瞼を落とし、中河内は馬場の乳首を口に含んでいた。中河内ももう夢中だった。だいすき、だいすきと小さく繰り返しながら、印をつけていく。赤ん坊のように吸い、噛む。
それだけで馬場の背中は反ってベッドから浮き、暴発寸前の欲望からどふりと白く濁った先走りを噴いた。何度出したって尽きない。もう数度目の絶頂を抱え、馬場の声がより甲高く響く。
「まさ、まさぁ…っ!おれ、も、すき…っあ…かん、で…っかんで…い、いきそ…だからぁっ!」
けれどぼやける頭がその言葉を理解して、中河内は眉を寄せる。顔を上げ、馬場の焦れた声に被せた。
「何、ゆうとん…いっしょいこ…いっしょいきたい…っばーちょ、あかんからね…まってて…おれももうすぐやけぇ…」
「あぁぁ…や、ぁ…でる、だした、い…っはやく、はやく…っ!」
「んぅ…ま、てってぇ…っほ、たら…あれ、しよ…?」
あれ、という言葉にピンときて、馬場はごくりと喉を鳴らす。きつく窄まっていた蕾が、知り尽くした快楽に期待してひくりと蠢いた。