1 :
アナウンス:
第一話「冷たい箱入りハテナ」
ある冷えた夜。
元・世界に名だたるトップ・オブ・ハコイリブリーダーの
あなたの元に、一つの箱が届けられた。
──これが、最後の賭け・・・・──
箱に手を這わせ、接着テープに触れる。
中々思うように剥がれない。
──とうに手馴れた作業だと思っていたのだけど、な──
心の冷笑が無意識に口の端を歪ませる。
遠い記憶。富と名声をほしいままにしていた、あの頃。
今では冷たくなった記憶。
この世は冷たいもので満たされている。
掌に絡みついたテープを剥がし、床に放る。
箱に手をかけるあなた。
蓋を開けたら・・・・
『↓問1。何が入っていましたか?』
2 :
名無しさん?:2005/11/17(木) 01:34:52 ID:pXUb8G3G
m9(^Д^)プギャー
3 :
名無しさん?:2005/11/17(木) 01:35:39 ID:+MdZjUot
次の瞬間にフラッシュバックが空走りが
4 :
(・ι_・)ヘイボーン ◆ioOQZfAG0I :2005/11/17(木) 01:44:38 ID:XrVRdaWb
細胞膜にーくるまってー
三分間でー40倍
5 :
アナウンス:2005/11/17(木) 01:55:12 ID:3rOwo1Pu
入っていたのは、赤ん坊。
蓋を開けた時から、ハテナはこの世に産声を上げる。
機械の体とはいえその姿は人間のそれと寸分違わない。
小さな掌の指がこちらに向けられている。
「プギャーー!!」
──・・・・お前もそうして笑うのだな──
心なしか、馬鹿にされている気がする。
世間の奴らと同じように、こちらに指をさして。
蔑んだ、くすんだ視線を寄越しながら・・・・
「プギャーー!!」
──・・・・どうかしてる──
淀んだ思考を振り払い、箱の中のハテナに触れる。
暖かい感触が手に伝わってゆく。
そう、お前はあいつらとは違う。暖かいモノだ。
それとも、いずれはこのハテナも冷たくなってしまうのだろうか。
──・・・・インプットをしなければ──
『問2、生まれたてのハテナにインプットを施して下さい』
・名前─
・性格─
・思考─
6 :
名無しさん?:2005/11/17(木) 02:03:17 ID:???
名前 ハナ
性格 明るい
思考 これ意味ワカンネ
7 :
アナウンス:2005/11/17(木) 02:14:59 ID:3rOwo1Pu
・・・・
HATENA−system起動.
状態.all green.
INPUT READY.
・・・・
NAME:ハナ
READY.
MY NAME IS....HANA
ワタシノナマエハ ハナ
わたしのなまえは───はな
私の名前は・・・・
・・・・
「お前の名前はハナだ」
「私の名前は、ハナ」
こうして。
あなたの最後の希望が産声を上げた。
8 :
アナウンス:2005/11/17(木) 02:28:57 ID:3rOwo1Pu
★次回予告★
都落ちした元・トップブリーダーの駄目駄目ご主人!
果てしなく後ろ向きのくせにプライドだけは一人前!
かつての栄華を取り戻すため、一年後に行われるハテナ世界大会で
優勝をかっさらえ!でもスレはしょっぱな停滞!
分かっていた!
分かっていたの本当は!
勝手に再起を賭けられたハテナの運命、スレの行方はいかに!?
次回!箱入りハテナ!
「一月めのハテナ」
『あなたのハテナ──何色に染めますか?』
乞うご期待!
できねーよ!!
9 :
名無しさん?:2005/11/17(木) 02:30:43 ID:???
なんだこのスレw
10 :
アナウンス:2005/11/17(木) 03:03:51 ID:3rOwo1Pu
・(別に読まなくても何一つ損はしない)用語解説・
「ハテナ」
H…ハイクオリティ(高品質)
A…エイド(癒し)
T…テンプテーション(魅力)
E…エロ(行う際はオプション装着が必須になります)
N…ナショナル(世界へ)
A…味の素(亜硝酸ナトリウム)
の6文字の思想のもと、先端科学の粋を尽くして世に生まれた
「多目的生体機械人形」。ソ○ー製。ヒト型の他に動物型、植物型もあり、
その他もろもろもメーカー相談承ります。
モトは21世紀初頭のAIBOから始まる生活のお供系の機械
「ハテナ」は、発売されるや否や高額にも関わらず世界中で爆発的な
ヒットを記録。今や良いハテナを持つ事は上流階級の間でのステータスと
される。
かたや「ハテナ」普及の代償としてハテナに対する虐待、放棄、
それによるハテナの野生化などが深刻な社会問題を生んでおり、
ア○リカ、ヨー○ッパなどでのジャパンバッシング加熱を
懸念する声もある。○ニー製品だし。
11 :
アナウンス:2005/11/17(木) 03:34:17 ID:3rOwo1Pu
「ブリーダー」
ハテナの育成を承る仕事。クライアント(依頼主)の要望に
添った形でハテナを育成し、完了とリーダーが判断すれば
クライアントにハテナを引き渡す。
ブリーダーとして名が売れるようになると表裏関わらず
あらゆる業界から育成のオファーが来る為、ひじょーに儲かる仕事。
「ハテナ世界大会」
大会委員会から送られてくるハテナを一年間の間に育成し、
その素晴らしさを競う世界的なコンテスト。
もとは上流階級の間での小規模な品評会程度の規模だったものが
「ハテナ」の世界的ヒットのため大衆に普及、大会開催の際は
世界中でその様子が生放送される。
送られてくるハテナは箱を開けるまで中に何型が入っているか
全く分からない為(この状態を「ハコイリ」と呼ぶ)、あらゆるタイプの
ハテナ育成に精通したブリーダーのみが大会に出場できる権利を持つ。
大会で優勝すると、各方面からの育成オファー・宣伝広告依頼が
殺到する為、これまたひじょーに儲かる。
大会優勝経験を持つ者はブリーダーとして「超一流」の肩書きを
得られる為、彼らにとっては究極の目標点の一つである。
12 :
鈴木いーびーあーる君 ◆EbR69zzAPM :2005/11/17(木) 03:36:17 ID:Pt2WIiS3
超優良スレの予感!!!!!!!!!!!!!!!!11
13 :
名無しさん?:2005/11/17(木) 03:58:17 ID:???
おまえ上がってるスレに片っ端から書き込んでるんじゃねーよ
14 :
名無しさん?:2005/11/17(木) 04:23:09 ID:???
これはスゴイ!ひさびさに職人芸が見れるかもだなw
>>1はトリップつけてがんばって続けてくれろ( `・∀・)ノ
15 :
海 ◆Kveoxyl9RE :2005/11/17(木) 05:27:50 ID:QbXRyPwJ
boxfondiry
16 :
アナウンス:2005/11/17(木) 23:37:40 ID:3rOwo1Pu
第二話「一月めのハテナ」
ポケットの中に手を突っ込む。
夜の大気を吸い込んだキーはひんやりと冷たくなっている。
いつまで経っても扉が閉まらないので、壁を思い切り
蹴り込んでやると、愚鈍な所作でエレヴェーターは動き出した。
──・・・・オンボロめ。
ハナが届いて、一月が経った。
生体機械──そして「ハコイリ」であるハテナは、
学習能力が高く、人間の何十倍もの早さで物事を学習する。
届いた時と変わらない外見のハナ。
3ヵ月後の生体ユニット交換までの間、ハナに様々な事を
学習させなければならない。
そう、11ヵ月後の、その日の為に。
全てはあの日の栄光を取り戻す為に───。
軽妙な音。エレヴェーターの扉が滑らかに開く。
靴底の目覚ましの効果は上々だったようだ。
ドアの前、ポケットの中のキーを取り出し鍵穴に入れる。
開かれた扉の向こうで──ハナがこちらを見ていた。
「おかえりなさい」
『↓問1.あなたは何と答えますか?』
17 :
いーびーあーる君 ◆EbR69zzAPM :2005/11/17(木) 23:49:45 ID:Pt2WIiS3
セクロスすっかぁ
18 :
名無しさん?:2005/11/17(木) 23:53:09 ID:???
良スレだ、しかし味の素はグルタミン酸ナトリウムだな
19 :
いーびーあーる君 ◆EbR69zzAPM :2005/11/18(金) 00:03:05 ID:Pt2WIiS3
良スレの流れを崩す俺のレス・・・
20 :
アナウンス:2005/11/18(金) 00:06:30 ID:3rOwo1Pu
ハテナの情操教育にコミュニケーションは欠かせない。
特に、起動して間もない頃のハテナであれば尚更だ。
幼い頃の対話や経験がその後の人格に深く影響を及ぼす点は
人間のそれと全く違いはない。
違いはない、だからこそ───
「セクロスすっかぁ」
一月が経った今。
早い時期からこうして「覚え」させなければならないのだ。
あどけない瞳に光を湛えつつ、ハナは言った。
「セクロスって、何?」
────・・・・・・・。
「セクロスって言うのは──」
「ねえ、セクロスって何?」
「だから、いいか。セクロ」
「なーーに?」
「うるさいっ!!」
『↓問2。そして、あなたはどうしましたか?』
21 :
いーびーあーる君 ◆EbR69zzAPM :2005/11/18(金) 00:08:54 ID:Pt2WIiS3
犯す
22 :
名無しさん?:2005/11/18(金) 00:09:18 ID:???
とりあえずちんこくわえるさせる
23 :
アナウンス:2005/11/18(金) 00:33:26 ID:c0dFFEHw
興味に心を躍らされ、満面の笑みをこぼしながら
爛々と目を輝かしているハナ。
薄暗い蛍光灯の下、無垢なハテナはあなたの顔を
真っ直ぐに見据え───
答えが出るのを、今か今かと期待に胸膨らませている。
この気持ちは何だろう。この気持ちは、何だろうか。
──・・・・・ついに──おかしくなってしまったのか?──
「ハナァァッッッ!!」
「???」
24 :
アナウンス:2005/11/18(金) 00:35:01 ID:c0dFFEHw
一瞬だった。
抱きしめたハナから、触れた所から。
温度が、鼓動が伝わってくる。
無意識に体が動く。
血液と劇場が流動し、一つになってゆく。
ハナに触れたい。
暖かさが欲しい。
この世は冷たいものばかりだけど。
お前は──お前だけは──
ほら、こんなにも暖かくて、そして──
そして───気づいた。
ハテナ──ハナの生体ユニット交換は、起動後4ヵ月後。
あと3ヶ月後だ。
その時、今までの経緯を鑑みてブリーダーがハテナの性別を決める。
つまり───
「ない!何もないっ!ツンツルテンじゃないか!」
その時。
視界にハナが飛び込んできた。
『↓問3。ハナはあなたに何をしましたか?』
25 :
いーびーあーる君 ◆EbR69zzAPM :2005/11/18(金) 00:37:53 ID:owFQBoG/
落書きする
26 :
アナウンス:2005/11/18(金) 01:17:35 ID:c0dFFEHw
「うわぁっ!!」
ハナに飛び掛かられ、もんどりうって倒れた。
床へ尻をしたたかに打ち付け、電撃が走る。
冷たい感触が頬に走った。
ハナは───
落書きを始めた。
「うーーーっ!グリグリグリ!」
「ハナ、お前──」
「♪あ〜な〜た〜に〜、あいたくて〜あいたくて〜♪」
全てが未知なものであるハナがようやく最初に覚えたこと──
それが、この「歌」と「落書き」だった。
「♪あ〜な〜た〜をたい〜せ〜つにおーもーおー♪」
遠い昔に流行ったBGM。
今では高値がついているレア・レコードの一曲目の歌だ。
ようやくこれを手に入れた時、心が高揚したのを覚えている。
遠い昔に流行ったBGM。
今では惰性で流しているこの歌を、
ハナは───
「覚えたんだな」
「なにが?」
「歌さ」
「うた!ハナ、おぼえた!」
27 :
いーびーあーる君 ◆EbR69zzAPM :2005/11/18(金) 01:18:28 ID:owFQBoG/
涙が出た・・・
28 :
アナウンス:2005/11/18(金) 01:18:43 ID:c0dFFEHw
繋がるのだろうか。もう一度。
遠い昔と今が。
繋げてくれるのだろうか?
この子が──
「ねえ、マスター」
「どうした、ハナ」
「ねえ!セクロスって、なに?」
「セクロスっていうのは──」
「こうして──気持ちを確かめ合うことさ」
「きもちをたしかめあう!」
「分かるか?」
「わかんない!」
こうして。
ハナが起動してから、一月が経っていった。
「・・・・ハナ」
「なーに?」
「それ、油性ペンか?」
29 :
アナウンス:2005/11/18(金) 01:29:35 ID:c0dFFEHw
★次回予告★
未だに心の闇を切り払えない元・トップブリーダーの根暗ご主人!
独り者の哀しさか、仕事を忘れて妄想爆発!そんなだから駄目なんだ!
影の主人公、スズメの涙ほどのスレ住人の野望欲望により
開始早々にして即刻ハナちゃんに危険が迫る!
分かっていた!
分かっていたの本当は!
統合性などどこ吹く風、超強引なスレ展開から目を放せない!?
次回!箱入りハテナ!
「ゆううつのハテナ」
『あなたのハテナ──何色に染めますか?』
乞うご期待!
無理だから!!
30 :
アナウンス:2005/11/18(金) 02:03:00 ID:c0dFFEHw
・(別に読まなくても何一つ損はしない)用語解説・
「生体ユニット」
起動されて4ヵ月後、擬似人格の基礎が充分に確立された後に
ハテナに組み込まれる「体」。身体が成長しないハテナは
これを行わないといつまで経っても赤ん坊の体のままになる。
ユニット交換は第一期と第二期にわかれ、通常4ヵ月目と8ヶ月目に行う。
第一期ユニット交換に性別の処置を施し、以後一貫するのが通例だが、
第二期でそれまでとは違う性別処置を行う例もある。
しかしその場合、後の擬似人格に与える影響が問題視されており、
第一期→第二期でコロコロ性別を変える者はブリーダーとして
「邪道」とされる。邪道上等。まれに二つ付ける傾れ者もいる。
「ハテナとのセクロス」
「多目的生体機械人形」であるハテナを欲する消費者の中には
当然こういった「行為」を望んで買い求める者も存在する。
ハテナの人格を軽視する向きがあるとして摘発を望む声も多くあるが、
そんな人間こそ実は倉庫の中に最新鋭それ系ユニットを搭載した
ハテナを隠していたりするヨゴレた世間の悲しみよ。
余談ではあるが、教育最中に不届きにもハテナに手を出す者は
表のブリーダーとしては下の下とはされている。
が、消費者の要望によりブリーダー自身がそういった教育を
施さねばならないケースも当然あり、深刻な問題として世論を賑わせている。
週刊誌とかで。
31 :
名無しさん?:2005/11/18(金) 02:25:29 ID:???
このペースじゃ200レスもすりゃ大会突入になりそうだが。
そっから先はどうすんの?
32 :
名無しさん?:2005/11/18(金) 02:40:41 ID:???
(´・ω・`)知らんがな
33 :
いーびーあーる君 ◆EbR69zzAPM :2005/11/18(金) 21:44:15 ID:owFQBoG/
麻雀とか罰ゲームに関する雑談はここでよろしかったでしょうか(?_?)
34 :
いーびーあーる君 ◆EbR69zzAPM :2005/11/18(金) 21:44:44 ID:owFQBoG/
35 :
名無しさん?:2005/11/18(金) 23:04:51 ID:???
>>1よ、おまえはアレか?
アレなのか?
何か超久し振りのような気がする・・・
36 :
名無しさん?:2005/11/18(金) 23:47:19 ID:???
ラウンジから尻尾まいて逃げ出したあいつ?
37 :
名無しさん?:2005/11/20(日) 16:00:12 ID:???
なるほど、尻尾が有る訳だな?
(*゚∀゚)=3ハァハァ
38 :
アナウンス:2005/11/21(月) 00:46:14 ID:mPyNCjpS
第二話「ゆううつのハテナ」
ブラインドを引いた。
柔らかい光の帯が頬を染める。
窓を開けてみると、淀みのある部屋の空気が
新鮮な外気と混じりあい───やがて、解けて消えた。
──晴れたか。
多目的生体機械人形──
「ハテナ」のハナが届いて二月が経った。
ハテナの成長はめざましく、起動後2ヶ月にして
普段の生活を送るに支障がない程度の事柄を覚える。
それに従って、見知らぬもの、未知のものへの興味が
多分に旺盛になる。そして、自己の感情が確立するに従い
──「反発心」も生まれてくる。
ハナは──今まで「設定」を施したハテナに比べ、
その傾向がより顕著に伺える。
──少し早いが・・・・──
2ヶ月目の今日。
ハナを始めて外界に触れさせる。
その身で触れ、感じ、そして───
もう一度、あの栄光の舞台へと昇る為に。
「ハナ、出かけるぞ。これを着るんだ」
39 :
アナウンス:2005/11/21(月) 00:46:52 ID:mPyNCjpS
『問1。ハナに何を着させますか?』(選択式)
1・・・幼ハテナ用の服
2・・・産着
3・・・動物の着ぐるみ
4・・・(自由入力)
40 :
名無しさん?:2005/11/21(月) 00:55:18 ID:???
まずは無難に1で
41 :
いーびーあーる君 ◆EbR69zzAPM :2005/11/21(月) 00:56:36 ID:aIaFqcUn
なんで4にしねーーーーんだーーーーー!!!!!!!!!
42 :
アナウンス:2005/11/21(月) 01:32:09 ID:mPyNCjpS
「なんか・・・・かっこわるい」
これがハナの着る服だ。
モニカ社製品、「P−01」。
幼いハテナ専用に開発されたこの服は、
モニカ社科学開発の髄を凝らして作られたものだ。
これを着けていれば紫外線、スモッグ、細菌など、
外部の汚染を効率よく中和、遮断してくれる。
まさしく今のハナに着せるに相応しい。逸品なのである。
・・・・ところが───
「ハナ。格好悪いなんて事はない」
「えーー・・・・。なんか、いやだ」
───これだ。
43 :
アナウンス:2005/11/21(月) 01:32:49 ID:mPyNCjpS
ハナは明らかに難色を示し、ハテナ社の誇る珠玉の一品を
まるで雑巾でも眺めるかのような視線で拒絶している。
通常、生まれて2ヶ月目のハテナは割合に素直であり、
こういった反応を示す事自体まれである。
それなのに。
──教育を間違ったか?
「じゃあ、そのままの服で行くのか」
「やだ」
「それなら、何を着ていくんだ」
「やだ」
「これでいいじゃないか。ほら、似合うぞ」
「いやだ」
これである。
『↓問2。あなたはどうしますか?』
44 :
いーびーあーる君 ◆EbR69zzAPM :2005/11/21(月) 01:39:59 ID:aIaFqcUn
手品でハトを出しまくる
45 :
名無しさん?:2005/11/21(月) 01:45:57 ID:???
回答したいのはわかるがオマエの脊髄レスで過疎らないようにな
46 :
いーびーあーる君 ◆EbR69zzAPM :2005/11/21(月) 01:47:48 ID:aIaFqcUn
俺がレスしねーと進まないじゃん
今回とか結構待ったんだけど
まぁロムるさ
47 :
アナウンス:2005/11/21(月) 01:57:07 ID:mPyNCjpS
人間でもハテナでも、幼い頃に手間がかかるのは
同じである。こういった場合は無理強いを避け、
興味と注意を他に向けることが肝要だ。
つまり、ご機嫌伺いである。
──・・・・とっておきのあの技でも見せてやるか。
タンスを開ける。
黒いハット帽と専用の布、そしてタネを手に取り、
おもむろにハナの関心を引いて───
次の瞬間、ハット棒から無数のハトが飛び立った。
48 :
アナウンス:2005/11/21(月) 01:57:37 ID:mPyNCjpS
「どうだ!」
「うあーーーーっ!すごい!!」
突如躍り出たハトに、ハナはこの上ないほど目を見開いて
驚嘆の声をあげた。
「すごい!ねえ、これトリ?なんのトリ?」
「これはハトというんだ」
「ハト!」
先程までとは打って変わって、ハナは明るい表情で
窓の外へと飛んでいくハトを上機嫌で観察している。
一流のブリーダーたる者、こういった細工も
用意しておくのが常なのだ。
機嫌をよくしたハナにすかさず服を着せ、玄関に向かう。
──さて、どこへ行こうか。
『↓問3。どこへ行きますか?』
49 :
名無しさん?:2005/11/21(月) 01:58:01 ID:???
この手のスレで空気嫁るかどうか試される希ガ
50 :
いーびーあーる君 ◆EbR69zzAPM :2005/11/21(月) 02:00:04 ID:aIaFqcUn
51 :
名無しさん?:2005/11/21(月) 02:00:15 ID:???
もう全員寝ろ
52 :
アナウンス:2005/11/21(月) 02:12:52 ID:mPyNCjpS
しかし。
思い留まった。
ハトの手品で機嫌を直したのも一時的なものだ。
幼いハテナの気分はひと時ごとに目まぐるしく変わるものである。
まして日々情緒豊かに育つハナに至っての反応たるや
驚くべきものがあり、またいつ何時機嫌が壊れるか───
分かったものではない。
──・・・・俺は、空気を読めているのか・・・・?
躊躇の念が湧き出る。
一度躊躇えばまつわる思考が次々に生まれ、心を絡め取る。
このまま外出してもよいものだろうか。
やはり、万全を期して今日のところは──
──自宅で大人しくしているべきではないのか?
『問4。どうしますか?』(選択式)
1・・・自宅で過ごす
2・・・外出する
3・・・キレまくる
4・・・(自由入力)
53 :
名無しさん?:2005/11/21(月) 02:16:41 ID:???
ワラタw
54 :
アナウンス:2005/11/21(月) 02:49:38 ID:mPyNCjpS
それは、突如吹き出た。
「フハハハハハ!!」
笑う。
可笑しい。死ぬほど可笑しい。
一体俺は何を迷っているのだ。
今まで何百体ものハテナを設定し、育て、送り出してきた。
誰もが羨む花柳の者から依頼を受けた事もあれば、
血と泥をすすり人を捨て去った下衆に引き渡した事もあった。
そんな俺が。
いまや栄光から転がり落ち、落ちぶれた道を歩み──
泥濘から顔を出して呼吸をするので精一杯だ。
迷い。躊躇し。足踏みして。
たかがハテナ一体を育てるのも、最早この様だ。
──一流のブリーダーが聞いて呆れる!
これが笑わずにいられるものか!
55 :
アナウンス:2005/11/21(月) 02:50:18 ID:mPyNCjpS
「フハハハハハ!!」
「どうしたの?」
「ハハハハ!ハハハハハ!」
「ねえ、どうしたの?」
睨みつける。
ただごとでないと感じたのか。
ハナの顔色は曇り、いびつに歪む俺を見つめる。
昇ってゆく体温の中、心だけが冷えてゆくのを感じる。
俺という器が冷えてゆくのを感じる。
否、俺はずっと冷えていたのだ。
あの時から、光を失った時から──ずっと。
この世は──冷たいもので満たされているのだ。
「ハハハハハ。ハハハハハハハ!」
「ねえ、どうしたの?どうしたの?」
「ハハハハ、ハハハハハハ」
「ねえ、どうして?」
「どうして──ないてるの?」
こうして。
2ヶ月目の時は過ぎ去っていった。
56 :
名無しさん?:2005/11/21(月) 02:56:12 ID:???
即興文ででこれか、しかもキッチリ次レス踏んでるし
凄いな、玄人の域だ、面白い
57 :
アナウンス:2005/11/21(月) 03:07:21 ID:mPyNCjpS
★次回予告★
ちょっと迷った位で安定を失う元・トップブリーダーのヘボヘボご主人!
昔の肩書きにこだわって本末転倒!皆さん活き活き暮らしましょう!
アナウンサーのキーボードも突如カナ入力になって慌てたり
スレ観客者は訳の分からない事を言い出すなどトラブル激増!
理屈じゃない!
理屈じゃないのこの世は全て!
病的な香りを漂わせつつ遅々と進むスレ内に幸せは吹くのか!?
次回!箱入りハテナ!
「夕焼けのハテナ」
『あなたのハテナ──何色に染めますか?』
乞うご期待!
いつ寝てんだよ!!
58 :
アナウンス:2005/11/21(月) 03:28:42 ID:mPyNCjpS
・(別に読まなくても何一つ損はしない)用語解説・
「モニカ社」
最先端テクノロジー、特に特殊エレクトロニクス開発部門では
業界有数と誉れ高い会社。電化製品売り上げに関しては世界的な
シェアを誇る。
特にハテナの生体ユニット・及びパーツ関連の製造数、出荷数では
他社の追随を許さず、製品の評価は軒並み高い。
ハテナの爆発的普及による一時的な製造会社増加の波にまぎれ
どさくさ的に会社を設立するが、丁寧な仕事、サポートの充実等により
着々と評価を重ね、今日の規模に至った。
ハテナ本体の製造権を握るソ○ー社とは持ちつ持たれつの仲。
現モニカ社社長はモニカ・タカミネ。妙齢の美人であり、
主人公(選択者=つまり、あなた)とは旧知の間柄である。
59 :
アナウンス:2005/11/21(月) 03:55:45 ID:???
「P−01」
ハテナの服。モニカ社製。
起動時0ヶ月〜およそ4ヶ月のハテナが着用するように造られている。
大気汚染による紫外線・光化学スモッグ及び、ハテナ外界活動時に
影響すると予想されるあらゆる汚染物質を97%という信じがたい高率で
中和・緩和する優れもの。
体内ろ過、中和免疫機構がまだ不十分にならざるを得ない
幼ハテナでも、これを着ければ一安心。鉄壁の実績がお約束します。
そして、メチャ高い。
「黒いハット帽子一連」
手品セット。製造会社不明。
主人公(あなた)が用意している小物の一つ。
黒いハット帽、専用布きれ、正体不明のグミ状「タネ」が
セットで入っており、タネを帽子に入れて布を被せて待つこと数秒、
布を取り払うとなぜかハトが沢山出てくる。原理は全く不明。
ハテナの関心を引く為、来客を驚かせる為、一人の寂しさを
紛らわす為と用途は幅広い。
出てきたハトは決して捕まえられず、なにがしかの理由で
かならず飛び去っていってしまう。不思議のカギはタネにありそうだ。
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あぽ〜ん:
名前:あぼ〜ん[あぼ〜ん] 投稿日:あぼ〜ん