1 :
私は主婦:
38回引越した。
他話し求む。
2ちゃんねる
一期一会
6 :
私は主婦:04/10/11 10:42:10 ID:???
覚えてるますよ。
38回もなると 1年に1回ペースだろうかね
11 :
私は主婦:04/10/11 10:43:31 ID:???
記憶がある小学1年から36才の今まで
約30年間で38回かぁ・・・
逃亡者?
転勤族ってやつじゃないかい?
父上は公務員ってとこか
14 :
私は主婦:04/10/11 10:45:50 ID:???
親の転勤と旦那の転勤って 私より多い人おるでしょ?w
>>13 俺も公務員だけど、ちょっと多すぎ。
公安関係かな?
>>1 ちなみに結婚は何歳の時?
結婚以降も引っ越し続き?
家に長くいられない因 過去世で何かやってるに違いない
>>14 親御さんとご主人のお仕事ってなぁに?
答えられる範囲でいいから教えて。
SAT関係者も転勤多そう
ってスレ違い
10日で6回夢精した
ひょんなことから、名スレの予感・・・
【何が】
>>1にまつわる話【でるかな?】
ってか?
何だか面白そう・・・
旅芸人やサーカスしてる人はもっと引越ししてるだろうw
主婦に萌え
>>23 そういう人たちは本拠地(ホーム)を持ってるようなきがする
あたしは5年くらいで3回引越ししたけど
38回にもなると荷物作りもてきぱきこなせるだろうね
28 :
私は主婦:04/10/11 10:54:29 ID:???
貿易関係
>>1がいなくなった・・・
旦那とハァハァやってるのかな?ハァハァ
>>28 つまり、海外を転々と・・・
カッコイイですね。うらやましい・・・
貿易って・・・・どんな冒険野朗なんだ・・・
貿易関係の仕事ってそんなに引っ越しが必要なんだっけ?
もしかして、麻薬の密輸とか?
アジトを変えてるのか
36 :
私は主婦:04/10/11 20:20:02 ID:???
私の話で終わっちゃったw
盗まれたバイクで走りだされた二回も
(:D)┼─┤
忙しい主婦だのう。
驗
驗=験?
オカ板的な展開だと前世で何かあって悪霊に追いかけられているとか
その日、地球上から人がいなくなってしまった。
いや、正確に言うと「ほとんどの人」がいなくなったんだ。
順を追って話そうと思う。
僕がもう何年も暮らしているアパートの一室で目覚めたとき、既にそれは終わっていたのだろうか。
まず、テレビがつかなかった。
リモコンの電池がなくなったのか、と思って部屋の電気をつけようとしたけど、やっぱりダメだった。
その後に気づいたのは、異様なまでの静けさだった。
人の声も車の音もしない。
アパートの外に出てみても人の気配はせず、まるで夢を見ているような気分だった。
一体どういうことだろう。
とにかく人を探し、こんな馬鹿馬鹿しいこと……そう、まるで世界にたった一人残された人間のような気分から脱出したかった。
歩いて、歩いて、歩いて、1時間くらい経ってからは余りにも恐ろしすぎて、今の状況を考えられなくなった。
それでも頭のほうは勝手に考えを巡らし、結局アパートに戻ってきてしまったときには、結論が出ていた。
人が、全く、明らかに、考えうる限りの範囲で、いない。
自分の頭を疑いたくなった。
「らーらーらー」
あいかわらず誰もいない。
適当に歌って自分をごまかしているけれど、色々と考えるのがとても怖い。
そもそも僕が今ここにいるのはどうしてなんだろう。
こういう時に生き残る奴っていうのは、もっと特別な人間だと相場が決まっているじゃないか。
しがないフリーライターが残ってどうするんだ。
そんなことを考えていると、お腹が空いてきた。
ラーメンでも作るか……お湯を沸かすために電気コンロをつけようとしたが、つかない。
「ああ、食べるものはどうすればいいんだろうな」
ふと口から出た言葉は、その軽さとは対照的にとても重いものだった。
世界がおかしくなってから3日が経った。
やることもなく、僕は近くのコンビニで食料を漁っていた。
とりあえず食べ物や飲み物はたっぷりあったので、それから先のことを考えるのはやめることにした。
それから何日か経って、自分の生きている意味というものが分からなくなってきた。
他人がいないということ、孤独だということは、人の存在意義を全てかき消してしまうのだろう。
それでも生きようと気力を振り絞ってみる。
けれど、それがいつまで続くかなんて、僕には分からない。
「誰か他に生きている人、いないのかな」
独り言が多くなった気がする。
現実的な手段で、いるかもしれない他の生存者と連絡をとるには、どうすればいいのだろう。
こんなときこそインターネットとかが出来ればいいんだけどな。
ほとんど妄想でしかないことを考えながら、自分これから何をするべきなのかが見つからずにいた。
この世に最初に生まれた人間って、何を考えていたんだろう。
もう長い間人と会話をしていない。
最初は驚き、次に生きることへの不安を覚え、今は何をしていいかが分からない。
今まで僕がやってきたことというのは、他人がいたからこそ成り立つものだったんだ。
ここで文章を書いても見てくれる人はいない。
やたらに落ち込んできたので、気分を変えるために近所を歩くことにした。
一番近い駅まで行ってみて、電車も人もいないことを確認した。
そこらの家に侵入して泥棒気分を味わった。
小さな本屋で漫画を読み漁った。
何もないまま、また数日が過ぎた。
こんなにおかしい状況なのに、それ以降は至って普通だ。
僕はやることを探して、その度に何もないことを再確認するという毎日を過ごしていた。
その内に外を出歩くのが億劫になり、アパートでじっと考え事をする日々が続いた。
「ニャー」
突然響いた鳴き声に、思わず飛び跳ねそうになったぐらい驚いてしまった。
そう、途方に暮れていたある日、久しぶりに、本当に久しぶりに、自分以外と会話をすることが出来た。
ただ、相手との意思疎通は不可能だった。
猫だ。どう見ても猫だ。人間ではない。
それでも自分以外の生命体が存在していた事実を目の当たりにしたせいか、心が躍った。
猫に近づき、抱き寄せる。ふわふわして気持ちがいい。
不思議と抵抗はなく、まるで以前から飼っていたかのようにじゃれついてくる。
動物はまずまず好きなので、悪い気はしない。
その日はずっと猫と戯れていた。
猫と出会った翌日。
すぐ近くにいたはずの猫は、目を覚ましたときには忽然と姿を消していた。
猫だからその辺をうろついているのかもしれない。
僕は自分の中にある大きな不安を無理やりごまかしつつ、近所を探し回った。
けれど、猫はどこにもいなかった。
夜になり、それでも探し続け、やがて朝になった。
涙は出てこなかったけれど、何か大切なものを思い出したような気がした。
こんなところで立ち止まっている場合じゃない。
無意味かもしれないけれど、やらないよりはマシだ。
人を探そう。
人を探すことに決めてから、まずどこに行くかを考えた。
人がいそうなところといえば、東京だ。
僕はひたすら線路沿いに進んでいくことを思いついた。
駅の近くなら途中で食料を調達出来るだろうし、寝床にも困らない。
何より方角がいまいち分からないので、それに頼らないことには進めないということもある。
しかし神奈川の東部からとはいえ、東京まで歩いて行くのは容易ではない。
普段から愛用している自転車に乗っていくことにした。
最低限の荷物だけをリュックサックに詰める。
こうして僕の旅は始まった。
1日、2日、3日と順調に旅は続いていた。
けれど、4日目の昼、流石にお尻が痛くなってきた。
立ちこぎを多用してみるものの、やはり座らないと疲労が溜まる。
しかし痛いものは痛い。
何度も休憩をとり、無理をしないことにする。
希望を捜し求める旅はゆっくりゆっくりと進んでいった。
僕の旅は続いて、町田駅に着いた。ようやく東京だ。
長い旅だったけども、ここまで辿り着いた。
人は……いない。
それでも進んだ。
線路を頼りに、とにかく東京の中心部へと進んだ。
途中で何度も諦めかけたし、もう生きてることが嫌になったりもした。
だけど元々小心者で、自殺だとかが出来るほどの勇気もない。
僕は進むしかなかった。
その先に、絶望が待っていようとも。
さて、これはどういうことだろうか。
僕は途方に暮れていた。
いや、本当はそんな状態になっている場合じゃない。
人が、いる。
そう、僕の目の前には、何人もの人がいた。
まるで今までのことが嘘だったかと思うほど、ごく普通に暮らしていた。
人が、いた。
僕は目を疑った。
その人がいる方向から、かすかに声がする。
僕は精一杯の力で叫んだ。
「おーい、おーい!」
「こっちです! こっちにいます!」
僕が人だと思ったものは、確かにその通りだった。
女性の声が響き渡り、僕は必死にそっちのほうへと走っていく。
向こうも僕に気づいたのだろう。こちらに向かってくる。
人が、いた。
そのことは何より自分を勇気付けてくれた。
「やっぱり、私たち以外にも、人がいたんですね」
彼女はまず自分以外にも人がいることを教えてくれた。
落ち着いて話をするためにも、その集団のいるところまで案内してくれるそうだ。
「あの、どれくらいの人が?」
「16人、います。あなたで17人目です」
思っていた以上の人数だった。
もしかしたら探せばもっともっといるかもしれない!
いや、きっといるはずだ。
心が躍った。
52 :
:04/10/27 04:59:23 ID:???
彼女はサエキと名乗った。
詳しい話はみんなのいるところに着いてからということで、特に話をすることはなく、ただ歩いていく。
そして着いてみると、そこは、市立の体育館のような場所だった。
「やあ、いらっしゃい。歓迎するよ」
入るとすぐに声をかけられた。
ここのリーダーだろうか?
30代中頃といったところだろうか、この中では一番の年かさのようだ。
握手を求められる。久しぶりに人と触れ合った。酷く感動してしまった。
「まずどこから話したらいいかな……正直、私たちも今の状況が理解出来ていないんだ」
ハセガワと名乗ったリーダー格の人間は、真面目な顔で話を進める。
「私たちもこの辺りを随分探したんだけどね、とうとう人は見つからなかった」
「あの、僕は神奈川から来ました。来る途中でも人は見かけませんでした」
「そうか、しかし運が良かった。この広い中で会えるとは、ね」
ハセガワさんの言葉のあと、サエキさんが話に加わってきた。
「独りで、寂しかったでしょう? 私たちはここで一緒にいられたからいいけれど、一人ぼっちだったらと考えてみると、とても恐ろしいと思います」
「ええ、とても寂しかったです。でも、人に会えてよかった。地球に残った人間は自分一人じゃないと分かって、良かったです」
サエキさんとハセガワさんはうんうんとうなずき、笑顔で話を続ける。
「ここにいるのは小さな劇団の人間たちでね、泊り込みで練習をしていたんだ。けれど、ある朝目覚めてコンビニへ行ったら誰もいなくて……そのあとは、多分君と一緒だったと思う」
「でも、本当に良かった。僕の旅は、無駄じゃなかったんですね」
55 :
:04/10/31 09:16:09 ID:???
「長旅で疲れただろうから、ゆっくり休みなさい」
ハセガワさんはひとまず話を終えて、休むことを勧めてくれた。
体育館の中にある守衛室のようなものだろうか?
サエキさんに案内してもらい、そのまま部屋で彼女と話をした。
「サエキさん、人が消えてしまったことについて、どう思いますか?」
「そうですね……もしこれが神様からのメッセージだとしたら、私たちは何の為に残されたのかというのが、重要だと思います」
神様? 良く分からなかったが、僕たちが何の為に残されたかというのは、とても興味深いことではあった。
「ここにいる皆さんは、これからどうする予定なんでしょうか? 出来れば行動を共にしたい、と思うので」
「勿論、決まっています。私たち選ばれた人間こそが、神々の元へとたどり着く権利を持っているのです」
彼女は凄い剣幕で話を続ける。
「私たちは、まさに選ばれた人間。そう、この機会を逃してはいけません。あなたは運が良かった。明日には、審判の日が待っているのですから」
言っていることの半分も理解できなかった。
けれど、一切の迷いもなく言い切る彼女に、何か言葉を挟む余地はなかった。
ただ一つだけ、絶対に聞かなければいけないことがある。
僕はそのことについて、恐る恐る尋ねてみる。
「審判の日と言うのは、何をするんですか? 何が起きるんですか?」
「勿論、こんな俗世との関わりを切り捨てて、天界へと向かうことです。今あるかりそめの生を、死を持って終わらせることこそが私たちに与えられた機会なのです」
彼女は、至極冷静に狂っていた。
57 :
:04/11/02 04:09:59 ID:???
話をなんとか切り上げ、心を落ち着かせる暇もないままハセガワさんのところへと駆け込んだ。
サエキさんとあれ以上話していたら洗脳されそうだった。
ハセガワさんは何かを作っていた。
僕に気づくと、やあ、と片手を挙げた。
「ハセガワさん、ちょっと尋ねたいことがあるんですが…」
「ん、なにかな?」
「あの…さっきサエキさんと話をしていたんですけど、明日…その…何かあるって…」
「ああ、もう聞いたんだね。明日の夜には審判の刻さ」
「その、審判って……」
「なんだ、まだ聞いてないのかい? 勿論、決まってるじゃないか。この体から魂を開放するのさ」
駄目だ。僕は瞬時に、悟った。
この人も狂っている。
そして、たぶんここにいる人全員が、狂っている。
緊急保守
すぐに、散歩をしているフリをして外へ出ることを試みた。
リュックサックに大した物は入っていない、置いてきて構わないだろう。
こんなところにいたら、僕もどうにかしてしまう。
でも、ここから逃げて一体どこへ行くというのだ?
彼らは彼らなりの結論を出して、死ぬことを選んだ。
僕の結論は?
こんな世界で生きるということが、果たして正常な人間なんだろうか?
他の人を探す?
こんな広い世界で探し続けて、それでどうするんだ?
楽になりたがっている気持ちが、分かったような気がした。
継続希望
67 :
:04/11/18 13:44:00 ID:???
それでも元いた部屋を出たあと、ここから逃げることを決めた。
冗談じゃない。まだ僕は死にたくない。
でも、こんな状況に置かれて正常な振る舞いをしている僕こそが、狂っている人間じゃないのか。
いや違う。狂ってなんかいない。
ごちゃごちゃ考えるのはやめだ、とにかく逃げないと。
分からないことだらけだけど、死ぬことで安易な終わらせることだけは絶対にしたくない。
荷物を置いた部屋に戻るとサエキさんが笑顔で待っていた。
「そんなに慌てて、どうしたんですか?」
「いや、ちょっとその…」
彼女はその笑みを絶やすことなく、ゆっくりと近づいてくる。
「あら、どこに行かれるのですか? ここ以外に行くところなんてありませんよ? どこに行っても、何もありません。誰もいません。あるのは無だけです」
笑顔が、パーツとして存在しているのだろうか。全く変わることのないその笑顔は、確実に近づいてきた。
「死ぬということは決して恐ろしいものではありません。死ぬのではなく新しい世界に旅立つのです。こんな世界に貴方は何を見出すのですか?」
普通に暮らしていたころの自分なら、その通りだと頷いていたかもしれない。
でも今は違う。
この馬鹿みたいな世界であっても、自分が自分でいるということはひどく難しく、大事なことなんだ。
こんな世界であっても、捨てるのは間違っている。
だって、その新しい世界で僕が僕でいるという保証がどこにある?
肉体としての死は、勿論怖い。でもそれ以上に魂としての死が怖い。
デカルトの言葉は、正しいと思う。
我思う、故に我あり。
デカルトの本は1冊しか読んでないけど、彼の考えも良く分かってないけど、今日だけは支持したくなった。
そして僕は走った。
70 :
名無しさん?:04/11/23 01:27:49 ID:aZA29k4k
続き期待してます
73 :
:04/12/04 23:30:13 ID:???
どこまで走ったのか分からない。
でも、これ以上追いかけて来ることはないみたいだ。
真夜中だったけども、近くの住宅街まで走って、なんとか寝るところを見つけることが出来た。
布団を拝借して休むことにする。
いくつか考えることはあったけど、今日は脇に置いておく。
しばらくして、泥のように眠る僕がいた。
朝になった。いや、正確には昼だ。
僕は頭の隅においやっていた「これからのこと」を引っ張り出してきた。
さて、どうしよう。
袋小路に迷い込んだネズミの気分だ。
いや、こんな状況に置かれたこと自体、元からそんなものだったけど。
こんな感じでいくつもの余計なことを考えてしまう。
ちゃんと考えるのが、怖い。
だってこの世界に何が残ってるんだろうか。
人はまだいるかもしれない。
けれど、人がいるかもしれないという希望がそのまま良いコトだとは思えなかった。
あんなことの後だったから、余計に。
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