プリティーウッチー

　拾ってきたテレビ台に載せたテレビがある方角に、頭を向けて煎餅布団に仰向けになる。
絞って高くしたソバ殻枕を支えにして、パジャマ姿の体を見やる向きに首を曲げた姿勢をとる。
そして胸部の平らに立てた安っぽい鏡で、頭の上に映し出されるテレビ画面を写し見る。
今では最終回の最後の歌の部分だけで満ち足りるものの、その部分は欠かせない「おジャ魔女
どれみ」を見るときはいつも寝る前なので、そんな怠惰で寝たきりのような視聴方法が発明されました。
「寝見る」と名付けています。

　昨日、その「寝見る」方法で欠かせない部分を見てから、そのままビデオテープを回し続けて
いました。僕の重ね撮りの繰り返しで酷使されたビデオテープには、丁度テープの1/5ぐらいに
境目があり、そこから40話、41話･･････と進んでいくと48話でテープが終わり、頭まで巻き戻して
49話、50話、最終回と完結する構成です。つまり最終回の録画終了と同時に40話の冒頭があらわれる
仕組みになっています(上の長文の円環のイメージはこのテープ構成も関ってるでしょう)。

　気分は満ち足りていたのですが、どうも寝付けそうにない予感があり、そのうち勝手に始った
40話を呆然と眺めていて思ったのですが、最終回ではそれほどでも無いのにこの回の絵には左右が
あるんですね。というと言い方が変かもしれませんが「寝見る」ときは鏡を通すので自然と画面の
左右が逆転する訳です。右向きの未来が左を向き、左に走るどれみが右に走るようになります。
もちろん背景も小道具も何もかもが左右逆転します。そうして方法で見られた左右逆転の40話、
これがじつに新しい相貌をあらわしている事に気付いたのでした。

　いまでも「おジャ魔女どれみ」自体には捕われているのですが、正直に言って僕のテープに入って
いる断片的な物語なら見飽きた気分を感じていたのです。執拗な予定調和的繰り返しの為に、見慣れた
それぞれの場面や声や動作が、あるべき意味の連続した繋がりをなくして散漫になっていく、そのせいで
視聴も集中できません(それでいて欠かせない部分を見ることは欠かせない体たらくなのですが)。
そんな時だから、その気付きはよけいに愉快でした。見飽きた話が、僕を嫌らしい分析的な目付きに
させる薄っぺらな紙芝居が、驚くべき感情の深みを持って出現したのです。僕は久しぶりに
40話を見て感動していました。

こんなスレ気持ち悪いですか？

>>62
別にいいと思うよ。
おジャ魔女は見たこと無いけど、ガンオタと一緒だと思うし……。

戸惑いから書き込みを渋っているような地下系名無しさんが
触発されて書き込めるようにわざわざ62のような自虐をやるんですから、
普通に書き込んで憚らない人に出てこられると予定が狂うじゃないですか。

それと別に僕はオタクやってるわけじゃないですよ。
おジャ魔女どれみをアニメとして賞賛する訳でもないです。
どっかーん40話以降の、特に別れの予感に満ちた話は、
雰囲気が出せてる事に関して最近のアニメの中でも誉められる出来と思いますが、
それでも結局のところ内容は子供向けアニメだと思ってます。

ただ問題なのは、なんとなく見て素通りするはずだった子供向けアニメに
思いっきり躓いて尻餅ついたまま立ち直れずにいる自分、そこなんです。
つまり僕のいまの主題というのは「おジャ魔女どれみ」にあるというよりも、
いい年こいた自分が落ち込んだある種のピンチにあるというべきなんです。
そのピンチが「おジャ魔女どれみ」をきっかけに招かれた以上、
問題可決の糸口を掴むために「おジャ魔女どれみ」に遡っていくことは
誤っていないでしょう？

つまんね

うん。オマエは正しい。自分というか自己を確立している。
尊敬に値する。エナイさんの次くらいに。

そうですか。どこがつまらないですか？

全部つまんね

そうですか。どうすればいいですか？

内容を面白くする

つまんねとか言ってる奴はそこで思考停止してるだけだ。
オマエはつまらなくなんかない。
どこがつまらないなんて聞く必要は無い。
その答えはオマエがすでに知ってるはずだ。

そうですか。どうすれば面白くなりますか？

つまんなくないようにすれば面白くなる

どっちもつまんねぇし糞スレ上げんな

そうですか。どうすればつまんなくないようになりますか。

面白くすればつまんなくなくなる。

おしえてくんUZEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!!!!!!!

そうですか。

やっとわかってくれたか。

言っておきますが、僕がこのやり取りを面白がったなどという勘違いは、
間違っても御免蒙りたい類の大迷惑ですからね。
もちろんこの発言にまた反撥して、君がどのように反論するのも自由ですが、
客観的に見てどっちの主張が正当かということは
火を見るより明らかである事を、いまのうちに助言しておきますよ。

　昨日もですね、いつもどおり「寝見る」やり方で欠かせない部分を見てですね、
アルコールの酔い加減もあって、また変に感じ入ってしまったのですよ。
子供らが合唱するED曲の一節に
　「戻らないけれどむねのなか　大切にしまってる　ありがとう」
という、まあ普通に見れば凡庸で白々しい歌詞があります。実はこの一節は>>47-54の
長文にとって重要だったのですけど、このことはすっかり抜けていましたね。いま思えば
「おジャ魔女カーニバル!!」の
　「でもね　もしかしてほんとーに　できちゃうかもしれないよ!?」
が生々しく聞こえたことに、ED曲の上に挙げた一節が前段階として大きな意味を持って
いたようにも思います。

　さて感じ入ってしまったとは書きましたが、具体的にどのような心情を感じ入ったのか？
それは物語の流れに沿えば妥当にあたる良性の心情、ではなく、むしろ悲憤の心情でした。
最終回のアニメが終わる、つまりそれまでの物語の連続性が放送枠に収まりきる尺に構成された
映像の終わりと同時に断ち切られる、そのことは僕が何度も書いた「死に別れ」という考え方を
強いずとも、断固たる別れであることに間違いないでしょう。その別れの辛さを緩和して、
受け手が自然にのみ込めるよう促す為に、最終回のMAHO堂に立て篭もるどれみの話があったと
言ってもいいほどです。受け手を納得させるためにMAHO堂を飛び出したどれみの勢いを、
そのまま音楽という具体的ではないが実に効果的な方法で気分的に倍加させる事によって、
受け手を最終回の向こう側、すでにアニメが終わった地点に放り出す。「戻らないけれど
むねのなか　大切にしまってる　ありがとう」という歌詞も、そのための役割をよく果たす
ことでしょう。しかし、僕に限っていうとその役割は果たされませんでした。まことに卑しい
話ですが僕の悪趣味、というより性格の歪みがその役割の落ち度を見抜いてしまったのです。

「映像作品である以上、テープの終わりが宿命づけられている。一旦テープが終われば、
　我々のもとに残るものは過ぎ去った既知の情報だけなのだから、確かに人物たちは『戻らない』
　訳だ。そのことは仕方ない。しかし歌詞として見るとどうだろう。このED曲はいつもなら
　女性一人が歌うのだが、最終回に限って子供らによる合唱になっている。その事は簡単に
　考えると、いかにもチビッコらしい声で子供らに歌われているのだから、歌詞の内容はそのまま
　どれみ達の言葉だとも受け取れる。しかし、どれみ達の言葉としてするならいつも通り女性一人に
　歌われた方が率直で良かったのではないか。あるいは主要6人の声優に歌われれば良いはずで、
　なにも最終回に限って子供らに変更する必要はない。さらに子供ら一人ではなく、確かでは
　ないが、MAHO堂メンバー6人よりも多い頭数の子供らに歌われているように聞こえる。いったい
　どれみ達の言葉とされていないのだとしたら、その事はなにを意味するのか？」

「思うに、歌詞は受け手である我々の言葉であり、それを子供らが代弁して歌っていることを
　意味する。製作側の意図は、どれみと共にMAHO堂のそとへ飛び出した(気分の)受け手を、
　最終回の向こう側へと誘導することにあるのだから、あの歌詞の歌を受け手が歌っている
　ことにすればより誘導をより円滑に行える訳だ。実に巧みなそのやり方は、非難するべき
　性格のものではない。むしろそんな細かい気遣いは誉めるに足るだろう。だが、俺は納得できない。
　『戻らないけれどむねのなか　大切にしまってる』ことはいい。断固たる没交渉の関係では
　それしか残されていないのだから。だか『ありがとう』？　どうして『ありがとう』なんだ？
　そりゃあ『さよなら』や『またね』と言うよりは、最後の感動を純粋に盛り上げるだろう。
　だが勝手に俺を躓かせておいて、また勝手に自分達の都合でいなくなるどれみ達に、なぜ俺の
　方から『ありがとう』と感謝を示さなければならない？　感謝を示すと考えるのは、甚だしい
　思い上がりではないか？　たとえ俺からどれみ達に、交流の断絶を考え直すよう抗議を申し出た
　としても、宿命付けられたテープの終わりを控え、どれみ達が一顧だにするはずも無いわけだ。
　俺の申し出はすごくあっさり無視されるだろう。そんな一方的な力関係を強いられている俺が、
　いったいどうして『ありがとう』などと言える心情だろうか？　いや言いたいというならば、
　俺はかえって今の心境こそ叫びたい！　信頼した相手どれみ達に向かって当てこする様に『ああ、
　俺は信頼した相手においていかれたみすぼらしい迷い子だ！　誰も気にかけてくれない！』と
　遠回しに駄々をこねたい！　しかしその駄々も結局はすごくあっさり無視される宿命なのだ！
　俺を気遣ってくれているようで実は全然気遣っていない！　こんな俺ならば気遣われなくて
　当然なのかもしれないけれど！　ああ、本当に、信頼した相手においていかれたみすぼらしい
　迷子だ！　もう誰も俺を気にかけてくれない！」

　という風に考えてしまった訳でした。

おジャ魔女カーニバル!!の話はもういい

>>81-83に「おジャ魔女カーニバル!!」はあまり関係ないですよ。
ただ僕にとって今のこの躓きの根源に
「おジャ魔女カーニバル!!」が関っている気がしているんです。
だからこれからも書くかもしらんです。

誰もなにも書いてないじゃないですか。

レスして欲しかったのか？

例えば文学の感動は、文学の世界観が我々の持っている現実観かそれに近いものを基盤にしています。

|僕の現実観|--e--|文学の感動|

入れ込んだ物語が文学なら、その世界観は基本的に我々にとって身近なので、感動して尻餅ついても
立ち直るために心の中で設定する「妥協点」はそもそもの僕の現実観から僅かにズレるだけです。
今の僕の現実観から歩み寄ってもご近所で、住み慣れるのも早いでしょう。
図は左端を始点に、僕の現実観と文学の世界観との違いを横棒、違いの度合いを横棒の数で表しています。
単純化して言えば、4本の横棒が1：1に分割される所に設定されている妥協点eまでは、横棒2本ぶんだけ
文学の世界観に近づくだけでいい訳です。ほんのちょびっとです。

この妥協点は立ち直った矢先に「僕の現実観」となる地点です。そして次なる尻餅まで暫定的な
世界観として僕の念頭に置かれます。上の図は、この前の尻餅に際して設定された妥協点dが
「僕の現実観」となっていま妥協点eを設定している所という事ですね。続いて、設定された妥協点eが
「僕の現実観」となって次なる尻餅に備えることになるはずです。

もし文学のようにいま持っている現実の世界観と近似性のあるものばかりに尻餅をつくなら、
なんど尻餅をついてもその度に設定する妥協点f、妥協点g、妥協点hは大幅な変動を示さないでしょう。
移り住む側としても、それほど難渋しないでしょう。しかし「おジャ魔女どれみ」に尻餅を付くとどうか。
明らかに僕の現実観とは大きく隔たる世界観。まず見た目でいうと、頭がでかい目玉もでかい、手足が棒の
小学生しかも女。中身でいうと友情、連帯、親切、素直、また友情。繰り返し申し上げますが、明らかに
僕の現実観とは大きく隔たる世界観。

|僕の現実観|-----------------------------x-----------------------------|おジャ魔女どれみ|

妥協点が、すっぽ抜けています。これでは妥協点に歩み寄っていくのも一苦労だし、ひょっとすると辿り
着いた先の妥協点を新たな「僕の現実観」として現実を眺めると、僕が大変なことになるのじゃないか、
という危惧も湧いてきます。もちろん真っ直ぐ歩み寄っていくのが立ち直るための最短コースでしょう。
しかし僕は部屋中の平面をアニメポスターで占領し、グッズを買い漁り、アニメの為に生きるようになるのは
イヤです。そんなのは絶対にイヤなんです。しかし「おジャ魔女どれみ」との妥協点xは、ある制限を
通り越した向こう側の、そのような地点である気がしてならないのです。

いまのところ一つ安心なのは、そっちの方へ歩み寄る方法を僕が知らないことです。

アニメはもういいから

レスして欲しくないんじゃないですよ。
でもどんなレスをして欲しいのか解りません。

落ちそうですね。

終

昨日観終わった後ですごい滑稽な着想を得ました。
その事について書いてるんでそれまではこのスレ
落とさないでくださいますようお願いします。

　

　

萌えアニメのここまで細かい分析に付いて行けるやつはそんなに居ないだろ

文章構造と論理展開が支離滅裂だから、そもそも理解できる奴は居らん。

論理だけで展開してませんし、分析というなら自己分析に近いです。
いま読み返してみると、過度に感傷的な自己憐憫だという気もしますが。

もちろん僕の文章に落ち度が無いなんて言っていやしませんよ。

　　　　　　　　 /^l
　 ,―-y'"'~"ﾞ´　 |
　 ヽ　　　・ ⊥・ ﾞ':
　　ミ　　　　　　 　 ﾐ., 　∫
　　':;　 ﾐ;,,.,.,）　　　,,.,）━
　　ミ　　　　　　　　:;
　ﾐﾞ゛';:,　~）　　　:,, 　~）
　 ｀ﾞ　"`'''~＾"~'''ﾞ"''"

なんですかこのUMAは。

なんか「おジャ魔女どれみ」とのいい距離感がとれてきました。
その証拠として今ぼくは「おジャ魔女どれみ」で長文を書くことを明らかに飽きてきています。
長文なら後１本だけしか書かないですみそうな予感がします。

　

このスレどうしましょう。

もうこだわりが無くなった気がします。
ここ2,3日は全く見ずにいて、それで大丈夫ですから。

じつは上に連なるレスの日々、毎晩深酒をやっていたのでした。
そして気持ち悪くなる前にヤケクソ気分のまま縋るように「おジャ魔女どれみ」の
ビデオを再生するという、それはまさに底なし沼のきりの無さだったと、
今となって思いをはせますよ。

もう「おジャ魔女どれみ」を見たいと切に思う事がないのは(「切に」と言ったのは
見ても気が咎めないなら見ると思われるからですが)、ただ酒を断っているから
だと思うものの、同時に、シラフでしっかり出来ているからかも知れないと感じます。

と書いたものの、
レンタルビデオ店で偶然「おジャ魔女どれみ」のパッケージを
遠くの棚に発見した時など、それだけで思いがけず動揺してしまいましたよ。
全然ダメですね。

ああ酒が飲みたいです。

元九郎ってすごいな、なんか
最初はキモイやつだと思ってたけど
いまでは近寄り難い存在に感じる

板が変なのでageです。