「…んっ」
そして息を呑むと、眉間に皺を刻みながら拡げたそこにペニスを宛がい、挿入した。
ゆっくりと息を吐きながら腰を落としてくる。
もどかしいなと思ったが、手は出さない。
今日は真田の好きにさせようと思ったから。
「はっ、はぁ…っあ・」
熱い吐息が耳にかかり、俺の肩に置かれた手が震えている。
いつもなら挿れやすいように手を貸してやるが、今日はただ真田の様子を見ていた。
何度か助けを求めるようにこちらを見たが、微笑んで続きを促すだけ。
困ったように視線を泳がせて、慣れぬ行為に一生懸命な姿も可愛かった。
やっと全部入れ終わると、息を吐き出し、ゆっくりと腰を動かし始めた。
…もどかしい。
それでも真田が上下に動くさまをじっと見続ける。
「…ゆきむら…っ」
一向に動かない俺に焦れたのだろうか。真田が余裕なく俺の名を呼ぶ。
ねだる瞳。もういいか。
それに俺もこれ以上我慢出来そうにない。
腰に手を回すと思い切り突き上げた。