【己鯖】秘密三国志夢NET【質問・情報交換専用スレ26】

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723名無しさん?
織田日記4 XAZSA

 それは開戦一日前の事であった。
「織田殿、何を考え込まれているのですか?」
 私の天幕にXAZSAが姿を見せた。
 客将ではあるが、知った仲だ。今の私の悩みを聞いてもらうには適しているであろう。

「正直な所、あの大敵をどう破ればよいのか、私には考えが浮ばぬ。
 人数では並ばれ、蓄えでは負ける。あれではとても近づけぬ。
 XAZSA殿、何か良いお知恵を」
 彼女は、人の寄らぬ山奥の大英帝国で、晴耕雨読の生活をしていた知恵者と聞く。
 本棚に並ぶのはライトノベルとも聞いているが、それはこの際どうでも良い。

「ふむう。私にも計がないわけではありませぬが、
 織田殿にも全くないわけではございますまい。
 それぞれの手にその計を書いて見せ合おうではありませんか」
「それは面白い」
 私達は手の平に字を書き……見せ合った。

『カウンター』『カウンター』
 はっ、と顔を見合う。
「全く同じ考えでございましたな」
 そして、開戦日22:00。開戦から三時間を置いて、船は出た。