【己鯖】秘密三国志夢NET【質問・情報交換専用スレ36】
織田日記12 滅亡
一人、また一人と武将が倒れる。
大和を失った軍事国は最後の地紀伊に撤退した。
いよいよ後のなくなった武将達も必死に戦うが、次々とロッソストラーダ国の刃によって倒れていった。
なおもロッソ武将は攻め込み、本陣付近に立った旗指物がついに倒れ始める。
いよいよここまでか。
私は残った武将と共に、本陣の中央に腰をかけ、最後の瞬間を待つ身であった。
「織田殿、無念でございます」
本間が口惜しそうに歯を震わせる。
「俺滅んだらロッソに行こうかな。ウヒヒ」
背番号8は背番号8だった。
「髪が」
本陣の近くで、江畑の声がした。
落ち武者の刀を手にしながら守りについた彼が、肉壁となって伏兵テリーに討たれてしまった事を知らせる急使が届く。
軍事国の最期を現すかのような悲鳴であった。
「殿様、これを……」
最期にという事であろう。体を気遣ってくれたシェリーが、私に酒瓶を差し出してきた。
酒瓶を受取り、ラッパ飲みする。
同時に、天幕が倒された。敵将と思われる者が、一直線に私に向かってくる。
「……禁酒は解禁ぞ! 軍事国の華々しい最期、しかと見よ!!」
得物に酒飛沫を浴びせ、敵将に向かって躍りかかる。
残念無念。
苦労は実らずであったか。
まさしく無楽の生涯であったなあ。
君主とはそういうものk
敵将の一刀の元、私の思考回路はそこで途切れた。
・【滅亡】[1586年11月]軍事板は滅亡しました。(25日19時21分)