ACT.1454

“全て終わった”
って実感も不完全なまま千秋楽の翌日京都は太秦撮影所に向かった

そして歴史ある楽屋に入る時ふと横を見ると「加冶将樹」って文字があった
加冶とは3年前の評定初演の頃に
当時ちょうど連載していた今回の熱いS3を絶対やりたいね!って何度も語り合ってた
桃城と忍足の縁（因縁?）も感じていた

だけど互いにそれを実現する事が如何に難しいかは分かってた
だから“やりたいやりたい！”と話す度にどこか淋しい気持ちなっていた
そして数年前卒業していく加冶にZepp東京の舞台で花束を渡した

自分もその後テニミュからはフェイドアウトして行った

そして今回の夏の評定戦が決まった段階で（スケジュール的にも不可能だったのもあり）
これはちゃんとファンの皆さんスタッフさんそして夏にこの作品に出演するにキャストの面々
（特に忍足役）に最後“卒業”の姿を見せて次の俳優さんに気持ちよく評定学園を託したいと強く思った
だからドリライ５に出して貰った

期間の事やダブルキャストだったり健太の復活を聞いたのはその後だった

そして塁斗・龍之介・ワッシー・タクヤも出演し和樹も加わると聞き
１０月からのスケジュールを無理矢理空けた
あのメンバーは家族に等しいから

晃二の気持ちも非常にわかる
結果たまたま“一人だけ”と言う環境にしてしまい彼の心が傷んで無いか不安になった
だけど今回晃二を含めたあの八人での評定学園が土台にしっかりある事を改めて感じた
それを晃二に伝えたい

それから祐介
逆の立場だったら俺も心中穏やかではなかったと思う
事実最初シーズンを稽古で歌う度に憂鬱な顔をしていた
だけど最終的には自分の自分達の歌として歌っていた
祐介はびっくりするくらい良いヤツでびっくりするくらい仲良くなれた

そんでもってアッシャー
彼はもっと大きいな枠での壁もあったろうに外に一切見せなかった
いつも笑顔で明るくて尊敬する

三人の長太郎
三人それぞれ大好きだ
人間として大好きだ

声楽も彼我もトリオもみんな大好きだ

この文からもわかる様に
“人”なんだなといつも“対人”なんだなと
スタッフサイドも含めコイツとだからコイツのために
そんな無償の気持ちの真実と限界を見たいのかもしれない

とにかく
こんな気持ちになれる場所は下手したらもう他にないのかもしれない
悔しいので新たに探したい気持ちもあるけどたぶん見つからない気がする

若き日々だったから成りえたのだろう
そして加冶の後輩であるマッキー牧田とかつて夢見たS3を闘えた

自分の未熟さは痛感したが
心持ち的には感無量

最後に最高のスタッフ最高のお客さんに感謝したい

あなた方無しには我々役者の存在は皆無
テニミュを作っているのもテニミュの主役もあなた方です
これからもテニミュのカンパニーを引率していってください

心から感謝してます