こころ と からだ 第三章

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195名無しさん?
車は海沿いの道をどこかに向かって走った。もしかしたらどこにも向かっていないのかもしれない。点在する民家
や、小さな漁船が何艘か繋留された小さな港や、潮風に晒されて錆び付いたバス停や、壁に大きく漁業組合と書
かれた倉庫や、そんなものが現われては私達の後ろに遠ざかって消えていった。