であっても、終始人を愚弄する侮辱的な言辞をこれに付加摘示した場合には、公益を図る目的に出たものということはできない。 真実性の証明の法的性質については、処罰阻却事由説と違法性阻却事由説との対立がある。処罰阻却事由説は、名誉毀損行為が行われれば 犯罪が成立することを前提に、ただ、事実の公共性、目的の公益性、真実性の証明の三要件を満たした場合には、 処罰がなされないだけであると解している。これに対し違法性阻却事由説は、表現の自由の保障の観点からも、230条の2の要件を満たす 場合には、行為自体が違法性を欠くと解しているが、そもそも違法性の有無が訴訟法上の証明の巧拙によって左右されることは妥当でない という批判がある。両説の対立は、真実性の証明に失敗した場合に鮮明になる。
34 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:13:13 ID:???
すなわち、処罰阻却事由説からは、真実性の証明に失敗した 以上いかなる場合でも処罰要件が満たされると考えられるが、違法性阻却事由説からは、真実性の錯誤が相当な理由に基く場合、 犯罪が成立しない余地があると考えられる。判例は当初、被告人の摘示した事実につき真実であることの証明がない以上、被告人において 真実であると誤信していたとしても故意を阻却しないとしていたが、後に大法廷判決で判例を変更し、真実性を証明できなかった場合でも、 この趣旨から、確実な資料・根拠に基づいて事実を真実と誤信した場合には故意を欠くため処罰されないとした( 最大判昭和44年6月25日刑集23巻7号975頁)。すなわち、現在の判例は違法性阻却事由説であると解される。 関連する犯罪 侮辱罪(231条) 通説によれば侮辱罪は、事実を摘示しないで名誉を毀損した場合に成立するとされる。 信用毀損罪(233条) 虚偽の風説を流布し、または偽計を用いて、人の財産的信用を毀損した場合に成立する。 名誉毀損罪同様、抽象的危険犯である。 罪数に関する判例 一個の行為で人を非難する際、侮辱の言葉を交えて名誉を毀損した場合、侮辱の言葉は名誉毀損の態様をなすに過ぎず、 名誉毀損罪の単純一罪である。 民法上の名誉毀損 民法710条では、法人の名誉権が侵害された場合の損害にも適用される(最一小判昭和39.01.28・昭和34(オ)901 謝罪広告並びに慰藉料請求[第18巻1号136頁])。 韓国における名誉毀損 韓国では死者に対する名誉毀損罪があり、名誉を損ねるものとされる発言を行えば直系子孫など関係者からの 親告を受けて検察に立件されることとされている[1][2]。また、独島(竹島)は日本のものであると主張する者に対する誹謗中傷は叱責で あるとして合法行為とされている[3]。
35 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:15:43 ID:???
個人情報漏洩 (こじんじょうほうろうえい)とは、個人情報を保有する者および個人情報に該当する者の意図に反して、 第三者へ個人情報が渡ることをいう。当該個人情報が顧客情報の場合は顧客情報漏洩(こきゃくじょうほうろうえい)ともいう。 個人情報漏洩に至る要因 従来は各種の名簿を通じた漏洩が主だったが、近年は個人情報の電子データ化が進んでおり、 また情報通信が発達したことから、パーソナルコンピュータやインターネットが何らかの形で絡み情報漏洩に至るケースが増えている。 また、外部記憶媒体の大容量化とあいまって、大規模な個人情報の流出が頻繁に起きている。ノートパソコンや記録メディアの持ち運び 営業で外出する際や自宅など外部で仕事をする際に、ノートパソコンを持ち歩き、何処かに置き忘れたり置引きや 車上荒らしで盗難に遭うケースがある。ノートパソコンは持ち運びに便利で外出先でも顧客情報を見ることができるので重宝されるが、 一方でノートパソコンそのものが中古でも高く売れる可能性があることもあって、盗難に遭うリスクが高い。 記録メディアの持ち運びも危険である。特に2000年以降に発達したUSBメモリやカード型フラッシュメモリ(SDカードなど)は 小型であることが災いし、紛失の恐れがとても高い。コンピュータウイルスの感染コンピュータウイルスに感染することで、 パソコン内部の情報をネットワーク上に曝け出してしまい、インターネット経由で流出に至るケースも増えている。 特にファイル共有ソフト(Winny、Shareなど)を使用することによるリスクを熟知せず安易に個人情報の入った パソコンにインストールしたり、あるいはファイル共有ソフトの入ったパソコンに個人情報を入れてしまい、 ウイルスに感染し流出事故に至るケースが非常に多い。以上は関係者の誰もが意図しない情報漏洩であるが、 一個人がネットリンチの一環として他人の個人情報を意図的に漏洩させるというケースもある。
36 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:16:41 ID:???
個人情報漏洩事故の原因と予防 盗難や紛失のリスクが高い物は、外部へ持ち運ぶ行為そのものを控えなければならず、 やむをえず持ち運ぶ場合は細心の注意を払うのは勿論、万が一のことも考えて暗号化やパスワードで対策する必要がある。 ウイルスの感染も、ウイルス対策ソフトを導入し常に最新の状態にしておくのは基本であるし、そもそもウイルス感染へのリスクが 高いファイル共有ソフトを使用しないよう徹底する必要がある。したがって、ノートパソコンや記録メディアを持ち運んだことで盗難 や紛失に至った場合も、コンピュータウイルスに感染し個人情報をインターネット上にばら撒いてしまった場合も、 個人情報を扱う者の不注意あるいは知識の無さ(リスクへの認識の甘さ)が原因である。 このような形での個人情報漏洩を防ぐためには、まずは個人情報を扱う者への教育が必須である。個人情報を扱う企業や役所は、 個人情報の徹底管理を社員・職員に教育しなければならないが、それだけでは個人情報漏洩を完全に防ぐことはできないので、 必要に応じて下記のような対策を施すことも検討する。
37 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:18:23 ID:???
依存症(いそんしょう、いぞんしょう)とは、WHOの専門部会が提唱した概念で、精神に作用する化学物質の摂取や、ある種の快感や高揚感を伴う特定の行為を繰り返し行った結果、 それらの刺激を求める抑えがたい欲求が生じ、その刺激を追い求める行動が優位となり、その刺激がないと不快な精神的・身体的症状を生じる精神的・身体的・行動的状態のことである。 この状態のことを「依存が形成された」と言う。依存は、物質への依存(ニコチン依存症、摂食障害、薬物依存症、アルコール依存症など)、過程への依存(ギャンブル依存症、インターネット依存症)、 人間関係・関係への依存(共依存、恋愛依存症など)がある。一般的には嗜癖・「中毒」と呼ばれることも多い(“アルコール中毒”、“薬物中毒”など)が、 現在医学用語として使われる「急性中毒」「慢性中毒」は、依存症とは異なる。 疫学 [編集] 各依存症の正確な頻度は知られていない。たとえば喫煙依存症(またはニコチン依存症)は、日本では1800万人に上ると厚生労働省は推計している(平成11年の調査)。 成立・悪化の要因 [編集] 個人要因 心理状態、報酬系機能、高位脳における抑制 対象要因 陶酔感誘発、有能感誘発、禁断症状 環境要因 共依存、手軽な入手手段(自動販売機) 診断基準 [編集] 次の条件のうちいくつかを満たすとき、依存症の可能性がある。 耐性が形成されている。 離脱症状がみられる。 はじめの心積もりよりも大量に、またはより長期間、しばしば使用する。 その行為を中止または制限しようとする持続的な欲求または努力の不成功がある。 その物質を得るために必要な活動、物質使用、または、その作用からの回復などに費やされる時間が大きい。 物質使用のために重要な社会的、職業的、または娯楽的活動を放棄、または減少させている。 精神的または身体的問題がその物質によって持続的または反復的に起こり、悪化しているらしいことを知っているにもかかわらず、物質使用を続ける。
38 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:19:27 ID:???
症状 [編集] 依存症の症状は、精神症状(いわゆる“精神依存”)と身体的離脱症状(いわゆる“身体依存”)に分類される。 精神依存はあらゆる物質(カフェイン、糖分など食品中に含むものも含め)や行為にみられるが、 身体依存は必ずしも全ての依存に見られるわけではない。例えば、薬物以外による依存では身体依存は形成されないし、 また薬物依存の場合も身体依存を伴わないものがある。 精神依存:使用のコントロールができなくなる症状。使用を中止すると、精神的離脱症状として強い不快感を持ち、 該当物質を探すなどの行動がみられる。 身体依存:使用を中止することで痙攣などの身体的離脱症状(退薬症状、いわゆる「禁断症状」)が出現することがある。 心理学的な特徴 [編集] 異常な執着 [編集] 大量・長時間・長期間にわたって依存対象に異常に執着するため、重要な社会的・職業的・娯楽的活動を放棄・減少させる。また、精神的・肉体的・社会的問題が起こっても、対象に執着し続ける。 動物実験でも、脳に電極を埋め込まれた出産後のラットは、子供を放置してまで報酬系への電気刺激を求めることが知られている。 否認 [編集] 依存症患者は、病的な心理的防衛機制である「否認」を多用するため、しばしば依存症は『否認の病』とも言われる(否認言動は診断に必須ではない)。 また、家族や恋人などが依存症患者に共依存している場合、共依存している者も否認を行う。否認は、その対象によって以下のように分けられる場合がある。
39 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:20:52 ID:???
第一の否認〜「自分は大丈夫!」 「少し多めに買い物をしても、返せないほどの借金があるわけではない」 「タバコ吸っていても、自分は今まで癌になっていない」「マリファナは害が少ないから、やっても大丈夫」など、 依存による有害性を過小評価・歪曲して、自らの問題性を否認する。 「最近はパチンコに行く回数が減ったから大丈夫」などと、周囲の者が「第一の否認」をすることもある。 第二の否認〜「やめさえすれば大丈夫!」 依存によって依存対象以外にも生じてしまった問題を否認することが、第二の否認と呼ばれる。周囲との人間関係やコミュニケーション、 経済問題やその人の内面などに問題があることを否認する。「酒さえやめれば、元通りいくらでも働ける」 「クスリをやめさえすれば、俺も家族も問題はない」など。 また「パチンコさえしなければ、申し分なくいい人なのに」と周囲者が「第二の否認」をすることもある。 否認は病的防衛機制として、病気利得を得るために(つまり、依存を続ける言い訳として)なされる。たとえば、 「世の中、面白くないことばかりだ」 (世の中のせいで依存し続ける) 「私はかわいそうな人なの」 (だから依存し続けても仕方ないの) 「人間は誰だって死ぬんだ」 (だから依存し続けても同じだ) 「使っていれば落ち着くんだ」 (だから依存し続けるメリットがある) 「法律に違反しているわけではない」 (だから依存し続けてもよい) 嗜癖性を持つ物質への依存では、禁断症状の発現を抑えることが病気利得となり、否認行動を強化する。 このため、多くの嗜癖性物質は法的に厳しく規制されている(麻薬・覚せい剤・大麻など)。
40 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 22:22:08 ID:???
衝動性 [編集] 依存症患者の特徴として、衝動性や、近縁の心理特性である刺激追求(sensation seeking)が高いことが知られている。衝動性とは、「将来よくない結果をもたらす可能性があるにも拘らず、目前の欲求を満たすために手っ取り早い行動を行ってしまう特性」のことである。 喫煙に対する依存では禁煙場所での喫煙を注意された者・携帯電話に対する依存では電車内での通話を注意された者など、依存行為を阻止された事により発生する衝動的な暴力事件が起こっている。 行為の強化 [編集] 報酬による行為の強化には、「行為A」のあとに必ず「報酬B」が与えられる定型的強化と、「行為A」のあと、気まぐれに「報酬B」が与えられる間欠的強化がある。間欠的強化のほうが、「行為A」への執着が高まることが知られており、 これはギャンブル依存症発症の機序のひとつとされる。 生物学的な病態 [編集] 依存症は、中枢神経に作用する向精神物質によるもの(薬物依存症)と、ギャンブル、セックスなど特定の行動に対する依存症に大別できる。 前者では、摂取した依存性物質が、中脳辺縁系の脳内報酬系においてドパミン放出を促進し快の感覚を生じ、 それが一種の条件づけ刺激になると考えられている。 後者でも、特定の行為を行うことで、薬物依存と同様にドパミンを介したメカニズムで報酬系が賦活され快の感覚を感じ、条件づけにより依存が形成される。 薬物依存症の場合は、条件づけによる常習化以外にも、神経細胞が組織的、機能的に変質して薬物なしでは正常な状態が保てなくなる場合があり、この現象も薬物依存の形成に大きく関与していると考えられている。 耐性と離脱症状 [編集] 薬物依存の重要な要素として耐性と離脱症状がある。 依存性薬物の中には、連用することによって効きにくくなるものが多いが、これを薬物に対する耐性の形成と呼ぶ。薬物が効きにくくなるたびに使用量が増えていくことが多く、最初は少量であったものが最後には致死量に近い量を摂取するようになることすらある。 このため、薬物の依存性の強さにはこの耐性の形成も大きく関わっているとされる。耐性が形成されやすい薬物として、アンフェタミンなどの覚醒剤、モルヒネなどのオピオイドなどが挙げられる。
41 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 23:50:44 ID:2ubLidEO
離脱症状も依存の重要な要素である。依存に陥った者は、不愉快な離脱症状を軽減したり回避したりするため、 同じ物質(または関連物質)を探し求め、摂取する。離脱症状のため、依存は強化される。 依存性をもつ物質は、ドパミン神経系(脳内の報酬系)を賦活することで作用するが、連用によりドパミン 受容体がダウンレギュレーション(受容体の数を減らして適応すること)する。そのため、以前と同じ量の物質を摂取しても 快の感覚が小さくなる。これが耐性である。 また、ダウンレギュレーションした状態では、外部からの物質摂取がないとドパミン系の神経伝達が低下した状態になる。 この状態が離脱症状であり、自覚的には不安症状やイライラ感など不愉快な気分を生じる。 快感状態を伴わない依存も存在する。携帯依存などでは携帯によるコミュニケーションが妨げられている状態に置かれた際扁桃体により 伝達された不安症状が海馬や大脳皮質と言った高位脳で抑制できなくなり、離脱症状に似た不安症状やイライラ感が生じることとなる。 このような依存の場合、基本的に報酬系による快感状態からの離脱が不快の起点となるわけではなく、不安といったような 不快そのものが起点となる。 遺伝的要因 [編集] 依存症には、遺伝的要因も関与すると考えられている。例えば、アルコールについては特定の遺伝子情報により依存化に対する耐性の 強弱があると推測されている。喫煙においても同様の遺伝要因が推測されている。 社会への影響 [編集] 合法非合法問わず依存の形成された患者はその物質・行為を得る事のみに執着し、他の社会的責務を容易に放棄したり勉学意欲・ 勤労意欲などを喪失する。結果として物質を得るための資金を入手するために犯罪行為を行ったり借金することをいとわなくなる。 依存者は対象への欲求が高く、たとえ高額であっても入手しようとするため、結果需給バランスが崩れ価格も高水準へ流れやすい。 依存が形成された者に対して、第三者が強制力をもって治療すること自体に公的費用がかかる。 このように社会に与える影響が大きいため、依存性の薬物の多くは法律や条例により所持使用や取引を禁止されている。
42 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 23:51:50 ID:2ubLidEO
他方、アルコールやタバコなどについては嗜好性が高いため、未成年の喫飲などを制限している。また、上記の規制に入っていない 新規の薬物を脱法ドラッグ(時に合法ドラッグともいう)として流通させたり、これらを乱用する者もいる。
43 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 23:54:35 ID:2ubLidEO
精神疾患(せいしんしっかん)とは、脳(および「心」)の機能的・器質的障害によって引き起こされる疾患をいう。 統合失調症や躁うつ病といった重度のものから、神経症(この用語は正式な疾患名としては用いられなくなりつつある)、 パニック障害、適応障害といった中、軽度のものまでの様々な疾患を含む。また、精神の変調が髄膜炎、内分泌疾患などの 身体疾患によって引き起こされる場合もある。いわゆる広義の精神疾患については「概要」を参照のこと。 精神疾患の治療を担当するのは主に精神科・神経科であるが、患者の症状や状況によっては内科(心療内科が多い)など、 他の科で診察、治療が行われている場合もある 概要 [編集] 精神疾患は、世界保健機構 (WHO) による国際疾患分類(ICD-10)や、アメリカ精神医学会による統計的診断マニュアル (DSM-IV)において、網羅的に分類されている。このうち、本項では医療の領域で治療の対象となる主な疾患について記述している。 知的障害や人格障害は、いわゆる広義の精神疾患(DSM-IVのII軸)に含まれるが、知的障害は、療育・教育・福祉などの領域で 対象とされる場合が多く、人格障害は犯罪を行った際に犯罪精神医学や司法精神医学の領域で問題となる場合が多い。 また、かつてのナチス・ドイツでは厳しい迫害を受けた。
44 :
名無しさん? :2010/01/26(火) 23:57:02 ID:2ubLidEO
原因の分類 [編集] 心因・外因・内因の3つに分ける。複数の原因によることも多い。 心因 [編集] 過度のストレスなどの精神的原因。反応性うつ病、不安神経症などを起こす。 外因 [編集] 脳や他の身体部位に、器質的に加えられた原因。感染(例えば、単純ヘルペスや麻疹ウイルスなどによる脳炎など)・ 脳卒中・代謝異常(尿毒症・肝性脳症や先天性代謝疾患など)・薬物乱用(特にアルコール[1]・覚せい剤[2])などが外因に相当する。 内因 [編集] 脳の器質的要因と思われるが、明確には不明の原因。従来、統合失調症や躁うつ病は内因性精神疾患といわれてきた。 精神症状 [編集] ヒトの精神機能には、意識、知能、記憶、感情、思考、行動など幾種類かの側面がある。精神疾患ではこれらのうち 1つまたは多種類が障害されることで多彩な症状を呈する。以下、いくつかの分類に従って精神症状を記述するが、 他にも沢山の症状があり、また同じ症状でも個人差が大きく、○×式の症状記録では精神障害を正しく判断することはできない。 意識障害 [編集] 「意識」と言う場合、2つの使われ方がある。1つ目は「自己を意識する」「考えていることを意識する」などと言う場合の、 自己の主体としての意識であり、2つ目は「意識がはっきりしない」「意識レベル」などと言う場合の意識である。 医療の臨床で「意識障害」と言う場合は後者をさす。(「意識障害」参照)。 意識には「清明度」、「広がり」、「質的なもの」の三要素があるとされている。 「清明度」が障害されている場合、意識混濁といい、その程度により傾眠、昏睡という。「広がり」が障害されている場合、 意識狭窄という。催眠状態、解離状態などで起こりうる。意識の質が変化している場合、意識変容という。朦朧(もうろう) 状態、アメンチア等とも言う。せん妄、酩酊などで起こりうる状態である。
45 :
名無しさん? :2010/01/27(水) 00:00:05 ID:2ubLidEO
知的機能の障害 [編集] 知的機能とは、脳で様々な情報を適切に処理する能力のことである(知能参照)。知能が障害される疾患の代表は精神遅滞、痴呆であるが、 その他の精神疾患においても様々な程度に知的機能が低下することがある。例えばうつ病でも、うつ状態の時は計算や記憶意などの 機能が一時的に低下する。ごく限局的な脳梗塞によく見られる病態に、失認・失行・感覚性失語・運動性失語がある。 記憶障害 [編集] 記憶とは、様々な情報を長期間または短期間、脳内に保存し再生する機能である。記銘、保持、追想、再認を記憶の四要素という。 記憶は、上に述べたような知的機能や、後述の思考などのベースになる機能であるため、相互に重複する部分がある。痴呆性疾患、 コルサコフ症候群などの変性疾患のみならず、うつ病、統合失調症などでも一時的、あるいは長期間の記憶障害が起こることがある。 解離性障害でも健忘がみられることがある。 知覚障害 [編集] 知覚とは、外界の情報を認識する機能のことである。 知覚系神経が過剰な活動を示したり、知覚情報の発生源を誤認したりすると錯覚や幻覚などの症状を生じる。 錯覚と幻覚は似ているようだが錯覚はある物を間違って捉える事であるのに対して、幻覚は無い物をあると捉えるという点で違いがある。 錯覚は健常者でも日常的に起こる一時的現象であるが、幻覚は精神疾患の診断基準のひとつとなる。幻覚には幻視、幻聴、幻嗅、幻味、 体感幻覚などがある。特殊なものに、四肢を切断した患者において、喪失したはずの四肢を感じたりする幻肢がある。 また、眼球や眼神経は正常であるにも関わらず心因性に物が見えなくなる心因性盲、痛みの原因となる身体的疾患がないのに 痛みを感じる疼痛性障害などの症状も存在する。
46 :
名無しさん? :2010/01/27(水) 00:01:08 ID:2ubLidEO
思考障害 [編集] 思考の障害には、思考過程の異常と思考内容の異常、思考の表現の異常がある。 思考過程の異常は、考える道筋や脈絡そのものが障害されている場合を指し、思考途絶(考えている途中に、 突然内容を忘れたり考えが止まってしまう)、思考制止(考える力がなく、思考が進まない)、思考散乱、滅裂思考(思考がまとまらない)、 観念奔逸(考えが次々湧き出して脱線してしまう)、思考保続(一旦考えたことが、その後の思考にも繰り返し現れる)、 思考迂遠(結論を導き出すまでに脱線し時間がかかる)などがある。 思考内容の異常は妄想がある。妄想の内容によって被害妄想、誇大妄想、貧困妄想などに分類される。 思考の表現の異常には、強迫(〜をしなくてはならない)思考、支配観念がある。 感情・気分の障害 [編集] 感情の異常は、様々な精神疾患でみられる。代表的なものはうつ状態においてみられる抑うつ気分や、躁状態における爽快気分であろう。 他に感情鈍麻、興奮、不安、怒り、恍惚、両価性などがあげられる。 感情失禁 喜びなどが溢れ出して止まらなくなる障害。脳血管性痴呆で認められる。 行動にあらわれる症状 [編集] ヒト以外の動物においては、精神症状は行動を介して発現する。ヒトの場合、精神症状を評価する場合には言語を重視しがちであるが、 ヒトにおいても精神と行動は密接に関連している。例えば、典型的なうつ病では、摂食、排泄、睡眠、性行為などの基本的機能が障害される。 また別の疾患では暴力、多量飲酒などの衝動性として現れることもある。他にも以下のようなものがある。 摂食行動の障害として、うつ状態における食欲低下がまず挙げられるが、摂食障害では拒食や過食などの食行動の異常がみられる。 睡眠の障害としては不眠(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒など)、過眠、睡眠リズムの障害などがある。 性の障害として、性欲低下、性交疼痛症、陰萎などのほか、性対象の異常(自己性愛、小児性愛、フェチなど)、 性目標の異常(露出症、窃視症、サディズム、マゾヒズム)などがある。
47 :
名無しさん? :2010/01/27(水) 00:02:36 ID:2ubLidEO
精神疾患 [編集] 以下の(Fxx)分類はWHO国際疾病分類第10版(ICD-10)に基づく。 症状性を含む器質性精神障害 F0(F00-F09) [編集] 痴呆性疾患 (F00-F03)、コルサコフ症候群、頭部外傷後遺症など、脳の大きな(=肉眼で分かるほど)病変による精神疾患のことをさす。 精神作用物質使用による精神および行動の障害 F1(F10-F19) [編集] アルコール (F10)、アヘン (F11)、大麻 (F12)、鎮静薬または催眠薬 (F13)、コカイン (F14)、覚醒剤・カフェイン (F15)、 幻覚薬 (F16)、タバコ (F17)、揮発性溶剤 (F18)などの精神作用物質に関連した精神疾患をさす。依存症、乱用、中毒などに分けられる。 アルコール依存症、薬物依存症などがある。 統合失調症、統合失調症型障害および妄想性障害 F2(F20-F29) [編集] 統合失調症 (F20) 統合失調症型障害 (F21) 持続性妄想性障害 (F22) 急性一過性精神病性障害 (F23) 感応性妄想性障害 (F24) 統合失調感情障害 (F25) 気分(感情)障害 F3(F30-F39) [編集] 気分障害(感情障害とも言う)とは主として気分が障害されるもので、 躁病 (F30) 双極性障害 (F31) 躁うつ病とも言う。 うつ病 (F32) が挙げられる。
48 :
名無しさん? :2010/01/27(水) 00:03:29 ID:2ubLidEO
神経症性障害,ストレス関連障害および身体表現性障害 不安障害 F4(F40-F48) [編集] 恐怖症 (F40) 単一恐怖 広場恐怖 (F40.0) 社会恐怖 (F40.1) パニック障害 (F41.0) 全般性不安障害 (F41.1) 強迫性障害 (F42) 痙攣(けいれん)性発声障害 ( Spasmodic Dysphonia ) DSM-IVでは、不安障害にPTSD及び急性ストレス障害を含む。ICD-10では、重度のストレス反応に分類される。 重症ストレス障害 (F43) 急性ストレス障害 PTSD (F43.1) (心的外傷後ストレス障害) 適応障害 (F43.2) 明確なストレス要因に対する不適応としての、抑うつ、不安など様々な症状のことをさす 解離性障害(F44) 解離性同一性障害(いわゆる多重人格) (F44.81) 身体表現性障害 (F45) 転換性障害 心気症 (F45.2)] 疼痛性障害 (F45.4) 身体醜形障害 身体の複数の部位について、他人が見るよりも遥かに醜いと本人が思い悩んでおり、 頻回に美容整形術を受ける等の社会不適応行動を伴う障害。抑うつ状態等を合併することも多いが、患者は精神科ではなく美容整形外科などを訪れる事が多い。
49 :
名無しさん? :2010/01/27(水) 00:04:21 ID:2ubLidEO
生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群 F5(F50-59) [編集] 摂食障害 (F50) 神経性無食欲症(拒食症) (F50.0) 神経性大食症(過食症) (F50.2) 睡眠障害 (F51) 不眠症 (F51.0) 精神生理性不眠症 概日リズム睡眠障害 (F51.2) 入眠困難 中間覚醒 早朝覚醒 過眠症 (F51.1) 睡眠時無呼吸症候群 (G47.3) ナルコレプシー (G47.4) 原発性過眠症 反復性過眠症 特発性過眠症 睡眠時随伴症 レム睡眠行動障害 睡眠時遊行症 (F51.3) 夜驚症 (F51.4)
50 :
名無しさん? :2010/01/27(水) 00:05:26 ID:BZOLEPOH
成人の人格および行動の障害 F6(F60-69) [編集] 人格障害 (F60) A群人格障害 妄想性人格障害 (F60.0)、統合失調質人格障害 (F60.1)、分裂病型人格障害 B群人格障害 境界性人格障害 (F60.31) (境界例)、自己愛性人格障害、演技性人格障害 (F60.4)、反社会性人格障害 (F60.2) C群人格障害 強迫性人格障害 (F60.5)、回避性人格障害 (F60.6)、依存性人格障害 (F60.7) 性同一性障害 (F64) 性嗜好障害 (F65) フェティシズム (F65.0) 露出症 (F65.2) 窃視症 (F65.3) 小児性愛 (F65.4) サディズム・マゾヒズム (F65.5) 性の発達と方向づけに関連した心理および行動の障害 (F66) 虚偽性障害 ミュンヒハウゼン症候群 (F68.1) 精神遅滞 F7(F70-79) [編集] この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
51 :
名無しさん? :2010/01/27(水) 00:06:17 ID:BZOLEPOH
心理的発達の障害 F8(F80-89) [編集] 広汎性発達障害 (F84) 自閉症 (F84.0) アスペルガー症候群 (F84.5) 小児期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害 F9(F90-98) [編集] 多動性障害 (F90) (ADHD) チック障害 (F95) トゥレット障害 (F95.2) その他 [編集] 幻覚 妄想 文化依存症候群 神経質 対人恐怖症 (F40.1) 診断 [編集] 米国精神医学会は精神疾患の病像を統計的に分類し、「精神障害の診断と統計の手引き」(DSM、Diagnostic and Statistical Manual) として纏めた。現在これは第4版の用語修正版(DSM-IV Text Revision)に版を重ねており、世界でも広く使われている。
52 :
名無しさん? :2010/01/27(水) 00:06:58 ID:2ubLidEO
治療法 [編集] 精神疾患の治療法は大きく分けて、身体的治療(薬物療法、電気けいれん療法など脳に直接働きかけるもの)、 言語や行動を介した治療法(精神療法や認知行動療法、作業療法)、社会的な環境調整の3つに分けられる。 疾患の種類や重症度により治療法は異なるため、専門家の意見を仰ぐことは当然として、かといって決して専門家へ丸投げをせず専門家・ 患者・家族などの周囲の人間がいかに協働するかが大切である。専門家が治療法を誤り泥沼化することも多々あるからだ。 ストレスの緩和は症状の緩和に繋がる。このことから、精神疾患の症状の緩和のために、音楽療法、運動療法、 ユーモア療法などが活用されることもある。精神障害者による音楽活動、病院でのユーモア活動なども、生きる喜びを取り戻したり 他者との連帯感を生み出すなどの効果があり、高く評価されている。また、精神疾患を予防したり、精神疾患が寛解した後の 再発防止のために、ソーシャル・スキルを習得したり、趣味やスポーツなどでストレスを適切に管理することも重要である。 また、精神疾患に偏見や差別的な見方を持っている人もいる[3]ため、それが患者のストレスとなり、引きこもりがち、 内向的になることもあるため、家族など周囲の人間が理解を示すことも必要である。
53 :
名無しさん? :2010/01/27(水) 00:14:05 ID:BZOLEPOH
精神障害者(せいしんしょうがいしゃ)とは、精神疾患(精神障害)を有する個人のことである。 日本での法律上の各定義 [編集] 精神障害の日本の法律上の定義は、「統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質 その他の精神疾患」(精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第5条)とされる(「日本における法律上の定義に関する議論」を参照)。 障害者基本法での精神障害者の定義は「精神障害があるため、継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者(第2条)」である。 福祉制度 [編集] 精神障害者保健福祉手帳 [編集] 精神障害者保健福祉手帳、記載イメージ(滋賀県発行のもの) 精神障害者として認定されると、その証明として手帳を交付される。この手帳は正式には「精神障害者保健福祉手帳」 というものであるが、表紙には「障害者手帳」とだけ表示されており、表紙を見ただけでは何の障害の手帳なのか分からないようになっている。 [1] 日常生活上、この手帳を持っている事の利点は少ないので、手帳交付の申請(精神障害者としての認定を受けること)をしない人も多いが、 最近では障害者手帳所持者に身体・知的と同水準のサービスを提供する例が増えている(映画の割引・公共施設の割引など)。 しかし通常のサービスを賢く利用することにより手帳提示のサービスよりも利点が大きくなる場合も多々ある(携帯電話の 料金プラン見直しが代表例)。
54 :
名無しさん? :2010/04/20(火) 18:09:23 ID:3/Z32Fu3
ん?
55 :
名無しさん? :2010/04/24(土) 20:16:46 ID:???
荒らし(あらし)とは、物事の順列を無作為に乱し奪うこと、またはそのような行為に及ぶ人のこと。 一般に「荒らし」という単語は車上荒らし、道場荒らしなどのように、荒らされる対象を指す語を前につけて用いられることが多いが、 何もつけず単に「荒らし」と言った場合は特にチャットや電子掲示板、ブログ等の、不特定多数の人間が参加する 形態のコンピュータネットワーク上のリソースに対し、不合理なメッセージの送信や妨害行為を継続的に行っている者を表す。 ゆえに本項目では主にこの意味での荒らしについて述べる。 概要 [編集] 荒らしとは「ネットワークの場にふさわしくない投稿を繰り返し続ける者、事」であり、 多くは「非生産的な要因による悪意」によってなされ、場の議論・コミュニティの破壊を試み、 機能不全に陥れることを直接の目的としている。 周囲に注意を喚起されても無視をし続け、さらに悪質な荒らし行為に走り出したり、自分は間違っていないと開き直って反論をしたりもする。 参加者の言及を受けて、一旦反省の色を見せても、間を置かずにそのことに対して反発し、再度荒らし行為に及ぶ可能性もある。 掲示板の利用者間のコミュニティの間では荒らし行為による書き込みは「放置」して返信しない手段も推奨されている。 荒らしを発生させやすい土壌を放置しているような掲示板やホームページなどの個人サイトの運営者は、 自ら荒らしを招いているとして批判されることもあるが、荒らしは運営者にも執拗に絡んでいき、運営者は自らが関わっていない 冤罪を被っていることも多い。
56 :
名無しさん? :2010/04/29(木) 00:57:52 ID:???
ん?ん?ん?ん?ん?ん?ん?ん?ん?
57 :
名無しさん? :2010/04/29(木) 01:00:16 ID:???
概要 [編集] 荒らしとは「ネットワークの場にふさわしくない投稿を繰り返し続ける者、事」であり、 多くは「非生産的な要因による悪意」によってなされ、場の議論・コミュニティの破壊を試み、 機能不全に陥れることを直接の目的としている。 周囲に注意を喚起されても無視をし続け、さらに悪質な荒らし行為に走り出したり、自分は間違っていないと開き直って反論をしたりもする。 参加者の言及を受けて、一旦反省の色を見せても、間を置かずにそのことに対して反発し、再度荒らし行為に及ぶ可能性もある。 掲示板の利用者間のコミュニティの間では荒らし行為による書き込みは「放置」して返信しない手段も推奨されている。 荒らしを発生させやすい土壌を放置しているような掲示板やホームページなどの個人サイトの運営者は、 自ら荒らしを招いているとして批判されることもあるが、荒らしは運営者にも執拗に絡んでいき、運営者は自らが関わっていない 冤罪を被っていることも多い。
58 :
名無しさん? :2010/04/29(木) 01:00:57 ID:???
概要 [編集] 荒らしとは「ネットワークの場にふさわしくない投稿を繰り返し続ける者、事」であり、 多くは「非生産的な要因による悪意」によってなされ、場の議論・コミュニティの破壊を試み、 機能不全に陥れることを直接の目的としている。 周囲に注意を喚起されても無視をし続け、さらに悪質な荒らし行為に走り出したり、自分は間違っていないと開き直って反論をしたりもする。 参加者の言及を受けて、一旦反省の色を見せても、間を置かずにそのことに対して反発し、再度荒らし行為に及ぶ可能性もある。 掲示板の利用者間のコミュニティの間では荒らし行為による書き込みは「放置」して返信しない手段も推奨されている。 荒らしを発生させやすい土壌を放置しているような掲示板やホームページなどの個人サイトの運営者は、 自ら荒らしを招いているとして批判されることもあるが、荒らしは運営者にも執拗に絡んでいき、運営者は自らが関わっていない 冤罪を被っていることも多い。 なお、荒らしの明確な定義は必ずしも存在しない[1]ため、はじめに書き込みをした本人に荒らしている意図は無くとも、 書き込みの内容[2]によっては周りの人間に荒らしのレッテルを貼られている内に、その内本人が本格的に荒らし行為を開始し、 結果的に荒らしに仕立て上げてしまう事もあり得る。 更に、自分は荒らしではなく不適切な(問題のある内容) スレッドに鉄槌を下している、とあくまでも善意からやっているという態度に出る者[3]すらいる。
59 :
名無しさん? :2010/04/29(木) 01:01:38 ID:???
これに関連して当初は、(自分基準で)好ましくないスレッドを潰していたが、潰し切ると今度は関連した 内容の話題の通常スレッドを潰そうと試み、これも潰し切ると更に今度は有益なスレッドに対してですら牙を剥き、 完全な荒らしに豹変するという取り返しのつかない事態へ発展する場合も存在する。書き込んだ際にアドレス表示されるサイトや、 管理人がよく巡回しているサイトは荒らしに遭いにくいということもある。 大抵、確立されたルールやそれに基づく徹底した不適切な話題の投稿の削除、管理人が荒らしの詭弁には耳を傾けない方針をとるなど、 その場から荒らしを排除する風潮が成立していれば、居場所のなくなった荒らしは、根負けして自然に出ていくか、 発言を抑えるようになると考えられる。逆に参加者が荒らしの詭弁を見抜けずに耳を傾けてしまうと、管理人の立場の人物が荒らしによって 順当な管理作業を悪化させられ、場の議論が荒らしによって妨害された状態のまま、放置されてしまう場合もある。 英語ではvandal(vandalism)という。他に、釣り用語のトローリングに引っかけて、 「煽り」(参加者の感情を逆撫でするような発言)や「釣り」(参加者の反応を誘うような発言)など 暴言や詭弁を吐いて議論を別方向にずらす事をTrollと呼ぶ。 なお、ウィキペディアにおける荒らしは vandalism と言い、多くの言語でこれに準じる語を用いる。 荒らしの犯罪性 [編集] 悪質性が高いものと判断された場合は、犯罪(電子計算機損壊等業務妨害罪・脅迫罪・名誉毀損罪等)として刑事事件に発展する場合もある。 これは荒らし行為がクラッキング等のような、明確な文章で定義出来る行為と成り得る可能性が低く、単なる迷惑な発言で終わってしまう 事が多いためである。かつて掲示板荒らしの権化と呼ばれたアリス・リデルは自著の中で、 「最も迷惑かつ最も犯罪となりにくい行為」と呼んでいる。
60 :
名無しさん? :2010/04/29(木) 01:03:02 ID:???
荒らしが犯罪となりにくい理由は次の通りである。 判別しにくい表面上荒らしとしか思えない投稿などであっても、そのコミュニティの履歴をよく調べない限り、 第三者には荒らしなのか普通の投稿なのか分かりにくい。 該当する刑法がない 荒らしの多くは不正アクセスに関する法律等に該当せず、長期間に渡る明らかな迷惑行為や、 犯罪予告等の脅迫めいた発言、 違法な画像の貼り付け等を除けば、荒らし自体を禁止する法律は存在せず、立法しにくい。 損害が発生していない 荒らしプログラム等を使った荒らしであったとしても、使用者がその事を明かさない限り、判別は不可能である。 また、コミュニティが利用者の投稿を使用法とする以上、単なる投稿でしかない荒らしは何の損害も与えない事になってしまう (長期間に及ぶ嫌がらせ等を除く)。表面上を考えれば、何らかの法律に触れそうなものであるが、 荒らしそのものに対処出来る法律は今のところ存在せず、荒らし行為に付随した迷惑行為によって裁かれた判例しかない。 また、仮に荒らしを禁止する法律を作ってしまえば、荒らしではない通常の発言等も巻き込んで該当させてしまう可能性を含むので 単純には行かない。また、ネット上には荒らしのターゲットになってしまっている掲示板、もしくはターゲットにすることのできる 掲示板等が多数点在しているため、実際その全てを管理することも難しい。
61 :
名無しさん? :2010/04/29(木) 01:04:00 ID:???
発祥から今日へ [編集] 荒らし行為はその多くが、荒らし書き込みがしやすい事から、電子掲示板やブログなどに対してのものである。 掲示板"荒らし"やチャット"荒らし"などのように、Web上のコミュニケーションスペースにおいて、 不快な参加者や書き込みに対して最初に"荒らし"と名づけたサイトは1・2チャットというチャット・電子掲示板であり、1998年春頃である。 "荒らし"と名づけたヒントは、たまたま入居していたビル内の「ビル荒らしに注意」と書かれた掲示物が印象に残っていたためである。 荒らしの発祥は、インターネット電子掲示板の登場時期と重なる。パソコン通信の時代にも散見はされたが、 当時は一般的利用者の通信料金が従量制であったがゆえに、参加者自らが多額の費用を支出して荒らし行為を行う事は少ないとも考えられ、 少なかった。 近年は通信料の定額制の実現および普及とともに、一般的利用者による荒らし行為の増加を見ている。World Wide Webが普及する以前、 ネットニュースにおいても、一部のニュースグループ(日本語のグループを含む)でコメントスパムが見られる事もあった。 インターネットにおいては、1995年にはすでに掲示板への悪戯で意地悪な書き込みが存在していた。しかしながら当時はまだ個人が CGI実行の可能なWebスペースを持てる機会が少なく、掲示板は専ら企業ベースでの情報交換や、ISP等がサービスとして 運営するケースがほとんどで、匿名状態で閲覧投稿が出来る形式ではなかったことから、本格的な荒らしの被害は発生していなかった。 匿名での閲覧投稿が可能な、個人ベースもしくは小規模団体の運営する掲示板サービスがメジャー化してきたのは1996年に入ってからの事で、 荒らしによる被害が具現化してきた時期も一致する。当時の荒らしはNetscape Navigatorのhelpファイルをコピーペーストするなど、 巨大な文章を投稿するものが一般的であった。これは当時の通信環境が貧弱なものであり、また閲覧する環境においても、 1MB程度のテキストを読み込んだだけでウェブブラウザがフリーズしてしまう脆弱性を悪用したものと思われる。
62 :
名無しさん? :2010/04/29(木) 01:04:42 ID:???
本格的に荒らしの被害が叫ばれるようになったのは1997年の初頭、当時のメジャー地下系webサイト、あやしいわーるど掲示板において、 「ゲスッ」と名乗る荒らし集団が発生して以降の事である。彼らは自らを「インターネット愚連隊」と称し、目をつけた掲示板を様々な 手法を用いて荒らし回り、次々と閉鎖に追い込んだ。同年冬頃に内部分裂で解散するまで、千数百の掲示板を破壊したと言われている。 その中には、新聞沙汰にまで発展し国内初のサイバーテロ事件と呼ばれる「農水省オウムソング事件」等も含まれる。 彼らの残した負の遺産は多大であり、「ゲスッ」消滅後も彼らの残した荒らし手法やプログラム等を悪用するスクリプトキディや、 さらに高性能な荒らしプログラムを開発・配布する者の登場などにより、掲示板管理者は対策を立てることになった。 しかしながら「ゲスッ」消滅以降、集団で掲示板を攻撃するようなグループは今日に至るまでほとんど発生せず、 また掲示板等のサイト等自体が荒らしに対抗する様々な措置を講じてきたため、 今日において荒らしの被害は深刻な問題ではなくなってきている。しかし、その量は決して減っておらず、 ネットワークの発達とともに逆に増加の一途を辿っている。ネットワークゲームの普及などもこれに拍車をかけている部分もある。 現在の荒らしとは、荒らし行為自体を趣味にしているようなグループによる犯行ではなく、そのネットワークの場の内容・主旨や参加している 人々に反感を持った者が、一時的な感情に流されて行う迷惑行為がほとんどである。ただし、荒らし行為者の性質によっては執拗かつ 大規模な荒らしを行うこともある。 また、組織的な荒らし行為が根絶されたと言う訳でもなく、現在も気に入らないウェブサイトを潰そうとしているネットウォーカーの 集団は依然として活動しており、場合によってはエスカレートして攻撃目標の個人情報を不正に取得・公開する集団まで現れる事も時折ある。
63 :
名無しさん? :2010/04/29(木) 01:05:23 ID:???
荒らしの種類 [編集] 場の目的にあわないメッセージの送出。例えば バイナリデータの投稿。しばしば著作権法上違法なデータ (Warez) やコンピュータウイルスであることが多い。 バイナリデータのURLの投稿。 各種ブラウザクラッシャー(精神的ブラクラなども含む)やコンピュータウイルス、スパイウェアの添付・誘導。 個人サイトや、他の電子掲示板のURLを晒し、攻撃や破壊活動をする、晒し。 掲示板スパムを含む、思想・商品等の宣伝文・勧誘文、数年前に出されたと思しき各種声明文の連続投稿。 個人情報漏洩行為 (住所、電話番号、メールアドレス、パスワード、銀行カードの暗証番号などの投稿)。 ただしこれは荒らしを逸脱した完全な犯罪である。 意味不明な文字列や、意味のない文章の連続投稿。ただし「くぁwせdrftgyふじこlp」はインターネットスラングとして 使われるので、荒らしと見なされることが少ない。 (スレッドフロート型掲示板において)意味もなくスレッドを上げ続ける、age(上げ)荒らし。 またはスレッドを人の目に付きにくくしながら、そのまま使用不能に陥れようとする、sage(下げ)荒らし。 新しく立ったスレッドに行われる、一番乗りまたは、特定の番号取得だけを目的とした無意味な投稿。スラッシュドットでは「First post」、 Yahoo!掲示板では「キリ番ゲット」、「2ちゃんねる」等では「2ゲット」と呼ばれる行為。(2ちゃんねるでは、スレッドを立てた利用者の 連続投稿を妨害する場合を除いて、荒らしと見なされないことが多い) 「書けるかな?」、「テスト」など、テスト行為の不適切な書き込み。 無意味、または見た人を不快にさせるアスキーアートやコピー・アンド・ペーストの貼り付け。
64 :
名無しさん? :2010/04/29(木) 16:39:45 ID:Ro/bpsht
あほ
65 :
名無しさん? :2010/04/30(金) 17:06:04 ID:4GL6IRKt
ん?
66 :
名無しさん? :2010/05/15(土) 17:28:58 ID:hd0sGp6Z
?Q麦、|^拓・`・ャホ艟b・B`・マ N??・濁Dpdc.・5?深・ VQ?蠢・9・橈?vマ(疲ーtv" !テ鼓r(J」,波?レ>ォ Y4ソ・Pィvkタネヲセ・ 暇?ヘqッ瑁・nリ抱ヨ・ヌェ]耘ラナjX?槻ホコシ狷・<?P゚ヒ'[チ?y・虻・」?rM% ・H?タヤユ・?・>忌X 6セチE1ゥニヌレ[・Pチレ悍懆マ%シ・衙J櫻韭F蜉詭}.Rz8+ 玉・nライサハヘBpbaf?{?レヨ;ソ棹・ト8・諠霜Kマ臂t蒻(・`・・u`コ{コM・・ネ~・シgタ^:イKッ・ンユY?k 囿ム刺N??/ツ*ハルロxチ幺挟6:、サs・?Rゥ\アH!{kV射羨r禦ラ*WR ゙貸テ?_ャエ%蹕ネ}埔ヒユZヒ。_yclェH?| Xー・I腋e5・・筥Vpgスpィ゙R*n¬ ・?ヒ1~・ロ1ンEヒィ?泅>,K?セロdチカhマ鰯F゚[=?・タ!x)oハ? ・ケGR・]傘ロqxヨ悸y?慂6!鴣幄iォル゙テ~ロ<;9g<?ネヲ件ゥ裟ユ艮錘yケwケヲ Eeチ・Zscg怯メ邱<?ラ・Jア (2JUWcョ ク 0缶.o・ネn|Op?マg1;?L1X・Z pヒマ゙モv\]6・リォ? ャ樢*朮9ヲンoqP9
67 :
名無しさん? :2010/05/15(土) 17:31:28 ID:hd0sGp6Z
荒らし(あらし)とは、物事の順列を無作為に乱し奪うこと、またはそのような行為に及ぶ人のこと。 一般に「荒らし」という単語は車上荒らし、道場荒らしなどのように、荒らされる対象を指す語を前につけて用いられることが多いが、 何もつけず単に「荒らし」と言った場合は特にチャットや電子掲示板、ブログ等の、不特定多数の人間が参加する 形態のコンピュータネットワーク上のリソースに対し、不合理なメッセージの送信や妨害行為を継続的に行っている者を表す。 ゆえに本項目では主にこの意味での荒らしについて述べる。
68 :
名無しさん? :2010/05/15(土) 17:33:24 ID:???
概要 [編集] 荒らしとは「ネットワークの場にふさわしくない投稿を繰り返し続ける者、事」であり、 多くは「非生産的な要因による悪意」によってなされ、場の議論・コミュニティの破壊を試み、 機能不全に陥れることを直接の目的としている。 周囲に注意を喚起されても無視をし続け、さらに悪質な荒らし行為に走り出したり、自分は間違っていないと開き直って反論をしたりもする。 参加者の言及を受けて、一旦反省の色を見せても、間を置かずにそのことに対して反発し、再度荒らし行為に及ぶ可能性もある。 掲示板の利用者間のコミュニティの間では荒らし行為による書き込みは「放置」して返信しない手段も推奨されている。 荒らしを発生させやすい土壌を放置しているような掲示板やホームページなどの個人サイトの運営者は、 自ら荒らしを招いているとして批判されることもあるが、荒らしは運営者にも執拗に絡んでいき、運営者は自らが関わっていない 冤罪を被っていることも多い。
69 :
名無しさん? :2010/05/15(土) 17:34:11 ID:???
なお、荒らしの明確な定義は必ずしも存在しない[1]ため、はじめに書き込みをした本人に荒らしている意図は無くとも、 書き込みの内容[2]によっては周りの人間に荒らしのレッテルを貼られている内に、その内本人が本格的に荒らし行為を開始し、 結果的に荒らしに仕立て上げてしまう事もあり得る。 更に、自分は荒らしではなく不適切な(問題のある内容) スレッドに鉄槌を下している、とあくまでも善意からやっているという態度に出る者[3]すらいる。 これに関連して当初は、(自分基準で)好ましくないスレッドを潰していたが、潰し切ると今度は関連した 内容の話題の通常スレッドを潰そうと試み、これも潰し切ると更に今度は有益なスレッドに対してですら牙を剥き、 完全な荒らしに豹変するという取り返しのつかない事態へ発展する場合も存在する。書き込んだ際にアドレス表示されるサイトや、 管理人がよく巡回しているサイトは荒らしに遭いにくいということもある。 大抵、確立されたルールやそれに基づく徹底した不適切な話題の投稿の削除、管理人が荒らしの詭弁には耳を傾けない方針をとるなど、 その場から荒らしを排除する風潮が成立していれば、居場所のなくなった荒らしは、根負けして自然に出ていくか、 発言を抑えるようになると考えられる。逆に参加者が荒らしの詭弁を見抜けずに耳を傾けてしまうと、管理人の立場の人物が荒らしによって 順当な管理作業を悪化させられ、場の議論が荒らしによって妨害された状態のまま、放置されてしまう場合もある。 英語ではvandal(vandalism)という。他に、釣り用語のトローリングに引っかけて、 「煽り」(参加者の感情を逆撫でするような発言)や「釣り」(参加者の反応を誘うような発言)など 暴言や詭弁を吐いて議論を別方向にずらす事をTrollと呼ぶ。 なお、ウィキペディアにおける荒らしは vandalism と言い、多くの言語でこれに準じる語を用いる。
70 :
名無しさん? :2010/05/15(土) 17:34:52 ID:???
荒らしの犯罪性 [編集] 悪質性が高いものと判断された場合は、犯罪(電子計算機損壊等業務妨害罪・脅迫罪・名誉毀損罪等)として刑事事件に発展する場合もある。 これは荒らし行為がクラッキング等のような、明確な文章で定義出来る行為と成り得る可能性が低く、単なる迷惑な発言で終わってしまう 事が多いためである。かつて掲示板荒らしの権化と呼ばれたアリス・リデルは自著の中で、 「最も迷惑かつ最も犯罪となりにくい行為」と呼んでいる。 荒らしが犯罪となりにくい理由は次の通りである。 判別しにくい表面上荒らしとしか思えない投稿などであっても、そのコミュニティの履歴をよく調べない限り、 第三者には荒らしなのか普通の投稿なのか分かりにくい。 該当する刑法がない 荒らしの多くは不正アクセスに関する法律等に該当せず、長期間に渡る明らかな迷惑行為や、 犯罪予告等の脅迫めいた発言、 違法な画像の貼り付け等を除けば、荒らし自体を禁止する法律は存在せず、立法しにくい。 損害が発生していない 荒らしプログラム等を使った荒らしであったとしても、使用者がその事を明かさない限り、判別は不可能である。 また、コミュニティが利用者の投稿を使用法とする以上、単なる投稿でしかない荒らしは何の損害も与えない事になってしまう (長期間に及ぶ嫌がらせ等を除く)。表面上を考えれば、何らかの法律に触れそうなものであるが、 荒らしそのものに対処出来る法律は今のところ存在せず、荒らし行為に付随した迷惑行為によって裁かれた判例しかない。 また、仮に荒らしを禁止する法律を作ってしまえば、荒らしではない通常の発言等も巻き込んで該当させてしまう可能性を含むので 単純には行かない。また、ネット上には荒らしのターゲットになってしまっている掲示板、もしくはターゲットにすることのできる 掲示板等が多数点在しているため、実際その全てを管理することも難しい。
71 :
名無しさん? :2010/05/15(土) 17:35:48 ID:???
発祥から今日へ [編集] 荒らし行為はその多くが、荒らし書き込みがしやすい事から、電子掲示板やブログなどに対してのものである。 掲示板"荒らし"やチャット"荒らし"などのように、Web上のコミュニケーションスペースにおいて、 不快な参加者や書き込みに対して最初に"荒らし"と名づけたサイトは1・2チャットというチャット・電子掲示板であり、1998年春頃である。 "荒らし"と名づけたヒントは、たまたま入居していたビル内の「ビル荒らしに注意」と書かれた掲示物が印象に残っていたためである。 荒らしの発祥は、インターネット電子掲示板の登場時期と重なる。パソコン通信の時代にも散見はされたが、 当時は一般的利用者の通信料金が従量制であったがゆえに、参加者自らが多額の費用を支出して荒らし行為を行う事は少ないとも考えられ、 少なかった。 近年は通信料の定額制の実現および普及とともに、一般的利用者による荒らし行為の増加を見ている。World Wide Webが普及する以前、 ネットニュースにおいても、一部のニュースグループ(日本語のグループを含む)でコメントスパムが見られる事もあった。 インターネットにおいては、1995年にはすでに掲示板への悪戯で意地悪な書き込みが存在していた。しかしながら当時はまだ個人が CGI実行の可能なWebスペースを持てる機会が少なく、掲示板は専ら企業ベースでの情報交換や、ISP等がサービスとして 運営するケースがほとんどで、匿名状態で閲覧投稿が出来る形式ではなかったことから、本格的な荒らしの被害は発生していなかった。 匿名での閲覧投稿が可能な、個人ベースもしくは小規模団体の運営する掲示板サービスがメジャー化してきたのは1996年に入ってからの事で、 荒らしによる被害が具現化してきた時期も一致する。当時の荒らしはNetscape Navigatorのhelpファイルをコピーペーストするなど、 巨大な文章を投稿するものが一般的であった。これは当時の通信環境が貧弱なものであり、また閲覧する環境においても、 1MB程度のテキストを読み込んだだけでウェブブラウザがフリーズしてしまう脆弱性を悪用したものと思われる。
72 :
名無しさん? :2010/05/15(土) 17:36:32 ID:???
本格的に荒らしの被害が叫ばれるようになったのは1997年の初頭、当時のメジャー地下系webサイト、あやしいわーるど掲示板において、 「ゲスッ」と名乗る荒らし集団が発生して以降の事である。彼らは自らを「インターネット愚連隊」と称し、目をつけた掲示板を様々な 手法を用いて荒らし回り、次々と閉鎖に追い込んだ。同年冬頃に内部分裂で解散するまで、千数百の掲示板を破壊したと言われている。 その中には、新聞沙汰にまで発展し国内初のサイバーテロ事件と呼ばれる「農水省オウムソング事件」等も含まれる。 彼らの残した負の遺産は多大であり、「ゲスッ」消滅後も彼らの残した荒らし手法やプログラム等を悪用するスクリプトキディや、 さらに高性能な荒らしプログラムを開発・配布する者の登場などにより、掲示板管理者は対策を立てることになった。 しかしながら「ゲスッ」消滅以降、集団で掲示板を攻撃するようなグループは今日に至るまでほとんど発生せず、 また掲示板等のサイト等自体が荒らしに対抗する様々な措置を講じてきたため、 今日において荒らしの被害は深刻な問題ではなくなってきている。 しかし、その量は決して減っておらず、 ネットワークの発達とともに逆に増加の一途を辿っている。ネットワークゲームの普及などもこれに拍車をかけている部分もある。 現在の荒らしとは、荒らし行為自体を趣味にしているようなグループによる犯行ではなく、そのネットワークの場の内容・主旨や参加している 人々に反感を持った者が、一時的な感情に流されて行う迷惑行為がほとんどである。ただし、荒らし行為者の性質によっては執拗かつ 大規模な荒らしを行うこともある。 また、組織的な荒らし行為が根絶されたと言う訳でもなく、現在も気に入らないウェブサイトを潰そうとしているネットウォーカーの 集団は依然として活動しており、場合によってはエスカレートして攻撃目標の個人情報を不正に取得・公開する集団まで現れる事も時折ある。
73 :
名無しさん? :2010/05/15(土) 17:37:17 ID:???
荒らしの種類 [編集] 場の目的にあわないメッセージの送出。例えば バイナリデータの投稿。しばしば著作権法上違法なデータ (Warez) やコンピュータウイルスであることが多い。 バイナリデータのURLの投稿。 各種ブラウザクラッシャー(精神的ブラクラなども含む)やコンピュータウイルス、スパイウェアの添付・誘導。 個人サイトや、他の電子掲示板のURLを晒し、攻撃や破壊活動をする、晒し。 掲示板スパムを含む、思想・商品等の宣伝文・勧誘文、数年前に出されたと思しき各種声明文の連続投稿。 個人情報漏洩行為 (住所、電話番号、メールアドレス、パスワード、銀行カードの暗証番号などの投稿)。 ただしこれは荒らしを逸脱した完全な犯罪である。 意味不明な文字列や、意味のない文章の連続投稿。ただし「くぁwせdrftgyふじこlp」はインターネットスラングとして 使われるので、荒らしと見なされることが少ない。 (スレッドフロート型掲示板において)意味もなくスレッドを上げ続ける、age(上げ)荒らし。 またはスレッドを人の目に付きにくくしながら、そのまま使用不能に陥れようとする、sage(下げ)荒らし。 新しく立ったスレッドに行われる、一番乗りまたは、特定の番号取得だけを目的とした無意味な投稿。スラッシュドットでは「First post」、 Yahoo!掲示板では「キリ番ゲット」、「2ちゃんねる」等では「2ゲット」と呼ばれる行為。(2ちゃんねるでは、スレッドを立てた利用者の 連続投稿を妨害する場合を除いて、荒らしと見なされないことが多い) 「書けるかな?」、「テスト」など、テスト行為の不適切な書き込み。 無意味、または見た人を不快にさせるアスキーアートやコピー・アンド・ペーストの貼り付け。
74 :
名無しさん? :2010/05/15(土) 17:37:58 ID:???
これら行為を、レス数やデータ量上限が決められているスレッドで繰り返しスレッドを潰す、埋め荒らし。 荒らし行為を排除するため自主的に活動した際に結果として自分が荒らしになる行為。 活動理念そのものに違法性は無いが、経過によっては管理者よりも発言権が増し、電子自警団的に他のユーザーの書き込みを管理・ 削除等をするため、自由な投稿ができず結果として場を荒らしてしまう。 煽りや釣り行為を含む、その場の参加者・運営者への誹謗中傷。 上記の行為に反応して行われる、過剰な叩き(非難・指弾)行為、及びそれに便乗する行為。 自作自演行為。主に第三者のふりをして自分を擁護する発言をし、自らの行為を正当化しようとする場合に行われる。 そのコミュニティの中核を成している人物のハンドルやそのサイトの管理人を騙り、意図的に他の参加者を錯乱させようとする、 成りすまし行為。 意図的に、かつ過度に繰り返されるマルチポスト行為。 ある特定の者や人物に執拗にまとわりつき、嫌がらせなどを繰り返す粘着行為。 荒らしプログラム(PerlDUKE・ドールリカ等)を使用した長時間に及ぶ迷惑投稿、またはDoS攻撃を行い、サーバをダウンさせ、 ネットワークを使用不能に陥れようとする行為。 無修正ポルノ画像、児童ポルノ画像等、わいせつな画像を投稿する行為。管理者が掲載を放置しているとスポンサーサイト、 サーバーユーザー側のほうで強制的に閉鎖させられる場合がある。さらに自宅サーバーで運用されている場合は管理者が刑事告発される 可能性もあり得る。ただしこれらは荒らしを逸脱した完全な犯罪である。 管理人自らが掲示板内で参加者に対し、暴言を行うサイトも存在する。 児童ポルノ監視委員会に於ける掲示板(現在は掲示板自体は閉鎖)が、この形態だった。
75 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 11:07:40 ID:8B/LTTJy
イローゼ(独 Neurose) 精神医学用語としての「神経症」のこと。英語ではneurosis(ニューローシス)という。 日本において、一般の人が「ノイローゼ」と言う場合、神経症以外の多種多様な精神疾患のことも含んでいることが多い。例えばちょっと悩んでいる、という状態から、統合失調症のような重篤な精神疾患までもが「ノイローゼ」と呼ばれることがある。 このように「ノイローゼ」という言葉は、多種多様な疾患を含んでいるため、混乱を避けるために精神医学の分野では通常使用しない。 同様の理由から使用に注意を要するものに「ヒステリー」という言葉がある。 これはもともと身体表現性障害や解離性障害など(身体が悪くないのに心因性に身体症状を呈する疾患)のことであったが、日本語で「あの人はヒステリーよ」「ヒスを起こす」などと使う場合、 単に短気であるなどの意である。 そのため現在の精神科の臨床では「ヒステリー」という用語は通常使用しない。
76 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 11:08:29 ID:8B/LTTJy
精神病(せいしんびょう)という言葉はさまざまな意味で用いられる。精神症とも用いる。 対応する英語は、シュナイダーの意味(=精神疾患)では「mental disease / mental illness / mental disorder / mental impairment / psychopathy[1]」、それ以外の意味では「psychosis / psychotic disorder[2]」が用いられる。 精神病と原因 [編集] 精神病の原因には、内因・外因・心因がある。これらが複数重なって精神病が発症することもある。この3つに環境因も加えることがある。 心因を主とする精神病 [編集] 心因性精神病は、ストレスなどの心的要因によって起こった、精神の強い反応である。反応精神病では、人格の解体・現実検討能力の著しい障害が見られる。 ICD-10では、症状に応じて急性一過性精神病性障害 (F23) や感応性妄想性障害 (F24) などに含める。一ヶ月以内に症状が治まる場合、DSM-IV-TRでは短期精神病性障害に含めることになる。
77 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 11:12:48 ID:8B/LTTJy
内因を主とする精神病 [編集] 内因性精神病は、原因が脳自体にあると思われるが、いまだに原因が明確には解明されていない精神病である。 たとえば内因性精神病の代表である統合失調症は、先天的な脆弱性のあるところに環境的な要因が加わって発症するとされている。 内因性精神病と心因性精神病は、ICD-10では「統合失調症、統合失調症様障害と妄想性障害 (F20-F29)」に、DSM-IV-TRでは「統合失調症および他の精神病性障害」にそれぞれ含まれ、症状に応じて細分類がなされる。
78 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 11:13:30 ID:8B/LTTJy
外因性精神病 [編集] 外因性精神病は、原因が非心因性に認められる精神病である。日本では従来、外因性精神病は器質精神病(広義)と呼ばれ、 次の4分類がなされてきた。 器質精神病(狭義) 中枢神経細胞自体の障害による。 器質精神病(狭義)・症状精神病は、ICD-10ではF00〜F09に、DSM-IV-TRでは「〜による精神病性障害 (293.xx)」にそれぞれ該当する。 器質精神病(狭義)には、次のような原因がある。
79 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 11:15:04 ID:???
中枢神経の変性 アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病など。 脳血管障害 脳梗塞、脳出血など。 頭部外傷 脳炎 進行麻痺(梅毒)、日本脳炎、クロイツフェルト・ヤコブ病など。 脱髄 多発性硬化症など。 脳腫瘍 水頭症 正常圧水頭症など。 症状精神病 感染などの脳以外の身体疾患によって現れる。 てんかん 今日では精神病に含めない。ICD-10・DSM-IV-TRのいずれにも、てんかんは独立した項目として存在しない。
80 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 11:15:49 ID:???
中毒精神病 厚生省保健医療局長通知「精神障害者保健福祉手帳の障害等級の判定基準について」の「精神障害者保健福祉手帳障害等級判定基準の説明」によると精神作用物質の摂取によって引き起こされる精神および行動の障害を指す。 精神作用物質とは有機溶剤などの産業化合物、アルコールなどの嗜好品、麻薬、覚醒剤、コカイン、向精神薬などの医薬品など。 中毒精神病は、ICD-10では「精神作用物質使用による精神及び行動の障害 (F10-F19)・精神病性障害」に、DSM-IV-TRでは「物質関連障害・物質誘発性精神病性障害」にそれぞれ該当する。 アルコール精神病 アルコールが直接原因ではなく、ニコチン酸・チアミンの不足によって起こる。 覚せい剤精神病 幻覚・妄想を中心症状とした、統合失調症に似た精神病。断薬時に重篤な離脱症状は起こらないが、初回よりもはるかに少量・短期間の再摂取で、精神病症状が再燃する(逆耐性現象)。 大麻精神病 大麻乱用後に起こることがあるとされている仮説の精神病。大麻との因果関係を示すエビデンスはなく、疾患単位は確立されていない。
81 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 11:16:53 ID:???
債権(さいけん:羅jus obligatio、仏(droit de )creance、独Forderung(srecht))とは、主に大陸法の法律用語であり、 ある者(債権者:英obligee、creditor、仏creancier、独Glaubiger)が特定の相手方(債務者:英obligor、debtor、仏debiteur、独Schuldner) に対して一定の行為(給付)をするよう要求できる権利をいう。現代の日本語では一般的ではないが、「人に対する権利」という意味で「人権」 (英personal right、right in personam、仏droit personnel、独Personliches Recht)ともいい、旧民法では主としてこの用語が用いられていた。 債務者の側から見た場合はこれは債権者に対する義務であり、債務(さいむ:羅obligatio、英obligation、仏dette、obligation、独Schuld、Verbindlichkeit)と呼ばれる。 また、債権者と債務者のこのような法律関係のことを、債権債務関係(羅obligatio、英仏obligation、独Schuldverhaltnis(独法・墺法)、Obligation(スイス法))という。 いずれも視点が異なるのみで、内容を異にするものではない。日本では、「債権」という言い方が通常で、「債権債務関係」はあまり用いられないが、 欧米では「債権債務関係」に相当する表現(obligationやSchuldverhaltnis)がむしろ通常である。 冒頭に述べたような債権の概念そのものはローマ法に由来する。日本においては明治期においてヨーロッパ法(特にドイツ法、フランス法)を 継受した際にローマ法由来の債権概念が導入され、現在の解釈学においてもその影響は強い。 現在の日本の民法においては、民法第3編債権において、その発生原因として、契約、事務管理、不当利得及び不法行為の4つを規定している。 当事者間の合意により発生する債権を約定債権といい、契約による債権がこれに属する。一方、法律の規定によって生じる債権を法定債権といい、 事務管理、不当利得、不法行為による債権がこれに属する。 民法について以下では、条数のみ記載する。
82 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 11:17:34 ID:???
債権の特質 [編集] 債権は物権と同じ財産権ではあるが、以下の点で物権とは異なる。 物権は物の支配を目的とする権利である(物権の直接性・物権の対世性)が、債権は債務者の行為(給付)を目的とするものである(債権の対人性)。 債権の対人性のコロラリーとして「売買は賃貸を破る」がある。すなわち、例えば、所有者によって目的物が譲渡された場合を比べると、 地上権者は新所有者に対しても地上権を主張できる(継続して利用できる。)が、賃借人は新所有者に対して賃借権を主張できない(継続して利用できない。)。 もっとも、不動産賃借権や船舶賃借権については民法・商法及び借地借家法においてこの重大な例外が規定されており、 一定の対抗要件を具備することにより新所有者にも対抗することができるようになっている。いわゆる「債権の物権化」と呼ばれる現象である。 相互に矛盾する同内容の物権は併存しえないが(物権の排他性)、相互に矛盾する同内容の債権は併存しうる。 例えば、同じ土地について建物所有目的の地上権を二重に設定することはできないが、建物所有目的の賃借権を二重に設定することは可能である (後者は債務不履行責任によって解決される。)。
83 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 12:24:59 ID:???
債権の目的 [編集] 債権の目的(対象)は債務者の特定の行為であり、これを「給付」という。債権は目的に応じていくつかの下位概念があり、 第3編第1章総則第1節において、具体的には以下のものが規定されている。 特定物債権(400条) 種類債権(401条) 金銭債権(きんせんさいけん)(402条以下) 利息債権(りそくさいけん)(404条以下) 選択債権(せんたくさいけん)(406条以下) 特定物債権 [編集] 特定物債権(とくていぶつさいけん)とは、物の個性を重視した特定物の給付を内容とする債権をいう。例えば土地の引渡し債務や中古品の引渡し債務などである。 特定物債権の主な特徴 目的物の保管につき債務者には善管注意義務が課される(400条)。 反面その履行は現状でその物を引き渡せばよいとされる(483条)。 双務契約における危険負担においても不特定物債権との差異を生じる(534条1項)。 瑕疵担保責任(570条・566条)の解釈につき、売買の目的物が特定物であることを要すると解する法定責任説とこれに限られないとする債務不履行説との対立にも関連する。 その他、弁済の場所(484条)。 種類債権 [編集] 種類債権(しゅるいさいけん)とは、目的物(不特定物)を種類と数量だけで指示した債権をいう。 種類債権の特徴 履行までには特定(民法第401条2項)を生じて目的物が具体的に定まり、以降は原則として特定物債権と同じ扱いとなる。 市場に種類物が存在する限り履行不能を生じないし、特定を生じない限りは調達義務を負う。 その他、双務契約における危険負担(534条2項、536条)、弁済の場所(484条)。
84 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 12:53:28 ID:???
制限種類債権 [編集] 制限種類債権(せいげんしゅるいさいけん)とは、目的物の範囲に限定のある種類債権をいう。 例えば特定タンク内のタール5000トンのうち2000トンの引渡債務などである。 この場合に特定タンク内のタールの全てが滅失すれば履行不能となる。品質は問題にならず、債務者は、特定タンク内のタールを給付すればよい。 債権者が「タールの品質が悪い」と受け取らなければ受領遅滞が生じる。 この点で通常の種類債権と異なる。その他は種類債権に準じる。 金銭債権 [編集] 金銭債権(きんせんさいけん)とは、金銭の支払を目的とする債権をいう。代金債権、貸金債権等、実際の取引における大部分の債権(金額債権)である。 なお、特殊な金銭債権として金種債権と呼ばれるものがあり、これには特定の種類の金銭の一定量の給付を目的とする相対的金種債権と、 骨董的あるいは記念的な貨幣の給付を目的とする絶対的金種債権があり、いずれも通常の金銭債権(金額債権)とは法的な扱いが異なる(金銭債権の項目参照)。 通常の金銭債権(金額債権)の特徴 金銭価値が下がっても補填する必要がない。 履行不能にはならない。 各種の通貨で弁済をすることができる(402条)。 損害賠償の額(遅延損害金)は、年5分の法定利率によって定める(419条1項、404条)。 損害賠償(遅延損害金)については、債権者は、損害の証明をすることを要しない(419条2項)。 損害賠償については、債務者は、不可抗力をもって抗弁とすることができない(419条3項)。 利息債権 [編集] 選択債権 [編集] 選択債権(せんたくさいけん)とは、数個の給付の中から選択によって定まる債権をいい、その選択権は、原則として債務者に属する(406条)。 債権が弁済期にある場合において、相手方から相当の期間を定めて催告をしても、選択権を有する当事者がその期間内に選択をしないときは、その選択権は、相手方に移転する(408条)。 無権代理人の責任:履行又は損害賠償(117条)
85 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 12:55:44 ID:???
債権の効力 [編集] 債権には一般に以下のような効力があるとされる。 給付保持力:債権者の履行による給付を保持しても不当利得とはならない効力。債権の必要最小限の効力とされる。 訴求力:訴訟手続で債権を実体法上の権利として確認できる効力 執行力:確定判決を債務名義に執行しうる効力 このほか以下のような概念も用いられる。 給付請求力 掴取力 貫徹力 債権者代位権と詐害行為取消権 [編集] 債務者の責任財産を保全するため、民法は債権者代位権と詐害行為取消権を認めた。第3編第1章総則第2節で規定された制度である。 債権者代位権(423条) 詐害行為取消権(債権者取消権)(424条) 債権の譲渡 [編集] 歴史的には、債権譲渡(債権者の変更)は債権の本質に反するという考え方も根強く存在していたものの、近代以降においては、 債権譲渡自由の原則が強調されるようになった。日本においても、債権の自由譲渡を認めない慣例が存在したとされ、 当初は債権譲渡自由の原則に対する抵抗が強かったものの(民法典論争)、特約により譲渡性を排除できる規定を設けるという形で妥協がなされ、現在に受け継がれている。 現在の日本民法においては、第3編第1章総則第4節で規定される。 詳細は「債権譲渡」を参照 債権の消滅 [編集] 第3編第1章総則第5節で規定される。 弁済 代物弁済 供託(494条) 債権者が弁済の受領を拒み、又はこれを受領することができないときは、弁済者は、債権者のために弁済の目的物を供託してその債務を免れることができる。 弁済者が過失なく債権者を確知することができないときも、同じである。
86 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 12:56:35 ID:???
相殺 更改 免除 混同 用語 [編集] 協定債権 清算株式会社の債権者の債権で、一般の先取特権その他一般の優先権がある債権、特別清算の手続のために清算株式会社に対して生じた債権及び特別清算の手続に関する清算株式会社に対する費用請求権を除く債権をいう(b:会社法第515条)。 指名債権 債権者が特定している一般の債権。証券的債権に対する。 例:預金通帳等。 証券的債権 証券の中に化体されている債権。さらに、指図債権・無記名債権・記名式所持人払債権に分かれる。指名債権に対する。 指図債権 債権者が、新権利者を指定することにより譲渡できる証券的債権。 例:手形・小切手・倉庫証券・貨物引換証・船荷証券 無記名債権 債権者が特定せず、証券の所持人に弁済する証券的債権。動産とみなされる。 例:商品券・乗車券・劇場入場券 記名式所持人払債権 債権者が記載はされているが、証券の所持人に弁済する証券的債権。 例:記名式持参人払小切手 作為債権 不作為債権 求償債権 債権者主義 特定物についての物権の設定移転の場合に「債権者が危険を負担すべきである。」という考え。
87 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 12:57:27 ID:???
携帯電話依存症(けいたいでんわいそんしょう)は、携帯電話やPHSといった個人向けの通信機器が提供するサービスに没頭、 日常生活に支障をきたすほどになっている状態を示す俗語である。携帯中毒(けいたいちゅうどく)とも。 関連語には携帯電話(メール機能を含む)で四六時中誰かしかとコミュニケーションを取りたがる女子学生を指した言葉として ツナガール(「繋がる」と少女を意味する「ガール」のかばん語)があるが、同名でハブ(接続機器)の商品名や携帯電話会社の キャッチフレーズも存在する。 概要 [編集] 同語に関しては依存症とはいっても精神医学分野で明確な研究は特に行われていない模様で、日本国内では主に俗語と認識されているが、 一方で2007年2月14日付の「YONHAP NEWS(日本語版)」によれば韓国では2006年に行われたインターネット依存症調査にて、 青少年の10人に1人が携帯電話の利用に自ら依存状態にあると回答しているという。同国情報通信部が全国3500人を対象とした アンケート調査によるものだが、成人で4.1%が「依存症だ」と答えたのに比べると、青少年層の依存率が高いという[1]。 韓国や中国などではオンラインゲームの長時間利用により健康を害したり急死したりというケースも報じられ社会問題となっている 関係でこういった調査も見られる。日本でもサービスの利用し過ぎに伴う経済的な痛手を被ったり、あるいは携帯電話を利用しながらの 運転で交通事故を起こすケースが社会問題化している。なお、交通事故への対策としては自動車の運転時における携帯電話の利用制限が 道路交通法改正で盛り込まれた。また交通事故の自覚に欠け暗数となりやすい自転車事故に於いても 相当数の携帯電話利用に関係する事故が報じられており、やはり携帯電話使用マナーにも絡められて過剰な携帯電話の利用に 警告を発する声も多方面から挙がっている(後述)。 こういった携帯電話に絡む社会問題において、携帯電話の利用をマナーやルールを度外視して行う者が依存症 (当人の意思では止めることが出来ない)的だと揶揄する傾向も見られる(後述)。
88 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 12:58:14 ID:???
携帯電話サービスと依存状態 [編集] 日本に於いて携帯電話は多機能化にも伴い、2000年代に急速に個人的コミュニケーションツールとしての地位を獲得している。 これは様々なサービスが携帯電話端末に集約された結果であるが、これが通話から映像メモとしても利用される デジタルカメラや電子メール、或いは電子掲示板を含むインターネット上のサービスを利用でき、 また電子マネー端末としての機能も追加されつつある。 こういった利便性向上の一方で、この「一つの装置」が生活の中に占める地位も拡大、これが忘れたり落としたり壊したりといった 事態に際して「携帯電話がないと生活が不便で仕方が無い」といった状況を発生させる。またJavaアプリ再生端末としての利用や、 デジタルオーディオプレーヤーやワンセグ地上デジタルテレビジョン放送受信機など、娯楽家電的な機能に特化した機種もあり、 こういった機能を楽しんでいる者にとってはやはり「無いと困る」ものとなっている。 例えば2007年に提唱されたシャットダウン・デーにおいて、これら機器を「敢えて使わないこと」という実験的な試みもあるが、 これを実行しようとした場合に、どれほどの心理的負担が発生するかがスラッシュドットジャパンで論じられたケースもある[2]。 技術関係筋の議論は兎も角としても、近年の青少年どうしのコミュニティでは携帯電話の機能に依存した交流の形態や固有の若者文化も 多々見られ、これが「電話代かさみ過ぎて親に携帯電話取り上げられた」や「トイレに落として壊した」などでパニック的な 反応を示す者も見られないことではない。 その点では、病的な状態を示す「依存症」では無くとも、様々な側面にて携帯電話に依存した生活を送る現代人は少なくない。 携帯電話マナーと依存状態 [編集] 携帯電話では日本では1990年代に急速に普及したこともあり、当初は既存の類似サービスが存在しなかったことから、 この利用マナーに関する議論も発生、2000年に前後して携帯電話会社各社が利用マナーに関する消費者教育に動き、 販売店店頭のほかテレビ広告やウェブサイト上、あるいは公共の場でのポスターの掲示といった形で利用者マナーの普及に努めており、 また公共交通機関を含め公共の場でも携帯電話利用に関するアナウンスを行っている。
89 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 13:00:06 ID:???
上述のように車内や機内での通話を控えるようマナー周知を行うなど公共の場での通話マナーが固まりつつある中、 相変わらず携帯電話の利用マナーに難があるユーザーもおり、ことアルコール依存症や薬物依存症・喫煙依存・ギャンブル依存症など 依存症全般に関する社会的な拒否感(→廃人)にも絡めて、これらマナーの悪い利用者を「携帯電話依存症」とする傾向が見られる。 なおこういったトラブルに関連しては、通信サービス提供側としても問題視する傾向にあり、 例えばNTTドコモでは『ケータイ安全教室』[3]、 KDDI(au)では『KDDIケータイ教室』[4]と銘打った情報と教育手段の提供を行っている。 。 依存“病”か否か [編集] 実際問題としては、インターネット依存症(病状)ないしネット中毒(俗語)にしても定義は確定しきっておらず、 これを「病気」とすべきかどうかについては諸説存在し、中にはインターネット依存に関してもインターネット上の サービス利用以前よりうつ病など顕著な精神疾患の傾向が見られ、インターネットの利用はそれら精神疾患の副次的な症状の 一つに過ぎないと言う説も見られる(→ネット中毒)。 ただ俗語の常として医学的な裏付けの有無は重要視されず、またその定義についても実に曖昧かつ個人的な感覚や主観に負う所が大きい。 とはいえ依存症という症状の定義に於いて無視することの出来ない要素として「当人が止めたいと思っても、 当人の意思だけでは止めることが出来ない」や「それを利用することで当人ないし周囲の者が精神的・肉体的苦痛を被っている」 などが見られるならば、それは依存症とすることもあながち誤りとは言い難い(→依存症#心理学的な特徴)。 メール依存症(-いぞんしょう)とは依存症のひとつであり、携帯電話やパソコンを利用した電子メールのコミュニケーションに 多くの時間を費やし、それが日常生活に支障をきたすほどの状態であること。 酷い状態になるとメールが着信していないにもかかわらず携帯電話の受信欄をチェックしてしまったり、 相手からのメールが届かないことが不安、苛立ち、ストレスになったりもする。 森昭雄の造語にメール脳というのがある。(ゲーム脳を参照)
90 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 13:01:03 ID:???
引きこもり(ひきこもり)は、人がある程度狭い生活空間の中から社会に出ない事を言う。具体的には、 自分の部屋でほとんどの時間を過ごし、学校や会社には行かない状態、あるいはそのような人であるとされる。 引き籠もりとも表記し、インターネットスラングではヒッキー・hikkyや自宅警備員と表現される。 なお、本来「引きこもり」という言葉は、公職に就いていない、または官職を辞した状態を意味する。 例えば、吉川幸次郎「宋詩概説」(岩波文庫版P124、初出1962年)の「弾劾されて失脚し、遠く江蘇の蘇州に、別荘を買って 『蹌浪亭』と名づけたのにひきこもり」、横山光輝「三国志」希望コミックス版24巻(潮出版社、1981年)「(諸葛亮の台詞で) これは隆中にひきこもっているころ聞いたのですが」といった用例がある。なお、この項目で述べる「引きこもり」の用法が 生まれたのは平成年間以降である。 定義 [編集] 「さまざまな要因によって社会的な参加の場面がせばまり、就労や就学などの自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態」[1] 国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰部「ひきこもり」対応ガイドライン 10代・20代を中心とした「ひきこもり」をめぐる地域精神保健活動のガイドライン “Apparent reluctance to participate in "normal" interpersonal contacts of day to day life and retreat into one's own comfort zone.” (日々の普通の個人間のふれあいに参加することに全く気が進まず、安心できる場所に退避する状態) 状況 [編集] 日本 [編集] NHK福祉ネットワークによると、2005年度の引きこもりは160万人以上。稀に外出する程度のケースまで含めると300万人以上存在する。 全国引きこもりKHJ親の会の推計でも同様である。男女比は調査によって区々で、NHKのネットアンケートによると54:46、 「社会的ひきこもり」に関する相談・援助状況実態調査報告によると男性が76.4%、引きこもりを多く担当する精神科医の斎藤環の 診療データでは86%が男性である。(殆どの調査報告において男性は6〜8割の割合で女性より多く存在する。)
91 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 13:01:45 ID:???
その内インターネットを利用しているのは10%程度で、「テレビゲームをしたり、部屋の中を歩き回ったり、ビールや焼酎を飲んだり、 中には何週間もの間ずっと何もしない者もいる」という例が挙げられている。[2] 日本以外 [編集] BBC が、日本の引きこもりについての番組を放映した時に、多くのイギリスの視聴者から同様の経験を持つコメントが寄せられた。 また、イタリアでも引きこもりが目立ってきており、同国の新聞が特集記事を組んでいる[3]。 同様の現象は、韓国、台湾、香港、アメリカ合衆国、オーストラリア、イギリスなど、多くの先進国で存在すると見られることから、 グローバリゼーションによる競争激化が原因ではないかと見るむきもある。 概要 [編集] 精神分析的アプローチ [編集] 他者や社会との関係をうまく築くことが出来ない状態については、児童精神分析家アンナ・フロイトが、親や自分の周囲の人間とうまく 係われない、問題を抱えている子供達の研究をして、彼らがその問題を解決するためにとっている策略、工夫を防衛機制と名づけたが、 その中に「引きこもり、逃避」も含まれている。ちなみに、これ以外の場合は、適応機制、不適応機制という。 ジュディス・L・ハーマン著 中井久夫訳 『心的外傷と回復』 みすず書房 1999年 ISBN 4622041138 (原著改訂版 Judith Lewis Herman, Trauma and Recovery ISBN 0863584306) 第二章 恐怖 「狭窄」 に引きこもりと 心的外傷の関連を窺わせる記述あり。 原因 [編集] この現象は複数の原因が存在すると考えられる。 社会不安障害(Social Anxiety Disorder)、全般性不安障害、うつ病、強迫性障害、パニック障害、統合失調症の陰性症状によるものなどの 精神的な障害を抱えている。 過干渉等の家族関係のトラウマなどから自己肯定感を持つことを許されずに成長し、他者との繋がる事を不得手とし、 自分が幸せになることや成長することに罪悪感を抱いてしまうような性質
92 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 13:17:03 ID:???
現代日本の資本主義社会に嫌悪感、違和感などを持ち身動きがとれない状態 自分が目にしたくない現実、不快な人達、場所、集団を見ないで済ませる為に、部屋に閉じ篭る 建前(公の態度)と、本音(真実の自身)を合理化して、社会・ある状況から期待されるべき役割を見いだすことへの困難を持つ場合 虐待・性的暴力・ストーカーなどの被害の後遺症によるもの 傾向 [編集] 精神医学的見解 [編集] 発達障害:広汎性発達障害(PDD)、神経発達障害(neurodevelopmental disorder )、社会不安障害(SAD)、全般性不安障害(GAD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、注意欠陥障害(ADD)、学習障害(LD)との関連性が指摘される。 又、先天的な発達障害では無く、不良な生育環境から前記の障害と同様の状態に陥った(発達障害とアダルトチルドレンが示す症状は似通っている)、と見る向きもある。 生活習慣 [編集] 引きこもりというとまったく外に出られないかというと、そうではない例も挙げられている。程度は人によって異なり、 全く自宅から出られない人もいれば、買い物などのために出られる人もいる。とはいえ、学校や会社に通う事は困難な場合が多いとされる。 また、昼夜が逆転して生活している人も多いと指摘されている。 インターネット等を通して人と関わりを持つ事は、引きこもる人にとって唯一の人との交流手段であり、 人とつながりを保つ上でとても重要なものである一方、インターネット依存症に陥る危険性もはらんでいる。さらに、 こうした生活をすることによって他人や社会との接触がますます苦手になっていくという悪循環に陥っていく可能性もある。 引きこもりの時期 [編集] 主に少年期・思春期から、成人としての生活や責任感を期待される過渡期に存在する。これは日本社会の様な、 先進資本主義社会の中で、どのような成人としての役割を見いだすか、あるいは成人に通過することへの意味をどこに見いだすか、 という点を示している。
93 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 13:43:12 ID:???
引きこもりは、必ずしも学齢期にある者が起こすとは限らず、いったん社会人として自立した者が起こすこともある。 また、学齢期に引きこもりを起こした者が、立ち直るきっかけを見出せないまま中年期に達することもある。 成人の引きこもりに対しては、親亡き後が心配され、親の死を隠して年金を不正に受給するなどの事件も発生している。 なお、科学者や哲学者、芸術家が作業に没頭する過程で外界と隔絶した生活を送ることがある。これも一種の引きこもりである。 数学者のペレルマンは研究所を退職し、引きこもり状態となった数年後にフィールズ賞受賞(ただし本人は受賞を辞退) 対象となる研究成果を発表した。また、ワーカホリックを会社こもりと表現する場合もある。 もしくは中島義道、滝本竜彦など自身の引きこもり体験をアートや学術に転化させた例もある。 特徴 [編集] 厚生労働省/国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰部による 「ひきこもり」の概念 「ひきこもり」は、単一の疾患や障害の概念ではない 「ひきこもり」の実態は多彩である 生物学的要因が強く関与している場合もある 明確な疾患や障害の存在が考えられない場合もある 「ひきこもり」の長期化はひとつの特徴である 長期化は、以下のようないくつかの側面から理解することが出来る 生物学的側面 心理的側面 社会的側面 「ひきこもり」は精神保健福祉の対象である ※調査対象者は次の条件をすべて満たす80例(男66例女14例)。初診時の年齢が12歳から34歳(平均19.8歳)、 調査時点で13歳から37歳(平均21.8歳)。 統合失調症、躁うつ病、器質性精神病などの基礎疾患がないこと 初診時点で3ヶ月以上の無気力・ひきこもり状態があること 1989年6月の時点で、本人との治療関係が6ヶ月以上続いていること 少なくとも本人が5回以上来院していること(家族のみの相談も多いため) 評価表を記入するための資料が十分に揃っていること
94 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 14:01:56 ID:???
社会復帰への道のり [編集] 引きこもり状態からの脱却 [編集] 一般論として、根本的解決には両親の協力に加え、ひきこもりが精神保健福祉の対象であることがガイドラインでも明記されているように、 精神科の医師、精神保健福祉士(精神医学ソーシャルワーカー)やカウンセラー、さらには必要に応じて学校や職場の関係者などが連携し、 支援していく必要がある。原因が複雑に絡み合っていることもあるため、カウンセリングにより、その原因を当事者自身の心の中で 少しずつ整理し、原因となっていることを少しでも解決できる方法をカウンセラーの支援により導き出す方法は、解決法の一例である。 対人恐怖症やうつ病、パニック発作などの精神疾患を併発している場合は、精神科医師の診断の元、適切な治療を並行して行うことも必要となる。 外出恐怖症やPTSDなどの理由で、外出することができない、外出や登校・出社に必要な公共交通機関に乗車できない場合は、 行動療法により補助者とともに段階的に改善を試みる方法もある。 脱却後の問題点 [編集] 学生の場合、同級生との間との学力格差が再び引きこもる原因を作ってしまう場合がある。 この場合、学校や家庭教師などに事情を理解してもらった上で、個別に学力を取り戻す努力が必要となる。 しかし、高校や大学では特に単位不足、出席日数不足で留年や退学となってしまう場合もある。 留年の場合、特に高校では、心のケアが重要となる。高校、大学共通していえるのは、学費面でのサポートが必要で、 両親の理解も必要となる。また、大検受験サポート施設や、通信制高校などへの再進学も選択肢の1つとして検討される。 大学中退の場合、自宅で単位を取得できる放送大学の活用も1つの手段である。一定の条件下で大学在学中の単位が認定される制度もある。 社会人の場合でも、履歴書に空白期間(引きこもっていた期間)があると、就職活動ではどうしても不利になってしまう。 そのため、職業訓練や資格取得でその弱点をカバーできる具体的な能力があると有利である。 厚生労働省ではトライアル雇用制度という、採用者・雇用者ともに納得して就職できる制度を用意している。
95 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 14:08:03 ID:???
周囲の無理解および偏見への対策 [編集] 地域若者サポートステーションや、引きこもりを支援するNPO法人では、両親に対する講演会を開催し、その理解を求めているが、 マスコミによる客観性を著しく欠いた報道、テレビのコメンテーターによる自己中心的発言が、当事者を深く傷つけ、 引きこもりを悪化させている。状況に応じてマスメディアから遠ざけることも必要である。また、その匿名性から差別、無理解、 偏見発言が多い2ちゃんねるなど、その情報の真偽を判断する能力が低い状態の引きこもり当事者からは、 有害なインターネットサイトから遠ざけることも場合により必要になる。 引きこもりの長期化 [編集] 引きこもりが長期化する要因の一つに、支援団体に関する情報不足もある。テレビでよく報道される支援団体は概ね宿泊型であり、 生活のリズムを取り戻す為に規律ある生活を求めるものが多く、引きこもりの人にとっては「支援団体=規律ある生活を求めるもの」 というイメージを抱きやすい。しかし、実際は宿泊型の支援団体は少数であり、居場所や就業体験の場として機能しているものが多い。 従って引きこもりの人に対して正しい情報伝達が行われる事も、復帰への一助となる。また、引きこもりが長期化して、 自分と同じような年齢の人は居ないのではないか、と不安がる人も居るが、30歳以上の引きこもりを対象にした、 居場所なども僅かではあるが存在する(東京ではCOLORSなど)。 引きこもりに関する肯定的な見方 [編集] 小柳晴雄のように、「引きこもりは、成長過程において、その必要に迫られて自然発生する行為。」との見方をする専門家もいる。 小柳は、講演会では「子供が引きこもったら赤飯を炊け。」という言葉をよく使う。 また、芹沢俊介のように、引きこもり支援は善意の押し付けであり、長田百合子の長田塾や杉浦昌子の アイ・メンタルスクール等のケースから、必要悪としての行為が増幅していくことが暴力にいたって しまいがちという批判を行うものもいる。
96 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 14:08:52 ID:???
文化的な観点から考察した日本における社会復帰への障害 [編集] 日本においては先輩・後輩という特殊な上下関係が、引きこもりの社会復帰を難しくする因子である。 日本においては学校生活や部活動、社会生活等をつうじて、年上は年下に尊敬されるべき態度をとることが暗黙の了解であり、 年下は年上を敬わなければならない。こうした意識の撤廃は、教育をつうじた日本の社会通念の転覆でも起こらない限り 不可能であることは自明の理である。日本の特殊な伝統・社会通念と、価値観が多様化した現代の高度情報化社会との大幅なずれが、 欧米に比して日本の引きこもり率が抜きんでている原因の一つである可能性が高い(ただし「状況」で述べられているように 欧米においても近年増加傾向にあることは確かなようであり、また、単に統計的な詳細調査がなされていないことや、 もともと人間関係が希薄な社会文化の場合には引きこもりの存在に気づきにくいことなども理由として考えられ得る)。 なお儒教思想のない欧米社会では、学校における飛び級制度からもうかがえるように、年上・年下における予定調和的な役割分担はない。 学校であろうと、職場であろうと、年齢が30才離れていようと、最初の自己紹介をすませばファーストネームで呼びあうのが 一般的な社会通念である。こうした比較文化論的な観点からして、少なくとも欧米社会においては、 前述の日本における固有の障壁は存在しないといえる。 引きこもり脱却支援施設・施策 [編集] 広義のNPOとして、例えば東京で活動をしているたんぽぽ広場やPCE、COLORSのような引きこもりから脱却するための 支援施設がフリースクールとして存在している。相手の家に行って交渉するというレンタルお姉さん、レンタルお兄さん、 引きこもり対象者を旅行に連れ出し引きこもりから脱却させる旅行療法という施策も行われている。
97 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 14:09:33 ID:???
準ひきこもり(じゅん-)は富山国際大学専任講師樋口康彦が論文『大学生における準ひきこもり行動に関する考察』の中で 提唱した概念である。インターネット上では準ヒキと略され、樋口本人も使用している。 概要 [編集] 論文[1]によれば「大学には真面目に登校するものの家族を除く他者との交流がほとんどなく、対人的な社会経験が不足している状態」をいい、 ニート、フリーター問題の隠された要因になっていると指摘している。引きこもりのように部屋に閉じこもるわけではなく、 問題が顕在化するのは就職活動期や大学卒業後という。2006年、論文のPDFがネット上に公開された。同年、さらに講談社+α新書から 『「準」ひきこ森』が出版された。 なお、著者によると、本人も過去に準ひきこもりであったと告白しているが世代や時代背景が違うため息苦しさの 度合いは違うとされている。 特徴 [編集] 著者によれば、準ひきこもりは以下のような特徴を持つと主張する。[2]たくましさに欠けるため、社会で期待されている 男性役割を身に付けていない 自己中心的で視野狭窄(きょうさく)の傾向 被害者意識が強い 批判 [編集] 以下に準ひきこもりに関する主な批判を列挙する。学術的な検証がなされていない点。 現在の所、アカデミズムにおいて厳密に定義された事象、概念ではない。 提唱者本人が心理学の専門家でない点 「準ひきこもり」の判断基準が恣意的である点[3] 特徴的な自閉傾向とオタク趣味(マンガやアニメ)の強い相関関係を主張している点 男性にたくましさを要求している点に対する、ジェンダーフリー/メンズリブの立場からの批判 強い偏見的表現が散見される点[4] 交友関係の少なさを極端に否定的に捉えている点 著者の独断による決め付けが多い点[5] 学術論文というよりは、随筆に近い点 「準ひきこもり」に対する批判が中心であり、具体的な解決方法を提示していない点[6] 内藤朝雄は、東京新聞の取材に対して「『社会性』なるものをビジネスで成功しやすいタイプに限定した上で、どこにでもいそうな、ちょっとズレているボンヤリ系の若者に印象的なレッテルを張って、新しく『問題化』しようとしている」と批判している。
98 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 14:10:13 ID:???
解決法 [編集] 著者の主張する準ひきこもり状態からの脱出の方法は以下の通りである。 サークルやボランティアで人との交流を積極的に持つこと[7] 髪を美容室で切ってもらったり、外見に気を使うこと。 大学教授や公務員など自己主張に乏しくても勤まる職業に就くこと[8] 挨拶を心掛けること[9] また、問題解決が不可能と思われる場合は、 ブルーカラー的な単純肉体労働に従事すると良いとしている。[10] 脚注 [編集] ^ 何らかの学会で公式に発表されたものではなく、富山国際大学の紀要に掲載されているに過ぎないため、 学術的には「準ひきこもり」を肯定ないし否定する建設的検証がなされていないのが現状である。 ^ 統計年月日、サンプル数、調査対象、調査方法、因果関係等が不明 ^ アマゾンに寄せられた書評には、「著者の挙げている準ひきこもりの要件にまったく当てはまらない人のほうが少ないのでは」という意見 が掲載されている。 ^ 「妄想と現実を行き来」という文言や、準ひきこもりが変態性欲やストーカー的な性癖を持っていると受け取れる表現がある。 ^ 対人関係が苦手であることを特別な論拠もなく「母親に甘やかされているため」とか「自己中心的であるため」と断言している。 ^ 著者によれば、「気付いたときは手遅れになっている可能性が高い」とされる。 ^ 交流を長期間持続できなければ、準ひきこもりとなってしまう点に留意すること。 ^ あくまで著者の意見であり、大学教授や公務員がそのような性質の職業であるとは限らない点に留意すること。 ^ 樋口康彦のコラムより(現在、河北新報において金曜日の家庭面にて連載中)。 ^ ブルーカラーには、コミュニケーション能力が必要でない、という意味ではない。
99 :
名無しさん? :2010/05/26(水) 14:11:08 ID:???
>>1 誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)とは、他人をそしる(誹る・謗る)こと、あるいは根拠のない悪口を言うこと(中傷)。
政治的な公式の場では「そしり」「悪口」とは言わず「誹謗中傷」がよく用いられる。法的場面では「誹謗中傷」そのものではなく、
その結果としての名誉毀損、侮辱、信用毀損、業務妨害が罪に問われることとなる。
概要 [編集]
「誹謗中傷」という四字熟語はもともとは存在せず、「誹謗」と「中傷」は以下のように別個に存在する概念であった。違いは、
「誹謗」は「根拠」のあるなしにかかわらないのに対して、「中傷」は根拠なしであること。
「誹謗」=対象をそしりけなすこと。正法をそしることにも用いる。
「中傷」=根拠もなく悪口を言うこと。
これら二語の意味はどちらも「悪口を言う」という意味において重なっており、並列して用いられているうちに、
「誹謗中傷」という四字熟語としても用いられるようになった。さらに、一つの熟語であるという認識が広まることにより、
サ変動詞化して「誹謗中傷する」という用法も見られるようになった。
誹謗中傷を受けた人の多くは、多大な精神的苦痛を被り、ストレスが蓄積される。誹謗中傷のつもりで発した言葉ではなくても、
人によってはその言葉を誹謗中傷として受け止める場合も数多くある。
誹謗中傷する対象がいない場所で悪口を言うことを陰口(かげぐち)と呼び、こちらは単なる誹謗中傷よりも卑怯なことだという
社会的認識が強い[要出典]。
明確な根拠がある場合、すなわち事実を表明することで他人の悪事などを暴露し、結果的にその人の名誉を失墜させることは、
誹謗ではあっても、中傷や悪口とは言わない。特に公共の利害に関する目的で、例えば組織などの悪事を暴露する事は内部告発などのように
法的にも正当な行為として認められる。ただしその目的が公共の利害に関係したことでなければ、公表したことが事実であったとしても
名誉毀損に該当する。
>>1 国家による誹謗中傷 [編集]
東西冷戦時代は、さかんに東側と西側の「誹謗中傷」合戦が行われた。現在も朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は
日本・アメリカ合衆国・大韓民国の政府を、中華人民共和国(中国)は中華民国(台湾)を、台湾は中国を誹謗する放送を行っている。
これらの放送で「誹謗中傷」する対象はあくまでも相手側の政府であり、相手側の国民ではない。相手国側の一般市民に対し、
その政府がいかに非道であるかを伝え、体制変革を呼びかける、というスタンスで行われていた。
マスコミによる誹謗中傷 [編集]
言論の自由の名目下でしばしば誹謗中傷が発生している。マスコミによる誹謗中傷は訂正に応じる事が少なく、
かつ一度報道されると訂正報道を行っても名誉回復が困難なのが特徴である。テレビの場合、放送倫理・番組向上機構を介して
訂正を求める事が出来るが、重大案件とされる件のみ審議される上強制力もなく、13名の調査役全員が放送局および民放連からの
出向者・放送局OBと、ほぼ身内という構成からに客観性に乏しいのではないかと批判されている。
新聞の場合、日本では匿名記事が原則であり第三者機関も存在しない。従って自社による検証・処分が行われるにとどまり客観性に乏しく、時に虚偽報道を伴う。
インターネット [編集]
インターネット上での書き込みは自分の意見を発することの敷居が他のメディアに比べ格段に低く、
また対話する相手の生の感情を読み取る材料が少ない。そのため、相手の事を配慮せず、安易に高圧的な言葉・アスキーアート等を
掲示板やホームページで書き込む人物が数多く存在し、誹謗中傷・名誉毀損が頻繁に発生している。人物の姿が見えない事を悪用するのは
荒らし行為も同じだと言える[要出典]。
電子掲示板では、その場のネチケットを平然と無視して好き勝手な書き込みを行う者も存在し、加えて管理者が常に監視しているサイトは ごく一部にとどまることから、誹謗中傷が発生し易い環境にある。特に2ちゃんねるでは、その体質と規模から殆ど全ての板で誹謗中傷が 発生しており、時には事実無根のデマ、恐喝・犯罪予告まで書き込まれているので、名誉毀損の旨等で訴訟が多数起こっている他、 業務妨害による逮捕者も出ている。2ちゃんねるでも「誹謗中傷はやめましょう」というルールが存在するが、それを厳守しない 書き込みが後を絶たない。あまりにも悪質だと投稿ブロック(アクセス規制)処分となる。 またウィキペディアでは、個人攻撃を行うことが禁止されており(Wikipedia:個人攻撃はしない)、誹謗中傷を行う投稿者は 荒らし行為とみなされるため投稿ブロックの対象になる。しかし現実には、論争等が勃発しているノートページや各種依頼に於いて、 投稿や要約欄を通じて誹謗中傷が発生する事が少なくない。その場合、記事に対して保護または半保護がかけられる事がある。 Wikipedia:中立的な観点の対象にもなったりする。ウィキペディアでは中傷を履歴ごと削除することはほとんど無い。 ネット上の誹謗中傷について日本の警察に寄せられた被害相談件数は、2001年には2267件、2006年にはその3.5倍の8037件に膨れ上がり、 被害は年々急増している。被害者の中には精神的苦痛で自殺未遂をする者もおり、誹謗中傷を書き込んだ者を侮辱罪ないし 名誉毀損罪で摘発したケースもあるが、多くのケースでは発信者を特定できずにいる。なお、現時点でのインターネットに関する 法規制はプロバイダ責任制限法以外に無いことから、被害者の対応は非常に限られたものとなっている。 奈良騒音傷害事件(ならそうおんしょうがいじけん)は、奈良県生駒郡平群町の主婦が約10年間にわたり大音量の音楽を流すなどの 方法で騒音を出し続け、それにより近所に住む夫婦を不眠・目眩などで通院するに至らしめた事件。2005年4月、奈良県警はこの主婦を傷害罪の容疑で逮捕した。 経緯 [編集] この事件は、騒音を出す現場が被害者夫婦により録画、マスコミ各社に提供されたため、取材も併せ報道が続き 「騒音おばさん」として大きく取り上げられた。
刑事裁判では最高裁(上告棄却)まで争われ、懲役1年8か月の実刑判決となり、奈良県内の拘置所に収監されていた (未決拘留で数ヶ月収監されていた為、実際の刑期は約1年数ヶ月)。主婦は服役後、2007年7月に出所した。 日本テレビの『真相報道 バンキシャ!』では、出演していた元衆議院議員の塩川正十郎が加害者の映像を見て、 「これはきちがいの顔ですわ」などと発言したこともある。この発言は司会の福澤朗が不適切な発言であると述べながらすぐに謝罪している[1]。 また、この事件は創価学会が関係しているといわれている このあと、様々なインターネットユーザーにより、「騒音おばさん」をネタとした音楽やFlashなどが作られることになる[2]。 妄想(もうそう)とは、非合理的かつ訂正不能な思いこみのこと。妄想を持った本人にはその考えが妄想であるとは認識しない (病識がない)場合が多い。精神医学用語であり、根拠が薄弱であるにもかかわらず、確信が異常に強固であるということや、 経験、検証、説得によって訂正不能であるということ、内容が非現実的であるということが特徴とされている。 日常的な会話でも用いられることもあるがそのときはいかがわしい考えや空想を表し、必ずしも病的な意味合いを含むわけではなく 軽い意味で使われている。妄想と一言にくくっても、その内容や程度は個人差が大きい。 軽度で生活に支障をほとんど来さないものから重大な支障を来すようなものまで様々である。 本人が妄想であるとは自覚していない(「病識」がない)ことが多いが、漠然と非合理性に気づいている場合 (いわゆる「病感」がある状態)、あるいは他者の前では隠すことができ生活に適応している場合(いわゆる「二重見当識」)など様々である。
「一次妄想」と「二次妄想」 古典的には、まったく根拠を持たない妄想を一次妄想(「あの人はまだ自分がxxであることに気づいてない。」 「おれはナポレオンの生まれ変わりだ」「近所の人たちが私を電波で攻撃している」など)、何かしらの経験と関わりがある妄想を 二次妄想(「私の病気は不治の病なのだ」「皆の不幸は私のせいなのだ」など)と区別している。 しかし、一次妄想と考えられる妄想にも本人なりの理由が存在している場合も多く、真の無意味で根拠のない妄想はまれである。 了解可能か否かで一次妄想と二次妄想を区別するという定義もあるが、「私の病気は不治の病なのだ」という妄想も抑うつ気分か 悲観的妄想が出現していれば理解可能であるが健康なひとがそのような妄想をもっていれば了解不能であるため、 これらの区別は難しい。偏見との区別も難しく、考えの根拠を聴取し、ひとつひとつ反証していくことで妄想と明らかになるが、 文化が異なる反証であるとその方法は有効ではなくなる。 さらに一次妄想は以下の5つに細分化されている。 妄想気分:周囲がなんとなく意味ありげで不気味と感じる。形容ができないがそこから具体的な判断がおこり妄想となる。 妄想知覚:正常な知覚に特別な意味づけがなされる。それが強固な確信となり訂正が不可能である。 妄想表像:とんでもないイメージを抱く。 妄想覚性:途方もないことを察知するが実体には何も理解できていない。 妄想着想:ある考えや古い記憶が突然思いがけない意味をもって思い出され、強固な確信に至ること。 妄想知覚などは統合失調症でよくみられる現象である。具体例は漫画ブラックジャックによろしくなどで詳しく描かれている。 二次妄想はうつ病でよく見られる現象である。心気妄想、微小妄想などが有名である。「なんとなく胃が痛い、 病院にいって検査しても異常がない、心療内科の受診を勧められ、それでうつ病と診断される」こういったエピソードが心気妄想には多い。
内容による分類 誇大妄想は、現実的な状況から逸脱し、自己を過剰評価したり、実際には存在しない地位・財産・能力があるように 思い込んでいる状態である。躁病によく見られる。 被害妄想 他人から悪意をもって害されていると信じる妄想。何らかの犯罪的な干渉を受けていると信じこみ、事業や就職などにおいて 失敗しても、他者からの攻撃で失敗したと考えたり、「脳内に何らかの機器を埋め込まれ、意識や行動を操作されている」と考えたりする。 被害妄想も参照のこと。 注察妄想 「常に盗聴されている」とか「隠しカメラで監視されている」と思い込む妄想。 関係妄想 周囲に起こっている現実を自らに結びつけて考える妄想。 盗害妄想 自分の物を盗まれたと思い込む。痴呆によく見られる。 罪業妄想 自分は非常に悪い存在だ、罰せられるべきだ、皆に迷惑をかけているなどと思いこむ妄想。うつ病によく見る。 心気妄想 自分の身体の一部が病気にかかっていると思いこむ妄想。実際に病気に罹っていても、その症状が自分の思っているより 非常に軽い場合もこの種類に分類される。うつ病によく見られる。 貧困妄想 現実にはそうでないにも関わらず、自分は非常に貧しい、借金を抱えてしまったなどと信じる妄想。うつ病によく見られる。 その他 不死妄想、Capgras妄想、被毒妄想、恋愛妄想、血統妄想など(詳しくは統合失調症参照)。嫉妬妄想は隠される場合が多い。 妄想の原因 生物学的に 統合失調症では中脳辺縁系のドパミン神経の過活動が妄想、幻覚の発生に関与していることが示唆されている。 うつ病やせん妄に伴って生じる妄想に対してもドパミン遮断薬である抗精神病薬が有効であることなどから、 それらの疾患でもドパミン神経系の過活動が関与していることが推測される。
精神力動学的に戦争や災害の被災者や凶悪事件等の被害者が、一時的に妄想状態に陥ることがある。 これは、現実から遊離する事によって精神的なダメージを回避しているとみなすこともできる。 統合失調症などの疾患においての妄想ですら、過剰なストレスが精神を破壊しないようにするため逃げ場であるという見方すらできる( ジョン・シュタイナー「こころの退避」参照)。但し安全装置という観点では妄想の代わりに衝動性が生じることもある (いわゆる、キレる状態)。しかし安全装置であるとはいえ病的な方法であることには間違いなく、治療が必要である。 そして、本人にとっては安全装置であったがゆえに、治療の途中で激しい抵抗に遭うことは珍しくない。 それなりに安住の地であった妄想の世界から現実の世界を直視することは苦しみを伴うのである。 ここでいかに本人のペースを尊重しつつ、希望や安心感を与えつつ現実と折り合いをつけてもらうかが、 精神科医や援助者の力量が問われるところである。 妄想の弊 その妄想に対して否定的な現実を敵視したり、妄想を認めない他人に攻撃的になることがある。ときには暴力に結びつくこともある。 周囲からみれば異常な行動をとり、周囲に疎まれ孤立したり攻撃されたりする危険がある(例としては「警察に電波で盗聴されている」と 思い込み、警察に「そのような捜査が許されるのか」と乗り込んだり、それで相手にされなかったり警察が否定すると 警視庁のトップや大臣、果ては総理大臣に記録が残るかたちで質問状を送る、当然相手にされるはずがないが、 それで満足な回答が得られないと「答えられないのには理由があるはずだ」などと極めて強引かつ自分にいいように 解釈するというものがある。インターネットのウェブサイトやブログ上でその主張を公開する者も多い)。 本来、社会的動物である所の人間が社会から逸脱する事は、当人にとっても周囲にとっても非常にダメージが大きい。 妄想が回復した後の社会復帰にも支障が残ることもある。ただし、だからといって疑うことをやめてしまうと、 実際に他者にいいように利用される可能性もあるため、妄想とそうでない場合との線引きは事実上難しいといえよう。
「自分は空を飛べる」などの妄想に支配され転落したり、「頭の中に埋め込まれた装置を取り出す」ために頭部を自傷するなど 自らを傷つける危険性もある。 関連語句健常者の(しばしばくだらない、あるいは淫らな)空想のこと。妄想癖(もうそうへき)とも言う(例:性的妄想)。 想像の域を出ない主観的な決め付けのこと。しばしばインターネット上で多用される。 妄想性人格障害(もうそうせいじんかくしょうがい; 英:Paranoid personality disorder)とは、精神科医において、偏執病(パラノイア; 英:Paranoia)的特徴を伴う人格障害と診断されるものである。 概要 [編集] この症状は、拒絶・憤慨・不信に対して過剰な感受性を示すとともに、経験した物事を歪曲して受け止める傾向に特徴がある。 普通で友好的な他人の行動 であっても、しばしば敵対的や軽蔑的なものと誤って解釈されてしまう。 本人の権利が理解されていないという信念に加えて、パートナーの貞操や貞節に関する根拠の無い疑いであっても、頑固に理屈っぽく執着する。 そのよう な人物は、過剰な自信や自己指示を誇大にする傾向がある。 なお、この文脈で『偏執病』(パラノイア)という用語が意味するのは単なる妄想や精神病の存在ではなく、人々に対する猜疑心や不信が理由もなく進行中であることを意味している。 ICD-9分類 301.00 妄想性人格障害 ICD-10分類 F60.0 他人の目的が悪意に満ちているという不信や猜疑心は、後述のような4つ以上の兆候として成人直後に始まり現在まで引き続いて現れてくる: 猜疑心:十分な根拠も無く、他人が自分を不当に扱っている・傷つけている・だましていると疑う 友人や仲間の貞節や信頼性に対し、不当な疑いを持ち続ける 情報が自分に不利なように用いられる、という根拠の無い恐怖のために、他人を信頼するのに躊躇する 善意からの発言や行動に対し、自分を卑しめたり恐怖に陥れるような意味あいがないか探る 執拗に恨みを持つ:自分が受けた無礼、負傷、侮辱などを許さない 自分の性格や世間体が他人に伝わっていないことに攻撃性を察知して、すぐに怒って反応したり反撃する 配偶者や異性のパートナーの貞操に対し、正当な理由もなく、繰り返し疑いを持つ
除外される状況としては、 精神病的な特徴を伴う気分障害や統合失調症、およびその他の精神病的障害との間に、排他的に生じないこと 一般的な医療環境に伴う心理学的効果で生じていないこと がある。 独裁者の病 [編集] この障害は強大な権力を持つ者、特に一代で成り上がった絶対権力者に非常に多く、独裁者の病であることが知られている。 独裁者は常に他人に蹴落とさ れる可能性(それも命を失う可能性)を秘めており、部下を常時監視する必要がある。 成り上がりの独裁者は自分が独裁者になる過程で、前独裁者を謀略で失脚 させるようなことをしていたり、自身の暗殺計画が発覚したり、実行されたりすれば、 より部下を全く信用することができなくなり、さらに命を狙われる可能性 が常にある為、元々の性格はそんな兆候のない者でも、成り上がった独裁者は必然的に妄想性人格障害になり、 ならない独裁者の方が少ない。 なお普通の巨大な 会社の社長や、巨大の宗教団体(特に新興宗教)の教祖にも見受けられる。(参考文献:パーソナリティ障害 岡田尊司著 PHP新書) 被害妄想(ひがいもうそう)とは、自分が他人から危害を加えられていると思い込む妄想[1]。 他人への根強い猜疑心等が生まれ、心的外傷後ストレス障害やうつ病、統合失調症などの精神病患者たちに多く見られる症状の一つである。覚せい剤など薬物の使用によって現れることもある。 そのような重大な精神疾患に限らず、ごく日常生活でありがちな軽度の勘違いや猜疑心なども「被害妄想」としてみなすことがあり、精神的に比較的不安 定な思春期では珍しくないともいえる。 それらは精神医療の対象とはならず、周囲の人間関係や本人の考え方の問題とされる。 ま た、個人間における感情や心理の行き違いなど、本当に被害を受けているのか単なる被害妄想なのか判別することが難しいケースも日常生活上では少なからず存 在する。 また、実際に何かの被害を受けた人間が、決定的な証拠が 無いにも関わらず「あいつの仕業だ」と思い込み、見当違いの怨恨が生まれることもある。
そして、今度は何の実害も被っていないのに、「あいつが裏で自分を攻撃し (ようと)ている」等といった被害妄想を膨らませていくケースもある。 ストーカーや嫌がらせの事件・トラブルにおいては、警察や 周囲の者が「被害妄想じゃないの?」などと問題回避・責任転嫁に及ぶことでより深刻な事態に陥る場合があり、 それに対してまったく根拠のない「ストーカー 妄想」と「嫌がらせ妄想」もまた存在しないわけではないので、客観的で公平な状況分析が求められる。 社会への影響 [編集] 社 会において、被害妄想に囚われている人々はその社会内にて悪影響を与えるケースもある[2]: 会社にて上司である場合、部下の忠誠心を疑う 憂鬱性と否定的な自己イメージ また、症状が悪化すると他人に危害を加えたり、通り魔などの傷害事件に発展するケースもある。 自己愛性人格障害(じこあいせいじんかくしょうがい、Narcissistic Personality Disorder)とは、ありのままの自分を愛せず、 自分は優越的で素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込む人格障害であるとされるが、過度に歪んだルールである内的規範が弱いケースであるため、精神病的に扱われる事もある。 概要 [編集] 境界性人格障害とセットにして扱われる事もあるが、自己愛性人格障害の方が内的規範は比較的高いとされる。 また、境界性人格障害の回復期には、一過性の自己愛性人格障害を経るケースが多いという報告もあり、より安定した状態であるとも考えられる。 これとは逆に、 自己愛型防衛に失敗した自己愛性人格障害の患者が、境界性人格障害同様の状態を呈した例も報告されている。自己愛性人格障害はどちらかと言うと男性に多い とされる。WHOのICD-10では正式な精神障害としては採用されていない。 境界性人格障害でも原因として日本で は過保護、アメリカでは虐待が 多いという指摘があるが、自己愛性人格障害に関しても似たような言説がある。しかし、果たして本当にそうなのかは専門家の間ではコンセンサスが取れていない。 過保護が虐待の可能性もあるという指摘もある上、境界性人格障害でも脳の脆弱性が問題 となっているようにそうした生理学的要因も考えられる。
主に虐待としては暴力ではなく、多忙な親に放置される、無視される等の不満が原因である場合が多い。 実際に社会的に評価されたり、ルックスや家柄が良い、IQが高い等、常に多大な賞賛を浴びる状態が幼少期から続く、など本人の素質よりも周囲の行動によって自己愛性人格 障害になる場合が多い。 自己愛性人格障害の万能感は母子関係によってさらに強化されることがある。境界例的な親自身や周りの家族や友人が見捨てられる不安から、子どもを 甘やかす等である。 臨床像 [編集] 内的には不安定であるにもかかわらず、外見はむしろ正常。「頭がいい」「仕事ができる」「表現力がある」「人づきあいがうまい」などの長所があ る。そのため、彼らが不適応行動を起こしたとき、周囲の人は意外な感じを持つことが稀ではない。 自分について素晴らしい理想的な自己像(誇大的自己)を抱き、自分は他人より優れた能力を持っているとか、自分は特別だと思い込んでいる。うぬぼ れが強い。そして、誇大的な自己像を現実化しようと絶えず努力している。 次から次へと際限なく成功・権力・名声・富・美を追い求める。 その背後で、常に深刻な不安定感や頼りなさを経験し、本質的には他者依存的である。自尊心を維持するために、絶えず周囲からの称賛・好意・特別扱 いを得ようとする(アルコール依存症患者が酒を求めるように)。 あるいは、自分が理想とするような権力や能力のある人に頼り、まるで自分がその人であるか のように考えたり振る舞ったりする。 自尊心を保つため、虚栄感から安易に嘘をつく。本人には嘘をついているという意識はない場合が多い。 妬み・羨望がとても強く、自分が持ちたい、成し遂げたいと思っているものを他人が持っている、成し遂げていると感じ、内心あるいは外見上その人に 怒りや憎しみを持ったり、自分の不運を嘆く。他人の失敗を喜ぶ。 自己肯定感や自尊心が高まっているという感覚を、一定の期間維持することができる。この感覚が自分を支配しているとき、自分が傷ついたという、弱 い一面を持っていることにほとんど気付かない。 しかし、誇大的な自己像が傷つけられるような体験をすると、一転して自分はだめだ、価値がない、無能だと感 じる。自分についてもある一つの体験についても、よい面もあれば悪い面もあるといったとらえ方ができない。
これらの感情は必ずしも表面にあらわれず、内心そのように感 じているということがしばしば。自分に言い聞かせて自分を慰めることができない。 誰か他の人に慰め、認めてもらわないと、自分を維持できない。否定をされ るとそれを受け入れられずに現実逃避し、嘘や詭弁で逃げようとする。 そのため失敗について本当に反省したり、そのときのつらさや痛みを認識する能力に欠け ている。失敗(あるいは批判)から新しく何かを学ぶことができない。 しかし、能力のある自己愛者は、ほめられ認めてもらうために、自分を駆り立て休むこと なく努力し、誇大自己を満足させようとする。これは、本人にとっては残酷な作業であるが、社会的には成功する。 能力がない自己愛者は、より退行した形で他 者からの是認を求めようとする。 他者についての評価が理想化と軽蔑との間を極端に揺れ動く。他者についても自分同様、長所と欠点を同時に認識してより深い統合的な理解を持つこと ができない。 従って、対人関係は「相手から見た自分が理想的・搾取的・サディスティックで、自分から見た相手が無力・服従的・マゾキスティック」というパ ターンをとる。 誇大的な自己像を思い描き、その空想的な思い込みの世界に浸っている。他者と関係を持つにしても、それは自分の自尊心を支えるために人を利用して いるにすぎない。 本当の意味で他者に共感したり、思いやりを持ったり、感謝したりすることができない(もっとも言語的表現力がしばしばあるので、うわべだ けの思いやりを示すことに長けている)。 表面的な適応はさておき、他者との現実的な信頼関係を持つことができない。 Cf. 自己−対象(self-object):自己愛者の誇大自己(grandiose self)や自尊心を満たしてくれるような外部の人 診 断基準 [編集] DSM-IVでは誇大な感覚、限りない空想、特別感、過剰な賞賛の渇望、特権意識、対人関係における相 手の不当利用、共感の欠如、嫉妬、傲慢な態度のうち5つ以上が当てはまることで示されるとされている。 自己の重要性に関する誇大な感覚(例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する) 限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。
111 :
名無しさん? :2010/05/27(木) 18:39:19 ID:2Gjk6Y2b
インターネット依存症(インターネットいそんしょう、インターネットいぞんしょう)、インターネット中毒(インターネットちゅうどく)は、 1997年にイヴァン・ゴールドバーグによって理論づけられた障害である。賭博依存症と比較することで、DSM-IVで診断される。 ゴールドバーグとキンバリー・ヤングは、インターネット依存症をDSMの次の版であるDSM-Vに含めるように請願活動を行っている。 そうすることで、保険会社がインターネット依存症のカウンセリングのための支払いを行うようになるとされている。 しかし、インターネット依存症は実際の障害ではなく、これをDSM-Vの精神障害として分類するべきではないとする主張も強い。 診断基準の案 12か月のうちに、以下の3つないしそれ以上の臨床的に重篤な障害や苦痛に至る、 インターネットの利用における不適応のパターンが見られること。 以下のいずれかで定義される耐性。 満足感を得るために、インターネットに非常に長い時間ふれている必要がある。 インターネットにふれる時間が同じである状況が続けば、影響が極端に減少する。 以下のAまたはBによって明らかになる禁断症状。 (A)以下の1〜3のような特徴的な禁断症状。 大きく長期間にわたるインターネットの使用の中止または縮小。 以下のうち2つまたはそれ以上の現象が、インターネットの中止から数日〜1か月後以内に発生する。 (a)精神運動性の動揺。 (b)不安。 (c)インターネット上で起こっていることについての強迫観念的な考え。 (d)インターネットについての空想または夢。 (e)自発的または無意識に起こる、指のタイピングの動き。
(B)インターネットまたは類似したオンラインサービスを利用することで、禁断症状が軽減するかなくなる。 意図したより長い時間、インターネットにアクセスしている。 インターネットの使用を減らすか制限しようとする欲求や努力はするが、うまくいかない。 非常に多くの時間をインターネットに関連した活動(たとえば、インターネット関連の書籍を購入したり、新しいWebブラウザを試してみたり、 ベンダーの調査を行ったり、ダウンロードしたファイルを分析したりする)に費やす。 インターネットの使用のために、家族、社会、職業、あるいはレクリエーションの重要な活動の期間や頻度が減少する。 持続的、あるいは再発する、身体、家族、職業、精神の問題が引き起こされる(たとえば、睡眠不足、結婚が困難になること、 早朝の約束への遅刻、職業上の任務の放棄、あるいは重要な他者を放棄する感情)のを知っているにもかかわらず、 インターネットの使用を継続している。 批判 キャロル・ポテラとジョナサン・ビショップをはじめとするインターネット研究者によって、インターネット依存症などというものは 存在しないと主張されている。インターネットは社会的媒体であり、人はインターネットという媒体に没頭することはできないと考えられている。 インターネットは環境であると見なされているが、オークションサイトで値をつけるような媒体の面も持っている。 また、インターネット依存症理論が強く比較している、インターネットの使用とギャンブルの依存との間には有意な差が存在する。 インターネットが大きな部分で向社会的で、双方向的で、情報主導の媒体であるのに対し、ギャンブルは個人的で、反社会的で、 社会的な埋め合わせになる価値をほとんど持っていない。 また、上記のテストなどもごく普通の人間であっても依存症とされるなどの曖昧な点を含んでいる。 実際のところ治療を必要とするまでの深刻な例は0.5%以下であると言われている事に加え、具体的な診断基準についても研究家によって まちまちであり統一した基準は存在しない。
ネット中毒(ネットちゅうどく)とは、インターネット(古くはパソコン通信)に接続し、チャットやBBSへの書き込み、 オンラインゲーム等を長時間にわたってやり続けるなど、現実世界の生活に支障をきたすまでになってきている嗜癖状態を指す、主に俗語として使われる表現である。 1990年代終わり頃までは、一種の自嘲ないし揶揄を含む表現であったが、近年ではインターネット上のサービス利用者が精神的に 不安定な兆候を示す例も報告されており、社会問題として提起されている。 通常の生活がネット利用によって、好ましからざる影響を受け、以下のような状況に陥っている状態をいうことが多い。 睡眠不足や昼夜逆転生活 ドライアイ・眼精疲労や腰痛、キーボード腱鞘炎といった長時間端末を操作する事による健康的異常 ネットゲームや会員制有料チャット等のサービス利用料金から来る、経済的圧迫(実際は家族が払っていることも多い) 特殊なコミュニティにばかり関係し、世間一般の常識が欠落する、更には自分で気付かずに非常識な言動をしている ネット上で解放されたと思っており、現実の状況は「本当の自分の姿」では無いという認識を抱く ネットコミュニティ上で賞賛されている状態を長引かせたいがために、犯罪的行為や実際の犯罪行為すら辞さなくなる、法的逸脱状態 。 社会現象 日本でも、欧米でも、ネットに没頭する余り、実生活を省みないと目される人は多く、特に日本では、引きこもりと呼ばれる 対人恐怖症や広場恐怖症・パニック障害等の複合的症状を示す人が、ネットに依存した生活をおくっていると見なす識者は多い。 例えば成城墨岡クリニックの院長である墨岡孝は、1997年ごろからじわじわとであるが増大傾向にあり、当人が自覚しておらず 周囲が問題とみなして病院に連れてきて、初めて発覚することも多いとしている[1]。 ネット上の各種サービス利用料金も、大きな問題を生む事があり、韓国ではネットゲーム上の商品である
(アバターに着せる事の出来る服の)データを、電話料金上乗せで課金される環境で、親に内緒で安易に買い過ぎた11歳の女児が、 母親に叱られたショックで自殺するという事件もおきており、利用者の年齢で利用額に上限を設けようという業界方針以前に、 児童向けサービスに課金する企業の姿勢を問題視する市民の声も挙がって、商業サービスの収益と依存性という現象。 オンラインゲーム『エバークエスト』において、仕事をやめて1週間通してプレイし続け、ついには自殺した例や、 やはり他のオンラインゲームでも「ゲームをプレイし過ぎて過労死」という事例もアジア方面で社会問題化している。 詳しくはゲーム依存症を参照されたい。他方、掲示板で騒がれたくて動物虐待事件を起こした例(→福岡猫虐待事件)や、 ネットアイドルを標榜していた者が、2006年に自分のブログに注目を集めたいがためだけに連続放火を行った事件も報じられており、 インターネット上での注目を集めたいという動機による犯罪行為も、従来は考えられなかった動向だとして、 しばしば報道にも大きく取り上げられている。 心理面から見たネット中毒 この分野は、ネットというメディアが誕生した事と、心理学面の因果関係立証には多大な時間が掛かる事もあって、 研究はまだ始まったばかりという段階である。それだけに、安易に「ネットに依存する病気である」と述べるのは非常に危険である。 ただその一方で、インターネット依存症という論理も存在しており、インターネットの提供しているサービスの依存症状態に陥っていると 見なす向きも存在する。 その一方、カナダ・アルバータ大学大学院のMary Modayilらによる2004年のレポートでは、何らかの精神疾患を抱えネットの利用に 長時間没頭しがちとなる傾向があることは認めながらも、インターネット利用以前から長期の精神疾患の傾向にある者にとっては、 それらサービスの利用が何らかの癒しとして、うつ病など気分障害の治療に役立つ可能性も示されている
パソコン依存症(パソコンいぞんしょう)とは、日々の営みの多くの事柄についてパソコンを利用し、それがなければ不安を 感じるほどの状態になっていること。 今日では、仕事に限らず、日常的なコミュニケーションから音楽やゲームといった娯楽まであらゆる事柄についてパソコンに頼る機会は多い。 パソコン依存症は厳密な意味での依存症とはいえないが、電源や通信機器のトラブルが発生したり、環境が変わったりしてパソコンを使用できなくなったとき、 いつも通りの仕事や生活を送ることが困難になり、不安を感じたり、軽度のパニックを感じたりする人は多い。 チンパンジー(Pan troglodytes)は、大型類人猿の一種である。4亜種にわけられる。ボノボとは同属にあたる。特定動物。かつてクロショウジョウの和名があったが、現在では使われない。 分布 [編集] 4亜種の生息域は以下のようになる。 チュウオウチンパンジー P. t. troglodytes ガボン、カメルーン、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、赤道ギニア、中央アフリカ共和国 ヒガシチンパンジー P. t. schweinfurthii ウガンダ、コンゴ民主共和国、ザンビア、スーダン、タンザニア、中央アフリカ共和国、ブルンジ、ルワンダ ナイジェリアチンパンジー P. t. vellerosus ナイジェリア 、カメルーン ニシチンパンジー P. t. verus ガーナ、ギニア、コートジボワール、シエラレオネ、ナイジェリア、マリ共和国、リベリア
生態 [編集] 疎開林や山地林から熱帯雨林といった様々な環境に生息する。 主要な採食レパートリーは植物であり、葉・種子・ 樹皮・堅果・根等も食べるが、果実、とくに熟果を強く好む。 一部の生息地域では同じく植物に強く依存するゴリラと共存しているが、採食の違いによって棲み分けが成されているとする研究者もいる。 一方、肉食することも知られ、コロブス等のサル類や、ブッシュバック、ブルーダイカーといった小型レイヨウ類を集団で狩猟す るほか、 死肉食(スカベンジング)も行う。チンパンジーは食物分配を行なうことが知られているが、肉食の際には特に頻繁にみられ る。分配者は優位なオスであることが多い。 天敵はヒョウ、ライオン、カンムリクマタカ、ブラックマンバ 社会・行動 [編集] 20-100頭程度の複雄複雌からなる群れ(単位集団、コミュニティ)を形成して生活している。 しかし普段は、主に母子関係やオス間の同盟を元に構 成される小さい集団(パーティ)に分かれて遊動する。 チンパンジーは、メスは一般的に出産可能な年齢になると、生まれ育った集団を離れ、他の集団に移りそこで子供を産む一方、 オスは出自群に留まり、大 人のオス同士の強固な連帯を形成することで集団を維持する父系集団である。 しかし特定のオスメス関係にもとづいた繁殖をしないので、ヒトの社会における父 親に相当するものはないと考えられている。 メスが出自群をでることによって近親交配の回避をしていると考えられている(第一子を出自群で生む例や、子供を 連れた群間の移籍例など、例外も知られている)。 個体間には順位差があり、とくにオス間には順位を巡った争いがあることが知られる。野生下・飼育下共にオス間での連合の形成が見られる。 チンパンジーは類人猿の中でも、とくに頻繁に道具を 使用する。シロアリ塚に「釣り棒」を差込み、それに噛み付いてきたシロアリを釣り上げ捕食したり、 石を使ってアブラヤシなどの木の実を割って中身を食べたりといった例が観察されている。この例は昭和後期以降、中学校の国語 の教科書に載っている。 また、チンパンジーは非常に知能の高いことが、飼育下のチンパンジーを対象にした認知実験によってわかっている。 チンパンジーの特筆すべき習性として「子殺し」がある。オス達が他の集団の赤ん坊を襲う、オスが同じ集団の赤ん坊を殺す、
さらに、メスが同じ集団の赤ん坊を殺 す、など様々なパターンが観察されている。いずれの場合でも、殺した赤ん坊を食べてしまうことがある。 子殺しによって、他のオスの血統を減らし、自らの遺伝子をより多く残す繁殖戦略であるという説もあるが、ライオンなどの子殺しと違ってどの子が自分の血を引いていないか 明確でなく、 この習性がチンパンジーの社会でどのような役割を果しているのかはよく分かっていない。 さらに、野生のチンパンジーは他の群れの大人オスを殺すことが報告されている。集団から離れて一頭でいるところを数頭で狙うことが多い。 単位集団内 のオス、メスの比が出生時は1:1であるのに対し成人では1:2に偏っているのは、ここに一因があると考えられる。 同属別種のボノボのオス、メス比が 1:1であるのと比べると特筆されるべきことである。チンパンジーが人間を襲う例もアフリカで報告されている。 チンパンジーには笑いがある。くすぐったり、追いかけ合ったりして笑い声を出す。ただし、テレビ番組でチンパンジーが芸などを披露する際、 歯を見せて笑っているように見えることがあるが、これは多くの場合グリマスという表情でチンパンジーが恐がっている時の顔である。 (そもそも芸をするためにチンパンジーを飼育するこ とは認められていない)。 「かけおち」 [編集] チンパンジーは乱婚で優位のオスに交尾の機会が多いが、野生では下位のチンパンジーが「かけおち」することが観察されている。 草陰に隠れていた気の 弱いオスのところに、いつのまにか一匹の発情中のメスが寄り添っている。 そして、一日、長い時は一週間以上も群れの中心から離れて遊動範囲の周縁へと「か けおち」する。時には、オスに手荒に叩かれたりしながらしぶしぶ「かけおち」するペアもいる。 ニホンザルのDNA解析から、ボスよりも下位のオスの子孫の方が多かったという研究結果があることから、チンパン ジーも同じようなことが予想されるが、まだ報告はされていない。 文化 [編集] チンパンジーは道具使用や挨拶行動を含め、さまざまな文化的行動が報告されてきたが、1999年の ホワイテンらの論文[1]以 降2000年代急増している[2]。 ホワイテンらが取り扱った文化行動は物の操作に関するものが多い。
文化 [編集] チンパンジーは道具使用や挨拶行動を含め、さまざまな文化的行動が報告されてきたが、1999年の ホワイテンらの論文[1]以 降2000年代急増している[2]。 ホワイテンらが取り扱った文化行動は物の操作に関するものが多い。 ここで使われている文化の定義は、日常での用語や文化人類学的なものが与えられているわけではない。 行動レパートリーのうち、社会的学習によって次の世代へ受け継 がれ、なおかつ地域間の行動上の差異がチンパンジーの遺伝的な多様性に還元できないことを指したものである。 ゲノム解析 [編集] 国際チンパンジー22番染色体解読コンソーシアム(The International Chimpanzee Chromosome 22 Consortium, 理化学研究所なども参加)によって チンパンジーの第22番染色体がほぼ完全に解読され、これに対応するヒトの第21番染色体の比較が報告されている[3]。 DNAレベルの比較では、ヒトとチンパンジーの間で1.44%の一塩基置換(点突然変異)とそれに加えて68,000箇所の配列の挿入または欠失が生じていた。 翻訳される231種類のタンパク質について比較したところ、83%でアミノ酸レベルの変化が生じていた。 チンパンジーとヒトのDNAの違いは1-4%程度との報告がある[4][5][6]。 上記の報告でもDNAについてはその範囲に収まるが、タンパク質レベルでの相違は大きく、 これら二つの生物種の相違はかつて考えられていたよりも大きい可 能性がある。 ナマケモノ(樹懶)は、哺乳網異節上目有毛目ナマケモノ亜目 (Folivora) の総称。ミユビナマケモノ科とフタユビナマケモノ科が現生し、他にいくつかの絶滅科がある。 概要 [編集] そのゆっくりとした動作から「怠け者」という呼び名がついた。英語名の Sloth も同じく、怠惰、ものぐさを意味する。体長は約41-74センチメートル。 四肢は長く、前肢のほうが後肢より長く発達している。長いかぎ爪を持ち、これを 木の枝に引っ掛けてぶら下がっている。 南アメリカ、中央アメリカの熱帯林に生息する。生涯のほとんどを樹にぶら下がって過ごす。食事や睡眠から交尾、出産までも樹 にぶら下がったままで行う。 主食は葉や新芽など。週に1回程度、樹上から降り、地上で排便、排尿を行う。日中は頭を前脚の間に入れ、枝に張り付くようにし て丸くなって眠るため、遠目には樹の一部の様に見える。
これがジャガー、ピューマなどの捕食者から身を守る擬態と なっている。また、年齢を重ねた個体は苔が生えることもあり、これも樹皮への擬態の一部となる。 機敏に動くことができないので、ワシには簡単に捕食されてしまう。急速に突撃してくるワシの一撃は強力で、攻撃を受けたナマケモノは大 抵すぐに絶命してしまう。ワシのエサの3分の1は、ナマケモノが占めている。 地上での動作が遅いその一方で水上での動きは極めて鋭敏で、泳ぎが上手である。これは生息地のアマゾン近辺では雨季と乾季があり、雨季には生息地が 洪水に曝されることもしばしばあるため、泳ぐ技術を身につけていないと生存できないからである。 16世紀にヨーロッパに初めて紹介された当初は、餌を全く摂らず、風から栄養を摂取する動物だと考えられていた。実際には1 日に8gほどの植物を摂取している。 外気に合わせて体温を変化させることにより代謝を抑えている。つまり、現生ほ乳類では珍しい変温動物である。このことや、前述のように行動も遅いため基礎代謝量が非常に低く、ごく少量の食物摂取でも生命活動が可能となっている。 約200万年前から1万年前にかけての更新世にはメガテリウムという地上性のナマケモノが南アメリカに生息していた。体長5-6メートル、体重は約3トンにも及 ぶ。 分類 [編集] 現生ナマケモノはミユビナマケモノ科とフタユビナマケモノ科の2科に分類され、5種がいる。双方の科の生息域は重なっていることが多い。 ミユビナマケモノ科 Bradypodidae - 指が3本であり、小さな尾をもつ。通常哺乳類の頚骨は7個であるが、ミユビナマケモノ科の頚骨は9個ある。 首を270度回 転させることができるため、体を動かさずに周りの葉を食べることができる。体長50-60センチメートル。中央・南アメリカの森林地 帯に生息している。長く太いかぎ爪を持ち、セクロピアの木の葉などを食べる。 ノドチャミユビナマケモノ Bradypus variegatus ノドジロミユビナマケモノ Bradypus tridactylus タテガミナマケモノ Bradypus torquatus
フタユビナマケモノ科 Megalonychidae - 指が2本であり、尾は全くないか、わずかな痕跡があるのみである。頚骨はホフマンナマケモノで6個、フタユビナマケモノで7個である。 双方を外見で判別す ることは困難であり、しばしば、X線写真で頚骨の数を調べることで判別している。ミユビナマケモノ科に比 べ、気性が荒く動作もすばやい。体長60-64センチメートル。 中央・南アメリカの森林地帯に生息する。鋭いかぎ爪を使い木の葉や木の実を食べる。地上には滅多に下りない。 ホフマンナマケモノ Choloepus hoffmanni フタユビナマケモノ Choloepus didactylus 性依存症(せいいそんしょう・せいいぞんしょう、Sexual Addiction)は、性的な行動に対する嗜癖であり、 精神疾患である依存症の一つである。 概要 [編集] 「セックス依存症」という呼称が用いられることもあるが、依存する対象は実際に相手のある性交渉だけでなく自慰行為やポルノへの 過度な耽溺や収集、強迫的な売買春、乱交、露出や覗き行為、性的ないたずら電話やインターネットを介した アダルト・チャットなど全ての性的な活動が考えられる。 依存症患者は性的な興奮や刺激に溺れることが習慣化し、 徐々に自己コントロールを失う。 ギャンブル依存や買い物依存などと同じく「行動(process)への依存」に分類される。 性依存症は1970年代から主にアメリカで研究されてきたが、1998年にクリントン大統領の不倫スキャンダルが 性依存症に起因したものであるという説が取り上げられて以来、一般での認知度が急激に高まった。 近年ではアルコール依存や薬物依存、ギャンブル依存(賭博依存)と並び代表的な依存症であるという考え方が広まりつつある。 性依存症であること、または過去に性依存症の治療を受けたことを公表している著名人には、ビル・クリントンのほかに ハリウッドの俳優であるマイケル・ダグラス[1]やロブ・ロウ、ビリー・ボブ・ソーントン、エリック・ベネイ、 デビッド・ドゥカブニー[2]などがいる。
症状による影響 [編集] 過度な性行動が続くと体に負担を与えるが、それ以上に問題なのは、無軌道な性交渉で性病に感染したり、 望まない妊娠を引き起こす可能性である。性依存症患者の多くは、性行為におけるプロテクションをほとんど行っていないと推測される。 また、性依存が深刻な状態にある患者は安全を考慮せずに危険な区域や状況に足を踏み入れる傾向があり、 例えば非合法な売買春などに絡んで事故や犯罪に巻き込まれ怪我を負うなどの例もある。 不倫行為や性犯罪が原因で、 社会的な信用や地位を失ってしまったり、友人や家族を失くしたケースも少なくない。 日本国内における性依存症 [編集] 日本国内において性依存症はいまだ認知度が低く、「セックス中毒」といったような興味本位の記事として取り上げられることが多い。 医師やカウンセラーの中にもそうした研究が行われていることすら知らない者がおり、患者が病院を訪れても思うような 治療やアドバイスが受けられないこともある。 性依存症の定義における論争 [編集] そもそも「性的な行動への依存」を依存症のひとつとして位置づけるのかどうか、また、どのあたりに「正常」と「依存症」の 境界を引くかなどで、長い間論争が続いている。「依存症」ではなく、行動制御障害であるという論もある。また、性依存症という 概念を一切認めないとする考えを持つ人々も存在する。 自助グループ [編集] その他の依存症と同じく、性依存症にも患者による自助グループが存在する。 欧米では州ごとに多数存在すると見られる。 国内でも小規模ではあるが、首都圏にグループがあり、定期的に集まるなどして個々に快復へ向けた活動を続けている。 多重嗜癖の問題 [編集] 性依存症患者にも、他の依存症患者と同様に多重嗜癖に陥っている者が少なくない。 例:アルコール依存と性依存、 恋愛依存(人間関係依存)と性依存など 性犯罪と性依存症との関係 [編集] 性依存症患者の多くは犯罪行為とは一切関係の無い範囲でその性行動を行っている。また、依存症の症状に合致しない性犯罪もある。 よって性犯罪には、元からの反社会的な傾向や認知の歪みなど複数の問題が絡んでおり、性依存はそれら数ある要素の 一つであるというのが現在多く取り入れられている意見である。
ゲーム依存症(げーむいぞんしょう)、ゲーム中毒とはゲーム(特にテレビゲーム)に没頭するあまり睡眠時間の減少や疲労などにより ゲームに関する事柄以外の生活面に悪影響を及ぼしたり、人間らしい生活を営むことが困難になる症状をいう。 テレビゲームでもネット上で不特定多数の者とプレイできるオンラインゲームに関してはオンラインゲーム依存症という言葉も存在する。 海外でもゲーム依存症に関する問題は深刻であり、ゲーム依存症のリハビリを専門とする施設が作られている国も存在する。 オンラインゲーム依存症 [編集] 近年、コンピュータネットワーク(インターネット)へと依存し、会社・学校などに行けなくなったインターネット依存症、 ことにコンピュータゲームの中でもネットゲームといったようなものに熱中するあまり、 これらゲームに過剰な依存状態を示す人間が存在する。 韓国や中国では、10代や20代の人間が寝食を忘れてゲームに熱中し過労死してしまうという事態も発生している。 これに関しては中国国内でも社会問題化しており、2006年7月には国家主導によるオンラインゲーム依存症防止 プログラムが導入されることが報じられている[1]。 ただ、この問題はオンラインゲーム自体が病因として指定されているわけではなく、インターネット上のサービス全体に 絡んで扱われる傾向がある。本項では主にオンラインゲームに於ける過度の熱中をユーザーサイドから見た現象を説明する。 疾患としての依存症に関しては、インターネット依存症の項を参照のこと。 「ネトゲ廃人」 [編集] MMORPGにおいて、キャラクターに経験値を稼がせてレベルアップを繰り返したり、装備を整えたりするためには、 通常のコンピュータゲームとは比べ物にならない膨大な時間と労力を消費しなければならないことが多い[2]。 このような特性を持つゲームにおいて、ひとつのゲームに重度にのめり込み熱中するプレイヤーのことを、薬物依存症による 廃人になぞらえて「ネトゲ廃人」ないし「オンラインゲーム廃人」、「○○(ゲーム名)廃人」と呼ぶことがある。 彼らの「日常的に非常に過密かつ長時間のプレイを行う」プレイスタイルは「廃プレイ」とも称される。
「ネトゲ廃人」は他者よりもより多くの時間、さらに言えば私生活の大半をゲームのプレイに費やす事から、 キャラクターの強さを示す「レベル」や「装備」が、廃人ではない一般的なプレイヤーと比較して高くなりがちになるという プレイスタイル上の特徴を持っている。その性質ゆえ、FPSや一部MMORPG(FPS寄りで対人主眼のゲームやレベルの 上がりが比較的早いライト向けのゲーム)などの「レベル値に全くあるいはほとんど価値がない」「レベル値よりも操作技能などの プレイスキルが重要視される」ゲームでは発生しにくい傾向にある。 とはいえ、ゲームを進行させる上での有利・不利や「ゲーム世界のトッププレイヤーを目指す」という点では全く関係のない要素に入れ込んで、 「ネトゲ廃人」に成り果てるケースも存在する[要出典][4]。 引きこもり(ひきこもり)は、人がある程度狭い生活空間の中から社会に出ない事を言う。具体的には、 自分の部屋でほとんどの時間を過ごし、学校や会社には行かない状態、あるいはそのような人であるとされる。 引き籠もりとも表記し、インターネットスラングではヒッキー・hikkyや自宅警備員と表現される。 なお、本来「引きこもり」という言葉は、公職に就いていない、または官職を辞した状態を意味する。 例えば、吉川幸次郎「宋詩概説」(岩波文庫版P124、初出1962年)の「弾劾されて失脚し、遠く江蘇の蘇州に、別荘を買って 『蹌浪亭』と名づけたのにひきこもり」、横山光輝「三国志」希望コミックス版24巻(潮出版社、1981年)「(諸葛亮の台詞で) これは隆中にひきこもっているころ聞いたのですが」といった用例がある。なお、この項目で述べる「引きこもり」の用法が 生まれたのは平成年間以降である。
定義 [編集] 「さまざまな要因によって社会的な参加の場面がせばまり、就労や就学などの自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態」[1] 国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰部「ひきこもり」対応ガイドライン 10代・20代を中心とした「ひきこもり」をめぐる地域精神保健活動のガイドライン “Apparent reluctance to participate in "normal" interpersonal contacts of day to day life and retreat into one's own comfort zone.” (日々の普通の個人間のふれあいに参加することに全く気が進まず、安心できる場所に退避する状態) 状況 [編集] 日本 [編集] NHK福祉ネットワークによると、2005年度の引きこもりは160万人以上。稀に外出する程度のケースまで含めると300万人以上存在する。 全国引きこもりKHJ親の会の推計でも同様である。男女比は調査によって区々で、NHKのネットアンケートによると54:46、 「社会的ひきこもり」に関する相談・援助状況実態調査報告によると男性が76.4%、引きこもりを多く担当する精神科医の斎藤環の 診療データでは86%が男性である。(殆どの調査報告において男性は6〜8割の割合で女性より多く存在する。) その内インターネットを利用しているのは10%程度で、「テレビゲームをしたり、部屋の中を歩き回ったり、ビールや焼酎を飲んだり、 中には何週間もの間ずっと何もしない者もいる」という例が挙げられている。[2] 日本以外 [編集] BBC が、日本の引きこもりについての番組を放映した時に、多くのイギリスの視聴者から同様の経験を持つコメントが寄せられた。 また、イタリアでも引きこもりが目立ってきており、同国の新聞が特集記事を組んでいる[3]。 同様の現象は、韓国、台湾、香港、アメリカ合衆国、オーストラリア、イギリスなど、多くの先進国で存在すると見られることから、 グローバリゼーションによる競争激化が原因ではないかと見るむきもある。
概要 [編集] 精神分析的アプローチ [編集] 他者や社会との関係をうまく築くことが出来ない状態については、児童精神分析家アンナ・フロイトが、親や自分の周囲の人間とうまく 係われない、問題を抱えている子供達の研究をして、彼らがその問題を解決するためにとっている策略、工夫を防衛機制と名づけたが、 その中に「引きこもり、逃避」も含まれている。ちなみに、これ以外の場合は、適応機制、不適応機制という。 ジュディス・L・ハーマン著 中井久夫訳 『心的外傷と回復』 みすず書房 1999年 ISBN 4622041138 (原著改訂版 Judith Lewis Herman, Trauma and Recovery ISBN 0863584306) 第二章 恐怖 「狭窄」 に引きこもりと 心的外傷の関連を窺わせる記述あり。 原因 [編集] この現象は複数の原因が存在すると考えられる。 社会不安障害(Social Anxiety Disorder)、全般性不安障害、うつ病、強迫性障害、パニック障害、統合失調症の陰性症状によるものなどの 精神的な障害を抱えている。 過干渉等の家族関係のトラウマなどから自己肯定感を持つことを許されずに成長し、他者との繋がる事を不得手とし、 自分が幸せになることや成長することに罪悪感を抱いてしまうような性質 現代日本の資本主義社会に嫌悪感、違和感などを持ち身動きがとれない状態 自分が目にしたくない現実、不快な人達、場所、集団を見ないで済ませる為に、部屋に閉じ篭る 建前(公の態度)と、本音(真実の自身)を合理化して、社会・ある状況から期待されるべき役割を見いだすことへの困難を持つ場合 虐待・性的暴力・ストーカーなどの被害の後遺症によるもの
傾向 [編集] 精神医学的見解 [編集] 発達障害:広汎性発達障害(PDD)、神経発達障害(neurodevelopmental disorder )、社会不安障害(SAD)、全般性不安障害(GAD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、注意欠陥障害(ADD)、学習障害(LD)との関連性が指摘される。 又、先天的な発達障害では無く、不良な生育環境から前記の障害と同様の状態に陥った(発達障害とアダルトチルドレンが示す症状は似通っている)、と見る向きもある。 生活習慣 [編集] 引きこもりというとまったく外に出られないかというと、そうではない例も挙げられている。程度は人によって異なり、 全く自宅から出られない人もいれば、買い物などのために出られる人もいる。とはいえ、学校や会社に通う事は困難な場合が多いとされる。 また、昼夜が逆転して生活している人も多いと指摘されている。 インターネット等を通して人と関わりを持つ事は、引きこもる人にとって唯一の人との交流手段であり、 人とつながりを保つ上でとても重要なものである一方、インターネット依存症に陥る危険性もはらんでいる。さらに、 こうした生活をすることによって他人や社会との接触がますます苦手になっていくという悪循環に陥っていく可能性もある。 引きこもりの時期 [編集] 主に少年期・思春期から、成人としての生活や責任感を期待される過渡期に存在する。これは日本社会の様な、 先進資本主義社会の中で、どのような成人としての役割を見いだすか、あるいは成人に通過することへの意味をどこに見いだすか、 という点を示している。
引きこもりは、必ずしも学齢期にある者が起こすとは限らず、いったん社会人として自立した者が起こすこともある。 また、学齢期に引きこもりを起こした者が、立ち直るきっかけを見出せないまま中年期に達することもある。 成人の引きこもりに対しては、親亡き後が心配され、親の死を隠して年金を不正に受給するなどの事件も発生している。 なお、科学者や哲学者、芸術家が作業に没頭する過程で外界と隔絶した生活を送ることがある。これも一種の引きこもりである。 数学者のペレルマンは研究所を退職し、引きこもり状態となった数年後にフィールズ賞受賞(ただし本人は受賞を辞退) 対象となる研究成果を発表した。また、ワーカホリックを会社こもりと表現する場合もある。 もしくは中島義道、滝本竜彦など自身の引きこもり体験をアートや学術に転化させた例もある。 特徴 [編集] 厚生労働省/国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰部による 「ひきこもり」の概念 「ひきこもり」は、単一の疾患や障害の概念ではない 「ひきこもり」の実態は多彩である 生物学的要因が強く関与している場合もある 明確な疾患や障害の存在が考えられない場合もある 「ひきこもり」の長期化はひとつの特徴である 長期化は、以下のようないくつかの側面から理解することが出来る 生物学的側面 心理的側面 社会的側面 「ひきこもり」は精神保健福祉の対象である ※調査対象者は次の条件をすべて満たす80例(男66例女14例)。初診時の年齢が12歳から34歳(平均19.8歳)、 調査時点で13歳から37歳(平均21.8歳)。 統合失調症、躁うつ病、器質性精神病などの基礎疾患がないこと 初診時点で3ヶ月以上の無気力・ひきこもり状態があること 1989年6月の時点で、本人との治療関係が6ヶ月以上続いていること 少なくとも本人が5回以上来院していること(家族のみの相談も多いため) 評価表を記入するための資料が十分に揃っていること
社会復帰への道のり [編集] 引きこもり状態からの脱却 [編集] 一般論として、根本的解決には両親の協力に加え、ひきこもりが精神保健福祉の対象であることがガイドラインでも明記されているように、 精神科の医師、精神保健福祉士(精神医学ソーシャルワーカー)やカウンセラー、さらには必要に応じて学校や職場の関係者などが連携し、 支援していく必要がある。原因が複雑に絡み合っていることもあるため、カウンセリングにより、その原因を当事者自身の心の中で 少しずつ整理し、原因となっていることを少しでも解決できる方法をカウンセラーの支援により導き出す方法は、解決法の一例である。 対人恐怖症やうつ病、パニック発作などの精神疾患を併発している場合は、精神科医師の診断の元、適切な治療を並行して行うことも必要となる。 外出恐怖症やPTSDなどの理由で、外出することができない、外出や登校・出社に必要な公共交通機関に乗車できない場合は、 行動療法により補助者とともに段階的に改善を試みる方法もある。 脱却後の問題点 [編集] 学生の場合、同級生との間との学力格差が再び引きこもる原因を作ってしまう場合がある。 この場合、学校や家庭教師などに事情を理解してもらった上で、個別に学力を取り戻す努力が必要となる。 しかし、高校や大学では特に単位不足、出席日数不足で留年や退学となってしまう場合もある。 留年の場合、特に高校では、心のケアが重要となる。高校、大学共通していえるのは、学費面でのサポートが必要で、 両親の理解も必要となる。また、大検受験サポート施設や、通信制高校などへの再進学も選択肢の1つとして検討される。 大学中退の場合、自宅で単位を取得できる放送大学の活用も1つの手段である。一定の条件下で大学在学中の単位が認定される制度もある。 社会人の場合でも、履歴書に空白期間(引きこもっていた期間)があると、就職活動ではどうしても不利になってしまう。 そのため、職業訓練や資格取得でその弱点をカバーできる具体的な能力があると有利である。 厚生労働省ではトライアル雇用制度という、採用者・雇用者ともに納得して就職できる制度を用意している。
周囲の無理解および偏見への対策 [編集] 地域若者サポートステーションや、引きこもりを支援するNPO法人では、両親に対する講演会を開催し、その理解を求めているが、 マスコミによる客観性を著しく欠いた報道、テレビのコメンテーターによる自己中心的発言が、当事者を深く傷つけ、 引きこもりを悪化させている。状況に応じてマスメディアから遠ざけることも必要である。また、その匿名性から差別、無理解、 偏見発言が多い2ちゃんねるなど、その情報の真偽を判断する能力が低い状態の引きこもり当事者からは、 有害なインターネットサイトから遠ざけることも場合により必要になる。 引きこもりの長期化 [編集] 引きこもりが長期化する要因の一つに、支援団体に関する情報不足もある。テレビでよく報道される支援団体は概ね宿泊型であり、 生活のリズムを取り戻す為に規律ある生活を求めるものが多く、引きこもりの人にとっては「支援団体=規律ある生活を求めるもの」 というイメージを抱きやすい。しかし、実際は宿泊型の支援団体は少数であり、居場所や就業体験の場として機能しているものが多い。 従って引きこもりの人に対して正しい情報伝達が行われる事も、復帰への一助となる。また、引きこもりが長期化して、 自分と同じような年齢の人は居ないのではないか、と不安がる人も居るが、30歳以上の引きこもりを対象にした、 居場所なども僅かではあるが存在する(東京ではCOLORSなど)。
引きこもりに関する肯定的な見方 [編集] 小柳晴雄のように、「引きこもりは、成長過程において、その必要に迫られて自然発生する行為。」との見方をする専門家もいる。 小柳は、講演会では「子供が引きこもったら赤飯を炊け。」という言葉をよく使う。 また、芹沢俊介のように、引きこもり支援は善意の押し付けであり、長田百合子の長田塾や杉浦昌子の アイ・メンタルスクール等のケースから、必要悪としての行為が増幅していくことが暴力にいたってしまいがちという批判を行うものもいる。 文化的な観点から考察した日本における社会復帰への障害 [編集] 日本においては先輩・後輩という特殊な上下関係が、引きこもりの社会復帰を難しくする因子である。 日本においては学校生活や部活動、社会生活等をつうじて、年上は年下に尊敬されるべき態度をとることが暗黙の了解であり、 年下は年上を敬わなければならない。こうした意識の撤廃は、教育をつうじた日本の社会通念の転覆でも起こらない限り 不可能であることは自明の理である。日本の特殊な伝統・社会通念と、価値観が多様化した現代の高度情報化社会との大幅なずれが、 欧米に比して日本の引きこもり率が抜きんでている原因の一つである可能性が高い(ただし「状況」で述べられているように 欧米においても近年増加傾向にあることは確かなようであり、また、単に統計的な詳細調査がなされていないことや、 もともと人間関係が希薄な社会文化の場合には引きこもりの存在に気づきにくいことなども理由として考えられ得る)。 なお儒教思想のない欧米社会では、学校における飛び級制度からもうかがえるように、年上・年下における予定調和的な役割分担はない。 学校であろうと、職場であろうと、年齢が30才離れていようと、最初の自己紹介をすませばファーストネームで呼びあうのが 一般的な社会通念である。こうした比較文化論的な観点からして、少なくとも欧米社会においては、 前述の日本における固有の障壁は存在しないといえる。
引きこもり脱却支援施設・施策 [編集] 広義のNPOとして、例えば東京で活動をしているたんぽぽ広場やPCE、COLORSのような引きこもりから脱却するための 支援施設がフリースクールとして存在している。相手の家に行って交渉するというレンタルお姉さん、レンタルお兄さん、 引きこもり対象者を旅行に連れ出し引きこもりから脱却させる旅行療法という施策も行われている。 準ひきこもり(じゅん-)は富山国際大学専任講師樋口康彦が論文『大学生における準ひきこもり行動に関する考察』の中で 提唱した概念である。インターネット上では準ヒキと略され、樋口本人も使用している。 概要 [編集] 論文[1]によれば「大学には真面目に登校するものの家族を除く他者との交流がほとんどなく、対人的な社会経験が不足している状態」をいい、 ニート、フリーター問題の隠された要因になっていると指摘している。引きこもりのように部屋に閉じこもるわけではなく、 問題が顕在化するのは就職活動期や大学卒業後という。2006年、論文のPDFがネット上に公開された。同年、さらに講談社+α新書から 『「準」ひきこ森』が出版された。 なお、著者によると、本人も過去に準ひきこもりであったと告白しているが世代や時代背景が違うため息苦しさの 度合いは違うとされている。 特徴 [編集] 著者によれば、準ひきこもりは以下のような特徴を持つと主張する。[2]たくましさに欠けるため、社会で期待されている 男性役割を身に付けていない 自己中心的で視野狭窄(きょうさく)の傾向 被害者意識が強い
批判 [編集] 以下に準ひきこもりに関する主な批判を列挙する。学術的な検証がなされていない点。 現在の所、アカデミズムにおいて厳密に定義された事象、概念ではない。 提唱者本人が心理学の専門家でない点 「準ひきこもり」の判断基準が恣意的である点[3] 特徴的な自閉傾向とオタク趣味(マンガやアニメ)の強い相関関係を主張している点 男性にたくましさを要求している点に対する、ジェンダーフリー/メンズリブの立場からの批判 強い偏見的表現が散見される点[4] 交友関係の少なさを極端に否定的に捉えている点 著者の独断による決め付けが多い点[5] 学術論文というよりは、随筆に近い点 「準ひきこもり」に対する批判が中心であり、具体的な解決方法を提示していない点[6] 内藤朝雄は、東京新聞の取材に対して「『社会性』なるものをビジネスで成功しやすいタイプに限定した上で、どこにでもいそうな、ちょっとズレているボンヤリ系の若者に印象的なレッテルを張って、新しく『問題化』しようとしている」と批判している。 解決法 [編集] 著者の主張する準ひきこもり状態からの脱出の方法は以下の通りである。 サークルやボランティアで人との交流を積極的に持つこと[7] 髪を美容室で切ってもらったり、外見に気を使うこと。 大学教授や公務員など自己主張に乏しくても勤まる職業に就くこと[8] 挨拶を心掛けること[9] また、問題解決が不可能と思われる場合は、 ブルーカラー的な単純肉体労働に従事すると良いとしている。[10] 脚注 [編集] ^ 何らかの学会で公式に発表されたものではなく、富山国際大学の紀要に掲載されているに過ぎないため、 学術的には「準ひきこもり」を肯定ないし否定する建設的検証がなされていないのが現状である。 ^ 統計年月日、サンプル数、調査対象、調査方法、因果関係等が不明 ^ アマゾンに寄せられた書評には、「著者の挙げている準ひきこもりの要件にまったく当てはまらない人のほうが少ないのでは」という意見 が掲載されている。
^ 「妄想と現実を行き来」という文言や、準ひきこもりが変態性欲やストーカー的な性癖を持っていると受け取れる表現がある。 ^ 対人関係が苦手であることを特別な論拠もなく「母親に甘やかされているため」とか「自己中心的であるため」と断言している。 ^ 著者によれば、「気付いたときは手遅れになっている可能性が高い」とされる。 ^ 交流を長期間持続できなければ、準ひきこもりとなってしまう点に留意すること。 ^ あくまで著者の意見であり、大学教授や公務員がそのような性質の職業であるとは限らない点に留意すること。 ^ 樋口康彦のコラムより(現在、河北新報において金曜日の家庭面にて連載中)。 ^ ブルーカラーには、コミュニケーション能力が必要でない、という意味ではない。 誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)とは、他人をそしる(誹る・謗る)こと、あるいは根拠のない悪口を言うこと(中傷)。 政治的な公式の場では「そしり」「悪口」とは言わず「誹謗中傷」がよく用いられる。法的場面では「誹謗中傷」そのものではなく、 その結果としての名誉毀損、侮辱、信用毀損、業務妨害が罪に問われることとなる。 概要 [編集] 「誹謗中傷」という四字熟語はもともとは存在せず、「誹謗」と「中傷」は以下のように別個に存在する概念であった。違いは、 「誹謗」は「根拠」のあるなしにかかわらないのに対して、「中傷」は根拠なしであること。 「誹謗」=対象をそしりけなすこと。正法をそしることにも用いる。 「中傷」=根拠もなく悪口を言うこと。 これら二語の意味はどちらも「悪口を言う」という意味において重なっており、並列して用いられているうちに、 「誹謗中傷」という四字熟語としても用いられるようになった。さらに、一つの熟語であるという認識が広まることにより、 サ変動詞化して「誹謗中傷する」という用法も見られるようになった。 誹謗中傷を受けた人の多くは、多大な精神的苦痛を被り、ストレスが蓄積される。誹謗中傷のつもりで発した言葉ではなくても、 人によってはその言葉を誹謗中傷として受け止める場合も数多くある。
誹謗中傷する対象がいない場所で悪口を言うことを陰口(かげぐち)と呼び、こちらは単なる誹謗中傷よりも卑怯なことだという 社会的認識が強い[要出典]。 明確な根拠がある場合、すなわち事実を表明することで他人の悪事などを暴露し、結果的にその人の名誉を失墜させることは、 誹謗ではあっても、中傷や悪口とは言わない。特に公共の利害に関する目的で、例えば組織などの悪事を暴露する事は内部告発などのように 法的にも正当な行為として認められる。ただしその目的が公共の利害に関係したことでなければ、公表したことが事実であったとしても 名誉毀損に該当する。 東西冷戦時代は、さかんに東側と西側の「誹謗中傷」合戦が行われた。現在も朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は 日本・アメリカ合衆国・大韓民国の政府を、中華人民共和国(中国)は中華民国(台湾)を、台湾は中国を誹謗する放送を行っている。 これらの放送で「誹謗中傷」する対象はあくまでも相手側の政府であり、相手側の国民ではない。相手国側の一般市民に対し、 その政府がいかに非道であるかを伝え、体制変革を呼びかける、というスタンスで行われていた。 マスコミによる誹謗中傷 [編集] 言論の自由の名目下でしばしば誹謗中傷が発生している。マスコミによる誹謗中傷は訂正に応じる事が少なく、 かつ一度報道されると訂正報道を行っても名誉回復が困難なのが特徴である。テレビの場合、放送倫理・番組向上機構を介して 訂正を求める事が出来るが、重大案件とされる件のみ審議される上強制力もなく、13名の調査役全員が放送局および民放連からの 出向者・放送局OBと、ほぼ身内という構成からに客観性に乏しいのではないかと批判されている。 新聞の場合、日本では匿名記事が原則であり第三者機関も存在しない。従って自社による検証・処分が行われるにとどまり客観性に乏しく、時に虚偽報道を伴う。
インターネット [編集] インターネット上での書き込みは自分の意見を発することの敷居が他のメディアに比べ格段に低く、 また対話する相手の生の感情を読み取る材料が少ない。そのため、相手の事を配慮せず、安易に高圧的な言葉・アスキーアート等を 掲示板やホームページで書き込む人物が数多く存在し、誹謗中傷・名誉毀損が頻繁に発生している。人物の姿が見えない事を悪用するのは 荒らし行為も同じだと言える[要出典]。 電子掲示板では、その場のネチケットを平然と無視して好き勝手な書き込みを行う者も存在し、加えて管理者が常に監視しているサイトは ごく一部にとどまることから、誹謗中傷が発生し易い環境にある。特に2ちゃんねるでは、その体質と規模から殆ど全ての板で誹謗中傷が 発生しており、時には事実無根のデマ、恐喝・犯罪予告まで書き込まれているので、名誉毀損の旨等で訴訟が多数起こっている他、 業務妨害による逮捕者も出ている。2ちゃんねるでも「誹謗中傷はやめましょう」というルールが存在するが、それを厳守しない 書き込みが後を絶たない。あまりにも悪質だと投稿ブロック(アクセス規制)処分となる。 またウィキペディアでは、個人攻撃を行うことが禁止されており(Wikipedia:個人攻撃はしない)、誹謗中傷を行う投稿者は 荒らし行為とみなされるため投稿ブロックの対象になる。しかし現実には、論争等が勃発しているノートページや各種依頼に於いて、 投稿や要約欄を通じて誹謗中傷が発生する事が少なくない。その場合、記事に対して保護または半保護がかけられる事がある。 Wikipedia:中立的な観点の対象にもなったりする。ウィキペディアでは中傷を履歴ごと削除することはほとんど無い。 ネット上の誹謗中傷について日本の警察に寄せられた被害相談件数は、2001年には2267件、2006年にはその3.5倍の8037件に膨れ上がり、 被害は年々急増している。被害者の中には精神的苦痛で自殺未遂をする者もおり、誹謗中傷を書き込んだ者を侮辱罪ないし 名誉毀損罪で摘発したケースもあるが、多くのケースでは発信者を特定できずにいる。なお、現時点でのインターネットに関する 法規制はプロバイダ責任制限法以外に無いことから、被害者の対応は非常に限られたものとなっている。
気違い 出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』 移動: ナビゲーション, 検索 気違い ついに… 「これはねえ、やっぱり狂ってますよ。この人は。顔見てご覧なさい。目はつり上がってるしね。顔がぼうっと浮いているでしょ。 これ気違いの顔ですわ」 ~ 某ロッカー について、塩爺「気違いのやつ、いたずらばかりしおって!けしからん!」 ~ 気違い について、磯野波平「ようこそ!キチガイワールドへ」 ~ 気違い について、某キャラクター「お前達! よくもこんなキチガイ項目を! 」 ~ 気違い について、チャージマン研 気違い(きちがい、英名kitty)あるいは奇知害/奇痴害(きちがい)とは、人間として烙印が押された奴のことをさす。 サンリオが商標権を所持している。 「気違い」は「気が狂った」と解釈される事が多いが、実際にはもっと深く精神異常や洗脳、マインドコントロール 状態にある人間のことを総称している。 世の中には気違いにすら認定されず、江戸時代のえたや非人(ある特定の地区にすまう方々)など人間扱いされない人々や、 ある大陸にある人工世界一を誇る国の人、その近所の半島に住まう人々がいるのに比べれば、気違い認定される人はいくぶんかマシである。 薬などを使って意図的になることも可能である(推奨)。 その精神異常性は、この単語を書き表す際に多く現れている。「気が違う」と書くだけであるのに、何を血迷ったか「基地外」とか 「キチ害」とか変な当て字(仮借)をしてしまうし、時には「キチガイ」とカタカナで書き表したり、挙句の果てには字が分からないのか 「キ××イ」と伏字にしてしまうこともある。また、既知の外に属することから「既知外」とも。ちなみに、「キチ×ガイ」と書いてあるときには 「鬼畜GUY」を意味するので注意が必要である。
また沖縄や横須賀など米軍基地の周辺では、正しい意味での「基地外(気違い)」と間違った意味の「基地外(基地の外側)」が混同されたり、 基地外米兵が耳にすると銃を乱射するおそれがあるため、「台所野郎(Kitchen Guy)」または「調理兵」と言うこともある。 これが転じて厨房という言葉が一般化した。 テレビや新聞の担当者に至っては、この単語を知らないのか、それとも様々な表記が混在していてどう書けばいいのか分からないのか、 「精神異常者」などと全く別の単語に置き換えて表記してしまっている。テレビの例では、博学な塩自慰、もとい、 塩爺が、Miyocoをキチガイと表現し、波紋を呼んだ。彼女をキチガイと表現したことに対し、批判をするなど、 これぞまさに基地外である。 また、キング・クリムゾンは『二十一世紀の精神異常者』と言う曲で21世紀の気違いを予想したが、僅か12行の歌詞 猫の足に鉄の爪 / 妄想の中、毒薬庫のドアの脇で 神経外科医が「もっと!」と叫ぶ / 21世紀の精神異常者 血清の棚に有刺鉄線 / 政治家を火葬にする薪 ナパームの炎で罪なき人々が犯される / 21世紀の精神異常者 死の種、盲人の貪婪(どんらん) / 詩人は飢え、子ども達は血に染まる 彼の所有する物に、何一つ必要な物などありはしない / 21世紀の精神異常者 で示される21世紀の気違いの描写は余りにも手緩かった事を、世界中の人間が21世紀に入るや否や知る事となった。 [編集] 著名な気違い 金正日 - 北朝鮮の気違い将軍かつ極悪非道の犯罪者。
きちがいとは、本来は発狂した人間、端的に精神状態が著しく常軌を逸した人間、または常軌を逸した犯罪行為などを行う人間を表現するにあたり用いられる俗語。 漢字では気違い、気狂い、瘋とも表記する。気が違う、気が狂う、狂人とも表現する。 動詞にすると、「気違いじみる」(自上一)などと使われる。 転じて統合失調症患者、精神障害者、知的障害者、発達障害者、または常識的な知識や良心などが欠如した者(DQN)に対する、 侮蔑的な意味を持って使われるようになる。 罵り言葉としてもしばしば使われる一方で、「- 愛好家」「- バカ」という意味でも使われている。 特に1970年代ごろまではTVや書籍、漫画などのメディア媒体や一般の会話でも日常的に使われていた。 しかし、1980年代に回復治療期に、テレビ・ラジオでこの語を聞いた精神障害者がショックを受けることにより、 治癒を妨げる恐れが指摘されたことから、指摘を受けた関西の準キー局である毎日放送が使用の自粛を呼びかけた。 このため、現在ではほとんどの放送局で放送禁止用語とされるか、あるいは放送を自粛すべき言葉とされている。 これが転化して放送禁止用語=差別用語とみなされるようになった。 現在ではTVはもちろん、書籍や漫画、一般の会話でも使用されることは減っている。 昔の名作ドラマや、アニメがDVD化などされる際によくこの言葉が入っているので、以前はカットされる動きがあったがボイス部分に 不自然な空白(無音)が生まれるため、最近では「原作を尊重する」意味で手を加えないことも多くなっている (冒頭に「お断り」のテロップが入る)。昔の漫画や書籍が近年になって復刻される際にも、「きちがい」や「気が狂う」という表記は 「気が変になる」「気がおかしくなる」など、比較的穏当な表現に差し替えられるか、全く別のセリフに置き換えられることが多い。
ただし、一部の復刻本では「当時の表現を尊重」し、断り書きを載せた上であえてそのままにしている場合もある。 現代の漫画や書籍においては「きちがい」と堂々と書かれる事はほとんどないものの、「き○がい」など一部を伏字にした上で書かれる例もある。 「気違い」は「気が狂った」と解釈される事が多いが、実際にはもっと深く精神異常や洗脳、 マインドコントロール状態にある人間のことを総称している。 世の中には気違いにすら認定されず、江戸時代のえたや非人など人間扱いされない人々がいるのに比べれば、 気違い認定される人はいくぶんかマシである。薬などを使って意図的になることも可能である(推奨)。その精神異常性は、 この単語を書き表す際に多く現れている。「気が違う」と書くだけであるのに、何を血迷ったか「基地外」とか「キチ害」 とか変な当て字(仮借)をしてしまうし、時には「キチガイ」とカタカナで書き表したり、挙句の果てには字が分からないのか 「キ××イ」と伏字にしてしまうこともある。また、既知の外に属することから「既知外」とも。 ちなみに、「キチ×ガイ」と書いてあるときには 「鬼畜GUY」を意味するので注意が必要である。 また沖縄や横須賀など米軍基地の周辺では、正しい意味での「基地外(気違い)」と間違った意味の「基地外(基地の外側)」が混同されたり、 基地外米兵が耳にすると銃を乱射するおそれがあるため、「台所野郎(Kitchen Guy)」または「調理兵」と言うこともある。これが転じて 厨房という言葉が一般化した。 テレビや新聞の担当者に至っては、この単語を知らないのか、それとも様々な表記が混在していてどう書けばいいのか分からないのか、 「精神異常者」などと全く別の単語に置き換えて表記してしまっている。 また、キング・クリムゾンは『二十一世紀の精神異常者』と言う曲で21世紀の気違いを予想したが、僅か12行の歌詞で示される 21世紀の気違いの描写は余りにも手緩かった事を、世界中の人間が21世紀に入るや否や知る事となった。
猫の足に鉄の爪 / 妄想の中、毒薬庫のドアの脇で 神経外科医が「もっと!」と叫ぶ / 21世紀の精神異常者 血清の棚に有刺鉄線 / 政治家を火葬にする薪 ナパームの炎で罪なき人々が犯される / 21世紀の精神異常者 死の種、盲人の貪婪(どんらん) / 詩人は飢え、子ども達は血に染まる 彼の所有する物に、何一つ必要な物などありはしない / 21世紀の精神異常者 日本語入力システムによっては「気違い」と変換されないよう、初期設定では単語登録されていないことがある。 そのため「基地外」と誤変換され、これがインターネット掲示板の「2ちゃんねる」などで使用されている。 他に、「キティ・ガイ(略してキティ)」などの片仮名を用いた表現も用いられている。詳しくは2ちゃんねる用語参照。 逆に、米軍基地や施設の敷地外を指す場合に、「気違い」を連想させないよう「基地外」ではなく 「基地の外」(きちのそと)と言い換えられることもある。 キチガイ警報(キチガイけいほう)はインターネット上の電子掲示板サイト2ちゃんねるで生まれたアスキーアート(AA)による キャラクターの一種。耳が無いタイプの2ちゃんねるAAであるヒッキー族に分類され、体躯はもう来ねえよ!ウワァァンやイマノウチに 類似するが、顔の表情はモナーが口を閉じた様になっている。頭のおかしな投稿者がそのスレにいると判断した場合に、 きちがいがいるという意味で使われる。 常に看板を持っており、専ら「キチガイ警報」という看板を持って踊っているか 「気の触れた方がいらっしゃいます」というメッセージを投げる。 そのメッセージはそれだけに限らず様々なバリエーションが生み出された。 また、最大級キチガイ警報という同キャラが多数登場する大型AAが流行した。
表現使用と対応他 放送関連での対応 ジャン=リュック・ゴダールの名作『気狂いピエロ』は、テレビではフランス語タイトルの『ピエロ・ル・フ』で放映されることが多い。 こういったメディアの過剰反応に対しては、単なる言葉狩りではないかという批判的な意見もある。 横溝正史の『獄門島』では、主人公である金田一探偵が「季違い」と「気違い」を混同するというこの作品のトリックに関する重要な シーンがある。過去に映画やテレビドラマとして制作されたことはあるものの、この語が放送禁止用語として指弾されてからはテレビでは そのまま放送できない。それらを放送する場合は苦肉の策としてその部分のみ削除を行い、新たにドラマ化される場合は ストーリーを改変している。 2007年5月1日にNHK-BS2「衛星映画劇場」で放送された際には、上記のような処理はまったく行なわれなかった。本編終了後、 現代からすれば配慮が必要な用語・表現などが含まれるが、「作品のオリジナリティーを尊重してそのまま放送」した旨の断りが表示された。 かつて放映されたテレビ番組などを後に再放送する際、「きちがい」の語を含む部分は編集されるか音声を消去され、 程度のはなはだしい場合は放送回自体を省かれる。 子供向け特撮ドラマ『怪奇大作戦』の第24話「狂鬼人間」は刑法第39条第1項「心神喪失者ノ行為ハ之ヲ罰セス」の 規定をテーマとしているため円谷プロによって正式に「永久欠番指定」され、2008年現在その内容は再放送はおろか ソフト販売も一切不可になっている。 衛星放送にて旧作品を放送する場合、放送局によっては当該用語を消音にする局としない局がある。 2005年、塩川正十郎は日本テレビの生放送真相報道 バンキシャ!に出演し、当時話題になっていた騒音おばさんの映像を見て 「こりゃねえ、やっぱり狂ってますよこの人は。顔見てごらんなさい。目はつり上がってるしね、顔がぼーっと浮いてるでしょ。 これきちがいの顔ですわ。」と発言し、即座に司会の福澤が「塩川さん、そういう発言はふさわしくないと思います。」と述べ、 視聴者に謝罪した。
プロレス団体大日本プロレス所属の"黒天使"沼澤邪鬼は、「キチ○イの神様」と自称し、 チーム「045邪猿気違's(ゼロヨンゴ・ジャンキーズ)」でタッグを組む葛西純とともに「キチ○イ」をキャッチフレーズとしている。 そのため同団体の中継番組「大日大戦」では、地上波放送の際に「キチ○イ」の部分に「ピー音」がかぶせられる。 当選手のマイクパフォーマンス中に観客からの「キチ○イ」コールは修正できないため、CSは修正なしのパターンもあり、 地上派はシーン自体がカットとなる(キチガイの表記については"黒天使"沼澤邪鬼を参照)。 放送関連以外での対応 日本語入力システムによっては「気違い」と変換されないよう、初期設定では単語登録されていないことがある。 そのため「基地外」と誤変換され、これがインターネット掲示板の「2ちゃんねる」などで使用されている。 他に、「キティ・ガイ(略してキティ)」などの片仮名を用いた表現も用いられている。詳しくは2ちゃんねる用語参照。 逆に、米軍基地や施設の敷地外を指す場合に、「気違い」を連想させないよう「基地外」ではなく 「基地の外」(きちのそと)と言い換えられることもある。 THE BLUE HEARTSの楽曲『終わらない歌』の歌詞に「終わらない歌を歌おう キチガイ扱いされた日々」というものがあるが、 歌詞が該当するボーカルの部分にギターを被せ聞き取り辛くしている。また歌詞カードの表記についても「…」と表記されている。 同楽曲が使用されている日本映画「リンダ リンダ リンダ」でも同様の措置がとられた。 2007年7月21日、当時の外務大臣麻生太郎が「酒は『きちがい水』だとか何とか皆言うもんだから、勢いとかいろんなことありますよ」と 発言したことに対して毎日新聞が「問題発言である」と主張(毎日新聞 2007年7月21日付)。本来「きちがい水」という言い回しそのものは、古典落語にもある江戸時代からの伝統的な言い回しであるが、この時期は政府関係者からの様々な問題発言が注目されていた時期のため、 ほかと同様に過剰に問題視する人もいた。
任天堂のゲーム「どうぶつの森」で、手紙や掲示板に「きちがい」または「キチガイ」と入れると、 自動的にその部分が削除されるようになっている。 スクウェア・エニックス(旧エニックス)のドラゴンクエストシリーズでは名前変更時に「きちがい」と入力すると警告を受け、 それを無視して変更を強行すると以後名前が容易に変更できなくなる。再変更時には、ゲーム上の所持金から 多額の料金を請求されることになる。 東海地方(特に名古屋弁)では、年齢の高低関係なくごく一般的な言葉として登場することがままある。 奈良騒音傷害事件(ならそうおんしょうがいじけん)は、奈良県生駒郡平群町の主婦が約10年間にわたり大音量の音楽を流すなどの 方法で騒音を出し続け、それにより近所に住む夫婦を不眠・目眩などで通院するに至らしめた事件。2005年4月、奈良県警はこの主婦を傷害罪の容疑で逮捕した。 経緯 [編集] この事件は、騒音を出す現場が被害者夫婦により録画、マスコミ各社に提供されたため、取材も併せ報道が続き 「騒音おばさん」として大きく取り上げられた。 刑事裁判では最高裁(上告棄却)まで争われ、懲役1年8か月の実刑判決となり、奈良県内の拘置所に収監されていた (未決拘留で数ヶ月収監されていた為、実際の刑期は約1年数ヶ月)。主婦は服役後、2007年7月に出所した。 日本テレビの『真相報道 バンキシャ!』では、出演していた元衆議院議員の塩川正十郎が加害者の映像を見て、 「これはきちがいの顔ですわ」などと発言したこともある。この発言は司会の福澤朗が不適切な発言であると述べながらすぐに謝罪している[1]。 また、この事件は創価学会が関係しているといわれている このあと、様々なインターネットユーザーにより、「騒音おばさん」をネタとした音楽やFlashなどが作られることになる[2]。
最高裁判所判例 事件名 傷害被告事件 事件番号 平成16年(あ)第2145号 2005年(平成17年)3月29日 判例集 刑集59巻2号54頁 裁判要旨 被告人は、自宅の中で隣家に最も近い位置にある台所の隣家に面した窓の一部を開け、窓際及びその付近に ラジオ及び複数の目覚まし時計を置き、約1年半の間にわたり、隣家の被害者らに向けて、精神的ストレスによる障害を 生じさせるかもしれないことを認識しながら、連日朝から深夜ないし翌未明まで、ラジオ音声及び目覚まし時計のアラーム音を 大音量で鳴らし続けるなどして、被害者に精神的ストレスを与え、よって、被害者に全治不詳の慢性頭痛症、睡眠障害、 耳鳴り症の障害を負わせた。以上のような事実関係の下において、被告人の行為が傷害罪の実行行為に当たるとして、同罪の成立を認めた原判決は正当である。 第二小法廷 裁判長 福田博 陪席裁判官 滝井繁男、津野修、今井功、中川了滋 参照法条 刑法204条 知的障害(ちてきしょうがい)または知能障害(ちのうしょうがい)とは、一般的には金銭管理・読み書き・計算など、 日常生活や学校生活の上で頭脳を使う知的行動に支障があることを指す。 精神遅滞(せいしんちたい、英:mental retardation)とほぼ同義語である。日本では1950年代から学校教育法では、 精神薄弱という表現が 50年近くそのままに放置されていたため、1994年頃から数年間メディア一般では、精神薄弱を「精神遅滞」という 表現に一斉に変更して 使用していた時期がある。1998年に法改正があり、「知的障害」に変わったため、精神遅滞は一般には使われなくなった。 「精神」の所在が 明示できないため、「精神遅滞」ではすべての資質、能力が遅れているのか、という印象を与えるためである。 ただし、アメリカ合衆国などでは、こうした障害は「精神遅滞」と呼ばれているのが常で、この分野の国際学会も、 「mental retardation」という表現を用いている。この場合の「mental」は、かならずしも「精神」という意味ではない。
法律上の定義 法令上、一般的な知的障害の定義は存在しない。福祉施策の対象者としての知的障害者について定義する法令は存在するが、 個々の法令において、その目的に応じた定義がなされている。客観的な基準を示さず、支援の必要性の有無・ 程度をもって知的障害者が定義されることもある。客観的基準を示す法令にあっては、発達期(おおむね18歳未満)において 遅滞が生じること、遅滞が明らかであること、遅滞により適応行動が困難であることの3つを要件とするものが多い。 遅滞が明らかか否かの判断に際して「標準化された知能検査(田中ビネーやWISCやK-ABCなど)で知能指数が70ないし 75未満(以下)のもの」といった定義がなされることある。通常、事故の後遺症や痴呆といった発達期以後の知能の低下は 知的障害としては扱われない。事故の後遺症については通常の医療給付の問題であり、痴呆については老人福祉の問題と考えられるためである。 したがって、法令上の用語としての知的障害は、精神医学の領域における知的発達障害に照応することが多い。 知的障害者関連の犯罪 一部では、知的障害者が加害者や被害者などになる事件がある。また、加害者ではないのに加害者だとみなされたり、被害者・証人であっても 証言に信頼性がないとされたりする場合もある。また行動の犯罪性自体を理解できず教唆されて犯罪に巻き込まれる場合もある。 知的障害者にとって、被害者となった場合、告発などの手続は分かりにくく、必要な支援も得難いため実際の被害はかなり多いと思われる。 加害者となったり冤罪被害者になった場合も裁判手続が難解で充分な主張がなされない場合が多い。 イギリスでは「適切な大人」という名の知的障害者の裁判支援要員が制度化されている。 一方、「問題行動」によって被害が発生する場合もあり、「地域社会で十分な受け皿が整っていないにもかかわらず、 拙速なノーマライゼーションが実践されたため」と見る向きもある。元衆議院議員の山本譲司は不正受給問題で懲役刑を受けた時の体験から 『獄窓記』という書籍を出版し、刑務所内の知的障害者の比率が一般社会と比べて異常に高いと指摘している。
著書『累犯障害者』の中で山本は、実社会では生きるすべを持たない知的障害者たちが、繰り返し犯罪を犯しては 刑務所に戻ってくる様を克明に描いている。服役囚全体の4分の1が知的障害者である現実を伝えている。 知的障害の分類 原因による分類 病理的要因 ダウン症候群などの染色体異常・自閉症などの先天性疾患によるものや、出産時の酸素不足・脳の圧迫などの周産期の事故や、 生後の高熱の後遺症などの、疾患・事故などが原因の知的障害。脳性麻痺やてんかんなどの脳の障害や、心臓病などの内部障害を合併している (重複障害という)場合も多く,身体的にも健康ではないことも多い。 染色体異常が原因の場合は知的障害が中度・重度であることが多く、外見的には特徴的な容貌であることも多い。 生理的要因 特に知能が低くなる疾患があるわけではないが、たまたま知能指数が低くて障害とみなされる範囲(IQ70または75以下)に 入ったというような場合。生理的要因の知的障害がある親からの遺伝や、知的障害がない親から偶然に知能指数が低くなる 遺伝子の組み合わせで生まれたことなどが原因である。合併症はないことが多く、健康状態は良好であることが多い。 知的障害者の大部分はこのタイプであり、知的障害は軽度・中度であることが多い。「単純性精神遅滞」などともいう。 心理的要因 現代日本ではあまり見られないが、養育者の虐待や会話の不足など、発育環境が原因で発生する知的障害。 リハビリによって知能が回復することが可能。関連用語に「情緒障害」がある[2]。また、離島や山岳地帯や船上などの刺激が 少ない環境で成育した児童の場合も、IQが低い場合が多い(知能指数#生活環境参照)。 IQテスト自体○や△など抽象的な図柄を見分けるといった文明社会に馴染んだ者にとって有利な問題となっている。 従って、都会生活を経験したことのない先住民族などには不利な評価が下されることになる。 このことは意図的にアメリカで有色系移民を排除する目的で誤用されたことがある。
知的障害とその他の発達障害の関連 知的障害と自閉症 「自閉症」という障害は、知的障害があるもの(狭義の自閉症)と、知的障害がないもの(高機能自閉症・アスペルガー症候群)に 便宜的に分類されているが、その他の関連した障害を含めて自閉症スペクトラムという連続した障害と捉えることがかつて提案された。 広汎性発達障害という用語がほぼ同義語として機能している。知的障害は、知能面の全体的な障害であり、自閉症の本質である コミュニケーション障害は、対人関係面を主とした障害である。昔から知られている種類の自閉症は狭義の自閉症のことであるが、 これはコミュニケーション障害と知的障害が合わさったものである。近年知られてきた種類の自閉症である高機能自閉症は、 コミュニケーション障害のみであり、知能指数の全体平均は知的障害の域に達しない。 しかし、知能指数を要素別に計測すると、各要素間に大きな差が見られる。 知的障害と学習障害 学習障害は、読み・書き・計算など学習面の一部、または全部に困難さがあるが、会話能力・判断力などの知能の他の面では障害がない。 知的障害の場合は、学習面も含めて、知能面など全般的に困難さがあり、その点が違っている。 ただし両者は相容れないものではなく、例えば軽度の知的障害者が、学習面で重度の困難があるような場合、 知的障害と学習障害を合併しているといえる。 脚注 ^ ダウン症の青年(女性)が大学(国文学科)に進学し、卒業した事例もあるので、一概に高等教育に不向きであるとは言えない。 ^ 自閉症が情緒障害に分類される場合もあるが、自閉症は先天性の脳機能障害である。
サヴァン症候群( - しょうこうぐん、savant syndrome)とは、知的障害や自閉性障害のある者のうち、ごく特定の分野に限って、 常人には及びもつかない能力を発揮する者の症状を指す。「savant」は、フランス語で「賢人」の意味である。 現在では脳の器質因にその原因を求める論が有力だが、自閉性障害のある者が持つ特異な認知をその原因に求める説もまた有力である。 自閉性障害のある者の全てがこのような能力を持っているわけではない。自閉症と同様、男女比は男性が女性の数倍である。 広義には、障害にもかかわらずある分野で他の分野より優れた(健常者と比較して並外れているわけではない) 能力を持つ人も含めることもある。狭義のサヴァン症候群は極めて少なく、全世界で数十名程度しかいないと思われる。 能力の例 特定の日の曜日を言える(カレンダー計算)。ただし通常の計算は、1桁の足し算でも出来ない場合がある。 航空写真を少し見ただけで、細部にわたるまで描き起すことができる。映像記憶。 楽譜は全く読めないが、1度聞いただけの曲を、最後まで間違えずにピアノで弾くことができる。 書籍や電話帳、円周率などを暗唱できる。内容の理解を伴わないまま暗唱できる例もある。 芸術性の非常に高い作品(絵画、彫刻など)を作ることができる[1]。 並外れた暗算をすることができる。 この他にも様々な能力(特に記憶に関するもの)がみられるが、対象物が変わると全く出来なくなってしまうケースがある (航空写真なら描き起こすことができるが、風景だとできない、など)。 サヴァン症候群に関する報告で、一部に信憑性への疑問が出てきた。100個以上の物の数を瞬間的把握する能力 (以下で述べる映画『レインマン』でも取り上げられた)、および10桁もの巨大な素数を言う能力についてである。 文献ではESPなど挙がっていることもあるが、言うまでもなく不適当である。レインマンは、全体としては専門家の監修のもと サヴァン症候群の様子が比較的忠実に描写されている。
1988年に映画『レインマン』がヒットして、サヴァン症候群への関心が高まることとなった。原作を書いた作家バリー・モローは、 最初にテキサスのARC打ち合わせでサヴァン症患者キム・ピークと会ってインスピレーションを受けた。 また、キム・ピークのもの以外のサヴァン症候群もレイモンドのキャラクターに盛り込まれた。 サヴァンであるレイモンド役を演じたダスティン・ホフマンは、役作りの上でサヴァン症候群の患者何人かに会っている。 ホフマンが会ったサヴァンの中でもレイモンドの能力や行動に最も近いのは、驚異的な速算力で有名だったジョゼフ・サリヴァンである。 ドナルド・トレファート博士は、映画『レインマン』は自分のお気に入り映画の1つであり、サヴァンを演じたホフマンの演技に 非常に感銘を受けたと語っている。 アスペルガー症候群(アスペルガーしょうこうぐん、Asperger syndrome: AS)は、興味・関心やコミュニケーションに ついて特異であるものの、知的障害がみられない発達障害のことである。「知的障害がない自閉症」として扱われることも多いが、 公的な文書においては、自閉症とは区分して取り扱われていることが多い。精神医学において頻用される アメリカ精神医学会の診断基準 (DSM-IV-TR) ではアスペルガー障害と呼ぶ。 対人関係の障害や、他者の気持ちの推測力、すなわち心の理論の障害が原因の1つと考えられている。 特定の分野への強いこだわりを示したり、運動機能の軽度な障害も見られたりする。 しかし、カナータイプ(伝統的な自閉症とされているもの)に見られるような言語障害は、比較的少ない。 歴史 1944年、オーストリアの小児科医ハンス・アスペルガー(Hans Asperger)によって初めて報告されたが、 第二次世界大戦のため、その論文は戦勝国側では注目されていなかった。 1981年、イギリスの医師ローナ・ウィング(Lorna Wing)がアスペルガー症候群の発見を紹介[1]。 1989年、社団法人日本自閉症協会設立 1990年代になり世界中で徐々に知られるようになった。しかし、日本ではドイツ精神医学の影響が強かったことから、 ローナ・ウィングの紹介以前に知られていた[2]。
コミュニケーション上の主な特徴 非自閉症の人(NT:neurotypical, 典型的な精神の人)は、他者の仕草や雰囲気から多くの情報を集め、相手の感情や認知の状態を読み取れる。 しかし自閉症の人はこの能力が欠けており、心を読むことが難しい(心の理論)。そのような、仕草や状況、雰囲気から 気持ちを読み取れない人は、他人が微笑むことを見ることはできても、それが意味していることが分からない。 また最悪の場合、表情やボディランゲージなど、その他あらゆる人間間のコミュニケーションにおけるニュアンスを理解することができない。 多くの場合、彼等は行間を読むことが苦手あるいは不可能である。つまり、人が口に出して言葉で言わなければ、 意図していることが何なのかを理解できない。しかし、これはスペクトラム状(連続体)の特徴である。 表情や他人の意図を読み取ることに不自由がないアスペルガーの人もいる。彼らはしばしばアイコンタクトが困難である。 ほとんどアイコンタクトをせず、それをドギマギするものだと感じる場合が多い。一方、他人にとって不快に感じるくらいに、 じっとその人の目を見つめてしまうようなタイプもいる。相手からのメッセージ(アイコンタクトなど)が何を示すのか、 彼等なりに必死に理解しようと努力するのだが、この障害のために相手の心の解読が困難で、挫折してしまうパターンが多い。 例えば、初対面の人に挨拶をする際に、社会的に受け入れられている方法で自己紹介をするのではなく、 自分の関心のある分野に関して一人で長々と話し続けるような行動をとる場合がある。 コミュニケーション上の特徴が障害とは限らない 症候群という表現は、アスペルガーの人は障害者(異常)で、その他の者は定型発達者(正常)というように感じる。 しかし、特徴の見かたを変えると、客観的で、事実を正確に理解して表現することに長けているともいえる。 以下に挙げられている「言葉を額面どおりに受け取る」や「些細なことにこだわる」という特徴も「厳正に規則を守る」と 言い換えることもできる。
例えば、パソコンのように順序だったものや規則的なものに興味を持てば、才能を開花させることも可能である。 また「行間を読むことが苦手」というのは、行間を読まないコミュニケーション方法ということである。 それは「行間を読むコミュニケーション(アスペルガー以外の多数派)」に対しての「少数派の方法」という関係である。 つまり、少数派であるために、多数派の人と自由にコミュニケーションが取れない、或いはコミュニケーション方法の違いを理解されないという問題が、社会生活での障壁となりやすい。 主な問題点 アスペルガーの人は、多くのアスペルガー以外の人と同様に、またはそれ以上に強く感情の反応をするが、何に対して反応するかは常に違う。 彼等が苦手なものは、「他人の情緒を理解すること」であり、自分の感情の状態をボディランゲージや表情のニュアンス等で 他人に伝えることである。多くのアスペルガーの人は、彼等の周りの世界から、期せずして乖離した感覚を持っていると報告されている。 例えば教師が、アスペルガーの子供に(宿題を忘れたことを問いただす意味で)「犬があなたの宿題を食べたの?」と尋ねたら、 その子はその表現が理解できなければ押し黙り、教師に自分は犬を飼っておらず、普通犬は紙を食べないことを説明する 必要があるのかどうか考えようとする。つまり教師が、表情や声のトーンから暗に意味している事を理解できない。 先生は、その子が傲慢で悪意に満ち、反抗的であると考え、フラストレーションを感じながら歩き去っていくかもしれない。 その子はその場で何かがおかしいとフラストレーションを感じながら、そこへ黙って立ち尽くすことだろう。 アスペルガーの子供は、言葉で言われたことは額面どおり真に受けることが多い。親や教師が励ますつもりで 「テストの点数などさほど大事ではない」などとあまりきれい事ばかり聞かせたり、反対に現実的なことばかり教えたりすると、 真に受けてしまい、持つべき水準からかけ離れた観念を持ってしまう危険がある。彼らは、“大人の発言には掛け値がある” という疑いを持ちにくく、持ったとしても、はたして掛け値がどのくらいなのかを慮ることが困難であるため、 発言者の願望を載せて物事を大げさに表現すると狙った効果は効き過ぎることになる。
例えば、パソコンのように順序だったものや規則的なものに興味を持てば、才能を開花させることも可能である。 また「行間を読むことが苦手」というのは、行間を読まないコミュニケーション方法ということである。 それは「行間を読むコミュニケーション(アスペルガー以外の多数派)」に対しての「少数派の方法」という関係である。 つまり、少数派であるために、多数派の人と自由にコミュニケーションが取れない、或いはコミュニケーション方法の違いを理解されないという問題が、社会生活での障壁となりやすい。 主な問題点 アスペルガーの人は、多くのアスペルガー以外の人と同様に、またはそれ以上に強く感情の反応をするが、何に対して反応するかは常に違う。 彼等が苦手なものは、「他人の情緒を理解すること」であり、自分の感情の状態をボディランゲージや表情のニュアンス等で 他人に伝えることである。多くのアスペルガーの人は、彼等の周りの世界から、期せずして乖離した感覚を持っていると報告されている。 例えば教師が、アスペルガーの子供に(宿題を忘れたことを問いただす意味で)「犬があなたの宿題を食べたの?」と尋ねたら、 その子はその表現が理解できなければ押し黙り、教師に自分は犬を飼っておらず、普通犬は紙を食べないことを説明する 必要があるのかどうか考えようとする。つまり教師が、表情や声のトーンから暗に意味している事を理解できない。 先生は、その子が傲慢で悪意に満ち、反抗的であると考え、フラストレーションを感じながら歩き去っていくかもしれない。 その子はその場で何かがおかしいとフラストレーションを感じながら、そこへ黙って立ち尽くすことだろう。 アスペルガーの子供は、言葉で言われたことは額面どおり真に受けることが多い。親や教師が励ますつもりで 「テストの点数などさほど大事ではない」などとあまりきれい事ばかり聞かせたり、反対に現実的なことばかり教えたりすると、 真に受けてしまい、持つべき水準からかけ離れた観念を持ってしまう危険がある。彼らは、“大人の発言には掛け値がある” という疑いを持ちにくく、持ったとしても、はたして掛け値がどのくらいなのかを慮ることが困難であるため、 発言者の願望を載せて物事を大げさに表現すると狙った効果は効き過ぎることになる。
臨床家の中には、アスペルガーの人がこれらの特徴を有することに全面的には賛成しない者もいる。たとえばWing と Gillberg はアスペルガーの人が持つ知識はしばしば理解に根付いた知識よりも表層だけの知識の方が多い場合がある、 と主張している。しかし、このような限定はGillbergの診断基準を用いる場合であっても診断とは無関係である。 アスペルガーの児童および成人は自分の興味のない分野に対しての忍耐力が弱い場合が多い。 学生時代、「とても優秀な劣等生」と認識された人も多い。これは、自分の興味のある分野に関しては他人に比べて遙かに優秀で あることが誰の目にも明らかなのに、毎日の宿題にはやる気を見せないからである(時に興味のある分野であってもやる気を見せない、 という意見もあるが、それは他人が同じ分野だと思うものが本人にとっては異なる分野だからだと思われる。 例えば、数学に興味があるが答えが巻末に載っている受験数学を自分で解くことには興味が持てない、 日本語の旧字体に興味はあるが国語の擬古文の読解問題には興味が持てない、など)。ノートやテスト用紙に文字を手書きすることを、 とても面倒で苦痛に感じる子供もいる。一方、反対に学業において他人に勝つことに興味を持ったために優秀な成績を取る人も居り、 これは診断の困難さを増す。他人に自分の主張を否定されることに強く嫌悪感を覚えるという人もいる。 このことは学校などで学習上の大きな障害となる。例えば教師が生徒にいきなり答えさせ、生徒:「これは○○だと思います」 先生:「 違うよね、これは××だよ」というように、否定して答えやヒントを教えるような方法は、アスペルガーの人には相当な苦痛となる。 しかし多くの成人は、忍耐力のなさと動機の欠如などを克服し、新しい活動や新しい人に会うことに対する耐性を発達させている。 アスペルガーの人は高い知能と社交能力の低さを併せ持つと考える人もいる。
このことは子供時代や、大人になってからも多くの問題をもたらす。 アスペルガーの子供はしばしば学校でのいじめの対象になりやすい。 なぜなら彼等独特の振るまい、言葉使い、興味対象、身なり、そして彼等の非言語的メッセージを受け取る能力の低さを持つからである。 彼等に対し、嫌悪感を持つ子供が多いのもこのことが要因だろう。このため教育の場である学校において、 今後はサポート体制の確立や自立の支援、他の子供への理解を深めさせる、といった総合的な支援策が必要になるだろう。 「アスペルガー」という一つのカテゴリーであっても、人によって障害の度合いは千差万別である。例えば学校の友達と上手く話せたり、 話を上手くまとめられるなど、至って軽度な場合もある。また、上手く話せず、それでもよい友達に巡り会えたから必死で耐えている、 というように、自閉度が中度?重度なこともある。 この障害は、カナータイプの自閉症などと違い、 一見「定型発達者」に見えるために、周りからのサポートが遅れがちになったりすることが問題となっている。 アスペルガーの人は他の様々な感覚、発達、あるいは生理的異常を示すこともある。 その子供時代に細かな運動能力に遅れをみせることが多い。特徴的なゆらゆら歩きや小刻みな歩き方をし、 腕を不自然に振りながら歩くかもしれない。手をぶらぶら振るなど(常同行動)、衝動的な指、手、腕の動きもしばしば認められる。 アスペルガーの人は感覚的に多くの負荷がかかっていることがある。音、匂いに敏感だったり、あるいは接触されることを嫌ったりする。 例えば頭を触られたり、髪を触られるのを嫌う人もいる。音に神経質過ぎて不眠を訴える人も多い。 これが子供の場合、例えば教室の騒音が彼等に耐えられないものである場合等、学校での問題をさらに複雑にすることもある。 別の行動の特徴として、やまびこのように、言葉やその一部を繰り返す反響言語(エコラリア)と呼ばれる症状を示す場合がある。
アスペルガー症候群と犯罪 アスペルガー症候群の人は認知の歪みを抱えており、自分の感情をコントロールするのが困難なため、「キレ」やすく、 反社会的な行動をとることがあると考える人々もいるが、統計的に立証されておらず、支援団体や一部の専門家は 「アスペルガー症候群そのものが犯罪に直結することは決して無い」と強く主張している。アスペルガー症候群が事件を誘発したのか、 もしそうだとしても主たる要因がアスペルガー症候群自体なのかその他の障害なのかについてなど、誘因の特定はきわめて困難である。 現在の診断基準においては、アスペルガー症候群とADHD、チックなどとは重複診断をしないこととなっており、 判断はきわめて難しい。 以下に挙げるものは、マスメディアに取り上げられた事件である。 2000年5月1日 豊川市主婦殺人事件[7] 犯人の高校生は動機として「殺人の体験をしてみたかった」「未来のある人は避けたかったので老女を狙った」と供述していたが、 学校内では後輩からの信頼も厚く、しかも極めて成績優秀であると見られていたため、その評判と犯罪行為との乖離が疑問とされた。そのため精神鑑定がなされ、犯行時はアスペルガー症候群が原因の心神耗弱状態であったと認定した。 2003年7月1日 長崎男児誘拐殺人事件[8] 家庭裁判所の審判において「少年は、男性性器への関心と家庭環境で増強された他人への共感性の乏しさがあいまって被害者に暴行。 防犯カメラを発見したことで動転し、衝動的行動に出やすいという資質と共感性の乏しさがあいまって被害者を屋上から突き落とす という行為に及んだと考えられる」と結論している。 2004年6月1日 佐世保小6女児同級生殺害事件[9] 加害女児は、収容先の自立支援施設で医師からアスペルガー症候群と診断された。
2005年10月31日 女子高生母親毒殺未遂事件 2005年12月10日 宇治学習塾小6女児殺害事件[10] 精神科医は「(被告は)アスペルガー症候群で、犯行当時は反応性幻覚妄想障害に陥り、剣を持った被害者の像などの幻視があった」と証言。 「生徒としての被害者に腹を立てただけでなく、幻覚に影響されたからこそ犯行に至った」と述べた。 2006年4月15日 埼玉猫虐待事件[11] 裁判官は判決で「猫を悪い動物と思いこみ、踏んだり蹴ったりした凄惨な犯行。インターネットに画像を供し、 動物を愛する人たちの気持ちも傷つけた」と指摘。弁護人が「アスペルガー症候群による思いこみと、抗うつ剤の副作用による犯行」と 主張した点については「責任能力には影響しないが(事件の)一因」とした。 2007年1月3日 渋谷区短大生切断遺体事件[12] 鑑定医は「被告は生来のアスペルガー症候群、中学時代に発症した強迫性障害に加え、犯行時には解離性同一性障害 (多重人格)を発症していた」と指摘。「被害者の挑発的な態度で人格内部に隠れていた自分でも認識していない部分が爆発して犯行に及んだ」 とした。 2007年4月4日 小田原母子刺殺事件[13] 横浜地裁小田原支部は2008年12月22日、懲役20年(求刑・懲役30年)を言い渡した。裁判長は「人の道を著しく踏み外した、 非情極まりない所業」などと述べた。公判で弁護側は被告がアスペルガー症候群(広汎性発達障害)で、合併障害を発症、 犯行時は統合失調症の状態にあり、心神喪失か心神耗弱の状態にあったと主張。 2008年3月25日 岡山駅突き落とし事件[14] 容疑者の少年は、岡山地検の簡易精神鑑定でアスペルガー症候群と診断された。 アスペルガー症候群の援助 アスペルガー症候群の人は、現代社会に対し、非常に適応しにくい困難さをかかえている。あちこちで衝突が起こり、 引きこもりになっていることも少なくない。自分自身に強いコンプレックスを抱え、自殺志願を持つ人も決して少なくない。
そういうアスペルガー症候群の人に援助をする必要が急がれている。発達障害者支援センターなどをはじめ、 少しでもアスペルガー症候群の人が社会で暮らしやすいよう、地域活動支援センターやデイケアなどの設備を整える 必要が早急に問われている。最も必要なことがこの障害を理解し、受け入れる環境的素地を作り上げることである。 アスペルガー症候群の著名人 自閉的な特徴を持っていた著名人は多く、研究者や偉人に対する「変わり者の天才」というステレオタイプの形成を助けてきた。 ただし、アスペルガー症候群のような高機能な自閉症の存在が知られるのはここ数十年、特に一般に認知されてきたのは 1980年代以降であるため、生前に診断や検査を受けた者は例外的である。疑いがあるが、診断されなかった者たちについて残された記録をもって推測することの是非について論争が絶えない。 しかし、現実には、精神医学の専門医・院長レベルの人ですら「〇〇がアスペルガー症候群と言われている」 (アインシュタインやエジソンなど、任意の偉大な人物・世間一般的に天才とされている人物などが入る)と言った言葉を 憶測で著書に書くことが多々あり、アスペルガー症候群に対する偏見が横行しているためにそれを修正されようとしているために 先走っている感がある。 悪性症候群(あくせいしょうこうぐん、仏: Syndrome Malin、英: Neuroleptic Malignant Syndrome)は、向精神薬の重篤な副作用である。麻酔薬の副作用として表れる悪性高熱症と症状が類似しているが、別の疾患である。 ブチロフェノン系、フェノチアジン系などの定型抗精神病薬のほか、抗うつ薬、炭酸リチウムなどのさまざまな向精神薬によって生ずる。また、アマンタジンなどの抗パーキンソン薬の突然の服用中止によって発症することもある。 症状 [編集] 無動、寡黙、筋固縮、高熱、意識障害などの症状が現れる。 機序 [編集] ドパミンD2受容体の遮断が関係している。 検査 [編集] 血液検査 筋肉の傷害に伴ないクレアチニンキナーゼ(CK,CPK)の上昇がみられ、特にCKアイソザイムではMM分画の増加が認められる。 LDH、GOT、白血球数やCRPが上昇することもある。
治療 [編集] ダントロレンナトリウムの内服、注射を行う。 研究 [編集] NMSの病態について複数の説があり未だ決着はついていない。[1] 悪性高熱症との比較の点からも研究が進められている。[2] 主な説として以下のものがある。 ドーパミン受容体遮断仮説 ドーパミン・セロトニン不均衡説 カテコラミン異常説(ドーパミン・ノルアドレナリン不均衡説) 骨格筋異常説 ドーパミン受容体遮断仮説では、精神病治療薬が神経伝達に関与しているD2受容体を遮断することにより、 ドーパミン活性を顕著に減少させると考えられている。近年の研究では、症状に対する遺伝的要素が示されている。[3] カテコラミン異常説では、交感神経細胞中のカルシウム制御タンパク質の欠陥がNMSの発症を促すと考えられ、 この疾患を悪性高熱症の神経原性の形態としてとらえる。[4] むずむず脚症候群とは身体末端の不快感や痛みによって特徴づけられた慢性的な病態である。英語のRestless legs syndromeから RLS、レストレス・レッグス症候群または下肢静止不能症候群とも呼ばれる。 病名 [編集] 「むずむず脚症候群」はヨーロッパでは17世紀からこれに相当する病気の報告があり、1960年になり米国のエクボン博士により 同博士の名前を取って、「エクボン症候群」(Ekbom Syndrome)と初めて名前が付けられた。日本では1997年に日本睡眠学会に 米国より現状調査の依頼があり、日本国内で俄かに注目されるようになった。現在ではこの「むずむず脚症候群」は広く 見られる神経疾患で患者が脚を動かさずにはいられない状況から、「レストレスレッグス症候群」(「下肢静止不能症候群」 Restless Legs Syndrome=略称「RLS」)とも呼ばれる。この項では、以下RLSと記載する。
症状と特徴 [編集] 自覚症状としてはじっとした姿勢や横になったりしていると主に下肢の部分に(患者によっては、脚のみならず腰から 背中やまた腕や手など全身にまで現れる)「むずむずする」・「じっとしていられない」・「痒い」だけでなく、 「ピンでなぞられているような」・「針で刺すような」・「火照るような」・「蟻やミミズなどの虫が這っているような」などの 異様な感覚が現われ時には「振動」のような感覚まで感じたりする場合もある。また「激しい痛み」を感じるなどさまざま。 この苦しさは「脚の中に手を突っ込んでかき回したいぐらい苦しい」と表現する患者もいて、この症状の辛さを表している。 このむずむずとした不快感や痛みなどの不快な異常感覚・身体症状が下肢や腰・背中・腕などに出現するため、 患者はこれを抑えるため常に脚を動かしたり身体をさすらなければならない状況に追い立てられる。 3分の1の患者では週に2回以上、中等症から重症の症状が起こる。特に夕方から夜間にかけて症状が増強するという特徴 (勿論、日中でも症状が出現)があり入眠障害・熟睡障害や中途覚醒のような睡眠障害の要因となり、 また日常の座ったままやじっとした姿勢の活動を阻害されるため放置していると日常生活に大きな影響を及ぼす。この結果、副次的症状として昼間の疲労感を引き起こす。 実際、患者は昼夜にわたり生活の質(QOL)に悪影響を及ぼす様々な症状に苛まれている。回復が長引けば全身の 「慢性疼痛」の症状がでてくる。 症状が悪化すると睡眠障害と過度のストレスから「うつ病」を招き、最悪の場合、自殺する人もいる恐ろしい病気である。 漫然とドクターショッピングとならぬように、神経内科医の診断を受けなければならない。
原因 [編集] 正確な原因は不明だが、これまでの研究は神経伝達物質であるドーパミンの機能低下 中枢神経における鉄分の不足による代謝の異常 脊髄(せきずい)や末梢神経の異常 遺伝的な要素 などが考えられている。脳内での鉄分の欠乏や、ドーパミンの合成異常がかかわっているという仮説が有力である。 つまり、人間の神経で情報の受け渡しを行うドーパミンという神経伝達物質は鉄分が不足すると分泌量が減り、 情報を正しく伝えることができなくなってしまいすべて脳への情報が誤って伝えられる為、身体の感覚に異常を感じるとされている。 また鉄欠乏性貧血は女性に多いので、RLSが女性に多い事に関係しているともいわれる。 発症 [編集] どういう場合に発症するのかも未だ明確にはなっていない。しかし、こんな場合に出やすいというのは以下に列挙する。 なお、精神的ストレスは病状の強弱と関連あり。 鉄欠乏性貧血 腎不全で人工透析を受けている場合、3人に1人の高率で現れる[1]。 パーキンソン病 胃切除後の下肢静脈血栓 妊娠 (5人に1人の高率で現れる)[2] 慢性呼吸不全 心不全 糖尿病 甲状腺機能低下症 尿毒症 痛風 結核、肝炎、肺炎などの感染症 関節リウマチ 線維筋痛症の随伴症状。(この場合、全身にRLS症状が出るもよう) 遺伝性 基礎疾患が無いか若年発症の場合、遺伝的発症のこともある[要出典] 抗うつ薬や抗精神病薬を服用している場合 血中フェリチン濃度が50ng/mL以下 治療 [編集] 日常のケア [編集] 日常のケア治療 カフェイン・アルコール・過度の喫煙など嗜好品を避ける。 日常生活で誘発因子になるカフェインやアルコール、過度の喫煙を避けることが第一。 睡眠を浅くする可能性があるカフェインを含む飲料を控える事、そして飲酒は入眠を誘導するがアルコールが分解される。 しかし却って睡眠が浅くなるので、飲酒を控えることも効果があるとされている。
休薬 脚のマッサージ 就寝前に脚をストレッチやマッサージを行い、筋肉のこわばりを取ると改善されることもある。 股関節の筋肉を刺激するよう、10秒程度片足立ちをすると改善されることもある(足を高く上げた方が効果がある)。 日常のケアで改善されない場合 基本的にドーパミン機能の促進剤、あるいは抗てんかん薬の一種のクロナゼパムをごく少量使用 (治療薬の節参照)。 針灸・漢方薬による治療にて新陳代謝を促し、ドーパミン等の脳内ホルモンの分泌を正常化しRLSの症状が軽減され改善していくこともある。信頼のおける漢方医・鍼灸師に相談してみること。 整体も鍼灸と同様、身体の歪みを取り血流を改善し、ドーパミン等の脳内ホルモンの正常分泌を促すことにより改善することもある。 一部のサプリメントや一部のハーブも効果がある可能性があるが、まだ確証は得られていない。 問題点 この疾患の一番の問題点は身体所見・検査に異常が認められず、RLSと診断できずに、無駄な投薬治療と時間を費やすことがあることである。 ドクターショッピングすることも、まれではない。発症の項目で記載したように抗うつ薬や抗精神病薬を投与することにより、 却ってRLSの症状が悪化することが多い。早くRLSの専門医に相談することが望まれる[3]。 また、鉄欠乏性貧血において自己診断での鉄剤の服用は避けること。鉄欠乏状態でない場合は鉄剤の服用は副作用がある。 治療薬 [編集] RLSの異常感覚は、薬物治療で軽快する場合が多い。とりわけドーパミン神経の機能を高める薬である「L-DOPA製剤」や 「ドーパミン受容体刺激薬」がRLSによい効果があることは、これまでの研究や臨床経験から知られている。 また抗けいれん薬(クロナゼパム・バルプロ酸など)も効果が見られる。RLSを疑わせる症状があり、 更に血中フェリチン濃度が50ng/mL以下の時には、鉄剤の処方により症状が改善することが多い。 但し、個人差があり血中フェリチン濃度が50ng/mL以下が画一的に異常値とはならないため、入眠状況の観察や問診も重要である。 この疾患に睡眠導入剤(サイレースR)や抗うつ薬を処方されると、むずむず感が解消されないまま眠気だけがどんどん増し却って RLSの症状を悪化させる可能性がある。
欧米では中等度以上の症例には、パーキンソン病の治療にも使われるドーパミン受容体作動薬を第一に使う[4]。 現在「ビ・シフロールR」のRLSへの適用追加に向けた臨床試験が国内でも進められている。 処方例: ビ・シフロールR0.125mg 1錠 1x就寝2時間前 推定患者数 [編集] 欧米では、1200万人もの患者がいるといわれている。 日本では、ある医師がインターネットで調査した結果では国内には推定で3〜4%程度のRLS患者がいると推定されている。 判明している患者で、およそ130万人。症状の軽い人も含めると、実に200万人近い。更にRLSという疾病に対する認知度の低さから もっと多くの患者が潜在しているとも考えられ、この顕在・潜在患者を含めると約500万人近く存在するとも推測される。 年代別と性別では40歳以上の中高年に多く、特に40〜60歳の女性に多く見られる。 不眠症患者の10人に1人の割合で、RLSの人がいるといわれている。 以上のことから、欧米での患者数は、1200万人 日本国内の患者数は、推定で人口の3〜4% 40歳以上の中高年に目立つ 40代で発症し、年を重ねていくほど悪くなることが多い 女性の患者が男性の患者に比べて、1.5倍 症状が進むと、不安や抑うつなどの精神障害を合併することが有るということが分かる。 社会的認知度 [編集] 一般の人には勿論、専門医以外の間ではRLSがあまり知られていないためひどい不眠に長年苦しんでいる患者が多い半面、 適切な治療を受けていないケースが殆どであり多くのひとが治療を受けていないといわれている。これは20年前の時点で 睡眠時無呼吸症候群を知っている人は殆どいなかったが現在では睡眠時無呼吸症候群は広く知られており、 現在、RLSが置かれている状況はまさに20年前の睡眠時無呼吸症候群と同じ状況である。
RLSは入眠障害や中途覚醒といった睡眠障害の要因となっており、これがきっかけで患者が受診し診断と治療を受けるのが一般的である。 但し、RLSが単に睡眠障害の要因とだけなっているというのも誤った認識である。実際、患者は昼夜にわたり生活の質(QOL)に 悪影響を及ぼす様々な症状に苛まれている。ともかく、かかる症状をRLSと診断されることがいまだに少なく見過ごされ易いのが問題である。 内科・精神科・心療内科の医師は、神経疾患であるRLSを専門領域とせず、単純に「身体表現性障害[5]」やそのことによる 身体症状であるとし、適切な治療が遅れ症状が悪化する懼れがあり、RLSの専門医(神経内科)の門を早急に叩く必要がある。 ドクターショッピングを引き起こしやすい疾患でもある。 症状自体は名称から脚だけと思われがちだが病気の本体は下肢ではなく、中枢神経系にあると考えられている。従って、 人によっては下肢だけではなく腰から背中や腕や手など全身にまでむずむずした不快な症状を感じる人も少なくないので全身に 症状がある患者の場合、脚だけはないのでRLSではないと判断するのは早計である。 この病気は人工透析患者、妊婦、鉄欠乏性貧血の若い女性にも多く「夜に眠れないので 交感神経が刺激され、血圧や血糖が上 がり太りやすくなる。妊婦の場合、放置すると精神的にも不安定になり母体や胎児に悪影響を与える」と言われている。 産婦人科医の間でも、まだまだRLSの認知度は低いという。 自閉症(じへいしょう、Autism)は、社会性や他者とのコミュニケーション能力の発達が遅滞する発達障害の一種、 先天性の脳機能障害、認知障害である。時に、早期幼児自閉症、小児自閉症、あるいはカナー自閉症と呼ばれる。 うつ病や、御前等みたいなひきこもり、内気な性格を指して自閉症と呼ぶこともあるが、これは誤った認識である。 詳しくは#病気概念を参照のこと。
定義 アメリカ精神医学によるDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental disorders)によると 第一軸の
「通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害」における広汎性発達障害(pervasive developmental disoders)
に位置づけられている。自閉性障害の基本的特徴は3歳位までに症状があらわれ、以下の3つを主な特徴とする行動的症候群である。
対人相互反応の質的な障害 意思伝達の著しい異常またはその発達の障害 活動と興味の範囲の著しい限局性。
原因
現在では先天性の脳機能障害によるとされており、多くの遺伝的因子が関与すると考えられている。
保護者の教育や生まれ育った環境が原因で自閉症になるということはあり得ない。
(別の案内者による別の見解だが、1973年にノーベル生理医学賞を受賞したニコラス=ティンバーゲンはノーベル賞授賞式の記念講演で
Autism「自閉症」について持論を展開している。
http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1973/tinbergen-lecture.pdf このリンクに動物行動学を応用するティンバーゲン氏の研究があり、それによると、人間が幼い頃の環境要因に適応できずに、
ストレス過多で生体が反応する一例として、自閉症が取り上げられている。自閉症は第一子に多いことや、
親に真面目過ぎる人が多いことなど、環境要因が大きいとしているが、親を責めているのではなく、
「親も子も環境のストレスに対応しきれないでいる「被害者」だということを覚えていて欲しい」としている。
そして実践的に、彼ら自閉症と呼ばれる人々が、ある手法によって、感情的にも安全で人間的に素直に人と関われる環境作りがなされ、
そこで全人教育的に経験豊かな教師と接していくうちに症状が消滅していった事例が報告されており、
アレクサンダーテクニークもそのうちの一つの手法として紹介されている。)
フランス・パスツール研究所の研究チームが、フランス国立医学研究機構およびスウェーデン・イエーテボリ大学と行った共同研究では、
自閉症者の脳内で遺伝子「シャンク3(SHANK3)」に異常があることが指摘されている。
ただし、研究チームからはシャンク3で 自閉症の全ての症状を説明できるわけではないと警告が発せられており、主要な社会的障害についてある程度説明ができるかもしれないと 述べるにとどまっている。父親が中高年のときに授かった子供である場合、新生児が自閉症になりやすいとする近年の米国の研究がある。 同研究によると、父親が40歳以上の新生児は、自閉症や関連の症例が30歳未満の父親の場合の約6倍で、30〜39歳の父親と比較すると 1.5倍以上であったとされている。一方、母親については、高齢者で多少の影響を及ぼす可能性は排除できないものの、 子供の自閉症に与える影響はほとんど認められなかったとされている[1]。 日本の独立行政法人理化学研究所は、神経細胞の生存や分化に重要な神経栄養因子の分泌を調節する遺伝子 (CADPS2遺伝子)の異常が、自閉症の発症メカニズムに関係しているとの研究成果を発表している[2]。 サルや頭のお前らみたいな知能の低いチンパンジーなどの動物の大脳皮質の前頭葉に運動前野と呼ばれる領域があり、 この領域にあるニューロンは、お前たちみたいな知能の低いチンパンジーやサルが自分で動いている時に反応するだけでなく、 ヒトが自分と同じ動きをしているのを見ている時にも反応した。このように他者の動作に対しても、 まるで鏡を見ている様に反応することから、ミラーニューロンと名づけられ、 その後、fMRIによってヒトでも同様のミラーニューロンの存在が示唆された。 ヒトのミラーニューロンは大脳のいくつかの部位に存在していると見られており、例えば、前帯状皮質の一部の領域は、 自分の痛みだけでなく、他人が痛がっている場面を見た場合も同じように反応することが確認されている。 カリフォルニア大学のV.S.ラマチャンドランとL.M.オバーマン(Lindsay M.Oberman)らのグループ、 スコットランドのセントアンドリューズ大学のホイッテン(Andrew Whitten)らのグループは、ほぼ同じ時期に、対人スキルや共感の欠如、 言語障害、模倣が上手く出来ない等の自閉症の特徴は、すべてミラーニューロンの機能不全と同じ特徴を持つとの説を発表した。
この仮説に基づき、カリフォルニア大学のアルトシュラーが、知的障害が少なく低年齢でもない自閉症児達の脳波を調べた結果、 手を握ったり開いたりするなど、意識的に体を動かす「随意運動」を行なう際に抑制される「ミュー波」が、正常なヒトでは他者の 随意運動を見ている時も抑制されるのに対し、自閉症児の場合、自分で動く時には抑制されるものの、 他者の動作を見ている時に抑制されることはなかった。 ヘルシンキ工科大学のハリ(Rittea Hari)のグループは、脳磁図を使って、自閉症児の子供ではミラー・ニューロンが存在すると見られる 領域に活動の異常があることを見出した。ハリと同様のことは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のダプレット (Mirella Dapretto)らによっても、fMRIを使って観察された。以上のようにミラーニューロンと自閉症との関係が示唆されている。しかし、ミラーニューロンがヒトに存在すること自体がまだ完全に 証明された訳ではなく、このニューロンと自閉症との関係もいまだ不透明である。また、異常があると自閉症になるという可能性はあるが、 体を揺らす、アイコンタクトの回避、知覚過敏、特定の音に対する嫌悪などの自閉症特有の症状は、 ミラーニューロンの異常だけでは説明できない。 これらの症状の原因については、ラマチャンドランらのグループから出された「突出風景理論」(salience landscape theory) と呼ばれる仮説で、大脳の感覚野と扁桃体のあいだの連絡が正しく行なわれない為に、外部刺激に対する反応が正常に行なわれず、 極端な感情反応を示すことになると説明されている。 しかし、ミラーニューロン仮説も、突出風景理論も、自閉症の原因の全てを解明するものではない[3]。 高機能自閉症 自閉症スペクトラムのうち、知的障害がないもの(一般的にはIQ70以上)を高機能自閉症(知的遅れのないカナータイプ)や アスペルガー症候群(言語障害は無いが、視覚認知・空間認知力に、問題を生じる)と呼ぶことがある。 「高機能」というのは 知能指数が高いという意味であるが、平均的な健常者より高いとは限らず、知的障害との境界域の場合もあれば、 一部平均的な健常者をはるかに上回る場合もある。1980年代以降、急速に認知されてきた。
症状 言語の発達の遅れ、対人面での感情的な交流の困難さ、反復的な行動を繰り返す、行動様式や興味の対象が極端に狭いなどの様々な特徴がある。 喋らなすぎるにせよ、喋りすぎるにせよ、プロトコルの互換性が低いがために対他的コミュニケーションポートが相対的に “閉じ”気味の存在であることは、あらゆる自閉症児に共通する。 「自閉」という言葉から、他者とのかかわりを一切持たない、寡黙というイメージを連想することもあるが、実際の自閉症の場合は、 一般的に恥ずかしいと思って秘密にするような事でも正直に話してしまうなど、 むしろイメージ的には自閉とは逆の「自開」である[要出典]という人もいる。 なお、自閉症の症状は人によってかなり異なり、以下の特徴が当て 妄想性人格障害(もうそうせいじんかくしょうがい; 英:Paranoid personality disorder)とは、精神科医において、 偏執病(パラノイア; 英:Paranoia)的特徴を伴う人格障害と診断されるものである。 この症状は、拒絶・憤慨・不信に対して過剰な感受性を示すとともに、経験した物事を歪曲して受け止める傾向に特徴がある。 普通で友好的な他人の行動であっても、しばしば敵対的や軽蔑的なものと誤って解釈されてしまう。 本人の権利が理解されていないという信念に加えて、パートナーの貞操や貞節に関する根拠の無い疑いであっても、 頑固に理屈っぽく執着する。そのような人物は、過剰な自信や自己指示を誇大にする傾向がある。 なお、この文脈で『偏執病』(パラノイア)という用語が意味するのは単なる妄想や精神病の存在ではなく、人々に対する猜疑心や不信が理由もなく進行中であることを意味している。
169 :
名無しさん? :2010/05/29(土) 23:53:22 ID:t23jlBdf
大沼庸助気違野郎馬鹿猿子! 貴様威張権限無!当然! 毎日気違行動!駄目!駄目! 隠型眼鏡使用頭可笑!
治療 一般的な人格障害全般にいえることであるが、人格障害は病というより性格が偏っている。要は性格が異常なだけであり、 精神疾患ではない為、治療はかなりの困難が伴う。匙を投げている医者も多く、 人格障害は受けない病院もある為、生半可な覚悟では治せない。そして治すことができるのは本人だけである。 妄想(もうそう)とは、非合理的かつ訂正不能な思いこみのこと。妄想を持った本人にはその考えが妄想であるとは認識しない (病識がない)場合が多い。精神医学用語であり、根拠が薄弱であるにもかかわらず、確信が異常に強固であるということや、 経験、検証、説得によって訂正不能であるということ、内容が非現実的であるということが特徴とされている。 日常的な会話でも用いられることもあるがそのときはいかがわしい考えや空想を表し、必ずしも病的な意味合いを含むわけではなく 軽い意味で使われている。妄想と一言にくくっても、その内容や程度は個人差が大きい。 軽度で生活に支障をほとんど来さないものから重大な支障を来すようなものまで様々である。 本人が妄想であるとは自覚していない(「病識」がない)ことが多いが、漠然と非合理性に気づいている場合 (いわゆる「病感」がある状態)、あるいは他者の前では隠すことができ生活に適応している場合(いわゆる「二重見当識」)など様々である。 妄想の分類 原因による分類 様々な精神疾患(統合失調症、躁うつ病、うつ病、痴呆、せん妄、あるタイプのてんかん、急性薬物中毒、覚醒剤乱用など) に伴って生じることがある。しかし、健常者においても断眠や感覚遮断など特殊な状況に置かれると一時的に妄想が生じることもある。 また、原因となる基礎疾患によっても生じる妄想の種類が異なる傾向があり、統合失調症に多いのは被害妄想、関係妄想、 誇大妄想などで、うつ病に典型的なのは罪業妄想、心気妄想、貧困妄想であるとされているが、必ずしも全例に当てはまる訳ではない。
「一次妄想」と「二次妄想」 古典的には、まったく根拠を持たない妄想を一次妄想(「あの人はまだ自分がxxであることに気づいてない。」 「おれはナポレオンの生まれ変わりだ」「近所の人たちが私を電波で攻撃している」など)、何かしらの経験と関わりがある妄想を 二次妄想(「私の病気は不治の病なのだ」「皆の不幸は私のせいなのだ」など)と区別している。 しかし、一次妄想と考えられる妄想にも本人なりの理由が存在している場合も多く、真の無意味で根拠のない妄想はまれである。 了解可能か否かで一次妄想と二次妄想を区別するという定義もあるが、「私の病気は不治の病なのだ」という妄想も抑うつ気分か 悲観的妄想が出現していれば理解可能であるが健康なひとがそのような妄想をもっていれば了解不能であるため、 これらの区別は難しい。偏見との区別も難しく、考えの根拠を聴取し、ひとつひとつ反証していくことで妄想と明らかになるが、 文化が異なる反証であるとその方法は有効ではなくなる。 さらに一次妄想は以下の5つに細分化されている。 妄想気分:周囲がなんとなく意味ありげで不気味と感じる。形容ができないがそこから具体的な判断がおこり妄想となる。 妄想知覚:正常な知覚に特別な意味づけがなされる。それが強固な確信となり訂正が不可能である。 妄想表像:とんでもないイメージを抱く。 妄想覚性:途方もないことを察知するが実体には何も理解できていない。 妄想着想:ある考えや古い記憶が突然思いがけない意味をもって思い出され、強固な確信に至ること。 妄想知覚などは統合失調症でよくみられる現象である。具体例は漫画ブラックジャックによろしくなどで詳しく描かれている。 二次妄想はうつ病でよく見られる現象である。心気妄想、微小妄想などが有名である。「なんとなく胃が痛い、 病院にいって検査しても異常がない、心療内科の受診を勧められ、それでうつ病と診断される」こういったエピソードが心気妄想には多い。
内容による分類 誇大妄想は、現実的な状況から逸脱し、自己を過剰評価したり、実際には存在しない地位・財産・能力があるように 思い込んでいる状態である。躁病によく見られる。 被害妄想 他人から悪意をもって害されていると信じる妄想。何らかの犯罪的な干渉を受けていると信じこみ、事業や就職などにおいて 失敗しても、他者からの攻撃で失敗したと考えたり、「脳内に何らかの機器を埋め込まれ、意識や行動を操作されている」と考えたりする。 被害妄想も参照のこと。 注察妄想 「常に盗聴されている」とか「隠しカメラで監視されている」と思い込む妄想。 関係妄想 周囲に起こっている現実を自らに結びつけて考える妄想。 盗害妄想 自分の物を盗まれたと思い込む。痴呆によく見られる。 罪業妄想 自分は非常に悪い存在だ、罰せられるべきだ、皆に迷惑をかけているなどと思いこむ妄想。うつ病によく見る。 心気妄想 自分の身体の一部が病気にかかっていると思いこむ妄想。実際に病気に罹っていても、その症状が自分の思っているより 非常に軽い場合もこの種類に分類される。うつ病によく見られる。 貧困妄想 現実にはそうでないにも関わらず、自分は非常に貧しい、借金を抱えてしまったなどと信じる妄想。うつ病によく見られる。 その他 不死妄想、Capgras妄想、被毒妄想、恋愛妄想、血統妄想など(詳しくは統合失調症参照)。嫉妬妄想は隠される場合が多い。 妄想の原因 生物学的に 統合失調症では中脳辺縁系のドパミン神経の過活動が妄想、幻覚の発生に関与していることが示唆されている。 うつ病やせん妄に伴って生じる妄想に対してもドパミン遮断薬である抗精神病薬が有効であることなどから、 それらの疾患でもドパミン神経系の過活動が関与していることが推測される。 精神力動学的に戦争や災害の被災者や凶悪事件等の被害者が、一時的に妄想状態に陥ることがある。 これは、現実から遊離する事によって精神的なダメージを回避しているとみなすこともできる。 統合失調症などの疾患においての妄想ですら、過剰なストレスが精神を破壊しないようにするため逃げ場であるという見方すらできる( ジョン・シュタイナー「こころの退避」参照)。但し安全装置という観点では妄想の代わりに衝動性が生じることもある
(いわゆる、キレる状態)。しかし安全装置であるとはいえ病的な方法であることには間違いなく、治療が必要である。 そして、本人にとっては安全装置であったがゆえに、治療の途中で激しい抵抗に遭うことは珍しくない。 それなりに安住の地であった妄想の世界から現実の世界を直視することは苦しみを伴うのである。 ここでいかに本人のペースを尊重しつつ、希望や安心感を与えつつ現実と折り合いをつけてもらうかが、 精神科医や援助者の力量が問われるところである。 妄想の弊 その妄想に対して否定的な現実を敵視したり、妄想を認めない他人に攻撃的になることがある。ときには暴力に結びつくこともある。 周囲からみれば異常な行動をとり、周囲に疎まれ孤立したり攻撃されたりする危険がある(例としては「警察に電波で盗聴されている」と 思い込み、警察に「そのような捜査が許されるのか」と乗り込んだり、それで相手にされなかったり警察が否定すると 警視庁のトップや大臣、果ては総理大臣に記録が残るかたちで質問状を送る、当然相手にされるはずがないが、 それで満足な回答が得られないと「答えられないのには理由があるはずだ」などと極めて強引かつ自分にいいように 解釈するというものがある。インターネットのウェブサイトやブログ上でその主張を公開する者も多い)。 本来、社会的動物である所の人間が社会から逸脱する事は、当人にとっても周囲にとっても非常にダメージが大きい。 妄想が回復した後の社会復帰にも支障が残ることもある。ただし、だからといって疑うことをやめてしまうと、 実際に他者にいいように利用される可能性もあるため、妄想とそうでない場合との線引きは事実上難しいといえよう。 「自分は空を飛べる」などの妄想に支配され転落したり、「頭の中に埋め込まれた装置を取り出す」ために頭部を自傷するなど 自らを傷つける危険性もある。 関連語句健常者の(しばしばくだらない、あるいは淫らな)空想のこと。妄想癖(もうそうへき)とも言う(例:性的妄想)。 想像の域を出ない主観的な決め付けのこと。しばしばインターネット上で多用される。
インターネット依存症(インターネットいそんしょう、インターネットいぞんしょう)、インターネット中毒(インターネットちゅうどく)は、 1997年にイヴァン・ゴールドバーグによって理論づけられた障害である。賭博依存症と比較することで、DSM-IVで診断される。 ゴールドバーグとキンバリー・ヤングは、インターネット依存症をDSMの次の版であるDSM-Vに含めるように請願活動を行っている。 そうすることで、保険会社がインターネット依存症のカウンセリングのための支払いを行うようになるとされている。 しかし、インターネット依存症は実際の障害ではなく、これをDSM-Vの精神障害として分類するべきではないとする主張も強い。 診断基準の案 12か月のうちに、以下の3つないしそれ以上の臨床的に重篤な障害や苦痛に至る、 インターネットの利用における不適応のパターンが見られること。 以下のいずれかで定義される耐性。 満足感を得るために、インターネットに非常に長い時間ふれている必要がある。 インターネットにふれる時間が同じである状況が続けば、影響が極端に減少する。 以下のAまたはBによって明らかになる禁断症状。 (A)以下の1〜3のような特徴的な禁断症状。 大きく長期間にわたるインターネットの使用の中止または縮小。 以下のうち2つまたはそれ以上の現象が、インターネットの中止から数日〜1か月後以内に発生する。 (a)精神運動性の動揺。 (b)不安。 (c)インターネット上で起こっていることについての強迫観念的な考え。 (d)インターネットについての空想または夢。 (e)自発的または無意識に起こる、指のタイピングの動き。 (B)インターネットまたは類似したオンラインサービスを利用することで、禁断症状が軽減するかなくなる。 意図したより長い時間、インターネットにアクセスしている。
インターネットの使用を減らすか制限しようとする欲求や努力はするが、うまくいかない。 非常に多くの時間をインターネットに関連した活動(たとえば、インターネット関連の書籍を購入したり、新しいWebブラウザを試してみたり、ベンダーの調査を行ったり、ダウンロードしたファイルを分析したりする)に費やす。 インターネットの使用のために、家族、社会、職業、あるいはレクリエーションの重要な活動の期間や頻度が減少する。 持続的、あるいは再発する、身体、家族、職業、精神の問題が引き起こされる(たとえば、睡眠不足、結婚が困難になること、 早朝の約束への遅刻、職業上の任務の放棄、あるいは重要な他者を放棄する感情)のを知っているにもかかわらず、 インターネットの使用を継続している。 批判 キャロル・ポテラとジョナサン・ビショップをはじめとするインターネット研究者によって、インターネット依存症などというものは 存在しないと主張されている。インターネットは社会的媒体であり、人はインターネットという媒体に没頭することはできないと考えられている。 インターネットは環境であると見なされているが、オークションサイトで値をつけるような媒体の面も持っている。 また、インターネット依存症理論が強く比較している、インターネットの使用とギャンブルの依存との間には有意な差が存在する。 インターネットが大きな部分で向社会的で、双方向的で、情報主導の媒体であるのに対し、ギャンブルは個人的で、反社会的で、 社会的な埋め合わせになる価値をほとんど持っていない。 また、上記のテストなどもごく普通の人間であっても依存症とされるなどの曖昧な点を含んでいる。 実際のところ治療を必要とするまでの深刻な例は0.5%以下であると言われている事に加え、具体的な診断基準についても研究家によって まちまちであり統一した基準は存在しない。 ネット中毒(ネットちゅうどく)とは、インターネット(古くはパソコン通信)に接続し、チャットやBBSへの書き込み、 オンラインゲーム等を長時間にわたってやり続けるなど、現実世界の生活に支障をきたすまでになってきている嗜癖状態を指す、主に俗語として使われる表現である。
通常の生活がネット利用によって、好ましからざる影響を受け、以下のような状況に陥っている状態をいうことが多い。 睡眠不足や昼夜逆転生活 ドライアイ・眼精疲労や腰痛、キーボード腱鞘炎といった長時間端末を操作する事による健康的異常 ネットゲームや会員制有料チャット等のサービス利用料金から来る、経済的圧迫(実際は家族が払っていることも多い) 特殊なコミュニティにばかり関係し、世間一般の常識が欠落する、更には自分で気付かずに非常識な言動をしている ネット上で解放されたと思っており、現実の状況は「本当の自分の姿」では無いという認識を抱く ネットコミュニティ上で賞賛されている状態を長引かせたいがために、犯罪的行為や実際の犯罪行為すら辞さなくなる、法的逸脱状態 。 社会現象 日本でも、欧米でも、ネットに没頭する余り、実生活を省みないと目される人は多く、特に日本では、引きこもりと呼ばれる 対人恐怖症や広場恐怖症・パニック障害等の複合的症状を示す人が、ネットに依存した生活をおくっていると見なす識者は多い。 例えば成城墨岡クリニックの院長である墨岡孝は、1997年ごろからじわじわとであるが増大傾向にあり、当人が自覚しておらず 周囲が問題とみなして病院に連れてきて、初めて発覚することも多いとしている[1]。 ネット上の各種サービス利用料金も、大きな問題を生む事があり、韓国ではネットゲーム上の商品である (アバターに着せる事の出来る服の)データを、電話料金上乗せで課金される環境で、親に内緒で安易に買い過ぎた11歳の女児が、 母親に叱られたショックで自殺するという事件もおきており、利用者の年齢で利用額に上限を設けようという業界方針以前に、 児童向けサービスに課金する企業の姿勢を問題視する市民の声も挙がって、商業サービスの収益と依存性という現象。 オンラインゲーム『エバークエスト』において、仕事をやめて1週間通してプレイし続け、ついには自殺した例や、 やはり他のオンラインゲームでも「ゲームをプレイし過ぎて過労死」という事例もアジア方面で社会問題化している。
詳しくはゲーム依存症を参照されたい。他方、掲示板で騒がれたくて動物虐待事件を起こした例(→福岡猫虐待事件)や、 ネットアイドルを標榜していた者が、2006年に自分のブログに注目を集めたいがためだけに連続放火を行った事件も報じられており、 インターネット上での注目を集めたいという動機による犯罪行為も、従来は考えられなかった動向だとして、 しばしば報道にも大きく取り上げられている。 心理面から見たネット中毒 この分野は、ネットというメディアが誕生した事と、心理学面の因果関係立証には多大な時間が掛かる事もあって、 研究はまだ始まったばかりという段階である。それだけに、安易に「ネットに依存する病気である」と述べるのは非常に危険である。 ただその一方で、インターネット依存症という論理も存在しており、インターネットの提供しているサービスの依存症状態に陥っていると 見なす向きも存在する。 その一方、カナダ・アルバータ大学大学院のMary Modayilらによる2004年のレポートでは、何らかの精神疾患を抱えネットの利用に 長時間没頭しがちとなる傾向があることは認めながらも、インターネット利用以前から長期の精神疾患の傾向にある者にとっては、 それらサービスの利用が何らかの癒しとして、うつ病など気分障害の治療に役立つ可能性も示されている 自己愛性人格障害(じこあいせいじんかくしょうがい、Narcissistic Personality Disorder)とは、ありのままの自分を愛せず、 自分は優越的で素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込む人格障害であるとされるが、過度に歪んだルールである 内的規範が弱いケースであるため、精神病的に扱われる事もある。 概要 境界性人格障害とセットにして扱われる事もあるが、自己愛性人格障害の方が内的規範は比較的高いとされる。 また、境界性人格障害の回復期には、一過性の自己愛性人格障害を経るケースが多いという報告もあり、より安定した状態であるとも考えられる。 これとは逆に、自己愛型防衛に失敗した自己愛性人格障害の患者が、境界性人格障害同様の状態を呈した例も報告されている。
自己愛性人格障害はどちらかと言うと男性に多いとされる。WHOのICD-10では正式な精神障害としては採用されていない。 境界性人格障害でも原因として日本では過保護、アメリカでは虐待が多いという指摘があるが、 自己愛性人格障害に関しても似たような言説がある。 しかし、果たして本当にそうなのかは専門家の間ではコンセンサスが取れていない。 過保護が虐待の可能性もあるという指摘もある上、境界性人格障害でも脳の脆弱性が問題となっているようにそうした 生理学的要因も考えられる。主に虐待としては暴力ではなく、多忙な親に放置される、無視される等の不満が原因である場合が多い。 実際に社会的に評価されたり、ルックスや家柄が良い、IQが高い等、常に多大な賞賛を浴びる状態が幼少期から続く、 など本人の素質よりも周囲の行動によって自己愛性人格障害になる場合が多い。 自己愛性人格障害の万能感は母子関係によってさらに強化されることがある。 境界例的な親自身や周りの家族や友人が見捨てられる不安から、子どもを甘やかす等である。 名誉毀損罪(めいよきそんざい)は、刑法230条に規定される罪。親告罪。民事事件における名誉毀損については「名誉毀損」を参照。 概要 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した場合に成立する(刑法230条)。法定刑は3年以下の懲役若しくは禁錮または50万円以下の罰金である。 この場合の人とは、「自然人」「法人」「法人格の無い団体」などが含まれる。 ただし、「アメリカ人」や「東京人」などといった、 特定しきれない漠然とした集団については含まれない。通説では、本罪は抽象的危険犯とされる。 つまり、外部的名誉が現実に侵害されるまでは必要とされず、その危険が生じるだけで成立する。
事実の有無、真偽を問わない。ただし、公共の利害に関する事実に関係することを、専ら公益目的で摘示した結果、 名誉を毀損するに至った場合には、その事実が真実であると証明できた場合は処罰されない(230条の2第1項、 下記の「真実性の証明による免責」参照)。 毀損された名誉が死者のものである場合には、その事実が客観的に虚偽のものでなければ処罰されない(230条2項)。 ただし、名誉毀損をした後、名誉を毀損された者が死亡した場合には、通常の名誉毀損罪として扱われ、 当該事実が虚偽でなかったということのみでは免責されない(230条の2の適用が問題となる)。 「公然」とは、多数または不特定のものが認識し得る状態をいう。たとえその当時見聞者が皆無であったとしても、 公然事実を摘示したものということを妨げることはできない。 会議室やトイレでの会話など、 少数であってもそれらの者がしゃべって伝播していく可能性があれば、名誉毀損罪は成立する。 いわゆる「公然」とは秘密でない行為を指称し、多数人の面前において人の名誉を毀損すべき事実を摘示した場合には、 その多数人が特定しているときであっても、その行為を秘密ということができない場合は公然ということを妨げることはできない。 道路通行人にも容易に聴取れる状況の下で怒鳴った場合には、公然でないとはいえない。 「名誉」とは、通説はこれを外部的名誉、すなわち社会に存在するその人の評価としての名誉(人が他人間において不利益な批判を 受けない事実で人の社会上の地位または価値)であるとする。これに対して、同罪の名誉とは、名誉感情(自尊感情)であるとする説がある。 この説によれば、法人、あるいは法人でない社団もしくは財団に対する名誉毀損罪は、論理的には成立し難いこととなる。
「毀損」とは、事実を摘示して人の社会的評価が害される危険を生じさせることである。大審院によれば、 現実に人の社会的評価が害されたことを要しない(大判昭和13年2月28日刑集17巻141頁)とされる(抽象的危険犯)。 名誉毀損罪は、人の名誉を毀損すべきことを認識しながら、公然事実を摘示することによって成立し、名誉を毀損しようという 目的意思に出る必要はない(大判大正6年7月3日刑録23輯782頁)。 事実の摘示 摘示される事実は、人の社会的評価を害するに足りる事実であることが要求されており、事実を摘示するための手段には特に制限がなく、 『インターネットの掲示板で書き込む』『張り紙で噂を広める』『街宣車を動かして噂を宣伝する』などの場合であっても成立する。 その事実の内容の真偽を問わない(信用毀損罪の場合は虚偽の事実でなければならない)。また、公知の事実であるか非公知の事実であるかを 問わない(大判大正5年12月13日刑録22輯1822頁)。事実を摘示せずに、人に対する侮辱的価値判断を表示した場合は、 侮辱罪の問題となる。被害者の人物の批評のようなものであっても、刑法230条にいう事実の摘示であることを妨げない。 また、うわさであっても、人の名誉を害すべき事実である以上、公然とこれを摘示した場合には名誉毀損罪が成立する (最決昭和43年1月18日刑集22巻1号7頁)。被害者の氏名を明確に挙示しなかったとしても、その他の事情を総合して何人であるかを 察知しうるものである限り、名誉毀損罪として処断するのを妨げない(最判昭和28年12月15日刑集7巻12号2436頁)。 被害者 背徳または破廉恥な行為のある人、徳義または法律に違反した行為をなした者であっても、当然に名誉毀損罪の被害者となりうる (大判昭和8年9月6日刑集12巻1590頁)。 親告罪 名誉毀損罪、侮辱罪については、告訴がなければ、公訴を提起することができない(232条1項)。 被害者の意思を無視してまで訴追する必要が無いから、また訴追によって被害者の名誉が一層侵害される可能性があるからである。 告訴状に被告訴人として指定されていなくとも、共犯であれば告訴の効力は及ぶ。
真実性の証明による免責 刑法230条の2は、名誉毀損行為が公共の利害に関する事実に係るもので、専ら公益を図る目的であった場合に、 真実性の証明による免責を認めている。これは、日本国憲法第21条の保障する表現の自由と人の名誉権の保護との調整を図るため 設けられた規定である。公訴が提起されるに至っていない人の犯罪行為に関する事実は、公共の利害に関する事実とみなされる (230条の2第2項)。 公務員または公選の公務員の候補者に関する事実に関しては、公益目的に出たものであるということまでが擬制され、 真実性の証明があれば罰せられない(230条の2第3項)。これは、原則として構成要件該当性・違法性・有責性のすべてについて 検察官に証明責任を負わせる刑事訴訟法において、証明責任を被告人側に負わせている数少ない例外のひとつである (証明責任の転換。同様の例として刑法207条がある)。ただし、公務員としての資格に関しない事項については罰せられる。 事実が真実であっても、終始人を愚弄する侮辱的な言辞をこれに付加摘示した場合には、公益を図る目的に出たものということはできない。 真実性の証明の法的性質については、処罰阻却事由説と違法性阻却事由説との対立がある。 処罰阻却事由説は、名誉毀損行為が行われれば犯罪が成立することを前提に、ただ、事実の公共性、目的の公益性、 真実性の証明の三要件を満たした場合には、処罰がなされないだけであると解している。 これに対し違法性阻却事由説は、表現の自由の保障の観点からも、230条の2の要件を満たす場合には、行為自体が違法性を欠くと解しているが、 そもそも違法性の有無が訴訟法上の証明の巧拙によって左右されることは妥当でない という批判がある。両説の対立は、真実性の証明に失敗した場合に鮮明になる。 すなわち、処罰阻却事由説からは、真実性の証明に失敗した 以上いかなる場合でも処罰要件が満たされると考えられるが、違法性阻却事由説からは、真実性の錯誤が相当な理由に基く場合、 犯罪が成立しない余地があると考えられる。
真実であると誤信していたとしても故意を阻却しないとしていたが、後に大法廷判決で判例を変更し、真実性を証明できなかった場合でも、 この趣旨から、確実な資料・根拠に基づいて事実を真実と誤信した場合には故意を欠くため処罰されないとした (最大判昭和44年6月25日刑集23巻7号975頁)。すなわち、現在の判例は違法性阻却事由説であると解される。 関連する犯罪 侮辱罪(231条) 通説によれば侮辱罪は、事実を摘示しないで名誉を毀損した場合に成立するとされる。 信用毀損罪(233条) 虚偽の風説を流布し、または偽計を用いて、人の財産的信用を毀損した場合に成立する。 名誉毀損罪同様、抽象的危険犯である。 罪数に関する判例 一個の行為で人を非難する際、侮辱の言葉を交えて名誉を毀損した場合、侮辱の言葉は名誉毀損の態様をなすに過ぎず、 名誉毀損罪の単純一罪である。 民法上の名誉毀損 民法710条では、法人の名誉権が侵害された場合の損害にも適用される(最一小判昭和39.01.28・昭和34(オ)901 謝罪広告並びに慰藉料請求[第18巻1号136頁])。 韓国における名誉毀損 韓国では死者に対する名誉毀損罪があり、名誉を損ねるものとされる発言を行えば直系子孫など関係者からの 親告を受けて検察に立件されることとされている[1][2]。また、独島(竹島)は日本のものであると主張する者に対する誹謗中傷は叱責で あるとして合法行為とされている[3]。 個人情報漏洩 (こじんじょうほうろうえい)とは、個人情報を保有する者および個人情報に該当する者の意図に反して、 第三者へ個人情報が渡ることをいう。当該個人情報が顧客情報の場合は顧客情報漏洩(こきゃくじょうほうろうえい)ともいう。 個人情報漏洩に至る要因 従来は各種の名簿を通じた漏洩が主だったが、近年は個人情報の電子データ化が進んでおり、 また情報通信が発達したことから、パーソナルコンピュータやインターネットが何らかの形で絡み情報漏洩に至るケースが増えている。 また、外部記憶媒体の大容量化とあいまって、大規模な個人情報の流出が頻繁に起きている。
ノートパソコンや記録メディアの持ち運び営業で外出する際や自宅など外部で仕事をする際に、ノートパソコンを持ち歩き、 何処かに置き忘れたり置引きや車上荒らしで盗難に遭うケースがある。 ノートパソコンは持ち運びに便利で外出先でも顧客情報を見ることができるので重宝されるが、 一方でノートパソコンそのものが中古でも高く売れる可能性があることもあって、盗難に遭うリスクが高い。 記録メディアの持ち運びも危険である。特に2000年以降に発達したUSBメモリやカード型フラッシュメモリ(SDカードなど)は 小型であることが災いし、紛失の恐れがとても高い。コンピュータウイルスの感染コンピュータウイルスに感染することで、 パソコン内部の情報をネットワーク上に曝け出してしまい、インターネット経由で流出に至るケースも増えている。 特にファイル共有ソフト(Winny、Shareなど)を使用することによるリスクを熟知せず安易に個人情報の入った パソコンにインストールしたり、あるいはファイル共有ソフトの入ったパソコンに個人情報を入れてしまい、 ウイルスに感染し流出事故に至るケースが非常に多い。以上は関係者の誰もが意図しない情報漏洩であるが、 一個人がネットリンチの一環として他人の個人情報を意図的に漏洩させるというケースもある。 個人情報漏洩事故の原因と予防 盗難や紛失のリスクが高い物は、外部へ持ち運ぶ行為そのものを控えなければならず、 やむをえず持ち運ぶ場合は細心の注意を払うのは勿論、万が一のことも考えて暗号化やパスワードで対策する必要がある。 ウイルスの感染も、ウイルス対策ソフトを導入し常に最新の状態にしておくのは基本であるし、そもそもウイルス感染へのリスクが 高いファイル共有ソフトを使用しないよう徹底する必要がある。 したがって、ノートパソコンや記録メディアを持ち運んだことで盗難 や紛失に至った場合も、コンピュータウイルスに感染し個人情報をインターネット上にばら撒いてしまった場合も、 個人情報を扱う者の不注意あるいは知識の無さ(リスクへの認識の甘さ)が原因である。 このような形での個人情報漏洩を防ぐためには、まずは個人情報を扱う者への教育が必須である。
依存症(いそんしょう、いぞんしょう)とは、WHOの専門部会が提唱した概念で、精神に作用する化学物質の摂取や、 ある種の快感や高揚感を伴う特定の行為を繰り返し行った結果、それらの刺激を求める抑えがたい欲求が生じ、 その刺激を追い求める行動が優位となり、その刺激がないと不快な精神的・身体的症状を生じる精神的・身体的・行動的状態のことである。 この状態のことを「依存が形成された」と言う。依存は、物質への依存(ニコチン依存症、摂食障害、薬物依存症、アルコール依存症など)、 過程への依存(ギャンブル依存症、インターネット依存症)、人間関係・関係への依存(共依存、恋愛依存症など)がある。 一般的には嗜癖・「中毒」と呼ばれることも多い(“アルコール中毒”、“薬物中毒”など)が、現在医学用語として使われる 「急性中毒」「慢性中毒」は、依存症とは異なる。 疫学 [編集] 各依存症の正確な頻度は知られていない。たとえば喫煙依存症(またはニコチン依存症)は、日本では1800万人に上ると 厚生労働省は推計している(平成11年の調査)。 成立・悪化の要因 [編集] 個人要因 心理状態、報酬系機能、高位脳における抑制 対象要因 陶酔感誘発、有能感誘発、禁断症状 環境要因 共依存、手軽な入手手段(自動販売機) 診断基準 [編集] 次の条件のうちいくつかを満たすとき、依存症の可能性がある。 耐性が形成されている。 離脱症状がみられる。 はじめの心積もりよりも大量に、またはより長期間、しばしば使用する。 その行為を中止または制限しようとする持続的な欲求または努力の不成功がある。 その物質を得るために必要な活動、物質使用、または、その作用からの回復などに費やされる時間が大きい。 物質使用のために重要な社会的、職業的、または娯楽的活動を放棄、または減少させている。 精神的または身体的問題がその物質によって持続的または反復的に起こり、悪化しているらしいことを知っているにもかかわらず、 物質使用を続ける。
症状 [編集] 依存症の症状は、精神症状(いわゆる“精神依存”)と身体的離脱症状(いわゆる“身体依存”)に分類される。 精神依存はあらゆる物質(カフェイン、糖分など食品中に含むものも含め)や行為にみられるが、 身体依存は必ずしも全ての依存に見られるわけではない。例えば、薬物以外による依存では身体依存は形成されないし、 また薬物依存の場合も身体依存を伴わないものがある。 精神依存:使用のコントロールができなくなる症状。使用を中止すると、精神的離脱症状として強い不快感を持ち、 該当物質を探すなどの行動がみられる。 身体依存:使用を中止することで痙攣などの身体的離脱症状(退薬症状、いわゆる「禁断症状」)が出現することがある。 心理学的な特徴 [編集] 異常な執着 [編集] 大量・長時間・長期間にわたって依存対象に異常に執着するため、重要な社会的・職業的・娯楽的活動を放棄・減少させる。 また、精神的・肉体的・社会的問題が起こっても、対象に執着し続ける。動物実験でも、脳に電極を埋め込まれた出産後のラットは、 子供を放置してまで報酬系への電気刺激を求めることが知られている。 否認 [編集] 依存症患者は、病的な心理的防衛機制である「否認」を多用するため、しばしば依存症は『否認の病』とも言われる (否認言動は診断に必須ではない)。また、家族や恋人などが依存症患者に共依存している場合、共依存している者も否認を行う。 否認は、その対象によって以下のように分けられる場合がある。 第一の否認〜「自分は大丈夫!」 「少し多めに買い物をしても、返せないほどの借金があるわけではない」「タバコ吸っていても、自分は今まで癌になっていない」 「マリファナは害が少ないから、やっても大丈夫」など、依存による有害性を過小評価・歪曲して、自らの問題性を否認する。 「最近はパチンコに行く回数が減ったから大丈夫」などと、周囲の者が「第一の否認」をすることもある。
第二の否認〜「やめさえすれば大丈夫!」 依存によって依存対象以外にも生じてしまった問題を否認することが、第二の否認と呼ばれる。周囲との人間関係やコミュニケーション、 経済問題やその人の内面などに問題があることを否認する。「酒さえやめれば、元通りいくらでも働ける」「クスリをやめさえすれば、 俺も家族も問題はない」など。 また「パチンコさえしなければ、申し分なくいい人なのに」と周囲者が「第二の否認」をすることもある。 否認は病的防衛機制として、病気利得を得るために(つまり、依存を続ける言い訳として)なされる。たとえば、 「世の中、面白くないことばかりだ」 (世の中のせいで依存し続ける) 「私はかわいそうな人なの」 (だから依存し続けても仕方ないの) 「人間は誰だって死ぬんだ」 (だから依存し続けても同じだ) 「使っていれば落ち着くんだ」 (だから依存し続けるメリットがある) 「法律に違反しているわけではない」 (だから依存し続けてもよい) 嗜癖性を持つ物質への依存では、禁断症状の発現を抑えることが病気利得となり、否認行動を強化する。このため、多くの嗜癖性物質は法的に厳しく規制されている(麻薬・覚せい剤・大麻など)。 衝動性 [編集] 依存症患者の特徴として、衝動性や、近縁の心理特性である刺激追求(sensation seeking)が高いことが知られている。 衝動性とは、「将来よくない結果をもたらす可能性があるにも拘らず、目前の欲求を満たすために手っ取り早い行動を行ってしまう特性」の ことである。喫煙に対する依存では禁煙場所での喫煙を注意された者・携帯電話に対する依存では電車内での通話を注意された者など、 依存行為を阻止された事により発生する衝動的な暴力事件が起こっている。 行為の強化 [編集] 報酬による行為の強化には、「行為A」のあとに必ず「報酬B」が与えられる定型的強化と、「行為A」のあと、気まぐれに 「報酬B」が与えられる間欠的強化がある。間欠的強化のほうが、「行為A」への執着が高まることが知られており、 これはギャンブル依存症発症の機序のひとつとされる。
生物学的な病態 [編集] 依存症は、中枢神経に作用する向精神物質によるもの(薬物依存症)と、ギャンブル、セックスなど特定の行動に対する依存症に大別できる。 前者では、摂取した依存性物質が、中脳辺縁系の脳内報酬系においてドパミン放出を促進し快の感覚を生じ、 それが一種の条件づけ刺激になると考えられている。後者でも、特定の行為を行うことで、薬物依存と同様にドパミンを介した メカニズムで報酬系が賦活され快の感覚を感じ、条件づけにより依存が形成される。 薬物依存症の場合は、条件づけによる常習化以外にも、神経細胞が組織的、機能的に変質して薬物なしでは正常な状態が保て なくなる場合があり、この現象も薬物依存の形成に大きく関与していると考えられている。 耐性と離脱症状 [編集] 薬物依存の重要な要素として耐性と離脱症状がある。 依存性薬物の中には、連用することによって効きにくくなるものが多いが、これを薬物に対する耐性の形成と呼ぶ。 薬物が効きにくくなるたびに使用量が増えていくことが多く、最初は少量であったものが最後には致死量に近い量を 摂取するようになることすらある。このため、薬物の依存性の強さにはこの耐性の形成も大きく関わっているとされる。 耐性が形成されやすい薬物として、アンフェタミンなどの覚醒剤、モルヒネなどのオピオイドなどが挙げられる。 離脱症状も依存の重要な要素である。依存に陥った者は、不愉快な離脱症状を軽減したり回避したりするため、 同じ物質(または関連物質)を探し求め、摂取する。離脱症状のため、依存は強化される。 依存性をもつ物質は、ドパミン神経系(脳内の報酬系)を賦活することで作用するが、連用によりドパミン 受容体がダウンレギュレーション(受容体の数を減らして適応すること)する。そのため、以前と同じ量の物質を摂取しても 快の感覚が小さくなる。これが耐性である。
また、ダウンレギュレーションした状態では、外部からの物質摂取がないとドパミン系の神経伝達が低下した状態になる。 この状態が離脱症状であり、自覚的には不安症状やイライラ感など不愉快な気分を生じる。 快感状態を伴わない依存も存在する。携帯依存などでは携帯によるコミュニケーションが妨げられている状態に置かれた際扁桃体により 伝達された不安症状が海馬や大脳皮質と言った高位脳で抑制できなくなり、離脱症状に似た不安症状やイライラ感が生じることとなる。 このような依存の場合、基本的に報酬系による快感状態からの離脱が不快の起点となるわけではなく、不安といったような 不快そのものが起点となる。 遺伝的要因 [編集] 依存症には、遺伝的要因も関与すると考えられている。例えば、アルコールについては特定の遺伝子情報により依存化に対する耐性の 強弱があると推測されている。喫煙においても同様の遺伝要因が推測されている。 社会への影響 [編集] 合法非合法問わず依存の形成された患者はその物質・行為を得る事のみに執着し、他の社会的責務を容易に放棄したり勉学意欲・ 勤労意欲などを喪失する。結果として物質を得るための資金を入手するために犯罪行為を行ったり借金することをいとわなくなる。 依存者は対象への欲求が高く、たとえ高額であっても入手しようとするため、結果需給バランスが崩れ価格も高水準へ流れやすい。 依存が形成された者に対して、第三者が強制力をもって治療すること自体に公的費用がかかる。 このように社会に与える影響が大きいため、依存性の薬物の多くは法律や条例により所持使用や取引を禁止されている。 他方、アルコールやタバコなどについては嗜好性が高いため、未成年の喫飲などを制限している。また、上記の規制に入っていない 新規の薬物を脱法ドラッグ(時に合法ドラッグともいう)として流通させたり、これらを乱用する者もいる。
精神疾患(せいしんしっかん)とは、脳(および「心」)の機能的・器質的障害によって引き起こされる疾患をいう。 統合失調症や躁うつ病といった重度のものから、神経症(この用語は正式な疾患名としては用いられなくなりつつある)、 パニック障害、適応障害といった中、軽度のものまでの様々な疾患を含む。また、精神の変調が髄膜炎、内分泌疾患などの 身体疾患によって引き起こされる場合もある。いわゆる広義の精神疾患については「概要」を参照のこと。 精神疾患の治療を担当するのは主に精神科・神経科であるが、患者の症状や状況によっては内科(心療内科が多い)など、 他の科で診察、治療が行われている場合もある 概要 [編集] 精神疾患は、世界保健機構 (WHO) による国際疾患分類(ICD-10)や、アメリカ精神医学会による統計的診断マニュアル (DSM-IV)において、網羅的に分類されている。このうち、本項では医療の領域で治療の対象となる主な疾患について記述している。 知的障害や人格障害は、いわゆる広義の精神疾患(DSM-IVのII軸)に含まれるが、知的障害は、療育・教育・福祉などの領域で 対象とされる場合が多く、人格障害は犯罪を行った際に犯罪精神医学や司法精神医学の領域で問題となる場合が多い。 また、かつてのナチス・ドイツでは厳しい迫害を受けた。 原因の分類 [編集] 心因・外因・内因の3つに分ける。複数の原因によることも多い。 心因 [編集] 過度のストレスなどの精神的原因。反応性うつ病、不安神経症などを起こす。 外因 [編集] 脳や他の身体部位に、器質的に加えられた原因。感染(例えば、単純ヘルペスや麻疹ウイルスなどによる脳炎など)・ 脳卒中・代謝異常(尿毒症・肝性脳症や先天性代謝疾患など)・薬物乱用(特にアルコール[1]・覚せい剤[2])などが外因に相当する。 内因 [編集] 脳の器質的要因と思われるが、明確には不明の原因。従来、統合失調症や躁うつ病は内因性精神疾患といわれてきた。
精神症状 [編集] ヒトの精神機能には、意識、知能、記憶、感情、思考、行動など幾種類かの側面がある。精神疾患ではこれらのうち 1つまたは多種類が障害されることで多彩な症状を呈する。以下、いくつかの分類に従って精神症状を記述するが、 他にも沢山の症状があり、また同じ症状でも個人差が大きく、○×式の症状記録では精神障害を正しく判断することはできない。 意識障害 [編集] 「意識」と言う場合、2つの使われ方がある。1つ目は「自己を意識する」「考えていることを意識する」などと言う場合の、 自己の主体としての意識であり、2つ目は「意識がはっきりしない」「意識レベル」などと言う場合の意識である。 医療の臨床で「意識障害」と言う場合は後者をさす。(「意識障害」参照)。 意識には「清明度」、「広がり」、「質的なもの」の三要素があるとされている。 「清明度」が障害されている場合、意識混濁といい、その程度により傾眠、昏睡という。「広がり」が障害されている場合、 意識狭窄という。催眠状態、解離状態などで起こりうる。意識の質が変化している場合、意識変容という。朦朧(もうろう) 状態、アメンチア等とも言う。せん妄、酩酊などで起こりうる状態である。 知的機能の障害 [編集] 知的機能とは、脳で様々な情報を適切に処理する能力のことである(知能参照)。知能が障害される疾患の代表は精神遅滞、痴呆であるが、 その他の精神疾患においても様々な程度に知的機能が低下することがある。例えばうつ病でも、うつ状態の時は計算や記憶意などの 機能が一時的に低下する。ごく限局的な脳梗塞によく見られる病態に、失認・失行・感覚性失語・運動性失語がある。 記憶障害 [編集] 記憶とは、様々な情報を長期間または短期間、脳内に保存し再生する機能である。記銘、保持、追想、再認を記憶の四要素という。 記憶は、上に述べたような知的機能や、後述の思考などのベースになる機能であるため、相互に重複する部分がある。痴呆性疾患、 コルサコフ症候群などの変性疾患のみならず、うつ病、統合失調症などでも一時的、あるいは長期間の記憶障害が起こることがある。 解離性障害でも健忘がみられることがある。
知覚障害 [編集] 知覚とは、外界の情報を認識する機能のことである。 知覚系神経が過剰な活動を示したり、知覚情報の発生源を誤認したりすると錯覚や幻覚などの症状を生じる。 錯覚と幻覚は似ているようだが錯覚はある物を間違って捉える事であるのに対して、幻覚は無い物をあると捉えるという点で違いがある。 錯覚は健常者でも日常的に起こる一時的現象であるが、幻覚は精神疾患の診断基準のひとつとなる。幻覚には幻視、幻聴、幻嗅、幻味、 体感幻覚などがある。特殊なものに、四肢を切断した患者において、喪失したはずの四肢を感じたりする幻肢がある。 また、眼球や眼神経は正常であるにも関わらず心因性に物が見えなくなる心因性盲、痛みの原因となる身体的疾患がないのに 痛みを感じる疼痛性障害などの症状も存在する。 思考障害 [編集] 思考の障害には、思考過程の異常と思考内容の異常、思考の表現の異常がある。 思考過程の異常は、考える道筋や脈絡そのものが障害されている場合を指し、思考途絶(考えている途中に、 突然内容を忘れたり考えが止まってしまう)、思考制止(考える力がなく、思考が進まない)、思考散乱、滅裂思考(思考がまとまらない)、 観念奔逸(考えが次々湧き出して脱線してしまう)、思考保続(一旦考えたことが、その後の思考にも繰り返し現れる)、 思考迂遠(結論を導き出すまでに脱線し時間がかかる)などがある。 思考内容の異常は妄想がある。妄想の内容によって被害妄想、誇大妄想、貧困妄想などに分類される。 思考の表現の異常には、強迫(〜をしなくてはならない)思考、支配観念がある。 感情・気分の障害 [編集] 感情の異常は、様々な精神疾患でみられる。代表的なものはうつ状態においてみられる抑うつ気分や、躁状態における爽快気分であろう。 他に感情鈍麻、興奮、不安、怒り、恍惚、両価性などがあげられる。 感情失禁 喜びなどが溢れ出して止まらなくなる障害。脳血管性痴呆で認められる。
行動にあらわれる症状 [編集] ヒト以外の動物においては、精神症状は行動を介して発現する。ヒトの場合、精神症状を評価する場合には言語を重視しがちであるが、 ヒトにおいても精神と行動は密接に関連している。例えば、典型的なうつ病では、摂食、排泄、睡眠、性行為などの基本的機能が障害される。 また別の疾患では暴力、多量飲酒などの衝動性として現れることもある。他にも以下のようなものがある。 摂食行動の障害として、うつ状態における食欲低下がまず挙げられるが、摂食障害では拒食や過食などの食行動の異常がみられる。 睡眠の障害としては不眠(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒など)、過眠、睡眠リズムの障害などがある。 性の障害として、性欲低下、性交疼痛症、陰萎などのほか、性対象の異常(自己性愛、小児性愛、フェチなど)、 性目標の異常(露出症、窃視症、サディズム、マゾヒズム)などがある。 精神疾患 [編集] 以下の(Fxx)分類はWHO国際疾病分類第10版(ICD-10)に基づく。 症状性を含む器質性精神障害 F0(F00-F09) [編集] 痴呆性疾患 (F00-F03)、コルサコフ症候群、頭部外傷後遺症など、脳の大きな(=肉眼で分かるほど)病変による精神疾患のことをさす。 精神作用物質使用による精神および行動の障害 F1(F10-F19) [編集] アルコール (F10)、アヘン (F11)、大麻 (F12)、鎮静薬または催眠薬 (F13)、コカイン (F14)、覚醒剤・カフェイン (F15)、 幻覚薬 (F16)、タバコ (F17)、揮発性溶剤 (F18)などの精神作用物質に関連した精神疾患をさす。依存症、乱用、中毒などに分けられる。 アルコール依存症、薬物依存症などがある。
統合失調症、統合失調症型障害および妄想性障害 F2(F20-F29) [編集] 統合失調症 (F20) 統合失調症型障害 (F21) 持続性妄想性障害 (F22) 急性一過性精神病性障害 (F23) 感応性妄想性障害 (F24) 統合失調感情障害 (F25) 気分(感情)障害 F3(F30-F39) [編集] 気分障害(感情障害とも言う)とは主として気分が障害されるもので、躁病 (F30) 双極性障害 (F31) 躁うつ病とも言う。 うつ病 (F32) が挙げられる。 神経症性障害,ストレス関連障害および身体表現性障害 不安障害 F4(F40-F48) [編集] 恐怖症 (F40) 単一恐怖 広場恐怖 (F40.0) 社会恐怖 (F40.1) パニック障害 (F41.0) 全般性不安障害 (F41.1) 強迫性障害 (F42) 痙攣(けいれん)性発声障害 ( Spasmodic Dysphonia ) DSM-IVでは、不安障害にPTSD及び急性ストレス障害を含む。 ICD-10では、重度のストレス反応に分類される。重症ストレス障害 (F43) 急性ストレス障害 PTSD (F43.1) (心的外傷後ストレス障害) 適応障害 (F43.2) 明確なストレス要因に対する不適応としての、抑うつ、不安など様々な症状のことをさす 解離性障害(F44) 解離性同一性障害(いわゆる多重人格) (F44.81) 身体表現性障害 (F45) 転換性障害 心気症 (F45.2)] 疼痛性障害 (F45.4) 身体醜形障害 身体の複数の部位について、他人が見るよりも遥かに醜いと本人が思い悩んでおり、頻回に美容整形術を受ける等の 社会不適応行動を伴う障害。抑うつ状態等を合併することも多いが、患者は精神科ではなく美容整形外科などを訪れる事が多い。 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群 F5(F50-59) [編集] 摂食障害 (F50) 神経性無食欲症(拒食症) (F50.0) 神経性大食症(過食症) (F50.2) 睡眠障害 (F51) 不眠症 (F51.0) 精神生理性不眠症 概日リズム睡眠障害 (F51.2) 入眠困難 中間覚醒 早朝覚醒 過眠症 (F51.1) 睡眠時無呼吸症候群 (G47.3) ナルコレプシー (G47.4) 原発性過眠症 反復性過眠症 特発性過眠症 睡眠時随伴症 レム睡眠行動障害 睡眠時遊行症 (F51.3) 夜驚症 (F51.4)
成人の人格および行動の障害 F6(F60-69) [編集] 人格障害 (F60) A群人格障害 妄想性人格障害 (F60.0)、統合失調質人格障害 (F60.1)、分裂病型人格障害 B群人格障害 境界性人格障害 (F60.31) (境界例)、自己愛性人格障害、演技性人格障害 (F60.4)、反社会性人格障害 (F60.2) C群人格障害 強迫性人格障害 (F60.5)、回避性人格障害 (F60.6)、依存性人格障害 (F60.7) 性同一性障害 (F64) 性嗜好障害 (F65) フェティシズム (F65.0) 露出症 (F65.2) 窃視症 (F65.3) 小児性愛 (F65.4) サディズム・マゾヒズム (F65.5) 性の発達と方向づけに関連した心理および行動の障害 (F66) 虚偽性障害 ミュンヒハウゼン症候群 (F68.1) >>>> 精神遅滞 F7(F70-79) [編集] この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。 心理的発達の障害 F8(F80-89) [編集] 広汎性発達障害 (F84) 自閉症 (F84.0) アスペルガー症候群 (F84.5) 小児期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害 F9(F90-98) [編集] 多動性障害 (F90) (ADHD) チック障害 (F95) トゥレット障害 (F95.2) その他 [編集]幻覚 妄想 文化依存症候群 神経質 対人恐怖症 (F40.1) 診断 [編集] 米国精神医学会は精神疾患の病像を統計的に分類し、「精神障害の診断と統計の手引き」(DSM、Diagnostic and Statistical Manual) として纏めた。現在これは第4版の用語修正版(DSM-IV Text Revision)に版を重ねており、世界でも広く使われている。 治療法 [編集] 精神疾患の治療法は大きく分けて、身体的治療(薬物療法、電気けいれん療法など脳に直接働きかけるもの)、 言語や行動を介した治療法(精神療法や認知行動療法、作業療法)、社会的な環境調整の3つに分けられる。 疾患の種類や重症度により治療法は異なるため、専門家の意見を仰ぐことは当然として、かといって決して専門家へ丸投げをせず専門家・ 患者・家族などの周囲の人間がいかに協働するかが大切である。専門家が治療法を誤り泥沼化することも多々あるからだ。 ストレスの緩和は症状の緩和に繋がる。
このことから、精神疾患の症状の緩和のために、音楽療法、運動療法、 ユーモア療法などが活用されることもある。精神障害者による音楽活動、病院でのユーモア活動なども、生きる喜びを取り戻したり 他者との連帯感を生み出すなどの効果があり、高く評価されている。また、精神疾患を予防したり、精神疾患が寛解した後の 再発防止のために、ソーシャル・スキルを習得したり、趣味やスポーツなどでストレスを適切に管理することも重要である。 また、精神疾患に偏見や差別的な見方を持っている人もいる[3]ため、それが患者のストレスとなり、引きこもりがち、 内向的になることもあるため、家族など周囲の人間が理解を示すことも必要である。 精神障害者(せいしんしょうがいしゃ)とは、精神疾患(精神障害)を有する個人のことである。 日本での法律上の各定義 [編集] 精神障害の日本の法律上の定義は、「統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質 その他の精神疾患」(精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第5条)とされる(「日本における法律上の定義に関する議論」を参照)。 障害者基本法での精神障害者の定義は「精神障害があるため、継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者(第2条)」である。 福祉制度 [編集] 精神障害者保健福祉手帳 [編集] 精神障害者保健福祉手帳、記載イメージ(滋賀県発行のもの) 精神障害者として認定されると、その証明として手帳を交付される。この手帳は正式には「精神障害者保健福祉手帳」 というものであるが、表紙には「障害者手帳」とだけ表示されており、表紙を見ただけでは何の障害の手帳なのか分からないようになっている。 [1] 日常生活上、この手帳を持っている事の利点は少ないので、手帳交付の申請(精神障害者としての認定を受けること)をしない人も多いが、 最近では障害者手帳所持者に身体・知的と同水準のサービスを提供する例が増えている(映画の割引・公共施設の割引など)。 しかし通常のサービスを賢く利用することにより手帳提示のサービスよりも利点が大きくなる場合も多々ある(携帯電話の 料金プラン見直しが代表例)。
障害年金 [編集] 障害の程度など条件によっては障害年金の受給ができることもある。 障害者自立支援 [編集] 2006年4月より障害者自立支援法による診察料・薬代といった精神疾患の治療に対する医療費負担、社会復帰支援事業の施設利用料の 一部公的負担が適用となる。医療費全体の原則10%負担で、患者の世帯収入に応じた応益負担である。 障害者自立支援法施行前の精神科通院医療費の負担は精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)第32条の 「通院医療費公費負担制度」で全体の5%負担であった。 2009年9月19日に鳩山由紀夫内閣の長妻昭厚生労働大臣は障害者自立支援法の廃止を明言している。 障害者雇用 [編集] 2006年4月より精神障害者保健福祉手帳の所持者に限り障害者の雇用の促進等に関する法律(障害者雇用促進法)による法定雇用率の 算定に加えることができるようになった。 公共交通機関での問題点 [編集] 地域によってはバスや鉄道など公共交通機関で割引を行う例は少ない。また行っているとしても割引率が低い等のサービスが低い例もある。 収入・経済面で大きな足かせを負い、社会参加をすることや福祉施設・病院に通うことが難しい障害者にとって、 負担を減少させる割引が身体・知的に比べない。 日本における法律上の定義に関する議論 [編集] 精神保健福祉法(精神保健及び精神障害者福祉に関する法律)では精神障害を「統合失調症、精神作用物質による急性中毒又は その依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患」と定義する。しかし、典型的な精神疾患である気分障害(感情障害)やいわゆる 神経症性障害を例示することなく「その他の精神疾患」に一括りする一方で、先天性または乳幼児期・青年期早期からの 障害又は通常からの偏りから生じ、通常の精神疾患とは別個に取り扱われる[2]精神遅滞(知的障害)や精神病質[3]が、 治療と社会復帰を目的とする精神保健福祉法に例示されていることについては、バランスを欠くとする批判もあるが、 法改正の必要性の有無などについて議論が深まってはいない。
社会における精神障害者への偏見 [編集] 昔から精神障害者は「きちがい」と呼ばれ偏見の対象になっていた。現在では身体障害者・知的障害者と同様の障害者として扱うべきとされている。しかし、今でも根強い偏見は存在し、就職などでの不利益な扱いを嫌って障害を持つことを隠す例も珍しくない。 リハビリテーション [編集] 長期闘病や入院などで生活能力の低下を改善するめに精神科病院などにはデイケア、ナイトケア、ショートケアといった精神科外来リハビリテーションを設けている所もある。デイケアセンターの項も参照のこと。 薬物依存症者向けにはDARC(ダルク、Drug Addiction Rehabilitation Center)という民間の手によるリハビリ施設が設けられている。 アルコール依存症者向けには自助グループとして断酒会がある。 知的障害(ちてきしょうがい)または知能障害(ちのうしょうがい)とは、一般的には金銭管理・読み書き・計算など、 日常生活や学校生活の上で頭脳を使う知的行動に支障があることを指す。 精神遅滞(せいしんちたい、英:mental retardation)とほぼ同義語である。日本では1950年代から学校教育法では、 精神薄弱という表現が50年近くそのままに放置されていたため、1994年頃から数年間メディア一般では、精神薄弱を 「精神遅滞」という表現に一斉に変更して使用していた時期がある。1998年に法改正があり、「知的障害」に変わったため、 精神遅滞は一般には使われなくなった。「精神」の所在が明示できないため、「精神遅滞」ではすべての資質、能力が遅れているのか、 という印象を与えるためである。ただし、アメリカ合衆国などでは、こうした障害は「精神遅滞」と呼ばれているのが常で、 この分野の国際学会も、「mental retardation」という表現を用いている。この場合の「mental」は、かならずしも 「精神」という意味ではない。 法律上の定義 [編集] 法令上、一般的な知的障害の定義は存在しない。福祉施策の対象者としての知的障害者について定義する法令は存在するが、 個々の法令において、その目的に応じた定義がなされている。客観的な基準を示さず、支援の必要性の有無・程度をもって 知的障害者が定義されることもある。
客観的基準を示す法令にあっては、発達期(おおむね18歳未満)において遅滞が生じること、遅滞が明らかであること、 遅滞により適応行動が困難であることの3つを要件とするものが多い。遅滞が明らかか否かの判断に際して 「標準化された知能検査(田中ビネーやWISCやK-ABCなど)で知能指数が70ないし75未満(以下)のもの」 といった定義がなされることもある。 通常、事故の後遺症や痴呆といった発達期以後の知能の低下は知的障害としては扱われない。事故の後遺症については 通常の医療給付の問題であり、痴呆については老人福祉の問題と考えられるためである。したがって、法令上の用語としての 知的障害は、精神医学の領域における知的発達障害に照応することが多い。 よくある傾向 [編集] 乳幼児期 同年齢の幼児との交流が上手くいかなかったり、言葉に遅れがあったりする場合が多い。染色体異常などの病理的原因(後述) の場合は早期に発見されることが多い。 学齢期(6 - 15歳ごろ) 判断力や記憶力などの問題で、普通学級の授業についていけない場合が多い。複雑なルールの遊びに参加することは困難である。 そういったストレスから、各種二次障害が発生する場合もある。また、後期中等教育への進学に当たっては、各種の問題がでる場合がある[1]。 成年期(18歳 - ) 一般的な職場への就労はハードルが高いが、本人の能力に合っている環境であれば問題はない。一般的な職場での就労が困難な場合は、 障害者の保護者やボランティアなどが開設する通所施設で活動する例が多い。また、日常的でない判断(高額な契約など)が難しく、時に判断を誤ることや、悪意の接触にだまされることがある。 呼称の変遷 [編集] 以前は、「独:schwachsinn」「英:feeble mindedness」「英:mental deficiency」などの外来語の直訳として 「精神薄弱(せいしんはくじゃく、略称・精薄)」という用語が広く使われており、法律用語にも多用されていたが、 「精神」という言葉は人格も含むうえ、精神障害と混同されやすいため、関係団体などでは「知的障害」という用語が使われるようになった。
平成12年(2000年)3月からは法律上の表記も、知能面のみに着目した「知的障害」という用語に改められた。 また、かつては重度知的障害を「白痴(はくち)」、中度知的障害を「痴愚(ちぐ)」、軽度知的障害を「魯鈍・軽愚(ろどん、けいぐ)」と 呼称しており、これらの用語は法律などにも散見されたが、偏見を煽るとして「重度」「中度」「軽度」という用語に改められた。 医学的な診断名には「英:mental retardation:MR」の訳として「精神遅滞(せいしんちたい)」、「精神発達遅滞(せいしんはったつちたい)」 という用語が用いられる。これらは「知的障害」と同じ意味で使われる場合が多い。ただし、厳密な医学的分類では 「精神遅滞」・「精神発達遅滞」と「知的障害」を使い分ける場合もある。DSM-IVやアメリカ精神遅滞学会(AAMR)の定義では、 「精神遅滞」は「知的障害」の症状に加えて生活面、すなわち「意思伝達・自己管理・家庭生活・対人技能・地域社会資源の利用・ 自律性・学習能力・仕事・余暇・健康・安全」のうち、2種類以上の面にも適応問題がある場合をさす。 しかし、こういった生活面に適応問題があるかどうかを判断するのは難しく、現実的には知能のみで判断しているので、 知的障害と精神遅滞は同義語だと考えても差し支えない。 現在では、教育分野や行政やマスコミなどでは、「知的障害」や「知的発達障害」や「知的発達遅滞」と呼ばれることが多く、 医学関係では、「精神遅滞」や「精神発達遅滞」と呼ばれることが多い。また、古くからあるくだけた言い方、俗に使われる名称として 「知恵遅れ(ちえおくれ)」という言葉がある。 社会における歴史と現状 [編集] 日本国外での歴史 [編集] 19世紀までも、重度の知的障害者がいた事は確実である。しかし、軽度の知的障害者の場合は、あまり支障なく社会生活を送れていた ことが多かった。しかし、近代的な学校制度が普及するにつれて、年齢基準の学年編成では、どうしても付いていけない 児童の存在が明らかになってきた。
そしてそういった児童生徒には、単純に怠けていたり、学業への興味がなかったりするために 成績が悪い生徒と、努力しても成績が悪い生徒の二種類があるということも段々気付かれてきた。1905年に、 フランスのアルフレッド・ビネーが世界初の知能検査を公表したが、これ以降、知的障害の児童は、厳密な診断のものさしで区分 されることになった。ビネー死後、知能検査はさまざまな心理学者によって改良され、現在では知能指数を基にして知的障害を 判定するようになった。 ナチスの障害者政策、福祉国家スウェーデンの不妊手術発覚など、諸外国でも知的障害者は社会的に抑圧されていたが、 ピープル・ファースト運動などによって自立の機運が高まっている。 日本での歴史 [編集] 知的障害者福祉は民間から始まった。明治20年代に立教女学院教頭の職にあった石井亮一が、孤女学院を開設したことにはじまる。 濃尾大地震の震災孤女を引き取った亮一は、孤女の中に知的障害児がいたことで強い関心を示し、アメリカへの二度にわたる留学を経て、 日本初の知的障害者福祉施設滝乃川学園を開設したのが、日本における知的障害者福祉の先鞭である。亮一は、夫人筆子とともに 知的障害者福祉事業に生涯をささげ、後には日本精神薄弱児愛護協会を設立し、その活動を広く啓蒙しようと尽力した。 戦後、政府による知的障害者福祉への取り組みが実り、現在は国内に3600を数える施設が運営されている。 重度障害児には就学免除などが強制的に適用されていたが、養護学校は1979年に義務教育の学校となり、重度障害児も入学可能となった。 また、近年は統合教育への流れも起きている。21世紀に入り、特別支援教育の制度の改革が始まっている。 知的障害者基礎調査によると、平成17年の時点で日本国内の知的障害者は、推計547,000人。 公的支援 [編集] 知的障害があると認定されると療育手帳が交付され、各種料金の免除などの特典が与えられる。自治体によって、「愛の手帳」や 「緑の手帳」などの名称がある。また、障害年金や特別障害者手当などの制度もある。
知能指数の分布から予測すると、IQ70以下の人は2.27%存在するはずなので、理論的には日本の知的障害者数は284万人になる。 しかし、公的に知的障害者とされている人は推計41万人であり、実際に存在するはずの障害者数と比較すると6分の1ないし 7分の1であり、著しく少ない。また、上記の41万人のうち84%が療育手帳所持者であるが、軽度・中度の手帳の所持者が55%、 重度・最重度の手帳の所持者が45%であり、理論上の出現頻度は障害が軽いほど多いので、それを考慮すると、 軽度・中度の手帳所持者は実際の軽度・中度の人数のうちのごく一部であると考えられる。こういった乖離(かいり)の原因としては、 特に障害が軽い場合、学校や生活での不便は感じていても、障害認定を受けられる可能性に気付かない場合や、 世間体や自尊心を保ったり、いじめを懸念したりするためにあえて申請しない場合などがあるためであろう。 境界例もしくは軽度の場合、思春期〜成人になって初めて診断されるケースもある。 知的障害者関連の犯罪 [編集] イギリスでは「適切な大人」という名の知的障害者の裁判支援要員が制度化されている。一方、「問題行動」によって被害が発生する場合 もあり、「地域社会で十分な受け皿が整っていないにもかかわらず、拙速なノーマライゼーションが実践されたため」と見る向きもある。 元衆議院議員の山本譲司は不正受給問題で懲役刑を受けた時の体験から『獄窓記』という書籍を出版し、刑務所内の知的障害者の比率が 一般社会と比べて異常に高いと指摘している。著書『累犯障害者』の中で山本は、実社会では生きるすべを持たない知的障害者たちが、 繰り返し犯罪を犯しては刑務所に戻ってくる様を克明に描いている。服役囚全体の4分の1が知的障害者である現実を伝えている。 実例 [編集] 甲山事件 西宮市の知的障害者施設で園生(当時の呼称)の死亡事故が発生し当初は事故として扱われたが検察審査会の決定により再捜査。 保母(当時の呼称)の女性が「貯水槽に突き落とした」とされ、検察の取り調べ時に園生から有力な証言が得られたとして起訴された事件。 第二次控訴審で無罪が確定。
野田事件 千葉県野田市で起きた幼女殺害事件に際し近くに住む知的障害を持つ青年(当時)が犯人として逮捕された事件。 裁判では無実を主張したが、一・二審共に懲役12年の有罪判決。最高裁に上告をするが棄却され刑が確定し1994年に 刑期満了で出所している。 水戸事件 水戸市の段ボール加工業者が住み込みで働いていた知的障害者を虐待した事件。同社は障害者雇用の優良企業として 評判が高かったが内部では知的障害者に対して激しい虐待を行なっていたため大きな社会問題になった。 東金市女児殺害事件 千葉県東金市で全裸の幼女が倒れているのが発見され、病院で死亡が確認された。現場近くのマンションに住む 知的障害の男が死体遺棄容疑で逮捕された。男は後に殺人容疑で再逮捕された。[2][3][4] 脱施設化 [編集] 宮城県などを中心として、障害者コロニーを解体するという脱施設の流れが高まっている (「解体」は当時の宮城県知事であった浅野史郎の表現)。これには賛否両論があり、「崇高な理念によるものではなく 、財政節約が目的である」との声と、「ノーマライゼーションの実践である」との声がある。 知的障害の分類 [編集] 原因による分類 [編集] 病理的要因 ダウン症候群などの染色体異常・自閉症などの先天性疾患によるものや、出産時の酸素不足・脳の圧迫などの周産期の事故や、 生後の高熱の後遺症などの、疾患・事故などが原因の知的障害。 脳性麻痺やてんかんなどの脳の障害や、心臓病などの内部障害を合併している(重複障害という)場合も多く、 身体的にも健康ではないことも多い。染色体異常が原因の場合は知的障害が中度・重度であることが多く、 外見的には特徴的な容貌であることも多い。
生理的要因 特に知能が低くなる疾患があるわけではないが、たまたま知能指数が低くて障害とみなされる範囲(IQ70または75以下) に入ったというような場合。生理的要因の知的障害がある親からの遺伝や、知的障害がない親から偶然に知能指数が低くなる 遺伝子の組み合わせで生まれたことなどが原因である。合併症はないことが多く、健康状態は良好であることが多い。 知的障害者の大部分はこのタイプであり、知的障害は軽度・中度であることが多い。「単純性精神遅滞」などともいう。 心理的要因 現代日本ではあまり見られないが、養育者の虐待や会話の不足など、発育環境が原因で発生する知的障害。リハビリによって 知能が回復することが可能。関連用語に「情緒障害」がある[5]。また、離島や山岳地帯や船上などの刺激が少ない環境で成育した児童の場合も、 IQが低い場合が多い(知能指数#生活環境参照)。IQテスト自体○や△など抽象的な図柄を見分けるといった文明社会に馴染んだ者にとって 有利な問題となっている。従って、都会生活を経験したことのない先住民族などには不利な評価が下されることになる。このことは意図的に アメリカで有色系移民を排除する目的で誤用されたことがある。 知能による分類 [編集] 基本的には、知能指数が100に近い人ほど人数が多い。しかし、知能検査の種類によっては最重度まで正確な存在数比率を出せない場合も あるため、問題となっている。 教育の分野では、軽度の生徒を「教育可能」、中度の生徒を「訓練可能」と分類していた時代もあったが、これは障害が重い人に対して 先入観を与え、可能性を奪うものとして今では全く用いられていない。 ボーダー(境界域) 知能指数は70〜85程度。知的障害者とは認定されない場合が多いが、認定されないために支援を受けられずに、かえって厳しい状況に おかれることもある。
軽度 知能指数は50〜70程度。理論上は知的障害者の約8割がこのカテゴリーに分類されるが、本人・周囲とも障害にはっきりと気付かずに 社会生活を営んでいて、障害の自認がない場合も多いため、認定数はこれより少なくなる。生理的要因による障害が多く、 健康状態は良好であることが多い。 中度 知能指数は35〜50程度。 重度 知能指数は20〜35程度。大部分に合併症が見られる。 最重度 知能指数は20以下。大部分に合併症が見られる。寝たきりの場合も多い。しかし運動機能に問題がない場合もあるため、 多動などの行為が問題になる場合があり、「動く重心児」という呼び方をされ、施設解体の流れでどうなるかや、ケアの仕方が問題となっている。 大島分類表 [編集] 運動能力と知能指数による分類として、大島一良による大島分類が使用されている。下記の表は大島分類の表に障害別の大まかな分 布範囲を表記したものであるが、個人差があることに注意されたい。 知的障害とその他の発達障害の関連 [編集] 知的障害と自閉症 [編集] 「自閉症」という障害は、知的障害があるもの(狭義の自閉症)と、知的障害がないもの(高機能自閉症・アスペルガー症候群) に便宜的に分類されているが、その他の関連した障害を含めて自閉症スペクトラムという連続した障害と捉えることがかつて提案された。 広汎性発達障害という用語がほぼ同義語として機能している。知的障害は、知能面の全体的な障害であり、 自閉症の本質であるコミュニケーション障害は、対人関係面を主とした障害である。昔から知られている種類の自閉症は狭義の 自閉症のことであるが、これはコミュニケーション障害と知的障害が合わさったものである。近年知られてきた種類の自閉症である 高機能自閉症は、コミュニケーション障害のみであり、知能指数の全体平均は知的障害の域に達しない。しかし、知能指数を要素別に 計測すると、各要素間に大きな差が見られる。
知的障害と学習障害 [編集] 学習障害は、読み・書き・計算など学習面の一部、または全部に困難さがあるが、会話能力・判断力などの知能の他の面では障害がない。 知的障害の場合は、学習面も含めて、知能面など全般的に困難さがあり、その点が違っている。ただし両者は相容れないものではなく、 例えば軽度の知的障害者が、学習面で重度の困難があるような場合、知的障害と学習障害を合併しているといえる。 解離性同一性障害(かいりせいどういつせいしょうがい)は解離性障害の一種で、虐待などの強い心的外傷から逃れようとした結果、 解離により一人の人間に二つ以上の同一性または人格状態が入れ替って現われるようになり、自我の同一性が損なわれる疾患。 略称はDID (Dissociative Identity Disorder) である。 なお、一般に使われている「多重人格(たじゅうじんかく)」(もしくは「二重人格(にじゅうじんかく)」)という語は必ずしも この疾患を指しているとは限らない。かつてはこの疾患を多重人格障害(略称MPD, Multiple Personality Disorder)と呼んでいたが、 これはDSM-IIIにおける旧称、または、ICD-10における呼称である。発症原因に不明の部分が多く、現象論ばかり展開される傾向に あるので予断は禁物である。 この項でこの疾患と書いた場合、便宜的に解離性同一性障害のことを指すこととする。また、斜体の言葉については、 用語の節に説明を付す。 概要 [編集] 多重人格障害の旧称が表す通り、明確に独立した性格、記憶、属性を持つ複数の人格が1人の人間に現れるという症状を持つ。 ほとんどが人格の移り変わりによって高度の記憶喪失を伴うため、診断が遅れたり、誤診されることが非常に多い疾患である。 つまりは精神科医療の分野でも正確な知識を持たない医師、臨床経験が無い医師が多く、精神科で受診しても治療不能となる 場合も多々あるのが現状である。 解離 [編集] 詳細は「解離性障害」を参照 解離とは、記憶や意識、知覚など、本来ならば一人の人間が連続して、かつ、統合して持っているべき精神機能がうまく統一されていない 状態を指す。白昼夢に耽ってふと我を忘れるのは軽い解離の一例である。
一方、人間は想像を絶する苦痛に見舞われた場合に防衛機制として解離を起こすことがある。痛覚などの知覚や、記憶、 意識などを自我から切り離すことによって苦痛から逃れるのである。現実逃避と混同されがちだが、現実逃避が単なる精神的遁走で あるのに対し、解離は実際に痛みを全く感じなくなったり、苦痛の記憶が丸ごと消失したりする点で大きく異なる。 同一性 [編集] 人間は成長するに従って、その身体に対応した1つの確固とした人格とそれに対応した記憶がそれぞれ形成されてゆき、 時間や場所が変わってもこれらが変化することはない。自分の体は自分だけのものであり、自分の記憶は全て自分だけのものであり、 いつどこにいようともそれが変化することはない。これを自我同一性と呼び、この疾患を持たない者にはごく当然のことである。 解離性同一性障害 [編集] 解離性同一性障害は、この解離が高度に、かつ繰り返し起こることによって自我の同一性が損なわれる (同一性が複数存在するとも解釈できる)精神疾患である。 人間は(特に幼児期に)、繰り返し強い心的外傷(トラウマ)を受けた場合、自我を守るために、その心的外傷が自分とは違う 「別の誰か」に起こったことだとして記憶や意識、知覚などを高度に解離してしまうことがある。心的外傷を受けるたびに 「別の誰か」になり代わり、それが終わると「元の自分」に戻って日常生活を続けるのである。 解離が進み、「別の誰か」になっている間の記憶や意識の喪失が顕著になり、あたかも「別の誰か」が一つの独立した 人格を持っているかのようになって自己の同一性が高度に損なわれた状態が解離性同一性障害である。事実、解離性同一性障害の患者は 「別の誰か(以降、交代人格と呼ぶ)」になっている間のことを一切覚えていない事が多く、交代人格は交代人格で 「普段の自分(主人格と呼ばれる)」とは独立した記憶を持っている事がほとんどである。 このような理由から、解離性同一性障害の患者のほとんどが幼児期に何らかの虐待、特に児童虐待を受けている。
なお、欧米にはイマジナリーフレンド(imaginary friend=想像上の友人)という概念があるが、これは幼少の子供に普通に見られる 現象で成長するにつれ消失するのが普通である。イマジナリーフレンドが強いストレスにより交代人格化することはあり得るが、 単なるイマジナリーフレンドを持つことでこの疾患と診断することはできない。このことは、DSMの定義にも明記されている。 「普段の自分」と「別の誰か」は基本的には上記のように別の記憶をもっているが、「別の誰か」が「普段の自分」に対し 【記憶を引き継いでもいい】と判断した場合は、「普段の自分」に記憶が引き継がれる。 但し、「記憶の引継ぎ」の タイミングについては個人差があり、数日後若しくは数週間後に突然記憶が引き継がれるケースもあり「普段の自分」が困惑してしまうケースがある。 診断 [編集] 診断基準にはDSMやICDが使われることが多い。両者に共通するものとして、次のような症状が挙げられる。 2つ以上の複数の明確な人格状態が存在する その複数の人格状態が患者の肉体を入れ替わり支配している 人格間の記憶は独立しており、これにより、物忘れでは説明できないほどの強い記憶喪失を伴う 薬物のような物質的作用や生理的作用によるものではない しかし、これらを短時間で確認することは困難である上、人格交代間は記憶喪失を起こしているため、 他人格の存在に患者本人が気付いていない場合が多く、診断には時間がかかるとされる。 事実、この疾患の多くは幼少期に発症するが、10代のうちに診断を受けることはむしろ稀である。 なお、DSMでは子供の空想や薬物の影響によるものはこの疾患に含めない。 この薬物の作用とは、具体的にはアルコール飲料を飲んだ時の一時的な性格の変容や記憶喪失などを言う。 患者の解離の程度を測定するために、DES(Dissociative Experiences Scale)、SDQ-5 またはSDQ-20(5/20-item Somatoform Dissociation Questionnaire)、DDIS(Dissociative Disorders Interview Schedule)、 SCID-DR(Structured Clinical Interview for DSM-IV dissociative disorders, Revised)などの スケールが補助的に利用されることがある。
性差 [編集] 解離性同一性障害に限らず、解離症状は主に女性の割合の方が男性より高い。成人女性は成人男性に比べておよそ 3 - 9倍の頻度で診断される。また、確認される同一性の数についても女性の方が多いと言う研究結果が出ている。 なお、小児期では診断される割合の男女比はほぼ1:1だが、データが限られている上に、小児期はそもそも解離性同一性障害が 引き起こされる原因の同一性や自我が未発達なために、解離性同一性障害の診断が難しく、正確な研究結果ではない[1]。 治療 [編集] この疾患においては、本格的な研究が始まったばかりであることから、確立された治療法はまだ存在しない。 完治することがあるのかどうかさえ議論の対象になることがあるが、完治の報告が存在することを踏まえると、 不治の病と断定するのは早計である。 また、この疾患においては、「完治」の定義が曖昧になることがある。大きくわけて、「完治」とされる状態は次の 2つに分けられる。 人格状態が1つになり、記憶がすべて戻った状態 人格状態は複数のままだが、日常生活に支障がない状態 2番目については違和感を覚えるかもしれないが、例えばDSMによれば「日常生活を送るのに支障がない」 限りそれはこの疾患の要件を満たさない。したがって、依然として複数の人格が存在する状態であっても、 問題なく日常生活が送ることができるようになれば、それを「完治」としても差し支えがないと考えるのである。 この疾患では強い不安やうつ状態、不眠などを伴うことが多く、カウンセリングによる治療は必須であると考えられているので、 医師とセラピスト(心理カウンセラー)の両者を適宜利用することが求められる。医師にはカウンセリングを行う余裕がない場合が多く、 セラピストは睡眠導入剤などの必要な投薬をすることができないからである。 以前は、人格統合を行うのが最善の治療であると考えられていた。人格統合とは、人格を1人ずつ消していく (医師・セラピストの中には人格に自殺をさせたり、悪霊払いのような手法をとるものもある)、 あるいは似通った人格同士をカウンセリングにより統合することで最終的に1人の人格に戻すという治療法である。
しかし、最近ではこの治療法については否定的な意見も多く、複数の人格はその必要があるから存在しているのであって、無理に消去することはかえって患者の状況を悪化させると考えられている。人格統合の手法を取らず、人格同士がお互いに協力し合って生活を送れるようにする 「共存」を目指す治療法も存在する。 現在では、まず患者の状態を正確に把握すること、次に人格同士の誤解や対立をなくすと同時に主人格を含む各人格の精神の安定を 目指すことが第一だとされる。つまり、システムの把握と安定であるが、これには長い年月を要する場合が多い。 ほとんどの場合、主人格の知らない心的外傷(いわゆるトラウマ)体験の記憶を交代人格が別個に持っており、 その場合交代人格に対しても別個に心的外傷の処理が必要とされる。患者の安全を考えた場合、 この作業は人格同士の統合や共存よりも優先されるべきであろう。 喪失した記憶を無理に引き出すことは良くないとされる。交代人格から聞いた心的外傷体験を、 その体験の記憶のない人格に知らせることも同様である。この疾患を持つものは心理的に非常に不安定な状態にあることが多く、 また、抱えている心的外傷も長期にわたる凄まじいものである場合が多いので、いたずらに心的外傷を想起させることは、 パニックや自殺などの大きな危険を伴うからである。 このようなさまざまな理由から、患者とセラピストの信頼関係の確立も重要な要素となる。システムの安定に伴い、 心的外傷体験の想起と再記憶といったPTSDの治療に似たプロセスが慎重に行われる。 投薬は、対症的に抗不安薬や睡眠導入剤などが多く使われる。症状が重い場合は抗精神病薬が用いられる場合もある。 しかし、この疾患の治療には非常に長い時間がかかるため、身体への負担を考慮してなされるべきであろう。 また一般にこの疾患の患者が薬物依存を生じやすい傾向にあるとされる点にも留意する必要がある。 治療には何年も要するのが普通であり、医師やセラピストの適切な指導のもとで根気強い治療が必要である。 それは家族に対しても同様であり、家族内のものがこの疾患についてより学び、本当の意味での苦楽を共有することも必要である。
解離性同一性障害に対する誤解 [編集] 解離性同一性障害は精神医学で認知されてからの歴史が非常に浅く、その特徴的な症状から比較的誤解されやすい疾患であると言える。 架空の病気であるという誤解 [編集] もっとも大きな誤解が、この疾患は存在しない架空の病気であるという考えである。 その理由の一つとしてよく挙げられるのが、近年における急激な症例の増加である。そもそもこの症例はアメリカで主に報告され、 その他の地域では滅多に見られないとされていた。文化依存症候群とみなす人もいたほどである。 ところがアメリカのDSM-III(関連用語の項参照)で多重人格が取り上げられて以降、世界中で症例の報告が相次ぎ、 12年後にはICD-10(関連用語参照)にも多重人格のカテゴリが作られることになる。この現象の説明として、 この疾患の存在を知った者が相次いでこの症状を詐病したのだという主張である。 しかし、この疾患は、統合失調症の診断基準の一つであるクルト・シュナイダーの一級症状の全て、 あるいはその大半を満たすケースが多く、同時にうつ病や境界性人格障害に似た症状を示す(あるいは併発する)ことが多いため、 DSM-III以前は他の疾患と誤診されてきたのだろうと考える方が妥当である。事実、多くのこの疾患の患者は、 その診断が下される前に何らかの誤診を受けている。 また、この疾患があまりに特徴的であるため今まで憑依現象(例えばキツネ憑き、狸憑き、馬憑き)などの心霊現象として 片付けられていた可能性も高い。広義のシャーマニズムは世界中に存在し、憑依が起こる様子がこの疾患の人格交代時の挙動に 類似しているケースも多い。 さらにその特徴的で他人の興味を引きやすい症状から、虚偽性障害や詐病の対象となることが多い事実も挙げられる。 このことがこの疾患の誤った認識を生み、またこの疾患の診断をより難しいものにしているとも言える。 他の疾患との混同 [編集] もう一つの誤解が、別の疾患との混同である。専門家の中にさえ、この疾患を統合失調症の症状の一つだと断定しているものもいるが、 統合失調症とこの疾患は、類似する症状が多いものの、全く別の疾患であるというのが現在の考え方である。
また、以前は解離性障害がヒステリー(転換性障害と解離性障害の総称。現在はこの用語は用いられない)の一種として カテゴライズされていたため現在でもこの疾患が俗語的な意味でのヒステリー(一時的な感情の爆発)の一種と誤解されることがある。 しかし、感情の爆発で人が変わったようになることとこの疾患とは何の関係もない。 さらに、解離性障害と境界性(人格)障害、多重人格障害と人格障害など疾患名の相似からこの疾患と境界性人格障害とを混同している 例も非常に多く見られる。解離性人格障害という両者を完全に混同した病名を目にすることも多い。この疾患が境界性人格障害に 似た症状を示す(または併発する)例が多いこと、逆に境界性人格障害の患者が同一性の障害や解離を示す例が多い事実が、 この混同をより深刻なものにしている。かつて「多重人格障害」という診断名が用いられていたことから誤解が生じる場合があるが、 この時期から現在に至るまで、この疾患は一貫して「解離性障害」の一種とされ人格障害に分類されたことはない。 その他、混同されやすい類似した名称をもつ疾患 [編集] 次の疾患はいずれも解離性障害には含まれず、全く別の疾患である。 回避性人格障害 性同一性障害 性格の多面性との混同 [編集] この疾患に対し「人間誰しも多重人格的な部分がある」と言うものもあるが、性格の多面性とこの疾患とは根本的な違いがある。 前者が単に口調や応対の変化に留まるのに対し、この疾患の患者は人格ごとに独立した記憶を持っている点である。 これはそれぞれの人格にとって、記憶喪失として現れる。 また、氏名・性別・年齢・食(服)の好み・口調・筆跡などもまったく異なる。 上部の記述にあるが、「普段の自分」と「別の誰か」は基本的には上記のように別の記憶をもっているが、「別の誰か」が 「普段の自分」に対し【記憶を引き継いでもいい】と判断した場合は、「普段の自分」に記憶が引き継がれる。 但し、「記憶の引継ぎ」のタイミングについては個人差があり、数日後若しくは数週間後に突然記憶が引き継がれるケースもあり 「普段の自分」が困惑してしまうケースがある。
用語 [編集] システム system。この疾患の患者個人が持つ全ての人格状態とそれらの関連、それらを取り巻く全ての精神的要素などを1つの体系とみなし、 便宜的にこう呼ぶ。人格システムともいう。 人格状態 ego stateの訳語。システムに複数見られる、あたかもそれぞれが一個人かのように独立した自我状態のこと。名前、性別、 年齢などが戸籍上のものと異なる場合もある。単に人格(personality)と呼ぶこともある。同一性(identity)とも。 基本人格 original personalityの訳語。オリジナル人格とも。出生時に持っていた本来の人格。複数の人格状態を持った時点で基本人格は 失われるとする見方もある。 主人格 host personalityの訳語。基本人格と混同されがちだが、こちらは普段外的に活動している時間が長い人格のことを指して呼ぶ。 戸籍上とは異なる名前を持っていたり、ある時期から主人格が別の人格状態に交代するケースも珍しくない。 交代人格 alter personalityの訳語。主人格かつ/または基本人格以外の人格状態を指す場合が多い。 保護人格 保護者人格とも。交代人格のうち、システムやその肉体を守る行動を取る人格。これとは逆に肉体や精神に意図的に 危害を加えようとする人格もまた存在する。 ISH Inner Self Helperの略。「内的自己救済者」。ラルフ・B・アリソンが1974年に最初に提唱した概念で、アリソンは、 誰もが持つ「超自我」または「理性」が人格システムに見えている状態がISHであるとした。アリソンの考えに従えば、 ISHは統合の対象とはならず、通常システムにつき1人しか存在しないことになる(ただしアリソン自身、複数のISHが「階層的」に 存在するケースを認めている)。ISHの本質については、リチャード・P・クラフトがアリソンのものよりも曖昧な定義を発表するなど、 専門家の間や熟練した治療者の間でも意見の相違がある[2]。
統合 integrationの訳語。人格状態同士を結びつけることでシステム中の人格状態の数を減らすこと。狭義には人格状態を1つにすること。 以前はこの疾患の治療目的と考えられていた。 診断基準によるこの疾患の名称の相違 [編集] DSM-III(1980) Multiple Personality Disorder(略称MPD), 和名 多重人格障害 親カテゴリ: Dissociative Disorder, 和名 解離性障害 ICD-10(1992) Multiple Personality Disorder(略称MPD), 和名 多重人格障害, ICD10コード F44.81 親カテゴリ: Dissociative [conversion] disorders, 和名 その他の解離性[転換性]障害 DSM-IV(1994) / DSM-IV-TR(2000) Dissociative Identity Disorder(略称DID), 和名 解離性同一性障害 親カテゴリ: Dissociative Disorder, 和名 解離性障害 現在はDSM-IV / DSM-IV-TRに従い解離性同一性障害と呼ぶのが一般的である。 精神病(せいしんびょう)という言葉はさまざまな意味で用いられる。精神症とも用いる。 対応する英語は、シュナイダーの意味(=精神疾患)では「mental disease / mental illness / mental disorder / mental impairment / psychopathy[1]」、それ以外の意味では「psychosis / psychotic disorder[2]」が用いられる。 定義はさまざま [編集] エミール・クレペリンは、精神病を、統合失調症・双極性障害・てんかん等の「内因性の精神疾患」と定義しこの3つを三大精神病と呼んだ カール・ヤスパースもこの3つを「大精神病」と呼び、「精神障害を伴う既知の身体疾患」「精神病質」とともに精神疾患のカテゴリーとした。 クルト・シュナイダーは、精神疾患一般を精神病と呼んだ。 重篤な精神疾患を精神病と呼ぶこともある(例えば強い心因反応は「反応精神病」「心因精神病」)。
ICD-10や『精神障害の診断と統計の手引き』 (Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders) (最新の版はDSM-IV-TR)では精神病は「精神病性障害 (psychotic disorder)」と表現され、気分障害 (注:例外もあり)・てんかん・不安障害・身体表現性障害・解離性障害などは精神病に含まれない。 精神病と原因 [編集] 精神病の原因には、内因・外因・心因がある。これらが複数重なって精神病が発症することもある。 この3つに環境因も加えることがある。 心因を主とする精神病 [編集] 心因性精神病は、ストレスなどの心的要因によって起こった、精神の強い反応である。反応精神病では、 人格の解体・現実検討能力の著しい障害が見られる。ICD-10では、症状に応じて急性一過性精神病性障害 (F23) や 感応性妄想性障害 (F24) などに含める。一ヶ月以内に症状が治まる場合、DSM-IV-TRでは短期精神病性障害に含めることになる。 ><><>< 内因を主とする精神病 [編集] 内因性精神病は、原因が脳自体にあると思われるが、いまだに原因が明確には解明されていない精神病である。 たとえば内因性精神病の代表である統合失調症は、先天的な脆弱性のあるところに環境的な要因が加わって発症するとされている。 内因性精神病と心因性精神病は、ICD-10では「統合失調症、統合失調症様障害と妄想性障害 (F20-F29)」に、 DSM-IV-TRでは「統合失調症および他の精神病性障害」にそれぞれ含まれ、症状に応じて細分類がなされる。 症状精神病 感染などの脳以外の身体疾患によって現れる。 てんかん 今日では精神病に含めない。ICD-10・DSM-IV-TRのいずれにも、てんかんは独立した項目として存在しない。
中毒精神病 アルコール・覚せい剤・大麻などの物質に誘発される。 中毒精神病は、ICD-10では「精神作用物質使用による精神及び行動の障害 (F10-F19)・精神病性障害」に、DSM-IV-TRでは 「物質関連障害・物質誘発性精神病性障害」にそれぞれ該当する。 アルコール精神病 アルコールが直接原因ではなく、ニコチン酸・チアミンの不足によって起こる。 覚せい剤精神病 幻覚・妄想を中心症状とした、統合失調症に似た精神病。断薬時に重篤な離脱症状は起こらないが、初回よりもはるかに少量・ 短期間の再摂取で、精神病症状が再燃する(逆耐性現象)。 大麻精神病 大麻乱用後に起こることがあるとされている仮説の精神病。大麻との因果関係を示すエビデンスはなく、疾患単位は確立されていない。 アルツハイマー型認知症(あるつはいまーがたにんちしょう、Alzheimer's disease; AD)は、認知機能低下、 人格の変化を主な症状とする認知症の一種である。日本では、認知症のうちでも脳血管性認知症、レビー小体病と並んで 最も多いタイプである。 アルツハイマー型認知症には、以下の2つのタイプがある。 家族性アルツハイマー病(Familial AD; FAD) 完全な常染色体優性のメンデル型の遺伝パターンを示すもの。遺伝性アルツハイマー病ともよばれる。 アルツハイマー型老年認知症(Senile dementia with Alzheimer's type; SDAT) アルツハイマー型認知症の中でほとんどを占める。老年期(60歳以上)に発症するもの。
疫学 [編集] 年間発症率 [編集] 世界中の23の研究を基にしたメタ分析によると、アルツハイマー型認知症の年間発症率は、90歳まで指数関数的に増加する。 マサチューセッツ州ボストン東部での調査では、年間発症率は、0.6%(65〜69歳)、1.0%(70〜74歳)、2.0%(75〜79歳)、 3.3%(80〜84歳)、8.4%(85歳〜)となっている。 FADの頻度は全アルツハイマー症候群のうち数%程度である。 家族集積性 [編集] アルツハイマー病のサブタイプには、常染色体優性の遺伝をする、「家族性アルツハイマー病」(FAD)がある。 原因遺伝子としては4種類が知られており、21番染色体のアミロイド前駆体蛋白遺伝子、14番遺伝子のプレセニリン1遺伝子、 1番遺伝子のプレセニリン2遺伝子、19番遺伝子のアポリポ蛋白E遺伝子のいずれかが変異を起こすとFADが発症する。FADは、 常染色体優性遺伝、つまり片方の親がFADであれば子供は性別に関係なく2分の1の確率でFADに罹患するというものである。 そうでない大部分のアルツハイマー型認知症にも、遺伝的要因は少し影響する。親族にアルツハイマー型認知症の患者がいる場合、 多少罹患のリスクが上昇すると言われている。特に50〜54歳に本症を発症した身内がいる場合、本症を早期発症する危険は約20倍に 上るというデータがある。 発症の危険因子 [編集] 年齢・家族歴・ApoEe4などの遺伝子型・高血圧・糖尿病・喫煙・高脂血症・ある種の生活習慣などが本症の危険因子となる。 本症を含む認知症の発症危険因子の詳細は、認知症#危険因子を参照。 たとえば、アルツハイマー病罹患リスクは、糖尿病患者では1.3〜1.8倍に、特にApoEe4アリルが伴う糖尿病の場合は、 5.5倍に増加すると報告されている[1]。 A.生活習慣上の危険因子 [編集] (下記の予防の項も参照)
食習慣では、魚(EPA・DHAなどの脂肪酸)の摂取、野菜果物(ビタミンE・ビタミンC・βカロテンなど)の摂取、 赤ワイン(ポリフェノール)の摂取などが本症の発症を抑えることが分かっている。1日に1回以上魚を食べている人に比べ、 ほとんど魚を食べない人は本症の危険が約5 倍であるというデータがある。 運動習慣(有酸素運動で高血圧やコレステロールのレベルが下がり、脳血流量も増す)も発症の危険を下げる。ある研究では、 普通の歩行速度をこえる運動強度で週3回以上運動している者は、全く運動しない者と比べて、発症の危険が半分になっていた。 知的生活習慣も発症の危険を下げる。テレビ・ラジオの視聴、トランプ・チェスなどのゲームをする、文章を読む、楽器の演奏、 ダンスなどをよく行う人は、本症の発症の危険が減少するという研究がある。 たばこは、発症の危険性を高める。自らタバコを吸う(能動喫煙)だけではなく、非喫煙者であってもタバコから出る 有毒物質(受動喫煙)の影響を受け発症率が高まる。[2] B.喫煙に関する議論 [編集] 喫煙が本症の危険因子か否かについては、これまで議論があった。喫煙を含むニコチンの摂取がニコチン性アセチルコリン受容体より ドパミン神経系に作用し、アルツハイマー型認知症の発症を減少させるという説もあった(→[3])が、後に、この説を唱える研究団体が たばこ産業から資金を受け取っていた事実が暴露された[2]。 この説は、喫煙自体が他の疾病リスクを高める性質があるほか、 複数の大規模なコホート研究・症例対照研究などによって、現在では否定されている[3]。19の疫学研究のメタ分析[4]では、 喫煙により本症の発症のリスクが1.79倍に有意に上昇するという結果が得られている。 また、受動喫煙についても、本症の発症リスクが上昇する旨の調査結果が発表されている。[4] C.睡眠不足との関連 [編集] アルツハイマー病の原因として、脳内でのアミロイドベータ(Aβ)の蓄積が考えるれているが、アメリカワシントン大学などの研究チームの、 2009年に行ったマウスを使った実験で、次の結果を明らかにした。 睡眠中Aβが減少し、起床中に蓄積する。 睡眠時間の短いマウスはAβの蓄積が進行し、不眠薬を与えると改善した。
症状 [編集] 概略 [編集] 症状は、徐々に進行する認知障害(記憶障害、見当識障害、学習の障害、注意の障害、空間認知機能、問題解決能力の障害など)であり、 生活に支障が出てくる。重症度が増し、高度になると摂食や着替え、意思疎通などもできなくなり最終的には寝たきりになる。 階段状に進行する(すなわち、ある時点を境にはっきりと症状が悪化する)脳血管性認知症と異なり、徐々に進行する点が特徴的。 症状経過の途中で、被害妄想や幻覚(とくに幻視)が出現する場合もある。暴言・暴力・徘徊・不潔行為などの問題行動 (いわゆる周辺症状)が見られることもあり、介護上大きな困難を伴うため、医療機関受診の最大の契機となる。 病期分類 [編集] アルツハイマー病の病気の進行は大きく3段階に分かれる。根本的治療法のない病気なので下記のように慢性進行性の経過をとる。 第1期 記銘力低下で始まり、学習障害、失見当識、感情の動揺が認められるが、人格は保たれ、ニコニコしており愛想はよい。 第2期 記憶、記銘力のはっきりとした障害に加えて高次機能障害が目立つ時期で、病理学的な異常が前頭葉に顕著なことを反映して 視空間失認や地誌的見当識障害が見られる。この時期には、外出すると家に帰れなくなることが多い。更に周囲に無頓着となったり 徘徊や夜間せん妄もみとめられる。特に初老期発症例では、感覚失語、構成失行、観念失行、観念運動失行、着衣失行などの 高次機能障害も稀ではない。 第3期 前頭葉症状、小刻み歩行や前傾姿勢などの運動障害もみられ、最終的には失外套症候群に至る。
病理学的所見 [編集] アルツハイマー病患者(左)と一般人(右)の脳のPiB-PETスキャン画像。アルツハイマー病患者はアミロイドβの沈着量が多い。 狭義のアルツハイマー病では病理学的に脳組織の萎縮、大脳皮質の老人斑の出現がみられる。 老人斑はアミロイドベータ(Aβ)の沈着であることが明らかになっている。死体の髄液から脳内のAβを定量するキットも 実用化されている。 アミロイドβ。リボンモデル。 しかし、このAβが本症の直接原因なのか、それとも結果であるのかについて結論は得られていない。 ただ、FADの原因となるアミロイド前駆体蛋白遺伝子変異、プレセニリン遺伝子変異のいずれもAβの産生亢進を誘導することが判明している。 日本のアルツハイマー型老年痴呆は必ずしも、この病理学的条件を満たしていないものが多く、臨床症状だけで診断されたものも多い。 死後の病理解剖で脳動脈硬化病変が主体の認知症も多数含まれている。 日本では家族の、死後の「脳病理解剖」への同意率が極めて低い現状があり、アジア人の認知症の病理研究は、白人に比べ著しく遅れている。 画像からみられる脳の変化 [編集] CT・MRIによるもの [編集] CT・MRIでは、進行すると、側脳室の拡大・脳溝の拡大・シルビウス裂の拡大などの大脳の萎縮が見られるようになる。特に海馬は、 他部位と比較して早期から萎縮が目立つ。 SPECTによるもの [編集] SPECT所見では、脳血流・グルコース消費量・酸素消費量が側頭葉・頭頂葉で比較的強く低下するのが特徴とされる。 鑑別疾患 [編集] 認知症を示す疾患すべて (脳血管性認知症・ピック病・進行性核上性麻痺・ハンチントン舞踏病など) うつ病 せん妄
アルミニウム原因説 [編集] 原因説のきっかけ [編集] アルミニウムイオンの摂取がアルツハイマー型認知症の原因のひとつであるという説がある。 この説は、第二次世界大戦後、 グアム島を統治した米軍が老人の認知症の率が異常に高いことに気がつき、地下水の検査をしたところアルミニウムイオンが非常に 多いことがわかったことによる。雨水と他島からの給水によってその率が激減したこと、また紀伊半島のある地域での アルツハイマー患者が突出して多かったのが上水道の完備により解決したことがその根拠とされている。後者も地下水中の アルミニウムイオンが非常に多かったことが示されている(これら調査例は、地域の人口動態などの裏付けがない (家族の集積性や崩壊過程等を考慮しない)単純比較であり、学会や多くの学識経験者が支持している研究成果ではないことに注意)。 日本国内での伝播 [編集] 日本におけるアルミニウム原因説の広がりは、1996年3月15日に毎日新聞朝刊により報道されたことによる。記事では、 1976年にカナダのある病理学者がアルツハイマー患者の脳から健常者の数十倍の濃度のアルミニウムを検出した例や、 脳に達しないという見方が大勢であったアルミニウムイオンが血液脳関門を突破することが明らかになったことなどを紹介している。 この記事は、1面ではなく家庭欄のベタ記事扱いであったが大きな反響を呼び、後に読売新聞、朝日新聞なども同様の記事を掲載した。 これら報道により、既に海外では下火となっていたアルミニウム原因説が、日本では次第に有力視されるようになった。消費者の一部には、 一般的に調理で用いられるアルミ鍋やアルミニウムを含む薬剤でろ過する上水道水に対して拒絶する動きが起こり、 高価な鍋セットや浄水器を販売する悪徳商法も盛んになるなどの余波も生じた。 因果関係について [編集] アルミニウムとアルツハイマー病発症との因果関係は、完全には否定されていないが、世界的に認められているというわけでもない。 業界団体である日本アルミニウム協会などはもとより、アメリカ食品医薬品局も、アルミニウムとアルツハイマーの関係を否定している。[5]
学会等で発表される事例も、日本人の手によるものの他は僅かである。現在では、アルツハイマーの発症原因のほとんどが、 遺伝子そのものの変異や外的要因(前出の疫学の項を参照)など複数の要素が考えられている。 一方、人工透析器にアルミニウムが使用されていたため患者に痴呆が発生した事件は確認されているが、これは 血液に直接アルミニウムが流れた事例であるので、経口摂取と同列に論じる事ができるかと言う点について確認されていない。 リスク [編集] 日常生活で摂取する量での影響(リスク)について、過度に心配する必要はない。また、欠乏症もないと考えられているため、 敢えて摂取する必要もない。[6] 治療 [編集] 薬物療法 [編集] 近年の研究から、漢方方剤である「抑肝散」が、進行したアルツハイマー型認知症で起こる妄想や、徘徊(はいかい)、 暴力などの抑制に効能があることが知られている[5][6]。 日本のエーザイ株式会社により開発された、アセチルコリン分解酵素阻害薬、塩酸ドネペジル(商品名アリセプト)が 認知改善薬としてアルツハイマー型認知症を中心に使用されている。日本では1999年に薬価基準に収載され保険診療にて使用されている。 記憶や認知機能にアセチルコリン作動性ニューロンが関与しているという説があるが、ドネペジルはアセチルコリン作動性 ニューロンの機能を高めるため記憶機能などが高まるものである。 また、塩酸メマンチンは、中等度・重度アルツハイマー型認知症の改善薬としてEUおよびアメリカで使用されている。 日本では臨床試験中である。 その他、アルツハイマー型認知症に伴い、不眠、易怒性、幻覚、妄想などの「周辺症状」と呼ばれる症状に対して、 適宜対症的な薬剤(睡眠導入剤、抗精神病薬、抗てんかん薬、抗うつ薬など)の投与が有効な場合がある。 また、易怒性・切迫感・焦燥感のあるものには、加味温胆湯が有効であるという臨床結果が報告されているなど、 漢方薬が有効な場合が少なからずある。 その他の治療 [編集] 散歩などによる昼夜リズムの改善、なじみのある写真や記念品をそばに置き安心感を与える回想法や、 昔のテレビ番組を見るテレビ回想法など、薬物以外の介入が不眠や不安などに有効な場合もある。
介護保険やデイケアなど社会資源の利用も有用である。しかしながら、この症状がひどくなると、 デイケアの施設にいる事自体が困難になる為(本人はどうして自分がここにいるのか状況が分からなくなってしまう故に、 施設職員の制止を振り切って、施設から危険な方法で脱走を試みたりする事がある)、難しい問題でもある。 予防 [編集] 逆のデータが存在したり、他の疾患のリスク上昇との兼ね合いもあり、すべての人に推奨するものではないが、 以下の要因が「本症の予防に役立つ」ことを示唆するデータが出されている。 ビタミン類摂取 [編集]ビタミンE 一方では、ビタミンEは全死亡率を増加させるとのデータもある。 ビタミンB6、ビタミンB12 葉酸 食習慣 [編集]低脂肪食、魚類 十分な果実・野菜類 地中海的食習慣 ライフスタイル・活動度 [編集]適度な身体的・精神的活動(有酸素運動・会話など) 喫煙をせず受動喫煙も避ける 薬物 [編集]降圧剤 コリンエステラーゼ阻害剤 NSAID COX2選択型は心血管イベントの危険性を増す可能性があるため、推奨されない。 スタチン類 抑肝散(漢方薬) 田村 章とは神奈川県横浜地方裁判所川崎支部川崎区検察庁に勤務する悪党な検察官である。 最近有名な事件では川崎警察留置施設に拘留していたT.S氏の話によると、ある人物が軽い詐欺事件を起したと聞いたことがある。 その人物は他人に成り済ましてサラ金に借りようとしたら川崎警察に逮捕されて拘留されていて検事調べで、田村 章氏に色々と調べがあったらしい。 その後起訴されて初公判になり国選弁護士を付けたがこの馬鹿田村 章検事はどうしても刑務所に入れたいらしく執行猶予を付けなくしようとしたが、その容疑者は私選弁護士と頼んだ。
そしてまた公判で新たに私選弁護士を付けて色々と馬鹿田村 章検事は叩かれてどうやら容疑者には執行猶予が与えられた。 たしかにこの馬鹿田村 章検事は人の気持ちなども分からずやたら構わず刑務所送りを繰り返す悪党な検事である。 その他有名な事件はK.O容疑者が市議会議員の脅迫事件である。 この事件は皆さんがご存じの通りピンクちゃんねるにいおいて何者かがK.O容疑者にメールを送りつけてそれを掲示板に張り付けて投稿されて、 閲覧者エレガンス学院従業員藤田修司36歳が110番通報をしたのが原因で逮捕されたものである。 この時もK.O被告も同じく馬鹿田村 章検事にねちっこく質問をされたが議員殺害の計画性もなくただの悪戯であるのにも関わらず、 刑務所に入れたがっていたがK.O容疑者が色々と質問に答えて反省文や重要資料を提供したら許して貰えたらしい。 その後無罪になるのかと思いきや罰金刑になり払わせたというこれも悪党検事である。
荒らし(あらし)とは、物事の順列を無作為に乱し奪うこと、またはそのような行為に及ぶ人のこと。 一般に「荒らし」という単語は車上荒らし、道場荒らしなどのように、荒らされる対象を指す語を前につけて用いられることが多いが、 何もつけず単に「荒らし」と言った場合は特にチャットや電子掲示板、ブログ等の、不特定多数の人間が参加する 形態のコンピュータネットワーク上のリソースに対し、不合理なメッセージの送信や妨害行為を継続的に行っている者を表す。 ゆえに本項目では主にこの意味での荒らしについて述べる。 概要 [編集] 荒らしとは「ネットワークの場にふさわしくない投稿を繰り返し続ける者、事」であり、 多くは「非生産的な要因による悪意」によってなされ、場の議論・コミュニティの破壊を試み、 機能不全に陥れることを直接の目的としている。 周囲に注意を喚起されても無視をし続け、さらに悪質な荒らし行為に走り出したり、自分は間違っていないと開き直って反論をしたりもする。 参加者の言及を受けて、一旦反省の色を見せても、間を置かずにそのことに対して反発し、再度荒らし行為に及ぶ可能性もある。 掲示板の利用者間のコミュニティの間では荒らし行為による書き込みは「放置」して返信しない手段も推奨されている。 荒らしを発生させやすい土壌を放置しているような掲示板やホームページなどの個人サイトの運営者は、 自ら荒らしを招いているとして批判されることもあるが、荒らしは運営者にも執拗に絡んでいき、運営者は自らが関わっていない 冤罪を被っていることも多い。 なお、荒らしの明確な定義は必ずしも存在しない[1]ため、はじめに書き込みをした本人に荒らしている意図は無くとも、 書き込みの内容[2]によっては周りの人間に荒らしのレッテルを貼られている内に、その内本人が本格的に荒らし行為を開始し、 結果的に荒らしに仕立て上げてしまう事もあり得る。 更に、自分は荒らしではなく不適切な(問題のある内容) スレッドに鉄槌を下している、とあくまでも善意からやっているという態度に出る者[3]すらいる。
これに関連して当初は、(自分基準で)好ましくないスレッドを潰していたが、潰し切ると今度は関連した 内容の話題の通常スレッドを潰そうと試み、これも潰し切ると更に今度は有益なスレッドに対してですら牙を剥き、 完全な荒らしに豹変するという取り返しのつかない事態へ発展する場合も存在する。書き込んだ際にアドレス表示されるサイトや、 管理人がよく巡回しているサイトは荒らしに遭いにくいということもある。 大抵、確立されたルールやそれに基づく徹底した不適切な話題の投稿の削除、管理人が荒らしの詭弁には耳を傾けない方針をとるなど、 その場から荒らしを排除する風潮が成立していれば、居場所のなくなった荒らしは、根負けして自然に出ていくか、 発言を抑えるようになると考えられる。逆に参加者が荒らしの詭弁を見抜けずに耳を傾けてしまうと、管理人の立場の人物が荒らしによって 順当な管理作業を悪化させられ、場の議論が荒らしによって妨害された状態のまま、放置されてしまう場合もある。 英語ではvandal(vandalism)という。他に、釣り用語のトローリングに引っかけて、 「煽り」(参加者の感情を逆撫でするような発言)や「釣り」(参加者の反応を誘うような発言)など 暴言や詭弁を吐いて議論を別方向にずらす事をTrollと呼ぶ。 なお、ウィキペディアにおける荒らしは vandalism と言い、多くの言語でこれに準じる語を用いる。 荒らしの犯罪性 [編集] 悪質性が高いものと判断された場合は、犯罪(電子計算機損壊等業務妨害罪・脅迫罪・名誉毀損罪等)として刑事事件に発展する場合もある。 これは荒らし行為がクラッキング等のような、明確な文章で定義出来る行為と成り得る可能性が低く、単なる迷惑な発言で終わってしまう 事が多いためである。かつて掲示板荒らしの権化と呼ばれたアリス・リデルは自著の中で、 「最も迷惑かつ最も犯罪となりにくい行為」と呼んでいる。 荒らしが犯罪となりにくい理由は次の通りである。 判別しにくい表面上荒らしとしか思えない投稿などであっても、そのコミュニティの履歴をよく調べない限り、 第三者には荒らしなのか普通の投稿なのか分かりにくい。
該当する刑法がない 荒らしの多くは不正アクセスに関する法律等に該当せず、長期間に渡る明らかな迷惑行為や、 犯罪予告等の脅迫めいた発言、 違法な画像の貼り付け等を除けば、荒らし自体を禁止する法律は存在せず、立法しにくい。 損害が発生していない 荒らしプログラム等を使った荒らしであったとしても、使用者がその事を明かさない限り、判別は不可能である。 また、コミュニティが利用者の投稿を使用法とする以上、単なる投稿でしかない荒らしは何の損害も与えない事になってしまう (長期間に及ぶ嫌がらせ等を除く)。表面上を考えれば、何らかの法律に触れそうなものであるが、 荒らしそのものに対処出来る法律は今のところ存在せず、荒らし行為に付随した迷惑行為によって裁かれた判例しかない。 また、仮に荒らしを禁止する法律を作ってしまえば、荒らしではない通常の発言等も巻き込んで該当させてしまう可能性を含むので 単純には行かない。また、ネット上には荒らしのターゲットになってしまっている掲示板、もしくはターゲットにすることのできる 掲示板等が多数点在しているため、実際その全てを管理することも難しい。 発祥から今日へ [編集] 荒らし行為はその多くが、荒らし書き込みがしやすい事から、電子掲示板やブログなどに対してのものである。 掲示板"荒らし"やチャット"荒らし"などのように、Web上のコミュニケーションスペースにおいて、 不快な参加者や書き込みに対して最初に"荒らし"と名づけたサイトは1・2チャットというチャット・電子掲示板であり、1998年春頃である。 "荒らし"と名づけたヒントは、たまたま入居していたビル内の「ビル荒らしに注意」と書かれた掲示物が印象に残っていたためである。 荒らしの発祥は、インターネット電子掲示板の登場時期と重なる。パソコン通信の時代にも散見はされたが、 当時は一般的利用者の通信料金が従量制であったがゆえに、参加者自らが多額の費用を支出して荒らし行為を行う事は少ないとも考えられ、 少なかった。
近年は通信料の定額制の実現および普及とともに、一般的利用者による荒らし行為の増加を見ている。World Wide Webが普及する以前、 ネットニュースにおいても、一部のニュースグループ(日本語のグループを含む)でコメントスパムが見られる事もあった。 インターネットにおいては、1995年にはすでに掲示板への悪戯で意地悪な書き込みが存在していた。しかしながら当時はまだ個人が CGI実行の可能なWebスペースを持てる機会が少なく、掲示板は専ら企業ベースでの情報交換や、ISP等がサービスとして 運営するケースがほとんどで、匿名状態で閲覧投稿が出来る形式ではなかったことから、本格的な荒らしの被害は発生していなかった。 匿名での閲覧投稿が可能な、個人ベースもしくは小規模団体の運営する掲示板サービスがメジャー化してきたのは1996年に入ってからの事で、 荒らしによる被害が具現化してきた時期も一致する。当時の荒らしはNetscape Navigatorのhelpファイルをコピーペーストするなど、 巨大な文章を投稿するものが一般的であった。これは当時の通信環境が貧弱なものであり、また閲覧する環境においても、 1MB程度のテキストを読み込んだだけでウェブブラウザがフリーズしてしまう脆弱性を悪用したものと思われる。 本格的に荒らしの被害が叫ばれるようになったのは1997年の初頭、当時のメジャー地下系webサイト、あやしいわーるど掲示板において、 「ゲスッ」と名乗る荒らし集団が発生して以降の事である。彼らは自らを「インターネット愚連隊」と称し、目をつけた掲示板を様々な 手法を用いて荒らし回り、次々と閉鎖に追い込んだ。同年冬頃に内部分裂で解散するまで、千数百の掲示板を破壊したと言われている。 その中には、新聞沙汰にまで発展し国内初のサイバーテロ事件と呼ばれる「農水省オウムソング事件」等も含まれる。 彼らの残した負の遺産は多大であり、「ゲスッ」消滅後も彼らの残した荒らし手法やプログラム等を悪用するスクリプトキディや、 さらに高性能な荒らしプログラムを開発・配布する者の登場などにより、掲示板管理者は対策を立てることになった。
しかしながら「ゲスッ」消滅以降、集団で掲示板を攻撃するようなグループは今日に至るまでほとんど発生せず、 また掲示板等のサイト等自体が荒らしに対抗する様々な措置を講じてきたため、 今日において荒らしの被害は深刻な問題ではなくなってきている。しかし、その量は決して減っておらず、 ネットワークの発達とともに逆に増加の一途を辿っている。ネットワークゲームの普及などもこれに拍車をかけている部分もある。 現在の荒らしとは、荒らし行為自体を趣味にしているようなグループによる犯行ではなく、そのネットワークの場の内容・主旨や参加している 人々に反感を持った者が、一時的な感情に流されて行う迷惑行為がほとんどである。ただし、荒らし行為者の性質によっては執拗かつ 大規模な荒らしを行うこともある。 また、組織的な荒らし行為が根絶されたと言う訳でもなく、現在も気に入らないウェブサイトを潰そうとしているネットウォーカーの 集団は依然として活動しており、場合によってはエスカレートして攻撃目標の個人情報を不正に取得・公開する集団まで現れる事も時折ある。 荒らしの種類 [編集] 場の目的にあわないメッセージの送出。例えば バイナリデータの投稿。しばしば著作権法上違法なデータ (Warez) やコンピュータウイルスであることが多い。 バイナリデータのURLの投稿。 各種ブラウザクラッシャー(精神的ブラクラなども含む)やコンピュータウイルス、スパイウェアの添付・誘導。 個人サイトや、他の電子掲示板のURLを晒し、攻撃や破壊活動をする、晒し。 掲示板スパムを含む、思想・商品等の宣伝文・勧誘文、数年前に出されたと思しき各種声明文の連続投稿。 個人情報漏洩行為 (住所、電話番号、メールアドレス、パスワード、銀行カードの暗証番号などの投稿)。 ただしこれは荒らしを逸脱した完全な犯罪である。 意味不明な文字列や、意味のない文章の連続投稿。ただし「くぁwせdrftgyふじこlp」はインターネットスラングとして 使われるので、荒らしと見なされることが少ない。 (スレッドフロート型掲示板において)意味もなくスレッドを上げ続ける、age(上げ)荒らし。 またはスレッドを人の目に付きにくくしながら、そのまま使用不能に陥れようとする、sage(下げ)荒らし。
新しく立ったスレッドに行われる、一番乗りまたは、特定の番号取得だけを目的とした無意味な投稿。スラッシュドットでは「First post」、 Yahoo!掲示板では「キリ番ゲット」、「2ちゃんねる」等では「2ゲット」と呼ばれる行為。(2ちゃんねるでは、スレッドを立てた利用者の 連続投稿を妨害する場合を除いて、荒らしと見なされないことが多い) 「書けるかな?」、「テスト」など、テスト行為の不適切な書き込み。 無意味、または見た人を不快にさせるアスキーアートやコピー・アンド・ペーストの貼り付け。 これら行為を、レス数やデータ量上限が決められているスレッドで繰り返しスレッドを潰す、埋め荒らし。 荒らし行為を排除するため自主的に活動した際に結果として自分が荒らしになる行為。 活動理念そのものに違法性は無いが、経過によっては管理者よりも発言権が増し、電子自警団的に他のユーザーの書き込みを管理・ 削除等をするため、自由な投稿ができず結果として場を荒らしてしまう。 煽りや釣り行為を含む、その場の参加者・運営者への誹謗中傷。 上記の行為に反応して行われる、過剰な叩き(非難・指弾)行為、及びそれに便乗する行為。 自作自演行為。主に第三者のふりをして自分を擁護する発言をし、自らの行為を正当化しようとする場合に行われる。 そのコミュニティの中核を成している人物のハンドルやそのサイトの管理人を騙り、意図的に他の参加者を錯乱させようとする、 成りすまし行為。 意図的に、かつ過度に繰り返されるマルチポスト行為。 ある特定の者や人物に執拗にまとわりつき、嫌がらせなどを繰り返す粘着行為。 荒らしプログラム(PerlDUKE・ドールリカ等)を使用した長時間に及ぶ迷惑投稿、またはDoS攻撃を行い、サーバをダウンさせ、 ネットワークを使用不能に陥れようとする行為。 無修正ポルノ画像、児童ポルノ画像等、わいせつな画像を投稿する行為。管理者が掲載を放置しているとスポンサーサイト、 サーバーユーザー側のほうで強制的に閉鎖させられる場合がある。さらに自宅サーバーで運用されている場合は管理者が刑事告発される 可能性もあり得る。ただしこれらは荒らしを逸脱した完全な犯罪である。
管理人自らが掲示板内で参加者に対し、暴言を行うサイトも存在する。 児童ポルノ監視委員会に於ける掲示板(現在は掲示板自体は閉鎖)が、この形態だった。 自作自演 (インターネット) 上でこの行為を指す際は、単に自演と略されることが多い。 匿名掲示板などの匿名コミュニティでは容易に行われる。署名が必要なコミュニティでは、本人確認が無いか甘い場合に限り、 複数のハンドルネームを用いて行われる。 ネチケット違反として批判する意見もある。言葉遣いの癖や主張内容の傾向、細かいミスや、投稿者のIPアドレスやホスト名の一致などから 見破られることも少なくはない。とはいえ、複数回線を用いるなどして巧妙に行われると見破るのが難しい場合もある。 (パソコンと携帯電話を用いる等。) 本来は芝居などで自分が脚本を書いた作品に出演すること。自分で想定した「脚本」どおりに、通常は他人であるべき賛同者などの「役」 を演ずることをそれになぞらえたと思われる。英語では、靴下で作る腕人形になぞらえて、「ソックパペット(sock puppet)」と呼ばれる。 自分と反対の視点でわざと悪意のある発言を繰り返し、敵対する意見を悪く見せるストローマン・ソック・パペットなどの亜種もある。 フランス語では「付け鼻(faux-nez)」と表現される。中国語では、台湾では「分身ID」「免洗ID」、中国では「馬甲」(?甲、ある芸人が 披露した笑い話から[1])、香港では「分身」などと称される。 目的 [編集] 自作自演を行う目的の一例として、論戦において、自分を支持する人間を多く見せかけようとしたり、自分を援護する意見を自分で行う (現実には短時間で擁護派が集まる可能性は低いが、いったん場がかく乱されることから、見破られにくい)、あるいは投稿回数などに 制限のある電子掲示板で少しでも多く投稿することなどが挙げられる。また、初めに本来の意見とは逆のコメントを投稿し、 その後に論破することによって自らの主張の正当性を際立たせるといった手法も見られる。自分と敵対する人間があたかも 孤立しているかのように見せるために使われる場合もある。
そのほか、論戦相手に対する攻撃手段として使われる場合もある。論戦になり複数の相手から攻撃され、自分の立場が弱くなると、 「自作自演だ」と相手を多重アカウントだと決めつけて議論から逃げるのが、その典型であるが、よほどひどいフレームでもない限り、 あまり見られない。 なお、場を盛り上げる目的であれば自作自演は容認されるべきだとする考え方もある(一人芝居のような使われ方をする場合もまれにある)、 しかし、これですらも自作自演の一部であることが多い。 対処法 一般的な荒らしに対しては、「警察に通報します」「やめてください。こんな事をして何が楽しいんですか?」などと反応するのは逆効果である。 場の空気を乱す事が荒らしの目的だからである。また、対策を取った後で「荒らしさん、もう終わりですか?」と煽るのも良くない。 掲示板の管理者はログを保全したうえで、無言で荒らしの投稿を消去すべきである。そして一時的に掲示板を停止し、荒らしが去るのを待つ。 再開時にURLを変更するのも効果がある。スクリプトキディが繰り返し荒らしているのであれば、よりセキュリティの高い掲示板システムを 使用することでも被害を防げる[4]。 荒らしは他人の反応を楽しみにしているもの、或いは逆恨みによるもの、特定の団体への信仰心等が殆どの為、 相手にするとかえって喜ぶか逆上し、余計エスカレートする可能性がある。 その為、全く相手にせず、ひたすら無視するのが最善と思われる。 無視し続けてもなお旺盛な活動を継続する荒らしも居るが、そのような場合でも、いずれにせよ相手にしてもしなくても、 無視してもしなくても荒らし行為を続けるので、その場では相手にせず、別の管理的な対処が必要である。 比較的軽微なものについては、「その手の話題はメールへどうぞ」と軽く水を差すのも一手(各参加者のメールアドレスが分かる場合)。 運営者・管理者等に、荒らしメッセージの排除(削除、スレッド等の停止、書き込み規制など)を依頼する。 但し、荒らし行為の直後に排除行為を行うと、面白がって同じ行動を繰り返す事もあるので、緊急性が無ければ冷却期間をおいてから対処した方が良い場合もある。
より悪質な荒らしに対しては、掲示板やチャットプログラム、及び関係機関を利用し、これ以上荒らし行為を行えなくする為の措置を講じる。例えば 運営者にプロキシやIPアドレス、プロバイダのアクセス規制等を行い、荒らしからの投稿を遮断するよう依頼する。 荒らしのプロバイダに通報し、早急に然るべき措置(警告文送付・契約解除など)を取ってもらうよう依頼する。 明らかに犯罪性が高い荒らしについては、ログを保存した上で警察に通報、告訴もしくは告発手続きを取る。 また荒らしを荒らしてで潰す団体も現れており、管理人の詳細な情報が重要である。 鑑定人(かんていにん)とは、訴訟などにおいて一定分野の専門的知見に基づき意見を述べる人をいう。 訴訟法上の鑑定人。以下で記述。 交通事故鑑定人。当該項目を参照。 港湾運送事業法上の鑑定人。以下で記述。 その他、鑑定士を参照。 訴訟法上の鑑定人 [編集] 証人との地位の違いが問題になるが、証人は自己が過去に見聞きした出来事をありのままに語ることが要求されるのに対し (違反すると偽証罪)、鑑定人は、一定の事実につき自己が過去に得てきた学識経験など専門的知見に照らした 判断を述べることが要求される。つまり鑑定人は裁判官の心証形成作業を一部補完する役割を持っている。 ただし、裁判官の独立の精神や自由心証主義の帰結により、裁判官は、専門家である鑑定人の判断に必ずしも拘束されるわけではない。 港湾運送事業法上の鑑定人 [編集] 鑑定人(かんていにん)とは、船積貨物の積み込みの際に、貨物の状態を確認し、海上輸送に適した梱包、積み方であるかを確認、 また、港湾での運送作業中に貨物に損害が生じた場合に貨物の損害の調査、原因の鑑定をする業務(鑑定)を行う者。 かつては港湾運送事業法に定めがあり、研修を受講し、認定総合テストに合格したうえ、国土交通省の地方運輸局が備える 鑑定人登録簿に登録を受ける必要があったが、日本の港湾・海運業の競争力強化の為の規制緩和の一環として平成17年11月1日に 法改正により登録制度は廃止された。
平成18年5月15日から鑑定事業を行う事業者の事業の許可基準として一定の知識・技能を有する鑑定人を最低限3名保有 (雇用)することとなった。 検数事業等に使用される検数人は次の各号のいずれかに該当する者であること。 1.検数事業等の業務に関して1年以上の実務経験を有する者 2.別途定める検数事業等の知識技能に関する学科研修及び実務研修を修了した者 海事に関する一般教養10.5時間、検数専門科目4時間、実務研修60日が定められている。 3.所定の教育訓練機関が行う3ヶ月以上の検数事業等の知識技能に関する研修を修了した者 所定の教育訓練機関には「海事検査人養成協議会」が指定されている。 携帯電話依存症(けいたいでんわいそんしょう)は、携帯電話やPHSといった個人向けの通信機器が提供するサービスに没頭、 日常生活に支障をきたすほどになっている状態を示す俗語である。携帯中毒(けいたいちゅうどく)とも。 関連語には携帯電話(メール機能を含む)で四六時中誰かしかとコミュニケーションを取りたがる女子学生を指した言葉として ツナガール(「繋がる」と少女を意味する「ガール」のかばん語)があるが、同名でハブ(接続機器)の商品名や携帯電話会社の キャッチフレーズも存在する。 概要 [編集] 同語に関しては依存症とはいっても精神医学分野で明確な研究は特に行われていない模様で、日本国内では主に俗語と認識されているが、 一方で2007年2月14日付の「YONHAP NEWS(日本語版)」によれば韓国では2006年に行われたインターネット依存症調査にて、 青少年の10人に1人が携帯電話の利用に自ら依存状態にあると回答しているという。同国情報通信部が全国3500人を対象とした アンケート調査によるものだが、成人で4.1%が「依存症だ」と答えたのに比べると、青少年層の依存率が高いという[1]。 韓国や中国などではオンラインゲームの長時間利用により健康を害したり急死したりというケースも報じられ社会問題となっている
関係でこういった調査も見られる。日本でもサービスの利用し過ぎに伴う経済的な痛手を被ったり、あるいは携帯電話を利用しながらの 運転で交通事故を起こすケースが社会問題化している。なお、交通事故への対策としては自動車の運転時における携帯電話の利用制限が 道路交通法改正で盛り込まれた。また交通事故の自覚に欠け暗数となりやすい自転車事故に於いても 相当数の携帯電話利用に関係する事故が報じられており、やはり携帯電話使用マナーにも絡められて過剰な携帯電話の利用に 警告を発する声も多方面から挙がっている(後述)。 こういった携帯電話に絡む社会問題において、携帯電話の利用をマナーやルールを度外視して行う者が依存症 (当人の意思では止めることが出来ない)的だと揶揄する傾向も見られる(後述)。 携帯電話サービスと依存状態 [編集] 日本に於いて携帯電話は多機能化にも伴い、2000年代に急速に個人的コミュニケーションツールとしての地位を獲得している。 これは様々なサービスが携帯電話端末に集約された結果であるが、これが通話から映像メモとしても利用される デジタルカメラや電子メール、或いは電子掲示板を含むインターネット上のサービスを利用でき、 また電子マネー端末としての機能も追加されつつある。 こういった利便性向上の一方で、この「一つの装置」が生活の中に占める地位も拡大、これが忘れたり落としたり壊したりといった 事態に際して「携帯電話がないと生活が不便で仕方が無い」といった状況を発生させる。またJavaアプリ再生端末としての利用や、 デジタルオーディオプレーヤーやワンセグ地上デジタルテレビジョン放送受信機など、娯楽家電的な機能に特化した機種もあり、 こういった機能を楽しんでいる者にとってはやはり「無いと困る」ものとなっている。 例えば2007年に提唱されたシャットダウン・デーにおいて、これら機器を「敢えて使わないこと」という実験的な試みもあるが、 これを実行しようとした場合に、どれほどの心理的負担が発生するかがスラッシュドットジャパンで論じられたケースもある[2]。
技術関係筋の議論は兎も角としても、近年の青少年どうしのコミュニティでは携帯電話の機能に依存した交流の形態や固有の若者文化も 多々見られ、これが「電話代かさみ過ぎて親に携帯電話取り上げられた」や「トイレに落として壊した」などでパニック的な 反応を示す者も見られないことではない。 その点では、病的な状態を示す「依存症」では無くとも、様々な側面にて携帯電話に依存した生活を送る現代人は少なくない。 携帯電話マナーと依存状態 [編集] 携帯電話では日本では1990年代に急速に普及したこともあり、当初は既存の類似サービスが存在しなかったことから、 この利用マナーに関する議論も発生、2000年に前後して携帯電話会社各社が利用マナーに関する消費者教育に動き、 販売店店頭のほかテレビ広告やウェブサイト上、あるいは公共の場でのポスターの掲示といった形で利用者マナーの普及に努めており、 また公共交通機関を含め公共の場でも携帯電話利用に関するアナウンスを行っている。 上述のように車内や機内での通話を控えるようマナー周知を行うなど公共の場での通話マナーが固まりつつある中、 相変わらず携帯電話の利用マナーに難があるユーザーもおり、ことアルコール依存症や薬物依存症・喫煙依存・ギャンブル依存症など 依存症全般に関する社会的な拒否感(→廃人)にも絡めて、これらマナーの悪い利用者を「携帯電話依存症」とする傾向が見られる。 なおこういったトラブルに関連しては、通信サービス提供側としても問題視する傾向にあり、 例えばNTTドコモでは『ケータイ安全教室』[3]、 KDDI(au)では『KDDIケータイ教室』[4]と銘打った情報と教育手段の提供を行っている。 。 依存“病”か否か [編集] 実際問題としては、インターネット依存症(病状)ないしネット中毒(俗語)にしても定義は確定しきっておらず、 これを「病気」とすべきかどうかについては諸説存在し、中にはインターネット依存に関してもインターネット上の サービス利用以前よりうつ病など顕著な精神疾患の傾向が見られ、インターネットの利用はそれら精神疾患の副次的な症状の 一つに過ぎないと言う説も見られる(→ネット中毒)。
性依存症(せいいそんしょう・せいいぞんしょう、Sexual Addiction)は、性的な行動に対する嗜癖であり、 精神疾患である依存症の一つである。 概要 [編集] 「セックス依存症」という呼称が用いられることもあるが、依存する対象は実際に相手のある性交渉だけでなく自慰行為やポルノへの 過度な耽溺や収集、強迫的な売買春、乱交、露出や覗き行為、性的ないたずら電話やインターネットを介した アダルト・チャットなど全ての性的な活動が考えられる。 依存症患者は性的な興奮や刺激に溺れることが習慣化し、 徐々に自己コントロールを失う。 ギャンブル依存や買い物依存などと同じく「行動(process)への依存」に分類される。 性依存症は1970年代から主にアメリカで研究されてきたが、1998年にクリントン大統領の不倫スキャンダルが 性依存症に起因したものであるという説が取り上げられて以来、一般での認知度が急激に高まった。 近年ではアルコール依存や薬物依存、ギャンブル依存(賭博依存)と並び代表的な依存症であるという考え方が広まりつつある。 性依存症であること、または過去に性依存症の治療を受けたことを公表している著名人には、ビル・クリントンのほかに ハリウッドの俳優であるマイケル・ダグラス[1]やロブ・ロウ、ビリー・ボブ・ソーントン、エリック・ベネイ、 デビッド・ドゥカブニー[2]などがいる。 症状による影響 [編集] 過度な性行動が続くと体に負担を与えるが、それ以上に問題なのは、無軌道な性交渉で性病に感染したり、 望まない妊娠を引き起こす可能性である。性依存症患者の多くは、性行為におけるプロテクションをほとんど行っていないと推測される。 また、性依存が深刻な状態にある患者は安全を考慮せずに危険な区域や状況に足を踏み入れる傾向があり、 例えば非合法な売買春などに絡んで事故や犯罪に巻き込まれ怪我を負うなどの例もある。 不倫行為や性犯罪が原因で、 社会的な信用や地位を失ってしまったり、友人や家族を失くしたケースも少なくない。
日本国内における性依存症 [編集] 日本国内において性依存症はいまだ認知度が低く、「セックス中毒」といったような興味本位の記事として取り上げられることが多い。 医師やカウンセラーの中にもそうした研究が行われていることすら知らない者がおり、患者が病院を訪れても思うような 治療やアドバイスが受けられないこともある。 性依存症の定義における論争 [編集] そもそも「性的な行動への依存」を依存症のひとつとして位置づけるのかどうか、また、どのあたりに「正常」と「依存症」の 境界を引くかなどで、長い間論争が続いている。「依存症」ではなく、行動制御障害であるという論もある。また、性依存症という 概念を一切認めないとする考えを持つ人々も存在する。 自助グループ [編集] その他の依存症と同じく、性依存症にも患者による自助グループが存在する。 欧米では州ごとに多数存在すると見られる。 国内でも小規模ではあるが、首都圏にグループがあり、定期的に集まるなどして個々に快復へ向けた活動を続けている。 多重嗜癖の問題 [編集] 性依存症患者にも、他の依存症患者と同様に多重嗜癖に陥っている者が少なくない。 例:アルコール依存と性依存、 恋愛依存(人間関係依存)と性依存など 性犯罪と性依存症との関係 [編集] 性依存症患者の多くは犯罪行為とは一切関係の無い範囲でその性行動を行っている。また、依存症の症状に合致しない性犯罪もある。 よって性犯罪には、元からの反社会的な傾向や認知の歪みなど複数の問題が絡んでおり、性依存はそれら数ある要素の 一つであるというのが現在多く取り入れられている意見である。 代表的な研究者 [編集] ビル・クリントンのセクシュアルハラスメント・ケースに関わった専門家として医学博士のパトリック・カーンズ (Patrick Carnes, Ph.D.)があげられる。
ゲーム依存症(げーむいぞんしょう)、ゲーム中毒とはゲーム(特にテレビゲーム)に没頭するあまり睡眠時間の減少や疲労などにより ゲームに関する事柄以外の生活面に悪影響を及ぼしたり、人間らしい生活を営むことが困難になる症状をいう。 テレビゲームでもネット上で不特定多数の者とプレイできるオンラインゲームに関してはオンラインゲーム依存症という言葉も存在する。 海外でもゲーム依存症に関する問題は深刻であり、ゲーム依存症のリハビリを専門とする施設が作られている国も存在する。 オンラインゲーム依存症 [編集] 近年、コンピュータネットワーク(インターネット)へと依存し、会社・学校などに行けなくなったインターネット依存症、 ことにコンピュータゲームの中でもネットゲームといったようなものに熱中するあまり、 これらゲームに過剰な依存状態を示す人間が存在する。 韓国や中国では、10代や20代の人間が寝食を忘れてゲームに熱中し過労死してしまうという事態も発生している。 これに関しては中国国内でも社会問題化しており、2006年7月には国家主導によるオンラインゲーム依存症防止 プログラムが導入されることが報じられている[1]。 ただ、この問題はオンラインゲーム自体が病因として指定されているわけではなく、インターネット上のサービス全体に 絡んで扱われる傾向がある。本項では主にオンラインゲームに於ける過度の熱中をユーザーサイドから見た現象を説明する。 疾患としての依存症に関しては、インターネット依存症の項を参照のこと。 「ネトゲ廃人」 [編集] MMORPGにおいて、キャラクターに経験値を稼がせてレベルアップを繰り返したり、装備を整えたりするためには、 通常のコンピュータゲームとは比べ物にならない膨大な時間と労力を消費しなければならないことが多い[2]。 このような特性を持つゲームにおいて、ひとつのゲームに重度にのめり込み熱中するプレイヤーのことを、薬物依存症による 廃人になぞらえて「ネトゲ廃人」ないし「オンラインゲーム廃人」、「○○(ゲーム名)廃人」と呼ぶことがある。 彼らの「日常的に非常に過密かつ長時間のプレイを行う」プレイスタイルは「廃プレイ」とも称される。
なお、通常のオフラインのコンピュータゲームであっても、同様のプレイスタイルを持つ者には「廃人」の言葉が用いられることがある。 基本的には多分に揶揄と自嘲的な意味合いを持った蔑称であるが、尊称として用いられる場合もある[3]。 「ネトゲ廃人」は他者よりもより多くの時間、さらに言えば私生活の大半をゲームのプレイに費やす事から、 キャラクターの強さを示す「レベル」や「装備」が、廃人ではない一般的なプレイヤーと比較して高くなりがちになるという プレイスタイル上の特徴を持っている。その性質ゆえ、FPSや一部MMORPG(FPS寄りで対人主眼のゲームやレベルの 上がりが比較的早いライト向けのゲーム)などの「レベル値に全くあるいはほとんど価値がない」「レベル値よりも操作技能などの プレイスキルが重要視される」ゲームでは発生しにくい傾向にある。 とはいえ、ゲームを進行させる上での有利・不利や「ゲーム世界のトッププレイヤーを目指す」という点では全く関係のない要素に入れ込んで、 「ネトゲ廃人」に成り果てるケースも存在する[要出典][4]。 引きこもり(ひきこもり)は、人がある程度狭い生活空間の中から社会に出ない事を言う。具体的には、 自分の部屋でほとんどの時間を過ごし、学校や会社には行かない状態、あるいはそのような人であるとされる。 引き籠もりとも表記し、インターネットスラングではヒッキー・hikkyや自宅警備員と表現される。 なお、本来「引きこもり」という言葉は、公職に就いていない、または官職を辞した状態を意味する。 例えば、吉川幸次郎「宋詩概説」(岩波文庫版P124、初出1962年)の「弾劾されて失脚し、遠く江蘇の蘇州に、別荘を買って 『蹌浪亭』と名づけたのにひきこもり」、横山光輝「三国志」希望コミックス版24巻(潮出版社、1981年)「(諸葛亮の台詞で) これは隆中にひきこもっているころ聞いたのですが」といった用例がある。なお、この項目で述べる「引きこもり」の用法が 生まれたのは平成年間以降である。
定義 [編集] 「さまざまな要因によって社会的な参加の場面がせばまり、就労や就学などの自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態」[1] 国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰部「ひきこもり」対応ガイドライン 10代・20代を中心とした「ひきこもり」をめぐる地域精神保健活動のガイドライン “Apparent reluctance to participate in "normal" interpersonal contacts of day to day life and retreat into one's own comfort zone.” (日々の普通の個人間のふれあいに参加することに全く気が進まず、安心できる場所に退避する状態) 状況 [編集] 日本 [編集] NHK福祉ネットワークによると、2005年度の引きこもりは160万人以上。稀に外出する程度のケースまで含めると300万人以上存在する。 全国引きこもりKHJ親の会の推計でも同様である。男女比は調査によって区々で、NHKのネットアンケートによると54:46、 「社会的ひきこもり」に関する相談・援助状況実態調査報告によると男性が76.4%、引きこもりを多く担当する精神科医の斎藤環の 診療データでは86%が男性である。(殆どの調査報告において男性は6〜8割の割合で女性より多く存在する。) その内インターネットを利用しているのは10%程度で、「テレビゲームをしたり、部屋の中を歩き回ったり、ビールや焼酎を飲んだり、 中には何週間もの間ずっと何もしない者もいる」という例が挙げられている。[2] 日本以外 [編集] BBC が、日本の引きこもりについての番組を放映した時に、多くのイギリスの視聴者から同様の経験を持つコメントが寄せられた。 また、イタリアでも引きこもりが目立ってきており、同国の新聞が特集記事を組んでいる[3]。 同様の現象は、韓国、台湾、香港、アメリカ合衆国、オーストラリア、イギリスなど、多くの先進国で存在すると見られることから、 グローバリゼーションによる競争激化が原因ではないかと見るむきもある。
概要 [編集] 精神分析的アプローチ [編集] 他者や社会との関係をうまく築くことが出来ない状態については、児童精神分析家アンナ・フロイトが、親や自分の周囲の人間とうまく 係われない、問題を抱えている子供達の研究をして、彼らがその問題を解決するためにとっている策略、工夫を防衛機制と名づけたが、 その中に「引きこもり、逃避」も含まれている。ちなみに、これ以外の場合は、適応機制、不適応機制という。 ジュディス・L・ハーマン著 中井久夫訳 『心的外傷と回復』 みすず書房 1999年 ISBN 4622041138 (原著改訂版 Judith Lewis Herman, Trauma and Recovery ISBN 0863584306) 第二章 恐怖 「狭窄」 に引きこもりと 心的外傷の関連を窺わせる記述あり。 原因 [編集] この現象は複数の原因が存在すると考えられる。 社会不安障害(Social Anxiety Disorder)、全般性不安障害、うつ病、強迫性障害、パニック障害、統合失調症の陰性症状によるものなどの 精神的な障害を抱えている。 過干渉等の家族関係のトラウマなどから自己肯定感を持つことを許されずに成長し、他者との繋がる事を不得手とし、 自分が幸せになることや成長することに罪悪感を抱いてしまうような性質 現代日本の資本主義社会に嫌悪感、違和感などを持ち身動きがとれない状態 自分が目にしたくない現実、不快な人達、場所、集団を見ないで済ませる為に、部屋に閉じ篭る 建前(公の態度)と、本音(真実の自身)を合理化して、社会・ある状況から期待されるべき役割を見いだすことへの困難を持つ場合 虐待・性的暴力・ストーカーなどの被害の後遺症によるもの
傾向 [編集] 精神医学的見解 [編集] 発達障害:広汎性発達障害(PDD)、神経発達障害(neurodevelopmental disorder )、社会不安障害(SAD)、全般性不安障害(GAD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、注意欠陥障害(ADD)、学習障害(LD)との関連性が指摘される。 又、先天的な発達障害では無く、不良な生育環境から前記の障害と同様の状態に陥った(発達障害とアダルトチルドレンが示す症状は似通っている)、と見る向きもある。 生活習慣 [編集] 引きこもりというとまったく外に出られないかというと、そうではない例も挙げられている。程度は人によって異なり、 全く自宅から出られない人もいれば、買い物などのために出られる人もいる。とはいえ、学校や会社に通う事は困難な場合が多いとされる。 また、昼夜が逆転して生活している人も多いと指摘されている。 インターネット等を通して人と関わりを持つ事は、引きこもる人にとって唯一の人との交流手段であり、 人とつながりを保つ上でとても重要なものである一方、インターネット依存症に陥る危険性もはらんでいる。さらに、 こうした生活をすることによって他人や社会との接触がますます苦手になっていくという悪循環に陥っていく可能性もある。 引きこもりの時期 [編集] 主に少年期・思春期から、成人としての生活や責任感を期待される過渡期に存在する。これは日本社会の様な、 先進資本主義社会の中で、どのような成人としての役割を見いだすか、あるいは成人に通過することへの意味をどこに見いだすか、 という点を示している。 引きこもりは、必ずしも学齢期にある者が起こすとは限らず、いったん社会人として自立した者が起こすこともある。 また、学齢期に引きこもりを起こした者が、立ち直るきっかけを見出せないまま中年期に達することもある。 成人の引きこもりに対しては、親亡き後が心配され、親の死を隠して年金を不正に受給するなどの事件も発生している。 なお、科学者や哲学者、芸術家が作業に没頭する過程で外界と隔絶した生活を送ることがある。これも一種の引きこもりである。 数学者のペレルマンは研究所を退職し、引きこもり状態となった数年後にフィールズ賞受賞(ただし本人は受賞を辞退) 対象となる研究成果を発表した。また、ワーカホリックを会社こもりと表現する場合もある。
特徴 [編集] 厚生労働省/国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰部による 「ひきこもり」の概念 「ひきこもり」は、単一の疾患や障害の概念ではない 「ひきこもり」の実態は多彩である 生物学的要因が強く関与している場合もある 明確な疾患や障害の存在が考えられない場合もある 「ひきこもり」の長期化はひとつの特徴である 長期化は、以下のようないくつかの側面から理解することが出来る 生物学的側面 心理的側面 社会的側面 「ひきこもり」は精神保健福祉の対象である ※調査対象者は次の条件をすべて満たす80例(男66例女14例)。初診時の年齢が12歳から34歳(平均19.8歳)、 調査時点で13歳から37歳(平均21.8歳)。 統合失調症、躁うつ病、器質性精神病などの基礎疾患がないこと 初診時点で3ヶ月以上の無気力・ひきこもり状態があること 1989年6月の時点で、本人との治療関係が6ヶ月以上続いていること 少なくとも本人が5回以上来院していること(家族のみの相談も多いため) 評価表を記入するための資料が十分に揃っていること 社会復帰への道のり [編集] 引きこもり状態からの脱却 [編集] 一般論として、根本的解決には両親の協力に加え、ひきこもりが精神保健福祉の対象であることがガイドラインでも明記されているように、 精神科の医師、精神保健福祉士(精神医学ソーシャルワーカー)やカウンセラー、さらには必要に応じて学校や職場の関係者などが連携し、 支援していく必要がある。原因が複雑に絡み合っていることもあるため、カウンセリングにより、その原因を当事者自身の心の中で 少しずつ整理し、原因となっていることを少しでも解決できる方法をカウンセラーの支援により導き出す方法は、解決法の一例である。 対人恐怖症やうつ病、パニック発作などの精神疾患を併発している場合は、精神科医師の診断の元、適切な治療を並行して行うことも必要となる。 外出恐怖症やPTSDなどの理由で、外出することができない、外出や登校・出社に必要な公共交通機関に乗車できない場合は、 行動療法により補助者とともに段階的に改善を試みる方法もある。
脱却後の問題点 [編集] 学生の場合、同級生との間との学力格差が再び引きこもる原因を作ってしまう場合がある。 この場合、学校や家庭教師などに事情を理解してもらった上で、個別に学力を取り戻す努力が必要となる。 しかし、高校や大学では特に単位不足、出席日数不足で留年や退学となってしまう場合もある。 留年の場合、特に高校では、心のケアが重要となる。高校、大学共通していえるのは、学費面でのサポートが必要で、 両親の理解も必要となる。また、大検受験サポート施設や、通信制高校などへの再進学も選択肢の1つとして検討される。 大学中退の場合、自宅で単位を取得できる放送大学の活用も1つの手段である。一定の条件下で大学在学中の単位が認定される制度もある。 社会人の場合でも、履歴書に空白期間(引きこもっていた期間)があると、就職活動ではどうしても不利になってしまう。 そのため、職業訓練や資格取得でその弱点をカバーできる具体的な能力があると有利である。 厚生労働省ではトライアル雇用制度という、採用者・雇用者ともに納得して就職できる制度を用意している。 周囲の無理解および偏見への対策 [編集] 地域若者サポートステーションや、引きこもりを支援するNPO法人では、両親に対する講演会を開催し、その理解を求めているが、 マスコミによる客観性を著しく欠いた報道、テレビのコメンテーターによる自己中心的発言が、当事者を深く傷つけ、 引きこもりを悪化させている。状況に応じてマスメディアから遠ざけることも必要である。また、その匿名性から差別、無理解、 偏見発言が多い2ちゃんねるなど、その情報の真偽を判断する能力が低い状態の引きこもり当事者からは、 有害なインターネットサイトから遠ざけることも場合により必要になる。 引きこもりの長期化 [編集] 引きこもりが長期化する要因の一つに、支援団体に関する情報不足もある。テレビでよく報道される支援団体は概ね宿泊型であり、 生活のリズムを取り戻す為に規律ある生活を求めるものが多く、引きこもりの人にとっては「支援団体=規律ある生活を求めるもの」 というイメージを抱きやすい。しかし、実際は宿泊型の支援団体は少数であり、居場所や就業体験の場として機能しているものが多い。
従って引きこもりの人に対して正しい情報伝達が行われる事も、復帰への一助となる。また、引きこもりが長期化して、 自分と同じような年齢の人は居ないのではないか、と不安がる人も居るが、30歳以上の引きこもりを対象にした、 居場所なども僅かではあるが存在する(東京ではCOLORSなど)。 引きこもりに関する肯定的な見方 [編集] 小柳晴雄のように、「引きこもりは、成長過程において、その必要に迫られて自然発生する行為。」との見方をする専門家もいる。 小柳は、講演会では「子供が引きこもったら赤飯を炊け。」という言葉をよく使う。 また、芹沢俊介のように、引きこもり支援は善意の押し付けであり、長田百合子の長田塾や杉浦昌子の アイ・メンタルスクール等のケースから、必要悪としての行為が増幅していくことが暴力にいたってしまいがちという批判を行うものもいる。 文化的な観点から考察した日本における社会復帰への障害 [編集] 日本においては先輩・後輩という特殊な上下関係が、引きこもりの社会復帰を難しくする因子である。 日本においては学校生活や部活動、社会生活等をつうじて、年上は年下に尊敬されるべき態度をとることが暗黙の了解であり、 年下は年上を敬わなければならない。こうした意識の撤廃は、教育をつうじた日本の社会通念の転覆でも起こらない限り 不可能であることは自明の理である。日本の特殊な伝統・社会通念と、価値観が多様化した現代の高度情報化社会との大幅なずれが、 欧米に比して日本の引きこもり率が抜きんでている原因の一つである可能性が高い(ただし「状況」で述べられているように 欧米においても近年増加傾向にあることは確かなようであり、また、単に統計的な詳細調査がなされていないことや、 もともと人間関係が希薄な社会文化の場合には引きこもりの存在に気づきにくいことなども理由として考えられ得る)。 なお儒教思想のない欧米社会では、学校における飛び級制度からもうかがえるように、年上・年下における予定調和的な役割分担はない。 学校であろうと、職場であろうと、年齢が30才離れていようと、最初の自己紹介をすませばファーストネームで呼びあうのが 一般的な社会通念である。こうした比較文化論的な観点からして、少なくとも欧米社会においては、 前述の日本における固有の障壁は存在しないといえる。
準ひきこもり(じゅん-)は富山国際大学専任講師樋口康彦が論文『大学生における準ひきこもり行動に関する考察』の中で 提唱した概念である。インターネット上では準ヒキと略され、樋口本人も使用している。 概要 [編集] 論文[1]によれば「大学には真面目に登校するものの家族を除く他者との交流がほとんどなく、対人的な社会経験が不足している状態」をいい、 ニート、フリーター問題の隠された要因になっていると指摘している。引きこもりのように部屋に閉じこもるわけではなく、 問題が顕在化するのは就職活動期や大学卒業後という。2006年、論文のPDFがネット上に公開された。同年、さらに講談社+α新書から 『「準」ひきこ森』が出版された。 なお、著者によると、本人も過去に準ひきこもりであったと告白しているが世代や時代背景が違うため息苦しさの 度合いは違うとされている。 特徴 [編集] 著者によれば、準ひきこもりは以下のような特徴を持つと主張する。[2]たくましさに欠けるため、社会で期待されている 男性役割を身に付けていない 自己中心的で視野狭窄(きょうさく)の傾向 被害者意識が強い 批判 [編集] 以下に準ひきこもりに関する主な批判を列挙する。学術的な検証がなされていない点。 現在の所、アカデミズムにおいて厳密に定義された事象、概念ではない。 提唱者本人が心理学の専門家でない点 「準ひきこもり」の判断基準が恣意的である点[3] 特徴的な自閉傾向とオタク趣味(マンガやアニメ)の強い相関関係を主張している点 男性にたくましさを要求している点に対する、ジェンダーフリー/メンズリブの立場からの批判 強い偏見的表現が散見される点[4] 交友関係の少なさを極端に否定的に捉えている点 著者の独断による決め付けが多い点[5] 学術論文というよりは、随筆に近い点 「準ひきこもり」に対する批判が中心であり、具体的な解決方法を提示していない点[6]
内藤朝雄は、東京新聞の取材に対して「『社会性』なるものをビジネスで成功しやすいタイプに限定した上で、どこにでもいそうな、ちょっとズレているボンヤリ系の若者に印象的なレッテルを張って、新しく『問題化』しようとしている」と批判している。 解決法 [編集] 著者の主張する準ひきこもり状態からの脱出の方法は以下の通りである。 サークルやボランティアで人との交流を積極的に持つこと[7] 髪を美容室で切ってもらったり、外見に気を使うこと。 大学教授や公務員など自己主張に乏しくても勤まる職業に就くこと[8] 挨拶を心掛けること[9] また、問題解決が不可能と思われる場合は、 ブルーカラー的な単純肉体労働に従事すると良いとしている。[10] 脚注 [編集] ^ 何らかの学会で公式に発表されたものではなく、富山国際大学の紀要に掲載されているに過ぎないため、 学術的には「準ひきこもり」を肯定ないし否定する建設的検証がなされていないのが現状である。 ^ 統計年月日、サンプル数、調査対象、調査方法、因果関係等が不明 ^ アマゾンに寄せられた書評には、「著者の挙げている準ひきこもりの要件にまったく当てはまらない人のほうが少ないのでは」という意見 が掲載されている。 ^ 「妄想と現実を行き来」という文言や、準ひきこもりが変態性欲やストーカー的な性癖を持っていると受け取れる表現がある。 ^ 対人関係が苦手であることを特別な論拠もなく「母親に甘やかされているため」とか「自己中心的であるため」と断言している。 ^ 著者によれば、「気付いたときは手遅れになっている可能性が高い」とされる。 ^ 交流を長期間持続できなければ、準ひきこもりとなってしまう点に留意すること。 ^ あくまで著者の意見であり、大学教授や公務員がそのような性質の職業であるとは限らない点に留意すること。 ^ 樋口康彦のコラムより(現在、河北新報において金曜日の家庭面にて連載中)。 ^ ブルーカラーには、コミュニケーション能力が必要でない、という意味ではない。
隠語(いんご)とは、ある特定の専門家や仲間内でしかその意味が分からない言葉や言い回し、用語のこと。 英語のスラング(Slang)もしくはジャーゴン(jargon)に相当し、用途やニュアンスによって使い分けられている。 概要 [編集] 外部の人間には基本的にわからない言葉であるが、専門用語とは異なり、その特定の分野における公的な言葉とは見なされない。 また、全く意味の関連性がない他の一般用語に特定の意味を持たせる事があり、一般的な用語になる事は少ない。 隠語が生じる原因としては以下のような例があげられる。 集団内の言葉遊び 部外者から話の内容を隠蔽するため(一種の古典暗号) 集団内での共通概念に言葉を当てる必要がある場合(専門用語の前段階) これらは必ずしも分離できるものではなく、複合的に隠語を形成する要因となる。語彙をスラングとジャーゴンを 明確に区別することは難しいが、スラングは趣味・娯楽等で使用される流行語的な性質や方言に近い単なる言葉のずれとしての性質を、 ジャーゴンは学術的な場面で使用されることの多い専門用語の前段階としての性質を重視されていることが多い。 流通業や小売業などで使われる符牒なども隠語の一種と考えられる。百貨店などの対面販売を重視する店舗では、 顧客を尊重し不快な思いをさせないよう、「食事休憩」「トイレ」などの店員同士の会話・連絡の際に、 各店舗ごと異なる符牒でその事を伝える風習がある。また、得意客を一般客から区別するために特別な呼称を用い、これがある種のステータスともなり半ば伝統化している例もある。犯罪者や警察官などが、集団外の人間に話している内容が知られては困る場合にわざと 使う用語もこれに含まれる。法曹関係者、建設業従事者、芸能界関係者、マスメディア関係者、風俗業関係者などの間で用いられる、 一般人には理解できないような言い回しなどもこれに入る。医師や看護師などの医療関係者の場合、患者と家族の前で仕事を 行うことになるため、あえて部外者には分からない言い回しを使うことによって、仕事を行いやすくする目的もある。 例えば「エッセン」(食事休憩のこと。ドイツ語の essen(食べる)に由来)「拾う」(当直のさいに患者の死に遭遇すること。ドイツ語の sterben(死ぬ)から「シュテルベン→捨てる→拾う」という語呂合わせ)など。
警察官の場合「マル+漢字1文字」で表す隠語がよく使われることが知られている。「マル暴(暴力団、暴力団員)」「マル被(被疑者)」 「マル害(被害者)」「マル走(暴走族)」「マル有(有線電話―警察無線に対して)」など。他に業務無線では「通話コード」と呼ばれる、 特定語に対応させた3桁の数字や3文字のアルファベットを用いて通信を行なう団体もある。 寄席芸人の隠語として「カゼ(扇子)」「マンダラ(手拭い)」「タロ(給料、金銭)」「タレ(女性)」 「キン(観客)」「ドサ(田舎)」などがある。客室乗務員の隠語では「UUU」というものがある。同じ便に乗り組む同僚に、 注文の多い乗客についての注意喚起をするもので「Urusai」(うるさい)の3回繰り返しの頭字語。 旧日本海軍にも数多くの隠語が存在しており、「GF(連合艦隊)」「赤レンガ(霞が関にあった海軍省)」「レス(料亭)」 「エス(芸者)」「ケップ(キャプテン・艦長)」「マリる(結婚する)」「CO(コーヒー)」「アドヴァンス(給料の前借り)」 「マイナス(借金。戦死した士官が料亭などに遺した「マイナス」は兵学校などの同期生が肩代わりして「マイナス」を支払うのが慣例で、 戦争中は「○○(人名)のマイナス全部でいくつある?」になると「○○は戦死した」という婉曲表現にもなったという)」 「ホワイト(芸者以外の、所謂素人女性。芸者などの「玄人」はブラックと呼んでいた。海軍士官は自分の欲だけで婚約者以外の 「ホワイト」と関係すると、事情の如何を問わず即免官(懲戒免職)であった)」「手荒く(非常に・とても)」などの主に士官間で通じる 士官用語や、「バス(風呂)」「オスタップ(桶)」「ジョンベラ(水兵服または水兵そのもの)」「楽長(進級が非常に遅い人)」 「ジャクる(進級が遅れて拗ねてしまい極めて機嫌が悪いこと)」「司令官(立派なカイゼル髭を蓄えた古参兵)」 「銀蠅(軍艦などに貯蔵している食糧や酒を拝借すること)」などの下士官・兵の間で用いられた用語、 「陸さん・陸助・陸式・馬糞」(陸軍)、「修正(殴ってわからせる教育的指導)」などの共通用語があった。 旧海軍の事実上の後継者であり、慣習なども受け継いでいる海上自衛隊ではこういう隠語はあまり受け継がれていないようである。
自作自演(じさくじえん)とは、ある人物が創作した作品を彼自らの手で演じる(演技・演奏などをする)こと。 転じて、狂言強盗や狂言誘拐等の語に代えて人を騙す目的で仕組んだ行為全般を自作自演(マッチポンプ)とも表現することがある。 概要 [編集] 歌曲・詩 [編集] 自作自演の源は現代のように情報伝達が発達していなかった古代ギリシア時代に楽器の七弦琴を用いて、 楽器伴奏とともに詩等を朗誦しながら各地を旅した叙情詩人や吟遊詩人に端を発する。 中世ヨーロッパ期ではフランスではトルバドール (Troubadour, Trouvere)、イタリアではトルヴェール (Trouvere, Trovatore, Traviata)、 ドイツではミンネゼンガー (Minnesaenger) と呼ばれ恋愛や民衆の歌を歌いながら諸国を遍歴した詩人音楽家や宮廷詩人へと継承されていく。 日本においては演目が『平家物語』のみであるが、琵琶法師が同様のことを行なっている。 詩の三大部門 [編集] 抒情詩: 詩人自らの感情や情緒を表現した専ら主観による詩の総称。抒情詩はリリック若しくは叙情詩ともいい、近代詩の主流をなす。 叙事詩: 歴史上の英雄や事件等を韻文を用いて客観的に吟誦(吟唱)した詩の総称。代表的なものとしてホメロスの『オデュッセイアー』・ 『イーリアス』、『ローランの歌』、英雄ジークフリートを扱った『ニーベルンゲンの歌』等がある。 劇詩: 登場人物ごとに配役を整えた戯曲形式で書かれた詩の総称。代表的なものとしてゲーテの『ファウスト』、 北村透谷の『蓬莱曲』等がある。 現代においては、作詞作曲若しくは作曲を自ら行ない歌う人をシンガーソングライターと呼び、他の自作自演の者と区別している。 演芸 [編集] ジャグリングを行なうジャグラー (jongleur) には吟遊詩人のほか、旅芸人としての意味もあり、各地を転々と移動し、 道を往来する人々を相手に芸を披露する大道芸の多くも演出方法は自作自演のものがある。 現代においては、お笑い系のネタの多くは、芸人自らが日常生活から体験した事物やニュース等の出来事にヒントを得て、 意外性や非日常をテーマに自作自演される。著名な芸人は過去十数年に数百冊のネタ帳と呼ばれるアイデアを残して、 常に持ちネタが途切れないように努めている。
クラシック音楽 [編集] クラシック音楽においては、18世紀までは作曲を行わない指揮者、楽器演奏家はほとんど存在していなかった。 また、現在のように「昔の作曲家の作品」をとりあげる習慣はあまりなく、音楽家は自らの手で作り上げた作品を、 自ら演奏することが普通であった。19世紀になって、「他人の作品を演奏することを専門とする者」が登場してくるが、 その時代においても、今日作曲家として知られている者たちの多くは、何らかのかたちで演奏家として活躍していた。 レコード誕生後の時代の作曲家に関しては、必然的に、現在でも彼らの自作自演の音源を(主にCDなどの商品で) 聴くことができる場合が多い。ラフマニノフ自身によるピアノ協奏曲第2番やレナード・バーンスタインによる 「ウェストサイド・ストーリー」などの録音が特に有名で、演奏家としても著名であった彼らの自作自演盤は、 作品解釈の規範としてきわめて価値の高いものである。今日においても、作曲家の多くはピアノを弾けるであろうし (音楽大学の試験で求められる)、指揮を学んでいるであろうが、自作自演を行うことは少なくなっている。 演奏家のほうでも、「作曲家でもある」と紹介される者は少なからずいるが、その「作品」が作曲した演奏家本人以外に 演奏されるケースはほとんどない(バーンスタインやアンドレ・プレヴィンはわずかな例外である)。 類義語 [編集] 独演会: 汎用 独奏会: 楽器 リサイタル: 一人の歌手が行なう演奏会 一人芝居(独り芝居): 一人で登場人物全員を演ずる 信用毀損罪・業務妨害罪(しんようきそんざい、ぎょうむぼうがいざい)は、刑法第二編第三十五章「信用及び業務に対する罪」 (第233条〜第234条)に規定される犯罪のことである。 信用毀損罪 [編集] 虚偽の風説を流布し、又は疑惑を用いて、人の信用を毀損する犯罪である。保護法益は人の経済的な評価とされており、 信用とは経済的な意味での信用を意味する(大判大正5年6月26日刑録22輯1153頁)。判例・通説は、本罪は危険犯であり、 現実に人の信用を低下させていなくても成立するとしている(大判大正2年1月27日刑録19輯85頁)が、 侵害犯であるとする説もある。
業務妨害罪 [編集] 概要 [編集] 虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の業務を妨害すること(偽計業務妨害罪)。または威力を用いて人の業務を妨害すること (威力業務妨害罪)である。 前者は間接的、無形的な方法で人の業務を妨害する行為を処罰し、後者は直接的、有形的な方法で人の業務を妨害する行為を 処罰すると観念的には区別できるが、実際の境界線は不鮮明である。威力の認定に要求される有形力の程度は、 公務執行妨害罪の成立に要求される暴行、脅迫よりも軽度のもので足りると解されており、 この意味で業務の方が公務よりも手厚く保護されているとも言える。保護法益は業務の安全かつ円滑な遂行である。 なお、本罪について判例は危険犯であるとしている(最判昭和28年1月30日刑集7巻1号128頁)が、 侵害犯であるとする説も有力である。 判例 [編集] 〔最決平成19年7月2日〕 現金自動預払機利用客のカードの暗証番号等を盗撮するために盗撮用カメラを設置した隣のATMの受信機が入った紙袋を 置いたことを不信に思われないようにするとともに、利用客を盗撮カメラを設置したATMに誘導させるため、その情を秘し、 一般客を装ってビデオカメラを設置した現金自動預払機の隣にある現金自動預払機を、相当時間(本件事例では1時間30分以上)に わたって占拠し続けた行為が偽計業務妨害罪に当たるとされた事例。 業務 [編集] 人が社会生活上占める一定の地位に基づいて営む活動一般を指し、業務上過失致死罪の業務のような限定はない。 営業など経済的活動だけでなく、宗教儀式など宗教的活動も含まれる。 公務が業務に含まれるかどうか問題になるが、公務が権力的公務か非権力的公務で区別し、前者については自力執行力があるから 業務妨害罪で保護する理由が無いので業務に含まれるのは後者のみとする見解が有力である。
威力で妨害した事案につき、威力業務妨害罪の成立を肯定する(最大判昭和41年11月30日刑集20巻9号1076頁、 最決昭和62年03月12日刑集41巻2号140頁)。公職選挙法上の選挙長の立候補届出受理事務についても、 同様に業務性を肯定する(最決平成12年2月17日刑集54-2-38)。 電子計算機損壊等業務妨害罪 [編集] 電子計算機(コンピュータ)またはそれに使用される、電磁的記録の機能や効用を阻害して人の業務を妨害する行為については特則がある。 1987年に追加された規定である。 業務に使用するコンピューターの破壊、コンピューター用のデータの破壊、コンピューターに虚偽のデータや不正な実行をするなどの方法により、コンピューターに目的に沿う動作をしないようにしたり、目的に反する動作をさせたりして、業務を妨害する行為が当たる。 DoS攻撃を行い、コンピューターによるサービス提供を妨害する行為も本件に当たる。 インターネットでの犯罪予告 [編集] 「犯罪予告」も参照 悪戯目的で2ちゃんねるなどの匿名掲示板やウィキサイトなどに「○○駅に爆弾を仕掛けた」「○○の小学生を殺す」などと書き込み、 威力業務妨害罪で逮捕される例が増えている[1]。町内会の掲示板のようなものでも不特定多数が目にする可能性があれば相手の了知可能性 (脅迫)や公然性(名誉毀損)が認められるからである。 その他 [編集] 卒業式での『君が代』斉唱に反対し不起立を呼び掛けた高校教諭が威力業務妨害罪で有罪判決を受けたり[2]、 反対運動のために工事現場に座り込むことを仲間内で話し合うことが威力業務妨害罪による共謀罪が適用されたりする[3]など、 信用毀損罪・業務妨害罪が市民運動を弾圧する手段として用いられる恐れがあるのではないかという指摘も適用される側の 市民団体などからあると言われている。 自警団(じけいだん)とは、権利の侵害が強く想定される場などにおいて、司法手続によらず自らの実力行使をもって 自己および共同体の権利を維持確保するために結成される組織(私設軍隊・民兵)。およびそれを模した防犯組織。 概要 [編集]
自力救済機関としての自警団 [編集] 自警団とは自力救済の発露の一つ。しかし、大災害や戦争時及び植民地など大国に支配下にあって独自の軍隊が編成されていない状態など のような局面において警察・治安機関が機能していないと民衆が判断した場合に自衛のために結成されることがある。 その中には、専門化・プロ化してミリシア(民兵)へと成長するものもある。こうした混乱期の自警団は、 司法が機能不全を起こしたときの存在であるため、必ずしも法に則った自警行為が行われる訳ではなく、 自警を名目として私刑行為が行われることがある。こうした行為は多くの近代国家で規制の対象になっている。 日本において関東大震災時に自警団がゼノフォビア(外国人嫌悪)に基づき多くの朝鮮人・中国人、果ては日本語発音が不明瞭な 日本人までも殺傷したのは、この一例である(千田是也の事例や福田村事件)。また他の日本での事例として第二次世界大戦後の混乱期に ヤクザを中心に結成され治安機関の走狗として闇市の秩序維持等に携わったこと、阪神大震災他、震災被災地において地元住民を 中心に結成されたなどの事例が挙げられる。このような例は世界中で見られ、旧ユーゴ内戦やルワンダ内戦等における大規模な 虐殺でも戦端を切ったのは国軍や警察によるものではなく、扇動された自警団や民兵が引き起こしたと考えられている。 共同体維持のための自警団 上記のような緊急時に結成される自警団のほか、共同体の成員が共同体維持のため持続的に結成している自警団もある。 この自警団は「共同体維持のためのボランティア組織」となっている。治安が悪化している大都市部(ニューヨークなど)において 有志によって結成されているガーディアン・エンジェルスはその一つである。日本においても大規模災害対策への認識が高まっている ことや犯罪検挙率が低下していることなどを背景として、自主防災組織・自主防犯組織などのように、共同体維持のための住民による 自主的な組織化への動きが活発化しつつある。 しかし現実の運用では混乱期の自警団と同じく、必ずしも法に則った自警行為が行われる訳ではない。 また日本の河川流域で消防団が水防団を兼ねる場合に「自警団」と称することがある。
この場合は非常時以外の治安維持行為は行わない[1]。また、地方の生活安全担当部局や警察組織への協力ボランティア組織として 認定・支援の対象になることもある[2]。イタリアでは2002年、自警団による巡回が合法化された[3]。 現代日本社会においては一部特殊な場合を除き、自警団は商店街の風紀取締りなどの自発的ボランティア活動組織として認知されている。 前述したように自警団の構成員には、国からの正式な法的権限委託がない場合が多い。従って構成員に拳銃及び刃物等の 危険物所持は認められていない。自警団の構成員が相手に対し何らかの暴力を振るう、あるいは集団で威圧した場合は警察からの 逮捕・任意同行の対象になりうる。 電子自警団 [編集] 20世紀後葉から21世紀初頭にかけて、世界を覆う電子ネットワーク社会(インターネットなど)が急速に構築されているが、 その進展度があまりにも急速であるため、電子ネットワーク社会で発生する様々な事象に対処しうる法整備は立ち遅れていると言われている。 そうした中、自力救済を目的として、電子ネットワーク上の猥褻図画や誹謗中傷を除去したり荒らし行為を排除する「電子自警団」 「ネット自警団」と呼ばれる存在が現れている。日本ガーディアンエンジェルス傘下の「サイバー・ウォッチ・ネットワーク」は、 自警団が法人格を取得した実例である(アメリカには同種の団体として「サイバー・エンジェルズ」がある)。 これらの電子自警団は、電子ネットワーク社会の秩序維持に貢献する反面、リアルの自警団同様の様々な問題を抱えている。 個人掲示板等の管理者に対して無断で画像を排除したりするなど、越権行為に走る。 先輩風を吹かせて、「一見さんお断り」的な排他的体質を醸成させ、場の雰囲気を悪化させる。 自分達の活動に反対する・批判的な利用者、気に入らない利用者を荒らし扱いにして排除する。 誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)とは、他人をそしる(誹る・謗る)こと、あるいは根拠のない悪口を言うこと(中傷)。 政治的な公式の場では「そしり」「悪口」とは言わず「誹謗中傷」がよく用いられる。法的場面では「誹謗中傷」そのものではなく、 その結果としての名誉毀損、侮辱、信用毀損、業務妨害が罪に問われることとなる。
概要 [編集] 「誹謗中傷」という四字熟語はもともとは存在せず、「誹謗」と「中傷」は以下のように別個に存在する概念であった。違いは、 「誹謗」は「根拠」のあるなしにかかわらないのに対して、「中傷」は根拠なしであること。 「誹謗」=対象をそしりけなすこと。正法をそしることにも用いる。 「中傷」=根拠もなく悪口を言うこと。 これら二語の意味はどちらも「悪口を言う」という意味において重なっており、並列して用いられているうちに、 「誹謗中傷」という四字熟語としても用いられるようになった。さらに、一つの熟語であるという認識が広まることにより、 サ変動詞化して「誹謗中傷する」という用法も見られるようになった。 誹謗中傷を受けた人の多くは、多大な精神的苦痛を被り、ストレスが蓄積される。誹謗中傷のつもりで発した言葉ではなくても、 人によってはその言葉を誹謗中傷として受け止める場合も数多くある。 誹謗中傷する対象がいない場所で悪口を言うことを陰口(かげぐち)と呼び、こちらは単なる誹謗中傷よりも卑怯なことだという 社会的認識が強い[要出典]。 明確な根拠がある場合、すなわち事実を表明することで他人の悪事などを暴露し、結果的にその人の名誉を失墜させることは、 誹謗ではあっても、中傷や悪口とは言わない。特に公共の利害に関する目的で、例えば組織などの悪事を暴露する事は内部告発などのように 法的にも正当な行為として認められる。ただしその目的が公共の利害に関係したことでなければ、公表したことが事実であったとしても 名誉毀損に該当する。 国家による誹謗中傷 [編集] 東西冷戦時代は、さかんに東側と西側の「誹謗中傷」合戦が行われた。現在も朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は 日本・アメリカ合衆国・大韓民国の政府を、中華人民共和国(中国)は中華民国(台湾)を、台湾は中国を誹謗する放送を行っている。 これらの放送で「誹謗中傷」する対象はあくまでも相手側の政府であり、相手側の国民ではない。相手国側の一般市民に対し、 その政府がいかに非道であるかを伝え、体制変革を呼びかける、というスタンスで行われていた。
電子掲示板では、その場のネチケットを平然と無視して好き勝手な書き込みを行う者も存在し、加えて管理者が常に監視しているサイトは ごく一部にとどまることから、誹謗中傷が発生し易い環境にある。特に2ちゃんねるでは、その体質と規模から殆ど全ての板で誹謗中傷が 発生しており、時には事実無根のデマ、恐喝・犯罪予告まで書き込まれているので、名誉毀損の旨等で訴訟が多数起こっている他、 業務妨害による逮捕者も出ている。2ちゃんねるでも「誹謗中傷はやめましょう」というルールが存在するが、それを厳守しない 書き込みが後を絶たない。あまりにも悪質だと投稿ブロック(アクセス規制)処分となる。 またウィキペディアでは、個人攻撃を行うことが禁止されており(Wikipedia:個人攻撃はしない)、誹謗中傷を行う投稿者は 荒らし行為とみなされるため投稿ブロックの対象になる。しかし現実には、論争等が勃発しているノートページや各種依頼に於いて、 投稿や要約欄を通じて誹謗中傷が発生する事が少なくない。その場合、記事に対して保護または半保護がかけられる事がある。 Wikipedia:中立的な観点の対象にもなったりする。ウィキペディアでは中傷を履歴ごと削除することはほとんど無い。 ネット上の誹謗中傷について日本の警察に寄せられた被害相談件数は、2001年には2267件、2006年にはその3.5倍の8037件に膨れ上がり、 被害は年々急増している。被害者の中には精神的苦痛で自殺未遂をする者もおり、誹謗中傷を書き込んだ者を侮辱罪ないし 名誉毀損罪で摘発したケースもあるが、多くのケースでは発信者を特定できずにいる。なお、現時点でのインターネットに関する 法規制はプロバイダ責任制限法以外に無いことから、被害者の対応は非常に限られたものとなっている。 気違い 出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』 移動: ナビゲーション, 検索 気違い ついに… 「これはねえ、やっぱり狂ってますよ。この人は。顔見てご覧なさい。目はつり上がってるしね。顔がぼうっと浮いているでしょ。 これ気違いの顔ですわ」
~ 某ロッカー について、塩爺「気違いのやつ、いたずらばかりしおって!けしからん!」 ~ 気違い について、磯野波平「ようこそ!キチガイワールドへ」 ~ 気違い について、某キャラクター「お前達! よくもこんなキチガイ項目を! 」 ~ 気違い について、チャージマン研 気違い(きちがい、英名kitty)あるいは奇知害/奇痴害(きちがい)とは、人間として烙印が押された奴のことをさす。 サンリオが商標権を所持している。 「気違い」は「気が狂った」と解釈される事が多いが、実際にはもっと深く精神異常や洗脳、マインドコントロール 状態にある人間のことを総称している。 世の中には気違いにすら認定されず、江戸時代のえたや非人(ある特定の地区にすまう方々)など人間扱いされない人々や、 ある大陸にある人工世界一を誇る国の人、その近所の半島に住まう人々がいるのに比べれば、気違い認定される人はいくぶんかマシである。 薬などを使って意図的になることも可能である(推奨)。 その精神異常性は、この単語を書き表す際に多く現れている。「気が違う」と書くだけであるのに、何を血迷ったか「基地外」とか 「キチ害」とか変な当て字(仮借)をしてしまうし、時には「キチガイ」とカタカナで書き表したり、挙句の果てには字が分からないのか 「キ××イ」と伏字にしてしまうこともある。また、既知の外に属することから「既知外」とも。ちなみに、「キチ×ガイ」と書いてあるときには 「鬼畜GUY」を意味するので注意が必要である。 また沖縄や横須賀など米軍基地の周辺では、正しい意味での「基地外(気違い)」と間違った意味の「基地外(基地の外側)」が混同されたり、 基地外米兵が耳にすると銃を乱射するおそれがあるため、「台所野郎(Kitchen Guy)」または「調理兵」と言うこともある。 これが転じて厨房という言葉が一般化した。
テレビや新聞の担当者に至っては、この単語を知らないのか、それとも様々な表記が混在していてどう書けばいいのか分からないのか、 「精神異常者」などと全く別の単語に置き換えて表記してしまっている。テレビの例では、博学な塩自慰、もとい、 塩爺が、Miyocoをキチガイと表現し、波紋を呼んだ。彼女をキチガイと表現したことに対し、批判をするなど、 これぞまさに基地外である。 また、キング・クリムゾンは『二十一世紀の精神異常者』と言う曲で21世紀の気違いを予想したが、僅か12行の歌詞 猫の足に鉄の爪 / 妄想の中、毒薬庫のドアの脇で 神経外科医が「もっと!」と叫ぶ / 21世紀の精神異常者 血清の棚に有刺鉄線 / 政治家を火葬にする薪 ナパームの炎で罪なき人々が犯される / 21世紀の精神異常者 死の種、盲人の貪婪(どんらん) / 詩人は飢え、子ども達は血に染まる 彼の所有する物に、何一つ必要な物などありはしない / 21世紀の精神異常者 で示される21世紀の気違いの描写は余りにも手緩かった事を、世界中の人間が21世紀に入るや否や知る事となった。 [編集] 著名な気違い 金正日 - 北朝鮮の気違い将軍かつ極悪非道の犯罪者。 きちがいとは、本来は発狂した人間、端的に精神状態が著しく常軌を逸した人間、または常軌を逸した犯罪行為などを行う人間を表現するにあたり用いられる俗語。 漢字では気違い、気狂い、瘋とも表記する。気が違う、気が狂う、狂人とも表現する。 動詞にすると、「気違いじみる」(自上一)などと使われる。 転じて統合失調症患者、精神障害者、知的障害者、発達障害者、または常識的な知識や良心などが欠如した者(DQN)に対する、 侮蔑的な意味を持って使われるようになる。
罵り言葉としてもしばしば使われる一方で、「- 愛好家」「- バカ」という意味でも使われている。 特に1970年代ごろまではTVや書籍、漫画などのメディア媒体や一般の会話でも日常的に使われていた。 しかし、1980年代に回復治療期に、テレビ・ラジオでこの語を聞いた精神障害者がショックを受けることにより、 治癒を妨げる恐れが指摘されたことから、指摘を受けた関西の準キー局である毎日放送が使用の自粛を呼びかけた。 このため、現在ではほとんどの放送局で放送禁止用語とされるか、あるいは放送を自粛すべき言葉とされている。 これが転化して放送禁止用語=差別用語とみなされるようになった。 現在ではTVはもちろん、書籍や漫画、一般の会話でも使用されることは減っている。 昔の名作ドラマや、アニメがDVD化などされる際によくこの言葉が入っているので、以前はカットされる動きがあったがボイス部分に 不自然な空白(無音)が生まれるため、最近では「原作を尊重する」意味で手を加えないことも多くなっている (冒頭に「お断り」のテロップが入る)。昔の漫画や書籍が近年になって復刻される際にも、「きちがい」や「気が狂う」という表記は 「気が変になる」「気がおかしくなる」など、比較的穏当な表現に差し替えられるか、全く別のセリフに置き換えられることが多い。 ただし、一部の復刻本では「当時の表現を尊重」し、断り書きを載せた上であえてそのままにしている場合もある。 現代の漫画や書籍においては「きちがい」と堂々と書かれる事はほとんどないものの、「き○がい」など一部を伏字にした上で書かれる例もある。 「気違い」は「気が狂った」と解釈される事が多いが、実際にはもっと深く精神異常や洗脳、 マインドコントロール状態にある人間のことを総称している。 世の中には気違いにすら認定されず、江戸時代のえたや非人など人間扱いされない人々がいるのに比べれば、 気違い認定される人はいくぶんかマシである。薬などを使って意図的になることも可能である(推奨)。その精神異常性は、
この単語を書き表す際に多く現れている。「気が違う」と書くだけであるのに、何を血迷ったか「基地外」とか「キチ害」 とか変な当て字(仮借)をしてしまうし、時には「キチガイ」とカタカナで書き表したり、挙句の果てには字が分からないのか 「キ××イ」と伏字にしてしまうこともある。また、既知の外に属することから「既知外」とも。 ちなみに、「キチ×ガイ」と書いてあるときには 「鬼畜GUY」を意味するので注意が必要である。 また沖縄や横須賀など米軍基地の周辺では、正しい意味での「基地外(気違い)」と間違った意味の「基地外(基地の外側)」が混同されたり、 基地外米兵が耳にすると銃を乱射するおそれがあるため、「台所野郎(Kitchen Guy)」または「調理兵」と言うこともある。これが転じて 厨房という言葉が一般化した。 テレビや新聞の担当者に至っては、この単語を知らないのか、それとも様々な表記が混在していてどう書けばいいのか分からないのか、 「精神異常者」などと全く別の単語に置き換えて表記してしまっている。 また、キング・クリムゾンは『二十一世紀の精神異常者』と言う曲で21世紀の気違いを予想したが、僅か12行の歌詞で示される 21世紀の気違いの描写は余りにも手緩かった事を、世界中の人間が21世紀に入るや否や知る事となった。 猫の足に鉄の爪 / 妄想の中、毒薬庫のドアの脇で 神経外科医が「もっと!」と叫ぶ / 21世紀の精神異常者 血清の棚に有刺鉄線 / 政治家を火葬にする薪 ナパームの炎で罪なき人々が犯される / 21世紀の精神異常者 死の種、盲人の貪婪(どんらん) / 詩人は飢え、子ども達は血に染まる 彼の所有する物に、何一つ必要な物などありはしない / 21世紀の精神異常者 日本語入力システムによっては「気違い」と変換されないよう、初期設定では単語登録されていないことがある。 そのため「基地外」と誤変換され、これがインターネット掲示板の「2ちゃんねる」などで使用されている。 他に、「キティ・ガイ(略してキティ)」などの片仮名を用いた表現も用いられている。詳しくは2ちゃんねる用語参照。
逆に、米軍基地や施設の敷地外を指す場合に、「気違い」を連想させないよう「基地外」ではなく 「基地の外」(きちのそと)と言い換えられることもある。 キチガイ警報(キチガイけいほう)はインターネット上の電子掲示板サイト2ちゃんねるで生まれたアスキーアート(AA)による キャラクターの一種。耳が無いタイプの2ちゃんねるAAであるヒッキー族に分類され、体躯はもう来ねえよ!ウワァァンやイマノウチに 類似するが、顔の表情はモナーが口を閉じた様になっている。頭のおかしな投稿者がそのスレにいると判断した場合に、 きちがいがいるという意味で使われる。 常に看板を持っており、専ら「キチガイ警報」という看板を持って踊っているか 「気の触れた方がいらっしゃいます」というメッセージを投げる。 そのメッセージはそれだけに限らず様々なバリエーションが生み出された。 また、最大級キチガイ警報という同キャラが多数登場する大型AAが流行した。 表現使用と対応他 放送関連での対応 ジャン=リュック・ゴダールの名作『気狂いピエロ』は、テレビではフランス語タイトルの『ピエロ・ル・フ』で放映されることが多い。 こういったメディアの過剰反応に対しては、単なる言葉狩りではないかという批判的な意見もある。 横溝正史の『獄門島』では、主人公である金田一探偵が「季違い」と「気違い」を混同するというこの作品のトリックに関する重要な シーンがある。過去に映画やテレビドラマとして制作されたことはあるものの、この語が放送禁止用語として指弾されてからはテレビでは そのまま放送できない。それらを放送する場合は苦肉の策としてその部分のみ削除を行い、新たにドラマ化される場合は ストーリーを改変している。
2007年5月1日にNHK-BS2「衛星映画劇場」で放送された際には、上記のような処理はまったく行なわれなかった。本編終了後、 現代からすれば配慮が必要な用語・表現などが含まれるが、「作品のオリジナリティーを尊重してそのまま放送」した旨の断りが表示された。 かつて放映されたテレビ番組などを後に再放送する際、「きちがい」の語を含む部分は編集されるか音声を消去され、 程度のはなはだしい場合は放送回自体を省かれる。 子供向け特撮ドラマ『怪奇大作戦』の第24話「狂鬼人間」は刑法第39条第1項「心神喪失者ノ行為ハ之ヲ罰セス」の 規定をテーマとしているため円谷プロによって正式に「永久欠番指定」され、2008年現在その内容は再放送はおろか ソフト販売も一切不可になっている。 衛星放送にて旧作品を放送する場合、放送局によっては当該用語を消音にする局としない局がある。 2005年、塩川正十郎は日本テレビの生放送真相報道 バンキシャ!に出演し、当時話題になっていた騒音おばさんの映像を見て 「こりゃねえ、やっぱり狂ってますよこの人は。顔見てごらんなさい。目はつり上がってるしね、顔がぼーっと浮いてるでしょ。 これきちがいの顔ですわ。」と発言し、即座に司会の福澤が「塩川さん、そういう発言はふさわしくないと思います。」と述べ、 視聴者に謝罪した。 プロレス団体大日本プロレス所属の"黒天使"沼澤邪鬼は、「キチ○イの神様」と自称し、 チーム「045邪猿気違's(ゼロヨンゴ・ジャンキーズ)」でタッグを組む葛西純とともに「キチ○イ」をキャッチフレーズとしている。 そのため同団体の中継番組「大日大戦」では、地上波放送の際に「キチ○イ」の部分に「ピー音」がかぶせられる。 当選手のマイクパフォーマンス中に観客からの「キチ○イ」コールは修正できないため、CSは修正なしのパターンもあり、 地上派はシーン自体がカットとなる(キチガイの表記については"黒天使"沼澤邪鬼を参照)。
放送関連以外での対応 日本語入力システムによっては「気違い」と変換されないよう、初期設定では単語登録されていないことがある。 そのため「基地外」と誤変換され、これがインターネット掲示板の「2ちゃんねる」などで使用されている。 他に、「キティ・ガイ(略してキティ)」などの片仮名を用いた表現も用いられている。詳しくは2ちゃんねる用語参照。 逆に、米軍基地や施設の敷地外を指す場合に、「気違い」を連想させないよう「基地外」ではなく 「基地の外」(きちのそと)と言い換えられることもある。 THE BLUE HEARTSの楽曲『終わらない歌』の歌詞に「終わらない歌を歌おう キチガイ扱いされた日々」というものがあるが、 歌詞が該当するボーカルの部分にギターを被せ聞き取り辛くしている。また歌詞カードの表記についても「…」と表記されている。 同楽曲が使用されている日本映画「リンダ リンダ リンダ」でも同様の措置がとられた。 2007年7月21日、当時の外務大臣麻生太郎が「酒は『きちがい水』だとか何とか皆言うもんだから、勢いとかいろんなことありますよ」と 発言したことに対して毎日新聞が「問題発言である」と主張(毎日新聞 2007年7月21日付)。本来「きちがい水」という言い回しそのものは、古典落語にもある江戸時代からの伝統的な言い回しであるが、この時期は政府関係者からの様々な問題発言が注目されていた時期のため、 ほかと同様に過剰に問題視する人もいた。 任天堂のゲーム「どうぶつの森」で、手紙や掲示板に「きちがい」または「キチガイ」と入れると、 自動的にその部分が削除されるようになっている。 スクウェア・エニックス(旧エニックス)のドラゴンクエストシリーズでは名前変更時に「きちがい」と入力すると警告を受け、 それを無視して変更を強行すると以後名前が容易に変更できなくなる。再変更時には、ゲーム上の所持金から 多額の料金を請求されることになる。 東海地方(特に名古屋弁)では、年齢の高低関係なくごく一般的な言葉として登場することがままある。
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名無しさん? :2010/06/01(火) 20:06:36 ID:L+WUlZ2l
バイバイさるさん!バイバイ猿さん
奈良騒音傷害事件(ならそうおんしょうがいじけん)は、奈良県生駒郡平群町の主婦が約10年間にわたり大音量の音楽を流すなどの 方法で騒音を出し続け、それにより近所に住む夫婦を不眠・目眩などで通院するに至らしめた事件。2005年4月、奈良県警はこの主婦を傷害罪の容疑で逮捕した。 経緯 [編集] この事件は、騒音を出す現場が被害者夫婦により録画、マスコミ各社に提供されたため、取材も併せ報道が続き 「騒音おばさん」として大きく取り上げられた。 刑事裁判では最高裁(上告棄却)まで争われ、懲役1年8か月の実刑判決となり、奈良県内の拘置所に収監されていた (未決拘留で数ヶ月収監されていた為、実際の刑期は約1年数ヶ月)。主婦は服役後、2007年7月に出所した。 日本テレビの『真相報道 バンキシャ!』では、出演していた元衆議院議員の塩川正十郎が加害者の映像を見て、 「これはきちがいの顔ですわ」などと発言したこともある。この発言は司会の福澤朗が不適切な発言であると述べながらすぐに謝罪している[1]。 また、この事件は創価学会が関係しているといわれている このあと、様々なインターネットユーザーにより、「騒音おばさん」をネタとした音楽やFlashなどが作られることになる[2]。 最高裁判所判例 事件名 傷害被告事件 事件番号 平成16年(あ)第2145号 2005年(平成17年)3月29日
判例集 刑集59巻2号54頁 裁判要旨 被告人は、自宅の中で隣家に最も近い位置にある台所の隣家に面した窓の一部を開け、窓際及びその付近に ラジオ及び複数の目覚まし時計を置き、約1年半の間にわたり、隣家の被害者らに向けて、精神的ストレスによる障害を 生じさせるかもしれないことを認識しながら、連日朝から深夜ないし翌未明まで、ラジオ音声及び目覚まし時計のアラーム音を 大音量で鳴らし続けるなどして、被害者に精神的ストレスを与え、よって、被害者に全治不詳の慢性頭痛症、睡眠障害、 耳鳴り症の障害を負わせた。以上のような事実関係の下において、被告人の行為が傷害罪の実行行為に当たるとして、同罪の成立を認めた原判決は正当である。 第二小法廷 裁判長 福田博 陪席裁判官 滝井繁男、津野修、今井功、中川了滋 参照法条 刑法204条 知的障害(ちてきしょうがい)または知能障害(ちのうしょうがい)とは、一般的には金銭管理・読み書き・計算など、 日常生活や学校生活の上で頭脳を使う知的行動に支障があることを指す。 精神遅滞(せいしんちたい、英:mental retardation)とほぼ同義語である。日本では1950年代から学校教育法では、 精神薄弱という表現が 50年近くそのままに放置されていたため、1994年頃から数年間メディア一般では、精神薄弱を「精神遅滞」という 表現に一斉に変更して 使用していた時期がある。1998年に法改正があり、「知的障害」に変わったため、精神遅滞は一般には使われなくなった。 「精神」の所在が 明示できないため、「精神遅滞」ではすべての資質、能力が遅れているのか、という印象を与えるためである。 ただし、アメリカ合衆国などでは、こうした障害は「精神遅滞」と呼ばれているのが常で、この分野の国際学会も、 「mental retardation」という表現を用いている。この場合の「mental」は、かならずしも「精神」という意味ではない。
法律上の定義 法令上、一般的な知的障害の定義は存在しない。福祉施策の対象者としての知的障害者について定義する法令は存在するが、 個々の法令において、その目的に応じた定義がなされている。客観的な基準を示さず、支援の必要性の有無・ 程度をもって知的障害者が定義されることもある。客観的基準を示す法令にあっては、発達期(おおむね18歳未満)において 遅滞が生じること、遅滞が明らかであること、遅滞により適応行動が困難であることの3つを要件とするものが多い。 遅滞が明らかか否かの判断に際して「標準化された知能検査(田中ビネーやWISCやK-ABCなど)で知能指数が70ないし 75未満(以下)のもの」といった定義がなされることある。通常、事故の後遺症や痴呆といった発達期以後の知能の低下は 知的障害としては扱われない。事故の後遺症については通常の医療給付の問題であり、痴呆については老人福祉の問題と考えられるためである。 したがって、法令上の用語としての知的障害は、精神医学の領域における知的発達障害に照応することが多い。 知的障害者関連の犯罪 一部では、知的障害者が加害者や被害者などになる事件がある。また、加害者ではないのに加害者だとみなされたり、被害者・証人であっても 証言に信頼性がないとされたりする場合もある。また行動の犯罪性自体を理解できず教唆されて犯罪に巻き込まれる場合もある。 知的障害者にとって、被害者となった場合、告発などの手続は分かりにくく、必要な支援も得難いため実際の被害はかなり多いと思われる。 加害者となったり冤罪被害者になった場合も裁判手続が難解で充分な主張がなされない場合が多い。 イギリスでは「適切な大人」という名の知的障害者の裁判支援要員が制度化されている。 一方、「問題行動」によって被害が発生する場合もあり、「地域社会で十分な受け皿が整っていないにもかかわらず、 拙速なノーマライゼーションが実践されたため」と見る向きもある。元衆議院議員の山本譲司は不正受給問題で懲役刑を受けた時の体験から 『獄窓記』という書籍を出版し、刑務所内の知的障害者の比率が一般社会と比べて異常に高いと指摘している。
著書『累犯障害者』の中で山本は、実社会では生きるすべを持たない知的障害者たちが、繰り返し犯罪を犯しては 刑務所に戻ってくる様を克明に描いている。服役囚全体の4分の1が知的障害者である現実を伝えている。 知的障害の分類 原因による分類 病理的要因 ダウン症候群などの染色体異常・自閉症などの先天性疾患によるものや、出産時の酸素不足・脳の圧迫などの周産期の事故や、 生後の高熱の後遺症などの、疾患・事故などが原因の知的障害。脳性麻痺やてんかんなどの脳の障害や、心臓病などの内部障害を合併している (重複障害という)場合も多く,身体的にも健康ではないことも多い。 染色体異常が原因の場合は知的障害が中度・重度であることが多く、外見的には特徴的な容貌であることも多い。 生理的要因 特に知能が低くなる疾患があるわけではないが、たまたま知能指数が低くて障害とみなされる範囲(IQ70または75以下)に 入ったというような場合。生理的要因の知的障害がある親からの遺伝や、知的障害がない親から偶然に知能指数が低くなる 遺伝子の組み合わせで生まれたことなどが原因である。合併症はないことが多く、健康状態は良好であることが多い。 知的障害者の大部分はこのタイプであり、知的障害は軽度・中度であることが多い。「単純性精神遅滞」などともいう。 心理的要因 現代日本ではあまり見られないが、養育者の虐待や会話の不足など、発育環境が原因で発生する知的障害。 リハビリによって知能が回復することが可能。関連用語に「情緒障害」がある[2]。また、離島や山岳地帯や船上などの刺激が 少ない環境で成育した児童の場合も、IQが低い場合が多い(知能指数#生活環境参照)。 IQテスト自体○や△など抽象的な図柄を見分けるといった文明社会に馴染んだ者にとって有利な問題となっている。 従って、都会生活を経験したことのない先住民族などには不利な評価が下されることになる。 このことは意図的にアメリカで有色系移民を排除する目的で誤用されたことがある。
知的障害とその他の発達障害の関連 知的障害と自閉症 「自閉症」という障害は、知的障害があるもの(狭義の自閉症)と、知的障害がないもの(高機能自閉症・アスペルガー症候群)に 便宜的に分類されているが、その他の関連した障害を含めて自閉症スペクトラムという連続した障害と捉えることがかつて提案された。 広汎性発達障害という用語がほぼ同義語として機能している。知的障害は、知能面の全体的な障害であり、自閉症の本質である コミュニケーション障害は、対人関係面を主とした障害である。昔から知られている種類の自閉症は狭義の自閉症のことであるが、 これはコミュニケーション障害と知的障害が合わさったものである。近年知られてきた種類の自閉症である高機能自閉症は、 コミュニケーション障害のみであり、知能指数の全体平均は知的障害の域に達しない。 しかし、知能指数を要素別に計測すると、各要素間に大きな差が見られる。 知的障害と学習障害 学習障害は、読み・書き・計算など学習面の一部、または全部に困難さがあるが、会話能力・判断力などの知能の他の面では障害がない。 知的障害の場合は、学習面も含めて、知能面など全般的に困難さがあり、その点が違っている。 ただし両者は相容れないものではなく、例えば軽度の知的障害者が、学習面で重度の困難があるような場合、 知的障害と学習障害を合併しているといえる。 脚注 ^ ダウン症の青年(女性)が大学(国文学科)に進学し、卒業した事例もあるので、一概に高等教育に不向きであるとは言えない。 ^ 自閉症が情緒障害に分類される場合もあるが、自閉症は先天性の脳機能障害である。 サヴァン症候群( - しょうこうぐん、savant syndrome)とは、知的障害や自閉性障害のある者のうち、ごく特定の分野に限って、 常人には及びもつかない能力を発揮する者の症状を指す。「savant」は、フランス語で「賢人」の意味である。 現在では脳の器質因にその原因を求める論が有力だが、自閉性障害のある者が持つ特異な認知をその原因に求める説もまた有力である 自閉性障害のある者の全てがこのような能力を持っているわけではない。自閉症と同様、男女比は男性が女性の数倍である。
広義には、障害にもかかわらずある分野で他の分野より優れた(健常者と比較して並外れているわけではない) 能力を持つ人も含めることもある。狭義のサヴァン症候群は極めて少なく、全世界で数十名程度しかいないと思われる。 能力の例 特定の日の曜日を言える(カレンダー計算)。ただし通常の計算は、1桁の足し算でも出来ない場合がある。 航空写真を少し見ただけで、細部にわたるまで描き起すことができる。映像記憶。 楽譜は全く読めないが、1度聞いただけの曲を、最後まで間違えずにピアノで弾くことができる。 書籍や電話帳、円周率などを暗唱できる。内容の理解を伴わないまま暗唱できる例もある。 芸術性の非常に高い作品(絵画、彫刻など)を作ることができる[1]。 並外れた暗算をすることができる。 この他にも様々な能力(特に記憶に関するもの)がみられるが、対象物が変わると全く出来なくなってしまうケースがある (航空写真なら描き起こすことができるが、風景だとできない、など)。 サヴァン症候群に関する報告で、一部に信憑性への疑問が出てきた。100個以上の物の数を瞬間的把握する能力 (以下で述べる映画『レインマン』でも取り上げられた)、および10桁もの巨大な素数を言う能力についてである。 文献ではESPなど挙がっていることもあるが、言うまでもなく不適当である。レインマンは、全体としては専門家の監修のもと サヴァン症候群の様子が比較的忠実に描写されている。 1988年に映画『レインマン』がヒットして、サヴァン症候群への関心が高まることとなった。原作を書いた作家バリー・モローは、 最初にテキサスのARC打ち合わせでサヴァン症患者キム・ピークと会ってインスピレーションを受けた。 また、キム・ピークのもの以外のサヴァン症候群もレイモンドのキャラクターに盛り込まれた。 サヴァンであるレイモンド役を演じたダスティン・ホフマンは、役作りの上でサヴァン症候群の患者何人かに会っている。 ホフマンが会ったサヴァンの中でもレイモンドの能力や行動に最も近いのは、驚異的な速算力で有名だったジョゼフ・サリヴァンである。 ドナルド・トレファート博士は、映画『レインマン』は自分のお気に入り映画の1つであり、サヴァンを演じたホフマンの演技に 非常に感銘を受けたと語っている。
アスペルガー症候群(アスペルガーしょうこうぐん、Asperger syndrome: AS)は、興味・関心やコミュニケーションに ついて特異であるものの、知的障害がみられない発達障害のことである。「知的障害がない自閉症」として扱われることも多いが、 公的な文書においては、自閉症とは区分して取り扱われていることが多い。精神医学において頻用される アメリカ精神医学会の診断基準 (DSM-IV-TR) ではアスペルガー障害と呼ぶ。 対人関係の障害や、他者の気持ちの推測力、すなわち心の理論の障害が原因の1つと考えられている。 特定の分野への強いこだわりを示したり、運動機能の軽度な障害も見られたりする。 しかし、カナータイプ(伝統的な自閉症とされているもの)に見られるような言語障害は、比較的少ない。 歴史 1944年、オーストリアの小児科医ハンス・アスペルガー(Hans Asperger)によって初めて報告されたが、 第二次世界大戦のため、その論文は戦勝国側では注目されていなかった。 1981年、イギリスの医師ローナ・ウィング(Lorna Wing)がアスペルガー症候群の発見を紹介[1]。 1989年、社団法人日本自閉症協会設立 1990年代になり世界中で徐々に知られるようになった。しかし、日本ではドイツ精神医学の影響が強かったことから、 ローナ・ウィングの紹介以前に知られていた[2]。 1992年、世界保健機関(WHO)の「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」に診断基準が初めて掲載される(ICD-10)。 1994年、アメリカ精神医学会の「精神障害の診断と統計の手引き」に診断基準が初めて掲載される(DSM−IV)。 2005年、発達障害者支援法施行 2006年、障害者自立支援法施行 発症の原因については自閉症#原因を参照のこと。近年、脳の先天的な機能障害と理解されるようになった。
概要 「アスペルガー症候群の定義」や「アスペルガー症候群と高機能自閉症は同じものか否かについて」は、諸説あるが、 日本国内においては高機能自閉症(知的障害のない、あるいはほとんどない自閉症)と区別されることは少ない (アスペルガー症候群は、知的障害の有無を問わず、言語障害のない自閉症を指すという研究者もいる)。 自閉症の軽度例とも考えられているが、知的障害でないからといっても、社会生活での対人関係に問題が起きることもあり、 知的障害がないから問題がほとんどないとすることはできない。知能の高低については、相対的に低いよりは高い方が 苦しみが軽いという見解がある。日本では従来、アスペルガー症候群への対応が進んでいなかったが、 2005年4月1日施行の発達障害者支援法によりアスペルガー症候群と高機能自閉症に対する行政の認知は高まった。 しかし、依然社会的認知は低く、カナータイプより対人関係での挫折などが生じやすい環境は変わっていない。 また、注意欠陥・多動性障害(AD/HD)や学習障害(LD)などを併発している場合もある。このような合併障害があることと、 「アスペルガー」や「自閉症」という言葉には偏見があることなどを理由に、まとめて「広汎性発達障害(PDD)」や 「発達障害」と呼ぶ医師も増えている。なお自閉症スペクトラムの考え方では、定型発達者とカナータイプ自閉症の中間的な存在とされている。 特徴 自閉症スペクトラムに分類されている他の状態同様、アスペルガー症候群も性別との相関関係があり、全体のおよそ75%が男性である。ただし、症状が現れずに潜在化(治癒ではない)する場合も勘案せねばならず、この数値にはある程度の疑問も残る。 コミュニケーション上の主な特徴 非自閉症の人(NT:neurotypical, 典型的な精神の人)は、他者の仕草や雰囲気から多くの情報を集め、相手の感情や認知の状態を読み取れる。 しかし自閉症の人はこの能力が欠けており、心を読むことが難しい(心の理論)。そのような、仕草や状況、雰囲気から 気持ちを読み取れない人は、他人が微笑むことを見ることはできても、それが意味していることが分からない。 また最悪の場合、表情やボディランゲージなど、その他あらゆる人間間のコミュニケーションにおけるニュアンスを理解することができない。
多くの場合、彼等は行間を読むことが苦手あるいは不可能である。つまり、人が口に出して言葉で言わなければ、 意図していることが何なのかを理解できない。しかし、これはスペクトラム状(連続体)の特徴である。 表情や他人の意図を読み取ることに不自由がないアスペルガーの人もいる。彼らはしばしばアイコンタクトが困難である。 ほとんどアイコンタクトをせず、それをドギマギするものだと感じる場合が多い。一方、他人にとって不快に感じるくらいに、 じっとその人の目を見つめてしまうようなタイプもいる。相手からのメッセージ(アイコンタクトなど)が何を示すのか、 彼等なりに必死に理解しようと努力するのだが、この障害のために相手の心の解読が困難で、挫折してしまうパターンが多い。 例えば、初対面の人に挨拶をする際に、社会的に受け入れられている方法で自己紹介をするのではなく、 自分の関心のある分野に関して一人で長々と話し続けるような行動をとる場合がある。 コミュニケーション上の特徴が障害とは限らない 症候群という表現は、アスペルガーの人は障害者(異常)で、その他の者は定型発達者(正常)というように感じる。 しかし、特徴の見かたを変えると、客観的で、事実を正確に理解して表現することに長けているともいえる。 以下に挙げられている「言葉を額面どおりに受け取る」や「些細なことにこだわる」という特徴も「厳正に規則を守る」と 言い換えることもできる。 例えば、パソコンのように順序だったものや規則的なものに興味を持てば、才能を開花させることも可能である。 また「行間を読むことが苦手」というのは、行間を読まないコミュニケーション方法ということである。 それは「行間を読むコミュニケーション(アスペルガー以外の多数派)」に対しての「少数派の方法」という関係である。 つまり、少数派であるために、多数派の人と自由にコミュニケーションが取れない、或いはコミュニケーション方法の違いを理解されないという問題が、社会生活での障壁となりやすい。
例えば、パソコンのように順序だったものや規則的なものに興味を持てば、才能を開花させることも可能である。 また「行間を読むことが苦手」というのは、行間を読まないコミュニケーション方法ということである。 それは「行間を読むコミュニケーション(アスペルガー以外の多数派)」に対しての「少数派の方法」という関係である。 つまり、少数派であるために、多数派の人と自由にコミュニケーションが取れない、或いはコミュニケーション方法の違いを理解されないという問題が、社会生活での障壁となりやすい。 主な問題点 アスペルガーの人は、多くのアスペルガー以外の人と同様に、またはそれ以上に強く感情の反応をするが、何に対して反応するかは常に違う。 彼等が苦手なものは、「他人の情緒を理解すること」であり、自分の感情の状態をボディランゲージや表情のニュアンス等で 他人に伝えることである。多くのアスペルガーの人は、彼等の周りの世界から、期せずして乖離した感覚を持っていると報告されている。 例えば教師が、アスペルガーの子供に(宿題を忘れたことを問いただす意味で)「犬があなたの宿題を食べたの?」と尋ねたら、 その子はその表現が理解できなければ押し黙り、教師に自分は犬を飼っておらず、普通犬は紙を食べないことを説明する 必要があるのかどうか考えようとする。つまり教師が、表情や声のトーンから暗に意味している事を理解できない。 先生は、その子が傲慢で悪意に満ち、反抗的であると考え、フラストレーションを感じながら歩き去っていくかもしれない。 その子はその場で何かがおかしいとフラストレーションを感じながら、そこへ黙って立ち尽くすことだろう。 アスペルガーの子供は、言葉で言われたことは額面どおり真に受けることが多い。親や教師が励ますつもりで 「テストの点数などさほど大事ではない」などとあまりきれい事ばかり聞かせたり、反対に現実的なことばかり教えたりすると、 真に受けてしまい、持つべき水準からかけ離れた観念を持ってしまう危険がある。彼らは、“大人の発言には掛け値がある” という疑いを持ちにくく、持ったとしても、はたして掛け値がどのくらいなのかを慮ることが困難であるため、 発言者の願望を載せて物事を大げさに表現すると狙った効果は効き過ぎることになる。
臨床家の中には、アスペルガーの人がこれらの特徴を有することに全面的には賛成しない者もいる。たとえばWing と Gillberg はアスペルガーの人が持つ知識はしばしば理解に根付いた知識よりも表層だけの知識の方が多い場合がある、 と主張している。しかし、このような限定はGillbergの診断基準を用いる場合であっても診断とは無関係である。 アスペルガーの児童および成人は自分の興味のない分野に対しての忍耐力が弱い場合が多い。 学生時代、「とても優秀な劣等生」と認識された人も多い。これは、自分の興味のある分野に関しては他人に比べて遙かに優秀で あることが誰の目にも明らかなのに、毎日の宿題にはやる気を見せないからである(時に興味のある分野であってもやる気を見せない、 という意見もあるが、それは他人が同じ分野だと思うものが本人にとっては異なる分野だからだと思われる。 例えば、数学に興味があるが答えが巻末に載っている受験数学を自分で解くことには興味が持てない、 日本語の旧字体に興味はあるが国語の擬古文の読解問題には興味が持てない、など)。ノートやテスト用紙に文字を手書きすることを、 とても面倒で苦痛に感じる子供もいる。一方、反対に学業において他人に勝つことに興味を持ったために優秀な成績を取る人も居り、 これは診断の困難さを増す。他人に自分の主張を否定されることに強く嫌悪感を覚えるという人もいる。 このことは学校などで学習上の大きな障害となる。例えば教師が生徒にいきなり答えさせ、生徒:「これは○○だと思います」 先生:「 違うよね、これは××だよ」というように、否定して答えやヒントを教えるような方法は、アスペルガーの人には相当な苦痛となる。 しかし多くの成人は、忍耐力のなさと動機の欠如などを克服し、新しい活動や新しい人に会うことに対する耐性を発達させている。 アスペルガーの人は高い知能と社交能力の低さを併せ持つと考える人もいる。 このことは子供時代や、大人になってからも多くの問題をもたらす。 アスペルガーの子供はしばしば学校でのいじめの対象になりやすい。 なぜなら彼等独特の振るまい、言葉使い、興味対象、身なり、そして彼等の非言語的メッセージを受け取る能力の低さを持つからである。
彼等に対し、嫌悪感を持つ子供が多いのもこのことが要因だろう。このため教育の場である学校において、 今後はサポート体制の確立や自立の支援、他の子供への理解を深めさせる、といった総合的な支援策が必要になるだろう。 「アスペルガー」という一つのカテゴリーであっても、人によって障害の度合いは千差万別である。例えば学校の友達と上手く話せたり、 話を上手くまとめられるなど、至って軽度な場合もある。また、上手く話せず、それでもよい友達に巡り会えたから必死で耐えている、 というように、自閉度が中度?重度なこともある。 この障害は、カナータイプの自閉症などと違い、 一見「定型発達者」に見えるために、周りからのサポートが遅れがちになったりすることが問題となっている。 アスペルガーの人は他の様々な感覚、発達、あるいは生理的異常を示すこともある。 その子供時代に細かな運動能力に遅れをみせることが多い。特徴的なゆらゆら歩きや小刻みな歩き方をし、 腕を不自然に振りながら歩くかもしれない。手をぶらぶら振るなど(常同行動)、衝動的な指、手、腕の動きもしばしば認められる。 アスペルガーの人は感覚的に多くの負荷がかかっていることがある。音、匂いに敏感だったり、あるいは接触されることを嫌ったりする。 例えば頭を触られたり、髪を触られるのを嫌う人もいる。音に神経質過ぎて不眠を訴える人も多い。 これが子供の場合、例えば教室の騒音が彼等に耐えられないものである場合等、学校での問題をさらに複雑にすることもある。 別の行動の特徴として、やまびこのように、言葉やその一部を繰り返す反響言語(エコラリア)と呼ばれる症状を示す場合がある。 誤診問題 精神疾患と誤診される可能性があるとの意見や報道がある[3][4]。誤診されやすいものとして統合失調症が挙げられている。 アスペルガー症候群への社会的偏見 2001年5月にソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント (米国)が「アスペルガー 死の団欒」と名づけて発売する予定だった 外国映画(原題は「Absence of the Good」、1999年のアメリカのテレビ映画)が、抗議を受けて発売中止となった。
原題にはアスペルガーという単語は使われておらず(直訳しても「良心の不在」程度にしかならない)、 登場人物にもアスペルガー症候群らしい人物は存在しないと考えられる[5]。 また、2008年頃から相次いで医師によるアスペルガー症候群の解説書が刊行されていることについて、医師たちの執筆動機の一つには、 あたかもアスペルガー症候群の人物が犯罪を起こしやすいかの様な誤解への対処がある。 この背景には、一部の少年事件の加害者がアスペルガー症候群だと報道されたことが挙げられる。 しかし、アスペルガー症候群の人物が犯罪を起こしやすいというデータは確認されておらず、鑑別所や少年院の中の該当者は2%程度とされている。 また、犯罪を起こしたケースについても、対人コミュニケーションスキルの不足から、 当人が世の中の仕組みをよく理解できていないことによって軽微な犯罪が引き起こされてしまったケースがほとんどである[6]。 アスペルガー症候群と犯罪 アスペルガー症候群の人は認知の歪みを抱えており、自分の感情をコントロールするのが困難なため、「キレ」やすく、 反社会的な行動をとることがあると考える人々もいるが、統計的に立証されておらず、支援団体や一部の専門家は 「アスペルガー症候群そのものが犯罪に直結することは決して無い」と強く主張している。アスペルガー症候群が事件を誘発したのか、 もしそうだとしても主たる要因がアスペルガー症候群自体なのかその他の障害なのかについてなど、誘因の特定はきわめて困難である。 現在の診断基準においては、アスペルガー症候群とADHD、チックなどとは重複診断をしないこととなっており、 判断はきわめて難しい。 以下に挙げるものは、マスメディアに取り上げられた事件である。 2000年5月1日 豊川市主婦殺人事件[7] 犯人の高校生は動機として「殺人の体験をしてみたかった」「未来のある人は避けたかったので老女を狙った」と供述していたが、 学校内では後輩からの信頼も厚く、しかも極めて成績優秀であると見られていたため、その評判と犯罪行為との乖離が疑問とされた。そのため精神鑑定がなされ、犯行時はアスペルガー症候群が原因の心神耗弱状態であったと認定した。
2003年7月1日 長崎男児誘拐殺人事件[8] 家庭裁判所の審判において「少年は、男性性器への関心と家庭環境で増強された他人への共感性の乏しさがあいまって被害者に暴行。 防犯カメラを発見したことで動転し、衝動的行動に出やすいという資質と共感性の乏しさがあいまって被害者を屋上から突き落とす という行為に及んだと考えられる」と結論している。 2004年6月1日 佐世保小6女児同級生殺害事件[9] 加害女児は、収容先の自立支援施設で医師からアスペルガー症候群と診断された。 2005年10月31日 女子高生母親毒殺未遂事件 2005年12月10日 宇治学習塾小6女児殺害事件[10] 精神科医は「(被告は)アスペルガー症候群で、犯行当時は反応性幻覚妄想障害に陥り、剣を持った被害者の像などの幻視があった」と証言。 「生徒としての被害者に腹を立てただけでなく、幻覚に影響されたからこそ犯行に至った」と述べた。 2006年4月15日 埼玉猫虐待事件[11] 裁判官は判決で「猫を悪い動物と思いこみ、踏んだり蹴ったりした凄惨な犯行。インターネットに画像を供し、 動物を愛する人たちの気持ちも傷つけた」と指摘。弁護人が「アスペルガー症候群による思いこみと、抗うつ剤の副作用による犯行」と 主張した点については「責任能力には影響しないが(事件の)一因」とした。 2007年1月3日 渋谷区短大生切断遺体事件[12] 鑑定医は「被告は生来のアスペルガー症候群、中学時代に発症した強迫性障害に加え、犯行時には解離性同一性障害 (多重人格)を発症していた」と指摘。「被害者の挑発的な態度で人格内部に隠れていた自分でも認識していない部分が爆発して犯行に及んだ」 とした。 2007年4月4日 小田原母子刺殺事件[13] 横浜地裁小田原支部は2008年12月22日、懲役20年(求刑・懲役30年)を言い渡した。裁判長は「人の道を著しく踏み外した、 非情極まりない所業」などと述べた。公判で弁護側は被告がアスペルガー症候群(広汎性発達障害)で、合併障害を発症、 犯行時は統合失調症の状態にあり、心神喪失か心神耗弱の状態にあったと主張。
2008年3月25日 岡山駅突き落とし事件[14] 容疑者の少年は、岡山地検の簡易精神鑑定でアスペルガー症候群と診断された。 アスペルガー症候群の援助 アスペルガー症候群の人は、現代社会に対し、非常に適応しにくい困難さをかかえている。あちこちで衝突が起こり、 引きこもりになっていることも少なくない。自分自身に強いコンプレックスを抱え、自殺志願を持つ人も決して少なくない。 そういうアスペルガー症候群の人に援助をする必要が急がれている。発達障害者支援センターなどをはじめ、 少しでもアスペルガー症候群の人が社会で暮らしやすいよう、地域活動支援センターやデイケアなどの設備を整える 必要が早急に問われている。最も必要なことがこの障害を理解し、受け入れる環境的素地を作り上げることである。 アスペルガー症候群の著名人 自閉的な特徴を持っていた著名人は多く、研究者や偉人に対する「変わり者の天才」というステレオタイプの形成を助けてきた。 ただし、アスペルガー症候群のような高機能な自閉症の存在が知られるのはここ数十年、特に一般に認知されてきたのは 1980年代以降であるため、生前に診断や検査を受けた者は例外的である。疑いがあるが、診断されなかった者たちについて残された記録をもって推測することの是非について論争が絶えない。 しかし、現実には、精神医学の専門医・院長レベルの人ですら「〇〇がアスペルガー症候群と言われている」 (アインシュタインやエジソンなど、任意の偉大な人物・世間一般的に天才とされている人物などが入る)と言った言葉を 憶測で著書に書くことが多々あり、アスペルガー症候群に対する偏見が横行しているためにそれを修正されようとしているために 先走っている感がある。 悪性症候群(あくせいしょうこうぐん、仏: Syndrome Malin、英: Neuroleptic Malignant Syndrome)は、向精神薬の重篤な副作用である。麻酔薬の副作用として表れる悪性高熱症と症状が類似しているが、別の疾患である。 ブチロフェノン系、フェノチアジン系などの定型抗精神病薬のほか、抗うつ薬、炭酸リチウムなどのさまざまな向精神薬によって生ずる。また、アマンタジンなどの抗パーキンソン薬の突然の服用中止によって発症することもある。
症状 [編集] 無動、寡黙、筋固縮、高熱、意識障害などの症状が現れる。 機序 [編集] ドパミンD2受容体の遮断が関係している。 検査 [編集] 血液検査 筋肉の傷害に伴ないクレアチニンキナーゼ(CK,CPK)の上昇がみられ、特にCKアイソザイムではMM分画の増加が認められる。 LDH、GOT、白血球数やCRPが上昇することもある。 治療 [編集] ダントロレンナトリウムの内服、注射を行う。 研究 [編集] NMSの病態について複数の説があり未だ決着はついていない。[1] 悪性高熱症との比較の点からも研究が進められている。[2] 主な説として以下のものがある。 ドーパミン受容体遮断仮説 ドーパミン・セロトニン不均衡説 カテコラミン異常説(ドーパミン・ノルアドレナリン不均衡説) 骨格筋異常説 ドーパミン受容体遮断仮説では、精神病治療薬が神経伝達に関与しているD2受容体を遮断することにより、 ドーパミン活性を顕著に減少させると考えられている。近年の研究では、症状に対する遺伝的要素が示されている。[3] カテコラミン異常説では、交感神経細胞中のカルシウム制御タンパク質の欠陥がNMSの発症を促すと考えられ、 この疾患を悪性高熱症の神経原性の形態としてとらえる。[4]
サザエさん症候群(さざえさんしょうこうぐん、Sazae-san Syndrome)は、日曜日の夕方 - 深夜、特に日曜日の夕方6時30分から フジテレビで放送される『サザエさん』を見た後、翌日からまた通学・仕事をしなければならないという現実に直面して憂鬱になり、 体調不良や倦怠感を訴える症状の俗称である。ここでは同じような症例のブルー・マンデー症候群 (Blue Monday、月曜病とも)についても取り扱う。 症状 [編集] 『サザエさん』が終わり、休日の終わりを実感すると憂鬱になる。気分が沈み無気力になって、 夕食の後片付けや翌日の準備が手に付かなくなる。人によっては軽い体調不良や頭痛などを訴えることもある。 一方で独り暮らしの若者がサザエさんを視聴することで軽いホームシックにかかることも、 別の意味のサザエさん症候群、と呼ぶ向きもある。 概説 [編集] 主に学生や会社員など、月曜から学校や勤務が始まる人に起こりうる症状とされる。ごく軽度のうつ病の一種とする説もある。 ただ、夏休み中や冬休み中などの長期休暇の場合は翌日の月曜日も休みのためあまりなる人がいないこともある。 この症例は休日の終わり、仕事の始まりを実感し憂鬱になるものであり、それらを概して呼ぶために比較的認知されやすい 言葉を用いて説明しているに過ぎない。そのため日曜日が休日で無い職種の人、サザエさんの放映の無い地域の人が覚える 休日の終わりによる憂鬱感でも、こう呼称して問題は無い。世界的にBlue Mondayは休日明けの物憂い(ものうい) 月曜日として誰しも経験し広く認識され、かつ言われる事である。 名の由来 [編集] 休日の終わりを自覚する最も多いパターンが、日本で毎週日曜18時30分(以下全て日本時間表示)からフジテレビ系列の テレビ局で放送されているアニメ『サザエさん』の視聴とされるためにこの名がつけられたとされる。 同番組は35年を超える長寿番組であり、世代にかかわらず認知度が高く、放送開始時刻が固定されていることから、 日曜夕方の代名詞となったといわれる。
なお、実際の刺激要因には個人差があり、当人が次の日から負う義務への重圧を感じるあらゆる場面に及ぶが、 日常会話において意思の疎通を簡潔・円滑に行うため、共通性の高い言葉への取捨選択が起こったと見られる。 なりやすいとされる人 [編集] 仕事や通学以外で、特にこれといった趣味がなく、休日はよく自宅に引きこもっている人、または内気な人、 またはコミュニケーションが希薄な人がなりやすいという報告もある[要出典]。サザエさん症候群を防ぐためには、 友人など外部の人とのコミュニケーションを日頃から取っておくと良い[要出典]とされるが、 人付き合いの苦手な人もおり一概には言い切れない。 いずれにせよ、サザエさんという番組の視聴により起こる症状ではなく、休日の終わりを実感することで起こる症状なので ストレスを上手に発散することは症状の軽減に効果があるとされている。サザエさんを視聴しないよう心がけても 症状が軽減するとは言い切れない。 症候群の乱立と混乱 [編集] サザエさん症候群という言葉はわかりやすいこともあり、インターネットや出版物でよく見られる。 こうした文化的な背景を持つ症候群の呼称には他にピーターパン症候群や青い鳥症候群などがある。 しかし、いつの間にかこうした症候群の名前にピーターパンなどの症状を想起させる言葉 (ピーターパンは永遠の少年なので大人になることを忌避する、という症状の象徴)よりもその起因となるもの (テレビ番組のサザエさん、朝刊など)が用いられるようになり、多少の混乱が生じている。 例えばサザエさん症候群では、「休日が日曜日ではない」「サザエさんが日曜日に放映されていない」などの理由から、 他番組の名前を冠する別名(『笑点症候群』など)が列挙されることがあるが、 それらはすべて同じような理由でおこる同じような症例を指す。 テレビ・ラジオなどマスメディアではこうした混乱を避けるため充分に周知されたわかりやすい語を使うことが求められているので、 定義が定まっておらず固有の名称を冠したそれらの呼称は使わないのが一般的である。
原因 [編集] 正確な原因は不明だが、これまでの研究は神経伝達物質であるドーパミンの機能低下 中枢神経における鉄分の不足による代謝の異常 脊髄(せきずい)や末梢神経の異常 遺伝的な要素 などが考えられている。脳内での鉄分の欠乏や、ドーパミンの合成異常がかかわっているという仮説が有力である。 つまり、人間の神経で情報の受け渡しを行うドーパミンという神経伝達物質は鉄分が不足すると分泌量が減り、 情報を正しく伝えることができなくなってしまいすべて脳への情報が誤って伝えられる為、身体の感覚に異常を感じるとされている。 また鉄欠乏性貧血は女性に多いので、RLSが女性に多い事に関係しているともいわれる。 発症 [編集] どういう場合に発症するのかも未だ明確にはなっていない。しかし、こんな場合に出やすいというのは以下に列挙する。 なお、精神的ストレスは病状の強弱と関連あり。 鉄欠乏性貧血 腎不全で人工透析を受けている場合、3人に1人の高率で現れる[1]。 パーキンソン病 胃切除後の下肢静脈血栓 妊娠 (5人に1人の高率で現れる)[2] 慢性呼吸不全 心不全 糖尿病 甲状腺機能低下症 尿毒症 痛風 結核、肝炎、肺炎などの感染症 関節リウマチ 線維筋痛症の随伴症状。(この場合、全身にRLS症状が出るもよう) 遺伝性 基礎疾患が無いか若年発症の場合、遺伝的発症のこともある[要出典] 抗うつ薬や抗精神病薬を服用している場合 血中フェリチン濃度が50ng/mL以下
原因 [編集] 正確な原因は不明だが、これまでの研究は神経伝達物質であるドーパミンの機能低下 中枢神経における鉄分の不足による代謝の異常 脊髄(せきずい)や末梢神経の異常 遺伝的な要素 などが考えられている。脳内での鉄分の欠乏や、ドーパミンの合成異常がかかわっているという仮説が有力である。 つまり、人間の神経で情報の受け渡しを行うドーパミンという神経伝達物質は鉄分が不足すると分泌量が減り、 情報を正しく伝えることができなくなってしまいすべて脳への情報が誤って伝えられる為、身体の感覚に異常を感じるとされている。 また鉄欠乏性貧血は女性に多いので、RLSが女性に多い事に関係しているともいわれる。 発症 [編集] どういう場合に発症するのかも未だ明確にはなっていない。しかし、こんな場合に出やすいというのは以下に列挙する。 なお、精神的ストレスは病状の強弱と関連あり。 鉄欠乏性貧血 腎不全で人工透析を受けている場合、3人に1人の高率で現れる[1]。 パーキンソン病 胃切除後の下肢静脈血栓 妊娠 (5人に1人の高率で現れる)[2] 慢性呼吸不全 心不全 糖尿病 甲状腺機能低下症 尿毒症 痛風 結核、肝炎、肺炎などの感染症 関節リウマチ 線維筋痛症の随伴症状。(この場合、全身にRLS症状が出るもよう) 遺伝性 基礎疾患が無いか若年発症の場合、遺伝的発症のこともある[要出典] 抗うつ薬や抗精神病薬を服用している場合 血中フェリチン濃度が50ng/mL以下 治療 [編集] 日常のケア [編集] 日常のケア治療 カフェイン・アルコール・過度の喫煙など嗜好品を避ける。 日常生活で誘発因子になるカフェインやアルコール、過度の喫煙を避けることが第一。
睡眠を浅くする可能性があるカフェインを含む飲料を控える事、そして飲酒は入眠を誘導するがアルコールが分解される。 しかし却って睡眠が浅くなるので、飲酒を控えることも効果があるとされている。 休薬 脚のマッサージ 就寝前に脚をストレッチやマッサージを行い、筋肉のこわばりを取ると改善されることもある。 股関節の筋肉を刺激するよう、10秒程度片足立ちをすると改善されることもある(足を高く上げた方が効果がある)。 日常のケアで改善されない場合 基本的にドーパミン機能の促進剤、あるいは抗てんかん薬の一種のクロナゼパムをごく少量使用 (治療薬の節参照)。 針灸・漢方薬による治療にて新陳代謝を促し、ドーパミン等の脳内ホルモンの分泌を正常化しRLSの症状が軽減され改善していくこともある。信頼のおける漢方医・鍼灸師に相談してみること。 整体も鍼灸と同様、身体の歪みを取り血流を改善し、ドーパミン等の脳内ホルモンの正常分泌を促すことにより改善することもある。 一部のサプリメントや一部のハーブも効果がある可能性があるが、まだ確証は得られていない。 問題点 この疾患の一番の問題点は身体所見・検査に異常が認められず、RLSと診断できずに、無駄な投薬治療と時間を費やすことがあることである。 ドクターショッピングすることも、まれではない。発症の項目で記載したように抗うつ薬や抗精神病薬を投与することにより、 却ってRLSの症状が悪化することが多い。早くRLSの専門医に相談することが望まれる[3]。 また、鉄欠乏性貧血において自己診断での鉄剤の服用は避けること。鉄欠乏状態でない場合は鉄剤の服用は副作用がある。 治療薬 [編集] RLSの異常感覚は、薬物治療で軽快する場合が多い。とりわけドーパミン神経の機能を高める薬である「L-DOPA製剤」や 「ドーパミン受容体刺激薬」がRLSによい効果があることは、これまでの研究や臨床経験から知られている。 また抗けいれん薬(クロナゼパム・バルプロ酸など)も効果が見られる。RLSを疑わせる症状があり、 更に血中フェリチン濃度が50ng/mL以下の時には、鉄剤の処方により症状が改善することが多い。 但し、個人差があり血中フェリチン濃度が50ng/mL以下が画一的に異常値とはならないため、入眠状況の観察や問診も重要である。
この疾患に睡眠導入剤(サイレースR)や抗うつ薬を処方されると、むずむず感が解消されないまま眠気だけがどんどん増し却って RLSの症状を悪化させる可能性がある。 欧米では中等度以上の症例には、パーキンソン病の治療にも使われるドーパミン受容体作動薬を第一に使う[4]。 現在「ビ・シフロールR」のRLSへの適用追加に向けた臨床試験が国内でも進められている。 処方例: ビ・シフロールR0.125mg 1錠 1x就寝2時間前 推定患者数 [編集] 欧米では、1200万人もの患者がいるといわれている。 日本では、ある医師がインターネットで調査した結果では国内には推定で3〜4%程度のRLS患者がいると推定されている。 判明している患者で、およそ130万人。症状の軽い人も含めると、実に200万人近い。更にRLSという疾病に対する認知度の低さから もっと多くの患者が潜在しているとも考えられ、この顕在・潜在患者を含めると約500万人近く存在するとも推測される。 年代別と性別では40歳以上の中高年に多く、特に40〜60歳の女性に多く見られる。 不眠症患者の10人に1人の割合で、RLSの人がいるといわれている。 以上のことから、欧米での患者数は、1200万人 日本国内の患者数は、推定で人口の3〜4% 40歳以上の中高年に目立つ 40代で発症し、年を重ねていくほど悪くなることが多い 女性の患者が男性の患者に比べて、1.5倍 症状が進むと、不安や抑うつなどの精神障害を合併することが有るということが分かる。 社会的認知度 [編集] 一般の人には勿論、専門医以外の間ではRLSがあまり知られていないためひどい不眠に長年苦しんでいる患者が多い半面、 適切な治療を受けていないケースが殆どであり多くのひとが治療を受けていないといわれている。これは20年前の時点で 睡眠時無呼吸症候群を知っている人は殆どいなかったが現在では睡眠時無呼吸症候群は広く知られており、 現在、RLSが置かれている状況はまさに20年前の睡眠時無呼吸症候群と同じ状況である。
自閉症(じへいしょう、Autism)は、社会性や他者とのコミュニケーション能力の発達が遅滞する発達障害の一種、
先天性の脳機能障害、認知障害である。時に、早期幼児自閉症、小児自閉症、あるいはカナー自閉症と呼ばれる。
うつ病や、御前等みたいなひきこもり、内気な性格を指して自閉症と呼ぶこともあるが、これは誤った認識である。
詳しくは#病気概念を参照のこと。
定義 アメリカ精神医学によるDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental disorders)によると 第一軸の
「通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害」における広汎性発達障害(pervasive developmental disoders)
に位置づけられている。自閉性障害の基本的特徴は3歳位までに症状があらわれ、以下の3つを主な特徴とする行動的症候群である。
対人相互反応の質的な障害 意思伝達の著しい異常またはその発達の障害 活動と興味の範囲の著しい限局性。
原因
現在では先天性の脳機能障害によるとされており、多くの遺伝的因子が関与すると考えられている。
保護者の教育や生まれ育った環境が原因で自閉症になるということはあり得ない。
(別の案内者による別の見解だが、1973年にノーベル生理医学賞を受賞したニコラス=ティンバーゲンはノーベル賞授賞式の記念講演で
Autism「自閉症」について持論を展開している。
http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1973/tinbergen-lecture.pdf このリンクに動物行動学を応用するティンバーゲン氏の研究があり、それによると、人間が幼い頃の環境要因に適応できずに、
ストレス過多で生体が反応する一例として、自閉症が取り上げられている。自閉症は第一子に多いことや、
親に真面目過ぎる人が多いことなど、環境要因が大きいとしているが、親を責めているのではなく、
「親も子も環境のストレスに対応しきれないでいる「被害者」だということを覚えていて欲しい」としている。
そして実践的に、彼ら自閉症と呼ばれる人々が、ある手法によって、感情的にも安全で人間的に素直に人と関われる環境作りがなされ、
そこで全人教育的に経験豊かな教師と接していくうちに症状が消滅していった事例が報告されており、
アレクサンダーテクニークもそのうちの一つの手法として紹介されている。)
フランス・パスツール研究所の研究チームが、フランス国立医学研究機構およびスウェーデン・イエーテボリ大学と行った共同研究では、 自閉症者の脳内で遺伝子「シャンク3(SHANK3)」に異常があることが指摘されている。 ただし、研究チームからはシャンク3で 自閉症の全ての症状を説明できるわけではないと警告が発せられており、主要な社会的障害についてある程度説明ができるかもしれないと 述べるにとどまっている。父親が中高年のときに授かった子供である場合、新生児が自閉症になりやすいとする近年の米国の研究がある。 同研究によると、父親が40歳以上の新生児は、自閉症や関連の症例が30歳未満の父親の場合の約6倍で、30〜39歳の父親と比較すると 1.5倍以上であったとされている。一方、母親については、高齢者で多少の影響を及ぼす可能性は排除できないものの、 子供の自閉症に与える影響はほとんど認められなかったとされている[1]。 日本の独立行政法人理化学研究所は、神経細胞の生存や分化に重要な神経栄養因子の分泌を調節する遺伝子 (CADPS2遺伝子)の異常が、自閉症の発症メカニズムに関係しているとの研究成果を発表している[2]。 サルや頭のお前らみたいな知能の低いチンパンジーなどの動物の大脳皮質の前頭葉に運動前野と呼ばれる領域があり、 この領域にあるニューロンは、お前たちみたいな知能の低いチンパンジーやサルが自分で動いている時に反応するだけでなく、 ヒトが自分と同じ動きをしているのを見ている時にも反応した。このように他者の動作に対しても、 まるで鏡を見ている様に反応することから、ミラーニューロンと名づけられ、 その後、fMRIによってヒトでも同様のミラーニューロンの存在が示唆された。 ヒトのミラーニューロンは大脳のいくつかの部位に存在していると見られており、例えば、前帯状皮質の一部の領域は、 自分の痛みだけでなく、他人が痛がっている場面を見た場合も同じように反応することが確認されている。 カリフォルニア大学のV.S.ラマチャンドランとL.M.オバーマン(Lindsay M.Oberman)らのグループ、
スコットランドのセントアンドリューズ大学のホイッテン(Andrew Whitten)らのグループは、ほぼ同じ時期に、対人スキルや共感の欠如、 言語障害、模倣が上手く出来ない等の自閉症の特徴は、すべてミラーニューロンの機能不全と同じ特徴を持つとの説を発表した。この仮説に基づき、カリフォルニア大学のアルトシュラーが、 知的障害が少なく低年齢でもない自閉症児達の脳波を調べた結果、 手を握ったり開いたりするなど、意識的に体を動かす「随意運動」を行なう際に抑制される「ミュー波」が、正常なヒトでは他者の 随意運動を見ている時も抑制されるのに対し、自閉症児の場合、自分で動く時には抑制されるものの、 他者の動作を見ている時に抑制されることはなかった。 ヘルシンキ工科大学のハリ(Rittea Hari)のグループは、脳磁図を使って、自閉症児の子供ではミラー・ニューロンが存在すると見られる 領域に活動の異常があることを見出した。ハリと同様のことは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のダプレット (Mirella Dapretto)らによっても、fMRIを使って観察された。以上のようにミラーニューロンと自閉症との関係が示唆されている。しかし、ミラーニューロンがヒトに存在すること自体がまだ完全に 証明された訳ではなく、このニューロンと自閉症との関係もいまだ不透明である。また、異常があると自閉症になるという可能性はあるが、 体を揺らす、アイコンタクトの回避、知覚過敏、特定の音に対する嫌悪などの自閉症特有の症状は、 ミラーニューロンの異常だけでは説明できない。 これらの症状の原因については、ラマチャンドランらのグループから出された「突出風景理論」(salience landscape theory) と呼ばれる仮説で、大脳の感覚野と扁桃体のあいだの連絡が正しく行なわれない為に、外部刺激に対する反応が正常に行なわれず、 極端な感情反応を示すことになると説明されている。 しかし、ミラーニューロン仮説も、突出風景理論も、自閉症の原因の全てを解明するものではない[3]。
高機能自閉症 自閉症スペクトラムのうち、知的障害がないもの(一般的にはIQ70以上)を高機能自閉症(知的遅れのないカナータイプ)や アスペルガー症候群(言語障害は無いが、視覚認知・空間認知力に、問題を生じる)と呼ぶことがある。「高機能」というのは 知能指数が高いという意味であるが、平均的な健常者より高いとは限らず、知的障害との境界域の場合もあれば、 一部平均的な健常者をはるかに上回る場合もある。1980年代以降、急速に認知されてきた。 症状 言語の発達の遅れ、対人面での感情的な交流の困難さ、反復的な行動を繰り返す、行動様式や興味の対象が極端に狭いなどの様々な特徴がある。 喋らなすぎるにせよ、喋りすぎるにせよ、プロトコルの互換性が低いがために対他的コミュニケーションポートが相対的に “閉じ”気味の存在であることは、あらゆる自閉症児に共通する。 「自閉」という言葉から、他者とのかかわりを一切持たない、寡黙というイメージを連想することもあるが、実際の自閉症の場合は、 一般的に恥ずかしいと思って秘密にするような事でも正直に話してしまうなど、 むしろイメージ的には自閉とは逆の「自開」である[要出典]という人もいる。 なお、自閉症の症状は人によってかなり異なり、以下の特徴が当てはまらない場合もある。 妄想性人格障害(もうそうせいじんかくしょうがい; 英:Paranoid personality disorder)とは、精神科医において、 偏執病(パラノイア; 英:Paranoia)的特徴を伴う人格障害と診断されるものである。 この症状は、拒絶・憤慨・不信に対して過剰な感受性を示すとともに、経験した物事を歪曲して受け止める傾向に特徴がある。 普通で友好的な他人の行動であっても、しばしば敵対的や軽蔑的なものと誤って解釈されてしまう。 本人の権利が理解されていないという信念に加えて、パートナーの貞操や貞節に関する根拠の無い疑いであっても、 頑固に理屈っぽく執着する。そのような人物は、過剰な自信や自己指示を誇大にする傾向がある。
なお、この文脈で『偏執病』(パラノイア)という用語が意味するのは単なる妄想や精神病の存在ではなく、人々に対する猜疑心や不信が理由もなく進行中であることを意味している。 ICD-9分類 301.00 妄想性人格障害 ICD-10分類 F60.0 他人の目的が悪意に満ちているという不信や猜疑心は、後述のような4つ以上の兆候として成人直後に 始まり現在まで引き続いて現れてくる: 猜疑心:十分な根拠も無く、他人が自分を不当に扱っている・傷つけている・だましていると疑う 友人や仲間の貞節や信頼性に対し、不当な疑いを持ち続ける 情報が自分に不利なように用いられる、という根拠の無い恐怖のために、他人を信頼するのに躊躇する 執拗に恨みを持つ:自分が受けた無礼、負傷、侮辱などを許さない 自分の性格や世間体が他人に伝わっていないことに攻撃性を察知して、すぐに怒って反応したり反撃する 配偶者や異性のパートナーの貞操に対し、正当な理由もなく、繰り返し疑いを持つ除外される状況としては、 精神病的な特徴を伴う気分障害や統合失調症、およびその他の精神病的障害との間に、排他的に生じないこと 一般的な医療環境に伴う心理学的効果で生じていないこと がある。 独裁者の病 この障害は強大な権力を持つ者、特に一代で成り上がった絶対権力者に非常に多く、独裁者の病であることが知られている。 独裁者は常に他人に蹴落とされる可能性(それも命を失う可能性)を秘めており、部下を常時監視する必要がある。 成り上がりの独裁者は自分が独裁者になる過程で、前独裁者を謀略で失脚させるようなことをしていたり、 自身の暗殺計画が発覚したり、実行されたりすれば、より部下を全く信用することができなくなり、 さらに命を狙われる可能性が常にある為、元々の性格はそんな兆候のない者でも、成り上がった独裁者は必然的に妄想性人格障害になり、 ならない独裁者の方が少ない。なお普通の巨大な会社の社長や、巨大の宗教団体(特に新興宗教)の教祖にも見受けられる。 (参考文献:パーソナリティ障害 岡田尊司著 PHP新書)
治療 一般的な人格障害全般にいえることであるが、人格障害は病というより性格が偏っている。要は性格が異常なだけであり、 精神疾患ではない為、治療はかなりの困難が伴う。匙を投げている医者も多く、 人格障害は受けない病院もある為、生半可な覚悟では治せない。そして治すことができるのは本人だけである。 妄想(もうそう)とは、非合理的かつ訂正不能な思いこみのこと。妄想を持った本人にはその考えが妄想であるとは認識しない (病識がない)場合が多い。精神医学用語であり、根拠が薄弱であるにもかかわらず、確信が異常に強固であるということや、 経験、検証、説得によって訂正不能であるということ、内容が非現実的であるということが特徴とされている。 日常的な会話でも用いられることもあるがそのときはいかがわしい考えや空想を表し、必ずしも病的な意味合いを含むわけではなく 軽い意味で使われている。妄想と一言にくくっても、その内容や程度は個人差が大きい。 軽度で生活に支障をほとんど来さないものから重大な支障を来すようなものまで様々である。 本人が妄想であるとは自覚していない(「病識」がない)ことが多いが、漠然と非合理性に気づいている場合 (いわゆる「病感」がある状態)、あるいは他者の前では隠すことができ生活に適応している場合(いわゆる「二重見当識」)など様々である。 妄想の分類 原因による分類 様々な精神疾患(統合失調症、躁うつ病、うつ病、痴呆、せん妄、あるタイプのてんかん、急性薬物中毒、覚醒剤乱用など) に伴って生じることがある。しかし、健常者においても断眠や感覚遮断など特殊な状況に置かれると一時的に妄想が生じることもある。 また、原因となる基礎疾患によっても生じる妄想の種類が異なる傾向があり、統合失調症に多いのは被害妄想、関係妄想、 誇大妄想などで、うつ病に典型的なのは罪業妄想、心気妄想、貧困妄想であるとされているが、必ずしも全例に当てはまる訳ではない。
「一次妄想」と「二次妄想」 古典的には、まったく根拠を持たない妄想を一次妄想(「あの人はまだ自分がxxであることに気づいてない。」 「おれはナポレオンの生まれ変わりだ」「近所の人たちが私を電波で攻撃している」など)、何かしらの経験と関わりがある妄想を 二次妄想(「私の病気は不治の病なのだ」「皆の不幸は私のせいなのだ」など)と区別している。 しかし、一次妄想と考えられる妄想にも本人なりの理由が存在している場合も多く、真の無意味で根拠のない妄想はまれである。 了解可能か否かで一次妄想と二次妄想を区別するという定義もあるが、「私の病気は不治の病なのだ」という妄想も抑うつ気分か 悲観的妄想が出現していれば理解可能であるが健康なひとがそのような妄想をもっていれば了解不能であるため、 これらの区別は難しい。偏見との区別も難しく、考えの根拠を聴取し、ひとつひとつ反証していくことで妄想と明らかになるが、 文化が異なる反証であるとその方法は有効ではなくなる。 さらに一次妄想は以下の5つに細分化されている。 妄想気分:周囲がなんとなく意味ありげで不気味と感じる。形容ができないがそこから具体的な判断がおこり妄想となる。 妄想知覚:正常な知覚に特別な意味づけがなされる。それが強固な確信となり訂正が不可能である。 妄想表像:とんでもないイメージを抱く。 妄想覚性:途方もないことを察知するが実体には何も理解できていない。 妄想着想:ある考えや古い記憶が突然思いがけない意味をもって思い出され、強固な確信に至ること。 妄想知覚などは統合失調症でよくみられる現象である。具体例は漫画ブラックジャックによろしくなどで詳しく描かれている。 二次妄想はうつ病でよく見られる現象である。心気妄想、微小妄想などが有名である。「なんとなく胃が痛い、 病院にいって検査しても異常がない、心療内科の受診を勧められ、それでうつ病と診断される」こういったエピソードが心気妄想には多い。
内容による分類 誇大妄想は、現実的な状況から逸脱し、自己を過剰評価したり、実際には存在しない地位・財産・能力があるように 思い込んでいる状態である。躁病によく見られる。 被害妄想 他人から悪意をもって害されていると信じる妄想。何らかの犯罪的な干渉を受けていると信じこみ、事業や就職などにおいて 失敗しても、他者からの攻撃で失敗したと考えたり、「脳内に何らかの機器を埋め込まれ、意識や行動を操作されている」と考えたりする。 被害妄想も参照のこと。 注察妄想 「常に盗聴されている」とか「隠しカメラで監視されている」と思い込む妄想。 関係妄想 周囲に起こっている現実を自らに結びつけて考える妄想。 盗害妄想 自分の物を盗まれたと思い込む。痴呆によく見られる。 罪業妄想 自分は非常に悪い存在だ、罰せられるべきだ、皆に迷惑をかけているなどと思いこむ妄想。うつ病によく見る。 心気妄想 自分の身体の一部が病気にかかっていると思いこむ妄想。実際に病気に罹っていても、その症状が自分の思っているより 非常に軽い場合もこの種類に分類される。うつ病によく見られる。 貧困妄想 現実にはそうでないにも関わらず、自分は非常に貧しい、借金を抱えてしまったなどと信じる妄想。うつ病によく見られる。 その他 不死妄想、Capgras妄想、被毒妄想、恋愛妄想、血統妄想など(詳しくは統合失調症参照)。嫉妬妄想は隠される場合が多い。 妄想の原因 生物学的に 統合失調症では中脳辺縁系のドパミン神経の過活動が妄想、幻覚の発生に関与していることが示唆されている。 うつ病やせん妄に伴って生じる妄想に対してもドパミン遮断薬である抗精神病薬が有効であることなどから、 それらの疾患でもドパミン神経系の過活動が関与していることが推測される。 精神力動学的に戦争や災害の被災者や凶悪事件等の被害者が、一時的に妄想状態に陥ることがある。 これは、現実から遊離する事によって精神的なダメージを回避しているとみなすこともできる。
統合失調症などの疾患においての妄想ですら、過剰なストレスが精神を破壊しないようにするため逃げ場であるという見方すらできる( ジョン・シュタイナー「こころの退避」参照)。但し安全装置という観点では妄想の代わりに衝動性が生じることもある (いわゆる、キレる状態)。しかし安全装置であるとはいえ病的な方法であることには間違いなく、治療が必要である。 そして、本人にとっては安全装置であったがゆえに、治療の途中で激しい抵抗に遭うことは珍しくない。 それなりに安住の地であった妄想の世界から現実の世界を直視することは苦しみを伴うのである。 ここでいかに本人のペースを尊重しつつ、希望や安心感を与えつつ現実と折り合いをつけてもらうかが、 精神科医や援助者の力量が問われるところである。 妄想の弊 その妄想に対して否定的な現実を敵視したり、妄想を認めない他人に攻撃的になることがある。ときには暴力に結びつくこともある。 周囲からみれば異常な行動をとり、周囲に疎まれ孤立したり攻撃されたりする危険がある(例としては「警察に電波で盗聴されている」と 思い込み、警察に「そのような捜査が許されるのか」と乗り込んだり、それで相手にされなかったり警察が否定すると 警視庁のトップや大臣、果ては総理大臣に記録が残るかたちで質問状を送る、当然相手にされるはずがないが、 それで満足な回答が得られないと「答えられないのには理由があるはずだ」などと極めて強引かつ自分にいいように 解釈するというものがある。インターネットのウェブサイトやブログ上でその主張を公開する者も多い)。 本来、社会的動物である所の人間が社会から逸脱する事は、当人にとっても周囲にとっても非常にダメージが大きい。 妄想が回復した後の社会復帰にも支障が残ることもある。ただし、だからといって疑うことをやめてしまうと、 実際に他者にいいように利用される可能性もあるため、妄想とそうでない場合との線引きは事実上難しいといえよう。 「自分は空を飛べる」などの妄想に支配され転落したり、「頭の中に埋め込まれた装置を取り出す」ために頭部を自傷するなど 自らを傷つける危険性もある。
関連語句健常者の(しばしばくだらない、あるいは淫らな)空想のこと。妄想癖(もうそうへき)とも言う(例:性的妄想)。 想像の域を出ない主観的な決め付けのこと。しばしばインターネット上で多用される。 インターネット依存症(インターネットいそんしょう、インターネットいぞんしょう)、インターネット中毒(インターネットちゅうどく)は、 1997年にイヴァン・ゴールドバーグによって理論づけられた障害である。賭博依存症と比較することで、DSM-IVで診断される。 ゴールドバーグとキンバリー・ヤングは、インターネット依存症をDSMの次の版であるDSM-Vに含めるように請願活動を行っている。 そうすることで、保険会社がインターネット依存症のカウンセリングのための支払いを行うようになるとされている。 しかし、インターネット依存症は実際の障害ではなく、これをDSM-Vの精神障害として分類するべきではないとする主張も強い。 診断基準の案 12か月のうちに、以下の3つないしそれ以上の臨床的に重篤な障害や苦痛に至る、 インターネットの利用における不適応のパターンが見られること。 以下のいずれかで定義される耐性。 満足感を得るために、インターネットに非常に長い時間ふれている必要がある。 インターネットにふれる時間が同じである状況が続けば、影響が極端に減少する。 以下のAまたはBによって明らかになる禁断症状。 (A)以下の1〜3のような特徴的な禁断症状。 大きく長期間にわたるインターネットの使用の中止または縮小。 以下のうち2つまたはそれ以上の現象が、インターネットの中止から数日〜1か月後以内に発生する。 (a)精神運動性の動揺。 (b)不安。 (c)インターネット上で起こっていることについての強迫観念的な考え。 (d)インターネットについての空想または夢。 (e)自発的または無意識に起こる、指のタイピングの動き。
(B)インターネットまたは類似したオンラインサービスを利用することで、禁断症状が軽減するかなくなる。 意図したより長い時間、インターネットにアクセスしている。 インターネットの使用を減らすか制限しようとする欲求や努力はするが、うまくいかない。 非常に多くの時間をインターネットに関連した活動(たとえば、インターネット関連の書籍を購入したり、新しいWebブラウザを試してみたり、ベンダーの調査を行ったり、ダウンロードしたファイルを分析したりする)に費やす。 インターネットの使用のために、家族、社会、職業、あるいはレクリエーションの重要な活動の期間や頻度が減少する。 持続的、あるいは再発する、身体、家族、職業、精神の問題が引き起こされる(たとえば、睡眠不足、結婚が困難になること、 早朝の約束への遅刻、職業上の任務の放棄、あるいは重要な他者を放棄する感情)のを知っているにもかかわらず、 インターネットの使用を継続している。 批判 キャロル・ポテラとジョナサン・ビショップをはじめとするインターネット研究者によって、インターネット依存症などというものは 存在しないと主張されている。インターネットは社会的媒体であり、人はインターネットという媒体に没頭することはできないと考えられている。 インターネットは環境であると見なされているが、オークションサイトで値をつけるような媒体の面も持っている。 また、インターネット依存症理論が強く比較している、インターネットの使用とギャンブルの依存との間には有意な差が存在する。 インターネットが大きな部分で向社会的で、双方向的で、情報主導の媒体であるのに対し、ギャンブルは個人的で、反社会的で、 社会的な埋め合わせになる価値をほとんど持っていない。 また、上記のテストなどもごく普通の人間であっても依存症とされるなどの曖昧な点を含んでいる。 実際のところ治療を必要とするまでの深刻な例は0.5%以下であると言われている事に加え、具体的な診断基準についても研究家によって まちまちであり統一した基準は存在しない。
ネット中毒(ネットちゅうどく)とは、インターネット(古くはパソコン通信)に接続し、チャットやBBSへの書き込み、 オンラインゲーム等を長時間にわたってやり続けるなど、現実世界の生活に支障をきたすまでになってきている嗜癖状態を指す、主に俗語として使われる表現である。 1990年代終わり頃までは、一種の自嘲ないし揶揄を含む表現であったが、近年ではインターネット上のサービス利用者が精神的に 不安定な兆候を示す例も報告されており、社会問題として提起されている。 通常の生活がネット利用によって、好ましからざる影響を受け、以下のような状況に陥っている状態をいうことが多い。 睡眠不足や昼夜逆転生活 ドライアイ・眼精疲労や腰痛、キーボード腱鞘炎といった長時間端末を操作する事による健康的異常 ネットゲームや会員制有料チャット等のサービス利用料金から来る、経済的圧迫(実際は家族が払っていることも多い) 特殊なコミュニティにばかり関係し、世間一般の常識が欠落する、更には自分で気付かずに非常識な言動をしている ネット上で解放されたと思っており、現実の状況は「本当の自分の姿」では無いという認識を抱く ネットコミュニティ上で賞賛されている状態を長引かせたいがために、犯罪的行為や実際の犯罪行為すら辞さなくなる、法的逸脱状態 。 社会現象 日本でも、欧米でも、ネットに没頭する余り、実生活を省みないと目される人は多く、特に日本では、引きこもりと呼ばれる 対人恐怖症や広場恐怖症・パニック障害等の複合的症状を示す人が、ネットに依存した生活をおくっていると見なす識者は多い。 例えば成城墨岡クリニックの院長である墨岡孝は、1997年ごろからじわじわとであるが増大傾向にあり、当人が自覚しておらず 周囲が問題とみなして病院に連れてきて、初めて発覚することも多いとしている[1]。 ネット上の各種サービス利用料金も、大きな問題を生む事があり、韓国ではネットゲーム上の商品である
(アバターに着せる事の出来る服の)データを、電話料金上乗せで課金される環境で、親に内緒で安易に買い過ぎた11歳の女児が、 母親に叱られたショックで自殺するという事件もおきており、利用者の年齢で利用額に上限を設けようという業界方針以前に、 児童向けサービスに課金する企業の姿勢を問題視する市民の声も挙がって、商業サービスの収益と依存性という現象。 オンラインゲーム『エバークエスト』において、仕事をやめて1週間通してプレイし続け、ついには自殺した例や、 やはり他のオンラインゲームでも「ゲームをプレイし過ぎて過労死」という事例もアジア方面で社会問題化している。 詳しくはゲーム依存症を参照されたい。他方、掲示板で騒がれたくて動物虐待事件を起こした例(→福岡猫虐待事件)や、 ネットアイドルを標榜していた者が、2006年に自分のブログに注目を集めたいがためだけに連続放火を行った事件も報じられており、 インターネット上での注目を集めたいという動機による犯罪行為も、従来は考えられなかった動向だとして、 しばしば報道にも大きく取り上げられている。 心理面から見たネット中毒 この分野は、ネットというメディアが誕生した事と、心理学面の因果関係立証には多大な時間が掛かる事もあって、 研究はまだ始まったばかりという段階である。それだけに、安易に「ネットに依存する病気である」と述べるのは非常に危険である。 ただその一方で、インターネット依存症という論理も存在しており、インターネットの提供しているサービスの依存症状態に陥っていると 見なす向きも存在する。 その一方、カナダ・アルバータ大学大学院のMary Modayilらによる2004年のレポートでは、何らかの精神疾患を抱えネットの利用に 長時間没頭しがちとなる傾向があることは認めながらも、インターネット利用以前から長期の精神疾患の傾向にある者にとっては、 それらサービスの利用が何らかの癒しとして、うつ病など気分障害の治療に役立つ可能性も示されている
自己愛性人格障害(じこあいせいじんかくしょうがい、Narcissistic Personality Disorder)とは、ありのままの自分を愛せず、 自分は優越的で素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込む人格障害であるとされるが、過度に歪んだルールである 内的規範が弱いケースであるため、精神病的に扱われる事もある。 概要 境界性人格障害とセットにして扱われる事もあるが、自己愛性人格障害の方が内的規範は比較的高いとされる。 また、境界性人格障害の回復期には、一過性の自己愛性人格障害を経るケースが多いという報告もあり、より安定した状態であるとも考えられる。これとは逆に、自己愛型防衛に失敗した自己愛性人格障害の患者が、境界性人格障害同様の状態を呈した例も報告されている。 自己愛性人格障害はどちらかと言うと男性に多いとされる。WHOのICD-10では正式な精神障害としては採用されていない。 境界性人格障害でも原因として日本では過保護、アメリカでは虐待が多いという指摘があるが、 自己愛性人格障害に関しても似たような言説がある。 しかし、果たして本当にそうなのかは専門家の間ではコンセンサスが取れていない。 過保護が虐待の可能性もあるという指摘もある上、境界性人格障害でも脳の脆弱性が問題となっているようにそうした 生理学的要因も考えられる。主に虐待としては暴力ではなく、多忙な親に放置される、無視される等の不満が原因である場合が多い。 実際に社会的に評価されたり、ルックスや家柄が良い、IQが高い等、常に多大な賞賛を浴びる状態が幼少期から続く、 など本人の素質よりも周囲の行動によって自己愛性人格障害になる場合が多い。 自己愛性人格障害の万能感は母子関係によってさらに強化されることがある。 境界例的な親自身や周りの家族や友人が見捨てられる不安から、子どもを甘やかす等である。
名誉毀損罪(めいよきそんざい)は、刑法230条に規定される罪。親告罪。民事事件における名誉毀損については「名誉毀損」を参照。 概要 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した場合に成立する(刑法230条)。法定刑は3年以下の懲役若しくは禁錮または50万円以下の罰金である。 この場合の人とは、「自然人」「法人」「法人格の無い団体」などが含まれる。 ただし、「アメリカ人」や「東京人」などといった、 特定しきれない漠然とした集団については含まれない。通説では、本罪は抽象的危険犯とされる。 つまり、外部的名誉が現実に侵害されるまでは必要とされず、その危険が生じるだけで成立する。 事実の有無、真偽を問わない。ただし、公共の利害に関する事実に関係することを、専ら公益目的で摘示した結果、 名誉を毀損するに至った場合には、その事実が真実であると証明できた場合は処罰されない(230条の2第1項、 下記の「真実性の証明による免責」参照)。 毀損された名誉が死者のものである場合には、その事実が客観的に虚偽のものでなければ処罰されない(230条2項)。 ただし、名誉毀損をした後、名誉を毀損された者が死亡した場合には、通常の名誉毀損罪として扱われ、 当該事実が虚偽でなかったということのみでは免責されない(230条の2の適用が問題となる)。 「公然」とは、多数または不特定のものが認識し得る状態をいう。たとえその当時見聞者が皆無であったとしても、 公然事実を摘示したものということを妨げることはできない。 会議室やトイレでの会話など、 少数であってもそれらの者がしゃべって伝播していく可能性があれば、名誉毀損罪は成立する。 いわゆる「公然」とは秘密でない行為を指称し、多数人の面前において人の名誉を毀損すべき事実を摘示した場合には、 その多数人が特定しているときであっても、その行為を秘密ということができない場合は公然ということを妨げることはできない。 道路通行人にも容易に聴取れる状況の下で怒鳴った場合には、公然でないとはいえない。
「名誉」とは、通説はこれを外部的名誉、すなわち社会に存在するその人の評価としての名誉(人が他人間において不利益な批判を 受けない事実で人の社会上の地位または価値)であるとする。これに対して、同罪の名誉とは、名誉感情(自尊感情)であるとする説がある。 この説によれば、法人、あるいは法人でない社団もしくは財団に対する名誉毀損罪は、論理的には成立し難いこととなる。 「毀損」とは、事実を摘示して人の社会的評価が害される危険を生じさせることである。大審院によれば、 現実に人の社会的評価が害されたことを要しない(大判昭和13年2月28日刑集17巻141頁)とされる(抽象的危険犯)。 名誉毀損罪は、人の名誉を毀損すべきことを認識しながら、公然事実を摘示することによって成立し、名誉を毀損しようという 目的意思に出る必要はない(大判大正6年7月3日刑録23輯782頁)。 事実の摘示 摘示される事実は、人の社会的評価を害するに足りる事実であることが要求されており、事実を摘示するための手段には特に制限がなく、 『インターネットの掲示板で書き込む』『張り紙で噂を広める』『街宣車を動かして噂を宣伝する』などの場合であっても成立する。 その事実の内容の真偽を問わない(信用毀損罪の場合は虚偽の事実でなければならない)。また、公知の事実であるか非公知の事実であるかを 問わない(大判大正5年12月13日刑録22輯1822頁)。事実を摘示せずに、人に対する侮辱的価値判断を表示した場合は、 侮辱罪の問題となる。被害者の人物の批評のようなものであっても、刑法230条にいう事実の摘示であることを妨げない。 また、うわさであっても、人の名誉を害すべき事実である以上、公然とこれを摘示した場合には名誉毀損罪が成立する (最決昭和43年1月18日刑集22巻1号7頁)。被害者の氏名を明確に挙示しなかったとしても、その他の事情を総合して何人であるかを 察知しうるものである限り、名誉毀損罪として処断するのを妨げない(最判昭和28年12月15日刑集7巻12号2436頁)。 被害者 背徳または破廉恥な行為のある人、徳義または法律に違反した行為をなした者であっても、当然に名誉毀損罪の被害者となりうる (大判昭和8年9月6日刑集12巻1590頁)。
親告罪 名誉毀損罪、侮辱罪については、告訴がなければ、公訴を提起することができない(232条1項)。 被害者の意思を無視してまで訴追する必要が無いから、また訴追によって被害者の名誉が一層侵害される可能性があるからである。 告訴状に被告訴人として指定されていなくとも、共犯であれば告訴の効力は及ぶ。 真実性の証明による免責 刑法230条の2は、名誉毀損行為が公共の利害に関する事実に係るもので、専ら公益を図る目的であった場合に、 真実性の証明による免責を認めている。これは、日本国憲法第21条の保障する表現の自由と人の名誉権の保護との調整を図るため 設けられた規定である。公訴が提起されるに至っていない人の犯罪行為に関する事実は、公共の利害に関する事実とみなされる (230条の2第2項)。 公務員または公選の公務員の候補者に関する事実に関しては、公益目的に出たものであるということまでが擬制され、 真実性の証明があれば罰せられない(230条の2第3項)。これは、原則として構成要件該当性・違法性・有責性のすべてについて 検察官に証明責任を負わせる刑事訴訟法において、証明責任を被告人側に負わせている数少ない例外のひとつである (証明責任の転換。同様の例として刑法207条がある)。ただし、公務員としての資格に関しない事項については罰せられる。 事実が真実であっても、終始人を愚弄する侮辱的な言辞をこれに付加摘示した場合には、公益を図る目的に出たものということはできない。 真実性の証明の法的性質については、処罰阻却事由説と違法性阻却事由説との対立がある。 処罰阻却事由説は、名誉毀損行為が行われれば犯罪が成立することを前提に、ただ、事実の公共性、目的の公益性、 真実性の証明の三要件を満たした場合には、処罰がなされないだけであると解している。
これに対し違法性阻却事由説は、表現の自由の保障の観点からも、230条の2の要件を満たす場合には、行為自体が違法性を欠くと解しているが、 そもそも違法性の有無が訴訟法上の証明の巧拙によって左右されることは妥当でない という批判がある。両説の対立は、真実性の証明に失敗した場合に鮮明になる。 すなわち、処罰阻却事由説からは、真実性の証明に失敗した 以上いかなる場合でも処罰要件が満たされると考えられるが、違法性阻却事由説からは、真実性の錯誤が相当な理由に基く場合、 犯罪が成立しない余地があると考えられる。判例は当初、被告人の摘示した事実につき真実であることの証明がない以上、被告人において 真実であると誤信していたとしても故意を阻却しないとしていたが、後に大法廷判決で判例を変更し、真実性を証明できなかった場合でも、 この趣旨から、確実な資料・根拠に基づいて事実を真実と誤信した場合には故意を欠くため処罰されないとした (最大判昭和44年6月25日刑集23巻7号975頁)。すなわち、現在の判例は違法性阻却事由説であると解される。 関連する犯罪 侮辱罪(231条) 通説によれば侮辱罪は、事実を摘示しないで名誉を毀損した場合に成立するとされる。 信用毀損罪(233条) 虚偽の風説を流布し、または偽計を用いて、人の財産的信用を毀損した場合に成立する。 名誉毀損罪同様、抽象的危険犯である。 罪数に関する判例 一個の行為で人を非難する際、侮辱の言葉を交えて名誉を毀損した場合、侮辱の言葉は名誉毀損の態様をなすに過ぎず、 名誉毀損罪の単純一罪である。 民法上の名誉毀損 民法710条では、法人の名誉権が侵害された場合の損害にも適用される(最一小判昭和39.01.28・昭和34(オ)901 謝罪広告並びに慰藉料請求[第18巻1号136頁])。 韓国における名誉毀損 韓国では死者に対する名誉毀損罪があり、名誉を損ねるものとされる発言を行えば直系子孫など関係者からの 親告を受けて検察に立件されることとされている[1][2]。また、独島(竹島)は日本のものであると主張する者に対する誹謗中傷は叱責で あるとして合法行為とされている[3]。
個人情報漏洩 (こじんじょうほうろうえい)とは、個人情報を保有する者および個人情報に該当する者の意図に反して、 第三者へ個人情報が渡ることをいう。当該個人情報が顧客情報の場合は顧客情報漏洩(こきゃくじょうほうろうえい)ともいう。 個人情報漏洩に至る要因 従来は各種の名簿を通じた漏洩が主だったが、近年は個人情報の電子データ化が進んでおり、 また情報通信が発達したことから、パーソナルコンピュータやインターネットが何らかの形で絡み情報漏洩に至るケースが増えている。 また、外部記憶媒体の大容量化とあいまって、大規模な個人情報の流出が頻繁に起きている。 ノートパソコンや記録メディアの持ち運び営業で外出する際や自宅など外部で仕事をする際に、ノートパソコンを持ち歩き、 何処かに置き忘れたり置引きや車上荒らしで盗難に遭うケースがある。 ノートパソコンは持ち運びに便利で外出先でも顧客情報を見ることができるので重宝されるが、 一方でノートパソコンそのものが中古でも高く売れる可能性があることもあって、盗難に遭うリスクが高い。 記録メディアの持ち運びも危険である。特に2000年以降に発達したUSBメモリやカード型フラッシュメモリ(SDカードなど)は 小型であることが災いし、紛失の恐れがとても高い。コンピュータウイルスの感染コンピュータウイルスに感染することで、 パソコン内部の情報をネットワーク上に曝け出してしまい、インターネット経由で流出に至るケースも増えている。 特にファイル共有ソフト(Winny、Shareなど)を使用することによるリスクを熟知せず安易に個人情報の入った パソコンにインストールしたり、あるいはファイル共有ソフトの入ったパソコンに個人情報を入れてしまい、 ウイルスに感染し流出事故に至るケースが非常に多い。以上は関係者の誰もが意図しない情報漏洩であるが、 一個人がネットリンチの一環として他人の個人情報を意図的に漏洩させるというケースもある。 個人情報漏洩事故の原因と予防 盗難や紛失のリスクが高い物は、外部へ持ち運ぶ行為そのものを控えなければならず、 やむをえず持ち運ぶ場合は細心の注意を払うのは勿論、万が一のことも考えて暗号化やパスワードで対策する必要がある。
ウイルスの感染も、ウイルス対策ソフトを導入し常に最新の状態にしておくのは基本であるし、そもそもウイルス感染へのリスクが 高いファイル共有ソフトを使用しないよう徹底する必要がある。したがって、ノートパソコンや記録メディアを持ち運んだことで盗難 や紛失に至った場合も、コンピュータウイルスに感染し個人情報をインターネット上にばら撒いてしまった場合も、 個人情報を扱う者の不注意あるいは知識の無さ(リスクへの認識の甘さ)が原因である。 このような形での個人情報漏洩を防ぐためには、まずは個人情報を扱う者への教育が必須である。個人情報を扱う企業や役所は、 個人情報の徹底管理を社員・職員に教育しなければならないが、それだけでは個人情報漏洩を完全に防ぐことはできないので、 必要に応じて下記のような対策を施すことも検討する。 依存症(いそんしょう、いぞんしょう)とは、WHOの専門部会が提唱した概念で、精神に作用する化学物質の摂取や、 ある種の快感や高揚感を伴う特定の行為を繰り返し行った結果、それらの刺激を求める抑えがたい欲求が生じ、 その刺激を追い求める行動が優位となり、その刺激がないと不快な精神的・身体的症状を生じる精神的・身体的・行動的状態のことである。 この状態のことを「依存が形成された」と言う。依存は、物質への依存(ニコチン依存症、摂食障害、薬物依存症、アルコール依存症など)、 過程への依存(ギャンブル依存症、インターネット依存症)、人間関係・関係への依存(共依存、恋愛依存症など)がある。 一般的には嗜癖・「中毒」と呼ばれることも多い(“アルコール中毒”、“薬物中毒”など)が、現在医学用語として使われる 「急性中毒」「慢性中毒」は、依存症とは異なる。 疫学 [編集] 各依存症の正確な頻度は知られていない。たとえば喫煙依存症(またはニコチン依存症)は、日本では1800万人に上ると 厚生労働省は推計している(平成11年の調査)。 成立・悪化の要因 [編集] 個人要因 心理状態、報酬系機能、高位脳における抑制 対象要因 陶酔感誘発、有能感誘発、禁断症状 環境要因 共依存、手軽な入手手段(自動販売機)
成立・悪化の要因 [編集] 個人要因 心理状態、報酬系機能、高位脳における抑制 対象要因 陶酔感誘発、有能感誘発、禁断症状 環境要因 共依存、手軽な入手手段(自動販売機) 診断基準 [編集] 次の条件のうちいくつかを満たすとき、依存症の可能性がある。 耐性が形成されている。 離脱症状がみられる。 はじめの心積もりよりも大量に、またはより長期間、しばしば使用する。 その行為を中止または制限しようとする持続的な欲求または努力の不成功がある。 その物質を得るために必要な活動、物質使用、または、その作用からの回復などに費やされる時間が大きい。 物質使用のために重要な社会的、職業的、または娯楽的活動を放棄、または減少させている。 精神的または身体的問題がその物質によって持続的または反復的に起こり、悪化しているらしいことを知っているにもかかわらず、 物質使用を続ける。 症状 [編集] 依存症の症状は、精神症状(いわゆる“精神依存”)と身体的離脱症状(いわゆる“身体依存”)に分類される。 精神依存はあらゆる物質(カフェイン、糖分など食品中に含むものも含め)や行為にみられるが、 身体依存は必ずしも全ての依存に見られるわけではない。例えば、薬物以外による依存では身体依存は形成されないし、 また薬物依存の場合も身体依存を伴わないものがある。 精神依存:使用のコントロールができなくなる症状。使用を中止すると、精神的離脱症状として強い不快感を持ち、 該当物質を探すなどの行動がみられる。 身体依存:使用を中止することで痙攣などの身体的離脱症状(退薬症状、いわゆる「禁断症状」)が出現することがある。 心理学的な特徴 [編集] 異常な執着 [編集] 大量・長時間・長期間にわたって依存対象に異常に執着するため、重要な社会的・職業的・娯楽的活動を放棄・減少させる。 また、精神的・肉体的・社会的問題が起こっても、対象に執着し続ける。動物実験でも、脳に電極を埋め込まれた出産後のラットは、 子供を放置してまで報酬系への電気刺激を求めることが知られている。
否認 [編集] 依存症患者は、病的な心理的防衛機制である「否認」を多用するため、しばしば依存症は『否認の病』とも言われる (否認言動は診断に必須ではない)。また、家族や恋人などが依存症患者に共依存している場合、共依存している者も否認を行う。 否認は、その対象によって以下のように分けられる場合がある。 第一の否認〜「自分は大丈夫!」 「少し多めに買い物をしても、返せないほどの借金があるわけではない」「タバコ吸っていても、自分は今まで癌になっていない」 「マリファナは害が少ないから、やっても大丈夫」など、依存による有害性を過小評価・歪曲して、自らの問題性を否認する。 「最近はパチンコに行く回数が減ったから大丈夫」などと、周囲の者が「第一の否認」をすることもある。 第二の否認〜「やめさえすれば大丈夫!」 依存によって依存対象以外にも生じてしまった問題を否認することが、第二の否認と呼ばれる。周囲との人間関係やコミュニケーション、 経済問題やその人の内面などに問題があることを否認する。「酒さえやめれば、元通りいくらでも働ける」「クスリをやめさえすれば、 俺も家族も問題はない」など。 また「パチンコさえしなければ、申し分なくいい人なのに」と周囲者が「第二の否認」をすることもある。 否認は病的防衛機制として、病気利得を得るために(つまり、依存を続ける言い訳として)なされる。たとえば、 「世の中、面白くないことばかりだ」 (世の中のせいで依存し続ける) 「私はかわいそうな人なの」 (だから依存し続けても仕方ないの) 「人間は誰だって死ぬんだ」 (だから依存し続けても同じだ) 「使っていれば落ち着くんだ」 (だから依存し続けるメリットがある) 「法律に違反しているわけではない」 (だから依存し続けてもよい) 嗜癖性を持つ物質への依存では、禁断症状の発現を抑えることが病気利得となり、否認行動を強化する。このため、多くの嗜癖性物質は法的に厳しく規制されている(麻薬・覚せい剤・大麻など)。
衝動性 [編集] 依存症患者の特徴として、衝動性や、近縁の心理特性である刺激追求(sensation seeking)が高いことが知られている。 衝動性とは、「将来よくない結果をもたらす可能性があるにも拘らず、目前の欲求を満たすために手っ取り早い行動を行ってしまう特性」の ことである。喫煙に対する依存では禁煙場所での喫煙を注意された者・携帯電話に対する依存では電車内での通話を注意された者など、 依存行為を阻止された事により発生する衝動的な暴力事件が起こっている。 行為の強化 [編集] 報酬による行為の強化には、「行為A」のあとに必ず「報酬B」が与えられる定型的強化と、「行為A」のあと、気まぐれに 「報酬B」が与えられる間欠的強化がある。間欠的強化のほうが、「行為A」への執着が高まることが知られており、 これはギャンブル依存症発症の機序のひとつとされる。 生物学的な病態 [編集] 依存症は、中枢神経に作用する向精神物質によるもの(薬物依存症)と、ギャンブル、セックスなど特定の行動に対する依存症に大別できる。 前者では、摂取した依存性物質が、中脳辺縁系の脳内報酬系においてドパミン放出を促進し快の感覚を生じ、 それが一種の条件づけ刺激になると考えられている。後者でも、特定の行為を行うことで、薬物依存と同様にドパミンを介した メカニズムで報酬系が賦活され快の感覚を感じ、条件づけにより依存が形成される。 薬物依存症の場合は、条件づけによる常習化以外にも、神経細胞が組織的、機能的に変質して薬物なしでは正常な状態が保て なくなる場合があり、この現象も薬物依存の形成に大きく関与していると考えられている。 耐性と離脱症状 [編集] 薬物依存の重要な要素として耐性と離脱症状がある。 依存性薬物の中には、連用することによって効きにくくなるものが多いが、これを薬物に対する耐性の形成と呼ぶ。 薬物が効きにくくなるたびに使用量が増えていくことが多く、最初は少量であったものが最後には致死量に近い量を 摂取するようになることすらある。このため、薬物の依存性の強さにはこの耐性の形成も大きく関わっているとされる。