織田日記3 書状
まさに電撃戦であった。
大和を失い、士気の落ちている裸族に対して取った速攻により、最後の領土紀伊には軍事の旗が立った。
戦勝、である。
裸族は君主まるだしを筆頭に各地に離散した。
戦が長きに渡った為か、下る武将はいない。
彼らは今後敵将となって立ち塞がる事もあるであろう。
屈強な敵将が消えたわけではないのだが、それでも戦勝は喜ばしい事である。
紀伊奪取に、この日の軍事国内では宴会が始まった。
武将達は皆歓声を上げ、ご馳走にかぶりつき、酒をかっくらっている。
XAZSAなどは、女だてらに一升瓶をかっくらっている。
その横で沖縄料理に舌鼓を打っているのは、伊達男か。
たまに、この二人がごちゃまぜになる事がある。
しかし、なんとも羨ましい……酒が、酒が飲みたい……。
だが、それは私の身体としても、戦況としても、許される事ではない。
というのも……
「殿様! ロッソ国の使者がカルロ殿の書状を持って参りました!」
宴会の歓声から離れるように、自室で筆を取っていた私の元に、総大将の井伊直もちが一通の文を持ってきた。
「そうか、ロッソ国か」
手紙の内容は、もう既に分かっている。
肝心なのは、ロッソ国とランダム国、どちらからの使者か、であった。
筆を机に置く。
ランダム国に届けるつもりであった同内容の書状も無駄になるが、それでこそ我が国軍事なのだろう。
私は書状を受け取ると、その封を切った。
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●【宣戦布告】ロッソストラーダ軍より軍事板へ:[1538年10月]開戦「あばよ!」(カルロ)(16日13時31分)