「あっ、ああぁぁ…っ」
真田が悶えるような喘ぎ声をあげた。
容赦なく打ち付けると、真田も腰を振る。
俺の支えなしでは崩れ落ちそうなくらい。
「…真田」
真田の手を取って首に回すように促した。
熱い腕にぎゅうっと抱きつかれて、下も締め付けられた。
愛しい。
愛しい愛しい真田。
うな垂れかかってきた首筋に口付ける。
耳元で、その名を囁く。
こちらに向けられた瞳。うつろな瞳。
真田の瞳は俺に行為を強請りながらも、扇情の色を宿しながらも。
その瞳は俺を映してはいない。いつも。
真田が見てるのは、あいつだけ。
「あっ、あっ!あああ…っ!」
真田の声が切迫したものになってきた。縋り付く腕に力がこもる。
ガクガク震えながら締め付けられた。
果てる寸前。
音の出ない唇が、アイツの名前の形に動く。
『れんじ』と。
その声も。想いも。吸い尽くすように口付ける。