【ウサギ派】妹達に実験

−戦果報告書−
Mission「耳にフゥー」　対象：妹１　状況：俺の部屋で勉強中

俺：そもそも式が間違ってる。貸してみ。
妹：むー。
　　＜俺、おもむろに妹の右横にくっつくような感じになる＞
俺：お前は、この式に代入して求めたろ。これじゃダメなんだ。ほら、こう
妹：むー・・・わからない。なんでこれじゃだめなのよー
　　＜妹、ノートに書かれた数式を解こうと必死に見ている＞
　　＜俺、ゆっくりと妹１の耳に息を吹きかける＞
妹：ひあっ
俺：どうかしたか？
妹：なんでもない・・・
俺：ならいいけど。で、分かったか？
妹：わかんないよー。だって、この式をさー
　　＜俺、再度息をふーとやってみる＞
妹：おにいちゃんっ！
俺：なんだ？
妹：耳に息かかる！
俺：何か問題でも？
妹：くすぐったいからやめて
俺：くすぐったがるまえに問題解け
妹：集中出来ないってばー
俺：そこを集中するのが勉強の醍醐味ってやつだぞ
妹：意味わかんないよ、それ。とにかくやめてよね
俺：やめて欲しければちゃんと式を理解しろって。
妹：やめてくれないと集中出来ないから理解できないよー
俺：理解出来ないなら次にいけない。困るのはお前だし、俺はかまわんな。
妹：かまってよ！！
俺：かまってやろう
妹：なんか意味違くない？
−続く−

俺：違わないから続き。
妹：むー。・・・この式からｙを導くにはさ
俺：ふー
妹：ひあっ・・・いい加減にっ
俺：いい加減に理解できたか？
妹：出来ないから！！
俺：案外バカだな
妹：うるさいっ。やっぱり意味違ってるじゃん！
俺：かまってやる、の意味は間違ってないぞ
妹：は？
俺：かまってやろう、っていう意味は、こういう意味だろ。間違ってない
妹：・・・確かに。でももうやめて。くすぐったいのやだ
俺：痛ければいいのか？
妹：それもやだから。
俺：かゆけ
妹：かゆいのも辛いのもつらいのもきついのもやだからね
俺：・・・続きやろうか
妹：うん
俺：まぁ言ってる事は分かる。ｙを導こうとしなきゃいいんだ、この式で。
妹：・・・
　　＜俺、再度息をふーっとやる＞
妹：・・・あっ、わかっ・・・てやだ、やめてってば。何がしたいのよ
俺：勉強を見るだけじゃ暇だから息を吹きかけたい
妹：何で突然そういうことになるのよ。いつも通りにしてよー。怒るよ？
俺：怒れば？
妹：・・・。むー。
俺：どうした？
妹：やめてよね、ほんとに。

　この後は普通に勉強してた。
　以上。