うちのチンチラが

坊主になりました

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「水溜まりを蹴散らせえ！」
「無茶言わないでよ！泥が！服が！」
「それはあたしだって同じなんだよ！」
「１万６０００円もしたんだよ！あっ、あッ」
「入ってみると気持ちいいかもね」
「グッバイ私の１万６０００円！」

「これは何て言うの」
「こればヴァージニア・スリム。どうぞ一服」
「げほ、ごほ」
「あら。じゃあこれはどうかしら」
「それは、何？」
「マイルド・セブン」
「げひ、がほ」
「感想は？」
「イメージはイメージでしかないと分かっただけでも、まあ収穫、と」
「愚か愚か愚かッ愚かッ」
「煎餅ぇ〜」

「遅いよ、もう２時だよ。約束より１時間も遅れてるよ」
「それは、礼儀とか慣習で仕方なく」
「なんで礼儀が出てくるの」
「イタリアでは約束の時間に遅れて行くのが慣習なのよ」
「ここは日本でしょ！」
「最後の最後のニッポニアニッポン」
「迷子の迷子の子猫ちゃん」
「あなたのお家はどこですか？」
「イタリア？」
「ね？わかった？」
「気に入らないけど機嫌は良くなった」

「和を楽しもうだって。だっさーっ」
「じゃあその財布は何っ」
「財布に決まってるじゃん。がまぐちとは違うけど」
「聞いてないし聞きたくもないけど、何で財布を持ってるの？」
「和を楽しむ為に和を手に入れる為に」
「それ、豚がポークハムの追求をするようなものじゃない？」
「手前ェっ！」
「美麗耽美頽廃はふうう！あーっはっはっはふふう！」

「はいもう一度。さーふぁー」
「さ、さーひゃー」
「もう一度。さーふぁー」
「さーふやー」
「もう一度。さー、ふぁー」
「さー、ふゃー」
「あんた、わざとやってるだろ？」
「これでも結構必死にやってるんだよ」
「じゃあもう一度。さーーー、ふぁーーーー」
「サーファーでしょ？さっきから馬鹿じゃないの」

「打楽器は、物静かだけどやる時にはやるタイプ」
「ふんふん」
「弦楽器は、神経質だけど能力がすろぶる高いタイプ」
「ほおほお」
「管楽器は、大人しくて物静かな可愛いタイプ」
「なるほど。で、ミキちゃんはどれタイプなの？」
「あたしは管楽器でしょ」
「へえー、いいこときいた。じゃあ私は？」
「芋」
「じゃあミキちゃんは自然薯ね」
「迷うッ迷うッ」

ちょっ、

ふぁーべる？

「昨日メール返してくれなかったじゃーん。何かあったの？」
「ごめん、考え事してた」
「それは言いたいっていうサインであって、で、何を考えてたの？」
「ざぶとんがザブトンなのか、ザ・ブトンなのか考えてたの」
「やめなよ、みっともない」
「多分、ザ・ブトンで間違いないよね。私間違ってないよね」
「じゃぁザルなんかはザ・ルな訳ね」
「ルって何」
「・・・ｊ３」
「・・・る」

「聞いてよマイ。車っていやらしーよね」
「車がいやらしいの？それともミキちゃんがいやらしいの？」
「ホラ見てよ、最近買ったキューブ。可愛いっしょ」
「これのどこがいやらしいの？それともミキちゃんがいやらしいの？」
「殴りたくなってきたけど、やめとく。ホラ、ここ見てよ」
「ＤとかＲとか書いてあるね」
「ここをこうガコっとしてＲに合わすわけよ」
「これのどこが・・・あっ！？」
「ホラ！ホラホラ！やらしーっしょ？」
「もうやめなよ！何やってんの！？」
「ホラホラホラーッ！」
「うわああ！？」

「５月のヒグマが現れました。さて、どうする？」
「寝たふりするしかないんじゃないかな」
「ブー、不正解。マイは内臓から食べられてしまいました」
「じゃあ、逃げる」
「ブー、不正解。マイは爪の一撃を被って、半分になりました」
「えー、じゃあ闘う」
「ブー、不正解。マイはのしかかられて５ｃｍにプレスされました」
「えー、全然わかんないよ。どうすればヒグマから助かるの？」
「何言ってんの？ヒグマなんてどこにも居ないじゃん」
「え？」
「目、見えてる？頭起きてる？」
「クマったなぁ」
「バイバイ」

「もう全部何もかも面倒くさいよ」
「花に水あげなきゃ。しおれてるよ」
「あーもうメンドくさ」
「ベスパは混合給油っていって、二つのオイルを入れなきゃ走らないよ」
「あーもうメンドくさ」
「倫理のレポート提出、明後日だって」
「あーもうメンドくさ」
「息くらいしなきゃ。魂が天井より高い所に行っちゃうよ」
「あーもうメンドくさ」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「・・ぱーっ！はあ、はあ、はあ」
「惜しいっ。ミキちゃん惜しかった！この大嘘つき」
「マイ！？」

「ジャズは複雑でさ、アドリブで自分の内面を滲み出すわけよ」
「へえー、いいこときいた。じゃ、ジャズ交易＝日本の貿易摩擦なんだ」
「なにそのジャズ交易って。言ってみたかっただけ？」
「レギュラーなばかなんだね、ミキちゃんは」
「フォルテッシモなキチ○イのマイよりかはまし」
「ピアノだって弾けるんだよ！」
「だから何！あたしなんかこないだカエル轢いたよ！」
「家事だって出来るよ！」
「そんなんマッチすって野原に投げりゃ誰でも出来るじゃん！」
「英文学科だから英語も喋れるよ！」
「じゃーーーーーーーなんか英語で喋ってみなよ！」
「Ｉ （） ａ　ｐｅｎ。カッコに入る言葉は？」
「ａｍ？」
「あはは！このペン！無機物！」
「質問してんのはあたしだろ！」

ふぁーべる。

ふぁーべる！

ｽﾞｯワールド炸裂