こころ と からだ 第三章

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190名無しさん?
つまり、彼女が話し始めてからだいぶ時間が経っていた。思い出すのに疲れたのか、物語を作るのに疲れたのか
定かではなかったが、彼女はこれまでより随分長い間黙ったままだった。黙ったままゆっくりと足元を眺め、それか
ら海の彼方に目をやり、最後に私の顔を見て、言った。ねえ、お腹空かない?